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精米「目詰まり」で備蓄米大行列は解消ならず…工場フル回転も大手の余力はゼロ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/372987
2025/06/09 日刊ゲンダイ
入荷すれば即、売り切れ(C)共同通信社
完売続出だ。大手スーパーやコンビニ各社などで、随意契約で調達した備蓄米の本格販売が始まったが、どこもかしこも安いコメを求める人々が押し寄せ、瞬く間に売り切れてしまう。開店前から並ばずに買えれば、それに越したことはないが、長蛇の列は残念ながら消えることはなさそうだ。
理由は「精米」だ。政府は玄米の状態で小売業者に備蓄米を直接売り渡し、精米は業者任せ。小売りの大半は自前の精米設備を持っておらず、コメ卸などの精米工場に頼らざるを得ない。そのため、殺到する依頼を処理するのに、各地の工場はパンク寸前。精米の「目詰まり」が起きているのだ。
コメ卸でつくる全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)は6日、加盟各社の精米を引き受ける余力について初の調査結果を公表した。大手の神明は余力ゼロ。全国6工場で1日換算の精米能力(日産)計700トンを誇るが、もはや依頼を請け負えないほどのフル回転だ。
日産200トンのヤマタネをはじめ、100トン超の大手のほとんどが余力ゼロ。
回答を得た全国51社の精米余力の合計は日産250〜290トンだったが、それも各社の2〜10トンなど、か細い余力を積み上げた結果である。
「通常の銘柄米に加え、江藤前農相時代に入札で放出された備蓄米、そして随意契約の備蓄米まで引き受ければ、現場の負担は重い。それでも『早く早く』と随意契約分の精米をせかされるので最優先させ、すでにキャパ以上で取り組んでいますが、いっぱいいっぱいです」(精米業界業者)
全ての処理に最低でも50日かかる
精米の余力には地域差も目立つ。
関東地域(16社)が150〜180トンと全体の約6割を占め、九州(6社)の22トン、近畿(8社)の21トン、中部(7社)の13トンとは相当な開きがある。精米後のコメは長期保存が困難なため、コメ卸は大消費地の近郊に精米工場を設ける傾向にあるという。
「また、精米の委託先をスムーズに確保できた小売業者と、確保に難航している業者との間で、店頭に並ぶ備蓄米の数に差が生じているようです」(前出の関係者)
日本精米工業会によると、会員企業の精米取扱量は1日換算6000トン前後。対する随意契約で放出する備蓄米は30万トンだ。単純計算で全ての精米には最低50日、1カ月半以上かかる。現実には銘柄米なども請け負うため、さらに時間を要する。工場をフル稼働させて精米し、ピストン輸送で納入しても店頭に並ぶ数には限度がある。皆が備蓄米に飽きなければ、大行列は解消できない。
◇ ◇ ◇
備蓄米をめぐる一連の騒動は、さながら“踊る進次郎コメ劇場”だ。関連記事【もっと読む】【さらに読む】で詳しく報じている。
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