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(1)陸自の現地トップが、地元住民を怒鳴りつける異常 日本政府が進める南西防衛のペテン
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378485
2025/10/06 日刊ゲンダイ
問題幹部の処分もしない(中谷元防衛相)/(C)日刊ゲンダイ
台湾有事や中国の脅威を理由に、日本政府が急ピッチで進めている南西諸島の防衛力強化。
しかし、このまま進めて大丈夫なのだろうか。はたして、地元軽視の態度で防衛力強化はできるのだろうか。
それを考えさせる事態が宮古島で起きた。陸自現地部隊トップの比嘉隼人1等陸佐が、基地反対派を怒鳴りつけた事件だ。事件が起きたのは、8月6日である。県が管理する観光施設「いらぶ大橋海の駅」駐車場で抗議活動をしていた市民団体に対して、比嘉1等陸佐は「許可を取れ」「早く取って来い」と詰め寄ったという。市民団体は、駐車場で休憩していた隊員に、抗議活動の一環として「皆さん、おはようございます。迷彩服姿のむこうに、きれいな朝日を見るのは残念です」と声をかけたという。
これは、前代未聞の事態である。相手が反対派でも、隊員は穏当真摯に接するという原則に反している。しかも事態を収める立場の士官、それも指揮官が率先して、事を荒立てたのだ。
さらに「相手を見て怒鳴ったのではないか」との疑問も湧く。反対派だから怒鳴っても大丈夫、むしろ身内の陸自や防衛族、右派は、強い態度を称賛してくれるはず。そう判断したのではないか。
比嘉1佐は陸自で最難関のCGS課程を出ており41歳で1佐昇任、昔の軍隊の階級でいえば陸軍大佐のエリートだ。定年が見える50歳を越えて、お情けで1佐にしてもらった「CGSは出たけれど」組ではない。
その後、比嘉1佐は、市民団体に謝罪している。しかし、謝罪時の服装も疑問を補強する。本来なら正装と呼ぶジャケットとネクタイ着用である。場所も接遇用の公室ないし、士官室とすべきである。だが、謝罪時の服装は略装と呼ぶ開襟シャツ、場所も会議室で、お茶の接遇もしなかった。
そして、実際に大丈夫で済んだ。中谷防衛大臣は「市民とのやりとりにすぎない」とおとがめなしにした。陸自中央が処分する話もない。
昔なら左遷はした。処分はともかく誰が見ても閑職に回した。それをもって地元へのケジメとし隊内への戒めとした。
「地元には高姿勢」「身内には甘々」
だが、今の防衛省はそうはしない。第2次安倍政権以降での辺野古ほかにおける態度が示す通り「地元には高姿勢」「身内には甘々」である。
これでは防衛強化は進まないだろう。地元の理解がなければ基地の安定利用はできないからだ。それも賛成派の支持を高めるだけではダメだ。反対派にも必要性は理解してもらわなければならない。賛成してもらえなくとも反対の水準を引き下げる。それが本来の地元対策のやり方だ。
逆に今回は「べからず」を残らずやっている。怒鳴ったのも、形だけの謝罪も、おとがめなしも、そもそも発端となった必須でもない迷彩服着用での市内訓練もそれである。 (つづく)
文谷数重 元3等海佐・軍事研究家
1973年、埼玉県生まれ。早大大学院修了。元3等海佐・軍事研究家
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