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【米国無差別銃撃事件】「ニューズウイーク日本版11・6」記事で自己の疑念を検証する 投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 01 日 16:42:58:

水曜日に発売された「ニューズウイーク日本版11・6」に、「射撃の名手が落ちた暗闇」というワシントンD.C.近郊で起きた連続無差別銃撃事件の容疑者に関する特集記事が掲載されている。

これまでも事件に関する書き込みを行い、容疑者として逮捕された二人が真犯人かどうかについて疑義を提示してきた。

提示した疑義を「ニューズウイーク日本版11・6」の記事に照らしながら、疑念が解けるかどうかを見ていきたい。

------------------------------の下部分が、「ニューズウイーク日本版11・6」の記事内容に基づくものです。

■ 二人は逮捕時にメリーランドという犯行現場エリアに車を止めて寝ていた

 「連続無差別銃撃事件」のため厳重な警戒が行われていることはわかっている地域でライフル銃を車内に置いたまま眠っていた二人が、その犯人というのでは、あまりにもトンマというかまったくそぐわない。
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『連邦当局と警察は、容疑者逮捕の際には激しい抵抗を受けると覚悟していた。10月24日未明、ハイウエーの休憩所で、2人の青いシボレーが発見されると、当局は2時間以上も綿密な計画を練った。午前3時ごろ、上空をヘリコプターが旋回し、サートライとが闇を照らすなか、検挙作戦を開始。ところが、ムハマドとマルボは熟睡していた。
 立て続けの犯行で疲れ果てていたのか。捜査当局の手が迫っていることを知らなかったのか。いずれにせよワシントンを震撼させた事件が、こんな形で終わるとは、ほとんどの警察当局者は予想していなかった。』

『ある捜査官が本誌に語ったところでは、逮捕の数日前まで、合同捜査本部の上層部の大半は、容疑者を「知的で用意周到な白人男性」だと考えていた。』

★ 捜査当局が「知的で用意周到な」人物が白人男性という“偏見”を持っているとは思えないので、“白人男性”だと推定した根拠を知りたい。


■ 二人の逮捕は「先月アラバマで起きた銃撃事件を調べろ」という匿名の電話

 二人のうちどちらかが電話をかけてきたわけではないだろう。
 仮に二人がアラバマ銃撃事件の犯人だとしても、それを知る立場にある人は限られている。
 この匿名の電話の主をはっきりさせなければ二人の冤罪説は消せない。

 「ブッシュマスター」と同じ類のジョークだが、アラマバの事件は、「連続無差別銃撃事件」の主要舞台となった“モンゴメリー”郡と同じ名前の“モンゴメリー”である。
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『10月18日、モンゴメリー郡警察の本部長室に一本の電話がかかってきた。〈中略〉電話の主は怒った声で、「俺をバカにするな」と叫んだらしい。そして「モンゴメリーの」強盗殺人事件も調べてみると付け加えた。
 このとき「アラバマ州モンゴメリー」と言ったのか、ただ「モンゴメリー」と言ったのかは定かでない。いずれにせよ、今にして思えば、犯人はこの電話で自分たちの正体を警察に教えようとしていた。実際、アラバマ州モンゴメリーでは9月21日に、酒販店にいた女性2人が撃たれ、1人が死亡する事件が起きていた(これもムハンマドの犯行とされる)。』

★ 「今にして思えば、犯人はこの電話で自分たちの正体を警察に教えようとしていた」としたり顔で書いているが、どうして犯人は自分たちの正体を警察に教えなければならないのか?教えることでどういうメリットがあるのか?理解に苦しむ。

 既に連続無差別銃撃を行っているのだから、「俺は殺人も平気でやる危険な男だ。要求を受け入れろ」という脅しにもならない。
 また、アラバマの事件は容疑者が明らかになっていなかったのだから、“正体”を教えることにもならない。


■ 17歳のマルヴォの指紋がアラバマ州“モンゴメリー”の銃撃事件現場で発見された
これが、二人に対して「連邦逮捕状」が出された根拠だという。
しかし、マルヴォは、ジャマイカからの不法移民で入国履歴もないとされている。不法移民が犯罪を起こして捕まれば刑務所か国外退去のはずだから、前科もないだろう。

どうして、二人が逮捕される前に、アラバマの事件現場に残っていた指紋がマルヴォのものだと特定できたのか?
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『暗礁に乗り上げていた殺人事件と、ワシントンの連続狙撃事件がどこかで結びつくのか。ウィルソンは「あまりに唐突で、できすぎていると思った」が、それでも事件の捜査資料一式をまとめて、地元のFBIのFBI支部に提供した。
 結局、この資料が決め手となった。現場近くに落ちていた銃の専門誌から採った指紋が、FBIのデータベースに引っかかったのだ。10月21日夜のことだった。
 指紋の主は、未成年者のリー・マルボ。ワシントン州ベリングハムで、不法滞在の罪に問われている少年だった。彼の母親がある男性と口論になり、現場に駆けつけた警官が不法滞在の事実に気づいたらしい。このときの口論の相手が、ムハマドだったらしい。』

★ ウィルソンはアラバマ州モンゴメリー警察の本部長である。
前の項で『このとき「アラバマ州モンゴメリー」と言ったのか、ただ「モンゴメリー」と言ったのかは定かでない。』という内容を引用したが、ここで引用した記事内容の直前には、『怒った声で「アラバマ州モンゴメリーのアン通りに近い酒販店で起きた殺人事件」のことに言及したという。』という内容が書かれている。まあ、二つの情報には時間差があるということだろう。

「現場近くに落ちていた銃の専門誌から採った指紋」が容疑の決め手になるのかという疑問が残るとともに、マルヴォが拘束されたという事実も示されていないし、不法滞在についても「不法滞在の事実に気づいたらしい」というものである。
不法移民とされるマルヴォの指紋がデータベースに存在するようになった経緯は不明のままである。

■ 1000万ドルの要求

推測調で締めくくっているからあまりケチを付けたくはないが、20日間にもわたってカネにもならない連続無差別銃撃事件を起こした班員が、そのような「極限状況」だっということに不自然さを感じないのだろうか。

10数人を銃撃して平気な人間が極限状況にあったというのなら、「強盗」などを行うと考えるほうが素直だろう。

捜査の過程でも、犯人が1000万ドルを要求しているとの報道が流れたが、カネ目的であのような犯行を行うとは考えにくい。
それは、国家も、誘拐や立て籠もりと違って、「連続無差別銃撃事件」では1000万ドルを支払ったからといってそれで銃撃が終わるという保証が得られないからである。

連続銃撃事件を引き起こす人が極限状況にあるのなら、国家相手という危険な賭けであてにならない脅迫よりも、100ドルでも1000ドルでも確実に手に入れられる犯罪に手を染めるはずだ。
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『逮捕されたとき無一文だったムハマドは、軍隊時代は射撃の名手だった。』

『 3枚にわたる手紙には、自分は「交渉のために接触を試みた」が警察に無視されたとあり、21日午前9時までに指定した銀行口座に1000万ドルを振り込めと要求。「子供たちが安全な場所はどこにもない」ともあった。』

★ そこそこのカネを持っている人がもっとカネが欲しいという動機で行ったと考えても納得しにくいのに、無一文だった男が、1000万ドルを手に入れるために、連続無差別銃撃を行うという見方は理解を超えている。


■  犯人が使用していた自動車が「白いバン」ではなく「ブルーのシボレー」になった
 それはそれでかまわないのだが...、捜査過程でなぜ「ブルーのシボレー」ではなく「白いバン」が犯行車輌として特定されたいたのかを明確に説明する必要がある。
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「ニューズウイーク」の記事には、捜査段階で「白いバン」が犯行車輌として特定されていたことにはなぜかまったく触れていない。

ムハマド容疑者の車については、『ニコルズ(引用者注:ムハマド及びその前妻の知り合い)はミルドレッド(引用者注:ムハマドの前妻)が子供を取り戻すのを手伝おうと、ムハマドの車の登録ナンバーを当局に通報していた。』とあるが、ムハマドがワシントン州で生活したときの話である。
※ ミルドレッドが子供と一緒にムハマドが逮捕された州であるメリーランド州に住んでいるという。

そして、二人がワシントン州を離れて東海岸に向かったいきさつを書いた後に、『ニュージャージー州で購入した車を狙撃用に改造した。』と書いている。

『東のワシントン周辺でも、有力な手がかりが発見されていた。ムハマドの車のナンバープレートを調べてみると、10月8日にはメリーランド州ボルティモアで、警官が彼の車にチェックを入れていたことが判明。その前日に狙撃事件があった中学校から来るまで30分ほどの場所だった。
 こうして10月23日の夜までには、ムハマドとマルボが容疑者とほぼ断定された。』
『 結局、捜査当局は23日の真夜中近くになって容疑者の名前を発表した。車の特徴などは明かさなかったが、警察無線を傍受していたマスコミには筒抜けだった。』


★ ムハマドが容疑者だとされたとしても、捜査当局は、彼がニュージャージー州で青のシボレーを購入したという事実をどうして掴んだのかという事実経過については書かれていない。10月8日の件は、文面から逮捕後に判明したことと思われる。オンボロ中古のシボレーである。ムハマドがそれに乗っていることがどうしてわかったのかを知りたい。

また、「警察無線を傍受していたマスコミには筒抜けだった」とあるが、その直前には、『公開に気づいた容疑者が逃亡することを懸念する意見もあれば、新たな犯行を挑発するだけだという声もあった。警察より先に見つけた誰かが、容疑者を射殺する恐れもあった。「私たちが最も懸念したのは、誰かが間違って、(犯人ではない)人に手を下してしまう可能性だ」と、後にモンゴメリー郡警察のダラス・ダンカンは語っている。』と書かれている。

そこまで心配していながら「警察無線を傍受していたマスコミには筒抜けだった」というのでは、警察の無能を非難しなければならないだろう。


■ 「連邦逮捕状」が出て3時間後にトラックの運転手が通報したことで逮捕された

 通報した運転手は、どういう根拠で、「白いバン」ではなく「ブルーのシボレー」に乗っていた二人を「怪しい」と判断するか「犯人」だと特定したのだろう。

 この種の通報があるのなら、先日の一時的に拘束された二人以外にも、誤った通報で逮捕される人間が多数出ていたはずである。

 通報したという運転手の身許や通報を判断した経緯がはっきりしなければ、冤罪説を消すことができない。
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『 そして、このリークが逮捕劇につながった。
 ペンシルバニア州に近いハイウエーの休憩所で、トラックの運転手ロナルド・ランツはお気に入りの深夜番組を聞いていた。ラジオが青い車の特徴を報じ、ふと外を見ると、目の前にその車が止まっていた。驚いて警察に通報したのが10月24日の午前0時54分。同じころ、休憩所の係員らも青い不審車に気づき、通報している。その後2時間後、容疑者2人はあっけなく逮捕された。』

★ これで疑念は解けたと言っていいだろう。

 3時間後が2時間後になっているのもたいした問題ではない。
『2人の青いシボレーが発見されると、当局は2時間以上も綿密な計画を練った。』と書かれているから、2時間以上3時間未満というものなんだろう。


■ 犯行使用ライフル銃がAKから「ブッシュマスター」になった

 AK−47かAK−74かは記憶が定かではないが(たぶんAK−47)、銃撃事件が続いていた時点の捜査情報では、「ブッシュマスター」ではなく、AKが犯行に使われたとされていた。
 しかし、逮捕後にAKと誤って特定した理由などは説明されないまま、「線条痕が一致した」とされ、犯人と断定された。

 AKと特定された理由やAKと「ブッシュマスター」の銃弾互換性を明らかにする必要がある。

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「ニューズウイーク」は、犯行に使用されたライフル及びムハマド容疑者が保有していたライフルの種類について、これもまたなぜかまったく触れていない。

『彼は緑色の大きなバッグを開け、ライフルを見せた。』

『今から考えれば、いとこのアンダーソンには思い当たり節があった。ムハマドは彼女にライフルを見せながら、銃弾がもっと欲しいと相談した。』

『陸軍時代の友人ロバート・ホームズ宅に居候した時期もあり、当時から高性能ライフルを持ち歩き、ホームズ宅の裏庭で試写していた可能性もあるという。』

『彼は首都ワシントンの周辺で10人の人を殺しただけではない。たった1丁のライフルと1台の中古車で、アメリカの首都を恐怖のどん底に突き落としたのだ。』

★ ライフルという特定は行われているが、「ブッシュマスター」といった種類名称は一切記事には出ていない。


【「ニューズウイーク」記事から生じた新しい疑念】

■ ムスリムがなぜ自分を神と呼ぶのか

『翌19日の夜、今度は隣のバージニア州アシュランドで旅行者が撃たれた。警察に匿名の電話が入り、言われたとおりに現場の裏手を調べると、立ち木にピンでとめた手紙があった。書き出しは「警察諸君、私を神と呼べ」。それは13歳の少年が撃たれた現場に残された「私は神だ」というメッセージに酷似していた。』

★ まず、無一文に近い男が、このような手の込んだことをわざわざするというのが腑に落ちない。
 そして、ムスリムであるとされるムハマドが、「私を神と呼べ」とか、「私は神だ」という不信心なメッセージを発信するのかという疑問も提示できる。

 どちらかといえば、ニーチェなどを生んだ西欧近代価値観から出ているメッセージだと思われるのだが...


■ ムハマドは神父の名前をなぜ知っていたか

『だが当局を動かしたのは、「アシュランドの神父」に聞け、という記述だった。FBIは日曜のミサが終わるのを待って、10月20日の昼ごろ、アシュランドにある聖アン教会のウィリアム・サリバン神父を訊ねている。
 サリバンによれば、確かに「私は神だ」と名乗る男から電話があり、警察が自分の電話を無視しなければ、ホームセンターにいた女性は死なずにすんだ。(10月14日の犯行を指す)と言った。そして、「アラバマ州のモンゴメリーを調べろ」というメッセージを警察に伝えるよう指示した。
 神父は本気にしていなかったが、捜査員たちは今度こそ色めき立った。事件発生から18日、あてのない捜査が、ようやく実を結びはじめた瞬間だった。』


★ 全米の関心を集めていた無差別銃撃事件に関わる電話があったことをなぜ神父が警察に連絡しなかったという疑問は、神父だから世事には疎いんだろうということで納得しよう。
 しかし、西海岸のワシントン州から今年8月に東海岸にやってきたムハマド容疑者が、バージニア州アシュランドの神父に電話するといった仕掛けを行ったのか釈然としない。
推理小説もどきになるが、「アラバマ州モンゴメリーとメリーランド州モンゴメリー郡」そして「アン通りにある酒販店と聖アン教会」という語呂合わせしか思いつかない。


使用されたライフルが「ブッシュマスター」(ブッシュご主人さま)ともども、なんとも奇妙で実に恐ろしい事件のように思われる。


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[米国無差別銃撃事件関連書き込み]


『「米国無差別銃撃事件」記者会見で警察署長が“気になる”発言 [BBCニュース] 』
http://www.asyura.com/2002/war17/msg/618.html

『怪しげな展開になってきた「米国無差別銃撃事件」 − 逮捕されたのは黒人でムスリム? − [BBCニュース]』
http://www.asyura.com/2002/war17/msg/656.html

『【腐り切った米国】 「連続無差別銃撃事件」の今の話題はどこで死刑を執行するのか』
http://www.asyura.com/2002/bd20/msg/661.html

『【腐り切った「朝日新聞」】 米国「連続無差別銃撃事件」で米国メディア情報を垂れ流すという“犯罪性”』
http://www.asyura.com/2002/bd20/msg/663.html


『【腐り切った米国】 「連続無差別銃撃事件」を“黒人”+“イスラム”+“不法移民”の「三位一体」で解決  − 犯行使用ライフルが「ブッシュマスター」(ブッシュご主人さま)には大笑い −』
http://www.asyura.com/2002/dispute3/msg/572.html


『米国白人は「黒人の脅威」を刷り込まれ、世界の非ムスリムは「イスラムの脅威」を刷り込まれる』
http://www.asyura.com/2002/dispute3/msg/419.html

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