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2022年1月12日08時15分 〜
記事 [政治・選挙・NHK285] 「河P直美が」と銘打った番組、NHKが川瀬監督を被害者扱い、違和(まるこ姫の独り言)
「河P直美が」と銘打った番組、NHKが川瀬監督を被害者扱い、違和
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2022/01/post-60b46b.html
2022.01.11 まるこ姫の独り言


何もかも解せない。

「河瀬直美が見つめた東京五輪」のタイトルの番組でねつぞうが発覚し、NHKは謝罪した。

その中でのNHKの対応が

>番組は河瀬さんが製作している公式記録映画と内容が異なり、NHK大阪放送局は既に河瀬さんに謝罪。「河瀬さんらに責任はありません。番組内容のチェック機能の強化など、再発防止に向けた取り組みを進めます」とコメントした。

川瀬は一方的な被害者なのか。

「河P直美」と銘打った番組なら、当然、今回のNHKのやらせ・捏造問題は、NHKだけの問題ではない。

ああいったドキュメントやドラマ、映画の場合、放送までに何度も試写会を行い、この番組に携わった人のすべてがチェックするはずだろうに。

特に川瀬の名が付いた番組なら、川瀬は入念なチェックを行い、もし不備があればNHK側に何らかの対応を迫るだろう。

NHKは川瀬には何の責任はないというし謝罪を受ける側になっているが、どうしても違和感がぬぐい切れない。

名前を使われる川瀬は当然チェックしていたはずだから。

これはNHK側だけの問題ではなく男性を取材した島田カメラマン、そして河Pも当事者だと思うが。

しかし今回のドキュメントを撮らせた、島田角栄カメラマンは「編集はNHKに任せている」と責任をNHKに丸投げするようなツイートをしている。

そして河P直美もダンマリを続けているが、直接この番組の映像に携わる人間が一方的な被害者とは思えない。

川瀬は国民に「五輪を召致したのは私達、そしてそれを喜んだはずだ、だからあなたも私も問われる問題だ」と責任を転嫁する前に、自分達の無責任さを恥じたらどうか。



映像を撮らせた側の責任は川瀬監督にも島田カメラマンにもある筈だ。

この二人はきちんと会見を開いて事の経緯を説明してもバチは当たらないのではないの?


http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/148.html

記事 [政治・選挙・NHK285] 岸田首相、就任100日めの評価は…「方針ブレブレ」「八方美人」どうにもモヤモヤが止まらない(FLASH)
岸田首相、就任100日めの評価は…「方針ブレブレ」「八方美人」どうにもモヤモヤが止まらない
https://smart-flash.jp/sociopolitics/169004
2022.01.11 18:50 FLASH編集部 Smart FLASH



 1月11日、岸田文雄首相は就任から100日めを迎えた。首相官邸で取材に応じた首相は、「新型コロナウイルス対応、日本経済の再生、外交・安全保障。目まぐるしく変わる国内外の情勢に機動的に対応しながら、スピード感をもって山積する課題に一つ一つ決断を下し、対応してきた」と振り返った。

 就任以降、支持率は上昇しているが、SNSでの評価は微妙なものが多い。

【関連記事:岸田首相がブレすぎで、いまさら菅前首相の評価が急上昇「ガースー戻ってこい」】

《国民の人気取りに先のことは考えずに安易なばら撒き政策。判断は早いように見えて詰めは甘く、方針はブレブレ。まだ評価するには早いものの、岸田政権は菅や安倍の時よりよっぽど無能な気がする》

《岸田内閣は八方美人 事なかれ先伸ばし内閣》

「ブレブレ」という言葉は、岸田政権に対して、しばしば使われる。今年最初の会見で、自ら「一度物事を決めたとしても、状況が変化したなら、柔軟な対応をする。こういったことも躊躇してはならない」と語っていたが、その言葉どおり、政策はたびたび書き換えられてきた。

 以下、具体的に見てみよう。

■「分配なくして成長なし」→「成長なくして分配なし」

 2021年10月4日、首相就任後初の会見では「分配なくして成長なし」と経済政策に対する考えを強調。しかし、10月6日には、松野官房長官が「成長と分配は車の両輪」とトーンダウン。

 10月11日の衆議院本会議の答弁では、ついに岸田首相の口から「成長なくして分配なし。まず成長を目指すことは極めて重要であり、その実現に向けて全力で取り組みます」と語られた。

■「令和版所得倍増計画を!」

→「文字どおりの『所得倍増』を指し示しているものではない」

 2021年9月の総裁選では、令和版「所得倍増計画」を打ち出し、国民全体の所得を引き上げることが「私の公約」と宣言した。しかし、10月の総選挙では公約を “封印”。当時の山際大志郎経済再生担当相は「文字どおりの『所得倍増』を指し示しているものではない」との認識を示した。

■「ワクチン3回目接種をできる限り前倒し」

→「全国民を対象にするのは困難」

 臨時国会が召集された12月6日、所信表明演説のなかで、新型コロナの変異株「オミクロン株」の世界的な広がりを受け、「ワクチン3回目接種の前倒し」を表明。しかし、翌日には後藤茂之厚労相から「全国民を対象にした前倒しは困難」と軌道修正された。

■「特別給付金10万円のうち5万円分はクーポン」

→「10万円の現金一括給付も選択肢」

 18歳以下への10万円相当の給付について、当初は2021年内に5万円を現金で、残り5万円をクーポンで支給する方針だった。貯蓄に回ることを避け、消費を喚起するためとされたが、クーポン支給の事務費が967億円にのぼることが発覚。

 さらにクーポンではなく、自治体独自の通販サイトで使えるポイント案も提示され、二転三転ぶりに世間から大きな批判が集まった。最終的に岸田首相は、年内に現金一括給付の形を取ることを容認した。

■「オミクロン株濃厚接触者の受験は認めない」

→「別室受験などの機会確保を」

 12月24日、文科省は大学入試をめぐり、オミクロン株の濃厚接触者は、無症状でも受験を認めないとする方針を発表。受験生や保護者から不安の声が上がると、岸田首相は12月27日、「受験生に不安が広がっていることは承知」と語り、同日、一定条件を満たせば別室受験が可能となった。

「柔軟な対応」といえば聞こえはいいが、繰り返される方針転換に、国民が振り回されているのは間違いない。今後も朝令暮改を繰り返すようであれば、モヤモヤやイライラが溜まるばかりだ。

(SmartFLASH)

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/149.html
記事 [政治・選挙・NHK285] 五輪反対デモを巡り河P直美監督も大炎上 そして「カンヌの申し子」チラつく“政界人脈”(日刊ゲンダイ)



五輪反対デモを巡り河P直美監督も大炎上 そして「カンヌの申し子」チラつく“政界人脈”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/299758
2022/01/12 日刊ゲンダイ


体制寄り?(C)共同通信社

 NHK大阪拠点放送局が昨年末に放送したBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」を巡り、番組内の不適切な字幕について謝罪した問題。同番組で取材した男性について、報酬をもらい五輪反対デモに参加しているとの字幕を付けたが、男性が実際にデモに参加していたか確認していなかった。

 密着を受けた映画監督で東京五輪の記録映画のメガホンを取った河瀬直美氏も炎上する中、彼女の“政界人脈”に注目が集まっている。

 河瀬氏といえば、2007年のカンヌ国際映画祭で「殯の森」が最高賞に次ぐグランプリを受賞するなど、日本を代表する映画監督のひとり。「カンヌの申し子」との異名を取る華やかな実績を持つだけあって、その“人脈”もまた輝かしい。

 映画「あん」がカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門のオープニング作品に決まった2015年、同作を観賞した安倍首相(当時)の妻・昭恵夫人からラブコール受け週刊誌「AERA」で対談。17年には東京・上野で開かれた芸術イベントに駆け付けた安倍元首相と挨拶を交わしている。

「日本は美しい国」

 翌18年には日仏友好160周年を記念してフランスで開催された「ジャポニスム2018」で日仏合作映画をお披露目。安倍氏の代理で出席した河野外相(当時)と一緒に観賞し、当時のやりとりを毎日新聞朝刊(同年8月5日付)に次のようにつづった。

〈エンドクレジットが流れると、会場は拍手に包まれ大臣からは「美しいですね」との感想を受けた。わたしは思わず「はい、日本は美しい国です」と発言していた〉

 美しい国、日本──。かつて、こんなフレーズを繰り返した安倍氏も映画監督になるのが夢だったというから、もしかしたら2人は似た感性を持っているのかもしれない。

 河瀬氏には東京五輪公式映画監督以外に、25年開催予定の大阪・関西万博のプロデューサーという肩書もある。

 日本経済新聞のインタビュー(20年12月23日付)では万博開催の意義を問われ、「0か1かという欧米的な発想ではなく、八百万の神の世界の中で多様性を受け入れてきた日本的な考えを世界に発信することが重要だと思います」と主張。河瀬氏を東京五輪公式映画監督に選んだ当時の大会組織委員会会長が、「日本は神の国」で知られる森元首相だったのは、神のおぼしめしだろうか。

 河瀬氏はカンヌのグランプリ受賞後に甘利経産相(当時)を表敬訪問し、国が映画作りを援助して日本の考えを世界に発信する必要性を訴えている。「体制寄り」といった批判が相次いでいるが、6月公開予定の公式映画で名誉挽回できるのか。

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/150.html
記事 [政治・選挙・NHK285] 誰が米兵を取り締まるのか(コラム狙撃兵・長周新聞)
誰が米兵を取り締まるのか
https://www.chosyu-journal.jp/column/22533
2022年1月11日 コラム狙撃兵 長周新聞

 

 米兵が本国からPCR検査もせずに在日米軍基地にやってくることから、沖縄、山口、広島はじめとした米軍基地の所在地で、第6波の始まりともいえる新型コロナウイルスの感染が拡大している。空港検疫から漏れ出たであろう東京、大阪のような都市部における市中感染とは異なり、これら基地の街における感染は紛れもなく米兵を通じてアメリカにおける感染爆発状況がそのまま日本国内に持ち込まれ、首都圏に先んじて“爆発”しているのである。勝手に基地を出入り口にして入国し、ゲートの外側に自由に出てきて酒を飲み、市中にコロナを撒き散らす。確かスペイン風邪をばらまいたのも米軍だったが、とんでもない連中といわなければならない。「日本を守る」気などさらさらないし、他国の公衆衛生を土足で踏みにじってなお居直っているのが米軍なのである。

 山口県でも連日発表される感染者数のうち、そのほとんどが岩国に集中している。基地内でのクラスターが基地従業員に飛び火し、その日本人従業員の家族や周囲にも広がり、濃厚接触者を通じてジワジワと県東部をはじめとした県内各地にオミクロン株が運ばれている。同じように広島で感染が拡大しているのも、米兵が基地ゲート前の岩国市川下では遊び足りず、近年は週末になると隣接の広島市にある歓楽街・流川まで大勢くり出すからで、案の定、その関係者に感染は集中している。クリスマスにはっちゃけたのが、年末年始を挟んで露見しているに過ぎないのだ。

 これまでも、週末の広島市内たるや米兵の乗車するYナンバーで溢れ(飲酒運転など平気)、流川で大暴れしたり、婦女暴行事件を引き起こしたり、無銭飲食、駐車違反、ひったくり、覚醒剤の売買などやりたい放題である。おかげで、米兵お断りにしている店舗も多い。こうした街を荒らされた状況について、広島といえば“仁義なき戦い”の共政会の出番とでもいおうか、悪さをする米兵を一丁締めてくれるのかと思いきや、かつては米兵に発砲した事件もあったものの、今では「共政会の睨みも効かない…」といわれるほどの傍若無人さである。ならば警察が街の治安を守るのかというと、これまた米兵には示し合わせたように手を付けない。広島県警といえば、駐車違反についても「共政会とYナンバーは取り締まらない」が市民のなかでは有名な話なのである。

 斯くして2007年には、当時19歳の女性を海兵隊員4人が集団暴行して、現金を奪って逃走する事件も起きた。女性から被害届を受けた広島県警は、女性が覚えていた車のナンバーをもとに犯人を特定したものの、米軍側は基地に逃げ込んだ犯人たちの身柄を引き渡さず、最終的に広島県警が逮捕状請求を取り下げ、広島地検も不起訴。米兵たち4人は罪を問われず本国に逃げていった。やっていることは沖縄と同じで、米兵は何をやっても無罪放免なのである。

 今回の米軍由来のコロナばらまきについて、こうした日米地位協定の壁があって如何ともし難い…というような論調も一部あるものの、そのようにおかしな地位協定は「仕方がない…」と許容できるものではなく、変えなければならないものだ。しかし現状では、米軍基地からコロナたちがウヨウヨと市中に出てくることについて、日本政府が毅然とした対応をとるのではなく、米軍には忖度するような振る舞いに終始しており、それ自体屈辱的である。疫病禍の火の粉を撒き散らす行為は、明らかに安全保障を脅かし、主権を犯している。それでもなお米国には強くいえないという従属関係について、問題にしないわけにはいかない。     

 吉田充春


関連記事
米軍の在日特権こそ問題にすべき 日本を隷属下に置く日米地位協定 コロナばらまきで浮き彫りに(長周新聞)
http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/146.html

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/151.html
記事 [政治・選挙・NHK285] 「私は被取材者の1人ですので、事前に内容を把握することは不可能」(河瀬直美)・・・自らの名前が番組タイトルにクレジットされているのに、この他人事コメントはないだろう!! 
「私は被取材者の1人ですので、事前に内容を把握することは不可能」(河瀬直美)・・・自らの名前が番組タイトルにクレジットされているのに、この他人事コメントはないだろう!!
http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-399812.html
2022年1月12日 くろねこの短語

 NHK-BS1『河瀬直美が見つめた東京五輪』の捏造問題で、直美・リーフェンシュタールがようやくコメントを出した。ところが、これがまたなんとも他人事で、

「本番組においては、私は被取材者の1人ですので、事前に内容を把握することは不可能です」

 だとさ。番組が炎上してから2週間近くも経っているのに、こんな無責任なコメント出すとはねえ。なんったって番組のタイトルには自分の名前がクレジットされてるんだから、「私は被取材者の1人」で済む問題ではありません。

 こうなったら、BPO案件にして捏造に至る経緯をちゃんと検証すべきだろう。NHKだって、自ら第三者委員会を設置して検証に乗り出すべきなんだよね。それもしないで、「字幕の一部に不確かな内容があった」って木で鼻をくくったような謝罪文で誤魔化そうなんて、これでよくもまあ公共放送だなんてふんぞり返っていられるものだ。

 それにしても、この捏造問題について、民放各局が静観しているのは何故だろう。天下のNHKによる捏造疑惑ですからね。こんなおいしいネタはないだろうに。それとも、ヘタに突っ込むと藪蛇になるのを恐れてたりして。

NHKの不適切字幕、河瀬直美監督「事実と異なる内容、本当に残念」









http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/152.html
記事 [政治・選挙・NHK285] 東京の重症者数は国基準なら1カ月14倍増! 都基準が「オミクロン株は軽症」をミスリード(日刊ゲンダイ)




東京の重症者数は国基準なら1カ月14倍増! 都基準が「オミクロン株は軽症」をミスリード
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/299812
2022/01/12 日刊ゲンダイ


都の基準は国基準と違い、ICUに入っている患者を含まない(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ

 重症化リスクが低いとされるオミクロン株。確かに、これまでの新型コロナウイルスとは異なり、肺炎による重篤化は少ないが、軽視できないのは、肺炎以外による重症化リスクがあることだ。実際、東京では肺炎以外の重症者が倍々ゲームで増えている。

 ◇  ◇  ◇

 都の11日までの1週間平均の感染者数は890人。前週比981%の激増だ。一方、重症者数は4人にとどまり、重症病床使用率は0.8%(4人/510床)とガラガラだ。

 東京でもオミクロン株が広がっている。「オミクロン株は重症化しない」との説を裏付けるような数値に見えるが、ここにはカラクリがある。

 都の基準の重症者は、人工呼吸器やECMOの管理が必要な患者のみが対象となっている。国の基準では、ICU(集中治療室)に入っている患者も重症者に入れているが、なぜか都はICUに入っている患者を含めていない。

 WHO(世界保健機関)は、オミクロン株について、鼻やのどに影響がでるとの研究結果が多く、肺炎を引き起こすこれまでの変異株との違いを指摘している。つまり、オミクロン感染の場合、人工呼吸器の出番が少なくて当然なのだ。

 問題は人工呼吸器やECMOに加え、ICUを使用している患者も含めた国基準の重症者数だ。国基準だと、東京で急増している。

 東京の国基準の重症者数は昨年12月11日は10人だったが、今年1月4日は47人、11日は148人へと膨れ上がっている。1カ月前から14倍、ここ1週間で3倍である。重症病床使用率も10%(148人/1468床)に上る。


東京では肺炎以外の重症者が倍々ゲームで増えている(東京・渋谷スクランブル交差点)/(C)日刊ゲンダイ

「軽症」では済まない恐れ

 どういう症状の患者がICUで治療しているのか。

 都の担当者は「個別の症状については把握していない。もともと基礎疾患がある患者がコロナにかかり、人工呼吸器は不要でもICUでの治療が必要と判断され、治療を受けている可能性があります」(防疫・情報管理課)と回答した。

 肺炎でない重症者が増えている可能性が高い。

 肺を患う病症が少ないオミクロン株の場合、人工呼吸器の有無で判断する都基準ではなく、国基準の重症者数を重視すべきではないかーー。この点を問うと、「何とも言えない」(前出の担当者)と答えた。

 厚労省が発表した10日時点の全国の重症者数は、前日から10人増えて100人。100人台となるのはおよそ2カ月ぶりだが、この発表も都の重症者数は都基準でカウントしており、ミスリードだ。

「オミクロン株は軽症」と軽くみてはいけない。

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/153.html
記事 [政治・選挙・NHK285] 資本主義対民主主義(植草一秀の『知られざる真実』)
資本主義対民主主義
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-672d2b.html
2022年1月12日 植草一秀の『知られざる真実』


資本主義対民主主義。

私はこのテーマを考え続けている。

自由、人権、民主主義、法の支配、市場経済

安倍元首相は「価値観外交」として五つの項目を並べる。

自分で考えたものではなく、官僚が提示した用語を読んでいるだけと見られるが同じフレーズを繰り返す。

真偽は定かでないが、初代ロスチャイルドと呼ばれるマイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが1773年に提示したとされる25条からなる「世界革命行動計画」に次の記述がある。

「自由と平等について(民衆は)言葉の意味とその相互関係の対立に気づくことさえない」

自由と市場経済はほぼ同義。

市場原理主義、自由放任は際限のない格差拡大をもたらす。

民衆は平等を求める。

民衆の意思を基軸にする民主主義と自由放任主義=市場原理主義=資本主義は相容れない。

ここに問題の本質がある。

資本主義は1%の幸福を追求するシステム。

民主主義は99%の幸福を追求するシステム。

現代社会の資本主義経済は1%の幸福を追求するシステムである。

これが本質。

「民主主義」は偽装。

「民主主義」の装いを施しているだけで、実態は1%による独裁体制に成り下がっている。

「民主主義」の見せかけは選挙のときにだけ観察される。

しかし、選挙そのものが特定の方向に誘導されている。

選挙で支配権を獲得する1%勢力が独裁政治を実行している。

憲法は国会を国権の最高機関と位置付けるが、その最高機関は形骸化している。

国会が決定するのは予算と法律。

国会で審議が行われるが、審議はアリバイつくり以外の意味を持たない。

野党議員が毒を吐くだけで、時間が経過すると採決が行われて政府提案が可決されるだけ。

審議と採決の手続きを省略しても結果は変わらない。

1%の幸福を追求する独裁政治が行われている。

日本の主権者である国民が考えなければならないことは内実を伴う民主主義を確立すること。

民主主義を確立するとは99%の意思が反映されるシステムを構築することだ。

そのためにどうしたらよいのか。

99%の人々が連帯することが必要になる。

偽装された民主主義を打破して真正の民主主義を確立しなければならない。

現在の政権は自公政権だが、公明党はそもそも1%の幸福を追求する勢力なのか。

本来は弱い立場にある人々の利益を代弁する政治勢力なのではないのか。

この点で考えれば公明党と共産党が対立すること自体が矛盾。

かつて、公明党と共産党の連携を模索する動きがあった。

当然の考え方だ。

しかし、連帯は成立せず、対立だけが続いている。

日本の政治に深く関与する米国、米国の支配勢力=DSは、日本の民衆=99%が結束することを阻止するために工作活動を続けてきた。

1%勢力の代弁者である民社党を創設して、これを野党勢力に埋め込んだ。

支援母体にしたのは大企業御用組合連合の同盟。

99%勢力が連帯すれば確実に政治権力を掌握する。

1%勢力の利益は損なわれることになる。

このリスクを回避するために、99%勢力を分断することに力が注がれてきた。

99%勢力に手を入れて、一部を1%勢力の側に引き寄せたのが自公政権とも言える。

99%勢力を分断するために活用されているのが現在の連合。

連合を支配するのは大企業御用組合連合の「六産別」。

うわべだけの民主主義を本物の民主主義に作り変えること。

これが私たちの課題である。

鳩山友紀夫元首相との対談(アジア共同体研究所主宰YouTube動画「UIチャンネル」)
https://bit.ly/39BTgmd

10月5日発売の鳩山友紀夫元首相、孫崎享氏、前川喜平氏との共著『出る杭の世直し白書(ビジネス社)
https://amzn.to/3hSer8a

のご高覧も賜りたい。


http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/154.html

記事 [政治・選挙・NHK285] トラブル続き「みずほFG」新社長人事に政界仰天! 岸田首相の“懐刀”の実兄だった(日刊ゲンダイ)



トラブル続き「みずほFG」新社長人事に政界仰天! 岸田首相の“懐刀”の実兄だった
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/299818
2022/01/12 日刊ゲンダイ


新社長は“岸田首相の懐刀”、木原誠二官房副長官の実兄(C)共同通信社

 メガバンクのトップ人事が永田町で話題を呼んでいる。

 傘下のみずほ銀行でシステム障害が相次いだみずほフィナンシャルグループ(FG)が、責任を取って4月に辞任する坂井辰史社長(62)の後任に木原正裕執行役(56)を昇格させる方針を固めたのだ。木原氏は一橋大卒で89年に日本興業銀行(現みずほFG)入行。財務企画やリスク管理などの部署を経て、現在はみずほ銀で常務を務めている。

 平成入行の経営トップはメガバンクで初めてで、一気に若返るゴボウ抜き人事だが、木原氏の昇格が政界で注目を集めたのは、岸田首相の懐刀として知られる木原誠二官房副長官(51)の実兄だからだ。

「木原副長官は東大から大蔵省に入り、政治家になりましたが、家族は兄も父親も銀行マンという“銀行一家”です。祖父も銀行幹部、高祖父は地方銀行の頭取だったそうで、“華麗なる一族”ですよ」(財務省関係者)

「みずほは変わらない」というメッセージ


みずほ銀行は昨2021年に8回ものシステム障害を起こし行政処分を受けている(C)日刊ゲンダイ

 みずほ銀行は昨年8回ものシステム障害を起こし、金融庁から行政処分、財務省からも外為法に基づく是正措置命令を受けた。専門家を派遣してトラブルの原因を調査した金融庁が、「言うべきことを言わない、言われたことしかしない」企業風土に問題があると断じたのは異例のことだ。昨年11月に業務改善命令を出した金融庁が今月17日までに改善計画を提出するよう求める中、同日に開かれるみずほFGの取締役会で木原氏の社長昇格人事が正式に決定する。

「興銀のエースと言われた木原氏は優秀と評判で、社長就任は不思議ではないが、これで3代続けて興銀出身者がグループのトップに就くことになる。金融業界では、『みずほは変わらない』というメッセージだと受け取られています。トラブルの再発防止を徹底し、顧客第一のみずほ銀に生まれ変わるには、商業銀行の第一勧業や富士出身者、あるいは外部の人をトップに迎えるくらいの思い切った経営刷新をしないと難しいでしょう。政権中枢を担う副長官の実兄をトップに据えるのは、政権への忖度や当局に対する牽制ではないかという見方も業界内には当然あります」(金融ジャーナリストの小林佳樹氏)

 新社長人事が報道された11日も、みずほ銀では法人向けインターネットバンキングのシステムに不具合が発生。今後もシステム障害が多発したとしても、今をときめく副長官の実兄がトップでは、金融庁も処分を下しづらくなるか。
 

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/155.html
記事 [政治・選挙・NHK285] 天皇問題の核心<本澤二郎の「日本の風景」(4322)<Youtubeで右翼暴走=秋篠宮叩きが本格化>
天皇問題の核心<本澤二郎の「日本の風景」(4322)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/31748819.html
2022年01月12日 jlj0011のblog


<Youtubeで右翼暴走=秋篠宮叩きが本格化>

 日本も英国並みになったのか、皇室報道が激しく、政治に無知な大衆を喜ばせているらしいが、特に秋篠宮叩きが右翼サイドから激しい。そのせいかどうか、今朝の夢枕に岸信介や安倍晋三が飛び出した。岸とは新橋の日石ビル事務所、官邸の大広間のパーティーで会っている。「福田赳夫君を総理にするまでバッジを外せんよ」という言葉を記憶している。岸は福田内閣を見たし、娘婿の安倍晋太郎を、福田派の後継者に押し上げている。昭和の妖怪の異名をとった。

 それはさておいて、目下の天皇問題の核心は、後継者云々ではない。憲法が命じる政教分離を死守させること、すなわち祭祀という原始宗教の行事に大金を使わせない点にある。日本の若者は、とくとこの点についての理解が必要である。「日本人として憲法を読め」である。戦争国家にするための改憲に騙されてはならない。

<歴史の教訓は政教分離を死守=祭祀に血税は大間違い>

 筆者を含め多くの国民は、昭和天皇の暴走による侵略戦争と日米開戦の事実を、当時の百武三郎侍従長の記録で知った。「軍部の暴走」は、敗戦後に捏造されたものだった。

 300万人の若者の死に向き合おうとしなかった、恐ろしくも愚かな昭和天皇だった。若者を赤紙で戦場に送り込んだ仕掛けが、天皇教である神社神道というカルトにあった。

 カルト教による戦争を二度と繰り返さないために、現在の平和憲法は、政治と宗教を厳格に分離、これを政府のみならず天皇にも厳しく守るように明記したものだ。

 天皇の伊勢神宮参拝は違憲である。同じく岸田文雄の伊勢参りも憲法に違反する。同時に自民党内の神道議員連盟も、創価学会の公明党も政教分離違反である。血税投入の宗教行事と参加は、違憲そのものである。最高裁が沈黙しているのはなぜなのか。ゆるせない。

 原始のお祓い宗教の行事に公費・血税を使用することは、憲法が禁じている。従って166億円の皇位継承は、根底から崩壊している。「祭祀は皇室の費用で」と声を出した秋篠宮の勇気ある指摘は、正論で憲法に従ったものである。

 巷にはコロナ貧困が蔓延しているが、先ほどの友人の電話だと、また岸田と安倍が公費を使って飲み食いしたと報告してきた。何度でもいうが、安倍は犯罪人・法的にも容疑者である。林真琴検察が真の捜査をしないで、泳がせていると多くの国民は判断している。そんな人物との官房機密費を使っての、岸田と安倍の飲み食いを、健全な国民は容認しない。不条理そのものの政府与党である。新聞テレビはなぜ声を上げないのか。

<原始の占いお祓い教は理解不能=神社参りは私的にこっそり>

 憲法は信教の自由を認めている。近代法の原理でもある。天皇が原始の占いお祓いの宗教をするのは、個人としては自由である。しかし、あくまでも私的なもので、公費投入は禁じられている。

 天皇の神社参拝は、私的に私費を使って行われる。公人である宮内庁職員や公的な車の使用は出来ない。平和憲法の素晴らしい規定である。二度と天皇による戦争を禁じている。安倍は今世紀最大の危険人物なのだ。

<昭和の実業家・森のぶてるも登場=世間知らずは仰天>

 話変わってYoutubeの記事には、いい加減なデマ・ニュースが少なくない。承知して見ていたら、秋篠宮の出自についての報道が気になった。房総半島は勝浦の実業家・森のぶてるが登場したからだ。彼の5男は、とても親しかった美秀さん。三木武夫夫人の睦子さんの弟である。

 彼は毎日のように、三木邸の茶の間に上がり込んで、三木情報を集めていた。それを政治記者として横取り、見返りに彼の鴨川市での講演会でおしゃべりした。人気の話は、やくざハマコー批判で、いつも喝さいを浴びた。集まりがあると、秘書の山本君が申し訳なさそうに「講演お願いできますか」と丁重に電話してきた。おしゃべりは嫌いな方ではない。即答して鴨川へと自家用車で向かった。帰りには貝類を土産にもらった。

 森家の昭和電工と安西家の東京ガスの関係は知る人ぞ知る、青雲の志を抱いた政治家・三木武夫は、資産家の森家から嫁をもらった。彼は見事、天下人になった。その時の言葉が「青天のへきれき」。

 この一族の中には、平成天皇の妻・美智子さんの姉妹と結婚していた。安西孝之?憶測も交えたもので、秋篠宮は今の上皇の子供ではない、というのである。

<楽しかった五男・美秀さんの講演会で鴨川訪問何度も>

 一度森美秀邸に記者連が集った。改憲論が話題になった。最後を締めくくったのは、週刊誌記者だった。

 「改憲論者は自分や家族を戦場に出せるか。それがいやなら、改憲など吹聴しても意味がない」と。大いに合点した。

 以前、中国を旅した時、中国観光局の職員が「猟場」に案内した。前方に鶏のような生き物を放した。それを猟銃で打てという。怖くて空中めがけて発射した。生き物を殺す勇気などない。いわんや人間を打ち殺すという職業になどなれない。

 ともかく、鴨川市は何度も車で往来した。美秀さんのお陰だ。彼は改憲論を口にしなかった。睦子さんも徹底した平和主義者で、確か日朝友好活動もしていた。宏池会と三木派は、自民党の中で真っ当だった。額に大きなコブのある水田三喜男さんも、旧制水戸高・京都帝大同期生の宇都宮徳馬さんと共に平和軍縮派だった。もちろん、60年安保強行に自衛隊を出動させようとした岸首相に対して、防衛庁長官の赤城宗徳さんは、懐に辞表を入れて抵抗した。もしも、屈していれば樺美智子さん一人の死で終わらなかった。無数の犠牲者の中に、後に防衛庁長官を歴任した池田行彦さん、加藤紘一さんらも含まれていたろう。戦前の国家主義者は、ワシントンの奴隷レベルで、武器弾薬を友にした悪党が多い。

 「日本の皇室は、自由の身となって京都で過ごせばいい」とは実父・宇都宮太郎(陸軍大将)が幼い昭和天皇の面倒を見て、皇室の内情を知っていた徳馬さんの予見が、現実味を帯びてきている。

2022年1月12日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


本澤先生

公明党、山口のコメントです。

     八千代、青柳

https://mid.mymagazine.smt.docomo.ne.jp/html/74827792f986015e80cd14af37fe680c.html

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/156.html

記事 [政治・選挙・NHK285] 虚栄など捨てて、今年は「変革」の年といきたいもんだ 井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場(日刊ゲンダイ)



虚栄など捨てて、今年は「変革」の年といきたいもんだ 井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/299654
2022/01/08 日刊ゲンダイ

 年も明けたが、おめでたい顔をした人なんて、どこにいるんだか。おめでたいどころか、明治神宮だお伊勢さんだ、愛知の熱田に太宰府天満宮だとどこも去年の2倍3倍の初詣客が詰めかけた。ニュースに映っただけで分かったが、若者や中年の誰もが笑顔ひとつなく深刻そうにさい銭を投げて必死に手を合わせ、今年こそ幸せになれますようにと哀願していた。浮かぬ顔が多かった。でも、プーチンの軍隊がウクライナ侵攻しないように、習近平の中国軍が台湾軍と戦わないように、米軍の辺野古基地が撤去されますようにと世界の平和を祈ってるようには誰も見えなかったが。日本人は“神頼み”しかないのか。古墳時代の政も神頼みだった。その癖なのか、でき損ない政策を糾弾し、でき損ないの政府に抗議デモをするでもなく、大衆は神さんを拝んできた。その昔、初詣には何度かつき合ったが、駐車場はバカ高いし、人混みで風邪までひいたのでアホらしくてやめた。

 元から神も仏も無縁だし、映画館に出向くほどの映画もないし、CSチャンネルをザッピングしてたら、日本がやらかした戦争時代の検証番組に出くわした。温暖化の未来に不安をかきたてる取材モノや、中国まで制覇を企んだ強欲な豊臣秀吉のホラ話よりは暇つぶしになるかと。

 番組は、白黒フィルムに写る無数の日本軍兵士の一糸乱れぬ行進から始まった。現在の北朝鮮軍と変わらない画像だ。そこに、英語ナレーションの字幕が「かつて日本は大日本帝国と呼ばれ、アジアの大部分を支配下に置いた」と。「大日本」とは久しぶりだが、画像もこれがほんとに日本兵かと目を疑うほど奇っ怪で異様だった。アメリカ系の制作プロの提供だとこうなるのか。でも、大東亜共栄圏と勝手に名乗っていた80年前を記憶する者は少なくはなったが、台湾、朝鮮、傀儡国満州と順に、アジアに日本が侵略したのは確かだ。何年か前に国会で「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない。どちらから見るかで違う」と放言した厚顔な首相もいたが、では今の若者がアジアの戦争について一体、何を知ってるのかと思うと、番組を見ながらむなしくなった。日本兵やどこかの国の子供らの死体の山が映ると、軍事裁判に立ち会わされてるようだった。ナレーションが「侵略が生んだ悲劇の数々を日本人は知らされず、日本は西洋からアジアを救う神の国だと教えられた」と続き、画面では何千人もの小中学生と父母らが神社境内で一斉に腰をかがめて、神主におはらいされていた。そして、「これらは虚構だった」と字幕が出た。

 沖縄の洞窟から避難民の母子らが放心した顔で這い出る画像も初見だった。「兵隊と共にお国のために死ぬように教育された」と。むなしい限りだ。正月からこんなものを見てるんじゃ、おめでたいわけがないな。この国はいまだに紅白歌合戦をやっている。虚栄など捨てて、今年は「変革」の年といきたいもんだ。



井筒和幸 映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/157.html
記事 [政治・選挙・NHK285] <市場はよく知っている>異次元感染にドタバタ政権で対応できるのか(日刊ゲンダイ)

※2022年1月12日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大



※紙面抜粋



※2022年1月12日 日刊ゲンダイ2面



※文字起こし

 想像を超えるオミクロン株の猛威に、岸田政権がバタついている。

 祝日だというのに、10日、政府分科会の尾身会長ら専門家が首相公邸を訪問。高齢者の3回目接種を最優先課題とするよう要望すると、岸田首相は11日午前、官邸に出勤してすぐ「オミクロン対策の強化」を表明した。「12歳未満の希望する子どもに対し、早期にワクチン接種開始」「高齢者に加え一般分の3回目接種前倒し」「自衛隊が運営する大規模接種センターの再開設」「外国人の新規入国禁止を2月末まで継続」などを矢継ぎ早に打ち出し、「専門家、都道府県知事、医療界、そして国民の皆さんとよく相談し、必要に応じて臨機応変に対応を変更したい」と言っていた。

 感染者の急増とともに、恐れていた重症者が増え、11日はついに100人を超えてしまった。昨年11月7日以来だ。オミクロン株の感染者も累計2345人(10日午後9時時点)となり、うち1217人は感染経路が分かっていない。

 岸田は「最悪事態に備えて先手先手」などと豪語してきたが、ここにきて際立つのは、むしろ「後手後手」である。

 ファイザー製ワクチンの供給スケジュールが不透明なことから、ワクチン不足で3回目接種が遅れている。医療従事者や高齢者施設の入所者らは、厚労省が「原則」としている「2回目から8カ月後」より2カ月前倒しで接種できることになり、12月は880万人が接種対象だった。ところが、11日現在の3回目完了者は87万人にとどまっている。「原則8カ月後」の当初計画の104万人にすら達していないのだ。

「臨機応変」ではなく「優柔不断」

 感染や重症化を防ぐには、3回目接種で抗体量を増やすことが効果的なのに、どうしてそんなに遅れているのかというと、「厚労省がブレーキをかけ、1カ月を無駄にした」(保坂展人世田谷区長)というから驚く。「ワクチン不足で全国の自治体が公平に接種できないから、勝手な前倒しは許さない」というのが厚労省の見解で、前倒しの準備ができている自治体があってもストップをかけたのだ。

 岸田は口では「高齢者の前倒し接種を指示した」なんて言っていたが、厚労省は逆のことをやっていたわけだ。政権発足後すぐにでもワクチンの追加確保に動いていたら、こんなお粗末はなかったのではないか。

 だから、岸田が11日の全国知事会との意見交換会で、「高齢者を対象とする追加接種のペースアップを強く要請する」と訴えていたのにはア然だ。政府が3回目接種にブレーキをかけていたくせに、責任転嫁も甚だしい。

 岸田が表明した追加の「オミクロン対策強化」にしても、依然、ワクチン確保と供給の遅れが解消されていないのだから、前倒し接種は先が見通せない。結局“やってる感”のアピールにすぎないのである。

 オミクロン株の水際対策も、外国人の入国禁止という厳しい措置を取ったはずだったのに、在日米軍基地対応で「後手」に回った。沖縄県は昨年12月の段階で「軍人・軍属の基地外への外出禁止」など米軍基地の対策強化を日本政府に求めていたが、林外相がブリンケン米国務長官に要請したのは正月明けのことだ。

 ワクチンの前倒し接種、水際対策、そして、18歳以下への「10万円給付金」の全額現金化と、いずれも世論の批判を浴びると、岸田はすぐ撤回の朝令暮改。これらを「聞く耳」の成果とプラス評価するのは、ちょっと違うんじゃないか。

 ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。

「『臨機応変』『先手先手の対応』と言葉は躍っていますが、臨機応変は『優柔不断』と背中合わせ。ワクチンの3回目接種の遅れについては私も取材していますが、自治体が前倒しを求めても、岸田首相は厚労省の『原則8カ月』という方針をうのみにしていた。結局、役所や官僚が決めたことを、ただ容認してそのままスルーし、問題が起きたら変えるの繰り返し。臨機応変ではなく、なぜ最初から自分で決断しないのか、ということです。来週17日から始まる通常国会で『感染症法改正案』の提出を見送るのにも驚きました。この1年10カ月のコロナ対応でさまざまな経験をし、自治体の権限をどうするのかなど、見直すべきことがたくさんあるのに議論もしないのですから」

期待外れ、政策チグハグ岸田政権に失望広がる

「聞く耳」首相のこういう優柔不断さを、いよいよ株式市場も見抜いてきたのだろう。

 大発会の今月4日こそ、日経平均株価は昨年末比500円高を付けたが、沖縄での感染爆発が顕著になると、大幅反落。その後もジリジリ下がり、11日は3営業日連続の下落となった。終値の2万8222円48銭は、昨年12月20日以来、約3週間ぶりの安値だった。

 米FRB(連邦準備制度理事会)による金融引き締めへの警戒感から売りが先行していることもあるが、新型コロナ感染の再拡大が悪材料になっているのは間違いない。

 経済評論家の斎藤満氏が言う。

「株価が先週、最も大きく下げたのは、『沖縄県の新規感染者が1400人超の見込み』という速報を受けたショックでした。昨年までは株式市場に『日本は世界と比べ感染者が抑えられている』という変な期待があっただけに、それが崩れた反動は大きい。厳格だとされた水際対策にも大穴が開いていたことが分かった。岸田政権は、コロナ対策が後手に回った菅政権とは違うと思われていただけに、失望が広がっています。経済回復という点でも政策的なチグハグさが見えてきました。電気代やガソリン、食料品とインフレが進み、暮らし向きが苦しくなってきているのに、政権は対応していません。首相が唱える『分配』にしても、その原資となる経済のパイを大きくする成長戦略がありません」

 インフレ懸念が深刻なのは、日銀が11日発表した昨年12月の「生活意識に関するアンケート調査」でクッキリだ。1年前と比べ現在の物価が「上がった」と回答した人の割合が77.4%に増え、15年12月調査の78.8%以来、6年ぶりの高水準となった。

 1年前と比べ何%物価が変化したと思うかの質問では、回答数値の平均で「6.3%上昇」だった。これは昨年9月調査の「4.4%上昇」、6月調査の「3.9%上昇」と比べ大幅アップで、消費者のインフレ意識の強まりを表している。

第6波にスタグフレーションの恐怖

 立教大特任教授の金子勝氏は日刊ゲンダイのコラム(12日付)で、「このままでは感染第6波という最悪の状況で、スタグフレーション(不況下の物価上昇)のど真ん中に引きずり込まれることになる」と警鐘を鳴らしていた。「分配だ」「賃上げだ」「新しい資本主義だ」と掛け声だけでは、早晩、国民は干上がってしまう。

 その「新しい資本主義」も、早くもメッキが剥がれてきた。岸田は、今春までにグランドデザインを描き、夏までに実行計画を策定すると言うが、投資家からは、「首相にしっかりしたビジョンがあるのかと思ったら、具体性はゼロ。結局、会議を立ち上げお知恵拝借なのか」と落胆の声が上がる。

 日本経済は、すでにコロナ禍の1年10カ月で疲弊しきっている。東京商工リサーチによれば、昨年の居酒屋の倒産は、30年間で過去2番目の多さだったという。

「オミクロン株による急激な感染拡大で、欠勤が増え、病院や学校が機能不全に陥るなど、この先もいろいろな影響が出てくるでしょう。コロナ禍で負った借金をこれから返済しようという矢先だった飲食店へのダメージも計り知れない。岸田首相は、対応を間違えたら大変なことになります」(斎藤満氏=前出)

 オミクロン株にはまだ分からないことが多い。オミクロンとデルタが混合した新変異株「デルタクロン」の存在も浮上している。異次元の感染に、カラッポ首相のドタバタ政権で、果たして対応できるのか。

http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/158.html

   

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