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LGBTの起源
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投稿者 中川隆 日時 2021 年 10 月 15 日 08:15:09: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 母系制と近親結婚の起源 投稿者 中川隆 日時 2020 年 8 月 08 日 05:58:13)

LGBTの起源

雑記帳
2021年10月15日
同性間の性行動の進化的要因
https://sicambre.at.webry.info/202110/article_15.html


 同性間の性行動の進化的要因に関する研究(Nyakatura et al., 2021)が公表されました。この研究は、イギリスとアメリカ合衆国の477522人を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)において、同性間性行動に関する遺伝効果を、過去に同性との性行為の経験のない場合と比較して解析しました。またこの研究は、これら2ヶ国の358426人を対象としたGWASで、過去に異性の性的パートナーしか持たず、生涯におけるパートナー数を明らかにした人の、異性間性行動に対する遺伝効果を推定しました。

 その結果、同性間の性行動に関連する遺伝効果は、過去に異性の性的パートナーしか持たなかった集団では、より多くの異性の性的パートナーがいることとも関連する、と明らかになりました。この研究は、異性の性的パートナーの数は交配成功の指標の一つであり、進化の過程において、子を多く儲けることにつながった可能性がある、と指摘しています。この研究で明らかとなった遺伝効果は、同性間の性行動が、種としてのヒトの進化の過程で続いてきた理由を説明する手がかりとなるかもしれません。つまり、そうした遺伝効果が儲ける子の多さと関連することから、進化の過程で有利に作用してきた可能性がある、というわけです。

 ただ、この研究は、今回調べた遺伝子の違いは小さく、ヒトDNA塩基配列の全体に見られるもので、同性間性行動の遺伝率のごく一部しか捉えていない、と注意を促しています。これらの知見がより広いヒト集団に当てはまるかを確かめるためには、さらに研究を進展させる必要がある、というわけです。ヒトに限らず、今後の研究の進展が期待される分野です。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


進化:同性間の性行動が進化の過程で保たれてきたことに関する洞察

 米国と英国の集団を対象とした研究から、同性間の性行動に関連する遺伝効果は、異性間の性行動のみを行う人々の交配上の優位性にも関連していることが明らかとなった。このことを報告する論文が、Nature Human Behaviour に掲載される。一方で、著者たちは、今回調べた遺伝子の違いは小さく、ヒトDNA塩基配列の全体に見られるもので、同性間性行動の遺伝率のごく一部しか捉えていないと注意を促している。これらの知見がより広いヒト集団に当てはまるかを確かめるためには、さらに研究を進展させる必要がある。

 今回、Brendan Zietschたちは、英国と米国の47万7522人を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)において、同性間性行動に関する遺伝効果を、過去に同性との性行為の経験のない場合と比較して解析した。またZietschたちは、これら2つの国の35万8426人を対象としたGWASでは、過去に異性の性的パートナーしか持たず、生涯におけるパートナー数を明らかにした人の、異性間性行動に対する遺伝効果を推定した。その結果、同性間の性行動に関連する遺伝効果は、過去に異性の性的パートナーしか持たなかった集団では、より多くの異性の性的パートナーがいることとも関連することが判明した。Zietschたちは、異性の性的パートナーの数は交配成功の指標の1つであり、進化の過程において、子を多くもうけることにつながった可能性があるのではないかと述べている。今回明らかとなった遺伝効果は、同性間の性行動が、種としてのヒトの進化の過程で続いてきた理由を説明する手掛かりとなるかもしれない。つまりそうした遺伝効果が、もうける子の多さと関連することから、進化の過程で有利に作用してきた可能性がある。

 Zietschたちは、今回の研究にはいくつかの限界があり、得られた知見は慎重に解釈されるべきであると述べている。第1に、今回用いられたデータは、英国と米国のヨーロッパ系の個人のみに由来するものであり、そのためヒトの遺伝的多様性や行動的多様性の一部を捉えたものにすぎない。同性間の性行動と異性の性的パートナーの数が、いずれも社会的に強く規制される行動であることを考えれば、この点は結果に影響を及ぼす可能性がある。第2に、今日のヒト集団において報告された異性の性的パートナーの数は、過去のヒト進化の過程においては生殖上の優位性と関連していない可能性がある。


参考文献:
Zietsch BP. et al.(2021): Genomic evidence consistent with antagonistic pleiotropy may help explain the evolutionary maintenance of same-sex sexual behaviour in humans. Nature Human Behaviour, 5, 9, 1251–1258.
https://doi.org/10.1038/s41562-021-01168-8

https://sicambre.at.webry.info/202110/article_15.html  

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コメント
1. 中川隆[-16012] koaQ7Jey 2021年10月15日 08:15:44 : 3arTuvWsoQ : UHhWa0FFaE5VT2M=[13] 報告
LGBT・トランスジェンダーの世界
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/541.html

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