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イスタンブールでの会談を目前にしたタイミングでウクライナがロシアにテロ攻撃
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202506030000/
2025.06.03 櫻井ジャーナル
ロシア政府とウクライナ政府の代表がイスタンブールで会談する直前の6月1日、ロシアのムルマンスク、イルクーツク、イバノボ、リャザン、アムールにある空軍基地が約120機のドローンに攻撃された。ウクライナ軍というより、CIAの配下にある治安機関SBUがロシアに対するテロ攻撃を本格化させようとしている可能性があるが、今のところ戦況に影響を及ぼすような攻撃は実施されていない。CIAはキエフでクーデターが実施された直後、つまり10年以上前からウクライナ全土に基地を建設、ウクライナ人をロシアでの作戦を遂行させるために訓練していた。
攻撃された基地のうち、ムルマンスクとイルクーツクでは火災が発生し、破壊または損傷されたTu-95戦略爆撃機は最大で5機。さらにIl-20が1機。ちなみに、ロシア軍が動かしているTu-95は58機だ。同じ日にウクライナ軍はルガンスクのクラスノドン市にある工業地帯をイギリス製のストームシャドウで攻撃している。
ウクライナからの情報によると、このドローンを使った作戦は18カ月かけて準備、ドローンの遠隔操作にはロシアの携帯電話ネットワークが使用されたという。18カ月前にロシアへ潜入した工作員だけでなく、その前から西側諸国の情報機関が構築していたネットワークが協力していたのだろう。この攻撃について、ウクライナ側からドナルド・トランプ米大統領に対して事前に警告があったとする報道があったが、すぐに否定された。
しかし、トランプが事前に知らされていなかったという主張には説得力がないとする意見もある。そうした主張をするひとりが元CIA分析官のラリー・ジョンソン。西側の情報機関やNATO軍の支援、あるいは直接の関与なしに計画し、実行することは不可能だという。この手の攻撃には地上での情報活動だけでなく、衛星からの情報と誘導なしに実行することはできない。トランプが事前に攻撃を知らされていたとする情報や推測が正しいなら、ロシアがアメリカに報復攻撃を実施してもおかしくない。
5月31日から6月1日にかけてウクライナの破壊工作チームはクルスクとブリャンスクにあるロシアの鉄橋ふたつを破壊、約10人が死亡、約100人が負傷した。5月20日にウクライナ軍はウラジミル・プーチン露大統領を乗せたヘリコプターをクルスク上空で46機のドローンを使って攻撃したと伝えられている。暗殺未遂だ。その時にプーチンがクルスクを訪問することを知ったウクライナ側が攻撃した可能性が高く、ロシアの重要な内部情報が西側に漏れていると推測されている。この事実はプーチンが安全な場所へ戻るまで伏せられていた。
ロシアとウクライナの代表団が会談したのはイスタンブールだが、トルコでは、自分たちが果たすべき重要な役割は、戦争を継続させようとしているEU代表団の参加を阻止することだと報じられている。ウクライナ外務省の発表によると、ウクライナ代表団のメンバーは交渉の前夜にドイツ、イタリア、イギリスの代表とイスタンブールで会談した。
しかし、2013年11月から14年2月にかけてバラク・オバマ政権がキエフでクーデターを仕掛けた際、ヨーロッパは話し合いでの解決を望んでいた。そのため、国務次官補を務めていたビクトリア・ヌランドはウクライナ駐在アメリカ大使を務めていたジェオフリー・パイアットとの電話で話をしていた際、「EUなんかくそくらえ」と口にしたわけだ。EUがキエフの混乱を話し合いで解決しようとしていたことに対する怒りだった。
戦況はロシア軍が優勢。プーチン大統領暗殺作戦は一発逆転を狙ってのことだろうが、失敗した。ロシア空軍の飛行場に対する攻撃も戦況を変えるほどの成果はなかった。6月2日の会談後、ロシア軍は報復攻撃を行うと見られている。ロシア軍は再び極超音速(マッハ10以上)で飛行する中距離弾道ミサイルのオレシュニクを使うかもしれない。
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