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※2025年10月11日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
公明党の連立離脱でどうなる、高市自民の命運と激動の政局…首相指名の行方も混沌(前編)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378802
2025/10/11 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
国民も公明党も舐めていた高市自民の厚顔
自業自得に逆ギレ気味な高市早苗自民党総裁(C)共同通信社
公明党は大英断だが、その背景は歴然だ。高市自民の厚顔無恥に誰もが呆れ果て、愛想を尽かしたということだ。そんな自民党に誰も助け舟を出さないだろう。幻となりそうな高市首相と混沌政局の行方。
◇ ◇ ◇
「とても首相指名で高市早苗と書くことはできない」──。26年に及ぶ自公連立にピリオドが打たれた。公明党の斉藤代表が10日、自民党の高市総裁と国会内で会談し、「連立政権はいったん白紙とし、これまでの関係に区切りをつける」と伝達。連立離脱を明言したのだ。政界を激しく揺るがす歴史的な「大英断」である。
会談後の会見で、斉藤は裏金事件を中心とした「政治とカネ」への自民の対応が不十分だとし、不満をあらわにした。裏金事件を「決着済み」とする高市新執行部の開き直った姿勢にも「国民の感情とかけ離れており、政治への信頼回復はおぼつかない」と断じた。
公明が連立離脱に至った背景は歴然だ。高市自民の厚顔無恥に呆れ果て“下駄の雪”ですら、さすがに愛想を尽かしたのである。
高市らは総裁選での大逆転に浮かれ、党役員人事ではロコツな論功行賞と思想信条の近い“お友だち”を厚遇。「天下を取れば何でも許される」と言わんばかりに、誰もが眉をひそめる全能感に包まれていた。
さらには幹事長代行の要職に、よりによって裏金2728万円の萩生田氏を起用。裏金事件への関与で政策秘書(当時)が略式起訴された旧安倍派の裏金幹部を表舞台に戻した。総裁選出直後に斉藤は高市に直接「裏金事件の全容解明」を求めただけに、神経を逆なでするデタラメ人事だ。
おまけに高市は公明との連立合意の前に、国民民主党の玉木代表と密かに会談したことも報じられた。公明を刺激しまくった対応は、高市も後ろ盾で「公明嫌い」の麻生副総裁も「何があってもついてくる」と甘く見ていたに違いない。
民意に反した驕りのツケ
舐め切っていた証拠が、公明に突きつけられた企業・団体献金の規制強化への対応だ。公明案は、献金の受け手を@党本部A都道府県連B国会議員が代表を務める政党支部──に絞り、地方議員が代表の政党支部は含まれない。つまり総裁選で党員票をカキ集め、高市勝利に貢献した地方のボス議員のフトコロを直撃する内容だ。ジャーナリストの山田惠資氏が言う。
「これだけ“高めのボール”を投げられながら、高市執行部の反応は鈍かった。ここ数日、公明側が地方の声を聞くなど党内手続きを着々と進めたのに対し、自民側は資金面で痛手を負う地方議員に説明もしない。党内手続きを一切踏まず連立協議に臨んだのです。さかのぼれば、石破首相が退陣表明した先月7日、斉藤代表は自民の新総裁が『保守中道路線』でなければ連立は組めないと牽制していた。明らかに右寄りの高市氏を意識した発言なのに、当の本人はどこ吹く風。慌てて公明とパイプを持つ菅元首相、岸田前首相、石破首相に泣きついても後の祭りで、タカ派の高市氏はタカをくくっていたのです」
高市は「一方的に連立離脱を伝えられた」と逆ギレ気味だったが、公明からの三くだり半は完全なる自業自得。衆参2度の国政選挙でノーを突きつけられたのに、驕りたかぶり、国民を愚弄したツケである。
学会票がなければ自民消滅、高市は総裁にこのまま居座るのか
真の「解党的出直し」(斉藤鉄夫代表)/(C)日刊ゲンダイ
公明は連立離脱により自民が逆立ちしてもできない「解党的出直し」を遂げようとしているが、自民には「解党」あるのみだ。自公の選挙協力も解消され、公明の支持母体・創価学会の組織票を失えば自民議員は死屍累々。解党ならぬ「壊党」が待ち受けている。
斉藤は「自民の不祥事を国民に説明し、応援することに地方議員を含め限界が来ている」と強調。近年は集票マシンとなる学会員の高齢化もあり、集票力に陰りがみえるとはいえ、それでも公明票は1つの衆院選挙区あたり2万票前後とされる。
10日付の日経新聞は、昨年の衆院選の結果をもとに公明票の力をシミュレーション。公明票を失うと、勝利した2割の選挙区で自民候補は議席を失うとの結果が出た。日刊ゲンダイも次点候補に約2万票差以内で辛勝、または比例復活した自民候補を数えたところ、93人に上った。自民の衆院会派は現状196人。公明票を失えば実に半数近い議員が落選危機に瀕するのだ。
「自民党内に『選挙大敗の原因を全部コッチに押し付けやがった』と公明に不満を漏らす議員もいますが、高市総裁が選挙に弱い議員の反発を招くのは必至。論功行賞人事で主流派から外れた議員とのミゾは一段と深まり、党内は分裂含みです。よしんば政権を担っても、自民単独では衆院過半数の233議席に37議席も足りない。喫緊の課題の物価高対策の財源となる補正予算案の年内成立も危ぶまれ、困難な政権運営を強いられる。公明票の恩恵も失って、局面打開の衆院解散という“伝家の宝刀”を抜くわけにもいかない。そもそも高市氏の首相指名自体が不透明です。八方ふさがりで、早期のレームダック化は避けられません」(山田惠資氏=前出)
史上初の女性首相は幻となり、高市は最も短命の自民党総裁との汚名すら背負いかねないのだ。
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