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日本ではありえない!ドイツ人の食事!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/432.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 5 月 16 日 20:55:45: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 財政の優等生だったドイツ、財政赤字に転落 投稿者 中川隆 日時 2019 年 5 月 10 日 12:08:36)

2017年02月10日
日本ではありえない!ドイツ人の食事!


13年前にドイツ人と国際結婚をしてしまった筆者ですが、結婚後に想像以上の文化・習慣の違いには度々ショックを受けました・・・・(笑)

結婚をして、まず最初にやって来た大きなショックは、食事に関する違い でした。

ドイツ人は基本的に食事に興味が全くありません。

極端なこと、お腹がいっぱいになれば何でもいいのです。彼らは食事よりも家事=掃除に興味があり家を綺麗にすることのほうが大切なのです。

料理に時間をかけるよりも、その時間を“お掃除”に使いたいと思っているドイツ国民。床の掃除から天井や壁、家具すべてをピカピカし、髪の毛も誇りもない綺麗な家と整理整頓された部屋をキープすることにすべてのエネルギーを注ぐ国民です。

そんなドイツ人の1日の食事は大体以下のような感じです。

■ 朝:シリアル系やゼメルと呼ばれる小型パンやトーストなどに甘―いジャム。そして紅茶やコーヒー、フルーツジュースなど

■ お昼:カロリーが比較的高めな温かい食事。基本的には1品〜2品。(前菜と主菜)

■ 夜:カルトエッセンと呼ばれる火を使わない料理。パンの上にチーズやハムなどを乗せて、時々温かいスープ

日本と大きく違うところは夜です。特に夜は本当に軽い食事になります。日本では夜がなん品もある暖かい食事ですが、ドイツでは夜は寝るだけなので、あまりカロリーを摂取しないのです。

ドイツではすっごく普通なのですが、こんな食生活を見て日本から母が現地に来るたびに、私たちの夕飯を憐れんでいます(笑)

実はドイツでは日曜日のお昼以外は手作りのお料理なんてほとんど作らないのです。


平日のドイツ人の昼食は、働いている人や学生さんはレストランもしくはMensa
(メンザ)と呼ばれている社内食堂や学食、またはスーパーなどでサンドイッチ等を買ってきて簡単に済ませる人が多いです。この辺りは日本と同じだと思います。

日本の夕食は家族みんなで暖かい食事を頂く。その食事も1品ではなくて数品あるの が当たり前だと思います。

しかしドイツ人の夕食は上記のように質素で簡単な、基本的には火を使わない食事になります。

結婚当初、私もずいぶんと張り切っていたので、ごく普通の日本の夕食を作っていましたが、数日で夫から、『毎晩毎晩こんなに多くの料理食べたくないよ。夜は作らなくていいよ』と言われました。

夜9時とか遅くても10時には寝てしまうドイツ人なので、夜は本当に食べたくないようです。

しかし!!

夜は軽食で済ませるヘルシーな国民ドイツ人は、お昼と夜の間に“ティータイム”があるのです。このティータイムが彼らにとっては実は一番重要だったりもします(笑)

彼らはここであま〜いクリームたっぷりのケーキをパクパクモグモグと食べているので、確かにこれでカロリーは十分です。。。カロリー的には十分でも栄養的には十分ではないのですが、そのあたりは全く気にならないようです。

ドイツ人の夕食の話に戻りますが、ドイツの基本夕食は

@チーズやハムなどを乗せたパン
Aフランクフルトとゼメル
Bトースト
Cスープ

です。これが夕食ですよ!!これが全部出てくるのではありません。このうちの一つどれかです。
日本人の皆さん、信じられますか?耐えられますか?これがドイツの普通の夕食です。

日本のお母さんたちは本当に優秀です。家族の健康を常に考えています。野菜をたくさん食べさせようと常に考えています。この記事を読んだあなたはお母さんに感謝の言葉を言ってあげてくださいね。

夫の実家に行くと夜はこの3つのどれかです。。。これがずーーーーーっと毎日毎日続くのです。

毎日毎日同じものを食べられるのは、ある意味ドイツ人の“すごい”と言えることの一つだと思います。


http://ドイツ語.1af.net/article/446871096.html
Brot mit salami.png
Brot mit Kase.jpg
Semmel mit Wurst.png
Suppe.jpg

全てのドイツ人ではないかと思いますが、お料理をするとキッチンが汚れるから料理はしたくないと思っているドイツ人が実はたくさんいます。私の義母もそのうちの一人です。なので、ドイツ人の家のキッチンはものすごく綺麗です。

食事には全く興味がなく、ほとんど食事にお金をかけないドイツ人ですが、どのように栄養のバランスをとっているかと言うと、サプリメントです。

ビタミンに、カルシウム、オメガ3やアミノ酸、などなどを数種類・・・・自分に必要だと思うサプリを毎日欠かさず飲んでいるのです。

ドイツのサプリメント売り場には私も驚かせられました。もっと驚いたことは子供用のサプリもあり、飲んでいるお子さんも多いということです。ビタミンD2とかオメガ3とかです。

夫にもサプリよりも食べ物から栄養を取って〜と何回も言っていますが、サプリはドイツ人の健康アイテムの一つだと言い張って聞かないのでもうあきらめました。融通の利かない国民でもありますね。。。

ドイツ人の食事、皆さんはどう思いますか?国際結婚を考えているあなた、もう一度よ〜く考えてみてくださいね(笑)
http://xn--eck4cn4013g.1af.net/article/446871096.html

新婚1年目!ドイツ夫と日本人妻の「フードファイト」
「パンとハムとチーズの無限ループ」
http://otonano-shumatsu.com/column_list/foodfight/01.html

ドイツ人の男性と結婚した日本人女性。

食生活の違いに戸惑う日々を、イラストとともにお届けします。

第1回目は、きたるドイツ暮らしに向けて妻が恐れていること。
ドイツの“ソウルフード”のループにどう立ち向かうのでしょうか。
(ふたりは主に英語で会話していますが、日本語に翻訳してお届けします)

ドイツ人の食べているものって?

みなさまは、「ドイツ料理」と聞いてなにを思い浮かべるでしょうか。

定番のソーセージにじゃがいも、それにビール?

加えて、キャベツの酢漬け「ザワークラウト」や、豚のすね肉の煮込み「アイスバイン」、黒っぽくて酸味のあるパンなどが挙がるかもしれません。

じゃあ、それ以外には? と聞かれると、まだまだ“ドイツ歴”の浅い私ははた、と言葉に詰まってしまうのです。え〜っと、ほかになにか食べてたっけ?

そこで、ドイツ人の夫に向かって「ドイツ人って、ソーセージとじゃがいもとパンしか食べてないんじゃないの?」なんて揶揄してみる。

すると、夫はまなじりを決して「ええっ? ほかにもいろいろあるじゃん! ハムとか、チーズとか、卵とか」と答えます。

「ハムにチーズに、卵ねぇ」と私が苦笑いすると、「でも、日本人だってライスとミソスープとフィッシュばっかりじゃない?」と言い返してくる始末なのです。


行方不明の魚や米

夫は、ドイツ南部の都市・ミュンヘンで生まれ育ったドイツ人。妻、つまり私は、石川県出身、上京して10ウン年の日本人。

ひょんなことから東京で出会い、結婚をすることになった私たち。もうまもなく、日本からミュンヘンに居を移し、新生活をスタートさせることになっています。
しかし、つい数ヵ月前に入籍を済ませたばかりの国際結婚1年目の夫婦に、問題が起こらないわけはありません。

目下どうにかしなければと思っているのが、ドイツでの食事のこと。
これまでに旅行者として4度訪れた限りでは、かの国ではボーっとしていると、ハム、チーズ、パン、またハム、じゃがいも、チーズときどき卵、ところによってソーセージ、チーズ、じゃがいも……といったループに陥ってしまいます。

努力しない限り、魚や米はもちろん、新鮮な野菜などもあまり口にできなかったのです。


ソウルフードの洗礼にぐったり

昨年末ミュンヘンに出かけたときも、こんなことがありました。
ゆっくりと起きた土曜の朝、外で朝食兼昼食を食べよう、ということで夫と意見が一致。
近所のカフェで、ブランチメニューを注文すると、何種類ものハム、チーズ、バゲットに黒パン、バターやジャムがテーブルいっぱいに並びました。

香ばしいバゲットの上に、薄く切られた塩気の強いハム、少しクセのあるチーズをのせて頬張れば、ああ幸せ。手作りのいちごジャムも絶品で、カゴに山盛りだったパンはあっという間になくなりました。

そして夕方、近くに住む義母の家を訪ねて紅茶を飲みながらのおしゃべり(義母はフランス語とドイツ語しか話せないので、夫が通訳役です)。夜7時を過ぎて、「さ、そろそろディナーの時間ね」なんて言った(と思われる)義母がおもむろに立ち上がりキッチンへ。
私は「えっ今から準備するの?」と内心びっくり、夕食にありつけるのはいつになるのかと心配したのもつかの間、かかったのはものの5分。

「フンフ〜ン♪」
義母の鼻歌とともに出てきたのは、まな板の上にのったスライスされたハムとチーズとパン、少しのレバーパテでした。ちょっと寂しいけれど、これが「コールドミール(冷たい食事)」と呼ばれるドイツの一般的な夕食。「あたたかいスープでもあるとうれしいんだけど……」なんてワガママは言わずにいただきます。

そして翌朝、野菜不足でなんだか動きの悪いお腹をさすりながら、今度は義兄の家で朝食を、と出かけて行くと……並んでいたのはそう、やっぱりハムとチーズとパン。

もちろんそれぞれは文句なしに美味しいのです。でも、申し訳ないけれど、3食連続はやっぱりきつい。

「ハムとパンとチーズ以外のものが食べたいよ!」と心の中で叫ぶものの、せっかく用意してくれたものに手をつけないわけにはいかず、もそもそと口に押し込みました。


夫の気遣いもちょっとズレてる?

「これがドイツ人のソウルフードなんだ。文句を言っちゃ失礼だ」と自身に言い聞かせるも、浮かべる笑顔も力ないものになります。だんだんと口数が減っていく私に気づいたのか、夫が「今晩はふたりで何か食べに行こう。ライス? それともフィッシュ?」と聞いてくれました。

「お米が食べたいかなぁ」。何気ないふりで、それでもきっぱり答えると、「それならいいところがあるよ!」と連れて行ってくれたのは……なんと本格インドカレーの店!
確かにお米にはありつけましたが、う〜ん、何か違う。といった具合。

東京にて、華の独身生活でさんざん美食三昧していた私には、これから大変つらい戦いが待っているのでは、と戦々恐々としているのです。

これから、「食べ物の問題」を中心に、ドイツ夫の困惑や日本人妻の苦悩をリアルタイムでお届けしたいと思います。未熟なふたりを、どうぞよろしくお願いいたします。

●文:溝口シュテルツ真帆(みぞぐち しゅてるつ まほ)/
1982年生まれ、石川県加賀市出身。編集者。週刊誌編集、グルメ誌編集を経て、現在はドイツ人の夫とともにミュンヘン在住。ドイツを中心に、ヨーロッパの暮らし、旅情報などを発信中。私生活ではドイツ語習得、新妻仕事に四苦八苦する日々を送っている。


「ドイツ夫と日本人妻の『フードファイト』」一覧
http://otonano-shumatsu.com/column_list/foodfight.html


▲△▽▼

ドイツ人はお祭りが好き
https://www.calvadoshof.com/AchaKocha/World/Germany/omaturi.html

その昔、日本も毎月お祭りがあったそうです。でも、今では東京などでは年一回の夏か秋のお祭りと、クリスマス、大晦日、くらいしか思い付きません。

でも、ドイツでは、ほぼ毎月のように街のどこかでお祭りをやっています。昔の日本と比較して、都市化されていないと言えるのかもしれませんが、逆に私には、日本に輸入したいもののひとつという印象があります。

1998/8/末での訪独で、フランクフルトの博物館街のお祭りがありました。主催は昔は博物館だったそうですが、経費的に難しくなり、第三セクターが開催、しかし、数年前に倒産したので、今回はフランクフルト市が主催です。市の財政は大変らしいですが、こうしたお祭りを継続する努力を続けているのは立派ですね。

日本ではフランクフルト市の規模は、東京の特別区に相当します。日本でも年に1回くらいはお祭りするのですが、とてもこうした規模にはなっていません。
以下に、写真でご説明します。


昼間の様子
この写真はお休みの日ですが、レーマー(旧フランクフルト市庁舎)前の広場の人通りがたくさんあります。これはマイン川沿いに向かっている人や帰る人のながれです。

マイン川沿いはこのとおりです。両岸がこのようになっており、たくさんの出店やアトラクションが行われています。

人がたくさん出ています。
ドイツの人は、普段はしかめっ面ですが、こうした時は人懐っこい人が少なくありません。

この写真をデジカメで撮っていると、気づいたら5人くらいの人が集まって「これなに、ビデオ?」なんて始まりましたので、いろいろと説明する事になってしまいました。日本の最新型のハイテク製品は海外にはほとんど輸出されていないので、現地では驚く人が少なくありません。デジカメは、日本だけの大ブームみたいですし・・・。ちなみに、私は数年後はこっちでも流行るよと説明して、海外の人たちをけむに巻くのが得意です・・・(^^;

大道芸人です。でも、きっとプロではなくて、アマチュアが趣味でしているのだと思います。

これら3店の写真は、出店です。ドイツのの広場はガスや水道が得られるように設計されていますので、屋外であっても、このように本格的に調理したりする事が出来ます。

多くのお店では食器は使い捨てではありません。通常の食器です。これは数年前にドイツで法制化された結果で、使い捨て食器によるゴミを削減するために、そうしたルールが作られました。
ですから、料理や飲み物には、食器代が含まれており、お店に食器を戻すと、食器代を返してくれます。逆に言うと、もっていてってもかまわないわけですね。


夜の様子

ライトの使い方は、日本よりヨーロッパの方がずっとうまいです。
私は現地のライトの使い方を見てから、自宅から蛍光燈をすべて廃止しました。蛍光燈は、照明の「味」にかける気がします。

このお店は、美術品を売っています。
ヨーロッパでは、いろいろな機会に芸術家が自身の作品を直接販売しています。日本の芸術家にも、国による助成を期待するだけではなく、そうした自立の気持ちを見習って欲しいと思う事が、ときどきあります。

エッペルヴォイのお店や、ソーセージのお店です。
撮影後に、買って、飲み食いしていました(^^)

こんな風に座れる席も用意されています。
https://www.calvadoshof.com/AchaKocha/World/Germany/omaturi.html


Apfelwine
(アプフェルヴァイン/エッペルヴォイ)

ドイツ中部で愛飲されているりんごから作ったワイン。特に、フランクフルト一帯で愛飲されています。

フランスのシードルとは異なり、発泡性が無く、甘くもありません。

味は、ちょっと酸っぱく甘くないりんごジュースです。慣れると香りの楽しい、飲みやすいお酒です。価格はビールよりも安く、一杯2〜4DMです。
私はこのお酒が結構好きです。
https://www.calvadoshof.com/Shops/Drink/Beer/ApfelWine.html

 
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Hi-Fi JAPANの社長 繁田さん
「ドイツ人だけどMartinはビールは絶対呑まない、一滴も。その代わりワインを呑む。

ビールは労働者階級の飲み物だからね。

凄いおぼっちゃまだよ。兄は買い物はパリに行く、洋服はイヴ・サンローラン。
スイスでも道路の標識には「この方角はパリ」とだけ書いてあるんだ。



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「ドイツ人の主食はジャガイモではなく肉」:豊かなドイツの食文化
http://morooka-kodomo.com/contents_147.html

「Guten Appetit!(召し上がれ)」と、大男の給仕が料理をテーブルに運んできた。私のドイツ料理の中でも大のお気に入りの、「Bohnen Eintopf mit Brötchen(豆の煮込みシチュー ドイツパン添え)」である。ここは、DB(Deutsche Bahn ドイツ鉄道)の食堂車である。

DBには、最速のICE(InterCityExpress最高時速300 km/h)は勿論、所謂特急のEC(EuroCity)やIC(InterCity)にも、日本のJRがとうの昔に廃止した食堂車がある。このEintopfは、ドイツの代表的な家庭料理で、Bohnen(豆)以外にも、主菜としてWurst(ヴルストと発音する。ソーセージのこと。ドイツ語のWは英語のVにあたる)を用いる場合も多く、その他Kartoffel(ジャガイモ)等の多種多様な野菜類を食材として用いて、各家庭毎に独特な味付け工夫を成されて食べられている。


DBのBohnen Eintopfが絶品であるのは、何と言っても10数種類の豆(エンドウ豆、大豆、レンズ豆等々)をじっくりと数種類以上のブィヨンで煮込んだ手の込んだ料理だからである。添え物の焼きたてのBrötchen(ドイツパン)も数種類あり、しかも食べ放題になっている。Berlin、Aachen、Mainz, Hamburg、München、Köln、Dresden等の街へ長距離旅行や学会出張をする際、私は大概DBを利用し、その際、毎回のように食堂車で食事をし、ほぼお決まりの様に、この料理を注文していたのだが、毎回、同じようでありながら、微妙に味わいが違っており、飽きることはなかった。


ドイツ人の主食は、ジャガイモと誤解している日本人は、ドイツについての紀行文等を著している人々(この人達は実は何も本質を理解していない)ですら、未だに多く、渡独前もその後も、同じような質問を受け、辟易とすることが多い。「ドイツ人て、主食はジャガイモでしょう?」という、質問である。それに対して私は、「いいえ、肉が主食です」と答え、相手は驚いたり、怪訝な顔になったりする。上記のBohnen Eintopfは、ベジタリアン料理なので確かに肉は入っていない。

しかし、ドイツでは、原則主食は、肉であり、ジャガイモもパンもパスタも米(主として、スペインやイタリア等で生産される所謂准輸入米(EU域内なので国内扱い)。インディカ米(長粒種。所謂タイ米)だが、案外よく食べる)も、全て必ずしも必須のものではなく、所謂添え物に過ぎない。

但し、ジャガイモ料理も驚異的なほどの種類があり、日本ではおよそお目にかからないような調理法で食されることもしばしばである。パンについても同様の事が言え、数10種類以上のパンが街のBäckerei(パン屋)やHotel内レストランの朝食(Frühstück)に並び、どれもとてつもなく美味である。贔屓目もあるが、フランスのバケットより遙かに美味である(少なくとも両国の同ランクのホテルの朝食に並ぶパンを比較すれば)。

その様な多様で美味なジャガイモ料理(ジャガイモ自体も美味)もパンも、必ず毎食供されるわけではない。毎食供されるのは、やはり、主食である肉なのである。

更には、ジャガイモ料理もパンも全く供されず、代わりにサラダのみの場合もしばしばである。つまり、ジャガイモも米もドイツ人にとっては同列の「野菜」であり、事実、寿司屋(1990年代後半以降、ドイツ各地で急激に増加した)の「ちらし寿司」もドイツ語では「Reis Salat 米サラダ」と呼称されて、人気メニューとなっている。

又、これも日本人にとっては意外であろうが、パスタはドイツ人の大好物の一つである。どこの街にも必ず2つ以上のイタリアンレストラン(イタリア人が経営し、調理人、給仕等も全てイタリア人)があり、パスタやピザは勿論、正しく本格的イタリア料理が堪能できる。

言うまでもなく、パスタも正真正銘の本場イタリア同様の味わいであるのだが、パスタの中でドイツ人にとっての一番人気は、Spagetti Bolognäse(ボローニャ風スパゲッティ)である。これは、日本風に言えばスパゲッティ・ミートソースであり、豚挽肉をトマトベースのソースで煮込んだものを絡めたスパゲッティである。面白いのは、Restaurantのメニューに必ず載っているばかりでなく、所謂レトルト食品として、どこのスーパーにでも売っていることである。しかも、テレビのコマーシャルにしょっちゅう登場する。決め手のコピー文句は「Schnell! はやい!Schmeckt! うまい!」である。さしづめ、日本で言えば、カップラーメンのような存在である。

 ところで、一部の日本人には、ドイツのイタリア料理は、本場のイタリアは勿論、日本(勿論、日本人シェフ)のそれに比して遙かに劣る等と、うそぶく人が見られる。しかしながら、これは、公正さを欠いた偏見による信頼性に乏しい非科学的評価と断じざるを得ない。何故ならば、この様な評価を下す人たちのドイツ文化に対する経験値はそれほど高くなく、しかも比較対照群としているのが、東京辺りの一流のふりをしたレストラン(コストパフォーマンスを度外視しただけなならばまだしも、悪意に満ちた低俗なマスコミが根拠もなく礼賛している様な店)のものであるので、劣悪な日本のマスコミが垂れ流す医療情報と同様、非科学的経験論に基づく無意味な論議に過ぎないからだ。

確かに、ドイツの幾つかの街で経験するイタリア料理は、量の多さに比べると味わいの繊細さに欠ける店も存在するのは事実である。一方、ここ日本においては、一流店と威張っていながら、実質は粗悪な素材を用いて雑な料理を平気で客に提供し、それを味わう客達も、公正に評価する自らの力量がないために、マスコミの虚飾にまみれた宣伝に盲目的追従をしてその様な店に列をなし、有り難がって、あるいは、知ったかぶりをして食べているようなケースが掃いて捨てるほど多いのも事実である。

Freiburg im Breisgauでおすすめのイタリア料理店を一つあげて、次の項に移りたい。市民劇場(Stadt Theater)の直ぐ近く、Sedan StraßeにあるBurger Stubeだ。料理はどれも絶品で、何時も混んでいる。後に私が、幾つかのイタリアの街(Milano、Firenze、Venezia等)を訪れて食した正しく本格的イタリア料理とさほど引けを取っていなかった。給仕は陽気なイタリア人青年たちで、私の時代に働いていた長身で金髪の青年は、イタリア語で何時も陽気に歌を歌っており、ドイツ語は勿論、英語も堪能に話してくれた。また、私に、「有難うは日本語で何というのか」などと、何度か通ううちに打ち解けて質問してきたりした。ここで過ごした時間と食した各種パスタ、ピザやミネストローネスープの味は今でも忘れられない。


 ドイツ人の3食の取り方も日本人のそれとは大いに異なる。

先ず、朝食(Frühstück)。朝は近所のパン屋(Bäckerei)から購入(毎朝配達してくれる)する焼きたてのパン(Brötchen)と、ハム(Schinken)やチーズ(Käse)、そして、卵(Ei)料理(ゆで卵 Gekochtes Eiなど)で、飲み物はほぼ排他的にコーヒー(Kaffe)だ。

昼は、ドイツ人にとってはメインの食事であり、1日のうちで最もしっかりと食事を行う時である。つまり、一般的な日本人にとっての夕食に相当する。但し、平日の昼食(Mittagessen)には、高々1時間程度の時間しか割かず、イタリア人のように昼食とその後の休憩に3時間も割くなどという非生産的なことはしない。

また、日本と決定的に違うことは、朝食に絶対スープ類を食べず、逆に昼食には、スープ類は必須の料理となっていて、正餐の昼食でも必ずスープは出される。フランス料理では厳密な正餐時には、スープを食さないので、やはり、これはドイツ(オーストリア)料理の特異点でもある。また、第1次世界大戦以前は、ドイツ(オーストリア)でも朝食時にスープを食べる家庭もあったそうだが、朝にスープを食べることは非生産的であると考えられる様になり、いつの間にか廃れたと言うことである。

最後に夕食(AbendessenまたはAbendbrot)。これは極めて簡素で、Kaltes Tisch(冷たい料理)と呼ばれるチーズやハムを幾つか食べて、ビール(Bier)かワイン(Wein)を少し飲んで終わり、と言うもので、日本人からは想像もできない夕食である。又、この夕食を抜く者さえいる(日本人で朝食を摂らない者がいるのと似ている)。勿論、外食やパーティにおける食事はこの通りではなく、豪華な夕食をレストランで取ることは週末にはよく行われる。逆に、昼をImbiss(ファストフードの立ち食いスタンド。カウンター席やテーブルを備える店もある)の

Wurst mit Brötchen(パン付きソーセージ。所謂ホットドッグ)やKebab(トルコ風羊肉のサンドウィッチ)で軽く済ませる場合もある。私も、普段は大学の学生食堂(Mensa 後述)で昼食を取っていたのだが、Mensaが休業の時は、街へ出てKebabで昼食を済ませた。

ドイツは第二次世界大戦後に陥った労働力不足を補うため、多数のトルコ人移民を受け入れ、彼ら及び彼らの子孫がどの街にも多く住んでいる(Residenz)。そして、彼らにとってKebabは手軽でおいしい昼食であり、あちこちにKebab Imbissの看板が目にとまる。

ドイツでは勿論パンはBrötchenであり、特大の平たい丸パン(直径30 cm程度)に割面を入れて薄切りの羊肉のベーコンとたっぷりの野菜を挟み、そこにヨーグルトベースのソース(注文時にソース無しも選べる)をこれまたたっぷりかけてもらって、豪快にほおばると、何とも幸せで懐かしいうまさなのだ。おっと、勿論、トルコ風スープも合わせて注文する事を忘れてはならない。

以上の様な食生活様式は、ドイツ人のあらゆる事象において客観的論理性を重んじる徹底した合理主義に基づいている。即ち、夕食を重視せず、昼食を重視するというのは、この後に労働することにより栄養及びカロリーが必要となるからこそ、昼食をたっぷり食べるのであり、逆に夕食は睡眠時には高栄養・高カロリーは不要だからあまり摂取せず、昼間摂取した分で賄えばよいという生理学的理論に基づいているからである。彼らの視点からすれば、日本人の中に時々見受けられる食生活パターン、即ち、毎晩夕食を豪勢に食べる一方で、朝食を食べずに昼はざるそばで済ますと言うような食生活は、理解できない非論理的なものとしか映らない。


さて、私の普段の昼食は、もっぱら大学の学生食堂(Mensa)で済ませた。学生食堂と言っても、私が経験した日本の大学生協食堂(岐阜大学や京都大学等の生協食堂。ちなみに、生協が入っている大学では、学食などという軽薄な呼び方はしない。生協と呼ぶ)とは、かなり趣が違う。先ず調理人が山高帽をかぶったMeister、いわゆる、レストランのシェフクラスの者なのである。

当然、定食(Menu)は、毎日その内容が異なり、しかも日本人が想像するドイツ料理ではなく、どちらかというとフランス料理的なものばかりなのである。ただし、肉食のMenu I(定食I)かベジタリアン(魚料理も含む)のMenu IIの選択枝しかない。あるいは、どちらも気に入らない場合は、常設コーナーに Wurst Eintopf mit Brötchen がある。この3つの選択枝しかない。私は、毎日、Professor Dr. Georg Hertting と Dr. Vladimir Dolezal との3人で食事を共にした(時々この中に Professor Dr. Rolf Jackisch とその大学院生たちが加わることもあった)。

私と Dr. Vladimir Dolezal は、共同研究をしていたので、1階(Erdgeschloß)の同室に机を並べ、私は午前中は実験データの整理や論文執筆・読破などを行い、午後から2階(erste Stock)のLaboratorium(実験室)へ行って培養細胞(ニワトリ胎仔神経節細胞)を用いた実験を行うという毎日であった。毎日午前11時30分きっかりに Professor Dr. Georg Hertting が、2階の教授室から私たちの研究室のところに降りてきて「Shall We Go?」と言って、薬理学研究所から緑に覆われたキャンパスの中を抜けて100 mほど離れたところにあるMensaに出かけるのである。この時間にMensaは開いたばかりなので、未だ行列の長さがさほどではない。学生達と共に1列に並び、配膳口へ向かう。

やがて自分の順番がやってくると、配膳係のおばちゃんが大きな目でこちらをギロリと睨み、「Nächste? 次は?」と聞いてくる、私の答えは、決まっている。「Eins Bitte! 定食(Menu) Iお願い」。すると、おばちゃんは、特大プレートにこれまた超てんこ盛りに本日の肉料理、スープ(必須)、サラダ、ジャガイモ料理(またはライスまたはパスタ)、デザートを盛りつけ、この時だけ、にこりと微笑んで「Bitte Schön! Guten Appetit! さあどうぞ!召し上がれ!」と言って手渡してくれるのである。20年以上も昔の話なので各々がどのような料理であったか詳細は忘れてしまったが、ともかく、日本ならば一流のフランス料理店に匹敵するような、デザートまでついたフルコース料理が、しかも大量に盛りつけられてあったのは間違いない。しかも、毎日その内容はデザートに至るまで異なっていた。

さて、テーブルに着席して、毎日Dr. Vladimir Dolezalがにこやかに声をかける「Have a good appetite!」。さしづめ、日本の「頂きます」に当たる言葉である。ドイツ語では、冒頭でも述べた「Guten Appetit」。フランス語では「Bon Appetit」。イタリア語では「Bon Appetito」であり、全て同じ言葉である。但し、Dr. Vladimir Dolezal(チェコ人。彼は米国にも留学経験がある。現在、チェコ科学アカデミー生理学研究所神経生化学部門部長・主任教授)の言う、「Have a good appetite!」は、英英辞典にも載っておらず、彼自身の造語かもしれず少々怪しげなのだが。ともかく、このMensaでの食事は毎日の楽しみでもあり、驚きの連続でもあった。


Freiburg im Breisgauはかの有名な黒い森(Schwarzwald)の中心都市でもあり、そのSchwarzwaldの自然環境保全は実に徹底されている。


 80年代の後半は、深刻な酸性雨の被害により立ち枯れとなる木々が相次ぎ、一時危機的状況となった。ところが、ここからのBaden-Würtemberg州政府およびドイツ連邦政府による迅速かつ的確な施策および市民の努力がすばらしい。徹底した車の排ガス規制(例えば、信号待ちは全てエンジン停止であり、バスも停留所で必ずエンジン停止をする)や、植林を行うのは勿論、Freiburg im Breisgauでは、街の中心部への車の乗り入れを禁止し、京都を始めとして日本ではとっくに廃止となった路面電車(Straßenbahn)の路線の拡充は勿論、車両を低床化した新型車両を取り入れたりした。また、ゴミの分別回収およびリサイクルを世界に先駆けて徹底化したりした。こうした官民一体となった努力が直ぐに結実し、私が滞在した90年代前半には、早くもSchwarzwaldはその名に恥じず、黒々とした深い森の姿を取り戻していたのである。Freiburg im Breisgauは、環境首都として、世界的に有名であり、各種著作本が日本でも出版されているので、詳細はそちらに委ねたい。

 このSchwarzwaldには、サクランボ(Kirsch)、ラズベリー(Himbeere)、ブルーベリー(Heidelbeere)、ブラックベリー(Brombeere)等の果実類やキノコ類が豊富に群生し、様々な鳥類は勿論、熊や鹿やウサギなどの動物たちも大切に守られている。一方で、鹿肉は、くせがなく美味であることが知られており、毎年9月から冬の間だけ、Schwarzwaldでも鹿を一定数狩猟しても良い、即ち、狩猟解禁期間となるのである。従って、9月から2月頃にかけてMensaにおいても、この鹿肉のステーキがしばしば登場した。確かに脂身も少なく癖のない味であったことは今でも覚えている。また、この時のデザートは大概Schwarzwald名物のSchwarzwälder Kirschentorte(サクランボのケーキ)やラズベリー(Himbeere)のムースであり、甘い物はあまり好きではない私にとっても大変美味であった。

 ところで、この高級フランス料理フルコースの様な食事が1食いくらだと思います?私が最初に驚愕したのがこの価格であった。何と!1食2 マルク 50ペニッヒ(当時の換算で約150円)なのだ。こんな価格日本の大学生協食堂でもあり得ない!20年前の価格だが、現在でもさほど値上がりしていないと聞いた。

 ちなみに、ドイツの大学は全て国立大学であり、学費は無料である。どこぞの国のように、国家財政が逼迫したからと言って、真っ先に国立大学を独立行政法人化などと言う美名をお仕着せて切り捨てる様な、国家百年の大計を見誤ったような短絡的愚策は、ドイツの為政者は決して行わない(おそらく考えもしていない)。


少し本題から外れるが、上記のMensaでの行列は勿論、郵便局での手紙を出すとき等や、あるいは、鉄道駅や市の交通局で切符(Fahrschein)や定期券(Regiokarte)を買い求めるために行列に並ぶ際、ドイツ人は皆行儀良く並び割り込む姿など見たことがない。偶々見かけたとしても、おそらくドイツ人以外の旅行者であり、私は3度ほど見かけたが、いずれも浅黒い肌の中東からの旅行者の人たちか、もしくは、中国人旅行者の様であった。この時、私の前に並んでいた人が振り返り、苦笑しながら目配せしてSchade(しょうがないね)と言っていた。勿論、前の人が切符を買い求めるのに手間取って相当待たされることになっても、皆おとなしく待っている。

 何故こんな事をわざわざ記述したかと言えば、最近読んだある有名(?)な日本人ジャーナリストのドイツ紀行文の中で、ドイツ人は行列を守らず、割り込みをすることは日常茶飯事であり、郵便局などでもしょっちゅう平気で割り込みをする(!?)。さらには、彼の筆者のイタリアでの経験談(たった1回!)によると、他人を肘でごりごり押しのけてまで行列に割り込みをしていたのはドイツ人(?)であり、英国人やフランス人やイタリア人(!?)は皆行儀良く並んでいる等と書かれていて、唖然としたからである。彼は、その紀行文の中で、ある人が切符を買い求めるのにもたもたしたりすると、後列に並ぶドイツ人達が舌打ちしたり、悪態をついたりすると記述したりもしている。まさしく開いた口が塞がらない低次元の偏見に満ちた戯れ言である。


 Freiburg大学(Albert-Ludwigs Universität Freiburg)は、ドイツ語圏ばかりか、世界でも有数の歴史を誇る名門大学(哲学者のハイデッカーも出身者であり、ノーベル医学生理学賞受賞者も何人も輩出している)であるから、行列割り込みなどする低レベルの人間は皆無なのは当然であっても、Freiburg以外の街(例えば、Berlin、Bremen、Ulm、Sttutgart、Würzburg、Frankfurt am Mein、Mannheim、Aachen、Lübeck、Dresden、Hamburg、Mainz、Karlsruhe等の都市)の駅や郵便局で、僭越ながら、その様な経験を私はしたことがない。


 彼のジャーナリスト氏は、ドイツ語も堪能で特派員経験を有し、ドイツ滞在歴も長いそうだが、一体何を見てきたのだろう?遺憾ながら、以前から私が何度も指摘してきた様に、日本のマスコミ、ジャーナリズム関係者の多くは、この様に、貧弱な批判的論理的思考能力しか持ちあわせず、それを恥ずかしいとも思わずに反省することもなく、ろくに勉強もしないまま、及びまたは、十分な数学的科学的検証もしないまま、狭矮で浅薄な非科学的経験論のみに基づいた間違いだらけの文章を公共に垂れ流して厚顔無恥でいられる人たちが殆どである。特に医療関係を取り扱うマスコミの横暴・低劣さは目を覆いたくなる惨状である。新聞に出ていたからと安易に信ずることは止めた方がよいと、再度ご忠告申し上げたい。


 話は戻って、Mensaでの昼食後、昼からの仕事の前に3階(zweite Stock)の会議室に集まりコーヒーブレイクである。そこでの会話の話題は、以前述べたように、政治、歴史、Fussball(サッカー)、オリンピックなどである。私に対しては、日本の文化・気候・風土的な質問を良く受け、彼らにとっては、まさに異次元の世界の出来事のように聞こえたに違いない。それはともかく、ドイツのコーヒーは凛として香り高く気品にあふれ、正しく絶品なのである。田舎町のKaffeに入っても、あるいは、易い民宿並みのホテルでも、出されるコーヒーは間違いなくうまい。豆の違いもあるかもしれないが、おそらく、ドイツの水(硬水)のおかげなのではないだろうか。Professor Dr. Georg Herttingが、「世界一最悪にコーヒーがまずいところは、米国と日本だ」とけなしていたが、同意せざるを得なかった。

 教授は米国のHarvardUniversityとNIH(米国国立衛生研究所)で5年以上研究していた経歴があり、しかも、日本文化に精通した親日家でもある。実際、幾度となく来日もされている。また、Kaffe発祥の地Wienの出身だから、なおさら日本や米国の「薄っぺらいコーヒー色の飲み物」には辟易としていたに違いない。ドイツを含めた欧州の水については、又の機会で述べたい。

ドイツ人の国民食として忘れてならないものがある。それは、Spargel(ホワイトアスパラガス)である。毎年Ostern (復活祭)の終わる頃、即ち、春の訪れと共に市場に出回るようになり、家庭の食卓に並ぶのは勿論、レストランとかでも、店頭に本日のお勧め料理(Heute Empfehlung)として、誇らしげにSpargelの文字が躍るようになる。旬は、5月から6月にかけてであり、調理法としては、皮を剥いて茹でたものに色々なソースをかけて食べるのが一般的であるが、スープにして食べることもある。日本で言えばさしずめタケノコあるいはふきのとうくらいか。しかし、日本人の中でもタケノコやふきのとうを嫌う人はいるが、Spargelを嫌うドイツ人は皆無である。例えば、この時期に運行しているルフトハンザ航空便の機内食には、Spargelが供されることが多く、機内アナウンスでその旨が告げられると、乗客のドイツ人は皆、陶然とした顔になったり、歓声を上げる者すらいるくらいなのである。

何故これほどまでにドイツ人に好まれるのか。それは、ドイツの気候を考慮すれば明らかである。ドイツの冬はあまりにも厳しく、永遠とも思えるほど長く続き、日差しも弱々しく、日照時間も6時間程度しかない。従って、Spargelを食べることにより、ドイツ人は、やっと長くて暗い冬から解放され、間もなく光あふれる夏が到来すると言う喜びを実感できるからに違いない。私が子供の頃は、ホワイトアスパラガスは、缶詰でしか見たことがなく、ドイツに滞在して初めて分かったのだが、ドイツのような冷涼な気候でしかこの品種は生育しないからなのだろう。事実日本の缶詰は欧州の気候に最も近い北海道産である。

私がFreiburg im Breisgauに最初に到着した5月は、丁度このSpargelの旬の時期であり、Münster(大聖堂)前のRestaurantで到着後最初に食べた料理がSpargel mit Holländische Soße(ホワイトアスパラガスのオランデーゼソース(卵黄、バター、酢で作る、マヨネーズに似た温かいソース)掛け)であった。一緒に飲んだWeizen Bier(小麦から造ったビール。南ドイツにしかない)と共に、今でも鮮烈な印象として心に残り忘れることができない。

ドイツの国民食と言えば、やはり、Wurst(ソーセージ)は外すことはできない。但し、その種類は驚異的とすら言え、町々で独自の種類があるほどである。日本で有名なフランクフルトソーセージはFrankfurter Wurstのことである(但し、日本の物は実物とは似ても似つかぬが)。味わいも日本のものとは比較対象にならないほど美味であり、ドイツに滞在した経験のある者は、日本のソーセージは化学薬品の臭みが鼻について食べられなくなる。

上述のImbissやWeihnachtsmarkt(クリスマス市場)の屋台で売られている焼きソーセージ(Bratenwurst)で最も多いのは細身のNürnberger Wurstであり、2,3本まとめてかぶりつくのが常套的食べ方である。その次によく見かけるのがTüringerWurstで非常に大ぶりで1本で十分満足する。もう一つ、私が気に入っていたWurstは、第1回のドイツ事情の時にも紹介したドイツ南部特有のWeiss Wurst(白ソーセージ)であり、茹でるのが標準的調理法(Bockwurstという。Frankfurterもこの部類)だが、変則的ではあるが焼きたてをほおばるのも、絵も言えぬ美味なのだ。

又、後述するビールと同様、日本のように寡占的なメーカーによる生産ではなく、町工場あるいは個人商店での手作りに近い形で生産しているので、多種多様で各々味も異なるのも半ば当然と言えるのだ。Wurstだけではなくハム(Schinken)についても同様である。Schinkenにも、大きく分けて2種類ある。生ハム(Rockschinken)と火を通した普通のハム(Gekochterschinken)である。生ハムで最も有名なのがSchwarzwalder Schinkenであり、勿論、Freiburg im BreisgauならばHertie(ドイツ大手のデパート。96年に更に大手のKarlstadtにフライブルク店は売却された)の地下食料品売り場や町中のスーパーマーケットに行けば、簡単に手に入った。塩がきついため薄く切らないとおいしくないが、反面非常に日持ちがする。一方の火を通したハムにも実に様々な種類のハムがあり、見た目は日本のロースハムと大差ない様に見えるものもあるが、実際口にすると上品でみずみずしい香りが口中に広がる。ともかく、WurstもSchinkenもBierとの相性は抜群である。

ところで、フランス人とドイツ人は歴史的・地理的因縁から概して仲が悪く、お互いの生活習慣や食生活を揶揄しあったりもする。国にしても個人にしても、隣人同士の仲が悪くなることは、ある意味人類の必然的現象として仕方がない事ではあるが、日本人の浅薄なフランスびいきの人たちが、ドイツ料理やドイツ文化をけなしたりするのは、見当違いも甚だしい部外者の戯言と言わざるを得ない。事実、意外と知られていないのだが、フランス人はビールとWurst、さらにはジャガイモが大好きなのである(しかもジャガイモ以外はドイツ製(産)か、もしくは、ドイツ製法によるもの)。Parisをはじめ、Strassbourg(ドイツ語ではStraßburg)やLyonなどのフランスの都市を歩けば、昼下がりのカフェのオープンテラスでビールグラスを傾ける男女をよく見かける。

 元々、フランク王国の開祖であるカール大帝(Karl der Große フランス語ではCharlemagneシャルル・マーニュ。Aachen(フランク王国の首都)の大聖堂Münsterに祀られている)の死後、その3人の息子がそれぞれ分割統治することになった国が、フランス、ドイツ、イタリアの起源であるので、食べ物の嗜好もさほど変わらない隣同士の親戚に当たるからこそ、お互い仲が悪いのである。なお、カール大帝は、征服した広大な領土(現在の西ヨーロッパの大半を占める)を効率よく支配するために全国を州に分け、それぞれの州に「伯」(Comes、Graf)という長官を配置し、地元有力者を任命して軍事指揮権と行政権・司法権を与えるとともに、その世襲を禁じる等の現代にも通ずる地方分権制に基づく中央集権政策を行う一方、道路を改修して交易を保護したり、銀を通貨とする貨幣制度を定めるなどの万民に対する善政を行っており、その施策は実に先見性に富むものであった。そのため、現在でもなお「ヨーロッパの父」と呼ばれ慕われ(ドイツばかりでなく、フランスやベルギーにもカール大帝の銅像がある)、現代におけるEU統合はしばしば「カールの帝国の再現」と称されることがあるほどである。


 さて、ビール(Bier)の話になると、語り尽くせないくらいである。先ず、ドイツのビールは、Wurstの場合と同様、日本の様に少数寡占的大メーカーの製造によるものではない。大げさではなく、人口数万人以下の、日本で言えば過疎地に近いような小都市にも、独自のビールメーカー醸造所(Brauerei)が存在し、各々独自の銘柄のビールの製造販売を行っているのである。従って、現在でもドイツ全体ではおよそ1,800以上のビールメーカーが存在しているのである(銘柄は6,000以上)。第1次世界大戦以前には、ビールメーカーは全国で数万を超えていたのだが、幾つか統廃合された結果、現在の数に落ち着いたのである。

何故それほどまでにビールメーカーが存在するのかと言えば、これにもドイツ人の徹底した客観的理論に裏打ちされた合理主義が反映されているからだ。即ち、「ビールは、生き物であり、ビール工場の煙突の陰が落ちる範囲以上の外へ持ち出せば味が落ちる」と、彼らは考えているからである。従って、日本のビールのように遙か遠くの工場で作られて、列車や飛行機等で長期間かけて運ばれてきたビールは死んでいると彼らは見なし、決してその様なまがい物は口にしないのである。

また、運搬手段や保存手段が格段に進歩した現在でも、店頭に並ぶビールの基本は瓶ビールのみであり、缶ビールは、一部の対米輸出用に生産されている銘柄を除いて、殆ど存在しない。つまり、缶詰にすれば、ビール本来の味と風味が損なわれるからだ。この辺りにも、同じ合理主義と言っても、米国の単に面倒だから省略すればよいと言う、効率しか考えない非論理的合理主義とはずいぶん違うことが窺い知れる。さらには、ドイツには「ビール純正法」と言う法律が存在し、ビールの原料としては、麦芽とホップと水だけを使用し、それ以外の原料を使用してはならないと厳格に定められている。しかも、この法律は、何と16世紀のバイエルン国王によって制定されたものであり、500年以上も守り続けられているのである。従って、ドイツ人からすれば、日本の殆ど全てのビールは勿論、日本人が有り難がるベルギービール等はビールとは呼べないまがい物に過ぎないのである。

 さて、ドイツビールには大別して2種類のものが存在する。即ち、上面発酵(Ale Bier)か液底(下面)発酵(Lagger Bier)かの2種であり、前者の代表がAlt(日本風に言えば黒ビール)でKölnのKölschやBerlinのBerlinerが有名である。一方、後者の代表がPilsner(Pilsとも言う)やExportであり、ドイツビールの実に70%をも占めており、6,000以上存在する銘柄の大多数をこの種類のビールが占めている。これ以外に我がFreiburg im Breisgauを含めた南ドイツ特有のビールが、上褐の小麦を原料として作られたWeizen(上面発酵Ale)であり、濾過せずにわざと濁ったまま(酵母を残したまま)のタイプ(Hefe)と、濾過して透明になったタイプ(Kristall)の2種類が存在する。いずれにしても、このビールは、世界中どこを探しても南ドイツ以外には存在しない。

レストラン等で供されるビールは、勿論、その地元メーカー(大都市などでは3社くらい存在するのはざらである)のビールであり、ビールグラスにはそのメーカーのブランドマークが刻印されている。更に、グラスの上部に線が付いていて、その横に0,33L(または3,3dL いずれも330mLのことで、ドイツを含めた欧州の数字表記は、小数点はピリオドではなくカンマで表記する。例えば、0,5L、あるいは、5dLという標記の時は500mLのことである。逆に6,000などの場合、欧州表記では、6.000となるので注意が必要。このあたりが米国との大きな違いである)と言う数値が印字してあり、本当にメスシリンダー等を用いて計りながら注いでいるのでは思わせるほど、きっかりその表示線のところに液面があり、その上は泡となっている。逆に少しでも線から液面がずれていれば客に差し出さないし、万が一液面が表示線からずれたビールが差し出されれば(絶対にあり得ない)、申し出れば直ちに取り替えてくれる。この辺りにまでドイツ人の合理性は徹底されているのである。

もう一つ日本との決定的な違いがある。それは、ドイツ人は決してビールを冷蔵庫で冷やさないと言うことである。我がFreiburg im Breisgauは南ドイツのため、夏の最高気温は30℃に達することもしばしばであるが、そういう夏日でも、湿度は20%にも満たない場合が殆どのため、木陰や屋内は涼しく(ドイツの一般家庭にはエアコンは不必要であり存在しない)、最低気温は10℃前後まで低下する。従って、太陽が沈んだ「夕方」10時頃(夏は22時近くまで空に太陽があり明るい)は、気温が16℃くらいになっている(京都の3月末の最高気温くらい)。この様な気候だから、夏でもビールを冷蔵庫で冷やす必要がないと言うこともあるが、それよりも本当の理由は、「飲み物を12℃以下に冷やすと味蕾(舌の味覚を感受する器官)が麻痺して正確な味が分からない」と言う、極めて正当な神経生理学的理論に基づいている。

これは、Professor Dr. Georg Herttingから聞いた話だが、教授の様な専門家でなくても、老若男女を問わずドイツ人ならば皆この事実を知っているのである。まさしく驚くべき徹底した論理的国民性である。ドイツでは、「きんきんに冷やしたビール」は望めないと言うことは覚えておくべきである。

さて、我がFreiburg im Breisgau(フライブルク)のビールメーカーはGanterである。フライブルクのどのレストランやKaffeに入っても、Ganter Bierが楽しめる。Ganter Pilsnerは、すっきりした喉越しだがあくまでも力強く、これぞドイツビールと言う味わいであり、Pilsnerと同系統でアルコール濃度が更に高いExportの濃厚な味わいは日本では体験できない。一方、Weizenは上記の2種類があり、どちらもそれぞれ爽やかで忘れ難いほどの美味であるが、私は、特に濾過したGanter Weizen Kristallklarを好んだ。Weizenはドイツ料理は勿論、和食や中華料理にも良く合うので、是非日本のメーカーも製造して頂きたい(但し、事実上保存できないので飲食店のみでの供給となるだろうが)。

Bierの話は、まだまだ尽きないが、きりがないので次の話題としたい。


 ドイツはワイン生産の北限に当たるが、ローマ帝国の支配下に置かれて以降、いくつかのワイン用のブドウ栽培に適した地域でワイン生産が盛んとなり、現在に至るまで連綿と続いている。特にFreiburg im Breisgauの属するBaden-Würtemberg州Baden地方は、ワイン(Wein ヴァインと発音する)の名産地である。私は、Professor Dr. Georg Herttingの斡旋により、Freiburg im Breisgauの中心から5 kmほど郊外にある、Merzhausenと言う小さな村に住居(Wohnung)として1軒家を借りたが、この借家はなだらかな丘の麓近くに位置していて、その丘1面がブドウ畑であった。勿論、全て白ワイン用のブドウである。

ドイツワインと言うと、殆どの日本人が想像するのが、Mosel-Saar-RuwerやRheinhessen辺りの甘口白ワイン(Lieblich Weiss Wein)であり、20年ほど前、日本の某メーカーがテレビのコマーシャル等で、「ドイツで最もよく飲まれているワイン、Madonna」と、盛んに宣伝していたことをご記憶の方も多いかと思う。このMadonnaは、Mosel Weinの一つの代表とも言うべきもので、確かに、その系統のワインでは、一番かどうかは別として、有名なのは事実である。しかし、酒好きには、甘ったるくて料理に合うとは言い難く、フランスのシャブリ等の辛口白ワインの方が、やはり料理との相性がよいのは事実である。

従って、某メーカーの宣伝に乗せられた一般日本人は、「ドイツワインは料理にはちょっとねぇ」と、誤解を抱いたままとなってしまう。ところが、ドイツにはシャブリと同等以上の美味な辛口ワイン、否、世界一の極上白ワインが存在するのである。それが、Baden Weinなのだ。Baden Weinには、Riesling、Gewürztraminer、Müller-Thurgau、Ruländer、Silvaner等のブドウから作られた数種類の白ワイン(Weiss Wein)が存在し、全て基本は辛口(Trocken)で、どれもとてつもなくうまい。中でもSilvanerのスパイシーで透き通るような爽やかさは、フランスのシャブリに決して引けを取らない(個人的にはSilvanerの方が勝っていると思う)味わいである。また、各々のWeinにスパークリングワインがあり、これをドイツ語でSektと呼ぶ。日本では、フランス製の高級シャンパンがもてはやされているが、コストパフォーマンスから言えば、断然Baden Sektの方が上である。味も香りも決してひけを取らないのに価格は10分の1以下である。


 私がフライブルク大学薬理学研究所で研究を始めて約1ヶ月ほど経った時の午後4時過ぎくらい(まだ真っ昼間である)、大学院生のPeterと研究助手のFrau Angilikaが、その日の実験が終了した頃を見越して私に声を掛けた。「ケン、君の歓迎会のミニパーティをするから来ないか?」と、2つ返事で3階のセミナー室へ行くと、もう既に飲み始めている数人と共に、Baden Sektで乾杯となった。これが、私のBaden Sekt初体験の日である。彼らの人なつっこい笑顔と、異邦人を躊躇無く仲間としてもてなしてくれた思いやり、そして、その日の衝撃的なまでのうまさのBaden Sektは、今でも懐かしく思い出される。


 残念ながら、これらの愛すべきBaden WeinおよびSektは、生産量がそれほど多くないこともあるため、全てドイツ国内、しかも、殆ど現地Baden地方のみで消費されるため、他国では無名の存在となってしまっている。最近は東京や京都を初めとして、日本各地で世界のワインを販売する店が増え、容易に各種ワインを入手できるようになった。しかしながら、Baden Weinは、やはり、この様な店でも殆ど見かけることはない。仕方が無いので、私は、こういう店では、Franken WeinかAlsace (Elsaß) Weinを探して買い求める事にしている。

前者は、Würzburgを中心都市としたBayern州北部地方で生産されるワインで、山羊の睾丸を模したずんぐりとしたボトル(Bocksbeutel)で有名なため、見かけた方も多いと思う。その味わいや使用してるブドウの品種もBaden Weinに非常に近い。後者は、Baden 地方とライン川(Rhein)を挟んで西隣に位置し、Strassbourg(ドイツ語ではStraßburg。Freiburg im Breisgauから60kmほど西北に位置する。京都―大阪間くらいの距離)を中心都市とするフランス最東部地方で造られるワインである。従って、政治的な土地区画は別として、地理的にも、気象条件や土壌は、ほぼ同一の同じ地域と見なされるから、当然出来上がるWeinは、Baden Weinと兄弟みたいなものである(Alsace(Elsaß)地方に対する独仏の歴史的因縁については、それだけで長文になるので、敢えて触れないことにする。但し、今やここはEUの中心的地域となっていることと、この地方で使用されている方言、アルザス語が、フランス語よりもむしろ極めてドイツ語に近いことは、認識しておくべきだと思う)。この2系等のワインは、日本でも容易に入手できるので、是非一度お試しになられることをお勧めする。


 今回、食の話になるとつい長文を書き連ねてしまったが、ドイツの食事情で特筆・強調すべき事は、日本とは比較にならないほど食料品の物価が安価であると言う点である。酒類を含めて、日本のスーパーの特売値よりも更に安い値段が通常価格と言って差し支えない。例えば、ビール1本(330 ml)は日本円換算で20-30円くらいであるし、ジャガイモやトマトなどの野菜類は1kgで30-100円程度である。

勿論、ドイツにも、日本の消費税がモデルとした付加価値税(Mehrwersteuer。省略してMwSt)と言う税金があり、私が滞在していた頃で12.5%もの高い税率であった(現在は19%)。では、何故、この様な高い税率の付加価値税が存在するのに、食料品は驚異的に安いのであろうか?答えは、付加価値税が成立当初から分離課税だからである。衣料品を含め他の商品に一律課される付加価値税が食料品や医薬品には課されない、即ち、無税なのである。生命維持に関わる必需品(第1回ドイツ紀行参照)に税金をかけるなどの蛮行はドイツの為政者は考えもしていない。今からでも遅くない。日本の消費税も分離課税にすべきであるのは疑うべくもない。是非再考をお願いしたい。


 さて、あれこれ尽きぬ話題に、つい、長文化してしまった。おっと、早く食べなければせっかくのBohnen Eintopfがまずくなってしまう。車窓を流れゆくドイツの美しい風景を眺めながら食すると、又一段と格別の味わいである。さあ、支払いをして席に戻るとしよう。ここで注意が必要。支払いは集中レジではなく、最初に注文を聞いてもらった給仕に直接支払うのだ。

Es hat sehr gut geschmeckt! Danke schön!(大変おいしかったよ。有り難う)。Bitte schön. Schöne Reise und Wochen Ende! Tschüß (どう致しまして。良いご旅行と良い週末を!さようなら)。
http://morooka-kodomo.com/contents_147.html




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「ここが変だよ日本のビール」ドイツ人と呑んだくれ座談会
本場外国人がハマる本当にうまい店 2017/08/01
https://lifemagazine.yahoo.co.jp/articles/7437


冷た〜いビールが欲しくなるこの季節! ビールの本場といえばドイツ。

ということで、日本で暮らすドイツ人の皆さんにお集まりいただき、ビール座談会を開催。
ドイツ人に下戸はいないの? 日本のビールも飲む? 
酒が回るにつれて、ぶっちゃけトークが大炸裂。もはやオクトーバーフェスト状態に!

子供も風邪を引いたらホットビール!? ドイツ人の仰天ビール事情とは

ドイツの定番おつまみはソーセージ?

暑い夏にはビール欲求が高まるもの! 缶ビールをプシュッと開けて、枝豆と一緒に流し込む。そんな日本流ビールの楽しみ方もアリだけど、ビールの本場ドイツではどんなビールライフを満喫しているの?

そこで、赤坂の本格ドイツ料理レストラン「アイヒェンプラッツ」を舞台に、緊急ビール座談会を開催。お集まりいただいたのは、ビール大国ドイツからやってきたこちらの3名!

写真左から来日1年目でドイツ中部出身のマドレンさん、来日3カ月目でドイツ北部出身のフェリックスさん、来日4年目でドイツ南部出身のクリスティアンさん。偶然にもドイツ全域の出身者が勢ぞろい


【基礎編】ドイツ人はビールを“水”感覚で飲む!?

——まずはドイツビールで乾杯しましょう。えーと、ドイツ語で乾杯ってなんていうんでしたっけ……?


マドレンさん
「プロースト(乾杯)よ!」
それでは皆さん、ご一緒に! プロースト(乾杯)!!!!

息ピッタリな掛け声で乾杯。お互い目を合わせながらグラスを合わせるのがドイツの流儀。これにも深い訳が……!


クリスティアンさん
「いきなり大人の話になるけど、ドイツでは相手の目を見て乾杯しないと、7年間良いセックスができないってジンクスがあるんだよ(笑)」

——え、しょっぱなから下ネタ!? 皆さんまだ酔ってないですよね?


マドレンさん
「いや、これはドイツではとっても有名な言い伝え。だからみんな相手の目を見ながら乾杯するの」

とんだ爆弾発言かと思いきや、実はマジメなお話。ドイツの乾杯にそんな意味が隠されていたとは、オドロキ!

——ところでドイツ人は毎日のようにビールを飲むって本当ですか?


マドレンさん
「毎日飲むかは人それぞれだけど、ドイツにいた頃は水よりもビールを飲んでいたわ」


フェリックスさん
「ドイツではビールが日本で買うよりも安いんだよ。レストランやバーでも500mlのビールが2ユーロ(日本円で約300円)くらい。スーパーなんかはもっと安くて、20セントのビールもあるよ」

マドレンさん
「ちなみに私のお兄ちゃんは下戸だから、ビールは全然飲めない。ドイツ人だからといって全員がビール好きなわけじゃないわね」


「水の値段は知らないわ。だってドイツにいた頃は、水を飲まなかったから(笑)」とマドレンさん


クリスティアンさん
「一言でドイツビールといっても、北と南では全然味が違うんだよ」

——へえ、それは初耳です! どんな違いが?


クリスティアンさん
「僕の生まれた南ドイツのビールはフルーティー。甘くて飲みやすいものが多いね。あと南ドイツには1リットルのジョッキでビールを飲める店が結構あるよ」


「ビール全般好きだけど、やっぱり自分の生まれた南ドイツのビールは格別だね!」とドイツ南部ミュンヘンのビール、フランツィスカーナー・ヴァイスビア・ドゥンケルをおいしそうに飲むクリスティアンさん


フェリックスさん
「逆に北ドイツのビールは超苦い! ドイツビールは北に行けば行くほど苦くなるんだよ。ドイツの子供はみんな小さい頃に親の目を盗んでビールを飲んだ経験があるけど、僕のお父さんはいつも苦いビールばかり飲んでいたからそれができなかった。まさしく苦い思い出さ(笑)」


左から「シェッファーホッファー グレープフルーツ」(1150円・税別)、「ヴァルシュタイナー ピルスナー」(950円・税別)、「フランツィスカーナー・ヴァイスビア・ドゥンケル」(1180円・税別)

——ドイツビールに合うおつまみといえば、やっぱりソーセージ?


マドレンさん
「そうね、ソーセージだったらベルリンの伝統料理『カリーヴルスト』、あとはウィーン風カツレツ『ウィンナーシュニッツェル』なんかドイツビールにピッタリだと思うわ。ドイツ人はビールとオイリーな料理を合わせるのが好きなの」


こちらがアイヒェンプラッツの人気メニュー「屋台風カリーヴルスト」(780円・税別)。ドイツの屋台ではポピュラーなカレーソーセージ。カレーとケチャップのスパイシーな味わいがビールとマッチ!

同じくこの店の人気メニュー「ウィンナーシュニッツェル」(1720円・税別)。サクサクの衣の中にはジューシーな豚肉が。ボリューム満点なので、みんなでシェアするのもオススメ


フェリックスさん
「実はドイツには、ビールを飲む時につまみを食べる習慣があまりない。食事の時に一緒にビールを飲むことはあるけど、『今日は飲みに行こう』って誘われたら、大抵はお酒だけ飲むって意味」

【お作法編】ビールはこう楽しめ!

ドイツのビール事情についてちょこっと勉強したところで、続いてはビールに関するお作法を教えてもらうことに!

ボトルビールで乾杯する時には、こんな風にボトルを4回ぶつけ合う

<お作法その1>乾杯した後のボトルは一度テーブルへ

——先ほど乾杯のお作法を1つ教えていただきましたが、他にもあれば、ぜひ教えてください!


フェリックスさん
「そうそう、ドイツには乾杯のルールがもう1つ。乾杯したら飲む前にボトルを1回テーブルに置かないといけない。そうしないと2杯目は相手におごらなきゃいけないんだ」


<お作法その2>身近な道具を駆使してフタを開けろ

アルトビールの代表格で名品「ツム・ユーリゲ・アルトビア」(1290円・税別)。こちらのビールはフタが付いているので揺れる船の上で倒してもこぼれない

「このフタは手で開けられるんだよ」とフェリックスさん。おもむろに手をかざしたと思ったら空手のような手さばきで……シュパッ! 見事フタ開けに成功!


フェリックスさん
「ドイツ人はビール瓶のフタを開けるのも得意。中には歯で開けてしまうツワモノもいるよ(笑)」


——はっ(歯)!? もしや皆さんも歯で開けられるとか?


マドレンさん
「見たことはあるけど、歯で開けるのは無理無理〜。その代わりライターやナイフなどを使ってフタを開けることはできるわ」


フェリックスさん
「ドイツ人のほとんどが、身近にある道具を使えばビールのフタを開けられる。これもドイツでは欠かせないスキル。ドイツに来た外国人は、みんなこれを習得するまでは帰れないのさ(笑)」


ここでフタ開け秘密道具を披露! マドレンさんはライター、フェリックスさんは指、フタを開けるのが少し苦手だというクリスティアンさんはマイ栓抜きを持参。これさえあればどこでもビールが飲める!


【疑問編】「ここが変だよ、日本のビール!」

——いよいよ本題です。本場のドイツビールに親しまれてきた皆さんは、日本のビール事情に「ここが変だよ!」と、思わずツッコミを入れたくなることはありますか?

\ビールは16歳から飲める!/


クリスティアンさん
「日本人は20歳にならないとビールを飲めないのがかわいそう。ドイツではお酒はアルコール度数によって飲める年齢が決まっていて、度数の低いビールやワインは16歳から飲めるよ」


フェリックスさん
「僕はパンクロックをやっていたから、若い時はずーっとビールを飲んでた。そして18歳で自分の酒癖の悪さに気づいてビールを卒業したのさ(笑)。だから普段はめったに飲まない。ドイツでは18歳になる頃にはみんなお酒の飲み方を勉強しているから、日本の大学生のように飲み会でつぶれちゃうことはあまりないね」


「日本でももっと早いうちからビールを飲めるようになれば、大人になる頃にはムチャな飲み方はしなくなる。ちなみに僕は15歳からガンガン飲んでた。パンクは法律なんて気にしないから(笑)」(フェリックスさん)

\週末にお酒に誘うボスは訴えろ!?/

——日本には“飲みニケーション”という文化がありますが、ご存じですか?

フェリックスさん
「知ってる! 日本ではお酒を飲まないとパーティーにも誘われないから、友達を見つけるのがすごく大変。ボスと飲むことも多いから、仕事的にもお酒が大事なツールになってるね」


クリスティアンさん
「ドイツでは週末にボスと飲みに行くことはほとんどないよ。みんな自分の家族や友達と過ごす時間の方が大切なんだ」


フェリックスさん
「その通り。ドイツではボスから無理やり飲み会に誘われたら、法律違反で訴えちゃえばいい(笑)」


「その通り! ドイツでは常識よ」とマドリンさん。ドイツでは、強制的に飲みに誘うのは御法度なのだとか


フェリックスさん
「飲み会といえば、日本にはお酌という習慣もあるけど、あれは危険。自分がどれだけ飲んだかわからなくなっちゃう(笑)。『乾杯乾杯〜』って言われたらグイグイ飲んじゃうからね」


マドレンさん
「ドイツではビールは自分の飲みたい分だけ飲むのが基本。その場に飲まない人がいても特に誰も気にしないし、飲まなきゃいけないという同調圧力もなし。日本のように大瓶ビールをみんなで分け合いながら飲む習慣もないわ」


お酌文化のないドイツでは小瓶のビールが主流だとか

クリスティアンさん
「ああ、そういえばドイツのデュッセルドルフやケルンには、新しいビールを注文しなくても『ストップ』って言うまでおかわりのビールを持ってきてくれるお店があるよ」


こうしてコースターでグラスにフタをすることが、ストップの合図なんだそう。うーん、これはむしろわんこそばに近い?


マドレンさん
「そうそう、私の地元でもレストランでビールを飲むとどんどんおかわりが出てくる。飲んだ分がわかるようにコースターにチェックを入れていくのよ」


\若者のビール離れはドイツでも?/

——最近日本では若い人たちがあんまりビールを飲まなくなってきているんですけど、ドイツではどうですか?


クリスティアンさん
「え、うそ。じゃあ何飲むの?」 マドレンさん


「なんてこと、信じられない!!」


「こんなにおいしいものを飲まないなんて、ウソだと言って……」若者のビール離れがよほどショックだったのか固まるクリスティアンさん。その横顔はなんだか寂しそう


フェリックスさん
「確かにドイツにもそういう若者がいるよ。昨今のヴィーガンブームの影響かな。僕たちが若い頃よりビールを飲む人が少なくなってきてる」


クリスティアンさん
「そんな〜悲しすぎるよ……(しょんぼり)。僕なんか2リットルくらいは飲めるよ。日本人もドイツ人ももっとビールを飲もうよ!」


——ところで、日本ビールとドイツビールってどこが違うと思います?


フェリックスさん
「ドイツには、日本語では表現できない『ヘルブ』というビールの味を表す言葉があるんだけど……あえて訳するなら苦味みたいなもの。それが日本のビールにはないから、ドイツ人には薄く感じるのかもね。ジュースみたいにゴクゴク飲めちゃう」


——ドイツ人の皆さんは日本のビールは飲まないんですか?


クリスティアンさん
「ドイツビールは日本で飲むと高いから、普段は日本ビールばかり飲んでいるよ。ドイツビールはもちろん好きだけど、僕は日本のビールも大好きだよ!」


フェリックスさん
「ドイツでは断然キリンビールが主流。ドイツにある寿司屋さんや蕎麦屋さんに置いてあるのは、大抵キリン。ドイツ人にとっての日本ビールといえばキリンだね」


マドレンさん
「私も日本のビール大好き! なかでも味が濃くてビールらしい味がするエビスがおいしいと思う。ドイツのビールに近いのはキリンかな」


実は日本のビールも大好きだった皆さん。ということで、日本ビールに思いを馳せながら、ふたたび乾杯!

【番外編】ドイツビールは偶然の産物!?

——素朴な疑問ですが、そもそもどうしてドイツ人はそんなにビールを飲むように?


フェリックスさん
「ドイツではビールのことを『飲むパン』と呼んでいるくらいに栄養価の高い飲み物。ドイツビールは、500年くらい前にキリスト教の断食期間を乗り切るために修道士たちが生み出したものなんだよ」


クリスティアンさん
「断食期間中は固形物を口にすることはできないけど、液体状ものはOKなのさ!」


フェリックスさん
「そう、栄養を摂るためにビタミンやミネラルを凝縮した麦の飲み物を作ったら、たまたまそこにアルコールが入ってしまったというわけ。きっと神様にとっても予想外だったはず(笑)」


\子供も風邪を引いたらホットビール!?/

「ドイツビールは体にいい飲み物。もちろん飲み過ぎは禁物だけどね」(フェリックスさん)


マドレンさん
「ドイツ人にとってのビールはエナジードリンク! 暑い時や仕事で疲れた時にビールを飲むと力が湧いてくるのよ。それにドイツビールは薬代わりにもなる。ドイツでは風邪を引いた時や眠れない時は子供でもホットビールを飲むの。小さい頃風邪を引くと、おばあちゃんがホットビールを作ってくれた。味はマズイけど飲んで寝れば一晩で治るんだから!」


日本在住ドイツ人イチオシのドイツビール店はここ!

——ドイツ人の皆さんが太鼓判を押す、本場のドイツビールが飲めるお店を教えてください!

約30種類ものドイツビールがそろう「アイヒェンプラッツ」@赤坂


フェリックスさん
「まずは今日のお店『アイヒェンプラッツ』。ここはいいレストランだね! 料理の味も本格的だし、日本のドイツ料理店には珍しくドイツ各地のビールが楽しめるのがうれしい」


ドイツのミートローフに目玉焼きが添えられた「レバーケーゼ」(1250円・税別)。料理はオーナーがドイツで味わってきた本場の味を再現。故郷の味を求めて在日ドイツ人も多く足を運ぶ人気店

マドレンさん
「流れている音楽のセンスも最高! ドイツの懐メロと新しい曲がバランスよく流れてくるから、ドイツ人は歌い出したくなっちゃうはず!!!!」


店内に流れる曲に合わせて歌い出すお三方! ドイツのビール祭り「オクトーバーフェスト」では、みんな歌いながらビールで乾杯するのだそう

アイヒェンプラッツ
東京都港区赤坂5-5-11 赤坂通り50番ビル2F
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13030549/

オクトーバーフェスト気分が味わえる人気店「ツムビアホフ新宿」@新宿


クリスティアンさん
「屋内ビアガーデンの『ツムビアホフ新宿』もオススメだよ。週末は待ち時間も出るくらい人気のお店。ドイツのビール祭り『オクトーバーフェスト』に行った気分が楽しめる!」


新宿駅から徒歩2分のところにある屋内ビアガーデン。ドイツ・ミュンヘンにある世界最大のビアホール「ホフブロイハウス」を再現したお店

「ホフブロイ オリジナルラガー」(300ml/800円〜・税別)。オリジナルラガーの他、「ミュンヘナーヴァイス」(300ml/800円・税別)なども楽しめる

ツムビアホフ 新宿
新宿区歌舞伎町1-16-1 今宮ビル 5F
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13098148/

〜ビール座談会を終えて〜


マドレンさん
「結局のところ、ドイツビールにも日本ビールにもそれぞれ違った魅力があるのよね」


クリスティアンさん
「日本人がドイツ料理店でドイツビールを飲むように、僕らドイツ人は『日本ビール頑張れー!』って応援する気持ちで日本のビールを飲んでいるよ。つまりどっちのビールも大好き!」


フェリックスさん
「国によっていろんな人種がいるように、ビールだって国ごとに違って当たり前。それぞれの文化を守りながら、ドイツのビールはドイツらしく、日本のビールは日本らしくあることが一番大事なのさ!」


おいしいドイツビールを堪能し、すっかりほろ酔い気分のお三方。こうして呑んだくれたちの楽しい夜は更けていくのだった

最後に哲学的なお言葉をいただいたところで、ビール座談会は幕引き。ドイツと日本の素晴らしきビール文化に乾杯!

取材・文=秋山ももこ(mogShore)、撮影=岡本卓大
https://lifemagazine.yahoo.co.jp/articles/7437


▲△▽▼

肉食ドイツ人がどうして健康維持されているか検証。
導き出された3種の食材。〜A黒パン〜  2016/01/15
http://eurofligtlouge.sakura.ne.jp/wpdatabase/2016/01/15/%e8%82%89%e9%a3%9f%e3%83%89%e3%82%a4%e3%83%84%e4%ba%ba%e3%81%8c%e3%81%a9%e3%81%86%e3%81%97%e3%81%a6%e5%81%a5%e5%ba%b7%e7%b6%ad%e6%8c%81%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%81%8b%e6%a4%9c-2/

堅くて酸っぱい『黒パン』が多くのドイツ人の命を救ってきました

ドイツ黒パンRoggenbrotローゲンブロートライ麦

ドイツのパンと言えば
全粒粉やライ麦などを使った
『黒パン』が有名です。

西ヨーロッパでも北に位置するドイツは
昔は小麦が育ちにくかった土地です。

今でこそ小麦の品種改良が進み
寒いドイツでも小麦が
生産できるようになりましたが
昔は小麦のほかにも大麦やライ麦など
雑穀も栽培しなければ
食べていけなかったのです。

そして、収穫した小麦やライ麦も
全粒粉にしたり、
精度の低い精製にとどめたりして
少ない収穫でも嵩が出るようにしました。

そんな”貧乏食”だったドイツの黒パン。
そんな黒パンが昔のドイツ人の飢えを救っただけでなく
昔から今でも栄養や健康面でもドイツ人を支えているのです。


不毛な北の大地の象徴だった黒パン

ドイツ北の冬の大地
小麦が育たないというドイツの土地柄の
歴史的背景から生まれた黒パン。
ロッゲンブロート(Roggenbrot)と呼ばれ、
普通の白いパン(ヴァイツェンブロートWeizenbrot)と違い、
表面は堅く、味には酸味があります。

一般的には柔らかく甘みのある
白いパンの方がとっつきやすいですよね。
実際、世界的なパンのイメージは
白いパンの方が圧倒的です。

と、白パン優勢のこのご時世で
堅くて酸っぱい黒パンが
これまで生き残ってきた理由の一つに
実は栄養的に結構優れている
というのがあると思います。

昔は白いパンの方が上等で
黒いパンは貧しいパンという
イメージもありましたが
近年になってからは
その栄養価の高さから
見直されるようになりました。


こんなに高い「黒パン」の栄養価

野菜の種類が少ないドイツの食事。
ビタミンや食物繊維が不足して
病気にならないか心配になりますよね。

でも今日8000万人のドイツ人が
普通に生活できているのは、
この黒パンの活躍があると思われます。

寒冷で小麦の栽培に向かなかったドイツ。
長い歴史の中でライ麦の栽培が行われ、
ライ麦パンの文化が発達してきました。

ライ麦は小麦粉に比べて食物繊維が多く
ビタミン類とくにビタミンB群が多く含まれています。
またミネラルやカルシウムも豊富に含んでいます。

特に食物繊維に関しては
沢山の肉類が出てくるドイツ料理では
食物繊維が豊富なドイツの黒パンの方が
腸に負担が掛からず、消化に良いです。

これに関しては、キャベツに引き続き
黒パンの食物繊維もドイツ人の胃腸の健康を
守ってきたと言えます。

そしてビタミンB群が豊富、
特にビタミンB1やB2が小麦より多く、
脂肪の燃焼しエネルギーに変えてくれます。


最近話題の全粒粉やふすま粉、ナッツ類も入っています。

またドイツの黒パンには
全粒粉や精製度の低い小麦もよくつかわれます。
栄養的には全粒粉などもライ麦同様に
食物繊維、ビタミンB群、ミネラル分を豊富に含んでいます。
このためドイツの黒パンは多くの
食物繊維、ビタミンB群、ミネラルを含んでいると言えます。

そのため今日では健康食品やダイエット食品としても
ドイツの黒パンは注目されるようになりました。

またナッツ類が入っているパンもあって
これまた食物繊維やビタミンEなども豊富だそうです。
さらに良性の脂肪酸が多く、
悪玉コレステロールの抑制にも良いそうです。


ドイツ人に学ぶ健康法:毎日食べるパンをライ麦や全粒粉に

ドイツ朝ごはんライ麦パンRoggenbrot
http://eurofligtlouge.sakura.ne.jp/wpdatabase/wp-content/uploads/2016/01/ドイツ朝ごはんライ麦パンRoggenbrot.jpg

この様に、ドイツ人の健康は厳しい環境下で育つ
ライ麦や貴重な小麦の全粒粉によって
結果的に支えられてここまでやってきました。

長年ドイツに関しては

「野菜があんまり育たない土地で、どうやって生きいるんだろう?」
「みんな病気にならないの?」

なんて思って思っていましたが、このパン文化によって、少し疑問が解けました。

ドイツという国は、
民族的にはローマ時代には既にこの地に定住し
フランク族の大移動やフランク王国の分裂以降
その歴史と文化を深めていきました。

ドイツはジャガイモ料理のイメージが強いですが
ジャガイモは大航海時代以降に
アメリカ大陸から伝わったもので
歴史的にはパンよりも相当最近になって
ようやく登場してきます。

ジャガイモがヨーロッパに伝わって以降、
その栽培の容易さと味の良さ、
ビタミンCなどの栄養価が高い事から
ヨーロッパ大陸で爆発的に生産が増え
ドイツの人口を増大させるまでになります。

黒パンは小麦の品種改良が近年で進んだり
ジャガイモの栽培が広まるまでの1000年以上の間、
ドイツ料理の主食としてドイツ人を支えてきました。
そして、その歴史は今でも続いているのです。

その2000年にも及ぶ歴史の中で
築かれた文化というのは
やはり生き残るに値する理由があったのではないでしょうか?
(↑なんて、歴史ロマン番組的に終わってみたかったりする)

というわけで、
ドイツ滞在中は白パンよりも黒パン、
フランス滞在中も、普通のパンよりではなく
ライ麦や全粒粉が入ったカンパーニュを
優先的に食べて行こうと考えている今日この頃です。

肉食、小麦食が多く
食文化の違うヨーロッパでも、
今日も元気に強く生きる!
http://eurofligtlouge.sakura.ne.jp/wpdatabase/2016/01/15/%e8%82%89%e9%a3%9f%e3%83%89%e3%82%a4%e3%83%84%e4%ba%ba%e3%81%8c%e3%81%a9%e3%81%86%e3%81%97%e3%81%a6%e5%81%a5%e5%ba%b7%e7%b6%ad%e6%8c%81%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%81%8b%e6%a4%9c-2/

古代小麦Emmer(Zweikorn)のパスタをゲット!!
Dゲノムグルテンを含まない健康食品!!必須アミノ酸など栄養価も高し!!  2016/01/29
http://eurofligtlouge.sakura.ne.jp/wpdatabase/2016/01/29/%e5%8f%a4%e4%bb%a3%e5%b0%8f%e9%ba%a6emmer%ef%bc%88zweikorn%ef%bc%89%e3%81%ae%e3%83%91%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%82%92%e3%82%b2%e3%83%83%e3%83%88-d%e3%82%b2%e3%83%8e%e3%83%a0%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%86/


最近話題の糖質制限。
しかし、かと言って炭水化物をやめることはできない!
そんな人も多いかと思います。
かくいう私もその一人。
しかし、そんなワタクシにピッタリのアイテムを発見しました!

そう、それが

古代小麦(Emmer/Zweikorn)のパスタ!!


ソルレオーネ ビオ オーガニック ブロンズダイス・フジッリ 500g(全粒粉エンマー小麦)
価格:842円(税込、送料別)
https://item.rakuten.co.jp/kenkoex/1030-7640164481180/?scid=af_pc_link_tbl&sc2id=af_101_0_0


フタツブ小麦Emmerのパスタ

↑真ん中の茶色いパスタの方です。右の白い方は普通のパスタ。
現在、ワタクシは炭水化物を食べるときは、
「なるべく黒い・茶色いもので取る」
という量ではなく質による糖質制限をしています。

パンはライ麦全粒粉のRoggenvollkornbrotを基本にし、
白いパンや白米、白い砂糖をなるべく食べないようにしています。


なのでパスタも、普通のパスタから、
全粒粉のパスタ(Pasta integrale)に切り替えようと
BIOマーケットで探していた時に
偶然ながら古代小麦のパスタを発見したのです!

再び現代に注目される「古代小麦」とは?

品種改良により大量生産が可能になった
現代の小麦の原種。
簡単に言うと、元々自然にあったのに近い小麦の品種です。

日本ではエンマ―小麦やフタツブコムギと呼ばれる古代小麦の一種。
中世ではすでに薬としての効果もあると言われており、
栄養価も非常に高く、胚芽などを除去しない分、
食物繊維は精製したお米の18倍にもなります。
エンマ―やスペルト(Spelt)といった古代小麦は
タンパク質も普通の小麦よりも良性なものが多く、
鶏卵よりも量が多いとも言われています。
さらに、シリカと呼ばれる薬になる成分もあり、
集中力や思考力を高め、美肌や髪の健康を保ちます。
ミネラルや酵素も含みます。

参照
http://www.swissinfo.ch/jpn/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E7%A9%80%E7%89%A9-%E5%81%A5%E5%BA%B7%E7%9A%84%E3%81%A8%E6%B3%A8%E7%9B%AE%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B/4764684


マイペースに成長する古代小麦。大量生産出来ないから値段は高め。

小麦食文化真っ只中のドイツ。
全粒粉のパスタ(Pasta integrale)を探していたところ
たまたま小さなBIO食品屋さんにて発見。
出張中にパスタは食べたくなるので重宝します!
といっても、4.5€(約600円)もするから、
普通の3〜4倍も値段が高いですがね!

今の小麦は病気や冷害に強く、
また一房に付く種子の量も多く、
また化学農法に向くように改良されています。

「パンが1個100円で買える(欧州なら1個1€)」様になるためには、
このような大量生産に向く品種改良が欠かせなかったのです。


「糖質制限」が叫ばれる現代だからこそ、注目される古代小麦

とにかく糖分が体に悪いことが分かってきましたが、
かと言って明日から「炭水化物無し!」といわれましても
どだい無理な話。
炭水化物を”抜く”タイプの糖質制限は相当なストレスが掛かります。
(すでに一回挫折済)

というか、古代から今の今まで、
米や小麦が「主食」とされていたのに、
なぜそれらが急に「毒」となってしまったか。

ということで、
まずは白米から麦玄米ベースの雑穀米にしたり、
「量よりも質の糖質制限」を始めてみました。

しかしながら、年の半分は海外にいる生活。
麦玄米雑穀ごはんは年の半分も食べられません。

そこで、「小麦は食べるな」といわれる昨今ですが
ワタクシはドイツやフランスにいることが多いので
「小麦文化の真っ只中」で「質の糖質制限」を目指しています。

その中で発見した事柄二つあります。

@精製した小麦の製品でなくて、全粒粉のものを食べる
A大量生産された小麦の製品でなく、ライ麦や雑穀、古代小麦などを食べる


という事です。

@Aともに共通することは、
ビタミンBや食物繊維、ミネラルなどを
穀物によって取っている点です。

@については、精製した小麦やお米が現代に普及する過程で
多くに国でビタミン不足に陥り、脚気が大流行しました。
日本では江戸時代に白米が江戸から庶民に流通したため脚気が流行、
その為ビタミンB1が豊富に含まれる蕎麦が流行したと言われています。
いまでもその名残は、関東の蕎麦屋の数で現れていますね。

Aについては、大量生産された小麦と違い、
ライ麦や雑穀、古代小麦は多くのビタミンB群やたんぱく質を含みます。
また、全粒粉を使う場合なども多いので、食物繊維も多いです。

ちなみに、現在の小麦は
元来栄養価の28%もあったタンパク質が10%になり、
栄養価としては低くなっています。
また、血糖値が上がりやすく、
現代病を引き起こしやすくなる
Dゲノムのグルテンを含みます。
(※古代小麦にDゲノムはなし)


以上の理由で、明日からパスタは古代小麦or全粒粉に実験的切替え

という事で、古代小麦のパスタを使ってみることに。
古代小麦はエンマ―のほかにも、スペルト(ドイツではDinkel)などの品種もあるので
見かけたら是非とも使ってみたいと思います!

あと、白米から玄米麦雑穀へ
白い小麦パンから全粒粉のライ麦パンへ切り替えてから
かれこれ10日ほどたちますが、
食物繊維が多いのでお腹が調子が良くなっているのと
あとビタミンBが多いからか肌の調子が良好で
時々腰にできるアトピー性皮膚炎か蕁麻疹みたいなのが
この1週間くらい全然痒くなく好調です。
(睡眠時間が比較的取れてるのもありますが、)

これからも引き続き、
「黒いや茶色い穀物を食べて、質による糖質制限」
によってどんな効果があるか、
検証して結果をお伝えできればと思います!

今のところポッコリお腹が気になる31歳、
ベスト体重から10キロプラスの65キロです。

ストレスになる量的を糖質制限を極力せず
どこまで健康的な体になれるか、
いまから楽しみですね!
http://eurofligtlouge.sakura.ne.jp/wpdatabase/2016/01/29/%e5%8f%a4%e4%bb%a3%e5%b0%8f%e9%ba%a6emmer%ef%bc%88zweikorn%ef%bc%89%e3%81%ae%e3%83%91%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%82%92%e3%82%b2%e3%83%83%e3%83%88-d%e3%82%b2%e3%83%8e%e3%83%a0%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%86/






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ドイツ人はポカーン 「日本人とドイツ人は似ている」なんて大ウソ 在住者が実感
8/20(月) 6:50配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180820-00546862-shincho-int&p=1

安倍政権とナチス? 

 朝日新聞の社説「わたしたちの現在地 深まる危機に目を凝らす」(7月29日付朝刊掲載)は、同紙の鉄板ともいえる政権批判が展開されている。そこでは、「安易に対比することはできない」と言いながらも、現在の政権や官僚たちの振る舞いがどこかナチスに通じるところがあるのではないか、という問題意識が提起されている。
.

 安倍首相とヒトラー、安倍政権とナチスを比較するといった試みはこれまでにも数多くなされてきた。当然のことながら、わざわざ持ち出す以上は「似ている」と言いたい人がほとんどであるが、これには異論も多い。

 こうしたネガティブな比較とは別に、日本人の中にはドイツ人に対して妙なシンパシーを持つ人は少なくない。「私たちはどこか似ている」と思っているようなのだ。

 かつての同盟国だったから、という理由ではないだろう。それならばイタリア人だってそう言われそうなものだが、「あの人、イタリア人みたい」と言われる際には、別の意味合いが生じることが多い。

 ドイツ人と聞いて浮かぶ「勤勉」「職人肌」「規則を守る」といったイメージが、どこか日本人に近い、というのが「似ている」と思う人の心にあるのだろう。

 ドイツ在住で、現地からブログなどを発信しているフリーライターの雨宮紫苑氏は、よく「ドイツ人と日本人って似てるんでしょ?」と言われることが多いという。移住前からそういう話を聞いており、雨宮氏も何となく「じゃあ暮らしやすいんだろうな」と思っていたそうだ。

 しかし、実際に住んでみたらまったくちがった。雨宮氏がドイツ生活をもとに書いた初めての著書

『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%A8%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E4%BA%BA-%E6%AF%94%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%A9%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%82%E3%81%A9%E3%81%A3%E3%81%A1-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%9B%A8%E5%AE%AE-%E7%B4%AB%E8%8B%91/dp/4106107783


には、実体験をもとにした「いかにちがうか」に関する興味深いエピソードが紹介されている(以下、引用は同書より)。
.

規則は他人のためならず

 雨宮氏は、日本人がドイツ人に抱いている「規則を守るマジメな人」というイメージが、そもそもちょっとズレている、と指摘する。

「ドイツ人が規則を守るのは、(日本語的な)マジメさからではない。ドイツは規則を破った人にはトコトン厳しく、規則を守ることが絶対正義とされている国なのだ。

 以前住んでいた家のとなりにある小学校は、市民楽団の練習場でもあった。夜23時を過ぎても同じ曲をひたすら繰り返し練習していたり、日曜日でも活動していたりして、本当に辟易していた」

 そこで雨宮氏を含めた近所の住人(当然ドイツ人)は、「静かにしなくてはいけない休息の時間」に関する法律を調べ、時には通報し、時には直接文句を言いに行って、毎回やめてもらっていたという。

「相手がなんと言おうと、規則を味方につけたもの勝ちなのだ。

 ドイツではこういった小競り合いは日常茶飯事で、そのたびに『賃貸契約書を確認しよう』『これはこの法律違反』『証拠をそろえて窓口に行くぞ』となる。

 相手が規則を破っていれば、『おいこれを見ろ。ここにこう書いてあるだろう。君が悪いんだぞ』と言える。日本のように、『こちらも困ってるのでご理解いただけませんか』『すみませんがこうしていただけませんでしょうか』なんて下手に出る必要はない。規則を守っているのが正義なのだ。

 つまりドイツでは、自分が不利な立場にならないために規則を守るのであって、必ずしも『マジメだから』とは言えないのである」


再配達はしません

 したがって、日本式の「マジメさ」を期待するとえらい目に遭うこともある。たとえば公共交通機関は日本ほどの「マジメさ」を持たない。要は他の諸外国と同様、ルーズなのだ。

「バスや路面電車は、5分程度の遅延なら『定刻』という認識だ。バスなんて、遅延しすぎて次の便の方が先に来ることもある。ドアが壊れただの停電しただの、理由もわからず電車が線路に立ち往生することだって日常茶飯事。以前、終電が200分遅延と表示されていたにもかかわらず、15分後に来たこともあった」

 郵便配達のクオリティも高くない。ある日、雨宮氏宅のポストに不在票が入っていた。両親が冬服を送ってくれたのだ。再配達を依頼すると、「あしたかあさってに届ける」とのこと(これだけでもかなりアバウトだ)。

 2日間、自宅にこもって待っていたが届かない。再度連絡すると、どうやら配達担当者が忘れていたようだ。電話に出た担当者は「わたしは連絡したのに向こうがやっていないのよ」という態度。

 結局、何度も連絡を取り、ようやく受け取れたのは最初の配達から10日後のことだった。しかも、よほど大きなものでない限り、そもそも再配達はしてもらえないのだという。

「適当にガソリンスタンドなどに配達されるので、後日自分で取りに行かなくてはならない。ガソリンスタンドまでバスを乗り継いで延々と歩いて1時間以上かけてIKEAの棚を取りに行き、タクシーで帰ったなんて経験もある。

 ドイツはしっかりしているイメージかもしれないが、とんでもない。このように交通機関や配達などは、なかなか堂々と雑である。

 それでもなぜ問題にならないかと言えば、怒ったからといって電車が早く来るわけでも、荷物が早く届くわけでもないからだ。待っていればいつか来る。そう思わないとやっていけないし、実際そうやって生活がまわっている」

 宅配便の遅配程度でチェーンソウを振り回すような輩までもが出てくる日本では考えられないことが珍しくないのだ。

 改めて、著者の雨宮氏に話を聞いてみた。

「今回、本を書いたきっかけの一つが、『日本人とドイツ人って似てるよね?』という言葉を日本ではやたらと聞くのに、ドイツに来たら全然似てなくてびっくりしたからでした。実際、ドイツ人に『似てるよね』って言うと、ポカーンとされるか、『戦争の時のこと?』と返されるのがオチなんです。

 日本ではドイツにシンパシーを感じる人が多くて、『ドイツから働き方や教育制度を見習うべき!』という声をよく聞きました。でもドイツにはドイツの問題があって、日本には日本の文化や価値観がある。それを無視して優劣を語るのって、ちょっとちがう気がします。それぞれのちがうところを見て、なぜそうなっているのかを考えてはじめて見習ったほうがいいことや、下手に見習うと大変なことが見えてくると思うんです。どっちが優れているとかそういうことを言いたい人もいるようですけど、そんな簡単な話じゃなくて、比べてみたらどっちもどっちかなあ、というのがわたしの結論です」

デイリー新潮編集部 2018年8月20日 掲載


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島田祐子(しまだ ゆうこ、1942年 - )


島田祐子 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%B3%B6%E7%94%B0%E7%A5%90%E5%AD%90  


食を楽しみ、音楽を愛し、人生を謳歌する喜びを、イタリアで知りました。 ソプラノ歌手 島田祐子さん
http://www.oil.or.jp/topJiji/bn1.html


ウィーンやイタリアで音楽を学び、世界のさまざまな食に出会ってきた島田さん。その一方、食をとおして家族の健康管理に心を配る料理好きの主婦であり、母でもあります。食の喜びや、植物油への思いをうかがいました。


ウィーンで食べた料理やお菓子の夢のようなおいしさは忘れません


ソプラノ歌手 島田祐子さん

声楽家として、今までたくさんの国を旅してきました。そんな私にとって初めての海外は昭和43年に留学したウィーン。王朝が栄えた地はどこでも、文化が成熟し、素晴らしい音楽やおいしい食、ワインが根づいているもの。ハプスブルク家が君臨したウィーンでも、どんなにおいしいものが食べられるかと期待したものです。ところが当時の私は貧乏学生。せいぜい学食か近所のデリカテッセンくらいにしか行けず、その味にがっかりしていました。

でも日本人の知人が連れて行ってくれたレストランでいただいたウィンナーシュニッツェルやザルツブルクノッケルのおいしかったこと! 夢のような味だと思ったのを覚えています。ウィンナーシュニッツェルは薄い子牛のカツレツ、ザルツブルクノッケルは卵白と卵黄を泡立てて焼いた、ふわふわのスフレ。おいしい料理に出会うと必ず自分でも挑戦してみる私は、仔牛の薄切り肉を買ってきて、ひたひたの油で揚げて作ってみたものです。

イタリアもまたオペラの国、そして食の都。40歳を過ぎ、子供を生んだあと、私はベルカント唱法の勉強のため、1年のうち4〜5カ月をイタリアで暮らすという生活を5年間続けました。ウィーンでは音楽を学びましたが、イタリアで学んだのは“人生”です。イタリア人が大切にするのは「アモーレ、カンターレ、マンジャーレ」。愛と音楽と食です。彼らはそのすべてを楽しみ、人生を謳歌するためにエネルギーを注ぎます。


歌には人生が表れる。イタリアで私の歌はより楽しく自由なものに


デザインにしても歌にしても感覚が研ぎ澄まされているイタリアだから、料理のおいしさも文句なし。しかも彼らは、1回の食事、1杯のコーヒーでもおろそかにしません。まずいレストランには人が入りませんから、どんなお店でもおいしいんです。一方、料理を供するほうも一生懸命。だって熱々の料理を運ぶために、ボーイさんが走っているんです! おいしいものを食べよう、食べさせようというパワーはすごいものです。

たとえ少ないお金でも食文化を満喫し、おしゃれをし、個性的に生活を楽しむ。たった一度の人生だから、そんなふうに楽しく生きることをイタリア人は大切にしているんですね。多少アバウトでも自分がハッピーなら、周りの人もハッピーにできる。親が笑顔なら子供も笑顔になる。そんなふうに生きる素晴らしさを私も学んだのです。そうするうちに私の歌もより自由に、楽しく変わっていったように思います。声はお化粧できないし、飾りようもありません。だから歌には、その人の人生や感性がすべて表れます。イタリアに暮らしたことで、私は歌うことも生きることも楽になりました。

イタリア料理といえばオリーブオイル。もともと植物油には“健康”というイメージがありましたが、イタリアでオリーブオイルに親しんだことで、より植物油が好きになりました。イタリアではスパゲティにも、じゃぶじゃぶするほどオリーブオイルが使われています。最初は「こんなにたっぷり摂っていいのかしら」と抵抗がありましたが、上質で新鮮なオイルなら全然油っこくないんですね。私の自宅でも、オリーブオイルは常備。たっぷりのオリーブオイルで炒めた具でミネストローネを作ったり、スパゲッティボンゴレを作ったり、イカを揚げたりしては、「オー、イタリア料理!」なんて喜んでいるんですよ。


声にとっても油は不可欠。だから上質な植物油をたっぷり使います


同じ声楽家であり、食の楽しみをよく知っていた母の影響もあり、子供のころから食べることが大好きな私。食関係の仕事をしている夫の影響も小さくありませんでした。

双子の息子たちが家にいる頃は、しょっちゅう息子の友人たちが遊びに来ていました。そのたびにお肉を2kgも焼いたり、シチューをどっさり作ったり、シュウマイを100個作ったり……。8合炊きのお釜で炊いたご飯があっという間になくなって、急いでまた炊いたりしたものです。おいしいものがあるところには人が集まってくる。それも食の素晴らしさであり、楽しみですよね。

自分が健康な体で歌うためにも、家族の健康管理のためにも、何でもバランスよく、まんべんなく食べるのが身上ですが、私は特に揚げものが大好き。舌を軽やかに回すように、口の中でころがすように歌う声楽家にとって、潤滑油である油は大切なんです。だから大好きな天ぷらを揚げるときも、ケチらず、たっぷりのごま油を使います。外食するときもよく天ぷら屋さんに行きますが、どんな油を使っているのか必ずチェックしてしまいますね。

“油断”という言葉があるとおり、油は体に欠かせないもの。ドレッシングだってノンオイルでは、やはりおいしくありません。今の日本には幸いなことに、おいしい植物油が豊富にあります。アンテナさえ張っていれば、いい油を選べるのは幸福なことだと思います。

これからも上質な植物油を“浴びるように”使って、おいしい料理を作りたいですね。

▲△▽▼


プロフィール 島田 祐子(しまだ・ゆうこ)


ソプラノ歌手
東京芸術大学卒業後、同大学院終了

1969年、ニ期会オペラ「こうもり」のアデーレ役でデビューの後、

「メリー・ウイドウ」のハンナ
「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタ
ロック・オペラ「イエス・キリスト・スーパースター」のマクダラのマリア
「天国と地獄」のユーリディス
「三文オペラ」のポリー

など、数々のオペラに出演。

また、オペラ以外にも「クラシカル・ニュー」というソロリサイタルを開き、クラシックからポピュラーまで歌いこなし、ポップスの分野でも大いに注目される。

ミュージカル、ポピュラーの分野での活動もめざましく、よい歌なら何でも歌ってゆくという、ジャンルにとらわれない音楽感覚は、幅広い音楽活動となって現われている。

「1987年、“こころの歌―100曲集”と題した5枚組のアルバムをCBSソニーレコードより発売し話題を呼ぶ。

その後、日本の歌シリーズとして“想い出の童謡”“思い出の青春”(CBSソニーミュージック)を発売。

1989年には俳優・林隆三とのクリスマスソングを集めたジョイントアルバム“HAPPY LITTLE CHRISTMAS”(CBSソニーミュージック)を発売。

1991年、CBSソニーよりなかにし礼のオリジナル訳詩による“モーツァルト愛のうた”を発売し、日本語のモーツァルト歌曲集として話題を呼んだ。

1992年5月、オーチャード・ホールにて25周年リサイタルを開く。

著書としては“う母のまなざし”(フレーベル館)など。現在、各地でのリサイタルの他、日本テレビ「おもいっきりテレビ」、NHKラジオ「疑問の館」にレギュラー出演中。
http://www.oil.or.jp/topJiji/bn1.html

 

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コメント
1. 中川隆[-9567] koaQ7Jey 2019年6月17日 06:17:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2908] 報告
オーディオのついでに見たヨーロッパの野菜など(1.トリアの直売テント)
http://www3.calico.jp/index.php?f=&ci=10107&i=10408


2013年 小林 正信
※この記事は株式会社産直新聞社が発行する「産直コペル」に連載したものです。


 わたしは産直新聞社の大家で、キャリコという小さなIT会社を経営している。わたしの会社の2階が産直新聞の編集室という間柄だ。8月に独仏のオーディオ仲間を訪ねる旅をしたついでに、ちょっとだけ野菜などについて見聞きしたことを寄稿させていただく。


トリアの直売テント

 旅の第一の目的はナチスドイツがプロパガンダ用に作らせたという、横幅3.5メートルもある巨大なスピーカーを入手することであった。そのスピーカーの所有者はドイツ西部のモーゼル河畔にある田舎町に住んでいて、近くにローマ時代の遺跡で有名なトリアという町があるので訪れてみた。ちょうどその地域はバンクホリデーと呼ばれる休日から週末にかけての連休中で、大通りには数多くの見世物や農産物を売るテントなどが市場のように並んでいた。人出も大変なもので、大いに賑わっていた。

 同行したスピーカーの所有者によれば、「テントの野菜や果物は近隣の農家が育てたもので、スーパーマーケットにあるものよりも高価で2倍くらいするが、安全で品質が高いので人気がある」とのことだ。実際、見ているうちにどんどん売れていた。ヨーロッパでは野菜や果物はスーパーマーケットでも袋詰めになっておらずバラ売りされているので、直売テントでは当然バラ売りされている。自分が長野県に住んでいて地元の安い野菜を主に食べているせいか、野菜の価格はスーパーの2倍というのが納得特できるくらい高く感じたが、果物は日本よりも安かった。

トリアの大通りにあった野菜や果物の直売テント

 ドイツの消費税(正確には付加価値税)は原則19%だが、一部の嗜好品などを除く食品は7%なので、野菜や果物は税率7%だ。もし、日本の消費税が10%に値上げされると、ほとんどの農産物の消費税は日本のほうが高くなってしまう。財政難で消費税率が原則21%と高いイタリアは意外に安くて4%(ただし肉と魚は10%)、高福祉国で税率25%のスウェーデンですら6%だから、農産物の消費税が10%というのは世界でも特別に高い税金といえる。年貢におびえる時代が再来しそうな日本だが、ヨーロッパでは消費税が上昇するにつれて物々交換が盛んになりつつあるのだそうで、小規模な地産池消の農業にはヒントになるかもしれない。

トリアにあるドイツ最古の教会の内部で、天井ドームのレリーフが見事だった

 トリアを訪れる観光客はほとんどがドイツ人で、マクドナルドでも英語は通じにくく、「ツー・コーク」と言った後で「ツヴァイ・コーラ」と言い直すような具合だった。ドイツ最古の見事な教会もある有名な観光地なので、日本人も少しはいるだろうと予想していたが、それとおぼしき人には出会わなかった。現在のヨーロッパでは、かつての日本人団体旅行客のように中国人観光客が幅を利かせているが、ここではアジア系の観光客をわずかしか見かけなかった。ドイツ人観光客も年齢層が比較的高いようで、やや渋めの観光地といったところかもしれない。そのせいか、産直のテントの客も年配者が多かったが、売り子は若者から中年までの女性が多く、そうなると若い女性が目立っていて、看板もカラフルでセンスが良い。ちょっとほの暗かったりする素朴な日本の産直とは、ずいぶんな見栄えの落差を感じた。

客は年配者が多かったが、売り子は若い女性が目立った

 野菜はおおむね日本にあるものと同じだが、不揃いで太いキューリを除けば長野で日常的に目にしている日本の野菜よりも魅力的で、ナスやパプリカは芸術品のように美しかった。ひとつだけ、じつに奇妙な野菜があった。葉っぱはセロリとミツバの中間のようで、地下茎は蕪のようでいて無数の捻じ曲がった根がついている。いったいどうやって食べるのか想像もできない野菜だが、読者にきっとご存知の方がいらっしゃるだろうから、ぜひ、教えていただきたい。果物ではイチゴが露地物ばかりで小さいのと、サクランボがアメリカンチェリーと佐藤錦の中間のような色とサイズで、どちらも安く売られているのが日本との大きな違いだった。トリアで買ったものではないが、ホテルで食べた同様なイチゴとサクランボは、味が濃くてとてもおいしいかった。

見たことのない奇妙な野菜。現地では比較的ポピュラーなようだ

http://www3.calico.jp/index.php?f=&ci=10107&i=10408

2. 中川隆[-11489] koaQ7Jey 2020年9月06日 06:59:47 : bXh6dKqu12 : dEhkWndCcGVoLmM=[10] 報告
unauの無能日記 @
https://www.kinginternational.co.jp/uno/000015.shtml

 日本のクラシック・ファンはまずドイツ音楽が好きになる。とくにモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスなど、ウィーンに住んだ作曲家が大好きだ。

 ぼくもご多分にもれず、その道をたどり、今でも好きな作曲家ベスト・スリーはモーツァルト、ベートーヴェン、ブルックナーである。初めてヨーロッパの土を踏んだのは1971年だが、もちろんドイツ、オーストリアが中心だった。そして人間も含め、ドイツとの親近感を持ちつづけて来たのだが、90年頃、ちょうど15年ぐらい前からフランス以外には行かなくなってしまった。自分は今までドイツ一辺倒だったが、日本のクラシック音楽家の常として、そのように刷込まれてしまったのではないか。ドイツ人気質に近いと思っていた自分が、実はラテン人気質(とくにフランス人)に近かったのではないか、と突然気がついたのである。

 そのころからドイツ・ロマン派の音楽がうっとうしくなり(ブルックナーはドイツ・ロマン派ではない)、ラヴェルの「ピアノ協奏曲」や「マ・メール・ロワ」、ドビュッシーの「ノクチュルヌ」や「子供の領分」、その他プーランク、ミヨーなどの音楽に著しく魅かれるようになった。ヨーロッパの町でも、いちばん飽き飽きしたのがウィーン、ほとんど恋をするようになったのがパリ。第一、ドイツ、オーストリアの食事のまずさは、味覚がますます敏感になるにつれて受けつけなくなってしまった。

 パリに通いつづけた15年間がなんと幸せだったことだろう。もちろん、フランス国内は移動する。コート・ダジュール、鷲の巣村、プロヴァンスのような南の地方にはとくに憧れた。昔はヨーロッパの北。ドイツはもちろんとして、ノルウェーにも足をのばしたというのに。フランスではとくにブルゴーニュ・ファンになり、その中心地ボーヌには毎年泊りがけで、あるいは日帰りで出かけた。

 フランスを愛するのは、もちろんあの風景の明るさやフランス人気質のせいもあるが、最高の魅力はなんといっても料理とワインのすばらしさだ。このことについてはいずれ本シリーズのエッセイで詳述するつもりである。フランス好きが高じて、植民地のニュー・カレドニアやタヒチもしばしば訪れているのだから、このフランス病は本物というほかはない。

IMG_2258『unauの無能日記』宇野功芳氏直筆原稿

 それを書き始めると切りがなくなるので他日にゆずることとし、今回は動物園について書いてみたい。ぼくはフランスのみならず、どこの町に行っても、まず足を運ぶのが動物園だ。動物を見ている時の幸せ感というものは、もう言葉には尽くせず、いつまで居ても飽きることがない。

 今までに行った動物園のベストはウィーンのそれだ。例のシェーンブルン宮殿の奥にあるものである。最近は昔風の檻が並んだ動物園は珍しくなり、もっと広々とした動物公園が多くなった。日本では上野までそういうスタイルに変ってしまったが、ここははっきりいって最低。動物が木や石などの陰にかくれて見えないことが多いからだ。

 その点、ウィーンは見る人のことがよく考えられており、とくにトラは最高! ガラス張りの檻だが、傍に近づいて写真をとろうとするとトラがわっと立上がって威嚇するので、思わず逃げてしまう。 我ながらだらしがないが、体が反応してしまうので仕方がない。ライオンも目の前、パンダも目の前、狼も実に見やすいし、しかも彼らは実にのびのびと広い場所を動きまわっている。ウィーンという町には飽きたが、動物園だけは何回でも行きたい。

 日本では神戸がすばらしい。やはりトラとパンダが見ものだ。他国ではロンドンが最低、ベルリンもあまり感動しない。アントワープ、ベルンは素朴でまあまあ。それよりはブザンソン、フランクフルト、ミュンヘンが豊かで好きだ。スイスのバーゼルは水族館がことによるとベストかも知れない。

 ではパリは、というと、これがひどい。動物園のはしりだが、見にくい上に、園自体にやる気がまったくなく、荒れ果てたまま。だからパリでは植物園の中にある小動物園に必ず行く。動物の数は少ないが、猛獣類も居るし、ダニの館もある。 いろいろな種類のダニがうようよいるのを顕微鏡でのぞくわけだが、フランス人たちが悲鳴をあげながら見ている。そのダニの気味の悪いこと!

 ぼくは動物園ではトラやヒョウも好きだが(パンダはもちろん!)、オオカミ、タヌキ、キツネ、モモンガ、コウモリなどの小動物、そして水族館が好きだ。ヘビやワニはあまり好まない。面白くないのはナマケモノだ。なにしろ動かないのだから話にならない。ご面相も珍妙で、決して味があるという代物ではない。このナマケモノがそのパリの小動物園に居る。相変らず木につかまったまま微動だにしない。何が面白くて生きているのか。馬鹿にしながら通りすぎようとして、ふと名前を見た。いや、びっくりした。なんと"unau"と書いてあるではないか。ナマケモノはフランス語ではunauというのだ! フランス人はもちろんユノーと発音するが、われわれにはウノーとしか読めない。オレは怠け者なのか。一瞬シュンとしたが、考えてみればかなり当っている。それからは署名にunauと書くようになってしまったのである!

2007年1月
unau 記
2018年4月 4日

https://www.kinginternational.co.jp/uno/000015.shtml  

3. 中川隆[-7226] koaQ7Jey 2021年2月21日 09:31:42 : 8zr4M1HZ5I : d2dDT2ZmcVFyV00=[5] 報告
ライ麦100%パンの作り方
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1534.html
4. 中川隆[-12576] koaQ7Jey 2023年5月20日 18:31:02 : 9yppaRr6IU : cDdWdzlnUHhyU1E=[5] 報告
【カルチャーショック】1リットル超えの特大ビールを飲むドイツ人美女がスゴい!
LTブログ
2022/07/04
https://www.youtube.com/watch?v=_xLpSm3Paj8

今回は、ミュンヘンで一番有名なビアホール『ホフブロイハウス』に行ってきました!
バイエルン地方の伝統的な朝ご飯である「白ソーセージ」と「白ビール」の組み合わせが最高!
また、特大サイズのドイツビールも飲んで朝から最高の1日になりました!


【海外グルメ】ドイツ定番のお肉料理を食べたらほっぺた落ちた!ドイツビールも最高!
LTブログ
2022/05/29
https://www.youtube.com/watch?v=_bL6nOnUaaM

今回は、本場のドイツレストランでドイツ定番のお肉料理とソーセージをいただきました!
もちろんドイツビールも飲んで、3年ぶりのドイツ帰国で最高のドイツ料理を食べれました!
ドイツにお越しの際は、ドイツビールと『schweinehaxe(シュバイネハクセ)』をぜひオススメです!

5. 保守や右翼には馬鹿し[190] lduO54LiiUWXg4LJgs2Ubo6tgrU 2023年5月20日 18:53:40 : 9yppaRr6IU : cDdWdzlnUHhyU1E=[6] 報告
【ドイツの朝食】朝からビールで乾杯が最高です!ボリューム満点の朝ごはん!
LTブログ
2023/02/25
https://www.youtube.com/watch?v=mQFVMTQul08

今回は、家族全員で食べるドイツの伝統的な朝ごはんを動画にしてみました!
バイエルン地方の名物である朝食と言えば、白ビールに白ソーセージとプレッツエルです。
朝からビールを飲んで、最高の気分で白ソーセージを食べる!これが最高の朝食です!

6. 中川隆[-12574] koaQ7Jey 2023年5月20日 19:05:52 : 9yppaRr6IU : cDdWdzlnUHhyU1E=[9] 報告
ドイツ式のBBQが日本と全然違う?ノンアルコールビールもまさかの!?・・・【カルチャーショック】
LTブログ
2022/07/07
https://www.youtube.com/watch?v=JtIlBHf77TU

今回は、ドイツで両親と一緒に実家の庭でバーベキューをしました!
途中でノンアルコールビールを飲んだのですが、まさかのアルコールが入ってるという衝撃!
アルコールが入ってるなら、『ノンアルコールビール』という名前はおかしいよね!笑
またドイツのBBQは日本と違う点も多くて、色々と面白いと思います!是非ご覧ください!

7. 中川隆[-12572] koaQ7Jey 2023年5月20日 22:52:27 : 9yppaRr6IU : cDdWdzlnUHhyU1E=[13] 報告
【ビール大国】ドイツ本国の酒屋に潜入!『ビールは水よりも安い』という噂は事実でした!笑
LTブログ
2022/06/28
https://www.youtube.com/watch?v=mBSD2KMmfBY

今回はビール大国であるドイツ本国の酒屋に行って、ドイツビールを爆買いしてきました!
噂には聞いていましたが、本当に『ビールが水よりも安い』という事実にはビックリ仰天!
パパと一緒に酒屋に行って、ドイツビールを買い占めたので、これから毎日飲みまくります!


ドイツ両親の一推しデザートがめちゃくちゃ美味い!【ドイツ編/ノイシュバンシュタイン城】
2022/05/26
https://www.youtube.com/watch?v=uFRZsvtLKHc

今回は、世界一美しいと称される『ノイシュバンシュタイン城』に行ってきました!
麓の村で、ドイツの国民的スイーツ『カイザーシュマーレン』を頂くことに!・・・
コレが絶品!まさにドイツのバイエルン州やオーストリアで有名なデザートです!おすすめ

8. 中川隆[-12571] koaQ7Jey 2023年5月21日 00:02:26 : 9yppaRr6IU : cDdWdzlnUHhyU1E=[15] 報告
久々にドイツのパン屋さんに行ったら値段に驚きました!【海外の反応】
2023/04/05
https://www.youtube.com/watch?v=IIzJ02kvAM0

今回は、ドイツのベーカリー(パン屋さん)に行ってきました!
今回行ったのは、レナの地元であるMarkt Schwabenにある『HASI』というベーカリーです!
日本と何が違うのか?ドイツパンのラインナップや価格など、色々と比較しながらお楽しみ下さい!

9. 中川隆[-12570] koaQ7Jey 2023年5月21日 11:25:27 : ycDj8L1yoo : SVpnYXFOLmlETzY=[2] 報告
【海外グルメ】これは別腹!本格的なドイツ料理を食べてきた!
2022/10/02
https://www.youtube.com/watch?v=iwZi71DTY-w

今回は、名古屋で有名な本格ドイツパン屋さん『Bitte』に行ってきました!
ドイツパンだけでなく、ドイツデザートも本格的で、すっごく美味しかったです!
名古屋にお住まいの方は、ぜひ行ってみてください!オススメです!


【ドイツ祭り】ドイツ定番の絶品「シュニッツェル」を食べてきた!
2022/09/26
https://www.youtube.com/watch?v=2_HAOt0C4Sw

今回は、愛知県半田市にある「半田赤レンガ建物」のドイツフェスティバルに行ってきました!
100年以上も前からビールを製造していた赤レンガ建物ですが、今では復刻版のカブトビールが飲めます!
本物のドイツビールにすごく近い黒ビールですので、美味しくてオススメです!
ドイツフェスティバルは年に一度ですが、カブトビールはいつ行っても飲めます!
ぜひ遊びに行ってみてください!

10. 中川隆[-12569] koaQ7Jey 2023年5月21日 19:14:08 : ycDj8L1yoo : SVpnYXFOLmlETzY=[4] 報告
<▽33行くらい>
日本人に絶対オススメ!!超有名ドイツビール【Top10】ランキング
2022/08/09
https://www.youtube.com/watch?v=acoZ_Cr54D4

今回は、厳選したドイツビール10本をただただ飲み比べる!という楽しい動画です。
白ビールや黒ビール、地域限定ビールから期間限定ビールまで様々なビールを集めました!
日本の大手ビール会社の味とは全然違い、ドイツビールの独特な風味があります!
日本ビールも勿論美味しいけど、ドイツビールも同じくらい美味しいので、ぜひオススメです!

ドイツ人はお米に牛乳を混ぜる!?日本ではあり得ない!【日独カルチャーショック】
2022/07/10
https://www.youtube.com/watch?v=AiL5tRDPFnY

今回は、レナ社長がドイツ伝統的なデザートである『Milchreis』を作ってくれました!
お米に牛乳を混ぜて炊くデザート料理で、砂糖とシナモンをかけて食べるという代物です!
ドイツの本格キッチンで作る伝統的デザートは果たして日本人であるタカの口に合うのか!?・・・


ドイツの両親と一緒に家族旅行に行ってきた!【ドイツ国内旅】
2022/05/23
https://www.youtube.com/watch?v=bB8cclyr8CI

今回は、レナの両親と一緒にドイツ国内のバイエルン州で日帰りの家族旅行に行ってきました!
「優しいパパ」と「お茶目なママ」と一緒に楽しい家族旅行!普段優しいパパはハンドルを握ると・・・
ついついドイツ人の気質が出てしまう笑。。。ぜひご覧ください!


ドイツのキッチンが日本と違い過ぎてビックリします!笑
2023/04/08
https://www.youtube.com/watch?v=FXJw8pd7iCQ

今回は、ママ自慢の家庭料理を作ってもらいました!
日本でも作れるパイ料理になるので、ぜひみなさんもこの動画を参考に作ってみてください!

ちなみに、動画の中で紹介した特製サラダドレッシングは本当に美味しいので、
市販のキューピードレッシングを使うのではなく、ぜひ自分で作ってみてください!

11. 中川隆[-12568] koaQ7Jey 2023年5月22日 22:12:48 : 0BQZJGpQOs : Z2xnTG5QeWMwQ1U=[2] 報告
続きは

LTブログ _ ドイツのビール、食べ物と文化
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=14114279

12. 中川隆[-12525] koaQ7Jey 2023年6月03日 05:14:50 : dfru8ROCt2 : aVBkdGNwTk9XaXM=[2] 報告
「ビールをキンキンに冷やすな!」ドイツ人が日本の居酒屋で冷えたビールを飲んだ結果www【ゆっくり解説】【海外の反応】
2chスカッと感動物語
2023/04/25
https://www.youtube.com/watch?v=QmY35o_eHdw

ドイツビールは常温で飲むのだそう..
キンキンに冷えたビールは.....?!

13. 中川隆[-12135] koaQ7Jey 2023年11月27日 11:04:13 : wj5rnFyqmk : aEdMd3dSd1RuQmc=[2] 報告
【海外の反応】「日本に来たら絶対ココに行くの!」ドイツ育ちの子供たちが大好き
2023/11/26
https://www.youtube.com/watch?v=rcTyzOdEcgs&t=16s

【海外の反応】「日本に来たら絶対ココに行くの!」外国育ちの子供たちが大好きなのは日本のパン屋!?初めて見る日本の可愛いパンの山に感動!

14. 中川隆[-11557] koaQ7Jey 2024年2月18日 07:07:11 : 8HnbNqZgy2 : S1lqbnI2VWdoU2c=[3] 報告
<■167行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
欧州の農家が怒りの実力行動 多国籍企業の農家潰しに抗議 「欧州グリーンディール」が狙っているもの
2024年2月17日
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/29210

ブリュッセルで開かれるEU首脳会議に抗議して集まった農民(1日、フランス)

 ヨーロッパ各国では昨年秋から今年にかけて、大規模な農民の抗議デモがくり広げられている。フランスを中心にドイツ、イタリア、スペイン、ルーマニア、ポーランド、ギリシャ、ポルトガル、オランダ等々、多くの国々でトラクターやトラックをくり出して道路を塞ぎ、港湾を封鎖するなどの実力行動を展開している。

 農民たちの怒りの矛先はEUの「グリーンディール政策」に向けられている。EUは「牛のげっぷ」や農薬や化学肥料の使用をあげ「地球温暖化の原因は農業」などといって農業を「悪者扱い」し、畜産・酪農家に飼育頭数削減や農場の強制閉鎖を強要しており、また「2030年までに化学肥料や農薬の使用量50%削減」などを法制化し、EU各国の農家に強制しようとしてきた。

 他方では、関税や規制なしでウクライナや中南米諸国から安価な農産物を大量に輸入しようとしている。ヨーロッパ各国の農家は燃料などの生産費は高騰するにもかかわらず、農家が生産する農産物は安く買いたたかれ、経営を維持することができず、農業をやめざるをえなくなるケースも増え、「グリーンディールは私たちを窒息させる」と怒りを爆発させている。ヨーロッパで今なにが起こっているのか、フランスに焦点を当ててみる。

 フランスでは、昨年秋ごろから、農家が道路標識のネジを外し逆さまにする行動が始まった。「私たちは逆さまに歩いている」「世界がひっくり返っている」としてEUの環境政策が矛盾し不公平であり、「地球温暖化の原因は農業」として攻撃することは、将来の食料供給を不安にするものだとの抗議が込められていた。

 続いてトラクターによる高速道路の封鎖などの抗議行動が開始され、1月22日からはほぼ全国に拡大し、各地の道路77カ所が封鎖された。最終的には「パリ封鎖」をめざし「国をマヒさせる」と叫び、1月31日には農業用トラクター200〜300台がパリに向けて高速道路を進んだ。フランス政府は警官約1万5000人と装甲車を出動させてトラクターのパリ進入を阻止するというものものしさだった。

 尋常でない農家の激しい抗議行動に各国政府は譲歩案を示して沈静化をはかったが、収まる気配はなかった。そうしたなかで6日にEUの欧州委員会委員長は欧州議会本会議で「2030年までに化学肥料と農薬の使用量を50%削減する」との法案を撤回すると発表した。

欧州グリーンディール 牛の飼育頭数削減強要


ブリュッセルに向けて数千台のトラクターによる抗議活動(1月29日、フランス)

 フランスの農家はEUの「欧州グリーンディール」のなにに対してやむにやまれぬ抗議行動に立ち上がったのか。

 EUの欧州グリーンディールの根拠となっているのは2015年に「地球温暖化に歯止めをかける」として調印されたパリ協定だ。EUは2019年、50年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを掲げた戦略である「欧州グリーンディール」を発表するが、そのなかで農業分野においては「2030年までに農薬の使用半減」「化学肥料の使用削減」「2030年までに全農地の25%を有機農業にする」などを定めている。さらにEUは昨年から農地の一定割合を休耕地とし、作付けをおこなわないなどもつけ加えた。

 また、農家の抗議デモのきっかけとなったディーゼル燃料への補助金の削減も、「地球環境問題対策」から来ている。フランス政府は、「地球温暖化防止」を掲げてディーゼルエンジンを2030年までに廃止する方針を掲げ、ディーゼルエンジンへの増税を発表している。これまでは農業用のディーゼルエンジンには免税措置がとられていたが、それも撤廃の方向であり、農家は高いディーゼル燃料やディーゼルエンジンを買わなければならず負担は増大する。

 さらに農薬や化学肥料の使用削減、有機農法、堆肥使用など厳しい規制がある。有機農法では、生産コストは増大するが、収量は減少し、農家の経営は苦しくなる。政府は「国民に安全な食品提供」とか「国民の健康」を大義名分にして推進している。

 さらにEUはグリーンディール政策とともに「農場から食卓まで」戦略をうち出し、「植物由来の食生活への移行が環境にも病気の予防にもなる」として推奨している。この真の狙いは肉の消費を意図的に削減することだ。この方向にそってフランスでは、公的機関が「週500c以上の赤肉を食べないように」との栄養勧告を出している。

 さらにフランスの会計検査院は昨年5月に畜産についての報告書を出し、「この栄養勧告に従うならば、家畜頭数削減は食料主権を妨げない」とし、政府に牛の頭数削減戦略を策定するよう勧告した。

 また、欧州議会の「緑の党」などは2020年2月、「食肉に対する新たな課金制度」を「農場から食卓まで」戦略に盛り込むことを主張した。具体的には食肉の販売時に、牛肉で100c当り0・47ユーロ(62円)、豚肉で同0・36ユーロ(47円)、鶏肉で同0・17ユーロ(22円)の課金が必要であるとし、課金を開始し段階的に引き上げていくよう提案した。その狙いとしては「環境コスト負担を消費者に負わせることで、食肉の消費量を減少させ、菜食習慣への移行を促す」ということだ。課金制度が導入されれば2030年までに牛肉、豚肉、鶏肉の消費量がそれぞれ67%、57%、30%減少すると試算している。

多国籍企業 代替食品市場拡大狙う


ブリュッセル貿易自由化を非難するフランスの農家(1日)

 フランスは欧州最大の牛肉消費国だ。政府統計では2018年の1人当りの牛肉消費量は23`で、欧州平均の15`を大きく上回る。フランス政府は第二次世界大戦後、経済復興策の一環として牛肉の生産を推奨してきた。また、食料安全保障を重視し、国の予算を投じて食料のほぼ100%を自給する体制をとってきた「農業大国」だ。

 そのフランスで、グリーンディール政策のもとで進んでいるのが、「代替乳飲料(植物性飲料)」や「代替食肉(植物性食肉)」などの代替食品市場拡大だ。

 欧州全体でみると、ネスレ社やユニリーバ社などの大手多国籍企業が食肉代替食品企業を買収し、事業を拡大している。ネスレ社は2018年に植物性食品の発売を開始した。他方で2019年にはドイツの食肉部門を売却し、植物性食品部門に力を入れている。

 フランスの乳業メーカーであるダノン社は乳製品代替食品市場に参入し、全世界で植物性製品の売上を2021年の17億ユーロ(約2227億円)から2025年までに約3倍の50億ユーロ(6550億円)に増やすとしている。

 ユニリーバ社は2018年にオランダの食肉代替食品企業を買収、2020年にはオランダの有機技術開発企業との業務提携を発表した。

 さらにアメリカの主要食肉代替食品メーカーが欧州市場の今後の成長を見込んで欧州地域で事業を拡大している。アメリカの大手食肉企業のタイソンフーズ社は、2019年に食肉代替食品事業への参入を発表し、同年ブラジルの大手食肉企業の欧州事業を買収し、オランダやイギリスの加工処理拠点を傘下においた。

 食肉の消費を意図的に減少させ、酪農・畜産業を破壊したあとには、こうした巨大多国籍企業が食肉代替食品市場に参入し、ぼろもうけをはかるという仕掛けだ。

国内農家は規制強化 外国農産物は大量輸入


主要幹線道路を封鎖するフランスの農家たち(1月29日)

 さらに、フランスでは国内の農家には、農薬や肥料の使用量の制限をはじめ他のEU諸国と比べても厳しい規制を課している。他方では中南米やウクライナからは規制も関税もなしの農産物を大量に輸入している。フランス国内の農業は国際競争力を失い、結局は安く買いたたかれる結果になっている。

 EUはメルコスール(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ)諸国と自由貿易(FTA)協定締結に向けて交渉している。おもな農産物は牛肉、穀物、砂糖などで、協定が締結されれば、関税なしで環境保護規制もない安い牛肉が大量に輸入されることになり、当然にも農家の反発は強い。

 ちなみにフランスのアタル首相が1月26日に農民の抗議デモへの対応策として、EU・メルコスールFTAの署名に反対すると明言した。

 また、フランスはウクライナからの農産物、畜産物に関しては、支援の一環として関税を免除する措置をとっている。このためウクライナ産農産物の市場価格は大幅に安くなっており、フランスの畜産農家は太刀打ちできない。たとえば鶏肉では、EU圏内では4万羽以上の養鶏場には特別な許可が必要で、厳しく管理されているが、ウクライナでは200万羽以上の大養鶏場で飼育されたものも輸出されている。ウクライナでの農産物の生産コストは、多くのヨーロッパ諸国の約半分のものもある。

 そして、外国から入ってくる農産物は、フランスで禁止されている農薬や添加物が使用されていても不問に付されている。

 しかも大手スーパーはインフレ対応で、少しでも安価な農産物を仕入れて価格を抑えようとし、安価な輸入農産物と競争させてフランスの農産物を買いたたいている。フランスの大手小売チェーン6社で小売市場全体の90%以上のシェアを占めており、価格設定にはこの六社が大きな力をもっている。

 フランス政府は「国民に安全な食料を」などといって農民には厳しい規制のもとで農薬を制限したり、有機農法を推進したりしているが、市場に出回っているのは安全規制もない中南米やウクライナからの輸入牛肉や農産物であり、政府の真の狙いが既存の農家の経営を成り立たせないことにあることに農家の怒りは強い。

 フランスでは牛の飼育頭数が減少し続けており、2016年から2022年までに肉牛で49万4000頭、乳牛で34万3000頭も減少した。かわって国内の牛肉消費量に占める輸入牛肉の割合は、2020年の18・8%から2021年(21・9%)、2022年(26%)と急増している。

 グリーンディール政策が中小の畜産や酪農農家を潰し、そこに多国籍企業が外国産の輸入牛肉をもちこみ、あるいは食肉代替食品の生産で利潤追求をはかるというものだ。こうしたグリーンディール政策のもとで、農家は「真面目に誠実に働いているのに生活は苦しくなり続け、このままでは廃業するしかない」「毎日誰かが生活を苦にして命を絶ってしまう」「EUによる規制が多く、コストがかかりすぎて、域外の商品に勝てない。これでは農業を続けることはできない」「農民なくして食料なし」などと訴えて死活の問題として行動に立ち上がっている。

日本のフードテック 培養肉や昆虫食を奨励

 「地球温暖化防止」を掲げた多国籍企業の動きはヨーロッパばかりではない。東京大学大学院教授の鈴木宣弘氏は以下のように指摘している。

 日本政府は国策としてフードテックを推進している。その論理は、「温室効果ガスの排出を減らすためのカーボンニュートラルの目標を達成する必要があるが、今の農業・食料生産が最大の排出源なので、遺伝子操作技術なども駆使した代替的食料生産が必要である」というものだ。それは人工肉、培養肉、昆虫食、陸上養殖、植物工場、無人農業(AIが搭載された機械で無人でできる農場経営)などと例示されている。


 命や環境を顧みないグローバル企業の目先の自己利益追求が世界の食料・農業危機につながったが、その解決策として提示されているフードテックが、環境への配慮を隠れ蓑にさらに命や環境を蝕んで、次の企業利益追求に邁進していないか。


 農家全体を支援し、かつ国内資源を最大限に活用し、自然の摂理に従った循環農業の方向性をとり入れた食料安全保障政策の再構築が求められている。

https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/29210

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