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※紙面抜粋

※2026年2月16日 日刊ゲンダイ2面
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小川淳也じゃ人が良すぎるよ 高市早苗が圧勝したのはしたたかなワルの勝負勘
https://www.nikkan-gendai.com/?p=news_detail&id=384192
2026/2/16 17:01 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

あざとく、狡猾に、手段は選ばない (C)日刊ゲンダイ
さまざまなメディアが衆院選の分析をあれこれやって、中道の付け焼き刃を責め立てているが、自民圧勝の理由は単純だ。稀代のワルの手段を選ばない勝負勘にしてやられたのである。したたかな政権運営にどう対峙していくのか。求められているのはワルの上を行く手練手管。
◇ ◇ ◇
衆院選で自民党が圧勝し、18日召集の特別国会はこれまでと景色がガラリと変わる。
自民が獲得した議席数は316と戦後最多。戦後初めて単独で衆院の3分の2を確保した。“なんちゃって連立”を組む日本維新の会と合わせれば、与党で合計352議席と衆院の4分の3を占める。高市首相はとてつもない「数の力」を手にしたのだ。
一方、大敗から立ち直る道筋が見えないのが、衆院の立憲民主党と公明党が合流した中道改革連合だ。総選挙前の合計167議席から118議席減の49議席と歴史的な惨敗を喫した。
中道は13日、新代表に元立憲幹事長の小川淳也氏を選出。就任会見で小川は「一番厳しい苦しい過酷な時に拾うべきが火中の栗だ」と熱っぽく語ったが、どうやって党内をまとめ、過去に例を見ないほどの巨大与党にどう対峙していくのか。
野党第1党とはいえ、49人の中道は単独で内閣不信任決議案を提出することさえできない。予算措置を伴う法案の提出もできない。衆議院で内閣不信任決議案や予算を伴う法案を単独提出するためには、51人以上の議員の署名が必要だからだ。
中道内には、国民民主党との連携を模索する声がある。自民がこれだけ議席を持つと、予算案など重要法案に賛成する代わりに自党の主張を与党にのんでもらう国民民主のやり方は通用しなくなる。「是々非々」とか言って都合よく立ち回ってきたコウモリ政党は、自民から見ればもはや不要な存在だ。
国民民主の玉木とは微妙な関係
小川新代表と国民民主の玉木代表が同郷・同窓ということも、連携の期待感を後押しする。
2人とも香川県立高松高校から東大法学部に進んだ。2学年上の玉木は大蔵省に入省して財務官僚になり、小川は自治省から総務官僚。その後、政界に進出した経歴も似通っている。
だが、この2人の関係は微妙だ。
「玉木の方が年上だけど、国会議員になったのは小川の方が早く、政界では小川が先輩になる。しかし、その後は玉木が先に公党の党首になり、抜きつ抜かれつを繰り返してきた。一時は目も合わせないほど険悪だったと聞きます。性格的にも水と油のように感じますね」(旧立憲関係者)
小川は熱血漢で知られる。演説しながら感極まって泣くことも少なくない。自称「パーマ屋のせがれ」で、その愚直な姿は2020年に公開されたドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」の題材にもなり、政界関係者の注目を集めた。
新代表に選出された小川について、自民の石破前首相は13日収録のCS-TBS番組で「映画の題材にもなった人だ。世襲でもなければ、バックがあるわけでもない。志があって政治家になっている。それなりに畏敬すべき人物ではないか」と当たり障りないことを語っていたが、代表選で小川に敗れた階猛については「タダ者じゃない」と評した。小川が「それなり」なのに、ずいぶんな違いだ。
自民からみても、小川は恐れるに足りない相手ということではないのか。
具体論より熱意で空回りするのは高市首相と似たタイプ

優等生から脱皮できるか (C)日刊ゲンダイ
「小川新代表は真面目な性格なのが伝わってくる。人が良いのでしょう。中道を鋭角的に対決路線を示すことができる質の良い野党に立て直すことができればいいですが、相手はその場しのぎのデタラメも平気で言う高市首相です。正論が通じる相手ではない。それに、抽象的なことばかり言っていたら支持は広がりません。かといって、不用意な発言をすれば、高市首相の支持者が揚げ足取りの切り抜きで攻撃してくる。正論と信念だけで切り抜けられる局面ではありません。小川代表が初っぱなから改憲について『自衛隊の明記はあり得る』と口を滑らせ、釈明に追われたことも気がかりです」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)
小川の演説や国会質問から感じるのは、具体性に乏しい感情論と熱量と、ともすれば空回りする青くささだ。そういう意味では高市と似たタイプの政治家なのかもしれない。実務ではなく“思い”で民意に訴えかけようとする。
ただ、高市にあって小川にないものがズル賢さと言える。勝つためには手段を選ばない希代のワルに、優等生の正論で太刀打ちできるのか。
衆院選で圧勝した途端、高市は国会の形骸化を進めようとしている。一党独裁というより、高市独裁だ。これだけ勝つと、自民党内でも高市に表立って文句を言える議員はいなくなる。コントロールが利かない暴走政権の誕生である。
13日に党幹部と官邸で会談した高市は、さっそく26年度予算案について「年度内に成立させて欲しい」と注文を出したという。
年度内の成立が難しくなったのは、高市が「今なら勝てる」と自己都合の解散・総選挙に打って出たからだ。なのに、その横暴は棚に上げて、圧倒的議席数をバックに審議時間を削ってでも年度内に成立させろというのである。
15日のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」で、自民の田村政調会長代行も、高市は予算案を年度内に成立させたい思いが強いと話していた。
「これだけ勝たせていただいたということを考えると、やはり年度内に国民の皆さま方になるべくご迷惑をおかけせずに、予算を通して、国民生活を円滑に進めていただきたい」というのだ。
巨大与党の強権で国会は形骸化
これは危険な発想だ。どのみち与党は予算案に賛成するのだから、国会審議に時間をかけるのは無駄と言っているに等しい。与党が過半数の議席を持っていれば、国会審議など必要ないということになってしまう。
究極的には国会も不要。効率を重視するならば、独裁の方が断然、効率はいい。だが、同時に民主主義は完全に失われてしまう。
それなのに、「総理が本当にやりたいということであれば、与党の質問時間をゼロにするとか、慣例にとらわれず国民生活最優先で判断していきたい」とか言って理解を示した国民民主の玉木代表も度し難い。自ら野党の存在を否定し、国会による権力監視を放棄しているようなものだ。
「自民にスリ寄る“ゆ党”ばかりの中、心ある野党が徹底して抗戦しなければ、民主主義が成り立たなくなる。大メディアも権力を監視する役割を果たしていない状況で、野党第1党の責任は重大ですが、中道の小川代表にその気概があるのかどうか。野党らしく暴れることができなければ埋没し、有権者の失望は深まる一方でしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)
さまざまなメディアが衆院選の結果を分析し、中道の敗因を「付け焼き刃」だとか「新味がない」「理念が分かりづらかった」などと責め立てているが、自民圧勝の理由は単純だ。
手段を選ばない高市の勝負勘にしてやられたのである。勝つためには、政治倫理も国民生活も知ったことではない。どんな手を使ってでも、圧勝すれば何でも好き放題に進められる──。
そういう破廉恥な巨大政権与党に対し、圧倒的に少数の野党が存在感を示して国民の支持を得るためには、シタタカ高市の上手を行く手練手管が必要だ。
独裁を防ぐためには、野党とメディアの監視機能が欠かせないが、自分の演説に感極まって泣いているようでは、何でも他責の高市に太刀打ちできるわけがない。国民生活を守るためには、どんな手段も講じる。一時的な批判も気にしない。そういうずぶとさと覚悟が小川にあることを願うしかない。
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