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自民派閥抗争の仁義なき戦い
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2025年10月 7日 植草一秀の『知られざる真実』
「解党的出直し」と叫ばれたが自民党は最終的に解党して出直しすることになる公算が高い。
派閥解消と叫ばれたが派閥は残存している。
名目上も解消しなかったのが麻生派。
それ以外の派閥は名目上解散した。
しかし、実体として残存している。
党首選で高市氏が勝利したのは麻生派が高市氏支持に回ったから。
1年前の党首選では石破氏が高市氏を決選投票で破って勝利した。
総理経験の菅義偉氏、岸田文雄氏が石破氏を推した。
麻生氏が推した高市氏は敗北。
選挙後、石破推しの菅義偉氏が副総裁に就任。
麻生氏は最高顧問に祭り上げられた。
今回は麻生氏が推した高市氏が党首選に勝利し、高市推しの麻生氏が副総裁に就任した。
決選投票で高市氏を推したのは小林鷹之氏と茂木敏充氏。
1回目投票で麻生派から票を回してもらっていた。
それと引き換えに決選投票で小林氏支持勢力、茂木支持勢力が高市氏に投票。
高市氏が当選を果たした。
新体制では麻生氏が副総裁に就任。
党のナンバー2である幹事長には麻生氏の義弟にあたる鈴木俊一氏が就任。
茂木氏は本人が希望する外相への就任が有力視されている。
総務会長には麻生派の有村治子氏が起用され、政調会長には高市氏と政治主張が近い小林鷹之氏が就任した。
選挙対策委員長には麻生氏にも近い古屋圭司氏が就任。
国対委員長の梶山弘志氏、組織運動本部長の新藤義孝氏、広報本部長の鈴木貴子氏はいずれも茂木氏を支援した茂木派議員。
さらに裏金議員の萩生田光一氏を幹事長代行に起用した。
麻生派、茂木派、小林グループが実権を握り、岸田文雄系列、菅義偉系列を徹底的に干す人事が動き始めた。
文字通り血で血を洗う暴力団さながらの派閥抗争が展開されている。
派閥抗争だけでなく政治理念・基本政策においても自民党は寄り合い所帯。
共通するのは対米隷属の一点。
ここで括られているのが自民党。
しかし、政治理念・基本政策では
極右、中道、新自由主義
の三つに割れる。
これに関連して、多くの野党勢力はこの三つのカテゴリーに分類される。
極右の保守と参政。
中道の国民民主と公明。
新自由主義の維新。
立民は中道と新自由主義の寄り合い所帯である。
わずかに対米自立・リベラルの改革勢力が残存している。
政治理念と基本政策で政党分化が行われるべきだ。
自民党を解党して、それぞれを極右と中道と新自由主義の野党と合体させる政党再編が行われれば政治が分かりやすくなる。
今回は自民極右が実権を握った。
しかし、この路線と公明の中道路線との間には乖離がある。
現在の衆院議員構成を見ると
公明、立民、維新、国民の4党で237議席になり、衆院過半数を超える。
公明が連立政権から離脱して立民、維新、国民と連携すると衆院過半数を確保する。
ただし、参院では過半数に届かない。
極めて流動的な状況を生み出す客観情勢にあるが、高市氏は麻生氏の意向を受けて極端な人事を遂行している。
このことが自民党分解を加速させる作用を発揮するかも知れない。
仮に高市首班で政権が樹立されるとしても党内の不満は鬱積し、造反者が野党と連携して内閣不信任案を可決する事態が近い将来に示現する可能性もあるだろう。
自民党が派閥抗争に明け暮れるなら、この党の終焉は一気に前倒しされる可能性が高い。
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