すでに中国の人民監視システムはほぼ完成しており、
あとは顔認証をより確実な体内埋め込みIDに切り替えるだけだ。

日本で既に現実化していると思っていい。

スマホなら使わないこともできるし、他人のものを借りることも可能。
マイクロチップ埋め込みでは、そういう選択が一切できないことが問題なのだ。

「Social credit system coming to China, with citizens scored on behavior」
（MSNBC NEWS 2分18秒 2019/5/11）
https://www.nbcnews.com/nightly-news/video/social-credit-system-coming-to-china-with-citizens-scored-on-behavior-59458117685

オー・ヤングの行く先々で、
彼女がどのように行動したのか、何を買ったのか、
どのように振る舞ったのかが追跡され、
彼女がどれだけ責任感があり、
信頼できる人物であるかがスコア化されます。

これは社会信用システムと呼ばれるもので、
現在テスト中のバージョンです。
人の評判は、350から950のスケールで採点されます。

そして、あなたは？
752の良いスコアがあれば、大丈夫です。
実際、ほとんどの人がそうです。

「より良い市民になるように
後押ししてくれるような仕組みです。」

ビッグデータとビッグブラザーの出会いであり、
政府が監視し、理解し、
そして最終的に14億人の市民をコントロールします。

人工知能や顔認識の進歩、
そして2億台以上の監視カメラのネットワークのおかげです。

「プライバシーの問題で悩んでいる人はいませんか？」

「私たちは、多くのカメラが
安全性を維持していると考えています。
それはとても良いことです。
私たちはそれを受け入れることができます。」

企業は、政府が新しい国家社会信用システムを
構築するために、このアルゴリズムを使って
実験を行っています。

政府はパイロットプロジェクトを行っています。

あるプロジェクトでは、国民は給付を受けるために
何時間もの無給の仕事をしなければならず、
ゴミのポイ捨てなどをすると
点数が下がるというものです。

散らかった庭、噂話、信号無視まで。

違反者の映像はローカルニュースで流されます。

そして、情報収集者は、お金をもらって
隣人のことを報告します。

彼女のノルマは月に10件。
酔っぱらった人を家まで運んでくれた人のように。
良い行為だと彼女は言います。

社会的信用が高ければ、安いローンや
旅行などの特典が得られます。

しかし、悪い評価を受けると、
世間から恥をかかされたり、
言葉をかけられたりします。

誤った方法で裁判に負けたジューンは、
支払いをしなかった。
現在、彼は政府のブラックリストに載っている。

「飛行機や電車のチケットを買うこともできません。」

そして、そのリストはまだまだ続く。

社会的信用を失うと、仕事に就くことも、
子供を一流校に入れることも難しくなる。

来年から社会信用システムが
全国的に導入されますが、
ここではそれを批判しようとする人は
ほとんどいません。

悪いスコアを出すこと自体が
リスクになりかねないことです。
そして、それに伴う人生も。

ジャニス・マッキー・フレイヤー
NBCニュース、北京

-----(字幕引用ここまで)----------------------------

テロを防ぐためにテロリストを監視するのは大事なことだ。クーデターを防ぐために工作員を監視するのも大事なことだ。よい政府というものは、国民に利益を配分し、国益を守り、その政府が外国勢力に乗っ取られないように注意を払い、そのために危険な要因を監視する。

しかし、
無実の人をテロリスト呼ばわりして監視するのは悪いことだ。戦争反対やワクチン拒否の自由を主張する人を監視するのは悪いことだ。国民大衆の利益を奪い、一部の金持ちの利益を増やすために大衆を監視するのは悪いことだ。そういう不当な監視を告発する人を監視することは悪いことだ。こういう悪い監視はすべて、一部の人の利益のために、行われた/行われている/行われる。

監視をするのは、目的がある。芸術のための芸術art for art's sakeというのはあったが、監視するための監視というのはない。国民大衆のための監視、一部の金持ち(所謂elites、権力)のための監視、目的はどちらなのか、ということだ。思考停止して、ミソもクソも一緒にしてはならない。難しいことだが、必要な監視と有害な監視があることを意識する必要がある。