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2020年1月20日00時00分 〜
記事 [政治・選挙・NHK269] 安倍首相が「日米安保改定60年」で祖父自慢連発! ならば教えよう、岸信介がA級戦犯逃れるために米国の手先となった証拠(リテラ)
安倍首相が「日米安保改定60年」で祖父自慢連発! ならば教えよう、岸信介がA級戦犯逃れるために米国の手先となった証拠
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2020.01.19 安倍が日米安保改定60年で祖父自慢連発!でも岸信介の正体は… リテラ

    
   「日米安保条約改定60年」記念レセプションに出席した安倍首相(首相官邸HPより)


 きょう、メディアがやたらお祝いモードで報じていた「日米安保条約改定60年」。当時、首相だった安倍首相の祖父・岸信介が国内の猛反対を力ずくで押し切り、ホワイトハウスでアイゼンハワー大統領とともに改定安保条約に署名してから、19日でちょうど60年経つらしい。

 外務省の飯倉公館では記念レセプションが開かれ、安倍晋三首相も出席。「いまや日米安保条約は、いつの時代にもまして不滅の柱」、「世界の平和を守り、繁栄を保証する不動の柱」「これからは宇宙やサイバースペースの安全、平和を守る柱として同盟を充実させる責任が私たちにはある」などとあいさつしたと報道されている。

 米国の言いなりになるだけの一方的な従属関係、不平等な日米地位協定を放置したままでいったい何を言っているのかという感じだが、さらに呆れたのは、またぞろこの坊ちゃん総理大臣が“おじいちゃんコンプレックス”を全開にしたことだ。

 米国大使やアイゼンハワー大統領の孫を前に、安倍首相はまず「メアリさん、私たちの祖父はゴルフで友情を育てました」と切り出し、岸から聞かされたという“日本の首相としてはじめてアメリカで大統領とゴルフをしたときの自慢話”をとうとうと語り始めたのだ。そのあげく、「わたしはもう4回、トランプ大統領とゴルフをした。これも日米同盟深化の証拠」などと“ゴルフ”に無理やり共通点を見出す始末。

 さらに、今後の日米同盟について触れる際にも、岸が安保改定のあいさつで「これから始まる新たな100年、両国にさらなる信頼と協力あれ」と念じたことを紹介し「当時の祖父と同じ年齢に達した私は同じ誓いをささげようと思う」となどと、また“おじいちゃん”を持ち出した。

 とにかく、安倍首相は安保改定を強行したおじいちゃんのことを自慢したくてしようがないらしいが、しかし、岸信介が60年前、日米安保条約の改定を強行したのは、日本の安全保障や両国の「信頼・協力の構築」のためなどではない。A級戦犯として拘留されていた岸はなぜか起訴を免れ釈放されるが、 “米国の手先”となる裏取引に応じたためといわれる。そして、総理大臣となって、米国の極東戦略のために日本を差し出すような条項が含まれた安保条約改定を押し切ったのだ。

 言っておくが、これは陰謀論などではない。岸と米国のただならぬ関係については、戦前の不可解な動き、獄中での裏取引、さらには戦後のCIAからの資金提供まで、さまざまな証言や資料が残されており、回顧録や評伝、国際問題の研究書などにも記されている。

 本サイトは、以前、こうした文献や出版物を紹介しながら、安倍首相の祖父である岸信介が戦後、何をやったのか、そして安倍首相がいまやっていることがいかに、“おじいちゃん”とつながっているか、さらに安倍首相のなかにある“2つのアメリカ”について指摘したことがある。

 政府や御用マスコミがから騒ぎしている「日米安保条約改定60年」にあわせ、その記事を再録するので、ぜひ読んでほしい。
(編集部)

⚫️安倍首相の「安保法制」妄執の背景に、敬愛する祖父・岸信介がA級戦犯を逃れるため米国と交わした裏取引きが!

 安倍晋三首相が愛してやまない祖父、岸信介は1945(昭和20)年9月15日にA級戦犯容疑で逮捕される。当時は誰もが岸は有罪とみていた。それはそうだろう。

 満州官僚時代に軍部と結託してアヘン取引に手を染め、アヘンを求めて中国領土を侵す軍をバックアップし続けた。取引で得た巨額の利益を戦費に回し、一部を政治資金として活用して軍国主義者の象徴といえる東条英機を首相にまで昇りつめさせた。さらには東条の片腕として商工大臣、軍需次官を務め、国家総動員体制、大東亜共栄圏の自給自足体制の確立を遂行するなど、戦時日本の寵児として辣腕を振るった。岸が戦争遂行の中枢にいたことは疑いようがない。そんな岸を戦勝国が犯罪者リストから外すわけがないのである。

 にもかかわらず、岸は満州時代の盟友・東条英機の絞首刑が執行された翌日の1948(昭和23)年12月24日に不起訴処分で釈放された。東条の絞首刑と岸の生還、明暗を分けたというには余りにも落差の大き過ぎる結末だった。

 あるいは岸の満州時代の上司であり、東条内閣では内閣書記官長として共に支えてきた星野直樹は終身禁固刑に処せられた。満州では岸は星野よりはるかに手を汚し、閣僚として戦争遂行にかかわった度合いも、岸のほうが大きかったはずである。当然、研究者やジャーナリストにとってもこの処遇の違いは興味の対象となる。岸はなぜ、戦犯を逃れたのか。

 ひとつは、岸がもともと用意周到でなかなか尻尾がつかめない存在であることがあげられるだろう。有名な「濾過器発言」にその片鱗が垣間見られる。岸は1939(昭和14)年10月に満州を離任する際、数人の後輩たちを前にこう語っている。

「政治資金は濾過器を通ったきれいなものを受け取らなければいけない。問題が起こったときは、その濾過器が事件となるのであって、受け取った政治家はきれいな水を飲んでいるのだから、かかわりあいにならない。政治資金で汚職問題を起こすのは濾過が不十分だからです」

 要は、証拠を残すなということであり、嫌疑に対して敏感になれということでもある(実際、岸は東条内閣時代に書いた書類をすべて焼却してしまっている)。

だが、それだけでは訴追はまぬがれない。岸はアメリカに対して具体的な“工作”を行っていた。そのひとつは再びアヘン絡みの話だ。東海大学名誉教授、太田尚樹氏の著書『満州裏史 甘粕正彦と岸信介が背負ったもの』(講談社文庫)に元ハルピン特務機関員の田中光一のこんな証言が載っている。

「ま薬はどこの国でも最大の関心事でした。もちろん、アメリカだってそうです。戦後、GHQが克明に調査して関係者に尋問したのに、まったくと言っていいほど処罰の対象に指定しなかったのは、不思議だと思いませんか。あれは明らかに、情報提供の代償となったからです。甘粕はもうこの世にいませんでしたが、里見、岸なんかが無罪放免になったのは、そのためなんです。エッ、東条にはどうかって? 彼は直接戦争責任に結びつく訴因が多過ぎて、GHQは阿片の件で取り調べるだけの時間がなかったのです。アメリカは裁判を急いでいましたからね」

 証言に出てくる「里見」とは、里見甫のことだ。「アヘン王」と呼ばれた陸軍の特務機関員で、上海を拠点にアヘン取引を仲介していた。岸とアヘンの関わりを調べる中で繰り返し出てくる名前でもある。千葉県市川市にある里見の墓の墓碑銘を揮毫したのが岸だったことは前回、紹介した。その里見も戦後、A級戦犯容疑者として逮捕されている。そして、田中の証言通り、不起訴者リストの中に「里見甫」の名前は載っていた。

 つまり、岸や里見はアメリカにアヘン情報を提供する見返りに戦犯訴追を免れたというわけだ。

 もうひとつ、岸には戦争責任逃れのための「東条英機裏切り」工作というのも指摘されている。満州の関東憲兵隊司令官だった東条英機が中央に戻り、陸軍次官、陸軍大臣、首相へと上り詰める原動力になったのが、岸がアヘン取引で得た豊富な資金だったことは前回書いた。岸は東条内閣を商工大臣、軍需次官として支え、戦争を主導した。ところが戦争末期にこの仲が決裂する。それどころか、岸VS東条の対立がもとで内閣が崩壊してしまったのだ。

 毎日新聞に掲載された「岸信介回顧録」(1977年5月11日付)によれば、岸は〈サイパン陥落のあと「この戦争の状態をみると、もう東条内閣の力ではどうしようもない。だからこの際総理が辞められて、新しい挙国一致内閣をつくるべきだ」ということでがんばった〉という。

 そして、東条内閣は瓦解。下野した岸は郷里に帰り、防長尊攘同志会をつくって、引き続き「打倒東条」の政治活動を続けた。

 この一連の行動について毎日新聞記者だった岩見隆夫氏が非常に興味深い証言を採取している。証言の主は満州時代の岸の部下だった武藤富男だ。武藤は東条内閣が崩壊した直後の昭和19年7月、岸とともに満州を牛耳った「二キ三スケ」(東条英機、星野直樹、岸信介、鮎川義介、松岡洋右の語尾をとってこう言った)の一人、星野直樹(前出、A級戦犯)を訪ねた。

〈その折、星野は武藤にこんなつぶやきをもらしている。
「岸は先物を買った」
「どういう意味ですか」
「東条内閣を岸がつぶしたということだ」
 しかし、どうして先物買いになるかについて星野は語ろうとしなかった。
「戦後、再び星野さんに会ったとき、もう一度『先物を買ったというのは、岸さんが敗戦を予期していたということなのですか、それとも戦犯を免れるためという事まで考えて岸さんは東条内閣をつぶしたとあなたは見通したのですか』と問い質してみたのですが、相変わらず、星野さんは黙したまま答えてくれませんでした」
 と武藤はいった〉(岩見隆夫『昭和の妖怪 岸信介』中公文庫)

 この「先物買い」というのはまさに、敗戦を見込んで、わざと東条と反目したということだろう。前出の太田尚樹も同じ見方をしている。

〈打倒東条は国難の打開、つまり国家のためという大義名分が成り立つ一方で、戦犯を逃れることはできないまでも、連合軍から大きなポイントを稼ぐことができると読んでいた〉

〈満州以来の二人の関係は、刎頚の友といった関わりではなく、結局は、互いに利用し合っていただけだった〉

〈つまり東条は岸の頭脳と集金力を利用し、岸は陸軍を利用しながら権力の座を目指したが、その陸軍の頂点に、権力の権化と化した東条がいた。だがアメリカ軍の攻勢の前に、東条の力など見る影もなくなってきている。こんな男と便々とつるんだまま、一緒に地獄に落ちるのはご免である〉(前掲『満州裏史』)

 この変わり身の早さこそ岸の真骨頂といえるが、さらに、岸には獄中で、もっと重大なアメリカとの政治的取引を行っていたのではないか、との見方がある。その取引が、岸を訴追から救い、そして戦後、内閣総理大臣に押し上げた最大の理由ではないか、と──。

 それが何かを語る前に、戦後アメリカの対日政策には2つの流れがあったことを指摘しておく必要がある。ひとつは民政局(GS)に代表されるニューディーラーを中心としたリベラル勢力で、日本国憲法の素案づくりにも携わった。民主化を徹底する立場から旧指導者への処分も容赦がなかった。もうひとつは治安を担当する参謀本部第2部(G2)を中心とした勢力で、対ソ連、対中国戦略を第一に考える立場から、日本を再び武装化して“反共の砦”に育て上げようと考えていた。GHQ内部ではこのふたつの勢力が対立していた。

 占領当初はGSの力が強かったが、米ソ冷戦が本格化するにつれて「反共」のG2が「対日懲罰」のGSを凌駕するようになる。こうした流れの中で、G2は巣鴨拘置所に拘留されていた岸との接触をはじめた。再び、前回紹介した原彬久氏の『岸信介―権勢の政治家―』(岩波新書)を引く。

〈G2およびこれと連携する人脈が獄中の岸と接触していたことは、確かである。例えばGHQ経済科学局のキャピー原田は、巣鴨の岸から「戦後復興」問題でたびたび意見を聞き、しかも原田みずから上司のマーカット少将に「岸釈放」を説いている(朝日新聞、平成六年九月二二付)。いずれにしても、こうした文脈を抜きにしては、岸が不起訴、無罪放免となっていよいよ戦後政治の荒涼たる舞台に放たれるその道筋は理解できないだろう〉

 G2は実際、1947(昭和22)年4月24日付で最高司令官のマッカーサー宛に岸の釈放を求める異例の「勧告」まで出している。獄中で岸はアメリカとどんな取引をしたのだろう。自らの命のためならかつての盟友を売る男である。いったい何と引き換えに、無罪放免を勝ち取ったのか。

 これについては「週刊朝日」(朝日新聞出版)2013年5月24日号が渾身のリポートを掲載している。〈「星条旗」の下の宰相たち〉というシリーズの〈第3回「ストロングマン」〉。筆者は同誌の佐藤章記者だ。まず、岸はアメリカにとってどういう存在だったのか。同記事を引く。

〈戦後の米国のアジア政策は、米国の国益を守ってくれそうな、その国における「ストロングマン」を探し出すことから始まる。韓国における李承晩、台湾における蒋介石がその典型だ。日本においては吉田茂であり、鳩山一郎、緒方竹虎と続いて、1950年代半ばに岸の番が巡ってきた〉

 では、岸に与えられたミッションは何だったのか。

〈(日本国憲法)第9条があるために日本は自衛目的以外の軍隊が持てず、米国との相互的な防衛能力を保有できなかった。つまり、米国が攻撃を受けても日本は援軍を出すことができない。さらに言えば、米国の軍事戦略に乗っかる軍隊を持つことができない。
 この相互防衛の考え方が、集団的自衛権の解釈として、1951年の旧日米安保条約締結以来、日米間の問題となった〉

 まさにいまの安倍政権が強引に進める新安保法制につながる話だ。この問題解決こそ、岸がアメリカから言われた最大のミッションで、そのために最初に着手したのが〈「建設的勢力」の結集〉つまり保守合同だ。では、カネはどうしたのか。

 前出の佐藤記者は米アリゾナ州ツーソンに飛んだ。アリゾナ大学歴史学研究室のマイケル・シャラー教授に会うためだ。シャラー教授は米国務省の歴史外交文書諮問委員会委員を務め、非公開資料にも目を通すことができる。以下、佐藤記者によるインタビューだ。

〈――岸元首相に対してCIAから資金提供があったという話をどう思いますか?
「そういう証拠はあると思う。賄賂的な意味合いよりは、派閥の運動資金や政治キャンペーン資金というような形で提供されたと理解している」
 ――資金はどのような形で渡されたのでしょうか?
「当時、CIAから経済団体や企業を通じて岸のほうに資金が流れたという記述を米国側の書類で私は目にしたことがある」〉(前同「週刊朝日」より)

 これについては、CIAから自民党への秘密献金をスクープしたニューヨークタイムズのティム・ワイナー記者も、その著書『CIA秘録』(日本版は文藝春秋)でこう断言している。

〈CIAは1948年以降、外国の政治家を金で買収し続けていた。しかし世界の有力国で、将来の指導者をCIAが選んだ最初の国は日本だった〉
〈釈放後岸は、CIAの援助とともに、支配政党のトップに座り、日本の首相の座までのぼりつめるのである〉

 岸は、日本におけるアメリカの国益を実現するため、アメリカによって選ばれ、アメリカの資金でつくられた首相だったということだ。A級戦犯容疑者の身からわずか9年、公職追放解除からたった5年足らずで政界トップに上り詰めた秘密がここにある。

 その岸が首相在任中にアメリカに言われてやった最大の仕事は、言うまでもなく日米安保条約の改定だ。一般に、旧安保条約では日本がアメリカに基地を提供する一方でアメリカの日本防衛義務が明記されていないとの批判があったが、新条約ではそれを盛り込ませることができたと評価されている。だが、アメリカの狙いはそこではなかった。佐藤記者はこう書いている。

〈新条約は5条で米国の日本防衛義務を盛り込んだが、続く6条で、米国のアジア戦略のために在日米軍を利用できる「極東条項」が組み込まれた。米国の本音を明確にした条項だ〉

 しかもこの「極東条項」の「極東」の範囲が明確でなく、アメリカは日本の基地を好き勝手に使えるようになった。事実、新安保条約締結から50年以上経つが、米軍が日本防衛のために出動したことは唯の一度もない。反対に、米軍がアメリカの戦争のために日本の基地を自由に使うことは日常化している。安保条約改定が誰の指示よるものだったかがわかるだろう。

 佐藤記者はこうした事実をさらに裏付けるため米ワシントン郊外にある米国国立公文書館別館を訪ねる。そこでCIAが作成した「岸信介」のファイルの閲覧を請求し、驚くべき事実と遭遇する。なんと、CIAのファイルにはたった5枚の資料しか入っていなかったのだ。

 他のA級戦犯容疑者についてはたとえ不起訴でも膨大な資料が残されている。例えば、緒方竹虎は1000枚近く、正力松太郎は500枚ほど。しかし、岸はたったの5枚しかない。これは明らかに異常だ。実は、岸に関するCIA資料はほとんどがまだ秘密指定を解除されていないのだという。つまり、岸とアメリカの関係はいまだに表に出せない内容が含まれているとアメリカが判断しているということなのだ。それは、アメリカの対日占領政策がまだ継続中だということでもある。

 しかし、こうした歴史を振り返ると、いま現在の安倍政権がやろうとしていることの謎が解けてくる。

 Q:安倍首相はなぜ、集団的自衛権行使にあそこまでこだわるのか?
 A:おじいちゃんが不起訴の見返りにアメリカと約束したことだから。

 Q:安倍首相はなぜ、日本国憲法を「みっともない」と毛嫌いするのか?
 A:おじいちゃんを助けてくれたG2と敵対する人たちがつくった憲法だから。

 Q:安倍首相はなぜ、改憲しようとしているのか?
 A:それも、おじいちゃんが不起訴の見返りにアメリカと約束したことだから。

 Q:安倍首相はなぜ、沖縄の「屈辱の日」をお祝いしようとするのか?
 A:おじいちゃんの公職追放がやっと解除された記念の日だから。

 Q:安倍首相はなぜ、「侵略」や「おわび」や「反省」をためらうのか?
 A:あの戦争はおじいちゃんも深く関わった自存自衛の聖戦だから。

 そう。新安保法制も改憲も、すべては、おじいちゃん、岸信介とつながっているのだ。

 そういえば、安倍首相はそのアメリカ観も、岸信介に強い影響を受けている。安倍首相の中には「良いアメリカ」と「悪いアメリカ」、2つのアメリカがある。「良いアメリカ」は、おじいちゃんを救ってくれた。戦前の日本の旧指導者にも寛容だったアメリカ。一方、「悪いアメリカ」は日本に憲法9条や主権在民、人権尊重などを押し付け、戦前の日本の旧指導者を“悪”と決めつけたアメリカ。

 だから、安倍首相は「『悪いアメリカ』が押し付けた戦後レジームからの脱却」を主張しながら、「『良いアメリカ』の戦争に自衛隊を捧げる」安保法制を強行することに矛盾を感じない。

 いずれにしても、たった一人の政治家のグロテスクな“おじいちゃんコンプレックス”によって、日本は今、国のかたちを大きく変え、アメリカの戦争に引きずり込まれようとしているのだ。我々はそのことの異常性と恐ろしさを本気で認識すべきだろう。

(野尻民夫)





http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/114.html

記事 [政治・選挙・NHK269] <望月衣塑子記者「諦めず追及続けたい!」>警察庁ナンバー2栄転は「忖度か?」 質問に、菅氏「適材適所だ」(東京新聞)


警察庁ナンバー2栄転は「忖度か?」 質問に、菅氏「適材適所だ」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202001/CK2020011802100043.html
2020年1月18日 東京新聞 朝刊

 菅義偉官房長官は、十七日の記者会見で、ジャーナリスト伊藤詩織さん(31)が性被害を訴えた元テレビ記者への逮捕状執行取り消しを指示した警察庁の中村格官房長を同日付で同庁ナンバー2の次長に昇進させた理由について「人事というのは適材適所で行われている」と答えた。

警察庁の中村格官房長が次長に

 菅氏は、記者の「総理やマスコミへの配慮や忖度があったのではないかと国内外の世論の批判があるが、なぜ栄転させたのか」との質問に答えた。

逮捕状執行取り消し指示

 昨年十二月の東京地裁判決によると、伊藤さんは二〇一五年四月、就職先の紹介を受けるため、元テレビ記者山口敬之氏(53)と会食した際、意識を失い、その後、ホテルで山口氏から性的暴行を受けた。伊藤さんは警視庁に被害届を出し、高輪署が同年六月、準強姦容疑で逮捕状を取ったが、当時の警視庁刑事部長だった中村氏が令状の執行取り消しを指示、山口氏逮捕は見送られた。

 伊藤さんが民事訴訟で山口氏に勝訴したニュースは世界に発信され、多くの海外メディアが日本の法制度や警察、検察の問題点を指摘。山口氏と安倍晋三首相の親しい関係を取り沙汰する記事もあった。

(1月18日朝刊掲載)






































http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/115.html

記事 [政治・選挙・NHK269] 別々の党で連立政権も 立憲・枝野氏 国民民主にも譲れないものがあって折り合わないとしたら… 
別々の党で連立政権も 立憲・枝野氏
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020011900315&g=pol
2020年01月19日17時59分 時事通信

 立憲民主党の枝野幸男代表は19日、千葉県酒々井町での講演で、国民民主党との合流協議に関し「国民民主にも譲れないものがあって折り合わないとしたら、別の党で最大限連携し、将来、連立政権を組む。これで何の問題もない」と述べた。













http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/116.html

記事 [政治・選挙・NHK269] 田原節炸裂!「山本太郎に人気がいく! 消費税ゼロと対案を出したのは彼が初めて!」「立憲、国民はやる気がない」「内閣府が勝手にやるわけない! 官邸、菅さん、安倍さんだよ」 中東派遣「河野さんはいいかげんだ」































http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/117.html

記事 [政治・選挙・NHK269] 麻生太郎の“単一民族”発言への擁護とアイヌヘイトが跋扈するなか、アイヌのアイデンティティを描いた『熱源』が直木賞を受賞!(リテラ)
麻生太郎の“単一民族”発言への擁護とアイヌヘイトが跋扈するなか、アイヌのアイデンティティを描いた『熱源』が直木賞を受賞!
https://lite-ra.com/2020/01/post-5215.html
2020.01.20 麻生太郎“単一民族”発言もアイヌを描いた『熱源』が直木賞受賞 リテラ

       
       アイヌを描いた直木賞受賞作『熱源』


 麻生太郎財務相が13日、「日本は2000年の長きにわたって一つの場所で、一つの言葉で、一つの民族、一つの天皇という王朝が続いている国はここしかない」と発言し、大きな批判の声があがっている。言うまでもなく、日本は単一民族国家ではない。沖縄はかつて琉球王国だったし、日本列島にもたとえばアイヌなどの先住民族がいた。アイヌが先住民族であることは学術的に議論の余地のない事実であり、政府も昨年5月に施行した「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(いわゆる「アイヌ新法」)で明確に認定している。

 ところが、SNSではネトウヨたちが麻生太郎の「単一民族」発言に同調している。昨日19日放送の『サンデーモーニング』(TBS)で青木理氏が麻生氏の発言の間違いと差別性を指摘したところ、ネットは青木氏への攻撃で溢れ返った。

 さらにネトウヨたちは「アイヌは先住民族ではない」「アイヌは存在しない」「アイヌへの差別はなかった」「アイヌは嘘をついて特権を享受している」なるデマまで盛んに吹聴している。この“アイヌヘイト”とも呼ぶべき状況は、とりわけ、アイヌが先住民族であることを明記した「アイヌ新法」成立後に加速している。北海道新聞1月18日付によれば、政府が昨夏おこなったアイヌ新法施行に伴う基本方針案のパブリックコメントに寄せられた6305件のうち大半がアイヌ民族を否定するなどの差別的な表現で占められていたという。

 こうしたゆゆしき状況のなか、アイヌを否定するレイシズムと歴史修正主義に真っ向から対峙した小説が注目を浴びている。今月15日、半期恒例の芥川賞と直木賞の受賞作品が発表され、樺太のアイヌたちを中心に描いた『熱源』(川越宗一/文藝春秋)が直木賞に輝いたのだ。

 作者の川越宗一にとって第二作目にあたる『熱源』は、日本発の南極探検隊に参加したアイヌの一人として知られるヤヨマネクフ(和名・山辺安之助)と、ポーランド共和国の初代国家元首の兄で文化人類学者のブロニスワフ・ピウスツキという、実在した二人の人物が主人公。純粋なノンフィクションではないが、巻末の主要参考文献には様々な史料が並べられており、読後感は重厚な歴史小説のそれだ。

 ヤヨマネクフとブロニスワフという同世代の二人を中心として、物語は明治初期から第二次世界大戦までの極東とヨーロッパを股にかける。ロシアから独立を果たしたポーランド共和国“建国の父”ユゼフ・ピウスツキや、大隈重信、二葉亭四迷、金田一京助らが絡んで織りなすスケールは圧巻。導入だけでも紹介しておこう。

 物語は西暦1880年代後半、明治初期から始まる。ヤヨマネクフは樺太(サハリン)生まれのアイヌ。日本とロシアが1875年に締結した樺太千島交換条約で、樺太はロシア領となっている。ヤヨマネクフは9歳のときに北海道へ渡らされ、同じ樺太アイヌの親友・シシラトカ(和名・花守信吉。のちに南極探検隊に参加)や、和人とアイヌの血を引く千徳太郎治(のちに『樺太アイヌ叢話』などを著す教育者)ら仲間とともに、対雁の開拓地で青年期を過ごす。だが、その対雁と来札のアイヌ集落を疫病が襲う。ヤヨマネクフは、ある思いを胸に故郷である樺太へ帰還する。

 一方のブロニスワフは現在のリトアニア生まれ。リトアニアは中世に隣国・ポーランドと連合したが、戦争によって18世紀末にポーランド・リトアニア共和国は解体。大部分がロシア帝国の領土となっている。ポーランドの独立・革命志向を持つ大学生のブロニスワフは、アレクサンドル・ウリヤノフ(レーニンの兄)らとロシア皇帝暗殺を計画した罪で樺太へ流刑となる。入植囚として労役するなか、現地のニヴフ(ギリヤークとも。少数民族)の人々との交流を始めるブロニスワフ。あるきっかけから、樺太アイヌら少数民族を研究する学者となる。

 この“故郷”を求める二人が、20世紀始めの樺太で邂逅する。そこから、大国ロシアと新興国日本に翻弄されるアイヌたち少数民族の人々の生活を中心に、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と年月を重ねながら、まるで運命の歯車とでも呼ぶべき物語が本格的に始動していくことになる──。

■『熱源』が描く、帝国主義、優生思想、レイシズム、そして少数民族のアイデンティティ

 詳しくはぜひ『熱源』の小説世界を体験してほしいが、とりわけ、読む者の胸を打つのは、世界的な近代化の流れのなか、日本やロシアという“文明”や“帝国主義”に押しつぶされそうになるマイノリティが、葛藤しながら、自分たちの「アイデンティティ」を取り戻そうとする姿だ。

 そもそも、現在の北海道や千島、樺太などで狩猟採集生活を営んでいたアイヌは、日本語とは異なる独自の言語や信仰、文化、生活様式を持つ少数民族である。ところが明治維新以降、日本政府は「蝦夷地」と呼んでいた地域を北海道と改称し、本州の和人による移住・開拓が強行される。政府は同化政策を強行し、富国強兵の「臣民化」の流れで、アイヌは住む場所や文化・生活を奪われていった。和人はアイヌら北方の少数民族を「土人」などと呼び、差別的に扱っていた(そのことは、1899年制定の「北海道旧土人保護法」の名称にも表れている)。

 世界的な帝国主義の潮流に遅れを取るまいとする明治維新後の日本政府は、アイヌたち少数民族を怠惰で非文明的な「土人」と捉えて、日本語を教え、日本式の風習を叩き込み、「立派な日本人」に同化させようとした。それは、「先進国」であるヨーロッパの大国が、非ヨーロッパの人々を「野蛮人」とみなし、「啓蒙」によって支配下に置こうとする構図の再生産だった。

 作中では、ヤヨマネクフとブロニスワフが樺太で初対面するシーンで、こんなやりとりがなされる。ロシア領の樺太で、少数民族のための識字教室を開きたいと言うブロニスワフ。「ロシア語なんか覚えてどうする。俺たちに、ロシア人になれってのか」と訊くヤヨマネクフ。通訳をする太郎治が、和人はアイヌの窮乏と減少に「アイヌは劣っているから滅びる定めの人種」などという「優勝劣敗」の道理を持ち出すと説明する。ブロニスワフはこう語る。

〈「外国人や異民族を蔑む風習は古今東西を問わずにありますが、優劣のある人種というグループ間で生存競争が続いているというのは、欧州で生まれた学説です」
「あんたも欧州の学者だろう。そう思っているのかい」
 対雁・来札の光景を思い起こした。あれが道理だとすると、やりきれない。
「学者だから言うのですが、その学説は誤解されています。私はその誤解を解くために、学問をしているようなものです」
「どうして誤解と言える」
「劣っている人など、見たことがないからです」
 学者の表情は微笑んだままだが、声には強い確信があった。
「私が生まれた育った国はロシア帝国に呑み込まれ、ロシア語以外は禁じられています。国の盛衰はともかく言葉を奪われた私たちはいつか、自分が誰であったかということすら忘れてしまうかもしれません。そうなってからでは、遅いのです」〉(『熱源』)

 当時、最新の学説だった進化論は、”優秀な種が劣等な種を滅ぼす弱肉強食の原理”と曲解され、ナチスの優生思想へと結びついた。こうしたレイシズム(人種主義)あるいはエスノセントリズム(自民族優越主義)のモチーフは、作中で繰り返し描かれる「強者が弱者を支配する」という帝国主義の論理と重なり合う。『熱源』は、日本やロシアという帝国の都合で故郷・文化を奪われつつある樺太アイヌを描くことを通じ、娯楽時代小説の枠を超えた「アイデンティティ」という文学的主題を浮かび上がらせているのだ。

■麻生批判は切り取りではない。異なる民族、文化、アイデンティの同化強制だ

 今回、「日本は単一民族国家」発言で問題になった麻生太郎財務相は、批判を受け、「誤解が生じているなら訂正してお詫びする」などと述べたが、2005年にも「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかにはない」と発言している。反省しているとは到底思えない。

 しかも、麻生発言が強く批判されて当然なのは、単に明治新政府による“神話”を鵜呑みにしたデマであるからということではない。この発言が、明らかに日本民族の優位性を喧伝し、外国人や少数民族の同化を肯定する文脈で出てきたものだからだ。

 あらためて確認しておくが、発言が飛び出したのは今月13日、麻生が地元の福岡県直方市で開いた国政報告会でのことだ。「発言の全容」を報じたFNNは、〈去年のW杯での日本代表の活躍を契機としたラグビー人気向上に触れた上で、「インターナショナル化する中での日本」について、聴衆に語った〉として、このように伝えている。

「インターナショナルになっていることは間違いない。そして、それが力を生んでいるんだから。我々はそこが大事なんだから。純血守って何も進展もしないんじゃなくて、インターナショナルになりながら、きちんと日本は日本を大事にし、日本の文化を大事にし、日本語をしゃべる。そしてお互いにがんばろう、ワンチーム。日本はすげーというのでやって、それで世界のベスト8に残った。いいことですよ。私はそういった意味では、ぜひ日本という国がこれからもインターナショナルな世界の中で、堂々と存在感を発揮して、やっぱり日本という国は偉え……。だから2000年の長きにわたって一つの国で、一つの場所で、一つの言葉で、一つの民族、一つの天皇という王朝、126代の長きにわたって一つの王朝が続いているなんていう国はここしかありませんから。いい国なんだなと。これに勝る証明があったら教えてくれと。ヨーロッパ人の人に言って誰一人反論する人はいません。そんな国は他にない」

 ネトウヨたちは、「やっぱり悪意ある切り取られ方をしていた」とか「全文を読めば何も間違ってない」などと嘯いているが、なにを言っているのだろうか。麻生財務相が得意げに語っているのは、ダイバーシティの尊重でもなんでもない。むしろ真逆だ。

 麻生の「日本は単一民族国家」発言は、「日本はすげーというのでやって」「やっぱり日本という国は偉え」という“日本礼賛”に続いて出てきたものだ。多様性を「偉い日本」に無理やり収斂させて、異なる国籍や民族、文化、アイデンティの同化を肯定しているとしか言いようがない。そのうえで、アイヌら少数民族の存在を完全に無視して、「2000年の長きにわたって一つの国で、一つの場所で、一つの言葉で、一つの民族、一つの天皇という王朝」は「ここしかありません」「いい国なんだ」と宣うのは、戦中の「天皇を中心とした神国日本」「万邦無比の神の国」なる虚妄と同根である。

 敗戦までの大日本帝国は、台湾や朝鮮の人々を天皇の「臣民」として同化することで、戦争に動員した。アイヌたち少数民族もそうだ。「インターナショナル化」でも「ワンチーム」でもなんでもなく、実際には差別し、文化や言語を収奪し、強制的に「日本人」に組み込んだのである。しかも、麻生の発言からは、「優れた民族が劣った民族をとりこんで当然」という優生思想的な感覚すら漂っている。それこそまともな民主主義先進国であれば一発で首が飛ぶ問題発言だ。

 麻生太郎はこれまでも問題発言を何度も繰り返してきた。だが、いつのまにかそれが「当たり前」かのように受け取られるようになり、本人も安倍首相も平然としている。こうした剥き出しの差別思想がスルーされる状況が、ネトウヨたちにお墨付きを与え、レイシズムと歴史修正主義を増長させてきたのではないか。

 「アイヌは存在しない」などというヘイトがはびこり、政治家がそれを増幅させているいまだからこそ、多くの人に『熱源』という作品を読んでもらいたい。そして、この差別と抑圧の根源がどこにあるのかをあらためて考えてほしい。

(編集部)



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/118.html

記事 [政治・選挙・NHK269] 与野党馴れ合いでは日本政治刷新は不可能だ(植草一秀の『知られざる真実』)
与野党馴れ合いでは日本政治刷新は不可能だ
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-2e1217.html
2020年1月20日 植草一秀の『知られざる真実』


2020年通常国会が召集された。

衆議員任期は2021年10月。

2020年秋から年末に衆院総選挙が実施される可能性が高い。

最も早いケースでは、通常国会召集後、2019年度補正予算を成立させた直後に衆院解散が挙行される可能性も完全には否定できない。

2020年は政治決戦の年になる。

この2020政治決戦の冒頭を飾るのが2月2日に投票日を迎える京都市長選だ。

門川大作=公明、自民府連、立憲民主府連、国民民主府連、社民府連推薦

福山和人=共産、れいわ新選組推薦

村山祥栄=無所属

の3名が立候補している。

この選挙は

「あいまい野党」対「たしかな野党」

の図式で展開される。

国政で自公と対峙する立憲、国民、社民が京都では自公と手を組む。

弁護士の福山和人候補は共産党が主導して擁立した無所属候補者である。

立憲民主の福山哲郎参院議員、国民民主の前原誠司衆院議員は、選挙で自公の投票が欲しいのだろう。

そのために、共産党と敵対して自公と手を結ぶ。

誰のために政治をやっているのか。

もちろん、自分のためだとの答えが返ってくるのだろう。

しかし、これは安倍自公政治の打破を求める主権者に対する背信行為というべきもの。

安倍政治を打破するために野党共闘を叫びながら、地方選挙で共産党と敵対して自公と結託することは根本的な矛盾である。

立憲と国民に対する主権者の支持が低迷しているのは、立憲と国民のスタンスがあいまいだからだ。

自公と対峙するのか、自公にすり寄るのか、はっきりしない。

自公に対峙することを装いながら、実態としてはテーブルの下で手を結ぶというものなのだと考えられる。

かつて社会党が実行してきた手法だ。

この行動が取られる主たる理由は、「我が身の安泰を図る」というものだ。

日本の主権者にとって最重要の政策課題が二つある。

原発稼働を続けるのか否か。

消費税率10%を肯定するのか否か。

安倍政治に対峙するということは、

原発稼働を即時ゼロにすること

消費税率をまずは5%に戻すこと

である。

これを公約に明示できる者が結集するべきだ。

これが「政策連合」である。

今回の京都知事選では「れいわ新選組」が福山和人氏の推薦を決めた。

「新選組が 与野党馴れ合いを斬る 京都市長選」

の図式が出来上がった。

2017年の総選挙に際して創設された立憲民主党が当初、主権者の支持を集めたのは、この新党が安倍自公政治との対峙を鮮明に示すと期待したからだ。

立憲民主党は共産党の全面的な支援を受けて多数議席を獲得した。

立憲民主党は、当然のことながら、共産党を含む野党共闘を主導すると思われた。

ところが、その後の立憲民主党は迷走状態に陥り、挙げ句の果てに国民民主党との合流を模索し始めた。

これでは日本政治刷新の道筋がまったく見えなくなる。

立憲と国民が合流するなら「第二自民党」という名称がふさわしいということになってしまう。

れいわ新選組が斬り込みをかけたことで、京都市長選で「あいまい野党」と「たしかな野党」対決の図式が鮮明になった。

選挙結果がもたらす影響は甚大になる。

2020政治決戦を勝ち抜くために「たしかな野党」が勝利を収めることが極めて重要だ。


関連記事
与野党馴れ合いの是非問われる京都市長選(植草一秀の『知られざる真実』)
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http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/119.html

記事 [政治・選挙・NHK269] ナベツネ会見解説<本澤二郎の「日本の風景」(3570)<「中曽根・安倍は奥さん一筋、2号はいない」は間違い>
ナベツネ会見解説<本澤二郎の「日本の風景」(3570)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/23140346.html
2020年01月20日 http://jlj0011.livedoor.blog/


<「中曽根・安倍は奥さん一筋、2号はいない」は間違い>

 親切な友人が、読売グループ総帥のナベツネ・インタビュー記事をメール送信してきたので、一通り目を通した。驚いたことに冒頭からおかしなコメントだ。これは解説しないと、勘違いする学者・文化人はたまたジャーナリストが出てくるかもしれない。出しゃばり解説に辛抱していただきたい。

 中曽根康弘も安倍晋三も「奥さん一筋」ということはない。中曽根の金庫番に失礼である。安倍内閣が誕生した際、一部のメディアは「安倍の女」報道に色めき立ったほどである。後者について、筆者の長年の友人は「麻生太郎が詳しい」と言い切っている。

 昭恵の暴走とシンゾウの暴走に因果関係がないのだろうか。

 このナベツネ会見は、質問者が鈴木宗男しか知らないためでもあったろうが、これは正しくない。新潮も文春も知っているはずだ。

<ナベツネ訪韓秘話を多田実が暴く>

 ナベツネの訪韓話が出てくる。彼は二度目の訪韓に大野伴睦を案内するが、その際、同行記者に金銭を配っていることを、ナベツネの政治部長前任者の多田実が、筆者に語った。同行した読売政治部記者が、上司の多田に打ち明けていた。

 このことを打ち明ければ立派だが、それはない。当時の軍人大統領の朴が夕食の後、美女のいる場所に案内してくれた。おそらく妓生観光の上等な場所に違いないのだが、そこでのお遊びについて触れていない。

 不思議に面白いことは「児玉誉士夫も来ていた」と明かす。ナベツネ・中曽根・児玉の三者連合は有名である。大野訪韓と児玉訪韓を仕組んだのは誰か?明かそうとはしない。この部分で「安倍さんと菅さんの関係は微妙」と官邸の暗闘を示唆しているが、彼からすれば二人とも「小僧」であるが、「さん付け」だ。勘ぐると、金が絡んでいるのかもしれない。ここの部分を明かせば、この会見は本物なのだが。

<恩師・宇都宮徳馬を裏切った忘恩の徒>

 日本軍陸軍二等兵で生還した、ナベツネの天皇の軍隊の評判はよろしくない。ここはまともである。東大に復帰するや共産党に入党する。軍隊式の共産党の組織を嫌って、そこから抜け出して敗戦5年後の1950年に読売新聞に入社したというのだが、この下りを決して口にしない。

 大恩人のことを触れようとしない。平和軍縮派の戦闘的リベラリスト・宇都宮徳馬の支援よろしきを得て入社できたものだ。

 安倍と同様「女たらし」のナベツネの仲人も、宇都宮である。宇都宮は共産党を飛び出したナベツネを、いたくかわいがったものの、左翼から右翼へと転向、恩師を裏切って、読売を改憲新聞にして財閥と提携してゆく。

 この下りを宇都宮から直接聞いていた筆者は、宇都宮がナベツネのことを何度も「忘恩の徒」と口走ったことを記憶している。恩を忘れてしまう人間は、まともな人間ではない。

 「権力に屈するな」が宇都宮の叫びだった。したがって、ジャーナリストを志す人間は金とは縁がない。

 巷間伝えられるナベツネの資産200億とか300億のことに多少、興味があるのだが、蓄財した事情を国民も関心を持っている。財閥関係者も顔負けであろう。

 中曽根の資産はどうか。ナベツネと安倍の資産を知りたい。国税庁と権力に屈しないジャーナリストの徹底取材を楽しみに待とうと思う。ナベツネ自身も、脛に傷を持つ政治屋と同類でないことを証明する責任があろう。

<読売新聞発行部数は700万前後か>

 ナベツネは読売の発行部数800万と明かした。これは多分に、はったり部数であろうから、実際は700万前後とみられる。

 読売は販売費用が新聞界随一で知られる。販売店にタダ紙を配布、それを病院や娯楽施設その他にばら撒いている部数が多い。

 一時は1000万部などと宣伝していたが、怪しいものである。今も広告費は朝日に比べて安いはずだ。読売不買運動も市民レベルで活発である。

 読売がジャーナリズムに戻れるか、目下、見通しは暗い。

2020年1月20日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/120.html

記事 [政治・選挙・NHK269] 一層信頼なくした軽い「処分」/政界地獄耳(日刊スポーツ)
一層信頼なくした軽い「処分」/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202001200000066.html
2020年1月20日9時31分 日刊スポーツ


★今日から国会が開会する。今年は大政局の予感の年であり、国会開会中にも何が起こるかわからない。首相・安倍晋三は「五輪に沸き立つ1年」を想定しているようだが、開会にあたり解せないことが2つある。ひとつはカジノ汚職事件で中国企業から100万円を受け取っていたことを認めた衆院議員・下地幹郎が議員辞職せず無所属で活動を続ける考えを示したことだ。本人は「反省もしたし政治資金収支報告書の訂正もした」というが、日本維新の会も除名され、沖縄の維新の支部も解散。ところが下地は九州比例での当選で維新も議員辞職を勧告していた。

★この理屈なら灰色高官ながら反省すれば何の問題もないことになる。けじめもつかない。維新には過去にも丸山穂高が同党を除名、現在はNHKから国民を守る党副党首に納まっている。維新は離党届を受理せず除名、離党勧告すると2人は同じ扱いだが、丸山が他党の幹部になっているのを見て、辞職は間尺に合わないと下地は感じたのだろう。無論形式的に除名にする維新の責任も大きいと言えよう。

★もう1つ。内閣府は国会が始まる前に駆け込むように17日、「桜を見る会」の招待者名簿を「行政文書ファイル管理簿」に記載しなかった問題などで、公文書管理法違反に当たるとして、歴代の文書管理責任者だった内閣府審議官・田和宏ら幹部6人を厳重注意の処分とした。6人は今夏の賞与も減額される。公務員が公文書を破棄したり改ざんすることにちゅうちょがなくなれば行政の信頼はなくなる。仕事の根幹のミス(本当にあったのかもわからないが)に対して厳重注意とボーナスの減額で本当にいいのだろうか。当然、官房長官・菅義偉の責任も大きい。だが、この程度の処分なら森友・加計学園疑惑を例にとれば今後も政権に忖度(そんたく)して、違反を繰り返しても、あとで昇給が待っていると役人は考えるだろうし、国民もこの6人は忘れたころに復権してるはずと考えるだろう。軽い処分で一層信頼をなくしたのではないか。(K)※敬称略





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記事 [政治・選挙・NHK269] この期に及んでも安倍内閣の支持率52% 半数以上が支持の摩訶不思議な調査結果(まるこ姫の独り言)
この期に及んでも安倍内閣の支持率52% 半数以上が支持の摩訶不思議な調査結果
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2020/01/post-f8a858.html
2020.01.20 まるこ姫の独り言


安倍政権以前は、政権の不祥事があれば必ず支持率が下がった。

安倍政権になってから、国民の知的財産である公文書を改ざん・ねつ造・破棄されようと、私たちの血税を総理とその支持者たちの為に私物化されようと、全く支持率が下がらなくなった。

去年から「桜を見る会」の税金私物化疑惑、IR疑獄、河井夫婦の公職選挙法違反と、立て続けに自民党議員の不祥事が出て来ているのに、え?政権支持率が52%?

下がらないどころか、上がるってどういう事?

安倍内閣の支持率…52% 世論調査
    1/19(日) 22:30配信   日テレNEWS24

>NNNと読売新聞が週末に行った世論調査で安倍内閣の支持率は前の月より4ポイント上がり52%だった。

> 世論調査では、安倍内閣を「支持する」が52%、「支持しない」が37%だった。


安倍御用新聞の読売の事だから、全面的には信じられないが、どこの調査も似たようなものだ。

しかし犯罪が発覚する前の方が支持率低くて、発覚した後の方が支持率高いというのは、なんなんだろう。

半数以上が、公文書隠ぺい改ざん破棄、税金私物化内閣を支持するという、この国にとって悪夢のような結果に。

この関係性で行くと国会が開かれて野党の質問攻めにあい、総理が立ち往生した方が、支持率が上がることになるが。

しかも、各論については多数が否定的なのに、なぜ内閣だけは支持されるのだろう。

政権与党である自民党が、悪い事をやっていて調査に参加した人は咎めているのに、その政権を支持するというのはどう考えても無理がある。

今日のモーニングショー、政治家の不祥事、「桜を見る会」で名簿破棄を実行したとされる官僚について議論していたが、田崎が必死で、「桜を見る会」の名簿破棄は民主党政権から始まったと力説をしていた。

民主党政権がやっていたから、自民党政権でもやっていいとはならないと思うが。

日頃「悪夢の民主党政権」と忌み嫌ってきたのに、こういう所は真似するんだ(笑)

この安倍とお友達は自分達が劣勢になると、必ずたった3年間だけだった民主党政権の悪口を言うのが特徴だ。

田崎も官邸から指令を受けたか。

そして田崎はネトウヨが常に主張する「政権批判ばかりして政策論議をしないから野党の支持率が上がらない」を声を大にして語っていた。

こうやって、テレビを見る人に対して「野党がだらしない」と刷り込んでいくのだろう。

それでもこれだけ自民党政権が犯罪の温床なのに支持する意味が分からない。

普通に考えたら、国や国民の為にならない政権は即刻首にしたいと思うのが世の常だと思うが、支持率調査ではそうならない。

前代未聞の、犯罪者集団を半数以上が支持している。

は陰謀論は極力避けているが、不正を何とも思わない政権を全力でサポートするようなメディアの調査は信用に価しないとも思えるし、本当に国民が考える力を失ったのだろうかとも思えるし。

本当はどちらなんだろう。




http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/122.html

記事 [政治・選挙・NHK269] 官僚のみなさん怒ったら? どこまでも上から目線の菅長官 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」(日刊ゲンダイ)
   


官僚のみなさん怒ったら? どこまでも上から目線の菅長官 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267681
2020/01/17 日刊ゲンダイ


招待者名簿の再調査については「既に廃棄しており、考えていない」と、菅官房長官(C)共同通信社

「こうしたことを二度と再び犯すことがないよう内部で注意をしっかり行っているところだと思う。」(菅義偉官房長官)

 1月10日の朝日新聞デジタルによると、

「菅義偉官房長官は10日の閣議後会見で、『桜を見る会』の2013〜17年度の5年分の招待者名簿の取り扱いで、公文書管理法違反があったことを認めた。」でもって「同法8条が定める廃棄前に必要な首相の同意手続きを取っていなかったことも明らかにした。」。

「法令順守と、行政事務の重要な意思決定を文書に基づいて行う『文書主義』は、公務員が守るべき大原則。その基本すら守られていない現状が明らかになった。」

 菅さんがよくいう「ルールに基づき適切に対応」ってのは嘘だったわけね。

 で、前出の言葉はそれがバレてから菅氏がいった言葉。理由は「事務的な記載漏れ」で、「担当者に確認しているところだが、こうした問題の対応意識が少なかったのでないか」だって。そして、前出の言葉につづく。

 官僚のみなさん怒ったら? 安倍首相が主催する「桜の会」に、彼の地元有権者が多数参加していたことが問題になり、詐欺師まで呼んでいたことが発覚し、そりゃあ世間から騒がれるわな。で今回、菅氏が認めたのは、「(1)管理簿への未記載(2)名簿を廃棄した日などを書き入れる廃棄簿への未記載(3)廃棄前に必要な首相の同意手続きがなかったこと」なわけだけど、菅氏の話しっぷりによれば、み〜んなボケた官僚のミス。そういうことになるけど、それでいいのか?

 よくまぁ、自分らの尻拭いをさせている人たちに、ここまでいえるよ。

 官僚は、「意識が低かった」とか、上から目線で「注意をしっかり行う」などといわれて悔しくないのか? あいつらの尻拭いをするために、ガリ勉して高学歴になったわけじゃないだろ? もう、いいかげん歯向かえよ。でないとこっちも味方できない。


【写真特集】菅官房長官も… 2019安倍首相主催「桜を見る会」



室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。



「桜を見る会」名簿、廃棄記録なし 菅長官、違法認める
https://digital.asahi.com/articles/ASN1B3V85N1BUTFK009.html
2020年1月10日 20時20分 朝日新聞


記者会見で挙手した記者を指名する菅義偉官房長官=2020年1月9日午前11時26分、岩下毅撮影


公文書管理の流れと相次いで発覚した問題点

 菅義偉官房長官は10日の閣議後会見で、「桜を見る会」の2013〜17年度の5年分の招待者名簿の取り扱いで、公文書管理法違反があったことを認めた。同法8条が定める廃棄前に必要な首相の同意手続きを取っていなかったことも明らかにした。

 法令順守と、行政事務の重要な意思決定を文書に基づいて行う「文書主義」は、公務員が守るべき大原則。その基本すら守られていない現状が明らかになった。ルールに基づき対応してきたというこれまでの政府の説明は根底から覆ったことになる。

 菅氏は9日の会見で、保存期間など名簿の取り扱いを記す行政文書の管理簿への未記載を認めたが、法令違反にあたるかどうかは言及を避けていた。10日の会見では「公文書管理法の関連規定、内閣府の文書管理規則に違反する対応だったと考えている」と明言。@管理簿への未記載A名簿を廃棄した日などを書き入れる廃棄簿への未記載B廃棄前に必要な首相の同意手続きがなかったこと、の3点を認めた。

 ただ、理由については「事務的な記載漏れだった」と説明。「担当者に確認しているところだが、こうした問題への対応意識が少なかったのではないか」とも話した。内閣府や、桜を見る会の担当閣僚としての菅氏自身の責任についても記者から問われたが、「こうしたことを二度と再び犯すことがないよう内部で注意をしっかり行っているところだと思う」と述べるにとどめた。

 首相が主催する内閣の公的行事「桜を見る会」をめぐっては昨年秋以降、安倍晋三首相の地元有権者が多く参加していたことが明らかになり、「私物化」との批判が続いている。しかし、真相解明の鍵となる招待者名簿について、政府は「第2次安倍政権以降の招待者名簿はすべて廃棄済み」と説明し、再調査しようとはしていない。朝日新聞社の昨年12月の世論調査では、桜を見る会の一連の問題についての安倍首相の説明は、74%が「十分ではない」と答えている。

 公文書管理法が「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」と位置づける公文書だが、安倍政権ではこれまでもずさんな扱いぶりが問題となってきた。

 森友学園への国有地売却問題では財務省が公文書を改ざん、廃棄した。国会答弁で存在しないとしてきたイラク派遣の際の陸上自衛隊の日報も後に見つかった。首相官邸で首相が省庁幹部と面談した際の記録を官邸側が作っていないことも明らかになっている。(安倍龍太郎)































http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/123.html

記事 [政治・選挙・NHK269] 河井案里事務所が2種類の領収書を発行 陣営関係者が証言(日刊ゲンダイ) 



河井案里事務所が2種類の領収書を発行 陣営関係者が証言
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/267813
2020/01/20 日刊ゲンダイ


河井案里参院議員の事務所の家宅捜索(15日、広島市)/(C)共同通信社

 広島地検が捜査している河井案里参院議員の公選法違反をめぐる問題で、新たな事実が判明した。

 昨年7月の参院選で案里陣営がウグイス嬢に法定上限を超える報酬の支払いにあたり、選挙事務所宛ての領収書のほか、選挙管理委員会に提出されていない後援会事務所宛ての領収書を発行していたという。

 NHKが20日、報じた。

 選挙運動に関する支出の領収書は公選法で選管への提出が義務づけられている。案里氏の選挙事務所では数人の担当者が手分けして選挙事務所宛ての領収書のほかに、選管に未届けの後援会事務所宛ての領収書を用意していたという。

 陣営関係者はNHKの取材に対し、「領収書は本来支払いを受けた側が発行するものなので、支払う側が用意するのは不自然だった。選挙後にウグイス嬢の1人から『規定の2倍の1日3万円の報酬を受け取っていた』と聞いた」と証言した。河井夫妻包囲網はどんどん狭まっている。



河井案里議員陣営関係者 選挙事務所宛て以外に別の領収書用意
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200120/k10012251391000.html
2020年1月20日 1時47分 NHK



去年の参議院選挙で自民党の河井案里議員の事務所がいわゆるウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払った疑いがもたれている事件で、陣営関係者が選挙事務所宛ての領収書のほかに選挙管理委員会に提出されていない別の宛名の領収書を事前に用意していたことが関係者への取材でわかりました。この領収書は規定を超える報酬をウグイス嬢に支払うために使われたとみられ、検察は報酬の支払いの経緯などについて解明を進めることにしています。

自民党の河井案里議員の事務所は、去年7月の参議院選挙でいわゆるウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払ったとして、先週、公職選挙法違反の疑いで広島地検の捜索を受けました。

選挙運動に関する支出の領収書は公職選挙法で選挙管理委員会への提出が義務づけられていますが、河井議員の選挙事務所では、当時、数人の担当者が手分けして選挙事務所宛ての領収書のほかに、選挙管理委員会に提出していない後援会事務所宛ての領収書を用意していたことが陣営関係者への取材でわかりました。

この関係者はNHKの取材に対し「領収書は本来支払いを受けた側が発行するものなので、支払う側が用意するのは不自然だった。選挙後にウグイス嬢の1人から『規定の2倍の1日3万円の報酬を受け取っていた』と聞いた」と話しています。

この領収書はウグイス嬢に法律の規定を超える報酬を支払うために使われたとみられていて、広島地検は、19日も河井議員の秘書や夫の河井克行・前法務大臣の秘書から事情を聴き、ウグイス嬢への報酬支払いの経緯などについて解明を進めることにしています。













http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/124.html

記事 [政治・選挙・NHK269] <毎日新聞が一面トップ報道!>公文書クライシス 桜を見る会 内閣官房と内閣府 名簿保存「1年未満」の怪 

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公文書クライシス
桜を見る会 内閣官房と内閣府 名簿保存「1年未満」の怪
https://mainichi.jp/articles/20200120/ddm/001/010/126000c
毎日新聞 2020年1月20日 東京朝刊

 「桜を見る会」に首相や与党などの推薦で招待された人たちの名簿を、内閣官房と内閣府が会の直後に廃棄したとされる問題で、名簿の保存期間を「1年未満」とした両官庁の対応に官僚からも疑問の声が上がっている。名簿には内閣官房を含めた各省庁の「推薦者名簿」と、実際に招待される参加者の「招待者名簿」があるが、両名簿の保存期間を1年未満にしているのは内閣官房と内閣府の一部だけで、不自然さが際立っている。【大場弘行、千葉紀和、岡大介】

 内閣官房の推薦者名簿には、首相や与党の推薦で招待された人たちが記載され、内閣府の招待者名簿には内閣官房を含めた各省庁からの推薦者が取りまとめられている。両官庁は、文書管理規則が改定された2018年と19年に開催された2回分の名簿を1年未満の文書として、会の直後に廃棄したと説明している。毎日新聞の取材によると、他省庁は「答えられない」とした外務省を除き、推薦者名簿の保存期間を3〜10年と定めている。

「あり得ない」「仕事回らぬ」 他省庁官僚、疑問視

 「廃棄はどう考えてもおかしい」。経済産業省職員は首をひねる。「桜を見る会は各界の功績、功労者を招き日ごろの労苦を慰労するための公式行事。予算が適切か評価するためにも、会の趣旨に合致している人が来ているのかという検証が必要になる。その根拠となる名簿を捨てたらダメでしょう」

 防衛省の職員も「会は首相主催の行事なのに信じられない」と驚きを隠さない。「自衛隊が地域の人らを呼んで毎年行うようなイベントですら、招待者名簿は必ず翌年まで残す。職員が異動で代われば、例年どんな人を呼んでいるのか分からなくなり、イベントの継続に支障が出てしまう」と疑問を呈す。

 「あり得ない」と言うのは厚生労働省の職員だ。「霞が関では職員の業務量が増えており、過去のデータや書類のひな型がないと効率が悪くて仕事が回らない。名簿はその最たるもの」。同省の別の職員も「過去のデータを使わずに名簿を作っているとしたら、よほど頭のいい官僚なのだろう」と皮肉った。

 名簿を廃棄した内閣官房の職員ですら「会は政治案件だから普通なら名簿は残しておきたくなる」と首をかしげる。「招待者が特定の議員の支援者や業界関係者に偏れば、呼ばれなかった側からクレームが来る。リスク回避のために過去の名簿を見比べて調整するのが普通でしょう」

 実際は廃棄せずに保管されているのではと疑う官僚も少なくない。文部科学省の職員は「公文書にならない『私的なメモ』として担当者が非公式に持っているのでは」とみる。1年未満の文書も公文書で情報公開請求の対象となるため、その抜け道として私的メモ扱いをしている可能性があるというのだ。

 そもそも内閣府は、各省庁に「(桜を見る会には)原則として同一人物が連続して招待を受けることがないように配慮する」との文書を配布し、推薦者の選定を求めている。こうした背景もあり、国土交通省の職員は「地道な地域活動を評価されて招待状が届くと涙を流す人もいる。そういう人たちの名前が書かれた名簿は重い。失礼のないよう重複招待も避けなくてはいけない。会が終われば用済みだとして捨てるなんてできない」と話す。この職員は続けた。「首相推薦者の名簿をすぐに捨てるのは会を軽く扱っているに等しい。残念なのは、本当の社会功労者が会に招待されたことを誇りと思えなくなってしまったことだ」

桜を見る会の名簿保存期間

内閣官房 「政治推薦」は1年未満

内閣府  1年未満〜5年(部局により異なる)

総務省  10年

法務省   3年

外務省  回答せず

財務省  10年

文科省  10年

厚労省  10年

農水省   5年

経産省   5年

国交省  10年

環境省   5年、10年(部局により異なる)

防衛省  10年

 ※内閣府が各省庁の推薦者名簿を取りまとめた「招待者名簿」の保存期間は1年未満

 ■ことば

保存期間1年未満の公文書

 公文書のうち政策の意思決定に関係のない軽微なものとされる。官僚の裁量でいつでも廃棄でき、原本の写し▽日常的な業務連絡や日程表――などの7類型に原則限定される。保存期間が1年以上の公文書には必要となる「国のウェブサイトでファイル名が公表される」「廃棄の際の内閣府との協議と同意」――は免除される。



桜を見る会 内閣官房と内閣府 名簿保存「1年未満」の怪 早川和宏・東洋大教授の話
https://mainichi.jp/articles/20200120/ddm/001/010/124000c
毎日新聞 2020年1月20日 東京朝刊

判断理由が不明 公文書管理に詳しい早川和宏・東洋大教授(行政法)の話

 「桜を見る会」は毎年開かれており、前年度の名簿を残さないのは一般的にありえない。前回誰を呼び、誰が来なかったのかなどを把握せずに一から名簿を作るのは大変だからだ。また、この会は首相主催であり、その時々で首相がどういった人たちとのつながりを重視していたのかを示す資料でもある。例えばこの年は経済人が多い、芸能人が多いなどといった検証が可能だ。政策判断の傍証として位置づけられる。過去には国立公文書館に移管された招待者名簿もある。後世に語り継いでいたものを、1年未満で廃棄できるように判断を改めたそもそもの理由が分からない。



桜を見る会「名簿廃棄は明らかに違法」 元公文書管理委員長代理の三宅弘弁護士が批判
https://mainichi.jp/articles/20200120/k00/00m/010/259000c
毎日新聞 2020年1月20日 20時08分(最終更新 1月20日 22時05分)


「桜を見る会」の招待者名簿について、「廃棄は公文書管理法違反」と指摘する三宅弘弁護士=東京・永田町の衆院第2議員会館で

 「桜を見る会」を巡る一連の問題で焦点となっている「消えた招待者名簿」について、公文書管理の視点から考える集会が20日、東京・永田町であった。内閣府の公文書管理委員会で委員長代理を務めた三宅弘弁護士が講演し、「招待者名簿は捨ててはいけないもので、政府の対応は明らかな公文書管理法違反だ」と批判した。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

 三宅さんは情報公開制度の専門家で、1990年代からは個人情報保護法制定などにも政府委員として携わったほか、2010〜18年には公文書管理委員として、森友・加計学園問題を受けた17年12月の公文書ガイドラインの改定に関わった。

 三宅さんは桜を見る会で噴出している問題について、「私たちが公文書管理法(09年成立)や公文書ガイドラインで作ってきたものを、(官僚たちが)『ざる』のように使おうとして起きたこと」と総括した。

 例えば、公文書管理法は4条で「行政機関の職員は、行政機関の意思決定に至る過程や事業実績を合理的に跡づけ、または検証できるよう、文書を作成しなければならない」(要旨)としている。

 この趣旨に沿えば、共産党の宮本徹衆院議員が昨年5月9日に桜を見る会のあり方を検証するため、会の資料や情報提供を政府に求めた時に「その時点で残っていたはずの名簿の電子データ(バックアップデータ)は提供しなければならなかったが、バックアップが残っていることを言わず、消えるままに任せていた」と批判した。

 加えて内閣府は18年以降、名簿を保存期間1年未満と定めていたが、4条に従って桜を見る会の事業実績を検証できるようにしておくには、少なくとも1年は残しておかなければならないと三宅さんは指摘。「『1年未満』という保存期間の設定のあり方も4条に反するし、国会議員から資料請求があった時点で、保存期間は『1年以上』に変更すべきだった」と述べた。





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