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IS、根幹の「終末思想」を放棄、伝承の“決戦の地”ダビクから逃走(WEDGE)
http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/850.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 10 月 22 日 10:24:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

                モスルに向け進軍するクルド人部隊(GettyImages)


IS、根幹の「終末思想」を放棄、伝承の“決戦の地”ダビクから逃走
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8036
2016年10月21日 WEDGE REPORT


 過激派組織「イスラム国」(IS)が終末前の最終戦争が始まる地として宣伝してきた伝承の地、シリアのダビクから戦わずして逃走した。ISは預言された戦いの条件が整っていなかったと弁明に躍起になっているが、モスル奪還作戦の開始など戦場で追い込まれる中、中核となってきた根本思想も化けの皮がはがれてきたようだ。

■「ダビクは幻想だった」

 ダビクはシリア北西部のトルコ国境に近い人口3000人にも満たない村の名前だ。これといった特徴のない村が注目を集めるのは、この地がISの思想の根幹となってきたからに他ならない。1昨年の8月、ISがダビクを占領した時、彼らのツイッターなどソーシャル・メディアは喜びで沸き返った。

 というのも、ISはダビクを特別に意味のある決戦の地としてきたからだ。イスラムの予言者ムハンマドの言行録(ハディース)によると、イスラム軍は同地で「ローマの軍」と衝突する。「ローマの軍」は80の軍旗を掲げた大部隊だが、イスラム軍が打ち破る。しかしイスラム軍はその後の戦いで敗北し、エルサレムに追い詰められるが、終末が近づく中、ハルマゲドン(最終戦争)に奇跡的に勝利する、というのが大まかな筋書きだ。

 ISはこのダビクの戦いを、現代の彼らの戦いに置き換えて正当化、イスラムの教義体系に記されている物語から都合のいい部分だけを引っ張り出して自分たちに神秘性を与え、世界のイスラム教徒に喧伝してきた。ISの機関誌「ダビク」もこの地にちなんで名付けられた。

 ISの前身組織の創設者だったアブムサブ・ザルカウイもかつて「ダビクで十字軍を焼き尽くす」と述べており、ダビク信仰はまたたく間にISの末端の戦闘員にまで広がった。

 彼らにとって「ローマの軍」とは“十字軍”、もっと言えば、米主導の有志連合であり、ダビクは伝承で記されたように勝利を約束された地だ。ISは「ダビクでの最終決戦はもう目の前に迫っている」と高らかに宣言して、戦闘員や支持者らを鼓舞してきた。彼らにとってダビクは欧米との戦いの代名詞であり、それだけに象徴的な意味を持つものであるはずだった。

 しかし10月16日、トルコ軍に支援されたシリア反体制派が3方からダビクに迫ると、同地を死守していた戦闘員約100人は戦わずに逃走を図った。このため米軍機が2度に渡って逃走車両などを空爆した。戦闘員の一部は東方のISの首都ラッカにたどり着いたという。

 米紙などによると、ダビク制圧作戦に参加した反体制派司令官の1人は「ダビクのシンボル的な意味を考えると、激しい抵抗が予想されたが、拍子抜けした。ダビクは幻想だった」と驚きを表明した。同司令官らによると、ラッカのIS本部はダビクの残留部隊に増援を送ると再三約束したが、増援が来ることはなかった、という。ISはダビクを死守せず、あっさりと捨て去ったのだ。

■新しい詭弁

 ISのメディアはこのダビクの放棄について、「今回の戦いは真のダビクの戦いではなかった。本当のダビクの戦いはこれからやってくる」とし、その理由として、相手側が“十字軍”の勢力ではなかったこと、また「80の軍旗も迫っていなかった」ことなどを挙げ、預言された戦いの条件が整っていなかったと新たな詭弁を弄している。

 アナリストらは、ダビクと根本思想の放棄をISの壮大な構想が瓦解しつつあることの証拠と見なしているが、ダビクを放棄することは数ヶ月前から決まっていた兆候もある。ISは9月、機関誌「ダビク」の名前を「ルミヤ」(古代語でローマの意)と変更しているからだ。ダビクを見捨てた後、機関誌が「ダビク」ではあまりにつじつまが合わないと判断したからではないかと見られている。

 ルミヤは英仏独語に加え、トルコ語、インドネシア語、ウイグル語、パシュトー語など8カ国語で発行されている。英仏独を除くと、他の言語はイスラム教徒の居住地域であり、ISが海外の支持者らに対しての宣伝をさらに強化していこうとの姿勢を見せている。

 しかし、ダビク放棄はISが戦場でいかに追い込まれ、劣勢になっているかを示すものだ。イラクのモスル奪還作戦が進む中、米軍はシリアの本拠地ラッカの制圧作戦の具体的な詰めに入った。滅びの足音が大きくなる中で、ISの対外発信も最盛期の800回から200回以下に減った。得意としてきたプロパガンダの激減はISの退潮をそのまま浮き彫りにしている。
 

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コメント
 
1. 2016年10月22日 19:33:11 : RfkvkGVwIQ : JZHQ7__x6ng[4]
Wedgeくん。ダーイッシュはアメリカの仲間なんですよ。

2. 2016年10月23日 19:55:48 : oCrAJL4UVg : BSkALVEdcgY[145]
宣伝は 減らせお里が バレたから

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