SNSを通じて知り合った女性に「悪い魂を浄化するのに洗礼が必要。」などと嘘を言い、現金約500万円をだまし取ったとして埼玉県警上尾警察署は15日、埼玉県上尾市上在住、日本基督教団大宮教会所属、木村恵利子容疑者(60)を詐欺の容疑で逮捕した。

　調べによると女性と木村容疑者はSNSで知り合ったとのこと。木村容疑者はキリスト教徒を自称していて、女性が自分の不幸話をすると、「悪い魂を浄化するためには洗礼が必要である、」などと噓をつき、指定した口座に現金約500万円を振り込ませたとのこと。

　調べに対し木村容疑者は「私よりお金を持っているのだからお金のない私に分け与えるのは神の教え。私は敬虔なクリスチャンで洗礼はキリスト教の大切な儀式。」と供述。

　日本基督教団大宮教会の熊江秀一主任牧師は「洗礼と称して大金を巻き上げるようなことは神の教えに反する許されざる行為です。当教会員がこのような事件を起こして非常に残念です。私たちの教義では他人の財産を欲することはかたく禁じています。」とコメント。
　　　　　（2025年11月15日　埼玉新聞）