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ブレグジットの痛み、銀行に出始める ECB、市場への情報発信で危うい綱渡り 米連銀報告:景気拡大は継続、労働市場引締まる
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投稿者 軽毛 日時 2016 年 10 月 20 日 20:17:33: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

ブレグジットの痛み、銀行に出始める
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利上げで英ポンドを守り外国の投資を呼び込むのは、最後の手段だとアナリストらはみている(写真は英中銀イングランド銀行、2016年8月) PHOTO: AGENCE FRANCE-PRESSE/GETTY IMAGES
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PAUL J. DAVIES
2016 年 10 月 20 日 09:22 JST
 英ポンド安が進み、物価が上昇している。英中銀イングランド銀行と英国の民間銀行に、この先の危険を示している。
 英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が実施されてから3カ月余り経った今、貸出の減速を表す具体的な統計が出始めている。来週には銀行の7-9月期決算発表が控えており、詳細がさらに明らかになる。今のところブレグジット(英国のEU離脱)の決定でデフォルト(債務不履行)がやや増えて利益に圧力を加えているが、信用問題の増加というより大きなリスクが依然として銀行部門にのしかかっている。
 英中銀によると、この3カ月に無担保消費者ローンは2009年4-6月期以来のデフォルト急増に見舞われた。まだ他の種類の貸し出しにデフォルトの波は広がっていないものの、今後1年以降、金利上昇や生活費の上昇、景気減速などで、問題はさらに増える公算が大きい。
 ブレグジット後の英国にとって、経常収支の巨額な赤字を埋め合わせる上で外国の投資資金を頼りにしていることが、大きな弱点となっている。外国の投資家が資金を引き揚げれば、英ポンドはさらに下落し、英国債利回りは上昇する一方、かなりの高値をつけている不動産価格が打撃を受けるだろう。
 アナリストは、投資の促進やポンド防御を目的とする利上げはイングランド銀行にとって最後の手段だと指摘する。金利を引き上げれば多額の債務を抱える英消費者、特にロンドンや英南東部で最近住宅を購入した世帯のデフォルトが増加しかねない。
融資デフォルト件数の推移
無担保消費者ローン(緑)、中小企業向けローン(黄)
Payment ProblemsBanks reporting higher quarterly default rates on U.K. loans

 現在、英国の経常収支は国内総生産(GDP)比6%もの赤字だが、ポンド安でこの赤字は縮小するので、デフォルト増加は起きないとの期待もある。だが、輸出の伸びや英国に安全逃避資金が流入すると言う通常の経路でこれを達成することはできない。英国の輸出は価格ではなく質で勝負しており、英ポンドは歴史的に安全逃避通貨として扱われてはこなかった。
 国際投資の持ち高が、短期的に支援材料となるはずだ。ポンド安で海外の資産と所得の価値が上昇する。モルガン・スタンレーの推計によると、2割のポンド安で赤字は2ポイント縮小する可能性がある。ただし、これはユーロ圏経済が回復するとの想定に基づいている。
 経済の他の分野では、すでに製造業の投入価格が上昇し、食品やエネルギー価格も上がり、痛みが広がりつつある。
 英中銀は、ブレグジットによるもう1つの短期的な影響として幅広い信用需要の落ち込みを挙げている。一部の銀行では9月に企業融資需要が回復したが、これがどれほど続くかは定かでない。今夏に行った利下げは経済に追い風となる一方、銀行の利益を圧迫した。
 銀行にとって、海外資金の流出と経常収支の危機という深刻な打撃を受けるリスクは、まだ極端な想定にすぎない。だが、借り手の状況を一段と厳しいものにする全体的な景気減速と個人所得への圧力が続いている。こうした相対的にまだましな筋書きだとしても、銀行は負け組になるだろう。
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ECB、市場への情報発信で危うい綱渡り

利上げで英ポンドを守り外国の投資を呼び込むのは、最後の手段だとアナリストらはみている(写真は英中銀イングランド銀行、2016年8月) PHOTO: RALPH ORLOWSKI/REUTERS
By
RICHARD BARLEY
2016 年 10 月 20 日 09:48 JST
 欧州中央銀行(ECB)が市場に深く入り込めば入り込むほど、その政策の成否は経済よりも言葉に左右される度合いが大きくなる。ECBのドラギ総裁は安易な約束をせず慎重に言葉を選ぶ必要がある。
 債券利回りの低下を受け、市場にはECBが量的緩和政策を遂行できるのか懸念が広がった。ECBは預金ファシリティー金利(現行マイナス0.4%)よりも高い利回りの債券しか買えないが、ドイツ国債を中心に多くの国債の利回りがこの下限を下回った。利回りは足元で上昇しているものの、ドラギ総裁が頭を悩ます買い入れ適格債券不足の問題はそれほど改善していない。
 ピクテ・ウェルス・マネジメントの計算によると、ドイツ国債の約44%が依然、買い入れ対象としての条件を満たしていない。この比率は9月末時点の60%から下がったとはいえ、依然としてかなり高い。
 ECBにとっての問題は、これまで債券が売り込まれるときはたいてい、買い入れ対象から外れることのない長期債の売りが最もきつかったことだ。その結果、利回り曲線はスティープ(右肩上がり)になっている。ドイツ国債の2年物と10年物の利回り差は直近で、7月初めの50ベーシスポイント(bp)から70bpに広がっている。ECBの超低金利政策が短期債利回りを低く抑えている。
ECBの買い入れ対象とならないドイツ国債の割合
Off LimitsShare of German bonds ineligible for ECB purchase

 ドラギ総裁は綱渡りの政策運営を強いられている。ECBが債券買い入れの縮小(テーパリング)を検討しているとの観測を受けて市場は動揺しており、20日の総裁会見には安心材料が求められるかもしれない。だが、総裁が市場に安心感を与えすぎてしまえば、債券不足の問題は悪化する可能性がある。そうなると、12月の理事会の重みがいっそう増す。エコノミストらはECBが12月に買い入れ策を見直すと予想している。
 9月のECB理事会後の大きな相場変動は、ECBが発信するメッセージのほんの少しの変化にさえ市場が非常に敏感であることを浮き彫りにした。20日の会見でのドラギ総裁のパフォーマンスはこれもまた綱渡りになりそうだ。
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米地区連銀報告:景気拡大は継続、労働市場引き締まる
米経済は緩やかな成長を続けている(写真はイリノイ州の住宅建設現場で働く作業員:9月)

By JEFFREY SPARSHOTT AND BEN LEUBSDORF
2016 年 10 月 20 日 05:21 JST

 【ワシントン】米連邦準備制度理事会(FRB)が19日公表した地区連銀景況報告(ベージュブック)によると、間近に迫る大統領選が不透明感を引き起こしているにもかかわらず、10月初旬にかけても景気拡大が続いた。経済が緩やかながら成長し、FRBは年内利上げへ向けた軌道にとどまっていることが示唆された。

 報告によると、労働市場が引き締まり賃金が着実に増加する中、大半の地区で緩やかないしまずまずの成長が見られた。 今回のベージュブックは、8月下旬から10月12日までの経済活動について12地区連銀による情勢報告をまとめた。

 ボストン地区は「来たる大統領選が一部の事業判断を遅らせ、当面の不確実要因になると複数セクターの企業が指摘したものの、見通しは明るい」とした。

 FRBは11月1・2日に連邦公開市場委員会(FOMC)を控えている。大方のエコノミストは、FRBがいかなる政策行動も12月まで先送りするとみている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト調査では、12月13・14日のFOMCでの利上げ確率が81.4%と予想されている。

 ニューヨーク連銀のダドリー総裁は先週、「目下のところ金融政策上の行動を起こす大きな緊急性はない」と述べた。

 一つの不透明要素は11月8日投票の米大統領選だ。上院の多数支配、そして恐らくは下院のそれも選挙結果にかかっている。

 警戒要因が見受けられる部門はあるが、今回の報告書は米国経済のかなり着実な前進ぶりを示した。

 FRBは「労働市場は大半の地区で引き締まったままだ」と述べた。また「労働力不足の状況は技能レベルと産業によってさまざまだが、製造業、観光業、ヘルスケア、トラック輸送、営業などの分野で人員を確保しづらくなっているとの報告がたびたびあった」とした。

 ベージュブックによれば、賃金と物価の上昇ペースは依然として緩やかだ。

 そのほか、輸送関連の製造業は明るい材料だが、個人消費はまちまちで、住宅価格の上昇や在庫水準の低さにもかかわらず不動産を巡る活動は拡大している。商業・産業用賃貸は増えている。

 エネルギーの値崩れに悩まされてきた石油・ガス業界は最悪期を脱したようだ。FRBは農業部門について、作物の出来高は高いもののコモディティー(商品)全般に価格は低く、強弱が入り交じっているとの認識を示した。

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コメント
 
1. 2016年10月20日 20:20:02 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[2965]

かっての大英帝国も、結局、愚民迎合策のせいで、崩壊と衰退を続け、惨めなものだ

いずれ米国も後を辿ることになる

日本は言うまでもなく、とっくに衰退モードだw


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