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広島訪問のリハーサルだったオバマのアルゼンチン訪問  天木直人
http://www.asyura2.com/16/senkyo205/msg/113.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 4 月 25 日 10:10:10: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

広島訪問のリハーサルだったオバマのアルゼンチン訪問
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/04/25/post-4402/
25Apr2016 天木直人の公式ブログ


 きょう4月25日の朝日新聞「ここに注目」という記事でブエノスアイレス発五十嵐大介記者が、3月24日に行われたオバマ大統領のアルゼンチン訪問について、要旨次のように書いていた。

 すなわち40年前の1976年3月24日、アルゼンチンでクーデターが起き、軍事政権による左翼活動家の弾圧が始まった。約3万人の市民が殺されたり、行方不明になった。

 この事件は米政府が弾圧を支援したとされ、川には拉致された人が飛行機から投げ落とされた。

 オバマ大統領は、3月24日のアルゼンチン訪問で、謝罪こそしなかったものの、米国大統領として当時の米国政府の対応の不備を認めた。

 これに対して、地元では強い反発が起きた。

 「米国が弾圧を推進し、拷問の仕方を教えた。オバマがこんな日に来るなんて挑戦的だ」と、大規模な怒りのデモが起きた。

 そういう記事だ。

 私はこの記事を読んでピンと来た。

 そういえば3月24日のアルゼンチン訪問の直前に、オバマ大統領はキューバを訪問した。

 そしてその時もそうだった。

 キューバとの国交断絶の誤りを認めるかわりに未来志向を強調した。

 これを要するに、オバマ大統領は、キューバ訪問、アルゼンチン訪問をへて、広島を訪問する事を決めていたのではないか。

 米国大統領としての最後の年に、歴史に名を遺す大統領になるつもりで準備を進めて来たのではないのか。

 米国外交の負の遺産であるアルゼンチン、キューバを訪れ、暗黙のうちに米外交の過ちを認める。

 しかし、決して明確な謝罪はしない。

 虫がよすぎるではないか。

 そういってキューバのカストロ前議長がオバマ大統領を批判した。

 ブエノスアイレスの市民は憤り、アルゼンチンのジャーナリストは「起きた事の歴史的な認識は変わらない」と書いた。

 果たしてオバマ大統領の広島訪問の時はどうだろう。

 私は、キューバ訪問やアルゼンチン訪問の時とは違って、日本政府はもとより、日本国民もメディアも歓迎一色になると思う。

 オバマ大統領の広島訪問を批判する声は出てこないと思う。

 そして、それはそれでいいのではないのか。

 対米従属でいいと言っているのではない。

 日本国民がおとなしいからだと言っているのではない。

 それが日本のよさだと考えたい。

 そう考えるのは、冷酷な国際政治の現実のなかでは人が良すぎるということになるのだろうか(了)

 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国[1222] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2016年4月25日 10:30:29 : IeaB3HQJJg : 1uIcocViqWs[374]

天木さんが、あとで“赤っ恥”かかないことを、心から祈っています。

2. 2016年4月25日 10:32:57 : 4fNZFHqxEg : @_DAoeVTWI8[10]
(ここに注目!)オバマ氏アルゼンチン訪問 平和への思い、広島に届くか
2016年4月25日05時00分 朝日新聞

 3月24日朝、ブエノスアイレス。オバマ米大統領は、朝日が輝く広大なラプラタ川に白い花をたむけた後、黙祷(もくとう)した。

 40年前の1976年3月24日、アルゼンチンでクーデターが起き、軍事政権による左翼活動家の弾圧が始まる。約3万人の市民が殺されたり、行方不明になったりしたという。米政府が弾圧を支援したとされ、川には拉致された人が飛行機から投げ落とされた。

 「我々が人権保護を叫ぶのが遅かった時、それを認める勇気が必要だ。それがここで起きた出来事だ」。オバマ氏は謝罪こそしなかったものの、当時の米政府の対応の不備を認めた。

 米大統領のアルゼンチン訪問は97年のクリントン氏以来、約20年ぶり。反米姿勢を貫いた左派のフェルナンデス政権から、元実業家で右派のマクリ政権に代わり、転機が訪れた。

 だが、クーデターから40年という日の訪問に、地元では強い反発も起きた。大規模なデモに参加したパブロ・ペレイラさん(42)は「米国が弾圧を推進し、拷問の仕方を教えた。オバマがこんな日に来るなんて挑戦的だ」と憤った。

 マクリ政権は反対派をなだめるために、米国に当時の記録の機密指定解除を求め、米側も応じた。米ニューヨーカー誌に「オバマのほろ苦い訪問」との記事を寄せたアルゼンチン人のジャーナリスト、グラシエラ・モシコフスキー氏は「記録が公開されても、起きたことの歴史的な認識は変わらない」としながら、「歴史の記憶という意味では重要なものだ」と述べた。

 今回の訪問では、オバマ氏の人権や平和への思いが透けて見えた。そのオバマ氏は近く、被爆地・広島を訪れるかどうかの判断を下すとされる。原爆投下は正しかったという世論が多い米国では、反対も根強い。

 ブエノスアイレスに住む「ひろしま平和大使」の相川知子さんは、折り鶴を手にオバマ氏の車列を眺めていた。「反発がありながらも訪れ、寄り添う気持ちを示したオバマ氏なら広島に行ってくれると思う」。願いは届くだろうか。(ブエノスアイレス=五十嵐大介)

http://www.asahi.com/articles/DA3S12327143.html


3. 2016年4月25日 10:35:29 : DK6dXlDVdU : XST7thS2uqs[8]
広島、広島と騒ぐが、

東京大空襲で10万人の民間人が焼き殺されたことはスルーで良いのか。


4. 2016年4月25日 11:34:08 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[443]
『from 911/USAレポート』               第714回
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※熊本地震は、連続した大きな地震で甚大な被害を受けた地域のあるだけでなく、現
在も震度の大きな余震が続いていると報じられています。被害を受けた地域の皆さま
に、この場をお借りしてお見舞いを申し上げると共に、二次災害の防止と安全確保を
祈念申し上げる次第です。


 オバマ大統領が、5月下旬の伊勢志摩サミット参加のために来日する際に、広島を
訪問するかどうかという問題が、日本でも、アメリカでも話題になっています。正確
を期すために、本稿の校了直前、すなわちアメリカ東部時間の2016年4月22日
(金)午後の時点での状況を確認しておきますと、以下の通りとなっています。

 まず、アメリカのメディアですが、「匿名の米政府高官の話」として、サミットに
際してのオバマ大統領の広島訪問に関して米政府から日本政府に打診があったという
報道が「日経新聞で流れた」というニュースが、ロイターなどを通じて一斉に流れて
います。同時に、日本の菅官房長官がこの点に関して「米国大統領の日程は、米国が
決定することであり、日本側は正式には何も聞かされていない」とコメントしている
ということも流れています。

 では、「米政府高官」の発言に関して、発言は「事実ではない」とか、「大統領の
広島行きはなくなった」という報道があるかというと、それは全くありません。また、
菅官房長官のコメントも「正式には聞いていない」というだけで、否定的なニュアン
スはないとして流れています。

 そうした文脈の延長で、22日には訪欧中のオバマ大統領が、英国のキャメロン首
相との合同会見に臨んだ際に、ブルームバーグのジャスティン・シンク記者から「広
島へ行くのか?」と問われて、以下のように答えたと報じられています。

"I think you have to wait until I get to Asia to start asking me Asia questions,"

 訳としては「アジアに関する質問は、私がアジアに着くまで待ってほしい」という
ことですが、要は「否定はしない。だが、正式発表は恐らく日本に着いてからという
ギリギリのタイミングになるだろう」という意味です。

 例えば『ワシントン・ポスト』は「オバマは広島訪問に関して、英国では否定も肯
定もしなかった」という中立的な報道をしていますが、複数のアメリカのメディアは
「訪問決定か」というニュアンスになって来ています。このオバマの肉声のコメント
と前後して、雑誌『フォーチュン』(電子版)は、ホワイトハウス高官のコメントを
踏まえてと但し書きをした上で、「歴史的な訪問決定」という報道をしています。

 正確には、以上のような状況なのですが、ここへ来て「オバマ大統領の広島訪問」
は急速に真実味を帯びてきたと言えるでしょう。ケリー国務長官が4月の11日に広
島で献花をした時点では、余りの報道の少なさから、私は「アメリカはケリー広島献
花を受け止められなかった」という評価をしつつ、オバマの広島献花が実現する可能
性は45%という悲観的な見通しを述べています。

 ですが、現状は85%ぐらいに高まって来ている、私としてはそのように見通しを
改めたいと思います。日本では昨晩あたりから、「ほぼ決定」という報道が相次いで
いますが、大統領自身が「発表するのは直前」とクギを刺しているのでですから、
100%という言い方は止めておこうと思います。

 それにしても、ケリー献花に際しての報道が極めて抑制的であったこと、その上で
「オバマ広島訪問」の是非に関して賛否両論が巻き起こっているといった状況を踏ま
えて、それでも日に日に「訪問実現の可能性が高まっている」のは何故なのでしょう
か? また、どうして今年、2016年なのでしょう?

 この点に関しては、私は長い間疑問に思ってきました。そもそもどうして「戦後7
0年」であり「被爆70周年」である昨年、2015年ではなく、2016年なのか、
極めて不自然ではないか、そう思ってきたのです。

 この「オバマの広島献花」という問題に関しては、共同通信OBの松尾文夫氏が、
長い間「相互献花外交による日米和解」を提唱しておられます。今回も20日の『毎
日新聞(夕刊)』に個人的な戦争体験を踏まえたロング・インタビューという形で、
非常に強いメッセージを発信しておられますが、松尾氏は一貫して「70周年である
2015年」にこだわっておられましたし、私も同じ立場で主張を続けてきました。

 その立場からすると、2015年にオバマ大統領の広島献花も、安倍首相の真珠湾
献花も行われることはなく、そしてミズーリ号艦上での降伏文書署名の70周年も、
特にメッセージ発信のセレモニーもなく過ぎ、その一方で戦争当事国でも何でもない
中華人民共和国とロシア連邦が「戦勝軍事パレード」を行うことを日米が「黙って指
をくわえてみていた」ことは、何とも屈辱的に思えたのです。

 ですが、ここへ来て「ハッと」私は気付かされました。バラク・オバマという人に
取っては、広島へ行くのは2015年ではなく、2016年でなくてはならなかった
のです。その判断は、十分に理解しうるものではありますが、では無条件で受け入れ
ることができるのかというと、そうではありません。

 特に被爆国である日本としては、3つの議論を避けて通ることはできないのです。

 その3つの議論の前に、どうして「オバマにとっては2016年なのか?」という
点について検討してみたいと思います。

 中心にあるのは、「核廃絶のメッセージ」です。2009年4月9日にチェコのプ
ラハでオバマ大統領は有名な「核廃絶演説」を行いました。ここでは、人類が存続す
るためには、「自分が生きている間には実現できないかもしれない」としながらも、
核廃絶は必須であるというメッセージを発信したのです。

 このメッセージによって、オバマはノーベル平和賞を受賞したのですが、その受賞
そのものが、アメリカでは右派を中心に強い批判を呼び起こすこととなりました。ま
た、実際にオバマの在任中の8年間に核廃絶への具体的な成果は少なかったとも言え
ます。勿論、オバマ政権が主導する形で「核セキュリティ・サミット」が何回も開か
れていますが、この「核サミット」に関して言えば、オバマの「長期的な目標」であ
る核廃絶の問題よりも、「目先の問題」である核不拡散への取り組みがどうしても優
先してしまった感があります。

 オバマとしては、自身の任期の最終年には、何としても「長期ゴールである核廃絶
へのメッセージ」を発信したいと思われます。仮に広島で、それが可能になれば、2
009年4月のプラハと、2016年5月の広島で「核廃絶メッセージ」の円環を閉
じることができるというわけです。

 ここからは、私の憶測になりますが、仮に昨年、70周年になる2015年に訪問
していれば、そのような核廃絶メッセージの発信よりも、第二次大戦終結70周年と
いう歴史の節目、そして日米和解の問題が優先してしまい、肝心の「オバマのメッセ
ージ」が弱くなる可能性があった、オバマ大統領個人としては、そのような判断があ
ったのだと思います。

 今、大統領の広島訪問がグッと現実味を帯びてきた中で、初めて「腑に落ちた」の
です。積極的に支持しようとは思いません。先ほど申し上げたように、日米は201
5年に「戦後和解」ということをキチンとやるべきだったからです。ですが、既に2
016年になった現在、オバマ大統領が真剣に広島行きを検討している、これは是非、
実現してもらいたいと思いますし、オバマが「2016年」にこだわったのも納得で
きるように思います。

 ちなみに、正式発表のタイミングですが、大統領の言うように「日本に着いてから」
というのは少々極端です。現実的には、5月中旬に、何らかの発表が本人の口からあ
るのではないかと思います。一つの可能性としてですが、まず、5月15日(日)に
は、オバマ大統領はニュージャージー州の州立ラトガース大学の卒業式でスピーチを
することになっています。

 このスピーチの場で「自分は広島へ行く」という発表をするという可能性がありま
す。ラトガース大学は、私も勤務したことがありますが、教職員も学生も極めてリベ
ラルの大規模な大学です。オバマにとっては、2008年の選挙戦でも、この大学で
の学生たちの熱狂的な支持は東北部の選挙戦の中でも、記憶に残っていることでしょ
う。

 また、今の大学生の年代は、大統領の広島行きについては支持すると思われます。
更に言えば、この大学には、ポール・シャロウ教授という著名な「原爆文学研究家」
がいて、この「オバマの広島訪問」問題に関して多くの発言をして来ています。また、
日本から米国への「最初の留学生」である福井藩士の日下部太郎が来たのも、このラ
トガースであるなど、日本、そして広島との縁もあるからです。

 もう一つのタイミングは、5月18日です。オバマ政権としては、万が一にも、こ
の「広島訪問問題」が大統領選の中で論争になるなど、「アメリカ社会に不自然な影
響」を与えることは避けたいわけです。そんな中で、5月17日(火)には、民主党
の場合はケンタッキーとオレゴンで予備選があり、場合によっては、この時点でヒラ
リーが「過半数+1の代議員を獲得」して、統一候補の指名を確定する可能性があり
ます。つまり、そこで予備選が一段落ということになれば、安心して発表ができると
いうことになります。

 さて、それでは、オバマ大統領が広島を訪問するとなれば、日本に取っては長年願
ってきたことが実現するわけで、素晴らしいことであり、何も問題がないということ
になるのでしょうか?

 とんでもありません。それでも、なお3つの問題が残ります。この3つに関しては、
慎重な、そして真剣な議論が必要と思います。

 1つの問題は、「謝罪」の問題です。オバマ大統領は広島で献花をし、場合によっ
ては、核廃絶の「広島宣言」とでも言うべきスピーチを行うかもしれません。ですが、
その際に「アメリカ合衆国としての謝罪」は「できない」だろうし、「しない」と思
います。

 この問題を日本はどう受け止めるか、これは重要な議論です。例えば、4月11日
にケリー国務長官が「G7外相会議」で広島を訪問、原爆資料館を見学し、慰霊碑に
献花しました。この経験についてケリー長官は、 "gut-wrenching" つまりこの場合の
訳としては、
「魂がねじれるような」経験だったとしています。

 このコメントについては、私は誠実なものだったと思います。また、予定にはなか
った原爆ドームの参観、広島市内での会食、広島城訪問といった行動を取ったことに
も、個人的にこの「資料館と慰霊碑」という経験を非常にエモーショナルなものとし
て受け止めたことを表していると思います。

 そうした姿勢について、私個人としてはジョン・ケリーという人物の人間としての
クオリティを見る思いがしています。ですが、そのケリー長官も「謝罪」は口にしま
せんでした。それは、アメリカの「国のかたち」の限界がそこにあるからです。

 どういうことかというと、合衆国大統領は全軍の司令官として、その軍事力を米国
の利害のために使う、その権限行使に関しては、いかなる結果を招いても謝罪はすべ
きではない、そう考える人間が国民の約半数いるからです。ですから、ビル・クリン
トンはベトナムで謝罪をしていませんし、また、仮に謝罪をするということになれば、
それは大統領として絶対に許されないという考え方があるのです。

 更に言えば、大戦末期の日本政府が、「本土決戦」を叫び、「一億玉砕」だと言っ
て「竹槍で突撃」だとか「大本営を松代に設営してゲリラ戦」などと言っていた中で、
「原爆が戦争を終わらせて、何万という米軍の将兵の生命を救った」という「伝説」
は、アメリカの歴史観の「公式見解」になってしまっています。

 勿論、それが14万という非戦闘員の殺戮を正当化するのか、ということについて
は現在のアメリカ世論は40%対60%ぐらいで「正当化しない」方に傾きつつある
ように思います。ですが、それでも40%ぐらいは「公式見解として正当化できる」
と思っている中では、「謝罪」というのは政治的に難しいのです。

 そうではあるのですが、ケリー長官のエモーショナルな言葉と行動には、ある種の
「謝罪のニュアンス」があるのは否定できません。また、恐らくはオバマ大統領も、
広島の地に立てば何らかの感情的なリアクションをするでしょう。また、他でもない
広島という地で、「核攻撃という行動は二度とあってはならない」という宣言をする
ということは、「ここで起きたことは許されるが」ということではなく、自動的に
「ここで起きたことも許されない」という意味合いを持つはずです。

 例えば4月の場合は、ケリー長官のコメントを補足する形で、国務省からは「今回
の献花は第二次大戦全体の犠牲者への追悼である」という「見解」が出たわけです。
これはどういうことかというと、ケリー国務長官の献花が「広島の犠牲者『だけ』に
向けられたもの」だということになると、どうしても「謝罪ニュアンス」が出てしま
うわけで、それを遠く離れた本国の国務省としては「あれは大戦全体の犠牲者への追
悼行為」だということにせざるを得なかったということです。

 ですが、アメリカでもこの国務省発表を額面通り取る向きはないわけで、だからこ
そ、この間、オバマ大統領の広島行きについて賛否両論が出たわけです。

 いずれにしても、オバマは広島で「直接的な謝罪の言葉」は口にできないし、しな
いでしょう。ですが、そこで明らかに現職の合衆国大統領が、14万人という非戦闘
員の殺戮という事実と向かい合うのは間違いありません。また、「核攻撃はあっては
ならないこと」だというメッセージをその場で出すということは、謝罪と同等の誠意
という受け止めになるという議論も可能です。この点について、日本は厳粛に向かい
合う必要があります。

 2点目は、オバマが「核廃絶へのプラハ宣言」という原点に戻りつつ、「核不拡散」
という今日的な政治課題に対するG7+EUの結束を示すという問題です。これは
「プラハ宣言」から一貫したオバマ政権の方針でもあるのですが、「長期的には全人
類としての核廃絶を目指す」ものの、短中期的には「直近の課題として核拡散の防止
に注力する」という「二段構え」になっています。

 オバマ政権に取っては、そして恐らくはEUに取っても「NPTによる5大国の核
独占」という現実は、当面は認めつつ、テロ国家や国家でないテロ集団などへ拡散を
厳しく取り締まること、それと長期課題としての「究極の廃絶」ということは矛盾し
ないという立場です。

 ですが、日本の世論の約半数には「まず5大国の合法保有ということが承服しがた
いので、先進国である5大国が率先して廃絶すべき」だという立場があるわけです。
これは被爆国としてある種自然に出てくる発想法ではあるのですが、ここを何とか乗
り越えて、当面の核不拡散と長期的な廃絶という「二段構え」に理解を示すことが必
要です。

 その上で、今回のG7においては北朝鮮を直近の問題として、中ロを巻き込んだ強
いメッセージとして「核保有を認めない」という意図を発信することになるでしょう
が、これに対する真剣な議論が日本国内でも必要となるでしょう。

 具体的には、広島の被爆者の問題は、人類的に神聖なものであって、そのことを、
現在の北朝鮮をめぐる「リアルな国際政治」の駆け引きの材料とするのには「抵抗が
ある」という感覚は、日本の世論の半数にはあるように思います。そうなるとオバマ
の「二段構え」の核廃絶というメッセージを受け止めるのは難しくなります。この問
題は、神学論争であると同時に、現在進行形の外交政策上の選択の問題でもあるわけ
で、真剣な議論が必要です。

 3つ目は、冒頭に申し上げた共同通信OBの松尾文夫氏が長い間主張されてきたよ
うな「相互献花外交による日米和解」は必要かという問題です。オバマの広島訪問は、
第二次大戦に関する「日米の和解」の行動ではなく、もっと抽象的な核廃絶の文脈で
成立することになりそうです。そして、どうしようもない政治的な理由から、直接的
な謝罪の文言は期待できないでしょう。

 ですが、それでも広島で膨大な民間人犠牲と向き合うということ、そしてケリー献
花を受けた国務省が「タテマエ」半分として「これは第二次大戦全体の犠牲者への追
悼」だとしたことにも誠意を感じるのであれば、私は、安倍首相が真珠湾へ赴き、戦
艦アリゾナ記念館で献花をするのは大変な意義のあることだと思います。

 松尾氏も、上に紹介した4月20日付の『毎日』のインタビューで、安倍首相の真
珠湾行きへの期待を述べています。そのタイミングですが、私は唐突という批判を覚
悟で申し上げるのであれば、オバマ大統領が広島を訪問するであろう5月27日(金)
の3日後、5月30日(月)に安倍首相が真珠湾で献花ができればベストだと思いま
す。

 この日は、他でもないメモリアル・デー(戦没者記念の祝日)であり、アメリカの
軍関係者に取っては非常に重要な日だからです。そして、アメリカは28(土)から
30(月)は3連休となりますが、仮に安倍首相が30日に真珠湾に行けば、31日
(火)の連休明けのTVと新聞は「オバマ大統領の広島訪問」と「安倍首相の真珠湾
訪問」を同時に取り上げることになります。

 仮にそうなれば、オバマ広島献花へのアメリカ国内での政治的な批判を沈静化する
効果だけでなく、お互いに政治的なリスクを取っての行動として「相互献花外交」が
一気に実現したことにより、日米関係は非常に良いムードとなるでしょう。但し、そ
の場合は、安倍首相としても、ハワイでの演説は「厳粛な慰霊」に加えて「核廃絶」
を中心にした未来へ向けたメッセージにすることが肝要と思います。

 いずれにしても、オバマの広島訪問の可能性が濃厚となった今、改めて3つの課題、
すなわち「直接の謝罪の言葉は不可能であることをどう受け入れるか」「オバマの核
廃絶は二段構えであって、直近の政治課題としては核不拡散が重要であること」そし
て「相互献花外交のため安倍首相は真珠湾へ、できれば5月30日に行ければベスト」
という3つの問題に関して、厳粛な議論をしていただきたいと思うのです。

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冷泉彰彦(れいぜい・あきひこ)
作家(米国ニュージャージー州在住)
1959年東京生まれ。東京大学文学部、コロンビア大学大学院(修士)卒。
著書に『911 セプテンバーイレブンス』『メジャーリーグの愛され方』『「関係の空
気」「場の空気」』『アメリカは本当に「貧困大国」なのか?』『チェンジはどこへ
消えたか〜オーラをなくしたオバマの試練』。訳書に『チャター』がある。 最新作
は『場違いな人〜「空気」と「目線」に悩まないコミュニケーション』(大和書房)。
またNHKBS『クールジャパン』の準レギュラーを務める。

◆"from 911/USAレポート"『10周年メモリアル特別編集版』◆
「FROM911、USAレポート 10年の記録」 App Storeにて配信中
詳しくはこちら ≫ http://itunes.apple.com/jp/app/id460233679?mt=8

[32初期非表示理由]:担当:要点がまとまっていない長文

5. 2016年4月25日 12:34:24 : 1cz9P1E6DQ : a4CWEf3uhtE[62]
>>4. 2016年4月25日 11:34:08 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[443]
> オバマ大統領が広島を訪問するであろう5月27日(金)
の3日後、5月30日(月)に安倍首相が真珠湾で献花ができればベストだと思いま
す。

真珠湾攻撃はルーズベルト大統領の罠であったことは周知の事実[1]。
フーバー大統領はルーズベルトを狂人とみなして19の誤りを犯したと糾弾している。

安倍首相が真珠湾で献花すると、ルーズベルト大統領の罠が隠蔽される。
オバマ大統領が真珠湾でルーズベルト大統領の罠を謝罪すべき。

[1] 日米戦争を起こしたのは誰か ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回顧録を論ず
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E7%B1%B3%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%AF%E8%AA%B0%E3%81%8B-%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%81%AE%E7%BD%AA%E7%8A%B6%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E5%9B%9E%E9%A1%A7%E9%8C%B2%E3%82%92%E8%AB%96%E3%81%9A-%E8%97%A4%E4%BA%95-%E5%8E%B3%E5%96%9C/dp/458523036X
「1941年の開戦に至る前の日米交渉において、アメリカは開戦を前提に経済戦争を仕掛け、日本を挑発し続けた」「日米戦争はアメリカが仕掛けた戦争である」「原爆投下の必要はなく、その重みは今もアメリカ国民の上にのしかかっている」・・・こういったものである。

第2次世界大戦がF・D.・Rの誘導によって日、独がやむを得ず戦争に立ち上がったことは他の米国の著作者たちによって証明されている。 フーバーはルーズベルトを狂人とみなして19の誤りを犯したと糾弾する。 宣戦布告には議会の承認が必要である。 これを省略してハル・ノートを手交したのは国家的詐欺罪と告発する。


6. 2016年4月25日 20:21:10 : pqOmvGCP9A : Z1yCzvOh8N0[70]
大戦の 足慣らしこそ 本命か

7. 2016年5月08日 15:32:32 : LV0wL3j7lw : wMu7bdVx2xc[2]
http://potato.2ch.net/test/read.cgi/atom/1460258803/l50

アルカイダ支援 京都南法律事務所   [無断転載禁止]©2ch.net
1 :

名無電力14001
2016/04/10(日) 12:26:43.16


ビンラディンが9・11事件の首謀者であるのであれば、殺人罪、建造物損壊罪などで、逮捕・起訴すればよいのである。

容疑者(主犯はオバマ)を、日本の警察・検察は逮捕できる、
さらに言えば、国内の治安維持のためには逮捕しなくてはいけない。

 京都南法律事務所 弁護士 中尾 誠

敗訴したいならw 京都南法律事務所   
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/shihou/1390119702/



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