http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/411.html
| Tweet |

トランプ人気凋落は対岸の火事にあらず…米国での深刻な「インフレ不満」が高市政権に“飛び火”する日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/380009
2025/11/08 日刊ゲンダイ

米ニューヨーク市長選で圧勝、新NY市長のゾーラン・マムダニ氏(C)ロイター
大はしゃぎ(代表撮影)
「反トランプ」が再び息を吹き返すのか。4日に投開票された3つの米首長選で民主党候補3人が相次いで勝利。それでもトランプ米大統領は「歴代大統領で最高」と自画自賛してやまないが、支持率下落に苦しんでいる。今のところ「我が世の春」を謳歌する高市首相にとっても、トランプ凋落は対岸の火事ではない。
米民主党は今回、南部バージニア州と東部ニュージャージー州の知事選、そしてニューヨーク(NY)市長選を制した。とりわけ新NY市長のゾーラン・マムダニ氏(34)の注目度は高い。富裕層への増税を原資に物価高や家賃高騰に取り組む政策を掲げ、無名の存在ながらも支持を集めてスターダムにのし上がった。
「初のイスラム教徒」「初の南アジア系」「初のミレニアル世代」と初めて尽くしのマムダニ市長誕生に、トランプ大統領は5日、南部フロリダ州マイアミのイベントで「民主党は共産主義者をこの国最大の都市の市長にした」などと演説。反トランプの「マムダニ旋風」を警戒している。
「NY市内のワンルームがひと月約60万円と高騰する中、マムダニ氏が掲げた家賃の値上げ凍結や市バス無料化など、生活に密着した政策が刺さったのでしょう。どこまで実現可能かは不透明ですが、インフレに苦しむ貧困層を切って捨てるトランプ政権下では、いっそう希望として映ったはずです」(国際ジャーナリスト・春名幹男氏)
米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた最新の各種世論調査の平均(10月22日〜11月5日)によると、トランプ政権の支持率は43.3%、不支持率は54.5%。支持率から不支持率を引いた差は第2次政権発足以降、最も大きい。
特にインフレ対策への評価は散々で、支持35.7%に対して不支持は61%。米NBCが2日に公表した世論調査でも、「トランプ大統領が期待に応えていない施策」について6割超が「インフレ」「生活費」を挙げた。
実質賃金は9カ月連続マイナスに

大はしゃぎ(代表撮影)
翻って、高市内閣はどうか。発足間もない“ご祝儀”も手伝って、支持率は軒並み6〜7割台の高水準だが、肝心の物価高対策の目玉は「ガソリン暫定税率の廃止」。しかも財源論は先送りで何ともおぼつかない。
「暮らしの不安を希望に変える」と繰り返す割に、不安の大本であるインフレの抑制については「デフレではなくなったと安心するのは早い」と腰が重い。厚労省がきのう発表した9月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、実質賃金は前年同月比1.4%減。賃金の上昇が物価の伸びに追いつかず、9カ月連続でマイナスとなった。いつまで経っても「賃金・物価の好循環」の兆しは見えず、庶民生活は疲弊するばかりだ。
「外交にせよ経済政策にせよ、高市首相は『格好』だけです。トランプ大統領との日米首脳会談における蜜月アピールや『日米黄金時代』という大げさな文言に象徴されるように中身がない。表層的な評価だけで期待が膨らんでいるように見えます」(春名幹男氏)
高市内閣にインフレを抑制する気はない。物価高対策に膨らんだ有権者の期待がしぼむとき、トランプ大統領と同じく支持率下落に直面するに違いない。
◇ ◇ ◇
高市政権はトランプ政権に隷従するばかりだが、米国の態度や政策はそうとは限らないのだ。関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK298掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。