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2025年8月01日00時45分 〜
記事 [政治・選挙・NHK297] 日本が財政危機という大ウソ(植草一秀の『知られざる真実』)
日本が財政危機という大ウソ
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2025/07/post-10c4c1.html
2025年7月29日 植草一秀の『知られざる真実』

5月29日に開いたガーベラの風国会イベント

「参院選で一票一揆 しょぼい減税を−ぶっ壊す!


https://x.gd/CnVeV

で「地球温暖化CO2起源説のウソ」のテーマで極めて貴重な説得力のあるご講演を賜った工学博士で元静岡大学教員の松田智氏

https://youtu.be/EzzACGUxZ1I
(35分50秒〜1時間5分15秒まで)

が拙著

『財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』(ビジネス社)
https://x.gd/nvmU9

の書評を公開くださった。

この場を借りて深く感謝申し上げたい。

7月27日に開かれたISFシンポジウム
「財務省解体と消費税ゼロを問う」

でも拙著についてのご講評を賜った。

重ねて厚くお礼申し上げたい。

https://isfweb.org/post-60667/

松田氏の書評から一部を紹介させていただく。

「植草氏はこれまでも多数の著書を世に問うてこられたが、今回の新刊は、格別に優れた出来映えだと私には思われる。その根拠は、まず何と言っても読みやすく分かりやすいことだ。」

「例えば昨年出版された白井聡氏との共著「沈む日本 4つの大罪」も、ほぼ同じ主張を述べた本だが、今回の新刊の方が断然分かりやすい。

その理由の一つは、データの記載された図表が豊富に載っていて、主張の内容が一目瞭然に理解できるからだろう。

そして、大手マスコミでは解説されない真実が、次々と露わにされる。その有様はまさに「壮観」で、私などはページを繰って読み進みながら「へえ〜ッ、そうなんだ・・」と何度もつぶやいたものだった。読んでいて、実にワクワクした。」

「その例を挙げよう。

まず「日本の財務状況は危機的な状態にあって、財政破綻したギリシャよりも深刻なくらいだ」との主張が石破首相からも言われたしマスコミにも何度も出てくるが、これが実は大ウソだということ。

確かに日本政府の23年度末での負債は1442兆円にものぼるが、一方金融・非金融の資産総額は1700兆円もあり、日本政府は259兆円もの資産超過の状態にある。

この数字は、内閣府が発表する国民経済計算年報に載っている、政府発表データである。

だから、政府自身が財政破綻するリスクはゼロに近いと言っているに等しいのだが、マスコミに宣伝されるのは、国民一人当り1000万円相当の借金(1300兆円の負債)だけで、それを上回る資産があることなど、ほぼ全然伝えられていないのだ。

上の数字は「一般政府」つまり日本政府全体での数字で、一般政府は中央政府、地方政府、社会保障基金の三カテゴリーに分かれる。その中央政府だけを見れば、23年度末で負債が1474兆円、資産が778兆円で、696兆円もの赤字になる。財務省が盛んに宣伝するのは、この数字の方だ。実際には、地方政府と社会保障基金を合わせると上記のように大きな黒字なのに。故に、財政健全化のために大型増税などは全く不要なのに、大ウソ宣伝がまかり通っていることになる。」

「次に、日本経済の実情を見ると、1995年から2024年までの30年間に、ドル建ての名目GDPは中国が25.7倍、米国が3.8倍に伸びているのに、日本は0.73倍、つまり目減りしている。

しかし経済が全く成長していないのに大企業の利益だけは激増し、内部留保は増え続けた。

その分、労働者の実質賃金は減り続けた。

この事実を、政府与党はもちろん、大半の野党も正面切って取り上げてはこなかった。

この点をしっかり強調するのが「本物の野党」のはずである。

今回の参院選の大きな争点は、消費税をどうするかだったが、政府与党や大手マスコミの説明では、消費税は社会保障の財源だから、これを廃止するなら代わりになる財源を示すべきだとなっていた。

しかし実際には、消費税が導入された1989年度から2023年度までの間に、消費税で509兆円を得ているのに、個人と法人の所得税・法人税の減収は605兆円にのぼる。

つまり、消費税は、富裕層の所得税と大企業の法人税の減税に使われたのと同じで、社会保障などに使われてはいないのである。

この重大な事実の広報を抜きにして、消費税に関するマトモな議論など不可能だったはずだ。

つまり、間違ったウソの情報を前提とした消費税論議しかなされなかったというのが実際なのだ。私も、この本を読むまでは、そんなこととは「つゆ知らず」であった。」

拙著を一人でも多くの人に読んでもらいたいと思う最大の理由の一点がここにある。

財政論議にさまざまな意見があるのは当然だが、意味のある議論を行うには、まず現実の事実を正確に把握することが必要不可欠。

しかし、日本では真実が完全に覆い隠されている。

いや、大ウソが権力によって流布され、この間違った事実認定の下で論議が特定の方向に誘導されている。

まずは、日本財政の真実、日本経済の真実を一人でも多くの方に知っていただきたいと思っている。

『ザイム真理教』(森永卓郎著)の神髄を深堀り、最重要政策争点財務省・消費税問題を徹底解説する新著が公刊されました。

『財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』
(ビジネス社)


https://x.gd/LM7XK

ご高読、アマゾンレビュー、ぜひぜひお願いします。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/769.html

記事 [政治・選挙・NHK297] マンガになってきた自民党の「内輪モメ」…総裁選の前倒しって、じゃあ誰が出るの?(日刊ゲンダイ)

※2025年7月30日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2025年7月30日 日刊ゲンダイ2面

マンガになってきた自民党の「内輪モメ」…総裁選の前倒しって、じゃあ誰が出るの?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375462
2025/07/30 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


いつまで続く…(C)日刊ゲンダイ

 号外を出した読売新聞、安倍ベッタリだった大メディアは何としても石破首相を辞めさせたいのだろう。盛んに「持たない」と煽っているが、石破も含めロクでもない候補者しかいないのが、今の自民。「石破を居直らせている政治の惨状が改めて浮かび上がっている。

  ◇  ◇  ◇

 一体いつまで国民はこの茶番劇を見させられるのか。参院選直後に勃発し今もなお続く自民党の「石破おろし」のことだ。

「一切の偽りのない心で国家、国民のために尽くす思いで、この先臨んでいきたい」

 同党が28日開いた両院議員懇談会。石破首相は冒頭、党内で高まる「石破おろし」に対し、続投の意向を表明。「真摯で徹底的な議論」による党の立て直しを訴えた。

 石破が引用した言葉は「赤心奉国」。私心を捨てて党再建に尽力するという姿勢をアピールする狙いだったようだが、“石破憎し”の声が大半を占めている中では、そんな声が届くはずもない。

 出席者の発言はもっぱら石破の進退に集中。昨秋の総裁選を争った小林元経済安全保障担当相らは「即刻退陣すべきだ」と迫り、他の議員も衆院選、東京都議選に続く3連敗を踏まえ「組織の長としてけじめをつけてほしい」と強調した。

 これに対し、船田元経済企画庁長官は衆院選で少数与党となったにもかかわらず、「重要法案に結論を出してきた」として続投を支持。他にも「法案、予算案を通せる体制を死に物狂いでつくるのが総裁の責任だ」と「石破おろし」の動きと距離を置く発言が出たという。

「石破おろし」は子供のけんかと変わらない

 結局、4時間半に及ぶ懇談会の場で石破が進退を明らかにしなかったことから、執行部の責任を問う署名集めを主導している笹川農水副大臣が、両院議員総会開催を執行部に要求する方針を明言。これを受け、自民はきのう午前に党本部で開いた役員会で、総会を近日中に開催する方針を決めた。役員会後、石破は記者団に向かって「丁寧に真摯に逃げずに説明する」と言い、総会で再度、続投への理解を求める考えを示していたが、「辞めろ」「辞めない」という不毛なやりとりはいつまで繰り返されるのか。

 そもそも、自民惨敗を招いた最大の要因は間違いなく裏金事件だ。「石破おろし」に励む議員の中心は旧安倍派など裏金問題で冷や飯を食らった連中ばかり。裏金問題のけじめをロクにつけていない“戦犯”が石破に「けじめをつけろ」と迫ったところで何ら説得力がないのは言うまでもない。

 落選した前議員が石破の責任論を言い出すのも筋違いだ。落選インタビューでは皆、「すべて私の不徳のいたすところ」として自身の責任を認めていたではないか。

 一方、居座る石破も問題だ。「丁寧に真摯に説明」すれば続投OKというわけではないし、「政治空白をつくらない」という理由にしても、石破が自民の総裁を辞めたからといって日本の政治が停滞することはない。国会議員は1人じゃないのだ。さらに言えば、石破自民が最も迷惑をかけているのは国民にもかかわらず、謝罪の言葉はいつも身内向けだから何をかいわんや。

 要するに「石破おろし」に血道を上げている連中も、かたくなに辞任を拒否している石破も、どっちもどっち。互いに好き勝手な言い分を主張し合っているだけだ。

 ジャーナリストの横田一氏はこう言う。

「旧安倍派の議員らは参院選の最中から、すでに石破政権の倒閣運動をにおわせる発言を繰り返していました。つまり、選挙で負けたから責任を、というのは後付けの屁理屈で、昨年の総裁選から恨みが続いている。それが石破首相も分かっているから、『やれるもんならやってみな』とムキになっている。子供のけんかのようです」

自民は「人材の宝庫」ではなく薄汚い「ガラクタ」の集団


邪魔者ばかり(C)日刊ゲンダイ

「首相がどこまで理解を広げられるかどうかだ。結論は秋まで長引くかもしれない」

「石破おろし」について自民の中堅議員からはこんな声が漏れ始めたと報じられているが、冗談ではない。それこそ「政治空白」と呼ぶべき状況が長く続くことになりかねない。

 付き合わされる国民はたまったもんじゃないが、そんなマンガのような展開になってきた「内輪モメ」に当事者の自民以外で熱心なのが大メディアだ。

 とりわけ、「石破首相退陣へ」と題した号外を出した読売新聞は何としても石破を辞めさせたいのだろう。

 大スクープかと思いきや、石破は即時退陣の報道を全否定。ネット上で“世紀の誤報号外”と揶揄する声もあり、自民の両院議員懇談会を伝える読売の記事は<石破首相(党総裁)の責任を問う声が党内で強まる中、首相が自身の進退についてどこまで踏み込んだ発言をするかが焦点だ>などと、やや軌道修正を図っているが、連日、石破に対して厳しい論調が続いている。

 29日の社説でも<首相は党の信頼失墜望むのか>として、<内輪もめが長引けば、自民党全体が国民から見放されかねない。それが総裁の望みなのか。混乱を収拾するには、石破首相が早期に退陣を表明するしかあるまい>と主張。SNS上で広がる「#石破辞めるな」という投稿に対しても、<内紛を煽って党のイメージを貶めようという勢力によるものではないか、との見方が党内から出ている。世論が首相の続投を望んでいる、と誤解してはならない>と突き放していた。

国政選挙で国民の支持を得られる人物は皆無

「内紛を煽って党のイメージを貶めようという勢力」なんて陰謀論まがいの見立てを大新聞が社説で取り上げたことに驚くが、“安倍ベッタリ”との声もあった読売だけに、「石破おろし」の急先鋒である旧安倍派と考えが近いのかもしれない。

 読売ほど踏み込んでいないとはいえ、他の大新聞・テレビも似たり寄ったり。「石破首相の退陣は避けられない情勢」「このままでは持たない」と盛んに煽り、「党則には『党所属国会議員(約300人)と都道府県連代表各1人』の過半数の要求があれば、任期途中でも総裁選を実施する『リコール規定』もある」との解説を加え、総裁選の前倒しを促すような報道も見受けられる。

 ただ、石破も含めロクでもない候補者しかいないのが今の自民だ。

 故・安倍首相はかつて、「自民は人材の宝庫」と繰り返していたが、実際は裏金事件などで明らかになった通り、所属議員は「今だけ」「カネだけ」「自分だけ」の薄汚い連中ばかり。「ガラクタ」集団の中で、仮に前倒しで総裁選が行われたところで、一体誰が出るのか。次の国政選挙で国民の信任を得られる人物は皆無だろう。

 実際、朝日新聞が26、27の両日に実施した全国世論調査(電話)では、石破が辞めるべきかという問いについて、「その必要はない」が47%だったのに対し、「辞めるべきだ」は41%。毎日新聞の調査では「次の首相にふさわしい人」では石破が20%を占めてトップだった。

 衆参両院の選挙で敗れながらも「辞めなくていい」「次の首相にふさわしい人でトップ」という異常事態が石破を居直らせているわけで、それは日本の政治の酷い惨状を物語っているとも言っていい。

 元参院議員の平野貞夫氏がこう言う。

「石破首相は自身に対して厳しさを増す『辞めろ』という党内世論を受け、今こそ、総理総裁として、政治家としてやるべきこと、やりたかったことに取り組もうと考えているのかもしれない。そうなれば英雄、ならなければ最低の首相となるでしょう。一方、仮に石破首相が辞めたところで、今の自民党に日本を背負うような政治家は誰もおらず、党は分裂、解体に向かう可能性が高いでしょう」

「内輪モメ」が自民の終わりの始まりになる時が迫っている。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/770.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪(日刊ゲンダイ)


「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375525
2025/08/01 日刊ゲンダイ


おめでたい人たち(左から)世耕、萩生田、西村、旧安倍派元幹部3氏(C)日刊ゲンダイ

「石破おろし」の自民党内抗争が続いているが、それに伴い旧安倍派内でも暗闘が繰り広げられている。世耕弘成衆院議員(前参院幹事長)が29日のテレビ出演で、自身を含む旧安倍派幹部4人が「石破首相の交代が必要だとの認識で一致した」と発言したのも、その一環とみられる。

 世耕氏は、萩生田光一元政調会長、西村康稔元経産相、松野博一前官房長官と23日、東京都内で会談。そこで話された内容に言及したわけだが、世耕氏は派閥裏金事件で離党勧告処分を受け、自民党を離党している身だ。先の参院選でも地元・和歌山県で無所属候補を支援して自民公認候補を落選させ、県連を激怒させている。「アンタが言うか」なのだが、ネット上でも、裏金事件の震源地である旧安倍派の石破おろしには「世耕、萩生田、西村、松野……、どの口で」などと批判コメントがあふれた。

「世耕さんが4者会談の内容を表に出したのは、離党中だし、焦りがあるからでしょう。旧安倍派の主導権争いが始まったということ。『ポスト石破』で4人は高市早苗前経済安保相を担ぐ。旧安倍派をまとめて高く売って、高市政権での復権やポスト獲得を視野に入れている。その時に向けて4人のうち誰が主導権を握るかの争いです」(自民党関係者)

 主導権争いは“露出合戦”でもある。

 萩生田氏が25日に自身のブログに「政治家の出処進退は自分で決める。私たちが先輩から受け継いだ自民党の矜持と伝統は首相も共有していると信じる」と書き込んだことが報じられると、西村は27日、自身のX(旧ツイッター)に「(衆院選、都議選、参院選と)3連敗した責任はうやむやにできない」と投稿し、総裁選の実施を主張。29日は世耕氏がテレビで倒閣宣言。西村も29日、石破首相による戦後80年談話について「不要と考えている。無用な混乱を招く」と再びXに投稿した。3人揃って自己アピールに余念がない。

 裏金事件で冷や飯を食らって「石破憎し」では一致しているものの、その先は高市政権を睨んでの「オレがオレが」で見苦しい。

旧安倍派内でも冷ややかな目

「メディアへの情報リークでも3人が牽制し合ってる。旧安倍派内にも彼らの言動に冷ややかな中堅・若手がいますよ。28日の両院議員懇談会では、旧安倍派の稲田朋美元防衛相が『党執行部だけの責任ではない。裏金問題のけじめがついておらず、安倍派の責任も大きい』と発言していた」(別の自民党関係者)

 石破首相が辞任するのかどうかも、高市氏が自民党総裁に選ばれるのか首相になれるのかどうかも分からないのに、おめでたい人たちだ。それより裏金事件の真相究明に尽力したらどうか。

  ◇  ◇  ◇

 小泉進次郎幹事長が石破続投の「切り札」となり得るのか。自民党内の権力争いはまだまだ続く。●関連記事【もっと読む】『石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上』で詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/771.html

記事 [政治・選挙・NHK297] デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え(日刊ゲンダイ)

デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375510
2025/07/31 日刊ゲンダイ


県政混乱の元凶(C)日刊ゲンダイ

 昨年11月の知事選前後から、デマや誹謗中傷が問題となっている兵庫県政。29日の斎藤元彦知事の定例会見では、異様な現状を記者が問いただす場面があった。

 記者によると、前回の会見で斎藤に批判的な質問をしてから、所属する報道機関にクレームが殺到。県政担当を外れることになったという。記者はネットなどで実名をさらされたうえ、誹謗中傷を受け、「こうして記者が萎縮すれば、職員や議員も萎縮していく。このままでいいのか」と斎藤知事に訴えた。

 県職員へのパワハラ問題のほか、公益通報への対応や公選法違反疑惑をめぐり、斎藤知事には批判が集まっている。

 県庁職員も対応に苦慮しており、県政の停滞を指摘する声が少なくない。

「斎藤知事が昨秋の出直し選挙で再選してからも数々の問題が明らかになり、県職員の不満は高まるばかり。県幹部の中には、斎藤知事と意思疎通を十分に取れなくなるほど、関係が悪化した人もいる。県庁でも斎藤派とアンチ斎藤派の分断が深まり、多くの職員が疲弊しています」(兵庫県政を取材する大手紙記者)

不信任案提出は見込み薄

 苛烈な誹謗中傷で、県議も消耗している。

「何かあればすぐ切り抜き動画をつくられてしまう恐怖心があり、議員の発言がトーンダウンしている。こんな状態で、健全な議論はできませんよ」(兵庫県議)

 知事の“リコール”を求める県民の声が少なくないが、2度目の不信任案が提出される見込みは薄いという。

「県議からすれば、斎藤知事の再選がトラウマになっています。出直し選挙では、立花孝志氏が『2馬力選挙』を展開するなどイレギュラーがあり、今度はどんなことが起こるか予測できない。それなら、斎藤知事の公選法違反疑惑の捜査が進んでいるので、結果が出るまで様子を見るようです」(前出の大手紙記者)

 対抗馬となる知事候補のめどが立っていないことも影響している。

「今度こそ勝ち切らなければなりませんが、斎藤知事を評価する有権者が一定数おり、それなりの候補を立てる必要がある。しかし、最大会派の自民党でも、適任者が見つかっていないようです」(前出の県議)

 斎藤知事によって引き起こされた兵庫県政の混乱は、まだまだ続きそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 兵庫県政混乱の元凶、斎藤元彦知事の悪あがきについては、関連記事【もっと読む】などで詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/772.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 「高市早苗総理」誕生の最悪シナリオ 古谷経衡 猫と保守と憂国(日刊ゲンダイ)

「高市早苗総理」誕生の最悪シナリオ 古谷経衡 猫と保守と憂国
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375469
2025/07/30 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


古谷経衡氏(提供写真)

 石破首相退任の圧力が強まる中、次の有力総裁候補に小泉進次郎農相、高市早苗前経済安保相の名が挙がる。正直なところ私は進次郎が有力と思うが、一寸先は闇ゆえ高市総裁・総理誕生の目も考えなければならない。「保守政治を取り戻す」。そんなフレーズで首相指名を乗り越えた高市新内閣に、現実的な選択肢は少ない。自公連立の枠組みを国民民主、維新にまで広げるのは困難であり、保守党や参政党と組む可能性も少ないだろう。

 しかし高市総理で国内の雰囲気はがらりと変わる。特にマスメディアである。2016年2月、高市が総務大臣を務めた際のいわゆる「停波」発言は、現在でも大手マスメディアにとってトラウマである。さらに女性初の総理となれば話題性が強く、とりわけ忖度・付和雷同の性質が強いテレビメディアは微温的に高市内閣を援護するだろう。そうなると、高市総理が実際には衆参ともに少数与党というハンディにより、右派路線の強い法案を可決できなくとも、見かけ上の指導力は実力以上に高まる。

 もうひとつはいわゆる「SNS世論」への影響である。躍進した参政党に対して、連日のようにマスメディアの報道が続く中、その内容は同党や支持者にある程度批判的なものといえる。なぜ「妙な忖度・公平性」を捨ててまで参政党に、とかくテレビメディアがやや厳しい目線を向けるのかと言えば、SNS世論からの抗議が少ないからである。

 参政党支持層の多くが利用するSNSは、ティックトックとユーチューブといった動画に偏重したSNSである。X(旧ツイッター)は基本的に文字情報が主である。参政党支持層の少なくない部分は、140文字やそれ以上の文字数を読解する能力に乏しい部分がある。

 よってX上での痛烈な参政党批判に対しては、不思議なほど感情的な抗議は少なく、むしろ批判に同調するユーザーが圧倒的だ。これは私自身、Xを15年以上使っている中で、初めての経験である。ネット右翼やその関係者を批判すると、猛烈な勢いでXが炎上するが、参政党でのそれは無風に近い。ネット右翼と参政党支持層はまったく異なっていて、前者は短文、後者は動画とすみ分けしている。

 これがテレビメディアならどうかというと全く同じ現象で、地上波で岩盤保守層が批判されると、彼らは猛烈な勢いでテレビ局、果てはスポンサーまでをも組織的に攻撃する。テレビ局の多くはこれに参ってしまい、ネット右翼やそれに親和的な政治家への言及を避けるようになった。

 ところが参政党支持層の多くは、報道番組や情報番組を見ていない層である。テレビメディアで神谷代表や自党が攻撃されていても、そもそもその事実を知らないのだ。

 高市新総裁がなるとすれば、当然その支持層の主力はネット右翼である。よってマスメディアは、少数とはいえ集中的で組織的なテレビ局への抗議を恐れて、またぞろ「妙な忖度・公平性」を復活させ、間接的な政権アシストに加担するはずだ。ただでさえ弱い批判精神はさらに低下し、微温的な高市への期待感が世論に瀰漫(びまん)するのではないか。批判精神なきメディアと政権のスクラムが、かつてないほど高まるだろう。これこそが最悪のシナリオである。


古谷経衡 作家

1982年生まれ。立命館大学文学部史学科卒。令和政治社会問題研究所所長。「左翼も右翼もウソばかり」「日本を蝕む『極論』の正体」「毒親と絶縁する」「敗軍の名将」「シニア右翼」など著書多数。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/773.html

   

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