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超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由
ヤフオク 独 SIEMENS COAXIAL の落札情報詳細
https://aucfree.com/items/u190943639
過去3ヶ月の「 COAXIAL 」の統計データ情報
「COAXIAL」 に関する落札商品は全部で 98 件あります。
平均落札価格 9,532 円
最高落札価格 146,000 円
最低落札価格 100 円
■商品説明
『想像を絶する劇場用である!強烈無比!エネルギー感、パワー感、スピード感が けた外れにまるで違う!』
独 SIEMENS COAXIAL/シーメンス コアキシャル 25cm 同軸2ウエイ・スピーカー・システム 平面バッフルの完動中古品のペアです。
ユニット及び平面バッフルは伊藤喜多男氏が在籍していた日本シーメンス特約代理店である関本製です。
平面バッフルのシステムは伊藤喜多男氏設計によるものです。
コアキシャルのコーン紙は真っ茶色に変色しているものがほとんどであるが、
この出品のものは比較的変色が少なくきれいなユニットである。
コアキシャルは上級者の間で あまりにも有名である。
この音を聴くと他のスピーカーは雑魚(ざこ)同然に思うであろう。
関本製のバスレフや後面開放型も使ったがこの平面バッフルが飛びぬけていい音である。
バスレフは音の広がりに欠ける。後面開放型は音がこもっている。
独語の業務用オリジナル・使用説明書には平面バッフルでの使用を推奨している。
この説明書には平面バッフルの使用例の写真も載っている。
コアキシャルは終生の伴侶≠ニなりうるスピーカーである。
シーメンスの会社創立は171年前の1847年(江戸時代) 。
創立者ヴェルナー・フォン・シーメンスに電気について教えたのは「オームの法則」の発見者オームだった。
シーメンスがコーン型スピーカーの基本特許をとったのは、なんとエジソンが蓄音機を発明した年と同じ1877年のことです。
スピーカー・ユニット:
特筆すべきは
ウエスタン(Western Electric)と同じ完全な劇場用であり、これこそが本物のプロ用である
ウエスタンに引けを取らない想像を絶する音質である
強烈無比!
エネルギー感、パワー感は他を圧倒する すさまじさである
柔(やわ)な、ひ弱な ものでは劇場用としてまったく使い物にならない
38cm 2way のオイロダインを2m×2mの平面バッフルで使っていたこともあるが、
音の質そのものはオイロダインと同一である
なぜなら、同じ劇場用である
これほどすさまじいスピーカーはコアキシャルと同じ劇場用の WE だけである
コアキシャルはオイロダインと同じフィックスド・エッジである。
このエッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い
これが本物のプロ用である
昔使用していた38cm・4way の JBL4343 はわずか10数年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった
今となっては ただの箱であり下駄箱にもならない
これは本当にスピーカーであったのであろうかと思う。
プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で べた褒めしたため一世を風靡したものである。
エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ
ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、ガンで46歳という若さでアッという間に旅立ってしまった
あゝ無常 哀れなり
音質評価をするにあたり、東芝プロフェッショナル・ユース・テスト盤、ポップス、ボーカル、ジャズ、クラシックにて試聴。
いずれも抜群であることを確認。
主にジャズしか聴かない、クラシックしか聴かない というのは正確な音質評価は不可能と言ってもいい。
音質:
まるで次元の違う別世界の音である
この劇場用の音はいくら言葉で説明しても実際に聴かないと分からないかもしれない
この音を聴くと他はあまりにも柔(やわ)で聴くに耐えないであろう
生々しい真実音、圧倒的リアリティー、高解像力、高音楽表現力、超ハイ・スピードである
抜群の高音楽表現力により、実に楽しく音楽が聴ける
聴き手の心を揺さぶり感動の世界で幸福感に満たされる
これらは他のいかなるスピーカーとも大きく異なっている
クラシックだろうがジャズだろうがボーカルであろうが抜群によく鳴ります
なぜなら、音の立ち上がりや立ち下がり のことを過渡特性というが これが抜群によいからです
過渡特性のよくないスピーカーからいい音を引き出すことは不可能と言ってもよい
ライブ盤では部屋いっぱいに音が広がり あたかもその会場にいるようだ
演奏者の息使い、ライブ会場の空気感まで明瞭に再生できる
ヴォーカル、ピアノ、ベース、ヴァイオリン は生々しくあまりのリアルさにゾクッとする
バスドラやベース、チェロは踊るようによく弾み、ふくよかでありながらよく締まって、ボケずに音の輪郭や音程が明瞭に聴き取れて気持ちがよい
ヴォーカルは目の前で自分のために唱ってくれているようで手を伸ばすと届きそうな感じさえする
声は張りがあってよく通り生のような真実音
この盤はどう鳴るだろう、あの盤はどうだろうと、次々音楽が聴きたくなる音です
音の品位がよく、格調高く、彫りの深い美しい音です
音楽の歓びや哀しみ、心を熱くする音楽表現力に極めて優れている
音楽の感情表現力が凄いのである 他のスピーカーではこうはとても行くまい
ヴァイオリンもピアノも響きがキリッとしていて、しなやかでリアリティがある
ジャズは「水を得た魚」のようであり、エネルギーが爆発する すさまじさがある
オーケストラは立体感があり、トゥッティにも優れていて生を彷彿とさせる 堂々たる鳴りっぷりである
フォルティッシモでは部屋の空気を揺るがす強烈なパワーに本当に鳥肌が立つ
最も大事なことは、
本当にいいスピーカーは必ずかすかな音や演奏者の息使い、会場の空気感まで明瞭に再生できる
音量を絞ってもつまらない音にならず いい音で鳴るのが本当に優れたいいスピーカーである
そして、「音が矢のように飛ぶ!」
こうゆう音は聴いていて気持がよい。
では「飛ぶ音」 とは一体どんな音なのか。
言葉で正しく伝えるのは難しく、これは体験してみないと分からない音かもしれない。
ウエスタンやシーメンスの劇場用スピーカーは まず音が矢のように飛ばなければ使い物にならない。
なぜなら、最後部の客席まで 例えば大地を揺るがす大砲のとどろきから 恋人のささやきや 虫の音(ね)まで かすかな音も明瞭に届けなければならない。
1982年 当時大流行していた JBL 4343 (38cm・4way 60万円した) を使用していたが、これがまったく音が飛ばない。
プロ用と称しながら玩具同然である。
Accuphase の M100 500W×2(この超弩級ハイパワー・アンプは100万円した)で鳴らしていたが これまた、まったく音が飛ばないアンプであった。
玩具同然のアンプであったと言わざるを得ない。 100万円の玩具である。
この時「音が飛ばない」スピーカーとアンプがあることが分かった。
飛ばない同士の組み合わせは最悪であった。
この当時のコンポーネントとしては最高級の組み合わせであったが、バカなことをしていたものである。
では一体「飛ばない音」とはどんな音なのか。
それは、スピーカーのまわりに音がまとわりつき 、聴き手に音が矢のように飛んでこない。
そして、たいてい低音が引きずるように重く、特にドスン ドスンというような質のよくない低音は気分が悪くなり 聴くに耐えない。JBL4343 がこのような低音であった。
こんな低音ならないほうがましだ。
いくらボリュームを上げても飛ばない音は絶対に飛ぶことはない。
ボリュウームの問題ではないからだ。
例え小さな部屋で小音量で聴く場合であっても この「飛ぶ音」はがぜん威力を発揮する。
優れた 「音が飛ぶ」スピーカーは音量を絞っても「つまらない音」とはならない。
なぜなら、音楽の旨味成分である微細なニュアンスや倍音等の微弱信号も楽々再生できるからである。
単なる大音量なら大抵のスピーカーは鳴る。
ところが、微弱信号はどんなスピーカーでも再生できる訳ではない。ここが一番重要なところである。
出来のよくないスピーカーほど微弱信号の再生が不可能となるため「つまらない おおざっぱな音」となり、大事なニュアンスが伝わらなく音楽にならないため面白くも何ともない。
『スピーカーの優劣を判定するには音量を絞って微弱信号の再生ができるかどうかを聴くとすぐ分かる。』
一度「飛ぶ音」を経験すると飛ばない音はもう聴く気がしないであろう。
それにしても、JBL4343 も Accuphase も高価なだけに あゝ本当に「罪深い」と思う。
〔音質評価は個人差があり、客観的に評価をしたものではありません。大げさな表現でもありません。
使用する機器によっても音は変わります。演奏や音のよい名盤も必要です。〕
仕様:
製造年 1980年
スピーカー・ユニット寸法(mm) ウーファー 250 ツイーター90
インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル(能率) 98dB
配線 WE 18GA ブラック・エナメル単線、これは抜群の音質である
バッフル寸法(cm) 100W 100H 板厚 21mm
重量 16Kg (1本)
発送と運賃
輸送中の安全のためユニット、脚、バッフルを別々に梱包します
ユニットへの配線は半田付けが必要となります
発送は佐川急便 220サイズ、140サイズ 2個口
サイズを記載しましたのでご自身で運賃を調べることができます
参考までに関東方面の運賃はおよそ8,000円
https://aucfree.com/items/u190943639
▲△▽▼
24: 777 :2019/03/26(火) 18:32:07 HOST:softbank221052219121.bbtec.net
ヤフオク 独 SIEMENS COAXIAL
オイロダインと同じ劇場用である!
本物のプロ用の想像を絶する まるで次元の違う別世界の音である!
特筆すべきは
ウエスタン(Western Electric)と同じ完全な劇場用であり、これこそが本物のプロ用である
ウエスタンに引けを取らない想像を絶する音質である
強烈無比!
エネルギー感、パワー感は他を圧倒する すさまじさである
柔(やわ)な、ひ弱な ものでは劇場用としてまったく使い物にならない
38cm 2way のオイロダインを2m×2mの平面バッフルで使っていたこともあるが、
音の質そのものはオイロダインと同一である
なぜなら、同じ劇場用である
これほどすさまじいスピーカーはコアキシャルと同じ劇場用のWEだけである
コアキシャルはオイロダインと同じフィックスド・エッジである。
このエッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い
これが本物のプロ用である
昔使用していた38cm・4wayのJBL4343はわずか10数年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった
今となっては ただの箱であり下駄箱にもならない
これは本当にスピーカーであったのであろうかと思う。
プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で
べた褒めしたため一世を風靡したものである。
エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ
ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、
ガンで46歳という若さでアッという間に旅立ってしまった
あゝ無常 哀れなり
https://aucfree.com/items/u190943639
35: RW-2 :2019/03/27(水) 11:16:05 HOST:121.132.132.27.ap.yournet.ne.jp
>>24
>これが本物のプロ用
SIEMENS COAXIAL。業務用なんでしょけど、あのユニットは個人的には好きじゃないですね。
デュフューザーは格好イイのですがユニット自体が安っぽい。ツイーターにしろ、ボーズが
301に使ってるような@1000円くらいのシロモノ。ネットワークはウーハーがスルーでツイ
ーターにこれまた安物のコンデンサー1個。現場ならともかく家庭で聴くにはこうるさい。
ラジカセのような音。ツイーターの配線外してフルレンジで聴いた方がずっと良かった。
アルテックの755もですけど、なんでマニアにあれだけ評価されてるのかが判らない。伝説が
伝説を生んで評価も右ならえ。異論はさむと耳を疑われるからなんでしょね〜。
37: 777 :2019/03/27(水) 12:13:18 HOST:softbank221052219121.bbtec.net
こころの畔 2013年5月16日 シーメンス コアキシャル 箱入りで登場
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html
ユニットはバッフルと非接触になります。スピーカー理論と反する方法を用いています。利点と欠点がありますが、箱鳴が極力無く ユニット本来の音を楽しむことができます。低域が不足するのは当然ですが、この中高域の濁りの少なさは欠点を補います。
ボックスとの固定はマグネット部で行っています。ユニット1台1台形状が異なりますので、固定も1台づつ調整をしていったものです。
1.バッフル板にユニットを直接取り付けない。
2.ユニットのフレームをネジ等で固定しない。
3.バッフル板とスピーカーのユニットの前面をつらいちにする。
使用してわかったこと。音の鳴り方がどこかGOODMANのアキシオム80に似ている。
ユニットをバッフル板に密着させないということは、能率は低下するが、バッフル板の振動を受けにくいということなのですな。つまり、アキシオム80と結果同じ構造となるわけです。その他、当たり前の異なる状態から本質だけを見れば、そういうことなのでしょう。
43: RW-2 :2019/03/27(水) 15:42:15 HOST:121.132.132.27.ap.yournet.ne.jp
>ユニットをバッフル板に密着させないということは・・・バッフル板の振動を受けにくいということ
バッフル板の振動を受けにくいのもありますが、バッフルに振動を与えにくいのが重要効果。バッフルに
フレームフランジを介してコーン紙の振動が伝わると、バッフル自体コーン紙の延長のように働きます。
その箱鳴りをハーモニーのごとく利用して豊潤な中低域を付加しているシステムはご存じのように幾多も。
プレスフレームのユニットをバッフルからアイソレートした場合はデメリットも生まれます。コーン紙の
振動がエッジを伝わってフランジに。その振動が普通ならフランジからバッフルに伝わるわけですが、
バッフルから浮いてるので逃げ道が無い。またエッジにはね返ってコーン紙に戻る。次の音波と重なる。
その繰り返しがヌケの悪い賑やかな音の原因ですね。高域の弱いユニットでは聴感上幸いとなる場合もあります。
44: くろねき :2019/03/27(水) 20:36:35 HOST:fpoym3-vezC1pro09.ezweb.ne.jp 皆さんこんばんは。
>>43
> コーン紙の
> 振動がエッジを伝わってフランジに。
…
> その繰り返しがヌケの悪い賑やかな音の原因ですね
こういう場合は表側にサブバッフルを立てるという方法もありますね。
それと、ある程度重い磁気回路を背負ったプレスフレームのユニットは
フレームに掛かる自重がフレームの鳴き止めになっていることがあり、
その点で磁気回路を支えちゃうと逆効果なこともありますね。
45: 前期 :2019/03/27(水) 20:49:29 HOST:h175-177-027-057.catv02.itscom.jp
>>44
>磁気回路を支えちゃうと逆効果なことも・・・・
これは興味深い指摘ですね。何か思いつくとそのことばかりに拘る人も
いますが総合的に検討しないと面倒なことになるこもあるでしょう。
46: AD :2019/03/28(木) 04:17:12 HOST:210.227.19.67 みなさん、おはようございます。
>時期回路を支えちゃうと逆効果なことも・・・・
それ、ありますね。時期回路が動作してる時はマグネットが振動してますから(電磁石、モーターの動作)、
そこを抑えちゃうとフレームがビビリますね。(振動がフレームに伝わる)
モーターを使用した機械でモーターの取り付けに防振ゴム噛ましてあるのはそういうことの対策ですからね。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1553521581/l50
▲△▽▼
銚子の散歩道 2013年03月12日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html
独ジーメンス社製25p径コアキシアルは我国オーディオマニアには人気のあるユニットですが、私にしてみると好みの音ではありません。 グレイに在庫があったにもかかわらず食指が動きませんでした。
http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/a/8a1b1ce0.jpg
いかにもドイツ臭く、リズム音痴だからです。 軍隊調のその音は軍靴の足音のように聞こえてしまい、気分が悪くなります。 このユニット、最大の弱点は音楽に必要不可欠である音色というものがほとんど出ないことです。 たまに出そうになる時もあるにはあるのですが、すぐに引っ込んでしまって、いつもの田舎くさい鈍重なドイツの音に戻ってしまいます。
しかしながら今回、お客様からこのユニットの注文を受けたのを機会に、専用エンクロージャを製作することになりました。 エンクロージャを製作するにあたっての一番の問題は、このユニットを設計製作した人の顔がみえてこないこと。 大体スピーカーユニットというのは作った人の顔、つまり人物像が音を聴いていれば浮かび上がって、どうすればユニットが鳴るか知らせてくれるのですが、このコアキシアルばかりはそれが全く見えてこない。 ドイツ人が考える業務用のユニットとはそういうものなのでしょう。 考えようによっては、このジーメンスのユニットからどのような音を出すかは、使う人のやり方に委ねられているといえなくもないのです。
コアキシアルに相応しいエンクロージャって
このユニットはほとんどが平面バッフルか裏板の無い後面開放型エンクロージャに取り付けられることが多いようですが、こうしたやり方はこのユニットの素性を考えればまったく理に適っておらず、結果として再生音は完全にPAと化してしまっているのです。
ホームユースつまり家庭音楽鑑賞用として使用するのであれば、低音域を補正してやらないと、カリカリした音しか出ません。 そもそもこのユニットのfoは65Hzと高く、このfoでは二個三個平面バッフルや後面開放型エンクロージャに取り付けたところで、低音域は伸びません。 量は増えますが、増えるのは低音だけでなく高音はもっと増えてしまうのがこうしたエンクロージャの致命的な点でありますし、たとえ低音の量が増えたとしてもそれは伸びることとは違うのです。 こうした事はスピーカーシステムを作る上での常識であるにもかかわらず、ジーメンスのコアキシアルは平面バッフルか後面開放でキマリとばかりに平気で売ったり作ったりする方ばかりなのはどういうことなのでしょう。
それでは実際のところコアキシアルに相応しいエンクロージャはどのようなものなのでしょう。 まず浮かぶのは、低音を伸ばすために開口を大きめにとったバスレフ型が候補に挙がります。 でも、これで作ると音の腰が抜けます。 開口面積を小さくすると、今度は音が詰まります。 密閉型ではフィックスエッジでfoが高いユニットは不向き。
バックロードホーンでは負荷が掛かり過ぎてコーン紙が参ってしまいます。 音響迷路型は何とかなるかもしれないけれど、ツィーターがついているコアキシアルでは中音域が抜ける恐れがある。 もっとも相応しいのは全帯域にわたって軽いロードをかけダンピングを強化したエンクロージャでしょう。 そんなのは不可能だよ、と皆平面バッフルや後面開放に逃げてしまうのです。 しかし、私にはひとつ思い当たる型があります。 ヨーロッパ流のフォルデッド・ホーンです。 そこで製作したのがこのエンクロージャです。 実はこれ、数年前の作りかけを改作したものです。 もともとは後方に開口を設けた箱で、逆相で後方に出した音が壁に当たって位相が整合するように設計したものです。 しかし試聴の結果、プログラムソースによって効果が変わってしまう不安定さが致命的だと判明しました。 スピーカーの完成度を判断するに重要なプログラムソースは私にとってはオーケストラとパイプオルガンです。 この二つのプログラムソースを如何に破綻なく自然に伸びやかに空間に拡げられるかで決まるのです。 それがこのエンクロージャはだめでした。 それでこの箱はしばらく放って置かれました。 昨年末、熱心なお客様が望まれたので、大幅に作り変える羽目になったのです。
つづく
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html
銚子の散歩道 2013年03月14日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 2
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html
エンクロージャの製作
今回考案したエンクロージャは二重箱構造です。 以前エンクロージャの振動における空中アース(エンクロージャ自体の共振が直接振動となって空気を揺する)と接地アース(エンクロージャの足を伝わって床に逃がす振動)について書きました。 この空中アースをなんとかコントロールすることは出来ないか、と考えた末に思いついた構造です。 空中アースを制動しなければならない理由は、あまり空中アースに頼り過ぎるとピアニッシモとフォルテッシモとの間で音色に違いが出てしまうからです。 ピアニシモからメゾフォルテあたりまでは目立つことはないけれど、連続してフォルテが続いたのちにフォルテッシモに至るとき、音が荒れてしまうことが時々起こるのはご存知でしょう。 これを解消するには空中アース力を接地アースに戻してやることが必要になります。 それを可能にしたのがこのエンクロージャです。
http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/5/e/5e0c284b.jpg
内箱の振動を外箱に逃がしてやり、外箱に取り付けた脚部を接地アースとして働くように設計しました。 内箱と外箱はダイレクトに接触してはおらず、当て木をはさんでやり、この当て木の部分のみで内箱の振動を外箱に導くようにしました。 二つの箱はエンクロージャ裏側の背板にネジで固定されます。 つまり、この構造の重要な点は、内箱(本体)と外箱の間に空気層を持ち、二つの箱の振動の伝導はネジの締め具合によりコントロールされるところです。 この内箱本体はエンクロージャ前面の押さえ枠により固定されます。 フロントバッフルは音響共鳴型で中空です。 外板内板共に1cm厚桐ラミネイトボードを使用し4.5mmほどの空気層を持たせました。 この空気層に音響拡散板(8枚のフィン)があります。 このフィンは外板には接触させず、内板にのみ取り付けられています。 こうすることにより、エンクロージャ内部の振動が前面外板にダイレクトに伝わることを避けることができます。 ユニットは枠ごと外れるようになっています。
エンクロージャ後面下部にある蓋は後面に開口部を設けた当初の形の名残りで、つぶすのはもったいないので、蓋をネジ留めしてカバーしておきました。 そのかわりキャビネット底部に開口部を設けました。ここにもはね返り板を取り付け直接音が床に当たらないようにしました。 このエンクロージャの基本的構造は以前製作したデッカ社アーク型エンクロージャの変形で、正確には共鳴式のフォルデッド・ホーン型です。 もちろんバックロード・ホーンとは全然別のものです。
http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/2/8227a8a8.jpg
つづく 以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html
銚子の散歩道 2013年03月16日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 3
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html
コアキシアルをエンクロージャに取り付けて視聴する
試聴に使用したのは仏ピエールクレマン社製の小型レコードプレイヤに同社L7Bカートリッヂを取り付け、プリアンプは蘭フィリップス社の回路を基にオランダの友人が製作したものにデンマークB&O社製スタジオ用EL84プッシュプル10Wモノブロックです。 スピーカーはドイツ製ですから、英米和抜きのコンチネントてんでんばらばらの混成組み合わせとなりました。
試聴してみると平面バッフルと後面開放型では決して得られない深く伸びてくる重低音が再生されます。 しかし、AR密閉型のような詰まった音ではなく、どちらかと言えばBOZAKに近い音と思い描いていただければよいでしょう。 特にオーケストラとパイプオルガンは中々のものです。 RIMG0483いつも繰り返し言っていることですが、ヴァイオリンやジャズがいくら効果的に鳴ったとしても、オーケストラとパイプオルガンがきちんと再生されなければ、スピーカーとしては半人前どころか失格です。 オーケストラとパイプオルガンがちゃんと鳴ればあとは何とかなるものですが、その逆はあり得ません。
ひとつ言っておかなければならないのは、コアキシアルというユニットには泣きどころがあります。 英国の同サイズのスピーカーと較べると歪み率が一桁くらい大きいのです。
しかし、ジーメンス社は責められません。 基はと言えばこのユニットはホームユース向けのHi-Fi仕様ではなくPA用に製作されたのであって、Hi-Fiにはあまり好ましくない歪みもPAに使用すると効が出てよりリアルな音が再生されるように設計されているのです。
http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/0/a05223de.jpg
しかし、果たして世のコアキシアル愛好家の中でそこまで責めてみた方はいらっしゃるでしょうか。 おそらくいないはずです。 このユニットの欠点が明らかになるのは周波数帯域をきちんと補正したエンクロージャに取り付けた場合に限り判ることです。 平面バッフルや後面開放型ではHi-FiではなくPAの音が出ているに過ぎないのですから。 しかし、歪みの捉え方感じ方は人それぞれ、私が好きでないからと言って悪いものではないのです。
このスピーカーシステムの特長はピアニッシモでもフォルテッシモでも音質が変わらないことでしょう。 これは製作前に意図したとおりにうまくいったと思います。 しかし、予想外のこともあります。 音量が上がるにつれて徐々に音場に静けさが増していくのです。 結構な音量で鳴っていても不思議な静けさがあるのです。 この現象は本来エンクロージャに仕掛けた空中アース力が空間に拡散されるべきところを外箱部がこれを設置アースに導いたことにより、振動の整流効果が生まれたのかもしれません。 空中アース力は裏板に6か所あるコイルばね付ネジを締めたり弛めたりすることによりココントローします。
http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/2/a21e6964.jpg
実験の結果、締め付けると響きがタイトになる反面しなやかさに欠けます。 反対に弛めるとダンピングは減りますが倍音成分が増大しふっくら豊かな音になります。 ネジの締め具合弛め具合で、宝石のような音が出る時があり、音楽がこぼれ出してきます。 しかし、これも何度も言うことですが、よく調整されたプレイヤでなければ、こうした再生音の調整はできません。 プレイヤの不出来さが直截にコアキシアルの歪みと混然となって汚い音が出てきます。 ユニットの反応力が十分に上がってくると、自然にカートリッヂとスピーカーがダイレクトに結ばれるようにレコードが再生されます。 こうした音の感じ方は十分に調整されたニューヴィンテージにあっては常識であり、ストレスのたまらない再生音から音楽がらくらくと聞き取れるのです。
この項おわり
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html
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