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トランプ大統領は幻影で人びとを操っているのか、自らが幻影に操られているのか
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202603150000/
2026.03.15 櫻井ジャーナル
ドナルド・トランプ米大統領は3月14日にイランのハールク島を爆撃した。すべての軍事目標を完全に壊滅させたと彼は自慢していたが、その1時間後、島の防空システムが機能していることが確認された。イランの原油輸出の約9割を扱っている同島の石油輸出ターミナルは無傷だとされているが、ここにあるタンクからの石油積載量は過去1ヶ月で1.5倍に増加、つまり貯蔵量を減らしてアメリカ軍による攻撃に備えていたようだ。ちなみに、イランで稼働中のターミナルはハールク島のものを含めて5つある。
元CIA分析官のラリー・ジョンソンが指摘しているように、ハールク島を壊滅させたという嘘を信じているのでなければ、トランプ大統領は勝利を演出してアメリカ軍を撤退させるつもりなのかもしれないが、イランはそれを許さないだろう。トランプ政権がイランとの戦争を終結させられたとしても、戦争の実態が明らかになることはトランプ大統領にとって好ましくない。早く終わりすぎると、「エプスタイン・ファイル」の問題が伸し掛かってくる。
アメリカは幻影を作り出して人びとを操る術に長けている。1948年から始められた「モッキンバード」はCIAのコード・メイヤーが指揮していた組織的な情報操作のプロジェクト。実際の活動はCIA長官を務めたアレン・ダレス、ダレスの側近だったフランク・ウィズナーとリチャード・ヘルムズ、そしてワシントン・ポスト紙の社主だったフィリップ・グラハムだ。(Deborah Davis, “Katharine The Great”, Sheridan Square Press, 1979)
ウォーターゲート事件の調査で有名になったカール・バーンスタインは1977年にワシントン・ポスト紙を辞め、ローリング・ストーン誌に「CIAとメディア」という記事を書いている。その記事によると、20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していた「ジャーナリスト」は400名以上に達し、そのうち200名から250名が記者や編集者など現場のジャーナリスト。現在はさらにネットワークが強化されているだろう。
また、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)紙の編集者だったウド・ウルフコテは2014年2月、ドイツにおけるCIAとメディアとの関係をテーマにした本を出版、その中で多くの国のジャーナリストがCIAに買収されていて、そうした工作が危険な状況を作り出していると告発している。CIAに買収されたジャーナリストは人びとがロシアに敵意を持つように誘導するプロパガンダを展開し、ロシアとの戦争へと導いて引き返すことのできないところまで来ていると彼は警鐘を鳴らしていた。
1982年9月にサブラとシャティーラの難民キャンプで1万数千名のパレスチナ人が虐殺された。イスラエル軍の下で活動していたファランヘ党の部隊だった。そのため世界的にイスラエル批判が高まり、イギリスでは親イスラエルだった労働党が親パレスチナへ変化した。その労働党をイスラエル支持へ引き戻したのがイスラエルを後ろ盾とするトニー・ブレアにほかならない。
アメリカでは1983年にロナルド・レーガン大統領がメディア界で大きな影響力を持つルパート・マードックとジェームズ・ゴールドスミスを呼び、軍事や治安問題で一緒に仕事のできる「後継世代」について話し合った。それがBAP(英米後継世代プロジェクト、後に米英プロジェクトへ改名)だ。そのプロジェクトには編集者や記者も参加、メディアは権力システムに組み込まれていく。
映画も情報操作の道具として使われている。警視監を経験した松橋忠光によると、アメリカは1959年から「1年に2人づつ警視庁に有資格者の中から選ばせて、往復旅費及び生活費と家賃を負担し、約5か月の特殊情報要員教育を始めた」という。その前は「数か月の期間で3、4人の組というように、あまり秩序立っていなかったようである。」(松橋忠光著『わが罪はつねにわが前にあり』オリジン出版センター、1984年)
支配者たちは、こうした仕組みを利用して幻影を作り出して人びとを操るのだが、2001年9月11日以降、幻影と現実の乖離が大きくなっていく。2003年3月にイラクをアメリカ主導軍が先制攻撃してサダム・フセイン体制を倒した際、「大量破壊兵器」が口実に使われたが、これは嘘だった。攻撃前から嘘はバレていたのだが、ジョージ・W・ブッシュ政権はメディアの協力を得て強引に軍事侵攻している。
バラク・オバマ米大統領は2010年8月にPSD-11を承認してムスリム同胞団を使った体制転覆作戦を始動させ、2011年春にはジハード傭兵を使い、シリアやリビアを倒しにかかった。リビアでは2011年10月にムアンマル・アル・カダフィ体制は倒され、カダフィ本人はその際に惨殺された。それ以降、リビアは無法地帯で石油を含む資源は欧米の帝国主義者に略奪されている。シリアのバシャール・アル・アサド政権は2024年12月、アフマド・アル-シャラア(アブ・モハメド・アル-ジュラニ)が率いるアル・カイダ系武装集団に倒された。その当時から西側の大手メディアはあからさまな嘘を伝えるようになった。
ウクライナもそうだが、西側の支配層が計画した通りにことが進まないため、その後、彼らの嘘はエスカレートし、大手メディアが描き出す幻影と現実の乖離は大きくなるばかりだ。トランプ大統領はその幻影から抜け出せなくなっている。
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