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2012年11月19日00時23分 〜
記事 [経世済民78] 迫り来る財政の崖、確実性を切望する米国のCEO 「保守的白人」の国ではなくなったアメリカ

JBpress>海外>Financial Times [Financial Times]
迫り来る財政の崖、確実性を切望する米国のCEO
2012年11月19日(Mon) Financial Times
(2012年11月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)


米議会は危険なほど財政の崖に近づきつつある〔AFPBB News〕

 今から6カ月前、筆者が参加した米国のCEO(最高経営責任者)が集まるビジネス・カウンシルの会合で、CEOの見解に関する――議論を呼ぶとは言わないまでも――印象的な調査が公表された。

 米国議会が予定されている歳出削減と増税の「財政の崖」に危険なほど近づく中、この調査の結果は再検討されるだけの価値があるだろう。

 CEOたちは5月、どの機関が健闘しているか尋ねられた時、自分の会社をリストの最上位に置いた(そう、本当に)。90%の人が、世界的な大企業が近年、経済問題をうまく処理してきたと答えたのだ。

1位は企業、2位は中銀、3位は中国政府という評価

 支持する機関のランキングの第2位は各国の中央銀行で、中銀は80%のCEOたちに称賛された。だが、第3位になったのは――米国やユーロ圏の政府、国際通貨基金(IMF)に大差をつけて――中国政府だった。3分の2のCEOが、中国政府は自国の経済問題をうまく処理してきたと考えていた。対照的に、米国議会を評価したのはわずか5%だった。

 質問はかなり大雑把なうえ、質問されたCEOが70人しかいなかったため、こうした調査は明らかに割り引いて考える必要がある。だが、ほかのことはさておき、この調査は過去6カ月間で何が変わったのか――もし変わったことがあれば、の話――を問うための興味深い出発点となる。

 このCEOたちが今同じ質問をされたら、中国に対する楽観論はもう少し後退しているのではないだろうか。量的緩和の効果が不確かなことを考えると、西側の中央銀行に対する評価も低下した可能性がある。

 だが、米国議会あるいは米国政府が以前より高い得点を上げるかどうかは疑問だ。

 大統領選が終わったため、ワシントンのムードが少し良くなっているのは確かだ。11月14日には、CEOたちの一団がバラク・オバマ大統領と会談し、財政に関する超党派合意をまとめるよう大統領に要請した。ハネウエルのCEO、デビッド・コート氏は会談の後、「勇気づけられた」と感想を述べた。「CEOたちは、政治家が何か策を講じてくれるという好感触を得た」からだ。

 同じCEOたちは今、「Just Fix It(とにかく修復しろ)」(ナイキの標語をもじったもの)のような標語を使った超党派合意を求める広告を出すために4000万ドル相当のロビー活動資金を使って、この機会をさらに生かそうとしている。

 だが、議会が問題を「修復する」保証はまだ全くない。それどころか、11月半ばの政治家の発言から判断すると、米国が少なくとも一時的に崖から転落する可能性は十分にある。

 そして、どんな合意がまとまるにせよ、恐らくは2段階のプロセスになるだろう。まず、「一時的な」修復(例えば、歳出削減と歳入増加の規模に関する大まかな合意)が行われる。そして、その後、来年半ばになって、ようやく詳細が詰められるだろう。

投資を凍結させかねない2段階のプロセス

 市場の目から見ると、こうした2段階の修復はそれほど悪くないように思えるかもしれない。何しろ、米国経済が崖から転げ落ちた場合、あるいは債務水準が法定上限に達した場合に引き起こされるかもしれない混乱は回避される。

 また、市場の反応はリアルタイムで追跡するのが非常に容易であるだけに、財務省の官僚たちは、どんな取り決めであれ、確実に債券投資家をなだめられるものになるよう細心の注意を払っている。

 だが、CEOたちの雰囲気は観察するのがはるかに難しい。そのため、ジャーナリスト――あるいは政策立案者――から同じ程度の固唾を飲むような注目を集めることはないが、それでもCEOの考えは潜在的に極めて重要だ。1つには微妙なタイミングの問題があるからだ。

 多くの企業は今、2013年の投資計画を作成しており、確実性を切に望んでいる。だが、2段階の取り決めになれば、不確実性が2013年いっぱい続く可能性がある。つまり、議会が再び問題をうやむやにすれば、来年の投資計画が凍結される可能性が高いということだ。

 企業の投資が今年既に期待外れであることを考えると(第2四半期から第3四半期にかけて投資は1.3%減少した)、これは短期的に経済成長に打撃を与える可能性がある。だが、もっと微妙なリスクもある。財政を巡る瀬戸際戦術が長く続けば続くほど、ますます不信感を煽ることになるのだ。

 例えば、ハーバード・ビジネス・スクールは先日、米国の企業経営者の53%が、米国の競争力が3年後に低下していると予想していることを示す調査を公表した。そして、政治の機能不全が競争力低下の主因であるという超党派の合意があった。

米国の競争力低下を予想するCEO

 「2012年は、非常にリベラルな回答者の間でさえ、過半数の人が米国の競争力が3年後に低下すると見ている」とハーバード・ビジネス・スクールのジャン・リブキン教授は言う。「彼らは船が以前よりゆっくり沈んでいると考えているが、それでも沈んでいると思っている」

 悲観論の中にも潜在的な希望の兆しはある。ワシントンが冷笑家たちの予想を裏切り、財政の取り決めを結ぶことができれば、経済の流れを一変させるものになるかもしれない。どんなものでも確実性の感覚があれば、投資支出の大幅な回復の引き金になる可能性がある。何しろ、直近の調べでは、米国企業は合計で約2兆ドルの余裕資金を持っている。

 だが、すぐにこれに賭けてはいけない。「管轄地域で私が話すCEOたちは『うずくまった状態』だ」と、ある地区連銀の総裁は話す。「彼らは凍りついている。守りの姿勢を取っている」

 株式投資家が非常に神経質になっているのも無理はない。議会よ、注意した方がいい。

By Gillian Tett

http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/36573

JBpress>海外>USA [USA]
「保守的白人」の国ではなくなったアメリカ
再選されたオバマ大統領が描く国家の未来像とは
2012年11月19日(Mon) 石 紀美子
 今回の米国大統領選挙は、大方の予想に反してあっけなく終わってしまった。

 前回、オバマ大統領を選んだ選挙が「希望」に満ちていたのに対し、今回の選挙は「絶望」の中の究極の選択のような雰囲気が漂っていた。

 現在、米国はもちろんのこと、ヨーロッパも日本も、悲観に蝕まれている。今回の選挙も、総評としては「内容が薄い」「論点が不明確」とされ、オバマ大統領の再選によって一体なにが変わるのか、というシニカルな見方が蔓延している。

 本当にそうなのか? 

 慢性的な懐疑主義に陥ってしまった自身の視点を変え、新たな気持ちでこの選挙の結果を考えてみた。

 そして、オバマ大統領が率いる米国の未来には、やはり「希望」があると感じた。その希望が即座に国民の日常生活を向上させることはないかもしれない。しかし、アメリカンドリームは健在なのだと再認識させられるものだった。

理解し難い米国人の言動

 とはいいつつも、選挙運動の期間中は、米国人というものが分からなくなることがよくあった。

 例えば、共和党員や支持者からしつこく出た「オバマ大統領ケニアで出生説」である。大統領になる資格の1つに、米国内で生まれた市民でなければならないと憲法に定められている。オバマ大統領がハワイで生まれたというのは嘘で、父親の故郷であるアフリカのケニアで生まれたので、実は大統領になる資格がないという主張である。

 ハワイの当局もホワイトハウスも出生証明書を公表したが、「ケニア出生説」の主張者たちは、書類は偽造されたものだと信じなかった。一時は、国民の4分の1が本気で信じ、共和党の大統領候補選では、ほとんどの立候補者たちが「ケニア出生説」を支持していた。

 医療保険制度改革問題についても、反対意見を聞きながら幾度もため息が出た。

 これまでの民間保険会社ベースの医療保険は、各保険会社の意向が強く、値段も高く、一度大病をすると破産に追い込まれるような理不尽さがあった。それを国民皆保険制度に変え、より多くの病人を救おうという、これ以上ないほど分かりやすい理論は、なぜか米国人には通用しないのである。

 多くの人は「国民皆保険は、米国が社会主義に走るきっかけになる」という飛躍も甚だしい理由で反対した。しかも、社会主義が何かという基本的な知識が欠けているにもかかわらず声を大にしていた。

 この他、中絶問題を巡る論争や、イスラム教に関するコメント、銃規制や移民法の議論でも、感情的で非論理的なやり取りが繰り広げられた。

世界は本当の米国人を知らない

 外国人である我々からは、ともすれば支離滅裂に見受けられる言動が多いと感じるのは、反対に我々が「本当の米国人」を知らないからなのではないか。

 米国人がいかに外国人と接しないかという話になると頻繁に取り沙汰される数字が、パスポート所有率である。

 公の機関がはっきりとした数字を公表していないため、様々な説が飛び交っている。いずれも米外務省が公表しているパスポート発行数などを基に数字を割り出しているが、これだという分析がないので、単なる目安でしかない。それにしても、だいたい20%前後から、多くても30%だろうと推測されている。しかも海外渡航の半数は、隣のカナダかメキシコが占めている(Office of Travel and Tourism Industries)。

 57%の米国人は生まれた州に一生住み続ける。多くは、故郷である町から出ることはない(Pew Research Center)。

 反対に、外国人である我々が米国に行くとすれば、だいたい都市部での観光か仕事か留学になる。都市部にはリベラルで進歩的な考え方をする人たちが多く住んでおり、支持政党はたいてい民主党だ。

 外国人が仕事や留学で接する米国人は様々だろう。だが、進んで外国人と個人的に親しくしようとする米国人は、実はそんなに多くない。

 つまり、外国人である我々が接する米国人の多くは、リベラルかつ進歩的な都市住民である。「平均的な米国人」でないことが多いのである。

選挙の常識が覆された

 典型的な米国人を、男性なら「ジョー」、女性なら「ジェーン」と呼ぶ。形容詞は様々で、「平均的ジョー」「ただのジョー」「ビールを半ダース持ったジョー」などで、選挙中もよく聞かれた言葉だ。

 平均的なジョーもしくはジェーンは、高卒以下の25歳以上の白人で、中流階級の下の方か、労働者階級の上部に属している。年収はおよそ3万2000ドルで、郊外の持ち家におよそ3人家族で住み、一生に1度以上結婚し、1度以上離婚する。体重は60キロから93キロの間で、銃を所有する権利を信じ、何らかのペットを1匹飼っている。クレジットカードにおよそ7000ドルの借金があり、持ち家の価値はおよそ17万ドルである(米国勢調査局、ケビン・オキーフ、「Time」誌)。

 これまでの選挙では、こうした「平均的な米国人」の票を取り込むことが最重要課題だった。ターゲットは保守的な白人労働者である。この層の支持を獲得すれば、当選の確率が高くなるというのが、これまでの常識だった。

 それが今回の選挙で覆された。

 米国はすでに白人支配の国ではなくなっている。そして、保守的な価値観が主流ではなくなっているのだ。

 共和党の最大の敗因は、この点を見誤ったことにある。そして、オバマ大統領の再選に見られる希望とは、この点にある。

「政治家が言うほどこの国は分裂していない」

 連邦議員選挙では、記録的な人数のアジア系米国人と、ラテン系米国人が議員に当選した。上院には20人の女性議員が加わった。

 新たに3つの州が同性婚を認め、2つの州が大麻を合法化した。これまでタブーだった違法移民の問題も解決しようという気運が高まってきている。

 米国は、真の多様性国家にゆっくりと変貌を遂げている。真の意味で個人の自由、自己実現、そして誰もが尊厳を持って生きられる社会を築きつつある。この先も多くの困難があろうが、オバマ大統領と一緒に、米国は進むべき方向と新しい未来像を見いだそうとしているのである。

 再選後、初めてのスピーチでオバマ大統領は国民に熱く語りかけた。

 「君が黒人であろうが白人であろうが、ヒスパニックでもアジア系でもアメリカ先住民でも、若くても年取っていても、金持ちでも貧しくても、健常者でも体が不自由でも、同性愛でも異性愛でも、努力をする気持ちさえあれば、ここアメリカでは成功できるのです。

 私はそんな未来をあなたたちと一緒に実現できると信じています。なぜなら政治家が言うほど、この国は分裂していません。評論家が言うほど、我々はシニカルではありません。我々は、個人的な野心よりも大きな目的を持ち、支持政党の違いに関係なく団結するのです。それが真のアメリカ合衆国の姿なのです」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/36558


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記事 [経世済民78] このまま放置すれば日本のバスとトラックは輸入品ばかりに
JBpress>イノベーション>技術立国・日本論 [技術立国・日本論]

このまま放置すれば日本のバスとトラックは輸入品ばかりに

2012年11月19日(Mon) 両角 岳彦
 自動車産業についてのニュースや分析は、とかく乗用車に偏るけれども、現実の自動車社会とそこに供給され、使われる自動車の現況を読み解くためには、商用車の動向にも常に目を配っている必要がある。

 もちろん数量や金銭ベースでは乗用車の市場規模の方が圧倒的に大きい。しかし社会との関わりは商用車の方が格段に深い。特にそれぞれの国・地域における人と物の道路輸送が今どうなっているか、ここからどうなろうとしているかは、それぞれの社会と生活のあり方、それを導く政治、そこから生まれる経済に直結している。

自力での経営が困難な日本の中大型商用車メーカー

 残念ながらこの分野でも、今、日本の自動車産業は沈滞の度を深めている。ご承知のように、現状で4社ある中大型商用車のメーカーは自力での経営そのものが難しく、それぞれに生き残り策の模索が続いている。

 いすゞは、GM(ゼネラル・モータース)との提携を二十余年にわたって続けた後、GMの経営危機を受けてGMが保有していた株式の一部をトヨタ自動車が引き受ける形で提携相手を替えたが、そのトヨタ傘下の日野自動車との協業もバス車体程度にとどまり、技術面も含めて自立の道を探り続けざるを得ない状況にある。その初期、昭和の初めには国主導で開発された標準型トラックの製造で地歩を固めたことを考えると、隔世の感は深い。

 日野自動車は1966年以来トヨタの傘下にあり、そのトラック・バス部門という位置付けになっている。収支に占めるトヨタからの乗用車委託生産の比率は大きく、商用車事業によるものは半分に過ぎない。この委託生産は、トヨタ側の事情による変動が大きく表れる。2011年1月の記者会見・アナリスト向け説明会で、長く東京都日野市にあった主力工場を茨城県古河市に建設する新工場に全面移転することを発表(本社機能は日野市に残す)。寸法も重量も大きな製品で、しかも多品種少量生産という商用車特有の事情に対応する生産システムを構築する、という意図は理解できるが、創業の地にものづくりの核を残すことは精神的な「根」として意外に重要だ。

 残る2社、三菱ふそうトラック・バスとUDトラックスは、それぞれ「外資系」企業になっている。

 三菱ふそう(扶桑)は、いすゞと並ぶ歴史を持つ商用車メーカーであり、言うまでもなくかつては三菱重工の一部門であった。それが三菱自動車として独立し、紆余曲折を経てダイムラー・クライスラー(現ダイムラー)と資本提携、事実上その世界戦略に組み込まれたところでトラック・バス部門を分社化。しかしダイムラーの世界戦略は齟齬、挫折して、そこからの再構築にあたって乗用車部門(三菱自動車)は手離したが、アジア市場に強いトラック・バス部門は傘下に留め、今日に至る。つまり現三菱ふそうトラック・バスは、その資本金の89.3%を保有するダイムラーの子会社なのである。

 UDトラックスの「UD」の起源は、もはや知る人も少なくなったのではないかと思うが、 「ユニフロー(・スカベンジング)・ディーゼルエンジン」、すなわち2サイクル作動のディーゼルエンジンにおいて、シリンダー内の燃焼後ガスを排出しつつ新しい空気を吸入する「掃気」の流れが一方向になる機構を意味する。UDトラックスの前身であった民生デイゼル工業がこの形式のエンジンをGMから技術導入したことから、同社のブランド名に使われてきたものだ。

 その後、日産自動車が資本参加して日産ディーゼルとなったが、日産の経営危機、カルロス・ゴーン主導の荒療治の中で経営的には切り離される。ここでボルボ(乗用車を分社した後の、商用車、航空機および舶用エンジン、建機などを手がける企業グループ。商用車ではルノーと提携関係にある)が資本参加。今のUDトラックスはボルボ傘下にあり、新しい社名(2010年から)が示すようにバス事業からは撤退している。

着々と技術を進化させている欧州のバス

 そもそも小中大のトラックと様々なバスを合わせた日本国内の市場規模は20万台程度。ここに4社がひしめいている。

 輸出といっても、日本のトラックを受け入れているのはアジア市場、そしてアフリカ市場が主であって、ダイムラーもボルボも、それぞれアジア市場に浸透している販売ネットワークと、中型サイズまでのトラック製品の開発・製造に着目して、日本の既存メーカーを傘下に収めたのである。

 しかしそのダイムラー、ボルボなど世界の中大型商用車をリードするメーカー、そして実はその製品開発を支える中核サプライヤーは、トラックやバスに関しても着々と技術を進化させている。交通社会の中で働く自動車に盛り込むべき機能は何か、利用者に、そして運用・使用する側に魅力的な資質を実現するには、という当たり前の視点から、新しいトラックやバスを生み出しているのである。

 ここではバスを例に取って、そのあたりの現況をもう少し紹介してゆこうと思う。

 日本では「バス」とひとくくりに呼ばれているが、英語では“bus”と“coach”に分かれる。それぞれ馬車時代からの使い方と車体構成による分類を受け継いだもので、「バス」は“omnibus”、つまり「乗合馬車」から来た交通インフラ型路線バスを意味する。「コーチ」は長距離も行く大型馬車であって、そこから列車の客車や座って長距離を走るバスも意味する単語になった。日本で言う「観光バス」「高速バス」に使われる形態の車両である。

 世界を見渡すと、この「バス」と「コーチ」の両方が着実に進化しているのだが、分かりやすいところでまず「バス」の話から。


メルセデス・ベンツの路線バス「シターロ」の最新モデル。身近な路線を走っている日本のバスと見比べていただければ、そのデザインと機能の違いは歴然。(写真提供:Daimler)
 欧州の都市を走る最新のバスは、停留所の路面を道路から軽く盛り上げておけば、ほぼ段差なしで乗り込めるような「超低床」、そのまま車室内に踏み入れていってもステップもスロープもない「完全フラットフロア」が当たり前である。

 シートの配列も、車輪やそれを支えるサスペンションなどの機構部分の出っ張りをうまく利用しながら、いかにもスッと腰を下ろし、立ち上がるという動作がやりやすそうな配置と形状になっている。専門的に見れば、乗降口をどこにどのくらいの面積で開口させるかも含めて、車室内の乗客の「動線」も車体設計からデザインへと進める中で検討されていることが見て取れる。

 さらに立ったままの乗車や乗降の際に握るポールや手すりの形状や表面素材、シートやフロアの素材や色合いなどについても、人々が日常的に使うパブリックスペースをデザインする、というコンセプトに沿って様々に考え、検討し、選んだものであることが伝わってくる。


欧州他の最新バス/コーチが採用しているZFの低床化対応フロントサスペンション。ダブルウイッシュボーン形態の左右輪独立懸架だが、日本のバスはいまだに固定軸ばかり。低床化だけでなく運動性能や乗り心地における基本的な能力差は大きい。(写真提供:ZF)
 もう少し細かく見ると、例えば「ニーリング」と言って、車体を沈み込ませる機構をサスペンションに組み込み、クルマ椅子での利用者がいる時には、乗降口側を路面近くまで沈め、さらに乗降口の下から可動式ランプ(斜板)がせり出して、クルマ椅子のまま乗って、平坦な床面を移動し、降りることを可能にする仕組みも、運行者側が選択できるようになっている。停留所側に「クルマ椅子での利用」を知らせるボタンがあり、それを押すと運転席に表示が出てドライバーに知らせ、停まったらすぐに上記の対応をすることができるシステムも、バスとその路線でも見かけるし、LRT(Light Rail Transit:新世代の路面電車とその路線網を指す)ではもう20年ほど前から導入されている。

 こうした新しい空間デザインを持つバスは、その走行機能要素などの基本メカニズムを旧来のままでは実現できない。その進化を、自動車メーカーがそれぞれに進めようとしても、絶対的な生産量(台数)が少なく、しかも1台あたりのコストが高い大型商用車では採算を取るのがなかなか難しい。欧米では中核部品を受け持つサプライヤーが、新しい車両のあり方、いわゆるコンセプトから考えて、それを実現するための技術要素を車両メーカーと密接に協力しながら開発、供給する、というやり方が定着している。


低床・フラットフロアを実現するZFのバス用リアサスペンション。写真左側が車両後方でエンジンから変速機を介した駆動軸が低い位置を通って片側に寄せられたデファレンシャルギアに入り、左右輪へ歯車を介して伝える機構にすることで、車軸の高さを下げている。この左右輪駆動部にモーターを組み込んだ電動仕様も用意されている。こうした論理的かつ緻密なメカニズムは日本にはない。(写真提供:ZF)
 乗客にとってより使いやすいバスを生み出すためには、もちろん超低床・平坦床面を実現することが不可欠であり、同時に小回りから緊急回避などまでをカバーする運動性能、もちろん揺れが少なく乗客にとって快適な乗り心地などの資質も進化させる。それにはサスペンションをその基本形態から新たにデザインしなければならない。そこに組み合わせるエンジンの搭載位置やそこから力を伝える変速機と駆動機構のレイアウトにも工夫を凝らす必要がある。

 こうした空間設計に合わせたサスペンションや駆動機構をサプライヤー、例えばドイツのZFが開発・製造して、ダイムラー(ブランドとしてはメルセデス・ベンツ)をはじめとするバスメーカーに供給することで、新しい公共的移動空間としてのバスが街に増えてゆく。さらにこれらの基幹部品は、他の国々、例えばアメリカ、そして韓国やロシア、ウクライナなどのバスメーカーにも供給されて、世界に新しい空間設計のバスが増えてゆく。

公共交通インフラに関する知見が足りない日本の地方行政

 さらに今、公共交通機関の整備を進めようとする国々では、本格的鉄道や地下鉄では建設コストも車両や運用のコストが高すぎ、LRTでも現実味が薄いというところが少なくない。そこで注目されているのがBRT(Bus Rapid Transit)である。

 これは道路にバス専用レーンを設け、同時に乗降のための「ステーション」も設置して、固定された「路線」を造り、鉄道と同じようにバスを走らせて、定時性の高いサービスを行うというもの。


BRTの導入例。トルコ・イスタンブールのバスステーション。次々に走ってくるバスはメルセデス・ベンツ「シターロ」の連接型。つまり2つの車体を折れ曲がる連接構造
(トレーラー型
)にした大容量車体。(写真提供:Daimler)
 最近ではアジア圏でBRTの導入が増えていて、シンガポール、デリー(インドでは他にも十数件のBRTプロジェクトが進行中)、そして中国は北京をはじめ8都市ですでにBRTが稼働している(2011年時点)。

 これらのBRTでは特に、乗客の乗降をスムーズにして停車時間を短縮すること、そして乗り物としての魅力が求められることから、最新の低床バスが採用されている。特に利用者が多いケースでは、超低床・平坦な床面と幅広ドアによる乗降の流れのスムーズさが車両選択の理由に数えられている。

 日本でも、例えば富山では既存路線を改良するアプローチでLRTが成功している。宇都宮でもLRT計画が論議されているが、中心市街と周辺地域を放射状に結ぶことが求められる地勢であることを考えると、新規に線路を敷設してネットワークを構築するのはかなり難しく、BRTの方が適しているのではないかと思われる。

 日本の地方行政においては、こうした公共交通インフラに関する世界レベルの知見や、テクノロジーから社会システムまでを見渡して検討する能力が不足している。

進化が消滅した日本の路線バスのバリアフリー化

 日本の路線バスに目を向けると、バリアフリー化が行政のテーマになる中で、2000年前後から国土交通省(旧・運輸省)が主導してバスのバリアフリー化の検討委員会を開催し、その結果を受けて2004年には「標準仕様ノンステップバス」の認証システムが施行されている。しかしその「標準仕様」は乗降口のステップの高さを指定し(つまりステップをなくすことは求めていない)、前後乗降口間の床だけ低床で平坦であればいい、というもの。その結果、前と車体中央部に乗降口を設け、その間だけは幅80センチの床が平坦、その後ろは登り勾配で、座席は車輪や床下機構の張り出しの上に、1人用、2人用のベンチを並べる、という定型に収斂してしまった。クルマ椅子乗降用スロープ板は「容易に取り出せる場所に格納」すればよい。

 バリアフリー論議が始まった頃には、各社それぞれにフラットフロアのバス開発を手がけ、ニーリングを組み込んだ例もあったのだが、この「標準仕様」が提示されて以降はそうした進化はまったく消滅した。「ノンステップバス」ではまったくなく、小段差ステップと部分フラットフロアの空間にすぎない。車体の構築方法、ドアや窓の作りなども古色蒼然としたままである。

 もちろんその背景には、日本のバス事業の現況、採算性の低さがある。長距離バスに関しては規制緩和の結果、車両そのものの見映えや装備が良くないと集客が難しい、という傾向も表れているが、逆に中古車両を使った低価格競争も加速し、安全な運行という基本部分が浸食されているのはご承知の通り(かなり深刻。これについてはいずれまた別項で)。

 路線バスの採算性はそれ以上に厳しく、ほとんどのバス会社は行政からの補助金に多くを依存しつつ、車両に割くコストはぎりぎりまで削る経営が続いている。例えば三菱ふそうのシリーズ・ハイブリッド(直列ハイブリッド。エンジンで発電機を動かし、その電力でモーターを回して走る)方式の路線バスは、発進加速の滑らかさといい、減速時のエネルギー回収の効率の良さといい、実際に市街地路線を走れば乗客と環境の両方に優しく、私自身、同社のテストコースで開催されるトラック&バスの試乗会では必ず「味見」させてもらう、好みのクルマである。しかしごく限られた数(数十台)しか売れていないという。

まったく競争力を持たない日本の「バス」

 欧米はもちろん、アジア各国や旧ソ連圏のCIS(独立国家共同体)諸国などでは、BRTはもちろんバス路線網を「公共交通インフラ」と捉え、行政当局自身やその直轄公社などが経営し、運行している形態が少なくない。そうなるとやはり、公共サービスとしての質、そして最近ではエネルギー消費や環境負荷などの抑制に着目し、その上で当然ながら、車両単体だけでなく運行システム全体として長期間にわたる運行と保守のコスト低減を実現することが求められてくる。そこで新しい技術に裏打ちされた最新のバスが採用されることになる。

 こうした舞台において、日本の「バス」はまったく競争力を持たない。乗用車以上に「ガラパゴス化」し、路線バス、長距離&観光バスを合わせても年間1万〜1万5000台の国内市場の閉塞状態の中であえいでいるのである。

 長距離・観光バス(コーチ)についても、走行系の技術要素、シートや内装などが形作る居住性、乗客のための安全装備、動質などの基本性能において、世界レベルからは取り残されつつある。しかもこのジャンルの事業に対する規制緩和によって価格競争だけが激化し、移動の質、とりわけ全ての基本であるべき安全性が危険水準に落ち込んでいるのは、いくつもの事故例からも明らかである。

 付け加えるなら、韓国のヒュンダイはかつて三菱ふそうから技術供与を受けてバスの生産を始めたのだが、ダイムラー・クライスラーの世界戦略に組み込まれていた時期にメルセデス・ベンツ流のバス(コーチ)づくりを導入。最近ではZFのサスペンションやトランスミッションをそのまま組み込んだ製品を送り出している。乗用車と同様、内容に対して価格が安いことから新興市場を中心に販売を伸ばしている。

 トラックの分野でも、多少良いとはいえ、こうした状況はほとんど変わらない。サスペンションやトランスミッションなどの中核要素の進化はほとんど停滞していて、世界レベルの商品性は有していない。それでも小型、中型トラックに関しては、アジア、アフリカ、中南米などである程度の販売量を維持しているが、韓国や中国の後発メーカーが同じような車両で世界に市場を求める時代が来つつある。そこで他の工業製品と同様の価格競争が始まるとすれば、楽観できる状況ではない。

 社会全体として「道路を使う公共交通インフラ」にどう取り組むか。人流と物流それぞれの自動車輸送の質と効率が、実は世界のレベルから取り残されつつあることを認識する。日本の商用車産業をまずは技術面から再生させるには、そうした社会全体の、特に国と地方の行政の意識改革が求められる。このまま放置すれば「バスとトラックは輸入品ばかり」ということになりかねない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/36543
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/554.html

記事 [経世済民78] フランスとユーロ:欧州心臓部の時限爆弾 メルケル首相はカネを出す覚悟を決めた ドイツが求めるユーロ救済の条件
JBpress>海外>The Economist [The Economist]
フランスとユーロ:欧州心臓部の時限爆弾
2012年11月19日(Mon) The Economist
(英エコノミスト誌 2012年11月17日号)

フランスが欧州単一通貨に対する最大の脅威になりかねない理由


ここへ来て急速にフランスが次の危機国との見方が広がってきた〔AFPBB News〕

 ユーロ崩壊の脅威は当面のところ和らいだが、単一通貨を正常な状態にもっていくには、長年にわたる痛みが伴う。

 ギリシャ、ポルトガル、スペイン、イタリアでは、改革と歳出削減を求める圧力が熾烈を極めている。これらの国では11月半ばに、大規模なストライキが実施され、警察との衝突が起きた。

 だが、欧州の行く手には、こうしたことのすべてを取るに足りないと思わせかねないほどの、さらに大きな問題が姿を現しつつある。フランスがそれだ。

ユーロ危機で露になったフランスの弱点

 フランスは常にユーロ圏の、そして欧州連合(EU)の中心にいた。フランソワ・ミッテラン元大統領が単一通貨を支持したのは、さもなくば統一後のドイツに支配されていただろうEU内でのフランスの影響力を強めたかったからだ。

 フランスはユーロの恩恵を受けている。記録的に低い金利で資金を借り入れているし、地中海沿岸諸国のようなトラブルも回避してきた。

 だが、フランソワ・オランド氏がミッテラン氏以来初の社会党の大統領となった今年5月よりも以前から、フランスはユーロ危機における指導的立場をドイツに奪われていた。そして今や、フランス経済も弱体化しているように見える。

 本誌(英エコノミスト)今週号の特集記事でも触れているように、フランスはまだ多くの強みを持っているものの、ユーロ危機により弱点も露になっている。

 フランスは長年、競争力をドイツに奪われてきた。さらに、ドイツがコストを削減し、大規模な改革を推し進めたことで、その傾向は加速している。通貨切り下げという選択肢を持たないため、フランスは公的支出と債務に頼ってきた。

 ほかのEU諸国が政府の役割を抑えてきたのに、フランスでは公的支出が国内総生産(GDP)の57%近くを占めるまでに増加してきた。この割合はユーロ圏で最大だ。1981年以降、財政を均衡させた年は1度もなく、81年当時はGDP比22%だった公的債務が今や90%を超えるまでに膨らんでいる。

 フランスでは経営環境も悪化した。フランス企業は、労働市場と製品市場の厳格すぎる規制、並外れて高い税金、そして給与にかかるユーロ圏で最も重い社会政策費用負担に苦しんでいる。当然のことながら、新企業の創設はまれだ。

 今日の雇用拡大の原動力である中小企業は、ドイツやイタリア、英国よりも少ない。経済は停滞し、今四半期にも景気後退に突入する可能性があり、来年はほとんど成長しないと見込まれる。労働人口の10%以上、若年層では25%以上が職にあぶれている。

 対外的な経常収支は、1999年の若干の黒字から、ユーロ圏最大級の赤字に転落した。端的に言えば、フランス企業のあまりにも多くが競争力を失い、肥大化したフランス政府は分不相応な予算を立てているわけだ。

追い詰められたオランド大統領


フランソワ・オランド大統領はフランスを正しい方向に導けるか?〔AFPBB News〕

 しかるべき大胆さと度胸があれば、オランド大統領はいますぐフランスを改革できるだろう。

 オランド大統領が所属する社会党は、国民議会とほぼすべての地域で支配権を握っている。左派であるから、右派よりも労働組合をうまく説得し、変革を受け入れさせることができるはずだ。

 オランド大統領はフランスの競争力欠如を認めた。

 最近は、期待が持てることに、実業家のルイ・ガロワ氏が新たにまとめた報告書で提言した改革案の多くを取り入れると約束した。その中には、企業にかかる社会政策費用負担の軽減も含まれている。

 オランド大統領は労働市場の柔軟性を高めたいとも考えている。最近では、過剰に膨張した政府規模に言及し、「支出を削減しながら、より良い施策を講じる」とまで約束した。

 だが、フランス経済の問題の深刻さからすれば、オランド大統領はまだ及び腰に見える。

 一連の左派的施策、つまり所得税最高税率の75%への引き上げ、企業や富裕層、キャピタルゲイン、配当金に対する増税、最低賃金の引き上げ、既に受け入れられていた年金支給開始年齢引き上げの一部撤回などを推し進めている状況で、どうして企業がオランド大統領を信じられるというのか? 

 起業を考えている多くの人がフランスを離れることを口にするのも無理はない。

 欧州で大規模な改革に取り組んでいる国々がその道を選んだのは、強い危機感があったからであり、有権者がほかに選択肢はないと信じたからであり、政治指導者が変化は不可避だと確信していたからだ。そのどれもが、オランド大統領とフランスにはない。

 大統領は、選挙戦の間、企業寄りの改革の必要性にほとんど言及せず、その代わりに緊縮財政を終わらせることばかりを強調していた。フランス社会党はいまだ現代的ではなく、資本主義を敵視している。オランド大統領がフランスの競争力に関する警告を発し始めて以来、大統領の支持率は急落した。

取り残されるフランス

 さらに悪いことに、フランスが追っているのは動く標的だ。ユーロ圏諸国はどこも構造改革に取り組んでいて、そのほとんどはフランスよりもペースが速く、改革規模も大きい。国際通貨基金(IMF)は最近、フランスがイタリアとスペインに後れを取る恐れがあるとの警告を発した。


フランスの決断はユーロの将来も左右する〔AFPBB News〕

 危険にさらされているのは、フランスの将来だけではない。ユーロの将来も同様だ。

 緊縮策を強く推し進めすぎているとしてドイツのアンゲラ・メルケル首相をしつこく攻撃してきた点では、オランド大統領は正しい。だが、ユーロ危機の解決に必要な政治統合の話になると、オランド大統領は黙り込んでしまう。

 各国の経済政策に対する欧州レベルのコントロールを強めることは必要だ。

 各国の予算に対してEUの権限を強める最近の財政協定を、フランスは渋々ながら批准した。だが、エリートの政府首脳も有権者もまだ、根本的な構造改革を断行する準備ができていないのと同じように、主権を今以上にEUに譲り渡す覚悟ができていない。

 ほとんどの国がどの程度の主権を手放すべきかを検討している一方で、フランスは欧州の未来に関する一切の議論を断固として避けている。社会党が真っ二つに割れた末に、有権者がEUの憲法条約批准を拒否した2005年に、オランド氏は散々な目に遭った。それが繰り返されれば、単一通貨は混沌に陥るだろう。

 欧州の大国に関する本誌の最新の特集記事(2011年6月)では、シルビオ・ベルルスコーニ氏の下で改革に失敗したイタリアを取り上げた。その年末までに、ベルルスコーニ氏は姿を消した――そして変化が始まった。

失敗するには大きすぎる?

 これまでのところ、投資家たちはフランスには寛大だった。実際、長期金利は若干ながら下がっている。だが、遅かれ早かれ、フランスの価値は下がるだろう。いつまでも経済学に逆らい続けることはできないのだ。

 オランド大統領が、過去30年にわたってフランスが取ってきた進路の変更に真剣に取り組む姿勢を示さない限り、フランスは投資家の、そしてドイツの信頼を失うだろう。一部のユーロ参加国が思い知らされたように、市場の空気は瞬く間に変わり得る。危機は早ければ来年にも襲ってくるかもしれない。

 過去の欧州の通貨不安は、大抵はどこか別の国で始まり、フランスを飲み込んで終わった。そして今回も、イタリアやスペインではなくフランスこそが、ユーロの命運を左右する国になる可能性がある。オランド大統領には、欧州の心臓にある時限爆弾の信管を外すための時間はあまり残されていない。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/36569


JBpress>海外>Financial Times [Financial Times]
メルケル首相はカネを出す覚悟を決めた
ドイツが求めるユーロ救済の条件
2012年11月19日(Mon) Financial Times
(2012年11月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)


アンゲラ・メルケル首相は腹をくくったのか〔AFPBB News〕

 筆者は先日ある人が、アンゲラ・メルケル首相は来年秋のドイツ総選挙を欧州を救った首相として戦う気だと話すのを聞いた。

 ユーロの将来についてまだ心配している人は、首相の自信に安心感を覚えるだろう。緊縮財政に抗議するため、11月半ばにストに踏み切り、欧州各地の街頭に繰り出した大勢の労働者は恐らく、それほど賞賛しないだろう。

 メルケル首相は少し前まで、ためらいがちで優柔不断だと批判されていた。ポーランドのラドスワフ(ラデク)・シコルスキ外相はベルリンに足を運び、リーダーシップを発揮するよう求めた。ポーランドの政治家がより積極的なドイツを求めたのは、実に久しぶりのことだった。

 メルケル首相は今、どう見ても積極的だ。欧州議会で行った最近の演説の個々の要素――財政の健全性、競争力の向上、金融統合の進化とユーロ圏の経済統治の強化――は、とても画期的とは言えない。だが、すべて足し合わせると、単一通貨ユーロの将来を確かなものにするためのドイツの条件になる。

 ドイツ政府は、いずれにせよ、ドイツは資金負担を避けられないと判断した。このため条件を定めることを望んでいる。今すぐ緊縮財政を実施し、後で共同で意思決定を下すというのが、ドイツの連帯のために他国が払わねばならない代償なのだ。

ユーロ危機は終わっていないが・・・

 ユーロはまだ危機から脱していない。ユーロ圏各国政府と国際通貨基金(IMF)との論争は、まだギリシャを覆っている経済危機の規模を浮き彫りにした。

 論争そのもの――ギリシャの債務残高を国内総生産(GDP)比120%に引き下げる期限は2020年か、それとも2022年かを巡る論争――は現実離れしていた。ギリシャが再び債務の大部分を減額しなければならないことは誰もが知っている。問題はタイミングだ。

 スペインは救済策を必要としている。キプロスも同様だ。アイルランドは競争力の回復に成功したものの、銀行債務の負担からの救いを切に必要としている。国債金利はまだ極端に高すぎ、銀行のバランスシートはまだ弱すぎる。経済が成長しないため、周縁国では有権者の苛立ちが怒りに変わった。

 とはいえ、実存的な危機の空気は消えた。ユーロ崩壊が差し迫っているという予想は早計だったことが分かった。政治が経済に勝っているというのが、今の一般的な前提だ。

 欧州中央銀行(ECB)は行き詰まった政府の債券を買う用意があると述べたマリオ・ドラギ総裁の発表が転換点だったと見なされている。その見方は正しい。

 歴史は、ついにユーロを救ったのは「スーパー・マリオ」だったと記録するかもしれない。だが、ECBの構想が可能になったのは、ひとえに、メルケル首相がドイツ連銀(中央銀行)と敵対してECBの味方についたためだ。

メルケル首相の重大な決断

 メルケル首相はドイツ連銀を否定した最初の首相ではない。ヘルムート・コール氏は東西統一の条件についてドイツ連銀の主張を退けた。それでもメルケル首相の決断の重要度が低くなるわけではない。

 戦後の大半の期間を通じ、ドイツの公共政策は健全な通貨と欧州に対する揺るがぬコミットメントという2つの柱に基づいてきた。2つの柱の間には時折緊張も生じた。1980年代初頭に、フランスの経済政策を巡ってコール氏がフランソワ・ミッテラン氏と激しく対立した時などがそうだ。だが全般的には、2つの目標はうまく合致していた。

 ユーロ危機がその状況を変えた。危機により、国内における通貨の安定と、欧州に対するドイツの借りが対立する恐れが出てきたのだ。そしてメルケル首相は欧州を選んだ。


ギリシャに対する見方が、今夏、大きく変わった〔AFPBB News〕

 もう1つの重大な決断は、ギリシャに関する180度の方針転換だった。

 今年前半は、ギリシャは救い難いというのがベルリンの見解だった。ギリシャには信頼に足る経済運営を取り戻すための統治の基本手段がなく、グリグジット(ギリシャのユーロ離脱)は不可避であると同時に乗り切れるように見えた。

 その判断が夏に変わった。メルケル首相は、ちょうどリーマン・ブラザーズが世界の金融システムを崩壊させたように、ギリシャがユーロ圏を分裂させかねないと判断したのだ。

 ユーロはまだ大惨事に向かっていると主張する大勢のエコノミストは、こうした変化にまるで感銘を受けていない。欧州改革センター(CER)が主催した最近の会議では、多くのエコノミストが、集団的な緊縮財政は自滅的な結果となり、遅かれ早かれ債務国における政治的抵抗と衝突すると強く主張していた。

 エコノミストらの言い分には一理ある。だが、彼らが見逃している点もある。政治家は経済を理解していないと不満を述べる際、エコノミストらは政治を理解し損ねている。

 メルケル首相はイタリアやスペインに向かって、ドイツが債務を引き受けることを見込んで、痛みを伴う改革など忘れ、支出と借り入れを続ければいいと言えたはずだという考えは、政治的な幻想の世界に属している。

 急所を突く批判は、ドイツは他国が経常赤字を削減することを期待しながら、同時に自国の経常黒字を維持することはできないとする批判だ。

 今の状況は、このまま続くはずがない。過去数年間の教訓は、この状況が続かないことを示している。メルケル首相は救済は一切ないと約束したが、以来、一連の、そう、救済策に署名している。ユーロ圏には今、恒久的な救済制度があり、いざとなれば最後の貸し手の役目を果たす中央銀行がある。すべてのことは、ドイツが今後も状況に応じて政策を変えることを示唆している。

歴史は繰り返さないという保証

 ユーロ圏で起きていることを理解する最善の方法は、これを債権国と支払い能力のない債務国との典型的な交渉と見なすことだ。ドイツは、債務国が全額返済できないことを知っているが、債務減額に同意する前に、歴史が繰り返さないという保証を引き出す決意を固めているのだ。

 メルケル首相はカネを払うことを決めたが、それと引き換えに、資金負担が単なる第1回目の支払いにならないことをドイツの有権者に納得させられるだけの言質を必要としている。

 これが危機を管理する効率的なやり方だと主張できる人はいないだろう。欧州はデフレによって問題から抜け出すことはできない。だが、ユーロは常に、経済組織であると同時に政治組織でもあった。そしてドイツが小切手を書くのであれば、ドイツがルールを定めるのだ。

By Philip Stephens

http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/36570
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/555.html

記事 [経世済民78] 一度レールを外れるとバイトにすら就けない! 高学歴ワーキングプアの抜け出せない苦しい現実
【第128回】 2012年11月19日 池上正樹 [ジャーナリスト]
一度レールを外れるとバイトにすら就けない!
高学歴ワーキングプアの抜け出せない苦しい現実
 いまの日本には、「社会のレール」から離脱したことのない人たちには想像もつかないような課題が、目の前に立ちふさがっているのではないか。

 様々な事情で、一旦、レールから外れた人たちの多くは、その後、仕事に就くことができないまま、本人の意思を超えて、引きこもらざるを得ないような日々を送っている。この国で「引きこもり」の長期化・高年齢化が進む背景は、想像以上に根が深い。

 いったいなぜ、こんな状況が起きるのだろうか。

 以前もお伝えしたように、当連載第120回の「1年に300社以上の採用試験に落ち続けた40代男性」を取り上げた記事には13日現在、53万以上のアクセスがあり、 前々回の「大卒無業者になる人の共通点」をテーマにした記事にも、約22万アクセスの反響があった。

 また、その後も読者からは、記事にある“再就職難民”や“大卒無職者”に関して、数多くの感想や体験談、情報等が寄せられた。

 今回も、そんな反響の中から、記事への引用をご了承いただいた方の感想等について、固有名詞を特定されないように多少編集させていただいたうえで紹介したい。

高卒が就けるアルバイトもできない?
高学歴ワーキングプアの苦悩

<一度職を離れると再就職は難しい。私も同じ状況にあります>

 こう明かすのは、博士号を取得した後、関東地方の大学で、研究員として10年以上勤めたものの、上司との関係悪化から雇い止めになった女性。いまは、いわゆる「高学歴ワーキングプア」の状態にあるという。

<再び研究職に就くためには教授クラスの推薦状が必要ですが、私に推薦状を書く上司はいませんでした。研究職に未練がありましたが、なにより働かなくてはなりません。前職に未練などと言っていられません>

 彼女は、ハローワークに行き、求職相談をして派遣会社に登録。求職活動に励んだ。しかし、まったく仕事はなかった。

「博士さまを、社員として雇う会社はない」

 というのが断られる理由だ。経歴を詐称しなければ、雇ってもらえないということなのだろうか。

<マスコミでは高卒、中退者の方の就職難が取り上げられますが、高学歴者も、学歴を理由に職を断られます>

 アルバイト募集をみて履歴書を出すと、

「こんな高学歴なのに、うちでバイトしたいというのか? ふざけているのか?」

 と、怒鳴られた。

<ふざけるもなにも、私は仕事をして収入を得たい、という当たり前のことを考え、当たり前に職を求めているだけなのですが、私に仕事はありません。アルバイトもできません。

 なりたい職業を目指して努力し、そのための手段として高学歴をとったのですが、あきらめて他に職を求めると、高卒が就けるバイトの仕事にすらつくことができない。それが“高学歴無職者”の現状なのです>

会社を辞めて大学院へ行けば
二度と“安定コース”には戻れない

“高学歴”になるにはお金がかかるということだと、彼女は説明する。

<大学院進学には学費も生活費もかかりますが、高齢の親に、おんぶに抱っこはできません。実家がよほど裕福でない限り、バイトに時間を割くと、研究に差し支えるため、奨学金に頼ることになります。そうして大学院生は大学院終了時、学位と共に奨学金という長期返済の負債を抱えて社会へ出ます。高学歴無職者の何割かは、ただの“収入がない”無職者ではありません。“抱えた借金(奨学金)を返せない”無職者なのです>

 彼女は、会社を退職してパート生活している中高年の人たちと一緒に働いたことがあった。そのとき、彼らは「お金を貯めて、大学院へ行きたい」「修士学位をとって、きちんとした仕事に就きたい」などと言っていたという。

<私は、博士なのにワーキングプアの状態を隠していたので何も言えなかったのですが、「大学院はやめたほうがいい!」と止めたくてなりませんでした。正規の仕事を持っている人が、仕事上のステップアップの手段として、修士や博士をとるのはありかもしれません。ただ、中高年の求職者が学位を取っても、何の役にも立ちません。逆に、まともな職に就く機会が遠ざかるばかりです。

 大卒→正規採用→定年という安定コースから外れた場合、新たに修士や博士をとったとしても、元の安定コースに戻る助けにはなりません。助かるのは、授業料を受けとる大学院だけというのが真実です。少子化によって学生が減るなか、社会人に門戸をひらく大学院が増えていますが、ある意味、不安を感じています>

ハローワークで紹介された“ブラック企業”に入社
上司からの厳しい叱責でうつ病に…

 近畿地方に住む30歳代の男性は、新卒時にメーカーから内定をもらった。しかし、研修中に腰を痛め、内定を辞退。そこから“転落人生”が始まったという。

<卒業後、就職活動をする気力もなく、アルバイトを始めました。そこも3ヵ月だけのバイトで、内々に評価はいただいていたのですが、結局、期限満了で退職となりました。

 2年後、外郭団体に契約社員として入社しました。そこでは業務のチームリーダーを任され、自分は“社会から必要とされている”と実感できました。

 あの時代は本当に充実感に溢れ、仕事仲間もでき、自分自身、社会の歯車にガッチリとかみ合っていることが体感できた時期でもありました>

 しかし、その会社には2年ほど在籍した末、契約満了で退職した。

 その後、彼はハローワークに行き、職業訓練校を卒業。その年の暮れ、今度は営業マンとして、ある流通企業に入社した。

 入社したきっかけは、ハローワークだった。突然、自宅に、この会社の求人票が送られてきたのだという。窓口に行くと、こう言われた。

「ああ、君のような年齢の人をこの会社が求めているんだ。よかったら受けてみるかい?」

 渡りに船とばかりに、彼はすぐに面接を受けて、この会社に入社する。

 ところが、半年ほどでうつ病になり、退職を余儀なくされた。

<原因は上司からの叱責や厳しいノルマでした。私の精神は、ここで完璧に打ち砕かれました。ボロボロになっていた私に、上司は「そんなことでは社会で通用しない。会社を辞めてほしい」と退職勧告をしてきたのです。後でわかったことですが、その会社には過去、労働基準局から何度も注意が来ていたことを知りました。そんな会社の求人を平気で受け付けるハローワークにも腹が立ちました>

 ハローワーク間で、情報共有ができていないという話は、他の経験者からも聞いたことがある。そこでは“ブラック企業”だとわかっていても、隣のハローワークでは募集できてしまう現実が、実際にあるのだ。

<もっと制度を見直し、過去にそういったことがあった会社は、求人を出さないくらいの処置が必要だと思います。精神的に弱い人間は来るなと言われているようで、とても悲しくなりました。精神的に弱い人でも働ける職場があってほしい。私はそう思います>

役所の臨時職員になるも半年で退社
一生懸命働いても正職員の道は遠い

 彼は結局、会社を退職してから数年間、実家にいた。その間、両親とは喧嘩になり、職は見つからず、自暴自棄になり、自殺まで考えたという。

 その後、役所の臨時職員の試験があり、合格した。

「役所」の響きには憧れていた。そこでの仕事は忙しかったものの、充実感があった。

 役所の職員と雑談したとき、臨時職員の受験に自分のような無職者が何千人も来たことを話すと、

「へえ〜…世の中、不況なんだねえ」

 そう他人事のように言われた。なんとも悔しかったことを覚えている。

 その役所も、半年後に退職した。

「こんなに仕事を頑張ってくれたんだから、正職員に引き上げる制度があってもいいのに…」

 周りから、そう評価されるくらい、一生懸命頑張った。

 しかし、正職員に引き上げられることはなかった。

 こうした公務員の正規職員を巡る問題も、時代の流れなのか、最近、増えてきている。表に出ていない公務員の雇用上の話は、まだ数多くあるのではないだろうか。

 彼は、こう続ける。

<現在、私は減っていく口座残高を見ながら、ハローワークに行き、アルバイト情報誌を見る毎日です。

 空白期間は、1年半を超えました。もう時間がありません。それでも一息ついて休めない社会に息苦しさを感じます。

 皆様の今後のご健勝をお祈り申し上げております>

空白期間を乗り越える方法はあるか?
自宅でSNSを駆使した自立の道も

 読者の方々からいただいた1つひとつのメールは、それぞれの人生が詰まっているだけに、いずれも長文が多く、その思いが伝わってくる。

 短く編集して、可能な限り、たくさんの方の思いを紹介したいと思っていた。しかし、文面をなかなか切ることができず、お二方のお話だけで、すっかり長くなってしまった。

 今回は、この辺にして、他の方の感想等についてはまた随時、紹介していきたい。

 そして、いま、この国で起きている現実を体験者の視点から知ってもらうことによって、この世の中の仕組みを、自分たちで変革していくための起爆材料につなげていきたいと思っている。

 最後に、前述の男性から、再びこんなメールをいただいた。

<現在、私は自宅でWEBサイト運営をしながら若干の収入を得て暮らす毎日です。外で仕事を見つけたい気持ちはありますが、見つからないならいっそのこと、収入の目処が立てば、個人事業主として仕事をしていけたらなと思い、そちらの情報も集めております。

 周りから見れば、歩みの遅い亀でしょう。しかし、私の中で少しでも希望になることがあれば、それに向かって努力していきたいと考えるようになりました>

 前向きで素敵な文面だったので、このまま引用させていただいた。

 筆者の周囲の当事者たちの間でも、正職には就かなくても、自宅やソーシャルメディアなどで収入を得て自立していこうという動きが起きている。こうした模索は、“歩みの遅い亀”のように、とてもゆっくりではあるけれど、彼らは前を見て1歩1歩確実に動き始めている。

この記事や引きこもり問題に関する情報や感想をお持ちの方は、下記までお寄せください。
teamikegami@gmail.com(送信の際は「@」を半角の「@」に変換してお送りください)


<お知らせ>
筆者の新刊『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)池上正樹/加藤順子・共著が刊行されました。3.11、 学校管理下で、なぜ74人もの児童たちが、大津波の犠牲になったのか。なぜ、「山へ逃げよう」という児童たちの懸命な訴えが聞き入れられず、校庭に待機し 続けたのか。同書は、十数回に及ぶ情報開示請求や、綿密な遺族や生存者らの取材を基に、これまでひた隠しにされてきた「空白の51分」の悲劇を浮き彫りに していく。
http://diamond.jp/articles/print/28112
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/556.html

記事 [経世済民78] シニアシフトに乗り遅れるな 「いまの農政」こそが日本の農業をダメにする
【第1回】 2012年11月19日 村田裕之 [村田アソシエイツ株式会社代表取締役/東北大学特任教授]
シニアシフトに乗り遅れるな

大人用紙おむつ市場が、赤ちゃん用市場を逆転

 いま、私たちの生活の中で、これまで長い間当たり前だと思われていた多くの「常識」が覆りつつある。

たとえば、皆さんは「紙おむつは赤ちゃん用」だと思っていないだろうか?赤ちゃん用の紙おむつ市場は、2011年でほぼ1400億円。ところが、2012年中に大人用の紙おむつ市場が1500億円に達し、ついに赤ちゃん用を逆転する見通しなのだ。

大人用はここ数年、市場全体が年率5%程度で成長を続けている。国内紙おむつ最大手のユニ・チャームでは、大人用の売上げは2ケタ増が続いており、2013年3月期には大人用紙おむつも売上げ600億円台を突破する見通しだ。

リカちゃん人形に「おばあちゃん」が登場

「リカちゃん人形」といえば、子ども向けの着せ替え人形の代名詞としてご存じの方も多いだろう。1967年(昭和42年)の発売以降、累計出荷数が5000万体を超えるロングセラー商品だ。そのリカちゃんファミリーの構成は長い間、小学5年生の香山リカちゃんを中心に、パパ、ママ、姉、妹、弟、いとこ、そしてペット。典型的な核家族だった。

ところが2012年4月、このリカちゃんファミリーに「おばあちゃん」が登場した。おばあちゃん、香山洋子はカフェ併設の花屋さんのオーナーで年齢は56歳。「おばあちゃん」の年齢を56歳に設定したのは、リカちゃんを発売した1967年当時、メインターゲットだった11歳の女の子が2012年に56歳になるためだ。

共働き世帯の増加で母方の祖母が孫の世話をするケースが増えており、発売元のタカラトミーには、リカちゃんシリーズの購入者から「孫と遊ぶ時に自分(つまり、おばあちゃん)役の人形があるといい」などとの声が寄せられていたという。

ゲームセンターはシニアの遊び場に
平日昼間のカラオケ客の6割がシニア

「ゲームセンターは若者の行くところ」──こんな常識も覆りつつある。ゲームソフトメーカー大手のカプコンは、2012年4月に20店のアミューズメント施設「プラサカプコン」でシニア向けの「ゲームセンター無料体験ツアー」を初めて開催し、延べ330人を集めた。一部店舗では50歳以上の会員向けに現金と引き換えに渡すメダルの量を2割増やすサービスを始めたところ、6月時点で1200人を超える会員が集まった。

カラオケ店も、もはや若者の場所ではなくなっている。それどころか、平日昼間はむしろシニアが主要顧客になりつつある。業界最大手のコシダカでは、平日昼間は来店客の多くが60歳以上のシニアで、店舗によってはシニア客の割合が6割を超えるところもあるという。

皆さんには、ここまでの話で従来常識だと思っていたことがいかに覆りつつあるか、おわかりいただけただろうか?これらの劇的な変化は、すべて人口の年齢構成が若者中心から高齢者中心へシフトする「シニアシフト」に起因するものだ。実は、これまで挙げた例は氷山の一角にすぎない。シニアシフトの流れは、あらゆる産業に加速度的に広がりつつあるからだ。

2つのシニアシフト

「シニアシフト」には2種類ある。1つは、「人口動態のシニアシフト」。これは、人口の年齢構成が若者中心から高齢者中心へシフトすることだ。もう1つのシニアシフトは、「企業活動のシニアシフト」。これは、企業がターゲット顧客の年齢構成を若者中心から高齢者中心へシフトすることだ。

2012年に目立ったのは、実はこの「企業活動のシニアシフト」だ。私が知る限り、いま、この「企業活動のシニアシフト」が最も先鋭化している国は、日本である。これは裏を返せば、これまで「人口動態のシニアシフト」が、時間の経過とともに粛々と進行していたにもかかわらず、「企業活動のシニアシフト」は、一部の企業と業種を除いて取り組みが遅れ気味だったからだ。それが、ようやく本気モードになってきたのだ。

2007年と明らかに異なるシニアシフトの特徴

 なぜ、いま、さまざまな産業で「企業活動のシニアシフト」が起きているのか。実は、2012年は、団塊世代の最年長者である1947年生まれが65歳、つまり定年に達する年なのだ。

人数の多い団塊世代が徐々に定年を迎え、今度こそ大量の離職者を対象とした新たな事業機会が生まれるとの期待感から一種のブームになっている。このことが理由の1つであるのは確かだ。しかし、これだけがいま起こっている産業界全体のシニアシフトの大きな流れの理由ではない。

実は、5年前の2007年にも「2007年問題」と呼ばれ、似たようなブームが起きた。ところが、今回の動きは5年前の一過性のブームとは大きく様相が異なっている。それは、@企業におけるシニアビジネスへの取り組みが本気になってきたこと、A取り組む企業の業界が多岐にわたっていることだ。

つまり今回の動きは、単なる団塊世代退職市場ブームという次元ではない。今後、長期にわたって継続的に起こる社会構造の変化への対応としての取り組みが目立つ。この意味において、2012年は「シニアシフト元年」とも呼ぶべき区切りの年と言えよう。

実際に私は、多くの企業経営者・実務担当者とのビジネス現場でのやりとりを通じて、このことを肌身で実感している。

企業にとってのシニアシフトの意義とは?

 こうしたシニアシフトには、商品の売り手である企業、商品の買い手であるシニアの双方にとって、どのような意義があるのだろうか。

まず、企業にとっての意義は、先細る若年層ではなく、今後も増え続けるシニア層を自社のコア顧客にすることで、持続的な売上げ増・収益化が可能になることだ。これをいち早く実行している業界の例として、コンビニ業界が挙げられる。

従来、コンビニは「近くて便利だが、値段が高い」というイメージが強く、主な顧客層は長い間若い男性で、シニアや女性は少数派だった。

ところが、ここ数年シニアや女性の来店者の割合が増えている。国内コンビニ最大手セブン‐イレブン・ジャパンの来店客(1日1店舗当たり平均客数)の年齢別構成比の年次変化を見るとそれがよくわかる。

1989年度には30歳未満が63%、50歳以上が9%だったのが、2011年度には30歳未満が33%、50歳以上が30%となっている。30歳未満の割合がほぼ半分になったのと対照的に、50歳以上の割合が3倍以上に増えている。

こうした「企業活動のシニアシフト」にいち早く取り組んだ結果、セブン‐イレブンも、ローソンも近年は毎年最高益を更新し続けている。

シニアにとってのシニアシフトの意義とは?

 次に、商品の買い手であるシニアにとっての意義は、より価値の高い商品・利便性の高いサービスを得られるようになることだ。このわかりやすい例は、大手スーパーにおけるシニアシフトの動きである。

従来、イオンやイトーヨーカドー、ダイエーなど大手スーパーは、品揃えの豊富さを売りにするために、売り場の広い大型店舗で事業展開してきた。品揃えの豊富さと規模の経済を追求するために、店舗規模を徐々に大型化し、土地コストを下げるために徐々に郊外のロードサイドに出店するようになった。

ところが、こうした郊外の大規模店舗は、シニアにとっては行きづらい場所になる。高齢になるにつれてクルマの運転をしなくなり、足腰の衰えに伴って自宅からの行動範囲が狭くなるからだ。

また、店舗が広いと欲しい商品を探すのにいちいち長い距離を歩く必要があり、疲れる。すると、店舗の広い大型スーパーに買い物に行くのがおっくうになる。高齢化の進展とともに大型スーパーからシニア客が徐々に遠ざかっていったのだ。

こうした状況に陥った反省を踏まえ、スーパー各社では2011年あたりからようやくシニアシフトに本腰を入れるようになった。シニア客に好まれる売り場、商品、サービス開発などにおいてさまざまな取り組みがなされるようになった。

これらの取り組みの結果、店舗では車椅子でも十分通れる広い通路、歩行に難のある人でも乗りやすくした速度の遅いエスカレーターの導入、途中で休憩できる椅子の設置が進んだ。また、文字が大きく見やすい価格表示、欲しい商品が探しやすく、取りやすい棚の導入なども進んだ。

こうした取り組みが今後ますます増え、競合他社との切磋琢磨を通じて商品・サービスの質が上がれば、シニア消費者にとっての利便性はどんどん高くなっていくだろう。

シニア資産30%の消費は、国家予算1・6倍分のインパクト

 実は、こうした「企業活動のシニアシフト」は、単に企業や消費者であるシニアがメリットを享受するだけにとどまらない。経済の活性化と国家財政の改善に寄与するのだ。

総務省統計局による「家計調査報告」平成22年(2010年)によれば、1世帯当たり正味金融資産(貯蓄から負債を引いたもの)の平均値は、60代で2093万円、70歳以上で2145万円。一方、厚生労働省「国民生活基礎調査」平成22年(2010年)によれば、世帯数は60代で1083・6万世帯、70歳以上で1191・1万世帯である。これらより、60歳以上の人の正味金融資産の合計は、482兆2884億円となる。

このうち、仮に正味金融資産合計の3割、144兆6865億円が消費支出に回ったとすると、消費税率を5%に据え置いた場合、税収は7兆2343億円となる。この数値は、消費税を現状より5%アップした場合の見込み税収アップ分13兆5000億円に対して6・3兆円ほど足りない。だが、シニアの資産が消費に回ることで、消費税をアップしなくても、これだけの税収が見込めることに注目してほしい。

すでに、消費税増税は国会で可決しているので、この話は空論に聞こえるかもしれない。だが、ここで言いたいのは、若年層に比べたシニアの消費支出によるインパクトの大きさだ。前掲の試算は消費税収に焦点を当てているが、実は、増えるのは消費税収だけではない。それ以上に、2011年度一般会計90兆3339億円の1・6倍にもなる144兆6865億円という金額が、実体経済に回ることが重要なのだ。

ただし、次回以降で詳細を述べるとおり、シニア層が正味金融資産を多く持っているからといって、それがすべて消費に結びつくわけではない。また、先行き不透明感がますます強まるなかで、60歳以上の人すべてに正味金融資産の3割どころか、2割を消費に回してもらうことすら現実的でないという意見もあろう。

だからこそ、ここに「企業活動のシニアシフト」の大きな意義がある。商品の売り手である企業が積極的にシニアシフトに注力することによって、買い手であるシニアは、より価値の高い商品や利便性の高いサービスを得られるようになる。

つまり、シニアが必要としていたが、これまで市場にはなかった、より付加価値の高い商品・サービスが多く登場するようになる。すると、「そう、こういう商品が欲しかったのよ」という機会が増え、結果としてシニアの消費も増えると予想される。

シニアの消費が増えれば、先に挙げた消費税収は増える。また、企業の売上げ・収益が増え、業績が向上すれば、法人税などの税収も増える。この結果、国の税収が増え、財政改善に寄与することになる。財政が改善されれば、ギリシャのように財政破綻することもなく、国際的信用を維持でき、シニアも安心して老後を過ごせるようになるのだ。

シニアシフトに乗り遅れるな!

 以上の3つの観点から「企業活動のシニアシフト」には大きな意義があることをおわかりいただけたと思う。

10年以上前からシニアを主要顧客にして業績を伸ばしてきた企業に加え、近年では小売業を筆頭にシニアシフトに注力し、シニア顧客の心をつかみ、業績を拡大している企業が増えている。

その一方で、いまだに従来の若者中心の顧客ベースに頼りきりで業績を下げている企業も多く見られる。特に、高度成長期に若年層やファミリー層にヒット商品をいくつも出して成長してきた製造業にそうした傾向が強いようだ。こうした企業には、年々売上げ減にさらされているにもかかわらず、従来の業態やビジネスモデルから脱却できない例が数多く見られる。

また、シニア市場の重要性に気がつき、シニアシフトに取り組んでいるものの、苦戦している企業も多く見受けられる。次回以降に述べるが、シニア市場はマス・マーケットではなく、「多様なミクロ市場の集合体」というべき特徴がある。

従来の大量生産・大量流通によるマス・マーケティングに慣れきっている企業は、こうした特徴を持つ市場に対してどのように取り組めばよいかの知識や理解が乏しく、正しいアプローチが実践できていない場合も多く見られる。こうしたシニアシフトに取り組んでいるものの苦戦している企業の経営者・実務担当者の方には、どうすればうまくいくのかの実践的なヒントを本連載でお伝えしたい。

一方、まだシニアシフトの活動に取り組んでいない企業の経営者・実務担当者の方には、これからシニアシフトに取り組む際に留意すべき点や事業成功のための勘所をお伝えする。

シニアシフトは時代の流れであり、待ったなしである。長期にわたる持続的な成長のためにも、この動きに乗り遅れることなく、いますぐアクションを取っていただくことをお勧めする。

(次回は11月26日更新予定です。)

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【第20回】 2012年11月19日 伊藤元重 [東京大学大学院経済学研究科教授、総合研究開発機構(NIRA)理事長]
「TPP」が日本の農業をダメにするのではない!
「いまの農政」こそが日本の農業をダメにする
農業者はTPPに反対か?

 TPP(環太平洋経済連携協定)の交渉に参加するかどうかという問題は、国論を大きく二分している。多くの農業関係者が反対の声をあげ、東京で大きな反対集会を開き、霞が関をデモした。TPPに反対する著作が書店で平積みになり、ベストセラー入りもしている。

 それでも、経済学者でも政治学者でも、私が知る限り、尊敬に値する研究者の大半はTPPへの参加が日本にとっては必要であると言う。新聞社が行うアンケートでも、TPPへの参加に賛成する人が過半数であるようだ(日経新聞〈2011年10月23日〉、時事通信〈12年7月13日〉、朝日新聞〈12年8月28日〉)。

 農業関係者はTPPに反対であるというイメージが強いようだが、これも新聞社のアンケートによると、農業者のなかにもTPP参加に賛成の人が意外に多いということがわかった(日経新聞〈12年7月27日〉)。私が関係しているプロ農家の集まりでは、大半の人がTPPの交渉に前向きの姿勢を示している。

 ある有名なコメ農家の方は次のように言っていた。「今の日本の農政は問題が多すぎる。兼業農家の保護が強すぎて、このままの状態を続けていたら日本の農業はダメになる。TPPへの参加をきっかけにして日本の農政が変わることを期待したい」と。

 プロ農家の方々と付き合うとよくわかることだが、農家をひとくくりでまとめることはできない。農業を主な仕事としているのがプロ農家(専業農家)。それに対して、収入の過半が役所や工場での労働によるもので、農業を片手間にやっているのが兼業農家。同じ農家でもまったく違った存在である。

 将来の日本の食料生産や産業としての農業を重視するなら、プロ農家を支援しなくてはいけない。しかし、目先の「農民票」を重視するなら、兼業農家を無視できない。日本全体の農業にとって好ましいことと、政治の動きの間に大きな乖離がある。

質の低い日本のEPA

 日本は多くの国とEPA(経済連携協定)を結んできた。しかし、その中身を見ると、他の国が行っているFTA(自由貿易協定)に比べて質が低いと言われても仕方のない面がある。

 EPAでもFTAでも、大半の財について協定国間では関税を撤廃することが原則となっている。しかし、日本が結んできたEPAは、関税撤廃をしない例外品目が非常に多い。多くの農業品目が関税撤廃の対象から外れているのだ。

 農業関係者が関税撤廃に反対するなかでEPAを進めるために、政治的に自由化が難しい品目を関税撤廃の対象から外すという逃げ道を、日本は何度も使ってきた。通商政策の専門家や海外の識者は、日本のこうした姿勢を批判的な目で見てきた。EPAの数を増やすという「成果」を出すために、質の低いEPAを連発してきたからだ。

 そうしたなかでTPPはこれまでのEPAとは性格が異なる。米国や豪州といった先進国が参加することで、関税は原則すべて撤廃するというFTAの基本的な考え方を強く打ち出してきたからだ。

 これまで日本が取り組んできたEPAは、その相手の多くが新興国ないしは発展途上国であった。交渉相手から原則貿易自由化を強く迫られることはなかった。ある意味ではイージーな貿易協定だったとも言える。だが、米国のような先進国が対象の貿易交渉は、様相が異なる。

 だからこそ、多くの農業者が真剣になってTPPに反対するのだ。しかし、農業者が表に出て反対するほど、多くの国民は考え始める。農業者は単に既得権益だけで動いているのではないか、日本にとって本当の国益は何か、そして日本の農業は本当にこのままでよいのか、と。

今の制度が農業をダメにする

 これまでの日本の農政を続けていたのでは、日本の農業に未来はない。これはほぼ自明のことだと思う。政府は必死に補助金などで支援をして、農業を支えようとしている。しかし、その補助金はバラマキと言われてもおかしくないような性格だ。それも本当に真剣に農業をやろうとしている相手に届いているのか怪しい。

 農協に支援するのと、農業を支援するのは同じではない。農協だけが栄えて農業が衰退するということもありえるのだ。

 かつてウルグアイ・ラウンドでコメの市場開放をしたとき、ウルグアイ・ラウンド対策費という名目で莫大なお金が農業支援にまわされた。しかし結果を見ると、農道空港を作るといったことに象徴されるように、農業支援にはほとんど役立たない土木事業などに使われてしまった。

 なぜ農家の多くが兼業農家になるのだろうか。答えは明白である。多くの農家が農業だけでは食べていけないからだ。日本の農産物は世界でも有数の値段の高さである。高い関税などでその高価格を支えている。それでも農業だけで食べていけないとすれば、そこには何か構造的な問題があるはずだ。

 ようするに農家が多すぎるのだ。別の言い方をすれば、農家一戸当たりの農地があまりにも狭小なのである。農業の競争力を強めるためには、農家が利用する農地を増やしていくしかない。国全体の農地が一定であるとすれば、そのためには農家の数を減らしていくしかない。要するに兼業農家の土地をプロ農家に集めていく必要があるのだ。

 バラマキの補助金や、過剰なまでの貿易制限による保護、そして歪んだ農地税制が、こうした農地の転換を遅らせている。片手間でやっても兼業で農業を続けられる、耕作放棄をして社会の貴重な資産である農地を無駄にしていても保有しつづけられる、運がよければ将来は宅地や商業地として売り、売却益を得られる──これでは農地の転換が進むわけがない。

 現実には農家の平均年齢は非常に高くなっている。コメ農家の平均年齢は70歳前後ではなかろうか。こうした農家の高齢化は、多くの農家に後継者がいないことを意味する。補助金漬けで兼業農家を続けることに、若い世代は将来の希望を持てないのかもしれない。あるいは、親の世代が子どもたちにそうした人生を歩んでほしくないと考えるのだろうか。

 いま、日本の農業政策が、大転換期を迎えていることは明らかだ。農業を繁栄させることは重要だとしても、そのためには支援をプロ農家に集中しなくてはいけない。限りある政策のための財源は、有効に使わなくてはいけない。

市場開放を農業活性化につなげる

 TPPに参加すれば、海外から大量に安価な農産品が入ってきて、日本の農業はすぐに厳しい状況に追い込まれる──TPP反対派はこうした議論をするが、これは明らかに間違いである。

 まず、TPPのもとでも、関税撤廃には時間をかけることができる。一部のセンシティブな製品については10年程度の時間をかけて関税を下げていくことも可能だろう。コメ農家の平均年齢は70歳前後ではないかと前述したが、10年後の日本の農業の姿を考えれば、今とはまったく異なる状況になっていることを想定しなくてはいけない。

 プロ農家の人たちがTPPに前向きなのは、プロの目から見れば市場開放しても心配はないと見ているからだ。たとえばコメだが、海外から安いコメが入ってくるとすれば、それは中国からである。干ばつに苦しむ豪州や、水資源の利用に制約がある米国では、日本のコメ価格を暴落させるほどの大量のコメを輸出する能力はない。私のまわりの専門家はそう言っている。もちろん、中国はTPPに参加していない。

 品質という面まで含めて考えれば、日本の農産物の競争力はけっして弱くない。果実や野菜はもちろんだが、コメでも高い品質で勝負できる農家は少なくないのだ。

 農産物を自由化すれば、農業全体が不利になるような錯覚に陥りやすい。しかし、農業には、競争力の高いプロ農家と片手間に農業をやっている兼業農家がある。市場開放をして競争が生まれてくれば、プロ農家はさらに発展し、兼業農家のなかには農業を続けることが、難しくなるところも出てくるだろう。日本全体の農地面積が一定だとすれば、それだけ農地がプロ農家のほうに移っていくことになる。そうした移行がスムーズに起きるような政策的対応が必要である。

 日本の農産品を海外に輸出していく可能性まで考えれば、市場開放の意義はさらに大きくなる。アジアの近隣諸国は産業発展とともに農業輸入国になっていく。人口密度が高く、国民一人当たりの農地面積が小さいので、将来は多くの食料を海外からの輸入に依存せざるを得ない。国民の所得水準が上がってくれば、より品質の高い食品を求めるようになるだろう。

 こうした国々に距離的に近い日本は、食料輸出という意味では非常に有利なのだ。そのためにも農業政策を保護から競争力促進に転換し、市場開放を進めていくことが求められる。
http://diamond.jp/articles/print/28093
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/557.html

記事 [中国3] 中国・習近平新政権発足 その性格、課題、対外政策を読む 何が起こるかわからないのが中国
【第10回】 2012年11月16日 
中国・習近平新政権発足
その性格、課題、対外政策を読む
――東京大学大学院政治研究科 高原明生教授に聞く
11月14日に中国共産党の第18回党大会が終わり、翌15日には習近平氏が、党総書記に選出された。02年から続いた胡錦涛(総書記・国家主席)・温家宝(総理)体制を引き継ぎ、習近平・李克強新体制がスタートする。東京大学大学院政治研究科の高原明生教授に、大国の自信と国内の不安定化の双方が増すいまの中国にあって、新政権はどのような性格を持ち、いかなる課題を抱え、対外政策はどう変わるのかについて聞いた。(ダイヤモンド・オンライン編集長 原 英次郎)

習新政権は安定した
権力基盤を築けるか


たかはら・あきお
東京大学大学院法学政治学研究科教授。1981年東京大学法学部卒、サセックス大学にて修士号および博士号取得。在香港日本国総領事館専門調査員、桜美林大学助教授、立教大学教授等を経て2005年より現職。在中国日本大使館専門調査員、英国開発問題研究所理事、ハーバード大学客員教授、アジア政経学会理事長などを歴任。現在、新日中友好21世紀委員会委員(日本側秘書長)、東京財団上席研究員などを兼任。主な著書にThe Politics of Wage Policy in Post-Revolutionary China (Macmillan, London and Basingstoke, 1992)、『日中関係史1972―2012 I 政治』(共編、東京大学出版会、2012年)など。
――習近平新政権が、正式に発足しました。まず、何に一番注目しておられますか。

 私が注目しているのは、どれだけ習近平政権が安定するのか、そのためにどのような人事配置ができるかということです。

 例えばその一つが、人民解放軍のトップである党中央軍事委員会主席のポジションを譲られるかどうかでした。それに習近平さんの呼称ですね。実は2代前の江沢民元総書記までは、中央指導部の「中核」という呼称を用いて呼んでいた。

 これはケ小平さんが1989年の天安門事件の後に反省をして、党総書記と軍事委員会主席を別の人がやるのはよくないというので、それを統一すると同時に、中央指導部の中核が、だれであるかはっきりさせるために、江沢民さんを抜擢するわけです。その際「江沢民が第三世代中央指導部の中核だからな」と言い渡すわけですね。「第一世代は毛沢東。第二世代は自分、第三世代は江沢民である」と。「だからみんな言うこと聞け」、「団結しろ」というわけです。

 ところが、江沢民氏はその遺訓に従わず、胡錦涛前総書記を中央指導部の中核と呼ばせてあげない。そのためもあり、胡錦涛時代にはずっと権力闘争が続いて、胡錦涛氏の権力基盤が安定しませんでした。例えば、胡錦涛さんの方に、権力がぐっと寄ったときには、対日政策上は日本に友好的になる。このように、他の政策も含めて、政権が安定するということは、中国にとって非常に重要です。そこが私が一番注目している点です。

 今回の人事では、政治局常務委員のうち、胡錦涛さんに近い、いわゆる共青団系の人は李克強氏だけでした。下馬評では、あと一人か二人は常務委員になるのではないかと言われていました。実際に選ばれた顔ぶれからすると、江沢民氏の影響力が発揮されたラインアップになったと言わざるを得ないと思います。また、胡錦涛氏は中央軍事委員会主席の座をも習近平氏に譲りました。そこには、自分も完全引退するので、現役に仕事を任せ、長老が口を出すのはやめようという明瞭なメッセージがこめられているように思います。

 もちろん、胡錦涛氏がまったくお手上げで辞めていくわけではありません。政治局委員には、共青団(共産主義青年団)系の有力な若手が二人入りました。5年後の党大会では、有力な政治局常務委員候補です。また、中央軍事委員会の新しい二人の副主席はどちらも胡錦涛に近い人物だと言われます。そのようなバランスの中で、習近平体制が始動するわけです。

 もう一つは、胡錦涛さんが唱え始めた「科学的発展観」という考え方が、毛沢東やケ小平の思想と並ぶ、党の公式イデオロギーとして採用されたことです。党大会で党規約を改正して、科学的発展観が、党のイデオロギーとして格上げされた。

――そのことはどういう意味を持ってくるのですか。

 胡錦涛さんにとっては自分の影響力を残すという点ではプラスですね。「中核」とは呼んでもらえなかったけれど、自分のイデオロギーが党の正統イデオロギーになったということで、なんとか面目も保った。

最大の課題は社会の安定
民意表出の仕組みを作れるか

――習新政権が抱える、最も重要な課題は何でしょうか。

 統治上の課題は、大きく言うと社会の安定を保つことです。そのためには、いつまでも高い経済成長率が続かないことは、みな分かっているので、ソフトランディング=安定発展の軌道に経済をどう導くか。それも雇用を確保しながら。さらに、所得分配制度も改革し、環境問題も解決し、少数民族問題もうまく処理しないといけない。どれもとても大変です。

 こうした問題に対処するためには、政治改革をしないといけないということを、これまでずっと言ってきたのが温家宝前首相ですね、トップの指導者層の間で、という意味では。今回の党大会でも、彼だけが大きな声で主張していました。

 こうした課題をうまく処理し、社会を安定させることができるかどうかについては、実は多くの中国人は悲観的です。みんな将来に不安を抱えていて、お金持ちは海外に移民するし、不満の強い農民工は反日暴動に参加するし、心の拠り所を求めて宗教を信じる人が非常に増えている。果たして、中国は安定化に成功するのだろうか、一体どうなるのだろうか、という感じはありますね。

――政治改革を進めなくてはいけないとして、具体的には何をどういうように改革して、安定につなげようとするのでしょうか。

 ひとつは民意の表出の制度化でしょうね。いま民意の表現は、インターネットに頼っているような状況です。それも大事ですが、それだけではなくて共産党と民意の間にきちんとしたパイプ、表出のメカニズムを作る。その場合、利害が衝突することも当然ある。民間同士の利害の衝突もあるし、民間と共産党の利害の衝突もある。そういう利害を調整する制度作り、そこが大事な問題です。

 では、どうやるかということですが、もう25年前の13回党大会で、天安門事件で失脚した趙紫陽元総書記が、ブループリントを描いているのです。具体例を出すと、労働組合を自立させ、経営者協会を組織して、労使の間の利害調整を、話し合いを通してきちんとやらせる。要は、利益集団の組織化ですが、これが非常に重要なポイントとして設計図の中に入っていました。党が、それを復活させるという言い方はしないと思いますが、なるべく安定的に改革を進めるとすると、とりあえず方法はそれしかないでしょうね。

 そういう社会集団あるいは利益集団の組織化だけでも、既得権益者からの抵抗が強くて、いままでできていない。習近平さんも、そこまでできるかどうか分かりません。それは他のどれだけの指導者が、政治改革の必要性を認識するかによります。

 温家宝さんがなぜ政治改革を強く主張するかというと、総理(首相)は経済の責任者だからです。国有企業の寡占体制は崩せないし、経済的な利益はものすごく多元化、多様化してお互いに衝突する。だから、それをマネージする必要性がよく分かったからでしょう。

庶民が欲しているのは
「法治」による権力乱用の防止

――中国の場合は共産党一党支配です。政治改革といっても、共産党の中で、より自由な選挙の形で、代表を選ぶというような制度が取り入れられるのか、それにとどまらず多党制みたいなものまで、認められる可能性はあるのでしょうか。

 一気に普通選挙や国民の全面的な政治参加を制度化することにはならないでしょう。それよりも、どうやって人々の基本的な権利が守られるかが問題です。要するに、利害がぶつかったときに、いまは力の強い方がその力を使って、解決してしまう。弱い方の利益を踏みつぶしているわけです。そうすると弱い方は、窮鼠猫を噛むではないけれども、暴動を起こしたりする。庶民が欲しているのは「法治」です。権力の恣意的な使用・乱用を防ぐメカニズムの構築です。

 そうだとすれば、結局は民衆の政治参加を実質的に認めないといけなくなると思いますが、いきなりそこへは行けないので、まずは先ほど述べたような改革から始めるしかないのではないかと思います。

 いわゆる民主化を進めるというのは、長期的な展望の下で、ということになる。そこに行き着くまでには、共産党の中で大げんかが何回もあると思います。政治改革のプロセスが、果たして平和的なものであるかどうか。多くの中国のインテリは、その点については必ずしも楽観していません。非常に大きな国なので、民主化は簡単なことではない。

 民主化の一つのやり方としては、下から上へ選挙制度を持ち上げていくというということで、いま農村では民主的な選挙をやっています。次には地方政府そして最後は中央・全国的な選挙へと広げていく。これは共産党の公認の考え方です。ところが、やはりこれが難しい。票を買うような行為が蔓延しているし、結局、共産党も自分たちの候補者が支持されないことを恐れて、選挙を上のレベルに上げていかない。

 だから逆に、上から下へ選挙制度を広げてく可能性はないだろうかという話もあって、5年前の党大会の時に、次の政治局委員はだれがいいかという投票――中国では民主推薦、日本語に訳すと民主的な推薦制度――実態は人気投票ですが、それをやった。今回もこの5月に、投票が行われたと言われているのですが、公式には報道されていません。

 それからも分かるように、共産党は透明化と公開化については、まだまだ臆病です。前回の時だって結果は発表されていない。噂では前回、習近平さんの票が多くて、それが彼の地位を押し上げたひとつの理由だと言われています。

高成長・地方分権派vs
バランス成長・中央集権派

――習近平政権の性格はどのようなものになると予想されますか。いわゆる保守的性格が強いのか、改革に前向きなのか。

 どう色分けするのかなかなか難しい。10年ほど前は、パターンが割とはっきりしていました。

 一つは沿海部を中心に早い速度で成長することを好み、なおかつ中央の指示をあまり聞きたがらない地方分権的なやり方を支持するグループ、もう一つは中国の国民経済全体がバランスのとれた安定した発展を遂げた方がいい、そのためにはある程度中央集権的な、マクロコントロールの効いた経済運営方式の方がいい、というグループです。

 そういうパターンは、今でも基本的にはあると思います。温家宝さんは総理として後者だった。しかし、2006年に解任された上海市・党委員会書記で江沢民系の陳良宇という人がいましたが、彼などは典型的な前者の人だった。では、習近平さんと李克強さんはどうか。中央にいて中央の立場で物を考えると、当然、国民経済全体のバランスが大事になる。もちろん成長と雇用の確保も大事です。つまり成長と分配の二つを追求しなくてはいけない。習新体制にとっては大きな課題です。

 安定か成長かという政策論争は、恐らくは習・李体制の中でも続いて行くと思います。習近平さんは共産党幹部の子弟である太子党だし、沿海にある地方のリーダーも長いことやったので、成長志向型ではないかという声はあります。李克強さんは、これまでの経歴からすると、温家宝的な政策を目指すのではないかと言われています。

――短期的に習政権の性格や方向性を見極めるのは、難しい?

 新政権の最初の頃は、前政権のやり方を踏襲して、そろそろと始めるとうのが通常のパターンです。2002年に、江沢民さんから胡錦濤さんが政権を引き継いだ時は、早く独自色が出てきたかなと当時は思いましたが、それでも例の科学的発展観が出てきたのは翌年の末くらいでしたから。

必要な経済界改革も
既得権益とぶつかる

――社会を安定化させることが最大の課題だということですが、今の中国はいくつもの大きな課題をかかえている。今後、利害対立が調整できずに不安定化していくのか、あるいは安定化していくのか。それを見るポイントはなんでしょうか。

 温家宝さんに言わせると経済改革と政治改革は連動しているわけですが、ポイントはまず、経済改革ができるかどうかです。政治改革よりは入りやすい。ただ、必要な経済改革は、いまの利益構造に切り込むようなものにならざるをえない。具体的に言うと、国有企業による寡占体制の打破です。今は国有企業が、いろいろな重要産業を支配している。

 国有企業改革については、温家宝さんは数年前から盛んに「このままでは中国経済はダメになる。効率がどんどん下がる。寡占体制では製品価格も高いし、民営化を進めないといけない」と言ってきたのですが、ちっとも実現されない。既得権益化していて抵抗勢力が強いので、改革できないわけです。

――既得権益が温存されることになると、要は富が「官」に集中していくと、庶民の不満が爆発する形で、社会が不安定になり経済成長にも影響するという可能性はありますか。

 社会が不安定化する方向には向かいますね。まだ、国全体の経済レベルが底上げされている間はいいかもしれません。ただ、一昨年のある調査によると、都市の労働者の四分の一弱の人は、2006年からの5年間で、給料がほとんど上がっていない。その5年でGDPはおおよそ2倍くらいになっているのに。格差が広がるのも当然です。これは都市だけの話ですから、農村部も含めると、格差はもっと大きいでしょう。

――国家の方針としては、社会主義を標榜しているのに、正反対の結果になっている。

 名に実が伴ってない。理想なき社会主義社会ですね。

外交政策でケ小平の
協調路線から転換!?

――習新政権の対外政策、特に対米、対日政策については、どうなるのとお考えですか。

 習近平さんとしては、対米、対日ともうまくマネージして安定、発展させることが大事だと思うはずです。ただ、外交をめぐっても論争がある。そのひとつは、大国間関係をより重視するのか、それとも近隣諸国との関係をより重視するのか、という問題です。中国にとって、大国というのは、なんと言ってもアメリカです。いまの中国では、唯一の超大国になったアメリカとの関係を、より重視する立場が支配的ですね。

 驚かされたのは、10月5日の朝日新聞に掲載された王緝思・北京大学国際関係学院院長のインタビューです。この人は胡錦濤さんのブレーンと言われている有力な国際政治学者。彼がインタビューの中で、もう韜光養晦(とうこうようかい)は現実にそぐわないと言っている。

 韜光養晦というのは、低姿勢を保って協調的な外交をするという方針で、ケ小平さんが唱えたものです。これを巡って、ここ数年、共産党内部で論争になっていた。もう時代遅れだという声が出てきたわけですが、中国はまだ発展途上国なのだから、協調的な外交を続けて経済発展に専念するというケ小平のラインが主流だったのですね。

 ところが、党中央は方針の変更を決めたようです。もともと穏健派の王さんが、韜光養晦はアメリカに対する姿勢を言う場合に限られる、日本やインドとの関係あるいは気候変動問題などについて韜光養晦を言う意味がどこにあるか、と明言している。彼がそういう言い方をしたということは、党の決定があったのだと思いますね。アメリカに対しては低姿勢で、そのほかの国に対しては自己主張していくと。

 そう言いつつも、日本や近隣諸国とも、どうやって良い関係を築いていくのか。習政権として、非常に難しい外交のかじ取りを迫られると思います。

――尖閣諸島問題を抱えている日本とすれば、新政権にどういう姿勢で臨めばいいのでしょう。

 当面の課題である尖閣の問題については、なんとか緊張を和らげないといけません。しかし、中国側が強い圧力をかけているだけに、安易な妥協や譲歩はできない。こちら側の立場は維持しながら、どうやってこの問題の沈静化を図るかは、確かに難しい。しかし、私は不可能ではないと思っています。

 日本にとって何が一番いいかを考えると、現状維持でいいわけです。日本が尖閣諸島を実効支配しているわけですから。日本も中国も主権問題については、どちらも譲れない。だから主権問題については、お互いに触れない。Agree to Disagree(不同意であることに同意する)というか、立場が違うとうことは認め合い、実質的には棚上げする。

 いまは中国が尖閣諸島の接続水域や領海に船をたびたび送りこんできているので、衝突など事故になったら、事態がエスカレートすることは、目に見えている。だから、中国が船を送るのをやめたら、日本としても1972年以来の状態を維持してもいいと、そのような形で合意できたらいいと思いますね。

 ただ、いま中国は日中関係などどうでもいいと言わんばかりに、対抗措置を経済や文化の領域に広げ、いわば全面対決に出ています。だから、それに対しては「そんな馬鹿なマネはおやめなさい。あなた方は大国になったのだから、そういう立場を自覚して、アジアにも世界に迷惑をかけないようにふるまうべきではないか。日本で開かれたからといって、IMF総会に財務大臣も中央銀行総裁も送ってこないなんて、大国のすることではありませんよ」と、自覚を促すのがよいでしょう。

 中国という国は、やはりメンツを大事にするので、「ちゃんと振る舞っていないよ、お前さん」と言われるのは、本当に嫌なのです。いつも自分は正義で、間違ったことはせず、みなのために行動していると思いたいのです。中国に限らず、いずれの大国も、非難されるばかりだとへそを曲げてしまいます。だから、そのプライドを尊重し、顔を立ててやって、自覚を促すことも大事です。
http://diamond.jp/articles/print/27948

【第1回】 2012年11月19日 塙 昭彦 [セブン&アイHLDGS.顧問]
何が起こるかわからないのが中国
心を強くし勝つ以外に解決の道はない
【日中両国への思いが語られたインタビュー】
今夏、中国に進出中の日系企業は、日系製品の買い控えやそれに伴う減産、従業員のストライキなどへの対応に追われた。北京に8店、成都に5店を展開するイトーヨーカ堂は、店舗の破壊や商品の略奪といった被害こそ受けなかったものの、中国人従業員が、中国人の顧客に嫌がらせを受けることもあったという。しかし、それを苦に辞める社員はほんの数名にとどまった。日本人幹部たちが膝詰めで中国人従業員たちと話し合い、「自分たちは誰のために仕事をしているのか?」「日本企業という場を借りているだけで、中国人の生活をよくするために働いているのではないか」と確認し合ったことが奏功したようだ。そうした風土をゼロから築いた、同社初代中国室長の塙昭彦・セブン&アイHLDGS.顧問に中国の動きについて見方を聞いた。

Q. 日系企業からは、なぜこんな目に遭わなければならないのか、と悔しがる声も聞こえてきます。

 もともと、何が起こるのかわからない、それが中国です。そう思って商売をしなければいけないと思う。

 先週は中国共産党全国代表大会が開催され、習近平新体制に移行するタイミングだったためか、各経済誌が中国特集を組み、チャイナリスクが大きく取り上げられていました。しかし現在の情勢下でも「右顧左眄することなく、なすべきことをなせ」という基本姿勢は変わらないはずです。

厳しい時代こそ、まず自分を変えるほかない

 とかく相手が中国といえば、みな経済優先で、政治がどうなっているか、人脈をいかに確保するか等を気にしてばかり。真正面から取り組もうとしません。論語の教えに『行くに小径によらず』とあるように、裏通りでなく常に大通りを歩むべきでしょう。厳しい時代であるほど、自分を変え、会社を変え、考え方を変え、行動を変える以外ありません。

Q. しかし、今回の反日感情の高まりは従来以上に見えます。

 もちろん私も、パナソニックやトヨタ自動車など、弊社以上に長く中国に根を下ろして貢献してきた日本企業までもが狙い撃ちされたことに、強いショックを受けました。

 特に、中国近代化に協力してくれたと尊敬されてきたパナソニック・グループまでが襲撃されたのは、想像を超えた動きでした。かつて、天安門近くにある北京歴史博物館の展示として日本人としては唯一、(パナソニックの創業者である)松下幸之助展が開催されるなど、中国にとって非常に近しく尊敬される企業なのです。また、青島といった過去にデモなんて起こったことがない観光地でも、政府が手が付けられないほどの暴動が起こって驚きました。

 識者も指摘しているように、そうした動きの背景で、ケ小平以前の時代のほうが『貧しかったけど、幸せだった』という一部の論調があり、格差や共産党の腐敗に対する不満が少しずつ高まってきているのは事実なのでしょう。

長期的視野に立って今こそ両国の交流深めるべき

 そうした点も含め、昨今の尖閣問題だけを捉えてどうこうではなく、ロングスパンで物事を捉える必要があるのではないでしょうか。日中間の経済のみならず文化の交流をさらに深めていくにはどうするべきか、今こそ両国が考えなければいけない時期です。中国側も今は、上げた拳を下ろせないはず。それなのに日本国中がバタバタして浮き足立っている最近の風潮は、あまりに短絡的に思えます。

Q. 11/15に、中国人マネジメントにおける心構えや方法論をまとめた著書『中国人のやる気はこうして引き出せ』が刊行されました。

 タイトルは「中国人のやる気〜」とうたっていますが、私は「日本人のやる気はこうして引き出せ」という趣旨と全く同じ内容を綴ったつもりです。海外であろうと国内であろうと、ビジネスマンの行動の原則は変わらないのだから。

 中国ビジネスは、苦しいことの連続です。簡単には前に進まない。思ってもみないことが、次々に押し寄せてきます。しかし、負けてはなりません。逆境のとき、どれだけ真正面から闘って、自分に勝ったかどうか。それが問われます。自分の心を強くし、闘って勝つ以外に、解決の道はないのです。中国でビジネスをする、あるいは、しようとする多くの方々に、中国と、中国人からの信頼が得られ、大きな成功が訪れますように、そう願っています。

★次回から3回で、同書の一部をご紹介していきます!
(次回は11月20日更新予定です。)

<新刊書籍のご案内>


中国人のやる気はこうして引き出せ
ゼロから繁盛小売チェーンを築いたマネジメント術

酒やカラオケ、人脈に頼ることなく、
中国小売業で成功した秘密とは?

 世界の工場から巨大市場としての存在感を増す中国。多くの日本企業が進出しながらも、慣れない商習慣や中国人社員のマネジメントに苦戦しているうえ、反日感情の高まりによる逆風にあえいでいます。

 ただし、だからといって成長する中国市場への挑戦が終わることはないでしょう。厳しい環境に屈することなく、人心を掌握し、成功を掴むには何が必要なのか?中国人部下や彼らとともに働く日本人のモチベーションを向上させ戦力として育てていくための考え方と方法論について、まとめられた1冊です!
http://diamond.jp/articles/print/27995
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/340.html

記事 [原発・フッ素28] 1人が早急な再検査必要=18歳以下の甲状腺検査で−福島 (時事通信) 
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012111800090
2012/11/18-16:34 時事通信


 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が当時18歳以下の子供を対象に実施中の甲状腺検査で、1人ががんの可能性もあるとして早急な再検査が必要とされる「C」判定を受けたことが18日、県民健康管理調査の検討委員会で明らかになった。C判定が出たのは初めて。

 判定を受けたのは当時16〜18歳の女性。再検査中で、結果はまだ分かっていない。再検査した福島県立医科大の担当者は「良性、悪性にかかわらず、治療が必要」と説明している。

 甲状腺検査では、しこりや嚢胞(のうほう)がないかあっても小さいものをA、ある程度の大きさがあり2次検査が必要なものをB、直ちに2次検査を要するものをCと、3段階で判定している。

 対象者約36万人のうち、受診を終えたのは約11万4000人。うち1人が甲状腺がんと診断されたが、県立医大は原発事故の影響の可能性は低いとの見方を示している。



http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/734.html

記事 [原発・フッ素28] 足利、芳賀の秋ソバ出荷が放射能漏れ。「これはもはや食べ物ではなく放射性廃棄物です」 (乖離のぶろぐ) 
http://ameblo.jp/pochifx/entry-11407302965.html
2012-11-18 15:31:35NEW  乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援


http://sankei.jp.msn.com/region/news/121118/tcg12111812200005-n1.htm
【放射能漏れ】
足利、芳賀の秋ソバ出荷可能に 栃木
2012.11.18 12:16

 栃木県経済流通課によると、農産物のモニタリング検査で、秋ソバは足利市の旧北郷村、旧名草村、旧筑波村、旧久野村、旧梁田村の5区域と栃木市の旧瑞穂村区域など10市町14区域で基準値(放射性物質1キロ当たり100ベクレル)を下回り、出荷・販売が可能になった。

 大豆は栃木市の旧西方村区域や佐野市の旧佐野市区域など5市6区域で基準値を下回った。これにより秋ソバは足利市と芳賀町の全域で出荷できるようになった。


http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002oxdf.html
平成24年11月16日
食品中の放射性物質の検査結果について(第524報)
2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果
  ※基準値超過(1検体)
   No.75:福島県産玄米(Cs:110 Bq/kg)
   注)事前出荷制限地域の全量全袋検査で確認されたもの。

検査結果(PDF:62KB)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002oxdf-att/2r9852000002oxhp.pdf
(゚ω゚) 福島の米はどれも50〜100ベクレル

http://search.ameba.jp/search.html?q=%E3%82%82%E3%81%AF%E3%82%84&aid=pochifx
ブログ記事の「もはや」検索結果



http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/735.html

記事 [中国3] あのときの張本人たちは今――中国メディアの“反日デモ検証報道”から見えてくるもの
【第112回】 2012年11月19日 姫田小夏 [ジャーナリスト]
あのときの張本人たちは今――中国メディアの“反日デモ検証報道”から見えてくるもの
 中国100都市以上で発生したとも報じられている反日デモから、すでに2ヵ月が過ぎた。季節が秋から冬へと移るように、中国もあの当時のままの中国ではない。徐々に変化も表れている。中国のメディアは今、あの激しかった反日デモを改めて国民に問いかけている。

 10月の第四週、中国中央電視台は、あるインタビュー番組を放送した。マイクを向けられているのは、深セン市福田区に住む29歳の男性。李志偉と名乗る彼は、反日デモ当日に武装警察官が運転する車を棍棒で打ち壊すなどの破壊行為に及んだ張本人のひとりである。

警察車両を襲った若者、
デモ当時を振り返る

「9月16日、あのときあなたは、なぜ反日デモに参加したのか」と記者が問い、「宿舎にいても退屈だった」と李が答える。

 小学生のとき以来歌ったことのない国歌を思い出しながら歌い、“日本製品ボイコット”を叫んだ。「どんどん熱を帯びる周囲の雰囲気に、自分はすっかり呑まれていった」と述懐する。

 心の中には、日本の尖閣諸島に対する国有化に対する不満が少なからずあったようだが、彼が反日デモに参加した動機は、非常に曖昧なものだったようだ。

 記者「(襲撃の際に使用した)棍棒はどこから調達したのか?」
李「(襲撃場所の)そこにあった」
記者「日頃からこういう暴力行為に及ぶタイプなのか?」
李「どちらかといえば内気ではにかみや。喧嘩すらしたことがない」

 そして記者が9月16日の行為について斬り込むと、李は「まさしくあの暴力行為は自分だった。ふだんとはまったく違う人間になっていた。もはや自分への抑制は効かなかった…」と答えた。

「車を壊すことが愛国なのか?」と記者。「そうじゃない」と李。

 その後、福田区の警察署は、当時デモに参加し襲撃行為を行った暴徒をビデオから洗い出し、指名手配のポスターにして街中に貼り、ネットでも配信した。

 李は自分が “指名手配中”である事実を友人から聞いて知った。それは確かに「自分の顔」だった。9月23日の出勤途中、街頭に貼り出された自分の手配写真を発見し、自首することを覚悟した。そして彼は、しばらく留置所に入れられた。

 記者は番組の終わりを「過激で衝動的な行為、それを愛国心といっていいのだろうか?愛国とは、ものを破壊することではない」という言葉で結んだ。

 この深センのケースのみならず、日本車に対する無差別襲撃は中国各地で見られたが、反日デモから数日経つと、これらの暴挙に対する“制裁”が下される。日系企業の集まる蘇州市でも日本車25台が襲撃されたが複数名が逮捕されたと伝えられた。ニュース番組でも、破壊行動に加わったために職場から解雇された人物が「後悔している」と語るシーンが流された。「愛国は必ずしも無罪にはならない」という結末が導き出された格好となった。

 だが、その検証は「反日行為」に対する問いよりもむしろ、「暴徒化」の是非を問うにとどまるものだった。これは、どれだけ凶暴な国民が存在するのかという恥部を世界中にさらけ出してしまったことへの“弁解”とも受け取れるうえ、「政府に矛先が向かう前に暴徒化の芽を摘み取ってしまいたい」と目論む当局の意図すらも感じられる。

 実際に、今回のデモでは地方政府の庁舎にデモ隊が向かう都市もあった。そこにいたのは、「政府をなめきった勢力」である。国家権力をもものともしない“新人類の90后(90年代生まれ)”を中心とする彼らを、いかに抑え込むか。反日デモはこうした意味で、小さな島をめぐる主権争いよりも、中国が直面するはるかに大きな課題を浮き彫りにしたともいえる。

反日の論調が多いなか
冷静な検証をする雑誌も


「三聯生活周刊」10月29日号
 さて、中国の大衆誌はこれをどう取り上げているのだろうか。多くが「尖閣諸島問題」のみにフォーカスし、日本を宿敵に祭り上げ販売部数を稼ぐなかで、「三聯生活周刊」(10月29日号)は違った。同誌は中国では“知識階級”とされる、教育を得た層を読者の中心に持つ週刊誌だといわれている。

「日本経済の活路は?」をタイトルに据えた34ページにわたる総力特集は、日本経済の低迷、政治の混乱、日中韓の貿易、そして反日暴動の光と影など、多面的な角度から捉えたもので、記者の奮闘の痕跡すら窺える迫力ある特集だった。

 その特集内の「西安反日デモ経験者のそれぞれの生活」と題した7ページにわたる記事では、反日デモで主導権を握り日本車を襲撃した人物と、そのとき不幸にも被害を受けた車の持ち主の双方を取り上げ、市民が自主的にデモを組織し、あるいはデモ隊に参加して行った経緯やその心情、同時に自分の車を破壊の対象にされた被害者の述懐を紹介している。

 冒頭の数行は、韓寵光と名乗る河北省出身の30代前後とおぼしき男が、9月18日に行う反日デモを公安当局に申請に行ったシーンを描写する。西安市内には、韓のように、各個人が申請したデモ隊が複数繰り出して行ったのだろう。以下は記事の要約である。

 韓が率いるデモ隊は、向かってくる日本車を一台、また一台と襲撃し、破壊し、ひっくり返して歩いた。そこに、普段は左官工として働く蔡洋と名乗る若者が加わった。その日、蔡洋は作業工程の遅延のため、仲間と早めに帰宅しようとしていた。その途中で遭遇したのが、韓が率いるデモ隊だった。蔡洋はたちまち、その熱気に感染した。デモ隊に加わり、声を張り上げ、いつしかそのデモ隊の主導権を握るようになる。

 彼らの標的とされた車に、張慧さんが運転するホンダの新車があった。蔡洋が率いるデモ隊が前方から突進してくるのが見えたが、別の道から逃げようにも渋滞で動けなかった。彼女はすぐに車から降り、跪いて叫んだ。

「どうか壊さないで!中に子どもがいるんです!」

 車の中には姉と姉の息子(17歳)が乗っていた。にもかかわらず、ひとりの若者がフロントガラスを脚で蹴破ると、それ以外のデモ参加者も後に続き、棍棒でホンダ車の破壊にかかった。

 さらに記事は、主犯格である蔡洋の人物像について、次のように触れる。

 蔡は、友達と会えばネットゲームで“闘う”のが好きだった。好きな番組は抗日をテーマにした連続ドラマ番組だが、中でも抗日戦争の英雄を描いた「雪豹」は大のお気に入りで「三度も見た」という。彼の仲間たちはチャンバラものを好むが、中国で放送されているのは国産の抗日ドラマが多い。

 また蔡の友人は、蔡と仲間の日々の生活そのものも、反日感情が非常に色濃いものであることを指摘する。

「仲間の間で意見の違う者を“漢姦”(売国奴の意)と呼んでいる。人を罵るときに使う言葉だ」「仲間うちでは、誰かが何かを買えば、それが日本のものかどうかにまず反応する」

 一連の描写から、蔡が育った家庭と現在の暮らしぶりは決して楽ではなく、ゆえに日本製品など縁のない貧しい状況だったことが推察される。反日の奥には、高価な日本製品を所有し日本車を運転するような“富裕層に対する妬みや恨み”が心の奥深くに潜んでいたのかもしれない。

 さらに記事は車を壊された側の張さんの生活にも触れる。彼女にとっても実は日本は遠い国だった。訪日旅行などまだ遠い先の話、家庭の中の日用品はほぼ国産ブランド、唯一の“日本”が娘の読む「哆啦A梦」(ドラえもん)だった――。

「官製」と「民製」の両側面
主役は格差社会の底辺層

 さて、これら反日デモ経験者の述懐からは、このデモが最初から最後まですべてが政府主導だったわけではないことが見て取れる。また、中国全土で「同時発生」したという現象は、「官製デモ」と判断されがちだが、デモ前夜にはデモの組織化に向けて蠢く市民のやりとりがあったこともわかる。

 実際に、筆者もデモ前夜に、その動きをネット上で追跡していた。「××市ではデモを行うようだ、我々の市でもやりたい、どうやったら申請ができるのか」など、具体的なノウハウを問う声や参加を呼びかける声がサイト上で飛び交っており、こうしたことからすると、あながち「100%政府の指令で動いた」とは決定づけられないのだ。

 他方、上海で行われたデモについては「官製」もあっただろうが、自主的に乗り込んできた市民も存在している。ただ、共通するのは、デモの参加者たちは格差社会のの底辺層であり、全体として「十分な教育と十分な収入を得ている層ではない」という点だ。上海の場合は、デモ参加者の使う言葉に方言が多く、地元の“上海弁”がほとんど聞こえてこなかったことからも、「外地出身者」の比率が非常に高かったことが想定される。

 これは前述した、西安市の2人の「張本人」らにも共通する。彼らも「西安市民」ではなく、そこに流れ込んできた「外地出身者」だった。

 ここに紹介したのは記事のほんの一部分だが、記事にはどんなことが起こったかが克明に記されている。また、筆者が全体から受けた印象は、なるべく中立的な見解を維持しようとする記者のスタンスだった。例えば、74ページに掲げられた大きな写真は、デモ隊がトヨタ車の販売店舗を襲うのを“阻止”した人物として紹介されたものだ。

 筆者は、この記事に対する意見を複数の中国人に求めたところ、「日本側に立った記事」と受け止める中国人読者もいる一方で、「淡々と事実のみを紹介する極めて客観的な記事」という冷静な評価もあった。

 同時に最近、筆者はこういう声をよく聞く。

「13億人の中国人を一括りにしないでほしい」――。

 確かに、大暴れしたのは、海外すら行ったことのない、海すら見たこともないであろう内陸の中国人が主流だ。情報も経済力も乏しく、イベントや祭りも少ないその単調な生活の中で、放映されているのは「抗日戦争ドラマ」。歴史上の憎悪は、かすむどころか膨張を続ける。そんな彼らの観念を変えることは容易ではない。

 であるならばなおさら、日本人が向き合うべきは「不特定多数の漠然とした中国人」ではなく、その中の一握りの「話せばわかる中国人」、となるのではないか。まずはそうした人々との太いパイプ作りではないだろうか。

「三聯生活周刊」10月29日号は、少なくとも潜在的に、そんな人々がいることを示唆するものだと思いたい。
http://diamond.jp/articles/print/28092
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/341.html

記事 [原発・フッ素28] DASH村・新男米〜12度目 「これはもはや食べ物ではなく放射性廃棄物です」 (乖離のぶろぐ) 
http://ameblo.jp/pochifx/entry-11407488286.html
2012-11-18 19:31:13NEW  乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援


テーマ:放射能ニュース危険度★★★★★

http://www.jacom.or.jp/news/2012/11/news121107-18454.php
玄米から基準値超えのセシウムを検出 福島県
 福島県は11月6日、福島市内で生産された玄米から基準値を超える放射性セシウムが検出されたと公表した。
 11月3日に福島市旧水原村で生産された米について全量全袋検査をした結果、76袋のうち21袋でスクリーニングレベル(60ベクレル/kg)を超える放射性セシウムが検出された。 このため検体を採取し11月6日に県農業総合センターのゲルマニウム半導体検出器で分析を行ったところ、21検体中、17検体で110〜120ベクレル/kgと基準値(100ベクレル/kg)を超える結果となった。
 これを受けて県は同日、各市町村と集出荷業者に対し福島市旧水原村で生産された米の出荷自粛を要請。また、当該地域で生産された稲わらについても飼料としての流通と利用の自粛も要請する。
 基準値を超えた米については福島市が隔離・保管し流通させない。ただし、同地域の米で全量全袋検査を実施し基準値以下であることが確認され出荷された米袋は回収する必要はないとしている。
 福島県は基準値を超えた米が発生した原因についての究明を行っていくとともに、今後とも福島県産米の安全性を確保するため、県内全域で全量全袋検査を実施していく。
(関連記事)
・カドミウムをほとんど吸収しないコシヒカリ 原因となる遺伝子特定  東大農学部など (2012.11.06)
・EUが輸入規制縮小 (2012.10.31)
・家庭の食事の99% 放射性セシウム検出せず  日本生協連調査 (2012.10.18)
・【食と農の再生に向けて期待される協同組合の役割】 福島県における協同組合間協同による放射能汚染対策  小山良太 福島大学経済経営学類・准教授 (2012.10.12)


(゚ω゚)お金のためなら命でも売るTOKIO。彼らは無知なんだろうか?それともヤケクソか?
(゚ω゚)一食、30ベクレルくらいは食べたと思う。
(゚ω゚)福島に行くだけで内部被曝し、余命を確実に縮めている。

http://ameblo.jp/pochifx/entry-11404594054.html
肺炎で俳優の森光子さん死去。 福島米 340〜360ベクレル
2012-11-14
http://ameblo.jp/pochifx/entry-11358099570.html
“彼ら”にとっては都合がいいマイコプラズマ肺炎 流行注意
2012-09-18

http://stat.ameba.jp/user_images/20121118/19/pochifx/09/74/j/o0656538612291915847.jpg


ザ!鉄腕!DASH!!
2012年11月18日(日) 19時00分〜19時58分 の放送内容
DASH村・新男米〜12度目となる今年の田植えはふるさと福島で!▽バルーンアートの亀で海まで行けるか?〜城島と達也が亀型の巨大バルーンアートに乗り、海を目指す!

番組内容
DASH村・新男米〜12年前、DASH村で始まった米づくり。しかし、東日本大震災以降、計画的避難区域にあるDASH村では米づくりが出来なくなってしまった。唯一の望みは新男米の種が無事だった事。12度目の今年の田植えはふるさと福島で!▽バルーンアートの亀で海まで行けるか?〜1本の風船をねじって、結んで、つなぎ合わせて作り出すバルーンアート。亀型の巨大バルーンアートを作り、川の流れに乗って海を目指す!

出演者
TOKIO(城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也)


http://kakaku.com/tv/channel=4/programID=123/episodeID=604504/
「ザ!鉄腕!DASH!!」 2012年11月18日(日)放送内容

2012年11月18日(日) 19:00〜19:58 日本テレビ
【レギュラー出演】 国分太一(TOKIO) , 城島茂(TOKIO) , 山口達也(TOKIO)
【その他】 三瓶孝子 , 三瓶専次郎 , 三瓶金光 , 伊藤将能 , 伊藤房男 , 小林晶子 , 山口礼斗 , 田崎みか子 , 窪田和男 , 難波憲吾

(オープニング)

DASH村スペシャル
「ザ!鉄腕!DASH!!」で紹介されたグルメ情報

2001年から番組で米を作っていて、米づくりを始めようとした矢先、東日本大震災の影響でDASH村で米づくりが出来なくなった。しかし、、種もみは無事だった為、米の種を新潟県魚沼市に運び植えさせて頂いたいた。その種を使い今年は、福島市で田植えをする運びとなった。協力してくれるのは米農家農家の難波憲吾さん。地元の人の協力もあって無事に田植えは終了した。

情報タイプ:商品 会社名:該当なし 食物種:野菜・果物 
・ザ!鉄腕!DASH!! 2012年11月18日(日)19:00〜19:58 日本テレビ


「ザ!鉄腕!DASH!!」で紹介されたグルメ情報

大長なす

今年4月下旬から福島市内の畑に植えた野菜の成長の様子を紹介。ここには出張DASH村で熊本県に行った時に出会った「大長なす」の苗も植えられていた。

情報タイプ:商品 会社名:該当なし 食物種:野菜・果物 
・ザ!鉄腕!DASH!! 2012年11月18日(日)19:00〜19:58 日本テレビ


「ザ!鉄腕!DASH!!」で紹介されたグルメ情報

福島県の名産である桃を食べ頃になった頃、田植えから3ヵ月ほど経った稲の様子が紹介。一気に成長し始めた稲は、稲穂が出てきて白い稲の花も咲き始めていた。村人の山口礼斗さんは、いもち病の気配もなく順調だと解説した。今年の米は、分けつしている事もあり、どれくらい穫れるかと興奮していた。

情報タイプ:商品 会社名:該当なし 食物種:野菜・果物 
・ザ!鉄腕!DASH!! 2012年11月18日(日)19:00〜19:58 日本テレビ


「ザ!鉄腕!DASH!!」で紹介されたグルメ情報

トウモロコシ

今年8月、福島市の畑の様子を紹介。5月に植えた夏野菜も順調に育ち収穫時期を迎えていた。果樹世話の窪田和男さんは生のトウモロコシの甘さに感動していた。その中に一際、目立つのはピンクのビニールハウス。以前、長野県を訪れた時に成長を早めると教えて貰った事をきっかけに作ったビニールハウスである。福島県のビニールハウスでは大長なすを育てている。中の様子を確認するとしっかりと育っていてナスを割ってみるとスポンジのような柔らかさに山口達也は感動していた。

情報タイプ:商品 会社名:該当なし 食物種:野菜・果物 
・ザ!鉄腕!DASH!! 2012年11月18日(日)19:00〜19:58 日本テレビ


「ザ!鉄腕!DASH!!」で紹介されたグルメ情報

大長なす

今年8月、福島市の畑の様子を紹介。5月に植えた夏野菜も順調に育ち収穫時期を迎えていた。果樹世話の窪田和男さんは生のトウモロコシの甘さに感動していた。その中に一際、目立つのはピンクのビニールハウス。以前、長野県を訪れた時に成長を早めると教えて貰った事をきっかけに作ったビニールハウスである。福島県のビニールハウスでは大長なすを育てている。中の様子を確認するとしっかりと育っていてナスを割ってみるとスポンジのような柔らかさに山口達也は感動していた。

情報タイプ:商品 会社名:該当なし 食物種:野菜・果物 
・ザ!鉄腕!DASH!! 2012年11月18日(日)19:00〜19:58 日本テレビ



http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/736.html

記事 [原発・フッ素28] 福島県浪江町の雨どいの下から875μsv 検出 浪江町のシイタケから4万Bq 検出 (まっちゃんのブログ) 
http://ameblo.jp/misininiminisi/entry-11407383269.html
2012-11-18 17:39:14NEW  まっちゃんのブログ


福島県浪江町『希望の牧場 〜ふくしま〜』代表吉沢正巳さん講演会

2012年11月17日(土)、長野市生涯学習センターで「フクシマを忘れない!

福島県浪江町『希望の牧場 〜ふくしま〜』代表吉沢正巳さん講演会」

が行われた。


30分04秒ごろ

  浪江町 原発から10km北西の方向

  つまり、最も放射能が高濃度に降り注いだたにあいなんですね。

  そこの集落で和牛繁殖を20年やってきた人です。
 
  渡辺 ふみかずさんという方です。

  ここのすごいのが今でも放射線量が30マイクロシーベルトぐらいあるんです。

  絶対にここに帰って生活を再建するとか、牛をやるとかできない

  所なんですけど、この方やはり殺処分を拒否して

  こういう人を、吉沢さんが協力して助けてきた。

  これは今の集落 雨どいの下で測定すると、875マイクロシーベルト

これを詳しく調べたら、1ミリシーベルトを超える所があるんですね。
 」


38分30秒ごろに吉沢さんのスピーチが始まります。

2時間4分21秒ごろ


 うちで去年できたシイタケ

やっとおいしそうなおいしいシイタケができたんですよ

 肉厚のね 調べてみたら4万ベクレルです
 
 検査機関の方でね「こんなの後始末できないから困ります」

 それは、東京電力に行った時にお土産と置いときました。



http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/737.html

記事 [原発・フッ素28] [ 放射能汚染 ] 出荷制限 品目 みなさん ご存じですか?
阿修羅民 諸兄には今更の報告ですが、

品目を、よくご確認下さい、野菜・魚・牛肉だけが問題だと思いますか?
マスコミに扇動され、食べて応援する事が本当に必要な事なのでしょうか?


原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(平成24年11月16日 現在)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002oxk6-att/2r9852000002oxq0.pdf

福島県 出荷制限
http://www.kantei.go.jp/saigai/pdf/20121115siji_fukusima.pdf
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002orvz-att/2r9852000002os1j.pdf
宮城県 出荷制限 
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002oxk6-att/2r9852000002oxpm.pdf

γ線+α線+β線 線量地図
http://www.mediafire.com/view/?nun3t2b977704dc#

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政府は、広報活動では安全だと宣伝し、解散直前に出荷制限項目を増やしています。

食品中の放射性物質の新・基準値〜食品中の放射性物質の健康への影響
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6885.html
(ベクレル表示をシーベルト換算で表現しています)
首相官邸(災害情報)http://twitter.com/kantei_saigai

また、

放射性セシウムが検出された井戸水を用いての除去試験について
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/120911/20120911_01a.pdf


水が汚染されている地域で作物をつくる・漁を続けるという事を、
将来の健康問題について考える必要があるのではないでしょうか?

川上から川下へ汚染が移動している事も考慮しなくてはならないと思われます
http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/738.html

記事 [原発・フッ素28] 福島第一原発10月も毎時1000万ベクレルの放射性セシウム垂れ流し!9か月間状況変わらず (がんばれ福島原発!) 
http://blog.goo.ne.jp/genshiryoku_2011/e/972a438f4c11dc67670531d46f6fbcab?fm=rss
2012年11月19日 がんばれ福島原発!


今、福島原発は収束していないものの首都圏には影響が無いような報道により

社会全体が、その報道に乗る形で今後の原発の存続のみが議論・報道されるようになった。

しかし、現状の福島原発はというと・・・

未だに、最大で毎時1000万ベクレルの放射性セシウムが放出されているのだ。

単純計算すると最大で1日2億4000万ベクレルが放出されていることになる。

この状況は、大幅に減少したと報道されてから9ヶ月間全く変わらずだ。

ということは、この先も変わりようが無いということだ。

事故直後には、この10倍以上の放射性セシウムが垂れ流しだったのだが・・・

私のように現場にいた人間からすると、外部被ばくは多大な線量を浴びなければそれで良いが

内部取り込みだけは、絶対にしてはならないという意識が強い。

水道の蛇口をひねると放射性セシウムが出てくる日常を、安易に受け入れてしまっている事は

自分の将来に暗い影を落とす可能性があることを認識すべきではないだろうか。

未だに垂れ流し状態の放射性セシウム・・・その汚染が着実に東京湾に向けて広がる真実

この状況を把握していながら、政治家は政治のための政治にヤッキになり、官僚は

自分の所掌範囲にあるお金をいかに自分に有利なるようにばら撒くかに夢中になっている。

本気で日本国を・・・いや日本民族を守ろうという”志”を感じることができない。


http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/739.html

記事 [戦争b10] ガザ 2012.11.17 (NHK,F2,CNN,PBS)
ガザ 2012.11.17
http://www.youtube.com/watch?v=w-JCGsbLvz0
http://www.dailymotion.com/video/xv6t0l
http://www.veoh.com/watch/v40369674qEekqMa5

(NHK)
「国連が運営する小学校です。
窓ガラスは全て割れ、大きな被害が出ています。
攻撃はハマス関連の施設に限っているとするイスラエル、
しかし建物が密集するガザ地区では
市民の巻き添えも避けることはできません。

『ハマスの市民向け施設はどこにでもある。
でも軍事拠点ではない』

病院:運ばれた怪我人は既に400人近くに上り、
十分な手当てができていません。
五年にわたって続くイスラエルの封鎖で医薬品不足が深刻

『効き目の弱い薬で対応せざるをえない。
戦闘が続けば薬は底をついてしまう』

イスラエル軍が海からの砲撃も強化しています。

(F2)
「15分おきに民間人の怪我人が運ばれてきます。
その中には子供もいます。
イスラエル軍は軍事目標と平行して
ハマスの権力を象徴する場所も標的にしています。
ガザのハマスのあらゆる階層の弱体化を
狙っているのは明らかです」

(CNN)
「今聞こえている芝刈り機のような音は実は
無人航空機の音で今日は頻繁にこの音が聞かれます。
これはこの後、空爆が続くことを意味していますから
これから大きな爆音が聞こえてきてもおかしくない状況です」

(PBS)
「悲劇はガザの病院で起きていました。
次々と怪我人や死者が運ばれてきます」

Gazans trapped under air strike rubble
http://jp.reuters.com/video/2012/11/18/gazans-trapped-under-air-strike-rubble?videoId=239215191
http://www.youtube.com/watch?v=XxIR3pFu-nc

イスラエルとハマスの圧倒的な戦力差が浮き彫りになっています
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00235613.html
http://megalodon.jp/2012-1118-2055-32/www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00235613.html

「アイアンドーム」と呼ばれる最新の迎撃システムを配備し、
ガザからのロケット弾攻撃に備えています。
イスラエルは今回、最新の防衛システムを投入した。
ガザ地区のすぐそばにある町では、最新鋭の迎撃ミサイルシステムが展開され、
ガザから飛来するロケット弾の数多くを撃ち落としている。
イスラエルの主要都市に配備された「アイアンドーム」と呼ばれる
迎撃ミサイルシステムで、敵側のロケット弾をミサイルにより空中で迎撃。
これまでに、ガザから飛来した750発以上のロケット弾のうち、
300発近くを撃墜し、被害を抑えることに成功している。

イスラエルのミサイル迎撃システム・アイアンドーム
http://www.youtube.com/watch?v=2eY3JEgOPRc

イスラエルのミサイル迎撃システムを撮影(字幕・15日)
http://jp.reuters.com/video/2012/11/16/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E8%BF%8E%E6%92%83%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%82%92%E6%92%AE%E5%BD%B1%E5%AD%97%E5%B9%95%E3%83%BB15%E6%97%A5?videoId=239185708

http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/465.html

記事 [原発・フッ素28] 福島県北で高い外部被曝量 1人が11ミリシーベルト (朝日新聞) 
http://www.asahi.com/national/update/1118/TKY201211180362.html
2012年11月19日2時21分 朝日新聞


 東京電力福島第一原発事故で、福島市など福島県北で事故後4カ月間に11ミリシーベルトの外部被曝(ひばく)をした住民が1人いることがわかった。これまでの一般県民の最高は、原発に近く線量が高い飯舘村などでは25ミリシーベルト、県北など原発から遠い地区では7ミリシーベルトだった。

 県が18日、被曝による県民健康管理調査の検討委員会で報告した。

 事故後4カ月間の個人の行動記録に基づいて調べる外部被曝の推計は10月末現在で約23万4千人分が終わった。原発作業員らを除くと、10ミリシーベルト以上の被曝は約120人。今回、判明した県北部の住民は、屋外にいた時間が長かったという。他は全員、飯舘村か浪江町の住民だった。

 事故当時18歳以下の子どもが対象の甲状腺検査は1日までに結果が出た約11万4千人分が報告された。9月以降に新たに甲状腺がんと診断された子どもはおらず、1人のままだった。

 ただし今回初めて、甲状腺の状態から、ただちに精密検査をして治療に入る必要がある可能性が高い、との判定が出た。事故当時10代後半の女性1人で、現在精密検査を受けている最中。診断名は未確定で、被曝影響などもまだ不明という。



http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/740.html

記事 [経世済民78] 戦後なぜハイパーインフレになったのか・・エスカレートする選挙前の軽率発言
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=270652
 

『戦後なぜハイパーインフレになったのか』(釣雅雄氏)リンクより転載します。
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「安倍総裁:建設国債の全額日銀引き受け検討 独立性懸念」リンクというニュースを目にしました。現在の財政状況から考えてさすがに危ないかなと思います。ちょうど今の政府債務が対GDP比で戦後直後とほぼ同じ水準(参照リンク)ですので,戦後のハイパーインフレがどのように生じたのかは参考になると思います。

戦後のハイパーインフレは日銀引き受けが引き金となりました。そして,ハイパーインフレと財産税及び預金封鎖により社会構造が大きく変化しました。重要なのは,現在ハイパーインフレが生じた場合は,格差はリセットされずますます広がるということです。そういう人にとって財政破綻は悲惨であり,社会としても絶対に避けなければいけません。

戦後のハイパーインフレというと,モノ不足やブラック・マーケットが思い浮かびますが,そういった需給のアンバランスで生じるインフレはたかだかしれていて,数百倍にもなるハイパーインフレを説明できません。

戦後のインフレも財政的要因,実際には日銀引き受けによる裏付けのない貨幣の膨張が原因でした。ただし,何がきっかけかはもう少し複雑です。

紙幣は所詮は紙切れです。国民からの信認がなければ成立しません。戦争に負け,国民の政府に対する信認は急速に失われたはずです。

実際に『日本銀行百年史第5巻』によると,戦後直後,日本銀行券は44%も増大しました。人々が銀行預金から現金をあわてて引き下ろしたのです。結果,預金に対して現金が3割にものぼるほどになりました。それに対して,日銀は紙幣を発行して対応し,1945年の終戦後半年で日本銀行券は約270億円増加しました。

ただ,この段階では,現金にはまだ使用できるくらいの信認は残っていたともいえます。一般の人は現金を口座から下ろすだけで精一杯だったのではないでしょうか。気がついた人は,現金をすぐに不動産等に換えたでしょう。この段階でもマネーの増大は,取引きのための現金需要の範囲だったのではないかと考えられます。

そう考えていくと,やはりハイパーインフレのもっとも大きな引き金は財政だったと考えます。当時の津島寿一大蔵大臣は,軍事産業の停止によるデフレをむしろ心配したようです。(浜野他(2009)『日本経済史1600-2000―歴史に読む現代―』)そのため,未払いだった臨時軍事費を一挙に支払いました。その8割弱が日銀の直接引受けによりなされたのです。終戦後の半年で,国債は約160億円も発行されました。(なお政府債務残高は,戦時補償債務というのを加えて1500億円程度でした。)

私はもし日銀引き受けがなければ,ハイパーインフレはもっと低く,短い期間ですんだのではないかと考えています。(後に復金インフレも加わる。)

さて,そのハイパーインフレですが,預金封鎖,新円の切り替えさらに最大90%にも及ぶ財産税により,そこから逃れられる国民はほぼいなかったと考えられます。現金を資産に換えてもだめでした。唯一,非常に(実質的に)少額で農地を購入できたかつての小作農の人が得をしました。金融財産,実物財産どちらについても持っていれば持っているほど損をしました。そのため,総じて戦後のハイパーインフレには強力な累進性が働きました。

ところが現代は異なります。今は,私有財産全否定の政策はとれないでしょう。したがって,ハイパーインフレが生じると,預金者の負担は過剰になりますが,一方で資産保有者はほとんど影響を受けません。また,海外に資産を逃避させることができる人も影響を受けません。働ける人は何年かで回復が可能です。今度ハイパーインフレが生じた場合は,社会構造はリセットされず,今の格差はほぼ同じ構成で,ますます拡大するでしょう。

ところが,社会保障削減や消費税増税の財政再建に反対するのはもっとも影響を受けそうな人たちに見えます。極端な経済政策に賛成しているのも,比較的若いが職に満足していない人のような気がします。自らのクビをしめるような選択をしないよう,切に願うばかりです。
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◆目に余る「誤認政策の提言」 −エスカレートする次期首相の軽率発言−
http://ameblo.jp/eiichiro44/entry-11407289969.html

安倍晋三氏がトンデモ金融政策の実現を、至る所で提唱しているらしい。
端的にいってしまえば、
・インフレ目標の拡大(2−3%)、
・その手段としての無制限緩和(買取)、
・日銀当座預金におけるマイナス金利の導入、などになる。

まず、経済学者の池田信夫氏などが早々と指摘 しているが、自分は、上記のような内容は、現況を考えれば、すべて実現不可能であると想定される事から、過剰に反応する事は無い。ただ、安倍氏の提言は傍から見ていてあまりにも滑稽なので、少々言及しておく。

年率コアCPIを目標値1%に設定したのち、直近の数値がどうなっているかといえば、「−0.1%」(9月)。現況においては、この「現目標値1%」の先送り、が考えられている始末だ。このような状況の中、2-3%の目標値を置く事自体、無意味な事であると考える。

安倍氏はFRB(のQE)などを念頭において発言しているだが、FRBが無制限緩和を公言した、とはいっても、FRBが行ったのは住宅ローン担保証券の無制限購入であり、国債を無制限で買い取る事などはしていないし、今後もしないものと考える。

FRBの長期国債買取拡大が囁かれてはいるものの、FRBの国債購入に限っては、その都度、買取規模と期間を明示していくものと思われる。「ECBの無制限」についても、無制限の不胎化が条件になっているので、これは量的緩和ではなく信用緩和だ。重債務国国債の利回りを低下するための手段として、国債を買い込む、といった話。物価上昇の為に、国債を買うわけではない(ECB)ので、意味合い自体が全く異なる。日本では、エセ経済評論家が、これら政策を全て「QE、量的緩和」と一くくりにするが、そのようなデマゴーグが大きく出回っている事自体が問題だ。

バーナンキはジャクソンホール講演で、「FRBが国債市場の支配者になれば、市場における本来の価格設定メカニズムに不全を生じさせる事になるし、金利が上がった時点で、莫大な損失を抱え込む可能性がある」、と言及している。 MBSと違って、国債買取の場合に、期間と規模を明言するのは、それ相応の理由があるわけだ。

安倍氏の提唱する「マイナス金利」については、話にならない。
日銀当座預金の超過準備に金利を付けている(0.1%)事は、たびたび議論になっているが、この事自体が、引き締め措置とは一線を画すものだからだ。安倍さんは、この0.1%の「塞き止め」を外せば、ベースマネーが世間に行きわたる、と単純に考えているようだが、それ以前の問題として、超過準備に金利を付しておかなくては、通常の政策金利調整において、オペが機能しなくなること、短期金融市場が0.1%以下、あまりにも低くなりすぎてしまえば、短期金融市場の流動性自体が枯渇してしまう事が挙げられる。つまりのところの、超過準備0.1%は金利低下抑制の「フロア効果」すら期待されている。 これ以上金利が下がったらマズイ、という警告みたいなものだ。

FRBもECBも、この法定準備を上回る超過分については、マイナス金利に設定する事は無い、安倍さんは、この辺りの事を、恐らく何も理解していない。野田首相の解散発言からの、安倍さんの発言は、前掛かりな軽率論ばかりだ。どこの国においてもそうだが、中銀は独立性を唱えながらも、政策運営の一役を担っている事を考えれば、完全に独立したテクノクラート、とは言い切れない。
ただ、それを差し引いたとしても、今回の「次期首相」による数々の越権発言は目に余るものがある。どうやら、現況を見る限り、彼の周囲に金融知識のある政治家はいないようだ。せっかく民主党から変革を期待されつつある情勢の中、次期政権総裁がこれだけ、無知な発言を繰り返せば、先が思いやられるというものだ。

たとえば、米大統領であるオバマが、FRBの金融政策について、ここまで発言する事があるだろうか?オバマは、安倍さんのようなこんなバカな事は決して言わない。

「インフレ目標の設定・無制限緩和・マイナス金利・・」 こんな事を吹聴する首相を誰が信用するのだろうか? 安倍氏のような危険な政治家がいるからこそ、日銀の独立性が認められているわけであって、日銀はこのような政治家の圧力に屈してはならない。
自分は、政治に通じている訳ではないが、今回の彼の発言の数々は、最初から信用を失うようなものばかり。あまりにも軽率すぎると言わざるを得ない。


http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/558.html

記事 [経世済民78] 全国民必読 第1部 日本発 大恐慌の可能性パナソニック・ショックの内実 (週刊現代) 
全国民必読 第1部 日本発 大恐慌の可能性パナソニック・ショックの内実
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34091
2012年11月19日(月)週刊現代 :現代ビジネス


置いていかれたニッポン 世界の経済はルールが変わっていた!

 新興国バブルやエコポイント制度によってもたらされた好業績は瞬く間に消えた。白日の下に晒された日本企業の裸の実力。世界経済のルールが変わったが、日本だけが、それに対応できずにいる。

■経営判断を間違えたのは誰か

 日本を代表する名門・パナソニックに万が一≠フことがあれば、影響が及ぶのは32万人のグループ社員にとどまらない。下請けや取引先など関連会社は当然のこと、日本の証券市場全体、さらには金融機関にも強烈なインパクトを与えることになる。

「欧州はもちろん、中国、米国の株価も調整局面に入ったこの時期にパナソニックのような日本を代表する企業の株価が暴落すると、日本経済の底が抜けるおそれがあります。海外の製造業にも大きな影響を与え、日本発の恐慌の引き金を引く可能性さえある」(外資系証券会社アナリスト)

 11月初旬、そんな「悪夢」が現実になりかかった。

 10月31日にパナソニックは、昨期に引き続き7650億円という巨額の赤字になる見通しを発表した。2期連続で計1兆5000億円という額もさることながら、津賀一宏社長の口から「当社は負け組」という言葉が飛び出したことが、市場関係者、パナソニック社員にショックを与えた。

「残念ながら当社はこの領域(デジタル家電)で『負け組』になっているといわざるをえません。

 当社は20年ほど前から『低成長・低収益』という状態が続いてまいりました。これはまさに普通ではない状態であり、このことをしっかり自覚するところからスタートしなければならないと考えております」

 この会見の直前、大阪府門真市にあるパナソニック本社の多目的ホールには、幹部社員が集められていた。津賀社長は衛星放送(パナ・サット)を通じて、全国の幹部社員に巨額赤字と63年ぶりの無配転落を告げた。

 パナソニック中堅社員がこう話す。

「社長が『負け組』という言葉を使ったことに、現場はがっくりきています。『負け組』にしたのは、誰の責任なんだと。それは経営陣でしょう。社員に危機感を共有させようとしたのかもしれませんが、あれでは株価が下がって当然です」

 BNPパリバ証券投資調査本部長の中空麻奈氏もこう指摘する。

「負け組という言葉を使うなら『いまは負け組だが、今後はこの分野にシフトするので勝ち組になるはずだ』というべきでした。少なくとも、あの言葉を聞いた社員は自信とやる気をなくしたはずだし、市場もあれで落胆しました」

 決算発表の翌日、パナソニック株はストップ安まで暴落。市場はパナソニック・ショック≠ノ揺れた。

 11月2日には米スタンダード・アンド・プアーズがパナソニックの格付けを2段階引き下げ、トリプルBにすると発表。その後も株価は下げ止まらず、37年ぶりの400円割れとなった。

 時価総額は1兆円を割り、9600億円まで下落。中韓台の新興メーカーにまるごと呑み込まれる買収リスクさえ語られ始めた。

 それにもかかわらず、津賀社長があえて「負け組」という言葉を使った真意はどこにあるのか。

 '00年代前半まで好調だったパナソニックの業績に転機が訪れたのは、プラズマテレビに傾注したテレビ事業の不振と、三洋電機買収に伴う莫大な出費だ。

「要するに前任者である中村―大坪体制の経営判断が誤っていた。この二人がいわば元凶です」

 と言うのは、経済ジャーナリストの井上久男氏だ。

「世の中、デジタル化が進んで、複数の企業で分担して製造する仕組みになっているのに、パナソニックはすべて自社生産にこだわり、プラズマテレビに目いっぱい投資してしまった。その時点でプラズマと液晶では、液晶のほうが圧倒的にシェアを拡大し始めていたにもかかわらずです。尼崎にプラズマテレビの巨大な工場をつくったけれども、結局、工場は一部休止に追い込まれてしまった。

 パナソニックにとってテレビ事業は歴代社長を出してきた聖域で、それだけに抜本的なテコ入れはできなかった。膿が相当たまっていたわけです。津賀社長はババを引かされたという見方もできます」

 前会長・中村邦夫氏。長く「パナソニックのプリンス」と呼ばれ、'00年に社長就任。構造改革を推し進め、V時回復を成し遂げた名経営者と謳われた。

 '06年に大坪氏に社長を譲ったが、会長となったあとも権勢を振るい「天皇」とまで呼ばれた。松下・ナショナルという名前を捨て、パナソニックにブランド名を統一。三洋電機の合併、松下電工のTOBによる完全子会社化など、次々と重大な経営判断を下した。

 それらの判断の是非がいま問われているのである。

■絶対権力者を否定する

 中村氏がプラズマテレビに賭けた背景には、地デジ化やエコポイント制度の追い風もあった。

「プラズマディスプレイを製造する尼崎第三工場が稼働した'09年に家電エコポイント制度が始まりましたが、その頃は毎月の薄型テレビ需要は前年比1・8倍ほどで、フル生産しても間に合わないくらいでした。しかし、'11年3月にエコポイント制度が終わると、急激に需要が減ってしまったのです」(同社元幹部)

 だが、パナソニックは海外需要を見込んで増産態勢を継続。そこに円高の逆風に遭い、さらにサムスン電子など韓国メーカーとの価格競争で完全に打ち負かされてしまったのである。

 社内で、誰もモノ申せない絶対権力者だった中村氏のクビに鈴をつけたのが、現社長の津賀氏だった。尼崎第三工場の閉鎖を直言し、これがOBらにも評価されて今年2月に社長就任が決まった。10年以上に及んだ「中村時代」は、ようやく終わりを告げたのだ。

 津賀社長本人が今年3月の本誌インタビューで、過去の戦略の誤りについてこう話している。

「テレビをどんどん作り続けると、値段がどんどん下がる。アメリカではスーパーマーケットでテレビが売られていて、バナナやティッシュと一緒に、テレビがワゴンに入れられて、レジに持っていかれるという世界になっていったんです。そしてテレビは売れば売るほど赤字が出てしまうことになった。

 では、どうすればテレビの収益が最大になるのかという視点で考え直すと、工場をフル稼働させるということを前提にせずに、キャパが大きすぎる部分については止めて、売れる工場は売る。根本的なメスを入れる経営判断をみんなでしたということです」

 パナソニックがプラズマ事業に投下した資本は、のべ6000億円とも言われる。だが、3年で半値となる薄型テレビ市場で利益を出せず、巨額の投資は果実を結ばなかった。

 当時の経営トップの見通しの甘さは、三洋電機買収にもうかがえる。

 買収した三洋電機の電池事業の事業縮小で発生した減損処理(のれん代)として第2四半期決算では2378億円を計上。元松下電器本社研究所所長で、現在、技術コンサルタントの西野敦氏がこう言う。

「元々三洋電機のソーラーパネルは寿命が短く、買収しても成果が期待できないことは技術屋なら誰でも知っていたことです。買収以前、全松下のソーラーを集結させ、事業継続か中止かを検討しましたが、安い中国製品が登場して国際価格が半分以下になったために、この分野からすべて撤退した経緯があります。ソーラーが儲からないことは常識なのに、三洋電機買収を決めたパナソニックの経営トップは、勘が鈍っていたというほかありません」

 今回、津賀社長があえて巨額の赤字計上という「ショック療法」に踏み切ったのは、中村時代との決別というメッセージが込められている、と元幹部は言う。

 パナソニックのみならず、日本の家電メーカーは革新的な商品を生み出すことができずに、世界的な競争のなかで埋没している。本来ならば淘汰されるべき日本の家電メーカーが、それでも今まで生き残ってこられたのはなぜか。その背景には、日本市場というぬるま湯≠ェあった。

 日本の家電メーカーは、消費者が望む以上の機能やクオリティをつけて半年ごとにモデルチェンジを繰り返してきた。ある家電量販店幹部がこう語る。

「これまで日本の消費者はモデルチェンジにつきあって買い替えてくれていました。それゆえに日本の家電メーカーは海外で売ろうとするときも、国内のぬるま湯℃s場を対象とした戦略から頭を切り替えることができなかった。どこが変わったのかわからない新商品なんて、海外のシビアなユーザーには見向きもされませんよ。国内向けの新商品開発に力を入れるから、国際競争力が著しく低下してしまったんです」

 現在、パナソニックが新機軸として打ち出しているのが、「スマート家電」だ。スマートフォンと白物家電の連動が売りだというが、洗濯機に入れる洗剤の量をスマホで操作できることに、魅力を感じる消費者がどれほどいるというのか。消費者のニーズとかけ離れた製品開発に資材を投入する日本のメーカーが、食うか食われるかの海外市場で勝てるはずもない。

 津賀社長はこうしたパナソニックに変化をもたらす改革の旗手≠ニなることを目指す。大阪大学生物工学科出身で、営業もわかる技術者として、社員、OBからも期待が高い。'90年代に松下電器の副社長を務めた水野博之氏がこう語る。

「あの決算発表の会見で彼から『負け組』という言葉が出たことを僕は評価しているんですね。幸之助さんを思い出しましたわ。オヤジ(松下幸之助氏)も危機感をあおる人でしたからねえ。『会社は傾くと、潰れるまで、あっという間や』と言うてはりました。いまのパナソニックはまだまだ体力も余裕もある。でも、津賀君はああやって社員の危機感をあおろうとしている。テレビ事業のリストラができたということは、技術屋でありながら、芯の強い経営センスがあるということ。若いのに、なかなか大した経営者ですよ」

 パナソニックの社内報『ワン・パナソニック』(10月号)でも津賀社長は「危機感の共有はまだまだ」「殻を打ち破ろう」と、社員の「意識改革」を促している。

■日本の技術が盗まれた原因

 同社は今後、脱単品経営を目指し、多様な電気機器をパッケージで売り込む戦略といわれる。だが---。

「同じ総合家電でも日立はインフラ事業や発電所などの重電分野にシフトして成功しています。これに対してパナソニックは、住宅周りの環境、エコ、スマート分野などの複合事業へと転換できるかどうか。正直、まだ未知数です」(経済部出身の全国紙論説委員)

 パナソニックは現在、大規模なリストラ案こそ発表していないが、それでも社内向けイントラネットでは常時「転身制度」が紹介され、社外への転職を促す「ネクストキャリアセミナー」の案内が告知されている。コストカットのために、一人でも多くの社員に自主的に出ていってもらいたいというのが本音だろう。

「今後は人員削減など、一層のリストラに加え、不採算部門の売却も避けられない。そうした部門にいる社員はパナソニックには残れません。なのに、社内には危機感があまりないのが問題です」(別の中堅社員)

 パナソニックが直面している危機は、日本の製造業全体の問題でもある。高い技術力を誇るはずの日の丸メーカーが、後発の中国や韓国メーカーにいとも簡単に追いつかれ、引き離されてしまうのはなぜか。

 看過できないのは、海外への技術の流出である。

「韓国などの海外メーカーは、窓際に追いやられた日本の技術者を3年で1億円といった好条件で引き抜いていきました。こうやって短期間で技術を獲得するサムスンのようなやり方を、野放しにしていていいのかという問題があります。企業が持つ技術をいかに守るかは、一企業の問題を超えて、日本の国際競争力を維持するうえで重要な問題です」(前出・中空氏)

 優秀な技術者をいとも簡単に海外流出させてきたツケが、ここにきて回ってきたとも言える。カリフォルニア州立大学の吉田耕作名誉教授はこう警鐘を鳴らす。

「日本企業はバブル崩壊以降、安易にクビ切りを進めてきました。それまでは、天然資源のない国で唯一の資産ともいえる人材に巨額の投資をして、大事な知的財産を蓄積してきたのです。そういう意味では、いまの製造業の苦境は、'90年のバブル崩壊から始まっていたと言えます。

 リストラによって短期的には収益を確保できたかもしれませんが、優秀な人材を韓国や中国に引き抜かれた企業が長期的に成長できるはずがない。これは民間の知的財産が海外に流出しているというレベルの話ではありません。国家の基盤を損ねてしまうかもしれない極めて危険な状態です」

 今回の巨額赤字について、津賀社長側近は、「劇薬が効きすぎた」と言っているという。危機感を再生のバネにするはずが、「本当に危ないのか」と額面どおりに受け止められて社債や株価が暴落したからだ。

 もはやパナソニックといえども「不沈艦」とは言えない。戦略を誤れば、「不測の事態」に突入する可能性さえある。そのとき日本経済が受けるダメージは計り知れない。世界に波及する、危機の幕開けとなるだろう。

「週刊現代」2012年11月24日号より



http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/559.html

記事 [カルト10] 小沢新党支持率ヤフーで43%偽キムチ朝日で0%、中露独仏が放射能除去、大気発電、反重力に着手、偽ユダヤは終わりである。
偽ユダヤは偽キムチマスコミに命じて小沢新党支持率をゼロにさせてきたがネット社会をブリックスが押さえた為に偽キムチ小泉
時代のようにネット世論を操作しきれていない。
出鱈目ばかり報道してきた新聞・テレビを信じるかネット世論を自分で補整して判断するかは各自自由である。
選管委員長の野田ブーへの献金発覚をみるに偽ユダヤと偽キムチは不正選挙を試みる筈である。
期日前投票所・当日投票所・開票所・集計機のどこかで鉛筆書きの書き換えや箱のすり替えやソフトの誤作動を仕込む筈だから
それらの場所を24時間体制でまたーりと監視する事が大事である。
今や民主も維新もただの自公別動隊であり誰を当選させるかも裏で票割りしているようだから第二極も第三極もなく一つの政党
が与野党にまたがってワーワー騒いでいるとみるべきである。
つまり今回も小沢の日本人党か連中の偽キムチ党かの一騎討ちである。
中露独仏が偽ユダヤの妨害を振り切って放射能除去、空気中からの電気抽出、反重力応用に着手したようだが日本では東芝、日立
、三菱が実験中のようである。
日本人のモンゴル大移住が計画されていたようだがこれで移住は不要になったようである。
しかしせっかくだから避難対策とは別にモンゴルに日中露3国による合弁国家を建設して世界の中心地とすべきである。
空気中からの電気抽出の意味は人類が原油詐欺と原発詐欺から解放されてエネルギー無料時代が到来したという事である。
それに伴ってあれもこれもそれもタダでみんなが平等という社会が実現するという事で偽ユダヤによる富の独占はもはや意味はなく
なり連中の大好きな紙屑や金メッキのタングステンもタダになるという事でそこらの犬や猫に聞けば金メッキのタングステンなど
ただの鉱物でしかないと教えてくれるだろう。
ただの紙屑や金メッキをさも価値があるように我々に思わせて人類を騙して来たのが偽ユダヤの歴史であり資本主義詐欺の正体である。
今回の衆院選はその最後の悪あがきといったところで偽ユダヤに乗っ取られた経団連が自民党に百億円を出したようである。
偽キムチマスコミが不自然過ぎる小沢隠しをするのも原発詐欺師の嫌がらせだと思うが過ぎたるは及ばざるが如しで無駄である。
次期衆院選の争点は連中が横田めぐみ劇場を用意しようと不正開票を試みようと消費増税撤回と原発停止と反TPPが争点であり民主も
駄目、自公も駄目、維新も駄目、というのが国民の結論である。

http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/394.html
記事 [お知らせ・管理20] 小沢信者が「ネトウヨ」というレッテル張りが好きな理由は

小沢信者は「ネトウヨ」というレッテル張りが好き

27. 2012年11月14日 12:43:36 : xjgCdUw31Y
>>25
>HNPlrBDYLM = 中川隆

うんこ投稿文にたかる金蠅みたいな、デタラメ臭たっぷりなネトウヨ
http://www.asyura2.com/12/senkyo138/msg/760.html

30. 2012年11月14日 00:11:19 : l1NPjWZAfD
>一橋出で天才作家の石原慎太郎先生と日大中退の小沢を一緒にするな


情弱のネトウヨ君、書く側からバカが露呈するね。みんなおまえのバカぶりに呆れ果てて突っ込む気も失せてるよ。
ニコニコ動画でミンスがとかコメ書いてクダ巻いてネトウヨうぜーんだよって嫌がられてるレベルなんだよ。徹底的に恥ずかしいな、おまえ。


___________

小沢信者が「ネトウヨ」というレッテル張りが好きな理由は


249 :地震雷火事名無し(東京都):2012/09/06(木) 20:31:50.63 ID:i0IjxGO20
ネット工作会社「ピットクルー」が東証マザーズ上場へ
http://hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/news/1316595234/


49:名無しさん名無しさん@腹打て腹。 :2010/08/12(木)
俺元ピットクルーだけど
ピットクルーの手口はその話の話題ではなく
人格攻撃で話題をそらすというやり方が主流です


53:名無しさん名無しさん@腹打て腹。 :2010/08/12(木)
そう、そして24時間体制だよ。


321 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2011/08/27(土)
某工作会社でバイトしてたけど、工作する時の最重要課題は
「底辺・ニート=ネトウヨ」
のレッテル張りを徹底的にすることだったw

764 名無しさん@12周年 sage 2011/09/11(日)
それもあると思いますが、委託会社は沢山ありますよ
俺がバイトしてた時は、アンカーレス1個に付き20円だったから
工作員には絶対アンカー付けないでね
後、2人一組でレス交換する手口も良く使ってました
----
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/836.html

記事 [マスコミ・電通批評13] 「朝ズバ」のサブリミナル報道を許すな! 安倍晋三   
安倍自民党総裁が、フェイスブック上で、次のような見解を公開しました。

11月16日放送のTBS『みのもんたの朝ズバ!』で、NHKキャスターの痴漢行為を、ニュースとして流す中で、
なんと私の顔写真が写し出されそうです。ネットの指摘で明らかになりました。

その日はまさに解散の日。
ネガティブキャンペーンがいよいよ始まったのでしょうか?
もし事故なら私のところに謝罪があってしかるべきですが、何もありません。
「はい、先ほど、あの関係のない映像が出てしまったという事ですが、大変失礼しました。」
と番組内で女性アナウンサーが言ったきりです。

かつてTBSは、私が前回の総裁選に出た際、
「731細菌部隊」の報道のなかに私の顔写真を意図的に映り込ませる
悪質なサブリミナル効果を使った世論操作を行いましたが「・・・またか。」との思いです。

これから1ヶ月こうしたマスコミ報道との戦いです。
私は皆さんと共に戦います。

具体的な画像は以下の通りです。
右上に表示されているキャプションと安倍氏を写した画像とが、全く無関係であることがわかります。
abe.jpg

まず、以下の2つを確認しておきたいところです。
1)731細菌部隊の時にも使われたことから、故意性は明白であること
2)放送法第4条は、「放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
1.公安及び善良な風俗を害しないこと。
2.政治的に公平であること。
3.報道は事実をまげないですること。
4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。」となっており、少なくともこの「2」には反していること

元々『言論の自由」や「表現の自由」が認められているのは、政治的な言論においての歪みをなるべく排除したいという要請に基づくものであるはずです。従って、様々な「表現の自由」にあっても、政治的な立ち位置に関わるものは最上位に位置づけられるもののはずです。特にマスコミにおいては、この価値は絶対的に大切な意味を持つはずです。

ところが、この事件が発生して2日も経っているのに、当事者のTBSのみならず、大手のマスコミのどこもこの事件を扱っていません。本来最も危機を感じるべき事態に、日本のマスコミがどこも無関心でいるという不思議な光景が出現しています。このことが、現在の日本のマスコミを巡る危機的な状況を、まさに端的に表しています。

このような日本のマスコミのあり方は絶対に許してはなりません。

http://hellow42.blog.fc2.com/blog-entry-136.html


http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/516.html

記事 [カルト10] 偽ユダヤと偽キムチが上告断念で小沢冤罪事件に終止符、検察は小沢秘書起訴を取り下げて高裁も一審の推認有罪を断罪すべきである
偽ユダヤと偽キムチが組んで小沢の政権交代と首相就任を阻んだ5年に及ぶ小沢事件がようやく終結したようである。
検察と高裁はせめて選挙中は秘書に罪をなすりつけた小沢というイメージを維持したいようだが先日の判決は小沢の
秘書も冤罪と踏み込んだのであり潔く起訴を取り下げ小沢と秘書と国民に謝罪すべきである。
国民は西松詐欺で逮捕されるべきは自公議員、水谷詐欺で逮捕されるべきは偽キムチ石原親子親子やのび太・北側・
増田という職務権限者であり期ズレで小沢を起訴するならば修正申告をしている自公議員を全員起訴すべきだしもっと
悪質な野田ブーや前原や空き缶や仙谷や枝ブーといった偽キムチ議員を汚職で逮捕しろと思っているのである。
それを偽ユダヤに服従する偽キムチ議員は芸者殺しの偽キムチ小泉も見逃すが逆らう者は違法でもない期ズレ記入で
起訴しそれをあたかも911の犯人かのような騒ぎ方をして政治生命を奪い本当のワルは不自然なくらい道連れの
スケープゴートを一人として出さずこれでは小沢嫌いでもおかしいと気付くのが当然である。
そんな中で秘書は有罪というイメージを作ろうとしても無駄であり国民はもう新聞もテレビも見捨てたのである。
先日の朝の顔であるアナの痴漢事件も偽キムチ小泉と偽部落竹中の誤りを指摘した直後にのぞき魔にされた植草と全く
同じでありどうやらまともな原発報道をした日本人アナへの見せしめのようである。
私も田園都市線は時々使うが11分も女子大生のおっぱいを揉んでいたようだがその間に駅がいくつもありスケベ親父
私でも逮捕しないからやれと言われても一升酒でベロベロになっていてもそんな恥ずかしい事はできないのでありそれ
よりも11分もおっぱいを触らせ続ける女子大生はまるでソープ嬢であり目撃して何も言わない乗客はストリップ劇場
の常連客そのものであり痴漢電車とかいうタイトルのポルノが昔あったようだがまるでオッパイパブであり何も言わない
車掌は風俗店の店長である。
そんな電車があるなら私も定期を買って毎晩乗りに行きたいものだが日本中のスケベ親父が殺到し朝の山の手線みたいに
なっている筈でありガラガラで女子大生も逃げないし乗客も車掌も11分間何も言わないとかどう考えても偽ユダヤと
偽キムチが脚本も出演者もエキストラも揃えて東急電鉄にアダルトビデオの撮影許可を取った上で嵌めたとしか考えられ
ないし偽キムチマスコミが一人として疑問に思わない所が不自然過ぎてバレバレなのである。
パンツ不倫の橋下など自分が変態なのを棚に上げて弁護士にもかかわらず植草をからかうコメントをしていたが自分の方
がよっぽど変態だった訳である。
放射能詐欺も原発詐欺も原油詐欺も戦争詐欺も金融詐欺も報道詐欺も選挙詐欺もエネルギー無料化時代はオワコンである。
小沢の高速無料化を妨害しようとしたらエネルギーが無料である事がばれてしまったというオチである。
人を呪わば穴二つというが偽キムチも偽ユダヤも仲良く穴に落ちるという事である。
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/395.html
記事 [戦争b10] アノニマス ガザ攻撃に対してイスラエルに大規模サイバー攻撃、空爆開始以降4400万回   
ハッカーの国際的なネットワーク「アノニマス」は、イスラエルによるガザ攻撃に抗議してイスラエルの政府機関や主要銀行の1つバンク・オブ・エルサレムのウェブサイトを対象に700件あまりのサイバー攻撃を行ったと認めるとともに、イスラエルがガザのインターネットへのアクセス遮断を示唆したことへの抗議として、同国外務省のウェブサイトを一時的にアクセス不能に追い込んだと発表した。

一方、イスラエル ユバル・シュタイニッツ財務相は記者会見で、イスラエルはサイバー攻撃という「第2戦線」でも応戦中だと語った。

ガザ空爆の開始からこれまでに、政府のウェブサイトを対象とする4400万回のサイバー攻撃を阻止したが、1回についてはウェブサイトが6〜7分ダウンする被害があったという。 
イスラエルとパレスチナ双方は、4年来で最悪となる両者間の衝突の中、ソーシャルメディアを利用して世論を味方につけようとしている。

http://www.examiner.com/article/hacker-group-anonymous-opisrael-downs-hundreds-israeli-websites
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/466.html

記事 [原発・フッ素28] まだまだ続々‥復興予算の使い道 これでいいの?

まだまだ続々‥復興予算の使い道 これでいいの? 投稿者 tvpickup

モーニングバード 2012.11.19。

今回の仕分けで注目されたのは復興予算で使われた17事業。
しかし復興との関係が薄いと指摘されている。
「全国防災」の名のもと、被災地以外の税務署や小学校などで防災と名のつく事業に復校予算が使われていた。
福岡市の小学校ではトイレの改修工事も行っていた。
また財務省は海外に日本の復校や被災地の魅力を発信するとして、海外向けDVD購入に2億円以上もの復興予算を使っていた。
その映画とは、2000年の三宅島噴火を題材にした「ロック〜わんこの島」や、震災前の石巻や仙台で撮影したという「お菓子放浪記」。
これが被災地の復興に役立つのだろうか?
けっきょく、事業仕分けで廃止や見送りとなったのは、19兆円のうち5事業約93億円。
これから国民が負担する消費税があがり住民税や所得税もあがるが、こういったわけのわからないところにばらまきに使われるのではないか。
一方、被災地では復興住宅の建設もまだ進んでいないという。

http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/741.html

記事 [戦争b10] 焦点:ガザ攻撃でハマスが得る「戦果」、アラブの春で追い風も
焦点:ガザ攻撃でハマスが得る「戦果」、アラブの春で追い風も
2012年 11月 19日 16:04 JST
[ガザ 18日 ロイター] イスラエル軍が5日連続でパレスチナ自治区ガザ地区を攻撃した18日、パレスチナ人のアリ・アーメド氏は、3人の子どもたちのためにパジャマ姿で卵とチョコレートを買いに出掛けた。「本当に恐ろしい」と言うアーメド氏だが、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの攻撃が、イスラエル側にも恐怖を与えていると満足気だ。

「ハマスはイスラエルと戦っていることを忘れていると思っていたが、私が間違っていた」。ガザ地区では、ハマスが2007年に武力制圧して以来、約170万人が不自由な生活を強いられているが、こうした反応はハマスにとって心地良い響きに聞こえるだろう。

イスラエルとハマスは2008年末から翌年初めにかけて、約3週間の戦闘を続けたが、ハマスと敵対するパレスチナ勢力は当初、ハマスによるロケット弾攻撃がイスラエルの地上侵攻を引き起こしたと非難。この戦闘によるパレスチナ側の死者は1400人を超えたが、イスラエル側も13人が死亡する結果となった。

今回は状況が一変している。「アラブの春」が中東の勢力図を塗り変え、ハマスはより強力な武器を手にしている。

フェイスブックには、避難するイスラエル人をあからさまに喜ぶ投稿が見られる。ユーチューブでは、ヨルダン川西岸出身の歌手2人がイスラエルにロケット弾を放つハマスを称賛する「テルアビブを攻撃せよ」という歌がヒットしている。

また、ハマスは外交的な成功も手にした。先週にはイスラエルの攻撃が続く中、エジプトとチュニジアの外相がガザを訪れ、パレスチナへの連帯を示した。

ガザが前回攻撃を受けた際、エジプトとチュニジアは欧米が支持する独裁体制だったが、アラブの春を経た今、ともにイスラム勢力による政権に交代。両国では、同じスンニ派のハマスを支持する国民が大半を占める。

<ハマスへの称賛>

普段はハマスに批判的なガザ地区の政治アナリスト、タラル・オカル氏も「われわれはハマスに敬意を表している」と評価する。「組織化されているように見えるし、自分たちの行動を理解し、目標達成のために代償を払う用意があるようにも思える。一般市民は彼らに敬意を示すしかない」と称える。

オカル氏は、イスラエルが地上侵攻を行った場合、エジプトをはじめとするアラブ諸国の指導者がどう対応するか、イスラエル自身には予想できないと指摘。「イスラエルはそれほど気に掛けていないかもしれないが、米国や欧州の同盟国はそうではない。欧米は新たな中東における自分たちの利益を心配している」と分析する。

イスラエルの対空防衛システム「アイアン・ドーム」が機能していることなどで、商都テルアビブに飛来したロケット弾による犠牲者や被害はこれまで出ていない。しかし、イスラエル市民が避難所に駆け込む様子にハマスはしたり顔だ。

今回の戦闘は依然として一方的な戦闘で、その勢力や戦果もイスラエルが圧倒している。14日にガザへの空爆が始まって以来、イスラエル側の死者は3人だが、パレスチナ側は65人に上り、そのほとんどが民間人だ。しかし、ハマスは世界的な世論をめぐる戦いでは、重要な勝利を収めつつあると考えている。

<陰に隠れたアッバス議長>

一方、パレスチナ自治政府のアッバス議長は、ハマスの指導者に連帯を示し、イスラエルの軍事行動を停止させるために最善を尽くす用意を表明した。

アッバス議長は、パレスチナの独立国家運動を推し進める指導者だが、ハマスをめぐるガザ地区での戦闘の陰に追いやられている。

商店や学校は閉まったままだが、テルアビブに向かうとみられる長距離ロケット弾の爆音が聞こえるごとに、通りで歓声を上げる市民も見受けられる。

ハマス軍事部門の広報官アブ・ウバイダ氏は、「前回の戦闘が22日間続いたなら、今回はもっと長く続ける準備はある。イスラエル側はそうではない」と士気を高める。

前回の2009年1月初旬と同様、今回もイスラエル軍による地上侵攻の危機は迫りつつある。ハマスには装甲車両や戦車はないが、新型の対戦車ミサイルを保有し、イスラエル軍が侵攻すれば、奇襲をかけるとしている。

そして、地上侵攻となった場合でも、パレスチナ人はイスラエルが得るものはないと考える。

前出のアーメド氏は、「イスラエルが侵攻すれば、何百人もの民間人が殺されるかもしれない。しかし、撤退すればロケット弾が追撃し、イスラエルは敗れる」と期待を込めるように語った。

(ロイター日本語サービス 原文:Douglas Hamilton、翻訳:橋本俊樹 編集:宮井伸明)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE8AI03920121119
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/467.html

記事 [原発・フッ素28] 原発事故でイノシシ急増か=狩猟者大幅減、出荷制限も影響−農業被害1億円余・福島(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201211/2012111800077&g=soc

原発事故でイノシシ急増か=狩猟者大幅減、出荷制限も影響−農業被害1億円余・福島 

 東京電力福島第1原発事故の影響で、多くの住民が避難を余儀なくされた福島県内では昨年度、狩猟人口が大きく減少、農地を荒らすイノシシなどの急増が懸念されている。野生動物は体内に放射性セシウムを多く取り込んでいることから、捕獲しても食肉として出荷することもできず、事実上、打つ手がない状況だ。

 県の狩猟登録者数は、高齢化などを背景に毎年200人程度減少する傾向にあったが、事故を受け昨年度は1451人も減り3328人となった。狩猟によるイノシシの捕獲数も昨年度は1938匹と、前年度から約1000匹も減少。一方、毎年1億〜2億円で推移していた野生動物による農業被害は、避難指示区域などで営農できなかった昨年度も約1億1000万円に上った。

 県猟友会の佐藤仁志事務局長は、登録者が大幅減となったことについて、「捕っても放射性物質の影響で食べられないと思ったり、放射線を警戒して山に入りたくなかったりする人が多い」と説明。避難指示区域内に居住していた約500人の登録者の8割以上が、仮設住宅では猟銃を保管できないなどの理由から「引退」を余儀なくされたことも響いたという。実際、県が昨年度、イノシシのセシウム検査をしたところ、6割以上が当時の国の暫定基準値(1キロ500ベクレル)を超えた。今年度は新規制値(同100ベクレル)が適用され、食べたり出荷したりするのはさらに難しくなっている。

 狩猟は15日から解禁。県自然保護課は今年度からイノシシ1匹につき5000円の補助金を出す制度を創設し、「個体数調整のためにも狩猟者を確保したい」としているが、狩猟登録者数は「昨年並み」にとどまる見通し。奥羽大(福島県郡山市)の伊原禎雄講師(生態学)は「イノシシは生まれてから2年で出産できる。今何とかしないと、爆発的に増える可能性がある」と指摘している。(2012/11/19-02:00)

http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/742.html

記事 [不安と不健康15] 脳の10%しか使っていない? 「神経神話」が教育に混乱
脳の10%しか使っていない? 「神経神話」が教育に混乱
2012年 11月 19日 17:04 JST 
 抜き打ちテストです。以下の文章のうち、間違っているのはどれか。 

 1.われわれは脳の10%しか使っていない。 

 2.刺激の多い環境が未就学児の脳の発達を良くする。 

 3.個人の好みの学習スタイルで教えられた方が学習効果が高い。それは聴覚、視覚、ないし運動感覚の別を問わない。 


Mark Nerys
 1.が間違いだと思った方、おめでとうございます。われわれが脳の10%しか使っていないというのは明らかに間違いだ。これはあまりにも多くの人々に信じられているため、心理学者や神経学者の間で「10%神話」と呼ばれている。一般的に信じられているのとは対照的に、脳は全体が使われている。使われない神経細胞は死滅し、使われない神経回路は退化する。10%神話の永続化につながっているのは、もしかしたら神経画像研究の各種リポートのせいかもしれない。脳のスキャン画像では、脳のごく一部の領域しか「光って」表示されないからだ。しかし、これらの部分は活動レベルが基準ラインより高いだけであって、暗く表示される部分が活動していない、または使われていないというわけではない。 

 それでは、残りの2つの問いは正しいのだろうか。正しいとされたのなら、われわれのわなにひっかかったことになる。実は、3つ全てが間違いか、少なくとも科学的に立証されていないのだ。仮に3問とも誤って正しいと答えてしまったとしても、そう答えたのはあなただけでないはずだ。 

 セヌ・デッカル氏率いるアムステルダム自由大学とブリストル大学の研究チームの研究の一環で、この3問を含む「神経神話」がオランダと英国の小中学校の教師242人に示され、その結果が専門誌「Frontiers in Psychology(心理学フロンティア)」に最近掲載された。同チームによると、「10%神話」を信じていた教師が47%いたほか、子どもの環境を豊かにすることが脳機能を向上させると信じていた教師は76%にも達していた。 

 環境に関するこのような信仰は、ラットに関する実験結果から出てきたのかもしれない。つまり、かごの中に回し車やトンネルが備え付けられ、他のラットも何匹かいるという快適な環境の中で育ったラットの方が、何もないかごの中で孤独に育てられたラットよりも、認知機能が高く、脳構造が発達したという実験結果だ。しかし、こういったラットの実験は、何もない不自然な環境下では、もっと自然で遊びや他のラットと接する機会のある環境と比較すると、発達が悪いことを示しているに過ぎない。それは、クローゼットの中に閉じ込められて育つか、人と接する機会を絶たれて育つと、子どもの脳の発達が阻害されるとの考え方につながる。しかしそれは、既に普通の状況にある子どもの環境をさらに「充実する」こと、例えば「ベイビー・アインシュタイン」のような幼児教育ビデオを常にに見せ続けることが、認知発達を向上させることにはならない。

 第3問の個人の好みの学習スタイルに関する神話は、教師の間で最も多く信じられていた。つまり、授業が生徒の好みの学習スタイルで行われれば、児童・生徒の成績が改善すると信じていた教師は94%に達していた。実際、児童・生徒には好みの学習スタイルがあるのだが、問題は、こういった好みが学習の効果とはほとんど関係ないということだ。 


Mark Nerys
 認知心理学者のダニエル・ウィリングハム氏はこの謎について、2009年の著書「なぜ生徒たちは学校を好まないか(Why Don’t Students Like School?)」の中で説明している。この学習スタイル理論を検証するのに最良のテストとして、研究チームはまず生徒たちの好みの学習スタイルを特定し、その後ある人には好みに合うスタイルを、ある人には好みに合わないスタイルを無作為に割り当てた。例えば、あるテストでは、生徒たちは言葉(名前など)ないし視覚(絵など)で表現した一連の情報を覚えるよう指示された。すると、視覚で表現された方がより良く記憶されていたという結果が出た。だが学習者の好みと指導スタイルとの相関性は全くみられなかった。新たな手術法を習う医学実習生を対象にした「感覚型」と「直観型」の学習者を比較した研究でも、同じような結論に達した。 

 もちろん、優れた先生は生徒が理解に苦しんでいるか、それとも理解を深めているかを感じ取って対応を調整できる。障害のある生徒は、それぞれに対処されるべきニーズを抱えている。しかし、米心理学会が委託した包括的な調査結果によれば、指導様式を生徒の好みの学習スタイルに合わせることが成績向上につながったという例はほとんどないと結論付けられた。これは教師に対する批判ではなく、人間の直観に対する批判だ。それは、学習スタイルに関する主張があまりにも自明であるため、その主張自体が間違っている可能性があることが理解されにくい、ということだ。 

 われわれ自身が米国で行った調査によると、これらの神経神話はもっと多くの人々に信じられていることが分かった。「10%神話」を信じる人々は回答者のおよそ3分の2に達していた。また、記憶というものはビデオ録画のように機能する、あるいは誰かが背後から見つめているのが分かる、と信じる人も少なくなかった。 

 皮肉にも、デッケル氏率いる研究結果によれば、神経科学に最も詳しい教師が、最も多く神話を信じていた。どうやら、精神や脳に関する自分の知識を広げることに一生懸命(実に感心なことなのだが)な教師は、学ぶにつれて作り話と事実とを切り離す上でトラブルに直面しているのだ。各種の神経神話は直観的に訴える力があり、ビジネスや自己啓発といった分野で急速に広まっている。このため、それらの神話を一般人に広まっている認識から根絶するのは、「シシフォスの神話」の如くに果てしなく続く労苦になるかもしれない。しかし、教室など教育現場において神経神話の影響を減じることは、良いスタートとなろう。

記者: Christopher Chabris、Daniel Simons

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http://jp.wsj.com/Life-Style/node_550485?mod=WSJFeatures
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/658.html

記事 [経世済民78] 経営破たんの米菓子大手ホステス、労働組合は再建の希望捨てず  HSBC、平安保険15.6%売却計画 投機筋の円売り越し減
経営破たんの米菓子大手ホステス、労働組合は再建の希望捨てず
2012年 11月 19日 16:38 JST 
文字サイズ
 破産した米菓子大手ホステス・ブランズ社の労働組合は、同社の一部事業を買収する買い手が現れ、組合員が職場に戻れることに望みをかけている。80年以上の歴史を持つ同社は、スナック菓子の「トウィンキー」や食パンの「ワンダー・ブレッド」などで知られる。

画像を拡大する

Associated Press
ホステスの商品を求めて並ぶ客(17日、カリフォルニア州ビクタービル)
 同社は19日、36工場を閉鎖し、事業を売却する計画を連邦裁判所の判事に提出する見通し。清算のきっかけは、同社で2番目に大きな労組が指揮した全国ストだった。

 ホステスによると、閉鎖によって1万8000以上の雇用が失われ、30を超えるブランドが危機にひんする見通し。一方、労組代表のフランク・ハート氏は、収益部門が速やかに買収され、組合員に仕事が戻る「見込みは十分にある」との考えを示した。ハート氏の労組にはホステスの従業員5600人が加入する。

 一方、破産を受けた競売プロセスの見解に関するグレゴリー・レイバーン最高経営責任者(CEO)の見解は異なる。同CEOはインタビューで、「これらの古い工場やこれらの労組、あるいは、これらの契約と関係を持ちたがる人は誰もいない」と述べた。同社は過去数年間、今回の破産を回避するため、身売り先を探したが、買い手は現れなかった。

記者: Rachel Feintzeig、Mike Spector

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 過去数カ月間、あらゆる種類の債券利回りが一様に低下してきたが、先週の展開では債券市場が実際には多様な集合体であり、当然ながらそれぞれに極めて異なる動きをしている、ということが浮き彫りになった。

米当局がビザに情報提出要請、デビットカード処理めぐり (13:13)
 決済ネットワーク大手の米ビザ(NYSE:V)は16日、米金融規制改革法(ドッド・フランク法)の下で施行されたデビットカード処理に関する新規則に抵触した可能性があるとして米連邦取引委員会(FTC)に情報提出を要請されたと明らかにした。

マイクロソフト株の魅力がアップルに勝るのはなぜか (12:46)
マイクロソフト(MS)とアップルの株価は現在、ともに割安のように見えるが、MSの価値の方がベターかもしれない。その理由を説明しよう。

IMM建玉明細、投機筋の円売り越し減少 (11:02)
 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)における11月13日までの週の国際通貨市場(IMM)の建玉明細報告によると、投機筋による円売り越し枚数は3万0447枚と、前週の4万0104枚から減少した。
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/?mod=menu
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/560.html

記事 [経世済民78] ブラジルなどの米国債保有の増加分、中国の減少分の約2倍に 大手損保3社純利益70%減 MBAより得MSコース就職にも有利
ブラジルなどの米国債保有の増加分、中国の減少分の約2倍に 

  11月19日(ブルームバーグ):米国の「財政の崖」や連邦債務の法定上限をめぐる再度の対立、中国の米国債保有といった懸念材料にもかかわらず、外国投資家の米国債への需要は旺盛だ。
ブラジルとベルギー、ルクセンブルク、ロシア、スイス、台湾、香港の各国・地域は、債務上限をめぐる議論が決着した昨年8月以来、米国債の保有を合計2648億ドル(約21兆6000億円)相当増やした。16日に発表された米国債データによると、米国債の保有額で世界最大の中国は同時期に1230億ドル 相当減らし、1兆1560億ドルとなった。
海外勢による米国債保有の増加は、米国への信頼の高まりを示す。一方、中国の保有額減少により、中国の米国に対する影響力が強くなり過ぎたとの共和党の主張の根拠は弱まった。オバマ大統領と議会指導部は16日、来年1月に6000億ドル余りの強制的な歳出削減と減税失効が重なる財政の崖の回避に向け、長期的な財政計画の協議を開始することで合意した。
原題:Treasuries’ Foreign Buying Doubles China’s $123 BillionCut(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Daniel Kruger dkruger1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net
更新日時: 2012/11/19 10:19 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MDPN3Z6K510P01.html

大手損保3社:4−9月純利益70%減158億円−有価証券評価損響く(1) 
  11月15日(ブルームバーグ):東京海上ホールディングス など大手損保グループ3社の4−9月期の連結純利益は合計158億円と前年同期を70%下回った。昨年3月の東日本大震災による影響がなくなったものの、株安 でNKSJ などが多額の有価証券評価損を計上した。
通期純損益見通しは3社が下方修正し、黒字幅は3社合計で740億円に縮小した。前期は2560億円の赤字だった。NKSJホールディングスが従来予想の240億円の黒字から280億円の赤字と、経営統合以来3期連続の赤字見通しとなり、自然減や希望退職(400人)などで2015年度までに人員を今年度比4800人削減する計画を打ち出した。
また、MS&AD インシュアランスグループホールディングスは120億円(従来予想800億円)、東京海上HDは900億円(同1050億円)にそれぞれ下方修正した。通期予想の下方修正の背景には、多額の有価証券評価損の発生や、10月末に米国東海岸を襲ったハリケーンの影響を織り込んだことがある。
MS&ADの梅村孝義専務は15日の記者会見で、保有株式の売却について、「相場がこのような状況なので、リスクの削減と、そのほかの観点から慎重に行っていきたい」と述べたものの、計画通り年間1000億円削減する方針を示した。
一方、4−9月期の3社合計の正味収入保険料は、自動車保険の料率改定などが寄与し、前年同期比3.5%増の3兆6300億円となったが、有価証券評価損が同2倍の2620億円に達し、各社の収益を圧迫。連結純損益は、東京海上HDが625億円の黒字を確保したものの、MS&ADが同71億円の黒字から94億円の赤字に転落、NKSJは赤字幅が同333億円から373億円に拡大した。

===============================================================
中間期   中間期      中間期
純損益 (%) 正味収入保険料 (%) 純損益 (%)
===============================================================
MSAD ▲94 13398 (2.8) 120
東京海上 625 (−21) 12511 (4.6) 900
NKSJ ▲373 10386 (3)  ▲280
===============================================================
注)単位:億円。▲は赤字、−は減少。
Editors: 持田譲二, 平野和
記事についての記者への問い合わせ先:東京 伊藤小巻 kito@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Andreea Papuc apapuc1@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2012/11/19 17:49 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MDKMDT6K50XS01.html


MBAよりお得な1年修了ののMSコース−就職にも有利 

  11月19日(ブルームバーグ):ジャバリー・ウォーカー氏は2011年秋にロチェスター大学 のサイモン経営大学院入学に際して、迷っていた。2年間の「MBA(経営修士号)」コースを取るべきか、あるいはマーケティングに特化した1年間の「MS(専門)」コースを選ぶべきか。
2カ月考えた末、同氏はマーケティングの修士号を得るコースを選んだ。ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌11月19日号が報じた。MBAコースの内容の質が低いわけではないが、卒業後自分が何をしたいかを分かっている者にとって経営学全体をカバーする2年間のコースは幅が広過ぎるからだ。
「マーケティングについて学びたかったので、株やデリバティブ(金融派生商品)について知る必要はなかった」とウォーカー氏(30)は説明した。
MSプログラムで同氏は、マーケティングについての8つの科目に基本的な経営学のクラスを幾つか加えて、1年間で卒業することができた。従来からのMBAに比べ半分の時間で学費も3分の2以下ですんだ。この夏に卒業した時には既にマーケティング専門家としての就職も決まっていた。
MBAコースへの需要はインドや中国では高まっているが、米国では低下傾向にあるようだ。世界のビジネススクールの代表で構成されるグラデュエート・マネジメント・アドミッション・カウンシル(GMAC)の2012年調査に答えた米国のビジネススクールのうち、62%がフルタイムの2年間のMBAコースへの出願が減っていると回答した。
就職に有利
トップクラスのスクールではあまり減っていないものの、ニューヨーク大学スターン校とインディアナ大学ケリー校はいずれも10%以上入学希望者が減った。MBAコースの卒業生がいかに多くの借金を背負うかが頻繁に報道される米国で、国民がしり込みするのも無理はない。
費用もさることながら、専門コースの人気の第一の理由は就職での有利さにあるようだ。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン校の金融工学コースの責任者、アンドルー・ロー氏は「2008年にプログラムを開始してから毎年、われわれの卒業生は全員、就職先を見つけている」と話した。
フルコースのMBAではそうはいかない。ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌のビジネススクールランキングをまとめるための調査データの一部によれば、12年の卒業生の18%が就職先がなかった。10年の24%からあまり改善していない。
それでも、多くの経営大学院は伝統的な2年間のMBAコースがなくなるとは考えていない。ミシガン州立大学ブロード校では12年の入学希望者が18%減ったが、入学選抜責任者のポール・ノートン氏は、2年間のコースが「提供する経験は市場で評価されている。近い将来になくなるとは思わない」と話した。
ブルームバーグ・ビジネスウィークの2012年米ビジネススクールランキングは以下の通り。

2012 2010 School


1 1 Chicago (Booth)
2 2 Harvard
3 3 Pennsylvania (Wharton)
4 5 Stanford
5 4 Northwestern (Kellogg)
6 6 Duke (Fuqua)
7 13 Cornell (Johnson)
8 7 Michigan (Ross)
9 10 MIT (Sloan)
10 11 Virginia (Darden)
11 15 Carnegie Mellon (Tepper)
12 14 Dartmouth (Tuck)
13 8 UC-Berkeley (Haas)
14 9 Columbia
15 19 Indiana (Kelley)
16 18 NYU (Stern)
17 16 North Carolina (Kenan-Flagler)
18 17 UCLA (Anderson)
19 25 Texas-Austin (McCombs)
20 24 Notre Dame (Mendoza)
21 21 Yale
22 22 Emory (Goizueta)
23 23 Georgia Tech (Scheller)
24 42 Maryland (Smith)
25 37 Vanderbilt (Owen)
26 30 Texas A & M (Mays)
27 32 Ohio State (Fisher)
28 26 USC (Marshall)
29 12 Southern Methodist (Cox)
30 33 Georgetown (McDonough)
原題:MBAs Aren’t the Only Game in Town as Students SeekAlternatives(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Geoff Gloeckler ggloeckler@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Cristina Lindblad mlindblad1@bloomberg.net
更新日時: 2012/11/19 08:00 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MDKK5Y6K513T01.html
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/561.html

記事 [テスト27] Re: テスト
121119 国民の生活が第一 小沢一郎代表会見

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※小沢代表の会見は8:30からです。


121119 国民の生活が第一 小沢一郎代表会見 2/2

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※小沢代表の会見は9:40からです。

       ◇

小沢代表無罪確定 強制起訴では初
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121119/k10013606461000.html
11月19日 19時22分 NHK

国民の生活が第一の小沢一郎代表が強制的に起訴され、1審と2審で無罪が言い渡された裁判で、検察官役の指定弁護士は上告しない手続きを取り、小沢代表の無罪が確定しました。

検察審査会の議決を経て強制起訴された裁判で、判決が確定したのは初めてです。

国民の生活が第一の小沢一郎代表(70)は、平成16年と17年分の資金管理団体の収支報告書にうその記載をしたとして強制的に起訴されましたが、2審の東京高等裁判所は今月12日、「秘書から細かな説明を受けず、収支報告書の記載が正しいと考えていた可能性がある」と指摘し、1審に続いて無罪を言い渡していました。

今後の対応を検討していた検察官役の指定弁護士は、「上告の理由を見いだせない」として19日、上告しない手続きを取り、小沢代表の無罪が確定しました。

検察審査会の議決を経て強制起訴されたケースは、これまでに6件ありますが、判決が確定したのは初めてです。

強制起訴の制度に対しては、検察審査会の議決が市民感情によって左右されやすいという意見や、審査の対象となっている人の主張を聞く場が設けられていないことを課題だと指摘する声もあります。

また、指定弁護士にとっても検察が罪に問うことを見送ったケースで起訴し、裁判で立証することは負担が重いといった意見が出されていて、今後は制度の改善に向けた検証が求められます。

■小沢代表“主張が裏付けられた”

小沢代表は記者会見で、「3年7か月余りに及ぶ、検察の捜査と裁判の日々だったが、本当に忍耐の毎日であり、大変厳しい試練の月日だった。国民の皆さんの支援や励ましがなければ、到底この重圧に耐えることはできなかった。私を信じ、励ましてくれた多くの国民の皆さんに心から感謝したい」と述べました。

そのうえで、小沢氏は、「私は最初から『何らやましいことはない』と言い続けてきたが、きょうの無罪の確定で、私の主張が裏付けられたので、きょうを機会に研さんに励みながら、自分の政治家としての人生、そして人間としての人生を、自信と誇りを持って生き抜いていきたい」と述べました。

また、小沢氏は、強制起訴による裁判に関連して、「何らかの特定の思惑を持って行動した人たちや、不公正な言動をした人たちに対しては、国民が判断を下すものと思っているので、国民の裁き、天の裁きにお任せしたい。この強制起訴に至った経過も、国民の皆さんがよくよく目で見て、耳で聞いて分かっていることだ」と述べました。

さらに、小沢氏は、みずからの元秘書らの裁判について、「私の裁判そのものは無罪で確定したが、秘書たちの裁判も公正な裁きの下で、無実が明らかになることを願っている」と述べました。

■輿石幹事長“私は無罪と言ってきた”

民主党の輿石幹事長は、大阪市内で記者団に対し、「私は最初から『小沢氏は無罪で間違いない』と言ってきた。『推定無罪の原則』というものがあり、裁判所の最後の判決が出るまで、普通の人と全く変わりない人権が保障されているにもかかわらず、よってたかって『小沢氏はおかしい』『小沢氏はクロだ』と言わんばかりの捜査などをしてきたことの反省をする必要がある」と述べました。

■“外部の目で制度検証を”

検察官役の指定弁護士の大室俊三弁護士は、「慎重に検討したが、上告の理由が見つからなかった。方針を決めた以上、『被告』という立場を長引かせるべきでななく、直ちに上告をしない手続きを行った」と述べました。

また、「起訴することが決められているなかで、当初の予想よりもはるかに少ない証拠からスタートして、立証を続けていった。さまざまな批判もあると思うが、自分たちなりに努力はしてきたつもりだ。今後は外部の目で検証を行ってほしい。また、自分たちでも、裁判の活動が十分だったのかどうかを検証していきたい」と述べました。

■地元では

小沢代表の無罪が確定したことについて、盛岡市内で聞きました。

このうち、44歳の男性は、「結局、違反があったのかなかったのか、われわれにはよく分からなかったが、法律上では罪に問えないということだと思います。検察と市民の感覚のずれは解消しなければいけないが、強制起訴についてはよい点と悪い点があると思うので、ほかの事例も含め、議論していく必要があると思います」と話していました。

また、70歳の女性は、「今回の裁判では検察の調べにいろいろと強引なところがあり、もし自分だったら怖いなと感じていたので、無罪になってよかったと思います」と話していました。

また、地元である岩手県奥州市の45歳の男性は、「強制起訴自体がどうかと思っていたので、無罪が決まってよかった。小沢さんの岩手での業績は大きいので、今後も期待したい」と話していました。

一方、52歳の男性は、「残念な結果です。影に隠れている部分があるように思えて納得がいきません」と話していました。

また、74歳の女性は、「地元としてはよかったのかも知れませんが、どこか引っかかるところのある結果です」と話していました。


       ◇

小沢氏「試練の日々だった」=無罪確定で会見
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012111900740
2012/11/19-18:44 時事通信

 国民の生活が第一の小沢一郎代表は19日夕、党本部で記者会見し、資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で自らの無罪が確定したことについて「最初から何らやましいことはないと言い続けてきたが、まさに私の主張が裏付けられた」と強調した。東京地検特捜部との攻防や法廷闘争に関しては「本当に忍耐の毎日で大変厳しい試練の日々だった」と振り返った。


http://www.asyura2.com/12/test27/msg/502.html

記事 [原発・フッ素28] しがみつく女 最終処分場、どこにする?(室井佑月)
自民党の国会議員や県議らが栃木県矢板市の指定廃棄物最終処分場候補地を視察し、住民らと意見交換した


しがみつく女 最終処分場、どこにする?(室井佑月)

 東京電力福島第一原発事故による放射性廃棄物を受け入れる最終処分場は、結局どこになるのだ。

 野田首相は「決められる政治」つて言葉が好きだが、ホント大事なことは決められない人だ。

 決めるのが怖いんだな。

最終処分場に選ばれた地域では、選挙もボロ負けしそうだし。

 けど、そんなことも言っていられないんじゃない?


 10月23日、関東地方知事会が郡山で開かれた。やっぱ、話題はこのことだ。

関東地方でも、放射性廃棄物の一時保管所の確保に苦労しているからね。

 福島民報によると、事故が起きた原発のある福島県の佐藤雄平知事は、

 「(最終処分場が建設されれば)除染が進むことになる」 と言った。

まあ、野田さんが「福島県外で」つて言ったから、そりゃあその言葉を信用したいわな。妄信するだろ。

 千葉県の森田健作知事は。

 「住民は一時保管所が最終処分場になるのではないかと不安に思っている」と言っている。

 大沢正明群馬県知事も、「県民は不安に思っている」だって。

 会長の川勝平太静岡県知事は会議終了後、

 「国は最終処分場について責任を持つと言いながら現実には進んでいない」と怒った。

 知事たちはみんながみんな、最終処分場を早く決めろ、俺らの県以外で、と言っているのだった。

 しかし、汚染されたゴミをこんなにも毛嫌いしているにもかかわらず、

ゴミの出る原発に反対しているのかというと、それは微妙な知事たちなのであった。


 もっとすごいのが、11月8日のMSN産経ニュース。

「『政権取れば見直し』自民・茂木氏 指定廃棄物処分場候補地視察 栃木・矢板」

 中身はタイ下ル通りで、国が指定廃棄物最終処分場の建設候補地に栃木県矢板市の国有林野を選定したから、

自民党の茂木敏充衆院議員(栃木5区)が見にいったわけ。

で、茂木さんは「(自民党が政権を取れば)候補選定のプロセスや場所についても見直したい」との考えを表明した。

 めちゃめちゃ卑怯だと思うのはあたしだけかな。


 脱原発を推している党の人間が、「うちに最終処分場を持ってくるな!」と言うならわかる。

でも、原発推進の自民党の議員が、そんなことを言うなんて。

あたしも矢板に最終処分場を造るのは反対だけど、おまえが言うなという感じ。


 こうなったらさっさと選挙して、最終処分場は原発推進議員が強かったところで、話し合えばいい。

原発を使いつづけるのと、それによってできたゴミの捨て場所を探すことはセットでしよ。

 そうなれば、誰だって自分の住んでいる地域に処分場を造られるのは嫌だから、

選挙で原発推進議員は敬遠されるかもしれない。

でも、それが一番わかりやすい、しょうがない結論だとあたしは思う。

(週刊朝日)2012.11.30 書き起こし

※「政権取れば見直し」自民・茂木氏 指定廃棄物処分場候補地視察 栃木・矢板
2012.11.8 15:00 MSN産経http://sankei.jp.msn.com/region/news/121108/tcg12110815090006-n1.htm
自民党の国会議員や県議らが栃木県矢板市の指定廃棄物最終処分場候補地を視察し、住民らと意見交換した
 国が指定廃棄物最終処分場の建設候補地に栃木県矢板市塩田の国有林野を選定した問題で、自民党の国会議員や県議らが7日、同市の候補地を視察した。

 党本部の吉野正芳環境部会長(福島)、党栃木県連の茂木敏充会長、佐藤勉会長代行、石坂真一幹事長らが参加。視察後、塩田公民館で住民らと意見交換した。

 この中で茂木氏は「(自民党が政権を取れば)候補選定のプロセスや場所についても見直したい」との考えを表明。同日、茨城県の候補地となっている高萩市も視察した吉野氏は「最も問題と感じたのは環境省の手続き。自治体無視、住民無視のやり方が通る時代ではない。きちっと国会などで取り上げていきたい」と語った。

 また、遠藤忠矢板市長は自民党視察団を通して、候補地の白紙撤回を求める要望書を安倍晋三総裁に提出した。
http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/743.html

記事 [原発・フッ素28] 「がんばろう日本」の真の意味は「(放射性物質の被曝にどれだけ耐えられるか)がんばろう日本」である。(原発問題) 
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/62f3d67963488cdc23efaa93f3d10549
2012-11-18 23:00:27  原発問題


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1384125238 より

「がんばろう日本」って、「(放射性物質の被爆にどれだけ耐えられるか)がんばろう日本」という意味なのですか?

「がんばろう日本」とは、政府・電力会社・マスコミによる、一億総被曝キャンペーンである。

「がんばろう日本」の真の意味は「(放射性物質の被曝にどれだけ耐えられるか)がんばろう日本」である。

また「がんになろう日本」とも呼ばれる。

杜撰な安全管理により福島第一原発をメルトダウンさせた日本政府と電力会社がスポンサーとなり、マスメディアを利用して「食べて応援」などと、汚染食材の内部被曝を促進させる運動を指す。

日本国民が満遍なく被曝することによって被災地の被曝被害をぼかし、「全国と比べて被曝被害が大きいとはいえず、原発事故との因果関係は認められない」と、被曝による健康被害を訴える人間に補償金を払わない口実を作るのが目的である。

原発事故前の基準では放射性廃棄物とされ、黄色いドラム缶に入れて厳重保管しなければならないレベルの食材を、放射性物質の基準値を上げることにより「基準値以下だから安全・安心」と称して全国に拡散させている。

そして、原発事故前の基準では放射性廃棄物とされるべきものを
「風評被害」という言葉を巧みに使うことによって、さも「その食材は安全」であるかのような工作も行っている。

また、「絆」という言葉を用いて、子どもの被曝を避けるために学校給食を拒否する親、汚染地帯から避難しようとする家族などに対し

「自分だけ助かりたいの?」

「絆という言葉はどうしたんだ!」

という、被曝を強いる運動も推進している。

ここでいう「絆」とは、「(一億総被曝の)絆」であることは言うまでもない。



http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/744.html

記事 [中国3] アングル:中国、新指導部発足でダム建設ラッシュか
アングル:中国、新指導部発足でダム建設ラッシュか
2012年 11月 19日 16:23 JST  

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トップニュース
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[北京 19日 ロイター] 中国共産党が新指導部に移行したことを受けて、同国のダム建設が急増する可能性がある。中国では、温家宝首相の任期中にダム建設のペースが大きく落ち込んだ。地質学の専門家で「庶民派」のイメージの強い首相が、地元住民の抗議活動に配慮し、ダム建設にたびたび介入していたためだ。

ただ、政府は2020年までに国内の総発電能力を大幅に引き上げるという目標を掲げており、新指導部は目標達成のためにダム建設を急ぐ可能性がある。

中国国内では、生活水準の向上に伴い「経済成長のためにすべてを捧げる」といった経済モデルへの反発が強まっており、ダム建設で地元住民の理解を得るのは今後、一段と難しくなる可能性がある。

総工費590億ドルに達した三峡ダムなど、大型ダムの建設は、社会面・環境面のコストが大き過ぎると批判を浴びた。

ただ、石炭火力発電所や原発の建設は、水力発電以上に強い反発を招きかねず、経済拡大に不可欠な電力を確保するには、ダム建設に頼らざるを得ないとの見方が出ている。

アモイ大学エネルギー経済研究センターの林伯強主任は「水力発電は最善の選択肢ではない。唯一の選択肢だ」と指摘。「水力発電に誰もが賛成するわけではない。特に大型ダムの建設には、さまざまな利害が伴い、環境への影響も慎重に検討する必要がある。しかし、中国にそれ以外の選択肢はない」と指摘した。

中国政府は、国内の総発電能力を昨年末時点の1060ギガワットから2020年までに1500ギガワットに引き上げる目標を掲げている。増設する発電能力は極めて大規模で、ロシアとインドの発電能力の合計にほぼ匹敵する。

政府はさらに、石炭消費も減らし、割高な輸入天然ガスへの依存度を抑制する目標も掲げている。

政府は全エネルギー源に占める非化石燃料の比率を2020年までに15%に引き上げることも目指しているが、福島原発事故を受けて、原発の建設目標は引き下げており、クリーンエネルギーの目標達成には、多数のダムを建設が必要になるとみられている。

<雲南省の大型プロジェクト>

温首相の任期中には、多くのダム建設計画が棚上げされた。中国水力発電工程学会の張博庭・副秘書長によると、2006─2010年の優先事業とされたプロジェクトのうち、実際に進行しているのは全体の3分の1にとどまる。

温首相が凍結を命じたプロジェクトには、雲南省のサルウィン川(怒江)流域の複数のダム建設事業も含まれる。サルウィン川上流域はユネスコの世界遺産に登録されており、手つかずの自然が残されている。

サルウィン川のダム建設は2005年に凍結されたものの、2011─15年の5カ年計画でも主要開発事業とされている。

温首相は来年3月で退任するが、首相の退任を待たずに、最新の5カ年計画では、2011─15年に新たに160ギガワットの水力発電能力が必要との見解が示されている。

大型ダム建設への反対運動を行っている環境団体インターナショナル・リバーズのディレクター、ピーター・ボスハード氏は「計画が実行に移されれば、前例のない規模のダム建設ラッシュとなる」と指摘した。

温首相の任期中にプロジェクトの停止を命じられた一部の建設会社は、政府の承認を待たずに、すでに建設を開始している。大手電力会社も、雲南省の長江やメコン川の上流域でダム建設に向けた準備を進めている。

活動家によると、メコン川流域で建設中のダムの1つは、最終認可が下りていないにもかかわらず、すでに40%完成しているという。

大手国有電力会社は、新指導部が発足すれば、すぐに最終認可が下りると予想。10月公表のエネルギー白書も「(非化石燃料の)目標の半分以上は水力発電でまかなう」としている。

再生可能エネルギーの「5カ年計画」では、2011─15年に60の大型水力発電所の操業開始を目指すとされている。

温首相がダム建設に介入できたのは、2007年にダム建設の最終認可権が国務院(内閣)に移ったことが大きい。大型ダムの最終認可権は今後も国務院に残る。

周生賢・環境保護相は先に、大型プロジェクトは「社会的影響」を解決しなければ進められないと主張しているが、ダム建設の凍結には、電力会社だけでなく、エネルギー政策担当の当局者や地元政府指導者からも、これ以上待てないという声が出ている。

水力発電工程学会の張副秘書長は、今後のダム建設のペースについて、住民の反対にどこまで毅然と対処できるか、新指導部の「度胸」にかかっているとの見方を示した。
 

関連ニュース

中国、新指導部選出で5月に模擬選挙を実施=新華社 2012年11月19日
焦点:中国新指導部は改革以外に道なし、高成長見込めず 2012年11月16日
中国指導部交代に市民の反応さまざま、農村部と都市部で温度差 2012年11月16日
中国共産党の新指導部が発足:識者はこうみる 2012年11月15日

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE8AI03I20121119?sp=true
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/342.html

記事 [戦争b10] 兵力7万5000人も必要=化学兵器確保で米国防総省−シリア内戦 イスラム国家樹立目指す過激派 トルコ、国境にミサイル配備

兵力7万5000人も必要=化学兵器確保で米国防総省−シリア内戦
 【ニューヨーク時事】16日付の米紙ニューヨーク・タイムズは米高官の話として、内戦下のシリアに介入し、同国保有の化学兵器を確保するには7万5000人もの兵力が必要になるとの見通しを、国防総省がオバマ政権に伝えたと報じた。(2012/11/17-06:49)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201211/2012111700058&rel=y&g=int


国民連合に不参加=イスラム国家樹立目指す―シリア過激派
時事通信 11月19日(月)19時32分配信
 【カイロ時事】内戦が続くシリアのイスラム過激派「ヌスラ戦線」など2組織は19日、声明をインターネット上の動画サイトに掲示、反体制統一組織「国民連合」への不参加を表明した。AFP通信が伝えた。
 北部アレッポ県で反体制武装闘争を続ける2組織は声明で「国民連合の陰謀的な取り組みを拒否し、イスラム国家を樹立するという総意を宣言する」と訴えた。 

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最終更新:11月19日(月)19時33分
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/syria/

トルコ、シリア国境ミサイル配備をNATOに要請へ=独国防相
2012年 11月 19日 18:40 JST 
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[ブリュッセル 19日 ロイター] ドイツのデメジエール国防相は、トルコ政府が19日にも、同国のシリア国境地帯へのパトリオット・ミサイルの配備を北大西洋条約機構(NATO)に要請するとの見通しを示した。

ブリュッセルで記者団で述べた。

トルコ領内には、シリアから発射された砲弾が着弾しており、政府がNATOとの交渉を急いでいる。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE8AI04B20121119
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/468.html

記事 [戦争b10] イラン通貨大暴落の深刻度  ニセ残虐映像がもたらす果てしない混乱

中東
イラン通貨大暴落の深刻度
Bad News for Ahmadinejad
通貨リアルが1週間で50%も急落。アハマディネジャド政権に対する国民の不満が爆発する
2012年11月08日(木)14時44分
オミド・メマリアン(コラムニスト)
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絶体絶命? 大統領就任当初は議会や革命防衛隊から全面的に支持されていたアハマディネジャドだが…… Brendan McDermid-Reuters
[2012年10月17日号掲載]

 イラン経済が激震に見舞われている。通貨リアルは1週間で50%も下落。この通貨危機にイラン政府が短期間で歯止めをかけられるかどうかは不明だ。

 先週半ば、首都テヘランの伝統的なバザール(市場)ではほぼすべての店が営業を停止。警察と革命防衛隊は、通貨安への抗議のために集まっていた商店主や経営者を逮捕した。

 ある目撃者が本誌に語ったところによると、テヘランの両替商の大半が店を構えるフェルドゥーシー広場の付近では、治安警察部隊が厳戒体制を敷いていた。市内の商業地区はまるで戦闘地域のようだったという。

 通貨危機の原因は政府の失政か、それとも長期にわたるアメリカの経済制裁がようやく効果を発揮し始めたのか。国内外のアナリストの見方は分かれているが、大方の意見が一致する点もある。ただでさえ厳しい立場のマフムード・アハマディネジャド大統領にとって、今回のリアル急落は極めて悪いニュースだということだ。

 9月初めの時点では、アハマディネジャドは通貨危機の懸念を一蹴した。リアルの対ドルレートは1ドル=3万リアルを記録するのではないかという記者からの質問に対し、その種の予測は「心理戦争」にすぎないと否定した。

 そのわずか4週間後、リアルは1ドル=3万5000リアルまで下落。テヘランのある経営者によると、為替市場は開店休業状態だという。リアルが急落中の今、誰もドルを売ろうとしないからだ。

「経済の悪化が制裁の結果なのか、体制内の腐敗分子による市場介入のせいなのかはともかく、人々は政府の経済失政を非難している」と、テヘランのあるジャーナリストは匿名を条件に語った。「国民は希望を失いつつある。朝から夕方までの間に商品の値段が変わるインフレには耐えられない。それなのにアハマディネジャドは、深刻な問題に直面していることをまだ認めようとしない」

 テヘランで食品流通業を営むある人物は、今週は営業を休止にして従業員に自宅待機を指示したという。「今は商売をしても損を出すだけだ。来週には稼いだカネの価値が半分になるかもしれないんだから」

 今のところ、リアルの急落に対する国民の不満はアハマディネジャド政権に直接向けられているようだ。「デモ隊が叫ぶスローガンを注意深く聞けば、大半が政治的ではなく経済的なものだということが分かる。人々の怒りはアメリカや国際社会の制裁ではなく、自国政府に向けられている」と、カーネギー国際平和財団の上級アナリスト、カリーム・サドジャドプールは指摘する。

「イラン人は望ましい政治体制については意見が割れているが、もっと経済を重視してほしいと考える点では意見が一致している」

 リアルの急落はアハマディネジャドと議会との権力闘争を激化させている。議員たちは、大統領の誤った政策が経済危機の元凶だと考えている。

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シリア
ニセ残虐映像がもたらす果てしない混乱
The Most Disturbing Fake Videos Making the Rounds in Syria
政府側や反体制派が敵の仕業として公開する残虐ビデオは、外国製だったり世界中の紛争で使われている「人気コンテンツ」だったりすることもある
2012年11月13日(火)18時09分
トレーシー・シェルトン
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子供だまし 自由シリア軍(FSA)の特殊部隊とされた兵士たちの銃は中国製のおもちゃだった YouTube
 血みどろの戦いが続くシリアでは、ネットで公開されるビデオ映像がプロパガンダとして重要な役割を果たしている。よくあるのは激しい攻撃や暴行、大量殺りくの映像だ。大勢の女性や子供の死体を映したものもある。

 こうした映像は果たして信頼できるのか?

 10月、激戦地の北部アレッポにいたある記者は、反体制派の兵士から壮絶なビデオを見せられた。政府に拘束されたらしい人物がチェインソーで首を切られる映像だ。

 非常にリアルな映像だったが、実は5年近く前にメキシコで撮影されたもので、麻薬がらみの殺害だった。この映像は、シリアを始め世界各地の紛争地帯で反体制派に利用されているという。

 偽物とはいえ、こうしたビデオは大きな影響力を持っている。先週には国連が、シリアの反体制派は戦争犯罪を犯している可能性があると非難。政府軍兵士が反体制派の武装勢力に処刑される映像がユーチューブに投稿されたのがきっかけだった。

 この特定の映像は本物の可能性が高いらしいが、偽物ビデオは世界の主要メディアで次々と流され、SNSなどでも広まっている。争い合う2つの勢力が、同じ映像を使って互いを非難することも珍しくない。

 3月には、反体制派の支持者らが自由シリア軍(FSA)の特殊部隊の設立を発表した際、銃を手にした兵士たちの映像をにユーチューブに投稿。ところが6月、ニューヨーク・タイムズがこの映像はインチキだと証明する決定的な証拠を見つけ出した。イギリスの王立武器博物館の専門家が写真を分析した結果、マスクをした兵士たちが手にしている銃は、中国製の「5歳以上の子供」向けおもちゃだったという。

 ニセ映像に惑わされて真実を取り違えれば、罪のない多くの人が犠牲になりかねない。

From GlobalPost.com特約

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記事 [戦争b10] どうして今「ガザ空爆」なのか? ガザ攻撃に潜む皮算用  
どうして今「ガザ空爆」なのか?  冷泉彰彦(作家・ジャーナリスト)
ニューズウィーク日本版 11月19日(月)17時40分配信
 アメリカは明らかに狼狽しています。イスラエルが妙な動きをしているという兆候はありました。例えば、先週の11月11日前後には、イスラエル軍はシリアの政府軍とゴラン高原で砲火を交えています。

 この事件に関しては、長年にわたるアサド父子とイスラエルの確執が再燃したという恐怖感も多少はあるものの、イスラエルが「シリアの反政府勢力の中に反イスラエルの動きがある」として、反政府勢力のある部分を攻撃するというシナリオに比べれば、まだ国際社会としては「理解可能」だからです。

 何よりも、アサド政権がトルコとイスラエルの影響力排除を試みているという文脈から理解できるというだけでなく、「国際社会が何らかの支援を考えている反政府勢力」が「イスラエルの敵」になるという錯綜した関係は回避できるからです。

 ですが、11月14日に始まったガザへの大規模な空爆は、中東和平の枠組みを揺さぶるインパクトを持っておりアメリカを始めとする国際社会は、週明けの最重要課題として動かざるを得なくなりました。

 イスラエルはガザ地区を実効支配しているハマスの幹部(ジャバリ参謀長)を15日に殺害すると共に、大規模な空爆を加えており、ネタニヤフ首相はこの週末に至って「地上戦力の投入も考慮」という激しい発言を始めています。

 アメリカはこの間、大統領選があり、その直前にはハリケーン「サンディ」による被災があり、更に大統領選後は「財政の崖」問題に取り組むための大統領と議会指導者の交渉が始まったり、その一方では「ペトレアス・スキャンダル」があったりと、中東情勢に関心を向ける余裕がなかったのですが、完全に虚を突かれた形です。

 このガザ侵攻ですが、直接の原因としてはハマスによるガザ地区「発」のイスラエル領内へのロケット弾攻撃がエスカレートしていたという問題がある一方で、西岸地区を基盤とするパレスチナ国家のアッバス議長はパレスチナの国連加盟を模索しており、イスラエルとしては政治的に「反攻」したいというタイミング的な動機があったということも言えるでしょう。

 更にはガザ地区の背後にあるエジプトで公選により「ムスリム同胞団」系のモルシ政権が発足しているという問題があるわけです。また、その大きな背景としては、ここ数年続いている問題としてイスラエルを公然と敵視するイランによる核兵器の開発が進行しているという懸念があります。

 大枠で捉えるならば、イランの核開発は継続しており、シリアのアサド政権はまだまだ安泰、エジプトでは新政権が反イスラエル的色彩を濃厚にしているという「全体像」を考えると、イスラエルの側からは「自分たちに対する包囲網」が切迫しているという認識になるのだと思われます。

 イスラエルはこうした認識を持った場合は、その歴史の中で「先制的な攻勢」をかけることで知られています。国家存亡の危機感から、動物的な防御本能が激しい攻勢という行動として現れてくるのです。結果的に、その矛先はロケット弾攻撃の「火元」であり、背後にエジプト新政権を抱えるガザに向かったと考えられます。

 更にこれにはイスラエルの国内事情が絡んでいます。イスラエル国会(クネセト)は10月に既に解散されており、2013年の1月22日に総選挙が行われるのです。保守派のリクード系が優勢と伝えられてはいるものの、こうした「危機」に対しては「行動」しないと選挙では負けてしまうという判断もあったと思われます。

 国際社会は戦闘の大規模化を恐れています。フランスのオランド大統領は、以前からイスラエルのイラン攻撃を「認めない」という発言をしていますが、今回のガザ攻撃についてもネタニヤフ首相に即時停戦を求め、かえって反発を招いています。

 オバマ大統領は、間の悪いことにカンボジアやミャンマーなど南アジア歴訪に出ていますが、今のところは「イスラエル支持」というアメリカ的には無難な声明を発表しているだけです。更に、この欄で何度もお話したように、アメリカの軍事、外交関係の責任者については、現在「オバマ2期目」へ向けて人事が流動的なわけです。

 こうしたオバマ政権の対応状況について、共和党の保守派は「対応が遅い」とか「今言われているスーザン・ライス国連大使では次期国務長官には不適任」などと、色々な批判を出してきています。中には、共和党内からの声として「中東和平はオバマには無理だから、ビル・クリントンが出てこい」などという意見も出ています。

 もしかしたら、今回、ヒラリー・クリントンが国務長官を辞任するのは、自身の2016年の大統領選出馬準備ということと同時に、イスラエルに冷淡であったオバマとは「別の道」を模索するためなのかもしれません。

 以上、現状とその周囲の状況を整理しただけですが、少なくともこの問題、中東だけでなく、アメリカやヨーロッパの政治も巻き込んだ複雑な文脈の中で起きているというのは間違いないと思います。

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最終更新:11月19日(月)17時40分
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121119-00000301-newsweek-int

イスラエルのガザ攻撃に潜む皮算用
Unbeatable Bibi
総選挙を控えたネタニヤフ首相はハマスに強硬姿勢を示すことで右派勢力の支持を固めたいという思惑も
2012年11月19日(月)12時37分
ダン・エフロン(エルサレム支局長) 

強硬姿勢 イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザの大規模空爆を展開(11月16日) Ronen Zvulun-Reuters
[2012年10月24日号掲載]

 イスラエルの選挙といえば、結果を予想しづらいのが常だった。パレスチナへの土地譲渡を望む勢力とイスラエル領土の拡大を求める勢力の力が拮抗し、どちらかが僅差で過半数を握るか、駆け引きと妥協で連立政権が生まれることが多かった。

 だが近年、この傾向に変化が見られる。ネタニヤフ首相は10月、総選挙の前倒しを発表したが、この選挙では彼が率いる右派勢力が圧勝する見込みだ。

 世論調査によると、ネタニヤフの支持率はライバルの2倍以上に当たる50%以上。右派連立政権を構成する政党の支持率も上昇している。

 ネタニヤフは右派の支持を伸ばす上で大きな役割を果たしてきた。09年3月の首相就任以来、テロの発生率は下がり、多くの国が不況を脱するのに苦しむなかで経済も安定。テロも経済もイスラエルの有権者にとっては極めて重要な問題だ。

反イスラエル運動が高まるリスク

 だが右派の勢力拡大の背景には、より長期的な流れもある。右派を支持する正統派と超正統派のユダヤ教徒がイスラエルで増えているのだ。現在、この両派は人口の約25%を占めているが、今後20年以内に40%に増えるという予測もある。

 彼らがタカ派を好む政治姿勢を変えることはまずないだろう。宗教的信条から、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区に当たる地域の統治権はイスラエルにあると考えているためだ。

 強固な支持層を握っていれば政権基盤は盤石に見えるものだが、紛争など突発的な出来事で政界勢力図が一変することもある。

 長期にわたって政界を支配してきた左派勢力の権威が失墜したきっかけは、73年の第4次中東戦争だった。彼らが盛り返したのは約15年後。パレスチナ住民が大規模な反イスラエル闘争を起こした後だ。

 西岸地区でのパレスチナ人の不穏な動きや、パレスチナとの和平プロセスの行き詰まりを考えると、新たな反イスラエル運動が起きる可能性もある。

 そうなると、いずれ選挙の結果予想はまた難しくなるかもしれない。ネタニヤフもそれは承知しているだろう。96年の首相公選で彼がごく僅差で辛勝したのは、パレスチナ過激派のテロが激化していた時期だった。
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http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/11/post-2769.php

中東
イラン通貨大暴落の深刻度
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頼みの革命防衛隊も離反

 アリ・ラリジャニ国会議長は先週、問題の80%は政府の政策にあり、20%は制裁にあると発言。「『ロビン・フッド経済』では絶対にうまくいかない」と、アハマディネジャドの経済政策を皮肉った。「ロビン・フッド経済」とは、2期目のアハマディネジャド政権による補助金のばらまき政策を指す。

 政府が国民に直接補助金を配ることに対しては、制御不能のインフレを招くとして多くのエコノミストから反対の声が上がっていた。複数のリポートによると、現在のイランのインフレ率は30%を超えている(公式の数字は19%)。

 アハマディネジャドはラリジャニの批判に対し、制裁が通貨危機の原因ではないとすれば、議会の対応が悪いのではないかと反論。制裁によって石油の輸出が困難になり、中央銀行の取引が制限されていることが問題だと主張した。同時にアハマディネジャドは、確かに石油輸出は減っているが、「神のおぼしめしがあれば、(輸出は)回復するだろう」と述べた。

 同じく先週、アハマディネジャドは論議を呼んだ記者会見で、22人の首謀者がイランの為替市場に大混乱を引き起こしたと非難(氏名は公表しなかった)。情報省に捜査を命じた。

 アナリストによれば、リアルの急落には複数の要因が関係している。「過去7年間、政府はオイルマネーにものをいわせ、リアルの価値を人為的に低く抑えていた。だが金融取引と石油に対する長期の制裁は、政府の歳入をかなり減少させた」と、カリフォルニア大学バークレー校の中東起業・民主主義プログラムの責任者ダリウシュ・ザヘディは言う。

 「国民は深刻化する金融危機、国際関係の危機に対処する政府の能力を信用していない。状況が悪化し続けるのは確実だと思っている」と、ザヘディは指摘する。「政府は制裁のせいで外貨準備を使えなくなったか、外貨準備が急激に枯渇しかけているかのどちらかだと、人々は考えている」

 ザヘディはこう付け加える。「アハマディネジャドの任期中、政府は資金の流動性を600%も高めた。そのため今は資金が雪崩を打って安全な投資先に殺到している。さらに金利がインフレ率を大きく下回り、電気などの公共料金と資源価格の急騰、安価な中国製品の大量流入によって国内の製造業が大打撃を受けているため、資金が外貨や金などの安全な投資先に流れ込み、両者の相場を高騰させている」

 05年、アハマディネジャドが大統領に就任した当初は、最高指導者のアリ・ハメネイ師と革命防衛隊、議会から全面的な支持を得ていた。だが今は、議会も革命防衛隊も大統領に背を向けている。

 アハマディネジャドは先週の記者会見で半国営のファルス通信を非難。同通信は「ある治安機関(革命防衛隊を指す)の支配下にあり」、自分に対して心理戦争を仕掛けていると主張した。

 さらにアハマディネジャドは、辞任の可能性をほのめかして脅しをかけた。「もし私の存在が耐え難いというのなら、一筆書いてもいい。『さよなら』と」

 先月末、アハマディネジャドがニューヨークの国連総会で演説している間に、革命防衛隊は大統領の広報担当顧問モハンマド・アリ・ジャバンフェクルの身柄を拘束した。アハマディネジャドとかつての盟友たちの間で、権力闘争が激化していることを物語るエピソードだ。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/11/post-2758.php?page=2
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/470.html

記事 [カルト10] 選挙サイト・小沢新党33%自民21%維新10%民主8%、新聞・テレビの数字は出鱈目、偽イスラエルが完全に孤立状態である
ヤフーは中高年男性に偏った数字で玄人受けする小沢の支持率47%はさすがに出来すぎだが家長の意向が家族に影響を
及ぼすのは当然で無罪確定を受けて小沢支持率もイケイケである。
日刊ゲンダイが小沢新党獲得議席を50議席とはじいたがこれから候補者を増やしていけばいくほど獲得議席も増えていく
だろう。
所詮は偽ユダヤの意向次第だからギリギリで立候補する気がするが石原は比例で橋下は参院選から出る予定のようである。
小沢は安倍なり橋下なりの選挙区から出て大将首を取れば民自公維新みんな連合はガタガタにできるだろう。
野田ブーの唐突解散にネット族も不意打ちを食らったようだが表明から一週間で実行から三日が経ち既に唐突効果も薄れ
短いようで長い一ヶ月を密度濃く動き始めたようで心配されたただ民主を落としてせいせいすれば自公を利する事になって
もいいという感情的な投票行動は避けられるようである。
それも茶髪橋下がヘマの連続でワカメちゃんみたいな髪型から更にヒューザーの社長みたいにチンピラに似合わない真面目
な髪型にした違和感が胡散臭さを増幅させてくれたおかげで民主も維新もただの自公別動隊と誰にも分かるようにしてくれた
おかげであり偽キムチ前原と双璧をなすオウンゴールヒーローである。支配
さすが元高校日本代表の候補まで進んだラガーマンであり今回の衆院選はB級スクールウォーズという感じで泣き虫先生も
大笑いである。
こんな状態にあるにもかかわらず偽ユダヤと偽キムチは小沢新党支持率0%とかアホな事を続けているが偽キムチマスコミの
信用ががた落ちになるだけである。
もう世界中がそうだが偽ユダヤが支配する新聞・テレビ・書籍など基本的に嘘だらけと思われているのでありうぶな日本人も
騙され方が極端だっただけにその反動で全部嘘だろうというぐらいの疑い方から入るようになりもう騙しようがないのである。
偽イスラエルが社交辞令とは別に中東からも欧州からも見放されてもはやイラン戦争詐欺どころではなく世界中からミサイル
をロックオンされてネタニヤフは失脚寸前のようである。
胡散臭い存在ではあるがアノニマスの執拗なサイバー攻撃も受けてもはや戦争詐欺の主導権を握るどころではないようだ。
よく韓国の若者が大勢で2ちゃんねるにアクセスして不都合なスレッドを潰すようだが30億人とも言われるネット族がハッ
カーまでいかなくてもイスラエル政府のサイトにアクセスを集中させるだけでパニックに陥るようで訳の分からぬ兵器を米軍
と開発しまくってきた連中もローテクの波状攻撃には敵わぬようで策士策に溺れるとはこの事である。
偽イスラエルを落とせば米英など怖くはなく時代は日露独仏中印を中心に回り始めたようである。
偽ユダヤの後ろ楯が十分でなくなった偽キムチなど石野真子ではないが狼なんか怖くないのであり日本人も衆院選を機に自信
を取り戻すべきである。
たかが一ヶ月されど一ヶ月であり偽キムチと偽ユダヤの度肝を抜く選挙結果を叩き出す事である。
http://www.asyura2.com/12/cult10/msg/396.html
記事 [経世済民78] 不良債権比率、最悪更新=スペイン金融機関  欧州銀行同盟、銀行監督と金融政策の機能分けられるべき=独連銀総裁 
不良債権比率、最悪更新=スペイン金融機関
時事通信 11月19日(月)21時2分配信
 【パリ時事】スペイン中央銀行は19日、国内の金融機関が抱える不良債権が9月は前月比1.9%増の1822億2600万ユーロ(約18兆9000億円)に達したと発表した。債権全体に占める比率は前月の10.5%から10.7%に上昇し、中銀がデータ公表を始めた1962年以降で最悪の水準を前月に続き更新した。 

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最終更新:11月19日(月)21時3分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121119-00000155-jij-int


スペイン銀の不良債権比率、9月は過去最高10.7%に=中銀
2012年 11月 19日 18:55 JS 
 
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[マドリード 19日 ロイター] スペイン中央銀行が19日発表したデータによると、スペインの銀行の9月の不良債権比率は10.7%となった。前月の10.5%から上昇し、過去最高を更新した。

延滞債権額は前月に比べ35億ユーロ(45億ドル)増加し、1822億ユーロに達した。 
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE8AI04D20121119


欧州銀行同盟、銀行監督と金融政策の機能分けられるべき=独連銀総裁
2012年 11月 19日 19:45 JST 記事を印刷する | ブックマーク | 1ページに表示 [-] 文字サイズ [+]
 
[フランクフルト 19日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるドイツ連銀のバイトマン総裁は19日、欧州銀行同盟が銀行監督と金融政策の間で利益相反のリスクがあり、この2つの機能は分けられるべきだとの認識を示した。

一方、同総裁は「機能の分割は可能だが、組織的な観点から難しく、法的な観点からも難しい」とも指摘した。

発言は、フランクフルトで開かれた「ユーロ・ファイナンス・ウィーク」における講演原稿で明らかにされた。

また、総裁は欧州銀行同盟においてドイツが強い監督権限を持つべきだとの考えも示した。

総裁はこれまでに、ECBに欧州の銀行監督役を担わせれば、ECBの主要な責務である物価安定がないがしろにされる恐れがあるとの懸念も示している。

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ギリシャ債務、元本削減必要の可能性=ベルギー中銀総裁
2012年 11月 16日 03:35  
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[ブリュッセル 15日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるクーン・ベルギー中銀総裁は、ギリシャ債務の一部について恐らく元本削減を行う必要があるとの見解を示した。またスペインは早急に支援を要請するべきとの見方を示した。

大学が主催する討論会での発言をベルギーのデ・スタンダード紙が15日報じた。

ギリシャ債務問題をめぐっては、国際通貨基金(IMF)が同国の負担軽減に向け、一部債務で元本を削減する必要があるとの立場を示している。ただ、欧州諸国が保有するギリシャ国債の元本削減については、違法であり実施できないとしてドイツが強く反発している。

総裁はまた、最近国債利回りが低下しているスペインについて、金融市場が再び不安定な状態になればECBがどういった手を打てるか定かでないと指摘。「スペインは早急に支援を要請する必要がある」と言明した。

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関連ニュース

ドイツ、ギリシャ国債のヘアカットへの反対変えず=メルケル首相 2012年11月16日
ギリシャ支援策、今後2年についてまず合意すべき=ECB専務理事 2012年11月19日
ギリシャ債務元本減免に議論の余地=独連銀総裁 2012年11月17日
WRAPUP1: ギリシャ債務めぐりIMFと欧州の溝深まる、公的部門ヘアカット争点 2012年11月16日
http://jp.reuters.com/article/jp_Germany/idJPTJE8AE01N20121115?rpc=188
http://www.asyura2.com/12/hasan78/msg/562.html

記事 [ペンネーム登録待ち板6] 英国の音とは何か? _ 40年前の安物スピーカー スペンドール BCUの今も衰えない人気の秘密


スペンドール BC-U 発売年月 1975年頃

型式 バスレフ インピーダンス 8Ω

許容入力 100W(Max)

使用ユニット
[スーパートゥイーター] ドーム(STC-4001G)×1
[トゥイーター] 3.8cmドーム(HF-1300)×1
[ウーファー] 20cm特殊コーン×1

出力音圧レベル 90db
http://speaker.kir.jp/hoka-f/BCU.htm


Spendor Speakers BC1 MATCHING PAIR FOR SALE ON EBAY
http://www.youtube.com/watch?v=UBFQ_BwSvnM

湯布院 音楽喫茶 あーでん
http://www.youtube.com/watch?v=fsrUe30LSIE
http://www.cafe-arden.com/garden/treasure.html
http://r.tabelog.com/oita/A4402/A440201/44000155/
http://contakuto.exblog.jp/16981334/


SPENDOR AUDIO SYSTEMS LTD
http://www.spendoraudio.com

トライオード(代理店)
http://www.triode.co.jp/spe/prd.html
BC1/BC2用スピーカースタンド ¥58,800(税込)
http://www.phileweb.com/news/audio/201110/19/11354.html

スペンドール BC-T
http://www.troelsgravesen.dk/vintageBC1.htm

スペンドール BC-U
http://speaker.kir.jp/hoka-f/BCU.htm

スペンドール BC-V
http://speaker.kir.jp/hoka-f/bc-3.htm


大したスピーカーじゃないんだけど、みんなが絶賛するスペンドール BCII


1) スペンドール BCII は廉価品の造り


スペンドール BCII ¥115,000×2 瀬川冬樹

BCIIのイギリス本国での価格は、日本での定価の半値以下という、ほんとうにささやかなスピーカーだ。スケールの大きな音ではなく、どちらかといえば音量もほどほどにおさえて、まさにコンサートホールで音楽を鑑賞する感じ、というひとつの枠の中で楽しむスピーカーといえる。
http://www.audiosharing.com/review/2009/06/-bcii-4.html

先日、以前から気になっていたスペンドールBCUを Stadio K's で聞いてその可能性に魅せられた。 BCUは極普通の音であるように聞こえるが、英国スピーカー独特の(しかもじんわりと染み出てくる)威厳を感じたのは僕だけではないはず。僕なりに料理をしたらどんな音になるのかと帰宅途中ずっと考えていた。

音質は値段ではないと感じるがまさにBCUはそういう代表的オーディオ機器。 そして広木さんの(BCUでの演奏)講演に使用したソフトも素晴らしいものでオーディオ以上にソフトの知識がある人がレコードコンサートを行うとこれほど違うのか!と納得させられた。オーディオはソフト、ハード両方において知識がないとその半分も実力を発揮できないと僕は考えているが、広木さんのCD、レコードに関する知識は素晴らしく、尚かつ説得のあるものであった。
http://more.main.jp/zakkichou04.html


リアバッフルを開けて中を見たとたん
「なんだこの極細配線は・・・」。
ネットワークも整然と綺麗なつくりでは有るが、ぎぼしの様な差込式の接続、ボイスコイルへの配線の劣悪なこと。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/06/bc_5c56.html


しかし作りはかなり荒いですねー。。。バッフルはベニアをくりぬいて黒を吹きかけただけだし。。。笑 
http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2007/12/spendor_bcii_0adc.html


エンクロージャの裏板を外し、内部の分厚いスポンジの吸音材を取り去ると、その下にスペンドールBC-Uの美しい姿からは想像すら出来ないグロテスクなベトベトした状態の真っ黒な瀝青(アスファルト)が10ミリの厚さで貼り付けられている。  キャビネットの振動はこの醜い瀝青がダンプニングしていたのだ。

吸音材と瀝青ダンプ材を取り去ったエンクロージャは、たった9ミリ厚の合板だけで造られていた。  バッフル面でさえも薄い9ミリ厚の合板だけだ。  補強材が全くない箱なのでよく響く、響き過ぎる軽い箱。 
   私にだって簡単に作れる、呆れるほどの薄い9ミリ合板の何の芸もないただの箱。
   サランネットをはずしたスペンドールBC−Uのバッフル面は、合板の品質が余りにも粗悪、継ぎ接ぎ跡などがあり醜い。 バッフル面を黒く塗装した。塗装を3回繰り返しても合板素地が粗悪なため、綺麗に仕上がらない。
それにしても、このスピーカーキャビネットが、真っ黒なベトベト粘着したアスファルトによってダンブニングされているのを知ったとき、それと薄い合板だけで造られていたことを知らされたとき、呆れ驚ろいたことを今でも思い出します。
http://blogs.yahoo.co.jp/kisokyoku459/1609314.html

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2)しかし、 廉価品から何故か奇跡の音が…


菅野沖彦 「コンポーネントステレオの世界 1979」

「このBCUは、ちょっと他に類をみないほどの、気品とみずみずしさの魅力を備えていると思います。これほどみずみずしい音を聴かせてくれるスピーカーは、高価格帯のものにもほとんど見当たらないほどです。

私は自宅で、もう何十年にも渡ってあれこれ苦労して鳴らしこんできたJBLの大きな3ウェイのシステムを置いていますが、その点では残念ながらこのBCUにかなわないんですよ(笑)

このスピーカーで、とくにクラシックのプログラムソースを、適当な音量で鳴らしたときのすばらしさは、ちょっと比類のないものですね。音の粒立ちがよくそれでいてなめらかで、暖かで、艶があって、端正で、そして中音から低音にかけてはたいへん芳醇です」
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/40174404.html


確かにBCUの音はキレや分解能では古いけど、女性ボーカルの唾液の濡れた感じや耳元で囁かれた時の様に実際に背中がぞくぞくっとするスピーカーは他に経験した事がないからいまだにメインで聞いてる。

浅薄な計算では生まれない、官能を直接刺激する音だよね。
上杉佳郎氏が「世界に数多のスピーカーがある中で最も美しい音」といった音色だけは今も色あせていないと思う。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/

タンノイ BerkeleyUをしばらくの間 スペンドールBCUと併用した。38cmユニットの威力で、低音は良く出たが、ボックスの奥行きが浅いせいか、音場の深さ(奥行き)に乏しい印象で、本当には満足できなかった。

弦楽器の高音の繊細な衣擦れ感もスペンドールBCUに及ばなかった。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/56818396.html

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/19(土) 03:00:39 ID:+U4gRThu

「スピーカーはなにをお使いですか?」

「いや〜。お恥ずかしい。実はBCUなんですよ〜。もう骨董品ですわ。  今のスピーカーもいろいろ聴いてはみるんですけどやっぱり私にはこれが一番しっくりくるんですな〜。

 弦なんかもう、えもいわれぬ音色でね〜。」
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/


379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 21:31:40 ID:6YDyLcKW

漏れの20年選手スペンドールBC-Uは、弦ではこれを超える音を聴いたことがない。
NHK-FMのベストオブクラシックなど背筋ゾクゾク。
少なくとも漏れにはウェスタンの電磁コイル型やジーメンスの同軸とかの上を行く。
といってポップ系の打ち物がダメって訳でもない。ロンドンウェスタンのスーパーツィーター積んでるせいかハイハット抜け切ってるし、MISIAやノラ・ジョーンズも艶やかに逝ける。ただし音像は肥大気味w http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1151035118/

俺の好みだとロジャースが一番気持ちがいい。
次はハーベスかな。心地よさで言ったらね。
スペンドールは独特だけど一番英国らしい感じがするよ。
ちょっと暗くてうつむいた感じの音だよね。
そこがたまらない。要するにスペンドールが大好きということ。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1241359028/


私もBCUは使ってます。過去スレにありましたが、「鼻つまり」の様な低域が、独特のハーモニー感を生み出し、それが大きなプラスへと変貌し、長年ファンを引き付けているようにみえます。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1055511858/

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/05/02(月) 06:19:42.47 ID:gfHZF7CS

BCUの評価が分かれるのはあの独特の鼻つまみ音が好きか否かだろ?
それだってアンプ次第でかなり変わるし、いまどきの音じゃないと言われればそのとおりだしw

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/05(日) 21:18:22.50 ID:6i8UKKJB
>>247
BCUの評価が分かれるのはあの独特の鼻つまみ音が好きか否かだろ
オルガントーンですよね
スペンはロジャースより品が良いよね!
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1055511858/

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2. BCUではオーケストラは鳴らせない?


私は BCU はフルオケには耐えられないなぁという印象を持っています。
http://audioagent.wordpress.com/2010/07/31/spendor-bc-ii/

BC-Uは音量をいくらでも上げれる訳では有りません。意外とボリュームの位置に制限が有ります。ユニットの能力がJBLのユニットには及びません。

ドーム型のユニットを使ったシステムで、小音量で音楽を楽しむように設計されているようですので「真夜中」の小音量再生に力を発揮します。音量を絞っても音痩せしませんし、音色が妙なる音色ですので聴き疲れしません。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/09/post_eb1c.html


「BCUで、とくにクラシックのプログラムソースを、適当な音量で鳴らしたときのすばらしさは、ちょっと比類のないものですね。音の粒立ちがよくそれでいてなめらかで、暖かで、艶があって、端正で、そして中音から低音にかけてはたいへん芳醇です」
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/40174404.html


『音楽カフェBlossom』さんをお訪ねして丸2日が経つが、あの音体験は強烈である。

音楽カフェ Blossom BLOG
タンノイ オートグラフ ミレニアム 845シングル/EL156PP真空管メインアンプ
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/8.html


いや、音自体はクラシックでは包み込むようなおおらかさで、一方、録音の良いポピュラー系のディスクでは大型モニターを起源とするスピーカーらしい鮮やかさを見せはするが、「鮮烈で耳について離れない」という類の音ではない。音楽の好きな方が、気持ちよく、かつ音楽の生命感を失わずにという方向で、機器と空間との調和をはかってたどりついた音だ。

つまり、聴き手に押し付けをせず、心地よくくつろいでいただこうというホスピタリティーに富んだ音で、カフェというお店の性格に合った音である。記事の通り、機器のというより空間の次元が違いすぎて、我が家の装置と音を比べようとか、どのくらい差があるかなどという下心は最初から持ちようがないのだが、しかし、自宅で聴く音の聴こえ方が変わってしまっていることは否定できない。

今はスペンドールBCUで聴いているが、ステージがやはり縮尺モデルである。このスピーカーは、中型ながらオーケストラの響きをそれらしく聴かせると言われたもので、私自身もイメージで補いつつ擬似演奏会を楽しんでいたが、オートグラフ・ショック以来、ミニチュア・スケールのイメージがぬぐいきれない。この点は、隣家からの苦情を覚悟してボリュームを上げれば、幾分かは改善されるが、それにしても本質的な差は埋めようがない。

もう一点、高音、とくに弦の音に艶が乗りすぎる。この点も、「BCUは、実際以上に美しく聴かせるので、モニターには向かない」などと評する人も多かった元々の特徴なのであるが、これが少々邪魔になるのだ。(一昨日までは、これがたまらない魅力だったのに)

スターリングに戻せば、艶めきは控え目になり、縮尺が1/5から1/3くらいには修正できるかもしれないが、今はそうせずに、この艶をもう少し部屋の響きと調和させる方向を探ってみようと思う。

試みにいつもより聴取位置をギリギリまで後ろに下げて、キッチンの中に半分体を入れて聴いてみた。“空間が鳴っている”感じが出て、オートグラフの試聴感に近づいた。しかし、微細な繊維で織り込んだような、きめ細かな高音は聴き取りにくくなる。この、顕微鏡を覗くような“粒子の細かな、絹のようにやわらかな高音”は、オートグラフにないBCUの持ち味である。私の好きな、英国のスピーカーにしか聴けない美点である。これを捨ててはなるまい。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/55747793.html


20世紀を代表するSPといえば、JBL 4343という人が多いと思うが、クラシックファンなら KEF 104AB や SPENDOR BCU をあげる人もいると思う。いくら 4343 が素晴らしくても、音色の美しさではこの二つにはかなわないだろう。当時私の憧れのスピーカーだった。

KEF は新品で買ったが、BCU はかなり後に中古で購入した。KEF104ab と VICTOR SX3V というSPを YAMAHA NS1000M を買う時に下取りに出し、数年後に BCU を買ったので、自分の家でこの二つを聴き比べたことはない。だが新品で買う時にどちらにしようかと試聴に試聴を重ねたが、何といっても BSU を2本買うと20万を超えるので KEF にした。 

 私が試聴した限りではどちらも美しい音には違いないが、KEF はオールラウンドでオーケストラも何とか鳴るが、BCU は小編成向きだと思う。

ヨーロッパトーンといわれた国産の名機 VICTOR SX-3V と KEF を同時にもっていた時期があるが、やっぱり高音の緻密さ、繊細さでは KEF にはかなわない。ただ SX3V の方が大編成のオーケストラでも破綻なく鳴った.。KEF は大きな音で低音を鳴らすと、下のドロンコーンがバタバタいって音が濁った。おまけにトゥイーターについているヒューズがよく切れたので、怖くて大きい音で鳴らせなかった。そういう意味では KEF も BCU もやっぱり小音量で静かに聴くスピーカーといえる。
 
SPENDOR BCUはソロ楽器から弦楽合奏くらいの室内楽を聴くためのSPだと思う。

KEF はまだJAZZでも上品に鳴るが、BCU はダメだ。ハイハットの音なんかショボくてつまらない。

特殊なSPだが弦楽器を再現させたら今でも史上最高だと思っている。なぜこれを手放したのか不思議だが、多分オーケストラの再生に不満を感じたのかもしれない。

確か買った時より高く売れたと思うが、マンションのローンに追われている時だったから、つい金に目がくらんだというのが正直なところだろう。BCUを手放してから何年か後に、その音を求めて HARBETH LS3/5A を買ったが、BCUより小さい分、奥行きと余韻が出ない。BCUの方が少々暗めだが艶やかで甘い音がしていた。

 もう古すぎて程度のいいのはないだろうが、今欲しいスピーカーは SPENDOR BCU だ。ビクター SX3V や YAMAHA 1000M みたいなSPを作れと言われたら作れるだろう。4343でもユニット単体で売ってるわけだから、同じようなものは作れると思う。でも  104AB や BCU、LS3/5 みたいなのはどうやっても作れない。
http://www.dolcecane.com/opera/kaikoroku%20104.html

97名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/07/05 22:04:20 ID:1x6NKjK0(1)

久々にスピーカーの買い替えを考えています。
現有SPは古いBCU、Ditton15をメインで使ってます。
弦の甘い美音はこれ以上を求めるものはなく聴き惚れていますのでボーカル・小編成クラシックは現有を継続使用の予定です。 新規導入のスピーカーは主にオーケストラ再生の限界を上げて、現有SPより少しスケール豊かに鳴らせればと思っています。

メインのソースはシューベルトやブルックナーのシンフォニーです。 ハーベスのSUPERHL5かES3で迷ってます。 ES3の世評がかなり高いようですが聴き込んでおられるハーベスファンの方から見て SUPERHL5を選ぶメリットは感じられますか?

101名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/07/06 14:02:38 ID:akWLtmkG(1)

実はもう10年ほど地元のオーディオショップに顔を出しておらず なんとなく敷居が高く感じて足が向かなかったもので・・・
おっとり癒し方向は小編成弦楽・ボーカルは古いなりにまだまだ現有のBCU・Ditton15共に全く不満が無く
DHM50周年50枚セットのCDで聴くチェンバロの美しい音色など微妙な音色変化を鋭敏に描写する様など聞惚れています。 ただあまりにも古い音に慣れきっていて、現行ハーベスを試聴したら目から鱗が落ちる状態かもしれないとも思っていますが・・・

今回はオーケストラを今より少しすっきり見通しよく鳴らす方向のスピーカーを求めていますのでSP HL5が第一候補になりそうです。


102名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/07/06 17:11:57 ID:L0XNyjTM(3)

ちなみにBCU・Ditton15では同じツイーターを使用していますがBCUはスーパーツイーターが加わるためか生演奏で感じるようなオケの弦が小波の様に立ってホールに拡散する雰囲気が感じ取れます
贔屓目の錯覚かもしれませんが Dittonではそういった錯覚は起きないですね。

JBLの弦は全く受け付けませんが、ピアノ曲でほぼ原寸大と思わせる音圧とスケールで再現できるという一点で手放さないでいます。 最初は客が来てピアノを弾いてると勘違いした嫁が顔色を変えて部屋に入ってきたこともありました。 異常に巧すぎるからどんな客かと(笑)

まあ部屋の外からでもよく聴けば本物ほど浸透力というか重みと芯があるような音は鳴ってないから間違えることはないはずなんですが・・・

103名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/07/06 20:58:49 ID:8zC7IeGb(1)
>102
Celestion TypeHF1300 ですね。
私もBCIIをADPで鳴らしていますが、手放せないですね。
知人から借りたHyper Eminentで鳴らしてみたら、解像度は相当高いと思いました。

オケでも個々の楽器は明確に鳴りますが、強奏時の弦のユニゾンで不満が出ます。

104名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/07/06 23:26:23 ID:L0XNyjTM(3)

>103
全く同感です、強奏時の弦のユニゾンでやや崩壊気味になりますね。
その部分、あと少し再生の限界が上がって強奏時の音型がクリアになってくれると良いのですがBCUにそれを求めるのは酷なようです。
http://desktop2ch.net/pav/1241957934/

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/26(土) 00:18:03.09 ID:ySLJkiwh

スペンドールって、カタログ上の低域再生限界控えめですけど
低音弱く感じたりしますか?


229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/26(土) 20:25:37.44 ID:0D1EtlW7
>>228
バスレフと密閉ではちがうと思います。
私はバスレフを使用していますが、低音が弱いとは感じません。

たとえば、Bachの無伴奏チェロ組曲などは十分な迫力で低音が聴けます。
オーケストラのコントラバスは、ホールの後方程度の聴こえ方という感じです。

セッティングでも相当違いが出てきますので、試行錯誤を楽しまれたらどうでしょう。


70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 22:13:05 ID:m3D8ahfU

確かにスペンはあんまり鳴らん。インシュレーターもゴッツいスタンドも強力なアンプも要る。


71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 08:44:17 ID:bwPNOQGj

いまどきの軽く鳴るスピーカーとは違うのだね。
ズッシリ重い。それが味か。


409 :401:2011/10/23(日) 22:07:25.95 ID:xdVoEe1V

BCUには、音量のスウィートポイントがある。 結構クリティカル。
やはり大音量になると、音質が変わる。大音量が出ないわけではないのだが。


413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 14:02:56.85 ID:7sNJgrOq

だってBCUって、ヴァイオリンの胴鳴りとピアノのフレームの共振を同時に出せるんだもの・・

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/26(水) 17:45:25.63 ID:0Lnfc4rV

BCUは箱を鳴らしているから、大音量になると響き過ぎるんだね。

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 00:49:16.51 ID:mLZOSaYG
>>414
隣にアップライトのピアノがあるんで、fffの音量と同じぐらいになるようボリュームをあげてみた。
・・・たしかに、響き過ぎでしたね。

ホールの20列目ぐらいで聴くピアノの音量程度のボリュームがスイートポイントでした。
ダイナミックレンジの広いLP、例えばDECCAのデジタル録音を聴くと、413さんのおっしゃることが実感できます。

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/14(水) 22:26:28.19 ID:YkF/gJ//

BCIIでは、無響室で測定すると16kHzと20kHzの間には、5dBほどのディップがあります。
BCIでは、このディップは2.5dB程度になっています。BCIIIでは、13kHzから20 kHz にかけてだら下がりです。
(spendor Technical Manual P.8)

このことから、限度を越えた大入力では、硬く濁った高音ということになるのでしょうね。
確かに、電子楽器の強奏が続くような楽曲の場合、そのような聴きづらい状況になります。

ただ、ダイナミックレンジの広いオーケストラでは、強奏時間が短いためか、あまり気になりません。
よいアンプというのは、楽曲の強弱にあわせて、大電流・小電流を瞬時に流せるものではないかと思います。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/

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スペンドールBCUはトランジスター・アンプや小出力の真空管アンプでは鳴らない

スペンドール BC-U
許容入力 100W(Max)
出力音圧レベル 90db
http://speaker.kir.jp/hoka-f/BCU.htm


BCIIはスケールの大きな音ではなく、どちらかといえば音量もほどほどにおさえて、まさにコンサートホールで音楽を鑑賞する感じ、というひとつの枠の中で楽しむスピーカーといえる。

 けれど、このスピーカーは、もう少し出力の大きい高級アンプで鳴らせば、こういうサイズの、こういう価格にしては、意外とも思える堂々としたスケールの大きさを楽しむこともできるし、ホールいっぱいに響き渡るオーケストラのフォルティシモの感じに近い音量が出せなくもない。(ステレオサウンド別冊・1979年秋発行)
http://www.audiosharing.com/review/2009/06/-bcii-4.html


1) BCUはトランジスター・アンプや小出力の真空管アンプでは鳴らせない


spendorについて (スペンV) 2011-07-15 21:42:32

BCUは、英国のBBCモニタースピーカーの中においても、傑作中の傑作です。
ただ、アンプをものすごく選び、まず石のアンプでは『絶対』にまともに鳴りませんし、管も選びます。

EL34のプッシュプルアンプが相性が良いようです。
これがKT88になると、大雑把な音になってしまいます。

40年前のスピーカーですが、電源やケーブルにも敏感で、きっちり詰める事が出来ればピアノのペダル音やボーカルの口唇内音まで再生します。友人にB&WN801をジェフ・ローランドのシナジーとS8で鳴らしている人がいますが弱音再生に関してはひけをとりません。

ATCと並んで、最も鳴らしにくいスピーカーの1つですが、鳴らせれば清水が湧き出るような瑞々しさと生命感が手に入ります。

http://blog.goo.ne.jp/typhoon_1956/e/e6d15c4f89cad5c90f844415772ba4c4


スペンドールBC-Uは、真空管アンプとの相性がとても良く、Voice Audio Fukuokaのパワーアンプ(出力管はテレフンケンEL-34)で素晴らしい音楽が聴けました。BBCモニターとして開発されたBC-Uは、当初、英国でEL-34を使ったアンプで駆動されていた様に記憶しています。

投稿: william_kapell | 2007年12月31日 (月) 09時01分

http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2007/12/spendor_bcii_0adc.html


スペンドールBC-U、懐かしいです。実は、昔、使っていたことがあるんです。英国紳士的な音、特にチェンバロの音など好ましい再現でした。確かツイーターがITTで、ミッドレンジがセレッション、ウーファーはスペンドールのオリジナルでしたか・・・?専用のアンプも出ていましたね。
投稿: william_kapell | 2007年12月30日 (日) 08時58分


スペンドールBC-Uは、真空管アンプとの相性がとても良く、Voice Audio Fukuokaのパワーアンプ(出力管はテレフンケンEL-34)で素晴らしい音楽が聴けました。BBCモニターとして開発されたBC-Uは、当初、英国でEL-34を使ったアンプで駆動されていた様に記憶していますが、間違っていますでしょうか?
投稿: william_kapell | 2007年12月31日 (月) 09時01分


球アンプとの相性は本当によさそうですね。 実は居間用に小出力の真空管アンプを捜しはじめてます。笑
BBCでBCIIにEL34アンプが使われていた事は知りませんでした.^^;
投稿: vin | 2008年1月 1日 (火) 23時06分
http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2007/12/spendor_bcii_0adc.html


166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/23(水) 10:51:40.03 ID:icI+rjl0

以前BCUの修理で戸塚に在るSHOPへ持っていった。
そこの店主は真空管好きでトライオードとスペンを強く勧められた。
http://www1.ttmy.ne.jp/audio-koubou/
オーディオ工房というところです。


175 :165:2011/02/26(土) 19:24:28.22 ID:foRInzAJ
>>166
スペンと球アンプ。非常に良いですよ。プリが石ですが、球の濃厚さを味わうことができます。


178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/28(月) 22:29:46.34 ID:YAwHwvBQ

>スペンと球アンプ
yahooのスペンドールグループでも、球アンプ、例えばleakとか、がとっても合うという話題あったぞ。


335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/31(日) 13:52:52.85 ID:5CtUi392

↑こんな喧騒をよそに、今日も300BドライブでBCUを聴いている俺様は勝組。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/

897 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/01(水) 04:07:08 ID:abcjCuVn [1/3回発言]

スペンでピアノならすなら真空管アンプで最低30Wないときつい


898 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/01(水) 17:32:28 ID:YTRRotPO [2/2回発言]

30Wなんて必要ないだろ。3Wで十分。
一般的な音量でも0.5Wくらいしか使わないのに。


899 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/01(水) 20:50:53 ID:abcjCuVn [2/3回発言]
>>898
技術やさんにもそう言われて馬鹿にされたことがある。 でもピアノの音を知ってる人ならわかると思うけど、
低域のドロドロしたスピードの速い輝かしい音や高域のチョピンという音の再現はフォルテシモでなくても、30Wのパワーがなくてはできないと考える。
25Wでは割れて聴こえるし 15Wではそもそも音が薄くなってピアノの音がしない。

あくまでぼくの経験と聴感上の話なので、測定器の話で対抗されてもこまるが。
ちなみに、25wで音が割れるところを他人に聞かせたとき、そのひとはわからなかった。

ちなみにわたしは深夜小音量再生派です

903 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/02(木) 23:05:24 ID:04dkL3/o [1/1回発言]
>>899 同感です。
私も小音量再生派なので、80W→100W→150Wときてようやく満足することができました。
立ち上がりの早いシンバルの音、パイプオルガンの低音などに違いが出てきますね。


904 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/03(金) 22:40:37 ID:xtU9KAIx [1/1回発言]
>>899
高ワットのアンプのほうが電源トランスにお金が掛かってるからそんな違いがでてしまうのでは?
良質のトランスを搭載してA級動作にすればワット数は必要ないと思うけどね。


905 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/04(土) 01:22:15 ID:Xa0Stdhh [1/2回発言]
>>904
俺はA級、B級関係ないと思う。位相特性(特に低域)と余力が重要だと思う。

908 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/06(月) 01:37:23 ID:E6taDDxl [1/1回発言]

英国のスピーカーって低能率だから、出力は要るよね。
高能率スピーカーしか使った事ない人は、LS3/5a鳴らしてみるといいよ。
アンプがクリップするのをみれる。

周波数特性を計ってもらった事あるけど、15Hzまでフラットなはずのスピーカーなのに波うってた。
アンプのパワーが足らない場合は、スピーカーのインピーダンスカーブに引きずられて 周波数特性は、インピーダンスカーブの逆相似形になると本に書いてあってなるほどと思った次第。

低能率スピーカーは出力あんまり低いと、まともに再生すら出来ないそうですよ。
LS3/5aや現代だとATCのスピーカーなどを使い、低出力のアンプを繋いで特性を計るか他のスピーカーと繋ぎかえたりして、レベルメーター見れば解るかと

909 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/06(月) 13:59:58 ID:iH82e+YE [1/2回発言]

もともとはSP3/1R2の話題だったと思うが、SP3/1R2は別に低能率じゃない。どんなスピーカー鳴らすのにも30W必要という話なら理解できる。903氏に至っては 100Wでも満足できなかったとのことだがW数とは違う要因でしょ。


910 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/06(月) 21:46:32 ID:azNvE5lt [1/2回発言]
>>909
>>903氏はトランジスタと思われ


911 : 903 : 2010/09/06(月) 21:58:30 ID:MpXqvX+3 [1/1回発言]
>>909
>>910
あ、すみません。トランジスタです。
いまは、BAT VK-250 withBAT-PAKにしています。

912 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/06(月) 22:28:54 ID:iH82e+YE [2/2回発言]

じゃあお二人の話を総合すると

「スペンドールでピアノ鳴らすなら」
「真空管で30W、トランジスタで150Wは必要」

となるが、ほんとかなあ。 「スペンドール」がとりわけそう言う性質を持っているのか、それとも一般的にそれだけのパワーが必要なのか。


914 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/06(月) 22:36:10 ID:azNvE5lt [2/2回発言]
能率90db以下の低能率スピーカーなら一般的でしょ。

http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 22:15:42.06 ID:jw2nzkj6

確かにBCUの音はキレや分解能では古いけど、女性ボーカルの唾液の濡れた感じや耳元で囁かれた時の様に実際に背中がぞくぞくっとするスピーカーは他に経験した事がないからいまだにメインで聞いてる。

浅薄な計算では生まれない、官能を直接刺激する音だよね。
上杉佳郎氏が「世界に数多のスピーカーがある中で最も美しい音」といった音色だけは今も色あせていないと思う。

アンプの吟味は当然だけど ネットの透過率が悪いから外さないと本当の潤いや透明感は出ない。
それだと音が濡れ過ぎと言う人もいるかも知れないけど。


626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 20:43:55.21 ID:2YSJ0afa

>確かにBCUの音はキレや分解能では古いけど
ぼくもそう思ってた。でもアンプを奢ったらそういう認識が払拭された

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/09(金) 10:43:00.25 ID:5hkV+FLk
↑同意。
安易に、英国製のビンテージや真空管アンプを組み合わせてるのが多い。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 21:41:53.10 ID:dIXCGO3y

真空管じゃないと鳴らないは、思い込み。
スペンドールが一番よく鳴ると言われたアンプはトランジスター式のスペンドールD40

SPENDOR D40(1970年代頃)
ハイパワー化を追求せず、音質重視の設計を貫いたプリメインアンプ。大型のトロイダルトランスを採用しています。パワー段には特性の良く揃ったトランジスタを使用しています。
http://audio-heritage.jp/SPENDOR/amp/d40.html

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/03(月) 00:54:42.78 ID:DcMFk7X5

SPNEDORのBCUを鳴らしたら絶品!と言われたアンプのD40です。
落札者がSPENDORスレにいたので、そのうちレポ宜しく!をしときました。

SPENDOR プリメインアンプD40 落札価格 43,000 円

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/03(月) 02:48:29.21 ID:+3pztueA
D-40を落とした本人です(笑)。そもそもD-40に興味が向いたのは、LS3/5A専用にBBCが作ったアンプHH AM8/12を入手して鳴らしたとき、LS3/5Aが驚異的な解像度とトランジェントで歌い出したからです。
あまりHH AM8/12は、日本では知られていませんがたまにebayに出ています。
どうも当時のアンプ技術には、特有のスピーカーに対して 少しトリッキーなチューニングを施す算段があったようです。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1317539913/l50


102 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 03/07/22 17:08 ID:???

どんなアンプが合うの?

103 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 03/07/22 17:44 ID:???

>>102
俺的には、クオード。

104 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 03/07/23 01:16 ID:yfPyWfOh

しっとりしたミュージカルフィディリティやすがすがしいネイムもまちがいのないところ。
また、これらイギリス製はボーカルが中心に点定位し、一般に日本製は広がりやすい。

やってみたい組み合わせはゴールドムンドゥ。こじんてきに。

また、最初のうちはツィーターやベクストレンコーンがなじまず、はっきりいって相当ひどい音で鳴る。 よってそういう「困った意味での刺激」は多かった。エージングが進んだ後でもスーパーツイーターは結構神経質なので、アンプと音楽を選ぶ。

むかーし、ロジャースのスタジオワンと大いに迷ったが、ロジャースはもっと鳴らしやすく、しなやかだった思いがある。結局、困難そうなBCUを選んだのは音の渋さを予感したからだったような・・・正解だったと、おもう。


105 名前: 101 投稿日: 03/07/23 11:00 ID:???
>>104
そうですね。でも私的には、あまり音楽を選ぶSPには聴こえません。
アンプはメチャクチャ選びますけどね・・・

私もBCUは使ってます。過去スレにありましたが、「鼻つまり」の様な低域が、独特のハーモニー感を生み出し、それが大きなプラスへと変貌し、長年ファンを引き付けているようにみえます。

自分自身が、就職試験の面接官のように、相手(SP)にドシンと構えていると、このSPの魅力はなかなかわかりません。 こちらから聴きに行く姿勢が必要です。そういう意味では、JBL、B&W なんかとは正反対ですね。

http://mimizun.com/log/2ch/pav/1055511858/


317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/02(土) 12:29:38.73 ID:Hev2S5TB

quad33と405でBCUを鳴らしてる。 しばらくはこれでいいな。33かわいい!

LUXMAN L-570ZS 使ってたこともあった。
演出過多な感じだった。化粧が濃い女、みたいな。 悪くはなかったよ・・。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/

BCUやタンノイなど、英国色の濃いスピーカーとQUADのアンプの相性は定評のあるところですが、我が家ではそのセオリーが適用されないようです。

BCUにはユニットが3つ(3ウェイではなく、2ウェイ+スーパーツィーター)付いていますが、QUADで鳴らすと、スーパーツィーターでない方の高域ユニットが鳴り切っていないような印象で音の豊麗さが不足です。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/38506774.html

437 :432:2008/06/21(土) 11:43:52 ID:ix8o1ahk

QUAD 405Uは以前持ってました。BC-VU繋いでましたがあんまりぱっとしませんね。
ALTEC用の球の128Aってアンプもあるのですがそっち繋いでみると割と良いのですが
音像が大きくなり粗さを感じてしまいます。何より音楽性が合わない気が。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 01:09:40 ID:WX1pFLhH

OUADU買っちゃいました。
パワーがどうかなとか思ってたんですが繋いだとたんにそんな事どうでも良くなりました。
低音緩いのかなって想像してたのも全く問題なし。
オーディオの進歩って何なのでしょう?

流石にBCV繋ぐと低音気持ち緩いかなって思いますけどそんな事どうでもいいくらいこっちでも見通しのいい音になります。 405じゃ絶対に出なかった音です。 正直おんなじクォードこんなに音が違うとは・・・

http://mimizun.com/log/2ch/pav/1171701565/


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3) 真空管アンプとトランジスターアンプの音はなぜ違っているか?


@ 増幅素子の強度(響き)の違い。

トランジスターは、個体の金属が増幅素子に使われていますので振動に強く容易には共振しませんが、真空管は金属板と金属線がガラスの筒に納められていますので外部(内部)からの振動に弱く共振します。増幅素子の共振が信号により多くの「響き」を付加する真空管アンプは、音楽(再生音)にエコーをかけたような変調(歪み)が生じます。この響きの多さが真空管アンプ独特の「艶」を生み出します。


A 発生する歪みの違い。

楽器の音は、基音と倍音から構成されます。基音とは音程を司る基本の周波数で、倍音はその倍数(オクターブ)の響きです。倍音が多くなると楽器の音には艶と響きが生まれますが、

奇数次の倍音(1、3、5・・・)が多くなりすぎると音は鋭く(ガラスをひっかくような音)耳障りになります。

逆に

偶数次の倍音(2、4、6・・・)が多くなると、音はまろやかに暖かくなります。

真空管アンプの歪み(高調波歪み)は、偶数次が大きく奇数次が小さいので増幅された音は「まろやか」に感じられます。トランジスターアンプは偶数次よりも奇数次の歪みが多くなりやすく、真空管方式に比べると音が硬くざらついて感じられることがあります。ただし、どちらの方式でも歪みが少なくなれば再生される音は生音のバランスに近づき、方式の違いによる音の差もどんどん小さくなり、突き詰めると差が分からなくなります。

B アウトプット・トランスの存在。

真空管方式のアンプでは特殊な例(OTL方式アンプ)を除いて出力にインピーダンスマッチングトランス(出力トランス)が使われます。出力トランスはその特性上、超低域と超高域を再生出来ません。そのため真空管アンプの周波数特性は、トランジスターアンプよりも劣ります。しかし、同時にアウトプットトランスはフィルターとして働き、可聴帯域以外のノイズを遮断します。また、アウトプットトランス自体の「響き」も再生音に付加され、響きが多く柔らかく暖かい音を生み出します。

トランジスターアンプの長所

真空管アンプには@〜B のようにトランジスターアンプに比べると音質的なメリットがあります。ではなぜ現在、アンプはトランジスター方式が主流になっているのでしょう?


@ 発熱が小さく効率が高い。

真空管アンプは素子を加熱するためのヒーターが必要な上、増幅効率も悪く消費電力と発熱が非常に大きくなります。この問題が軽薄短小に向かう家電製品の進化で切り捨てられる原因となりました。また出力に比例して消費電力と発熱に加え、サイズや重量まで恐ろしいほど大きくなる真空管方式は大出力アンプにも向いていません。トランジスターアンプにも純A級など発熱が悪く低効率の製品も存在しますが、最新のデジタルアンプは非常に効率が高く消費電力も発熱も驚くほど小さくなっています。今後一般的なアンプは、デジタル方式に変わってゆくでしょう。


A ダンピングファクターが高い。

ダンピングファクターとは、アンプに負荷を掛けているときと掛けていないときの出力の差を比率にした数字です。一般的にダンピングファクターが大きい方が、スピーカーのインピーダンス変動(逆起電力)による歪みが小さくウーファーの駆動力・制動力が高いと考えられています。

トランジスターアンプのダンピングファクターは100〜1000が普通ですが、
真空管アンプはそれよりも遙かに低くほとんどが10以下です。

そのためB&Wなどのネットワークが複雑でユニットの慣性質量が大きい(重いコーンを使ったウーファーを搭載)スピーカーは、ダンピングファクターの低い真空管アンプではウーファーの動きに歪みが発生しやすく鳴らしにくいと考えられます。ただし絶対に駄目というわけではなく、相性が良ければトランジスターアンプより良い音が出ることもあります。

B 低音が出る。

アウトプットトランスを搭載せず、DC(直流=0Hz)から再生可能なトランジスターアンプに比べ、アウトプットトランスの変換効率の限界で真空管アンプは周波数が低くなると出力が低下します。特に1〜10Hzのような可聴帯域以下の周波数は、真空管アンプではほとんど再現されません。これが原因で「真空管アンプは低音が出ない」とされています。

確かにアウトプットトランスのサイズが小さいアンプ(価格の安い製品に多い)は、実際に低音が出ないことが多いようですが、良質で大型のアウトプットトランスを搭載する真空管アンプは十分な低音が出ます。

ただし、その低音はトランジスターアンプのような「重厚で密度が高く前に出る低音」ではなく、「ふわりと部屋いっぱいに広がるような低音」として感じられます。真空管アンプは低音が出ないのではなく、真空管アンプとトランジスターアンプは「低音の出方が違う」と考えて下さい。

真空管アンプの音色は何によって決まるのか?

真空管アンプは真空管の種類で分けられます。わかりやすい分類ですが、音質的には間違った分類です。それを説明します。 @、A、B では、トランジスターアンプには発生しない「真空管アンプ特有の響き」について書きましたが、この中で Aは回路や使われるパーツに固有の響きです。B はアウトプットトランスで発生する響きです。残った @ が真空管のそのものでアンプの音が変わる原因です。つまり、真空管アンプは真空管の種類だけが原因で音が変わるのではなかったのです。


@ 真空管で音が変わる理由。

真空管は、カソードとプレート、そしてグリッドから構成されています。真空管で音が変わるのは、真空管そのものの響きが再生音に響き(エコー)として付加されることが原因です。

真空管は、カソードとプレートという「二つの板(筒)状の電極」の間に「グリッド」という「網目状の電極」が入った構造になっています。真空管の増幅(音作り)は、音声信号を「グリッド」に流し「カソードからプレートに流れる電子をグリッドで物理的(電気的)に制御」することで行われます。

このとき、「グリッド」が物理的な作用を受けて「振動」すれば、その振動はそのまま「音声として増幅」されるのです。これを実験で確かめるためには、プリアンプの真空管を指ではじけば「スピーカーからコンコン」と増幅された音が聞こえることでわかります。

つまり、真空管はその「強度」と「振動モード(鳴きの音)」が「そのままその球の音(持ち味)」として、聞き取れる、非常にわかりやすい「物理的なエコーチャンバー(物理的なエコー発生器)」で、振動に対しマイクのように働くことがあるのです。真空管を交換すると、この「真空管で付加される響きが変わる」ため「電源ケーブルの交換などに比べて音が大きく変わる」のです。
http://www.ippinkan.com/unison_research_unico2.htm

真空管が原因で付加される響き(音色)は、真空管のサイズや種類で変わりますが、大体の場合

大型の真空管(大型出力管)は響きが太く長い傾向があり、
小型の場合は響きが高く短い傾向があります。

また、

茄子型(中央が太い)真空管は中域が太くねっとりした音で、
直管型真空管は癖のないさらりとした音の傾向を持っています。

多くの真空管マニアは「300B / KT88 / EL34」など真空管の形式と音質の特徴を直接結びつけて考えますがそれは間違いです。いくつかの真空管を例に挙げて説明しましょう。

KT-88は作られる年代やメーカーによって真空管の形状やサイズが全く異なるため、それぞれの響きが違うことは容易に想像できます。

300Bの場合、見た目のサイズや形状は似ていますがガラスの厚さと材質プレート/カソード/グリッドの材質や構造がやはり年代やメーカーによって全く異なるため、同じ音がするのは特定メーカーの特定時期(特定工場)でつくられた同一ロットに限られます。

300Bが特別扱いされるのはWestern Electricが製造していた300Bを使って作られた真空管アンプにずば抜けて音が良い製品が存在したためと考えられます。

真空管アンプを真空管の形式で分類する習慣によって300Bを使ったアンプは音が良いと誤解され、その結果300Bを使ったアンプは「高くても売れる」製品になったのです。この300B神話が今も残り、300Bを使ったアンプは儲かるので種類が多いのです。しかし、300Bを使っているからといってそれらの音が「良い」という根拠はまったくありません。


A 真空管以外の要因で音が変わる理由。

すでに書いたように(A.回路とパーツ)や(Bアウトプットトランス)でもアンプの音は大きく変わります。私は真空管アンプを自作し製品化した経験がありますが、その経験から

同じ真空管や回路を使っていても、パーツ(特にアウトプットトランス)の質でアンプの音は全く別物のように変わる

ことを知っています。また、回路の種類(帰還、無帰還、三極管接続、UL接続)が同じでも、パーツ(真空管を含む)の選び方でアンプの音は別物になりますから、回路の種類や形式でアンプの音を分類することも間違っています。

真空管アンプを総合的にみた場合、真空管によって音が変わる割合は「1/3」程度でしかありません。また回路構成やパーツも同じでそれが製品の音を決定しているのではありません。どのようなオーディオ製品選びにも通じることですが、「実際に聞いてみなければ分からない」それが真実です。アンプは、聞いて選ぶことが大切です。

http://www.ippinkan.com/2011_08_tubeamplifire_test.htm

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要するにトランジスター・アンプや小出力の真空管アンプでは、音量を上げた時にBCUの音が歪んだり、濁ったりしてしまうので、サランネットを外したり、セッティングを工夫したり等の試みが色々となされてきたのでしょうね。

例え、それで音量が少し大きくできる様になったとしても、設計者が意図したBCU 本来の音色は消えて、フツーのスピーカーになってしまうのですけどね:


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4. スペンドールBC-Uは「まやかしのSP」? _ 合わないアンプを使うとこういう評価になってしまう

87 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2011/04/30(土) 22:33:35.44 ID:SPW6wS+B

俺はスペンドールとJBLを持っているが、透明感、ハイスピード、高解像力と音場の広さ、中低域の厚さ、緻密さ繊細さ、どれをとってもJBLの圧勝

スペンドールの勝っているのはクラシックに合いそうだという一般的なイメージだけ

世間評なんて所詮はそんなものだ


98 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2011/04/30(土) 23:40:17.18 ID:SPW6wS+B

俺のは不朽の名機とか言われ、瀬川さんとか菅野さんとか 著名な評論家が絶賛していたBCUだけど、まさしく雰囲気だけのスピーカーだ

こういうのがクラシックに合うなんてのは自分で楽器も弾かなきゃ、コンサートにも行ったこともない連中だよ

霞がかかってなんか遠くから品は良さそうだけどガサガサした音が聞こえてくる
これが「クラシックに合う」という形容の意味するものだと思ったよ

正直TANNOYもそれに近いと思っているけどね

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1303652121/

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1) サランネットを外すとBCUの音にならないんだけど

47 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/18(土) 08:58:10 ID:hWSYKV6A [1/1回発言] >>46

純正のネットはかなり凝ったもので、オリジナルの音は、このネット込みと考えるべきです。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

BCUはネットの透過率が悪いから外さないと本当の潤いや透明感は出ない。
それだと音が濡れ過ぎと言う人もいるかも知れないけど。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/


34 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/14(火) 15:52:18 ID:o+9Xi8Qj [1/2回発言]

今度、BCUを購入しました。
サランネットの取り外し方が分かりません。
どなたか、ご教授願います。


35 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/14(火) 17:46:27 ID:lRBujb8H [2/2回発言]

サランネットは、

1.パイプ差込式
2.マジックテープ式 

の2通りあります。 2は外すのが難しい。というか外すことを前提として作られていない気がします。
無理に外そうとして、ネットの骨組み(バルサ材?)を折ってしまったというトラブルも良く聞きます。

どうしても外してたいときは、金尺を差し入るなどして、ゆっくり、傷つけたりネットを折ったりしないよう慎重に外してください。 で、何度も脱着すると、確実にネットを壊します。ですから、出来ることなら 外さない。
それでも毎回脱着して使いたい人は、絶縁テープかなにかをマジックテープの上に張るなどマジックテープを効かなくするなど工夫したほうがよいでしょう。

37 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/14(火) 23:55:08 ID:5oljzCwV [1/1回発言]

マジックテープ式は最初の頃(70年代いっぱいぐらいか?)で、日本の中古のほとんどはパイプ差込式だと思っているんだけど、あってるかな?

38 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/15(水) 00:17:24 ID:9/6yT75k [1/2回発言]

いや。うちのは11000番台、たしか89年頃のものだけどマジックテープだぜ

39 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/15(水) 00:19:49 ID:sf7OUUtr [1/1回発言]

サランネットの枠と箱がキチキチで、金尺とか入りそうにありません。
何を差し込んだらいいでしょうか?
他になにかありますでしょうか。

41 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/15(水) 00:50:50 ID:9/6yT75k [2/2回発言]
>>39
上下は余裕ないけど、横は余裕あるんじゃない?
マイナスドライバーとか。 本体に傷つけないようにね。

43 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/15(水) 02:14:41 ID:6NFydLma [1/1回発言]
>>34
うちのはイボ穴にピンが刺さるタイプだが、70年代のもの。簡単にはずせる。
ネットの裏にリボンを付けて、次にすぐはずせるようにしている。
最初期のものは、マジックテープだったような気がする。


45 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/15(水) 20:13:52 ID:m+9MbLLG [1/1回発言]

俺もたいがい確認するんだが、BCUはあまりに硬くて諦めたよ。
ネット壊してしまっては元も子もないし。

47 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/18(土) 08:58:10 ID:hWSYKV6A [1/1回発言] >>46
それはあとからネットを交換して、エンブレムをくっつけたんでしょうね。
純正のネットはかなり凝ったもので、オリジナルの音は、このネット込みと考えるべきです。

http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

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2) 改造したらBCUの音にならないんだけど


雑誌で評判だったスペンドールBC-U(新品同様)は30年前に私の物になった。しかし自宅に持ち帰り、音を聴いて正直がっかりした。

      こんな音を「充実した中音域」というのか ?  
この音で「高分解能」 ?
      この音が「気品のヨーロッパサウンド」 ?    
「バランスが良い」?

彼のリスニングルームで聴いた時、評判の魅力ある音とは「違う」ということは確認していた。しかし、自分ならばきっともっと上手く鳴らせるハズだと思ったし、なによりスペンドールBC-Uブランドが欲しかったので譲ってもらったのだった。

やはり自分でも鳴らせなかった。彼も評判どうりに鳴らす事ができなかったから、手放したのだ。

私は鳴かないなら、鳴かせてみせると、強引にもエンクロージャのド素人改造。

   設計者の意図 (ブレーシングを排し、瀝青でダンプニングするなど) を拒否。


エンクロージャの裏板を外し、内部の分厚いスポンジの吸音材を取り去ると、その下にスペンドールBC-Uの美しい姿からは想像すら出来ないグロテスクなベトベトした状態の真っ黒な瀝青(アスファルト)が10ミリの厚さで貼り付けられている。  キャビネットの振動はこの醜い瀝青がダンプニングしていたのだ。このベトベト粘着する瀝青の剥がし作業はとにかく難かしい大仕事だった。

   吸音材と瀝青ダンプ材を取り去ったエンクロージャは、たった9ミリ厚の合板だけで造られていた。
   バッフル面でさえも薄い9ミリ厚の合板だけだ。
   補強材が全くない箱なのでよく響く、響き過ぎる軽い箱。 
   私にだって簡単に作れる、呆れるほどの薄い9ミリ合板の何の芸もないただの箱。

   響きすぎるこのエンクロージャを、弦楽器の胴体響板にみたてることにした。
      
   エンクロージャの振動抑制,共振点の分散を図るためのブレーシング(力木)をほどほどに取り付ける。  響きを殺さないようにと念じながら。頼りはド素人の感だけ。弦楽器の魂柱をヒントに、エンクロージャの側板、左板と右板との間に注意深く「魂柱」を固定する。

   なんとしてもストラディウ゛ァリウスのように豊かで深く艶やかな音色を奏でてほしいという想い、スピーカーも楽器であるとの想いを「ブレーシング」と「魂柱」に託した。 「ブレーシング」、「魂柱」の素材は針葉樹でとてもよい香りのするヒバ材。 ヒバ材をきれいに仕上げてから丁寧に取り付けた。

   吸音材なしのままで音を出してみる。 凄くよい、この伸びやかで豊かで繊細な音はオリジナルには出せなかった音だ。  期待出きる、しかしキャビネットが響き過ぎる。

   吸音材には音のエネルギーを殺さない和紙、障子紙とする。 障子紙を細い筒状にして各面にびっしりと貼り、試聴を繰り返し和紙筒の量を決める。

   オリジナルのサランネットは厚い目の詰まった生地なので、極薄い生地に貼り変える。 聴くときは、極薄い生地でも、やはりサランネットを外す。 サランネットなしで、ユニットからの音エネルギーを直接に空間に放射し、 活き活きとした臨場感を体験することができるからだ。

   サランネットをはずしたスペンドールBC−Uのバッフル面は、合板の品質が余りにも粗悪、継ぎ接ぎ跡などがあり醜い。 バッフル面を黒く塗装した。塗装を3回繰り返しても合板素地が粗悪なため、綺麗に仕上がらない。

    完了。  外観はオリジナルのままだが、内部は弦楽器の胴体の様に軽快になっている。

         
   
若かったからやっちゃったのです。ただド素人の感だけでこんな無謀なことを、今思うと馬鹿かと思います。

しかし大成功でした。  オリジナルの音にはなかったぞ。この鮮度感、明るく弾む低音、瑞々しい音、美しい磨かれた音、優しくでしゃばらず上品なキメの細やかな音。
  
これが、30年来の永きにわたり使用している愛器スペンドールBC-Uの改造です。

それにしても、このスピーカーキャビネットが、真っ黒なベトベト粘着したアスファルトによってダンブニングされているのを知ったとき、それと薄い合板だけで造られていたことを知らされたとき、呆れ驚ろいたことを今でも思い出します。


「魂柱」
楽器の表裏板に、固定せずにつっかい棒のように入れるのが魂柱であり、
私の「魂柱」は、裏板を開閉するために表裏板にではなく、左右板に内側から木ネジと接着剤で固定している。 
スペンドールBC-Uは縦長で奥行もあり、側板につっかい棒「魂柱」が効果的であるとの感である。

以上は30年前のことですが、改造メモが残っていますので、つい最近のことのように思い出せました。

スピーカーシステムの心臓部 ネットワークは勿論オリジナルのままです。
スピーカー端子は、金メッキのバナナプラグ型に付け替えました。
スピーカースタンドは、スピーカーシステムを乗せてツィーターが耳の高さになるように、針葉樹で自作。
スタンドに取付けたピンにスピーカーがはまって、双方が振動でズレて動かないように工夫してあります。
演奏中のスペンドールBC−U(改)キャビネットのハンパではない振動をもろにスタンドに伝え、
大地に直結した床にグランディングするように工夫しました。

スピーカーセッティングは後ろと横の壁から離した「フリースタンディング」にします。

コサートホールの演奏会から帰り、演目と同じベートーベンの交響曲をBC−U(改)で再生すると、
ホールの空間の豊かな響感がエレガントにリスニングルームに奏でられます。

現在はサンバレーmodel2 SV−310U SV−91BU SV−mini300Uなどのサンバレー真空管キット自作ラインナップにドライブされ、相棒はいつも ムラタES−105Asuonoです。
特にスペンドールBC−U(改)をSV−91Bで、 suonoをSV−mini300Uでドライブ(バイアンプドライブと言うのかな)するときは最高の贅沢です。 
サンバレーさんの製品には、誠にお世話になっています。


その後 バッフル面にお化粧板を工作して取り付けました やはり綺麗なスピーカーで 美しい音楽を聴きたいものです (2012年2月13-14日に工作しています)
http://blogs.yahoo.co.jp/kisokyoku459/1609314.html


始めまして BCU愛用者64歳、東京住まいです。

私はBCUのオリジナル吸音材を取り去りました。スポンジを剥がそうとしたら、その下にアスファルトが1cmくらい張り付けられ、なかなか取り去る事が出来ませんでしたが、吸音材なしのBCUは、ビックリするほど軽快な音でしたが、余りに響き過ぎます。新たにバッフル・側板・裏板などに補強材と、和紙を工夫した吸音材を入れました。何度も試聴しては補正を繰り返して完成した新BCUはオリジナルとは全く別のフレッシュな英国の音を奏でています。

スポンジとアスファルトの吸音材には呆れました。音の勢いエネルギーを殺してしまいます。

薄い9ミリ板厚のキャビネットも疑問ですがスタイルは好みです。またサランネットも厚くて音を殺し、外した姿も惨めで寂しい姿なので、極薄い布に張替え、それもユニットの影が布越しに綺麗になるように工夫し、もう25年も愛用しています。一生手放せません。

アンプはサンバレーSV−310,SV−91B他を愛用。スピーカーは他にも所有し、曲や気分で切換ます。

2009/12/17(木) 午後 8:07 [ kiki ]
http://blogs.yahoo.co.jp/nao_torachan/57159685.html

SV-310III
形式:トランス出力プリアンプ
使用真空管:LM310A*2,GD/5U4G*1 (LM310Aは曙光製別注品【国内当社専売品】)
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?cPath=86_87&products_id=668


SV-91BIII
形式:300Bシングルパワーアンプ
※使用トランスは全て橋本電気製
使用真空管:LM310A*4, Prime300Bver.4*2, GD/274B
定格出力:10W+10W(8Ω、THD:10%)
サイズ(突起部・球含む):W400×D300×H220 , 重量kg:23kg
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?cPath=86_87&products_id=667

要するに、10W のアンプではBCUを鳴らすのは無理だというだけでしょうね。


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3) ほんのちょっとした事でもBCUの音ではなくなってしまう

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 04:44:00 ID:uQhrbNBG

余談ですが、息子のわたしもBC2の音が忘れられず、オークションで89年製のBC2を大事に保管していたと称するマニアから落札とたところ、説明どおりの超美個体。

おー。当たりだったと喜んで音ををだしてびっくり。

「なんだこれ?この寝ぼけた音は・・」

家で鳴っていた すかっと抜けた音とほど遠いこもった音でがっかり。ツイーターでも壊れてるのかとテストCDをかけるがちゃんと音が出ている。こんな音だったかなぁと途方にくれ、念のため売主のメールを確認すると、なになに・・?

「使用頻度は1週間に1回小さく音を出す程度、定期的にチークオイルを塗って美観を維持しておりました・・」

チークオイル?家具と間違えてんじゃ・・?
とりあえずセーム皮でオイルをふき取り、乾燥させること・・しばし。
ようやく聴きなれた音が鳴りはじめました。
楽器に変なもの塗るなよ!!(怒)


400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 07:10:43 ID:gJ4wNtyo

Ls3/5aの英語取説にはキャビネットはチークオイル等で手入れしろって書いてありましたから
あながち間違いではないのでは?


404 :398 399:2009/03/31(火) 00:13:34 ID:zDKpRv0S
>>400
そうでしょうね。と言ったらあんなこと書き散らして無責任な、と怒られそうですがw
あくまで我が家でのはなしですが、湿気が楽器やこの種の箱が唄うスピーカーに及ぼす影響が大きいことは経験しております。ピアノの響きは、気候によって大きく違いますし、スピーカーもそうでした。湿度40%以下が最適。ヨーロッパでは湿度30%なんて珍しくないようですね。 私は願い下げですが・・。

湿度とオイルを一緒にできるかどうかわかりませんが、ピアノをシリコンクロスで拭くと途端に音がぼけたという経験もありますので、表面にごく薄い皮膜が形成されるだけでも無視できない影響があるのではないかと思います。

別に痛めるわけではないので、一度だまされたと思ってスピーカー表面(背面や底面も)を柔らかいクロスでよく拭いて音を比較してみてください。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1151035118/


260 名前:パルジファル 投稿日: 2005/11/08(火) 13:15:25 [ cf01.pref.okayama.jp ]

 昔憧れたスピーカー、スペンドールBCUに昨晩出会った。

 四半世紀前に聴いて以来ずっと憧れだった。 その時は、ハーベスHLと比較試聴したが、どちらも箱の響きを上手く活かした柔らかい音で、小音量で聴くクラシック音楽に惚れ込んだものだ。

 ハーベスは2ウエイ、スペンドールは3ウエイ・・・というか2ウエイ+スーパーツイーターの構成からか、スペンドールの方がより広がり感があり好ましいものだった。

 今回は幸いにもハーベス(HLコンパクト7)も試聴できたので、25年前の記憶が更に鮮明によみがえるようだ。 新しいハーベスはウーハーコーンにアルミが含有されており、昔よりも中域に張りがあり低音のキレもよくなった様子。がしかし、低音の柔らかく豊かな感じはこのタイプ特有のものがある。

 しかし、肝心のBCUを聴くと・・・えらくメリハリよくツイーターの音がシャープ。思わず、

「これは、BCUじゃないね。」

と言ってしまった。 聴くところによると、このBCUは、専門店で一度分解〜調整〜組み立て直されたという。

 スピーカなんてものはネジの締まり具合でその鳴り方も大きく異なるもの。おおかた、ネジの締めすぎがシャープ過ぎる音の原因だろう。 自分にもう少し余裕があれば・・・自室で(ネジを適度にゆるめて)柔らかく鳴らせばどんなに幸せだろう・・・と、叶わぬ思いを抱きながらその場を去りましたよ。
http://blogs.yahoo.co.jp/nao_torachan/57159685.html

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5. BCUを鳴らすのは難しい

Mr.トレイルのオーディオ回り道


サウンドトレール
http://soundtrail.co.jp/

BC-Uの改造(Trail仕様)を希望される方には有償で対応いたします。セットで5万円ほどです。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/09/post_eb1c.html
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2010/07/trailsp_daef.html

2007/06/21

アンプとSPが入荷しました。VT-62PP(10W)モノーラル×2台とスペンドールBC-USPです。
オリジナルの状態(素材)でヒアリングして見ました。

まずSP-Uのサウンド。「枯れた音」とか表現されていますが、情報量が足りません。SP内部で相当音が「伝送ロス」しているようです。フォステクスの10cmユニット1発(Trail仕様品)に負けています。

音色は艶やかそうで良い感じです。穏かな音にも聴こえますがこのままでは私は欲求不満になってしまいます

http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/06/post_5b6c.html

スペンドールBC-Uは、古い雑誌で「枯淡のサウンドの名機」と言われていたのを記憶していて、どんなサウンドかと大変期待していましたが、オリジナルの状態で出てきたサウンドは「ショボイ」サウンドで何処が名機なのかサッパリ判らないのが感想です。 国産の10万円クラスの「どうでも良い」サウンドと殆ど変わらない。このサウンドを「名機」と読んだ評論家はどんな耳をしているんだろう。

外観の作りは確かに上品なつくりで良い感じはする。ユニットの作りも良さそうに見える。リアバッフルを開けて中を見たとたん

「なんだこの極細配線は・・・」。

ネットワークも整然と綺麗なつくりでは有るが、ぎぼしの様な差込式の接続、ボイスコイルへの配線の劣悪なこと。
正直言って「まやかしのSP」だと思う。こんなSPでも自分の技術で何とか1級品のサウンドに出来ないかと、部品と配線を交換してみたが、わずかに改善が見られただけ・・・。どうしようもないSPは対策してもどうしようもないサウンドにしかならない。

JBLのLE8Tやアルテック409、タンノイVLZは素晴らしい潜在能力で、「激変」とも云える変化をして1級品のサウンドに化けてくれましたが、このBC-Uはユニットにもたいした潜在能力は無いようです。 自宅でDVD再生専用に使おうかと考えて購入しましたが、サイズ以外は「不合格」でとても私が満足できるレベルでは有りません。音質的にはVLZを持って来たいのだが、スペース的に入らないのです。困った???。
どんなに良い「音質改善」の技術を持ってしても、ユニット自体の再生能力が無い物はどうしようもないことが理解できました。良い勉強になりました。 良いSPの基本は「良いSPユニット」を使って有るシステムでないと良くはならないということです。サウンドの決め手はやはりSPですね。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/06/bc_5c56.html

2007/07/24
現在のBC-Uの音を聴くたびに「不満」が噴出す。音数が圧倒的に足りないのだ。

メインの
マッキンC40+自作EL34pp(ムラード球)
+707J箱+D130(16Ω)
+375+H5039
+175DLH
+2405+デッカリボン(#3160+#3105)

の自宅メインシステムと比較してはいけないけれど、私の耳が「メインシステム」の音を基準に判断するので、どうしても「不満」な点が多い。BC-Uも自分なりにオリジナルより遙か上のサウンドが出るように手を加えているのだがまだ足りない。

本当はSP内配線に「化け物ケーブル」を使いたかったのだが、端子類が弱くSK-5のクラスしか使えなかったのだ。今回「化け物クラス」のケーブルが使えるように工夫をして見たい。また現状手を付けていないネットワークにも手を付けてみたいと考えている。


BC-Uからもっと「音数」と「こもりのないサウンド」(詰まった様に感じるのだ)を排除したい。

現在組み合わせているアンプ(サトリのプリ+パワー)も含め手持ちの管球アンプをヒアリングして使ってみようと思案している。どんなにあがいてもメインのシステムには適わないのは判っているが「同傾向」のサウンドに出来ないか(BC-Uの可能性を引き出す)にトライしてみたいと思う。

http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/07/bc_ef2d.html


2007/06/22


昨日来たスペンドールBC-Uを本日じっくりと聴き込んでいます。

全くのオリジナル状態での試聴です。昨日着いたばかりの頃のサウンドは音数が少なくてチョッと物足りなかったのですが、1日中鳴らしっぱなしにして聴いていますと、かなりの情報量と独特の質感が有ります。特にクラシックのオーケストラ(モーツァルトのシンフォニー)はなかなか聴かせてくれます。

全く刺激的な音がしなくて弦のさえずりが心地良く つい うとうとしてしまいます。「枯れた音」の意味が少しづつ判ってきました。この質感でこれだけ出せれば通常のマニアの方は充分でしょうね。前のオーナーが大切に使っていたんでしょう。1日鳴らしこんだだけでこんなにも歌いだすんですから。

昨日SPBOXの裏バッフルを開けて内部配線やユニットの作り、ネットワーク、吸音材等をチェックしていまして、何処をどうすればもっと良くなるかは判っていますが、あえてしばらくはオリジナルにこだわって鳴らしたいと思います。SPボックス内の配線の何と細いこと、これでコンだけのサウンドを出しているんですから驚き。またSP端子の貧弱な事が将来の改善対象になります。


このSPにはミニアンプシステムが似合います。肩肘張らずにスーッと「音楽」を聴く事には入れますね。聴き疲れしないことが良いですね。それでいて物足りなさが少ない。それこそ1日中聴き続けられるサウンドです。分解能や活きの良さではフォステクスの10cmフルレンジが上ですが、サイズ的にどうしても物足りませんがこれならかなり満足できます。

このSPももう25年以上立つのですね。古いけどいいSPです。当時1台¥112000円もしていました。

http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/06/bc_fe5d.html

BC-Uの鳴らし込み 2007/06/29


昨日までは散々BC-Uの不出来を感じていましたが、本日自宅にセットして鳴らし込みに入っています。スペース的なことも有ったのですが、自宅にセットして良かったと思います。

このSPにはJBLやアルテックのSPに求めるサウンドと同一の物を求めてはいけないのだと思います。聴きやすく耽美な音色はこれはこれで良いと感じ始めています。原音再生とは違いますがなかなか品位が高く、鳴らしこむにつれ音数も増えてきています。

BC-Uの音の世界も一つのオーディオの世界です。じっくりとこのSPの良さを引き出して使いこなしたいと思いはじめました。全ての音の角が取れてまろやかに響く様は私にとって新鮮な世界に見えます。くつろいでゆったりと音楽に浸れそうです。自宅のサブ機としてメインとは正反対のサウンドを楽しみたいと思います。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/06/bc_6f63.html


BC-Uをひたすら鳴らし続けています。非常に面白い音の出方をするSPだと思う。中音のみが抜け出ているんですね。人の声は飛び出してくるんですが上下の音は奥の方にに引っ込んでいます。
BGMとしては抜群ですね。まず嫌な音がしません。しかしどこか詰まったような感覚はいただけませんがボーカルは良いですよ。
まだ鳴らし始めて3日目ですので音質の評価をするのは早計かもしれません。 メインSPと比較すると能力的には到底及びませんが、及ばないところが良いと云う不思議なサウンドです。矛盾しているようで矛盾しない音の世界です。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/06/bc_7f20.html


不思議な魅力のSP BC-U 2007/08/03


スペンドールのBC-Uを自宅で使い始めて約1ヶ月。不思議な魅力のSPだと思う。

ワイドレンジでもなくレスポンスも早い訳でもなく、音数も・・・・と不満な所がいっぱいなのに、ついつい「まーいいか・・」と聴きこんでしまう。

このSPは「なんともいえない甘い音色」(この手の音色に私は弱いのだ)といい加減なソースをかけてもうまく鳴らしてしまう点だ。メインSPで「録音が悪い」と片隅に追いやったCDがそれなりに聞けてしまう。なんとも不思議なSPだ。

こんなSPは喫茶店なんかに使ったらとても活きるのではないだろうか?
嫌な音を出さないから「お客に優しい」SPだと思う。

BC-Uの最終チェーンナップ 2007/08/08

BC-Uの雰囲気の良いサウンドに浸りながら不満鬱々たる気分を一掃すべく、中途半端なチェーンナップを最終系のチェーンナップに変更した。ネットワークの端子類の強度が心配で大きく重いケーブルを使うことを躊躇っていたのです。しかし、どうしても我慢できなくて行き着くところまでやりました。現在に処これ以上の対策は有りません。

さて、出てきたサウンドは・・・・!!!!。にっこりです。

BC-Uの潜在能力をほぼ引き出しているでしょう。SPの外側に大きく音場が広がります。低音も鈍いながらレンジも伸びて弾みます。中域・高域も充分にのびやかに歌います。詰まった感じがなくなりました。

おかげでヘレンメリルは歌っているスタジオの空気感も感じられるようになりました。また最新録音のソースをかけると「音数」が素晴らしいです。低音の量感を除けばJBL4343が負けてしまいそうです。専用の新型トレールに設置していますので使い勝手も音質も申し分有りません。

それでも自宅メインのSP-707Jシステムの足元にも及びませんが気楽に音楽が楽しめます。707Jシステムは聴く側にも「真剣に聴く」事を要求するような所があります。気力が充実している時はそれでも良いのですが毎日となるとそう云う訳にはいきません。うるささはまったく無いのですが、演奏家と面と向かい合って聴いているような錯覚になるリアリティが有りますので・・・。

その点BC-Uは気楽に聴けます。それでJBL4343と同等以上のサウンドですから。

多分このプログを呼んでいる人は「まさか???」の3連発でしょうが事実です。そもそもオーディオの進化の中でおざなりにされてきた箇所が有ります。しかもその箇所が「音質」の最重要なキーパーソンなんです。SPは50年前に完成の域に有ります。アンプも30年前に達しています。ADやCDPも20年前に達しています。

完成の域に有る商品に手を加えるのは「コストダウン」と「見てくれデザイン」で使い勝手を上げる事くらいです。

私が実施しているのは「基礎技術」の見直しです。「本当にこれでいいのか?」と云う素朴な疑問を検証して行った中で発見したものです。目先を変えた技術(音を追加する装置等)や開発途上の商品には興味は有りません。根本的な「基礎技術」のリファイン(常識が間違っていた)をしているのです。ですから「革新的」な変化をします。

BCUにこの革新的な技術を適用しました。

Mr.トレイルのオーディオ回り道 6
BC-Uのその後 2007/08/13


最終系チェーンナップを完了して馴染んできたみたいです。音数もメインと比較しても聴き劣りしなくなりました。低音から高音までシームレスに繋がっています。反応の早さもいい感じです。

段々メインを聴かなくなりつつ有ります。メインはダイナミックレンジや周波数レンジが広いので使い方を選びます。いつも夜中の11時から12時・1時と聞きますので「ささやくような」音量で聴く時が有ります。こんな時はどうしてもボリュームを絞りますのでメインSPでは小さい音が聴き取りにくくなります。

こんな時はBC-Uの出番です。小さい音量にしても「演奏の姿」が崩れずに聴けます。BBCモニターを手がけていたスペンドールですのでこの辺はさすがです。アンプ等のシステムもサトリのプリ+パワーですので小型で場所も取らずイージーに扱えます。本当に気軽に高性能なサウンドが聴けます。

実際にこのBC-Uのサウンドを聴かれたら一瞬固まってしまうのでは・・・?

BC-Uを過去に使ったことのある方に今度聴いて頂きます。果たしてどんな反応が来るのでしょう?


BC-Uの「音質改善」対策完了 2007/08/31

スペンドールBC-Uの「音質改善対策」が完了しました。 外観はほとんど変わりません。SP端子を大きい物に交換したくらいです。最後まで残っていたウーハーへの対策を完了しました。

さて、出てきたサウンドはと言うと、「低音から高音まで質感と情報量」がそろいました。今までは「低音の鈍さ」が若干気になっていたのですが、ほぼ解消したようです。伸びも良くなっています。

BC-Uの持つ良いところ・・・「バランスの良さと刺激音のないサウンド」はそのままに、「眠たくなるような薄目を開けたサウンド」から「目をパッチリ開いたサウンド」に変わりました。これならLE8Tと遜色ないサウンドです。別の言い方をしますと「厚いベールを被った音からベールが無くなった音」へ変わっています。

これくらい出てきますと私のBGM用に使えると思います。下手なマニアの手の届かないレベルのサウンドになるでしょうか。

何をしたかは秘密です。サウンドを聴いていただくだけです。BC-Uを過去に使った事のある方なら「愕然」とするはずです。「なんで?・・・」と。それくらい良い音が出ています。

私はメーカーを神様の様には考えていません。メーカーに足りない物が判ります。少し手を加えてあげるだけで「激変」します。

サンバレーの「樽アンプ」です。キットを組んで作成しました。ただオリジナルでは低音が膨らみおまけに情報量が足りません。そこで、当社の技術を注入して有ります。サウンドは「別物」クラスに上がっています。

このアンプはプリメインアンプですので「伝送ロス対策」には理想的な形をしています。欲を言えばプリアンプ部も管球式にして欲しかったんですが・・・。

現在樽アンプとBC-Uの組み合わせにSD-9200でセットを組み鳴らしていますがとても品位が高く緻密な情報量と空間再現性をもって朗々と鳴っています。BC-Uで朗々となどとは普通では考えられないでしょうが現実に目の前でなっています。

http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/08/


スペンドール BC-UTrail仕様  2007/09/12

スペンドールBC-Uの為にサウンドトレール第6番目のパテントを具現化しました。

チョッと細身のスタンドなので(LS5/3Aを想定したデザイン)BC-Uのサイズまでが限界のようです。低音はSTM型に負けますが、他は変わらない程度に出してくれます。

現在自宅にはサンスイSP707Jシステム(Trail仕様)とBC-Uの二つのシステムが有りますが、2つのシステム共に同じように2つの新製品を投入して有ります。おかげでBC-Uの出番が多くなっています。アンプもサトリで充分いけます。取り扱いがイージーで気楽に超高音質が堪能できます。メインシステムに聴き劣りしません。

が・・これが有ればメインは要らない?・・・と言う訳には行きません。表現の次元が違います。
メインには圧倒的な緻密な情報量と音色が有ります、スケール感も桁違いですから・・・。

BC-Uからメイン、メインからBC-Uと切り替えるとその差が判りますが、単体で聴くとBC-Uの方が普通の方には判り易いかも知れません。そんな訳でもっぱらBC-Uにべったりです。でも音量をいくらでも上げれる訳では有りません。意外とボリュームの位置に制限が有ります。ユニットの能力がJBLのユニットには及びません。

ドーム型のユニットを使ったシステムで、小音量で音楽を楽しむように設計されているようですので「真夜中」の小音量再生に力を発揮します。音量を絞っても音痩せしませんし、音色が妙なる音色ですので聴き疲れしません。

http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2007/09/post_eb1c.html


BC-UのSP端子交換 2009/03/17

スペンドールBC-UのSP端子をフルテックの音質改善品に交換しました。本当はアンプの方も一緒にやりたかったのですが、長さが合わず断念。来月に持ち越し。交換前と交換後では「別物」くらいにパワー感や音数が違います。たった20pクラスの低音とは思えないほど「ズン」と響きます。

音の広がり感も非常に拡大しています。オリンパスに挟まれて中央に固まった位置ですが、音の広がりは前面いっぱいに広がります。まるでHL88の所から音が出ている様に感じます。アンプへの対策が完了すればこれで結構遊べそうです。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2009/03/bcsp_02f2.html

BC-Uシステムの電源強化 2009/05/11

オリンパスシステムの中にセットしているスペンドールBC-Uシステムで歌謡曲やクラシックの小編成ものを楽しんでいますが、オリンパスやRCA箱システム、D130システムと比べると「音質差」を感じましたので「電源の強化」をして見ました。

内容はすべて「化け物シリーズ」のケーブルですが、機器に接続するのはSCE-43にしていましたが、今日は壁コン〜タップまでのケーブルを旧SCE-44(レビトンL型)からSCE-43にグレードアップしたのと電源タップをオヤイデのR1を使い内部配線を「ルシファー仕様」にした物に交換しました。

結果はてき面で、BC-Uとは信じられない「重低音」と「音の厚み」を獲得しました。これなら安心して聴けるかと思います。普通の家庭(マニア以外)ではメインシステムとして使えます。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2009/05/bc_8592.html

BC-Uシステムの仕上げ 2009/05/12

BC-Uシステムは

CDP + SD-9200 + 自作マランツタイプ2球プリ + 6L6Gシングルパワーアンプ +BC‐U 

で出来ています。 今日はパワーアンプのSPターミナルをフルテックのFP-800B(R)に交換しました。これでパーツ類の交換も完了です。既に内部配線やRCA・XLRソケットはTrail仕様です。ノイズは聴き取れません。

音のキレ・ヌケや音数が格段に上がっていますね。寺島JAZZをかけていますがシンバルのキレや音の伸び等今までこのSPから聴いた事のないサウンドが出ています。

http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2009/05/post_d7ed.html

2010/04/02

今一番のビックリサウンドは「スペンドール BC‐U」(Trail仕様)です。

このSPのオリジナル状態でのサウンドを知っている方がいたら、現在鳴っているサウンドを聴いたら「信じられない!!!」と思われるでしょう。となりの「RCA箱システム」が鳴っていると錯覚します。

20cm口径の低域ユニットとは信じられない程の低音と、コンプレッションドライバーでないと出ない様なシンバルの質感が出ています。それも小音量ではなく「爆音クラス」の音量で使えてしまいます。ケーブル類はCDP・アンプ周りはルシファー系を使っていますが、SPケーブルはWEの14GAです。自分でもちょっと信じられないサウンドです。ここまでこのSPの潜在能力が有ったのかと感心しています。JBL顔負けの低音と音が前に出て来ます。

http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2010/04/post_33c7.html

Trail仕様SPの販売 2010/07/20

Trail仕様(内部配線ルシファー)のSPの販売をします。
対象機種はALTEC#620AとスペンドールBC‐Uになります。SPのみです。

スペンドールBC‐Uはオリジナルでは「くぐもった様な音」で「枯れた音」とたとえられていますが、それは内部配線が「伝送ロスの塊」で有ったからで、エネルギー感の少ないサウンドでした。内部配線を「ルシファー化」して見ますと、JBLのモニターSP並みにエネルギーが出て来て音が前にも飛び出して来ます。

このSPの特徴は「弦楽器」の質感に有ると思います。全体のエネルギー感を上げた上でボーカルや弦楽器の質感が「さざめく」様に出て来ます。 価格はお問い合わせください。決して高くはない価格です。

http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2010/07/trailsp_daef.html


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91 : 89 : 2009/01/04(日) 10:13:53 ID:KYy3treG [1/1回発言]
BCIIのマニュアルには置き方によって、聴取位置での周波数特性の乱れが起きることをグラフ入りで詳しく 説明しています。「壁や床から離せ」というのが基本です。

これを受けた今井商事(当時の代理店)の説明書では

「ウーファーと床、壁面との距離が各々等しいような場所に設置しますと、スピーカーからの直接音と壁からの
反射音が干渉し合って、周波数特性を大きく凹凸にする恐れがあります。」

との記述がありました。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

15 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/11(土) 09:41:40 ID:X1T6dtQY [1/1回発言]

うちのBCUは、買ってから20年たって、ようやく本格的に鳴るようになってきた。
なんせ1〜2週間に1回、2〜3時間しか鳴らさないから。

セッティングで気をつけてるのは、底板からの低音をいかに殺さずに響かせるか。
トロリーのついた純正スタンドは確かにいいけど、ちょっと背が低すぎて、デッドな日本の部屋では低域が緩んだり逆に不足したりしてしまう。

このへんは、石やフローリング(というより角材)の床と畳やベニアの床という住宅事情の相違なのかも。部屋の広さや天井高、壁の材質なんかの違いも大きそうだ。

あと、部屋の乾燥具合で音がぜんぜん違う。これにはもっと早く気がついていれば 良かった。という独り言
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

今回入手して、スターリング用にも使え、たいへん重宝しているビクターのスタンドに乗せ換えると、張り替えた黒のサランネットも調和して、美しく決まります。高さが増して床からの反射が減り、足元ががっちりした分、音が整理されて、一二歩、現代オーディオに近づきました。持ち味であるスーパーツィーターの繊細な高域表現はそのまま生きていて、悪くないバランスです。

元のスチールパイプの台だと、床に近づく分スケール雄大で、オーケストラ向きにたっぷりと鳴る印象になります。底面の2点と背面上部の2点が支点になり、発売当時何度か聴いている純正の台より、いっそうフリーな感じです。

ハーベスのHLコンパクトの純正スタンドも細い木枠のような構造ですが、このタイプのスピーカーは高剛性追求より、きれいに振動させるというのが本来の音なのでしょう。同じスピーカーでも2パターンの音を出せることが確認できました。

新スタンドでの現状で高さ930mm。高さがわずかに耳の位置より低いので、人工大理石のインシュレーターで仰角を与えると、明るさとキレが向上。キレといっても、間もなく40年目を迎えようかというスピーカーなので、刺激感はまったくありません。(ヘタっているという見方もできますが。(^^; )

印象を変えたBCUは、新しいスピーカーを手に入れたような新鮮な喜びをもたらします。オーディオというのは、いくらでもやることがあるということですね。

http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/52070773.html


どうもBCUのあの独特の艶のある高域が、歪に変化してきます。 心地よさが、反対に気になり、心地悪くなってくるのです。 はやり歪んでいるのだと思います。 それで、もうかなり古いスピーカーですので、内部配線を交換することにしました。

 オーディオの部材の中で、ケーブルは安価なものでも、かなり進化していると、先日インターナショナルオーディオショーで評論家の方が言っていましたので、それではちょっと試してみるか、と思い交換しました。

 それも、スーパーツイーター、高域、低域 それからネットワークからスピーカー端子までの4箇所を全て一度に変えるのではなく、面倒でも一つづつ交換しました。

 高域だけの場合は、あまり変わりません。もう少し独特の艶が消えるのかと思っていましたが、そのようなことにはなりませんでした。

 もしかすると、これはスーパーツイーターではなく、ツイーターが悪さをしているのだと思い、次にこれを交換しました。 少し高域に透明度が出て、良くなった感じがします。 間違いなく少しは良くなったのでしょうが、基本的な鳴り方に変わりはありませんでした。

 これは困ったという感じです。

  ネットワークに問題があるのでは?という次のことが見えてきました。

  しかし、低域も変えてみる価値はありそうですので、やってみました。

  これが驚くことに一番の変化になりました。低域の解像度がよくなったのは当然ですが、全ての繋がりが良くなり、高域の艶というか、歪みが少しはありますが、以前とは比べ物にならないくらいに全体観の雰囲気のグレードがあがりました。

  それから最後、ネットワークからスピーカー端子まてのところを交換しました。これも思った以上に空気感がアップしました。 奥行き感も以前よりかなり出るようになりました。奥行き感はあまり期待していなかったのですが、期待以上で、シンフォニーのホールトーンも少しは感じれるようになりました。

   今回の一番の成果は、各ユニット間の繋がりがよくなることで、音がなめらかになったことが一番です。それが高域の歪を低減させたことと大いに繋がりがありそうです。これを一週間聴きこんでも、いやな音が耳につかなくなったらそれは本物でしょう。

  ちなみにスピーカーの内部配線用のケーブルはモンスターケーブルです。

  メーター2,000円台のものです。3mでちょうど交換できしまた。 買値で6,000円弱でこれだけ良くなるのですから、試してみる価値はあります。

http://blogs.yahoo.co.jp/nao_torachan/57159685.html

514名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/01/23 00:03:48 ID:MyhtLNfJ(1)

SPENDOR BCIIだけど、ソルボセインをステンレスでサンドイッチしたインシュの上にセラボールを4点支持でいれている。黒檀も含めいろいろ試してみたけど、箱鳴りを生かすには、いまのところこれがよいと思っている。
なお、ベースは高さ20センチの合板の台を使用。
http://desktop2ch.net/pav/1241957934/

453 :カラジャン:2011/11/03(木) 17:44:11.45 ID:E4oexGma

BCUを購入したのは平成12年9月。
仕事で単身赴任していたアパートでメインスピーカーとして使用。
転勤で自宅に戻ってきたて、マーチンローガンSL-3のサブとなり、SL-3を売却してメインに復帰したのが今年の9月24日。 最終的なセッティングが決まったのが昨日11月5日ですから、かなりの時間を割いて決まったことになります。
特に重視したのは、生演奏の雰囲気をどこまで引き出せるかです。 だから、厳しい音も出てもらわなくてはいけない。
これまで聞いてきた経験から、BCUなら可能だと確信しました。 ただ耳障りの良い音を良しとしません。 保守的な聴き方はせず、BCUの限界点を引き出だせるよう心がけました。


スーパーウーハーを探していたのですが、ヤフオクにて購入、¥5250−。
本日、デンオン(デノン)のスーパーウーハー、DSW-101(15センチユニット×2、周波数特性20Hz〜200Hz、アンプ内蔵55W)が到着し、セッティングしました。

ウエイトとして乗せるTGメタル FG-10(純鉛12Kg)はまだ到着していません。
様々なジャンルのCDをかけて、レヴェルのセッティング中です。
設置場所は、パワーアンプを後ろに下げて、リスニングポジション中央にあえて横倒しで設置。
クロスオーバー周波数50Hz、暫定レヴェルは時計の短針で言う12時半。
重低音の支えがあると、やはり立派に聞こえますね〜。

このBCUの設置角度をいろいろと試してみた。
まっすぐに向けると、ステージが広々とし、中ぬけもしないのは流石だが、高音の落ち込みが気になる。
リスニングポジションに向かって角度を内側に向けると、凝縮感は出るが、ステージが小さく感じられ、広々としたスケールもダウン。
そこで、その中間の角度にすると、これがちょうどよい。 ステージも広いし、凝縮感もある。
これに、前面のバッフル面下に防振ゴムを敷き仰角を付け、スピーカー1本につき天板にTGメタルの2.5Kg×2本をウエイトとして置いている。 どんのように設置されてますか?
これが最終設定。

スピーカーBCUをやや内向きに変更し天板にTGメタル2.5Kgを2本、スーパーウーハーの上にはTGメタルのインゴット(純鉛)12kgを設置。
スーパーウーハーのボリューム位置は12時半とした。
BCUを、ややうち向けに設置することで、密度感UP。
TGメタルを置くことで、再生音の安定・・特に低音に置いて顕著。
スーパーウーハも同様にTGメタルを置くことで、安定感を獲得。
大きな再生音に置いて、効果を発揮している。
http://fx-pininfarina.seesaa.net/


496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/07(月) 18:17:45.28 ID:GQxJFv+B

涙なくては見ておれん。 ちなみに、泣き所はみっつ。

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 17:16:17.25 ID:ERFYFs+V
いいと思っている人を、BCU原理主義者が虐めるスレはここですか?


499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 20:08:16.25 ID:Ed9r1MZR

使い方を残念に思ってるだけで、別に誰も批判してないと思いますよ。
ガチガチに固めるなら別のスピーカーでしょ?
と思っても敢えて言わない。 ご自分のものだからご勝手にということで・・

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 07:45:08.83 ID:O2/5UTJa

「虐められる方にも問題がある」
悲しいけど、私にも分かった。


517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 21:34:09.22 ID:83oTwJ03

方向は違ってもスペンを愛する仲間 仲良くしませう 
他の方の鳴らし方に興味があります 

うちはインシュレーターはアルミナ焼成の振動開放系かなぁ
bcA純正の鉄ローリー足に鉛極小球を詰めて使ってます。
低重心になり安定が良くて地震対策にも一石二鳥

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 13:35:04.64 ID:+nMtufQ2
>>517
台がしっかりとしていると、木の響きが引き立ちますね。
うまい使い方だと思います。

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 16:11:55.35 ID:Zd8FDvqy
>>517
専用足は底板の響きを活かす優れた足だと思います。
ハーベスにも同じような考えの専用の木製脚がありますよね

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 16:29:07.50 ID:NKCj+j8z

TGメタルから急に木の響きに変わったw

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 21:00:58.49 ID:+nMtufQ2

TGメタルを設置したのは、木の響きを引き出すためです。
見た目で判断してはいけません。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 17:14:03.20 ID:cA5tUP6R

昔某スレで見かけた積層ドーナツ盤(T=30mm以上)をスピーカーの下に敷くというの効くよ
100hz以下が綺麗に無理なく出る


526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 20:10:00.42 ID:BydP0TiP

BCUの台として、ハーベースの木製脚を使用しています。
直に置くとベッタリと着いて、底部の木の響きが損なわれますので、フロント面には防振ゴムを2個、裏側はベルベット状の生地を小さく切って2箇所置き、四隅で支えて底部を浮かしています。

ハーベースの台は、スピーカーを揺するとぐらつくほど”やわ”です。
防振ゴムとベルベット生地でさらにソフトランディングしていますので、これらを密着させ、スピーカーから発せられるエネルギーをしっかりと出して、BCUのキャビネットの木の響きを引き出すために、TGメタルをスピーカー1本につき2.5Kg×2本を防振ゴムで四隅で抑えています。
いろいろ試しましたが、この方法が、一番スピーカーの響きが美しかったです。
なんとかとハサミは使いよう。
TGメタルを使っているからといって、ガチに固めているのではありません。
要は、使い方、テクニックの問題です。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/



61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 00:39:06 ID:RKlxeUIO

CM1の音聴いて、もうBCUは過去のスピーカーだと思った。
その後アンプとセッティングを変えたら、やはりBCUのほうがいいと思った。
でもそこまでいくのに200万かかった

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 00:41:15 ID:SQDWDB3M

あえていうなら振動開放と電気的歪みの排除がミソ。
べつにspenにかぎったことではないですが


66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 18:06:33 ID:ZoJeE6xm

定在波対策で、いまどきのスピーカー真っ青のハイハイに化ける


49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/12/21(火) 23:18:26 ID:FdfJb6U+

BCU使っているけど、インシュをセラボールにして、250Wの強力なパワーアンプを奢ったら
解像度がぐんと上がり、締まった低音が出てきて、現代的なスピーカーに変身した。

スーパーツィーターつき3WAYは、古いからといってあなどれない能力がある。
これが10万以下なんて安い。

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 22:13:14 ID:B03EbId8
>>63
そうですね。
ceraballやserapucなどの定評のあるインシュで4点支持するだけでずいぶんちがいますね。
(いままで、制振ゴム、木片各種、e.t.cといろいろ試してみました)

あと能率が低いので、パワーアンプを強力なものを使うと、音の鮮度がよくなります。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/

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6. BCIIと他のスピーカとの比較


1) JBL、アルテック と スペンドールBCU


「このBCUは、ちょっと他に類をみないほどの、気品とみずみずしさの魅力を備えていると思います。これほどみずみずしい音を聴かせてくれるスピーカーは、高価格帯のものにもほとんど見当たらないほどです。

私は自宅で、もう何十年にも渡ってあれこれ苦労して鳴らしこんできたJBLの大きな3ウェイのシステムを置いていますが、その点では残念ながらこのBCUにかなわないんですよ(笑)

http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/40174404.html

20世紀を代表するSPといえば、JBL 4343という人が多いと思うが、クラシックファンなら KEF 104AB や SPENDOR BCU をあげる人もいると思う。いくら 4343 が素晴らしくても、音色の美しさではこの二つにはかなわないだろう。

 私が試聴した限りではどちらも美しい音には違いないが、KEF はオールラウンドでオーケストラも何とか鳴るが、BCU は小編成向きだと思う。

KEF は大きな音で低音を鳴らすと、下のドロンコーンがバタバタいって音が濁った。おまけにトゥイーターについているヒューズがよく切れたので、怖くて大きい音で鳴らせなかった。
 
SPENDOR BCUはソロ楽器から弦楽合奏くらいの室内楽を聴くためのSPだと思う。

KEF はまだJAZZでも上品に鳴るが、BCU はダメだ。ハイハットの音なんかショボくてつまらない。

特殊なSPだが弦楽器を再現させたら今でも史上最高だと思っている。BCUを手放してから何年か後に、その音を求めて HARBETH LS3/5A を買ったが、BCUより小さい分、奥行きと余韻が出ない。BCUの方が少々暗めだが艶やかで甘い音がしていた。

http://www.dolcecane.com/opera/kaikoroku%20104.html


うちの近所の、日頃何にもないリサイクルショップに行ったら、あったんですスペンドールBCU。
別に何の思い入れがあったわけではないのだが、当時スタンド付きで30万はしたこのSPが、¥23800円。
いくら何でもかわいそうになって引き取ってきたのでした。期待もせずに。

わしらはいま小金はあるのでこういう愚挙にはいとまがないのである。

そんで空いていたテクニクスにつないで音を出したらビツクリクリビツ。

私は驚いた。今まで作った真空管アンプとアルテック604の組み合わせはなんだったの?。
NYPとメータのマーラー#5、別に録音がいいと思っていなかったのに、すごいすごい。はじめて家で弦バスセクションの存在を明確に聴き取ることができた。

http://herosia.blog.so-net.ne.jp/2005-08-13

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2) タンノイ と スペンドールBCU

タンノイ BerkeleyUをしばらくの間 スペンドールBCUと併用した。

38cmユニットの威力で、低音は良く出たが、ボックスの奥行きが浅いせいか、音場の深さ(奥行き)に乏しい印象で、本当には満足できなかった。

弦楽器の高音の繊細な衣擦れ感もスペンドールBCUに及ばなかった。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/56818396.html

BCUは元々が、BC-1というBBCモニター機を民生用にマイナーチェンジしたものなので、柔らかな中にも優れた分解能を見せます。こりゃ、B&Wは要らないな〜という感想。

女性ヴォーカルは繊細に艶めいて、どこか厳格なスターリングより、こちらで聴きたくなります。ホールトーンの余韻はきめ細かく散乱して消えていきます。

反面、音量を絞ると明瞭さはやや後退。深夜モードでも音が立っているスターリングに一歩ゆずります。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/52070773.html

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/24(火) 21:31:40 ID:6YDyLcKW

タンノイVLZモニ金(まあ、赤ってそう無いだろうから)そんなに究極なのか?

漏れの20年選手スペンドールBC-Uは、弦ではこれを超える音を聴いたことがない。
NHK-FMのベストオブクラシックなど背筋ゾクゾク。
少なくとも漏れにはウェスタンの電磁コイル型やジーメンスの同軸とかの上を行く。
といってポップ系の打ち物がダメって訳でもない。ロンドンウェスタンのスーパーツィーター積んでるせいかハイハット抜け切ってるし、MISIAやノラ・ジョーンズも艶やかに逝ける。ただし音像は肥大気味w

でもVLZも昔から気になっている。VLZはBCUとどう違うのか、漏れは満足できるだろうか?マジレスを頼〜む。


380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/25(水) 09:25:47 ID:r0XQlGQE

マジレ酢するけど。
Vlzなんて、BCUの足元にもおよばない。
今が幸せなら、そのまま行くが吉。


ほんとに、マジレ酢すると。 半信半疑で買わないでくれ。
ただれさえも、良い個体が激減中。
VLzは、すでに何かのめぐり合いで入手するもの
だれかに進められて、ましてや2chで聞いて買うSPではないよ。

それでなくても、馬鹿が鹿皮張って取り返しのつかない固体を最近良く見る・・・・
これは>379氏とは関係ないけどね。 チラ裏御免

382 :379 :2009/03/27(金) 01:14:06 ID:p+bZ0TJL

購入時にイートンとも比較したが、中音域の特に木管楽器が明るくて良い響きと、微弱音が綺麗だった以外は、低域の締り、高域の抜け、特に打楽器のアタック感などBC-Uが上だった。

だがHPD搭載のイートンじゃVLZとは似ても似つかんと言うし。ティアック箱というのも全然違うだろ。
それにタイコ持ち評論家なんかよりちゃねらーには少ないが信用できる人もいるし。 そこんとこヨロシク。

384 :380:2009/03/27(金) 11:57:56 ID:2jULEJiF

イートンとBCUは所有歴なし、中古屋でBCUは購入するか迷った事あり。
MGのVlzとHPD295のVlz Chevening どちらもオリジナル箱入り現有。 

並べて聴いたわけではないのと、BCUは制作期間が長いので何時の物か不明という前提で・・・

BCUの高域は私には合わなかった。あと聴く位置(高さ)がVlzより限定される感があった。 
これは視覚的影響もあるかも。

イートンとHPD入りVlzは比較的近いかもしれないが、MG入りはやはり違うよ。   
ただしいずれも「オリジナル箱」でのお話。
社外箱については、良いとも悪いとも言えない。その箱を聴いたわけではないので・・・
SPENDORもよいSPなので、わざわざVlzに浮気せず、我が道を行けばいかが?


396 :379:2009/03/29(日) 22:58:24 ID:BL1nleud
>>384,
パチモン国産箱とは進工舎とかユートピアのこと?
多分VlzオリジナルはBCUと同じような樺材+米松だろう。

一度BCUのウーハー取外して国産中級システムのMDF箱に入れたらまるで死んだ音だった。


386 :341:2009/03/28(土) 09:22:11 ID:VJqbfNzU
>>379
現有レベル差の有る国産箱VLZは、37年前友人の結婚祝いに用意したもの。
それまで彼はワーフデールのスーパー8を使用していた。
しばらくVLZで悩んでいたらしく数年後選んだのがBCUだった。
以上、俺の評価では無いのだが。


388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 12:20:00 ID:aioYTMJ9

ここで言ってしまうとなんだかだが、IIILZなんてパチもんいかないで、ちゃんとコーナーヨーク行こうね。15インチのMG/MRはIIILZなんかとは別次元だよ。

BCIIからアップグレードするなら、12インチか、15インチ以上を御勧めする。

396 :379:2009/03/29(日) 22:58:24 ID:BL1nleud

>>388
アーデンも聴いたけど男性アナウンサーの声が低域と高域に分離して聞こえる。
ボーカル聴く漏れにはこれがダメ。JBL4344もエクス3401とか15インチはみんなそう。
いつも小音量だからスピーカーに音像が貼りつくのもNGだな。
低中域のスケールは小さいし、コセコセした音になるがBC-Uやイートンにはこれがない。
つながりが良いんだな。

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 14:42:30 ID:aioYTMJ9

IIILZは、普及用廉価版ってこと。値段が格安+小口径ってこと。
10インチユニットはちょっとね・・・・。

確かに、IIILZのキャビネット(エンクロージャ)に12インチが入ってるものもあるにはるのですけど、あの小さい箱に12インチ
というと、音はどうだろうか?

IIILZだと、BCIIからのステップアップにはなりそうにないよね。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/29(日) 15:00:15 ID:BGE0v/H9

大口径コーンと小さいラッパの同軸タンノイの特徴
ゆるゆるだぶだぶ低音
もこもこ不明瞭中音
キンキンギラギラ高音


398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 04:07:22 ID:uQhrbNBG
むー
3LZスレでBC2讃を聞こうとは・・。
うちの親父は、30年前、3LZからBC2に買いなおしたから、BC2でいいんでないですか。
因みにBC2が逝った後は、B&W聴いてますよ。


402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/30(月) 23:03:35 ID:gopBemHU
>>398
うむ。'50年代イギリス最大のレコード会社デッカとEMIのモニタはコーナーヨーク
(銀15インチ)だったが、
ネ申プロデューサー
デッカのジョン・カルショー、EMIのウォルター・レッグ共にタンノイにダメ出し。
解像力の甘さ、ステージ奥行きの表現力の不足、パワーを入れるとすぐサチる当りらしい。
その後EMIはレッグの命令で複合楕円コーンのDLS529などを自社開発し、
デッカはBBCモニターを導入した。その直系がBCUであり、その後B&Wはデッカに正式採用。
これらはタンノイの欠点がほぼ解消されていたのだ。

404 :398 399:2009/03/31(火) 00:13:34 ID:zDKpRv0S
>>402
ああ。むべなるかなですね。3lz〜bc2〜B&Wの方向でどんどんにじみが無くなって行った記憶があります。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1151035118/

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3) ハーベス と スペンドールBCU


33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/27(土) 13:27:42 ID:YZm72goV

今ハーベス使ってるんだけど、スペンドールの音ってザックリ言って、
ハーベスが春夏だとしたら、スペンドールは秋冬というイメージでOK?
何かもう少しウォームな方向に持っていきたいんだよね
アンプはMFかQUAD。


35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/28(日) 08:30:29 ID:OxcDp65K

ハーベスも、どのモデルのことを言っているのかは不明ですが、現行のHLーコンパクトはけっこう温度感は低いですよ、初代に比べて。
箱鳴りは相変わらずですが。自分が聞いたときは、スペンの方がホットでしたので、2/3R2を買ったことがあります。真空管アンプが合っているのでは?


55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/12/28(火) 17:21:37 ID:4tvxplbU

この先生き残るのはスペン?それともハーベス?
ま、BCUとHL−4両方持っているからどうでも良いが。


86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/04(金) 23:00:52 ID:ag1kUefd

ハーベスももちろん非常に良質なSPですよ。
でも、奏でる音の場全体にオレンジ色のような色彩が付いてしまい、特に極地的な瞬間を持つ曲を聴くと違和感を覚える。

スペンは比較すると確かに少し鈍い。 ただ、音の場の色彩的な偏りはずっと少ないので、傾向として似たもの同士だけど、ハーベスではなくスペンを選んで使っている。


88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/04(金) 23:10:31 ID:3GBi9BA7
>>86
オレンジ色かどうかはともかく、言わんとしていることはよくわかる。
全体的に豊潤で、まろやかな音。
一方、スペンは「くすんだ音」とよく言われるけど、ハーベスに比べると、音はピュアというか澄んでいるように聞こえる。 どちらも味のある良い音だと思う。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/

558名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日:2010/02/19 07:55:35 ID:hAWrw1Rh(2)
BCUはHL Compactとくらべてどうよ?

559名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/02/19 20:55:04 ID:SdZ3Wuu7(1)

ちょいすっきりで、深い。
http://desktop2ch.net/pav/1241957934/

350 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/11/04(火) 14:32:59 ID:MdQtEv4/
無印コンパクトとSPENDOR BC2持ってる。
BC2は上品で音が柔らかいよ。
これはこれで良いスピーカー。
http://unkar.org/r/pav/1223102523


296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/26(月) 00:46:53 ID:1yhup42O

ハーベスのHLとスペンのBCUを持っています。
HL:暖色系 肉付きの良さ
BCU:寒色系 切れ味良し
甲乙付け難し。


141 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/02/04(水) 11:03:52 ID:xRY4KtVB [1/1回発言]
ハーベスは中高域が華やかななだけって印象深みはないね
スペンドールはバランスが良くて深みがある。
聴き比べたらハッキリ好みがでるんじゃないかなあ、でも店頭効果はハーベスの方が意識してる感じがする。


922 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/13(月) 01:41:37 ID:EoBQ9cqH [1/1回発言]

あたたかな音のハーベスよりも翳りを表現するスペンドールの方が好き


926 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/14(火) 00:19:35 ID:102yOVyg [1/1回発言]

ハーベスは、ピアノでも弦でも肉声でもまろやかな音で余韻がたなびくが、
スペンはあまりに素っ気無く、様々な音のコントラストがはっきり聴こえる感じ。
それが明るいハーベス、翳りのあるスペンという表現になるのでは。


927 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/14(火) 02:09:45 ID:t8QBYyvi [1/1回発言]

ところが弦の美しさは天下一品ときたもんだ。悲しみの表現は素晴らしいよ。
S3/5,SP3/1P,SP2/3R2持ってる俺の感想。


928 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/14(火) 09:48:58 ID:jAK6pRRw [1/1回発言]
同感。
小音量でバロック聴いてて通奏低音の中にまぎれているリュートの音がはっきり聞こえる。 ピアノは苦手と言ってもギーゼキングやハスキルの古いMONO録音が典雅に鳴ってくれるし、イーグルスもしっとり聞ける。

930 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/15(水) 00:22:18 ID:agvL2ZJK [1/2回発言]

密閉型3/5がこれまたいい。空気に溶け込んでいくかのような女性ボーカルが素敵。
これできくとしんみり泣けます。


932 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/15(水) 20:48:26 ID:agvL2ZJK [2/2回発言]

スペンドールで聴くピアノの音はダイヤのきらめきではなくて、真珠のそれだと誰かが言っていたのを思い出し、たしかにそうかと。


929 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/14(火) 12:17:46 ID:VzePN/kd [1/1回発言]

SP3/1R2所有
購入時にハーベスとじっくり比較検討しました。 上記レスには全く同感ですね。

ロッシーニの「弦楽ソナタ」、これはハーベスの方が良いと思いました。
でも、モーツァルト晩年の作品に漂う陽気な悲しさ、 シュトラウスが超絶技巧で隠蔽した滅びへの恐れ、
これはスペンの方がひしひしと感じられました。

あと、もう一つの大きな購入理由はサイズですね。 ハーベスにはなぜかこのサイズのSPがありません。


950 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/25(土) 08:40:17 ID:H3FI7kct [2/3回発言]

スペンドールはちょっと曇った詰まったような音がする。

鋼製スタンドにスパイク前一点後ろ二点で内振りにセットし、ニアで聴いてみてごらん。
完全にスピーカーから音が分離して目の前に小さなステージが見事に展開する。

ちょっと曇った音が優しい包み込むような表現をすることも理解できるはず。

ハーベスの高音は嫌に耳につくことがあるけど、スペンはそれがない。
この良さは実際に目の前で聴いているものにしか分からないだろうなあ。


933 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/15(水) 23:44:15 ID:XljaeOXV [1/1回発言]

音量を上げて聴くと、スペンドールは実力を発揮することを3年前に発見した。
かなりお勧めですよー


934 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/09/16(木) 03:52:52 ID:eSECQFuV [1/1回発言]

すかっと鳴るよね。あと湿度40%以下にすると尚よろしい

http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

ハーベス Hlモニター MKV がやって来ました。1990年前後の商品のようです。

楽しみにしていた音出し確認です。スペンドールBC‐Uを持っていますので違いがどの辺になるのかを非常に楽しみにしていました。SPのサイズがほとんどBC‐Uと変わりません。

出てきたサウンドは非常によく似たものでした。ただこちらの方が低域の量感が豊かで高域はそんなには伸びていないようです。

でもオリジナルのBC‐Uよりは数段上をいく音質と思います。音のバランスが良い。


本日ハーベス HLモニター Mk‐VのTrail仕様化が完了しました。このSPはうまく箱鳴りを利用している為か低音の量感が非常に多いです。オリジナルの状態なら文句なくBC‐Uより聴きやすいバランスと音数をしています。

ただ、オリジナルの状態ではユニットの潜在能力を出し切っているとは言えないので、Trail仕様にして聴き比べたいと思っています。ユニットが少ない分配線もネットワークもシンプルで改造しやすいと思ったのですが、ネットワークの配線の取り出しが非常に細く、ひと工夫致しました。これでしっかりした端子受けを作り「化け物ケーブル」で内部配線を完了しました。

内部配線を交換してまず最初に感じたのは「非常に澄み切ったキレとヌケのあるサウンド」になったと感じました。シンバルの打音も余韻まできちんと出せるようになっています。音数はオリジナルとは比べ物にならないほど増えています。やっと鳴らし始めですのでまだ本来の性能は出ていないと思います。これから2週間くらいはじっくりと可愛がってあげないと「良いサウンド」は出してくれません。

個人的にはBC-Uの高域の「艶」とバランスの方を好みますね。ハーベスは可もなく不可もなくの「音色」でBC-Uの様な「トピック」がない様に思います。ユニットが少ない分お金もかかっていないように感じます。

ハーベスはソースに低音が入っていなくても鳴っているような?それに対してBC-Uはソースの情報に正確に反応していて、低音が入っていれば即座に反応し、入っていなければ出てこない。SPとしての「つくり」は文句なしにBC-Uの方が上ですね。


ハーベスのチューニングですが、基本的に障る処は有りませんが不満なのは「低域の過大な量感とゆるい音」ですので、ここは吸音材を使って対策するしかありません。ウーハー部分が隠れるくらいの吸音材をダクトから入れて完了。
たったこれだけで「締まった低音」になり、かなり満足いく質感になりました。低域の量感が減少したため奥まっていた高域とのつながりやバランスも良くなり、個人的には一応使える範疇に調整できました。
同じハーベスを持って居られる方が聴いたら、音の粒立ちは繊細でいてスケール感が大きく、高域の伸びも一回り伸びていますので「別物」のSPに聴こえることでしょう。

http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2008/08/hlmk_85c6.html


12 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/10(金) 21:50:05 ID:9x1RrI3E [1/2回発言]

昔、BCIIとHarbethのHL(HLIII)で迷ったあげく、HLを購入したオサーンですよ。
その後SP2/3と、SP3/1Pも入手。
ほかにもフロアタイプの大型機を含めていろいろ使ったんですが、
結局HarbethとSpendorに帰ってきます。

13 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/10(金) 22:04:51 ID:s8xdqrgU [1/1回発言]
>>12
それは一生の不覚でしたね、BCUを選べなかったのは。


14 : 12 : 2008/10/10(金) 22:55:07 ID:9x1RrI3E [2/2回発言] そう言われるとつらいw

当時はオペラばっかり聴いていて、それでHLにしたんですよ。
もちろん、BCIIのオペラがダメだと言うわけじゃないんですが、女声などちょっと可愛くなりすぎてしまうと思えたんですね。
いまはSpendorでは室内楽中心に聴いています。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/


260 名前:パルジファル 投稿日: 2005/11/08(火) 13:15:25 [ cf01.pref.okayama.jp ]

 昔憧れたスピーカー、スペンドールBCUに昨晩出会った。

 四半世紀前に聴いて以来ずっと憧れだった。その時は、ハーベスHLと比較試聴したが、どちらも箱の響きを上手く活かした柔らかい音で、小音量で聴くクラシック音楽に惚れ込んだものだ。

 ハーベスは2ウエイ、スペンドールは3ウエイ・・・というか2ウエイ+スーパーツイーターの構成からか、スペンドールの方がより広がり感があり好ましいものだった。

__________

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 22:48:28 ID:JZXTIlJq

ハーベスは、スペンドールと比べるとぱっと聴きにはいいが よく聴くとちゃらちゃらしてて深みに乏しい飽きる音
かといって805ほど研ぎ澄まされた感触もない


916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/06(月) 23:17:47 ID:e5q3lwZG

スペンドールはたしかに深く陰りのある音がするが、ほとんどクラシック専門SP。
ハーベスは、オールラウンドプレーヤー。
クラシックはもちろん、JAZZもロックもいける。特にボーカルは女声、男声問わず絶品。

805はどのモデルを指してるのか知らないけど、どのモデルも共通して明晰だけど腰高。
ダイヤモンドツイータ搭載モデルと比べると、高域に独特のキツさと繊細感がある。
805とES3ならES3を選ぶね。

と、802Dユーザーでもある俺が言ってみる。
疲れてる時は、802Dは聴く気にならないんだよなあ。そういう時はやっぱHarbeth。

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 00:10:06 ID:rcWiu7z0

>ハーベスはオールラウンドプレーヤー。
丸3年くらい使っていて、そのとおりと思う。
ハーベスのコンセプトは、聴き疲れしない音、人の声が素直に感じれる音、だと思う。
スピーカーによる音の色づけを楽しむなら、スペンドールは面白い選択だろうけど。

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/04/08(水) 10:44:07 ID:3LVCptQy

ハーベスの方が高域伸ばして色づけしてる感があるけどな
スペンドールは本当に音作りがうまい。そして流行に流されないポリシーがある。
まあどっちでも好みで選んで損はないスピーカー。


345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/03(月) 23:44:23 ID:EgzE5F7W

店頭での視聴結果として、

ハーベスは、化粧っけはないけど、ぶっきらぼうでもない、丁寧な音。アクが強くないので、オールマイティに使える。私的には、モニターオーディオの音よりも惹かれる部分があった。

スペンドールは、陰鬱、重い、暗い、おどろおどろ、など、いかにも英国のイメージそのままの音。
部屋を暗くして、ウイスキーを飲みながら聞くには、はまる人がいるかも。


350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/04(火) 14:32:59 ID:MdQtEv4/

無印コンパクトとSPENDOR BCU持ってる。
BCUは上品で音が柔らかいよ。 これはこれで良いスピーカー。

http://logsoku.com/thread/gimpo.2ch.net/pav/1223102523/


9 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/05/15(金) 19:05:21 ID:De3xkHsq

Harbethは高級感のために高域を落としてある。
低域は弱いのでナローレンジスピーカだと思う。
同じ英吉利製ならセレッションSL700の方がよいと思う。
今ならスペンドールの方が良い。 ロックには向かない。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/05/15(金) 23:18:45 ID:zj7H4uHg

確かに今ならスペンドールのほうがいい
B&Wを意識しすぎなのか、ハーベスは中途半端にまっしぐら


12 :8:2009/05/16(土) 01:17:23 ID:cD7FOAsM

>>9古いHarbethはナロウらしいですが、ES3は決してそんな事ありませんよ。
しかし、それ故に昔からの個性は薄らいだ、というのが前スレまででの結論のようです。

B&Wとの比較でいうと(高級機器は別、CMシリーズや805S)、ES3の方が、あたりが柔らかく、低音感は805なんかの方が上ですが、オケなんかは広がらず(室内楽は広がる)、ES3の方が空間が出る分イメージが出る感じ。
さっぱり系だけど、やや中高域が張り出して、いろんな音楽を楽しく聴かせてくれる感じです。


13 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2009/05/16(土) 06:03:14 ID:dvkiEb0h

Harbethは癒し系だからねぇ

最近思うんだけど、ドラムの音はへたくそだなって思います
もっと乾いたドラムの音が出れば・・・って思ったりします


114 :110:2009/07/11(土) 23:21:01 ID:rCLtldIE

最近のAVスピーカーはだいたいアルミホイル色を連想させる音
一方、B&Wの上級機種は優秀で、変な色付けを厳しく退けているようだけど 何となく上質な乾燥竹材のような色がわずかに感じられる
ES3の色はすごく魅力、だけどソースにより邪魔になることがある

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 00:08:35 ID:VlvR7cVl

ハーベスとスペンドールだと、どっちが曇り空の音を出してくれますか?

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 10:10:21 ID:Ls5Uanzn

曇り空はスペンドールかな。晴れならハーベス。

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 13:00:31 ID:n4XcrN/u

ならばスペン買いますか。

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/22(土) 00:25:43 ID:rYUKOJMA

ハーベスは麗らかな春の木漏れ日の音。
スペンドールは陽の傾きかけた秋の木漏れ日の音。
どっちも聴きたい俺は大変態。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2009/08/22(土) 11:28:19 ID:znO8/AA/

ハーベスの初代HLを聞いた時に英国製とは思えなかった。
音が明るいんだよね。でも節度があり、しなやかさもある。
歪っぽさや粗さは殆んど感じないが、ボケた音でもない。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/23(日) 01:06:09 ID:wpGm6puD

スペンと聴き比べたんだけど6対4でスペンに傾いた俺。
スペンは2台買っちまった。スッペンペン。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 20:55:37 ID:2xhOpf9a
スペンドールも試聴してみて音は良かったけど、ハーベスと比べて、音が軽やかって感じがしたので、僕の好みの、音の厚みと太さのあるハーベスにしようと思ったわけです。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 21:35:33 ID:U5azvL33
スペンよりハーベスの方が音が軽やかだったよ。
スペンは陰翳と締まりがあってロジャースは不思議な浮遊感がある。
どちらも中高音の美しさにうっとりする。
俺はスペン(SP3/1P)とロジャース(スタジオ5)を譲ってもらった。
スピーカーに恵まれてるのでハーベスは必要ない。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 23:35:23 ID:2xhOpf9a
SP2/3Rを試聴したんだけど、ハーベスのMONITOR30のほうが、音にパンチがあって、ピアノの芯の厚みも勝ってた。
うっとり美しさはスペンのほうが感じる。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/08(火) 23:42:35 ID:U5azvL33
俺がくらべたのはSP2/3RとHLコンパクト。
スペンの方が音が重厚で締まっていた。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/09(水) 01:32:04 ID:ytaPvpEh
スペンドールとかロジャースとかハーベスなどの密閉型はブリティッシュロックが合いますよ。
ピアノとかギターの爪弾きとか、ハッとする煌めきも出せるし。
俺はスペンの密閉使ってるけど、ポールのベースがボンボン聴こえて楽しいよ。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/10(木) 22:30:49 ID:kj1Zz2pt
わたしゃ アキュフェーズ E-350とスペンの SP3/1 ですが、前のB&Wよりずっといいと思ってますね。
ホールトーンが軽やかに広がりつつ、音像が明瞭に感じられる様は、このアンプでは初めての体験だけどね。

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/13(火) 23:04:29 ID:K9oPb9NF
スペンは締まった感じの音がするというのが一般論ですな。
ロジャースはゆるやかな雰囲気がある。
ハーベスはその中間とか誰かから聴いた気がするな。
どこかのサイトだったかな?
俺はロジャースも持ってるからロジャースがゆるやかというのは間違いないな。


360 :名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]:2009/10/14(水) 04:11:41 ID:t3I2RvZV

ロジャースはゆるやかなの?

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 07:23:05 ID:RIgtVKe9

そうだよ。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/14(水) 08:29:22 ID:fAONyZMO

スペンはすっきり端正で、ロジャースはおっとり上品。ハーベスはその中間。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 10:16:45 ID:c3nSiIBo

コンパクトの音は糞と言ってるくせに7ES-3とか最近のスペンドールはいいとか言ってる馬鹿の戯言など参考にならん

誰が製作に関わってるとかで音の良し悪し判断するとかスペック厨以下だわ
スタンド替えたらハーベスのよさが全くでないとか分かってるようなこと言っちゃってるくせにグリル込みで完成した音になるということに気付かずむき出し状態で何年も聴いてるし笑っちゃうね

ハーベスの音は薄い板だからとか半田付けしてるからいい音なんじゃなくて耳で音作りしてるから言い音なの
昔のナローレンジと最新のワイドレンジで音は違うけど音楽性は共通するものがある
昔の物にも良さがあるし最新の物にも良さがある。それがハーベスの偉大なところ

最近のハーベスに見所ないとか平気で書けるということがHL4の本当の良さを理解できてないという証拠
最新のデバイスでチャレンジしながらも伝統を耳での調整で引き継いでるアランショーは立派だよ
http://unkar.org/r/pav/1241957934


__________________

4) スペンドールBCU とイギリスの他のスピーカー


正確な音、端正な音ということなら、KEF104の方が上ではないでしょうか。BCUは、より豊潤な音です。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/40174404.html

405 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/07/01(水) 23:11:28 ID:YpZ9joY8 [3/3回発言]
ハーベ、ロジャー、スペンのどれも持っているけど、一応音は違うね。雰囲気は同じ。

407 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/07/02(木) 17:29:56 ID:aq6bpFY1 [1/1回発言]
雰囲気で楽しむスピーカー達ですから
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

54 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 03/06/29 13:15 ID:??? [38/133回発言]  

確かにハーベスと比べ、いや他のすべてのどのSPと比べても、スペンドールは高域は細〜く、中域は薄過ぎ、低域にいたっては分解能無さ過ぎで、おまけにコモった感じ(鼻ずまりの様な)なんだけど なぜか、それらが一緒になるとなんともいえない高貴なブレンド感を醸し出す。

職人が数字や物理特性だけに捉われず、「耳で追い込んだ音」をこれだけ実感させてくれるのは、他にそうは多くない。

18 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 03/06/23 16:40 ID:hRUDlaIy [1/1回発言]

HARBETH KEFと比べてSPENDORってどんな傾向なの?

19 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 03/06/23 22:33 ID:??? [14/133回発言]

KEF=32歳
Rogers=36歳
HARBETH=40歳
SPENDOR=55歳
http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1119109947/


サンスイ LE8Tに夢中だった頃、あちこちに出かけては高級スピーカーを聴き歩いていた時期があった。
聴いたのはタンノイGRF、JBL4331、JBL4343、アルテックA5、A7、等々

聴かせてもらったのは裕福な友人の実家だったり、ジャズ喫茶だったり、日本橋のオーディオ専門店だったり。そして、名機と呼ばれる高価なスピーカーが必ずしも良い音を出すわけではないことを知った。

その中で印象に残っているのはJBL2397という扁平なホーン。たしか4560との組み合わせだったと思うが、骨太ながらJBL特有の押し出しの強さを感じさせず、落ち着いたピアノを聴かせていた。エキセントリックな形状も相俟って、欲しい!!と思ったけど、JBLのプロ用2インチドライバとのセットなど買えるわけもなく、夢に終わった。

そんなある日、日本橋のオーディオ専門店で中年のおっさんが小型ブックシェルフスピーカー3機種をとっかえひっかえしてクラシックを試聴している場面に遭遇した。タンノイを除いて初めて聞くメーカーだった。さっそく私も無断で便乗させてもらって背後で聴いていたのだが...

1機種目はタンノイのブックシェルフ。弦の音色がシャリシャリしていまひとつ。

KEF LS3/5Aは、バイオリンに関しては最もコントラストの強い美音を聴かせたのだけど、中低音が弱くてバランスが高音に偏った感じ

Spendor BCUは外形が一回り大きいせいか全体にバランスが良く、いちばん気に入った。


ベースの躍動感や打楽器のリアリティはJBLの足元にも及ばないのだけど、この時聞いた美しい弦の音色は絶対にLE8Tからは出ない。JBLとは違う世界がそこにあった。

そして思った。

『イギリスのスピーカー、侮り難し!』

この時から私の中でヨーロッパ製ドライバ、特にツイータに対する畏敬の念が生まれたのでした。私のSEAS Excel Projectの原点はこの時だったのかも知れません。

http://iridium17.blog96.fc2.com/?mode=m&no=157


199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/07(月) 09:24:45.62 ID:/obwCo2k

このHF1300搭載のセットはディットンもロジャースもB&Wでも全部この音がする。
「擦り物」弦楽器ではオールドタンノイも敵わない濡れた艶。


211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/09(水) 22:21:56.70 ID:1zmEiSXF

俺も弦楽器にはBCUに勝るものは無い、と思う一人なんだが、
やっぱりツィーターの役割が大きいと思うね。タンノイの昔のものよりいい。


212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/09(水) 23:08:42.74 ID:UsD2X9mV

そう、BCIIの弦楽と声楽は最高だね。


179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/02(水) 01:54:37.84 ID:yrn7Rzll

あぁ、ゆったり静かに浸れるヨーロピアンサウンドがほしい。
気品に満ちた陰影のある鳴りかたを「ヌケがわるいマッタリ音だ」と毛嫌いしてたのに、、


236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/30(土) 19:49:46.47 ID:TN3MBvpv

BCUを美化しすぎてる人が何と多いことか?

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1303652121/


142 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/02/06(金) 08:03:53 ID:fJGeyi3f [1/1回発言]

B&Wの正確で解像度抜群の音聴くと、BCUの甘くて鈍い音なんか一昔も二昔も前のもんだとしみじみ思います。その差はショックですらあって、しばらくBCUを聴くのが嫌になったりします。
でも得意の弦楽器を奏でさせると、こりゃ他に変えられんと思ってしまう。
そんなこんなで今年でちょうど20年・・たぶんこのまま買い換えないと思う。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/19(土) 09:54:25 ID:20M0WYsP

スペンの音はみんな詰まってる。コンサートホールの糞席のような音。BCUも同じ。
エージング(劣化)すると音は丸くなって余計に詰まった音に聴こえる。
それがスペンのいいところなのでアンプよりその糞耳を取り替えたほうがいい。


247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/05/02(月) 06:19:42.47 ID:gfHZF7CS

BCUの評価が分かれるのはあの独特の鼻つまみ音が好きか否かだろ?
それだってアンプ次第でかなり変わるし、いまどきの音じゃないと言われればそのとおりだしw

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/05(日) 21:18:22.50 ID:6i8UKKJB
>>247
BCUの評価が分かれるのはあの独特の鼻つまみ音が好きか否かだろ
オルガントーンですよね
スペンはロジャースより品が良いよね!


655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/01/07(土) 19:53:15.20 ID:saPHLeUh

オケならロジャース LS5/9
室内樂声楽ならBCU

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/15(火) 13:27:11 ID:NS7EMgKY

BCU「擦り物」弦楽器はこれ以上ないと言われてるらしいがそうだな。
これ聴くと、オールド丹乃胆はバイオリンが胴間声w
しかし燻し銀とか言われてる通り、音が暗く引込み気味で欝になる。
J-popやらメタルも聴く漏れは、中高域は全く同じで大きさも構成も似てるのに明るくて前に出気味のRogersにしてるが。

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 22:55:55.83 ID:z5mwA/OR

それにしても英国の分厚い層は本当にびっくりするな。
スペンドール、ハーベス、B&W、KEF(資本はともかく)、セレッション・・略、
とにかくSPが大好きな国民なのだろう。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 23:24:37.00 ID:79IxvzQs
>>592
イギリスは音楽の「消費」に関しては世界一の国なんだよ

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/07(火) 09:59:22.52 ID:bW6jUduN

スペンはコンサートホールの後ろのほう。その位置から考えるとバランスがいい。
ハーベスはもっと前のほう。ボーカルや室内楽の弦がリアルに聞こえる。
ロジャースはスペンより前だけど比較的近い。分厚い高音にふにゃふにゃな低音。
ケフは少し焦点が甘く聞こえる。セレッションは意外とはっきりした音も出せる。
タンノイは高音が酷すぎ。干からびた婆さん。
B&Wは貧乏な家で出されたカルピスの味。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1303652121/


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7. BCUの音の秘密


スペンドール BC-U 発売年月 1975年頃

型式 バスレフ インピーダンス 8Ω
価格 \124,000 (1台)
許容入力 100W(Max)

使用ユニット
[スーパートゥイーター] ドーム(STC-4001G)×1
[トゥイーター] 3.8cmドーム(HF-1300)×1
[ウーファー] 20cm特殊コーン×1

周波数特性 40〜20,000Hz
クロスオーバー 3,000/13,000Hz
出力音圧レベル 90db
寸  法 W305×H635×D298mm
重  量 14kg
http://speaker.kir.jp/hoka-f/BCU.htm


●BC-IIはBBCがBCU/8MKIIと呼んでいた20cmのベクストレーン製コーン型ウーハーにセレッションの3.8cmドーム型16ΩトゥイータHF-1300が搭載されていて、これにColesの1.9cmドーム型スーパートゥイータ4001G(これも16Ω)が追加された3ウェイとなっています。

4001GはITT(International Telegraph Companyといって1925年にATTが通信機器を譲渡した会社)傘下だったSTC社製STC-4001スーパートゥイータで、ColesはSTCの製造委託会社のことです。これを3kHzと13kHzでクロスさせています。f特は40〜20kHzとなっています。

 635x300x300oと割と大きめのエンクロージャですが、板厚が薄いのが特徴で、箱鳴りを積極的に取り込んでいますが、適度に減衰させるための工夫がされています。

バッフルとバックパネルは12.3mm厚のバルトプライという材質、側板は10.5mmでバーチ材突き板仕上げが施されており、内部には10mmの軽量アスファルトを染み込ませたパネルが装着されており、これで適度な減衰が得られるようになっています。

発表は1973年で、このBC-IIが日本でも大ヒットで20年の超ロングセラーモデルとなりました、1996年には復刻版も出ています。そこで1975年には30cm口径のベクストレン・コーン型ウーファーを追加して一回り大きくしたBC-IIIが発表となるわけです。

http://audioagent.wordpress.com/2010/07/31/spendor-bc-ii/


最近 居間用にSpendor のBCII 最初期型(おそらく70年代モノ)を購入しました。
BCIIは90年代まで変更を繰り返しながら約20年間生産されたロングセラーです。

Spendor BCIIを購入する時に もう一台かなり後期に製造されたBCIIも同時に売られていてウーハーやバスレフダクトのチューニングも異なる ため店で試聴させてもらいました。その感じでは後期型は低域、高域とも音の出という点ではこれよりは良かった気がします。。音色はまた別の話で私はこの初期型のほうが変に音作りをしていないというか無理をしていない感じの音質で好ましかったで す。。

まあ たたずまいが好きでしたし この年代のUKのスピーカーは独特の個性があった気がして。ゆったり とクラシックをBGMとして聴くには良いかなーと思いまして何気なく気がついたら買っていましたが、たしかに雰囲気がいいですねー。そして聴き込んで行く と思ったより聴き応えもあって、昔はこれに限らず見た目も音も個性的なスピーカーもあって面白かったなーと記憶がよみがえってきました。。。。。個性が強 い=完成度という点では低い のかもしれませんが。。音のたたずまいや味というものが強く残っていた気も致します。ただし16センチウーハーの3wayに しては大きいので邪魔になると家族には不評でしたが。 確かに現代の製品では30センチ3way位の大きさはありますね。笑

ちなみにこのころのUKのスピーカーはB&WではDMシリーズ、RogersではStudio シリーズ、SpendorのBCシリーズがあり ユニットメーカーがKEFしかなくどのメーカーも同じユニットを使っていたと思います。

このころのKEF のウーハーはある帯域でピークが出るため(多分共振するといわれていたような?)ダンプ材を塗っていたと記憶しています。

しかし作りはかなり荒いですねー。。。バッフルはベニアをくりぬいて黒を吹きかけただけだし。。。笑


コメント
スペンドールBC-U、懐かしいです。実は、昔、使っていたことがあるんです。英国紳士的な音、特にチェンバロの音など好ましい再現でした。確かツイーターがITTで、ミッドレンジがセレッション、ウーファーはスペンドールのオリジナルでしたか・・・?専用のアンプも出ていましたね。
投稿: william_kapell | 2007年12月30日 (日) 08時58分
http://ariajp.cocolog-nifty.com/free_discussion/2007/12/spendor_bcii_0adc.html


89 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/01/03(土) 13:53:36 ID:GVy4F3Tp [1/1回発言]
1980年代に購入したBCIIをいまだに鳴らしています。 中高音の響きがとてもよいので、手放せません。

手元にあったマニュアルによりますと
L.F.Units Spendor200mm(40mm voice coil,plastic cone)
H.F.Units Celestion TypeHF1300 and Coles Type 4001G
とあり、クロスオーバー周波数3KHz,13KHz。
Frequency Range 45Hz-25KHz
Frequency Response ±3dB,60Hz-14KHz
Sensitivity 77dB spl@1metre,1V input
Max.Sound Pressure Level 103dBA
といった内容です。

たぶんH.F.UnitsのツイーターHF1300とスーパーツイーター4001Gが倍音をならしているのと、
3KHzという耳に敏感な周波数帯域でのクロスオーバーがなめらがにつながり、3wayが一体の音源として聞こえること、がBCIIの大きな特徴ではないかと思います。 重低音や大音量には対応しませんが、家庭で聴く音楽装置としては過不足のないものと感じております。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

さすがの特性、BBCモニターテーマ: spendor BCU
BBCモニターに使用されるだけあって流石フラットな特性。ユニットは初期のRogersと同じ。
弦楽器の響きが良く、高域は澄み切った感じがします。
ミッドレンジにはアルニコマグネットのユニットで、振動版はフェノールを使用しています。BOXは板厚が薄いぶん内部には共振止めの茶色の樹脂のような物が貼ってあります(写真中央)
http://ameblo.jp/sp3/archive2-200804.html

009/12/1(火) 午後 6:22 [ nao_torachan ]

BCUのオリジナル吸音材を取り去りました。スポンジを剥がそうとしたら、その下にアスファルトが1cmくらい張り付けられ、なかなか取り去る事が出来ませんでしたが、吸音材なしのBCUは、ビックリするほど軽快な音でしたが、余りに響き過ぎます。新たにバッフル・側板・裏板などに補強材と、和紙を工夫した吸音材を入れました。何度も試聴しては補正を繰り返して完成した新BCUはオリジナルとは全く別のフレッシュな英国の音を奏でています。

スポンジとアスファルトの吸音材には呆れました。音の勢いエネルギーを殺してしまいます。

薄い9ミリ板厚のキャビネットも疑問ですがスタイルは好みです。またサランネットも厚くて音を殺し、外した姿も惨めで寂しい姿なので、極薄い布に張替え、それもユニットの影が布越しに綺麗になるように工夫し、もう25年も愛用しています。

http://blogs.yahoo.co.jp/nao_torachan/57159685.html

BCUはネットの透過率が悪いから外さないと本当の潤いや透明感は出ない。
それだと音が濡れ過ぎと言う人もいるかも知れないけど。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/17(土) 13:07:37.92 ID:AArQndG+
昔のBC2もネットが外れなかった。これはネット外すなと言うメッセージか?(´・ω・`)ヾ


17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/17(土) 14:48:34.03 ID:GZIJeQ1C
ネット付けたまま聴くのがデフォだからね。着脱前提の設計になってない。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1330906898/

47 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/10/18(土) 08:58:10 ID:hWSYKV6A [1/1回発言] >>46

純正のネットはかなり凝ったもので、オリジナルの音は、このネット込みと考えるべきです。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/


サランネットをつけて聴くと、スペンドールは一層芳醇に鳴っているが、クオードとマークレビンソンアンプで鳴らせば、一瞬心臓の停まるようなよい音であった。
http://blog.goo.ne.jp/royce7799/


344 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/06/24(水) 23:31:19 ID:u9sRlIF3 [1/1回発言]

スペンの音はあくまでも聴き疲れない自然な音。
ナローレンジも箱鳴りも低解像度もすべてこの音作りのため。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

223 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/05/31(日) 09:03:23 ID:V+abCX2U [1/1回発言]

VnやVcではBCIIを超える音を聴いたことがない。 反面、大出力、大編成音源では混濁の原因になる。
しかし新素材や金属でガチガチに固めると味や艶はサッパリ消える。
ただし、味や艶は国産のダイヤやフォスでは絶対に出せない。


224 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/05/31(日) 10:35:29 ID:cg7rtBSO [1/1回発言]

側板をたたけばボソボソと音がする。 箱の響きを綿密にコントロールした音作りで大音量には向かない。
インシュなんて別になくてもいい設計だと思う。それよりも左右の距離や内向きのセッティングを煮詰めるほうが大事。
カチコチの日本人の感性では絶対にこういった音は作れない。


229 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/06/01(月) 20:48:27 ID:85ikhM/S [1/1回発言]

BCUのバッフルボード叩くと、まるで楽器みたいに乾いた軽い音がする。
同じ樺材でも国産のかちんかちんの硬い音とは全然違う。


238 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/06/02(火) 23:21:01 ID:djYe4h/o [1/1回発言]
箱鳴りをたっぷり計算に入れてるSPの場合、エンクロの木材の品質確保が命。
木材価格の急騰は衆知、良質な木は激減、大型ほど品質管理が難しくなる。


225 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/05/31(日) 17:35:11 ID:bkGRN7lL [1/1回発言]

良質な木材の供給がこれからどんどん先細りになっている今 セールス云々ではなくクラシックシリーズの将来は暗い
このようなタイプのSPは、安価な大量生産品としては早晩供給できなくなる
弦楽器みたいに高価な少数手作りになるか、ブランドだけ残した粗悪品になるか

http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/


195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/06(日) 08:05:55.74 ID:MN30DxMS

スペンの良さはポリコ−ンとソフトドームの組み合わせにあると思う。


198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/07(月) 01:58:02.89 ID:Q1B8AGma

いいえHF1300に尽きます>>195


199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/07(月) 09:24:45.62 ID:/obwCo2k
>>198 
そう、不思議だな。
このTW搭載のセットはディットンもロジャースもB&Wでも全部この音がする。
「擦り物」弦楽器ではオールドタンノイも敵わない濡れた艶。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/09(水) 22:21:56.70 ID:1zmEiSXF

俺も弦楽器にはBCUに勝るものは無い、と思う一人なんだが、
やっぱりツィーターの役割が大きいと思うね。タンノイの昔のものよりいい。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1303652121/


126 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2009/01/18(日) 00:23:46 ID:ZPAVrqAO [1/1回発言]

古いスペンドールの音の秘密は、セレッションHF1300にあります。
BC1→SP1まではHF1300が入手できたのですが、SP1/2からはそれができなくなりました。

独特の中高音は、HF1300を使用しているBCシリーズおよびSP1,SP1Aでのみ聞くことが可能です。
なお、HF1300を使用したスピーカーはDittonシリーズなどにもあります。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

Super Tweeter は心地良い音を創り出すものではなく、十中八九の楽曲に対しては心地悪い音を創り出します・・・十中一二は目的の音が聞こえて感動したりもするのですが、普段は結線を外していました(笑)。

私の場合は BC-II と同じく 13kHz の Cross Over で使っていたのですが、13kHz と言うと楽音の基音限界に対して 4 倍の高さとなり、この辺りの音となると Cymbals の Sizzle 音ぐらいしかありません。

しかも Cross Over Point の 13kHz では Super Tweeter とその下を受け持つ Unit (Tweeter) とが半分ずつ受け持っていますので、13kHz という音自体が非常に小さな音でしかないこともあって Super Tweeter は殆ど鳴っていないと言えます。

13kHz Cross Over の Super Tweeter が威力を発揮するのは 17kHz 前後辺りなのですが、この辺りはほぼ可聴限界になりますので、Super Tweeter 単独で鳴らしても音は聞こえません。

更に高周波は指向性が鋭く、僅かな障害物にも大きく反応して周波数特性が乱れに乱れますので、Recording Studio のように Super Tweeter から聴収位置まで十分な距離 (直接音と間接音が程よく混ざる距離) まで直接音が阻害されず、間接音のバランスも良く吟味する必要があります。

つまり一般家庭では直接音と間接音とのバランスを上手く取ることなど不可能に近いものですので、高周波領域の音があるかないかモニターするために直接音を聴き取るか、超高域の色付けとして乱れた間接音をメインにするかのどちらかしかないわけです。

私の場合は一度直接音を聴いたら後は間接音をメインにするために Super Tweeter をあらぬ方向に向け、それでも嫌な音がする時には結線を外した結果、十中八九は外した状態になっていました。

今では 13kH 以上の音なんて聴こえない歳になってしまいましたので、Super Tweeter は欲しいとは思わず、使うとしても超高域の色付けと言うか空気感の雰囲気創りぐらいでしょうね。


ちなみに STC 社の 4001 は特に有名な Super Tweeter というわけではなく、AT&T 社の技術開発部門が Spin Out して作った会社が設計、Cole 社に製造を委託した Unit を Spendor が採用したというややこしい背景が記憶に残っていただけです(笑)。

有名なのはHF-1300 の方で、これも Spendor 社のものではなくCelestion 社の Unit を採用したものです。

当時は Dome 型 Tweeter の驚異的な特性が注目されていた時代で、日本でも Victor の SX3 や Yamaha NS1000M など Dome Tweeter の全盛期を導いた名器が生まれた時期なのですが、ヨーロッパでは Celestion が HF-1300 が有名になったわけですね。

驚異的なまでに広い周波数域にわたって乱れが少なく広い指向性を保つ特性を示す Dome Tweeter ですが、だからと言って広い周波数域全てを任せてしまっては音色上の粗が出ますので、HF-1300 を最も良い音色で鳴らすためには 13kHz ぐらいから絞った方が良いと判断した Spendor の技術陣が 13kHz 以上を切り捨てるわけにも行かないのでこの領域に特化された数少ない Some 型 Super Tweeter である STC4001 を加えたというのが背景にあるのではないかと思います。

ちなみに Yamaha NS1000M は初めから 3 Way ですし、Victor SX3 も SX5 から 3 Way になりましたから Dome 型とは言え、楽音の倍音域や Sizzle Cymbals 域といった基音域とは異なる音域には Super Tweeter を当てるという手法が当時の技術水準では最良だったのでしょうね。
投稿日時 - 2011-08-25 17:13:05
http://okwave.jp/qa/q6964090.html

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/14(水) 19:47:04.99 ID:iZQZXN54

HF1300と4001G間の激しいディップで高域の微細なニュアンスが劣るのはどうしようもない。 良くなったと思っても別の優れたSPを聞けば歴然だ。

そこを何とかしようとするとHF1300の分割振動で硬く濁った高音になってしまう。
もちろん良いアンプであまり意識させないレベルにするのは可能だけどね。

同じユニット組み合わせのB&Wは4001Gのカットオフポイントを下げて特性上はほぼ平らにしてるけど
BCU程の艶や味は無いから難しい。


637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/14(水) 21:59:37.69 ID:ojVQNwiF
> HF1300と4001G間の激しいディップで高域の微細なニュアンスが劣るのはどうしようもない。

僕の場合クロスオーバー13000hzはぎりぎり聴こえるレベルだから関係ない┐(´д`)┌
てか、スペンの4001Gって中域の倍音対策が主で、高域はあまり意味が無いんじゃないの?
そもそも、楽器の基音の高域周波数なんて4000hzくらいだし


638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/14(水) 22:26:28.19 ID:YkF/gJ//
>>636
たしかにBCIIでは、無響室で測定すると16kHzと20kHzの間には、5dBほどのディップがあります。
BCIでは、このディップは2.5dB程度になっています。BCIIIでは、13kHzから20 kHz にかけてだら下がりです。
(spendor Technical Manual P.8)

このことから、限度を越えた大入力では、硬く濁った高音ということになるのでしょうね。
確かに、電子楽器の強奏が続くような楽曲の場合、そのような聴きづらい状況になります。

ただ、ダイナミックレンジの広いオーケストラでは、強奏時間が短いためか、あまり気になりません。
よいアンプというのは、楽曲の強弱にあわせて、大電流・小電流を瞬時に流せるものではないかと思います。
626さんがおっしゃっているのは、大出力というよりは、入力に対する追随性に優れたアンプと受け取りました。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/05/16(月) 23:38:19.35 ID:hn3cNYB8

スペンが情報を全て再現できるSPだなんて皆思ってないつーの。音楽を楽しむSPでんがな


244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/05/01(日) 11:12:16.75 ID:wMrbLqCO

アナログ時代の年代物のスピーカーだから性能は低いのは事実だ
解像度も透明度も現代水準でのhifiと呼べるものではない
もちろん入力によって良さを引き出すことはできるがそれはどのスピーカーにもあてはまることだし
安いドンシャリモデルよりはBCUの方がましだと付け加えておくよ

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/


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8. スペンドールの歴史

1) BBCモニターに採用されたBC-I とその改良型 BCU

415 名前:K :2001/07/19(木) 16:26
1971年、最初のBBCモニターの称号を手に入れたのは、KEF社。更にスペンドール(BC IIが有名)、ロジャースと続きます。ロジャースは1978年発売の小さなBBCモニターLS3/5Aが有名。これはBBCのピーター・デンビーにジム・ロジャースが協力、開発したものだそうです。

416 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 16:34
チャートウェルはロジャースに吸収合併されています。 あと、ハーベスの会社規模はROGERSやSPENDORに並べるには、はるかに小さいです。創立者のハワード氏もBBCモニターの開発には大きな役割をはたしています。

418 名前:K :2001/07/19(木) 16:55
>>416
1979年までは、「チャートウェル」ブランドでLS5/8が輸入されていましたが、そうですか、吸収合併されてしまいましたか。元々、チャートウェルは独自にユニット製造などを手がけていたわけではない様ですし、設計中心のメーカーだった様ですから、さもありなん。ひょっとしたら、社長が交代してしまったのかも知れませんね。
>あと、ハーベスの会社規模はROGERSやSPENDORに並べるには、はるかに小さいです。
確かにそうですね。東京の下町にある町工場みたいだったと、叔父が申しておりました。
「ハーウッドのおっちゃんと奥さん、それに若いのが2人くらいで、届いた部品を取り付けていた」
そうですから、ま、生産量も知れたものでしょう。

>創立者のハワード氏もBBCモニターの開発には大きな役割をはたしています。
何しろ、チャートウェルを設立したデイヴィッド・W・ステビングスの師匠ですからね。スペンドールもロジャースも聴いていますが、やはり私にはハーベースの音のバランスが一番好きです。Monitor HLの箱の鳴らし方は、どこかタンノイのIII LZにも通じるような気がします。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html

Spendor_BC-II 〜ロングセラーの不朽の名作〜

●イーベイUKにて、スペンドールのあのBC-IIを見つけました。当時BBCのエンジニアだったスペンサー・ヒューズ(Spencer Hughes)によって1969年に設立されました。やはりBBCのエンジニアだった息子のデレクさんと奥さんを中心とする小規模な会社で、社名はスペンサー(Spencer)とドロシー(Dorothy)を合わせてスペンドールになったわけで、ハーベスみたいですねぇ(ハーウッド+エリザベス夫人)。

さて、スペンドール社が1969年に設立されたのは、もとは趣味で友人に作ってあげていたスピーカがものすごい性能だったので、回りの人からも注文が殺到し、会社設立となったわけで、このスピーカが名機BC-Iとなり、BBCのモニタとして採用となるわけです。

その後、2001年にフィリップ・スウィフト(Philip Swift)に買収され、伝統的技術に進歩的メーカーの技術がプラスされた現代のスペンドール社に成長することができたという数少ない買収による成功例です。型番のBCというのはスペンサー本人曰く、ウーハーに採用された素材のベクストレーン(Bextrene) のBとトゥイータに採用したユニット供給元のセレッション(Celestion) のCという意味だそうです。

BC-IはBBCモニタースピーカとして有名ですが、残念ながら市販はされていません。市販されたのがBC-IIとなるわけです。英国BBC放送の標準モニターに採用されているスペンドールBC-Iに高分解能バランスの良さや充実した中音域というその持ち味をベースに改良を重ね、改良型にしたのがBC-IIです、さてどんな音色で鳴ってくれるのでしょうか。


●BBCモニタとして有名ですが放送局のモニターとしてだけでなく家庭用としても素晴らしい音楽を提供してくれるスピーカーです。
瀬川さんも大好きだったBC-IIです。菅野氏も、このスピーカーで、とくにクラシックのプログラムソースを、適当な音量で鳴らしたときのすばらしさは比類のないものである、音の粒立ちがよく、それでいてなめらかで、暖かで、艶があって、端正で、そして中音から低音にかけてはたいへん芳醇、と絶賛。弦楽器の再現力は本当にすばらしいものがありますが、私はフルオケには耐えられないなぁという印象を持っています。クラッシックに限らず、ジャズをかけてもその息吹が伝わってくるような味を持ったスピーカーと評価されるあたりはモニタの性格をきちんと踏まえているからでしょう。 ワイドレンジで、全帯域に緊張感がありながら上品な音です。

http://audioagent.wordpress.com/2010/07/31/spendor-bc-ii/

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2) スペンドールBCT、BCU 、BCVの違い

BC-IはBBCモニタースピーカとして有名ですが、残念ながら市販はされていません。市販されたのがBC-IIとなるわけです。英国BBC放送の標準モニターに採用されているスペンドールBC-Iに高分解能バランスの良さや充実した中音域というその持ち味をベースに改良を重ね、改良型にしたのがBC-IIです。

BC-IはBBCモニタのため市販されていないのですが、英国にはちゃんとBC-Iとして発売されているものがあります。BC-I、BC-II見た目はまったく同じなんです。違いはというと、ウーハーのボイスコイル径で、BC-Iは26oで、BC-IIが40oとなっています。
http://audioagent.wordpress.com/2010/07/31/spendor-bc-ii/


BC-I は一般市場には販売されていない注文品で、BC-II は BC-I を一般販売化したものです。

見た目は BC-I も BC-II も見分けがつかないのですが、きっと BC-I は 1 本 1 本特性を測って保証書に Spencer Hughes のサインが印刷されていたりするのでしょうね。
http://okwave.jp/qa/q6964090.html


376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/27(火) 22:54:41.34 ID:I8RR21MJ

BC1のクロスオーバー。BCUも同じ。
http://www.troelsgravesen.dk/vintageBC1.htm

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 21:26:52.24 ID:DizzzqyM

俺もずっとBCUメインで来てるけど 海外じゃ英国含めて圧倒的にBCTが支持されていてBCUは滅多に見かけない位なのに日本だけちょっとした綾でBCU聖地になってしまったね。

今井商事が輸入開始するに当たって数人の評論家にどちらが良いか試聴してもらった。
そこでBCTはわずかに中域が薄いとの評価があったので輸入しなかったそうだ。
BCUはネットワークでより中域のエネルギーを増してるからね

周知の様にBCTとBCUではウーファユニット、ネットワークとダクトチューニングが異なる。
(>>376が同じネットワークと言ってるのは誤り)
BCTはよりワイドレンジ高解像度指向で、スッキリした透明感があるけど
BCUのネットワークに起因する独特のモヤッとしたニュアンス・味わいは少ないので一長一短だね。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 00:12:42.08 ID:CPiyYIPo

ネットワークは同じ。


619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 13:38:14.82 ID:i5MEgf18

海外オクに部品として出品された時BC1/BCU crosspvers等と表示される事があるから
海外掲示板でも両者同じと誤解してる人がいる。

同一基板に大半が同じ部品を使ってるから共用できるというのが本当の意味なんだけどね。
事実は金皮抵抗の数やコンデンサーの容量も一部違う。

同じBC1・BCUでも使われている抵抗やコンデンサーのブランドは時期によりかなり違う。
これは良くない時期の例で音に艶や深みが少ない
http://www.ebay.co.uk/itm/Spendor-BC1-BBC-Speaker-Crossover-Pair-working-condit-Ferrit-Basses-/370559110365?_trksid=p4340.m185&_trkparms=algo%3DDLSL%252BSIC.NPJS%26its%3DI%26itu%3DUCI%252BUA%26otn%3D10%26pmod%3D370531332172%252B370531332172%26po%3D%26ps%3D63%26clkid%3D4482046916256820861

テンプレと比べると良く分かる
http://www.troelsgravesen.dk/vintageBC1.htm

比較的初期ロットでMKTと当時のタンノイ御用達コンデンサーの組み合わせだった頃が最もしっとり艶やかな音を奏でる。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 16:17:38.13 ID:CPiyYIPo

海外ではBCUがほとんど売られてないだけだよ。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/


BC-IIの発表は1973年で、日本でも大ヒットで20年の超ロングセラーモデルとなりました。
そこで1975年には30cm口径のベクストレン・コーン型ウーファーを追加して一回り大きくしたBC-IIIが発表となるわけです。

http://audioagent.wordpress.com/2010/07/31/spendor-bc-ii/


BCU と BCVの違い

BCVは4wayでBCIIの低音を強化したというのが売りだった。 構成上の違いは以下。

機種         BCIII                   BCII
super tweeter  Celestion Type HF2000       Coles Type 4001G
tweeter      Celestion Type HF1300       同左
mid range     Spendor 200mm(plastic cone)   なし
low range     Spendor 305mm(plastic cone)   Spendor 200mm(40mm voice coil,plastic cone)

クロスオーバーは3KHz,13KHzは同じだが、BCIIIは加えて700Hzにもある(4-way)。
注意すべきはBCIIIの入力端子が''XLR''3-pinであること。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1223478484/

タンノイと同じ英国で造られたスペンドールBC−Uは、タンノイとまた違った繊細で香気の音を聴かせている。

タンノイの大型装置とは輪郭が違って、ものたりないと思えばV型にするのかもしれないが、それはエンクロージャを大きくしウーハーユニットを加えたもので、やはりU型の音像の延長であり、コントラストが期待の骨太にはならない。

だが、スペンドールの音には、弦のユニゾンやジャズの静かな立体感にゾクッとさせられる。
たまにタンノイを休ませて、隣室でコーヒーでも喫しながらスペンドールを聴いていると、つい聴耳をたてていたりする。

サランネットをつけて聴くと、スペンドールは一層芳醇に鳴っているが、クオードとマークレビンソンアンプで鳴らせば、一瞬心臓の停まるようなよい音であった。

http://blog.goo.ne.jp/royce7799/

____________


3) BCUの復刻版


 ■名前 : パルジファル
 ■日付 : 06/6/20(火) 19:18
 -------------------------------------------------------------------------
しかし、スペンドールBCII・・・懐かしいですね。昔、ずいぶん憧れたものです。

ところが、このBCII・・・最近、私が住む田舎でも程度の良い美品が売りに出されまして、もう手に入れるつもりで聴いてみたんですが・・・(サランネットが若干日焼けしたような色だナと思いながら) 

25年ほど前の記憶との比較とはいえ、あまりにも音が固すぎる。 お店の人に、思わず

「バラしたときにネジでも締めすぎたんじゃないの?こんなのBCIIの音じゃないよ!」

と言ってしまいましたよ。 そうしますと・・・お店の人曰わく

「実はこれ、違うんですよ。」 
「8〜10年ほど前、サンスイがスペンドールに特別に作らせたもので、中国地方ではウチに1本入っただけなんですが、マークIIでもなく、なぜか同じ名前のままになっちゃったんですよね。」

って。 ガックリでした。


 ───────────────────────────────────────
 ■名前 : KOBA
 ■日付 : 06/6/20(火) 21:11
 -------------------------------------------------------------------------
> ところが、このBCII・・・最近、私が住む田舎でも程度の良い美品が売りに出されまして、もう手に入れるつもりで聴いてみたんですが・・・(サランネットが若干日焼けしたような色だナと思いながら)


デフォルトはゴムネットで、オリジナルはゴムの裏のウレタンがボロボロになっていて、真っ当なネットはないはずです。ネットがきちんと貼られていれば、何かしら後から手に入れたのでしょう。

> 25年ほど前の記憶との比較とはいえ、あまりにも音が固すぎる。
> お店の人に、思わず「バラしたときにネジでも締めすぎたんじゃないの?こんなのBCIIの音じゃないよ!」と言ってしまいましたよ。

硬い音というのはおかしいですね。手持ちの真空管アンプ群でもVIOLAでも硬い音にはなりませんから。たまにボイスコイルが断線しているものなどもあるようです。STWは断線していても、わかりにくいところがありますので、3つのユニットが全て音が出ているのか、ネットを外してもらって確認された方がいいですね。WE等の堅牢さには驚くところではありませんが、ユニットのエッジも張り替えることなく、30年もなろうかとするものが堂々と鳴るあたりは、ユニットの設計から的確であったと思います。同じ音楽をガルネリで聴いた後、BCUで聞くと(その逆も)新たな感慨が生まれることがございます。その意味では中古で10万前後で手には入るとすればハイC/Pには間違いありません。


 ───────────────────────────────────────
 ■名前 : シュウ
 ■日付 : 06/6/20(火) 21:51
 -------------------------------------------------------------------------
> ところが、このBCII・・・最近、私が住む田舎でも程度の良い美品が売りに出されまして、もう手に入れるつもりで聴いてみたんですが・・・(サランネットが若干日焼けしたような色だナと思いながら)都内の某店舗ですので、それと同一じゃないと思います。
> そうしますと・・・お店の人曰わく「実はこれ、違うんですよ。」> 「8〜10年ほど前、サンスイがスペンドールに特別に作らせたもので、中国地方ではウチに1本入っただけなんですが、マークIIでもなく、なぜか同じ名前のままになっちゃったんですよね。」って。


8〜10年前ということだと若干時期が合いませんが、1999年にsansuiからの要望で、復刻版の再生産が行われています。

復刻時のうたい文句では、保守用に保存してあったユニット使って忠実に再生産したとのことであったと記憶しています。sansuiは、同時期にAU-111も復刻版を発売しており、これは元機に極めて忠実な復刻版でした。BCUとまるっきり違う音のものをBCUと言って出したとは考えづらいですが、実際に復刻版のBCUを聞いたことはありませんので、なんとも言えません。いずれにしても年数経過したものであれば、保存や使用の状況で、個体差は非常に大きいものとなります。中古や展示処分品を試聴なしで買う人はいないと思いますが、購入時は試聴は必須ですので念のため。

http://audiofan.net/board/log/tree_992.htm

438 :カラジャン:2011/11/03(木) 08:22:20.18 ID:E7egLGWs

メインスピーカーを、マーチンローガン SL-3から、スペンドールBCUに変えた。 このスピーカーの音は素晴らしい。クラシック専門と言う人もいるが、ロックやブルース、ポップスも素晴らしい音で鳴る。
使用機器はCD-PにラックスマンD-06、プリアンプにアキュフェーズのC-260、パワーアンプはアキュフェーズのP-550。

僕の持ってるBCUは、最終限定生産2000年ミレニアムモデル。大きな音、厳しい音でも難無く出してくる。その点では、マーチンローガンSL-3にも引けを取らない。 ただ、バスレフなので、40Hz以下が急減速して重低音だけが不満点。
BCUは、確かに、マーチンローガンSL-3に比べれば、重量感では劣るが、味わいの深さでは決して引けを取らない。
BCUはバスレフなので、周波数特性は40Hz〜20KHz。

低音は40Hzから下はガタ落ちなので、スーパーウーハーが欲しいのですが、BCUに合うのがあるかどうか?
BCUは、小音量で鳴らす。この固定概念は、このスピーカーの能力を過小評価しすぎていると思います。
このスピーカーは、大きな音でも、立派に鳴るのです。このスピーカーの限界点を見極めたいと思います。
僕はやはり、バランス回路を持ったCD-P、セパレートアンプで、このスピーカーの限界点を見極めたいと思います。

スピーカー背面の銘板によれば、BCUの発売30周年アニバーサリー・モデルとなっていますね。
シリアルNo.は、5,6番。
発売時のカタログによれば、「残された最後の部品を使った最終生産世界限定モデル」と明記されたいます。

カタログより。
―――表面―――
spendor BCU Limited Edition
BBC Monitor System
蘇る銘器”スペンドールBCU”最終生産。
1969−30−1999

Pearl Anniversary
デリック・ヒューズ氏からのメッセージ

スペンドールBCUは父スペンサーが最も気に入っていたスピーカーでした。 今回日本の多くのオーディオ愛好家の方からの強い希望と、当社にストックしてあったオリジナルパーツによって、当時と可能な限り同様な商品として復刻できました。 これは創業30周年を迎える当社にとって意義深いものと思います。
どうぞ、BCUのブリティシュサウンドをお楽しみ(ENJOY)下さい。
ジェリー(JOLLY)!スペンドール(SPENDOR)!
敬愛なる日本のオーディオファイルの皆さんへ 1999 春 デリック・ヒューズ


―――裏面―――
<限定>spendor BCU

英国より不滅の銘器、最終生産。限定74セット到着。
BCU 今蘇る復刻版
・BCUへの系譜・・・以下省略
・優れたテクニカルポイント・・・以下省略

BCU
3ウエイスピーカーシステム
74ペア(日本限定生産)
¥440000(ペア)

BCUST
専用スピーカースタンド・・・以下省略
30ペア(日本限定生産)
¥62000(ペア)

日本総代理店 SANSUI 山水電気株式会社

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 11:01:53.09 ID:3ZXfG8Vo
>僕の持ってるBCUは、最終限定生産2000年ミレニアムモデル。

本当のBCUは、94年終了。
おっさんのは最終生産じゃなくて、再生産限定モデル。
ターミナルがバイワイヤリングになってるだろ?

444 :カラジャン:2011/11/03(木) 12:04:26.54 ID:E4oexGma

ターミナルはバイワイヤリングではありません。
最後の部品を使った、最終生産モデルです。

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 12:34:31.96 ID:QQNA5Gy+

世の中には、知らない方が幸せな事もある。。。
。。。のだが、黙っておられん

希望小売価格¥440,000(税込
販売価格¥139,000 (税込)
BBCモニター『BC1』の改良モデルとして有名な銘器 『BCU』の日本限定復刻モデル。
http://www.audiounion.jp/ct/detail/used/51390/


458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/03(木) 23:17:25.81 ID:AS+CGb31

BCUの最終生産モデルはサランネットの取り付けがマジックテープじゃない。
445のは違う気がする・・・裏のシリアルNo見ればわかるだろうけど。

461 :カラジャン:2011/11/04(金) 18:26:42.04 ID:TotPMmH4
>>458
サランネットはマジックテープではなく、凸凹の差し込み式になっています。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 01:54:31.67 ID:52GJkHY/
>>438
スタンド込みで50万かぁ。ちょっと高すぎ

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 09:16:43.74 ID:7A+pOm/J

ニセモノにしてはね

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 10:40:38.58 ID:HBIj6wHs

ニセモノは言い過ぎ。
再生産、最終生産品

467 :カラジャン:2011/11/05(土) 10:52:52.18 ID:HBIj6wHs
>>464
BCUの最新版がこの値段で手に入るなら、僕は安いと思い購入しました。
最初に、ビートルズのCDをかけて、その素晴らしいサウンドにビックリしました。
もっと高額なスピーカーは世の中にたくさんありますが、これほど素晴らしい音を奏でるスピーカーは、めったにないと思います。
”スピーカーは値段ではない”を地でゆく夢のスピーカーですね。


531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 16:28:51.00 ID:DZ4ZBL0i

山水BCUをホンモノと間違えてる。

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 11:05:59.76 ID:A9UL30j4

そう、この世にBCUの最終生産品など存在しない。
あるのは、復刻版だけだ。。。
それを山水は最終生産と偽って売っている。

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 11:45:49.01 ID:HL7Rm9+H

すでに生産終了していたBCUを、メンテナンス用にとっておいたパーツを使って再生産したんじゃね。
最終生産という言葉はずっと継続して生産していた場合には使えるけどね。
この場合はすでに生産やめてたのだから復刻版が正解。

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/05(土) 14:42:12.73 ID:A9UL30j4
>>471
>メンテナンス用にとっておいたパーツを使って再生産

それがね、そうでもないんだ。
まずスーパーツィーターは代変わりしているがぎりぎり良いとして、 ツィータのHF4300が苦しい。
1300と中身がまるで違う。フェライトマグネットだけなら良いのだが、振動板がマイラー。
外側のケーシングだけがHF1300のまんま。
本当にセレッションで作ったのか?
ちなみにHF4300はセレッションのスピーカーシステムに使われたことはない。
ウーハーにいたっては、全くの別物。もともとポリプロピレンコーンのウーハーに、ベクトのコーンに変えただけ。
また、ネットワークもツィータのマイラー化により能率が下がったので、タップ式のアッテネッターではない。

これでは、忠実な復刻とはいえないでしょう。言わば「なんちゃってBCU」


625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 22:15:42.06 ID:jw2nzkj6

それ当時残っていた補修部品を集めて組んだセットだろうから最悪だとネットワークはこんな感じかもね。
http://www.ebay.co.uk/itm/Spendor-BC1-BBC-Speaker-Crossover-Pair-working-condit-Blue-Alnico-Basses-/370547808748

これだとオリジナルの音は到底出せない。


http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1287149747/


479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/06(日) 02:39:32.09 ID:pZQgpec2

真実とは、残酷なものよのう

___________

参考

懐かしいスピーカー達!
http://speaker.kir.jp/

オーディオの足跡 −オーディオ機器を新旧・性能を問わず何でも紹介−
http://audio-heritage.jp/

スピーカー実験室
http://seppotl.web.fc2.com/sp0.html

____________

関連投稿


中川隆_音楽・オーディオ関係投稿リンク
http://www.asyura2.com/11/lunchbreak50/msg/217.html



http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/2810.html

記事 [昼休み52] 生物としての人間にとって消費こそが重要であって所有自体には意味はない
食べるという事が大事なのであって食べ物を所有する事には意味がない。
こう言うと「でも、食べ物を手に入れない事に食べられないではないか。」と反論したくなる人がいるだろう。
私はそんな話をしているのではない。
ただ食べる事と食べ物を手に入れる事はどちらが大事かという話をしているのである。
食べる事が目的であるならば食べ物を手に入れるという事は食べる為の手段である。
目的と手段とではどちらが大事かという話をしているのである。
お金は手段に過ぎずお金で得た物を消費する事こそが目的だろう。
ところがその手段に過ぎないお金を多く持つ事を目的にしている人々が存在する。
お金を多く持てば何でも買えるし人々を自分の言いなりにする事ができると考えているのだろう。
しかし、消費できない量の物を買っても意味は無いし、お金で支配できたと思っていた人間の反感を買って殺されるかも知れないのである。
そんなやり方で支配しても心が安まる事は無い。
各国政府が通貨発行権を持ちお金に困った人にお金をあげればどうなるだろう。
まずはたかが手段に過ぎないお金がない為に命を落としたり犯罪に走る人が減るだろう。
そういう人達は食べ物を買い命をつなぐ。
これこそが政治の役割でなくて何だろう。
彼等はお金を払うワケだから儲かる人もいるのだ。
それでいいのだ。
人間が消費できたという事が社会の価値なのである。
所有ではない。
労働の対価としてでは無くお金を受け取るという事があたかも倫理に反するかのごとく受け取る人もいるようだが、お金がない為に死んでいく人々にお金をビタ一文与え無いという態度の方がよほど倫理にもとるのではないか?
要は命と金とではどちらが大事か?という問題である。
命よりも金という思想が勝ってしまったから戦争が起こり原発が推進されて来たのだ。


http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/479.html

記事 [ペンネーム登録待ち板6] ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ 本当のJBLの音とは

kamekutobu's blog ジャズ喫茶
http://pub.ne.jp/kamekutobu/?cat_id=59074

「いい音を求めるなら、部屋が良くないと始まらない。大金をつぎ込んでターンテーブルを買えば音がよくなるかというと、そうじゃない。」 菅原昭二 トランヴェール6月号(2008年07月01日)
http://exp.bakufu.org/exp061_diary09.htm


ベイシーはね あの、蔵作りの空間が最高なんだよ
音がさわやかなんだ、もちろん音量はでかい
そこらの、ちまちましたジャズ喫茶では、窮屈な音しか出ない

あの大きな蔵、その蔵の4分の1ぐらいしか客席に使っていない。
二階は音抜きのため

そこらの個人がマンションの一室で聴く音とはまるで違う
http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/

BASIE   ベイシー

岩手県一関市地主町7-17。JR「一関駅」下車。
TEL:0191-23-7331。
営業時間12:00〜23:00。水曜定休

1970年5月創業 日本一音の良いジャズ喫茶として知られる。
店主の菅原昭二氏はカウント・ベイシーとも交流があった。

一関ベイシー 周辺略図   
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/ichizu.html

basie ベイシー
http://www.youtube.com/watch?v=5V54GH0tEbI

Basie ベイシー JAZZ喫茶 さあ東北でJAZZをきこう
http://www.youtube.com/watch?v=ASxcj2M8oD4


ジャズ喫茶ベイシー 80s
http://www.youtube.com/watch?v=hh6Ho1V9SPI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=tu9PPXeSzy8&feature=related


一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く 〜 カウントベイシー編
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14504971

一関ベイシーのリファレンスレコードを聴く 〜 バディ・リッチ 編
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14542239

91 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/06(火) 22:01:10 ID:mc4oQRP3 [1/1回発言]

連休中、都内から初ベイシー詣でに出かけました。

とにかく管楽器のリアルさが印象的でした。
厚み、輝き、押し出し……
などと要素別にほめる必要がないくらいサックスもトランペットも本物っぽい。
こんな音がスピーカーから出るのかと驚きました。

都内のジャズ喫茶の音もそんなに悪くないと思っていたのですが ここはまるでレベルが違いますね。


最新ハイエンドオーディオと比べても古いジャズなら負けないと思うのですが。。。
JBLのDD66000のベイシー試聴会を体験された方、どうでしょう?

92 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/07(水) 00:08:06 ID:x4Pywl8T [1/1回発言]
>>91
ここの音を聴いて、JBLのグレッグ・ティンバース氏が驚いたのも無理はないと思ったよ。

93 : 91 : 2008/05/07(水) 02:57:14 ID:hSTYFn4B [1/1回発言]
>>92
ティンバース氏をはじめとする現在のJBLの重鎮が来店したようですね。
私もこれまで聞いたどのパラゴン、ハーツフィールド、D55000よりもよいと思いましたよ!

101 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/08(木) 10:31:53 ID:Mowy7sr5 [1/2回発言]

ベイシーはやはり格が違う。。。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/

コーヒーの味より音に耳を・・・ '11/01/13 ('10/01 訪問) mashirokunさんの口コミ
( 女性・千葉県 / 標準点:3.0 )

友人に誘われていった雰囲気がマニアな、とっても本格派なジャズ喫茶です。
渡辺貞夫さんも年に一度、ベイシーでライヴをやるのだとか、
ホールや大きなジャズクラブ以外で彼生演奏が聴けるのはここだけなので、全国からファンがやってくるらしい。

まあ、そういう場所が一関にはあるわけです。

コーヒー¥800  学割¥200 

まず、コーヒーの味より音に耳を傾けましょう。ジャズ喫茶の商品は「音」ですから、オーディオにかける意気込みも、半端ないことは、マスターの著書「ジャズ喫茶ベイシーの選択」を読んでも、素人にも伝わってきます。

http://r.tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3004077/dtlrvwlst/2375841/


44 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/20(日) 10:26:03 ID:kBl62t2S [1/1回発言]

駐車場って有る?


45 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/20(日) 11:51:24 ID:8WZGQgY5 [1/1回発言]
>>44
店にはないですが、通りを一つはさんだ、店から徒歩1分くらいの
ところに地主町市営駐車場がありますよ。

1時間まで100円
2時間まで200円
3時間まで300円
6時間まで400円

です。googleマップに載っています。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/


________
__________


1. 伝説のジャズ喫茶ベイシー


『わずか数ミリ、ホーンレンズの位置をずらした。夢枕で聴いたコルトレーンがそこにいた。コルトレーンの音がそこにあったのではない。コルトレーンがそこに立っていたのだ!!

ぼくはついに<見>た! 音の奥に、コルトレーンの姿を、気配を、ハートを。

呆然として見開いていたぼくの目は熱くなり、やがて涙でかすんで視界はゼロになったが、なおもすべてのものが、ぼくには見え続けていた』

菅原昭二 「ジャズ喫茶ベイシーの選択」
http://www.venus.dti.ne.jp/~suely-w/kyokukan/sound2.html

「ジャス喫茶「ベイシー」の選択 酒とジムランの日々」
「ステレオサウンド」誌に連載されている菅原さんのエッセイを収録したもの。
一度読み始めたら止まらなくなってしまいました。 オーディオという辺境の趣味は分かってもらえるようで、実はなかなか分かってもらえません。まあ、何でも趣味の世界は没頭している当人しかその楽しさはわからないのかもしれませんが、この本を読んでいると素直に、ああここにわかる人がいる、大先輩がいると思えるのです。
 例えば、「ベイシー」で最初のスピーカーを自作するくだりがまず楽しい。部屋の柱を切ってエンクロージャーの支えにしたり、布団を吸音材にしてみたりと、それは破天荒なのだが、「スピーカーの気持ちになって考える」という菅原さんのポリシーはまさにオーディオマニアの心を揺さぶる。「スピーカーの気持ち」を本気で考える人はそんなことまでできるのかっとまず圧倒されてしまう。ひたすら音にのめり込む菅原さんの姿も尊敬に値する。ある日一瞬浮かび上がったコルトレーンの姿とはどんなものだっただろうと想像する。

レコードプレーヤーのオイルに悩み、スピーカーケーブルのわずかな長さに音の違いを感じる。激しい音圧の中にさっと飛び込んで音のバランスを把握する。どれもこれも、オーディオマニアならやってそうな出来事だが、実際にそこまで追求する人がいるのかということに感動してしまう。私達もいくつかは経験し、チャレンジし、挫折しているが、菅原さんは全てやり尽くしているかのよう。それが菅原さんの日々の中ににじんでいる。だから、きっとこの方の音はすごいはずだと納得できる。もちろん、マニアの音には好き嫌いがあるわけで、万人が納得できる音があろうはずもない。そうではなくて、菅原さんの熱意のこもった、菅原さんらしい音なんだろうなぁと納得できる。オーディオはそれでいいんじゃないかと思う。

 私も以前はニュートラルな音を目指していた。万能な音。原音に忠実であればどんな音楽も再生できるはずと思う。しかし、これは正しそうで正しくない。万人の音は、結局自分の好きな音、自分がひたりきれる音ではない。自分がひたれない音、感動しない音は楽しくない。そんな単純なことに気がつくのにだいぶかかった。
もちろん、バランスは大事。個性と自分勝手はまた違う。結局、オーディオの世界はまだ未熟なもので、正しい音というのはたくさんあるのだ。これまで各メーカーの音をいろいろ聞いて、どれが正しいのか、ニュートラルなのかと考えていた自分がバカだったと気がついた。どのメーカーの人もみんな自分の正しい音を目指しているし、それに間違いはないのだ。それでもみんな個性がある。というか、個性ができる。それを買い、使う私達にも好き嫌いがある。それを否定してもはじまらない。結局自分はどんな音がうれしいんだろうと、自分に素直になれることが大事なんだと気がついた。
菅原さんはまさに最初からそういう人だ。だから、エンクロージャーの中に布団があってもいいのだ。プレーヤーはケースのない裸のままでもかまわないし、ケーブルもメーカー品なんかでなくもいい。しかし、レコード針は自分の気に入った音が出るものを見つけるまでいくつでも取り替え続けるし、スピーカーのほんのわずかなズレも気に入らない。自分の思う音に正直なのだ。そこに自分のコルトレーンがいる。自分のベイシーが歌う。そうしたひたむきな人の音が悪かろうはずがないことを、私達は知っているのだ。
 オーディオの話しも楽しいが、多くの人の出会いの話しもまた魅力的だ。オーディオ評論家の菅野沖彦先生がベイシーを訪れたときの話し。岩崎千明さんの豪快な個性。エルビン・ジョーンズの繊細かつ楽しい人柄。そうした出会いもまたオーディオの世界な気がする。オーディオは本来孤独な趣味だけれど、ネットの世界が広がって、多くの人の交流や世界の広がりを感じることができるようなった。楽しみが共有でき、仲間がいることが実感できる。この本にはそうしたたくさんの出会いもまた詰まっている。
 「今は先見の明がある人は多いが、あきらめきれぬ人は希になった」と石山修武さんの言葉(「室内」1990年3月号 ”現代の職人”)を借りて、菅野さんは語る。僕はこの言葉が好きだ。「あきらめきれぬ人」。趣味の世界でも、仕事の世界でも、ものわかりがよくなったのでは何かが終わってしまう。結局こだわりのある人は「あきらめきれぬ人」なのだ。もう一つ、もう少しと思っている人が前に進む。泥臭くて、偏屈で、頭が固い。そういう生き方をしたいと思う。最近周りを見てもそういう人が少なくなった。若い人も、実はみんな利口になった。生きることや仕事のやり方が上手だ。器用でうまい。物事もよく知っている。でも、みんなサラサラしている。それがどうも気に入らない。オーディオもそうだ。どのシステムも平均点は高い。どんな製品でも聴けないような音はなくなった。ノイズだらけの製品なんてひとつもない。だからこそ、最近は高級機にはちゃんと個性があった方がいいと思うようになった。しっかりとした自分の音、信念があった方が音はよい。そうした製品が奏でる音楽は何かしら心に触れるものがある。

http://gatagoto.cocolog-nifty.com/ongaku/2008/01/post_f764.html


憧れのジャズ喫茶「ベイシー」  

ここは岩手県の一関市内にある、日本はもとより世界中のファンによく知られたジャズ喫茶である。ここのマスター自身がドラマーで、カウント・ベイシーと親交があり、ベイシーもここを訪れたことがあるのだそうだ。音楽が好きな文化人やタレント、音楽家はもとより、ジャズを愛好する人々が、その素晴らしいジャズの音が聴きたくて一度は詣でたいと思っているところときいている。オペラでいえばバイロイトのような聖地である。

この店は土蔵を改修して造られていて、内部は薄暗くてよく見えないが、グランドピアノとドラムセットが置かれていて、JBLの大きなスピーカーがその奥に見える。ここではライブもときどき(年5〜6回)開催されるライブハウスでもある。渡辺貞夫さんは毎年のように来るし、エルビン・ジョーンズも何度か来たことがあるそうだ。

部屋中の壁の棚はレコード10000枚がぎっしりと並んでいる。 (実際はクラシックも含めて50000枚くらいのコレクションのようであるが、マスターも正確にはわからないらしい。最近は、20トンくらいかな、と言うお答えもある!CDはないらしいが、そんなはずはないと思う。

 マスターの菅原昭二さんは自称オーディオマニアで、「ベイシー」は日本一音のよいジャズ喫茶としてジャズファン憧れの殿堂となっている。壁という壁には訪れた著名人のサインやメッセージの落書きでいっぱいである。とにかく、今や名実ともに伝説のジャズ喫茶として君臨している。

 http://www.ne.jp/asahi/cho/ark-honda/basie.htm

 昭和1970年、菅原昭二さんが自宅土蔵を改造して、ジャズ喫茶「ベーシー」を開店した。日本一音の良いジャズ喫茶として、全国各地からジャズフアンが訪れ、さまざまな音楽、文芸関係者も立ち寄る「音楽の蔵」だ。師と仰ぐカウント・ベイシーからスウィフティー≠ニ愛称をもらうなど、内外に交友関係が広い。

 『狂人日記』や『麻雀放浪記』で知られる色川武大さんは一関のジャズ喫茶「ベーシー」を愛し、度々訪れるうちに「ベーシー」にひかれて一関へ転居したが、残念ながらその1ヶ月後に亡くなった。その遺品は一関市に寄贈され、その際もマスターの菅原昭二さんは多大な貢献をした。村松友視さんもこの店を訪れている。1998年『ベーシーの客』サイン会が「ベーシー」で行われ、サインして頂いた。『ベーシーの客』にも色川武大さんの記述がでてくる。

 「ぼくは、ジャズ喫茶のマスター≠ナあるが、本当は、根っからのオーディオマニア≠ナある」と、『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択』(菅原昭二著 講談社)に菅原さんご自身が書かれている。音へのこだわりはすごい。

 平成1995年には、ジャズ評論家の草分けとして知られる故野口久光さん(東京都)が所蔵していた貴重なLPレコードが、野口さんと親交が厚かった菅原さんに寄贈された。「ファンのためベーシーで活用してほしい」との遺族からの申し出によるもの。寄贈されたレコードはジャズを中心にクラシック、ポピュラーなど。LP草創期からの古い物で、まさにレコードの歴史そのもの。中でもデューク・エリントンやルイ・アームストロングのオリジナル盤のコレクションは「世界一級だろう」という貴重品だ。

 寄贈されたレコードの枚数を新聞記事を参考に45000枚とホームページに書いたら、菅原さんから「ぼくもわからない枚数をどうしてわかったんだい」と笑われた。45000枚というのは、新聞記者がレコードを搬入したときの荷物の大きさから計算したものだったようだ。  
http://www.teganuma.ne.jp/ichi/midokoro/basie/basie-i.html

世界に冠たるジャズ喫茶ベイシーへ 2007年01月30日


 東北新幹線で東京からおよそ2時間40分、盛岡からおよそ40分、岩手県の南の玄関口一関市に、ジャズ喫茶ベイシーはある。

 ほうぼう出かけて歩くぼくと違って、ベイシーのマスター菅原正二さんは約20分おき(LPレコードの片面の演奏時間ですね)にレコードをかけかえなければならないというその職業柄、ほとんどをこの薄暗いお店に居すわって過ごされてきた。
 菅原さんが出かけていかなくても、必要な人はおのずとやってくるから、不自由しない。

 村松友みさん(友みさんの「み」は「示」+「見」です)も常連のお一人で、『ベーシーの客』という作品もある。五木寛之さんもベイシーがお気に入りの場所だ。 永六輔さんがぶらりといらしたときは、たまたま渡辺貞夫さんのライヴの晩だった。

「では、ぼくが前座をやります」

 ライヴの前に永さんのトークショーがはじまり、お客さんは大喜びだった。

 その渡辺貞夫さんも年に一度、ベイシーでライヴをやる。ホールや大きなジャズクラブ以外でナベサダさんのライヴが聴けるのはここだけなので、全国からファンがやってくる。しかも、その演奏がこういうところじゃないと聴けないような熱い演奏なのだ。

 実力人気ともに今一番のケイコ・リーも毎年、ライヴをやる。去年はここでライヴ・レコーディングまでやって、それがなんとジャズ専門誌スイング・ジャーナルの「ジャズ大賞」の栄誉に輝いた。

 残念ながら、ニューヨークからいつも年末にやってきていたエルヴィン・ジョーンズが彼方に旅立ってしまったので、恒例の年越しライヴは行なわれなくなった。エルヴィンはここにマッコイ・タイナーとウィントン・マルサリスを連れてきたこともあった。

 このように、菅原さんはお店にじっと居すわって、人を引き寄せてきた。これからもそうするだろう。これをイスワル教というそうだ。

 さて、話は20数年前にさかのぼる。発売が開始されたばかりのCDとアナログレコードを聴き比べるという内輪の集まりがあった。 某レコード会社の方たちはそのニューメディアを自信満々の体で持参し、某オーディオメーカーも超高級CDプレイヤーを提供して、この聴き比べに挑んだ。

 結果はアナログレコードの勝利だった。某レコード会社の方たちもオーディオメーカーの方たちも「こんなはずでは」と盛んに首をひねりながらも、この事実を受け入れざるを得なかった。この経験がCDの技術を大いに進展させた。CD黎明期の知られざる秘話である。


▲ 世界に冠たるジャズ喫茶ベイシーの外観。ドアをくぐると、別の世界がひらける。ぼくはもう何度、そのドアをくぐったことだろうか。『笑っていいとも』などで知られる構成作家の高平哲郎さんにお会いしたのもここだった。たまたま日野皓正さんの話になり、ぼくが「日野皓正さんは本籍が盛岡市だそうですよ。盛岡に疎開していたからだって日野さんが昔出した本に書いてました」と言うと、「知ってるよ、その本はぼくがゴーストで書いたんだ」と大笑い

▲ 左右にデ〜ンと鎮座ましているのが菅原さんが手塩にかけて育て、オーディオ・マニアを唸らせつづけてきたスピーカー。興が乗ると菅原さんは右手前に見えるドラムセットを叩く。菅原さんは早稲田ハイソサエティのバンドマスターとして、アメリカ公演の経験もある


▲ ここはベイシーの貴賓席。菅原さんの書斎も兼ねている。名著『ジャズ喫茶ベイシーの選択 ぼくとジムランの酒とバラの日々』(新風舎から近く文庫版で再発売されます)や『聴く鏡』(ステレオ・サウンド社)はここで生まれた。ジャズファンにもオーディオファンにも必読の書だが、内容は決してその狭い範囲にとどまっていない。盛岡市在住の直木賞作家高橋克彦さんも菅原さんのファンで、この両書を絶賛してはばからない

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/col/20070116/120558/


ジャズファンにとって知らぬものもないであろう有名なジャズ喫茶

べイシーオーケストラやエルビン・ジョーンズを初めベイシーはライブも積極的に開催しています。

初めてベイシー詣でをするまで、私も本当にそんなにいい音なのかと疑念がありました。しかし、初めて、ベイシーのドアを開け、コーヒーを味わいながら、ベイシーのサウンドに身を任せたとき、

「これは、かつて、私が聴いた中で最高のジャズ喫茶サウンドだ!!」

と実感しました。私達がその感動に任せていろいろなリクエストをお願いして快く応えてくれた菅原マスター、そのうち、レコードに会わせてドラムに、、、あー、この人はレコードを演奏しているんだ!!と感心しました。


大きな漆喰の倉作りの空間と

JBL professional speaker 2220BX2 ,375,075
JBL SG-520,SE400S
LINN LP-12+SME3009II
SURE V15TYPEIII


というラインナップで、オーナーの菅原氏が長年磨き上げた最高のサウンドです。
まさに、ジャズファン一聴の価値あり。


かつて、私が、最も敬愛したオーディオ評論家・故岩崎千明氏がベイシーからトンボ帰りで参加した超高級スピーカーの試聴会で、つぶやいた一言が忘れられません。

「この最新のコンポはクオリティではベイシーの機器に大きく勝ります。単なるクオリティ以外の部分では、家庭用高級オーディオでは、まだまだ、ベイシーの醸し出すサウンドには近づき得ません」

といった内容でした。まさに、ベイシーはプロッフェショナルなジャズ喫茶の理想のサウンドに仕上げられているのではないでしょうか。 また、休暇にでも一関まで足を延ばして、あの倉のドアを開けて鮮烈なベイシーサウンドに浸りたい。

http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/baisie.html

菅原さんはBASIE以外、講演・TV・ラジオ・雑誌やらの仕事もあり多忙な方なので臨時休業の場合もありますので注意。でも観光シーズンや連休・週末は、まず開けていますのでご心配なく!

開店時間は午後1時30分過ぎですが確実ではないので3時以降なら間違いないと思って下さい。

定休日は水曜日 

コーヒー¥800  学割¥200 アルコール類 その他

駐車場は有りませんので近くの市営駐車場を御利用下さい。

閉店時間は?あまり遅くまでは開けてませんが、開いてたらラッキーと思って下さい。


とにかく普通の人ではないので要注意!なんて怖い人という意味ではありません。
周りの誰からもここまで音に拘らなくてもいいでしょうというぐらい異常。ですが俺が一番なんて言うマニアックな人間では無いのです。すべてをやり尽くしているためなんですね。でも本人は「まだまだ良くなる待ってろー」ていつも言ってます。

以前某メーカーの300万するCDプレイヤーをBASIEでならしたことがあるんですが、それはすばらしい音でした。菅原さんもCDも良くなったなーて誉めていましたが、その後レコードをかけた瞬間!「なんなんだレコードって」と思わざるを得ない状況でした。私のような素人でも差は歴然、表現はできませんがもちろんレコードが勝っていました。

全国から来られるBASIEファンに「近くにBASIEがあっていいな」とよく言われますが、この音は菅原さんしか出せない音なので、いつまで聞けるはわかりません。じっと音楽を聴くなどという時間も無いこの頃、あまりの迫力に驚く人もいると思いますが、目を閉じて聞いていると、そこにプレイヤーの姿が現れてきますのでだんだんとその音に引き込まれていくと思います。

LIVEは80名程度しか入れません・金額もコンサートホールと違い高めですが、正直ファンサービスのため行っていますので、赤字が実情です。ミュージシャンが目の前で生の音に近い状況で聞けますので是非ともチャンスがあればお越し下さい。毎回全国から来られますのですぐ満席になります。。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~toronto/basie.htm


ベイシー詣で


 2002.10.13

  しばらくぶりで一関を訪れた。今回はライブではなく、初めてたっぷりとJBLでジャズのLPを聴いた。1950年代のレコードだったと思う。曲

その音には正直言って驚いた。あんなにボリュームを上げても音は澄んでいて針音もしない。そしてその深々とした厚みのある熱い音、何よりもその立体感、奥行き感のある音に惚れ惚れした。

 自宅に帰ってから我家の隠れ家で気に入っていたタンノイでジャズを聴いてみた。急にみすぼらしく感じてしまい困った。熱くないのだ。しかし、以前からやっている自宅のスピーカークラフトへの夢がまた大きく膨らんだ。昨年はアルテックの409−8Eで平面バッフルの簡単なシステムを作り、楽しんでいるが、少しでもあの音に近づけたい。ドンキホーテになりそうな恐れはあるが。

 

2003.5.3 スピーカークラフト
 
 渋滞をなんとか避けながら、新緑の一ノ関を訪れた。午後2時から5時までの3時間、今回は独りでたっぷり堪能した。店内は5〜6人程度だったか、ほとんど無言で聴いている。携帯電話がかかってきた人がたまに外に出るくらいである。われながら異様な世界だと思わないでもない。外は初夏の好天下、絶好の行楽日よりである。、不健康な人間の集まりだなとつくづく思う。(自分ではとても健全だと信じているが)

 お気に入りの席に陣取る。壁際で、たくさんの落書き(著名人が書くとサインとなる)が読める。コブヘイ、コアサ、モモイカオリもここに座ったのだろう。コーヒーが運ばれてくる。一杯800円が高いかどうかは問題外である。いろいろとドリンク・オーダーをしながら聴いた。

 ちょうどカウント・ベイシーがかかっていたところであった。以下、かかったLP一覧である。

●カウント・ベイシー アンド ヒズ オーケストラ  1970
●フレンドシップ   マックス・ローチ  クラーク・テリー
●コルトレーン アット ヴィレッジ・ヴァンガード
●ロイ・ヘインズ  ラブレター
●ニーナ・シモン この歌手は初めて聴いた。とてもよかった。
●バディ・リッチ  ヒズ バンド 「ウエストサイド・ストーリー」 !
●アルバート・アイラー
●カウント・ベーシー  オン ザ コースト 「バードランドの子守歌」 !


 ビッグバンドものが多く、LPによっては盤質や状態が悪いものもあったが、楽しめた。ベイシーで始まり、ベイシーで終わった。

http://www.ne.jp/asahi/cho/ark-honda/visit.htm

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2. べイシーのシステム


ジャズ喫茶としてのベイシー


ジャズキチの友達が、ベイシーに行こうよ、と初めて言ったのが、もう20年以上は前の事です。花の東京に木馬、ファンキィ、DIG、ジニアス等々の名店がある中で、ベイシーは「みちのくにこの店あり」とその名が響き始めた頃です。

一ノ関の駅から歩いても10数分、地主町の橋の脇にあるその店は、昔の蔵を改造したものだそうで、区画整理か何かのために移転する前にも、した後にも行っていますが、癖の無い音響空間のようです。システムは

リンソンデックにSMEのアーム、シュアV15- Type3が不動の入り口で、それを

アンティークもののJBLの石アンプで受けて、

スピーカーはJBL。
40センチ口径で130Aウーファーのプロ版2220が2発、
中音が375にHL95という差し渡し2米近いレンズつきホーン、それに
高音がお決まりの075、

という構成です。これを、3チャンネルのマルチアンプで駆動されており、

Channel DividerもJBL5230系のものです。

最近はSACD等も入っているようですが、基本的にアナログ専門です。

全体のバランスが良いのか、最初に聞いたときに「眼が覚めるような」素晴らしい音に感激しました。爾来、30年近く、その音を維持されており、そのレベルをキープされている事は驚嘆に値します。我々と違って、ジャズ喫茶は一年に350日以上(でしょう)、毎日10時間近く連続に音を出し続けて、人様からコーヒー代を頂く商売です。「調子が悪い」といって、開店時間中に直すなんて事はもっての他でしょう。お読みになれば判りますが、気になった所を閉店後いじり始め、「何とかなったかな」と思ったら、はや白々明け、なんて苦労があるのです。それを苦労と思っていたかどうかは、議論のあるところですが、、、


マスターの苦労あるいは道楽

ジャズ喫茶は、一般家庭では聞けない良質な環境でジャズを聞かせることが生命線ですから、そのマスターは結構オーディオが好きな方が多いようです。その昔、SJ誌がオーディオ評論家に頼んで、当時入手可能な最高の機器群を色んなジャズ喫茶に持ち込ませ、その店の機器と勝負させる、という企画がありました。「オーディオ道場破り」とか呼ばれる企画だったのですが、細部まで知り尽くした自店での勝負と言う事もあったのでしょうが、多くの店主がそれなりに善戦されました。

ベイシーは確か最初に、「免許皆伝」のお墨付きを軽く得た店の一つでした。確かに、1キロリットル近い密閉箱に入れた2発のウーファーは気持ち良く鳴っており、その箱の上に精妙な位置関係を試行錯誤の上設置された中音及び高音のホーンも迫力満点で、滅多に聞けない良い音を出していました。


この本のジャズ、そしてオーディオに関する記述は、読むたびに「なーるほど」となり、またそこまで一人で追求し、しかもそのレベルを維持し続けた事には、敬意を払わずにはおれません。極たまに「僕んちの方が良いもん」と言う人も居るようですが、菅原さんは眉一つ動かさずに、こう言う筈です。

「ある特定の一枚の再生に限れば、ヨソに負けるかもしれないネ。でも、百枚位かけて評価をすれば絶対に負けないョ。ジャズ喫茶は、どんな録音状態の盤もそれなりに良さを引き出すのが腕の見せ所なんだ。ジャズキチが自分の一番大好きな盤に焦点をあわせてシステムの調整をするのとは、話が違うんだ。」

興味をもたれた方は、本書を是非お読みになるとともに、一ノ関の近くにいかれた時は、その本ノ丸を訪問されて、御自分の耳で菅原さんが30年以上もかけて作り上げられたシステムの音を、御賞味なさる事をお薦めしておきます。

http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/book/bt3.htm


自分の知る範囲で、「日本一<音>のいいジャズ喫茶」と聞き及んでいるのは岩手県一関市の「ベイシー」である。店主は名著「ジャズ喫茶〜ベイシーの選択〜」で健筆を振るわれた菅原昭二氏。因みにこの本は自分にとって五味康祐氏の「西方の音」と並んで数少ないオーディオの「バイブル」になっている。

同書(当時)によると、「ベイシー」(当時懇意にされていた「カウント・べイシー」からもらった名前)のシステムは次のとおり。

レコード・プレーヤー      リン・ソンデック LP12(ベルトドライブ)

カートリッジ           シュアーV15タイプV 

プリアンプ            JBLーSG520

パワーアンプ           JBLーSE460  3台

スピーカーシステム       低域  JBL2220B片チャンネル2本
                  中域  JBL375
                  高域  JBL075 

3ウェイの大型マルチ・スピーカーシステムでCDではなくてレコード専用というのが大きな特徴。それに低域用の2220B2本を入れたボックスが巨大(吸音材として布団がブチこんである!)で、これが低域の迫力に大いに貢献している。

東京在住のジャズ喫茶経営の連中(寺島靖国さんなど)が「ベイシー」の音を聴いて低音のモノ凄さに度肝を抜かれたというエピソードを読んだことがある。


その「ベーシー」が何とテレビの映像で菅原昭二氏のインタビューとともに公開された。

全国のジャズ・ファンから「伝説のジャズ喫茶」と呼ばれているとのナレーションから始まったが、番組構成はバックにジャズが流れている中での菅原さんのインタビューが大半を占めており、一番期待していたベイシーの音を本格的に聴けるまでにはいかなかった。もっとも、テレビ取材の持ち運び可能な機器程度では原音そのままの録音は到底無理だろうから期待する方が無茶というものだろう。

菅原さんの話し方や内容は随分温和であり穏当なもので、何だか「ジャズの仙人」のような印象がしてきて、それはそれでいいのだが、あの「ベイシーの選択」に書かれていた音に対する情熱、妥協のない研ぎ澄まされた先鋭的な感覚があまり感じられなかった。

たとえば「レコード音楽に対する音のこだわり」について「(他人に対するアドバイスとして)音に標準はないのだから自分が納得すればそれでいい」という言葉なんか、これはオーディオ愛好家にとっては非常に甘い言い方で「菅原さん老いたり」の印象を抱いたのは自分だけだろうか。

さらに、菅原さんは40年も経つとジャズ喫茶の辞め方が難しいなんて気になる発言をされていたが、先般の「岩手・宮城内陸地震」は阪神大震災以上の揺れだったそうだが、これがきっかけで「ベイシー」が廃業なんてならないように祈るのみ。

http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/d80ac538c1a4343229c462135738645e


JBL 2220A/2220B/2220C
\73,100(1台、1971年発売)
\52,000(1台、1978年頃)


高能率マグネットと比較的軽量なコーン紙を採用した38cmコーン型ウーファー。

曲線型のコーン紙や特殊ダンパー方式によるコーンサスペンション、ボイスコイル・ギャップ0.36mm以下といった独自の方式を採用することで、優れた低域特性を実現しています。

劇場やホールなどでの低音用ホーン・ドライバーやマルチウーファーシステムに使用できます。
また、バスレフ方式で使用することもできますが、その場合には少し重低音レスポンスが低下します。

2220には3種類のバリエーションがあり、2220Aは8Ω仕様、2220Bは16Ω仕様、2220Cは32Ω仕様となっています。
 
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/2220.html

JBL 375 1954年発売
\116,100(1台、1973年頃)
\125,900(1台、1974年頃)
\113,000(1台、1978年頃)


JBLを代表する最高級ドライバーユニット。

10.2cm径大型ダイアフラム、リボン線ボイスコイルと、アルニコVマグネットを用いた磁束密度20,500gauss・10.8kgの重量級磁気回路により、高能率を実現しています。

500Hzから10kHzの中音域の再生が可能です。

スロート径5cmのHL88、HL89、HL90、HL93と組合わせて使用できます。

http://audio-heritage.jp/JBL/unit/375.html


JBL 075 1956年発売
\36,100(1台、1973年頃)
\38,600(1台、1974年頃)
\34,700(1台、1978年頃)
\41,000(1台、1980年頃)


オリンパスやパラゴンにも採用されたホーン型トゥイーターユニット。

振動板にはリング状ダイアフラムを採用しており、ホーン部にはアルミの無垢材を採用しています。

ワイドレンジ型スピーカーと組み合わせ2.5kHz以上の高域補正用として使用できるほか、3ウェイシステムのトゥイーターとして7kHz以上で使用することもできます。
 
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/075.html

617:ジークフリート 2010/07/28(水) 21:08:04HOST:wb56proxy01.ezweb.ne.jp

有名ジャズ喫茶ベイシーで使われている#2220ウーハーは130Aの業務用バージョンですが、D130と130Aは、センタードームの違いだけではなくて、ボイスコイルやエッヂも違うんですョ。

それから、前者はアルミリボン線、後者は銅リボン線。振動系重量も前者の60g台に対し、後者は70g台という、使途に応じた違いがあります。


967:RW-2 2011/01/25(火) 21:15:46HOST:215.96.0.110.ap.yournet.ne.jp
ベイシーさんのウーハーは感度は落ちるかわりに低域が伸びてます。ドライバーは確か375でやんした。

618:薬漬け 2010/07/29(木) 09:59:31HOST:zaq3a551765.zaq.ne.jp

初めて某SS誌で(72号あたりだったかな?)見た時、「すげえところまでこだわる人がいたもんだ」と感嘆したもので、その時もセンターキャップがアルミのD130が得出しで写っていたような気がしますね。

ともあれ、ああいうコワモテのユニットを使いこなされる情熱、なかなか真似のできるものではないですね。

619:世直し奉行 2010/07/29(木) 10:33:19HOST:p4045-ipbfp705kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp

金を取って聴かせてやっている御姿勢?ど根性?も見上げたものです。(ガセネタ!?)


620:薬漬け 2010/07/29(木) 12:11:48HOST:zaq3a551765.zaq.ne.jp

まあ一般に、「人様からお金を貰って聴かせる」音というのは、それなりに何かあるのでしょう。
(時々大外しして「金返せー!」と言いたくなるところもありますが…(大汗))

ベイシーはちょっと神格化されすぎてるところも感じはしますが、ジャズ喫茶仲間などが「あそこは別格」と書いてるところをみると、やっぱり何かあるのかな、と。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

578 : それは: 2007/07/08(日) 13:17:05 ID:HxaE+/m+ [1/1回発言]

わたしも25年ほど前にベーシーに行った事がありますが、 大きな音でしたが確かに良くまとめた音だったです。
大音量にしては、うるささが少なかったのです。 アンプ、SPユニットに関するこだわりも大変なものだそうですが確かにそうなのでしょうね。

60年代までのジャズの再生は、熱気と迫力が大切で理屈ではないので オルゴール的な音の細工が必要なのですよね。
今のJBLの9800とか6600とかの細身の音では再現が難しい所があるのでしょうね。


395 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/02(水) 17:55:09 ID:o70eKNL4 [1/3回発言]

JBL DD-66000よりベイシーの音の方が、低域については良さそうだね。
なにせDD-66000はウーハー2発に対して容積が小さし。多分それで低域を出そうとしているからmoが大きいだろうから、その面ではベイシーの方が有利かな。ただ中高域は解らないなぁ。ベイシーには良く行くんですけど、DD-66000はオーディオショーの時チョットしか聞いてないからなぁ。

http://www.harman-japan.co.jp/jbl/hifi/dd66000/


 


JBL Pre/プリアンプ SG520

JBL SG520 プリアンプはその音もさることながら、オーデイオデザインの面からも最高傑作と称されています。JBL SG520をJBL社はプリアンプと言わずグラフィックコントローラーと呼んでいました。 各スイッチが、いまどの位置でどこを示しているのかが一目瞭然で機能美も鐘合わせた見事なデザインは、フロントパネルのデザインが先に出来、その後で強引に中の機構を作ったのではないか、とも言われています。

内部構造が非常に複雑でメインテナンス性が非常に悪いことが、こう言われる所以でもあります。ボリュームに代表されるような回転系のスイッチは一切使わずリニアスライドボリューム式です。 普通はロータリースイッチを用いるソースセレクター等も全て自照式のプッシュボタンになっています。また、普段あまり使わないスィッチ類はSG520フロントパネル下のヒンジドパネル内に収められています。

この、ヒンジドパネルにも細かい配慮がなされ、テープモニタースイッチなどはパネルを閉じると、自動的に(パネル側突起物により機械的に)モニタースイッチがオフになる仕掛けがされています。 このJBL SG520はデザイナー アーノルド・ウォルフの最高傑作で、氏はスイッチや調整用ノブに人間工学的要素を如何に取り入れるかに最大限気を使ったと述べています。音量調整とイコライザーは垂直方向にスライドし、 上下のスライド位置がそれぞれの増減に一致対応していました。また、プッシュ式のセレクトボタンはロータリー式のように途中のステップを経由せずに、ダイレクトに選択出来る利便性を持っていました。 プッシュ式の自照セレクトボタンは視覚的にポジションの確認を容易にしています。

1kHzのテストトーン発振器を内蔵し、F22バランスリレーとの組み合わせで、Aural Null Balancing Systemと呼ぶステレオ音量バランスコントロールを行う事が可能でした。

非常に優れたデザインと音質の両面から、発表当時大反響をよびました。1965年に、ウェスタン・エレクトロニック・ショウ・アンド・コンベンションのインダストリアル・デザインで、エクセレンス賞を受賞し、パサデナ美術館に展示されました。 JBL SG520にはパワーアンプSE400Sに仕上げと色をゴールドにしたJBL 520G、輸出用モデルで電源電圧の切替えが可能なJBL SE520E等もありました。

JBL Pre/プリアンプ SG520(初期型・後期型の違い)

JBL プリアンプSG520は機種型番が変更されずに初期型と後期型の2種類が存在します。初期型はPNP型ゲルマニウムトランジスターが使われ、後期型とはかなり音が違うといわれいます。 この音質の違いから初期型SG520のファンが多くいますが、ゲルマニウムトランジスターは耐久性がなく、電源スイッチを入れる時の電流ショック程度でも、破損する恐れがあります。 ゲルマニウムトランジスターは希少品で現在入手が困難で、実質的に修理は不可能です。このことから、古くからのJBLアンプファンはSG520に限らず複数台数同一機を所有しトラブルに備えています。

また、SG520は初期に10台の試作モデルが作られ、その中には前記したゴールド仕上げ以外にも仕上げの違うものがあったと言われています。


JBL プリアンプ SG520音質的傾向

JBL プリアンプSG520はしっかりとした骨格の明るい、これぞJBLサウンドといった音を聴かせてくれます。一点の曇りもなく低域の見事な切れ込みに始まり、高域まで綺麗に抜ける音は見事です。 JBL パワーアンプSE400Sとの純正の組み合わせは、これに一層の磨きが掛かり説得力のある音が何処までも音楽的に迫ってくるようです。

http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_pre_amp_sg520.html


JBL PowerAmp/パワーアンプ SE460

JBLSE460パワーアンプは1965年に発売したSE400S(408S)の出力を40W+40Wから60W+60Wに増強し、1971年に登場したパワーアンプです。 SE408Sのようにエンクロージャーに組み込むエナジャイザータイプのものではなく、一般的なパワーアンプと同じボンネットが付いたタイプです。 パワーの増強以外の基本スペックはSE401と全く同一です。

また、同時にFMチューナーST860を発売しますが、この2機種をもって JBLは民生用エレクトロニックス製品から撤退します。これはJBL Amp Historyにあるように、JBLの親会社となったハーマンインターナショナルよりの強い意向でした。

1980年に、JBLブランドとしてプリアンプ JBL SG620とパワーアンプ JBL SA640を発売しますが、音・デザインともにこれまでのような高い評価を得られませんでした。 JBL アンプのファンにとっては、このSE460が実質的に最後の製品といえます。

JBL パワーアンプ SE460S音質的傾向

JBL SE400S/SE408Sと同一です。


■型式 ステレオパワーアンプ
●実行出力:60W+60W(8Ω)
●外形寸法:w378 × H110 × D160(mm)

http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_pow_amp_se460.html


JBL PowerAmp/パワーアンプ SE400S/408S

JBLSE400SとSE408Sは、JBLのパワーアンプを代表する製品です。この2つのJBL パワーアンプ違いはSE400Sがボンネットカバーがついて 単独独立で使える一般的なパワーアンプであるのに対し、SE408SはJBLスピーカーエンクロージャーに組み込み用でリアパネルしか付かず内部は剥き出しの状態です。 SE400SとSE408Sの内部構造は、ほぼ同一です。また、ダイキャストフレーム部分は前作JBL パワーアンプSE401と同じですが、内容は全くの別物です。

これまでトランジスターはゲルマニュウムでしたが(前作SE401も)、SE400SとSE408Sは当時新しい素子であったシリコントランジスターを採用しています。 型番末尾の「S」はシリコントランジスター(silicon transistor)のSを示しています。 JBLはこのシリコントランジスターを用いTサーキットと呼ばれる前段直結作動回路を開発、このJBL パワーアンプSE400SとSE408Sに搭載しました。 Tサーキットと呼ばれる、JBLオリジナルの OCL(アウトプット・コンデンサー・レス)のピュアコンプリメンタリー回路は、トランジスターのメリットを最大限に発揮させる回路です。 トランジスターにある極性の違う2つのタイプ(NPNとPNP)、この極性の違いを巧みに利用し組み合わせているのがTサーキットの特長です。 広帯域の様々な負荷条件においても処理能力を持つTサーキットは、極めて直線性が良く、歪み率も低く、安定性も良く、画期的でありトランジスター・アンプ設計の原点となりました。

SE400SとSE408Sはダイキャストフレームがパワートランジスターの放熱板を兼ねる合理的で巧みな設計によりコンパクトに仕上がっています。 SE408Sはエナジャイザーとしてエンクロージャーに組み込むことが前提で、当時、一部のJBLスピーカーシステムのエンクロージャー背面には、SE408Sを取り付けるための切り掛けがありました。 JBLのスピーカーシステムに応じて各種のイコライザーボードが用意され、挿しかえることでパ ワーアンプとスピーカーを含めた周波数特性を、JBL推奨の理想的な特性にコントロールするイコライザーボードです。 また、このイコライザーボードは更に巧みに設計され、挿入方向を変えることで1枚のボードがイコライズドとフラットの2つの特性が得られるようになっています。 ボンネット付きのSE400SはSE408Sでフロントだった部分がリアパネルとなり、新たに設けられたフロントパネルの中央アクリルを通してイコライザーボードが確認出来る構造となっています。

また、JBL プリメインアンプ(インテグレートアンプ) SA600は、このSE408Sに新たにフロントパネルを設け、奥行きを延長し出来た隙間にプリアンプ部を搭載したものです。 この、JBL パワーアンプSE400Sと SE408Sは、JBLアンプの間では人気が高いパワーアンプで、一関市にある「ジャズ喫茶ベイシー」もSE400Sを同じくJBL プリアンプSG520と組み合わせ使用しています。


JBL パワーアンプ SE400S/SE408S音質的傾向

JBL SE400S/SE408SともにJBL プリアンプSG520と組み合わせが多いのですが、単体で使用してもJBLのアンプらしい透明感あふれる生々しい音が楽しめます。音楽性豊かで屈託のない明るいサウンドは 何者にも代え難い音です。
http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_pow_amp_se400S.html

レコードプレーヤーの雄 LINN SONDEK LP−12


1976年の発売以来、マイナーチェンジをしながらいまだに世界中で売れ続け、かつ高い評価を受け続けている製品です。売れ続けている理由は唯一つ。「音が良い」から。

名機だけに、諸説ありまして、例えば・・・

「調整は素人には絶対無理。バランスが崩れたらすべてオシャカ 」

とか、

「日本には調整が出来る人は3人しかいない。LINN本社で研修が必要 」

とか。

(LINN本社で研修というのはどうやら本当らしい。3人しかいないというのはいささかオーバーだと思う。あ、でもこの研修、受けてみたいなぁ。)

事程左様に、何やら神格化されているような感もあり、まるで腫れ物に触るような取り扱いをされているのが否めない状況もあったりします。何だかねぇ・・・(^▽^;)
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先日都内の某オーディオショップでLINNジャパ〇の方と話す機会がありました。こんな感じで調整してるんですが、いいんでしょうかねぇ?などとお聞きしたのですが・・・

プロの方は使う道具こそ違いますが、考え方や調整の方法は大体同じだそうです。

何だかホッとしたような・・・ ^^;;;

しかしねぇ・・・これ、やりだすとキリがないんです。ベストの状態だと思っても、使っているうちに微妙に変わってしまうし・・・

適当なところで妥協するのが良いみたいです。LINNジャパ〇のお方がこんな事をおっしゃっていました。


「100%完璧な状態にするのは我々でも大変なんです。社内で完璧でも納品すれば条件が変わるし。でも、お客様がご自分で調整され、例えば平均点的、70%の状態で妥協したとしても、この製品の70%というのは、他のレコードプレーヤーをはるかに凌ぐ水準なんです。」

名言ですね。本当にそう思います。圧倒的な情報量と深い静寂・・・
こんなにも音の良いレコードプレーヤーは他に無いと思います。

http://elmo1963.blog.so-net.ne.jp/2009-01-01

カートリッジ Shure V-15 TYPE V

 米シュアー製で、1973年から市販されたMMカートリッジの雄です。2008年6月に程度の良いものを入手することができました。’73年当時の市販価格は35,000円で、MM型としてはかなり高価な機種でした。

 V-15シリーズは、TypeT、TypeU、TypeV、TypeW、TypeXまであり、最も高価だったのはV-15 VXMRと呼ばれるもので、MM型でありながら57,750円もしていました。人気はダントツにTypeVが高く、あの「ベイシー」や「カウント」でも使用されています。


 アメリカ製
 型番:V-15 TYPE 3
 発電方式:MM型
 針圧:0.75g〜1.25g
 重量:6g
 1973年発売 定価:35,000円

 下記は当時のカタログから抜粋したものです

 「V-15 TYPE Vの特に優れた特色は、全く新しく開発されたラミネーテッド・マグネティック・コア及びきわめて精巧かつ優美に設計され、実効質量を25%軽減したスタイラス・アッセンブリーにあります。

 その結果(1)かつてない超軽針圧で最高のトラッカビリティーが得られます。(2)どの周波数においてもむらのない、驚異的にフラットな周波数特性です。(3)V-15 NEW TYPEUをもってしても得られなかった、さらに広いダイナミック・レンジ。そして(4)これらの素晴らしい特性が出力をロスすることなく得られます。

 V-15 TYPEVは、カートリッジ自身の音を全く出しません。レコードに録音された音の世界にカートリッジが介入することは全くないのです。したがってV-15 TYPEVで再生された音は、特に付加された”甘さ”、”柔らかさ”、”はなばなしさ”はありません。つまり、原音そのものを忠実に再現するのです。

 V-15 TYPEVの色づけのない音質はメロディーとハーモニーを持ち、多様な最新のレコーディングテクニックを駆使して作られたあらゆる種類の音楽−バロックからロックに至る−であなたにまだ知られていないリスニングの経験を与えます。」


 やはり、ジャズにはV-15しかないと言えそうです。音離れの良さ、シンバルの乾いた響き、あっさりとしていながら滑らかで、重くなりすぎない低音。まさに絶妙です。

 V-15を使い始めてからマランツやマッキンを意識しなくてもよくなりました。手持ちのSV-6とSV-3でもよく鳴ってくれます。針圧は上限に近い1.2gにセットしています。軽針圧、ハイコンプライアンス型ですが私の好みで針圧をしっかりかけた音の方が滑らかに思います。

 反面、クラシックやポピュラー系にはややしっくりきません。ただし女性ヴォーカルは、これはこれで素晴らしい鳴り方をしています。ジャズ以外にはやはりSPUがベストマッチなのでしょう。レコードを聴く以上は、SPUとV-15の使い分けは必要でしょう。

http://audio.jakou.com/shure_v15type3.html

私もシュアーのV15タイプVと言うカートリッジが永い間名機として活躍した現役の時代を知っておりますが、タイプWが画期的優れたアイディアとして絶賛されてデビューしたのを覚えています、そしてそのニュースに惹かれてタイプWを購入しました。

その後、光悦の菅野さんとお付き合いするようになって、このタイプWの特性が私にとって意味の無い代物であることが分かり、タイプVより優れているはずのものがこの程度だからタイプVは押して知るべしと、勝手に決め付けてMCタイプのカートリッジ開発に没頭していたわけです。

しかし、ジャズマニアの方々は必ずと言って良いほどにこのタイプVをお使いになっていますし、東北方面に行った折にもこのタイプVを散々聴き、私の先入観から来る勉強不足であったと気が付いた次第です。

http://www.phase-tech.com/html_japan/tea_time_kaicho080819.html


380 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/14(木) 12:37:02 ID:oNjwmGFi [1/1回発言]

「私、アナログの味方です」って、言ってたけど今でも100%アナログですか?

381 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/16(土) 10:10:04 ID:QpT2E05D [1/1回発言]
>>380
LinnのCD-12を買ったそうだから、CDも聴いているのでは?

383 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/16(土) 18:33:33 ID:wDfrUamL [1/1回発言]

ベイシーもついにCDか・・・

384 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/17(日) 23:48:18 ID:2UWfA9DB [1/1回発言]

3年くらい前の1月に試聴してましたね。 最近のCDしか出さないジャズレーベル用に仕方なく、とか何とか言っていたな。

http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/


719 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/20(土) 21:18:08 ID:6KBwR2UJ [1/1回発言]

久しぶりにベイシーへ行った。カッチリとした生真面目な音。菅原店主が聴く鏡で連載して自らを適当そうな人間と表現しているのとは全く正反対の音。ジャズに対する菅原店主の想いがこういう音を造ったのだと素直に感動した。やや高域が強すぎるきらいがあり、ニーナシモンの歌声の子音が妙に強調されていたのが気になったが、金管楽器とドラムの表現力は凄いものがあった。絶対俗にいうハイエンドスピーカーでは出せない音だと思った。

JBL DD-66000でもこういう音は無理だと思った。店主の無愛想は相変わらずだったが、また行きたい。

しかし高域ももう少し押さえるとより良くなると思うのですが私小心者なので菅原先生に意見する事ができず帰ってきた。多分店主は特等席に後ろ向きに座って音を確かめるため、高域が減衰した音を聴いているのだと思う。あと長年あの大音量の音圧の中にいるので高域に対する耳の感度が低下したのではないかと思える。菅野沖彦先生のシステムにツイーターがどんどん積み重なって行く状況と、ベイシーの高域が強くなっている状況は決して関係なくはあるまい。

しかし、全体的に聴いてこれほどの音を出すジャズ喫茶というのは日本でそれほどないと思うので、菅原店主には老骨に鞭打って(見た目はガラの悪いチンピラの親分みたいな風貌だったが)がんばって欲しい。

720 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/21(日) 02:18:27 ID:raBW6zdq [1/1回発言]

> ニーナシモンの歌声の子音が妙に強調されていたのが気になったが

これは、カートリッジの針が減った時に起きると思うよ
シュアTYPE3の針が減るとなりやすい

高域が強いのは、生のシンバルと同じ音を出すため君が行ったときに店主はドラムを叩いてくれたのかな?
生音とスピーカの音が同じように聞こえるよ


121 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/23 11:38:50 ID:pHyv8hUv [1/1回発言]

JBLのアンプは大方40年前のものだけど、これほど、鳴りっぷりのいいトランジスターアンプはない。 今となっては、パワー、SN比はいかんともしがたくやんちゃ坊主なところはあるが、表現力はすごい。 これよりいいものが無いとはいわないが、これしかない音がする。

ジャズにはいいよね。熱気や躍動感があって。
アンプの進化とは何かを考えさせられるアンプだ。

42 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/09 23:58:44 ID:/WZjZEhm [1/1回発言]

変な話だが、JBLのSPユニットにJBLのアンプは合わない。
家ではSG520とSE460とアルテックのA7で鳴らしているが、音の自然さ、熱気や躍動感、ノリのよさはこちらが勝っていると思う。
ベイシーのマスターも隠れA7ファンだとか。
名古屋のCATの515ダブルもよかった。

43 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/10 12:54:58 ID:q+nEB6L9 [1/2回発言]
>>42
うん。A7の音が前に出てくるのが気に入っているが、低音が出ないのがどうこう言っていたね。


414 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/06(日) 09:12:49 ID:FUOnDmrJ [2/2回発言]

音像がデカ過ぎw


44 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/10 13:31:47 ID:q+nEB6L9 [2/2回発言]

だいたい、JBL、アルテック、タンノイもそうだが、大型スピーカーがビッグマウスになるのは構造上当たり前だし、昔はビッグマウスよりも音の洪水に浸れる喜びというのが重要で、近年のニアフィールド用スピーカーなんて、ヘッドフォンの延長などと言われる有様だ。

これはソニーのウォークマンの普及のせいだと私は思っているが、ジャズ喫茶は本来、ライブに近い、音に浸れる快感を求めて音作りをしている所が多い。 小音量で鳴らしているのは、あまりにもBGM的だし、本来のジャズ喫茶とは言えないと思う。

ま、それはともかく、もしビッグマウスにならない、低音がそれなりに鳴るシステムでジャズ喫茶をやれと言われたら、私ならスピーカーはアヴァロンのダイヤモンドで、アンプはヴィオラのプリとメイン、レコードプレーヤーはLINNで逝くだろうな。

46 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/10 13:57:29 ID:/OM5i0Vw [1/1回発言]
>>44
ビッグマウスにはならないかもしれないが、
もともと誇張してあるヴァンゲルダーの録音をそんなシステムで鳴らして面白いか?

53 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/11 00:44:14 ID:MhEix6BC [1/1回発言]
>>44
ジャズを聴くのに一番選びたくないスピーカーだな。
スィングや躍動感から程遠い。
それに、大型スピーカーがビッグマウスに鳴ったり、低音が鳴らなかったりは組み合わせや調整次第だ。
A7の場合、ホーンの形状からピンポイントの定位は難しいが。


175 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/26 13:17:48 ID:JdlwrYb+ [1/1回発言]

所用で青森へ出かけた帰路、一関ベイシーへ行ってきました。 いろいろな方の賞賛の声を聞いても、いまいち想像がつかない部分あってそれを確認したいという気持ちが大きかったのですが・・・。

たかだか5面分のLPを聴いただけでで結論めいたことを言うつもりは全くありませんが、ごく普通の良い音でした。オーディオ的興味で聴いたら肩すかしを喰らうほど、あっけなく自然に音楽に浸れるシステムです。

中低音を軸に両翼をなだらかに減衰させたややナローレンジの範疇で、良くできたフルレンジSP(例えばWE728B)のエネルギーバランスのままダイナミックレンジを上下に拡大した・・という風情です。

微少レベルからフォルテまでスムースなリニアリティを備えていて、どんな状況でも破綻の片鱗もみせない余裕があります。 位相成分がきちんと録音されている(であろう)ソースでは、音場がSPのフロントラインの奥に展開していたこと、余韻が非常に美しく思えたことなどちょっと意外でしたが、これはシステムとしての完成度(トータルなバランス)の高さの証明でしょう。

オーディオ的興味で聴いたら肩すかしを喰らう・・と言ったのは、例えば

075はもっと鮮烈にとか、
375はエネルギー感たっぷりとか、
2220系ならもっと軽く敏感に

とかが考えられるのですが、ハードのマニアックなプラスアルファを削いでも全体のバランスと音楽再現を優先していることが解ります。 近年のハイエンド系の物量で振動板をねじ伏せるような装置では、表現できない世界が確かに存在することを実感します。 ビリー・ホリディのモンタレーライブ(1958)でのニュアンス豊かで艶やかで引きのある表現には感動を覚えました。

いづれにせよ、あの空間と装置が奏でる再生音楽は菅原氏の表現行為そのもの・・
という感を強く持ちました。アートなんですね。 だからここはこうしたら・・とか他人に言わせない強固なものです。

強固といえば、あの床はいいです。ガチガチに固めたものではなく適度な損失を持っているらしく、
これの貢献度も大きいと思いました。

186 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/26 20:32:06 ID:VwW3lNuG [1/1回発言]
>>175
あの床はいいです。ガチガチに固めたものではなく適度な損失を持っているらしく、これの貢献度も大きいと思いました。

どんな床材でしょうか?
スピーカーの背面は煉瓦でその下はコンクリートの打ちっ放しみたいですが。

601 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/03/23(木) 23:07:04 ID:bojQvjby [3/3回発言]

私がBasieを気に入らない理由を記述していませんでした。
昔、130A+LE175DLH+国産C36をメインで聴いていた事があるのですが、
その時解決できなかった課題がこのBasieにもあったのです。 それは

@定位が曖昧
A窮屈そうな低音
B低音と中音のつながりが不自然(カウンター寄りの席では気にならない)


私は、

@を解決するため、今はトランスで左右の音を混ぜてモノラルとし
A12mmの米松で後面開放ボックスにフルレンジ1発、
 アンプはDFの低い直熱管シングル
B2402も試しましたがラッパの響きに不満があり
 今はLE175+2370Aを4〜5000Hz付近からコンデンサ1つで切っています。
 
A〜Bを煮詰めたら130Aを引張出し、ステレオに戻ろうかと考えています。

642 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/05/19(金) 16:27:59 ID:NToIQgPJ [3/3回発言]

ベイシーに関係の深いオーディオ店曰く。パワーアンプが古いJBLなので音の抜けが悪いのだそうです。
いーぐるはマークレビンソンなのでスパッと切れのいい低音らしいです。

643 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/05/19(金) 17:01:40 ID:8Vbp8TlO [1/1回発言]
>>642
店主は低音を”ゆるめる”ために、四苦八苦したらしい。


653 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/01(木) 22:31:39 ID:5jX3odMv [1/1回発言]
>>642
JBLのアンプよりレビンソンのほうが抜けがいい?
うそつけ!測定値は知らないが、JBLのアンプは今の水準で聴いても聴感上はすばらしく音抜けがよく、ジャズの醍醐味が味わえるアンプだ。 オレは両方持ってるから、間違いなく断言する。

656 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/04(日) 15:53:45 ID:1FLzJL7k [1/1回発言]
>>653
でも当時PNPだっけ?反対特性のトランジスタを開発されていなかったので、プッシュプルじゃないんだよな>JBLのアンプ。
JBLのトランジスタアンプは未だ未だ発展途上の代物だったわけだ。

今は逆に良いアナログトランジスタを探す方が大変になりつつあり、それはそれで大変だ。
日立のキャンタイプのMOS-FETマンセー。


367 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/10(日) 17:50:28 ID:RZzH/7Ha [1/2回発言]

JBL使いの知り合いが言っていたが、時代を感じさせる音なんだそうで。

372 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/10(日) 22:41:21 ID:FSZFaqFy [2/2回発言] >>367

>時代を感じさせる音なんだそうで。

では、21世紀の音とは、どのような音なのかな

373 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/11(月) 13:55:05 ID:5Nm93I9K [1/1回発言]

高分解能で音場が綺麗な、小型スピーカー、ですな。
エラックなんか、実に綺麗な箱庭的サウンドで、気に入る人は気に入るだろうね。


374 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/12(火) 01:07:42 ID:4PPlg4pk [1/1回発言]

21世紀は箱庭かあ
楽しくない


377 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/12(火) 20:55:50 ID:hgrKTfW6 [1/1回発言]
>>373
JAZZ者には合いそうにないですな


378 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/13(水) 15:32:34 ID:HAcku6Nz [1/1回発言]
>>373
エラックは、超高分解能のヘッドフォンみたいな音だよ。決して箱庭ではない。
よく音場も広がるし、スピード感もある。


379 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/13(水) 22:03:21 ID:2I48Njth [1/1回発言]
>>378
奥行きと広がりはベイシー以上かもな>ELAC

http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/

263 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/04/30(月) 20:35:23 ID:NvSB1UpB [1/4回発言]

ジャズ喫茶って圧倒的にJBL党なんですよね。たまにアルテックがあるくらい。

なんででしょう。たまには長岡教徒のマスターがネッシーでジャズ聴かせたり、ハイエンド好きなマスターが、ルーメンホワイトを使ったジャズ喫茶を開いたりしても良さそうなものですけどね。しかもみんな古い名器を好んで使っているし、昔の盤は昔のスピーカーじゃないと、らしい音が出ないのかな?

JBLやALTECの古いスピーカーを使うジャズ喫茶が多い理由は何だろう。
メグぐらいですね。とらわれていないのは。どこか珍しいスピーカーを使っているジャズ喫茶を知っている人はいます?

266 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/04/30(月) 20:45:18 ID:LnsNq6a0 [1/2回発言]
>>263
シンバルの厚みやブラシが太く「シュッ、シュッ」と動く様が075はじめJBLのオールドユニットがよく再現してくれるんだよ。
フォステクスはこのブラシが細い「ハケ」になっちゃうし、シンバルもきれいで細い。
音はいいんだけどね。
新らしめの機器は音場の広さや艶はよくでるんだけど枯れた味わいに欠ける。

317 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/06(日) 20:53:43 ID:k2j8d1Lw [2/2回発言]
>>263

いくら何でもルーメンホワイトはないでしょう。音質につては>>266さんの言うとおり それとあれは個人向けのシステムという感じがする。 リスニングポイントが一箇所しかない、というかそういうセッティングをしないと「ならでは」の真価が発揮できない。

ウィルソン、アヴァロン等も同類。

対してJBLとかアルテックは元来業務用。つまり人がたくさん集まる場所での再生を目的として開発された機器だからして、そういう意味でもこれらが使われるのではないかと思う。


790 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/08(土) 23:58:00 ID:vRQrLWSn [2/2回発言]

そう言えば今日、世界一受けたい授業、だっけか?番組名は正確には忘れたが、人間の耳の話も出てたな。
人間の耳は高音域を聞き取る、聴力、から劣化するらしい。
それで分かったよ、JBL入れてるジャズ喫茶の高音は妙に不自然なまでに上がってて、それを誇らしげにいい音だと悦に入ってるようだが、もしかして、これは店主の耳が悪いからか?
それともただの習性からか?

791 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/09(日) 01:09:56 ID:mQd4bSyZ [1/6回発言]

ジャズの場合は シンバルの がしがしを出したいからだよ
生のシンバル音を聴いてみたら


794 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/09(日) 02:34:31 ID:Ck+Y4+6G [1/1回発言]

最近の機材はシンシンしか出ないな
ガシャンパシャンて鳴らない

798 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/09(日) 09:09:47 ID:j/of3STn [1/1回発言]
>>794
カツーン!が出ないのも多いね。

795 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/09(日) 02:52:45 ID:mQd4bSyZ [3/6回発言]

そうか
だったら最新の機材はいらないな

799 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/09(日) 12:05:35 ID:mQd4bSyZ [4/6回発言]

ハイエンドシステムで聴くジャズは 眠くなるような音だぞ


800 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/09(日) 12:07:11 ID:OUfjI6Xe [1/2回発言]
>>799
それ心地良いってことじゃないの?

801 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/09(日) 12:11:25 ID:mQd4bSyZ [5/6回発言]

つまらないって事だよ

805 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/11(火) 14:11:09 ID:Duh1HcqY [1/1回発言]

最近のハイエンドシステムは奇麗事に終わり、生々しさが欠如している。
シンバルのカツーンなんて絶対に出ません。


806 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/11(火) 15:43:59 ID:liJgAQBY [1/1回発言]

そういう音が好まれているのだな


390 : 380:名無しさん@お腹いっぱい: 2007/06/04(月) 22:54:53 ID:Jee43ZO3 [1/1回発言]

今日は早目に退社して、八王子のはり猫に行った。
この前はB&WのSPが鳴っていたが、今日は4343、やはりLBLは良いね。

最近思うんですが、良い録音のCDは非常に近接録音で、いわゆる松脂が飛ぶ音も聴こえるのでしょうが、あまりにも細かなところまで再現しようとする、

B&WのようなSPは非常に各楽器が良く聴こえるのだが、近接している音そのものを出すので、実際の生演奏を5m〜10mで聴いているのと違ってしまい、ある意味生より良い音なのだが、雰囲気が伝わらない。 言い換えると楽器の音が別々に鳴っているようなことになっている。

逆にJBL(最近のは知りませんが)オールドJBLはほどほどに交じり合って、(良くないと感ずる方もあると思うが)ライブの小ホールの雰囲気に近い音がしているように思います。

 ジャズでもクラシックの生演奏を近くで聴いても良い録音のCDのように近接音で松脂が飛ぶような音を聴いたことがない。
 レコードやCDの方がある生で聴く音より細かすぎるのでしょう。だからB&W や忠実系のSPより雰囲気系のJBLやタンノイのがジャス、クラシックで安らぎます。

345 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/09(水) 01:54:54 ID:wB5CjdSJ [1/3回発言]

パラゴンのユニットは、ハイが075、ミッドが375でウーファが150-4C(初期)またはLE15です
これはJBLの黄金のユニットで、鳴らそうと思えば凶悪な音ががんがん出ます
さすがJBL

しかも、オールホーン構成。1ワットのアンプでもドカンドカン鳴ります。とくに初期の150-4Cは
能率が高くて反応が抜群だから、ジャズのリズムを崩さずにならしてくれます(最低音はちょっとでないけど)
LE15はコーンが重いので、リズムがもたつきます。

パラゴンはたくさん作られたので、自分で買って聞くのがいいでしょう
アルテックのA5より、狭いスペースにおけますし。見た目もいいので家庭向けとして最高ですね


347 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/09(水) 07:41:47 ID:EsFK6pQY [1/1回発言]
>>345
> 家庭向けとして最高ですね

本気か?
ヲデオ誌に出てくるサロンのような専用部屋持ってるヤツなんてそうそう居ないだろ。

348 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/09(水) 09:31:10 ID:APH0nWwv [1/1回発言]

あのー、置いておくだけだったらパラゴンは良いのですが、音楽聞くんだったら、もっとましな方が...。

349 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/09(水) 10:37:51 ID:TUTnjNdW [1/2回発言]

真ん中の曲がった板キレに音が反射してなんでもモノラルに聞こえる

350 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/09(水) 12:07:38 ID:wB5CjdSJ [2/3回発言]

モノラルに聞こえるからいいのだよ
ボーカルはそこに歌手がいるようだし

JBLの黄金ユニットを越えるスピーカーは少ない
もっといいものには何を推薦しますか

352 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/09(水) 12:35:52 ID:TUTnjNdW [2/2回発言]
>ボーカルはそこに歌手がいるようだし

それは違う
ボーカルは紙臭さと金属臭の混ざったハスキーな金切り声だった


757 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/02(日) 22:26:38 ID:fnYOpRJC [1/1回発言]

ジャズ聴くのに合ってるアンプとスピーカー 教えて下さい。
予算40万以下でお願いします。


758 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/02(日) 23:07:58 ID:ToKiM8zr [1/1回発言]
>757
無難に

SP JBL-4318

AMP ROTEL RA-1062 かSU-XR700でバイアンプ、
もしくは未聴だがSOUL NOTE sa1.0も
おもしろそう。


767 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 12:55:22 ID:FjGVWgTG [1/1回発言]
>>757
50年代から現代まで幅広くカバーするなら4312系か4425。
アンプは無難なところでアキュフェーズ、デノン。

50〜60年代中心ならD130+075か604E。

ハコは適当なのに入れといて将来グレードアップ。
アンプは真空管。D130ならLUXMANのSQ38系、604Eなら2A3とか300Bとか。

759 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 00:19:12 ID:Lmc3ac1r [1/1回発言]

JBLはもうイイよ。 あの押しつけがましい音にはウンザリだよ。
派手さは無いが、ユーロ系を奨めるよ。
がりっとくる音や広域での刺激感は抑え気味だが、楽器の陰影はや見秒なニュアンスニに富、長時間聴いていても
所謂、聞き疲れしない物が多い。


761 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 00:45:46 ID:SUGQa+cp [1/1回発言]

いちがいにジャズと言ってもいろんな時代のジャズがあります。
50、60年代のジャズならJBLに敵うものありません。

762 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 01:04:04 ID:EIJ9a8wT [1/2回発言]

ラジカセでいいよ

763 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 08:32:23 ID:76D2J4rg [1/1回発言]
>>761
>50、60年代のジャズならJBLに敵うものありません。

現行JBL製品はペケ。43シリーズもまるでダメ。当時のJBLも合ってるとは胃炎。
その当時のジャズなら圧倒的にAltecが上。銀箱でも入手したほうが安上がり。


でも、当時の録音は明らかにラジオを意識したもんだから(R.V.ゲルダーによればBNはA.ライオンの支持で低所得者向けの安物ラジオで聴くことを前程に音を作ったそうな。にも関らず日本では名録音とか言ってるヴァカが多いこと多いこと!)
>>762が正解かもな(w

764 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 09:07:53 ID:uAhOJebS [1/1回発言]

なる・・それでラジカセで聴くブルーノートは音がいいのか

765 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 11:04:49 ID:EIJ9a8wT [2/2回発言]

>その当時のジャズなら圧倒的にAltecが上。銀箱でも入手したほうが安上がり。

おやまあ、PA用スピーカがいいとわねえ
Altecは音がぼけていてダメだ。さすが耐久力重視のPA


766 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 11:13:58 ID:gJVU5+vr [1/1回発言]
>>763
いくら音は好みであるとはいってもジャズ再生におけるJBLを今更否定されてもねえ。

773 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 22:13:16 ID:uFCpqqza [1/1回発言]
>766
>ジャズ再生におけるJBLを今更否定されてもねえ。
そりゃ、ある程度の使いこなし要求されるから、万人向けではないかもしれん。
763の話聞いてりゃ、そりゃ酷ってもんだw。


768 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 13:08:36 ID:es17nSGJ [1/1回発言]

皆が皆マニアじゃないんだから。ヨドバシでも買える既製品で教えろよ。
Altecが上って言われても、はぁ?だよ。

迫り出す音ならJBLの4312、4318
最近のヨーロピアンピアノトリオならB&WやDali

アンプは濃厚な音なら国産、デノン、マランツ、ラックスあたりで20万くらいのプリメイン。
低域をタイトにしたいなら、アーカムなどの舶来物の方がトルクがある。

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1162902142/

667 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/01(土) 17:52:09 ID:jvhYNRgH [1/2回発言]

結局菅原正二店主とジャズ喫茶ベイシーと自作JBLシステムは運命共同体なのね。
どれか一つが残るという事はあり得ない。
そう考えると、若干高域に強調感のあるあの音を楽しめるのも、あと12年くらいかな。男の平均余命を考えると。僕には十分な時間だ。 ただ、時が過ぎるのとともに、音が変わっていきそうなのが不安。

672 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/02(日) 11:25:59 ID:kZM9MSX4 [1/1回発言]

ドラムの生音に合わせて音づくりしているから耳が遠くならなければ、音は変らないと思うよ

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/

________________
________________

3. 日本でしか売れないスピ−カ− JBL


http://audio-heritage.jp/JBL/index.html
http://www.harman-japan.co.jp/jbl/
http://www.jblpro.com/
http://www.hibino.co.jp/proaudiosales/product/jblpro/index.html

394名無しさん@お腹いっぱい。 02/11/24 21:40 ID:???
「日本でしか売れない海外製品」ってあるんでしょうか?


395名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 22:02 ID:???
TANNOY
JBL
McKINTOSH
それに、近い将来にはGoldmund
http://hifi.denpark.net/1030538393.html

スピーカーの迷信
皆さんは、いい音のするスピーカーと言えば、どこのメーカーを思い浮かべるだろう?
私は、ボーズ(Bose)とJBLを真っ先に思い浮かべる。なぜなら、ジャズに詳しい友人から、いいスピーカーのメーカーとしてよく聞かされていたからだ。昔見た雑誌のステレオ特集コーナーでも、小型スピーカーなら、ボーズとJBLをまず検討しようと書かれていたのを記憶している。 また、今回スピーカーを買うに当たって、会社の音楽好きの同僚や社長にも相談してみたところ、返って来た答えは、やはり、ボーズとJBLだった。
このように私の周りでは、ボーズ&JBL信者ばかりだったので、私が洗脳されるのも無理も無かった。従って、デノンの次に真っ先に聴き比べたのが、ボーズとJBLだった。

だが、はっきり言って、ボーズもJBLも、デノンの足元にも及ばなかった。それどころか他の国産メーカー(オンキョー、ヤマハなど)よりも、
音が濁っているようにさえ感じた。これが、猫も杓子(しゃくし)も推薦する、ボーズとJBLの音なのか。。。

なぜ、あれほど多くの人が、ボーズやJBLを「音がいい」と言うのだろう?
聴き比べをしたことがないのだろうか?
もしかしたら、「音がいい」という先入観があって、正確な判断ができなかったのかもしれない。周りの人が「音がいい」というものを否定することはとても難しいし、勇気がいる。 余程自分に自信が無いと出来ないだろう。
では、ボーズやJBLが「音がいい」という情報はなぜ発生したのか?
ボーズやJBLは基本的には業務用である。野外(屋外)コンサートでの大型スピーカーや店内のBGM用に設置されている小型スピーカー。偶然流れてきた感じのいい音楽が印象に残り、曲の素晴らしさがスピーカーの性能の素晴らしさに置き換えられて記憶に定着してしまったのではないだろうか?

それが、口コミで伝わるうちに、いつの間にかスピーカーの「定番」となってしまった。
業務用スピーカーの特徴は、どんなところに設置してでも音が大きく変わらない点だ。逆に言えば、音楽を鳴らす上でどんな劣悪な環境においても、「ある程度いい音」で鳴る訳である。これが、「音がいい」と言われる所以(ゆえん)であろう。

だが、狭い室内で小さい音で鳴らして聴く分には、家庭用に開発された通常のスピーカーの方が「音がいい」。
ボーズやJBLのスピーカーは「いい音がする」と言う場合は、「いい音がする」の前に、
「どんな環境で鳴らしても」 と 「ある程度」

を付けるべきだろう。すなわち、 ボーズやJBLのスピーカーは、どんな環境で鳴らしても、ある程度いい音がする。 設置する場所を選ばないから、期待通りの音(ある程度いい音)が出る。業務用としては最適(必要かつ十分)である。 通常の室内で、観賞用として聴くのであれば、もっと「音がいい」他メーカーのスピーカーはたくさんある。
ところで、この店員に、「ボーズとJBLのスピーカーが音がいい、と人から聞いたんだけど」と言ったら、「そんな話は聞いたことが無い」
とびっくりしていた。 実は、何を隠そう、その1週間前に、その家電量販店の単品スピーカーコーナーで、別の店員にも同じことを聞いている。その時は、ボーズとJBLのどちらにしようか、迷っていたので、(ボーズ・JBL信者だった私は既にこの2つに的を絞っていた)
情報収集(ウラ取り)の為に立寄ったのだった。 驚くべきことに、その時の答えも、「そんな話は聞いたことが無い」 だった。
その時は、この店員はオーディオについて、偏った意見を持つオーディオオタクに違いないと思い、他のスピーカーとの聴き比べもせずに、
そそくさに立ち去ったのだった。 だが、さすがに2人のタイプの異なる店員から、ボーズとJBLについてほぼ同じような意見を聞くと、固い信仰心も揺らいでしまった。とても偶然だとは思えなかった。
今回、実際に自分の耳で聴き比べてみた結果、私の信仰心は完全に消えてしまった。 その代わり、他人の評価・意見というものが、いかに信用できないいい加減なものであるかを身をもって体験することが出来た。
http://www.jazznavi.net/essay/o031216.htm


714 名前:K :2001/08/23(木) 23:13
私が結局タンノイと真空管の組み合わせになるのは、ご指摘の通り、私が自ら演奏をし、録音もやるせいもあるかと思います。自分が演奏側に回ってみるとわかりますが、演奏している時に演奏者が耳にする自分の音って、ピークだらけの荒々しくてバランスもへったくれもなく、うるおいなんて皆無の音だったりします。しかしある程度離れた所で聴くと、ホールの残響がうまく丸みを与え、うるおいのある、美しいフルートの音色になってくれたりします。風呂場で歌うと、上手くなったように聴こえる様なものですね。
録音する場合には、再生側での劣化や解像度不足も考え、指揮者のポジションほどではありませんが、そこそこ分離も良く、かつ、あまりライブになりすぎないように、でも、ちゃんと綺麗に残響を録れる場所を選びます。そうすると、どうしてもマイクロフォンの周波数のピークの部分もあったりして、も高域がピーキーに聴こえたり、潤いのない荒っぽい音に聴こえたりします。そう言う時にタンノイ&真空管アンプは、本当にそういったアラを見事に隠してくれます。
ちなみにこれをJBLの4343で再生すると、とても聴いていられません(^^;
だから、けっこうオンマイクで録って、JBL4343でちゃんと聴ける演奏をするジャズプレーヤーって、ほんと凄いものだと感心したものでした。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/992992601/


310:ビックリマスダ 2006/12/12(火) 11:36:04HOST:p6233-ipad202niho.hiroshima.ocn.ne.jp
最近JBLとTANNOYが良く売れているそうです、団塊の世代がオーディオを買う時に最近のスピーカーは知らないので、頭に浮かぶ憧れのスピーカーなんだと思います。

311:パルジファル 2006/12/12(火) 13:01:12HOST:bc01.pref.okayama.jp
 現行品では「憧れのスピーカー」って言えるようなものがほとんど無いですしね。


195:うさぎ小屋の住人
今は、皆が分相応になって、i−Podなんかで音楽聞くような時代になったんです。いずれ、ピュアーオーディオ業界は、庶民を相手にしなくなり、金持ちだけで商売するようになります。もうなってますけれど。そう、格差社会の出現です。
貧しき者は、リサイクルショップのジャンク(ゴミ)をあさり、PSE法とやらで、ささやかな楽しみも潰されました。
金持ちは、捨てサンを読んで、庶民の手の届かないハイエンド機器を買いあさり、すぐに飽きて捨てる。貧乏人は、ステサンも買えないので本屋で立ち読みするそんな時代なんです。
タンノイとJBLは、貧しき者の憧れなんですね。 タンノイとJBLのオーナーは、音はともかくとして、この製品を大いに賛歌しなければなりません。 伝説を後世に語り継がなければなりません。いざ進め・・・・!


14:ひまじん
いまだに、JBLとTANNOYの迷信が語り継がれている。
JBLがジャズ向きと言うのは、古きジャズ喫茶で好んでオールドJBLのスピーカーを使ったイメージが今日まで語り継がれている。
TANNOYがクラシック向きと言うのは、五味康祐さんがオートグラフを好んで使ったことから語り継がれている。
オーディオマニアという方々は、実に保守的でなかなか考えを変えようとしない。


40:パルジファル
名器を作れるようなメーカーには、その叡智と技術を駆使した「夢を持てるような」物作りに励んでもらいたいですね。大衆に媚びを売るようなことはして欲しくない。 JBLなどは、会社が大きくなりすぎて、利益優先の大衆受けする安物が主力製品になってしまいました。残念です。  かつての、ハーツフィールド(今聴いても素晴らしい!)に匹敵するようなものも作ってくれませんかねー。

41:>>40
JBLは残っているのはブランド名だけで、会社自体は消滅しています。
それにユニットは、ほとんど中華製。(他、タンノイや有名海外メーカーも同じ)
現在の老舗オーディオメーカーに期待する物は何ひとつありません。明日にでも、貴重で残り少ないヴィンテージ物を探しに行くことをお勧めします。


13:ビックリマスダ
タイノイファンですが、JBLとTANNOYが、そんなに人気が有るとは思っていません、結構マイナーでは?
とくにタンノイは日本でしか売れないとか聞いていますが・・・


2:ばん
JBLのコントロール1を車で使ってます。音は正直大したことありません。
自分の世代ではJBLって異常な人気がありましたが・・・。今はどうなんでしょうか。
USAでは元々、日本ほど人気のあるブランドではないと聞いたこともありますが。
タンノイも神格化されてましたねぇ、昔は。今は随分と安いシリーズもあるからそうでもないでしょうけど。英会話の先生がイギリス人だったんで聞いたけど全然知りませんでした。


5:Fox
30年ほど前にJBL L-26というスピーカーを聴いていました。あの頃のJBLは確かにエネルギッシュな音を出していました。JAZZ喫茶はどこに行ってもJBL、自分では買うことが出来ない大型システムの音を聴きたくて新宿や吉祥寺によく通いました。

261:ひまじん
タンノイ伝説、JBL伝説で商売出来るのは、悪徳業者ぐらいでしょう。タンノイもJBLもすでに伝説で飯が食えないから、製品も随分変わってきてますよ。 伝説をいまだに信じているのは、骨董品マニアであって、オーディオマニアとは違う人種なのでしょう。
でも聞いた話では、機器はもの凄く高価な物を集めているが、ソフトは少ししか持っていなかったそうです。 女性のブランドバックの収集と同じ心理なのかもしれません。ルイビトンとかエルメスとか言うのと同じ話なのかもしれません。 でも、偽物を本物といつわるのは、詐欺ということでしょう。


262:パルジファル
 JBLが近年多用している安物のホーン&ドライバーを聴くと全く哀しい限りだ。
 質を落としてまでそれを使用するのは、AV向けの単なるファッションか。
 その点、かつてのホーンドライバーは、今聴いても十分楽しめる。 小生が使用しているのは、JBL創業の翌年、1947年に発表されたモデルだが、恐らく死ぬまで使えるのではないかと思う。

263:JBL ツール
私もジムランと言われた頃の「オールドJBL」の大ファンです。
D130,LE15Aや#375+HL88、LE85、#075等を現在メインで使用しています。
JBLのウーハーもドライバー、ネットワークも古いS/No程「音の品位・密度」が良いんですよ。
現在のJBLの製品にも良い物が有ります。メーカーが力を入れて作った物は良い出来です。ただ惜しむらくは、SPも過去50年間で普及していますので、往時程の需要がなく、また時代の移り変わりでニーズも変化していますので、企業である限り「存続」を意識せざるを得ない事だと思います。
自分の機器も古いものが多いですが、最新の機器に「サウンド」「音楽性」「再生レンジ」「ダイナミックレンジ」で負けているとは思いません。オーディオショーで最新の機器の片鱗を聴きますが、「古きよき時代」の商品は今では考えられない「コスト」をかけて作られています。良い筈です。
インフレの為往時の価格は現在たいした額では有りませんが、それこそ「往時」ではSP1セットで家1軒が替えてしまったのですから・・・。 これからもオールドJBLと付き合っていくと思います。これを越える物はす有りません。

783:あらい
最近のJBLは自社開発でユニットを作るのをひかえてるのか商売にならないのだと思いますが。なんか魅力ある商品なくなった感ありますね。 パラゴンに絶頂な魅力と個性あるスピーカは、その後K2ではあまり魅力感じなくなりました。デジタルに変遷した頃。あれだったら、B&Wのノーチラスだと自分はおもいました。
マイナーな意見ですが、JBLタンノイのビンテージ品のよさを受け継ぐような個性的商品が出せなくなったのですかね。

787:薬漬け
2代目Kingdomは是非聴いてみたいですが、それ以外の現代品で、タンノイ、JBLともに惹かれる製品があるかというと…難しいですね。私の場合、JBLは4333Aという、4343等と比べちとマイナーなモニターで普段聴いているのであまり多くは語れませんが、確かに最新鋭の機器とオーラを比べても、何とも言えないところに悩ましさを感じます。愛用機ということを差し引いても。
タンノイもご同様、プレステージ・シリーズの先駆のウェストミンスターを使っているものの、後継機のロイヤルに色気がでるかというと、そういう訳でもない。むしろ棲み分けではないですが、VLZ(モニターゴールド)に、個性と好感を感じてます。
喩えが変ですが、一戸建てがメーカーハウスが増えてそれぞれは綺麗になったものの、どちらかというと田舎の古民家の佇まいに惹かれるというか…。ちょっとひねくれてますかね。

872:前期高齢者
それにしても最近のJBLはまともとは言いがたいユニットも沢山作っていますね。
あそこも商売上手になったような・・・・

874:ジークフリート
>>872
現代JBLも洗練されて行ってるのでしょうけど、80年代にJBLを諦めた身としては、なんだかどんどん疎遠になって行くように思えます。
しかし、元祖JBL?を鳴らすようになって、メインシステムには無い楽しみ方も出来て、JBLも捨てたもんじゃないナ?と思えるようになってまいりましたョ〜。


875:世直し奉行
80年以降のJBLが洗練???
拙者は80年以前のJBLが好きだす。 JBL捨てません!!!ビバJBL!
同軸2WAYタンノイも同様だす・・・


876:前期高齢者
↑同感ですね。独断と偏見で言うと4343で「不毛のワイドレンジ」に走ったのがイケナカッタ?
最近また2way(+super tweeter)のコンセプトに戻りつつあるようですね。
オデオ・システムなんてものは上手くいかないワイドレンジレンジよりナロウレンジでその中の振幅歪を極小にする、
というのがAltecやJBL,Tannoyのもともとの思想じゃなかったでしょうかね?
どうしてもワイドレンジを狙うなら先般レポしたMgico "Q5"みたいなことをやらないと無理じゃないかと・・・・


878:ジークフリート
>>876
4ウェイの43シリーズというのは、広帯域化を図ったというよりも、プレイバックモニターとして必要な耐入力を確保するための4ウェイだと思いますョ。 JBLの歴史上で後世に大きな影響を及ぼした広帯域化は、LE(低感度)シリーズを作ったことでしょう。


880:前期高齢者
必用な耐入力の確保なら4wayではなくDouble Wooferにしないといけません。
Westlakeが先鞭をつけましたね。NHKでさえジャズ採りスタジオのモニタとして設置されている写真をみたことがありますので、そういうことかと。
ただまあ全体に最早JBLはモニタとしての使用からは遠ざかりつつあるようです。現実問題として録音スタジオや放送局でJBLをPlay back standardにしているところはないのではありませんか?

884:たそがれ
JBLスタジオモニターシリーズは、スタジオでのモニター使用と言うよりはホームユースでスタジオの音をといった感覚で流行したのかも知れません。あの時代のプレイバックモニターは天井近くにWウーハーでビルドインされていました。代表格はウエストレイク製アルテックユニット604+ウーハーです。
確かに昔は43シリーズは、スタジオでは持っていましたが主に某スタジオでは検聴室にありました。
ミッドバス2121系の受け持ち再生帯域は狭いので、出しゃばると違和感が出るので、ご遠慮がちに調整が良いです。


886:世直し奉行
4343Aと4343B、AとBの違いは大きい。 Bからオーディオの衰退が始まりました!?。
CD出現が追い討ち・・・・多分???
呼応するかの如く、懐古のSP(アルテック、JBL、タンノイ)が人気モノにS○誌が斜陽に・・・


887:ジークフリート
>>884 確かに昔は43シリーズは、スタジオで持っていました・・・
#43シリーズは80年頃に#44シリーズが発売されるとともに、本国の業務用カタログから外れました。
その時発売された#4344からは、日本のマニア向け企画商品ということなのでしょうねぇ。
しかし、#4343〜#4344〜#4344U〜#4348という流れのなかで、#4343の弱点(ミッドバスユニット、ユニットの工作精度、箱の剛性、ネットワーク等)がちゃんと改善されて行った辺りは、「流石JBL!解ってるねぇ」てなカンジですね。(ま、#4344てのは、#4343の後継機ではなく#4345のジュニア機として発売されたものですがね)


25:ひまじん
ビックリマスダさんは、名指揮者としても有名ですが、音楽における20Hzの必要性があるとお考えでしょうか。私は、楽譜は良く分かりませんが、超低音や超高音といわれる音符が書かれているのでしょうか。
私は、最近メインの38cmウファー3ウェイをほとんど聴かず、16cm2ウェイのスピーカーで聴いていますが、オーケストラを聴いても低音不足と思わないのです。 むしろ、超低音をカットしたいと思うのです。フジ子・へミング(p)のライブ録音のCDを掛けると、ペダルを踏む音が床を伝わる音が超低音として入っているのです。そして、少し聴いていると気持ち悪くなるんです。
ジャズにおけるドラムスの音やベースの音も超低音とは違うと思うのです。ベースの音階がハッキリ聴こえれば良いのではないのでしょうか。


26:ビックリマスダ
ひまじんさん
私は低域は必要と思います、聴こえないスーパーツイーターとは違います20Hz以下は聴こえないと言っても その帯域以下は身体で感じますからね。ベースの最低音は40Hz位ですが太鼓やピアノの振動は有りますしパイプオルガンも20Hzは有りますから。
そんなに低音は無くても音楽は楽しめると思います、楽音の音域はどのスピーカーでも押さえていると思いますから、とくにオーケストラだと低域はチェロとベースでオクターブ違いで厚いですから不足は感じないと思います。
低音好きってのが居るのですよね、先日来られまして色々話しました、これも面白いです。

29:am_fan
楽器をを忠実に再生する場合、パイプオルガン、大太鼓、コントラバス・・・
これらの楽器には必要な再生周波数(20hzh前後)として含まれています。
人間の感じられる音は耳だけではなく、皮膚や身体全体を含めた器官で音圧として感知され、耳からは電気信号として変換され大脳に伝わりで音像として認識されます。
つまり音は主感的で人に寄って感じ方が異なること。低域の音は音量を絞ると聴きづらくなり、歳ともに高域の信号が聞き取りにくくなります。低域音が人によっては不快と感ずる場合がありますが、楽器ではない音と認識される場合だと思います。
弦楽器のバイオリンは24Khz付近まで、再生されます。
しかし聴覚として認識できる周波数は17Khz前後で、20Kh以上の再生は不要かと問われても心理的な効果を問われると必要とも不要とも言いきれません。視覚に比較して音の脳で処理される情報量がすくないことです。また人間の聴覚程、曖昧で繊細なものもないと思います。
最近では余り見られませんがアンプのボリュームは対数表示されてるものがあります。つまり人間が感じる音の1倍、2倍、3倍はアンプ側では10倍、100倍、1000倍・・を意味しています。
sp選び(調整等)も人それぞれ自分自信が納得したものにすれば良いのではないでしょうか?

30:ビックリマスダ
うんうんなかなか共感いたします。大きな音を望むとアンプは大変なんですね・・・


59:パルジファル
 近くの専門店の常連は、JBLの音は「ワラジの裏」のようだと言います。その気持ち、解らなくもない。 しかし、その人たちは恐らく状態の良いJBLを聴いた事がないのでしょう。
 自称オーディオマニアのお金持ちが、名器といわれるようなスピーカーを買って「名器と言えども、こんな酷い音か!」と、次々と買い換える。 いい音は、カネのチカラだけでは手に入らない。雑誌やインターネットでその方法を教えてもらえるワケでもない。
 タンノイの高級機を買った人が、透明感のある自然な音が鳴らないと言って、オーディオを悟ったつもりでいる。 自分が求める音がどんなものかも解らないまま、その「名器」を選んだのは自分なのに。
 名器収集家に、「あなたは、どのスピーカーが一番好きですか?」と尋ねると、「どれもがそれぞれ魅力的で決められない。」と言う。 いろんなものの魅力を理解できるのも素晴らしいことではありますが、結局、自分の音を確立できていないのではないか思う。
 「お買い物の楽しさ」を「オーディオの楽しさ」と勘違いしているのではないかと思えるような人を少なからず見かける。 買い揃えた時点でもう終わり。それとも際限なくお買い物を続けるのでしょうか。

60:声
金が有れば、際限なく買い物を続けるね。
金が無いから、悟りを開くように努力する。
宗教も、人生がままならないからこそ、生まれたもの。
祈。

61:感謝
>>「お買い物の楽しさ」を「オーディオの楽しさ」と勘違いしているのではないかと
>>思えるような人を少なからず見かける
そう云う人がいなければ、業界の利益が上がらないはず。皆が無駄なく賢い買い物をする様であれば、オーディオ業界は衰退しオーディオなんて趣味は、とっくの昔に廃れていることでしょう。
その人々に我々は感謝しなければ、いけないのかもしれません。
62:名器好き
オーディオは音楽の手段が、目的化した趣味とも言いえますね。
だから、色々な楽しみ方が存在すると思います。
「良い音がわからない」といって次々買い換える人。でもそれも立派な趣味かも知れません。音楽と違い、いつも同じ”音”ではアキますから。
でも好みがはっきりしていて、装置を換えない人が、趣味的にレベルが高い人とは限りません。とんこつラーメンが世界一といわれても、異論のある人のほうが多いでしょう。
一度、名器というものを疑ってみることが大事です。名器の根拠は?たぶん、オーディオ雑誌で書かれているから、ベテランのオーディオマニアがそう言っているから、ということが多いでしょう。
JBLやタンノイの名器は、世界的に見て、日本や日本に影響された極東の一部の国だけに通用する不思議な現象です。(一部のコレクターは別として)
だから、粗大ゴミ化したそれらの「名器」を、独自のルートで欧米から仕入れ日本に持ち込み、かなりの差額で、かせぐブローカーもいます。もちろん、欧米のオーディオマニアにそれらの良さがわからないともいえますが、それならば、現地では有名で、それにより利益が上がらず日本に入ってきてない他のメーカーにも、たくさん「名器」が存在します。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/

JBLというメーカーは1946年にJames Bullough Lansingというスピーカーユニットの天才エンジニアが起こした会社です。1902年に生まれたジェームスは、20歳前後でスピーカーユニットの実験を始め47歳で自殺するまで様々な歴史に残るユニットを開発しました。スピーカー創世記の20世紀初頭を生きたジェームスは、JBLのみならず後のスピーカーユニット業界に多大な影響を残した人物です。

 ジェームスはエンジニアとしては天才的な才能を発揮しましたが、経営的にはそれほど優れていなかったようです。JBLはジムが死んだ後はトーマス⇒第1期ハーマン⇒ベアトリス⇒第2期ハーマンとトップが入れ替わり現在に至っています。現在のJBLがここまで巨大企業に成長できたのはトーマスとハーマンの経営手腕によるものが大きいといわれています。

JBLの特徴

1) ホーン(フロントロードホーン)

2) 30センチ以上の大口径ウーファー(振動板は伝統的なパルプ)

 JBLの特徴といえば、まずミッドとツィーターにホーンを高級機種のほぼ全てに採用していることがあげられる。現在ホーンに採用されているSonoGlassは高密度の樹脂で堅いが金属系ではない。このホーンからでてくるブラス系は非常にリアル響きを再現する。

 そして2つ目の特徴は35センチ、38センチ級の大型ウーファーを搭載していること。スピーカー市場は20センチほどの小型のウーファーが現在(2007年)大半を占めるようになった。小型ウーファーのほうが場所をとらないこと、中低域の濁りが少ないこと、瞬発力に優れることなど小型のメリットが多く認められるようになったからであるが、それでもJBLの大型ウーファーには小型では絶対到達できない独特の魅力もある。それは低域の最下限を余裕で再生し、体の芯まで響くような低域だ。

 JBLファンに圧倒的に多いのがジャズファン。クラッシック派はあまり多くない。繊細さよりか、押し出しの強さ迫力を重視する向きだろうか。JBLの伝統的なスタジオモニター43**シリーズにその傾向が顕著である。

http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/jbl/jbl.html

悲劇の天才エンジニア一J・B・ランシング一
JBL・・・この美しい響きの3文字はオーディオに興味をもった人なら一度は耳にする名前です。これは今世紀初めに生まれ、今日のスピーカー技術の基礎を築いた一人の男、ジェームス・B・ランシングのイニシャルに由来するのです。生涯を音に捧げた彼の足跡を乏しい資料と記憶から紹介したいと思います。
1902年(誕生)
イリノイ州の鉱山技師ヘンリー・マーティニ夫妻の9番目の子として誕生。本名はジェームス・マーティニといいました。
父は職業柄転勤が多く、彼は全米各地を転々とするのですがミシガン州の「Lancing」という町の名が気に入っていたようで後に改名してジェームス・バロー・ランシングと名乗るようになります。因みにミドルネームのバローも彼のお気に入りで子どもの頃、父の転勤で一時預けられた家が「バロー家」だったからだそうです。
少年時代の彼は機械いじりや電気が好きで自作に没頭する毎日だったようです。しかも大変な天才だったらしく12才の時に早くもその片鱗をうかがわせる事件が起きます。彼が作った小型無線機があまりにも高性能だったためその電波を時の海軍無線局にキャッチされ無線機は海軍の手で没収、処分されるというエピソードが残っているのです。1914年といえば第一次世界大戦勃発の年。この時期の無線機は軍事機密に近い物だったのでしょう。アメリカRCA社がラジオ放送を始めたのが1920年、同じく日本のNHKは1925年だったことと思い合わせると彼の天才ぶりが分かるでしょう。
その後、カレッジを卒業してからは自動車修理工として働いていた時期もありました。
1924年(22才)
母が亡くなると家を出てソルトレークシティに移り、ここでラジオ放送局の技師として働くことになります。この時期のラジオ用スピーカーはろくな物が無く彼は技師として働く傍ら高性能スピーカーの開発に没頭します。
1927年(25才)
ソルトレークで知り合ったケン・デッカーと一緒にロサンゼルスに移り、ラジオ用スピーカーの製造を始めます。会社の名は「ランシング・マニュファクチャリング社」。この頃、映画業界ではトーキーが始まり、高性能な劇場用スピーカーの需要が高まりつつある時期でした。
1934年(32才)
前年にMGM映画社から劇場用スピーカーシステムの製作の依頼を受けたランシングは全力を傾注し、ついに「シャラーホーンシステム」と呼ばれる大型劇場用2ウェイスピーカーシステムを完成させます。
このシステムは1936年には映画芸術科学アカデミー賞を受賞。1937年発表の小型システム「アイコニック」も大きな成功をおさめ、JBLサウンドの原点を確立するとともにランシングの名を広く世界に知らしめる事となりました。
1939年(37才)
会社経営の片腕として全幅の信頼を寄せていたケン・デッカーが飛行機事故でこの世を去ると事業はたちまち経営困難に陥ります。多くの天才技術者がそうであるようにランシングも経営に関しては全く無能だったらしいのです。
1941年(39才)
ついに経営に窮したランシングは会社をアルテック・サービス社に売却。アルテック・サービス社ではこれを「アルテック・ランシング社」という子会社として設立し、ランシングを技術担当副社長に迎えます。ボイス・オブ・ザ・シアターで有名なアルテックの栄光の歴史はここから始まるのです。
設立当初の従業員は30名。ランシングがアルテック在籍中の5年間に開発した製品としては1943年の同軸型604スピーカーをはじめ、515ウーファー、288ドライバー等、その後のアルテックの基礎を築いたといっても過言ではない名ユニットばかりです。その後もアルテック社はプロ用音響機器の分野で発展を遂げ1975年には社員数も1000人を超えるまでになっています。
1946年(44才)
アルテックとの契約期間は5年間だったため、ランシングはアルテック社を去ることになります。何故、契約を更新しなかったのかは不明ですが、「自分はもっと美しい家庭用スピーカーを作りたいのだ」と言ってアルテックを離れたという事です。そしてこの年JBL社(ジェームス・バロー・ランシング・サウンド社)が設立されます。
1947年(45才)
38センチフルレンジユニットの傑作D130完成。その後、D131、D208、175ドライバーといったJBL社初期のユニット群が作られました。これらの製品はアルテック時代のユニットとともに50年を経た現在でも多くのファンが愛用しています。
1949年(47才)
「もっと美しい家庭用スピーカーを作りたい」と言ってJBL社を興したランシングでしたが、残念ながら彼自身はそんなスピーカーを見ることも聴くこともできませんでした。なぜなら会社の発足当初から例の経営音痴がまたもや彼を悩ませていたからです。彼は優れたエンジニアではありましたが仕事に没頭すると、周囲の事が全く見えなくなるタイプで、気がつくと莫大な借金が彼の前に立ちはだかっていたのです。かくして1949年9月24日、ランシングは工場裏の日頃お気に入りだった一本のアボガドの木にロープをかけたのでした。
ランシングは亡くなりましたが彼の意志と情熱は残された社員に受け継がれ、JBL社は奇跡の再建を遂げます。生前のランシングその人に惹かれてJBL社に入ったウィリアム・H・トーマス新社長のもと、彼らは懸命に会社を立て直し、ランシングの夢であった「美しい家庭用スピーカー」を次々と世に送り出しました。
1954年発表のD30085「ハーツフィールド」は翌年のタイム誌の表紙を飾り「究極のスピーカー」とまで絶賛され、JBLの名は一躍世界に轟くことになります。さらに1957年にはオールホーンのステレオスピーカー「パラゴン」を発表。木工芸術品と呼びたくなるような優美なスタイルのこのスピーカーは1988年、木工職人のリタイアが理由で生産を完了するまで実に31年間もの長きにわたって作り続けられたのです。
1960年代に入ってからは業務用スタジオモニタースピーカーの分野にも進出。
アメリカ公演に来ていたビートルズがその音の良さに感心し、早速イギリスに持ち帰って自分たちのスタジオに入れたということです。又、この時期にトランジスターアンプも開発。T型サーキットと呼ばれるソリッド・ステートアンプの基本となる回路を発表しています。

その後のJBLの発展や数々の魅力的な製品については周知の通りです。
ランシングが他界してすでに半世紀が過ぎました。彼自身は非業の死を遂げましたがしかし彼の意志は間違いなく時を越えて受け継がれました。かたくななまでに妥協を拒み常に完璧を指向した彼の生涯はまさに「音」に捧げた一生でした。彼が目指した「美しく高性能な家庭用スピーカー」が奏でる音は今日でも世界中の多くの音楽愛好家の心を捉え、又、今なお多くのオーディオファンを魅了してやまないのです。
J・B・Lの3文字とともに。
http://www.e-staff-net.com/yomoyama/history_of_jbl/history_of_jbl.html


JBLといえば、1946年にジェームス・B・ランシングが創業した米老舗オーディオ・ブランド。あの伝説のロック・フェス、9年のウッドストックでPAシステムとして採用されたことやビートルズがアビー・ロード・スタジオで使用した事実、アカデミー賞やグラミー賞での数々の受賞歴がブランドの持つクオリティの高さを実証している。しかも現在、世界中の映画館におけるシェアは75%以上という。“JBLの歴史はエンタテインメントの歴史”と言っても過言ではない。
http://www.rollingstonejapan.com/music/takkyu-meets-jbl/


Q : トールボーイ型スピーカーでJBLのTS−6000を購入しました。このスピーカー、MADE IN USAとなっているのですが、本国のJBLサイトにでてきません。日本、あるいは、海外向けモデルなのでしょうか?

回答者:HALTWO 回答日時:2011/09/11 13:40

>日本、あるいは、海外向けモデルなのでしょうか?

どうやらそのようですね。

現在の JBL は Mark Levinson、AKG などと一緒に Harman International 社 (旧 Harman Kardon) 社が統括していて欧米及び日本市場別に顧客の趣向を分析して得た専用の商品を提供するようになっています。

設計・最終組み立てと出荷元はアメリカでも部品の製造組立は世界中の工場に分かれているのが国際企業では当たり前ですし、Harman International 社のように 1 アンプ・メーカーに過ぎなかった Harman Kardon 社が次々と他メーカーを買収してカー・オーディオからハイエンド・オーディオまでのラインナップを揃える大会社に成長し、AKG などの他国企業までも買収する多国籍企業にもなると、市場 (地域) 別に顧客の趣向に合わせた製品開発を行うようになるのもよく見受けられることです。

特に日本での JBL ブランド力は強力で、JBL の名を冠すればブランド力で売れる商品をたくさんラインナップできますので TS シリーズもそうした商品群なのでしょうね。

米国での JBL ブランド力は日本ほど強力なものではなく、THX Theater などの映画館向け PA では世界的に絶大なシェアを持っていて楽器店や CD 店などの壁にかけて客に音楽を聴かせる準プロ用とでもいうべき業務用にも大きなシェアを持ってはいるのですが、家庭用としては一部の伝説的なハイ・エンド製品を除けば他社の製品を大きく上回るというものではなく、神話的に扱われるのは日本だけみたいな感じですね。(McIntosh も同様です)

このため米国での家庭用 JBL スピーカーは ES シリーズのような AV 用製品が主力となっており、1989 年から 1999 年までニューヨークに居てオーディオ三昧の環境にあった私の記憶では店の業務用ならばともかくもオーディオ・マニアの家庭で JBL スタジオ・シリーズ (43xx 系) を見たことはありませんでしたし、Sansui、Stax といった古い機種を良く知っているオーディオ仲間のアメリカ人達の間でも JBL は ALTEC と同列の古い名器か PA 機が話題の中心でしたね。

若年層では Bose の方が遥かにシェアが高く、家庭でも JBL 以外の多種多様なスピーカー (まあ欧州性でも日本の半値ぐらいで買えますので) を良く見かけましたね。

ちなみに Infinity の Emit-k Tweeter を買ったら Made In Japan FOSTEX と印刷されていて驚いたことがあります(笑)。

でもまあ、ブランドに囚われずに自分自身の感性を信じて「音が良ければそれが吉」なのですから、きっと Harman International 社は TS シリーズはアメリカ人の気を魅かないと判断したのでしょうね。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7000768.html

これが現代JBLの最高峰 DD66000 6,510,000円(2本/税込)wwwwwwwwwwwwwww

http://www.ac2.jp/tp/hi_JBL.html#dd66000


JBL Project EVEREST DD66000
http://www.youtube.com/watch?v=G9kq5LrNv3w
http://www.youtube.com/watch?v=IWi8OZCt-QM&feature=related

JBL DD66000
Pioneer TAD
B&W 800

最高機種の3つ の中だと どれを選びますか?

.

ベストアンサーに選ばれた回答 exclusivem8さん


もちろん、その三機種の中では、TAD-R1が圧倒的に音質がいいようです。 (試聴した人の話)

私はEXCLUSIVEユーザーですが、TADのユニットは音質がいいとしか言い様がありません。

対して、DD66000はキャビネットにMDF(コストダウンか?)を使っていて、音質の評価が高いという話は余り聞きません。
むしろ、値段の割には駄作だというのもよく聞く話です。全てがそうではないと思いますが、最近のJBLは以前と比べると(音質の)レベルが落ちているような気がします。

エベレストと言えばJBLの最高峰の代名詞で、DD66000には相応しくないような気がします。

B&W800は、相変わらず高音がキンキン鳴っていて、低音が出ないのではないでしょうか。

その中で音質が最低なのは、DD66000という事だけは確かです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1428309609

このスピーカーシステム、市場調査を気にしすぎている悲しい製品だと思っています。

15インチダブルウーファー、アルニコ磁気回路、4インチボイスコイル、大型ホーン…

この組み合わせに絶大な人気があるのは理解できるものの、この先のオーディオに対する提案が一切ない。
これがJBL社のフラッグシップとして登場したとき、暗澹たる気持ちになりました。

ウーファーユニットにショートボイスコイル、アルニコ磁気回路を搭載したことは一応評価できます。しかし、アルニコ磁気回路が本当に優れているのなら、コンプレッションドライバーにも同様の磁気回路を搭載すべきでしょう。アルニコではスナウトレスにすることができない、あるいは、スナウトレスのコンプレッションドライバーをアルニコで再設計するのは開発コストがかかりすぎる、そうした事情ではあるとは思いますが、これではアルニコの復活とはとても言えません。

さらに、アルニコ磁気回路の大電流時における減磁については、ショートリングを多層構造にすることにより回避しているとしていますが、類似する構成は大昔のSONY社のユニットでも見ることができます。一方、アルニコ磁石の経年に伴う減磁という問題については、パンフレットでは一切触れていない。

アジアのユーザーに対して、誠実な態度で製品を販売するつもりがあるのでしょうか?


大型ホーンも見てくれだけで、ホーン長が足らず、たかだか700Hzクロスの定指向性ホーン。
また、この短いホーンは上下の鋭いホーン端において強烈な回折とホーン内部への反射を生じます。
何故、こんな分かりきったことをするのでしょうか?
デザインのため?

しかし、箱のデザインも感心できません。無機的なロボット顔は好みの問題としても、箱の背面の曲面構成は定在波の防止以外にメリットがなく、それに、定在波の防止だけなら、こんなことをしなくても十分可能です。
この箱のデザインは、パラゴンに見られる音響的な効果と装飾デザインとの見事な融合が感じられず、単に奇を衒っただけという最近のハイエンドスピーカー並みのシロート臭さを感じます。

DD66000が失敗作であると言っているのではなく、今後もこうした製品をJBL社が作り続けなければならないという状況を恐れています。古いものだけがいい音を出すことができるというユーザーの意識。
製品に対して礼賛すれども無批判なオーディオ評論家。(「評論家」ではなく「取巻き」)

これではJBL社も斬新なユニットやシステム構成に挑戦しなくなるでしょう。こうしたことがJBL社の創造性の豊かな製品開発能力を徐々にダメにしていっているのではないかと危惧しています。


_______


素晴らしい意見で,同感です! あのエンクロージャーに対して15インチ2発はキツイですし,クロスオーバーも高過ぎ.今度は誰の意見を取り入れたのでしょうね?

Commented by kiirojbl at 2008-12-24 23:49


こういうことを言いたくないのが正直なところです。
JBLの冒険的なフラッグシップを望みます。

Commented by Roberto at 2008-12-28 12:31 x


フォルムはきれいですが、音は?ですね。
エンクロージャが小さすぎると思いますし、コーンが重すぎか。
広域はよくキレますが...
無理なダウンサイズからして、日本向けの製品では?

Commented by kiirojbl at 2009-01-04 23:58

http://kiirojbl.exblog.jp/10375226/

664 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/06(火) 22:52:53 ID:jiBbo+RR [1/2回発言]

CANDYのDD66000はコンクリート打ち放しのライブでそれほど広くない店内では良く鳴っていた。耳に痛い程の鮮烈な音。ジャズ喫茶ベイシーとはまた違った音だ。

Jazz Spot CANDY
http://blog.livedoor.jp/jazzspotcandy/
http://blogs.yahoo.co.jp/somethin_else_farm/14621064.html


どちらが正しいということではないが、ベイシーでは50〜60年代のレコードしかほとんどかけない。しかしCANDYはCDもかける。今に通用するスピーカーだと思った。

しかしあれで\6,300,000か。仕事として使うスピーカーにはいいだろうが、家庭用には高過ぎる。

719 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/07/10(木) 00:47:37 ID:8iru5a0L [1/1回発言]

ベイシーはガンシップ的というか60年代70年代のクルマみたいな音だ。
クロームメッキの輝きやボンネットを開けるとエンジンの隙間から地面が見える感じ。

キャンディのDD66000はバンパーが一体化した現代的なクルマみたいだ。

林さんは「何でも鳴ってくれて、ちょっとお上品なのよね」と言うのだが、僕はその言葉を不満というよりは、のろけみたいな感じで受け止めた。

http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1169556508/

64 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/29(火) 21:33:22 ID:KCOnJKUg [2/3回発言]

CANDYのDD66000なかなかイイじゃないですか。ただ店内のモノトーンの色調からホワイトのDD66000はチョット目立つかな。まぁピアノブラックモデルはJBLの社長しか持っていないから仕方ないかな。

鮮度感の高い、刺してくるような鮮烈な音ですね。ベイシーのそれとは違う音。昔のレコードも新しく今に甦らせるような音かな。よく出来たスピーカーだけど、あれで\6,600,000は高いなぁ。

高級車が一台かえる値段だね。 でもそこまでの造りには見えなかった。


70 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/30(水) 22:00:44 ID:hV3iG1Yj [2/2回発言]

DD66000の定価\6,600,000の割に造りがチャチな様に見える。
音は……人それぞれ 部屋それぞれ、繋ぐ機器それぞれだから、何とも言いづらいけど、???かな。
なんてったってJBLの旗艦モデルですからね。もう少しよく聴き込んで来ますわ。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/

2006年11月10日 (金)

JBL DD66000 エベレスト


 最初に聴いたのはハーマンのデモンストレーション会場でした。実物を見るのも聴くのもこれが初めて。再生系はマークレビンソンのセットで、試聴位置は幸運にも前から3列目のほぼセンターを取ることができました。最初の曲がかけられます。聴いて素直に思ったのは中域から中高域にかけて充実したスピーカーだなぁということでした。夏にアヴァロンのダイヤモンドなどを聴きましたが、最近のツィーターはダイヤモンドやベリリウムなど軽くてしっかりした素材が追求されているせいか、高域になっても音量が落ちるような、エネルギーが落ちるという感じがあまりしなくなったと思います。というか、以前はそれが当たり前でそのこともわからなかったのですが、最新のスピーカーを聴くと、どれも高域がずっと厚くしっかりとしたエネルギーを持って伸びていくように感じます。

 このDD660000もそうです。我が家は古いスピーカーにスーパーツィーターが乗っていますが、スーパーツィーターを入れた時より、むしろAVアンプの自動補正機能でフラットなバランスに調整したときに同じように思いました。それが最近の新しいスピーカーでは最初から高域までフラットなバランスで、かつそれが高域をとがらせたり強調させたものとは違う厚い音になっている。中域からのつながりがすごく自然に感じます。一見するとこのスピーカーはダブルウーファーと大きなホーンが目に飛び込んできますから、低域がズンズン鳴って、高域がシャープに切れ上がって・・・などと思ったりするのですが、聴いてみるとそうではありませんでした。中域がすごくしっかりしているので、高域や低域の印象がむしろ目立たないくらいなんです。個人の好き嫌いでいうと、このバランスはとってもいいなぁと思います。僕はジャズ派ですが、同じJBLでも4343などのジャズの銘記といわれたようなスピーカーの音はあまり好きじゃないんです。低域も、高域もちょっとうるさい。それがJBLもどんどん変わってきて、最近はモニター系のスピーカーでも以前と違って派手さを抑えた鳴り方をする。K2ぐらいになるとホーンが無ければあのJBLなんだろうかと思わされるほどの自然さ。肩の力の抜けた大人の雰囲気。K2の話が出ましたが、DD66000の高域はK2 9600SEととっても似ているなぁと思いました。同じメーカーですから当たり前かもしれませんけど、強調感が無く自然に伸びている素直な高域です。
 JBLの方の説明を聴くと、JBLで考えるもっともよいスピーカーの形はツー・ウェイなんだそうです。JBLといえば以前からフォー・ウェイだ、ダブルウーファーだ、スーパーツィーターだと、どちらかと言えばシンプルとは言えないスピーカーのイメージがありますが、どうもそればかりではないようなんですね。そう聞けばDD66000は、なるほどバカでかいツー・ウェイという感じがします。

 しかし、しばらく聴いていると別な特徴も聞こえてきます。確かに良くできたツー・ウェイですが、やはりこの大きさのせいもあるのか、全体に音の描写が太い感じがします。透明な空気よりも密度を感じる音場の作り方です。音場が引き締まるのではなく、大きく広がって包み込まれるような感じです。そして、ここがポイントなんですが、そのために音楽全体が少しゆったりと流れる感じがします。個人的にはまるで小規模なダンスホールか高級なパーティー会場で演奏を聴いているように思いました。まるで、どこかのサロンのような感じ。これには試聴ソフトも関係あるかもしれません。今回、5番目と6番目以外の会場ではスローテンポの女性ボーカルが常にかかってました。これがまた上品で素晴らしいんですが、一方でこの上品さがずっとつきまとうのです。逆にいうとどの会場も一番よく聴ける女性ボーカルがかけられていたと。ジャズの締まった演奏やポップス、ロックなどを聴くと低域に独特な深さと広がりがあることがわかります。この深さと広さがフロアを支配するために、全体にサロン的な柔らかく、ゆったりとした空間をともなってしまう。音像はホーンの効果で膨らんでいるようには感じませんが、その周辺の空間が上品なホールで聴くような雰囲気になってしまう。何曲か聴くと、どうもそのことが引っかかるようになってきました。

 やはり原因はダブルウーファーのコントロールにあるのかなぁと思うのですが、JBLの解説では、このスピーカーはまたおもしろいことをやってるんですね。DD66000は確かにダブルウーファーだけれども、2つが並列に同じように作動しているわけではないというんです。普通は2つが同じ動作をしているものです。でも、DD66000は内側に当たるウーファーがメインのウーファーで、それがその上のホーンと組み合わされて試聴帯域をカバーする基本的なツー・ウェイを構築していると言うんです。理念だけではなく、実際にもツー・ウェイを基本にしている。そこにスーパーツィーターが乗り、外側のウーファーは150hzから下の低域で動作しているとのことです。つまり、ツー・ウェイと同じウーファーを使って、サブ・ウーファーを足していると。しかも、内側にくるウーファーと外側のウーファーは平面上に並んでいるのではなく、少し角度がつけられていて、セッティングの時は内側のウーファーがやや試聴位置を向く形になるようです。JBLのウーファーですから、もともとがゆったり広がるサロン的なものだとは考えにくいです。とすると、気になるのはこの角度の違うウーファーの設置でしょうか。一般に低域には指向性が無いというんですが、サブ・ウーファーでも設置位置で微妙に音の雰囲気は変わります。我が家は定在波の問題があるのもわかりつつセンターに置いています。センターをはずすとしてもフロントスピーカーの外側に置くとやはり音のまとまりが悪くなる感じがして、最低でも内側に置きたいと思っています。JBLの説明からすれば、このサブ・ウーファーの位置はツー・ウェイの外側にサブウーファーが置かれているというのと同じ状況になるわけで、それが原因なのでしょうか。また、もうひとつ気になるのはホーンの指向性が広いといっても、下についているのは380ミリ(15インチ)のウーファーですから、ホーンのセンターとウーファーのセンターの位置が直線上にはなっていないということです。最近は縦型スピーカーをずっと見てきたせいか、これもちょっと気になるところです。
 いずれにしても、このサロン的な雰囲気の音の作り方は好みを分けるのではないか。もし、僕に広い部屋があって、豊かな資金があったとして、このスピーカーを選ぶだろうかと言われれば、少し考えてしまうというのが初日の感想なのでした。


http://gatagoto.cocolog-nifty.com/ongaku/2006/11/post_1a5c.html

JBL-66000をLINNクライマックスフルラインナップで鳴らす 出来る事と出来ない事を分けてお話します
物静かな声で、『江東区のS.Nと申します。クリニックをお願いしたいのですが・・・』。電話の向こうで、何とかして欲しい様子が伺えます。

「スピーカーは何をお使いですか?」

『JBL-66000です』

「えっ!、66000ですか!?」

凄いスピーカーなので驚いてしまいました。

「アンプは何をお使いなんですか?」

『リンのモノラルパワーとプリもリンです』

「あっそうですか、リンですか!?・・・」

思いもしない組み合わせだったので、私のリアクションも変な感じになってしまったようです。話の途中で分ってくる事ですが、S.Nさんとは何度も面識があり、色々買って頂いているにも拘らず、どこか他人行儀で遠慮がちな話し方にちょっと不思議な感覚を覚えました。

「○○のS.Nさんですよねぇ!?」

『はいそうです』

「初めてのように話されるから、S.Nさんだとは気がつかなかったです」

「それにしても、大変なスピーカーを手にされましたですね」

『はい、高音がきつくて聴いていられないんです』

66000のクリニックは過去に2度経験があります。38センチのダブルウーハーの割にはエンクロージャーが小さいので、床との振動のタイミングを合わせてやる必要があります。でなければ、中高域のホーンのエネルギーに負けてしまい、それに相応しいだけの充実した低音は得られません。

付属の100円玉ほどのスパイクのままで、しっかりと鳴らすのは先ず無理です。何は無くとも、ローゼンクランツがJBL-66000専用に開発した、スパイクとスパイク受けインシュレーター(RK-66000)だけは必要と思って下さい。

それさえ導入して頂くと、その後の音作りは何とか責任持ってやらせて頂きます。最初から押し売りするようで本当に申し訳ないのですが、66000はそれ位スピーカーの振動対策が重要なんです。そして効くんです!。「思い切って導入して良かった」と、必ず思って頂けるはずです。

「それに、S.Nさんの部屋は良いですから」

「最終的には素晴らしい音になりますよ!」

『えっ、そうなんですか?』

色々試みても上手く鳴らないので、部屋も良くないと思っていた節があるようです。

「見事なほどに良い部屋ですから安心して下さい」

問題点を具体的に洗い出します
約束の日がやって来て、数年ぶりにS.Nさんのオーディオルームを訪ねましたが、機器はすっかり入れ替わっていました。前回お邪魔した時のスピーカーはマーリンのエクスカリバーでした。それを鳴らすのに私が持っていたボルダーのパワーアンプ500を買って頂いた経緯があります。

20年前のマーリンはオーク材の巧みな使いこなしによって音楽性を引き上げると共に、電気特性的にも位相管理の行き届いた素晴らしいスピーカーでした。当時日本では私が一番売ったのではないでしょうか。下の写真は1990年頃の物ですが、私の背丈程のスピーカーがエクスカリバーで、その前にあるのがペンドラゴンです。これ又、素晴らしいスピーカーでした。

また、ボルダーのアンプは石でありながら球のような温かみと肉質感のある音で、トランジスターアンプの中だったら、それと肩を並べる事が出来るのはFMアコースティック位ではないでしょうか。私の頭の中では、「勿体無い、そのまま手元に置いておけば、66000も上手く鳴らせるのになぁ」との思いが巡りました。

クリニックに入る前の音
「初めにお尋ねします。66000を導入する事になった動機を教えて頂けませんか?」

『ジャズのビッグバンドを聞いてみたくなったのが理由です』

「なるほど、それならば音が広い面で出てくる66000は有利ですね」

「じゃぁ、そのビッグバンドを何かお聞かせ下さい」

『それではベイシーを鳴らしてみます』

ブラスセクションが鳴り始めると、身体が後ろにのけぞりました。

「うわっ!、言われる通り、うるさくて聴けませんね・・・」

ベースの音などほとんど聞こえません。言われた通りこれは大変です。総板張りのライブな部屋と相まって、お互い長所同士のはずなのに結果は大きくマイナスになっています。

私にとっては羨ましいほど恵まれた部屋ですが、高音のエネルギーの強い66000を、このライブな部屋で存分に鳴らし切るのは極めて困難でしょう。それ故に、今のこの鳴り方だと、自分の部屋の長所には気がつかないのも頷けます。

名器と言われる楽器ほど鳴り過ぎて、コントロールするのが難しいと言われているのと同じですね。しかし、このような部屋こそ、間接音エネルギー周期合わせ方式の”カイザーウェーブセッティング”の威力が発揮されます。

「O.K!、安心してお任せ下さい」

スピーカーの振動とアンプとの問題
最初に気になったのが、両スピーカーの足元(真ん中前方)に置いてあるパワーアンプです。ローゼンクランツのインシュレーターを使って下さっているのは素晴らしい事ですが、幾らインシュレーターの王様と言われるBIG BOSSであっても、大型スピーカーのすぐそばに置かれたのではたまりません。今の状態は自殺行為にも等しいセッティングです。

プリパワー間のラインケーブルを長くして、スピーカーケーブルを短くするのが音にとって良い、という説を鵜呑みにしたのではないでしょうか。これは振動が機器にもたらす音への悪影響について語られる事のなかった時代の、修練度の少ない状態における説でしかありません。

数メートル位でしたら、どちらのケーブルを長くしようとも、その差は微々たるものです。それよりも、パワーアンプがスピーカーの激しい振動をもろに受ける置き方の方が、はるかにダメージが大きいのです。

話がちょっと逸れますが、間違った言い伝えの一つとして、ツイーターは耳の高さが理想という説があります。これもナンセンス極まりありません。上下方向への志向角度が極端に狭いホーンのあった時代は、頭を10センチでも動かそうものなら、高音が聞こえなくなるシステムが実際に存在していた時の名残です。今ではそんなスピーカーは探そうとしても見つけられるものではありません。

コンデンサーは熱にも振動にも弱いパーツです。パワーアンプ内部のコンデンサーが激しく振動すると、音は歪っぽっくなり力強さもなくなります。また、歪んだ信号がスピーカーのボイスコイルに入ると、ボビンの動きに波打ち症状が発生し、コーンは空気を効率よく動かせなくなります。これが歪の連鎖メカニズムの正体です。それを解消するにはパワーアンプをプリやDSプレーヤーと同じラックに入れるべきです。

限られた予算を最大限生かしたプランニング
物品の購入も合わせて今回のクリニック時の予算が50万前後とのことでしたので、それを踏まえたプランニングが必要です。ちょっと見たところ電源ケーブル関係も付属のままですし、信号ケーブルも同様です。

お金を掛けたいところは山ほどありますが、先で生きる事を考慮に入れながら費用対効果を考え、この度は腹八分目を照準としてまとめる戦略を採りました。即ち、情報量重視のワイドレンジ型ケーブルを避け、バランスと音楽性を基調としたプランに徹するものです。

要するに金メダルは狙わず、確実に銅メダル獲得を目指すやり方です。もっとも、次、次回には金メダルを見据えてのことであるのは当然です。

スピーカーの足回りに予算の大半を割く
将来性を考えて、今回は基礎工事に相当するスピーカーの足場固めに徹するべきと考えます。特に、S.Nさんの膨大な音楽コレクションを生かす為にも、ローゼンクランツがJBL-66000専用に開発した、音楽の安定度が上がるインシュレーター(RK-66000)に予算の大半を割きました。これが先で目指す”金メダルへの布石”の第一歩となります。

スピーカーケーブルは数千円で決める
スピーカーケーブルは迷う事無くMusic SpiritのSwingにします。値段は650円/mと安いですが、音楽性に富み、また、そのスピーカー駆動力とバランス保持力はどんなケーブルをも寄せ付けない程の実力を持っています。


理想のケーブルとは「ウェルバランス構造」に尽きます

優れたケーブルは次の4つのバランスで決まります

@線径、A本数、B絶縁材の厚み、C拠りピッチ

Swingの詳しい情報

見かけは細くて頼りなさそうですが、大型高能率スピーカーを楽々鳴らせる事も開発時のテーマでしたから、今回の66000とのマッチングはバッチリです。

Swingはこれ以上何が欠けてもケーブルにはならないというケーブル構造の原点であります。また、音楽にとって一番大事な感情表現力さえ備わっていれば、何一つ必用なものは他に無いという究極のケーブルでもあります。

Swingのレビュー(吉田伊織氏)

リン・クライマックスDSの「加速度組み立て」の必要性
昨日、リンのクライマックスDSを持っているお客さんのお宅でセッティングしたばかりです。DS初体験が偶然にも二日連続となり、ちょっとびっくりしているところです。

そのクライマックスDSを「加速度組み立て」するに至った経緯を、撮ったばかりの写真をS.Nさんに見て頂きながらお話しました。今日の力のない音や、うるさく歪っぽい音は、パワーアンプの受ける振動だけではなく、クライマックスDSを襲う不要共振にもあると思います。

入り口で歪み、出口で歪んでいては、優秀録音と言われる音楽でさえも本来の素晴らしさでは鳴ってくれません。ここでは、「加速度組み立て」の必要性を説きました。

「加速度組み立て」は納得頂いた上で進めます
昨日と同じようにクライマックスDSを「加速度組み立て」します。底蓋のワッシャはやはり後ろの2ヶ所だけ有りませんでした。明らかに音作りの一環と見受けていいでしょう。これにはちょっと驚きです。

「加速度組み立て」というのは奥の手としてとっておき、普段はここぞという時以外やらないんですが、昨日と今日の音を聴く限り、クライマックスDSに関しては「加速度組み立て」が必須と言えるでしょう。それ位音が良くなるんです。

「さぁ!、組み上がりました」

「早速、聴いてみましょうか?」

『先程と同じベイシーをかけますね』

随分良くなりました。

何のてらいもなく、音がすっと出て来るようになりました。

ベースの音も大分太くなりましたし、流れるようなメロディーラインが出て来ました。何よりも最大の価値は、一音聴いただけでベイシーサウンドだと分かるようになった点です。

僅かな費用で驚くほど音が化けるのですから、その上げ上げぶりを考えれば、2,940,000円も出したDSオーナーはカイザーサウンドの「加速度組み立て」奥義に賭けてみる価値は大いにありです。

「加速度組み立て」は、楽器の調律と同じ原理です

「加速度組み立て」は、カイザーサウンド独自の技術です。

今回のクライマックス DS、クライマックスソロの「加速度組み立て」を機に、正式に製品化したいと思います。どんな事でも、お気軽にお問い合わせ下さい。

■リン・クライマックス DS /加速度組み立て
  \52,500(税込)

■リン・クライマックスコントロール SE /加速度組み立て
  \52,500(税込)

■リン・クライマックスソロ/Stereo Pair /加速度組み立て
  \73,500(税込)

<リン・クライマックス(加速度組み立て)に関する問い合わせ>

<リン・クライマックス DS(I.O様)の加速度組み立ての詳細>

パワーアンプも「加速度組み立て」
今日は物品購入による音質の向上作戦が予算の都合上ほとんど使えません。その分、腕で音を良くする事に重きを置かざるを得ないのでかなり大変です。スピーカーの脚部改善に行くまでに、あと2ランク位は上げておきたいのが本音です。

クライマックスDSの「加速度組み立て」による効果の程を分って頂いたので、パワーアンプも「加速度組み立て」をやっておきたいところです。とは言え、予算は限られているのであまり請求出来そうもありません。

しかし、それをやらない限りは”多寡が知れた音”にしかならないのは目に見えています。とにかく電源周りがあまりにも弱過ぎるので、音を良くするには無茶苦茶ハードルが高いのです。

「よし!、今日は特別だ」

S.Nさんは顔の広い人だし、”損して得を取れ”で行こう(私の頭の中でのつぶやきです)

「カイザーと500mも離れていないS.Nさんには、ご近所価格でやらせて貰います」

「モノラルアンプ2台で○万円で如何でしょう?」

『お願いします』

簡単に開けられないように、センターに凸型ピン付きの特殊なトルクスネジが使われています。クライマックスソロの底蓋を外した内部ですが、中央部の部分はエイの尻尾のようです。空気の流れを考えたスリット加工。放熱ファンの位置も絶妙。見れば見るほど構造美が際立ちます。

スピーカーケーブルは外周を3/4程ぐるりと回っています。普通のアンプのように大きなトランスの姿はどこにも見えません。基盤はクライマックスDSと同じように天板に取り付けてあるのでぶら下がる形は同じです。

クライマックスソロの底蓋を2つ同時に開け、両者のネジとワッシャを合算して、お互いの適性を見ながらネジの配置転換交流を図り、左右のマッチドペアーを取る形で「加速度組み立て」を行います。ワッシャはクライマックスDSと同じく後ろ側だけ使っていませんでした。

この時点でどれ位音質改善が図れたかを見る為に、同じベイシーの曲を試聴します。音抜けは先程より良くなったのは当然ですが、S/Nの向上と共に音の情報量が増し、楽器が持つ本来の音色に随分近くなりました。「加速度組み立て」の威力たるや恐るべし。私としては、前半戦終了のこの時点でやっとスタートラインに立てたという思いでいます。

DSとパワーの二つの「加速度組み立て」が無かったら、ハードディスク等の周辺機器から混入するデジタル臭が雑味として染み付き、音楽を楽しむまでにはスタンスが遠いままだったでしょう。

「スピーカーを壁に近づけるほど低音が出る」の説は嘘
S.Nさんは不足する低音を少しでも補わんが為に、スピーカーを背壁一杯に近づけて置いています。それでも低音のエネルギーは大いに不足していました。この考え方も過去の遺物で全く間違った理論です。しかし、業界人のプロであっても95%以上はこの考え方に右に倣え状態です。

X軸とY軸が右肩上がりの関係のように、壁に近づければ近づけるほど低音の量感が増えるのではありません。振動は波の繰り返しですから、量感が増える方向にあるかと思えば途中から減り始めるといった風に、放物線を描く関数関係にあるのです。

音の波には色々な種類がある
”カイザーゲージ”をあてがった写真が下にありますが、この繰り返す波のイメージを頭に描く事から始めると、音の波についての理解力が上がります。ある一定の周期毎に発生するサイレンの様なうなりや、時間に関係なく特定の周波数の度に起こる共振ピークやディップ、あるいは倍音毎に起きる共鳴現象等、また、ステレオにとって一番大切な「”音の基音”と”倍音の関係”」が分って来ればしめたものです。

音楽波動の周期を導き出すのがオーディオ的音楽解釈の真理
エネルギー(低音成分)はスピーカーの口径の大きさやアンプの力に安易に頼るのではなく、音楽波動の周期乗せを図って出すのが正しいオーディオ的音楽解釈です。要するにタイミング(瞬時追従性)を合わせる事がエネルギーを引き出す事なのです。それを履修して初めて冒頭の話に移るべきです。

周期乗せには振動と気流の両面に目を向けるべき
今回は現在置かれているスピーカーの位置から前方に0.43kaiser(45.15cm)程動かすべくマーキングを施したところです。この位置は先程から沢山聴いたデーターの蓄積から導き出した訳ですが、簡単に言うと、直接音と間接音の成分が織り成す音楽熟成度の違いを研ぎ澄ませた脳の音楽読解力で判断するのです。

■気流の周期乗せでは、音楽のメロディーやハーモニー面に変化が現れます。

カイザーセッティングの極意
振動の起点となるスピーカーの後脚の位置から壁の距離までの波長が、ショートバウンド状態なのか?、ハーフバウンドなのか、あるいは弱まり落ちて行こうとしているロングバウンド状態にあるのか?、打球のゴロに当てはめて考えてると解り易いでしょう。

それら波長の位相タイミングによって周波数エネルギーバランスは玉虫の様に変わって来ます。壁とスピーカーの間で織り成す振動の位置関係が、0度または360度の波の収束点に来た時に、波のターンが軌道周期に乗りエネルギーが最大となるのです。それで初めてフォルテとピアノが構成出来、その結果ダイナミックレンジが最高値に達するのです。

これが、「カイザーセッティングの極意」です。

■振動の周期乗せでは、音楽のリズムやテンポの面で変化が現れます。

この仕組みでありメカニズムが解らない限りは、延々とスピーカーを動かし続け、当たるも八卦、当たらぬも八卦を繰り返すだけに終始します。要するにまぐれで良い音に出会う事を願うしか方法はないのです。

ルームチューニングパネルの方向性合わせ
左はO.Kですが、右のスピーカーの後ろの角に立ててあったサーロジックのパネルの響きの方向性が下向きになっていたので、天地逆さまにひっくり返します。これだけ影響力の強い物が左右で向きが反対になっていますと、反射を繰り返す空気を叩き返す際に気流の流れに逆相現象が起こり、きれいなステレオ展開が得られなくなります。物性の響きの方向性は体積が大きいものほど影響が強くなります。

スピーカーケーブルをSwingに交換
スピーカーの位置も大雑把に割り出したし、同時進行で一気にスピーカーケーブルをSwingにやり換えます。長さは5.25kaiser(551.25cm)にしました。それと同時に右側面にあるラック内の機材配置換えも行いました。

リンは左のクアドラスパイアのラックに集約し、上からクライマックスDS、プリのクライマックスコントロール、パワーのクライマックスソロと美しく並びました。この美しい形態美が音楽の美しさにも繋がるのです。

「音は見たまま、感じたまま」と言われるのはこの事です。

今日のテストアルバム・ベイシーを掛けます。66000は形状的に広がりがとてもよく出ます。その反面、ミッドのホーンに遮られたツイーターとのハーモニーは紡ぎ出し難く、パラゴンほどでは無いにせよ、高さや奥行きに伴う臨場感の再現は困窮を極めます。僅か1ミリの振り角度でガラリと変わってしまう程です。

スピーカーを前に出した事によって音に奥行きと臨場感が出てきて、ライブ演奏の雰囲気が随分と分かるようになりました。楽器のアンサンブルも良くなりました。こうして、スピーカーの間隔、振り角等、微調整を重ねる度にクリニックの成果がハッキリと現れるのです。

ローゼンクランツ製ジャンパーケーブル
「随分良くなってきたところで、次はジャンパーケーブルを交換してみようと思います」。

『ジャンパーケーブルだったら、ローゼンクランツ製を持っています』

「本当ですか!、じゃあ、お願いします」

私が使う予定だったのはJP-Cute/157.5ですが、手渡されたのは1モデル前の0.6ミリ素線をベースにした3パラ構造のJP-105です。今のような鳴り方でしたらローゼンクランツのこのジャンパーは効きますよ。

ベースの輪郭がハッキリして来たし、何より気になっていたウーハーと中音のホーンドライバーとの音の繋がりがすこぶる良くなりました。当然打楽器のアタックも明瞭度を増しています。

最初は三つのユニットがバラバラに聞こえ、スピーカーの音を強く意識させられていたのがまるで嘘のようです。各パートの楽器が渾然一体となり、脳はそれを美しい音色としてと受け止め、ほぼ及第点を取れるまでになったようです。ここまで来たらもう先は見えたようなもの。

それにしても、このジャンパーケーブルは驚く程の威力を持っています。きっと、カイザー寸法の105ミリが効いているのでしょう。66000には絶対に欠かせない黄金のアイテムです。

もしもこのジャンパーが無かったらと思うとゾッとします。この武器無しでは、今日のクリニックの結果が”口ほどにもない”と揶揄されても仕方がないとまで思いました。

JBL-66000専用インシュレーター
さて、ここで本日の真打である、JBL-66000専用インシュレーターの登場となります。スピーカーの片側を持ち上げ、浮かした部分に2センチほどの厚みの雑誌を3冊噛まします。

その浮いた方からGiant Spikeをねじ込み、続いてGiant Baseを宛がったままそっと下ろします。その作業を一つ一つ繰り返し、8ヶ所全部入れ替えが終わったところで一旦休憩します。

Giant Spikeにはエコブラス(シリコン入り真鍮)を採用しております。強度はステンレスと同等ですが、ただ硬いだけではなく粘りを持っているので振動を受けていなす効果があります。真鍮のように自身が響くという事はないので、大きな衝撃のスピーカーには、”粘り腰”、”二枚腰”のエコブラスは打ってつけの素材です。

Giant Spikeの詳細

そのエコブラス製ジャイアントスパイクを受けるのが、大型スピーカー用に開発された超ど級スパイク受け専用インシュレーター(Giant Base)です。ジャイアントベースはローゼンクランツのお家芸である、「歯と歯茎構造」を用いた世界唯一の性能と音楽性を誇ります。

その瞬間最大振動処理能力は計り知れないものがあり、音楽振動をしっかり受け止めると同時に一気に大地へ逃がし、決してスピーカーへの逆流振動は許しません。

しかるに、フォルテシモから一気にピアノシモに転じても、一切の付帯音を残さないのは驚異的であり奇跡的です。ダイナミックレンジは一瞬たりとも失せず、静寂の中から透き通った声や楽器の音色がスッと浮かび上がり、その情景は見事という他ありません。

RK-66000は403,200円と価格は高いけど、値段以上の価値があり、音楽的感動や満足度で計るとこれ以上安い買い物は無いと自信を持って断言します。

Giant Baseに関する情報

ベイシービッグバンドの醍醐味
本日の真打であるジャイアントベースも無事装着し終えたので、ベイシービッグバンドを聴いてみましょう。

圧倒的なベーシーサウンドになりました。ベイシーの軽快なピアノとベースに触発誘惑されるように、管楽器も打楽器も「これぞベイシーサウンド!」と言わんばかりに息の合った演奏を聞かせてくれます。

オーディオ的に言うと、「埋もれて聞こえなかった音がこんなにもあったのか!?」と驚きです。音の立ち上がりの速さも、最初と今とでは同じスピーカーとは思えない変わりようです。S.Nさんもこのインシュレーターに一番満足されたようです。

ドラムスに限れば、スネアは軽やかに、タムタムに限ってはハイタム、ロータム、フロアタムの描き分けが分るほど正確な再現性になりました。ベースラインもうねる感じがよく出ています。管楽器セクションが一斉にブローアップしても喧しくなく心地よいラウドネスです。

クリニックの結果分析と今後のビジョン
後わずか、低音部の量感が増してくれば凄い音楽シーンになるでしょう。それには電源部の強化と信号ケーブルのチョイスは重要になります。勿論オーディオラックも見直しを要します。

今までのように暗中模索状態だと音楽を聴いた気になれないでしょうが、これだけビジョンが見える音になったので、いま少し欲があっても、先の見える我慢なり苦労は希望に繋がりますから、毎日がとても楽しくなるのではないでしょうか。

S.Nさん宅のクリニックを終えて思う事は、「部屋に恵まれていた」の一言に尽きます。床から壁、そして天井に至るまでの全ての面が無垢の杉板張りであった事が功を奏したのです。若しも、これが普通の住宅に使われる「石膏ボードの壁だったら」と、想像しただけでも血の気が引くほどぞ〜っとします。

ちなみに、この部屋は彼のお母さんが設計したそうです。JBL-66000の存在感が見違えるようになりました。堂々としていて凛々しいです。写真からもその風格が漂って来ます。立ち位置が変わるとここまで変わるんです。

無垢木は振動移動が速く、適度な振動減衰力を持っているので、オーディオの壁材としては最高です。この部屋である限り、前述しましたように私のプランと助言の下に一歩ずつ進めて頂くと、「S.N邸の66000には歯が立たない!、本当に素晴らしい!」と誰もが降参するような音の完成形を保障致します。今後が更に楽しみです。

http://www.rosenkranz-jp.com/kaiser/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/Visitor_visit%20(Trip%20of%20audio%20clinic)/20101017_sn.html

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3. BASIEの音


ジャズ喫茶で、言わずと知れた、岩手県一関市にあるベイシー。全国から、新幹線や飛行機に乗ってまでも、ベイシーの音を、ジャズを聴きに行く人も多いという、まさに言ってみればジャズ喫茶の聖地。そのベイシーへの訪問記を、最初は「徒然雑記・散歩」に気楽に書こうと思っていたのですが、音を聴いて、これは気楽に書ける音ではないし、一回行っただけでは掴みきれない懐の深さというか、奥の深さを感じたので、別ページで書いてみることにしました。


第1回目訪問(平成18年12月上旬)


 私が人生で一番最初にベイシーのドアを開けたのは、2006年の12月上旬でした。とにかく一階部分には窓ひとつない土蔵の造りで、ドアを開ける時には、気持ちの良い緊張感がありました。扉は二重になっており、店外からは全く中の音が聞こえません。ジャズに関する張り紙やポスターが期待を高めてくれました。

 店内に入ると、お客は3〜4人いたでしょうか。土曜日にしては少ないと感じました。そして窓ひとつない店内は薄暗く、裸電球に照らされた部分と、薄暗くて全貌が見えづらい巨大なダブルウーハーを持つスピーカーを、何とか店の奥に見ることができました。ベイシーの音は大音量だと聞いていましたが、パッと聴いた感じではそれほどの大音量ではありませんでした。

 店の試聴席からはなれた丸テーブルでは、店主とVIPなお客と思しき方々が談笑をしておりました。ジャズの音の間から、豪快な店主の笑い声が時折聞こえます。

 最初に聴いたソースでは、アナログディスクであるのにも関わらず、ヒスノイズはほとんど聴こえず、ドラムとサックスなどの金管楽器の明瞭度には圧倒されました。ベースは生とくらべややボン付くような気がしましたが、ピアノが低音から高音までこれほど滑らかに再生されるのを、私は聴いたことがありませんでした。

 ベースのボン付くように聴こえるのはソースのせいでしょうか。そのほかの音は熱く濃厚でいて、とても優しい音です。最初に大音量という先入観があったので意外でした。薄暗い店内で目が慣れてくると膨大なアナログディスクの量に驚かされます。

 ベイシーの音は、ジャズはこういうモノなのかと自分の中で確認し始めたとき、奥の丸テーブルで談笑していたVIPのお客さんが帰りました。そしてその直後、明らかに音量が上がったのです。今まで私が聴かされていたのは、店主がVIPなお客さんと談笑するための音量だったのです。音の洪水、迫真のジャズが体に迫ってきます。

 もう少し、”通常の音”となったベイシーでのジャズを楽しみたかったのですが、時間が迫っていました。やむなく、名残惜しさを感じつつベイシーを後にしたのでした。そして、このジャズ喫茶は一度聴いただけでは分からない。自分にとって、何度も通ってみる価値のあるお店なのだと思いました。


第2回目訪問(平成18年12月中旬)

今回は一関駅前からのレポートにしました。いわゆる一地方都市の駅前です。商店街などはありますが、勢いが余り感じられません。ベイシーへは、一関西口の正面の通りの最初の信号を、まずは右に曲がります。

 一関はそばが有名です。おいしいそばといえば、地元の人に聞くと「ちょくりあん」を薦められますが、今回はベーシーへ行く途中の「清庵」のそばで腹ごしらえです。やっぱりジャズを真剣に聴くのにもエネルギーが要ります。空腹ではベイシーの音に太刀打ちできそうにありません。

 右に曲がった商店街をずっと真っ直ぐ歩き、スポーツクラブ(j地主町通り)が見えたら、今度は、左へ曲がって進みます。そして真っ直ぐ行き、2つ目の信号の右方向をみると重厚な造りのJAZZ SPOT BASIE が見えます。駅からは徒歩15分くらいだと思います。

 2回目の訪問ですが、やはり扉を開けるときには、期待と不安(たまに店主の機嫌が悪いことがあると聞くので)で少し緊張します。2枚の扉の向こうの薄暗い店内には、聞き覚えのある大音量のジャズがかかっています。

 この日は、特にVIPなお客さんもいないらしく、大音量でジャズが流れています。私は前回座った席と同じ、スピーカーの真中に近い席に座りました。座席の中に白い座布団がしかれているところは、店主や店員の特等席です。VIPなお客さんを相手にするときなどにも使われますので、座らないように気をつけます。(タバコの吸殻がテーブルに置いてあるので、すぐそこは座れない!とわかりますけどね。)

 浸透力のある音です。こんなにも体に染み込んでくるジャズはここでしか聴けないのではないかと思うほどです。低音は、足や体を伝わって体内に染み込んできます。大音量ですが、分解能はものすごく、まるで音量を上げてもうるささを感じないSTAXのイヤースピーカーが、ラウドスピーカーになったような感じです。細かい音も、ビックバンドのすべての音も、細かく細かく、それがまろやかに鳴っています。

 低音はドラムやピアノはまるで本物のようです。そこで演奏しているような音量と、感触。俗にいうハイエンドスピーカーのようにスピーカーの奥に像を結ぶことは、聴き取れませんでしたが、本当にピアノの像が見えるようです。

 ただし、僭越ながら、ベースはボンつき気味のような気がしました。最初はソースのせいかなとも思ったのですが。前回と今回と合わせて、何枚ものディスクを聞きましたが、やはり、生の乾いたブルンというベースの鳴りとは少し違った、迫力を増した味付けがされていると思いました。ただし、この感想は、私が普段、スタックスやTD508という、低音に関しては非常に禁欲的な機器を愛用していることからくる思い込みかも知れません。

 本当にかなりの大音量で、特にビックバンドのディスクなどは、音の大洪水なのですが、店主は余裕の表情です。さも当たり前のように、タバコを吹かしながらリズムをとっています。とにかく音が有機的でありながら、人間味を感じさせる音で、うるささを感じさせない音には、まったく「まいった」と言うしかありません。素晴らしいジャズと音を、この日は2時間も楽しませていただきました。

 また来ようと思いました。こうしてジャズを楽しめたことに感謝しながら家路へと着きました。聴き続けて、スピーカーの間のレンガの向こうに、何か見えてくるかも知れません。

第3回目訪問(平成19年01月下旬) (第1日目)

 幸運なことに、ベイシーへ3日間連続で通うことができましたので、ここに報告がてら書いてみることにします。 今年は暖冬のようで、岩手県一関市内でも、雪は全く見ることができません。遠くに見える山がいつもの冬なら真っ白なのですが、今年は、頂上だけがわずかに白くなっています。そんな暖かい一月の下旬にベイシーへ行きました。

 ベイシーの入り口の扉を2枚開けると、意外な程の小音量のジャズが耳に入ってきます。いつもは、前の席へ座るのですが、今日は一番後方の真ん中の席へ座ることにしました。Bill EvansのFory to Loveのディスクがかかっており、Evansの鮮やかでもどこか哀しげなメロディが店内に広がっていました。アナログのまろやかな感触が感じられ、ピアノのきついタッチなどは感じられません。

 続いて、Live at the half note. the art famer quartet featuring jim hallがかかります。ベースは生音に近く締まっています。ドラムの迫力は素晴らしいものがあります。Jim Hallのエレキギターは、特定の周波数でやや共鳴する音が聴こえますが、とても生々しく、電子楽器なのにどうしてこうもやさしい音色がでるのでしょうか。席も後方にしたせいか、店主が誰かと打ち合わせをしているせいなのか、大音量に感じません。私には丁度良いくらいです。ドラムのアタック音、シンバルのはじけるパルス音も、きつい音はせず、ドラムのソロの圧倒的な音に聴き惚れてしまいました。

 DUSKO GOYKOVICH/SOULCONNECTION Vol.Uのディスクがかかります。サックスの音とピアノの音が、体に迫ってきますが、迫力のある音なのにこんなにも優しい音にきこえるのはなぜなんでしょう。これがアナログディスクの味なのでしょうか。周りを見渡すと、平日にもかかわらずお客は5人になっていました。

 ここで、ふと思ったのですが、私は最近D/A Converterに、ReimyoのDAP-777を導入したのですが、ビクターのK2盤のジャズのCDを、DAP-777を通して、STAXのイヤースピーカーで聴く音も、なかなかどうして、アナログに極めて近い滑らかな音だと、このとき思いました。

 次には、男性ボーカルモノNAT KING COLEがかかります。腹と喉の奥からでる男性ボーカルの低音が、いとも簡単に出てきます。ただボーカルの音像はピンポイントに定位というわけにはいかないようですが。8cm径とか小口径のユニットでは、絶対に聴けないボーカルです。こういう音を聴くと、FE208ES-Rをミッドバスに使った時の男性ボーカルの再生は最高だろうな。などと。思ったりします。愛用している富士通テンのTD508も、女性ボーカルは最高なのですが、男性ボーカルの低音は迫力がいまいちだったりします。

 CANNONBALL & COLTRANE サックスの共演、いや競演か。右から左からサックスの音が炸裂してきます。しっかりとした低音の土台の上に乗ったサックスの輝きは最高の一言です。2曲目はスローテンポの曲調で、ピアノの低域から高域にわたる全帯域にわたる滑らかさ、フラットバランスさが美しい。心が曲の中へ完全に入りこんでジャズに同化するのではなく、音を分析的に聴いてしまうのは、オーディオマニアの性でしょうか。ちょっと悲しいです。

 私がこの日最後に聴いたディスクはWARKIN' WITH THE MILES-DAVIS QUINTETです。1曲目、流れるようなピアノの旋律にのってMILESのトランペットが聞こえます。ベースも生の音量。とても優しいメロディ。2曲目、洒落た夜の情景を思い浮かべるような、大人の曲。そして楽しくMILESは何を想って演奏しているのだろうと考えてみたりしました。

 女性の店員が、特等席でタバコを吸って、煙が薄暗いベイシーの電球に僅かに照らされ、何とも美しい光景が見えました。普段は、タバコを吸わない私もこのときばかりは、タバコを吸う人を羨ましく思ったりしました。

 帰りの際、このベイシーの空気を持って帰りたかったので、ベイシーで録音された「ケイコ・リー」Live at Basie のSACDを買ってしまいました。私のオーディオで、BASIEの空気を、うまく再生出来るでしょうか。
(Keiko Lee/Live at "BASIE")
 ちなみにこのSACDのジャケットの写真はベイシーの菅原正二店主が、愛用のライカで撮ったモノだそうです。


第4回目訪問(平成19年01月下旬) (第2日目)

 第2日目は土曜日でした。店内に入るとBUD POWEL/IN PARISのディスクがかかっています。続いて、DUSKO GOYKOVUCH/SOUL CONNECTION Vol.Uがかかりました。ボリュームは昨日と同じくらいでしょうか。リリカルなピアノに、楽しくリズムを刻むドラム、キックドラムの音も軽く、ポンポン出てきます。お客は4人でした。店主自ら切り盛りをしています。

 続いて、名盤中の名盤、Bill Evans/WALTZ FOR DEBBYがかかります。これは、自分でも良く聴き慣れたディスクだけに、自分のシステムとの違いが明確に分かります。ピアノの余韻が消え入るところ、美しい中にもどこか哀しげなメロディがこのうえなく美しいです。低音の土台がしっかりとしたピアノの美しさが感じられ、ベースも生の音量に近いと感じました。2曲目、ベースとピアノのやりとりの美しさは表現出来ないほどです。自分のSTAXのイヤースピーカーで聴くBill Evansが圧倒的に劣っているとは思いませんが、ラウドスピーカーの音色や迫力は全く違います。ベイシーで聴くこのディスクの方が、ずっと美しい。

(Waltz for Debby/Bill Evans Trio)

 本当はBASIEの店内の写真をCONTAX T3で撮りたかったのですが、腕に自信がないのと、店主に撮影の許可を頂くのが怖かったため(笑)、スケッチで店内の様子をノートに書いてみました。水性ボールペンで下書きもせずに一気に書き上げたので、所々矛盾した構図が見て取れますが、それはそれ(笑)。ベイシーの店内の雰囲気も外観と同じように、とっても趣のある内装だと思います。ずっと残しておいて欲しい空気。内装。椅子。壁にかかれたサイン。無造作に張られたポスターや写真。どれもベイシーに無くてはならない大切なモノだと感じました。

("BASIEの"の店内風景 スケッチ)

 CARMEN McRAGE ALONE/AS TIME GOES BYの女性ボーカルとピアノの伴奏のシンプルな録音モノがかかります。ピアノの伴奏の音色は絶品。店主は来客と話し込んでいます。そのための静かな選曲なのでしょうか。失恋の時に聴くとちょうど良い曲調と唄、どちらかというと哀しくなる唄。

 Cannonball Adderley with Bill Avans/Know what I mean? がかかります。WALZ FOR DEBBYとは一転楽しい穏やかな空気が流れます。深い深いベースのうごめきが聴こえました。

 この時点で大分時間が経ってしまいました。2時間以上もジャズ喫茶にいるのは初めての事です。(笑)ここで、名盤中の名盤。定番中の定番のArt Pepper meets The Rhythem Sectionがかかります。今日はこの盤で締めにしたいなと思って真剣に聴きました。良く聴き知ったディスクだけに、凄さがわかります。私のシステムではPepperが独り寂しくサックスを吹いている感じなのですが、ここベイシーではドラムやベース、ピアノもPepperのサックスに負けじと、次々に炸裂して孤独なサックスといったイメージがみじんも感じさせません。これはアナログディスクだからなのでしょうか。CDでもLINNのCD12のプレーヤーを使って、ベイシーで再生させたらこういう音が果たして出てくるのでしょうか。
(Art Pepper meets The Rhythm Section)

 結局この日は2時間半もベイシーに長居してしまったのでした。


第5回目訪問(平成19年01月下旬) (第3日目)

 三日目は15時20分頃にお店に入りました。JOHN COLTRANE/SET'N THE PAGEがかかっています。今日は真ん中の席に先客が居りましたので、左端の"JOHN COLTRAN"の席に座ります。ベイシーの椅子には、すべて寄贈者の名前とアーティスト名が背もたれの上に書かれています。

 お客は多く9人ほどいたでしょうか。家族連れでベイシーへ来られている方も見られます。JAZZ好きな一家でしょうか。今日も店主が一人でお店を切り盛りしています。COLTRANEのサックスが「楽しくやろうぜ」と呼びかけてくるような気がしました。

 どうも、今日はお客の人数が多いせいだけではなく、店内の雰囲気が明るいのです。前の店主の座る特等席を見てみると、なんと女子高生の姿が、オヤジやJAZZ狂のなかにパッと明るくさく一輪の花のように、趣のあるちょっと厳めしいベイシーの店内を明るくしてくれています。店主もしきりに女子高生に話しかけています。高校生でJAZZ喫茶ベイシーへ来るとは羨まし過ぎます。というか、将来が心配です。(笑)店主も女子高生と話してとても嬉しそう。(笑)

 何の話をしているのでしょうか。女子高生だと特等席で聴けるのですね。これも羨まし過ぎます。

 続いて、TOMMY FLANAGAN/Confirmationがかかります。トリオ構成で、ピアノの明瞭さ、まろやかさ、タッチの迫力は十分に美しく伝わってきます。ドラムソロでは、ドラマーがそこで叩いているかのように錯覚してしまう程。

 DUKE ELLINGTON/THE GREAT PARIS CONCERTのビックバンドのディスクがかかります。音量が上がったでしょうか。それともこれがソースなのか。音の大洪水。ピアノソロでffでも低音から高音までまるで歪感は無しです。このピアノ奏者はどんな勢いでピアノを弾いて、いや鍵盤を叩きつけているのでしょうか。楽しいの一言。

 LIONEL HAMPTON ALL STARS/STAR DUSTは、甘い音色、曲調、相当古い音源でしょうか。ビブラフォンの切ないシンプルな響きが静けさを感じさせてくれます。その次はMilt Jackson Quintet featuring Ray Brown/THAT'S THE WAY IT IS。ピアノの低音とベースで低音を刻む。ビブラフォンの音色が強く優しく胸を打ってきます。金属の輝きが感じられますが、とてもやさしい。

 3日目の最後はBeren merillの女性ボーカルモノで私は締めました。なめらかな女性ボーカル。今日のような華やかなベイシーは初めてです。やっぱりジャズにはオヤジや私、ジャズ狂ではなく、ジャスには女子高生というのが分かったのが収穫でした。(笑)

http://exp.bakufu.org/exp025_basie01.htm

第6回目訪問(2007年2月中旬)

 小雨がぱらついたり、少し陽がさしたりする午後15時に、ベイシーへ入りました。店内に入るといつもは薄暗くて見えないJBLの3wayシステムが、良く見えます。店内を見回すと、テレビ局?の撮影クルーの方々が居ます。そのためのライトアップなのでしょう。普段よく見えない山の字に切られた音響レンズとホーンツイーターがよく見えます。

 今日も真ん中の席には先客がおりましたので、JOHN COLTRANの席へ座ることにしました。歯切れの良いドラム艶めかしいエレキギターが聴こえます。お客さんは4〜5人でしょうか。撮影クルーが居るのにもかかわらず、今日も店主が一人で切り盛りしています。とても聴きやすい音量でした。

 明るくリズミカルな曲がかかるのに、出てくる音はどこか哀しげ。この日のベイシーの音は各楽器の前後感が良く出ていたような気がしました。いつものベイシー。いい音。針でレコードの溝をトレースしているだけなのに、なんでこんなに迫力があり、まろやかで、優しく、哀しい音色が出てくるのか、考えれば考える程不思議。エジソンの蓄音機と原理はたいして違っていないはずなのに。

 こうして何回もベイシーへくると、新しい音や感情の発見がありますが、この抽象の世界、音を文章化するのはとても難しい。

 COLTRANEのサックスもMILESのトランペットも空気を切り裂き、脳天に圧倒的な迫力で迫ってくる音なのに、どこかその音はやさしい。自分でもどういう意味か分かりません。

 撮影クルーは店主の一挙手一投足を撮影しています。レコードを棚から出す様子。レコードをプレーヤーに掛け替える様子。ジャケットを掛け替える様子。特等席でスピーカーを背に後ろ向きに座って、タバコを吸う様子。どれも様になっているというか。カッコイイ。

 そんなカッコイイ店主の向かいで、私は普段よりよく見えるスピーカーをみて、あのウーハーのカットオフ周波数はいくらぐらいだろうとか、ミッドレンジの再生周波数帯域は?とか考え始めてしまう始末。かなしいオーディオマニアの性か。

 結局のところ、そんなことどうでも良いくらい、瑞々しいドラムにはじけるようなシンバル。輝く音色。音の洪水。本当の洪水はあっては困りますが、ベイシーの音の洪水は大好きです。

 最後はBill Evansで締めて終わりにしました。また来よう。

第7回目訪問(2007年2月中旬)

 この日は午後1時30分ころベイシーに到着するも、扉には準備中の文字が張ってありました。少し早く来すぎたと思い、磐井川の堤防を散歩して時間を潰しました。広々として、こんなところに蔵があるとか、図書館があるとか色々と分かりました。

 中でも郷土歴史の重要建築物の地図が街なかに掲示されていたのですが、そのそうそうたる歴史ある建物に混じり、ちゃんとベイシーの位置も記されていることには感動しました。もう、ベイシーは一関の歴史の一部なのだと。そんな風にして30分くらい付近を散歩してから、ベイシーへ入りました。

 ベイシーへ入ると、特等席の横が空いていたので、そこへ座ることにしました。今日も店主が一人で切り盛りしているようです。トミー・フラナガンを聴きます。

 続いて何の曲でしょうか、ひたすら哀しく絶望的なイントロに始まり、哀しいリズム、こん身のドラミングが打たれます。激しいピアノとドラムの隙間にどうしようもない悲しさが感じられ、アドリブで演奏すると、そのときの人間の精神状態、例えば楽しさ、衝動、悲しさ、を映し出す鏡になってしまうのでしょう。刹那的人生を聴いている様でした。

 続いてDUKE ELINGTONE楽団のBIG BANDがかかります。すさまじい迫力と、音圧、混沌としていくとき、すべての楽器の音が混じっていくときが、まさに至福のときです。こんな複雑なレコードの溝を、針もトレースしなければならないわけですから、大変だろうななどと思ったりします。

 ここで私の隣の特等席に店主が座ります。JBLのシステムを背にタバコを吸い、何を想っていらっしゃるのか分からないのですが、「聴く鏡」に挿入されている一枚の写真のように、絵になっていると感じました。

 実は私も、ベイシーへ通うようになってから菅原正二店主著書の「聴く鏡」を買い求め、すでに何回も読み返し、すっかりと愛読書になっていたのでした。その愛読書を今日は持ってきていたため、店主にサインをお願いしました。店主はスピーカーを背にリラックスした状態でしたが、いやな顔ひとつせず、私を奧のテーブルへ連れて行き、そこで、サインと私の名前をしたためて頂きました。もう私の持っている「聴く鏡」はずっと大切な宝物です。

 そのとき私は初めてベイシーの店主と会話をし、舞い上がってしまいましたが、店主は「まぁ、ゆっくり聴いていってください。」と静かに仰ってくださいました。また、「聴く鏡」の前の著書で、絶版になっていた「ジャズ喫茶ベイシーの選択」が、3月に加筆され再販されると言うことで、案内のチラシも頂きました。

(愛用のノートとボールペン。そしてベイシーのコーヒーカップ。)

 Count Basie and his Orchestra/KANSAS CITY SUTESのディスクがかかりますBIG BANDに似つかわしくないほど、とても控えめでシンプルなピアノが印象的です。楽しく、疾走感がありカラっとしていて風のように吹き抜ける感じです。そういえばジャズ喫茶BASIEで、"Count Basie"を聴くのはこれが初めてです。お客さんも他に何人か来ていましたので、ファンサービスでしょうか。

 続いてもCount Basie and his Orchestra/KANSAS CITY 7 がかかります。楽しいです。蒸気機関車にゆられて、大陸を横断しているような楽しさとでも言うのでしょうか。行く先に何も障害はなく、ただ楽しく、のどかで、どこまでも続いていく感じです。

 こうしてこの日もベイシーを堪能し、愛読書にサインまで頂いて、幸せな気持ちを抱えて家路につきました。


第8回目訪問(2007年3月上旬)

 三月上旬、北海道旅行から帰ってきてやっぱりBasieの音が聴きたくなったので、ベイシーへ行きました。お昼過ぎ店内に入るとお客さんは2人、BLUE TRUMPETSという盤がかかっておりました。ベストポジションの席が二つとも埋まっていましたので、右後方奥の席へ座りました。椅子のネームプレートを見ると、「坂田明」の文字が。恐れ多くも今日はミジンコ研究で有名な・・・いや、サックス奏者で有名な坂田先生の席へ座ることとなりました。

 というわけで、この盤を聴いているとやっぱり良いです。何の制限もなく自由奔放に鳴るトランペットの音、そして豊かでキレのあるベースやドラムに支えられた音。

 続いての盤に針が落とされると、ベースとシンバル、ビブラフォンの音が、体にぶつかってきます。レコードのジャケットをみると、Milt Jackson and Wes Mongomeryでした。このドラムソロの迫力は何だ!と叫びたくなるほどの超高速で軽い低音がすっとんできます。この時点でお客さんは4人になっています。ピアノの生々しさ、ビブラフォンの金属的響きの消え入るさま。Mongomeryのエレキギターと各楽器の溶け具合が最高に楽しく感じます。

 狂気なのか狂喜なのか、ジャズ初心者の私にはまだ解からないところもあるけれど、音に集中して、スピーカーの奥に何か見えてこないか必死で探します。音が見たい。

 続いては、のどかでシンプルなピアノだなと思って、レコードのジャケットを見ると、BASIE/EASIN' ITのレコードでした。それからオーケストラが展開してきます。自分の家で聴くBasieとは全く違う音。私ではBasieのジャズを10%も再生してあげることができていないと感じました。何でこんなに心を打つのか。こういう音を自分の家でも出したいですがTD508の8cmフルレンジでは、これは無理と断言できましょう。モノには限度。風呂には温度というのが、あるようです。(笑)オーケストラの迫力は圧倒的でいて優しい。この迫力にまずは身を任せ聴くのみ。楽しいの一語に尽きます。

 ここで店内を見渡すと、お客さんが入れ替わり立ち替わり入ってきて、店内のお客さんは10人になっていました。こんなにも盛況なベイシーを失礼ながら初めて見ました。

 CANNONBALL & COLTRANE。サックスの音色を聴くと、どうしてリードから管が伸びているだけの楽器でこれだけの迫力と、多彩な音色を奏でられるのか不思議に思います。基は人間の息だけであり、そんなこと言ったら、ピアノにバイオリンにすべて似たようなモノですけど。そのわずかな力がこんな大きな音になって出てくるのが不思議。それを記録し、現代まで昔の面影を残してくれるレコードは、凄いと思ったしだいです。ベースをはじく指、ベースの胴鳴り、すべてを体で吸収したいと思いました。

 この時点で、店内にお客さんは13人。さすがの店主も忙しく動き回り、奥のテーブルで打ち合わせをする間もない様子です。

 となりの席に座ったおじさんから話しかけられました。聞けば、沖縄からこのベイシーへいらっしゃったとのこと。さすがに沖縄からとは驚きです。泊まりがけでじっくりベイシーを楽しまれて行かれるようです。ここで私は生意気にも「ベイシーも最高ですけど、仙台のカウントも良いですよ。」などと、オーディオの達人と思しき方に話してしまいました。

 GERRY MULLICAN MEETS JOHNNY HODGES。アルトサックスの音色でしょうか、低い豊かな音がたまらなくいとおしく感じます。この上なく甘いサックスとピアノの音色。柔らかく、まろやかで、触ると溶けてしまいそうな音。こんな音、ラウドスピーカーからだしてみたいです。(私じゃ無理)お客さんが多いせいでしょうか音が良くなってきたように感じます。

 MILES IN BERLIN。激しいドラムが、体を揺さぶります。ピアノ、ベース、トランペットの激しい闘いのような演奏が最高です。アップテンポのジャズ。混沌としていく中で、美しさが見えます。ここで思いました。このレコードはジャズのジャンルだけど、これはロックだと。

 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。この時ですでに入店してから2時間が経過。ここで、小心者の僕は、ジャズ喫茶の掟「2時間経ったら、店をでるか、追加注文」というのを思い出し、紅茶とつまみを追加注文してしまいました。

 COLTRANE LIVE AT THE VILLAGE VANGURD。このレコードの出だし。コルトレーン様には申し訳ないのですが、ピアノソロでもうすでに聴き惚れてしまいました。これだけで最高のジャズだと思いました。それにコルトレーンのサックスが加わると、最高を通り超して私の中の狂喜を呼び覚まします。。ここで、目を静かに閉じると、コルトレーンが私の座っている座席の2つくらい前で見えた気がしました。

 ここで店主がライカ?を持って、店外へ出て行くのを私は見逃しませんでした。夕暮れどきでベイシーに明かりが灯るl頃です。どういう構図で撮影しているのでしょうか。露出補正は、などと気になります。うーんカッコイイ。

 JAZZ ALIVE! A NIGHT AT THE HALE NOTE。テンポの速い曲が続きます。お客さんが入れ替わり立ち替わり入ってくるので、店主のテンポまで速くなっているのかな、などと考えたりします。そんなハズないか。菅原先生の頭の中には最初から最後までジャズの選曲の流れができているんだろうな。いい音ですし。いいジャズで気持ちは良いのだけれど、私の頭の奥底では複雑です。なにせ私の愛器スタックスやTD508では、こんないい音でジャズは聴けないから。うねる様な厚み、熱さ、哀しさ、優しさ、スタックスはあらゆる音は出ていると思いますが、体で感じることができない。TD508では遠く及ばない。残念。

 SERGE CHALOFF/BLUE SERGE。使い古された言葉ですが、この厚いサックスの音色はなんと表現したらよいのか。おしゃれな選曲だと思いました。外は日も暮れて、ジャズも夜が似合う曲になっているようです。ジャズ初心者の私の勝手な主観ですが。

 A Night At The Vangurd/THE KENNY BURRELL TRIO。なんて渋いエレキギター。絶妙のドラムとエレキギターのやりとり。静かなジャズだと思いました。エレキギターの音色のなんて丸くて優しいこと。クラシックギターの方が、よぼど刺激的な音が出ていると思いました。電気の力を借りても、奏者の腕と、アナログレコードでは、エレキギターでもこういう音がでるのか。

 なんと美しく、儚いピアノの音色だろうと、曲の出だしで思っておりましたら、途中から力強くなってきました。当たり前のように鳴っているこのドラム。この高速ドラム(テンポではなく)、速い低音はどうしたら出てくるのだろうか。目を閉じるとBasie店内のドラムセットで、誰かがドラムを叩いているように思いました。ちょうど右前方にドラムの音像が定位しています。こうやって少しでも油断していると、オーディオマニア的な分析的な聴き方になってしまいます。いかんいかん。そこでレコードのジャケットの文字が小さくて、見えないので、近くに寄ってみてみるとElvin Jonesの名前が。レコードのジャケットを見て、私もびっくりしました。このドラムはあのエルビン・ジョーンズが叩いているのではないかと。

 ALL STAR ROAD BAND DUKE ELLINGTON 公爵演奏会。BIG BANDのライブ。今日はこの盤で締めて終わりにしようと思いました。スケールの大きいバンドだから当たり前ですが、スケールの大きい音が出ています。このスケールの大きさをそのまま再生できるのが、やっぱりBasieです。BIG BANDの整えられた音なんだけれども、時折見せるうねりのような音は凄いの一言。

 今日はジャズ喫茶ベイシーへ自己最長となる4時間も居たのでした。4時間もジャズを楽しんで1600円。安い。往復の交通費や時間を入れるとそうでもなくなってくるのですが、これだけ楽しめるのは本当にあり難い。

 真っ暗になった外にでて、くたくたになぜかくたくたに疲れ果てた私は、途中晩御飯を食べながら、深夜家へ戻り、意識が朦朧となりながら、自分のオーディオをいじり始め、ジャズのCDを次々かけては耳で確かめ、深夜過ぎ、もう限界と感じて眠りについたのでした。

 ジャズでもオーディオでも真剣に聴くと、かなり疲れます。この日、実感を伴って解かりました。

第9回目訪問(2007年3月上旬)

 第8回目の訪問に引き続いて、2日連続の訪問です。1時過ぎに店に着くと、扉には「準備中」の小さな張り紙が貼ってありました。仕方なく、付近を散歩。こういうのもいいものです。学生時代を思い出します。学生時代は、定期券の間の駅を降りては見知らぬ街を適当な方向へただ歩くのが好きでした。日によっては数十キロ以上も歩いたこともあります。さすがに社会人となり、体力の衰えた足ではそんな昔の様な散歩は出来ないので、付近を軽く歩く程度です。

 一関の街を歩いて思ったこと。かなり韓国料理屋さんが多いということです。何か歴史でもあるのでしょうか。そのうち昼飯を食べがてら"Basie"へ来てみたいと思います。韓国料理というと、私なんか無知なもので焼き肉とか、ビビンバぐらいしか知らなかったりするんですよね。ということで、しばらく散歩して"Basie"へ着くと、ちゃんと営業しておりました。

 扉を開け店内にはいると、昨日出会った沖縄の方と目であいさつを交わし、今日は特等席の左側の席へ座ります。スピーカーに近づいた分だけ音圧が上がりますし、音も変わります。今日は、静かに集中してジャズに身を任せようと思っていました。ビートを刻むシンバルの音がたまらなくリアルです。

 ところが、ERIC DOLPHY/OUT TO LUNCHがかかるとどうでしょう。そんな静かに身を任せるなんて出来ないような、サックスの音、ドラムの音、体に感じる振動。これは狂気を超えた凶器だと思いました。現代音楽といっても通じるような気がしました。この曲は集中して対峙して聴かないと、はじき飛ばされてしまいそうです。こんな音楽を何十年も前にやっていたとは。自分の見識の狭さが露呈してしまいます。

 なんだかんだで、集中していると時間が経つのが早いです。2時間などあっという間です。なので追加で紅茶を注文します。

 ここで、最近でた菅原先生の著書「サウンド・オブ・ジャズ〜JBLと僕が見た音〜」の文庫本に、サインを頂きに行きました。先生は、前回の「聴く鏡」にサインをしてくださったときと同じように、快くサインを下さいました。「Shoji Swifty Sugawara」今回は英語表記です。カッコイイ。嬉しさのあまり、昨日出会った沖縄の方に、思わず見せびらかしてしまいました。そして、このホームページのアドレスを書いた紙をお渡しし、逆に私は名刺を頂戴してしまいました。大切にしたいです。こういう一期一会は。

 「コルトレーンの命日7月15日に再会しよう。」と沖縄から来られた方は仰って別れました。が、後からよく考えると、コルトレーンの命日は、ベイシーの番地と同じ7-17、つまり7月17日です。肝心な所で間違っている私と沖縄のお方です。

 BIG BANGの演奏が続きます。思い出しました。"Basie"でBIG BANDを聴いている時の感じは、ブラスバンドを最前列の席で浴びるように聴くときの感覚に近いと思いました。ここであまりの音圧に、私は耳抜きをします。耳抜きなんて、水泳か新幹線がトンネルに入った時か、飛行機に乗った時ぐらいなので、まさかジャズ喫茶で耳抜きをするとは思いもよりませんでした。

 4時間が過ぎようとしているとき、Bill Evans Trio/Walz For Debbyがかかります。今日の最後にふさわしいレコードだと思いました。美しく、哀しく、切なく。今日はこれでお終いです。


(Waltz For Debby/Bill Evans Trio)

 まっ暗になった外へ出てみると、雪がちらほら降り始めていました。夜から天気は荒れるようです。家路を急ぐことにします。


第10回目訪問(2007年3月下旬)

 店内に入ると、お客は誰もいません。この音を独り占めできるとは、なんて贅沢なのでしょう。パッと聴き、高域がいつもより強めに出ている気がしました。

 豊かなピアノのイントロに始まり、スローテンポで、芳醇な低音の土台に支えられた音。軽くて飛んで来るようなドラムの音。あの薄暗い向こうに見える店主お手製のエンクロージャーは密閉型なんだろうな、などと相変わらずオーディオマニア的な聴き方になってしまうのが哀しいところ。

 Tommy Flaangan/Confirmationがかかっています。ベイシー訪問も10回目になるので、店主がかけるレコードのジャケットも見覚えのあるものが増えて来ました。

 素晴らしい音を聴ける幸せ。そして、素晴らしいジャズを聴ける幸せ。こうして書いていると、まるでベイシーの音は、全く隙も欠点も無いような感じにはなってしまいますが、オーディオ的に分析的に聴くとベースの音が膨らみ過ぎているように感じます。もちろんオーディオは絶妙なバランスですから、このベースを、生の様な乾いた音にしてしまうと、今度はドラムの音がおかしくなったりするのでしょう。きっと。あと高域が若干強いように感じるかな。

 でも今のベイシーには、そんな小さな事はどうでも良いくらいのジャズが鳴っているわけです。

 出だしのシンバルにスティックをあてる音だけで、目が覚めるようです。ドラムの音がとてもリアル。そしてサキソフォンの音は厚みがあって、店全体に行き渡るような音なのに、うるささを全く感じません。かかっているディスクはStudy In Brown。気持ちを大きくしてくれるようなジャズです。店主はVIPなお客と、奧の丸テーブルで豪快にしゃべっています。真ん中奧の席に座ったせいか、音像の定位がとてもよく感じられ、ドラム、サキソフォンともにスピーカーのやや前方に定位するように聴こえます。

(Study In Brown/CLIFFORD BROWN AND MAX ROACH)

 続いて、出だしの大音量に思わずのけぞりました。BUDDY RICH/BIG BAND。生の音量そのままなんだと感じました。曲が終わると自分の耳が「キーン」といっているのが聞こえます。

 ドラムの音で、コップの水が振動しています。すごい音圧です。ピアノの音がイイ。ビート、リズムも最高です。生々しさ。低域から高域に至るレンジも凄まじいの一言。ドラムは、ちょうど右前方に定位し、特にドラムソロは圧巻。まるでベイシー備え付けのドラムセットでドラマーが叩いている様です。渾身のドラム演奏が伝わってきます。それは、HERBIE HANCOCK/EMPYREAN ISLESのレコード。

 Coltrane live at Birdland。コルトレーンの独断場と思いきや、さにあらず。ベース、ドラム共に素晴らしい演奏。コルトレーンの叫びのようなサックスに全く引けをとらない。楽しいライブ盤です。このシンバルとドラムの凄まじさは、きっとベイシーでしか聴けないのだろうな。混沌のカオスの中に美しさを感じました。拍手の音を聴くと、観客は10人くらいでしょうか。なんて贅沢なお客さんでしょう。何十年も前の観客をうらやましがって、どうしようもないのに。

 本当は2時間で、ベイシーを出ようと思っていましたが、とても2時間で帰れる音ではないので、この日も追加注文です。神がかったようなコルトレーンのソロが始まると、私は微動だにできませんでした。これだけレコードから感動を得られるとは。

(COLTRANE/JOHN COLTRANE)

 その後何枚かレコードを聴いて、店主の「今日はこれでお終いでーす。」の一言で、私の10回目のベイシー訪問は終わりを告げたのでした。この後、VIPなお客がくるのでしょう。 店を出ると、店の看板やらの電気は完全に消え、ドアには「本日定休日」の張り紙が、でもVIPなお客さんへのジャズはそれからもう少し流れたのでしょう。きっと。

 ベイシーからの帰り道、磐井焼なるバター入りの、大判焼きを食べました。もの凄く濃厚な味でお薦めです。また、駅前の魚出汁風味のおいしいラーメン屋、丸長ラーメンで夕食を食べ、空腹を満たしてから帰りました。
 
http://exp.bakufu.org/exp029_basie02.htm

第11回目訪問(2007年4月下旬)

 初めて、ベイシーへ友人を連れて入ります。初めてベイシーに来た友人二人を優先させるために、私はスピーカーを背に座ります。振り返らないと全くスピーカーが見えない状況です。やはり、座る位置によって、音はかなり違います。スピーカーを背にしていると、低域が尋常じゃなく聴こえます。元々ベイシーの低域は尋常ではないので、ベースの旋律、ドラムのリズムが体中に振動として伝わってきます。

 久しぶりにベイシーに来ましたが、かかるレコードは初めて聴くモノばかりで、とても新鮮な感じです。そしてピアノのソロが始まりますが、低域から高域まで絶妙なバランスに聴こえます。スピーカーを背にしていても、良い音は良いし、良いジャズは良いです。ピアノのタッチと強さが最高です。この輝くような高域はフルレンジやソフトドームツイーターでは聴けないと思いました。特にピアノの高音部のfffの破綻のなさと、同様に低域の良さが素晴らしいです。

 HERBIE HANCOCK QUARTETこのマリンバは、木の音が、金属の筒の共鳴を伴って鳴っているのが手に取るように分かり、ピアノはハンマーが金属の弦を強く叩いて音が鳴るというのが分かります。分析的に聴いても、解像度のある音です。これにまろやかさが加わって、ほとんど何の欠点も見あたらない音がここで聴けます。それでいて、無味乾燥な響きはなく、いつもと変わらず、いつまでも聴いていたい、という温かい音がここにあります。ほぼ白いこのレコードのジャケット。個人的に非常に好みの曲調です。混沌としていい音が混ざり合っていくのが、たまらなく気持ちいいです。きっと音と同じように、光りの色が混じりあってジャケットの色は「白」になったんだと思いました。

 2曲目は、打って変わって静かなピアノソロ。ランプを見上げると、東芝の40W球が見えます。この球で店の音が変わってしまうとは、店主の著書に書いてあることですが、まさかね。と思ってしまう私はまだまだ追い込みが足りない人間なんだなぁと思った次第です。しかし、自分の部屋の電気を蛍光灯から電球に替える訳にもいかないよなぁなどと思ってしまいます。まだまだオーディオにかける情熱が足りないと少し反省。

 今日は18時近くになっても、結構お客さんが居ます。ドン・フリードマンの知っている曲がかかります。自分のオーディオで聴く音と違うのは一聴して分かります。美しさ、儚さ、切なさが伝わって来ます。スピーカーを背にしていつもと違う風景を見ていると、いつもと違うことを考えます。そして、目の前には美女二人がおり、その二人はダンディズムの局地とも言えるこの音より、もっぱら店の内装や壁に書かれたサイン、そして婦人画報とう雑誌に目がいっている訳で。そして、特等席では、一人の女性が真剣にジャズと向かい合っており、自分はというと、相変わらずオーディオマニア的な分析的な聴き方と、ジャズファンとして心で聴きたいという葛藤でもがいている訳なのです。

(Circle Waltz/Don Friedman Trio)

 しかし、私の前でダンディズムより婦人画報に興味を抱いていた二人なのですが、そこにベイシーと菅野沖彦先生の記事を見つけて、私に見せてくれたのです。この記事を知るのも、そして桃井かおりまでベイシーの常連だったなんて、この美女二人と来なければ知らなかったはずなので、感謝です。やっぱり女性が居た方が音も華やかに聴こえるような気がします。まったく根拠のないことですけど。

 最後、ベイシーのテーマ音楽が流れてきたので、今日はこのレコードでお終いだな、と思った私は、レコードが終って店を出ようとすると、店主はサッチモのレコードをまたかけてくれたのです。そして、「このレコードも聴いていきなよ。」という声に促されて、また席へ戻りサッチモの名盤を聴いたのでした。そこで、菅原店主に、「この盤はビートルズの独走を止めた一枚なんだ。」という解説までしていただき、サッチモの力強くも優しい歌声も相まって、感動の気持ちでいっぱいになったのでした。

 この後、友人二人とベイシーを出て、近くの蔵のレストランで夕食をとり、とても充実した一日を過ごすことができました。韓国家庭料理のお店「トロント」は団体客で貸し切りでした。こんどはトロントにも行ってみたいものです。

第12回目訪問(2007年5月中旬)

 一関ジャズ喫茶ベイシーへ、重い1つ目の扉を開くと、いつもなら聴こえるジャズの音がしません。2つ目のドアを開くとお客さんは誰も居らず、店主と店員さんが2人で丸テーブルへ座っています。店主は準備中とおっしゃりましたが、ありがたいことに、私が来たので、営業を開始して下さいました。最初の曲はスピーカーとシステムの確認かならし運転のためでしょう。Art Pepper Meets The Rhythm Sectionがかかります。店主は、大きな自作JBLのシステムの前へ行って、ホーンやツイーターからの音を、耳で確認しています。何度来ても新鮮な音に感じます。

(Art Pepper meets The Rhythm Section)

 続いてBIG BANDのレコードがかかります。あまりの圧倒的スケールに思わず涙が出そうになります。しかし、僕の斜め前の特等席では、店主がさもあたりまえのように、スピーカーを背にし、タバコを吸っています。店主が当たり前に聴いていても、その斜め前で私は思わず涙を流しそうになっているのです。できれば、店主の座る特等席の前の席が、スピーカーの中間の特等席になるわけですが、いつかそこへ座ってジャズを聴いてみたいと思いました。後ろの席にすわれば、ほぼスピーカーの真ん中で聴くことが出来ますが、そこだと、スピーカーから遠くなり、音もやや遠くなるきらいがあるように思うのです。菅原先生、一番良い席を指定席にしてしまうとは、たまにはそこも自由席にして下さい。と、心の中で思ったのでした。

(RELAXIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET)

 MILES DAVIS/RELAXIN' THE MILES DAVIS QUINTETのレコードがかかります。これも良く聴き知った、私の愛聴盤の一枚です。MILESの太い声が出てきたところで、違う、と分かります。とにかくMILESのトランペットの瑞々しいこと、私のオーディオではMILESのトランペットが枯れたような音になってしまうので、どうしたものかと悩んでしまいます。やはりジャズはジャズ喫茶で聴くのに限ります。聴き知った盤も、知らない盤も新鮮に集中して聴くことが出来ます。MILESが口笛を吹くところだけ聴いてもベイシーのシステムが尋常では無いことが分かります。凄い。あの高域まで一気に伸びきる口笛を吹くMILESはもっと凄いですけど。集中しているので、ベイシーへ来ると時間が経つのが早いです。

 MILES/Sketches of Spainのレコードがかかります。耳に馴染んだ曲ですが、アレンジが凄い。そして、Spainの燃えるような赤のジャケットが美しい。オーケストラのようなクラシックのような、ジャズです。燃えるような情熱的な曲なのに、どこか哀しげです。

 一聴して楽しく、ピアノは鮮やかな曲。これもベイシーで良くかかるレコードの一枚です。DUSKO GOYKOVICH/SOUL SECTION。暗さをみじんも感じさせないピアノ。弾むようなドラム。ひたすら一瞬を楽しんでいるようなサックス。2曲目は少し静かで哀しさを伝える曲調。蔵の外は、初夏を思わせる陽気で、田植機が水を張った水田の上を走っていたりしますが、蔵造りのベイシーの店内はひんやりしています。


(Waltz for Debby/Bill Evans Trio)

 BILL EVANS/WALTZ FOR DEBBY。名盤中の名盤。部屋の空気が一変してしまいます。

第13回目訪問(2007年5月下旬)

 一関ベイシーへ向かいますが、一関駅前でふと考えてしまいました。お昼は何にしようと、私のすきな蕎麦の店「ちょくりあん」とラーメン屋の「丸長ラーメン」は日曜日は休みなのです。きょうは休店なのでどうしたものかと、ホテルサンルート一関のランチがおいしそうなので、ホテルのランチとなりました。このホテルには、BASIEと関係する数々のミュージシャンが泊まったんだよな。と思うと何か感慨深いものがありました。そして空腹をみたしてから、歩いて目的地のBASIEへ向かいました。


 BASIEへ到着すると、ドアは開け放たれ、外からも店の中のジャズが聴こえます。きっと開店準備中なのでしょう。なので、近くを散歩しました。近くを流れる磐井川の橋の上からは、新緑の山々が川の向こうに見え、青空は澄みわたり、すがすがしいことこの上なしです。こんな天気の良いすがすがしい日に、暗い蔵の中へ入ってジャズを聴こうというのですから、なんとなく不健康の様な気もします。しかし、私の心はジャズを欲しているので仕方ありません。

 散歩途中、小さな小さな公園で、学生のカップルがお弁当を食べていたりします。なんとものどかで良い光景です。そして、辺りをぶらぶらしてBASIEへいくと営業を開始しておりました。ECHOES OF AN ERA/The Count Basie yearsのレコードがかかっています。知っている曲ですし、ドラムは生そのままの迫力。

 続いて、Sonny Rollins/TENOR MADNESSがかかります。これも私がよく聴き知った曲ですが、ここで聴くと本当にテナーサックスがマッドネスです。私の家ではこんな音はでません。さわやかなけだるいサックスになってしまうのです。でもベイシーで聴いても、私にはSonny Rollinsのサックスはどこか余裕が感じられるのです。題名はマッドネスなんですけどね。

(TENOR MADNESS/SONNY ROLLINS QUATET)

 The Arrival of Victor FELDMAN。超ハイテンポなベースとビブラフォン。まるでハードロックのような一曲目。こういうのに私は弱いのです。すぐに感動して心を持って行かれてしまいます。ただ、BASIEで凄いと思って買ったCDも、家のオーディオではその凄さが出なかったりして、結構難しいのです。ベイシーの低域は尋常ではないということは、何度も書いていることですが、この超高速で立ち上がり、立ち下がる、風のように軽く重い低域は、密閉のエンクロージャーと、ミッドとツイーターとの絶妙のつながりに負うところが、大きいのだと思いました。

 Miles Davis/Kind of Blue。昨日ジャズ喫茶ELVINで聴いた一枚です。不思議な得体の知れぬ曲調。難解でジャズ初心者の私には難しい一枚です。

 続いて、となりの特等席に座っていた方がリクエストした一枚、Art Pepper/Mordern Artがかかります。これも個人的にCDで持っていて良く聴き知った一枚なのですが、Pepperのサックスが天井まで駆け上ります。このレコードも私には難解で、Pepperがこのとき何を考え、どういう状況で演奏したのかが、このBASIEのJBLから放たれた音で、知りたいと思って、集中します。

(modern art/ART PEPPER QUARTET)

 帰り際、菅原店主に坂田明先生のLIVEのチケットを欲しい旨の話をしたら、「まだない。あした作る。」と即返答があり、その返答の早さにジャズの掛け合いみたいなモノを感じ、さすがだなと思いながら、私も「それでは、来週また来ます。」と言って店を出たのでした。

第14回目訪問(2007年5月下旬)

 今日は、一関で有名なそば屋「直利庵」で昼食を済ませてから、ベイシーへ向かうことにしました。それにしてもこの「直利庵」、午後2時を過ぎようとしているころなのに、店内はお客さんでいっぱいです。何とか席に座り、「おおざる」を注文しました。しばらく経って盛られたそばを見ると、昔を思い出します。このぐらいの盛りだったかと思い、そばつゆにそばを入れようとするのですが、なかなか入らないのが「直利庵」のそばです。ベイシー詣でをされる方には「天おおざる」がお勧めで、日曜日が定休日です。

 ということで直利庵のそばを食べて、ベイシーへ向かいました。ジャズ喫茶ベイシーの扉を開けると、聴き慣れた曲が聴こえます。Art Pepper meets The Rhythm Sectionのレコードがかかっています。お客さんは、土曜日だというのに自分一人です。やはり名盤と呼ばれるレコードは、よくかけられるようです。

(Art Pepper meets The Rhythm Section)

 Art Pepperのサックスは、何度聴いても気持ちいいです。ドラムは適度な弾力を持った低域となって、こちらに飛んできます。きっとコーン紙に程よい制動をもたらす背圧がかかっているのでしょう。この音は密閉型の箱だから出てくる音であって、世の中のほとんどのバスレフスピーカーは、はたしてこういう低域の再現は可能なのだろうかと考えてしまいます。

 DUSKO GOYKOVICH/SOUL CONNECTIONのレコードがかかります。この一枚もベイシーでよく聴く一枚です。楽しさに満ちあふれたジャズで、暗さや影のような部分は感じられず、純粋にいい音のジャズだと思います。

 続いて、女性と男性ボーカルモノがかかります。音像は大きく、唯一私のシステムのスピーカーTD508がベイシーのシステムに勝るのが、音像の小ささと、その定位の正確さでしょうか。しかし、この男性のしゃがれた腹と喉から出てくる声は、到底8cmのフルレンジからは聴けない音であることも確かなのです。オーディオは難しい。

 次のレコードは大の大人が3人楽しそうに木馬に乗っているのが印象的なジャケットのジャズです。エレキギターが甘い音色を奏でておりました。

 Flight to Jordan/Duku Jordanのレコードがかかります。これもベイシーで良くかかるレコードです。間接音の中にふんわりと浮かぶ音像ではなく、明確な意志と存在感を持った主旋律が鳴っています。ドラム、ベース、ピアノが渾然一体となって、素晴らしい時が甦ったように思います。

 The arrival of Victor FELDMANのレコードは最高の一言。

 ところで、ジャズ喫茶ベイシーに通い続けている私ですが、いつになったらCount Basieの名盤達を聴けるのでしょうか。Basie is Back や April in Paris をベイシーのこのシステムで聴いてみたい。


第15回目訪問(2007年5月下旬)


いつものようにベイシーの扉を開けて店内へ入ります。すると、Sonny Rollins/TENOR MADNESSのレコードがかかっています。何となくベースが暴れ気味に聴こえます。店主の調子も絶好調なのか、ボリュームの目盛りも多分かなり上の方までいっていると思います。日毎に音が違うのがオーディオですが、確かにベイシーの音も音量から、低域から高域のバランスまで、結構変わるように感じます。

(TENOR MADNESS/SONNY ROLLINS QUATET)

 3枚目のレコードで気付きました。音量が大きすぎます。しかし、音量もここまで上げることができれば、アンプもスピーカーも本望だろう、などと考えます。何と暴力的な音量。シンバルのはじけるところで、自分の鼓膜まではじけてしまいそうで恐ろしい。しかも低音は暴力を通り越して、体を揺さぶってきます。内臓が低音に揺すられているのです。恐るべしベイシーです。

 GENE HARRRIS AND THE PHILIP MORRIS SUPERBAND/LIVE AT TOWN HALLのレコードがかかります。店主はきっと健康で、ノリにノっているのでしょう。こんな音、心も体も頑強でなければ、聴き続けるのは無理だと思います。音は爆発したという表現が適当だと思われます。

 Tommy Falanagan/Confirmationのレコードがかかると、ようやくいつもの音量に戻った感じです。この一枚もベイシーではよくかかる一枚で、ジャケットの絵を覚えてしまいました。

 The Concert Sinatra/Sinatra シナトラをベイシーで聴けるとは思いもよりませんでした。シナトラのボーカルももちろん凄いのですが、バックのオーケストラの表現も絶品であり、ベイシーでクラシックのレコードを聴いたら、これもまた最高だろうと思わせる鳴り方です。

 STEAMIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET。ようやく落ち着いてJAZZを聴けると思ったら、もうお終いの時間です。マイルスのトランペットは、力を抜いているようでも、抑揚が付き、おもしろく、美しく、枯れていて、古い音色がするように思います。


(STEAMIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET)
http://exp.bakufu.org/exp036_basie03.htm

第16回目訪問(2007年6月上旬)

 坂田明 トリオ / Mii
 プラスone!
 LIVE AT BASIE 2007

 坂田明(Alto Sax. Vocal)
 黒田京子(Piano)
 バカボン鈴木(Bass)
 坂田学(Drums)

 私のBASIEへの16回目の訪問は、坂田明トリオのライブです。初めて薄暗くなった頃ベイシーへ行くと、何人かお客が集まっておりました。なにせジャズのライブを観るのは久しぶりで、BASIEでライブを観るのは初めての経験なのです。胸も高鳴ります。店の前には馬鹿デカイ四駆が駐車しています。サハラ砂漠でも走ってきたのでしょうか。

 店へ入るといつもの店のレイアウトが、ライブ用に完全に変更され、さらに期待を高めてくれます。驚いたのは、客席と演奏者の近さです。当たり前ですが、BASIEの店内の広さから、観客から演奏者はほとんど目前なのです。

 ところで問題なのがライブです。私の前の席にはVIPと思しき客が慣れたように座っています。しかし、こちらはBASIEのライブも坂田明のライブも初めてなのです。冷静にいられるはずありません。そしてPAを通すだけとは思えない程、マイクが各楽器に付けられています。ライブレコーディングも兼ねているのでしょうか。だったら嬉しいのですけど。

 ちなみに私は坂田明先生のCDを1枚たりとも持っていません。持っていないだけでなく、多分演奏している曲自体を聴いたこともありません。そして、演奏が始まりました。そして、すぐに心を動かされました。これは日本というものを基本に、それに根ざしたジャズというように感じました。サラッとした外国風のシャレたジャズをやろうとは、これっぽっちも思っていないだろうと思われる演奏だと思いました。泥臭く、汗くさく、日本的な根源を全面に押し出して、極めて真剣に演奏されていました。

 ときおり、BASIEのライトが坂田明先生のマウスピースのところにあたり、口先が輝き、まるで燃えているように見え、実際の演奏も燃えておりました。もうこれっきり終わりだという、完全に力を出し切るような音楽に見えました。
 このライブには作家の村松友視先生、音楽プロデューサーの伊藤八十八先生も、観ておられたとのことでした。前の方に座っていたので、全然分かりませんでした。

第17回目訪問(2007年6月中旬)


 一関のベイシーへ、店内に入ると店のレイアウトが変わっていることに気付きます。ライブが間を空けずに行われるため、ピアノとドラムがそのままになっています。店主に一応尋ねると「ライブだから。」という素っ気ない返事が返って来ました。いつもと違う店内に、多少の違和感を覚えつつも、空いている席に座ります。

 お店のレイアウトが変わって違和感を感じ、音にも何かすっきりしないものを感じるのですが、お客さんは11人になっていました。この休日、ベイシーは盛況の様です。

 端の席に座ったのですが、どうも端の席は落ち着かないため、席を一番前の真ん中の席へ移動しました。端でも、片側から音が聴こえ、それだけでも音楽になっているのは凄いところですが。そして移動して、巨大なスピーカーをこれ程間近で見つめながら聴くのは初めてのことです。ツイーターの指向性の軸上から外れるらしく、高域がおとなしくなり中低域主体の音に変化したように思います。スピーカーとの距離の近さとは裏腹に、ドラムも少しおとなしめの音色です。

 やはりいつものベイシーのレイアウトに店内が改装されないと、どうも違和感が拭えません。しかし最後には、何のアルバムだか忘れましたが、Coltraneのレコードがかかり、目の覚めるようなサックスの音色とその空気感に圧倒されながら感動しました。この音はCDに入っているのでしょうか。そして入っているとして、どうやったらこの音を取り出せるのでしょうか。そのことを考えながら、この日ベイシーを後にしました。

 次回ベイシーへジャズを聴きに行くときは、店内が元に戻ってからにしようと思います。


第18回目訪問(2007年7月上旬)

 日野皓正クインテット
 LIVE AT BASUE 2007

 日野皓正(tp)
 多田誠司(sax)
 石井明(pf)
 金澤英明(b)
 和丸(ds)

 ベイシーにて、日野皓正クインテットのライヴを見に行きました。日が長く、まだ暗くならないベイシーの店内へ入ります。店内へ入ると見覚えのあるライブハウスになっていました。

 ライブが始まる前に、菅原店主がレコードをかけて下さるのですが、それがとても良い音でした。久しぶりにベイシーの音を聴くせいもあるのでしょうが、ここのところ私的にはVICTORのSX-500DEに惚れ込んてしまった自分の耳にも、やはりベイシーへ来ると「違うなぁ。」と、謙虚な気持ちにさせられます。

 前回と同じ真ん中に近い席に座りました。店内を見渡すと見覚えのあるお客さんのお顔があったりします。後ろの丸机にはVIPと思しき方々がいたり、野口先生の寄贈されたレコード棚のところには、前回と同じように、ジャズ喫茶ELVINのマスターがいたりと、どことなく家庭的な雰囲気です。

 しばらく、菅原店主のレコードに耳を傾けていると、本日の主役、日野皓正クインテットのメンバーが登場しました。トランペッターの日野皓正先生は、深紅のジャケットを着ており、優しそうな目の奧に鋭いものも何か感じ、演奏が始まりました。

 この曲調は何でしょう。一音一音が、一瞬を切り取って行くような曲だと思いました。深紅のジャケットを着て燃えるように見える日野先生ですが、曲調は真青の無から突如何かが生まれて来るような音で、聴いている私も、一瞬たりとも気が抜けませんでした。

 途中、日野先生は、若いドラマーを煽るようにトランペットの音を浴びせ、それから俄然ドラムの迫力が増したように思います。ビートとリズムがジャズの命ですが、ドラムは命を刻むようなものだと感じました。それが輝きだしたら全体がますます良くなり、混沌とした音のうねりの中へ入っていきました。

 開始から2時間30分。休憩も無しで最後まで、凄まじい集中力で演奏し通してしまったのでした。おかげでフリードリンクなのに、何も飲めないお客が多かったのではないでしょうか。私は元々お酒は飲まないので、汗をかいた分のオレンジジュース一杯で十分でした。

 しかし、およそ40人のお客にこの演奏は贅沢というか、有り難いというか、本当にジャズ喫茶ベイシーは、ジャズの文化事業をしていると思いました。営利企業のように利潤を追求したら、このライヴは出来ないか、もしくは利潤を追求したなら、チケットは高額になり、私のような労働者階級の者は観に行けないでしょう。

 最後に、日野先生と菅原店主が二人並んで記念撮影をして終わりとなりました。何かの雑誌に載るそうです。演奏が素晴らしかったので、日野先生のアルバム(CRIMSON)を買い、日野先生直筆のサイン頂いてしまいました。握手を求めると、日野先生はがっしりと私の手を握りしめ、まっすぐ私の目を見てくれました。こんなに嬉しいことはありません。

 今日の夜の出来事を忘れない。

第19回目訪問(2007年7月上旬)


 一関のベイシーへ。蔵の中へ入るのがはばかられる程、梅雨だというのにいい天気です。最初のレコードはJoe Newman/I love babyです。新鮮というか、鮮度の高い音に驚きました。このLPは、LP12SEでかけられているのでしょうか。いつもより輪郭が立ち、音の密度感があがったように思いました。S/N比も非常に良くLPなのにノイズが気になりません。それともこれはレコードの盤の特質なのでしょうか。

 低音、特にドラムもいつものように生々しいのですが、低域のドラムに柔らかい弾力のような感触を感じることができます。美しいドラムです。さらに、トランペットをそこで吹いている感じ、というのがよく出ている音で、輪郭は正確に出ているのですけど、それが耳に付いたり、間接音や、周りの空気感の薄さにつながらないところが素晴らしいと感じました。

 2枚目のレコードTommy Flanagan/Red Mitchell/Elvin Jones/Super Session。美しい。ピアノ、ベース、ドラムが渾然一体となって美しいメロディアスなジャズを奏でています。ピアノの音像もまるで見える様なのが、ベイシーの尋常では無い所で、ここでベートーベンのピアノソナタを聴いてみたいという欲求に駆られます。きっと心に届く音で鳴ってくれるに違いないと思うからです。ELVIN JONESのドラムは瑞々しく、低域なのにしなやかで、リズムとビートを刻む様に、メロディを奏でているようです。

 3枚目のレコードはThe Roy Haynes Trio/Just Us。初めて聴くレコードばかりなので退屈してしまうことがありません。途中のドラムソロはとくに圧巻でした。高速なドラミングに引きの速い音。そして適度な柔らかさと張りを持った音には、完全に参ってしまいました。この音はmoの軽量なウーハーと、密閉型のエンクロージャーによるところが大きいのだろうと、何度来ても思います。

 4枚目のレコードはArt Pepper Qurtet。Art Pepperのアルトサックスが天井知らずに上まで伸びきり、とても気持ちの良い音を聴かせてくれるのです。ところが途中でアクシデントが発生。サックスが歪んでしまいました。素早く店主は他のレコードにかけ替えます。素晴らしい音だっただけに少し残念でした。

 5枚目のレコードは、Ray Bryant Trio。よく聴き知った盤です。気持ち音量は控えめ、アクシデント前は、極上の音を聴かせてくれていただけに物足りなさを覚えます。あの極限の音は、常にトラブルと紙一重なのではないかと考えました。車で言えばF-1のような、完走できるギリギリのラインに耐久性やセッティングを持って行くような音と形容すれば良いのでしょうか。しかし、自分で持っている盤がかかると複雑な気持ちになります。何せ私のオーディオではこの音はでないのですから。ブラシで軽くドラムを撫でるような感触という繊細な感じも、このベイシーのシステムから聴こえるから不思議です。

 6枚目のレコードは、ZOOT SIMS/AL COHN/PHIL WOODS/JAZZ ALIVE A NIGHT AT THE HALF NOTE。楽しい夜の空気が伝わって来る。

 7枚目のレコードは、CANNONBALL & COLTRANE。ベイシーでは良くかかる盤です。

第20回目訪問(2007年7月中旬)


 一関ジャズ喫茶ベイシーへ行きます。扉を開けると、何とも表現し難い女性ボーカルが聴こえ、思わず涙がこぼれそうになります。危ない危ない。外は台風4号接近中につき雨。店内も閑散としており、どうもしっとりしている様子。

 GENE HARRID AND THE PHILIP MORRIS SUPER BAND/LIVE AT TOWN HALL N.Y.C.のレコードがかかります。梅雨と台風の湿気を薙ぎ払うような選曲です。そして菅原店主は、おもむろにドラムのセッティングを始めると、なんと自らドラムを叩きはじめたではないですか。20回目のベイシー訪問にて、初めて菅原店主がドラムを演奏する姿を拝見しました。店主は、時折考えるように、確かめるようにドラムを演奏しています。外の台風や陰鬱な空気を払うようなドラミングとレコード演奏で、レコードと生のドラム演奏が溶け合っていました。

 続いてのレコードは、LOUIS AEMSTRONG AND HIS FRIENDS。雄大なレコードです。しゃがれて腹の底から低く出てくる声は、小さな事など気にするななどといった感じで、ひたすら世界の大きさやすばらしさを歌っているように感じました。広い心にしてくれる音楽だと思いました。

 WALTER BISHOP JR. TRIO/SPEAK LOW。ピアノ、ドラム、ベースの基本的なトリオと思いましたが、ピアノのリズムの取り方が独特で面白いです。

 2杯目の紅茶を注文してから、ひたすらかかるレコードに聴き入ります。もう、そこにあるのは、スピーカーの前にせり出した音像から放たれるリズムとビート、メロディ、そしてジャズだけです。その後、Rockないでたちな方々が多数来店されたためかどうかわからないのですが、レコードも疾走感のあるモノばかりになっていきました。

 MAX ROACH AND CLIFFORD BLOWN/The Best of Max Roach and Clifford Blown。MAX ROACHのドラムソロは圧巻でした。ドラムが鳴るたびに、私の頭の中の何かがパァーと弾けて、快楽物質が染み出て来ます。とくに腹に直接ガツンと来るキックドラムは、ここでしか聴けないと思いました。重いのだけれど、軽くて引きの速い低音。こんな音をいつかだしてみたい。トランペットも凄すぎます。一音一音が芸術であり、それだけで参ってしまいます。

http://exp.bakufu.org/exp038_basie04.htm

第21回目訪問(2007年月中旬)


 店内に入るとJohn Coltrane/Settin' the Paceが鳴っていました。

 TRENEING IN/JOHN COLTRANE WITH THE RED GARLAND TRIO。コルトレーンの命日の一日前ですがコルトレーンのレコードが続きます。ベースラインが良くきこえます。RED GARLANDらしいピアノトリオだけでも十分に楽しいですが、これにコルトレーンが加わると最高です。

 JOHN COLTRANE/GIANT STEPS。コルトレーンのテナーが炸裂している音です。テンポも速く、しっとりとした前の2枚のレコードに比べて勢いが良いです。

 ここで、ベイシーの音について書いてみたいと思います。何度も聴きにきて分かったことですが、ベイシーの音は独特の硬質感を感じさせます。この質感はROYCEのWestminster Royalと比べても硬いもので、ROYCEへ行くと、タンノイとはこんなにも柔らかく繊細な表現をするモノかと思う程です。しかし、この硬質感を持った音のカタマリの周りに、その当時の匂いや空気感とうものが漂っていて、一緒に耳に届くのです。

これだからベイシーの音は何度来ても新鮮に感じるのだと思います。そしてベイシーの大音量の中、JAZZ GIANTSの御仁達に会うには集中力と少しの想像力を要します。音が面で押し寄せ圧倒されるのですが、神経を研ぎ澄まし、耳をかたむけると、そこにいるという気配をスピーカーより前に感じ取ることができます。

 Tommy Flanagan/Red MItchell/Elvion Jones/Super Session。コルトレーンの命日前の前夜祭の様相だったので、他のレコードがかかって安心しました。

 Bags meets Wes/Milt jackson and Wes Mountgomery。素直に楽しくスィングできる曲です。

 ギターもののレコードが2枚続きました。A Night At The Vangurd/THE KENNY BUREEEL TRIO。これもベイシーでよく聴く一枚です。

 CANNONBALL & COLTRANE。これもベイシーでよく聴く一枚です。個人的な聴き所は1曲目(A面なのかB面なのか分からないが)のCANNONBALLとCOLTRANEの競演。それに続いていく強烈なアップテンポのドラムです。

 The Bill Evans Trio Live。Evansの陰りのあるピアノのタッチが一音一音聴き取れました。軽くピアノを弾いているようで、音からは、何かを探るような、何かを確かめるような演奏に聴こえました。

 ECHOES OF AN ERA/The Count Basie Years。BIG BANDが楽しいです。ウォーと叫びたくなる程の迫力と楽しさです。それが短い曲の中に凝縮され、この店で再現されています。悲しいかな私の持っているCount Basie OrchestraのCDにはこんな音入っていません。Esoteric P0+dCSのD/A Converter1なら再現出来るのでしょうか?いや出来ないと思います。どなたかMastering EngineerにはCount Basieの残された全ての音源を、最高の技でRemasteringし、SACDにして欲しい。本当にそう思いました。昔のレコードを持って、ベイシーの様に狂気のような調整の末でしかこの音がでないのでは、悲しいのです。


第23回目訪問(2007年10下旬)

 本当に久しぶりのベイシー訪問です。コルトレーンの命日以降訪問していないので、おおよそ3ヶ月という期間が空いてしまいました。ベイシーの扉を開けるのにも新鮮な緊張感と期待感がありました。そして中へ入ると記憶の通りの店内でした。

 そして音は・・・。記憶とは曖昧です。昔のベイシーの音の事などどうでもいいようにColtraneが気持ちよく鳴っていました。心に響くジャズでした。オーディオ的に書けば、高域と低域がカッチリとし、店主のそのStereo Sound誌に連載しているような自分像とは違った、ジャズと音に対しては生真面目過ぎる程の音色でした。ジャズとはこれ程までに凄まじいものなのかと、久しぶりに来てまた感動してしまいました。Swingせずにはいられない音なのです。

 振り返って、自分のオーディオではやはり悔しいかな物足りなさを再確認しました。自分のオーディオでは、しなやかさや優しさといった部分は感じさせるのですが、ベイシーの音ほどにジャズの根源へ近づくような音、混沌としていく音が全く出せていないと感じました。

 なぜジャズは、こうも心を捉えて離さないのでしょうか。POPS ROCK CLASSICSといろいろな音楽を聴いてきましたが、ジャズ程のものはないです。そしてジャズほどオーディオへの欲求へ駆り立てるものもないです。

 多分WilsonとかAvalon等、俗に言う”ハイエンド”なスピーカーというものがありますが、それを置いただけでは、いや調整に調整を重ねてもこのジャズ喫茶ベイシーのような音は絶対に出ないのではないだろうと思います。あのJBLのDD66000ですら、無理の様な気がします。

 やはりBASIEで聴けるJAZZというのは、BASIE以外では聴けないだろうと思うのです。菅原店主の徹底的なJAZZや音に対する主観がこの音を造り上げたのだと思います。私も見習いたい。

 もうニューヨークへ行こうが、世界中どこへ行こうが、生では絶対聴けない故ジャズ・ジャイアンツと出会える喫茶店が、この素晴らしい芸術を感じることが出来る場所が、日本にいつまでも存在していて欲しいと心から願っています。

 今年もカウント・ベイシー・オーケストラが日本にやってくる様です。しかし、八戸は遠い。もう少し近くで公演があればいきたいのですけど・・・。

(2007年11月30日)


第24回目訪問(2007年11中旬)

 扉を開けると、ANITAのレコードがかかっていました。前回聴いた時のニーナ・シモンでは、子音が強調され、ちょっと気になったのですが、今日のANITAの歌声は美しく厚みのある音で、子音も強調されることなく良い音だと思いました。針とカートリッジの調子は良いようです。

 続いて、FREDDY HUBBARD/SKAGLYのレコードがかかる。ジャケットを見ると、ベイシーでは珍しくジャケットが新しい。新しいジャズと録音だからでしょうか。いままで聴いてきたドラムとはひと味違うものを感じました。低域のドラムの締まりが良いのです。シンセや電子楽器の音ももの凄く良い感じです。

 そこで感じたのは、ジャズ喫茶ベイシーのシステムというのは、Hi-Fiな音。まさかジャズ喫茶ベイシーでこういう新しいレコードを聴けるとは思いませんでした。通常の再生状態において、スクラッチノイズもヒスノイズも全く聴こえません。やはりジャズ喫茶ベイシーは”ハイエンド”の音を軽く超えた上の表現をしていたのだと思いました。今までは古いレコードばかり聴いていてなかなか気付きませんでした。いつか通っているうちに88レーベルのCount Basie Orchestra/Basie is Backの様な新しいレコードを聴くことができるでしょうか。

 次はSONNY STITT/12。実に楽しいジャズです。身体を動かしたり踊りだしたくなります。ベイシーでジャズのレコードを聴いていると本当に時が経つのが早いです。心地よい時間はすぐに過ぎてしまうと、いつも思います。本当はもっと、飽きるほどジャズ喫茶ベイシーでジャズのレコードを聴いてみたいのですが、まず無理でしょう。

 日曜だというのに、このジャズ喫茶ベイシーへ居る客は、私一人と、丸テーブルに座る美人な方の2人だけです。なんか1人でジャズを聴くのは寂しいですし、なんか菅原店主に申しわけなく思ってしまうのは、私が小心者だからでしょう。非常に贅沢な時間を過ごしているとも言えるかも知れません。

 John Coltrane/Dakerのレコードがかかります。コルトレーンの吹くサックスの周りにまとわりつく空気の振動までもが、音となって伝わって来ます。やはり凄い人は、その音そのものが凄いものだと感じます。曲調とかリズムとか、旋律とかいうまえに一発の音で、私は参ってしまうのでした。

 ジャズ喫茶ベイシーは、凄い所だとあらためて思った次第です。

(2007年11月30日)


第25回目訪問(2008年2上旬)

 一関市にあるジャズ喫茶ベイシーへ行きました。かれこれ前回の訪問から3ヶ月以上も経ってしまいました。店の前の駐車場には店主のキャデラックが止まっていました。店内に入ると、特等席を残してみな満席で、合い席しました。その後、合い席していた方が店を出られ、一番後ろの真ん中の席に移動しました。吹き抜けの下の席です。

 丸テーブルでは、店主は誰かと雑談されていました。聴き馴染んだMiles Davis/Relaxin'のレコードがかかりました。そして、Miles Davisのレコードを2枚続けて聴きました。自分の家のスピーカーで聴くMiles Davisのトランペットは、悲しいかな、枯れた音しかしないのです。それは、大音量を出せないという理由だけでないと思いました。

 ベイシーで聴くMiles Davisのトランペットの音は、生々しいのです。枯れていないのです。私もこういう音を出したいのです。 ドラムやピアノの基音はどこまでも深く低く伸びていました。カッチリとした硬質感のある音が、ドラムやブラス楽器の実在感を与えているのだと思います。こういう音は、ソフトドームツイーターのスピーカーからは出ないのではないかと思わせる音です。優しい表現とは違う音だと思います。

 続いてJohn Coltraneのレコードがかかります。席からはアルバムのタイトルが見えませんでした。力強く、美しいColtraneのサックスの音が胸を打ちます。Jazzとはなんと素晴らしい音楽なんだと感じました。この蔵の中では外の様子は分からないのですが、そろそろ日が沈む頃でした。このベイシーでは、ますます音が良くなって、音量は上がっているように感じました。音が混沌としていき、うねるようで、力強く、強靱なリズムに、止まらない走り続けるような音楽といった感じでしょうか。

 コーヒー一杯で随分と長居してしまったと思い、店を出ようとしたところ、大勢の人が店内に入って来ました。そして丸テーブルに腰掛ける御仁の姿を見ると、そこには坂田明先生がいらっしゃいました。店終いの後には何が始まるのでしょう。気になります。
http://exp.bakufu.org/exp040_basie05.htm

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4. 「ベイシー」の音の秘密  

「家で少しでも良い音で聴くにはどうしたらいいのだろう。」

との質問に、菅原先生は、

「いい音を求めるなら、部屋が良くないと始まらないんだけれどね。

装置に関しては、俺も何がいいかは分からないんだよ。これが絶対というものはない。例えば、大金をつぎ込んでターンテーブルを買えば音がよくなるかというと、そうじゃない。だから、メーカー品のうまくできたものを選べばいいんだよ。あとは全体のバランスをうまく取ること」

と部屋の重要性を指摘しておられました。やはり部屋とバランスはコンポネントかそれ以上に重要なのだと再認識しました。 トランヴェール6月号(2008年07月01日)

http://exp.bakufu.org/exp061_diary09.htm

366 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/10(日) 13:38:39 ID:FSZFaqFy [1/2回発言]

ベイシーはね あの、蔵作りの空間が最高なんだよ
音がさわやかなんだ、もちろん音量はでかい
そこらの、ちまちましたジャズ喫茶では、窮屈な音しか出ない


425 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/08/23(火) 13:18:32 ID:NBDam5rw [1/1回発言]

もともとが古い土蔵なので音響も良いのでは と思っている


426 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/08/23(火) 13:21:44 ID:BILQDmWR [1/1回発言]

「もともとが古い土蔵」であることと「音響も良い」こととはどういう理屈でつながるの?

427 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/08/23(火) 16:47:00 ID:UL60E1AF [1/1回発言]

天井が高くて空間が大きいのと塗り壁だから音圧高くてもコンパネや石膏パネルのように鳴かない。

625 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/03/26(日) 16:46:19 ID:7XsfCvAN [1/1回発言]

はっきりしていることは
蔵のように大きな場所でないとあの音にならないよ
家庭では無理だ

626 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/03/32(土) 14:53:42 ID:yhGybqu2 [1/1回発言] >>625 

激同。エアーボリウムも大切。


649 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/05/22(月) 12:35:51 ID:mT2QZx2e [1/1回発言]

昨日聴いてきました。 みんな入り口で写真を取り捲っていたのは観光客が多いからなのでしょうね。
初めて聴いた音はなかなかの迫力でしたが、天井が低いのとスピーカーの横にある壁のせいで音がこもって抜けが悪い感じがしましたが雰囲気は抜群でした。


657 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/04(日) 20:11:59 ID:DufJAtLY [1/1回発言]
>>649
天井が低い
どれくらいでしょうか。普通の住宅ぐらいの高さ?


658 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/04(日) 20:17:13 ID:tOTV5QIz [1/1回発言]

宇多田ヒカルがオートマチック歌ってる部屋くらいの天井。


661 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/05(月) 01:49:36 ID:W6r9f9fa [1/1回発言]
>>658
3mくらい?


662 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/05(月) 08:03:15 ID:lp3UH7OM [1/2回発言]

あそこは蔵。一般住宅より天井は高い。
客席の後ろのほうの天井は抜いてあって2階まで吹き抜け

666 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/05(月) 11:31:00 ID:M8QtKSS2 [1/2回発言]
>>662
抜いてある真下で聴くと、最悪の音が...

667 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/05(月) 15:10:43 ID:RH3XC9BR [1/1回発言]

どれくらいの広さでしょうかね。


668 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/05(月) 17:45:07 ID:lp3UH7OM [2/2回発言]
>>666

そうなの?
3回行って聴いていたのは真ん中の少し後ろだったな。

>>667

石造りの蔵でひろいよ
リスニングスペースは1階の半分
残りの半分はバーカウンターと空きスペース
東京では考えられない優雅な利用方法。2階には行ったことない。何があるんだろう

ビッグバンのライブできるわけだし。新宿ピットインの5倍あるかな

669 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/06/05(月) 17:59:23 ID:M8QtKSS2 [2/2回発言]
>>668
そこが、特等席だと思う。
http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/


132 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/17(土) 01:02:51 ID:l40qESaS [1/3回発言]

megは店が狭くてだめだよ、何をやってもだめ
寸詰まりの音にしかならない店

ベイシーは広い、2階には客を入れないし、1階の天井を一部抜いて音も抜く

ぜんぜん違うのよ

http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1169556508/


131 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/20(火) 06:56:59 ID:wzEIiVX2 [1/1回発言]

ベイシーを音で超えようというジャズ喫茶は現れんものかね。
東京では、どうしても店が狭いのがネックになる。かといって地方では、ベイシークラスでも客は来ない。まぁジャズ喫茶で
経営を成り立たせるのは無理に近いな。商売として考えたらとてもあんな効率の悪い商売はできん。

133 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/20(火) 08:00:05 ID:MZp7tcOg [1/1回発言]
>>131
超えようと思ってるかどうかはしらんが、近づこうとしているならキャンディだろ。



139 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/22(木) 06:33:53 ID:SgDTHhSo [1/1回発言]
>>133
CANDYか。あそこの音は、斬れるような音だ。
ベイシーとはまた違った音。永く続けば超えるかも。
ただ、菅原正二氏のような伝説が無いと音は超えても、伝説になるには難しいかも。


140 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/24(土) 01:33:25 ID:RvVbdoEf [1/1回発言]

かなり以前に1度だけベイシーに行ったことあります。女房がスピーカーに向かって座り、私はスピカーを背にして座りました。
ビッグバンド(ベイシー楽団?)のレコードが鳴っていたのですが、エッ!!本物の生演奏?
と感じ思わず振り返りました。
以降、あの時以上の再生音を聴いたことはありません。
やっぱり別格だね。日本一。


146 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/25(日) 10:07:11 ID:3UgnYSF8 [1/1回発言]
>>139
CANDYには前のJBL時代、今のDD66000になってからそれぞれ行ったことがあるけれど、ベイシーを超えるのは無理。

理由は、ベイシー・サウンドの奥技はあの建物、即ち「倉」にある。
倉が何故音響的に良いかは解りかねるが、倉をオーディオ・ルームにしている人たちの音はすごく良いんだよ。

147 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/25(日) 10:34:37 ID:u2bZw8tR [1/2回発言]
>>146
確かに。コンクリート打ち放しでは得られない音がするのは確か。
遮音性も抜群だし。当方の田舎は蔵ありなので蔵で音楽を聴くと最高です。さらに天井も高い。宮城の若柳にあるジャズ喫茶ジャッキーも蔵を改造した建物で、非常に良い。装置だけでは抗いきれない部分が部屋、空間にあるのは間違いない。

148 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/25(日) 10:54:43 ID:cP4PU+hY [1/2回発言]

蔵って今建てられんのかな
いくらぐらいかかるもんなんだろ
いや、土地も金もないんだけどサ・・

149 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/25(日) 11:04:44 ID:u2bZw8tR [2/2回発言]
>>148
旧い古民家の蔵を移築しようと、知り合いの建築士に聞いてみたら、移築も新築もほとんど変わらないらしい。
それにお値段そのものがお高め。漆喰に土壁だから当たり前。
昔はその方が安かったんだろうけど。

ちなみにその建築士もオーディオ好きだが、自分の建物はコンクリートで建ててる。
コストや遮音性を考えると、コンクリでどうにか調整するしか方法はないと思う。蔵持ちの親類がうらやまし。


150 : 148 : 2008/05/25(日) 11:09:40 ID:cP4PU+hY [2/2回発言]

現実的にはコンクリになっちゃうんだろうな・・
ベイシーは2層吹き抜けだから、タテヨコともに空間が大きいってとこもいいんだろうね。


151 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/25(日) 13:13:10 ID:S+wKRMnA [1/2回発言]

そうかー、蔵かー。なるほどね。有りうるかも。
そして150さんの言うとおりやっぱり空間ね。
あの時は、原寸大でサックス数人、ペット数人、ドラマーなど一人々々が確かに見えたのよ。今でもはっきり覚えています。


152 : 150 : 2008/05/25(日) 14:59:51 ID:kQ2/ovOR [1/1回発言]

あー見えたねー、確かに。
オレん時はラストにカウントベイシーをサービスボリュームでかけてくれたけど、カウントベイシーオーケストラの演奏をここまでナマに近く再現できるところは日本でも他にちょっとないんじゃないかなぁと思った。と、同時に

「菅原さんはこれのために命を削る思いでここまでやってきたんだなぁ」

としみじみ思ったよ。

155 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/26(月) 01:51:46 ID:JPqQCEN9 [1/1回発言]
>>149
蔵というより、「大空間+土壁・漆喰」の音の抜け具合がいいのではないかと想像します。
うちは田舎の旧家で、天井高4m+α 30畳ほどの昔の洋間ですが、真夜中、窓を開けて聞くピアノやヴァイオリンはなかなか他では聞けない響きがありますよ。

単純に結論は出せませんが、蔵みたいな分厚い壁と閉鎖空間は必要ないとしたらぐっと経済的に現実味を帯びてくるかもしれませんね。


157 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/26(月) 18:44:13 ID:1RMqO03M [1/1回発言]

周囲が静かで近所迷惑にもならなければ、窓を開けたほうが抜けのいい音になることは確か。
(天窓などの小さな窓でも、十分効果がある)
都市や住宅地での窓開放はあまり現実的じゃないが、木造なら自然な音抜けが可能。
その点ではコンクリよりいい。土壁・漆喰がどうなのかは分からないな。


158 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/26(月) 23:02:41 ID:RHq37gv+ [1/1回発言]

蔵以外に音が良いのが、田舎にあるお寺の本堂。
これは天井の高さ、そして紙と木、床は板と畳が絶妙に配置されていて、非常に声の通りが良くいい響きがする。和尚さんの読経も非常に良く聴こえるし、音がよい。

こういう蔵やコンクリの様に密閉せずに、開放するという方法もあると思うが、いかんせん土地が広くないと無理。

159 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/27(火) 04:24:18 ID:lhqn0nqP [1/1回発言]

寺も確かに響きいいねー。それと教会なんかもね。
あと、ベイシーのいいところはスピーカーの乗ってる台がしっかりしているところじゃないかな。
たぶんコンクリ? 背後の壁も頑強そう。
やっぱりスピーカーまわりは固めたほうがいいんだろうな。
仙台のカウントも高さ40cm位のコンクリの台にA5乗せてていい音だしてるし。

160 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/27(火) 08:58:57 ID:+dOZT3b5 [1/1回発言]

寺院建築の場合 入り口側から音を出して 御本尊の側で聴く音が一番良い
これ豆知識 ナ

186 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/06(金) 20:57:57 ID:1WwpBnTJ [1/1回発言]

結論
「部屋も ひとつのエンクロージャーである」

チャンチャン!
ダッフンダ!

244 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/16(月) 22:24:42 ID:TLHLq7bW [1/1回発言]

ベイシーは土蔵じゃないから倒壊はしない。真の蔵というべき土蔵は、大分外壁がはがれているのが確認できる。しかし土蔵の壁を作る職人も塗る職人もいなくなってしまっから修復は不可能。

本当の良い音のする遮音性のある蔵は、土蔵だ。

土といっても粘土に粘り気を出すため、海藻を釜で煮て粘り気をだし、細かく擦り潰し、細かくし、乾燥させて半分熟成させたワラと混ぜ合わせ塗っていく。そして外側に行く程、内側に行く程 砂の割合を増やしたり、石灰を混ぜたりして調整していく。
もうこんな手間ひまかかることをする職人さんも居なくなってしまった。

ベイシーは蔵は蔵でも、ブロックと木で作った蔵だから壁がはがれることもないし、多少壊れても直せる。


245 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/17(火) 00:00:14 ID:JMMcvTTx [1/1回発言]

>ベイシーは蔵は蔵でも、ブロックと木で作った蔵だから壁がはがれることもないし、多少壊れても直せる。

でなけりゃ、道路拡幅で数メーター移転なんでできんわな〜。


247 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/17(火) 01:22:19 ID:r6Zsg6Cz [1/1回発言]

本物の蔵なら象が踏んでも壊れない
本物の蔵なら百人乗ってもやっぱりイナバ

249 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/17(火) 07:46:36 ID:pYQVNV2O [1/2回発言]
>>245
本物の蔵でも移動させようと思えばできますよ
大変だけど

250 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/17(火) 11:18:09 ID:aBAAaHUY [1/1回発言]
>>249
できますね。ただ何メートルの単位なのか、別の場所に移築になるかで全く違う。当たり前だけど。知り合いの農家のいらない土蔵をもらって、自分専用のリスニングルームにしようかと思って、建築士に相談したら、新しく別の蔵を作った方が安いと言われた。当たり前だ。

今はコンクリートと内装に木を使って調整するのが良いようだ。
時代の流れだ。材料も手に入らなければ、職人さんもいないからどうしようもない。

http://unkar.org/r/pav/1202347123


 

638 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/13(月) 01:52:26 ID:JwQ2Vs8Q [1/1回発言]

石の大きな蔵を持っているヤツはジャズ喫茶への改造を考えてみよう
http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


459 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/11/16(水) 19:46:15 ID:QAf4rmul [2/3回発言]

 リアル大のナマナマしい世界には興味があります。
 オーケストラの広大なパースペクティブ=奥行き音場感はどうかな
 


461 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/11/16(水) 21:24:17 ID:EL1OE3Dx [1/1回発言]
>>459
リアル大よりも大きい。
緻密さは無いから、箱庭の反対。 適度に間引きされた音。

でも、ジャズがリアルに感じる。

あれで音響空間は巨大だから、うちの装置よりもユニットが少なくても充分な迫力に驚いた。

急な天候の変化に、音が反応した。
湿度の変化が起きる前のことだったから、多分気圧の変化にはシビア...。
http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/


399 : UTA : 2007/05/02(水) 22:05:13 ID:p0+PrX4y [1/1回発言]

ベイシーの音の気持ち良さは良い設備と菅原氏の孤高さもさることながら その建物(蔵)の硬さ? 適度な反響? 共有振動?も 加味しているのでは?


400 : Jazz Spot BASIE : 2007/05/02(水) 22:12:43 ID:o70eKNL4 [3/3回発言]

蔵というのは大きな利点でしょうね。逆に蔵じゃなかったら、近くの民家の苦情でまともに営業できなかったと思いますよ。
何しろ菅原店主は、店内に貼るポスターだって音質の変化があるとかで、いろいろ試されているくらいですからね。普通の人から見て「そこまでやるかっ!」っていうくらいじゃないと日本一のジャズ喫茶にはならなかったんだと思いますよ。

401 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/03(木) 01:00:26 ID:zH7ueEAb [1/2回発言] そもそも

あの大きな蔵、その蔵の4分の1ぐらいしか客席に使っていない。
二階は音抜きのため

そこらの個人がマンションの一室で聴く音とはまるで違う


402 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/03(木) 01:16:38 ID:ZFTUcP9+ [1/1回発言]

後ろの吹き抜けの下で聞いたんだが、あそこは音よくないの?

418 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/06(日) 15:57:02 ID:ahIYfFCq [1/1回発言]
>>402
吹き抜けの真下は、良くなかった。

403 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/03(木) 01:19:38 ID:zH7ueEAb [2/2回発言]

そこより前で、客席スペースの真ん中ぐらいだと思うよ


404 : Jazz Spot BASIE : 2007/05/03(木) 10:13:14 ID:x4wYVZPg [1/1回発言]

真中の席のスピーカーに向かって右側は、VIPな方もしくは店主専用の席なので、店が相当混んでいて、座るところがないというくらいじゃないと、一般の人は座れません。私もベイシーに相当通ってますが、その席へは座ったことがないです。
座る席によっても音は相当違いますので、積極的に聞きたい場合には中央の席。
少し後ろから、楽器の定位やなんかを確認したいときは後ろの中央の席がお薦めです。

420 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/14(月) 21:52:27 ID:EDHTUhAz [1/1回発言]

普通に中央席近くで聴くのが良いね。後ろの囲われている所は、定在波のたまり場だからやめたほうが良いね。

416 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/06(日) 13:19:13 ID:x4+Fx5nl [1/1回発言]

オーディオの最終回答は部屋。
どっかいい酒蔵がないかのう。

417 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/06(日) 13:42:29 ID:WU8x2R+i [1/1回発言] >>416

屋外が最高ですよ
スピーカの後ろにデカイ板を立て。あとは出したい放題の音量

定在波はないし、素直なおとが聴ける

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/

104 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/11(日) 20:39:22 ID:CUn995cx [1/1回発言]

ベイシーのエンクロージャーって密閉なんでしょうか?
写真みてもバッフルに穴が見えない。

あとサイズと板厚を知りさえすれば自宅で気軽にベイシーサウンドを・・・


108 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/13(火) 00:33:00 ID:TH9IezPg [1/1回発言]

ベイシーの音は聞いたことないが、2220で豪快な音が密閉箱からすると思えないから、
バッフルに穴ないんなら側板とか見えないところにポートがあるんじゃないか?


114 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/17(土) 04:03:42 ID:WCP+EkcC [1/1回発言]

エンクロージャは、コンクリートだっちゅーの。

120 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/17(土) 21:49:46 ID:bk4EHkw7 [1/1回発言]
>>114
マジ?
写真では木材に見えたけど。 あれは外面だけ?

123 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/17(土) 22:50:24 ID:c/+A/3vM [2/2回発言]

あの箱は木製です。コンクリートであの大きさを作るには中に鉄筋と梁を入れなきゃ構造的に持たない。しかも かつてあの箱は縦型に置いてあった。鉄筋コンクリート造りなら、横型に出来るわけがない。ジャッキ、クレーンを使えば可能かもしれんが、あれは木製。

128 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/19(月) 14:37:40 ID:Wp8FN3j9 [1/1回発言]
>>123
本人に確認しましたか?


129 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/19(月) 18:47:59 ID:Lk+DE6pf [1/1回発言]
>>128
しました。

124 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/18(日) 03:50:51 ID:Vl8cErHp [1/1回発言]

高能率ユニットを密閉で使ってるのに低域はけっこう出てるらしいね。
どんなマジックを使ってるんだろう?


125 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/18(日) 20:15:30 ID:qcR+5KQ4 [1/2回発言]
>>124
イコライジングしているか、F特的にフラットでなくとも、人間の耳には出ているように感じるか。ルームチューニング込みで低域がでているか そんな感じでしょう。まぁ秘密なんで教えてくれませんがね。

近くの商店の人に聞くと、遠くから来たのに、閉店していて、泣く泣く帰るひとが多く居て可哀想と、仰っていました。


126 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/18(日) 20:31:44 ID:T5KMLl3w [1/1回発言]

イコライジングなんかしてしてないよw


127 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/18(日) 20:45:04 ID:qcR+5KQ4 [2/2回発言]
>>126
そうですか。イコライザーはかましてませんか。取り巻きの仲の良い方々なら知っているのかな?

私はただの客なので分かりません。箱のデカさが無限大密閉箱に近いので、moが小さい振動板でも理想的な動作と、低域のパスル成分が十分で出ているから、低音の量感が出ているように聴こえるのか。

130 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/19(月) 21:01:08 ID:IFkzYBYW [1/1回発言]

スピーカー(はごっこ)の うっしょ の レンガが 気になる
はごっこ ど レンガは 密着してんのが?


134 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/20(火) 15:32:16 ID:85SQ1SCc [1/1回発言]

はごっこはコンクリートだっぺよ。

135 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/20(火) 18:20:53 ID:CjEcS03M [1/2回発言]

コンクリートですかい。箱の淵は茶色く、お化粧しているあたりが なんともイミテーションですな。
黒いバッフルもコンクリート。 すると型枠立てて、コンクリートポンプ車から、生コン打設して作ったのですかい。さすがですな。コンクリートに勝つのには現実的な価格にすれば鉛かアルミしかないわな。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/


814 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/19(月) 23:51:05 ID:iIeRUaLd [1/1回発言]

今2chのこの板で、ベイシーの箱が密閉箱でなく底面開放型の箱というのが初めて分かった。

今まで十数回ベイシーへ行っていて、少しも気づかなかった。OTL
開放型エンクロージャーからなんであんな低音が出てくるんだろう?
ますますベイシーの奥深さを知った気分だ。


815 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/20(火) 00:53:02 ID:s7IymrZf [1/2回発言]

あれ密閉ではないの?
どうしてわかったの

816 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/20(火) 01:00:56 ID:3TrlQ0Sb [1/1回発言]
>>814
移転前の初期は密閉だったんだが、低音の伸びとアタックの反応に不満、
で、下からドリルで少しずつ穴をあけていったら今の状態になったとさ。
床下までエンクロージュア,2階がアコースティック-ホールというのがベイシーの秘密。
でも箱の音がしないのはなぜか? 1回で判ってほしかったね。

817 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/20(火) 02:24:13 ID:s7IymrZf [2/2回発言]

どの程度の穴の大きさなのかな

818 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/20(火) 09:22:15 ID:sT3Qg8fm [1/1回発言]

まったく底板がなく、その下の空間も完全に空いていなけりゃ後面(底面?)開放とは言えない罠。
なんか816の説明だと、単なるポート、動作的にはバスレフジャマイカ?

819 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/21(水) 00:24:44 ID:uwAYhxNG [1/1回発言]
>>818
底板のほとんどが空いてるよ、それがステージから床下につながってる、
今の状態を見てもいないのに理屈こねるなよ


821 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/21(水) 11:15:15 ID:u1PJRUHB [1/1回発言]

バックロードホーンのようだな

822 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/21(水) 20:25:13 ID:yu1A8K4b [1/1回発言]
>>819
藻前のカキコを文面通りに受け取ったまでの話。だいたい、

>底板のほとんどが空いてるよ、それがステージから床下につながってる

↑の時点で後面開放じゃない罠、アフォ。理屈云々以前の問題。


823 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/21(水) 21:16:59 ID:FGKYIk1G [1/1回発言]

つーか、実際にあそこの音を聴いた奴で箱の自作経験の有る奴なら

>底板のほとんどが空いてるよ、それがステージから床下につながってる

こんな嘘ッパチのでまかせは見破られる訳でw


824 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/21(水) 21:30:46 ID:POE44JlN [1/1回発言]

よく分からない話ですね。
SPは底板が事実上ない状態で、SPの設置してある床にも穴があけてあるってこと?

825 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/22(木) 00:35:54 ID:4sMGikFR [1/1回発言]
>>822 823
アフォはおまえだよ、底面開放型に近いと言ってるんだよ。
ステージ下から覗けるから行って見てこい。
交通費がないなら菅原氏に電話して聞いてみな。


826 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/22(木) 00:41:31 ID:6Kfn0p72 [1/1回発言]

電話で答えてくれるようなオヤジじゃないだろ
電話の受け答えっていつも無愛想きわまりないぞ


827 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/22(木) 01:36:46 ID:Bwmi0WT7 [1/2回発言] 今んとこ>>825の賛同者が一人もいないから、極めて眉唾、とても信用できんな(w

825でも誰でも良い、ゲンブツ写真撮って来いよ。証拠として店主も一緒にな(w
そうしたら簡単に決着がつくな(w

828 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/22(木) 18:16:27 ID:24KtcrEl [1/1回発言]

明日からの3連休でベイシー詣でしてくるから、ステージの下を見て、菅原先生から箱の話を伺って来るよ。極秘事項で教えてもらえなかったり、ステージの下を見ようとしたら灰皿が飛んで来るかも知れませんけど。(笑)

でも僕も何回もベイシーへ行ったけど、密閉型だとばかり思っていたな。
あとステージはたしかコンクリートだと記憶しているし。
底面開放ということはステージのコンクリにもデカイ穴が開けてあって床下まで通じているのかな?不思議だ。

829 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/22(木) 19:37:29 ID:6ga0xANX [1/2回発言]

行く前に開店しているかどうか確認しろよ

830 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/22(木) 20:23:34 ID:Bwmi0WT7 [2/2回発言]
>>828
店主の機嫌が良いことを願う。健闘を祈る。
話聞くだけじゃなくて、できれば証拠写真もヨロスコ。


831 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/22(木) 20:27:22 ID:6ga0xANX [2/2回発言]

ジャズ好きなことが店主に伝わると
とてもいい人だよ

832 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/22(木) 21:50:09 ID:TDFp1/SG [1/1回発言]

ユニット背面からの音を底面から外に逃がすというのは、ある意味理想的な再生手法。
いわゆる無限大バッフルに近い。

833 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/24(土) 22:00:12 ID:tWRktf0C [1/1回発言]

実際に確認しないと、判断できない也ょ。

無限大バッフルなのか、ダンプトバスレフなのか、普通のバスレフの範疇か。


842 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/03(月) 19:09:23 ID:7OOThWGX [1/1回発言]

底面開放説の真偽は別にして、今の箱でも当初は、開放型にしてみたりいろんな物を詰め込んだりと、確かステサンに書いてたね。 で結果、とても人には見せられない状態だと。

でも、最初にこの話しを持ち出した人は、何処を読んで書き込んだんだろ?
”この板”って書いてるから、このスレ以外なんだろ〜けど、他スレでベイシー の箱についての書き込みあるなら読んでみたいな。

843 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/03(月) 19:20:25 ID:Go5b0Wtd [1/1回発言]
>>842
確か自作系スレだったと思ったけど、後面開放のこと書いてあった。
書いてあった内容はまったく同じ。まあ殆ど相手にされんかったけど(w

で、こっちに転載(移動?)したら袋叩き(w


844 : 816 : 2007/12/05(水) 03:27:38 ID:O3kK4faY [1/1回発言]
>>842
どこに書いたか忘れたけど、密閉でなんで凄い?というくだりに>>したと思う。

ま、ベイシーをよく知る人々にとってあの箱の秘密、底面開放、、、というのは既知です。
ベイシーで聴けるアタックの真迫感は密閉や普通のバスレフじゃとうてい無理。

845 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/05(水) 08:29:30 ID:4/USeaAk [1/1回発言]

でもステージに穴あけちゃったらもうライブでは使えないんじゃ? あのステージ


847 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/05(水) 21:30:46 ID:Fa6wFul/ [1/1回発言]
>>845
ライヴをするときはステージを別につくるし、いまスピーカーが置いてあるステージは使わないし、奥行きがそんなにないので使えない。しかもスピーカーは重過ぎて移動出来ません。だから真偽の程は良くわからないけど、スピーカーを置いてある台(コンクリート製だったと思う)にエンクロジャーから繋がる穴をあけていて、床下までエアを抜けるようにしてある可能性はあると思います。

それに何回もベイシーへ行っても、尋常ではない低音を感じるのですよ。著書を読んでもイコライザーの類いは使っていないようですし、振動系質量の割と軽くて、磁力の強力なJBL 2220Bを大きな密閉箱に入れても果たしてあのような音がでるのか?と疑問だったのですよ。あれが密閉ならもっとハイ上がりになるのではないかと。

なんで、底面開放型だとこの掲示板で聞いた時には、その手があったか!と思った次第です。今度行くとき確かめて来ますよ。

848 : 844 : 2007/12/06(木) 21:55:42 ID:ldfa9frw [1/1回発言]

知っている人は知っている,知らない人は知らなくてもいい、音が凄けりゃそんなの関係ない。
ベイシーサウンドのノウハウの一端教えてあげただけなのに、ウソだの証拠だせとはほんと大人げない、

852 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/06(木) 22:42:41 ID:H7Hs6dPI [2/2回発言]

あと私は>>848さんに感謝している。ベイシーの超絶サウンドのノウハウの一端を教えてもらったので。
他にもベイシーには、著書やなんかで明らかにしていないノウハウがたくさんあるのだと思う。

869 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/07(金) 22:37:42 ID:DDB4yOQ2 [1/1回発言]

ベイシーの吹き抜けるような爽快な低音は背中にスチフネスなエアをしょった箱からは絶対に出ない音ですね、まるで巨大なプレーンバッフルのようにね。 66000との対決のときもそこを感じた人は優れ耳、でなければロバの耳

870 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/08(土) 01:02:41 ID:dyX24VYy [1/1回発言]
>>866
一度店に行って直接オヤジに聞いてみたら?
流血するだけじゃすまないぞ。
灰皿投げられて意識不明の重態になった俺が言うのだから間違いない。


872 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/08(土) 12:11:55 ID:Co+LI8JR [1/2回発言]

あの蔵の大きさを考えれば、密閉でもOKだと思うぜ

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


Rosenkranz(ローゼンクランツ)貝崎 静雄


ある人に連れられて、一関のBASIEへ行ってきました。建物からして雰囲気が違います。ニューヨークには行った事はありませんが、そんな気にさせられる独特のムードを持っているんです。オーナーの菅原さんのJAZZへの半端ではない思いが成せる業なんでしょう。

 ライブの最中かなと思いきや、演奏者の姿は見えません。勘違いさせられたのは、ステレオの音に合わせてドラムを叩いている菅原さんのせいだったのです。少しお話をさせて頂きましたが、「いくら頑張って叩いても、スピーカーから出てくるドラムの音のほうが良いんだよね!」といたずらっぽく話される顔は本当に楽しそうでした。


 店内の白壁は訪れたジャズメン達のサインで埋め尽くされています。創業35年だそうです。僅か人口6万人の町で続けて来られた情熱は凄いです。ジャズ好きな人の憧れの職業でもあるジャズ喫茶のマスターですが、誰でも出来るものではないとつくづく感じました。

 その肝心な音ですが、何とも良くない鳴り方をしていたので、どうしたものかと気になっていましたが、レコードが変わる度にそのバランスが大きく変わるのです。ここまでレコードのバラツキがもろに出る体験は初めてです。その内物凄く素晴らしい音が聞こえて来ましたので安心しました。特にクワイアットケニーとワルツフォーデビーはリアルだったです。後で聞くとオリジナル盤だという事で納得です。

 ベイシーの特徴は生以上の音量と迫力のある音です。鼓膜のデリケートな方は耳から血が出るかも?!。以前から一度はベイシーに訪ねたいと思っていたのが実現して良かったです。

 翌日は雪景色を楽しみました。多いところでは1.5mはあったでしょうか、こんな大雪を見るのは初めてです。真っ白にお化粧した岩手山が雄大で凄くきれいでした。雪に反射する太陽のまぶしさと明るさには心が晴々とします。特に真っ白な雪と空の青さが織り成すコントラストは言葉には出来ません。地元の方に聞きましても、こんなに天気の良い日は珍しいと言ってました。

http://www.rosenkranz-jp.com/Information/other/The_visit_to_an_audio_house_to_worry/kininaru_18.html


580 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/09(月) 22:58:33 ID:5YnjypTu [1/1回発言]

まぁ 趣味と道楽だよなぁ
すごい音だけど飽きやすい音
底が浅いというか

597 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/28(土) 18:19:49 ID:5KQlLAh7 [2/2回発言]

歳のせいもあるけれど、高域が強すぎるよ。意図的にやっているなら分かるけど、あれでシンバルとかドラムとか、金管楽器の実在感を演出しているんだろうね。

ベイシーの大音量を毎日聴いているので無理はないけど、耳は確実にわるくなっていて、そのうち本当に、裸の王様の音になってしまうのではないかと心配するくらい。

ステサンとかに執筆して菅原店主も「先生」になってしまって、あんまり音について意見できる気概のある人はいなくなってしまった様だし。行く人も「日本一音の良いジャズ喫茶」ということを嫌というほど刷り込まれて来ているから、たいした音でもないタダの大音量の堅い音も、良い音に聴こえてしまうんだろうね。かく言う俺も最初はそうだったし。

でも、何回も通って、ベイシーの音を聴いて、菅原店主の取る行動を見て、俺は、ベイシーはジャズ喫茶に値しないと思ったの。店主は鼻持ちならないやつだと確信もしたし。

期待に胸を膨らませて、ベイシーへ行こうかという人には悪いのだけれど、ベイシーはたいしたところではない。つまり菅原店主がたいしたことない人物ということなんだけどね。

高名な人が来るとシャキッとしているけど、店主の知らない一般の客の前では老醜を晒しているし、本当にこの人がステサンに連載しているの?と勘ぐりたくなるほど、老人のような老人を見ていると哀れにさえ思えてくる。

みんな自分の近くのジャズ喫茶を、営利でやっているジャズ喫茶を応援してあげた方が良いと思うよ。ベイシーは鼻持ちならない老人店主のやっている、音がでかいだけの個人的なリスニングルームなんだよ。

あれだけの蔵を与えられていたら、この板にくるマニアにはあの程度の音は出せると思うよ。

穿った見方をしてみた。ただそれだけの事なんだけどね。


605 : 名無しさん@そうだ選挙に行こう: 2007/07/29(日) 06:31:44 ID:juOYmis8 [1/1回発言] >>596
>>597

よくぞ言った。オレも同感。
たしかにすごい音だがそれだけ。底が浅いから飽きやすい。
よくも悪くもオーディオマニアの音。

スケートで4回転ジャンプ決めてスゲーというのと一緒。ある種の曲芸。
繰り返し何度でも見たくなるのは2回転ジャンプでもトータルでの芸術性が高い演技。理屈抜きで感動する演技。

店(サロン?)の運営や店主の立ち振る舞いについては還暦過ぎた老人の道楽だからとあきらめるしかないだろうな。オレはもう高い電車賃かけてここに行く気はしない。また行きたいのは仙台のカウント。アルテックのA5でずっと音楽的ないい音をだしていて理屈抜きで感動する。これがジャズ喫茶だよ。

600 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/28(土) 19:45:28 ID:ltU+7kA9 [1/1回発言]
>>597
>ステサンとかに執筆して菅原店主も「先生」になってしまって

以前の連載(最初の単行本に収録)の頃は読み応えがあったけど、今の「聴く鏡」は劣化文化人の駄文化しており、またーく面白みを感じられない。それとも単にメッキが剥がれ落ちただけだたーり、と597を読んでナトークしたり。

ベイシーの正体見たり枯れ尾花

http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1169556508/


 ベイシーはジャズの博物館です。昔のジャズマンの渾身の演奏とそのときの空気をお店で出そうとしているのです。これは店主の著書にも書いてあることです。これはベイシーがアナログレコード一筋で、CDなど他のメディアは全く再生しないことからも現れています。そして店主はかなりの頑固というか適当というか得たいの知れないお人だと感じます。自身の著書でオーディオマニアを自認されているようですが、一見すると、RCAケーブルがどうのとか、電源タップがどうとかには興味が無いようにみえます。

 それでいて、アース線や、ホームセンターで買える電線から何種類も試してみたりと、著書に書いてありますので、実際は相当の使いこなしをされていると予想できるのが不思議なところです。細かいところには気にしない様でいて、実はこだわっている。そして、こだわっているのだけれど、ステレオサウンドの連載には、ほとんどそのことを書かれない。一貫して書かれているのはジャズの事、そしてJBLとの関わりのこと。不思議でしょうがありません。そして、店へ何度足を運んでみても、菅原正二店主自作JBLシステムは、底なしの音を私に見せ、いつも新鮮な気持ちで椅子へ座っていることができます。底なしの音の正体はいつになったらその真の姿を私に見せてくれるのか、そして、コルトレーンやマイルスにそこに居るという感じを味あわせてくれるのか、それが楽しみで通っているのです。

http://exp.bakufu.org/exp035_diary05.htm

254 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/01 19:12:12 ID:DepUjJNN [1/5回発言]

ベイシーでは シュアの替針、年に百本消耗するって、本当かい?


257 : plausinar ◆fcoWXWNaG2 : 05/03/01 20:12:24 ID:qyMBV5Os [1/1回発言]
>>254
詳しくは知らんが、100本中使えるハリは十数本という話を、読むか聞くかしたことがある。

258 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/01 20:33:39 ID:DepUjJNN [2/5回発言]

ぼくは年間平均100本の交換針を消耗するが、ある年などは調子のいい針に巡りあわなくて、ついに200本も買ってしまったことがある。
             −「ジャズ喫茶ベイシーの選択」よりー

265 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/01 22:00:04 ID:zln10sJF [2/2回発言]

1日24時間かけまくっても無理だろ、100本を本当に使い切るのは。
100本のうち使える針は少ないと・・


266 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/01 23:33:13 ID:DepUjJNN [5/5回発言]

そこまでの個体差は無いと思うけどなぁ
話を面白可笑しく書いてるだけだよ。
針小棒大、誇張表現もかなりある。 でも、読んでて面白いよね。



915 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/13(月) 12:03:01 ID:m9laO+9Y [1/1回発言]

菅原店主は針やレコードにはこだわってそうだけど、ケーブルにはさして細かいことは気にしてないように
思えるけどどうなんだろう。

916 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/13(月) 13:36:31 ID:cgNHnGvB [1/1回発言]

ケーブルについては、ステサンの最初の連載に書かれてますよ。
「聴く鏡」だったかな?

色々と試してみて、結局極々普通の細い電源ケーブルになったはず。
確か、アンプからSPまでが20mぐらいケーブルが必要だったので、細くするのは当然としても、普通の電源ケーブルに戻したってのを読んで、スゴイと思った。

918 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/13(月) 17:36:36 ID:JvwbPyNw [2/2回発言]
>細くするのは当然としても、普通の電源ケーブルに戻したってのを読んで、スゴイと思った.

そのココロはいかに?

なんだカンダいっても「音の灯台」を現在までも維持しているのはすごい。
これまでどれだけの人がその恩恵をうけてきたか・・・脱毛!
ち、ちがった。


922 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/14(火) 10:50:02 ID:vjexmBZb [1/2回発言]
>>918
3wayのマルチだから、仮に20mとしてもケーブル自体は120m必要。
それを何種類も試してる。
あの記事をステサンで読んだときは、まだまだ若かったから、なにかを換えれば音が変わるのは当然としても、より良くなるだろ〜と思うモノに換えてるわけだし、一組100m以上ともなば金額的にもバカにならないので、自分なら元の一番チープなケーブルに戻す判断は出来ないと思った。


923 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/14(火) 12:48:28 ID:+VgA117s [1/2回発言]
>>922
例えメーター1000円でも120mで12万円、
アレだけのマルチ再生を、しかも手作りSPBOXでまとめ上げるにはワイヤー1本、ビス1本の音まで熟知し、正確にコントロール(再現性の意味でも)できていなくては無理でしょうね。
つまり重箱の隅々までも知っていないと出せない音。

で、いろいろ試したら当初に使ったものが一番よかったということで元に戻したのでしょう。その間何十万使ったのかは分りませんが全体からみればたいした額でもない・・・。
ただアレは非メッキ、非高純度銅なので音質変化スピードが速い、が、端末のわずかな部分の付加効果でもある程度よみがえるので時々そこだけ切り詰めて使っていたということでしょう。

にもかかわらずアレだけの音を維持しているということは、その分を他でカバー出来ているということで、その並々ならない実力を指して「すごい」と言っているのかとオイラは思ったのですが・・・・・。

ドラムスの音の飽和はシステム自身と部屋(キャパシテイのみではなく)の両方があるでしょう。
放射された音が減衰しないで反射を繰り返すとすぐ飽和しますね。
その間接音成分の質、量と直接音のそれとがアンバラだということでも「破綻する」ことにつながるのではないでしょうか。


924 : 922 : 2006/11/14(火) 13:14:42 ID:vjexmBZb [2/2回発言]

>ただアレは非メッキ、非高純度銅なので音質変化スピードが速い、
>が、端末のわずかな部分の付加効果でもある程度よみがえるので
>時々そこだけ切り詰めて使っていたということでしょう。

むしろ、そ〜いうことはやって無いと思う。
評論家の菅野氏や柳沢氏のように、安定した状態をつくり、そこから音を造りあげてるんでは無いかと想像してます。
でも、自分は未だに上記のような事を繰り返してますが。


926 : T : 2006/11/15(水) 00:17:20 ID:KmgBNVrI [1/1回発言]
>924
>>ただアレは非メッキ、非高純度銅なので音質変化スピードが速い、
>>が、端末のわずかな部分の付加効果でもある程度よみがえるので
>>時々そこだけ切り詰めて使っていたということでしょう。
>むしろ、そ〜いうことはやって無いと思う。

聴く鏡によると、まさにコツコツやっているようですよ。

927 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/15(水) 12:56:16 ID:nucAfLRN [1/1回発言] >>924
>>926
924さんのときにレスをつけようと思いましたが、これは結構深い内容を持っているのでパスしました。
どちらさんも正解ではないかと思われます。

当初は切り詰め更新でやっていたが今はやっていないと。

その両方とも「聴く鏡」に掲載されていましたね。後者は

「一度ケーブルをセットしたら以降はそのままの方がいい」

とかいう内容でしたね。

ケーブル端末デバイスを使わずに、裸より線のまま接続した場合には、確かに取り外すとシビアなレベルでは音質劣化がしばらくの間あります。 特に古くなった非メッキ線ではかなりの変化がありますね。
むいてもその効果がどんどんなくなっていきますので。

しかしこの「聴く鏡」のタイトルは意味が深いですねー。

928 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/17(金) 23:55:41 ID:H4q5YKMe [1/1回発言]

全長が何十mあっても、端末の数cmだけでも音が変わる。
プラスチック被覆は空気や湿気、汚染物質も通すので、端末だけではなく、全体のCu芯線も次第に酸化していき、酸化したワイヤーには「剥き実効果」が薄い、こんな感じなのかな。

そういえば、うちのXXさんも酸化する前は・・・・
だれよ、汚染したのは・・・ごめんなさい。

http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/


46 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/22(火) 22:15:41 ID:3Mi+Z2tQ [1/1回発言]

ベイシーのPA用のスピーカーケーブルはベルデンの黒オレンジの普通のやつだったなぁ。
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/

134 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/17(土) 10:37:20 ID:yLdFO41w [1/2回発言]

メグはわけのわからん1mあたり何万もする極太ケーブルをとっかえひっかえ試してるだけのいい年こいたオッサンの幼稚なお遊びシステムに過ぎない。

それにひきかえベイシーはケーブルなんかにカネはかけてないが凄しいばかりの音を当たり前のように出してくる。

菅原店主はオレの記憶は定かでないがSPケーブルは細いものがいいという考え方の持ち主だったかな。ビンテージ物のBelden,WEあたりを使ってるのかも知れないが何十万もする代物ではまいだろう。

この2店はオーディオシステムだけじゃない、オーナーのレベルが違いすぎる。


135 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/17(土) 11:14:02 ID:daItZKk+ [1/1回発言]

megは音がきつすぎて痛かったぞ。

136 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/17(土) 15:04:02 ID:yLdFO41w [2/2回発言]

高価なケーブルほど音はきつくなるよ。 それ見たことか!!

140 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/17(土) 22:39:52 ID:He3RLW0b [1/1回発言]

basieの高域も十分キツいですけどね。アヴァンギャルドの高域とは重さが違うといったところでしょうか。

basieのケーブルはホームセンターで売っているようなやつと著書に書いてありますね。
ただし取り回しや長さで音が変わるということで、寺島オーナーとは別の意味で試行錯誤していた様ですが。

メグと違ってBasieでは、アンプからスピーカーまで相当の距離が有りますし、マルチなのでケーブルには金はかけられないのでしょう。まぁケーブルの種類による音質の変化を菅原店主がそれほど重用視していないというのもあるのでしょうけど。そんなに人間的に大きい小さいは寺島オーナーも菅原店主もそう変りないと思いますよ。

http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1169556508/


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5. マスターの菅原昭二さんは…

ジャズ喫茶 Basie ベイシー 2007.10.08 Monday

言わずと知れた、ベイシーです。東北に来て、ここを外すわけにも行きませんし、当然、一度は行っておかなくてはならない、事になっています。

岩手飯岡のNonkTonkへの道で迷って疲れて、岩手飯岡の駅に戻りながら、もう一度NonkTonkへチャレンジするか、そのまま電車で一関へ行くか、ベイシーへ電話し、「ベイシーです」の男の声と、バックで炸裂するジャズの音を聞いて、「やってますね、行きます」と言いながら、相手の返答も聞かず、電話を切って、次の電車で、一関を目指しました。
当然、ようやくベイシーの音が聞ける、と意気高揚していました。

駅に降りて、地主町(じぬしまち、と思っていたら、じしゅちょう、でした)を目指して、商店街を歩きながら、何か、多分新幹線が反対側のほうにできたせいか、一般的な地方の衰退のせいか、電柱のないきれいな商店街にかげりが見える。

今回は、姿を見ただけ。もっと粘れば良かったのか・・・・。でも病気だし・・・、と。

ようやく探り当てた、「ベイシー」・・・・しかし、無常にも、張り紙が張ってある、「本日休業」。
「さっきの、電話のバックのジャズは何なのか!」と叫びながら、電話をしてみる。

「本日は休みです」
「明日、明後日はどうなのですか」
「実は、これから入院するので、当分休みになります」

病気なら止むを得ない・・・・、とぼとぼと駅へ帰りながら、それよりも、ひょっとして入院が長引くとか、もっと大変な事が起きると、私はとうとうベイシーの音を聞くことができないかもしれない、と意気消沈しました。

ただ、後日入手した情報では、話が違う、ようなのである・・・・!!!!
マスターはJBLから招待されて数週間(?)渡米するから、だろう、と言うのである。


第二次東北ジャズ喫茶行脚 ベイシー 2011.04.01 Friday

前回は明日入院する、と言うことで、扉の前まで行ったが、引き返した。他のブログでも、今日は開けない、と言いながら30分後に行くと開いていて、問い詰めても黙っているとか、一般客に対する対応は丁寧とは言いがたい。

従って、今回は約1週間前に電話し、この日は開けていること一応確認し、午後1時ころの電話だったが、「でも、こんな時間には開けていませんよ。」とのカジュアルな応答を聞いたり、「じゃあ、何時ころ開いてますか?」に対しては、「それはわかりません。」などとまともな対応を得ていたので、やや遅めに行けば大丈夫だろうと考えていた。

そして、ベイシーは開店していた、多分、午後6時ころか、そのまま店に入る、やっと入れたか、とほっとする。

もう外は真っ暗だった。ベイシーは開いている。

ここも、左のスペースのスピーカーの前と、右スペースのちょっと余裕のスペースと別れている。マスターは何かのインタビューか打ち合わせかのように1組の男女と話をしている。

当然、私は左のスピーカーに対する席に座り、ベイシーの音を聴く。
これがベイシーの音か・・・・としばし感慨にふける。

誰を聴いたのか、よくは覚えていない。メモには、ビリー・ホリデイ、トミー・フラナガンなどと書いてある。
その音に対して、さすがだなぁ、と思ったのは覚えている。

それからずーっと聴いていた。
他にお客は、後ろの方に2人くらい、ベイシーもこのくらいしか入らないのか、と思った。

やがて、今日はこれで終わりです、と言う言葉に促されて店を出た、多分、8時半か9時ころ、もはや、水沢に寄ってクレッセントに行く余裕もないようなので、そのまま北上の安宿に帰って、寝た。

http://jazzangya.jugem.jp/?cid=31

第22回目訪問(名も無き客)(2007年7月中旬)

 2007年7月17日、故JOHN COLTRANEの命日。

 14:00頃、ベイシーの店内に入るも、店内は菅原店主一人いるのみでした。しばらく席に座り、音を聴いているが、待てどもコーヒーが出てきません。代わりに出てきたのは、店主のしどろもどろな「今日は昼間やらないから、悪いけど出て行ってくれる。・・・昨日朝五時まで、・・・。」とかいう言葉で、こちらが解釈するには、ステレオサウンドか何かの原稿の〆切に間に合わせる作業をしていたか、音の調整をしていたかのどちらかなのですが、つまりそういうことで店主は疲労困憊しているから、今日の昼は店をできないので、私に出て行ってくれということなのです。多分。

 と言う訳で私は店を追い出されました。コルトレーンの命日で、その旨を店主自ら張り紙し、その日は休日でも無いので、私は仕事の休暇を何とか取って、時間を懸け、それなりの交通費を懸けてようやく来たのにもかかわらずでした。しかし、店主が「昼間はやらない。」というのでは仕方ありません。せっかく一関まで来たのですから、夜頃には店主の体調も回復してCOLTRANEを鳴らしてくれるのでは無いかなと思って、とりあえず、一関市街をぶらつくことにしました。

 渋くて音にコクのあるROYCEのタンノイでも聴いてみたいなと思うも、今日は定休日であることを思い出し、一関という街に時間をつぶせるところなどそうあるはずもないわけで、仕方なく帰ろうかなと思い、念のためベイシーへ電話してみたのでした。すると菅原店主が電話に出て、あっさりと「入れますよ。」との返答がありました。青天の霹靂とはこのことです。昼間は店をやらないのではなかったのでしょうか。急ぎベイシーへ直行しました。店を追い出されてから1時間程経過していました。

 ベイシーの店内に入るとCOLTRANEが鳴っていました。そして先客がおり、ウエイトレスの女性がお客にコーヒーを炒れているではありませんか。そこで私は直感しました。「さっきは、店主自らコーヒー炒れるのが面倒で、私を追い返したな。」と。ジャズ喫茶の店主が、コーヒーを炒れずにレコードに針を落とさなかったらいったい何者なんだと、普段冷静で我慢強い私も(笑)さすがに頭にきて、ウエイトレスにコーヒーを注文すると、店主の座っている丸テーブルへ歩いていき。「さっきは、昼間はやらないと菅原先生は仰ったではないですか。」と詰め寄ると、菅原店主は、いと面倒くさそうに「いろいろと、音の調子とかあるんだよー。」と私に向かって言い放たれてございました。この期に及んで、音のせいにするとは、なんと小さな男で、なんとつまらない男なのだと思った私は、席へもどりJOHN COLTRANEを聴くことに専念しました。

 これをご覧になっている奇特な方々は「たかがジャズ喫茶で何でそこまで。」、と思われる方もおられるかもしれませんが、真剣にジャズと向き合いたいとベイシーへ訪れたのにもかかわらず、店主から軽んじられていたことがひたすら哀しかったのと、私はベイシーへ少しの時間と交通費をかければ再訪できますが、ベイシーを訪れる方々の中には、それこそ一生に一回訪れる人も少なくないと思うのです。そんなとき、軽んじられ、店主の勝手な都合で店を追い返されては、そこに残るのは哀しい思い出だけです。ですから、あえて菅原店主に苦言を呈したという訳です。今となっては、かつて「聴く鏡」と「サウンド・オブ・ジャズ」を愛読し、菅原先生にサインまで頂いて喜んでいた自分が、甚だ空しく感じます。

 一応COLTRANEの日だったので、その感想も書いてみます。

 JOHN COLTRAN/Live at Village Vangurd。私の大好きなレコードですが、さっぱり面白くありません。スィングしません。ライブの拍手の音が、ホワイトノイズの様にうるさいです。

 DUKE ELINGTON & JOHN COLTRANEのレコードがかかります。まだ頭が熱くなっていたので、鎮めるにはちょうど良いかんじです。

 JOHN COLTRANE/GIANT STEP。音がデカイだけに聴こえます。

 Crescent/JOHN COLTRANE。音が暴れているように聴こえます。

 Interstellar Space/JOHN COLTRANE。ドラムが良い。荒ぶる日本海で今の自分の気持ちの様で良い。

 TRANEING IN/JOHN COLTRANE WITH THE RED GARLAND TRIO。先の曲を聴いた後では凡庸に聴こえてしまう。

 WORKIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET。マイルスのトランペットが聴けるとは思いもよらなかった。

 ole/COLTRANE。西洋的でない曲調が良い。

 ジャケットが完全に剥げていて不明/JOHN COLTRANE このジャケットを掲げる意味はなんだろうか?

 というような感じです。コーヒー一杯で3時間30分も居てしまいました。(笑)なにせ、コーヒーを飲み終わってもいつもはカップを下げにくるウエイトレスが来ないのです。わたしは下げに来たとき、次の注文を頼むのですが、店主と私のやりとりをウエイトレスに見られていたため危険人物と思われたのでしょうか。(笑)

 途中から、店内には店主の知り合いや友人らしき方々しか居なくなり、部外者は私だけになっていましたが、その方が良かったと思っています。なにせ音に緊張感がでますし。(笑)

  今日の14:00にベイシーへ入っていったのが私でなくて、例えば菅野沖彦先生だった場合。はたして追い返すようなマネは菅原店主にできたでしょうか。こういうことが続くようでは、肩書きを”ジャズ喫茶ベイシー店主 菅原正二”から”自作JBLオーディオマニア 菅原正二”に改めて頂きたいと思います。帰り際、一杯\800のコーヒー代を菅原店主に支払う時も、菅原先生は無言でした。私は、「(コルトレーンを聴かせて頂いて)ありがとうございました。」と申し上げたのですけどね。

 今日は本当に残念な日でした。まぁ完全な人間なんて、いるはずないのですけど。

http://exp.bakufu.org/exp040_basie05.htm


822 : いつか名無しさんが: 2005/07/01(金) 10:49:59 ID:??? [456/560回発言]

何年か前に一関に仕事で出かけた事があり、以前から一度行ってみたかった「ベイシ−」を探して店に行きました。 夕方の6時くらいだったと思います。店に入るとお客さんは誰もいませんでした。 女性の店員がいたので、

 「あの、営業中でしょうか?」

と訪ねてみました。

 「はい。いらっしゃいませ。」

という愛想のいい返事だったので、席についてビ−ルを注文しました。 評判に違わぬ素晴らしい音でした。
5分くらいして、この装置で大好きなデクスタ−ゴ−ドンのテナ−の音を聞きたいと思いカウンタ−にリクエストに行くと、店主と覚しき男性が

 「あんた、あんたの為に俺メシにいけないんだよ!いいかげん帰ってくれないかな」

と言うのです。私は唖然としました。まだ入店して5分も経っていないのですよ。 しかも女性店員に営業中かどうか確認もしたのです。 その旨をつたえましたが、ただ不愉快そうに

 「ビ−ル一杯でねばられちゃ商売になんないよ・・」

と言うのです。いくらいい音でも音楽を聴く気分じゃなくなった私はそれ以上何も言わずに店を出ました。来るんじゃなかったという後悔の念に包まれてホテルに帰ったのを今でも覚えています。


一関の「ベイシ−」 

確かに音は良かったですが二度と行く気にはなれません。
私の様な思いますする方が2度と出ない事を念じています。


828 : いつか名無しさんが: 2005/07/02(土) 11:06:53 ID:TkCoeXcv [1/1回発言]

ベイシーって、ビールもおいてあったんだ。
コーヒーとアイスコーヒーしかないものとばかり思ってた。

836 : いつか名無しさんが: 2005/07/03(日) 01:31:43 ID:glvy107H [1/1回発言]

ベイシーって有名な店だがそんな男が経営してるんなら辞めたほうがいいね
入店して5分で帰ってくれなんてなめてますね
こんな奴がこの世界で幅をきかせているということは すごい表裏のある嫌な男と見た

846 : いつか名無しさんが: 2005/07/05(火) 00:26:01 ID:feQsCmZp [1/1回発言]
>>822
あなたの824での書き込みを見ておそらくベイシーでの一件は真実と感じました
私はたぶんその店に行くことはないでしょう
有名人が来たらちやほやし、どうでもいい一般客だとブスッとした態度
こんな人間は一番嫌いなので


845 : いつか名無しさんが: 2005/07/04(月) 11:36:59 ID:??? [465/560回発言]

私は10年くらい前かな、ジャズ喫茶巡りをよくやっていた時期があって一関にも高速飛ばして何度か行ったことがあります。
客が私一人の時もあったと思いますが、別に嫌な思いをしたことがありません。 そこまで酷い目に遭ったという話を耳にしたこともありません。

でも、その後、ベイシーに行った友人と知人から聞かされた、それぞれの印象と対応、そのあまり違いにちょっと驚いた記憶はあります。 あの作家気どりだったマスターの様子からそれくらいあってもおかしくない気がします。


855 : いつか名無しさんが: 2005/07/07(木) 01:41:31 ID:??? [472/560回発言]

「有名人が来たらちやほやし、どうでもいい一般客だとブスッ」
どうも実はこの辺に地雷があったみたいだな、こいつの婆愛。


856 : 元一関市民: 2005/07/07(木) 11:23:22 ID:??? [473/560回発言]
>>855
そのとおりだと思う。あそこのマスターはミーハーだからなぁ...
また気分の浮き沈みも激しいから、あの人のことを昔から良く知ってる人は大変だったと思うよ。
過去に岩手県内の同業者間で冷戦状態があったしね...
まぁ神様じゃないんだから...過大視してもしょうがないわな。
漏れにとってはもはやどうでもいいけど(w


863 : いつか名無しさんが: 2005/07/08(金) 00:22:55 ID:??? [478/560回発言]

いやなら行かなきゃいいだけ。
しつこいよ。 病的。



866 : いつか名無しさんが: 2005/07/08(金) 18:06:52 ID:CbzJGt4+ [1/1回発言]

ジャズ喫茶のマスターなんて皆変わり者が多い
リーマン崩れとかミュージシャンくずれとか、レコードコレクターの成れの果てとかどっちにしてもまともな人間はいませんし、まともに儲けたければ普通の喫茶店やるよな?


867 : いつか名無しさんが: 2005/07/08(金) 18:09:59 ID:??? [480/560回発言]

お前ビッチリ計算して全ての経営上の無駄をリストラし尽くした高収益のビジネスジャズ喫茶に行きたいのか?
えらいな。

http://logsoku.com/thread/music2.2ch.net/classic/1045890662/


617 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/04(土) 20:34:15 ID:1aAgugAr [2/2回発言]

何回かベイシーへ行ったことあるけど、営業中にも関わらず、かかってきた電話に

「今日は休みですっ!」

って答えていた店主を目撃したことがある。

電話してきた主が、遠くから来た人だったらきっと悲しい出来事に違いなく、相当適当で偏屈で、しかし音に対しては執着心がすごくある人だと思いました。

618 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/05(日) 01:44:53 ID:/OqhQMA6 [1/1回発言]

何回かベイシーへ行ったことあるけど、目の前を歩いてるにも関わらず、私たちの質問に

「今日は休みですっ!」

ってぶっきらぼうに答えた店主を恨めしく思った。 片道1500kmなんだと言えなかった。

全く以って悲しい出来事に違いなく、相当適当で偏屈で、しかし名声に対しては執着心がすごくある人だと思いました。音と店は、眼を挽く道具...


622 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/05(日) 14:19:09 ID:k2piQpWw [2/3回発言] >>621

休みなのに営業中ですと答えたのではないからいいのさ


623 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/05(日) 17:13:10 ID:L2TWNe4i [1/1回発言]

だいたい何時から何時まで やってんの?

624 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/05(日) 22:59:36 ID:k2piQpWw [3/3回発言]

夜8時だと終わっていると思う

627 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/08(水) 12:00:14 ID:zFzPU/4I [1/1回発言]

開店する前に閉店するからなあ。

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/

日本一音の良いジャズ喫茶? '11/06/23 ('10/12 訪問) たかけんさんの口コミ
( 50代前半・男性・岩手県 )

以前から行ってみたかった一関の「ベイシー」という「日本一音の良いジャズ喫茶」にやっと行って来ました。 典型的な「一見(いちげん)さん」としての感想ですが、同じように過大な期待をされてガッカリしないよう記しておきます。

 このジャズ喫茶、過去3度も寄ってみましたが、マスター菅原さんの気分次第ということで開店時間はあってないようなもの。いままで日が明るい内に寄った時はことごとく閉まってました。

 当日(12/23)は吹雪模様のため高速道路をあきらめ国道4号を寄り道しながら一関に着いてダメ元でベイシーに午後3時頃に寄ったら店に明かりが灯っていました。駐車場を聞こうとお店に入ったらマスターはJBLのスピーカーを一生懸命調整していて気軽に話しかけられない状態。

 とりあえず、車を市営駐車場に停めて店に入りコーヒーを注文したら「ちょっと待って!」とぶっきらぼうに言われ、スピーカーの前で待っていたら「そこ使っている席だから後のほうに行って」と注意され、コーヒーと一緒に置かれた紙キレには1,000円と書かれています。

 事前にお店の情報を確認しないで入ったら「日本一対応の悪いジャズ喫茶」になるかもしれませんがJBLのスピーカーから出てくる音は、それなりに生々しい音で特にドラムのアタック音は体にぶつかるような感じがし並みのシステムでは出せないような印象です。これがディープなジャズ好きはハマるのでしょう。

 開店したばかりか反射式ストーブ1台で部屋を暖めているため、残念ながらレコード針のダンパーが堅いままの歪っぽい音でしたが何となく300円分くらいは楽しめたような気もしました。

 自分としては仙台の小さなオーディオ専門店で聴いたB&Wのスピーカーのほうが素晴らしい音に聴こえました。

 同じ金額で映画館に入れるので多分ベイシーには2度と行くことはないと思いますが、マスターのように自分の信念を貫きとおし「人生」をかけて自分の「音」を追求した結果、1度でもその音が聞きたいと遠くからでも集まってくる人達がいるというのは凄いことかと思います。 ただし、マスターはそんな客様への感謝の気持ちをいつのまにか忘れてしまっているのではないでしょうか・・

 お店を出るときもマスターは無言でした。

 とボヤキながらも、お店のシステムが完調なときに好みの曲を聴きたいなという自分もいたりするのでした。

http://r.tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3004077/dtlrvwlst/2923600/


JAZZ喫茶の殿堂 '11/03/02 ('10/11 訪問) さまよえる吟遊詩人さんの口コミ
( 30代後半・男性・茨城県)

初めてお伺いしたのはかなり昔で、確か夜行列車で行きました。レコード1枚1枚が大変素晴らしい音で鳴っており、何か魔法があるのかと、我が耳を疑いました。多分演奏者が<こう鳴らしたい>と思う音が聴こえてくるようです。最近、CDよりアナログレコードの素晴らしさに気づきましたが、ここは大昔から、当たり前のように鳴らしていたんですね。

開店時間ちょうど伺うと、遅れて現れたマスターから

<ちょっと、ひと周りしてきてくんない>

と言われたりしますが それもこの店らしくて、<アリ>だと納得してしまいます。再生音楽の素晴らしさに浸れる、名店です。

<総合評価は音質です>

http://r.tabelog.com/iwate/A0303/A030301/3004077/dtlrvwlst/2548539/


86 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/01/07(日) 08:43:29 ID:gRt2Uvzy [1/1回発言]

最近、ベーシーに行った人、いないの?


87 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/01/08(月) 19:58:06 ID:5Tzukgwf [1/1回発言]

近隣も行かなくなったねぇ〜
一人で行くのが怖いので、正月に声は掛けたが誰も立てに首振らなかった。

89 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/01/08(月) 20:49:07 ID:Qf7z1Zp7 [1/1回発言]
>>87
心霊スポット並ですなァ〜。

10 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/17(日) 21:29:48 ID:ptY0SbTU [1/1回発言]

店主の機嫌が良いととても良い店。機嫌が悪いと追い出される。
べーシー詣でする場合、遠方から来るなら事前情報収集だな。
蔵をすっかり真似て、システムも同じ物を集めた金持ちが宮城にいると聞いたがほんとだろか?
ついでに、仲が良いエルビンという店もある。
遠方から来るなら、東北ジャズ喫茶巡りして、怒ってみるのも面白い。

29 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/18(月) 22:26:40 ID:21xWfV+O [1/1回発言]

運が良ければ?3時間ぐらいクラシックを聴かされることもある。
大阪から来ても休みだと言われ、帰されることもある。
大きく運が左右するのがべーシーというものだ。
昔は、マリーンがかかることが多い時期もあった。店で呼んだからもあるがね。本来のJAZZ以外もありということだ。


30 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/19(火) 13:36:17 ID:mExmtkTC [1/1回発言]

>大阪から来ても休みだと言われ、帰されることもある。

前もって電話してくればいいじゃん。


32 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/19(火) 20:42:49 ID:02Kzze5i [1/1回発言]

>前もって電話してくればいいじゃん。

それが違うんだな、お客が来ないので気分が悪いから帰れとかえされるのだ。そんななま易しいものじゃないね。
だからベイシは、機嫌の良い時行くと最高だよ。
特に店主がドラム叩くときは、GOOD。


33 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/20(水) 15:00:45 ID:BznokwC4 [1/1回発言]
>>32
俺は行く時は必ず電話してから行くから、5回行っていずれも入れなかった事一度もないよ。


34 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/20(水) 19:22:34 ID:0NdxEB07 [1/1回発言]

そうね。もっとみんな電話して、詣でてください。
店主が機嫌良くなるので、昔の様に楽しくなるから。
機嫌の悪いときは店の中、特にスピーカーに近づいて 覗かないでくださいね。
灰皿が飛んできたのを見ました。そのお客さんは静かに出て行きました。
機嫌が良いときには、写真さえ撮らせてもらえます。


37 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/22(金) 01:20:52 ID:pAgGfz2h [1/1回発言]

灰皿が飛んでくるのだけは勘弁してくれ


41 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/22(金) 14:56:16 ID:rAnjBaXK [1/1回発言]

SP覗いたくらいで灰皿投げるわけがない。
本当だとしたらその前に伏線があったのだろう。

43 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/22(金) 22:39:44 ID:h/FZ0VAu [1/1回発言]
>>41 
SP覗いたくらいで灰皿投げるわけがない。 決めつけるのはよくないですね。
投げられたのは、何度も行っている椰子だ。帰れと怒鳴ってもいた。よっぽど何かに触ったのだろうね。
店員(日曜などでお手伝いの人)に何でもお伺いを立てて、行動するのがヨシ。写真は最初ダメと言われたが
店員が後に聞いてくれてOKとなった。


407 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/04(金) 07:57:32 ID:2Uj9eL1N [1/1回発言]

店主に灰皿投げられて血まみれになってる奴がいた。
とんでもない店だな。ヘルスで無理矢理本番やったわけじゃねえのにさ。
狂ってる。


408 : Jazz Spot BASIE : 2007/05/04(金) 09:43:58 ID:djtXwV0a [1/2回発言]

血まみれじゃ傷害事件、刑事事件じゃないの。僕もベイシーへ数十回通っているけど店主が灰皿投げている姿は見たこと無いよ。そもそも血まみれになった人が警察署いって届け出れば、間違いなく店主はステサンの連載も打ち切られるだろうし
そんな、安易に灰皿を投げるとは考えられないな。著書にはそういうことが書いてあるけどね。そういうのに尾ひれがついて噂が一人歩きしているんじゃないの。

ちなみに店主は、女性にはとても優しいよ。とくに一人で入ってきた女性や女子高生が店に来ると、ほんとに笑顔で話し掛けたりして対応している。 まぁ野郎ばかりの店よりも、女性がいたほうが店内が華やいでいいですね。


650 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/25(土) 03:07:29 ID:RrjyPJS5 [3/3回発言]
>>43
本に

何年もかけて最後には1-3ミリレヴェルでユニットの位置調整した

って書いてあったからスピーカーには決して触ってはいけない

420 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/14(月) 21:52:27 ID:EDHTUhAz [1/1回発言]

何度も出てくる灰皿を投げつけられたのは、俺の友人ね。
でも好きでその後も通っているし、まあ、ご愛嬌ってことね。

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


10 : plausinar ◆fcoWXWNaG2 : 05/02/07 18:48:49 ID:X7p6thKI [1/1回発言]

3年ほど前に訪ねたことがある。
早かったこともあって、フツーの客は漏れ一人だけ。
あと多分(多分だけど)ステサン編集長らしい人がいて、カウンターでライカ並べていろいろやってた。
コーシー一杯800円。おかわりして2時間ほど居たけど、別に口は訊かなかった。
話には聞いてたけど、相当シャイなマスターだな、あれは。


23 : 一度は詣でたいベイシー: 05/02/08 09:00:23 ID:XheJSCDo [1/1回発言]

やっぱりマスターはかなりシャイですか
 マスターの「ジャズ喫茶 ベイシーの選択」をよく読むんですけど そんな感じがしますね
 自分も家で聴くのでそんな大掛かりな装置は想像がつかないのです

73 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/13 01:53:47 ID:25dcvxvG [1/1回発言]

マスターがシャイ?
そうかもしれないけど、えらくヤクザな人にも見えるんだが、どうかな。

旅行ついでの疲れた体で寄ったりすると気合負けするから、年に一度、気力体力万全なときを選んで行くことにしてます。 それから平日は気まぐれ営業、連休とかを狙っていくのが吉。


75 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/13 21:21:57 ID:PJNSd8e9 [1/1回発言]
>>73
いやマジでシャイなんだと思う。オレが初めていったとき、東京から来たのに昼になっても店開いてないから
電話したんだ。したら「ん、もうすぐ、もうすぐ開けます。。。」
ってほとんど聞き取れないような声で言ってた。
そして2時間後くらいに店は開いた。(w

85 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/15 20:44:34 ID:3VOYsazh [1/2回発言]

あいそ悪すぎ。


86 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/15 22:19:39 ID:GOHrRxVe [1/1回発言]

菅原サンが?
まあそうだろうなという感じ。行ったことはないけど。
シャイなのもあるだろうし、うざったいジャズマニアやオーディオマニアの相手をするのは大変ですよ。

87 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/15 22:26:20 ID:j1n/X458 [1/1回発言]

商売とは言え、大変だよね。 特に客層が、86さんの言うように「うざったいジャズマニアやオーディオマニア」ばっかりじゃぁね。


88 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/15 22:34:31 ID:6QyQsygn [1/1回発言]

愛想悪くもないよ、きさくでもないが客と真剣勝負みたいで気持ちが良かったよ。

640 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/05/19(金) 16:05:28 ID:NToIQgPJ [1/3回発言]

10年位前に仕事のついでに後輩と行ってみました。店主はぶっきらぼうで愛想のない親父で、我はジャズ喫茶の本道を行く!という感じはほほ笑ましかったデス(^o^)。
雑誌ではにこやかなのに。。ね。今は髪を茶髪に染めてるようですな。

1時間いてまあこんなもんかなと二人で出ました。壁に菅野沖彦やこぶ平のお褒めの言葉がてんこ盛りに書き込んでありました。 田舎のラーメン屋にいくと見かける芸人のサインみたいだなって二人して笑いました。外の静寂がやけに気持ち良かったかったです(^o^;)
そのうちお邪魔してその後の変貌ぶり?と壁の落書きを楽しんで来るつもりです。


932 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/19(日) 10:35:33 ID:QNyVTTou [1/1回発言]

ジャズ喫茶だから禁煙にも出来んだろうし磨きは税金

レコーディングスタジオと同じ
とはいってもあの料金ではアシスタントを雇えないだろうし
まほんとにこちらの店主はヴォランテアの鏡やな。

649 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/05/22(月) 12:35:51 ID:mT2QZx2e [1/1回発言]

主人は近くで見ると雑誌と異なり意外に年取って見えました。
どっか、からだが悪いんでしょうか?

89 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/15 22:38:27 ID:3VOYsazh [2/2回発言]

定休日ではないかと確認するために、今日やってますか?
って電話したら、やってないって言っていきなりガチャンと切られた。
もう一度かけて、いつやっていますかって聞いたら、 何も言わずガチャンと切られた。
行った人の話では音悪いらしい(エネルギー感がない)し、行く気は無くなった。

90 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/15 23:11:46 ID:57hojWEi [1/1回発言]

お前さ、休みの日に電話かけられたら・・・おこるよな、お前?

91 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/16 02:00:26 ID:id49WFCM [1/1回発言]

菅原さん以外に店員とかいるの? レコードを選んでかけてるのは必ずご本人なのかな?
もしそうなら、ジャズ再生に真剣に取り組むご本人に会えるだけで行く価値があると思える。
どこかのジャズ喫茶とはだいぶ違うような…。

92 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/16 02:07:22 ID:Nw6U0DAt [1/1回発言]

菅原さんて、お体が悪かったと思いますよ。 確かに出かけないといけない、忙しい時もあって、お客さんが来てしまうと出かけるに出かけられなくて、イライラしている時もあるようです。

2回目に行った時には顔を覚えていて、さりげなく一回目に行った時の曲をかけてくれたりして、ビックリしました。 帰りがけに、「前より音に芯が出てくるようになりましたね」と言ったら、ニッコリしていました。

94 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/16 08:11:28 ID:dyYSaZzU [1/1回発言]  

>>89さんの気持ちは分かる。休みかどうかわからなくて電話するのも、
営業日を尋ねるのも、客として全く正当なことでしょう。

 いろんな事情があったのかもしれないけど、社会人として(商売をやってる人として)、ああいう対応はやはり問題あり。

 >>92さんのお話から勝手に想像すると、菅原さんっていい意味でも悪い意味でもナイーブな人なのかな。 


106 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/20 21:00:27 ID:X6l6uj/e [1/2回発言]

要するに菅原は暗いんだな?

728 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/04(月) 16:58:12 ID:Wxt8o9Z4 [1/1回発言]

あんな歪んだ音で毎日聞いていたら、あのおっさん、きっと難聴だな。


729 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/04(月) 17:56:53 ID:Grxa7/jp [1/1回発言]

ドラマーは大概そうだよ。


730 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/04(月) 20:26:44 ID:MnDDXrfa [1/1回発言]

ベイシー、都合によりしばらく休業だそうだよ

731 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/04(月) 23:09:06 ID:IEKH9zVj [1/1回発言]

へええ
店主の病気かなあ


733 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/05(火) 13:07:57 ID:tNDjIEe5 [1/1回発言]

赤字続きでついにやってけなくなったな。

734 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/05(火) 18:23:24 ID:pYb/B1u9 [1/1回発言]

そんなことはないです
ベイシーの本業は別だそうです


735 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/05(火) 21:24:33 ID:unH/MElt [1/2回発言]

奥さん(看護婦)が働いていて、あいつは髪結いの亭主さ。格好つけてるけど。

739 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/09/06(水) 00:16:45 ID:/ELY6yyr [1/1回発言]

そんなんじゃなくて、すぐ横にもお店持ってるみたいだし

981 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/07(木) 22:53:53 ID:nRUG0tnJ [1/1回発言]

ベイシーで金を稼いでいるわけではないようだ
本業は別みたい
ベイシーのマスターより金をもっているオデオオタは少ない
ベイシーの隣も持ち物だと思うよ


987 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/08(金) 13:36:03 ID:uusmY5Fo [1/1回発言]

地主さんだから別に働かなくても地代で食えると聞いたことあり

990 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/09(土) 00:26:49 ID:CKvAs/Rv [1/1回発言]

庶民的オデオオタはあきらめなさい

991 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/09(土) 00:33:48 ID:7/kZDd1l [1/1回発言]

987さん。あそこの住所は地主(じしゅ)それだけ。


385 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/04/23(土) 00:53:24 ID:vNFa7OWF [1/1回発言]

そう言えばベイシーの親爺さん、体、大丈夫かなぁ。


475 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/12/07(水) 19:06:20 ID:YmPrptMK [1/1回発言]

菅原さん、癌は治ったのか?


408 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/06/15(水) 22:21:35 ID:esgiU8AQ [1/1回発言]

大病したみたいだから、何時までも健在とは限らない。
早めに行った方が吉。

オレも話のタネに一度行ってみよう。
最近はクラシック音楽も聴かせてくれるみたいだし。


503 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/13(水) 15:36:38 ID:K9HNFoMA [1/1回発言]

癌は治ったのか?


504 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/13(水) 17:40:11 ID:yEb6ZE5k [3/3回発言]

完治した。


97 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/16 14:59:09 ID:21oDPMg/ [1/1回発言]

私が行った時、来店の方は〇〇店までTEL下さい、の紙が貼ってあってTELして来て頂きました。
東京で何とか放送の収録が終わったあとで食事だったらしい
取り巻き4人で客は女房と二人だけ、貸切タイムでおもろかった。


98 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/16 15:13:28 ID:yY0pUXij [1/1回発言]

岩大(ガンダイ)生のときに二度行ったよ。 マスターもお店も大好き。


99 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/16 20:34:34 ID:70xuXfu+ [1/1回発言]

・・・ナイーブつうか、イキフンを重要視するから、それを妨げられると不機嫌になるんじゃ?
店に行ったって、余計なことをせず、ただジャズ聴いて喜んでると、向こうから気さくに相手してくれるよ。

919 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/13(月) 18:04:39 ID:BiP45zMm [1/2回発言]

昔行ったとき、若者がSPの前のドラムセットで、LPの再生音楽と競演してました。
音量は両者互角で、さながら2ドラムのビックバンド。再生音の破綻にはまだ余裕が感じられました。
思い描いた音とは違ってましたが、一般家庭を再生の場としての前提では、考えつかないゴールをマスターは目指しているなと感じたしだい。20年も前のことです。

920 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/13(月) 22:36:44 ID:L7Kq/guS [1/1回発言]

ドラムスが最も再生困難なのに驚いたな。
聴き分けがつかないとは!

921 : 919 : 2006/11/13(月) 23:20:48 ID:BiP45zMm [2/2回発言]
>>920
聞き分けがつかないのではなく、同じ音量で大きな破綻をみせない。です。
心地よい音質だけではなく、凶暴な音の洪水も可能というシステムと環境には脱帽でした。個人的な感想です。


>>919_921
何度か行ったうち、1度だけマスターが叩いてくれた時が有った。
自分もドラムをかじった口なので、音より”ウマイ”っと言う記憶しか無いんだけど、最後にマイルスのウィ・ウォント・マイルスを、かなりの音量でかけてくれたが、まったく破状が無い。
自分は天井の高い15畳ぐらいの防音した部屋で聴いているが、同じぐらいの音量にすると、完全に音が飽和状態。 よくマスターが大きな音を出すのは難しいと書いているが、常々実感してます。

683 : 山男: 2006/07/09(日) 14:51:36 ID:cZg7yv3g [1/1回発言]

八甲田に山スキーに行った帰りに寄りました。何日も風呂に入らず髭ぼうぼうでしたが、
おやじさん嫌な顔せず自分一人のためにドラム演奏してくれました。



703 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/07/25(火) 09:13:15 ID:DSAgzEBR [1/1回発言]

俺が2回目に行った時も叩いてくれた。
1年おきぐらいだから、別に顔を覚えてくれたわけでもなんでもないけど、他に客が居なくて、気さくに話かけてくれるし、コースターもお土産にとくれるし、 凄く印象良いんだけど。
その時だけじゃないけど、選曲がいかにもこちらの反応を見ながらで、ツボにハマってきたら爆音になる。

都内のJAZZ喫茶だと、客が俺だけなんてありえないから、俺の好みを探しながら選曲してくれて、ここだというところでドカ〜ン とやってくれるなんて、最高。
ベーシーでしか味わえない。

ちなみに叩いてくれたときの音量は、生と同レベル。


704 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/07/25(火) 10:29:46 ID:7exZ2yPK [1/1回発言]

ドラムのたたき始めはぼちぼちとね
乗ってくるとシンバルをドカン

見ていればわかるが、目をつぶっているとたたいているのに気づかないかもね


705 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/07/25(火) 10:57:54 ID:0vPQjRKg [1/1回発言]

そうだね、知らぬ顔でお客さんの反応を見ながら選曲と音量が変わってきますね。
また行きたいな。

http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/

35 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/21(木) 13:32:25 ID:CEnNQcow [1/1回発言]

マスターって昔大病したんでしょ?確か。
ちょっとぐらい機嫌が良くなったり悪くなったりするのは仕方がない。
にんげんだもの。

36 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/21(木) 18:46:56 ID:CFE4nIpc [1/1回発言]

大病は比較的最近ですよ。 機嫌の良いときに行くのが、上級者ですね。
初心者は、誰かと一緒に行くのが良いですね。
この板を読んで、心構えをして行けば、気分を害することは無いですね。最近の世の中、お客様第一でかえって 気持ち悪いので、ベイシのような店も好きだ。


408 : Jazz Spot BASIE : 2007/05/04(金) 09:43:58 ID:djtXwV0a [1/2回発言]

店主は、女性にはとても優しいよ。とくに一人で入ってきた女性や女子高生が店に来ると、ほんとに笑顔で話し掛けたりして対応している。 まぁ野郎ばかりの店よりも、女性がいたほうが店内が華やいでいいですね。


409 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/04(金) 09:48:30 ID:f0CYC7rM [1/1回発言]

可愛い女子高生が一人で来るの?



410 : Jazz Spot BASIE : 2007/05/04(金) 09:52:48 ID:djtXwV0a [2/2回発言]
409>
来ますよ。多分菅原店主の一関一高の生徒さんだと思いますけど。
高校生の野郎もたまに来てジャズを聴いてますし。個人的には高校生でベイシーを知ってしまったら、将来の先行きが不安でならないですね。(笑)

411 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/06(日) 07:43:44 ID:b3L/nJMX [1/2回発言]

早稲田行って、ハイソサエティでドラム叩くの目標に勉強するだろうから、無問題


412 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/06(日) 07:50:10 ID:FUOnDmrJ [1/2回発言]

三浪もしてなwww

619 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/05(日) 01:52:37 ID:nKzsK3uj [1/1回発言]

何回かベイシーへ行ったことあるけど、野郎二人では、オデオの近くに座らせてくれませんでした。
30分後に入ってきたJAZZなんか知らないようなネーチャン2人がオデオ前席に座っても何も言いませんでした

全く以って悲しい出来事に違いなく、相当適当で偏屈で、しかし名声に対しては執着心がすごくエロイ人だと思いました。
音と店は、眼を引く道具...

413 : Jazz Spot BASIE : 2007/05/06(日) 08:46:16 ID:PytMxGfb [1/1回発言]

店主はカッコイイね。歳は60を過ぎているというのに。ジャケットを着こなして。
僕もああいう風に老けてみたいです。
この前、ベイシーでJOHN COLTRAN/LIVE AT BIRDLANDを聴いて、コルトレーンがそこにいるんじゃないかと錯覚しましたね。エルビンジョーンズは、ベイシーのドラムセットを叩いているような感覚に陥りましたし。感動のあまり、身動き一つ
できませんでしたよ。この感動をコーヒー一杯で得られるんですから、最高です。


42 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/22(金) 16:07:45 ID:Sqy0RGaS [1/1回発言]

俺が行った時は、どこそこで食事しているので来店の方はTEL下さいと貼り紙があって電話したら、飲酒運転で来てオープンしてくれたよ。 ごつい硬派の音で俺は好きだな。

44 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/22(金) 22:59:27 ID:8O5L/tKm [1/1回発言]

大体マスターが食事しているといえばトロントだわな。 韓国料理屋さん。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~toronto/index.htm

48 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/26(火) 13:46:37 ID:UmmX1gLu [1/5回発言]

たまに団体のお客さんがくると、サービスボリュームでビックバンドのレコードをかけたりするけど、凄まじいの一言。そのときの店主は余裕の表情。やっぱりすごいお店です。

あと一つ、いくらコーヒー一杯800円で、遠方からもお客さんが来るとはいえ、よくあれだけのお客さんで経営できる
ものだと思う。本当に感心する。真似したいぐらい。 出来ないけど。

49 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/26(火) 13:48:34 ID:Fc7WJu/d [1/2回発言]

道楽でしょ、あれは。


50 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/26(火) 15:33:30 ID:UmmX1gLu [2/5回発言]

道楽は手間、暇、金のかかるものにかぎる。
簡単な道楽はあくびをさそうだけである・・・か。
道楽でもあそこまで追及できれば凄いものだ。

だとしたら、彼の本業は何なんでしょうね。

56 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/26(火) 19:42:20 ID:QP4hzPo/ [1/1回発言]

レコードに込められたジャズ・ジャイアンツの力の取り次ぎ人と氏は言っている。
その辺のオーディオ道楽とは一緒に出来ないと思う。 純粋にジャズ喫茶だ。
機器にかかっているお金は、他に比べたら大した金額ではない。
ソフトの所蔵量では、多くは敵わないだろう。
オーディオの頂点=ジャズ喫茶ではない


395 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/02(水) 17:55:09 ID:o70eKNL4 [1/3回発言]

ところでなんでこのスレはこんなに荒れるの?
そんな菅原正二店主は店に通っていても、けっして極悪人には見えないけど。


396 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/02(水) 20:01:57 ID:fDBdjSOa [1/1回発言]

水商売のくせに文化人面

95 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/16 11:05:31 ID:vSdyDVFv [1/1回発言]

客商売というより、一種のタレントでしょ。
メディアに露出してないときは、不機嫌なのは、タレントと同じ。

96 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/16 14:11:11 ID:vY+iWWT2 [1/1回発言]

ああなるほどと一瞬納得しそうになったけど、 そんなにしょっちゅうメディアに露出している人か?
年に数回雑誌で見かけるくらいじゃないの。
タレント気取りの裏表のある人間なら、ああいう人脈は育たないのでは。


397 : Jazz Spot BASIE : 2007/05/02(水) 20:09:42 ID:o70eKNL4 [2/3回発言]

同業者はHPやブログで文章書いても一円にもなりませんものね。
菅原先生のように人に読ませ、それを生業にできる文章力の無いものの妬みかな。菅原先生の文章は、十分文化人だと思える内容だと思います。


347 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/03/21(水) 15:42:49 ID:HTCO+TGM [1/1回発言]

先週の金曜日、夜8時頃に行くとすでに閉店。orz
翌日昼1時頃にシャッターは開いていたが扉に「準備中」の小さな紙が貼ってある...
近所で暇をつぶし2時頃やっと入店。3時間ほど爆音を堪能した。

久々に聴いたが良い意味で音が柔らかくなっているように感じた。
でも、ベースの音はみずおちにドスンと来た。

最近は夜の営業はやめたのか?

348 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/03/21(水) 18:44:49 ID:WeymhzMq [1/1回発言]

あんまり体調よくないみたいだしね

349 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/03/21(水) 19:37:20 ID:TzisENX+ [1/2回発言]

店なんてついでだろ

355 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/03/21(水) 20:44:21 ID:Ix06FE9E [2/2回発言]

一日誰も来ない って日があるんじゃないかな・・・
周りは人通り少ないし


490 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/11(月) 11:25:30 ID:yocMjeSr [1/1回発言]

ここの人って実体は地元の大金持ち(地主?)で本業はスーパー経営なんだとか。
で、ベイシーとかいう店は完全に道楽なんだって。

V15タイプ3の針を年間何百本だか購入して、使いものになるのは数本だとか書いてたけど、ずい分儲かるジャズ喫茶だと思って不思議だった。 でもその話で納得いった感じだ。ベイシー楽団の面倒みたりも出来るわけだよね。


491 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/11(月) 22:56:15 ID:4pVB1ylM [1/1回発言]

そういうことか
納得
車もキャデラックだし

492 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/11(月) 23:31:34 ID:NdEtCVXH [1/1回発言]
>>490
すごい話だな?俺はあるオーディオショップの嘆きを聞いたな
200本針もってこいと言われて全部開封して聞いて、これは、うちの音じゃ無いと選別されて数本しか買ってもらえなかったという話。 どっちがホントか分からんがね。地主町に店があるから地主ってかぁwww


496 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/13(水) 10:41:50 ID:T53cJzKt [1/2回発言]
>>490
その通り。
店だって元々は家の土蔵を改造したものだし、かなり恵まれた環境で開業できたからね。
逆を言えば、あの恵まれた環境だからこそのベイシーがあるんだと思う。
まぁ、家賃を気にしなくていいのは強みだ罠。

498 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/13(水) 10:52:40 ID:68kN7wTz [1/1回発言]
>>496
気にしなくてオケなのは家賃のみではあるまい。
生活費の全て。他人の面倒までみれる。
そりゃスイ・・なんとかってニックネームくらいつけてもらえるわな。

499 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/13(水) 11:20:16 ID:GamLev8a [1/1回発言]
>>490
>ベイシーとかいう店は完全に道楽なんだって。

そのとうりだよ。スーパーとかは良く知らんし分からんけど。
東北のイナカでジャズ喫茶という段階で、もう普通の人じゃないよ。
だいたいジャズ喫茶自体、道楽商売だよ。
東京なんてものすごく小さな店で、家賃100マンだよ。
たかがコーヒーで人件費さえ出ないよ。
金持ちが暇つぶしにやってるだけ。

だからオレはジャズ喫茶なんか行かない。
オレなんかとは住む世界が違う。

639 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/18(土) 18:47:25 ID:EQaKEt3N [1/1回発言]

経営してるスーパーって エコー?
それと、昔 その近辺に 開店祝いの花にタモリの名前があったとか

641 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/21(火) 00:11:48 ID:E9u2HwYD [1/1回発言]
>>639
エコーってのは丸江の一形態(もともとディスカウントストア)に過ぎないんじゃ?
昔はよく行ったもんだったが、先日久しぶりに行ったら単なるスーパーになってて驚いた。

一関に住んでいたときには一度も行かず、今頃になって帰省ついでに年に一度行くようになったところ。
それが俺にとってのベイシーかな。

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


505 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/14(木) 17:33:53 ID:y+cWdBcx [1/1回発言]

道楽者かよ。実体を知ったら急に冷めたよ。
ただのオーヲタがコーヒーもついでに出す。
どんなに音が良くたって「店」じゃねーなそんなもんは。
営業ベースにのらない、採算度外視の音だろ。

506 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/14(木) 17:54:28 ID:VAk6fwHf [1/1回発言]

気付くの遅杉(w 
Jazz喫茶の実態なんて多かれ少なかれそんなもん。

他の飲み屋や飲食店の売上でJazz喫茶を維持しているトコ
執筆業でなんとか補填しているトコ
元々資産家

生き残ってるのはこんなんばっかだよ。

507 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/14(木) 23:02:04 ID:pgCuWn4K [1/1回発言]

そう、店じゃないんだよここは。 行ってやってたらラッキー。開けるのも閉めるのも気分次第。完全に趣味の店。
音からしてそう。店主が元ドラマーだからやたらとバスドラとシンバルが強調される。カウントベイシーオーケストラのレコードをどれだけライブっぽく鳴らすかという一点にすべてが集約された音に聞こえる。
最初はスゲーと思うが長く聞いているとだんだんそういうあざとさというか押し付けがましさが耳についてくる。

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/

566 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/03(火) 20:15:11 ID:K5Qz+tvm [1/1回発言]                            、
                       ζ  ,
                         _ ノ
                      ( (   (. )
                         )
                      / ̄  ヽ,
                     /      ',
                     {0} /¨`ヽ {0},
                    .l  トェェェイ   ',
                    i ヾ<;`ー'′_,,ン |
                    l      ̄...:;:彡|
                         }  . . ...::::;:;;;;;彡{
                    i   . . ...:::;;;;;彡|
                    }   . .....:::;::;:;;;;彡{
                        !,    . .:.::;:;;;彡j:::::::::::::::.......
                      ト ,  . ..,:;:;:=:彳:::::::::::::::::::::::::::..
                     ヽ、.. ....::::;;;ジ.::::::::::::::::::::::
ベイシーに行くと、最高に旨いコーヒーが飲める。

568 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/06(金) 12:03:40 ID:yMe1kxhi [1/1回発言]

腐ったイスにも座れる。


569 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/07(土) 20:15:59 ID:jRmLIhWD [1/1回発言]

イスは腐ってはいない。新しいモノにしばらく前に全て変えた。これほど座り心地が良いイスのジャズ喫茶はそうは
ないと思う。

一杯800円のコーヒーでよく続けられると思う。感謝している。
お客は休日に多い日でも10人程度、平日は推して知るべしだ。
月のコーヒーの純粋な売り上げだけなら、せいぜい20万くらいがいいところだ。これに店の光熱費、レコードの針、ウエイトレスの給料を払えばトントンの計算なのは、誰だって分かる。

ライヴだって、あの店ではお客が入ってせいぜい40〜50人が限界だ。
それをフリードリンクで著名なミュージシャンのクインテットとか演奏させる訳だ。そのミュージシャンの交通費代くらいしか、チケット代 からは回収できていない。

ジャズ喫茶ベイシーは、営利企業ではなく文化事業をやっている。

金持ちや資産家で道楽やってオーディオに大金をかけているやつはゴマンといるだろう。だけどこうやって一杯800円の代金と引き換えに実際は赤字なのに、お客にコーヒーを出し、自分の渾身の音をお客に聴かせてくれる金持ちや資産家はほとんどいないだろう。

せいぜい部屋に引きこもって、独り悦になっているだけだ。
だから僕はベイシーは最高だと思う。こんな文化事業は資産家だからといってなかなか出来ることではない。

ただ純粋に営利で何とか企業努力してジャズ喫茶を運営している方々、したくない愛想笑いをしたり、自分の信念を曲げて、必死に経営しているジャズ喫茶には、ベイシーはうらやましいのだとおもう。

僕はそういうジャズ喫茶も大好きだ。


570 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/07(土) 23:46:08 ID:l+M+iL8i [1/2回発言]

文化事業とは大げさな
第三者の評価(やってきた客の顔つきや態度で判断する)が欲しいからジャズ喫茶にしているんだろう
実態は、オーナーのリスニングルーム


573 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/08(日) 00:58:32 ID:LFUf08ZI [1/2回発言]

菅原さん、第三者の評価など期待していないんじゃないかなぁ。 かつて経験した、打ちのめされるような音を求めてレコードをかけ続けてその感動を、自分だけではなくて、ほかの人と共有できる場として提供してくれていると、わたくしは思ってきました。

ジャズでもクラシックでも、ライブでもレコードでもこれは大変なことだぁ、といった体験を何度かするとその記憶が理想のオーディオファイルになってしまうようです、自分の場合。 で、学生時代に行ったベーシーの音が、いまだ忘れられません。長持ちしてます。


574 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/08(日) 09:13:44 ID:bnMdwhtZ [1/1回発言]

>菅原さん、第三者の評価など期待していないんじゃないかなぁ。

エッセイに散々書いてるじゃん。
こんな客が来てこんな表情をしたとかこんなことを言ったとか。


576 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/08(日) 11:07:31 ID:LFUf08ZI [2/2回発言]
>>574
お客さんの表情についてエッセイに記しているかもしれないけどそれが評価を期待したり、目的にしていることになるのかなぁ。
わたくしこれまで、オーディオ関係の評論や雑誌類、読んだことがないので上記の感想は、ベーシーで体験した音や菅原さんの取り組む姿勢を見てのものです。 菅原さんの偏屈は、一般人がそこそこ満足するものとはレベルが違うなって思いました。
偏屈な人が好きな、一般偏屈人でした。おしまい。


577 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/08(日) 12:17:35 ID:iTe6QCmc [1/1回発言]

その割には、JBLのやつが来たときのことなどを自慢げに書いてるな


578 : それは: 2007/07/08(日) 13:17:05 ID:HxaE+/m+ [1/1回発言]

JBLが販売店でもないのに来た事は自慢できる出しょうね。

579 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/09(月) 00:16:13 ID:YIEmU2pS [1/2回発言]

自分ひとりでこもってやるより誰かを招いたほうが楽しいし、情報も入るし 評判がよくなれば、有名にもなるし
ヒッキーはだめさ


580 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/09(月) 22:58:33 ID:5YnjypTu [1/1回発言]

まぁ 趣味と道楽だよなぁ
すごい音だけど飽きやすい音
底が浅いというか

596 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/28(土) 18:18:35 ID:5KQlLAh7 [1/2回発言]

ベイシーは完全に道楽のお店だ。 菅原店主は地元では知る人ぞ知る資産家。だから今65歳の歳で、大学入るために3浪
もできたし、、800円なんていうコーヒー代をもらわなくてもやっていける
ジャズ喫茶を開店できたし、カウントベイシー楽団のタニマチもできた。

なので店に来る客の半分近くは、飲食代を払わない菅原店主の知り合いとか友人とかなわけ。ストイックにジャズを聴いて正規に一杯800円のコーヒー代払うひとの代金は、そいつらの飲み食い代に消えていくのよ。マジメにそれこそ一期一会でベイシーの音を聴きに来るやつらからは金を取って友人とか、知り合いとか、高名な人(作家、弁護士、実業家)からは金を取らないの。

ベイシーにおいてあるCDなんかも気軽にあげたりしているし。
これって、なにか変な感じがするのは俺だけかな。

ただ菅原店主は「ジャズ喫茶ベイシー店主」っていう肩書きが欲しいだけなんだと思うね。だから本音では来ても欲しくもない客からは800円を取って、友人知人にはタダで飲み食いさせて音を聴かせる。一応来て欲しくない客にも来て貰わないと、
ジャズ喫茶ではなく、単なる資産家のJBLオーディオマニアになってしまうからね。

ベイシーは文化事業をしているという書き込みもあったけど、それも菅原店主を買い被り過ぎ。気ままに店を開けたいときに開けて、自分の気ままで店を閉めて。

文化事業なら気ままには絶対に出来ないのですよ。店主の都合に関係なく、開店時間になったら店を開けなければならないし、お客の求める以上の音を聴かせなければならない。

ここはすべて店主の都合で動いている。道楽なんだから当たり前なんだけどさ。 道楽は手間、暇、金をかけるものであるなら、まさにベイシーは道楽喫茶だよ。


598 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/28(土) 19:40:00 ID:eqsM1Idx [1/1回発言]

確かに権力には弱そうな記述はあちこちで見かけますね。

599 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/28(土) 19:41:58 ID:8zuRXhCn [1/1回発言]

わざわざ遠方から来る人もいるんだから気が乗らない時には店を開けないのは×だね。
いやなら営業辞めた方が良いよ。


601 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/28(土) 22:43:58 ID:O61ZXY/j [1/1回発言]

何がベイシーだよ、ご本人に失礼な店だよな。
偉大なるジャズマンの名前を冠する店にするならもうちょっと店のあり方を考えるべきだろ。
イカレの菅原にはどだい無理なんだろうがな。


606 : 名無しさん@そうだ選挙に行こう: 2007/07/29(日) 09:18:13 ID:QvADLXKX [1/3回発言]

傍若無人というのはまさに菅原のことだろう。
資産家のボンボンの出には常識やら何やら欠如したって不思議じゃねえだろう。

http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1169556508/


724 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/22(月) 07:32:08 ID:vAa0P18u [1/1回発言]

菅原氏は何故楽器ができるのにバンドをやらないのか?
そもそもジャズ喫茶をやろうと思ったきっかけは何だ
当時、底知れぬダークな顛末があったとしか思えん

729 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/23(火) 11:16:24 ID:2PRvVupc [1/1回発言]
>>724
たしか大学卒業前後に、大病したんじゃなかったかな?
それでミュージシャンへの道を諦めたと、何かの本で読んだ記憶がある。

730 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/23(火) 19:46:14 ID:x8OWA+gF [1/1回発言]

イボ痔らしい
ふんばりが効かなくなったとか


799 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/10(土) 20:24:42 ID:FTGeds1n [1/1回発言]

冬になるとベイシーの店内はかなり寒いんですよ。音の事を考えてエアコンより電熱器を多用しているのですが、電気代を考えるだけで凄そう。音のためとは言え大変ですね。
冬のベイシーへはコート着用で入店した方が良いですよ。


801 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/13(火) 21:50:43 ID:UcNAbWkC [1/1回発言]

ドカ雪が降って、一関の街が一面の白の世界になり、寒く静まり返った時、ベイシーの音は最高になる。
そんな日は年に何日も無いが。

802 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/13(火) 21:55:34 ID:Bpt7uRGL [1/1回発言]

あーなるほど。 雪の吸音効果はすごいからね。
そんなときにベイシーが営業してるかという問題もあるけど。

804 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/18(日) 10:45:03 ID:Bma9wp+e [1/1回発言]

今日もまたベイシーへ行くとしますか。車で結構かかるんですよね。最近のガソリン代の高騰はかなり痛いですよ地方で車に頼る生活をしている者にとっては。ベイシーの音、何度行っても奥が深い。店主も何度行っても無愛想。これも変わらない。

変わらないで音を出し続けるのはさぞ大変でしょう。あと20年はレコードに針を落として欲しいものです。

806 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/18(日) 19:14:40 ID:xWSHAT+y [1/2回発言]

ベイシーへ今しがた行って来た。今日の客は自分も含めて5人くらいだったと思う。
非常に空いていた。なんか客が自分一人なのにレコードかけてもらって申し訳ない感じ。
これでこのジャズ喫茶の経営を成り立たせているとしたら、経営の神様だ。どう考えても商売にはなっていない。いっそのこと文化啓発の財団法人にでもすればいいのに。

807 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/18(日) 19:27:18 ID:D/J+nYOZ [1/1回発言]

スーパーの経営だかテナント代だかで稼いでいるんじゃなかった?

808 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/18(日) 20:03:10 ID:xWSHAT+y [2/2回発言]

なるほど、スレを全部見てみると、菅原店主はかなりの資産家みたいですね。それで好きなことができると。羨ましい。男の鏡です。目標にしたいくらい。東京なんか金持ちや資産家なんて腐る程いるはずだけど、こうやって一杯いくらのコーヒー代で素晴らしいジャズを聴かせてくれるところなんて無いですもんね。

資産家は文化事業のひとつもやってベイシーのように社会貢献してくれると、私のような下々のジャズ好きな者は助かりますよ。

809 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/19(月) 02:18:20 ID:KD4yHuOz [1/3回発言]

東京であのような広い土地を持っていると固定資産税がバカ高いから、稼がないとならない

810 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/11/19(月) 02:19:07 ID:KD4yHuOz [2/3回発言]

もうひとつ
東京であのような広い土地をもっていると
ある日、地上げ屋がやってきて目の前に金を積むので売ってしまう

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


642 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/21(火) 22:59:48 ID:s9nlyhk4 [1/2回発言]

ベイシーはねぇ。店主の気まぐれとかがなければいいお店なんだけど。
まぁあの気まぐれで偏屈だからあの音が出せるのかも知れないから、しょうがないのかな。

ベイシーへはたまに行きますけど、いつだったかArt Pepperのアルトサックスが極上の良音で鳴っていたことがあって聞き惚れていたわけ、でも途中で針が抜けたかおかしくなったかですぐに歪んでしまって、ほかのレコードに替えていたっけな。
おかしくなる寸前のがいい音なのかもね。ベイシーって。

643 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/21(火) 23:11:39 ID:UNEGt15s [1/1回発言]

芸能人、著名人には腰の低い事、低い事www


644 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/21(火) 23:34:57 ID:s9nlyhk4 [2/2回発言]
643>
確かにその通りですね。 ライブにも一回行ったことがあるんですけど、著名人には終始気を使いライブが終わってBMWに乗ってお帰りの際まで低姿勢でお見送り。 俺が行くときとはずいぶん違うなと思いますね。

その著名人もライブなのに全然スウィングしてなかったし、さも当たり前のように聴いていたし。ジャズのライブで感動しているのか不明な輩にまで媚びうる必要はあるのかなと思ってしまう。


645 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/21(火) 23:47:21 ID:YJmE45OZ [1/1回発言]

もう絶版になっちゃってるんだけど椎名誠の「いまこの人が好きだ!」という人物評伝にココのマスターの話が出てくる。まだ椎名が然程有名になる前に書かれたモノなので、マスターの素の状態が克明に描かれている。もし取材が村松具視と一緒じゃなかったらマスターもっとぶっきらぼうだったかもね(w 実際、本の中で紹介されている人物中断トツで椎名のテンションが低い(w とても「この人が好きだ!」って感じじゃないのが・・・

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4101448019.html

大きな図書館で借りれるとオモワレ。
http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


675 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/12(水) 07:09:07 ID:VaEKbbCB [1/1回発言]

ここしばらくはベイシーへ行ってないなぁ。
だいたい仙台のカウントで満足してしまうたちなんで。
たまには、偏屈な店主お手製のJBLシステムの音でも聴きに行ってみるか。

一関は遠いんだよな。加えて店主の愛想の無さが最高だし。
ステレオ誌には営業時間が確か14:00〜22:00って載っていたけど、だいたい6時で終了だし。


676 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/12(水) 18:14:45 ID:hVfseCTw [1/1回発言]

22:00終了ってのは、店主のお友達様一行用の時間だね。よく7時くらいに店をいったん閉めてから、店主のお友達方がぞろぞろやってきて(女性多し)、夜遅くまで、多分ベイシーの音を聴いていると思われるときがあるよ。その一行の中には、もちろん一般客は入れないけどね。

だから7時くらいまでが一般客の終了時間。夜10時までが、ジャズ喫茶ベイシーではなく店主の個人的なリスニングルームとなって、いわゆるオフ会みたいのが始まるのね。

ちゃんちゃん。

677 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/13(木) 06:28:37 ID:jhn3SfTZ [1/1回発言] >>676

ベイシーでオフ会って豪勢だな。おい。
俺もその中に入ってみたいが、いかんせん美女でもなければ、名士でもなけりゃ金もない
駄目だなこりゃ。

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/

632 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/12(日) 21:30:10 ID:QzVJ0zn5 [1/2回発言]  

過日、(きっちり)年に4度の一関へ。実は毎週のように4号線から駅方向を見つめながらベイシーを思うが、毎週通ったのでは刺激の鮮度が落ちてしまうとストイックに自らを戒めながらこの数年は(意図的に)年に4度の訪問を季節の風物詩としている。(常連になりたくないという理由もある。)

 そこで私のオススメを一つ。オーナーの人柄や常連さんの存在も忘れて過ごすことのできる密やかなベイシー堪能法を挙げておこうかと。

 彼の店の開店は(だいたい)13時ころ、開店の合図は菅原さんが店外に電飾の看板を出すことから始まる。そこ、そこが狙いどころ・・・だと私的に思う。

 12時半頃から通りをブラブラして菅原さんが電飾看板を出したなら1〜2分ほど待って店内へ。例外もあるけれどアイドリング代わりに(著書に詳しいが)クラシックが流れてたりし、菅原さんは入口正面にSPを背にして煙草を燻らせながら(瞑想でもするように)自分だけの時間を楽しんでいる。

 心地良い音のするドアノブを下げて店内に入ったなら菅原さんに目礼か会釈でもすれば(少し照れたように)席へと誘ってくれる・・・・と思う。
 そこで着席となるが、できるなら菅原さんと対角線となる位置はどうだろう?。

きっとすぐには飲み物のオーダーも取りには来ないと思う。そのまま二人で、たった二人きりでクチアケ直後の新鮮な感じを味わいつつ(まだ)営業用でない演奏が聴ける訳だ。しかも(どんな人物評があるにせよ)当代一流の達人とも職人ともいえる人物と向き合いながら、その菅原さんの生き写しともいうべきシステムと音そのものとも向き合える。

 まだ常連さんは来ていない。お手伝いの女性の方も来ていない。誰の為でもない、きっと自分の為にだけある時間に「そっと」お邪魔させて頂くことも非礼でなく小さな礼節をもって臨めば無下に断られることもない・・・と思う。

 ベイシーは煙草と珈琲とJAZZのアンサンブルが至上のお店。そしてどのような批評があろうとも菅原さんの人柄と振る舞いが自然とお店やシステムに反映された威風堂々とした孤高の香りが漂うお店。そんなお店の静かな立ち上がりのひと時を味わうのも密かな楽しみであると私は思う。

 過日、件のクラシックこそ聴けはしなかったが私はほぼ対角線上に位置する場所から背後のジムラン、手前で瞑想に入る「生ける」ジムランを見た。  それはそれは先入観やお店の名声を抜きにしても勇壮かつ耽美な世界であった。・・・・・・


635 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/13(月) 00:03:51 ID:KLclckpf [1/2回発言]

定休日は(確か)水曜日、訪問予定日前日に電話で営業を確認、早めに一関入りしたら名物の「直利庵」の蕎麦なんぞ食べて出掛けよう。  萎縮する必要はない。作家の村松さんも「ベーシーの客」で述べているように店主の菅原さんは想像するにシャイでプリミティブな性格の持ち主と思う。それがJAZZ喫茶の堅苦しいイメージとベイシーの名声と相まって様々の過剰な脚色を生み出し、その敷居を高くしているだけじゃないかな。

 私自身は菅原さんに覚えられるような常連でもないし、まして(有名な)あの入口右手の「常連席」に誘われたこともないけれど、それでも常連さんとは違う(放っておいてくれる、静かに音楽を聴かせてくれる)不作為のサービスを受けているしね。
 そういう独特の世界なんだけどね、だから賛否両論がはっきりしててあとは個人で確かめてみるしかね・・・ないのかと。


http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


22 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/02/20(水) 20:08:57 ID:+1LY9ysw [1/1回発言]

確かに菅原店主は人見知りが激しいですからね。知らん人にはぶっきらぼう極まりなく
知り合いには愛想良き事この上なく。4月のライヴへ行ってみるとしますか。
そんで手持ちの「Basie's at night」のCDにサインを頂いて来ると。

23 : ニセ菅原: 2008/02/20(水) 20:58:25 ID:O8LL9faM [1/1回発言]

フツーの店ならば愛想良くしてもっと 金を落とさせようと考えるけど ベイシーは違うもんね
「好きなヤツだけ来い 最高の音以外は何もないけど」ってスタンスだからね


35 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/11(金) 23:46:46 ID:3TIEaX35 [1/1回発言]

渡辺貞夫先生のライヴをたった今ベイシーで観て来た。
最高だった。いろいろなハプニングもあったが、楽しかった。
第一線のジャズマンの生の音と、手に届きそうな距離でライヴを楽しめるのはベイシーだけだ。本当に感謝している。


36 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/12(土) 00:42:14 ID:R2VU7fqR [1/1回発言]

さすが菅野店主の人脈だよな

37 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/12(土) 15:30:36 ID:SKNcvRkk [1/1回発言]

今日ベイシーへライヴを観にいく人は昨日より盛り上がるんだろうな。
今日も行きたいが、俺一人が行く事によって、誰か一人観れなくなると思うと自重しよう。なにせジャズ喫茶としては広いベイシーの店内に60人以上の人が入ってしまうんだからな。大変だ。行かれる方は開演1時間前の18時には店に入った方が、良い席で観れますよ。


38 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/13(日) 08:20:51 ID:S4zrA/Uw [1/2回発言]

ナベサダのライヴが終わったら、しばらくジャズ喫茶ベイシーは兵どもが夢のあと状態だな。

47 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/23(水) 06:53:29 ID:5IRa9zn7 [1/1回発言]

連休は大にぎわいなんだろうな。
たまには人の溢れるベイシーでレコードを聴いてみたい。
独りとか二人だと、寂しいのよ。 広い蔵のなかで。


48 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/24(木) 22:42:23 ID:l/UsRPtr [1/1回発言]
>>47
年に1回、何故か連休が7月末で帰省のついでで寄るんだけど、
やっぱり世の帰省時期とずれまくってるからか、こんな感じの店内しか見たことが無い...。

あんだけの知名度を誇る店なんだがなぁ...。


49 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/25(金) 20:49:05 ID:iJL1O8U1 [1/1回発言]

休日にはたまに行くけど、込んでいることは滅多にないなぁ。
休日でそれなんだから、平日はどうなっているんだろ。
夜遅くまで営業していれば、会社帰りに寄るんだけどな。
だいたい暗くなってくると、店閉めちゃうし。まぁ菅原店主も歳だから仕方ないか。


55 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/27(日) 20:14:57 ID:WKgRto4T [2/2回発言]

菅野先生がベイシーにいらっしゃった時に偶然出会いたい。
あの選ばれし者しか座ることのできぬ丸テーブルで菅野先生や菅原店主からオーディオの講義を受けたい。


60 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/28(月) 21:06:43 ID:zCrSkjKE [1/1回発言]

あまり言いたくないけど、菅原氏は「躁うつ病」です。 ご理解ください。

61 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/28(月) 23:32:41 ID:5R4TLxZp [2/2回発言]
>>60
えっそうなの?気分の浮き沈みが激しいとかでなく、
精神科とかにかかっているのかな?

62 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/29(火) 01:21:32 ID:8uqMzeuu [1/1回発言]
>60
おまけに通風も発症しており、長時間立っていられません。


63 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/04/29(火) 05:22:43 ID:KCOnJKUg [1/3回発言]
>>62
痛風って贅沢病じゃないの。アルコールやなんかの摂り過ぎか?
65歳過ぎている割にジャケットを着こなし、髪は金髪のオールバックで若々しく見えるけど、菅原先生、内実身体はボロボロなのか。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/

873 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/08(土) 17:58:50 ID:XiFPCKij [1/1回発言]

やっぱり不思議な店なんだね。ジャズ喫茶ベイシー。
月いちくらいで行っているけど、未だに店主には顔を覚えてもらえん。ヒゲ生やしたり、変な服装したり、頭スキンヘッドにするとかしないと覚えてもらえなそうだな。少し考えてみるか。

874 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/08(土) 21:55:46 ID:oHcUmrI0 [1/1回発言]
>>873
菅原は軽度の自閉症なんだよ。
もう既に有名人との人脈も形成されたしメディアの有名人にもなった。
本人の中では世界観が確立されて人格の進歩が止まっちまってるんだよ。
もう客には興味がない。マスターから見たベイシーの一期一会はもう無いんだよ。

某店の気さくなマスターは客席を回って一見客にも感想を聞いたりするが菅原はしないだろ。
しないくせにエッセイでネチネチ愚痴ったりする。 性格だから仕方ない。


875 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/08(土) 23:19:31 ID:Co+LI8JR [2/2回発言]

なんで客ごときに感想なんか聞く必要がある

876 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/08(土) 23:46:35 ID:dH9djJAf [1/1回発言]

客とのコミュニケーションを楽しむためだよ。

877 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/09(日) 01:16:01 ID:QEUNvGDP [1/1回発言]
>>874
とーほぐ人って、あんなもんでねえの


878 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/09(日) 02:26:47 ID:Bus0HcQH [1/3回発言]

なんで客とコミュニケートしないといけないのだ
だまって音を聴け


894 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/13(木) 21:34:28 ID:QOnRkxVC [1/1回発言]

菅原店主はオヤジのたぐいには無愛想を貫いているが、うら若き美人な女性には満面の笑みをたたえて話しかけ、菅原ワールドへ引き込んでしまうのである。 そして引き込まれた女性は、それからは特等席や丸テーブルの席へ座る事がゆるされ、菅原店主の一般客を排したプライベートなレコード演奏を聴きに行く事ができるのである。

896 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/14(金) 19:16:58 ID:Tnsb+PfR [1/1回発言]

菅原店主って、御年65歳を過ぎているというのに、髪は金髪でオールバックだから どっかの暴力団の長とか、そんなオーラを醸し出しているんだよね。凄みが効いているというか、何というか。


899 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/12/14(金) 22:56:41 ID:zPkyjOW6 [1/2回発言]

髪の毛はワックスがけかな

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


194 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/09(月) 20:06:03 ID:N7C9GIH5 [1/3回発言]

いつから珈琲一杯700円から800円になったんだっけ?

まぁ好みは人それぞれだからね。合わない人もいるだろう。 確かにCDとかBasie is BackのSACDとかも聴いてみたい気もする。 けど大概のジャズファンってCDよりレコードがかかっていた方が喜ぶでしょ。大概のジャズ喫茶は客が入るとレコードをかけ始めたりする。 客がいなくなるとCDをBGM程度に鳴らしたりしている店主も多い。

まぁオレは住んでるところから近いジャズ喫茶がたまたまベイシーだっただけの話しだから、他に良い音を聴かせてくれるところも在るのかも知れん。こんど奥州と水沢のクレッセントとハーフノートには行ってみるかな。 でも、あの菅原店主からは良くも悪くもジャズとオーディオの情熱は感じる。

ベイシーでかかるレコードもほとんど50〜60年代のモノばかり。たまには他の時代のも聴きたいけどね。それが店主の信条だから仕方が無い。しかし昼過ぎ14時くらいから営業で冬だと暗くなる頃には店を閉めてしまうからな。店主も寄る年波には勝てないということか?

それとも、営業時間を削っても、店主の友人達取り巻きの方々との語らいの方が楽しいのか。

ジャズ喫茶ベイシー。一度は行ってみても損はないと思う。店主の年齢を考えると後10年も営業できないだろうから。

195 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/09(月) 20:57:27 ID:CgIVfE/d [1/2回発言]

おらが行った時は店主の他に客は自分だけ
でもガンガン鳴らしてた
レコードもちゃんと店主がかけてた

ジャズとオーディオの一つの形だと思った
生で聴いたらあのような音は絶対しない

SR機材を使った最高の音なんじゃないかな

スネアなんか生で聴いたらしょぼいからね
生のスネアがいい音するのはちゃんとしたホールか、もしくは奇跡的に条件が揃ったハウスだけ

二階で聞いてておや、ライブ始まったと思ったらレコードだった

二階で聞いてるとSPも見えないし、ライブだかレコードだか、区別がつかなかった
音が生きてる証拠だな

196 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/09(月) 21:03:48 ID:N7C9GIH5 [2/3回発言]
>>195
2階で聴けるとは、丸テーブルに座る以上に、特等席に座れる以上に選ばれた方ですね。

198 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/09(月) 21:55:21 ID:CgIVfE/d [2/2回発言]
>>196
とにかくあそこは演奏する側にとっては最高の音がしてる
店主は自分の楽器で出したかった音を追い求めているのではないだろうか

レコードをかけながら前に置かれたセットの音を聴いているに違いない

200 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/06/09(月) 22:57:10 ID:N7C9GIH5 [3/3回発言]

だって客商売じゃないんだもの。資産家の道楽でやってんだもの。

でもまぁ情熱傾けたシステムで、一応一般平民にもジャズ聴かせているのは偉いですよ。
東京の金持ちは そんなことしてますか?
ひとりゴールドムンドとかアバロンとかハイエンドな装置を高級高層マンションや大邸宅で鳴らして悦に入って終わりですよ。


http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/


952 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2010/03/24(水) 20:57:58 ID:lxEKvA65 [1/1回発言]

ジャズ喫茶は資産10億以上のお金持ちの趣味だよ。
しかもオーナーがカリスマで、客はオーナーを慕って集まってくるサロンのような雰囲気。
音楽好きのピアニストの紅一点がいて、客はみんなその娘目当てで集まる。
そういう店でないと失敗する。

660 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/03(土) 21:11:06 ID:6MxIyu+D [1/1回発言]

吉祥寺も全滅だもんなあ。
メグの寺島は当時から音音痴のアホだし。
やはり野口伊織さんのファンキーやアウトバックは別格で凄かった。
特にアウトバックの4ウエイマルチは桁違いだったね。

当時のベイシーも今よりもっと凄かったし、良い時代だった。。


661 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/05/03(土) 22:09:11 ID:SI300Fri [2/2回発言]

コーヒーの売上だけで純粋に経営できるジャズ喫茶は都内はもとより、賃料の安い地方でも存在できない状況なんだろうね。みなオーナーは本業が別にあったり資産家だったりして、ジャズ喫茶は純粋な楽しみでやっている店が結構多いと思う。なんか少し哀しい。

昔のようなジャズ喫茶全盛の時代はもうやってこないだろうけど。
ジャズ喫茶が生き残れる程度の文化は日本にあって欲しい。
http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1169556508/

______________
______________

6. 一関のジャズ喫茶ベイシー


10 : plausinar ◆fcoWXWNaG2 : 05/02/07 18:48:49 ID:X7p6thKI [1/1回発言]

3年ほど前に訪ねたことがある。 音は・・・ 案外普通(まとも)だった。大音量でもびくともしないという感じ。 あとから、編集長(?)もリクエスト出して聴いていたから、手抜きは無いと思う。

良い意味で、「小綺麗ではない音」
ライブ録音なんかすごく良さそう。実際、そういったレコードもかけてた。
自宅で普通にやってる、われわれオーディオ好きには、必ずしも参考にはならない
けど、ああいった音って、ときどき聴きたくなるね。


75 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/13 21:21:57 ID:PJNSd8e9 [1/1回発言]

音は、良い/悪いという評価は値しないと思う。
とりあえず「凄い」とは思う。
ドラムのタムの音だけであんなに迫ってくるのは初めて聞いたが、正直 家のシステムがあの音だったら
2時間くらいでくたばると思う。

76 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/14 01:57:32 ID:jUm3Vvrn [1/1回発言]
>>75
同感。 ちなみに私は1時間半で退散した。
店内に入った時には、グレン・グールドのフランス組曲が流れていてちょっとビックリした。


14 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/07 21:35:36 ID:P87tc7iQ [1/1回発言]

こないだ行ったけど俺には音でかすぎるなぁ、、
レコードに針乗ったときに地鳴りのようにゴ〜ゴ〜いってて怖かったw
俺は中音量が好きです。はい。

31 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/08 23:24:30 ID:0383N68a [2/2回発言]

はぁ、、そういわれても。。
音でかいもんはでかいんです!w
少し落ち着いた音を期待して行ったのですが全然元気でしたよ。
個人的には近場の稲毛のキャンディの方がなんか音が面白い感じだったなぁ。

32 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/08 23:34:20 ID:suog6XhP [1/1回発言]

生演奏をかぶりつきで聴くと音でかいよ。
中音量とか小音量という発想自体ホームオデオ的だと思う。

33 : blind lemon : 05/02/09 07:04:33 ID:do2RjRlc [1/1回発言]
>>14
思わず笑ってしまった。なんか非常にリアルなお話で。
ワタシも大音量オーディオが好きですが、針音で地鳴りを再現するとは!
 ベイシーはライブも多いようなので、ライブの音を再現したいという発想でチューニングしているのかも。

30 : T: 05/02/08 22:15:34 ID:V9Oy8xrc [1/1回発言]
>10,14
あなたたちは、何を聴いてきたの??
ちょっと珍しく、怒モード

あんなに心にしみ通るラッパは、他のどこでも聴けないですよ。
あそこの音を初めて聴いた時には、もう涙が自然にでてきちゃいました。
レコードを通して、あそこまで自分の思いを語りかけることが可能だなんて思いもしませんでした。

周波数特性や歪とかをうんぬんしたら、そりゃ色々ありますけど、そんなことはどうでも良いと思わせるだけの説得力有る音でした。


38 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/09 16:25:21 ID:HF4Ovp5k [1/1回発言]

3回行ったが、皆がゆうほど全然いい音とは思わなかった。
一筋というのは、それはそれで認めるが、明らかに神格化されすぎ。ユニットも限界に来てピーキーだし、パワーアンプも明らかに歪んでいた。 ベイシーは音が云々で行く所ではない。


41 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/09 22:53:58 ID:8913hCWe [1/1回発言]
>38
そこまでいうのもなんかもしれまへんが 基本的に同意。
そいえば男性ボーカルがすんごいビッグマウスだたな(w

51 : blind lemon : 05/02/10 18:44:57 ID:3nqYizdt [1/1回発言]

音響的には大した事ないという意見が有力みたいですね。
では、音楽的表現力みたいな面ではどうですか。
>>30 さんのような意見もよく聞きますが。


263 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/01 21:55:47 ID:HyE+10qG [1/1回発言]

車で片道1時間位なんで前は年3〜4回行ってました。
レコードによってはちょっと歪っぽい時もありましたが、やっぱり良いですよ。あとナマと同じ音量というのも大きな要素だなあと実感します。中々あそこまで大きな音は出せません。

15,6年前だったか、マイルスの「Tutu」を初めてベイシーで聴いて、復帰後のマイルスもいいなとレコード屋へ走りました。 一番凄いと思ったのはグレイト・ジャズ・トリオのヴァンガード ライブで、トニーのドラムソロにはぶっ飛びました。帰ってすぐ 同じレコードをかけましたが、どうやってもあの音は出ずがっくりしました。

濃い目のコーヒーもいけます。ここ数年ご無沙汰で、昨年12月の土曜日に久し振りに行って見ましたが、残念ながら休みでした。


81 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/14 21:08:44 ID:F6pQgJjb [1/2回発言]

ベイシーのコーヒーは決して美味くないよね。(w

45 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/10 13:54:30 ID:kpd1Pi0E [1/1回発言]

現行品の吊るしでは、客から800円のコーヒー代、請求できないと思うな。
一ノ関でならいいとこ、500円程度。
名古屋でならコーヒーお菓子付きで300円程度w

63 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/11 14:28:44 ID:45qqVo0n [1/1回発言]

ベイシーは、「カツーン」という音が出る、それだけでいい。

68 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/12 01:53:44 ID:iLhfO+x5 [1/3回発言]

あそこの音というのは、菅原さんが著作で言われているとおりの音でした。もう、何と言うかあの音は菅原さんの主張そのもの(笑)

今のオーディオ的な捉え方をすれば、期待はずれになるでしょう(苦笑)
とはいえ、新しいレコードと古いレコードの違いはモロに出すし、弦楽器も色気があると感じました。ただ、平均からすれば強い音だろうな・・・と。

もうドラムスの「バン」やシンバルの「カシーン」にジャズ魂を込めた音だなあと感じました。

・・・あと、引っ込んだ音はしませんね。
ただただ、前に出るガッツのある音でした。これはCDではつらいかも(苦笑)

101 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/17 18:31:09 ID:oLt2/3Xw [1/1回発言]

・・・オーディオサウンドを期待すると裏切られるかも。

105 : 茗無しさんお腹いっぱい.: 05/02/20 10:43:56 ID:KiphwMMa [1/1回発言]

オーディオ的に失望するかも、というのはその通りかもね。
ワイドレンジとか高分解能な音ではないから。
でも、聴いてると自然に身体が動いてくるような、ノリの良さが印象的だった。
ワタシはクラシック派だから感想はそれくらいだけど、一緒に行ったJAZZ者はやたら感動しておった。


109 : そるもん: 05/02/21 19:01:56 ID:fb7WRaoJ [1/2回発言]

私も訪れた。20年以上前に。
私の向かう方向でなかった。快感の低音ではなく、不快な低音だ。
因みに、私はアルテック系ね。ヴォーカルを魅力的に出せないようなジャズサウンドならば、私はジャズサウンドお断り。


111 : plausinar ◆fcoWXWNaG2 : 05/02/21 19:44:09 ID:FZqNbgzO [1/1回発言]

ボーカル難しいかも、音像でかいし。
でも、聴きようによっては、それが「スーハーリアリズム」かも。
テナーならテナーの音が、これでもかって位に迫ってくるし。
スケールを逸脱した、スーハーハイファイ。

112 : そるもん: 05/02/21 21:17:12 ID:fb7WRaoJ [2/2回発言]
111へ
 音像がでかいのは構わないが、それが快感にならないほうに崩れている。
真空管時代の映画館で聴く響きは、そこでその映画の出演者が肉声で話すときの音とは、音の大きさも音像の大きさもかけ離れていたが、気持ちよかった。
低域についても、不快な音は出さずに、それでいて脚の長い伸びやかな低音で、速い。

116 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/22 15:05:06 ID:EWHs+Zmf [1/1回発言]
>>112
それは部屋の問題もあるだろ。
映画館や劇場のように天井の高い反響の大きなところといっしょにするな

117 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/22 16:55:42 ID:df5ZxxTF [1/1回発言]

結局ベイシーは捏造された神話であって行く価値無し!

122 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/23 12:01:51 ID:O9wW8+w3 [1/1回発言]

ハイエンドのものさしでしかオーディオ評価できないヤツが行っても無駄無駄。
そんなヤツは5555の一番上ででも遊んでろってこった(w


131 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 01:09:56 ID:Lap93U6z [1/8回発言]

3年ほど前に行きましたが、30分居るのが限界でした。
はっきり言って苦痛でした。
また、お客様を迎えるジャズ喫茶ではないということもわかりました。
あそこは自己満足の趣味の部屋です。
遠方からわざわざ行くところではないですね。


135 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 01:28:25 ID:NuBY4pIf [1/2回発言]
>131
同意。俺みたいなわりと一般人にはちとつらい空間だった。
でももったいないから2時間粘ったが。
紅茶サービスしてくれた。 それでもなんかなぁ

132 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 01:12:52 ID:Lap93U6z [2/8回発言]

確かに神格化されすぎてるね


133 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 01:14:36 ID:tPr4uZ1g [1/4回発言]
>>132
それは言えるかもね。 有名になってステータスもできて、原稿収入もあるしね。
ところで、ライブのほうはどうなの。
本読むと昔は、ベイシーやエルビンなんかも来たりしてにぎわってたみたいだけど。

138 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 01:35:00 ID:NuBY4pIf [2/2回発言]

後ろの席で、暗そうな女の人(ジャズミュージシャンらしい)が
あの音聴きながらひっそりと泣いていた。
キモかった。 泣くほどかよ! と脳内で軽く突っ込んでおいた。 
ラジカセしか持ってないのかな?


139 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 01:37:50 ID:E1b+Zqdn [2/2回発言]

その女性に聞こえていたものは、
たぶん138には一生聞こえないだろうな…。

140 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 02:01:02 ID:Lap93U6z [3/8回発言]

泣くというのは、信仰のあまり聖地でイってしまう教徒と同じなのです
そういう現象です
過度にここで弁護する方もそうです
信ずるという行為はある意味で怖い行為です

141 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 02:05:43 ID:+B2y+ysR [1/1回発言]

失恋の傷を癒すために東北へ一人旅。
街角に雰囲気の良さそうな喫茶店。
おセンチな気分でふらりと立ち寄る。

入ってみたら、耳をつんざく大音量。
客もヲタっぽい香具師ばかり。

そりゃぁ泣きたくもなるわな。


143 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 02:07:35 ID:Lap93U6z [5/8回発言]

おれは泣きたくなるのではなく、新幹線使ってわざわざ来訪した自分に腹が立った

145 : T : 05/02/25 07:06:35 ID:7+lvkIwj [1/1回発言]

うむ、確かにジャズ喫茶って、客との相性は大きい。
昔々でも、なんでここがこんなに人気?とか思う店も有りました。
オーディオ的なことばかりでなく、やはり店によってかかるモノに傾向ありますから、その両方で好き嫌いは出るのかもしれませんね。
ベイシーにしても、オーディオ的には色々有ると思いますが、そこが気になる人はダメでしょうし、他の良さを積極的に聞き取る人は気にならないのではないかと。

私が行った時は、最初はピアノトリオで、低域に厳しいものを感じましたが、定番もののダブルホーンがかかった時は、本当に感動でした。 色々なところで音が良いと感心することはありますが、聴き馴染んだ定番で音楽に感動するというのは、そうそう有ることではありません。 もう、音はどうでもよくなって聴き込んでしまいました。


146 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 07:58:01 ID:rf1pZYx0 [1/1回発言]

バカエンドを好きな奴が行ったら逃げ出したくなるだろうね
古臭い音だがあれで良し。

150 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 18:00:33 ID:tPr4uZ1g [4/4回発言]

シンバ派は、おそらく、自分のシステムからはベイシー以下の音しかなっていないんだろう。
俺も始めていった時は、どんないい音聴かしてくれるんだろうとワクワクして、いすに座ったもんだ。
でも、1枚目にして、期待はずれを悟った。
シュアの平面的な鳴り方のカートリッジにただでさえスピーカーに音がへばりつきやすいJBLユニットのマルチ化。
音の大きさに反比例して、ジャズの熱気、躍動感が足りない。スィングしてないと思った。
俺は、ハイエンド派でもないし、アンチベイシーでもない。
どちらかといえば、菅原さんと同じ方向でジャズを聴いてる人間だ。
同時に、自分のシステムでなっている音、いままでやってきたことがそう間違いでないこともわかった。
ベイシーの音を聴いて、感動するくらいの人は、まだまだオーディオにそんなに深入りしていないか、まったく別の方向でやってきたんだろう。
俺の友達も最初はすごいすごいといっていたが、オーディオに15年ほど足を突っ込んで、色々経験重ねて、再度、聴いてみると、こんなものだったのか。といっていた。
何もわかっていないガキは喜んでる君たちのほうだよ。

これだけ、神格化されたベイシーは、我々ジャズ喫茶世代、その後の若いジャズファン、オーディオファンにとって、衰退しつつあるジャズ喫茶、ジャズオーディオの世界にとって、希望の星なのだ。
もっと、誰もが腰をぬかすほどのいい音を鳴らしてほしい。
菅原さん、読んでいたら、よろしくお願いします。

155 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 22:41:42 ID:0LM5fE5l [3/3回発言]

だれも「ベイシーの音が最高」などとは言ってないぞ。
ただ「あそこの音はいい」と言ってるんだ。
ベイシーはジャズ喫茶の中では最高峰の音だよ。
それ以上でもそれ以下でもない。

156 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 22:58:10 ID:B6IbfSd9 [2/2回発言]
>>155
そうか。 それならいいよ。
でも、あんたには最高峰でも、俺的には、最高峰でもなんでもない一般的なジャズ喫茶だよ。
もっと、いい音、ジャズ体験をさせてもらったところはたくさんある。
ジャズ喫茶全盛時代から、ジャズ喫茶まわりをしてた人はみんなわかってるんだ。
時代の流れで閉店してしまったところも多いが。
あんたらが、マスコミにうなされて、あの程度でいい、いいなんて、ベイシーだけを祭り上げるから、
一言言いたくなっただけだ。

157 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 23:07:59 ID:ckYhPI1q [1/2回発言]
>>156
ベイシーだけを祭り上げてるなんてのもただの妄想。
あそこは音のいいジャズ喫茶。
付け加えるなら、菅原さんというスタイリッシュな人の感性で築かれたいわばジャズのテーマパークだよ。
あそこの格好良さが解らない奴や気に入らない奴は、来なければいいだけの話だ。


158 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 23:09:18 ID:FJaKEuZV [1/1回発言]

それぞれ最高なんていくらでもある、山が違うんだよ、それぞれの好み。

159 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/25 23:24:40 ID:Lap93U6z [7/8回発言]

最高峰というか、単に他にないものがあそこにはあるということ。
ジャズ喫茶が存在しなくなったからだ。
だから最高峰ではなく、ああいう自己マンを喫茶という人の出入りする場所でやり遂げる人種がいなくなっただけ。 個人で楽しむ人種はまだまだ残っている。 そのほとんどはベイシーよりいい音を出しているのではないか。

ベイシーがよいという人はあそこのジャズではなく、ああいうことをやっていることに対して憧れを持つ人たちなのでしょう。


167 : ゲシュヴァイゲ: 05/02/25 23:40:15 ID:Kp+VDyMu [1/1回発言]  

ベイシーがNO.1だと思わないかたがた、「ベイシー」よりはここの音が好きだな、ていう店を、存続しているものに限定して紹介してください。


169 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/26 00:26:18 ID:X6zGyeWq [1/1回発言]
>>167
個人的にはベイシーの熱く迫ってくる音と、ROYCEのしっとり濡れた感触の女性ボーカル、好きだな。

ジャズ喫茶じゃないが、ROYCEの師匠、楠さんのJBLオリンパスで鳴らすビル・エヴァンスも、スモーキーでありながら、色彩感もちゃんと出すバランス感覚は凄いと思った。それと低域のメリハリもgood。

吉祥寺ではA&Fとファンキー、メグが好きずきもあるだろうが、一度は行ってみると良い。
新譜が好きならメグ、古いジャズで力感溢れる、エネルギッシュなA&F、
ファンキーは最近は行っていないのでコメントを控えるが、以前はジャズ喫茶らしいジャズ喫茶だと思っていた。

ま、ジャズ喫茶はそれぞれ特徴があって面白い。 ある意味、ベイシーは個性的だと思う。そしてそれを頑なに守っているところも、ジャズ喫茶らしい。

192 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/26 23:27:21 ID:HBsjulKf [1/2回発言]

ベイシーが最高峰だと思っている人は、新興宗教の信者のようなもの
またアートでもない
ただのデカイ音

あの手の大型システムだったらだれが鳴らしてもそれなりにインパクトを与えられる
決してあそこが凄いのではない
あれが艶やかというのもおかしい
あれだけこもっていて聴きにくい中低域はない


228 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/02/28 12:35:40 ID:7OeV5wfx [2/3回発言]

まあ、JAZZ好きでオーディオ気合入っていたら、誰でもベイシーに負けない音はだせるでしょう。
要は公の場でああいうことをする人がいなくなったから目立つだけなのです
日本中のJAZZ好きでオーディオ気合人のシステムを公開したら、ベイシーの音はランキングでも下のほうじゃないですかね

233 : 175 : 05/02/28 17:01:07 ID:Hz7AmTZn [1/1回発言]

いい音という人がいれば悪い音という人もいる。
当然だろう。論争する問題じゃーないよ。

オーディオにおけるいい音は現象ではなくて、心象なんじゃないか。
(この件に関しては異議は申し受けません・・・わ)
自分のなかに反応する何ものかがなければ単なる空気の疎密波でしかないから。
ベイシーのサウンドはそういうことに思いを馳せるレベルになっている。

ただ、現代オーディオの尺度でいえばハイファイではない。
ローエンドはスローだし、ファット気味。高域も・・・。
ただ、あの大きな空間にたいしてあの音量レベルを考えればよくぞここまで鳴るか、と評価すべきじゃないだろうか。

非難するのは結構だけど、それなら、どこどこではこういうソースがこういうふうに鳴ると具体的に述べるべきだろうね。


247 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/01 13:14:15 ID:NGkVQbO9 [1/1回発言]

ベイシーの音が悪いと言いたいわけではない ジャズ喫茶日本一の音、てのはどうなのかと
ようするに知名度日本一てことでしょ


252 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/01 17:31:17 ID:DsHDL2zf [1/1回発言]

菅原氏は表現が大袈裟なので、うっかり信じてしまう新興宗教の信者のような方がベイシー詣して感激してしまうのではないでしょうか
PA用クラスのシステム構築すれば誰だってすごいと感じる音はだせるのです


269 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/02 00:44:01 ID:AbPe6Zq8 [2/5回発言]

誇張、妄想、なのでしょうね。 コルトレーンがそこに立っていたなどという表現を見る限り、妄想そのものです。 それを読んで一関に行けばコルトレーンが立っていると思うのも妄想です。
つまるところiPodでも聴いている本人が妄想すれば、マイルスもコルトレーンも自分の目の前に姿を現すのです。

270 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/02 00:45:29 ID:AbPe6Zq8 [3/5回発言]

そういった意味から、そこまで思い込める彼氏はある意味で幸せなのかもしれません。


277 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/02 13:21:54 ID:oM8OtrwK [1/1回発言]

奏者がそこにいるような感じは、なかなか出せるものではない。
出たと思ったら、ちょっとしたセッティングの変更で消えてしまったり。
ベイシーでもコンスタントにそれが出ているかというと疑問ではある。

279 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/03 03:02:17 ID:nnWYaLbd [1/2回発言]

iPodでコルトレーンが現れるわけ無いだろう
こんな奴はピュアオーディオを知らない奴ね
ある程度の装置になればコルトレーンは現れる


281 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/03 09:21:19 ID:4nBXYE2C [2/2回発言]

おれはiPod聴いた事ないが、本人がそう思えば現れるということを言っているのではないかな?

スガワラ氏を見ていても思い込みほど強いものはないと感じる。
おれも一関に行ったがコルトレーンも誰も現れずただむやみにデカイ音だけがそこにあった。

282 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/03 22:18:10 ID:OiKEKj3V [1/1回発言]

オレが行ったときは、タバコもくもくで首ふりしながら薄目をあけトランス状態になっている親父がいた。

296 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/09 23:35:38 ID:r7VKlSQa [1/1回発言]

一関は音の悪いジャズ喫茶の代表


299 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/10 19:40:41 ID:Kn0Rin9p [1/1回発言]

あまり過ぎた音量で長時間聞いてると感音性難聴になる。

303 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/11 19:17:02 ID:8FzHlbo+ [2/3回発言]

そういや、

「情報と知識に頭を占拠されているような頭でっかちなオーディオマニアはこの店からたたき出されるから、そのつもりで訪問されたい」
と昔ステサンに書いてたな・・・。

粘着氏・・・たたき出されたクチか?

307 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/12 00:52:27 ID:FrpIbwWy [1/1回発言]

情報と知識に頭を占拠されているような頭でっかちなとはご本人じゃあないですか


316 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/13 15:34:32 ID:jDCz0A5L [1/1回発言]

岩手に住んでたけど地元じゃベイシーには綺麗な彼女は連れて行っては行けないと言われてた。
女性一人も危ないなー。恐ろしい事が起こるとか。

317 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/15 00:02:45 ID:0XrLqOfO [1/1回発言]

だから音も悪いしあんなところへ行くもんじゃないということなのです

318 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/15 08:37:41 ID:13Q4iOzL [1/1回発言]

一度 ベイシーへ 伺ってみたいのだが、 メニューと金額 教えて
酒もあるのかな?  純喫茶?
情報 きぼんぬ!

319 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/15 10:16:04 ID:TdF4ImhZ [1/1回発言]
>>318
コーヒー 800円
酒は無かったような希ガス。他のメニューも分からん。


321 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/15 14:32:17 ID:1k03rKPu [1/1回発言]

ビールは置いてあったと思う。


322 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/15 15:47:03 ID:XmEdO5XT [1/1回発言]

私は缶入り恵比寿ビールでした。

324 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/17 11:35:41 ID:/seZVynD [1/1回発言]

まあビール飲むんだったら、音、悪くてもいいもんね

325 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/20 09:24:29 ID:vAJ92r1p [1/1回発言]

本が読める明るさがあって、居眠りができ、オヤジの眼から遠く、熱いコーヒーが飲め、アルテックの音があれば私にとって良いジャズ喫茶。 音源は勿論レコード。

326 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/20 21:23:20 ID:zZ51bScZ [1/1回発言]

やっぱアルテックはええですな〜

330 : 327・329: 2005/03/29(火) 08:39:04 ID:0cP+HbJY [1/2回発言]

行って来ました。 ROYCEさんもベイシーさんも丁重なもてなしを受けました。
皆さん色々な御感想をお持ちでしょうが、とても気持ちよく聴けました。

とてもバランス良く抜けの良い音でした。いつもうるさいのは嫌だと言う妻も

「ライブを聴いているみたい」
「マイクを通した音じゃ無いみたい」

と申しておりました。私はと申しますと、ガハハ、ガハハと、もう笑うしかありません。降参。降参。てな感じでバーボン飲んで、難しい事考えずに大いに楽しませて戴きました。

未だ桜の季節じゃなかったので、川の土手は寂しい限りでしたが、4月中旬からGWにかけて咲き乱れるのでは。。ああ。また行きたい。

332 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/03/30(水) 11:42:28 ID:VDeK96hg [1/1回発言]

ベイシーの音はどうでした?

333 : 330・331: 2005/03/30(水) 14:07:27 ID:GhEyP44j [1/1回発言]

凄い大きな音でしたけれど、バランスが良いのか全然違和感無くて、ビックバンド(多分ベイシー楽団)がかかっていましたから、本当にライブで聴いているようでした。ダブルウーハーでガンガン鳴らしているのにだぶつき無く、床からの振動も想いの他感じられませんでした。反射音も気にならなくて、ライブハウスに居る様でした。妻がマイクを通した音じゃないみたいと言ったには流石に驚きましたが、それ程自然な音に感じたのでしょうね。。

本当に皆さんが言われる様に、怒涛の音!音のシャワー!でした。気持ちよかった!!

まぁ、近所の酒蔵レストランで酒呑んで勢い付けて行きましたから、変に構えずに、素直に音を楽しむ事が出来ました。マスターも気さくな良い人でした。マスター楽しかったっす!!

334 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/03/30(水) 16:54:58 ID:IoYt8kcD [1/1回発言]

ベーシー素晴らしい。
あのエンクロージャーが何でできているか知ってるかい?
そのエンクロージャーの中に何が入っている知ってるかい?

メグは、ジョージアンの頃に行ったきりだけど、エルビンのシンバルが、なべぶた叩いてる様な音で大笑いした覚えがある。

336 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/03/31(木) 09:39:38 ID:nnqgNh9j [1/1回発言]

またまた洗脳されちゃったやつらが現れたね〜
オヤジにこれまたすっかり騙されて いい音なんて思い込んじゃうんだから
著名人と話ができただけで勘違いしちゃうやつ多いから始末悪い

間違いなくベイシーの音は最悪


337 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/03/31(木) 10:05:35 ID:Arcw99Ds [1/1回発言]

絶賛と酷評の両方があって民主主義的?バランスがとれる。
ただ「騙された」とか「勘違い」とかの言えるのは匿名だからこそ。
勝手に決め付けられた方は余計なお世話、いい迷惑だろう。
こういうのこそ始末が悪いんじゃないの。

339 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/03/31(木) 11:22:26 ID:prHak2Bq [1/1回発言]

そもそもベイシーのオヤジを「著名人」とか言ってる時点で終わってるな(w
ただのジャズ喫茶経営者だよ。本は書いてるけど。
そんな負け犬根性だから噛み付いたり吠えたりしたがるんだろ。


401 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/05/30(月) 22:36:08 ID:1gkTpB8J [1/1回発言]

ついでなら行ってもいいところ、それのみでわざわざ行くほどのことはないな。

402 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/05/30(月) 22:54:09 ID:mofALDvm [1/1回発言]

俺はわざわざ逝ったくちだが、上のレスにもあったように神話化されてるような気がした
オーディオという観点で聴くと肩透かし喰らうと思う
ま、興味があったら逝くのが良いでしょう
一聴はレス百読に如かず、、かな?


409 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/06/19(日) 00:16:34 ID:H6cA2Vig [1/1回発言]

日帰りだったので4時間ぐらいしかいれなかったがいい音だった。
音が大きくてもけっしてうるさくない。 ドラムが気持ち良かった。
地元の音楽祭か何かの打ち合わせをしていたので話しかけずにひたすら音楽を聴いていた。
帰り際に浜松から来たことを告げたら 「もっと早く言いなさい。」と怒られて、その後絵はがきとかくれた。
いい思い出ができた。

424 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/08/23(火) 00:52:23 ID:904YnhZ6 [2/2回発言]

はじめ店内には無愛想なマスターと自分の二人きりだったが、やがて常連らしき初老の夫婦連れが来店、
しばらくして奥さんが、店の人と話しこんでいる旦那から離れて一人でスピーカーの前の席にやって来て静かに聴いていた。

店員が飲み物やら菓子やらを出してくるので、何だようらやましーなーと思ったが、彼女はそれらには全く手をつけず、店員のおっさんが何か話しかけようとしても、無視して何時間も黙って聴いていた。
女の客でもこういう人いるんだなー
この日はあまり凝った盤ではなく、いわゆる名盤が多くかかった。


590 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/03/23(木) 21:03:23 ID:tGE2ZX8l [1/4回発言]

一の関Basieの音は最悪や
あれは個人の趣味の音や
あれをいいだのどうのこうのというアホは新興宗教にすぐに引っかかるレベルやな
交通費のムダや

http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/


12 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/18(月) 01:02:50 ID:uA6h9eGy [1/1回発言]

青春18切符使って、東京から一泊二日で行って参りました。(当然新幹線なら日帰り可能です。)
JR一関からは徒歩で15分というところでしょうか。マピオンの地図を拡大するとお店の場所が分かります。

お店に入って驚いたのはその音量。約一時間アルバム片面3枚を聞きましたがとてつもない感じでした。お店からでた後しばらく耳鳴りがしていました。自宅では絶対に鳴らせない音量です。ただその音の分解能力はすばらしいものがありましたね。

当日はおなじみさんが二人ほどおられたので次々とレコードを交換され、いいねーとかしみるねーとか言われていました。
店主もおなじみさんがいられたせいか終始にこにこされていました。
コーヒーも大変おいしかったです。
店主は比較的お元気そうですのでまた春にでも訪れたいです。

http://www.harman-japan.co.jp/jbl/hifi/dd66000/


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ジャズ喫茶のオーディオ


kamekutobu's blog ジャズ喫茶
http://pub.ne.jp/kamekutobu/?cat_id=59074


お気に入りのジャズスポットの紹介
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/jazzspot.html

JAZZ協同組合〜全てのJAZZ喫茶フリークの為に・・・
http://www.jazzsoda.com/index.html

全国ジャズ喫茶巡礼の旅
http://www.h4.dion.ne.jp/~j.orange/index.htm

JAZZ喫茶ガイド
http://www.jazzsoda.com/cafe/list.htm

お気に入りのジャズスポットの紹介
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/jazzspot.html

岩手ジャズ愛好会
http://www.ijc.sakura.ne.jp/archives/index.htm

ジャズスポット岩手
http://www.jazznavi.net/site/jspot/jspot_iwate.htm


263 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/04/30(月) 20:35:23 ID:NvSB1UpB [1/4回発言]

・Groovy(小樽)JBL:パラゴン
・JAMAICA(札幌)JBL:パラゴン
・BossaCafe(札幌)JBL:M9500
・JUICHIRO(札幌)JBL:オリンパス
・BASIE(岩手)JBL:自作3way
・COUNT(宮城)ALTEC:A5
・RELAXIN'(宮城)JBL:4343
・PABLO(宮城)JBL:自作3way
・いーぐる(東京)JBL:4344

・meg(東京)アバンギャルド:DUO
http://www.meg-jazz.com/
http://www.meg-jazz.com/meg.html

・はり猫(東京)JBL:4343
・JSB(東京)ALTEC:カーメル
・Nica's(東京)JBL:?
・DownBeat(神奈川)ALTEC:A7
・ADLIB(神奈川)JBL:?

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1162902142/


379 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/04/28(土) 21:58:39 ID:PUS/3nBF [1/1回発言]
・ベイシー(岩手)★★★★★
・ロイス(岩手)★★★☆☆
・カウント(宮城)★★★★☆
・エルビン(宮城)★★★☆☆
・パブロ(宮城)★★☆☆☆
・meg(東京)★★★☆☆
・いーぐる(東京)★★☆☆☆
・ダウンビート(横浜)★★★☆☆
・JBS(渋谷)★★★☆☆
・ADLIB(横浜)★★☆☆☆

やっぱりベイシー最高!他のジャズ喫茶ももう少し攻めればイイとこ
まで行くところはいっぱいあるのに、追い込めてない感じ。

426 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/18(金) 21:35:39 ID:+AT5c2y7 [1/3回発言]
>>379じゃないけど。

・ベイシー(岩手)★★★★☆
・ロイス(岩手)★☆☆☆☆
・カウント(宮城)★★☆☆☆
・meg(東京)★☆☆☆☆

あとは、しらんべ...
http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/

298 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2008/07/01(火) 20:47:28 ID:aCxs653U [2/2回発言]

東北のジャズ喫茶に全部足を運んで聴き込んでいるわけじゃないから、本当のところは良くわからないのだけれど、一度行くのだったらベイシーとともに奥州市のHalf Noteがお勧め。

知っている限り、リラクシンともりそんは小音量。リラクシンなんてJBL4343だと思っていくと、こ洒落たバーなんだけど、このスレに来るようなコアなジャズ喫茶ファンには物足りないと思う。

他にもパブロとかジャキとか、ロイスとかタルとか、福島にはミンガスというお店もあったなぁ。ミンガスのアルテックA5は、数あるアルテック使いのジャズ喫茶の中で随一だと思う。あと山形にはオクテットがあるか。

東京のジャズ喫茶より、空間で恵まれている分、東北のジャズ喫茶は総じて音が良いと思う。ただいつもジャズ喫茶へ行って思うのだけど、採算取れているの?と客ながら心配にもなる。その上、ジャズラック様から、著作権料を請求されたら・・・。

http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1202347123/

ジャズ喫茶BASIEとジャズ喫茶megについて思ったこと

 ジャズ喫茶をいろいろと訪れてみて色々思うことがあります。音の事、店の内装の事、お客の事、遠いとか近いかということ、飲むコーヒーの味の事、店主の動きのこと、店主の選曲の事。たくさんあるわけですが、どうしても音の事と選曲の事は書かざるを得ません。音はジャズ喫茶の命。選曲はジャズ喫茶の信条だと、私は考えておりますので、これらを非常に重視してジャズ喫茶に入ります。そして、アナログプレーヤーに針を落とす仕草から、コーヒーの入れ方まで、少なくない店主の動きの中から、店主の人柄、そして音を探るのです。これは何も私に限ったことでは無く、オーディオマニアの性かも知れません。

 ベイシーはジャズの博物館です。昔のジャズマンの渾身の演奏とそのときの空気をお店で出そうとしているのです。これは店主の著書にも書いてあることです。これはベイシーがアナログレコード一筋で、CDなど他のメディアは全く再生しないことからも現れています。そして店主はかなりの頑固というか適当というか得たいの知れないお人だと感じます。自身の著書でオーディオマニアを自認されているようですが、一見すると、RCAケーブルがどうのとか、電源タップがどうとかには興味が無いようにみえます。

 それでいて、アース線や、ホームセンターで買える電線から何種類も試してみたりと、著書に書いてありますので、実際は相当の使いこなしをされていると予想できるのが不思議なところです。細かいところには気にしない様でいて、実はこだわっている。そして、こだわっているのだけれど、ステレオサウンドの連載には、ほとんどそのことを書かれない。一貫して書かれているのはジャズの事、そしてJBLとの関わりのこと。不思議でしょうがありません。そして、店へ何度足を運んでみても、菅原正二店主自作JBLシステムは、底なしの音を私に見せ、いつも新鮮な気持ちで椅子へ座っていることができます。底なしの音の正体はいつになったらその真の姿を私に見せてくれるのか、そして、コルトレーンやマイルスにそこに居るという感じを味あわせてくれるのか、それが楽しみで通っているのです。

 対してメグでは全く別の思いを私に抱かせてくれます。メグの音は現代的な音。そしてかかるジャズも現在進行形のものばかり。レコードとオーナーは店におらず、あるのはCDと店員のみ。なにせオーナーの寺島先生は、新譜のCD紹介をしており新しいジャズは必須の様です。なので、選曲もオーナーの意向が反映されていると考えるのが適当で、実際にお店へいっても古いジャズの巨人達のCDはほとんど聴くことができません。これはオーナーの信条でしょう。新しいオーディオを常に探し続け、ケーブルを替えアンプを替え、スピーカーを替える。

 では音はどうなのかというと、オーディオ歴の浅い私のような者からは、非常に整ったハイエンドの音の見本の様な音と言わざるを得ません。高域に若干特徴があるような気がするものの、その他の帯域はおそらくフラットなのではないかと思える程です。ベースは生のベースの様に締まった音で、スピーカーの真ん中に座ると、かくユニットから音がこちらに届く感じ、鮮度感は高く、音量を上げすぎてピアノが時折歪むように聴こえる以外は、まったく欠点のない音のように感じます。それを、ベイシーとは違い、それ程広くない店で実現しているところが、改めて考えてみると使いこなしが素晴らしいと思います。

 ただ、誠に僭越ながら、寺島オーナーのスピーカーへの想いは流動的に見え、しかも自宅では、お店よりも上位の機種を使っていると著書に書いてあり、一体自宅のスピーカーとメグのスピーカーのどちらを大事にされているのか、私からは、いまいちよく分からないところがあるわけです。アンプやプレーヤーについても同様です。なので私はメグの店の広さからは、TRIOを置くことはかなり困難としても、プレーヤーにはLINNのCD12を使って欲しいのです。そして、自分がメグで流される最新のジャズについていけるかは、はなはだ自信がないのですが、寺島オーナーと店員の選曲した渾身のジャズを聴きたいのです。有り体に言えば、メグはいい音は鳴っていると感じるのですけれども、そのジャズから魂といったものを感じたことが、ベイシーとは違い無いのです。これは私は未熟の故か、それともオーナーのオーディオへの愛情の希薄化の為か、ソースにそれが入っていない為なのか、私にはまだ分かりません。もう少しベイシーと同じようにメグにも通って、それを確かめてみたいと思います。

 オーナーが情熱を傾けるように、ジャズ喫茶の扉を開く私も真剣に、それと対峙したいと思うのです。

(2007年07月07日)
http://exp.bakufu.org/exp035_diary05.htm


13 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/08(水) 21:23:32 ID:BmhD+yL8 [2/5回発言]

いろんなジャズ喫茶を巡り歩いているけど「メグ」ほど真剣にジャズの「音」を聴かせてくれるところは、そうないと思っているよ。だいたいメグのお客と、例えばいーぐるのお客では、もうスピーカーに向き合う姿勢からして全く違うでしょ。
その意味では、私はメグは好きですよ。ただ、もっともっと音を良くする方法とか、機器の選択肢はいろいろとあると思いますけどね。オーナーの個人のオーディオにかける情熱を、生業のメグにも傾けて欲しいと言うのが、私の要望。

14 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/08(水) 21:24:37 ID:BmhD+yL8 [3/5回発言]
>>13
>「メグ」ほど真剣にジャズの「音」を聴かせてくれるところは、そうないと思っているよ

昔のメグでしょ?今はおしゃべり自由、タバコは無しよ、
女のお客を奇妙なウツボカヅラ様のスピーカーが待ち構えている。
だいいち、CDしか置いてないし〜!!!

16 : 880: 2006/11/08(水) 21:27:31 ID:i8usdLel [1/1回発言]

メグほど真剣にジャズを聴かせてくれるところはそうはないと今でも思ってます。
禁煙はジャズの歴史を考えるとタバコと麻薬はきっても、切れないと思いますけど現代に時代は変わっているし、私自身も人の煙を吸うと気分が悪くなるので、禁煙はありがたいです。

あと、うつぼみたいなスピーカーですが、未だにぼろぼろのアルテックやJBLを調整もせず、惰性で使っているジャズ喫茶が多い中、新しいタイプのスピーカーを導入したことについては、素直にすごいことだと思うし、ジャズ喫茶の客としてはありがたいです。

ただあのアバンギャルドのDUOが最適解だったかどうかはわかりませんが、寺島さんは、結構自身の装置もとっかえひっかえなので、メグでもお客の反応が悪くなれば、スピーカーを変えるのではないかと思っています。

私自身もあのウーハーボックスの低音はいまいちに感じます。あのウーハーボックスだけ富士通テンのTD725swという25cm 2発のサブウーハーに変えてくれたら結構楽しめるのではないかと思ってます。

avantgarde
http://www.esoteric.jp/products/avantgarde/duoomegag2/index.html
http://www.phileweb.com/review/closeup/g2/
http://www.rosenkranz-jp.com/Information/People_musical_instrument_music_car/TerashimaYasukuni_special/20040704.htm
http://decnonet.livedoor.biz/archives/50872346.html
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/pav/1290919812/


380 : 名無しさん@お腹いっぱい: 2007/06/03(日) 11:39:15 ID:7lmghg1E [1/1回発言]

昨日、メグに行ってアバンギャルド聴いてきた。

澄んだきれいな音で高い音も抜けていたと思うが、何かB&W的な感じで、細かなところも隅々再現してくれる感じ。だが、贅沢だろうが、自分的にはジャズ喫茶、ジャズライブ以上に澄み切っていて、先日聞いてきた音は静か過ぎるがファンキーのパラゴンの方が良かった。

 皆、好き好きでしょうが、JBLのような少し団子状態の音(ゴメン)が ジャズに合うと思い込んでいる自分です。

数曲目のトランペットの音が耳に痛く、630円で30分で退場してきました。

381 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/03(日) 13:04:25 ID:Y44KNH26 [1/2回発言]

店主はおそらくそういうむかしのジャズ喫茶の音を忌み嫌ってるんだろうな。
オレもあそこは長居しようと思わん。ていうか、できない。

382 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/03(日) 13:19:57 ID:o0xIFNnq [1/1回発言]

忌み嫌ってるフリをしているだけ。本当は大好き。
ただ同じ土俵で勝負しても勝てないのが分っているからまったく毛色の違うのを持って来ているだけ。

遍歴見たら分るデショ(w

386 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/03(日) 18:41:13 ID:Y44KNH26 [2/2回発言]
>>382
そうかな? そんな気もするな
でも自宅にもアバンいれてるからな
ま 別にどっちでもいいんだが


388 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/04(月) 15:21:35 ID:a27foxLU [1/1回発言]
>>380
>トランペットの音が耳に痛く

メグのアバンギャルドの駄目なところは、そこですよね。

ブラスもホーンも、ブラッシングもリムショットも、マリンバも ぜーんぶ、おんなじ音かつ耳に痛い。
あれは、一回聞いてみる価値があります。

389 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/04(月) 21:58:16 ID:Zl0vkwpk [1/1回発言]

俺もメグの音は耳に痛いと思う。 キンついた直接的な音なのにこれでもかと大きな音だから疲れたよ。
硬派な音というより痛い音でした。

317 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/06(日) 20:53:43 ID:k2j8d1Lw [2/2回発言]

メグにあるというアヴァンギャルドDUOは悪くない選択だが サーロジックのサブウーファーあたりを追加しないと低音が上の帯域に追いつかない。


267 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/04/30(月) 20:45:40 ID:CEP+yAHw [1/1回発言]
>>263
囚われてないって、アバンギャルド聴いた事あるか?
あんな酷い音ちょっとないぞ

268 : 263 : 2007/04/30(月) 20:52:53 ID:NvSB1UpB [3/4回発言]
>>267
そうですかねぇ。メグにもよく行ってますが、オーディオ的には良い音だと思いますよ。ベースは締まっているし、シンバルは輝いているし、ただ選曲のせいか、スピーカーのせいか、オーナーの愛情のせいか、感動が全く得られないんですけどね、。メグからは。

そこのところベイシーはさすがで、ベースはやや生を超えた表現をしちゃっているけど、いつまでも聴いていたい音で、感動させてくれるんです。そういうジャズ喫茶に巡りあいたい。誰か教えて!

270 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/04/30(月) 20:56:40 ID:LnsNq6a0 [2/2回発言]

メグは所詮ニッチなんだよ。眼(耳?)の肥えたジャズヲタ相手の商売は無理。


63 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/11(土) 18:56:47 ID:FACryq67 [1/1回発言]

>13:「メグ」ほど真剣にジャズの「音」を聴かせてくれるところは、そうないと思っているよ
> 14 : 昔のメグでしょ?今はおしゃべり自由、タバコは無しよ、
> 女のお客を奇妙なウツボカヅラ様のスピーカーが 待ち構えている。

今の日本はジャズ喫茶に限らず、様々な物を女性向けに変える傾向があります。


70 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/11/12(日) 21:35:35 ID:QVSoPnw3 [1/1回発言]

>今の日本はジャズ喫茶に限らず、様々な物を女性向けに変える傾向があります。

確かにタバコの煙もくもく、店内は雑然として汚い、ウーハーは男性自身にひびくがごとき40cm以上、大音量と低音に男根主義的快楽を求めるようなジャズ喫茶ってないですよね。みんなスピーカーはこじんまりしているか、ひたすらビンテージ、店内も綺麗だし。

どこかに男性的なジャズ喫茶っていまでもありますか?

150 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/24(日) 19:45:14 ID:OlPUlcdE [2/2回発言]

町田のNica'sというジャズ喫茶、マスターがレコードをかけ変えるたびに針先やディスクをクリーニング。 手馴れた作業で、見ていてかっこいい。たしかLINNのLP12だったか。 BASIEといいLINNのLP12ってジャズ喫茶で人気高いのでしょうかね。

僕もあの姿を見るとLP12とアナログディスクをやって見たくなるが、いかんせんお金とスペースがない。じゃあLINNのCD12にいきたくてもこちらもお金がない。無念。


151 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/24(日) 19:52:41 ID:mRp51icQ [1/1回発言]
>>150
別に音云々じゃなくて「ウチはLP12使ってるんだどぉ〜」という宣伝。
音が分ってるジャズ喫茶のオーナーなんて全国に何人いるんだか(w

156 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2006/12/28(木) 16:01:58 ID:P33VuDb6 [1/1回発言]

昔はこのジャズ喫茶よりあそこの方が良かったとか自分のシステムの方が音が良いとか、そんな聴き方しかできなかったが
最近は、その店の内装から雰囲気、選曲から、垣間見えるマスターの人柄までを含めてジャズ喫茶を楽しめるようになった。
どこも結構楽しもうと思えば、楽しめるよ。
ただベイシーのマスターの機嫌の悪いときに行った時には参ったが。


273 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/01(火) 04:01:31 ID:hni6XmLK [1/4回発言]

もう故人になってしまったビックマンのジャズはレコードかCDを聴かざるを得ないからなぁ。生ライブがいいのは同意するけど。レコードの再生はまた別物だと思いますよ。カウントベイシー楽団とかエリック・ドルフィーとか、昔のビックマンに
会いに、たまにベイシーへ行っています。

調子のいい時は、そこにドラマーやミュージシャンが居るように聴こえます。僕にとってジャズ喫茶はかけがえのない
大切なものですよ。あと、ベイシーで集中して聴いていると時間が経つのが早いです。一回、店主に「もう終わり」と言われたこともありますが、いままで灰皿を投げられたことは一度もありませんし、他の人が投げられているのをみたこともありません。

ただ、店主の大事なご友人達が来る頃になると、店を定休日にしたり、「本日終了」にしてしまうので、そういう時にこられたお客さんは何ぃー。と怒りに燃えることもあろうかとは思いますです。

279 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/01(火) 18:11:12 ID:hni6XmLK [2/4回発言]

首都圏で一番音の良いジャズ喫茶ってどこでしょうか?
だれかジャズ喫茶巡りの達人教えて!
ただジャズ喫茶ベイシーでのように、感動したいんですよ。


280 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/01(火) 22:38:30 ID:XsE+e/OL [2/3回発言]

門前仲町のタカノでした。もうありません。
首都圏でベイシのように轟音出しているジャズ喫茶はないと思います


281 : 279 : 2007/05/01(火) 22:46:42 ID:hni6XmLK [3/4回発言]
280>
門前仲町のタカノは菅原正二先生の著書にも出てくるから行っておきたかったな。
なるほどベイシーのように轟音だしているジャズ喫茶はないのですか。
しかたないのでCANDY(千葉)とJBS(渋谷)へ行ってジャズ聴いてくるかな。
心に染みるジャズが聴きたいですよ。本当に。

286 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/05/02(水) 12:57:32 ID:iF899/mW [1/1回発言]
>>279
横浜のダウンビートはアルテックA7でいわゆるシアターサウンドを堪能させてくれるよ
音量もベイシーほどではないがでかいほう


348 : 376: 2005/03/31(木) 17:48:04 ID:7CvNpyhJ [1/1回発言]

ベイシーの音を最高と感じる人がいて、別の人はそれを最悪と感じても、それで良いんじゃないの?
最悪なら、それより悪いところは無いのだけど、少なくとも、BOSEのスピーカーでごまかしてBGM流している所よりはマシだと思うよ。

アヴァロンのダイヤモンドみたいに、綺麗な音場と高分解能ってわけじゃないし、でも、あのパワフルな鳴りっぷりは捨てがたいし、いろんな感じ方があると思う。

以前、ROYCEにもお邪魔したけど、女性ボーカルは確かに良かったし、でもシンバルのパルシブな鳴りっぷりは、ベイシーの方が好き。そういうのもアリだと思うよ。

349 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2005/03/31(木) 17:54:18 ID:TWtJfWRI [2/2回発言]

基本はドラムだから、ベイシー

http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/

286 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 05/03/04 13:17:09 ID:a3td1Fit [1/1回発言]

女性ヴォーカルなどの雰囲気あふれる音でくつろぎたいならばROYCE
パーカーやブラウニーのようなビバップ時代の音源を深みのある音で楽しみたければコンコルド
オールジャンルのジャズをストレートで力のある音で聞きたければCANDY
隅々まで神経の行き届いた端正な音作りを範としたいならばレジーナ
ハイエンドオーディオで鳴らされるジャズの凄さを体験したいならば なかじ
アヴァンギャルドのスピーカーを見てみたいならMEG(笑)

良いジャズ喫茶は色々あるんだけどね
ベイシーはやっぱり自分にとっては別格の存在なんだよなぁ

http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/




是非、電話してお尋ね下さい。お店自体は午前11時くらいから開けるそうです。

ベイシーさんは、0191−23−7331です。水曜日定休ですよ。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/baisie.html

午後2時頃からって書いてあるけれど、夕方と思った方が無難。電話してから訪ねた方が吉です。

105 : 茗無しさんお腹いっぱい.: 05/02/20 10:43:56 ID:KiphwMMa [1/1回発言]

ベイシーの営業日についてだけど、要するにJAZZのノリでやってるらしい。

「営業時間は何時から何時までで、定休日は水曜日で…」なんてのはJAZZじゃないそうだ。
ふらりと立ち寄って、営ってなければ「しゃーないか」で諦めるしかないのでは?。

ワタシは2回行って2回とも聴けたけど、ラッキーだったと思っている。
新幹線使ってホテル予約しての訪問だったから、なかなか「しゃーない」では済ませられないけどね。

最後にROYCEだけど、其処もけっこう楽しめるよ。
機器も店の雰囲気もマスターの人柄も何もかもベイシーとは対照的で面白い。

SP →JBL vs TANNOY
アンプ→ 石 vs 球
カートリッジ →シュアー vs オルトフォンSPU
店 →倉を改装した店内は窓少なく暗い vs 窓大きく陽光が燦燦として明るい
酒 →ウィスキー等洋酒中心 vs 元が酒店だけあって日本酒が揃う
マスター →口数少なく暗い感じ vs 気さくで陽気

そちらは営業時間等はちゃんと答えてくれるハズだから、一関に行ったらROYCEにも寄ってみると良い。


http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1107743693/


614 : 名無しさん@そうだ選挙に行こう: 2007/07/29(日) 13:34:28 ID:QvADLXKX [2/6回発言]

LOST AND FOUND
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/lostandfound/
http://blog.goo.ne.jp/otoshimono2006/m/201012

このメールマガジンは「一部のえげつないオーディオ・マニア」による悪質な虐待からジャズ喫茶店主の身柄を安全に保護し、
ジャズ喫茶店主の神経系統の健康状態を良好に保つことを目的に創刊されました。今日も新百合ヶ丘から平和な日本列島目がけて激震が走る!!!!!

え〜今回は「えげつないオーディオ・マニア」の皆さんに「慰謝料募金箱の設置」についてお知らせします。
ジャズ喫茶 LOST AND FOUND のメニューをご覧頂くとお分かりの通り、当ジャズ喫茶はかなりの採算度外視で爆裂営業しております。

ただでさえ破格値なのに、コーヒーには1回量使い切りの純生クリームとチョコレートが付いております。 紅茶に至ってはレモン2切れと2杯目の差し湯付きであります。

我が国には乳脂肪分0%の植物油製えげつないコーヒーフレッシュを付けてコーヒーを出しておきながら600円もっとヒドイと1000円近くも請求してくるジャズ喫茶があるようですが、私から見たらそりゃあもう詐欺行為にしか思えません。

同業者が詐欺を働いているとは実に遺憾な事態であります。ジャズ喫茶もここまで落ちぶれたかと思うと泣きたくなります。
そして皆さんがそういった店を「ジャズ喫茶」として認識しているのかと思うと絶望感で胸が一杯になります。 この異常事態を何とかせねばと一人でメラメラと責任感に燃えるミストレスは思わずウイスキーをたっぷり45ml出してしまうので、 「ダブルでお願い」なんてことを言うお父さんは LOST AND FOUND には一人もいないのでありマス。

え〜前置きが大変長くなりましたが結局ミストレスが何を言いたいのかと言うと、えげつないオーディオ・マニアから虐められて過酷な日々を強いられたミストレスはこれ以上お客さんにサービスするのが辛くなってきたよ、ということです。こんなに身銭を切って頑張ってんのに虐められるんじゃあ割に合わないよ、と。

そこでこの度、えげつないオーディオ・マニアの皆さんに対して慰謝料を請求することにしました。我こそは「えげつない」オーディオ・マニアだと自認する方々は素直にミストレスに慰謝料を支払って下さい。 店内に慰謝料募金箱「金っケロくん」を設置いたしました。なお、慰謝料の貯まり具合によっては今後一部のメニュー料金改定を考えますので皆さん奮って募金活動に参加して下さい。

769 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 13:36:31 ID:L3y4RexX [1/1回発言] マジレスだが・・・

新百合ヶ丘の音はちょっとハイバランスなんだよね。
店主はサックス吹いてたらしいが、オーディオで聴くのはシンバルが好きなんだろうか?
俺にはシンバルばっかり浮き気味に聞こえた。
俺がオデオマニアだと思われたんだろうが、またシンバルが派手な録音ばっかやたらとかけてくれたんで閉口した。
そのシンバルも、中域が薄いから、派手さばっか目立って厚みがない。 低域も重くてリズム感に欠ける。ジャズで一番美味しいところで有るはずの中域がその上下の帯域の強調感でスポイルされている気がする。

女性のジャズ喫茶店主は珍しいから頑張ってほしいが、何で女性のオデオマニア兼ジャズオタは、ああいうバランス欠いた音出す人多いんだろ?
新百合ヶ丘といい、稲毛といい。

770 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 13:41:54 ID:y2Q8LPiq [1/1回発言]

難聴なんだろ
聞こえない高音を強調せずにはいられない


771 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/03(月) 14:00:04 ID:/b5ZsKqb [1/1回発言]

昔はサックス吹いてたのよ。
          ィニ三≡ヽ            /  ̄   ̄ \
         /jj7  \ミt          /、          ヽ 何がサックスだセックスだろ。
        彡jj_r==i_r=tiミ         |・ |―-、       |   チョイ大きめの咥えてただけだろ。  
         彡l.  ̄・・ ̄ ミ        q -´ 二 ヽ      |
         _lt  '=t  /__        ノ_ ー  |     |
      _, -t"lt__    j l ^゙''ー 、     \. ̄`  |      /
    /     ヽ ̄ 丿7     \     O===== |
   /       `-‐''゙         ヽ   /          |


750 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/09/02(日) 11:56:28 ID:kZM9MSX4 [1/2回発言]

そういうわけで ジャズおばはんの生理前には注意しろよ


521 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/19(木) 13:15:40 ID:azj9f+fd [2/2回発言]

それにしてもなあ


「え〜、お察しの通り本日のミストレスは生理前でイライラしております。「くぼい」さんはタイミング悪くミストレスにコキ下ろされる羽目になったご自分の不運を嘆いて下さい。」

「あぁもうダメ。イライラする。止まらない。女性特有のこの症状は「月経前症候群(PMS)」と呼んで世界中で恐れられておりマス。触らぬ神にたたり無し。皆さん注意しましょう。」

830 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/01(月) 23:12:54 ID:t2q6+3aD [1/1回発言]

あのなー、ミストレスはすぐに中で出されたがるけどな、婦人科医はオメエのクセェ子宮をのぞかんならん医者の身にもなってやれよ。

まず膣壁だけどな、使い込んでるかどうか見りゃすぐわかんだよ。色合いじゃねぇ、
全体的に空力がいい感じに滑らかになってんだよ。しかも表面をクリアコーティングしたようなテカリ。

んで子宮腔、これがひどい。経産婦でもねーのに歪に口開けてんの。しかもそこから腐敗臭を帯びた薄黄色の粘液が出てんの。大概ここで看護婦は顔をゆがめます。

んで器具突っ込んで子宮の中をのぞくんだが、もはやそこは黄泉の国。脱衣婆あたりが石を積めと急かして来るかのような光景。

中で出されことが無い子は子宮内が軽く充血したピンクなの。でも、ミストレスはガンガン中出しキメられてるから、
内壁にゆるいゼリー状の黄色いぷるぷるした悪魔がこびりついてんの。これがもう本当に黄泉の国としか表現できない悪烈な臭気を漂わしていて、嫌悪感しか沸かない。

で、だいたいそういうねーちゃんは着床不全とかで来院するんだが、モノ好きセフレの精子もそんな過去の男汁にまみれたところで頑張れねーっつーの。まぁその黄色い悪魔を洗浄するんだが、ミストレスに見せてやりたいんだけどな、
本当のところは。「あんたの狂ったモラルのせいで、産科医はこんな臭い汁をお掃除させられてるんですよ?」とね。
知らしたら二度と来院しねーだろうから言わねーけどな。

一回に付きごく微量(3〜10%くらい?)だが中で出された汁は子宮内洗浄するまで内壁に残る。
それが子宮関係の病気や不妊に繋がる。つーか殆どがこれ。
子宮外筋腫の原因なんて腐った精子が原因で炎症を起こしてるとしか思えない。

長い年月中出しされても耐えられるように出来てねーんだよ、子宮は。
だから大事にしやがれ、ミストレスの腐れまんこでもさ。


692 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/05(日) 02:00:20 ID:/OqhQMA6 [2/2回発言]

オマエら、いい加減に LOST AND FOUND なんていう、クソナゲマクリ、ウンコタレナガイ、ミミキコエナイ
どうしようもないヒステリー眼鏡オンナの話題は、止めにしないか。

菅原何とかという奴の、出来も良くないオンナ版だろ。違うか?


478 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/15(日) 10:05:57 ID:a51ynnAA [1/2回発言]

LOST AND FOUND の女店主の言うように、ベイシーでは文句が言えないのに、LOST AND FOUNDでは言えるっていうのは、やはりおかしい。 お客であるわれわれも、しらずしらずのうちに、権威付けをしてしまっているということでしょう。

とはいえ、不快な客がいても笑ってニコニコ受け流すってのが、客商売ではないかと・・・。

479 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/15(日) 10:26:36 ID:Sn6/+XXU [2/7回発言]

ベイシーでも帰り際に文句たれる客はいると店主のエッセーに書いてあったぞ


954 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/16(火) 22:58:29 ID:O6q6QK+V [2/2回発言]

ベイシーは店主がムカついたら鼻クソだか灰皿だか客に投げつけるらしいからフルフェイスのヘルメットを忘れずに持参してね〜。


587 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/27(金) 15:44:22 ID:DUsl0Vow [1/4回発言]

ここんとこ彼方此方を廻って見たけど、案外良い店ほど流行っていないように感じる。
選曲良し、音良し、雰囲気良しの三拍子揃っているところほど。

あ、ベーシーとか、いーぐるは別格として。

流行っている店は、音が小さくて普通の喫茶店みたいとか、インターネットに露出過多とか。
装置をこれ見よがしに積み上げているとか、ライブ中心とか。

ま、大抵はクソ耳専用店にしか感じられない。
諸兄の意見は、どうなんだろう?

589 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/27(金) 15:47:13 ID:1f5PaDG/ [8/9回発言]

イーグルの音はだめだろ


590 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/27(金) 15:49:51 ID:DUsl0Vow [3/4回発言]

いーぐるもベーシーも、傾向は違うが、良い音だ。 ジャズの心を、充分に捉えている。
勘違いな音を聴いても、ジャズを勘違いするだけ。
例は、挙げられないけど...。

595 : マミー: 2007/07/28(土) 00:20:09 ID:WO4gFALU [1/1回発言]

ベイシイの濁りがお気に召す理由を伺いたい。

596 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/28(土) 01:20:27 ID:fNU+VHr/ [1/1回発言]

濁りを聴くのではない

あの広いスペースの中で、自然な響に浸るのだ


394 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/08(金) 23:40:46 ID:VrP58xNC [1/1回発言]

仙台のカウントと一の関のベイシーに行ってきたが圧倒的にカウントの方が音がよかった、というと物議をかもしそうだから自分の好みに合ってた。
臨場感とリアリティがまるで違う。ミュージシャンが生き生きとしている。
しかもぜんぜんうるさくない。


ジャズ喫茶 カウント
http://homepage.mac.com/hmitsui/sendaic.html
http://www02.jet.ne.jp/~txxx____/syumittoclub/jazz~count.htm
http://exp.bakufu.org/exp033_count01.htm

396 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/06/09(土) 12:52:33 ID:oucBnc1I [1/1回発言] >>394

大昔にカウント行ったがまだあるのか
それであのA5が臨場感あると、リアリティだと、うるさくないというの物議だぜ

601 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/28(土) 20:09:05 ID:5KQlLAh7 [1/1回発言]

仙台のカウントはイイ音ですよ。 ベイシーよりも。

602 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/07/29(日) 00:09:52 ID:tVGuyuIf [1/1回発言]

あそこのアルテックがかね
信じられないな

975 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/19(金) 21:37:22 ID:psej+SkT [1/1回発言]

仙台のカウント。アルテックA5がすごくいい。
なんであんなにトランペットやシンバルが重くて分厚いんだ?
異様なまでの臨場感。
あの音を聞くと最近のハイエンドの音がとてつもなくつまらなく感じる。

976 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/19(金) 21:56:46 ID:HtahI/DP [1/1回発言]

A5でシンバルやらが重いなら、F特がかなり偏ってるんじゃね?
ま、すごくいいとか思うならそれがベストなんだろうけど。

981 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/20(土) 08:38:00 ID:6jwb2rl9 [1/1回発言]

仙台のカウントは良いね。私も仙台に出張した折りには必ず立ち寄る。
ジャズを聴くのには最高だと思う。これがAVALONとはハイエンドなスピーカーではこういう音は絶対でないのだろうと思う。


986 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/10/20(土) 11:41:50 ID:7zojEX6M [2/2回発言]

カウントの音は嫌いだな
寸詰まった2ウェイの音
A5典型の音だと思うよ

ジャズオタの中には中域さえ聞こえればいいという勘違いや迷信があるけれどダメだわな

JBLの3ウェイにすればいいのに

http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1162902142/

_____________
_____________

6. 菅原正二 プロフィール


『ベイシー』は菅原家代々伝わる古文書や銃や貴重品を納めた文庫蔵だった。そこを巨大なスピーカーを置くジャズ喫茶に改装して40年、菅原さんはここを拠点に、渡辺貞夫、坂田明、ケイコ・リー、マリーン等の年数回の恒例ライヴを含む店の経営と、ジャズとオーディオ評論、ジャズメンの写真撮影など手広く活躍している。

 初めて菅原さんに会ったのは1978年夏の『タモリ=所ジョージ・全国冗談コンサート北から南まで』の仙台公演の打ち上げだった。菅原文太系列の一見やくざチックな容貌で、喋るとジャズメン用語が氾濫する男の正体は、知り合いだと思い紹介してくれなかったタモリから後で聞いて判明した。

 60年代は、後半フォーク・ブームになるまでは、ラジオで大橋巨泉司会の『大学対抗バンド合戦』(TBS)等があって、各大学でジャズを筆頭に軽音楽(ハワイアン、カントリー&ウェスタン等)バンドの大ブームだった。中でも花形はデューク・エリントンやカウント・ベイシー楽団風のジャズのフルオーケストラだ。慶応大にはライトミュージック、早稲田大にはハイソサエティオーケストラ(通称ハイソ)があり、この2バンドがしのぎを削っていた。ここからプロに転向したジャズ・ミュージシャンは数多い。このハイソ全盛期のドラムが、我らのショーちゃんこと菅原正二さんだった。

 菅原さんは19歳のとき肺結核で1年療養し、早大文学部に3浪で入学。当時、3歳下のタモリは早大モダン・ジャズ研究会に在籍しトランペッターを目指していたが、すでに司会で精彩を放っていた。後にCBSソニーで渡辺貞夫や日野皓正などのアルバムのプロデューサーとして名を馳せる伊藤八十八は、同大学のニューオルリンズジャズクラブに所属していた。「タモリや八十八に会えたのも三浪したお陰だ」と言う。67年3月のハイソのアメリカ遠征は、日本のビッグ・バンドの初渡米であった。4年生の時、ハイソの先輩チャーリー石黒率いる東京パンチョスのドラムを兼任した。当時、月に23日間が赤坂のキャバレーで、週3日がテレビのレギュラーで森進一や布施明の歌伴(歌の伴奏)の仕事。大卒初任給が2万円の頃、月50万は稼いでいた。この生活は体の都合で中断。大学も中退して故郷に帰り再び1年間の療養生活を送った。このとき、ジャズ喫茶『ベイシー』経営を思い立った。

 開店した翌年、2度目の来日になるカウント・ベイシーに声をかけ、ツアーの全行程に同行。以来来日すればツアー同行は当たり前になり、80年にはベイシーの『ベイシー』来店が実現した。ベイシーが菅原さんに付けたニックネームがある。すぐに実行に移すこの男を初めはスピーディにしたが気に入らず、SWIFT(素早い)にYを付けた造語、スイフティに決めるや「いい名だ」と一人悦に行っていたらしい。『ベイシー』が気に入り晩年一関に居を構えた色川武大さんもカウント・ベイシーも、もちろんぼくらもこの店以上にSWIFT(頭の切れる)な菅原さんが大好きなのだ。(演出家・高平哲郎)


 ■すがわら・しょうじ 1942年5月23日岩手県一関市生まれ。ジャズ喫茶ベイシー店主、オーディオ評論家、写真家。早稲田大学在学中、ハイソサエティオーケストラのバンドリーダーとして活動。1970年に一関市にジャズ喫茶『ベイシー』を開店。主著に『ぼくとジムランの酒とバラの日々』(駒草出版)『聴く鏡』(SS選書)等多数。

http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20110427/enn1104271542020-n1.htm


菅原正二 著作

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択―ぼくとジムランの酒とバラの日々
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA%E5%96%AB%E8%8C%B6%E3%80%8C%E3%83%99%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%80%8D%E3%81%AE%E9%81%B8%E6%8A%9E%E2%80%95%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%85%92%E3%81%A8%E3%83%90%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%80%85-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%8F%85%E5%8E%9F-%E6%AD%A3%E4%BA%8C/dp/4062565293

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA-%E2%80%95JBL%E3%81%A8%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%8C%E3%81%BF%E3%81%9F%E9%9F%B3-%E6%96%B0%E9%A2%A8%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%8F%85%E5%8E%9F-%E6%AD%A3%E4%BA%8C/dp/4289504310/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1328427979&sr=1-2


http://www.amazon.co.jp/%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%85%92%E3%81%A8%E3%83%90%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%80%85-%E8%8F%85%E5%8E%9F-%E6%AD%A3%E4%BA%8C/dp/4903186792/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1328427819&sr=1-1

聴く鏡―一九九四‐二〇〇六
http://www.amazon.co.jp/%E8%81%B4%E3%81%8F%E9%8F%A1%E2%80%95%E4%B8%80%E4%B9%9D%E4%B9%9D%E5%9B%9B%E2%80%90%E4%BA%8C%E3%80%87%E3%80%87%E5%85%AD-SS%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E8%8F%85%E5%8E%9F-%E6%AD%A3%E4%BA%8C/dp/4880731439/ref=sr_1_4?s=books&ie=UTF8&qid=1328427979&sr=1-4

「ジャズ喫茶ベイシーの選択」は、一ノ関にあるジャズ喫茶ベイシーの御主人、菅原昭二さんがオーディオ誌「ステレオ・サウンド」に連載していた記事に加筆して、講談社から1993年に刊行された本です。菅原さんは早大ジャズ研でドラムスを叩いておられたそうで、渾名も「Swifty」だったと思います。そういう方が故郷に戻られてジャズ喫茶をやる傍らものした、ジャズ及びオーディオに関する随筆集です。

ジャズ喫茶ベイシーは、そのジャズの聞かせ方が秀逸であるとして、つとに有名ですが、その所以 及びその周辺について、時に色んな場所に書かれていました。それを読んで、この人は文章の書ける人と見込んだのでしょう、「ステレオ・サウンド」が連載記事の執筆を依頼し、それが結構面白いので、長く続いています。

なお、連載記事は今も「聴く鏡」というニクイ題名で続いています。ジャズを良い音で聴きたい、かつ聞かせたいという視点からみたジャズにまつわる、及びジャズオーディオにまつわる色んな話題が出てきます。特にジャズオーディオに関するジャズ喫茶店主の苦闘の記録としては、一番まともで、しかも徹底した追及の様子が読み取れます。

中でも菅原さん自身が、閉店後の孤独な作業の中で感得した、替え針へのこだわり、ケーブルの選択、密閉箱と部屋の容積の相関、電源、室内内装等にまつわる話は、少しこの関係に突っ込んだ人なら頷く事ばかりの鋭い示唆を含んでいます。

http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/book/bt3.htm

648 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/08/25(土) 02:37:58 ID:RrjyPJS5 [1/3回発言]

「聴く鏡」
あっさり薄味でその分含蓄がありよい。傑作。

「ベイシーの選択」
固有名詞が多すぎ、ジャズ部活動・早稲田文化色が濃厚で、オーディオや音の話以外の部分では中味はあまりない。
これでマイナーな固有名詞だったならまた印象も変わるだろうが、メジャーすぎるためほとんどが有名な人たちの裏話になっている。 (編集者の注文のせいかもしれないが。)

有名な人たちの裏話は大切な事柄ではない。また、人は、有名人やVIPですら都合で動いていることが透けて見えてしまい、シラケた。

やはり、自分は薄味・交流はあまりしない・普遍で行こうと思った。
http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1165679899/


http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/2811.html

記事 [ペンネーム登録待ち板6] 八幡平の温泉 _ 失われゆく湯治文化


1. つげ義春の世界


『つげ義春旅日記』

この絵はつげ義春のマンガ「オンドル小屋」の冒頭シーンである。
雑誌『ガロ』に1968年4月に発表した作品で、その前年67年10月に東北の湯治場を単独旅行した取材をもとに描かれたものである。

マンガはストーリーらしきものもなく、「蒸の湯」(ふけのゆ)の地熱を利用したオンドル小屋に一泊して見聞した状景を、ありのままに絵にしたもので、湯治客の男たち数人が傍若無人の騒々しい振る舞いをしているのを皮肉をもって描いている部分が、唯一話らしい部分である。

そこは、いまの秋田県鹿角市八幡平である。現在の「ふけの湯温泉」はすっかり温泉地らしくなっているのだろうが、つげ義春が訪れた40年前は無残なくらい粗末なオンドル小屋に寝泊まりした貧者の湯治場の様相だった。
『颯爽旅日記』には、「颯爽」どころか、陰鬱な湯治場に、さすがのつげ義春もショックを受けたと見える文章を綴っている:

『到着の日、ミゾレが降っていた。山のふもとでみられた紅葉も、ここまでくると落葉している。八幡平頂上は登山観光客で賑わっているようだが、蒸の湯は、地の果て旅路の果てといった観がある。オンドル小屋でムシロを敷いて毛布にくるまっている細々とした老人をみると、人生のどんづまりを見る思いだ。
売店でムシロと毛布を一枚20円で4枚ばかり借りて寝る。
地面から噴き上る蒸気でムシロはびっしょり濡れる。
温泉の地熱を利用した天然の岩盤浴がオンドル小屋だ。そこで汗をかきながら寝るのである。
若い頃は仲間と馬鹿騒ぎばかりしながらも、まさに人生のどん底への憧れも強くあった。薄暗い、豚小屋みたいなオンドル小屋で、ヌクヌクと体だけは暖めながら、グダグダと淪落の淵に腰を掛け、まっ逆さまに落ちて、野垂れ死にたいと思いう憧れがあった。
八幡平観光にやってきたツアー客たちが、湯治場を物珍しく、大勢がぞろぞろと覗きにやってくる。オンドル小屋の内部を覗きながら、
「ひでえな、豚だ、豚だ」
と失敬なことを言う。なかには、ブー、ブーと豚の鳴き真似をして、湯治客をからかうマナーの悪い連中もいる。』

つげの作品に、となりの部屋に寝起きする女の子の裸を見るシーンがあるが、それも事実だったようで、日記にはつぎのように書いている。

『同じ棟の片隅に、食堂で働く女の子の寝起きする場所がある。ロープを張り、そこに毛布や着物を掛け周囲の視線を遮っているが、すき間から見ると裸で床の中へ入った。誰でもそうするのだが、下着が汗で濡れると風邪をひくからだ。
彼女は地方から働きに来ているのかしら。小さな鏡台が置いてある。』

オンドル小屋の少女より、もっきり屋の少女の方がいいよね。

コメント(6)

オンドルというと、韓国の暖房方式として使用されていますが、
日本では、湯治として随分前から利用されていたのですね〜。
つげさんの日記には、観光客が湯治客を「豚」とはやし立てていますが、当時、湯治をする人を低くみる傾向があったのでしょうか。。
。。昔は、湯治を行っていたのは権力者など、一部の人に限られていたと聞きます。。ただ、江戸時代になると、梅毒に苦しんでいた町人が多く湯治に訪れたといいますから、その辺りを捉えてのことなのでしょうか。。
。。この頃、地方から働きに来たオンドル小屋の少女を思うと金の卵と言われてた時代をフッと思わせますね。。ちょっと、もの哀しい。
2008/9/19(金) 午後 6:17


つげさん特集で嬉しいです。^ ^
オンドル小屋を不快な気持ちで後にしたつげさん
旅の思い出は後から思い出したら楽しいことばかり思い出すものだけど、この旅行だけは思い出しても腹が立つって書いていましたね笑
そんなことも何も知らない少女が印象的でした。
2008/9/22(月) 午前 0:47 [ コモコモ ]



えりっぺさん、湯治客とは別に、オンドル小屋で寝起きしうる少女にとって、そこは「暖房つき従業員宿舎」というわけです。プライバシーのない哀れな環境です。あのころ、日本はまだまだ貧しい国でしたから。
2008/9/22(月) 午前 1:01



コモコモさん、このオンドル小屋の描写はマンガなのに「笑える」ところがないです。つげさんの厭世的な一面が出ているんでしょう。
2008/9/22(月) 午前 1:09



どっちもどっちも!

自分の味方だとばかり思っていた爺さんが、裸になると花札の刺青を入れていて、実は若いころには博打打のヤクザものだとわかるところが、面白い。つげ義春はこの旅で、心底、東北の貧しげな湯治場に一気に惹かれていってしまうんですね・・・。
つげの魂が大地の温もりに羊水の温かさを敏感に感じ取ったようです。つげにとって帰るべきところを発見したのは大きい。
2012/2/2(木) 午後 10:23 [ aut**n_snak*_*99* ]
http://blogs.yahoo.co.jp/morioka_hisamoto/43888527.html

つげ義春の温泉 (ちくま文庫)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480429530/ref=pd_lpo_k2_dp_sr_1?pf_rd_p=466449256&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4905943515&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=10D5E2WMKEHP5T92AN7T
http://www.mugendo-web.com/y_tsuge/onsen.htm

 ある日の夜、突然つげ義春さんが私の住まいにやってきた。登山靴を脱ぎ捨て、部屋に入るなり東北旅行の一部始終を語り出したのである。たぶんつげさんは、数日前からの「旅の興奮」というようなものを伝えたかったのだろう。蒸ノ湯、後生掛、小安峡、二岐、岩瀬湯本など秋田、福島の温泉を何日もかけてまわってきたのだった。つげさんにとっては、はじめてのひとり旅だったようだ。
https://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/775/


1967年10月、彼は東北地方の湯治場をめぐる旅をして、「オンドル小屋」「もっきり屋の少女」、「二岐渓谷」などのつげ義春らしい作風の三篇を翌68年に発表したが、その旅について、『貧困旅行記』に付した「旅年譜」に、彼は次のようなメモをつけている。

(写真はつげが撮影した蒸ノ湯の湯治宿)

古い旅の本で東北地方の湯治場の写真を見て、あまりに惨めで貧しそうで衝撃を受ける。自分の奥の何かが揺さぶられたような胸騒ぎを覚え、じっとしておれない気持ちで出かけた。

八幡平の蒸ノ湯(ふけのゆ)で馬小屋のようにみすぼらしい宿舎に泊り、乞食の境涯に落ちぶれたような、世の中から見捨てられたような気持ちになり、奥深い安心感を覚えた。

このとき以来ボロ宿に惹かれるようになったが、それが自己否定に通底し、自己からの解放を意味するものであることはずっと後年まで理解が及ばなかった。

そういう貧しげな宿屋を見ると私はむやみに泊りたくなる。そして侘びしい部屋でセンベイ蒲団に細々とくるまっていると、自分がいかにも零落して、世の中から見捨てられたような心持ちになり、なんともいえぬ安らぎを覚える。

そんな自分から脱がれるため旅に出、訳も解らぬまま、つかの間の安息が得られるボロ宿に惹かれていったが、それは、自分から解放されるには「自己否定」しかないことを漠然と感じていたからではないかと思える。

貧しげな宿屋で、自分を零落者に擬そうとしていたのは、自分をどうしようもない落ちこぼれ、ダメな人間として否定しようといていたのかもしれない。

(略)

湯野上から岩瀬湯本にいたる鶴沼川の懸崖に、家畜小屋のように惨めな家屋が五、六戸固まって雨に濡れているのをバスの窓から見て、そのボロ家に抱きつき頬ずりし、家の前のぬかるみに転げ回りたい衝動を覚えた。

あそこはマタギやサンカのようなひとたちの集落でもあったのだろうか。
http://blogs.yahoo.co.jp/morioka_hisamoto/44890515.html

万力のある家:つげ義春旅写真 下北半島ー1 1970(昭和45)年 9月
 辺鄙な地方へ出かけ貧しい暮しを目にすると、いつものことながら、そこで自分も暮したい思いを抱く。自分の気質を対象に投影して勝手なことを言うのは気がひけるけれど、貧しい暮しは人もその周囲の景観も佇いも貧相に見え、やがては廃れ無に帰す無常感を漂わせている。そういう雰囲気に馴染み惹かれるのは、自分も無常の存在にすぎないので感応するのだろうか。
 この世のすべては、人間も自然もただ現象しているだけで、何か理由や意味があるわけではない。自分も意味のないまま現象して現れているだけで、いずれは消えていく。それはまぎれもない事実で否定することはできない。けれどもその思いをいつも意識しているわけではなく、廃れていくものに無意味性を想起されると思わず反応するのかもしれない。
 近頃は「廃墟」が人気を集めているそうだが、似たような傾向が窺える。廃墟は役に立たぬ存在価値のない無意味性を晒している。そこに自分の無意味性が同化されることを無意識に希求しているように思える。
 同化するとは、主体性の喪失を意味するものではなく“意味化され社会化されていた自己”から、意味を脱色することで、本来の自己に立ちかえり、生の回復を求めているのではないかと考えられる。
 廃墟やそれに類似した貧しい暮しの佇まいは、意味化やさまざまな制約も崩れつつあり、無秩序で解放されている。それを対象化せず、経験して実感を得たいために、そこに住みつきたくなるのかもしれない。
http://manriki.sanpal.co.jp/tsuge/shimkita1.html


万力のある家:つげ義春旅写真 篠栗霊場−4 福岡県(1970年10月・1972年1月)
 社会の枠組みから排除され、実際に存在しながら存在しないとみなされた存在とはややこしいものだ。フト自分も番外者になってみたいものだ、などとあらぬことを思ってしまった。
誰にも認められず、どこにも帰属しない存在とは、無意味、無価値、無目的、無根拠ということになり、それこそ『存在』の実相といえるのではないだろうか。
http://manriki.sanpal.co.jp/tsuge/sasaguri_4.html

「つげ義春の旅」を行く

バスを降り、宿へ向かう山道を歩いて下って行きながら、こう考えた。
(夏目漱石風?)
「しまった・・・やっぱりレンタカーでも借りてくればよかった。」

・・・ こりゃ、帰りは大変だなあと思いつつ歩いてると、道の途中に廃墟と化したホテルなどがあり、ちょっと不気味に感じた。 う〜ん、いよいよ雰囲が出てきたなあ・・と思いつつ、なおも歩いて行くと、 車で宿に来た人のための駐車場に、やっとたどり着いた。

目的の宿までは、あと少しだ。 もう、向こうの方にその姿が見えている。
見覚えのある、その外観。

その日私は
つげ義春という漫画家のお気に入りの宿「北温泉旅館」に向かっていた。

北温泉旅館
栃木県那須郡那須町湯本151
TEL 0287-76-2008
http://www9.ocn.ne.jp/~kitanoyu/mokuj.htm

那須温泉郷 北温泉旅館
http://www.youtube.com/watch?v=1CKxywSfu1A
http://www.youtube.com/watch?v=nlcJ86HSI8k
http://www.youtube.com/watch?v=-Svq3k2KE0I
http://www.youtube.com/watch?v=cz-kg3Qm2wc
http://www.youtube.com/watch?v=EmjQ8AuQvNM
http://www.youtube.com/watch?v=2yp6r9Eli-8
http://www.youtube.com/watch?v=uYKxH0kLIZ4
http://www.youtube.com/watch?v=bjiDnbJcYUk


http://onsen.nifty.com/cs/catalog/onsen_255/catalog_onsen001093_1.htm?area=03&pref=09&sflg=03
http://tabelog.com/tochigi/A0905/A090501/9005631/
http://www.dankami.net/kitaonsen.htm
http://www.rakuda-j.net/onsen/tochigi/kita.htm
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/84
http://jake.cc/onsen/tochigi/kitaonsen/kitaonsen.html
http://www.yumeguri.com/tabi/0206/kita.html
http://www.geocities.jp/nara_no_daibutu2/spa-4/21-nasu-kitaonsen.html
http://www.food-travel.jp/tochigi/kitaonsen.html
http://www41.tok2.com/home/iyasiyu/kitaonsen.html
http://www.yuge-marumi.com/index.php?%E5%8C%97%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%80%E5%8C%97%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%97%85%E9%A4%A8


源泉名:那須北温泉天狗の湯。
単純温泉。緩和性高温泉。pH=6.3。泉温55.9℃。湯量220リットル/分。
陽イオン202mg(ナトリウム・イオン107mg、アルミニウム・イオン35mg、カルシウム・イオン27mg等)
陰イオン643mg(炭酸水素イオン425mg、硫酸イオン214mg、クロール・イオン4mg)。
遊離成分のうちメタケイ酸164mg、遊離炭酸ガス60mg。溶存物質総計1010mg/kg。
1956年検査。


 源泉名  芽の湯(温泉の湯)
単純温泉 (中性低張性高温泉) 50.8度、PH: 6.3
 湧出量(揚湯量)  69.7g/分 (自然湧出)
成分総計 833mg/kg
 分析日:平成13年1月


北温泉(笹の湯)   単純温泉(Ca・Na-SO4・HCO3型) 49.9℃ pH=7.0 TSM=0.54


地図
http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?id=undefined&cond=url%3Ahttp%3A%2F%2Fwww.rakuda-j.net%2Fonsen%2Ftochigi%2Fkita.htm%3Blat%3A37.11855166146006%3Blon%3A139.99473948374617%3Bdatum%3Awgs%3Bz%3A15%3Bmode%3Amap%3Btype%3Ascroll%3Bpointer%3Aoff%3Bhome%3Aon%3Bhlat%3A37.124197784764%3Bhlon%3A139.99649901286%3Bfa%3Aks%3Bp%3A%E9%82%A3%E9%A0%88%E7%94%BA%E6%B9%AF%E6%9C%AC%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91%3Bei%3AUTF-8%3Bb%3A1%3Bn%3A10%3Bs%3A1345990450%3Bwidth%3A728%3Bheight%3A480%3Blayer%3Apl%3B&p=%E9%82%A3%E9%A0%88%E7%94%BA%E6%B9%AF%E6%9C%AC%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%91&b=1&zoom=15&bbox=139.9652995575987%2C37.10253491160791%2C140.02417940989372%2C37.13080150368859&lat=37.11855166146006&lon=139.9946536530577&z=15&mode=map&active=true&layer=&home=on&hlat=37.124197784764&hlon=139.99649901286&ei=utf8&v=3&title=Yahoo!%E5%9C%B0%E5%9B%B3


この北温泉は、特に先生のお気に入りらしく、つげ関係の読み物から度々名前が出てくる山奥の一軒宿だ。 先生の描いた、この北温泉のイラストは私にとって強く印象に残っていたので、ぜひ行ってみたいと思っていた。

北温泉を描いた、先生のイラストは私の知る限りでは2点ある。

1点は、宿に通じる道を歩いてきた人物(先生?)が、宿の少し手前に後姿で立っているイラスト。 その人物は、今まさに宿に向かおうとしている。わけあり風(笑)。

そしてもう1点は、夜の露天温泉プールを描いたイラスト。 絵の中の、闇に同化したプール風呂は独特の世界観がある。 向こうに描かれた小さな灯りが、寂しさと郷愁が交わったような、つげ先生ならではの幻想的な雰囲気を醸し出していて、いつもながらお見事!

さて、テクテク私が歩いていくうちに、宿が目の前でアップになってくる。
北温泉旅館が、その細かい部分まで姿をあらわにする!
まったく、つげワールド(?)の外観ではないか。
建てられてどのくらいたっている建物なのだろうか、とても古い。
だが、その風情の魅力はどうだ!
あまりに先生のイラストのムードがそのままだったので、ちょっと感動した。
思い描いていた、あのイラストの実物が、今目の前にある。


長い山道
を歩いてきた疲れ(?)は、もうどこへやら。 はやる気持ちを抑えて宿の中へ。

・・・ むむ!これは・・・。
・・・暗い・・・古い・・・妖しい。

どこだ、ここは?
現実の世界なのか?
私は摩訶不思議な世界の中に放り込まれたような気分だった。 正直言って、物の怪(モノノケ)の類さえ、ここでは住人として居住権を与えられているのではないかと、錯覚を覚える。

だが、誤解のないように。 怖いわけではない。 むしろ、なんと言うか、ぬくもりを感じる・・とでも言ったらいいのか。 懐かしい暖かさも感じる。
「時の経過」というものに逆らっているようにも思えるし、「時の経過」を優しさで包んでいるようにも思える。「古さ」に媚びてる・・・とか、「古いもの」を大事にしてる・・とか、そういう表現でもないような。 「ここまできたら、古いものは古いままでいい」・・・そんな、いい意味でのおおらかさみたいなものを感じた。 ただ・・妖しい(笑)。

何気に宿の傍らを見たら、なぜかエスニックな物が並べられている。
??
よく見たら、これらは売り物のようだった。 どうなっているんだ、どういう取り合わせなんじゃ、こりゃ・・? ・・・もう、ワケがわからないが、そこがまたいい! ・・・ということにしておこう。(笑)

その時、つげ先生が、フラッと宿の中を通りがかるような気がした。

いよいよ部屋に案内される。 まるで館内は迷路のようだ。 で、迷路の脇には小さな神社のようなのがあり、薄暗い館内を妖しい灯火で照らしている。

普通、こういう宿だと不気味な感じがしそうなもんだ。 だが、これが。 この妖しさが楽しくて、嬉しささえ感じてワクワクしてくるから、あら不思議。

案内された 小さな部屋に荷物を置いて、いざ迷路(?)散策へ。

探検(笑)してると、いつの間にか天狗風呂の前に出た。 廊下を歩いていると妙な暖簾を見つけ、その暖簾を掻き分けて先に進むと、 暖簾をくぐったとたん、左に天狗風呂が現れた。

だが、この風呂、風呂へのドアがない。 と言うよりも、まず、風呂場と館内を遮る壁らしきものがない。 暖簾のあった廊下がそのまま風呂の横を通り過ぎ、先に続いている。 一応廊下と風呂の区切りはあるのだが、いかんせん、その区切りときたら、大きな透明の窓ガラスがあるだけ。

つまり、こういうことだ。

風呂に続く廊下を進んでいくと暖簾があり、暖簾をくぐると左に、遮るものがないに等しい、むき出しの風呂が現れ 、その風呂の横を廊下はその先まで何事も無かったかのように続いてる。 その廊下からは、内部を隠す術のない風呂が丸見え・・。

そういうことだ。 いいのか、これで(笑)。 一応、室内風呂なのだぞ(爆)。
おまけに混浴・・ときたもんだ。

室内風呂ということで外と内を隔てる壁らしきものはある。 して、その影には大小二つの天狗の面が飾られている。
面と言っても、人間が被れるような大きさの面ではあらず。大きい方の面は一メートルくらいあったかもしれない。 小さい方の面とて、普通の人間が被れるようなサイズではない。

入浴して見上げてみると、天狗のそそり立つ鼻が目につく。
なんか、二人の天狗にジ〜〜〜ッと見られているような気分だ。 そそりたつ天狗の鼻が「ナニ」を暗示させ、ちょっと卑猥で楽しい。 いや、妖しい!

で、目の前のむき出しの廊下を見ると、館内通行人が通って外へ出て行く。
子供も大人も。
大人は顔を向けずにそそくさと歩いていくが、子供は正直なもんだ。
しっかり風呂を「なんだ、こりゃ?」って感じでチラリと見ていく。
いやあ、これまた妖しい・・・。


夕飯は質素である。 だが、安い宿泊費を考えれば(私が行ったときは一万円以下だった)、あまり贅沢は言えない。
で 、夕飯後しばらくして。 私は一番楽しみにしていた、夜の「温泉プール風呂」に入ることにした。 ここは水着も着用可なので、女の人にも安心だ。

前述した、つげ義春先生の北温泉を描いたイラストの一つ、夜の温泉プール風呂。 そのイラストの世界を体験するのが、この旅の私の一番の目的だった。

で、風呂に行くと・・・。
まんま、あの幻想的なイラスト世界そのまま。
イラストはモノクロで、現実世界はカラー(笑)であるが、
なにやら現実世界までモノクロっぽく感じてくるから面白い。

夜が更けていたせいもあり、他の入浴客がいなかったので、ゆうゆうと泳ぐ。
気持ちいい。 周りは山奥の闇の世界。 泳ぐ音以外に近くに音は無し。
縦に泳いで行くと、だんだん向こう岸が近づいてくる。
そして・・たどり着く。

振り返り、岸によっかかってまん前を見ると、正面には宿のこちら側正面の全景が浮かび上がり、視界に落ち着く。 湯面に立ち昇るわずかな湯気が、宿の下部をかすかに幻化させている。

左右を見渡せば、夜の闇に紛れ、影絵化した山が。
黒い姿で左右から私を見下ろしている。
で、ふとゆっくりと上を見上げてみれば、山あいの夜空には満天の星が輝いている。 澄んだ夜空には、こんなにたくさんの星達が住んでいるのだ。
横にも上にも囲いが無い、山奥の露天ならではの贅沢さよ。

後ろを見てみれば、つげ先生のイラストにも描かれていた、たった一つの闇に浮かぶ小さな電球が、イラストそのままに健気に闇の一部分を照らしている。
つげ作品に出てくる、はかない美少女、けなげな美少女、あどけない少女、 妖しい色気の女性・・・などが幻となって、館内や屋外の風呂の片隅に佇んでいるような気がした。
http://www.emitefil.com/tamba/tsuge_y.html

情緒と妖しさを併せ持つ那須・北温泉旅館

 北温泉は、その名の通り、那須温泉郷の一番北の端にあります。 古い木造建築が立ち並ぶ様子からは、いにしえの湯治のにぎわいが感じられ、隠れ里に紛れ込んだような気になります。
 つげ義春のイラストにも描かれている名物の「温泉プール」は、いまも健在でした。 玄関でネコがお出迎え。薄暗いのでピンぼけです。
 玄関を入ると、古くて雑然としています。ストーブで干しているゴム手袋がいい味を出しています。
 帳場も江戸時代の雰囲気で、まるでタイムスリップしたかのようです。

 建物は、昭和時代・明治時代・江戸安政期の三種類ありますが、古い建物が好きなぽん太とにゃん子は、迷わず江戸安政期を選びました。値段も一番安いです。なるほど江戸末期の温泉宿とはこういうものだったのかと、感心することしきりです。

 夜も更けて寝る態勢入っていると、なにやら戸の外側でにゃ〜にゃ〜と呼ぶ声が。戸を開けるとネコのご訪問です。玄関にいたのとは別のネコようです。しばらくくつろいで帰って行きました。ぽん太とにゃん子はすっかり癒されました。
 さて温泉ですが、冒頭の写真が名物の天狗の湯。混浴です。お湯は無色透明で、湯量がとても豊富。もちろん源泉掛け流しです。並んで打たせ湯と家族風呂もあります。そしてこちらの写真は、男性用の露天風呂(河原の湯)です。背後には砂防堰堤があります。砂防堰堤というと、環境破壊の構造物の代表と思っていたのですが、温泉成分のせいか肌色に変色しており、キリコの世界のようなシュールな寂寥感があります。堰堤に叙情を感じたのは、生まれて初めてです。

 こちらは温水プールの横にある浴室(相の湯)です。明治時代の物だそうで、木造の浴槽が風情があります。源泉は何種類かあるようで、天狗の湯は無色透明でしたが、どれだか忘れましたが鉄分を感じるものもありました。湯量はとにかく豊富で、もちろんすべて源泉掛け流しです。

 こちらは夕食です。けっして豪華ではありませんが、湯治場風の雰囲気にあっています。こちらがお食事処。古い天井の高い建物で、明治チックな写真やオブジェがいっぱいあります。
 こちらが朝食。おいしゅうございました。

 天狗の湯のさらに奥に、鬼子母神が祀られています。建物は新しく作り替えられてますが……
 古い彫刻が保存してありました。極彩色に塗られており、日光東照宮のようです。
 江戸時代の湯治の雰囲気を現代に伝え、素朴でひなびた雰囲気、格安のお値段、豊富なお湯とバラエティーに富んだ浴室など、ぽん太の評価は文句無しの5つ星です。

北温泉は、つげ義春が好んだことでも有名です。ぽん太が知る限り、つげ義春が描いた北温泉のイラストは4枚あります。3枚は白黒のペン画で、『桃源行』という題のイラスト集のなかに入っています。『ポエム』(すばる書房)に1976年(昭和51年)9月号から半年間連載されたもので、詩人・正津勉のエッセイがついていたそうです。この年に二人は取材のために北関東・東北の温泉を巡りました。

この年には「夜が摑む」や「夢日記」を発表しており、つげ義春は翌年あたりから「ノイローゼ」で苦しむようになるのですが、「桃原行」にはその予兆が感じられ、夜の温水プールに小さな人影があるイラストなどは寂しさを超えた恐怖感を感じます。

『つげ義春の温泉』(カタログハウス、2003年)には、さらにこのときつげ義春が写した写真が2枚掲載されています。1枚は天狗の湯の隣にある打たせ湯です。もう1枚にも浴室が写っておりますが、この写真は胸をはだけた女性が描かれたイラストの元になっているようです。
http://ponta.moe-nifty.com/blog/2009/06/post-1b2e.html


私が青林堂に入社して数日後、水木プロダクションにつとめていたつげ義春氏と話す機会があった。
 「もうマンガは描かないのですか?」
と私はたずねた。氏は、
 「あの作品もあまり評判は良くなかったんですよ。
マンガを描くのは辞めようかなと・・・・・・・。」

と低い声で、自信なさそうに答えた。私の周囲ではすごいマンガ家が現れた≠ニささやきあっていたものだから、氏のそんな話を聞いて我が耳を疑った。そして、これはなんとかせねば、と思った。

つげ作品は一部の読者の心を捉えたに過ぎなかった。暗く∞難解である≠ニいうのが大半の読者の受け止め方であったのかもしれない。

 しかしそれ以後、つげ義春は「紅い花」「西部田村事件」「長八の宿」「二岐渓谷」「オンドル小屋」と矢継ぎ早に発表していく。もはや私は驚嘆する以外にはなかった。

「旅もの」ユーモアの背後には“暗い現実”が露出しており、つげ作品の本質に大きなな変化はなかったのだが、「旅もの」が多くの読者を魅了することで、方向転換を余儀なくされるかなあ、という危惧を少しは持った。もしかすると、私は遠まわしの言い方でつげ氏にそんなことを言ったような気がする。たまには「沼」や「李さん一家」や「海辺の叙景」のような硬質な作品を描いて欲しい、と。

 「二岐渓谷」や「オンドル小屋」を描き継いでいた頃のことだ。学芸書林という出版社から「現代文学の発見」というシリーズの小説集が出ていた。そこには忘れられた作家を含む、鋭い光芒を放つ戦前・戦後の文学作品が収められていた。それらの作品についてつげ氏と語り合ったことがあった。ある日、氏は突然、
 「抽象的なマンガを描いてはいけないですかね。」
と尋ねた。私は、「沼」だって「山椒魚」だってとりようによっては極めて抽象度の高い作品だと思う、と答えた。しかし氏が頭に描いているのはもっと進んだ作品らしかった。
 「植谷雄高さんの『虚空』だかに非現実的な場面が出てくるんですね。そんなシーンをマンガで表現してはいけないんですかね。」
とも言った。
 「女の子が深夜に裏道を歩いてくるんですね。それを青年が二階の部屋から見下ろしているんです。青年の窓の下を通り過ぎたとたん、女の子の首がガクッと折れて、顔が空を見上げるんです。」

 つげ義春がこだわる非現実的な光景には、ある種の暗さとエロティシズムが混在していた。
 1968年の春に『ガロ』の増刊として「つげ義春特集」を出すことになった。旧作ばかりでは売行きに不安がつきまとったので描きおろしを収録することにした。だが、新作はいっこうに進まなかった。時に氏は観念的な作風を示した筋立てを話し終わったあと、
 「こういう作品を描いてもあんまり意味はないかも知れないね。」
とつぶやいた。それは「沼」や「チーコ」を発表した後の読者の否定的な反応を思い出しての言葉だったのだろうか。

 「旅もの」を発表し続けている頃だったと思う。『ガロ』にアンケート用紙がはさまれ、好きなマンガ家の統計がとられた。
 白土三平、水木しげるの順位は予想どうりだが、その後には手塚治、石森章太郎、永島慎二の名があり、勝又進、つりたくにこ、楠勝平がそれに続いた。つげ義春は十番目前後であった。指摘を待つまでもなく、アンケートに答える読者の大多数は若年層であるから、読者全体におけるつげファンはさらに数パーセント上積みしてもいいだろう。だが、

 「つげ義春のような無意味な暗い作品は載せないでほしい」
といった感想が添えられた葉書は一、二枚には留まらなかった。当時マンガは楽しいもの∞おかしいもの≠ナなければならないという観念がまだ支配的であったからだ。
 
 「ゲンセンカン主人」は、「ねじ式」や「ほんやら洞のべんさん」の翌月に発表された。「もっきり屋の少女」はその翌月であり、この三ヶ月は月一作以上のハイペースである。この間、作者は想像力と精神力の全面展開を試みたことになる。

「ゲンセンカン主人」も「もっきり屋の少女」も、前作を完成させた後で構想されたのではない。「ゲンセンカン主人」は「ねじ式」が思い描かれたと同時であり、「もっきり屋の少女」は「方言について」の延長線上に位置していた。

 ところでつげ氏は「ねじ式」という冒険作を発表した後でも、少なくないとまどいを見せていた。つまり「ゲンセンカン主人」の最後の一頁を描くかどうかで足踏みをしていたのだ。最終頁を描いてしまうと単なる絵解きになってしまう。しかし、従来のマンガ観はそれを強要する。当時はまだ説明過多がマンガ成立の第一要件であったのである。つげ義春は、

 「そこを描かないとまた難解だと言われるんじゃないかなあ。でもやはり描きたくはないんですよね。」
と言った。私は、全ての読者にわかるということは不可能なことだし、作家が描きたいように描くのが最良ではないかと、つげ義春が希望する方向で進めるよう助言した。やがて「ゲンセンカン主人」は、作者が満足する作品として結実した。

 全力疾走を続けたつげ義春は、次第に疲れを見せ始め、「もっきり屋の少女」を描き上げると休筆期間に入った。ようやくつげ義春の世界≠ェ『ガロ』の読者の多数に支持されそうな気配が感じられた時期であり、残念であった。

 だが、つげ義春が精神的に追い込まれていたのは事実で、
 「どこか知らない土地でくらしたい」
と口走るようになっていた。ある日曜日の朝、つげ氏から電話があり、
「マンガをやめたい」
とつぶやいた。その翌日青林堂に出社した私に水木しげるさんから電話が入り、

「つげさんが旅に出ると言っています。」
http://www.mugendo-web.com/y_tsuge/nejiyawa.htm

つげ義春『蒸発旅日記』
http://www.amazon.co.jp/%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E6%97%85%E8%A1%8C%E8%A8%98-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%81%A4%E3%81%92-%E7%BE%A9%E6%98%A5/dp/4101328129/ref=pd_sim_b_1


「蒸発旅日記」という第1章の書き出しでは、九州に旅行したときのことを記しているのだが、一面識も無かった九州の女性と結婚して九州に住み着くつもりであるということが書かれていて、緩くだが驚かされる。

嘘か冗談かと思いつつも、つげさんの旅日記の記述には気負うところなど無く淡々と進められていくために、いつの間にか「それもあるかな…」というつげ世界の住人にされてしまうのである。

緩い衝撃の後には、ストリップ小屋でのあれこれやら見込み結婚相手の女性との関係やらが綴られていき、結局は日常生活にあっけなく戻ってきてしまう。ただその戻り方は、旅というものを通り過ぎた後だけに、それまでの日常とは異質な世界となって立ちはだかってしまうのだ。
http://www.midori-kikaku.com/blog/?p=1651


万力のある家:つげ義春旅写真 秋葉街道(1973年4月)
蒸発とは自己を規定し束縛している関係としての自己を棄てる具体的行為であるが、一切が関係に拠るならば死との関係も含まれる。
 ふだん死をリアルに意識することはめったにないけれど、誰もが死によって生涯を限定され、制限されることによって存在している。関係とは限定や規定を意味し、関係なくして独立自存する存在はありえない。
 生は相対関係としての死によって規定され支えられている。自己を規定する関係を断つ蒸発は死をも断ち、死に支えられている生も同時に失う。死の支えを失った存在は、存在しながら存在しない<空>となる。死からの解放は「生からの解放」でもあり、生の放棄こそが絶対の至福であり、すべての宗教の目標である。蒸発は、はからずも「生死を超える」手取り早い方法なのであった。
 蒸発経験者として私はそのように理解しているのだけれど、「生死を超える」手応えはまるでない。むしろ呆けて生も死も忘れてしまうことを願っている。
http://manriki.sanpal.co.jp/tsuge/AKIBAKAIDO.html


蒸発旅日記
1981年『夜行』10号 随想・つげ義春より

 深沢七郎の「風雲旅日記」を読むと――旅行は見物をしに行って帰ってくるのだが、私の場合は、ちょっとちがって、行ったところへ住みついてしまうのだった――というすごい旅のしかたをしているが、私も以前これと似たような旅のしかたをしたことがある。住みつきこそしなかったけれど、住みつくつもりで出かけたのである。
 昭和四十三年の初秋だった。行先は九州。九州を選んだのはそこに私の結婚相手の女性がいたからだった。
といっても私はこの女性と一面識もなかった。二三度手紙のやりとりをしただけの、分かっているのは彼女は私のマンガのファンで、最近離婚をし、産婦人科の看護婦をしているということだけだった。
「どんな人かなあ」と私は想像してみた。
「ひどいブスだったら困るけど、少し位いなら我慢しよう」
と思った。とにかく結婚してしまえば、それが私を九州に拘束する理由になると考えたのだった。そしてマンガをやめ適当な職業をみつけ、遠い九州でひっそり暮そうと考えた。
「離婚をした女なら気がらくだ。」
彼女はきっと「結婚してくれるだろうと私は一人決めしていた。

 二十数万円の所持金と、時刻表をポケットにつっこみ身軽に新幹線に乗りこんだ。私の間借りしていた部屋はそのままだが机と蒲団しかないので、私が消えてしまっても家主は困らないだろう。
 名古屋で紀勢線に乗替え松阪で松阪牛を食い一泊した。翌日近鉄で大阪に着いたのは昼前だった。九州行きの列車の発車時刻まで一時間あった。私は駅の地下でコーヒーを飲みながら不安を静めようとしていた。名古屋までは調子よく出て来たが、大阪から先へは行ったことがなく急に心細くなってしまったのである。これが普通の観光旅行なら気持も浮かれるのだが、そうではないので決意が鈍りそうであった。松阪に寄道をしたのも迷いが生じたからだった。
「やっぱりやめようかな」。
そう思い、私は駅前の中央郵便局へ行った。中止をするにしてもこのまま東京へ引返しては面白くないので、千葉へ行こうと思ったのだ。千葉には落着いて昼寝でもしていられる宿屋がある。そこへ予約の手紙を出したのである。大阪近辺で二三日見物をし、それから千葉へ行くつもりでいた。
 また大阪駅へ行くと九州行きの発車の時刻がせまっていた。手紙を出したものの私はまだ迷いが残っていた。今決行しなければもう二度とチャンスはないかもしれない。このまま日常に戻ってはまたウツウツとした日を過さねばならない、それもうっとうしいことだ。そう思うと、私は役者が舞台へとび出して行くような気持ちで、小倉行の切符を買い列車にとび乗った。
 列車が動きだすと私はもう観念したが
「蒸発をするのは案外むつかしいものだな」
と思った。それは現実の生身の役者が舞台へとび出し別の人間になりきるのに似ている。役者は舞台のそでで緊張と不安のあまり吐気や便意をもよおすそうだ。しかし舞台は幕がおりる。蒸発は幕がおりないから演じ続けなければならない。そしてやがて演じ続けることが日常となり現実となるだろう。そうわかっていても私はもうとび出してしまったのだ。
 列車はウーンウーンと鈍い音を響かせていた。私は急には別の人間になりきることはできないで、まだ緊張が続きずっと目を閉じていた。広島を過ぎると安芸の宮島を紹介する車内放送があった。そのとき目をあけ窓の外へ視線を移すと、大きな蠅が一匹窓ガラスにとまっていた。車内は冷房がききすぎて、蠅は弱っているのかじっと動かないでいた。私は宮島を眺める気もなく蠅を見続けていた。

――この蠅は私と同じように大阪から乗ったのだろう。するとこのまま九州へ行くことになる、九州へ行ったらもう戻ることはできない。そうしたら九州でどのような生きかたをするのだろうか――そんなことを私は考えていた。

 小郡を過ぎたあたりで、通路をへだてた隣りの若い女性に私は声をかけた。
「九州はどんなところですか」
 と尋ねると、気さくそうな女性は、
「九州見物ですか、それなら水前寺公園がいいですよ」
 と教えてくれた。
「その公園はどこにあるのですか?」
 と、また尋ねると、
「熊本です。私は熊本に帰るのでよかったらご案内してあげます」。
 と云った。彼女は大阪で女工をしていて熊本に帰るのだと云う。私は
「熊本もいいな」
と思った。そして、この女性について行って彼女と結婚しようと考えていた。相手は誰だっていいのだ。

私はまた迷った。小倉にいる看護婦さんはまだ見たこともない人だ。こっちの彼女はもうだいたい人柄もわかり悪くない感じだ。ただ気になるのは、この女工さんは熊本の実家に帰るのだと云う。実家には親も兄弟もいるだろう、そうなると面倒くさいことになる。けっきょく私はあきらめて小倉で下車をした。

 小倉は日が暮れていた。駅前はネオンの海である。私は繁華街で宿探しをするのは慣れていない。どの方向へ行ったらよいのか見当もつかずうろうろしていた。すると旅館案内所が目にとまり、申込むと新月旅館を紹介された。旅館からの迎えは小肥りの中年女が歩いて来た。駅を背にして右の方角に並んで行くと魚町商店街にはいった。小倉で一番の盛り場らしい。新月旅館はパチンコ屋の向いにあった。盛り場の中の宿という連込みを想像し佗しくなるが、中に通されると堂々たる商人宿だった。入れかわり立かわり四五人の女中さんが部屋に来たが、皆中年の気さくそうな人柄なのでほっとした。私は旅に出て宿を決めるまでは安心できない性分なので、ようやくくつろいだ気分になれた。

 夜九時頃、看護婦の(仮りにS子としておこう)のいるT医院に電話をすると、日曜日なのでS子は休みだった。住込みのはずなので何処かへ出かけたのだろう。

 翌日は早々に朝食を済ませ外へ出てみると、通勤通学の人々が忙しげに行交い通りは混雑していた。これから一日が始まろうとする活気が満ちていた。私は自分だけ生活から離れた気分でいることがうしろめたいような寂しいような気持になった。

 私はこれからこの九州で生活をすることになるのだからそれらしく振舞ねばと思った。さいわい私の服装はよそ行きのそれではなく普段着のジャンパー姿であった。私は土地の人間になったような気持を装い駅前の上島珈琲店に入った。店の中は早朝にもかかわらずざわついていた。私は隅に席をとり、他所者の緊張が現われないよう気を配りながら新聞をひろげた。早朝の忙しさの中で新聞をひろげるということは時間をおしみいかにも用ありげで、そこここに私と同じように新聞をバサバサさせている者がいる。私は職業欄と貸間に目をやった。まず第一に必要な問題であったが、職業欄と貸間に目をやることで自分をカモフラージュしようとする気持が働いた。

 上島珈琲店を出ていったん宿に戻り昼食時に再び外へ出た。また自分を試すかのように土地の者が利用する一膳めし屋で昼食をすませた。めし屋のおばさんは愛想よく客に話しかけているので、もし私に声をかけて来たらどうなるか、私の言葉使いは東京弁である。地所者であることがバレたらと思うと、私は内心ヒヤヒヤしていた。
 そのあと時間つぶしに街を散歩したりパチンコをしたり、本屋をのぞいたりしているうちに次第に緊張がほぐれ、私は身も心も解放されて行くのを覚えた。どうゆうものかいっぺんに気がらくになってしまったのである。本屋では「人間存在の心理学」という本を買った。退屈しのぎに宿でねころんで読んでみたが、面白くない本だった。人間の存在について解説しているのだが、いくらリクツをこね回しても、生身の感情はどうすることもできないのだから「役に立たぬ本だな」と思い、途中でなげだしてしまった。

 夕食前またS子のいるT医院に電話をするとS子が出た。私が小倉にいることを告げると頓狂な声を出して驚いていた。S子はすぐとんで来た。小柄でやせ型の美人であった。私はまぶしいほどであったが少し失望した。美人にはちがいないが、私のあまり好みのタイプではなかったのである。早口のお喋りだった。

「私の弟がねツゲさんの大ファンなの。それで私もファンになったのです。私は○○町に六畳と三畳と台所の部屋を借りてあるんです。冷蔵庫やテレビもあるんですけど、勤めが住込みのような状態だからたまにしか部屋に帰ることができないんです」
 と、なにがおかしいのかやたら笑声をあげながらまくしたてた。私は陽気な人だなと思った。少し気にいらない点もあるが、部屋も所帯道具も揃っているのなら結婚してしまおうかなと思った。しかし、
「私の部屋にくれば弟も喜んで来るわよ」
 と云うのでがっかりした。私は弟なんかがのっそり現れては困るのだ。私は深刻なのである。九州まで蒸発して来たのだからもっと私の深刻さに同調してほしいと思った。
 彼女はなおも早口で離婚をしたいきさつ、その失意で山陰の萩へ旅行をし、自殺を考えたことなどをベラベラと疲れもせずに続けた。私はうんざりした。早く寝てしまいたいと思った。
「それで今夜は泊れるんですか」
 とたずねた。だが無断で外泊は禁じられているとのことだった。また来週の日曜日でないと会えないといって十時頃帰っていった。私は一週間待たされることになった。

三日間はパチンコをしつづけていたが、どうにも退屈で旅行に出た。宿のおかみさんに杖立温泉、湯布院、湯の平温泉を巡るコースを教えられ出かけた。別府まで行きそこからバスで湯布院へ行き一泊し、二日め湯の平の白雲荘に投宿した。

 湯の平は湯治場だった。年寄りばかりが多かった。私は夜、空腹を覚え散歩に出てバナナをひとふさ買った。そしてストリップ見物に出かけた。宿の眼下を流れる川の対岸の木造の宿屋でストリップは行なわれていた。私はバナナを浴衣のふところに入れ、宿の離れの二階へ上って行った。

離れにはいくつかの部屋があったが、宿泊客は一人もいないようであった。電気も消えうす暗い中に一ヶ所電灯のついている部屋があったので、障子の隙間からのぞくと、ベレーをかぶった小柄な初老の男と、踊子らしい三十前後の女と二人だけでテレビを見ていた。私は隣りの十畳ほどの部屋に案内された。客はほかに一人もいない。

 部屋にはベニヤで一段高く粗末な舞台が造られていた。その下にはテーブルとアルミの灰皿が三ツと大きな空の火鉢があるだけだった。舞台のそでに(一回の公演時間=レコード七曲=約二十五分右ご諒承願います)と下手な文字でかいてある。舞台の背景は隣室の楽屋との境いである襖だけで、その中央に花輪が一ツあるだけのさみしいものだった。私は煙草をふかしながらねそべって待っていると、楽屋からテレビの野球の音が聞え、踊子と初老のマネージャーが野球の話をしているのが聞えた。話をしながら仕たくをしているらしい。やがてマネージャーが「長らくお待たせ致しました」とカン高い声で一言挨拶し、レコードが演歌調の音を佗しげに流した。
 踊子はカツラをつけ紫の着物で現われた。下手な踊りで三曲までは着物の裾を乱す程度であったが、四曲目に帯をほどき、朱色の肌着のあわせを開きチラチラ陰部を露出させた。
私はバナナを買った残りの小銭を千七百円舞台に乗せ、股を開くよう手振りで指示した。彼女は真面目な顔でちらとそれを見た。私は助平な気持だけでそんなことをしたのではなかった。佗しげな雰囲気に酔い、佗しげな客になってみたかったのである。しかし、そんな大胆な真似ができる自分が不思議でならなかった。私は九州に来るまでは緊張と不安のかたまりだった。それが急に開き直ったような気持になってしまったのである。

 舞台の光に大きな蛾が一匹舞っていた。踊子は恐ろしげにマユをしかめ蛾をさけるように踊っていた。舞台の端に蛾がとまったので私は灰皿をすばやくかぶせてやった。彼女は少し歯を見せ笑った。そして私の目の前に来て大きく股を開いてみせた。私は思わず苦笑をしてしまった。
 終了後舞台の電気を消しにマネージャーが出て来たので、三人で舞台の端に坐りバナナを食べた。彼女は「王と長島はどうだったの」と野球の結果を気にしていた。大股開きの舞台が終ったあと、何事もなかったように、こうして野球の話をしていられる生活も(いいな)と私は思った。
(この人たちにこのままついて行きドサ回りでもして暮そうか)
とも思った。自分なら看板を描くこともできるし、その気になれば呼び込み位いできるかもしれない……。
「景気はどうですか」
 と私はたずねてみた。マネージャーは、
「この町はさっぱりです。だけど契約だからしかたがありませんわ」
 と、まだしばらくここに滞在するようであった。私はすぐにでもドサ回りに出発するかと思ったのでがっかりした。

 あくる日は杖立温泉の千歳旅館に泊った。また宿の近くにヌードスタジオをみつけ、夜の七時頃行ってみると、まだ時間が早いせいか客は一人もいなかった。舞台の脇の廊下で踊子が一人で化粧をしていたので話かけてみると、九時頃に来てくれというので出直すと今度は満席だった。といっても客席は十人ほどしか坐れない。
 踊子はネグリジェ姿で舞台に現われると、いきなり、
「そちらのお兄さんすましてないで前へいらっしゃい。
東京から私を見に来たんでしょう」
と私に冗談をとばした。開演前、私と二人きりで話を交したときは無口で恥かしそうにしていたのが、舞台に出ると人が変わったように大胆だった。湯の平の踊子とくらべると若くてグラマーで均整のとれた体つきをしていた。私は熱心に彼女を見つめた。彼女もなぜか私ばかりを見ながら踊り続けた。私は(脈があるぞ)と思った。
 宿に戻ってからも、私は彼女の視線が意味ありげに思え寝つけなかった。睡眠薬を常用していたがそれでも寝つけず、酒に酔ったような気分でもう一度ヌードスタジオに出かけた。一回の公演の終ったあとで客席は空だった。私は次の開演まで客が集まるのが待ちきれず、一人で五人分の料金を払い舞台を独占した。
 彼女はバタフライ一つをつけただけで踊ろうとしたが、私はやめさせ自分の目の前に坐らせた。私は客席の椅子に腰をおろし、彼女は舞台の前に出て正坐した。ちょうど目の前に彼女の太ももがあったので私は手を乗せ、感情が高ぶり、次に頬を寄せた。互いに無言のままであった。私はなぜかせつなさがこみ上げてきて、彼女の腰に手を回しすがりつくように抱きしめた。彼女もやさしく私の髪をなぜた。舞台に流れる甘いメロディの効果もあったのだろう、私は、
「こうしているだけでいいんだ、こうしていると何となく安心できるんだ」
 と甘いセリフがすらすら口をついて出た。そして、
「今夜つきあってよ」
 と云うと、彼女はこくりとうなずいた。
「でもネエさん(座長)に無断で外泊はできないので相談してみてくれる?」
 と云うので私はまごついた。だがネエさんは楽屋で見ていて察知したのか「話はついたの?」と苦笑まじりに承諾してくれた。そして、こうゆう商売柄売春行為と誤解されると困るから、彼女を宿に出向かせるのはやめ、別に宿をとってくれと云った。
 私はいったん宿に戻り、彼女の舞台のハネるのを待った。それにしてもまさかストリッパーとこういう成行きになるとは思いもよらなかった。ああゆうヒトには決って恐いヒモがついているものだが、私はそんなことはおかまいなしに感情のおもむくまま行動をしていた。ふだんの自分では考えられないことで、私は蒸発をしてしまってから自分の心がどこかへ消えてしまったような、すべての拘束から解放され宙ぶらりんのような状態になっていた。鎖の切れた小舟のようにただ波まかせであった。

 彼女は十一時に舞台がハネそれから風呂に入ってくるはずだった。私は頃合をみて指定の宿へ出かけた。宿は連込み専門だった。私は部屋で寝ころびながら雑誌を見て待った。(彼女は本当に来るのだろか、話が少しうますぎやしないか)と私は少し心配だった。

 彼女は約束の時間より三十分ほど遅れて来た。風呂で化粧を落とし、髪も短く別人のように現われた。舞台ではかつらをつけていたのだった。素顔の彼女はごく平凡な娘のようだった。二十才前後だろうか恥ずかしそうにうつむいているだけだった。私も話題に困り、おきまりの身の上話を訊ねた。彼女は博多で女工をしていたが、男にだまされこの杖立温泉に売りとばされたのだった。

「たびたびこの宿を利用しているの?」
 ときくと、
「ずっと前一度お爺さんと、嫌だったけど無理やり頼まれて………」
 と答えた。私は少し気がらくになった。彼女は、
「東京の人はやさしそうだね」
 と云った。
「なぜ?」
 ときき返すと、
「言葉がやさしいからね」
 と云うのである。

 彼女は舞台の淫猥な姿態とはほど遠い未熟さで、まるで棒のようだった。私は彼女がいとおしくなった。 翌朝十時頃目ざめると彼女はいなかった。枕元の私の飲んだ睡眠薬の効能書の裏面に置手紙が走り書きしてあった。

  あなたと文通がしてみたいのでお便り下さいませ。
  あなたが云ったように髪を長くします。
  黙って帰ってしまって申訳ありません。
  でも気持良さそうに眠っていたのでさよならしました。
  あなたもいろいろ考えずに頑張って下さい。
  お手紙くらい下さいね。
   住所 小国町××× M・T方      F・M子

 私はこのまま別れてしまっては悪いような気がした。いったんもとの宿に戻り、身支度をしてスードスタジオに挨拶に行った。お礼もしたかった。だが彼女は散歩に出たとかでいなかった。
 私はバスターミナルへ行き十二時発のバスに乗った。今日は土曜日、小倉でS子と逢う約束がしてある。土曜の夜から日曜の夕方までがS子の自由時間なのだ。
 バスは発車まで十分ほど間があった。私は最後部の座席に掛けM子に会えないで良かったと思った。こんな場合の別れの挨拶は苦手なのだ。だが名残りおしい気持もないではなかった。それは彼女への思慕ではなく、彼女と結婚をした場合を想像してのことだった。私はまた、
(ストリッパーのヒモになって方々の温泉地を流れ歩くのも悪くないな)
と思ったのである。
 私は去り難くなりバスの後方へ目をやった。と、そこにM子の姿が目に映った。M子は乳母車を押していた。座長の子供の子守をしながら散歩をしているのだった。まぶしく照り返すアスファルトの道をぼんやりした面もちで、バスの後方に近ずいて来た。私は身をかくすように座席に体を沈め、後髪をふりきるように目をとじた。バスは発車した。
 日田で汽車に乗りつぎ四時に小倉に着いた。七時にS子が来て、今日は実家に戻るつもりで外泊の許可を得てきたと、いいわけがましく云う。彼女は弟のほかに実家まである。なぜこんなときに親兄弟の話をするのか、私はまたしても失望した。しかし蒸発をする条件としては、部屋も借りてちゃんとした勤めもしているS子が最も適当な相手に思えた。彼女は働き者で男につくすタイプである。私は怠け者だからちょうど良いかもしれない。
 私は迷った。迷ったままS子と寝た。彼女は翌日も実家へ帰らず一日中宿で過し、夕方五時頃、患者の食事の用意をするため帰って行った。S子はこのまま私と生活を共にするとは考えていなかったようで、ひとまず東京に帰り、ゆっくり考えてくれという意味のことを云って別れた。
 東京へ戻ってからも私は真直ぐ家に帰る気がせず、神田の宿に二日間泊まり考え続けたが、蒸発がいったん元に戻ってしまってはもうおしまいだと思った。その後S子からは度々手紙が来たが、ついに私は一通の返事も出さなかった。

 いま思うと軽薄な真似をしたものだと恥いるばかりだが、私の蒸発はまだ終わってはいない。ものは考えようで、現在は妻も子もあり日々平安だが、私は何処かからやって来て、まだ蒸発を続行しているのかもしれない、などと考えることもある。
http://www.mugendo-web.com/y_tsuge/tabinikki.htm


うーん、今考えれば誰の目にも明らかなのですが、この蒸発行は所謂『死と再生の旅』なのですね。 但し、

死んだのは 『強烈をオーラを発する天才芸術家 つげ義春』
再生したのは『才能は失ったが社会人として成長した人気漫画家 つげ義春』

なのですね。 若い時に精神分裂病すれすれだった画家のエドヴァルト・ムンクやジョルジョ・デ・キリコと全く同じ経過を辿っています。
そういえば、シンガーソングライターの中島みゆきも全く同じですね。 30歳迄の中島みゆきの歌とそれ以降の歌ではとても同一人物だとは思えない極端なオーラの差があるのです。
要するに、このタイプの天才は若い頃は境界性人格障害か初期の統合失調症だったのでしょう。 それで普通の人は気付かない現実の背後にあるディープな世界を見る能力が有ったので優れた作品を次々に作っていったのですね。
しかし、若さを失うと脳は正常になる代わりにそういう能力も一緒に失われてしまうのです。
何れにしろ、つげ義春が蒸発行以降に書いた作品はすべて過去の作品の注釈という意味しか無くなってしまっています。 残念ですが。


31 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 10:04

オンドル式の風呂っつーかサウナっつーか、入ってみたいねぇ。
実際あるのか? どこだっけアレ。


33 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 11:00

秋田県と岩手県にまたがる八幡平には奥羽背梁山脈上に噴出した那須火山脈系に属し周辺には特色のある温泉群が散在する。
特に秋田県側の活火山 焼山付近には灼けただれた地肌や泥火山
大湯沼 大噴湯などのめずらしい火山現象がみられ
それらをとりかこむ玉川 後生掛 蒸の湯などの各温泉にはオンドル式という奇妙な入浴(?)法がある。

34 名前: キング・グレムリン 投稿日:2000/05/23(火) 13:27

オンドル式って、もともとは朝鮮半島の温泉の楽しみ方らしいですね。

35 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 13:34

オンドルは朝鮮半島が本場だよね。一種の床暖房でしょ。
旅行記といえば、どこかの温泉場の風景のなかで田中コミマサが酔っぱらってる
絵を、つげ義春がかいてたのが、なぜか思い出される。

忠男は千葉でジーンズ屋やってるけど、まだあるのかなあ?
古本屋で一山当てて、株式上場までした誰かとは大違いだね。

37 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 18:40

(温突)とは朝鮮・満州地方で行う一種の暖房装置で床下に仕切を設けて火気の通る坑を作り 焚口から火をたいて室を温めるものである
それと似たような天然の現象をオンドル式というのだそうだ


38 名前: 名無しさん@1周年 投稿日:2000/05/23(火) 18:59

「後生掛(ゴショガケ)  オンドル式の湯治棟があり、長期滞在可」
初心者には耐えがたい熱さだそうだ。経験者います?
秋田在住の人とか。
入ってみたいねェ。
http://www.geocities.jp/bbtugeken/2ch1.htm

56 :列島縦断名無しさん:02/01/21 22:04 ID:a4UMtg0H

つげ漫画と「混浴」は切っても切り離せない。ああ、彼が旅路の頃はまだまだ荒らされていない素朴な混浴が日本にはイパーイあったんだ(T−T)

57 :列島縦断名無しさん:02/01/23 01:45 ID:tJiFqFH6

秋田県八幡平の「蒸の湯温泉」でオンドル小屋でむしろにくるまって寝たい
当時の小屋は土砂崩れで無くなったらしいのが残念

59 :列島縦断名無しさん:02/01/23 20:12 ID:UMu8xqe7
>>57
後生掛温泉には つげ義春が描いたようなオンドル小屋がまだ残ってると思うのですが・・


72 :ちょろ:02/03/14 10:57 ID:QGEzpTpD

つげの行ったとこ 僕も行って見ました。
オンドル小屋(蒸けの湯)漫画に出てる小屋 行ったこと有る。
あの絵とおんなじだった。
深浦 下北
今神温泉は結界が張ってあって入れなかったけど もともとレプラの湯治湯だよ。 今でも看板などないから 車で行くとルートを見失う。最後の1本道にでると両側が切りとおしになったようなゲートみたいになったところを通ります
そこを入ると 湯治の予約客以外は帰れという看板が2箇所 最後には強行突破するなら訴訟すると書いてある。あきらめて 切りとおしゲートのところに戻ると入ったときには気付かなかったけど そこはお墓だった
湯治にきて帰れなかった人たちの お墓だと 思う。

西山温泉 木賊
利根川べり羽生
湯宿温泉

犬目宿は 山梨県の上の原の奥じゃないかと 僕は思っています。
つげの絵は昭和24年〜35年頃の風景だと思う。


94 : :02/07/04 12:20 ID:7sghgAz4
>>72
オンドル小屋どうでしたか?
つげさんの漫画のように極楽な気分になれましたか?
あの漫画だと、寝る時も起きてる時もあのスペースにいるようだけど、そうなんですか?
違う場所に宿泊して、何時間かオンドル小屋に行くのかと思っていたから。
本当に素っ裸であそこに寝るのかなあ。何か虫とかいそうでちょっと恐いけど。当方一応女性なもので・・・・・

97 :列島縦断名無しさん:02/07/17 01:30 ID:zVBjU4pp
>>94
蒸けの湯は「オンドル小屋」の2〜3年後に山崩れで消滅したんですよね。
今は山小屋風のおしゃれなホテルがあります。
横にある後生ヶ掛温泉があの作品の世界ですよ。湯治部はオンドル小屋ですし。
後生ヶ掛温泉−玉川温泉のハイキングコースはおすすめ。
水蒸気を上げてる焼山火口内がルートにあるし、秋はブナの紅葉が見られます。
オンドル式だった近所の澄川温泉が水蒸気爆発で消滅しているし、10年もすればオンドル温泉は消えているかもしれませんよ。

98 :94:02/07/18 23:55 ID:AMfRoGfi
>>97
ありがとうございます。後生ヶ掛温泉のことをネットで調べました。
すごくいい雰囲気ですね! 秋に行ったら、本当に良さそう・・・・
そうか、オンドル温泉って、いつまでもあるとは限らないんですね
早めに行ったほうがいいってことですね。

125 :列島縦断名無しさん:02/09/09 14:17 ID:7yt/r26j

秋田の玉川温泉は、昔ながらのオンドルがあるらしい。
しかし、あの温泉は危険すぎる。素人には(以下略 
何でも、水力発電の為に温泉の水を下流の田沢湖に引き込んだら、
あまりにも酸が強くて田沢湖の魚が全滅したそうだ。


314 :列島縦断名無しさん:03/09/11 14:08 ID:1PcFMkGI

今年の5月の連休に後生掛行きました。
オンドルの大部屋は、ほんとに「ガンバレチヨジ」まんまの世界。
大部屋が不安なら個室オンドルもあるが、狭くて雰囲気はいまいちです。
湯治のジジババばかりなので、不安がらずに大部屋泊まるべし。

316 :列島縦断名無しさん:03/09/13 21:29 ID:c7FPIC0d
>>314 
たしか近くの蒸けの湯が土石流で流される前に題材にした奴があったね。
宿の従業員の女の子が大部屋のはしっこにいて着替えのシーンがちらっと見れる話。 ここでどっちもどっちもの歌が出てくるんじゃなかったけ?


333 :列島縦断名無しさん:03/10/10 02:32 ID:PcxBDkr7

この夏に東北旅行をしてきたのですが、その途中に泊まった宿が完璧につげワールドでした(リアリズム系)。 岩手県花巻から山に入っていったところにある「高倉山温泉」という一軒宿です。

高倉山温泉
〒025-0253 岩手県花巻市下シ沢字大久保26−4
電話番号 0198-25-2026

地図
http://map.goo.ne.jp/map.php?blog=1&from=gooblogparts&MAP=E141.0.20.140N39.27.15.200&ZM=8

http://blog.goo.ne.jp/lonewolf-pochi/e/00f51e9bb92e31b00f6303c002398315
http://jake.cc/onsen/iwate/takakura-horaku/takakura-horaku.html
http://blog.goo.ne.jp/yamadera1015/e/02d765482ed70813b4ead3dd88daeb5f
http://www.geocities.jp/oyu_web/t1552.html
http://kurorinno.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-f18f.html
http://yutabi.exblog.jp/3007356/
http://plaza.rakuten.co.jp/caesarsug/diary/201112300000/

昔は湯治で賑わったという2棟の立派な建物の片方は廃墟で私が泊まった棟も、半分は廃墟と化してました。 廊下は内装工事の途中のまま数年放置されている様子で部屋のテレビ台はコンパネ剥き出しの手作りでした。
壁は薄く、隣の部屋の知的障害児の奇声に悩まされました。

宿の外に怪しい観音像が立ってたり
エントランスの屋根を大きな赤鬼が支えてたり
浴室にはコンクリートのコテ絵(レリーフ)があったりして
つげ的雰囲気をかもしだしてます。
コテ絵は男湯が人物で、女湯は何故かゾウでした。

朝風呂で居合わせた地元の爺さんがトツトツとこの温泉の衰勢を話してくれました。
「熱心だった先代が亡くなって、継いだ娘夫婦がこの宿を駄目にした。
お湯は良いのに、勿体ない勿体ない…」と。

この旅行で、秋田の八幡平後生掛温泉のオンドルにも泊まったけど
高倉山温泉のほうがつげ感があったように思えました。
野田尻も通ります。


336 :列島縦断名無しさん:03/10/13 12:24 ID:tCWTzXIj
>>333
検索してみたけど、想像とは違ってそんなに廃墟っぽくないような…
木造の家屋を想像してました。 客は多かったですか?

338 :ピョンちゃん:03/10/14 01:40 ID:Y1sAHHYM

高倉山温泉、写真に騙されてはいけません。
紹介写真は綺麗に撮れてますから。

今年の盆休みの前半の一番込み合う時期の夕方6時頃に花巻駅から行ける温泉宿に片っ端から電話かけまくって にべもなく断られ続ける中、唯一「空いてますよ」と答えた宿です。 しかも、たまたま一部屋空いてたという訳でなく、ガラガラでした。

家屋は木造でした。私達の泊まった棟の奥の部屋は、修復不可能ではないかというくらい荒れたまま放置されてました。 朝になってから建物の中を歩いてみたのですが、もし夜だったら恐ろしさに変な夢でも見てたかもしれません。

北温泉みたいな旅情のある宿ではなく あくまでもリアリズム系の宿です。
誰か行ってみて欲しいなぁ。 お湯は良いです。

337 :列島縦断名無しさん:03/10/13 22:39 ID:nUHL8YxY

群馬の湯宿温泉も、つげ義春っぽい雰囲気があるそうですが、
どなたか行かれた方はいらっしゃいますか?

339 :ピョンちゃん:03/10/14 02:22 ID:Y1sAHHYM

湯宿について。
初めて訪れたのは10年程前の真冬のことです。。
思わぬ大雪に立ち往生し、仕方なく探した近くの宿が大滝屋旅館でした。
古い木造の大きな建物で、雪に埋もれた様はとてもつげ的でした。
汚れたコタツ、ショボい食事、薄っぺらい布団、隣の音が筒抜けの障子。
とても生活感たっぷりで感激しました。
確か一泊二食四千円ほどだったと思います。

川を渡った橋のたもとに小さな本屋があって
埃にまみれた本棚を物色してたら、パノラマ文庫でしたっけ?
昔の文庫版の「赤い花」が出版当時のまま並んでました。
誰も買う人もなく何年も何年も並んでいたんでしょう。すっかり日に焼けてました。
もちろん当時の定価で買いましたよ。

前のほうで誰か書いてましたが、大滝屋旅館は現在改装して新しくなってます。
今年の初夏に10年振りに訪れてニュー大滝屋を見て愕然としました。
本屋も廃業してました。

賑やかな猿ヶ京温泉に隠れて、ひっそりとした湯宿は
今も風情のある良い温泉街なのですが、
昔の大滝屋を知っている身としては魅力も半減というか…。
とはいえ、ご自分の目で確かめるのが一番かと。

大滝屋旅館がゲンセンカンのモデルだったということを
このスレで初めて知りました。
感激…。

496 :列島縦断名無しさん:05/01/29 10:17:11 ID:MYT3wu5u0

私は木賊温泉と後生掛温泉に泊まったことがある。

木賊はなぜか彼女との最初の旅行で。寂れた温泉旅館、ということで、つげ義春とは無関係で。静かで何も無いところで、良い雰囲気だった。 食事も結構美味しかったよ。山の幸で、これといった特徴はないけど。
川沿いの露天風呂になぜか彼女と混浴で入った記憶が…

後生掛温泉はとにかく風呂が素晴らしいし、オンドル部屋も本当にお年寄りがいっぱいいて、まさにつげ義春な世界だったなあ。
相部屋は結構込んでいたんで、個室のオンドルにしたんだけど、熱過ぎて夜眠れなかった。

つげ義春的な温泉としては、東北の鉛温泉もいいですね。自炊部が。
自炊部に泊まっても、食事を出してくれるようになっているし、安いよ。
http://mimizun.com/log/2ch/travel/1003246766/

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2. 失われゆく湯治文化


2008-12-29
鹿角市八幡平の湯治宿「銭川温泉」のおばあちゃん阿部ツマさんが亡くなったことを、偶然アクセスした八幡平在住の方のブログで知った。
私がツマさんに初めて会ったのは、1986年の春。秋田県内の温泉を紹介するガイドブックの取材で訪れ、一泊した時だった。この時に触れたツマさんの人柄、湯のよさ、宿の素朴であたたかな雰囲気が気に入った私は、愛してやまない八幡平の湯宿のひとつとして、その後も何度か宿泊するようなになった。

拙著『東北の湯治場 湯めぐりの旅』(無明舎出版)
http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E3%81%AE%E6%B9%AF%E6%B2%BB%E5%A0%B4%E6%B9%AF%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%97%85-%E6%B0%B8%E4%BA%95-%E7%99%BB%E5%BF%97%E6%A8%B9/dp/4895443353

では、「おばあちゃんが育てた長寿の湯」と題して銭川温泉を取り上げ、「ツマさんにはいつまでも長生きして、この湯を守り続けてほしい」と書いている。そんな経緯があるので、ツマさんと銭川温泉には特別な愛着を持っていた。
数年前から宿は高齢のツマさんに代わって、息子さんのお嫁さんの阿部初枝さんが切り盛りしてきた。初枝さんのお話によると、亡くなったのは10月23日。直接の死因は肺炎ということであったが、91歳というから、天寿を全うしたといえるのではないだろうか。帳場の奥の棚の上にツマさんの写真が飾ってあったので、手を合わせ、冥福を祈った。
オンドル部屋に身を横たえると、22年前に初めてこの宿を訪れた時のことが思い出された。季節は5月。宿のすぐそばを流れる熊沢川の新緑がまぶしかった。自炊部の混浴のお風呂は透明でとろりとした私好みの湯で、八幡平の緊張性の高い湯をめぐり歩いてきたあとだったので、ほっとしたことを覚えている。ツマさんはこのお湯が自慢だった。
「今年になって湯治客がめっきり減った。冬場も続けるかどうか迷っている」
と、初枝さんが言う。御主人(ツマさんの息子さん)は10年ほど前に亡くなっているので、今後の銭川温泉の存続は初枝さんひとりの肩にかかっているといっていい。だが、ツマさんが亡くなったこともあってか、さすがに弱気になっているようだ。
確かにここ数年、私が歩いた範囲だけでも、湯治場・湯治宿の衰退が以前に増して目につく。いや湯治宿だけではなく、一般客を対象とした温泉宿も厳しい状況のように見受けられる。休業・廃業する宿も多い。最近では青森県平川市碇ヶ関にある湯ノ沢温泉郷の湯治宿「でわの湯 湯の沢山荘」が先月末で休業したのがショックだった。今年の夏に宿泊して美人の女将さんと温泉談義をした時には、まったくそんな気配はなかったのだが。

八幡平でも

先月初め「東トコロ温泉」が休業(事実上の廃業)。
「志張温泉」「トロコ温泉」「新鳩ノ湯温泉」も今は営業しておらず、
「赤川温泉」「澄川温泉」にいたっては、土石流災害で跡形もなく消滅してしまった。

私にとっての温泉の原点、ホームグラウンドといえる大好きな八幡平の温泉群(特に国道341号沿い)は、私が盛んに温泉行脚をしていた80年代当時と比べると、今は見る影もない。341号沿いで現在営業しているのは、「玉川温泉」と「銭川温泉」だけとは、かつての八幡平の温泉を知っている身にとっては、信じられない思いがする。

景気の低迷が影響しているというが、それだけではなく、温泉産業全体を揺るがすもっと大きな地核変動がジワリジワリ起こっているような気がしてならない。

熊沢川の渓流に沿った「銭川温泉」。
http://www.hachimantai.org/zenikawa.html

今回泊まった自炊棟のオンドル部屋。オンドルが気持ちよくて、ここではいつもぐっすり眠れる。
自炊棟の浴室。ホウ酸を含む湯は、かつては眼病に特効ありといわれた。

玄関と窓に板が打ち付けられた「東トロコ温泉」。今年(2008年)11月をもって閉館した。
http://toshibon28.exblog.jp/9128311/


失われゆく湯治文化 2007-08-18

他の地方と比べて東北では湯治場と呼ばれる温泉が多い。今でも湯治は行われているが、私が温泉を訪ね歩くようになった1980年ころと比べてみると、湯治客は激減している。特に80年代の後半から目に見えて減りはじめ、バブル経済の崩壊した90年代で、湯治の衰退が確かなものになったように思う。
その原因は、人々の労働環境、経済の変動、公共の日帰り温泉施設の増加など、いろいろな要素がからみあっているが、もっとも大きな要因としては、農家の方たちをはじめとする第一次産業従事者の生活様式、生活サイクルが大きく変わったことが挙げられる。 

正月湯治にはじまって、
寒の湯(大寒のころにお風呂に入ると風邪をひかないといわれた)、
春湯治、
田植え前の湯、
早苗振りの湯(田植えが終った後の慰労を兼ねた)、
泥落としの湯(泥の中での田植えは体が冷えきってしまうので、その冷えた体を温めるために温泉に行った)、そして
丑湯治(7月の土用の丑の日に温泉に入ることが、特に東北では盛んだった)、
盂蘭盆の湯、
取り入れ前の湯、
刈り入れ後の湯、
秋湯治、
冬湯治…。 

農繁期と農閑期を巧みに使い分けたこうした温泉の全年的利用は、東北だけではなく、かつては日本各地で行われていた。しかし、これまで長い間かけて培われてきた独特の湯治文化も、湯治客の減少で徐々に廃れ、失われつつあるのが現状である。
東北の湯治場では、今でも自炊宿が普通にみられる。かつて日本の宿は木賃宿と旅籠屋に大きく分かれていた。旅籠は食事を提供する宿のこと。木賃というのは薪代のことで、自炊するために薪で火を焚くことからそう呼んだ。湯治するには何日も、時には1ヵ月も滞在するわけだから、食事代を払っていたらとてもお金がもたない。そのため温泉宿は木賃宿が多かった。
車がまだ普及していないころ、人里離れた山奥にあるような温泉には、米、味噌、醤油はもちろん、食器、調理器具から蒲団にいたるまで馬に背負わせて長い道のりを通ったものだが、その場合、燃料の薪も持参すれば宿に払うのは場所代だけでよく、木賃さえ必要なかった。
東北の温泉はこうした自炊を主とした制度によって発達した歴史があるので、自炊部と食事付きの旅籠部(旅館部)の料金は大きな開きがある。
今は古くからの湯治宿であっても自炊部だけというところは少なく、旅館部と併設させているところがほとんどだ。

最近の平均的な温泉宿の1泊2食付き料金は、だいたい10,000円〜15,000円くらいが相場のようだ。
ところが自炊部に泊まると2,500円〜5,000円ほどで、旅館部の約3分の1という安さ。
やはり旅籠のほうが儲かるのか、当初は自炊部のほうが規模が大きかったところも、一般客の増加に対応してどこも旅館部が自炊部を凌駕するようになっている。
自炊部は旅館部とちがって廊下と隔てるのは明かり障子、隣室とは襖仕切りで区切っている部屋も珍しくない。鍵もかからず声も筒抜け。防犯意識が高く、プライバシーが気になる現代人が利用するには抵抗感があるのも、影響しているのかもしれない。
ただ、旅館経営で一番経費がかるのが仲居さんなどの従業員の人件費。なかでも板前さん。腕のいい料理人は高給取りなので、食事に力を入れている宿であればあるほど経費もかかるというわけである。私は温泉宿で出される品数がやたらに多い料理が苦手だ。食べきれなくて残してしまう場合が多いので、料理にお金を使わずに、その分宿泊費を安くしてくれたらいいと思うのだが…。
自炊部でプライバシーがないといえば、相部屋も湯治客が多かったころは当たり前であった。初めて会った見ず知らずの他人同士が、狭い部屋の中で何日も寝起きをともにするなんて、とてもできないと思う方もいるだろう。だが、かつてはそれが普通で、相部屋になったのをきっかけに毎年の湯治にしめし合わせて来るようになったり、家族ぐるみの付き合いに発展して、親戚、兄弟のように仲良くなったという話を何度か耳にしたことがある。

ただ現在相部屋を勧める湯治宿は、玉川温泉(仙北市)など一部の人気宿を除いてほとんど見られなくなった。  
湯治場で見られなくなったものは、混浴も同様だ。私が盛んに温泉を訪ね歩いていた25年前ころは、湯治場は混浴が普通で、むしろ別浴のほうが珍しかったくらいだった。村の共同浴場も混浴が多かった。そうしたところでは、お年寄りだけでなく結構若い方も入浴していて、それが特別なことでも何でもなく、混浴を問題視したりすることもなかった。
それが80年代の終わりころになると、バブルの狂騒の中で温泉ブームというのが始まって、若い人たち、特に女性たちが湯治客以外は見向きもされなかった山奥の辺鄙な温泉にまで出かけるようになった。私が20代のころは、温泉へ行くのは年寄り臭いことと思われていて、今のように若い女の子が温泉めぐりをするなんて考えられなかったものである。
若者たちだけでなく、それまで温泉に興味がなかった中年女性、主婦の間にもブームが広がっていった。ただし、私のこれまでの観察では、若い女性よりも、むしろ中年女性のほうが混浴に対する拒否感、抵抗感が強いように見える。テレビ、雑誌などのマスコミの影響もあって、混浴目当てという不純な目的で温泉にやって来る連中がいたり、そんなこんなで80年代末から90年代にかけて、混浴だった浴槽を半分に仕切ったり、新しく女性用の浴槽を作る温泉宿が急増、あっという間に混浴風呂が姿を消してしまった。
青森県八甲田にある酢ケ湯温泉には、千人風呂という有名な混浴の大浴場がある。その名物風呂での男性客のマナーの悪さが問題となり、混浴の維持とマナー改善に腐心しているということが、昨年、地元の新聞に大きく取り上げられていた。長年、酸ヶ湯に通っている湯治客たちが「混浴を守る会」を発足させ、館内に「異性入浴者は好奇の目で見るべからず」という看板を設置し、マナーを呼びかけているという。以前には考えられなかったことである。
混浴は日本人の美風のひとつであり、東北の湯治場では確かに混浴文化というものが存在していた。しかし、現実問題としてこのご時勢に混浴を維持していくのは難しい。酸ヶ湯の千人風呂などのように、構造上どうしても別浴にできないところは、女性専用時間帯を設けるのがここ数年の傾向となっている。このままでは純粋な意味での内湯の混浴は、近いうちなくなってしまうだろう。老若男女が湯船のなかで地元の民謡を歌いあう、そうした東北の湯治場ならではのリラックスした混浴風景が失われてしまうのは、大変寂しいことではあるが、これも時代の趨勢であろうか。

鉛温泉(岩手県花巻市)の混浴風呂
http://tabunoki.exblog.jp/5990625

山の湯治場めぐり 2009-01-08

秋田・岩手両県にまたがる八幡平一帯は、火山活動が活発で、その結果いたるところに火山性の温泉が湧出している。特に秋田県側は、湯治を主体として発達してきた温泉が点在し、古くから山の湯治場として賑わってきた。
私が初めて八幡平の温泉を訪れたのは、今から35年前、まだ高校生のころだった。あちらこちらと旅をすることが子どもの時分から好きだった私だが、そのころは温泉に関してはまだ未熟者で、知識も経験もゼロ。そんな温泉初心者の私にとって、オンドル小屋が何棟もゴチャゴチャとかたまった湯治場の奇異なたたずまいは、初めての混浴風呂の体験とともに、今に至るまで強烈な印象として残っている。
現在も八幡平の秋田県側には、後生掛温泉、銭川温泉、大深温泉など私もたびたび訪れる大好きな温泉宿が湯けむりをあげ、湯治客を集めている。中で中心的存在といえるのが後生掛温泉で、6棟あるオンドル宿舎(自炊の湯治棟)は、いつも湯治客で大賑わいだ。
オンドルとは、地熱を利用して身体を温める一種の蒸し風呂のようなもので、ほとんどの湯治客はこれを目当てやってくる。1カ月、2カ月居るのは珍しくなく、なかには半年、1年と滞在する人もいるという。
1泊2000円前後の低料金、オンドルだから暖房費はかからないし、もちろんお風呂は入り放題。考えてみれば、高い家賃を払って都市のアパートやマンションに住むより、はるかに安上がりで健康的に暮らせるのだから、これぞ究極のリゾートといえるのかもしれない。 
後生掛温泉に限らず、自炊の湯治場で私が一番好きな場所は共同炊事場だ。料理を作りながら湯治客同士の身の上話や、かかえている病気のことなどを聞くとはなしに聞いているうちに、おかあさん、おばあちゃんたちと仲良しになって、料理を分けてもらったりすることが多い。
私はどちらかというと初対面の人はニガ手で人見知りするタイプなのだが、湯治場に来ると、不思議に何でも受け入れる穏やかな感情に満たされてしまう。きっとこうした場所では、相手を思いやる、いたわる、互いに助け合うといったふるまいを、誰もがあたりまえのように身に付けているからだろう。 
後生掛温泉からさらに100メートルほど上った八幡平5合目、標高1150メートルの高所には、純然たる山の湯治場、大深温泉がある。温泉の建物は受け付けとなっている事務所と湯小屋、それにオンドル式温浴の自炊棟が2棟あるだけで、湯に入り、寝るための施設以外、余計なものは何もない。
ここのオンドル宿舎は通路の両側にゴザやカーペットを敷いただけの仕切りのない雑魚寝スタイルで、オンドル小屋の旧態をとどめている。一見不潔そうでプライバシーも保てないので、若い人や女性は尻込みするようだが、この環境に慣れてしまうと不思議と気にならなくなる。何よりもポカポカ温まって心身ともにリラックスでき、本当に心地よい。 
大深温泉には私が高校生のころ訪れた八幡平の、素朴で原始的な湯治場の雰囲気が今も残っている。オンドル宿舎でごろんと横になっていると、見るもの聞くもの何もかもが新鮮だった10代の旅の感触が甦ってくる。私の温泉の原体験、湯治場めぐりの原点が、ここにあるからだろう。
                 後生掛温泉のオンドル宿舎
http://tabunoki.exblog.jp/9171692/


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1. 銭川温泉

オンドルの湯治場 銭川温泉
〒018-5141 秋田県秋田県鹿角市八幡平トロコ
電話 0186-31-2336

秋田駒ヶ岳&オンドル銭川温泉
http://www.youtube.com/watch?v=ZqhDa7tcHF0

地図
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&biw=1038&bih=892&wrapid=tlif134587538800410&um=1&ie=UTF-8&q=%E9%8A%AD%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89&fb=1&gl=jp&hq=%E9%8A%AD%E5%B7%9D%E6%B8%A9%E6%B3%89&cid=0,0,18407960884581087296&sa=X&ei=w204UImXM5GSiQe2hoGYDA&ved=0CJgBEPwSMAA


単純温泉 56.3度 / ph7.6 / 自然湧出 / 成分総計 508.8mg
泉質 :ナトリウム-塩化物泉
Na+ = 91.8 / K+ = 5.9 / Mg++ = 1.1 / Ca++ = 10
Cl- = 53.1 / SO4-- = 76.1 / HCO3- = 88.1
H2SiO3 = 88.5 / HBO2 = 77.1 / CO2 = 10
色 :無色透明 臭い :ほぼ無臭 味 :美味      

湯治部 46室/収容 50名
一般和室素泊まり3500円〜、
オンドル式個室1人2270円〜。

基本的に素泊まりのみ。調理器具などは用意されている。
http://www.hachimantai.org/zenikawa.html
http://yudetako.com/zenikawa.html
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/901

2012.4.30
八幡平の北側の麓に位置するトロコ地区に銭川温泉があります。
(最近、事故が起きた「八幡平クマ牧場」の先です)
国道から急な坂を川の近くまで下って行きます。
熱めのお湯はツルリとしたアルカリ泉。
女将さんが、目にいいと言ってたので、ホウ酸が入っているかも。
泊まりは自炊のみで、冬に客がいなければ閉めるとのことです。

銭川温泉の手前にある志張温泉は廃業した様子でした。
周りに有名な温泉が多いので、訪れる人が少ないようです。

玉川温泉や後生掛温泉のキツイ酸性湯の仕上げに、ちょうど良いお湯だと思うんですが・・・。
http://mayupjun1.blog.fc2.com/blog-entry-30.html


 アスピーテラインから国道を北上してすぐに銭川温泉の看板があった。そこから狭い道を一気に下ると銭川温泉があった。途中人とすれ違ったが宿泊客の散歩だろうか?
車を止め、玄関を撮り、中へ入ると先程の女性が受付の中に居た。女将だったようだ。(^_^;  浴室に案内され、わざわざ浴室の扉をあけ、誇らしげに
「どうです?」(^_^;
湯船からオーバーフローしていたので、とりあえず、
「おお、凄いですね」
とあわせておく。誰もいない、一番風呂の様なので、写真を撮ってから入る。湯に浸かると、肌に優しい肌触りです。無色透明で特徴は薄いが、このあたりの濃い温泉に疲れたら、丁度いいのではないだろうか。ただ、湯口に手をやると、熱い湯と冷たい湯の2つの温度の湯が混ざっている。循環はしてないが、加水の疑いあり。成分表が無いので、判断つかず。悪くはないのだが、疑問が残ってはちょっとスッキリしない。(^_^; 女将は朝食の準備だろか?姿が見えない、TVに夢中のおばあさんに聞くのも無粋なので、礼だけ述べて立ち去る。 
温泉名は忘れたが、国道341号線、東トロコ温泉を過ぎ最初のコンビニの向かいに足湯が出来てました。
http://www.geocities.jp/czr04040/touhoku.html


訪問日:平成23年7月17日(日) 
新玉川温泉の後、国道341号線から八幡平山頂方面に向かい本当は大深温泉に向かう予定でした。しかし、道路標識をしっかり見ていたつもりだったのですが、今の道が八幡平方面じゃない?と気付いた時は通り過ぎていました。どこでUターンしようかと場所を探していたら、銭川温泉の看板が!
マネージャーと相談して急遽立ち寄りすることにしました。
ここは、昭和23年からやっている湯治宿です。一軒宿でオンドル式もやっているようです。出発前にあるな〜程度は確認していたのですが、立ち寄ることを想定していなかったのであまり詳しくは調べていませんでした。
国道沿いから坂を下っていくと・・・ありましたよ銭川温泉。

[湯治主体の一軒宿]
さて、こういうケースの場合、予習をあまりしてこなかった問題が突然だされたという気分です。でもなんとなくワクワクします。とりあえず、入口から中に入ってみました。
館内に入ると右側に受付があります。受付で日帰り入浴できるか聞いてみるとOKとのことでした。なんとなく家族経営的な宿だというのがすぐにわかります。受付の奥の方ではご家族の話し声が聞こえていました。

受付の斜め前にすぐお風呂があります。
脱衣所に入ると暑い!何だこの暑さ!
と思っていたのですが、少し経って気付きましたよ。この脱衣所床暖房になっているのです。しかもこの7月中旬の暑さなのになぜとめていないのでしょう?
よくわかりませんが現実そうなっているのでどうしようもありません。

脱衣棚と脱衣籠の他に貴重品ロッカーが用意されています。日帰り客の立場とすると、貴重品ロッカーはうれしいですね。
洗面台もドライヤーも完備。 扇風機もあります。
床暖なので扇風機の風があまり涼しくありません。ちょっと残念。
脱衣所内にいろいろ張り紙があるのですが、シャワーも温泉みたい。
これは期待できます。

[脱衣所 この暑さでも床暖なのよ〜]
お風呂は男女別の内湯×1。
その他に、湯治棟に湯治用のお風呂が別にあるそうです。
これは帰ってきてから初めて気付きました。(宿の人には確かめていませんが)
日帰りでも湯治棟のお風呂入っても良かったみたいです。やっぱりちゃんと予習していかないとだめですね。あとから損した気分になってしまいます。

[男湯 さらりとした単純泉]
浴室に行くと清潔感のある浴室になっています。5〜6人ゆったりは入れそうな石とタイルのちょっと変形湯船には透明な湯がみたされていました。掛け湯すると思ったより熱くないですね。ほどほどの温度。温度計で測ってみたらほんとに入りやすい温度に調節されていました。
ここは源泉を2種類混合させて使っているようです。温度も高いので加水はしている模様。それでも十分温泉の良さを味わうことができると思います。

お湯はさらっとしていて優しい感じ。毎日入るには気持ちいいだろうなと思います。生活温泉でこの泉質が近くにあったらベストですね。玉川の強烈な湯の後には肌休めにとてもよいと思います。肌になじんでくる湯ですよ。
誰も来ないので一人独占首までどっぷり浸かっていると湯を独り占めしている贅沢さを感じることができますね。
[透明な単純泉 毎日入るにはベストの湯]
ここ、シャワーも温泉なのです。湯量豊富なのかもしれませんね。だからといって泉質的にシャンプーや石鹸が使いにくいものではなく、体を洗うためにもこの温泉は使いやすいと思います。
[シャワーも温泉が出てくる!]
しばらく一人独占で入っていたのですが、途中からおじいちゃんが入ってきました。日帰りで来たのかな?それとも、湯治しているのかな?無口な方でこちらからこんにちわ〜と話しても小さな声でどうも程度の会話で終わってしまいました。雪国の男はあまりしゃべらずですかね。
湯上がり後はまた灼熱の脱衣所での戦いです。服を脱ぐ時より着る時のほうがたいへん。だって汗引かないのに足元からどんどん温められるのですから。

汗をふいている時分析表を見ていたのですが、従来の源泉「銭川温泉」ともうひとつ「トロコ観測井」という源泉をブレンド使用なのですね。トロコ観測井って不思議な名前だ。何か別目的のために掘られた源泉を利用している?

扇風機強でずっとまわしながらなんとかかんとか服を着て脱衣所から脱出。水分補給を十分にし、少し落ち着くまでロビースペースで一休みです。休んでいる間いろいろ見渡していたのですが、この宿、張り紙多いですね。その中で見つけたのがオンドル2時間700円というもの。ちょっと興味あったけど、時間の関係と持ち物的に準備していなかったので今回は断念です。

八幡平周辺にはたくさん良い湯があるので、ここを拠点にして湯巡りするのもなかなか良いかな〜と思いました。日帰りでは多少強烈な泉質を体験しても、最後に宿に戻ってきた時にはすこしやさしめの湯で肌休めなんていうのも良いかと。
[女湯]
帰るとき外に足湯があるのを発見。きれいに作ってあるのですが、あまり利用している形跡はありません。もったいないな〜。
[屋外に設置されている足湯 利用者少ない!もったいない!]
[銭川温泉へはこの看板で曲がるべし]


Comment
懐かしいですね。
大学時代に、昨年急逝した友人と八幡平の温泉巡りをして、銭川に泊まりました。
まだ銭川までの道がダートだった頃です。
玉川からの途中、確か赤川温泉などがありましたが、当時の建物はその後流されて、場所が移動したかも知れまっせん。
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/901

(2004/07/18/APM1:30)
秋田八幡平にある湯治部もある温泉旅館です。お風呂は新館と湯治部との2ヶ所にあります。
新館のお風呂は新しく男女別にあります。7〜8人が入れる浴槽に無色透明のお湯が溢れています。お湯はさっぱりしたものであまり特色はありませんが入り心地は良いです。
湯治部のお風呂は1ヶ所しかなく基本的に混浴です。
湯治部はオンドルになっており床が暖かいです。病院のようなリノリウムの廊下は何とも味気ないですが、お風呂は木でできており雰囲気はいいです。4人ぐらいが入れる木でできた浴槽に源泉がとろとろと注がれています。
肌触りは柔らでここも特別な感触はありませんが、何かほのぼのとした浴感が残ります。茶色の湯花が湯口付近でたくさん舞っています。あっさりした感じのお湯ですが、浴後は汗がなかなか引かずに困りました。見た目以上に濃いのかもしれません。なめてはいけません。
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/Akita/zenikawa.html

2006-8/20
八幡平のトロコゲート近くにある一軒宿の温泉です。
今年のGWにここを訪れ、入浴しようと思っていたのですが、あいにくその日は日帰り入浴を受け付けておらず、断念した事がありました。今回やっとリベンジを果たす事が出来たと言った具合です。
お宿は国道から細い道を下ったと所にある、渓流近くの一軒宿です。
秘湯と言う言葉を冠するに相応しいロケーションにあり、旅館部と湯治部があります。日帰りではそのどちらも利用する事が可能。受付を済ませ、まずは旅館の玄関すぐの所にある旅館部の内湯を利用しました。
ちゃんと男女別に別れており、結構小奇麗です。浴室には洗い場が数人分と、広々とした湯船が一つあります。浴槽には無色透明のお湯が張られていました。適温に調整されており、匂いのしない単純温泉です。

周辺には白く濁る硫黄泉の後生掛温泉やふけの湯などがあり、それらをイメージして入ると少し物足りなさを感じてしまいます。
しかし、とても柔らかいお湯で、不思議なペタペタ感があり、単純泉とは言えども特徴を感じる入り心地がとても良いものです。肌に対する刺激が少ないので、ゆっくりと入っている事が出来そうですね。酸性値の強い八幡平のお湯を堪能した後の上がり湯に良さそうな印象を受けました。

続いて、湯治部のお湯も頂きました。
浴室は湯治棟の一角にあり、宿の玄関から少しだけ奥に入った所にあります。
ちなみにですが、浴室に行くまでの間、自炊棟の廊下を歩く事になり、自炊部のオンドル部屋を覗くことが出来ました。広さはまちまちですが、狭い部屋になると、3畳ほどの広さしかなく、小さなちゃぶ台と裸電球だけがある、まるで独房のような造りをしたものです。
何だか凄いなぁ・・・
どうやら長期逗留の方が多いみたいで、入居されている部屋を見ると、狭いながらも使い勝手良くまとめられており、独房のような雰囲気は無くなります。湯治部ですので、旅館部のように、最初から何でも揃っているわけではなく、自分の好きなように模様替えするって感覚なんでしょうね。
なんとも不思議な空間です。

さて、そんなでたどり着いた自炊部浴室。こちらは1箇所だけあり、男女混浴です。まるで共同浴場のような造りで、浴室には湯船が一つあるだけです。
こちらにも同じく無色透明のお湯が張られていました。ほぼ適温ですが、旅館部のものに比べると少し熱めです。同じく単純温泉ですが、別源泉ではないかと思われ、肌触りは少しビリビリ刺激があるものでした。
芒硝成分でも含まれているのでしょうか・・・?
旅館部のお湯は「優しい癒しの湯」だとすれば、こちらは「万病に効く薬湯」ってところでしょうか。微細な違いしかありませんが、どちらも楽しむ事が出来ました。
(同じ源泉で、お湯の使い方が違うだけかも知れませんけどね。)

余談ですが、銭川温泉の近くには澄川温泉と赤川温泉がありました。
しかし、1997年に発生した大規模な土石流で両方とも流されてしまい、壊滅的な被害を受け、営業再開を断念し、現在では温泉自体が失われてしまいました。その時の土石流はこの銭川温泉のすぐ手前まで迫り、あわや、ここも飲み込まれてしまうのかと言う程だったそうですが、奇跡的に助かったそうです。
2軒の貴重な温泉が失われてしまった事は、温泉ファンとしては悲しみに耐えない事ですが、せめて銭川だけでも残ってくれたのは不幸中の幸いです。大自然に囲まれたいで湯ですので、自然災害とは隣り合わせだと思いますが、銭川温泉にはいつまででも残っていて欲しいと思いました。
勿論、銭川温泉に限った事ではありませんけどね・・・
「温泉とはありがたいものである」と、改めて認識させられた一湯です。
http://jake.cc/onsen/akita/zenikawa-onsen/zenikawa-onsen.html


2006年5月22日 (月)
東北道を降りてから八幡平への道中、想像以上に飲食店やコンビニの類がない。夕食を買うあてが完全に外れてしまった。
 後生掛温泉も銭川温泉も過ぎた先にかろうじて一軒あったコンビニでは、なぜか昨秋の空輸便で輸入した白のヌーヴォーワインを買ってしまった。他のワインの値札が誤って表示されていたのだ。何だか高いなと思ったが、気が付くのが遅かった。GWに半年も前のヌーヴォーワインを売っているのが八幡平というところらしい。

 八幡平に銭川温泉があるというのは知らなかった。宿は谷底にあり、旅館部と湯治部があって、建屋も分かれている。旅館部といっても今は素泊まり専門になっているようだ。湯治部はオンドル式(温泉による床暖房)らしい。宿泊した部屋は旅館部のほう。2階の窓から川が眺められる。雪解けの季節のため、水量が多く、激しく流れる音が心地よい。

 銭川温泉には2本の源泉があって、日帰りで入れるのは1本だけ。おそらく単純泉のほう。もう1本が掛け流される浴室(写真中)は自炊棟の奥のほうにあり、混浴だ。自炊棟のほうは随分と温かった。35℃以下だろう。「こりゃあ気持ちいいや」と長湯したが、風呂場で一緒になった以前にも来たことのある客は「もっと熱かった」と首をかしげる。
 実はポンプの故障だかパイプの損傷だかで、雪解け水が混入したためらしい。本来の湯は味わえなかったが、ぬる湯好きとしてはかえってよかったかもしれない。

 日帰りでも入れる湯のほうもそう熱くはない。湯量が細いのに誰かが水で薄めてしまったとかで、ここも39℃くらい。こちらの浴槽の写真(写真下)は朝撮ったもので、湯量が細すぎてなかなかお湯がたまらなかった。
 八幡平でこんなにぬる湯づくしになるとは予想外だった。お湯は素直で入りやすい。
http://hiro33.cocolog-nifty.com/ichiyu/2006/05/post_c3c2.html

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2.後生掛温泉

〒018-5141 秋田県鹿角市八幡平字熊沢国有林
TEL : 0186-31-2221
http://www.goshougake.com/

http://onsen.nifty.com/cs/catalog/onsen_255/catalog_onsen000646_1.htm?area=02&pref=05&sflg=03
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20110430/1304460525


後生掛温泉厳冬の大湯沼へ.m2t
http://www.youtube.com/watch?v=v1tYWTAbpQI

冬の八幡平アスピーテライン〜後生掛温泉まで
http://www.youtube.com/watch?v=qMUqtJ-VJOc

アスピーテラインから後生掛温泉へ
http://www.youtube.com/watch?v=eDLlBYxGGgc

秋田旅行 その1 後生掛温泉〜国見台テレマークスキーツアー
http://www.youtube.com/watch?v=drywdULGNQE

R1200gs adventure 後生掛温泉へ
http://www.youtube.com/watch?v=GuhUdUOXMWs

後生掛温泉
http://www.youtube.com/watch?v=-RIJSAuMSLg
http://www.youtube.com/watch?v=Ft81shXtUmM
http://www.youtube.com/watch?v=LrbF_tGaN2k
http://www.youtube.com/watch?v=kqJmWdSYpsY

源泉名 :オナメ、モトメの湯
泉質 :酸性単純硫黄泉 88.4度 / ph3.2 / 成分総量 = 311.1mg

Al++ = 4.6 / Fe++ = 4.6 / HSO4- = 2.2
SO4-- = 105 / H2SiO3 = 87.2 / CO2 = 60.1

色 :薄灰色濁
匂い :薄明礬臭+薄硫黄臭 味 :薄甘レモン味      
湧出量:150L/分


■ご宿泊 通年営業
(旅館部)本館B 9600円〜
 (湯治部素泊まり)オンドル大部屋/1名 2100円
オンドル個室/1名1室 3360円
■外来入湯 (7:00〜18:30) 入浴料金400円(税込) 通年営業
■ご休憩(入浴料を含む)午前8時〜午後4時まで(お一人様)
個室 1,500円 大部屋 700円


アクセス
(車)東北自動車道 鹿角八幡平ICから国道282・341号を八幡平方面へ28km
(電車)JR 花輪線鹿角花輪駅から羽後交通・秋北バス八幡平頂上行きで1時間10分、後生掛温泉下車、徒歩5分 
※JR田沢湖駅から後生掛温泉までも秋北バス、羽後交通が出ています。


地図
http://maps.google.co.jp/maps?source=embed&q=%E5%BE%8C%E7%94%9F%E6%8E%9B%E6%B8%A9%E6%B3%89&hl=ja&cd=1&ei=5IcVTKaoFZ3yuwP044CxAQ&sll=39.972108,140.800241&sspn=0.071946,0.071946&brcurrent=3,0x5f85364172194069:0x491037198d27f0e6,0&ie=UTF8&view=map&cid=14940613150444523023&ved=0CEgQpQY&hq=%E5%BE%8C%E7%94%9F%E6%8E%9B%E6%B8%A9%E6%B3%89&hnear=&ll=39.980672,140.801811&spn=0.065769,0.104713&z=13&vpsrc=0&oi=map_misc&ct=api_logo


(2010年12月14日 読売新聞)
後生掛温泉は奥羽山脈の北部、八幡平の西の山中にある一軒宿。その硫黄泉の効能は「馬で来て足駄で帰る後生掛」と古くからうたわれるほどです。宿舎の下に蒸気を通して、部屋を暖めるオンドル湯治もよく知られています。
 三百年も前、この地に住んでいた男をめぐり、二人の女が身を引き合い、後生を掛けて、源泉の谷に相次いで身を投げた伝説が温泉の名の由来だそうです。現代では想像しにくい身の引き方ですね。温泉の由来と言えば宗教的伝承や温泉の効能をまず唱えるものですが、悲恋にちなむというのが興味深いです。私も、生まれ変わり(再生)を願って、日々の穢けがれを洗い流すことにしました。
 オンドル湯治といえば、1960〜70年代に活躍した漫画家・つげ義春の「オンドル小屋」を思い出します。往時の湯治場が印象的に描かれた紀行漫画の名作です。この作品の舞台は後生掛ではなく、隣の蒸ふけの湯。しかし蒸の湯では現在は後生掛にあるようなオンドル棟はなく、冬期も休業。
 一方、後生掛はオンドル棟(5棟、収容人数200人)が健在、「湯治村」の看板に偽りありません。オンドル大部屋が、古き良き時代の雰囲気を伝えています。寝ながら、居ながらに地熱の恩恵を受け、つげの世界に浸ることができそうです。

鹿角花輪駅のバス待合所。冬期は北側のアプローチに限られる。盛岡から花輪線で鹿角花輪駅下車、路線バスで志張しばり温泉へ、そこからは宿の迎車がある

湯煙に包まれている冬の源泉池。雪のない時期は泥を吹き出す噴気口などの火山活動を見ながら散策できる
http://www.yomiuri.co.jp/otona/spa/02/akita/20110929-OYT8T00601.htm


 自慢の大浴場はほとんど木でできています。硫黄泉は熱すぎず、ぬるすぎず快適。湯につからず蒸気を吸引しているだけでも呼吸器から和みます。洗い場でストレッチしている人をよく見かけました。
 泥湯、箱蒸し湯という楽しい仕掛けもあり、飽きることがありません。特に泥湯はほかでは味わえない、えもいわれぬ浴感があります。底にたまった黒い泥を体に塗ってみると熱の感じ方が二段重ねになるというか、やけどしそうな、しないような妙な感覚です。泥を洗い流すと、ツルピカ肌が完成していました。
 できれば半月以上、長逗留したいと思うのですが、いつになったらそんな願いを果たすことができるやら。そして果たせたとしても、現実世界に無事戻れるかどうか。


雪に閉ざされた湯治場で2006年の正月を過ごしたオンドル大部屋。
簡単な間仕切りしかない。つげの世界を知らなくても、鍋釜、味噌、米一式持ってきて、にぎやかに湯治している人がいると思うと、それだけで楽しくなってくる

湯治のあいだ、俳句に興じ、旅情や湯の効能を詠み込む。名前を見ると、近県の人も多いが、遠くは関西の人もちらほら

窓の外は吹雪。荒ぶる自然はときに美しい造形も見せてくれる。窓にきれいな氷紋が現れた
http://www.yomiuri.co.jp/otona/spa/02/akita/20110929-OYT8T00639.htm

湯治のだいご味[後生掛温泉]
しゅんさん [入浴日: 2011年8月12日 / 1泊]

オンドル部屋で有名ですが、今回は普通の自炊部の畳部屋に1泊しました。4畳半の小さい部屋で押入の下にテーブルを収納できるようになっています。そうしないと二人分の布団を敷けません。
炊事場は広くガスコンロも無料です。ここには冷蔵庫というものがありません。その代わり冷たくおいしい湧水が蛇口から出てきて、炊事場の流しには各人の飲み物や果物がビニール袋に入って冷やされてます。すごく冷えます。二層式の洗濯機も無料です。脱水した後部屋で干します。部屋には洗濯物を干すための紐が渡されています。
もちろん電子レンジなどありません。でも屋外にある温泉の蒸し器でなんでも温められます。枝豆、とうもろこし、さとうのごはん、、、みんな蒸気で蒸して食べました。すっごくおいしくなります。
肝心のお風呂ですが、あの有名な大浴場のみ。神経痛の湯というのがいちばん大きな湯船でこれが普通の温泉浴槽。白濁というよりは濁ったグレー。粘土っぽい匂いもします。そのとなりに温泉ジャグジー。これも温泉ですが撹拌されると色が変わるようです。このお湯は当たりがやわらかく意外に好きでした。
泥湯は人気が高く小さい湯船なのでなかなか空きません。後生掛温泉の泥の成分をより多くしているそうで、いかにも効きそうです。みなさん塗りたくってます。たしかにツルツルスベスベになります。
箱蒸風呂や蒸気のサウナは鼻の奥に入っていく湯気が気持ちよく鼻炎に効きそうな気がしました。取って付けたような露天がありますが、底にゴムの敷物があってあまり感触がよくありません。
ここはお風呂の掃除が毎日2時間ほどあり、曜日によって時間帯が違います。この日は夜の10時から12時が掃除で、しかも12時以降は一人で入らないでください、という注意書きがあります。泥湯や蒸風呂は夜中は入れませんので、意外と入浴時間が限定されています。ご注意を。
予約すれば朝食を作ってくれますが、これはちょっと失敗。735円という値段の割にしょぼかった。
※写真は自炊棟裏の川 奥には地獄のガス


しばし生活したい[後生掛温泉]
しゅんさん [入浴日: 2012年8月12日 / 1泊]

ここは温泉そのものよりも湯治部の雰囲気が好きです。昨年に続き今年も1週間ほどの東北ドライブ旅。その中ほどにこちらの湯治部に宿泊して、溜まった洗濯をして近在の直売所で買った野菜を食べる。それがなにより楽しみ。
でも今年は到着が夜の7時になってしまい、準備の時間が少なくて大忙しだった。温泉の蒸気でとうもろこし、枝豆、じゃがいも、卵などをふかす。つめた〜い山の水でトマトやメロンを冷やす。どれもおいしくてたまりません! 
旅館に泊ったのでは味わえない地元の味です。ふかし器は屋外にあってやけどに気を付けながらネットに入れて中に置きフタをして待ちます。パックのご飯もそうして温めます。
ネットも包丁も食器も1日単位20円ほどで貸してくれます。満天の星空を眺めつつ、いっしょに待ってたおじさんとちょっとおしゃべり。毎年1週間滞在するそうです。うらやましい。
お風呂は色々な種類がありますが、結局メインの神経痛の湯にじっくり浸かるのがいいかな。泥湯もいいけど人気が高くてなかなか空かない。鼻炎には箱蒸しより蒸気の湯の方が効く気がする。

テレビや冷蔵庫はありません。娯楽室にあるテレビでみんなといっしょにオリンピックを見たりしました。こういう生活しばししてみたいな。
※写真は神経痛の湯
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000646/1.htm

画像提供[後生掛温泉]

しゅんさん [入浴日: 2011年8月12日 / 1泊]
神経痛の湯の湯口。ここのお湯はじわじわ効く感じ。泥湯も美容だけじゃなくリューマチなどに効能があり、長湯できるようにぬる湯になっている。
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000646/2.htm


 日が落ち暮れかかるアスピーテラインを駆け上がる。車が殆ど居ないので快適だ。 しかし、寒い!
窓を開けていたが、峠についた時には窓が曇りだす。(^_^;
日も完全に落ち、暗くなった駐車場は車が多いので、後生掛温泉へ行ってみる 事にするが、ビジターセンターまで行き過ぎてしまう。(^_^; 
こちらは、車が少ない のを確認し、後生掛温泉へ。でもこちらも車が道まで溢れている。(^_^;
とりあえず、自炊棟の受付に行き、
「今晩、空いてますか?」
すると回答は オンドルなら、空いてます。友人の忠告が頭をよぎる。でも、寒いし話の種に 泊まってみるか!
でもこれが間違いの元であった。(^_^; 
教訓、忠告は素直に聞こう!

部屋に案内されると、窓は空いているんやけど暑い!
一部ではお酒で盛り上がっている。 不安ではあるが、荷物と毛布などを運び込む。しばらく、荷物整理するが、暑い!(^_^;
 まぁ何はともあれ、温泉へ入ることにする。
浴室に入ってまず驚く。木造なのだが 広い!湯船も多い!
入口左から泥湯、打たせ湯、洗い場、露天、泡風呂、メインの 大浴槽、蒸気サウナ、箱風呂とまるで木のスーパー銭湯である。

だからと言って 遊んで言い訳はない。しかし、子供と一緒にはしゃいでいる馬鹿親が一人居る。 周りから、白い目で見られているのに気にもしない。こんなヤツには来て欲しくないものだ。ここは、湯治の宿なのだから。

まずは、メインの大きな浴槽から、ややぬるめで、ゆっくり浸かれるのがいい。 灰色に濁った湯は、体にも良さそうだ。注ぎ口には、コップも置いてあり、飲泉も出来る。酸味と薄塩味のお湯だ。

隣の泡風呂は、底から泡がブクブク出ているが、 お湯は循環ではなく、泡を底から別に出している様だ。これは面白い。
打たせ湯も 程よい勢いで、肩のコリをほぐしてくれる。泥湯は、思ったほど、泥は無い。
箱湯も面白い、一人用のサウナだ。蒸気サウナも温泉の蒸気なんでしょうか。 水風呂はありませんが、サウナのコーナーに冷たいかけ水があります。

メインでのんびりした後、忘れていた、露天風呂へ。岩風呂風でどうやら女湯と 繋がっている様だ、壁が途中で切れている。すると、若い女性が数人入った 様で「熱い!」の連発。何とも賑やかだ。熱いのでこちらも退散し、再びメインの 浴槽でのんびりモードに。ここは、ゆっくり入るのにいい温泉です。(^o^)

 部屋に帰ると若い男女が話をしています。たまたま隣になったライダー同士の様です。折角の出会い、邪魔をしては悪いと、関せぬふりをしてこっそっと話を聞いていたんですが、
弘前に入ると風邪を引きそうな冷たい温泉の露天風呂が あるといのを聞いて、思わず身を乗り出して場所を聞いてしまった。(*^-^*)
国道102号線が国道7号線にぶつかる手前南側にあるそうだ。

それから3人の 温泉談義が始まった。茨城県からと札幌からと神戸、来た方向も違えば行く方向もバラバラ、3人ともツーリングマップル片手に温泉情報交換。話が弾む。 と、近くのお姉さんが、
「話弾んでいるところ申し訳ないけど、ここ21時で消灯 なんです。まだ10分あるけど…。」
気がつけば、周りは酒盛りしていた方達も すでに消灯している。「すいません」と我々もすぐに消灯体制へ。むらは寝る体制。二人は温泉へ。  

ここから、長い夜が始まった。(^_^; 
オンドルで暑いのなんの!毛布がすぐにポッカポカ!
そこで考えたのが、廊下と座敷の仕切りの木の上で寝る。温泉から戻って来た 二人もすぐにむらの真似して木の上で寝だした。ここが一番ましなのだが、 それでも、部屋全体が熱気で暑い。(^_^; 
それに暑さでむせて時折咳き込んでしまう。(;_;) 
ただでさえ、寝付けないのに周りに申し訳ないので、外に出る。 出ると涼しい!
そして山水が沸いているので、それを飲んで喉を潤す。これを 繰り返し最後は風邪薬を飲んで強制的に寝た。(^_^;  
朝方はやはり寒い、オンドルの上で丁度いいくらいだ。しかし、すぐ暑くなって 来た。寝てたからすぐに感じたのかもしれませんが。(^_^;
 今度は温泉へ入る。 人が意外と多いが、考える事は同じなのだろう。でも、子供がいないので、 静かにのんびりと入れる。寝汗を洗い流し、じっくりと温泉を堪能する。
 部屋に戻ると、二人は朝食の準備をしていた。むらは、出発の準備をする。
そう朝食を準備してなかった。(^_^; 
迷惑を掛けたであろう周りに挨拶をして 早々に出発つする。
http://www.geocities.jp/czr04040/touhoku.html


後生掛温泉 湯治部泊 2012/04/14

ここの湯はパワーがない
加水のためか?
硫黄臭はほぼ無し、少酸味 加水
しかし泥湯は楽しめる。

玉川温泉から路線バスで後生掛温泉に戻った。今日はここの自炊部に宿泊である。2食付8500円ほどで5千円台の鉛温泉の安さが分かる。さらに部屋は4畳半だし。しかし山登り後の宿泊には快適だ。
昔から変わらない浴場に行き薄く泥色に濁った弱い酸性泉に入浴する。泥湯も健在だ。しかし泥湯は新鮮味が無い。自炊部の1階はみなオンドル部屋で夏はさすがに暑いだろうと畳部屋にしたが正解であった。
夏の暑い中オンドルでは寝られないそうだ。入浴で暖まった身体を高原の涼しい風が心地よい。虫が多いので網戸にして寝る。テレビは見ないほうだが、この部屋にはテレビも付いていなかった。早くから寝たので早朝暗いうちに起きたが、二度寝をした。

湯は単純硫黄泉の88.4度で水素イオン(H+)0.63mg含有しPHは3.2である。S2O3が3.5mgで硫黄泉の名前が付いている。HSもH2Sもゼロであった。薄墨色濁り、少酸味、ほぼ無臭。であった。
湯は高温のために加水掛け流しで使われている。総計も311mgでほとんど単純泉に近い温泉である。
http://www.gunjion1000.com/?p=2839

体が酸化した[後生掛温泉]
しろうさぎさん [入浴日: 2008年10月5日 / 2時間以内]

旅館部の裏の下がったところに湯治部がある。
一周約40分の後生掛自然研究路を歩いて 「泥火山」 などを見学した後で湯治部の 「神恵痛の湯」 に入る。 
循環、塩素消毒せずに加水のみのはずだが、ORP439mV。 
なぜこんなに高いのか理解出来ない。 体が酸化してしまった。


オナメ・モトメの湯 酸性ー単純硫黄泉
88.4度 pH3.2 メタケイ酸 87.2 メタホウ酸 20.3 
酸化還元電位 (ORP) 439 (2008.10.5)
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000646/2.htm

2010.11.20
秋田_後生掛温泉(お部屋篇)

「馬で来て、足駄で帰る 後生掛」
昔から、その湯治効果は高いと伝えられる。後生掛温泉。
八幡平海抜1,000mにある保養施設。
日本有数の湯治場・代表格でもあります。

大自然、豊富な湯量、そして地熱に恵まれ、特に、湯治村(後生掛の自炊棟のこと)のオンドル個室、オンドル大部屋に設備されている地熱オンドル式床は、リウマチや神経痛によく効くとその療養効果は高く評価されています!!
(そうそう。連泊して取り組めば、ダイエット効果もあるみたいだよ。)

地元の方々はもちろん、温泉好きな人からも愛され。
後生掛について、「一度は行ってみたい温泉。」と話す方も多いんです。

ほら、大地から溢れ出す真っ白な蒸気。蒸気にすっぽり包まれた後生掛温泉。
何かこれだけみてもパワーを感じるわ。
湯治村にあるオンドル部屋も確かにいい。

が、しかーし

東北・秘湯宿を放浪して早7日目。山の1軒宿ばかりを狙って宿泊し、

「部屋にトイレ・TVなし」
「お風呂にシャンプー・リンスもなし」
「電気供給は自家発電」
「携帯電話圏外あたりまえ」・・・

こんなサバイバルな環境に身を埋めていた私は、だんだん、だんだんと・・・
設備の整ったいわゆる「旅館」という快適なスペースを求めるようになってきていたの。


【湯治村・大浴場入り口】
(右):湯治村入り口の坂を下ると大浴場があります。
(左):大浴場概観。朝から晩まで湯治客で大賑わい。お風呂はいつも満員御礼!


そこで私が選んだのは・・・

【旅館部入り口】
旅館部。赤のじゅうたん、真新しい玄関。宿の方の
「いらっしゃいませ。お荷物お持ちしましょうか?」
の優しい一言。ああ、懐かしい雰囲気!
東北に来てから殆ど聞いてなかったわん


【旅館部・館内廊下】
玄関より1階階段を降りたところにある205号室に案内されます。
館内は清潔感が漂い、ほんと気持ちいい。


【旅館部 客室】
旅館部に入っては新たな発見が。
205号室は洋室で新しく改装されたお部屋らしいのですが、
お部屋の床が何と、オンドル即効、オンドル式床にごろりん。
地熱で心まで温まる至福の時間です。

期待を裏切ったのはお部屋、めちゃくちゃ綺麗でした!
陶器のお洒落な湯のみセットもあったり。
お花の絵画もあったり、ふかふかのソファベッド、液晶TVまである女性好みな和モダン風。
快適さの余り、オンドルに寝転がってお昼寝をしてしまいましたよ。

ちなみに、こちらは旅館部と通路で繋がっている「湯治村」館内の売店。
Oh!売店に可愛い張り紙を発見。※写真右下
それじゃあ、お風呂に探検いってきまーす。

(左):湯治村館内にある売店。
(右):売店に張ってあるお風呂の説明張り紙。(7つもあるんだって!)


よねっす。
後生掛 ずいぶん行ってないです。(何年か八幡平は玉川が多いで)
いつもいっぱいですよねー。
しかもおいらは宿泊者限定内湯・・・知りませんでしたよ??

ところで後生掛の予約が比較的とりやすい時期(ピンポイントです)があります。
年二回ね。盆と正月ではありませぬ。 まぁそれでも結構前から予約しないとね。
春と秋に来るもの。そう、お彼岸なんですよね。

何でかっていうと、年寄りが先祖供養モードになるので温泉には来ないそうです。
盆も方ですが、夏休みの人でごった返すので全体的に見ると普段より多いそうです。 だから、彼岸の飛び石に休みいれていくのがいいみたいです。
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-131.html

2010.11.22
後生掛温泉の第2弾。お風呂篇。

実はね。大浴場は常に日帰りや宿泊のお客さんで満員状態なんだけど

旅館部に宿泊している方のみが利用できる隠し湯(男女別内湯)があるんです。
【旅館部内 男女別内湯】
それが、こちら。

この時も貸切状態
お湯を機械で吸い上げることもなく、あくまで自然に大地から湧出する源泉の勢いは良いんです!!!
(右写真)湯舟から耐えず白濁した湯があふれ出します。写真では分かりにくいかな?

さて。旅館部と湯治部から、それぞれ通路で繋がっている男女別大浴場に潜入です♪
こちらは、「打たせ湯」「火山風呂」「箱蒸し風呂」などなど、7つの湯が楽しめる、いわば、源泉掛け流しが徹底された(上級の)クアハウスのような印象。

お客さんの量だって、都会のクアハウス並みに多い。

【大浴場の概観・入り口】

後生掛温泉は、内湯に7つもお風呂があって、1つ1つの湯舟に凄い勢いでお湯がかけ流されている。。
そのせいでしょうか、湯煙が室内に充満して、視界が白いモヤモヤ・・・
せっかく清掃の際にお願いして撮影させてもらってたのに、なかなか湯舟の姿が拾えない
おゆるしを。

【大浴場 もうせん峠の水・カラン】
大浴場の出入り口附近にある飲用の「もうせん峠の水」。
もうせん峠は宿の上にある焼山という山の別名で、ここでしゃきっと冷えた
山の水を一杯飲んでから湯浴みに挑みます

な・なんと、大浴場の床もオンドルだから、地面に座ってるだけで湯冷めすることもなく、常に体が暖められて快適なんです

ゴシゴシゴシ・・・
東北に来て何日かぶりに腰を据えて体を洗う私。
・・・とその時、隣で体を洗っていたおばあちゃんが、話しかけてきた。

「お姉ちゃん、1人できてるの? 後生掛温泉、いいでしょ〜。」

とおばあちゃん。

「はい。すごく!」

と私。

「お姉ちゃん、背中流してあげようか?
私は八幡平の○○ってゆうんだよ。ここらじゃ有名なのよ。」

「あ、じゃあ、お言葉に甘えて。お願いします!!」

・・・即交渉成立。

旅を通して、人に対して甘え上手になったような気がします。
「八幡平の○○」とは、「後生掛温泉のヘビー湯ーザー」という意味なのか・・・?
多少疑問はありつつも、お婆ちゃんのご好意に答え、背中を洗ってもらうことに。
私からは、御礼にお婆ちゃんのMyタオルを綺麗に洗ってあげることにしました。


【泥風呂】
後生掛温泉に通い続けるお婆ちゃんのお気に入りの湯は、こちら。
湯舟の底のスノコに本物の泥が沈んでいて、みんな体にべたべた塗りたくっています。
温度は低め(36-37℃ぐらい?)ぬるく感じました。


【左:火山風呂 右:神経痛の湯】
神経痛の湯は、44℃ぐらいあってかなり熱め。
距離的には、近くの「蒸けの湯」や「藤七温泉」のような強い玉子臭はなく、また全く違う個性を持った温泉という印象。

火山風呂は、湯舟の底から空気の泡がボコボコ出ていて美肌効果があるの。

【左:箱むし風呂 右:露天風呂】
冷え性な私の一番お気に入りは箱むし風呂
木箱の中に入って、ちょこんと顔を出せば、自然に噴出する地熱の蒸気に体が包まれてサウナのように呼吸が苦しくなることもなく、心地よく汗をかけるの。
入浴後、体がほかほか。長〜〜く暖まります。

【左:蒸気サウナ 右:打たせ湯】
通常のサウナと違い、自然蒸気を利用して体を蒸していくので、室内は乾燥し過ぎず、温泉のミストによって適度に加湿されています。発汗効果も高く、ダイエットにもいいんだって。私は30秒と入れなかったけどね


後生掛温泉は地元の方からも信頼される源泉掛け流しのクアハウス型温泉。
「1人で貸切、のんびり入浴」を希望する方は旅館部をお勧めしますが、たまには、地元の方と触れ合いながら八幡平から湧き出す温泉天国に身を浸すもよし。
設備も整っているので、八幡平付近の素朴な山の秘湯を数々廻った後、後生掛温泉に来た私はとっても快適に感じました。
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-132.html

もっと鄙びた旅館を勝手に想像していましたが、意外に立派で大きな外観にびっくりです。旅館部と湯治部とに分かれているようです。お風呂は湯治部にあり、湯小屋はかなり大きめです。すべての浴槽が木でできています。
大浴槽は15〜6人が入れるものでやや灰色がかったお湯が溢れています。本日初めての硫黄系のお湯だったこともあり、とっても気持ちがいいです。やや泥のような粉のようなお湯の成分が沈殿しています。硫黄臭はあまり強くはありません。飲むととても甘いレモンの味がしてとても美味いです。ジャグジー風呂もありますが、これは特別なものではありません。
打たせ湯がいいです。かなり強めのお湯が落ちてきます。その隣には3人ぐらいが入れる泥湯があります。これがまた、いいんです!
2〜3cmの泥が浴槽の底に堆積しており、これを身体に塗るととっても心地がいいです。思わず顔に塗って泥パックをしてしまいました。(笑)
これはなかなか楽しいです。露天もありますがとってつけたようなもので、あんまり感心しない造りでした。無いほうがすっきりすると思います。(2004/07/18/APM2:30)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/Akita/goshogake.html

2008-5/10
マスコミなどでも度々登場する、とても有名な秘湯です。湯治場としても広く知られており、常々行ってみたいと思っていたところでした。

日帰りで利用するお客さんも非常に多いと聞いていたので、宿泊での利用を選択。自炊棟の4畳半の畳個室で一泊朝食付き、ひとりあたり4200円です。安いっ!
ちなみに、大部屋に宿泊すれば、一泊2000円で泊まれます。

金額の安さに驚きを隠せないと共に、あらためて湯治場である事を思い知らされます。なお、旅館部も併設されていますので、至れり尽くせりが好きな人はそちらへどうぞ。
チェックイン後、何はともあれ食事の用意をする事に。湯治宿だけあり、台所がちゃんとあり、皆さんそれぞれに夕食の調理されています。勝手が良く分からずにウロウロしていると、ここで長湯治されている様子の世話焼きなオバチャンが色々と教えてくれました。

皆さん食器類は持参の様子で、備え付けはありません。蕎麦を茹でるだけでしたので、鍋とざる、小鉢を借りました。レンタル料金は全部で100円くらいです。

ちなみに、お味の程はまあまあ。フロントの方曰く、
「ここは水が良いからお蕎麦も美味しく茹で上がるよ!」
と仰っていましたが、私が用意した蕎麦はどこにでもあるような安物なので、そんなに違いがでる筈もありません。^^;
でも、気兼ねなく調理して自分勝手に食べれるのが良いですね。
だから自炊出来る所は大好きです。

さて、食後はいよいよお風呂です。
湯治部の一角に大浴場があり、旅館部が併設されているせいもあってか、思ったよりも綺麗で使い勝手が良く造られています。入ってすぐ右手に掛け湯コーナー。熱めの源泉と冷水の2槽に別れており、テキトウに混ぜてザブザブかぶります。

掛け湯コーナーからすぐ階段あがった所に名物箱蒸しとサウナ、脱衣所から入って左手には泥湯コーナーと打たせ湯コーナーがあります。奥に行くと、大きな源泉浴槽と、更に奥にはジャグジー浴槽があり、その先にはとってつけたような小さな露天があります。

宿の規模が大きいため、お風呂の造りも広々としていました。結構小奇麗なのですが、造りは昔ながらの湯治宿をイメージしているのか、木造でとても風情があります。浴槽の数が多く、また、外気が冷たいせいか、天井が結構高いにも関わらず浴室内は濃い湯気が充満していていました。幻想的で良い感じです。

肝心のお湯はと言うと、ほんのりと灰白濁したものです。ごく微量に感じる硫黄臭と、浴室の造りのせいで木の香りが漂っています。直前に入ったふけの湯と同じで、外気ほどに硫黄臭がせず、もうちょっとプンプン臭ってくれればなぁと少し期待はずれです。お湯の感じはふけの湯よりも薄いですが、こちらもサラサラする感触でとても気持ちが良いものです。

湯口のお湯を口に含んでみたところ、酸味と渋みを感じました。湯量が豊富なので、どの浴槽にもザブザブと源泉が注がれています。源泉温度が高い為に加水されているものとは思いますが、十分に満足出来るお湯です。矢張り、湯治を主体にしている所は違うなぁと思いました。

ちなみに、私が一番気に入ったのは、少し邪道ですが、名物の「箱蒸し風呂」です。名前の通り、「箱」形をしたサウナで、首から上だけ外に出して入ります。なんだか棺おけに入っているような感じで、体が大きな私には少々窮屈ですが、中に入ると温泉の蒸気で蒸され、汗がダクダクに出ます。何故かこれが気持ち良い。理由の一つが、湯気から香る硫黄臭で、普通にお風呂に入っている以上に強い匂いを感じます。

結構熱く、長時間入っていられないので、箱蒸しと掛け湯を行ったり来たりしながら楽しみました。 常々行きたいと思っていただけに、遂に宿泊出来て大満足です。

お湯だけで判断すると、正直、そこまで評価出来ないかも知れません。

でも、うまく言葉には表せませんが、ココの雰囲気はとても好きです。金額的に安いのも魅力で、是非再訪したいですね。ただ、周辺には泊まりたい所が他にも沢山あって、もう一度後生掛に泊まるのは何時になる事やら・・・ です。
嬉しい悲鳴なのでしょうか。困ったものです。


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2008年 5月 10日 − 再宿泊

再訪の機会は意外と早くやってきました。今回は友人達と一緒です。当初、普通の部屋で寝る予定でしたが、なんと、オンドルの個室で寝ることに!
借りた部屋は、オンドル個室の一番端。地熱地帯に一番近く、廊下を歩いていると、端に行くに従って床下がジリジリと熱くなってきます。恐らくここが一番熱い部屋なのではと思います。

そこに、貸し出して貰った薄っぺらい布団を敷いて寝るのですが、布団越しに熱さが伝わり、定期的に寝返りを打たなければ低温やけどしそうです。でも、窓を開けて寝ると、外の涼しい風邪が入ってきて、意外と快適に寝る事が出来ます。ただ、一度目が覚めると、もう一度寝る事はできませんでした。
ともあれ、後生掛ならではの経験が出来て良かったです。
もちろんお風呂のお湯もしっかりと堪能。改めて温泉って気持ちが良いなぁと実感する事が出来ました!
http://jake.cc/

2006年5月26日 (金)
オンドル大部屋の湯治場の印象が強かったのだが、湯治部と旅館部があり、旅館部に宿泊すると、ごく普通の温泉宿であった。いや、普通というより、その応対には至極満足した。とても丁寧で気配りを見せる。料理も値段の割りに満足できるもの。切りたんぽととんぶりを見ると、ここは秋田なんだなと思い出す。写真の内容で一泊1万円しない。
 部屋は2人で6畳間だったので狭く感じたが、ちょっと豪華な造りであるし、旅館部の宿泊者専用の小浴場もあるし、マッサージ椅子も無料で使える。また泊まりに来たい宿である。

 さて、温泉のほうは、高名な割には普通の湯だなと思ったが、決して悪くはない。かなり熱い湯と温めのジャグジー風呂、泥湯、狭くて閉鎖的な露天風呂、サウナなどからなる。
 湯治部と共有の大浴場のお湯は、それほど硫黄を感じない。むしろ、旅館部専用の小浴場のお湯は硫黄泉らしいものであったが、少し物足りない浴感でもある。写真は小浴場のもの。
http://hiro33.cocolog-nifty.com/ichiyu/2006/05/post_27c9.html


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3.大深温泉

秋田県仙北郡田沢湖町玉川字大深沢   
TEL : 0186-31-2551


http://achikochi.takema.net/choito-tspa-oofuka1.htm
http://achikochi.takema.net/choito-tspa-oofuka2.htm
http://www.geocities.jp/oyu_web/t3.html
http://yudetako.com/oohuka.htm
http://blog.goo.ne.jp/onsen_shouyou/e/6bba53976d33fdcea2b401b98956835d
http://mayupjun1.blog.fc2.com/blog-entry-31.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tenchijinstage/31849840.html
http://blogs.yahoo.co.jp/nyohohooon/60702266.html
http://homepage2.nifty.com/hotsprings/text_tohoku/Akita_Obuka.htm

八幡平オンドルトレッキング
http://www.youtube.com/watch?v=Hh4MbmPcorY

オンドル山行 玉川温泉〜大深温泉泊〜八幡平頂上
http://www.youtube.com/watch?v=eT6B4oh2P_I

八幡平@DEEP!大深山荘×大深温泉 トレッキング
http://www.youtube.com/watch?v=QunJkf3OV7E

地図
http://www.mapion.co.jp/m/39.968795_140.820311666667_7/
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&pq=%E5%A4%A7%E6%B7%B1%E5%B1%B1%E8%8D%98&cp=6&gs_id=2k&xhr=t&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&biw=1075&bih=892&wrapid=tljp1345721080199010&um=1&ie=UTF-8&q=%E5%A4%A7%E6%B7%B1%E6%B8%A9%E6%B3%89&fb=1&gl=jp&hq=%E5%A4%A7%E6%B7%B1%E6%B8%A9%E6%B3%89&cid=0,0,5772680371250794487&sa=X&ei=ghM2UILjCMnOmgXzwoCoCQ&sqi=2&ved=0CIMBEPwSMAM

泉質 :単純硫黄泉 (大深温泉) 77.1度 / ph5.8 / 成分総計 = 121.8mg

Na+ = 2.7 / Mg++ = 1.7 / Ca++ = 5.4
HS- = 0.7 / S2O3-- = 8.8 / SO4-- = 9.4
H2SiO3 = 30 / CO2 = 41.1 / H2S = 12.6

色 :微青味白濁
匂い :微明礬臭+薄硫黄臭 味 :微酸味  


定休日はないが10月中旬〜5月末まで休業(アスピーテラインごと通行止め)。
宿泊は大部屋のオンドル宿舎のみ、食事は自炊。炊事場は別棟にあり。
宿泊 1人1950円。
立ち寄り入浴 400円 6時〜20時まで。

オンドル小屋 2006/8/18(金)

オンドル小屋と言えば、「つげ義春」氏の「どっちも、どっちも」で有名な「蒸の湯」なんだけど、そちらのオンドル小屋は壮観だったらしいけど、土砂崩れで全滅して今は別の宿泊施設になってしまっている。
次に有名なのが「御所掛温泉の湯治村」だけど、こっちはかなりの人気で人の出入りも激しく落ち着かない。風呂の種類も多く、沢山の湯治客と触れ合えてそれなりに楽しい。けど、それなりにストレスもある。

近所の「澄川温泉」「赤川温泉」も土砂崩れで全滅していて、跡形さえもない。
そんな所に「大深温泉」はある。

オンドル小屋は、雑魚寝の宿泊兼湯治施設
中央の通路の脇にゴザをひいた居住部があり、利用者は想い想いにテリトリーを作り生活をしながら湯治をする。その空間に殆んどプライバシーは無い。食事内容も、会話の内容はもちろん筒抜け、イビキ、寝屁なんかも共有する。いまどき珍しい人と人との温もりを感じられる宿泊施設です。
特に予約は要らない(はず)
食料、寝具は僕らは持ち込んだけど、借りる事も出来るんじゃないかな?

オンドルって言えば、韓国で竈の煙を床下に通し床暖房するシステムと知られているが、八幡平のオンドルは源泉の上に小屋がある為、地熱をじかに床に感じることが出来る。
コレが熱いし暑い(´ε` )
僕らは「押入れスノコ」を敷き詰めて温度調整をしているが、殆んどの人は暑くて熱くて睡眠もままならない様だ(´_`*)

大深温泉は地元鹿角市にある病院が所有しているとの事。
安定経営なのか、特に儲ける姿勢が見られない
管理人の人達も隅々まで掃除や手入れが行き届いていて、気持ちがいい
特に新しいトイレがいい
もちろん水洗(´_`*)

湯棟はいたってシンプル。
源泉と水を調節して好みの温度に調整する。

炊事場には宿泊者のなま物と飲み物が冷やされている。
手を暫く入れていられない程冷たい。

源泉は立ち入り禁止なんだけど、地熱を利用してしっかり調理o(´v`)o
水蒸気で熱すれば良いのだけれど、ちと火傷しそうなので源泉に投入
でも、100度に満たなく調理的には不満

お湯も沸かすガスが勿体無いので、源泉で温めてからガスに掛ける
節約って言うか、地球のエナジー利用

飲料水の口元に綺麗な緑色のカメムシ(´_`*)

食事は我畑から持って来た野菜達がメイン。
正しい湯治のスタイル‥
酒は自前の醸造モノと会社のお中元の缶ビール。
食べては寝、食べては寝‥が、湯治スタイル

コメント(5)
う〜ん、夏場には宿泊はちょっとキビしそうですね。でも、女性の病には効きそうだナ、あれは冷えからくることが多いから。
2006/8/20(日) 午前 1:50


夏暑く、冬暑いのがオンドル小屋です。神経質な人は寛げないです(´_`*)
此処は冬は閉鎖ですが、今度はお盆以外に来て見たいな。
2006/8/21(月) 午前 0:06


ウフフ、ここに泊まるなら絶対秋〜!!
冬のちょっと手前の、カエデのまっかっかな頃がいいナ(^^)
2006/8/21(月) 午前 1:00

ン〜〜〜凄いね(*_*)・・・こんな生活もいいかも(*_*)勿論この夏場はゴメンですが・・・。
2006/8/21(月) 午前 5:51


人肌が恋しい季節に来てみたいですね。熱燗をドテラ着て啜って‥(*^m^*)
後生掛温泉のオンドルでは厳冬期でもスノコを敷かないと酷暑です‥
2006/8/21(月) 午後 9:13
http://blogs.yahoo.co.jp/gyuuhomura/40349956.html


2003年9月
 浴室は男女別で、木造の湯小屋。4〜5人くらい入れそうな大きさの木の浴槽。浴槽にお湯が注ぎこまれる樋の中にレンガが1個、そのレンガの向きで湯量を調節する。
 オンドル宿舎は昔ながらの大部屋形式で、毛布などに包まって横になると体の下からじんわりと熱が伝わってくる。

 湯でたこ、オンドル初体験。
いやー、いいもんです。病み付きになりそうです。
 許されるなら、真冬に外は吹雪いている状態で、オンドル小屋の中で寝そべって 読書したり惰眠をむさぼりたい。
 で、「外は寒そうだなー」なんて言いながら、簡易コンロで沸かしたお茶飲んで焼いたお餅たべて、、、
 ということをやってみたいものです。つげ義春の世界が好きな人には本当にお奨めです。


 「蒸けの湯」のすぐ近くにある温泉。
 地面のあちこちから温泉のガスが噴出し、ミニ地獄谷のような光景です。
 駐車場のすぐ近くに旅館の建物があり、お金はそこで払いますが浴場は別棟。
 別棟といっても、木造の小さな湯小屋です。古そうですがきちんと掃除もされており、清潔感は申し分ありません。
 男女別の小ぢんまりした浴室で、熱いお湯が樋を伝って流れ込んできます。その樋の中にレンガが1個置いてあり、これの配置によってお湯の流入量を調節します。硫黄泉で樋には黄色いおなじみの硫黄成分の沈着。

 しかしここで大変不思議だったのは、全くお湯に味がなかったことです。普通は口に含むと硫黄の匂いがパーッと広がったり、すっぱかったりするものですが ここは全くそれがない。加水しているためでしょうか。

 しかしお湯の肌触りはつるつるして、一般的な硫黄泉と同じ感じのものでした。

 そして裏手にオンドル小屋が2棟。お邪魔しまーすと中に入ると、外の涼しさがうそのような温かさ。 柱の温度計を見ると、40度をさしていました。
 気温40度というとものすごく暑く感じますが、30分くらいここに居つづけても夏のように汗だらだらになることはなかったです。
 ここで湯治をしているらしいおばあさんが2人、簡易コンロで煮物を煮たりお湯を沸かしていました。 1,2週間くらい逗留するそうです。

 大部屋形式で細長い小屋の中央に通路があり、その両側が床オンドルです。
 中央の通路は温かくない。冷たい土の通路です。
 仕切りなどは全くなく、壁の上のほうに荷物を置く棚がしつらえてあるだけです。1人あたりのスペースはそれほど広くなく、1畳くらいでしょうか。荷物の置いてない場所を見つけ、あがりこんでごろんと横になりました。床から熱がじんわりと体に伝わってきます。
 この日は天気もよく小春日和で、窓から差し込む日光とオンドルの熱で本当にいい気持ち。熱いという感じではなくほんのりと温かいという表現がぴったり。 そんな状態で目を閉じていると日頃のストレスなども吹っ飛んでしまうほどリラックスできます。

でも私の場合は30分程だったので、そう感じたのかも。オンドルというのは気づかない間にすごい量の汗を出す(一晩で毛布がかなり湿ってしまうくらい)ということなので何時間も寝そべっていたらとんでもなく暑く感じることだってあると思います。
 でも軽装で毛布に包まって夜の間中ぽかぽかと温かくて、、、っていいなあ。
 そのうちこのオンドル小屋に数日間逗留したいです。

炊事場 ここで物を茹でることも

 「蒸けの湯」のオンドル小屋は山津波で流されてしまって今はありません。
 ここの近くの赤川温泉、澄川温泉というところも山津波で破壊され、現在は荒涼とした光景となっています。
 このあたりは災害が多いようですが、どうか大深温泉はそのようなことになりませんように。
 何軒もあったオンドル小屋がどんどんなくなっていくのはつらいです。毎年通ってくる常連さんも居るようですし、このままの姿で残って欲しいものだと思います。

澄川温泉跡  
http://yudetako.com/oohuka.htm


2012.4.30
アスピーテラインを走って、八幡平に向かって行くとモウモウと湯気を上げるところや「大沼」という、カルデラ沼?を通り、後生掛温泉を過ぎて、蒸ノ湯方向の反対へダート道を下っていきます。
で、大深温泉に到着。
受付で、オンドル小屋休憩を申し込むと「初めて?」と聞かれました。
初めての客には施設を説明しながらオンドル小屋まで連れて行って、同室になる湯治客に紹介してくれました。

で、ここが炊事場。 冷たい沢水が流れています。
冷やしたいものは、袋に名前を書いて詰め、紐で縛って吊るすのです。
湯小屋の裏では、熱水で玉子や野菜が茹でられます。

案内されるままに、オンドル小屋に行き、湯治客の方に挨拶してさっそく、横になりました。
オンドル小屋の床下には、パイプで温泉の蒸気を通しています。
床は、思ったほど熱くはなく、山歩きの疲れも残ってたのか知らぬ間に、1時間ほど眠ってしまいました。


< オンドル小屋(入浴料込み)750円 >

うなされるようにして、目覚めると顔中に汗が浮いていました。
起き上がって、風呂で汗を流すことに。
ここには、素朴な檜の風呂があるだけ。 硫黄の香る熱めのお湯でした。
点在する湯小屋、炊事場、便所、どれをとっても切ないくらいに懐かしい。
「子供の頃に、こんな風景を確かに見ていた」
という白昼夢(ディジャヴ)を見たような気にすらなりました。
http://mayupjun1.blog.fc2.com/blog-entry-31.html


大深温泉 昔のままである。

単純硫黄泉 
オンドル小屋も健在 
木造の風情ある浴舎

大深温泉は小さな湯治場で共同湯のような小さな浴室棟とオンドル小屋が2つある。湯治専用のような温泉である。

オンドル小屋の写真
蒸けの湯の尾根を挟んで対岸の斜面にある小さな地獄地形で綺麗な単純硫黄泉が湧出していた。総木造の湯小屋が浴室で木の床と木の浴槽である。
薄白濁、無味、微硫黄臭の綺麗な湯である。

掛け流しの内湯は白濁した硫黄泉
長期に渡る湯治ではこの程度のやさしい湯が良いのかもしれない。熱い湯で少量加水して適温にしていた。オンドル棟は2つあり共に大部屋のザコ寝である。貴重な温泉文化をまだ残す貴重な温泉といえよう。
掛け流し部分は白い析出物が付いている
http://allabout.co.jp/gm/gc/80475/

訪問日:平成23年7月17日(日)
 
八幡平アスピーテラインからほんの少し入った所にある一軒宿です。
ふけの湯を目指していくと道路の反対側方面に少し下るとあります。最初、八幡平周辺特有のオンドルのみの湯治場かと思っていたのですが湯船もあるようだったので寄ってみました。
到着し駐車場で車をとめようとしたら・・・ガリガリガリッ!・・・
出っ張っている石に気付かず、バックで駐車したときバンパーをこすってしまいました。結構ショック! 車が傷ついたこともそうですがごまちゃんの運転に未熟さにもうがっかりです。
気を取り直してとりあえず温泉に向かうと、あらま、思ったより鄙びでも無いのかな? ログハウス風の建物が目の前に見えました。

[受付のある建物 ログハウス風]
受付でおじちゃんに入浴料金を払います。 450円。
その場所に日帰り入浴時間とかいろいろ書いてあったのですがメモしてくるのすっかり忘れてしまいました。気持ちがもう既にお風呂はいることに向かっていたので・・・
受付のある建物は、ここのご主人の生活の場?
泊まれるという感じでもないし、ここにお風呂があるのではなく別の場所に湯小屋があるのでした。 砂利道を少し歩いていくと数秒で見えてきましたよ。共同浴場と言ってもおかしくないぐらいのなかなか風情のある建物です。
[湯小屋 共同浴場みたい]
男湯と書かれた扉を開けるとすぐに脱衣所です。思ったより広い脱衣所。片方の壁面には脱衣棚が全面に作られています。反対側には鏡があり、ベンチが用意されています。脱衣籠もないしシンプルな作りですがこれでいいのだ!って納得してしまいます。
[脱衣所 シンプル脱衣棚]
[脱衣所内 鏡&ベンチ ドライヤー利用不可]

お風呂は男女別内湯×1。

浴室への扉を開けた途端、なんかもメロメロになってしまいそうなくらい素敵な浴室です。浴槽はもちろん、床、壁、天井すべて木造。レイアウトも中心に浴槽、いかにお湯が中心で作られているのかが良くわかります。4〜5人程度入れる大きさ。
[男湯  特筆すべき湯治場の雰囲気]
お湯は微乳白色。写真では結構完全な乳白色にも見えますが、実際には湯船の底が十分見えるくらいの透明度はあります。掛け湯すると温度も程よくとても心地よい。ゆっくり湯船に体を沈めると体に湯の成分が浸透してくる気がします。肌への刺激も少なくて長湯できそう。
少し手足を動かしてみると、湯船の底に沈んでいた湯花がかき混ぜられてほんとに乳白色になりました。でもここの湯花はある程度重量感があるので少し時間が経つとすぐに沈んでしまいますよ。
お湯はそれほどきつくも無いので、強酸性の湯が苦手だけど硫黄分の入っている湯に入りたい人には向いていると思います。温度ですが、測った場所では43度弱。でも浴槽内で結構むらがあるのです。
[湯口と排水 美しい!]
湯口の所を見ると、湯口と同時にもう一つバルブが付いています。源泉温度が高いので、加水して温度を調節しています。源泉100%掛け流しにこだわる人はいやかもしれませんが、正直そんなことはどうでも良くなってきますね。加水していても十分湯の良さは感じられるし、なによりこの空間にいること自体に幸せを感じます。

排水も湯船の淵からうまく流れるようになっています。できれば、湯口の反対側にレイアウトされているのがベストですが、雰囲気の良さでそんなこともまったく問題ありません。
入浴中、あれっ?と思ったのがこの栓。たぶん、浴槽清掃などの時にこれを抜くのかな?なんだろう?
[湯船の底に白い湯花堆積 この栓はなに?]
さすがにこれだけの湯小屋ですとシャワーなんていう現在設備は全く似合いません。この鏡のみの洗い場というべきなのかどうなのか・・・どうしても洗いたい人はどうぞ!的にしか用意されて意なのがまた良いのです。
それと、一つ謎だったのがたらい。なぜ浴室内の壁面にたらいが掛けてあるのか?
ここで洗濯をするとは思えないし。。。何に使うんだろう?
[一応洗い場かな?]
湯船の淵に頭をもたげて天井をみると、これまたいいのですよ。湯気抜きもまたいい感じなんです。
[天井も惚れ惚れするぐらい美しい]
しばらく一人で入浴していたのですが途中でもう一人入ってきました。あまり温泉に慣れていない人なのか、湯船以外になんもないことにちょっと戸惑い、次に温度的に熱くて長湯できず結構すぐに上がって行ってしまいました。
ほんとはここで一日トドになりたいぐらい。名残惜しいところではありますが、そこそこで引き上げることにしました。マネージャーもここの湯にはそうとう満足したみたいです。
[女湯 男湯とほぼ一緒かな]
この大深温泉のメインはオンドル式の入浴?法です。八幡平あたりの大切な温泉文化ですね。この温泉文化はずっと守ってほしい。少し時代遅れの感じがしますが、こういう温泉文化を残してこそ、八幡平およびその周辺の温泉場の存在価値が高まると思われます。
湯小屋のすぐ近くにオンドル小屋があり、そこそこの人数が利用していました。写真撮らせてもらうには申し訳ないので外観のみ撮影。一度、オンドル体験してみたいのですが、マネージャーはどうもオンドルにはあまり興味が無いようです。やっぱり全身どっぷり浸かるのがいいようですね。

ちなみに、このオンドル小屋への宿泊は1人2千円程度みたいですよ。
もし、一人で湯巡りする機会でもあったら安いし利用してみようかな。
[オンドル小屋 一度体験してみたい]
駐車場に戻った時びっくりした。この辺の湯巡りをしている人があとから来たようですが、標準でオンドルセットを持ち歩いている様子です。マネージャーが最初に気付きました。東北ではいつ温泉に寄っても良いように、お風呂セットを車に標準装備している人も多いのですが、オンドルセットまで準備しているというのはツワモノですよ。よっぽど慣れているんだろうな。
ちなみにごまちゃんも以前は籠に入れた風呂セットを車に標準装備していたのですが、今はタオルのみを数組入れてあるだけにしています。現在はできるだけ荷物減らすように工夫しています。
それにしても満足度の高い湯に出会えました。
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/902

秋田八幡平にある温泉の一つです。主要道路から見える案内の看板が小さくて、ちょっと分かりにくい場所にあります。外観はいたって素朴で素敵なフンイキです。お風呂は少し離れた湯小屋にあります。これまたなかなか渋くてそそられる湯小屋です。

お風呂は内湯×1があります。6〜7人が入れる木製の浴槽に青味がかった微白濁透明のお湯が張られています。この浴槽がなかなか素晴らしいです。すべて木で造られており、蔵王の共同浴場のようなフンイキがあります。

お湯は思ったほど酸味が少なくピリピリ感はあまりありません。最初ややぬるめだったので、熱めの源泉を大量に投入し浴槽のお湯を熱くしていくと段々お湯が熱くなりきりりとしてきます。うんうん、これはいい。入り心地のとてもよいお湯で浴後のすっきり感&さっぱり感がかなり良いものに感じられます。

左の写真は源泉湧出場所です。写真で見ると入れそうですがとっても熱い源泉です。ここの方が硫黄臭はお風呂よりは強く感じました。(2004/07/18/PM4:00)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/Akita/oobuka.html


2006-8/19
ふけの湯の近くにある大深温泉に行って参りました。

ちなみにこの温泉、冬季は雪に埋もれてしまう為、閉鎖されてしまいます。今年のGWにふけの湯へ立ち寄り、その際に大深温泉にも入ろうと試みましたが、残念ながらまだ営業されていませんでした。今回は念願叶ってやっとリベンジを果たす事が出来たといった具合です。

施設は、簡単な受付小屋と、オンドル宿泊棟が数棟、共同浴場のような離れの浴場などがポツリポツリと立ち並んでいます。八幡平の原風景とも言えるような、とてもシンプルで秘湯の湯治温泉風情を色濃く残しており、どこか昔懐かしい癒される雰囲気を醸し出しています。

立派な施設が出来上がってしまった後生掛温泉やふけの湯と比較すると、取り残されてしまった感じが否めませんが、それがまたとっても良い感じでグッときます。宿泊も出来るみたいですが、所謂湯治宿ですので、オンドル大部屋での自炊しか受け付けていないみたいですね。

さて、お目当てのお風呂ですが、前述の通り、共同浴場のような内湯が男女別にそれぞれ一つあるだけです。
浴室には中央に湯船がポツンと一つありました。雑然と桶などが置かれており、勝手に使え状態です。まさしくこれは共同浴場の造りそのまんまです。シャワーなんて無粋なものは、ここにはありません。あるのはお湯だけって感じで、非常に潔く、私はこう言う造りは大好きなのです。

さて、肝心のお湯ですが、僅かに青白濁した、比較的透明度が高いお湯が張られています。ちょっと温めに調整されており、匂いからも苦味が伝わってくる、結構強い硫黄臭が漂っていました。肌触りは不思議とツルツルします。温いので、幾ら入っていても疲れず、じっくりと長湯出来そうな感じです。

湯口からはかなり熱めなお湯が注がれており、その脇には冷水で常時加水されていました。この湯口、途中にブロックがあります。それを傾ける事でお湯の一部を浴槽に注がず、洗い場に捨てる事が出来るようになっていました。何ともモッタイナイ・・・
冷水の水量を調整できるので、お湯を一切捨てず、浴槽内を適温に保つように冷水も調整し、大量掛け流し状態にして入浴を楽しみました。至福の一時です。加水がどうだとか、そんな事を気にする事が馬鹿馬鹿しく思えてきます。気持ち良いものは、理屈ぬきで気持ちが良いんですね。
雰囲気良し、お湯良しで、気がついたら随分と長湯してしまいました。本当はもっとゆっくりしていたかったのですが、このままいたら今日宿泊するお宿に間に合わなくなってしまいますので・・・
泣く泣くその場を後に。
冬季閉鎖機関が長く、いける時期が限られてしまうのが難点ですが、ココは是非とも、万難を拝してでも再訪したいと思いました。近くに立ち寄る際は、是非とも訪れてみて欲しい一湯です。
この大深温泉が、後生掛やふけの湯のように、俗化される事無く、このままの姿で残っていてくれる事を、切に望みます。
http://jake.cc/


_________________


3. 蒸の湯(ふけの湯)


〒018-5141 秋田県鹿角市八幡平ふけの湯温泉
TEL : 0186-31-2131 
0186-34-2201(冬季)
http://www.ink.or.jp/~fukenoyu/

http://onsen.nifty.com/cs/catalog/onsen_255/catalog_onsen000627_1.htm?area=02&pref=05&sflg=01
http://www.food-travel.jp/akita/fukenoyu.html
http://spa.s5.xrea.com/broom/akita/fukenoyuf.htm
http://www.geocities.jp/nara_no_daibutu2/spa-touhoku/13-hukenoyuhtml.html
http://www.dankami.net/hukenoyu.htm

秋田県 ふけの湯の露天風呂
http://www.youtube.com/watch?v=u6D-XK_5EP8

ふけの湯・温泉
http://www.youtube.com/watch?v=44LtIAGsbH8
http://www.youtube.com/watch?v=tmguJxzJfuw

蒸の湯温泉源泉
http://www.youtube.com/watch?v=U_eey4WZjGQ

蒸ノ湯温泉 「ふけの湯」 大人:500円 AM7:00-PM9:00
泉質 :単純酸性泉(低張性酸性高温泉)
(岩の湯) 88.8度 / ph2.4 / 成分総量 = 779mg
Al++ = 9.7 / Fe++ = 11 / HSO4- = 39
SO4-- = 291.3 / H2SiO3 = 156.1
CO2 = 240 / H2S = 0.9

色 :微茶色味白濁
匂い :微硫黄臭+微明礬臭 味 :レモン味  
酸化還元電位(ORP)396 
   
11月上旬から4月下旬まで冬季休業


アクセス
東北自動車道 鹿角八幡平ICより、国道341号線経由で八幡平アスピーテラインを行き、蒸の湯バス停(ふけの湯の看板有)で左折。
道の行き止まりでふけの湯到着

地図
http://maps.google.co.jp/maps?q=39.977544,140.8182&hl=ja

オンドル小屋と言えば、「つげ義春」氏の「どっちも、どっちも」で有名な「蒸の湯」なんだけど、そちらのオンドル小屋は壮観だったらしいけど、土砂崩れで全滅して今は別の宿泊施設になってしまっている。
http://blogs.yahoo.co.jp/gyuuhomura/40349956.html

オンドル小屋は崖崩れで消えてしまいました

学生時代にゼミ旅行で東北を周って、秋田県の八幡平にある湯治場『蒸の湯』に立ち寄って衝撃を受けました。漫画家つげ義春が蒸の湯を舞台に「オンドル小屋」を描きましたがまさにあの世界を観たのです。小さな部屋がずらりと並んでいて、中では長期逗留の老人達が思い思いの時を過ごしている、あの何ともいえない雰囲気です。
 その時は鉄道同好会に入っている同級生が旅行のスケジュールを組んで 、一度も温泉に浸かる事無くやたら列車に乗るばかりでした。 蒸の湯も見学しただけです。物凄くインパクトを受けて、そう遠くない将来に絶対にここに来て温泉に浸かろうと心に誓いましたが、何年か後に起こった崖崩れで建物が潰れてしまい幻になりました。
 その後に新しく建て替えられましたがオンドル小屋は無く、つげ義春の世界が再現される事はありませんでした。
http://www.wao.or.jp/maruyo68/runru/hanasi/jigoku/onsen.htm

訪問日:平成23年7月17日(日) 
八幡平にある温泉の中でもかなり歴史のある温泉です。元々は蒸かし湯といいますか、このへんでいうオンドル小屋の中で地熱を利用し湯治する文化が栄えたところであります。つげ義春ファンの人は名前ぐらい聞いたことある温泉だと思いますよ。子宝の湯としても有名で、館内には金勢さまがたくさん祀られています。
いろいろ調べていると、昭和48年頃に土砂崩れで一度崩壊。その後、宿や湯船が再建されましたが、オンドル小屋は再建されずに今日に至っているようです。冬季閉鎖になるぐらい雪の深いところなので、宿の建物も何度か雪で崩壊しており、この地で宿を営むのは大変だな〜とつくづく思います。
[以前と入口がかわっていました]
参考までに昭和31年 緑園書房発行の「温泉と旅の計画辞典」にはこんなふうに蒸の湯が書かれています。

《蒸の湯》
 山間の大きな旅舎。旅館というより旅舎をよびたい素朴な造りの山小屋である。ここに入れば、木の枕に、ゴザを土の上に、一枚しいて横になる。数十人の人々が、こうして雑居寝している。地熱利用のオンドルで、ねながらにして昼夜、湯治しているかたちとなり、風呂の方は硫黄泉、温度は八九度か九六度、原始型トルコ風呂もあつて、首だけ出した蒸風呂の陶酔気分が、ここでたつぷり味わえる。今はやりの東京温泉のトルコ風呂はこのイミテーション(真似)である。
ブナの原生林に囲まれた海抜一〇〇〇メートルの山上にあり、泊まる湯治客は、みな手鍋を持参した長逗留の人々が多い。
 こうした山小屋式旅舎が十一棟、もちろん、一人一室のものもあるが、この幻想ホテルの庶民的風味ゆたかな一夜は、ここならでは絶対あじわえぬ醍醐味であろう。
蒸の湯は特に婦人病、リューマチ、呼吸器病、淋病に効きめがあるので、戸外の露天の硫黄泉などで、ときどき思いがけぬ裸女の入浴姿をみることがある。ただ残念なのは、写真フィルムが硫気はげしいため、注意せぬと、たちまち変質することがあるから、腕自慢のヌード撮影旅行家は注意あれ。
*旅館 総収容人員五○○名。普通旅館部は一泊二食付。
 ここへのコースは、小豆沢駅からバスで一合目下車、上り徒歩一時間半であるが、一合目から約五粁手前の坂比平で下りれば、徒歩三時間かかる。。


とまあ、今とは全く異なるふけの湯が描かれています。当時はどんな感じだったのかな〜。
実は今回2度目の訪問。ブログを始める前に一度宿泊で訪れています。その頃はお湯がいいな〜ってことはなんとなく分かっていましたが、ここまでお湯がすごいとはあまり意識せずに宿泊いたしました。今回秋田湯巡りの〆に久しぶりに訪れてみましたよ。
到着すると、いや〜すごい車です。8年ぐらい前はこんなにここを訪れる人いなかった気もします。秘湯ブームというかここもかなり知名度も上がり人気になりましたね。

館内に入るとこれまたすごい人です。受付付近にも結構人がいるし、建物にあるお風呂方面をみても結構人が出入りしています。 とりあえず、受付で入浴料金を払い、露天風呂から行ってみることにしました。

さすがにこの人数なのでマネージャーは混浴だけは避けましたね。誰も入っていないと思っても、すぐに人が来ることが予想されるので。 マネージャーとはあとで待ち合わせとし、とりあえずごまちゃんは混浴の露天風呂から入ることにしました。混浴の露天風呂はまず建物を出て山のほうに向かいます。
[露天 混浴の湯船はさらに左側にある]
道なりにずっと進み、橋をわたりさらに進むとあるのです。とても簡素な造りなので、外からでも入浴している人がわかってしまいます。
[混浴露天の入り口]
脱衣所もとても簡素で棚があるだけ。まあ、特に問題ないですね。脱衣籠もあったような気もしますが記憶が定かじゃありません。だって脱衣籠を使った記憶がない!

お風呂は結構広めになっています。上段と下段と2つになっており、まずは源泉が上段の湯船に注がれ、その後下段に流れていくようになっています。まずは上段部分に入浴。置いてあった洗面器で掛け湯してみると、上段でもそれほど熱くもありません。42℃弱ぐらいでしょうか。湯口近くでその温度であって、上段の湯船でも湯口から離れると41度あるかないか程度だと思います。

[混浴の露天 ぬるい!夏向き]
お湯はグレーの濁り湯。このグレーの濁り湯ってあまりありませんよね。なんというのでしょうか、土が混じった湯という感じです。よく女性が好む泥パックの成分が入っているような感じがします。事実、湯船の底には泥が多少堆積しています。香りは幾分か硫黄の香りもするのです。なんかもう不思議空間。最初、ごまちゃん一人独占状態だったのでほんとにのんびりと手足を伸ばしてはいらせていただきました。ちなみに下段の湯船に手を入れたら結構ぬるい。感覚的には38度とかそういう温度になっていたと思います。
しばらくすると、かなりの人数の親子連れ?がきました。たぶん、お友達家族の団体さん。すごい数の子供たちが入浴してきましたよ。子供はぬるい方が良いみたいで下段の湯船で遊んでいます。引率というか親たちはゆっくり上段の湯でお湯を楽しんでいました。にぎやかだったけど、けしていやみな賑やかさではなく、楽しい感じの賑やかでしたよ。こっちまで笑顔になっていく感じ。さすがにママ軍団は混浴なので入ってきませんでしたね。
[ねずみ色の湯 意外とこの色は少ない]
続いて同じ外にある露天男湯。こちらは川のすぐ近くにあります。こちらの脱衣所は湯船の脇に簡易に作られた棚に脱衣籠が用意されていました。混浴の湯船と比べると小さいですが、それでも10人程度は入れそうな湯船です。こちらのお湯もねずみ色。温度も42℃ぐらい。
この湯船に浸かっていた時、少し風がでてきたのであまり香りを楽しむことができませんでした。硫化水素の香りが楽しめるかと期待していたのですけどね。木製の湯船の底には、砂というか石というか、そういうのがところどころにあります。源泉といっしょにでてきたみたい。
ここ、かなり人気で常に3〜5人程度の人が入浴しています。しかも、山歩きして帰ってきたという感じの人が多い。ゆっくり手足を伸ばして入っていました。
ここの湯船に入っているとき、唯一残念だったのは、シャンプーや石鹸を取り出して体を洗っている親子がいたことです。なぜこの環境で洗剤を使って体洗う?どうしても石鹸などを使って体を洗いたいなら、内湯でやればよいのに・・・と思うのでした。

[露天男湯 常に人がいるので外の写真のみ]
2湯連続して入ると、かなり体力的に消耗します。水分補給&少し休憩してから内湯のお風呂を攻めることにしました。(もうこの時点で体力的に苦しく湯と戦っている気分)
内湯といいますか、建物にあるお風呂も露天と内湯とがあります。まずは露天風呂から入りました。
[男湯は建物にある内湯と露天が別々になっている]
ここの脱衣所はかなり狭い。同時に2人着替えるのが精一杯の小さな脱衣所です。脱衣棚に脱衣籠、体重計が用意されています。
[脱衣所 結構狭かった]
こちらの湯船は屋外の風呂とは違ってかなりがっしりした感じの湯船になっています。お湯は屋外の風呂と同じくねずみ色をしているのですが、微妙に色合いが違いますね。
[建物にある露天風呂(男) 夜は星空がきれいに見えそう]
加水掛け流しのようですが、湯船の淵からお湯をあふれさせるのではなく、湯船の中に排水パイプが設けられていました。屋外のお風呂のワイルド感も良いですが、こちらの露天風呂もなかなか落ち着きます。入浴中、カラスがやってきました。なんかこうこっちを見ているのです。留守番させている家のお鳥様たちのお使いかな?なんて思いながらいたら、からすと目線があってしまいました。早く帰って来い!と伝えている感じ。お鳥様たちを籠にとじこめて自分は湯巡り。すこし罪悪感があります。
しばらくしておじいちゃんが入ってきました。その後にもまた数人入ってきましたよ。みなさん、次々と湯船をわたりあるいて結構体力的に苦しくなっているようです。そりゃ、4箇所の湯船に入れば、4軒の共同浴場はしごしているのと同じ感じですからね〜。ごまちゃんもこのへんでかなりグロッキー。なので、あまり長湯せずにはやめに切り上げました。
[排水パイプ 湯船の淵もそこそこ幅広で好き]
最後は内湯。この内湯が一番人気のようです。まずは脱衣所に行くと結構な数、脱衣籠が使われています。この時点で写真はあきらめ。一応流しもあり、蒸の湯の中では一番ひろい脱衣所でした。ちょっと風通しが悪いのが難点かな。
浴室に行くとなんか思い出したよ〜。そうそう、ここはシャワーなんて設備がなく、体を洗うときも熱交換で加熱した沢の水で体を洗うのです。これが出来るのは、蒸の湯の源泉温度が高いからでしょうね。湯船だけじゃなく、あちこちに青森ヒバを使った浴室はとてもいい雰囲気なのです。内湯のこの感じ、なんとなく好きですね。正直、ちょっと失敗したな〜とこのとき後悔。一番最初で体力あるうちにここに入ってしまいたかったですよ。
青森ヒバの湯船のせいかお湯の色がいまひとつわからず。露天風呂と比べると、グレーっぽさが薄いのです。どちらかというと白が強い。内湯なので本来は硫化水素の香りがもう少し楽しめるかと思ったのですが、意外とそうでもなかったのです。
というのは、シャンプーやボディーソープの香りも浴室内にしっかりしていて、いまひとつ温泉の香りだけを楽しむことはできませんでした。このうち湯が一番温度高かったもしれません。浴槽的にはここが一番ベストだと感じました。入りやすいし落ち着くのです。木の湯船はいいですね。

そういえば、以前はありませんでしたが、現在は簡易なオンドル小屋が用意されています。使っている人いましたよ。
[オンドル小屋 キャンプ用のテントで復活!]
湯上がり後、建物入り口付近のベンチで少しやんでいました。でも、マネージャーいつまで経ってもこないのです。どうしたのだろうと思ったら、ごまちゃんがあんまり時間かかっているので、車に戻って休んでいたようでした。この頃になって気付いてみると、肌がとてもスベスベ。やっぱりあの泥パック的な湯の成分の効果だと思います。女性にはお勧めの温泉です。
[川には温泉垂れ流し状態]
ほんとに久しぶりに訪れましたが、あらためて蒸の湯の良さがよくわかりました。それにしても、八幡平周辺の温泉は力強い湯が多いですね。お湯もさまざまなタイプがあるので、湯巡りしていて飽きないです。今回の秋田湯巡りはこれにて終了。いつものとおり、湯三昧の心地よい満足感のある旅になりました。

Comment

この八幡平周辺の温泉はほんとすごいですね。
つげファンですか。ごまちゃんもなんとなくつげ義春のマンガ好きで何冊か持っています。温泉好きになってから、あらためて読み返すとますます面白いですね。
October 07 [Fri], 2011, 22:08

つげ義春、ガロ・・大ファンです。 自分の大学時代に一度流されていますね。
近くの後生掛温泉よりも昔の雰囲気が残っていて好きです。
泊まるのは藤七が好きです。 しかしこの辺の温泉のパワーはすごいですよね。
October 07 [Fri], 2011, 4:48
http://yaplog.jp/gomagoma/archive/903

蒸けの湯温泉 

酸味が結構ある 
硫黄分は0.9mgと少なく単純酸性泉

三角形の入口外観
蒸けの湯は山小屋のような三角屋根のエントランスの木造の大きな建築である。内湯と露天風呂が宿に付いている。

宿に付属の露天風呂1
さらに2分ほど噴気地帯まで歩くと男女別の露天風呂と混浴の露天風呂の3つがある。
木造の内湯

湯は単純酸性泉でH(水素イオン)が4.0mgで60.2%で主成分になっている。
白濁した湯であるが硫黄分は少なくH2Sが0.9mg S2O3 0.2mgでかろうじて規定には達しているが、硫黄泉とはなっていない。
しかし内湯付属の露天風呂は真っ白に灰白濁していてもっと硫黄分が多いように感じる。しかし硫黄臭の匂いは少ない。


地獄地帯の露天風呂
灰白濁、酸味、匂いは少ないと記録した。いちばんの個性は酸味であろう。
内湯は総木造の良い造りである。また離れた露天風呂も木製の浴槽である。周囲に噴気が立ち込めガレ場の地獄地形から樋で引かれた湯が掛け流しで入れられている。

噴気地帯の露天風呂
景観や、温泉の雰囲気は最高である。東北地方は古くからの宿が多く、数多い名湯が存在しているが、ここも以前からずっと変わらずに古い温泉地として存在している。
http://allabout.co.jp/gm/gc/80475/2/


設備は良いが来た甲斐がない[源泉・秘湯の宿 ふけの湯温泉]
しろうさぎさん [入浴日: 2008年10月5日 / 2時間以内]

駐車場を宿と反対の方向に下って行くと、女性用野天、男性用野天、岩盤浴用テント、混浴野天がある。 混浴野天の脱衣所の入り口のすだれは、かなり傷んでおり中が透けて見える。
宿の方はリニューアルされており、ウォシュレットもある。 

木の内湯には鉄分を含む酸性泉が、加水掛け流されているがどうも浴感が無い。 
ORPは396mV。 この値だと家の水道水の風呂と同じになってしまう。 
藤七温泉よりはるかに設備が良いのに残念である。


岩の湯 単純酸性泉
88.8度 pH2.4 鉄(U) 11.0 メタケイ酸 156.1 
酸化還元電位 (ORP) 396 (2008.10.5)
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000627/1.htm


温泉談義で長湯[源泉・秘湯の宿 ふけの湯温泉]
しゅんさん [入浴日: 2011年8月13日 / 2時間以内]

こんな有名な秘湯に入るのに知らない方がいけないのかも知れませんが、受付の人が内湯の場所しか教えてくれなかったので、最初内湯とそれに続く露天に入っていました。ここの内湯はすごくいいお湯でした。すっきりとした感触のお湯で、灰色っぽい濁り湯です。青森ヒバの浴室もきれいで感じいい。
露天風呂には4〜5人入っていました。みなさんダンナさんと一緒にこのあたりの温泉巡りをしてるようで、温泉談義や情報交換でひとときを過ごしました。辺りの山やふけの湯周辺の地獄の煙なども見えて開放感があります。

しばらくすると「向こうにもあるのね」といっしょに入ってた人が言い始め、やっと屋外の露天風呂に気づいたのです。当然向こうからもこちらが見えるのでちょっとだけ気になります。

その後屋外の露天風呂へ。混浴と男女別と計3カ所ありますが、女性の露天に入りました。もうもうを立ち昇る蒸気を眺めながら、ここでも温泉談義。

「きのうは国見に泊りました」
「私はおととい泊ったんですよ」
「国見は奥の旅館の方がいいですよ」
「え、そうなんですか」

なんて話をしながらものすごく長湯をしてしまいました。湯小屋を出て歩いていると後ろからすごい悲鳴が聞こえました。女性の露天湯にアブが出たようです。夏の露天はアブだけが難点ですね。
湯あがりに奮発して、クソ暑いのに汗をかきつつ、きりたんぽ鍋を食べました。しみしみのきりたんぽがすごくおいしい。1500円。
※写真は女性専用露天風呂
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000627/1.htm

19年6月下旬 立ち寄り入浴 500円

鶴の湯をチェックアウトした時には既にかなり雨足が強くなっていた。きょうはこれから「ふけの湯」に立ち寄る予定が入っている。

ふけの湯の混浴は露天風呂だというが・・どうする?

かといって、予備の予定も立てて無いし・・
行こうよ。せっかくここまで来たのだもの。

それに、この雨で露天風呂に入る「ものずき」はそうは居ないから きっと貸切で入れるよ。

雨もまた味方に付けるというわけね、よ〜し、それで決まり。

GO!

ふけの湯に到着したときには雨もますます降り、宿のすぐ傍に駐車するも水溜りを気にしながら降りなくてはならないくらいだった。
露天風呂は館内の奥のほうだと聞いて、廊下を歩いていったら
確かに浴場と書いたところはあったけれど・・
男女別だ。
あれ?混浴じゃなかったっけ?
露天だけ混浴になっているのかな。

ウロウロしてたら、館内を清掃している人が

「もうひとつ、少し歩きますけど下のほうに露天風呂がありますよ」と。

そこだ!
屋根ないですよ、混浴ですよ、と念を押されてもなんのその。
急いで御礼を言って、雨の降る外に2人で飛び出す。
あれ?どっちの方向かな?
すると廊下の窓から、この「ものずき」な2人を呆れて見ていたさっきの従業員が
「あっちあっち」と駐車場の向こうの方向を指差してくれた。

その方向にある緩やかな坂道を下る。
その先にはもうもうと湯煙の立ち上る広い荒野。

いい感じじゃない〜〜
なんかドキドキしない?この風景。


あれ?だいぶ先に歩いてる人が。
傘も差さずに。
いつ現れたのだろう。
内湯付近でウロウロしてる間に来たのかもしれない。

温泉に入りに来たのかな、この雨の中を・・

ものずきは・・私達だけじゃなさそうだ。

坂道を下りながら周囲の荒野(?)を見る。
お天気が良かったら、また違った さぞかし気持ちのいい景色だろうが
きょうは雨で時折霧が少し掛かる。アチコチから源泉だろうか、白い湯煙が立ち昇っている。 途中で塀に囲まれた場所が「女(温泉マーク)」とあるから女性専用の露天風呂だろう。

・・・通り過ぎる。
こっちは男性用露天風呂。

当然、通り過ぎる。
目指すは

混浴の露天風呂。

実はもう見えているのだよ。ほら、あれ。
塀に囲まれているように見えるがよく見ると湯舟は手前にあってこちらからは良く見える。

ここかぁ・・・・なんだか凄いところだ・・
でもカミさんはやたらにテンション高くなって歩く速度が早くなる。


混浴露天風呂のすぐ近くにはムシロで囲んだテント小屋のようなものがあって
そこは地熱を利用した砂風呂になっていて人が横になっている気配が。

「ふけの湯」は「蒸の湯」と書く。
その名の通り湯治客は蒸し風呂に入って身体を癒すのか。
露天風呂の脱衣場。
一応男女別になっているけれどとても簡素でなんとか雨風をしのげる程度。
仕切り壁の隙間からお互いがチラチラ見えて話をしながらの更衣。


スダレを上げて露天風呂に出るとひとり先客が。
先ほど前を歩いていた男性だ。
温泉好きの人で今朝、盛岡から急に思い立ってきたそう。
こんな天候だから、まさか他の人に出会うなんて思わなかった、と。
ほんと、すいません。
折角の貸切のつもりだったのを邪魔しちゃって(笑)
(私達だって貸切を期待してきたのだよ)
でも、こうやってお湯の中で出会った人と話をするのはとても楽しい。悪くない。
温泉談義しているとその男性がよく「大人の休日倶楽部」を利用していろいろ行く、と言う。ダンさんが

「そうですか! 僕たちも休日倶楽部を使っての旅なんですよ」

と嬉しそうに言うとその男性、びっくりしたように

「え?本当ですか。とてもそんなお年には見えませんね」と.

いや〜〜・・あはは、そんな〜ぁ・・そうですか〜?♪

え?お世辞に決まってるって?
でも正直そうな人だったけどな(爆)

写真を撮っていたら「撮りましょうか?」とカメラマンを引き受けてくれた。
雨の中のセルフは諦めていたので、思わぬ申し出に嬉しい2人。

しばらくしてまた一人入浴客が来て先客と登山の話を始めたのでそろそろ退散する事にする。露天風呂を出て、来た道を歩いていると、また一人とすれ違う。挨拶して二言三言。こんな天候でも入りに来た同志、それだけで親近感が湧いて笑みがこぼれる(笑)

行きは下った坂道を今度は上りながら今入ってきた露天風呂をもう一度見る。

入浴している人が見えるが霧に霞んでほとんどわからない。

晴れていたら周囲はさぞかし絶景だろうけれど その分、露天風呂もここからはよく見えるだろう。
きょうのこの天候は2人にとってやはりラッキーだったのかもしれない。


とても印象の濃かったこの「ふけの湯」
駐車場に向かいながら、また来たいと思った。

さて、雨は止まないけれど時間はまだ早い。
次の宿へのチェックインまでもう一軒、寄れるかな?
http://www.dankami.net/index.htm


八幡平最古の湯として長い歴史を持つふけの湯温泉 蒸の湯
【日帰りレポート】2002年8月

この八幡平温泉郷は温泉郷として極上中の極上、全ての温泉がほぼ掛け流しであり質の良い湯の集まりである。標高1100メートルに位置しいたる所から湯煙がたつ。
蒸の湯という名前の由来は「地熱を利用した蒸かしの湯として湯治で賑わったことから蒸の湯という名がついた」という事だ。
 
宿はロッジ風、木造で建てられた山の景観を崩す事なく溶け込んだ建物。蒸の湯の敷地は広くおそらく山一つが蒸の湯の敷地となっているのだと思う。 宿の中は人がごった返し、この休憩所にいる人達はほとんどが日帰り客。

蒸の湯の人気が伺える。お土産屋さんなどもある。
ゴツゴツしたガレ場の中のワイルドな露天風呂
男性用露天風呂

敷地内には色んな成分の源泉が数箇所で湧いているという恵まれた源泉を持つ蒸の湯。ほのかに卵臭が香り、気持ちのいい温泉。
温度はかなり熱めで長湯はできなかったが少し青みがかった硫黄泉は気合が入りくせになる。
上にある写真は男性用露天風呂だが、女性用はもう少し小さい。4人ほど入ったらいっぱいの浴槽で景色にガレ場はなく、青々とした草の間から湯煙がたつのが眺められる。景色としては男性用の方がいいだろう。
男女別の露天風呂の他に混浴の露天風呂が新設されたとの事。
蒸の湯はもう一度再訪したい温泉だと思っていた事もあるしとまた足を運ぶ予定であります。
http://www.hikyou.jp/akita/fukenoyu/fukenoyu.htm


2010.11.04
秋田の田沢湖周辺から約1時間半、八幡平頂上目指して向け車を走らせると標高1,100mのところに「ふけの湯休憩場」というバスロータリーらしき広場が現れます。その広場から繋がる細い道路を下るとある
源泉・秘湯の宿「ふけの湯」。
私はね、素朴な山小屋風の建物がとっても好き

宿の駐車場の坂を少し下りると、所々から湯煙が上がるガレ場に出ます。そう''刑事番組のラストシーンで、犯人が逮捕直前に追い込まれそうな荒地''の中に露天風呂(男女別・混浴)があるんですよぉ。

唐突に現れる、トタン屋根の脱衣場。向かって右の写真が女性用露天風呂の入り口。とにかく、すっごい荒々しい湯煙です。
湯煙・・・?
そんな生やさしい物じゃない。
湯煙というよりも、、、工場の煙突から、噴き上げる煙のような勢いと荒々しさ。

左は男性用露天風呂の入り口だ!
女性用露天風呂の中です。浴槽のお湯は44℃ぐらい。単純温泉。
色は、白濁したグレーで何とも男っぽい!
すぐ横の岩の隙間からは、今にも湯舟に浸かっている私にまで、届きそうなぐらいの近距離で白煙が迫ります。余りの驚きに「すご〜いッ」っと、思わず率直なコメントを口ずさんでしまう(汗)

遠めで見ると分かりにくいですが、寄りで見ると、そのワイルドな勢い・・・
グレーにくすんだ煙・・・結構、不気味。←迫力あります(笑

混浴露天風呂はガレ場の最奥にあります。
脱衣所は男女別々、そして、中(湯舟)で一緒になるよ。

混浴露天風呂♪
ここで、長居しちゃうんだなぁ。。浴槽は上下2つあり、上のほうが42℃ぐらいで熱め。
下の方の湯舟は、40℃ぐらいかな?少し温めで気持ちよかったので、
こちらで約1時間半ぐらい、東京から、こちらに泊まりに来られたご夫婦とお喋り&長湯。このご夫婦、かなり「ふけの湯通」みたいで、私を見るなり「あら、いらっしゃい。」と言わんばかりの、余裕の笑み

「僕がね、温泉が大好きで、あちこち行くもんで、家内もそれに付いてくるようになった。そしたらね、いつしか、家内まで温泉好きになってね、あはは〜。」

八幡平の険しく男らしいパノラマを眺め、缶ビールを飲みながら豪快な笑みをこぼす、このご主人。定年退職後、笑顔が素敵で気品のある奥様と、大好きな乳頭温泉やふけの湯温泉で、まったり二人だけの温泉時間を過ごされているそう。
ん〜、理想的なご夫婦の在り方を見たような気がしました。

泥パックを楽しまれていた方の手。お断りして撮影させていただきました!
(ありがとうございます。)

ほらほら地熱オンドル部屋もあるよ。
オンドル部屋の中の地面には、黄色い硫黄成分が付着して。。
何とも効きそう〜。

館内は、古いですが、木造の床や壁は綺麗に磨かれていて清潔感が漂います。
ガレ場の露天風呂の男っぽさに相反し、お宿は女性的な雰囲気。
館内には、露天風呂・内湯(弱酸性泉)もあります。夜遅くにガレ場まで足を運ぶのがメンドクサイ、or 恐い方には、ここでゆっくりできますね。

※ガレ場の露天風呂と館内のお風呂は泉質が異なります。


素朴で女性好みな山の一軒宿。
お風呂の数は要らないから、1日中、青空と自然を眺めながら白濁したお湯に浸って「ぽ〜っ」したい方、最高のロケーションです


この記事へのコメント

蒸けの湯での記憶…

あるお昼間、ここに入ろうと歩いて降りて行くと
若手男3人組が入っているのが見えた。
出るまで待とうか?と私達夫婦。
でも30〜40分待っても出てこない。 次の予定もあり入ろうと決意。 脱衣場から湯船までが丸見えなので嫁を隠すようにかばいながらなんとか入湯。
でも訪れたのは8月で上の湯も下の湯も結構熱い。
湯船から上がって床でゆっくりしようにもその3人
脱衣場から湯船までが一番見える位置にくっついて横に並んで座り
足だけ浸かって状態をもう1時間近く保っている。
まるで○モ!
そのくせその3人はチラチラと明らかに嫁を見ている。

目で威圧しようにも根気負けしてあがりましたがやはり嫁を隠し守るような出かた。
KY3人組への怒りが残る…

露天も良かったですが内湯の満足度が高かった、そんな記憶です。
Posted by 如水 at 2010.12.12 13:35
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-120.html

標高1100mにある八幡平最古の温泉
以前は地熱を利用した蒸かしの湯(オンドル)として湯治客で賑わう名湯
モクモクと蒸気が立ち登る地獄谷にある露天風呂が野趣満点
日本秘湯を守る会の宿、冬季閉鎖

平成16年9月12日(日)午後4時40分頃、立ち寄りました
国道341号から【八幡平アスピーテライン】から蒸の湯バス停で左折し、突き当たりの一軒宿
数日前の台風19号の直撃で混浴露天風呂の脱衣場が飛んでいったそうで
「脱衣場ないけどよかったら入って行ってください」
と無料で混浴露天風呂だけ利用させてもらいました
で、館内には入っておらず…泉質が違うという館内の男女別内湯&露天風呂は見ていません

ロッジ風の三角屋根の玄関横の駐車場の先から地獄谷へ降りて行きます
宿泊棟を背後にモクモクの白い蒸気があがるほうへ歩く、歩く…
まずは「女性専用露天風呂」がしっかり波板で囲まれてありましたモクモク
その次に「男性専用露天風呂」が簡単な木の塀に囲まれてありましたモクモク
どちらともチラっと見ただけで、お湯に手も突っ込んでないので熱さは不明モクモク

男女別露天風呂のさらに先に開放感抜群の混浴露天風呂がありますモクモク
浴槽は二つあり、自然に冷ますようになっていて水のホースはありません
で…あっつ〜〜〜〜〜〜〜〜いっ!゛(/><)/ ヒィ

モクモクを見ながら入れる露天風呂って珍しいんだけど
とにかく熱くってなかなか入る勇気が出ず、10分くらいどうしようかな〜と悩んでいたほど…モクモク
とりあえず無理して腰までなんとか浸かったけど「熱いっ!」っていう印象しか残っていません(ーー;)
http://youkoso.nce.buttobi.net/touhoku/fukenoyu.htm

蒸の湯温泉(ふけのゆおんせん)は八幡平アスピーテライン沿いにある標高1,100mの雄大な自然に囲まれた温泉地です。アスピーテラインは冬季は閉鎖されるのでふけの湯も11月〜4月までは休館になります。

5月上旬でもまだ雪が道路脇にこんなに積もっていて日中しか開通されていませんでした。標高1,100mですからね。

ふけの湯の創業はなんと1704年頃とものすごい歴史のある一軒宿です。
駐車場は広く、朝イチに来たのですが宿泊客の車で満車状態でした。
創業当時は地熱を利用した「蒸かしの湯」で人気だったことから「蒸けの湯」になったのだそう。


【ふけの湯 玄関】
左側が受付でさらに左奥ではお土産を売っています。
ふけの湯は『子授かりの湯』としても有名で、玄関突き当りには子授けのシンボル、 金精さまを祀った「ふけの湯神社」もあります。

ふけの湯には

・ 混浴露天風呂
・ 2つの女性用露天風呂
・ 2つの男性用露天風呂
・ 女性用内風呂
・ 男性用内風呂

と、7つのお風呂があり、2つの異なる源泉を持っています。

ふけの湯の混浴露天風呂と男女別露天風呂の1つは建物から少し離れたところにあります。玄関を出て駐車場を越えてなだらかなくだり坂を行くと右側に見えるのが…

【男女別の露天風呂入口】
女性用の先に男性用があります。


【女性用露天風呂 @】
源泉からの蒸気が野湯ムードを高めてくれます。

男女別露天風呂からさらに橋を渡ってくるっと回る感じで今度は少しだけ上り坂になります。

【混浴露天風呂の脱衣所入口】
男女別の脱衣所があります。 旅館の建物からここまでは100mくらいでしょうか。


【混浴露天風呂】
20人くらい入れそうな大きな浴槽が2段あり、こちらは上段の浴槽からの画像。
源泉の温度は外気温や季節によって変わります。

寒くて強風のこの日は源泉が直接流れている上段の湯船は40℃くらいのぬるめ、
下段の湯船は38℃くらいのかなりぬるいお湯でした。

こちらは下段の湯船からの画。
画像左のこげ茶部分が男女別の脱衣所から混浴への出口です。

お湯は酸性湯らしい乳白色で硫黄の香りが強く、白い湯の華が浮いていました。
じっと入っているとお肌が少しピリピリしてきました。

この日はとにかく風が強く、空気は刺すような冷たさ!
私がお風呂に入りながら震えていたらご一緒させていただいたご夫妻が
「まずは内湯であったまってきたほうがいいよ」
と笑いながらアドバイスしてくださいました。せっかく来たんだからとお二人とお話して寒さを紛らわせましたが、ご忠告どおり5分もしないで撤退…

もっと暖かい日にゆっくりと雄大な山を眺めながら入浴したかったです…
館内に撤退中。

荒々しい山肌のあちこちから立ち上がる蒸気が玉川温泉のようでダイナミック!!
このあたりは夜にはランプが灯るそうです。秘湯ムード満点でしょうね。

男女別内湯ともうひとつの男女別露天風呂は館内入って右手つきあたりです。

【女性用内湯&露天の脱衣所】
洗面台とドライヤーが完備。
ベビーベッドがあるのは珍しいですね。

【女性用内湯】
男女別内風呂は総ヒバ造りで湯治場の趣があります。
内風呂には石鹸・シャンプー・ ボディソープが完備。

お湯は露天風呂と同じく乳白色で、 源泉が高温なため加水しているそうですが、
それでも熱めのお湯でした。

館内の男女別露天風呂へは内風呂の画像右手間の先にドアがあり、そちらから移動します。

【女性用露天風呂 A】
『子宝の湯』と名付けられた館内の露天風呂はとってもシンプル。
こちらのお湯は外なのに41℃くらいの温かさでした。

ふけの湯には「日本秘湯を守る会」限定の日本唯一のブナ天然酵母を使った「秘湯ビール」が売っていましたよ。

【ミナの感想】
八幡平最古の秘湯を持つ宿は雰囲気がとってもよかったです!
特別何があるというわけではないのですが、なんとなく落ち着いていて安らげる雰囲気があります。
そして、旅館の方もお客さんも皆さん知り合いのように笑顔で挨拶をしてくださったりとウェルカム感満載でなんだかとっても温かい雰囲気のお宿でした。

入浴後のお肌はきゅっきゅとしていました。
ぜひいつか宿泊して自慢の山菜料理やふけの湯のすばらしさを もっとじっくり味わいたいなと思いました。
http://www.food-travel.jp/akita/fukenoyu.html

秋田八幡平にある有名な温泉旅館です。
お風呂は内湯×1と露天×1、そして本館から離れた所によく雑誌などで紹介されている露天があります。ただ雨模様だったので、外の有名な露天風呂はパスしました。

内湯は5〜6人が入れる木でできた浴槽に薄く茶色がかった(珍しいらしいですが)白濁のお湯が注いでいます。お湯は入ったときに少しだけ熱めに感じるものですが浸かっていると、それほどでもありません。
硫黄臭はあまりなく、ちょっぴり明礬臭も感知できます。濃い感じのするお湯ではないですが、それなりに気持ちがいいです。浴室の造りやフンイキが良いのでお湯も良く感じてしまいますが、この一帯では平均的なレベルかもしれません。(2004/07/18/APM3:40)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/Akita/fukenoyu.html

2006-5/5
秋田八幡平には所謂「秘湯」と呼ばれる有名な温泉が沢山あります。この「ふけの湯」もそんな有名な秘湯のひとつです。秘湯として非常に名高く、一度は行って見たいと思っていた所でした。今回、ふけの湯の隣にある後生掛温泉に宿を取ったので、行く前に立ち寄ってきました。
(隣と言っても車で5分ほど離れているのですが・・・)

旅館は八幡平アスピーラインから少し奥に入った、いかにも秘湯と言う山間にあります。 周辺は山肌剥き出しで、とても荒涼としており、至る所から温泉の噴気が立ち上がっている光景はまさに地獄。温泉は自然が作り出したものと改めて認識させられます。草津のような江戸構えの瀟洒な温泉街も好きですが、大自然の一部と言うロケーションもまた格別ですね。

辺りに立ち込める硫黄臭を嗅いでいると、この際お湯に浸かる事なんかどうでも良くなってしまいそうで不思議です。あ、いや、実際はどうでも良い事ではないのですけど・・・

日帰りの受付は18時までで、到着したのはその15分前です。もしかしたら断られるかもと思いましたが、快く受け入れて下さりました。料金は500円で、旅館の内湯と露天、それと、旅館の離れにある露天風呂を利用出来ます。

まずは旅館の露天を利用しました。 脱衣所室内にあり、そこから出るとすぐに露天と言う造りです。湯船があるだけのシンプルな造りで、開放感があってなかなか気持ち良いです。

灰色がかった白濁のお湯が張られており、温めに調整されています。酸性のお湯で、肌触りがサラリとしてとても気持ち良く、湯切れが良くて汗がさっと引きます。意外な事に、旅館周辺に立ち込めていた硫黄臭は、お湯そのものからはほとんどしません。湯口のお湯を口に含んでみたところ、僅かな酸味と土類系の味がしました。

次に旅館内湯。こちらは露天のすぐ近くにあるのですが、途中に廊下を挟んでいるので、一度服を着て移動する必要があります。浴室は木造で、なかなか良い風情をしています。

湯船は一つあり、こちらにも露天と同じ、灰色がかった白濁のお湯が張られています。お湯は露天よりも少し熱く、適温と言った感じです。さらりとした同じ感触のお湯ですが、温度が高い分、こちらの方が鮮度良く感じました。
面白いのは洗い場で、掛け湯コーナーのようになっていました。シャワーが無くて不便だとか無粋な事を言う人が出てきそうですが、私はこう言う造りの洗い場大好きです。

なお、旅館内の内湯と露天ですが、女性用は一つの脱衣所で繋がっており、わざわざ服を着て移動する必要はありません。そちらの方が楽そうで良いのですが、たまには男女入れ替えているのかな?
思った程に強烈さが無いお湯でしたが、結構気に入りました。

ちなみに、玄関先にある小さな温泉神社には木彫りの男根像なんかが奉納されています。子宝の湯として昔から知られているそうですね。

さて、お次は旅館の外にある露天風呂です。ただっ広い荒涼としたスペースにあり、駐車場から少し歩いた所に男女別露天風呂と、その更に先に混浴露天があります。混浴露天風呂に至っては遮るものが無い為、通りから丸見えです。ただ、通りから50メートル以上離れており、人が入っていても米粒程度にしか見ず、男だか女だか分からないほどです。見た限り誰も利用していなかったので、まずは紅鮭と一緒に混浴露天を利用しました。

混浴露天風呂は硫黄臭漂う殺伐とした空間にポツンとあります。もう5月だと言うのに、身を切るような冷たい強風が吹き荒んでおり、行くまでが一苦労です。一応男女別に別れた脱衣所がありますが、強風で一部が破壊されておりボロボロでした。

そそくさと脱ぎ、駆け込むように湯船に浸かる。(勿論掛け湯は忘れない)
ほんのり灰色白濁したお湯で、こちらも旅館内湯で入ったものと同じ、肌触りがサラリとするものです。
浴槽は上段と下段に別れており、上段は熱めで、下段も少し熱め。どちらも長湯するには少々辛い温度です。鮮度が非常に良く、旅館の湯船では殆ど感じなかった硫黄臭がハッキリと漂っていました。
特筆すべきは開放感で、立ち上る噴煙を見ながらとても気持ちよく入浴出来ます。私達が入浴中、他に誰も来なかった為、ゆっくり落ち着いて入っていられました。

ちなみに、通りから丸見えな分、逆にこちらからも誰かが近づいて来るのが
すぐに分かります。ですので、他に利用者がいないのであれば女性にもオススメ出来ますね。他の人が来たら急いで上がってしまえば良いのですから。

最後に、男女別の露天風呂にも入りました。こちらは駐車場にも近く、利用しやすいです。しっかりと男女別に別れており、簡素な脱衣所と湯船があるだけのとてもシンプルな造りです。

浴槽内のお湯は、おそらくふけの湯一番と思われる激熱で、48度近くありそうです。無数の針で刺されたようにビリビリと熱く、とてもではありませんが長時間は浸かれません。お湯の鮮度は申し分無く、硫黄臭と土類臭が混じり、実に気持ちが良いものでした。

混浴風呂ほどではありませんが、こちらも開放感があります。
自然に抱かれながら入るお湯は格別でした。

駆け足のような入浴になってしまった今回の立ち寄り。折角来たのに、何だか勿体無い気がします。次回は是非とも時間の余裕を持たせるか、思い切って宿泊で利用したいと思いました。
温泉の原点を見る事が出来たような気がする、素晴らしい施設です。いつまでもこのままの風情で残って欲しいですね。大満足の一湯となりました。


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2008年 5月 10日 − 再訪

ふらりと立ち寄ってみました。ここの雰囲気はとても好きです。内湯も露天も、以前訪れた時と変わっておらず、これぞ温泉とほっと一息つく事が出来る素晴らしい物です。
お湯は前回来た時より少し濃く感じます。この日はその前に単純泉ばかり入っていたせいもあるかも知れません。明礬臭と、僅かに香る硫黄臭が、クドくなくて気持ち良いです。
私は、ここに関しては、内湯より露天が好きです。すぐそこにお湯が沸いていて、それがそのまま湯船に注がれる、温泉の原風景。湯使いだとか、鮮度だとか、成分だとか、そう言う頭でっかちな事を全て忘れて、理屈抜きで気持ちが良いのです。自然の中に全身を預けているような、不思議な安堵感で気持ちが満たされます。こう言う良いお湯に浸かると、改めて自分が温泉好きで良かったと思えて来ますね!

いつまでも変わらずにいて欲しい名湯です。ここには定期的に来たいと思いました。
http://jake.cc/


2006年5月25日 (木)
ふけの湯は八幡平で一番入ってみたいところだった。
こういう直感というのはけっこう当たるもので、今回の八幡平の湯巡りで一番気に入った。
宿の周りは岩場と原野といった感じで寂しいところだが、こんなところでも露天風呂があると素敵な場所に一変するのだから不思議だ。
いや、温泉マニアが不思議といったほうがいいかもしれないのだが…。

宿の中にある内湯と露天は混んでいたので、宿から少し離れたところにある野天風呂の男湯のほうにだけ入った。
野天風呂は、周りに何もない、まるで野外ステージのような混浴風呂と岩場で自然に仕切ったような男女別の風呂と全部で3つある。
ここのお湯は、割と普通の硫化水素泉という感じで、入ったときは39℃もないくらいだったのが、30分もすると急に熱くなってきた。
ロケーションのほうが泉質に勝った感もあるが、硫黄の匂いのする湯も悪くなく、天気のいい日にまた来たい。
そのときは内湯にも入ってみたい。ここのお湯は茶色くなることもあるそうだ。
http://hiro33.cocolog-nifty.com/ichiyu/2006/05/post_be6a.html


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4. 藤七温泉 彩雲荘


岩手県八幡平市松尾寄木北の又
TEL:090-1495-0950(衛星電話); 冬季休業期間中
0186-33-2011 
http://www.toshichi.com/index.html


http://onsen.nifty.com/cs/catalog/onsen_255/catalog_onsen000421_1.htm?area=02&pref=03&sflg=03
http://tabelog.com/iwate/A0305/A030501/3004575/
http://spa.s5.xrea.com/broom/iwate/tohshichif.htm
http://our-hiking.seesaa.net/article/107919569.html

藤七温泉彩雲荘
http://www.youtube.com/watch?v=OsI7ydwxf_Q
http://www.youtube.com/watch?v=brhiYIBUor4
http://www.youtube.com/watch?v=Tfc8aTHDFYw

藤七温泉混浴露天風呂
http://www.youtube.com/watch?v=QQWMQssxv9Y
http://www.youtube.com/watch?v=928QiJgkEXY

混浴温泉・藤七温泉野湯・konyokuonsen.tousitionsen
http://www.youtube.com/watch?v=4JZcWJNgUCk

雪の回廊 八幡平樹海ライン 見返峠〜藤七温泉
http://www.youtube.com/watch?v=c_OPwLYyE_E

ステップソウルフル@秋田八幡平 頂上〜藤七温泉 5/9
http://www.youtube.com/watch?v=wWW7U6UqC10

避難小屋泊トレッキング 八幡平 大深山荘〜藤七温泉
http://www.youtube.com/watch?v=Y3SZSkEDXpM


藤七温泉(第一号、二号混合泉) 
泉質 :単純酸性硫黄泉
90.6度 pH3.4 メタケイ酸 45.6 
色 :微茶色味白濁
匂い :明礬臭+硫黄臭 味 :酸味    
酸化還元電位(ORP) 42  

営業は4月上旬〜10月下旬(冬休業)。
入浴のみ入浴料600円 6:00-20:00

宿泊料金は時期によって異なる。
 例)2010年度10月1日〜10月25日のご宿泊料金
 本館(トイレ無し)12,750円 / 新館(トイレ付)14,850円
 

アクセス
JR東北新幹線盛岡駅から岩手県北交通バス八幡平蓬莱荘行きで1時間50分、藤七温泉下車すぐ
東北自動車道松尾八幡平ICから約15km

地図
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&lr=lang_ja&um=1&ie=UTF-8&q=%E8%97%A4%E4%B8%83%E6%B8%A9%E6%B3%89&fb=1&gl=jp&hq=%E8%97%A4%E4%B8%83%E6%B8%A9%E6%B3%89&hnear=%E8%97%A4%E4%B8%83%E6%B8%A9%E6%B3%89&cid=0,0,14308756088581255037&sa=X&ei=1iA2UO6kGsLOmAXS7IDgCw&ved=0CJ0BEPwSMAQ
http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?id=undefined&cond=url%3Ahttp%3A%2F%2Four-hiking.seesaa.net%2Farticle%2F107919569.html%3Blat%3A39.950501466041544%3Blon%3A140.8616961026043%3Bdatum%3Awgs%3Bz%3A14%3Bmode%3Amap%3Btype%3Ascroll%3Bpointer%3Aon%3Bhome%3Aon%3Bhlat%3A39.94253947372861%3Bhlon%3A140.86161027191582%3Bfa%3Aks%3Bei%3AUTF-8%3Bb%3A1%3Bn%3A10%3Bs%3A1345725748%3Bwidth%3A320%3Bheight%3A240%3Blayer%3Apl%3B&b=1&zoom=14&bbox=140.83766350983092%2C39.93536630715658%2C140.88572869537776%2C39.95839674155831&lat=39.950501466041544&lon=140.8616961026043&z=14&mode=map&active=true&layer=&home=on&hlat=39.94253947372861&hlon=140.86161027191582&ei=utf8&v=3&title=Yahoo!%E5%9C%B0%E5%9B%B3

八幡平は春スキーで有名なところだ。アスピーテラインの開通が4月下旬。雪の回廊になっている。山頂から蒸けの湯方面に降りるのと、藤七温泉に降りるコースがある。一般スキーヤーは登りのない藤七温泉コースがよいだろう。 山頂−藤七温泉間は5月の連休中はシャトルバスが運行される。


藤七温泉 

泥湯 猛烈に深い泥でサンダルを泥の中に紛失。
手や足が火傷しそうな足元湧出 
噴気地帯の地獄の中にある泥湯

藤七温泉の上部は地獄地形になっており、岩の露出した禿山や噴気の多い地形となっている。その中に2つの露天風呂があり白濁した湯が溜まっている。
一つ目の野湯は白濁した湯
道路に近い側の露天風呂は適温で底に溜まっている泥も適量である。灰白濁、少苦味、硫黄臭で酸味は少ない。白濁しているが入浴すると泥が舞い上がり薄い茶色になる。もうひとつの露天風呂というか湯溜まりは泥が深く泥田のようである。上澄みに湯があると言ったほうが良い。

2つ目の露天風呂は強力な泥湯
サンダルを履いて入ったが熱い湯が底から湧出していて足が深く挿入されるとたいへん熱い、湯の温度は適温だが底全体から熱い湯が湧出している天然野湯であった。身体のバランスを崩し、手を泥の中に突っ込むと激熱である。
地獄の中にある良い景観の泥湯

そのうち場所を移動しようとして泥の深みにはまり、サンダルごと泥の奥深くに紛失してしまった。田圃状態なので棒で探すが熱いし、手を突っ込んでみるが激熱である。まったく見つけられず片足になってしまった。仕方がないので彩雲荘で下駄を購入した。湯は灰白濁、少苦味、硫黄臭でもう一つと同じであるが泥が強力なのと、底が熱いワイルドな野湯であった。
http://allabout.co.jp/gm/gc/80475/


神田川・赤ちょうちんの世界[藤七温泉 彩雲荘]
しろうさぎさん [入浴日: 2008年10月4日 / 1泊]

今まで宿泊した宿の中で最悪の設備であった。

たしかに1400メートルの東北最高の秘湯であるが、共同の洗面所も無く湯治宿の体を成していない。 近くの松川温泉、ふけの湯と比較してひどすぎる。
部屋にはTVもない、電話もない、踏み込み無しの6畳に3人寝かされる。
部屋の畳は根太が腐って変形しており踏むと沈む。 廊下はぎしぎし、人が通ると揺れる・・・
内湯の脱衣所の洗面器は取り外されたまま。 内湯の露天は裸電球まぶしくて・・・

宿泊して神田川・赤ちょうちんの世界に浸るか、立ち寄り入浴して野趣あふれる野天風呂に浸かり満足して帰るか、選択に迷うところである。

藤七温泉(第一号、二号混合泉) 単純硫黄泉
90.6度 pH3.4 メタケイ酸 45.6 
酸化還元電位 (ORP) 42 (2008.10.4)
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000421/2.htm

温泉パラダイス![藤七温泉 彩雲荘]
しゅんさん [入浴日: 2011年8月13日 / 2時間以内]
山田べにこが「ここは温泉パラダイスです。シャングリラ!」と興奮してたけど、本当にすごい。地面から湧き上がるお湯にそのまま入るという野趣溢れる露天です。あちこちから蒸気が噴き上がり、たくさんの湯船があり、そこに男女の境なく入ります。

ここはバスタオルOKなので、中高年夫婦がたくさんいました。売店でゴムの付いてる専用のバスタオル(1000円)を買って、それで入りました。

脱衣所は男女別。男性には内湯があるのに女性は内湯ではなく外にシャワー付きの湯船があります。囲いもなくここで裸で入ったらすべて見えます。でも裸で入っている人もいました。ここまで開放的だとかえって男性の目が気にならないような気もします。たまたまかもしれませんが、女性の裸目当てのワニ族はいませんでした。それと男性でもちゃんとバスタオルを腰に巻いて入っている人がいました。そういうマナーはうれしいですね。
それぞれの湯船は場所によって温度や濃度が違うようです。下から湧いてくる所もあってブクブクと泡が出ています。灰色に濁ったお湯は、意外にマイルドで適温でした。ふんだんに湧出する源泉に浸かるぜいたくを堪能できます。
木製の湯船や岩で囲ってある湯船、ちょっと小高い所に上っていく湯船、、、色々あります。この日は岩手山の機嫌が悪く、雲の合間に稜線が見えるだけでしたが、天気のいい日はさぞかし素晴しいロケーションでしょう。
無料で使える脱水機があってバスタオルを脱水できます。これはすごく気が効いてます。
※写真は少し高い所にある湯船から撮ったもの 歩く所にはビニールが敷いてある 下の方にいくつもの湯船がある
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen000421/1.htm


19年6月下旬

標高1400メートルという、この温泉を知ったのは随分前のような気がするけれど、その頃は、まさかこの宿に泊まりたいと思うようになるなんて想像すらしなかった。外観、館内、お風呂・・どれをとってもあの頃は選択肢に入らなかった

あの開けっぴろげの混浴露天風呂や相席の食堂やギシギシなる廊下・・
昔ならNGだったかもなあ。

いろいろ宿に泊まってHPに感想を書きながら
私達はどんな宿が好みで、いい宿と思うのだろう?
と時々考える事が有る。答えは見つからない。
多分、これからも見つけることは無理かもしれない。

あえて言うなら
泊まったその時に、何か心に残る小さな喜びや嬉しさを感じさせてくれた宿・・
それが私達にとって「いい宿」なのかも。

藤七温泉彩雲荘・・
本当に「いい宿」だった。

天気がイマイチハッキリしない中、今日の温泉宿に到着する。
宿というより山小屋の感じ。
車を降りたけれど、どこがフロントかわからないし、第一玄関はどこだ?

このガラス戸は?
中はみやげ物や雑貨が売られている。
ここは違うだろうけど入って聞いてみよう。

レジで「きょう、ここに泊まるものですが・・」
すると「いらっしゃいませ」と。

このレジがフロントだった。
レジで記帳して、スリッパに履き替えて古い廊下を案内される。

案内人は仲居さんとかそういう人を想像しちゃ駄目。
オジサン。
でも荷物を持ってくれたのは、なんとなく想定外。

途中で休み処のようなエリアがあってテレビが置いてあった。
テレビは部屋には無いし、このテレビで写るのも衛星放送のみ。
ここは標高1400メートルの山小屋。
携帯も使えないし、電気も自家発電のみ。

そう、こういう宿の温泉こそ秘湯。
そう思うと、いろんな不便さがグチグチじゃなくてワクワクに思えてくる。
自家発電所
部屋への廊下は意外と綺麗。
ここって「新館」の部類なのかしらん。
廊下のずっと奥の37番が今回の部屋。
鍵を開けてくれて中に入るがおじさんの案内はそこまで。
部屋は二種類(トイレなし、トイレ付き)のうち値段の高いほうをお願いしたので
もう少し広いかなと思っていたけどなんの変哲も無い和室だった。
6畳だったかな。 アメニティも最小限。
少し前なら、カミさん、不機嫌になっていたに違いない。
でも最近は心が広くなったのか いろいろ体験して慣れたのか
かなりの事がないと文句を言わなくなってダンさんは少しホッとしている。
先にも書いたけれどこの部屋はトイレ付き。

本当にさもない部屋に
トイレと洗面所が付いてるというだけなんだけれど

でもそれだけでもじゅうぶん満足。
部屋はさもないけれど眺めはいいよ〜
露天風呂が、本当によく見える(笑)

あちこちに点在している混浴露天風呂。
見ているとすぐにでも入りたくなる。
と、いうわけで、浴衣に着替えてお風呂の探検に行った二人。
廊下の途中に有る炊事場。ここは湯治客もいるのだね。

共同洗面所もこの通り。
トイレ洗面つきの部屋の方が使いやすいのは確かだけれど こんな山奥の秘湯に来たら部屋に何もなくて「まあいいか」という気持ちになってしまう。

目の前で天麩羅を揚げてくれます 温泉三昧した後は食事。

大広間でいただくのだけれどこれがまたおかしい。
一応部屋ごとのテーブルにはなってるのだけれど
私達は小人数のためか、同じテーブルにひとり旅の男性が相席となっていた。

夕食に相席は、そりゃないでしょう!
と思ったけれど・・

食事が始まってその男性も我々もビールを注文。
それぞれに飲み始めたんだけど。
カミさん、そっとその男性の様子を伺う。
なんとなく私達の会話を聞いていて心で反応してるみたい。
こころなしか、チラチラと目も合うし・・

こりゃ、「ひとり旅だから放っておいてくれ」っていうタイプの人じゃないな

そう確信してさりげなく声を掛ける。
案の定、すっと会話に入ってきてくれてあとはもう3人で楽しい宴会。
登山しながら植物をカメラで撮るのが楽しみな人だけれど温泉もアチコチ行かれていてしかも鄙びた温泉が多くてお互いに楽しく情報交換できた。

感性もちょっと似ていて

「鶴の湯は泊まりたいと思わなかった」
というから
「でしょ、でしょ。わかる〜!その気持ち。
でも泊まったら意外や意外。良かったんですよ〜」
とか。 この宿も初めてではないらしく
「きょうは混んでるなあ」
と周囲を見渡している。 そう、混んでいた。
食堂はこんな感じで盛り上がって。

私達だけじゃなくて他のテーブルでも相席の人と話し込む姿が。
あ、この画面はね。
この宿の人が食事中に東北弁でこの温泉郷を面白おかしく紹介するパフォーマンス。
有名なようです。
初めて聞く私達は、楽しくて食事の手を休めて聞き入ってしまったけれど
他の人たち、定連さんだっているだろうにみんな初めて聞くような顔して笑っていた。
相席の人とビールを交わしながらの夕食は思いの外、楽しいヒトトキとなった。
目の前で揚げてくれた天麩羅の他は特に記憶に残るものはなかったけれど
こういう「出会い」のあった食事は、忘れられない「美味しさ」となった。

宿の人に軽く促されるまで、時間の経つのも忘れていた。
朝食も同じ広間の同じ場所。
でも昨日の男性客の場所には配膳がなかった。そういえば、昨日の満席に比べて歯抜けのように配膳されていないテーブルが多い。
みな、登山の客で早朝から出発した事を後から知った。
我々は登山も観光も何もしない。ただ温泉に入るだけ。
チェックイン時間直後に入りチェックアウトぎりぎりまで宿で過ごす。
それが最高の贅沢な時間の過ごし方だと思っている。

彩雲荘・・籐七温泉
こんな山小屋・・
こんな古ぼけた宿が今、ふたりの心の中ではピカピカに光っている。
http://www.dankami.net/saiunsou.htm


彩雲荘のお風呂を紹介しようと思ったとき・・なんと表現したらいいかわからなくなった。
ダンカミはハナマルを幾つもあげたい位に気に入った。
このお風呂に入るために再訪したいとも思った。
でも、きっと誰しも気に入る温泉・・とは言えないのかもしれない。

綺麗とか洒落ているとか、設備が・・とか、そんなことを書いたら、この温泉は出番が無い。
あちこちから丸見えだし旅館の温泉と言っても殆ど「野湯」と変わらない。
これを素晴らしいと思うか、とんでもないと思うかは、これはもう価値観。

今回は、感想はあまり書かないで、画像だけを載せて見ることにした。
こんな温泉です。こんな素敵な温泉です。

部屋から露天風呂エリアを見る。ちょっとだけ見えている浴槽に先客が。

奥の浴槽をズームアップ 
別の湯舟をもっとズームアップ
おっと・・人が・・湯守のおじさん

混浴エリアへの入り口・・手作りの案内板

更衣室は男女別。
立ち寄り客も受け入れているのでコインロッカーがついている。


混浴内湯

混浴内湯から木の出口があって・・混浴の露天風呂に繋がる。
ここは宿から見えないようになっているので一番落ち着くかも。

しかも・・・

この露天風呂からは下に広がる他の混浴露天風呂が見えるので入浴状況がよくわかる。誰もいない浴槽があったら、ここから歩いてその露天風呂に向かう。周囲からよく見えるからバスタオルを巻いて移動。

浴槽の外にもこんな風に白濁の湯があちらこちらに溢れている。

客室が見える。二階の中央が泊まった部屋。
大らかだけれど、慣れないとビックリするかも。

カミさんものんびり。
湯守のおじさんも、のんびりと湯の調節をしている。

正面の建物が最初に入った混浴内湯と露天風呂。
あそこからここに降りてきた。

どの湯舟も底からプクプクと湯が湧いている。

湧き出した湯はかなり熱いので底には板が敷いてある。
うっかり板の無い所を歩こうものなら
「あっちっち!」

男女別の露天風呂への通路
男女別内湯
ここは・・

女性用露天風呂・・ありがちな「閉塞感」なし!
天気がよければご来光が拝めるらしい
夜は客室からも他の湯舟からもまったくと言っていいほど見えないので
混浴に慣れてない人でもチャンス。

他に貸切の無料内湯もあったそうだけれど気がつかなかった。
ふたりには、この幾つもの開放的な露天風呂に入るだけで大満足だったから。

早朝・・ご来光は当然無理だったけれど
この湯舟のもっと上にある露天風呂に入りに行こう

途中でカメラを忘れたことに気がついたダンさんが更衣室まで取りに行く。
画像はカメラをとって来たダンさんが、先に入って手を振っているカミさんを撮ったもの。

この濃い灰色?白?のお湯がたまらなくいい♪
この沈殿物を見よ♪
身体全体に塗ってしばし、泥パックを楽しんだ。

下のほうに昨日入った湯船や宿の建物があるはずだけれど霧で何も見えない。

見えるのは この真っ白に濁ったお湯と...
底から湧き出る細かな気泡の中で、湯に沈むお互いの姿だけ。
http://www.dankami.net/saiunsou2.htm

海抜1,400mへ位置する秘湯、藤七温泉 彩雲荘。
【日帰りレポート】2003年8月

藤七温泉へ向かう途中に広がる八幡平の絶景は期待が高まる。
藤七温泉へ来るきっかけとなったのは乳頭温泉で出会った人が絶賛されたからだ。話を聞き、ぜひ行ってみたいと思い、そのまま向かう事にした。

八幡平の手付かずの大自然の中に建つ旅館は旅館自体の風情は少ないがロケーションは他に味わう事ができないほどすばらしいものがある。
建物内は東北の山宿らしく寂れた良さがある。
旅館の中には男女別の内湯と露天風呂がありますが、混んでいて写真を撮れませんでした。こちらの露天風呂も絶景で有名。
湯小屋にある男女共用の内湯と露天風呂はこういった木造の通路を歩いた先にある。
露天風呂 混
こちらは湯小屋内にある絶景露天風呂。ワイルドな湯煙が上がる景色を目の前にゆったり入れる温泉。内湯は人がごったがえし状態だったがこちらの露天風呂はほとんど貸しきり状態。かなりの時間をこの湯船で過ごした。湯は青白く濁った卵臭の香る上質な湯。混浴という事を除けば快適度はかなり高い。
湯小屋より少し離れた場所へ足元湧出のすばらしい泥湯がある。
こういった通路を歩いていかなければならない為、女性にはかなり厳しいだろう。
大地から湧き出る自然そのもののワイルドな温泉
周辺はガレ場、この時は湯煙と共に霧に覆われ、まるで野湯にで来たかのような気分。
足元からはボコッボコッと湯が湧き、気をつけないと熱い思いをする。
簡易に作られた湯船はワイルド!
旅館にあるとは思えないすばらしい湯船に私は感動した。
http://www.hikyou.jp/iwate/saiunkaku/saiunsou.htm


【日帰りレポート】2012年8月
2003年に日帰りで訪れてから一度宿泊してこのすばらしい温泉にじっくり浸かってみたいと思いつつなかなか来れなかったわけだが、今年やっとその思いを達成することになった。

標高1400mということもあり、周辺は高山植物やゴツゴツとした岩がすばらしい景色。
そんな景色の中にお宿がポツンとあり、地獄からの湯けむりがお宿の横で立ち上る。
理想の山の秘湯そのものである。

八幡平の手付かずの大自然の中に建つ旅館は旅館自体の風情は少ないがロケーションは他に味わう事ができないほどすばらしいものがある。
宿の雰囲気はどちらかと言うと旅館と言うよりは山小屋。

高山植物に囲まれた宿と露天風呂

テレビはフロント前の休憩所に1ヶ所のみ。
夜は部屋に何もない事もありここ人が集まってテレビを見ている人もいる。
日帰り入浴時間内にはこの休憩所2か所で休憩している人が多数。
宿泊客のことをあまり考えていない日帰り入浴時間の設定だなとも思う。

フロント前休憩所 テレビはこの1ヶ所のみ
日帰り入浴用休憩所


1泊2食付 2名1室 1名あたり 12,750円 6畳 本館トイレなし

案内された部屋は驚くほどせまくなにもない部屋。
窓も開けようとすると網戸が下へ落ちるほどボロボロ。
壁もドアも床も薄く歩いただけで建物がゆれるようだ。

冬季のみの営業で山の上にあるのだから、、、といえども何時間もかけて歩かなければならない温泉付山宿でさえもとって9000円程度。たしかに他に変えられない露天風呂を持っているとはいえ付加価値を付け過ぎである。
それだけすばらしい露天風呂を持っているのであればもっとすべてにおいてお客様に満足してもらおうとは思わないのだろうか。


食事はなんとバイキング。やはりこの料金でバイキング?と目を疑ってしまった。
しかも食事内容は山菜やカレー、そば(しかも自分でお湯につける)。
こだわりの山菜料理なら頷けるのだが、、、昔のスキー場にある休憩所のメニューのようだ。

高山植物に囲まれて 日本一ワイルドな温泉
一番上の露天 一の湯 夜は満天の星空

2003年に訪れた時はこの地獄内に小さな足元湧出の露天風呂が1ヶ所のみだったわけだが、今回訪れて変化に驚いた。
敷地をふんだんに使い、露天風呂が沢山!
もうもうと立ち上がる湯けむりの中、熱めの露天〜ぬるめの露天まで敷地内ではしご湯ができる。
特にすばらしいのは夜。
下の方の露天風呂では宿の明かりであまり見えないのだが一番上の露天風呂からは満天の星空。天の川に流れ星、涙がでるほど感動した露天風呂である。

敷地内にはたくさんの露天風呂がある。

私達があまりに一の湯で星空に感動したので下の方の露天へいた人達に話をしたところ、気が付くと誰もいなかった一の湯が満杯の人になり下の湯へは人がいなくなってしまった。。。

女性用露天風呂も地獄内に新しく新設されていた。
これだけでも満足できるのではないだろうか。

遠くまで見渡せる女性のための絶景露天風呂
女性専用露天風呂
湯船は二つ有、ぬるめと熱めに分かれている。湯量は驚くほど多くドバドバ。
男性用内湯 女性用内湯

朝ご飯ももちろんバイキング。
不思議だが夜のバイキングよりましな気がする。
夜のバイキングには肉は一切なかったのだが朝は一応肉もあった。(ミートボールだけど)

とにかく食事に関しては手間をかけなすぎ。
ただ、水が本当においしい事と、その水で入れているコーヒーは絶品。
コーヒーを外へ持ち出して景色を見ながら楽しんだ時間は他にない良いところだった。

近くにある黒谷地湿原。遊歩道を歩いて20分ほどで美しい湿原にたどり着く。
私達はあまり時間がなかった為、この遊歩道をマラソン、10分かからず到着ししばし堪能した後急いで宿へ向かった。


良いところ 高山植物と山の景色、そして露天風呂。
日本中探してもここまでめぐまれた環境はないのではないかと思うほどすばらしい。
夜入った一の湯からの星空とうっすら見える山々、そして下の方へ湯けむりが上がるあの景色には忘れられないほど感動した。


悪いところ 残念なことに環境はすばらしいのだが宿の質は低い。
何も高級な旅館がいいと言っているわけではなく今の山宿でも十分だとは思うが環境のすばらしさに甘んじすぎている接客に値段設定、さらには食事はいかに手間をはぶくかだけが重んじられている状態。
さらにさらに日帰り入浴時間の設定についても宿泊客を大事に思っていないと感じた。
せっかくの環境を生かし、日本一の環境に日本一の宿と言われるようにがんばってほしいと説に願う。

ただ、それでも上記内容をわかった上で宿泊してみてほしいと思う。
こんなにすばらしい環境は他になく感動すること間違いない。
http://www.hikyou.jp/iwate/saiunkaku/saiunsou.htm


2010.10.27
岩手_藤七温泉_彩雲荘(お風呂篇)
ピーカンの太陽の下で山を見下ろしながら湯浴み!
みなさん、こんな絶景でお風呂に入ったことありますか?
足元からボコ、ボコと大地から新鮮な源泉が湧き出す、WILDで男っぽい温泉。
ボコ・・・っと出る気泡は格別に熱い!!!
泉質は単純硫黄泉、源泉温度90.6℃、PH3.4。

360度視界は山肌と湯煙。まさに、温泉地獄!
湯舟によって40℃〜44℃ぐらいまでかな??
大きく温度が違うんです。

山肌を登った高台にある混浴露天風呂。冷たい風にさらされているからか、ぬるめでした。
バスタオル1枚でうろうろするのはちょっと・・・って女性には専用の内湯兼露天風呂もあります!!!

・・・これ全部違う湯舟なんです。
・・・凄いでしょ? 湯気パラダイス!!

夜の露天はこんな感じ。
真っ暗な中に、絶え間なく響く「ボコ・ボコボコボコ・・・」の気泡の音。
これも、またスリルがあるの。
まるで水を入れた洗面器の中で溶けるドライアイスの音みたい。

混浴露天の最奥に一つポツンとある女性用露天風呂。ここのお湯が一番濃厚に感じました。お互いの顔がよく見えないから足元にたまった湯の花を顔に付けて泥パックもできるね!

男女別の内湯だってあります!内湯はパイプで山の方から引湯しています。
熱めのお湯が大量にドバドバ・・・と。45℃ぐらいでしょうか?
ここは、熱くて1分ぐらい浸かるのが限界でした。。

5種類の混浴露天風呂と男女別露天・内湯が計5つ、合計10のお風呂があるんです。だから、チェックインしてからOUTするまで、全く飽きない遊園地のような温泉!

温泉好きにはタマラナィ

藤七温泉 彩雲荘。海抜1,400mにある一軒宿。
今までの自分の知見を覆すような、強烈なインパクトでした。

さて。藤七温泉といえば、男女別露天風呂から一望できる朝のご来光。
(特に女性露天風呂からの眺めは、ベストポジションだとか)
5:50分の奇跡!ちゃんと見れるかな〜
さ!今晩は早く寝なきゃ。
ご来光は果たしてお目にかかれるのか!?

この記事へのコメント

藤七ねぇ〜
いいお風呂ですよね♪

建物南側の露天風呂は、上の通りから丸見えね!
一度どうだッ!てやりましたよ(←ばか)
本州で一番の高地にあるところで…
Posted by 如水 at 2010.10.27 17:14
如水さん


> 建物南側の露天風呂は、上の通りから丸見えね!
> 一度どうだッ!てやりましたよ(←ばか)

私はどうだッ!っとまでは出来なかったけど、観光客が見学にきているのを素通りで、湯浴み着でいそいそ・うろうろしてました。
藤七に居るときは、ず〜っと興奮状態。 楽しくて楽しくて仕方がない温泉でした。
Posted by YOOMI at 2010.10.27 20:45 | 編集
ドンさん

藤七、ほんと凄ーーい良かったです!!
お湯はさることながら、宿の雰囲気も「THE 日本 秘湯中の秘湯を守る会」って感じの雰囲気。 宿の方も優しいし、アットホームな感じがいいです。
TVもない。電気は自家発電ってゆう・・・
なんとゆうか、なかなか体験できない山の暮らしが体験出来ますよ!!
Posted by YOOMI at 2010.10.27 20:55
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-115.html

2010.10.27
岩手_藤七温泉_ 彩雲荘(食事篇)

夜朝とも食事は大部屋でバイキングです。

バイキングと言っても、(つくり置きという訳ではなく)天ぷらを目の前で揚げてくれたり、蒸しあがったチマキが湯気をあげていたり、熱いものは熱いままいただけます。宿の方々がバンダナで髪を縛って、緑のお揃いのユニフォームを着て、
お盆と食器を渡してくれます。

「焼きたての鮎をどうぞ!」

と、笑顔でぷりぷりのお魚をお皿に入れてくださいます。その様子がアットホームでとてもいい感じ。他の宿ではない温かい雰囲気がそこにあります。

下の写真は鮎の焼き物、舞茸の天ぷらなど。

中華チマキ。秋田名物きりたんぽ鍋もちゃんとあるよ!
私の初きりたんぽ鍋は、彩雲荘でした。初めての食感に感激。

水は八幡平の名水!!源太清水。水にまで拘りがあるって嬉しいですね。コップもCuteで。。
じゃん
ちょっと欲張り?バイキングになるといつも、大盛りにしちゃう。

想像以上に美味しかった。
山のお宿らしい素材のセレクト、惣菜のバリエーション、出来立てほやほやへのこだわり・・・
どれをとっても満足でした。

夕食後の19:30〜20:30までは、混浴露天風呂が全て女性専用になる時間。
気兼ねすることなく、女子同士で湯浴みを堪能しました。

そして、エキサイティングで楽しい藤七の夜が過ぎていきます。。
藤七の夜は早い!皆、次の日のご来光を見るためなのか、早く寝ます!

そして、遂に。ご来光の瞬間・・・
AM6時05分・・・
少し、雲が多かったものの。岩手山上の雲と雲の隙間から、眩しいくらいのの光が刺し込みました。露天風呂は一体オレンジ色に。眩しすぎて目を瞑りたくなるくらい。

ああ。ほんとに藤七温泉に来れてよかった。
朝日のご来光に感動し、夕日を眺めながらの湯浴みに浸って、まん丸のお月様を見ながらゆっくり眠る・・・

藤七に居ると、いつも自然と隣り合わせで、暇する時間がありません。
1秒、1秒が驚き。

また、雪が溶けたら藤七に来よっと。

この記事へのコメント


ここって、、、登山メインの山小屋になるの??
ビリビリくるわ〜、温泉アンテナが!! 笑
コップがカワイイ〜♪^^
Posted by まぁこ at 2010.10.28 16:40


普段はよく分からないけど、私が居た時は、登山メインというよりも
周辺の八幡平を紅葉見ながら車でドライブ、&たまに散策・・・
みたいな方が多かったよ。

あと車で近くの湯めぐり。藤七→後生掛→玉川温泉とか。
まわりが温泉天国だった。

Posted by YOOMI at 2010.10.28 23:23
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-116.html


東北でもっとも高い標高1400mに沸く温泉
檜をふんだんに使った浴室は鄙び系大好き人間に超お薦め!
日本秘湯を守る会の宿、冬季閉鎖

平成16年9月12日(日)に一泊二食付き10,000円(税別)で宿泊しました
東北自動車道・松尾八幡平インターから松川温泉経由で来る方が多いですが
今回は山形(肘折)〜宮城(鳴子)〜秋田(乳頭郷)経由で【八幡平アスピーテライン】から岩手に突入

東北6県温泉巡りで岩手は籐七温泉だけで実質岩手県は5分も走ってないかも?
(秋田県・ふけの湯温泉から岩手県・籐七温泉まで10分程度)

途中、景色のいい撮影ポイントがあって、車を停めると…山の下に雲海が見れて感動〜\(^O^)/
眼下には今日の宿“彩雲荘”の全貌も見下ろせました
お泊まりしたお部屋は2階の和室6畳のテレビなし、トイレ・洗面所なしのシンプルなお部屋
さすが標高の高い冬季閉鎖になる宿なので9月でも朝晩は布団だけでは寒くて毛布を被せて寝ました
食事は一階大広間で一斉に頂きます(夕食は6時、朝食は7時から)
風呂上りすぐの夕食は満員御礼のご膳に一人2個の固形燃料が点いたら部屋中暑くて暑くて汗びっしょりに…
山奥の冬季閉鎖する一軒宿にしては中房温泉や本沢温泉と比べ物にならないほどまともなお料理(^o^)
特に天婦羅の種類が多くて、海老にいたっては揚げたてを後から菜箸で盛ってくれます
また夕食時にお宿の方のパフォーマンスがたっぷりあったのも珍しかったです
籐七温泉の今昔物語や方言のお話…たっぷり1時間は喋っていたような???
方言をあてた人に綺麗な絵葉書セットがプレゼントされ、私も「"\( ̄^ ̄)゛ハイ!!」って答えて絵葉書もらいましたぁ〜


サラダ 味噌汁鍋 釜飯 岩魚と天婦羅

チリソースのアルミ蒸し 煮物(魚付き) お宿の方のお話 朝の黒茹玉子

温泉ゾーンは宿泊棟を挟んで左右に2箇所あり
男女別内湯&露天風呂からは天気が良ければ朝陽が拝めるということで日の出時間、5時半に早起きして露天風呂へ…でも残念ながら雲が多くて綺麗な朝陽は拝めませんでした
朝陽は男性露天風呂より女性露天風呂のほうが位置的にバッチグ〜に見れるそうです
女性用は脱衣場から露天風呂へ移動し、上下に2つの湯壷があります  

男性用は内湯の中から露天風呂へ移動して湯壷は1つ
別の場所にある混浴ゾーン
男性脱衣場からは混浴内湯に出て、女性脱衣場からは混浴露天風呂@に出ます
チェックイン後と夕食後と就寝前に入った時はぬるめで最高〜に気持ちよかったのですが朝食前に入った時は飛びあがるほど熱湯と化していました(>.<)

源泉温度はなんと91℃!入浴客が途絶える夜中から明け方にかけてドンドン熱くなります
温度調節の蛇口があるので水全開にしてなんとか浸かることができましたが…(^。^;)ホッ

混浴内湯のすぐ側の屋根付き混浴露天風呂@から下のほうに混浴露天風呂Aがあります
湯底にスノコが敷いてあって、その下は泥…底からプクプクと源泉が沸き出しています
こちらは夜はさらにぬるくって長湯ができましたが、朝は激熱!

その横にはしっかりと四方を囲まれた狭い狭い女性専用露天風呂と
「これって入っていいの???」と思うような木枠の正方形の小さな露天風呂が???
夜はさらにさらにぬるめだったんだけど、朝浸かって写真撮ろう〜〜と夜に入らなかったら…
はい…もちろん朝は激、激、熱湯で入浴不可(>.<)


混浴露天風呂@
屋根が付いている露天風呂はここだけなので雨の日は助かりますね
色付きも濃く、ぬるめの時は肩までこっとりと浸かれるので混浴慣れしてない女性も入りやすいです

混浴露天風呂A
写真左のように@から緑のマットを渡ってきます
ちょっとジュクジュクなのが難点ですが…
ここだけが木の湯壷でなく、岩作りのいかにも天然〜〜っていった感じの湯壷です
360度パノラマで籐七温泉の中で一番お薦めの露天風呂(^o^)
天候がよければ満天の星を眺めながら風流〜に長時間浸かっていられます

ただし!泉質が強いので浸かりすぎるとお肌がカサカサ白く粉が吹きます(>.<)

午前5時半、女性専用露天風呂から
朝陽を撮ろうとしたけど雲が…
http://youkoso.nce.buttobi.net/touhoku/tou7.htm


藤七温泉 彩雲荘は海抜1,400mという高山に位置し、東北でいちばん高いところにある秘湯です。

東北自動車道「松尾八幡平IC」の先で 「アスピーテライン」 「樹海ライン」という道を通るのですが、この2つの道は冬季閉鎖になるため彩雲荘も冬の間は閉館しています。

画像は5月上旬ですが、場所によってはまだ 5mくらいの雪の壁がありました!
5月中でも 夜間は通行止めになることが多いそうです。

旅館前に駐車場があるのですが、満車の場合は200mほど離れた第二駐車場に停めます。
バイカーのかたもたくさんいらっしゃいました。
ガラス戸を開けると売店兼日帰り入浴受付です。

彩雲荘には

・ 5つの混浴露天風呂
・ 混浴内風呂 
・ 2つの女性専用露天風呂
・ 男性専用露天風呂
・ 男性専用内風呂
・ 女性専用内風呂

と、全部で11もつの湯船があり源泉かけ流しの100%天然温泉ですが、源泉が91℃と高温すぎるため加水しているそうです。

受付の位置から右に進むと 混浴メインのゾーンです。
つきあたりを右に行くと下駄箱があり、ここで靴を脱ぎます。

【混浴露天の脱衣所入り口】
なぜか大小さまざまな男性シンボルがお出迎え。
脱衣所手前にはコインロッカーも完備。

【混浴露天風呂の女性用脱衣所】
床がちょっとびちゃびちゃしていました。
画像左のドアを開けると混浴露天風呂へ行けます。

【混浴露天風呂 @】
女性用脱衣所を出て目の前にあるいちばん高い位置で他のお風呂が見渡せる王様気分の混浴露天風呂。少し青っぽく白濁したお湯は硫黄の匂いが強く、温度は若干ぬるめの適温でした。
シャワーにカラン、シャンプー・ボディソープが完備。
ここから右下を見るとこんな景色       
左下を見るとこんな景色です。
下の混浴露天風呂に行くには、こんな雪道を裸足で行かなければなりませんでした!!


【混浴露天風呂 A】
いちばん右側にある混浴露天。
こちらからの景色も素敵ですが、お湯が激熱で入れませんでした。


【混浴露天風呂 B】
女性用露天風呂の隣にある混浴露天。
混浴露天風呂は5つもあるのに他のお風呂は誰ひとりとして入っていなく、なぜかここの湯船だけが大人気。
入ってその理由がわかりました!
源泉が湯床からぷくぷくと泡のように出てきてまさに天然ジャグジー☆
こちらのお湯の温度は42℃くらいの適温でした。


雄大な大自然を満喫するのも忘れてしばしこの泡のおもしろさに
「すご〜い」と感動中。

湯底は板が敷いてありますが、板がないところは泥があったりめちゃ熱なお湯が ピュッと出てきたりするのでご注意!!

八幡平の景色は季節はもちろん、天気や時間帯によっても印象が変わります。

露天風呂Bの隣にある【女性専用露天風呂】 
こちらもプクプク泡が健在でしたよ!

このほかにも同じような2つの混浴露天風呂と木でできた趣のある混浴内風呂がこちらのゾーンにはあります。

混浴露天にたくさん入ったので男女別のお風呂はパスしようと思ったのですが、

「混浴とは全然景色が違うから行ったほうがいいよ」
と言われ、受付から左にある男女別お風呂へ。

男女別お風呂の脱衣所は狭くはありませんが、人が多すぎて小さくなって着替えました。脱衣所にはドライヤーが完備。

【女性専用内風呂】
湯気でほとんど見えませんが混浴内湯と同じく木造りで雰囲気のいいお風呂です。

シャワーにボディソープ・シャンプー・リンスが完備。


【女性専用露天風呂】
内風呂から露天風呂へ出ると、湯船に浸かる
ぎゅうぎゅう状態の人に唖然。

男女別の露天風呂からは岩手山が一望できて景色も開放感も抜群!
…なため、この人の数です。私は入ることもできませんでした。

素晴らしい岩手山をお見せできなくてすみません。


【ミナの感想】
彩雲荘は東北最高地の秘湯として人気ですが人気すぎて正直秘湯気分はゼロでした。
でも、混浴露天風呂は山間に点在していて野湯巡りをしているようで楽しかったです。
とにかく藤七温泉のお湯は個性的で底からぷくぷくと泡が湧き出していて元気なお湯にパワーをもらえます。
湯船の底は板が敷いてありますが、泥のようになっていて子供たちはそれを手ですくって顔につけたりしていました。色も泥パックの色そのものでまさに天然泥パック!!

また、藤七温泉がある八幡平周辺では春から秋にかけて160種類もの高山植物が咲くそうで、こちらもぜひ散策したいですね。東北でいちばん高い場所にある温泉ということ、力強いお湯はぜひ一度体験してみてください!

私は今度はあまり人のいない時に岩手山を見ながらゆっくり入浴したいです。

藤七温泉では混浴でのバスタオル着用を推奨しているので
女性も混浴しやすいです。

ただ、巻いたタオルは色も匂いも大変なことになりますのでいらないタオルを使ってくださいね。
(巻きタオルの販売もしていました)
http://www.food-travel.jp/iwate/toushichi.html

随分前に来たことがありますが、足元自噴の露天風呂ができたと言う情報を温泉仲間から聞いてしまったため、居ても立ってもいられず期待して再訪しました。ホントは宿泊したかったのですが何故かこの日だけ満室で断念しました。今回訪れたときは朝から天気が悪く、雨がかなり降っており日帰り入浴のお客さんが少なくラッキーでした。

お目当ては足元自噴の露天風呂です。「あ・し・も・と・じ・ふ・ん」と何度も何度も呪文のように唱えながら浴室に向かいます。ひょっとすると目が血走っていたかもしれません。(笑)

さてお目当ての露天風呂です。5〜6人が入れる広さのもので白濁したお湯が溢れています。じっと観察しているとお湯の表面で湯玉がぽっこんぽっこんと数箇所で弾けています。おお、これは期待できます!
ゆっくりゆっくりとお湯に身を沈めていきます。雨が降っていたこともあり、浴槽内のお湯はややぬるめになっていました。

でも浴槽の下に敷いてあるすのこの下からポコポコと熱めの湯玉が湧いて出てきます。この熱い湯玉がお尻にポコリンと触れて熱めの源泉が弾けます。
くーっつ、何て気持ちがいいんでしょう!!
とにかく次から次へとぽこぽこ湯玉が出てくるので、段々熱くなってきます。しかも特別熱い”爆弾湯玉”がいて、こいつに当たると滅茶苦茶熱く飛び上がってしまうほどです。
この露天の周りはミニ地獄のようになっており、このような泉質のお湯で足元自噴のお風呂があるというのは奇跡的な感じです。酸性系のお湯の足元自噴風呂は蔵王についで2ヶ所目です。
とにかくお湯の鮮度が抜群に良いので使っていて心地が良いことこの上ありません。参りました。お風呂に入っている間ずっと我々だけで独占でしたので、文句がありません。ここは一度宿泊でもしてこの露天から朝日でも見てみたいです。

旅館に併設の露天風呂や内湯もありますが、最初に足元自噴風呂に入ってしまったので全然入る気がしませんでした。この自噴露天は混浴だと思いますが、女性はタオルぐるぐる巻きのミイラ状態で行かないと辛いかな。それにしても大満足のお風呂でした。
やはり足元自噴風呂は素晴らしいです。(2004/07/17/PM5:00)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/iwate/tousiti.html


2008-5/11
秋田との県境ほど近く、八幡平の中腹に位置する一軒宿
の温泉です。標高1400メートルの高さにあり、東北では一番高い所にある温泉としても知られています。お湯は白濁硫黄泉。冬季は雪に閉ざされるため、営業期間は4月上旬から10月下旬までと短い。

東北地方最高所にある温泉施設として有名な、岩手県の藤七温泉「彩雲荘」に行って参りました。折りしもゴールデンウィークの真っ只中。冬季閉鎖が解除されて間もない八幡平アスピーラインと、そこから彩雲荘へと続く八幡平樹海ラインは、多くの県外ナンバーで溢れ、なかなかの賑わいを見せていました。
雪かきをした直後の道は、両側に高い雪壁がそびえるなかなか迫力のあるものです。まるでモーゼの奇跡を目の当たりにしているような光景に、ただひたすら圧倒されます。

彩雲荘の駐車場は、時期のせいもあり、既に多くの車でいっぱいになっていました。旅館から少し離れた所に第二駐車場があるらしく、そこに行くべきかどうか迷っていたところ、丁度一台の車が出て行った為、すかざず駐車。雑誌などでも度々登場する有名どころだけに、人気の高さを伺うことが出来ます。

建物の中は、旅館というよりは「山小屋」といった感じです。所謂、「純和風温泉旅館で御座います!」といった、コテコテの風情はありませんが、無理に造られていない、素朴な山小屋の雰囲気が、秘湯の風情を盛り上げてくれています。
入浴料500円を払って中に入る。
彩雲荘にはいくつかのお風呂が用意されているみたいです。玄関を入って右側が混浴の露天風呂。左側が男女別の浴室になっているみたいです。

とりあえず、男女別の浴室から先に入ることにする。内湯は木造で、湯船が一つ。白濁のお湯が掛け流しにされています。宿の印象と同様に、実に古臭くて素っ気無い湯船ですが、これがまた山の中というロケーションにマッチして、とても良い雰囲気になっています。浴室内に使われている板や柱は、長年の間に自然と削られたのか、角が取れて丸くなっていました。

お湯は酸性の硫黄泉。白濁しており、白い湯花が沢山舞っています。見た目ほどの硫黄臭はありませんでしたが、肌がサラサラになるなかなか気持ちが良いお湯でした。

男女別浴室には露天風呂もあります。こちらは、風情ある内湯に比べると、何だかベランダに取って付けたような、ちょっとチャチな造りをしたものです。こちらに張られているお湯も、内湯と同じ酸性の硫黄泉です。すぐ隣が駐車場で、一応衝立のようなものがありますが、中は丸見え。まあ、別に見られて減るようなものではありませんが、ちょっと落ち着かないかも。
(女性用の方は大丈夫ですのでご安心を)

目の前に広がる八幡平高原の木々や残雪を楽しみながらゆっくりとお湯に浸かることができました。

さて、藤七温泉にはもう一つ、男女混浴の露天風呂があります。これはこれで気になったのですが、一緒に来ていた彼女は混浴苦手なので、一人待たせて自分だけとも行かず・・・ 帰って来てしまいました。
ココは気に入ったので、次は是非とも宿泊で利用したいものです。
その時までに、楽しみを取っておくのも、ちょっとアリかな・・・?


追記
その後、他の人のレポートなどを見て、今回私が入らずに帰ってきてしまった露天風呂は源泉足元自噴だったと言う事が判明しました。ちょっと鬱。足元自噴だと知っていたら・・・
彼女放置してでも入りに行くべきだった!
ま、これはこれで、再訪する理由が出来たので、まあ良しとしますか。^^;

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2008年 5月 11日 − 再訪
湯めぐりをはじめて間もない頃に立ち寄っているのですが、再訪して来ました。
前回はお宿に入って左手側にある男女別の内湯のみを堪能。それはそれで良かったのですが、後日、右手側の混浴露天には入って無いと友人に言ったところ、
「えぇ〜!入っていないのぉ!?」
言われ、ずっと悔しい思いをしてきた所です。今回、晴れて再訪する事が出来ました。これで堂々と「藤七温泉に入った事がありますよ!」と言う事が出来るもんです!

で、その露天。どうだったかと言うと・・・
うーん、うまく形容する事が出来ないのですが、日本語の乱れを気にせず表現するならば、マジありえないです!
足元からものすごい勢いで気泡がボコボコと上がっていて、
「沸騰してるんかコレ?」
と疑いたくなります。お湯からはクラクラする程の硫黄臭。そんな湯船が、確認した限りで、合計6個。友人の話によると、毎年レイアウトが変わり、どんどん湯船の数が増えているのだそうです。それら全部が足元自噴。そのいずれからも、節操が無い程の気泡がボコボコと上がっています。

まったくケシカランです。少しは慎めと言わんくらいの気泡の量です。こんなに素晴らしい温泉があって良いのかと、腹立たしく思えて・・・は、きませんが、それほどまでに、手がつけられないほど、もう、アレです。カオスです。世も末です。トンデモナイです。物には限度と言うのがありますが、それを軽く超えています。つまり、マジでアリエナイです。

もし、この先、藤七温泉に行った事があるけど左側の内湯だけで済ませて来たと言う人に出会ってしまったら、私は、渾身の力を込めて、こう言うでしょう。

「えええぇぇぇ〜! 足元自噴の方に入らずに帰って来ちゃったのぉ〜!?」

まさかとは思いますが、私のように足元自噴に入らずに帰って来られた方がいらっしゃいましたら、至急スケジュールを調整のうえ、とっとと行って来やがり下さいませ。 (#゚Д゚)ゴルァ!!
http://jake.cc/


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5)奥藤七温泉 露天風呂

泉質: 単純硫黄泉
ph:  3.4 (弱酸性)
効能: きりきず・慢性皮膚病・糖尿病・婦人病・高血圧・動脈硬化…etc.
バスタオル巻き:OK 
外来入浴料 無料
外来時間 陽が登っている間
彩雲荘の敷地内(?)にある野湯


平成16年9月12日(日)に籐七温泉・彩雲荘に泊まって、まずは朝陽を拝むために玄関向かって左手にある男女別露天風呂で朝っ風呂を浴びて午前6時15分に彩雲荘の上のほうにあるという野湯に車で向かいました
でも降りる場所がいまいちわからなくてまた宿に戻り、玄関右手にある混浴露天風呂から源泉を引っ張っているホースに添って岩山を登って探しに行きました

で、後から判明したのですが、彩雲荘から車でわずか1分のところにガードレールがありその手前に3台ほど車が置けるスペースがあります
そこから降りて行けば2,3分ほどで野湯に辿り着くことができます  

彩雲荘のお風呂と同じ青白いお湯を湛えた適温の野湯が2箇所ありました
写真右でわかるように駐車場のすぐ下に野湯があったのに
宿の混浴露天風呂から登って行ったら…結構な登り坂で10分以上はかかったでしょうか(ーー;)
宿の下駄サンダルを履いて行ったので尚更歩きにくかったです(>.<)

登り始めて5分くらいのところにあった湯溜まり…熱くって無理っ!
2、3分先にある鉄パイプから勢いよく噴き出る透明な適温湯
岩肌剥き出しの山をさらに登っていきます

階段の横に流れる川の水は冷たかったです ( ‥) ん、ん、ん???
ここら辺が怪しいぞぉ〜 ドロドロ泥湯だけど適温!
\(^O^)/ヤッター


まずは道路に近い適温湯壷@に浸かりました
湯底の泥に足がめり込む感じで泥がぶわぁ〜と舞い上がってきます
気になったのは@Aともにプカプカ浮いていた赤い虫…1cmくらいの細い虫で半弧状態で丸まっていた
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜気持ち悪い…ミニミミズみたいな環形動物らしい???
ここはやっぱり野湯帰りは彩雲荘でさっぱりとお清めすることをお薦めします

浴衣を抱えて裸のまま移動することわずか20歩程度の適温湯壷A
こちらには出入りする部分にすのこが置いてありました(あまり意味ないけど)
野湯から道路【樹海ライン】が丸見えだけど道路からは…やっぱり丸見え???(笑)
でもパーーーーっと通過する車ばかりなのであまり心配しなくっていいと思う…

何故かここだけ透明のお湯が噴き出していて、とても綺麗だったので
赤い虫の気持ち悪さが宿のお風呂まで待てずにちょっとお清め〜〜〜
でも本当に私好みの適温でした(^o^)

浴衣一枚だけを羽織っていったので脱ぎ着が楽だからパッパッパ〜と湯浴みができました
お泊まりでなければ宿の脱衣場からバスタオル移動できるほどの近くではないので
洋服や下着を付けていたら面倒でパスしたと思う…やっぱ浴衣は楽です!
http://youkoso.nce.buttobi.net/touhoku/tou7noyu.htm


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アスピーテラインの八幡平頂上から樹海ラインには行って 2キロほど行ったところにある山間の野湯が奥藤七温泉の露天風呂です。

ですが、いまいちよくわからなくて藤七温泉のかたに聞いてみたところ、
「そんなの知らない」と。。

藤七温泉の先にお湯が張っていたのでそれについて伺うと

「あれはうちの源泉で激熱で入れないよ」と。

「その先に湯船が一つあるけど、なぜか今年はお湯が溜まっていないなあ」

とおっしゃったので、きっとその溜まっていない湯船が奥藤七温泉なんだろうと、
行ってみることにしました。藤七温泉の露天風呂を抜けて細道を歩いていきますが、すでに硫黄の匂いがハンパないです!

藤七温泉の源泉。

従業員さんのおっしゃる通りとっても熱そうで、源泉がブクブク湧いています。

その先に確かに湯船らしき穴があいていて底から噴気が出ているところがあります。

そっか〜、お湯入ってないか〜、とまぬけ顔で三脚立てて記念撮影中。

そして車で帰り際に山の上からもう一度見てみると、
「あれ?」

さっき見えていなかった湯船らしきものが見えます!
ということで、道路沿いの車が停められるスペースに駐車して行ってみることに。

ちゃんとした道ではないのでちょっとわかりずらいですが、 確かに道らしきものはあります。かなり急な下り坂なので転ばないように気をつけてくださいね。

やっと見つけた奥藤七温泉

【奥藤七温泉】

歩いて2〜3分で到着しました!
実はさっき私が来たカラの湯船のすぐ反対側にあったのです。。

どうして気がつかなかったのでしょう
でもあのまま帰らなくてよかったぁ。

見てください! このきれいな白濁湯♪

藤七温泉の源泉地帯と同じように湯底から源泉が
プクプクと湧き出しています。

・・・ということは・・・

やっぱり足を浸けるものやっとなくらい激アツのお湯です!
奥に写ってらっしゃるのはほぼ同時期に来たご夫婦。

みんなで何とかお湯に浸かりたいと奮闘中です。

湯船の手前まで冷水が流れて来ているので竹筒にその水が流れるように接続してみますが、接続部分が壊れていて全部のお水を送ることが出来ません。

何とか湯船にお水を注ぐことに成功!

でも湯船は広く、激熱なお湯を適温にするには1時間くらいかかりそうです。

奥様、「飛び込んじゃおうかしら」。

私は奥様ほど勇気がないので湯船の横にあった適温のミニミニ湯船で
足湯をしました。

奥藤七温泉を見ながら足湯すれば、実際に入っている気分に♪
ここはほんと気持ちよかったです。
本来なら湯船が適温になるまで待っていたかったのですが、強い硫黄の匂いと湯煙、地面からの熱気にやられて足湯だけで退散しました。

【ミナの感想】
今回奥藤七温泉に来るのは 2回目ですが、前回は完全に藤七温泉の源泉を奥藤七温泉と勘違いしていました。
奥藤七温泉のお湯は藤七温泉のお湯質と同じできれいに白濁していました。

湯船のお湯は激アツで入浴できる温度ではありませんでしたが、もし竹筒から水が流れていたらきっと適温を楽しめたと思います。
(おそらく接続部分が壊れていたので普段は竹筒から水が流れていて、
 今回たまたま激熱状態だったのかもしれません)
http://www.food-travel.jp/iwate/okutoushichi.html


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5.秋田の温泉


後生掛温泉・大深温泉・ふけの湯・藤七温泉


10 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/06/29(月) 21:46:11 ID:MP8SdlZE

夏場に1人旅で行くなら、後生掛・蒸ノ湯・藤七・乳頭どこが好き?

14 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/06/30(火) 12:26:15 ID:4iT8pGjv
>>10
その中だと籐七好きだが、そこは岩手だ


151 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/18(火) 09:38:59 ID:YQthVFnV

後生掛温泉どうですか 湯治は全自炊か食事提供あり?


152 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/18(火) 13:46:37 ID:ZGXejPlx
>>151
後生掛は2回日帰りで行きました。いい温泉ですね。
どこの温泉も大体そうですが温泉入った直後や半日位は痺れが和らぐけどそれ以降はまた痺れます。
薬飲んだり患部に薬ぬったりしてましたが温泉が一番痺れが和らぐ感じです。かといって湯治する程お金無いです。
まあ時の流れに任せます。

153 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/18(火) 17:14:20 ID:uJ+Dok1G
>>152
患部は骨なのかな?だったら含鉄泉がオススメ。
矢立の赤湯は効くぞ。(近隣のハイツ、古遠部でも可)
どこも湯温が高いから、足湯のように足だけ長湯してみ。


155 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/18(火) 19:17:39 ID:tOaOULff

明日から2泊3日で秋田湯巡りに行ってきます。
鶴の湯と玉川に泊まります。その他には黒湯、大釜、後生掛あたりの温泉と八幡平、田沢湖、角館辺りの観光をしてこようかと思っています。
身体を壊してこのところほぼ1年間寝たきりだった母親が少し元気になったので、親孝行が目的です。
さて、他にお勧めの温泉、観光スポット、おいしいお店などありましたら是非教えていただけましたら幸いです。


159 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/18(火) 23:51:27 ID:loPHCcSU

冬の玉川は雪上車でしか行けない。

156 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/18(火) 19:26:38 ID:k9xIZlbR
>>155
ベタに小岩井農場、岩手だけど。


157 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/18(火) 19:33:41 ID:kzakyKDC
>>155
田沢湖駅前に鶴の湯が経営してるそば屋あるよ。うめえぜ。


158 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/18(火) 23:32:46 ID:P+C18W93
>>155
後生掛より蒸ノ湯の方が良かった。人も少ないし


160 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/19(水) 00:20:13 ID:jqr5Yz+5
>>155
大釜に行くなら、妙の湯の方がお勧めだよ。
露天風呂からの眺めは最高です。
稲庭うどん他の昼食も食べられるし。

黒湯は駐車場からの登り降りがキツイかも。
下の方の浴場に行くのも坂道だし。
蟹場の露天もいいけど、軽い山道になっていて階段が急だから、
お母さんには無理かもしれないですね。

無理せず、ゆっくり温泉につかって、俺の分まで親孝行してきて下さい。

161 :155[sage]:2009/08/19(水) 08:09:55 ID:yzwcZTzL >>156-200

皆さん、ありがとう。 ふけの湯と駅前の蕎麦屋は行ってきます。
乳頭温泉郷はどこ行くか迷っていました。助かりました。


162 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/20(木) 04:49:43 ID:CgRSPFf1

後生掛温泉の駐車場で駐車中の車がガラスを割られ、熊が深夜にクラクションを鳴らす、車内に置いたメロンが目当てだったらしい。
メロンのいい臭いが、熊が嗅ぎつけたらしい。


163 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/20(木) 06:46:17 ID:zpn22vkB
後生掛温泉の熊は車の中に置いていた味噌樽 それが狙いではないか こないだも仙北で同じ事があったしな
今年は天候不順で山も餌が不足らしい 露天風呂もいいが餌になりに行くなよw


169 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/22(土) 14:22:33 ID:GLxKaxBO
9月に後生掛温泉→玉川温泉を立ち寄り湯に行こうと思ってるのですが、朝は何時から立ち寄り湯やってるかご存じの方いらっしゃいますか?


170 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/22(土) 15:24:40 ID:supXaimV
>>169
玉川温泉の日帰り入浴は朝7時からです。
だけど、駐車場が朝8時半からなので車で行った場合、休日なら車の置き場に苦労するかもしれません。
多分、休日の場合は駐車場に停める為の行列が、朝早くからあると思います。

そんなときは新玉川温泉で我慢しましょう。新玉川温泉は朝8時から入浴出来ます。
湯は玉川温泉と同じだし、浴室の雰囲気も玉川温泉と似てます。


171 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/22(土) 16:39:42 ID:GLxKaxBO
>>170
行くのは平日なんですが後生掛温泉も時間は同じくらいですか?


179 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/25(火) 00:38:25 ID:53KQ0hDl

ただ今鶴の湯です。
>>171
後生掛は7時からでした。
一昨日、行ったので間違いないかと……

玉川温泉は日曜日に行ったら満車だったので湯治館そよ風に行ったら思いの外良かったです。
東トロコ温泉は入口を板張りされていてご愁傷様の様子でした。
何時、潰れてしまったのでしょうか……

ふけの湯はオンドル小屋が良かったです。
ゴザを借りて30分程ゴロリ。
良いカンジに汗が出ます、そしたら露天風呂に入ります。

大釜温泉は露天風呂の源泉100%の浴槽は激アツ、他の浴槽も熱めです。
ただ泉質が良いです。


181 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/26(水) 00:02:30 ID:f8znYj1a
>>179
そよ風は建物も新しくて、手入れも行き届いて、清潔感がいい。
引湯の距離がちょっと遠いので、本館よりは「まろやか」?な感じ。
なによりも、ここと新玉は従業員の挨拶が気持ちいいし、
駐車場で嫌な思いをしなくていいw(県営の評判悪い管理人はまだいるのだろうか・・・)

個人的には、あの周辺に行くと、露天風呂水沢温泉に立ち寄る事が多い。
普段は地元の循環湯ばかりなので、深い露天にドバドバ投入される湯を見てると贅沢だなあって思う。


182 :名無しさん@いい湯だ:2009/08/26(水) 02:06:02 ID:iFQdXfN9

玉川温泉と新玉川温泉は湯瀬温泉の経営なのに、ずいぶん客の対応が違うんだ。
それにしても県営の駐車場は評判が悪い。税金を使って玉川温泉イメージをしっかり落としている。


181 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/26(水) 00:02:30 ID:f8znYj1a

夏前に数年ぶりに行ってみたら、新鳩の湯の吊り橋が撤去されてたなあ。
もう一度入りたかった・・・


183 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/26(水) 08:16:40 ID:/Hnb3f6f
>>181
>新鳩の湯の吊り橋が撤去

再開は絶望的ですね。
強烈な玉川と較べると流石に地味な湯かもしれないけど、玉子味のしっかりとある硫化水素イオン型の良いお湯だったね。

194 :名無しさん@いい湯だ:2009/08/27(木) 22:57:09 ID:LEs8rEBG

大沼のあたりは、熊に注意しましょう。 キャンプ場は夜は怖いな。


195 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/28(金) 00:23:18 ID:V5JHycZn

八幡平方面行く予定なのになんという
気をつけよう。とりあえず鈴持ってく

八幡平周辺の温泉オススメってやっぱり人気は後生掛?
夏休み終盤な上休日って混むかな


196 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/28(金) 01:25:40 ID:DEtkd1jk
>>195
藤七温泉とふけの湯は?
俺は後生掛より好きだけどね


198 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/08/28(金) 13:58:42 ID:nO6SaVvQ

23日のふけの湯は混んでました。 狙い目はオンドルテントの岩盤浴。


199 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 15:13:10 ID:FDSKy8R9
盆休みに後生掛に泊まったけど、朝方四時頃の銃声で目が覚めた。熊が出てきたのだろう。

201 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 18:53:17 ID:FDSKy8R9
>>199だけど朝方に爆竹の連発音もした。


202 :名無しさん@いい湯だな:2009/08/31(月) 06:48:51 ID:3Ci0ZrhW
また熊が奈良漬けか味噌漬け食いにきたんだな その音だろう あまり遠くに行かない方がいいと思う

228 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/08(火) 14:16:12 ID:rXdG0cct

湯元旅館トロコ温泉ってどうよ  
あと銭川温泉なんて知らなかった。


229 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/08(火) 14:27:10 ID:s2Vo6LJe

銭川温泉は地味な温泉。小さめの浴室に無色透明の大人しい湯。
玉川温泉に通ってるっぽい湯治客が住みかにしている。


232 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/09(水) 01:31:28 ID:gD8LlzP2

東トロコ温泉は無惨な状態、バス停で降りたら泣きたくなる。
銭川温泉はあくまでオンドルメインで汗を流しに温泉に浸かるカンジ。
旅館部でも食事が出ない素泊まりスタイルの宿。

234 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/09(水) 11:18:37 ID:HyA9uCia

東トロコ、誰か買い取って再開してくれよ
あそこのマターリ感が好きなんだがなあ


235 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/09(水) 13:51:36 ID:gD8LlzP2

入口、窓などをこんなに必要かと思うくらい板を打ち付けて建物の中に絶対に入れないようにしている。
あの光景はヒクね。 つーか、あれはヒドイよ。


236 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/09(水) 19:43:59 ID:QjM8Dm1L

東トロコ温泉は親会社が湯瀬温泉、玉川温泉も同じ経営だろう。
熊が侵入しないように釘うちしているのかな。

230 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/08(火) 21:05:10 ID:Pd9mktV0

温泉すきだけどいつもお一人様お断りが多い の困ってるお一人様 
県内外でもこんなものかな 困った。


231 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/08(火) 22:50:45 ID:vVrnH2q1
>>230
実際電話するとそうでもないよ。
ただ、当日朝とか前日とかで空きがある場合だけど。

233 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/09(水) 10:28:55 ID:HXzpOuYI

今の不況の影響で宿泊施設(ホテル 旅館等)は客の選り好みしてられない状態
実際お一人様宿泊施設が増えてきている状態↑の人が言ってるように電話紹介してみると良い。

237 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/10(木) 07:01:46 ID:kpxu3j5U
おしえて
昨晩TVで後生掛温泉やってました 
自炊一室と長屋形式でした 
でも入浴とかで二人とも部屋空けるときは財布とかの貴重品はどうするのでしょうか 
長屋形式は通路から私物が丸見え
出かけるときは貴重品等は? 食材保管は?

自炊一室の関東方面夫婦80歳代15〜6年前からの常連
1回 2週間 年数回逗留 
奥さんが交通事故の療養できたのが始まり 
入浴時バタ足100回するそう 
結果馬で来て足駄で帰る の通りになったそうです
何時か私も長逗留したいものです

238 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/09/10(木) 07:44:34 ID:UCradR+Y
>>237
五日以上利用なら、先ずは湯治村村民になることを奨めます。
第一、第二売店があり食堂も8:30からOpenします。
貴重品は事務所に預けます。
若竹、極楽はオンドル大部屋。
白樺はオンドル個室。
鈴らんは1Fがオンドル大部屋、2Fが畳部屋。
松葉は1Fがオンドル個室、2Fが個室。
さて、どれにしますか。


239 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/10(木) 14:49:27 ID:cwmGkocq

読みかけの本や未読の本と酒持参して五日くらいぼんやりしたいね
それにしても旅館 湯治で300人くらい逗留なら騒がしいのでは
車で行くと五日ではサビとか出るのでは?

240 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/10(木) 21:02:11 ID:tiHQvlGm

貴重品は事務所前にロッカーがあります。
セイフティボックスと思えばいいでしよう。
大部屋に泊まる時は食料品もダンボールとか入れて、冷えてる通路に置きますがチェンキーとか用意してして行ったほういいでしょう 百金で売っている安物いいでしよう。
大部屋には、えたいの知れない連中も泊まっていますから、それなりに気をつけなければいけません。もちろん善良な客もいっぱいいます。
炊事場に置いた豆腐なんかも、盗まれた事もありましたから、事務所に抗議したりしましたが、防犯カメラもすぐガスで錆びるだろうし、とにかく湯治場は注意が必要です。大切な物は車の中にいれて鍵をかけて置く事です。


241 :名無しさん@いい湯だな:2009/09/11(金) 10:13:31 ID:vHJlYaih
>>237です
貴重なご意見感謝します 色々注意も必要ですね 
取りあえずその内白樺オンドル個室に週末でも宿泊してみます。

373 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/21(水) 10:40:36 ID:giq9vmhu

お一人様で行くとセキュリティが心配だよな コインロッカーが全部の温泉に装備してると良いんだけどね。 いま脱衣所での盗難が多いらしい 監視カメラ付ける訳にもいかず施設の方も困っているとか。
長屋形式の湯治場よく泊まれると思うよ・・・・・

374 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/22(木) 23:37:50 ID:l9dZ+53C
大深温泉(八幡平)に、こないだ二度目の宿泊したけど、長屋どころか二等船室的レイアウトだから、かえって窃盗抑止効果がありそうだった。
(本当に大切な物は管理棟で預かってもらえそうだし)


375 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/22(木) 23:59:19 ID:CD+67fSa

大深いいねー。 渋すぎる。
ガランとした平日に行ったら最高だろうなぁ。


376 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/23(金) 10:12:01 ID:d0+Kl/2/

大深温泉 後生掛温泉そろそろ休業に入るんでは?
冬場はどこが良いだろうか 静で芋洗いなしは?


377 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/23(金) 10:45:15 ID:zj0sEEEm
後生掛温泉は通年営業だったような


378 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/23(金) 17:12:39 ID:Ps7A+ThU

通年営業です。コインロッカーもありますが自炊部で食材を盗まれた事ありました。 防犯カメラも安くなった事だし、もうちょと防犯対策してほしい温泉。自炊部で食材を部屋に置くと痛むし外に置くと動物にやられるし 通路におくて盗まれないようにチェンキーを持参したほうがいいかも知れない。
後生掛温泉は冬場はガラガラです。旅館部は割引もしています。


379 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/23(金) 19:24:33 ID:+VdObAW2
湯沢の泥湯も、冬季は三泊の格安湯治パックがあったはず。
スノーシューでも無いと、暇潰しのスキル必須と思われるが。


380 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/24(土) 06:46:17 ID:pE2TiDTK

冬場の湯治は温泉街ならブラブラできるが後生掛とか泥湯は本当に湯治場の中で
過す方がよい 
泥湯スノーシューどこに空洞有るか危険 
後生掛温泉外は可也の寒さ
二泊もすれば飽きるのでは 
泥湯冬場自家用車で行けるかな 
マイカーなら暇潰しグッツ持参できるけどね 
冬道交叉などできるの。


381 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/24(土) 09:48:35 ID:zkaLk7uN

正月休みに来ていた、泥湯で酸欠で死んだ横浜の親子を思い出す。


383 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/24(土) 14:23:48 ID:y8haJ6R+

その家族は前々から泥湯のファンになった常連だったそうな。
泥湯じゃなく草津か箱根のファンになっていれば命を落とすこともなかったのに。


384 :名無しさん@いい湯だな[sage]:2009/10/24(土) 16:45:23 ID:DMan4Rb/

草津・箱根とかの高層ホテルが乱立したゴミゴミした所には行く気がしないわ。
東北サイコー


385 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/25(日) 05:23:29 ID:+ONCXV3M

泥湯の業者どもは客の安全など二の次にしてたってことだナ
自分たち良ければよい、
他所もんの安全の配慮なんかしてられっかという姿勢は許せん!
即日、営業停止を命じるべきだったが行政はなんかしたのか?
業者と変わらぬ人命無視は論外だナ


386 :名無しさん@いい湯だな:2009/10/25(日) 08:16:18 ID:muDZja7f

泥湯冬いってみるかな割引も有るみたいだし
酒と読みかけの本でももって
泥湯は湯沢駅からバス有るようだけど後生掛温泉は?
泥湯と後生掛温泉三泊くらいならどっちがいいかな ほかにどこか? 


27 :名無しさん@いい湯だな:2011/12/15(木) 07:34:25.60 ID:QATnLUK+0

後生掛のオンドルに行きたい
春になーれ


76 :名無しさん@いい湯だな:2012/01/07(土) 14:25:31.50 ID:JWEcN4v10

酸ヶ湯温泉〜後生掛温泉〜乳頭温泉を車で旅しました。
今まで奥日光と草津がお気に入りでしたが、比較にならないくらい東北の温泉は最高。
後生掛温泉はオンドル個室で安くて、温泉も泉質も最高。
自炊でキリタンポ鍋と地酒で言う事無し。
乳頭は、姉妹館に泊まったので夜に入りましたが貸切女露天雪見風呂で最高。
東北の温泉のレベルの高さに驚いた旅になりました。


78 :名無しさん@いい湯だな:2012/01/07(土) 14:43:09.06 ID:l4vQvLJJ0
>>76 さん
良かったですね
後生掛のオンドル個室は自分もお気に入りで、去年は4泊を4回しました。
私は、バイクなので、春にならないと行けないのが、、残念です。


133 :名無しさん@いい湯だ:2012/02/01(水) 02:43:31.95 ID:aOyn1Uit0

現地民の俺は四駆の軽トラで後生掛に行く、
雪道は最強、脱輪しても三人で持つあげる事が出来る。


134 :名無しさん@いい湯だな:2012/02/01(水) 09:25:19.92 ID:Bibt2Ytw0

軽トラは砂浜でも最強だからなぁ
ランクルが軽トラに引っ張られてるの見たよ


135 :名無しさん@いい湯だな:2012/02/01(水) 19:15:29.34 ID:1RzJ14eH0

玉川温泉で雪崩、行方不明とかマジかよ…。
秋田の秘湯はなにかと受難だなあ。


136 :名無しさん@いい湯だな:2012/02/01(水) 19:15:58.54 ID:fHgHuom30

玉川温泉にて雪崩。4人行方不明。今吹雪がすごいです。気の毒です。


422 :名無しさん@いい湯だな:2012/04/28(土) 06:46:18.79 ID:9yThbOSC0

五月の連休中に天気の良い日に岩手側から後生掛方面に行こうと思ってるんですが
朝6時頃だとノーマルタイヤじゃ止めた方が良いですか?

425 :名無しさん@いい湯だな:2012/04/28(土) 13:00:34.04 ID:zyOs01rI0
>>422
そもそもアスピーデラインはまだ夜間の通行規制があるから、その時間帯は走れないよ?


426 :名無しさん@いい湯だな:2012/04/28(土) 19:01:34.87 ID:9yThbOSC0
>>425
ありがとうございます、調べてみたら8時半からなんですね。
46号経由で行こうと思います。
しつこいですが、玉川付近は6時頃ノーマルタイヤで大丈夫でしょうか?


430 :名無しさん@いい湯だな:2012/05/01(火) 16:58:20.89 ID:aqGix9l60

大丈夫だろう。暖かいし。
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/onsen/1323090160/

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