すべては仕組まれていた 4/6

すべては仕組まれていた[3]
ジョージ・ソロスの陰謀

◆ジョージ・ソロスの陰謀

 98年6月以降、日本の円相場・株価が落ち込み続けていることについて、マスコミは「橋本政権が悪い」「経済が落ち込んでいるからだ」と言い続けてきた。しかし、本当の原因はそんなところにはない。円相場・株価の変動は、相場を動かす人物や会社によって操られて起こったものなのである。

 97年、東南アジアから香港、韓国、そして日本を襲った一連のアジア金融危機も同じく、作られた危機だった。
 このアジア金融危機の原因となったのは、タイの通貨バーツ暴落である。この暴落には犯人がいた。マレーシアのマハティール首相は、ある人物の投機がすべての原因であると名指ししている。

「我々は国づくりのため、四十年間働いてきた。そこに一人の人物がやってきて、一カ月ですべてを破壊してしまった。――ほんの数日間でジョージ・ソロスは数十億ドルもの損失を与えた。損失回復には数年かかるであろう」

 危機を起こしたジョージ・ソロスは、98年のダボス会議で、アジア金融危機について、臆面もなくこう語っている。

「危機は去っていない。まだまだ“余震”が続くだろう」

 このジョージ・ソロスという男がやってきたことを調べれば、世界の経済危機がすべて演出されたものであることがわかる。

 97年7月、香港返還。これを境に、中国は、香港経由で東南アジアから資金を受け取ることができるようになるはずだった。しかし、ソロスは東南アジア経済を混乱させることで、その中国の希望をも打ち砕いてしまったのである。

 彼の“犯行”はこれだけではない。あなたも覚えているだろう。1995年3月、円相場が急上昇して一時、1ドル80円台まで至ったことを。これもソロスのめちゃくちゃな投機が原因だったことがわかっている。

 また、92年秋にはイングランド銀行をを叩きのめして、ヨーロッパ通貨動乱を引き起こした。ソロスは、経済戦争における最終兵器なのである。そして、彼の正体を、マハティール首相はこう述べた。

「マレーシア政府は、イスラムの繁栄を見たくないユダヤ人が、外国投機筋の背後にいると考えている。米国の投資家ジョージ・ソロス氏もユダヤ人だ」

ポーランド出身ユダヤ人ジョージ・ソロス

 バブル時代の日本で株価が上がり、それが一気に落ちたのも、偶然ではなく、仕組まれたことだった。この犯人は、ユダヤ系アメリカ多国籍企業ソロモン・ブラザーズ。ロスチャイルド財閥の融資を受けて日本市場の株を買い続けた。こうして日本の株価が上がったところで、売りに出たのである。

 1992年の春、銀行株から始まった株価暴落も、ユダヤ系のアメリカ多国籍企業モルガン・スタンレー証券の仕業であった。

 世界経済の混乱は、ユダヤ系のグローバリスト多国籍企業や大投資家によって引き起こされたものなのである。


「すべては仕組まれていた」1998年10月執筆

  1. オープニング
  2. 橋本龍太郎つぶしはダボス会議で決められた
  3. 橋本龍太郎はグローバリストに抵抗していた
  4. ジョージ・ソロスの陰謀
  5. アメリカの没落が始まった
  6. エピローグ

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