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備蓄米の実状は「入手困難なレアアイテム」…販売確認店舗は全体の4.8%、メディアが誇大宣伝
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/373227
2025/06/13 日刊ゲンダイ
入荷しても即売り切れ。売っている店を見つけること自体が「まれ」/(C)日刊ゲンダイ
TVで見ない日はないが、現物を手にした人はどれだけいるのか。小泉進次郎農相の号令一下で随意契約で放出された備蓄米。ニュース・情報番組は各地のスーパー店頭にズラリと並ぶ映像をタレ流し、大行列と「安く手に入るのはありがたい」という消費者の喜ぶ声がワンセットだ。連日連夜、コレでもかと伝えれば「結構、出回り始めたな」と勘違いしても当然だが、マヤカシに過ぎない。
農水省は随意契約による備蓄米の販売状況について、聞き取り調査を実施。「対象は先月末の随意契約第1弾に申し込んだ大手小売業者61社と、第2弾で放出された備蓄米の店頭販売を始めたファミリーマートとローソンの大手コンビニ2社」(農産局穀物課・米対策集中対応チーム)だ。12日までに沖縄を除く46都道府県で販売が確認されたが、問題はすでに売り始めた店舗の数である。その数は3731店舗──と言われてもピンと来ないだろう。
第1弾の61社には、コメの年間取扱量1万トン以上という条件をクリアした大手スーパーやドラッグストアが含まれる。全国スーパーマーケット協会によれば、国内のスーパーの総数は2万3078店舗(2023年度)。日本チェーンドラッグストア協会によると全国のドラッグストアの総数は2万3723店舗(24年度)である。
スーパーとドラッグストアの総店舗数にファミリーマートの国内1万6306店舗、ローソンの同1万4694店舗を加えれば、合わせて7万7801店舗。備蓄米が店頭に並び始めた店舗数は、まだ全体の4.8%に過ぎないのだ。売っている店を見つけること自体が「まれ」で、備蓄米は入手困難なレアアイテムと化している。
まるで枯渇状態
全国の精米工場の稼働率は9割を超え、もうパンク状態。どこも入荷が追いつかず、ドン・キホーテは第1弾で1万5000トンの備蓄米を仕入れたが、実際に売り出した量は11日時点で計300トンがやっと。まるで枯渇状態で、この先も広く行き渡るとは考えにくい。
「備蓄米放出は参院選を意識した石破政権の純然たる選挙対策。ホンの一部にしか出回っていないのに、メディアは針小棒大に伝える誇大宣伝で政府のプロパガンダに手を貸しています。備蓄米が底をつけば、小泉農相はコメの輸入枠拡大に道筋をつけかねません。食料安全保障の観点からメディアは冷静に問題点を報じるべきなのに、小泉パパの郵政フィーバーに加担した反省ゼロです」(経済評論家・斎藤満氏)
レアな備蓄米を求める消費者の渇望感が参院選に吉と出るか、凶と出るか。見ものだ。
◇ ◇ ◇
備蓄米「精米」のパンク状態については、関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
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