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石破首相「伊勢崎さんのことはいつまでも先生だと思っている」(田中龍作ジャーナル)
http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/796.html
投稿者 赤かぶ 日時 2025 年 8 月 07 日 20:15:10: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

石破首相「伊勢崎さんのことはいつまでも先生だと思っている」
https://tanakaryusaku.jp/2025/08/00032434
2025年8月5日 18:22 田中龍作ジャーナル


伊勢崎賢治議員。=1日、国会正門前 撮影:田中龍作=

きょう5日、開かれた参議院予算委員会―

紛争解決請負人として世界の現場を知る伊勢崎賢治議員が、国会デビューした。

「いつまでも伊勢崎さんのことを先生だと思っています」。

質問に立った伊勢崎議員(れいわ)に、石破首相はこう切り出した。

伊勢崎議員の質問は2件。日米地位協定とパレスチナの国家承認だ。

議員は「在日米軍基地が他国への攻撃に使われそうな時、日本がそれを拒否する権利をまず地位協定の中で担保すること」

「カタールが(米国のイラン攻撃の際)やったように在日米軍基地を使わせない、ということを平時から世界に向けて我々が発信する。これらが日本の国防にとって必要だと思うが、総理の見解をお願いします」と問うた。

石破首相は「事前協議のあり方をきちんと確認しておく必要がある(中略)日本の独立国としての地位協定をどう考えるか」などと答弁したうえで、「『ぜんぜん答えになっていない』という顔をしてらっしゃいますが、ご容赦頂きたい」とかわした。


石破首相。=7月28日、自民党本部 撮影:田中龍作=

伊勢崎議員はつづいて「パレスチナの国家承認を閣議決定でお願いします」と迫った。

首相は「これ(ガザ)は人道上の問題だという強い問題意識を持っている。即時停戦、非人道的な問題を一刻も早く解消していくために日本国も最大限の努力をする。きょぅはこの辺でご容赦頂きたい」と答弁した。

2回の答弁のうち2回「ご容赦頂きたい」が飛び出した。10割である。

師匠と弟子の対話は、わずか6分という短いものだったが濃密だった。専門知識のある者同士が互いに敬意を払いながらの質疑応答は、日本政治のために有益だ。

面と向かって「いつ辞めるんですか」と石破首相を追及する幹部がいるなか、果たして れいわ が伊勢崎議員を使いこなせるか。党発展のリトマス試験紙となるだろう。

日本が「戦争をしない国」であることを続けていくためにも、伊勢崎議員という逸材を存分に活躍させてほしい。

 〜終わり〜
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 赤かぶ[248935] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:15:53 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[152] 報告

2. 赤かぶ[248936] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:19:04 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[153] 報告

【LIVE!】参議院 予算委員会 伊勢崎賢治の国会質問!(2025年8月5日 11時48分〜)

2025/08/05 れいわ新選組 公式チャンネル

3. 赤かぶ[248937] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:21:09 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[154] 報告

4. 赤かぶ[248938] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:22:04 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[155] 報告
https://x.com/Ryouji1867737/status/1952859534604812712

Ryouji
@Ryouji1867737

れいわは凄い人材に溢れていますね。

5. 赤かぶ[248939] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:23:02 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[156] 報告
https://x.com/mccky1974/status/1953018479231324237

mccky
@mccky1974

れいわがさらに一皮むけるのでは

6. 赤かぶ[248940] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:24:28 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[157] 報告
https://x.com/X5pew1ISMflvAEE/status/1952675620044804406

紙面楚歌
@X5pew1ISMflvAEE

伊勢崎さんのお陰で、諦めていた希望が久しぶりに持てる様な気がしてきました。

7. 赤かぶ[248941] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:25:33 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[158] 報告
https://x.com/nakaj0124/status/1952668494572458452

中島靖雄
@nakaj0124

伊勢崎さんはれいわの殻を破る力を持っていますね。
潜在的な可能性は超党派でこそ生かされる筈です。
再編の糸口となり得ると思っています。

8. 赤かぶ[248942] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:27:41 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[159] 報告
https://x.com/kokoron8282/status/1952675593020899418

こっちのみかん(消費税廃止)
@kokoron8282

自衛隊の統合幕僚学校の講師、伊勢崎賢治さんは、石破総理、中谷元防衛大臣、山本太郎代表も長年防衛の議論をして来ている。

山本代表は保守。こっちの方が興味があり合ってる。

⚱️カルトや経済界の嫌がらせは酷くなると思うが、戦争がもう目前に迫ってる難しい段階。猶予はない。
もうやるしかない

9. 赤かぶ[248943] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:29:22 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[160] 報告
https://x.com/mikanzukeiko/status/1952695609712120296

k tamaki
@mikanzukeiko

使いこなせるかって、仲間なんですけど。それに、伊勢崎さんを比例の特定枠にしたこと、今日の予算委員会質疑に立って貰ったことは、れいわだからできたと思いますよ。

10. 赤かぶ[248944] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:31:32 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[161] 報告
https://x.com/48eJWFgoF59Karq/status/1953023478413889604

太郎冠者
@48eJWFgoF59Karq

>石破総理、いつ辞めるんですか?

というのは、確かにスジが悪い。
「これを、言わなきゃ国民に野党じゃないと思われる」と思ったのか知らないが、石破を辞めさせたあと、高市なんぞが出てきたら、幽霊を追っ払って、よりタチの悪い妖怪を招き入れるようなものだろう。

石破は、「靖国参拝はした事がない」というのだから、これだけでも他の自民党議員よりよっぽどマシだろう。

11. 赤かぶ[248945] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:33:48 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[162] 報告
https://x.com/si007008009/status/1952694350430773666

Lady
@si007008009

★#日本 が「#戦争をしない国」であることを続けていくためにも、#伊勢崎議員 という逸材を存分に活躍させてほしい。→超〜同感です。

12. 赤かぶ[248946] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:44:41 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[163] 報告
<■83行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>

※動画のコメント
https://www.youtube.com/watch?v=B8-H73SS_Ak


@kenichinishiyama3131
2 日前
れいわ新選組
伊勢崎議員
素晴らしいですね‼️
れいわ新選組ガンバレ‼️


@わんぱく-f9s
2 日前
はっ、、、いきなり国会の"質"があがった😳😳😳😳


@長谷川清-x4l
2 日前
伊勢崎さん、、最高!
れいわ新選組を盛り上げてくださいませ。


@t.7426
2 日前
何でしょう。
石破総理と伊勢崎議員のやりとりが心のやり取りに聞こえました
こういった質疑が増えることを願います


@イタチ4696
2 日前
伊勢崎さん、すげー!
比例で伊勢崎さんを国会に送った山本太郎の気持ちがよくわかった


@山口兼一-j1e
2 日前
伊勢崎さんの仰る通り、日本はパレスチナ国家を承認すべきです。パレスチナに寄り添う伊勢崎さんを尊敬しております。


@nanach2001
2 日前
こんなに意義のある質疑応答は見たことがないです。伊勢崎さん凄い!


@ヒカル-l6z
2 日前
伊勢崎さんが質疑すると腐った国会に一国の威厳と魂が宿るね…👍️✨


@SkyLark883
2 日前
総理が「先生」と敬意を表する伊勢崎さん、さすがに鋭い質問でした👏👏


@一成-e5h
2 日前
石破総理に先生と言わせる伊勢崎賢治さんは素晴らしい!!
日米地位協定改定を伊勢崎さんの指導でお願いします!


@う-たん-y6s
2 日前
参政党の神谷とれいわの伊勢崎さんの違いをまざまざ見せつけられましたね。
やっぱり「れいわはいいわ🎉🎉🎉」


@コブ頑張れ
2 日前
山本太郎は常に先を読んでる凄いわ

13. 庵土愛落葉[59] iMGTeYikl46XdA 2025年8月07日 20:48:00 : 1Q20UbPefc : bE5oSThsYWFELkE=[1] 報告
>師匠と弟子の対話は、わずか6分という短いものだったが濃密だった。専門知識のある者同士が互いに敬意を払いながらの質疑応答は、日本政治のために有益だ。


どこがあ?
何の答えも出てないけど。
ガザ市民に対するデスラエルのミサイル口撃や兵糧攻めはナチスのそれに勝るとも劣らない。

だから、英・仏・独・カナダらはこぞって NO MORE デスラエルとして、パレスチナ国家承認を打ち出している。

トランプが怖いから「ご容赦頂きたい」なら、もうお辞めになってはいかがか。
 

14. 赤かぶ[248947] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:48:54 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[164] 報告

15. 赤かぶ[248948] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:52:13 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[165] 報告

16. 赤かぶ[248949] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:54:19 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[166] 報告

17. 赤かぶ[248950] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:56:57 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[167] 報告

18. 赤かぶ[248951] kNSCqYLU 2025年8月07日 20:59:26 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[168] 報告

19. 赤かぶ[248952] kNSCqYLU 2025年8月07日 21:00:24 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[169] 報告

20. 赤かぶ[248953] kNSCqYLU 2025年8月07日 21:04:17 : E0b6jxnVSQ : b2ZISlJIejFPZm8=[170] 報告

21. たぬき和尚[2086] gr2CyoKrmGGPrg 2025年8月07日 21:14:35 : ZGAvq8lUL6 : RGlkdUxULi93MEE=[1559] 報告
伊勢崎氏の存在は、れいわが参政党より100万倍レベルが高くて国政政党たりうることを証明している。

伊勢崎氏が今まで何か私利私欲で動いたことがあるだろうか?

ウソつき市議が慕ってきた学生をだまくらかして、サギカンパニーを立ち上げてマルチ商法で暴利を貪って、最後に行きつく先が極右政党の党首か。

太郎の爪の垢でも煎じて飲むがいい。

22. にゃん次郎[14] gsmC4YLxjp@YWQ 2025年8月07日 23:21:08 : ZFMUMyc7bU : MW0vd0ZHN3dReXc=[1] 報告
参政党や保守党のおバカ議員とは質がまるで違う。おバカ議員のなんと多いこと。
23. T80BVM[1774] VIJXgk9CVk0 2025年8月08日 00:30:41 : c74XfkxJOI : ekw3Yk4xZkE3WXM=[16] 報告
伊勢崎さんは、ホント一騎当千だね
紙谷ハーレム党の議員とか、ヘタレたパヨチン野党連中が、一気にゴミクズ化してしまったwww
まあ、もともとそうなんだけどさw
しかしあれだな、国会の空気がガラッと(良い方向に)変わったようだ

で、れいわ新選組の他の人たちだが、ただただ安心しているようではダメだ
伊勢崎さんの一挙手一投足を見逃がさず、貪欲に吸収しないとね
特に山本太郎!チミのことだ!

以上

24. 2025年8月08日 01:09:15 : quMKleKEOA : andmOS5lY2dYN00=[2629] 報告
社民党のラサールも石破継続支持だが
社民党もれいわも自民の石破内閣と連立してくれれば
両党とも昔の日本社会党のように消えてくれるのか

25. ノーサイド[5514] g22BW4NUg0ODaA 2025年8月08日 02:24:59 : SEK5jRzws2 : aC81b1RVWFNsUDY=[56] 報告

伊勢崎さん見事にやられたな、”先生”というのはあなたと私とは”一国平和主義”で同じ考えだよ、という意味だよ。(大笑)
     

26. トホホ……[22] g2eDeoN6gWOBYw 2025年8月08日 03:15:42 : 371izUWkBc : N09OTHNPSHEyeEE=[1] 報告
>>13
>トランプが怖いから「ご容赦頂きたい」なら、もうお辞めになってはいかがか。

辞めるのは既定路線だろうけど、
「きょうはこの辺でご容赦頂きたい」
とは、“オレが新党を立ち上げて下野するまで”という含意かも知れませんよ。

現状、関税、在日米軍等の大鉈を振りかざすトランプの前では、日米地位協定もパレスチナの国家承認も、独立国家としての対応が採れないということだろうね……米国の傀儡政権党ジミンとしては。
 


27. 新共産主義クラブ[-10160] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2025年8月08日 05:26:29 : QLCQZLXpew :TOR dUtGalRnaGVxT1E=[1] 報告
>>24 さん

 日本社会党は消滅したのではなく、党名を1996年1月に今の社会民主党に変更した。
 

28. 新共産主義クラブ[-10159] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2025年8月08日 05:39:12 : LLqdYGBefQ :TOR dGFHUGc1QkZ2alU=[13] 報告
<■78行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>

◆ 町村氏:ISAF参加できず、民主代表に反論−法改正必要と石破氏
(Bloomberg, 2007年10月9日 20:01 JST)
By 山村敬一

石破茂防衛相も、「政府が今まで取ってきた立場とは、今、ISAFに参加 すること、まして武力行使を伴うISAFに参加することは憲法上、認められ ないということだ」と言明。その上で、「仮にISAFに参加するなら、憲法上 の問題をクリアするとともに、集団的自衛権の行使が必要ならそのための憲法 解釈の変更、そのための法律が必要だ。自衛隊法の改正、武力攻撃事態法の改 正が必要だ。そういう一連のパッケージを示さないと議論の意味がない」と語 った。

民主党の小沢代表は9日発売の月刊誌「世界」に寄せた書簡で、海自がイ ンド洋で行っている給油活動に、反対の姿勢をあらためて強調した。その一方 で、ISAFに関して、「政権を取って外交・安保政策を決定する立場になれば、 ISAFへの参加を実現したい」と表明した。いずれも自民党の谷垣禎一政調 会長、中谷元安全保障調査会長(元防衛庁長官)の質問に対する答弁。このほ かの発言は次の通り。

石破氏:「インド洋でテロリスト、麻薬、資金、武器などが世界中に拡散し ないようにということで、現在、5カ国の15隻が活動している。油が切れて一 度港に戻ると、大変非効率になる。このようにして見張っている船に対して補 給するのが日本の活動だ。走りながら補給するのは大変な技術が必要だ。長い 場合は6時間行う。テロの警戒を怠らずに6時間補給するという高度な技術を 持った補給艦は世界中にそんなにあるわけではない」

石破氏:「気温は軽く40度を超え、体感温度は軽く50度を超える。甲板の 暑さは70度を超える。不快指数は100を超える。それだけの緊張を強いられな がら、高度な補給技術を駆使している。おそらく日本は世界最高レベルを持っ ている。その結果、この地域で各国の活動を支える極めて重要な基盤になって いる。これが日本の国益、世界に果たす責任の両方を満たすものだ」

石破氏:「アフガニスタンの陸上でOEF、国際治安支援部隊(ISAF)、 地方復興支援チーム(PRT)に多くの国が参加している。ISAFは37カ国 で、スイスや韓国が参加している。OEFはタリバン掃討、ISAFは治安維 持・確保、PRTは人道復興支援を行っている。それはすべて、陸上で多くの 犠牲者を出しながら多くの国が戦っている。米国の戦いではないという現実を きちんと見なければならない」

石破氏:「アヘンの9割はアフガニスタンで生産されて資金源となっている。 これは国連がきちんと出した数字だ。それが流出して資金が入ることは止めな ければならない。武器の出入、テロリストの出入もそうだ」

石破氏:「あのインド洋でわずか15隻の船が活動していて、補給活動が必 要だ。日本にとって、石油の99.6%は輸入だ。そのうちの9割はこの地域に頼 っており、日本に油を運ぶタンカーが1日に3、4隻通行している。この海域 が安全であるように哨(しょうかい)している米国、ドイツ、フランス、英国 の海軍の船に補給している。それは日本の国益を守ること以外ではない。そし て世界のために日本が果たすべき責任以外のなにものでもない」

石破氏:「石破茂防衛相「政府が今まで取ってきた立場とは、今、ISAF に参加すること、まして武力行使を伴うISAFに参加することは憲法上、認 められない。小沢代表の論文を読ませていただいたが、小沢代表は当時、自由 党に所属されていた。自由党はあのときに別の集団的自衛権を認めるという法 律を出した」

石破氏:「仮にISAFに参加するなら、憲法上の問題をクリアするととも に、集団的自衛権の行使が必要ならそのための憲法解釈の変更、そのための法 律が必要だ。自衛隊法の改正、武力攻撃事態法の改正が必要だ。そういう一連 のパッケージを示さないと議論の意味がない」

石破氏:「テロ特措法の目的以外には使わないということを各国と交換公文 を交わしている。補給する際は、バーレン調整をきちんとしている。『空になっ たのでレギュラー満タン』ということではなくて、いったいどのような作戦に 従事し、どれだけ量が必要なのかということを調整した上で補給を行っている」

石破氏:「そして目的外に使われたことがないのかという民間団体からのご 指摘があり、米国に問い合わせて、『それはない』と確認した。しかし、米国が 言っていることの裏付けが必要であり、向こうが言っていても不十分だ。理由 も付して可能な限り情報を開示したい」

石破氏:「2003年5月16日、わたしが防衛庁長官だったが、衆院安全保障 委員会で、答弁の中で、同年2月25日の海上自衛隊の補給艦から米国補給艦へ の給油量を20万ガロンだと申し上げたが、これは80万ガロンだったといこと で、役所から訂正している。あらためてわたしから訂正したい」

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2007-10-09/JPN2MW076GHU01
 

◆ 伊勢崎賢治
(Wikipedia)

2003年2月から2005年7月 - 日本主導で行われたアフガニスタンでの軍閥・武装勢力の武装解除を指揮[1]。

2009年 - 「アフガニスタンの和解と平和に関する円卓会議」11.23東京会議を主催[1]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E5%B4%8E%E8%B3%A2%E6%B2%BB
 


29. 天元[1251] k1aMsw 2025年8月08日 06:04:50 : ZVfystqlsM : ZUY2UVpNd2t4eHc=[1674] 報告
伊勢崎氏については、ロシアがウクライナ侵攻したときに、その行動は国際法の見地から自衛戦争と認められるかが問題と言明していたことが印象に残っている。

国際紛争の防止のために国際的に働いていたとの認識しかないのだが。

30. ノーサイド[5519] g22BW4NUg0ODaA 2025年8月08日 06:10:06 : SEK5jRzws2 : aC81b1RVWFNsUDY=[61] 報告

伊勢崎賢治氏は実際に国連平和維持活動に参加し、紛争地で仕事をしている。

その経験を生かして、自衛隊軍隊化の必要性を訴えるのかと思ったら、従来の一国平和主義の域を出ていない主張しかできていないのでがっがりしたね。(大笑)
   

31. アラハバキ[1296] g0GDiYNug2@DTA 2025年8月08日 06:50:40 : Gsiq8AV6Jk : blFIeXJrb1hCUkk=[151] 報告
カタールの米空軍基地と
日本国内の米軍基地(海兵隊込み)は性質の前提が違っている。

前提が違っているものを同質には扱えない。

>在日米軍基地が他国への攻撃に使われそうな時

ということではなくて、攻撃にも使うために海兵隊込みというわけ。

つまり、「海兵隊なんて要らないだろ」 → と言った小沢(民主党政権幹事長当時)の方が筋道としては正解。

海兵隊を受け入れておいて↓
「どうか他国への攻撃には使わないでくださいまし」なんて…言えた義理じゃないのさw


32. めんど草[2] gt@C8YLHkZA 2025年8月08日 07:06:47 : yOj8sjtElo : OWhZM2tNQlRSdS4=[1] 報告
 ↑
「がっがり」しながら「大笑」かい?
便所でカレーを食うが如き芸当だな。
 
33. ウ2[138] g0Uy 2025年8月08日 09:59:51 : 6fxRxBqWnk : ajc1cWNCSm1oM1E=[20] 報告
博徒は、大負けした客を少し勝たせて帰らせるそうだ。すると懲りもせず、またカモられにやって来るらしい。
希望は、未練や執着を引きずる「罠」にもなる。

今さら「れいわ新撰組」に何ができる。絶望せよ。次に進むには「絶望」が必要だからだ。

34. ノーサイド[5520] g22BW4NUg0ODaA 2025年8月08日 10:04:09 : SEK5jRzws2 : aC81b1RVWFNsUDY=[62] 報告

だったら

悲報、れいわの伊勢崎氏にはがっかり。
にしよう。(大笑)
 

35. ノーサイド[5521] g22BW4NUg0ODaA 2025年8月08日 10:22:20 : SEK5jRzws2 : aC81b1RVWFNsUDY=[63] 報告

れいわ新選組にはこれからキャスティングボートを握るチャンスが巡ってくる可能性がある。

期待してあげてもいいんじゃないの?。(大笑)
   

36. 楽老[6078] inmYVg 2025年8月08日 10:28:43 : BOk6mbQWFk : M0VzdzM0ajlEbjY=[532] 報告
『れいわ』の短い質問時間でよくやったと思う。
石破も《ご容赦願いたい》というのが、精一杯の誠実な答弁だった。

伊勢崎の加入が『れいわ』の質を格段に向上させたことは間違いないが、わたしは軍事オタクとしか評価していなかった石破を見直した。

>>13. 庵土愛落葉:トランプが怖いから「ご容赦頂きたい」なら、もうお辞めになってはいかがか。

ならば、石破が辞めてその後どうなった方が良いと❓

>>31. アラハバキ

少し筋論が歪んでいると思う。
空軍基地と海兵隊込みは日本にとって何の違いもない。
米軍の用兵プログラムに差があるだけで、日本政府に選択権があるわけではない。
日本政府に独立国としての矜持、気概があるかどうかの話。

小沢が米軍と交渉したわけでもなく、吠えたわけでもなく、ただ声の届かないところでキャンと鳴いただけの話だ。

   

37. ベニバナ通信[182] g3iDaoNvg2mSypBN 2025年8月08日 10:29:10 : x4tbrVDl8c : WlVxOWFrU3lXMFE=[169] 報告
田中龍氏>(伊勢崎)議員は「在日米軍基地が他国への攻撃に使われそうな時、日本がそれを拒否する権利をまず地位協定の中で担保すること・・・これらが日本の国防にとって必要だと思うが、総理の見解をお願いします」

 九ちゃんを何とかしよう、余りにも可哀そうだ。40年前に一瞬だった、核攻撃だった、数千度じゃよ、核フアルMなんざそんとき国軍は持っておらんだった。首都圏一都六県上空を支配し、空域化しよるんで可能だった。あの日、空に衛星、横田・嘉手納・三沢等スタンバイ、横須賀等太平洋艦艇等も出動で、全軍総動員で可能じゃった,123なんざ袋の鼠じゃった、飛んで火にいる夏の虫だった。保護領(protectorate)化状況なんで可能だった。
 伊勢崎さんには、ゼーンブとは言わない、地位協定、なんか一つでもええ、あるいは改善の方向・道筋でも、風穴を開ける端緒でもええ、一働きしてほしい。

38. ノーサイド[5522] g22BW4NUg0ODaA 2025年8月08日 10:59:54 : SEK5jRzws2 : aC81b1RVWFNsUDY=[64] 報告

かつて、小沢一郎は日本には米軍第七艦隊がいれば十分と言って批判を受けたが、しかし、これは現在のトランプの考えと一致し、将来を先取りしていたんだね。(大笑)
   
  
39. 秘密のアッコちゃん[1798] lOmWp4LMg0GDYoNSgr@C4YLx 2025年8月08日 14:49:57 : n4vXmS4Gso : WUN2WklXQ0Fya0k=[1236] 報告
<■830行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
国交省、日航機墜落事故でボーイングに隔壁修理ミスの背景を確認 米側の「新情報」判明で
2025/8/8 13:31
https://www.sankei.com/article/20250808-MFILGTX4YZK4RL3YOZAL2XBJXI/
1985年8月に発生した日航機墜落事故を巡り、中野洋昌国土交通相は2025年8月8日の閣議後会見で、原因となった後部圧力隔壁の修理ミスについて、米ボーイング社や米連邦航空局(FAA)に対し、背景を明らかにするよう確認を進めていることを明らかにした。
日本側にない情報を米側が把握していることが産経新聞の報道で判明したためで、長年の遺族の疑問の追究に国が動くことになった。
■事故調終了後は国交省が調査
中野氏は会見で
「航空局でボーイング社などの関係者に対し、事実関係の確認を行っている」
と述べた。
当時の旧運輸省航空事故調査委員会の調査とは別に、国交省が米側に事故原因を聞き取るのは初めて。
事故の原因調査は通常、事故調を前身とする国の運輸安全委員会の所管だが、調査が終了した事故については、航空安全を推進する立場で国交省が参考情報として調べる事例はあり、今回はこれに該当する。
墜落事故の原因を巡っては、圧力隔壁の修理に使うスプライス・プレート(接合板)と呼ばれる部品を本来1枚で使うところ、2枚にして使ったことで隔壁の強度が低下し、当日のフライトで破断、墜落に至ったことは分かっていた。
しかし、なぜ2枚にしたのかまでは判明していなかった。
■米国と日本、法制度の違いが障壁に
当時の事故調などの調査では、作業ミスをしたボーイングの担当者らに聴取できなかったためだ。
過失による航空事故では刑事責任を問わない米国と、日本との法制度の違いが障壁になったとされる。
1987年6月発表の事故調の報告書には、修理ミスの理由の記載はなく、当時の武田峻委員長は報告書を「70点」と自己評価していた。
しかしボーイングは昨年2024年9月、公式サイト内に航空安全関連のコーナーを設け、この中で日航機墜落事故に言及。
ミスの背景について
「構造上取り付けるのが難しかったため、2枚に切断した」
などと記載していた。
このコーナーは元々社員教育で使用されていたものだが、
「更なる航空安全の強化のため」
一般公開したという。
■「教訓風化させず、更なる安全を」
また、ボーイングは事故当時社内調査を行っており、結果は米連邦航空局(FAA)にも報告。
同様の記述はFAAのサイトでも公表されていた。
いずれも日本側の事故調査報告書にはない内容で、報道で判明した。
今後国交省ではボーイングやFAAに対し、これらの記述が何に基づいたものか、出典を含め、記述以上の背景を深堀りする考えだ。
中野氏は事故から40年が経過することを踏まえ、
「教訓の1つ1つを決して風化させることなく、更なる安全を築き上げるため、引き続き航空に携わる全ての関係者と一丸となって、安全確保に取り組んで参りたい」
と述べた。

日航機墜落事故
1985年8月12日夕、羽田発大阪行きの日航機123便(ボーイング747)は離陸12分後に、後部圧力隔壁が破断。客室の高圧空気が機体後部に噴出し、垂直尾翼や油圧系統を損傷、操縦不能になった。
機体は羽田への帰還を目指したが32分に渡り迷走し、群馬県上野村「御巣鷹の尾根」に墜落。
乗客乗員524人のうち520人が死亡した。
機体は7年前の1978年6月、後部を損傷する別の事故を起こし、ボーイングが修理。
ドーム状の圧力隔壁(アルミ合金製、直径4・56メートル、深さ1・39メートル)の壊れた下半分を新品に取り換えた。
この際、上下の繋ぎ目に当てるスプライス・プレートが、仕様通りの1枚でなく2枚に切断されたものが使われ、強度が本来の仕様より30%低下した。
このミスが見逃されたまま、機体はその後1万2000回以上フライトを重ね、隔壁は与圧による金属疲労が進行。
当日の破断に至ったと結論付けられている。

<独自>日航機墜落事故40年 米ボーイング、修理ミスの理由説明「設置困難で部品切断」
2025/8/6 22:00
https://www.sankei.com/article/20250806-N5T7PWWI3JNLNMARNOECQE4U3Q/
2025年8月12日で発生から40年になる日航機墜落事故を巡り、米ボーイング社は産経新聞の取材に応じ、事故原因とされる接合板(スプライス・プレート)を2枚使用した機体の修理ミスが起きた理由について
「設置することが構造上困難だったため」
と明らかにした。
当時の旧運輸省航空事故調査委員会の調査や、警察の捜査では担当者への聞き取りができず、2枚のプレートを使用した修理ミスが起きた理由は判明していなかった。
1985年8月に発生し、乗客乗員520人が犠牲になった単独機として世界最悪の航空機事故は、原因の更なる究明に向け一歩踏み出した。
墜落した機体はボーイング747型機。墜落事故の7年前1978年、別の事故で機体後部を損傷し、ボーイングが修理した。
機内の気圧を保つドーム状の部品
「後部圧力隔壁」
について、修理チームは下半分を新品に取り換え上半分と接合した。
このとき、接合部にあてるプレートが指示書では1枚だったのに対し、2枚に切断されたものが使用された。
隔壁はプレートを挟む形で鋲留めされたが、本来の仕様より強度が7割に落ち込み、最終的に墜落事故に繋がったと事故調の報告書で結論付けている。
だが、2枚のプレートを使用した理由は長く判明していなかった。
ボーイングは取材に
「プレートを所定の位置に設置するのが難しく、2つに切り分けて設置しやすくした」
と説明した。
ボーイングは昨年2024年9月、日航機墜落事故に関するページを公開し、この内容を示していた。
米連邦航空局(FAA)も、公式サイトで
「隣接する構造物との複合的な湾曲のため設置が困難だった」
と記載している。
当時、事故調の調査官として圧力隔壁を調べた斉藤孝一さん(80)は
「事故後の40年間で初めて出てきた情報で、大変驚いている」
「整備員たちが安全のために知るべき非常に重要な情報だ」
と述べた。
ボーイングは取材に際し、
「ご遺族の皆様に心よりの哀悼の意とお詫びを申し上げます」
と改めて謝罪した。
遺族らで作る「8・12連絡会」は
「修理ミスについて、1つ1つ事実が分かっていくことによって、その背景を明らかにしていくことができるはずなので、更に詳しく情報をオープンにしていってほしい」
とコメントした。

日航機墜落は自衛隊の陰謀!? デマはなぜ消えぬ
正論2025年7月号 ジャーナリスト 葛城奈海
乗客乗員520名という単独飛行機事故としては世界最多の死者を出した日本航空123便墜落事故から、2025年8月12日で40年となる。
当時を知らない世代も増える一方、僅か4名だった生存者の1人、当時12歳の川上慶子さんが自衛官に抱えられながらヘリに引き上げられていく映像をご記憶の方も少なくないだろう。
昭和60(1985)年8月12日午後6時12分、羽田空港を離陸した日航ジャンボ機123便は、大阪伊丹空港へ向かう途上、異常事態が発生、午後6時56分、群馬県上野村の
「御巣鷹山の尾根」
に墜落した。
事故原因について、運輸省の航空事故調査委員会(当時)は、昭和53年に起こした
「尻もち事故」
後の不適切な修理で機体後部の圧力壁が壊れ、垂直尾翼や操縦系統が破壊されたと推定。
メーカーのボーイング社は、修理ミスがあったことを認めている。
事故機の生存者捜索・救助、ご遺体の搬送には警察や消防、地元猟友会らと共に、自衛隊が力を尽くした。
にもかかわらず、あろうことかその自衛隊が日航機を墜落させ、その証拠隠滅のために現場を火炎放射器で焼いたという
「陰謀説」
がいつしか流布されるようになった。
事故当時、第1空挺団の小隊長としてヘリからのリベリング(懸垂降下)でいち早く現場に入り、事故対処に当たった元陸上幕僚長の岡部俊哉氏の話を聞いていた私は、凄惨な現場で黙々と任務に邁進した自衛官たちの尊厳が踏みにじられていることへの憤りと、予備自衛官としての他、様々な形で自身も関わって来た自衛隊が事実に反して貶められることを食い止めたいという思いにかられた。
「御巣鷹の尾根」
登山道に、陰謀説を真に受けたと思われる慰霊碑が遺族によって建立されたと知るに及び、同説を放置したら既成事実化しかねないとの危機感が募った。
■自衛隊OBらの反論
「自衛隊犯人説」
など余りに荒唐無稽で国民が信じるわけがないと当初は意に介していなかったOBたちも、危機感を抱き、反論を始めた。
産経新聞2025年4月1日付の「正論」欄で元空将の織田邦男氏が、事故当時、航空幕僚監部運用課員として事故発生から収束までの一部始終を、指揮中枢である空幕作戦室で目撃した立場から
「全くのデマだと断言できる」
とした。
元戦闘機パイロットである織田氏は、疑惑の発端となった自衛隊の
「現場到着の遅れ」
について、こう述べている。

【地上レーダーは低高度が見えないので墜落地点は特定できない。
最初に炎を発見した米軍C130輸送機、空自F4戦闘機からの位置情報は、TACAN(戦術航法装置)の情報である(GPSは未装備)。
TACANには、固有の誤差がある。
更に当該機と現場の距離が誤差となって加わる。
横田TACAN局から割り出せば位置情報に4km前後の誤差が生じることはやむを得ない。
航空では僅かな誤差だが、陸上行動では大きな障害となる。
特に山岳地帯では、4km違えば隣の尾根になってしまう。
山岳の道なき道の移動は4kmでも数時間かかる。
夜間で、暗視装置のない(当時)ヘリの山岳投入は危険なので中止した。
地上部隊の投入場所の決定が遅れ、結果的に現場到着が遅れた。
この遅れが
「何かがあるはず」
と臆測を呼び、連鎖して物語の創作に繫がったのだろう。】

私も狩猟その他で道なき道を進む困難さを度々味わってきた経験から、織田氏の特に山岳の道なき道の移動についての指摘は実体験として深く頷かざるを得ない。
2025年4月16日には、参議院議員会館1階講堂で
「JAL123便事故究明の会」
によるシンポジウムが開催された。
平日の16時からという時間帯にもかかわらず250名もの参加があり、壁沿いにずらりと補助席を並べてぎりぎり収容がかなうほどの盛況ぶりであった。
シンポジウムでは、まず基調講演として同会会長で元陸上幕僚長の岡部俊哉氏が、事故当時、第1空挺団の小隊長として現場で生存者捜索・救助、ヘリポート造成、遺体後送などの指揮を執った実体験を述べた。
岡部氏ら空挺団員は事故翌朝、現場にリベリング(ホバリングするヘリコプターから縄を垂らして降りる)で降着、生存者の捜索、救助に当たった。
生存者4名が消防団によって発見されたことを受け、ホイスト(縄を巻き上げること)によるヘリ収容を行った。
生存者は全員女性で、うち2人は母子であった。
収容はまず8歳の女児から毛布にくるんで行ったが、2番目に12歳の川上慶子さんを同様に包んでいた毛布をメディアの人間が剥いだという。
皮肉にも、その映像が世界を駆け巡ったが、一部メディアの倫理観の無さを表していると言えよう。
生存者のヘリ収容が完了すると、次に空挺団はヘリポートの造成に取り掛かった。
山の斜面に造成するため、作業は困難なものであった。
山側を切り崩した土を谷川に盛るという作業を夜を徹して行い、翌昭和60(1985)年8月14日にヘリポートが完成。
遺体の後送が開始された。
中にはシートベルトによって上下に分断されたご遺体をはじめ部分遺体が多数あったが、毛布でくるみ重ならないようにしてヘリの床に足の踏み場もないほど詰めて収容することを繰り返したという。
空挺団が撮影した5分ほどの映像も上映された。
まだ一部で煙の立ち上る現場にヘリからリぺリングで地上に降り立つ空挺団員たちの他、散乱する瓦礫、なぎ倒され、あるいは焼け焦げた木々や岩がちな急斜面、ボサ、消防団員などが映り込んでおり、現場の空気が鮮明に伝わってきた。
岡部氏はまた、任務終了から約1カ月、不眠、肉食不可、手にご遺体の感触が蘇る、窓の外にご遺体が並ぶ幻想を見るなど急性ストレス障害(ASD)に悩まされたことを告白している。
シンポジウム後段は、岡部氏を含めた関係者による以下の5つの陰謀説への反論であった。
@海上自衛隊護衛艦のミサイルが123便に衝突
A航空自衛隊のF4戦闘機が123便を追尾
B墜落現場の特定を遅延させた
C証拠隠滅のため火炎放射器で現場を焼却
D海自出身の機長の遺体・制服を自衛隊が隠滅
これに対し、登壇者がそれぞれ以下のように回答した。
@海上自衛隊護衛艦のミサイルが123便に衝突
「陰謀説」
では当時ミサイルの実験中だった護衛艦「まつゆき」が相模湾で短SAMシースパロー(艦対空ミサイル)の垂直発射試験を行っており、123便の垂直尾翼周辺に異変を生じさせたとするが、当時「まつゆき」はまだ自衛隊のものではなかった。
当時は、石川島播磨重工(現IHI)が所有し、船長もスタッフも同社員で「公試」(船舶の海上試運転)を行っていた。
元海上自衛隊海将補の林祐氏によると、海上自衛官も「艤装員」として乗り込んではいたが、自衛隊が主導できる状況ではなかった。
また、当日相模湾で行っていたのは運動能力試験であり、そもそも武器は未積載であった。
A航空自衛隊のF4戦闘機2機が123便を追尾
墜落直前の123便を空自F4戦闘機2機が追尾し、最終的にミサイルで撃墜したという
「陰謀説」
に対し、実際に事故当日F4戦闘機の後席に搭乗して現場上空を飛んだ渡辺修三氏は
「そもそも自衛隊の武器・装備品の管理は徹底している」
「ミサイルで撃墜はあり得ない」
また、当時の出動について
「ダイレクトスクランブル(事前情報なし)で上がった」
「西側に指向されたのでなぜだろうと思っていたら、123便がレーダーから消えた所へ行くと判明した」
「現場には当日薄い雲がかかっていたが、その中に橙色の場所があった」
「確認のために雲を突き抜けていくと、炎の帯が1.5km〜2kmに渡って続いていた」
と証言した。
B墜落現場の特定を遅延させた
前述の織田氏同様、渡辺氏もTACAN(戦術航法装置)の機械的誤差および人的誤差に触れた。
帯状に燃えていた中で、最も燃えている所に合わせようと努力し、百里、横田、入間の3カ所から位置を割り出すべく通報したが、結果的にずれていた。
夜間だったことが、定点の割り出しを一層困難にした。
また、第1空挺団に対し、
「事故当日の夕刻、災害派遣待機命令が出ており、ヘリもエンジンをかけて待機していたにもかかわらず、それが解除された」
に対し、岡部氏は、そもそもそんな命令は出ていなかった、当直の陸曹に対し、命令が出ていないことを確認して就寝した。
C証拠隠滅のため火炎放射器で現場を焼却
「ガソリンとタールの混ざった臭いが漂っていた」
「ご遺体が2度焼きしたように激しく炭化していた」
という証言を基に
「証拠隠滅のために自衛隊員が火炎放射器(自衛隊では「携帯放射器」と呼称)で現場を焼却した」
という説に対し、岡部氏は、
「携帯放射器はそもそも高圧洗浄機の噴射と同様に広い面積を対象とするのには不適であり、燃料のゲル化油を作るなど準備に長時間要する」
「そもそもタールは使わない」
と反論した。
また、
「昨年2024年の羽田空港での事故を思い起こせば分かる通り、航空燃料の火力は非常に強く飛行機でさえ焼き尽くしてしまう」
というファシリテーターの元日興職員、空花正人氏の言葉には、なるほどと思わされた。
更に、事故当時陸自第13普通科連隊(長野県松本市)の一員として最初に地上から現場入りした小川清史元西部方面総監は、
「道の無い山を地図判読し笹や木を手で掴みながら登って行った」
「そんな状況で、もしそこに携帯放射器があったらノズルが邪魔で(笹や木に引っかかって)とても進めなかったはず」
「武器庫内にある携帯放射器を取り出す手続きは非常に厳密」
「燃料は業務隊が持っているため指揮系統が違い、一層手続きが複雑になる」
とし、何重もの意味であり得ないことを語った。
D海自出身の機長の遺体・制服を自衛隊が隠滅
事故機の機長が海自出身だったことから、
「陰謀説」
では
「ミサイルを誤射した」
海自の訓練との関係が仄めかされている。
自衛官が現場で真っ先に機長を発見し、目印のために棒で突き刺し、ヘリ内で搬送中の遺体から制服を剝ぎ取ったとする説に対し、岡部氏は
「現場検証で警察によって番号が付けられ、自衛隊は勝手にできない」
「自分たちがヘリポートを運用していたから、後送したご遺体は全て見ている」
「マスコミもいる中で、あり得ない」
と反論した。
■「御巣鷹の尾根」の今
事故当時、捜索・救助等に当たった地元猟友会、消防団、警察、そして自衛隊などが道なき道を切り開きながら進んだ
「御巣鷹の尾根」
へは、現在ではすぐ近くまで車道が整備されている。
2025年4月末の冬季閉鎖解除を待って、2025年5月6日現場を訪ねた。
五月晴れの下、新緑から青葉へと変わりつつある若葉が輝く中、設置されていた
「熊よけの鐘」
を鳴らして入山。
スゲノ沢の水音を感じながら
「御巣鷹の尾根」
へと向かう。
参拝道を数十メートル進むごとに「水場」や小さな「山守地蔵」が目に入る。
斜面の急峻さを目の当たりにしながら、事故当時、道の無いこの場所に分け入った関係者らの苦労を想う。
しばらく進むといくつかのベンチが置かれた休憩スペースがあり、その先から斜面のあちこちにご遺族らが建てた墓標や石碑が点在する慰霊のエリアとなる。
それぞれを結ぶように小道や金属の階段が付けられているが、一筆書きで全てを回れるような道筋ではなく、いくつもの枝道に分かれており、全てを回るには相当な時間を要する。
その最も手前、つまり慰霊に訪れた人のほぼ全員が目にする位置に、件の慰霊碑はあった。
台座中央に置かれた石碑(写真1)には
「日航機墜落事故 真実の仮説」
として
「加害者 N総理・自衛隊幕僚長」
「事故原因(墜落) 自衛隊曳行標的機・衝突、N総理 撃墜殺害 指示、自衛隊 ミサイル撃墜・墜落」
などと記され(写真2)て、事故当日、搭乗前に撮影された高校生と中学生の兄妹の写真が並べられた下には
「*N総理・自衛隊が意図的に殺害した乗客・犠牲者」
との文言がある。
その左右には、事故機で共に旅していた2家族の犠牲者の名前が彫り込まれた石碑が並ぶ。
名前が彫られた石碑の裏を見ると建立は平成19年とあったが、中央の石碑がこの場所に確認されたのは昨年2024年だという。
よりによって、こんな
「最も目に付く位置」

「陰謀説」
が真実であるかのような石碑が、
「ご遺族によって」
建立されているという現実を目の当たりにし、私自身の衝撃が更に深まった。
先へと進み、いくつもの墓標や石碑の前を通りながら、尾根上に開けた
「昇魂之碑」
に到着。
壮絶な最期を迎えた520名の御霊の安からんことを祈った。
周囲一帯はとても美しく整備されており、水仙、馬酔木、標高の高さ故にまだ残っていた山桜、これからまさに咲かんとする石楠花など百花繚乱の様相を呈していたが、その中で白いヘルメット姿の若者5〜6名が手に箕などを持って活動していた。
聞けば、日航職員が休暇を使ってボランティアに来ているのだという。
「昇魂之碑」
の少し奥には、
「遭難者遺品埋没の場所」
や観音像などがあったが、特に印象的だった場所が3カ所ある。
まず、「祭壇」だ。
入口にたくさんの千羽鶴が下げられた木造の小屋のような建物内に置かれている。
祭壇や壁面には写真や千羽鶴が所狭しと並べられ、掲げられている。
犠牲者の1人、坂本九さんの
「上を向いて歩こう」
のレコードジャケットもあった。
線香を手向けお参りをさせて頂いた後に1つ1つ見ていくと、祭壇中央に目を引く額があった。
というのも、その額内に収められている布が赤いのだ。
そこに筆書きと思しき書体で
「故川上英治、川上和子同志へ」
「闘いのなかばで倒れた同志の遺志を受け継ぐことを誓って、霊にささぐ」
と日本共産党群馬県委員会委員長をはじめとする党員と思しき署名が寄せられていた(写真3)。
同志として名を連ねている故人は、救助された慶子さんのご両親だ。
「祭壇」
の中で、そこだけ異質な空気を醸し出していた。
2つ目は、
「沈黙の木」
と札が下げられていた場所だ。
当初、随分昔に大木が倒れた跡のように見え、だいぶ風化しているので何の事だろうと思いながらよく見ていくと、一部の断面や、しゃがんで覗いた下の方に炭化した部分が明確に残っていた。
40年の時を超え、事故による火災の残滓がそのまま存在している。
まさにここが
「現場」
であったことを実感した瞬間だった。
「沈黙の木」
を覗き込んでいると、
「御巣鷹の尾根管理人」
の黒沢完一氏が声を掛けて下さった。
同氏が指を指しながら説明してくれたところによると日航機は隣の尾根に接触(その部分の樹木が抉られたことからU字溝と呼ばれており、現在でもV字型に樹木の空際線が抉れている)、高天原山に上下が逆さになった状態で墜落した。
機体後部はスゲノ沢に滑落、そこから4名の生存者が救出されている。
3つ目は、更にその奥にあった
「X岩」
だ。
岩には実際に白く
「X」
と大書されている。
傍らに立つ石碑には
「日航機墜落事故対策の記録」
と題し、延べ5万5117人が135日間に渡って活動した群馬県警が
「第4現場」
と呼んでいたこのエリアで救援・捜査活動を行う際、基準とした場所であることなどが刻まれていた。
下山して次に17km離れた
「慰霊の園」
に向かった。
「御巣鷹の尾根」
に向かって合掌した姿の慰霊塔の奥には納骨堂があった。
最後まで身元確認が叶わなかった120以上のご遺骨が納められているという。
事故処理の支援を通じて事故の凄まじさ、ご遺族の悲しみを目の当たりにした上野村村民が、2度とこのような事故が起こらないように願い、永遠に霊を祀り慰めることが村民の責務だと考え、有志が土地を提供して建設されたという。
資料館で上映されていた事故当時の映像によって、事故現場の特定および生存者の捜索・救助に向かった地元猟友会が8名、消防団員が160名だったこと、身元不明遺体を役場の2階に仮安置したこと、事故の翌年1986年7月には慰霊のための登山道を整備し、1986年8月の1周忌には納骨が行われたことなどを知った。
いずれにも当時の黒澤丈夫村長の強いリーダーシップを感じた。
余談だが、黒澤村長は、元海軍の戦闘機乗りであった。
■自衛隊犯人説を既成事実化させるな
自衛隊犯人説が広がった背景に、元日航職員のノンフィクション作家、青山透子氏による著書の存在がある。
彼女の著書のうちの3冊(いずれも河出書房新社)が公益社団法人全国学校図書館協議会による
「選定図書」
に指定されていた。
「選定図書」
とは、図書館などに相応しいお勧めの本として複数の選定委員の推薦を受けた図書のことで、年間約7000点が選ばれている。
加えて、本年2025年1月に亡くなった経済アナリストの森永卓郎氏が著書やYouTube番組などで自衛隊の関与を指摘したことで、ここ1年ほどで同説が一気に広がった印象だ。
こうした本が図書館や書店に並べば、国を守る自衛隊という組織に対する印象が著しく貶められ、結果として、ただでさえ募集難に喘ぐ自衛隊へ追い打ちをかけることにもなりかねない。
何より看過できないのは、遺体や燃料などの臭気漂う凄惨な事故現場で、黙々と任務に邁進した自衛官たちの尊厳を踏みにじっていることだ。
陸上自衛隊OBでもある佐藤正久議員は2025年4月10日の参院外交防衛委員会で
「自衛隊員の名誉に関わる問題だ」
「多くの人命救助に当たった隊員に対する侮辱だ」
と問題視した。
これに対し、中谷元・防衛大臣は
「自衛隊が墜落に関与したことは断じてない」
「しっかり対応したい」
と語った。
周知の通り、中谷元・防衛大臣も陸自OBだ。
かつての同僚の名誉を守るためにも、また今まさに日々の任務や訓練に勤しむ現在の自衛隊員の士気を落とさないためにも、そして未来の自衛隊の誇りのためにも、この問題を軽視せず、防衛省を挙げて真摯に対応することを心から願う。
御巣鷹の尾根で、件の慰霊碑以外にも1つ気にかかる石碑があった。
登山口から歩き始めてほどなく
「すげの沢のささやき」
と標識の立つ場所があった。
事故当時、米国・国家運輸安全委員会(NTSB)の委員長だったジム・バーネット氏が講演会で述べた言葉が石碑に刻まれているのだが、その内容はここでは置く。
引っ掛かったのは、説明板の文章の中の以下の文言だ。
「日本の、運輸省・航空事故調査委員会の調査報告書は、原案がNTSBに送られ、同氏の承諾を得た後に初めて、発行された」
NTSBが報告書作成に
「協力」
したのではなく、その
「承認」
を得て発行されたという辺りに、何かしら情報操作や隠蔽があるのではないかと疑念が沸くのは私ばかりではないであろう。
これに象徴されるように事故後の情報公開の在り方に、
「陰謀説」
を生み出しかねない隙があったことは否定できない。
ことは防衛省だけに収まる話ではない。
政府の責任において、自衛隊を貶める様々な疑念を晴らすべく情報公開の在り方も見直すべきだ。
現状では、自衛隊は
「無実の罪」
着せられ名誉を毀損されている被害者と言えよう。
「自衛隊犯人説」
が増幅されれば、自衛隊の弱体化、ひいては日本国の国防力の低下に繋がる。
これによって利するのは誰か。
そもそもこの問題も、日本を弱体化するという大目的をもって行われている世論戦であるかもしれない。
その可能性も念頭に、甘く見ることなく対処する必要があろう。
具体的には、政府が著者を名誉棄損で訴え、証拠を出させるなどの法執行が必要なのではないか。
法廷という公の場で白黒はっきりつけさせる。
傍観するのではなく、
「国としての意思を示す」
と政府が腹を決めるべき事態であると私は思う。
「陰謀説」
を決して既成事実化させてはならない。

「選挙時のSNS規制」に走るメディアの危うさ
正論2025年7月号 政策シンクタンク 原英史
■「自衛隊関与説」と反論
政府は、言論市場の
「統制役」
になるべきではない。
一方で、言論市場に
「プレーヤー」
としては参加できる。
政府に対して不当な批判がなされた時は、反論できる。
むしろ積極的に反論すべきだ。
実際には政府は、反論に及び腰になりがちだ。
これは、反論すると野党やメディアから
「言論弾圧だ」
といった反発を受けることを過度に恐れるためだ。
このため、例えば原発処理水を巡る経過のように、不当な報道や情報発信の一方的な拡散が起きてしまう。
この関連で最近気になったのは、昭和60年の日航機墜落事故に関して、今年2025年4月に国会でなされた質疑だ。
日航機墜落に関しては以前から、自衛隊が関与したとの説があった。
最近もノンフィクション作家の青山透子氏らが著書で唱え、亡くなられたタレントで経済アナリストの森永卓郎氏が日本経済低迷の要因と指摘した。
青山氏の著書につき、佐藤正久参議院議員が2025年4月10日の参議院外交防衛委員会で取り上げ、
「多くの人命救助に当たった隊員に対する侮辱だ」
と問題視した。
これに対し青山氏は翌日、ウェブサイトで抗議文を公開し、
「権限濫用による表現の自由、言論への弾圧」
だと批判した。
まず、私は
「自衛隊関与説」
には余り興味はない。
一方で、通説に抗して異説を唱えることは、社会にとって貴重だと考えている。
かつて地動説が異説だったことを思い出すまでもなく、真実が封印されている可能性があるのだから、異説は大事にしないといけない。
その前提で、国会質疑を見て、青山氏の著書にも目を通した。
佐藤議員の質疑は真っ当な内容だ。
「自衛隊関与説」
について、
「政府が間違いと認識しているなら、しっかり反論せよ」
という指摘だ。
防衛省が適切に反論し、また、全国学校図書館協議会の選定図書への指定について文科省から問題指摘すべきと求めている。
一方で、本を発禁処分にせよといった内容ではない。
これに対し、青山氏が
「言論弾圧」
だと批判しているのはおかしい。
政府への批判に対する反論、あるいは国会議員が政府に
「反論せよ」
と求めることは、
「言論弾圧」
ではない。
言論市場において、プレーヤーに
「反論を受けない権利」
はなく、政府を批判した時でも同じだ。
どちらが説得的かは、
「言論の自由市場」
において判断されたらよいことだ。

日航機事故 「御巣鷹の尾根」への登山道に「自衛隊撃墜説」を伝える慰霊碑は本当にあった
記者の「暴論」 矢野将史
2025/5/4 14:00
https://www.sankei.com/article/20250504-U5K7OD4BNNP2DE7DTSUDDQUIVY/
乗員・乗客520人が亡くなった日航ジャンボ機墜落事故から、今年2025年8月で40年を迎える。
国会審議で先日、自衛隊が加害者であるかのような言説が流布されていると知り、驚いた。
墜落現場となった群馬県上野村の
「御巣鷹の尾根」
への登山道には、自衛隊撃墜説を
「仮説」
として伝える慰霊碑もあるという。
登山道が冬の閉鎖期間を終えたGW前半、慰霊登山をしてきた。
その慰霊碑については、自民党の佐藤正久参院議員が2025年4月10日の参院外交防衛委員会で、日航機墜落事故について
「加害者はN総理と自衛隊幕僚長と書かれている」
「(御巣鷹山を)登る人はみんな見ている」
「(政府や自衛隊が)慰霊碑を作った人にアプローチして『事実誤認だ』と言わないと」
「国民の信頼がないと自衛隊は動けない」
などと訴えた。
■「登る人はみんな見ている」
これに対し、中谷元防衛相は
「実際に碑があり、もし記載があるとすれば、全く事実無根だ」
「大変遺憾に思う」
「私や自衛官が正確な情報を発信していく」
「このような情報は偽情報である」
と答弁した。
本当にそのような碑があるのか。
記者は慰霊登山のため、上野村の中心部から車で林道のような山道を30分ほど進み、午前中に登山道入り口に辿り着いた。
そこから約20分登った山小屋近くに、
「日航機墜落事故 真実の仮説」
と記された慰霊碑はあった。
一部に、次のように書かれていた。

慰霊碑の「仮説」と記された部分
「※加害者 N総理・自衛隊幕僚長」

「※事故原因(墜落) 自衛隊 曳航標的機・衝突 N総理 撃墜殺害 指示 自衛隊:横田基地・着陸禁止 自衛隊 ミサイル撃墜・墜落」
「仮説」
とはあるが、ギョッとする内容だ。
慰霊碑は、事故の犠牲者5人の名前と哀傷歌が刻まれた2つの碑に挟まれていた。
亡くなったのは10代が4人、30代が1人と記されている。
上野村役場総務課は
「その碑があるのは知っているが、役場では、個々の墓標や碑について、誰が、いつ建てたかについては把握していない」
「ご遺族の方が設置したのではないか」
「昨年にはあった」
と語る。
■中谷防衛相「事実無根」
単独機として世界最大の航空機事故の調査は、旧運輸省の事故調査委員会が行った。
中野洋昌国交相は、佐藤氏の国会質問があった翌日(2025年4月11日)の記者会見で、事故調査委員会が昭和62年6月に公表した航空事故調査報告書を引用して、事故原因は米ボーイング社による
「後部圧力隔壁」
の不適切な修理に起因するとし、
「様々な角度から調査解析を行い、専門家による審議の上、ほぼ間違いないという結論に至ったため、強い推定を示す『推定される』という表現を使用している」
と説明した。
記者は前述の慰霊碑を確認した後、
「御巣鷹の尾根」
を目指した。
急な登山道を息を切らし、熊除けの鐘を鳴らしながら、30分ほど登ると、墜落現場に立つ
「昇魂之碑」
があり、遺族が設置した
「空の安全を祈って」
という鐘、犠牲者520人の名前が記された
「慰霊碑」
などがあった。
静かに手を合わせた。
そこに至る登山道脇の斜面やスゲノ沢には、木や石でできた墓碑がいくつも立ち並んでいた。
遺体が発見された場所付近だという。
墓碑には犠牲者の名前が記され、遺族らによる花や千羽鶴、人形、風車、個人的な手紙などが供えられていた。
■犠牲者や遺族の無念
遺族有志のメッセージにはこうあった。
「あなたやってきましたよ きこえますか 見えますか あなたと話したい あなた言いたいことは…」
「さよならも言えずに旅だったあなたたち やすらかに永遠の祈りをささげます」
この御巣鷹の尾根で520人の人生が突然断ち切られ、遺族らの人生も大きく変わったことが実感として伝わってきた。
事故から40年経っても、その無念さ、理不尽さ、事故への疑問を抱え続けている遺族は多いことだろう。
同時に、事故直後、標高1500メートル以上の尾根と谷が連なる墜落現場に向けて、道なき道を進んで必死の捜索・救出活動を続けた消防団員や警察官、自衛官の苦難も理解できた気がした。
恥ずかしながら、記者は整備された登山道を登るだけでも膝がガクガクになった。
航空事故調査委員会は現在、運輸安全委員会という組織に再編された。
同委員会は平成23年7月、
「日本航空123便の御巣鷹山墜落事故に係る航空事故調査報告書についての解説」
を発表している。
遺族などから様々な疑問が寄せられる中、
「できるだけ分かりやすく説明するため」
に作成したという。
この解説には後半で、
「ミサイル又は自衛隊の標的機が衝突したという説もありますが、根拠になった尾翼の残骸付近の赤い物体は、主翼の一部であることが確認されており、機体残骸に火薬や爆発物等の成分は検出されず、ミサイルを疑う根拠は何もありません」
とも記されている。
■事実に基づかない言説は修正を
犠牲者と遺族の無念に心を寄せながら、事故への疑問には真摯に向き合い、事実に基づかない言説は修正していく努力が必要だと感じた。

日航機墜落事故に「自衛隊関与」という陰謀説拡大の記事が読まれています、政府の対応は
2025/5/1 11:11
https://www.sankei.com/article/20250501-3B3JOK7GFZGVBJ333KKOVLED7E/
昭和60年8月12日に起きた日本航空機墜落事故を巡り、自衛隊の関与を唱える陰謀説が書籍やインターネットで流布されていることを紹介した記事が産経ニュースで読まれています。
政府は強く否定し、正確な情報発信を行う方針を明らかにしている。
陰謀説を唱える書籍の中にはベストセラーになったものも。
今年2025年4月16日には事故現場で生存者捜索に当たった自衛隊OBらがシンポジウムに参加し、書籍などで指摘される陰謀説のうち5つの点に反論した。
この問題は2025年4月10日の参院外交防衛委員会でも取り上げられた。
自衛隊OBの佐藤正久参院議員(自民党)が、自衛隊の関与を唱える書籍が全国学校図書館協議会による選定図書に指定されているとして、是正を訴えた。
佐藤氏の指摘に対し、中谷元防衛相は
「自衛隊が墜落に関与したことは断じてない」
と陰謀説を強く否定し、対応を約束した。
中野洋昌国土交通相は2025年4月11日の閣議後記者会見で、旧運輸省の事故調査委員会の航空事故調査報告書を引用する形で、事故原因は機内の気圧を保つ役割がある
「後部圧力隔壁」
の不適切な修理に起因するものだと説明し、
「正確な情報を発信していきたい」
と述べた。
民間でも陰謀説は問題視されている。
防人と歩む会の葛城奈海会長は、
「これを放置しては、慰安婦問題における吉田清治証言同様、嘘が真になりかねない」
と警鐘を鳴らした。
事故当時、航空幕僚監部の運用課員として、発生から収束まで一部始終を指揮中枢である空爆作戦室で目撃していたという元空将の織田邦男氏(麗澤大学特別教授)は、
「全くのデマだ」
と断言。
陰謀説を
「情報戦」
とみなし、その対応は
「国民一人一人が高い情報リテラシーを持つことが何より重要である」
と訴えた。
2025年4月29日、墜落事故の現場となった
「御巣鷹の尾根」
に向かう登山道が冬の閉鎖期間を終え、開通。
遺族や関係者は慰霊のため尾根を訪れ、墓標の前で静かに手を合わせた。

日航機墜落の陰謀説唱える書籍は「図書館協議会選定図書」 自民の佐藤正久氏が是正訴え
2025/5/1 9:55
https://www.sankei.com/article/20250501-H5D7UDNLZVNKZAERNHNE2ZS3WA/
昭和60年の日本航空機墜落事故に自衛隊が関与したという
「陰謀説」
を巡っては国会でも取り上げられた。
2025年4月10日の参院外交防衛委員会で、自衛隊OBの佐藤正久氏(自民党)は自衛隊の関与を指摘する書籍が全国学校図書館協議会による選定図書に指定されているとして、
「何も知らない子供たちが推薦図書として図書館で触れることで国土交通省や防衛省が否定する事実を本当のことのように受けてしまう」
と述べ、是正を訴えた。
選定図書に選ばれているのは作家、青山透子氏の著書3冊(いずれも河出書房新社)。
選定図書は小中学校などの図書館が蔵書構成する上で参考になり、同団体は
「正しい知識や研究成果」
「科学的に正確」
などの選定基準を設けている。
野中厚文部科学副大臣は、佐藤氏の訴えに対し
「図書自体が児童生徒の健全な教養の育成に資する必要がある」
「懸念について防衛省の動向も踏まえ、団体に伝えていく」
と答弁した。
自衛隊の関与を指摘する書籍は、経済アナリストの森永卓郎氏(今年2025年1月死去)らも出版している。

産経新聞は青山氏に対し、中谷元・防衛相が自衛隊の関与は
「断じてない」
と発言したことへの見解を書面で求めた。
これに対し青山氏は河出書房新社を通じて後日取材に応じる意向を示した。

日航機墜落に5つの陰謀説 「自衛隊と隊員への冒瀆だ」当時捜索のOBが反論
2025/5/1 8:36
https://www.sankei.com/article/20250501-EWVJEC535BOPPNUXV2G4MZCO2M/
昭和60年の日本航空機墜落事故に自衛隊が関与したという
「陰謀説」
が流布されていることに、当時事故現場で生存者捜索にあたった自衛隊OBらは
「自衛隊と隊員への冒瀆だ」
と憤っている。
2025年4月16日には参院議員会館で開かれた
「JAL123便事故究明の会」
によるシンポジウムで、書籍などで指摘される陰謀説のうち5つの点に反論した。
同会は昨年2024年8月に設立。
会長を務める岡部俊哉元陸上幕僚長は事故当時、陸上自衛隊第1空挺団の小隊長として生存者の救助、ヘリポートの造成などの指揮を執った。
陰謀説@「海上自衛隊護衛艦の訓練中のミサイルが123便に衝突」
自衛隊の関与を指摘する書籍は墜落原因について、当時巡航ミサイルの実験中だった護衛艦「まつゆき」が相模湾(神奈川県沖)で123便の垂直尾翼周辺に異変を生じさせたとする。
だが、まつゆきの就役は事故翌年の昭和61年3月。当時は石川島播磨重工業(現IHI)が所有する船舶だった。
元海上自衛隊海将補の林祐氏は
「(海自の)乗組員も『艤装員』として乗り込んでいたが、石川島播磨の船長が指揮を執り、スタッフが運航していた」
と述べ、自衛隊が主導できる状況ではなかったと説明した。
123便は事故発生当時高度7・3キロに達した。
林氏は当時の対空ミサイルなどが
「そう飛翔するものでない」
と述べ、まつゆきに搭載された発射ランチャーについて
「発射することはできない」
「コントロールシステムが異なる」
と指摘した。
陰謀説A「航空自衛隊のF4戦闘機2機が123便を追尾」
墜落直前の123便を空自F4戦闘機2機が追尾していたとの目撃証言を基に、最終的にF4がミサイルで墜落させた─とするものだ。
追尾などの動きは公式記録にない。
また、F4パイロットとして当時現場に出動した渡辺修三氏はミサイルなど装備品管理は徹底されているとし、
「帰投してミサイル1本なかったら一大事だ」
と述べた。
陰謀説B「墜落現場の特定を遅らせた」
渡辺氏は、地上で上空の戦闘機パイロットと連携する要撃管制官からの誘導で日航機がレーダーから消えた午後6時56分過ぎに墜落現場とみられる場所にF4で向かい、1・5〜2キロに渡る帯状の炎を確認したと証言する。
ただ、正確な墜落地点は把握できなかった。
渡辺氏は操縦士に対し、最も炎が強い所を中心に旋回してもらったが正確な位置をつかむのは難しかったという。
陰謀説C「証拠隠滅のため火炎放射器で現場を焼却」
墜落現場では消防団員らが
「ガソリンとタールの混ざったような臭い」
と感じたという証言がある。
これを基に
「証拠隠滅」
のために自衛隊員が火炎放射器(携帯放射器)で遺体やミサイルの痕跡を焼却したと流布されている。
当時陸自第13普通科連隊(長野県松本市)に所属し救出作戦に参加した小川清史元西部方面総監は
「火炎放射器を取り出す手続きは幾重で容易ではない」
「注入する燃料を保管するのは業務隊で、指揮系統が異なり、より一層手続きに時間と書類が必要となる」
と反論する。
また、携帯放射器の燃料であるゲル化剤を大量のドラム缶で入手して、一晩で搬入、焼却、撤収するのは不可能だと指摘する。
そもそも燃料にタールは使われないという。
陰謀説D「海自出身の機長の遺体・制服を自衛隊が隠蔽」
書籍では、事故を巡って123便の機長が海自出身であることから、
「ミサイルを誤射した」
とされる海自の訓練との関係が示唆されている。
自衛隊員が事故現場で機長の遺体を真っ先に発見、目印のため棒で突き刺し、ヘリコプターの移動中、不都合なものを取り除くため制服などを外した─というものだ。
これに対し、岡部氏は
「現地は多くの数の人が作業していた」
「機長の制服を身に着けた遺体が発見されれば(現地にいた)マスコミの写真に写っている」
「空想で言われた話としかいいようがない」
と語った。

日航機墜落事故40年、拡散される陰謀説 「自衛隊の関与は断じてない」政府が強く否定
2025/5/1 7:00
https://www.sankei.com/article/20250501-IBAEULDM6ZNXPFOXSJL26PTXKE/
「自衛隊がミサイルを誤射した」
「撃墜の証拠隠滅を図るため乗客らの遺体を焼却した」−。
昭和60年8月の発生から今年で40年となる日本航空機墜落事故を巡り、自衛隊の関与を指摘する
「陰謀説」
が書籍やインターネット上などで流布されている。
ベストセラーになる書籍もある中、政府は自衛隊の関与を強く否定するなど対応を進めている。
「陰謀説」
を唱える主な著者は、複数の目撃証言を繋ぎ合わせて描写。
例えば、自衛隊は墜落現場に先駆けて到達し証拠隠滅を優先したため生存者を見殺しにしたと主張している。
昨年には事故現場への登山道に犠牲者の名前と
「自衛隊が意図的に殺害した乗客・犠牲者」
などと記された
「慰霊碑」
の設置が確認された。
123便の墜落原因に関して運輸省の航空事故調査委員会(当時)は、過去の不適切な修理で機体後部の圧力隔壁が壊れ、垂直尾翼や操縦系統が破壊されたと
「推定される」
とした。
メーカーのボーイング社は修理ミスがあったと認めた。
中谷元・防衛相は2025年4月10日の参院外交防衛委員会で
「自衛隊の関与は断じてない」
と明言し、対応する考えを示した。
中野洋昌国土交通相は2025年4月11日の記者会見で
「様々な角度から調査解析を行い、(事故原因が圧力隔壁であることは)ほぼ間違いないという結論に至ったため、強い推定を示す『推定される』という表現を使用している」
と説明した。
事故は昭和60年8月12日夕に発生した。
羽田発大阪行き日航123便ジャンボ機が群馬県上野村の
「御巣鷹の尾根」
に墜落。
乗員・乗客524人のうち女性4人を除く520人が死亡した。

日航機墜落40年を前に慰霊 御巣鷹への登山道開通
2025/4/29 23:07
https://www.sankei.com/article/20250429-AZVN2ULQANICPPDG5E5BH23IR4/
1985年に520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故の現場、群馬県上野村の
「御巣鷹の尾根」
に向かう登山道が2025年4月29日、冬の閉鎖期間を終え、開通した。
今年2025年8月で事故から40年となるのを前に、遺族や関係者が慰霊のため尾根を訪れ、墓標の前で静かに手を合わせた。
遺族らで作る
「8・12連絡会」
事務局長の美谷島邦子さん(78)は次男、健君=当時(9)=を亡くした。
墓標にこいのぼりや花を供え
「亡くなった人のその後を私たちは生きてきた」
「もうすぐ40年となるが、安全や命を守ることを目指して活動したい」
と力を込めた。
墜落地点の尾根に立つ
「昇魂之碑」
は事故翌年の1986年に建てられた。
尾根の管理人、黒沢完一さん(82)によると、昇魂之碑が傾いているのが確認され、補強工事が今月2025年4月17〜25日の日程で行われた。
黒沢さんは
「開山の前に工事が完了して良かった」
と話した。
事故は1985年8月12日、羽田発大阪行き日航123便ボーイング747が墜落し、乗客乗員524人のうち520人が死亡した。

日航機墜落事故をめぐる陰謀論に危機感
直球&曲球 葛城奈海
2025/4/17 13:00
https://www.sankei.com/article/20250417-QVEEP7E63ROW7BYUYFLZ6MWMSQ/
乗員乗客520人死亡という単独飛行機事故としては世界最多の死者を出した日本航空123便墜落事故から、2025年8月12日で40年になる。
群馬県上野村の
「御巣鷹の尾根」
に墜落した事故機の生存者捜索・救助、遺体の搬送には警察や消防、地元猟友会らと共に、自衛隊が力を尽くした。
僅か4人だった生存者の1人、当時12歳の少女が自衛官に抱えられながらヘリに引き上げられていく映像をご記憶の方も多いだろう。
ところが、驚いたことに、2025年4月1日付の本紙『正論』欄で元空将の織田邦男氏が言及し、2025年4月10日の参院外交防衛委員会で佐藤正久議員が問題視した通り、あたかも自衛隊が墜落事故の加害者であるかのような言説が流布されているのだ。
佐藤議員によれば、陰謀論の元ネタとなった書籍が、
「全国学校図書館協議会選定図書」
に選ばれていたばかりか、事故現場の登山道に
「自衛隊が意図的に殺害した乗客・犠牲者」
と書かれた慰霊碑が建立されているとのことで、私も大いに危機感を抱いた。
これを放置しては、慰安婦問題における吉田清治証言同様、噓が真(まこと)になりかねない。
ましてやその本が学校の図書館に並ぶとなれば、募集難に喘ぐ自衛隊へ追い打ちをかけることにもなろう。
何より看過できないのは、遺体や燃料などの臭気漂う凄惨な事故現場で黙々と任務に邁進した自衛官たちの尊厳を踏みにじっていることだ。
陸上自衛隊第1空挺団の小隊長として現場で生存者捜索・救助、ヘリポート造成、遺体後送などの指揮を執った岡部俊哉元陸上幕僚長は、自衛隊が証拠隠滅のために火炎放射器で現場を焼却したかのような
「陰謀説」
に物理的にも時間的にも
「あり得ない」
と断言する。
同氏は、任務終了後、約1カ月、急性ストレス障害(ASD)に悩まされたことを告白している。
地獄絵図のような真夏の山中で、身を粉にして任務に邁進した自衛官たちへの冒瀆は、断じて許されるべきではない。
虚実入り交じった情報があふれる現代にあって容易なことではないが、真実を見極められる高い情報リテラシーを身に付けたいものである。

葛城奈海
かつらぎ・なみ
防人と歩む会会長、皇統を守る会会長、ジャーナリスト、俳優。
昭和45年、東京都出身。
東京大農学部卒。
自然環境問題・安全保障問題に取り組む。
予備役ブルーリボンの会幹事長。
近著に『戦うことは「悪」ですか』(扶桑社新書)。

御巣鷹の日航機墜落事故 「自衛隊が撃墜説」に国交相「正確な情報発信する」
2025/4/11 12:53
https://www.sankei.com/article/20250411-7Z4Z3ZGMEZPRRC53VQIG3TPBK4/
1985年に発生した日本航空機の御巣鷹墜落事故について、原因を
「自衛隊による撃墜」
などとする言説が書籍やインターネットで流布している問題に対し、中野洋昌国土交通相は2025年4月11日の閣議後記者会見で、
「しっかりと正確な情報を発信してきたい」
と述べた。
問題を巡っては2025年4月10日の参院外交防衛委員会で、自民党の佐藤正久参院議員が指摘。
中谷元防衛相が
「自衛隊が墜落に関与したことは断じてない」
と否定し、
「しっかり対応したい」
と回答している。
2025年4月11日の会見で中野氏は、旧運輸省の事故調査委員会の航空事故調査報告書を引用する形で、事故原因に言及。
機内の気圧を保つ役割がある
「後部圧力隔壁」
の不適切な修理に起因するものだとし
「様々な角度から調査解析を行い、専門家による審議の上、ほぼ間違いないという結論に至ったため、強い推定を示す『推定される』という表現を使用している」
と説明した。
その上で
「国会や会見を通じ、政府として責任ある立場にあるものが正確な発信をしていくことは重要だ」
と述べた。
事故は1985年8月12日夕に発生。
羽田発大阪行きの日航機123便が離陸後に機体トラブルに見舞われ、群馬県上野村の
「御巣鷹の尾根」
に墜落。
乗客乗員524人のうち520人が死亡し、単独機としては世界最悪の被害となった。
報告書によると、当該機は78年に別の事故により、後部圧力隔壁が損傷し、米ボーイング社が修理した。
しかしその過程で不適切な措置が取られ、求められる仕様よりも強度が低下していた。
1985年8月12日午後6時24分、当該機は離陸から約12分後、疲労が重なっていた後部圧力隔壁が破損し、機内の空気が機体後部に噴出。
垂直尾翼や翼を動かす油圧系統が破壊され、操縦不能に陥った。
パイロットらは左右のエンジンの出力差を駆使するなどして機体の制御、立て直しを図ったが機体は迷走。
トラブルから約30分後の同6時56分、墜落した。
事故調査委は1987年6月、後部圧力隔壁の修理ミスを原因と推定する報告書を提出した。
ただ内容が専門的で難解との批判もあり、後の国交省の運輸安全委員会は、事故犠牲者の遺族と連携をとりながら2011年7月、報告書の
「解説書」
を作成。
報告書とともにホームページで公開し、
「自衛隊の関与説」
についても否定している。

御巣鷹事故「自衛隊が撃墜」、偽情報を自民佐藤正久氏が問題視 中谷元防衛相「対応する」
2025/4/10 16:09
https://www.sankei.com/article/20250410-YVB6ML6KJVAG7K6M6GPSYM47DM/
自民党の佐藤正久参院議員は2025年4月10日の参院外交防衛委員会で、日本航空機の御巣鷹山墜落事故を巡り
「自衛隊が撃墜した」
との言説が書籍などで流布されているとして
「自衛隊員の名誉に関わる問題だ」
「多くの人命救助に当たった隊員に対する侮辱だ」
と問題視した。
中谷元防衛相は
「自衛隊が墜落に関与したことは断じてない」
「しっかり対応したい」
と語った。
■「火炎放射器で証拠隠滅」
事故は昭和60年8月12日夜に発生。
群馬県・御巣鷹山に日航123便が墜落し520人が死亡した。事故原因について航空事故調査委員会は昭和62年6月、報告書を公表し、後部圧力隔壁の不適切な修理に起因するとしている。
佐藤氏によれば、問題の書籍は駿河湾で対空ミサイル訓練を行っていた護衛艦が日航123便を誤射し、撃墜の痕跡を隠すため、墜落地点の特定を遅らせた上、墜落現場で自衛隊が火炎放射器で証拠を隠滅したと指摘しているという。
佐藤氏は書籍について
「ベストセラーになり、ユーチューブで拡散されている」
と述べ、
「墜落の後、徹夜で尾根を踏破して危険を顧みず現場で多くの人命救助に当たった隊員に対する侮辱である」
と対応を訴えた。
■推薦図書に…場内ざわめく
この書籍が全国学校図書館協議会の推薦図書に選ばれていると指摘されると、委員会室がどよめく場面もあった。
佐藤氏は文部科学省にも対応を求め、野中厚文科副大臣は
「懸念を当該団体にしっかり伝えていく」
と応じた。
更に、御巣鷹山の登山道に建立された慰霊碑には
「自衛隊が意図的に殺害した乗客・犠牲者」
と記されているという。
佐藤氏は碑の写真を示して
「放置したままでいいのか」
「慰霊碑を作った人にアプローチして事実誤認だと言わないと(いけない)」
と訴え、中谷氏も
「しっかりと対応していきたい」
と語った。

<正論>「御巣鷹」に見る情報戦への脆弱さ 
麗澤大学特別教授 元空将・織田邦男
2025/4/1 8:00
https://www.sankei.com/article/20250401-766VLI7YBZOPRPRZLLAXQK5VBU/
■現代ハイブリッド戦争
ウクライナ戦争の停戦交渉が行われている。
この戦争の特徴として、開戦前から今なお続く熾烈な情報戦がある。
2014年3月、ロシアはクリミア半島を
「ハイブリッド戦争」
によって無血併合した。
ハイブリッド戦争とは
「高度に統合された設計の下で用いられる公然、非公然の軍事・非軍事・民間の手段を使った戦争」
である。
情報戦はハイブリッド戦争の主要手段であり、インターネットが発達した現代では国家をも動かす力がある。
2016年1月、ドイツで
「アラブ系難民が13歳少女をレイプした」
というニュースがロシア系メディアで報道され、SNSで拡散していった。
偽情報であることが判明するが、難民排斥運動は過熱し極右政党が大躍進する結果を生んだ。
情報戦に加え威嚇・恫喝の軍事行動を組み合わせることで、相手の思考・感情・記憶に直接働きかける
「認知戦」
も現代戦の1つである。
台湾併合を目指す中国は、台湾周辺で海上封鎖やミサイル発射訓練などを繰り返し、台湾住民に対して敗北感を植え付け、抵抗断念を図る。
2022年に岸田文雄政権で策定された国家安全保障戦略では
「情報戦への体制の強化」
を掲げ、偽情報を収集分析し、正しい情報を発信するとしているが緒に就いたばかりだ。
次の事例からも分かるように日本人は情報戦に対しては脆弱と言わざるを得ない。
■日航機墜落事故を巡る噓
40年前の1985年8月12日、日航123便が御巣鷹山に墜落した。
後にこの事故に関し
「自衛隊が撃墜したかのような本が出ている」
という噂を聞き、読んでみた。
要約するとこうだ。
123便は自衛隊のミサイル誤射によって正常な飛行が困難になり、誤射の証拠隠滅を図るため、空自戦闘機が出動して撃墜し、更にその証拠も消すため、墜落現場で陸上自衛隊が火炎放射器で証拠を焼き払ったというものである。
荒唐無稽と笑ってはいられない。
ノンフィクションとして書かれベストセラーになっているという。
またこれを真実と信じている人が多くいるというから驚いた。
筆者は事故当時、航空幕僚監部の運用課員で、事故発生から収束まで一部始終を指揮中枢である空幕作戦室で目撃していたので、全くのデマだと断言できる。
死臭漂う地獄絵図のような現場で懸命に生存者の捜索に携わった多くの自衛官を知っている。
彼らの多くがPTSDに苛まれた。
このようなデマは、黙々と災害派遣にあたった自衛官に対する冒瀆である。
この怒りはひとまずおく。
これは情報戦に対する日本人の脆弱性を示す。
「誰があの520人を殺したのか」
と感情に訴え、結論ありきで読者を引き込む。
そして5種の断片、つまり
@事実
A誤解
B推測、臆測
C曖昧な伝聞情報、目撃情報
D捏造
を都合よく組み合わせ、
「自衛隊による撃墜、証拠隠滅」
へと誘導する。
噓を並べても、所々に事実が入っていれば容易に全体を信じ込ませることができる。
これが情報戦の肝である。
著者の意図はともかく、結果的にロシアの情報戦の相似形となっている。
常識的に考えれば、
「自衛隊による撃墜、証拠隠滅」
などあり得ない。
自衛隊の行動には、自衛官を含む多くの関係者が関わる。
こんな犯罪行為があれば隠し通せるわけがない。
だが、自衛隊を知らない人は、創作されたナラティブ(物語)を容易に信じてしまう。
情報戦の恐ろしさである。
■情報戦に敗北しないため
筆者は元戦闘機操縦者でもあり、文中の誤りを全て指摘できる。
ここでは紙幅の関係上、疑惑の発端となった
「現場到着の遅れ」
についてだけ述べる。
地上レーダーは低高度が見えないので墜落地点は特定できない。
最初に炎を発見した米軍C130輸送機、空自F4戦闘機からの位置情報は、TACAN(戦術航法装置)の情報である(GPSは未装備)。
TACANには、固有の誤差がある。
更に当該機と現場の距離が誤差となって加わる。
横田TACAN局から割り出せば位置情報に4km前後の誤差が生じることはやむを得ない。
航空では僅かな誤差だが、陸上行動では大きな障害となる。
特に山岳地帯では、4km違えば隣の尾根になってしまう。
山岳の道なき道の移動は4kmでも数時間かかる。
夜間で、暗視装置のない(当時)ヘリの山岳投入は危険なので中止した。
地上部隊の投入場所の決定が遅れ、結果的に現場到着が遅れた。
この遅れが
「何かがあるはず」
と臆測を呼び、連鎖して物語の創作に繫がったのだろう。
我が国に情報戦が仕かけられた場合、同様なパターンで容易に敵の罠に嵌まってしまう可能性がある。
情報戦に敗北しないためには思い込みに符合する情報に飛びつくのではなく、情報を疑う姿勢、そして些事に拘泥せず、全局を俯瞰して判断できる能力が必要である。
情報戦への対応は、政府主導の
「正しい情報発信」
に頼るのではなく、国民1人1人が高い情報リテラシーを持つことが何より重要である。


[18初期非表示理由]:担当:スレと関係が薄い長文多数のため全部処理。自分でスレを建てて好きな事を投稿してください

40. 人間になりたい[2431] kGyK1ILJgsiC6IK9gqI 2025年8月08日 19:27:26 : 0dpF7XuNdw : ejUvT1JWOFlLVi4=[13] 報告

>いつまでも伊勢崎さんのことを先生だと思っています

反面教師という先生もいる。
児童を盗撮する先生もいる。
国会議員のいうところの「先生」は、アホと同義。
伊勢崎賢治が「紛争解決請負人」として、
インドのスラム街の住人と行政の紛争解決に努力したり、
民族間の揉め事の仲裁に関わったことがあったとしても、
日米地位協定とか、パレスチナの国家承認とか、
ウクライナ戦争の停戦に寄与できるだけの実力があるわけではないだろう。
枕詞は常に「プーチンは悪い」などといいながら、
結局は、ゼレンスキーが悪い、アメリカはもっと悪いなどといって、
侵略犯罪者のプーチンを擁護し、停戦の足を引っ張っているのが、
山本太郎、伊勢崎賢治といった偽善左翼のやっていることである。

>2回の答弁のうち2回「ご容赦頂きたい」が飛び出した。

私は誰よりも、伊勢崎先生の書籍を読んでいるが、その上で、
あんたの言うことに賛同できないというのが、
「ご容赦頂きたい」ということの意味でしょう。


41. 秘密のアッコちゃん[1799] lOmWp4LMg0GDYoNSgr@C4YLx 2025年8月08日 20:57:55 : n4vXmS4Gso : WUN2WklXQ0Fya0k=[1237] 報告
<■1215行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
辺野古ダンプ事故、抗議女性を沖縄県警が重過失致死容疑で聴取 弁護人「筋が違う」と批判
2025/8/8 16:08
https://www.sankei.com/article/20250808-OFEPNRLZYRNI5H5PPJ2KMNNZHE/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に
「牛歩」
で抗議していた70代の女性を制止した男性警備員が昨年2024年6月、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故で、沖縄県警が重過失致死容疑で女性から任意で事情聴取していたことが2025年8月8日、分かった。
女性の弁護人が同日明らかにした。
徐行しているダンプカーの前に出ることで、女性が警備員を巻き添えにする危険性を十分に予測できたかなど裏付け捜査を慎重に進めているとみられる。
弁護人によると、女性は今月2025年8月6日と8日の計2回、県警豊見城署で取り調べを受けたという。
弁護人は産経新聞などの取材に対し、
「女性に責任を問うのは筋が違う」
と話した。
事故は昨年2024年6月28日、土砂搬出港の桟橋前の路上(名護市安和)で発生した。
男性警備員=当時(47)=と抗議活動中の女性に土砂を搬出しようとしていたダンプカーが衝突。
2人は巻き込まれ、警備員が死亡し、女性も重傷を負った。
その後の調べで、現場付近の防犯カメラに状況が写っていたことが判明した。
産経新聞が入手した映像には、警備員が女性を制止しようとダンプカーと女性の間に割って入り、そのままダンプカーの左前面に衝突する様子が残されていた。
県警は
「誰がどのような刑事責任を負うのかも含め、あらゆる観点から事故原因などの究明に努めている」
(幹部)
としており、抗議活動をしていた被害者の女性の他に、ダンプカーの運転手や発車の合図を送ったとされる交通誘導担当の警備員についても捜査を進める。
重過失致死罪は重大な過失によって人を死傷させた場合に成立する。
捜査では、危険性を具体的に予見できたか(予見可能性)、必要な措置を講じれば結果は避けられたか(結果回避可能性)―が焦点になるとみられる。

名護市辺野古移設に抗議していた70代の女性の聴取はまだ行われていないのは何故ですか?
直ちに聴取すべきだ。

辺野古ダンプ事故1年、過失責任は 沖縄県警「誰がどのような刑事責任負うのか」捜査
動画
2025/6/28 19:51
https://www.sankei.com/article/20250628-X2QK7N2A5BOE7HN2XWPZ6G4AZI/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた70代の女性を制止した男性警備員が、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故から2025年6月28日で1年となった。
沖縄県警は事故に至る原因を捜査しているが、女性の聴取はまだ行われていない。
事故は複合的な要因で発生したとみられており、過失責任の所在が焦点になりそうだ。
■警備員、抗議女性を制止しようとして犠牲に
県警幹部によると、事故から1年が経つが、捜査すべき項目が多く、慎重に捜査を進めているという。
「誰がどのような刑事責任を負うのかも含め、あらゆる観点から事故原因の究明に努めている」
と語る。
事故は昨年2024年6月28日、土砂搬出港の桟橋前の路上で発生した。
男性警備員=当時(47)=と抗議活動中の女性に土砂を搬出しようとしていたダンプカーが衝突。
2人は巻き込まれ、警備員が死亡し、女性も重傷を負った。
その後の調べで、現場付近の防犯カメラに状況が写っていたことが判明した。
産経新聞が入手した映像には、警備員が女性を制止しようとダンプカーと女性の間に割って入り、そのままダンプカーの左前面に衝突する様子が残されていた。
■一般論では3者に刑事責任の可能性
事故原因の究明はまだ先となりそうだが、誰がどのような刑事責任を負う可能性があるのか。
業務上過失致死傷事件に詳しい元検事の高井康行弁護士は
「一般論」
と前置きした上で、
@ダンプカーの運転手
Aダンプカーに発車の合図を送ったとされる交通誘導の警備員
B抗議活動中だった女性
の3者が刑事責任を負う可能性があると指摘する。
防犯カメラの映像。ダンプの前に飛び出した女性を警備員が必死に止めようとする姿が見える
@の運転手は運転上必要な注意を怠っていた場合、自動車運転処罰法違反(過失致死)罪に問われる。
Aの交通誘導の警備員は
「そのタイミングでダンプカーを進行させたら、抗議者の女性が飛び出してきて危なくなるということが予見できたのであれば過失が問われる」
(高井弁護士)
といい、業務上過失致死傷罪が適用される可能性がある。
Bの抗議者の女性は歩行者だが、高井弁護士は
「そのタイミングで横断を始めれば警備員が止めに入り、それによってダンプカーと接触して重大事故になることについて予見が可能であれば、重過失致死罪や過失致死罪に問われる可能性がある」
との見方を示す。
それぞれ危険性を具体的に予見できたか(予見可能性)、必要な措置を講じれば結果は避けられたか(結果回避可能性)−が、捜査の焦点になるとみられる。

辺野古ダンプ事故から1年、「現場付近で再び警備員負傷」産経報道を沖縄県警本部長認める
2025/6/27 13:22
https://www.sankei.com/article/20250627-NQHCWLCE3FJLLEDTTFBHQNYPAY/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が昨年2024年6月、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故を巡り、沖縄県警の小堀龍一郎本部長は2025年6月27日、事故現場付近で今年2025年3月、抗議活動中の高齢男性が安全ネットを乗り越えた際に50代の男性警備員が転倒し、負傷していたとする産経新聞の報道を認めた。
■辺野古死亡事故現場で再び警備員が負傷
同日の県議会本会議で、自民党の島袋大議員の一般質問に答えた。
県土木建築部の砂川勇二部長も
「報道があったことは承知している」
と述べた。
■ガードレール設置、県は依然認めず
死亡事故は昨年2024年6月28日、辺野古移設工事に使う土砂を搬出する名護市安和の桟橋前の路上で発生し、同市の男性警備員=当時(47)=と抗議活動中の70代の女性に衝突。
警備員は死亡し、抗議者の女性は重傷を負った。
事故現場付近では今年2025年3月17日にも、抗議者の男性が安全ネットをまたいで乗り越えようとした際、足に絡まり、ネットを持っていた警備員が地面に転倒。
警備員は約1週間のけがを負っており、産経新聞が関係者の話として報じていた。
事業者側は道路管理者の県に、抗議者の事故を防ぐガードレール設置を求めているが、県は未だに
「歩行者の横断を制限することになる」
として、依然設置を認めていない。
■県警本部長「捜査すべき事項多い」
結果的に、事故現場付近で再び警備員が負傷する事案が発生したことになり、島袋県議はこの日の一般質問で、
「必ず同じような事故が起こると、県議会で警告していた」
と県の安全対策を厳しく質した。
産経新聞が入手した事故当時の映像や関係者によると、死亡した警備員は当初、重傷を負った女性とは別の抗議者に対し、路上で対応。
警備員はこの抗議者を歩道に誘導したが、歩道後方から足早に近づいてきた70代の女性が警備員と抗議者の間をすり抜け、徐行していたダンプカーの前に出たとみられている。
警備員が死亡し、抗議活動中の女性が重傷を負った痛ましい事故の原因究明は今も続いており、小堀本部長は
「重大な事故であると認識している」
「関係者も多く、捜査すべき事項も多いことから慎重に捜査をしている」
と述べた。
■移設反対の市民団体、今も「牛歩戦術」展開
事故から1年が経つ今も現場周辺では、移設に反対する市民団体のメンバーら抗議者がダンプカーの前をゆっくりと横断して抗議する
「牛歩戦術」
が続けられている。
「歩行者を通してください。歩行者優先ですよ」
「違法な規制ですよ!」
今月2025年6月25日、記者が事故現場を訪れると、プラカードを持った10人前後の抗議者がダンプカーの前をゆっくりと横断していた。
現場に配置された警備員は
「速やかに横断してください」
と声を張り上げ、抗議者の横断が終わるとオレンジ色のネットを広げ、抗議者がダンプカーの前に出ないようにしていた。
抗議活動をする市民団体は、牛歩で抗議者が道路を横断し終わると、警備員がダンプカーに合図を送って1台出す
「暗黙のルール」
があったのに、2台続けてダンプカーを出すこともあったなどとして、
「事故の原因は誘導係の警備員の強引な指示(2台出し)と、運転手の前方不注意だ」
と主張。
辺野古移設を進める防衛省側を批判している。
市民団体は2025年6月28日午前10半から、事故現場付近で
「追悼・抗議集会」
を開くという。

<独自>辺野古の警備員死亡事故現場、再び警備員が負傷の事案 抗議者「警備がおかしい」
2025/4/16 21:03
https://www.sankei.com/article/20250416-HAHJACDSW5LZ5KJKELR5KNUD4Q/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員=当時(47)=がダンプカーに巻き込まれ死亡した事故現場付近で今年2025年3月、抗議活動中の70代男性が安全ネットを乗り越えた際に、50代の男性警備員が転倒し、負傷していたことが2025年4月16日、関係者への取材で分かった。
県警も把握し、事実確認を進めている。
「歩行者の横断を制限することになる」
として、ガードレールの設置を拒み続けてきた県の管理責任を問う声も上がりそうだ。
関係者によると、2025年3月17日午前11時35分頃、辺野古移設工事に使う土砂を搬出する名護市安和の桟橋入り口で、抗議者の男性が安全ネットをまたいで乗り越えようとした際、足に絡まり、ネットを持っていた警備員が地面に転倒したという。
警備員が負傷したのは、昨年2024年6月の事故現場から約120メートル離れた場所で、安全ネットは抗議者らがダンプカーの前に出ないようにするためのものだった。
腰などを打って負傷した警備員は病院に搬送され、全治1週間のけがと診断された。
産経新聞の取材に、抗議者の男性は
「私も転んだ。お互いさまだ。ネットを持って通行を妨害する警備のやり方がおかしい」
などと話した。
桟橋を利用する事業者や防衛省沖縄防衛局は道路管理者の県に対し、抗議者の事故を防ぐガードレール設置を求めているが、県は設置を認めていない。
県は今年2025年1月、軟らかい素材のラバーポールを設置したものの、防衛局は
「ラバーポールでは妨害行為を防止できず、事故の状況や背景を無視したもの」
と反発している。
県の安全管理に対する姿勢を県議会で追及してきた自民党会派の島袋大県議は
「9カ月前の死亡事故を思い出させる状況だ。県は全く反省していない」
と批判し、
「ガードレールの設置は玉城デニー知事の判断で済むことだ」
と訴えた。

オール沖縄崩壊の真実 八重山日報論説主幹 仲新城誠 産経新聞出版
■無法地帯と化す反対運動の現場
「オール沖縄」
県政下で、辺野古移設反対運動の現場が無法地帯化している現状も2024年6月、浮き彫りになった。
名護市安和桟橋近くの国道で、辺野古移設に使う土砂搬出に抗議している女性(72)と警備員の男性(47)がダンプカーに轢かれ、男性が死亡、女性が足の骨を折る重傷を負った。
沖縄県紙の報道によると、男性はダンプの前に出た女性を止めようとして事故に巻き込まれた可能性があるという。
私はキャンプ・シュワブ前で行われている辺野古移設反対派の抗議活動を何度か見たことがあるが、工事車両の前に飛び出したり、牛歩戦術で車両の往来を妨害するなどの危険行為は日常茶飯事だった。
抗議活動のため長い渋滞の列ができているのも見た。
警備員たちもうんざりしているのが表情から読み取れた。
地域住民からも苦情の声が出ているが、翁長、玉城の2知事は辺野古を訪れ、集会に参加したり、反対派を激励したりしている。
地元メディアは抗議活動に対する批判的な報道を一切しないため、危険な抗議活動に対する抑止力が働かない。
死亡事故は
「起こるべくして起きた」
感が強い。
同年2024年7月の県議会でも事故に関する質疑が相次いだ。
産経新聞によると、島袋大県議(自民党)の一般質問で、港湾を利用する事業者が沖縄県に対し
「抗議者が事故に巻き込まれないようガードレールを設置してほしい」
と何度も要請していたが、沖縄県が認めていなかったことが明らかになった。
事業者は自ら費用を負担するとも申し出たが、沖縄県は
「歩行者の横断を制限することになる」
と応じてこなかった。
この事故を巡っては、沖縄県紙が事故原因は沖縄防衛局や事業者側にあるような主張を展開し、負傷した女性を英雄視するような報道もあった。
同年2024年10月の沖縄県議会では、常任委員会が沖縄防衛局から提供された事故の監視カメラ映像を閲覧したが、与党の
「オール沖縄」
は負傷した女性のプライバシー侵害などを理由に閲覧を拒否した。
映像の内容を報道した産経新聞に対し、玉城は記者会見で
「捜査中の証拠になり得るものは、報道を差し控えるべきではないか」
と批判。
自らは映像を見ていないと強調した。
事故原因の調査に欠かせない監視カメラ映像の確認を拒むのは
「映像を見られると何か都合が悪いことがあるのか」
との疑いを抱かせる。
本来、科学的であるべき事故原因の追及に政治が介入した悪例だと思う。
隣接する本部町の本部港塩川地区でも土砂の搬出が行われており、反対派が同様の抗議活動を展開している。
沖縄県は2023年2月、ダンプカーなどの往来を妨害する行為について沖縄県港湾管理条例の禁止行為に該当し、過料に処することがあると警告する看板を設置したが、反対派の抗議を受け、同2023年5月に撤去した。
基地反対の言動なら何でも許されるという沖縄の雰囲気は、最高裁判決の無視と共に
「オール沖縄」
県政下における法治、モラルの崩壊を示しているのではないか。

事故現場の「証拠」映像、沖縄県議会で玉城知事支持派が閲覧拒否 辺野古抗議事故
動画
2024/10/17 18:00
https://www.sankei.com/article/20241017-HVMQQ74AJRLYFOPVQKDO356KQU/
※産経新聞が入手した事故現場の映像。プライバシー保護のため一部加工しています
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故を巡り、現場の安全対策を検討している沖縄県議会の土木環境委員会で、玉城デニー知事を支持する県政与党会派が事故当時の状況を捉えたカメラ映像の閲覧を拒否したことが明らかになった。
保守系の県議からは
「県民の不信を招きかねない」
との声が上がっている。
事故は2024年6月28日、辺野古移設工事に使う土砂を搬出する名護市安和(あわ)の桟橋前の路上で発生。
桟橋から左折して国道に出ようとしたダンプカーが、同市の男性警備員=当時(47)=と抗議活動中の70代の女性に衝突。
警備員は死亡し、女性は重傷を負った。
産経新聞が政府関係者から入手した映像には、別の抗議者に対応していた警備員の後方から足早に近づいてきた女性が、国道に向かって徐行するダンプカーの前に出る様子が映っていた。
ダンプカーの前に出た女性を後ろから抱えるようにして庇い、守る警備員。
この後、2人はダンプに巻き込まれる
議会事務局によると、カメラ映像は2024年10月11日午後、土木環境委員会で非公開で閲覧された。
閲覧した委員によると、産経新聞が入手した映像と同様とみられる。
ただ12人の委員のうち玉城知事を支持する県政与党会派の委員が閲覧を拒否して退席。
残る7人で閲覧した。
閲覧した県議は2024年10月17日、産経新聞の取材に応じ
「誰がどう見ても動いているダンプカーの前に女性が行っており、危険な行為に感じた」
「今後はこうした抗議の在り方も見直すべきだ」
と話し、
「事実関係を調査するための映像をなぜ見ないのか」
などと疑問視した。

「島耕作」は大騒ぎ、警備員死亡は…何かおかしい沖縄反基地運動 産経新聞・大竹直樹
「正論」1月号
2024/12/14 12:00
https://www.sankei.com/article/20241214-W7UHONVFTBECFBSQKGFTDMYESI/?outputType=theme_monthly-seiron
「ないちゃー」(本土出身者)

「うちなー」(沖縄)
を語るのは難しい。
千言万語を費やしたとしても誤解や反発を招く恐れは否定できないからだ。
2024年10月、講談社の漫画誌「モーニング」の2024年46号(2024年10月17日発売)に掲載された
「社外取締役 島耕作」
が沖縄の地元2紙の紙面を連日賑わせた。
辺野古移設の抗議活動をしている人が
「日当」
で雇われているかのような描写があったためだ。
同誌編集部によると、作者の弘兼憲史氏と担当編集者が沖縄へ赴き、
「『新基地』建設反対派のアルバイトがある」
という話を複数の県民から聞いたが、
「当事者からは確認の取れていない伝聞だった」
という。
沖縄タイムス(2024年10月22日付)によれば、市民約80人が講談社(東京都文京区)の前に集まり、
「デマを撤回しろ」
「沖縄の人たちに謝罪して」
などと声を上げたという。
弘兼氏は編集部と連名で
「ご心痛を与えた皆さまにおわび申し上げる」
と謝罪。
これは共同通信と時事通信が全国に配信し、全国紙やテレビ各局も報じた。
この件については、玉城デニー知事を支持する
「オール沖縄会議」
の幹部は
「労働組合の専従職員が交通費の実費は受け取り、辺野古に応援に行くことはあるだろうが、日当を受けている人はいない」
「なぜ根も葉もない話が出てきたのか」
と疑問視。
沖縄平和運動センターの関係者も
「フェイクだ」
と憤っていた。
米軍基地に関わる問題で
「うちなーんちゅ」(沖縄の人)
の反応は、沖縄が歩んできた歴史と密接に関係しており、
「ないちゃー」
である筆者としては軽々な論評は避けたい。
だが、この
「日当」
に関する1件ではなく、移設工事に関連して発生した交通死亡事故を巡る問題については、
「明らかにおかしい」
と指摘しなければなるまい。
具体的には米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の辺野古移設反対を訴え、抗議活動をしていた女性を制止した男性警備員が、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故を巡る一連の出来事である。
事故後も抗議活動を続ける
「市民団体」(呼称について異論があるのは承知している)
の主張や玉城デニー県政の対応、そして革新寄りの論調が目立つ地元メディアの報道姿勢には率直に言って憤りを覚える。
それは恐らく筆者のみではない。
SNSの発達などでこれまでは県外には伝わりづらかったことも全国に広まり、
「不都合な真実」
も白日の下に晒され、批判を受けやすくなった。
産経新聞は先の事故を巡って、事故直前の防犯カメラ映像を入手し、2024年10月10日に特報した。
報道の反響は大きく、記事を紹介するX(旧ツイッター)のインプレッション(閲覧数)は1000万を優に超え、
「辺野古抗議活動制止警備員死亡」
というワードがトレンド入りした。
「市民団体」
や玉城氏、そしてメディアなどに、様々な意見、感想が投稿されている。
その多くは否定的なものだ。
この1件は、退潮傾向の続く
「オール沖縄」
勢力にとって、歴史的なターニングポイント(転換点)になり、終焉に向かう序章となるのではないか、と思っている。
■「報道しない自由」
「報道しない自由」
というネットスラングがある。
「報道の自由」
を掲げるマスコミが、報道内容を恣意的に選別し、国民に知らせないことも自由になってしまうことの危険性を示していると解されている。
ネットメディアやユーザーにとっては人口に膾炙している言葉だ。新聞やテレビが
「マスゴミ」
と揶揄され、批判や嘲笑の対象になるようになった一因には、この
「報道しない自由」
が存在しているという印象の流通、定着があるだろう。
そして、SNS上などでは、この
「自由」
が、辺野古移設工事を巡るダンプ事故でも行使≠ウれていたと語られている。
改めて経緯を振り返りたい。
事故は2024年6月月28日、辺野古移設工事に使う土砂を搬出する名護市安和の桟橋前の路上で発生した。
辺野古「新基地」反対運動に参加していた70代の女性が、抗議活動中に警備員と共にダンプカーに巻き込まれ、警備員は死亡、女性も重傷を負った。
事故後、
「牛歩戦術」
による抗議活動をしてきた市民団体側は、女性は道路に飛び出したわけではないとの姿勢を崩さなかった。
「オール沖縄会議」
も、事故原因は防衛省沖縄防衛局が辺野古
「新基地」
建設工事を急がせるために業者に無理を強いたことにある、と断じた。
地元メディアのカメラの前で、伊藤晋哉・沖縄防衛局長に向かって
「あなたは沖縄県民を1人殺してしまった責任者だ」
となじる幹部までいた。
もちろん、事故発生の一報は全メディアが報じている。
しかし、事故原因を沖縄県警が捜査する中、2報以降の展開は異なる。
産経新聞は断続的に
「牛歩による妨害≠ヘなぜ取り締まれないのか」
「『市民』側の抗議手法に問題はなかったのか」
などと報じた。
一方で、真逆の立場の報道もある。
例えば地元2紙は、抗議者が出入口の片道で牛歩をしたら、ダンプカーが一台出入りするという
「暗黙のルール」
があったが、2台続けての危険な
「2台出し」
が行われていたと指摘。
危険な誘導が頻発し、ダンプカーの運転手からも
「いつかは事故が起きる」
と懸念の声が上がっているなどと報じた。
琉球新報には、重傷を負った女性が
「フェニックス(不死鳥)さん」
と呼ばれていると紹介した上で、
「女性が手術前に残した『骨は折れても心は折れない』の言葉に奮い立った市民が目立つ」
との記事も掲載された。
関係者によると、亡くなった警備員には高校生の娘がいたという。
記事には警備員を悼む言葉はなく、遺族の気持ちは察するに余りある。
実際、警備員の妻は
「今迄で一番憤りを感じる記事だった」
とし、
「(女性の)妨害行為が問題ないことにされ、家族の死がなかったことのように扱われた」
「本当に本当に許せないし、とても辛い」
と心を痛めたとされる。
産経新聞の報道は他のメディアと一線を画するわけだが、あくまで、例えば政府関係者から入手した
「映像」
をはじめ、ファクトに基づいている。
映像には、別の抗議者に対応していた警備員の後方から足早に近付いて来た女性が、国道に向かって徐行するダンプカーの前に出る様子が映っていた。
警備員は女性を制止しようと、ダンプカーと女性の間に割って入る形となり、そのままダンプカーの左前面に衝突した。
関係者は
「明らかに女性は警備員の制止を無視して飛び出している」
と証言した。
産経新聞が報じた内容と同様のものとみられる映像は2024年10月11日、現場の安全対策を検討している沖縄県議会の土木環境委員会でも視聴された。
しかし、12人の委員のうち玉城知事を支持するオール沖縄勢力の県政与党会派の委員5人は閲覧を拒否して退席した。
重傷を負った女性の代理人からあった閲覧中止を求める申し入れについて十分協議しておらず、
「委員会で確認する妥当性や人権感覚、倫理観、責任問題にも関わる」
というのが主な理由であった。
「事実関係を調査するための映像をなぜ見ないのか」(保守系県議)
との声もあったが、まさか映像という動かぬ証拠に背を向けるとは思わなかった。
事故現場で牛歩による抗議活動をしてきた市民団体のメンバーによると、重傷を負った女性は
「敢えて飛び出したわけではない」
と説明。
この市民団体と連携する
「オール沖縄会議」
は2024年7月、2人がダンプカーに巻き込まれたのは
「車両乗入部」
と呼ばれる歩道部分で、
「あくまでも歩行者の通行が優先される場所」
だったと主張する資料を公表していた。
閲覧を拒否した5人は、委員長への不信任動議まで提出。
議会事務局によると、県議会で常任委員長に対する不信任案が提出された記録は過去になく、県政史上でも異例の出来事だった。
オール沖縄側の
「主張」
が揺らぎかねない
「不都合な真実」
が露見することを恐れているかのようでもある。
「沖縄における報道の潮目を変える記事だ」
ある地元メディアの記者からはメールでこんな感想もいただいたが、その後も事故映像の内容を詳しく報じるメディアはない。
「背景まで探る報道姿勢」
産経新聞の報道によって多くの人が目にしたであろう映像を、
「私は見ていない」
と言って憚らない人がいる。
玉城知事だ。
それだけではない。
2024年10月31日の定例記者会見では産経新聞を念頭に
「捜査中の証拠になり得るものは、報道を差し控えるべきではないか」
と述べたのだ。
テレビのニュースなどでよく見かける交通事故のドライブレコーダー映像や、防犯カメラ映像も
「捜査中の証拠になり得るもの」
なのだが、玉城氏によれば
「報道を差し控えるべき」
らしい。
加えて、
「映像が(報道機関に)提供されたことは由々しき問題だ」
という看過し難い発言もあった。
この発言は、映像提供者にとっては
「圧力」
以外の何ものでもなく、民主主義の根幹を成す
「報道の自由」
をも侵害しかねない。
ウェブサイト
「産経ニュース」
で知事の発言を速報したところ、SNSでは
「報道の自由に対する権力側からの圧力」
「言論統制」
といった反応が相次いだ。
だが、玉城知事の
「由々しき」
発言を報じたメディアは結局、産経以外にはなかった。
一方で、2024年11月になって強制わいせつ容疑で書類送検された沖縄県南城市の古謝景春市長が記者会見で琉球新報記者の質問に
「あの人には答えない」
と回答を拒否し、6分で会見を打ち切った際には、沖縄県マスコミ労働組合協議会や新聞労連沖縄地連、民放労連沖縄地連などが連名で市長に抗議文を出している。
もとより、報道各社のニュースバリュー(報道価値)判断基準はまちまちであると理解しているものの、彼此の対応の差を前に、さすがに
「報道しない自由」
という言葉が頭をよぎった。
とはいえ、必ずしも黙殺≠ウれているわけではない。
沖縄タイムスのコラム
「記者の眼」(2024年11月11日付5面)
では産経新聞が報じた映像についての言及があった。
「全国紙1紙が2024年10月、事故直前を捉えた防犯カメラ映像をウェブ記事で配信した」
とした上で、こう続く。
「(筆者注・産経の)記事が、攻撃や誹謗中傷の材料に使われている」
「僅か6秒の映像だけでは、分からない」
「県民は30年近く、国の強権に晒されてきた」
「権力監視の視点こそ、ジャーナリズムが決して失ってはならないもののはずだ」
ちなみに、記事は産経新聞の紙面にも掲載されているが、それはひとまず置いておこう。
このコラムを執筆した記者に言わせれば筆者は
「権力監視の視点に欠ける」
のかもしれないが、沖縄県政や、その長である玉城氏という
「権力」
にも、厳しい視点を持っていると自負している。
実際、今回の事故では、明らかな行政の不作為があったと考えざるを得ないし、筆者はその追及を続けている。
事故現場の国道では以前から牛歩による抗議活動が行われてきた。
港湾を利用する事業者側は令和4年12月以降、県に対して
「抗議者が事故に巻き込まれないようガードレールを設置してほしい」
と何度も要請。
ガードパイプの費用負担まで申し出たが、県はいずれも
「歩行者の横断を制限することになる」
として認めてこなかった。
ガードレールなりパイプなりが設置されていれば、事故は防げた可能性もある。
しかし、現実に2人が死傷する事故が発生しても尚、対策は手つかずだ。
一方、事故現場からほど近い本部港塩川地区に設置されていた工事車両の往来を妨害する行為への警告を記した看板は、抗議活動を行う数十人が県庁に押しかけて要請し、設置から約2カ月半で撤去されており、本来優先すべき安全を蔑ろにした沖縄県の責任は問われなければなるまい。
先に引いた琉球新報のコラムは
「表面だけではなく背景まで探る報道姿勢で、この問題に向き合っていきたい」
と結んでいる。
けだしその通りだと思う。
地元紙として盤石な態勢を築かれている琉球新報から見れば、那覇支局の所属記者が筆者1人しかいない産経新聞は
「表面だけ」
の取材に映るかもしれない。
しかし、1次情報を発信する報道機関の末席に名を連ねる身として
「背景まで探る報道姿勢」
は持ち続けていることを、ご理解頂きたいものだ。
また、今回の事故に関する取材を重ねる中で、辺野古移設反対を唱える
「市民団体」
が世論喚起を目的に自己の活動を正当化する余り沖縄の抱える問題に共感する人の心を離れさせはしないか、という筆者の懸念も共有させて頂きたい。
実際、
「市民団体」
の振る舞いには疑問を感じることが多々ある。
■どちらが「でっち上げ」?
「産経新聞はでっち上げ!」
2024年7月22日、筆者が事故現場を訪れると、サングラスをした女性が拡声器でこう叫んでいた。
何がでっち上げなのかと問うと
「産経新聞は『車道に飛び出した市民』(と書いた)」
「ここが間違い」
「でたらめ」
という。
だが、この時点で産経新聞は女性が
「飛び出した」
とは書いていない。
この時点でそこまで踏み込めるファクトは持ち合わせていないからだ。
過去記事を検索し、検証して頂いても構わない。
産経新聞が
「抗議者の女性がダンプカーの前に飛び出した可能性が高まった」
と報じたのは、カメラ映像の内容が明らかになった2024年10月10日からである。
「産経新聞は『飛び出した』と書いていましたか」
と尋ねた筆者に、この女性は
「と、思います」
と答えた。
思わず、
「『思う』で、でっち上げといわれたら困ります」
と色を作してしまった。
「でっち上げ」
と言えば、事故現場では2024年10月22日朝、特定の防衛省沖縄防衛局職員のイニシャルと顔写真を載せ
「罪をねつ造、でっち上げた防衛局職員」
などと批判する横断幕も掲げられていた。
この場所では2024年9月26日、沖縄防衛局職員が抗議活動中の70代男性=暴行容疑で現行犯逮捕後、処分保留で釈放=から胸を両手で押され転倒させられる事件が起きていた。
顔写真とイニシャルを横断幕で晒された防衛局職員は事件の被害者だった。
この職員の顔写真には矢印が付けられ、
「この男、行く末が見えている」
と批判。
「許されない!」
といった文言も記載されていた。
県警は横断幕を設置した県内の男性から任意提出を受け、名誉毀損容疑で捜査しているが、この1件も、産経新聞以外はどこも報じていない。
たとえ仮に冤罪だとしても、顔写真を載せて批判するのは単なる個人攻撃だろう。
2024年11月14日には市民団体
「沖縄平和市民連絡会」
のメンバーが県庁を訪れ、
「特定の事業者・警備員が公道を封鎖し、歩行者の通行を阻止することなど許されるはずはない」
として土木建築部長と面談し、事故現場にガードレールや車止めポールを設置しないよう求めた。
繰り返し指摘するが、現場では人命が失われているのだ。
こうした
「市民団体」

「命どぅ宝(命こそ宝)」
をスローガンに活動しているが、空虚に響く。
これを報じた産経ニュース記事を転載したヤフーニュースには約770件のコメントが寄せられた。
「他人の命よりも自分の主張が優先されるのか」
「再発防止のための設備の設置を要求するのが『市民団体』のあるべき姿だと思う」
といった声だ。
今回の事故に関して言えば、少なくとも、オール沖縄に理解を示す革新寄りの既存メディアの論調と
「ネット世論」
は乖離がある。
ネットユーザーの多くが
「市民団体」
の主張や左派メディアの報道に否定的と言える。
事故映像を見ようとしない玉城知事や県政与党会派議員も含め、その底意は見透かされていると言わざるを得ない。
事故後の一連の出来事が、退潮傾向の続く
「オール沖縄」
勢力にとって、大きなターニングポイントになると考えるのは、こうした事情からだ。
■世間との乖離を自覚せよ
「イデオロギーよりアイデンティティー」
をスローガンに辺野古移設を訴え、今に続く
「オール沖縄」
勢力の土台を築いたのは保守派の重鎮だった翁長雄志氏だった。
10年前の平成26年の県知事選に出馬する際、辺野古問題以外は
「腹八分、腹六分」
(で折り合う)と提唱し、保革を超えて結集させた。
しかし近年は共産主導の革新色が強まっている。
有力メンバーだった保守系議員や財界人が離脱するなど求心力が低下したオール沖縄勢力は今年2024年6月の県議選で大敗し、県議会過半数を失った。
2024年9月の宜野湾市長選でも、米軍普天間飛行場(同市)の辺野古移設に反対したオール沖縄勢力側の候補が落選した。
昭和47年の本土復帰後、沖縄では革新勢力が教育界や言論界で強い影響力を及ぼしてきた。
本土復帰の象徴だった日の丸すら、戦争のエンブレムであるが如くタブー視され、自衛隊にも
「戦場にするな」
「軍拡やめろ」
との批判が渦巻く。
繰り返すが、沖縄の歴史と結び付くそうした声について、
「うちなー」
でない筆者は軽々には論評しない。
しかし、今回の事故に関しては別だ。
亡くなった警備員を悼み、死角の多いダンプカーの真ん前を横断する危険な抗議手法は改めるべきだ。
衷心からこう提言したい。
世間との乖離を自覚して頂きたい、と。
さもなくば、オール沖縄勢力は歴史的な役割を終え、それこそ単なる
「選挙互助会」(れいわ新選組、山本太郎代表)
に落ちぶれてしまうだろう。
沖縄では
「ほどほどに、いい加減に」
といった意味で、
「大概」
と言う。
物事を突き詰めて考えない大らかな県民性は
「てーげー気質」
とも形容されるが、いよいよこのままでは足下から
「大概にしろ」
との声が上がってこよう。
(産経新聞那覇支局長)

沖縄の「報道しない自由」 悲惨な事故はなぜ起きたか
風を読む 論説副委員長・川瀬弘至
2024/12/7 10:00
https://www.sankei.com/article/20241207-SAFOMN4Z2ZMO5PRBXA7IXGL7XU/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事で、悲惨な死傷事故により半年近くも中断していた同県本部港からの土砂搬出作業が、2024年12月2日にようやく再開した。
同港近くの路上では数年前から、反対派の活動家らが土砂運搬のダンプカーの前をゆっくり歩いて妨害する抗議活動が行われていた。
しかし2024年6月28日、抗議活動の女性と警備員がダンプカーに巻き込まれ、警備員が死亡、女性も重傷を負った。
この事故については、一般の沖縄県民よりも本紙読者の方がよく知っているのではないか。
事故原因に繋がる肝心な情報を、沖縄のメディアがほとんど報じないからだ。
一連の問題を巡る地元紙などの報道姿勢と、玉城デニー知事や「オール沖縄」勢力の奇妙な対応については、現在発売中の月刊『正論』2025年1月号で産経新聞の大竹直樹那覇支局長が詳細にリポートしているのでぜひ読んでほしい。
リポートによると、地元紙も事故については報じたが、女性が道路に飛び出したわけではないと主張する反基地団体や、防衛省が工事を急がせたからだと批判するオール沖縄勢力に寄った論調が多く、女性を英雄視するかのような報道もあった。
こうした中、本紙が2024年10月10日に報じた防犯カメラ映像が、大きな反響を呼んだ。
そこには、警備員の後方から足早に近付いて来た女性がダンプカーの前に出て、制止しようとした警備員が女性とダンプカーの間に割って入る形となり、そのままひかれてしまう様子が映っていた。
事故を防衛省の責任にしたい勢力には、
「不都合な映像」
と言えよう。
映像は、安全対策などを審議する県議会土木環境委員会でも視聴されたが、オール沖縄勢力の委員は閲覧を拒否した。
玉城氏も見ようとしなかった。
それどころか会見で
「映像が(報道機関に)提供されたことは由々しき問題だ」
と批判した。
事故原因に関わる映像を調べずに、どうやって安全対策を講じるつもりなのか。
だが、本紙以外のメディアが報じないため、多くの県民は映像も、玉城氏の
「由々しき」
発言も知らない。
土砂搬出作業が再開した本部港の現場近くでは、牛歩による危険な抗議活動が続いている。
沖縄の
「報道しない自由」
が、再び悲惨な事故を招かぬことを、祈るしかない。

「無謀な『2台出し』やめるべき」 辺野古警備員死亡で沖縄・玉城知事が防衛局に不快感
2024/11/28 14:07
https://www.sankei.com/article/20241128-67XTBT2YQNIMHDTANYOCJE3GO4/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故で、玉城デニー知事は2024年11月28日の定例記者会見で
「現場で(ダンプカーが連続して出る)『2台出し』のような無謀なことはやめるべきだ」
と述べた。
玉城知事を支持する
「オール沖縄会議」
は2024年7月、事故の背景について、
「2台出し」
や抗議者が渡り終えていないうちに見切り発車でダンプカーを出す危険な状態があったと指摘していた。
事故を巡っては、防衛省沖縄防衛局が県に対する要請文で
「事故は民間事業者の作業を妨害する者による行動に起因したもの」
と断じ、事故から約5カ月経過した今も、県は何ら安全対策が講じられていないとして
「不誠実な対応に終始している」
と批判していた。
防衛局によると、2024年9月以降、現場の安全対策について県の担当者と打ち合わせをしてきたが、県側から具体的な提案は全くなく、
「形式的に場を設けているだけで、安全対策のための実質的な協議になっていない」(防衛局)
という。
これに対し、玉城知事は協議中に防衛局が要請文を出したことに、
「防衛局(の方)が協議にしっかりと対応していないのではないか」
「そう言わざるを得ない」
と不快感を露わにした。
事故現場では、事業者側が以前からガードレールの設置を何度も要請していたが、県は
「歩行者の横断を制限することになる」
と認めなかった。
一方、市民団体は
「特定の事業者・警備員が公道を封鎖し、歩行者の通行を阻止することなど許されるはずはない」
として、ガードレールや車止めポールなどの設置を認めないよう求めていた。
玉城知事は会見で
「歩行者の通行を妨げるガードパイプの設置ではなく、車止め(ポールなど)の設置は検討可能」
との認識を示し、調整を進めているとした。
事故現場では現在、警備員がオレンジ色のネットを広げて抗議者がダンプカーの前に出ないようにしているが、ガードレール設置などの安全対策は講じられていない。
悲劇を繰り返さないために、少なくとも、死角の多いダンプカーの真ん前を横断する危険な抗議手法は改める必要がある。

「私たちは正当な抗議」座り込みでダンプの進路阻む 沖縄・宮城島、土砂搬出開始1週間
2024/11/27 17:15
https://www.sankei.com/article/20241127-YN5HBZIUZ5J37JPMOQE3J33WJM/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設工事で使う土砂を搬出する宮城島(同県うるま市)で2024年11月27日、反対派がダンプカーの前で座り込み、進路を阻んで抗議活動を行った。
県警の機動隊員らが座り込みを続ける人を持ち上げ、歩道の安全な場所まで移動させる一幕もあった。
宮城島では2024年11月20日から土砂の搬出が始まり、2024年11月27日で1週間が経過。
土砂を運ぶダンプカーが出入りするゲート前には
「宮城島の土で基地、造らせない!」
と書かれた横断幕が掲げられ、拡声器で
「ダンプによって宮城島の農道、生活道路が破壊される」
などと訴える声が繰り返し響いていた。
警戒に当たる機動隊員らは
「座り込んだり、立ち塞がったりする行為は道路交通法違反となる」
「低速での歩行や繰り返しの横断については業務妨害(罪)に該当することがある」
と再三に渡り警告。
これに対し、土砂搬出に抗議する人らは
「私たちは正当な抗議です」
と反論し、
「土砂搬入反対」
とシュプレヒコールを上げた。
この日は、牛歩による抗議をしていた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した名護市安和の事故現場で普段抗議活動をしている人の姿も見られた。
辺野古移設工事で使う土砂搬出を巡り、宮城島でも抗議活動が本格化していることが窺える。

ガードレールは抗議者が事故に巻き込まれないよう安全のために設置するものだ。
市民団体と称する反日左翼活動家が事故が起きやすい無茶で危険な抗議活動を行うから事故が起きるのだ。
車道を歩いていけないのは常識中の常識だ。
市民団体と称する反日左翼活動家がいくら屁理屈を言っても心ある人には通じない。
市民団体と称する反日左翼活動家が100%悪い。

警備員死亡の事故現場に「ガードレール設置しないで」 市民団体が沖縄・玉城知事に要請
2024/11/14 17:28
https://www.sankei.com/article/20241114-TVQKJASA5BLJRK73BQYNABNA7U/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故を巡り、市民団体
「沖縄平和市民連絡会」
のメンバー9人が2024年11月14日、県庁で県の幹部職員と面談した。
市民団体が玉城デニー知事宛てに提出した要請書は
「ガードレールを設置して抗議する市民を排除しても、ダンプトラックの走行が増えれば、交通事故は更に増加する」
と指摘。
「特定の事業者・警備員が公道を封鎖し、歩行者の通行を阻止することなど許されるはずはない」
として、ガードレールや車止めポールなどの設置を認めないよう県に求めている。
事故現場となった名護市安和桟橋付近の国道では以前から牛歩による抗議活動が行われてきた。
港湾を利用する事業者側は令和4年12月以降、県に対して
「抗議者が事故に巻き込まれないようガードレールを設置してほしい」
と何度も要請。
費用を負担するのでガードパイプを設置させてほしいと訴えたが、県はいずれも
「歩行者の横断を制限することになる」
として認めてこなかった。
この日、県庁で応対した県土木建築部の前川智宏部長はガードレールについて
「道路管理者として設置は適切ではないと考えている」
と述べた。
事故現場では現在、警備員がオレンジ色のネットを広げて抗議者がダンプカーの前に出ないようにしている。
市民団体のメンバーからは
「車道を歩くしかない」
「警察官には『車道を歩くな』と言われる」
「おかしいではないか」
「独裁国家だ」
「歩道を完全に止めて封鎖するようなことが許されるのか」
などといった声が上がった。
安和桟橋付近で平成30年以降に発生した交通事故の件数を尋ねられた前川部長が答えに窮していると、市民団体のメンバーから
「何でそんな大事なこと、答えられないの」
と詰め寄られる場面もあった。
市民団体によると、交通事故は30件以上発生しているという。
面談は約45分にも及んだ。

玉城知事の「由々しき」発言でよみがえる尖閣中国漁船衝突事件 辺野古抗議制止警備員死亡
【沖縄考】(50) 那覇支局長・大竹直樹
2024/11/13 9:00
https://www.sankei.com/article/20241113-5TZS3QJ6YJORRGKKEFJSMCVR54/
誤解を恐れずに言えば、沖縄県知事を務める玉城デニーさんは誠実な人だと思っている。
記者会見では質問の論点をはぐらかし、回答になっていないことも多々あるが、批判的な質問をぶつける筆者にも丁寧に答える。
インタビュー取材で撮影した知事の写真をプリントして差し上げたら、わざわざ駆け寄ってきて笑顔でお礼を伝えてくるような人だ。
これはあくまで、玉城デニーさんの人柄の話である。
知事として誠実かといえば、どうであろう。
とりわけ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設工事現場前で今年2024年6月、工事車両を誘導していた男性警備員が、移設の抗議活動を行っていた女性を制止して現場から出てきたダンプカーに巻き込まれて死亡、女性も骨を折る重傷を負った事故。
この件の対応では誠実さが感じられないのだ。
産経新聞は2024年10月10日、事故当時の状況を伝えるカメラ映像を入手し、徐行するダンプカーに足早に近づく女性と、女性をかばうように制止しようとする警備員の姿が映っていたと報じた。
記事を紹介するX(旧ツイッター)の閲覧数(インプレッション)は1000万を超え、交流サイト(SNS)でも話題になった。
だが、玉城知事は2024年10月31日の定例記者会見で
「捜査中の証拠になり得るものは、報道を差し控えるべきではないか」
と批判。
「映像が(報道機関に)提供されたことは由々しき問題だ」
と発言した。
この報道に問題があるなら、テレビのニュースでよく流れる事故当時のドライブレコーダー映像や犯行をとらえた防犯カメラ映像も報じることができなくなるのだが、はて…。
発言の真意は測りかねるが、ともすれば報道の自由を侵害しかねず、正直言って驚いた。
■客観的証拠に背を向ける知事派県議
玉城知事の
「由々しき問題」
発言で、忌々しい記憶が蘇った。
尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖で平成22年9月に発生した中国漁船衝突事件である。
検察担当だった筆者は当時、日夜、取材に明け暮れた。
当時の民主党政権は刑事訴訟法上の証拠に当たることを理由に海上保安庁が撮影した衝突映像の公開を拒み、映像をひた隠しにした。
義憤に駆られた海上保安官(当時)が匿名で映像を動画サイトに流出させたが、この時、当時の仙谷由人官房長官はこれを
「由々しき事案」
と指弾した。
流出した映像によって中国漁船の無法ぶりが世間の知るところとなり、日本側に全く非がないことが証明された。
この事件は中国側が強硬姿勢を示し、邦人4人がスパイ容疑で拘束されたことで民主党政権(当時)は狼狽えた。
「あらゆる外交ルートも遮断」(検察首脳)
され、検察当局は、一旦は逮捕した船長を公務執行妨害罪で起訴する方針を固めながら、
「日中関係を考慮」(那覇地検)
して釈放した。
検察が法以外の判断で処分を変えた。
これこそ
「由々しき事案」
と思うが、為政者にとっては映像の流出の方が問題だったらしい。
閑話休題。
玉城知事が
「由々しき問題」
と指摘した事故当時の映像は2024年10月11日、現場の安全対策を検討する沖縄県議会の土木環境委員会でも閲覧された。
しかし、玉城知事を支持する県政与党会派の議員は閲覧を拒否して退席した。
映像を見た県の前川智宏土木建築部長も
「事故の状況を客観的に捉えたもの」
と評価しているのに、客観的証拠に背を向けたのだ。
玉城知事も同様だ。
産経の報道で多くが目にした映像を、
「私は見ていない」
と言って憚らない。
■安全対策にイデオロギーは関係ない
見ていないのではない。
見ようとしていないのだ。
それは、玉城知事を支持する
「オール沖縄」
などの主張と異なる
「事実」
がそこにあるからなのか。
敢えて言えば、
「不都合な真実」
と置き換えてもいい。
そう勘繰りたくもなる誠意を欠く対応ではないか。
亡くなった警備員の妻は
「妨害行為が問題ないことにされ、家族の死がなかったことのように扱われた」
と心を痛めている。
「妨害行為」
とは、抗議活動中にダンプカーに巻き込まれ、重傷を負った女性の行動を指したものとみられる。
映像では、動き出したダンプカーの前にこの女性が飛び出しているように見える。
事故現場では
「産経新聞はでっち上げ!」
などと拡声器で訴える人もいたが、是非映像という動かぬ証拠を直視してほしい。
事故現場では以前から抗議活動の危険性が指摘されていた。
港湾を利用する事業者側は、現場の国道を管理する沖縄県に
「抗議者が事故に巻き込まれないようガードレールを設置してほしい」
と何度も要請。
自ら費用を負担するとも申し出ていたが、県は
「歩行者の横断を制限することになる」
として認めなかった。
一方で、本部港塩川地区(本部町)に設置されていた工事車両の往来を妨害する行為への警告を記した看板は、抗議活動を行う数十人が県庁に押しかけて要請し、設置から約2カ月半で撤去された。
本来優先すべき安全を蔑ろにした行政の不作為は明らかだ。
地元メディアは、抗議者が道路を横断し終わると、警備員が1台ずつ安全を確認しながらダンプカーを誘導して工事現場から出していく
「暗黙のルール」
が破られ、2台続けての危険な
「2台出し」
が行われたと指摘しているが、事故原因は捜査中だ。
原因究明や現場の安全対策にイデオロギーは関係ない。
誠実な人柄が窺える玉城知事には、人命が失われた、この事故についても誠実な対応を望む。

<独自>「でっち上げ」辺野古抗議活動制止警備員死亡 事故現場で防衛局職員批判の横断幕
2024/11/11 12:24
https://www.sankei.com/article/20241111-QRF7XRECDFIBBCHHQPVKLLNFR4/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故現場で、特定の防衛省沖縄防衛局職員のイニシャルと顔写真を載せ
「罪をねつ造、でっち上げた」
などと批判する横断幕が掲げられていたことが2024年11月11日、捜査関係者への取材で分かった。
沖縄県警は名誉棄損容疑に当たる可能性もあるとみて捜査している。
捜査関係者らによると、横断幕は2024年10月22日午前7時頃に張り出された。
現場にいた警察官が横断幕に特定の個人の顔写真が載っていることを現認。
間もなく横断幕を設置した県内の男性から任意提出を受けた。
事故現場では2024年9月26日、沖縄防衛局の職員が抗議活動中の70代の男性=暴行容疑で逮捕後、処分保留で釈放=から胸を両手で押され転倒させられる事件が起きており、横断幕に顔写真とイニシャルが載っていた防衛局職員は、この暴行事件の被害者だったという。
横断幕には防衛局職員の顔写真に矢印が付けられ、
「罪をねつ造、でっち上げた防衛局職員」
「この男、行く末が見えている」
と批判。
「許されない!」
といった文言も記載されていた。
沖縄防衛局は産経新聞の取材に
「他人を誹謗中傷したり、職務遂行を妨害したりするような行為は、許されないものと考えている」
「そのような行為が職員に対して確認された場合には適切に対応していく」
としている。

<独自>辺野古抗議活動制止の警備員死亡 沖縄県警、事故現場で実況見分
2024/11/4 10:55
https://www.sankei.com/article/20241104-BOZB62JUIJKADMSH25GRFZ4EXI/
抗議活動中の女性を制止した警備員が死亡した事故現場で実況見分を行う捜査員=4日午前9時45分、沖縄県名護市(大竹直樹撮影)
https://www.sankei.com/article/20241104-BOZB62JUIJKADMSH25GRFZ4EXI/photo/VP4S5DQM3VOAJM5PRVO2PFNJHI/
事故現場で実況見分を行う捜査員=4日午前9時39分、沖縄県名護市(大竹直樹撮影)
https://www.sankei.com/article/20241104-BOZB62JUIJKADMSH25GRFZ4EXI/photo/GNZRGTZ6C5NMVE62BXTXK3WA7U/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故で、沖縄県警は2024年11月4日、事故現場の名護市安和(あわ)の桟橋前の路上で実況見分を行った。
午前9時半頃から始まり、捜査員らがダンプカーの位置や桟橋と国道を繋ぐ
「車両乗り入れ部」
の長さなどを入念に確認した。
事故は2024年6月28日、移設工事に使う土砂を搬出する桟橋前の路上で発生。
桟橋から左折して国道に出ようとしたダンプカーが、同市の男性警備員=当時(47)=と抗議活動中の70代の女性に衝突。
警備員は死亡し、女性は重傷を負った。
その後の調べで、現場付近に設置されたカメラに事故に至る状況が写っていたことが判明。
産経新聞は政府関係者からこの映像を入手した。
映像や関係者らによると、死亡した警備員は当初、重傷を負った女性とは別の抗議者に路上で対応。
警備員はこの抗議者を歩道に誘導したが、歩道後方から足早に近づいてきた女性が警備員と抗議者の間をすり抜け、徐行しながら国道に向かうダンプカーの前に出た。
警備員は女性を制止しようと、ダンプカーと女性の間に割って入る形となり、そのままダンプカーの左前面に衝突する様子が映像に残されていた。
沖縄県警はカメラ映像の解析を進め、事故に至る原因を調べている。

沖縄県が見解「現場は歩道とも車道とも言い切れない」辺野古抗議活動制止の警備員死亡事故
2024/11/1 18:02
https://www.sankei.com/article/20241101-J7MHVNVV3VMXJBUBPSBYSN3IXI/
警備員の足元に見える白線が国道の車道外側線にほぼつながっている=9月、沖縄県名護市(大竹直樹撮影)
https://www.sankei.com/article/20241101-J7MHVNVV3VMXJBUBPSBYSN3IXI/photo/HHSICWXH3BKJ3P7J3DJCEFTFDI/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故で、沖縄県は2024年11月1日、産経新聞の取材に対し、名護市安和の事故現場は
「歩道とも車道とも言い切れない」
との見解を明らかにした。
路側帯と車道を区画する
「車道外側線」
のように見える白線が6年前、事故現場付近に引かれていたことも新たに分かった。
現場は辺野古移設工事に使う土砂を搬出する安和港近くの桟橋と国道を繋ぐ車両乗り入れ部。
地元では
「乗り入れ部は歩行者を優先する『歩道』というのが県の認識だ」
との報道もあったが、県は
「道路管理者として、歩道とも車道とも言い切れない」
とした。
車両乗り入れ部は、縁石の一部を下げて段差を小さくした
「切り下げ」
と、車道の路面が連続している
「切り開き」
の2種類があり、現場は後者に該当するという。
男性警備員=当時(47)=と抗議活動中の70代の女性がダンプカーに巻き込まれた場所は、国道の車道外側線にほぼ繋がるように引かれた白線の内側だった。
県北部土木事務所によると、車道外側線は元々国道に沿って直線に引かれていたが、平成30年に車両乗り入れ部に向かって引き直された。
白線は国道の車道外側線とほぼ繋がっており、2人がダンプカーに巻き込まれた場所は一見すると車道のようにも見える。
ただ、車両乗り入れ部に引かれた白線が車道外側線を示すものかどうかは分かっていない。
県北部土木事務所は
「車両乗り入れ部を分かりやすくするため、平成30年に外側線を変更したものと考えている」
と説明した。
白線が引き直された経緯を調べているという。

沖縄県幹部「映像は事故状況を客観的にとらえたもの」 辺野古抗議活動での警備員死亡事故
2024/10/31 18:49
https://www.sankei.com/article/20241031-325WRUALFBMBDDWNBMSWBFBWBY/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故で、発生時の状況が映ったカメラ映像を視聴した沖縄県の前川智宏土木建築部長が2024年10月31日、
「映像は事故の状況を客観的に捉えたもの」
との認識を示した。
地元の名護市議会からガードレール設置などを求める意見書を受け取った際、市議らに明らかにした。
事故現場の名護市安和(あわ)の土砂搬出港付近では、市民団体のメンバーらがプラカードを持ってダンプカーの前をゆっくりと横断し、牛歩戦術で土砂の搬入を遅らせようとする抗議活動を展開。
港湾を利用する事業者側が
「抗議者が事故に巻き込まれないようガードレールを設置してほしい」
と何度も要請していたのに、県は
「歩行者の横断を制限することになる」
として認めなかった。
この日は名護市議会の金城(きんじょう)隆議長らが県庁を訪れ、玉城デニー沖縄県知事宛ての意見書を提出した。
意見書では
「度重なる要請を受けているのにもかかわらず、沖縄県は何の対策もしていない」
として
「県の対応は不十分」
と批判。
ガードレールの設置や、車両通行を妨げる行為をやめるように指導することなどを求めている。
これに対し、前川土木建築部長は
「歩行者の自由な通行を妨げるような構造物の設置は芳しくない」
との考えを強調。
「ちょっと言い訳がましくなるが、道路法ではゆっくり歩く人を規制する根拠がない」
と指摘し、
「道路は車いすの方など不特定多数の人が利用する」
「歩き方が遅いからといって規制や取り締まりはできない」
とした。
ガードレールの設置には否定的な見解を示す一方、ポールについては
「設置する可能性の余地はある」
と述べた。

沖縄・玉城知事「報道差し控えるべきだ」辺野古抗議活動で警備員死亡事故の映像報道を批判
2024/10/31 16:34
https://www.sankei.com/article/20241031-NXOQSGKJMVOYHB6UDCJ3HSJRZY/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故を巡り、沖縄県の玉城デニー知事は2024年10月31日、事故当時の状況を伝えるカメラ映像を伝えた産経新聞の報道に対し、
「捜査中の証拠になり得るものは、報道を差し控えるべきではないか」
と批判した。
産経新聞が今月2024年10月10日までに政府関係者から入手したカメラ映像には、徐行するダンプカーに足早に近づく抗議活動中の女性と、女性を庇うように制止しようとする警備員の姿が映っていた。
玉城氏は
「映像が(報道機関に)提供されたことは由々しき問題だ」
との認識を示し、報道で判明した事故当時の映像について
「私は見ていない」
と強調した。
記者から見ない理由を尋ねられた玉城氏は
「事故の詳細については現在、警察で捜査中であり、事故映像の報道に係る内容について見解を述べることは今の段階では差し控える」
と述べた。
事故当時の映像を巡っては、現場の安全対策を検討している沖縄県議会の土木環境委員会で、玉城氏を支持する県政与党会派の議員が
「映像の出所や内容も曖昧だ」
などと猛反発し、閲覧を拒否したことも明らかになっている。

「安和事故」映像は不都合な真実か 元朝日記者が沖縄で書いた記事を読んでみた
大手町の片隅から 乾正人
2024/10/18 10:00
https://www.sankei.com/article/20241018-AYHXQT6EEZJOBKYTFOHNJ4JMZQ/
事故のカメラ映像。走行するダンプカーの前に飛び出した女性を警備員が止めようとする姿が見える
大抵の作家は、初期作品に佳品が多い。
昭和の文豪・松本清張もそうで、彼が昭和32年に発表した
「地方紙を買う女」
は、繰り返しテレビや映画で映像化されてきた。
都内に住む心中を装った殺人事件の犯人が、地方紙を短期間購読したのを不審に思った作家が謎を解明していくという筋立てだ。
■「地方紙を買う男」の目
私も犯人ではないが、
「地方紙を買う男」
の1人である。
仕事柄、各地を旅することが多いが、駅に降り立つと必ず地方紙を買う。
小学校の運動会やコメの出来具合などご当地新聞しか報じない情報満載で重宝する。
最近は、有料のデジタル版で読める地方紙も増えており、いくつかは期間を決めて購読している。
沖縄の琉球新報もそのうちの1つだ。
視点が弊紙とは180度違うので、勉強になる。
2024年9月25日付の1面を飾った
「『心は折れない』言葉から勇気 新基地抗議の市民思い新た 安和事故 被害女性に寄せ書き」
という記事もそうだ。
琉球新報と沖縄タイムスの地元2紙が
「安和事故」
と名付けた事故は、2024年6月28日に米軍普天間飛行場の移設予定地である名護市辺野古に近い同市の安和桟橋前の道路で起きた。
辺野古
「新基地」
反対運動に参加していた72歳の女性が、抗議活動中に警備員と共にダンプカーに巻き込まれ、警備員は死亡、女性も重傷を負った。
同記事は、彼女が
「フェニックス(不死鳥)さん」
と呼ばれていると紹介。
「女性が手術前に残した『骨は折れても心は折れない』の言葉に奮い立った市民が目立つ」
と断定し、
「新基地断念まで小さな力を結集させたい」
「再び戦場にさせない」
といった彼女への寄せ書きをいくつも書き連ねている。
明治の昔、自由民権運動の先頭に立っていた板垣退助が暴漢に刺され、
「板垣死すとも自由は死せず」
と語った逸話を思い起こす。
何よりビックリしたのは、1面の記事の中に亡くなった警備員を悼む言葉が一言もなかったことだ。
記事を書いた南彰記者は、新聞労連委員長を務めた元朝日新聞の記者で、琉球新報に移籍した有名人である。
■映像の中身報じぬ沖縄2紙
思い切った記事だと感心していたら、小紙の記者が、現場付近に設置されていたカメラ映像を入手し、2024年10月10日に報じた。
映像では、制止を無視して飛び出した女性を警備員が庇ってダンプカーに巻き込まれたように見える。
この映像は、翌日開かれた県議会土木環境委員会で閲覧されたが、玉城デニー知事を支える
「オール沖縄」
系議員は、
「映像の出所や内容も曖昧だ」
などと猛反発。
閲覧を拒否した上に委員長への不信任動議まで提出した(結果は否決)。
議会事務局によると、県議会で常任委員長に対する不信任案が提出された記録は過去にないというから、与党のお怒りは相当なものだ。
しかも沖縄2紙やNHKは揃って映像の中身を詳しく報じていない。
これでは、なぜ県議会が大騒ぎしているのか読者にはさっぱり分からない。
やはり映像は、基地反対派にとって
「不都合な真実」
だったのか。
沖縄2紙もNHKも知る権利や人権擁護に熱心なはずだが、はて。
警備員には人権はないのだろうか。(コラムニスト)

辺野古抗議事故 動かぬ「証拠」露見懸念か 与党会派、異例の委員長不信任案動議
2024/10/17 21:13
https://www.sankei.com/article/20241017-BFW2WGBYWBPJVDO7WH7M2APSWY/
※産経新聞が入手した事故現場の映像。プライバシー保護のため一部加工しています
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が2024年6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故を巡り、沖縄県議会の土木環境委員会で、玉城デニー知事を支持する県政与党会派が事故当時の状況を捉えたカメラ映像の閲覧を拒否していることが明らかになった。
映像は、真相究明と現場の安全対策を講じる上で重要な資料となるはずで、閲覧を拒否したことは、極めて疑問だと言わざるを得ない。
■「証拠」映像、玉城知事支持派が閲覧拒否
与党会派は2024年10月11日の沖縄県議会土木環境委員会で閲覧を拒否したが、その理由について、重傷を負った女性の代理人からあった閲覧中止を求める申し立てについて十分協議していない点を挙げた。
更に
「出所や内容も曖昧」
「委員会で確認する妥当性や人権感覚、倫理観、責任問題にも関わる」
などとし、閲覧は多数決で強行されたとも訴え、常任委員会では過去に例のない委員長への不信任案動議まで提出した。
事故を巡っては、抗議活動をする市民団体が、牛歩で抗議者が道路を横断し終わると、警備員がダンプカーに合図を送って1台出す
「暗黙のルール」
があったのに、2台続けてダンプカーを出すこともあったと主張。
辺野古移設を進める防衛省側を批判した。
市民団体と連携するオール沖縄会議の幹部が2024年8月、同省沖縄防衛局長に
「あなたは沖縄県民を1人殺してしまった責任者だ」
と罵る場面も見られた。
しかし、事故前の映像を見る限り、制止を無視して飛び出した女性を警備員がかばってダンプカーに巻き込まれたと見られる様子が確認できる。
あるいは、映像という動かぬ
「証拠」
によって、オール沖縄側の
「主張」
が揺らぎかねない不都合な事実が露見することを懸念したのか。
県政与党の閲覧拒否は、そう疑いたくもなる異例の対応だ。

<独自>辺野古抗議活動制止警備員死亡 事故映像を入手 11日に県議会で映像確認へ
2024/10/10 18:56
https://www.sankei.com/article/20241010-OGYWEUDQPZOIXPYAULZWOOPFDY/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が6月、ダンプカーに巻き込まれて死亡した事故で、現場付近に設置されたカメラに事故に至る状況が映っていることが10日、明らかになった。
産経新聞が関係者からカメラ映像を入手し、確認した。
県議会は11日、土木環境委員会で委員がこの映像を閲覧する方針。
事故は6月28日、辺野古移設工事に使う土砂を搬出する名護市安和(あわ)の桟橋前の路上で起きた。
桟橋から左折して国道に出ようとしたダンプカーが、同市の男性警備員=当時(47)=と抗議活動中の70代の女性に衝突。
警備員は死亡し、女性は重傷を負った。
映像や関係者らによると、死亡した警備員は当初、重傷を負った女性とは別の抗議者に対し、路上で対応していた。
警備員は、この抗議者を歩道に誘導したが、歩道後方から足早に近づいてきた女性が警備員と抗議者の間をすり抜け、徐行しながら国道に向かうダンプカーの前に出る様子が映像に残されていた。
警備員は女性を制止しようと、ダンプカーと女性の間に割って入る形となり、そのままダンプカーの左前面に衝突。
10秒ほどの出来事だった。
関係者は
「明らかに女性は警備員の制止を無視して飛び出している」
「警備員は女性を庇うような形でダンプカーに巻き込まれた」
と証言した。
県警はカメラ映像の解析を進め、詳しい事故原因を調べている。
一方、事故現場で牛歩による抗議活動をしてきた市民団体のメンバーによると、重傷を負った女性は
「敢えて飛び出したわけではない」
と説明。
この市民団体と連携する「オール沖縄会議」は7月、2人がダンプカーに巻き込まれたのは
「車両乗入部」
と呼ばれる歩道部分で、
「あくまでも歩行者の通行が優先される場所」
だったと主張する資料を公表していた。

■遺族「精神的に辛い」
事故現場となった辺野古移設工事に使う土砂の搬出港周辺では、移設に反対する市民団体のメンバーらがダンプカーの前をゆっくりと横断して抗議する
「牛歩戦術」
が続けられてきた。
今回明らかになった映像によって、抗議者の女性がダンプカーの前に飛び出した可能性が高まった。
これまで抗議者側は、女性は飛び出したわけではないとの姿勢を崩さず、
「安全に配慮した抗議運動」
を尊重すべきだとも主張していた。
また、骨を折る重傷を負った女性が
「骨は折れても心は折れない」
との言葉を残し、
「市民」
らが勇気づけられたとする地元報道もある。
こうした状況に、警備員の遺族は
「今までで一番憤りを感じる記事だった」
「本当に本当に許せないし、とても辛い」
と心を痛めていたとされる。
今月4日の県議会の一般質問で、遺族の
「思い」
を読み上げた自民党の島袋大県議によると、警備員の妻は
「報道や交流サイト(SNS)では被害者(の女性)に非はなく、非があるのは強引な警備などではないかとの誹謗中傷がほとんど」
と振り返り、
「妨害行為が問題ないことにされ、家族の死がなかったことのように扱われた」
「精神的に辛く、心を痛めていた」
と伝えてきたという。
映像には、徐行するダンプカーに近づく女性と、女性を庇うように制止しようとする警備員の姿が映っており、抗議者側の
「主張」
は崩れつつある。

辺野古ダンプ事故現場の路上で防衛局職員に暴行、抗議活動の76歳男を逮捕 沖縄県警
2024/9/27 17:22
https://www.sankei.com/article/20240927-2MAP7Z24HRODTKPGQUDQCDMDSE/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が死亡する事故のあった現場付近で26日、防衛省沖縄防衛局の職員が抗議活動中の男から暴行を受ける事件があったことが分かった。
県警名護署は同日、暴行容疑で抗議活動をしていた無職の男(76)=同県北中城(きたなかぐすく)村=を現行犯逮捕した。
男の逮捕容疑は26日正午ごろ、名護市安和(あわ)の土砂搬出港「安和桟橋」の出口ゲート付近の路上で、沖縄防衛局の男性職員(54)の胸を両手で押して転倒させたとしている。
現場にいた警察官が暴行を現認し、約1時間後に逮捕した。
捜査関係者によると、逮捕された男は当時、辺野古移設に向けた土砂の搬出に抗議していたという。
現場付近では今年6月28日、抗議活動をしていた女性を制止した名護市の男性警備員=当時(47)=が左折したダンプカーに巻き込まれ、死亡する事故が起きていた。

辺野古ダンプ事故「原因が市民活動にあるかのような印象与えた」 オール沖縄が県警に指摘
2024/9/19 15:52
https://www.sankei.com/article/20240919-PFAF6YA4MJKJXHWIO7JO3CVPZU/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が死亡し、女性が重傷を負った事故を巡り、玉城デニー知事を支持する「オール沖縄会議」と県選出の国政野党国会議員でつくる「うりずんの会」は19日、県公安委員会に対し、苦情申立書を提出したと明らかにした。申し立ては5日付。
苦情申立書によると、県警本部で8月30日、抗議活動の排除や妨害を行わないよう求める要請書を提出しようとした際、椅子やテーブルのない
「倉庫内」
で受け取ると指示され、提出を断念せざるを得なかったという。
県警の対応について、
「県民を愚弄する行為だ」
と抗議している。
要請書では
「県警は『違法行為がなかったかも含め慎重に調べを進める方針』などといった一方的な情報を報道機関に流布した」
と指摘しており、
「事故の原因が(重傷を負った)女性ら市民活動にあるかのような印象を与え、SNSその他のウェブサイトで威圧的な発信が繰り返されている」
と訴えていた。
名護市の安和(あわ)桟橋では8月22日から土砂の運搬作業が再開された。
事故現場には多数の警備員が配置され、オレンジ色のネットを広げて抗議者がダンプカーの前に出ないようにしている。

辺野古ダンプ事故で中止の土砂運搬作業が再開 「対策講じた」と防衛局
2024/8/22 9:58
https://www.sankei.com/article/20240822-TH5U33E4VRMH5IZV6ZNJ5P5BKE/
沖縄県名護市安和(あわ)の国道で6月、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に対する抗議活動をしていた女性が怪我をし、警備中の男性が死亡した事故を受け、政府が中止した埋め立て用土砂の運搬作業が22日、名護市で再開された。
県によると、防衛省沖縄防衛局から21日に
「対策を講じた上で再開する」
と連絡があった。
県側は、事故の原因究明や再発防止が済むまで作業を再開しないよう求めており、玉城デニー知事は21日午後、
「作業再開は誠に遺憾」
と批判していた。
事故は6月28日に名護市安和の国道で発生。
土砂の搬出に抗議するため車道に出た女性と、制止しようとした男性警備員がダンプに巻き込まれた。
警備員が死亡し、女性は重傷を負った。

辺野古ダンプ事故 沖縄・玉城知事宛に防衛局が異例の要請「妨害行為で警備員にも危険」
2024/8/15 17:42
https://www.sankei.com/article/20240815-J6JMDGWK6ZN4NAHKM2YC6OVI5M/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が死亡した事故で、防衛省沖縄防衛局は15日、ガードレール設置などの安全対策や
「妨害者」
への注意・警告の実施を求める玉城デニー知事宛の要請文書を提出した。
防衛局によるこうした要請は極めて異例とみられる。
土砂の搬出港付近では市民団体のメンバーがプラカードを持ってダンプカーの前をゆっくりと横断し、牛歩戦術で土砂の搬入を遅らせようとする抗議活動を続けてきた。
事故について要請文書は
「警備員の制止を聞かず、左折して出ようとする進行中のトラックの前方車道上に(抗議者が)出たことから、制止し続けた警備員がお亡くなりになる事態になった」
とし、
「妨害行為により警備員にも危険が及ぶ事態は重大だ」
と指摘した。
港湾を利用する事業者側が県に
「抗議者が事故に巻き込まれないようガードレールを設置してほしい」
と何度も要請し、玉城知事も把握していたが、県が
「歩行者の横断を制限することになる」
として認めてこなかったことも判明している。
要請文書は
「県の対応が不十分であることは妨害行為が継続していることからも明らかだ」
と強調し、道路や港湾施設の管理者として県が可能な措置を速やかに講じるよう求めている。

辺野古ダンプ事故 「産経新聞はでっち上げ!」への反駁
【沖縄考】(47) 那覇支局長・大竹直樹
2024/8/14 9:00
https://www.sankei.com/article/20240814-MVQJ6M5JPJJ2LOMMJEZ6TZX6SI/
《即、工事断念! もうこれ以上、犠牲者を出すな!》。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が死亡する事故が起きた同市安和(あわ)の現場。
供花の前には7月22日、こう大書きされた横断幕が揺れ、プラカードを持った人が集まっていた。
「産経新聞はでっち上げ!」。
サングラスをした女性が拡声器で叫んだ。
女性が事故に関する本紙報道を批判していることは容易に見当がついた。
とすれば、記事を書いたのは筆者だが、事実と異なることを書いた覚えはない。
女性に近づき、何がでっち上げなのか問うと
「産経新聞は『車道に飛び出した市民』(と書いた)。ここが間違え。でたらめ」
という。
「産経新聞は『飛び出した』と書いていましたか」
「と、思います」
「『思う』で、でっち上げといわれたら困ります」
女性の一言に、思わず色をなしてしまった。
念のため所属を尋ねると、
「普通の市民」
と名乗った。
普通の市民の方といえど、誤ったことをこのまま喧伝されてはかなわない。
1つずつ反駁させていただいた。
■さすがにアンフェアでは
この場を借りて、読者の皆さんにも説明させて頂きたい。
まず本紙は
「土砂搬入のダンプカーに抗議するため車道に出た女性を警備員(記事では実名)が止めに入り、その際、左折したダンプカーに2人とも巻き込まれたとみられている」
と報じた。
一方、地元メディアでは
「死亡した警備員が重傷を負った女性とは別の抗議者を制止したところ、重傷を負った女性がすり抜け、ダンプカーの前に飛び出そうとしたため急いで制止に入り巻き込まれた」
との報道もあった。
だが、少なくとも産経新聞は
「飛び出した」
とも
「すり抜けた」
とも報じていない。
そう指摘すると、女性は
「車道」
の記述も違うと、畳み掛けてきた。
「車道ではない」
とする主張の根拠は、玉城デニー知事を支持する
「オール沖縄会議」
が7月18日に公表した資料に詳しい。
弁護士立ち会いによる現地調査や被害者、目撃者らへの聞き取りの結果、重傷を負った女性と死亡した警備員が倒れていた場所は国道449号の車道部分だったが、2人がダンプカーに巻き込まれたのは、7.3メートル手前の
「車両乗入部」
と呼ばれる歩道部分だった、というのが
「オール沖縄」
側の主張だ。
2人が巻き込まれたのは
「あくまでも歩行者の通行が優先される場所」
で、
「警備員らはまずダンプを止めるべきだったのであり、市民らの歩行を制止したことは法的にも許されない」
と訴えている。
ただ、これまでの沖縄県警への取材で、2人が
「車両乗入部」
で巻き込まれたとの情報は得られていない。
「車両乗入部」
との説明を曲げて
「車道」
と表記したわけではない。
まして、本紙以外の複数の主要メディアも
「車道」
と報じている。
にもかかわらず、産経だけがやり玉に挙げられ、でっち上げとの誹りを受けるのは、さすがにアンフェアではないか。
■「あなたは沖縄県民を殺してしまった責任者」
事故の続報が産経以外のメディアで取り上げられる機会は少ないが、沖縄県議会では俎上に載っている。
自民党会派は、港湾を利用する事業者側が道路を管理する県に
「抗議者が事故に巻き込まれないようガードレールを設置してほしい」
と何度も要請していた事実を問題視。
玉城知事もこうした要請を把握していたとして議会で追及した。
事業者側は自ら費用負担するので設置させてほしいと申し出ていたのに、県は
「歩行者の横断を制限することになる」
と、頑として認めなかったというのだから、玉城県政の不作為と言われても仕方ないだろう。
「オール沖縄会議」
は今月2日、防衛省沖縄防衛局に対し、原因究明と安全対策が整うまで全工事の中止を求める要請書を提出し、
「抗議運動に参加している市民には非難されるべき事情は全くない」
と訴えた。
オール沖縄の幹部は防衛局長に
「あなたは沖縄県民を1人殺してしまった責任者だ」
と罵った。
この様子を報じた産経ニュース転載のヤフーニュース記事には500件以上のコメントが寄せられたが、事故を招いた抗議活動に対する批判が多かった。
捏造は慣用読みで、本来は
「でつぞう」
と読む。
でっち上げは漢字で書けば
「捏ち上げ」。
捏(こ)ねるという意味の
「捏(で)つ」
に由来するという。
死角の多い大きなダンプカーの前をわざとゆっくり歩く。
その抗議手法を省みることなく理屈を捏ね、自らの活動の正当性を主張しているように感じた。
抗議運動に携わる方は是非、世間がどのように受け止めているのか。
ヤフーニュースのコメントやSNSなどの反応を見てほしい。

辺野古移設反対派の理不尽な抗議に屈するな。
辺野古移設反対派の理不尽な抗議に屈しているようでは、屈している側も信用できない。
そんなことでは保守派から見限られる。

<主張>辺野古ダンプ事故 危険な抗議活動をやめよ
社説
2024/7/11 5:00
https://www.sankei.com/article/20240711-VUIXRIOQYVOAHN4XDGTBXO6Y4U/
沖縄県や県警が適切に対応していたら、防げた事故だったのではないか。
同県名護市安和(あわ)の国道で2024年6月、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議する女性と警備員の男性がダンプカーにひかれ、男性が死亡する事故が起きた。
女性は足を骨折した。
現場では数年前から、辺野古移設工事に使う土砂を運搬するダンプカーの前を反対派がゆっくりと歩いて妨害する抗議活動が行われていた。
車道に出た女性を警備員の男性が制止しようとして、左折中のダンプカーに巻き込まれたとみられる。
何に抗議するのも自由だが、危険な行為は許されない。
事故を招くような抗議活動は即刻やめるべきだ。
玉城デニー知事は事故について、
「県民の安全に責任を持つ者として極めて遺憾だ」
と述べた。
その上で沖縄防衛局に対し、安全対策が十分講じられるまで土砂の運搬作業を中止すべきとの考えを示した。
作業は2024年7月10日現在、中断している。
これはおかしい。
ダンプカーの前をわざとゆっくり歩くという、極めて危険な行為を道路上で繰り返しているのは反対派の方だ。
抗議はほぼ連日行われ、ダンプカーの渋滞も起きていた。
危険な行為を放置せず、交通の安全と秩序を取り戻すのは行政と警察の責任だろう。
県は2023年2月、同様の抗議活動が行われている辺野古移設の土砂搬入の港湾施設に、注意喚起の看板を設置した。
大型車両の往来を妨害する行為は県港湾管理条例の禁止行為に当たるとし、
「警告」
する内容だ。
ところが、反対派の猛烈な反発を受けて2023年5月に撤去してしまった。
理不尽な抗議に屈し、危険を黙認したことに他ならない。
県警も、十分な取り締まりを行ってこなかった。
県内では、自衛隊駐屯地に武器などを搬入する際に一部の活動家らが道路にしゃがんだり寝転んだりして妨害する行為が繰り返されてきた。
県警が道路交通法の禁止行為に当たるとして排除することもあるが、県内の一部メディアは
「強制排除」
と批判的に報じていた。
今回の事故で警備員は、反対派の危険な行為を制止しようとして犠牲になった。
悲劇を繰り返してはならない。

事故現場、再三のガードレール設置要請も沖縄県認めず 玉城知事も把握 辺野古ダンプ事故
2024/7/10 16:25
https://www.sankei.com/article/20240710-KE7OGDNCAJJDVJLVRFMFKJJZWI/
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が死亡した事故で、港湾を利用する事業者側が県に対し、
「抗議者が事故に巻き込まれないようガードレールを設置してほしい」
と何度も要請していたことが2024年7月10日、分かった。
玉城デニー知事もこうした要請を把握していた。
事業者側は自ら費用を負担するので設置させてほしいとも申し出たが、県は
「歩行者の横断を制限することになる」
として認めなかった。
一方、牛歩による抗議活動が行われてきた本部港塩川地区(本部町)に設置されていた
「大型車両の往来を妨害する行為」
が県条例の禁止行為に該当すると明記した警告看板は市民の要請を受け、設置から約2カ月半後に撤去していたことも明らかになった。
いずれも同日の県議会本会議で、自民党の島袋大議員の代表質問に、県土木建築部の前川智宏部長が答えた。
県北部土木事務所などによると、牛歩による抗議活動が行われてきた名護市安和(あわ)の国道では令和4年12月以降、事業者側から何度もガードレールの設置を求める要請があった。
事業者側からは費用を負担するのでガードパイプを設置させてほしいという要請もあった。
だが、県は
「歩道であることからガードレールを設置する予定はない」
「事業者によるガードパイプの設置は歩行者の横断を制限することになる」
として認めなかった。
県は2023年2月17日、隣接する本部町の本部港塩川地区に
「大型車両の往来を妨害する行為」
などについて、県港湾管理条例で定める禁止行為に該当する旨を明記した警告看板を2枚設置。
禁止行為を行った場合は
「条例に基づき過料を処することがある」
と警告した。
しかし、市民から
「なんで過料を科すのか」
などと
「厳しい意見」
が寄せられたといい、県は現場を確認した上で
「状況は危なくない」
と判断。
2023年5月2日に撤去したという。


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