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チェロ AUDIO SUITE + Performance
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1032.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 14 日 20:37:54: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: オールド マランツ 投稿者 中川隆 日時 2016 年 4 月 30 日 11:10:28)


チェロ AUDIO SUITE + Performance


cello AUDIO SUITE &cello AUDIO PALETTE 入荷
https://audiodripper.jp/cello-suite-palette


cello AUDIO SUITE &中古 cello AUDIO PALETTE&cello ENCORE 1MΩ Line 2019/11/15

photo by ANSNAM NAKANO
2019年11月15日更新

cello AUDIO SUITE 【チェロ スイート】×2セット
cello AUDIO PALETTE【チェロ パレット】
cello MASTER SUPPLY
cello Performance
cello ENCORE 1MΩ LINE【チェロ アンコール1MΩ】×3台【2018.10.20】

繊細……..だけではない。情熱と魂が宿った内部。Mark Levinsonの才能&センス、一流パーツの凄みが聴ける本物。現代ハイエンドプリアンプと比較ください。もちろん、優劣などの無粋な比較ではなく好き嫌いだけ^^

cello AUDIO SUITE & cello AUDIO PALETTE

cello ENCORE 1MΩプリアンプ の2nd、3rd、3rdレストア版

80年代後半から90年代……..Mark Levinsonがディレクションしていたハイエンドブランド【cello】チェロ。昨年このブランドに再注目したのはR-DACというDACから。独特なサウンドからその理由を見ていくと、P301というアナログステージにある事がわかりました。じつはAPOGEEのDACは過去に鳴らした事があったのでそのちがいに驚きました。ちがいはアナログステージのアウトプット系出力ボードの違いです。STUDERなども出力系基板の充実がカギです。同時代のNo.30.5LやGOLDMUNDなどのアナログステージが充実したDACともちがうものでした。

今回入荷分もまずは音出しの前に基板のチェックと部品のチェックからはじめました。cello AUDIO SUITE (チェロ スイート)もcello AUDIO PALETTE(チェロ パレット)もたいていの方が常時通電で使用されていますので、箱型ラック内に設置し使用された個体は筺体~熱が放熱できず、かなり内部部品がやられています。A級回路なので個体差がとてもあります。修理時に国産パーツがふんだんに使われていると音の質まで変わってしまっています。今回の入荷品はまずまず。音出し時のS/Nの良さは期待できるもの。

cello AUDIO PALETTE初期

下の写真はcello AUDIO SUITE の入荷チェック時ですが、向かって左側がP301アウトプットモジュールです。左右CHが完全にセパレート化されています。カップリングコンデンサーの量がハンパありません。余裕がある事がわかります。基板は片CHで2階建て。ボリュームは固定抵抗切替式。各パートでセパレートされた凄いもの。この左側のP301だけでML6やML7が1台分。

右側はPHONOモジュールとCDモジュール、RCAモジュールなど4モジュールが入った構成。今回は固定抵抗式ボリュームの分解OHや各モジュールを総点検する予定です。マスターパワーサプライも点検予定。フィッシャー⇒フィッシャーケーブルも製作予定(原価6万円^^;;)です。

このcello AUDIO SUITE はcello製品の整備スペシャリストに依頼。修理的なオーダーではなく当社独自のオーダーで依頼します。

cello AUDIO SUITE の一部モジュール

すでに明日から整備に入ります。この段階で音出しをしてサウンドがどうこうはありません。年代を経ているのでNG部分が必ずあります。現時点のサウンドでもTOP of TOP。整備が終わったら完全フィッシャー接続でじっくりセットします。

2019年11月15日現在の在庫
cello Reference シリーズ celloプリアンプ、パワーアンプ、スイート、パレット、パフォーマンスなどの在庫

cello PERFORMANCE U最終版

cello ENCORE 1MΩ 初期 MM/MC PHONO|外観もミント状態です

cello ENCORE 1MΩMK2のRefresh maintenance

cello ENCORE 1MΩ 初期 MM/MC 整備済、ボリューム分解整備

cello DUET350 V最終版【ご成約 ありがとうございます】

cello Stradivari premiere |チェロ・ストラディバリ・スピーカー 110s

ご成約済みのcello Reference シリーズ

cello AUDIO SUITE & cello AUDIO PALETTE & cello MASTER SUPPLY (1台)
cello AUDIO SUITE【P-200aux,P-200cd,B-200,P-301,P-100 phonoモジュール】、cello AUDIO PALETTE初期、cello MASTER SUPPLY (1台)

cello AUDIO SUITE

cello AUDIO SUITE 当時の価格表など

cello AUDIO SUITE リアパネル RCAモジュールも装備

cello AUDIO PALETTE 中古チェロ パレット
各機器の接続はFischerケーブルがマストです。可能ならcello純正ケーブルが良いですが、今ではUSEDでしか入手できません。cello AUDIO SUITEからXLR入力のパワーアンプの場合はケーブルを製作します。

cello AUDIO PALETTE 手前のパレットです(奥は見込み整備中のMI V)

シングル入力のcello AUDIO PALETTE。マルチ入力のMIV。

cello AUDIO PALETTE初期とMIV(マルチ・インプット・バージョン)

フィッシャーケーブルやCelloアクセサリー(別売)

Cello アクセサリー別途

●cello AUDIO PALETTE | チェロ・オーディオ・パレット 定価¥4,028,400.(税込)(最終版は電源込みで490万円)

●cello AUDIO SUITE | チェロ・オーディオ・スイート 定価¥4,244,400.(税込)
P-301アウトプットモジュール定価¥940,000
P-200cdモジュール 定価¥630,000
B-200モジュール ラインRCA 5入力 定価¥320,000
P-100 phono MMモジュール 定価¥680,000
メインシャーシ定価¥630,000
cello MASTER SUPPLY 定価¥730,000
cello AUDIO SUITE &PALETTE&MASTER SUPPLY セット【ご成約 ありがとうござました】

付属品:DCケーブル2本、cello AUDIO PALETTE取扱説明書、ACケーブル ※インターコネクトケーブル類は付属しません。

▼cello AUDIO SUITE&cello AUDIO PALETTE別途オプション(本セット専用販売)

・FM ACOUSTICS バランスケーブル CA25105使用 FISHER-XLR 1.8メートル 販売価格¥118,000.
・FM ACOUSTICS(特注) バランスケーブル CA25103使用 FISHER-XLR(メス) 1メートル 販売価格¥218,000.
・cello 純正 strings 1 FISHER⇔FISHER 販売価格¥128,000.
・FISHER⇔FISHER 販売価格¥88,000.
・フィッシャー⇒RCA変換ペア 販売価格¥40,000. 4ペアあり
celloリファレンスシリーズの詳細⇒

cello strings1 純正フィッシャー⇒フィッシャーケーブル

cello audio suite&cello audio palette by Mark Levinson
甲府ANNEXルームではcello AUDIO SUITEとcello Performance、cello AUDIO PALETTEで試聴が可能です。11月下旬からスピーカーはJBLDD66000やThiel cs7.2などを予定しています。

■初期cello AUDIO PERFORMANCE モノラル4BODY 正規品 定価¥3,980,000. 動作保証:6か月 販売価格¥1,988,000. 外観:+B【ご成約 ありがとうござました】

cello AUDIO PERFORMANCEパワーアンプ。右から2番目の筐体天板に傷があります。
昨年から2セット目のcello AUDIO PERFORMANCE【チェロパフォーマンス・パワーアンプ】です。分厚いサウンドで音色の濃さが際立つ初期型パフォーマンス。60WまではAクラス動作で8Ωから2Ω負荷まで完全リニアなパワー!

cello AUDIO PERFORMANCEパワーアンプ

こちらの個体は整備済から今回はじめて動作させる希少な個体です。左右バランスとも良好です。ファン・スポンジ新品。

昨年からPERFORMANCE 2セット、AUDIO PALETTE 2セット、AUDIO SUITE 2セット(内1台はMark Levinson氏の所有)、ENCORE Monoは2セット、ENCORE 1MΩ プリは初期、中期、後期合わせて5セット、合計13台扱いました。内10台は整備や見込整備、レストア整備後にご納品。

付属品:本体、ACケーブル2本、DCケーブル2本。別途:アナライズ&見込整備付でご納品も可能です(1年保証)

■cello Performance パワーアンプ 正規品 定価¥3,980,000. 外観:A【ご成約 ありがとうございます】


cello Performanceパワーアンプ


cello Performance
cello AUDIO SUITEとのセットで、ある種の頂点を感じさせるサウンド。60畳程のスペースを小さなブックシェルフスピーカーで満たすパワーハンドリングでありながら艶やかさや複雑な音色のグラデーションも随一。

フロント面に傷はありません。後方上部エッジに3o程の傷があります。


cello Performance モノラル・パワーアンプ(4筐体)
贅沢な基板や部品集積度が絶妙です。トランスはEIコアで電源部筐体の2/3を占めます。


cello Performance制御出力筐体と 電源部は別筐体。

付属品:DCケーブル、ACケーブル

cello ENCORE 1MΩ 3台そろいました!【2018.10.20】
1台目はフルレストア版、1台が整備後ご納品、1台が電源部コンデンサーなどを交換した整備品(2nd Ver.)です。

cello ENCORE 1MΩプリアンプ の2nd、3rd、3rdレストア版

■cello ENCORE 1MΩ LINE コントロールアンプ後期 ステラボックス正規品 定価¥1,688,000. 【ご成約 ありがとうございました】

わりと気軽に扱えるチェロ1MΩ LINEモデルです。外観はほぼ無傷です。内部はご購入者さまのご要望に応じて見込整備からレストア整備、UPグレード等が可能です。

cello 1MΩ Line | チェロ1MΩプリアンプ


チェロ・アンコールプリアンプ入荷。チェロのスタンダードプリアンプ。見込整備からレストア整備までいかなる整備も可能です。ステラボックス扱いの後期モデルです。付属品:電源ユニット、ACケーブル、DCケーブル、取扱説明書

ステラボックス扱いの後期モデル

2018.8.8更新 
cello AUDIO SUITE SVが1セットとcello ENCORE 1MΩ L2台入荷

■cello audio suite SV & cello Master Power Supply  定価4,240,000 販売価格¥2,100,000. 動作保証1年【ご成約ありがとうございます】
PHONOモジュール、CD、LINE、AUX各モジュール搭載。このモデルはcello AUDIO SUITE中でも、特に”特別”な個体でMark Levinson氏本人が使用されていた個体です。

動作保証は1年おつけします。動作保証期間内にボリューム分解整備や電源部コンデンサーの交換、各部の点検、見込整備も含みます。

cello AUDIO SUITE SV モジュールセット概要

P-301アウトプットモジュール定価¥940,000 
P-200cdモジュール 定価¥630,000 
P-100 phono モジュール 定価¥680,000
デジタルプロセッサーモジュール定価630,000
メインシャーシ定価¥630,000 
cello MASTER SUPPLY 定価¥730,000


cello Master power supply(cello純正スペシャルモデル)


cello AUDIO SUITE SV
CDモジュール、AUXモジュール、PHONOモジュール等4系統

cello AUDIO SUITE SV
付属品:本体、celloマスターパワーサプライ、DCケーブル、ACケーブル(純正)、日本語取扱説明書(コピー)

■cello ENCORE 1MΩ LINE コントロールアンプ 定価¥1,688,000. Audio Dripperレストア版 動作保証1年 外観:A


ccello ENCORE 1MΩ Lレストア版
2017年3月にレストアしたcello ENCORE 1MΩ Lです。本体から電源部など純正部品を主体に整備、ボリューム分解整備など行った個体です。DCケーブルは銀線で製作したものと純正DCケーブルの2種が付属します。通常USEDのcello ENCORE 1MΩ Lがありますので聴き比べも可能です。


ccello ENCORE 1MΩ Lレストア版と一般中古品の2台在庫


cello ENCORE 1MΩ L Power Suply
cello ENCORE 1MΩ Lのレストア概要 ⇒
付属品:電源サプライ、DCケーブル、ACケーブル、取扱説明書(コピー) 

■cello ENCORE 1MΩ LINE コントロールアンプ 定価¥1,688,000. 動作保証6か月【ご成約ありがとうございます】


cello ENCORE 1MΩ L

cello ENCORE 1MΩ Lらしいサウンドで固定抵抗切り替え式ボリュームにもガリノイズがない個体です。大容量の独EROメタライズドフィルムコンデンサー(カップリング)が贅沢に使われたプリアンプ。将来的な修理・整備はお任せください。ボリュームの分解整備・調整も行います。


cello ENCORE 1MΩLinecello ENCORE 1MΩ Line

付属品:電源サプライ、DCケーブル、ACケーブル、取扱説明書(コピー)
https://audiodripper.jp/cello-suite-palette  

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コメント
1. 中川隆[-14554] koaQ7Jey 2020年1月14日 20:42:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1478] 報告
cello ENCORE シリーズ | 中古チェロアンコール1MΩプリアンプ&パワーアンプ2019/07/01
https://audiodripper.jp/cello-encore-preamp-poweramp


【中古チェロ・プリアンプ&パワーアンプ】cello ENCORE シリーズのプリアンプとパワーアンプ

アンコールという名の機械達。
cello ENCORE 1MΩプリアンプと
cello ENCORE パワーアンプ

cello ENCORE プリアンプ&パワーアンプ

現在、発熱対策の一環としてcelloのクローズドタイプの天板をアルミから造ろうとしています。まったく同一の素材で密度も同じ粗目の仕様で。そうすると国内でもなかなか製造できる工場がありません。

またネジ穴もインチ単位でネジ穴同士の遊びが極端にない設計・・・・イメージにあるアメリカ人の造りではないモノ。素っ気ないデザインのように見えてかなり緻密です。結果、JAXAの宇宙探査機の部品を造る工場で作業してます。


cello ENCORE 1MΩ(アンコール)プリアンプ

Mark LevinsonとTom Colangeloが手掛けたcello ENCORE シリーズ。リファレンスシリーズと変わらない部品をふんだんにデザインし大成功をおさめた80年代を代表するハイエンド機。製造から30年中古チェロはいよいよ整備次第でサウンドや機器の寿命が変わる境目になってきました。

このテキストはAudio Dripperで書いたものを適宜リネームします。(入荷時点でご商談になったものばかりですみません)今回の入荷cello ENCORE(チェロ・アンコール)PHONO付きの1MΩ初期版です。偶然にも2台入荷。この初期版は充実した本体基板回路と電源部もEIコアトランスやチョークコイルを用いたこだわり溢れる電源部。買取時には固定抵抗切替式のボリュームに若干のガリがありました。また本体電源部3500μのブロックコンデンサー2個も要交換です。


cello ENCORE 1MΩの固定抵抗切替式VRの分解

本体内部にも下記のような劣化電解コンデンサーが十数個ある状態でした。これら劣化電解コンデンサーは底が膨らみ破裂までわずかな状態。このコンデンサーは多くのcello製品に使われています。cello AUDIO SUITEにもcello AUDIO PALETTEの基板にも。過去に扱ったcelloのアンプのほとんどは下記同様の状態です。オリジナル部品云々以前に危ない状況。サウンドは当然ながら純正からはずれミッドレンジが薄い俗にいう『チェロの音』。本当はもっと艶やかで厚く、押し出しもあります。

cello ENCORE 1MΩ PNONOの劣化コンデンサーの一部(1989年製の電解コンデンサー)
下記は整備中の写真ですが基板などもとても綺麗な良い状態です。NGとなる劣化部品はコンデンサーを含めリレーなども交換していきます。製造から30年近く経つ個体としてはまずまずです。傷が多く基板損傷が激しい個体は買い取りませんので次にご購入される方も安心だと思います。


cello ENCORE 1MΩ初期PHONOの整備

整備が終わり各部全ての動作点検、スペック点検、音出しテストは約5日間です。現在は密度感が高いcello ENCORE 1MΩ初期ならではのサウンドだと思います。この時代のEIコアトランス&チョークコイルインプット式電源は多少唸りますが音楽のじゃまにはなりません。

下記はcello ENCORE 1MΩ初期の取扱説明書のフォノ抵抗のセットアップ資料です。

cello ENCORE 1MΩ初期の取扱説明書とPHONO設定シート。
ある程度、整備の手を入れたcello ENCORE 1MΩ初期はミッドレンジが充実した艶やかさがあります、線の細い上擦ったようなサウンドは微塵もありません。アンコールプリ初期と同様の傾向があります。

cello ENCORE(アンコール) パワーアンプ

cello ENCORE(チェロ・アンコール)初期パワーアンプは、モノラルパワーアンプ構造で天板とフロントパネルのみ共通で他は完全なセパレートです。電源供給も左右独立で2本のACケーブルが必要です。cello ENCORE パワー初期からcello ENCORE mono 3まで基本構造は変わりません。フィッシャー端子1系統の入力やブリッジ接続をするためのパラ配線がない妥協のない設計。

cello ENCORE パワー(電源供給は左右CH2本必要です)cello ENCORE powerのリアパネルのセンターは独立した筐体を留めているだけです。AC電源は2本必要でスピーカー端子はYラグ(横幅9.8 mm迄)のみです。入力端子もフィッシャーのみです。


cello ENCOREcell(アンコール) パワー整備中

出力トランジスタは片チャンネル当たり±2個だけのシングルプッシュ方式です。ここに音の秘密の一つがあります。また筐体がヒートシンクになっている事もわかりますね。ですので夏場などは筐体へ程よく冷却ファン充てることは有効です。そうすることで制御系のコンデンサーの劣化が抑制できます。
筐体を分解すると完全モノラルのパワーアンプの筐体を2台で一筐体になっています。cello ENCORE MONO版とのちがいは筐体が離れている事以外にもフィッシャー入力端子がブッリジにも対応している事です。

cello ENCORE の劣化コンデンサー

下記は電源部の8200μブロックコンデンサー(左右4個)は劣化していますので4本とも交換しました。

制御系の電解コンデンサーは製造から20年も経てばほとんど劣化して底部から破裂寸前のものも多数あります(過去のテキスト参照)。但し当時のオリジナル部品は既にありません。危ない容量抜けしたオリジナル部品で誤魔化すか、規定値の部品へ交換するか。当然、極力質感に差が出ないパーツ(VishayやWIMAなど)をチョイスをします。

劣化はプリアンプも同様です。cello AUDIO SUITEやcello AUDIO PALETTE、cello AUDIO PERFORMANCEなども同様に新品から交換していない場合は必ず劣化しています。音像の甘さやナローレンジになったりダイナミズムが出ません。要は聴きやすいだけの音。オーディオに限らずどんな機械もリフレッシュは必要です。

ちなみにチェロアンコールパワー1台で20畳程のリビング想定の試聴室のJBL DD66000を驚くほどかなり鳴らします。部屋が飽和するほどの音量でも音を上げない小さな巨人?かもしれません。

cello ENCORE プリアンプ&パワーアンプシリーズ


このページに映っているcello ENCORE プリアンプとパワーアンプ、cello リファレンスシリーズのAUDIO SUITE、AUDIO PALETTE、cello AUDIO PERFORMANCEはすべて整備した後にお客様のリスニングルームへご納品されます。お客様のご要望があれば本格的なレストア整備も可能です。

製造から30年ほど、いい部品が使用され設計回路の規定値と変わらない部品も多数ありますが、劣化が進んでいる部品もあるため、今後どういう整備するかかで寿命が変わってくる年代となりました。

▼cello ENCORE シリーズの販売情報
   cello ENCORE 1MΩ PHONO &cello ENCOREパワーアンプ
https://audiodripper.jp/used-audio/prepower-amplifier


https://audiodripper.jp/cello-encore-preamp-poweramp

2. 中川隆[-14552] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:13:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1476] 報告

5 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2001/06/24(日) 13:01

チェロはオーディオスィート、パレット、パフォーマンスが圧倒的に良くて、他はそれ程でもないと思う。アンコールシリーズは日本では売れたけど、音は今三。


61 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2001/08/08(水) 22:47
>>60
チェロはアンコールはそんなに良く無いよ。
スィートとは較べものにならないと思う。
どうせ買うなら、スィートだ。今ならヴィオラオーディオでアップグレードも出来る。
中古で見掛けたら即ゲットだね。


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/04/07 12:20 ID:8J/ZIr7M

リモコンは使えないが、スィートの音は今でも最高だろ。
アンコールは駄目だが。


39 :AI ◆4wBVGeQHPA :03/04/26 00:41 ID:???
>>38
何度も言っているけど、チェロの場合スィート以外のプリはダメだよ。
チェロの神髄はスィートを聴いて語ってね。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1049683747/


3. 中川隆[-14551] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:22:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1475] 報告

レコードとオーディオの部屋 オーディオ雑記帳
http://more.main.jp/


初期レビンソンの音は20年前と変わらずに僕を魅了する。

レビンソンが発売された当時、JBLのアンプや管球マランツ、管球マッキンなどまだまだ元気だった。そのオーディオ黄金時代を知る人は少ない


Mark Levinson ML-1L

初期のプリアンプ JC-2 の後継機種だとか LNP2 の廉価版だとか LNP2 や ML-6 にはさまれて案外軽く見られ評価もそれほど高くないが、その実力は LNP や ML-6 と十分肩を並べられると感じている。

独特の陰影がある LNP2、その柔らかな表現力が素晴らしい ML6。

両方のプリアンプも完璧ではなく、フォノ部が弱い LNPと機能的にコントロールアンプとして弱い ML-6。

しかし LNP と ML-6 の良いところを持ったのが ML-1L であり、さすがに LNP や ML-6 までの表現力は持っていないが、その歯切れの良さ、力強さなどは LNP や ML-6 など遠く及ばない。

プリアンプとしての機能も十分で特にフォノ部の素晴らしさはこのアンプをいっそう際立てている。
初期のレヴィンソンを知れば知るほどこのアンプの実力が解る。
レビンソンの中では安価だが決して廉価版の手抜きのアンプではない。
LNP、ML6、ML1の中では一番元気のあるプリアンプだ。

発売当時よくレビンソンの音は冷たい音と評価されていたが現代アンプと比べると結構熱く聞こえる。

ジャズを表現するに JC2 の音質は?と思うことがあるが ML-1L には LNP, ML-6 以上ということが多々ある。

(比較するのは無理があるかもしれないが)発売当時定価が60前後、今現在同価格で20年以上魅力を放てるアンプはあるだろうか?
http://more.main.jp/zakkichou01.html


LNP-2(L)

愛用の最初期モデル、

マークレビンソンLNP2(L)発表後、熱狂的なオーディオ評論家により一躍有名になり、以来日本中のオーディオファンに愛され続けて30年近く経っている。

その魅力は依然衰えることなく、インターネットが普及するにつれ LNP の魅力について書かれると、ますます人気が出てきた感がある。リアルタイムで LNP を経験した人、憧れていた人、LNP を知らない人まで巻き込んで最近ではLNPが中古店で出ると殆ど同時に無くなってしまうらしい。

LNP だが20年以上経つと意外と個体差が出てきている。しかし独特の透明感、研ぎ澄まされた若きレビンソンの感性はどのLNPを聞いても健在である。

LNP はレコーディングのミキサー的な目的で開発されたと聞くが、なるほどテープ入力を使うと若干音の立ち上がりが良くなる気がする。以来フォノイコも CD もテープ入力を使っている。LNPの最大の魅力はトーンコントローラー(イコライザー)にあると感じている。

しかしJC2、ML1 や ML6 などでシンプルさが音質を良くしていると当時喧伝されたために LNP を使用している方でもoffにしている人が殆どではないか?
しかし使用してみると音質の劣化を感じることなくレコードやスピーカーが補正でき、個々の魅力を最大限に生かせる素晴らしい機能で後日チェロのオーディオパレットに受け継がれたものと確信している。

この小さなプリアンプの LNP の最大の魅力はこのトーン(EQ)を使い繋がれている機器の最大の魅力を100%引き出せるというもので、コレを使わない LNP所有者はじつに勿体ないことをしていると気づくべきだ。

しかし LNP でも欠点がある。LNPフォノイコは ML6 に比べるとその表現力に劣りLNP のトーンをうまく使おうが、おいそれとは追い抜けない。(間違って貰っては困るがLNPのフォノイコは優秀で当時から現在まで LNPフォノイコで描かれた世界を抜かせるものは僅かであろう。)

仕方なくフォノだけは ML-6 を使っているがコントロールアンプとしては、ほぼ完璧でLNPで描かれた世界はレビンソンの天才的な若い感性のまま詰め込まれ、その魅力は現在のハイエンドの音に慣れた人々も魅了する事は事実。

しかしレビンソンの世界を過信することは禁物である。繋がれる機器(パワーアンプなど)によってはレビンソンの世界を描ききれないことがあるからだ。よく店頭で一聴して「良い悪い」を判断するオーディオマニアがあるが僕はその人たちの言葉は信じない。レビンソンの世界は自分の部屋に持ってきて初めて知ることになるだろう。

25年前ちょうどオーディオと言えばレビンソン一色だった頃、待ちに待った LNP2L が届いた(こんな感じかもしれない)

ちょうどSS誌で瀬川氏が LNP、ML6 について熱くその魅力を語っているとき当時196万もした LNP2L を使えた人は一握りのお金持ちで、僕らは ML-1L や中古 JC-2 を長期月賦で購入しその音質にビックリ!
そして LNP、ML6 はさぞかし素晴らしいと憧れた。

LNP は日本でよく売れ、生産台数約1600台のうち半分以上は日本にあるのでは?


LD2、LD3、バウエン・・・LNPのことなど

侮れないのが LNP でこのプリアンプを自分のものにするのには一筋縄ではいかない。

手放す人の多くはその魅力を発揮できずに諦めた人が殆どであろうが、その潜在能力は無限で ML-1L、JC-2、ML-6 などとは扱い方が全く違うプリアンプである。
生かすも殺すも所有者の腕次第で、僕も未熟でまだまだ可能性を秘めていると感じている恐ろしいプリアンプである。

LNP といえば普通の人たちが出会うのは LD-2 搭載の LNP であろうが、初期には有名なバウエン・モジュール、さらに最後期には LD-3 が搭載されていてこの2種のモジュールは極端に少なく、音を経験した人もそんなに多くはないはずだ。

初期バウエンに関しても日本のコレクターに言わせると1036まで正規出荷とされているが7、80番前後まで飛び飛びに搭載されていた可能性が否定できない。ふたを開けたらバウエンだった。という話も多く、確かに正規代理店のものはバウエンは無かったかもしれないが、アメリカより個人輸入されたものに多く搭載されているみたいだ。僕のバウエンモデルも一台は3×番でもう一台は7×番に搭載されていたものを1400番の LNP2 にハーマンで移し替えてもらったものであるが、モジュールは3×番と同じようにキチンと揃っていた。

LD-3 はバウエンと同じように出荷台数が非常に少なく、こちらもおそらく聴いた人が少ないモデルであろう。製造は最終出荷までの1年数ヶ月間で100台に満たないのかもしれない。

しかし何故?レビンソンが初段にしか LD-3 を使わなかったのか疑問が残る。
LD-2搭載の LNP では初段に特にローノイズな LD-2 を選別して挿していたと言うが、それをより優秀な LD-3 に換えるのは解るが終段までは LD-2 のまま使われている・・・ここら辺に若きレビンソンの最終的な答えがありそうだ。


1400番台に移植した7×番のバウエン・モジュール。初期モジュールには色別の丸いシールが貼ってあることが多いが、これは選別などの意味があるらしく移植しても配置を動かしてはいけない。別項「レコード再生の機器たち」でのLNP・3×番の基盤とかなり変わっている。正規出荷と米ショップが差し替えたバウエンの音質の差はモジュールの選別にあるのかもしれない
http://more.main.jp/zakkichou02.html

2004/11/23
ネット掲示板で「LNP はただの伝説で評判だけが先走りしている」などと書かれていると寂しく思うが、LNP は ML-1 や ML-6 のように繋いだとたん、その世界が分かるというものでは無いと思う。じつは僕も最初は「これが評判高い LNP?」と思ったほどだ。

しかし LNP が他のレビンソンと違う100通りの顔を持つということを知ったのは購入から1年以上経ったころ。よほど感性の優れた人でないと LNP の奥の深さをすぐには理解できないと思われる。まして店頭や貸出機などで聞き「あれは駄目だ」と感じる人も多かったことだろう。けれども使い方次第では、LNP は高音質そのままで多彩な音質を得ることが出来る。

その人にあった最適ポイントを探し出せば、自分の感性に近づけることが出来る唯一のプリアンプ。 LNP、現代機と比べても劣らないばかりか、未だに LNP 以上の魅力あふれた現代機器が見つからない。LNP は必ず豹変する。それが1年後か5年後かは分からないが、あるレベルに達すると突然キバをむく! 
面白いことに豹変することはオールドJBLも同じで、僕が LNP、JBLから離れられない理由である。


予想通り LNP で聞く BBC5/1 は ML-6 よりも締まった音だが正確な音のように感じられる。イコライザーを少し弄るとちょっとエロティックな音となった。BBCモニターの反応の良さに驚いた

評判以前の問題かもしれないが、最近のLNPの高値は異常だ。リスクがありすぎる。
殆どが現状渡しで故障するとモジュール交換が30万!!
もっと冷静に考えるべきだと思う。


2004/12/6
LNP の奥の深さは長年使った人じゃないと分からないと思う。触った時間だけ発見がある

BBC5/1 を LNP と EAR で駆動すると素晴らしく色鮮やかな世界が・・・
レビンソンとの組み合わせは絶妙だと感じている。

ML-2L に換えると恐ろしく静かになる。初期レビンソンの音量を上げれば上げるほど静かになると言う表現は経験してみないと分からないだろう。

2004/1/2
LNPの比較

オールドレビンソンに興味のある人で一番多い質問は、バウエンモジュールの音質について。しかしSS誌で故岡氏が語っていたとおりレビンソンモジュールとは異質のアンプで比較する対象では無いのかもしれない。僕も LNP とは別物のアンプであると思うが、レビンソンの音には違いないという感想を持っている。

さて、BBCモニターに使用するための LNP をあれこれ繋ぎ換え選ぶ作業をしたついでに個人的に感じた音質を比較してみた。さて、レビンソンに関する評価は全てに於いて優秀な音質で評価が悪いからと言って決して悪いわけではなくレベルが全然違う物と判断して欲しい

音質的に大まかには LNP(バウエン)、LNP(LD2)、LNP(LD3)と大きく分けられる。細かく分けると LNP(LD2) は RCA(LNP-2)、レモ(LNP-2L)よりもシリアルで分けた方がハッキリと音質が変わるかもしれない。

1400〜1600、2000〜2200前後をピークにして少し音質が変化するようだ


バウエン:色が濃く一見普通のアンプのように聞こえるが見通しの良さや音場感はLD2 と比較しても劣らないだろう。LD2 と同時に比較してしまうと LD2 が「トランジスタっぽい」音に聞こえてしまうくらい自然に聞こえる。自然に聞こえるから普通のアンプっぽく聞こえるのだと思う

1400〜1600:透明度が上がるが決してやせている音ではない。それなりに太く音場感もバウエンと比較にならないくらい出てくる。しかし色が薄くなり高域がきつく感じるかもしれないが、妖艶なレビンソンの響きと言う点ではレビンソン中、一番濃いように感じる

2000〜2200:レビンソンが一番レビンソンらしい音である。透明感、音場感ともにグ〜ンと上がりピンポイントで音が出てくる感じ。しかし長時間聞いていて疲れる人が出てきてもおかしくないくらい身構えてしまうほどの緊張感がある。LNP を比較して選んだ場合1400〜1600、2000〜2200と選択する人が半分に分かれるのではないだろうか?

LD3:LD3 が使用されているのはフォノモジュールだけなのに LD2 とは違う音。不思議だ。各部分見直されている可能性があるがどちらかといえば ML-6L のような「柔らかさ」が入った音質で LNP 独特の堅さが無くなり完成度という点では一番高いと感じる

BBC5/1 に使用する LNP はバウエン以外無かったが、ロジャース510では最後までバウエンかLD3か迷った。ふと気づくと LD3 の色を少し濃く、太くするとバウエンに近くなる。この表現が一番合っているし最後まで迷った理由であり、結果、音場感よりも色の濃さ、太さを取った形でBBCスピーカー2台ともバウエンモジュールでドライブすることになったが、この比較の差はとんでもなく狭い範囲での差。

またLNPは個体差もあるので参考になるかどうかわからないが、(あくまでも私的感覚である)バウエンの音質が少しは文章でわかって頂ければ幸いである。

もちろん、(BBCモニターでは)ソフトによって選択するLNPが違うのは当然で、

ロック、ソウル系だと迷わずに後期のLD2かな?
クラシックだとスピーカーにもよるがLD3。
ジャズボーカル系だと前記のLD2と言うような僕的には感覚かな?
http://more.main.jp/zakkichou03.html


LNPについてもう少し・・・

RFが LNP のアクセサリーとして付けた(日本製の)ウッドケースについて

本体保護の目的で使うのだったら、そのままでよいと思うが、このウッドケース音質的にはあまりお奨めできない。マランツ7の場合はそれほど気にはならないが、LNPはなぜ?と言うほど音像がぼやけるように感じる。移動移動で仕方なくケースに入れていた僕も、ようやく位置が決まったので早速ケースを外した。LNPの付属の足は最初はプラスティック、後にゴム足になるがプラスティックの方が音質がよいようだ。高価なインシュレーターも試したがどれもイマイチで結局は初期プラスティックの足に戻ってしまった。

もしもウッドケースに入れてLNPを聞いている人がいれば、ケースから出して聞くだけの価値はあると思う

LNPについてもう少し・・・2

LNP の入力ゲインだが抵抗が少ない方が好ましいとする人が意外に多く、最大で使う人がいる。しかしこの入力ゲインでも音質が微妙に異なってくる。個体差もあるが入力ゲインを最小から最大の場合に音質は次のように変わるようだ。

最大では輪郭・力強さ・透明感は濃くなるが繊細さ・陰影感は薄れる。

つまり【最小→最大ゲイン】で【繊細さ・陰影感→輪郭・力強さ・透明感】の関係。

ちょうど良いポイントを見つけなければLNPの本領発揮とはなかなかいかない。
コツは独特の透明感の中にいかに陰影感を取り込むかであるが簡単にはポイントが定まらない。セッティングを変えるだけで微妙にポイントがずれるからだ。

LNP は評判通りじゃなくどうしようもないアンプだといっている人はショップなどでただ置いてある LNP を聞いてるか、憧れだけで購入し使い方がわからぬまま LNP の絶妙な陰影感を感じるセッティングで聞いたことが無いからだと思う。使い方次第では高価なオモチャにもなる LNP まだまだ奥が深い。
http://more.main.jp/zakkichou04.html

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MARK LEVINSON LNP-2 serial number 1001 & LNP-2L silver model
http://more.main.jp/levinson1001-silver.html


僕でいいんですか?

知人から電話が入った

LNP-2にシルバーフェイスがあることは知っていた

レビンソン輸入元社長・中西氏にマーク・レビンソン氏から送られたものだ

日本においてレビンソンという高級アンプを異例なくらい数多く売った社長に感謝し特別に作った silver model

確か中西氏の部屋の写真がオーディオ誌に掲載された同じくレビンソン氏から送られた 1001と共に写っていたと記憶している

電話では社長の関係者が所有していたが高齢で整理したいということらしく僕の所に電話が入った

偶然にも中西氏のNo.1001を所有している理由らしい

No.1001も偶然だった

あるショップの HPの新入荷に記載されていたので入手出来ずとも一度は見てみたいと電話したところ、複数人の予約が...

期待はしていなかったので売れる前に機会があれば見せてくださいと言う

軽いつもりで電話した

ところがショップから先約の数人が連絡してもグズグズしている

良かったら持って行っても良いよ

珍しいモデルに対して先約者の鈍い対応に頭にきたようだ

その日のうちに取りに行った次第

その後のことは以前書いたが いまだに僕の部屋に鎮座している

後10年オーディオが出来るかどうか?と言う年齢ですよと、いちよう断ったが、それでも所有していて欲しいとの事でコレクションに加わることとなった

中西氏の元から離れ離れになり何十年ぶりかに元に戻った

これは偶然なのだろうか

僕には分からないが理解の出来ないところで この2台は出会うことを求めていた

オーディオにそのようなロマンがあっても良いではないか

幸運にも今のところ、お金でオーディオやレコードを売ることはないから暫くは僕の部屋でゆっくりと休むが良い (2016/6/26 )


silver LNPの詳細を載せる前に電源を入れて聞いてみた

冷たく硬い ... 第一印象だ

前の持ち主が長い間電源を入れていない
直感でわかった

しかし適切な場所で保管をされていたようで不都合な箇所が見つからない

5〜6時間ほど次から次へと(CDではない)レコードを かけていたら、ほんのりと音に滑らかさが加わる

僕のLNPの中では一番音質が気に入っている No.1001

他のバウエンモデルとの音質の違いは1001に付いているウォーターズの(たぶん、レビンソン自身が選んだ)特別な選定?ボリュームの影響が大きいと思う

僕の部屋で一番オーディオを聞いているダイナミック・オーディオの A氏は 1001の絶妙な音質(良い、悪い点)を理解していると思うが A氏は silver LNP はまだ聞いていない

もしかすると silver LNP はレビンソン氏が何台か作り米国以外の懇意の輸入会社に送った可能性があるが パネルの“LNP−2L”の刻印は日本以外使われていないので中西氏のために1台だけ製作されたように思う

silver LNP も1001のように他の LD2 とは違うのか?

まずは部屋に溶け込むような音になるまで鳴らし続けよう

それからがスタートで silver LNP の音質が分かると思う

オーディオは音質を理解するまで時間がかかる

有名オーディオ誌の偉〜い大先生のように数時間のちょい聴きで全てが分かるような神の耳が欲しい ( 2016/7/1 )

(オーディオ評論家大先生の参照)
http://audiosharing.com/blog/?p=19744


さて、silver LNP の中身だが きちんと シリアルNo.“1929”が割り振られている
つまり、シャシー以外特別仕様ではなく製造された約1700台の1台なのであろうか?
今のところ分からない

モジュールはバッファー・アンプ付きのフル・モジュール

バッファー・アンプの有無については個人個人意見が違うと思うが これについては又の機会。

写真は撮らなかったが電源にもシリアルが割り振られている

このシリアルに一番近い“1958”の中身と比べたいが RFのシールでシールドされているので封を開ける勇気がない

次に近いシリアルは“2369”でモジュールのシールが全く違うので比較にならないし あとは1400番台と遡ってしまう

何かの機会になってしまうが silver LNP が特別仕様かどうか?
そのうちにじっくりと“1929”“1958”と比べてみたい ( 2016/7/3 )

余談だが少し部屋の整理をしている

色々な小物が出てくる

カートリッジが(Faiechild、EMT)数本
無くしてしまったと思ったアーム(FR-64S)

などは業者からメンテが終わり箱の状態のまま忘れていた

レビンソンの電源なども整理のため棚から出し清掃 (付箋は電源のシリアルNo)

この他、レビンソン電源は型番がない初期のモノも数台有る

まだまだ引っ越してから開けてない箱も多い
でも腰が弱いからオーディオ整理はなかなかはかどらない
年を取ってからのオーディオは大変だ

LNP2 のゲインは

最初期(0-10-20-30-40) → 初期(0-10-20) → 中期(0-10-20-30-40) → 後期(0-5-10-15-20)

と変わる

以前このHPで書いたことがあるが LNP2 とゲインの関係は


0dB(陰影・繊細さ) 〜 20dB(力強さ・透明感) 〜 20dB以上(力強いが微妙に粗雑感?が出てくる)


のように感じる

今まで LNP はゲインで性格(表現)が変わると積極的には活用していなかった

先月ある人がLNPはこのポジション(ゲイン)じゃなきゃダメなんだよなぁ と、使っている人の会に出て、初めて確信を持てた

陰影を求めるあまりゲインをあえて変えない事が多かったが再認識できる出来事だった

やはりゲインにより表現が変わる LNP を積極的に活用すべきだ

新たなLNPに出会えるように LNP使いは下記ページを参考にしてほしい ( 2016/7/9 )

参照ページ
http://audiosharing.com/blog/?cat=7


webを見ていて面白いことに気づいた

silver LNP のシリアルNo.は1929

この 1番前の No.1928 がハイファイ堂で売られていたのだ

dB GAINを見ると 0-10-20

1929のdB GAINは0-10-20-30-40

ということは

No.1001〜1010 dB GAIN 0-10-20-30-40
No.1011〜1928 dB GAIN 0-10-20
No.1929〜○○○○ dB GAIN 0-10-20-30-40
No.○○○○〜2667 dB GAIN 0-5-10-15-20

ということになる
○○○○が知りたいな


もう一点

No.1928の電源シリアルNo.1815 PLS-150

silverのーNo.1929の電源シリアルNo.1829 PLS−153L

売られている LNP の電源が購入時から変更されていなければ電源も gain と共に変更されていたことになる

あくまで想像だが

最初の10台はプロモーション用に作られ

それ以降はgainが簡素化され正規の生産体制に入る

何かの理由?があるのか分からないが 1929より gain が変わり電源が変更

その後、LD3 の搭載が理由で gain が変わった

ということだったのだろうか?


しかしwebにはいろいろな情報がある ( 2016/7/16 )

参照
http://www.hifido.co.jp/KW/G--/P/A10/J/60-15/S0/M0/C16-05691-94977-00/


Mark levinson 木枠のネジ

少し前まで純正の木枠に付いていた

丸皿タッピングネジが普通に売っていたが最近は(平)皿ネジになってしまい取り付けても何か雰囲気に合わない

僕も木枠を外したり付けたりしているうちにネジを紛失してしまい丸皿ネジを探し始めた

M4 のプラスティック・ワッシャーや飾りワッシャーは どこでも入手可能だが
丸皿ネジは東急ハンズやホームセンターへ行っても置いていない

ネットでヒットしたのは業務用のネジ
50個、100個単位だが仕方がない
高いものでもないので注文したが丸皿タッピングネジは需要がないらしい

大きさは M4・16mm

ネジ穴がバカになっている箇所もあったので木工ボンドを爪楊枝で軽く塗り乾燥させるときちんと閉まる

レビンソンには色々な意味でヒヤヒヤさせられる

しかし取り付けると遠目には分からないのだが微妙に飾りワッシャーと大きさが合わない

仕方がないのでゆっくりと探すことにしよう
 ( 2016/7/18 )
http://more.main.jp/levinson1001-silver.html

独特の美音を放つ EAR のアンプは熱狂的なファンが多く、僕もその一人かもしれない。

数年前になるが新宿のダイナミック・オーディオで数台の EAR を聞く機会があり EAR861 のその美音には驚いた。視聴スピーカーのヨーロッパ小型スピーカーとの相性もあったのだろうが、とにかく美しいの一言。

それ以来レビンソン LNP2 と合わせたらどうなるのだろう?と思っていたが過去に真空管パワーを使い失敗しているのですんなりと手が出なかった。

数ヶ月前、会社近くのオーディオショップに EAR861 があったので、相場よりも安いので失敗してもともと、と購入してしまった。サブとして置いてある


ガラード → ML6 → LNP2 → NO.29 →ロジャース LS5/9


に早速、NO.29 を EAR861 に換え視聴。


ロジャース LS5/9 1985年発売
チーク仕上げ:\330,000(1台、1988年頃)
ウォルナット仕上げ:\360,000(2台1組、1996年頃)
ローズウッド仕上げ: \400,000(2台1組、1996年頃)
http://audio-heritage.jp/ROGERS/speaker/ls5-9.html

いやぁ〜マイッタ。今までこのような絶品の LS5/9 を聞いたことがない。何とも繊細で甘く美しい音なのだろう。

一つ一つの音の密度感はこのパワー独特のものであり EAR のパワーの中では一番「濃い」音で、とてもトランジスタのアンプでは表現出来ないかもしれない。

EAR のプリアンプの組み合わせで過去何度か聞いた美音とは別物の美音で LNP と EAR の良いところが両方いい感じで出ている。

EAR は比較的聞く機会が多かったがスピーカーとの相性で時には独特の美音が消えてしまう組み合わせもあった。チョイ聞きでは判断できないアンプである
http://more.main.jp/zakkichou01.html  

僕が一番好きなオーディオ・・・ 2008/3/17

スピーカーではJBL L300(フロアー型)、Rogers LS-5/9(ブックシェルフ)、
アンプではマランツ#7(プリ)、EAR681(パワー)

となるけど、これらを組み合わせても好きな音にはならないのはSS誌のベストバイと同じ、不思議なモノである。

さて、PROJECT K2 のその後であるが、このスピーカー僕の好きな L-300と並ぶことの出来る唯一のスピーカーかも知れない。それほど魅力的なスピーカーは久々で、ほぼ毎日12時間以上事務所で歌い続けている。

もちろんハーツなどのヴィンテージなどは時として軽くこれらのスピーカーを追い抜くが、安定度が違う。こちらの体調にかかわらず、いつも同じように歌ってくれる。

音質安定度でいうとD-66000が一番かも知れないが、まるで日の丸写真で面白みに欠ける。そう言う意味ではJBL的な最後の魅力あるスピーカーであろう。

さて、最初はなかなか歌ってくれなく苦労したが、まず周りに吸収板を並べ低音の調整につづき、調子を見るために LNP の前に ML-6L と 2L で・・・

非常に音が堅く EAR681 で駆動すると、まるで別世界の色気が出てきて、しばらくプリは 6L でと決めたは良いが、さらに欲が出てきて、どうしてもパワーアンプをラックに収めたい・・・と言うことで CELLO のパワーを持ってきた次第。
ところが色気が無くなり困っているが CELLO の高域の細かな滑らかさは独特の魅力でもあり、本気で聞くときには 681 につなぎ換えて、ということになりそう。
http://more.main.jp/zakkichou05.html


僕は何故か他人の音に興味は無い。SS誌の「何とか訪問」を見ても聞いてみたいと衝動に駆られる部屋はずいぶんと前から全くなく、デコラで気品がある音質を手に入れからというもの、ますます他人の音が気にならなくなった。

もともと僕のメインアンプはマランツ#7 でレビンソンではない(勘違いしている人も多いと思いますが)
では、なぜ LNP について書いてばかりいるのだと思うだろうが、LNP での最上の音(可能性)を求めての挑戦が続いていて、その情熱が書き込みを多くさせているだと思う。そして、marantz#7 があるからこそ安心してLNPに打ち込める

marantz#7 の一体なにが凄いのだろう?と考えることがあるが、一番にあげられるのは音質に対して極端に不満が少ないことだろう。LNP には妖艶な濃い響きが魅力でもあるが、不安定で不満に感じる点も多く(marantz#7のように完成されていないからこそ)長い間取り組んでいる

オーディオ機器に何かしら不満が出てきるから、色々とアクセサリーなどで不満を解消しようとする人も多く、ついには機器自体を取り替えてしまうのでは無いだろうか? もちろん、もっと良い音がするのではないか?という気持ちも分かるが、それは逆の意味、知らないうちにそのものに対して不満を感じているからだと思う。

しかし marantz#7 は違う。逆にこれ以上触ると悪くなってしまうかもという不安が出てくる。なにも不満が無いのなら換える必要も無く僕の場合、marantz#7, #9, Hartsfild のラインは基本的にケーブルも含めて長い間変わらない。良い悪いという不安感も無く、ここがこうなったらという不満感も無い。音質で欲しい物が何も無く、そういう意味では完成されたアンプだと思う。しかし40年以上の前のアンプがそんな音がするとは信じられない人も多いはずだ


オリジナルのコンデンサーから40年以上経てまともに動くはずが無い。
当然な考えではあるが、不思議なことに未だ生きている。
しかもその劣化しているはずのパーツを使っていても不満が少ない。

有名な Stadio K'sにも2台の marantz#7 があるがカップリングはオリジナルのままであり、メインプリアンプとして採用され、その音に驚かれ人も多いと思うが、それが現実の#7である。

僕も含め marantz#7 を使っている人はその耳で選んでいる人ばかりだと思うが、中にはどうしようもなく修理され、ただ鳴るだけの marantz#7 を買わされている人も多いのも事実。

基本的にはカップリングやボリュームはオリジナルもしくはオリジナルに近い理想のパーツが使われているものを選ぶべきだと思うが、この点が難しく、技術屋に言わすとこのパーツがオリジナルに一番近い、いやこのパーツ以外駄目など marantz#7 に関しては「神様」と言われる人がずいぶんと居るらしい。僕は marantz#7 に不満を感じたとき初めてパーツ交換を考えるだろうが、それまでは今のままでメインの座から降りることは無い

さて現在、隠れ屋には4台の marantz#7 がありそれぞれ 109○○、14○○○,15○○○,17○○○ 多少好みはあるが基本的にはマランツの音から外れない。それぞれがメインになれる実力があり、音質的は僕的にはベストの状態の物である。

デッカのデコラも同じであろうが、これが40年前の音?と驚く人も多いと思う。
聞いてみないと絶対に信じられないだろう。
まぁ(オリジナル)レコードも同じではあるが・・・


中身は以下の通り

109○○番はさすがに初期の#7でカップリングをすべて160pで直してあるが考えられ得る限り最善の選択であると思う

14○○○番はワンオーナーから受け継いだ物で未だに手が入っていない#7
15○○○番はセレンが壊れ新しいセレンに交換フルメンテ
17○○○番はStadio K'sでセレンからダイオードに交換した#7聞き衝撃を受けダイオードに交換の#7を最近使い出した

メインは14○○○番。音質差はそれほど無いが109○○番とは良きライバル。好みの問題だが14○○○番が録音マイクの存在が微妙に分かるが109○○番はマイクの存在が消える。このニュアンスの違いは、カラーコードのバンブルビーと160pの違いであろうか? #7の独特の透明感、しなやかさは14○○○番が微妙だが上。

15○○○番は「神様」という人に見てもらいフルメンテを受けたどちらかというと#1に近い音質になった透明感は一番かもしれないが音が微妙に固くしなやかさに欠け戻ってきて僕の感性にあわない。ここら辺が技術屋独自の感性で、もう一度他の「神様」に見てもらうかもしれないが、しばらく様子見状態。

コスモスボリューム搭載の17○○○番はダイオードに交換。他のものと比べるとCDの音質が良く、セレンとは違う意味で魅力がある。もしもCDオンリーで言うとこちらがメインになる可能性がある。70年以降のアナログレコードも良くなるがこちらも様子見

しかし、どれも微妙な差ではあるがすべてに於いて不満は極端に少なく、音楽を楽しんでいる。

難しいのは、聞いたとたん気に入らなかったり、酷い音質だったりで、今まで何台もの #7 を売ってきたこと。まだ #7 が分からない時期に名前にあこがれ手に入れ失敗ばかりしていたことも事実で、大枚をどぶに捨てている。

魅力的なアンプだが LNP 以上に気軽にお薦めできないアンプでもある
http://more.main.jp/zakkichou04.html

2009/2/3
JBL K2 S9500 はすごいスピーカーで古いレコードから最近のCDまで不満なく再生してくれ、その潜在力は計り知れない。9500には LNP の1番を繋いでいるが相性の良さはピカイチで友人も驚いたと同時に大変に気に入ってくれたみたいだ。

友人が帰った後これだけ鳴るのだったら本格的に鳴らそうと Cello のオーディオ・パレットを追加して微妙なニュアンスを付加してみた。

これは期待以上の効果で、メインである Marantz#7、#2+Hartsfield に迫る迫力。

思った以上に CELLO は繊細な空気感を出す。まるで美しい女性を観ているみたいだ。

とくに教会での録音などではヒンヤリとした冷たさまで感じることが出来るが、ややホットになれず万能とはいかないようだ。

その点マランツ7は絶妙で女性的なのにホットな演奏も旨く表現できる素晴らしいプリだと思う。

LD-2 もどちらかというと女性的だと思うが自分自身を ML-1 のように強く押し出さないので相性によっては評価が全く異なってくる。うまく使うとマランツ7以上に繊細でかつ力強い素晴らしいプリだと思う。

神話化されたバウエンだが僕は普通のアンプだと思っている。
可もなく不可もなく、ただの普通のアンプの音。

あまりにも数が少なく LNP の名声とともに神話になってしまったが、使う人によってはただのアンプ。

今回運良く STUDIO K's で聞いた人は普通のアンプだと判ったと思うが、繋いですぐ判るような素晴らしい音ではないはずだ。

貴重品だとは思うがまぁ高価な値段では手を出さない方が良いだろう。殆どの人が失望するはずだ。

ではなぜレビンソンのなかでバウエンをメインで使っているのかというと時より見せる圧倒的な威厳。

これは短期間での判断は難しいと思うし、相性が激しくメイン以上にスピーカーも選ぶようだ。

CELLO は皆さんが想像しているとおり高域に特徴がありここが好みの分かれるところ、

サラサラの高域はすべて繊細に分解してしまい芯がないと言えばそれまでだが何か耳をくすぐるような感じで心地よいが、反面体調が悪いときには非常に耳障りな音になってしまう。

しばらくは CELLO で聞くが最終的には LNP+CELLO ENCORE POWER で聞くことになりそうだ。

CELLO はプリよりもパワーの方が気に入っている。どうもレビンソンのパワーは結構使ったつもりだが最後まで気に入らず全て手放してしまった。

そう、プリに比べ野暮ったいのだ。CELLO のパワーはそんな印象を取り除いてくれた素晴らしい質感を持っている。

小さな ENCORE POWER3 から大きな ENCORE POWER 150 に換えても全くと言っていいほど質感が変わらなく、非常に完成度が高いと感じている。

でもオーディオ的にはEAR861 の甘さを求めてしまうが・・・

しかし、レビンソンのように手放してしまうパワーアンプではなく、ボクがオーディオをする限り所有するアンプだと思う
http://more.main.jp/zakkichou06.html

僕が所有している最新兵器(ハイエンド?)が LNP と JBL K2 S9500である。

パワーは ML2 をはじめとするレビンソンの歴代パワーを試したがしっくりこなかった。

しかし CELLO の小さなパワーを持ってきたところ初めて心地よい音に落ち着いた。

しかしマニアの性で CELLO がこんなに良いのなら一度 CELLO で聞いてみようと LNP から ENCORE、PARETTE を加えて出した結論が「良くない」だった。

パワーはあんなに素晴らしいのに?と LNP に換える前に CELLO のフォノイコライザーの RMC を加えて聞いてみた。先々週付け加えたので良いか悪いか判断はつかぬがこれが面白い! 

全てのレコードがクリスタル色となった。
RMCの癖が強いのかシステム全体が僕が感じていた CELLO の色となった。

もちろん、全てのレコード再生においてクリスタル色は問題があろうが、この輝きは CELLO 以外では無理だろう。いずれは万能な LNP に換えると思うがこの RMC はLNP のフォノイコと切り替えて使用したい CELLO の中では色鮮やかで面白いフォノイコライザーである。

しかし今は浮気をしているのだが、やはり基本は LNP 中心のシステムで CELLO の音を楽しむオーディオよりも音楽が楽しめるシステムの方が僕に合っている。
LNP に合わせるパワーは ENCORE150 よりも小さな ENCORE MONO の方が僕の環境ではベストであると思う。(2009/10/27)


LNP の使い方の一つであるゲイン。
※(オーバーにならない)出力ゲインギリギリまで上げて LNP の特徴を目一杯出せるかが基本的な使い方であるが CELLO の場合は少し違うようだ。

半年以上 CELLO に相対しているがまだ結果が出せないでいる。※入力ゲインではない


事務所にある Cello と K2-S9500 の組み合わせ。
この音が気に喰わないので、いろいろとパレットなどで調整すると、ますますおかしな音となってしまう。そんな中で友人がぶらりと遊びにきて、一言「ずいぶんシャリシャリしてますね」・・・ハッと気づきこれじゃダメだと、もう一度 Cello に再挑戦。

まず全てのケーブルを Cello に揃えることから始めたが、最後まで入手できなかったのがスピーカーケーブル。ヤフオクで(ストリングス2や3はたまに見るのだが)ストリングス1と言うあまり見た事がないケーブルを入手した。全て Cello ケーブルとした段階で落ち着きついたしっとりとした音となる。


次はプリ。

アンコール(1MΩL2)を通すよりも Palette 単体の方が良い音となるが、MIV(マルチ・インプット・ヴァージョン)でないので入力の関係上 Encore プリを通していたが、先日 MIV が入りますよと連絡があり、翌日には交換。

Palette と Palette MIV の音の違いはほとんどはわからないが入力が4つあることと入出力が RCAにも対応しているので使い勝手は大違い。

まだ Encore プリは残してあるが希望のモジュールを積んだ Suite が出てくれば、ようやく LNP + Encore mono power との比較が出来る。
(2010/10/29)

事務所に設置してあるオーディオ機器をレビンソンに戻した。
Cello は約2年間頑張ってきたつもりだけれども、

LNP → Cello encore power → JBL S9500

で鳴るジャズは

EMT927 → marantz → ハーツフィールド

で鳴らすジャズとは別物だけど高い次元で別世界を魅せてくれる。

1年以上前から初期型 LNP を聴きたいと人に頼まれていて、ようやく Cello を片付け LNP を聞きなおすと素晴らしい。聞いた人しかわからないが、今の機器では絶対に表現できないジャズの音がある。

この音質が聴ける限り、何も触りたくない、というかケーブルさえも替えたくなくなるが、毎週のようにケーブルを交換しているオーディオマニアの人たちは一体どんな音で満足するのか?(ほとんどの人が、もっと良い音になるに違いないと思って交換するのだろうけど、自分では気づかないうちに今の音に不満があるからだと僕は思っている)僕には理解できない。(2010/12/15)
http://more.main.jp/zakkichou07.html


Cello Audio Suite

Cello のパワーアンプは歴代レビンソンの中でも抜群に優秀だと思う。

しかしプリアンプについては疑問が残った。

Encore プリは2台使用したが手元には残らなかった。

Audio Pallette も初期のものと MIV と使用したが、(グラフィックイコライザー・アンプなのに)予想していた以上にソースを選ぶので、僕にとっては使いづらいプリアンプとなっていて、手元には MIV しか残っていない。

Audio Suite は気になってはいたが、レビンソンの ML-1L からの印象が強いためか、その大きさが気に入らず全く使う気にはならなかった。

昨年8月に引っ越してからオーディオ機器を全て隠せるようになり、ようやく Audio Suite を使用する気になった。

いやぁ〜繋いだとたん、その音質の良さに驚いた。

しかも Marantz 7 や LNP と音質が違うのに繋ぎかえても全く違和感を感じないのだ。

今となっては Marantz 7 や LNP と同様に手放せないプリアンプとなってしまった。

もしも引っ越ししなかったら絶対に使わなかったアンプだと思うが偶然でこのような音質に出会えるとは・・・やはり何か縁があったのだろうか?

Cello を表現する”クリスタル”という音質に初めて出会えた感じである。

今後この部屋では Marantz 7、LNP、Audio Suite が代わる代わる主役となってゆく気がする。

よく『もう少し早く出会っていれば』とか後悔する記事を読むが、生理的に顔が嫌いなので Audio Suite については後悔はしていないが、その音質はパワー以上に優秀なプリアンプだと思う。プリアンプ道楽もこれで終わる?いや気になるプリアンプが他に全くないという方が正しいのかもしれない(2012/12/28)
http://more.main.jp/zakkichou08.html


妖艶 ...

あるきっかけでプリアンプを CELLO から LNP に替えて聞いている。

改めて思うが CELLO は貴婦人のようで素っ気なく、いつまでも僕と平行線。

LNP は娼婦、僕に寄り添うように唄ってくれる。

CELLO のようないつまでも憧れの歌手であるか LNP のように僕だけのために唄ってくれる歌手であるか…

どちらを選ぶかはその人の感性であろうがやはり LNP にはアナログがよく似合う。どこか怪しげな秘密を秘めた音。

やはり僕にはアナログと LNP には謎めいた、言葉に出してはいけないような妖艶で濡れている大人を感じる。

しかし何台もの LNP が僕を通り過ぎた。中には LNP を感じさせない酷い状態、音質である機器が多いのも現実、これらの機器が中古やヤフオクで出回り、いったい何人をガッカリさせたのであろうか?

残念。僕のところには LNP を感じさせる機器が数台残されているが40年以上経った今でもその妖艶な音は健在だと感じる。しかし、やがて他のLNPと同じ運命をたどるのに時間はかからないだろう。( 2014/2/14 )
http://more.main.jp/zakkichou09.html

4. 中川隆[-14550] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:27:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1474] 報告

マーク・レヴィンソンとECMの不思議な関係


ここでの話題は現在マドリガル社(というか、今は更にハーマングループか?)に吸収されている「マーク・レビンソン」ブランドのことではない。同ブランドから撤退し、「チェロ」社を創設したマーク・レヴィンソン氏の経歴に関する謎だ。

で、そのレヴィンソンの経歴として

「1972年、当時レコーディングミキサーだったレヴィンソン氏が自らの名をつけたオーディオメーカーを設立。そもそもは自分用に作ったコントロールアンプ LNP2発表。」

といった辺りは知られていると思う。また、それ以前はミュージシャンだった、という話も知っている人は少なくないとも思う。しかし、何の楽器をやってたか、ということに関しては意外と知られていないようで、まぁ少なくとも石田善之氏は知らなかったようだ(笑)。いつだかの「オーディオアクセサリー」だったかな?間違って書いてたからね。


マーク・レヴィンソンはベーシストだった。

活動の場は主にフリージャズ、というよりもポール・ブレイのグループでよく演奏していたようだ。

このポール・ブレイ、知っている人は知ってると思うが(笑)、ちと妖しい音を繰り出す耽美系ピアニストで、ジャズゴシップ界ではゲイリー・ピーコックとアネット・ピーコック、カーラ・ブレイの間で結果的に夫婦交換みたいな形になってしまったことでも知られている。

そんな名実ともエロチックなピアノをドラムのバリー・アルトシュルと共に凛とした緊張感を保ったプレイで支えていたのがレヴィンソンだったわけだ。

そんなブレイ/レヴィンソン/アルトシュルの代表作は名曲「アイダ・ルピノ」を含む「RAMBLIN'」(1966)だと思う。一応外盤でならCDも出ているので「レビンソン/チェロ信者」の方は探してみるといかがかな。CD番号は RR 123117.2 。何故かイタリアの RED というレーベルから出てるぞ。

それに加えこのレヴィンソン、今やヨーロッパジャズ/現代音楽のトップレーベルとして、又「ステレオ」誌周辺では高音質レーベルとして知られるECMにも実は録音を残しているのだ。やはりポール・ブレイの「BALLADS」(ECM 1010)がそれ。但し彼がベースを担当しているのはB面のみで、A面でのベースはゲイリー・ピーコック。ちなみにECMの発足は1969年末、この「BALLADS」の発売は1971年なのだが、録音自体は1967年だったりする。

ここで一気に話はECM総帥のマンフレード・アイヒャーに跳んでしまう。この人はそもそもコントラバス奏者としてベルリンフィルに関わった後、ジャズベーシストとしても活動し、又同時にグラモフォンで録音の仕事にも携わったそうだ。何だかレヴィンソンと似てるね。

で、そのアイヒャーがベーシストとして参加したアルバムが一枚だけある。ボブ・ディーゲン・トリオ「CELEBRATIONS」(Calig-Verlag CAL 30 602)'68 。右の画像がそのジャケットだ。音の方は淡泊したポール・ブレイといった印象で、アイヒャーはあまりベースらしくない繊細な演奏をしている。

しかしそれより興味深いのは、A面2曲目の「Little garden」。作曲者は何とマーク・レヴィンソンなのだ。似たような道を歩んで理想を実現すべく自分の会社を作ったレヴィンソンとアイヒャー、この2人にどんな関係があってどんな付き合いがあったのか、とても気になるのはオレだけか?
http://www2.famille.ne.jp/~itoh/levinson.html


Mark Levinsonというブランドの特異性


マーク・レヴィンソン自身はアンプの技術者ではない。

だから、マークレビンソンのアンプには3人の男が関わっている。


ひとりめは、LNP1、LNP2 の初期ロットや LNC1(LNC2の前身)に採用されたモジュールの設計者、リチャード・S・バウエン(ディック・バウエン)だ。

ふたりめは LNP2 の自社製モジュールの設計、ヘッドアンプの JC1、薄型コントロールアンプの流行をつくった JC2 を手がけたジョン・カール。

最後のひとりは、ML7L の設計者として、はじめて名前が明かされたトム・コランジェロ。


マークレビンソン・ブランド初のパワーアンプ ML2L の設計者は、当初、マーク・レヴィンソンだと伝えられた。かなり後になり、ML2L は、トム・コランジェロを中心としたチームの設計だと訂正された。

だがジョン・カールは「ML2 は JC3 と呼ぶべきアンプ」だと主張する。


別冊FM fan に瀬川先生が、マーク・レヴィンソンは、このまま、どこまでも音の純度を追求していくと、狂ってしまうのではないか、という主旨のことを書かれていた。
実際には狂うことなく、むしろ経営者として面が強くなっていったようにも、私個人は感じているが……。

LNP2 が出たころ、マーク・レヴィンソンはアンプの技術者でもあり、LNP2 の新モジュールは、当初はレヴィンソンの設計によるものだと言われていたし、ほとんどの人がそう信じていた。もちろん私も信じ切っていた。

1984年に MLAS (Mark Levinson Audio Systems) を離れ Cello を興したころ、レヴィンソン自身が、「アンプの技術者ではなかった」と語っている。

彼がほんとうにアンプの技術者だったら、瀬川先生の心配が現実になったかもしれない。

ときどきバウエン製モジュール(UM201)とマークレビンソン自社製モジュール LD2 の音の違いについて聞かれることがある。どちらが良いのか、どんな違いなのか……と。

バウエン製モジュールの LNP2 は数が極端に少ないため、実際に聴いた人は少ないようだし、私もステレオサウンドにいたから、幸運にも試聴の機会にめぐまれた。岡先生所有の LNP2 と、ステレオサウンド試聴室で使っていた LNP2L との比較である。


2台の LNP2(岡先生の LNP2 とステレオサウンド常備の LNP2L)は、内部のモジュールが違い、外部電源の仕様もまったく違う。 そのモジュールも、設計者が同じならばまだしも、かたやリチャード・S・バウエン、もう片方はジョン・カールと、これもまた違う。つまりまったく別物のアンプと捉えるべきだ。なのに外観がまったく同じ。

こんな例はおそらく LNP2 が初めてだろうし、最後だろう。
どちらの LNP2 を良しとするかは、聴き手次第であり、私は、迷うことなく LNP2L をとる。
http://audiosharing.com/blog/?cat=18&paged=7

その当時のレヴィンソンは、音に狂い、アンプ作りに狂い、そうした狂気に近い鋭敏な感覚のみが嗅ぎ分け、聴き分け、そして仕上げたという感じが、LNP2 からも聴きとれた。そういう感じがまた私には魅力として聴こえたのにちがいない。

 そうであっても、若い鋭敏な聴感の作り出す音には、人生の深みや豊かさがもう一歩欠けている。

その後のレヴィンソンのアンプの足跡を聴けばわかることだが、彼は結局発狂せずに、むしろ歳を重ねてやや練達の経営者の才能をあらわしはじめたようで、その意味でレヴィンソンのアンプの音には、狂気すれすれのきわどい音が影をひそめ、代って、ML7L に代表されるような、欠落感のない、いわば物理特性完璧型の音に近づきはじめた。

かつてのマランツの音を今日的に再現しはじめたのがレヴィンソンの意図の一端であってみれば、それは当然の帰結なのかもしれないが、しかし一方、私のように、どこか一歩踏み外しかけた微妙なバランスポイントに魅力を感じとるタイプの人間にとってみれば、全き完成に近づくことは、聴き手として安心できる反面、ゾクゾク、ワクワクするような魅力の薄れることが、何となくものたりない。

いや、ゾクゾク、ワクワクは、録音の側の、ひいては音楽の演奏の側の問題で、それを、可及的に忠実に録音・再生できさえすれば、ワクワクは蘇る筈だ──という理屈はたしかにある。そうである筈だ、と自分に言い聞かせてみてもなお、しかし私はアンプに限らず、オーディオ機器の鳴らす音のどこか一ヵ所に、その製品でなくては聴けない魅力ないしは昂奮を、感じとりたいのだ。


     *

「その当時のレヴィンソン」とは、ジョン・カールを組んでいた頃のマーク・レヴィンソンだ。
http://audioidentity.blog.so-net.ne.jp/2010-12-13



5. 中川隆[-14549] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:36:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1473] 報告
金の亡者になった天才マーク・レビンソン


◇ RED ROSE MUSIC 鬼才マーク・レビンソン ◇


21 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/22 19:48 ID:FclfhP6e

昔の ML やチェロのようなカリスマが感じられないな、このブランド。


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/22 20:21 ID:???

そう、レビンソン年食ってマターリ屋になっちまったのかよ。


2 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/14 09:28 ID:???

もうすぐ無くなる。


410 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/19 18:48 ID:eVb9Ru4y

レッドローズはスタイリングが本当にダサイね。
まあ中国の会社にはデザイナー不在なんだろうけどさ。
オールドレビンソンやチェロと比べてカリスマに欠けるのはその辺が原因だな。


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 20:21 ID:???

レッドローズ
スピーカーもアンプも中国製の中国ブランドで中国で物凄く安く売ってるのをそのまま買ってレッドローズの名前付けて高値で売ってるだけって本当?

中国のサイト探せばレッドローズのものと全く同じ姿形の安物アンプやスピーカー が見れるらしいけど誰か探してくれない?


26 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 20:45 ID:???
>>24
見てくれはそのままでも、内部配線を弄ったり(銀線に変更)してるみたいよ。
それが適正価格かどうかは知らんが。


71 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 00:27 ID:???

米国価格と日本価格を比較して、代理店がボッてるってのは分かるんだけど、
中国他社で売ってるのと見てくれが一緒だからボッてるってのは、ちょっと違和感を感じるんだけど。
中を比較してとか、音を比較して同じなのにってなら分かるけど…。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 01:16 ID:???
>>71
スピーカーはあの特徴的なリボントゥイーターも同じだしほとんど違わないモノだろ。
アンプは内部配線替えてると>>26が言っているが。


76 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 19:54 ID:???
>>72
内部配線変えてるって言っても、それも中国でレビンソン仕様としてやってるんだろ?
だったらコスト的には数十円の差
史上最大のボッタクリである事には違いはないね


27 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 21:35 ID:???

中国製をマーク印で売るってわけか。
利幅は大きそうですね。
音が良ければいいけど。


394 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/16 23:52 ID:y/lHMwDx

マーク・レビンソンプロデュースというだけで中国製の偽物をありがたがって買う日本人はヴィトンやロレックスの偽物を見破れずにありがたがって買うのと同じ

つーか

偽物と判っていても買ってありがたがる貧乏人と同じって事さ(ハッハッハ!高笑い

図星だろ?


402 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/17 03:09 ID:GodOxKlm
>>394
少し、意味が分からない。
「レッド・ローズ」が偽者なのか、中国製が偽者なのか、
どっちの立場だ?

偽者を買って喜んでる金持ちをねたむ貧乏人の高笑いになってるような・・・・・


403 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/17 21:00 ID:r3o9kUQF

中国製が本物(開発元)です。
マークレビンソンは誰をだまそうとしているのか?


404 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/18 07:42 ID:mQZMqHSQ
>>403
元の設計が中国のメーカーでも、レッドローズのはチューニング版。
元の中国メーカーよりも遥かに高音質だ。

あの違いが聞き分けられないのか?駄耳だと幸せだな。


高音質の秘密は主にエンブレムと価格にあるのだがな…

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/24 17:00 ID:???

Affirmation そっくりの一番高いアンプが約10万円。
Affirmation は約100万円。
レビンソンマジックが炸裂していますな。


51 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/24 19:00 ID:???

10万どころじゃないだろう
もっともっと安いよ
元は今日本円に換算するといくらになるの?


60 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/24 20:31 ID:???1

人民元は約14円


15 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/21 21:51 ID:???

マークレビンソンは金儲けが上手ですね。


16 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/21 22:21 ID:???

>マークレビンソンは金儲けが上手ですね

そんな人間がどうして会社を2つも潰してるの?

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/21 22:32 ID:???
>>16
会社を売っただけだぞ。

350 :上海狂人:04/03/29 10:11 ID:NluKiCf9

マークレビンソンにはもうオリジナリティはないよ。

どうせ中国製なら誰も知らないから、ロゴさえかえればわからないだろうって、魂胆だな。

アメリカのハイエンドなんて 7割以上は中国製だよ。
センスはないがローテクの技術力は白人の馬鹿でかい手なんて遥かに上だよ。
そんなことは連中はとっくにわかっているから企画、設計だけ欧米で、作るのは中国なんだよ。

RRM はそれさえも惜しんでロゴかえるだけなんだよ。
せいぜいネットワーク変更するだけさ。


351 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/29 11:10 ID:F90MapIh
>>351
センスっていうのも蓄積に依存するからな。
RRM みたいに丸投げのメーカーも増えてくるだろう。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 15:50 ID:???

オーディオの「神話」をくずしたレビンソンは偉大なだ。

アサヒステレオセンターなど

「レビンソンはやり尽くしたから、こういう路線を歩んでいる」

とかいっていた。


77 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 19:57 ID:???
>>74
アサヒステレオもリファレンスインクの製品いっぱい扱ってるだろ
苦しい言い訳だなそりゃ

儲かるからやってると素直に言えばいいのに・・・無理かそりゃ

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 19:57 ID:???

中国の怪しげな町工場で内職でつくってるのか、レビンソンは。


80 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 20:09 ID:???
>>78
つくってるんじゃねえよ
買い付けてるだけ


30 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 21:45 ID:???

うわ、マジで中国製のOEMだったのか!


33 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 22:10 ID:???
>>30
OEMどころの騒ぎじゃないよ

これは中国で 1万円のアンプ買い付けてレッドローズミュージックのプレートを貼り付けマークレビンソンの名前を持ち出して何十倍の値付けをしてるという事

完璧な犯罪行為だなこれは


52 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/24 19:03 ID:???

問題は中国製の出来のいい(?)アンプやらスピーカーをそのまんま仕入れて高く売ってるって事だ

技術指導とかアイデア入れてるとかは全くないんだよ

金に汚いレビンソンだから出来ることだと思うが、日本の代理店もこのネット時代にこんな汚い商売がバレずに成立すると思ったのかね?


88 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/27 00:37 ID:???

中国で売ってるレッドローズと同じアンプはそもそもパソコンユーザー用なんだってさ
だったらあの値段(2万円未満)も納得
しかし、それを10倍で売るか普通〜

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/31 21:17 ID:NP7oGqqe

レッドローズは中国で売ってパソコン用アンプとはちょっとだけ違うよね。
それはレッドローズのエンブレムが付いているのとSP端子がカルダスに換わっている事。
でもそれで30倍の値段なんだよね(藁


165 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/08/30 00:43 ID:???

中国売値1万6千円のパソコン用オーディオを日本でピュアオーディオとして35万円で売っている

この事実はもっと大きな問題にしてもいいんじゃないか?

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/10 17:19 ID:InyVlS97

 アメリカ(?)でも気付いてるのがいるんだな。
Unfortunately だってさ。

ちょっとしたレビューも載ってるぞ。


189 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/15 22:53 ID:iX8i5ezG

Recently, there has been some confusion about the new integrated amplifier,
Rosette 1, offered by Red Rose Music and Mark Levinson.
Many people believe that the Rosette 1 is identical to a Chinese-made integrated amp,
the Korsun U2, which sells one-tenth of the price (to be exact, $2000 vs. $188).
I think it is your responsibility to find out the truth.
It is your responsibility to tell us if they are identical.
If not, what are the differences?

In my opinion, this event could be the biggest scandal in the industry of high-end audio.
If these two amps are identical or almost identical, what Mark Levinson has done is extremely unethical.
It will greatly damage the confidence of consumers of high-end audio.
Personally, I would also use your handling of this incident as my judgment to your professionalism.
Please don't let me down.
http://www.audioasylum.com/scripts/t.pl?f=amp&m=4107


190 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/15 23:18 ID:XiZpbCi9
>>189
相当お怒りの御様子。


89 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/27 11:16 ID:???

レビンソンはもうやり尽くしたからあとは金儲け、と。


102 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/30 15:51 ID:???

レビンソンって何やってるんだろね?
普通にオールドレビンソンのレプリカ作れば良いものを・・・


103 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/30 16:01 ID:???
>>102
契約とかで無理では?


104 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/30 17:57 ID:???

オーディオよりビジネスごっこが好きなんだよ。きっと。


38 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 22:31 ID:???

中国がサンスイをでっち上げるし、アメリカ人はレビンソンをでっち上げる。
オーディオヲタは、ボッタクリされるだけの小羊だな・・・


63 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/25 16:38 ID:???

アマゾンでも安く売ってんな!
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/B000068V29/sitescraper-20/102-8045288-6070526


64 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/25 16:56 ID:???
>>63
あやや、なによこの値段。


65 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/25 16:57 ID:???

どっかのショプは 1$=300円か。


67 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/25 20:13 ID:???
>>65
spiritの方だから1j=200円位かと。
それでもボッタクリかw。


69 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/25 21:00 ID:???
>>67
定価ならそうかな。Amazonの値引き価格だと $=300円に相当


70 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/25 23:23 ID:???

そうすると
プリらしきのが¥17500
プリメインが¥21840になるね

日本でレッドローズミュージックブランドで売ってるパワーは値段伏せてあるが
プリやプリメインの価格からしてせいぜい¥30000くらいだろう

で実際レッドローズは日本で30万以上だろ?
どひゃあ!10倍以上かよ!!!

凄過ぎオーディオリファレンスINC


75 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 19:51 ID:???
>>70
パワーアンプは日本で売ってるのとはちょっと形が違うよ
全く同じなのはプリメイン

中国で2万円弱で売ってるのが日本では定価で25万円

ローズバドの小さいタイプのスピーカー(25万)とセットでは45万で売ってる

いずれにしても10倍以上の値段であることには変わりがない
現地価格の2〜3倍という話はよくあったが、さすがに10倍というのは前代未聞だな

この時代によくやるよと思う>リファレンスインク

まあレビンソンというだけで大枚はたくバカオーディオマニアがいるのが問題なんだけどな


79 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 20:07 ID:???
>>75
オーディオの新しい商売のやり方だって。

オーディオショップも儲からなくなってきたから利幅の大きな商品扱うしかなくなってきてるんだよ。

何しろ REDROSE は代理店からの卸しが定価の30%って噂もあるくらいだからね。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/30 20:35 ID:???

埼玉のカマニもかなりの数が置いてあったが群馬のチャレンジャーのオーディオリファレンスインクの品数は半端じゃないなありゃ

レッドローズ全ラインアップの他はやはりクラッセ全ラインアップといった風で他代理店の製品など見つけるのが大変なほど
案の定、来た客には

「あのマーク・レビンソンが〜」

とほざきながらレッドローズを押し付けていたよ
よっぽど儲かるんだろうなきっと


197 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/21 13:33 ID:LJAOs2tl>>191

なんてったって儲かるんだからレッドローズは

どるふぃんだけじゃなくてかまに、ちゃれんじゃー音響、ノダヤ、せきもと特殊
なんと!仕入2〜3割のレッドローズ商品の特約店はこの程度しかないんだから

1台定価で売れば店員一人分の給料じゅうぶん払えちゃうからね〜

だいたいオーディオマニアなんてものは「マーク・レビンソン!」という名前出すだけで中国製の超安物の粗悪品だってよく聴こえちゃう駄目耳馬鹿しかいないんだから

こういった駄目耳馬鹿の成金をいかに捕まえるかがオーディオの商売のコツだって事を少しは勉強しないとな他の駄目オーディオショップは(w


203 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/22 23:37 ID:mSVMEr/H

レッドローズミュージックさえ売ってればうちの店は潤うし俺様の給料も上がるし
本当にいい仕事してくれたよレビンソンも輸入元のリファレンスINCも

昔 LNP2L なんか欲しくても高嶺の花のとても手が出せなかったショボクレ親父が

「これ、あのマーク・レビンソンの作品なんですよ!」

というだけで目の色変えて即買いなんだから仕事も楽でたまらない
腐れオーディオオタクがいかに馬鹿で駄目耳かがよ〜くわかるぜうちの店(爆笑

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/30 20:52 ID:???
>>107 106
そりゃ儲かるだろ 何しろ仕入れ定価の30%らしいからね
RED ROSEやってる店には騙されるな これ定説


110 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/30 23:30 ID:???

レッドローズ一台売れば店員の給料2ヶ月分払えるそうだ


459 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/28 11:38 ID:xVVKqVOG

そもそもレビンソンはいくつかの日本の販売店に直売のオファーをしてたらしい

ある販売店などはレビンソンと直取りなどと案内を出していたくらいだからね

結局、日本の販売店の支払いの悪さの問題が原因で諦めてリファレンスINC がやる事になったという事だ

で、今の卸値は定価の30%程度という話だし定価売りすれば70%の儲けという
凄まじさだ

これを悪質と言わずして何という?

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/02 15:11 ID:o7AxN9Gq

とある北関東のショップで見た客と店員のやり取りを再現

客「これはどこのメーカーだい?」

店員「こちらは、かのマーク・レビンソンが新しく興したレッド・ローズ・ミュージックと言いまして、アメリカ製です。」

客「ほ〜、レビンソンなんだ。音聴かせてくれる」

しばし試聴

店員「どうですか?この高域の艶、繊細さなんかはレビンソンじゃなきゃ出せないですよ。」

客「そうだね!これは確かにレビンソンの音だ。素晴らしい艶だよね!」

店員「しかもこのサイズとこの値段でレビンソンの音が手に入るのだから安いもんです。」

この店、何度か来てるが、いつもこんな調子でレッドローズをやたらと薦める接客をしてる。
おそらくだが、全国どこのレッドローズ扱い店でもこんな調子でやってるんだろうな。


94 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/28 19:30 ID:???

レビンソンってだけでいい音だと信じてる奴もいるんだろうなー
搾取されても本人が幸せならいいのかな。


354 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/01 01:37 ID:5JNsqLTX

だいたい今だにレッドローズミューザックを扱ってる店があるのが驚き

ドルフィン 関本特殊無線 カマニ チャレンジャー音響 アサヒステレオセンター

胡散臭い店ばっかだな
こういう悪質店が他にあれば一気に叩いて潰してしまえ

ちなみにレッドローズミュージックの仕入れは定価の10%という噂だ


31 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/07/23 21:57 ID:???

スピーカーはこちら
http://www.haihuang-audio.com/


35 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 22:18 ID:???

スピーカー見てみたぞ
こりゃローズバドそのものじゃねーか

しかし価格は伏せてあるな
これは日本のリファレンスインクの策略か?

これも中国売価 ¥10000程度なのか?

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/16 23:11 ID:lbOTkplP

Red Roseの新しい SPって、Classic ってやつ?

オフィシャルサイトでもスペック表示してないから確信ないけど、こりゃあオーラムの月亮河=ムーンリバー、っていう古い(多分 発売は99年??)そのものだね。

RR のリストプライスが 8000ドルってことは日本では 120万円位で売るんだろうけど、中国の値段は、1万元=13万円だよ。


45 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/24 11:37 ID:???

これはClassicだね
http://www.haihuang-audio.com/loudspeaker/hifi/moon/moon.htm

こっちには Mark Levinson 先生的合作って書いてある
http://www.haihuang-audio.com/loudspeaker/hifi/moon-mini/moon-mini.htm

偉大なる中華人民共和国とレビンソン先生の共作、
日本人もアメリカ人も大枚はたいて聴くよろし。


36 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 22:25 ID:???

ローズバドの音を評すなら粗悪な安物リボンの音、
滅茶苦茶な設計のバスレフポートの音、
やけに長くしてしまったエンクロージャーの箱鳴りの音、
そして安物の中国産ウーファーユニットの音、

これらが見事に分離して全く融合しない素晴らしい4wayの音だな

中国製をレビンソンがそのまんま買い付けたものと知ってあの音も納得したよ


331 :上海狂人:04/02/24 20:30 ID:/aqLPJC9

AURUMの代理店では REDROSE 向けに輸出しているものも売ってくれます。

ネットワークをアメリカから送ってくるのでそれに変えてるそうです。

オリジナルの中国製と輸出版を比べましたが たしかに輸出版のほうが音場も広く、見通しが上でした、が、オリジナルの音もぜんぜん悪くない。

むしろROCK系ならこちらのほうが音に勢いがあると思った。

以上、上海からの ROSEBUD 実況レポートでした。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/24 23:02 ID:o4w/1dGn
>>331
お聞きになったスピーカーは ROSEBUD2 の方ですか?


334 :上海狂人:04/03/03 11:06 ID:ALhCNWkv

見かけは ROSEBUD1 とおなじ。

2はリボンにディンプル加工、箱にラウンドつけたりしているが SHOP の人の話では(信用するしないは別として)中身はまったく一緒だそうです。
おそらくそのままで売る事に気が引けたので ちょっとごまかしているのでしょう。

アンプに関しては中身見た限りでは一緒ですな。
でもアメリカではマークレビンソンも自身のオリジナルではないと認めているようです。(中身は違うと主張しているようですが)


342 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/24 03:49 ID:UEdGUCxU>

ネットワークが本国仕様(プリント基板を使っている)と違うんだな。
それだけのために実売で 2倍の金額を払う気になるかどうか。


343 :上海狂人:04/03/24 10:32 ID:vvHhnmOK

2倍じゃないですよ、3倍ですよ。


381 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/09 02:27 ID:GyJ58tZy

レッドローズのローズバド、実際に聴いてみたけどやっぱ変な音だよね

何しろリボンの音が強調され過ぎでシャカシャカうるさいよ

ポートの音や箱鳴りまでは判んないけどボコボコいう低音だし
それぞれのユニットがバラバラに主張して鳴ってる感じが否めない

傳ちゃんの言ってた事は正しかったと思うね


382 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/09 04:42 ID:kBJaXzP8

5万のスピーカーだと思えば優秀だぞ。


383 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/09 10:13 ID:idC6E21h

Leisure2(米国版)はペア6万円くらいで購入し、機内持込で持ち帰りました。

音質やビルド・クオリティの評価はその価格帯では破格といった程度のものです。

音はメインに使用中の nOrh9.0(大理石版)と比べればもちろん差はあります。

それにしても Rosebud は日本定価がペア 50万円だったから法外なマークアップです。

アパレルの世界では製造コストの何十倍の価格で販売するのは別に珍しくないけど 少なくとも企画・デザインなどの商品開発はオリジナルですから。

RRM の場合もし安価な既存の製品に僅かな変更を加えてオリジナル商品として販売しているとしたら問題は大きい。オーディオにデザイナーズ・ブランド流のマーケティング手法を持ち込んだレビンソン氏の発想は悪くないけど消費者をなめすぎました。


384 :上海狂人:04/04/09 21:06 ID:JfrykR4S

日本で売られているオーラムカンタスは ROSEBUD もどきのさらに上級版。

(そもそもオーラムカンタスのほうが先なのだが。
 オーラムカンタスの Leisure2 は 2000年末の発表。
 かたや REDROSE は ROSEBUD になるまえの R3 でさえ2001年 ころに売られている)

箱鳴きも抑えられているし、MJ 紙が評価するように日本価格でも安いと思う。
それより下のグレードのものを50万で売るから犯罪なんだな。

あれがペア12万くらいだったら、B&W705 よりは上だな。

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 22:06 ID:???

パワーアンプはさすがに値段消したんだろうね
しかしおそらくプリと同じくらいの値段のはず

という事は1200元〜1500元という事は日本円で1万円台後半くらという事で、レッドローズ、実際何十万円で売ってるんだっけ?


125 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/08/06 00:12 ID:???

でもスピリットセット結構いいな。これだけは、マークの音に近いな。
抜群の中国オーディオ選択技だな。真空管アンプはX。

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/23 18:59 ID:???

Passion 良かったよ。
Rose Bud2 はイマイチだったけど。


210 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/09/30 16:07 ID:/bUx2fjq

Korsun μ2 -----> Rossete1
Korsun μ3i -----> rosette2
AURUM CANTUS Leisure 2 -----> Spirit SP


5 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/14 10:28 ID:???

Spirit、アメリカで2000ドルなのに日本じゃ45万円。
ボッタクリにも程がある。


6 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/14 14:45 ID:???

しょうがないよ。
取引をしたいインポーターが沢山居れば、一番高い仕入れ値を提示したインポーターが特約を結ぶからね。

半年位、我慢して誰も買わなければインポーターが替わるかもしれない・・・


18 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/22 05:48 ID:???

spirit、サンフランのイベントでちらっと聴いたけど、あまりピンと来なかったけどなあ。$2000 ならまあって感じ。
でも漏れは胃らね。


82 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 21:41 ID:???

結局、中国の方の音が聴けない以上、真実は分からんわな。

外観見ただけじゃ、部品の選別基準の差や開発費等は分かりようがないし、もしかすると、中国の方が Levinson の名を利用してるだけかもしれんしね。

数万円で Levinson(Red Rose Music)の音が得られるなら、ボッタクリとは別に、普通に祭りになりそうだけど。


83 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/26 23:17 ID:???>>82

なによレビンソンの音って?

はっきり言っておくが初期のレビンソンと今のレビンソン(REDROSE)とは
全く別物だと思え

REDROSE の音聴いたことあるんか?

蚊の泣くような音だぞ

繊細でも凄みや切れ味があった昔のレビンソンの作品(というかプロデュースした作品) とは次元が違うって
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/pav/1058142484/

6. 中川隆[-14548] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:38:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1472] 報告

世間の噂 天才マーク・レビンソンが金の亡者になった理由


385 :【霊感商法】次は壺売るぞw【女たらし】:04/04/10 16:07 ID:is7z6Iqm

で、マーク・レビンソンは このインチキ商売で儲けた金で、別れた愛人への慰謝料は払い終えたのかよ?


608 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/18 21:45:32 ID:NfIuqdoL

レヴィンソンって、SEX本の作者でしょ:

サティスファクション―究極の愛の芸術 大型本 – 2002/6
キム キャトラル (著), マーク レヴィンソン (著), Kim Cattrall (原著), & 4 その他

Satisfaction: The Art of the Female Orgasm
by Kim Cattrall, Fritz Drury, Mark Levinson

Mark Levinson was born in Oakland, California.
A professional jazz musician who has played with many jazz greats, he is the founder and CEO of Red Rose Music.

美しいイラストとシンプルな図がページを飾る『Satisfaction: The Art of the Female Orgasm』は、アメリカで人気のテレビ番組「Sex and the City」でサマンサ役を演じる女優キム・キャトラルと彼女の夫でジャズミュージシャンのマーク・レヴィンソンによって書かれた。

「Sex and the City」のセクシーなキャラクター、サマンサ・ジョーンズが執筆したというだけでも、この魅力あふれる絵本サイズの本が、売り上げを伸ばすことは想像できるが、それを抜きにしたとしても、非常に価値ある作品となっている。

オープンなコミュニケーション、信頼、愛、互いを喜ばせることへの興味、といったシンプルなことがセックスライフを豊かにし、カップルをより深い方向へ導くと本書は言う。しかし、多くの女性がセックスについて質問されたとき、不満を抱いていると告白しているのが現状だ。

性的な欲望を恋人に伝えるのは難しいが、2人でオープンにこの問題について話し続けることが、よりよい関係を保つためには必要である。そして、男性がほんの少し、知識を身につけることで、2人の関係はさらに良くなっていく。

本書で語られていることは、すべて基本的なことであり、セックスの経験がある人なら誰でも知っていることであろう。しかし一貫性や献身、そして忍耐を男性が保ち続けることは、なかなか難しい。キャトラルとレヴィンソンは男性の読者に問いかける。

「セックスの間はある程度気持ちいいが、クライマックスにたどり着けなかったらどんな気持ちがするだろう。きっとしばらくは、フラストレーションを感じるだろう。女性への変わらない献身は必要不可欠である」

こんな風に、セックスが具体的かつオープンに語られることは、これまでなかったのだ。読者の中にはキャトラルとレヴィンソンの取り組みをつまらないと感じる人もいるかもしれない。しかし本書が述べる感受性豊かで、満足した恋人になるために努力が必要だということは、医者もすすめていることである。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048980866/
http://www.barnesandnoble.com/w/satisfaction-kim-cattrall/1100298344?ean=9780446530712#productInfoTabs

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/24 19:12 ID:???

レビンソンももはや以前のカリスマ性はなくし今では HOW TO SEX 本の著者

プリズムにも愛想つかされて次は中国に目をつけたってとこだろう。

チャイナガールとハーレムが今のレビンソンの目標で噂によればもう中国に住んでるそうじゃないか


92 :マーク・レビンソンお前もか?:03/07/27 21:43 ID:???

マーク・レビンソン氏は結局女癖が悪すぎて離婚され慰謝料を払う為に会社を手放したのは有名な話だが、香港の代理店のやつが言ってたけど

「香港に来た時も、とにかくそっち方面のアレンジが大変だった」そうだ。

英雄色を好むという範疇に入れて良いものやら悪いものやら。

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/07/28 01:22 ID:???

マークはあの HOWTO本、ホモじゃないって証明するために出したのかな?

だけど結局あの本でのかみさんとも別れたんだろ?

また慰謝料稼ぎで今度はボロ儲けの中国に目を向けたって訳か?
ついでにチャイナガールは食い放題だしな(w


123 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/08/03 00:02 ID:???

マークって今いくつになるの?
凄いなあ、それだけをとってもカリスマだよ。


124 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/08/05 23:41 ID:???
>>123
カリスマじゃなくて単なるカリブトだろ(w
HOW TO 本のサティスファクションの中で元かみさんに役立たずと暴露されてたぜ(ww
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/pav/1058142484/

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 22:26 ID:ndZyMTtm

★女性向けビニ本:発売以来1カ月半で30万部

・最近、書店で女性向けの「ビニ本」に気付いたことはないだろうか。女性がセックスで満足する方法をまとめたという、その「サティスファクション――究極の愛の芸術」は、6月29日の発売以来1カ月半で30万部が売れた。本家、アメリカをしのぐ勢いで売れ、男性にも受けているのは、なぜ――。

 同書は、100点以上のイラストも用いながら、女性が満足するためのテクニックを一見品よくしかし詳細に説明している。ビニールに包まれて売られ、買わないと中身を確かめられないのもミソ。著者はアメリカの女優、キム・キャトラルさんと夫のマーク・レビンソンさん。


34 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 23:02 ID:???

別人


35 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 23:20 ID:DZ5KVW/J>>34

わしは>>33とは別人なのだが、以下のリンクを見てもらいたい。

http://www.twbookmark.com/authors/36/2313/

の左の男の顔に見覚えはござらぬか?

また、あるネット本屋のサイトには上の本の著者を次のように紹介している。


About the Authors
(中略)
Mark Levinson was born in Oakland, California.
A professional jazz musician who has played with many jazz greats, he is the founder and CEO of Red Rose Music. Kim and Mark are married and live by the sea in New York.
http://search.barnesandnoble.com/bookSearch/isbnInquiry.asp?userid=6UXSMTYXTM&sourceid=&isbn=0446530719


36 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/14 23:36 ID:???

ホントだ! マークだ!!


50 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/20 11:28 ID:???

サイゾーで紹介されていたがかなりトンデモなマニュアル本
みたいだな。クリトリスの愛撫に32ページって、、、(w

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/02 18:53 ID:???

本はアマゾンのランキングで6位をキープ。売れてますな。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/16 01:52 ID:???

いや、Sex and the City'sつうたら、本当に面白いTVドラマシリーズだよ。おすすめ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000065UOY

内容紹介 :ニューヨークに生きる男女の恋愛やセックスの本音を、『ビバリーヒルズ青春/高校白書』のヒットメーカー、ダーレン・スターが過激な映像と笑いで描きだした超話題の人気TVドラマが、ついに日本でもDVD化

そのドラマのSamantha役がマークのカミさんのKim Cattrallなわけね。
素晴らしい。 本もAmazonで売ってたよ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0446530719/


47 :46:02/08/19 23:13 ID:???

DVDは、めちゃ面白かった。*-2も注文したぞ。

ビニ本は、ある意味面白いが、まあ、当たり前のことしか書いてない。
マークがどうやってオーディオ機器をチューンしたり、客の好みを探って気に入るセッティングを見つけ客を満足させるか、その同じテクでキムを満足させてるのね。


53 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/09/02 18:51 ID:???

Sex and the City's-No.2が来た。めちゃ面白い。3枚組みでこの価格は良心的。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000066FWY/


52 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/21 02:01 ID:???

赤ばらアンプよりも大きな収入をレビンソン夫妻にもたらしたに違いない(藁


37 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/15 00:02 ID:/hskks+G

なんか、人前でマーク・レヴィンソンのアンプというのが
ちょっと恥ずかしくなったよな。


40 :名無しさん@お腹いっぱい。:02/08/15 14:10 ID:???

これからは愛するパートナーに歓びと満足を与えるアンプってことにしときますか。
http://music.2ch.net/test/read.cgi/pav/1023161232/

7. 中川隆[-14547] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:40:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1471] 報告

禁断の果実か! 魅惑のオールドレビンソン

ビンテージ系の機器は、ヤフオクによる個人売買ではリスキーのため、信頼の置ける専門ショップ、またはメンテナンス工房からの購入が妥当である。

ビンテージの名器、マランツの #7/#9 やマッキントッシュの C22/MC275、JBLの SG520/SE400S など、人によって、その音質評価に著しく差が出るのは、機器のコンディションによって、次元が異なるほど「良し悪し」に差が出るからである。

ビンテージを愛用するならば、きっちりとメンテナンスされた機器をチョイスするのが大前提だ。


ここで、オールドレビンソンと呼ばれるプリアンプについて、簡単にあげておこう。


・LNP−2、LNP−2L

MLAS 初のプリアンプ。オールドレビンソンにはまったならば一度は所有してみたい名器。
とくにバウエン・モジュールを搭載した LNP−2 は垂涎の的。


・JC−2

LNP よりトーンコントロールやメーター、常用しないコントロールを省き、必要最小限の増幅素子だけを搭載した薄型レビンソンの元祖。
ジョン・カール設計の代表作でもある。


・ML−1L

JC−2 をブラッシュアップ、コネクターに医療用の高性能 LEMO 端子を採用するなど、オールドレビンソンだ代名詞ともいえるプリアンプ。
エネルギッシュで図太い音色は、JAZZ オーディオ愛好家に根強い人気を持つ。


・ML−6L、6AL、6BL

使い勝手など一切無視、電源から筐体、ボリュームまで、完全にモノラル化したラボラトリー的プリアンプ。オールドレビンソン究極の逸品。


・ML−7L、7AL

ML−6 シリーズのクオリティを、現実的な1U薄型の形態で再現したプリアンプ。
モジュールシステムも大幅に見直したトム・コランジェロ設計の逸品。
人によっては、ML−7シリーズこそ、オールドレビンソンの最高峰、という方もいる。


・ML−10L

別電源だった ML−7L を更に凝縮、筐体内に電源を納め ML−7 をシンプル化したオールドレビンソン最後のプリアンプ。
マドリガルに移行して初のプリアンプ No.26L と、併売してた時期(87〜88年)がある。
No.26L の価格120万に対し、ML−10A が125万だった点が興味深い。


以上がオールドレビンソンの簡単な系譜。
他に廉価版で ML−12L という機器があるが、ここでは特に触れない。


さて、ここで今回入手した「ML−10A」とう型番が無いことにお気づきだろう。

どうやら、ML−10A は ML−10(10LのUS型番)の後継機で、国内では未発売モデルのようだある。
ML−7L と ML−7AL 同様、国内で発売されていれば ML−10AL という型番になっていたのだろう。

内容的には、ML−10 全般をブラッシュアップ、特に電源部分を強化したモデルのようだ。

MLAS 社最後期の ML−10L は、発売時期がマドリガルのベストセラープリアンプ、No.26L と重なったこともあってか、市場の話題は No.26L に集中し、オーディオ専門誌でも取り上げられることもほとんどなかった。

小生も、前述のオールドレビンソン各機種は、ひとおり全部聴いたことがあったが、ML−10L だけは未聴だった。
MLAS の総決算ともいえるレアな ML−10A も含め、一度は聴いておきたいプリアンプであった。

そんなこともあり、「リティルマネンジメント」より極上の ML−10A の出物があると知って、即、購入を決めた次第である。

さて、その音であるが・・・・・・・これが信じられず、なかなか記事にできないでいたのだ。

出たのである! 小生が追い求めてきた 「天上界の音」 が!!

拙宅で愛用の9台のプリアンプはもちろん、他のオールドレビンソンのいずれとも異なる音である。

プリアンプの音が違う、というよりはシステム全体の音の構成が一変した、と言える。
我の強い拙宅のスピーカーK2が、見事に飼いならされて ML−10A の支配下におさまってしまった。

全ての機器が、ML−10A の振るタクトのもと、一糸乱れぬバランスで美音を奏でているようである。
これは、ML−10A 単独の「音」というよりも、たまたま他の機器群との相性の良さから生まれた「美音」のように思える。

プリアンプを大別すると、以下2つの表現特性に分けられる


@ピアノの力強い打鍵音や、芯の強いバスドラの強打音など、“実音”のエネルギッシュな表現を得意とする「動」の表現力に長けたプリアンプ

Aピアニッシモでの繊細なピアノのタッチ、観客のざわめきなどホールの暗騒音のリアルな再現を得意とする「静」の表現力に長けたプリアンプ。

ML−10A は、そのどちらでなく、しいて言えば「動」と「静」の「はざ間」の表現力に長けたアンプと言えようか。

「動」から「静」へ、また、「静」から「動」へ・・・・これが実に巧みなのである。

たとえば、弦のオーバートーンが、切々と歌うヴォーカルの余韻が、有機的な空間に消えていく、その「瞬間」の音のグラデーションが、実にデリカシーにとんでいて多彩なのだ。

「動」のアンプのように、アクティブな表現や派手な演出で目立つ音色では無いので、一聴、「普通」の自然な音に聞こえ物足りないかもしれない。

しかし、聴き込んでいく内に、「音楽」そのものが実に生き生きと表現される素晴らしさに気づく。
まるで媚薬のような、一度聴いたら他のプリアンプには戻れない稀有の魅力をもったアンプだ。

小生、新しいアンプもいろいろと試聴はしているが、このような「はざ間」の表現力に頭抜けた能力を有したプリアンプは数少ない。

音色のベクトルは違うが、マークレビンソン No.32L、アキュフェーズ C−2810、エアー KX−R ぐらいか。
また、極上ミントコンディションのマランツ#7 からも、同様の香りを感じたことがる。

プリアンプについては、どうやら ML−10A でアガリのようである。

どうやら小生、もはや後戻りはできぬ「禁断の果実」を食してしまったのかも知れない。


コメント

「禁断の果実」・・危険です(笑
この時代のオーディオは実に危険です。
エンジニアの熱い魂がヒシヒシと迸っていますから・・・

学生時代を思い出します(汗
2008/10/27(月) 午前 10:35


さぶちゃんさん、こんにちは♪
確かに、コスト管理やマーケティングによる制約などにあまり影響されない時代のMLAS は、エンジニアが「自分で使いたい」機器を自由に設計することができたのでしょう。

不特定多数に媚を売る昨今の大量生産機器と違い、古きよき時代の機器は、そのエンジニアと感性がシンクロすれば、かけがえの無い機器と巡り合える可能性がありますね(^o^)v
2008/10/27(月) 午後 1:06


美しい。シンメトリカルな怪しい程の美しさ。世界遺産ですかね。
2008/10/27(月) 午後 5:50 [ le8t ]


le8tさん、こんばんは♪
鍛え抜かれたアスリートの肉体を彷彿とさせるような「機能美」ですかね。
無駄な贅肉を一切省いた筐体デザインは、「美しい」の一言。
その音も、「体は音をあらわす」 とでも言いましょうか・・・極楽浄土の涅槃音です。

オーディオ世界遺産、認定〜(^o^)v
2008/10/27(月) 午後 11:19


オールドレビンソン、素敵ですね。
無駄が無いというか、ストイックな格闘家のような面持ちにも見えます。
『「動」と「静」の「はざ間」の表現力』とは凄いレベルでのクオリティ〜究極でしょうか。確かに昇天してしまうかもしれません(笑)

2008/10/30(木) 午後 5:56 [ ジムラン21 ]


♯7 はこれまでに数台聞きましたが、本当に程度に差がありますぎですね。
記事内でビンテージは程度の差が激しいと書きましたが、特に「球」はその傾向が顕著です。

レンジが狭くボソボソ咳んでいるような個体もあれば、まさに「天上界」の美音を発する個体もあったり・・・
でも、コンディションが良いのは本当に稀ですね。

2008/10/31(金) 午前 0:45


>ストイックな格闘家のような面持ち
確かに、確かに! 何百戦無敗の格闘家のような・・・

車に例えるならば、虚飾やラグジュアリー性をかなぐり捨てたF1マシンのようなストイックさが感じられます。

不思議なのは、記事であげたオールドレビンソンの各プリアンプは、一通り全部聞いた経験があるのですが、今回の 10A のような感動は何故かありませんでした。
これは、プリのみならず、パワーやプレーヤー等、組み合わせの妙なんでしょうねぇ〜(^o^)v
2008/10/31(金) 午前 0:55

こんばんは〜
良い時代のレビンソンですね〜本人はここを辞めて
チェロを作って、、今は何をされているのでしょうv(^-^ )♪
2008/11/1(土) 午前 0:01

マーク・レビンソン氏、チェロを去られた後は、「レッドローズ・ミュージック」なるブランドを立ち上げたりしてましたが、現在は・・・・?
天才は、なかなか一所に落ち着かないのでしょうね(^o^)v
http://blogs.yahoo.co.jp/namechan999/18427393.html

8. 中川隆[-14546] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:42:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1470] 報告
狂気×天才 = Mark Levinson JC-2、40年目の衝撃♪ 2014/3/5(水)


実は、昨年末の「Cello Encore Preamplifier」導入と相前後して、何台かのオデオニューフェースを拙宅に迎え入れていたのだ。

さて、それは何者ぞ!!!!


LNP−2 と並び、オールドレビンソン・プリアンプの始祖である「Mark Levinson JC−2」だ!

http://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/GALLERY/show_image.html?id=11204398&no=0
http://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/GALLERY/show_image.html?id=11204398&no=1


スタジオユースも念頭に設計された LNP−2 から徹底的に余分な贅肉をそぎ落とし、そのエッセンスを 1Uサイズの薄型筐体に凝縮したもので、後のマークレビンソン・プリアンプの基礎を構築した傑作プリである。


その筐体には、若かりし頃のマーク・レビンソンの狂気にも似たアンプ作りへの執念が詰め込まれている・・・そのブラックフェイス、そんなことさえ思わせるような只ならぬオーラを放っている。

拙宅では、ML−10A、ML−7A という 2台のオールドレビンソン・プリを愛用している。そのパネルフェイスは凝視しなければ分からないほど良く似ているのだが、その音質は全く別物である。


それは、やはり、マーク・レビンソンとタッグを組んだエンジニアの個性の違いがサウンドとなって表出しているようだ。

レビンソン最初期のプリ LNP−2 や MCヘッドアンプ JC−1、そして、この JC−2 は型番からも分かるように、稀代の天才エンジニア、ジョン・カールとマーク・レビンソンが手がけたものだ。


ML−10A と ML−7A は、ML−1 以降、長きに渡りマーク・レビンソンと蜜月を過ごしたエンジニア、トム・コランジェロとマーク・レビンソンが MLAS(マーク レビンソン・オーディオシステム)を去るに当たって、そのプリアンプ作りの集大成として作り上げたものである。


初期レビンソンでの、ジョン・カールとマーク・レビンソンの関係は、必ずしも仲睦まじくアンプ開発に当たっていたとは言い難く、また、まだまだ若く尖がったマーク・レビンソンの個性とジョン・カールの強烈な個性が交わることは難しかったようで、JC−2 を最後に袂を分かつことになる。

それに対し、トム・コランジェロとマーク・レビンソンは非常に相性が良かったようで、MLAS を去った後も、新たに興したブランド「Cello」にて数々の傑作を生み出すこととなる。

ちなみに、その後、Cello を去ったトム・コランジェロはポール・ジェイソンとともに2001年「VIOLA(ヴィオラ)」を興し数々の名アンプを輩出するも、2007年、トム・コランジェロは不慮の事故により早逝する。

http://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/GALLERY/show_image.html?id=11204398&no=4

LNP−2/JC−2 リリース当時のマーク・レビンソンについて、オデオ評論家の瀬川冬樹がステサン別冊で以下のような記事を書き記している。

「彼はマランツに心酔し、マランツを越えるアンプを作りたかったと語った。

その彼は若く、当時はとても純粋だった(近ごろ少し経営者ふうになってきてしまったが)。レヴィンソンが、初めて来日した折に彼に会った M氏という精神科の医師が、このままで行くと彼は発狂しかねない人間だ、と私に語ったことが印象に残っている。

たしかにその当時のレヴィンソンは、音に狂い、アンプ作りに狂い、そうした狂気に近い鋭敏な感覚のみが嗅ぎ分け、聴き分け、そして仕上げたという感じが、LNP2 からも聴きとれた。そういう感じがまた私には魅力として聴こえたのにちがいない。」


まさに、“MLの狂気”と“JCの天才”が見事な化学変化を起こして奇跡的に生まれたのが、LNP−2 であり、JC−2 であるように思える。

LNP−2 が、その主たる設計をマーク・レビンソンが手がけ創業時に発表した LNP1 をベースにしているため、よりレビンソンカラーが強いプリであるのに対し、JC−2 は、まさに両者がガチンコで激突して生まれたプリだ。


LNP−2 が、精緻の極みとも言えるほどの音像描写と雄大なスケール感を抱かせるサウンド基調なのに対し、JC−2 は、LNP−2 の持つ豊かな空気感や懐の深さはそのままに、キリリと引き締まった彫りの深い音像描写、トルクフルな中低域のエナジー感、様々な音粒が乱舞し弾けるような躍動感、等々のアクティブさが加味されたサウンド基調が特徴で、聴く者を、えも言われぬ極上のオデオ天国へと誘ってくれる。

JC−2 は、プロ機を想定した LNP−2 にはない、思い切りの良いサウンドが加味されており、LNP−2 が“音楽を作る”上での最高傑作であるならば、JC−2 は“音楽を聴く”というコンシュマーオデオにおいて、最上のサウンドを提供してくれるプリアンプだと思う。特にヴォーカル再生のダイナミズム、リアリティは、オールドレビンソンの中でも傑出している。


JC−2 と比較すると、ML−10A や ML−7A は、貴腐ワインを思わせるような濃厚な芳香を放つ音像描写、熟成を感じさせる深みあるサウンドで、より大人の雰囲気を思わせるサウンドステージだ。バランス感覚に優れ、安心して、その出音に身を任せることができる。


対して JC−2 は、もっとアグレッシヴというか、独特の押し出しの強さを持っている。その個性は、一歩間違えば音楽を破綻させてしまう危うさ秘めているように思う。しかし、その自己主張の激しさが、見事にサウンドのリアリティにつながっているのだから、やはり、ジョン・カールという男、“超”がつくほどの天才である!


40年も前に(JC−2:1974年発売)これほどのプリが作られていたとは・・・・俄かには信じがたいことである。


このように、強烈にエンジニアの顔が見えるプリが昨今見られなくなったのは寂しい限りだ。所謂現行ハイエンドは、皆一様にワイド&フラットなパーフェクト・サウンド、まるで、この世のモノとは思えぬほどの超絶美形アンドロイドを思わせるようなサウンドばかりである。小生としては、若干左右非対称のご面相でも、血の通った生身の美女が好みだ(笑)


オールドレビンソン三兄弟、顔は似てても、その出音は似て非なるものである。


さまざまな音楽に合わせチョイスして楽しむカートリッジのように、さまざまなプリアンプを介することで、音楽の持つ潜在的な魅力を引き出し味わうことができるのが、プリ道楽の、そしてオデオの醍醐味と言えるだろう。


当面は、

ジョン・カールのJC−2

トム・コランジェロの
ML−10A、ML−7A、Cello Encore Preamplifier

の 4台のプリアンプで、音楽のさまざまなエッセンスを引き出し、味わい、しゃぶり尽くそうと思う。

コメント
JC-2、ML-7A、ML-10A は Mark Levinson 三兄弟と言ってもいいほどデザインが揃っていますね。
インプレが楽しみです♪
2014/3/5(水) 午前 5:41 元新潟のU


74年の JC−2 登場から 87年 ML−7A で最後を飾るまで、MLAS 時代のマーレレビンソン・プリのデザインは不変不動のものでした。ヤマハC−2 をはじめ、国内外メーカーのプリデザインに影響を与えたのも頷けます。
2014/3/5(水) 午後 1:59 なめちゃん仙人


3台のマーク・レヴィンソンのプリ、壮観です。どれも究極の名機でしょうが、それぞれ微妙に味わいの違いがあるようですね。
1台を選ぶとすれば、JC−2 になりましょうか。
2014/3/5(水) 午前 7:04 [ リラ1890 ]


>それぞれ微妙に味わいの違いがあるようですね
はい!面構えは似てますが、各々の音質は、他社プリとの比較以上に違いを感じます。
牛肉、豚肉、羊肉、馬肉、鶏肉、魚肉・・・
・・・さまざまな味わいを持つ肉の違いにも似ております(笑)


>1台を選ぶとすれば、JC−2 になりましょうか

う〜む、、、難しいところです。まぁ、故に、3台鎮座しているのですが(笑)
ただ、使いこなしが一番面白いのは JC−2 でしょう。

左右のポテンションメーターのポジションと、ハイ/ローのゲイン切り替えで、実に多彩な表情を生み出すことができます。

ちなみに、左右を 0dbっでローゲインを選択すると、LNP−2 の音に限りなく近づきます。積極的な使いこなしをユーザーに要求するプリとも言えます。
2014/3/5(水) 午後 2:01 なめちゃん仙人


かつては、国内外ともに、熱き志を持ったオデオ人が数多いたので、キラ星のように名機の数々が生まれたわけですが・・・

昨今では、非凡な個性が表舞台には出難い環境故、 今後、オデオ界に衝撃を与えるような機器が生まれ難いかもしれませんね。

若いエンジニアの方々には、安易に他者に迎合することなく高い志をもって“ものづくり”にあたって欲しいですね!☆〜(^-゜)v
2014/3/5(水) 午後 2:02 なめちゃん仙人


この当時のプリは、本体のセッティッングに腐心するよりは、別筐体の電源部を出来るだけ離してセットすることを重視したほうが音質的向上につながるように思えます。

よく、何万もするような高価なオデオボードに電源部と並べてセットされている姿を見ますが、電源部を可能な限り話してカラーボックスの上に置いたほうが音質的には良好でしょうね(笑)☆〜(^-゜)v
2014/3/5(水) 午後 2:14 なめちゃん仙人


世間一般では、LNP−2(L)や ML−6 シリーズこそ、オールドレビンソンの頂点であると言われてますが、たしかにその一面もありますが、小生のように“音楽を聴く”比重の重い人間には、JC−2 のほうが、より魅力を感じます。

更に言うならば、オデオ的クオリティの点では、LNP−2L よりも ML−7A のほうが明らかに勝っているのですが、音楽的な満足度で LNP−2L を超えているかと言うと・・・これは、難しいですねぇ(笑)
2014/3/5(水) 午後 2:29 なめちゃん仙人

LNP‐2 が発売された時には、ショックでした(^_^;)。
音ではなくて、金額にです(笑)。プリだけで「百まんえ〜ん?」

当時、国産アンプで百万を超えるアンプは有ったかな?

マーク・レビンソンという名前も映画スターみたいでカッコ良く、ロゴが2段で、これまたカッコ良かったですね。

まだ、舶来コンプレックスの強い時でしたから(笑)。

薄いスタイルにも憧れました。そして、更に薄くて精悍な JC‐2 が出て欲しくて堪りませんでした。

が、

結局は、黒くて薄いツナガリで YAMAHA に行きました(爆。

で、

レビンソンは、常時通電しているらしい・・・を聞き、私も YAMAHA に常時通電していました。

コンデンサーがやられました(自爆。
2014/3/6(木) 午前 10:27 [ びーわん ]


>当時、国産アンプで百万を超えるアンプは有ったかな?

77年発売でテクニクス SU−A2 という化け物プリが 160万!!でありましたが、アレは受注生産だったので、レギュラー製品ではなかったでしょう!まぁ、LNP−2 も受注生産みたいなもんでしたが・・・確かに高かったですね!!


>コンデンサーがやられました(自爆。

C−2 シリーズはオールドレビンソンの一連のプリと比較すると、はるかに筐体が熱を持ちますからね!
その点、レビンソンは、電源部を別筐体としたので常時通電でも熱劣化は極少に抑えられているようです☆〜(^-゜)v
2014/3/7(金) 午前 1:20 なめちゃん仙人


シャーシーは共用なんですね レビンソンは案外そんなことをしますね
私のプロシードも初期のものと後期のものとは区別がつかないです
2014/3/6(木) 午前 9:14 SEED

私―{}@{}@{}-のような素人がみたらどれが、どれだか?、全く判別できません。(´ε`;)汗
でも、プリのレイアウトをまったく変えなかったのは、コストパフォーマンス上、良かったと思います。(≧∇≦)/爆♪
2014/3/6(木) 午後 0:22 ぶにゃ〜んと歌う猫♪

>シャーシーは共用なんですね

フロントパネルだけ見ると、共用のように見えるのですが・・・
実は、フロントパネルも微妙に異なり、さらに横から見ると一目瞭然、奥行きの長さがやパネルの厚み、ネジ止め手法が異なり、リアパネルでは JC−2 が所謂 RCA 端子に対し、ML−10A と ML−7A は LEMO 端子と、似て非なる構成をとっております!

それでも、全体のデザインコンセプトを変えなかったのは、マーク・レビンソンのインダストリアルデザインに対するこだわりだったのでしょうか!☆〜(^-゜)v
2014/3/7(金) 午前 0:48 なめちゃん仙人

>でも、プリのレイアウトをまったく変えなかったのは


実は、これが中身も外見もフロント以外はエライ変わってまして・・・
でも、基本的なデザインコンセプトを変えないのは“こだわり”なんでしょうね!

いずれ、横からや後からの写真も掲出したいと思います!
アラアラこんなに違うのか!!と驚かれると思いますよ(笑)☆〜(^-゜)v
2014/3/7(金) 午前 1:27 なめちゃん仙人


レビンソン 3段重ねは壮観です!
また、音も各々個性的のようで興味をそそりますね(^^;

我が家の ML-10A もやっと実力を発揮し始めたようで女性ヴォーカルを艶やかに奏でております♪

ML-7A は音に興味はもちろんですが入力が ML-10A より多いので使い勝手もよさそう〜なんて危険な妄想が膨らむ逸品であります(*^^*)
2014/3/6(木) 午前 3:32 [ ggくん ]


>ML-10Aもやっと実力を発揮し始めたようで女性ヴォーカルを艶やかに奏でております♪


ML−7A や JC−2、Cello Encore も、勿論サイコーなのですが、ML−10A もオンリーワンのサウンドがあるため手離すことができません!
拙宅の ML−10A が、換装した強化電源トランスが大分熟成してきたようで、これまでにも増してサイコー度が向上しております♪
2014/3/7(金) 午前 0:39 なめちゃん仙人

>ML−10Aもオンリーワンのサウンドがあるため手離すことができません!


はいはい、あの音の事ですね。
最近の私は、しばじゅんは ML-10A でジャズは No.26 で固定です。
私にとって、ML-10A はしばじゅんの声のためのアンプで永久固定です。
2014/3/7(金) 午後 0:30 [ S2KML7 ]


>ML-10A はしばじゅんの声のためのアンプで永久固定です。


ML−10A が奏でる女性ヴォーカルは独特のエロさ加減がありますからねぇ♪
JC−2 は、さらに淫らで麻薬的なヴォーカルです!(爆)━(*≧∇≦*)━☆★

2014/3/8(土) 午前 1:31 なめちゃん仙人
http://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/11204398.html

9. 中川隆[-14545] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:47:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1469] 報告

オーディオ製品は絶対にオリジナルで無ければならない

これは私の信念だ

だから初期型のレビンソンのアンプも自宅で何台も聴き比べた

JC2も何台も、ML1、ML6、LNP2L もいろいろ聴き比べてきた


オーディオ製品は世に出て最初の製品が一番

後はだんだん・・・手抜きが増えてくる

勿論改良されよくなる場合もたまにはあるのだが・・・・・


昔々、クレルの KSA50 と言うアンプがあった

当時我が家のプリは AGI511B だったがこの組み合わせは非常によく鳴った


これは前にも書いたが衝撃的な出会いがあり購入したものだが、すぐ購入を決めて本当に良かった


私の家でクレルを聴いて、これは良い俺も買おうと言って買った知人がいるのだが


私に言わせると、KSA50 は繊細さと密度の詰まった空気感、鮮度それを支えるまとまりの良いパンチの利いた低音

兄貴分の KSA100 だと腹のあたりに体脂肪が付くというか少しメタボぎみ

私はスリムな KSA50 が好きだった


友達の購入した KSA50 はパネルの色も違い、トランスも EIコアからトロイダルトランスに代わっていた


わずか半年で

もちろん販売店は「効率的に優れてるし、さらに音が良くなりましたよ」


音は綺麗になったと言えば聞こえはいいがサッパリし過ぎ、力が無い、キレが悪い


”えッつ”もうダメになっちゃったの


これが当時の感想であった


当時新進気鋭のメーカーさんが沢山あって、db システムズの初期なんかもホントに良かった

本当に初期の製品はその個性の主張が明確であった

あまりの音の追及のために安全装置をパスしたり

確かにオーディオ製品としては改良された後期方が良いのは分かるが


私はこういう性格なので製品としては未完成でも音の主張の明確なものが良い


これが私の考え方だった


だからオーディオはオリジナルが一番


音が気にいったオリジナル製品、それに手を加えず楽しむ


これが最高と考えていた
http://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/093c3ebb349b0d4dcf46dd70a46b92ec

モア 03/5/18(日) 6:40

僕はプリ重視派ですが、店頭では往年の名機が持っている実力は殆どわからないと思います。是非貸し出し可能なお店があれば自宅で視聴してください


マーク・レビンソンはトランジスタアンプの夜明けとなった作品で現在のハイファイとは違いますが今でも十分に魅力のあるプリです

LNP-2L、ML-6L、ML-1L などがありますが、お勧めは ML-1L です


僕はこの古いプリに管球パワーアンプを組み合わすのが好きです

30年経った今でもドキドキする音が出てきます
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:ByWWI3vix8UJ:audiofan.net/board/log/tree_184.htm+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&lr=lang_ja

モア 03/5/18(日) 15:26

プリアンプは非常に使えるものが少なく、プリを入れたために音質がわるくなりダイレクトにパワーに入れるという人も多いですが、優秀なプリアンプに巡り会うとたちまちそのような考えはなくなると思います


私が満足したプリアンプはやはりわずかな数でした

その中でも ML-1L はマークレビンソンの中でも価格は低いですが満足のいく音質だと思います

tack 03/5/18(日) 17:14

古いアンプには欠点もあります。

部品の劣化と、修理の際に当時と同じ部品が無いことです。

前述したようなオールドレビンソンは、どんなにあがいても初期と同じ特性を維持できているものは存在しないでしょうし、特性を維持しようとするとコンデンサ等の交換は避けられないと思われます。

ハーマンはメンテしてくれますが、レビンソンの場合はコンデンサもボリュームも代替品ですので、音は変わってしまいます。(しかも安くないです!)

同様の事はクレルや他のプリにも言えます。


カメ 03/5/18(日) 17:13
往年の名機、自分自身も大変興味を持っています。発売当時はとても手が出なかったものが今ではなんとか手が届くところにあるとなると、これは人ごとではありません。

しかし、疑問に思う点もあるのです。それは経年変化によるパーツの劣化です。
ボリューム等の接点の酸化の問題、コンデンサーの容量抜けがないか等いろいろ心配なのです。

自分の経験では、古い機種は何らかの問題を抱えていました。

これに気が付かないで、これがこの器機の実力と思っている方もおられるかもしれません。

「名馬といえども歳を取れば駄馬にも劣る」との例えもあります。

往年の名機はその状態により玉石混交だと思います。苦労して入手した名機が果たして往年の実力を保持しているどうかと言うことです。


それはそれとして、もし、往年の名機を入手する場合の留意点ですが、

元の所有者が愛用していたものの、放置され長く使っていないと言うものに怪しいものが多い感じがします。器機のコンデンサーは常に充電されていることが必要なのかもしれません。


 石井 03/5/18(日) 19:32
 私も同意見を持っています。

確かに LNP-2 は今聴いても現代アンプと変わらないクォリティのある個体もありますが、私が聴いたのは偶々程度の良い個体だったのかもしれません。


実際、クレルの PAM2 や KSA-50 の様に現代にもなかなか無い美しい仕上げや、素晴らしい音質の製品がある訳で、この辺は極めて悩みますけどね(笑)


で、現代アンプでも Ayre の K-5x やゴールドムンドの SR シリーズ、或いは JOB やステラボックスなどの比較的、手に入れやすい値段帯のアンプを買った方が安全で、且つ音質も高い次元だと思います。


ビートチエイサー 03/5/20(火) 6:45
 
そうなんです、昔のクレルかっこいいです。

デザインだけで決めるなら昔のクレル。

しかし経年劣化、経年劣化と言われると..。

最近の安めのアンプの方が安全なのは間違いないのですが..。


 

モア 03/5/18(日) 19:17

発売されてから 30年経つとさすがのレビンソンも初期性能を維持できないのでは?

ということを良く聞かれます


レビンソン初期の頃から長期月賦で購入して初期のレビンソンだけで 10台以上自宅で使ってきたように思いますが中古で購入したものを含めてひどいものには当たったことがありませんし、どれもレビンソンの香りを残していました


さすがに昔は電源を入れてすぐにレビンソンらしい音が出ていましたが所有しているレビンソンは満足のする音まで 1週間以上かかります


以前ハーマンに接点だけ洗って貰いましたが見違えるほど良くなりました

最近の LD5 のモジュールも LD2 と交換したが殆どわからないとまで知り合いが言ってましたのでレビンソンもまだまだ現役で使用できると信じていますし、現在まで20年以上つき合っていますがレビンソンに関しては不満はありません


カメ 03/5/18(日) 22:04
もしかすると、自分の「低年式の器機は問題多し」が不要な波紋を広げたんではないかと思い、補足説明をします。

自分は真空管派です。
古い器機は真空管の交換はもとより、コンデンサーの劣化、真空管ソケットの接点の酸化のための交換等が必要な場合も少なくないのです。この辺の説明が不足していました。

自分にとってマークレビンソン(型番は LNP−2 だったと思いました)は全くの高嶺の花でした。今も初恋の人的存在です。

ゴールドムンドのプリは中身を開けるとスカスカのようですが、マークレビンソンももう何十年も前に既にそうでした。「え、これでこの価格」と絶句したものでした。それから遠巻きに見るだけです。

マークレビンソンは主要部分がユニット化しており、シールドされているのだと思います。この点、露出している接点は少なく、酸化による問題も他のメーカーと比べれば少ないと思います。所有者も丁寧に使っていると考えますから、初期性能を維持しているものも多いのだろうと推定できます。

そのマークレビンソンでさえも、古い機種の場合、電源投入後、本来の性能が発揮出来ないとのこと、これはコンデンサー等のパーツの劣化の影響もあるのかもしれません。


新たに購入する方に取って、故障した場合、それが修理できるのか、また、修理代はどの程度なのかと言うことも大いに気になるところだと思います。

メーカーによっては、製造後何年経ったものは、(それを見ることもしないで、機械的に)修理不能と言うところもあるのです。


 石井 03/5/18(日) 21:28


当時のクレル(PAM2 + KSA-50) を最近ステレオサウンドの増刊で評論家の方々が聴いた感想を書いています。

三浦「これ良かった」

櫻井「意欲みたいなものが音に出ていましたよ。力もあるし若々しい」
「瑞々しい」

柳沢「初々しい」

和田「それから音色に色気があるんです、官能性というか、ハートに届くものがあった。しかも初々しい」
「パワーが、スピーカを強制的に動かしてやる、って感じではなくて、ひとつの優しさがあるでしょう。」


ステレオサウンド No.87 で PAM7 の解説が載っています。当時は35万円でした。

井上卓也

技術解説は、

「PAM7 は、クレルのコンロトールアンプとしての位置づけは、従来の PAM5 を受け継ぐモデルと考えられる。注目すべきポイントは、上級機種 PAM3 採用の、左右チャンネル独立型の2個の電源部をそのまま使った強力な電源部にあり、しかもクレルとしてはひじょうに魅力的な価格設定である。

コントロールアンプとしての増幅系の基本構成は、PAM5 に準じたもので、クレル独自のアナログ系プログラムソース、デジタル系プログラムソースに対する考え方が、明瞭に現れている。

アナログ系のフォノイコライザー部は、MM/MC 切り替え型であり、MC 入力の負荷抵抗が、8個のディップスィッチにより、5Ω から 47KΩ の範囲で、10種類の選択が可能であり、かなり MC型カートリッジを重視した設計である。

一般的には、チューナーやAUXなどと共通な条件のハイレベルインプットして扱われる CD 入力は、デジタル系プログラムソースに対する独自の考え方により、専用の高域フィルターを持つバッファーアンプ部に入力される設計である。

この部分の高域フィルターは、一般のりんぎんぐキャンセラー的な意味あいのものであるらしく、いわゆるデジタル臭い音をクリアーする為に効果がありそうである。

など、フィルター特性は、7個のディップスィッチで微調整が可能であり、出荷時には7盤のディップスィッチが ON のフィルター無しの状態である、とのことだ。

別シャーシの電源部は、電源トランスと整流回路の構成であり、定電圧電源は、本体シャーシ内部に備えた設計である。またボリュームコントロールは、PAM シリーズ初期にはP&G社製であったが、現在ではスペクトロール社製の個性的な感触のタイプに変わっている。このあたりは、つねに使う部分であるだけに、アンプ全体の印象を変えかねない大切な部分である。」

音質評価は、

「PAM7 を加える。誇張感がなく、素直で、ほどよい鮮度感もある音だ。へんな個性がなく、良い音だと誰にも好まれそうな音だ。」


 

ビートチエイサー 03/5/20(火) 5:55
 
クレルって、癒し系、女性系なんですね。

全く知らない私は以外に思ってしまいました。

KBL、KSL もそういう傾向なんでしょうか?

経年劣化という側面では ML-1 より 15年新しいし、悩みどころですね..。


 

石井 03/5/21(水) 23:53
初期クレルはそういう音だった様に記憶します。仕上げも極めて美しいもので、当時は学生でしたが、買える訳は無いですが(笑)、何時かは欲しいアンプでした。


で、結局手に入れたのは KSA-80B という迫力のあるデザインのアンプで、これは女性的というより極めて迫力のある音で、ちょっと荒削りな音色が魅力でした。

この音の路線は今も続いており、クレルといえば、今は熱い音色が魅力のアンプですね。


>KBL、KSLもそういう傾向なんでしょうか?


KBL 辺りになると、初期クレルとは違う音だと思いますよ。


 石井 03/5/22(木) 0:15

LNP-2 などマーク・レヴィンソンのプリアンプは、現代アンプの嚆矢となっただけあって、今のアンプの音に近い、音場が広く透明な音が得られるかと思います。古さは余り感じません。

とは言え、マーク・レヴィンソン以降の例えばスペクトラルやエアー、サザーランドの様な異常なまでの自然さを追求したアンプの音を要求すると少々肩すかしを食らいます。

これらのアンプはちょっと聴きでは力が無い様に感じますが、実際のところクラシックのコンサートの様に距離を持った演奏会の自然な雰囲気を、在来のアンプには無い次元で再現します。

この辺はオーディオの進歩だから仕方がないかと思います。
クレルに関しては、初期とそれ以降とでは全く音が違います。


 ビートチエイサー 03/5/27(火) 7:02

みなさまの意見を伺い、どうしても往年の名器の姿を見たくなり KSP 7B,KSL,ML-1この3種を中古屋さんで比較視聴してきたのですが、結局 マークレビンソン ML-1を買いました。

カウンターポイント SA-5000 があればよかったのですが..。中古市場ですから..。

お店での試聴は、パワーは KSA-80、SP は VIENNA ACOUSTICS の MAHLER の組み合わせ。

デザインの好みはやはりクレルだったのですが、音楽的表現の方では、試聴曲が多分 ML-1 には苦手のはず?のクラシックでしたが ML-1 の方に魅力的を感じました。

中古としての程度も大変よく、それも購入決定の要素でした。

(LOT#4296、ML-1でも後期?)

ワクワク心を躍らせつつ早速持って帰り、家の装置に組み込み試聴したところ、どう聴いても自作バッファーの方が上。少々当惑しましたが、中古はエージングが少なくとも1日は必要という経験があり、小信号を送りながら24時間エージング。

そして翌日。

化けました、それまでは音がガチガチでしたが、パーッと音が自由に飛び交います。

ややナロウながらも独特の繊細感のあるいい音です。

#ということは比較試聴したクレルも本調子でなかったということですね..。

#十分にエージングした状態で比較したかった..。

これと比較すると手作りバッファーアンプ、やわらかく純度は高いのですが音楽としてまとめきれていないのがわかります、何か表現がもたついています。

なるほどプリとは音を音楽としてまとめる役割があるのだなと気づかせてくれました。

しかしこの音楽のまとめ方、なんと表現すればいいのでしょう、

自然な肌合い自然な音色というよりも、危うい繊細さをともないながら、どこか熱い。

そんな音の出方をします。

ピュアオーディオの方向ではないのでしょうが、私には感激です。

#しかしレモ端子..困った。ケーブルが大変そう、いっそうのことRCAに換える?

 でもそんなことしたら ML-1 でなくなってしまいそう。

 #もうひとつの感激。ML-1 のロゴ、マドリガルではなくウッドブリッジ,コネチカットと書いてありました、

初期は地名を入れていたんですね。
http://audiofan.net/board/log/tree_184.htm

10. 中川隆[-14544] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:50:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1468] 報告

MARK LEVINSON ・ CELLO の記事(81件)|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10043815384.html
11. 中川隆[-14543] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:54:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1467] 報告

マークレビンソン・カウンターポイントのアンプのリペア

株式会社リザイエ
http://www.risaie.co.jp/repair/amp_player/index.html
https://www.facebook.com/risaie.co.ltd/

〒110-0005 東京都台東区上野5-7-7公徳堂ビル4F
 03-5817-4182
 info@risaie.co.jp

リザイエのエンジニア

林田 孝一
ハーマンインターナショナルにて約30年、オーディオ・メンテナンス業務に携わる。 JBL・Mark Levinson・SME等、歴代の銘機に深い造詣を持ち、あらゆる場面を器用に乗り切る頭脳派エンジニア。

井手 彩樹
シュリロ貿易〜ハーマンインターナショナルにて約40年、オーディオ・メンテナンス業務に携わる。 Mark Levinson・QUAD・SME・REVOX・TANNOY・MERIDIAN・AKG等、手掛けたブランドの数はリザイエの匠の中で最も多い。 修理困難時、持ち前の粘りと高い経験値で難局を打破するベテランエンジニア。

宇佐見 敏夫
ハーマンインターナショナルにて約45年、オーディオ・メンテナンス業務に携わる。 手掛けたブランドはMark Levinson・JBL・SME・QUAD・ortofon等。 特にMLAS時代における銘機のメンテナンスについて右に出る者はいない。

吉田 茂
山水電気〜ハーマンインターナショナルにて約45年、JBLメンテナンスの匠としてブランドを支え続けた。豊富な経験と卓越した感覚は、他の追従を許さない。

田中 雅人
ヘビームーン〜現在に至るまで約25年、Westlake・PMC・Bryston・BARCO等オーディオ・ビジュアルのメンテナンス業務に携わる。 的確かつ迅速な対応を求められるプロの現場実績も豊富で特にWestlake Audioで採用されたJBLユニットに造詣が深い。

須田 晃
山水電気〜ハーマンインターナショナルにて約45年、オーディオメンテナンスに携わる。
JBL・Mark Levinson・QUAD・harman kardon・Mcintosh等、手掛けたブランドは幅広い。
熟練の技と知識が頼もしい。

落合 謙一
ラックスマン・サンスイ・クレル等のオーディオ機器修理業務に約30年携わるベテランエンジニア。数多くの修理経験と豊富な知識で愛機を蘇らせる。

12. 中川隆[-14542] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:55:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1466] 報告

チェロのアンプのリペア
有限会社エイブル
http://eiburu.kataranna.com/

熊本県天草市本渡町広瀬2497-6

電話番号 0969-22-8220
E-mail eiburu@royal.ocn.ne.jp

代表取締役 塩田直人
社員数 4名
業務内容 オーディオ機器の修理・メンテナンス

海外ハイエンドの修理に定評をいただいております!

当社の修理依頼の80%〜90%が海外メーカー製のオーディオ機器です。これまで培ってきたキャリアから、真空管アンプやプレイヤー、デッキといったアナログ機器、海外ハイエンドの修理に定評をいただいております。

海外メーカーのMaIntosh(マッキントッシュ)、Marantz(マランツ)、CELLO(チェロ)、EМT、MARK LEVINSON(マークレビンソン)、STUDER(スチューダー)、REVOX(ルボックス)、QUAD(クオード)なども修理できる可能性がありますのでご相談ください。

13. 中川隆[-14541] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:56:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1465] 報告
保証期間切れのアンプの修理
(有)アクアオーディオラボ (aqua-audiolab.)
http://www.aqua-audiolab.com/

〒358-0011 埼玉県入間市下藤沢379
phone:042-966-5789

長年に渡り、サンスイのオーディオアンプを開発してきた企画、開発の中枢メンバーで構成するラボです。サンスイアンプの修理でお困りの場合は、最後の修理の機会と思います。
山水アンプの修理は国内で販売されたモデル総てを対象とした修理、また、長年愛用した思いでのあるモデルや、今では手にはいらない海外、国内の名器の修理、オーバーホールも受付けています。

旧モデルのリニュアール例、
専門メーカー開発経験技術者により行ないます
ブランドを持った一流のメーカーであれば、まして、趣味としてのオーディオ機器ならば、単に定められた保証期間内のものだけを保証するとの考えは、改められなければならないと考える。
また、新しい世代に地球環境の破壊を防止し、微力でもリサイクル的な考えから、現在でも充分に実用に耐え更に商品的な魅力、性能を持っている製品群を開発して来た自負から、ユーザー様とのコンセンサスを得、且つコンテンツを理解された上で、アンプのリニュアールオーディオ(Renewal audio )を実施します。

保証期間切れのモデルを修理する。
海外ブランドの国内で販売されたモデルで、修理経路が分からなくなっている。また国内で販売されたサンスイのアンプはすべてを対象とする、真空管、ステレオレシーバ、修理可能であれば、修理保証期間の切れた製品であっても、ユーザーのお気に入りである以上、可能な限りの修復を行う。写真は、現在では生産中止になり、サービス事体を行なっていないTO-3タイプのトランジスターで在庫もなくなっていますが、音質面ではこの前にも後にも、超えるのは有りません。
従い、このトランジスタで作られたアンプは、非常に魅力的なサウンドが生まれます。ブラックフェイスのあのアンプです、ぜひ、復活させて音の魅力にはまって下さい。
http://www.aqua-audiolab.com/model/contents3.html


GOLDMUND MIMESIS SR5故障/修理 2013年11月07日
少し前の話ですがパワーアンプのGOLDMUND MIMESIS SR5の音が突然でなくなりました。
「ついに来たか」と言う感じですが、どうにもなりません。
つまらないトラブルかもしれませんので、まずケースを開けテスターで通電を確認しました。トランス、アウトプットあたりは断線はしていません。素人ながらも電源の入り口当たりが怪しいという感触です。
ムンドは最近、扱いがステラからゴールドムンドジャパンに代わりました。SR5はステラの扱いでしたのでどうしたものかと、まずはGMJに問い合わせの電話をしてみました。
修理対応は可能と言うことですのでひとまず安心したのですが、自社販売でないためか上目目線の物言いで、ムッとしながらも話を聞くと、修理代金は基本料金+時間当たりの工賃+部品代とのこと。基本料金と最初の時間工賃で5万円〜とのことです。
高いです。私はこれまで、国内外の製品でアンプ2回、プレーヤー2回、スピーカー1回、DAコンバーター1回と故障経験もそれなりあります。
初期費用が既に高額、電話対応からも信頼感は沸きません。
ひとまず、修理依頼は保留にしネットで修理してくれるところがあるか探すことにしました。
で、見つけたのが埼玉入間市にある(有)アクアオーディオラボ。
修理対応可能と言うことですが、「一度見せてくれ」とのことで、家から来るまで1時間くらいのこともありひとまず持ち込んでみました。
数日後が、電源スイッチの破損が原因とのことで、修理を正式に依頼しました。
ただこの時点でスイス製のオリジナルの部品が入手可能かは不明。
私の方でもGMJに問い合わせてみると、「部品の販売のみはしない」とけんもほろろの対応。
スイッチなんか小さなアッセンブリ交換なのですから臨機応変に対応してくれても良さそうなものなのに・・・・。
以前スピーカーの故障でアクシスに問い合わせたときなど、部品が既になく、「中古品ならあるかも」と部品提供してくれたとき(二カ所の半田取り付けでしたので自分で交換したため、中古部品の代金だけです)とは大違いです。
で、結局オリジナルの部品は難しそうで、そこに強いこだわりもありませんでしたの代替え品で修理続行です。
修理は一ヶ月強かかり「部品交換にずいぶん時間がかかるな」と思っていましたが、アクアオーディオラボさんでは「いくつか部品を入手後、取付け計測=テストを繰り返し、最終的な使用部品を決めた」との説明で「そこまでやってくれたのか」と感激しました。
肝心の音は、私の駄耳ではその前後でその違いが分かりませんでした。既にエージングも終わったであろう今でも快調に鳴っています。
さらに費用のGMJの初期費用の1/3程度で済み、アクアオーディオラボさんに修理依頼して大満足です。
アンプを引き取りに行ったときも、参考になるアンプの話も聞け勉強にもなりました。
アクアオーディオラボさんは山水の古いアンプが得意なようですが、国内外のアンプ修理実績もあるので、古いアンプで修理対象終了品でお困りの時(最近のアンプでも)は、問い合わせる価値があるのではないでしょうか。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3854/20131107/39880/

14. 中川隆[-14540] koaQ7Jey 2020年1月14日 21:57:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1464] 報告
オーディオユニオン お茶の水 ハイエンド中古館
修理相談窓口
http://www.audiounion.jp/ct/news/article/1000006539/

オーディオユニオン お茶の水 ハイエンド中古館
http://www.audiounion.jp/shop/hi-endused.html
http://blog-hi-endused.audiounion.jp/
https://twitter.com/hiendused

受付時間 11:00 〜 17:00

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台 2-2-1 2F

TEL:03-3293-5311
Eメール syuri_soudan@audiounion.jp

どこに修理に出していいか分からないどこに修理に出していいか分からないどこに修理を依頼したらいいか分からない???
もう無くなったメーカーだけど、修理は可能だろうか???
修理に関するお困りの件のご相談承ります。
※全てのオーディオ製品の修理が可能ではございませんので、ご了承ください。
※Mark Levinson、KRELL、Cello、JBL、WADIA等々

15. 中川隆[-14539] koaQ7Jey 2020年1月14日 22:01:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1463] 報告
AMP修理工房 田中勝夫
http://amp8.com/index.htm
http://amp8.com/ja1mdn/index.htm

〒371-0805 群馬県 前橋市 南町2町目68-6

アクセス
上越線新前橋駅から2.5Km、両毛線前橋駅2Km
関越道前橋インターから3Km
来工房の時は、事前予約の事。
 FAX  027-221-1920(9時〜18時迄)
 電話  027-221-1920(9時〜18時迄)

地図
http://amp8.com/etc/annai/mdn-tiz.htm

測定機器 修理者履歴
http://amp8.com/etc/annai/lja1mdn.htm

AMP修理工房の詳細・修理の御案内
http://amp8.jp/etc/annai/annai.htm

現在までの修理機器一覧(製造メーカー・機種別)
http://amp8.jp/etc/annai/listamp.htm

外国製AMP修理記録
◆Acoustic Research
◆AGI
◆Aura
◆BGW
◆BRYSTON
◆CounterPoint
◆FmAcoustics
◆GAS
◆JBL
◆QUAD
◆MarkLevinson
◆McIntosh
◆MissionElectronicsCyrus
◆Musical Fidelity
◆PROCEED
◆SAE
◆Spectral
◆SUMO
◆ETC


AMP修理工房 基本的修理方針
http://amp8.com/etc/annai/makeamp.htm

下記を熟読の上、右のアイコンをクリックして、修理機器のメールをお送り下さい。
問い合わせが多く「氏名+修理機器名」で管理していますので、質問は実名でお願いします。
 
又、スパムメール対策をしておりますので、安全の為、メールの「件名」には、必ず「機種名」+「修理」+「お名前」等を入れ、長めでお願いします。 amp@amp8.net
それでも返事が無い場合は右記のフリーメールを試して下さい。 amp8com@yahoo.co.jp
初めての方の「通常修理」は原則受け付けません。

修理の流れ

1.A.貴方より修理機器の明細+故障内容のメール。
又、この修理品の思い出や、思う所も、差し支えない範囲でお送り下さい。
小生、それらを謙虚に受け止め、修理方法の提示に使用致します。

2.当方よりの、通常修理概算修理費用、オーバーホール修理概算費用を御連絡致します。

3.貴方より修理機器を当方へ送る。輸送料は貴方持ちです。 荷作り方法は此方
宅配便の場合、取次店や営業所に持ち込まなくても、電話1本で取りに来ます。
大きい声で言いませんが、持ち込むと、100円負けるらしいですが、ドライバーが取りに来ると、1格下の料金にしてくれる事も有るそうです。但し、負けなくても小生責任は取りません。
保険等の使用で修理する場合で、交換(不良)部品の返還が必要な場合は、事前に連絡下さい。普通は、取り外す前に、壊してしまいます。交換(不良)部品は修理時、壊して基板から取る方が、楽な場合が多いい為、です。

4.当方、修理機器の状態を調べます。不良部品、修理時間等を考慮し、通常修理修理費用、オーバーホール修理修理費用、及び修理期間を御連絡致します。
又、既に部品/互換部品/上位互換部品が製造中止の場合、代替え品の提示致します。
代替え品の場合、改造が伴う場合が有ります。この時、出来るだけ、点検時の様子をデジカメで取り、メールで付随して、送ります。 画像なのでファイルのバイト数が大きいので、ブロバイダーのサーバーからは出来るだけ早く削除してください。 又、小生のHPに乗せる場合がありますのでご了承下さい。 但し、出所は出しません。

5.貴方よりの返事を待ちます。
修理しない場合は、見積もり費用=15,000円〜50,000円を請求させて頂きます。
最低見積もり費用は15,000円です
見積もり時バラック修理等を行いますので、不良部品は取り外し時、破棄する場合が、有ります
返却時に、出来るだけ現況に回復しますが、戻せない場合があります。
   −1.回路図が入手可能な国内AMP製品=出力100W/100WまでのAMP=1.5万円円                           出力150W/150WまでのAMP(重量25Kg以内)=2万円
                          それ以上のAMP(重量25Kg越える物)=3万円〜
   −2.海外AMP製品、回路図が入手不可な国内AMP製品=出力100W/100WまでのAMP=2万円                           出力150W/150WまでのAMP(重量25Kg以内)=3万円                           それ以上のAMP(重量25Kg越える物)=4万円〜
   −3.真空管使用製品に付きましては、付随真空管の試験費用が追加されます
               測定真空管10本まで=無料
               測定真空管20本まで=1万円
               測定真空管40本まで=2万円
   −3.CD/チュ−ナ−/ラジオ/無線機器/テ−プデッキ/VTR等は1.5万円〜です
                  重量15Kg以上=2万円 重量20Kg以上=3万円〜
   −4.製品重量35Kgを越える物は個別に打ち合わせに成ります。
       但し、B-2302、B-1、等 分解して軽くなる製品は除く。
   −5.修理せず返却する場合は、入金確認後、送料着払いで返送致します。
       この時、修理品が不要な場合、部品取りとして当方で買取りも致しますのでお申し出下さい。
        買い取り価格は、殆ど見積もり料とチャラです。但し、買い取れない機器もあります。
物によっては後日修理し、YAHOO等に売りに出します、その時は、出来る限り、旧持ち主にメール送ります。

6.修理をする場合は見積もり料は不要です。
修理する場合は出来るだけ早く、修理を開始します。又は部品の手配を始めます。
海外製品や回路図の入手等、又部品等の検索で、修理期間が伸びる場合が有りますが、ご了承下さい。 又、小生の状態により修理期間が伸びる場合も有ります。
修理の様子、調整・測定データーをデジカメで取り、HPに乗せ、アドレスを送ります。写真(画像)は表示よりも、実サイズは大きいです。よって、細かい所を見たい場合は画像をダウンロードして見てください。

7.修理完成し最終修理金額をメールします。
貴方よりの、最終修理金額の入金を待ち、送料着払いで、返送します。
余程のことが無い限り、見積もり金額=最終修理金額です、現在まで100%同じです
御家族様へのご配慮で、返送するときに、元払いを希望される時は、最終修理金額に、お送り頂いた時の送料を上乗せしてお送り下さい。
但し、此方から送るとき差額が出ても返送致しません。
又、各運送業者の支店・営業所や郵便局に留め置くことも出来ます。そこに取りに行く必要が有ります。

8.修理品は最低30分以上の定格実働動作試験をして、引き続きエージングは24時間以上、行います。
http://amp8.com/etc/annai/makeamp.htm

16. 中川隆[-14538] koaQ7Jey 2020年1月14日 22:06:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1462] 報告
ハイファイ堂は修理も手数料取って商売でやってるから、古いdCSとかは本社とパイプがあり英国本国に送って直してくれる。
一般に知られていない複数の工房を抱えている。


ハイファイ堂
http://www.hifido.co.jp/

中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂
営業時間11:00〜20:00
年中無休(丸の内店は土日、祝日定休 福岡店は水曜定休)

大須本店 〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-14-37 (052)249-2600
ハイファイ堂レコード店 〒460-0011 名古屋市中区大須3-11-29 (052)261-2481
秋葉原店 〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1F 3F (03)5818-4751
日本橋店 〒556-0005 大阪市浪速区日本橋 4-6-9 (06)4396-7611
福岡店 〒810-0041 福岡市中央区大名2-6-40 文學の森ビル1F (092)724-3681
丸の内店 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1F (03)6269-9491

地図
http://www.hifido.co.jp/docs/company.html

海外製スピーカーメンテナンスのご案内 2015/05/28改訂
日本製スピーカーメンテナンスのご案内 2017/11/07改訂
プリメインアンプ・リフレッシュメンテナンスのご案内 2014/05/14改訂
http://www.hifido.co.jp/docs/mente2.html


特殊修理のご案内 
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/100402/index.html

※修理取引先との連携により難しい修理品をお受けしています。

レビンソン・チェロ・ワディア・dcs・マッキントッシュ・マランツなどメーカーに断られた商品を得意にしています。パーツにもこだわり出来るだけオリジナルの音質に近くなる様努力しています。

※音質改善チューンや改造はお受けしておりません。

旧型mark levinson(マークレビンソン)本体修理・モジュール修理します。

元々付いているオリジナル故障モジュールを解体・修理・復元します。

LD2 LD3モジュール修理・・・54,000円/1個 
ボリューム解体研磨・・・54,000円前後
本体まるごと修理・・・162,000円前後(故障モジュール2個の場合)
電源部の新規製作・・・118,800円前後
対応機種 LNP-2L/JC-2/ML-1L/ML-6L/JC-1AC/LNC-2L
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/090213/index.html

※モジュール修理はモールド(外箱)ごと解体しますので同じようなプラスチック複製品に変わります。ラベルはコピーになりますのでご了承下さい。
※LNC-2Lクロスオーバーモジュールは97,200円/1個になります。

cello(チェロ)修理 ※下記金額は目安です。

Audio Palette/MIV・・・160,000円
ENCORE 1MΩ・・・130,000円
Audio suite・・・140,000円
DUET 350・・・80,000〜220,000円
PAFORMANCE・・・220,000〜430,000円

ヌケが悪い、音が出ない、ハムノイズ、ガリ等を修理します。ほぼオーバーホール状態でお返ししています。オリジナルに近いコンデンサーやトランジスターパーツにこだわり丁寧に仕上げます。
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/060811/index.html
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/070119/index.html
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/100618/index.html
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/060414/index.html

フィッシャー〜フィッシャーバランスケーブル作成・・・75,000円
チェロ同士を繋ぐケーブルです。端子は純正のスイス・フィッシャー社のコネクター、ケーブルはモガミ・ネグレックス2534を使用しています。写真の長さは2mペアです。長さはご要望に応じます。


WADIA(ワディア)ピックアップ交換・トレイ修理・リモコン複製品
ピックアップ交換
wadia 6・・・110,000円
wadia 21・・・70,000円
WT-2000・・・110,000円
トレイ修理
wadia6 wadia21・・・31,000円
リモコン複製品
wadia6・・・11,000円

対応機種 wadia6 wadia6i wadia7 wadia8 wadia21 wadia16 wt-2000S
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/090710/index.html

音飛びでお悩みの方ご相談下さい。
ノアで修理を断られた物でも一度お問い合わせ下さい。

並行品dcsの修理(イギリス本国修理です)

dcs delius・・・100,000円〜
dcs elgar・・・200,000円〜
dcs 972/2・・・200,000円〜
dcs 954/2・・・200,000円〜

商品をお預かり後、イギリス本社でメンテナンスします。不良箇所によっては基板交換を行います。往復送料など諸経費がかかりますので事前に100,000円を頂きます。

ヴィンテージmarantz(マランツ)Mcintosh(マッキントッシュ)修理
marantz 7(オリジナル)・・・200,000円〜
Mcintosh MC275(オリジナル)・・・150,000円〜

対応機種
Mcintosh C22/C20/MC240/MC60等
marantz model 8/model 9/model 1/model 2

※真空管交換を含む場合は増額になります。
※コンデンサーはオリジナル通りアメリカ製オイルペーパーコンデンサーを使用します。

お問い合わせ

ハイファイ堂 大須本店 越濱(こしはま)まで

460-0011
愛知県名古屋市中区大須3-14-37

052-249-2600
052-249-2577(FAX)
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/100402/index.html

17. 中川隆[-14537] koaQ7Jey 2020年1月14日 22:07:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1461] 報告

ハイファイ堂メールマガジン第758号 大須本店
Mark Levinson ML-1LとJC-2の考察、モジュールの話
大須本店 越濱 靖人
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/180810/index.html


久々にJC-2を触り、マークレビンソンの良さを再認識しましたので、今週はJC-2とML-1Lの特集をお届けしたいと思います。

私が最初にレビンソンに出会ったのは入社したての頃、ML-10Lでした。当時はEXCLUSIVE model 2301という2Wayホーンスピーカーを使っていました。マルチアンプでチャンデバと格闘していた日々を思い出します。良いプリアンプがないだろうかと思っていたところ、レビンソンが入荷し、試聴した時に強く感動したことがレビンソン教に入るきっかけとなりました。

その時には、私にはML-10Lを買うほどの財力がなく、他のお客様にオススメし購入頂いたのを覚えています。その後JC-2が入荷し、翌朝目覚めた時に「今日レビンソンを買いなさい」と神様のお告げがあり、即買いしました(笑)。現在は手元にありません。別のモデルを使用しています。未だレビンソンの魅力に取り憑かれ、現在も大好きでいます。


最初の写真がJC-2、次の写真がML-1Lです。


外観

顔はほとんど一緒です。一番左がインプットセレクター、次にテープモニタースイッチ、テープセレクターと続きます。真ん中に付いているのはバランス調整つまみで左右独立型、-4〜+5までクリック調節可能です。少し音を前に出したい時や大人しくしたい時にも使用します。次はモノラル・ステレオ切り替えスイッチ、ゲイン調節スイッチ、アウトプットボリュームとなります。初期JC-2はつまみが小さいです。JC-2後期モデルはML-1Lと同様、大型のつまみに変更されています。


音質

どちらも似たようなモデルですが、音は違う印象です。JC-2はキレ味とパンチがあり、アグレッシブな印象です。アメリカンサウンドを象徴する乾いた元気の良いサウンドが印象的です。ML-1Lは中域の厚いふくよかな印象。全体的に厚みがあり太めに感じます。ただボケているわけではなく、ヌケよく乾いた音色は健在です。どちらのプリにも言えるのは音の精度が高いところ。ボリュームが非常に正確で、小さな音量でもギャングエラー(左右音量差)が出ません。しかも緻密で突き抜けて鋭い。私はこのイメージを「爪の先まで音が出る」と表現しています。どちらのプリアンプでもこの印象を感じることができます。この辺がマークレビンソンファンの多い所以だと思います。


ボリュームの隣にはHIGH/LOWスイッチが付いています。レビンソンのゲインが非常に高く、少し回すだけで急激に音量が上がってしまうため、ゲインを下げるよう調節できるスイッチです。通常HIGHで使用すると普通の家庭の環境では恐らくゼロから1目盛り上げるのがせいぜいだと思います。とてもゲインが高いです。ただコレがアグレッシブで情熱的サウンドを生み出しています。

音量が高すぎてスイッチをLOWにすると音量は下がります。ただ音の印象も弱くなり大人しくなってしまいます。音楽の活き活きした感じがなくなり、情熱的な感じも失われてしまうため、使いにくくてもHIGHで使っている人は多いかと思います。

初期のJC-2電源です。最近ではあまり見かけなくなりました。というのもモジュール化された古い電源は修理が出来ないため、新しい電源を作るしかない事が多いのです。さすがに30年前のものですので動作していても本来の性能を発揮しているか疑問です。音はやや中低域の少ないキレの良い音質だったと記憶しています。

JC-2後期モデル、ML-1L初期モデルに付属しているPLS-150電源です。このモデルからモジュールではなくオープン基盤に変更になり、修理が出来るようになりました。大型のトロイダルトランス、大型キャパシタを搭載し安定した電源供給が可能になっています。音は初期同様キレのある音質をそのままに中低域までバランス良く聞こえます。

ML-1L後期モデルに使われているPLS-153電源です。前作のPLS-150に加え大型のレギュレーターが搭載されています。これにより音に滑らかさが追加し、今まで以上にキメの細かな表現が可能になりました。ただ、ザックリとしたキレ味が後退し、ややマイルドになっています。


内部について

上がJC-2の内部、下がML-1Lの内部になります。構成はほぼ変わっていません。一番右の正方形のモジュールはウルトラローノイズフィルターで主にフォノ回路の整流に使われています。通常は電源部で整流したものを使いますがレビンソンは更に念押しでフォノ専用フィルターモジュールを使い超高精度な直流をフォノモジュールに流しています。恐らく電源部からケーブルを伝って来る間に乗ってしまうノイズを更に消したかったのだと思います。ラインモジュールには使用されていません。
次に右から2番目と3番目のモジュールがラインモジュールです。通常CDやチューナー、テープなどの入力はこのモジュールのみを通って音が出ます。このモジュールがレビンソンの音を決定付けています。通常のプリアンプより遥かに高い電流が流れ、熱い音を生み出しています。この情熱的なサウンドは残念ながらサードパーティー製モジュール(他社製)では得られることがなく、オリジナルモジュールでしか感じることが出来ません。最近では偽物も多く、知らずに使われていることが多いです。今回は簡単な見分け方を後に記しますので、一度調べてみることをおすすめします。

最後に右から4番目と5番目のモジュールがフォノモジュールです。主にレコード再生に使用します。ラインモジュールと形は似ていますがピン配置が全く異なるため差し替えることが出来ません。後に発売されるLNP-2はLD2モジュールをライン・フォノどちらにも使用しているため差し替え可能ですが、JC-2やML-1Lでは差し替えが出来ません。通常はMM仕様になっています。モジュールの間に出来た空間にもう一つオプションモジュールを追加することでMCカートリッジも対応出来るように設計されています。音はラインモジュール同様にキレが良く鮮度の高いモジュールです。ハッとする音が出ること請け合いです。


ボリュームはJC-2がウォーターズ、ML-1Lはスペクトロール製が付いています。どちらも巻線ボリュームでシャコシャコとした軽い感触です。とても精度か高くスパッと調整出来ます。ウォーターズの方が少々荒削り、スペクトロールの方が整っていてやや端正といった印象でしょうか。

中についている黄色いフィルムコンデンサーがJC-2とML-1Lでは違いがあります。JC-2は細長いものが2連で付いていますが、ML-1Lでは大型のものが1個、ボンッと付いています。容量・耐圧が同じかはわかりませんが、この辺が音質に違いを生み出しているのかもしれません。


少し前にスケルトンタイプのML-1Lがありました。こんなモデルが世に存在したことは驚きです。これを購入したお客様に教えて頂いたのですが、なんとML-1LはJC-2と同じ基盤を使っていると言われました。確かに底面(下の写真)を見るとJC-2と書いてありました。

違った型番なので当然ML-1Lの基板だと思っていました。JC-2のカラッとした音質と対照的に太く深みのあるML-1L。同じ基板なのにガラッと音質が違う所が、またレビンソンの奥深いところです。


偽モジュールについて

下の写真2枚は偽のモジュールです。本物そっくりです。ただプラスチックモールド(外ケース)はよく見ると家にある電話の分配器のケースをそのまま流用しています。裏面を見ると、オリジナルには必ず調整用ボリュームが2個付いていますが、写真のものはありません。恐らく全く違うアンプが中に埋め込まれていると想像出来ます。これでは本来の音が出ません。

下の写真
左が偽モジュール、右が本物モジュール(修理してモールドを交換しています)そもそもオリジナルはサイズが違います。


偽モジュール(左)は角が丸いです。オリジナル(右)のモールドは角が鋭角です。


JC-2モジュールの裏面。修理していますのでエポキシ封入がフラットになっていませんが調整用ボリュームが2個付いています。


LNP-2のLD2モジュール裏面。これも同様に調整用ボリュームが2個付いています。
余談になりますが、JC-2とML-1Lは同じモジュールですがLNP-2に使用されているLD2モジュールとは互換性がありません。LD2モジュールはゲインが低くJC-2やML-1Lのモジュールはゲインが高く設計されています。もし間違って使用していた場合、本来の音になりません。

今まで修理した中でLNP-2にML-1Lのモジュールが付いている事がありました。ML-1LモジュールとLD2モジュールはピン配置が同じなのでストレートに搭載出来ますが、危険ですので絶対おやめ下さい。


モジュールはハンダ付けされておらず、上に抜くとスポッと引き抜くことが出来ます(下の写真はフォノモジュールを抜いたところ)。基盤の穴にピンをはめるだけになっています。簡単に確認出来ますので、一度見てみてはいかがでしょうか。


コレを書いているうちに、ついついレビンソン熱が入ってしまいました。とりとめもない記事になってしまいましたが、やはりマークレビンソンは今でも一級品です。特に古いものは今にはない情熱と感動を与えてくれます。お持ちでない方は一度手にしてみて下さい。

なお、ハイファイ堂ではオールドレビンソンの修理を得意としております。お困りのことがあれば是非一度お電話下さい。モジュールの修理も受け付けております。
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/100402/index.html

http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/180810/index.html

18. 中川隆[-14536] koaQ7Jey 2020年1月14日 22:11:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1460] 報告
22名無しさん@お腹いっぱい。2019/04/09(火) 08:45:07.22ID:ywXRNFFY

ハイファイ堂は真空管アンプをメンテナンスして売ってるけど、
アフロは修理や技術的サポートはできないよ。
ただ単に高く売るだけ。


23名無しさん@お腹いっぱい。2019/04/09(火) 09:15:53.68ID:IPQPomSa

まあ一応音出しチェックはしてるけどねえ
オーディオは音さえ出ればオケというものではないからねえ


24名無しさん@お腹いっぱい。2019/04/09(火) 10:45:04.47ID:iZVkld7M

ハイファイ堂は高価なビンテージスピーカーを安い汎用パーツで修理して美品で売ってたのを聞いて無理だと思った


25名無しさん@お腹いっぱい。2019/04/09(火) 11:41:53.10ID:W9JY+MO9

ハイファイ堂、そんな事してるの?
二度と使わないわ。
中古もショップ自体が増えて信頼性が薄れたねぇ。
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1554549814/

19. 中川隆[-14535] koaQ7Jey 2020年1月14日 22:12:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1459] 報告

マーク・レヴィンソン、チェロについては以下の記事が詳しいです:


MARK LEVINSON ・ CELLO の記事(81件)|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10043815384.html

20. 中川隆[-14533] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:03:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1457] 報告

MARK LEVINSON 製品一覧
https://audio-heritage.jp/MARK_LEVINSON/index.html

Cello 製品一覧
https://audio-heritage.jp/CELLO/index.html

Cello Audio Suite - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Cello+Audio+Suite+

cello performance amplifier - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=cello+performance+amplifier

21. 中川隆[-14532] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:07:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1456] 報告
さらば,【LNP-2】さん・・・。
お疲れさま・・・。

僕には君の能力を全て出し切ることができなかった,そして君が故障しても大丈夫という財力も何もなかった。
ごめんね・・・。

レヴィンソンの狂気と言われる音を聴きたくて随分と背伸びをして手に入れたけれど,それを聴くことができたのかどうか・・・。

まだまだ聴くことができなかったような気がします。
また新しい人の下で素晴らしい「音楽」を奏でてください。


ようこそ,【FM155】さん。
どうぞよろしく!

あなたは素晴らしい能力(音)を持っています。
そして家に連れて帰って,ポンと置くだけで素晴らしい「音楽」を奏でてくれました。
“For Music and Acoustics”という社名そのままに,私の大好きなアコースティック・ジャズを何の調整も必要としないで聴かせてくれる,レヴィンソンが狂気ならばあなたは天才です。

ということでコントロールアンプを入れ替えてしまいました。それも突然に・・・。

FMアコースティックスの【FM155】,超シンプルなコントロールアンプ。
この音にはCFRP(ドライカーボン)のインシュや天板は必要ありません!

そんな素人考えの対策をしてしまうのは設計者に対して失礼の極みです。

何でこんな音がするのだろう?そしてどうしてこんなに高価なの?(笑)
でも【LNP-2】を随分と高く下取りしていただいたおかげで,手に入れることができました。

この音には参ってしまいました。
ピチピチなんです。

それにウエスタンのパワーアンプと相性バッチリなんです。
今までは「音像」のみ聴いてきたような気がします。

でもこのアンプ,楽器の周りの空気感も綺麗に提示してくれます。
ふんわりとした「音場感」もジムランから出てくるとは思いませんでした。

22. 中川隆[-14531] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:13:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1455] 報告
FMアコースティックスは最高ですね。

高い対価を払ったことに満足できる事は期待が大きい分そんなにないんですが、これは素晴らしい。音楽の感動がとにかく素晴らしい。

光り輝く夢のような世界で我々を魅了してくれます。とにかく最高の感動です。
オーディオマニアなら「この音を自分のモノとせず死ねるか?」というくらいいいものです。

アンプはFMがダントツの差で最高だった。

オールドレビンソンとかチェロとクレルは色付けがあり、チェロ以外は青臭い音だから
ずっと変わらず真空管の音色とドライバビリティとダイナミクスを並立している
FMは気に入ると思う。

23. 中川隆[-14530] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:16:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1454] 報告
筆者が思う、もっとも良かったセパレートアンプ。

ここではプリアンプ中心に語りましょうか。

やはりジャズならオールド(マーク)レビンソンでしょう。

最近のレビンソンは良し悪しは別として全くの別物です。

具体的には ML-6L と ML-6BL を双璧として頂点に君臨していますが、それらは高価ですから、JC-2 ML-1L前期でジョン・カールとレビンソンの狂気に迫るのも良いし

ML-7L や ML-10A でコストを下げ、トップクオリティのモデルとほとんど差がないサウンドを楽しんで頂くのも良い。

LNP-2Lは自家用ミキサーアンプを出自としているので基本的にはプロ用です。

つまり正確に音楽モニターしなければならないので脚色が有ると困る。
したがって色付けをしない面白みのないサウンドと取られるかも知れない、

このプリの長所は実はフルハンドメイドと厳選パーツ、MI規格の特殊パーツと徹底的なヒアリングによって生み出された非常に高い性能のよさにある。

他のプリと比較すると位相精度が飛躍的に高く、ドライヴァビリティに優れている。

1974年に登場した、最初の現代の音がするプリアンプです。


CELLO の AUDIO SUITE(プレミアムモジュールのもの)
クラシック(オーケストラ)と声楽向けとなるがこれも大変素晴らしい(!)


CELLO の AUDIO PALETE はレビンソン氏本人の発言を注意深く辿って行けば一目瞭然ですが、彼自身が認める44年のキャリアの中でももっともプライドを持っている最高傑作であり、まさに芸術作品といえるが、本質を極める玄人音楽ファン向け(クラシック音楽)でこのモデルは典型的なオーディオマニアや万人に向けにお薦めできるものではない。


クラシック、声楽をエンジョイしたいなら(聞いてすぐに分かる魅力的な表現で)
個人的に一桁番台のゴールドムンドのプリが最もお薦めです。

最初期型の WBTのRCAプラグタイプの Mimesis2 を頂点としますが、MM7 や MM SRの初代モデルでも一桁ムンドのよさは十二分に満喫できるでしょう。

パワーアンプは二桁番台で2000年以降のモデルの方が好きでした。
クラシックと声楽向けで躍動感だとか低音はあまりありませんがそれはあくまでレビンソンとの比較です。モジュールの故障は10万までで直せるそうですよ。(三年くらい前に聞きましたが)


そして一桁ムンドと双璧を成すのが、真空管とソリッドステートのハイブリッドの
カウンターポイントの SA-5000 と SA-3000です。

こちらも穏やかで優しい感じの音なので、クラシックと声楽向きです。

あまりジャズ向けではありませんね。


つまり

JC-2 ML-1L前期モデルでジャズを聴く、

MM2 か CELLO SUITE、カウンターポイント SA-3000 か SA-5000 でクラシックと声楽を聴く

というのがぼくの経験でもっともお勧めだと思います。


そして、そう思っていたぼくに強力なインパクトとなって、全てのブランドを過去のモノにしたのが、FM155 と FM255 です。


FMアコースティックスのプリはこれらのどのプリよりも上だと確信します。

FM のファンだけが、「FMこそが世界最高!」 と堂々と確信を持って断言しますが、確かに最高ですね!


FM155 を使っている筆者が、並行しても所有していると仮定して、時々鳴らしそうだなと思えるのが・・・・


カウンターポイントのプリとゴールドムンド MM2 くらいですかね。

これらは音に独特の個性と魅力があって「時々こっちも聴きたい」という気持ちにさせてくれる逸品なプリアンプです。


つまり真空管の魅力と、一桁ムンドの独特の魅力は残しておきたいのです。


最近のアンプはどうなのか?
良いものも結構ありますが、価格が非常に高くなっているので手が出しづらいですね・・・・

あと、最近のアンプは音が薄いものが多くてなんだか味気ない。

「最近のアンプには色気が足りないですよ!」 もっと濃い音のアンプが欲しい。


「だから、現在でもオールドレビンソンから離れられないんだ」


FMアコースティックはそういう人にピッタリの世界一のプリアンプです。


24. 中川隆[-14527] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:33:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1451] 報告
「FMは、最高!」


RCA・アンバランス接続環境において世界最高峰トランジスタープリアンプですね。

まさに脱帽です。
圧巻です。

これは次元が違う、聴いた瞬間に分かる。

他とはレベルが全然違う。

一瞬にして総毛立ち、思わず仰け反りました。

このプリアンプ、相次ぐ値上がりで実売は¥170万を越えていますが、ハッキリ言って安いですね。

まさに別格プリ、別次元の存在です。

麻薬のような隔絶美音!

FM155 は強烈な美音で、一桁ムンドのような、まるで天国にいるかのような、「天上界のサウンド」 ではなく、虚空にただ一つ、天高く輝く、孤高の星のように、

他者とは隔絶した次元に到達した 「至高の音楽世界」 であります。

FM はほとんどクセもなく高精度な音という人もいれば、独特の強い主張を持った濃厚な美音という人もいますが、どちらの言い分も分かります。

プログラムソースや FM の機種によっても違うからです、
ボーカル(バラード)を聴けば数秒で分かりますね。


前者の方はちょっと短時間聴いただけなのでしょう。

非常に色気の有る濃厚な音です。

濃厚なサウンドなのに、なぜか透明感にも優れている!


非常に強い音、かなりハリが強く、非常にテンションが張ったサウンドで聴き疲れする要素はあるかも知れません。

FM の音には浸透力があり、強烈なエネルギー感に全身が包み込まれるような感覚が有りますが、位相特性の驚異的な高さ (各帯域のスピードの揃い) が広大な空間を生み出すのです。


拙宅のシステム下においてですが、非常に硬質な音でやや緊張感を強いるところが、真空管と好みを別けるところでしょうか。


FMの創始者エマニュエル・フーバーはまだ四十代らしいですね。

まさに天才ですね。

音楽ジャンルはオールジャンルに対応、特に得意なのはジャズ、ボーカル、打ち込み系ですね。

なにしろ正確さに掛けては議論の余地のない世界最高の精度ですから。電子音源は得意中の得意ですよ。

MLAS 時代のマークレビンソン、LNP-2L JC-2 ML-1L ML-7L などから「次に買い替えるアテがなくってねぇ」 と嘆いている人はこのプリに乗り換えると間違いないです。


LNP-2L ML-6L Cello Encore1MΩ などは方向性が似ているので、存在価値がなくなってしまった。

FM にはオールドレビンソンのような熱さや狂気はないが、同じような研ぎ澄まされた音がしますから。

このプリアンプ以上の音は聴いたことがない。(除く上位機種)

セパレートアンプに関してはプリアンプ65%、パワーアンプ35%の割合で重要だと思いますが、FMのプリに限って言えば、プリアンプが音質の"95%"を支配しているような感覚にさせられますね。

とにかく音質の精度の高さが比類ないレベル。位相特性の高さが驚異的!

したがって音場空間は広大で、レンジ感も非常に広く、音は前に前に出てくる!

FM155 の最大の印象は超強力なパワーアンプドライバー!圧巻のドライバビリティを誇っています。

元気いっぱいの大迫力サウンド。壮大な低音は切れ味鋭く、音質は濃く、艶やかさがあり、鋭利な刃物のように一音、一音の輪郭を際立たせ、強固な実態感で立体的に空間描写するさまは凄まじい!

ただの高性能・高精度なプリではない、高次元の音楽性においても間違いなく最高峰!


FM155 ゲインが極めて高く、9時〜10時で爆音になります。ボリューム操作の質感は極上だが、かなり重いと感じる。あまりのゲインの高さによる爆音対策でしょうか。

ゲインが高い機器は元気が有りますよね。

独特の主張を持った音楽性、音の魅力もまさに世界最高のものでしょう。


MLASマークレビンソンやチェロ、一桁ムンドのプリアンプが特Aランクだとしたら、

FMのプリは SSSランク。

これまでの一流とされたプリアンプと比較して 「どっちがいいか?」

迷うレベルではありません。

勝負は一瞬でケリが付きます。

レベル違い過ぎ!
試聴でも凄音でしたが、自宅に入れてみるとここまでか!と実感させられました。

世界最高の超高精度な、世界最高の音楽性を放つ孤高のプリアンプです。

FM のパワーアンプは拙宅のJBLのような4Ωスピーカーでフルパワー連続で入れると
パワートランジスターが飛ぶそうなので FMのパワーアンプには行けないのが悩みどころですね。

高域よりのハイ上がりなパワーアンプや、JBLのホーンが相手だと高域がキツくなりがちなのが唯一の欠点かなあ。


高域のキツさはスピーカーから距離を取ることで対応しました。

はぁー、とにかく凄いです。
FM ACOUSTICS FM155 と CAT SL-1sigVの二大巨頭にてプリアンプの旅は終着駅に到達しました。


このプリアンプは、買い替えることはないですね。

_____

終焉の隔絶美音

RCA・アンバランス接続環境において世界最高峰トランジスタープリアンプ。


FM155はFMのプリアンプ、パワーアンプの中でも、エントリークラスに位置しながら
傑作機として広く知られている。姿形は小さいが、持てる力は極めて強大。

非常に鮮度感が高く、Fレンジ感は一聴して広帯域である、

位相特性精度の高さは随一、比類ない超高精度、

超高性能を誇っており、空間表現は広大で、強大なエネルギー感と相まって、体ごと音の壁に包みこまれる感覚がある。

音像の強靭な実態感の高さでFMは間違いなく最強である。

凛然とした格調高い世界観を構築していて、硬質で非常にハリがあり、テンションの張った厳格なサウンドである。

「世界一のサウンド」をブランド愛好者に納得させるだけの肩肘を張った音、とも言えるのだが、For Music and Acoustics Ltd. 創設者 Manuel Huber氏 独自の感性で徹底的に作り込まれ、磨き抜かれた高次元の音楽性の高さは、麻薬のような危い魅力を放っていて、その魔力に憑りつかれたら、金銭感覚を狂わされ、破綻した人間に堕してしまうでしょう。

気が付けばそうした危険な世界に獲り込まれてしまうのだ。まさに脱帽、圧巻である。

FMの誇る隔絶美音には神通力を思わせる浸透力が有る。

第一音が鳴った瞬間から、一瞬にして総毛立ち、思わず仰け反ってしまう。

これは次元が違う、聴いた瞬間に分かる。


全ての音楽ジャンルを愉しむことができるが、ジャズやボーカル好きに好まれ、持前の世界最高の精度の高さはアコースティックのみならず、シンセサイザーによる打ち込みの音楽にも最適である。


まるで磨きこまれたクリスタルのようなクオリティの高さがあり、限界にまで研ぎ澄まされた鋭利な刃物のような輪郭の切れ味で、一音、一音の輪郭を際立たせて、視覚化できるような立体感で深々と空間描写する。

真空管のように色合いが濃厚で艶やかな音である、FM155 のサウンドを聴いていると俄然気持ちが盛り上がってくる。心が高揚する!


ただ世界一なだけではない、別格に世界一の半導体プリアンプなのだ。


「もぎたての果実のようなフレッシュな音」 とは評論家の朝沼予史宏氏の弁である。

他社のプリとはまるで土俵違いです。

FMのプリは別格の存在です。

これまで世界の一流品とされるプリアンプを使ってきたが、こーーーんなに (両手をいっぱい広げて)甚だしい大差を付けられるプリがあるのだ。

FMはレゾリューションシリーズのペアをお店で聴いても一瞬で凄さが分かりますが、やはりFMの本当の真価は自分で買わないと分からない。


オールドレビンソン、チェロの信奉者の方に買い替えをお薦めします。

不見転でなんら問題ありません。


濃厚な美音、甘美な倍音成分や、研ぎ澄まされた鋭敏さなど、FMはレビンソンサウンドと(特にCelloとの) 共通点が多い音です。

レビンソンJC-2 の様な熱気や狂気とは少し違います。

これは、おそらく人生最後の半導体アンプとなるでしょう。


_____


FM155と他社との比較


FM155を自宅に導入したときはビックリしましたねぇ、

ホームグラウンドで、自分の物差しで比較できるからね。
このプリアンプで聴いたあと、他の全てのプリアンプの音が凄く鈍く聴こえちゃって・・・・


茫然となってしまった。


本当ですよ。


パーツの厳選ってこんなに音質の純度が上がるの?


「うわあああああ・・・・・・」 って思った。


これ本当よ。


音像の描き方が似ている、MarkLevinson の過去44年間の全製品が全て過去の物になった。どのブランドの製品と比べても、圧倒的に性能が優れている。

位相特性が圧倒的に優れているので、ピシリと音像が決まり、揺らぎがない。

つまり高音から低音までスピード感が揃うので、バラバラに鳴っていた 4WAYスピーカーがまるでフルレンジのようにビシッ!と鳴る。

S/N比も非常に高くFレンジ感も広く、音の精細度、精密さは聴いたことがないほどの表現力。

加えて圧倒的なドライバビリティである。

FM のプリは音楽性でもナンバーワンだと思う。
音色は若干暗めで、凄みを帯びた感じ。FM のプリは非常に色付けが濃く、脚色の強さでも最も濃い部類だ。ただ、とても濃厚なのに、透明感も感じられる。

オールドレビンソンのような熱気はないかな。JC-2 のような狂気は当然ない。


LNP-2Lはゴミになった。

あのプリアンプ自体はミキシングアンプという出自もあり、ニュートラルな音で固有の音色をさほど強く主張しない。そして、LNP-2L の最大のよさである精度の高さとドライバビリティの差が圧倒的だった。


そしてジャズやボーカルの重要ポイントである音像の実態感は最強、
その上、上手く使えば音場感も広大。


FM155 の低音は大変好みだ。強大なのに締っていて切れもある。

FM255 だとさらに低音が出るが、低音が出るだけなら他にも候補は沢山ある。
PASS の X0 とか KRELL KBL とか。


FM155 のあまりのよさに一瞬、一生の宝物と思えた CAT SL-1sigV を売りに出そうかと思ったけど、お気に入りの歌曲の中にはこれじゃないとダメなものがあって、考え直した。


あとひとつ、強く思い出に残っていて、もう一度使いたい音色がある。

それは一桁番台のゴールドムンドのプリアンプである。

荘厳な音色があり、まるで自分が天国にいるかのような 「天上界のサウンド」 がするのだ。

聖歌は絶妙だし、ボーイソプラノなど抜群にハマる。宗教音楽で一桁ムンドに勝るものはないと思う。

FM のような厳しさは全くなく、夢見心地の優しい音色がする。
ただ、性能的には全く敵わない。


______


FMアコースティックスのリゾリューションシリーズですが、これは手放さない方が良い。

音像の実体感の強さ、音の浸透力(ドライバビリティ)でそれぞれ世界最高、魔力を帯びた至高の音楽性、世界最高の位相特性。

かなり濃い音で、演出感のある個性的な音ですが、扇情的な所とか、エモーショナルという意味ではさらに上手の表現力のあるものも世の中にはありますけど、上記のような特徴はFMにしかないことを忘れてはいけません。


FM のプリから他のプリに切り替えると雑に聴こえます。あきらかにボケた音に聴こえるんです。

精度の高さ、音の精密さも抜群ですね。


FMは、とくに FM155、FM255、FM611、FM611X、FM411、FM811、FM711辺りを持ってる人はウッカリ一時の気の迷いで手放してはいけません。


FM810 はハイリゾリューションシリーズの一号機モデルで、業務用機の流れが残っていて色付けが少ないのですが、FM810 以降の、つまり FM611 以降のFMは霞が掛かったような音なので、つまり真空管アンプのような濃い音なのでバイアンプ・マルチに発展させてもコストに見合った良い結果が得られない気がします。

(高域にピークがあるなどクセがありマルチに向かない)


なにがなんでもマルチ、という気持ちも分かりますが、こういう例もあるということです。

レビンソン、CELLO、VIOLA の一連の流れがありますが、機種によっても違いますけどドンシャリ気味で音像の彫りが深く、実体感が強い、

これをレビンソン氏はダイナミクスが余所よりあるよとアピールしていますが、FMはこれが比較にならない程上です。


音像の彫りの深さ、実体感の強さ、これはジャズファンの大好物です。

FM611X とか FM811 があれば JAZZ再生では"アガリ"状態になりますよ。

25. 中川隆[-14526] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:48:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1450] 報告

ショップでは、嬉しいことに"FM Acoustics祭り"を開催中。
SPは JM Lab Alto Utopia Beのセッティングをお願いした。


 最初の機器構成は次のとおり。

 AntelopeAudio OCX (176.4kHz)
  ↓
 Esoteric P-03 (DSDコンバート)
  ↓
 Esoteric D-03 (DSD DA変換)
  ↓
 FM Acoustics FM266
  ↓
 FM Acoustics FM115
  ↓
 JM Lab Alto Utopia Be

 この構成からプリをVK-51SE、Cadenzaと換えていく。チェックCDはいつもの「LaShell Griffin / Free」。


●FM Acoustics FM266
 FM Acousticsは、今年2005年のインターナショナル・オーディオ・ショーでlumen white diamond lightとのセットでの実演を聴いた。甘ったるい音という印象だった。ディテールまで分析的に聴かなかったし、それがFM Acousticsの音なのかlumen whiteの音なのかも分からなかったが、とにかく甘ったるい音という強い印象を持った。思えば贅沢なセットであった。

 ヌルッとしたあま〜い音。この日の試聴も先入観が手伝ってか、第一印象は同じような音に聴こえた。そうかこの甘さはFM Acousticsの音だったのか、そう思った。何がどう甘いのかよく聴いてみる。

 まず、それぞれの音の出だしがエッジのないヌルッとした出かた、そしてそのままヌルヌルッと長く尾を引く。楽器にローションを塗ったかのようだ。音にアタック感がなく、切れが悪く、そのせいかテンポがゆっくりと聴こえる。まるで別アレンジの曲を聴いているような気になる。体の力が抜け、けだるくなるような音。寝る前に聴くにはいいかもしれないが、朝一番には聴きたくない音。

 しかし、しばらく聴いて慣れてくると、悪い印象は薄れ、なんとも艶やかに聴こえてきた。ヴァイオリンの弦の響きなどは、まるで光沢を放っているかのようにツヤツヤと美しく心地よい。コーラスの声も若々しく張りがありツルツルだ。だんだん聴き惚れてくる。

 ヌルヌル、ツヤツヤ、ツルツルといった印象だが、何かごまかしているということではなく、解像度もあり、微弱音の表現もしっかりしていて、密度が高い。

 場がにぎやかな感じがするのだが、Metronome PA1 Signatureと比較すると分かりやすいだろうか。PA1は、倍音成分の響きが多く、霧のように場全体を満たす。FMは主音に伴う倍音よりもむしろ残響音が長く尾を引く。霧のような感じではなく、いく筋もの水の流れがそこにあるよう。音と無音がはっきりとしてノイズフロアは低い。かえって分かりにくい比較かな?

 ここで頭に入れておきたいのは、マスタークロックOCXの設定が176.4kHzであることと、P-03がPCMをDSDにコンバートし、D-03にてDSDをDA変換している点だ。つまり、音が高密度になり、ツルツル感が倍増されていると考えられる。その分は割り引いて聴かないといけない、けどそんなこと難しいか。

 とにかくFMはハマると抜け出せなくなるような麻薬的な魅力、ということがよく分かった。自分はお金持ちじゃない、という意識をしっかり持っていれば大丈夫なハズだ!
http://hei30per.blog34.fc2.com/blog-entry-27.html


FM Acoustics FM266 2005-12-27

 FM Acousticsは、今年2005年のインターナショナル・オーディオ・ショーでlumen white diamond lightとのセットでの実演を聴いた。甘ったるい音という印象だった。ディテールまで分析的に聴かなかったし、それがFM Acousticsの音なのかlumen whiteの音なのかも分からなかったが、とにかく甘ったるい音という強い印象を持った。思えば贅沢なセットであった。

 ヌルッとしたあま〜い音。この日の試聴も先入観が手伝ってか、第一印象は同じような音に聴こえた。そうかこの甘さはFM Acousticsの音だったのか、そう思った。何がどう甘いのかよく聴いてみる。

 まず、それぞれの音の出だしがエッジのないヌルッとした出かた、そしてそのままヌルヌルッと長く尾を引く。楽器にローションを塗ったかのようだ。音にアタック感がなく、切れが悪く、そのせいかテンポがゆっくりと聴こえる。まるで別アレンジの曲を聴いているような気になる。体の力が抜け、けだるくなるような音。寝る前に聴くにはいいかもしれないが、朝一番には聴きたくない音。

 しかし、しばらく聴いて慣れてくると、悪い印象は薄れ、なんとも艶やかに聴こえてきた。ヴァイオリンの弦の響きなどは、まるで光沢を放っているかのようにツヤツヤと美しく心地よい。コーラスの声も若々しく張りがありツルツルだ。だんだん聴き惚れてくる。

 ヌルヌル、ツヤツヤ、ツルツルといった印象だが、何かごまかしているということではなく、解像度もあり、微弱音の表現もしっかりしていて、密度が高い。

 場がにぎやかな感じがするのだが、Metronome PA1 Signatureと比較すると分かりやすいだろうか。PA1は、倍音成分の響きが多く、霧のように場全体を満たす。FMは主音に伴う倍音よりもむしろ残響音が長く尾を引く。霧のような感じではなく、いく筋もの水の流れがそこにあるよう。音と無音がはっきりとしてノイズフロアは低い。かえって分かりにくい比較かな?

 ここで頭に入れておきたいのは、マスタークロックOCXの設定が176.4kHzであることと、P-03がPCMをDSDにコンバートし、D-03にてDSDをDA変換している点だ。つまり、音が高密度になり、ツルツル感が倍増されていると考えられる。その分は割り引いて聴かないといけない、けどそんなこと難しいか。

 とにかくFMはハマると抜け出せなくなるような麻薬的な魅力、ということがよく分かった。自分はお金持ちじゃない、という意識をしっかり持っていれば大丈夫なハズだ!

 エキシビションのFM Acousticsにちょっと力が入ってしまったが、いよいよ本戦に望もう。

 その前にちょいと余談。最初、JM Lab Altoは久しぶりの音出しで、SPがまだ硬いとのことであった。確かにウーファーの動きが鈍いようで、低域の音がボワボワ。それを指摘すると、ちょっと待てとのことで、ベースを強調した曲を1曲、相当な大音量で再生し始めた。見ているとウーファーが2〜3cmほども動いている。すごい。こんな大音量、うちのマンションでは到底出せない。

 1曲終わった後試聴に戻ったが、驚くほど低域のスピードが速く軽やかに変わっていた。低域ばかりか高域も引っかかりが取れスムーズ。エイジングとか暖機運転とか大切なんだなぁ。新品のSPで早く音出しをしたいときは、指でエッジをマッサージすると効果があるなどと教えていただいた。へぇ〜。
http://hei30per.blog34.fc2.com/blog-entry-27.html

26. 中川隆[-14523] koaQ7Jey 2020年1月14日 23:50:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1447] 報告

FM Acoustics については

ボッタクリ アンプ _ FM Acoustics の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/754.html

27. 中川隆[-13925] koaQ7Jey 2020年3月16日 09:20:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[902] 報告

Mark Levinson(マークレビンソン) ML-2 モノラルパワーアンプ VintageAudio
https://vintage-audio.jp/?p=586
28. 中川隆[-12746] koaQ7Jey 2020年5月06日 12:23:53 : JiV1eTDCIw : eXZlblBTcFo4T1k=[20] 報告

Mark levinson JC-2 プリアンプ | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12594938476.html
29. 2020年9月20日 17:33:37 : 8yaWWvP5cQ : Mm9tOGFLcEdsOTI=[48] 報告
今日はアレキサンドライト邸に 1 : GRFのある部屋 2020年 09月 20日
https://tannoy.exblog.jp/31374890/

最近は、「行ったり来たり」の「行ったり」の記事を書くことがほとんど無くなりました。この半年、Hさん邸以外には、i さん邸にしかお邪魔していません。電話では皆さんと交流させていただいていますが、実際にお伺いすることがほとんど無くなってしまったのです。そんな中、Germanの会の御常連のアレキサンドライト伯爵邸が大変な事になっているとの、Aionさんや夜香さんの情報を聴き、今回も横浜のMさんとご一緒にお伺いすることになりました。

西武池袋線の最寄りの駅で、横浜のMさんと待ち合わせです。Mさんは、ご自宅そばの元町中華街駅から、一本なので所要時間は杉並から向かう私とほとんど時間がかかりません。昨日は、真夏日がぶり返した日で、直通電車一本で来られるMさんは、バスを乗り継いで西武池袋線にたどり着いた私と二時丁度に待ち合わせ、出向かいに来ていた伯爵の車で、ご自宅に向かいました。前回も横浜のMさんとご一緒に真夏に来たことを思い出しました。

横浜のMさんは、現在のパラゴンのある部屋を大幅に模様替えをして大型のスクリーンを導入した映画館化を図っています。そのメインスピーカーにXRT-29より大型の、XR-290を導入されました。中央のパラゴンを移動させてそこに大型スクリーンを埋め込みます。XRT-29を使った時のイメージ図はこちらです。現在、特注のスクリーンとプロジェクターの到着待ちで、10月中には完成予定です。

そこに入れられたXR-290も大変大きなSPですが、持ち運ぶときは分割できるそうです。今日、Mさんと一緒に伯爵邸にお邪魔するのは、マーク・レヴィンソンがチェロ時代に開発したストラディバリウス・グランドマスターを聴かせていただくためです。チェロのグランドマスターはユニット数は、XR-290より少ないのですが、キャビネットは一体で230キロもあるそうです。高さは、2,200mmでXR-290と同じです。とても普通の部屋では入りません。その音を聞けるのは大変楽しみで残暑厳しい中をバスを乗り継いできたのです(笑)。

グランドマスターは四半世紀も前、新潟のオーディオ店のオーナーのご自宅で聞いたことがあります。その時は圧倒的な重低音で本当に驚きました。EMTの927とDecolaもその時はじめて聞きました。その時の驚きが広がり、927は友人達に拡まりましたし、Decolaはその時の驚きが切っ掛けで、後年手に入れたのは周知の通りです。その時、聴いたオールチェロのシステムにも驚きました。そのオーナーのレヴィンソンとの交友が実を結んだのでしょう。その時聴いたのが、オールチェロのアンプと、今日のストラッド・グランドマスターだったのです。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=31374890&i=202009%2F20%2F99%2Ff0108399_11333158.jpg

挨拶もそこそこに、何時もの部屋とは違った一階の部屋のとおされました。八畳と十畳が繋がった大きな部屋の向こうにグランドマスターがその偉容を見せています。スイスのアルプスで眼前にマッターホルンを見たときのような感動です。よく見ると2メートル以上もあるスピーカーが左右に開いたように置かれています。今までに感じたことの無い、アルプスの山がこちらに向かって迫ってくるような感覚を覚えたのです。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=31374890&i=202009%2F20%2F99%2Ff0108399_11561783.jpg

スピーカーの専用台をよく見ると、後ろから前に、外側から内側へと傾斜しているのです。この台の上で正面を向けるとスピーカー自体が内側に、また前側に、あたかもピサの斜塔のように傾斜して立っているのです。聴いている聴取位置に向かってスピーカーが倒れ込んでくるような怖さも感じます。アレキサンドライトさんは、ほぼ二ヶ月間掛かって追い込んだ結果、現在では下の板目を見ると解るのですが、少しだけスピーカーを外側に向けて設置されていました。

NYでは問題ないでしょうが、地震の多い日本では後ろ側で転倒防止の柔らかなロープでも張るか、これだけ高いスピーカーは何らかの地震対策を取らないと怖いかもしれません。その特異な配置方法を理解するまでに数分間かかりました。しかし、見れば見るほどの偉容です。Mさんが今回の映画館用に導入されたマッキントッシュのXR290も超弩級のスピーカーですが、大きさや重量はグランドマスターと変わりませんが、決定的に違うのは価格です。290は450万円でしたが、チェロのグランドマスターは1400万もしたのです。理由は使っているユニットです。

マッキンは専用のユニットを低音4本、中音12本、高音24本!も使用していますが、自社開発の専用ユニットです。グランドマスターは、Dynaudio製の"Consequence"に使用されている最高級ユニットを、低音2本、中音と高音に8本づつも使っています。コンシーケンスをダブルスタックしたような贅沢さです。その思いっきりぶりに感心しました。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=31374890&i=202009%2F20%2F99%2Ff0108399_12472244.jpg

それを鳴らす機器類も、もちろんオールチェロです。待ちきれませんね!説明をお聞きして、早速音出しをして貰いました。

一聴してすぐ解りました。これは美音ですね〜。Mさんも聞いてすぐに言われました。これはGRFさん好みの音だと!

https://tannoy.exblog.jp/31374890/

30. 中川隆[-11231] koaQ7Jey 2020年9月22日 08:26:13 : 2hqgblnG1E : b0xFZU54aklaajI=[6] 報告
今日はアレキサンドライト邸に つづき : GRFのある部屋 2020年 09月 21日
https://tannoy.exblog.jp/31377124/

一聴して驚きました。美音♪ですね〜。 控えめで、でも美しい音がひたひたと浸透してきます。何よりの驚きは音がユニットからは聞こえてこない事です。上部に一直線で、8本づつの中、高音ユニットが並んでいますが、そこから音が全くしません。音が聞こえるのは下から二本目までのユニットです。ですからSPは、半分ぐらいの大きさのスピーカーに感じるのです。

ここにあるのは、グランドマスターという最上級の機種で、その下にグランドがつかないマスターと呼ばれる機種があるそうです。それは8本ずつのユニットが半分の4本ずつだそうですが、想像するそのスピーカーがなっているのかと思うような上にユニットがない様な音がします。しかし、そのユニットの有る無しの違いは、音の鳴る前の気配の再生能力なのでは無いでしょうか?

このぐらいの大きな背の高い装置になると、音が出る前から威圧感が感じられるのですが、調整があってくると、音は下からなっているように聞こえます。家の和室でもおなじように床の下から聞こえてきます。ホーン型のツイーターと違い、ドーム型の歪みの少ないユニットは、音がスピーカー自身からは聞こえてこず、音場の空間が出現するのです。8本もストレートに並んだ配列は、床と天井の反射を押さえ、ステレオで大事な左右の広がりと奥行きを良く再現します。アレキサンドライトさんが、二ヶ月以上掛けて調整をされてきた装置は、第1音から他のSPでは出せない世界を出現しているのです。

音質の傾向としては、DGの録音方向では無く、EMIやPHILIPSの音を良く再生すると言えばわかっていただけるでしょうか?このような音になる装置は稀です。私の経験でも、よそのお宅できいたのは数えるほどしかありませんし、その中でも今日のこの音が一番驚きました。もっと言えば、クラシックの演奏会場で響く美しい音を再現している装置はほとんど無いと言うことです。嬉しくなりました。家で実験している演奏会場の音の再現は別な方向でもアプローチしても同じ結果になることを証明してくれたからでもあります。

富士山には、登山ルートは何本もありますが、たどり着く頂上は一つ、最後は同じ風景が見えてくるのです。雲海を突き抜けて、他の山々を遙か下に見下ろす霊山の趣があるのです。ザビーネマイヤーのクラリネットの暗いでも透明な音、クリュイタンスのラベルの時代を全く感じない音、何時も聴いているヤンソンスのマーラーの六番の大スケールとコンセルトヘボウの響き。家とHさん邸以外にはじめて聴きました。

イザベル・ファウストのスリーピングビューティがまだ目覚めきれないときのまだ堅い音までしっかりと再現します。また、内田光子のピアノには驚きました。DGでは無くPHILIPSの録音だとすぐわかります。彼女自身の所有するスタインウェイの芯が硬質だけど、響きが柔らかい音ははっきりとわかります。

去年、横浜のGermanの会にお呼びしてライブを聴いたグレース・マーヤのバックのギターの音と彼女の声。そして、定番のチックコリアの硬質な音は、スケールの大きなクラシックを同じ装置で聴いているとは思えない程です。録音、レーベルの違いをはっきりと描き分ける能力は、本当に高いと思いました。真のハイファイ装置ですね。

一般のチェロに対するイメージは硬質な透明感でもありますが、このECMの録音はそのイメージを裏切りません。しかし同じ装置が、透明感は高いが幾分硬質すぎる響きになりがちなEMIの90年代の録音や、時として時代を感じる帯域の狭い音になりがちなクリュイタンスの名盤をここまで再現する装置にお目に掛かったのははじめてです。アレキサンドライトさんが、二ヶ月以上掛けて調整をされてきた装置は、他のSPでは出せない世界を見事に出現していました。


https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=31377124&i=202009%2F20%2F99%2Ff0108399_11333158.jpg

分析的な聴き方を必要としないほど、楽しい音楽が鳴っているのは、歌謡曲を聴かせていただいてわかりました。歌謡曲特有の、平面を埋めるほどの音の充実感がそれを証明しています。お見事です。

一緒に来られたMさんも大満足のお顔をしています。そして、私好みの音だと看破されました。そうですね、今まで自宅で構築してきた風景が、違った登山路、違ったアプローチをしていても、3000メートルを超えた景色は同じように聞こえるという当たり前の事に感動している自分がいました。

後半は、何時もの部屋でJBLによる本格的なサラウンドを聴かせていただきました。そちらも素晴らしかったのですが、聴かせていただ行ったムジークフェラインザールでのジョン・ウイリアムスとウィーンフィルの演奏が、別テークの音と映像を合わせてあるのが、すぐわかるほどの音の解像度だと言えばお解りになるでしょうか?

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=31377124&i=202009%2F22%2F99%2Ff0108399_04100948.jpg

終わってから、駅の南口にあるアレキサンドライトさん行きつけのフレンチレストランで、地元産の野菜をあしらった美味しいコーズ料理を食べながら、いろいろとグランドマスターの思い出と感動を話していました。こういうレストランでの食事は本当に久しぶりです。Mさんとの感想戦は、石神井公園駅で彼が特急に乗り換えるまで続きました。

帰りも、中村橋から阿佐ヶ谷駅のバスに乗りました。考えてみたら、二車線のバス道路では追い越される車もないのですから、タクシーとほぼ同じ時間でバスも飛ばしています。阿佐ヶ谷駅で渋谷駅のバスに乗り換え、最寄りのバス停で降りて、すっかり秋めいた心地よい空気の中を星を見ながら帰ってきたときもまだ、アレキサンドライトさん邸の素晴らしい音が鳴っていました。
https://tannoy.exblog.jp/31377124/

31. 2020年11月03日 13:02:04 : TuqvwFp9Ek : UFloSzJYUlNNUjY=[11] 報告
晴耕雨聴 2020年10月31日
マークレビンソンのヘッドアンプ(JC-1AC)は凄く良い !!
https://91683924.at.webry.info/202010/article_11.html


 (ベンプレ亭書斎にやって来たマークレビンソンJC-1ACです。JCですからジョン・カールの設計ですね)

https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/160414417587129862129-thumbnail2.jpg.html

 ベンプレ亭書斎はLP再生にMC型ばかり使用しています。高出力MCのオルトフォンMC30turboとベンツマイクロACE SHはMM用のフォノイコに直接入れていますが、その他の針は昇圧トランスを使っています。

 EMT TSD15用のフォノイコ139st、TMD25用の139stレプリカはフォノイコ内に昇圧トランスが入っていますので外付けのトランスは使用していませんが、デンオンDL103Rはアルテック/ピアレス15095トランスを経て製作者不詳マランツ7cタイプフォノイコに信号を入れています。

 昇圧トランス、実は好きなんです。コロッとしてて可愛いですよね。
 もう自宅に無いものも含め、思い出してみると…

オルトフォンSTM72Q、
アントレET100、
ヨルゲン型番忘却、
パートリッジTH7834、
トライアッドTS-1、
ロンドンWE32750、
英国製トランス忘却3機種、
米国製トランス型番忘却2機種、
ピアレス15095、同4722、
ハウフェT890、
クラシックオーディオ型番忘却

…ちょっと数えただけで14機種もありますなw

 MCトランスとして製作された物もあれば、ライントランスやマイクトランスをMC用にガレージ・メーカーが流用したもの、あるいはアマチュアのケーシングらしきもの、トランスだけ買って私がケーシングしたもの、いろいろあります。

 先日ヤフオクを見ていると、ヘッドアンプのマークレビンソンJC-1ACのきれいなヤツがマアマアの値段で出ていました。

 1975年の発売なので、45年も前の製品ですが、動作はしているみたいです。若かりし頃、マークレビンソン製品は価格的に手が届かないものばかりでしたが、流石に45年前のヘッドアンプならベンプレ親父でも買えますな。

 特に使うあてはないのですが、トランスはいろいろ試しましたので、使った事のないヘッドアンプ、一丁やってみるかなと。

 さて、やって来たJC-1AC、どこに使いましょう。考えられるところは二つ、マランツ7cタイプの前に入れるか、今は使用していないマッキンC40のフォノ入力の前に入れるかですね。

 繋ぎ変えが簡単なので、JC-1ACは7cタイプの前に入れ、アルテック/ピアレス15095と比較試聴してみました。針はDL103R、試聴LPは「ゲッツ&ジルベルト」、「ビル・エバンス、ライブ・イン・トーキョー」です。

 するとですね…ちょっと驚いたんですが…JC-1ACの圧勝、完勝、大勝利です !!
 音の鮮明さが際立ち、低域のレンジは広大、スピード感、キレ、味の濃さ、全部JC-1ACが上ですね。

 真空管式のマランツ7cタイプの前段にトランジスタ式ヘッドアンプなんて野暮だと思いましたが、結果は…もうグウの音も出ませんや。

 これならSPUでもイケるかもと、手持ちのSPU Royal Nを繋いでみましたが、バリバリ鳴ります。これなら昔聴いていたSPU-AE+パートリッジTH7834を上回ると思います。

 うーむ、SPUをJC-1ACを経由してマークレビンソンLNP2Lで鳴らしておられる方をネットで拝見し、音は良いとしても場違いっぽいよなーと勝手に思っていましたが、ベンプレ亭書斎ではSPU+JC1-AC+マランツ7cタイプですぞ。
 人に見られたら教養無いなコイツと笑われそうですが、ナニ結果が一番ですし。

 うーむ、ヘッドアンプがトランスより良いのでしょうか?それともマークレビンソンが良いのかな?
 オーディオはやる事が無くなりませんなーw
https://91683924.at.webry.info/202010/article_11.html

32. 中川隆[-9817] koaQ7Jey 2020年11月17日 19:02:42 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[88] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
マーク・レビンソンのアンプ 2016年09月11日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/76368fd02aa92ca75ccb6eaaaf3bedc4


初期のマーク・レビンソンのアンプ(1975年前後)は、高級オーディオの代名詞であった。特に有名なLNP-2L+ML-2の組み合わせはマニア懸垂の組合せであった。

私も後日当該の組合せのサウンドを聴いたが、なかなか素晴らしいサウンドだと直感した。直感したと言うのは、ケーブル類や電源類が、自分の使うものとグレードの差があるので、自分のシステムに入れて2000Hr程鳴らしこんだら凄いサウンドになると確信したと言う事だ。

私も現在レビンソンのアンプを使っているが、レビンソン氏が売却した後の「マドリガル マークレビンソン」のNo380SLとNo331やNo431である。No29も自宅で鳴らしたこともある。こちらのアンプもなかなかのモノである事は間違いない。実際にオリンパスシステムの低域用にNo431を使っている。こちらにはFXヒューズを組み合わせているが、オリジナルとは格段の差がある。

今まで初期のレビンソンのアンプを購入する機会がなかった訳ではない。自分の掴んだ「音質アップ」の原理から外れた形だったので「食わず嫌い」をしていた様だ。その原因は「プリアンプの別体式電源」にある。「別体式電源」は「ノイズ」や「トランスのうなり」からプリアンプ本体の信号経路のSN比を守る為にされている。これは原理的にも素晴らしい作りなのだが、電源部とプリ部を接続するケーブルが特殊なソケット類を使って有、そのケーブルのグレードがあまり高くないと言う事が気になって、購入を躊躇って来た。

その1点だけを除けばML-1からML-7までのプリアンプには非常に興味が尽きない。「モジュール」と言う当時としては画期的な「集積回路」を使ったアンプの音を聴いてみたいと思う。

しかし、1975年と言えばもう40年前の事である。今更そんな古いアンプを探して、まともな初期性能が出るのか?心配な面もある。余裕が有れば試してみたいと思う。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/76368fd02aa92ca75ccb6eaaaf3bedc4

33. 中川隆[-6039] koaQ7Jey 2021年4月04日 06:39:17 : gDb5AlH4lg : VVV5Zk1LelZYVXc=[4] 報告
晴耕雨聴 2020年10月31日
マークレビンソンのヘッドアンプ(JC-1AC)は凄く良い !!
https://91683924.at.webry.info/202010/article_11.html


 (ベンプレ亭書斎にやって来たマークレビンソンJC-1ACです。JCですからジョン・カールの設計ですね)

 ベンプレ亭書斎はLP再生にMC型ばかり使用しています。高出力MCのオルトフォンMC30turboとベンツマイクロACE SHはMM用のフォノイコに直接入れていますが、その他の針は昇圧トランスを使っています。

 EMT TSD15用のフォノイコ139st、TMD25用の139stレプリカはフォノイコ内に昇圧トランスが入っていますので外付けのトランスは使用していませんが、デンオンDL103Rはアルテック/ピアレス15095トランスを経て製作者不詳マランツ7cタイプフォノイコに信号を入れています。

 昇圧トランス、実は好きなんです。コロッとしてて可愛いですよね。
 もう自宅に無いものも含め、思い出してみると…
 オルトフォンSTM72Q、アントレET100、ヨルゲン型番忘却、パートリッジTH7834、トライアッドTS-1、ロンドンWE32750、英国製トランス忘却3機種、米国製トランス型番忘却2機種、ピアレス15095、同4722、ハウフェT890、クラシックオーディオ型番忘却…ちょっと数えただけで14機種もありますなw

 MCトランスとして製作された物もあれば、ライントランスやマイクトランスをMC用にガレージ・メーカーが流用したもの、あるいはアマチュアのケーシングらしきもの、トランスだけ買って私がケーシングしたもの、いろいろあります。

 先日ヤフオクを見ていると、ヘッドアンプのマークレビンソンJC-1ACのきれいなヤツがマアマアの値段で出ていました。
 1975年の発売なので、45年も前の製品ですが、動作はしているみたいです。若かりし頃、マークレビンソン製品は価格的に手が届かないものばかりでしたが、流石に45年前のヘッドアンプならベンプレ親父でも買えますな。

 特に使うあてはないのですが、トランスはいろいろ試しましたので、使った事のないヘッドアンプ、一丁やってみるかなと。

 さて、やって来たJC-1AC、どこに使いましょう。考えられるところは二つ、マランツ7cタイプの前に入れるか、今は使用していないマッキンC40のフォノ入力の前に入れるかですね。
 繋ぎ変えが簡単なので、JC-1ACは7cタイプの前に入れ、アルテック/ピアレス15095と比較試聴してみました。針はDL103R、試聴LPは「ゲッツ&ジルベルト」、「ビル・エバンス、ライブ・イン・トーキョー」です。

 するとですね…ちょっと驚いたんですが…JC-1ACの圧勝、完勝、大勝利です !!
 音の鮮明さが際立ち、低域のレンジは広大、スピード感、キレ、味の濃さ、全部JC-1ACが上ですね。

 真空管式のマランツ7cタイプの前段にトランジスタ式ヘッドアンプなんて野暮だと思いましたが、結果は…もうグウの音も出ませんや。

 これならSPUでもイケるかもと、手持ちのSPU Royal Nを繋いでみましたが、バリバリ鳴ります。これなら昔聴いていたSPU-AE+パートリッジTH7834を上回ると思います。

 うーむ、SPUをJC-1ACを経由してマークレビンソンLNP2Lで鳴らしておられる方をネットで拝見し、音は良いとしても場違いっぽいよなーと勝手に思っていましたが、ベンプレ亭書斎ではSPU+JC1-AC+マランツ7cタイプですぞ。
 人に見られたら教養無いなコイツと笑われそうですが、ナニ結果が一番ですし。

 うーむ、ヘッドアンプがトランスより良いのでしょうか?それともマークレビンソンが良いのかな?
 オーディオはやる事が無くなりませんなーw

https://91683924.at.webry.info/202010/article_11.html

34. 中川隆[-5946] koaQ7Jey 2021年4月07日 07:00:28 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[22] 報告
audio identity (designing)宮ア勝己
Date: 5月 20th, 2009
930stとLNP2(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=629

中野区白鷺のマンションに住まわれていたとき、
瀬川先生は、EMTの930StとマークレビンソンのLNP2を使われていた。
説明は不要だろうが、どちらにもフォノイコライザーアンプがある。
瀬川先生は、どちらのフォノイコライザーアンプを使われていたのか。

ステレオサウンド 43号では、
「ずいぶん誤解されているらしいので愛用者のひとりとしてぜひとも弁護したいが、
だいたいTSD15というのは、EMYのスタジオプレーヤー930または928stのパーツの一部、みたいな存在で、
本当は、プレーヤー内蔵のヘッドアンプを通したライン送りの音になったものを評価すべきものなのだ。」、
「TSDでさえ、勝手なアダプターを作って適当なアームやトランスと組み合わせて
かえって誤解をまき散らしているというのに、SMEと互換性を持たせたXSDなど作るものだから、
心ない人の非難をいっそう浴びる結果になってしまった。EMTに惚れ込んだ一人として、
こうした見当外れの誤解はとても残念だ。」と、
TSD15、XSD15のコメントに、それぞれ書かれている。

55号でのプレーヤーの試聴記でも、内蔵イコライザーアンプの155stを通さない使い方を、
「異例の使い方」「特殊な試聴」とも書かれている。

これらの記事を読むと、おそらく930stの内蔵イコライザーアンプを使われているんだろうと思える。
その一方で、LNP2のイコライザーアンプを使わないというのも、なんとももったいない、と思う。

それに155stの設計は古い。1970年代においてすら、最新のアンプとはいえない。
LNP2のほうが新しい。そう考えると、どっちだったのかと迷う。


1 Comment

pippin
5月 22nd, 2009
REPLY))
930stとLNP-2Lのフォノイコライザー、どちらを使うかは悩むところですね。
私はどちらも929側のフォノケーブルの差し替えで、その時の気分によって使い分けるようにしています。
1本は930stの155stからXLRケーブル(3番ホット)を経てLNP-2Lのライン入力へ。
もう1本は929アームからTH-7559を経てLNP-2Lのフォノ入力へ・・という感じです。
TSD15のみでモノラル盤もステレオ盤も聴きたい場合などは、930stの内蔵フォノイコライザー155stが便利ですね

http://audiosharing.com/blog/?p=629


▲△▽▼

Date: 5月 21st, 2009
930stとLNP2(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=630

やはり930stを愛用されていた五味先生は、どちらだったのか。
930stの内蔵アンプなのか、それともマッキントッシュのC22のフォノイコライザーアンプなのか。

「オーディオ愛好家の五条件」で真空管を愛すること、とあげられている。
「倍音の美しさや余韻というものががSG520──というよりトランジスター・アンプそのものに、ない。」とある。
しかし、別項で引用したように、930stの、すべて込みの音を高く評価されている。
ステレオサウンドにいたときに確認したところ、やはり内蔵の155stを通した音を日ごろ聴かれていたそうだ。

五味先生の930stは、オルトフォン製のトーンアーム、RMA229が搭載されている。
ちなみにモノーラル時代の930のそれはRF229である。
930が登場したのが、1956年。モノーラル時代であり、内蔵イコライザーアンプは、管球式の139である。
シリアルナンバーでいえば3589番からステレオ仕様の930stになる。
これにはステレオ仕様の管球式の139stが搭載されている。

そしてシリアルナンバー10750番から、トランジスター式の155stとなり、
14725番電源回路が変更になり、17822番からトーンアームがEMT製929に変更となる。
ただ155stが登場したのが、いつなのかは正確には、まだ知らない。

ただ929が登場したのが1969年で、
155stの兄弟機153stとほぼ同じ回路構成のフォノイコライザーアンプを搭載した928(ベルトドライブ)は、
1968年に登場していることから、おそらく60年代なかばには930stに搭載されていただろう。

155stは、片チャンネルあたりトランジスター8石を使ったディスクリート構成で、入出力にトランスを備えている。
153stは、LM1303M、μA741C、μA748Cと3種のオペアンプを使い、
出力のみトランジスター4石からなるバッファーをもつ。
もちろん入出力にトランスをもつが、155stと同じかというとそうでもない。

出力トランスは1次側に巻き線を2つもち、そのうちの1つがNFB用に使われている。
電源も155stは+側のみだが、153stは正負2電源という違いもある。

回路図を見る限り、155stと153stの開発年代の隔たりは、2、3年とは思えない。
となると155stは、60年代前半のアンプなのかもしれない。
LNP2よりも、10年か、それ以上前のアンプということになる。

http://audiosharing.com/blog/?p=630



▲△▽▼

Date: 5月 21st, 2009
930stとLNP2(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=631

「幻のEMT管球式イコライザーアンプを現代につくる」、
この長いタイトルを考えたのも記事の担当者も私で、
初回のカラーページで紹介したEMT純正の139、139stはどちらも完動品で、
155stとの比較試聴もやっている。

使ったプレーヤーは私が直前に購入したトーレンスの101 Limitedで、155stは内蔵した状態で、
139と139stは外付けで外部電源と接続し、いわゆる単体イコライザーアンプとして使った。
モノーラルの139は2台用意していたので、試聴はもちろんステレオで行なっている。

電源の違いも考慮にいれなくてはならないし、もう25年ほど前のことだから、かなり曖昧だが、
意外と管球式の2機種は古さを感じさせなかった。
むしろトランジスター式の155stに、どちらもいえば古さを感じた。
とはいえまとまりのよさは見事で、いわばアクの強いTSD15をうまく補正し活かしている感じは、
155stに分があったように記憶している。

瀬川先生は、ステレオサウンド別冊の「コンポーネントステレオの世界」の80年度版か81年版だったかで、
928を組合せで使われたときに、内蔵イコライザーアンプについて、
928内蔵のモノの方が設計が新しいので、155stよりも現代的な音になっている、といったことを発言されている。

ということは、アンプ単体として見てたときは、瀬川先生も、155stには、やや古さを感じられていたのだろう。
それでも自宅では、155stを通して使われていたはずだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=631



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930stとLNP2(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=632

昨日、偶然にも入手出来た「コンポーネントステレオの世界 ’78」で、瀬川先生は、
4343に惚れ込まれた読者のために、最高に鳴らすための組合せとして、
EMT 930stとマークレビンソンLNP2Lを使われている。

組合せのラインナップの次のとおり。

スピーカーシステム:JBL 4343(¥680,000×2)
コントロールアンプ:マークレビンソン LNP2L(¥1,180,000)
パワーアンプ:SAE Mark 2600(¥755,000)
プレーヤーシステム:EMT 930st(¥1,150,000)
インシュレーター:EMT 930-900(¥280,000)
組合せ合計:¥4,725,000

4341と4343の違い、Mark 2500とMark 2600の違いはあるが、
瀬川先生が、当時常用されていたシステムそのままといえる組合せである。

4343について「JBLというメーカーは、時代感覚をひじょうに敏感に受け取って、
その時代時代の半歩前ぐらいの音を見事に製品化した」もので、
「ベストに鳴らすためには、プレーヤーからアンプまで、
やはり現代の最先端にある製品をもってくる必要がある」と言いながら、930st、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=632



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930stとLNP2(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=633

前年までと違い、「コンポーネントステレオの世界 ’78」では、それぞれ2組の組合せをつくられている。
瀬川先生の4343の、もうひとつの組合せは次のとおり。

スピーカーシステム:JBL 4343(¥680,000×2)
コントロールアンプ:DBシステムズ DB1 + DB2(電源部)(¥212,500)
パワーアンプ:ラックス 5M21(¥240,000)
トーンコントロールユニット:ラックス 5F70(¥86,000)
プリメインアンプ:トリオ KA7300D(¥78,000)
フォノモーター:ガラード 401(¥49,000)
トーンアーム:オルトフォン RMG309(¥43,000)
       フィデリティ・リサーチ FR64(¥50,000)
プレーヤーキャビネット:レッドコンソール LAB-II(¥67,000)
カートリッジ:オルトフォン SPU-G/E(¥34,000)
       エレクトロ・アクースティック STS455E(¥29,900)
昇圧トランス:オルトフォン STA384(¥27,000)
組合せ合計:¥2,226,400(DBシステムズ + ラックスの場合)
      ¥1,765,900(トリオの場合)

ここでもプレーヤーには、930stと同じアイドラードライブの401を使われている。
アンプには新しいモノを使われているにも関わらず、である。

ちなみにエレクトロ・アクースティックとはエラック(ELAC)のこと。
これは瀬川先生からきいた話によると、エラックの輸入元(もしくは輸入しようとしていた会社)が、
なぜかエラックを自分の商標として登録してしまったばかりか、
エラックの輸入元が他の会社になってもそのままで、
さらに商標登録の期間がきれたら更新して、という嫌がらせとしか思えないことを続けていたため、
やむなくエレクトロ・アクースティックを使っていたとのこと。

「こんなことは許されないことだ」と、怒りのこもった口調だった。

http://audiosharing.com/blog/?p=633



▲△▽▼

930stとLNP2(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=634

DBシステムズのアンプは、マッキントッシュの製品と比較すると、およそ製品とは呼べない面をもつ、
ある種、尖鋭的なところが、音にもつくりにも感じられる。

コントロールアンプのDB1は、ガラスエポキシのプリント基板に入出力のRCA端子、
電源端子を取りつけたものを、そのままリアパネルとしている。
いちおう絶縁のためラッカーで覆ってあるものの、いわば剥き出しに近い状態である。

マッキントッシュでは絶対にやらないことを、デビュー作で堂々とやっている。
フロントパネルもそっけない仕上げで、ツマミもおそらく市販されているものをそのまま流用している感じ。
とにかく、設計者が余計と判断したところには、まったくお金や手間をかけない。
設計者の信じるところの、実質本位なつくりを徹底している。

回路構成も、1970年代のアンプとは思えないもので、
差動回路も上下対称のコンプリメンタリー回路も使っていない。
他がやっているから、といったことはまったく気にしていない。

そんなアンプなのだが、とにかく切れ込みの鋭い、繊細で尖った音を聴かせてくれた。
とっつきにくい音と受けとめられる人も少ないないかもしれないが、
それでも存在価値(いい意味でも悪い意味でも)充分なところを気にいる人も、また少なからずいたであろう。

朝沼予史宏さんが、一時期、使われていた。
まだステレオサウンドに書き始められる前、朝沼という名前を使われる前、
フリーのライターとして編集に携わられていたころだから、
私には、朝沼さんではなく、本名の「沼田さん」だった。

沼田さんがまだ独身で、西新宿のマンション住まいだったころ、
スピーカーはQUADのESLにそっくりのダルキストのDQ1とB&Oのスピーカーを使われていた時期、
アンプはDBシステムズだった。

沼田さんがいちばん尖っていたころの話だ。

DB1の尖りぐあいは、ある種のエネルギッシュな印象にもなっていた。
そんなアンプを、瀬川先生は選びながら、プレーヤーはガラードの401を選ばれたのは、
930stと同じ理由から、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=634


▲△▽▼

瀬川冬樹氏のこと(番外)
http://audiosharing.com/blog/?p=635

「コンポーネントステレオの世界 ’78」に、芳津翻人(よしづ はると)氏という方が、
「やぶにらみ組み合わせ論(IV)」を書かれている。
IVとあるくらいだから、ステレオサウンド 4号(67年秋号)からはじまり、
13号(70年冬号)、17号(71年冬号)に亘って書いている、と前書きにある。

私が読んだ4回目の記事は、小型スピーカーの組合せの記事。
スピーカー選びから始まって、ロジャースのLS3/5A、スペンドールSA1、
JR(ジム・ロジャース)JR149の組合せを、他の筆者とは違う視点からあれこれ悩みながらつくられていて、
「素人の勝手なたわごと」とことわっておられるが、どうして、なかなかおもしろい。
文章も書き慣れているという印象を受ける。

だから5回目を期待していたのだが、結局、(IV)でおしまい。
ステレオサウンドにはいってから、先輩のIさんにたずねた。
「どうして、芳津翻人さんを使わないんですか」と。

まったく想像してなかった答えだった。
「芳津翻人さんは、瀬川先生のペンネームだから」。
さらに「芳津翻人を違う読み方をしてごらん。ハーツフィールドと読めるでしょ」。

JBLのハーツフィールドは、瀬川先生にとって憧れのスピーカーだったことは、どこかに書いておられる。
ただ山中先生のところで聴かれたとき、憧れのスピーカーではあっても、
自分の求める世界を出してくれるスピーカーではないことを悟った、ということも。

それでも憧れのスピーカーは、いつまでも憧れであり、芳津翻人という名前をつくられたのだろうか。

瀬川先生だということをわかった上で読みなおすと、たしかに「瀬川氏」とよく出てくるし、
音の評価も、瀬川先生とよく似ている。

オーラトーンのスピーカーは好みと違うとあるし、ドイツのヴィソニックの評価はなかなか高い。
このへんは、まさに瀬川先生とそっくりだ。

瀬川先生がいなくなり、芳津翻人さんもいなくなった。

http://audiosharing.com/blog/?p=635


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930stとLNP2(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=636

1977年には、国産のプレーヤーシステムは、ほぼすべてダイレクトドライブになっていた。
ワウ・フラッターは、930st、401よりも一桁以上少ない優秀さで、
401のように、ある程度の重量のあるそしてがっしりしたキャビネットに、取付け方法も工夫しないと、
ゴロが出るようなモノは皆無だった。

使いやすく性能も優れているにも関わらず、大事な音を再現してくれる良さから、瀬川先生は、
あえて旧式の930stや401を選択されるとともに、
「このところ少しDD(ダイレクトドライブ)不信」みたいなところに陥っているとも発言されている。

401を中心としたプレーヤーは、EMTではなくオルトフォンとエラックのカートリッジの組合せで構成されている。
これは、EMTのTSD15を単体で使ってほしくないという、気持の現われからだろう。

さらに「コンポーネントステレオの世界 ’78」では次のように語られている。
「このプレーヤー(930st)にはイコライザーアンプが内蔵されていますから、LNP2Lというコントロールアンプをなぜ使うのかと、疑問をもたれるかもしれません。事実その点について、他の場所でもいろいろな方から訊ねられます。念のためにいえば、930stのいわゆるライン出力をアッテネーターを通してパワーアンプに入れれば、スピーカーから音が出てくるわけですね。それなのになぜ、コントロールアンプを使うのか。
 これは自分の装置で長時間かけて確かめたことですが、プレーヤーのライン出力をアッテネーターだけを通して直接パワーアンプにいれるよりも、このマークレビンソンのコントロールアンプで、しかもイコライザーを使わないで、AUXからプリアウトまでの回路を通した音のほうが、いいんです。つまりLNP2Lの半分しか使わないことになるんだけれど、そうやってスピーカーを鳴らしたほうが、音楽の表権力や空間的なひろがりや音楽のニュアンスなどが、ひときわ鮮やかに出てくるんですね。このことは、技術的にいえばおかしいのかもしれません。しかし現実問題としては、私の耳にはそういう形にした場合のほうが音がよく聴こえるわけです。」

http://audiosharing.com/blog/?p=636


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930stとLNP2(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=637

LNP2Lは、フォノ入力から出力まで計3つのモジュールを、信号は通っていく。
だから、フォノアンプを使わないでも、3分の2は使っていることになるし、
瀬川先生のLNP2Lはバッファー搭載だったはずだから、4分の3の使用となる。

とはいえ瀬川先生はまったくLNP2Lのフォノアンプを使われなかったかというと、そうでもないだろう。
ステレオサウンド 38号の瀬川先生のリスニングルームには、
930stの他にラックスのPD121にオーディオクラフトのAC300MCの組合せがあり、
写真をよく見ると、EMTのXSD15が取りつけてある。930stにはTSD15の旧型がついている。

「コンポーネントステレオの世界 ’78」でも、
「自分自身では、そういいながら、トランスと組合せて単体でよく使いますけど、
これはEMTの癖を十分に知っているんでやっていることで、ふつうの方にはあまりおすすめできません」と。

これはLNP2Lのフォノアンプに接がっていたのだろう。

ところでLNP2にはなかった入力端子が、JC2にはついていた。
REMOTE PHONOという端子で、これはAUXと同じライン入力。
つまり、イコライザーアンプ内蔵のプレーヤーを接続するための端子なのだろう。

JC2が登場した1974年、イコライザーアンプ内蔵のプレーヤーシステムは、EMT以外に何があったのだろうか。
私が知る限り、少なくとも日本に輸入されていたモノには、ない。

マーク・レヴィンソンは、自宅ではLNP2よりもJC2を常用している、とインタビューで答えている。
ということは、レヴィンソンはEMTのプレーヤーを、この時期、使っていたのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=637


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930stとLNP2(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=638

「インドに行き古典音楽についての勉強をアリ・アクバール・カーンの示した道に沿ってすすめたい」と考え、
1972年に旅券と飛行機の切符まで手にしていたマーク・レヴィンソンは、
録音器材を入手するために、わざわざスイスに立ち寄っている。
なにもスイスまで行かなくてもアメリカでも手に入るものだろうと思うのだが、
レヴィンソンはステラヴォックスを訪ねている。

ここでステラヴォックスの社主のジョルジュ・クエレに相談にのってもらい、演奏家の道を断念し、
オーディオ・エレクトロニクスへ向かう道を選択している。

クエレとの対話の中で、エレクトロニクスの道に進みながらでも、
「音楽に対するひとつの精神的な基盤を維持することは可能なのだという確信」を得たからである。

その基盤とは「沢山の人々がレコードをきくことに対して抱いている欲求、それを満たすために、
テクノロジーを音楽および音楽家に奉仕するものとして使うことの必然性をはっきりと認識すること」と、
ステレオサウンド 45号に掲載されている特別インタビューで語っている。

70年代当時、アメリカでEMTがどういう位置づけにあったのか、輸入されていたのかは、はっきりしない。
ステラヴォックスを買いに、わざわざスイスまで行くということは、意外にも輸入されていなかったのかもしれない。
そうだとしたらEMTも輸入されていたどうかは微妙なところだろう。
それとも輸入されてはいたけれど、旅費を使ってでもスイスで買ったほうが安かったのかもしれない。
まだ会社を興す前の話である。

スイスには、トーレンスがある。
http://audiosharing.com/blog/?p=638


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930stとLNP2(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=639

レヴィンソンがスイスに渡ったときに、
トーレンスのベルトドライブ機をベースにしたEMTの928の存在を知ったのか、
それ以前に知っていたのか、どうかは判断しようがないが、
ほとんどなんの根拠もない推測(妄想にちかい)だが、928を使っていたのではないかと思えてくる。

927Dst、930stのイメージと若き日のレヴィンソン自身のイメージがうまく結びつかないのと、
928ならば、なんとなくレヴィンソンが使っていても不思議ではないという気がするというだけなのだが……。

もしそうだとしたら、JC2のREMOTE PHONOの説明がつく。
電源がPLS150への変更による強化、入出力端子がRCA端子からCAMAC規格のLEMO端子になったときに、
シリアルナンバー2148番からのJC2(日本での型番はJC2L)にはREMOTE PHONO端子はない。
かわりにPHONO入力が2系統に増えている。

さらに内部も変更が加えられ、フォノカードに、A3、D5、D6の3種類が用意されるようになった。
A3が、いわゆる通常のフォノ入力で、MM型カートリッジもしくは昇圧トランス、ヘッドアンプ用。
D5、D6はMC型カートリッジ用で、D5カードの説明には、
System D5 offers 54 and 60dB gain positions. 54dB is recommended as the optimum for the EMT cartridge. The gain setting will yield an incredible signal to noise ratio without overloading for EMT.
と記されている。

D5カードがゲインを54、60dBに切り換えられるように、A3カードも、30、40dBと切換え可能だ。
こちらの説明は次のとおり。
Certain high output moving coil cartridges such as the EMT, the Supex 901, the Satin, and the Ultimo, may be used in more efficient systems with the 40dB gain implemented.

少なくともEMTのカートリッジは使っていたのだろう。

http://audiosharing.com/blog/?p=639


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930stとLNP2(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=640

LNP2のモジュールの数は通常で、VU駆動用のものを含めて8つ、オプションのパッファーを加えると10。
JC2とはいうと、フォノアンプ、ラインアンプのモジュールがそれぞれ2つずつ、
それにフォノアンプ・モジュール用の専用の電源モジュールの計5つ。
オプションとして、ヘッドアンプのJC1のモジュールタイプ(JC1SM)を、
フォノアンプ・モジュールの間に組み込めるようになっている。

フォノアンプ・モジュールはフロントパネル寄りにあり、モジュールとリアパネルのあいだに、
RIAAイコライザー用のカードが挿さっている。
コンデンサー、抵抗から構成されている。このカードが、フォノアンプのNFB素子となる。
このカードを交換することで、JC2のフォノアンプは、A3、D5、D6システムへとなる。
シリアルナンバー2148以前のJC2はどうなっていたかというと、ABCDEFの6つのシステムが用意されていた。
JC2のINSTRUCTION MANUAL には、こうある。

A System
Two UP-1A cards are normally supplied with the JC-2 unless otherwise specified. This system accepts Input impedance: 47kOhms.
B System
The UP-1B system offers lower sensitivity but increased headroom for the highest output magnetic phono cartridges.
C System
This set provides exact equalization for the Brüel & Kjaer series of cartridge measurement records. Information on request.
D System
This system includes two UP-1D cards and a JC-1SM module. It offers DIRECT moving coil cartridge input.
E System
Provides equalization and DC current source for certain gauge cartridges. Information on request.
F System
Flat response amplification. Specify application and requirements.

http://audiosharing.com/blog/?p=640


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930stとLNP2(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=641

LNP2のフォノアンプには、このようなキメ細かい対応は用意されていない。
両機種のブロックダイアグラムやこれらのこと、
さらにLNP2は信号系のモジュールはすべて共通だが、
JC2はフォノアンプとラインアンプのモジュールは回路構成からして異ることなどを比較してはっきりしてくるのは、
JC2はアナログディスク再生に、LNP2はライン入力に主眼がおかれていることだ。

JC2の、この構成は、のちにディネッセンのJC80を生むことにつながっていく。
そしてJC2のもつ可能性が本領発揮となるには、ML6までの時間を必要とした。
JC2は未完の大器的色あいが濃い。

このことは別項「Mark Levinsonというブランドの特異性」で書く予定だが、
もう少し先、というかかなり先になりそう。

実は、この項は2回で終るつもりだったのが書いているうちに(その12)になってしまった。
ML6のことも書き始めると、かなり長くなりそうな気がする……。
http://audiosharing.com/blog/?p=641


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930stとLNP2(余談)
http://audiosharing.com/blog/?p=642

瀬川先生は、ステレオサウンド 55号でも、専用インシュレーター930-900なくしては、
「930stの音の良さは全く生かされない」と断言されている。
「コンポーネントステレオの世界 ’78」の組合せで、当然使われている。

930-900をお使いの方ならば、後ろ側に短いリード線が出ているのに気づかれているだろう。
意外と、このリード線をどこにも接がず、そのままにされている方も少なくないようだ。

930-900についてくる、たった1枚の説明書(ともいえいない内容)には、
どこに接続しろ、とは書いてなかったと記憶している。
不親切だともいえるのだが、930stはプロ用機器であり、
これを使うのは本来プロの現場に携わっている人たちだから、
そんなことは書かなくてもわかっているだろう、とEMTの人たちは考えていたのだろうか。

たしかにそうなのだが、それでもインシュレーターだけで約30万円もするのだから、
輸入元が独自に説明書をつけてもよかっただろうに、とは思う。

ではどこに接続するのか。

930-900から出ているリード線をよく見てほしい。
黄色と緑のまだら線だ。基本的にこれはアース用の配線を示している。
次に930stの出力端子の周辺をじっくり見てほしい。
このコネクターを固定しているネジのところに、同じ模様のリード線が接続されているはず。

私は101 Limitedを使っていたとき、ここに接続していた。
これ以外に接続はできない。ちょうどよい長さになっていることにも気がつく。

もっとも接がなかったからといってハムが出たり不具合が生じるわけではない。
ただ、いまのように高周波ノイズが飛び交っている状況では、
原則としてデッドメタル(どこにも接続されていない金属)は極力なくしたい。

デッドメタルをなくすことで、ほんのわずかSN比が向上するかもしれないし、
場合によっては、音が悪くなることもないわけではない。

ここは先入観をもたずに音を聴いて、どうするかは判断してほしい。

http://audiosharing.com/blog/?p=642


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930stとLNP2(補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=643

EMTとプロ用機器のメーカー、トーレンスはコンシューマー用機器のメーカー、
トーレンスのプレーヤー(TD125)をプロ用機器として仕上げたのがEMTの928であり、
トーレンス同様、コイルスプリングによるサスペンション機構を備えているし、
三相シンクロナスモーターを使用していところは、930stも928も同じだが、
928は発振器とアンプによる駆動方式を採用することで、電源周波数の50Hz、60Hzに関係なく使用できる。

ただストロボスコープに関しては、切替スイッチがついている。

930stと928は、アイドラーかベルトかという違い以上に、
細部を見ればみるほどコンセプトそのものの違いがわかってきておもしろい。

930stとトーレンスの101 Limitedにも、ちいさな違いがある。
すべてのロットがそうなっていたのかまでは不明だが、少なくとも私が使っていた、ごく初期のモノは、
出力端子の裏側に抵抗がハンダ付けしてある。
930stの回路図には、この抵抗は存在しない。

101 Limited (930st) の出力端子は、1a、1bが右チャンネルの+と−、4a、4bが左チャンネルの+と−で、
この抵抗は1aと1b、4aと4bを結ぶように取りつけられている。
出力に対し並列に入っているわけで、インピーダンス整合のためのものであることは、はっきりしている。

930stはプロ用機器でプロが使うモノとして、この抵抗は取りつけられていない。
930stが使われる現場では、必要のないものだし、使う人もインピーダンス整合のことは理解しているからだ。

その930stをコンシューマー機器として出すにあたっての、これは、トーレンスの配慮であろう。

101 Limitedが使われるであろう、一般家庭にあるコントロールアンプで
600Ω(もしくは200Ω)の入力をもつモノは、まず存在しないからだ。

トーレンス101 Limitedは、930stの色を塗り替えただけのモノではない。
たった抵抗2本のことにすぎないが、ここにメーカーの良心を感じる。

http://audiosharing.com/blog/?p=643


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瀬川冬樹氏のこと(その58)
http://audiosharing.com/blog/?p=645

知りたかったことが、もうひとつ「コンポーネントステレオの世界 ’78」にあった。
瀬川先生がヨーロッパのコンサートホールでの低音について、どう感じておられたか、があった。
     ※
パワーアンプにSAEのMARK2600をもってきたことの理由の一つは、LNP2Lを通すと音がやや細い、シャープな感じになるんですが、このパワーアンプは音を少しふくらまして出すという性格をもっているからです。
それを嫌う方がいらっしゃることは知っています。しかし私の貧しい経験でいえば、欧米のコンサートホールでクラシック音楽を聴いて、日本でいわれてきた、また信じてきたクラシック音楽の音のバランスよりも、低域がもっと豊かで、柔らかくて、厚みがある音がするということに気がつきました。そこでこのMARK2600というパワーアンプの音は、一般にいわれるような、低域がゆるんでいるとかふくらみすぎているのではなく、少なくともこれくらい豊かに低域が鳴るべきなんだと思うんですね。
     ※
やっぱりと思い、うれしかった。
この発言から30年が経っているいまも、日本では、低音を出すことに、臆病のままではないだろうか。

http://audiosharing.com/blog/?p=645



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930stとLNP2(その5・補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=646

(その5)に書いた4343の組合せのトーンアームに、フィデリティ・リサーチのFR64がある。
これはFR64Sのほうではなく、アルミニウム製のFR64を選ばれている。
こちらを瀬川先生は高く評価されていた。

一般に評価の高いステンレス製のFR64Sについては、「私の試聴したものは多少カン高い傾向の音だった。
その後改良されて音のニュアンスが変っているという話を聞いたが、現時点(1977年)では64のほうを推す次第。」
とステレオサウンド 43号に書かれている。

もう1本のほう、オルトフォンのRMG309については、こう書かれている。
「SPU(GおよびA)タイプのカートリッジを、最もオルトフォンらしく鳴らしたければ、
やはりRMG309を第一に奨めたい。個人的には不必要に長いアームは嫌いなのだが、
プレーヤーボードをできるだけ堅固に、共振をおさえて組み上げれば、しっかりと根を張ったようなに安定な、
重量感と厚みのある渋い音質が満喫できる。こういう充実感のある音を、
国産のアームで聴くことができないのは何ともすしぎなことだ。」

この時期、オルトフォンのRMG212が再発売されている。
かなり以前に製造中止になっていたのだが、
瀬川先生が、1975年に来日したオルトフォンの担当者に要請したのが、再生産のきっかけである。

こうやって読んでいくと、瀬川先生がアナログプレーヤーに求められていたものが、
すこしずつはっきりしてくるような気がする。

http://audiosharing.com/blog/?p=646

35. 2021年4月16日 19:22:25 : mV2k7WRgio : MGYvb2xWOERxY0k=[47] 報告
Date: 6月 27th, 2016
どちらなのか(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=19861


レコード(録音物)の再生における音楽的感銘とは、
いったいどこに存在しているのか。

このことを考えるとき決って思い出すのが、
瀬川先生の、この文章である。
     *
 ただ、SG520の持っている独特の色気のようなものがなかった。その意味では、音の作り方はマランツに近い──というより、JBLとマランツの中間ぐらいのところで、それをぐんと新しくしたらレヴィンソンの音になる、そんな印象だった。
 そのことは、あとになってレヴィンソンに会って、話を聞いて、納得した。彼はマランツに心酔し、マランツを越えるアンプを作りたかったと語った。その彼は若く、当時はとても純粋だった(近ごろ少し経営者ふうになってきてしまったが)。レヴィンソンが、初めて来日した折に彼に会ったM氏という精神科の医師が、このままで行くと彼は発狂しかねない人間だ、と私に語ったことが印象に残っている。たしかにその当時のレヴィンソンは、音に狂い、アンプ作りに狂い、そうした狂気に近い鋭敏な感覚のみが嗅ぎ分け、聴き分け、そして仕上げたという感じが、LNP2からも聴きとれた。そういう感じがまた私には魅力として聴こえたのにちがいない。
 そうであっても、若い鋭敏な聴感の作り出す音には、人生の深みや豊かさがもう一歩欠けている。その後のレヴィンソンのアンプの足跡を聴けばわかることだが、彼は結局発狂せずに、むしろ歳を重ねてやや練達の経営者の才能をあらわしはじめたようで、その意味でレヴィンソンのアンプの音には、狂気すれすれのきわどい音が影をひそめ、代って、ML7Lに代表されるような、欠落感のない、いわば物理特性完璧型の音に近づきはじめた。かつてのマランツの音を今日的に再現しはじめたのがレヴィンソンの意図の一端であってみれば、それは当然の帰結なのかもしれないが、しかし一方、私のように、どこか一歩踏み外しかけた微妙なバランスポイントに魅力を感じとるタイプの人間にとってみれば、全き完成に近づくことは、聴き手として安心できる反面、ゾクゾク、ワクワクするような魅力の薄れることが、何となくものたりない。いや、ゾクゾク、ワクワクは、録音の側の、ひいては音楽の演奏の側の問題で、それを、可及的に忠実に録音・再生できさえすれば、ワクワクは蘇る筈だ──という理屈はたしかにある。そうである筈だ、と自分に言い聞かせてみてもなお、しかし私はアンプに限らず、オーディオ機器の鳴らす音のどこか一ヵ所に、その製品でなくては聴けない魅力ないしは昂奮を、感じとりたいのだ。
 結局のところそれは、前述したように、音の質感やバランスを徹底的に追い込んでおいた上で、どこかほんの一ヵ所、絶妙に踏み外して作ることのできたときにのみ、聴くことのできる魅力、であるのかもしれず、そうだとしたら、いまのレヴィンソンはむろんのこと、現在の国産アンプメーカーの多くの、徹底的に物理特性を追い込んでゆく作り方を主流とする今後のアンプの音に、それが果して望めるものかどうか──。
 だがあえて言いたい。今のままのアンプの作り方を延長してゆけば、やがて各社のアンプの音は、もっと似てしまう。そうなったときに、あえて、このアンプでなくては、と人に選ばせるためには、アンプの音はいかにあるべきか。そう考えてみると、そこに、音で苦労し人生で苦労したヴェテランの鋭い感覚でのみ作り出すことのできる、ある絶妙の味わいこそ、必要なのではないかと思われる。
     *
1981年夏、ステレオサウンド別冊の巻頭からの引用だ。

《ゾクゾク、ワクワク》を音楽的感銘と捉えれば、
(音楽的感銘は)録音の側の、ひいては音楽の演奏の側の問題で、
それを、可及的に忠実に録音・再生できさえすれば、ワクワク(音楽的感銘)は蘇る筈だ、
ということになる。確かにこれは理屈だ。正しい理屈のように思える。

そう思っている人も多いのではないだろうか。
そうだとしたら、音楽的感銘をできる限りそこなわないように再生するのが、
正しい鳴らし方ということになる。

けれど瀬川先生がそうであるように、
《オーディオ機器の鳴らす音のどこか一ヵ所に、その製品でなくては聴けない魅力ないしは昂奮を、感じとりたい》
という人もいる。
それがどういうことであるのかは自覚している。
瀬川先生も書かれている。
《結局のところそれは、前述したように、音の質感やバランスを徹底的に追い込んでおいた上で、どこかほんの一ヵ所、絶妙に踏み外して作ることのできたときにのみ、聴くことのできる魅力、であるのかもしれず》と。

それを音楽的感銘といっていいものかどうか。
それはオーディオ的感銘ではないか、という人もいるはず。

けれどオーディオを介在させることで、
音楽的感銘をより高めようというする再生アプローチが、
瀬川先生の《レコードを演奏》するであったのだと、私は思っているし、
私自身がめざしているのも、そこである。
http://audiosharing.com/blog/?p=19861

36. 2021年4月16日 19:33:04 : mV2k7WRgio : MGYvb2xWOERxY0k=[49] 報告
Date: 5月 27th, 2016
第65回audio sharing例会のお知らせ(LNP2になぜこだわるのか)
http://audiosharing.com/blog/?p=19641

今回はマークレビンソンの代名詞といえるLNP2を聴く。
LNP2のアンプ部はモジュール化されていて、
ごく初期のLNP2にはバウエン製モジュールが搭載されていたことは、
この時代オーディオをやっていた人ならば、常識といえる。
割と早い頃に、マークレビンソン製モジュールにかわる。

モジュールの製造元の変更とともにモジュールの回路構成も大きく変っている。
となると型番は同じLNP2であっても、バウエン製とマークレビンソン製とでは音は違う。

ではどちらが音がいいのか。
LNP2のさほど関心のない人にとっては、どうでもいいことかもしれない。
でもいまでもLNP2の音に惚れ込んでいる人の中には、
シリアルナンバーを気にする人が少なくない。

マークレビンソン製モジュールになったからでも、
細かな変更を受けているのがLNP2であるだけに、
LNP2の中から、さらに自分に合うLNP2を選ぶ──、そういう人がいる限り、
バウエン製かマークレビンソン製か、これから先も決着がつかないであろう。

今回はバウエン製モジュールのLNP2とマークレビンソン製モジュールのLNP2を、
常連のKさんが持ってきてくださる。

バウエン製モジュールのLNP2はシリアルナンバー1100番台で、
一般的に言われていることが正しければ、いわゆる後載せバウエンとなる。
だがこのLNP2のポテンショメーターはウォーターズ製だ。

マークレビンソン製モジュールのLNP2はシリアルナンバー2400番台で、
ポテンショメーターはスペクトロール製。

外部電源はどちらもPLS153となっている。

この二台のLNP2の比較が主になるが、
LNP2を他のコントロールアンプと比較してみたいという方がもしおられれば、
コントロールアンプの持ち込みをしてもらってもかまわない。

http://audiosharing.com/blog/?p=19641

37. 中川隆[-5633] koaQ7Jey 2021年4月16日 20:05:48 : mV2k7WRgio : MGYvb2xWOERxY0k=[51] 報告
Date: 7月 24th, 2015
岩崎千明と瀬川冬樹がいない時代(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=17676


瀬川先生は1981年11月7日に亡くなられた。
私は1982年1月からステレオサウンドで働くようになった。
だからというべきなのかもしれない、
瀬川先生がいない時代を直接肌で感じることができていた、と思っている。

何を感じていたのかというと、
いくつかのオーディオメーカーの勢い、輝きが失われていったこと、
さらには劣化していったと思えるメーカーがあったことである。

こんなことを書くと、瀬川先生に否定的な人たちは、
そんなことがありえるわけはないだろう、単なる偶然だ、というに決っている。

それでもあえて書く。
オーディオ界ははっきりと瀬川先生の死によって変ってしまった。

例えばマークレビンソン。
LNP2、JC2による成功、そしてML2で確固たる世界を実現・提示して、
ML7、ML6Aまでは順調に成長していったといえる。
けれど瀬川先生の死と前後するようにローコストアンプを出してきた。
ML9とML10、ML11とML12。

これらのセパレートアンプを見て、がっかりした。
こんなアンプしかつくられないのか、と。

マークレビンソン・ブランドのローコストアンプが市場から望まれていたことはわかる。
私自身も望んでいた。

けれど、それは例えばジェームズ・ボンジョルノがGASでやっていたのと同じレベル、
もしくはそれをこえたレベルでの話である。

ボンジョルノはアンプづくりの奇才と呼ばれていた。
それはなにも最高級のアンプをつくれるだけではない。
パワーアンプではAmpzillaに続いて、Son of Ampzilla、Grandsonを出してきた。

どれをとってもボンジョルノのアンプであることがわかる。
外観も音も、はっきりとボンジョルノがつくったアンプである。

Ampzillaが欲しくても予算の都合で、いまは購入できない。
そういう人がGrandsonを選んだとしても後悔はしない。

Grandsonで楽しみ、お金を貯めてAmpzillaを買う。
Ampzillaを手にしたからといってGrandsonの魅力が薄れるということはない。

むしろトップモデルのAmpzillaを手にして聴き較べてみることで、
Grandsonの魅力を新たに感じることもできよう。

マークレビンソンのアンプはどうだろうか。
LNP2+ML2を買えない人がML11+ML12を買ったとしよう。
マークレビンソン・ブランドのローコストアンプに、GASのアンプのような魅力があっただろうか。

http://audiosharing.com/blog/?p=17676

38. 2021年4月17日 13:11:06 : RSLdzPRb1s : Y0wwMFV6MDlreDI=[23] 報告
Date: 2月 21st, 2013
ボンジョルノとレヴィンソン(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=10063


私がステレオサウンドを読み始めたとき、
すでにジェームズ・ボンジョルノとマーク・レヴィンソンは、アンプに関して才能ある人として知られていた。
このころまではレヴィンソンもアンプ・エンジニアとして日本には紹介されていた。

他にも才能あるアンプ・エンジニアは何人もいた。
でも知名度の高さでは、このふたりが飛び抜けていたように、当時の私は感じていたし、
いま振り返ってみても、
ボンジョルノとレヴィンソン、このふたりのネームヴァリューに匹敵する人となるとジョン・カールくらいである。
とはいうものの、やはりボンジョルノとレヴィンソンはダントツだった。

ボンジョルノとレヴィンソンについて書いていこうと思っているわけだが、
レヴィンソンはアンプ・エンジニアではなかったことは、のちのちはっきりした。
それでも1970年代、マーク・レヴィンソンの存在は大きかった。

オーディオ界においてもそうだったし、私にとっても大きな存在だった。
そして私にとって、その大きな存在であるマークレビンソンのアンプといえば、
JC2、LNP2、ML2であり、これらのアンプのエンジニアはジョン・カールであり、
だからといってジョン・カールひとりでは、これらのアンプが、ここまで魅力的にはならなかったとも考えている。

音質的、性能的には同レベルのアンプをジョン・カールひとりでつくれても、
そのアンプがJC2、LNP2、ML2のようなアンプに仕上ったとは、私には思えない。

だからJC2、LNP2、ML2はジョン・カールとマーク・レヴィンソンとの協同作と受けとめている。
そして私にとって、いまも心惹かれるマークレビンソン・ブランドのアンプは、
この時代のアンプであるから、
「ボンジョルノとレヴィンソン」とはしているものの、
正確には「ボンジョルノとレヴィンソン(+ジョン・カール)」ということになる。

http://audiosharing.com/blog/?p=10063

39. 2021年4月18日 22:11:08 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[60] 報告
Date: 1月 31st, 2009
LNP2について(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=439


マークレビンソンのLNP2のモジュールLD2の回路構成はどうなっているのか。

ジョン・カールにインタビューした時に聞いておけばよかった、と後悔しているが、
取材の目的はヴェンデッタリサーチについてだったので、仕方なかった。

私が持っているジョン・カールが設計したアンプの回路図は、
マークレビンソンのJC2、JC3、ディネッセンのJC80、
あとは自分で実物をみながら回路図をおこしたヴェンデッタリサーチのSCP1だけである。
このなかで、LNP2の回路を推測する上で、重要なのはJC2以外にないだろう。

LNP2はフォノアンプ、インプットアンプ、
アウトプットアンプのすべてに共通のモジュールLD2が使われているのに対し、
JC2は、フォノアンプとラインアンプは、モジュールの大きさも異るし、当然回路構成も大きく違う。
JC2のラインアンプは、初段のみ差動増幅の上下対称回路(2段増幅)、
JC3の電圧増幅部とほぼ同じといってよい。

フォノアンプは、上下対称回路ではなく、2段差同増幅回路になっている。
初段の差動回路の共通ソースには定電流回路が設けられ、
2段目の差動回路はカレントミラー負荷になっている。
出力段はFETによるプッシュプル回路で、しかもパラレル仕様である。

使用トランジスター数は、ラインアンプが6石(内FET4石)、フォノアンプは11石(内FET7石)となっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=439

LNP2について(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=440

ジョン・カールの設計思想として、それほどゲインを必要としない場合には、
差動回路を使っても初段のみである。
差動2段回路のJC2のフォノアンプは、ジョン・カール設計のアンプとしてはめずらしい。

JC2のフォノイコライザーはNF型イコライザーである。
RIAAカーブをNFBでつくり出している。そのためNFBループにコンデンサーが2つ使われている。
NFBがかけられているアンプはすべてそうだが、
次段のアンプの入力インピーダンスとともにNFBループ内の素子も負荷となる。
つまりNF型イコライザーアンプの負荷は容量性であり、
当然周波数の上昇とともにインピーダンスは低下していく。
それに対し安定した動作を確保するため、
JC2のフォノアンプの出力段はパラレルプッシュプル仕様となっているのだろう。

差動2段増幅になっているのも、このNF型イコライザーと関係している。
RIAAカーブは、1kHzを基準とすると、20Hzは+20dB、20kHzは−20dBのレベル差がある。
20Hzと20kHzのレベル差は40dBである。

20kHzのゲインを0dBとしても、20Hzでは最低でも40dBのゲイン(増幅率)は必要となる。
まして20kHzでゲイン0dBということはあり得ないから、
NFBをかける前のゲイン(オープンループゲイン)は、ある程度の高さが求められる。
ゲインの余裕がなければ、低域に十分なNFBがかけられなくなる。

十分なゲインを稼ぐための、差動2段増幅と考えていいだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=440

40. 中川隆[-5536] koaQ7Jey 2021年4月18日 22:46:30 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[61] 報告
LNP2について(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=441

出力段は、JC2と同じFETのソースフォロワーかもしれない。
JC2は2パラレルプッシュプル構成だが、ジョン・カールがインタビューで答えているように、
LNP2のモジュールLD2には消費電力の制限があり、そのためA級動作にはなっていない。
つまり消費電力が増えるパラレルプッシュプルはありえない。
しかもAB級動作のはずだ。

JC2のフォノアンプと、LD2の回路構成は基本的に同じ可能性はあるだろう。
1974年に、そういくつもの回路のヴァリエーションを、ひとりの技術者が生み出すとは思えないからだ。

差動2段構成に、AB級動作のFETのソースフォロワー(もしくはトランジスターのエミッターフォロワー)つき、
これが私が推測するLD2の回路構成である。
LD2の大きさがJC2のフォノアンプモジュールに近いことも、理由のひとつである。

ジョン・カールが消費電力の点で苦労したというのも、うなずける。
差動回路を2段にすることで、使用トランジスターの数は、JC2のラインアンプよりも多くなっている。
それだけ消費電力は増えているわけだ。各段のアイドリング電流を極力抑える必要がある。
ただ、これがローノイズにうまく作用している面もあるだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=441

LNP2について(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=442

LNP2のブロックダイアグラムを見ると、
フォノアンプだけでなく、インプットアンプもアウトプットアンプも、
ある程度のゲインの高さが求められていることがわかる。

インプットアンプは、NFB量を変化させることでゲイン切り換えが可能になっており、
Lタイプになってからは、+20dBだったのが+40dBに変更されている。
NFBをある程度かけた状態での40dBのゲインは、中間アンプとしては、かなり高い設定である。

アウトプットアンプは、3バンドのトーンコントロールを備えているため、
トーンコントロールの増減分だけのゲインの余裕は最低でも必要となる。
ここも、ゲインは、それほど低くはない。

つまりLNP2は、かなりの余剰ゲインを持つ(オーバーゲインな)アンプなのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=442

41. 中川隆[-5535] koaQ7Jey 2021年4月18日 22:47:46 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[62] 報告
LNP2について(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=445

CDが登場以前、ラインアンプのゲインは、たいてい20dB前後だった。

LNP2のインプットアンプの最大ゲインは──このあとにアウトプットアンプがさらにあるのに──40dBというのは、
常識的なゲイン配分からすると、かなり高い。
オーバーゲインかどうかは、組み合わせるパワーアンプのゲイン、スピーカーの能率と関係することなので、
安易に決めつけるわけにはいかないのだが、トータルゲインは過剰気味といえる。

とくにラインレベルの高いCDプレーヤーだと、LNP2のゲイン設定は、使い難い。
ゲイン切換えを絞り気味に使うと、音が、どうも冴えなくなる。
音の冴えを失ったLNP2では、これにこだわる理由が薄れてしまう。

だからオーバーゲインにして、インプットレベルコントロールをかなり絞って使うことになる。
そのためだろう、CDプレーヤーを、AUXなどのライン入力に接続せずに、
テープ入力に接ぎ、テープモニター・スイッチを使えば、
インプットアンプを介さずに、アウトプットレベルコントロールとアウトプットアンプのみを経由する。

LNP2のブロックダイアグラムを見ると、レコードアウト(Record Out)が、
いわゆる一般的なコントロールアンプの出力に近い。

インプットアンプの出力は2つに分岐され、ひとつはアウトプットアンプへ、
もうひとつはレコードアウトになる。
つまりボリュームコントロールを、
左右独立したインプットレベルコントロールで調整するのが苦にならない人、
そしてトーンコントロールは不要だという人は、
レコードアウトをパワーアンプに接げるという手もある。

どちらにしろ、アンプをひとつ通らずにすむので、音の鮮度も高い──、
そう考えるのは安易すぎ、短絡的すぎはしないか。

なぜマーク・レヴィンソンは、インプットアンプのゲインを、
Lタイプになったときから、20dBから40dBにアップしたのか。

オーバーゲインで使い難いという声があがるのは、わかっていたはずだ。
なのにあえて、この変更を行なっている。

その理由を考えるべきではないのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=445

42. 中川隆[-5534] koaQ7Jey 2021年4月18日 22:49:06 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[63] 報告
LNP2について(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=447

1970年代の後半、4連ボリュームが、国産アンプのいくつかに採用されたことがあった。
通常は2連ボリュームで、ラインアンプの前に置かれるが、
4連ボリュームだと、ラインアンプの前後両方にくる。

20dBの減衰量がほしいとき、2連ボリュームだと、ラインアンプに入る信号を、その分減衰させる。
4連ボリュームだと、ラインアンプの入力で10dB、出力で10dBの減衰量となる。
ラインアンプに入力させる信号レベルが10dB高くなり、その分SN比が向上する。
SN比はいうまでもなく、信号(Signal)と雑音(Noise)の比率だけに、
アンプの雑音が同じなら、信号レベルを高くすればSN比は向上する。

LNP2のインプットレベルコントロールとアウトプットレベルコントロールは、
連動こそしていないが、4連ボリューム的なところもある。

それぞれの減衰量をうまく調整することで、SN比は多少悪くもなるし、良くもなる。
SN比ということだけでみれば、パワーアンプの直前で減衰させるのがいいことになる。

LNP2のインプットアウトプット、ふたつのレベルコントロールを設けた理由のひとつは、
SN比の向上のためだったのだろう。
ならば、なぜLタイプになり、インプットアンプのゲインを40dBにまであげたのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=447

43. 中川隆[-5533] koaQ7Jey 2021年4月18日 22:53:49 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[64] 報告
LNP2について(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=450

最初、0、+10、+20dBだったゲイン切換えに、なぜ+30、+40dBの2ポジションを足したのか。

+30、+40dBのポジションにすれば、使い難さが生じることは、
マーク・レヴィンソン自身、よくわかっていたはずだ。
なのに、あえてつけ加えているのは、+30、+40dBのポジションの音に、
彼自身、良さを感じとっていたからではないだろうか。

インプットアンプのゲイン切換えはNFB量を変えて行なっている。
+20dBと+40dBのポジションでは、NFB量が20dB異る。かなりの違いだ。

つねに細かい改良が加えられているLNP2だから、完全な同一条件での比較は無理だが、
おそらく初期のLNP2の+20dBの音と、+40dBまで増えたLNP2の+20dBの音は、基本的には同じだろう。

モジュールのLD2も外部電源も同じなら、多少外付けパーツに変化があっても、
基本的な素性は同じはずだ。
LNP2の良さ──というよりもJC2を含めた、このころのマークレビンソンの音──は、
同社の他のアンプとくらべてみると、どんな微細な音をあますところなく緻密でクリアーに表現するところにある。
音の冴えが研ぎ澄まされている。

この音の特質を追求した結果、ややオーバーゲインといえるポジションが追加されたと考えていいだろう。
+30、+40dBのポジションを使うと、インプットレベルコントロールをかなり絞ることになる。

従来、ボリュームをあまり絞り過ぎた位置で使うと、音が極端に悪くなるので、
できるだけ減衰量の少ないところを使ったほうがいいとも言われていた。
たしかに質の悪いボリュームだと、絞り気味にすると、
左右の減衰量に差が生じるギャングエラーを起こすものがあった。

こういうボリュームは論外だが、少なくともLNP2が採用しているボリュームでは、
絞ったからといって、音が痩せたり、悪くなったりする印象は感じられなかった。

むしろ、私の個人的な印象だが、インプットアンプのゲインを+40dBまであげて、
インプットレベルコントロールを絞りぎみにしたときの音は、
むしろLNP2の良さが映えてくるとさえ思っている。

さすがにあまり絞り過ぎると、左右独立だけにレベル合わせが面倒になるので、
アウトプットレベルコントロールのほうも、かなり絞りぎみにするというよりも、
どちらのレベルコントロールも、基本的には絞りぎみで使う。

こういう設定でのLNP2 (L) の音を、機会があれば、聴いてみてほしい。
http://audiosharing.com/blog/?p=450

LNP2について(余談)
http://audiosharing.com/blog/?p=451

JC2 (ML1L) の左右独立のレベルコントロール(バランスコントロール)も、
ラインアンプのNFB量を、1dBステップで変化させている。
±5dBの変化幅だから、NFB量は最大で10dB違うわけだ。

だから、どのポジション、つまりNFB量を減らすか増やすかによって、音の出方が変化する。
どのポジションで使うかは、その人次第だが、いずれにしても、
0dBのポジション以外で使うとなると、ツマミが斜めになる。

これが嫌で、JC2を使っていた時、実は+5dBにしていたが、ツマミは垂直になるようにしていた。
他の人からすれば、どうでもいいこだわりなのだが、
中央ふたつのツマミは、垂直になっていたほうが、キチッとした感じがして、見ていて気持ちいい。
http://audiosharing.com/blog/?p=451

LNP2について(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=452

SN比に関して言えば、LNP2の場合、インプットアンプのゲインを0dB(増幅率:1)にすれば、
インプット、アウトプットレベルコントロールともに、それほど絞ることなく使えるだけでなく、
インプットアンプそのもののS/N比も、ゲインを低くすれば、その分NFB量を増すことになり、
+40dB時のSN比よりも、物理的に改善されるだけに、優位となる。

なのに音を聴くと、インプットアンプのゲインは高めに設定したくなる。
ぜひ、これだけは言っておきたいが、それほど音量を大きめにできない時こそ、
インプットアンプのゲインを高めにして、レベルコントロールを絞りぎみにする。

小音量になるほど、ゲインを高めにしたほうが、音が生きてくるし、冴えてくる。
そのかわり、レベルコントロールの設定は、すこしシビアになってくるけれども。

小音量時に必要とされるゲインからすると、インプットアンプのゲインを+40dBにすることは、
余剰ゲインを増やしていることになる。ますますオーバーゲイン(ゲイン過剰)のアンプになるわけだ。

この過剰さこそ、この時代のマークレビンソンのアンプに共通した特質でもあり、
それは過激さへとつながっている。
これこそ、個人的に、マークレビンソンのアンプ(JC2、LNP2L、ML2L)の、
もっとも魅力的なところだと、私には感じられる。
http://audiosharing.com/blog/?p=452

LNP2について(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=453

通常のボリュームは、絞れば絞るほど、回路に直列に入る抵抗値が高くなる。
このこともあってか、ボリュームは絞って使うと、音が悪くなると言われることがあるが、
果たしてそのとおりなのだろうか、とも思う。

以前は、確かにそう思っていた、というより信じ込んでいた。
でも現実には、良質のボリュームであれば、絞って使ったほうがいいと感じることもある。

そのことに対する理屈は、人によってはどうでも良いことなんだろうが、
私はやっぱり気になる。何か、少なくとも納得のいく理由がひとつくらいはあってもいいはずだ。

LNP2でいえば、インプットアンプの入力端子から見れば、信号源の出力インピーダンスは、
直前に設けられているインプットレベルコントロールも含めてのものである。
ラインレベルの信号受け渡しは、ローインピーダンス出しの、ハイインピーダンス受けのため、
それほどインピーダンスについて語られることはないが、
内蔵のフォノイコライザーアンプにしろ、
ライン入力に接続されるチューナーやCDプレーヤーの出力インピーダンスの、
周波数特性はどうなっているだろうか。

NFBがかけられている半導体アンプで考えてみる。
NFBを、ある一定量、掛けるアンプのオープンループ(NFBをかける前の裸特性)の周波数特性は、
それほど広いものではない。可聴帯域のかなり低い周波数からゲインは落ちていく。
つまり周波数によって、NFB量は同じではない、ということだ。
低域ほどNFB量は多く、20kHzでは少なくなっているため、
出力インピーダンスもNFB量によって改善度が異り、低域ではかなり低い値でも、
1kHz、20kHzと周波数があがれば、少なからず出力インピーダンスも上昇していると見ていい。

それにインプットアンプにたどりつくあいだにケーブルの存在があり、
そのインダクタンスによっても、高域のインピーダンスは、また上昇する。

仮に信号源の出力インピーダンスを、20Hzでは100Ω、20kHzで300Ω、
ボリュームの値が10kΩとして、インプットアンプから見た出力インピーダンスの計算してみてほしい。
ボリュームをそれほど絞らない状態で、直列に入る値が1kΩ、並列に入る値が9kΩ、
絞った状態としての値が、9kΩ、1kΩとしよう。
実際にボリュームをかなり絞った状態では、直列の値はもっと高くなるが、
ここではボリュームの角度による出力インピーダンスの傾向を知ってもらうためなので、
計算しやすい値にしている。

抵抗を並列にした時の合成値は、それぞれの抵抗値を掛け合わせた値を、抵抗値を加算した値で割る。
信号源の出力インピーダンスも直列にはいるわけなので、
(信号源のインピーダンス+直列に入るボリューム値)×並列に入るボリューム値を、
(信号源のインピーダンス+直列に入るボリューム値+並列に入るボリューム値)で割る。

20Hzで、ボリュームをそれほど絞らない場合は、
(100+1000)×9000を100+1000+9000で割るわけだ。

こうやって、4つの場合の値を出してみてほしい。
そして、20Hzと20kHzの値を較べてほしい。
ボリュームを絞った場合とそうでない場合、20Hzと20kHzの値がほぼ同じになるのは、
どちらなのかが、はっきりする。

ボリュームを絞ることにも、メリットがあるといえよう。
http://audiosharing.com/blog/?p=453

44. 中川隆[-5532] koaQ7Jey 2021年4月18日 22:56:13 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[65] 報告
LNP2について(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=460

過剰さということならば、チャンネルデバイダーのLNC2も忘れてはならない。
1976年当時、 LNP2は108万円、JC2は58万円、LNC2も58万円していた。
しかもLNC2は2ウェイ専用モデルであり、3ウェイ化にはもう1台、4ウェイだとさらにもう1台追加である。

3ウェイの場合、1台で、いちおう使えるようになっていたと記憶しているが、
スロープ特性もゆるやかで補助的なもので、あくまでも本気で取り組むのであれば、追加が必要になる。
このころの感覚では、同じメーカーのコントロールアンプとチャンネルデバイダーが同じ価格ということは、
ほとんど例がなかった。

しかもLNC2のレベルコントロールは、
10回転タイプで、0.1dB刻みの目盛りがついているだけでなく、ストップレパーまである。

マーク・レヴィンソンは、マルチアンプで聴いている、と瀬川先生が書かれていた。
レヴィンソンは、マルチアンプのレベルコントロールを、0.1dBまで追い込んでいたのだろうか。
彼がどういう音楽の聴き方をしていたのかが、LNC2の構成から、一面だけとはいえ伺えるよう。
http://audiosharing.com/blog/?p=460

LNP2について(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=459

私がステレオサウンドを読みはじめたのは、1976年12月に出た41号と、別冊の「コンポーネントの世界 ’77」だ。

どちらを読んでも、LNP2の評価は、特に瀬川先生の評価は高かった。
41号では、JC2と比較して、
「音楽の表現力の幅と深さでLNPはやはり価格が倍だけのことはあると思う」と書かれている。
「コンポーネントの世界 ’77」でも、瀬川先生の組合せにLNP2は登場しているが、JC2の出番はなし。

くり返し、この2冊に読み耽っていた中学2年の私は、
マーク・レヴィンソンが自家用として使っているのは、LNP2だと思い込んでいた。

ところが数号後のステレオサウンドには、JC2(ML1L)をメインとして使っている、と出ていた。
頭が混乱したのを憶えている。

「えっ、なぜ? レヴィンソンは社長だから、いちばんいいモノを使っているはず。
だからLNP2でしょ? なぜJC2なのだろう……」

このときは、まだLNP2もJC2も、まだ聴いていなかった。
だからステレオサウンドの記事だけが頼りだった。

JC2はML1Lになり、純度を高めてML6L(シルバーパネル)へと到る。
たしかに、レヴィンソンが使っていたのはJC2(ML1L)だったのだろう。

だとすれば、レヴィンソン自身にとって、LNP2の存在はなんだったのか、と考え込む……。
http://audiosharing.com/blog/?p=459

45. 中川隆[-5531] koaQ7Jey 2021年4月18日 23:50:33 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[66] 報告
ベーシストとしてのマーク・レヴィンソン
http://audiosharing.com/blog/?p=520


ステレオサウンドで働きはじめたばかりのころ、先輩編集者のSさんが、あるレコードを聴かせてくれた。
ポール・ブレイの「バラッズ」だ。
マーク・レヴィンソンがベーシストとして、2曲参加している。

録音は1967年だから、レヴィンソンは17か18歳だ。
レヴィンソンがミュージシャンとして、短い期間だが活動していたことは知っていたが、
こんなに若いときとは思いもしなかった。

Sさんは「レヴィンソンのアンプっぽい演奏だよ」と言っていた。
「ハメをはずすことのない、どこか神経質な感じを漂わせる演奏」というSさんの言葉が、
先にあったためか、たしかにジャズに詳しくない私の耳にも、そんなふうに聴こえていた。

マーク・レヴィンソンについて書いていたら、ふとこのレコードのことを思い出し、
検索してみたら、2000年にユニバーサルミュージックからCDが発売されていた。
CDのディスク番号は、UCCE3003。

すでに廃盤のようだが、Amazonで新品が入手できた。
それほど入手は難しくないようだ。
ただAmazonでは、新品が定価で買えるのに、中古盤が、ほぼ4倍の価格で出品されてたりもする。

今日届いたCDの帯には、「世界初CD化」とある。
おそらく日本盤しかないのだろう。

「これだ、これ。あの時聴いたレコードだ」と、27年前のことを、聴いていたら、けっこう鮮明に思い出せた。
ステレオサウンドで働いてなかったら、聴く機会はなかったであろうディスクだ。
レヴィンソンが参加しているレコードは、他にもあるらしい。
http://audiosharing.com/blog/?p=520

46. 中川隆[-5530] koaQ7Jey 2021年4月18日 23:54:32 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[67] 報告

瀬川冬樹氏のこと(その34)
http://audiosharing.com/blog/?p=531

マーク・レヴィンソンは、このとき、瀬川先生のお宅の「壁ぎわに、古い小さなピアノがあるのに気がつき」、
10分間ほど、仕上げたばかりの自作の曲を弾いている。
弾き終ったレヴィンソンに、
「演奏中は、お顔の表情がまったく違っていましたよ。大変おくつろぎのご様子で、本当に幸せそうでした」と
瀬川先生はおっしゃったそうだ。

この瀬川先生の言葉を、レヴィンソンは「忘れることができないであろう一言」と、表している。
この瞬間(とき)、レヴィンソンは、「私の人生には音楽しかなく、会社経営とか技術という分野は元来、
自分の領域ではない、という私にとって動かしがたい真実」を、悟ったと書いている。
「真に幸せであるためには、いかなる変化が要求されようとも、私が生きていくためには、
音楽のためにより多くの時間と、空間を創り出すことが絶対に必要であること」も思い出している。

LNP2やJC2、ML2が高い評価を受けるとともに、会社も急激に大きくなり、
レヴィンソンの「心は事業経営に忙殺され」、音楽に費やす時間が、反比例して減っていく。

成功とともに失ったものに気づき、「音楽に再び帰るべきこと」を、
レヴィンソンは、瀬川先生の「思いやりのある言い方」で決心したのだろう。

瀬川先生は、「茶目っ気たっぷりの目をクリクリさせながら」言われたそうだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=531

47. 中川隆[-5529] koaQ7Jey 2021年4月19日 00:00:16 : cVvh3vnihc : SkQ4eVFEeU43Y0U=[68] 報告
瀬川冬樹氏のこと(その35)
http://audiosharing.com/blog/?p=532

1981年の秋には、マークレビンソンから、ML9LとML10Lが発売された。
当時の価格は、どちらも85万円。普及価格帯の製品ではないが、
マークレビンソンとしては、初の価格を意識したアンプである。

このペアが、ステレオサウンドの誌面に登場したときは、まだ読者だった。
正直、落胆した記憶がある。マークレビンソンらしくないアンプだと感じたからだ。

ML9LとML10Lは、マドリガル体制になってからの、初のアンプでもある。
ただ、このことを知ったのは、数年後だった。

アンプの開発には、それなりの時間が必要だから、ML9LとML10Lを企画したのは、
事業経営に忙殺されていたレヴィンソンだったのか、マドリガルの首脳陣だったのかは、はっきりしない。

私にとって、マークレビンソンのアンプは、こちら側から近づいていく存在であり、
価格を抑えることで、向こうからこちらにすり寄ってきてほしくはない。

ステレオサウンドに入ったころは、傅さんが、ML7Lの購入を決意されていた頃でもある。
傅さんが、どれほどML7Lに惚れ込まれていたのかを、みて知っている。
頭金をつくるために、愛着のある、手もとに置いておきたいオーディオ機器の処分を決意され、
どれを手放さなければならないのか、リストアップされていたのを知っている。
支払いの計算も、用意できる頭金の額によって、いくつも計算されていた。

お金のなる木をもっている人ならば、ポーンと即金で買えるだろう。
だが、そんなものは、世の中にはない。傅さんも持っていなかったし、私も持っていない。

だから、MLナンバーがつく、マークレビンソンのアンプを購入するということは、苦労が伴うことでもあった。
そうしてでも手に入れる価値あるアンプだと、私は思っていたから、
言葉にしなかったが、傅さんには共感していた。心強く思ってもいた。

念願のML7Lを手に入れられた傅さんは、輸入元による付属のウッドケースが気にいらず、
オリジナルの、白木のウッドケースを取り寄せられている。

だから、ML9L、ML10Lが登場したとき、瀬川先生はなんとおっしゃるのか、それがとにかくも知りたかった……。
http://audiosharing.com/blog/?p=532


瀬川冬樹氏のこと(その36)
http://audiosharing.com/blog/?p=533

1982年には、さらにローコスト化を図ったML11LとML12Lが出てきた。
コントロールアンプのML12Lは、電源部を持たず、ML11Lから供給を受けるようになっていて、
それぞれ72万円という価格がつけられ、個別に売られているものの、基本的には組合せで使うものとなっていた。
これが、MLナンバーのついた、最後のアンプというのは、さびしいし、かなしい。

瀬川先生は、ML11LとML12Lはもちろん、ML9LとML10Lの存在もご存じないだろう。
1981年8月6日、ステレオサウンド創刊20周年記念号の取材中に倒れられ、翌7日に再入院されている。
亡くなられたのは、ちょうど3ヶ月後の11月7日の、午前8時34分。

レヴィンソンは、瀬川先生に、これらのアンプの存在を知られたくなかったのではないのか。
私は勝手にそう思っている。間違いないと思っている。

そしてこのころ、LNP2Lにも変化があった。
インプットアンプのゲイン切替えが、初期のモデルと同じ、0、+10、+20dBの3段階に戻されている。
別項の「Mark Levinsonというブランドの特異性」で書いていたが、
使い難さを指摘されながらも、+30、+40dBの5段階にしていたのは、
レヴィンソンにとっての、求める音のためであったのだろうし、
それを使いやすさのためだけに(私はそう思う)、音の冴えが損なわれるポジションのみとなったこと──、
すでにマークレビンソンというブランドは、レヴィンソンの手を確実に離れつつあった。
http://audiosharing.com/blog/?p=533


瀬川冬樹氏のこと(その37)

マーク・レヴィンソンは、書いている。

「日本文化のひとつの側面は、禅の教えです。瀬川さんのおっしゃる言葉には、禅の教えのように、心を打つものがありました。もちろん、おっしゃったことが正しかったからですが、それよりも私が非常に重要だと思うことは、氏のおっしゃり方、言われた人に伝わるそのお気持」にあるとしている。

レヴィンソンは、瀬川先生の一言で、「もっと内なる真実」を見つめることになる。
http://audiosharing.com/blog/?p=534

48. 2021年4月22日 09:19:03 : 4jZKq1qfzI : aS91Q1hNSlQ3d3M=[10] 報告
Date: 4月 21st, 2021
ベーシストとしてのマーク・レヴィンソン(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=34580

(その1)は、2009年3月に公開している。
マーク・レヴィンソンがベーシストとして参加しているポール・ブレイのアルバム、
「Ballads」について、簡単に紹介したぐらいで、
(その2)を書くつもりは、その時点ではまったくなかった。

さきほど、そういえば、と思って、TIDALで“Mark Levinson”で検索してみた。
同姓同名の歌手のアルバムが表示されるが、
ポール・ブレイ・トリオの「Bremen ’66」も出てくる。
それで(その2)を書いている。

「Bremen ’66」は、タイトルどおり、1966年のブレーメンでのライヴ録音である。
「Ballads」の一年前のレヴィンソンの演奏、それもライヴでの演奏が聴ける。

「Ballads」は買って聴いた。
「Bremen ’66」はCDで見つけたとしても買わなかっただろう。
それでもTIDALにあるから、一曲だけ聴いてみたところ。

もちろん「Ballads」もTIDALで聴ける。

http://audiosharing.com/blog/?p=34580

49. 2022年5月11日 19:17:15 : tW2IU04JVM : bVdja2x4YldhR1k=[2] 報告
Date: 5月 11th, 2022
Mark Levinsonというブランドの特異性(その56)
http://audiosharing.com/blog/?p=37170

このブログは、2023年1月29日で終りなのだが、
いまのペースで書いていると、この項に関しても結論を書かずになってしまうそうである。

ちょっとペースをあげないと──、と思っていたところに、
今日未明に、Fさんという方からのメールが届いていた。

以前、何度かやりとりをしたことがある人で、
マークレビンソン、Celloの製品を愛用されてきた人である。

今回のメールには、Fさんのコントロールアンプ遍歴が綴られていた。
そこには、CelloのAudio Suiteこそが、
マーク・レヴィンソンの究極なのだろうと感じた、とある。

この一点こそが、この項でのいわば結論である。
私もAudio Suiteこそが、
マーク・レヴィンソンという男の、全き個性の完成形と感じている。

FさんはマークレビンソンのLNP2、ML6、
CelloのEncore 1MΩという遍歴の末のAudio Suiteである。

だからこそ、わかるなぁ、とひとりごちた。

Fさんのメールを読みながら、Audio Suiteを初めて聴いた日のことを思い出していた。
ステレオサウンドの試聴室で聴いている。

Audio Suiteの、コントロールアンプとしての完成度に関しては、
いくつか注文をつけたくなることがある。

でも、そんなことは音を聴いてしまうと、一瞬のうちに霧散してしまう。
魅力的ではなく、魅惑的に響く。
音楽が魅惑的に鳴り響くのである。

http://audiosharing.com/blog/?p=37170

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