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東海アマ 夏場の毒虫が極端に増えた
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投稿者 中川隆 日時 2020 年 8 月 18 日 14:29:42: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 東海アマ 山の歩き方 投稿者 中川隆 日時 2019 年 7 月 25 日 04:31:57)

夏場の毒虫が極端に増えた


地球温暖化の意味 2020年08月18日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1221.html

 
 私が、中津川市の近隣の山々を散歩し始めたのは、かれこれ40年くらい前からなのだが、2003年に旧蛭川村(現中津川市)に移住してから、本格的に、少ないときでも週に一回は市内の山々を歩くようになった。

 現在は、健康上の特別な事情で、短時間ではあるが、ほぼ毎日歩いている。

 現在、歩いているのは、あまりガソリン代のかからない、近所の笠置山(1128m)とか、高峰山(945m)とか、附随する高塚山(487m)とかで、せいぜい2時間に満たない標高差200m以下のコースだ。

 この何十年かの山散歩の印象を言えば、夏場の毒虫が極端に増えたことを一番感じている。

 具体的に言えば、普通に歩いていて、人を刺し、回復に長い時間のかかる毒性の強い虫で、アブ・ブヨ・毒蛾・蜂・それに迷惑害虫の代表格、ヤブ蚊、山蛭などだ。

 ヤブ蚊は刺されても数時間で回復するが、アブとブヨは、ひとたび刺されたなら、適切な治療をしない限り、回復には半月以上もかかることが多い。
 刺された直後に、ポイズンリムーバを使って毒液を吸い取れば、軽く済むが、それでも十日程度は傷が残る。

 しかし、ポイズンリムーバが使えない箇所を刺された場合は、患部が大きく腫れ上がり激しい痛みを伴って、ステロイド(ムヒアルファ)を塗っても、一ヶ月程度は影響が残る。

 もう数え切れないほど刺されて、さまざまな対策を試し見て、現在のところは、ハッカ油スプレーや、アース・サラテクトなどを使っているが、それでもジークフリートの木葉のように塗り残した場所を刺されることがある。
 
 山に入る前に、全身にハッカ油(アルコールで溶いた、かなり濃いもの)をスプレーし、露出部の腕周りなどには、サラテクトスプレーをかけておく。
 蛭が這い上るのを防ぐために、靴にも念入りにかけておく。またハッカ油の効果が1時間程度しかもたないので、1時間おきにスプレーし直す。
 こうして、ようやく害虫の襲撃に遭わずにすむのだが、もし忘れると、ほぼ100%の確率で刺されてしまう。

 腕に、ハエを小さくしたような黒い羽虫がついているのを見つけたら、もう遅い。
 叩き潰しても、じわじわ痛みと腫れが広がり、指先を刺されても肩まで腫れ上がることがあり、完治までは半月でもすまないことがある。
 ブヨは毒の量はわずかなものだが、その激しさは、あるいはマムシ以上かもしれない。アブは体が大きいので、毒の量が多くなる。毒を注入してから、表皮を噛みちぎって浸出体液をなめ取る習性があるので、皮膚の損傷が激しくなり、いつまでも化膿して治癒しない。

 こうした毒虫は昔からいたのかといえば、いたにはいたのだが、こんなに確実に被害に遭うようになったのは、この10年くらいのことではないかと思う。
 私は16歳の頃から、山登りに魅了され半世紀の間、数千回、山を歩いてきたのだが、若い頃は毒虫の対策をしたことなど皆無だ。それでも刺された記憶は少ない。
 唯一、20年ほど前、8月の白山山系の大笠山で、アブにボコボコにされたことがある。

 10年ほど前から、ハッカ油をスプレーしなければ、早朝であっても夏の山を歩けないほど害虫被害が増えた。今では、ハッカ油もあまり効かなくなり、最近では、ディートという成分を含んだ虫除けスプレーでなければ防げないほどになった。
 ただし、農薬に近い成分なので、酢とか何か、安全で効果的な虫除け成分を探している。木酢液は有効だが、おそらく皮膚にも影響が残るだろう。

 毒虫が劇的に増えてきた原因を考えると、おそらく地球温暖化だろうと思う。
 虫だけでなく、雑草の伸長も凄まじいものになっていて、外国由来の侵略植物が激増している。今は、強烈なひっつき虫のアレリヌスビトハギに頭を痛めている。
 2003年に当地に移住してきた頃のことを思うと、雲泥の差がある。

 実は、温暖化に伴って激増したのは毒虫だけではない。猪や熊やアライグマ、ハクビシンなども、驚くほど増えている。
 理由は、冬場、マイナス10度以下になる当地では、猪や鹿の子供が凍死してしまうのだが、近年は、マイナス5度くらいまでしか下がらなくなったので、越冬できる確率が大幅に増し、結果として繁殖率が劇的に増えた。

 虫も同じで、カメムシが越冬できる確率が大きくなったので、山野はカメムシの天下となった。移住当初は、カメムシがいた記憶がないのだ。
 ブヨが増えたのは、山中に人が入らず、清浄な水場が増えたことが原因ではないかと思う。やはり、気温上昇によって、あらゆる生物の越冬機会が増していることが大きい。

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