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時間に追われたくない?他人のために時間を使おう 忙しすぎて仕事ができない 何もしないことはなぜ恐ろしく、また大切なのか
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投稿者 軽毛 日時 2016 年 12 月 13 日 21:46:31: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

時間に追われたくない? 他人のために時間を使おう
研究によれば他者のために時間を使うことで逆に時間に追われていると感じなくなる ENLARGE
研究によれば他者のために時間を使うことで逆に時間に追われていると感じなくなる ILLUSTRATION: DAN PAGE FOR THE WALL STREET JOURNAL
By CASSIE MOGILNER HOLMES AND MICHAEL NORTON
2016 年 12 月 13 日 16:25 JST

――筆者のキャシー・ホームズ氏は米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)アンダーソン経営大学院の准教授。マイケル・ノートン氏はハーバード大学経営大学院の教授

***

 いつも時間に追われていると感じる人々に斬新な助言がある。時間の一部を他者のために振り向けることだ。

 時間という十分にないと考えられているものの一部を犠牲にしろというのは、直感に反するように思えるかもしれない。だが、われわれの研究では、時間を少し他人のために使うだけで、実際にはそれほど時間に追われていると感じなくなり、リストアップした数多くの項目を以前より早く片付けられるようになることが分かった。

 米国人は時間が欲しいと切実に感じており、学者たちから「時間の飢餓(time famine)」状態にあると宣言されるほどだ。われわれはその治療法を探し始めるにあたって、こう自問した。人々が時間に追われていると感じている時、どんな活動をあきらめる公算が最も大きいのか。ひょっとすると最も早くあきらめる活動そのものが、その人の時間の飢餓状態を治癒する可能性が極めて高い活動なのではないか−と問うたのだ。

 われわれは研究の結果、人が時間に制約されていると感じる時、彼らは自分自身に懸命に集中し、他者を犠牲にして目もくれない傾向があることを知った。実際、時間に追われているという感覚は、他者を助ける良い機会ないし要請を見過ごすことを意味している。他者を助けると、自らの仕事のスピードを落とすことが必要になるからだ。

 例えば、一つの古典的な研究(訳注=米社会心理学者による1973年の論文で、聖書にある「善きサマリア人の寓話」をもとに、神学生を対象に実験し、時間的圧力が善意の行動の障害になり得ることを示した)によれば、最も思いやりがあると期待されている人々(この場合、神学生)でさえ、自分の課題で遅れていて急ぐ必要があるとせかされると、咳き込んでいて助けを必要としている人(病人)の傍らを文字通り「通り過ぎて」見過ごしてしまうという。自分自身にとって十分な時間がない時、人は他者のための時間を割愛し、時間という乏しい資源を最も必要とするところに振り向ける。それはそれで理にかなっている。

最良の治療法

 しかし、時間的な制約を感じる場合、人は自分の時間を溜め込んでおこうとする傾向があるにもかかわらず、われわれは(エール大学経営大学院のゾーイ・チャンス准教授と一緒に行った)幾つかの研究で、時間を少しだけ他者のために使うことが実は最良の治療法であることを突き止めた。

 ある土曜日、われわれは被験者に対し、その日一定の時間を自らのために何かしたり、他者のために何かしたりするよう指示した。その日が終わって、われわれは追跡調査した。彼らがどう時間を費やし、その時間の消費が時間の飢餓感にどのように影響したかを知るためだ。

 すると、自分自身に時間を費やすよう指示された人々のうち、何人かは泡風呂ないしペディキュアで無為に過ごし、別の人々はジョッギングないし読書に熱中した。するべき仕事のリストから若干の項目を削除した人もいた(それによって人は時間を余分に得たように感じるはずだ。なぜならリストに残っている項目が少なくなるから)。

 他者のために時間を費やすよう指示された人々の活動は多岐にわたった。例えば妻のために好きな食事をつくってあげたり、隣人が玄関のポーチを除雪するのを手伝ったり、近所の公園でごみ拾いをしたりなどだ。ある人は祖母に手紙を書いた。祖父が死んでから寂しく過ごしていたからだ。

 その結果ははっきりしていた。人々が自分のための時間を具体的にどう過ごしたか、あるいは他者のための時間をどう過ごしたかとは無関係に(あるいは、どの程度の時間を費やしたかとさえ無関係に)、他者のために時間を費やした人々は、自分自身に時間を費やした人々よりも、もっと時間が得られたように感じたと報告したのだ。

われわれはまた、もっと厳密な基準に照らして、他者のために時間を使うことの効用をテストした。つまり、自由時間という予期していなかった「棚ぼた」を与えてみた。実験セッションの終わりに、一部の人々には15分間の時間を与え、大学志願学生の志願エッセー編集の手伝いをさせた。他の人々には実験セッションから早めに立ち去らせて、「15分間のボーナス時間」を与えた。すると、他者(大学志願学生)を手伝った人々は、15分間の棚ぼた時間を得た人々よりも、その後「余分な時間」を多く得たと答えた。

実質的な影響

 直感的には(泡風呂などの)マッサージないし棚ぼた時間を与えられたほうがもっと効用が大きいと思われるのに、なぜ他者に時間を費やすと、かえって時間のストレスから解放されるのだろうか?

 われわれの研究によれば、他者に対して時間を費やすと時間の豊かさの感覚が増すのは、自己効力感(self-efficacy)が増すからだ。つまり、われわれが手掛けるあらゆるものが達成できるという(希有の)感覚だ。結局、自己に対する集中は、自己効力感に目立った変化をもたらさない。もちろんマッサージは素晴らしいが、物事を成し遂げられるというわれわれの感覚を助長してくれるわけではない。そして成すべき仕事のリストから項目を1つか2つ削除するのは、一見達成感を得られそうに思えるが、それは残りの項目がリストに31もあることを思い出させる場合もある。

 これとは対照的に、他者を助ければ人々に具体的・実質的な影響を及ぼしたと感じることができる。隣人の家のポーチはきれいになったし、あなたのおばあさんを元気付けることもできた。そして、この感覚は、十分な時間がないというストレスそのものを減じてくれるのだ。そして時間を与えることには、他の効用もある。恒常的に時間を他者に与える活動、例えばボランティア活動がそれで、より大きな満足が得られることになる。

 時間に追われる感覚はストレスを増やし、満足感を減らす。われわれの研究は、他者を助けるためにスローダウンすることで実質的に時計を「スローダウン」できることを示している。他者に時間を与えることで時間を稼ぐことができるのだ。

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現代のマネジャーが抱える仕事の量は多すぎる。写真のヒュー・ウェルシュ氏はその典型だ PHOTO: BRYAN ANSELM FOR THE WALL STREET JOURNAL
By RACHEL FEINTZEIG
2016 年 6 月 29 日 13:51 JST

 現代のマネジャーが抱える仕事の量は多すぎる。ヒュー・ウェルシュ氏はその典型だ。

 ウェルシュ氏はオランダの複合企業DSMで北米部門の幹部を務めている。同氏は、直属を含め100人を超える部下を抱え、いくつかの肩書(法務顧問など)を持つ。彼のスケジュールはぎっしり詰まっている。このため、土曜のミーティングも珍しくなく、彼と顔を合わせたい部下は、オフィスの外で列をなして並ばなくてはならない。同氏の秘書でさえ彼のスケジュール調整にうんざりしてしまい、最近、社内のより小さなグループに移ってしまった。

 ウェルシュ氏は50歳で既婚者だ。同氏は疲れて果てていると話す。「同時にあっちにもこっちにも行くことはできない」というのだ。

 昨今、ウェルシュ氏のように感じているマネジャーは多い。企業各社は上下の階層をよりフラット(平坦)にし、社員間のコラボレーション(協働作業)を推奨している。これに伴い、マネジャー、つまり上司たちにとって、勤務時間の中で調整、交通整理に費やされる時間が増えている。直属ないし必ずしも直属ではない部下の監督にも時間を割かれる。マネジャーや幹部らは、チームワーク、イノベーションとスピードが求められる。このため、自分の本当の仕事ができる時間がほとんど残らない、とぼやく。

 バージニア大学のロブ・クロス教授は、この現象を「コラボレーティブ・オーバーロード(協働作業に伴う仕事過多)」と呼ぶ。仕事を抱えすぎている人は、成績が優秀であるケースが多いため、重要なプロジェクトに配置されることも、同僚から求められることも多い。だが、扱うプロジェクトが多すぎると、その人自体がボトルネックになりかねない。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)や保険大手のシグナは、燃え尽きるリスクが高い人を特定する調査を行い、一部で仕事のやり方を変えている。

 クロス教授は約300の組織でネットワークコネクションに関する調査を行った。同教授によると、マネジャーやコンサルタントなどの知識労働者は今や、勤務時間の90-95%をミーティングや、電話およびメールの返信に費やしている。10年前は、こういったことに費やす時間の比率は60-65%だった。同教授は、わずかに残された時間は、集中した仕事をこなすのに十分でないと指摘、マネジャーの仕事の多さについて考え直さない企業には「大惨事」が待ち構えると付け加えた。

 調査・助言会社CEBのブライアン・クロップ氏によると、35-40%のマネジャーは仕事が多すぎて、効率的に仕事をこなすことが不可能になっていることが同社の調査で判明した。

 クロップ氏は、以前は「目の前にある任務をやれば良く、仕事というのは何かを成し遂げるために自分自身がやることだった」が、「今は『何かを一緒に成し遂げるために誰と働くか』が重要になっている」と指摘する。

 GMとシグナは、社員間のつながりに関するデータの収集を始めた。誰が仕事を抱えすぎているかを特定するためだ。GMによると、あるネットワークに属す社員の25%がマネジャーとのより多い接触を望むと回答した場合、そのマネジャーは過剰なつながりを持っていると判断できるという。シグナは、あるネットワーク内の40%超が1人を経由している状態だと問題が生じることを突き止めた。

 ハイテク企業のジュニパー・ネットワークスが、社内のコミュニケーション不足という顧客からの苦情に対応するため、従業員のネットワークを分析したところ、その顧客を担当するグループのやりとりの大半が、ごく一部の従業員を介して行われていたことが分かった。ジュニパーを支援したネットワーク分析専門家のクリス・アーンスト氏が明らかにした。同氏によると、このごく一部の従業員が仕事を抱えすぎると、顧客へのサービスの質が低下したという。このいわゆる「スーパーコネクター」は自分の仕事より、同僚間の情報共有の方に時間を費やしていたのだ。

 問題は、顧客以外のところにも影響をもたらした。ジュニパーによると、過剰なつながりを持つ従業員は、新たなスキルを身に付ける時間があると答える確率が16%低く、職場でどのくらい元気に集中して仕事できるかを示すバイタリティーの評価も21%低かった。

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By SAMANTHA BOARDMAN
2016 年 6 月 28 日 13:35 JST

筆者のサマンサ・ボードマン博士は、ニューヨーク市にあるワイルコーネル大学医学部に勤務する精神医療の専門家。ブログは positiveprescription.com

 バケーションに出掛けて、ストレスでかえって参ってしまうのはあなただけではない。精神医療を専門とする私にはリラックスするのが苦手な患者が幾人かいる。ある患者が説明したように「仕事について考えないようにすればするほど、仕事を考えるようになってしまう」のだ。別の患者は仕事の休止期間を嫌悪している。「オフィスにいる時の活動的な状態が恋しくなる」という。さらに別の患者は、何をすべきか誰かに命じられること自体を拒絶する。彼は「リラックスすべきだと命じられるつもりはない、と妻に告げた」という。

 仕事をしていない時間の過ごし方が難しいのは、彼らが仕事中毒だからではなく、心がいつも何かに占有されている状態に慣れてしまっているからだ。彼らは休み、反省し、考えるためだけの時間を決してとらない。人生はノンストップだ。忙しくないときでさえ、彼らの心は何かに占められている。職場に向かう途中でポッドキャストを聴く。シャワーを浴びている時もニュースを聴く。公園でジョギングしながら音楽を聴く。就寝前にはテレビ。どの自由時間も埋まっている。彼らにとって、モバイル機器は時間つなぎに最適なツールだ。オフィスのカフェテリアで列に並んでいる時間さえ、いまやスマートフォンに没頭する機会になっている。カクテルパーティーでの会話の途切れ目しかり、会合が始まる前しかり、空港に行くためのタクシーの中しかり。そのほか、あらゆる「合間」がそうだ。

 仕事をもっている精力的な人々だけがそうなっているわけではない。自由時間がある時、何をしたらいいのか分からない子供たちがいる。するべきことがない状態は彼らを不安にする。

 ただ座って考える時間があるということが、不快とまでは言わないまでも居心地が悪い。実際、考えること以外に何もできず1人でいる時は、本当に恐ろしい。私には分かる。数年前、私は飛行時間8時間の旅客機に乗ったが、空港ターミナルに本を忘れたのに気付き、ほとんどパニックに陥った。時間を埋めるのは簡単ではない。私は中央に座席に座っており、両隣の2人は読んでいる本が面白くてやめられないようだった。言い忘れたが、映画システムは故障していた。私にはそれが陰謀のように感じられた。航空会社が発行する機内誌を6回読んだ後、ついにあきらめた。その後の6時間、私と私の思考だけが存在した。

 私はこの8時間に多くのことを学んだ。自分1人でいることは、結局のところそれほど悪くなかった。私は自分の生活と仕事について多くを考えた。うまくいっていることについて熟考し、もっと良くするには何ができるか知恵を絞った。「大きな問題」にも思いを巡らせた。それはつまり、「私は誰なのか? 私は何をしているのか? それはそもそも何のためなのか?」といったことだ。私が大学に戻って「ポジティブ心理学(個人や社会を繁栄させるような強みや長所を研究する心理学の一分野)」を勉強しようと決心したのが、このフライトの間だった。

 1人で自分自身について思いを巡らせることには、利点が1つある。研究によれば、孤立は自我の発達のために極めて重要だ。「孤立:1人でいることの恩恵の探求(Solitude: An Exploration of Benefits of Being Alone)」と題する研究論文で浮き彫りにされたように、孤立は自由、創造性、精神性などと関連している。

 論文によると「1人で時を過ごすことは、精神的に成長することを意味する。外部からの雑音なしに自らのアイデンティティーを発見し、他人の欲求に応じる必要もなしに自ら望むことをする自由をもち、創造性を育むのだ」

 瞑想その他のリラックスのための技術は、休止期間をもっと耐えられるものにし、生産的にもする有効な方法だ。自分の思考を制御する術(すべ)を獲得することで、交通渋滞や待合室での時間といった小さないら立ちの原因はそれほどストレスにならなくなり、大きな問題もそれほど手ごわいものでなくなる。

 最近、私は多くの時間を費やして患者に話しかけるようにしている。日々をどう過ごしているか話し合うのだ。そして患者には、毎日少なくとも15分間は「何もしない」よう処方する。その結果、自由時間に関する彼らの見方は変化する。休止期間を不安の源泉とするのではなく、一つの特権として考えられるようになるのだ。

 そして最良のことは、彼らがいまやバケーションを心待ちにしていることだ。

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