http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/250.html
Tweet |
※2025年10月6日 日刊ゲンダイ1面
※紙面抜粋
※2025年10月6日 日刊ゲンダイ2面
大逆転で高市早苗が新総裁に、その裏側と今後…暗黒の翼賛政治前夜の様相(上)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378479
2025/10/06 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
まず幹事長が麻生派から。国民も呆れた旧態依然
裏金議員待望の高市早苗新総裁(C)共同通信社
小泉が自滅して、裏金議員待望の高市新総裁が誕生したが、「解党的出直し」とは程遠い茶番劇。とはいえ、タカ派首相が新たな連立に成功すれば、永田町の風景は一変するだろう。この先、何が起こるのか、有権者は監視と覚悟が必要だ。
◇ ◇ ◇
自民党総裁選は高市早苗前経済安保相と小泉進次郎農相が決選投票に進み、党員票、国会議員票ともに高市が制し、女性初の新総裁に選ばれた。
高市が決選投票で獲得した国会議員票は149、小泉は145。議員票では「劣勢」と見られていた高市が逆転できたのは、直前になって麻生太郎最高顧問が麻生派所属の議員に「高市で行け」と大号令をかけたからだ。
この一事で、今度の総裁選の茶番ぶりが分かる。「#変われ自民党」なんてキャッチフレーズを掲げ、「解党的出直し」なんてうそぶいていたが、最後は従来通り、派閥の大ボスの意向で、結果が決まったのである。
それも麻生といえば、御年85歳だ。世襲の権化、1年も持たずに政権を追われた首相失格者である。自分は裏金に関係ないような顔をしているが、たまたま時効になっただけで、麻生の秘書だった薗浦健太郎元衆院議員は政治資金規正法違反で起訴されている。
普通であれば、とっくに引退。相手にされなくなるところだが、そんな麻生に高市陣営は連日のように面会を求め、「(高市政権になったら頼りにするのは)もちろん、麻生先生です」などと持ち上げていたと朝日新聞が書いていた。あり得ないような感覚だ。
「世の中はAIの時代を迎え、とんでもないスピードで変わっている。ところが、自民党だけが1950年代の感覚なのです。つまり、数は力、力は金です。それが分かった総裁選ではなかったか。高市陣営は麻生氏にすがったが、小泉候補の後ろには菅元首相がいて、林候補には岸田前首相がいた。3人の元首相の権力争いに見えました。だって、そうでしょう。5人の候補がマトモに論戦を交わしましたか? 裏金問題はきれいにスルーし『みんな仲良く』でキズをなめ合っていた。そんな薄気味悪い総裁選の裏で、各候補はキングメーカー詣でを繰り返していたんですからね」(政治評論家・野上忠興氏)
頼られた麻生が高市に乗ったのも国家・国民のことを考えたからではない。
「どっちが勝つかというより、自分が持っている票を乗せたら、どこが勝つのかを見極めていたのだと思います。そうすれば、一番、高く恩を売れますからね」(政治ジャーナリスト・山田惠資氏)
そこで最後は茂木陣営にも高市に票を回させて、恩を売った。
「小泉に見切りをつけた裏には陣営に嫌いな河野太郎衆院議員がいたからともっぱらです」(永田町関係者)
こんなレベルの総裁選だったのである。論功行賞の麻生は自派からの幹部登用を約束させたのか、イの一番に鈴木俊一総務会長の幹事長への横滑り起用が固まった。ずいぶん軽量級だが、後ろ盾の麻生が仕切るつもりだ。麻生自身は副総裁なんて、報道もある。バカバカしいったらありゃしないが、こんな猿芝居で国民を欺けると思ったら大間違いだ。
仲間割れで自滅、パペット小泉に「次」はなし
周囲もヒドいが本人もダメダメだった…(C)J MPA
それにしても、本命と目された進次郎の負けっぷりはヒドかった。先月22日、告示日の出陣式には代理を含め衆参合わせて92人の議員が集まったが、総裁選1回目の議員票は80票。12人が裏切ったわけだ。ペーパー読み上げやステマ問題の影響で、多くの議員に愛想をつかされたのか。
「完全な戦略ミスだ」とは進次郎陣営の関係者だ。
「陣営幹部は『議員票が110に届きそうだ』といった情報を流し、勝ち馬効果を狙いましたが、『勝ちたきゃウチに来い』と“上から目線”に映ったようで、裏目でした。また、選択的夫婦別姓など微妙なテーマへの言及を避けたことで、進次郎さんへの期待感もしぼんでいったようです」
さらに、陣営で内紛まで勃発していたというのだから、どうしようもない。陣営幹部らは主導権争いを展開。進次郎政権で重要ポストを得るために功を争っていた。その結果、足並みが揃わなかったとみられている。
「ステマ問題の責任を広報班長の牧島かれん衆院議員に取らせていたが、主導したのは小林史明衆院議員の事務所。それに、選対本部長は加藤勝信財務相だ。2人のどちらかが辞めるべきなのに、新内閣でのポストに目がくらんだのか、頬かむりです。陣営の幹部連中は自分のことばかり考えていたようだ」(同前)
周囲もヒドイが進次郎本人もダメダメだった。決選投票前の最終演説は中身も迫力もなし。「次」はないのではないか。
「党重鎮をバックにつけた進次郎氏は今回、いかにも『軽い神輿』という風情でした。担いでもらうために周囲の話を聞き、世論を二分するテーマへの言及は封印。これでは、次の総裁選も厳しい。特に、歯切れのよさに期待している党員はソッポを向くでしょう」(ジャーナリストの横田一氏)
自滅したパペット進次郎はもう終わりだ。
自身の発言は根拠レス、言論弾圧にはシャカリキの危険な正体
挙党一致を演出するも、次は何をするか…(C)共同通信社
進次郎を尻目に党員票を大量にかっさらって勝利した高市だが、言動は危うい。
特にヒドいのは、奈良公園の鹿を巡る発言。告示日の所見発表演説会で「(外国人観光客の中に)足で蹴り上げる、とんでもない人がいる」と断じたが、2日後の日本記者クラブ主催の討論会で根拠を問われると「自分なりに確認した」とゴニョゴニョ。“訪日外国人はならず者ばかり”とミスリードした格好だ。
自身の発言は根拠レスなのに、他者には厳しいのが高市流だ。
特に、メディアへの言論弾圧は見過ごせない。安倍政権下の総務相時代には、放送局の電波停止にまで言及していた。
さらに、危険な正体が見えたのは、2023年に発覚した総務省の「内部文書」問題を巡る対応だった。立憲民主党の小西洋之参院議員が入手した内部文書には、14〜15年に安倍官邸と総務官僚が「放送法」の解釈改変について協議した経緯が生々しく記されていた。
TV局に圧力をかけたい意図がミエミエで、高市の〈民放相手に徹底抗戦するか。TBSとテレビ朝日よね〉という発言も記録されていた。
結果的に、政府は「放送事業者の番組全体を見て判断する」としていた放送法の「政治的公平」について、高市が15年に「一つの番組を見て全体を判断するのは当然」と答弁したことにより、解釈を変えてしまったのだ。
小西議員が言う。
「あの文書は、放送法の解釈改変による言論弾圧を懸念する総務官僚よる信念の告発でした。それに対し、高市氏は国会で『悪意を持った捏造』と答弁。『すべて部下のせいだ』と言い切ったのです。また、私が『捏造でない場合は大臣も議員も辞めるか』と聞くと『結構です』とも答えました。最終的に文書作成者の3官僚は『捏造などしていない』と証言しましたが、高市氏は何の責任も取っていない。自由と民主主義の根幹を積極的に破壊し、自分の行為に何の責任も持たない人物が行政の最高責任者に就くなど、あってはならない。強い危機感を覚えます」
次は何をしでかすか。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ

すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。