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この度はじめて「きみたちはどう生きるか」を観た。主人公の姿を通して、「自分の意思を外の世界に示せ。意思のありかを身の内に示せ」との強烈なメッセージを感じた。
世間一般の感想とは裏腹に、安堵感が広がった。物語の中身そのものというより、監督の頭の中、とりわけその本質である核心部分をのぞき見たような満足感があったからである。そして全編、映像美がしめくくった。
あれは夢で得る心理的体感の世界、すなわち夢見に訪れるあの世とこの世の間、「魂の停留所」を舞台とした話だった。
すなわち肉体を離れる間魂が停留する場所「中間生」のことである。
そこの主がでてきてこう言う。世界はかろうじて生まれたバランスで成り立っていると。しかしそこは後一日もつかどうかだと言う。
ははあ、なるほど、この世界の倫理観の枠組みがもうもたない瀬戸際にあるということか。しかしそうして世界はまた一種独特な観念で構築されたものであるがために、われわれの生きるこの世界は「宇宙から隔絶したもの」となっている、と。
主人公がその次を継ぐ創造主として選ばれるが、それを蹴って元の世界へ戻ろうとする。それはわれわれを囲う、この閉じた世界との決別の時でもある。
エンディング付近に「時間の回廊」での主人公の心が済われる一コマ。「あなたを生みに行く」。ある種、後を継ぐ生命の創造主に対し、新たな世界を託そうとする期待を込めた親元からのセリフである。これは人生体験の中での不可避の状況に前進していこうとする魂の本質を描くシーンと感じる。実に清々しい。その前段となるシーンとのコントラストが明確にでている。魂の出発点を指す描写が多く、どれも息を呑むものだった。いまを生きる子供たちに対する期待を込めたエールでもあるだろう。
命がひとつの生を通して燃え尽きて溶け合う。供養とはよく言ったものだ。中間生において魂は永遠に繋がり、思念が思念を生み支えていることを何度でも思い出し、その都度邂逅に向かう。これがバランスの意味だ。苦難のみに貼付けられた生はない。その約束された未来を忘れて、どのように生きるか、どうするのが正解なのか、その答えが「悪意」という言葉にあるようだ。
人々はその心に素直な欲求を持つ。しかし一種の教養がそれを包み隠すよう仕向けた。人々はそこである種の趣きを通じて意思疎通を果たす事を人間社会が獲得した矜持と理解した。悪意もまた「素直さの代弁」を果たすものだった。
主人公の放った「悪意」という言葉には全てを呑み込む、という意味も隠されているようだ。それは一般的な「悪意」の解釈ではない。つまりそれは「強い意志」という意味での悪意だ。そのように宮崎氏はミクロの視点を掘り下げ、そこで起きている混沌をもつぶさに表現する。それは悪意というより、強い善意の顕われである。
そのように世界に期待された善良さとは、自然な欲求を隠さず表に出し、打ち解けようとする頑強なまでの素直さだけが持ちうるものだとのメッセージを映画から受けとったような気がした。そこには批判的かつ抗争的な意思=悪意をも含むものだろう。
自由闊達な創造性を止めて、ただ強い力につき従うだけとなった世界に対してこれはそこで如何に生きて乗り越えるべきかのヒントとなったろう。
「未来は創造性に富む人々がつくるものだ」
そしていままさに現実がその事を強く推進している。
そう、トランプ革命の事だ。
これは神の計画であり大いなるプランである。確かにこれは神の計らいである。
人々の凝り固まった観念を大きく揺り動かせば、世界は塗り変えられる。
そしてそれは成功した。
新時代を切り開くべくわれわれの期待を託したロケットは、今尚大空を虹色の軌跡を噴射しながら新風の如き推進力でみるみる天蓋を突き抜けてどこ迄も上昇していく。われわれの心を洗い清めながら。
黄金時代を夢見るわれわれの想像の遥か斜め上をいくこれらの快挙は宮崎氏も胸を躍らせている事だろうか。
国家間の争いは到底受け容れられるものではないが、それは実に限定的で巧妙に、被害は限定的である。つまりそこで凋落をみるのは国家の枠組みを超えて覇権を得ようとしてきた国々の支配官僚組のみ。所謂グローバル(無国籍)企業ら罵落戸のみである。こぞってその酸化に居る下っ端企業もトランプ詣でに躍起となっている。盛者必衰とはこのことである。
これら政府権限を凌ぐ影響力をもっていた連中を無力化した暁名は、人類にとっての好機がここから2000年永続する。つまりわれわれはアセンションする。これに先駆けて黄金時代の幕開けがある。4/2の解放記念日の意味するところはこれである。
まだ旧世界の残滓残る中に生きるわれわれも、次に向かうべきは氷解後の世界である。邂逅が待ち受けている。
あると信じてられてきた人類共通の敵とは、実はわれわれ自身の心を拠り所として成長する。それはわれわれの心そのものであり弱点でもあった。それを人々自身が理解する必要があった。そのために起きているのがこれらドラマである。
われわれ自身でその空いたポストを埋めなければならない。それをどう運営していくかがもう既に問われているのである。
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