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日銀とGPIFが日本株を爆買いしてもなぜ株価は上がらない?(SAPIO)
http://www.asyura2.com/16/hasan114/msg/299.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 10 月 12 日 07:58:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

                日銀の日本株買いが市場を歪めている(黒田東彦総裁) 共同通信社


日銀とGPIFが日本株を爆買いしてもなぜ株価は上がらない?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161012-00000009-pseven-bus_all
SAPIO2016年11月号


 経済は生き物であると言われる。政府が景気浮揚のために策を尽くしても、思い通りにならないことも多い。では、経済はどのようなメカニズムで動いているのか。いま何が起きているのか。新聞ではわからないそんな疑問に、大前研一氏が答える。今回の疑問は、「日本銀行やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が日本株を買いまくっているのに、なぜ株価は上がらないのか?」「両者の日本株買いは、本質的にはどういう意味を持つのか?」である。

 * * *
 最近の株式市場でよく報じられるキーワードは「底堅さ」だ。日経平均株価(日経225)は7月に1万6000円割れしても下値を掘ることなく、1万7000円台を回復。その後、再び下落したものの1万6000円台前後を行き来する展開が続いてきた。極端な底割れリスクが低くなったことから「底堅い」と言われているのだ。

 その背景にあるのが、日本銀行とGPIFによる事実上のPKO(Price Keeping Operation=株価維持策)だ。

 たとえば、日銀はETF(Exchange Traded Fund=上場投資信託)の年間購入額を今年7月29日に3兆3000億円から6兆円に増やし、9月は15日までに733億円ずつ6回にわたって買い入れた。ETFは日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などと連動する運用成果を目指し、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託で、個別に投資先の会社を選ぶ必要がない。

 GPIFは約130兆円の年金積立金のうち約2割を国内株式に振り向けており、JPX日経インデックス400(日本取引所グループ、東京証券取引所、日本経済新聞社が共同で開発し、2014年1月から公表が始まった株価指数。400銘柄が対象)などをベンチマーク(指標)として運用している。

 ただし、最近の運用実績は惨憺たるものだ。国内外の債券や株式などを合わせた年金積立金全体で、2015年度は134兆7475億円を運用して5兆3098億円のマイナス、2016年度第1四半期は129兆7012億円を運用して5兆2342億円のマイナスとなっている。

 つまり、私たちの年金積立金はこの1年3か月の間に10兆5000億円以上も減ってしまったわけだ。市場運用を開始した2001年度以降の累積収益額は約40兆円のプラスだが、この調子では累積収益をすべて溶かしてしまいかねない。

 そのGPIFや日銀は、個別の企業を精査して株式を買い入れたり、株価上昇に伴う利益確定売りをしたりしているわけではない。本来、株式市場というのは個々の企業の業績を分析・評価しながら選別して売買するものだ。だが、日銀とGPIFは企業を選ばず、インデックスに沿って広く薄く投資する「パッシブ運用」が中心なのである。これは目をつぶって大企業の株をまとめ買いしているようなものだ。

 その結果、上場企業が四半期ごとに公表している業績報告はほとんど意味がなくなり、業績が低迷して株価が下がってもおかしくない企業まで、軒並み株価が上がったり維持されたりしている。日銀がETFを年間6兆円買うと、日経平均を2000円ほど押し上げる効果があるという試算もある。それが「底堅い」とされる理由なのだ。

 公的マネーによる「官製相場」は、これまで世界でも成功例がほとんどない。たとえば中国は、政府が株式投資に対する税制上の優遇措置や年金基金による株式投資比率の拡大、大量の空売りをした業者の摘発といった様々な対策を講じて株価を維持しようとしてきたが、すべて裏目に出た。

 ロシアの場合も、世界中で鉱物やエネルギーなどの資源関連株が暴落している時に、天然ガスのガスプロムや石油のロスネフチといった巨大国営企業の株を政府が買い支えようとしたが、全くうまくいかなかった。

 官製相場が成功した稀な例は、リーマン・ショック後のアメリカくらいだろう。政府が無限にカネを注ぎ込んで、経営破綻の危機に直面したフレディ・マック(連邦住宅金融抵当公庫)やファニー・メイ(連邦住宅抵当公庫)を国有化して救済し、リーマン・ブラザーズ以外の証券会社や銀行はつぶさずにM&A(合併・買収)による生き残りを図って、5年ほどで事態を収束することができた。

 しかし、基本的に官製相場が長続きすることはない。人為的な操作によってマーケットが歪んでいるということは、それだけ大きなリスクを抱えているということだ。

 このところ日本の企業や銀行や生命保険会社は、日銀とGPIFのPKOに乗じて株式の持ち合い解消をどんどん進めているが、これはいわばババ抜きのババを、日銀とGPIFが喜んで集めているようなものである。

 もし、ジョージ・ソロスを何倍も強力にしたような海外のファンドが「日本市場は実態より3割以上も水ぶくれしている」などと喧伝して巨大な空売りを仕掛けてきたら、瞬く間に株は急落する可能性がある。ただし、そのファンドだけが戦いを仕掛けている場合は日銀やGPIFがさらなるPKOを発動するはずだから、資金力の差を考えると、致命的な状況にはならないと思う。

 だが、それに伴い多くの機関投資家が国債を売り浴びせてきたら、どうなるか? おそらく国債も一気に暴落する。その場合、国債を最も大量に保有してフォアグラ状態になっている日銀が内部から“インプロージョン(圧壊)”を起こすだろう。その時に国債を買い支えようと慌ててお金を刷ったら、今度はハイパーインフレになって通貨の価値がなくなってしまう。つまり、今の日本には国債の暴落を止める手立てがないのである。

 1000兆円を超える国の借金の大半を(将来世代から借りてきた返せる当てのない)国債で手当てしている日本の場合、ひとたび国債が暴落したら「ジ・エンド」だ。日銀のインプロージョンに伴い、銀行や生保なども連鎖的に倒れていくことになる。国民にとっては、虎の子の預金や保険がなくなってしまうという大変な事態になるわけだ。

 今の日本は官製相場で「西部戦線異状なし」を演出しているわけだが、その実態は「帰らざる河」の極めて危険な状況に流されているということを、我々は肝に銘じるべきである。

 

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コメント
 
1. 中川隆[4417] koaQ7Jey 2016年10月12日 08:22:46 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4827]
>おそらく国債も一気に暴落する。その場合、国債を最も大量に保有してフォアグラ状態になっている日銀が内部から“インプロージョン(圧壊)”を起こすだろう。その時に国債を買い支えようと慌ててお金を刷ったら、今度はハイパーインフレになって通貨の価値がなくなってしまう。つまり、今の日本には国債の暴落を止める手立てがないのである。


これは悪質なデマ


日銀と日本政府は連結決算で日銀保有の国債には利子を払わなくていいから既に410兆円も借金返済したのと同じ

安倍先生のお蔭で日本政府の借金は半分になって先進国で一番財政健全になったんだ

そもそもハイパーインフレが起きるのは需要が潜在供給力より遥かに大きな時だけ
日本は大昔から常に供給過剰だったから生産設備が壊滅した終戦直後でも大したインフレにならなかった

日銀の国債買い取りは株式消却と同じ事だからね:

株式消却
株式会社が自社の株式を取得して、これを消却すること。
株式市場から自社株を買い、発行済み株式数から取り除くこと。

株式消却された株式は、文字どおり実体のない株で、配当の必要もなく、保有する株主に与えられている権利なども生じない。

株式投資で重視される1株利益が、発行株数の減少で高まるほか、市場に供給される株式が減ることで株高要因になる


2. 2016年10月12日 09:42:03 : 6jBK8nbQNU : 3rqjfH7Bp1U[2]
日銀とGPIFが日本株を爆買いしてもなぜ株価は上がらない >

上がらくて当然だ!!。

相場はFRB米国債と敵対関係だ、成功させたら米国債は崩壊する。
黒田が緩和にこだわる限り、株価は24000を超えれない。20,000すら難しい。
アベノミクスを続ける限り、相場には下落圧がかかる。

官製相場が成功した稀な例は、リーマン・ショック後のアメリカくらいだろう。政府が無限にカネを注ぎ込んで、経営破綻の危機に直面したフレディ・マック (連邦住宅金融抵当公庫)やファニー・メイ(連邦住宅抵当公庫)を国有化して救済し、リーマン・ブラザーズ以外の証券会社や銀行はつぶさずにM&A(合 併・買収)による生き残りを図って、5年ほどで事態を収束することができた。>

「ファニー・メイ(連邦住宅抵当公庫)を国有化して救済し 」

事実上潰して、FRBの管轄下として利用。


「リーマン・ブラザーズ以外の証券会社や銀行はつぶさずにM&A(合 併・買収)による生き残りを図って、」

リーマン・ブラザーズ以外の証券会社や銀行は
潰そうとしたが潰せなかった。


3. 2016年10月12日 10:47:06 : DB3eFcOPHY : 89XC6rEziSY[31]
>>2
相場はFRB米国債と敵対関係だ、成功させたら米国債は崩壊する。>

追加すればするほど、爆買いすればするほど、低利にすればするほど、

世界の株にも金融にも暴落圧がかかる。

アベノミクスあってのーーー米国鎖はマイナス金利

アベノミクスの終わりで米国債もマイナス金利の終わりとなる。

米国債マイナス金利維持にリーマンショックとなる。

アベノミクスの終わりでリーマンショクも終わりとなる。


4. 2016年10月12日 13:52:14 : dtwcgae8dw : Os@tuyL1Wbo[1]
日銀と日本政府は連結決算で日銀保有の国債には利子を払わなくていいから既に410兆円も借金返済したのと同じ

安倍先生のお蔭で日本政府の借金は半分になって先進国で一番財政健全になったんだ <この理論が正しいなら、消費税など廃止して、もっと国債を洪水のごとく
発行すれば良い訳だ、10万円札を発行してばら撒けば良い。笑


5. 2016年10月12日 16:11:36 : 6uFgfWwteg : UUNHCPJ78ig[13]
>>1
大バカ野郎発見www

>>日銀と日本政府は連結決算で日銀保有の国債には利子を払わなくていいから既に410兆円も借金返済したのと同じ

>>。ヨ日銀保有の国債には利子を払わなくていいから」

…バカの極みw
おまえは日銀の財務諸表も読めない脳足りんのようだなw
大ウソもいい加減にしろよw
昨年2015年度の政府から日銀への国債利払いだけで2016年3月末時点で1兆2875億円だ。
これは2014年度より2434億円増加だ。
そして日銀を含めた全体への利払い費は10兆円近い。
そして全体では昨年度比で2兆円あまりも利払い費がふえている


だから、なにが、
>>日銀の国債買い取りは株式消却と同じ事だからね: 

だ。
よく恥ずかしげもなく、こんな無知を書き込めたものだ。www

いくら日銀が国債買い入れしたからといったって国の借金は減らないんだよ。
政府の負債を減らしていくには、年度ごとの国債発行額を大幅に減らすか。
800兆円あまりある公債残高の中で日銀が買取して保有してる(2016年3月末時点では)350兆円の国債の債権放棄を宣言するかw
この2つの方法しかない。

おまえといい未だに日本の財政が良化したようなことをいうバカがいるが、この先もまだ年間160兆円以上の国債発行に頼っていくというのでは、この国の持続性すら怪しいだろう

              mo


6. 2016年10月12日 16:27:01 : 6uFgfWwteg : UUNHCPJ78ig[14]
5の追記

>>政府の負債を減らしていくには、年度ごとの国債発行額を大幅に減らすか。
800兆円あまりある公債残高の中で日銀が買取して保有してる(2016年3月末時点では)350兆円の国債の債権放棄を宣言するかw
この2つの方法しかない。

2つではない3つだなw

3つ目は国民にさらなる課税をすること

政府の債務は国民が担保するのが基本だからw

まあ、
>>1も大いに貢献してるようだからバカ呼ばわりは取り消しますwww
これからも大いに励めよw

             mo

         


7. 中川隆[4428] koaQ7Jey 2016年10月12日 17:27:18 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4838]
>>5
国債を日銀が買うのは国債を紙幣に変えるのと同じ

紙幣には利子もつかないし期限もない

だから日銀は借金410兆円をわずか3年で返済したのと同じ事なのさ

欧米も紙幣を摺って増やしているから為替を昔と同じにするには日本も紙幣の量を増やしてるだけさ


8. 中川隆[4432] koaQ7Jey 2016年10月12日 20:27:52 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4842]
>>5
>昨年2015年度の政府から日銀への国債利払いだけで2016年3月末時点で1兆2875億円だ。


日銀が貰った金はすべて国庫に入るからプラスマイナス ゼロなんだよ



9. 2016年10月13日 00:22:46 : 9iUgILoJrA : fjHKmcKprMs[2]
>日本は大昔から常に供給過剰だったから生産設備が壊滅した終戦直後でも大したインフレにならなかった

こんなことを書いてるのはどこのバカですか?
と思ったら
ああ中川ですか。
経済板のレベルが下がるので
カルト板にお帰りください。


10. 2016年10月13日 17:00:10 : 6uFgfWwteg : UUNHCPJ78ig[15]
>>7
>>8
昨年度に関して言えば
政府国庫への納付金は、剰余金3095億円と法人税、事業税等の1060億円のみ

これも財務諸表からわかるよwww



11. 2016年10月13日 22:02:54 : bbdOad72Ts : 8BIs_fAT1Gw[4]
上がる訳がないのは当たり前。賭場に胴元が入ったら出目が胴元にバレバレなので賭けそのものが成立しないから脳みそ空っぽじゃないかぎりそこそこ儲けたら逃げる。
全部を平均的に買ってるからといっても買う行為が業績に関係なく買う(買わないと下がる)ので企業価値や企業能力に不信を生むから株価が上がる訳ないのは同じ。かと言って業績に基づいて買ったりすると胴元イカサマ不信がさらに広がってしまうから市場に誰も寄り付かなくなる。だから上がる訳ない。

上がらないのは当たり前だけど逆になぜ下がらないのかと思ってたら25%買い占めてたら25%分はある程度の期間は保持されるのだから下がらないんだよね。
でも社会主義どっぷりの25%分も含み損たっぷりで持ってるので
損失が大きくなる一方だからいつかは必ず損切りのために売らなければならなくなる。
また年金払いのためにもいつかは現金化しないと年金が支払えないのでそういう理由でもいつかどこかで売って現金に代えなければならない。
だから何れは年金を株券で現物支給ということになるのかもしれない。
その株券は食べ物や医療費とは交換してくれないから実質カツ上げだな。

もらった株券が現金化できるのも早い者勝ちだから誰かが売ると一斉に売られて最後の25%分もゼロになるので理論上はゼロになる。

企業もすでに株価と業績は関係ない市場に慣らされているので業績を気にしなくてもいいからわざわざ業績を上げようとはしない。だからどんどん企業価値は目減りする。クズ会社ばかりになって投資対象にはならなくなる。かつての中国の国営企業なんかがもう全部が全部時代遅れで誰も買わなかったみたいなもんだ。
今後は実質国営企業の日本企業がそうなる。
価値がゼロになるものは誰も買わない。

とは言っても何かの理由をつけて誰かが少しは買うからゼロにはならないんだけどね。滅茶苦茶下がるのは最初から決まってる。

だから政府が買っても上がらないんじゃなくて政府が買いすぎてシェアを取りすぎると実質国営企業化するから上がらないんだ。
日本だけではなくアメリカも売り抜けられない売り抜けると暴落するジレンマに陥ってるからそれは同じ。


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