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2025年10月09日00時35分 〜
記事 [政治・選挙・NHK298] 高市政権スタートは前途多難…麻生太郎氏暴走で公明とギクシャク、裏金議員も復権で自民は分断加速(日刊ゲンダイ)


高市政権スタートは前途多難…麻生太郎氏暴走で公明とギクシャク、裏金議員も復権で自民は分断加速
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378527
2025/10/07 日刊ゲンダイ


早くも暗雲(C)日刊ゲンダイ

 予定通り15日に臨時国会は召集されるのか。雲行きが怪しくなっている。自公の連立維持協議をめぐる問題だ。

 自民党の高市総裁は「自公連立が基本中の基本」として、4日の総裁選直後に公明党本部を訪問。しかし、タカ派の高市氏によって政権の右傾化を懸念する公明党は態度を硬化。斉藤代表が高市氏に「裏金事件のけじめ」「靖国神社参拝」「外国人との共生」といった懸念を伝え、「その解消なくして連立はないと申し上げた」と発言。「あの温厚な斉藤代表が」(永田町関係者)と驚かれるほどだった。

 そんな中、高市勝利の立役者として我が世の春を謳歌している麻生最高顧問が国民民主党に連立入りの秋波。6日、国民民主の榛葉幹事長と都内で約30分間会談し、今後の連携について意見交換した。麻生氏は党副総裁へ復帰する。幹事長に義弟の鈴木総務会長を押し込み、党の実権を握ることになる。

「麻生さんは岸田政権時にも国民民主を連立政権に引き込もうと画策し、動いた。当時は自公で衆参過半数を持っていたが、麻生さんは公明嫌い。自公国連立になれば必要以上に公明に配慮しなくていい、と考えたわけです。いま自公連立がギクシャクしているのに、国民民主との接触がメディアに報じられるのはどうなのか。公明が態度をますます硬化させるのではないか」(自民党関係者)

 高市氏本人も5日に国民民主の玉木代表と都内で秘密裏に会談していたことが、昨夜明らかになった。

 公明は想像以上に強硬だ。自民との連立協議について「ゼロベースで臨むべき」との意見も出ているという。

「創価学会の女性部は高市さんへのアレルギーが強い。現状では首相指名選挙で高市さんの名前を書けない」(公明党関係者)

 与党の甘い汁を吸ってきた公明が簡単に連立を離脱するとは思えないが、7日正式に発足する自民新執行部のメンバーは高市に近い右派がズラリ。旧安倍派幹部の裏金議員、萩生田元政調会長も幹事長代行で党役員入りだ。公明が求める「裏金事件のけじめ」は無視されているようなものだ。

旧安倍派は大ハシャギ


我が世の春(麻生太郎最高顧問=左)、大ハシャギ(萩生田光一元政調会長)/(C)日刊ゲンダイ

 高市人事へのアレルギー反応は足元の自民内からも上がっている。麻生派、旧茂木派、旧安倍派で固める露骨な論功行賞。中でも旧安倍派は表舞台に戻れると大ハシャギらしい。

「安倍派幹部らが党内の中堅・若手に電話してきて、人事をチラつかせたそうだ。さもオレたちが仕切ってやると言わんばかりです。萩生田さんの幹事長代行も最悪。記者会見も担当するし、幹事長の代わりにメディア出演もある。世論の視線はまだ厳しいのに……」(別の自民党関係者)

 石破政権時の主流派と非主流派が完全に逆転した。高市氏に距離のある議員らは「これじゃあ党は持たない」と冷ややかだ。党内の分断は加速。総裁選中にあれほど強調された「挙党態勢」にはほど遠い。こんな大混乱で“高市政権”はマトモにスタートできるのか。

  ◇  ◇  ◇

 旧安部派幹部にとっては思い通りの展開だったのか……。●関連記事【もっと読む】『高市早苗氏推しの旧安倍派幹部は“復権”に虎視眈々…裏金事件再炎上も被害者気取りのおそるべし厚顔無恥』で詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/255.html

記事 [政治・選挙・NHK298] 参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱(日刊ゲンダイ)


参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378541
2025/10/08 日刊ゲンダイ


加賀市に移住し、「加賀プロジェクト」なる活動を…(C)日刊ゲンダイ

 週末の地方首長選挙で、“参政党印”の候補にNOが突き付けられた。

 5日に行われた石川県加賀市長選挙。4期目を目指した現職・宮元陸市長(自公推薦)が、無所属新人に約6000票差で惨敗する波乱が起きたのだ。

 実は、落選した宮元市長は、かねて参政党との関係が取りざたされていた。

 参政党の神谷宗幣代表は、2020年7月に加賀市に移住。「加賀プロジェクト」と称して、認可外保育園やフリースクール、高校生や大学生を対象にした私塾「加賀塾」を開設した。そのため、参政党支持者は加賀市を「聖地」と呼んでいるのだが、神谷代表の活動に対し、閉校した校舎を無償貸与するなどサポートしたのが、宮元市長だ。

 市側は貸与にあたり「政治活動が確認されたら使用中止」としていた。しかし、加賀塾は多くの参政党関係者を講師として呼んだほか、フリースクールを運営する法人が校舎の体育館で宗教行事である新嘗祭を実施。「市の財産が政治利用されている」との批判が巻き起こり、市議会で何度も取り上げられるなど、物議を醸した。

 選挙期間中も、両者は親密っぷりをアピール。宮元市長は告示日、同時に行われた市議選に出馬していた参政党候補の個人演説会に出席。演説会には、神谷も東京から駆けつけていた。参政党関係者のSNSには、宮元市長と神谷が並んでガッツポーズする写真が投稿されている。

 現職市議のひとりは「自公推薦への逆風だけでなく、参政党との関係が市長の敗因のひとつではないか」と、こう続ける。

「宮元市長の参政党との“癒着”に対し、市民には反感が高まっています。たしかに石川県は保守王国ですが、市民から『参政党の極右思想にはついていけない』との声が上がっている。自民党市議の中でも、市長と参政党の関係を良く思わず、一歩引いた態度を取る者もいる。参政党との接近は、逆効果だったと思います」

政党支持率も下落

 共同通信が6日発表した世論調査で、参政党の政党支持率は先月から2.8ポイント下落し、8.1%だった。国民民主(9.6%)に野党1位を奪われ、立憲民主(8.8%)にも追い抜かれてしまった。

 高市早苗新総裁誕生で自民党の保守路線回帰が進み、“キャラかぶり”で票を奪われる懸念も強まる参政党。党勢拡大のイケイケムードに早くも陰り。衰退はすでに始まっているのか。

  ◇  ◇  ◇

 参政党はどこへ向かうのか。【もっと読む】【さらに読む】で詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/256.html

記事 [政治・選挙・NHK298] 大逆転で高市早苗が新総裁に、その裏側と今後…暗黒の翼賛政治前夜の様相(下)改憲、軍拡政権を翼賛体制が支える不気味(日刊ゲンダイ)

※2025年10月6日 日刊ゲンダイ1面


※紙面抜粋


※2025年10月6日 日刊ゲンダイ3面


※2025年10月6日 日刊ゲンダイ3面

大逆転で高市早苗が新総裁に、その裏側と今後…暗黒の翼賛政治前夜の様相(下)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378481
2025/10/06 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

改憲、軍拡政権を翼賛体制が支える不気味


旧安倍派は復権を狙い(萩生田光一元政調会長=右)、新総裁の言動は危うい(C)J MPA

 高市は総裁選出直後に、公明党の斉藤代表と会談。斉藤は公明党や支持者が抱く懸念として@政治とカネの問題A靖国参拝を巡る歴史認識B外国人との共生──を伝えたという。「その解消なくして連立政権はない」と連立離脱までほのめかし、自民の右傾化を牽制した。

 公明が高市総裁誕生に抗議し、本当に政権を去れば大したもの。しかし政界では「今さら与党の座を失うわけにはいかない」との見方が大勢だ。

 かくして“平和の党”が百八十度理念の異なる高市を支える倒錯。タカ派首相が新たな連立に成功し、排外勢力が応援すれば、永田町の風景は一変するだろう。前出の金子勝氏はこう言った。

「参院は自・公、維新、国民民主、参政、保守で改憲発議に必要な3分の2議席をゆうに超えます。衆院は3分の2に少し足りないとはいえ、立憲民主党内にも改憲志向の議員はいる。オール高市氏シンパの翼賛体制の下、一気に9条改憲へと雪崩を打ちかねません」

 総裁選で高市は軍拡路線を隠そうともしなかった。27年度までにGDP比2%まで防衛費を増やす22年策定の安保関連3文書について「見直しに着手する」と明言。最新鋭兵器を備えるため、「2%以上に引き上げる」と訴えた。

「米国のトランプ政権は中国に対抗するうえで、日本に『相応の努力』を求めています。3月に来日したヘグセス米国防長官は『有事に直面した場合、日本は最前線に立つ』と中谷防衛相に伝えた。念頭にあるのは台湾有事です。米国の意向をくみ、高市氏ら排外勢力は外国人憎しの世論をあおって、安倍元首相のやり残した『戦争できる国』づくりへと一直線。自民党は変わらなくても、この国は激変しかねません」(金子勝氏=前出)

 戦後の「不戦」80年の節目に、国民は暗黒の翼賛政治と対峙する立場となった。有権者には監視と覚悟が求められる。

国民はちゃんと見ている「全員野球」の目くらまし


オール高市シンパ(C)日刊ゲンダイ

「全世代総力結集で全員参加で頑張らなければ(自民党を)立て直せない」──。新総裁選出後のあいさつで、高市はそう呼びかけた。「全員に馬車馬のように働いてもらう」と平気で言い放つようなアナクロニズム全開のトップでは刷新など到底ムリ。心機一転、「全員野球」を演出しても国民は騙されない。

 今回の総裁選の「キャッチテーマ」は「#変われ自民党」だったが、何のことはない。安倍後継を自任する「古ぼけた」新総裁誕生で時計の針は逆戻り。裏金や統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題が改めて頭をもたげている。

 高市は4日の会見で、党役員人事に関して旧安倍派を中心とする裏金議員の起用を問われ、「国民の代表として送り出された方々なので、特に人事に影響はない」と説明。早速、旧安倍派幹部の萩生田元政調会長の要職起用が取り沙汰されている。

 先の参院選大敗を受け、自民党は敗因のひとつに「『政治とカネ』を巡る不祥事により信頼を喪失した」と総括したはずだ。解党的出直しどころか、国民不信の元凶たる裏金議員を重用しようというのだから呆れる。

 統一教会との関係を巡っても、高市の歯切れは悪い。教団系メディアに複数回にわたり登場した過去があるにもかかわらず、先月30日のインターネット番組では教祖すら知らぬ存ぜぬの一点張り。「勉強不足」と詫びたが、年明けにも教団の解散命令が判断されるのに、そんな言い訳は通用しない。

「今回ハッキリしたのは、『変われない自民党』であること。旧安倍派の議員が高市氏を担ぎ、麻生派と茂木派が勝ち馬に乗った。結局は派閥の力がモノをいい、安倍政権を支えた主要3派が復活する『復党的出直し』でした。党の再生どころか、復古であることを国民は見透かしていますよ」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 政権交代を望む「替われ自民党」が、有権者の本音だ。

http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/257.html

記事 [政治・選挙・NHK298] 公明内にくすぶる「連立離脱論」、自民の「政治とカネ」懸念…自公が党首会談(読売新聞オンライン)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20251007-OYT1T50236/




沈む船からネズミが逃げ出すの図。


「連立離脱すべきだ」

との意見も出たという。

大方の公明党議員の本音だろう。




以下に記事の全文を転載する。


7日に開かれた自民、公明両党の党首会談では、連立合意に向け、一定の進展はあったものの、両党の溝は残った。高市総裁の保守色の濃い政策や自民の「政治とカネ」の問題に対する強い懸念から、公明内では「連立離脱論」がくすぶっている。自公関係は予断を許さない状況が続いている。

 公明の斉藤代表と高市氏の会談は約1時間半にわたって行われた。斉藤氏は会談後、高市氏に伝えた懸念のうち、靖国神社参拝と外国人政策については「詳細な説明があり、認識を共有できたところがたくさんあった」と述べ、評価できる回答が高市氏からあったことをうかがわせた。

 公明や支持母体である創価学会は、歴史的に中国と関係が深く、高市氏が靖国神社に参拝すれば、中国と関係が悪化するとの懸念がある。斉藤氏は6日には国会内で中国の 呉江浩ウージャンハオ 駐日大使と面会しており、こうした話題についても意見交換したとみられる。

 一方、最も会談の時間を割いたのは、自民派閥の政治資金収支報告書への不記載問題に関してだった。9月の公判で旧安倍派の元会計責任者が、パーティー収入の還流再開を要望したのが下村博文・元文部科学相だと証言したことなどを念頭に、斉藤氏は「色々な証言が出てきている。しっかりとした全容解明の姿勢が必要だ」と指摘し、企業・団体献金の規制強化も重ねて主張した。

 公明が厳しい対応を求めるのは、昨秋の衆院選や7月の参院選で、「政治とカネ」の問題を巡る自民への逆風のあおりを受けたとの思いがあるからだ。連立の枠組みを性急に拡大しようとする自民の動きへの警戒感もある。公明が7日に開いた緊急の常任役員会では、出席した参院議員から「連立離脱すべきだ」との意見も出たという。


記事の転載はここまで。



公明党にとっては、今の政権に留まるメリットは何もないのだ。

高市氏が自民党総裁に選ばれたことは、公明党に「連立離脱」の格好の理由を提供したことになる。

公明党にしてみれば、高市氏の自民党と組んでいては、間を置かずにあるだろう解散総選挙を戦えないのは見えている。

公明党の提案する政策も、常に野党の顔色を窺わなければならない。

高市氏が総理になっても、その後見が「公明党は癌」と言って憚らない麻生氏となれば、公明党としては心中穏やかではないだろう。

癌は切除。

麻生氏の狙いは、公明党と縁を切り、日本維新の会と、国民民主党を連立に取り込んで、安定政権を実現するというあたりではないか。

すべては私利私欲、我利我欲。

高市氏が総理大臣になれば、・・・「未曾有」の傀儡政治。

これから「未曾有」の乱れた政治が始まる。

しかし、「未曾有」の乱れた政治も長くは続かない。

年齢もあるが、そもそも政治をする能力がない。



こう書いていて思うのだが、・・・


与野党含めて、日本には宰相に相応しい人材がいないなぁ〜。





http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/258.html
記事 [政治・選挙・NHK298] 高市早苗総裁はまだ首相じゃないのに閣僚人事?「内閣の要」官房長官に“激ヤバ”木原稔前防衛相のワケ(日刊ゲンダイ)

高市早苗総裁はまだ首相じゃないのに閣僚人事?「内閣の要」官房長官に“激ヤバ”木原稔前防衛相のワケ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378542
2025/10/08 日刊ゲンダイ


防衛省内の評判は悪くはないらしいが…(C)日刊ゲンダイ

 自民党の高市総裁が茂木前幹事長を外相に、木原稔前防衛相を官房長官に起用する方針を固めたという。

 経験者の茂木氏の外相再任はまだ分かる。ただ、防衛相しか経験していない木原氏が、「内閣の要」である官房長官とは驚きだ。高市勝利に貢献した旧茂木派所属で、信条も「ミニ高市」のごとく共通している。「論功行賞+お気に入り人事」(官邸事情通)とみられているが、要職を任せられるのか。過去に問題となった言動がいくつもあるのだ。

 現在衆院6期目の木原氏は2015年設立の「文化芸術懇話会」の代表に就任。懇話会の初回で、講演した作家の百田尚樹氏(現日本保守党代表、参院議員)や安倍元首相のシンパ議員がマスコミ批判を展開。大騒動になったことで、木原氏は役職停止処分を受けた。

 懇話会2日前の沖縄全戦没者追悼式で安倍元首相が「帰れ!」などと怒号を浴びせられると、木原氏は「明らかに動員されていた」と根も葉もない主張をし、猛批判を浴びてもいた。

 岸田政権下の23年9月、防衛相に就任したが、1カ月後にあった衆院長崎4区補選の応援演説で「(自民党候補を)しっかり応援していただくことが、自衛隊並びにその家族のご苦労に報いることになる」と発言。政治的に中立であるべき自衛隊を政治利用していると受け止められ、批判されると撤回に追い込まれたのだった。

「22年末の安保関連3文書改定を巡っては、与党実務者協議で防衛費倍増や敵基地攻撃能力保有に向けて旗振り役を担った。高市さんソックリの改憲タカ派で、米国大使館の覚えがめでたい」(霞が関関係者)

 統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連団体の会合での講演や、政治献金を受領した事実も発覚している。

「防衛相時代に教団との接点に焦点が当たり、永田町では『木原さんは終わった』と囁かれたものです。それでも今回、官房長官起用が浮上した背景に、茂木さんへの忠誠心がある。旧茂木派は昨年、離脱者が続出し茂木さんの求心力が低下。それでも木原さんは茂木さんを支え続けた。茂木さんの後押しがあるのでしょう」(官邸事情通)

 “激ヤバ”の木原氏に官房長官が務まるのか。それ以前に、高市氏がまだ首相に就任してもいないのに、閣僚人事が出てくること自体がおかしい。既定路線で情報を流しているのなら、フザケている。

  ◇  ◇  ◇

 高市総裁就任で、自民党は変われるのか。【もっと読む】【さらに読む】で詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/259.html

記事 [政治・選挙・NHK298] 公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情(日刊ゲンダイ)

公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/378585
2025/10/08 日刊ゲンダイ


「政治とカネ」で物別れ(公明党の斉藤鉄夫代表)/(C)日刊ゲンダイ

 強硬姿勢にはウラがある。自民党の高市早苗新総裁の誕生に公明党が反発を強めている。7日は緊急の常任役員会を開き、斉藤鉄夫代表や西田実仁幹事長らが連立政権のあり方を巡って対応を協議。その後、高市氏を含む自民新執行部との連立協議に臨んだが、約1時間半の話し合いで「政治とカネ」の問題に対する姿勢で折り合えず物別れ。協議は継続となった。

 そりゃそうだ。斉藤氏は高市氏に直接「裏金事件のけじめ」などの懸念を伝えたのに、高市氏は無視。新執行部人事で旧安倍派の裏金幹部の萩生田光一氏を幹事長代行に起用した。その他の顔ぶれも公明嫌いの麻生太郎副総裁を筆頭にパイプは乏しく、公明党関係者は「本音で話せる人は皆無」と口にする。

 公明が強気に出ざるを得ない背景には、支持母体・創価学会内でのタカ派志向の高市アレルギーがある。「連立離脱も辞さず」の意見もあるようだが、最大の問題は組織の弱体化だ。

高齢化と池田大作名誉会長の死去が重なり

 学会員の高齢化に加え、2年前には政界進出を進めた池田大作名誉会長の死去が発表。以来、選挙への熱が失われたのか、集票マシンの力は衰退の一途だ。7月の参院選で公明は改選14議席から過去最低の8議席にとどまり惨敗。比例票は521万票と3年前の前回から100万票減り、ピーク時(04年)の862万票から4割もの激減だ。

 この結果を受け、公明は参院選を「党存亡の危機」と総括したばかり。昨年の衆院選、今年6月の都議選と敗北を重ねており、決してオーバーな表現ではない。その上、「平和の党」の理念を顧みず、連立相手の右傾化にクギを刺せないようでは、いよいよ組織がもたないというのだ。内情に詳しい関係者が言う。

「党勢が右肩下がりの中、かねて学会内では、衆参ともに国政選挙で負担の大きい選挙区への擁立をやめ、組織力を比例に振り向ける案が取り沙汰されていました。右傾化を強める自民にお付き合いすれば、さらなる支援者の離反を招く。国政から撤退し、地域政党に変わる案へと発展しかねません」

 “下駄の雪”が岐路に立たされている。

  ◇  ◇  ◇

 高市新総裁と公明党のビミョーな関係は●関連記事【もっと読む】『高市政権スタートは前途多難…麻生太郎氏暴走で公明とギクシャク、裏金議員も復権で自民は分断加速』で詳報している。 

http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/260.html

記事 [政治・選挙・NHK298] 「傷もの」の言葉で茶を濁すな(植草一秀の『知られざる真実』)
「傷もの」の言葉で茶を濁すな
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2025/10/post-d3782d.html
2025年10月 8日 植草一秀の『知られざる真実』

自民の衆院議席は196。

衆院過半数は233。

過半数をはるかに割り込んでいる。

立民の衆院議席は148.

自民との差は48しかない。


高市早苗氏が自民党党首に選出され、高市首相が誕生することが確定的であるかの報道が多いが実態は五里霧中。

衆院の公明議席数は24で自民は公明を合わせて220。

これでも過半数に13議席足りない。

公明は自民に対し、

1.政治とカネ
2.靖国参拝
3.外国人排斥

の三問題で懸念が解消されることが連立維持の条件だと通告。

公明が連立から離脱すると自民が政権与党にとどまることに黄信号が灯る。

衆院の国民民主議席数は27。

自国合計は223で過半数に10足りない。

逆に立民、維新、国民、公明の合計は237になり過半数を超える。

今後の協議で新たに創設される政権の枠組みは変化し得る。

この不安定な状況下で高市氏は幹事長代行に萩生田光一氏を起用した。

裏金事件の代表格議員。

自民裏金事件は巨大な政治資金不正事件である。

不記載金額が4000万円を超えた議員3名だけが刑事事件として立件された。

第4位は二階俊博氏の3526万円。

二階氏がかからないように刑事事件立件ラインが引くことを「二階ルール」と呼ぶ。

2009年3月3日に小沢一郎議員の公設第一秘書が逮捕された。

西松建設関連の二つの政治団体からの寄附を事実通りに記載して報告したことが「虚偽記載」だとされて会計責任者が突然逮捕された。

まったく同じ事務処理をした資金管理団体が13あったが、小沢氏の資金管理団体だけが刑事事件として立件された。

小沢氏資金管理団体が受けた寄附は1400万円。

金額第2位の二階氏資金管理団体が受けた寄附は778万円だった。

このときは1000万円が刑事事件立件の境界とされた。

二階氏が立件されない水準にラインが引かれた。

だから「二階ルール」と呼ばれる。

西松事件で「虚偽記載」とされた理由は、未来産業研究会、新政治問題研究会という名の政治団体には実体がなく、寄附行為者を「西松建設」としなかったことが「虚偽記載」に当たるとされた。

しかし、2010年1月13日にこの事件の第2回公判が開かれ、西松建設の岡崎彰文元取締役総務部長が証言。

二つの政治団体は事務所も常駐職員も有しており、実体があったことを証言した。

この結果、2009年3月3日の西松事件そのものが空前絶後の検察大失態冤罪事件であることが明らかになった。

メディアは検察大失態を追及すべきだったが、一切しなかった。

検察は大失態を隠蔽するために、別の事件を仕立てて2010年1月15日に小沢氏元秘書3名を逮捕した。

これが陸山会事件。

詳細は割愛する。

これもチンピラの因縁というべき、刑事事件にするような実態のある事件ではなかった。

西松事件の基準とされた1000万円で線を引いたなら今回の自民党裏金事件では21名が刑事事件として立件されている。

その裏金ランキングの第6位にランクインしているのが2728万円の萩生田光一氏。


日本の刑事司法が健全に機能しているなら刑事事件として立件されていた。

その裏金議員を幹事長代行に起用した高市早苗氏。

高市氏が失脚する日は遠くない。

UIチャンネル第600回記念放送
「混迷する日本政治と活路その活路
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