http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/251.html
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※2025年10月6日 日刊ゲンダイ1面
※紙面抜粋
※2025年10月6日 日刊ゲンダイ2面
※2025年10月6日 日刊ゲンダイ3面
大逆転で高市早苗が新総裁に、その裏側と今後…暗黒の翼賛政治前夜の様相(中)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378480
2025/10/06 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
維新、国民、参政、保守党が秋波を送る高市との一致点
ミギミギ高市早苗・新総裁大好き(C)日刊ゲンダイ
これだけ危険な政治家をすんなりと首相にしていいのか。衆参両院とも少数与党の状況で、野党が臨時国会の首相指名選挙で団結すれば「高市新総理」の誕生を阻止できるが、野党はてんでばらばら。連立拡大を視野に「こっちを向いて」と言わんばかりだ。
日本維新の会は「進次郎勝利」を前提に連立協議に備えていたが、手のひら返し。連立協議について、吉村代表が「正式に打診があれば協議するのは当然」と前のめり。積極財政の主張が高市と近い国民民主党も政策協議に前向きの姿勢だ。玉木代表は高市の憲法改正や安全保障政策などの基本姿勢に共感し、「かなり一致する部分も大きい」と言ってのけた。
排外主義的と批判される政党も高市の味方だ。参政党の神谷代表は「政策が近い。国益にかなう政策には協力を惜しまない」とコメント。日本保守党の百田代表は自身のXに「彼女が前向きに考えている『スパイ防止法』の制定を推し進めるなら、協力を惜しみません」と投稿した。
「高市氏に秋波を送る4党はスパイ防止法の制定で一致し、当の高市氏も『外国勢力から国を守る』と制定に意欲マンマンです。40年前に自民が最高刑死刑の法案を提出。何が『国家機密』で何をもって『情報漏洩』とみなすのか、政府の恣意的な判断が可能で、国民の思想・信条の自由を侵害するとの反発から廃案になった経緯がある。しかも高市氏は日本版CIAと言える『国家情報局』設置も主張。敵国の情報収集や撹乱を目的とする戦争遂行に不可欠な情報機関の創設にまで踏み込んでいます。排外主義をあおる勢力が『自民ノー』の民意を無視して『戦争できる国』づくりに着々。まさに暗黒の翼賛政治前夜の様相です」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
さっそく高市礼賛、大メディアのオメデタさ
安倍流「美しい国」の信奉者(C)共同通信社
自民党による総裁選電波ジャックにホイホイ乗った大メディア。自民の「形だけ変わったふり」の目くらましに加担しているのだから、どうしようもないが、高市総裁誕生で、ますます、これがエスカレートしそうだ。
「女性初」ということで、高市の若い頃の映像をこれでもかと流し、キャスターだった過去をクローズアップ。趣味はスキューバダイビング、阪神ファンの和製サッチャーなどと、これでもかと「ワイドショー的ネタ」を報じているのだ。この調子だと、連日、高市の話題で持ちきりになりそうだが、おめでたい話だ。
高市といえば、TVメディアがもっとも警戒しなければならない相手だからだ。総務相時代に「政治的公平性」をうたった放送法4条を拡大解釈し、電波停止の可能性にまで踏み込んだのは周知のとおり。一番、危険な総裁なのである。
女性初が注目されているが、選択的夫婦別姓には反対し、安倍流の「美しい国」の信奉者。社民党の福島瑞穂党首は「自民党初の女性総裁と言われてもジェンダー平等に背を向けてきた人なのでうれしくない」とバッサリだ。
それでも高市を礼賛する大メディアの背後には亡霊のような安倍の影がチラつく。
「TV局のトップはどこもかしこも安倍シンパでした。彼らの中には依然として、安倍元首相への郷愁みたいなものがあるのかもしれない。その延長線上で、自称・安倍後継者の高市さんも応援するのだとしたら勘違いもいいところです。安倍政治というのは、メディアによってつくられた虚像です。それどころか、政治とカネや森友問題で政治への信頼を失墜させた。安倍政治を全面的に見直さなければいけないのに、安倍ベッタリ総裁誕生で騒ぐのはいただけません」(野上忠興氏=前出)
これ以上の電波私物化はやめて欲しい。
サナエノミクスで株価は高騰、インフレ加速、格差拡大
史上最高値更新でも…(C)日刊ゲンダイ
「責任ある積極財政」を掲げる高市に、市場は歓迎ムードだ。総裁選前日の3日、日経平均株価は4万5769円で取引を終え、先月25日以来の史上最高値を更新。アベノミクスの金融緩和・財政出動路線を継承する「サナエノミクス」を意識した「高市トレード」が再来しそうだ。
高市が打ち出している経済対策は、財政規律を度外視したメニューばかり。中小・小規模事業者の賃上げ補助のため地方向け交付金の拡充を掲げるが、肝心の財源については赤字国債の増発も「やむなし」との立場だ。
一方、参院選前に掲げた食料品にかかる消費税0%に関しては「選択肢として放棄しない」と言いつつ、消極的な姿勢を崩さない。
「結局のところサナエノミクスもアベノミクスと同様、国民生活よりも企業活動を後押しすることを優先しているのです。円安進行によって収益増を見込める大企業や市場は歓迎するでしょうが、インフレに苦しむ個人をないがしろにしていることに変わりありません。企業が儲かれば国民生活も潤うというトリクルダウンを前提として大規模緩和に邁進してきた結果が、今の『安い日本』です。同じ路線では、円安・物価高の加速は免れません」(経済評論家・斎藤満氏)
長引く物価高について、高市は「デフレではなくなったと安心するのは早い」と言ってはばからない。日銀の「10月利上げ」に暗雲が垂れ込めてきた。
「物価高の是正に利上げは待ったなしですが、この期に及んでまだ高市氏は低金利策にこだわっています。富める者は株高に沸き、貧しき者はますます物価高に喘ぐことになる。経済格差・分断が深まっていくでしょう」(斎藤満氏)
高市は「強い日本」と繰り返すが、やろうとしていることは「日本のバーゲンセール」に他ならない。
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