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コラム:QQE長期化なら債務膨張リスクも、政府の積極財政で 欧州銀ストレステストでモンテ・パスキ最悪、直前に再建案発表
http://www.asyura2.com/16/hasan111/msg/432.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 7 月 30 日 11:28:29: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

コラム:QQE長期化なら債務膨張リスクも、政府の積極財政で

田巻 一彦

[東京 29日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は29日の会見で、ETF(上場投資信託)の購入増を柱とする追加緩和策が、不透明感が強まっている内外経済情勢の下で、最も適切な政策対応であると説明した。

ただ、2%の物価目標達成が確実さを増すのか、不透明感が依然として強い。マイナス金利付き量的・質的金融緩和政策(QQE)の長期化が鮮明になれば、政府の積極財政も長期化し、債務残高の膨張に歯止めがかからなくなるリスクもはらんでいる。

<2年・2%に強気の黒田総裁>

この日の黒田総裁は、いつにも増して強気の姿勢を貫いた。最も印象的だったのは「2年程度を念頭にできるだけ早期に2%を達成するという点は、今後も変更するつもりはない」と述べた点だ。

ただ、29日に発表された6月全国消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)は前年比マイナス0.5%と低迷。2%のゴールは足元で遠ざかる動きになっている。

黒田総裁は、英国のEU離脱(ブレグジット)や新興国経済の減速などで国際金融市場における不安定さや不確実性が増し、日本国内の企業や家計の心理に悪影響を与えるリスクに注目。それに対応して今回の緩和策を打ち出したと述べた。

ETF買い入れ額をほぼ倍増の6兆円としたが、それがどのルートで効果を発揮し、最終的に物価を押し上げるのか、具体的な波及ルートに関する説明はなかった。

株式市場では、ETF購入増額は株価の押し上げに一定の効果があると言われている。株価が上昇し、リスクオン心理が台頭すれば、企業は設備投資を増やし、家計では消費拡大方向に動き出す、との見立てだ。

それが望ましいシナリオだろうと推測するが、この日の日経平均は乱高下を繰り返した後、前日比92円43銭高の1万6569円27銭で取引を終えた。

2万円方向に株価を押し上げ、それを起爆剤に景気回復方向のメカニズムを全開させるというシナリオの実現には、かなり高いハードルが待ち受けているのではないか。

政府が策定中の景気対策の事業規模は28兆1000億円、財政支出は13兆5000円億円に達することが明らかになっているが、それでも株価の上値は重い。

足元で公表されている弱い物価や個人消費のデータからみて、国内経済の「体温」は、政府・日銀が実感しているよりも「低い」のではないかという疑問が生じる。

もし、展望リポートで示された物価見通しよりも下振れの軌道を走り続けるようなら、2017年度中の物価目標2%の達成は危ぶまれることになるだろう。

その結果、QQE政策は当初の2年から大幅に長期化される可能性が高まる。実際、18年3月に達成(日銀の17年度中の最後のタイミング)なら5年間かかったということになる。

<QQEに甘える政府のリスク>

そこからさらに達成が遅れるようだと、日銀の信認に打撃となるだけでなく、別のリスクを増大させる問題を抱えることになるのではないかと懸念する。

それは、政府の財政規律を弛緩(しかん)させるという問題だ。黒田総裁が29日の会見で指摘したように、QQEの効果としてイールドカーブがフラット化し、その結果、企業向けの貸出金利も低下して、金融緩和効果が出ている。

日本の長期金利は一時、マイナス0.30%まで低下した。その背景には日銀の大量購入がある。仮に市場が日本政府の財政規律に懸念を持ち、売りが増大しても、それを日銀の買いが相殺し、市場の「警報装置」が機能しなくなるという副作用が生じる。

現実に、政府の中長期試算では、2020年度の基礎的財政収支黒字化を達成しようとしても、名目3%成長のシナリオでも、5兆円超のギャップが生じてしまう。

しかし、だからと言って無駄な歳出を削ろうという声は与党内では目立たない。むしろ、マイナス金利を利用して国債増発で景気を回復させるべきだとの意見が多い。

実質的に財政規律が弛緩しようとしている時に、QQE政策を仮に10年間も継続するようなら、歯止めのない財政膨張と債務残高の急増を招くことになると危惧する。

日銀が金融緩和を強化して、景気回復を支援する姿勢を強めるなら、そのタイミングで政府に対し、財政規律の維持を再確認するような「合意」が必要ではないか。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」とならないよう、「知恵」を駆使することが政府・日銀に求められている。

●背景となるニュース

・日銀総裁会見詳報5 2年で2%を今後も変えるつもりはない [nKjtVUj]
http://jp.reuters.com/article/column-boj-idJPKCN10916M



欧州銀ストレステストでモンテ・パスキ最悪、直前に再建案発表

[ロンドン/フランクフルト 29日 ロイター] - 欧州銀行監督機構(EBA)は29日、銀行51行の健全性審査(ストレステスト)結果を公表した。イタリアの大手銀、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)の中核的自己資本(コアティア1)比率が、マイナス2.44%で最悪となった。

同行は結果発表のわずか小一時間前に、不良債権売却や資本増強などの再建計画を最終的に取りまとめたことを認めた。

アライド・アイリッシュ銀行は4.31%だった。

合格、不合格の判定は行わなかったが、アナリストらは昨年の基準(5.5%)が目安と見ており、両行とも下回った格好だ。

7%を維持できる銀行数も注目されていた。スペインのバンコ・ポピュラール、アイルランド銀行、オーストリアのライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)は6.62%、6.15%、6.12%といずれも7%を下回った。

また下位12行には伊ウニクレディト、ドイツ銀、独コメルツ銀、英バークレイズなども含まれている。

EBAのエンリア会長は声明で「これまでに、相当程度資本を積み増す動きがみられたが、問題が無いということではない」と指摘。「取り組む課題が残っている」との認識を示した。

欧州中央銀行(ECB)はこの日、ユーロ圏大手37行のストレステスト結果を公表した。テスト前の普通株式等ティア1(CET1)比率は平均で13%と、2年前の11.2%を上回ったと公表した。

厳しいシナリオを適用した場合でも9.1%を維持、2014年のテスト時(8.6%)を上回った。

ウニクレディトは、当局とも協力しながら、さらなる対応が必要かどうか見極めたいと述べた。アライド・アイリッシュ銀行は根本的な再建策をすでに打ち出しており、現在は持続的な黒字の状態と説明した。

<駆け込みの再建計画>

ストレステストの結果公表間際に発表された、モンテ・バスキの再建計画では、同行は総額50億ユーロの増資を実施するほか、92億ユーロ(103億ドル)の不良債権を売却する。

こうした計画はモンテ・パスキのアドバイザーを務めるJPモルガンと伊メディオバンカが草案を策定。関係筋によると、モンテ・パスキの取締役会はスイスのUBSが提示した対抗案を拒否し、JPモルガンとメディオバンカの案を承認した。

引受け先銀行団には同2行を加え、サンタンデール、ゴールドマン・サックス、シティグループ、クレディ・スイス、ドイツ銀、バンク・オブ・アメリカの6行が参加を表明している。

不良債権は、民間投資家が支援する特別目的事業体(SPV)に売却する。これら民間投資家には政府出資の救済基金「アトランテ」が含まれる。

増資および不良債権売却計画は年内に完了する見通し。

モンテ・パスキのファブリツィオ・ビオラ最高経営責任者(CEO)は、同行が「新たなバランスシートを構築することになる」と言明した。

関係筋によると、欧州中央銀行(ECB)は同日、こうした民間部門によるモンテ・パスキ救済案を承認した。

*情報を追加しました。
http://jp.reuters.com/article/europ-stresstest-idJPKCN1092OE  

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コメント
 
1. 2016年7月30日 11:45:22 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[2111]

>日銀が金融緩和を強化して、景気回復を支援する姿勢を強めるなら、そのタイミングで政府に対し、財政規律の維持を再確認するような「合意」が必要ではないか

合意しても、政権交代すれば無視されるから、現実には、あまり意味はないだろう

現状のシステムでは、日本に限らず、GDPに比べ急激に膨張した金融資産(=金融負債)に対して公平に課税する仕組みを作れない限り

いずれかの時点でのキャピタルフライトと高インフレ(国債暴落)による、資産・負債の相対的な対消滅しか、現実的な解はないだろう


そのダメージを前倒しにして小さくしたいのであれば、逆に超長期(半永久)国債発行と日銀の調達参加を解禁し

中銀の独立性を維持したまま、財政ファイナンス強化(名目ヘリマネ化)の姿勢を明確に打ち出して、早めに通貨安インフレに誘導し

名目GDP比の負債(資産)を減らしていくことだが

いずれにせよ、日本のように国際貿易と金融システムに組み込まれ、

その恩恵を享受している場合、1国だけで解決できるものではない


結局、何度も言うように、現実には

世界的な保護主義の進展と改革低迷による生産性上昇の停滞(実質賃金の下落)、

温暖化などによる環境悪化コスト増、欧米衰退による安全保障コスト増

そして止まらない少子高齢化(社会保障・インフラ負担増)で、

さらに貧困化が加速していくのがメインシナリオだろう


2. 2016年7月30日 11:57:51 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[2112]

まあ、唯一希望があるとすれば、日本のAIやロボットなどの高度な科学技術や、さらに多くの要素技術の急発展で、

ほぼ一人勝ちの米国を抜き、大幅な生産性上昇で、マイナス効果を上回ることだが、

デフレ期待で投資が停滞し、海外に向かう現状では期待しない方がいいだろうな

成熟から衰退モードに転換し、経営者も労働者も既得権を守ることばかり考えるようになった大衆国家は、そう簡単に変われるものではない



3. 2016年7月30日 12:11:02 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[560]
欧州の銀行、大半が健全=ストレステスト

51行中の最下位はイタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ。多額の資金調達が必要だ

By MAX COLCHESTER and JENNY STRASBURG
2016 年 7 月 30 日 07:29 JST

 欧州銀行監督機構(EBA)は29日、大半の欧州銀がストレステスト(健全性審査)で健全性を認められたことを明らかにした。

 51行中の最下位はイタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ。新たに多額の資金の調達が必要であることが確認された。審査結果が思わしくなかった、そのほかの大手銀は伊ウニクレディト、英バークレイズ、ドイツ銀行。

 今回の審査では特定の資本基準が設定されなかったため合否はつけられず、結果の解釈は投資家や当局に委ねられた格好だ。

 アナリストによると、投資家は経済の混乱時にも銀行が5.5%以上の「普通株等ティア1」資本の比率を維持することを期待している。普通株等ティア1は中核的自己資本(ティア1)の中でも質の高い資本とされる。

 モンテ・デイ・パスキの資本バッファーは、審査の筋書きでは完全に吹き飛んだ。同行が経済的ショックに見舞われたと想定すると、同行の普通株等ティア1比率はマイナス2.44%。アイルランドのアライド・アイリッシュ銀行(AIB)も普通株等ティア1比率が4.31%と、5.5%のラインを割り込んだ。

 欧州の「システム上重要な」金融機関の中では、普通株等ティア1比率はウニクレディトが7.10%で最低だった。事情を知る関係者によると、同行は年内に資金を調達する見通しだ。またバークレイズは7.30%、資本レベルが厳しく詮索されているドイツ銀行は7.80%だった。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjAyYjqmprOAhWHLI8KHVv1AzUQqQIIHjAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12093909455220993593604582219790517192730&usg=AFQjCNEq2NMKGorHZTBUjSm8D3s3s2ED3w


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