196. 中川隆[-6657] koaQ7Jey 2025年5月27日 07:35:07 : hMP34z638A : UEtYSGtGRVk2TXM=[1]
2025.05.25
https://www.thutmosev.com/archives/39303.html
トランプはプーチンや金正恩のように「核による死」で脅す相手に簡単に屈し、日欧のように「正しい人間」には横暴に振舞う
怖い相手に従い怖くない相手には威張る、というジャイアンのような思考を持っている
もし中国がチベット人やウイグル人を皆殺しにしたら「習近平は親友だ」と言って北京で握手するだろう
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-05-18/SWFJ9QT1UM0W00 トランプ氏、プーチン氏と19日電話会談−ウクライナ停戦を協議へ – Bloomberg
理念ではなく本能だけで行動する大統領
5月12日にアメリカと中国が90日間の関税戦争停止で合意したのは、場当たり的な演出で、その代償はアメリカの製造業者、消費者、輸入業者が支払わされる
アメリカの関税を巡る通商政策は時間ごとに変動しルールは場当たり的に作られ、誰が仕切っているのかすら誰にも分からない状況となっている
アメリカと中国の貿易摩擦は急速に激化していたが、関税戦争の一時的な停戦に合意し今後90日間、互いに課していた報復関税を緩和する
90日後にはさらなる混乱がもたらされるかもしれないし、トランプによってX(旧ツイッター)やSNS(トゥルース・ソーシャル)に投稿がされるかもしれない
トランプ大統領の下でアメリカはグローバルサプライチェーンや国際外交の仕組みを理解しないままに、中国に強硬な姿勢を見せるための手段として関税を用いた
大半のアメリカ人は関税が何なのか何も理解しておらず、輸出国に自由にかけられる”罰金”のようなもので自分たちが払うなど考えても居なかった
関税は地政学リスクをもたらし雇用、物価、長期的な計画に影響を及ぼす現実的な経済的手段で、アメリカ政府がかけた関税は結局アメリカの消費者が払う
もし全ての国からの自動車関税を10%に上げたらアメリカ人は今までより10%高い車を買うか、太った恐竜のような国産車を買うかどちらかになる
場当たり的な政策変更の結果、企業が計画を立てられず投資家が見通しを立てられず、消費者が代償を支払わされるという意味不明な環境が生まれた
アメリカの輸入業者は145%もの関税支払いが発生し利益は圧迫され、従業員を解雇するのか商品価格を引き上げるのか、生産を海外に移すのか決断を迫られている
関税が一時的に停止した事ですでに関税を支払った人々はどうなるのか? 余分に払った関税の返金はあるのか?利子は付くのか等さまざまな疑問が生まれた
混乱した関税体制が露呈しているのは戦略的思考の完全な欠如という問題で、90日間の停戦は解決策ではなく、時間稼ぎに過ぎない
トランプと菅直人は似ている
多くの独裁者の行動を見ると一貫した政治理念や行動パターンがなく、ただ権力欲や恐怖や虚栄心、失敗を取り繕うなどの『本能』に従っているだけなのが分かる
トランプは第一期の頃から何か奇想天外な事をぶち上げてはそれが実行不可能だと分かり、撤回してみっともなくひっこめた挙句最後は「恰好をつける」「失敗を取り繕う」のを繰り返した
例えば北朝鮮はトランプ当選と同時にミサイル発射を繰り返し、トランプは空母と大艦隊を日本周辺に集結させて、北朝鮮を攻撃するかにみえた
だがある日手の平を返すと金正恩と会う事にし「親友だ」と言い始めて北朝鮮を日欧の同盟国より優遇するようになり、欧州を敵国のように扱った
これは北朝鮮と対立すれば戦争になるのに対し欧州と険悪になっても何も起きないし、金正恩と握手すれば「自分が平和を作った」手柄になるからです
ロシアに対してもこのパターンは繰り返され、問題ばかり起こすロシアと仲良くすれば自分の「手柄になる」が。ウクライナと仲良くしてもトランプの手柄にはならない
トランプの行動は一貫して「手柄」「恐怖」「功名心」「失敗の隠蔽」で全てが説明でき、中国に対しても手柄を求めて関税戦争をしかけたが、うまく行かないと見るや90日間停戦し、おそらく90日後に再開する
トランプは恐怖心に弱く金正恩やプーチンのような最悪の犯罪者に対して簡単に屈する傾向があり、おそらく中国が台湾に侵攻すれば「台湾は最初から存在しなかった」と中国を支持する
関税が引き上げられたのはトランプが「手柄をあげたい」と望んだからで、関税が引き下げられたのは失敗を隠蔽したいからに他ならない
トランプと似ている日本の政治家をあげると菅直人で、彼は2011年3月11日に地震が発生した直後、自衛隊の災害出動を禁止このため自衛隊は津波救助をせず見殺しにした
菅直人が自衛隊の出動を禁止したのは自分の許可を得ず偵察機を飛ばしたのを聞いたからで、「自衛隊によるクーデターだ」と大騒ぎをした
自衛隊は菅直人に無断で(自民党時代もそうだった)東京電力の社長を自衛隊機に乗せたが、これにも激怒して羽田に着陸寸前だったのを名古屋に引き替えさせた
その後も自衛隊と東電が電話するのを禁止したり、原発の水素放出を禁止したり海水注入を禁止し、「東電が遅い」「東電から報告がない」「東電が逃亡しようとした」と嘘を付き続けた
彼は東電をヘリで視察しようと思い、「それまでに事故が解決したら困る」という理由で吉田署長のあらゆる要請を拒否して原子炉を爆発させた
理由は功名心からだったがそのせいで重大事故に至ると、「東電の吉田所長が現場から逃げようとしたのを自分が食い止めた」など平然と嘘をついた
トランプも菅直人も本能だけに突き動かされているので言動は猫の目のように変化し、絶えず嘘を付き続けて人々を騙そうとし、最終的に自分の欲望のために国家を滅ぼそうとする
菅直人は自分が消火を命令して火災を止めたという手柄が得たいがために原子炉建屋への消火活動を禁止し、「ヘリコプターで水を撒きなさい」と命令したりもした
そして菅直人が総理になった時は日本人の7割が支持していたという愚かさで、つくづく「愚かな政治家が生れるのは国民が愚かだから」なのです
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