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あれから3年…安倍元首相銃撃事件とメディアの敗北 鈴木エイト カルトな金曜日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/374638
2025/07/11 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
あれから3年…(C)共同通信社
7月8日、安倍晋三元首相銃撃事件から3年を迎えた。あの日も参院選の最中だった。事件の背景には、政界と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の癒着があった。この間、最も緊密だった自民党は関係を断絶。いまや教団と関わるのはNHK党ぐらいである。
統一教会の存続をめぐっては、東京地裁が今年3月に解散を命令。教団が即時抗告した東京高裁は年内にも判断を示すとみられている。
事件現場となった近鉄大和西大寺駅前に設置された献花台には多くの人が訪れていた。私は昨年、一昨年に続き、当日の様子を取材した。日本で最も著名な政治家が命を奪われ、カルトの2次被害者がそれと引き換えに人生を捨てた場所でもある。
献花を終えた私も報道陣に囲まれ、安倍元首相への思いを聞かれた。統一教会と関係を持つ重大性を的確に伝えられなかったことについて反省している旨を述べた。「事件をどう捉えているか」との質問には、「自分を含めたメディアの敗北だと思っている」と答えた。そう言及したのにはわけがある。
日本に多大な被害を与えたカルト集団に対し、事件後は行政と司法が適切に機能し、是正されていくという流れにはなった。その一方、メディアで奇妙な見方が散見されるからだ。銃撃事件が起きなければ、統一教会は解散を命じられなかったというものだ。
確かに、表面的な流れだけを見れば、そう思えるのだろう。だが、メディアで発信する立場の人が自分とは無関係とばかりに、この手の意見をすることには違和感がある。カルト教団が野放しだった背景には政権中枢による庇護があり、バーターとして選挙協力するといういびつな共存関係があった。こうした構造はほとんど報じられなかった。大したニュースバリューがないと判断していたからだろう。
ベクトルが逆なのだ。適切な報道がなされなかったことも一因となり、前代未聞の事件に発展したのだ。検証すらせず、他人事のように論評する人たちに、メディア関係者としての矜持はあるのかと感じる。だからこそ私は、自戒を込めて「メディアの敗北」と評している。
鈴木エイト ジャーナリスト
1968年生まれ。日大卒。日本ペンクラブ会員。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞」主筆。日本脱カルト協会理事。「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」「『山上徹也』とは何者だったのか」などの著書のほか、共著・編著多数。
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