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わが子を「てめぇー」と叱る母親
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投稿者 中川隆 日時 2019 年 12 月 03 日 08:52:38: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 女に政治や経営は任せられない 投稿者 中川隆 日時 2019 年 7 月 23 日 12:25:15)

わが子を「てめぇー」と叱る母親

鏡の言葉 川井 龍介 2010/01/31
第12回 縮まる性差が言葉を変える

言葉は人の心を映す鏡であり、社会を映す鏡でもある。気になる言葉、問題な言葉、悲しい言葉など、いまの世の中で人の心や社会を映すような言葉の周辺を探ってみる。

 ときどき出かける神田の小さな居酒屋で飲んでいたときのこと。カウンターだけの小さな店には、地元の商店の経営者やビジネスマンをはじめ、近くで働く女性たちもよく集っている。何度かこうした女性たちと同席することがあった。

 彼女たちは、みたところ30代前後で、話の中身から編集関係の仕事をしているようだった。なかなかいい飲みっぷりで威勢もいい。あるとき、その女性たちに呼ばれたらしく、同じ会社につとめていると思われる若い男性社員が入ってきた。

 なにしろ、結構大きな声で話しているので否応なく聞こえてしまうのだが、年嵩の女性が男性社員に向かってこう言っていた。

「おい、○○、ネクタイ昨日とおなじじゃないかよ。昨日どこか泊まってたんだろ」。

女性は彼のネクタイに手をかけるような仕草だった。男性の方は、別に萎縮してはいなかったが、反発する様子でもなく、なにか答えていた。

 男も女も平等であり、男だから女だから、とは会社やビジネスの世界では関係ないことはよくわかる。上司、部下の関係であれば、女性がえらそうであっても不思議ではない。しかし、この言葉遣いについては、「いやーずいぶん時代も変わったな」と、率直に感じたものだった。

 この場合、女性の方が上司で力関係でも上だから、こういう内容のことを言えたのだろう。が、同じ内容を言うにしても、「○○君、ネクタイ昨日とおなじみたいね。どこかに泊まったんじゃないの」というのが女性のものの言い方だろう。誤解を恐れずに言えば、この話しっぷりはまるでオヤジだ。

わが子を「てめぇー」と叱る母親

 女性の言葉遣いの話の例をもう少しあげよう。交差点で信号待ちをしていると、「まったく、ちょー、めんどくせーよ」という女性の声。見たところごく普通の20代の社会人で、友だちにこう話しかけている。

 駅で子供を叱るある若い母親は子供の頭を叩きながら「ちょうしこいてんじゃーねぇーよー」と怒鳴っていた。また、小学校の授業参観に来ていたある母親は、授業の終わったあとで落ち着きのなかったわが子に対して「てめぇーなにやってんだよ」と注意した。 

 あとの二つは男性でも同じ状況でなかなかこうは言わないと思うほどだが、かつては男性しかつかわなかったような言葉や言い回しを、いまや女性がふつうにつかっている。昔で言う“不良”といわれるような若者だけでなく、学生や社会人でも、職場はともかくプライベートな状況では、ふつうの女性がそうしている。

男らしくなってきた女子たち

 子供の世界でもすでに、そうなって久しい。相手の名を呼ぶときになんというかを小学校から高校まで、さまざまな世代の子供や子供をもつ親にとりあえず話を聞いてみた。たとえば、富山県のある小学校の3年生の女の子に聞いてみると、男子も女子も互いを呼び合うときに、ほとんど名字を呼び捨てにしているという。「でも、○○さんっていう静かでていねいな女の子は、誰に対しても○○さんって言っている」と例外をあげた。

 私の住まいは神奈川県だが、近くの小学校ではだいたい低学年では、男子は「○○さん」といい女子は「○○君」というのが一般的らしい。これが高学年になると、呼び方もさまざまになってくるという。中学くらいになるとあだ名があればそれで呼び合うが、そうでなければ男子も女子も相手の名字を呼び捨てにするようだ。

 かつては一般的に女子は男子を「○○君」といい、男子は女子を「○○さん」といっていたと思う。いつごろから女子が男子らしくなり、互いに呼び捨てになってきたかというと、私の聞いた範囲では中学生で言えば、10年前あたりからなようだ。「それは、ギャルとかコギャルが登場してきたあたりじゃないの」と、ある20代の男性はいう。

 この男性がいうには、20歳前後の女性たちと話していると、男が話すような話し方で会話をしてくるので、違和感を覚えるというのだ。

女性の社会進出と言葉の関係

 では、どうしてこういう言葉遣いになるのかと考えると、背景には、男女の性差がどんどん縮まってきたという事実があるのではないだろうか。たとえば、職種における男女の差がなくなってきた。道路工事の交通整理に若い女性が登場しはじめたのは、ここ十数年くらいではないだろうか。ダンプカーやタクシーの運転手として女性が登場したのはもっと早いだろう。いまは造園関係の現場でも女性はかなり目につくようになった。

 なんでもアメリカに似てくるが、肉体労働への現場へも女性はどんどん進出している。新聞記者や雑誌の世界ではこの30年で女性はずいぶんと増えてきた。30年前、大手の新聞社の地方支局には女性はごく少数しかいなかったが、いまではどこの社でもいるのはあたりまえだ。

 考えてみれば、男女はその数半々なのだから、たいていの職場に女性がいるのはあたりまえ。どんな職場でも確実に女性は進出しているはずである。逆に男性も女性が主の職場に進出し、仕事の名前も性差はなくなった。看護婦は看護師だし、保母は保育士、スチュワーデスは客室乗務員(キャビンアテンダント)など、言葉も男女差を無くす方向に変わってきた。

 その流れでいえば、話し言葉や振る舞いも、男女差がだんだんなくなってきてもあたりまえかと思う。親の世代がそうなれば、子供たちも自然とそうなっていくのだろう。小学校の先生に聞けば、昨今は泣き虫な男の子が多く、一方で逞しい女の子が目立ってきたという。  

性差が崩壊した社会の行く末は?


『欲しがらない若者たち』 (日経プレミアシリーズ、山岡拓著)
https://www.amazon.co.jp/%E6%AC%B2%E3%81%97%E3%81%8C%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E8%8B%A5%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1-%E6%97%A5%E7%B5%8C%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E5%B1%B1%E5%B2%A1-%E6%8B%93/dp/4532260612

 さすがに身なりやファッションはまだまだ差が激しい。とはいっても、それも徐々に縮まってきた傾向があるという。昨今の若者の実像をおもに消費動向から緻密にとらえた『欲しがらない若者たち』(日経プレミアシリーズ、山岡拓著)は、性差の縮小をこの実像の象徴の一つとして挙げている。

 本書によれば、ファッションの世界で、女性が男性用の服を身につけようとする志向が目立つという。2008年3月に首都圏と近畿圏の20代〜60代男女を対象に実施した「社会的性差調査」をもとに、興味ある分析がされている。

 そのなかの一つ。「異性向けの服でも見て欲しくなることがある」という人は、とくに20代や30代の女性で多く、20代では3割、30代ではほぼ4割に達しているそうだ。仕立てがいいと、男性向けのシャツを好んだり、実用的な男性の用のバッグを購入する女性の例が紹介されている。

 食べ物の嗜好もまた男女の差を示すことがあるが、この調査によれば、「激辛のタイ料理やカレーが食べたい」と答えた人がもっとも多いのは、男女別、世代別にみて30代の女性で約4割だったという。一方若年男性は甘いものを好む傾向にあるとか。

 若者がかつてと比べて活動的ではないともよくいわれる。アウトドアやスポーツへの関心も低い。しかし、これは男性に顕著であって女性はむしろ活動的になっている。スキーやサーフィンなどに意欲が高いのは20代の女性だそうだ。

 さらに、「好ましいと思う男性のイメージ」として、「料理ができる」、「家事ができる」、「かわいい」という点を女性が挙げているそうだ。また若い女性は男性に家事能力を求める声が高まっている一方で、男性は、実はあまり手仕事が得意でなさそうだという。「かれらが今後築く家庭では、果たして誰が夕食をつくるのだろうか」と、著者が疑問を投げかけるほどだ。

 以上のように、若い世代で男女の差はかくも縮小している。「生活と消費のさまざまな面で、社会的性差(男女差)の垣根が急速に崩れはじめた」と著者は見るが、それがもとになって、言葉もまたそうなっているのではないか。

「まじ、めんどーだよ」とか「まったくうるせーよ」。そんなふうに若い女性が話すようになっている。個人的にはちょっと耐えられないものがある。しかし、「男が言えばなんでもなくて、女が言えば悪いのか」と、反論されればなんともいいようがない。

 社会的性差の垣根の崩壊に関連してさらに言えば、現在、夫婦別姓の法制化議論が進んでいる。これも善し悪しは別として、実現されたら日本社会は劇的に変わるだろうというある法律家はみる。これが言葉にどう反映されるかわからないが、さらなる性差の縮小に向かうことは想像に難くない。
http://kaze.shinshomap.info/series/kotoba/12.html

 

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