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2021年10月04日07時20分 〜
記事 [政治・選挙・NHK283] 甘利2016年「適切な時期に説明したい」2021年「質問が出尽くすまで答えた」(まるこ姫の独り言)
甘利2016年「適切な時期に説明したい」2021年「質問が出尽くすまで答えた」
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2021/10/post-d834bc.html
2021.10.03 まるこ姫の独り言


甘利が最近やたら表に出まくり、自分の存在をアピールしていると思ったら、なんと新総裁の岸田は、党の幹事長に据えた。

幹事長になった甘利は、会見を開いて2016年 甘利が、URとの金銭授受で辞任せざるを得なかった件について「秘書が私に知らせず勝手にやった」とか「寝耳に水だった」とか言い、最後は「質問が出尽くすまで答えた」いけシャアシャアと答えているが、いつ「質問が出尽くすまで」答えたのかそれこそ寝耳に水だ。

自民・甘利幹事長“政治とカネ”めぐり“説明責任果たした”
          10/1(金) 19:19配信 TBS系(JNN)

>自民党の甘利幹事長はかつて「政治とカネ」の問題で大臣を辞任した経緯について、“説明責任は果たした”という認識を示しました。

>自民党 甘利明幹事長
 「辞任会見で質問が出尽くすまでお答えをいたしました」




こちらは、突如睡眠障害になって入院した甘利に対して、退院したら会見を開いて、URの疑惑に対して質問が出尽くすまで答えると思って期待していたのに、それから5年間、何の音さたもなかったという認識しかない。

甘利の世界と、それとは違う私たち国民の世界は、同時進行で進められているのだろうか。

しかし2016年のことだから国民はみんな忘れていると思っているのか、辞任会見の時に何と言ったか。。

甘利大臣辞任会見(全文1)現時点での調査結果の概要
          2016/1/28(木) 20:27配信 THE PAGE

>いまだ全容の解明には至っておりません。引き続き調査を進め、しかるべきタイミングで公表する機会を持たせていただくことについてご理解を賜ればと思っております。

それっきり睡眠障害で入院してしまい、後にも先にも公式な会見を開いて結果を公表していない。

結果を公表していないのに、どうやったら議論が出来るのだろう。

甘利のいる世界では、私たちの知らぬ間に議論をし、質問が出尽くすまで答えたのか。。。へえ?

嘘の上塗りしかしない議員が、何ぜ自民党の幹事長職になれるのか。

岸田がこういう人選をしたという事は、岸田も五十歩百歩の自民党議員で、国民の疑惑に答える気持ちはさらさらないという事だ。

岸田は「自民党は生まれ変わる」「聞く力」「権力の集中と、そして惰性を防いでいきたい」と言うが、肝心の悪の温床3Aと呼ばれる、安倍麻生甘利を排除できないどころか、リモートされているようでは自民党には何も期待できない。



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/443.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 「岸田政権は安倍の傀儡」ごまかすため田崎史郎ら御用が流す「安倍さんは人事に不満」説は嘘! 実は甘利幹事長も松野官房長官も…(リテラ)
「岸田政権は安倍の傀儡」ごまかすため田崎史郎ら御用が流す「安倍さんは人事に不満」説は嘘! 実は甘利幹事長も松野官房長官も…
https://lite-ra.com/2021/10/post-6038.html
2021.10.03 田崎史郎ら御用が垂れ流す「安倍さんは人事に不満」説の嘘 リテラ

    
      自民党HPより

 明日4日に発足する見通しの岸田文雄内閣。すでに発表された自民党役員や漏れ伝わる組閣人事に対しては「『生まれ変わった自民党』どころか、たんなる安倍傀儡政権だ」という批判が高まっているが、ここにきて御用ジャーナリストやメディアからはカウンター情報がしきりに流されている。

 それは「安倍前首相は岸田氏の人事に不満を持っている」「岸田氏は安倍前首相の言いなりではない」という説だ。

 たとえば、おなじみの田崎史郎氏は、岸田氏の人事を「(安倍前首相は)全部満足しているわけではない」と言い、時事通信や毎日新聞も「(岸田氏の人事は)安倍氏へのささやかな抵抗」「岸田氏は安倍氏の言いなりにはならないとの姿勢もうかがえる」「安倍氏は一連の人事にいら立ちを募らせている」と報じた。

 だが、これらの情報は、安倍前首相や岸田氏の周辺が「安倍の傀儡」という批判を打ち消すために流しているにすぎないものだ。

 たしかに、自民党の役員人事にかんしては、すべて安倍前首相の思いどおりになっているわけではない。安倍前首相は幹事長に総裁選で支持してきた高市早苗氏を、官房長官には最側近である萩生田光一氏を推したと言われているが、周知のとおり、岸田氏は幹事長に甘利明氏、官房長官に松野博一氏を抜擢した。

 しかし、高市氏にかんして安倍前首相は「あわよくば幹事長に」と目論んでいたものの、そこまで絶対視していたわけではない。一方、前述した田崎氏は「(甘利氏ではなく)もっとほかの人を据えたほうが(安倍前首相は)自分の意志が通しやすい」などと解説していたが、むしろ甘利氏は安倍前首相にとって派閥を超えた刎頚の友であり、もっとも「自分の意志を通しやすい」人物と言うべきだろう。

 実際、2018年の総裁選後におこなった役員人事では、賄賂問題で辞任したばかりの甘利氏を安倍前首相自身が党四役である選挙対策委員長に抜擢。当初は党三役である総務会長に据える案さえあったほどだった。今回の幹事長人事も、総裁選投開票の前夜にはすでに麻生太郎と相談の上でGOサインを出していたと言われており、安倍前首相にとって「既定路線」の人事なのである。

■「松野官房長官は細田派内でも安倍に遠い」は本当か? 安倍は「Hanada」で“ポスト菅”に松野の名を

 官房長官にかんしても同様だ。高市氏とは違い、安倍前首相は「萩生田官房長官」に強くこだわり、朝日新聞が9月30日に「萩生田光一文科相を官房長官に充てる方針を固めた」と“誤報”を出したのも、その実態は安倍前首相に近い細田派幹部が流した「新聞辞令」だった。結果的に岸田氏はこれを蹴ったわけだが、それは当の細田派からも「萩生田に官房長官は早すぎる」という批判があがったため。そこで岸田氏は萩生田氏の代わりに同じ細田派から松野氏を官房長官に起用したのだ。

 だが、この人事に対しても御用メディアは安倍色を払拭しようと腐心。時事通信は「細田派でも松野氏は安倍氏と距離があることで知られる」などとし、松野氏を官房長官に据えた人事に安倍前首相が不満を持っているかのように伝えた。しかし、松野氏は細田派のなかでも「安倍四天王のひとり」と呼ばれ、実際に安倍前首相は今年6月末発売の「月刊Hanada」(飛鳥新社)のインタビューでも「ポスト菅」の「有力な候補者」として萩生田氏らとともに松野氏の名前も挙げていたのだ。

 さらに、岸田氏による「若手登用」「岸田カラーの象徴」として総務会長に引き上げた福田達夫氏の人事にしても、田崎氏は「安倍さんは『もう一回考えてみたら』と言った」「気持ちはNO」「でも、岸田さんはやり抜いた」と解説、岸田氏が安倍前首相に抵抗した結果であるように語っていたが、福田氏も細田派であることに変わりはない上、安倍前首相自身が福田氏のことを「細田派のホープ」として買い、育成を目的に国防・安全保障を学ばせるため2017年の人事で防衛政務官に就けていた。

 いや、岸田氏が「安倍前首相の言いなり」になっていることは、党役員および閣僚人事案を見れば明々白々だ。

 まず、岸田氏は甘利氏の幹事長抜擢のみならず副総裁に麻生財務相を起用し、安倍政権の基盤を固めた「3A」を早々に復活。しかも、麻生氏が退く財務相ポストには、麻生氏の妻の弟にあたる鈴木俊一氏を充てるという「3A」への配慮を剥き出しに。

 しかも、現在伝えられている組閣案では、安倍前首相の実弟である岸信介防衛相や、安倍前首相が今年5月に総裁候補のひとりとして名指しした茂木敏充外相が続投すると見られ、安倍前首相の最側近である萩生田文科相は経産相への横滑りとなる見通しだ。

■北村滋の官房副長官就任は批判受け撤回したが、首相秘書官に安倍の最大の側近・今井尚哉の影武者

 それだけではない。岸田氏は当初、官房副長官として安倍政権時代に内閣情報官としてさまざまな謀略を仕掛け「官邸のアイヒマン」と呼ばれてきた北村滋・前国家安全保障局長を起用する方針さえ見せた。この人事案は批判が高まったためか、岸田氏は北村氏ではなく栗生俊一氏を起用する方針に転換させたが、栗生氏も北村氏や前任の杉田和博氏と同様にエリート警察官僚であり、安倍・菅政権で暗躍した「官邸ポリス」の流れを汲んでいる。

 さらに、筆頭格である政務担当の首相秘書官には、嶋田隆・元経済産業事務次官が内定したと伝えられているが、嶋田氏は安倍政権下で「影の総理」と呼ばれた今井尚哉・元首相秘書官と同期入省組で昵懇の間柄。ようするに、今井氏に代わって岸田氏を操るための「今井氏の影武者」だ。

 ようするに、どこからどう見ても、岸田政権が「安倍傀儡政権」になることはすでに決定づけられているのである。

 にもかかわらず、「安倍前首相は岸田氏の人事に不満を持っている」「岸田氏は安倍前首相の言いなりではない」などと言いふらすことは、まさしく御用の極み。いや、御用メディアのみならず、菅首相就任時の「パンケーキおじさん」報道を反省することなく、「岸田氏はお好み焼きと納豆が好き」「愛妻家」などと好感度を高めるためのPRを盛んに繰り広げている始末だ。

 傀儡政権の誕生とともに、メディアの過剰な安倍忖度も完全復活──。まったく手に負えないと言うしかないだろう。

(野尻民夫)



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/444.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 日本でも人間を管理するための道具、「ワクチン・パスポート」を導入する動き(櫻井ジャーナル) :国際板リンク 
日本でも人間を管理するための道具、「ワクチン・パスポート」を導入する動き(櫻井ジャーナル)

http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/122.html



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/445.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 政治とカネで動揺岸田新体制(植草一秀の『知られざる真実』)
政治とカネで動揺岸田新体制
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-ec6794.html
2021年10月 3日 植草一秀の『知られざる真実』


10月4日、臨時国会が召集され、第100代内閣総理大臣に岸田文雄氏を選出する。

同日、岸田文雄内閣が発足の見通し。

9月3日に菅義偉氏が首相辞任の意向を表明した。

1ヵ月の長時間を要して新しい内閣への引き継ぎが行われる。

菅内閣の支持率は3割を割り込み、菅首相は余命10ヵ月の宣告を受けた。

7月17日付ブログ記事
「菅義偉首相の退陣時計秒読みを始動」

https://bit.ly/3a2xJn2

に次のように記述した。

「「天網恢々疎にして失わず」という。

天の網が菅義偉暴政を絡め取りつつある。

7月16日、時事通信社が報じた。

「菅内閣支持29.3%、発足後最低 初の3割割れ

時事通信が9〜12日に実施した7月の世論調査で、菅内閣の支持率は前月比3.8ポイント減の29.3%で、不支持率は5.6ポイント増の49.8%となった。

政権発足後、支持率が3割を切り「危険水域」とされる20%台に落ち込むのは初めて。逆に不支持率は最高となった。」

菅内閣は国民の審判を受けていない内閣。

国民の審判を受けずに誕生して消滅することになる公算が高まった。

衆院任期は本年10月。

菅義偉氏の自民党代表任期は9月まで。

衆院総選挙に進む前に自民党代表の地位から引きずり下ろされる可能性が高い。

最大の失政はコロナ失政。」

菅体制のまま衆院総選挙に突入すれば自民党は大敗した可能性が高い。

しかし、菅首相が辞意を表明して状況が急変した。

公共の電波が自民党にジャックされた。

新しい内閣が発足すれば内閣支持率は高い水準からスタートする。

自民党は岸田文雄氏を新しい党首に選出した。

10月4日、岸田文雄内閣が発足する。

衆院総選挙に向けての野党の状況が厳しさを増す。

政治状況を変革するには選挙で多数議席を確保することが必要不可欠。

自公政治の打破を求める主権者は状況変化のなかで最善を尽くさねばならない。

岸田文雄氏は河野太郎氏に比べて国民に評価される人間性を有している。

自民党は選挙情勢を転換させるために賢明な選択を示したと言える。

しかし、その岸田内閣に重大な瑕疵(かし)がある。

「政治とカネ」問題への取り組みが進展していないとの印象が広がっている。

9月29日の自民党両院議員総会で自民党党首に選出された岸田文雄氏はあいさつで、

「これから衆院選、参院選に臨んでいかなければならない。

生まれ変わった自民党をしっかり国民に示し、支持を訴えていかなければならない。」

と述べた。

国民の自公政治に対する不信が高まってきた。

その不信感を払拭するために「生まれ変わった自民党」の姿を国民にしっかりと示すことが必要だと強調した。

しかし、その岸田文雄氏が党役員の要になる幹事長に甘利明氏を起用した。

甘利明氏は2016年にUR都市機構の土地売却への「口利き」をめぐる金銭授受疑惑を背景に大臣辞任に追い込まれた。

「政治とカネ」問題、あっせん利得の嫌疑について甘利氏が説明責任を果たしていないと強く批判されている。

岸田文雄氏はこの甘利氏を自民党幹事長に就任させた。

野党3党は合同調査チームを設置する方針を明らかにしている。

岸田文雄氏は人事のツケを払わされることになる。

決戦の衆院総選挙まで1ヵ月の時間がある。

政治の風向きが急変することもあり得る。

野党陣営の共闘体制確立を急がねばならない。

鳩山友紀夫元首相との対談(アジア共同体研究所主宰YouTube動画「UIチャンネル」)
https://bit.ly/39BTgmd

10月5日発売の鳩山友紀夫元首相、孫崎享氏、前川喜平氏との共著『出る杭の世直し白書(ビジネス社)
https://amzn.to/3hSer8a

のご高覧も賜りたい。



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/446.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 菅前首相に「政界引退説」が漏れ始める 自民党内で力失い、慕う議員ゼロ…霞が関官僚もソッポ(日刊ゲンダイ)
菅前首相に「政界引退説」が漏れ始める 自民党内で力失い、慕う議員ゼロ…霞が関官僚もソッポ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295570
2021/10/04 日刊ゲンダイ


緊急事態宣言などの解除を決定し、記者会見に臨む菅首相(C)共同通信社

<最後の最後まで国民の声を聞かない人だった>
<これからは大好きなパンケーキを思う存分、食べたらいいよ>

 ネット上には、皮肉と評価が入り混じる声が溢れている。4日午前の臨時閣議で総辞職した菅内閣に対してだ。昨年9月に就任した菅首相の在職日数は384日。戦後12番目の短命でジ・エンドとなった。

 この日、閣議決定された首相談話では、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言などを全面解除したことについて、「安心とにぎわいのある日常に向けた大きな一歩を踏み出せた」と強調。「この1年間で国民が安心と希望を持てる未来のために道筋を示すことができた」と締めくくっていたが、結局、野党が求めていた臨時国会を開かずじまい。政権発足当時の「国民のために働く内閣」という看板は掛け声倒れに終わった感は否めないが、そんな中、永田町で漏れ始めたのが菅氏の「引退説」だ。

“ハマのドン”からも三下り半

「弟分と呼ばれた小此木八郎さんが、国家公安委員長という閣僚を辞めてまで出馬した横浜市長選で敗れたうえ、地元で菅さんと蜜月関係にあった“ハマのドン”こと、藤木幸夫(横浜港ハーバーリゾート協会会長)さんから『終わり』と三下り半を突きつけられたことが大きいでしょうね。派閥も持たず、党内で力を失ってヒラ議員に戻る菅さんを慕う議員は誰もいないでしょう。これまで散々、締め上げられたからか、霞が関の官僚も『勘弁して』というのが一致した見方。このまま政界を引退してもおかしくないでしょう」(与党国会議員秘書)

 福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏もこうみる。

「総裁選で、現職の首相としては異例の『支持』を明言した河野氏が敗れたのは痛手だったに違いない。党内では唯一、同じ神奈川選出議員として小泉進次郎氏が近しいようだが、力はない。甘利幹事長は神奈川選出だが、私が党関係者に聞く限り、岸田新総裁を支援した甘利氏と菅氏には距離があるようだ。前職とはいえ、首相経験者が総選挙で落選するような事態になれば前代未聞。菅氏に政治家としての矜持があるなら、『出馬しない』という判断はあってしかるべきだろう」

 菅氏が大好きだった「自助、共助、公助」のスローガン。権力もカネを失って戦う次期総選挙で、どこまで「自助」を発揮できるのだろうか。



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/447.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 先が見えない苛烈で困難な世界状況のなか「日本版バイデン」を首相にした自民党長老の“思惑”と“手法” (その1)

「“虎の尾を踏んだ”ことで退陣する菅首相:国家の根幹を蝕む「主権侵害」・「主権放棄」を知りながら行われている自民党総裁選」
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/367.html

の続きともいえる投稿です。

 長文になりそうなので、いくつかに分けて投稿したいと思っています。

 1回目は、日本が置かれている国政的ポジションや日本支配層の政治観について説明します。

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 9月26日に自民党総裁選挙の投開票が行われた。

 (その2)で詳しく説明するつもりだが、菅首相の再任を拒否した米国の意向も理解している自民党長老は、総裁選というイベントを近づく総選挙に向けた宣伝道具として利用しつつ、岸田文雄氏という御しやすい政治家を総理に据えた。

 この御しやすい政治家というのが、表題に書いた「日本版バイデン」の意である。

 反トランプの米国人として昨年の大統領選絡みでけっこうTVに出演していたパックンもデーブ・スペクターも揃って、「バイデンのいいところは、嫌う人が少ないお人よしで、理念や政策がないので、トランプと違って専門家の政策を素直に受け容れるところ」と語っていた。
 二人は、日本のTV番組とは言え、平然と、自国の大統領が自分の政策も理念もなく、国防総省を含む官僚機構やシンクタンクの言いなりであることが“好ましい”・“望ましい”と言ったのである。

 岸田文雄氏は、森首相に反旗を翻した2000年の「加藤の乱」で、血判状に加わって加藤紘一氏側についたが、乱の収束後は、古賀誠氏の側近だった関係もあり元の鞘に収まり、ついには宏池会の会長にまで上り詰めた。

 岸田氏が宏池会の会長になったのも、メディアがこぞって評価する「聞く力」のおかげだろう。「聞く力」が評価されるのは、その裏返しとして、「語る力」が貧弱だからである。

 政治家の資質としては、「語る力」をベースに、「聞く力」もあることが好ましい。

 岸田氏のように、理念や政策をはっきり主張せず敵を作らないことで有力な地位が得た政治家に何ができるかはなはだ疑問である。

 岸田氏が、今回の総裁選挙で発信力を見せようとしてきたことも含め、総裁選の裏側は次回以降で説明したい。

 4人(他の誰でもだが)のうち誰が総理総裁になっても、日本政治の大局的動向に影響はないと考えていたし考えている。
 それは、国際的テーマに関しては欧米支配層のタガががっちりはまり、国内政策についても、欧米支配層の意を受けた官僚機構の抵抗や説得が政治家に対し行われているからである。

 ただ、統治というのは、政策の微妙な差が、普通の人々に、気持ちや生活実感(ベースが低いから)にけっこうな違いをもたらすことを忘れてはならない。

 高い政策判断力と権謀術数能力を有する政治家が、国際的差配が敗戦国であり非核兵器保有国である日本にとっては抜きがたい桎梏であることを踏まえた上で統治を行えば、そのような能力に欠けた政治家よりも、若干だろうが、国家の行く末と国民の健康と生活がよくなる可能性はあると思っている。(その若干が、多くの国民にはけっこうな恩恵をもたらすことになる)

 アジア太平洋(大東亜)戦争で米国に徹底的に打ち負かされた日本は、占領政策を通じて形成された国際的国内的政治&メディア構造を“神聖不可侵”のものとして、独立後も現在に至るまで統治の基礎としてきた。

 戦前も、一定数の支配層構成員は、職業軍人(幕僚)を含め、欧米的価値観世界観に心酔し、欧米支配層と内通していたが、戦後は、キャリア官僚がこぞって入省後しばらくして米国留学することでもわかるように、大手を振って、米国支配層(その裏には欧州支配層)と“内通”するようになった。

 55年(昭和30年)体制として生まれた自民党も、米国CIAが提供した資金で生まれ育った政治組織だから、面と向かって米国に逆らう政治家はいなかった。

 ただ、日本は、たんに強権的に抑え込まれていたから米国の差配を受け続けていたというわけではなかった。

 朝鮮戦争特需を端緒に1970年まで続く特筆されるべき経済成長は、国際決済資金融資・技術売却・輸入受け容れなどの米国の支援なくしてはありえなかった。(米国の経済的支配層もその過程で大きな利益を得た)

 このような経済的利益なくして、「対米従属」が現在に至るまで続くことはなかったと思う。
 国家主権を“制限”されても、それで経済成長が実現できるのならそれでもいいじゃないかという意識・気分が、政界・財界・国民各層のあいだに広く蔓延したのである。

(「日米同盟」などといって誤解させているが、日米安保条約の目的は、第一義が日本の軍事的政治的自立を抑え込むことであり、第二義が米国のアジアにおける軍事行動をスムーズに展開できる基地と兵站を確保することである。首都を包囲するように国の強力な空海の基地が存在する日本が、米国に本気で逆らえないことは火を見るよりも明らかである)

 このような日本では、せいぜい、米国に対し面従腹背で、少しでも自分が抱いている理念や政策をなんとか実現しようとした政治家がいたくらいだった。
 そのような政治家の代表が、岸信介氏であり、田中角栄氏だと思っている。

 しかし、岸信介氏は「1960年に安保改定を強権的に行った元A級戦犯の危険な政治家」、田中角栄氏は「汚い手口で集めたカネの力で配下の政治家を増やし国費(公共投資)で有権者を買収する金権政治家」というありがたくない烙印が押されている。

(なぜか左翼や平和主義者は理解できていないが、岸信介氏が旧安保条約を改定したことで、1970年以降は日本の意志で日米安保条約を廃棄することができるようになったのである。サンフランシスコで講和条約締結の後に、吉田茂氏が一人で署名した旧安保条約は、条約の期限や修了条件さえ条文にないとんでもない代物だった。それでも、日本側の意志だけで日米安保条約を廃棄することは難しい。トランプ時代はチャンスだったが(笑))

 80年代以降続いている国鉄・電電公社・日本専売公社・郵政などの「民営化」指令も、政府の株式保有や規制を通じて、できるだけ“骨抜き”にしようとしてきた。

(これが、国民民主党や立憲民主党で一定勢力になっている(自民党内にもけっこういる)「国有・国営を敵視する理念的民営主義(自由主義経済信奉)者」であれば、近代日本が国家権力の力で150年かけて育成してきた基幹事業を、外国人を含む民間人に丸のまま投げ与えていたかもしれない。官僚機構は、そのような事態を避けるため、なにやかやと抵抗(サボタージュ)したはずだが)

 このような岸田総理誕生に直接関係のない話を書いたのは、爆弾も投下されず砲弾も飛ばない奇妙なWW3ともいえる過酷で困難な世界(新型コロナ供覧パーティ)のなかで日本のかじ取りを行うためには、欧米支配層の意向にほいほい乗っかる“軽いええ恰好し”でも、がちがちの国家主義者(自民党にはいないが)でもなく、有力政治家と上級官僚が合議で生み出した政策(対応策)を実行する「日本版バイデン」とも言える岸田氏を総理に選択することになった背景をまず感じ取って欲しかったからである。


http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/448.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 陰の内閣を隠す立憲民主党 今も野田執行部だから 
陰の内閣を隠す立憲民主党 今も野田執行部だから
http://blog.livedoor.jp/pat11/archives/51998566.html
2021年10月04日 自民党的政治のパンツを剥ぐ


嫌になってしまうのは

@党員代表選挙に対抗し 立憲も党員代表選挙すれば「横綱相撲」ができたのに
枝野が負けるからしない

A岸田フレッシュ内閣に対抗し 立憲フレッシュ影の内閣を発表すればいいのに
野田大政奉還内閣メンバーが黒幕=舅構成員であり
カーテンの裏に隠れてる バレルからオープンできない

***

@小沢一郎に選挙を頼んだ覚えはない
と平野氏に得意の裏技 枝野のイヤミをカマス

A米軍系連合が裏から国民に聞こえるように
共産党を北朝鮮のように苛め抜け と

B共産党は独りぼっちになるのが怖くて
立憲民主にしがみつく

C立川談四楼氏に始まる 親野党評論家は
新自由主義決別&二階裏決別宣言をした
岸田内閣の 親米愛国政権にケチをつけ

D反中野田裏私党である「立憲民主党」
を野党と勘違いしてしまう

枝野私党なのに

こんなていたらくの
立憲民主党です

自民党岸田政権こそ「正しい(自由)民主党政権」です
衆議院選挙では
立憲民主党の裏に隠れてる野田Gに美酒を飲ませてはいけません
一度惨敗枝野を石破化させてからです



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/449.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 「ファーストの会」設立で早くも飛び交う怪情報…“候補者リスト”には鳩山元首相の名前も(日刊ゲンダイ)




「ファーストの会」設立で早くも飛び交う怪情報…“候補者リスト”には鳩山元首相の名前も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295547
2021/10/04 日刊ゲンダイ


国政進出に向けた新党「ファーストの会」を発表した荒木千陽都議(央)ら(C)日刊ゲンダイ

 何をやるつもりなのか。小池都知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会(都ファ)」が3日、国政新党「ファーストの会」を設立すると発表した。トップは都ファ代表の荒木千陽都議が務める。次の衆院選で都内25選挙区を中心に候補者擁立を目指すという。

 荒木代表は「小池知事は出馬しない」と強調したが、永田町では「“女帝”がおとなしくしているとは思えない」との声が続出、怪情報も飛び交っている。

「今回の動きは、都ファだけが主導しているものではないようです。国民民主党や、前埼玉県知事の上田清司参院議員(無所属)が結成する“上田新党”も連携を模索し、鳩山由紀夫元首相のファミリーも参加するという情報が流れています。ここのところ、荒木代表や鳩山ファミリーの側近が国会議員会館を出入りする様子が目撃されているから、荒唐無稽な話ではないのでしょう」(永田町関係者)

 荒木代表は「都内25選挙区に擁立」と発言しているが、すでに「40人程度の候補者擁立が見込まれている」(同)という話も出ている。

「出所不明の“候補者リスト”には鳩山由紀夫氏本人の名前があった。選挙区は東京2区。さらに、長男の紀一郎氏が同4区。故・鳩山邦夫氏の長男・太郎氏は同14区だという。鳩山家の後ろ盾である『ブリヂストン』の関連会社がスポンサーについたとの情報も流れています。最終的に断られたようだが、明石市長の泉房穂さんにもオファーがあったそうだ。そのほか、複数の元職の名前も挙がっています」(同)

小池知事は今こそそっけないが…


今は「関知していない」という小池百合子都知事だが…(C)日刊ゲンダイ

 小池氏は、2017年衆院選の際、自らに近い議員や、当時の民進党などを巻き込む形で「希望の党」を結成。国政で野党でも与党でもない「第三極」の形成をもくろんだが、本人の失言で頓挫した経緯がある。

「今回は、都ファ、国民民主、上田新党、鳩山氏周辺の4者の思惑が複雑に絡み合っているようです。国民民主は党勢拡大を図りたい。上田新党も『国会議員5人』などの政党要件を満たす見通しが立たない状況を解消したい。鳩山家も政界で存在感を示したいようです。都ファとしても党を存続させるには国政進出しか道はない。それぞれに事情があるわけです。小池知事自身は今はそっけないですが、4つの歯車がかみ合えば『ワタクシが』と主導権を握りにくるのではないか。将来的な国政進出を捨てきってはいないでしょうからね」(官邸事情通)

 相変わらず機を見るに敏な“女帝”。野党は注意した方がいい。



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/450.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 進次郎・石破・河野を待つ「過酷な飼い殺し」の末路 詩人・軍人・変人のそれぞれの道は…(FRIDAY)
進次郎・石破・河野を待つ「過酷な飼い殺し」の末路 詩人・軍人・変人のそれぞれの道は…
https://friday.kodansha.co.jp/article/208587
2021年10月04日 FRIDAYデジタル


この時はまだ勝ちを確信していたのかもしれない…(写真:共同通信)

自民党の岸田文雄新総裁による人事が波紋を広げている。総裁選で3位の高市早苗元総務相を党4役の政調会長に起用する一方、2位の河野太郎元外相を党役員の「末席」に追いやったからだ。

「冷や飯を食え」とばかりに冷遇した岸田氏の一手に、河野氏を応援した自民党若手議員からは「『小石河連合の石破化』が進むだろう」との声が漏れる。

「私は発信力が弱いと指摘を受けてきた。河野氏には弱点を補ってもらう」

岸田氏は、広報本部長に河野氏を起用した理由をこう説明した。ツイッターのフォロワー数が243万人に上るなど発信力がある河野氏の広報手腕に期待するのも理解できるが、岸田氏の発言を額面通り受け取る自民党議員はほぼ皆無だ。

河野氏の周辺からは「外相や防衛相を歴任した国民人気ナンバーワンの人物を『末席』にするなんて、あまりにひどい」との不満が聞こえる。

総裁選で最下位の野田聖子前幹事長代行ですらも入閣が有力視される中、河野氏は「一人負け」状態だ。河野氏が所属する麻生派の重鎮で、出馬に反対した甘利明前税調会長が幹事長に起用され、麻生太郎会長も副総裁として党本部を牛耳る中、「麻生、甘利体制の下でイチから『雑巾がけ』をさせるつもりのようだ」(竹下派中堅議員)などと、河野氏に向けられる視線は冷たい。

岸田氏とすれば、総裁選で争った3人のライバルを党幹部や閣僚として取り込めば、それぞれの支持勢力からの岸田政権批判を抑制できるとの思惑も見える。

麻生氏は、2012年の総裁選で出馬準備を進めていた当時の谷垣禎一総裁を支持せずに、幹事長の立場にありながら出馬を強行した石原伸晃氏を「平成の明智光秀」と痛烈に批判した経緯がある。麻生副総裁−甘利幹事長の下であれば、次の総裁選に党役員や閣僚の立場から岸田氏の対抗馬となるのは困難だろう。

岸田派ベテランは「岸田政権は『安倍晋三元首相と麻生氏の傀儡』とか言われているが、再び戦う相手になりかねない河野氏らを取り込んだ巧妙な人事になっている」と強調する。

これは、2012年の総裁選で石破茂元幹事長に決戦投票で逆転勝ちした安倍元首相が、ライバルの石破氏を幹事長に迎えて芽を摘んだ手と通じる。石破氏が幹事長や地方創生担当相として安倍政権を支え、2015年の総裁選では出馬を見送らざるを得なかったことを踏まえれば、河野氏は広報本部長の職を受け入れた段階で「石破化」する可能性は高い。

ちなみに、石破氏は2018年の総裁選で3回目の出馬を果たすも敗退し、「政界批評家」と揶揄される道を余儀なくされてきた。最近では石破派の山本有二元農林水産相や古川禎久元財務副大臣が相次いで退会届を提出し、同派は15人となるなど衰退が著しい。石破氏は10月1日、地元・鳥取で記者会見を開いたが、会見情報にメディアからは「ついに辞職か、政界引退を表明するのか」との声が漏れたほどである。

進次郎、喧嘩の代償

河野氏の凋落と連動するようにダメージを受けたのは、河野・石破両氏と「小石河連合」を構築した小泉進次郎氏も同じだ。今回の総裁選で、安倍氏の出身派閥で党内最大勢力を誇る細田派を批判し、小泉氏らが進めた国のエネルギー基本計画案をめぐり「再生可能エネルギー最優先の方向性をひっくり返すということがあるなら、間違いなく全力で戦っていかなければならない」などと、見直しに言及した高市氏を念頭にケンカを売った。

国民の人気を背景にワンイシューで戦う構図を仕掛けるのは父親である小泉純一郎元首相譲りともいえるが、大派閥の力をバックに改革を進めた実父とは、その「戦闘力」があまりに違いすぎる。高市氏をはじめ、経済産業省に大きな影響力を持つ甘利幹事長らによって計画の見直しは必至で、小泉氏は「それなりに(巻き返しは)あるでしょうね。それが権力闘争の現実だから」と認めざるを得なかった。

メディアで「小石河連合」と持ち上げられた3人に共通するのは、歯に衣着せぬ言動で高い知名度があるものの、人付き合いがあまり得意ではなく、真の仲間に広がりが見えない点だろう。新総務会長に当選3回で抜擢された福田達夫氏が若手議員ら約90人を集めて党改革を要求したのとは対照的に、「自分が!自分が!、という『一匹狼タイプ』が3人集まっても相乗効果は生まれなかった」(二階派ベテラン)ことが白日の下にさらされた。

小泉氏は総裁選後、岸田氏の当選を受けて「やはり地道な活動って大事だと思う。日頃からの議員との関係構築も、国民や党員の皆さんとの地道な繋がりと同様、非常に大切なことだと思う」と振り返ったが、宏池会(現岸田派)会長を務めながら、地道に仲間のために汗をかいてきた岸田氏と3人の姿勢は大きく異なる。

各種世論調査で「次の総理候補」の上位を占めながら、自民党内で確固たる地位を占められない「一匹狼」たち。何かあれば、メディアは「石破氏からは政権批判コメント、小泉氏からはポエム(詩)をとれ」が合言葉になっていた政界で、河野氏がそのメンバーに新規加入する日がやってきてしまうのだろうか。

石破氏は今後について「思いを同じにする人たちの交わりは総裁選だけでやめにしてはいけない」と意味深長に語ったが、岸田派ベテランからは「『小石河連合』は小さな石が河に落ちていくだけ。波が起こることはない」と自信をのぞかせる。

1998年の総裁選で争った小渕恵三、梶山静六、小泉純一郎の3氏を田中真紀子元外相は「凡人・軍人・変人の戦い」と評したが、令和時代のリーダーとして小泉、石破、河野の3氏、言わば「詩人・軍人・変人」たちが権力を手にする日は訪れるのだろうか。


取材・文:小倉健一

イトモス研究所

写真:共同通信



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/451.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 岸田新内閣発足 いつまで持つか、地味で小粒な傀儡政権<上>安倍、麻生、甘利と闇将軍が3人いる内閣で右往左往の新首相(日刊ゲンダイ)

※2021年10月4日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大





※紙面抜粋



※2021年10月4日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大


岸田新内閣発足 いつまで持つか、地味で小粒な傀儡政権<上>
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/295549
2021/10/04 日刊ゲンダイ

カネも公認権も他派閥に譲った岸田人事に党内からも「唖然」の声


どこが適材適所か(左から福田達夫総務会長、岸田文雄総裁、甘利明幹事長=自民党臨時総務会)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田新内閣の全容が固まったが、さっそく「何だ、こりゃ?」の大合唱になっている。

 党執行部は「政治とカネ」の問題を抱えるなど“スネ傷”の人物だらけで、閣僚人事も新味ゼロ。この政権は一体何をやりたいのか、さっぱり見えてこない。ハッキリしているのは、党重鎮や派閥に過剰なまでの気を使ったということだけだ。

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 中でも、幹事長と官房長官のポストを両方とも他派閥に譲ったことには、党内も唖然だ。甘利幹事長は麻生派で松野官房長官は細田派。自身が率いる岸田派(宏池会)からは、党四役や官房長官、財務相など主要ポストへの起用を見送った。

 衆院選を控えた今、公認権と党のカネを握る幹事長の権力は絶大だ。そのポストに甘利を就けたのは、総裁選で岸田支持を打ち出した論功行賞と同時に、「3A」と呼ばれる盟友関係の安倍前首相、麻生新副総裁に配慮したものだ。今後の党運営は甘利、麻生が主導することになる。

 安倍の出身派閥で最大派閥の細田派は、岸田総裁誕生に多大な貢献をしたとして、幹事長か官房長官のポストを求めていた。幹事長を麻生派が押さえたことで、細田派には官房長官ポストを渡してバランスを取った形だ。

「首相になれるなら、3Aにひれ伏して、人事権も明け渡すということでしょう。岸田氏は保守本流たる宏池会の理念も捨て去って、3Aにおもねり、安倍政治の亜流を続けようとしているように見えます。宏池会の首相は1991年の宮沢喜一以来30年ぶりですが、岸田氏と同じように他派閥に支えられて首相になった宮沢喜一だって、女房役の官房長官だけは譲らなかった。これだけ主要ポストを他派閥に渡してしまえば、岸田氏は何をやるにも他派閥に“お伺い”を立てなければなりません。3Aの操り人形で、言いなりになるのは目に見えている。派閥の闇支配が完全復活したということです」(政治評論家・本澤二郎氏)

 論功行賞や3A傀儡の批判に対し、岸田は「適材適所」と愚にもつかない釈明をしていたが、よくもまあ、選挙前にこんな人事をやれたものだ。

 菅内閣をさらに小粒にしたような地味な布陣には、「これで選挙を戦えるのか」と自民候補者から悲鳴に近い声が上がっている。

安倍、麻生、甘利と闇将軍が3人いる内閣で右往左往の新首相


早くも軋轢?(左から、安倍前首相と麻生財務相)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田内閣を安倍、麻生、甘利の「3A」が裏で操る構図は、内閣の陣容からも明らかだ。党役員や閣僚の人事も甘利が主導したとされ、高市政調会長に電話で人事を伝えたのも甘利だったという。

 もっとも、“闇将軍”が3人もいると、あちらを立てればこちらが立たずで、「人の話を聞くこと」が特技の岸田は右往左往することになるはずだ。実際、早くも3Aの結束に軋轢が生じている。

 象徴的なのが、安倍の強い意向で細田派の萩生田前文科相に決まりかけていた官房長官人事が覆り、松野元文科相に内定した経緯だ。

「安倍さんは官房長官に腹心の萩生田を推していた。しかし、まだ当選5回ということもあり、甘利さんが『党内で不満が出る』という理由で起用を見送った。それで同じ細田派の松野さんにお鉢が回ってきたといわれています。派閥内での序列は松野さんの方が上なので細田派幹部は納得していますが、安倍さんは面白くないでしょう。岸田さんが甘利さんを頼りすぎているようにも見えます」(細田派関係者)

 各派閥に気を使い、微妙に思惑が異なる3Aの意向も汲みながら政権運営をすることになるのが傀儡の悲哀だ。安倍・菅政権で続いてきた官邸主導も後退するとみられている。

「党の力が強くなるのはいいとしても、どっちつかずを続けていれば求心力を失うだけです。岸田氏がリーダーシップを発揮して、内閣支持率が上がり、衆院選で大勝すれば官邸の力は強まりますが、新政権の布陣を見ると、どこまで岸田氏本人の意思が反映されているか疑わしい。リーダーシップは期待できそうにありません」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 マタ裂き状態に苦しむ新内閣になりそうだ。

いくら派閥推薦でもあまりに軽量級の官房長官


存在感はあまり…(松野博一氏)/(C)日刊ゲンダイ

 いまから「あの男に官房長官が務まるのか」と揶揄されているのが、新官房長官に決まった松野博一(細田派)だ。しょせん論功と派閥の論理で選ばれたに過ぎないが、それにしても、あまりにも“軽量”“小物”である。

 官房長官に起用されたのは、細田派が「幹事長か官房長官は細田派に任せてもらいたい」と要求したためだ。

 幹事長には麻生派の甘利が就いたため、細田派には官房長官が回ってきた。

 意外にも安倍ベッタリではないという。今回の総裁選では、安倍が推した高市ではなく、岸田を支持。町村派(当時)代表の町村信孝と同派の安倍が争った2012年の総裁選の時も、町村を支援している。

 松野は当選7回。早大法学部を卒業後、ライオンに入社。2年ほどで退社し、松下政経塾に入っている。森喜朗元首相に近い文科族だ。

 永田町では「控えめ過ぎて存在感がない」「押しが弱い」との評価だ。要するにパッとしない。

 元衆議院議員で政治学者の横山北斗氏が言う。

「私が05年に文部科学委員会にいたころ、松野氏も委員でした。自民党から下村博文氏や馳浩氏が委員会に出席して発言していたのを覚えていますが、松野氏が何を語ったのか記憶にありません。迫力不足で印象に残らないのです」

 安倍政権が7年も続いたのは、菅官房長官の存在が大きかったという。逆に菅政権が短命に終わったのは「菅官房長官がいなかったからだ」とも言われている。ただでさえ総理が非力なのに、女房役まで小物では、この政権は長く続かないのではないか。

http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/452.html
記事 [政治・選挙・NHK283] (番外編)安倍晋三に対する錯覚と幻想、イヤになるとお腹が痛くなり逃げ出すダメ政治家がキングメーカーだとは片腹痛い。

 「先が見えない苛烈で困難な世界状況のなか「日本版バイデン」を首相にした自民党長老の“思惑”と“手法”」の続きを投稿する前に、安倍晋三氏が岸田首相誕生の黒幕であるかのような論調がけっこうあるので、その点について触れておきたい。

 まず、血統だけで家業の政治家を務めてきた安倍晋三氏は、残念ながら、自身の力で派閥を仕切り党内から広く支持を集めて内閣総理大臣を掴み取るような能力を持っていない。

 世間が勝手に思い込んでいる彼の理念も、家業の“商習慣”を見て育ち取り巻き政治家連中の言動から影響を受けた、ナンチャッテ「愛国保守」レベルなのである。

 彼を問いただせば、安倍氏が、自民党内でも有数のリベラル的感覚(思想や理念ではない)の持ち主だということがわかるはずだ。だからこそ、母親(岸信介氏の娘)の思いとは違い、過激とも言えるリベラルな昭恵さんとうまくやっていけるのである。

 安倍氏の「愛国保守」は、店先にかかっている暖簾の絵柄でしかない。

 昨年だったか安倍昭恵さんがいみじくも語ったように、12年の第二次のときは本人もやる気だったが、小泉元首相を引き継いだ06年のときは、彼自身が総理総裁になりたいと望んだわけではなかった。どちらかと言えば、昨年8月の菅首相と同じように、小泉元首相を筆頭とした自民党長老たちに首相をやらされたといったほうが的確である

 そんな安倍氏が首相になったワケは、米国機関が仕組んだとある事件のせいで、安倍氏のみならず日本政府が北朝鮮からとてつもなく大きな恩義を受けたからである。

 今もって達成できていないが、安倍晋三氏が首相に就いたのは、拉致問題の解決=日朝国交正常化を果たすためなのである。

 政治家としていち早く拉致問題を取り上げ北朝鮮非難の先頭に立ってきた安倍氏が、北朝鮮に大きな借りをつくってしまい、その借りを清算するため、日朝国交正常化に取り組まなければならなくなったのは、皮肉な偶然なのか、それとも、米国はそこまで織り込んで事件を起こしたのかはわからない。

 このような経緯があるからこそ、19年2月に行われた第2回米朝首脳会談は“決裂”と国際的に評価されたにもかかわらず、その年の5月はじめに「次の米朝首脳会談が行われる前に、私が金正恩氏と会わなければならない」と発言したのである。

 安倍氏は、二度も、潰瘍性大腸炎という名目で内閣総理大臣の職責から遁走した憲政史上稀有なダメダメ政治家である。断定的に言わせてもらえば、本来ならば、国会議員を続ける資格さえない。

 一回目は、自身が父親(安倍晋太郎氏)から相続した“政治資金団体”をめぐる脱税疑惑を週刊誌が記事にしたことが原因である。
 安倍氏はそのとき既に国会で所信表明演説を行っており、それをめぐる質問と答弁を行う日を迎えた時点で、お腹が痛いといって隠れて(入院して)しまったのである。

 二回目は、直接の原因はわからないが、「新型コロナ狂乱パーティ」に参加を続けるなかでの首相職続行への嫌気と日朝国交正常化交渉が水面下以外まったく進んでいないことへの責めが重なったことが理由だろうと推測している。

 このように、学校に行きたくないとお腹が痛くなる(仮病とは限らず本当に痛くはなる)小学生並みの精神性の持ち主である安倍氏が、自民党総裁選のシナリオを描き、その実現に向けて仕切るということは、能力的にありえないことである。

(お腹が痛くなって学校を休んだ子供も、休みが確定すると、好きな食べ物をおいしくしっかり食べる。安倍氏も、昨年9月以降は食事を大いに楽しんでいるようだ)

 安倍氏が高市氏の支援拡大に励み決選投票では岸田に勝たせたと喧伝されているが、それは、総裁選を通じてスムーズに岸田氏を総理にするために安倍氏が利用された(本人も承知で)動きなのである。
 むろん、安倍氏も岸田総理誕生の“謀議”には加わっていたと思う。

 政治的能力と精神的胆力に欠ける安倍氏に期待をかけすぎるのは間違いだが、米国機関の罠に嵌められた経験を持つ安倍氏は、米国に反旗は翻さないとしても、対米面従腹背の方策は支持すると思っている。



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/453.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 野党統一候補の脅威に自民議員は戦々恐々。新任大臣でも落ちる可能性大(かっちの言い分)。
野党統一候補の脅威に自民議員は戦々恐々。新任大臣でも落ちる可能性大。
https://31634308.at.webry.info/202110/article_1.html?1633347135

岸田内閣が発足した。選挙は今月の31日になった。ご祝儀雰囲気の中で選挙に勝とうという魂胆である。今回の選挙は今までの選挙と全く違うことを認識しなければならない。何故かと言うと、共産が結党始まって以来の選挙協力を結んだからだ。野党4党での政策協定について、立憲が政権を取ったら閣外で強力するというものだ。それを受けて、今野党統一候補の決まっていない選挙区をまとめると述べた。これは基本は共産の得票数の選挙区では立憲に協力するということである。この意味は、極めて大きい。

統一候補になるとなるなか、新大臣の選挙区を調べてみた。後藤茂之氏(衆院長野4区)が厚生労働大臣になる。前回選挙結果は以下である。
後藤氏 自民          68,673票
毛利氏 共産党         40,898票
寺島氏 希望の党(民進)    40,863票
          野党統一  81,761票

これをみれば、野党票の方が多くなる。今回は、4区はながせ氏(共産)が野党統一予定候補に決定された。長野県唯一の共産統一選挙区で、その力の入れようは半端なくなる。立憲、社民、れいあ が加わる。大臣の仕事をしない内に、落選してしまう。長野県は立憲、共産が強い県で、4選挙区が全て野党系で占める可能性があると述べられている。

経済安全保障担当相に3回生の目玉の小林鷹之氏が就任する。岸田内閣の売り大臣である。前回の選挙結果は以下である。

小林鷹之     自民    108,964票

樋口博康     立憲    54,035票
竹ヶ原裕美子   希望    28,878票
上野洋嗣     共産    16,491票
        野党計     99,404票

藤巻健太    維新新    14,885票

維新を除いて野党統一候補となれば、小林氏に肉薄する。自民の人気が陰っている中、野党が統一で頑張れば十分勝てる。

牧島かれんは3回生であるが、最年少でデジタル相になった。これも岸田内閣の目玉である。前回選挙は、野党分裂して以下のような得票数である。

牧島かれん     自民  117,003票

神山洋介     希望   83,407票
横田英司     共産   27,798票
     野党票計   111,205票

ここは、共産が少ないから、立憲に統一されることになる。得票数はほぼ同数である。ここに社民、れいわも加わる。野党統一候補が勝つ可能性大となる。明智光秀どころの天下ではなくなる。大臣になって一週間も経たない内に解散である。仕事をしないで落選の可能性大となる。

野党としても、大臣を潰す大きな目標が出来ると、まとまることが出来る。かなりの選挙区でこのような逆転現象が生まれる。31日が楽しみである。

http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/454.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 小池知事いよいよ国政へGO? 都民ファースト国政政党の立ち上げの思惑 小池知事「伏魔殿都政」を嗤う(日刊ゲンダイ)
小池知事いよいよ国政へGO? 都民ファースト国政政党の立ち上げの思惑 小池知事「伏魔殿都政」を嗤う
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295526
2021/10/03 日刊ゲンダイ


017年「希望の党」結党会見で挨拶する小池百合子代表(当時)/(C)日刊ゲンダイ

 地域政党の「都民ファーストの会」(都ファ)が、衆院選に向けて国政政党を立ち上げるという。都ファ生みの親である小池知事は、自らの関与も衆院選出馬も強く否定したが、額面通り受け取るお人好しなど、どこにもいないだろう。口では都政に邁進する、などときれい事を言いながら、小池知事の頭の中は国政のことでいっぱいだったということである。

 都知事に再選してから1年余。この間、新型コロナウイルス対策で「密です」「ステイホーム」など数々の迷言≠生んできた小池知事だが、結局のところ、都知事の座は国政目当てに過ぎなかったと言わざるを得ない。よくよく都民はコケにされたものである。

 小池知事の国政政党ネタといえば、誰もが「希望の党」立ち上げ騒動を思い起こすが、4年前と今を比較してみると、あまりのシンクロ率に目がくらむ。同じなのは、都議選(4年前は都ファ圧勝、今年は自民圧勝の下馬評を覆し都ファ善戦)と衆院選(4年前は9月に安倍首相が解散、今年は安倍・菅政権の後継といわれる岸田総理の手で解散予定)だけではない。

 パンダの誕生と命名のタイミングまでほぼ一緒なのだ。詳しくは、8月4日に著者がアップしたYouTubeチャンネル(都庁watchTV)の動画をご覧いただきたい。それはさておき、国政政党を立ち上げるには相応の時間と労力、事前準備が不可欠である。「希望の党」の名称は半年以上も前に登録されていたという。今回も周到な準備が数か月にわたって密かに行われていたのはまず間違いない。

 つまり、コロナの感染爆発で自宅療養を余儀なくされた都民の感染者数が万単位にまで膨れ上がり、第5波による医療崩壊が現実のものとなった8月でさえ、小池知事は都ファ幹部らと衆院選への戦略を夜な夜な謀議していたということなのではないか。

 候補者の人選や選挙区調整、選挙体制の組み立ては大仕事である。7月の都議選直後から、都議会関係者からは、都ファ議員の一部が国政を目指しているとの情報が漏れ聞こえてきた。都ファ代表を務める荒木千陽都議が新しい国政政党の代表も兼務するようだが、小池知事の最側近である彼女こそ、国政を目指す第一候補なのではないかと踏んでいる。だが、都議当選の直後に国政転身となれば、有権者に対する裏切り行為以外の何物でもない。もしそうであるなら、国政にしか関心のない小池知事と同罪である。

小池氏出馬の可能性は?

 さて、問題は小池知事本人の出馬である。条件は2つある。コロナの感染状況と国政の混乱度合いだ。コロナ収束のめどが立ち、自民党内に何らかの混乱が生じれば、自らが打って出る隙間が生じる。小池知事はこの2つの条件がクリアされた時に動くだろう。

 さて、コロナに関しては、感染者数の急激な減少により緊急事態宣言も解除された。本人にとってはうれしい誤算だ。なぜなら、コロナ対策を放り投げて国政復帰を目指したとしても、都政放棄の批判がかなり和らげられるからである。残るは国政状況だが、残念ながら小池知事の思惑通りには進んでいない。

 菅政権の延命で自民党に不平不満が充満して亀裂が生じるのがベスト・シナリオだったが、菅氏の退場と新政権の発足で、自民党は衆院選に向けて一致結束したように見える。小池知事としては、今後、岸田政権への期待外れ感が強まって自民党にほころびが生じ、その間隙を縫って台風の目に躍り出る可能性がわずかに残るだけである。

 客観的に見てかなり不利な状況であるにもかかわらず、都ファが国政政党を発足させる意図は何か。来年の参院選を見据え、衆院選で最小限の議席を確保して地固めを図るつもりなのか。それとも、4年前、希望の党の党首としての出馬を躊躇し惨敗を期した反省から、今回は玉砕覚悟で大将自ら出陣するつもりなのか。

 いずれにせよ、都ファも新しい国政政党も、小池知事あっての政党であり、小池人気がなければ何もできない。「伏魔殿の女帝」である小池百合子氏が崖から飛び降りる勇姿を、是非もう一度、見てみたいものである。



澤章 東京都環境公社前理事長

1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。(公)東京都環境公社前理事長。2020年に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。YouTubeチャンネル"都庁OB澤章"を開設。最新作に「ハダカの東京都庁」(文藝春秋)、「自治体係長のきほん 係長スイッチ」(公職研)



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/455.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 中身はそのままのイメチェン(コラム狙撃兵・長周新聞)
中身はそのままのイメチェン
https://www.chosyu-journal.jp/column/21903
2021年10月3日 コラム狙撃兵 長周新聞

 

 自民党総裁選がようやく終わり、安倍・麻生といったキングメーカーたちの目論み通りに岸田文雄が新総裁の座に就き、総選挙直前の衣替えが完了した。メディアは噛ませ犬としての河野太郎人気なんて煽っていたものの、最後は永田町に生息する国会議員たちが派閥の力関係や利害を読み、勝ち馬と見なして全乗っかりするというオチであった。

 安倍、菅が放り投げた後のコロナ禍の政権運営とは、すなわち尻拭いにほかならないが、この尻拭い争いに権力に目がない2軍たちがわらわらと色気を見せるのがいまの自民党なのだろう。岸田とて、首相になるためにはあっちにご機嫌伺い、こっちにご機嫌伺いの連続で、後出しジャンケンのように主張をずらしてにじり寄って行く様は、どう見てもキングメーカーたちの傀儡を思わせるものだった。彼らに恭順の意を示し、このてのひらの上で泳ぎ回ることを余儀なくされた新総裁、次期首相というわけである。かつて自民党のなかでも主流派といわれた宏池会とは、小商人(こあきんど)集団にでも成り下がったのだろうか? と思うほど、なんだかせこいというか、「いまならボクも首相になれる」的な、みみっちい印象を受けるのはそのためなのだろう。河井案里の買収選挙で地盤の広島に手を突っ込まれてなお、総理・総裁になるためには安倍晋三ににじり寄るという様について、自民党広島県連のみならず、広島県民の皆さんはどんな印象を抱いているのだろうか? とも思う。林芳正が同じ派閥所属とあって、山口県民から見るといつもおこぼれ狙いな感じがそっくりな気もしてしまうのである。

 この総裁選、もとはといえばコロナ第5波に見舞われて菅内閣の支持率が急落し、直後に控える解散総選挙で「菅義偉の顔ではたたかえない」ことを理由にしたものだった。こと顔つきだけとって「不景気な印象…」「疫病神みたい…」などと評されると菅義偉が多少不憫にも思えるが、自民党としては一年前に尻拭いを押しつけた菅をあっけなく引きずり降ろし、総選挙での惨敗に脅えた挙げ句の衣替えであり、それ以上でも以下でもない。安倍8年、菅1年の私物化にケジメがなく国民を置き去りにした聞く耳のない自民党政治のイメージを払拭するために、宏池会所属の岸田を次なる「顔」にして看板を塗り替え、中身はそのままにイメチェンをはかっているのである。それは自民党内の権力闘争による実権の変化をともなっておらず、世間へのたぶらかしといえる。なにせ、好き放題の限りを尽くして幾つもの疑惑を抱え、国難ともいえる疫病禍に直面すると政権を放り投げた者が恥も外聞もなくキングメーカーを気取っているのが自民党で、何も変わっちゃいないのである。

 傍から見て誰の顔でも同じだろうとは思うものの、永田町の自民党国会議員たちは「岸田なら総選挙に勝てる」という判断を下した。

 菅義偉はいまごろ、鏡の前でどんな心境なのだろうか? 

 
 吉田充春



http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/456.html

記事 [政治・選挙・NHK283] 岸田内閣の新閣僚は「カネ」まみれ! 鈴木俊一財務相、二之湯国家公安委員長、金子農水相、後藤厚労相らの醜聞が次々と(リテラ)
岸田内閣の新閣僚は「カネ」まみれ! 鈴木俊一財務相、二之湯国家公安委員長、金子農水相、後藤厚労相らの醜聞が次々と
https://lite-ra.com/2021/10/post-6039.html
2021.10.04 岸田内閣の新閣僚はカネまみれ!鈴木財務相、金子農水相、後藤厚労相らも リテラ

    
    岸田文雄Twitterより

 本日、第100代内閣総理大臣に選出され、内閣を発足させた岸田文雄首相。だが、岸田首相は総裁選で党改革の柱に「政治とカネ」の問題を挙げてきたというのに、党の幹事長に選んだのは「1200万円賄賂」疑惑の説明から逃げっぱなしの甘利明氏。さらに政調会長に据えた高市早苗氏も、総務相でありながらNTTから高級接待を受けていた問題だけではなく同じく総務相時代の2016年に計925万円の「闇ガネ」疑惑が浮上した(過去記事参照→https://lite-ra.com/2016/05/post-2251.html)。そもそも党幹部からしてカネの疑惑を抱えた人物ばかりだ。

 そして、それは本日、発足した岸田内閣の顔ぶれも同じ。というのも、「政治とカネ」の問題を抱えた議員が揃い踏みとなっているからだ。

 たとえば、自民党副総裁に収まった麻生太郎から財務相のポストを“禅譲”した鈴木俊一(衆/岩手2区)。氏は麻生氏の義理の弟にあたるが、ある意味、財務相にもっともふさわしくない人物だ。

 鈴木氏は2000年6月の総選挙で公共事業受注企業8社から計690万円の献金を受け、公選法違反の疑いが指摘されたこともある人物だが、インパクトが大きかったのは「ガソリン代」問題だろう。

 五輪担当相時代の2017年、自身が代表を務める資金管理団体「清鈴会」が2013年から2015年に計上していたガソリン代が「地球33.8周分」に相当する1412万円にものぼることを「週刊新潮」(新潮社)が報道。これは当時、騒がれていた民進党・山尾志桜里衆院議員の「地球5周分」のガソリン代をはるかに上回るものだ。

 しかも、「清鈴会」の政治資金収支報告書では、問題のガソリン代や郵便代、家賃などについて、「領収書等を徴し難かった支出」である「徴難」で1658万円も計上していたことを「週刊ポスト」(小学館)が問題視。複数の支払先を取材したところ、「領収書を発行しないケースはない」という回答が返ってきたと伝えたという。

 森友問題で虚偽答弁を連発した佐川宣寿氏が国税庁長官に就任した際には「“領収書を破棄した”という説明は許されないのに」という怒りの声があがり、全国各地で「納税者一揆」デモが起こったことも記憶に新しい。だが、今度はよりにもよって約1600万円分も領収書なしで報告する人物が、麻生氏の義弟というだけで財務相のポストを与えられたのだ。当然、森友再調査もこの義弟が拒否で押し通すことは必至だろう。

■“思い出入閣”で警察行政トップになった二之湯智 公設秘書が一億円強盗事件を起こしたことも

「すでに大臣の失格なし」の新閣僚といえば、国家公安委員長に選ばれた二之湯智(参/京都選挙区)も同様。二之湯氏はすでに来年の参院選への不出馬および引退する意向を示しており、「思い出づくりの初入閣」と揶揄されているが、本人のカネの問題もさることながら、よりにもよって警察行政のトップに据えるとは、はっきり言って滅茶苦茶だ。

 というのも、二之湯氏の公設第2秘書を務めていた男性が2010年、京都市内の不動産会社社長宅に宅配業者を装って押し入り、社長の妻に刃物を突きつけて軽傷を負わせた上、金庫の現金1億円を奪った強盗致傷容疑で逮捕。今年3月、懲役13年の実刑判決が言い渡されたのだ(その後、大阪高裁に控訴)。

 この公設秘書はその後も各地で強盗を繰り返していたとされているが、1億円強盗の際は現役の二之湯氏の公設秘書であり、さらに二之湯氏は「いい秘書がいる」と紹介して他の自民議員に推薦していたという。逮捕時に二之湯氏は「初めはまじめにやっていたが祇園で遊びを覚えてしまった。注意しても聞く耳をもたなかった」と述べていたが、自民府連内でも〈「毎晩遊ぶ金はどこから出ているのか」といぶかる声も上がっていた〉(朝日新聞2018年11月10日付)といい、二之湯氏に監督責任があるのは当然だ。

 また、二之湯氏自身も、2010年〜2014年の政治資金収支報告書に計1070万円を超える「出処不明金」があるとし、2016年に市民団体「政治資金オンブズマン」が京都地方検察庁に告発。「落選対象議員」だと批判されていた。秘書の監督責任はもちろん、政治資金の不透明さも問題ありと言わざるを得ないだろう。

 きたる総選挙で「落選させるべき」大臣といえば、復興・沖縄北方担当相となった西銘恒三郎(衆/沖縄4区)は外せない。西銘氏は2012年の衆院選で普天間基地について「県外移転」を公約に掲げながら、当選後には一転して辺野古への新基地建設を容認。この有権者の裏切り行為も酷いが、もっと下劣なのは、西銘氏がこの年、辺野古関連工事の受注業者から計220万円もの献金を受け取っていたことだ。

 しかも、献金を受け取っていたのは2012年だけではなく、辺野古関連工事の受注業者から2014年の衆院選公示直前に計40万円、2017年の衆院選期間中にも20万円の献金を受けていた。これは国会議員の選挙に関して国と契約した業者による寄付を禁止した公選法199条に抵触する可能性のある行為だが、問題が指摘されるたびに西銘氏の事務所は「返金する」「返金した」と繰り返してきた。つまり、有権者を裏切った上にカネの問題をまったく反省していないのである。

■金子農水相は海自パソコン購入で防衛省に圧力、末松文科相は政治資金でエルメス

 さらに、同じく業者からの献金問題では、農水相となった金子原二郎(参/長崎選挙区)もすさまじい。金子氏は自民党総務会長代理を務めていた2013年、海上自衛隊のパソコンを地元業者から購入するよう防衛省に圧力をかけ、海自佐世保地方総監部は金子氏の地元業者2社と約1800万円の契約を結んでいたことが発覚。さらに、その地元業者や社長から過去に合わせて計240万円もの献金を受けていたと報じられたのだ(しんぶん赤旗2013年2月19日付)。

 金子事務所は「地元に発注しろと防衛省に求めたのは、献金を受けたからではなく、あくまで地元業者の声を伝えただけだ」などと抗弁していたが、それでなくても農水相をめぐっては吉川貴盛氏が大臣在任中に鶏卵業者から計500万円の賄賂を受け取っていた問題が起こったばかり(現在、公判中)。にもかかわらず、献金を受けた業者に便宜を図るべく省庁に圧力をかけておいて「地元業者の声を伝えただけ」と強弁するような人物を農水相に据えるとは、岸田首相の言う「政治とカネ」とは一体なんなのか。

 だが、「政治とカネ」の問題を抱える閣僚はこれだけではない。

 たとえば、今後のコロナ対策を担う厚労相に抜擢された旧大蔵省出身の後藤茂之(衆/長野4区)は、法務副大臣時代の2013年、巨額年金資産消失事件を起こしたAIJ投資顧問の傘下のアイティーエム証券からパーティ券を計80万円分、同社代表取締役から50万円の寄付を受けていたことが判明。さらに同社の株式200株(額面で計1000万円分)を保有していたことが発覚。

 また、当選3回にして文科相となった末松信介(参/兵庫選挙区)は、2010年の参院選時に“出所不明”の約1200万円にものぼる巨額の寄付金を収支報告書に記載せず、2016年に政治資金規正法違反で刑事告発されただけでなく、2014年には政治資金で高級ブランド・エルメスに2万5920円を支出。2013年にも「フォブ・シュランク」というフォルクスワーゲン向けの高級カーパーツなどをセレクトしたショップで1万6380円を支出していた。

 一方、ワクチン担当および五輪担当相となった堀内詔子(衆/山梨2区)は、夫が富士急行社長であるだけでなく大久保利通の子孫にあたることなどから「華麗なる一族」とワイドショーでも呼ばれているが、昨年公開された2019年の政治資金収支報告書によると、靖国神社に1万2000円を支出。これは本来、政治資金ではなく私費で負担すべきものであることは言うまでもない。

■甘利幹事長の口利き賄賂問題だけじゃない! 茂木外相、萩生田光一経産相にも公選法違反疑惑

 総務相となった金子恭之(衆/熊本4区)も、2002年に地元の川辺川ダム事業関連業者から当時自民党幹事長だった山崎拓の選挙区支部・資金管理団体を経由させた約1000万円の迂回献金疑惑が報じられている。

 さらに、「続投組」である茂木敏充外相(衆/栃木5区)には、女性記者へのセクハラ常習疑惑が持ち上がっただけでなく、地元選挙区で「衆議院手帖」180万円分相当を配布していた公選法違反疑惑を「週刊新潮」が報道(詳しくは既報参照→https://lite-ra.com/2018/01/post-3757.html)。重量級の経産相へと横すべりした萩生田光一(衆/東京24区)も、1600万円の迂回献金疑惑ならびに2017年の衆院選期間中に防衛省と取引のあった企業から100万円の寄付を受けていた公選法違反疑惑がある(詳しくは既報参照→https://lite-ra.com/2019/09/post-4995.html)。

 このように、「政治とカネ」問題で名前が挙がってきた閣僚が山盛り状態の岸田内閣。岸田首相は自身の地元である広島で起こった河井夫妻の選挙買収事件における党本部からの1億5000万円問題にかんしても「必要であれば説明する」と発言していたが、甘利明幹事長は早々に「再調査する考えはない」と宣言。ようするに、総裁選では「政治とカネ」問題について丁寧な説明と透明性の確保を謳いながら、岸田首相はそれを反故にしようというのである。

 当然だろう。「政治とカネ」問題を掘り下げれば、河井事件の1億5000万円問題はもちろん「桜を見る会」問題など、安倍晋三・前首相の関与や責任が問われることになる。そこに手を突っ込むことなど、傀儡の岸田首相には天地がひっくり返ろうとも絶対に不可能だからだ。そして、自民党は「生まれ変わる」こともなく、同じような「政治とカネ」の問題を平然と繰り返していくのは間違いない。

 選挙大規模買収事件に反省のひとつもない岸田政権を看過するのか否か。10月31日投開票で決定した次の衆院選でその審判を突きつけるしかないだろう。

(編集部)



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