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「石破後」の政界は自民党事情通も見通せない 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/371222
2025/04/30 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
単なる誤解だった。過大評価で実は…(C)日刊ゲンダイ
先日、自民党の事情に誰よりも詳しい消息通と一献傾ける機会があったので、端的に「石破茂首相はいつまで持つか」と尋ねた。彼は「参院選で負けて責任を取って辞めます」と即答した。「そこまで断言しますか」と重ねて問うと、彼は「はい」と自信たっぷり。「だってそうでしょう。これまで7カ月もやってきて、街頭インタビューで『石破政権って何をやった政権ですか』と聞いても、『うーん、分かりませんね』『えっ、あれ? 何だろう』とかいった答えしか返ってこないでしょう。それは当然で、目先の課題をこなすのが精いっぱいで、『これ!』というものは何一つやっていない」と。
しかし、いたずらに長く続いた安倍晋三政権の後、その模倣的追随者でしかなかった菅義偉、岸田文雄両政権にも人々がウンザリしている時に、その間、一貫して反主流を貫いてきた石破がようやく出てきて、とにかく何か大きく流れを変えてくれるだろうという期待が高まったのではなかったか。「いやそれは単なる誤解だった」と消息通は言う。
第1に、石破が政策通だというのは過大評価で、彼自身は実は防衛政策以外にほとんど関心がない。だから自分なりの考えや表現に基づいて新基軸を打ち出して政局の流れをつくっていく力がない。第2に、一見すると謙虚で、丁寧に人に接するかの雰囲気を醸しているけれども、本当は極めて傲慢で人をバカにしているところがある。従って第3に、周りに人が集まらず、むしろみな離れていってしまう。だから信頼できるブレーンも、本当の意味の側近もいない。官房長官は政権の女房役なのだから1日に何回でも会って調整しなければならないが、ロクに口もきいていないのではないか。党内外の専門知識を持った人材に自分の方から電話をしてアドバイスを受けることもしない。だから、周りからどんどん人が離れていくが、彼はそれが自分のせいだとは思っていない……。
そういうことなので、石破は全くの孤立無援の中、参院選後に誰にも惜しまれたり引き留められたりすることもなく職を辞することになる可能性が高い。とすると総裁選になるわけだが、真っ先に手を挙げるのは高市早苗だろう。しかし消息通の彼女への評価は低く、政策面でも人格面でも彼女の下に自民党がまとまることなどあり得ないという判断。とすると、林芳正官房長官が後継者として穏当ということか。「う〜ん、彼も自分から動いて道を切り開くタイプではないからね」。じゃあ一体誰がいるんだ!
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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