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※紙面抜粋

※2026年2月13日 日刊ゲンダイ2面
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この国はどこへ向かうのか 野党を嘲笑う世相の怖さ、独裁を喜ぶ世論の危うさ
https://www.nikkan-gendai.com/?p=news_detail&id=384130
2026/2/13 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

躊躇なく「国論二分」に挑戦(高市首相)、野党はイバラの道のなか倒木更新計るが… (C)日刊ゲンダイ
中道の代表選が行われたが、ドッチラケの無関心はよくわかる。それでも「平和」や「包摂」を揶揄し、トランプ流の「力の支配」に多くの国民が熱狂している様は異常だ。「勝たせすぎた」の世論は一握り、 野党不在でも株価はバブル。刹那の高市人気はあまりにも危うい。
◇ ◇ ◇
衆院選で壊滅的大惨敗を喫した中道改革連合は、13日代表選を実施。スッタモンダの末、いずれも立憲民主党出身の階猛元政調会長代行(59)と小川淳也元幹事長(54)の2人が立候補したが、どちらが代表になっても前途多難、イバラの道だ。
中道は野党第1党とはいえ、戦後最少の49人。内閣不信任決議案の提出に必要な51人にさえ届かない。党内は、立憲出身者が8割もの大量落選となって21人まで激減したのに対し、公明党出身者は比例上位優遇の結果、28人全員当選といういびつな人員構成。当然、選挙後に中道へ合流するはずだった参院や地方議員も及び腰だ。
メディアには「党存亡の機」「党内融和が課題」と書かれ、前向きな話はほぼゼロ。そんな政党だから代表選は世論に関心を持たれず、内輪で意気込むだけのシラケムードが漂う。自民党から「お気の毒です」(ベテラン議員)と同情論まで出る始末である。
ほぞを嚙んでも遅い
しかし、だ。高市自民党の圧勝に快哉を叫ぶ世論は、この国からマトモな野党が消えても構わないのだろうか。確かに、引責辞任する野田共同代表が自ら表現したように、中道の顔には「時代遅れ感がつきまとった」。結党から投票日まで短期間すぎて、選挙目当ての野合としか判断されなかったのも戦略ミスだ。
それでも中道の訴えには、極端な思想や社会の不安を利用して分断を煽るのではなく、「平和」「包摂」「共生」といった理念があった。それを揶揄して、多くの国民が選んだのは高市首相の言う「強い国」だったわけだが、その真の意味を理解しているのか。
選挙終盤に異例の高市応援で内政干渉したトランプ米大統領は、選挙後、「『力による平和』を実現することを祈っている」と高市に祝意を寄せた。トランプの「力による平和」とは傍若無人なロシアに理解を示し、ガザを見捨て、ベネズエラに侵攻する平和だ。そこに“連帯”し、防衛費を爆増させろということである。
与党が3分の2以上の議席を得た衆院選結果についての世論調査は、「よかった」が半数を超え、「勝たせすぎた」は一握りだ。落選した中道の前職は、「投票日当日に一気に引き離された。自民票があれほど膨らんだのは『サナ活』だけじゃない。30〜50代の現役世代が『強さ』を求めて投票したのではないかというのが実感です」と本紙に話した。トランプ流の「力の支配」に多くの国民が熱狂している様は異常だ。
政治評論家の野上忠興氏が言う。
「政治には与野党の緊張関係が必要です。圧倒的な与党の議席で議会が形骸化すれば政治は劣化する。健全な民主主義のためには、少数野党への目配りも必要なのに、この後、高市政権はどうなるか。選挙でこれだけの圧勝をし、歴史に名を残したい高市首相は、師と仰ぐ安倍元首相でもできなかった改憲を狙っているでしょう。掲げてきたタカ派政策を推し進め、戦争のできる国へ邁進する。将来、孫や子どもが徴兵されることになるかもしれません。その時に、ほぞを噛んでも遅い」
対立と分断の「反高市キャンペーン」で政権延命

いよいよ「数による横暴政治」が始まる (C)共同通信社
高市に白紙委任状を与えて、この国はどこへ向かうのか。
来週18日に特別国会が召集されるのにともない、12日、衆院各会派の協議会が開かれた。自民党は、全ての委員長と審査会長のポストを与党に配分するよう要求。野党第1党の中道は、慣例に基づき野党に一部譲るべきだと抵抗し、引き続き、協議することになった。
早速、数の横暴だ。超弱小となった野党へ配慮する姿勢はない。国会が始まれば、数の力で強行採決して押し切るのか。熟議の末に合意形成をはかる民主主義とはほど遠い姿だ。
高市の「国論を二分する政策転換」への動きも始まった。政府は、インテリジェンス(情報活動)機能強化に向けた「国家情報戦略」を年内にも策定する方向で調整に入ったという。司令塔となる「国家情報局」の設置関連法案を特別国会に提出する。この先、「スパイ防止法の制定」「国旗損壊罪の創設」「殺傷能力のある防衛装備品の輸出解禁」も次々と前に進めるつもりだろう。
9日の会見で高市は「憲法改正に挑戦する」と宣言してもいる。政府に強権を与えることになる緊急事態条項の創設か。9条に自衛隊明記か。それとも、連立を組む日本維新の会が前のめりになっている、戦力不保持の9条2項の削除か。いずれにしても恐ろしい。
元経産官僚の古賀茂明氏はこう言う。
「今回、高市首相は『推し活』選挙で大勝利となったわけですが、アイドルの推し活と同じで“総選挙”の時がピーク。この先は基本的に、支持率は下がるしかない。それを防ぐために高市さんはどうするか。対立するテーマをつくっては『反高市キャンペーン』をわざと起こして、それと戦う高市さんを応援しよう、という推し活ブームの継続です。高市さんは『国論を二分する政策に挑戦する』と言いましたが、まさにそうした政策で『対立と分断』を生むことで延命を図ろうとするでしょう。自民党が8割の議席を得て圧勝したとはいえ、有権者全体に対する絶対得票率は3割を下回っている。小選挙区制度で議席が水増しされた結果なので、世の中が大きく変わったと見るのは間違いです。高市さんは大勝利したから反対がないままどんどん政策を進められるというのではなく、反対があるから進められる。そうやって対立をつくって人気を維持しようとするでしょう」
焼け野原に新芽が出る
刹那の高市人気に沸く危うい世論に推され、1強支配で国会はなきがごとし。野党不在でも株価は最高値を更新し、高市トレードのバブルが続く。「責任ある積極財政」という詭弁にマーケットからノーを突きつけられるまで高市の暴走を止める手段はないのか。
ドッチラケの中道代表選だが、1つポジティブに捉えられることがある。党の新陳代謝だ。
「リベラル勢力は焼け野原です。しかし、古い枯れかけた樹木が全部燃やされて新芽が出る。今までは枯れかけた大木に覆われて新芽が伸びる余地がありませんでした。『倒木更新』という倒れた古い木を土台として、新しい世代の木が育つ現象のように、今後は力のある若いリーダーが育っていく可能性がある。ただ、その時に大事なことは、『世論が右に行くから私たちも右へ行ったほうがいい』という、これまでずっと野党が失敗してきた作戦ではなく、原点に立って新しい政策を出さなきゃいけない。例えば成長戦略。サナエノミクスは防衛産業への投資以外は過去の焼き直しです。『再生可能エネルギーと蓄電池』『AIとヒューマノイドロボット』『自動運転のEV』など自民党政権が抑制してきた政策を進めたらどうか。自民とは逆を行く成長戦略を語るリーダーなら、若者の心を掴んで『サナエノミクスは古いね』という道が開ける可能性がある」(古賀茂明氏=前出)
明けない夜はない。熱狂はいつか終わる。独裁を喜ぶおかしさに、世論はいつ気づくのか。
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