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政策金利
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投稿者 中川隆 日時 2021 年 4 月 05 日 13:17:23: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 長期金利を左右するもの 投稿者 中川隆 日時 2021 年 3 月 02 日 08:03:43)

政策金利

政策金利(英: bank rate)とは、中央銀行が、一般の銀行(市中銀行)に融資する際の金利。

中央銀行の金融政策によって決められ、景気が良い場合には高く設定され、景気が悪い場合には低く設定される。これによって、景気が良い場合には預貯金やローンの金利が上がり、通貨の流通が抑えられる。景気が悪い場合には金利が低くなって、通貨の流通を促進する意味合いを持たせることになる。


日本における政策金利

公定歩合

1994年(平成6年)9月まで、政策によって日本における民間銀行の金利は公定歩合(こうていぶあい)と連動するように規制されていた[1]。公定歩合は日本銀行(日銀)が民間銀行へ貸し付けを行うとき、適用される基準金利である。公定歩合を変動させることは日本の市中金利を変動させることと等しく、日銀は公定歩合を操作することで金融政策を行うことができた。そのため公定歩合は、長く日本の政策金利の役目を果たすこととなった。

しかし、1994年(平成6年)10月に、民間銀行の金利は完全に自由化され[1]、公定歩合を利用して民間銀行の金利を操作することはできなくなった。日本の景気は悪化し続けており、従来であれば公定歩合を下げて金利を下げるべきだったが、日銀は1995年(平成7年)9月から2001年(平成13年)2月まで公定歩合を下げず、0.5%に据え置いたままだった。

民間銀行の金利完全自由化後は、公定歩合を操作する代わりに民間銀行が資金の運用と調達を行う短期金融市場の金利(無担保コール翌日物の金利)を操作することで金融政策を継続。具体的には公開市場操作により、日銀が民間銀行から国債や手形を買い取る買いオペレーション(買いオペ)を行い、金利を下げる操作を続けた。1995年3月までは、公定歩合は翌日物コールレートより低い水準に設定されていたため、公定歩合の操作は重要な意味を持っていたが、その後は公定歩合よりも翌日物コールレートのほうが低くなっている[2]。

無担保コール翌日物
1999年のゼロ金利政策により、無担保コール翌日物が誘導目標とされ政策金利の役割を果たすことになった。 現在の公定歩合は、短期金融市場の金利の上限の役割を果たしている。日銀は2000年(平成12年)8月にゼロ金利政策を解除したが、金融不安が高まるのを防ぐため、2001年(平成13年)2月にロンバート型貸出制度を導入した。経営が不振な民間銀行は信用が低いため、短期金融市場で借り入れできなくなったり、借り入れできたとしても非常に高い金利で借り入れることになる。このことで金融不安を招く恐れがあった。これを防ぐために、担保さえあれば、日銀は制限なく民間銀行に公定歩合で融資をすることにした。担保があれば、民間銀行はどんなに高くても公定歩合の金利で借り入れが保証されるので、金融不安を抑えることに成功した。日銀は、この後、少しずつ公定歩合を下げていった。2001年(平成13年)9月11日のアメリカ同時多発テロ事件で金融不安が高まったために、日銀は公定歩合を、史上最も低い0.1%まで下げた。2006年(平成18年)7月14日に、2001年(平成13年)3月より再実施されていたゼロ金利政策が解除され、公定歩合は0.4%となり、その後2007年(平成19年)2月21日には、公定歩合は0.75%まで引き上げられたが、2013年5月現在では0.3%となっている。

「公定歩合」の名称変更
日本銀行は2006年(平成18年)8月11日に「公定歩合」に関する統計の名称変更を行い、今後は公定歩合という名称は使わず、「基準割引率および基準貸付利率」と呼ぶことを発表した。

これは日銀の金融市場調節における操作目標が短期金融市場の金利(無担保コール翌日物の金利・コールレート)となり、それまで公定歩合と呼ばれてきた日本銀行が金融機関に直接資金を貸し出す際の基準金利(基準貸付利率)に、預貯金金利や銀行の貸出金利の目安となる政策金利としての意味合いが薄れたためである。公定歩合は2001年に導入された補完貸付制度(ロンバート型貸出制度)の適用金利となっているので、日銀がコールレートを誘導する際の上限金利となる。

金利目標の廃止
2013年4月、日本銀行は金融政策決定会合で「量的・質的金融緩和」の導入を決定し、金融市場調節の操作目標が無担保コール翌日物金利からマネタリーベースに変更された[3]。

マイナス金利導入とイールドカーブ・コントロール
2016年1月のマイナス金利導入による諸弊害が指摘されるようになったため、2016年9月の会合にて長期金利の操作を長期国債(主に10年物)の指値オペにて行うイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)で行うようになった[4]。


各国の政策金利
各国の主要国の中央銀行が行う誘導目標金利は以下の通りである。

主要国中央銀行の誘導目標金利(政策金利)
国名 誘導目標金利の名称 誘導目標金利の性格

イギリス Bank rate O/N、中央銀行の預金金利
カナダ Target for Overnight Rate O/N、インターバンク
オーストラリア cash rate O/N、インターバンク
ユーロ圏 key ECB interest rate Main Refinancing Operation
(1週間物のオペ金利が中心)
ニュージーランド Official Cash Rate O/N、インターバンク
スウェーデン Repo rate 7日物、中央銀行の預金・貸出金利
スイス 3ヵ月物Libor金利 3ヵ月、民間銀行の提示金利
アメリカ合衆国 federal funds rate O/N、インターバンク

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E7%AD%96%E9%87%91%E5%88%A9  

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コメント
1. 中川隆[-5976] koaQ7Jey 2021年4月05日 13:19:05 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[41] 報告
2021年4月5日
【三橋貴明】邪な政治


改めて、いわゆるバブル
(ビットコイン・バブルのような限定的な
モノではなく、広範囲なバブル)が
いつ起きるのかと言えば、インフレ率が
適正水準の「通常経済」において、
中央銀行が「利下げ」を
実施した場合がほとんどです。

人々が「おカネを借りる」ことを
普通と考えている時期に、
「安い金利」での資金調達が可能になり、
「カネを借り、資産を
値上がり益目的で購入する」
いわゆる投機が爆発的に増えるわけです。

日本のバブルは、プラザ合意後の
円高不況に対応するため、
日銀が政策金利(当時は公定歩合)を
引き下げた結果、発生。

リーマンショック前の
ユーロ加盟国(※ドイツ除く)のバブルは、
ユーロという共通通貨の仕組み上、
ユーロ加盟国が金利を「ドイツ」に
合わせざるを得ず、結果的に
「異様な低金利」に
なったことが主因でした。

ちなみに、ユーロ加盟国の金利が
バラバラだと、「低金利の国で
資金調達し、高金利の国に投資する」
動きが激増し、
共通通貨(固定為替相場制)が
維持できなくなってしまうのです。

二十一世紀初頭のドイツは、
ITバブル崩壊を受け、
不況に陥りました
(2004年から06年にかけ、
ドイツの失業率は
10%を超えていました)。

ECBは「ドイツの苦境」を
救うために、低金利政策を採り、
ギリシャやアイルランドなどで
バブルを引き起こしてしまいます。

かように、中央銀行の金利政策は、
確かに経済に影響を与えます。
とはいえ、「ゼロ金利」
「超低金利」の国では、
そうはいきません。

何しろ、我々、民間がおカネを
借りる際に「マイナス金利」はあり得ません。

金利が0.1%であっても、
デフレで需要がなく、
投資をする気になれず、
企業がおカネを借りない。

その状況に至ると、
中央銀行は無力化します。
「いや、インフレ目標と
量的緩和のコミットメントで、
期待インフレ率を高めれば、
民間がカネを借り、デフレ脱却できる」

と、2013年以降に
「社会実験」を強行した我が国ですが、
結果は御存じの通り。

コロナ禍で各国の需要が激減し
(日本は元々、デフレですが)、
今日、ようやく財政政策の
重要性というか、
必要性の議論が始まりました。

同時に、中国という
軍事的・経済的な脅威の出現を受け、
「安全保障」と「インフラ整備」、
あるいは「経済学」の関係に
ついても見直しが始まっている。

本来、この種の見直しを
真っ先にするべきだった我が国ですが、
例によって周回遅れ。

今からでも、遅くありません。
97年以降(特に、13年以降)の
経済政策が
「なぜ、間違えていたのか?」について
議論し、過ちを正しましょう。

経済政策を間違えることよりも、
間違いを改めないことの方が、
はるかに「邪な政治」なのです。

https://38news.jp/economy/17983

2. 2023年10月06日 00:08:36 : wyzUItjFJY : QjF1LjQwcWp1MUU=[12] 報告
<■54行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ガンドラック氏: 景気後退が急激に近づいたことを警告する長短金利差の急変化
2023年10月5日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/40384

DoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が最近の金融市場の動向がアメリカ経済の景気後退の到来を示唆しているとTwitterで指摘している。

長短金利の逆転

ガンドラック氏は次のように言っている。

長短金利の逆転が急激に解消されつつある。

長短金利の逆転とは、アメリカで2年物国債の金利が10年物国債の金利よりも高くなっていることを指す。

通常、債券は期間が長いほど金利が高くなる。だから長期金利から短期金利を引いた長短金利差はプラスになっているのが普通である。

だが強すぎる利上げにより将来的に景気後退が来ると債券市場が織り込むと、政策金利に左右されやすい短期金利は高いままだが、将来の景気に左右されやすい長期の金利がそれよりも低くなる。そして長短金利差がマイナスになる。

長短金利の逆転は、歴史上ほとんど例外なく景気後退の前触れとなってきた。そして今どうなっているかと言えば、アメリカで長短金利は逆転している。ガンドラック氏は次のように述べている。

長短金利差は数ヶ月前まで-1.08%だった。今は-0.35%だ。

長短金利逆転の解消

ガンドラック氏が今指摘しているのは、長らくマイナスとなっていた長短金利差が上昇に転じていることである。長短金利差のチャートは次のようになっている。


長短金利差がマイナスになれば、その後ほぼ例外なく景気後退が起きる。だが実際には、過去の例では景気後退が起きるのは長短金利差がマイナスになり、そしてプラスに戻った後である。

例えば2008年のリーマンショックにおいては長短金利差のチャートは次のようになっている。灰色の期間が景気後退である。


以下は2001年のインターネットバブル崩壊時の長短金利差である。


両方とも長短金利差がマイナスである間は景気後退にならず、それが解消された後に景気後退になっている。

結論

ということで、長らくマイナスになっていた長短金利差がプラスに近付きつつあることは、景気後退が本当に近づいたサインなのである。ガンドラック氏は次のように述べている。

これは景気後退に気をつけ始めるシグナルどころか、景気後退に向けての直接的な警告だ。

もうすぐ雇用統計も発表される。遂に上昇トレンドに乗りつつある失業率について、ガンドラック氏は次のように述べている。

失業率があと0.2%か0.3%ほどでも上がれば、それも景気後退の警告だ。

シートベルトを締めておくことだ。

失業率のチャートは次のようになっている。


だが、長短金利差については筆者は最近、1970年代の物価高騰時代において長短金利差がマイナスのまま景気後退に突入していることが気にかかっている。

それは当時、景気後退に突入してもなおインフレ退治のために政策金利を高く保たなければならなかった(だから連動する短期金利が長期金利に比べて高いままとなった)ことを意味している。

そうなれば、最近下落している株式市場にとっては更に悪いニュースである。

2024年の米国株予想: 株価は最大で50%下落する
株式市場の方の予想はそれほど難しくない。だが債券市場の方はガンドラック氏が言うよりも複雑なことになるかもしれない。

インフレ政策が引き起こした40年来のインフレ相場であり、中央銀行も破綻しかねない状況なのだから、より多くの可能性に備えておくべきだろう。

世界最大のヘッジファンド: 中央銀行でもインフレで破綻する可能性

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/40384

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