http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/272.html
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田中宇の国際ニュース解説 無料版 2025年8月29日 https://tanakanews.com/
■要約 Perplexity
プーチンとゼレンスキーの首脳会談の可能性について、米仏は近々開催を予測しているが、独は否定している。ロシアは以前、ゼレンスキーの任期切れを理由に会談を拒否してきた。しかし、米露アラスカ首脳会談でトランプが要望した後、ロシアはゼレンスキーを「事実上の国家元首」とみなし、会談は可能とする方針に転換した。
ただし、ロシアはゼレンスキーに停戦や終戦協定に署名する権限を認めておらず、会談が実現しても戦争終結には至らないとされている。この会談は、プーチンが平和を望んでいるかのように「演技」するためのものであり、ロシアの優勢と英国系の自滅というウクライナ戦争の構図は変わらない。トランプ主導の米国が親露傾向を強める中、英国系傀儡のメルツ独首相の予測に反し、トランプやプーチンの意向により会談が近々行われる可能性は高い。英国系勢力は、米国からの諜報共有停止などで弱体化が進んでいる。
■全文
プーチンとゼレンスキーの首脳会談が、間もなく行われるのかどうか??。米国の特使であるウィトコフは8月27日、プーチンとゼレンスキーが間もなく会いそうだと言っている。
https://tass.com/world/2007843
US believes Putin, Zelensky may meet - envoy Witkoff
フランスのマクロン大統領も、米露アラスカ首脳会談直後の8月19日、プーチンとゼレンスキーが数日から数週間内に会うだろうと言っていた。
https://tass.com/world/2004383
EU, US expect Putin-Zelensky meeting to take place soon
これらと対照的に、ドイツのメルツ首相は8月29日、プーチンとゼレンスキーの会談は、当然ながら行われないだろうと述べた。メルツは、そう考える根拠を言っていないが、ウクライナのメディアは、ロシアがウクライナを空爆し続けているので、そんなロシアのプーチンとゼレンスキーが会うはずないという話だと解説している。
(ロシアがウクライナを空爆し続けるのは、ウクライナがロシアを空爆し続けていることの報復なのだが)
https://www.rt.com/news/623648-obviously-no-putin-zelensky-summit-merz/
There will ‘obviously’ be no Putin-Zelensky summit - Merz
https://unn.ua/en/news/merz-believes-that-the-meeting-between-zelenskyy-and-putin-will-not-take-place
Merz believes that the meeting between Zelenskyy and Putin will not take place
プーチンとゼレンスキーは、会うのかどうか??。それを考える前におさえておかねばならないことは、プーチンとゼレンスキーが間もなく会っても、ウクライナの停戦や終戦を決めることはないという点だ。露ウクライナ首脳会談は、そもそも大した話でない。
ゼレンスキーのウクライナ大統領の任期は、昨年5月末に終わっている。戦争という非常事態で選挙をやれないという理屈で、ゼレンスキーは任期切れ後も大統領の座に座っている(選挙をしたら多分負ける)。
プーチンのロシア政府は以前から「任期切れのゼレンスキーはもう大統領でないから、ウクライナを代表してロシアと交渉できない」と言って、ゼレンスキーとの会談や交渉を拒否してきた。
https://tass.com/world/2006235
Trump says he would prefer not to attend potential Putin-Zelensky meeting
しかし露政府は、8月15日のプーチンとトランプの米露アラスカ首脳会談後「ゼレンスキーは大統領でないが事実上の国家元首だから、ウクライナの代表者としてプーチンと首脳会談できる。だが正式の大統領でないから、停戦や終戦の協定に署名する権限はない」という言い方に変えた。
アラスカ会談でトランプはプーチンに、次はゼレンスキーと会ってくれと言っている(トランプは当初、次は米露ウクライナの3者首脳会談をやろうと言っていたが、その後、米国抜きの露ウクライナ2者首脳会談の方がうまくいきそうだと言って3者会談の案を捨てた)。
トランプの要望を受け、プーチンは、ゼレンスキーに対する「みなし」を「任期切れでウクライナの代表者でない」から「任期切れだが事実上のウクライナ代表者」に転換し、露ウクライナ首脳会談をやれる状態にした。
https://sputnikglobe.com/20250824/russia-recognizes-zelensky-as-de-facto-head-of-regimeready-to-meet-with-him-in-this-capacity---1122669089.html
Russia Recognizes Zelensky as De Facto Head of Regime, Ready to Meet With Him in This Capacity
ただし、ロシアはゼレンスキーが停戦や終戦の協定に署名する権限を認めていないので、首脳会談が行われたとしても、停戦や終戦が実現することはない。以前からのプーチンの希望どおり、英欧を自滅させていくウクライナ戦争の構図は、露ウクライナ首脳会談が行われるとしても変わらない。
プーチンは、ゼレンスキーと首脳会談することで、戦争終結を望んでいるという演技ができる。欧州など英国系の勢力は「プーチンがゼレンスキーと会いたがらないから戦争が終わらないんだ」と言えなくなる。
https://www.rt.com/russia/623441-why-putin-meet-zelensky/
Why would Putin want to meet with Zelensky?
ウクライナ戦争はロシアの優勢が決定的なので、いま終戦するには、英欧ウクライナ(英国系)が、クリミアやドンバスの露領化などロシアの要求を受け入れねばならない(トランプはそれでかまわない)。
これはロシアの完勝になり、英国系が牛耳ってきた既存の米覇権体制が崩壊する(米覇権体制の基盤は露中敵視とドル覇権)。
英国系は、ロシアの勝ちを認めるわけにいかない。英国系は、ウクライナの終戦でなく停戦を進め、停戦している間にウクライナの軍事力を立て直し、いずれ戦争再開してロシアを潰したいと考えている。
(実のところ挽回はほとんど不可能で、ウクライナの戦争構造が長引くほど英国系が自滅するのだが、英国系のエリートやマスコミはそれに気づいていない。英国系の中枢・諜報界に入り込んでいる隠れ反英なリクード系が、英国系に間違った諜報を仕込み続けて自滅を促進している。温暖化対策やコロナ超愚策と同じ構図)
プーチンとゼレンスキーは会談できるが、プーチンがゼレンスキーの署名権を認めないので、英国系が望む停戦協定には至らない。ロシアが望む和平への演技だけが実現され、ロシアの優勢と英国系の自滅が続く。これはダメだ、ということで、英国系の独メルツは「露ウクライナ首脳会談は行われない」と宣言した。
トランプ再任まで、米国も英国系のバイデン政権だったので、ウクライナ戦争は英米がゼレンスキーをあやつってロシアと戦う構図だった。しかし今や、トランプ主導の米国は親露の傾向をどんどん強めている。トランプは「一時的な停戦は意味がない。(ロシアの完勝と英国系の惨敗を固定化する)恒久的な和平しか意味がない」と言っている。トランプとプーチン(とリクード系)は一心同体だ。
https://www.zerohedge.com/geopolitical/tri-ing-it
Tri-ing It On
トランプ再任後、米国は、隠れ多極派・隠れ反英になり、英国系(英独仏NATO)の実質的な敵になっている。かつて英米の傀儡だったゼレンスキーは、現時点で、誰の傀儡なのか??。英国系の傀儡なのか、それとも隠れ反英なトランプ(やプーチン)の傀儡なのか。
英国系は世界的に、隠れ反英派にしてやられ、どんどん弱体化している。ゼレンスキーが最重視するのは自分自身(とウクライナ)の延命だ。ゼレンスキーは目立たないように、自滅する英国系から離れ、トランプやプーチンの言いなりになっているはずだ。
となると、トランプやプーチンが望む露ウクライナ首脳会談が近々行われる可能性の方が、英傀儡の独メルツが予測する首脳会談不実現の可能性よりも強い。(今回考察していない他の要因で、首脳会談が行われない可能性は十分あるが)
https://www.zerohedge.com/geopolitical/kremlin-makes-clear-there-are-no-zelensky-putin-talks-immediate-horizon
Kremlin Makes Clear There Are No Zelensky-Putin Talks On Horizon
トランプ政権のギャバード諜報長官やルビオ国務長官は、欧州などNATOの同盟諸国はロシアを敵視するばかりでロシア側の事情を全く理解しようとしないので、トランプ政権がロシア側とどんな話をしているのかという機密情報を教えないことにした、と宣言している。
https://www.rt.com/news/623408-gabbard-bars-intel-sharing-ukraine-talks/
Gabbard bars intel sharing on Russia-Ukraine talks
英国系の欧州(や日本)は、どんどん親しくなる米露が、共謀して世界をどう変えようとしているのか、米国から教えてもらえなくなっている。諜報の分野(つまり世界の中枢)で、昨年まで偉そうな親分だった英国系は、これから何も教えてもらえなくなり、ざまみろ的に、どんどん力を失っていく。
英国系の一部である米欧日のマスコミやG7諸国の政府も、分析能力がどんどん落ちている。当然の報いだ。英傀儡である独メルツ首相の発言も、頓珍漢な情報(リクード系が注入した楽観的な妄想)に基づいている可能性がある。
https://sputnikglobe.com/20250822/mi6-and-cia-will-broken-bromance-lead-to-divide-on-ukraine-1122661984.html
MI6 and CIA: Will Broken Bromance Lead to Divide on Ukraine?
さらに書くなら、諜報界のもう一つの中心であるイスラエル(リクード系)も、意図的なガザ大虐殺の戦略によって、英国系の諸国をイスラエル敵視へと誘導し、英国系とイスラエルとの諜報関係を断絶し、国際政治や軍事の根幹である諜報の分野で英国系を弱体化させている。
イスラエルを敵視する人々ほど、自ら弱体化していく。もっともっと敵視するがよい。
この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/250829ukrain.htm
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