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黒沢清 大いなる幻影 Barren Illusion (ユーロスペース 1999年)
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1047.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 9 月 24 日 20:25:45: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 黒沢清 CURE キュア(大映 1997年) 投稿者 中川隆 日時 2020 年 9 月 18 日 20:46:10)

黒沢清 大いなる幻影 Barren Illusion (ユーロスペース 1999年)




監督 黒沢清
脚本 黒沢清
音楽 相馬大
撮影 柴主高秀


製作会社 ユーロスペース
公開 1999年12月11日


『大いなる幻影』(Barren Illusion)は、1999年の日本の恋愛映画。



ストーリー


2005年。レコード会社を経営しているハル(武田真治)には、ミチ(唯野未歩子)という恋人がいる。二人はお互いを愛しているが、最近は関係がぎくしゃくしている。


友人の音楽家である健二(稲見一茂)が実家に帰ってしまうので廃業することに決めたハルは、たまたま出会った強盗集団に仲間入りし、犯罪に手を染めはじめる。そんな折、ハルとミチは海へデートに向かうが、別れ話が持ち上がり、関係を終わらせることにする。


やがて月日が流れる。ミチは今も郵便局の受付で働いていた。そこへ覆面の強盗が押し入ってくる。ミチが強盗の一人を取り押さえて覆面を外すと、そこには、あの懐かしいハルの顔があった。



キャスト


武田真治
唯野未歩子
安井豊
松本正道
稲見一茂
億田明子



評価
『Variety』のDerek Elleyは本作を「黒沢清版『気狂いピエロ』」と評した[1]。一方、『Film Comment』のChuck Stephensは本作を見て「監督の黒沢清は近未来ディストピアの探索を偏好している」と指摘した[2]。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E3%81%84%E3%81%AA%E3%82%8B%E5%B9%BB%E5%BD%B1_(1999%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)
 

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コメント
1. 2020年9月25日 18:24:23 : H7WhLicYp6 : YkMuUE1FaVhDeXM=[38] 報告
西暦2005年。友人と音楽制作会社を経営しているハルは、最近仕事に重要性を感じなくなっていて、ともすれば消えてなくなりそうな自分の存在に不安を覚えていた。一方、国外宛の郵便を専門に扱う郵便局に勤めているハルの恋人ミチは、時々小包をくすねては、ここではない何処かのことを夢想していた。そんなふたりの関係がギクシャクしだしたのは、一匹の犬を飼いはじめてからだった。会社を畳んだハルは不良仲間と荒れた生活を送るようになり、ミチは国外へ出ることを試みる。ある日、ミチがハルの元に帰ってきた。ふたりは海へと出かけるが、そこには兵士の白骨死体が打ち上げられていた。ここではない何処かがユートピアであると願っていたミチはショックを受け、またしてもふたりは別れ別れになってしまう。それから数カ月後、ミチの勤める郵便局にハルが仲間と押し入った。思いがけない再会は、ふたりの距離を一気に接近させる。
https://movie.walkerplus.com/mv31561/
2. 2020年9月25日 18:31:29 : H7WhLicYp6 : YkMuUE1FaVhDeXM=[39] 報告

2020-05-19
黒沢清『大いなる幻影』(1999)今の気分を感じる映画

最近、私の周辺で密かに黒沢清『大いなる幻影』が話題になっている。

何とも形容し難い他者との距離感とか、空気中をふわふわ飛び交う奇妙な花粉、人々が装着しているマスク、崩壊している雰囲気の世界…等々、今の世界にどこか通じるものを感じてしまうのだ。

「最強のインディペンデント映画作家の養成」を目指して設立された映画美学校で、高等科の実習として製作されたという本作。ラフな脚本から現場でどれだけ映画が立ち上がってくるかを試みたらしい。

1999年は発足当時だろうけど、こんな取り組みがなされていたのだよね。この頃に参加したかった。

今のタイミングで観たいと思っても、配信サービスに乗っかっていないみたいなので、珍しくDVDをお取り寄せしてしまった。

…とか言って、以下から観れるみたいですビックリマーク↓

Barren Illusions

監督:黒沢清

出演:武田真治、唯野未歩子、安井豊、松本正道、稲見一茂、市沢真吾…

1999年/日本/95分

(大いにネタバレ)

1999年から見た近未来の2005年の設定。郵便局に勤めるミチ(唯野未歩子)と音楽関係の仕事をしているハル(武田真治)のカップル。ミチは日常的に国際郵便の横領をし、ハルは自分が消え去ってしまうような実存の不安を抱えていた。その世界では、不可思議な花粉が舞い、2人はそれぞれアレルギーを防ぐ新薬のモニターになる。だが、その薬には生殖機能を失わせる副作用があった。ミチは海外への逃避行を夢見、ハルはファシストな強盗団に加わるようになり…

いきなり武田真治の体が透き通って消え入りそうになるところで(何度も類したシーンが登場する)、彼の実存の危うさが伝わってくる。ただ、全体的に、あらゆる存在が希薄だったり、逆に唐突だったりして、それらの断続的な脈絡の無さと、極端なまでの台詞の少なさ、淡々とした進行によって、この異世界のリアルが感覚器官を通してこちらにも浸食していく。

裏SF設定として、この映画の2005年では、国境が曖昧になり、ユーラシア大陸全体がゆるやかに連合して戦争が起こっており、日本は世界から忘れられた存在になっている…らしい。

何となく、どこか既視感のあるディストピアな風景。

幽霊みたいな存在感とか異界との境界の曖昧なヤバさを描いてきた黒沢監督も、きっと、通常の商業作品と違って、やりたいようにやれたのではないだろうか。

今とどこか重なる気分を、独自の映画世界に浸りながら鑑賞するのも乙なもの。

個人的に良く知る顔ぶれが出ているのも、何とも味わい深かった。

https://ameblo.jp/nakatabun/entry-12597814754.html

3. 2020年9月25日 18:54:42 : H7WhLicYp6 : YkMuUE1FaVhDeXM=[40] 報告
1999年に黒沢清が、少し近未来の2005年に舞台を設定する映画『大いなる幻影 Barren Illusion』。

音楽製作会社を経営するハル(武田真治)と、国際郵便会社に勤めるも満足できない日々をすごすミチ(唯野未歩子)の、近づいたり遠のいたりする不思議な恋愛的距離感。

黒沢清が初めて、本格的に取り組んだラブストーリーで、映画美学校製作により、生徒たちや数々の映画人も現場に参加した。

役者として安井豊、松本正道、青山真治らが出演、演出助手はのちに『アナザー Another』『今日、恋をはじめます』を監督する古澤健、撮影・照明は柴主高秀、美術は松本知恵、編集は大永昌弘、録音は菊池信之、と現在の邦画界に欠かせない才能たちの若き頃の参加作品としても貴重な一作。16ミリにて撮影した作品を35ミリにブローアップして劇場公開された。 (C)馬場敏裕
https://tower.jp/item/1010352/%E5%A4%A7%E3%81%84%E3%81%AA%E3%82%8B%E5%B9%BB%E5%BD%B1-Barren-Illusion

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