http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/297.html
Tweet |
※2025年10月15日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2025年10月15日 日刊ゲンダイ2面
高市も玉木もろくでなし まともな首相候補はいないのかと庶民の悲鳴
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378933
2025/10/15 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
ろくでなし(C)日刊ゲンダイ
誰が首相に指名されるのか、時間切れが迫るなか、政局は混沌としているが、理由は明白。どの候補者もろくでもないのだ。「政治とカネ」まみれの高市は言うに及ばず、玉木は党利党略個利個略。石破続投論が出るマンガ事態に庶民の絶望と嘆き。
◇ ◇ ◇
10日に公明党が連立政権からの離脱を決めてから、秋の3連休を挟んで、14日の政界は慌ただしかった。
野党は立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の幹事長が首相指名選挙の対応について協議。国民民主は自民党、公明党ともそれぞれ会談した。
国民民主の榛葉賀津也幹事長によれば、自民の鈴木俊一幹事長から「政治の安定のため、新たな枠組みに協力いただきたい」との要請があったという。連立を視野に入れた発言だ。
一方、その裏では、自民の梶山弘志国対委員長と、維新の遠藤敬国対委員長の会談も行われた。首相指名選挙での連携を模索する動きである。
あちこちで多数派工作が行われているが、どの党も暗中模索に見える。自民は国民民主と維新のどちらを懐柔するつもりなのか。国民民主は自民を助けるのか、それとも野党連携の方向に舵を切るのか。
自民との連立を解消した公明も、首相指名は「あらゆる可能性がある」と西田幹事長が会見で話すなど、野党連携にも含みを持たせていて、首相指名選挙が行われる臨時国会が召集されるまで、これから1週間は首相指名に向けた各党間の協議が活発になりそうだ。
現在、衆院で自民は196議席。国民民主と組んでも、維新と組んでも、過半数の233議席には届かない。野党は立憲民主、維新、国民民主の3党が一本化できても210議席でやはり過半数には届かないが、ここに公明の24議席が乗っかればギリギリ過半数を超える。
さらに野党系無所属の「有志・改革の会」が7議席。簡単な足し算で政権交代が可能なのだが、あの党とは組みたくない、首相指名でアイツの名前は書きたくないとおのおのの思惑が交錯し、一筋縄ではいかない状況だ。
本気で政策実現する気があるのか
野党第1党の立憲は、首相指名選挙で国民民主の玉木雄一郎代表の名前を書くことも選択肢だとしている。維新の吉村洋文代表は、立憲と国民民主がまとまれば応じる可能性を示唆している。野党が一本化なら、玉木が首相だ。
その玉木は、表向きは「内閣総理大臣を務める覚悟はある」と繰り返すのだが、いざ野党結集の話になると、「政権を共にするということであれば基本政策の一致が不可欠」と途端に腰が引ける。
立憲の安住淳幹事長は12日のテレビ朝日系番組で、一般論と断りながら「1つ2つの政策を取り上げて『一致できない』と言っているうちは、まだ覚悟がないということだ」と話していたが、ホント、その通りだ。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「立憲だって、本音では『玉木で大丈夫か?』と思っているでしょうが、自民党を下野させるためには玉木氏でまとまるしかないと腹をくくった。この決断は大きいですよ。それを四の五の言い訳して逃げる玉木氏は情けない。カネまみれ利権まみれで国民生活を顧みようともしない自民党を下野させるという大義のためには、小異を捨てる覚悟がないのでしょうか。だいたい、基本政策が完全に一致するなら同じひとつの政党です。政策的に本来は水と油の自公だって26年間も連立を維持してきたのに、今さら何をカッコつけているのか。野党連立政権ができれば、これまで自民党の反対で進まなかったガソリン税暫定税率の廃止や政治資金の規制強化、選択的夫婦別姓などが実現できるのに、玉木氏がためらうのは本気で政策実現を目指していないと捉えられても仕方ありません」
14日の野党3党幹事長会談では合意に至らないまま、15日は立憲・維新・国民民主の党首会談が行われるが、すんなり首相候補の一本化とはいきそうもない。
国民生活を犠牲にして駆け引きに明け暮れる永田町
まさかの続投論も(C)日刊ゲンダイ
次の首相は玉木か、自民党の高市早苗総裁か。来週にも首相指名選挙が行われる見通しで時間切れが迫るなか、政局は混沌としているが、その最大の理由は明白だ。有力な首相候補者がそろってロクでもないからである。
首相指名選挙は1回目の投票で過半数を得られない場合、上位2人の決選投票で多数を得た方が指名される。
現状では比較第1党の党首である高市が次の首相になる可能性が高いのだが、「政治とカネ」の問題は解決済みとして裏金議員を要職に起用する高市が国民の信頼を取り戻せるのか?
連立相手の友党との党首会談でも決裂して逃げられるような総裁である。超少数与党で野党の協力を得ながら予算案や法案を通すのは至難の業だと、自民党内からもその資質に疑問符が投げかけられている。首相になって、各国首脳との会談でも要らぬ火種をまき散らして、会談するたびに相手国との関係悪化を招く一方では目も当てられない。
では玉木ならいいかというと、自分を高く売ることしか考えていないような党利党略・個利個略に他党は辟易していて、とても満場一致の首相候補とは言えないのだ。
「国民民主は当面、他党と連立を組むことはないでしょう。多党化時代に、自民党をはじめとする既存政党が旧態依然とした数合わせに躍起になっているようでは、民心はますます離れる。国家国民のためにみんなが納得できるゴールに着地させる知恵が必要ですが、そういう大局観のある政治家がいなくなってしまった。国民生活を犠牲にして駆け引きに明け暮れる政治に有権者は『NO』を突きつけていることを深刻に考えるべきです」(ジャーナリスト・山田厚俊氏)
「ミソかクソか」の消極的選択
物価高で国民生活が苦しい時に、スピード感をもって政策を遂行するためには政治の安定が欠かせない。国民の政治不信を招いた「政治とカネ」問題についても、早急にクリアにしてもらわなければ困る。政治の不安定化の要因になっている選挙制度の改革も視野に入れる必要があるかもしれない。加えて、現下の不穏な国際情勢。問題は山積なのだ。「この人なら」と衆目の一致する首相候補がいれば、与野党の枠組みを超えた挙国一致内閣が樹立してもおかしくない局面ではあるのだが、じゃあそれが高市首班か、玉木首班かというと、どっちがマシかの「ミソかクソか」論争になってしまう。
それで、まさかの石破続投論まで出てきたことにはア然だ。14日開かれた自民党の両院議員懇談会でも、当面は石破茂首相(総理)が続投して党総裁と分ける「総・総分離」を主張する議員がいたという。
「石破では選挙に勝てない」と高市に代えたくせに、それで公明党から三くだり半を突きつけられたら、自公の選挙協力がなければ勝てない自民党議員たちが真っ青になって右往左往。「石破政権の間は連立継続だから、総理を続けてもらおう」なんて言い出しているのはアホ丸出し。まるでマンガだ。国民生活そっちのけで党内抗争に明け暮れて、その結果が石破頼みでは、何のための石破おろしだったのか。
こうなったのも、「石破は気に食わないから引きずりおろしてやる」と機会を狙い、思惑通りに総裁選が行われることになったら、候補者の政策や能力は度外視で、「小泉進次郎のバックにいる菅元首相にデカい顔をさせたくない」「高市に票を集めれば逆転して勝てる」と好き嫌いで物事を決めてきた自民党の伝統芸による弊害だ。党内抗争に勝って党役員を主流派で固め、高笑いしている危機感のなさ。要するに、麻生太郎副総裁みたいな時代錯誤の古い政治家が国民の政治不信を増長させている。
そういう意味では「小泉なら選挙の顔になる」と石破おろしを歓迎した連中も、どう立ち回れば得をするかで連携相手を決めようとする玉木も同類だ。遺恨を乗り越えて、国民生活のためには宿敵とも手を結ぶくらいの度量がなくてどうする。
首相指名は早くて来週21日に召集される臨時国会で選挙が行われることになるが、参院選から続く政治空白は3カ月に及ぶ。その間にも国民生活は疲弊していく。まったく、誰のため、何のための政治なのか。まともな首相候補はいないのかという庶民の悲鳴は、15日も不毛な党首会談が目白押しの永田町には届かないのだろう。
|
|
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ
|
|
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ
|
|

すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。