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※紙面抜粋
※2025年6月25日 日刊ゲンダイ2面
石破自民は参院選も大敗だろう…いやはや、コメ3000円台で胸を張るか?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/373798
2025/06/25 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
ボロ負けは続く(C)日刊ゲンダイ
現金給付という国民愚弄の付け焼き刃が見透かされ、都議選惨敗の自民党。売りはコメしかないのだが、こちらも備蓄米で平均値を下げるのが精いっぱい。
物価高の根本から目をそらし、インフレ放置の支離滅裂政権が、苦し紛れのコメ自慢。
◇ ◇ ◇
参院選の前哨戦となる東京都議選(定数127)で、過去最低だった2017年の23議席を下回る歴史的な惨敗を喫した自民党。現金給付という国民愚弄の付け焼き刃が見透かされたほか、国会議員だけでなく都議会会派でも裏金づくりが常態化していたことが判明。有権者から鉄槌を食らったわけだが、そんな国民の怒りの火にさらなる油を注ぐ“事件”があった。
自民は当選した公認候補18人に加え、裏金問題で非公認としていた3人を追加公認したのだ。
それでも選挙前勢力(30議席)には及ばないとはいえ、当選したらあっという間に裏金候補を無罪放免。公認扱いとは有権者を舐め切っているとしか思えない。
昨年の衆院選でも自民は裏金問題で非公認とした候補の政党支部に対して公認候補と同額の2000万円を支払っていたことが発覚。「偽装非公認」「裏公認」と問題視されたが、腐った体質は都議会自民も同じだったわけだ。
「政治とカネは有権者の意識に刻まれている。『裏金議員』批判は必至だ」
都議選の予想以上の大敗に自民は衝撃を受け、慌てふためいているらしいが、24日の閣議で日程が決まった参院選(7月3日公示、20日投開票)でも当然、有権者の投票行動を左右する争点の一つが「政治とカネ」の問題になるのは間違いない。
国民は厳しい生活を強いられるのに自民議員は豪遊三昧
参院選は総定数248のうち、選挙区74、比例代表50の計124議席が改選され、東京選挙区で非改選の欠員1を補充する合併選挙と合わせた計125議席が争われる。
石破首相(党総裁)は獲得議席の目標について、非改選を含め自民、公明両党で過半数と表明。両党の非改選議席は計75で、過半数には50議席を確保する必要がある。
「強い経済、豊かな暮らし、揺るぎない日本の三つの柱を実現すべく訴えていく」
23日夜に首相官邸で会見し、参院選に向けた意気込みを語った石破。「2040年に名目GDPを1000兆円に引き上げる」「平均所得の5割以上増加」を目標に掲げ、政策を推進させるためのアプローチと称して「今日の悩みを取り除く」「明日への不安を払拭する」「希望ある未来を創る」などと言っていたが、言葉ばかりで具体的な中身はまるでナシ。いつもの空念仏と言っていいだろう。
そもそも自公政権が国民のためになる政策を実行、実現したことが一度でもあっただろうか。
岸田政権の時も「物価上昇率を超える賃上げの実現」とか言っていたが、あっという間に雲散霧消した。要するにキャッチフレーズを掲げて「やっているフリ」をするだけで、本気で取り組もうという気はサラサラない。国民もいよいよその本質に気づき始めたわけで、こりゃ参院選も大敗だろう。
政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「庶民は厳しい生活を強いられ、主食のコメさえも買いにくくなったというのに、自民党政治家は裏金をつくり、銀座などの高級飲食店で豪遊三昧。こんな悪政を許していいはずがない。都議選はその結果であり、参院選でも自民は惨敗必至でしょう。都議選は総力を挙げて戦う公明も議席を減らした状況からみて、自民と同様の結果になると思います」
“買収作戦”が失敗した自民は支持層の半数近くが離れた
大ハシャギ(C)日刊ゲンダイ
「物価上昇が著しい食料品支出に関して、お子さん1人4万円、低所得者の大人の方にも1人4万円、それ以外の方々に1人2万円の給付金とする」
「バラマキではなく、本当に困っている方に重点化する給付金だ」
石破は参院選の公約に盛り込む現金給付の意義についてこう説明していたが、共同通信が21、22両日に行った緊急電話世論調査によると、自民の現金給付について「反対」が54.8%に達し、「賛成」(41.9%)を大きく上回っている。
この傾向は4月にいったん給付金措置策を取り下げた時と変わっておらず、多くの国民は一度のバラマキ策よりも継続的で広く公平に恩恵が受けられる物価高対策を求めているのだ。にもかかわらず、なぜ石破は現金給付に固執するのか。
そもそも物価高は今に始まったことではない。ここ数年、食品、燃料、電気・ガス……など、あらゆる生活必需品の値段が上昇し、国民生活を圧迫し続けているのだ。石破がどうしても給付金を配りたい、というのであればもっと早く実施してもよかっただろう。
これまでロクな対策も打たず、減税を求める声に対しては「財源がない」と繰り返しながら、選挙が近くなった途端に「税収が上振れた」と言って大盤振る舞いだからむちゃくちゃだ。物価高の根本から目をそらし、インフレ放置の支離滅裂。それが石破政権の実相と言っていい。
世襲米ナナヒカリを放出した進次郎は大ハシャギ
都議選の結果を見れば現金給付という“買収作戦”が選挙で通用しないのは明らか。となると、自民の残った売りはコメしかないだろう。
農水省が23日公表した、全国のスーパー約1000店舗で6月9〜15日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は前週より256円安い3920円。4週連続の下落で、4000円を割り込んだのは2月24日〜3月2日の3952円以来、3カ月半ぶりだ。
そもそも、6月後半になれば早場米の出荷に備えて在庫米が市場に出回り、価格が下がると予想されていたのだが、それでも前年同期と比べると1772円も高い。
随意契約の政府備蓄米(通称・世襲米ナナヒカリ)放出を主導した進次郎農相は早速、SNSに《ついに全国平均で3000円台に下落》《総理の「6月中旬に3000円台」を達成》などと投稿。大ハシャギしているが、いやはや、コメ3000円台で胸を張るのか。
いずれにしても、備蓄米では平均値を下げるのが精いっぱいということだけはよく分かっただろう。そんな苦し紛れのコメ自慢が参院選でどこまで通用するのか。
政治アナリストの伊藤惇夫氏がこう言う。
「少し前は、それでも自公過半数は堅いとみられていましたが、都議選の結果を見る限り、怪しくなってきました。とりわけ自民は支持層の半数近くが離れていることが分かった。この傾向が地方にも拡大すれば、どうなるか。コメもアピール材料にはならないでしょう。もともと自民の農政の失敗がコメ価格の高騰を招いたわけで、3000円台といっても、実際は4000円近い。進次郎農相はSNSで昼食を食べる姿ばかり投稿し、何を考えているのか分かりませんが、化けの皮が剥がれるのも時間の問題でしょう」
都議選に続き参院選でも自民はどこまで負けるか。今やそれが最大の焦点だ。
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