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てんさい(い) gsSC8YKzgqKBaYKigWo コメント履歴 No: 100009
http://www.asyura2.com/acpn/g/gs/gss/gsSC8YKzgqKBaYKigWo/100009.html
[国際33] 多極化と米覇権低下を示した印G20サミット(田中宇)政治的にも経済的にも、米覇権の傘下にいることの馬鹿馬鹿しさが露呈した
9月9-10日に印度(バーラト)のニューデリーで開かれたG20サミットは、ウクライナ戦争を議題にするかどうか、ロシアを非難するかどうかで紛糾したが、議長の印モディ首相は初日のうちに、ウクライナ戦争のことを全く盛り込まない共同声明(首脳宣言)を出して採択・決定してしまった。

https://sputnikglobe.com/20230909/g20-split-over-ukraine-sign-of-battle-between-us-unipolarity-rising-multipolar-world-order-1113241211.html
G20 Split Over Ukraine Sign of Battle Between US Unipolarity, Rising Multipolar World Order

G20サミットは、正式名称が「金融と世界経済に関する首脳会合」であり、ウクライナ戦争や露敵視など国際政治は本来議題になり得ない。
だが、米国とその傀儡諸国(G7)は、昨年11月にインドネシアのバリ島で開いたG20サミットでも、今回のニューデリーでも、ウクライナ戦争が食糧や資源の国際流通に影響を与えているので経済問題だと言って、ロシア非難を共同声明に盛り込もうとした。

https://www.rt.com/news/582647-g20-declaration-ukraine-modi/
G20 final declaration acknowledges differences on Ukraine

昨年のバリ島では、中露などが反対したものの米国側に押し切られ、国際社会でロシアが非難されているという状況紹介の一文が共同声明に盛り込まれた。
昨年の段階で、すでに非米諸国のほとんどはウクライナ戦争に対して中立な立場をとっていた。米国側は「国際社会でロシアが非難されているという状況は事実だ」と中立諸国を加圧し、中立諸国も「状況を描くだけなら良いか」ということでロシア非難めいた文言が盛り込まれた。
だが、米国側のやり方への非米諸国の不満も強く、バリサミットは紛糾したまま怒りの中で最後の写真撮影会も行われずに終わった。

https://sputnikglobe.com/20230909/is-the-g20-obsolete-in-an-increasingly-multipolar-world-1113206820.html
Is the G20 Obsolete in an Increasingly Multipolar World?

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100422034.pdf
2022 G20バリ首脳宣言

それから9か月。ウクライナは欧米からの軍事と経済の支援を食い尽くすばかりで勝てず、むしろウク高官たちが支援を横領する不正が露呈した。米傀儡のウクライナ政府は、国民を何十万人も徴兵して前線に送り込んで簡単に戦死させる人道犯罪をやりつつ負け続けている。
そもそもウクライナ戦争は米国の戦争犯罪だ。ウクライナは35年前の冷戦終結までソ連の一部であり、その後もロシア人(ロシア系)が多く住み、ロシアにとって準国内だ。そこを2014年に米国が政権転覆して傀儡化し、米傀儡国から分離独立したがるロシア系を殺し続けた。

2021年秋から米国側による露系殺戮が激化したので、ロシアは邦人保護のためウクライナに進軍した。非難されるべき戦争犯罪者は米国(とその傀儡)だ。ロシアとウクライナは被害者だ。「露軍による虐殺」も無根拠だらけだ。米国側の政府やマスコミ権威筋左翼は、善悪を歪曲して戦争犯罪を重ねている。
米国側がG20など国際社会でロシア非難決議をゴリ押しすること自体が不正行為だ。ロシアが戦犯だと言う人自身が戦犯だ。非米諸国はこの9か月で、そうした事態の本質を把握するようになった。

https://responsiblestatecraft.org/g20-summit-2023/
G20 summit sets up Western clash with a rising Global South

この9か月間で経済面も大きく変わった。米国側に経済制裁されて破綻するはずだったロシアは、むしろ非米諸国への輸出増加で成長した。破綻したのはロシアから資源を得られなくなった欧州の方だった。
中露の主導で、米国側の金融・決済システムに頼らない非米的な貿易システムが開発され、そっちを使う方が米国側にピンはねや差損生成されないこともわかってきた。露サウジなど産油国は、米欧のシステムを使わずに直接非米側どうしで貿易し始めた。

戦後の米覇権システムは、米欧以外の国々(新興諸国、途上諸国、日韓など)から富を巻き上げる詐欺構造だったことが、ウクライナ開戦後の経済断絶によって露呈した。非米側は、バーター貿易に毛の生えた程度でしかないものの稼働する独自の決済システムを作って使い出した。

https://tanakanews.com/230819brics.htm
新しい世界体制の立ち上がり

この9か月間で、政治的にも経済的にも、米覇権の傘下にいることの馬鹿馬鹿しさが露呈した。欧州や日本が、米国が発する大間違いな話を強制的に鵜呑みにさせられている「裸の王様の家来」みたいな拘束された阿呆であることも表出した。
非米諸国は、貧しいけど対米自立できる自由を持っていた。日欧は(国が)豊かだが不自由で洗脳された哀れな傀儡だった。G7は米洗脳マシンの監獄だ。非米諸国はそれらの状況を把握した。

ウクライナ開戦まで、米覇権傘下の端の方にいた新興諸国や途上諸国は、今や離脱し、中露やBRICSの提案で非米側としてのまとまりを強め、非米・非ドル的な決済システムを作り、米国側に洗脳されない国際政治力をつけた。

https://tanakanews.com/230501G7.htm
同盟諸国を自滅させる米国

8月末には南アフリカでBRICSサミットが開かれ、非米側の結束を確認した。その2週間後、印度で今回のG20サミットが開催され、米国側は昨年同様、ウクライナ戦争を議題にしてロシア非難を共同声明に載せようとゴリ押ししてきた。
だが非米諸国は、すでに昨年と違っていた。議長国の印度は以前、米傀儡的な中国包囲網の「インド太平洋クワッド」の仲間になるなど親米的だったが、今回はゼレンスキーをG20サミットに呼ぶことも拒否した。

モディ首相は米国側の加圧を無視し、初日にウクライナ戦争に言及しない声明文案を発表し、他の非米諸国がすぐにそれに賛同して、米国側の反対を押し切って採択・可決してしまった。
これは米覇権に対する非米側の外交勝利だった。以前は米国側の外交力に太刀打ちできなかった非米側は、この1年で結束してかなり外交力をつけた。

https://tass.com/world/1627077
BRICS no longer ‘alternative,' but mainstay in global politics - India’s top diplomat

しかも今回は、非米側の主導者である中国の習近平が欠席した(プーチンは昨年も今年も来ていない)。米国側マスコミは、習近平の欠席について「中国経済の悪化でそれどころでなくなった」とか「印度との対立が原因。中印対立で非米側はボロボロだ」と喧伝しているが、それらは間違いだ。
習近平は、ウクライナ戦争の善悪について歪曲し続ける米国側と議論するのが不毛で馬鹿馬鹿しいので来なかった。それ以外の議題も、地球温暖化対策など、今さら話しても無意味なものばかりだ。

温暖化対策は不必要だ。人為説や気候危機は大間違いな詐欺であり、非米側はやるふりだけしてやらず、米国側が厳しい対策をやらされて自滅する隠れ多極派の謀略である。習近平ら非米諸国は、温暖化対策が米国側を自滅させる策だと知っているので、温暖化問題を議題や声明にすること自体は賛成だ。

https://www.rt.com/news/582661-g20-summit-declaration-summary/
What’s in the G20 leaders’ declaration?

モディは、習近平とプーチンが来なくてもG20の議長として非米側をとりまとめ、米国側からの加圧を潰し、ウクライナの話を声明文から排除し続けた。
単極な米国側と異なり、非米側の国際政治体制は多極型で、中国やロシアがいなくても、印度やその他の大国もしくは小国群が主導して話を進められる。今回のG20では、そうした非米側の多極型の国際政治体制がうまく機能していることが確認された。

印度と中国は対立していない。モディは、習近平がいないからといって米国側に譲歩したりせず、非米側の正義を実現した。印中は、ヒマラヤの国境紛争をわざと解決し切らないことで、米国側が「印中対立があるから非米側はまとまらない」と高をくくるように仕向けている。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/xi-skip-g20-summit-unprecedented-snub-just-after-dominance-brics
Xi To Skip G20 Delhi Summit In Unprecedented Snub At India, Just After 'Dominance' At BRICS

G20は1997年のアジア通貨危機後、国際経済の議論にG7だけでなく新興市場諸国を含む必要があるので作られた。2008年のリーマン危機で、米国(G7)の巨大な金融バブルが崩壊期に入った(QEで延命してるだけ)ことが確認され、金融からの米覇権消失に備え、世界経済について議論する最高位の国際機関がG7からG20に移管された。

だがその後、米国(G7)は、マスコミ権威筋を動員して金融バブルの存在や覇権消失の可能性を否定する洗脳策を強行し、同時に中国やロシアなど、米覇権消失後の世界を握りそうな諸大国を敵視して潰したがる策を強めた。その一環で米国はウクライナ戦争を起こした。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/biden-disappointed-xi-skip-g20-summit-beijing-calls-out-us-zero-sum-cold-war-mindset
Biden "Disappointed" Xi To Skip G20 Summit As Beijing Calls Out US "Zero-Sum Cold War Mindset"

G20は、米国(G7)が中国やロシアを攻撃する場に変質し、経済議論だけのはずなのに政治議論と対立が持ち込まれた。中露はG20に頼れなくなり、自分たちを不当に敵視する米国側を除外して非米側だけで構成するBRICSや上海協力機構を重視するようになった。
BRICSや上海機構がうまく機能しているので、中露はもうG20が不要になり、G20は何も決められない荒れ放題な対立の場になっている。

しかし今回のように、米国側と非米側のどちらの外交力が強いかを知るためには、G20が興味深い碁盤だ。
いずれ米金融バブルが崩壊した後、大幅に小さくなった米国や欧州や日本は、敵対でなく友好的に非米側と経済の話をする国際機関としてG20が再び必要になる。米国が崩壊して小さくなると多極化が完成する。

https://www.rt.com/news/582578-india-g20-putin-xi/
The glory years of the G20 are over

G20は来年ブラジル、再来年2025には南アフリカで開かれる。いずれもBRICS加盟の非米大国であり、米国側の喧嘩腰の議論は拒否され続ける。ウクライナ戦争の終わりは来年なのか再来年なのか。まだ見えない。
米バブル崩壊がいつなのかも見えない。2026年は米国の開催だ。そのとき米国はまだ覇権国なのか。崩壊後なのか。米大統領はトランプなのか。不正選挙を繰り返してバイデンが続投しているのか。

いろんな不確定要素がある。3年後も米側マスコミは依然として間違いな妄想ばかり喧伝しているはずだから頼れない。私は延々と独自の考察を続けることになる。妄想だろと言う人はどうぞ。確たる情報が全くない中で、妄想呼ばわりする人の考察は、私以上の妄想であるに違いないからだ。


この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/230910G20.htm
http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/452.html
[戦争b24] ロシアの戦略とプリゴジンの死(田中宇有料版)露政府は予定通りワグネルを軍の傘下に組み込んだ
https://tanakanews.com/ 【2023年9月13日】
ロシア政府の上層部がワグネルを露軍の傘下に組み込もうとしたのに対し、プリゴジンがそれを拒否し続けたため殺し、露政府は予定通りワグネルを軍の傘下に組み込んだ。私は従来、プリゴジンはプーチンに対して強い忠誠心を持っているはずだから、プーチンがワグネルを露軍の傘下に組み込むならプリゴジンはそれに従うと考えていたが、実際はそうでなかった。
http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/820.html
[戦争b24] ロシアの戦略とプリゴジンの死(田中宇有料版)露政府は予定通りワグネルを軍の傘下に組み込んだ てんさい(い)
1. てんさい(い)[1488] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2023年9月13日 17:48:19 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[508]
この解説を読んで、少し安心した気持ちがある。

http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/820.html#c1
[国際33] 中露と米国の対立を長期化する/田中宇 仁王像
1. てんさい(い)[1489] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2023年9月17日 06:42:08 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[509]
<■205行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
てんさい(い)抜粋

米国は、中枢に巣食った隠れ多極派の意図に沿って自滅している。今回の、中露を倒そうとする米国の新戦略は自滅を加速する。

米政府が、バブル延命策を持たずに中露との長期対立を予定するとは考えにくい。あと2-3年ぐらいはバブルを延命させてドル崩壊を先延ばしし、中露など非米側との対立を続け、非米側が米国に全く頼らずに世界経済と国際社会(多極型覇権)を運営していけるようにするのでないか。

「一つの時代」というなら10年ぐらいは続く必要がある。予測が難しい。


全文 全文 全文 全文 全文 全文 全文 

米国のブリンケン国務長官が4月13日の講演で、世界は米国主導で比較的安定していた「冷戦後の時代」が終わり、米国が中露と対立し続ける時代(対立的な新世界秩序)に入ったと、時代の転換を宣言した。
この宣言は、先日のBRICS拡大など非米側の台頭を受け、米国自身が単独覇権体制の終わりを認めたことを意味する。同時に、米国が今後かなり長い期間にわたって中露(など非米側)と対立していくという表明でもある。

https://countercurrents.org/2023/09/blinken-calls-for-new-world-order-to-counter-russia-and-china/
Blinken Calls for New World Order to Counter Russia And China

ブリンケンは、米国が主導していた冷戦後の世界体制が普遍的な価値観(人権、民主)と国際法を尊重する良いものだったと自賛した上で、中露は従来の世界体制を「米国による強圧的な支配だ」と批判つつ破壊し、替わりに中露など全体主義(非米側)諸大国による新たな支配体制を作ろうとしており、米国はNATOや日韓豪との同盟を率いて中露に勝たねばならない、と主張した。

https://www.state.gov/secretary-antony-j-blinken-remarks-to-the-johns-hopkins-school-of-advanced-international-studies-sais-the-power-and-purpose-of-american-diplomacy-in-a-new-era/
Blinken Remarks “The Power and Purpose of American Diplomacy in a New Era”

https://www.rt.com/news/582934-blinken-post-cold-war-order/
The Old World Order is over - Blinken

ブリンケンは、国際秩序を壊したロシアを勝たせぬよう、ウクライナを支援してロシアを打ち負かさねばならないとか、中国は経済や軍事外交やハイテクの力を使って国際秩序を作り変えようとしているので長期的に最大の脅威だとも述べた。
ブリンケンは「時代の転換」という長期の話をしており、米国がこれからもずっと中露を敵視し続ける方針を打ち出している。ウクライナ戦争は、少なくとも今後2-3年は続くとロシアの議員も言っている。
またプーチン大統領は最近のウラジオ演説で「(来年の米大統領選挙で)トランプが返り咲いても、ロシア敵視やウクライナ戦争を終わらせることはない。トランプは対露制裁を続けると言っている」と述べ、米国は次期大統領が誰になろうがロシア敵視をやめないと予測している。

https://www.rt.com/russia/582833-ukraine-conflict-last-several-years/
Ukraine operation will last for a ‘few years’ - top Russian MP

https://www.zerohedge.com/geopolitical/putin-says-trump-wont-change-us-foreign-policy
Putin Says Trump Won't Change US Foreign Policy

ブリンケンの必勝論と裏腹に、ウクライナの戦場ではロシアの勝利が確定しており、米NATOがいくらウクライナを支援しても挽回できなくなっている。
ウクライナを戦わせる代理戦争でなく、米NATOが直接ロシアと戦争するなら勝てるかもしれないが、それは米露核戦争になって人類を滅ぼし、ブリンケンが描く「米国が中露と対立し続けて勝つ」シナリオにならない。米政府は今後もロシアとの直接の戦争は考えておらず、代理戦争しかやらないことがうかがえる。

https://www.moonofalabama.org/2023/09/russia-is-winning-in-arms-production.html
Russia Is Winning The Industrial Warfare Race

米国は従来方式のウクライナ国内での代理戦争で勝てないため、ウクライナが米NATOからもらったミサイルや無人機を散発的にロシア国内の奥深くまで撃ち込み、露軍が迎撃しきれなかった分がロシアの軍民の施設を破壊する新戦法を2-3か月前から採っている。
これまでは、ウクライナが米国の許可無く勝手に米国製兵器を露本土に撃ち込んでいることになっていたが、最近ブリンケンがこの撃ち込みについて、推奨しないが反対せず容認すると述べた。米国はウクライナに失地回復戦をやらせる代理戦争から、ロシアを戦場にする直接戦争に微妙に近づいている。
露政界では強硬派がプーチン大統領に「これまでのようにウクライナだけを相手にするのでなく、米国も敵とみなす戦争に入るべきだ」とせっついている。プーチンはまだ動いていない。のらりくらり。こちらも微妙だ。

https://responsiblestatecraft.org/atacms-ukraine-russia-putin/
Russian hawks push Putin to escalate as US crosses more ‘red lines’

この米露双方の微妙な動きは、すでに決着がついているウクライナ戦争を長期化していく。開戦当初から、プーチンと米政府中枢(ブリンケンやサリバンなど隠れ多極主義者たち)の両方が、超厳しい対露経済制裁によって米国側と非米側に世界経済を分断し、非米側が発展して米国側が自滅する世界体制の長期化・固定化を模索し続けてきた。
今回ブリンケンが発表した中露敵視の米長期戦略は、中露やBRICSなど非米側を結束させ、非米側の発展と米国側の自滅を引き起こす隠れ多極主義の戦略だ。プーチンは、怒ったふりをして実は大喜びでこの戦略に呼応する。

https://tanakanews.com/230710europ.htm
ロシアでなく欧州を潰してる

https://tanakanews.com/220624russia.htm
プーチンの偽悪戦略に乗せられた人類

プーチンは先日のウラジオ演説で「非米側が台頭して世界を席巻したのに、米国側はうっかりそれを無視して自滅している」と述べた。米国は、2000年以来の中露の結束推進などによる多極化を無視・放置した。私が見るところ、この無視は「うっかり」でなく昔からの意図的なものだが。
米国は、中枢に巣食った隠れ多極派の意図に沿って自滅している。今回の、中露を倒そうとする米国の新戦略は自滅を加速する。

https://www.rt.com/russia/582834-putin-eastern-forum-panel/
US decline, Kiev’s warmongering, Russian economic successes: Key takeaways from Putin’s panel in Vladivostok

米中枢のブリンケンやサリバンら(隠れ多極派)は最近、沿ドニエストル、シリア、アフリカのサヘル、ベネズエラなど、以前からロシアと対立していた地域での露敵視を強化することで、米露対立を世界的な規模で維持する策をとり始めている。
ウクライナの戦闘に決着がつき、米露対立を維持するには領域の拡大が必要だからだ。しかし、シリアでもサヘルでも、ロシアの優勢と米国側の不利が増すばかりで、米国の挽回はない。

https://responsiblestatecraft.org/biden-russia-wagner/
Hawks want Biden to take the fight with Russia global

https://tanakanews.com/230813afric.htm
アフリカの非米化とロシア

ブリンケンは、今回の方針提起で中国と対立すると言いつつ、台湾に全く言及していない。米国が台湾独立を正式に支持すると、米中は核戦争を含む本格戦争になりうるし、台湾が戦場になって破滅する。
米国は、そこまでのやる気がなく、米中の経済関係を断絶して米国側の経済を自滅させていくだけの策だ。ブリンケンは就任直後から、その手の中国敵視を続けてきた。

https://tanakanews.com/230822japan.htm
日米韓豪の中国敵視は茶番から自滅に

中国は、米国側と経済を断絶しても、発展が続く非米側で食っていける。対照的に米国側は、中国や非米側との経済関係を断絶したら衰退するばかりだ。米側マスコミは中国経済が破綻しつつあると喧伝するが、経済の悪化は中国より米欧の方がひどい。
米欧は実体経済が悪化しているのに金融相場が粉飾によってバブルが維持されており、米国経済は良いという大ウソが喧伝されている。中国は金融が悪化しても覇権崩壊しないが、米国は金融が悪化すると覇権崩壊する。

https://www.moonofalabama.org/2023/09/kasandras-beware-china-will-not-hit-the-wall.html
Kasandras Beware - China's Economy Will Not Hit A Wall

米国が金融崩壊して覇権が大幅低下したら、今回ブリンケンが宣言した中露との対立も継続できなくなる。米国が中露と長期対立するには、米国が金融崩壊・ドル崩壊しないことが必要だ。
米国は今後もインフレが悪化し続けることがほぼ確実だ。インフレが悪化し続けると米連銀FRBが利上げし、長期金利が上がって金融バブルが崩壊する。それを引き起こさずバブルを延命させることが必要だ。
インフレがさらに悪化すると、すでに不況になっている米実体経済がもっと悪化するが、米側マスコミは歪曲的な経済報道を続け、金融相場の高値が維持され、人々がそれを軽信する状況が続く。

https://www.zerohedge.com/personal-finance/middle-class-increasingly-becoming-impoverished-class-and-poor-are-increasingly
The Middle Class Is Increasingly Becoming "The Impoverished Class", And The Poor Are Increasingly Being Pushed Into The Streets

米政府が、バブル延命策を持たずに中露との長期対立を予定するとは考えにくい。あと2-3年ぐらいはバブルを延命させてドル崩壊を先延ばしし、中露など非米側との対立を続け、非米側が米国に全く頼らずに世界経済と国際社会(多極型覇権)を運営していけるようにするのでないか。
もしくはその前に、米国が威勢よく中露との対立を煽っているうちに、突然バブル崩壊して覇権が衰退し、非米側が世界を主導する状態へと転換するのか。

https://tanakanews.com/230713dollar.php
ドル崩壊しそうでしないのはなぜ?

https://tanakanews.com/230724eurasia.php
米覇権ゾンビの裏で非米側が新世界を構築

米国の中露敵視は、それ自体を見ると不必要で不合理な策だ。米国側が中露を敵視する必要は全くない。中国もロシアも、米国側に何の脅威も与えていない。ウクライナ戦争は、米国がウクライナを傀儡化してロシア系住民を殺させたことが悪の根源であり、ロシアは被害者だ。

https://archive.vn/S0BsT
The Russian invasion was a rational act

中露は、米国側を敵視していない。米国側が中露を敵視するから、中露は対応を余儀なくされている。米国が中露敵視をやめれば世界は平和になる。
中露が全体主義だと言うなら、バイデン政権の米国の方が全体主義だ。米民主党は、選挙不正を連発し、多くの愚劣なリベラル策で米国を自滅させている。独仏はポピュリストを不当に抑圧するエリート独裁だし、日本は官僚独裁体制だ。中国は1党独裁だが、ロシアは民主主義国だ。

https://tass.com/politics/1671659
Russia 'doesn’t need' Western-promoted pride agenda, says Lavrov

https://tass.com/russia/1672205
Russian election official reveals number of online votes cast so far

米国の中露敵視は、敵対構造を長期化し、中露が非米諸国を率いて米国抜きの世界体制を作るように仕向け、世界を多極型の覇権構造に転換させるための隠れ多極派の策である。
強くて善良な米国が覇権を持っている限り、中露など全世界が米覇権体制に満足している。だが、それでは米欧が新興諸国や途上諸国からピンはねして世界経済の成長を抑圧する体制が続いてしまう。
もともとの米国は善良だが、米国の覇権を裏で牛耳っている英国はピンはねで生きており、米国の軍産などを巻き込んで世界を搾取してきた。

https://tanakanews.com/230910G20.htm
多極化と米覇権低下を示した印G20サミット

この隷属状態を覆すため、米国は911以降、過激で稚拙で理不尽な政権転覆策や中露敵視策を20年以上も続け、中露が米国を無視して新たな多極型の世界を作るように仕向けている。
この偽悪的な米国の隠れ多極主義の戦略があと何年続くと、世界の転換が完了するのか。あと3-5年ぐらいかとも思うが、「一つの時代」というなら10年ぐらいは続く必要がある。予測が難しい。


この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/230916order.htm

http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/478.html#c1

[国際33] 知らないのは日本人だけ。欧米はビジネスの道具として「憎しみ」を操っている(鈴木傾城)ロシアとウクライナの戦争は、軍事国家であるアメリアが仕掛けた戦争である
知らないのは日本人だけ。欧米はビジネスの道具として「憎しみ」を操っている=鈴木傾城
2023年7月17日
https://www.mag2.com/p/money/1337107


世界史は意図的に仕掛けた「憎しみ」によって起こっているというのは、小学校の頃から教えておいた方がいい。知らなければ何度でもワナにハマってしまう。戦争の裏側にいる「黒幕」は、今も昔もこの「憎しみ」という強い感情を操り、世界中で金儲けの機会を生み出している。(『 鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編 』)

【関連】小池都知事の暴走「太陽光パネル設置義務化」を都議会議員が猛批判。上田令子議員に聞く問題点と撤廃させる方法=鈴木傾城

プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

■欧米は「憎しみ」を煽り立てて何をしているのか?

現代の世界が憎しみに溢れているのはなぜか。それは、人間がもともと「憎しみ」という感情を心に持っているからだ。この「憎しみ」に着目した国々があった。広大な植民地を持っていた欧米諸国だ。

全世界を統治した欧米諸国は、支配下においた国が自分たちに刃向かわないように、恐ろしい「仕掛け」を用意した。それが「分割統治」である。

1. ある国を力で征服する
2. 国民を宗教や人種で2つのグループに分ける
3. 互いに相手を憎み合わせて消耗させる
4. そして、統治者に刃向かわないようにする

これはイギリスが得意とした統治である。イギリスが植民地を放棄したあとも、対立と憎悪は消えるわけではないので、それがそのまま現代の紛争となって爆発している。

インド国内のヒンドゥー教徒とイスラム教徒。中東のイスラム教徒とユダヤ教徒。スリランカのタミル人とシンハラ人。香港の中国人とインド人。イギリスの支配下にあった国々は、ほとんどがこの分割統治時代の憎しみに今も揺れ動いている。

これを、そのまま受け継いだのはアメリカだが、アメリカは軍事国家なので「憎しみ」の使い方が違い、自分が邪魔だと思っている国の周辺国に対して「憎しみ」を煽り立て、戦争を起こして軍事に介入して破壊と復興で儲ける仕組みを取っている。

「憎しみ」を煽り立てるのはアメリカだが、アメリカに刃向かって来ないように双方が永遠にいがみ合うようにして互いに消耗させる。

ロシアとウクライナはもともと犬猿の仲だが、その「憎しみ」を煽り立て戦争をさせて、アメリカの敵であるロシアを徹底的に疲弊させているのはアメリカだ。

■互いに憎しみ合わせ、そして争わせた

世界史は欧米が仕掛けている「憎しみ」による分断によって起こっていたというのは、小学校の頃から教えておいた方がいいように思う。知らなければ何度でもワナにハマってしまうからだ。

たとえば、インドを見てほしい。

インド人はよく自分たちの国を「バーラト・マーター(Bharat Mata)」と言う。「母なるインド」という意味だが、その巨大な国土はしばしば女神に見立てられる。そのために、イギリスが去った後のインド・パキスタンの「分離独立」は、女神の身体を切断するイメージとして捉えられた。

東西パキスタンはインドの腕と見られていたから、分離独立が決まった1947年には、ネルー首相がバーラト・マーターの腕をナイフで切断しようとする風刺画が描かれていた。パキスタンとバングラデシュは、切断された女神の「片腕」だったのだ。

インドがイスラム教徒を取り込めなかったのはなぜか。1877年にインドがイギリスの植民地になってから、統治者イギリスはインドのヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立を、実に巧みに煽って利用していたからだ。

互いに憎しみ合わせ、そして争わせた。

イギリスは、ヒンドゥー教徒を結束させて反英闘争を行ったガンジーに対抗させるために、イスラム教徒やシーク教徒を支援してヒンドゥー教徒と対立させた。

イスラム教徒やシーク教徒は、インドでは少数派だ。だから、強大なイギリス政府のうしろ盾を得てヒンドゥー教徒と対抗するのは合理的な選択だった。

しかし、精神的指導者であったガンジーの融和をことごとくはねつけるイスラム教徒は、イギリスの思惑通りヒンドゥー教徒の激しい憎しみを買った。それが、ガンジーの推進する非暴力主義とは別に、過激なヒンドゥー至上主義者を生み出す元になった。

Next: 分割統治の憎悪がガンジーを抹殺した?そしてルワンダ大虐殺も…

■分割統治の憎悪がガンジーを抹殺した?

ガンジーはイスラム教徒の敵ではない。実際にパキスタンの分離独立が決まると、インド国内のイスラム教徒がヒンドゥー教徒の猛烈な暴力や差別にさらされた。するとガンジーは、逆にヒンドゥー教徒の狭量さを批判して、さらに融和を推し進めようとした。この政治家は、それほど懐の深さと慈愛心に富んでいた。

しかし、国民の間には憎悪が渦巻いていた。

イスラム教徒の頑なな姿勢がインドに混乱を招き寄せ、破滅的な状況にしてしまったと、ほとんどのインド人は考えていた。義憤に駆られるヒンドゥー至上主義者には、ガンジーの慈愛は、まったく理解できないばかりか、激しい怒りさえ覚えるものだったようだ。

「国を混乱させたのはイスラム教徒ではないか。なぜヒンドゥー教徒の精神的指導者であるガンジーが、そんなイスラム教徒を擁護するのか……」

やり場のないヒンドゥー至上主義者の爆発的な怒りが、やがてガンジー暗殺へとつながっていった。ガンジー暗殺は、まさに彼の慈愛心が生み出した悲劇だった。

イギリスはインドという植民地をマハトマ・ガンジーのせいで失ってしまった。しかし、イギリスが行ったヒンドゥー教徒とイスラム教徒の「分割統治」によって生み出された「憎しみ」が、最後にはガンジーを抹殺した。

ガンジーの暗殺はイギリスがコントロールしたのではない。イギリスが植え付けた「憎しみ」が、あたかもイギリスの意思に沿うように、自動的にガンジーを葬り去ったのである。

イギリスがしたことは簡単だ。

国民を2つに分け、憎悪を作り出し、憎悪の矛先を互いに向けさせたのだ。

■ルワンダで起きた大虐殺も分割統治が遠因だった

ルワンダの大虐殺は、フツ族とツチ族との憎悪が生み出した最悪の虐殺だった。実は、この憎悪もまた欧米の植民地統治から生み出されている。ここを統治していたのはドイツだ。イギリスではない。

しかし、植民地統治とは「分割統治」がうまくいくことは知られていたから、ドイツもその手法を使った。ドイツはルワンダの中でも少数派のツチ族に目を付けて、ツチ族を支配者にしてフツ族を統治させたのだ。

少数派が多数派を統治する。

そうすると、憎悪の目は少数派のくせに威張っている少数派に向かって行くのである。猫がねこじゃらしの穂先と戦っているのを見て、人間は笑う。ねこじゃらしの穂先は人間が操っているのに猫はそれに気がついていない。

しかし、分割統治で「憎しみ」が作り出されると、人間もまたそうなるのである。少数派による統治が長らく続くと、憎悪が決定的に固定化していく。操っている黒幕が見えなくなってしまって、当事者同士の憎しみだけがクローズアップされていくのだ。

「憎しみ」がどんどん育って、黒幕のことを考える余裕がなくなる。

そして、その国を収奪し終わった欧州諸国が引き上げた時、いずれ悲劇が訪れるのだ。権力の後ろ盾を失った少数民族は多数派の中にぽつりと取り残され、迫害の対象になり、場合によっては惨殺されていくのである。

それが悲劇的な形で起こったのがルワンダの大虐殺であった。たった100日の間に100万人近くが虐殺されたのだから凄まじい。フツ族過激派によるツチ族大虐殺であった。この虐殺に反対する常識のあるフツ族もまた一緒に虐殺された。


■「憎しみ」に着目して統治する恐ろしい仕掛け

少数派は今までちやほやされてきた。我が物顔でそこに君臨していた。税金を取り立て、自分たちは豪勢な生活をしていたのだ。憎悪は充分にある。実は、それが分割統治の神髄だったのだ。

国民の憎しみをすべて、この少数民族に集中させるのである。

だから、虐げられていた多数派は、その少数派の「猫じゃらしの穂先」を目がけて襲いかかる。今まで威張っていた少数派に対して、情けをかける者などいない。そうやって、少数民族は、捨てられたときに皆殺しにされていく。

ルワンダで起きた史上最悪の大虐殺の裏側には、そういった欧米諸国の仕掛けが過剰なまでに効いたのが遠因があった。

「憎しみ」に着目して統治する。恐ろしい仕掛けだ。

憎しみが生まれ、憎しみが育つと、それを仕掛けた「黒幕」は、双方を操ることによって利益が得られる。たとえば、今まさに目の前で起きているロシアとウクライナの戦争は、軍事国家であるアメリアが仕掛けた戦争である。

ロシアはアメリカの敵であり、打倒すべき存在である。そのため、アメリカはウクライナ人とロシア人の元々あった「隣国憎悪」を利用して、双方の憎悪を煽り立てた。欧米をバックにして挑発するウクライナがロシアに侵攻されると、これを機にアメリカはウクライナ側について戦争を勃発させた。

そして、ウクライナを軍事支援して、ウクライナが使うアメリカの兵器の代金は同盟国から徴収して儲ける。この場合、アメリカから見ると、戦争が長引けば長引くほど武器弾薬が売れるので都合がいい。

一方が大勝利を収めてしまえば儲けの機会が減るので、争いは絶妙に膠着するようにできている。そして、膠着すればするほど双方の憎しみが自動的に倍加されて、解決不能になる。

すると、ますます事態は膠着して無限に武器弾薬が売れ続けることになる。欧米諸国は「憎しみ」の扱いに慣れている。しかし、戦争はいずれ終わる。終わったら、負けた国家の権益を奪い取って儲け、双方の復興を引き受けて儲ける。

戦争の裏側にいる「黒幕」は、今も昔もこの「憎しみ」という強い感情を操り、世界中で金儲けの機会を生み出している。「憎しみ」というのは、実は壮大なビジネスの道具だったのである。

お人好しな日本人は気づくこともないだろうが……。


http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/544.html
[国際33] プーチン大統領のヴァルダイディスカッションでのスピーチ(In Deep)RT 2023/10/06
https://indeep.jp/putin-s-valdai-club-speech/
投稿日:2023年10月7日

ロシアのソチで、「ヴァルダイ・クラブ」というものでプーチン大統領がスピーチをしました。

ヴァルダイ・クラブというのは、以下のようなものです。

ヴァルダイ・クラブ

ヴァルダイ国際討論クラブは、専門家の分析センターで、2004年にロシアの大ノヴゴロドで設立された。同クラブの名称は最初の会議が行われた場所を讃える形で名付けられており、最初の会議がヴァルダイ湖の近くで開催されたことにちなむ。

ヴァルダイ・クラブの主な目的は、国際的な知的プラットフォームとして、専門家、政治家、公人やジャーナリストなどの間で開かれた意見交換を促進することであり、国際関係、政治、経済、安全保障、エネルギーあるいは他の分野における現在の地球規模の問題について先入観のない議論を行うことで、21世紀の世界秩序における主要な趨勢や推移を予測している。

長年にわたって、同クラブの会議には、世界62ヶ国から成る国際科学コミュニティーから900人以上の代表が出席している。

Wikipedia

ここでのプーチン大統領のスピーチを、ロシア RT が「全文」文字におこしていました。

私は特にどちらに肩入れするわけでもないですが、読むと、なかなか趣深いものでもありましたので、日本語で全文掲載したいと思いました。

昨年、部分動員の時のプーチン大統領のスピーチを以下で載せたことがありましたが、今回の話は、すでに戦争そのものを離れた内容です。

(記事)「私たちは西側の軍事機構全体と戦っています」 : ロシア連邦政府ウェブサイトに掲載されたプーチン大統領による部分的動員に関しての国民への演説:全文
https://indeep.jp/address-by-the-president-putin/ 
In Deep 2022年9月25日

プーチン大統領って人は、もともと世界経済フォーラムの人なんで、そういう方面の人たちのことを、よく知っているということもあるのかもしれないですが、「西側のエリート層」という言葉が何度も出てきます。

(参考記事)「戦争」を仕掛けているのはプーチン氏かもしれない。そしてそれは世界経済フォーラムの崩壊まで続く最終戦争になるかも
https://indeep.jp/time-for-war-against-wef/
 In Deep 2022年3月2日

いろいろと思う部分もないではないのですが、とにかく、今回のスピーチは「ものすごく長い」ものですので、早速入りたいと思います。

歴代の In Deep の翻訳文の中で最も長いと思います。

あまりにも長いため、抜粋とかにしようとも思ったのですが、「どこを抜粋していいのか、どこを省いていいのかよくわからない」ということで、全文となりました。

太字の強調等もしていません。これも、どこを強調していいのかがわからないからです。

ともかく長いですので始めます。ここからです。






プーチン大統領のヴァルダイディスカッションでのスピーチ
Putin’s Valdai Discussion Club speech
https://www.rt.com/russia/584154-putin-valdai-club-speech/
RT 2023/10/06

本会議出席者の皆様、同志の皆様、ご列席の皆様、ソチのヴァルダイ国際ディスカッションクラブの記念集会に皆さんをお迎えできることをうれしく思います。今回が 20回目の開催となることを司会者はが語ってくれました。

その伝統を守りながら、私たちのフォーラム、あるいは皆様方のフォーラムと言うべきかもしれませんが、このフォーラムには世界中の多くの国から政治指導者、研究者、専門家、市民社会の活動家たちが集まり、関連する知的プラットフォームとしての高い地位を再確認しています。

ヴァルダイの議論は常に、21世紀における最も重要な世界的な政治プロセスをその全体性と複雑性において反映したものです。

皆さんが以前に議論したときもそうだったように、今日の議論もきっとそうなると思います。私たちの目的は基本的に新しい世界を構築することですので、今後もこのままです。

そして、このような決定的な段階において、私の同志である皆様方は極めて重要な役割を担い、知識人として特別な責任を負っています。

クラブの活動の長年にわたって、ロシアと世界は劇的な、そして、さらに劇的な巨大な変化を経験してきました。20年という期間は、歴史的な基準からすれば決して長くはありませんが、世界秩序全体が崩壊しつつある時代には、時間が縮小しているように感じられます。

過去の歴史的時期の数十年間よりも過去 20年間に多くの出来事が起こりました。それは国際関係の原則そのものの根本的な変革を示す上での大きな変化であったことには同意していただけると思います。

21世紀の初頭、誰もが国家と国民が前世紀の高価で破壊的な軍事的・イデオロギー的対立の教訓を学び、その有害性と地球の脆弱性と相互関連性を理解し、人類の地球規模の問題を理解していることを望んでいました。

共同行動や集団的解決策の模索が求められる一方、利己主義、傲慢、現実の課題への無視は、より強力な国家が自国の意見や利益を他国に押し付けようとする試みと同様に、必然的に行き詰まりに陥ると思われます。これは誰の目にも明らかだったはずです。

本来そうあるべきだったですが、しかし、そうはなってはいません。

約 20年前、私たちがこのクラブの会合で初めて会ったとき、私たちの国は発展の新たな段階に入っていました。

ロシアはソ連崩壊後の極めて困難な回復期から抜け出しつつありました。私たちは、精力的かつ善意を持って、より公正な新しい世界秩序を構築するプロセスを開始しました。私たちの国は、友人、パートナー、そして世界全体に提供できるものを持ちますので、多大な貢献ができることは恩恵でした。

残念なことに、建設的相互作用に対する私たちの関心は誤解され、服従とみなされ、冷戦の勝者であると宣言した人々によって新しい世界秩序が構築されるという合意として見られました。

これは、ロシアが他国の後を追う用意があり、自国の国益ではなく他の誰かの利益に導かれる用意があることを認めたとみなされたのです。

ここ何年にもわたって、私たちはこのアプローチが行き詰まりを招くだけでなく、軍事紛争の増大する脅威を伴うことを何度も警告してきました。

しかし、誰も私たちの意見に耳を傾けなかった。聞きたがらなかった。

西側諸国のいわゆるパートナーたちの傲慢さは天井知らずでした。これが私が言える部分としての唯一の表現です。

米国とその衛星諸国は、軍事、政治、経済、文化、さらには道徳や価値観においても覇権に向けて着実な歩みを進めてきました。独占を確立する試みは失敗する運命にあることは、最初から明らかでした。

たとえ何世紀にもわたる植民地政策で蓄積された西側諸国の巨大な力に支えられていたとしても、世界はあまりにも複雑かつ多様であり、単一のシステムに服従させることはできません。

あなたの同志たちも同様です。今日はその多くが欠席していますが、彼らは、西側諸国の繁栄が数世紀にわたって植民地を強奪することによってかなりの程度達成されてきたことを否定しません。これは事実です。本質的に、このレベルの発展は地球全体から略奪することによって達成されました。

西洋の歴史は本質的には終わりのない拡大の記録です。

世界における西側の影響力は、巨大な軍事的および財政的ねずみ講であり、他者に属する天然資源、技術資源、人的資源を利用して、自らを支えるためにより多くの「燃料」を常に必要としています。

これが、西側諸国が単に止めることができず、止めるつもりもない理由です。私たちの議論、推論、常識や提案の要求は単に無視されました。

私はこれを同盟国とパートナーの両方に公に述べ、私たちが単純に提案した瞬間がありました。

たとえば、おそらく私たちも NATO に参加すべきではないでしょうか? など。しかし、NATO は我が国のような国を必要としません。知りたいのですが、他に何が必要ですか? 私たちは群衆の一員になり、ドアに足を踏み入れたと思っていました。他に何をすべきだったのでしょうか?イデオロギー的な対立はもうありませんでした。

なにが問題だったのでしょうか? 問題は彼らの地政学的な利益と他者に対する傲慢さだったと思います。彼らの自己主張は、昔も今も問題です。

私たちは、ますます増大する軍事的および政治的圧力に対応することを余儀なくされています。

私は何度も言ってきましたが、いわゆる「ウクライナ戦争」を始めたのは私たちではありません。それどころか、私たちはそれを終わらせようとしています。

2014年にキエフで流血かつ反憲法的なクーデターを画策したのは私たちではありませんでした。同様の出来事が他の場所で起こると、私たちはすぐにすべての国際メディア、主にアングロサクソン世界に従属しているメディアは「これは受け入れられない」、「これは反民主的だ」と声を上げます。

しかし、国際メディアはキエフのクーデターを容認しました。

突然何でも受け入れられるようになったのです。

当時、ロシアはクリミアとセヴァストポリの人々を支援するために最善を尽くしました。私たちは政府を転覆させようとしたり、クリミアやセヴァストポリの人々をナチスの精神に基づく民族浄化で脅迫したりしようとはしませんでした。

砲撃や爆撃によってドンバスを従わせようとしたのは私たちではありません。私たちは母国語を話したい人を殺すと脅したわけではありません。

メディアを通じて現実を認識する何百万人もの人々を洗脳することは可能かもしれません。しかし、実際に何が起こっていたのかを知らなければなりません。彼らは 9年間もその場所を爆撃し、銃撃し、戦車を使用し続けてきました。

それは戦争であり、ドンバスに対して引き起こされた本当の戦争でした。そしてドンバスでは亡くなった子供たちの数を誰も数えなかった。他の国、特に西洋では誰も死者を悼んで泣きませんでした。

この戦争は、キエフに座する政権が西側諸国からの精力的かつ直接的な支援を受けて始めたもので、9年以上続いており、ロシアの特別軍事作戦はそれを阻止することを目的としています。

そして、それは、誰が行ったとしても、一方的な措置は必然的に報復を引き起こします。私たちが知っているように、あらゆる行動には同様に反対の反応があります。それは、責任ある国家、すべての主権、独立、自尊心のある国が行うことです。

恣意性が支配し、すべての意思決定が自分たちは例外的で、罪がなく、正しいと考える人々に委ねられている(現在の)国際システムでは、いかなる国家も、覇権国に嫌われているというだけの理由で攻撃される可能性があることを誰もが認識してします。比例性 – そして私が付け加えたいのは、あらゆる現実感覚です。

残念ながら、西側が現実感覚を失い、あらゆる一線を越えてしまったことを認めざるを得ません。

彼らは本当にこんなことをすべきではなかった。

ウクライナ危機は領土紛争ではないことを明確にしておきたいと思います。ロシアは国土面積において世界最大の国であり、我々はこれ以上の領土を征服することに興味はありません。シベリア、東シベリア、ロシア極東を適切に発展させるために、私たちはまだやるべきことがたくさんあります。

これは領土紛争ではなく、地域の地政学的バランスを確立しようとする試みでもありません。この問題はより広範かつ根本的なものであり、新しい国際秩序の基礎となる原則に関わるものです。

永続的な平和は、誰もが安全で安心していると感じ、自分たちの意見が尊重されていることを理解し、たとえそれが矛盾しているとしても、覇権国の意のままに生きることや行動することを一方的に他者に強制したり強要したりすることができない世界のバランスが保たれている場合にのみ可能となるでしょう。人々や国の主権、真の利益、伝統、習慣などです。

このような取り決めでは、主権という概念自体が単純に否定され、それはゴミ箱に捨てられることになります。

明らかに、ブロックベースのアプローチへのコミットメントと、世界を「私たち対彼ら」の対立の継続的な状況に追い込む推進は、20世紀の悪い遺産です。それは西洋の政治文化の産物であり、少なくともその最も攻撃的な現れです。

繰り返しになりますが、西側諸国、少なくとも西側の一部のエリート層には、常に敵が必要です。

軍事行動と軍事拡大の必要性を正当化するには敵が必要です。しかし、彼らはまた、まさにこの覇権国の特定のシステム内、および NATO やその他の軍事政治ブロックのようなブロック内で内部統制を維持するための敵も必要とします。全員が「リーダー」の周りに結集するには、敵が存在する必要があるのです。

他の国がどのように生活を営むかは私たちには関係ありません。しかし、多くの国々の支配層エリートたちが、国民、あるいは少なくとも、かなりの数の人々、一部の国では大多数が受け入れたがらない規範や規則を受け入れることを社会に強制している様子が私たちには目に見えています。

しかし、当局は絶えず自らの行動の正当化をでっち上げ、増大する内部問題を外部原因に帰し、存在しない脅威をでっち上げたり誇張したりする。

ロシアはこうした西側エリートの政治家たちにとってお気に入りのテーマです。

もちろん、私たちは歴史の過程でこれに慣れてきました。しかし彼らは、こうした西側​​エリート集団に盲目的に従うことを望まない人々を敵として描こうとしします。

彼らは中華人民共和国を含むさまざまな国に対してこのアプローチを使用しており、特定の状況ではインドに対してもこれを行おうとしました。

私たちは、彼らがアジアで利用しているシナリオを認識し、見ています。こうした試みは無意味だと思いながらも続けられています。

また、彼らはアラブ世界を敵として描こうとしている。彼らは選択的に行動し、正確に行動しようとしますが、結局のところ、これ(現在の状態)が結果です。彼らはイスラム教徒を敵対的な環境として見せようとさえします。

実際、独立して自分の利益のために行動する人は誰でも、すぐに西側のエリートたちから排除されるべき障害者とみなされます。

人為的な地政学的な関連付けが世界に強制され、立ち入りが制限されたブロックが作られています。私たちはこれが、何十年にもわたって積極的な NATO 拡大政策が追求されてきたヨーロッパ、アジア太平洋地域、そしてオープンで包括的な協力体制を破壊しようとしている南アジアで起こっているのを目の当たりにしています。

ブロックベースのアプローチは、スペードをスペードと呼ぶなら、個々の国の権利を制限し、独自の道に沿って発展する自由を制限し、義務の「檻」に追い込もうとします。

ある意味、これは明らかに主権の一部の剥奪に相当し、多くの場合その後、安全保障分野だけでなく他の分野、主に経済分野でも独自の解決策を強制することになりますが、これが現在、米国とヨーロッパの両国の関係で起こっている。

これについては今さら説明する必要はありません。

これらの目標を達成するために、彼らは国際法を、それが何を意味するにせよ「規則に基づく秩序」に置き換えようとしている。これらがどのようなルールなのか、誰が考案したのかは明らかではありません。それはただのくだらないことですが、彼らはこの考えを何百万もの人々の心に植え付けようとしています。

「ルールに従って生きなければなりません」と。

それはどのようなルールなのですか?

そして実際、私に言わせれば、私たちの西側の「同志」、特に米国出身の人々は、これらのルールを恣意的に設定するだけでなく、ルールに従う方法や全体的に他の人がどのように行動するべきかを他の人に教えています。

これらはすべて、あからさまにマナーが悪く、強引な方法で行われ、表現されています。これも植民地精神の現れです。私たちはいつも、「しなければならない」、「義務がある」、「私たちはあなたに真剣に警告している」という言葉を聞きます。

そんなことするその人々は何なのですか?

その人々には他人に警告する権利があるのでしょうか?

これは本当にすごいことです。おそらく、これらすべてを言う人々は、傲慢さを取り除き、その目的と利益を完全に理解している国際社会に対してそのような振る舞いをやめ、この植民地時代の考え方を捨てるべきなのではないでしょうか?

私は時々彼らにこう言いたいです。「目覚めなさい、この時代はとうの昔に過ぎ去り、二度と戻ることはないのです」と。

もっと言いますが、何世紀にもわたって、そのような行為は、大規模な戦争という一つのことの再現につながり、これらの戦争を正当化するためにでっち上げられたさまざまなイデオロギー的および準道徳的な正当化が行われました。

今日、これは特に危険です。ご存知のとおり、人類は地球全体を簡単に破壊する手段を持っており、信じられない規模で継続的な精神操作が現実感覚の喪失につながっています。この悪循環から抜け出す方法を模索する必要があるのは明らかです。

友人や同志の皆さん、これが、皆さんがヴァルダイ・クラブの会場でこれらの重要な問題に対処するためにここに来た理由です。

ロシアの外交政策概念では、我が国は独自の文明国家として特徴付けられています。この文言は、私たちが自国の発展だけでなく、国際秩序の主要原則をどのように理解しているかを明確かつ簡潔に反映しており、それが普及することを望んでいます。

私たちの観点からすると、文明はさまざまな解釈が可能な多面的な概念です。かつては、「文明化された世界」が他の世界のモデルとして機能し、誰もがその基準に従うべきであるという、表面上は植民地時代の解釈がありました。

同意しない人々は、「啓発された」主人の警棒によってこの「文明」に強制的に参加させられることになっていました。先ほども言ったように、こうした時代は今や過去となり、文明に対する私たちの理解はまったく異なります。

まず、多くの文明があり、どれが他の文明より優れているか劣っているということはありません。

各文明は、それぞれの文化、伝統、人々の願望を独自に表現しているため、それらは平等です。たとえば、私の場合、それは私の部下の願望を体現しており、幸運なことに私もその一員であることができています。

文明に基づくアプローチの概念を支持する世界中の優れた思想家たちは、概念としての「文明」の意味について深く熟考してきました。それは多くの要素から構成される複雑な現象です。ここでは適切ではないかもしれませんが、哲学をあまり深く掘り下げることなく、現在の発展に当てはまるように実践的に説明してみましょう。

文明国家の本質的な特徴には多様性と自給自足が含まれており、これらは 2つの重要な要素であると私は確信しています。

今日の世界は画一性を拒否し、各国家と社会は文化と伝統に根ざし、古代と現代の地理と歴史的経験、そして人々が持つ価値観に根ざした独自の発展の道を発展させようと努めています。これは、独特の文明共同体を生み出す複雑な総合です。その強さと進歩は、その多様性と多面性にかかっています。

ロシアは何世紀にもわたって、多様な文化、宗教、民族の国として形作られてきました。ロシア文明は単一の共通点に還元することはできませんが、精神的にも文化的にも豊かな単一の存在として繁栄しているため、分割することもできません。このような国家の団結を維持することは、非常に困難な課題です。

私たちは何世紀にもわたって厳しい課題に直面してきました。私たちは常に、時には多大な犠牲を払いながらもやり遂げてきましたが、そのたびに私たちは将来への教訓を学び、国民の団結とロシア国家の一体性を強化してきました。

私たちが得たこの経験は、今日では本当に貴重なものです。世界はますます多様化しており、その複雑なプロセスはもはや単純な統治方法では処理できないのですが、私たちが言うように、「すべての人を同じ筆で描く」ということを特定の国家が依然としてやろうとしているのです。

これに付け加えなければならない重要なことがあります。

真に効果的で強力な国家システムは、外部から押しつけられるものではありません。それは国や民族の文明的ルーツから自然に成長しており、この点において、ロシアはそれが実際に生活の中で実際にどのように起こるかを示す一例です。

文明に依存することは、現代世界で成功するための必要条件です。残念ながら、今は、その方向性を失った無秩序で危険な世界ですが、ますます多くの国がこの結論に達し、自国の利益とニーズ、機会と限界、自国のアイデンティティと周囲の世界との相互つながりの程度を認識するようになってきています。

私は、人類が、対立するセグメントへの断片化、動機が何であれ新たなブロック間の対立、あるいは新たなグローバリゼーションの魂のない普遍主義に向かっては進んでいないと確信しています。

それどころか、世界は文明国家、大空間、それを認識するコミュニティの相乗効果に向かって進んでいます。

同時に、文明は普遍的な構造ではなく、1つですべてに対応するものではありません。そのようなものは存在しません。

それぞれの文明は異なり、文化的に自給自足しており、イデオロギーの原則や価値観は独自の歴史と伝統に基づいています。自分自身を尊重するということは、当然、他者を尊重することから生まれますが、同時に他者からの尊敬も意味します。

だからこそ、文明は誰にも何も押し付けないが、自分自身に何かを押し付けることも許さないのです。誰もがこのルールに従って生きれば、私たちは国際関係において調和のとれた共存と、誰もが創造的な交流の中で生きていくことができます。

もちろん、文明的な選択を守ることは大きな責任です。それは外部からの侵害への対応であり、他の文明との緊密で建設的な関係の発展であり、そして最も重要なこととして、国内の安定と調和の維持です。私が指摘したように、残念ながら今日の国際環境は不安定で、非常に攻撃的であることは誰でもわかります。

もう 1つ重要なことがあります。誰も自分たちの文明を裏切ってはなりません。これは普遍的な混沌への道です。それは不自然であり、うんざりしたことと言えます。

私たちとしては、あらゆる側面の利益を考慮したソリューションを提供するために常に努力し、努力し続けています。しかし、西側諸国は、合理的な自制、妥協、そしてすべての側に都合のよい結果を達成するという名目で譲歩する意欲などの概念を忘れているようです。

いや、そうではない。彼らは文字通りただ 1つの目標に執着しています。それは、今ここで自分の利益を押し進め、どんな犠牲を払ってでもそれを実行することです。これが彼らの選択であれば、それがどのような結果をもたらすかがわかります。

逆説のように聞こえますが、明日には状況が変わる可能性があり、それが問題です。たとえば、定期的な選挙が国内政治の舞台に変化をもたらす可能性があります。

今日、国はどんな犠牲を払ってでも何かをすることを主張できますが、明日には国内の政治状況が変わる可能性があり、異なる考え、時には反対の考えを押し進めるようになるかもしれません。

顕著な例はイランの核開発です。米国政権は解決策を推し進めたが、後継政権は問題をひっくり返しました。このような状況でどうやって働くことができるのでしょうか?

ガイドラインとは何でしょうか?  私たちは何を信頼できるのでしょうか? 保証はどこにありますか? これは彼らが私たちに伝えている「ルール」なのでしょうか? これはナンセンスで不合理です。

なぜこのようなことが起こっているのでしょうか?

また、なぜ誰もがそれに満足しているように見えるのでしょうか? その答えは、戦略的思考が、国や国家でさえも、後続の影響力のあるグループの短期的な利益に取って代わられたということです。これは、冷戦時代の観点から判断すれば、恐怖と恥をすべて捨て、自分たちは無罪であると考えている政治的エリート集団の信じられないほどの無責任を説明するものです。

文明的アプローチは、国家と国民の基本的で長期的な利益、つまり現在のイデオロギー状況によってではなく、そのアイデアの基礎となる過去の歴史的経験と遺産全体によって決定される利益に基づいているため、これらの傾向に立ち向かうことができます。それにより調和のとれた未来が残ります。

もし誰もがこれに導かれたら、世界の紛争ははるかに少なくなり、紛争を解決するアプローチはより合理的になるだろうと私は確信しています。

なぜなら、私が言ったように、(現在は)すべての文明がお互いを尊重していないことを変えようとしないからです。誰でも自分の概念に基づいています。

今日の会合のためにヴァルダイ・クラブが作成した報告書を興味深く読みました。現在、誰もが未来のビジョンを理解し、想像しようと努力していると書かれています。これは自然であり、特に知識層にとっては理解できることです。

私たちが慣れ親しんだ世界が崩壊しつつある急激な変化の時代において、私たちがどこに向かっているのか、どこに行きたいのかを理解することは非常に重要です。そしてもちろん、未来は今、私たちの目の前だけでなく、私たち自身の手によって創造されています。

当然のことながら、このような大規模で非常に複雑なプロセスが進行中の場合、結果を予測することは困難、または不可能ですらあります。

私たちが何をするにしても、人生は調整を加えます。しかし、いずれにせよ、私たちは自分が何を目指しているのか、何を達成したいのかを実現する必要があります。ロシアではそのような理解があります。

第一に、私たちは、人々のコミュニケーション、創造性の充実、繁栄に人工的な障壁を置こうとする人が誰もいない、オープンで相互につながりのある世界に住みたいと考えています。私たちは障害物のない環境を作り出すよう努める必要があります。

第二に、私たちは世界の多様性が維持され、普遍的な発展の基盤となることを望んでいます。いかなる国や国民に対しても、どのように生きるべきか、どのように感じるべきかを押し付けることは禁止されるべきなのです。真の文化的および文明的多様性だけが、人々の幸福と利益のバランスを保証します。

第三に、ロシアは最大の代表を表します。誰も、他人のために、他人に代わって世界を統治する権利や能力を持っていません。未来の世界は、最も効果的なレベルで、特定の問題の解決に大きく貢献できる真の能力を持つ人々によって集団的な意思決定が行われる世界です。

一人の人間が全員のために決定するわけではありませんし、全員がすべてを決定するわけでもありませんが、この問題またはその問題によって直接影響を受ける人々は、何をすべきか、そしてそれをどのように行うべきかについて合意する必要があります。

第四に、ロシアは、大国から小国に至るまで、あらゆる者の利益の尊重に基づいて築かれた普遍的な安全保障と恒久的な平和を擁護します。重要なことは、国際関係をブロックアプローチや植民地時代と冷戦の遺産から解放することです。

私たちは何十年もの間、安全保障は不可分であり、他の者の安全を犠牲にして一部の者の安全を確保することは不可能であると主張してきました。確かに、この分野での調和は実現可能です。

傲慢さを脇に置き、他人を二流のパートナー、のけ者、野蛮人として見るのをやめる必要があるだけです。

第五に、私たちはすべての人のための正義を支持します。二度言いましたが、搾取の時代は過去になりました。国や人々は自らの利益と能力を明確に認識しており、自らを信頼する用意ができています。そしてこれにより彼らの強さが増します。誰もが今日の世界の恩恵にアクセスできるようにすべきであり、いかなる国や国民に対してもそれを制限しようとする試みは侵略行為とみなされるべきです。

第六に、私たちは平等とすべての国の多様な可能性を支持します。これは完全に客観的な要素です。しかし、同様に客観的な事実は、誰ももう命令を受け入れたり、自分の利益やニーズを誰かに、とりわけ富裕層やより権力のある人に依存させたりすることはないという事実です。

これは国際社会の自然な状態であるだけでなく、人類の歴史的経験全体の真髄でもあります。

これらは私たちが守りたい原則であり、友人や同志全員に参加を呼びかけます。

同志たち!

ロシアは、これまでも、現在も、そしてこれからもこの新しい世界システムの基礎の一つであり、平和と繁栄を求めるあらゆる人々と建設的な交流を行う準備ができていますが、同時に、独裁と暴力の原則を公言する人々に対しては厳しい抵抗をする準備ができています。

私たちは、現実主義と常識が普及し、多極化された世界が確立されると確信しています。

最後に、いつものように基礎的かつ適格な準備をしていただいたフォーラムの主催者に感謝するとともに、この記念会議にご参加いただいた皆様にご注目いただきましたことにも感謝いたします。

どうもありがとうございます。
http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/551.html
[国際33] イスラエルとハマス戦争の裏読み/田中宇 仁王像
1. てんさい(い)[1490] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2023年10月11日 18:42:47 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[510]
<■234行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
警告を意図的に無視した、真珠湾攻撃状態か?

>イスラエルは、国家滅亡のハルマゲドンを避けてうまく非米化していけるのでないかと私は期待している。
>ユダヤ人は世界運営にとって重要なので、プーチンや習近平もイスラエル存続を望んでいるはずだ。

全文:

10月7日、ガザのハマスが、数百人の特殊部隊をイスラエルに侵入させ、ロケット砲などで2年ぶりの大規模攻撃を仕掛けた。イスラエルは攻撃を全く予期しておらず、完璧に作ったはずのガザ包囲の防護壁が簡単に破られた。警戒システムも作動しない部分があった。
イスラエルに侵入したハマスの軍勢は600人を殺し、ちょうど砂漠で開かれていた音楽イベントの参加者など約200人のイスラエル人と外国人を人質としてガザに拉致した。ハマスは無人機(ドローン)を飛ばしてイスラエルの戦車を撃破するなど新戦術を展開した。

https://korybko.substack.com/p/the-top-ten-takeaways-from-hamas
Top 10 Takeaways From Hamas' Sneak Attack On Israel

https://www.zerohedge.com/geopolitical/watch-palestinians-use-drones-attack-and-cripple-israeli-tanks
Watch: Palestinians Use Drones To Attack And Cripple Israeli Tanks

イスラエル軍は報復としてガザを空爆した。ハマスは「イスラエルが空爆を続けるなら、拉致した人質を公開処刑していく」と警告した。
イスラエル政府は、今回の件を正式に基本法に基づく「戦争」と位置づけた。イスラエルが「戦争」をするのは1973年の第四次中東戦争以来ちょうど50年ぶりだ。今回の戦争は、前回の50周年(10月6日)に合わせるかのようなタイミングで開始された。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/means-war
This Means War

https://www.zerohedge.com/geopolitical/several-americans-confirmed-killed-israel-orders-complete-siege-gaza-barbarians
Hamas Threatens To Begin Publicly Executing Hostages If Israel Doesn't Halt Unrelenting Gaza Strikes

この2年間、ハマスはイスラエルと戦争せず比較的良い関係を保っていた。ガザ市民がイスラエルに出稼ぎに行くことが許され、その経済効果を重視してハマスはイスラエルとの対立を避け、もう攻めてこないんだと直前まで解説されていた。
実際はこの2年間、ハマスは用意周到に戦争の準備を進めていた。劇的に開始された今回の戦争は、イスラエルにとっての「真珠湾攻撃」や「911」にたとえられている。

https://www.reuters.com/world/middle-east/how-israel-was-duped-hamas-planned-devastating-assault-2023-10-08/
Hamas ‘duped’ Israel before devastating attack

https://www.tabletmag.com/sections/israel-middle-east/articles/israel-intelligence-failure-hamas-edward-luttwak
Israel’s Intelligence Failure

イスラエルは最近、サウジアラビアと和解する話を進めてきた。ハマスはイランと親しく、イランはサウジとイスラエルの和解を好まないので、和解交渉を頓挫させるためにハマスがイスラエルとの戦争を始めたんだとも言われている。
ハマスの攻撃を予期できなかったネタニヤフ首相はこれから激しく責任追求され、辞任に追い込まれるとも予測されている。

https://www.al-monitor.com/originals/2023/10/israel-saudi-normalization-falls-casualty-hamas-attack
Israel-Saudi normalization falls casualty of Hamas attack

イスラエルは南隣のガザのハマスだけでなく、北隣りのレバノンのヒズボラとも鋭く対立してきた。ヒズボラもハマスと同様、イランの傘下にある。
イスラエルがハマスとの戦争で弱っているのを見て、ヒズボラも戦争を仕掛けてくる可能性が高まっている。すでに戦闘が始まっているという報道もある。

https://www.rt.com/news/584298-israel-shells-lebanon-artillery/
Israel fires artillery at Lebanon

https://new.thecradle.co/articles/the-flood-from-gaza
The Flood from Gaza

ヒズボラはシリア内戦で鍛えられ、政治的にもレバノンの与党になっている。ハマスとヒズボラの両方との戦争に陥ると、イスラエルは対抗できず負ける可能性がある。とくに戦闘が長引くと危険だ。
イスラエルの唯一最大の後ろ盾である米国は、ウクライナ戦争で兵器や予算を使いすぎて足りない。米国は、今回のようないざという時に役に立たない(日本は知っておくべき)。

https://tanakanews.com/g0906mideast.htm
イランとイスラエルを戦争させる

https://tanakanews.com/g0822israel.htm
ヒズボラの勝利

イスラエルは窮地に陥っているが、この状況はネタニヤフ自身が誘発した意図的な策略でないかと私は考えている。ネタニヤフは、ハマスが攻めてくるのを知りながら放置した疑いがある。
ネタニヤフは、ハマスに侵攻させ、人質を取られることで、わざとイスラエルを弱い立場に追い込み、アラブ諸国や中露の仲裁で、ハマスやヒズボラ、イランと和解せざるを得ない状況を作っているのでないか。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/israelis-question-catastrophic-intel-failure-after-unthinkable-hamas-assault
Israelis Question "Catastrophic" Intelligence Failure

https://www.zerohedge.com/geopolitical/hezbollah-next-attack-war-could-spiral-biggest-decades
Hezbollah Next To Attack? War Could Spiral Into Biggest In Decades

世界は米覇権が急速に低下し、中露など非米側が台頭して多極化が進んでいる。イスラエルはこれまで米国を牛耳り、米国にイランやアラブを弱体化させる策をやらせてきた。
今後はもうそれが効かない。米国はすでに中東覇権をほぼ喪失している。イランやアラブは中露と結託して台頭している。

https://new.thecradle.co/articles/the-war-has-started
The war has started

https://tass.com/world/1686557
US in talks with Israel about its defense needs, has nothing to announce so far

イスラエルは、米国を見限って中露と親しくしてイランやアラブと和解したい。だが、イスラエルは米国と一心同体になっており、米国から足抜けできない。
イスラエルのヨルダン川西岸(パレスチナ占領地)には、米諜報界の傘下にいるシオニスト右派が大挙して移住して入植し、入植者たちはイスラエル政界を支配している。ネタニヤフは入植者に頼って政権を維持してきた。

https://tanakanews.com/f0705israel.htm
世界を揺るがすイスラエル入植者

https://tanakanews.com/200111israel.htm
イスラエルが対立構造から解放される日

イスラエルは米国(入植者)に牛耳られている。西岸入植者の在米の仲間たちは、ネオコンなど好戦派で、彼らは米国のマスコミや政界で強い力を持ち、米イスラエルをイランと戦争させようとし続けてきた。
今回も、WSJなどは早速「今こそイランと戦争すべきだ」と主張している。だが、すでにイラクは強く、米軍はイランと戦争しても快勝できないのでやらない。イスラエルだけがイランと戦争させられる。入植者やネオコンはユダヤ人だが、ロスチャイルド系(親イスラエルのふりをした反イスラエル)である。

https://tanakanews.com/f0622israel.htm
イスラエルとロスチャイルドの百年戦争

https://www.moonofalabama.org/2023/10/wsj-joins-neocons-to-instigate-war-on-iran.html
WSJ Joins Neocons To Instigate War On Iran

ウクライナの厭戦機運が米国でも強まり、米国の世論は新たにイランと戦争することなどまっぴらだ。バイデン政権に巣食う民主党の左翼は、イスラエルでなくパレスチナを支援しているし、イスラエル政界では右派のネタニヤフでなく野党の左派連合を支持している。
バイデン政権は、以前からネタニヤフを嫌っている。米国はイスラエル沖に空母を派遣するぐらいしかやってくれない。

https://www.rt.com/russia/584428-lavrov-israel-hamas-violence/
Moscow blasts US approach to Israel-Palestine violence

https://summit.news/2023/10/09/warmongers-start-push-for-u-s-involvement-in-iran-following-hamas-attack/
Warmongers Start Push For US Involvement In Iran Following Hamas Attack

ネタニヤフは、入植者に依存して政権を維持しているものの、入植者が猛反対するイランとの和解を進めないとイスラエルを潰してしまう。この難問を解くための妙案として、ハマスとヒズボラとの戦争誘発を考えたのでないか。
ハマスはイスラエル人や外国人の200人の人質をとっており、イスラエルがガザを空爆し続けるのは逆効果だ。交渉で解決するしかない。入植者たちは交渉に反対できない。

https://news.antiwar.com/2023/10/08/biden-tells-netanyahu-more-military-aid-is-on-its-way/
Biden Tells Netanyahu More Military Aid Is on Its Way

https://www.zerohedge.com/political/far-left-democratic-socialists-america-plans-nyc-times-square-celebration-israels-911
'The Squad'-Backed Democratic Socialists Of America Hold Times Square Protest 'In Solidarity' With Palestine
../2310/1009f4.txt

アラブの盟主であるサウジは、すでに非公式にイスラエルと仲が良い。アラブが仲裁し、ハマスとその背後にいるイランも間接的に入ってイスラエルと交渉し、イスラエルが拘束しているハマスの捕虜と交換に、ハマスが捕まえた人質を釈放するとか、ガザの諸問題の解決などを開始すれば、緊張を緩和できる。

https://tanakanews.com/180218israel.htm
米国に頼れずロシアと組むイスラエル

https://tanakanews.com/221221Saudi.htm
中露が誘う中東の非米化

イスラエルは今回の交渉の構図を使って、アラブだけでなくイランとも和解していける。入植者たちは反対しにくい。
米国は何もやってくれない。今回の仲裁役になれそうなアラブ連盟の代表が真っ先に訪問したのはモスクワだった。イスラエルがアラブ、イランと和解していけるとしたら、それはロシアや中国が作った非米側の枠組みの中でだ。
この和解がうまくいくと、米国の中東覇権はさらに失われ、中東はイスラエルを含む形で非米側の一員になっていく。

https://tass.com/politics/1686685
Lavrov to hold talks with Arab League Secretary General in Moscow on Monday - MFA

https://tanakanews.com/220406iran.php
非米化する中東

今回の戦争の数週間前、ハマスはガザにイスラエルの町並みを模した場所を作り、そこで特殊部隊を訓練した。これは今回の攻撃の準備だった。イスラエル当局は、この動きに気づいていたが、何も対応しなかった。
エジプト当局も、ハマスの動きに気づき、イスラエルに報告・警告した。だが、イスラエル当局はほとんど反応しなかったという。これらはイスラエル当局の失態として報じられているが、本当に失態だったのか?。私は、意図的に無視したのでないかと勘ぐっている。

https://www.moonofalabama.org/2023/10/egypt-claims-it-warned-israel-of-upcoming-attack.html
Egypt Claims It Warned Israel Of Upcoming Attack

50年前の第四次中東戦争でも、当時のゴルダ・メイア政権が、アラブ連合軍の侵攻の動きを意図的に事前に察知せずに大敗を演じ、国内の拡張主義者(今の入植者につながる勢力)たちの動きを阻止し、エジプトとの和解・国交正常化につなげた。
今回のネタニヤフの動きは、ゴルダメイアからの伝統を受け継ぐものに見える。

https://tanakanews.com/080909israel.htm
イスラエルの戦争と和平

今回の戦争開始は、911や真珠湾攻撃にたとえられるが、911も真珠湾攻撃も、米国が自国の体制や状況を転換させる目的で、敵方の動きを事前に知りながら(911では敵を育て)、意図的に敗北状況を作った観がある。
意図的な敗北戦略という意味で、今回の戦争開始と911や真珠湾攻撃、第四次中東戦争が同じだという、裏の関係性がある。
最近の記事で書いたように、アルメニアのパシニャン首相も、アゼルバイジャンとの戦争にわざと負け続け、ナゴルノカラバフの占領地を失うことで、自国を安定に導いている。

https://tanakanews.com/231001armenia.htm
ナゴルノカラバフ紛争の終わり

ゴルダ・メイアは、第四次中東戦争の敗北を誘発した後、しばらくして引責辞任させられた。ネタニヤフも辞めさせられるのか。
ネタニヤフが辞めると、その後は中道左派などの連立政権になり、イランやアラブとの和解やイスラエルの非米化を引き継げる。またネタニヤフが辞めずに、入植者を切り捨てて中道系の勢力を政権内に引き入れて連立を組み替えて政権を維持する可能性もある。
イスラエルは、国家滅亡のハルマゲドンを避けてうまく非米化していけるのでないかと私は期待している。ユダヤ人は世界運営にとって重要なので、プーチンや習近平もイスラエル存続を望んでいるはずだ。

https://tanakanews.com/210524israel.htm
ネタニヤフが延命のためガザで戦争


この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/231010israel.htm

http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/559.html#c1

[国際33] ガザ地上戦の瀬戸際で/田中宇 仁王像
2. てんさい(い)[1491] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2023年10月23日 19:40:53 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[511]
<■173行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
全文:イスラエルは、今回の窮地を逆に活かし、自国を米国側から非米側に付け替えていくのでないか。

イスラエルが地上軍をガザに侵攻するかどうか瀬戸際の状態が続いている。イスラエルは、地上侵攻すると言ってから2週間近く挙行していない。数日前に戦車部隊をガザの近くに結集したが、そこで止まっている。
ガザ停戦を求める声が世界的に強まっている。寸止め状態で時間が経つほど、政治状況が米イスラエルに不利になる。病院空爆も、犯人はイスラエルなのに隠蔽工作を試みて失敗していく。
当初は地上侵攻を支持すると言っていた米バイデン政権はその後、侵攻するなと公言し始めている。地上侵攻しない可能性が増している。

https://www.rt.com/news/585457-us-pressure-israel-gaza/
US pressuring Israel to delay Gaza invasion

https://www.zerohedge.com/geopolitical/israel-amassing-fleets-tanks-northern-border-gaza-ground-invasion-appears-imminent
Israel Amassing Fleets Of Tanks On Northern Border Of Gaza - Ground Invasion Appears Imminent

世界に散らばる米外交官を統括する米国務省では、イスラエルのガザ侵攻を支援・扇動する上司のバイデン陣営への反逆が強まっている。外交官たちは、世界が米国を支持しなくなったことを強く感じている。
イスラエル自身、ガザに地上軍侵攻したくない感じが強い。ガザに地上侵攻したら、それに合わせてイスラエルの北にあるレバノンのヒズボラが侵攻してきて、イスラエルはいきなり南北2つの戦争を抱えて破綻に瀕するからだ。

https://www.huffpost.com/entry/state-department-gaza_n_6531a23ae4b0da897ab75ce4
‘Mutiny Brewing’ Inside State Department Over Israel-Palestine Policy

シリア政府軍もヒズボラに加担してイスラエルと戦争になるだろう。ヒズボラとシリア政府はイランの傘下にある。イスラエルがハマスと本格戦争すると、連動してイランとシリアとヒズボラという3つの敵がイスラエルとの戦争に入る。
これは、私が以前から書いていた(ずっと外れていた)中東大戦争の構図だ。近年、イランやヒズボラが強くなる半面、イスラエルの唯一の後ろ盾である米国は弱くなっている。
10年前なら米イスラエルがイラクに対してやったようにイランを完全破壊できたかもしれないが、今は無理だ。中東大戦争になったらイスラエルは米国に見捨てられ破滅だ。イスラエルはガザに地上侵攻できない。

https://tanakanews.com/080301gaza.htm
中東大戦争の開戦前夜

イスラエルがガザに地上侵攻しなければ中東大戦争は起きない。だからイスラエルは米国に扇動されたものの躊躇し、寸止め状態で侵攻を延期している。ハマスやヒズボラとの小競り合いはできるが、本格戦争に突入できない。
イスラエル政府は最近、ガザに地上侵攻してハマスと長い戦争に入ったら、いずれハマスを潰して別のイスラエル傀儡政権をガザに置くが、その後もイスラエルはガザ市民の人権や生活をもう守ってやらないと宣言した。

https://www.rt.com/news/585466-israel-outlines-gaza-future/
Israel outlines future plans for Gaza

イスラエルはこれまで、ガザへの支援物資の搬入を許し、ガザ市民がイスラエルに出稼ぎして収入を得ることも認めていた。今後はそれらをやめるという。
イスラエルはこのようなとんでもない宣言を発することで、米欧がガザ地上侵攻に反対するように仕向けているのでないか。米欧に反対されれば、それを口実にイスラエルは自滅的な中東大戦争誘発のガザ侵攻をせずにすむ。

https://www.rt.com/news/585439-israel-hamas-middle-east-agendas/
Every Middle East agenda derailed by the Israel-Hamas conflict, explained

欧米の政府はイスラエルの言いなりだからガザ侵攻を支持してきたが、ガザ市民の人権を今後ずっと侵害し続けて何も対策しないとイスラエルが言っているのに、欧米が侵攻を支持し続けるのは難しい。
欧米は、イスラエルを支持し続けるほど、信用失墜と国際政治力が低下する。特に米国は、国連安保理でガザ停戦決議案に拒否権を発動したり、イスラエルへの軍事供給を増やしたり、空母を2隻も地中海に派遣したりして好戦性を扇動し、トンデモな感じを増大している。米側マスコミは何も報じないが、今回の件は米国の覇権低下に拍車をかけている。

https://sputnikglobe.com/20231021/pm-justin-trudeau-exits-canada-mosque-to-shouts-of-shame--booing-1114384845.html
PM Justin Trudeau Exits Canada Mosque to Shouts of 'Shame!' & Booing

ハマスは、ガザ北部から数10万人の市民を南部に緊急避難させて「戦場」を用意して、イスラエルを地上侵攻に誘った。市民を避難させたのは、イスラエルをはめる落とし穴作りだった。
これまでイスラエルが、ガザ市民を南隣のエジプトに追い出して空っぽにする策略として、ガザ北部に侵攻するから南部に避難しろと市民に要求しても、市民の親分であるハマスは人間の盾を維持するため避難を許さなかった。
だが、今回ハマスは市民を南部に避難させた。私は最近の有料記事でこの理由について分析したが、今回は追加の理由として、イスラエルをガザ地上侵攻に引き入れて中東大戦争を引き起して自滅させる、もしくは自滅的な中東大戦争になるのでイスラエルがガザ侵攻できない状況に陥れる、というのを考えた。

https://sputnikglobe.com/20231019/hamas-labyrinth-idfs-nightmare-what-is-known-about-vast-tunnel-network-beneath-gaza-1114332904.html
What is Known About Vast Tunnel Network Beneath Gaza

ハマスはイランの傘下におり、これはイランの戦略だろう。イランが、傘下のハマスとヒズボラとシリアを連動させ、イスラエルを自滅的なガザ地上侵攻の直前まで追い込んだ。
隠れ多極主義者に動かされているバイデンの米国も、イスラエルに好戦策を勧めることでハマスやイランと連動している。イラン系と米国によって、イスラエルは窮地に陥っている。

https://www.rt.com/news/585337-conflict-hamas-israel-last-months/
War will 'last a long time' - Israeli minister

イスラエルはこれまで覇権国である米国を牛耳って強くなり、アラブやイランなど敵方に対して圧倒的な優勢を堅持してきた。だが米国は覇権低下したので頼れない。しかも、米国は「支援するので思い切り戦争をやってください」としか言わず、イスラエルを自滅させようとしている。
ウクライナ開戦後、世界は米国側と非米側に強く分裂し、米国側が自滅して非米側が席巻している。サウジやイランは非米側の主要国として認められBRICS加盟する。落ち目の米国にしか頼れないイスラエルは、以前の優勢を失っている。何もしなければヒズボラやハマスとの戦争で破綻していく。

https://tass.com/politics/1693589
Russia ready to discuss Turkey’s idea about guarantors for Israel, Palestine

ユダヤ人は世界的な諜報界の元祖であり、多極化の動きをよく知っている。多極化を誘発した張本人(=資本家)ともいえる。イスラエルはむざむざと破綻せず、今回の窮地を逆に活かし、自国を米国側から非米側に付け替えていくのでないか。
イスラエルの付け替え策に協力して準備しているのがプーチンのロシアだ。プーチンは、イスラエルやアラブやイランやトルコの首脳たちと個別に話し合いを進めている。ガザ停戦を皮切りに、パレスチナ問題の解決策を検討している。

https://tass.com/politics/1694825
Measures resolving Israeli-Palestinian conflict should be agreed without delay

イスラエルとアラブだけでなく、イランが入っているのが重要だ。パレスチナ問題と同時に、シリア(ゴラン高原)やレバノン(ヒズボラ)とイスラエルの対立も同時に解決しようとしている。(トルコはムスリム同胞団のまとめ役)
イランを敵視するばかりの米国では、この和平仲介をやれない。安保面でイランやシリアを助けてきたロシアにしかやれない役目だ。ユダヤ人はプーチンに感謝し、恩返しにロシアは繁栄を手にしていく。

https://tass.com/politics/1694815
Russia initiates UNSC meeting on Israeli-Palestinian conflict

ガザの停戦とパレスチナ問題の解決を求める声が世界的に強まっている。市民運動や「アラブの街頭」だけでなく、各国政府がもう戦争をやめるべきだと言い出している。好戦策ばかりの米国への反感や不信が強まっている。非米側だけでなく、ウクライナ戦争で疲弊した欧州G7諸国もそうだ。
イスラエルは、この声に押されて嫌々ながら、という姿勢をとりつつ、実はとてもやりたいガザの停戦やパレスチナ問題の解決、イランとの和解などを了承していく。
これらの策をこれまで妨害してきた入植者集団(多くが米国「帰り」)はかつてネタニヤフのリクードを支配していたが、ガザ開戦後、ネタニヤフは中道野党連合と挙国一致内閣を作り、入植者集団を無力化している。

https://www.moonofalabama.org/2023/10/netanyahoos-strategic-dilema.html
Netanyahoo's Strategic Dilemma

国連などの場でこの問題解決を主導していくのはロシア(と中国)で、そこにサウジやイランが新加盟するBRICS、中露と親しくなったアフリカ諸国、中国主導のG77などが協力する。
バイデンは完全にお門違いになっており、米国は今後の問題解決から(隠然と)外される。米側マスコミは米国主導での解決だとまたぞろ大ウソを喧伝し、みんなそれを軽信するのだろうが、米国はもう主導役をやれない。

https://responsiblestatecraft.org/us-russia-china-israel/
How China and Russia can help us avoid escalation in the Middle East

バイデンは先日の演説で「今の世界システムは力尽きており、新しいシステムが必要だ。米国がそれを作る」と述べた。この発言の前半だけ見ると、バイデンもようやく米国の覇権喪失を認めたなと意外な感じだ。
だが、後半の「新たな世界システムも米国が作る」という部分は、やっぱり彼が全然わかっておらず間抜けなことが露呈している。
新しい世界システムは米国でなく、中露BRICS・非米側によって着々と構築されている。イスラエルだけでなく、日本も近いうちに非米側への乗り換えが必要になる。あっさり無条件降伏的な中国擦り寄りになりそうでげんなりだが。

https://www.rt.com/news/585492-biden-new-world-order/
US will build ‘new world order’ - Biden


この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/231022gaza.htm
http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/606.html#c2

[戦争b25] イスラエルの戦争犯罪(田中宇)稚拙な戦争犯罪をわざとやりまくって最終的な和平につなげる
11月13日から15日にかけて、イスラエル軍がガザ最大の「シファ病院」などいくつかの病院に突入し占拠した。10月7日にハマスがイスラエルを攻撃してガザ戦争が始まった直後から、イスラエル軍(IDF)は、ガザのいくつかの病院がハマスの軍事拠点として使われているとして、シファなど病院群に対して空爆や射撃を繰り返してきた。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/netanyahu-tells-americans-youre-next-if-idf-doesnt-defeat-hamas-barbarism
Israeli Troops Storm Gaza's Largest Hospital After Doctors Warn Of 'Catastrophic Consequences'

病院は戦争時に攻撃してはならない施設として国際法で守られている。だがハマスはそれを逆手に取って病院群の地下や建物内に軍事拠点を作る「人間の盾」作戦をやっており、病院を攻撃するのは国際法違反でないとイスラエルは言っている。

11月13日にIDFがランティシ小児科病院に突入した際は広報担当者(軍人)も同行し、ハマスが武器庫や人質監禁所として使っていた物的証拠(武器の束など)を動画に撮って世界に配信した。だがハマスの要員は病院におらず、物的証拠もIDFが捏造用に持ち込んだものかもしれず、説得力が今ひとつだ。

https://www.al-monitor.com/originals/2023/11/hamas-buys-time-hostage-talks-it-ups-psychological-war-against-israel
Hamas buys time in hostage talks as it ups psychological war against Israel

IDFは、ハマスが意思決定を行う議事堂として使っていたガザ市内の建物も占領して破壊した。イスラエル政府は、ハマスが司令部として使っていたシファ病院を占拠し、議事堂も破壊したので、これでハマスは組織運営の機能の大半を失って潰れたと宣言した。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/rain-bombs-fears-flooding-adds-gazans-misery-infectious-diseases-soar
Watch: Israel Demolishes Hamas Parliament Building

これらの動きに対し、ハマスやパレスチナを支援する、米欧の左翼リベラルやイスラム世界の市民らは、イスラエルの病院攻撃や市民殺害は明らかに戦争犯罪・人道犯罪であり、国際刑事裁判所などで捜査してイスラエルを懲罰・制裁すべきだと言っている。

https://sputnikglobe.com/20231115/live-updates-idf-carrying-out-precise-and-targeted-operation-on-al-shifa-hospital-1114965522.html
UN Deputy Chief Says Appalled by Israel's Operation in Shifa Hospital in Gaza

左翼リベラルなカナダの首相トルドーは、イスラエルが子供たちを殺していると非難し、イスラエルのネタニヤフと喧嘩になっている。ガザの病院群を支援してきたWHOも、イスラエルが戦争犯罪を犯したと非難している。

https://www.rt.com/news/587330-netanyahu-angry-trudeau-children-claims/
Netanyahu rejects Trudeau’s claim that Israel ‘kills children’

米政府で外交を担当する国務省では、百人の(リベラル派の)要員たちが、イスラエルの戦争犯罪を黙認するバイデン政権は戦争犯罪に加担していると内乱的に非難する書簡をマスコミに流している。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/diplomats-warn-white-house-gaza-crisis-destroying-us-image-middle-east
100 State Dept Officials Sign Dissent Memo Saying Biden "Complicit In Genocide" In Gaza

米国が覇権を行使して人類の善悪観を支配していた以前なら、米国を裏から牛耳るイスラエルがいくら悪いことをしても、それに戦争犯罪のレッテルが貼られることはなかった(極左やイスラム過激派の偏向した指摘として扱われてきた)。
だが米国覇権が低下している今は、イスラエルの戦争犯罪がしだいに公式に問題にされていく。エスタブやマスコミ、国連などの権威筋がイスラエルの戦争犯罪を問題にしていく。イスラエルはハマスに対し、軍事的に勝っても、倫理的に惨敗している。これまでハマスはテロリスト扱いされてきただけに、これは画期的なことだ。

https://sputnikglobe.com/20231114/israeli-strikes-on-gaza-hospitals-should-be-investigated-as-war-crimes---hrw-1114941950.html
Israeli Strikes on Gaza Hospitals Should be Investigated as 'War Crimes' - HRW

表向きの報道では、ハマスがこっそりシファ病院などの地下に司令部を作って運営してきたことを今回初めてイスラエルが探り出して攻撃・突入して潰した感じになっている。だが、実際は全くそうでない。
シファ病院の敷地の地下に広大な地下室群を作ったのは、オスロ合意前の1980年代にガザを直接支配していたイスラエルだった。イスラエルは1983年にパレスチナ人への融和策としてシファ病院を改築し、その時に地下室群も作った。

https://www.wnd.com/2014/07/hamas-leaders-believed-hunkered-underneath-gaza-hospital/
Hamas leaders believed hunkered under Gaza hospital

(病院の敷地は1940年代にパレスチナを支配していた英国軍の宿舎として創設され、英国が撤兵する過程で病院に作り替えられ、1950年代からエジプトに移管されていた)
オスロ合意後、ガザの統治はパレスチナ自治政府(PA)に移譲され、2007??年にPAが西岸のファタハ(アッバース政権)とガザのハマスに分裂した後、ハマスの支配下になった。

https://tanakanews.com/g0202hamas.htm
ハマスを勝たせたアメリカの「故意の失策」

イスラエルは時折ハマスやガザ市街を攻撃し続けたので、ハマスは早い時期から人間の盾作戦を採り、イスラエルが作ったシファ病院の地下室群を利用し、そこからトンネル網を経由してガザ市内の他の施設などに行けるように拡充した。
シファ病院には、イスラエルの攻撃で負傷した市民が運ばれてくるので、世界からガザに来ている記者たちが病院に取材に訪れるが、ハマスの幹部らは自分たちを撮影しないこと、ハマスが病院を拠点にしていると報道しないことを条件に、記者たちの取材に応じていた。
ハマスは記者の病院訪問を歓迎し、イスラエルの攻撃で負傷した入院患者たちをどんどん撮影して報道してくれ、俺達を撮らず、患者を撮れとけしかけていた。

https://www.tabletmag.com/sections/news/articles/top-secret-hamas-command-bunker-in-gaza-revealed
Top Secret Hamas Command Bunker in Gaza Revealed July 29, 2014

ハマスがシファ病院を拠点にしていることは公然の秘密だった。記者たちの中にはユダヤ人も多く、ハマスの病院利用は報道されなくてもイスラエル側に筒抜けだった。イスラエルは、自分たちが作った地下室などシファ病院をハマスが使っていることを知りつつ黙認していた。ハマスもイスラエルの黙認を知っていた。
今回の戦争でIDFの地上軍がガザ市街に入り始めた時点で、IDFがシファ病院に突入してくることをハマスは予測し、ハマスが病院を使っていた痕跡を消してトンネル網経由で退避していたはずだ。イスラエルも、ハマスが逃げたことを十分予測できたはすだ。

https://www.moonofalabama.org/2023/11/how-would-they-know.html
Shifa Hospital Bunker - How Would They Know?

それなのに、イスラエルは開戦直後からシファなどの病院群を空爆・射撃し続け、入院患者や避難民をたくさん殺す戦争犯罪をわざわざやらかした。
それでハマスが掃討できたのなら少しは合理的だが、ハマスは事前にやすやすと逃げ出しており、ハマスを標的にしたとイスラエルが豪語する病院攻撃は全くの誤爆だった。
イスラエルは、少し考えれば人道犯罪の誤爆を回避できたのにそうせず、おまけにハマスを逃して掃討できていないのにハマスを掃討したと宣言している。超間抜けだ。

シファ病院への攻撃だけでなく、議事堂の破壊も同様だ。病院も議事堂も、開戦前の平時(準平時)にハマスが使っていた公式的な施設であり、開戦後の有事に漫然とハマスが居続けるわけがない。病院攻撃や議事堂破壊は、世界人々のイスラエル非難に拍車をかけるだけの間抜けな自滅行為だ。
ハマスはまだ勢力の大半を温存している。イスラエルがハマス掃討に成功したと宣言した後、ハマスは再びイスラエルに攻撃を仕掛けてくる。ガザ戦争は長期化する。イスラエルは軍事・倫理の両面で苦戦し続ける。

イスラエルは今回の戦争の開戦時にも、ハマスが攻撃してくることを事前に知り得たはずなのに攻撃を予測しておらず、240人の人質をとられるなど大きな被害を出している。
常時ガザを監視しているイスラエルは、ハマスが攻撃の準備や訓練を重ねているのを察知できる技能を持ちながら見逃し、エジプトの諜報機関がネタニヤフに警告したのに聞き流して無視した。

https://tanakanews.com/231010israel.htm
イスラエルとハマス戦争の裏読み

これらの超愚策の連続は、意図的なものなのか??。意図した超愚策なら、何のためなのか??。
意図した超愚策として、米国の覇権自滅策である隠れ多極主義がある。米国は、自らの覇権を消失させたいが英国など同盟諸国によってがんじがらめにされているので、ベトナム戦争やイラク戦争、ウクライナ戦争など、米国側を弱体化させ、露中など非米側を強化する自滅的な隠れ多極主義の策を断続的にやってきた。

ガザ戦争がこの策に関係しているとしたら、米国を牛耳ってきたイスラエルに間違った諜報を注入して自滅に追い込み、イスラエルが米国を見限って露中など非米側に頼る転換をやるよう誘導し、非米側を強化するシナリオが考えられる。
ウクライナ開戦後、米国はロシアが惨敗しているという事実と正反対の諜報を欧州に注入して信じ込むよう強要し、欧州の自滅と露中・非米側の台頭を引き起こす多極化策をやった。米国はガザに関して同種のウソ注入をイスラエルにやったのか??。
このシナリオの難点は、イスラエルはガザなど自国周辺の状況について独自の諜報網を持っており、米国からの間違った諜報を信じ込む状況にないことだ。
米国発の諜報でなく、イスラエル諜報界の内部にいる入植者勢力(米国からイスラエルに移住した、親イスラエルのふりをした反イスラエルの勢力)がウソ注入をやったのなら、可能性はある。この場合、イスラエル中枢はネタニヤフvs入植者勢力の激しい暗闘になっている。

もしくは、イスラエルが騙されたのでなく、イスラエル(ネタニヤフ)自身が自国をわざと負けさせる、わざと窮地に追い込む策をやって、自国を米国側から非米側に転換させようとしている可能性。
これは、アルメニアのパシニャン首相がやった策だ。アルメニアはイスラエル同様、米国から移住(帰還)してきた入植者勢力がナゴルノカラバフをアゼルバイジャンから奪って戦争し続ける好戦的な拡張主義をやってアルメニア政界を牛耳ってきた。
だが、近年の米覇権の低下によって好戦策の維持が困難になったので、首相になったパシニャンはアゼルバイジャンとの戦争にわざと負け続け、ナゴルノカラバフを放棄してアゼリに返還して和解し、米国からの帰国組の政治力を削いで自国を安定させた。

https://tanakanews.com/231001armenia.htm
ナゴルノカラバフ紛争の終わり

アルメニア人は、ユダヤ人と似た境遇を持つ中東発祥の離散民族だ。在米アルメニア人は1990年代、在米ユダヤ人に入れ知恵されてナゴルノカラバフ占領の好戦策をやり出した。今回は逆に、ユダヤ人(ネタニヤフ)がアルメニア人(パシニャン)の手口を見習って、ハマスにわざと負け続ける策をやっているのかもしれない。

もっと歴史を見ると、イスラエルでもゴルダ・メイア首相が第4次中東戦争でエジプト軍にわざと負け、その後のエジプトとの和解につなげ、自国周辺の状況を安定させている。
今回のガザ戦争の開戦日は、第4次中東戦争の開戦日からちょうど50周年の記念日だった。開戦日を設定したのはハマスだ。ハマスとネタニヤフが密通し、最終的な和平につなげる今回のイスラエルの意図的な敗北策を50周年の記念日にやり出したともいえる。

稚拙な戦争犯罪をわざとやりまくって最終的な和平につなげる、などという策があり得るはずがない、と思う人が多そうだ。戦争犯罪の濡れ衣を丸呑みして本気で信じ込むことしかできない日本人(やドイツ人の、とくに左翼)の頭では、想像もつかないことだろう。
戦争犯罪のイメージを自由に操って敵性諸国に次々と濡れ衣をかけた挙げ句、最後は自国を戦争犯罪の構図にはめ込んで和平策として使う。ユダヤ人はすごい。こっそりネタニヤフを応援したい。皆さんは私を妄想屋として扱うぐらいが良いです。(笑)



この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/231116israel.htm


http://www.asyura2.com/23/warb25/msg/159.html
[環境・自然・天文板6] 温暖化?ここ数年夏が暑いと思ったら、2021年から太陽活動が活発になっていた。
総太陽放射量プロット
https://lasp.colorado.edu/tsis/data/tsi-data/tsis-total-solar-irradiance-plots/

ここ数年、夏が暑くて、今までとは違うな、と皆様も思っている事でしょう。

マスメディアでは二酸化炭素がどうのこうの、という話は出しますが、太陽からの放射量が結構増えてる、という話は、私はマスメディアからは聞いたことがありませんでした。

本日掲載の https://earthreview.net/something-is-about-to-explode/  の記事をヒントに元データをみますと、

明らかに,2018-2020年までと、その後とは違う太陽の放射量。これなら夏が暑いのも納得です。

http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/850.html
[戦争b25] ずっと続くガザ戦争(田中宇)中露BRICSがイスラエルをどうするか?今後の多極型世界を象徴する事項
ガザの戦争は、ハマスが数十人の人質を釈放する見返りに、イスラエルが11月24日から4日間の停戦に入った。11月29日に停戦期間が終わった後、戦争が再開されるのか、それとも停戦状態が維持されて何らかの和平につながっていくのか。
パレスチナを支持する人々は、イスラエルが追い詰められて停戦せざるを得なくなったんだと言っている。イスラエルはガザをいくら攻撃しても人質を救出できず、市民を殺戮して戦争犯罪を重ねるばかりなので、もう戦争を続けられない、これはハマスの勝ちなんだ、とイランなどが言っている。

https://www.al-monitor.com/originals/2023/11/iran-claims-israeli-surrender-gaza-hostage-deal
Iran claims Israeli 'surrender' in Gaza hostage deal

https://sputnikglobe.com/20231123/scott-ritter-hamas-winning-battle-for-gaza-1115160045.html
Scott Ritter: Hamas Winning Battle for Gaza

私はそう見ない。今回のガザ戦争のイスラエルの目標は、ガザ市民を全員エジプトに追い出すことだ。ここまでの1か月半の戦争で、イスラエルはガザ北部の市街地を完全に破壊して住めないようにした。北部の市民の大半が南部に避難し、南部は過密になって住環境がとても悪い。
イスラエルは、外部からガザへの物資供給を妨害し、ガザ南部は水や食料や燃料などが不足している。この状態が長引くほどガザ市民の生活が悪化し、パレスチナの大義を超えた現実的な救済が必要になる。
パレスチナの大義とは、ガザ(西岸)市民をエジプト(ヨルダン)に移住させず、パレスチナ国家ができるまでガザ(西岸)に押し込め続けることだ。
言語や習慣から見るとパレスチナ人がヨルダンやエジプトに移ってもそのまま住めるが、パレスチナ建国の大義があるのでパレスチナ人は移住を禁じられ、イスラエルからの攻撃に耐えて西岸やガザに住まねばならない。

https://news.antiwar.com/2023/11/23/us-doesnt-think-israel-can-make-good-on-hostage-deal-promise-to-increase-aid/
US Doesn’t Think Israel Can Make Good on Hostage Deal Promise to Increase Aid

エジプト政府は、ガザ市民がエジプトに来ることを昔から強く拒否してきた。だが、このままガザ市民をガザに押し込め続けていると、飢餓など人道危機がひどくなる。あと1-2か月もしたら、国際社会やアラブ諸国がイスラエルを非難しつつも、人道的な理由からガザ市民をガザから出し、エジプトのシナイ半島に難民キャンプを作って移住させることが必要になる。
イスラエルは、その時までガザを攻撃し続ける。イスラエル国防相は、4日間の停戦が終わったら攻撃を再開し、少なくとも2か月は続けると言っている。最短で2か月後に、世界からの道義的な加圧により、エジプト政府がラファ検問所を開けてガザ市民をシナイ半島に受け入れざるを得なくなるとイスラエルは予測しているのだろう。

https://www.rt.com/news/587943-israel-vows-long-war-with-hamas-after-ceasefire/
Short ceasefire, long fight Israel

イスラエルは昔から、パレスチナ人をエジプトやヨルダンに強制移住させ、跡地をイスラエルの領土にすることを画策してきた。イスラエルはパレスチナ人を撃ち殺したり家や畑を焼いたりして、パレスチナ人を絶望させてエジプトやヨルダンに移住させたい。
ヨルダン国民の大半は、これまでの中東戦争でイスラエルに追い出されたパレスチナ人だ。エジプト人とガザ市民は言葉(エジプト方言)や生活習慣がほぼ同じだ。パレスチナ人は、ヨルダンやエジプトで難民(外国人)としてでなく市民として生きていけるのだから強制移住で問題ない、というのがイスラエルの言い分だ。

https://www.newarab.com/news/egypt-could-use-law-against-israel-gaza-expulsion-plan
Egypt threatens legal action against Israel for plan to push Gaza Palestinians to Sinai

歴史的にも、イスラエルはもともとバルフォア宣言(1917年)でイスラエル全域(ヨルダン川の東岸と西岸)をユダヤ人国家にすることを英国から認められていた。それなのに英国は、イスラエルが中東の大国になって英国の脅威になることを恐れ、ヨルダン川東岸をハーシム家に与えてトランスヨルダンを建国させ(1923年)、さらに西岸の半分もパレスチナ国家にする国連分割案まで決めて(1947年)、イスラエルに与える領土を4分の1にしてしまった。
イスラエルは、英国の建国妨害策に屈せず、英傀儡のジャーナリストやアラブ諸国から人道犯罪のレッテルを貼られても無視して、パレスチナ人を殺したり脅したりして強制移住させる策をやってきた。
イスラエルは、ホロコーストを誇張して自分たちを人道犯罪の加害者でなく被害者に仕立て、2度とホロコーストの被害者にならないようイスラエル建国を完遂せねばならないのだと言って、大量殺戮の強硬策を正当化してきた。

https://tanakanews.com/f1220holocaust.htm
ホロコーストをめぐる戦い

ラビン首相は1993年、イスラエルを人道犯罪のくびきから救おうと、米国提案のオスロ合意に乗ってパレスチナ国家の創設に合意した。だが、パレスチナ人に国家主権や発言権を認めると、次は過去の中東戦争でのイスラエルによるパレスチナ人追放(ナクバ)が戦争犯罪に問われ出す。
イスラエル国籍のアラブ人も権利主張を拡大し、イスラエルをユダヤ人だけの民主主義国にするシオニズムの達成も困難になる。これらの懸念や不満が増大してラビン暗殺が起こり、パレスチナ国家を否定するリクードが与党になり、イスラエルは人道犯罪も辞さない強硬策でパレスチナの大義を潰してシオニズムを完遂する戦略に戻った。その延長に、今回のガザ戦争がある。

https://www.newarab.com/news/unrwa-says-gaza-operations-being-deliberately-strangled
UNRWA says Gaza operations being deliberately strangled

アラブ諸国は、パレスチナの大義を理由を理由にパレスチナ人を西岸とガザに押し込め続ける。悪いのはイスラエルだ。文句はイスラエルに言ってくれ。イスラエルはパレスチナ人を追い出そうと、攻撃や嫌がらせ、殺傷や焼き討ちを過激化する。
イスラエルは、しだいにひどい人道犯罪を常態化し、アラブ諸国や欧米の人権重視なリベラル派が「人道犯罪国家イスラエル」「アパルトヘイト国家イスラエル」への非難や敵視を強める。アラブ諸国はパレスチナ人を閉じ込めることで、イスラエルの人道犯罪をよりひどいものに仕立てることに成功してきた。
これに対してイスラエルは、米諜報界により深く入り込み、米国の政界やマスコミ権威筋をイスラエルの傀儡にする策略を強めて、イスラエルがパレスチナ人に対していくら人道犯罪をやっても「悪いのはハマスなどアラブやイランのテロリストだ」という話になるよう歪曲を強化した。

https://www.rt.com/news/587753-iran-brics-israel-terrorist-summit/
BRICS asked to label Israel ‘terrorist’ state

以前のイスラエルは、覇権国だった米国から加圧され、ガザや西岸のパレスチナ人に水や食料、燃料など最低限の生活保障をしてきた。パレスチナ人はイスラエルに出稼ぎにいくことを許されていた。パレスチナ人はイスラエル社会で最下層に押し込められつつ、収入を得ることを許された。
イスラエルは、ガザの面倒をエジプトに見させたいと考えたが、エジプトは拒否し続けた。それに、エジプトがガザの面倒を見ると、ガザへの兵器流入も容認されてイスラエルが攻撃される。

https://news.antiwar.com/2023/11/23/settler-violence-dispossession-and-displacement-accelerate-in-hebron-amid-gaza-war/
Settler Violence, Dispossession, and Displacement Accelerate in Hebron, Amid Gaza War

以前のイスラエルは、パレスチナ人の人権を最低限認めてきた。だが最近のイスラエルはパレスチナ人の人権を認めなくなり、むしろ虐殺など明らかな戦争犯罪を積極的に展開し、それによってパレスチナ人を恐怖のどん底に陥れ、殺されぬようエジプトやヨルダンに出ていかざるを得ないように仕向けている。
イスラエルは今回のガザ戦争で、わざと戦争犯罪を重ねている観がある。イスラエルはガザ北部のシファ病院を、ハマスの司令部として使われていると言って攻撃・破壊し、重大な戦争犯罪を犯したと世界的に非難されている。

https://tanakanews.com/231116israel.htm
イスラエルの戦争犯罪

イスラエル軍(IDF)はシファ病院を占領したが、ハマスがそこを司令部に使っていた証拠をほとんど示せていない。IDF自身が持ち込んだとおぼしき兵器類を撮影して「ハマスの武器だ」と言ったりしている。前回の記事に書いたように、シファ病院の地下室群は以前にイスラエル自身が建設したもので、そこをハマスが司令部として使うはずがない。
その後、IDFはガザを掃討中にシファ病院から8キロ離れた地点で本物のハマスの司令部を見つけたという指摘が出てきた。イスラエルは、本物のハマスの司令部を見つけたので、そこでなく、間違いだと最初からわかっていたシファ病院に司令部があると言い募り、世界が注目する中で、病院を攻撃する戦争犯罪を大胆に展開した。

https://original.antiwar.com/porter/2023/11/23/idf-knew-real-hamas-hq-while-lying-about-al-shifa/
IDF Knew Real Hamas HQ While Lying About al-Shifa

そしてイスラエルは、シファ病院の攻撃と占領が完了した直後、次はガザ南部を攻撃するから市民は避難しろと言い出した。イスラエルは、病院を攻撃して無数の乳幼児を殺戮することだって平気でやるんだ。ガザ南部の150万人が避難しないなら皆殺しだ、と言っているかのようだ。
今のガザ市民は、避難しろと言われても、逃げる先がない。いやいや、エジプトに頼んでラファ検問所を開けてもらってシナイ半島に行けよ。イスラエルはそう示唆している。
イスラエルはわざとひどい戦争犯罪を犯し、世界から戦争犯罪を非難されても屁とも思わずガザ市民を虐殺できるぞと示唆し、ビビった世界とパレスチナ人たちがエジプトを加圧してラファの国境を開けさせるように仕向けている。

https://new.thecradle.co/articles/gaza-a-pause-before-the-storm
Gaza: a pause before the storm

今回のガザ戦争の隠れた本質のもう一つは、以前から書いている「ガザ市民がエジプトに追い出されると、エジプトでハマス=ムスリム同胞団が活発化し、米傀儡の軍事政権を再び倒すアラブの春が再演される」ことだ。
ハマス(同胞団ガザ支部)がイスラエルによってガザから追い出されることで、同胞団はガザよりはるかに大きなエジプトの政権を得る。イスラエルはガザの土地を接収し、パレスチナ問題のくびきの半分から解放される。ハマスはエジプトを得る。
表向き仇敵どうしのハマスとイスラエルは、この「ウィンウィン」のシナリオで事前にひそかに合意したうえで今回のガザ戦争を展開している可能性がある。

https://www.rt.com/news/587919-israeli-intelligence-hamas-attack/
Israeli intelligence was warned about Hamas attack

エジプトが転覆したら、それはヨルダンにも波及する。ヨルダン国民の大半はナクバで追い出されたパレスチナ人で、ヨルダン議会の最大政党はハマスだ。ハマス(同胞団)はいずれ、エジプトとヨルダンの権力を得る。同胞団の最大の目標はパレスチナ国家の建設でなく、イスラム主義の共和国を作ることだ。
エジプトとヨルダンを得た同胞団が自分の国の安定と発展を望むなら、イスラエルと戦争して西岸とガザを取って自国の領土を拡大する「パレスチナの大義」よりも、大義を(こっそり)棚上げしてイスラエルとの関係を維持するのでないか(イスラエルが弱体化したら潰したがるかもしれない)。
エジプトとヨルダンの現政権はイスラエルと国交を持っている。以前モルシーの同胞団がアラブの春でムバラクを追い出して1年間だけエジプトの政権をとった時、イスラエルとの国交を断絶しなかった。

今回のガザ戦争でエジプトとヨルダンがムスリム同胞団の国に転換していくなら、エルドアンのトルコも悪い気はしない。エルドアンの与党AKPは実のところムスリム同胞団である。エルドアンは表向きイスラエルを非難しているが、イスラエルへの石油輸出を止めていない。
イスラエルが消費する石油の4割は、アゼルバイジャンの油田からトルコにパイプラインで運ばれ、そこからタンカーでイスラエルに運ばれている。イスラエルは、アゼルバイジャンがアルメニアとの戦争に勝つための兵器を送った見返りに石油を得ている。
トルコ系民族の国であるアゼルバイジャンは、トルコとも仲が良い。エルドアンが決断すれば、イスラエルへの石油輸送を止められる。だがエルドアンはそうしない。イスラエルがガザ市民をエジプトに追い出し、エジプトが同胞団の政権になることを妨害したくないからだ。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/turkiyes-middle-ground-position-becomes-untenable-us-intensifies-conflicts
Turkiye's Middle Ground Position Becomes Untenable As US Intensifies Conflicts

トルコが石油を止めないことをイランが批判した。しかし実のところ、イランもハマス(同胞団)の仲間だ。トルコもイランも、エジプトが米傀儡の軍事政権から同胞団政権に転換したらうれしい(エジプトの軍事政権自身、以前は米傀儡だったが今はロシアやサウジと親しく、イランとも敵でない非米側だが)。
イランに忠誠を誓うレバノンのヒズボラ(レバノン国軍より強い民兵団で、最有力政党でもある)は、いつイスラエルと開戦してもおかしくない一触即発の敵対状態と言われている。イランが支援するハマスがイスラエルと戦争しているので、同じくイラン系のヒズボラも参戦しそうだという話だ。
だが、ヒズボラの指導者ナスララは常にイスラエルを非難しているものの、参戦していない。この事態も、エジプトをハマス(同胞団)の国に転換するイスラエルの策略をイランも歓迎していることを踏まえると納得できる。

https://tass.com/world/1710115
War between Israel, Lebanon unlikely, analyst says

ところでハマスは、エジプトを得られるなら配下の何万人もの親愛なガザ市民が殺されても良いのか??。人権重視の現代人はそう考えるだろう。私なりに分析すると、ハマスはイスラエルとの戦争に備えるために、兵士や人間の盾を増やすため、ガザ市民に多産を奨励し、人々も喜んでそれに呼応して人口を急増した。戦前の「産めよ増やせよ」である。

パレスチナ国家は、西岸とガザでなく、エジプトとヨルダンを転換して作られる。それはまさに昔からイスラエルが言ってきた「詭弁」でもある。
だが、すでに述べたように、ヨルダン川の東岸がパレスチナで西岸がイスラエルになるはずが、詐欺師な英国が東岸をハーシム家に与えてしまったという歴史が語られないことの方がインチキだも言える。2国式は、英国の詐欺に立脚している。

https://news.antiwar.com/2023/11/20/israels-intelligence-minister-proposes-the-resettlement-of-palestinians-outside-gaza/
Israel’s Intelligence Minister Proposes the ‘Resettlement’ of Palestinians Outside Gaza

イスラエルは戦争犯罪を犯した。今後、ナチスドイツみたいに戦争犯罪国として裁かれるのか??。イランは、そうすべきだと言っている。
米国の覇権が残っている間は、そうならない。米民主党の左派はイスラエル敵視を強めており、そのせいでバイデン再選の可能性がさらに減った。バイデンが負けるなら、トランプが勝つ。そして、トランプは名うての親イスラエルだ。共和党候補は親イスラエルだらけだ。

これから米国の覇権低下が加速して、中露BRICSの非米側が世界の運営を握るようになる。BRICSには来年からイラン、サウジアラビア、エジプト、UAEの中東勢も加盟する。中東勢はイスラエルを非難する傾向が強い。非米側はイスラエルを潰す気か、と思いきや、そうでもない。
アラブやイスラム諸国は、ガザ戦争への対策会議を連続して開催している。だが、絶対にイスラエルを潰してやるぞといった感じの共同声明を出していない。停戦して2国式のパレスチナ国家建設の交渉に入るべきだと言うばかりだ。
戦争での問題解決(ガザ市民のエジプト追放)しかやっていない今のイスラエルに、2国式の交渉に入れと頼むのは空論でしかない。

https://sputnikglobe.com/20231121/putins-address-at-brics-summit-on-gaza-aligned-with-arab-muslim-vision--mideast-experts-1115108406.html
Putin's Address at BRICS Summit on Gaza Aligned With Arab-Muslim Vision

BRICSを主導する中国もロシアも、2国式の実現が目標だとか、平和的な外交解決が必要だとか言っている。戦争や経済制裁でイスラエルを潰すのでなく、平和的な外交解決をやっている限り、2国式は実現しない。
いや正確には「西岸に2国を作る」のでなく「西岸はイスラエル、東岸とエジプトはパレスチナ」の拡大2国式に事態は向かう。プーチンや習近平が言っている「2国式」は、この拡大2国式のことなのか??。違うだろう。だが、現実は拡大2国式に向かう。

https://sputnikglobe.com/20231121/pepe-escobar-will-russia-china-strategic-patience-extinguish-the-fire-in-west-asia-1115110062.html
Will Russia-China Strategic Patience Extinguish the Fire in West Asia?

私はこれまで「イスラエルが2国式に沿ってパレスチナ国家の運営を許さないと、米覇権衰退後の非米化・多極化した世界でイスラエルが受け入れられず、国家存続を許されない」と考え、イスラエルは最小限の2国式(オルメルト案=トランプ案)を受け入れるのでないかと予測してきた。
だが、その予測は外れた。イスラエルは、パレスチナ国家の存在を全く許さず、ガザと西岸からパレスチナ人を追放する策をやり続ける。ハマスにエジプトとヨルダンを与え、それらをパレスチナ国家に仕立てようとしている。

パレスチナの大義にこだわらなければ、ガザ市民がエジプト人になり、西岸市民がヨルダン人になっても生活的には問題ない。(英国の詐欺に騙されたままの)思想信条に拘泥しなければ、西岸パレスチナ国家は要らない。(あえてはっきり書いてみた)

イスラエルが2国式を全く拒否しても、中国やロシアは「平和的な外交解決」を言うばかりで、イスラエルを経済制裁する動きも拡大せず、イスラエルのやりたい放題が黙認されている。非米側がイスラエルを経済制裁していくシナリオは、トルコがエジプトの同胞団化をこっそり歓迎しているので具現化しない。

今後の世界は多極型であり、これまでの米英覇権体制に比べ、覇権国から他の国々に対する強制力が少ない。イスラエルはそれを踏まえた上で、これみよがしに戦争犯罪を重ねている。
「イラクの大量破壊兵器」「イランの核兵器開発」など、米英覇権は気に入らない国に戦争犯罪の濡れ衣を着せて潰す策をやってきた。イスラエルもその策に加担してきた。中露BRICSは、そのような米英覇権の世界を是正するために非米的な多極型体制を形成している。

そのような中露BRICSが、これからイスラエルをどう扱っていくのか。英米が遺した難問をどう解決するのか。拡大2国式の具現化を容認し、旧来2国式(西岸2国式、パレスチナの大義)にこだわる勢力をなだめて安定化するのか。それともイスラエルの戦争犯罪を裁くことにこだわるか。これは、今後の多極型世界がどういうものになるのかを象徴する事項になる。



この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/231125gaza.htm
http://www.asyura2.com/23/warb25/msg/174.html
[国際33] ずっと続くガザ戦争(田中宇)中露BRICSがイスラエルをどうするか?今後の多極型世界を象徴する事項 戦争板リンク
ずっと続くガザ戦争(田中宇)中露BRICSがイスラエルをどうするか?今後の多極型世界を象徴する事項
http://www.asyura2.com/23/warb25/msg/174.html
http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/722.html

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