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米英諜報界内部の暗闘としてのトランプのスキャンダル(田中宇)諜報界=資本側が帝国側を騙して稚拙な攻撃をやらせ、軍産マスコミと民主党を自滅させる方向
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/110.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2019 年 12 月 28 日 08:11:47: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo
 

http://tanakanews.com/191227scandals.htm

米政界では、トランプ大統領に絡んだ3つのスキャンダルが動いている。ウクラ
イナゲート、ロシアゲート、スパイゲートの3つだ。ウクライナゲートは、トラ
ンプが今年7月25日のウクライナ大統領との電話会談で、政敵の民主党のバイ
デン元副大統領(現大統領候補)に絡む犯罪捜査をやらないと軍事支援を出さな
いぞと脅す公私混同をやったのでないかという疑惑だ。この疑惑をもとに民主党
は、米議会でトランプを弾劾して辞任させようとしているが、案の定、容疑がお
粗末すぎて失敗に瀕している。

http://tanakanews.com/191010trump.htm
自分の弾劾騒動を起こして軍産を潰すトランプ

http://www.zerohedge.com/political/im-not-going-go-there-anymore-pelosi-refuses-answer-any-more-media-questions-impeachment
"I'm Not Going To Go There Anymore" - Pelosi Refuses To Answer Any More Media Questions On Impeachment

ウクライナゲートは、民主党がトランプを弾劾し辞任に追い込むために始めたも
のだが、これから年明けに米上院で審議されると、バイデンが副大統領時代にウ
クライナ側から収賄(息子をウクライナ政府系企業の役員にして報酬を受領)し
ていたことの方が不正で、トランプがウクライナ大統領に「バイデンを捜査しろ」
と要請(加圧)したことが不正でなく妥当なものだったことが見えてくる(もし
くは、トランプと共和党が上院でバイデンの疑惑を審議しない見返りに、民主党
に他分野で譲歩させる談合をやるかも)。どちらにせよ、すでにバイデンへの
支持率は落ちている。来年の大統領選においてバイデンは、左派と中道派が内紛
する民主党内で、中道派の最有力候補だ。民主党の大統領選の運営を仕切ってい
るオバマ前大統領は、すでにバイデンを見捨て、左派(転向組)のエリザベス・
ウォーレンに政治献金が集まるように采配している。ウクライナゲートはトラン
プを辞任に追い込まないどころか、逆に、トランプ登場まで米政界を牛耳ってい
た中道派の没落を引き起こして終わる。

http://www.zerohedge.com/political/biden-who-obama-privately-telling-top-donors-rally-around-warren
Joe Who? Obama Privately Telling Top Donors To Rally Around Warren

http://tanakanews.com/190929impeach.php
トランプを強化する弾劾騒ぎ

http://www.ft.com/content/42dea8ce-1b83-11ea-9186-7348c2f183af
Pelosi’s attempt to chew gum and walk with Trump

2つ目のロシアゲートは、トランプがロシアのスパイでないかという疑惑だ。こ
の疑惑は、トランプとヒラリーとの大統領選さなかの16年夏に英諜報機関MI6
の元ロシア担当部長だったクリストファー・スティールが、ヒラリー傘下の民主
党本部から調査費をもらってまとめた「スティール報告書」に依拠している。
この報告書に依拠して米捜査当局のFBIが、当選後のトランプ陣営の側近らの
ロシアとの関係を捜査した。だが、それらしいものは出てこず、あまり関係ない
微罪でマイケル・フリン(安保担当補佐官)らが辞任に追い込まれた程度で終わ
った。民主党は当初、ロシアゲートの容疑でトランプを弾劾したかったが、容疑
が不十分なので見送った。(そのあと民主党はウクライナゲートでのトランプ弾
劾に踏み切ったが、これもお粗末で行き詰まっている)

http://tanakanews.com/180226dossier.htm
ロシアゲートで軍産に反撃するトランプ共和党

http://www.zerohedge.com/political/apology-carter-page
An Apology To Carter Page?

3つ目のスパイゲートは、ロシアゲートがFBIと民主党によるトランプに対す
る濡れ衣攻撃だったのでないかという疑惑だ。ロシアゲートとスパイゲートは同
じ事件をどっちから見るかという裏表の関係だ。トランプの忠臣であるバー司法
長官は今年3月に長官就任以来、熱心にこの疑惑を捜査している。この疑惑の容
疑はFBIと民主党でわかれている。FBIへの容疑は、FBIがスティール報
告書がお粗末な伝聞や与太話の寄せ集めにすぎないことを知りながら、それを隠
してトランプ陣営を捜査するのに必要なFISA(外国のスパイでないかと疑わ
れる米国民を捜査する際に許可を出す独立法廷機関)の許可をとったのでないか、
つまりFBIがFISAを騙す不正をやったのでないかということ。民主党への
容疑は、トランプにロシアのスパイの濡れ衣をかけるための根拠薄弱なスティー
ル報告書の作成に、ヒラリー・クリントンが仕切っていた民主党本部(DNC)
がカネを出していたことだ。

http://www.zerohedge.com/political/fisa-court-slams-fbi-rare-public-statement
In Stunning Public Rebuke, FISA Court Slams FBI, Says Worried About 'Other Warrants'

http://www.investmentwatchblog.com/george-soros-behind-fbi-collusion-against-trump-fisa-abuse/
George Soros behind FBI collusion against Trump, FISA abuse

3つ(見方によっては2つ)のスキャンダルに共通しているのは、一見、トラン
プが「悪者」に見えるが、よく見るとトランプは濡れ衣をかけられているだけで
悪くなく、真に悪いのはトランプに濡れ衣をかけている民主党やFBI、米英諜
報界の方であることが見えてくることだ。しかも、トランプに対する濡れ衣はか
なりお粗末なもので、濡れ衣をかけた民主党やFBIの方が、非難されたり犯罪
捜査されたり、バイデンを失ったりしている。

http://www.wsj.com/articles/democrats-from-split-districts-face-hard-impeachment-choice-11576342109
Democrats From Split Districts Face Hard Impeachment Choice

http://www.zerohedge.com/political/heres-how-trump-using-impeachment-his-political-advantage
Here's How Trump Is Using Impeachment To His Political Advantage

トランプ弾劾騒動であるウクライナゲートは、米議会下院の諜報委員会を率いる
民主党のアダム・シフ議長(民主党下院議員)今年10月に「トランプは今年7月
25日の電話会談でウクライナ大統領に不正な圧力をかけた」と言って満を持し
て始めたものだが、数日後にこの電話会談の速記録が公開され、トランプは何も
不正行為をやっていないことがわかった。この時点でウクライナゲートがトラン
プでなくバイデンを危うくするものであることも見えてきた。シフやペロシ下院
議長ら民主党上部は引っ込みがつかなくなり、多数決を利用して共和党の反対を
押し切ってバイデンのことを全く議論しないまま最短距離で突っ走り、12月
18日にトランプ弾劾を決議した。しかし議案を上院に送るとバイデンの不正を
審議されてしまうので送れず、弾劾騒動は途中で行き詰まっている。

http://www.zerohedge.com/political/why-pelosi-plans-delay-sending-impeachment-articles-senate
Why Pelosi Plans To Delay Sending Impeachment Articles To The Senate

http://www.wsj.com/articles/gop-senators-seek-quick-acquittal-for-trump-the-president-wants-more-11576535310
GOP Senators Seek Quick Acquittal for Trump. The President Wants More

民主党がトランプ弾劾に動く前に、米諜報界の有力な誰かが「7月25日の電話
会談の件でトランプを弾劾できるぞ」と、シフやペロシをそそのかしたはずだ。
諜報界からの有力な入れ知恵がなければ、今回民主党の初動のような自信たっぷ
りの動きにならない。シフやペロシは、この入れ知恵によってだまされたことに
なる。今回の弾劾の根拠はあまりに稚拙であり、民主党に入れ知恵した諜報界の
有力者がプロなのに判断を間違えたとは考えにくい。諜報界の有力者は、稚拙な
弾劾策を、絶好の策略であるかのように偽って、シフやペロシを故意に騙し、ト
ランプ弾劾が民主党の汚点と没落につながるように仕組んだ可能性が高い。民主
党は、諜報界にババをつかまされた。

http://www.informationclearinghouse.info/52734.htm
How The Deep State Sunk The Democratic Party

http://tanakanews.com/190329russiagate.php
ロシアゲートとともに終わる軍産複合体

同様の「ババつかみ」はロシアゲート(スパイゲート)のスティール報告書につ
いても言える。この報告書は、出所が匿名な伝聞と推論から成り立っている。こ
の報告書は裁判での証拠として使えないほど質が悪いと、米司法省の監察官が指
摘した粗悪品だ(トランプ傘下の司法省が、スパイゲート捜査の一環として監察
官に調査させた)。まさに「ババ(糞)」であるこの粗悪な報告書が、ロシアゲ
ートの最大の根拠だった。FBIは16年秋にロシアゲート(当時のトランプ側
近のカーター・ペイジがロシアのスパイでないかという疑い)の捜査を開始時、
捜査に必要なFISA令状をとる際、スティール報告書をほぼ唯一の根拠として
使っている。

http://outline.com/AFWJ2V
FBI misled judges on Christopher Steele's truth record

http://www.zerohedge.com/political/comey-comes-clean-fisa-failures-horowitz-was-right-i-was-wrong
"It Was Real Sloppy": Comey Comes Clean On FISA Abuse: "Horowitz Was Right, I Was Wrong"

FBIは、世界有数の強い捜査機関だ。英MI6は、対ロシア諜報の「プロ中の
プロ」だ(スティールは「元MI6」だが、いちど諜報機関に勤めたら、辞めて
も一生諜報要員だ。辞任や定年は表向きの話にすぎない。"Once CIA, Always
CIA"は有名な格言)。MI6が作成した報告書に基づいてFBIが捜査する。そ
れは最強、最良であり、間違いなどないはずだった。しかし実は、超稚拙で不正
で失敗だった。FBIは、トランプを潰したいなら、もっと確定的な証拠を見つ
けてから捜査すべきだった。これは過失でなく、少なくとも「未必の故意」だ。
おそらく「未必」でなく「故意」そのものだ。FBIは、民主党やマスコミを巻
き込んでトランプを延々と攻撃するロシアゲートを、稚拙なスティール報告書を
最大の根拠として始めてしまったため、FBIや米諜報界、民主党やマスコミの
全体(これらを総称したものが軍産複合体や深奥国家)を自滅に追い込み、トラ
ンプ側の現司法省がスパイゲートとしてFBIや民主党を捜査し、トランプを優
勢にする結果を生んでいる。

http://www.investmentwatchblog.com/not-a-single-official-involved-in-spygate-has-yet-to-be-indicted-much-less-convicted-and-sent-to-prison/
Not a single official involved in “Spygate” has yet to be indicted, much less convicted and sent to prison

http://en.wikipedia.org/wiki/TrumpRussia_dossier
Steele dossier

これまで何度か書いてきたように、トランプは就任前から、諜報界やマスコミな
ど軍産複合体に対して喧嘩を売っている。諜報界は一枚岩でトランプを敵視して
いるのでなく、バー傘下の司法省や、ポンペオ前CIA長官傘下のCIAなど、
トランプを応援する勢力が諜報界の中にいる。トランプが諜報界の親トランプ勢
力を育てたのでなく、諜報界の中にトランプを権力の座に就かせたかった勢力が
先にいて、それがトランプ政権を生み出したと考えた方が自然だ。つまりトラン
プ当選以前に、米(英)諜報界の内部は、トランプのような存在を生み出したい
勢力(親トランプ系)と敵視したい勢力(反トランプ系)とに分裂して暗闘して
いた可能性が高い。

http://usawatchdog.com/eric-holder-reveals-deep-state-running-scared-kevin-shipp/
Eric Holder Reveals Deep State Running Scared

http://tanakanews.com/180724trump.htm
軍産の世界支配を壊すトランプ

http://tanakanews.com/170108hack.php
トランプと諜報機関の戦い

そのような見立てを踏まえて上記の3つのスキャンダルを見ると、親トランプ系
が反トランプ系をだまして稚拙な証拠を使ってトランプを攻撃する戦略をとらせ、
反トランプ系による稚拙な攻撃に対してトランプ側が反撃して反トランプ系を
潰すやり方で、反トランプ系の自滅を招いたのでないかという仮説が成り立つ。
何でこんな複雑なことをするかというと、それはマスコミや学術界など知的な権
威筋が反トランプ系(国際主義リベラル派)に牛耳られており、彼らはトランプ
を悪く言う方向の歪曲報道・善悪不正操作しかやりたがらないので、稚拙な根拠
でトランプを悪く言うように仕向け、それにトランプ側が反撃して反トランプ系
を潰す形にした方がやりやすいからだ。

http://www.zerohedge.com/political/snyder-impeaching-trump-dems-are-destroying-our-political-system-and-their-chances-2020
Snyder: By Impeaching Trump, Dems Are Destroying Our Political System And Their Chances In 2020

http://tanakanews.com/190108dem.htm
トランプと米民主党

親トランプ系と反トランプ系がそれぞれ誰なのか、私の熱心な読者はすでにわか
っているはずだ。親トランプ系は「隠れ多極主義者」「資本の側」であり、国際
連合創設、ニクソン、レーガン、イラク戦争の意図的な失敗などを起こした流れ
だ。反トランプ系は「米英覇権主義者・軍産複合体」「帝国の側」であり、冷戦
構造、911テロ戦争などを起こした流れである。この対立は、18世紀の産業
革命後の資本と帝国の相克以来のものだ。人類の200年の近現代史の根幹にあ
る、覇権システム(世界システム)のデザインや運営をめぐる暗闘だ。

http://tanakanews.com/110912book3.php
世界のデザインをめぐる200年の暗闘

http://tanakanews.com/080228capital.htm
資本の論理と帝国の論理

諜報界内部の暗闘は、レーガンが1990年前後に冷戦を終わらせた段階で、い
ったん資本の側が勝ったが、約10年後の2001年の911事件で帝国の側が
クーデター的に復権し、世界をテロ戦争の構図にはめ込んだ。だが資本の側は、
軍産内部にネオコンを送り込み、03年に稚拙な「大量破壊兵器」というババ
(糞)を開戦事由に据えたイラク侵攻を挙行して米国の国際信用と覇権を意図的に
失墜させ、帝国の側が構築したテロ戦争の構図を自滅させた。どっちつかずなオ
バマ政権の後、トランプが登場し、ネオコン戦略の進化形である、稚拙な敵視と
和解姿勢・覇権放棄の間を行ったり来たりする右往左往戦略で、米国の信用・覇
権をさらに低下させた。これに加えて、今回説明した、諜報界の資本の側が帝国
の側を騙して稚拙なトランプ弾劾などの攻撃をやらせ、軍産マスコミと民主党を
自滅に追い込んでいる。事態は再び、レーガン政権時代のような、資本の側が帝
国の側を破壊する状況に近づいている。

http://tanakanews.com/d0408mi6.htm
諜報戦争の闇

http://tanakanews.com/e0619neocon.htm
ネオコンは中道派の別働隊だった?

資本と帝国の相克で重要なのは英国の立場だ。今回、帝国の側を自滅に追い込ん
でいるスティール報告書を作ったのは英諜報機関のMI6だが、イラク戦争で帝
国の側を自滅に追い込む元凶となった、イラクが大量破壊兵器を持っていないの
に持っているかのように歪曲するための捏造文書「ニジェールウラン契約書」な
どを作ったのも英MI6だった。英国は戦後、国家としては、英諜報界が米諜報
界に入り込んで米国の覇権運営を牛耳る帝国の側であり、トランプの敵だ。その
点では、英諜報界が帝国の側を自滅させるババ(糞)な機密文書を作り続けてき
たのは不可解だ。(米諜報界は、司法省などが後から足跡をたどる捜査をしにく
いよう、機密の怪文書の作成を外国勢力である英諜報界に依頼する傾向があるが)

http://tanakanews.com/190402russiagate.htm
大統領の冤罪

もっと大きな視点で見ると、英国は産業革命によって人類史上初めて世界をひと
つのシステムにまとめた勢力であり、世界システム・覇権構造の創設者だ。世界
システムを、英国や米国(英国が黒幕)の単独覇権体制にするか、国際連合など
超国家的な国際機関(世界政府)が世界を運営する覇権の機関化をするか、機関
化しても英軍産に牛耳られかねないので中露印欧米などに覇権を分散して多極化
するかといった、システムのデザインや運営をめぐる暗闘は、もともと英国(大
英帝国)内部の暗闘である。米諜報界は、第2次大戦の時代に英諜報界をコピー
して作られており、米英は一体、もしくは英国側が米国側を隠然と牛耳る構図に
なっている。覇権が英国から米国に移る(拡張する)とともに、資本と帝国の相
克は、英米(とその傘下の全世界)の共通の問題となった。

http://tanakanews.com/100504capitalism.php
資本主義の歴史を再考する

http://tanakanews.com/f0927ukus.htm
米英を内側から崩壊させたい人々

英国は、国家的な利益で見ると反トランプな帝国の側だが、資本主義の元祖とい
う立場では、内部に親トランプな資本の側を内包している。だから、英諜報界に
トランプと親しいナイジェル・ファラージやボリス・ジョンソンがいて、彼らが
英国(帝国の側)をEUから離脱させて、国家として自滅・分解(スコットラン
ドや北アイルランドの分離独立)に追い込もうとしている。

http://alethonews.com/2019/12/20/the-beginning-of-the-end-of-the-united-kingdom/
The beginning of the end of the United Kingdom

http://tanakanews.com/191201dem.htm
米民主党の自滅でトランプ再選へ

トランプをめぐる3つのスキャンダルは、親トランプ系が反トランプ系にババを
つかませて自滅させるために作ったものなので、今後、来年秋の大統領選挙に向
けてスキャンダルがさらに展開し、民主党や軍産という反トランプ系の勢力を不
利にして、トランプを優勢にする働きをするだろう。

http://www.zerohedge.com/political/buchanan-impeachment-backfiring-democrats
Buchanan: Is Impeachment Backfiring On Democrats?


この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/191227scandals.htm

●最近の田中宇プラス(購読料は半年3000円)

◆眠れるトルコ帝国を起こす
http://tanakanews.com/191224turkey.php
【2019年12月24日】トランプの覇権解体策に際し、エルドアンのトルコは、
中東の覇権の一部を担わせるのに格好な国際野心を持っている。トランプや、
ネオコンに引きずられた米議会がトルコを怒らせるほど、エルドアンは「トル
コ帝国の復活」をやりやすくなり、この百年あまり眠らされていたトルコ帝国
が起こされて中東覇権の再獲得を目指し、世界の覇権構造の多極化に貢献する。
トランプが嫌うNATOを、エルドアンとプーチンが組んで破壊してくれる。

◆WTOを非米化するトランプ
http://tanakanews.com/191219wto.php
【2019年12月19日】トランプがWTOを機能不全に陥れた後、EUと中国が緊
急の話し合いを持ち、WTOに、機能不全にされた上級委員会に代わる紛争解
決の新機構を作る方向で話がまとまった。先進諸国の代表であるEUと、新興
諸国の代表である中国が、米国抜きでWTOの紛争解決機構を立て直そうとし
ている。トランプのWTO潰しは、よく報じられているような「自由貿易体制
の破滅」でなく「自由貿易体制の非米化・多極化」を引き起こしている。

◆2020年の世界転換の数々
http://tanakanews.com/191209world.php
【2019年12月9日】最近、世界の政治経済のいくつかの分野で状況の転換が起
こりそうになっている。来年にかけて、それらの転換が確定的になっていきそ
うだ。ちょうど年末なので、これを来年の予測として書くことにした。私から
見ると、全体として「裏」でなく「裏の裏」が事態の本質になっている。
 

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コメント
1. 2019年12月28日 15:55:34 : 2qs2tPQq1o : WXBHL2gyb1puRmM=[2] 報告
トランプは大統領選挙の時点でオバマ政権の軍事費削減を非難し「歴史的軍拡」を公約して、
就任後は軍事費増やしまくり武器輸出しまくり、側近は軍需産業の元副社長が目白押し。
どこからどうみてもトランプこそ軍産の権化なんだけどな。
2. 2019年12月28日 18:59:58 : eFaqyzwS2A : SXZ3TFo2YkZ4aE0=[1] 報告
雨降らせ 地固まらす 民主党
3. てんさい(い)[1147] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年12月29日 08:50:54 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[155] 報告
>>1

1年前の記事ですが、

世界から米軍を撤退するトランプ(田中宇の国際ニュース解説)
http://www.asyura2.com/18/warb22/msg/483.html
投稿者 HIMAZIN 日時 2018 年 12 月 29 日

トランプの側近の中にも、マチスやケリー、マクマスター、ティラーソンといった「大人」と称する軍産系の高官たちが陣取り、トランプを抑止し続けた。軍産は、自分たちの特権を維持するため、米国が軍事的に世界を支配し続ける単独覇権体制を必要としていた。
 …
 トランプは就任後2年かけて、軍産支配の構図を破壊した。軍産系の「大人」の側近を辞めさせて、代わりにボルトンやポンペオといったネオコン(隠れ多極主義)系の人々を入れた。彼らは、軍産の戦略を過激にやって無効化する策略を展開した。
 …
 マティスが辞任に追い込まれたことで、軍産はトランプ政権中枢での足場を失った。「戦争をやめたくない」軍産の勢力はトランプ政権から一掃された。政権に残っているのは「戦争を拡大するふりをしてやめていく」要員だ。軍産を無力化したので
 (引用終わり)


スパイゲートで軍産を潰すトランプ(田中宇)「多極主義が軍産より優勢」は史上初めて
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/485.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2019 年 5 月 28 日

軍産には「自分たちが不利になったら諜報を歪曲し、米軍がどこかの国で戦争せ
ざるを得ない状況に追い込み、戦争による有事体制化を利用して政権を奪取する」
という策略がある。911はその一例だ。だがトランプは、911後のブッシュ
(というよりチェイニーとネオコン)の手法を真似て、米本土や重要な同盟諸国
に被害が及ぶ大戦争になりかねない、軍産が反対するほどの過激な好戦戦略を
突っ走った挙句に、戦争せず問題を放棄するか和解に転じる謀略をやることで、
軍産の戦争戦略を無効にしている。北朝鮮との問題がそうだったし、今またイラ
ンでも過激策をやっている。もう軍産は戦争を起こせない。トランプの好戦策が
世界に平和をもたらしている(軍産傘下であるマスコミは全くそのように報じな
いが)。

4. 2019年12月31日 10:52:40 : 1N5UiFosjE : S3V1eEFMUDVLZi4=[8] 報告
ロックフェラーvsロスチャイルドの構図もあるのだろうな、きっと。
ただ、コトはきっとそう単純でもない。
>システムのデザインや運営をめぐる暗闘は、もともと英国(大
英帝国)内部の暗闘である。米諜報界は、第2次大戦の時代に英諜報界をコピー
して作られており、米英は一体、もしくは英国側が米国側を隠然と牛耳る構図に
なっている。覇権が英国から米国に移る(拡張する)とともに、資本と帝国の相
克は、英米(とその傘下の全世界)の共通の問題となった。
>英国は、国家的な利益で見ると反トランプな帝国の側だが、資本主義の元祖とい
う立場では、内部に親トランプな資本の側を内包している。だから、英諜報界に
トランプと親しいナイジェル・ファラージやボリス・ジョンソンがいて、彼らが
英国(帝国の側)をEUから離脱させて、国家として自滅・分解(スコットラン
ドや北アイルランドの分離独立)に追い込もうとしている。

英国が近年地盤沈下し国際的地位を失いかけているのはここら辺の英国内部の暗闘に
も原因があるのだろう。ただ俺は田中宇の説に全面的に賛同しているワケではない。
そもそも米英の対立等を書くのはロックフェラーvsロスチャイルドの言及なしには
決して語ることは出来ないからだ。

5. 2020年1月16日 23:00:33 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[4154] 報告
米国の地下に造られた秘密基地とは
.
新国際政経
2020/01/16 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=M4I7TbWnPfA

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