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絶対に買ってはいけない アルテック VOICE OF THE THEATER A5・A7
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1071.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 8 月 16 日 07:39:08: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: アルテックの世界 投稿者 中川隆 日時 2020 年 8 月 13 日 18:25:52)

絶対に買ってはいけない アルテック VOICE OF THE THEATER A5・A7

Altec A5 – YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Altec++A5

Altec A7 – YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Altec++A7

ALTEC LANSING A5の仕様 アルテック
https://audio-heritage.jp/ALTEC/speaker/a5.html

ALTEC LANSING A7の仕様 アルテック
https://audio-heritage.jp/ALTEC/speaker/a7.html

ALTEC LANSING スピーカーシステム一覧 アルテック ランシング
https://audio-heritage.jp/ALTEC/speaker/index.html

Altecの商品一覧 - 中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂
https://www.hifido.co.jp/sold/?KW=Altec&G=&LNG=J&OD=120&L=60

ヤフオク! - アルテック(一般 スピーカー)の中古品・新品・未使用品一覧
https://auctions.yahoo.co.jp/category/list/2084041557/

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Altec A5・A7
アルテックの代表的なスピーカーシステム。
A5、A7 はボイス・オブ・ザ・シアターと名付けられたアルテックの劇場用スピーカーシステムの1つです。
ボイス・オブ・ザ・シアターは1945年にA1からA6までのバリエーションがリリースされ、その後1954年にA7、その後A8、A9、A10が加えられた全10種類がラインナップされていました。


ALTEC 「VOICE OF THE THEATER」 人の声の再生にかけては天下一品。
聳え立つ大型機のダイナミズムと、フロントロード繰り出す巨大スケール、大口径ホーンならではのリッチなミドルレンジ
「最上位の楽器的スピーカー」と同格の暖かな甘い「豊かな音」武骨な外観からは想像もできないが、音楽性は極めて高い。

ホーンスピーカーの進化の歴史 
Western>>ALTEC>>JBL>>TAD>>JBL
ですが、美音系が好きで色気ある女性Vocalを追求すると、楽器的スピーカーになるけど、大口径ホーン+ウーファー構成も一度ハマると抜け出せない魅力がある。
設置可なら超大型機が欲しい。等身大を超えるスケールは迫力抜群。
ALTECはこの外観で本当に 『最上位楽器的スピーカー』 に匹敵する音楽性がある!

純正ALTECシステムは暖かく甘い芳醇でリッチな音です。
ニュートラルで無色透明なデジタルアンプでも上記の音になる。
実物を店舗でみても 『大きいな』 程度ですが自分の部屋に入れると巨大さに狼狽する。
巨大な為、部屋には置けず、保存環境が半屋外ガレージなどが多いので劣化が激しい。

『楽器と同じでペイントを塗り直すと音が死ぬ』
グレイの巨大ALTECは高難度と保存環境の劣悪さも重なって酷い音ばかりだが、いい音を出す個体も知ってる。

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みんな ALTECならA5とかA7とか大きい方に行ってしまう。共振が大きく音が汚れるし、大雑把な音なのに。
よく中古ショップでALTECの大型は眠いボンヤリした音で鳴っているが減磁とネットワークCの劣化が原因。
古いスピーカーはコーン紙が綺麗でもボケた眠い音のものが非常に多い。
減磁が主な原因だが再着磁は基本的に良くない。
後はネットワーク部品が劣化してる。


さして広くもないと"思ってた"店舗で見たA7は良く鳴ってたし、それほど大きくも感じなかったけど。
実際に自分で買ってみて感じたのは絶望だけだった。
デカすぎるし音も悪すぎる。ネットワークもマルチも。

なんだこれはPAの音か。
解像度が低すぎるし、レンジも超狭い!

まさに五十年前の古ぼけた音。
なにをやってみてもどうにもならない。

同じような50年前のJAZZはそれらしく鳴ったのだが。
比べるのも可哀想なくらいJBL S5500のほうが上で現代的だった。
天と地の差があった。

ネルソン・パスは1980年代後半、サクラメント市郊外のフォレストヒルにある自宅の50畳近くもあるリスニングルームでA7を鳴らしていたのは有名。
パワーアンプは自分がデザインしたスレッショルドのAB級の大型アンプ。
なにしろ50畳、アメリカなので天井も高いし、建材もしっかりしている。

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アルテック A5,A7 が聴けるジャズ喫茶

仙台市 ジャズ喫茶カウント _ アルテックA5 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/407.html

福島市 ジャズ喫茶 ミンガス _ アルテックA5 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/410.html

横浜 JAZZ喫茶 down beat _ アルテックA7
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/411.html


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ALTEC A7 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12166175916.html?frm=theme

兵庫県 ALTEC システム Y様宅訪問記 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12448858078.html

神戸市 アルテックの館を再訪問 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12613158406.html

岡山県 Vintage Audio 店訪問記 ALTEC 604 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12616010035.html


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「音楽&オーディオ」の小部屋
アルテックを使わない理由 2017年12月02日

「当方の周辺のオーディオの先輩・仲間の多くが、ALTECやタンノイを使用されております。なぜかJBLは「冷遇」されております。そんな中で、なぜJBLなのか?なぜALTECでないのか?本当に不思議です。

強いて言えば、次のことが理由かと思いますが・・・。

@ALTECはユニット・ネットワークの種類が限られており、組み合わせが極めて限定される。

AALTECは初期タイプ、特に最初期タイプのユニットに絶対的優位性がある。

ちなみに、当方も過去A7もどき、A5もどきを使用しました。その経験から、上のようなことを感じましたし、結局マニア 内での「最初期ユニットの取り合い」になってしまいそうな予感もしました。
この春にビンテージオーディオを始めたばかりの知人に請われ、所有していたALTECオリジナルの最初期エンクロージャーをお譲りした次第です。」

「アルテックは初期のアルニコマグネット・タイプに限る。」と、耳にタコができるほど聞かされてきたが、やはりそういうことだった。
実はアルテックに限らず、SPユニットのうちフェライト(マグネット)タイプが、アルニコタイプを上回った例を知らない。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/fde597cb035944ec68b14cc724b4adb6

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「音楽&オーディオ」の小部屋
アルテック「A5」の見事な変身 2016年05月10日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/20b186c92a280b84659fd9206a6c5288

先月(4月)中旬に襲ってきた地震は熊本のみならず大分にも大きな被害を及ぼした。死者こそ出なかったものの別府市内も沢山の家屋の屋根瓦が大きなダメージを受け、いまだにブルーシートが掛けてある屋根が目立つ。被害が起きてすぐの翌日のことだった。オークションの出品を依頼していたNさん宅(大分市)に伺った。品物が無事落札されて、その代金を受け取りに行ったわけだが、オーディオルームに入るなりNさんご愛用のアルテックの「A5」のドライバー部分が床に置いてある。「A5」のドライバーといえばご存知の方も多いと思うが、とても重たいしホーンの大きさも並ではない。

「いったいどうしたんですか?」とお伺いすると、「いやあ、また強い地震があって落ちると困るので家内に手伝ってもらって降ろしたんだけど、しばらくこの状態で様子を見ることにした。天井から(ドライバーを)吊り下げるといいんだけど、(天井が)ヤワなもんだからどうしようもないよ。直接、ドライバーをエンクロージャーに載せると響きが死んで音質的にも良くないと思うんだけど、どうしようもないからなあ。」

「ああ、そんなことならエンクロージャーから浮かす専用の台を作って、その上にドライバーを載せたらいかがですか。自分も以前、そういう台を作ったことがありますよ。」

「ウン!それはいいことを聞いた。試してみようかな。」と、温厚なNさんの目がキラリと光った(笑)。

そのときはそれで終わったのだが、それから10日あまり経った頃、「台の製作がうまくいったよ。聴きにお出で〜。」とNさんから連絡があったので、押っ取り刀で出かけた。
         

エンクロージャーを囲っているシルバーの金属製パイプがその台である。これでウーファー部分の箱と重たいドライバーがスッパリ切り離されたことになる。双方にとって不要な振動が伝播しないのがいい。

「いやあ、これは素晴らしい!」と思わず絶句した。とても素人工事とは思われない丁寧な仕上がり振りに驚いた。ネットで注文し、ネジ穴を指定し寸法通りに金属パイプを切断してもらったというからまるでプロ並みの工事である。自分が以前作った台に比べると月とスッポンである。

「実に簡単そのものだったよ」と涼しい顔のNさん。

問題は肝心の音質の方だが、これがまあ、大変身!

ジャズ好きのNさんが掛けてくれたレコードの音がとても澄み切っていて、以前と比べると透明感が向上してベールが一枚も二枚も取り払われた印象。とりわけシンバルの音がシャンシャンと綺麗に響いてきたのには驚いた。こういう音になると我が家ではとても無理。

「クロスオーヴァーはどのくらいですか」とお伺いすると500ヘルツと仰るから二度ビックリ。まるでフルレンジが鳴っている感じで、以前のブログで「1000ヘルツまでは違う振動板のユニットは混ぜない方がいい」と書いたことがあるが、ここに謹んで訂正いたします(笑)。そのぐらい両ユニットの繋がりに違和感がない。さすがはアルテック!

ちなみに使用されているパワーアンプはNさん自作の真空管式で、WE300Bシングル(モノ×2台)。プリアンプももちろん自作でこれまた真空管式。

Nさんによると「ようやく積年のモヤモヤ感が解決して気に入った音が出てくれた。何よりも響きがデッドにならないのがいい。繊細な音がかき消えないで鳴ってくれるおかげでほのかな余韻が漂い出した。夜中に聴くときもボリュームを絞っても音が痩せないので助かるよ。」と大満足のご様子。

こういう独自の工夫と工作で少しでも理想の音に近づくのがオーディオの真髄というものではなかろうか、と大いに感じ入った。しかも少ない投資で!

世にJBLやアルテックのシステムを愛用している方は多いと思うが、万一音質に不満がある方やもっと良くしたいと思われる方は、ひとつの方法として重量級のドライバーを箱から浮かす工夫を講じられたらいかがだろうか。出てくる音の「響き方」がまったく違いまっせ〜。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/20b186c92a280b84659fd9206a6c5288

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「音楽&オーディオ」の小部屋
「音像定位」 VS 「周波数レンジ」 2018年06月23日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f50172d60a0a0bf31944553c1f455f2d

「出力管6550を使ったプッシュプルアンプが出来上がりました。これまで使ってきたWE300Bシングルとは違った味を出してくれます。聴きにお見えになりませんか。」

と、オーディオ仲間のNさん(大分市)からお呼びがかかったのはつい数日前のことだった。

「6550」といえば、「KT88」(イギリス)と並び称されるアメリカの大出力管である。

「ハイ、もう喜んでお伺いします。」と、一つ返事で、クルマで40分ほどのNさん宅にすぐに駆けつけた。

ジャズ一辺倒のNさんは真空管アンプの製作もお手の物でこれまではずっと自作の「WE300Bシングル」を使っておられた。

     

Nさんは圧倒的なレコード党でフォノイコもプリアンプも自作されている。スピーカーはアルテックの「A5」で、今回の「6550プッシュプル」はラックの下段に収められていた。

     

元からあった2A3のプッシュプルを改造されたとのことで、くりぬきのウッドシャーシとタンゴの大型出力トランスが目を引く。

Nさん宅ではこれまで何度も「WE300Bシングル」(モノ×2台)で聴かせてもらったが、プッシュプルアンプとの違いは歴然だった。

「ジャズは音の勢いで勝負するところがありますので、その点6550はピッタリですね。音を押し出す力が増したせいか音のエッジがくっきり浮き出てきました。低音域の締まり具合も見事なものです。このスピーカーはプッシュプルアンプが向いているような気がしますよ。」

「そうなんです。」とご満悦そうなNさん。

真空管アンプ党を大きく分けると「シングル」派と「プッシュプル」派に大きく分けられそうである。

前者は小出力のもとで音の繊細さを愛でる傾向があるし、後者は大出力のもとで音の力強さを愛でる傾向があるといっても大きな間違いではなかろう。

我が家の場合は圧倒的なシングル党でプッシュプルアンプは1台しか持っていない。

それも小出力の「171Aプッシュプル」だから胸を張って「プッシュプルアンプ」党とはとても言えないが、いつの日かしっかりした「プッシュプルアンプ」で「AXIOM80」から力強い低音を引き出したい願望が無いと言ったらウソになるなあ〜。

この質のいい「6550プッシュプルアンプ」にはそう思わせるものがあった。

「お前はつい先日のブログで話題にした071シングルで満足しているはずなのに、いまだに低音にこだわっているのか」と叱られそうだが、なかなか「低音へのこだわり」からすっきり抜け出せそうにないというのがホンネだ。

山頂を目指して、いろんな登り道があるオーディオにはそれぞれに様々な隘路が横たわっているが、「低音をいかに処理するか」に、マニアの個性が集約されているように思う。

ローエンドまでスッキリ伸び切らない低音域の量感をいたずらに増やしても中高音域に被ってきて音全体が濁って聴こえてしまう経験を嫌というほど積み重ねてきたので、それぐらいならいっそのこと低音を諦めて、ひたすら音の彫琢を楽しんだ方がいいとこれまで割り切ってきた。

そういうわけで、ときどき「よそ様」の「仰々しいシステム」をブログなどで拝見すると、低音域用にSPユニットをいくつも使ったり、あるいはスピード感に問題がある大口径のユニットを使っているマニアがいたりして、どうしてそんなものが必要なんだろうかとつい思ってしまう。

スピーカーはフルレンジが基本であって、それではどうしても周波数レンジに物足りなさを覚える人間が2ウェイ、3ウェイへと走っていくが、その代償として音楽鑑賞にとって大切な「音像定位」のいくばくかが失われていく。

したがって、最終的には「周波数レンジ」を優先するか、「音像定位」を優先するかが各自の胸元に鋭く突き付けられてくる。

もちろん両立するに越したことはないし、そもそもそんなことは個々の勝手でいいも悪いもないのだが、音楽好きな人間ほど「音像定位」を優先する傾向があると言ったら手前味噌だろうか(笑)。

以上、Nさん宅の「6550プッシュプルアンプ」のバランスのいい音を聴かせていただきながらつい問題提起させてもらった。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f50172d60a0a0bf31944553c1f455f2d

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「音楽&オーディオ」の小部屋
凄いぞ、アルテックA5! 2018年12月12日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2

久しぶりにNさん宅の「アルテックA5」システムを聴かせてもらった。
3本のアームを駆使したレコードプレイヤーと自作のイコライザーアンプとパワーアンプがこの画像。
パワーアンプは「WE300Bシングル」と「6550プッシュプル」だが、このところ「6550」の出番が多いそうだ。

マイルスの「カインド・オブ・ブルー」を聴かせてもらったが、従前と比べると明らかに音の押し出し感に力強さがあって実に聴き心地が良かった。
「A5はローエンドがちょっと物足りない」と、ずっと思ってきたが見事に先入観が覆された。どうやらスピーカーよりもアンプに原因があったらしい。

アメリカ系のスピーカーは総じてイギリス系のように箱をうまく鳴らす工夫よりもユニットの能力を最大限に生かすため「パワー勝負」を挑んでくる傾向があるので、駆動する真空管アンプはシングルよりもプッシュプル方式の方が有利のような気がしてならなかったが、やはり今回もそのことが裏付けられた。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/893724e7133c1832ed67e723d0dc05a2

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「音楽&オーディオ」の小部屋
〜オーディオ訪問記〜
2011年07月23日 | オーディオ談義
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5e63f7d5e46a2cfb727a3b8048f1bac1

先日(7月7日)に我が家に試聴に見えた大分市のEさん。
そのときに大いに気に入られたのがアンドラーシュ・シフ(ピアニスト)によるベートーヴェンのピアノソナタ「30番〜32番」。
そこでEさん宅へ試聴がてら持って行ってあげた。

すぐに専用のオーディオルームに通されたがアッと驚いた。      
まるで竹林に迷い込んだ感じで、「こりゃあっ」、と思わず絶句。

丁度我が家と同じくらいの部屋(およそ20畳)のシステムと正対した側に所狭しと並べられた「切り竹」のオンパレード。

「一体、どうしたんですか?」

「なーに、近所の山から竹を切ってきて並べただけさ」。

「ルームチューニング」にかけてはEさんの右に出る人はいないと思っていたが、見るからに音の反響が良さそうなので感心した。

「いい音がしそうですね〜」としばし見入った。30年間以上も毎日数時間、何らかのオーディオ実験を繰り返しているEさんの努力にホントに頭が下がる思い。

しかも、ほとんどお金をかけないのが特徴で、何かしら身近な生活の材料をうまく工夫して使ってある。

たとえば自分が現在使っていて、大いに重宝しているスピーカーのインシュレーターも、大きなネジの先を旋盤で削り取ったものをいただいたもの。

         

システムのほうは2台の真空管アンプを駆使して、アルテックの「A5」を愛用しておられる。

         

低域用のアンプは「EL34」のパラプッシュで出力100ワットの代物、中高域用はウェスタン300Bのシングルでモノラルの2台。 

                 

このウェスタン300B(アメリカ)は30年間この方、毎日数時間鳴らしても一切故障知らずというから驚異的な球の寿命に驚く。整流管は同じくウェスタンの274Bだそうでこれも長寿命。

名三極管としてウェスタン300Bと並び称される「PX25」(イギリス)を自分は愛用しているが、これまでにもう5本ほどツブしているので音質は別として、耐久性はまるっきり違う。

アメリカとイギリスの軍事力の違いの象徴かもしれない、な〜んて。

オーディオマニアは「ウェスタン」という言葉におしなべて弱いのもよく分かる気がする。

さて、Eさんのお好きなジャンルはもうスピーカーからお分かりのようにジャズ主体だが、今回のベートーヴェンのピアノソナタのようにクラシックもときどきといったところ。

さっそく、ジャズを聴かせてもらったが、いかにもアルッテクらしい音のヌケの良さで、まったく振るい付きたくなるような音。

2年ほど前にもこの部屋で試聴したことがあるが随分と響きがまろやかになっている印象を受けたのでこれは聴取位置の背後にある「竹林」の成果なのは間違いなし。

我が家にも「竹林」を置けないものかと一瞬、頭をよぎったがスペース的に無理だろうし、それにカミさんが、「見かけ」が悪いと猛反対するに決まっているしなあ〜、ヤレヤレ。

ジャズの次にクラシックを聴かせてもらったが、日頃我が家のウーファー4発を聴き慣れているので、さすがにちょっと低域不足を感じた。

気心の知れたEさんなので、ためらいなく「スーパーウーファーを使ったら」と持ちかけたところ、以前導入したけれどどうしても低域に違和感を感じて手放されたとのこと。

Eさん得意の粘り腰で、もっと研究してみる余地があったような気もするが。

後日、湯布院のAさんと話したときにアルテックの「A5」は構造上、低域が出にくいとのことだったが、その欠点を上回るほどの音の「切れ味」はなかなか捨て難い。

2時間ほどお邪魔して帰宅の途についたが、改めて「ルームチューニング」の重要性を思い知らされた今回のオーディオ訪問だった。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5e63f7d5e46a2cfb727a3b8048f1bac1


「音楽&オーディオ」の小部屋
主(あるじ)なき「オーディオ・ルーム」 2013年11月21日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f508779ffb0de0c8d2d54df27afa91e2

一昨日(19日)の午前中に去る10月中旬に亡くなられたオーディオ仲間のEさん(大分市)のお宅にお悔やみに行ってきた。
自分が知っている限り、オーディオ仲間の中でEさんほど熱心なマニアを知らない。それこそ毎日、毎日、仕事を終えると夜中までオーディオルームに長時間こもっていろんな音響実験をされていた。創意工夫したオーディオアクセサリーは数知れず。

スピーカーはアルテックのA5でそれにJBLの075(ステンレスホーン付き)を追加されていた。アンプは低音域が真空管EL34のパラレル・プッシュプル(出力100ワット)で中高音域がWE300Bアンプ。チャンデバはアキュフェーズのF25。

音の印象を一言でいえば「スッキリ爽やかでまったく濁りのない音」だった。たしか20年ほど前のことだったと思うが、Aさん(湯布院)のご紹介で初めて聴かせてもらった時のことを“まざまざ”と覚えているが「世の中にこんなにいい音があるんだろうか」と驚嘆したことだった。

音質向上のためにさまざまな工夫が施されたWE300Bアンプが上記の写真。その道では“知る人ぞ知る”著名なウェスタン・マニアの地元新聞社のN社長さんが使用されていた逸品だとお伺いしている。
試聴席の背後に立てかけてある反響材の真竹も今となってはたいへん懐かしい。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/f508779ffb0de0c8d2d54df27afa91e2


 

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コメント
1. 中川隆[-11832] koaQ7Jey 2020年8月16日 07:53:38 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[2] 報告
ALTECの名器「A7」
ハイファイ堂メールマガジン第801号 京都商品部
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/190607/index.html


京都商品部の八木です。
今回のメルマガではALTECの名器「A7」について触れてみたいと思います。

マニアの方には説明なんて必要ないとは思われるALTECの代表的なスピーカーですが、「A7」とは1954年にALTECより発売された、「ボイスオブザシアター」と名付けられた劇場用スピーカーシステムの一つです。

他にも「A1」〜「A10」までラインナップがあります。(下写真では左上からA2,A4,左下からA5,A8,A72種のラインナップです/1975年カタログより)

側面に「Voice of the Theatre」とステッカーの貼られている事が多いのですが、「シアター」のスペルが「Theater」ではなく、実は「Theatre」だと気付いたのは割と最近でした。

下写真左:「オーディオの足跡」より
https://audio-heritage.jp/ALTEC/speaker/a7.html

下写真右:「LansingHeritage」より
http://www.lansingheritage.org/html/altec/catalogs/1975-pro.htm

「A7」は1954年の発売から、最終的には1996年頃まで販売されていたような超長寿なスピーカーです。(2005年に復刻モデルも発売されています)

さすがにそれだけの長寿モデルになると時代に合わせ幾度かの仕様変更があるのですが、その中でもオーディオ全盛期でもある1970年代に販売されていた「A7-500-8」について僕なりに調べ、推測したことを報告させていただきたいと思います。

まず「A7-500-8」は1970年〜1977年まで販売されていたモデルで、名前の由来かどうかはわかりませんが、500㎐のクロスオーバーを持つ8Ωのシステムです。

「A7-500-8」ではまずホーンの「511B」、ネットワークの「N501-8A」は基本構成の一つになります。

他のウーファー・ドライバー・エンクロージャは年式により違いはありますが、このホーンとネットワークだけは「A7-500-8」では基本のパーツとなります。

続いてはウーファーです。
2種類あり、最初は「416-8A」、次は「416-8B」になるようです。
1975年のどこかで仕様変更されたようです。


上が「416-8A」、下が「416-8B」です。
正面からはガスケットの種類や太さが、裏側からはフレームやマグネットの部分に違いがみられます。
もちろんサウンドも少し違います。

ただ中には上のような「416-8B」のフレームの「416-8A」もあったりします。
おそらく仕様変更寸前のモデルと思われます。

続いてはドライバーの「808-8A」(左下)、「802-8D」(右下)です。
こちらは1973年に変更されているようです。


形はほぼ一緒ですが、「802-8D」になってから年式を追うごとに、型式の入ったステッカーの形や貼る位置が変わっていきます。

また、「808-8A」はシンビオテック・ダイアフラムというエッジがフラットな樹脂製のダイアフラムを採用しており、「802-8D」のダイアフラムの波波としたタンジェンシャルエッジとはエッジの形状も違うため、ここは音質の違いに影響を与える箇所になると思います。

ただ「802-8D」に仕様変更されて間もない初期の頃は、「802-8D」もシンビオテック・ダイアフラムを採用していたようです。

ただALTECのカタログでは、1975年から「802-8E」というドライバーが採用されているという事らしいですが、未だかつて「802-8E」というドライバーには遭遇した事がありません。

また「別冊STEREO SOUND」誌の「The Voice of the Theatre Systemの変遷」の表(*)では、78年までは「802-8D」で表記されていました。

いろいろな推測もあると思いますが、当時の代理店の「エレクトリ」経由では「802-8D」の仕様だったのではないかと考えており、基本的には初期の「808-8A」と、以降の「802-8D」が主な仕様と思います。

参考:LansingHeritageのALTECカタログ1975年/1976年より
http://www.lansingheritage.org/html/altec/catalogs/1975-pro.htm
http://www.lansingheritage.org/html/altec/catalogs/1976-home.htm

(*)別冊STEREO SOUND「オーディオスピーカーの至宝ーオーディオの世界遺産」(p136〜p139)、2010年

最後にエンクロージャーです。
ここはなかなか推測の域を出られない部分になっています。というのも、ALTECのカタログ、STEREO SOUND誌、Web上に散らばっている情報と、入荷してくる「A7」の構成が様々なところで一致する事がなかなか無いためです。

主には「825B」と「828B」の2種にはなってくるのですが、1975年のどこかで仕様変更されたという事だけは確かなようです。

左が「825B」、右が「828B」です。
ほぼ一緒です。
わずかな違いですが、下部のバッフル板のネジの止まり方が違いますが、これも確実な要素ではなかったりします。

ただ左の仕様で「828B」だった事はまだありません。
ちなみに右写真の「Voice of the theatre」のエンブレムは、「828B」の正規輸入のものに貼ってあるものだそうです。

続いては背面です。

ここは大きく違います。
バッフルの上部だけ外れる「825B」と、全部外れる「828B」です。
ネットワークの位置も補強の有無も違います。
基本的には2種とも構造材は米松合板なのですが、「828B」は後期のものになるとパーティクルボードを使用したものになってくるようです。
それから個人的にはですが、リアバッフルの上だけ外れるのは「825」系のエンクロージャーに共通しているのではないかと推測しています。

だいたいこの2種のエンクロージャが「A7-500-8」として入荷してくるのですが、個人的にはもう1種あると考えています。

それがこちら。
個人的には「825A」なのかなと思っています。
背面は「825B」とほぼ同じです。
前面はバスレフ部が3枚仕様になっています。

1966年のカタログではこのエンクロージャの「A7」が掲載されていたので、もしかすると「A7-500-8」の最初期は(1970年はカタログなどの資料がないため推測ですが)このエンクロージャの可能性もあると思います。
続いてそれを関連付けるのがこちら。

1971年のカタログに掲載されていました。
スペック欄に「HF horn within enclosure」とあります。
こんな時期もあったのでしょうか?
個人的には違和感全開です。
でもよく眺めていると、先程紹介した「825A?」が逆さまになって、下二枚の板が外れホーンがついただけのようにも思えます。

そこで、先程紹介した「825A?」の背面に貼ってあった仕様書を見てみると、なんと同じような仕様が掲載されていました。
右上にも「A7-500-8」の型番が見て取れます。

こういったところから考えまして、73年頃までは「825A?」、75年まで「825B」、77年まで「828B」と、3種のエンクロージャがあるのではと推測されると思います。

いかがだったでしょうか?
「A7」の歴史の中の一部である「A7-500-8」ですらこれだけの仕様があるのですから、他の仕様もまだまだ調査が必要です。
またある程度調査できましたら報告させていただきたいと思います。
それではまた!

https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/190607/index.html

2. 2020年8月16日 08:17:09 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[3] 報告
ハイファイ堂メールマガジン
https://www.hifido.co.jp/merumaga/nihon/070525/index.html

今回はALTEC A7です。

最近はALTEC A7、A5の入荷が多く、常に充実していました。それぞれユニット、箱の違いによって個体差があるので同じA7でも音が違って面白いです☆
フロントのネット部分は外れます。


A7にA5とALTECに夢中になるのがわかりますねぇ〜☆

ボイスオブシアターと言われるだけあって、ボーカルは柔らかく前に出て来ます。サイズ奥行きはありますが、重量は軽いので一般家庭での利用者も多いですね。我が家ではちょっと無理っぽいですが...(予算、嫁、場所、等)

現在当店にあるA7は僕が聴いた感じでは、ボーカルも良かったのですがドラムの音が生に近くてビックリ!!キック、スネア、ハイハット、シンバルそれぞれがバランス良く目の前で演奏されてる様な臨場感はさすがだなぁと思いました。サックス、ペット等のホーン系も聞き逃せないです☆一度聴きに来て下さい。

日本橋店 福田 猛範

式2ウェイ・2スピーカー・フロントショートホーン+バスレフ方式・フロア型
使用ユニット等低域用:38cmコーン型(416-8C)
高域用:ホーン型(902-8A+511B)
ネットワーク:N1201-8A
後期フェライト

外形寸法幅762×高さ1378×奥行610mm
重量64.5kg

https://www.hifido.co.jp/merumaga/nihon/070525/index.html

3. 中川隆[-11831] koaQ7Jey 2020年8月16日 08:23:15 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[4] 報告
あの音にもう一度出会いたい 第13話「ALTEC A5/A7 System」 2006年3月31日 近藤賢二
https://www.hifido.co.jp/merumaga/special/060331/

 あの頃感動したミュージカル映画「ウエスト・サイド・ストーリー」「サウンド・オブ・ミュージック」「グレンミラー物語」等々。映画もよかったが、それにも増してオーディオに好奇心旺盛だったので音響効果の方に興味を引かれた。繊細で透明感がある音楽、迫力のある音響効果。セリフの口調が眼前にはっきりと浮かび上がってきて、手に取るように把握できるのがまた感動的だった。音楽映画だけでなく、全ての映画の音響を盛り立て、全国の劇場で大活躍したのがALTEC System であった。

(写真は2006年3月28日現在日本橋店在庫のALTEC A5 米松オリジナルエンクロージャー ウーファー515C ドライバー291-16B ホーン311-90 ネットワーク(自作) エンクロージャー:828 エンクロージャーにシール剥がし跡ありですが、オールアルニコ お問い合わせは日本橋店まで)


紛れもなく「ヴォイス・オブ・ザ・シアター」の名を冠した、ALTECのプロ用スピーカーシステムは文字どおり世界の標準機として、映写設備を持つ大劇場のスクリーン裏、ステージサイドに活躍していた。その高性能とスタビリティの優秀性を実証したのがALTEC A5/A7スピーカー群であった。

(写真は過去情報データベースより引用 ALTEC A7 米松オリジナル箱 416-8A 802D N-500-D)

何しろプロ用である。特異な形状と見た目は無骨とも言えそうであるが、エンクロージャーには板材一つ、ボルト一本まで音響工学の粋が生かされ、完成されたと聞いている。ALTECを代表するモデルであり、現在なお、オーディオファイルに人気があるのも頷ける。JBL4343、4344等も元々プロ用でのスタジオモニターであったが、日本のオーディオファイルはALTEC、JBLの優れたポテンシャルを見出し、委曲を尽くした使いこなしによって、驚くべきサウンドの世界を切り開いていった。
(写真は過去情報データベースより引用 ALTEC A5 ドライバー291-16G ホーン311-90)


ALTEC A5/A7はあらゆる音楽ソースを追真プレゼンスで再現する能力が随一で、もはやスピーカーを意識させない生々しい再現性はまさに眼前でアーティストの演奏を聴くようであった。使用ユニットは全て最高級の組み合わせで、大型高性能コンプレッション・ドライバー288-16Gは、あの迫力満点のセクトラルホーン311-90に装着されていた。それはまた音響条件に合わせ、拡散角度が選べた。ウーファーには、38cm口径の強力型515Bが採用されパッシブルな、特にティンパニーのアタック音が生々しく再現されたのを、今なお脳裏に焼きついている。ALTECスピーカーはまさにドラマティックそのもので、当時考えられるプロユーススピーカーシステムの最高峰に輝いていた。

(写真は過去情報データベースより引用 ALTEC A5 ウーファー515B)

ヴォイス・オブ・ザ・シアター  「あの音にもう一度出会いたい」

https://www.hifido.co.jp/merumaga/special/060331/

4. 中川隆[-11830] koaQ7Jey 2020年8月16日 08:27:49 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[5] 報告
Altec Voice of the Theatre 劇場用スピーカーの4番バッター。
https://kaitori-audiodripper.jp/altec-a5_a7

ボイスオブシアターと言えば、アメリカの映画産業から生まれたアルテック・ランシング社の有名な劇場用スピーカーですね。日本国内ではフロントホーン型のエンクロージャーをベースとしたA7やA5が代表となりますが、本来は211という大型のエンクロージャーモデルが基本モデルとなりました。その基本となるA4でもフロントロード左右のウイングを装着してようやく豊かな音楽が楽しめるものです。

A4では日本の一般家庭ではとても収めきれないのが実情ですが、半世紀前以上に誕生したその音は今でも十分過ぎる程の説得力とエンターテイメント性がございます。現代オーディオとはまるで異なる世界です。

Altec A5 A7
劇場用大型スピーカーアルテックA5.A7
アルテックA7やA5の人気

日本国内で流通したA5やA7のエンクロージャーではユニットに対してよく小さいと言われますが、よく乾いた米松エンクージャーで部屋との響き具合がマッチングすると当時のリッチなサウンドが楽しめます。アンプの選択も重要ですね。

アルテック社のシアタースピーカーは1940年代から1990年代までの約50年間製造され、マニアの間では515や288、515Bや288-16G、803ウーファーや802、806などのユニットによる音の差やホーンの選択等の狭い世界ではございますが、深い世界があり長い間の人気に繋がっていると言えます。武骨な男くさい仕上げも人気の要因ですね。

Altec A5
Altec A5
ラジアルホーンとマルチセルホーン

A7ですと511Bや811B(希少モデルとして511Aや811A、希少な801A等がございます)の何れかの選択となります。A5の方は805や1005、1505というマルチセルホーンと311-90、311-60等のラジアルホーンによって方向性が大きく変わりますし、選ぶドライバーも変わってきます。一般的にアルテックらしい音はマルチセルホーンで、モニターライクな音の傾向に寄せていく場合や極端に狭い場所ではラジアルホーンがおすすめです。

1505B(1505A)などの15セルホーンは現在では希少です。288や515等の初期モデルでペアはほとんど残っていません。フィールドコイル型の287等も希少なドライバーでございます。これらのモデルはマルチセルホーンと組み合わせられるケースを想定しています。

アルテック社は数度の買収が行われFRP製ホーンは80年代に行われた買収後の製品です。発売当時の評価も芳しくなかったのですが、現在でも中古価格がお安いものです。

Altec 288ドライバー 1.5インチ径
Altec 288ドライバー

古き良きアメリカンドリームサウンド
設計者が同じランシングということで比較される方もいらっしゃいますが、製品化における考え方が両社で全く違います。アルテックは音の隈取もエッジがが立たず柔らかくふわっとしたリッチな音が特徴です。

アルテックをプリアンプ(マイクプリ)からパワーアンプまでブルーブック(グリーンブック)通りにセットアップすると、やはり古き良きアメリカンサウンドを感じさせるものでした。

2017.7.25現在 ALTEC スピーカー 在庫

■ALTEC 817A ダブルウーファー・システム 販売価格ASK(ユニット構成により変わります)
アルテックの817Aダブルウーファーシステムですが、こちらはご購入者のご希望に応じてシステムUPできるよう予定しています。現在は1005Bホーン288Bドライバー、ウーファーは様々な組み合わせが可能です。ネットワークはマルチシステムなども可能です。現在はALTEC416-8BとJBLのスタガードライブ。ご予算に応じて515からJBLユニットの組み合わせ等も可能です。

中古アルテック ALTEC 817A システム (写真は1005B、288B他)
ALTEC 817A システム(写真は1005B、288B他)

ある程度この手のユニットで遊び方を知らないと鳴らしにくいスピーカーです!格安でご案内します。

■ALTEC A5(825米松、311-90、N500 他) 販売価格¥588,000.
中古アルテック A5 ALTEC A5 311-90
ALTEC A5 311-90 ホーンは純正取付金具が付属しています。

オールアルニコのエレクトリ扱いのA5システム。すべてのユニット&ドライバー、ホーンやキャビネットにエレクトリ輸入代理店のシールがあります。ドライバーはアルニコ291-16A。ウーファーは515B。ALTEC専用ホーンスタンドも付属した正規品。キャビネットなどをオリジナル状態を保つリフレッシュも可能です。被膜をつけない特殊なオリジナル準拠仕上げ。

IMG_20170707_181236
ALTEC 1005Bホーンや288Bドライバーも在庫がございますのでセットアップ可能です!

■ALTEC A5(288B、515B、N500他) 【ご成約済 ありがとうございました】
ALTEC A5 ザ・ボイス・オブ・シアター 位相がすべて♪ ALTEC LANSING社の正式なホーンマウントを使用したシステム。

中古オーディオ ALTEC A5 ホーンはALTEC専用金具でマウント
ALTEC A5 ホーンはALTEC専用金具でマウント

ユニット&ネットワークは左右音圧を各帯域を計測して合わせました。オシロスコープでの左右波形も綺麗な状態。

■ ALTEC A5システム 定価¥1,365,000.  販売価格¥398,000.
311-90ホーン(新品同様)と288-16K,515E,828H,N501でほぼ最終形のA5となります。キャビネットなどは傷があります。

Altec・アルテックの買取のご相談はこちら

買取ご参考額(中古の買取保証額となります)
■アルテック・ドライバー
288ドライバー ¥200,000〜

288Bドライバー ¥100,000〜

288Cドライバー ¥70,000〜 

288-16Gドライバー ¥110,000〜

802ドライバー ¥55,000〜

※状態の良いペアは10〜20%増

※オリジナルダイヤフラム

■アルテック・ウーファー
515 ¥140,000〜 程度上 ¥170,000〜

515B ¥80,000〜

515C ¥60,000〜

803B〜 ¥60,000〜  803A ¥75,000〜

A7、A5スピーカーシステムもぜひご相談ください。

年代別に詳細な価格をご提案させて頂ききます。

■アルテック・ホーンユニット
805B ¥80,000〜

1005B ¥120,000〜

1505B ¥220,000〜

※スロート付きとなります。

※Aタイプは20%増

828エンクロージャーはご相談ください。

■アルテック・スタジオモニター
612銀箱 604B〜604C ¥360,000〜 604(A)は別途

612銀箱 604D〜604E ¥240,000〜

ALTEC1505BインテージホーンALTEC1505Bホーン在庫中(2017年1月20日現在)

コンディションのいいALTEC 15セル・1505Bマルチセルラホーンです。純正シングルスロートが付属します。ランシング氏がALTEC技術執行役員時代に設計されたホーンでA4やA2、A5で使用されるホーン。

2016年10月5日現在
ALTEC A5 【825B/515B/288B/805B】キャビネットからすべてのユニットの年代を揃えたシステムが入荷中!

https://kaitori-audiodripper.jp/altec-a5_a7

5. 中川隆[-11829] koaQ7Jey 2020年8月16日 08:45:50 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[6] 報告
A4 ALTEC - 中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂
売価(ペア):2,000,000円(税込)売約済み
大須本店 2009-10-11 20:29:33入荷

ついに入荷しました!!ALTEC A4です。

半端じゃない大きさです。A5,A7がブックシェルフに見えてきます。
大きすぎて店内に展示できません!!

これぞ本物のシアターサウンドです。アルテックサウンドに埋もれて過ごしたい方、自宅に劇場をつくりたい方、ご是非ご一報下さい!!

アルテック・オリジナルA4用エンクロージャー   
ウーファー:515 
ドライバー:IPC/LU1104
ネットワーク:IPC/FPC2226 
ホーン:H804 
本体(W830×H2140×D1000mm)ウィング、ホーン合わせたサイズ(W2050×H2600×D1000mm)  
109dB   
クロスオーバー:500Hz  1946年 ※スロートの仕様が左右で異なります。(新島 栄理)  
https://www.hifido.co.jp/sold/09-46585-33455-00.html


ハイファイ堂メールマガジン
https://www.hifido.co.jp/merumaga/osu_sale/100115/

ALTEC A4(ウイング付き)ペア2,000,000円の試聴できるようになりました。
アンプはP&CのWE211-Dシングルアンプでドライブしてます。

一度はしっかり鳴らしてみたいと思っていたアルテックA4。横にあるA5が小さく見えるほど巨大です。まず店の中で鳴らすことは不可能と思っていましたがなんとかセッティングしました。買わなくとも一度聞く価値のあるスピーカーです。是非手持ちのCDかレコードを持って聞きに来てください。

サイズW2050×H2600×D1000mm。おそらく重量250Kg/1本

壮大なスケール。交響曲の重なり合ったハーモニーが抜群です。特にウィングを付けると全く音が違いました。低域の量感はもちろんのこと、余韻に圧倒的な差が出ます。

裏側の写真。ウイングは前の方で3本ねじ+斜めの支え棒2本で支持しています。結構しっかりとくっつきます。

かぐわしい米松のエンクロージャー+バッフル。パーチクルとは響きが違います。

IPCのドライバーとネットワーク。おそらくALTEC 288B時代と推測。288Cとは違いきめが細かく滑らかで深いドライバーです。

このIPCネットワークが良い音してます!珍しいダブルウーファー用500Hzネットワーク。なんとドライバーの落とし込み-1か0でもバランスが取れます!只今は-4dBです。

ALTEC 515ウーファーの銀幕スプレー痕がオリジナルコーンの証です。あの鳴りにくいオリジナル515がこのA4エンクロージャーだと抜群の相性でたっぷり鳴るのです。

この丁寧な釘打ち。当時のきれいな仕事ぶりが感じられます。
しかも滑らかな曲線。相当深い位置にウーファーがあります。

https://www.hifido.co.jp/merumaga/osu_sale/100115/

6. 2020年8月16日 08:52:35 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[7] 報告

2016年02月27日
オーディオ趣味・・・私が影響を受けた音楽と音響の専門家たち  
Altec : Voice of The Theatre
http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/1839001.html


さて、タイトルの内容に入る前に、少し雑談をさせてください。
音楽好きの皆さんに『いつもどんな曲を聴いていますか?』と尋ねると、案外素直に、J-Pop、Rock、映画音楽、イージーリスニング、演歌などと返事が返ってきますよね。

尋ねる方も気楽です。
ところが、『オーディオ趣味』『オーディオマニア』だと思われる人に対して、同じことを尋ねる時は、どうも様子が違ってくるようです。例えば『オーディオが趣味で・・・』と私が言った途端に、少々敬遠気味に『やはりクラシックですか?』と先手を打たれることがほとんどです。また、オーディオに興味がある人にスピーカーはAltec A7・・・と言うと

『ジャズを聴かれるんですね。』と・・・。

『いやあ・・・何でも聴きますよ。でも、強いて言えば演歌はあまり・・・』と私は答えて
いました。決して演歌が苦手という訳ではありません。オーディオルームでは比較的大きな
音を出すことから、人生模様がしみじみと、あるいはストレートに伝わる曲(フォークソング
なども該当しそうですね。)を大きな音で鳴らすのは少々気恥ずかしいからです。 
そのため、普段はイージーリスニングをはじめ映画音楽やシンフォニックなロック(?)、
フルバンドのジャズ・・・そして、クラシックもダイナミックレンジの広さを体感しつつ、
楽しんでいます。その一方、ピアノソロ※や小編成のジャズも好きですが、ソロだったり
小編成だったりしても、それなりの音量を求めてしまうので、隣室の室内犬?ボルゾイの
レオン君をはじめ、家族には何かしら迷惑をかけているかと思っています。
  ※ピアノソロの「♫ スターウォーズ」を聴いてみましょうか。テクニックや迫力も十分! すごいですよ。

 演奏は・・・ Sonya Belousova ・・・途中、ダース・ベイダーを彷彿とさせる黒のレザー手袋をしての演奏!びっくり!

下の写真は、昔の自宅、春日井市高蔵寺のオーディオルームです。時代が判る白黒写真。
以前のオーディオルーム 01

 ※これは、30年以上も昔の自宅オーディオルームです。一応、遮音には気を使って設計した部屋です。
 二重のサッシやドア、そして換気扇も吸音ダクト。音響の専門書を参考に、極力室内から外への音漏れを減らしました。 
30ago 02-2-2-2

そして、転勤となり現在の自宅オーディオルームの様子は少し前の
 『オーディオの道・・・苦労の始まりと終わり。』でアップしています。
こちらは遮音性能もぐっと向上していますので、夜間の使用でもほとんど問題はありません。
   広さ24uの部屋の中にもうひとつ部屋を作るコンセプトで自分が設計したものです。 

では、本題に入りましょう。
影響を受けた音楽・・・オールディズやTV等ののテーマソングについては、ジャケット
で一例を挙げていますので、今回は作曲家、楽団名やその指揮者たちを参考までに列挙
します。 興味がおありの方は、ネットで検索してみてくださいね。
まず最初はドイツのベルト・ケンプフェルト(Bert Kaempfert)、名前は知らなくても彼の作品、
皆さんがよくご存じの曲がいくつもありますよ。高校時代、私がトランペットでよく吹い
ていた曲が彼のヒット曲の一つ『愛の誓い Till』です。 また他の演奏でのベースギター
の特徴的なリズムや音作りも気に入っています。
YouTube : https://www.youtube.com/watch?v=fbepQSb3heQ

それでは、故人も多くなりますが、ランダムに名前を列記します。彼らやその楽団からどんな影響を受けてきたか、どんな曲がお気に入りか、想像してください。
なお、ビートルズ (The Beatles) や カーペンターズをはじめロック、ジャズ、クラシック関係は今回は除きました。これは次の機会ということでご了承ください。
でも、お気に入りの “I just called to say I love you” (Stevie Wonder) も聴きましょう。

アーサー・フィードラー、ジョン・バリー、ジェリー・ゴールドスミス、エルマー・バーンスタイン、エンニオ・モリコーネ、
カラヴェリ、サン・プルー、ジェームス・ラスト、ジョン・ウィリアムズ、ネルソン・リドル、ヘンリー・マンシーニ、
パーシー・フェイス、ビリー・ヴォーン、フランク・プールセル、フランシス・レイ、ポール・モーリア、マントヴァーニ、
ラロ・シフリン、リチャード・クレイダーマン、レイモン・ルフェーブル、モーリス・ジャール、ニニ・ロッソ・・・
ジャズ関係他多数・・・海外勢ばかり?・・・ ではありません・・・・冨田勲、羽田健太郎、来生たかお、中島みゆき、岡村孝子、
松任谷由実(荒井時代から)、五輪真弓、久石譲・・・・・みんな素晴らしい人ばかりですね。(敬称略)

そして、私のオーディオ趣味に大きな影響を与えてくださった音響のプロの皆さんには大変感謝しています。

では、その中のお一人、Mr. Altecとの異名を持たれている森本雅記氏、日本、いや世界でもアルテックの機器ことでこの人に勝る人はいないほどの人物です。勿論、アルテックに限らず、大変幅広く深くプロの音響技術に関する発表もされています。 Altec等、音響システム発展の歴史などについてお知りになりたい方、必見!
 ・・・ http://hwm8.gyao.ne.jp/nao-sakamoto/yota/index.html ・・・。

30年以上も前になりますが、何回か直接お会いしてお話しができたり、大ホールでの催事のためのSR機器セッティングや調整作業等の様子もしっかり勉強できたのは、正に私の財産です。
また、この頃、興味のあった高性能プロジェクターに関する勉強もさせてもらいました。

森本氏ご本人は勿論、氏の多くの音響関係資料がネットでご覧になれますので、是非お訪ねください。

また、森本氏からご連絡を頂いたお陰で、1983年夏にアルテック社のマーク・ウレダ(Mark Ureda)氏とお話しする機会が持てました。

それは、アルテックの劇場用新型スピーカーの紹介や試聴を含んだ講演会、そのサウンド・セミナーでの講師がマーク・ウレダ氏だったのです。
新型スピーカーシステムとは、3000シリーズのウーファーとマンタレーホーン500シリーズを装着した強力ドライバーでの2ウェイ数タイプです。かなり時が経ちますが、アルテックのスピーカーに興味をお持ちの方なら『マンタレーホーン』をご存知かも知れませんね。

そして、アルテックの新たな音響理論に基づくボイス・オブ・シアター新シリーズに使われているこれらのユニットを開発したのが、当時アルテックの技術部長だったマーク・ウレダ氏その人で、セミナー終了後、うれしいことに氏とお話しする時間を取って頂けました。

03-Altec A6 System

でも、そのお話しは次回となります。

なお、ウレダ氏はアルテックを退社後、JBL Professionalの副社長、Northrop Grumman Corporationの企業戦略・技術担当副社長、そして、現在はHarman Internationalのプロ用のスピーカー部門を担う、副社長だとお聞きしています。

MBA 資格をお持ちの技術者、さすがですね。

【参考:Altec Woofer 3000 series, 8000 series system, Altec Mantaray Horn】
●Altec 3000series & 8000series

上図右端のウーファー・ユニットとLFシステムの周波数特性を下に掲載します。
3000シリーズを使ったウーファーとマンタレーホーンでのシステムは、当時のウレダ氏のセミナーで聴きました。 正にAltec "Voice of The Theatre" の雰囲気を感じることが出来ました。(試聴した曲はフラッシュダンスのCD・・・♫ "What a Feeling" が印象的でした。)

また、その数年後、千人以上が入る会場(映画館ではありません。)での映画上映会のスクリーン後ろのスピーカーが何とAltec A6A! 舞台の袖やスクリーン裏を自由に動くことが許されていた私、スピーカーすぐ横4〜5mほどの位置でこれを聴いたのです。とにかく、これほど強烈な大音量は経験したことがありませんでした。当然、家庭での使用が前提の私には、A5、あるいはA6Aのような強烈なドライバーは不要との判断は間違いではなかったと痛感した次第です。(勿論、客席の最後部でも明瞭な音が聞けることを確認しました。)

それでも、低音部分については、下図中央の"8182"や"8154"の導入を検討したこともありました。しかし巨大!・・・狭いオーディオ室への設置には、課題が多過ぎたようです。(^^;)

Altec Woofers 001+2+3

それでは、次回A7の音づくりについて、30年以上も前のお話しとは言うものの、Western Electricの流れをくむAltec(そして、兄弟JBL)、ウレダ氏のお話しやアドバイスなどのお話をしたいと思います。

参考までに、JBLの資料も掲載します。 左端のトゥイーター"2405H"は導入しましたが、

右端のサブウーファーB460・・・高額! さすがに導入はあきらめました。
中央のパラゴン・・・高嶺の花?・・・そうですね・・・正に高値の花!でした。(笑)

http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/1839001.html

7. 2020年8月16日 08:55:44 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[8] 報告


2016年04月03日
オーディオ趣味・・・私の目指した音づくり そのC    
Altec A7:音の特徴 + 懐かしの愛犬アーサー
http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/2536046.html

さて、私の目指した音づくり そのCです。
ここでは、愛機Altec A7の明るく力強い鳴り方や能率の高さによるメリット、あるいはその特徴ゆえのデメリットなどを知り、試行錯誤しながら、これを活かしたり、時には抑え込んだり・・・『自分にとって良い音』『心地よいと感じる音』づくりに向かって、どんな苦労をして来たかなどをお話しします。
でも、これは私の機器に限ったお話しですから、皆さんも愛用のオーディオ機器から『自分にとっての良い音づくり』に挑戦してみてください。皆さんの装置の今までとは違った魅力に気付いたり、新しい音を引き出せるかも知れません。

その前に、初代ボルゾイの愛犬アーサー、当時の写真をもうひとセットお見せしますね。
以前、触れた2軒目?のアーサーハウスからどうぞ。
アーサーハウス 〜
『自分にとって良い音』・・・心地よいと感じる音づくりの前に、まずはオーディオ機器の性格を知る必要があります。 ここではスピーカーを対象にしたお話しがメインとなりますが、再生音は各機器の能力結集の結果ですから、当然他の機器にも触れることになります。
なお、敢えて(スピーカーの)性格と言ったのは、スペックの数値では表せない音の全体像の印象を含めたニュアンスとご理解ください。

※アルテックの資料(A7-500-8の導入数年後、オーディオショップに並べられていたパンフからの抜粋。)
※●Altec Lansing catalog H1500
【Altec A7-500-8の特徴】
☆軽くて丈夫なコーン紙を使うことで高能率を実現している。 
森本氏をはじめ吉田氏やウレダ氏といった音響専門家からそのメリットを聞いていますが、
ここでは私が説明しやすいような例を挙げてお話しします。
アンプのボリュームは同じ位置なのに、高能率のスピーカーでは音量が大きくなります。
それだけスピーカーがアンプの電気信号を音に変換する能力が高いということです。一般的なスピーカーの能率が90dB(デシベル)程度とすると、100dB超のA7は10dBも能率が高い訳です。3dBで2倍、6dBで4倍・・・10dBでは10倍の差となります。これは、アンプの出力が10分の1になっても、同じ音量で音楽が聴けることを意味します。アンプの出力 ・・・100Wが10Wで済む・・・省エネにもなりますね。
     ( 3dBの差は音圧・電圧では1.41倍、音響パワー・電力では2倍の差となります。)
また、コーン紙が軽いということは、電気信号が入って来た時の立ち上がり動作が素早く、電気信号が止まれば動作もすぐに止まれます。こんな特徴があると、その音をスピード感がある・明快で締まった音などと表現・・・でもこの形容って、私たちには何とも分かりくい言い回しですね。
では、車を例に言い換えてみます。(私、見かけによらず大の車好きですから・・・。)

アクセルを踏んだ途端に、シートに押し付けられるような鋭い出足や加速・・・ブレーキを踏めばたちどころに止まる・・・ハンドル操作も無駄な遊びがなく切れが良い・・・なんて言えば分かりやすいかも・・・。そのためには、車が常に路面をしっかり捉えていることが必要ですから、いつも私はタイヤの状態に注意して来ました。(スピーカーで言えば、適切でしっかりした設置!)
『ちょっと待って! そんな車、かえって危なっかしくて街乗りなんか出来ないよ!』という反論がありますね。街乗りでは、ゆったりしたセダンに比べると『足回りは固くて乗り心地なんて最悪! そんなレーシングカーみたいな車、とても乗れたもんじゃないですよ!』というご意見。 あれ?そんな感じの反論・・・前にも聞いたような記憶が・・・。
そうですね。前回『私の目指した音づくり そのB』での登場したPA(SR)への反応です。

ある意味では、そのアドバイスは当たっているでしょう。でも、これらの特徴を出来るだけ活かしたスポーツクーペで、それをうまく制御出来たら・・・ どうでしょうか? 私 ・・・ 実際にこんな感じのクーペに乗っていました。実に魅力満載のスポーツカーでした。オーディオで言えば、周辺機器とスピーカーの使いこなし次第!ということですね。
余談ですが、運転者をドライバー、そしてスピーカーの音源となる部分もドライバー(ホーン・ドライバー)と言います。また、ドライバーには指定、あるいはドライバーの性能を活かせるホーンを取り付ける必要があります。その写真は、このブログ『音楽再生への意識の変化』のスピーカー画像の右端にあります。

同じように、Altec、JBL、EV(エレクロボイス)等のSR機器、うまく使いこなせるならば、そのサウンドは大変魅力的なものになると思います。
あの巨大なA7も、Altecの劇場用スピーカー群の中では小型のシステムでした。そのためA7やA5は、オーディオマニアには勿論、オーディオ評論家の中にも愛用者がいたほどです。
ホーン型スピーカーの魅力に触れる選択肢があってもいいのではないでしょうか。
Altec A4 & A7 - The Vooice of The Theatre
★Altec A7シリーズ全般・・・ダイナミックレンジが広い楽曲の再生が得意。
CD等のデジタル音源の再生に限ったことではありませんが、消え入るような小さな音から聴力が耐えられない程大きな音まで、アンプへの負担も少なく再生する能力があります。
ちなみに、アンプからA7に1Wを入力し、1mの距離で聞こえる音圧の100dB(デシベル)とは、どれくらいの音量でしょうか。多くの資料には『ガード下で聞く電車の通過音』が例として載っています。 そのため、A7を一般家庭の音楽鑑賞に使う場合、80Wとか100Wという出力のアンプは必要なく、10W×2(ステレオ)もあれば、十分にダイナミックレンジの広さが味わえます。A7にとってのアンプは量より質ですね。
そして、これらの能力によって再生音に独特の魅力が加わる結果になったのでしょう。
では、デメリットはどういう点なのでしょうか。

★充実した中音域の再生を優先した結果、40Hz以下の重低音や10kHz以上の高音域の再生に弱点が出て来てしまった。
これはAltecに限らず、2Wayのスピーカーが多いSR機器の主な使用目的から、当然帰着する弱点かと思います。音を吸収しやすい大勢の聴衆に向かって、幅広く、かつ遠くまで明瞭で締まりのある大音響を飛ばすことが、最優先の役割ですから、これは止むを得ません。
一方、家庭での再生にそんな能力は要らない代わり、間近で小音量で聴いても低域から高域まで、時には迫力があり、時には繊細さのある音を要求します。低音再生には重いコーン紙を使えば有利になりますが、重いものを動かすためには大きな力・・・大きな出力のアンプが必要となります。ひと度動き始めるとこれを止めるためにも力が要ります。高音部については、何十メートルも音を飛ばす必要がないことから、いろんなタイプのユニットから音質の相性が良いものを選択することも出来るでしょう。おっと、脱線してますね。このあたりのお話しは、A7から離れますので、機会があれば触れるとして、ひとまず切り上げます。

★音が荒い、・・・言い方を変えると繊細さに欠ける、といった印象を持たれやすい。
長期間、A7の音に向き合って来た私は、その原因のひとつを次のように考えています。
・特に繊細さを感じさせるバイオリン等の弦楽器や管楽器の伸びやかな高音部の艶やかさの『基音』が集中する周波数帯(主に300Hz〜3000Hzが含まれる中高域)が伸びやかな設計になっているのかも・・・。 この帯域に人の聴覚が最も敏感に反応することから、そういう音作りをすれば、劇場やホール等の広い空間でも音を遠くまで明瞭に届けることが有利なのでしょう。しかし、このことが家庭での再生では、刺激的・・・うるさい・・・繊細さに欠ける・・・歪っぽく聞こえると言った印象を与えているのかも知れませんね。さらに、強調気味のこの基音に倍音が何重にも重なって楽器独特の音色を作り出すため、場合によってはこの印象が一層強調されてしまうのではないかと推測します。
(よくも、ここまでボロクソにけなす言葉を並べ立てたものだって? これって私が言っているのではありませんよ。そんなことを言う人がいるので、列記しただけですから。)
でも、基音と倍音を心地よいバランスで調和させれば『和音(ハーモニー)』・・・これは大歓迎ですね。いろんな楽器の基音周波数の分布は、少し下の図表にあります。

【音楽を聴く環境・・・オーディオルームの状態】
さて、次はオーディオ室の様子です。 転勤前の過去のオーディオ室(『私が影響を受けた音楽と音響の専門家たち』に掲載したモノクロ写真)ではなく、現在のオーディオルームのお話しとなります。

広さは、6m×4mの24uに作られた石膏ボード内張りを2重(約25mm厚)にした部屋の中に、さらに吸音材と遮音シートを挟んで石膏ボード下地に吸音性のある専用ボードを張った壁面としました。しかし、内装用にビニール系のクロスを張ったので、高域の吸音性はなくなったかと思いますが、低音の吸音については、壁面の弾性がいくらか有効に作用しているでは・・・と考えています。検証は出来ませんが。

天井は、壁と同じ構造ですが、仕上げ材は装飾模様の凹凸があり吸音性を残しています。 床は鉄筋のメッシュで補強したベタ打ちコンクリートに水平をしっかり取った大引き(柱を倒して横に並べた感じです。専門用語の大引き・・・ご存じの方への説明は不要ですね。)を50cmごとに置き、耐水ボード下地に寄木合板張りで厚さ3cm超・・・重量のあるピアノやエレクトーンは勿論、オーディオ機器の重量にも全くたわむこともなく頑丈です。
なお、部屋の中に部屋を設置・・・そのため、若干部屋が狭くなっています。天井も同様の理由から、実質高は2m60cmまで低くなってしまいました。

窓も二重サッシです。流行りのペアガラスではありませんが、2列のサッシ(外側・内側共しっかり施錠できるタイトな仕様)枠と内壁は勿論、部屋のコーナーや下地ジョイント部の(二重のボードはそれぞれジョイントをずらして張ってあります。)すべてに遮音テープを張ったりして気密性を一層高めています。

室内ドアも二重とし、部屋側は遮音効果の分かるメーカー製の防音ドア、外側は重量のある特注ドアで必要に応じて両方閉めます。普段は室内側だけ閉めることが多いです。 また、設計の際に遮音の次に気になっていた反響(余分な残響)については、建材と丁寧な施工のお陰で問題もなく、杞憂におわりました。(とんでもない施主に当たったのが問題!だったかも知れませんが、その後の施工能力への評判!・・・元が引けたかも。)
そして、新たな環境で『自分にとって心地よいと感じられる音』への道に、再び踏み入れることになるのです。
●基本周波数 frequency spectrum - Genx Beats & Audio room 02
※@アンプのトーンコントロール操作で変化する周波数の一例です。これで変化の範囲をイメージとして掴んで下さい。
 Aいろんな楽器の出せる音程(基音)をピアノと比べて下さい。これに倍音が幾重にも重なり、楽器独特の音色となります。
 B見えない音源から流れ出る音楽をここで初めて聴いた人・・・豊かな低音の響きやボーカルでの息づかい、チェンバロや弦楽
  器の繊細で伸びやかな響き(ちょっと手前みそかな?)とレースのカーテンの様子から、大きめのスピーカーだと感じた訪問
  者、『いい音だ』と言って下さっても、A7のようなSR機器だなんて、全く当てられませんでした。オーディオ機器への
  思い込みや先入観の排除・・・ちょっと意地悪なブラインドテストの威力!予想通りでした。あっ!答えを言っちゃった。)
 Cオーディオルームへようこそ! ドアを2枚閉めると・・・そこは別世界!・・・いいえ、そこには思いもよらない静寂地獄
  が待っていた!・・・ミステリー小説? 恐怖の始まり・・・この続きは次号ですよ。右端はおまけです。壁断面!(^.^) 

こういった特性の‟Altec A7-500-8”の音質を、プリアンプのトーンコントロールで調整することは困難、というより不可能なことやA7専用のネットワークのアッテネーターでは、こんな調整が出来ないことも分かっていました。
一般的なトーンコントロールは、ターンオーバー周波数(低音や高音の音量が増減し始める周波数)を1kHzに設定していることが多く、A7の強烈な1kHzから3kHzを下げつつ、倍音の多い4kHz以上を増加させ、10kHz以上は増強させずにそのままを維持・・・なんてことは出来ません。高域を下げると、高音に行くほど音量がさらに減少することになるのです。低音も同じで、80Hz以下をブーストしようとすれば、もう十分な100Hzから500Hzが盛り上がり、せっかくの締まった低音も台無です。
これをグラフィック・イコライザーで調整しようとしたこと、勿論ありました。A7の特性の調整・・・例え測定器を使ったとしても、おそらくは無理だったでしょうね。 雰囲気を変えることは出来ましたが、やはり何かが変! アルテックの良さだった魅力的な音の飛び方が感じられません。しかも、原音は基本的にはステレオのため、左右の音質をはじめ、音量のバランスなど、最適なリスニングポジションはそんなに広くありません。まして理想的な位置・・・スウィートスポットはたった1点かも知れません。座る場所や顔の向きで音が変わる・・・こんなのやってられませんね。 結局、このグライコは周波数による音の特徴を勉強する道具になっていました。

その後、dbx社のダイナミック・レンジ・エクスパンダーを使って、LPレコードやテープの音にメリハリを付けたり、A7の持ち味を活かす工夫をして来たことから、A7の魅力も出始めました。エクスパンダーの機能・・・簡単に説明すると、音楽や映画の音量レベルのあるポイントを境に、これより大きな音はより大きく、これより小さな音はより小さくする機能があり、そのポイントは任意に、また音の増減も0から50%増まで任意に設定出来るという装置です。コンプレッサーの逆作用をします。 そして、A7での繊細さの表現・・・繊細な音は小さくて当然、パーカッション等の迫力ある音は大きくても不思議はない・・・こう言った聴覚の錯覚や日常経験する常識での脳の働きをベースにこれを活用しました。 今は、CDをはじめとしたデジタルの時代!元よりノイズは少なく、ダイナミックレンジも広い・・・もう、こう言う装置は要らなくなりましたが。
そして、こういった経験や音響のプロから学んだことをヒントに、新しいオーディオルームでの挑戦が始まりました。
今回、最後に『自分にとって良い音』への対策の方向性まで触れ、具体的な作業等については次回お話しします。
『あ〜あ、A7を隠すレースのカーテンの秘密・・・早く話してよ!』って?(オッ!まだ
バレていないようだ!) ハイ!分かってますよ。でも、どうぞ次回までお待ち下さい。

【基本的な作戦】・・・高音域はJBL 2405Hを選択 
●A7の良い部分は残そう! そして、弱い?と言われる高域、特に繊細さを感じさせる8kHz以上を直すためとは言え、A7の魅力をなくしたのでは、本末転倒! 
そこで選択したのが、ここから上の周波数帯域を別のスピーカー(トゥイーター)で補うという方法です。(A7はハイカットしない♪ありのままで(^^♪)鳴らします。双方の干渉での影響は?・・・ないと言ってもいいでしょうね。聴感ではむしろ良い印象です。)

一方、締まりがあり過ぎて、低音?が出ないという指摘・・・・でも、じっくり聴けば実に朗々と鳴り、音量を上げても絶対崩れない良い低音を持っているのですが・・・。これ以上グラっと来る低音?・・・これは必ずしも要らないのに・・・。 では、これは部屋の壁を利用して低音を極力自然に、しかも確実に増強しよういう作戦です。
幸いこの部屋の中の部屋・・・壁の内側には吸音材がたっぷり詰まっており、しかもこの壁は建物構造にベッタリ緊結せずに幾分独立性を持たせてあります。低音域の振動を壁が受け止め熱に変える・・・つまり低域の吸音、普通の部屋とはちょっと違う作りにしました。
A7の低域の特徴を壁の影響で余り失いたくないということでの設計です。 2度目のオーディオルームですからね。 そのため、壁に何かを取り付けるとか、ビスを打つことは表面の吸音壁の性質から出来ません。付けるとしても掛け時計程度です。これに代わるものが、現代の住宅からほとんど消えた廻縁(まわりぶち)です。 木製で下向きの加重にはかなり強く、これが脱落することはまずないでしょう。木が割れたりする程の重量・・・これは試したことはありませんが、必要に応じてワイヤーやチェーンで吸音材、反射板、絵画、大抵のものを吊ることが出来ると思います。勿論、そのメリットは天井と壁の隙間を遮音シートの使用と相まって気密性(遮音効果)を高めることにもあります。

さて、次回はこういった作戦、結構うまくまとまった様子などを、視覚・聴覚・・・錯覚・奇策?何でも試そう。気に入った音と音場を創造するために! どうぞお楽しみに。

http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/2536046.html

8. 2020年8月16日 08:57:22 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[9] 報告


2016年04月27日
オーディオ趣味・・・私の目指した音づくり そのD   
視覚・聴覚・・・錯覚・奇策?何でも試した音づくり
http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/2806107.html

さて、前回は愛用のA7※の良さを生かしながら、さらなる『自分にとって良い音』を目指した対策の概要をお話ししました。しかし、新オーディオルームと音楽ソースのデジタル化のお陰で、かつてのような中音域での調整等に悪戦苦闘することもなく、大きな音量でも、小さな音量でも、A7-500-8!魅力的に鳴ってくれているので、特段の矯正がすぐ必要と言う訳ではありません。気付いていない心地よい感じが、まだあるかもという思いからです。

(※A7の呼び名について:単にA7と表示すると、いろんな時期にそれぞれ特徴が微妙に異なるバージョンがあることから、特定のため時々正式名で呼んでいます。 車のマイナーチェンジやモデルチェンジと同じですね。同じ車種でも時期によってスタイルや性能・・・まるで違う感じの車になることもありますから。勿論、性能については、スタイル等の好みは別として、どちらも向上していますね。)

【高音域改良作戦】
A7-500-8で使われている中高域ホーンスピーカー(ドライバー802-8D、ホーン511B)は、
ネットワーク(N501-8A)によって500Hz以下の周波数帯域を12dB/octaveでカットされた中高域を再生します。
無響室で測定した同機種の周波数特性グラフでは、4kHzあたりから10kHzにかけて、数dBのディップ(音圧低下)が見られます。 このディップには、楽器の基音に加わる繊細な倍音成分が多くある帯域かと思います。また、10kHzからは音圧が回復するものの、15kHzから20kHzまでは下降しています。 これはトゥイーターとして追加するJBL 2405Hの守備範囲になることから、ある意味では幸いだったかも知れませんね。
但し、これは自分の機器の測定データでなく、無響室での測定値のため、参考程度に考えています。それに、普通の部屋での再生には反射音やこれの折り返し等による残響もあることから、もう少し体感での音圧は上がるかも知れません。従って、調整等はあくまでも自分の聴覚で行うことになります。
周波数アナライザーの例 02-01
【JBL 2405Hの追加】
A7 の高域にトゥイーターをオーバーラップさせたらどうか・・・それ以前にも検討していました。 Altec社にも候補のトゥイーターはありましたが、いろいろなオーディオ紙に掲載されるJBLのモニタースピーカー等に、必ずと言ってよいほど採用されていたトゥイーターに興味があったのです。JBL2405(かつての16Ωでは、8ΩのAltecとの組み合わせ・・・少々都合が悪い・・・(ボソボソ独り言)、マルチアンプ駆動を含めて悩んでいました。)を検討するも、実現にはかなりの出費が!という現実が立ちはだかり結論が出せないまま、歳月が流れました。劇場用としては必要のないトゥイーター・・・。でも、趣味として再生帯域のワイド化への挑戦も楽しい!という気持ちは強くなっていました。

そして、その頃にはJBL 2405Hが発売されていました。これはインピーダンスが8Ω、能率も105dB/W/mと十分・・・ しかも、周波数特性は7kHz〜21kHz、(ここは読み飛ばして下さい。要は私が望んだ性能があると判断出来たということですから。) これなら、マルチアンプ駆動を採用することなく、単に8kHz以上を通すハイパスフィルターを作り、アッテネーターで音量を絞ることでA7とのコラボも可能! さらに、最も低い予算で実現出来るとホッとしたものです。
ところが、予算面での余裕?・・・いいえ! 計画の甘さから・・・2405Hを4個準備してしまったのです。これには伏線があります。検討中の数年間、JBLをはじめYamaha等、評価の高いトゥイーターを試聴して回り、トゥイーターの単独音だけを聴かせてもらっていたのです。A7との組合せ、オーディオショップではそんな試聴は不可能だったこともありそうせざるを得ませんでした。当然、どのトゥイーターもリズムは分かるものの、シッシッシー、サッサッサー、チッチッチ ー・・・電車で若者のイヤホンからの音漏れ風! 音質は当然違いますがかなり小音量・・・説明用の例です。(#^.^#) ショップ担当者としては、高価なトゥイーターを飛ばさない(壊れるの意味でヒューズが飛ぶって言いますね。)ようにということなんでしょうか。ちょっとしたことですぐ飛ぶ!なんて、他のショップでも言っていましたね。それと、もう一つ伏線があったのです。JBL 2405H導入前にA7のホーンドライバーを、何と大音響で飛ばしたという経験があったのです。次回、触れますね。

そんなこともあり、A7の音圧に比べてこんな程度で間に合うのか? 万一にも飛ばした時のため予備がいるかも・・・。 まだ、経験や知識の浅い30代の若者、結局その若者は無駄使いの〇〇者!でしたね。以前の写真には片側2個映っていますが、安全な再生帯域を設定(8kHz以上にしました。)すれば予備なんて不要でした。
音質面での相性については、ほとんど気になりませんでした。あまり8kHz以上を強調する必要はなく、むしろおとなしい位で聴きやすいバランスが得られました。 繊細な超高音域って、そんなにしゃしゃり出る必要はなく、むしろ控え目の方が高音域の印象は良いと痛感しました。トゥイーターの追加当初は足りないと思われる高域の増強に向けて調整していたのですが、超高音域の主張・・・時として『自分にとって心地よい感じる音』のためには、逆効果なこともあると感じる出来事に遭遇したからです。

【繊細な音と大音量≪音楽鑑賞環境で許容される音量の範囲=部屋の状況≫は両立するの?】
それは、いくつかのオーディオショップで試聴してきた、西欧のある有名スピーカーによる弦楽合奏曲でした。大変美しい繊細な響きでしたが、試聴ブースとは言えオープンな環境のため当然音量はかなり絞られています。我が家での再生、弦楽合奏曲ならこんな感じの音量で、などとボリュームを設定していることもあり、音量不足が気になったのです。そこで、もう少し音量を上げてもらったところ、音質などは概ね同じ雰囲気なのに、うるさい感じになってしまったのです。あくまで個人の印象ですが、大音量での繊細さ・・・これは不自然だったのです。前回、ちょっと触れた『繊細な音は小さくて当然、パーカッション等の迫力ある音は大きくても不思議はない』との考え方はこの辺りから出てきたようです。
花火始めるよ〜カミナリだ!〜花火の終わりはロウソクを消そう01
(上は・・・線香花火〔球は落ちてしまったようですね〕の音は繊細です。落雷は大音響、ロウソクの炎を消す息は静かな音
ですね。音のイメージを想像して下さい。ダイナミックレンジが大きく、音響担当泣かせの代表格!)

では、ひとつ想像してみて下さい。夏の縁台、そこに座っているあなたの首筋あたりに蚊が飛んでいるようです・・・プ〜ン・・・。 これが映画なら、蚊の飛ぶ音がなくても、首筋あたりを手で払ったり、軽く叩く仕草で表現できるでしょう。しかし、音の場合は何らかの音が必要となります。能率の高いスピーカーなら、かすかな蚊の羽音からこれに続く突然の雷雨・・・ザー、そしてクライマックスの落雷・・・ピシッ!ドーン! 余裕をもって再生してくれます。
一方、能率の低いスピーカーでは、 蚊の羽音なんて・・・音量をかなり上げなければ聞こえて来ません。 そして、雨音が滝に変身、そこへ落雷・・・? 私にはこんな感じに聞こえたという訳です。・・・でも、スピーカーやアンプって、リニアな特性の筈だから・・・そんなことはない・・・? ウーン、いい質問ですね。確かにオーディオ機器の働きは概ねリニアです。 しかしながら、人の聴覚は、『音楽再生への意識の変化』で触れたように、音量を下げていくに従って高域と低域が聞こえにくくなります。 逆に、比較的低めの音量で調整された音はボリュームを上げるにつれ、低域や高域が聞こえやすくなる訳です。その結果、低音は豊かというより重く暑苦しく、高域の繊細さに騒がしさを感じる人も出て来るのかも知れませんね。いやいや!ボリュームを上げても、同じように繊細さが表現できることは、原音再生(HiFi)のために最も大切なこと!・・・とのご意見・・・あるでしょうね。

しつこさのついでに写真を例にしてみますね。(趣味とはいえ、かつては仕事の一部)
女性のポートレイトが壁に貼ってあります。鮮明で実に美しい写真です。少し距離をあけた時(小音量)でも顔だち全体の雰囲気も良く伝わってきます。 もう少し近づきましょう(普通の音量)。髪型をはじめ繊細な部分も確認できます。 さらにもう一歩近くに寄ってみます(大音量)。今度はまつげや眉毛の一本一本が見えます。しかし、化粧品のCMではありませんが、毛穴やニキビ跡も・・・。はたして、原画に含まれる情報だから見えるようにするのは当然でしょうか? 私なら、近くで見る作品の場合、画像に紗をかけたりソフトレンズを使ったりして柔らかな写真にすることでしょうね。現実とは違ってきますが、この手法は音楽再生にも使います。より心地よく音が響くように。
思い込みや錯覚で変わる印象
【音量設定への提案】
日頃聴くステレオの音量を3段階準備してはいかがでしょうか。
パターンA : 夜間など、周りに迷惑を掛けない程度で、かつ明瞭に聴こえる最小音量。
パターンB : 最も聴きやすく、日頃から耳に馴染んでいる音量。
パターンC : 最も大きな再生音が含まれ、かつ現在の環境で許容される音量。
     (勿論、苦痛を感じるような設定ではありません。)

私の場合、パターンA・・・A7は諦めて、小型スピーカーのダイヤトーンを使うか、ヘッドホンにバトンタッチ!その方がストレスになりませんからね。(*^-^*)

パターンB・・・比較的ダイナミックレンジの小さい室内楽やイージーリスニング系楽曲が多く、音質調整等はパソコン側のソフトでおこない、USB-DAC経由でアンプに送ります。
(追記 : A7を魅力的に鳴らす・・・A7の良さを残しつつも低域は豊かに、中高域はハッとする艶やかさで聴く人を引き込みます。 どんなマジックを使うのか、今まで触れなかった部分を近いうちにお話しします。オーディオに取り組んだ半世紀の反省(ダジャレ?)から聴覚の不思議をオーディオ室で実感!もう少しお待ち下さい。)
→ 2016/10/24、Altec A7・・・豊かな低音(クリックで飛びます)・・・を聴くをご覧下さい。

パターンC・・・イコライザーは多くの場合OFFにしています。これはクラシックをはじめとした大編成オーケストラ用で、ダイナミックレンジの広い楽曲が多くなります。 でも、こういった楽曲で、ドカーン!と来る大迫力・・・それほど頻繁にある訳ではありません。

※写真の例とは、逆の調整のように思われるかも知れませんが、これで良いのです。 A7の音・・・大音量時、現在のオーディオルームでの再生では特に補正の必要はないのですが、比較的小音量の時は、これまで度々出ている弱点(重低音や倍音成分の多い高音(超高音域)が指摘されますので)をカバー! 一層聴きやすく、心地よい音を引き出すために若干お化粧するという訳です。
皆さんも、機器の素顔をしっかりと把握してから、必要に応じてお化粧に取り掛かるようにして下さいね。さもないと・・・ギョッとする厚化粧に!・・・おっと失礼! でも、別にこれってあなたのことではありませんよ。(←ここは色を付ける必要はなかったですね。)

皆さんも、こんな感じで自分の基準となる音量設定をして、どんな音量でも心地よい音が聴けるよう準備してみましょう。
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【静寂地獄とは、一体どんなもの?】
さて、前号の写真説明の中で、Cオーディオルームへようこそ!・・・ドアを2枚閉めるとそこは別世界!・・・いいえ、そこには思いもよらない静寂地獄が待っていた!・・・ミステリー小説? 恐怖の始まり・・・なんて言っていますが、どんな恐怖か、皆さんは想像できますか? 
また、沈黙の音って聴いたことありますか? サウンド・オブ・サイレンス・・・ でも、サイモンとガーファンクルの歌ではありませんよ。 では、無響室に入った経験・・・ありますか? 私は数回あります。音の反響が全くなく、正にこの世とは思えない世界です。
発生した音は、アッという間に減衰して、部屋は元の無音状態に戻ります。
こんな状態、自然界にはありそうもないですね。広い砂漠の真夜中でも、波のない静かな海でも、深い森の中でも自然界には音は存在します。しかも、自然界のこれらの音には多くの人が心地よく感じる何かがあるようです。

遮音性能が格段にアップした現在のオーディオルーム、決して無響室ではありません。
でも、室内で音を出さなければ当たり前に無音が続きます。無響室とは比べものにならないレベルとはいえ、遮音状況をじーっと確認していると『沈黙の音』が聞こえ始めるのです。どんな音?・・・皆さんは静かな状況を説明する時、どんな言葉を使いますか? 
おそらく・・・『シーン』・・・ですね。 シーンという音・・・???・・・聴覚器官と脳の働きのようです。 深夜、じーっと音を聞こうと空間に耳を傾けていると聞こえるかも知れませんよ。
そして、この静けさ、私にとってはあまり歓迎できる環境ではなかったようです。ドアを締め切った状態にすると、自分にとって適切だと思う音量までボリュームが上げられなくなりました。かなり音量を下げないと長時間の音楽鑑賞が苦痛になっていたのです。 これではA7の良さを発揮出来ません。 30年近くも前のことです。せっかくのオーディオルームなのに。
しかし、その後、この状態から脱出することが出来たのです。

それは、偶然に無意識からの出来事でした。音量確保?での悩みを抱えた私・・・イライラ気味に音楽を聴きながら、無意識のうちにタバコに火をつけていました。オーディオルームは禁煙室!これは重大な?規律違反!です。家族からすれば・・・。しばらくすると、部屋にはタバコの煙が平面状の層となって広がっていました。ハッと我に返って・・・火を消すかと思いきや、消音型の同時給排換気扇を回したのです。
換気扇からのかすかな風切り音とモーター音が、連続音(ノイズと言った方がいいかも知れませんが。)となって部屋に満ちるような環境に慣れてくると、もう、このノイズを邪魔者とは思わなくなっていました。勿論、これが一気に起きた訳ではないでしょう。おそらくは数か月、いや・・・数年かかったかも知れません。そして、不思議なことに、音量を上げると音楽がより生き生きして来たように感じはじめたのです。A7の高音域に繊細さや伸びも感じられるのです。しかし、この状況をしっかり説明できるような論拠を示すことは、私には出来ません。・・・そう感じられるようになったということ以外は。
・・・かつての状況と違うことと言えば・・・そうです、タバコ事件・・・あれ以来、室内で発生するエアコンや換気扇のノイズを敢えて徹底的に、という程には排除しなくなったことです。連続音としてのかすかなノイズ、人間の生活空間には必要なものではないかと、今では思っています。オーディオルームにだって。
【ご注意】 これは喫煙を奨励するものでは決してありません。誤解のないようにお願いしますね。音楽鑑賞に支障のない程度の騒音・・・目くじら立てずに共存しましょう。勿論、音楽ソースにあるノイズは極力排除しましょう。

これは聴覚の錯覚(錯聴)かも知れません。それでも一向に構いません。私は映画も大好きですから。エッ!どういうこと?との疑問をお持ちですね。 映画もテレビも極論すれば、視覚の錯覚(錯視)の産物ですよ。 映画での物の動き・・・誰もスクリーン上で動き回る物体が存在するなんて思いませんね。本当は静止画が1秒間に24枚とか30枚(デジタルが主流の現在では、それ以外のフレーム数もありますので一概には言えません。)いずれにしても静止画像が間欠的に投影され、その視覚情報を脳が残像を含めて連続した滑らかな動きに見えるよう処理しているという訳です。従って、自分にとっての心地よい音が感じられれば、それでいいと思うに至ったのです。
そして、その延長にAltec A7ではなく、心地よく響く魅力的で個性的なスピーカーをレースのカーテンの向こうに作り上げたのです。これが10年ほど前のことです。

では、今回のラスト、錯覚の世界に皆さんをお連れします。
http://www.kecl.ntt.co.jp/IllusionForum/index.html ← いろんな錯覚を体験できますよ。

そして、聴覚の錯覚のメカニズムについての興味深い研究がありますので、こちらもご紹介します。  『聞こえと無意識の科学』と題する、柏野牧夫博士(心理学)の研究について、
  小沢陽氏が書かれたものです。(東工大研究室紹介冊子のLandfall Vol.79)
   http://pdf.landfaller.net/79/79-3.pdf (お詫び:左URLは、現在閲覧ができなくなっています。)
その代わりに『人はみな同じ世界を知覚しているか?: 柏野 牧夫 at TEDxKeioSFC』をご覧下さい。

次回、Altec A7の低音の豊かな響きをどうやって作り出したのか・・・そして、A7の低域の命とも言える825Bエンクロージャー、何故オリジナルのボックスでないのか・・・敢えてそうした!というお話しなどをしたいと思います。
http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/2806107.html

9. 2020年8月16日 08:58:43 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[10] 報告

2016年05月15日
オーディオ趣味・・・私の目指した音づくり そのE   
Altec A7 心地よく音楽を聴こう!錯覚・奇策大歓迎!
http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/3128409.html

前回は、音楽鑑賞での視覚・聴覚・錯覚などの活用・・・私の奇策例などをお話ししました。でも、私がオーディオ変人を思われるのも困りますので、近年見つけた視覚・聴覚に関する学者などの興味深い研究発表もご紹介しました。
今回は、Altec A7-500-8の低音域についてのお話しをメインに進めて行きます。 
 
でも、ちょっとその前に、レオンの散歩コースの景色を紹介します。
こんな広々とゆったり出来る環境での散歩・・・贅沢さを満喫しながら体にも良いなんて、
本当に素敵なところです。あなたも、きっと住んでみたくなりますよ。
※レオンの散歩コース
また、車で少し出掛けてみると・・・三河湾に面した田原市と豊橋市一体には新しく出来た工業団地が広がっています。昔の記憶にあるような各地の工場地帯とはまるで違います。 環境にやさしい工場が多く集まっています。そして、その周辺には国内でも有数の再生可能エネルギー発電所がいくつもあります。風力と太陽光・・・この地方には豊富なエネルギーです。勿論、この地域での雇用創出にも大いに貢献していると思います。
※田原のソーラー発電+コメント
下の写真、両端は万場調整池から見える風力発電所。そして、中央2枚、その中の発電所の
ひとつに行ってみました。 遠目にはきゃしゃな風車ですが、 間近ではレオン同様巨大でした。
※背景の風車は隣エリアのもので、 頭上にそびえ立つ風車は近過ぎて写りませんでした。
※そこで、このブログの過去の号をご存知ない方のために、以前紹介した『酒呑みおやじ』さん撮影の『万場調整池』の全景を改めてご覧頂きましょう。本当にいい映像ですね。
●風力発電所のひとつに行ってみました。H720
では、A7の低域改善への取り組みについてお話しします。 
 
【それまでのスピーカーについての一言とAltec A7導入】
オーディオ趣味の初期、自宅で聴いてきたスピーカーは比較的大きなブックシェルフ型が多く、それなりに満足していました。社会人になってしばらくの間、オーディオ機器を置いていた部屋は遮音面などの問題はあるものの12畳程の洋間だったことから、その後ゆったり鳴らせる床置きの大型スピーカーを導入していました。Pioneer CS-100やCS-770です。 特にCS-100は大きな部屋には最適で、ダンスホール等でも使われていたようです。
高級感あふれるローズウッド仕上げであの大きさですから見栄えがしました。また、密閉型ということもあってか、低域から中音域に変なクセもなく素直な音でした。まあ、逆の見方をすれば個性的ではなかったとも・・・。
そして、個性的な鳴り?を求めて、ALTEC A7を検討し始め、これが聴けそうなオーディオショップを見つけると出掛けて行きました。NETがない時代にはそんな情報を得るのも大変でした。 Altec A7狙いのところ“A5”だったり、“612C” “620A”といったモニタースピーカーだったり、JBL-4343等も試聴しました。勿論、カタログやオーディオ誌での情報も・・・。
結果はやはりA7!・・・揺らぎませんでした。ジャズボーカル、ピアノ、ベース、ドラム、シンバル・・・これしかないといった感じでした。・・・ところが・・・・。※Pioneer CS-100 & CS-770 ・・・
【A7の低音域を担うエンクロージャー(スピーカーボックス)】
独特な形状のエンクロージャーということもあり、手のひらを置いたり、こぶしで軽く叩いたり・・・おや?と思いました。その頃のメインスピーカーのCS-100やCS-770・・・
どれもボックスの板が厚く、CS-100は3cmもあることから軽く叩いてもコツコツ! 再生中に手のひらを添えても振動はほとんど感じなかったのです。ところが、A7のは違いました。オーディオ誌でいうボックスをうまく鳴らした音づくりとは、このことかと。 極端に表現すれば、ギターやバイオリンの音色や響き等は胴の出来次第で決まるみたいな。
かつて、ギターやバイオリンに実際触れてきた来た私・・・それまでスピーカーボックスに求めて来た強固な作りとは相反するもので、これは使いこなしが難しい、と感じました。
そういえば、A7を聴いてきた場所は劇場は別としても、広いスペースでのデモ再生でした。これを狭い家庭のオーディオ室に持ち込んで、部屋の影響をまともに受けることになれば、あの響きは・・・などとの躊躇、まるで海辺の波のように何度も打ち寄せていました。
そこで、A7のエンクロージャー(825 Type)の働きを再確認してみました。

@位相反転型(バスレフ型):ヘルムホルツ共鳴を利用して低域を増強する。(スピーカーユニットの後ろ側ではコーンから出る音は逆位相だが、前面にダクトを設けることで位相が反転して同位相となり、低域が増強される。 これらはユニットの情報とボックスの容量等から計算して、最良のダクト面積や長さを導き出すことが可能。Bass Reflex)

Aフロントロード・ショートホーン:音の拡散を減らし、前方に集中させることで音圧を上げる(高能率化)ことが出来る。しかし、あの短いホーンと開口面積から低域をさらに引き下げるのは困難と判断した。(追記:ショートホーンの最も重要な役割は(私のエンクロージャーの作りは箱鳴りを抑えるための対策を除き、オリジナルのAltec 825に沿い、セッティングもマニュアルに従うため、これは敢えて記載は不要かも・・・。)低音ユニットと中高音ユニットの位相合わせと認識している。 即ち、ユニットの振動版の位置を合わせて、低音と中高音の音の繋がりを自然なものにする設計になっていること。)

B箱を響かせる:弦楽器を例に挙げたが、これを新しいオーディオ室(ひとつ前のモノクロ写真)で上手に制御するのは困難ではないかと、逆に響きを抑えることにした。ところが、オリジナルエンクロージャーでの補強は困難で、仮に響きを減らすことが出来たとしても、かなり音が変わりそうだと思った。その後、A7のオリジナルエンクロージャーの材質が米松合板から硬質パーティクルボードに変わったことを知り、既に採用していた耐水合板はその中間くらいの性質ではないかと幾分ホッとした。(板厚はホーン部分の18mmを除き、仕上げ突板を含めて21mmとした。) ※以下はAltec A7がどんな作りかの参考図面です。
※Altec A7 enclosure design for NET
【完成後のエンクロージャーの調整】
エンクロージャーの完成を待って、A7-500-8のスピーカーユニット等一式を購入、取り付けを完了するといよいよ試聴に入りました。A7採用を決定してから既に2年程経っていました。途中で気が変わらなかったのは、それほど“A7”の鳴り方などに魅力があったからだと思っています。 そして、その後も約2年程の楽しいながらも悪戦苦闘が続き、エージングもどうやら終わったのでしょう。中高域の硬さも取れたようで、かん高かった音も聴きやすくなって来ました。昔の車で言うなら、慣らし運転が終わった感じですね。
以前にも触れましたが、導入当初の頃、しかも小音量の時は、確かにカマボコ型周波数特性だったと思います。 音量を上げ始めると、低域も高域もそれなりに鳴ってくれましたが、我が家は映画館ではありませんから、A7の前にスクリーンのない部屋での適正音量はかなり落とさざると得ませんでした。そのためプリアンプの低域や高域は2.5dBから5dBほど上げる必要がありました。(音づくりCの低域・高域の増減のイメージ図参照下さい。概ね調整する低音/高音周波数の両端の音圧は2倍くらい上がる感じです。)これなら何とか・・・などとしばらく(数か月)聴いては、エンクロージャー上の左右の中高音ホーンの向きを広げたり、狭めたり、上に振ったり・・・ビニール袋に砂をたっぷり入れてホーンの上に置いてみたり等と頑張りました。(#^.^#)  ※ホーン鳴きを抑えるとか・・・ほとんど変わりませんでした。 というより、仮にホーン鳴き(言い方を変えれば、原音にない歪?)が中高域に悪影響を与えているならば、Altec社が素早くその対策を講じる筈なので、これを含めての鳴り方の良い面を残したかったのかも・・・と思ったりしています。

【アルテック A7-500-8・・・最終的な調整】(懐かしいA7-500-8のカタログ:既掲載)
A7の箱鳴り?を減らすために板厚を増やしたり、補強桟をつけたり・・・定在波を防ぐためなら対向面だけに張ればよい吸音材を一面に貼ってみました。勿論、アコースティックサスペンション(空気をスピーカーの制動に使う)の密閉型のように吸音材を詰め込むのではなく、内壁にカーテンを吊るような感じでとめました。 また、バスレフ用のダクト部分を塞いで密閉箱に近い状態から徐々にダクト面積を広げ、バスレフ効果を試しました。軽くて強靭なコーン紙の低音は密閉でなく、ほぼオリジナルの設計通りのダクト面積でかなり低域が出ていました。 笑い話ですが、音は目に見えないことから、バスレフダクト前にチラシなどを垂らして音を出すと、バタバタと激しく震えはじめ、やがて剥がれて飛び散る・・・こんなこともやりました。そして、出て来た低音は、バスレフによる変な盛り上がりも少ないようで調整しやすい感じでした。モニタースピーカーにも採用された416タイプのウーファーは、どうやら低域の暴れが少なく素直に低域が減衰しているのでしょう。(※下図)
※35mmフィルムとAltec Diaphragm コメント+++
 ※Altec 416-8Aの再生周波数特性グラフ。    ※映画フィルムの写真は、私の映画好きな一面をご紹介するものです。
 この図から100Hz〜40Hzの音圧減衰は、       ビデオが普及していない時代、映画と言えばフィルムしかありませんね。
 滑らかで十分再生可能だと思われます。      一般家庭では8mm! 16mmや35mmの映画は、まずプロの世界でした。

【雑談・・・すぐ飛ぶ(壊れる)高域ドライバーって? ・・・そんなことはありません!】
写真中央にあるAltec 802-8Dのダイヤフラム(振動版)は当初のA7の中高音用ドライバーのものです。これを飛ばすなんて、一体どんな音量だったの!?・・・私は知りません。
実は・・・以前、ここでA7の音を聴いた私の友人が中学生の息子さんを連れて、是非聴かせてやって欲しいと立ち寄られたのです。残念ながら、私は運悪く仕事が入って不在・・・。家の者がFM放送なら鳴らせるのでは・・・とアンプ等のスィッチを入れたのですが、ボリュームを上げても、全く音が出て来ません。 オーディオ装置の機嫌が悪かったのではありませんよ。いろんな再生機器とつながっているセパレートアンプ(プリとメインに分かれたアンプ)・・・ファンクションスイッチ・・・外付けセレクター・・・目的のソースが再生が出来るルートはたったひとつです。そして、運良く・・・私にとっては運悪く・・・接続が最も単純なFM再生のルートにたどり着いたのです。しかも、ボリューム最大で! 驚いたことでしょう。・・・すぐにボリュームを下げて、その後もしばらく音楽を聴いていたようです。家の者はスピーカーの500Hz以上が鳴っていなくても、音が出ていたことから壊れたなんて、今でも思っていないようです。(*´ω`) せっかく期待していたのに、その中学生の息子さん・・・私が中学校の授業で先生に聴かせてもらったラヴェルのボレロ(2/18付)
の時のように『あの程度なら家で聴く音の方が絶対良いよね!』とお父さんに話したことでしょう。(ちなみに家の者とは・・・事実上の・・・愛犬のご主人様のことですよ。) 

その後、中高音ドライバーを分解して断線を確認、ダイヤフラムを交換すべく、オーディオショップに・・・どこにも在庫はなく、しかも修理には1個当たり数万円・・・2個の修理費で安いステレオセットが買えてしまう。その頃は、まだ1ドルが200円以上の時代・・・苦労して計4万円でダイヤフラムを取り寄せ、自分で交換する羽目に。・・・お陰で、またエージングに逆戻り・・・。もっと早く、Mr.Altecの森本さんと知り合っていれば・・・。

では、ここで一服、ダニエル・バレンボイム指揮 The West–Eastern Divan Orchestra
【ラヴェル作曲 ボレロ】をお聴き下さい。(YouTube提供)  
  
【低音の再生】
かつては、dbx "Dynamic Subharmonic Synthesizer"で55Hz以下の低音を取り出し、別のアンプで自作のサブウーファーを鳴らしていました。必要に応じて、かなり強烈な低音を出すことも出来ました。しかし、数年後にはクラシックのコンサートでも聴くことがないような重い低音・・・こんな低音が本当にいるのかな?なんて思うことが多くなりました。どうやら追加された低音が不自然、という印象を持ち始めたのでしょう。といっても、サブウーファーにアンプから送り込む低音の周波数は、これらの装置が扱うせいぜい27Hz〜55Hz。さらには20Hzをまともに再生できるスピーカーなんて、とても自作出来ません。
こんなことから、40Hz以上を上手に鳴らせるならば、これ以下は要らないのではとの考えを持ち始めました。(これは費用対効果からの考えですので、誤解なきようお願いします。)

とは言え、オーディオ雑誌等で音楽を聴くためには20Hz辺りまで必要(というニュアンス)
なんて載っていると、違和感を持つようにもなっていました。20Hzや30Hzの基音の楽器があるとしても、これが演奏で重要な部分を占めるかには疑問をもっています。88鍵ピアノの鍵盤で一番左の音は約27Hz、パイプオルガンではもっと低い音が出るようですが、ピアノも趣味の私、一番左の鍵盤なんて一度も演奏で弾いたことがありません。 ポップスだからでしょうか? 多くがそこから8つ目の鍵盤程度の約40Hzより高い鍵盤ばかりです。しかも、一番低い鍵盤から数個上まで叩いてみても(弾くという感じでなく・・・)明瞭な音階は、残念ながら判りにくいです。勿論、プロの音楽家や批評家には判るのでしょう。
エレクトーンとピアノ
  ※左は概ね現状です。 右側の2枚は、何でも試した2度目の中高域エージング時代。 JBL 2405Hの追加前です。
【倍音の利用】
高音域で重要な倍音は低音でも重要です。 半世紀も前、テープレコーダーで音楽を聴いていた頃、ベースやバスドラなんてまともに再生できる筈もないのに、これを聴けていると感じました。低域の基音が無理でも倍音がうまく鳴っていればそのように聴こえてくるのです。ベースの一番低い周波数は開放弦の約40Hz、バスドラでもこんなものでしょう。 むしろ、倍音の響きを聴いているので、その迫力が感じられるのかも知れませんね。また、時として数千Hzにもなるアタック音も大切な音です。アタック音・・・弦楽器、打楽器、ほとんどの楽器の出だしのほんの一瞬の音とは言え、これが音楽を生き生きさせ、明瞭感(解像度)や繊細さ(適量ならば・・・)も感じさせますから。
20Hzの音が入ったCD、スピーカーでこの20Hzがまともに再生出来ないとしても、悩むことはありません。しっかりと倍音の40Hz辺りから再生出来るようであればよいのですから。
ところが、実際上、この40Hz辺りは良くできたスピーカーでもなかなか十分には鳴ってくれません。でも、心配いりません。80Hz前後がバランス良く鳴ってくれれば大丈夫です。

A7の低音、38cmの大型スピーカーユニットということもあり、何とか40Hz辺りまでは鳴ってくれそうです。 そして、これを増幅するため、壁面や床の反射を利用してみようという訳です。ここで増幅される低域は、ごく自然に聴こえます。重過ぎず軽過ぎず、おそらく倍音成分が上手に増幅されているのかと思います。
それでも音楽ソースの低域や高域、あるいは中域に不満がある場合、再生時のデジタル処理で自分の気に入る音に近づけています。 これがオーディオ趣味として、行き過ぎた邪道と考える方があっても、それは受け流します。原音再生、HiFiの回でお話ししたように、何が原音かの基準が示されていない以上、自分の基準で心地よく聴ける音づくり!これが自分のオーディオ趣味の最終目標ですからね。
※Altec A7-500-8の低音を締まりがあるのに豊かに響くようにした・・・これについては、『もう少し具体的に言って欲しいなあ』というお話しもあり、近いうちにその方法(奇策のひとつ!錯聴の利用?)をお話しするつもりです。→('16年10月24日および`'17年12月20日に掲載)

そして、今回の最後にひと言、オーディオ趣味で『裸の王様』になっては見苦しいと思うのです。私のオーディオ機器に超ド級はありません。ここで言う『超ド級』とは、今の価値で例えれば、アンプでは50万とか100万円なんて高額の製品です。それは、私がそれを必要としていないから、という単純な理由です。オーディオショップやオーディオ誌で、100万とか数百万円のアンプを推薦する言葉に出会うと、見えない服を薦められて、結果として裸で大勢の人々が見守るなかを行進する王様の童話を思い出します。『この音の素晴らしさが判らない人は真のオーディオマニアとは言えません。もし、本当のオーディオマニアならば、この違いが判ってしかるべき・・・』なんて、半世紀もオーディオで苦戦して来た私には、まるで童話の笑い話です。 但し、『これが判るので、是非導入したい』という人、それを否定するものではありませんよ。その価格もデザインもその人にとっての心地よい音づくりに大きく貢献することも理解できますから。誰よりも素晴らしい音を聴かせてくれる装置を持っていると感じられる・・・視覚・聴覚での錯覚・・・大事ですからね。これも、趣味としてのオーディオなればこそ可能な心地よい音づくりの手法でしょう。 でも、私には無縁の・・・猫に小判かも知れませんね。
       ≪そうそうZ800-FW168HRは別です!良いと思います!≫

http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/3128409.html

10. 2020年8月16日 09:01:13 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[11] 報告

2016年03月07日
オーディオ趣味・・・・・音楽再生への意識の変化 
Altec Lansing & JBL (James B. Lansing)
http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/1934018.html

前回、私が影響を受けた音楽家や楽団、そして、私が出会った音響の専門家のお話しを始めました。しかし、彼ら音響の専門家と出会う前に、私はすでにAltec A7-500-8との悪戦苦闘の日々を送っていたのです。このあたりはもう少し説明しておきたいと思います。

私がトランペットを始めた中学時代やオーディオ趣味に第一歩を踏み入れた大学時代、多くの住宅は遮音性(気密性の低さも一因)が低く、この面では音楽の再生に向いているとは言えませんでした。(当時のオーディオ室の写真は2016.12.14号に掲載しています。)
必要かつ十分な音量が出せなければ、せっかくのステレオも実力は発揮できません。また、人の聴覚の特性は、音量を下げていくに従って高音域と低音域が聞こえにくくなります。 この高域と低域の補正がうまく出来なければ、俗に言うドンシャリ音になりかねません。
でも、これが『心地よい音』と思っている人には、それはそれでよしとし、他人がとやかく言うこともありませんが。

そんなことから、私がオーディオルームを備えたマイホームを建てた際の最優先事項は、
『望ましい音量』を確保するための『遮音性能』でした。趣味が隣家や家族に迷惑を掛ける
ことになれば、間違いなく彼らは私のオーディオ趣味に理解を示してくれないからです。
そして、完成したオーディオルームに、決断から2年以上の歳月をかけて手に入れた念願の
A7が収まったのです。 この時期の映像が『オーディオ趣味・・・私が影響を受けた音楽と音響専門家たち』のモノクロ写真です。(2016年02月27日掲載)
では何故、A7にそれ程こだわったのでしょうか。
※今も現役SPたち
それは、学生時代の映画館の音響への興味から始まり、社会人の仲間入り、そしてかなり後になり名古屋でのポール・モーリアやカーペンターズなどのコンサートで聴いたSRの音!
で決まったと言えるでしょう。ポール・モーリアのコンサートでは客席の中央前方の一角に
音響調整卓らしき機器が並び、音響監督?やオペレーターが付きっきりで作業をしているの
を間近に見える席!しかも、オーケストラのメンバーの広がりに合わせた間隔で、舞台左右
の客席寄りに2本1組で計4本・・・これは正しくA7 !  2,000人も収容できる会場での
A7の実力、勿論、演奏の方も素晴らしく、まだ若々しい頃のポール・モーリアさん、独特の
指揮ぶりを含めて十分満喫しました。亡くなられてから、もう10年も経つのですね。
『エーゲ海の真珠』をはじめ、私のエレクトーンのレパートリーの多くが彼の演奏のコピー
だったことを思うと、とても残念です。

【Altec A7-500-8 と JBL Paragon D44000WXA】
                    (本棚の古いオーディオファイルの中からこんなものを見つけました。)
※●Altec A7 and JBL Paragon H1400
さて、オーディオショップ等でそれまでも度々聴いていたA7、他のスピーカーとは明らかに
鳴り方が違うと感じていました。ピアノやボーカル・・・的確には説明できませんが、生々
しくて、とにかく素晴らしかったのです。 但し、店舗で聴かせてくれた曲の多くがジャズ
でした。そして、これがその後、我が家でA7と悪戦苦闘することにつながることになったの
です。とは言え、今までじっくり聴き比べて選んできたスピーカー、ユニットのタイプには
何らこだわりがなかったにも拘らず、写真のようにトゥイーターは全てホーン型ですね。

どうやら、ホーンの鳴り方が好きだったのでしょうね。学生の頃、映画館の音響・・・一体
どんなスピーカーから鳴っているんだろうか、と素朴な興味がわきました。普通ならばここ
で終わるところ、よく行った映画館(ロードショー館でなく、三番館。昔はロードショーが
700円位、その後は350円ほど?・・・学生にはこれ位でないと度々行けません。学食の定食
が100円台の頃です。)最終回の映画が終わって観客がいなくなるまで粘って、スクリーン
の後ろや映写室を見せてもらえる程、劇場で働く人たちと親しくなりました。残念ながら、
その映画館にAltecはありませんでしたが・・・。

【Altec "Voice of The Theatre" 】=brochure=
Voice of the theatre catalog 001
※こんな資料も出て来ました。40年以上も経つと変色等もひどかったのですが、上の通り何とか修正できました。(笑)  導入前にいろんなショップで、A7は勿論、A5もじっくり聴きました。大規模な映画館や劇場等を想定したA5は良くも悪くもとにかく強烈で、とても私の手に負えるようには思えませんでした。それに比べると"A7"はむしろまろやかで繊細な印象だったのです。そして、その鳴り方は憧れの音そのものでした。参考までに掲載しました。

【悪戦苦闘】
A7は元々映画館用に作られたスピーカーで、小出力のアンプしかなかった時代、映画館の
後方まで十分な音量でセリフや効果音・音楽が聞こえるように設計されたものです。
しかも、スピーカーの前には丈夫なスクリーンが張ってあります。小さな穴が規則正しく空いているとはいえ、スクリーンを通して明瞭に音を伝えるのは大変なことです。周波数帯域
については広帯域化より、必要な音声を明瞭に伝えるための中音域の充実を求めた訳です。
技術的なレベルは別として、その頃はそれでもよかったのでしょう。
その後、劇場用スピーカーは幾多の改良がなされ、A7も高域は20kHzまで再生が可能となり
ましたが、これをスクリーンのない家庭に持ち込んでも、かまぼこ型の周波数特性(ドンシャリの逆)を適正に補正しなくてはかん高いばかりで、とても聴けませんでした。
これが、悪戦苦闘の概要です。

そんな時に出会えたのがマーク・ウレダ氏だったのです。
講演とその後のお話しで、私が興味のあるところを抜き出してみます。というより、講演の主題である『Apparent Apex Theory』は私ごときに理解できる筈もないので・・・。
mantaray horn AB+
 ※写真の左は、その時マーク・ウレダ氏から頂いたサインです。

・アルテックのスピーカーは昔から軽いコーン紙で能率の高さを優先してきた。(音楽再生
 時に瞬発力があり、楽器のリアル感が失われにくい。)
・高能率なスピーカーが、デジタルサウンドの広いダイナミックレンジの再生には不可欠。
・1940年代は映画館用の設計で周波数レンジも狭かったが、今では(お話しの当時)コン
 ピュータの活用と素材や技術の進歩によって、使用目的に応じたスピーカーを作れるよう
 になった。
・アルテックにとってデジタルサウンド(CDや現在はネット配信の楽曲・映画館の音響
 等)は大歓迎のソース。
・必要な周波数帯域をバランスよく調整することで、どんなジャンルも十分再生できる。
 等々・・・・。そして、最後に『私もA7を愛用しているよ。』とのこと。
     (ウレダ氏は日本語を話しません。ついでながら。)
---------------------------------------------------------------------------
その後、我が家のAltecの周波数帯域ワイド化に挑戦、A7の守備範囲には手を加えず、その
良さを残しながら、JBL 2405H用に8kHz以上のハイパスフィルターを作り、これでカバー
することにしたのです。
勿論、氏がJBLに移られる(2010年)ことなど、私は予想だにしなかったが、我が家でのAltecとJBLのコラボ・・・・不思議な縁ですね。
また、重低音強化のためサブウーファーを設計、これも2年がかりで製作。
これの駆動は“dbx Dynamic Subharmonic Synthesizer”で超低域を抜き出し、専用のアンプで2本のスピーカーをパラレル接続で鳴らしていました。現在のように小型で高性能なものがあったなら、そんな苦労は不要だったのに・・・。
1本55kgのこのサブウーファー2本、その後20年近くA7の台を兼ねていたが、10年程前に
私の音楽ソースのデジタル化の波に押され、A7の持ち味でもある張りのある締まった低域を
パソコンで調整する※ことも可能になり、廃棄となった。(※近い将来、この秘策を!)
いよいよ、我が趣味もデジタルサウンド時代への移行となりました。(※10/24をどうぞ)

【JBL 2405Hについて】
JBL 2405H -01
-------------------------------------------------------------------------
ところで、いかにスピーカーに特化したお話しとは言え、メインスピーカーの A7-500-8や
元メインだったPioneer CS-100、CS-770以外のオーディオ機器はどうなっていたの?と
いう質問、ありですね。アンプ等の機器、一部は前回の写真で登場していますが・・・使わないものはお払い箱。そうです! これも断捨離精神の餌食・・・

http://enjoyhobby-livedoor.blog.jp/archives/1934018.html

11. 2020年8月16日 20:51:45 : k2bzml3lWg : RFZZVDZ1ZWY0ZkE=[34] 報告
A5で聴く211シングルとKT120プッシュプル
2018年 08月 03日
https://tubeaudio.exblog.jp/28532681/

今日は酷暑のなかHさんのリスニングルームにお邪魔してきました。オーディオ全盛期…誰もが憧れた二つのスピーカーの音を存分に楽しめる聖地です。

A5で聴く211シングルとKT120プッシュプル_b0350085_00154832.jpg

メインはALTEC A5。お客さんでA5,A7をお持ちの方はたくさんいらっしゃる訳ですが元々HiFi用途でなくパブリックアドレス用スピーカーであったこともあり程度も千差万別。特にLF側の828(エンクロージャー)は米松(828B)とパーチクル(828C/828E) があり、前者は湿度変化によるビビ割れ,後者は吸湿による合成樹脂接着剤の劣化で発生する摩滅(崩れ)が散見されることから購入時には綿密な検査が必要です。Hさんの828Bは入手前に使われていた環境が良かったと思われ状態はほぼパーフェクト。311B(ホーン)保持用のステーも純正品という素晴らしさです。

A5で聴く211シングルとKT120プッシュプル_b0350085_00155282.jpg

こちらはサブの4343BWX。ウーハーのウレタンエッジの劣化がよく問題になりますが案外見落としがちなのがミッドバス。ウーハーよりも振幅が小さいので劣化に気付き難いのですが、Hさんの個体は張り替えから間もないのか全く問題ない状態でした。

仕事柄よくお客さんのリスニングルームにお邪魔させていただく訳ですが、広さや残響の長さとともに湿度の差が大きいことに気付きます。一般にオーディオに最適な湿度は40%〜50%と言われますが一番悪いのは乾期と雨期の差が大きいこと。これはオーディオ機器に最大の静的ストレスとなります、冬はストーブつけてカラカラ、夏は聴く時以外は閉め切りでジメジメ…というのがいちばん厳しい訳ですがHさんのリスニングルームは別棟で建屋自体が植栽にカバーされて直射日光から回避されていることもあり湿度的に安定していることが機器にとっても良い環境であることがよく分かりました。そういえばHさんは建築業…その辺りの要諦は私が申し上げるまでもないことでした。

A5で聴く211シングルとKT120プッシュプル_b0350085_00160251.jpg

まず聴かせて頂いたのはSV-S1628D/211仕様。写真では写っていませんがプリはSV-Pre1616D(オール12AU7+5AR4仕様)。テストソースは名盤アン・バートンの”Ballads and Burton”です。

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ALTEC系スピーカーを211シングルで鳴らして聴く女性ヴォーカルは絶品!というのは既に多くのオーディオファンの知るところ。その極致のひとつがA5だったりする訳ですが、211で聴くアンバートンは甘美さとけだるさまでも表現するような生々しさでゾクゾクするリアリティ。音像が小さくなり過ぎず、肥大する訳でもなく二つのA5の間に浮かび上がるさまはまさにオーディオのマジックです。

A5のHF側(コンプレッションドライバー/ホーン帯域)のアッテネーション(ネットワークN500F-Aの高域レベル)を僅かに下げるとHFとLFの繋がりが更にシームレスになりフルレンジにような自然さに。いままで聴いてきたA5の音のなかでも1,2のバランスの良さです。シアター系スピーカーは雑で大味…というのは明らかな間違いで多くの場合はアンプとのマッチングが悪いかHF/LFのバランスがおかしいかのいずれかです。

A5で聴く211シングルとKT120プッシュプル_b0350085_00160791.jpg

これはいいぞ!ということになり、興味本位で4343BWX用のSV-P1616D/KT120を敢えてA5で聴かせて頂きました。Voice of the Theaterの時代、A5/A7を真空管で鳴らしたのは時代性もあり多くが多極管プッシュプルでした。ALTEC 1568A辺りがその代表選手である訳ですが何百人も入るパブリックアドレスならいざ知らず、自分ひとりのために囁きかけて欲しいプライベートオーディオでは音が乾き過ぎていたり低域のキレが良過ぎたりして少し聴き疲れがする傾向の音になりがち。半導体アンプでは更にその傾向が増す訳でピュアオーディオ用途でA5/A7に直熱三極管300Bや211が賞用されるようになってきたのは半導体アンプ以降の現象でせいぜい30年くらいのことなのです。

では私どもの多極管プッシュプルで、それも最も音の速いKT120でA5がどう鳴るんだろう…という単純な興味であった訳ですが1568A系とは全くベクトルの異なる世界が現れて私にとっても非常に貴重な機会となりました。

まずはレンジ感。P1616Dに替えた瞬間に音の温度感がグッと下がりクールでモニター的な音に早変わり。ベースが俄かに締まり音像が小さくなる代わりに音場が大きく開く印象です。いちばんの変化は写真でいうところの絞り。211は絞りを開けてアン・バートンだけにスポットが当たっているような印象だったのがKT120プッシュプルではF値を小さくしてステージ全体を明晰に魅せる感覚です(絞りと写真の関係についてはSONYさんのホームページに詳しく解説されています)。

もちろんPA用アンプのような粗さは微塵もありません。コアなジャズファンはこっちの方が好きかも…というクールでハイスピードなサウンドでした。これがKT150辺りになるともう少し円やかさが出ることでしょう。この多様性が真空管アンプの楽しさの真髄です。

A5で聴く211シングルとKT120プッシュプル_b0350085_00160907.jpg

想定外の相手に繋がれてP1616Dも若干戸惑ったかも(笑)。でも予想した以上の変化で私もたいへん参考になりました。一方でスピーカーのチューニングさえ決まっていればどんなアンプでも受け入れる度量のようなものが出てくるのも事実。その意味でもHさんのA5は逸品といえるでしょう。再び聴かせていただきた実に良い音でした。
https://tubeaudio.exblog.jp/28532681/

12. 中川隆[-11739] koaQ7Jey 2020年8月23日 11:59:19 : 3D87TwaUD6 : VGk5NUNOMk5FNVU=[19] 報告
ALTEC 604 Duplex A,B,C,D,E 大研究 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12619639520.html

兵庫県 ALTEC システム Y様宅訪問記 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12448858078.html

神戸市 アルテックの館を再訪問 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12613158406.html

岡山県 Vintage Audio 店訪問記 ALTEC 604 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12616010035.html

ALTEC A7 | 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12166175916.html?frm=theme

13. 2020年8月23日 15:16:30 : 3D87TwaUD6 : VGk5NUNOMk5FNVU=[22] 報告

アルテックでクラシックを聴くぞ! その1
2013年 1月 17日
https://www.old-and-new-shop.com/2013/01/17/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A7%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%92%E8%81%B4%E3%81%8F%E3%81%9E-%E3%81%9D%E3%81%AE1/

1月になると必ず思い出すことがあります。

もう10年も経ってしまいましたが、長年欲しかったALTEC A7が12月30日の夜に届き、元旦から3日まで音楽を聴きまくった事です。

高校時代に初めて見た時、いかにも無骨でプロ用スピーカーという形に圧倒されて憧れていたスピーカーを30年かけて入手出来たのですから本当に嬉しかったです。

しかし、頭の中では問題のない大きさだった A7も9畳程度の部屋に置くと大きくそして上手く再生するにはかなり無理があることに気づきました。

遠くで見ている分には目立たないものでも近くで見ると・・・ 

と同じ事が音にも言えそうです。

広い部屋で空間を空けて聴けば目立たなくても、狭い部屋で向き合って聴けばアラも目立つと言うことです。

雑誌や、オーディオ仲間からも「JBLならクラシックも聴けるがアルテックでは無理だ」等と言われていましたが、昔ジャズ喫茶で聴いた明るく、迫力があり実体感のある音でクラシックを聴いてみたいと思っていました。 

しかし、

実際にはジャズやポップスは良いにしても、クラシックの弦楽器は300Bの真空管アンプで再生しても評判通り思う音が出てくれませんでした。

その時、「アルテックでクラシックを聴くぞ!」と心の中で決め、クラシック音楽が快く再生できるようチャレンジしていくことに決めたのです。
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2013/01/21
アルテックでクラシックを聴くぞ! その2
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ALTEC 515ウーファー 38cm

アルテックと言っても若い方にはピント来ないかも知れませんので簡単にアルテックについて簡単に触れておきます。

CDなど考えることも出来なかった1970年代、アナログレコード全盛時代の憧れのスピーカーと言えば多くのマニアがアメリカのJBLやアルテック(ALTEC)に憧れていたと思います。

アルテックのスタートは、1937年に設立されたアルテックサービスが、1941年にランシング・マニュファクチャリング社(社長はジェーム・B・ランシング)を買収して社名を「アルテック・ランシング」とし、ランシングを技術担当副社長に迎えた時からとなります。

ランシングは副社長と言うより天才的な技術者で、多くの優れたスピーカーを開発し、中でも604ユニット、515ウーファー、288ドライバーなどは現在でも色褪せることがありません。

しかし、ランシングは、5年でアルテックを退職し1946年には自分の名前の頭文字を取った会社”JBL”を設立します。

ここでも優れた能力を発揮しますが・・・

いずれにしてもランシングがアルテックやJBLの基礎となるユニットを創り上げて、それが60年以上経った現在でも通用していることは驚くべきことです。

JBLもアルテックもランシングが開発した優れたユニットから成り立っている訳ですが、もう一つ共通点があります。それは殆どの製品が録音スタジオや映画館、劇場、ホールなどで使われることを前提の業務用であったと言うことです。

アルテックの製品の中で特に映画感や劇場用として1945年〜1955年位に開発・製造されたのが『ヴォイス・オブ・ザ・シアター』と呼ばれる A2、A4、A5、A7、A8 などです。

と言うことで本題に戻しますが、映画館や劇場で使われているA7なら偏りなくどんな音楽でも上手く再生できるだろうと思ったことが苦労のはじまりでした。
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2013/02/13
アルテックでクラシックを聴くぞ! その3
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そもそもクラシックが上手く再生できるスピーカーとは?

と質問したらオーディオ・音楽好きの方の多く方から『タンノイ』と言う答えが返ってくると思います。

でも何故、タンノイはクラシックを上手く再生できるのに何でアルテック A7は・・・

と考えながら悶々とした日がしばらく続いていました。

確かに弦楽四重奏などは、奏でると言うより擦れる、響くと言うより鳴るという感じです。

そんな時に思いついたのがスピーカーのクロスオーバーの違いでした。タンノイもアルテックもユニットやエンクロージャー、方式の違いはあっても2Wayスピーカーです。

つまり、低音用スピーカーと高音用スピーカーはそれぞれ得意な音楽帯域を喧嘩することなく受け持って再生しています。

私のアルテック A7は、低音用スピーカー、高音用スピーカーの受け持っている音楽帯域(クロスオーバー周波数)が500Hzと低いためにクラシックを上手く再生できないのでは?

A7のクロスオーバーネッワーク500Hz

販売されているスピーカー(スピーカーシステム)は、スピーカー自体の特性(性能)や組み合わせるエンクロージャー(スピーカーボックス)によって低音用と高音用の最も良い境目、(クロスオーバー周波数)を決めます。

その境目を中心にしてそれぞれのスピーカーが相手の音を邪魔しないようにお互いの音量をデクレッシェンドしていきます。

タンノイの殆どのシステムはクロスオーバー周波数が1.100Hz(1.1kHz)に設定され、私のアルテック A7 の500Hzとは異なります。

しかし、同じA7 でも機種によっては、クロスオーバー周波数が、800Hz、1,200Hzの物もあり、500Hzと800Hz、1,200Hzでは高域のホーンの大きさが異なるもののそれ以外のスピーカーは同様です。

何とか私のA7 のクロスオーバー周波数をタンノイの1,100Hzに近い 1,200Hzに変えられないものだろうか?
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2013/03/07
アルテックでクラシックを聴くぞ! その4
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アルテックのA7 からクラシック音楽を少しでも良い音で聴けるようにするために思いついたのが、A7のクロスオーバー周波数の変更でした。そのためアルテック純正のクロスオーバーネットワークの購入や自作することも考えましたが、アルテックとは別に、こちらも思い入れのある日立のHS-500というスピーカーを通して知り合ったK&Kさんのアドバイスから、マルチチャンネル化してクロスオーバー周波数やゲインを自由に選べるようにしました。

マルチチャンネル化するために必要な物は、ネットワークに変わるチャンネルデバイダーです。

数多くはありませんが、アナログ式、デジタル式のものがあり、先ずは実験と思い比較的安価なアナログ式のdbxの223XSという機種を購入しました。

アンプは自分で手を加えたサンオーディオの真空管パワーアンプ300B (低音用) と2A3 (高音用) の2台を使いました。

クロスオーバーは1.2kHz、フィルターはリンクウィッツ・ライリー(これのみで選択不可)24dB/oct、正相接続で低音と高音のゲインを調整しながら少しずつバランスを取りながら聴いてみました。結果はかなり良いです。

何より気になっていた高音の暴れが減って柔らかい音になっています。

やはりクラシックを聴くためA7のクロスオーバー周波数を1.2kHzにしたことは正解でした。


弦の音を聴くため、慣れているクラシックのレコードをかけました。

レコード時代からのオーディオ・マニアの方なら、どなたでも聴き慣れていて、それを聴けばおおよそのアンプやスピーカー、カートリッジなどの性格がわかってしまうと言うレコードを何枚かお持ちだと思います。

私の場合、一番はこのレコードです。レオンタイン・プライスのソプラノ/カラヤン指揮/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団がクリスマスの名曲を演奏したレコード。プライスの声、ウィーンフィルの弦の美しさは1961年の録音でも色褪せていません。

もう40年も聴いているので、演奏以外の暗騒音、床の軋みやハープのペダルの踏み込み音までいつの間にか覚えてしまい、それらの音も音楽の一部のようになってしまいました。

アルテック A7 で聴くクラシック、まだ気になる所もあるけれど、最初に比べるれば随分良とくなりクラシックも聴けるようになりました。プライスの瑞々しい声やウィーンフィル独特の弦の音が鼻にかかってような音色も聴けるようになり、嬉しくて何枚クラシックレコードを聴いたかわかりません。

あまりにクラシックばかり聴いていたので、気分を変えてジャズでも、と、コルトレーンの『マイ・フェイバリット・シングス』のレコードをかけたところ・・・
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2013/04/18
アルテックでクラシックを聴くぞ! その5 
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A7 でクラシックが聴けるようになったのですが、今度は最初から力強く豪快に鳴っていたジャズがダメになってしまいました。

お気に入りのジョン・コルトレーン『マイ・フェイバリット・シングス』は女性的でキレイになり過ぎ、ソプラノサックスといえどもコルトレーンの力強さが無くなってしまいました。

オヤジギャグ風に言うなら『マイ・フワリット・寝具ス』!

とにかく粗粗しさはないものの『借りてきた猫』のような大人しくてつかみ所のない音になってしまいました。


この状態で、dbxのチャンネルデバイダーの設定を1,2kHzから500Hzに変更すると、コルトレーンは息を吹き返して大柄な体で演奏を再開してくれました。荒々しい息づかいも復活です。

多少荒々しくてもやっぱりジャズはこうでなくちゃ! という音に戻りました。

チャンネルデバイダーのおかげでジャズを聴くときは500Hz、クラシックを聴くときは1.2kHzと都度切変えて聴けば良いのですが、聴く音楽によってチャンネルデバイダーを切替えるのは私の性格からして精神衛生上良くありません。

音楽を良い音で聴くために装置やらセッティングに凝ったりもしますが、一度セットしたら音楽のジャンルなど気にせずにゆっくり、じっくり聴きたいのです。

そこで、A7 のもう一つの推奨ポイント、500Hzと1,2kHzの中間にある800Hzを聴いてみることにしました。
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2013/07/16
アルテックでクラシックを聴くぞ! その6 
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A7 のクロスオーバー周波数を800Hzにして音楽を聴くとジャズもクラシックも破綻無く再生してくれるのですが、両方とも優等生的な感じで物足りなさが残ります。

これは拙宅のシステムや部屋の特性等による影響でそう聴こえるのかも知れませんが・・・

その頃知人宅で使いこなされたA5 の音を聴き、かなりの衝撃を受けました。

クロスオーバー周波数は同じ500Hzでジャズもクラシックも生き生きと鳴らし、拙宅でA7より20年も前から使っている JBL-4343BXWより奇麗にクラシックの弦を再生していました。

もっと時間をかけてA7 を鳴らし込めば良かったのかも知れませんが、あまりに衝撃が大きくどうしてもA5 を自分で鳴らしてみたくなりました。

都合の良い事にA7 で使っているエンクロージャーの828Gは、 A5 と共用できネットワークもチャンネルデバイダーを使用すれば不要となります。ウーファー、ドライバー、ホーンを何とかすれば・・・

結局1ヶ月後にはA7 のエンクロージャーはそのままにユニットはA5 に変身していました。

A5 のウーファーはA7 と同じ38cmですが、416からより強力な515となりドライバーも振動板の直径が異なり802から倍の大きさとなる288に変わりました。A7 のドライバー802とA5の288ドライバーの大きさは写真のように違います。

振動板の口径の違いから高域の周波数特性は、ネットワークを使用した場合の数値で、A7 は 〜20,000 Hz 、A5 は 〜 16,000 Hz となっています。 

ALTEC 802ドライバーと288ドライバー
ALTEC 511Bホーン
ALTEC 1005ホーン


A7 のホーンは511Bでしたが、A5 のホーンは311-90という鋳造ホーンではなく1005Bという海外で多く使われているホーンにしました。

A7 からA5になって一番変わったと思ったのは中域の厚みです。

良い表現が見つかりませんが、 A7 を500Hzでクロスさせていたとき、特性としては繋がっていたのでしょうが、量的には十分ではなかったように思います。

A7 の802ドライバーのヴォイスコイル口径は約44mmで、A5 の288ドライバーのヴォイスコイル口径は71mmです。500Hzのクロスオーバーを考えると71mmの口径の方が明らかに有利です。

A5 はA7 のような気難しさは無く、ジャズもクラシックも苦労無く良い音で再生してしまいました。

ただ、欲を言えばクラシックの高域の漂うような雰囲気が欲しく、これが再現出来れば以前知人宅で聴いた音に近づきます。

それには16,000Hz以上を受け持つスーパーツィーターを選ばなければと思いました。
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2013/08/25
アルテックでクラシックを聴くぞ! その7
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A7 からA5 にシステムを変更しましたが、つくづく感心するのは A7 もA5 も共通して持っている『音楽を楽しく聴かせる』というアルテックのDNAです。

キャラクターと言ってしまえば一言で終わってしまいますが、今まで使ってきた多くのスピーカーの中でここまで音楽を大らかに聴かせてくれたスピーカーはありません。

この気に入ったスピーカーをより良くするために考えたのはスーパーツィーターの追加でした。

A5 はホーンシステムなので、ホーンで統一するということも含め、手頃でしかも評判が良かったのがFOSTEXのT-90Aでした。

   FOSTEX T-90A
   
スーパーツィーターの有り、無しでははっきりと音の違いが違いがわかります。

A5 の288ドライバー+1005Bの組み合わせでは14,000Hzあたりからなだらかに高域が落ちていきます。

私の耳には高域が14,000Hz位まで伸びていれば十分なのだと思いますが、音の変化は高域だけでなく低域や雰囲気にも及びました。

チャンネルデバイダーのクロスオーバー周波数やレベルを細かく調整して1ヶ月位追い込むと、だんだん違和感も出てきました。

ジャズやポピュラー系のドラムなどのアタックは気持ちがよい反面、チャンネルデバイダーのレベルをかなり下げてもクラシックの声楽の子音や、オーバーですが、弦楽器がスル・ポンティチェロと指示されたような硬質な傾向の音になります。

T-90Aは、海外の高額システムのツィーターとして使用されている実績もあり決して悪いスーパーツィーターではありません。あくまでも私のシステムとの相性、そして好みによるものと思います。

   FOSTEX T-500A 2
   
たまたま同じFOSTEX T500A 2が安く入手できたのでT-90Aと交換してみました。

流石にしとやかで、私の好みにずっと近づきました。

ドラムのハイハットや声も違和感無く、一番気にしていた弦楽器のしなやかさも出てきてかなり良い感触です。

ギターの弦と爪のタッチからギター本体の共振まで良く聴いている生の音と違和感無く再現されます。

ベースの輪郭もより明確になりウッドベースの胴鳴りまで心地よくなりました。

これを期に3Way用のデジタルチャンネルデバイダーをdbx Driverack PAに変更しました。

一番の魅力はメモリー機能です。約25パターンのクロスオーバー周波数やレベルを瞬時に切替えできる上、リモコンならぬノートパソコン画面上でも切替えが出来るため、試聴位置に居ながらの変更が可能です。

アナログ式のチャンネルデバイダーと比べ特に音質的な優位性は感じませんでしたが、メモリー機能などを優先し交換しました。

写真はdbx Driverack PA+
写真はdbx Driverack PA+
それからしばらく12,000Hz〜14,000Hzを中心に6db〜24dB/Octで微調整を繰り返しました。

一番良いと思ったのは14,000Hz 6dB/Octでした。

また、dbx Driverack PAには28バンド・グラフィックイコライザー、各出力チャンネルにはパラメトリックイコライザーが内蔵されていて部屋の広さや材質、スピーカーの設置場所などから来る低域のピークを調整できます。私の部屋は定在波の影響で、低域の40Hz 〜80Hzあたりに±10dB以上のピークやデプスがありましたがこれをほぼ平坦化でき、低域の解像度は見違えるほど上がりました。

スーパーツィーターから外れてしまいましたが、部屋の音響特性も含め1台で何役もこなせるdbx Driverack は素晴らしいと思います。

さて、そんな中でFOSTEX T500A 2はすっかりとA5 に馴染みましたがA5 とのわずかな音色の違いが気になり始めました・・・
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2013/11/03
アルテックでクラシックを聴くぞ! その8
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A5 のようなホーンシステムにはホーン型のスーパーツィーターが良いと決めてFOSTEX T-90AからT-500A 2 に変わりましたが、聴き込めば聴き込むほど音色の違いが気になりだしました。

音色という言葉通り、A5 と色合いが違うのです。

何方かと言えばA5は明るく元気のある陽性の音色を持っています。FOSTEX T-500A 2も明るく元気野ある音ですが、外見のようにきらびやかな音色を持っています。

私の乏しい文書力では巧く表現出来ませんが、A5 の音は明るい中にもどこか渋さのある明るさなのです。 


以前格安で入手したパイオニアのPT-R4というリボン型スーパーツィーターを遊び半分で接続してみた所、何と違和感無くA5と繋がりました。

よくリボン型にはリボン臭さがあるということを聞きますが、ホーンの個性と相殺されているのかも知れません。

とても良い感触を得たので、A5の驚異的な高能率に負けず、更にホーンスピーカーの指向性の強さを補ってくれそうなリボン型のスーパーツィーターを探すことにしました。


そして見つけたのが、ELACの4PI PLUS.2という無指向性のリボン型ツィーターです。

能率も高くカタログ上では92dBあり、入力も定格で400WもありますのでA5にもマッチします。

FOSTEX T-500A 2を手放して代わりに4PI PLUS.2を購入しました。

頑丈な梱包箱から取り出すと、まず大きさと新鮮なデザインに惹かれます。色合いの違いから探していたスーパーツィーターですが、駆動方式は別としても外見の色合いはALTECに近づいたようです。

実際に使ってみると本当に不思議なスーパーツィーターです。

いや、これならクロスオーバーが5,000Hz以上の無指向性ツィーターとしても使えます。

置き場所も通常のスーパーツィーターであれば、A5本体に近づけてセッティングして点音源に近づけたい所ですが、無指向性のため通常のセッティングにこだわらない方が良いようです。

A5 とは12,000Hz -6dBで繋ぎました。私はマルチチャンネルで繋いでいるため4PI PLUS.2の内蔵ネットワークは不要のため、ローカット用のフィルムコンデンサーを介してリボンツィーターユニットにダイレクト接続にしました。
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2014/02/01
アルテックでクラシックを聴くぞ! その9
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オールホーンで統一するのが一番!と勝手に決め込んで、FOSTEX T500A 2を加えましたが好みの問題でELACの4PI PLUS.2に変更してから3ヶ月位経った頃、Driverack PAの上級機にあたるDriverack 260を1週間程貸し出してもらえる機会がありました。

デジタル機であるためレベルやクロスオーバー、スロープ特性を同様にして試聴するのは非常に簡単です。

早速Driverack 260の設定をDriverack PAに合わせて聴いてみるとやはり違います。

高域についてはあまり感じませんでしたが、明らかに低域が伸びています。

ただ伸びただけではなく、まるで低域のレベルを僅かに上げたような印象なのです。すぐに低域等のレベルを確認しましたがDriverack PAと全く同じ数値のままです。

また、気持ち優等生のようなカッチリとした印象もありましたが・・・

dbx DriveRack PA+
dbx DriveRack 260

アルテック A5からは離れているようですが、A5に内蔵されているネットワークと考えれば切り離すことは出来ません。

DriveRack PAと260と比べると価格は2倍位高くなりますが、低域の伸びを目の当たりに知ってしまうと良い部分を聴いてしまうDriveRack PAに戻したときの音は低域が痩せて寂しくなってしまいました。

システムによっては違いがあるのかも知れませんが、拙宅のA5システムでは違います。

実際に違いを知って、良さがわかってしまうどうしても欲しくなってしまいます。

1週間ほどで、DriveRack PAを手放し差額と合わせてDriveRack260を購入しました。

やはりDriveRack260の低域は余裕があり伸びていました。

中・高域について変化を感じませんでしたが低域は違います。A5の515ウーファーは軽いウーファーではなく小音量で低域がゆったりと鳴るタイプでは無いと最初から諦めていましたが、ずいぶんと改善されました。


ちょつと古い1968年のDECCA録音ですが、ハンス・シュミット・イッセルシュテット/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のベートーベンの演奏が好きで時々聴いていますが、今まではっきりしなかったコントラバスの旋律がかなりはっきりして聴いていて追えるようになりました。

不思議なもので、中・高域について変化を感じないと書きましたが、こなれてくると低域が伸びたためかヴァイオリンのしなやかさも加わってきたように聴こえてきます。

ここで考えたのがパワーアンプです。いままで改良したサン・オーディオの300Bの真空管アンプで515ウーファーを鳴らしていましたが、シングルの真空管アンプなので出力は8W程度です。

音質的に不満を感じた訳ではありませんが、DriveRack260に変更して低域が伸びたので、大出力で制動力の大きなアンプで鳴らしたらどう変化するのか知りたくなりました。
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アルテックでクラシックを聴くぞ! その10
4月 22日
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ALTEC A5 の515ウーファーを余裕を持ってドライブできる大出力のパワーアンプを探していた所、CROWN(AMCRON)のXLS 402(D)というアンプを見つけました。出力はBTL接続で8Ω 900Wのモノラルパワーアンプになり今まで使ったパワーアンプの中で最もハイパワーです。

丁度新しいモデルとの入れ替え時期だったようで2台で10万円少しで購入できました。

あまりにも安かったので2台購入し、L・RそれぞれBTLとして使うことにしました。


写真のようにシンプルでいかにも業務用という感じですが、大型のトロイダルトランスを使用して非常にシンプルな回路のようです。

入力はXLRのみで、ダンピングファクターは200以上となっています。

国内外でモデルチェンジをしながら10年近く販売されてきたパワーアンプなので安心感があります。


家庭用で使うには、強制冷却用のファンの音がうるさいと思います。

実際に使用して発熱が少ないことや全面パネルの半分以上がメッシュとなっていて風通しがよいことからファンの回転をセメント抵抗を入れて発熱に問題が無くうるさくない程度に落としました。

今まで使ったトランジスターのパワーアンプで、8Ω 250W以上のパワーアンプはMcIntosh MC-2300、MC2255、MC-2500、とMcIntoshばかりですがマルチアンプとしてALTEC用には使っていなかったので、単純な比較は出来ませんが、かなり良いパワーアンプです。

力感も十分で、スピード感もあります。どちらかと言えばジャズやポピュラー向きかと思っていましたが、クラシックも意外な程ふっくらとした柔らかな音も出してくれます。

再生している帯域が 〜 500Hzまでということもあるかも知れませんが、この組み合わせ実に気に入りました。

そこでついつい高域のホーンドライバー用のアンプも揃えてみたくなりました。

CROWN(AMCRON)のD-75AとD-45は以前から気になっていたのですぐに決めました。

Dシリーズは、音質を最優先した小出力アンプですが、簡単にBTL接続が出来、パワーを2倍に出来ます。 

そこで、D-75A 2台をBTL化して 110Wのモノラルパワーアンプとして左右の288ドライバー用として、500Hz 〜 を受け持たせました。実測でも16,000Hz辺りから徐々にレベルが下がってくるので、D-45 はステレオアンプのままで12.000Hzを改めて16.000Hz 〜 のELAC 4PI PLUS.2用としました。  

これでA5 をドライブするアンプは全てCROWN(AMCRON)で統一されました。

5台のアンプの総額は、約30万円で、前に低音用に使っていた300Bのアンプ1台にも及びませんが・・・

アンプ名・出力   スピーカー   受持ち帯域
CROWN D-45 ステレオ 25W ELAC 4PI PLUS.2 16,000Hz 〜
CROWN D-75A BTL モノラル 110W 288 ドライバー  500Hz 〜 16,000Hz
CROWN XLS 402 BTL モノラル 900W 515B ウーファー  〜 500Hz
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2014/05/19
アルテックでクラシックを聴くぞ! その11
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一挙にアンプをローコストのアンプにしましたが、スピーカーのネットワークを使い1台のアンプで鳴らす一般的な方法と、スピーカーのネットワークを使わずチャンネルデバイダー等を使って数台のアンプでスピーカーを鳴らす場合のアンプとでは少し考えを変えた方が良いのかも知れません。

拙宅の場合、当初はオリジナルのネットワークを使って鳴らしていたのはA7でした。

その時点でネットワークよりチャンネルデバイダーを使って鳴らした方が部屋の特性を含めた環境と自分自身の好みの音に近づけ易かったのです。

A5にしても同様で、ネットワークが固定されてしまうと細かい事を除けば繋ぐアンプの影響が大きくなりますが、チャンネルデバイダーを使うとクロスオーバー周波数の僅かな変更や、バンドパスフィルター、位相の微調整等を分割した帯域ごとに可変出来、受け持つ帯域は狭くなるので、1台あたりのアンプの影響は少なくなると思います。

昔からマルチチャンネルに一歩足を踏み入れるともう戻れないと言われますが、確かに私もそう思います。

特に最近のチャンネルデバイダーはデジタル化され価格も下がりました。

試行錯誤して本格的なネットワークを組むより最適なクロスオーバーやバンドパスフィルターの数値を追い込むことができ、自分の想い描く音により簡単に近づくことができます。

アンプの変更から話が逸れてしまいましたが、今回のCROWNの組み合わせは拙宅のALTEC A5には非常に良い選択だったと思います。


D-75Aは出力を欲張らず歪みを押さえた設計のようで真空管アンプのようにしっとりと288ドライバーを鳴らします。力強さはありますが、ホーン独特のうるささは全く感じません。

ちょっと信じて頂けないかも知れませんが、クラシックの弦楽器のしなやかな音色や木管楽器の暖かくふわっとした音色も見事に出せます。

D-75AもBTLによるモノラルアンプにしたため、定位・音場感ともに大満足です。

低域用のXLS-402との相性も良く低域との音色の違和感はありません。

D-75AはBTLとするため2台購入しましたが、一般のパワーアンプと比べて安くて良かったのですが、残念な事に最近生産終了となってしまいました。

デザインも含めて小型で素晴らしいパワーアンプだったと思います。

よく言われたトランスの唸りはありますが、シャーシーとトランスの固定の仕方で随分と変わります。また、面白いのは電源クォリティーの善し悪しで唸りが大きく変わり、以前の製品ですがCSE E-100 /2 というクリーンに挿すと唸りは皆無となります。

以前も書きましたが、A5 はA7 と比べて鳴らしやすいスピーカーだと思います。

実際にD-75Aを使い出したのは A5 になってからですが、特にクロスオーバー周波数を500Hzとした場合、実感として500Hz以上を受け持つドライバーの違いが際立ちます。500Hzは以外に低い音で、余裕を持って出力するには288のように振動板面積が大きいと有利です。

それに加えてD-75AをBTLにしたことはクラシックでも大切な中低域の充実感に大きなメリットだと思います。
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2014/07/04
アルテックでクラシックを聴くぞ! その12
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WoodWill版 HS-500

アンプの交換などによりクラシックを聴いてもかなり満足できるようになりましたが、A5の他に以前から愛用しているLo-D HS-500の低域を充実させてみたくなりました。

A5よりも付き合いがずっと長い分、殆ど満足のいく音を出してくれるようになりクラシックからジャズ、ポピュラーまで何でも無難に熟してくれます。

オリジナルのHS-500では十分な真価を発揮できませんでしたが、ネットワークを止めマルチにし、エンクロージャーをウッドウィルに依頼して作ってもらってからは40年前のスピーカーという歳月を全く感じさせず、遊びに来ていただいたオーディオ仲間も驚くほどの鳴りっぷりに変身しました。

音質的には何の不満もありませんが、低域の量感はにはちょっと寂しさが残ります。

まあそれは口径20cmのウーファーに望んでも酷というものです。

そこで、HS-500の低域を伸ばすためサブウーファーを追加することにしました。

それまではHS-500本来の2Wayに、高域の味付けにとスーパーツィーターの4PI PLUS.2をLuxmanのAS-55で切替えて A5と共用していました。

(エンクロージャーはウッドウィルにて制作)

HS-500とサブウーファーを上手く繋ぐためにはサブウーファーに内蔵されたもので役不足でどうしてもチャンネルデバイダーが欲しくなります。

音質的にも満足していたDriveRack 260ですが、これには出力が3ch × 2しかなく3Wayまでの対応しか出来ず、4Wayに対応出来るものが必要となりました。

4Wayに対応できるチャンネルデバイダーは少ないため迷わず同じdbxの DriveRack 4800にしました。

DriveRack 4800
DriveRack 260

本体の高さは2倍になりましたが、DriveRack 260に比べかなりゴチャゴチャンしています。

内蔵のカラー液晶画面を見ながら、一つのボタンを数回押したりしてモードを変更するのですが、不器用な私には不向きで Windows PCを使って操作することにしました。

dbxのホームページよりSystem ArchitectというソフトをDLして使いますが、拙宅のPCは私の好みからMacばかりで、唯一のWindows PCは古いVAIOのノートでしかもOSはXPです。

快適ではありませんが、何とかPC上からDriveRack4800をコントロール出来るようになりました。

今まで、チャンネルデバイダーという言い方で済ませてきましたが、dbxではDriveRackシリーズをスピーカー・マネージメント・システムと呼んでいます。

つまり、DriveRackでスピーカーだけで無く部屋の音響特性までコントロールしてしまおうと言うものです。

例えが良いかどうかわかりませんが、アキュフェーズのヴォイシング・イコライザーにチャンネルデバイダーを追加したようなものです。

私の個人的なお勧めは、まずDriveRackを使って部屋の定在波やでディップやピークを出来るだけ抑えた上で、自分好みの音作りをすることです。

測定してわかりましたが、拙宅では80Hzに大きな定在波がありこれが低音をブーミーにしていた主犯でした。

DriveRack PA+やDriveRack 260は別売のマイクを試聴位置にセットして自動的にスピーカーが出した音と部屋の特性を含めた音をほぼフラット化することが出来ます。( DriveRack 4800は手動で可能。)

フラットに拘る訳ではありませんが、ビデオカメラで本来の色を録画するため一番最初にホワイトバランスを合わせる事と似ていると思います。

まず基準を定めそこからスタートすことが大切で、言い方を変えれば、試聴位置でスピーカーから出る周波数のエネルギー・バランスを部屋の特性も含め均等にしてから自分自身の好みの音にすると言うことです。


System Architect はかなりのスピードでバージョンアップされ、使い始めた当時のVer.1,2 から現在ではVer.3,4にまで上がり、すぐに私の古いXPのノートPCでは対応ができなくなってしまいました。

新しくWindows PCを買うことも考えましたが、予算や更にPCが増えてしまうので、iMacでブートキャンプを使いWindows 8.1のOSを入れて切替えて使うことにしました。

Windows PCしか使わない方は Macで Windows ?などと思われるかも知れませんが、私のように Macしか使わない人間にとって Windows用のソフトしか無い場合などブートキャンプはありがたいものです。


ちょっと横道に逸れてしまいましたが、何の問題も無く iMacで、Windows版のSystem Architect が快適に動いています。

DriveRack 4800でアナログ信号を 24bit 96kHzで AD変換しほぼフラットに近い状態にしてから、好みのイコライジングをしてDA変換してパワーアンプに出力します。

右のグラフは、パラメトリック・イコライザーを使って A5用に自分の好みのイコライジングを行ったものです。

前に使っていたDriveRack 260もそうですが、使い切れないほどの機能が満載されています。

dbx DriveRack シリーズは元々ホールや劇場、スタジオなどの音響設備用として使われているようですが、家庭で使ってもデザインを除けばかなり満足できます。

HS-500のサブ・ウーファー追加でDriveRack 260からDriveRack 4800 に変更となりましたが、A5の音にも変化がありました。
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2016/02/19
アルテックでクラシックを聴くぞ! その13
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随分間が空いてしまいましたが、サブ・ウーファーを追加した

WoodWill版HS-500はとても良くなりました。

特にクラシック音楽の再生にサブ・ウーファーの有り、無しは大きく影響します。

さて、アルテック A5ですが、スーパーツィーターを加え、高域の表現力には繊細さも加わりましたが、低域は40Hz位までが限界で後はだら下がりです。

クラシック音楽の空気感を再現できるようにするにはもっと下まで伸ばす必要があります。

そこで、WoodWill版HS-500用に購入したYAMAHA NS-SW500というサブ・ウーファーを共有することにしました。

サイズも写真のようにピッタリなので、WoodWill版HS-500のスピーカースタンドとしても使用しています。

僅か、25cmのスピーカーですがレベルを上げるとヤマハ独自のA-YST II方式で音としてではなく部屋の振動として超低域がしっかりと再生されていることに気付きます。

NS-SW500にはハイカットが内蔵され40Hz〜140Hzを連続可変出来ますが、受け持ち帯域は40Hz以下としてDriveRack4800を組み合わせ上手く繫がりました。

アルテック A5は、最新の技術を駆使し、新素材を使って作られた現代のスピーカーから見ると何とも古ぼけたスピーカーに見えてしまうと思いますが、益々好きになってきました。

昨年の暮れになりますが、レーザーターンテーブルのアップグレードの件で拙宅にお越し頂いた I さんがお使いのスピーカーが タンノイ ヨーク・ミンスターでした。

部屋の関係で、非常に残響が多く音がこもっていてスッキリせず、ご自身の好みの音に出来るまでかなり苦労され10年かかってようやく好みの音が出せるようになって来たと仰っていました。

私自身も以前4種類のタンノイを使っていましたのでタンノイが持つ素晴らしさを実体験して知っていますが、上手く鳴らしたときの弦楽器や木管楽器の美しさは格別です。

しかし、いきなりそんな音が出るわけでは無くイメージより硬質な音調なので、柔らかく解きほぐすのには苦労すると思います。

そんなタンノイでクラシックを聴いていらっしゃる方の客観的な感想はとても重要で参考になりました。

アルテック A5を聴かれた後の I さんの第一声は、「これアルテックですか ?」でした。

驚かれたようで、曲の再生途中でソファーから立たれてアルテックの近くまで耳を近づけていました。

イメージしていたアルテックとは180度違う音だったようです。

まずは音が柔らかくて驚かれたようで、お使いのヨーク・ミンスターより優しい音がするそうで、クラシックを聴いても違和感は全くなく、全体的にはむしろ A5の方がクラシックが上手く鳴っていると仰って頂きました。

参考

お聴き頂いたレコードは器楽曲や室内楽がお好きとの事で下記が中心となりました。

R.Strauss:ヴァイオリンソナタ
Rossini:弦楽のためのソナタ集
J.S.Bach:無伴奏ヴァイオリン
シューベルト・i

お褒めの言葉としても嬉しかったです。

やはりサブ・ウーファーの追加による効果は大きく、音全体が柔らかくなりました。

また、大きな効果が出るのはクラシックの方が多く、大ホールでの録音はよりゆったりと聴くことができます。

元々、大編成のオーケストラは鳴りっぷりの良さが吉と出て鳴ってくれますが、器楽曲や室内楽では粗が出やすく難しいソースでした。

サブ・ウーファーの追加は、正解でアルテックでクラシックが聴けるようになって来ました。
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14. 2020年9月01日 09:43:18 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[10] 報告

晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その1.きっかけ
https://91683924.at.webry.info/201412/article_4.html

画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/141824947381031737180.jpg.html

 写真は先日完成したALTEC A4です。

 これから書く内容は全てオーディオです。本当ならHPでも立ち上げて書けばよいのですが、ブログと二本立てはしんどいので・・・
 オーディオに興味のない方は読んでも無駄です。興味がある人にも無駄かなwww

 アナログオーディオがブームのようです。私もLPレコードを楽しんでいますが、正直、今の私のメインソースはSACDとDSD配信の為、メインソースにはなっていません。
 ステレオLPはデンオンDN308F(針はDL103R)、モノラルLPはジャイロデックにSME3009SV(針はオルトフォン2M・mono)。フォノイコライザーはマランツPH-1に落ち着いています。

 かつてはSPUに凝り、歴代のSPU-Aシリーズ、RF297、RMA309のアーム、オルトフォン、ヨルゲン、パートリッジのトランス類を多数所有していました。
 昔使っていたDENON DP100もトーレンスTD520もずいぶん前に整理しましたし、もうSPUに戻ることはないと思い、全てヤフオク代行出品で処分しましたら総額でウン十万円、三桁万円に近い額(購入額より高いくらい!)と結構なお小遣いになりました。

 先日のセンタースピーカーの変更計画(TANNOY Monitor Gold2発からクリプッシュ ラ・スカラ国産箱のスタックへ)に伴い、サブスピーカーであるVITAVOX Bitone Majorの高域用にALTEC 804A+511Bを導入したことを書きましたが、ぼんやり聴いていると「やっぱ、ALTECはええなぁ〜」なんて。

 うーむ、アナログパーツを売り払ったアブク銭を種銭に、長年心の隅に住んでいたDevaを我が物にとの邪念がムクムクと湧きあがりました。

 私とALTECの出会いは37年前。大学1年の春(1977年かな?)、秋葉原の旧ラジオ会館にあったキラムセンに生まれて初めての15インチユニットを買いに行った時にさかのぼります。
 当時はユニットも販売していたTANNOYのHPD385AとALTECの604-8Gを聴き比べ、「イイナア、欲しいナア」と思ったのはALTEC。しかし定価がTANNOYの10万円に対し15万円。予算の都合もありTANNOY2本を16万円に負けてもらって買いました。

 クラシック一辺倒だった私ですが、大学時代は友人の影響でジャズも聴き始めました。都内のジャズ喫茶にもいくつか通いましたが、今は亡き門前仲町タカノ、McIntosh Mc240(?)でドライブするALTEC 9844は私の聴いたジャズの中でも白眉でした。

 大学5年(医学部は6年制)だったでしょうか、後にVITAVOX Bass Binを手に入れるきっかけとなったステレオサウンド54号のザ・ビッグサウンドに紹介された山中敬三氏のBass Bin解説文に、「この超大型システムに匹敵するスピーカーはもうALTECのA4くらい」とありシアタースピーカー最高峰の一方の雄はA4なんだなとの認識はありました。

 実はA4に縁が出来そうになったのは今回が初めてではありません。医師になって最初の赴任地である香川県で勤務医をしていた時期に、時々顔を出していた高松のオーディオサミットにA4が入荷、買わないかと持ち掛けられたことがあります。
 サミットでは、長くVITAVOX Bass Binの最高域を受け持っていたElectro Voice T350を世話してもらったり、当時自作した211シングルアンプの回路図を引いてもらったりしていました。 
 多少心は揺れましたが、その頃はSIEMENS Wide Angleを使い始めたばかりで、A4はやり過ぎだと回避しました。

 それから長い年月が流れましたが頭の隅にはいつもALTECの音がありました。
 数年前同社の604E/Uを、さらに最近804A+511Bを導入、無意識のうちに少しずつ本命に近づいていたのですが・・・

 人生の折り返し地点をとうに過ぎ、そろそろまとめの時期に入るんだなぁと感じる今日この頃、死に際に悔いを残さないよう、種銭のある今、ヤレルことはヤッテしまおうと。

 Voice of The Theater・ALTEC A4と私の物語の始まりです。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_4.html

晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その2.288B+H1505を入手
https://91683924.at.webry.info/201412/article_5.html

 最初に我が家にやってきたのはコレです。
画像https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/141805222629661100179_1505A.JPG.html

 ネットサーフィンをしていますと、ヤフオクで288Bに15セルのホーンをつけたペアが目に留まりました。
 288Bは日本で人気のあった288-16G(A5の高域用ユニット。故・山中敬三さんが有名にしました)の3代前のモデルで1956年から1963年の間、アルテックの旗艦だった大型ドライバーです。ちょうど私(1958年生まれ)と同世代ですね。
 288-16Gよりマグネットは少し小さく、レンジも上の方が伸びていないそうですが、そこは私と同世代、ナカナカ奥ゆかしい音がするとか?

 ホーンは何でしょう。
 ALTECの288シリーズ用ホーンでは日本で一番ポピュラーなのがセクトラルホーンの311-90。これ以外はグッと少なくなりますが、次に名前が挙がるのが10セルマルチセルラの1005B。さらに希少なところで15セルの1505Bでしょう。他に1.4インチスロート用では1003,1503,1803といった03シリーズがありますが、これはシンビオテック振動板エッジの291スコーカー用で288シリーズ用ではないそうです。

 ヤフオクの写真を見るとこのホーン、1505Bに似てはいますが、セル同士が胴体部分も隙間なく結合されており、1505Bに塗られているアルテックがアクアプラスと名付けたジョリパットの様なダンプ材がありません。

 これは・・・もしかすると・・・1505Bの前身、マボロシの砂入ホーン(セル間に砂を詰めてダンプしている。砂ではなく樹脂だとの説もある)H1505ではないか???

 売りに出している店はいわゆるガラクタ屋さん。古着だのスポーツ用品だの何でも売っていますが、音響機械に関しては素人さんの様です。ヤフオク情報にホーンの名前も書いていないし「音出しをしていないので、鳴るかどうかもわかりません」とサラッと書いてありました。

 しかし売る気マンマンのお店らしく、ネットのアチコチにヨタ記事(?)を書き飛ばしています。
 「貴重なALTEC288Bがこんなに安く!」
 「セレブ御用達で有名、ALTEC288Bがこの値段!」、
 「芸能人やスポーツ選手が愛用するALTEC288Bが!」など次々とhit、ヤフオクに誘導するようにリンクが張ってありました。

 おそらく定型文に当てはめて流しているだけなのでしょうが、ビル・ゲイツやキムタク、イチローが288Bを使ってるなんて聞いたことないけどなぁ(ハナ肇はALTECのバレンシアを使っていたそうですが)。

 さらにこのブツは2週間ほど前にヤフオクで同じ業者の出品で落札されているのですが、出品者都合で落札者を削除し「非常に悪い出品者です」のアラートまで付いています。

 よほど見送ろうかと思いましたが、元手はアブク銭、ホーンがH1505なら充分価値はあるし、288Bは壊れていても修理できるかもしれないと清水の舞台から飛び降りるつもりでポチりました。

 無事落札、手渡しonlyなので、2014年9月14日、日曜日と敬老の日の連休初日を利用して赤穂からはるばる長野県伊那市の倉庫まで、往復900kmを妻と一緒に受け取りに行きました(私が850km、妻が50km運転)。

 お昼頃現地に到着、業者のオジサンは倉庫の横で家族とバーベキューをしていましたが、私たちが行くとバーベキューの手を止めてホーンの車への搬入を手伝ってくれました。
 オジサンと一緒に車の後部座席に乗せるとき「これは重い。ドライバーと合わせて一つ40kg以上あるな。ホントに砂入りのH1505かも」と思いましたが、いらぬ事を口走ってオジサンに欲が出て引き取れなくなるとヤバイと思い、挨拶もソコソコに引き上げました。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_5.html


晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その3.さらに288B+H1505について
https://91683924.at.webry.info/201412/article_6.html

 自宅に帰って検品しました。このホーンは・・・やはり・・・ゴキュリ・・・伝説の・・・H1505でした !!
 H1505は生産開始が1941年。真珠湾攻撃で太平洋戦争の火ぶたが切られたその年の製品、ゼロ戦と同時代の機材です。

 どんな来歴のブツなんでしょうか。ALTECは1960年代初めに故・山中敬三さんや故・中野英男さん(旧トリオ、現ケンウッド創業者)が個人輸入して評判をとりました。その評判を聞き込み最初にヤマハが、次いで1966年にエレクトリが輸入代理店を始めてから個人用として手に入るようになりました。

 従ってドライバーは288-16G、ホーンは311-90、1505Bの時代から。ですからALTEC初期のドライバー、ホーンである288B、H1505となると正式には日本で販売されていません。
 可能性としては業務用に限定されます。まず第一に東洋ウェストレックスが日本の映画館に収めていたモノの可能性があります。

 ご存知のように、日本は戦前ドイツ・SIEMENSとアメリカ・Western Electricの間で結ばれていた映画館用スピーカーの国際カルテルでW.E.の領域と決められていました。 
 東映、大映、日活封切り館はW.E./ALTECを使用。東宝封切り館はRCAを使用していたそうです。
 そのため戦前から東宝系(と松竹系?)を除く一流館にはW.E.のスピーカーが東洋ウェストレックスからレンタルされていました(これも周知ですがW.E.はスピーカーの販売はせずレンタルのみ)。

 大魔神、ガメラ、ガッパはW.E./ALTECで、ゴジラはRCAで吠えてたわけですな(アッ大魔神は無言だった)。松竹はどこの音響機器だったのでしょう。ギララの声は案外国産システムだったのかもしれません。東芝にはバイタフォンという映画用のシステムがあったそうですし、松竹の社名は一番和風ですよね。

 さてドイツのテリトリーを除く世界中の映画館で使用されていたALTECですが、映画館の音響設備は1992年、ドルビーデジタルの開発に伴って大きく入れ替わりました。ALTECは1985年にElectro Voice社に買収され、その後業務用ブランドはE.V.に統一されたので、ドルビーデジタルに伴う設備入れ替え時にE.V.やJBLにその地位を奪われてしまいました。

 日本でも有楽町の日本劇場や大阪梅田のOS劇場など、一流館で使われていたALTEC A4をはじめとするVOTT(The Voice of the Theater)のスピーカーたちが次々とお暇を出されました。中古業者や好事家に引き取られたものは良かったのですが、産業廃棄物としてクズ鉄、薪になったものも多かったらしいです。A5、A7はかろうじて家に入る大きさなので引き取られたものもあった様ですが、恐竜のように巨大過ぎたA4は、ほぼ絶滅したそうです。
 この時、ドライバーとホーンだけ救出され、私の手元に288B、H1505がやってきたのかもしれません。

 次の可能性ですが、アメリカの映画館が取り壊しになった時に好事家、もしくは中古業者が手に入れ、その後売り出したものを日本のマニアが買い付け、日本に入ってきた物かもしれません。
 これがオーディオの中古業者ではなくガラクタ屋さんに流れていったのは、その方が亡くなったからでしょう。奥様には粗大ゴミにしか見えないでしょうから。

 いずれにせよ、元は映画館か劇場にあったモノの筈。日本かな?アメリカかな?それともアジアのどこかの国?
 この288B+H1505から流れていたのは阪東妻三郎、田中絹代の声だったのか、はたまたジョン・ウェイン、マリリン・モンローの声だったのか。意外に蒋介石の抗日映画だったりして。

 ところで日本に1setだけあったVOTT最大のスピーカー、京都会館のA1はどうなったのでしょう。
A1のオリジナルは515ウーファー6発入りのエンクロージャーH610。しかしこれは写真でも見た事がありません。 ALTECの資料集にはないのですが、A3のエンクロージャーH310を二台つなげて515ウーファーを6発としたものは写真で見た事があります。
 後年には515ウーファー2発入りの210エンクロージャーを3台つなげて515を6発としていようで、こちらは資料集に記載されています。エンクロージャーの剛性を考えると210エンクロージャー3台の音が一番良かったのでは。 それ以上にH610なんて大きくて重くて搬入が大変すぎるので実装には問題があったと思いますし。

 京都会館の物は写真で見る限り210エンクロージャーを4台つなげて515を8発使用しているようです。厳密にはA1ではなくさらに大規模なシステムです。写真を見るとエンクロージャーとウィングは白く塗装され、210エンクロージャーの前面は白いサランネットで覆われています。
 このモンスタースピーカーがステージ上方に2セット懸架されていたようで、センタースピーカーはありません。京都会館は映画館ではなくコンサート会場ですからこの様にしたのでしょう。

 同会館は2012年に閉鎖され現在改修中だそうです。2016年にリニューアルオープンだそうですが、A1はもう廃棄されたでしょうね。風呂屋の薪にでもなったのでしょうが、あれだけの米松があれば、お風呂屋さんも半月は困らなかったかな?

 もう少し早くALTECに取り掛かっていれば、白塗装でサランネットがある世界唯一のVOTTを私が救出できたかもしれません。残念ですね。
 以下妄想です。買い取り価格はいくらにしようかな。515(Bと仮定します)が16発で120万円、210エンクロージャーが8台で160万円、ホーン(1505Bと仮定)が2本で30万円、288(16GのW使いと仮定)が4本で30万円、合計340万円。世界最大級のスピーカーの値段と考えれば安いものですね。

 自宅での設置は・・・ウィングはあきらめ210エンクロージャーを横倒しにして4台積み重ねますね。すると幅213cm、高さ330cm、奥行き1mの超巨大ウーファーボックスが出来ます。その上に288Bをダブルで使い、Wスロートの1505Bを載せれば高さ390cm位でしょう。  
 これならなんとかベンプレ亭のオーディオルーム(W6m×D10m×H6m)に入ります。脚立を使って登るイス(テニスの審判や映画監督が座るイス)を買い込み、それに座って聞けばなんとかなりますよ。

 まてよ、210エンクロージャーを二台横積みし、1505Bを載せ、その上にさらに210を二台横積みしてバーチカルツイン(バーチカルフォース?)にしたら普通のイスでなんとか聴けますね。この方が良いかな。
システムの名称はA1の上を行くという事で、A0にしたらどうでしょうか。究極のオーディオマニア(マッド?)の出来上がりですね。

 さてネットで知ったのですが、1994年封切りのディズニーのアニメ映画「ライオンキング」のレコーディングモニター(プレイバックモニター?)には、なんとA1が使われていたそうです。さすがはアメリカ、さすがはハリウッド。スケールがデカいですね。同時にこのエピソードはVOTTシリーズが現代でも最良の音の一つである事の証拠でしょう。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_6.html


晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その4.まだまだ288B+H1505について
https://91683924.at.webry.info/201412/article_7.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/141805251825343853179.jpg.html

 288BとH1505のアップ。写真のようにスロートの近く、ホーンの横腹に円形の蓋がしてあります。ココが砂の入れ口です。ホーンを叩いても確かに砂入りらしき音ですね。

 ALTEC製品ではありませんが、以前に雑誌で砂入りホーンの記事を見た事があります。使用中の紅毛碧眼のニイチャンが「重くて取り扱いに苦労する」と嬉しそうに愚痴っており、「作るアホウに買うアホウだな」と笑っていましたら、自分がそのアホウになってしまいました。

 VITAVOXの大型ホーン、カットオフ220Hzのシリーズ(私がBass Binに使用しているCN129など)もホーンの横腹に小判型の金属板で蓋をされたダンプ材の注入口があります。このシリーズはALTECの05、03マルチセルラホーンシリーズよりさらに巨大なので砂は無理、オガクズが詰めてあるそうです。

 VITAVOXはロンドン・ウェストレックスのOEMもしていたため、技術的にはALTECの親戚筋です。ALTECは砂でダンプ、VITAVOXはオガクズでダンプという訳でしょう。
 さすがに砂入は重過ぎて商品としてはどうかという事でALTECも1505B以降は砂入はやめ、アクアプラス塗布になったものと思われます。その結果H1505の重量、約30kg(40kgに近いかもしれません。10セルのH1005が約27kgとの記載を見た事があります)に比し1505Bは約10kgと大幅な軽量化に成功しています。
 しかし両方の音を聴いている方の情報では1505Bに比べH1505の音は明らかに「静か」で全く音が違うそうです。この方はH1505をより高く評価されていました。

 余談ですがアクアプラスの語源は何でしょう。アクアとはアクアラングのアクアでしょうか。そうすると本来は英語ではなくフランス語、イタリア語で水の意味だそうです。私はアクアプラスを塗った311-60も所有していますが、美しいブルーグレーです。このブルーにちなんだ命名かも知れません。なかなかのセンスですね

 さてドライバーの288Bは鳴らなくてモトモトと思いながら、アキュフェーズのチャンデバDF55で355Hz以下をcut してEL84ppアンプに繋いだところ、二個ともサーッとアンプノイズが聞こえてきました。どうやら古武士は生きていたようです。

 その夜はデンオンのチェック用SACDを使い、男性アナウンサーの声、ピンクノイズ、スウィープ信号を流し、異音が無い事、音圧がそろっていることを確認し幸せな気持ちで就寝しました。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_7.html


晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その5.もう一つ288B+H1505について
https://91683924.at.webry.info/201412/article_8.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/141805261772550812179.jpg.html

 288Bドライバーです。最後尾に巻いてある細いロープは何でしょう?ダンプ効果を狙っているのかなと思っていましたが、後部のカバーと本体の間の気密性を保つためのスペーサーでロウ付けされているそうです。288Cの後期からゴム製のスペーサーに変更されたとか。
 性能はゴムに負けるかもしれませんが、耐久性ではロープが上でしょう。見た目もクラシックでカッコイイ。

 もっともスペーサー用のゴムくらい1956年になかったはずはありません。何か性能の面で優位があり、ロープが採用されたのでは。組む手間を考えればゴムの方が楽なはずです。288C後期になって簡略化されゴムになったのではないかと勝手な想像をしています。

 288は最初のモデル(Aとも称されてます)から288B、C、D、G、H、K、Lとモデルチェンジがされています。K、Lはフェライト、それ以前はアルニコマグネットです。数寄者としてはどの288の音が一番良いか気になるところ。

 オーディオ製品の論評は、会社が存続しており現行モデルがある場合は最新の製品が高く評価され、消滅した会社の製品やディスコンになったシリーズなら、古いものほど高く評価される傾向があります。
 従ってビンテージ・オーディオの話になると古い物ほど評価が高いのが常ですが、稀に業務用機材は最新のモデルの音が一番良いのだと言う人もいます。メーカーたるもの、この様なプロ用機まで質を落としてコストダウンするとは考え難いとの理屈です。

 ALTECが業務用音響機材から撤退したのち、同社の技術者集団がALTECの生産設備を引き継ぎ、ALTECのユニットを再生産しているGreat Plains Audioという会社があります。
 同社が生産しているアルニコ・ユニットは515シリーズでは515C、288シリーズでは288-16Hといずれもアルニコの最終モデルとなっています。やはり技術者の目から見ると最後のモデルがベストモデルなのでしょうか。(最後のモデルしか金型が残っていなかっただけかもしれませんが)。

 最後は聴いてみなけりゃワカランのですが、素人が伝説のかなたに消えた名機をアレコレ聴けるはずもありません。そうなるとカン(自分の経験から導き出した総合知)に評論家の論評をプラスして判断せざるを得ないわけです。

 さてアルテックの資料集としてはステレオサウンド社の2冊の別冊が手元にあります。1983年に出版された「世界のステレオ HIFI COMPONENTS SERIES-4 ALTEC(最近電子書籍で購入)」と2006年に先の別冊を下敷きに出版された「Top-Sounding Vintage Loudspeakers and Amplifiers ALTEC(発売時に紙媒体で購入)」です。

 後者のp178〜p189に歴代288シリーズの鳴き比べなる記事があります。最後に新忠篤、篠田寛一、楢大樹、各氏のフェイバリットが書かれています。
 新氏は288B、篠田氏は288(A)、楢氏は288Cと意見が別れましたが、重鎮と言える新氏が288Bをベストに推してくれたのは嬉しいですね。記事を一部転記しますと・・・

 新「私は、力があって、しかも滑らかな音を聴かせる515+288Bが良いと思います。ただ、トゥイーターが欲しくなるような気もするんですが。」

 司会(杉井真人)「トゥイーターを加えると、独特の味が消えませんか。」

 新「消えるかもしれませんね。でもすごく良くなるような気もしますよ。」

 資料集を紐解きますと288(A)は周波数特性の記載なし。288Bは500〜12,000Hz、C、Dは500〜16,000Hz、G以降は500〜15,000Hzとなっており、288Bの高域が早めに落ちているのは確かのようです。

 私はジャズも聞きますが、主に聴いているのはクラシックです。クラシック、特にオーケストラを十全に再生するためには広い周波数レンジが必要になります。ここは素直にツィーターを加えて実験してみましょう。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_8.html


晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その6.ツィーターのアタリを付けてみました
https://91683924.at.webry.info/201412/article_9.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/141805298602136347179_3000H.JPG.html

 写真はALTEC3000Hです。

 プラスツィーターの実験にあたり、まずALTEC 288B+H1505を測定してみました。ホーンは床にベタ置きの状態にて正確ではありませんが。信号はアキュフェーズDF55なるチャンデバを使って355Hz以下のみ24db/octで切ってあります。
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 ホーン軸上1mの測定結果は図のようです。嬉しい事に二個のドライバーには音圧差がなく、周波数特性もほぼ揃っているようです。グラフを見ると5KHz以上がダラ下がりになっていて、特性上はやはりツィーターが必要でしょう。

 準備したツィーターはALTEC 3000H 、JENSEN RP107、Electro Voice T350(以上1960年代製)、ゴトウユニットSG-17G(1970年台製)、ALTEC MR902-16HF(1980年製)。
 他に番外編としてALTEC804A(1963年製)ドライバーを。これは500Hzから使えるユニットですが、ハイが15KHzまで伸びています。ALTEC A5の高域を伸ばすために802系のドライバーをホーンなしで乗せてうまく行った話を読んだことがありましたので実験してみました。
 以上、どれも30年〜50年ほど前のブツですが、まあションベン臭い娘っ子はガキにまかして、大人は熟女とシッポリと。

 他に手持ちのツィーターにはアイデンAT7000(コイズミ無線のレプリカ)、ESSグレートハイル、DECCAケリー、GOODMANS Trebaxもあるのですが、コイズミ無線は流石にちょっと…他は能率が288Bに合いませんので無理でしょう。
 
 最初はALTECの3000Hを乗せてみました。同じALTECのMR902-16Gは重さが3Kg以上ある大型ツィーターですが、コレは400gもないミニサイズです。まあ能率と耐入力がOKならデカイ音は出せるわけですからツィーターにはサイズは関係ないのでしょう。

 W.E.24Aのミニチュアの様なホーンの外観やターミナルの形状から、てっきりW.E.がALTEC社に変わったころ(1937年)のユニットだと思っていましたが、資料によると1967年発売です。しかし3000H、実は1952年発売の同軸型スピーカー、602の高域用ドライバー、3000Aの同等品です。1967年に602が生産完了になったので、作りすぎていた補修用備品を売りに出したのかもしれませんね。
 彼女の名誉のために一言付け加えますと、3000Hは一度ディスコンになった後、再生産・再発売されています。やはり人気のあったツィーターなのでしょう。

 写真で見ると高級感が無いのですが、実物は案外風格があります。適当に持ち重りがしますし、ホーンもガッチリした亜鉛ダイキャスト。ホーンを覗くと半透明のガスケットの裏にアメ色に輝くダイヤフラムが見えます。ランシングは凹型の振動板が特徴ですが、これはW.E.のような凸型です。なんでもマイクロフォンの振動板をモディファイしたものだそうです。

 私が手に入れた3000Hの仕上げはホーンである金属の地肌そのもの、薄いウグイス色(?)で、塗装はされていないようです。他に黒塗装、アルテックグリーン塗装のバージョンがあるようですが、H1505ホーンや210エンクロージャーのブルーグレーに合わせるのには無着色のウグイス色が一番ピッタリ来そうです。

 3000Hは評価の別れるユニットです。ALTECのドライバーに合うグレードじゃないと切り捨てる人もいれば、ALTECにはこれしか合わないという人も。ある人は高域が伸び切らないと言いますし、またある人は測定グラフ付で24KHzまで伸びていると主張します(私も測定してみましたが後者が正解。手持ちのホーンツィーターの中では最も高域が伸びています)。
 ですから3000Hはいろんな使われ方をしています。ある人はW.E.の555Wの高域に使っていますし、ALTEC 755Eの高域に使う人もいます。

 もっともJBLの075も、パラゴンにも使われればLE8Tのプラスツィーターにも使われていますね。引かされた相手により大店の奥様にもなれば長屋の女房にもなる、運命に翻弄される美女が良質なツィーターの宿命なのでしょう。

 さて、3000H、能率が288Bよりかなり低い(100db/m・w前後だと思います)ので心配していましたが、やはりネットワークでは無理でした。中域のユニットより3〜5db能率が低い程度ならアッテネーター無しのコンデンサー一個で十分つながるのですが、110dbを超える288Bと繋げるにはマルチアンプにしなければなりません。

 私のA4は2Wayマルチアンプとし、ツィーターは高域用アンプからネットワークで信号を貰うつもりなので、この時点で3000Hは候補から外れました。しかしせっかくの実験ですから、3000H本来の音を聴くためにアキュフェーズDF55を使って7KHzでクロスさせ、3wayマルチアンプとして聴いてみました。
 少しレベルを抑えめに鳴らしますとナカナカ品の良い音がします。しかし馬力がやや足らない印象ですね。ジャズよりむしろクラシックに合うと思いました。
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 次はツィーターを1980年にALTECが発売した MR902-16HFに変えてみました。写真は測定中のMR-902。

 このツィーターはマンタレーホーンと命名された当時の新技術、定指向性ホーンが特徴です。能率は公称103dbですから、こちらも288Bにネットワークで繋ぐには少し能率が不足かも知れません。

 音は巷の噂通り高域のレンジが伸び切らず、ハイがダラ下がり、測定値も同様の結果です。バイオリンを聴いても、もう一つ冴えを感じませんね。
 マンタレーホーンは本来アンプで高域補正をして使うのがデフォですので、ホーンを外してドライバーだけの音も聞いてみましたが、やはりハイがダラ下がりです。元々中高域ドライバーの流用の様なツィーターですのでこの程度が限界なのでしょう。
 ホーンがない方が少しマシですが、この周波数特性では288B+H1505ホーンだけの時と代わり映えしません。コンデンサーの容量をいくつか変更して試してみましたが、傾向は変わりませんでした。
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 次は写真上のようにVITAVOX Bass Binにも使用していたE.V. T350を試してみました。
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 T350を2.2μFのコンデンサーのみ(9KHz、6db/octローカット)で乗せると図のように。アッテネーター無しで上手く繋がりそうですね。15KHz以上の最高域はALTEC 3000Hのように伸びてはいませんが、音の実在感はこちらが上。

ホーンを床にコロガシたまま、最近売れっ子のイザベル・ファウストのバッハ無伴奏パルティータ第2番を鳴らしてみました。288B単独では蓄音機風の胴間声になる時がありますが、それでも上々の音色です。T350を加えると胴間声が無くなり艶やかさが出てきます。
T350は少し音が元気すぎる気もしますが、これはこれで良いと思える説得力のある鳴り方をしてくれます。「かそけき絹擦れ」の音を再生するならALTEC 3000Hが上だと思いますが、高域にもエネルギーが必要ですから。

試しにチャンデバを介さずプリアンプの出力からパワーアンプに直に出力を入れ、288B+T350ユニットをトバさないよう、低域がハイレベルで入っていないソースを選んでフルレンジで鳴らすと、「バイオリンだけを聴くならこれ以上何もいらないな」という素晴らしい音色がします。
数日聴くうちに288Bの振動板もセカンドバージン状態から復活したようで、ますます芳醇かつ妖艶な音色を、そして時に怜悧な音色を奏でます。年増の魅力全開ですね。

この時点でJENSEN RP107、ゴトウユニットSG-17Gは実験を断念。この二機種はエレボイT350よりも能率が低く、マルチアンプにしないと288Bと繋がらないためです。ゴトウSG-17Sは公称110db/w・mですが、私の手持ちのペアは実測値では公称107db(or109db)のT350より低能率です。時代物のため少し減磁しているのかもしれません。

最後にALTEC804Aをホーン無しで繋いでみました。804Aは15KHzまで高域が伸びているのですが、裸で鳴らすと高域の周波数特性が乱れ、残念ながら上手く行きませんでした。
プラスツィーターはT350に決定、アッテネーターは使用せずコンデンサー1個で繋ぐことにしました。

さて昔オーディオマエストロの是枝重治さんに聞いた話でも。1970年の大阪万国博覧会のお祭り広場ではアルテック288に同社のホーンを付けたスピーカーを大量に配置し、ウーファー無しのフルレンジで使ったそうです。音響製品の設備担当は当時東洋ウェストレックスの社員だった伊藤喜多男先生。
コレで再生した鼓笛隊の演奏は凄い音だったとか。是枝さんは実際にコレを現場で聴いて小太鼓のキレッキレの破裂音に腰を抜かしたそうです。

それにしても今回手に入れた288B、チャコールグレー梨地の外観もキレイだし、ホーンを外して中を見てもキレイです。前オーナーの故・亜留手駆男さん(故人にされちゃってます。ごめんなさい)が整備して大事に使っていたのだろうと思います。私も大事に使わなければ。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_9.html


晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その7.ウーファーの選択
https://91683924.at.webry.info/201412/article_10.html

 ドライバーの次はウーファーを何とかしなければいけません。288シリーズに組み合わせるウーファーとしては515シリーズが定番です。時代を追って515(1945〜65)、515B(1966〜78)、515C(1979〜80)、515E(1981〜83)、515G(1984〜)になっている様です。

 515Cまでがアルニコ、それ以降はフェライトですので狙い目は515Cまででしょう。先に入手した288Bは1956〜63年のモデルですから時代を合わせるなら515ですが、これを4発そろえるのは至難の業。ネット情報では515で組んだA4を導入した方が居られましたが、515は4発中2発がALTECブランド、残りの2発はIPCブランド(W.E.は独占禁止法に触れ、音響部門はALTECとIPCに分割されました)になっていました。
 2014年の今から状態の良い515を4発そろえるのは困難ではないでしょうか。

 次にA4システムはなるべくシンプルに行きたい、つまりサブウーファーは避けたいという思いがあります。
 私が愛用中のVITAVOX Bass Binシステムは元々2Wayネットワークのスピーカーなのですが、欲を掻き続けて今では5Wayマルチアンプ+ダイナベクター・スーパーステレオの大掛かりなシカケになってしまいました。

 同じようなプラントシステムをもう一組というのはアホウが過ぎるのではないかと。こんな大きな箱を部屋に入れて、さらにサブウーファーまで加えるなんて賢そうには見えないなとも。
 また一筆書きの良さ、勢いも大事にしたいところです。従ってA4は本来の2Wayにせいぜいプラスツィーターでまとめたいと考えました。そうすると515シリーズ+210の低域を出来るだけ下まで伸ばさなければいけません。

 515はフィックスド・エッジですが515B以降はフリーエッジ(といってもウレタン、ゴム等ではなく布エッジにビスコロイド)、ダンパーもベークライトの蝶型ダンパーからコルゲーションダンパーに変更されているので能率はそのままで周波数特性が下に伸びています。f₀は515が35Hz、515Bが25Hzにて低域のレンジは515Bが広いに違いありません。

 またしてもネット情報ですが、515を使用したA5を使用している方がおられました。515Bと比較して515はより軽くハイスピードな低音が出ると書かれていましたが・・・実はこの方はサブウーファーを付加して聴いておられました。そういえば、やはり515をH810(825の前身)に入れたA5仕様のスピーカーを使用しているAV評論家の堀切日出晴さんも、515の下にサブウーファーを使用していますね。

 825や210の様なフロントショートホーンのエンクロージャーは再生周波数の下限はホーンで決まるので、ウーファーのf₀が低くても意味がないという意見もあります。しかし、いくら210のホーンが大きいと言っても、ホーン長は80cm程度、カットオフは100Hzまででしょう。そこから下の音域は巨大なバスレフ箱が受け持っているはずです。従ってユニットのf₀もやはり関係するのでは。

 実は先に書いた「別冊ALTEC」の515+288の鳴き比べ(エンクロージャーは825B、ホーンは329Aを使用)でも515は515Bより高く評価されています。この辺りも気になるところではありましたが、入手容易な事、低域がより下まで伸びている事を理由にウーファーは515を探すことはせず、515Bを選択しました。515Bもそろそろタマが減っては来ましたが、エレクトリによる輸入が始まってからのモデルですから流通している中古品はまだあります。515Cも良いと思いますが、515Bより生産期間が短く、むしろ入手難だと思いますし、性能的にも大差ない様です。  そうなると288Bに少しでも時代が近い515Bが第一選択でしょう。

 515Bには前期モデルと後期モデルがあります。フレームが前期モデルは鉄板の打ち抜きでスマート、後期モデルはダイキャストでゴツク、見たらすぐに判別できます。本来ダイキャストがより高級なのですが、見た目は前期のプレス・フレームが格好いいです。
 この二つは型番を変えた方がよいくらい内容も違います。前期モデルは後期モデルより能率が高く(前期103db/4フィート、後期98db/4フィート)、ユニットの取り付け方もバッフル後面からがデフォになっているので、210に入れるなら前期モデル一択でしょう。

 問題は流通品が減ってきた515B前期モデルが4発同一コンディションで揃うか否か。515Bは元々A5に使われていた物が中古市場に出てきますので、2発は揃っていても4発一度にはそうそう出てこないようです。

 しかし運よく515B前期モデル、しかも全てエレクトリ経由の同じようなコンディションのウーファーを6発(2発ずつ3ペア)、同じ出品者がオークションに出品していました。値付けが高めで誰も入札していません。
 必要な515Bは4発なのですが、「6発全部落として、特性の揃った4発を使用すればより良いだろう。残った2発も何か使う機会もあるかもしれない」と理屈をつけて3ペア6発、大人買いしてしまいました。
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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/141805344889838189179.jpg.html

 これが入手した6発の515Bです。どれもGood Condition !!
 エッジのビスコロイドに付着していたゴミをピンセットで取り除いてやった後、スウィープ信号を入れてみましたが音圧、音色全て問題ありませんでした。A4システムにはセンターキャップの色が似通った4発を使う事にしました。

この記事へのコメント
mambo
2014年12月28日 23:16
515Bでもベンプレ親爺さんの前期のものでしたら、フィックストエッジ&ベークダンパーの515用のリコーンキットが取り付けることができるかな?
と思います。私が持っている515のバスケットにBのコーンでリコーンしたものと同じ状況かと思います。
要は、515無印は接着剤なしで全てボルトで取り付けられていますんで、2080もおんなじ構造で、こんな感じで脱着できます。
お持ちの515B前期ものの外周と、ダンパー横のボルト穴がちゃんとあれば対応できると思います。

http://blog.livedoor.jp/manmaru863/archives/1855402.html#more

ベンプレ親父
2014年12月29日 01:09
mambo様
お世話になってる本郷のお店(クラシックオーディオ)ではダンパーは515Bのままで、コーンだけフィックスドエッジに変更する事は可能だそうです。
オリジナルを触るのもナカナカ度胸がなくて・・・
フィックスドエッジはボルト留めが普通なんでしょうね。
バイタボックスのウーハーはフィックスドでやはりボルト留めです。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_10.html


晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その8.いよいよ210エンクロージャーの登場 !!
https://91683924.at.webry.info/201412/article_11.html

 A4を組もうと思ったから288Bドライバー、H1505ホーンや515Bウーファーを揃え始めたわけで、当然A4用の210エンクロージャーが無ければ話になりません。我が家にやってきたのはドライバーやウーファーより後でしたが、実は手を付けたのはこの箱が最初でした(しばらく中古屋さんの倉庫に置かせてもらっていました)。

 この箱は九州・福岡の中古オーディオ屋さんから買いました。このお店の商品は店頭販売だけでなくオークションにも出ています。この210エンクロージャーはかなり前からオークションに時々かけられていたのですが、値段もやや高めで誰も入札しませんでした。以前から「欲しいなあ」と思っていたのですが、何しろ大きいし先立つものも・・・

 今回ウン十万円のアブク銭が入ったので、ついに福岡の中古屋さんがHPに載せているA4をやる事にしました。
 何しろ古いものですし、状態が心配なのでエンクロージャーはオークションでの入札はやめ、福岡のお店に連絡し、現物を見た上で買い付けることに。

 2014年8月23日土曜日に新幹線で福岡に入り、そこからは社長さん(私よりやや年かさの方でした)に車で1時間ほど南の八女市の倉庫まで案内してもらい、現物を見せてもらいました。エンクロージャーはラップに包まれていてネットの写真以上の情報は得られませんでしたが、道々社長さんのお話を聞いて大丈夫と思いましたので、購入する事にしました。

 往復2時間の道のりとお昼ご飯、合計3時間程ご一緒し、面白い話を聞かせてもらいました。社長さん曰く
 「オーディオは物量だ」
 「オーディオは歪を聴いてるんだ。良い歪が出てるのが良い機械で、歪の無いのが良い機械じゃないよ」

 アルテックの使い方も聞きました。私は515や288は小音量ではオーバーダンピングだと思いましたので「シングルアンプが良いのでしょうね」と尋ねましたら、
 「いやいやプッシュプルに限る。パラプッシュでもいいよ。シングルじゃ力不足」
 
 私が医師と知ると、「お医者さんはスキな人が多いね」と。ジャズ評論家の寺島靖国氏の造語に「ドクター・ジャズ」というのがありますが、医者はジャズとオーディオに凝るとトコトンまで行く人が多いそうです。社長さんも過去最大のスピーカーを納めたのは鹿児島のお医者さんだったそうで、エンクロージャーの板厚75mm、容積2500L、重量450kgの密閉箱にE.V.の30Wを納めたものだったとか。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_11.html

晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その9.210エンクロージャーの来歴は?
https://91683924.at.webry.info/201412/article_12.html

 八女市の倉庫から博多駅への帰り道で社長さんから私が購入した210エンクロージャーの来歴を教えてもらいました。この箱は島根県益田市の映画館にあったA4システムのものだそうで、この映画館が取り壊されるときに地元の好事家がこれを手に入れたとの事でした。

 自宅で使っていたそうですが、この方が再婚され、若い奥さんが「私の荷物が入らないワ」というわけで210エンクロージャーを諦め、825エンクロージャーに変更したそうです。
ホーン、ドライバー、ウーファーのユニット類はA4の物を流用、A5システムにダウンサイジングし、箱だけ中古屋さんに出したというのがこのエンクロージャーの歴史です。

 中古屋さんに来たときはオリジナルのウィングは付いておらず、代わりに国産のウィングが付いていたそうです。サイズがオリジナルと同じならこのウィングも一緒にもらうつもりでしたが、このウィング、幅がオリジナルの1/2、30cmくらいしかなかったため、こちらは処分してもらいました。

 おそらく前オーナーが家庭で使うため、ウィングを小型化したのでは。ということは、幅4m以下の部屋でA4を使っていたのかもしれませんね。新しい奥さんの要求もムベなるかな。もしかすると前の奥さんと別れたのはオーディオで無茶をし過ぎたからかもしれませんね。クワバラクワバラ。

 ところでA4のあった島根県益田市の映画館とは何処でしょうか。ネット情報によりますと、益田市は2008年8月末に市内最後の映画館「デジタルシアター益田中央」が閉館しています。ここは1997年に全館リニューアル・設備更新したそうです。A4、もしこの映画館が放出したのだとしたら1997年のリニューアル時が有力では。この映画館は1948年頃から営業していたそうなので1944年開発のA4が入っていても不思議ではありません。

 やはりネット情報では1957年には益田市に益田館、石見館、中央劇場、益田東映、益田セントラルの5か所の映画館があったそうです。デジタルシアター益田中央は中央劇場が前身でしょうか、それとも益田セントラル?
益田中央より先に閉館した4映画館はいつの閉館か調べが付きませんでしたが、A4はこちらからの放出品かもしれませんね。

 中古ショップの社長さんに聞けば放出元が判るかもしれませんが、これ以上調べてどなたかに御迷惑がかかるといけません。ここから先は謎にしておきましょう。
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晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その10.210エンクロージャーの補修
https://91683924.at.webry.info/201412/article_13.html

 2014年10月5日、ついに210エンクロージャー2基が我が家のオーディオルームに搬入されました。部屋は中二階なので階段を上げなければなりません。あらかじめ前日に階段の手摺を大工さんに外してもらい、電灯の傘も外して準備。当日は朝からピアノ運送さんが4人がかりで運び込んでくれました。
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 トラックの荷台から降ろされる2台の210エンクロージャー。
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 階段を上る210エンクロージャーです。もう2cm幅が広かったら階段を上りませんでした。
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 補修前の210。実はトールボーイなんですね。

 予想より傷は少なく、その日のうちにタッチアップを終了。傷も特に目立つところだけパテ埋めして塗装。アルテックグレーに似た塗料としてスレートグレーの塗料に黒を混ぜたものを作り塗布しました。最近は水性塗料でも十分高品質なので楽ですね。
 
 210エンクロージャーにはウィングを留めるためのボルト穴が6か所(前4、後2)開いているわけですが、それ以外の意味不明の小穴が何か所かありました。
 二基の210の同じ所に開いているなら意味のある穴なのでしょうが、左右適当な位置に開いているうえ、穴のサイズもバラバラです。ネットワークを固定したり、スピーカーコードを引き出すために使用していた穴じゃないかと思い、全てパテ埋めしました。

 でも全部埋めたらどこからスピーカーコードを出すのでしょう。210エンクロージャーを購入した中古ショップの社長さんに電話してみると、VOTTシリーズはバスレフポートからスピーカーコードを引き出している人が多いそうです。私もそうしましょう。スピーカーターミナルが無ければ接点が一つ減るので、音質にも有利でしょうし。

 補修完了しましたがオリジナルの塗装を出来るだけ残して仕上げたかったので、手の込んだことはしていません。キレイになったのかキタナクなったのか判断しにくい補修ですが、自分の手が入るとなんだか愛着が倍増ですね。

 ここで一つ秘密をバラしましょう。210エンクロージャー二台のうち1台はオール米松合板。しかしもう一台は低音ホーンの曲線部分とスピーカー取り付けバッフル、低音ホーンの下側のバッフル(バスレフポートの空いている板)、つまりスピーカー前面は米松合板ですが横板、天地板、裏板と細工の無い一枚板の部分はチップボードとなっており、米松合板とチップボードの混成部隊です。
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 こちらはオール米松合板の210内部。
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 こちらは米松合板、チップボード混成エンクロージャーの内部。横板の表面を見るとチップボードなのが判ります。

 先の「Top-Sounding Vintage Loudspeakers and Amplifiers ALTEC」によると「ALTEC・VOTTのエンクロージャーは裏板、バッフルなど一部に硬質なチップボードを使う事もあった」とありますのでこの類でしょう。
 私のオール米松合板でない方の210、チップボードの横板、天地板の木口は積層になっていて、今様のチップボードやMDF材の様な一体成型ではないです。木材の知識は無いのですが、薄いチップボードを積層に貼り合わせた板材があるのかもしれません。

 幸いなことに、A4システム完成後2台のスピーカーの聴き比べをしましたが案外音の差は感じませんでした。強いてあげれば米松合板、チップボード混成210の方が、少し低音が豊かに聞こえるかな?逆に言えば少しボンつく?
 まあ、おおらかな時代のおおらかなスピーカーだという事で、これで良いのでは。

 正直に言うと、二台ともオール米松合板の210が欲しかったです。そうは言っても、これも御縁ですからね。
前オーナーの再婚が原因でお暇を出されたエンクロージャーなので、私が可愛がってやらないと。一度手の内に入った210は私と縁があったのです。彼女の余生は私が面倒を見てやります。
 なぁに、女も犬もついでにスピーカーも、多少スキがある方が、スソが汚れてるほうが可愛いんだよ。

 ところで、この210エンクロージャー、なぜ1台がオール米松合板で、もう一台が米松とチップボードの混成なのでしょうか。この2台のエンクロージャーは益田市の同じ映画館にあったものですが、おそらく映画館に導入された時期が違うために使用板材の異なる二種類の210エンクロージャーとなったのだと思います。

 昔の映画はモノラルでしたので、中小規模の映画館ではスクリーンバックには1台のスピーカーしか入っていなかったそうです。小劇場ならALTEC A7一本で済ませたとか。
 その後、前方の音響が3チャンネル化し、センタースピーカーの両サイドにスピーカーが設置されるようになったそうです。
 ですから、益田市の映画館にはまずオール米松合板のA4が1台入っており、前方が3チャンネル化した時に、もう2台のA4が後から導入されたのではないでしょうか。しかしその時代のA4は既にオール米松ではなかったのでは。

 これはVOTTステッカーを見ての想像です。どちらのA4にも、あの有名なVOTTの大きなステッカーが貼ってあるのですが、色のくすみ方が違います。オール米松A4に貼付してあるステッカーの方が明らかに古いのです。

 映画館の設備更新時(あるいは閉館・解体時)にA4を引き取りに来たマニア氏は、オーディオ(ステレオ)用ですから2本しか必要ない。
 そうなるとオール米松合板のA4をまずチョイスし、残った2本の米松・チップボード混成A4のうち、状態の良いA4を1本持ち帰った。こうして片チャンネルがオール米松、もう片チャンネルが米松・チップボード混成のペアが出来上がったのではないでしょうか。
 この推理はまず当たっていると思います。 

 そうなると、最後に一本残ったA4、混成部隊の210エンクロージャーは処分されてしまったのでしょう。なんだか可哀想ですね。
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晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その11.VOTTエンクロージャーの謎
https://91683924.at.webry.info/201412/article_14.html

 ALTECがエンクロージャーの材料に主に米松合板を使用したのは安価で入手容易なためだそうで、どうも板材の質にこだわりは無かったようです。さらに言えばALTECがエンクロージャーを重要視していなかったのは、少なくともVOTTのシリーズについてはどうも本当らしいです。そのためか、ALTECエンクロージャーには不思議な伝説・謎があります。

 最初の伝説は極端なので私は半信半疑なのですが、「一つの会場でイベントが終わるとPAシステムからユニットだけ外し、エンクロージャーは野焼き。移動先の会場で新しいエンクロージャーに前会場から持ってきたユニットを組み込んでイベント開始、そのイベントが終わると再度同じことを繰り返し次の会場へ」なんていう話があります。

 広いアメリカ大陸でのコンサートツァーやサーカス興行なら、もしかすると本当かも知れません。たしかにステージサイドに足場を組んで小山のように積み上げたPAスピーカーを見るに、これを毎回トラックに積み込み全米を移動するのは、大変な労力と経費が掛かりそうですから。

 もう一つの謎は更にショック、「日本にはALTECのオリジナルエンクロージャーは正式輸入されていない」という説です。日本にも「オリジナル」と称されるALTECエンクロージャーが多数輸入され販売されましたが、実はそれらは国産だという噂があるのです。それらの箱は米松合板製には違いないのですが、その合板を調べると「Made in USA」の印字が見つかるそうです。

 アメリカの米松合板をアメリカで箱に組んだのなら、合板にその印字はされないはず。印字があるのはアメリカ製米松合板を日本に輸入し、国内で箱に組んだ証拠だという訳です。その箱を国内で組んでいたのは某社と某社だという話まであるようです。

 そうすると、中古業者さんがアメリカで買い付けてきたもの、好事家が海外オークションで落札した物だけがオリジナルエンクロージャーという訳でしょうか。
 もっともヤマハがALTECを輸入していた極初期にはエンクロージャーもアメリカ製だったという異説もあるみたいです。

 さらに不思議な話もあります。「ALTEC社のVOTTのエンクロージャーは図面を発表しているだけで、自社製品としては販売していない。従ってオリジナルエンクロージャーはそもそも存在しない」という説です。

 たしかにALTEC社にはJBLのハーツフィールド、パラゴンやE.V.のパトリシアンの様な凝ったエンクロージャーは一機種もありませんでした。バスレフダクト一つ取ってもバッフル板に適当な大きさの穴を開けるだけで、ダクトですら無いのですから。 
 民生用でもせいぜいスピーカー前面の組木格子(Magnificentなど)程度で、木工に凝った事はない会社です(しかも組木格子は日本製との説まであります)。

 従って箱がOEMであっても驚かないというか、当然だと思うのですが、それどころかVOTTシリーズの箱は図面だけ発表して勝手に作らせていたというのです。本当でしょうか。エンクロージャーに関するノウハウは少なからぬものがあると思うのですが。

 そういえば少し思い当たらぬこともありません。ALTEC社のVOTTの図面には吸音材の入れ方に関する記載がないように思います。そして世に出ているVOTT箱のグラスウールの入れ方、その量はずいぶんバリエーションが多いというか、殆どデタラメなような気がします。つまり誰も管理していない。だからエンクロージャーが自社製 どころか、自社ブランドのOEMですらないという事では。ちょっと信じ難い話ですが。

 もうひとつ。ALTEC・VOTTエンクロージャーと言えばスクリーンバックからの反射が少なく、長期に放置しても汚れが目立ちにくいアルテックグレーの塗装と決まっていますが、アメリカでは黒板塗料の様な艶消しの深緑の箱が主流だったという説があります。なるほど旧型のALTECユニット、ホーン、アンプのフロントパネルはアルテックグリーンと呼ばれる深緑が使用されていました。アルテックグリーンの811Bホーンなど、グレーの箱より深緑の箱の方がコーディネイトが取れそうです。

 古いエンクロージャーは深緑が似合いそうですね。H110(825の前身)なんか特に似合いそう。H110は白黒写真でしか見た事がないので色が判らないのですが、アルテックグレーの箱より色が濃いように思います。チャコールグレーだと思っていましたが、噂どおりの黒板様暗緑色かも知れません。

 以上は全て伝説です。しかし伝説が残るなんて、やはりALTECはホンモノだよなぁ。これらの伝説もALTECのパーツが消耗していくにつれ歴史のかなたに消えていくのでしょうね。
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晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その12.A4仮設置
https://91683924.at.webry.info/201412/article_15.html

 210はウィングこそありませんが補修も終了、ユニット、ホーンも揃ったとなると音出しが可能です。ウィング完成前に音を出し始めるとウィングを作るのをサボッて製作が伸び伸びになる心配はあるのですが、ひとまず音を出してみることにしました。

 補修中の210はピアノ運送さんが運んできたまま、立てた状態でしたが、515Bユニットの取り付けのため横に寝かせることに。超重量級(箱だけで一基130kg位あるらしいです)なので一人では無理、妻と二人で慎重に。
515B取付け用ネジはインチサイズです。米松合板製210エンクロージャーに付いていたのはマイナスネジ、米松・チップボード混成210エンクロージャーに付いていたのはプラスネジ。長さはどちらも1/4インチ径、1.25インチ長と日本では手に入り難そうなネジなので失くさない様に、ネジ山をナメないように慎重に。
 裏蓋を閉めるためのネジ(1/4インチ径、2.5インチ長)は付属していなかったので、エンクロージャーの塗装を痛めないように、裏蓋はビニールテープで仮止めしました。

 なお、後日裏蓋用のインチネジは東京・虎ノ門の(有)三和鋲螺(インチネジの小売りでは在庫日本一だと思います)でステンレス製を購入、ユニット固定用のインチネジもオリジナルは鉄製だったので、三和鋲螺で購入したステンレス製に取り換えました。ALTECのネジはマイナスネジが由緒正しいのですが、今後の作業性を考え、扱いやすいプラスネジに統一しました。

 さてユニットの取り付けは済んだものの、一度横にした210は妻と二人ではもう起こせません。移動も無理。息子が帰宅するのを待って家具スベールを210の下に敷き込み、ひとまず聴ける位置に移動しました。

 次は配線。スピーカーコードは手持ちのW.E.10Gを使用。二個の515Bを並列に繋ぐためのコードはベルデンの8707です。コードは予定通りバスレフ孔から引き出しました。
 不意にスピーカーコードに足でも引っ掛けて515Bのターミナルに直接力が加わっては困りますし、コードの重さでターミナルが緩むのも心配ですから、後日スピーカーコードは要所を結束バンドで結束し、それを結束バンド固定具で210エンクロージャー内部と外部に数か所固定しました。
 
 515B×2と288B+H1505の帯域はひとまず手持ちのチャンネルデバイダーdbx223XSを使用して分割、クロスオーバーは定番の500Hzに。事前の実験に基づき、ツィーターはE.V. T350を2.2µFのコンデンサー1個で繋ぎました。
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 写真は横倒しにした210にユニットを装着、H1505ホーンとT350を載せたところ。スピーカーコード結束バンドはまだ付いていません。H1505のスタンドでエンクロージャーに傷がつかないよう、210の上には毛布を敷いています。

 セッティングを完了、ざっと周囲を片付けました。もういつでも音が出せるのですが気を落ち着けるために中入りの夕食を。夕食が済めばもう逃げも隠れもできません。日本男児たるもの青い目をしたブロンド・グラマー美女(美熟女?美魔女?)に雄々しく立ち向かい、彼女を良い声で泣かせなければいけません。

 ALTEC A4の第一声は何を鳴らしましょう。私はクラシックがメインソースなのですが、ALTECとの初夜にはワグナーもブラームスもチョット違う気がします。音の良さで知る人ぞ知るRCAリビングステレオレーベル、エルビス・プレスリーのSACDから、ここは私の気持ちを込めて“Can’t help falling in love愛さずにはいられない”を。
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晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その13.A4の第一声
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 彼女の上げる第一声を一人で聴くのはなんだか怖いので(彼女はバツイチor後家さんじゃないか。なにビビッてるんだ!)妻をオーディオ室に呼び、オゴソカに盤に針を下しました、イヤSACDプレーヤーのリモコンplayボタンを押しました。

 むむむっ・・・くくくっ・・・音が古い・・・音が割れてる・・・定位が無い・・・

 妻からも「だめやん。もったいない。なんぼ使うたん?無駄遣い。」と容赦ない言葉が。

 SACDを数枚取り替え聴いてみましたがやはりダメ。
 こりゃ、少々調整してもダメかもわからんなぁ・・・と思い始めましたがここで天啓(?)が。昔読んだ五味康介先生の「西方の音」の一節。氏が生涯愛しぬいたTANNOY Autograph導入の記です。

 「1964年7月25日、はるばる海を越えてついにタンノイは私の家に届けられた〜中略〜目の前が真っ暗になった。違うのだ。私の想像していたような音ではない〜中略〜全身から血が引いていくように思った〜中略〜私はあわて者だ、丹念さに欠ける人間だと自分で知っているつもりだから、各パーツの接続には十分注意した。少なくとも自分では、したつもりでいた〜中略〜もう一度接続を調べたら、ピックアップコードを挿し違えているのを発見した。」

 そうそう巨匠と同じような事もないでしょうが、念のためにA4の裏に回って結線を調べてみましたら・・・なんと左チャンネルの288Bドライバーを逆相に繋いでいました !!
 今度は慎重に配線を繋ぎ治し再度“Can’t help falling in love”を。

 「そらからの、ステレオの、さまざまな試聴のたびに私の味わった狂喜はどんなだったか、これはもう察してもらうほかはない。(西方の音より)」

 妻の評価も一変、「コッチ(A4)の方が迫力があるわ。これならダースベイダー(VITAVOX Bass Binを妻はこう呼びます)を超えるんじゃないの?」と。

 翌朝は7:45から仕事なんですが、結局朝4時までSACDを取っかえひっかえしてしまいました。ビル・エバンスの名盤「ワルツ・フォー・デビー」のバックグラウンドノイズの美しさ、ゲッツ&ジルベルトの「イパネマの娘」のヴォーカルの生々しさ。
 ツィーターも途中でALTEC 3000Hに変えたりしながら寝るのが惜しい夜になりました。

 今気が付きましたが、五味先生のAutographが五味邸で第一声を上げてから、今年でちょうど50年になるんですね。先生は1980年、58歳で肺がんにて死去されています。 
 Autographと先生の付き合いは長きに渡ったような印象があるのですが、五味先生は実は16年しかAutographを聴くことが出来なかったんですね。

 私はあと何年A4を聴くことができるでしょうか。
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晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その14.A4のウィングを作る
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 さて、ひとまず音の出始めたA4ですが210エンクロージャーは立てて使い、エンクロージャーの左右にはウィングが付くのが本来の姿です。ウィングを付けるとグッと低域が充実するという人もいます。こうなれば毒食わば皿まで、ウィングも用意する事にしました。
 ネットから拾った写真、図面によるとウィングのサイズは高さ84インチ×幅24インチ(213cm×61cm)。裏に補強桟を取り付け、補強桟から210本体へ2本の支持棒が伸びる形状です。

 形は複雑なものではありませんが、何しろ大きいので製作は大変そうです。ひとまず家具屋さんに図面を持ち込んでみましたが、受けても良いが納期がかなりかかると言われてしまいました。どのみちオリジナルではないのですから、思い切ってウィングは自作する事にしました。

 オリジナルのウィングの材質は米松合板19mm(3/4インチ)だと思われます。しかし芯まで米松の合板はネット上にも見当たりませんでした。ラワン合板に米松板目のツキ板を貼った9mm合板ならありましたので、それを張り合わせ18mm合板とすることに。
 裏表とも米松板目仕上げにて、見た目は米松合板と変わりません。ラワンは米松より比重が重いので、この方が音は良いかもしれません。
 桟はネット上のA4の写真からアタリをつけ105mm×45mmの米松角材を使いました。

 米松合板は合板販売店にカットして送ってもらいましたが、角材は自分で切らなければいけません。手ノコではとても無理なので丸ノコ盤を買い込み作業。斜め切りの部材もあり多少手こずりましたがなんとか。板取がヘタなせいもあり、角材は3mのものを16本も使用、木端が大量に出てしまいました。
 とにかく物が大きく、しかも同じものを4枚作らねばならないため、木ネジを締めるための下穴あけ一つとっても大変な量でした。ウィング裏の補強桟の切り出し、固定は現物合わせで。息子に手伝わせながらウィング本体の組み立てをようやく完了。

 さてウィングが組み上がると、これを210に固定するため、ウィングのフレームにボルト孔を開ける作業です。210側に開いているボルト孔は微妙に位置が違うので、一つずつ現物合わせでウィングの桟に穴を開けねばなりません。
 そのためには210を立て位置に起こさなければいけませんが、既にエンクロージャーには515B2発が仕込んでありますので片側150kg以上、私と息子、嫁の3人では作業不可能。私が経営しているスポーツジムのコーチ2名をビール券で釣って来てもらい、私と息子の合計4人で210を起こしました。

 起こした210を移動するのに困らない様に、予め210の四隅には家具スベールを工事用両面テープで貼付しておきました。
 台車を作ることも考えましたが210を台車に乗せるにはジャッキが要りますし、台に乗せるとスピーカーの背が高くなりすぎて、ただでも高い音像位置がさらに高くなってしまいますから。

 さてウィングと210の固定はボルトナットで行う訳ですが、ウィングの重さは一枚40kg、尋常ではないため210の横板に負担がかかりすぎる心配があります。したがってウィングの下面にウィング前面よりやや奥、イスに座った目線から見えない位置に10cm四方、厚さ1cmの板材を二か所貼り、その上に家具スベールを工事用両面テープで貼付、ウィング下面と210の下面をツライチとしました。つまりウィングの重さを210ではなくウィング自身で受けるように工夫してみました。
 ウィングは自立しますので固定ボルトにはウィングの重さはかからず、ボルトは210とウィングの間を密着するための用途に限定されました。

 ウィングと210の接合は210のホーン開口部のサイドにあるボルト孔3個、バスレフ開口部のサイドにあるボルト孔1個、ウィングから支持棒を伸ばし、210の裏板近くに支持棒を止めるボルト孔2個、合計6個の孔にボルトを貫通し固定する設計です。
 しかしバスレフ開口部サイドのボルト孔にはバスレフ開口部から手が届かず、使用することを断念。この孔はパテ埋めしました。従ってボルト数は一本減り、ウィング1枚を5本のボルトで固定する事になりました。しかし前述のように自作ウィングはオリジナルと異なり自立する設計にしており、ボルトはウィングと210を密着させるためだけに使用しますので問題ないと思います。
 なお、ウィングに留めた2本の支持棒と210エンクロージャーの間には防振ゴムを貼り、210に傷がつかない様に工夫しました。

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 写真は仮止めされたウィングです。

 ボルト孔を開け終わると再度ウィングを取り外し、次は塗装です。塗料は水性塗料のグレーとツヤ消し黒を混ぜ半ツヤに。210とだいたい似たような色なら良しとしました。210に接する面は、長年のうちに塗料同士がくっついて面倒なことになりかねませんので無塗装。床面も無塗装。それ以外の面はウィング裏面を含め、全て塗装しました。
 もともと210の塗装はそう丁寧なものではありません。釘穴の中など塗料が入っていないところもあるくらいです。ウィングは一回塗りとし、少々の色ムラは「味」と考え、ザクッとした仕上がりで終わらせました。

 以上どの作業もスキルは要らないのですが、とにかく部材が重くてデカいので体力勝負です。VITABOX Bass Binにもウィングは付いているのですが、A4のウィングは重さが2倍はあると思われます。A4もBass Binもフルサイズのシアタースピーカーなのですが、これはアメリカとイギリスのお国柄ですね。
 A4開発当時のアメリカは航空母艦の様なバカでかいセダンが、ガソリンをまき散らしながら走っていた時代です。イギリスは私の愛車ディムラーW6の時代(オリジナルのヴァンデン・プラは1953年製)、節度があります。アメリカはあくまでマッチョでないと気が済まない時代でしたから。

 それにしてもこのウィング、完成してから再度ネットで画像を見直しましたが、どうも桟が太すぎた嫌いがあります。太さ105mm×45mmの米松角材を貼り回しているのですが、75mm×45mmくらいでも良かったようです。ただしネットや雑誌の写真を見ると、オリジナルのウィングといっても桟の太さはまちまちで、エンクロージャー本体程きっちり管理されていなかったと思われます。
 桟の太さは別にしてもこのウィング、設計段階から桟が多すぎというか過剰品質では。210本体にはこれほど大量の補強桟は入っていませんから。

 今回はやたらと太い桟を使った事もあり210の重さが130kgに対し、ウィングだけで2枚で80kgにもなってしまいました。資料によると210エンクロージャーの重量は194kgとなっていますので、ウィングの重さは64kgの筈です。自作ウィングは20kg近くオリジナルより重いと思われます。
 豪華版のウィングとなりましたが、ウィングの強度と重量が音にはとても重要なんだ、という事にしておきましょう。
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 写真はウィングの裏側。既に塗装され210エンクロージャーと連結されています。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_17.html


晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その15.H1505ホーンの設置、ウィング取り付け
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 H1505ホーンは210エンクロージャーの上に設置されます。H1505だけでも30kg超、288Bを取り付けると40kg超、50kgに近いかもしれません。H1505にはステンレス製のホーン固定用金具(これはオリジナルではないと思われます)が付いていますが、金具底面には仕上げがされていませんのでこのまま210の上に置くと210が傷だらけ、うっかりすると凹みが出来てしまいます。
 元々210や825にホーンを設置する場合は平板にホーンを載せ、板ごと前後に移動して位相を合わせるのがオリジナルのやり方ですので、これを踏襲する事にしました。このホーン搭載板にも型番がついており、サイズが決まっているらしいですが、数値が拾えませんでしたのでA4の見取り図から類推してサイズを決定。

 ホーン搭載板は合板ではなく松の集成材にしましたが、特に音に配慮したわけではありません。ホームセンターには米松板目を貼った合板が無く、再度ネット注文するのも億劫でしたので。幅は210エンクロージャーの幅のとおり82.5cm、奥行き60cm、厚さ1.8cm、やはりグレーに塗装しました。
 この板の上にツィーターT350も置けるように、T350設置用の台を作り、取り外し可能なように工事用の両面テープで貼付しました。
 H1505の固定用金具が板に接する位置にはダークグレーのタイルカーペットを、やはり両面テープで貼付しました。

 またしてもですが、H1505ホーンを210の上に載せるのは息子と二人では無理。ジムのコーチ二人を呼んで一緒に作業してもらいました。一度載せてしまうとこれを下すのはまた人を呼ばなくてはいけません。数十年間このままになる可能性が高いので、ホーン固定金具の鉄製ボルトやH1505ホーンとスロートの連結部はCRC-5-56で良く磨いておきました。

 ホーンの設置は210エンクロージャー周囲に脚立を並べて行いましたのでウィングの取り付けが最後になりました。塗装前に仮止めして具合を見ておきましたので作業はスムーズ。
 支持棒を取り付け終わるとウィングは予想以上にリジッドに。オリジナル以上の太さの補強桟、支持棒が効いているようですね。
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 ウィングを取り付けて全景を眺めてビックリ!写真の様に、ウィングの色、ツヤが210エンクロージャーの色ツヤと全く同一です!
 210のペンキに対してウィングは水性塗料ですし、色も適当に塗料を混ぜて作ったものなので(グレーとつや消し黒を6:4位に混合)多少の誤差は仕方がないと思っていたのですが、驚くほどよく似た色、いや全く同じ色にしか見えません。最後にMuseの神様が手助けしてくれたようですね。
 塗料の混合は目分量ですので同一色の再現は二度と不可能でしょう。まあ、たまにはラッキーも無いといけませんな。

 塗装は一回塗りで簡単に仕上げましたが、これには別な狙いもありました。重ね塗りしない方がウィングの米松板目が浮き出て、カッコイイのではないかと。これも狙い通りになりました。昼間太陽光のあたる部屋で眺めると実に上手い具合に木目が浮き出てきます。夜になると木目は判りにくくなりますが、これもまた奥ゆかしいのでは。こちらも大成功ですね。

 2014年11月3日、文化の日のpm10:00に作業完了しました。お正月までに何とかなればいいと思っていましたが、予想より早く作業が終了しました。
8月23日に210エンクロージャーを買い付けに福岡に出向いてから2か月余り、A4導入記もそろそろ終盤戦です。
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晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その16.ALTEC 1631Aチャンネルデバイダーを導入
https://91683924.at.webry.info/201412/article_19.html

 東京の本郷にアルテック専門店があります。ここは所謂ビンテージショップ、中古屋さんとは少し異なり、旧いアルテックを仕入れてそのまま販売、あるいは修理して販売するのではなく、パーツとして仕入れたアルテックを徹底的にレストアし、最新のスピーカー、アンプとして販売するというコンセプトのお店です。従って普通の中古屋さんより価格はかなり高いのですが、長期使用には安心感がある様に思います。

 ビンテージ・オーディオの取り扱いには二つの流派があり、出来るだけオリジナルを残して最小限のレストアで使用するという流派と、現在のパーツを利用しても徹底レストアし、オリジナルの性能を再現するとういう流派です。
 後者は腕と経験がないと音が変わってしまったり、壊しているのと変わりない事態を招きかねませんが、上手く行けば前者以上の音が長期に維持できると思います。

 本郷のお店は後者を志向しているようです。手に入れた私の288B、自宅で測定すると周波数特性も音圧も2本良くそろっておりそのまま使用できるのですが、ガスケット周りが左右で異なります。なんとなく気持ちが悪いのでこのお店で見てもらい、レストアを受けることになりました。

 私がネットワークを使わずチャンデバを使用していることを伝えると、「こんな物がありますよ」と社長さんが店の奥から出してきたのがALTEC 1631Aチャンネルデバイダー。
 このモノラル2wayデバイダー、実はE.V.のXEQ-2と同じもの。1631A、XEQ-2はALTEC、E.V.両社の定指向性ホーン、つまり高域補正が必要なスピーカー用に開発されたものです。ALTECではA10の最終型(3154のWウーハー+MR94マンタレーホーン)等で使用されていたそうです。

 1980年台、E.V.はCDホーン、ALTECはマンタレーホーン、JBLはバイラジアルホーンと従来のエクスポネンシャルホーンと異なる新しい理論の定指向性ホーンが次々と発表されました(CDホーンとマンタレーホーンは同一技術者の開発と何処かで読んだ覚えが。ドクター・キールじゃなかったかな?)。
 1985年、ALTECはE.V.に吸収合併されましたが、このデバイダーは両方のブランドの製品が存在します。どちらがオリジナルなのか調べが付きませんでしたが、私の予想では両者の合併前からE.V.が作っていた製品で、ALTECにOEM供給していたのではないかと。

 私がALTEC 1631Aを知らなかった様に、市場に出回っている個体数ではE.V.ブランドが圧倒的に多いですし、定指向性ホーンの開発はE.V.がALTECより先でしたから。
 既に定指向性ホーン高域の電気的補正を確立していたE.V.の製品を、ALTECが導入したのではないでしょうか。1631AはALTECがE.V.に吸収合併される直前、おそらく1980~84年辺りに暫く販売されていた機種なのでは。

 実は私、E.V. XEQ-2を持っています。というより現在使用中です。かなり以前、AVシステムのセンタースピーカーに国産箱のVITAVOX Bass Binを使用していた事があったのですが、この時に1台だけ使用していました。
その後センタースピーカーはTANNOY Monitor Gold二発に変更したためXEQ-2にはお暇を出していたのですが、最近センタースピーカーを国産箱のクリプッシュLa ScalaにVITAVOXのAK156を入れたものを二台重ね、その上に同社のS5ドライバー+CN481ホーンを載せたものに変更、XEQ-2を再度使用しています。

 このチャンデバは入出力ともバランス、アンバランス接続どちらにも対応しますが、回路図を見ますとアンバランス回路です。入力部はバランスもアンバランスも同じ接続になっていて、出力部もバランスはトランス出しになっているだけなので入出力ともアンバランスで接続する事にしました。
 1631A入力側は、バランス端子もアンバランス端子も内部で同じ所につながりますからプリアンプから1631Aへのコードは、プリ側がトモカのRCAプラグ、1631A側はノイトリックのバランスプラグに。線材は英Vital、プリ側のシールド線は浮かせました。1631Aからパワーアンプへは1631A側はノイトリックのフォンプラグ、パワーアンプ側はトモカのRCAプラグとし、線材は米ベルデン8212。1631A側のシールド線を浮かせました。

 クロスオーバー周波数は外付けのモジュール(抵抗が数本入っています)をコネクターに挿し換えて変更する様になっています。最近のプロ用アナログチャンデバ、dbx223やAshly XR1001はボリュームの様なツマミを回してクロスオーバーを変更しますが、それに比べると高級というか安心感があります。
 外付けモジュールはもう一つ、定指向ホーンのための高域補正を行うモジュールを挿すようになっていますが、エクスポネンシャルホーンのH1505は補正なし、FlatのモジュールでOKです。
 他に低域のディレイ機能、最低域に電気的に小さなピークを作って低域を伸ばす機能、プロ機には時々あるようですが、パラメトリックイコライザーの様に10KHzを中心にピーク・ディップを作る機能が付いています。
 ゲインコントロールは高域のみ。全体の音量を絞ることも、低域を絞ることもできません。そちらはパワーアンプのゲインコントロールを使えという事でしょう。無駄な抵抗や接点が無いので性能的にも良いはずです。

 チャンデバの音を論評する程の良い耳は持っていませんが、XEQ-2、少なくとも悪くはありません。パワフルでダイレクトな音だと思います。
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 写真はMcIntoshのAVプリの上に設置したALTEC1631A二台。
 XEQ-2も美しい機材ですが1631Aのデザインもナカナカですね。1Uの薄型ボディに黒のハンマートーン塗装、白の文字。中央付近の赤いパイロットランプがオシャレです。

 1631Aは私の所有しているXEQ-2より生産年度の少し古い個体だと思いますが、お店でチェックしたところ健康体だそうです。音の傾向は良く知っているので安心して購入。使用前に数時間電源を入れたままにして電解コンデンサーの容量を安定させてから使用しましたが、ノイズもなくノートラブルです。

 購入と言いましたが、正確には物々交換。使用していない2本の515Bウーファーと交換しました。妻に言わせると私の物々交換は「わらしべ長者」ならぬ「わらしべ貧者」らしいですが、妻よ、ビンテージオーディオパーツを死蔵するのは社会悪、使ってもらう事が後生ですからね。
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晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その17.288B健康診断&整備中にて
https://91683924.at.webry.info/201412/article_20.html

木工作業も終了、設置作業も完了、チャンデバも落ち着いたのでA4は復活したはずですが、288Bがドック入りしているため音が出せません。288Bのご帰還は11月末の予定なので一月近く先です。ウィングの効果も知りたいし、鳴らさないのもつまらないので、ALTEC 804Aドライバー+511Bホーンを仮配線して聴いてみる事にしました。
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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/141805554599510581179.jpg.html

 210エンクロージャーの上は既にH1505に占拠されているので、写真の様にウィングの前にVITAVOX Bitone Majorの箱を置き、その上に804A、511Bを載せて音出ししました。
 804Aは802-8Dよりやや聴感上の能率が低く、210エンクロージャーに仕込んだ515B二発とほぼ同じですので高域のレベルは全開にしてみました(1631Aは低域にはアッテネーターが無く、高域だけを絞ります。全体のレベル調整はパワーアンプのボリュームを使う設計です)。

 一月ほど前に横倒しにした210の上にH1505、288Bを載せて聴いた音と比較しますと、やはり中高域の実在感はH1505+288Bには譲ります。しかしウィングの効果でしょう、低域の響きは明らかに向上、伸びやかに、豊潤に鳴るだけでなく再生周波数レンジも下に伸びた印象です。
 こんなバカでかいスピーカーなのに、ウィングまで付けなきゃイカンのか?と思っていましたが付けなきゃイカンのですね。

 重さと大きさに悪戦苦闘した4枚のウィングですが、音質向上に貢献してくれたようで製作の疲れも吹き飛びました。ウィング完成時、私は55歳と10か月。もう5年A4への取り掛かりが遅ければ、体力的に完成不可能だったかもしれません。最終電車に間に合った気分ですね。

 さあ、早く帰ってこないかな、288B。

 11月6日、288Bの健康診断をお願いしたお店に寄ってみました。288B、振動板をくぐらせているリード線の交換が必要なようです。また振動板の片方に、おそらくドライバーを当てたらしい小傷があるので、音量を上げた時に異音が出ないか調べる事、振動板を止めるボンドの補修が必要だとか。さらに定番の磁束密度のチェックと再着磁も。しかし大病は患っておらず、作業の目途はもう立ったようなので安心しました。

 お店からホテルに向かうタクシーに乗り込むと、カーラジオからバド・パウエルの「クレオパトラの夢」が流れていました。ホテルにチェックインすると515号室。なんだか出来過ぎですね。
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晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その18.ALTECのパワーアンプにも手を出しました
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 ここまでA4のドライブアンプはMcIntosh・Mc275の最初の復刻版(オリジナルは1961年発売。このモデルは根強い人気があり、何度かレプリカが出されていますが、私の所有しているのはオリジナルと同じく電源スイッチの無い最初のレプリカ)2台を使っていました。
 このアンプ、2度ばかりパワー管を取り換えましたが、我が家でもう20年以上活躍しています。75w+75wと十分な出力を有し、音質もパワフルで安定感があり、大いに信頼しているアンプです。なにしろMc275は民生用にもかかわらず、LPレコードのカッティングマシン・ドライブアンプにも使われていたアンプですから。

 McIntoshのアンプはALTECの相棒として定評のあるアンプでもあります。最初の章で書きましたが、私が聞いた最良のジャズを奏でたジャズ喫茶タカノのALTEC9844はMcIntoshでドライブされていました。
しかし、そうは言ってもA4なら一度はALTECのパワーアンプで鳴らしてみたいのも人情です。

 ALTECのアンプなら何が好適でしょうか。まずは一般論から失礼。巷では「アンプとスピーカーの時代を合わせるべきだ」との意見を耳にしますが、私はそうは思いません。是枝アンプのように、現代的な真空管アンプでビンテージスピーカーを上手く鳴らすアンプもあります。しかしアンプとスピーカーには相性があり、特にアンプのダンピングファクターとスピーカーのコンプライアンス、M₀、能率には相性があるとは思います。従って鳴らしたいスピーカーに合わせたアンプ選びは必要ですが、必ずしも同時代の物でなくとも良いと思います。
 ただ同時代のアンプのD.F.は同時代のスピーカーのコンプライアンスにマッチするように開発されていますので、現実的には「アンプとスピーカーの時代を合わせる」事は間違いの少ない方法なのでしょう。

 A4は1945年に515(A)ウーファー、288(A)ドライバー、H210エンクロージャー、H1505ホーンにて発表されていますのでアンプはA126等の時代ですが、私のA4はもう少し後の時代のユニットですから少し後のアンプが良いかもしれません。
 使用するユニット、288Bは1956年〜1963年の製品、515Bは1966年〜1978年の製品、つまり真空管アンプがトランジスタアンプに取って変わられる前夜のスピーカーです。ALTECアンプでは1957年〜70年に販売されていた1568Aと1569A、1958年(私の生年)発表の1570Bが最後の真空管式パワーアンプになりますからこの辺りが候補になります。

 この中で1570Bは出力175wと突出してハイパワーなPPアンプ。S/N比に問題がなければパワーはいくらあっても邪魔にはなりませんが、このアンプの出力管は811Aという送信管でややレア、プレート電圧も1000Vをかけるため、長期の使用には不安があるのではないかと考えました。
さ らにA4の能率は高域の288B、H1505が112db/w・m前後、低域の515B×2、210が107db/w・m前後だと思いますので、家庭で聴くには1568Aの40w、1569Aの80wでも既に過剰な出力、1570Bは必要ないと考え、288Bのドライブに1568Aを、515B×2には1569Aを使用する事にしました。

 この二種類のアンプは非常にオーソドックスな回路構成のアンプです。どちらも定評あるALTEC回路で使用部品もほぼ同一。1568Aはプッシュプル、1569Aはパラプッシュの違いこそありますが、パワー管はともにEL34です(マランツの#2、#9と同じ関係ですね)。初段管の6CG7、整流管の5U4GBも含め、今でも流通している真空管が使用されていますので、球の補充に関しては安心でしょう。

 回路図もシンプルで同時代のマッキントッシュやマランツと比べると部品点数もずいぶん少ないアンプです(チョークコイルくらいあっても・・・)。それどころか一世代前のA126と比べても簡略化、コストダウンされているアンプです。
 ピアレスのトランスは音質に定評がありますし、部品の配置や配線の引き回しにはノウハウがあるのでしょうが、回路には有難味はないですね。

 しかしこれらのアンプは業務用ですので、構成部品が少ない事は調整箇所や故障の可能性のある部位を最小限にする意図もあるのでしょう。ですから現在もビンテージアンプとして元気に稼働する個体がたくさん残っているのでしょうね(同時にこの設計思想のアンプなら、今後の長期使用にも期待が持てるのではないかと思うのですが)。

 正直、ALTECのビンテージアンプとしては他にも面白そうなモノが沢山あるようですが、実際に使用するにはこの辺りが無難ではないでしょうか。私はALTECアンプの使用は初めてですから、あまりトンガッタ物から入るのもなんだかなぁ、という気もしますし。

 雑誌「管球王国」によると、1568A、1569A共に映画館、劇場、学校、駅、空港などのPAに多数使用されていたとか。うーん、映画館、劇場は良いとしても公共施設のPAアンプがHI.FI.かといわれると少し疑問もあります。しかし市井の評判では音楽再生用アンプとしても評価されているようなので、これ以上逡巡しても仕方がない。ここはひとつALTECアンプに突撃してみる事にしました。
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 写真上段が入手したALTEC1568A、下段が1569A裏側の写真です。
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晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その19.ALTEC1568A、1569A
https://91683924.at.webry.info/201412/article_22.html

 アンプ導入後知ったのですが、1568AはALTEC604Cの後期から604E前期の時代に、このデュプレックスのドライブアンプとして各種レコーディングスタジオにも多数採用されており、当時の名録音の多くが1568Aを通してモニターされていた様です。
 英デッカ、EMI、蘭フィリップス、米RCAはALTECではなかったでしょうが(デッカはTANNOY、フィリップスはQUAD、EMIとRCAには自社製スピーカーがあります。独グラモフォンは何だろう。TELEFUNKENかな?)、米CBSはALTECがモニタースピーカーだったはず。

 古いレーザーディスクに収められたグレン・グールドのイタリアン・コンチェルト録音時のドキュメンタリーには、ウィング付きのALTEC A7から流れるプレイバックに聞き入るグールドが出てきます。ですから私の愛するグールドの一連のバッハ(CBS)は1568Aで音決めされていたのでは。同じくCBSのブルーノ・ワルター/コロンビア交響 楽団の一連の録音時のモニターにも恐らく1568Aが使われていたのでしょう。
 マイナーレーベルもALTECが主流だった様で、もちろんルディ・ヴァン・ゲルダー録音のブルーノートもALTECです。604C(1952年〜1958年)の時代ですね。

 ですから1568Aは音楽再生用としても十分な実力のあったアンプだとおもいます。ほぼ同一の回路でパワーを倍加した1569Aの音質も、PAのみならず、音楽再生用にも一定の性能を有するアンプだと推測します。

 1568A、1569Aアンプの入手は288Bのレストアを行ってくれた本郷のALTEC専門店から。
 この4台のモノラルパワーアンプはお店でレストアされていますが、このお店のやり方はフルレストア。CR類、配線材、ソケットに至るまで全て新品に交換、ついでにフロントパネルも再塗装です。オリジナルのままなのはシャシとトランス類だけ。
 ただし手に入らなくなったパーツ以外はALTECサービスマニュアル(グリーンブック)に準拠した物を使用しているそうです。例えばカップリングコンデンサーはブラックキャットに変更されていますが、抵抗はオリジナルと同じアーレンブラッドレーです。
 整流管、初段管はGE、シルバニア、出力管EL34は高品質で定評のあった日本の松下電器製が使用されており、真空管の吟味も十分されているようです。

 これらのアンプは生産されてから50年前後を経ていますので、パーツの交換やハンダのやり直しは必要です。レストアには使えるものは残す流儀と、信頼性に疑問のあるものはすべて取り換える流儀があるようですが、このお店のやり方は後者。長期安定使用にはこちらが良いとの判断でしょう。
 大量の補修部品を使用し、小物類の付け直し、配線のやり直しですからコストはかかります。よくある「現状渡し」の1568A、1569Aよりかなり高い値付けになっていますが理由はあるようです。

 これらのアンプはお店のオリジナルの木箱に収納されています。箱から出して使ってももちろん問題ないですが、お店の話では箱に入れることで微細なトランスの唸り音を遮断できるという事です。私としては放熱が心配なのですが、扇風機にスライダックを噛ませて低回転・無音で風を送る、いつものやり方で対応してみましょう。
 McIntosh社のアンプ取扱説明書には「真空管アンプを長期間使うために一番大事なことは、アンプの放熱に注意することだ」と書いてありましたし。

 ビンテージアンプの一番の問題はトランスの断線です。特にOPTが断線した場合はこれにて修理不可能、永眠となります。ただしいつ断線するのかは個体によりますので予測は困難。トランスの抵抗値を計測しても、ダメなものこそ判りますが、計測値が良好なトランスの寿命の予測は難しいそうです。こればかりはビンテージアンプを使用する場合に取らざるを得ないリスクです。

 ALTECのトランス類は子会社のピアレス製にて信頼性の高いトランスです。ALTECの前身であるW.E.のアンプ類(トランスはピアレスではありませんが)には、生産から80年以上を経ても現役で稼働しているものが沢山ありますから、考えすぎても仕方がありませんね。

 さてALTECの歴史を鑑みるに、故・亜留手駆男氏がどこかのシアターから手に入れた288B+H1505を鳴らしていたアンプ、中古屋さん経由のエレクトリ初期の515Bを歌わせていたアンプ、島根県益田市の映画館で210エンクロージャーを響かせていたアンプの中に1568A、1569Aがあった可能性は少なくないと思います。いや全てのスピーカーが、エンクロージャーが、この二種のアンプで鳴らされていたとしても何の不思議もありませんね。
 開発から数十年後に、アメリカ・カリフォルニア州・オレンジ郡・アナハイム市、ALTECの工場から遠く離れた兵庫県赤穂市の個人の小さなオーディオルームで、ALTEC・A4が1568A、1569Aを通して再び咆哮をあげるのかと思うとロマンを感じますね。
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 写真はALTEC1568A、1569Aのフロントパネル。フロントパネルのデザインは二機種とも同じです。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_22.html


晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その20.ALTECパワーアンプの音は
https://91683924.at.webry.info/201412/article_23.html

 さて肝心の1568A、1569Aの音ですが、お店でチョイ聴きした印象では直截的でクッキリした音のアンプと思われました。高能率なALTECのVOTTシリーズをドライブしていましたが残留ノイズも気になりませんでした。
 これらのアンプ群を自宅のA4システムに組み込んでどうだったか。以下マッキントッシュMc275との比較が中心になります。
 
 まず欠点から。このアンプ、寝起きが悪いです。一般にLP片面くらい聴くと調子が出てくるのが普通の真空管アンプですが、1568A、1569AはSACD二枚くらい、つまり2時間程聴いてようやく本調子になります。
スピーカーが暫く使用されていなかったビンテージなので、余計に寝起きが悪いのかもしれませんが、Mc275と比較してもやはり寝起きは悪いと思います。
 電源投入直後は低域がブーミーで緩すぎる感じ、全体に情報量も不足しています。2時間ほど聞くと低域の締りも出てきて、情報量も増えてきます。

 これらのアンプの使用される映画館や劇場なら、始業時に電源を投入すると夜に閉館するまで電源は入れっぱなしでしょう。駅や空港なら24時間電源を落とすことは無いかもしれません。従ってアンプの「寝起き」は問題にならなかったのでしょう。もっともPAアンプにそこまで神経質にはならないかもしれませんが。

 良い点は低域の伸びと音質のダイレクト感。低域の聴感上のレンジはMc275を上回り、締りと緩めの加減も絶妙です。ほどほどに緩い感じがコントラバスやグランカッサのサイズを再現してくれます。中高域はストレートで介在物の無いピュアな力強い音だと思います。微妙なニュアンス、情報量ではMc275に譲る部分もあるようですが、簡潔なアンプらしい別な良さもありますね。

 このアンプはアメリカ製ですので電源電圧は117V(115V〜120V)が正式です。購入したお店に聞いてみますと「100Vで使ってよろしい。パワーは5W位ダウンするが、電源に余分なトランスを噛ませると音質に問題がある場合がある」との事でした。加えてその方が真空管の寿命も延びるでしょう。

 そうはいってもマニアたるもの一度は実験しなければ。手持ちに100V→117Vステップアップトランスが二つありましたので、容量の大きな方を使用してみました。
やはり117V(テスターで測ると115Vでした)で使用した方が音は良いですね。低域の締りが向上し、音の抜け、情報量、何れも改善します。
 緩く扇風機の風を送りながら使用しているのですが、この電源電圧で数時間使用しても初段管、出力管は素手で触れます。整流管も少しの間なら触れられる程度にしか熱を持ちません。これなら真空管、アンプの寿命が激減するとは思いませんので、115Vで使用することにしました。

 115V電源で使用、電源投入後2時間以上たった1568A、1569Aは大変良い音です。長く使っていこうと思います。
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 写真は設置完了したALTECのアンプ群です。
https://91683924.at.webry.info/201412/article_23.html


晴耕雨聴 2014年12月09日
アルテックALTEC A4導入記・その21.最終回、ALTEC A4組み上がりました
https://91683924.at.webry.info/201412/article_24.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/141805635920320407179.jpg.html
 
 2014年12月3日、288Bドライバーが無事帰還、H1505ホーンに装着し、写真の様に、ついにALTEC A4が組み上がりました。
 210エンクロージャーの前に設置していたBitone Majorが片付いたため、部屋がスッキリしましたが、逆にこれだけ大きなグレーの板材がデンと座ると、210にALTECのステッカーでも貼りたくなりますね。

 さて音質評価を。低域(515B×2、210)のレンジは音楽再生には十分です。210エンクロージャーと部屋の相性だと思いますが、低域のボンつきはありますね。しかし出ない音を出すのは困難ですが、出る音を抑えるのは何とかなるでしょう。
ボンつく低音は低音楽器の輪郭が不鮮明になるのですが、逆に録音現場のプレゼンスを出すのには聴感上有利な時もあります。オーディオはギミックでもありますから。

 ボンつきに対してはバスレフダクトの調節をするのが標準治療ですが、個人的には余り低音を締めると音が痩せるので、多少ファットな音が好きです。しばらく様子を見ようと思います。
 発展的な改善方法としては、210の低域を50Hz位でcutし、その下にサブウーファーをつなぐ手もありますね。やることが有るのはオーディオマニアには嬉しい事でもあります。

 中域(288B+H1505)は鳴らし始めは情報量が不足しておりギョッとしましたが、数日鳴らすと288Bも調子が出た様で、安心しました。288Bは整備したお店で再着磁の他に、リード線の交換とエッジ固定のボンドの補修を受けているので、この辺りに少々エージングが必要だろうと思います。
 音はやはり804A+511Bとは格が違います。よく言えばスケール感たっぷり、悪く言えば映画館の音。A4を使うのですから重箱の隅をつつくような、虫眼鏡で覗くような音を指向してはいませんから、この方向でOKです。

 高域(E.V. T350)は私のもう一つのシステム、VITAVOX Bass Binを中心とした5wayシステムのツィーターとして長年使用していたユニットを移植しました(Bass Binシステムの高域は少し前にゴトウユニットSG-17Sに交換)。
 このツィーターはもう30年近く使用していますのでエージングは問題なし。高域のレンジは測定上15KHzですが、メリハリの効いた元気な音で288B+H1505に良いアクセントを付けてくれます。

 以上A4システムの音は私の好みに合いそうです。今後音質を向上させるためには、何よりも鳴らし込むことだと思います。
 515B、288Bは中古上がりのセカンドバージン、特に288Bはエッジの修理も行っていますのでエージングはこれからです。同時に515Bと210の馴染み、288BとH1505の馴染みも必要。更にA4システムと部屋の馴染みも大切です。

 さらに同じスピーカーを聴き続けると、人間の耳とスピーカーの馴染みも進み、より細かい音まで味わえる様になると感じます。オカルト的で申し訳ありませんが、オーナーが真摯に向かい合うと、機械たちにも何か良い変化が起こる気がするのですが、如何でしょう。

 以上でALTEC A4導入記は終了です。という事は、終了したのは「導入」だけ。これからがホントのオーディオになりますね。

 “Wait a minute! Wait a minute! You ain't heard nothin' yet!”
 「お楽しみはこれからだ !」

 もしここまで長文を読んで下さった方がおられましたら深謝いたします。長のお付き合い有難う御座いました。

参考までに2014年12月現在の私のシステム一覧です。

【System 1. ALTEC A4を中心とした3way】

SACD/CDプレーヤー:Luxman D-08
DSD・DAコンバーター:Korg MR-2000s
LPプレーヤー:DENON DN-308F(ステレオLP用)
         Micell Gyro Dec、SME3009sV
カートリッジ:DENON DL103R(ステレオ)
Ortofon 2M-Mono(モノラル)
フォノイコライザー:Marantz PH-1
FMチューナー:47研究所 4730 Midnight Blue
AMチューナー:是枝ラボ
プリアンプ:是枝ラボ 
セレクター:47研究所 4707 Input Chooser
チャンネルデバイダー:ALTEC 1631A
パワーアンプ:低域 ALTEC1569A
         中高域 ALTEC1568A
スピーカー:低域 ALTEC 515B×2、ALTEC 210
        中域 ALTEC 288B、ALTEC H1505
         高域 Electro Voice T350

【System 2. VITAVOX Bass Binを中心とした5way+スーパーステレオ】

※セレクター-まではSystem 1.に同じ
チャンネルデバイダー:Accuphase DF55+是枝ラボ・真空管式
グラフィックイコライザー:Klark Teknik DN360(サブウーファーにのみ使用)
スーパーステレオプロセッサー:Dynavector SSP-5
パワーアンプ:最低域 McIntosh Mc2300
       低域 是枝ラボ 807p.pp
       中域 是枝ラボ 6336p.pp
       高域 是枝ラボ 6336pp
       最高域 是枝ラボ EL84pp
       スーパーステレオ・フロント 是枝ラボ 6550pp
       スーパーステレオ・リア 是枝ラボ 6384pp
スピーカー:最低域 BOSE AWCS-1×2
      低域 VITAVOX AK156×2、VITAVOX Bass Bin
      中域 VITAVOX S2、VITAVOX CN129
      高域 VITAVOX S2、VITAVOX 4K
      最高域 ゴトウユニット SG-17S
      スーパーステレオ・フロント ALTEC 604E/U
      スーパーステレオ・リア TANNOY Monitor Gold+Goodman Trebax

【System 3. Visual再生】

BD/DVDプレーヤー:DENON DVD-3800BD
プロジェクター:BARCO SLM-R6
スクリーン:Screen Researchサウンドスクリーン(16:9、184インチ)
サラウンドプロセッサー:McIntosh MSD4

※音響システムのうちL、R、リアはsystem2.を流用にて以下はセンターSP用
チャンネルデバイダー:Electro Voice XEQ-2
ボリュームボックス:
パワーアンプ:是枝ラボ 6L6GCp,pp×2
スピーカー:低域 (VITAVOX AK157+Klipsch La Scala)×2


この記事へのコメント
mambo
2014年12月23日 01:15
凄い! 暫くおじゃましていなかったら、とんでもない事になっていたんですね。さすがベンプレ親爺さんやる事が素速い!
210でしたら数年前、7本農業倉庫に運び込んだものの、昨年ようやくA4がやっと組めたところです。最終はA2と考えておりましたが未だ未だ515や288Bが揃え切れず悶々としておりますです。トホホ
ベンプレ親父
2014年12月24日 20:53
mamboさん、コメント有難う御座います。

私も515が欲しいですが、ナカナカ出物が無いですね。
mamboさんのA4は515ですか?可能なら一度聴かせて下さいませ。
私のメルアドはkojoh@pearl.ocn.ne.jpです。

210、7本あればA2じゃなくて、A1でも組めますね !!
mambo
2014年12月26日 01:08
ボンツキ、、、、私の手に入れたA2仕様の210は、上側の空間を板で塞いでありました。確かにバスレフにはやや大きい箱ですものね。ただ、515のフィックストエッジでしたらそれは起こらないかなと思います。515Bの設計目的はより大きな振幅を得るため=ブーミー だったのではないでしょうか?
ベンプレ親父
2014年12月27日 00:41
mamboさん、ウチの210は上側の空間とバッフルの間に板状の吸音材が乗せてあります。吸音材はこれだけしか入っていませんでした。
515Bのコーン紙をサードパーティーのフイックスドコーンに代える手が有るみたいですが、どう思われます?
蝶型べークダンパーは状態の良いのが無いように思うのですが。
mambo
2014年12月27日 23:14
そういえば、A1は、3個ユニットキャビネットですから〜〜
210ではなく310? そんな型番あったのかしら?
写真を見る限り3個並び。
でも、、、、、ハンドリングが大変!
私、細腕ですが、210の515は立てたまま、後ろからアプローチして、片手で持ちつつ、ボルト締めしましたよ〜〜。
JBLもAltecも15インチまでなら片手で持って、片手でネジ締め。
GaussやJBLの18インチと、Westrexの2080だけは無理でした!
https://91683924.at.webry.info/201412/article_24.html

15. 2020年9月01日 12:15:45 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[16] 報告
晴耕雨聴 2015年02月24日
アルテックALTEC A4のウーハーを515Bから515(A)に変更しました(その1)
https://91683924.at.webry.info/201502/article_11.html

 アルテックA4システムの低域を受け持つ515Bをこの度515に変更してみました。
 オリジナルA4システムは大東亜戦争開戦の1941年にH210エンクロージャー、515ウーハー、H1505ホーン、288ドライバーを使用し、VOTTの中核システムとして開発されたものです。その後エンクロージャー、ウーハー、ホーン、ドライバーは時代とともに変遷して行きました。
 私の使用しているA4システムはエンクロージャーが210、ウーハーが515B、ホーンがH1505、ドライバーが288Bと初代、または二代目のパーツで構成されており、A4のなかでも比較的旧式なパーツが使用されています。

 このA4は十分に良い音だと感じているのですが、ここで欲を出すのがオーディオマニア。気になっているのはウーハーです。
 歴代515シリーズの中では初代モデルの515の世評が一番高いようです。なんでも音が軽く、良く弾む。立ち上がり、音の止まりが速いと形容されることが多い様です。
 入手難と低域のレンジ(515はF₀45Hz、515Bは25Hz)を考え、私は515の次にクラシックな515B前期モデルで揃えました。515Bと210の組み合わせで聴く低音は伸びやかでよく唄い、適当にユルさもあって気に入っているのですが、515を所有している人、聞いたことのある人はこぞって515の方が音が良いといいます。

 そこまで評価が違うなら、一度は手に入れなきゃならんなと網を張っていましたら・・・出てくるもんですね。別々な場所から3ペア6本の515を手に入れました。
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 写真は入手した6発の515。ガスケットも付いていますが、コレは後から補修部品で取り付けました。

 マニアには常識かもしれませんが、515B前期型と515の違いを。フレームとマグネットは同一(だと思う)です。コーン紙も同じように見えます。センターキャップのエア抜き穴が515Bの方が515より大きいですが、これは音には関係ないのでは。
 違うのはまずエッジ。515Bが布+ビスコロイドのフリーエッジなのに対し、515は紙のフィックスドエッジ。次にダンパーが違います。515Bは布製コルゲーションダンパー、515はベークライト製蝶型ダンパー。
 それからボイスコイルも違います。どちらもエッジワイズ巻きですが、ボイスコイル長が515Bは6mm、515は10mm。よく判らないのですが、515Bはシングルターンで515はダブルターンとか。要するに巻き方も違うらしいです。 そのためなんでしょうか、515Bのインピーダンスは公称16Ω、DCR11Ωに対し、515公称20Ω、DCR8Ω。

 音の違いはどこから来るのか。エッジがキモという方もいますし、ボイスコイルだという人もいます。ダンパーもこれだけ違うのですから音も違うはず。結局のところ、これらの合わせ技で音に差が出てくるのでしょう。

 ダンパー、ボイスコイルの事はよく判りませんが、フィックスドエッジのウーハーは音止まりが良く、軽い低音が出るというのは私も同感です。30年使っている私のバイタボックス・バスビンの低域はAK157というフィックスドエッジのWウーハーですが、正にそういう音です。さて、515はどんな音なのか?
https://91683924.at.webry.info/201502/article_11.html


2015年02月24日
アルテックALTEC A4のウーハーを515Bから515(A)に変更しました(その2)
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 本来、アンプの出力波形を正しく再現できるフリーエッジが理論的には優れているように思うのですが、そう理屈通りにいかないのがオーディオです。ロンドン・ウェストレックスの2080Aウーハーなど、フィックスドエッジに加えてコーン紙の裏面、エッジに近い部分とフレームの間に羊毛を押し込んで、さらにダンプしてあります。当然、聴感上その方が好ましかったのでしょう。
 実はあるマニア氏のお宅で825に仕込んだ2080Aの音を聴いたことが有るのですが(ドライバーは2090A+8セルホーン)、物凄くリジッドな音、硬派な音で驚きました。この様な曖昧さの無い音が、フィックスドエッジの真骨頂だと思います。

 では入手した6本の515を紹介しましょう。ペアの順に@、A、Bとし、それぞれの2本をA、Bと名付けます。
@ペアはマグネットカバーに見慣れたALTECの黒と金色のデカルはなく、赤い文字のラベルが貼ってあり、ALTEC/Northern Electricと銘が打ってあります。ネットで調べましたらN.E.はWestern Electricの系列会社で、カナダの会社でした。ALTECがOEMでN.E.に納入したウーハーのようで、つまりN.E.はIPCみたいな会社だろうと思います(それにしてもヒネクレたブツが入ってきたもんだねw)。
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 写真は515のマグネットに貼られたNorthern Electricのシールです。

 このペアのうち@Aはエッジに小さな裂け目が二か所。ダンパーは正常。
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 写真は@Aのエッジ付近のコーンの裂け目です。

 @Bはコーン紙にビスコロイドが塗られボロボロ、残念な事にダンパーに亀裂が入っており、実質的にはオシャカの品。

 AのペアはいつものALTECのデカル。AAは正常品ですがキャップの周囲のコーン紙の色が変わっています。キャップを外す時に溶剤を使うとコーン紙の変色が起こると聞いたことが有りますので、AAはセンターキャップを交換したものと思われます。
 ABは大きくコーン紙が裂けています。しかしダンパーは正常の様です。

 Bのペアは、やはり通常のデカル。BA、BBは2本とも正常品ですが、どちらも純正コーン紙でリコーンしてあるとの事でした。残念ながらセンターキャップは515B相当品の様で、エア抜きの穴が515純正キャップより大きめでした。

 @のペアのうちエッジに小さな裂け目がある@Aは、お友達になった親切なマニア氏が補修してくれましたので復活しました。ただし、氏の見立てによると、この515はリコーン品だそうです。まあ贅沢は言ってられませんな。
https://91683924.at.webry.info/201502/article_10.html


晴耕雨聴 2015年02月24日
アルテックALTEC A4のウーハーを515Bから515(A)に変更しました(その3)
https://91683924.at.webry.info/201502/article_9.html

 以上の様にどのユニットも瑕疵を抱えていますが、とりあえず生きている515が4本揃いました。@AとAAを新しいペアとし、片チャンネルの210へ。BA、Bのペアをもう片チャンネルに仕込んでやろうと目論みました。
 大きく損傷している@BとABは補修部品として純正コーン紙と非純正ベークダンパーのキットをオークションで手に入れましたので、これで復活させようと本郷のアルテック専門店に515ユニットと一緒に持ち込みました。しかし一本の補修部品はベークダンパーがコーン紙に対し斜めに入って接着されており、もう一本はダンパーがコーン紙の根っこまで入っていない状態で接着されているためどちらも使用不可能と判断されました。
 おそらくコーン紙を諦めればダンパーは生き残ると思いますが、このキットは「純正コーン紙と非純正ベークダンパー」です。より価値があるのはコーン紙ですから、そこまでやる価値は?
 大阪の某スピーカー修理専門店に持ち込む手もありますが、どの道この2本は現在のところ使用予定が有りませんので、まあお金をかけて無理やり治しても仕方ないかなと。
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 写真はあえなく討ち死にした515です。コーン紙が袈裟懸けに切り捨てられています。示現流と相対したのかな?

 フレームとマグネットだけでも引き取れるそうなので(515のフレーム、マグネットは515B前期型と同じですので、アルテック専門店なら何か使い道があるのかもしれません。それに515のデカルはお値打ちだと思います)お店にそのまま引き取ってもらう事にしました。
 実は以前このお店に売却した完動品の515Bより高い値段で取ってもらえました。

 使用予定の4本の515、全て補修品ですが、515のフィックスドエッジはあまり丈夫とは言えないそうで、映画館では2年に1回張り替える事を標準メンテナンスにしていたと聞きます。515の後期モデルはエッジの破れ防止のために、フィックスドエッジにビスコロイドを塗ったモデルまであったそうで、リコーンモデルを嫌っても仕方がないと言う意見もあります。
 リコーン用コーン紙がホーレー社の物であればオリジナルと同じですからね。

 なお入手した515は全てガスケットがありませんでしたので、九州の部品屋さんから入手したコルク製のガスケットで補修しました。まあ、ここまででお分かりのように、どの515も「オリジナルのホヤホヤをさっきVOTTの箱から外しました」なんていうブツではないです。
 515は生産開始が1945年、終了が先に書いたように1965年ですから、生き残った4本の515は新しくても50年前、もしかすると70年前のものかもしれません。当然、治しながら使用されていたと考えるのが普通でしょうね。  ここは長く戦火をかいくぐって、まだまだ戦闘力を保つ4門の旧式38サンチ砲、515に敬意を表しましょう。

 さあ、はたしてこの4本の515、ガラクタなのかオタカラなのか。

 余談ですが、私のもう一つのメインシステムであるVITAVOX BASS BINのウーハー、AK157も515と同じくフィックスドエッジです。しかしエッジが破れた話は聞いたことが有りません。
 私のAK157はまだ30年しか使っていませんので1965年生産終了の515と同列には比較できませんが、AK157のコーン紙、エッジとも、515のそれより厚みがあるので丈夫なのでしょう。

 1960年代から日本に輸入され始めたVITAVOXは家庭用のCN191とBitone Major(業務用モデルもありましたが、輸入されたものは殆ど家庭用)が主流で、シアター用のBass Binも大半は家庭で使われました。ですからVOTTに仕込まれた映画館・劇場の515ほど過酷な鳴らされ方はしなかったのでしょうね。
https://91683924.at.webry.info/201502/article_9.html


晴耕雨聴 2015年02月24日
アルテックALTEC A4のウーハーを515Bから515(A)に変更しました(その4)
https://91683924.at.webry.info/201502/article_8.html

 周波数特性だけ調べても何にもならないのは判っていますが、さりとて周波数特性さえマトモじゃないようでは最初から失格。一通り測定してみました。
 90cm×90cm、厚さ15mmのシナ集成材に、板のセンターを外して33cm径の穴をジグソーで開け、写真の様に515の上に載せます。515の上方80cmにマイクを吊り、日本オーディオの測定器でF特を簡単に調べてみました。
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 うーむ、4本ともおおよそのF特は揃ってますね。レベルメーターで測定しますとALTEC/Northern Electricだけ2dbほど能率が高い様ですが、音圧レベルもおおよそ揃っていました。
 以上より使用予定の515は余り減磁していない様子。4本とも偶然同じ程度に減磁しているとは考え難いですから。

 もっとも、ウーハーの再着磁にはコーン紙の脱着が必要です。アルテック専門店の話では、515は脱着で振動系が損壊するリスクが少なからずあるそうで、ダンパー、ボイスコイルごとリコーンする覚悟がなければコーン紙の脱着は怖いとか。
 スペアパーツの手に入りにくい現在では再着磁は現実的ではない様ですね。

 それでは音楽で調子を見てみましょう。515は2KHzまでは再生しますから(604A、604Bのウーハー部は、ほぼ515と同等ですが、604Aは2KHzまで、604Bは1.5KHzまで使っていました)、バリトンの帯域なら大丈夫でしょう。SACDの棚からE.プレスリーの「Love me tender.」を引っ張り出してみました。この曲はプレスリーのしっとりとしたボーカルとギター1本なので帯域も狭いと思いますので。
 普段は同じ声ならクラシックのオペラや声楽を聴いているベンプレ親父ですが、音の聴き比べには声楽ではないシンプルな「うた」が重宝します。人の声は聴きなじみがありますから。

 昔、ステレオサウンド(だったと思います)に瀬川冬樹先生が書いていましたが、氏とアルテックの邂逅は「美空ひばり」でした。
 エレクトリが輸入代理店になる前、短期間ですがヤマハがALTECの輸入をしていた時期がありました。瀬川先生が銀座ヤマハ店の中二階、輸入盤クラシックレコード売り場でレコードを選んでいた時に、階下のホールより大音量の美空ひばりが響いてきたそうです。場違いなひばりの声に氏は驚いたのですが、同時にその豊潤な音色に耳を奪われたとか。

 階下で美空ひばりを鳴らしていたのはALTEC A4。Western Electricのオーソリティである池田圭先生の指導で、レコードコンサート前のシステム調整中だったそうです。
 池田先生はクラシック音楽とシャンソンがご趣味でしたが、「美空ひばりを聴きたまえ。気取った曲ばかり聞いても音は判らないよ。」と言っておられたそうです。

 まあ、私もそれに倣ってプレスリーで使用予定の4本の515を聴き比べてみました。中域以上が出ないうえ、90cm角の平面バッフルでは下も伸びてませんからHIFIではありませんが、4本の515に大きな音質の差は無いように思います。
 此処まで確認したら、あとは210エンクロージャーに仕込むしかないですな。
https://91683924.at.webry.info/201502/article_8.html


晴耕雨聴 2015年02月24日
アルテックALTEC A4のウーハーを515Bから515(A)に変更しました(その5)
https://91683924.at.webry.info/201502/article_7.html

 ただ、心配なことが。フィックスドエッジ・蝶型ベークライトダンパーに現代のソースの低域をブチ込むと、壊れやしないかなと。515は1965年に生産終了されたモデル。当然入力されたソースは映画のサウンドトラック、LP、テープなど全てアナログです。この中で一番ワイドレンジなのはテープ、テープの中でも一番ワイドレンジなのは当然マスターテープでしょう。 
 マスターテープの検聴に使われていたのは604シリーズ。オリジナルの604と二代目の604Bは515と同じベークライトダンパーですが、604Bの生産完了が1951年。それ以降の604(C~8K)は全て515Bと同じ布製のコルゲーションダンパーです。フィックスドエッジも604C(1956年生産完了)までです。
 うーむ、アナログ後期にはもう凄い低音の入ったソースも出てますから、フィックスドエッジ・ベークダンパーは耐えられるのかしら。

 確かに映画館では515は1965年まで使用されてはいますが、当時はそれほど低音のレンジの広いサウンドトラックは無かったんじゃないかと思います。ハリウッド映画「ベン・ハー」の封切りが1959年、「ウェストサイド物語」が1961年。この辺りの音楽なら515で大丈夫なはず。
 しかし1970年に日米合作映画の「トラ・トラ・トラ」が封切られた時、この映画のサントラに入っている爆発音(の低域)が当時の映画館のスピーカー(アルテックは515Bの時代)では再現できないとして、大量のサブ・ウーハー(以下SW)が映画館に持ち込まれました。なんでもエレボイ30Wとのコンペに勝ち、ハートレイの224HSが採用されたとか。
 映画「大地震」が封切られたのはやはり515Bの時代、1974年でしたが、この時も従来のシステムでは対応不能なためセンサラウンド専用SWが設置されました。そういえば、この映画のサントラ盤をオーディオマニアはこぞって買い求めましたね。

 515のドライブアンプは真空管式のアルテック1569Aですし、今後も真空管のOPT付きで行きますから、DCに近い信号が入る心配はないですが、最近のCD、SACDやDSD配信にはナマではあり得ない程の低音を詰め込んだのがありますからねぇ。オマケにベンプレ亭のオーディオルームは総コンクリート造りなので、家庭用としては結構デカイ音も出しますし。

 ネット情報でも817Aエンクロージャーに仕込んだ515のベークダンパーを、大音量再生で4本いっぺんに折った猛者がいました。実際、ベークダンパーは長期間の使用でヒビが入る事もあるようなので、超低音の大音量再生では壊してしまうかもしれません。

 方法としてはサブソニックフィルターを入れるか、ローカットしてSWを使うか。どちらもイマイチですよね。低音の入っているソースを避けて使うのも・・・
 そうは言っても、壊れた時に「515は現代のオーディオシーンではもう使い物にならなかったんだ」と割り切るほどの度胸もないし。
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 写真なしはブアイソですので、515に換装後、長期休養となった515Bの写真でも。
https://91683924.at.webry.info/201502/article_7.html


晴耕雨聴 2015年02月24日
アルテックALTEC A4のウーハーを515Bから515(A)に変更しました(その6,最終回)
https://91683924.at.webry.info/201502/article_6.html

 結局、当分の間、新録音のSACDや配信、LPでも低音のタップリ入ったソースは避け、調子を見ながら鳴らすことにしました。

 4本のウーハーが揃ったところで、アルテック210エンクロージャーの裏蓋を外し、ベンプレ息子(ユニット保持担当)とベンプレ妻(照明担当)に手伝わせながらユニットの交換を行いました。最初に左チャンネルのユニットを515Bから515のBA、BBに交換。

 ここで右チャンネルの515BのA4と左チャンネル、515のA4の聴き比べを。ソースは裸のユニットをテストしたE.プレスリーのSACDから「Love me tender.」を再度使用しました。モノラル録音なので好都合です。
 
 恒例通りのベンプレ妻と一緒に聴き比べです。
 「コッチ(515)の方が明るくて緻密よ。音が新しいわ。コッチが良い」
 「御意。ギターの胴鳴り、弾むような音色が見事に再現されておりまする」

 という訳で、世評通り515の音質は515Bを打ち負かしました。周波数レンジやダイナミックレンジは515Bが上なのかもしれませんが、とにかく音質、音色は515の圧勝です。
 50年以上前のユニット、しかもリコーンだのリキャップだの、コーン紙の補修だのしてある515が本当にいい音がするのか半信半疑でしたが瞬時に結論が出ましたね。

 さて、右チャンネルの515Bも515の@A、AAを組み込み新A4(ユニットが旧型になったので、旧A4かな?)が完成。第一声は何にしましょうか。
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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/142470239415941377178.jpg.html

 ユニットの換装が終了したA4。といっても写真ではどこが変わったのか判りませんw
  515B装着のA4、第一声はE.プレスリーのSACDから「Can’t help falling in love.」だったのでコレで行きましょう。
 試聴の結果、ベンプレ妻、ベンプレ息子、何れも新装なったA4の音が以前のA4を凌ぐとの意見で一致しました。
 一人になって私のメインソースであるクラシックも聴いてみました。ギュンター・ヴァントの「未完成」ライブです。
 低弦のユニゾンはたっぷりと響きますし、コントラバスのピチカートもとてもクリアです。うーん、こりゃホントに良いね!
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 周波数特性を図ってみましたが、515を仕込んだ210は60~80Hzあたりにワン・ピークありますね。実は515Bより低音が豊かに聴こえるのですが、この辺が効いているのでしょう。
 このブログの1月15日の記事に515Bを仕込んだA4のF特を貼っていますが、確かにフラットネスと40Hz以下の音圧では515が一歩譲りますが、音楽を聴く上では大差ありません。

 70年前、1945年に515が開発された当時はソースが今ほどHIFIではありませんでしたから、、ここまでの素晴らしい音質を奏でるとは、開発エンジニア(ジェームス・バロウ・ランシング他)も予想していなかったのではw

 515、大事に使います。

この記事へのコメント
mambo
2015年02月26日 00:24
あらら、いつに間にか6つも投稿が増えてましたね。

フィックスト515換装おめでとうございまあす!

f特へのこだわりは、あのTelefunkenのブックシェルフで
失せてしまいました。
ヨーロッパの旧いスピーカーは、なぜかf特を測ると、
富士山のように低域が緩やかに落ちていっています。
多分、このなだらかさが豊かな低域感を醸し出しているのではないか? と、考えています。
やはり、幼い頃から本物の芸術に接していられるからこそ
出来上がる感性が、音を作り上げていたのではないでしょうか?

それにしても全員一致で合格なんて、よそ様のオーディオなのに嬉しい限りです。
ベンプレ親父
2015年02月26日 11:22
mambo様、コメント有難う御座います。

515が良いとは聞いていましたが、これほど良いとは。
お世話頂きありがとうございました。
515B、D基地用に必要ならご連絡ください。

P.S.タケノコも美味しかったです。
https://91683924.at.webry.info/201502/article_6.html

晴耕雨聴 2015年02月26日
追記:アルテックA4のウーハーを515(A)に変更しました&Vitone Majorお嫁に出しました
https://91683924.at.webry.info/201502/article_12.html

 先日ALTEC A4システムのウーハーを515Bから515に変更したことを書きましたが、ウーハーを変えてからのA4、空前絶後(対自分比w)の音で鳴っています。私はスピーカーから再生される音で、これほど良い音を聴いたことが有りません。

 例えばエソテリックから発売されたSACD、ショルティ、ウィーンフィルの「魔笛」なぞ聴きますと、そのまま魔法の国に連れていかれそうです。LPでサキ・コロなぞ聴きますと、ロリンズに神が降りてきたのが判ります。RCA盤SACD、プレスリーのLove me tender.なぞ聴きますと、私が女性なら逝く自信がありますw

 よくウーハーを変えると高域が変わり、ツィーターを変えると低域が変わると言われます。後者は実感したことが無いのですが、前者、「ウーハーを変えると高域が変わる」は今回骨の髄まで実感しました。

 それにしても515は515Bよりこれ程音が良いのに、なぜモデルチェンジしたのでしょうか。私は耐入力、耐久性に現場で問題が生じたものと想像します。
 515は主に映画館、劇場用のPAスピーカーとして使われましたから、映画のサウンドトラックやポップスコンサートのダイナミックレンジ、低域への周波数レンジが広がるにつれて、ベークライトダンパーの折損、フィックスド・エッジの損傷事故が増えてきたのではないでしょうか。

 その解決のため、音質が劣る事には目を瞑って、布製・ビスコロイド塗布のフリーエッジ、布製コルゲーションダンパーの515Bが開発され、515に取って変わったのだと思います。

 家庭用で使うなら、音量、使用時間共に映画館、劇場に比して圧倒的に少ないはずで、それなら515Bより515でしょう。
 少し検証しますと、なんでも映画館の515は二年に一回リコーンされていたとか。1日10時間365日稼働の小屋なら7300時間。家庭で1日2時間、年間200日使用しても、18年以上持つはず。家庭では劇場の様な大音量は出せませんし、例え出せたとしても、2時間その音量で鳴らしっぱなしの筈はありませんから、コーン紙やベークライトの化学的劣化が無ければ515は30年、40年と使えるのではないでしょうか。

 こうなると家庭用として使用するなら音質の優れた515の優位は明らかです。
 私の手に入れた515は4本ともリコーン品と思われますが(2本は確実、2本も恐らく)前向きにに考えれば、まだダンパーやコーン紙の寿命がたっぷり残っており好ましいのではないでしょうか。

 島根県益田市の映画館から放出され、前オーナーが再婚したためにその家からも追い出され、九州の中古屋さんで長く倉庫に寝かせられ、ようやく我が家にやってきた、ウィングを失った210エンクロージャー。
 入手経路は不明ですが(映画館の放出品かアメリカのマニアの放出品と想像します)、日本の前オーナーが(おそらく)故人となり、ガラクタ屋さんからオークションでやってきた288B、H1505。
 やはり来歴は不詳ですが、紆余曲折を経て私の手元に集まり、息を吹き返してくれた4本の515。
 
 なにかの御縁で私の手元に集結したこれらのパーツに私が翼(ウィング)を与え、2本のALTEC A4が完成しました。そして今、彼女たちは私の魂をとろけさせるほどの美音を奏でてくれています。
 彼女たちの唄う「白鳥の歌」を聴きながら、私も人生の最終コーナーを回っていこうと思っています。

 まてよ、この美魔女たちは「白鳥の歌」とは思ってないかも。まあ、オーナーが死んでも次の引き取り手が現れ、更に価値を高めてくれるようじゃなきゃ、本当の傾城、名器とは言えませんなw

 さて音楽、特にクラシック音楽の感動とはどの様なものでしょうか。優れた文学作品は知的興奮をもたらします。優れた自然科学の論文でも同じような感興がおこります。しかして音楽の感動は知的なものでしょうか。わたしはそれに加えて、それ以上に肉体的感動、感情的感興だと思います。すなわちエロチシズムに近いものがあるのでは。

 そもそも歴代の大作曲家は、見境ないほどの女好き(モーツァルト、ワグナー)、マゾ(ショパン)、ロリコン(マーラー)、屈折男(ベートーベン、ブラームス)、素人童貞の売春婦好き(シューベルト)、生涯童貞・吝嗇・コミュ障男(ブルックナー)、ストーカー(ベルリオーズ)、同性愛者(チャイコフスキー)とそうそうたる変態ぞろいです(まてよ、男はみんな今挙げたどれかに当てはまる?)。

 まあ、作る方も作る方だから、聴くヤツも聴くヤツなんでねw
 粘膜のコスり合いもケッコウですが、鼓膜を旨い具合にコスられると、もっと深く逝っちゃうんだね。要するに音に凝るヤツは音のスケベなんだと思う訳ですな。

 「全ての芸術は音楽にあこがれる」といいますが、つまり芸術とはエロス・・・(以下検閲の為黒塗り)
 うーむ、今回は少し下品になったかもw

 P.S.演奏家は存命中の人も多いのでノーコメント
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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/142494933427843597177_IMG_0153.JPG.html

 スピーカーが増えすぎましたので、写真のVITAVOX Bitone Major箱にAK157を仕込み、ALTEC 804+511Bホーンを乗せたペアを、某君に貰ってもらいました。
 私の妻や子供たちは全員音楽嫌いなので、全員「いらん」と。

 まあ、オーディオマニアの家族が音楽やオーディオを嫌悪するのはデフォだそうです。かのW.E.の大家、池田圭先生のご家族は全員音楽嫌いだったと「音の夕映え」か「盤塵集」にも書いてありました。

 ベンプレ息子は池田圭先生の名前と私の名前から一字ずつ貰ってるのですがねw
https://91683924.at.webry.info/201502/article_12.html

16. 2020年9月01日 12:28:14 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[17] 報告
晴耕雨聴 2015年04月01日
アルテックALTEC A4にサブウーハーを追加しました(その1.)
https://91683924.at.webry.info/201504/article_2.html

 昨年導入したアルテックA4、最初はアルテック1631Aなるチャンネルデバィダーを用い500Hzで帯域分割し、288Bをアルテック1568A、515Bを1569Aでドライブ。288Bの高域はそのままで、コンデンサー1個(2.2µF)を咬ませてエレクトロボイスT350を乗せていました。

 その後288Bと515Bの間はネットワーク・マルチアンプ(ネットワークで切るが、高域と低域に別のアンプを使用)に変更、さらに最近515Bを515に乗せ換えました。

 大変良い音で鳴っていると思うのですが、このA4、少し心配事が。このブログの「アルテックALTEC A4のウーハーを515Bから515(A)に変更しました(その5)」に記載しましたが、515の蝶型ダンパー、フィックスドエッジは最近のデジタルソースの超低域を大入力でぶち込むとダンパー、エッジを壊しかねない事です。

 現在までヤバそうなソースは避けて鳴らしてきましたが、いつまでもソレでは・・・
 という訳で515の帯域を2分割、超低域をサブウーハーに受け持たせることにしました。
 サブウーハーには何を使うか、以下3案が候補に。

1.VITAVOX Bass Binシステムに使用中のBOSE AWCS-1の2本を1本に減らし、残る1本をA4に使用。
2.巷で評判の良いイクリプスTD725SW・MK2。これはパワードスピーカーなのでパワーアンプ不要です。
3.カービンCARVIN TRx2121。業務用の21インチ(53cm)ウーハーです。

 1.はSWが天吊りになり、工事が必要なのでパス。2.は音は良いのではないかと思いますが、純民生機のイクリプスをVOTTと一緒に使うのもちょっと・・・ホンネを言えば、かなりお値段が張りますし。

 結論は3.です。業務用のSWから選択となりますと覗くサイトはサウンドハウス。業務用SWは実は低域のレンジは案外狭く、40~80Hz辺りをタップリ出すものが多いのですが、カービンTRx-2121は一番周波数レンジが低い方まで伸びているようで、カタログデータ上はイクリプスTD725SW・MK2と同等です。
 カービンのサイトを開くとTRx-2121はSub-Sub Wooferと紹介されており、特に超低域を意識した物のようです。

 少し心配なのは口径が21インチ(53cm)と大きい事。過去にエレクトロボイス30w(76cm口径)、ハートレー224HS(61cm口径)を使ったことが有るのですが、音のスピード感がバイタボックス・バスビン(38cm口径2発、フロントロード)と合わずに使用を断念、現在はBOSE AWCS-1(30cm口径、気柱共鳴管)2発になっています。

 53cmは微妙ですね。18インチ(46cm)なら学生時代にナショナルEAS46-PL80NAを使用したことがあります。上はタンノイのHPD385Aを自作バスレフに入れたものでしたが、これは音が遅いとは思いませんでした。

 アルテックの前身のW.Eは46cmウーハー(TA-4181など)を使用していましたが、それより口径の大きなものは使用していません。J.B.Lansingはそれでも音が鈍いと15インチを採用しました。
 ドイツ・クラングフィルムには80cm口径まであったようですが、さて53cmはどうでしょうか。

 もっともカービンTRx-2121は価格的にはそれほどの物ではありませんので、もし失敗したら授業料だと考えトライする事にしました。

 アメリカ西海岸の港湾ストの影響で、入荷が少し遅れましたが、3月13日、無事に我が家に到着しました。
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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/142776425321475104179.jpg.html

 写真がTRx-2121です。ほぼ60cm四方の直方体。53cmウーハーを仕込んでいるにしてはずいぶん小型ですね。エンクロージャーはバーチ合板、パンチングメタルの裏にエアコンのフィルターの様なスポンジ(?)を貼ったネットでユニット面がおおわれています。

 このSW、40kg弱と大した重さではないので、ベンプレ息子と二人で階段から書斎に搬入。PA機材は移動を考えて取っ手が付いているので助かります。

 さて、音はどんなもんでしょう。
https://91683924.at.webry.info/201504/article_2.html


晴耕雨聴 2015年04月01日
アルテックALTEC A4にサブウーハーを追加しました(その2.)
https://91683924.at.webry.info/201504/article_1.html

 このまま使えば良いのでしょうが、パンチングメタルは鳴くのではないかと思い、取り外しました。
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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/142776393229284096179.jpg.html

 前面ネットを外したところ。正直あんまり格好良くないねw

 構造は普通の密閉箱やバスレフとは少し違うような・・・四角形のエンクロージャーの中にウーハーよりわずかに大きい八角形の筒状の後面解放箱が入っており、筒の前面にウーハーが取り付けられています。後面開放筒の裏側から出た音がエンクロージャー外箱に放出され、四角形エンクロージャーの四隅がダクトになって、ここから最低域が放出される構造の様です。
 結局のところ動作はバスレフだと思うのですが・・・

 ユニットを外すと正確なところが判るのですが、高級品ではありませんのでユニットの固定は木ネジの様です。付け外しをしてネジがバカになるといけませんから、ユニットの取り外しは止めておきました。

 TRx-2121のカタログスペックです。

周波数特性:20Hz〜1.5KHz(-10db)
感度:97db/w.m.
許容入力:4000w(peak)
最大音圧:127db

 これだけ見れば低域のレンジは広大、高能率、高耐入力、高最大音圧で実に高性能のモンスターSWの様ですが、ホントにその通りの音が出るのかな?

 さて、どうやってアルテックA4システムに組み込むか。TRx-2121、注文してから3週間余り待ったため、構想を練っていました。まずはアキュフェーズDF55で帯域分割、SWドライブアンプはマッキンのMc2300を用いることに。

 ザックリ繋いで、音を聴きながら調整しました。部屋のクセがありますので、TRx-2121の領域にだけグライコ(クラークテクニックDN360)を咬ませました。
 ひとまずクロスオーバー周波数は40Hz、スロープはSW側も515側も24db/octにしてました。
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 写真はリスニングポイント(スピーカー前面から約5m)の左チャンネルのF特です。
515を守るためアルテックA4の最低域をカットし、更に低域のレンジを伸ばすために導入したSW、TRx-2121ですが、このブログの2015年2月26日の記事(その6.)に張り付けたA4のF特と比較すれば(測定上では)所期の目的を達しているようです。

 肝心の音質はどうでしょう。
 低域の伸びは、当然のことながら一聴明らかです。グランカッサの静かな連打やパイプオルガンの16f管の響きも再現されます。どちらかと言うと引き締まった低域で、タップリ感や楽器の大きさの再現はBOSE AWCS-1に譲ります。しかし音楽再生にはこちらが正解とも感じます。

 少し残念なことは、オシレーターで最低域の音量を上げると、ユニットから少しビリツキ音が聴こえる事。以前導入したハートレー224HSにも同様の症状が出ましたが、この辺は価格相応でしょうか。
 音楽再生時にはビリツキ音は判りませんので、このまま様子を見る事にしました。

 アルテックA4システム全体として聴きますと、515に送る信号がアキュフェーズDF55を通る事による(と思われる)変化が。DF55がデジタルチャンデバだからでしょうか、少し低域が細身になり、体温が下がった感じがします。あえて言えば、VITAVOX BASS BINの低域と雰囲気が似てきました。
 しかしこの傾向はSW導入にて60~80Hz辺りの盛り上がりが抑えられたせいかもしれません。

 音の仕上がりとしては65点かな。好調時のSWなしのA4には負けています。
 少しこのまま聴いてみますが、こうなったら毒食わば皿まで、全帯域DF55で分割し、ネットワークを回路から除く選択肢もありますね。そうすればツィーターも好きなものが使えますし(アルテック288Bの能率が高いため、現在は能率107db以上のツィーターでないと載せられません)。

 ネットワークを使う前に暫くアルテックのチャンデバ、1631Aを使っていましたが、この音はネットワークに劣りました。DF55は1631Aより高性能ではないかと思いますが、さあどうでしょうか。
https://91683924.at.webry.info/201504/article_1.html

17. 2020年9月01日 12:31:14 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[18] 報告
晴耕雨聴 2015年04月28日
アルテックALTEC A4システム、ツィーターとサブウーハーを変更しました
https://91683924.at.webry.info/201504/article_13.html

 先日岐阜県からブログを通じてお友達になったオーディオマニアの方が遊びに来られました。その方はロンドンウェストレックスを中心にR&Bをメインソースに聞いておられる方ですが(特定禁止 !!)、私より数段ベテランです。

 氏はでっかいワンボックス車にブツを積んでこられ、ベンプレ亭書斎にて各種実験を。

 まずALTECの上につなげるツィーター、エレボイT350からガウス1502に変更となりました。
 T350も力強さのある良いツィーターですが、1502はそれに少し華やかさのフレーバーをまぶした感じです。でもJBLの075程ヤンチャではありません。
 当初はラ・スカラの箱の上において聴いていましたが、少し自己主張がある(ツィーターが付いてるゾの感じが)のでクロスオーバー周波数を5KHzから7.1KHzに上げたところクラシック向きの良い雰囲気に。
 こうすると210エンクロージャーの上に載せても違和感が無くなりました。

 サブウーハーはカービンの21インチウーハー、TRx2121を入れたばかりなのですが、18インチのガウス4882をJBL4518なるバスレフ箱に仕込んだブツに変更になりました。
 TRx2121はPA用サブウーハーなんですが、割と静かな音というか、ハッタリのしない音です。もう少し「コレでもかっ !!」という音(BOSEのAWCS−1はそういう所があります)が好きなので多少何とかしたいナと思っていたところで渡りに船でした。

 後日もう一台4518エンクロージャーを送っていただき、18インチサブウーハーは2台パラレル・モノ駆動としました。
 2本をステレオに組むことも考えましたが、ベンプレ亭書斎はクラークテクニックのグライコをサブウーハーにだけ咬ませ、片チャンネルをバスビン、片チャンネルをA4に当てている事も有り、ひとまずサブウーハーはモノで使用してみます。

 サブウーハー、カットオフは63Hzと高めですが、96db/octで切っていますので、これだけ聴いていれば音が中央による気配もなく大丈夫に聴こえます。
 ステレオで再生すればもっと良くなるかもと思いますが、片チャンネルだけ鳴った場合は振動板の面積がモノ仕様の1/2になりますので、モノの方が低域の再生能力は上がるかもしれません。
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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/007/143018429429548697179.jpg.html

 仕上がりの写真です。ALTEC・A4の15インチウーハー(515)と比べると18インチ(4882)はずいぶん大きいですね。

 昔話になりますが、もともとW.E.のウーハーはTA4181の様な18インチがデフォだったそうです。
 音響技術者のJ.B.ランシングは自らの設計した15インチに絶対の自信を持っており、これを証明する時期を虎視眈々と狙っていたようです。

 MGM映画がW.E.に飽き足らす新しいトーキー映画用PAスピーカーを公募した時に、ランシングは自身の15インチを4発フロントロード折り返しホーンに仕込んだシャラーホーンでコンペに参加、RCA、ジェンセンを打ち破り見事MGM映画の標準機として採用されたとか。
 以降、ウーハーは15インチが主流になったのです。

 (余談ですが、バイタボックスのバスビンはこのシャラーホーン型を採用しています。ウーハは片チャンネル2発ですが)

 18インチ・ウーハーは先祖帰りというか温故知新と言うか、でも良い音ですな。
 以前使用した30インチ(E.V.30W)、24インチ(ハートレイ224HS)は少し音の遅さを感じましたが、18インチのダブル仕様なら心配ない様です。
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 リスニングポイント(スピーカーから5m)のA4システムのF特です。ハイはT350に比して15KHz以上のレベルが上がっています。T350は15KHzまでタップリ出して、その上はストンと落ちるF特でした。
 低域のF特はTRx2121と変わりません。むしろ30Hzのピークがキツ目に出ちゃってるかも。でも音は元気があっていいですよ。
 TRx2121の方がHIFIかもしれませんが、オーディオにはデフォルメの妙味もありますからねw

この記事へのコメント
mambo
2015年04月28日 22:52
特定禁止されたmamboでーす!? !(◎_◎;)
先日は遅くまで楽しませていただき、有難うございました。
それに瀬戸内海の海の幸、大変美味しゅうございました。ありがとうございます。海無し県民としては羨ましい限り。

Gaussは、Altecの音色を目指してJBLをスピンオフした連中でしたから、A4のサポートにはもってこいだと睨んだのですが、、、、、第一次試験は、うまくクリアできたようでホッとしました。
しかし、あのツヤのあるプレスリーはグッドでしたし、Vitavoxで聴くビートルズは、驚きでした!

やはりその国の音楽はその国のその時代のスピーカー&アンプで、とVinvan先生が仰っておられましたが、まさにその通りでしたね。
しかし天井高6mで、あっち向いたらBassBin,こっち向いたらA4って、やっぱりHorn好きなんですね。あ、人の事ばかり言えないかな?
ベンプレ先生の今後の暴走(?)を期待しております!
ベンプレ親父
2015年04月29日 23:27
mambo様、コメント有難う御座います。

手前味噌ながら、ハイレゾのイエローサブマリンは素敵でした。
実はベンプレ妻はビートルマニアで、結婚して最初の妻へのクリスマスプレゼントは本屋さんで見つけたビートルズの詩集(歌詞集?)でした。

P.マッカートニーが前回来日して、腸閉塞でコンサートをキャンセルした時の大阪のキップも買っていたらしいです。

イエローサブマリンの時だけは妻の目が妖しく輝きましたwww

今後ともよろしくお願いいたします。
Kane2Mako
2015年05月18日 11:54
凄いシステムと取組ですね。私は、ひとまわりもふたまわりも小さい、アルテックを聞いております。
ベンプレ親父
2015年05月18日 23:07
Kane3Mako様、コメント有難う御座います。

ALTECのお仲間がいてうれしいです。
私のALTEC事始めは初めての車だった中古のクラウンに、無理やり409をカーステレオ用に組み込んだ物でした。
それから604E入り612を少し聴き、その後ラグーナ箱に入れた604E/U、バイトンメジャー箱の上に804+511B、そして今回のA4です。
田舎なもので、部屋だけは無駄に大きくできるので助かりますw

今後ともよろしくお願いいたします。
https://91683924.at.webry.info/201504/article_13.html

18. 中川隆[-11558] koaQ7Jey 2020年9月01日 17:04:59 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[30] 報告
このほど A4 のウーハー アルテック515 をウェスタンエレクトリック・ロンドン 2080Aに交換してしまいました。

今回私が導入した2080-Aやホーンドライバーの2090-A はどちらも最初期のアルテックをベースに改良した物です。

 ノーザンエレクトリックがアルテック515、288をデカルだけ変えてそのまま販売していたのに対し、ウェスタンエレクトリック・ロンドンは英国内の技術者が知恵を絞って、これらの改良版を開発したと思われます。

晴耕雨聴 2016年04月11日
ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その1.)
https://91683924.at.webry.info/201604/article_8.html

画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/008/146038211354674094180.jpg.html

 ベンプレ亭書斎のメインシステムは2系統あります。西面がビジュアル用と兼用のバイタボックス・バスビンを中心とした5way、東面がアルテックA4にツィーターを加えた3wayです。

 バスビンは少しずつ弄りながら、もう30年も使っています。A4は導入してまだ日が浅く、2年足らずです。

 2年足らずだと言うのに年寄(?)は先を急ぐ為でしょうか、このほどA4のウーハーを写真のウェスタンエレクトリック・ロンドン2080Aに交換してしまいました。

 この導入記を書くにあたり、私の知るウェスタンの断片的知識を少々。

 ウェスタンエレクトリック・ロンドン、後のロンドン・ウェストレックスは米AT&Tの製造部門であるウェスタンエレクトリック直系の英国の会社です。
 ウェスタンはカナダにノーザンエレクトリック、日本にニッポンエレクトリック(現NEC)など直系の会社がありますが、ウェスタンエレクトリック・ロンドンもその一つです。

 各会社の米国ウェスタンエレクトリックとの関係はまちまちな様です。ノーザンエレクトリックの発足は1895年と古いのですが、旧ウェスタンエレクトリック時代(集中排除法で会社が分割される1937年まで)のコピー品は私の知る限り見当たりません。
 1928年からトーキーシステムに乗り出しているそうなので、555、594のコピー品があってもおかしくないのですが、市場でたまに見かけるのはオールド・アルテックの同等品だけの様です。
 1937年のウェスタンエレクトリック分割後、アルテックとIPCが同じものをブランドを変えて販売していたのと同じ様なイメージです。

 ニッポンエレクトリックは設立時に、米ウェスタンエレクトリックが株式の54%を保有していました。設立は1899年なのでノーザンエレクトリックより4年後に設立されたのですが、販売していたスピーカーはウェスタンエレクトリック555Wのコピーのドライバー(レシーバー)で、逆にアルテック時代のコピー品は無い様です。
 その後東洋ウェストレックス社が設立され、ニッポンエレクトリックは傍流になったのでしょう。
 それにしてもNEC、戦前の日本で自社製の555を売ろうなんて、ナカナカのチャレンジャーですね。
 
 余談ですが、NECで555コピー品を製造していた職人さんがYL音響を創立し、更にYL音響の職人さんが独立して、ゴトウユニットが創業したそうです。
 どの会社もルーツはウェスタンエレクトリックなんですね。

 ウェスタンエレクトリック・ロンドンは創立年がネットで調べても判りませんでした。
 地理的にも、当時の市場規模からも、ニッポンエレクトリックより後に設立されたとは考え難いのですが。
 同社も555、594直系のスピーカーを出していたというネット情報も見た事があるのですが、検索しても具体的な製品がヒットしません。現存するならなら必ず評判になり、多少は流通していると思いますが・・・

(※その後、コメント欄から情報を頂き、WE555のウェスタンエレクトリック・ロンドン版、30150を教えてもらいました)

 歴史の舞台に登場するのは1950年、今回私が導入した2080-Aやホーンドライバーの2090-Aが発表されてからです。これらはどちらも最初期のアルテックをベースに改良した物です。

 ノーザンエレクトリックがアルテック515、288をデカルだけ変えてそのまま販売していたのに対し、ウェスタンエレクトリック・ロンドンは英国内の技術者が知恵を絞って、これらの改良版を開発したと思われます。
 やはりジョンブル魂のなせる業でしょう、お国ぶりが感じられて楽しいですね。
https://91683924.at.webry.info/201604/article_8.html

晴耕雨聴 2016年04月11日
ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その3.)
https://91683924.at.webry.info/201604/article_10.html

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 (写真はウェスタンエレクトリック・ロンドン2090-Aの姉妹品?アルテック288Bです。アルテック288が英国では2090-Aに改良され、米国では288Bに改良されました)

 ウェスタンエレクトリック・ロンドンの製品というと、「ウェスタン」の名前の為か、アルテックより旧いパーツだと一部で誤解されている様です。

 しかし2080-Aウーハーも、ウェスタンエレクトリック・ロンドンを代表するドライバーである2090-Aも、アルテックの515、288より後に、これらのモデルを下敷きにしてイギリスで作られたものです。

 515、288は1945年に開発されているのに対し、2080-A、2090-Aは1950年に発表されています。

 米国のウェスタンエレクトリックは独占禁止法(集中排除法)のため1937年にスピーカー製造部門がアルテック、IPCに分離されましたが、独禁法が無ければウェスタンエレクトリックのままで良かったわけです。

 米国の独禁法の権限は、当然海外には及びませんから、英国ではウェスタンエレクトリックの社名でスピーカーが作り続けられたのでしょう。

 ウェスタンエレクトリック・ロンドンの製品が英国のどこの工場で作られたのかは、確定的な話がありません。
同じシアターサプライを手掛けている事からバイタボックスが一枚噛んでいるらしいとか、工場の規模はグッドマンが最大だったのでココだろうとか、いや、創業者のガイ・ルパート・フォンテーンが昔ウェスタンエレクトリック・ロンドンに勤めていた関係で、タンノイが協力したという説もあります。

 私はウーハーに関してはバイタボックスのOEMではなかったかと推測しています。それは1954年に既に2080はアルニコ磁石からフェライト磁石に変更されているからです。

 フィールドコイル磁石の時代が終わるとスピーカーはアルニコ磁石に一斉に変更されました。その磁石が一斉にフェライトへ変更されたのは1970年代末期です。
アフリカ・ザイールの内戦でコバルトが高騰し、アルニコ磁石の材料が手に入り難くなったためだそうです。
 それまでもフェライト磁石のスピーカーはありましたが、ほぼ全て廉価版、高級機はどれもアルニコでした。

 フェライトに変更されるとき、JBLは「いや、フェライトの方が性能は良いんだ・キャンペーン」を打ちましたが、実際聴くと優劣は明らかで、この辺りからJBLは日本で売れなくなったらしいです。タンノイもアルテックもフェライトに変更された時にはファンから悲鳴が上がりました。

 私は当時タンノイを使用していましたが、例えアルニコモデルで一番評判の悪かったHPD385A(私の愛機)であっても新型のフェライトモデル、K3808より断然良い音でした。

 アルテック、JBL、タンノイが当時の海外製スピーカーの御三家でしたが、フェライト化に伴い一気にシェアを失って行ったと記憶します。

 この時代に悠然とフェライトを売っていた高級スピーカーメーカーがありました。英バイタボックスです。バイタボックスのウーハーは最初期こそAK150なるアルニコ磁石でしたが、コバルト高騰とは無縁の早い時期に、AK156/157のフェライト磁石に切り替えられていました。

 CN191コーナーホーンやバイトンメジャーは当時のクラシックマニア・垂涎の的でしたが、ウーハーは以前からフェライトでした。
 ドライバーもアルニコのS2とフェライトのS3が併売されており、どちらの方が上位機種との位置付けはなされてはいませんでした。

 つまりバイタボックス社は早い時期にフェライト磁石の使い方に習熟し、フェライトで美音を再生するノウハウに自信をもっていたのでは。

 ですから2080-AがバイタボックスのOEMなら1954年に早くもフェライト化(2080-F)されていても不思議ではないと考えるのです。
https://91683924.at.webry.info/201604/article_10.html


晴耕雨聴 2016年04月11日
ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その4.)
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 写真はアルテック210エンクロージャーに仕込むため揃えた4発の2080-Aです。
 さて、2080-Aに付いて少々。
 
 と思いましたが、私が駄文を書くよりステレオサウンド社の名文をコピペします。
 この文章は以前ステレオサウンド・オンラインに掲載されていた物ですが、既に公開が終了しています。
 他の方のブログにも「ステレオサウンドより」と但し書きをして引用されていますので、私も引用させて下さいませ。ステサン、40年前から全号揃えてる愛読者ですし、以前に姉妹誌のホームシアターの取材も受けましたのでお目こぼしをw

 『Western Electric London Receiver 2080-A
 塗色と磁気回路に付されたハンドルを除くと、アルテック「515」と外観的にはあまり差異はなく、本設計は明らかに同一と思われる。しかし細部に目を移すと、バスケット(フレーム)の磁気回路への取りつけ方、マグネット・ストラクチャー、コーン・エッジの裏と蝶型スパイダー(ダンパー)の中に柔らかいウール繊維が詰められている、などの差がある。

 それに重量が34ポンド(15.4kg)とまったく違う。カタログによるギャップの磁束密度は13200ガウス、ヴォイスコイル・インピーダンスは16Ωである。ただし、この「2080-A」にも、マグネット外形が「515」様の大型と、「803」様の小型のものがあるので注意が必要。後には「2080-F」というフェライトマグネットの製品まで登場した。

本機を1本から4本まで内蔵する低域バッフルとして、2081-A、2082-A、2084-C〜Fの6タイプがあり、指で押したくらいではピクリとも動かないコーン紙(アッセンブリーで約48gと軽いが、頑丈な造りで、「515」用とは漉き方が異なる。低域共振周波数は55Hz)は、これらの低域バッフルに組み込まれると、イギリス人の英知を思わせる、気品の高い風格ある大人のサウンドをもたらす。

 このヨーロッパ・トーンは、他では決して得られない味わい深いものである。
 数十年にわたる長いオーディオ遍歴の果て、ついに理想とするこのシステムに巡り遭い、その間の苦労について目をうるませながら語った人がいる。
 早速聴かせていただいたが、音楽を愛する「思い」に裏づけされた深い教養がありありと滲み出ており、めくるめく感動を覚えた。 人柄は遂に、音に反映するのである。』

 この名文の後にベンプレ親父の駄文を繋げるのも気が引けますので、稿を改めます。
https://91683924.at.webry.info/201604/article_11.html

晴耕雨聴 2016年04月11日
ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その5.)
https://91683924.at.webry.info/201604/article_12.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/008/146038287075462632177.jpg.html

 ではベンプレ親父の見立てた2080Aに関する追加事項を再掲の写真を見ながら語りましょう。
 
 このユニットがアルテック515をベースに作られている事は間違いありません。
 バスケットの形状はアルテック515〜515B前期型と同じでリアマウント方式。バッフルに留めるネジ穴の位置も同じです。
 エッジも515と同じフィックスドエッジ、センターキャップの形状も、エア抜き穴のサイズも同一です(エア抜き穴に裏打ちしてある布の色がオレンジがかった茶色で、ココは黒である515と違います)。
ダンパーも515と同じベークライト製蝶型ダンパー(スパイダー)です。
 コードを留めるターミナルも515と同一のパーツです。

 515との違いは以下の様です。
 まず写真に見る通りアルニコ・マグネットがより大型で、515よりマグネットの奥行きが長くなっています。
 先ほどバスケット形状は515と同様と述べましたが、フレーム前面、バッフルに接する部分の厚みが515より約3mm厚くなっています。ガスケット(515はコルク、2080は黒い綿フェルト)も515より2mm程度厚いため、合計で5mm程フレーム前面が厚く仕上がっています。

 マグネットサイズとフレーム前面の厚みが増している為でしょうか、重量が15.4kgとなり、515Bの11.8kgより3.6kgも増加しています。38cmウーハーとしては破格の重さなので、取扱が容易なように、マグネットカバーにハンドルを付けたのでしょう。
 初めて見た時は「ハンドルとは大げさだなー」と思っていましたが、ユニットをバッフルに取り付ける段になってハンドルに随分助けられました。コレがなければ二人がかりでもユニットの取り付けには難渋しそうですね。

 次にコーン紙が違います。48gと515より軽量ですが、腰の強い丈夫なコーン紙です。
 流石に寄る年波には勝てず、ベンプレ親父が入手した2080-Aは一部エッジの補修がされていますが、繊維の長い特殊な和紙を使って丁寧に補修してあり、追加重量は最小限になっているため音質を損なうことは無いと思います。

 見てすぐ判るのはコーン紙の裏側、フレームとの間に羊毛フェルトが入っている事でしょう。
 これは音を聴いて決められたダンプ材だと思いますが、コーン紙の保護にも一役買っている筈です(未確認情報ですが、後にウレタンでダンプしてあるものも発売されたらしいです)。

 写真ではわかりませんが、中をのぞき込むと蝶型ダンパーの裏面にも羊毛フェルトが入れてあり、ダンプされています。
 同様に音を聴いて仕込まれたのでしょうが、やはりダンパーの保護に役立つと思われます。

 ここから先はベンプレ親父には判りませんが、先輩からの口伝に依りますと、ボイスコイルが違うそうです。ボイスコイルは515より細く、ターン数は515より多いそうです。
 中高音の細かい音を出すためには、このボイスコイル径と巻き方がポイントとの事でした。
 センターキャップの裏側にマス・コントロールリングが入っているとのネット情報もありましたが、これは裏が取れていません。

 アルテック515と515Bもボイスコイルが異なり、音の違いをもたらす要素になっている様です。どちらもエッジワイズ巻きですが、ボイスコイル長が515Bは6mm、515は10mm。
 よく判らないのですが、515Bはシングルターンで515はダブルターンとか。要するに巻き方も違うらしいです。  そのためなんでしょうか、515Bのインピーダンスは公称16Ω、DCR11Ωに対し、515は公称20Ω、DCR8Ωです。

 2080Aのインピーダンスは16Ωとも20Ωとも言われますが、まあ、クロスオーバー周波数でのインピーダンスでなければ意味が無い事ですから、気にしないでおきましょう。
https://91683924.at.webry.info/201604/article_12.html

晴耕雨聴 2016年04月11日
ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その6.)
https://91683924.at.webry.info/201604/article_13.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/008/146038312493556275180.jpg.html

 アルテック210エンクロージャーから515を外し、2080-Aを装填したところです。
 この時気が付いたのですが、アルテック515、515Bにはボルトを貫通する穴が8個開けてあるのに対し、2080-Aは4個なんですね。
 
 210側に開いているボルト孔は4個なので、別に困りはしませんが、515(11.8kg)より3.6kgも重い15.4kgの2080-Aが4個とはこれ如何に。別にキッチリ止まるので問題ないですが。

 バッフルへの装着はベンプレ親父、ベンプレ息子、ベンプレ妻の3人がかりで行いました。妻は懐中電灯係り兼ボルト等のパーツ渡し係り。息子はユニット保持係り。私はユニット保持兼ボルト回し係りで作業を勧めました。

 先輩から、「515とは重さが違うのでカクゴするように。手で保持しただけではボルト絞めの最中にユニットを取り落とさないとも限らないので、あらかじめ細いボルトをユニットとバッフル孔に通して仮固定し、作業を進めると良い。一人で作業する事は禁忌」とアドバイス頂き、作業用の細いボルトまで頂きました。
 2080-A、イヤ重かったです。体感上はアルテックの2倍くらいに感じました。先輩のノウハウが無ければ大惨事が起きていたかも・・・

 先に書きましたが、装着時に前面フレームの厚みが515より厚い事に気が付きました。ボルトが210側のナットに少ししか掛からないため、安全のために後日、東京・虎ノ門の三和鋲螺で515装着時のボルトより0.25インチ長いステンレスボルト(0.25インチ径、1.5インチ長)を仕入れて取り換えました。
 ボルト長の調節とユニットのフレーム保護のため、薄いワッシャーも噛ませました。
 これでユニットの装着は更に完璧ですw

 コード類は515使用時のものを流用しました。メインのスピーカーコードはウェスタンエレクトリックの10GA、2080-Aをパラ接続するための内部配線はベルデン8707です。
 どちらもメッキ線ですので、長期使用にも安心ですね。

 2080-Aは古い物なので、ハンドルの留めネジやフレームのネジに一部サビの浮いている所があります。あまり神経質にサビ取りをすると却って調子を狂わしそうなので、CRC5-56で簡単に拭き取る程度にしておきましたが、スピーカーターミナルのコードを咬み込む面だけは綿棒を使って念入りに清掃しておきました。

 さて、2080-A二発を納めるウェスタンエレクトリック・ロンドン製のエンクロージャーは先の伊藤喜多男先生のイラストの様に2084-Cですが、流石にこの箱は探せませんので、515を装着していたアルテックの210を流用しています。サイズは同一だと思われ、ホーンやバスレフダクトも同じ形状です。

 しかし全て同じではないようで、イラストが間違いないとすると、2084-Cには210にあるウィングを固定するための片側2本の腕木が省略されている様です。
 また、210の裏蓋は文字通りエンクロージャーの裏にしかありませんが、2084-Cのイラストでは「SIDE ENTRY」との記載があり、ここにも蓋が付いている様です。もしかするとユニットの取り付けが容易なようにコの字型の裏蓋にしてあるのかもしれませんね。

 イラストでは判りませんが、エンクロージャーの材質も違うはずです。210は当初オール米松合板、後に米松とパーチクルボードの混成になりました。
 2084-Cは英国製ですので、米松ではなく、バイタボックス・バスビンと同じくフィンランドバーチが使われていたのではないでしょうか。
 バーチ合板は米松合板より硬く、重く、響きもコツコツとした高音寄りの音なので、出てくる音もより締まった音だと思います。

 しかし2084-C、現存品が存在するのか否か不明ですし、そこまで望むのも欲が過ぎるでしょう。バーチ材で箱屋さんに作ってもらう事は可能でしょうが、オリジナルでない箱に入れても2080-Aが却ってモッタイナイ気がします。

 なお2084-Cの塗装はアルテックと同じグレーだと思います。ステレオサウンド53号のザ・スーパーマニアのページにジーメンス・オイロダインと一緒にアルテック825タイプのロンドン・ウェストレックス・スピーカーを使っている方が登場されています。
 この箱は825ではない事は確かな様で、ロンドン特有のサイドエントリーが有りますが、その写真を見ると箱の塗装はグレーです。
 写真なのではっきりした事は判りませんが、アルテックより少し明るいグレーの塗装ではないでしょうか。
 但しこの写真のロンドン・ウェストレックスの箱、キレイすぎるので再塗装かもしれません。バスレフポートから覗く吸音材が羊毛ではなく、最近の白いサーモウールの様に見えますので。

 この箱の型番は書いてありませんでしたが、2081-Aでは?
 という事は、もしかすると210エンクロージャータイプの2084-Cも日本に在るのかもしれませんね。
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晴耕雨聴 2016年04月11日
ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その7.)
https://91683924.at.webry.info/201604/article_14.html


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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/008/146038332219377223177.jpg.html

 アルテック210エンクロージャーの換装が完了した2080-Aです。とは言っても外観では殆どアルテック515装着時と区別が出来ません。センターキャップのエア抜き穴を蓋っているメッシュ布の色が茶色であること位でしょうか。
 コーン紙は515よりやや黒っぽい色です。
 
 210エンクロージャーには当初アルテック515B前期型、その後同社515、この度ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aと2年足らずで3代目のユニット交換となりました。
 515Bも515も不満があったわけではないのですが、より良い音を求めるうちに2080-Aまで来てしまいました。

 ウェスタンエレクトリックといえば、555、594のドライバー(レシーバー)、597ボストウィックツィーター、ジェンセンのOEM、TA4181ウーハー辺りが一番有名です。私はどれも聴いたことが無いのですが(聴いたことが有るのはWE713だけ。515ウーハーの上に使っておられました)、これらの素晴らしさを語る人は多く、それなりの良さはあるのでしょう。

 しかし私はこれらの米国ウェスタンエレクトリックに少し疑問もあります。
 ジェームス・バロウ・ランシング(JBL)の伝記を読むと、ウェスタンの音響に不満のあったMGM映画が劇場用スピーカーを開発し、ランシング社のスピーカーユニット(15XSウーハー、284ドライバー)を用いたシャラーホーン・システムを完成させました。
 これが極めて優秀で、映画芸術科学アカデミー賞を受賞し、MGM系列の映画館ではウェスタンに取って代わったと言われています。

 してやられたウェスタンエレクトリック社ですが、このランシング社ユニットの優秀性に目を付けたようです。
 ウェスタン後継のアルテック社は、財務担当者が飛行機事故で亡くなって後、経営難に陥ったランシング社を吸収合併し、アルテック・ランシングと社名を変更しました。
 ここでJ.B.ランシング副社長の指揮のもと製造されたのが515や288ですから、これらは旧型ウェスタンより上という論法も成り立たないとも言えません。
 まあ、555も聴いたことが無いのに何を言っても始まりませんがねw

 また耳の良さでは数々のエピソードを残した五味康介氏の実家は戦前戦中に興行師を営んでおり、経営する映画館ではウェスタンを使用していたそうです。
 五味氏が復員した時、「ご自慢のウェスタンも塵埃に化していた」と嘆き、「この様にして失ったものを二度と見たくない」と氏は書き残しています。

 五味氏は戦後、音楽を聴くために小説家になり、当初グッドマン、その後テレフンケン、そしてタンノイ・オートグラフにたどり着きますが、一度として米国ウェスタンに帰ろうとはしませんでした。

 確かに「二度と見たくない」と書いてはいますが、「良い音のためには女房を質に入れても手に入れる。私はそういう人間だ」とも書いています。
 つまり、五味氏はそこまでウェスタンエレクトリックの音を評価してはいなかったのでしょう。

 私は米国ウェスタンエレクトリックの旧型スピーカーよりもウェスタンエレクトリック・ロンドンに興味がありました。
 若いころから英国製スピーカーが好みで、学生の時からタンノイ、その後バイタボックスをメインに使用していましたから。

 米国ウェスタンを打ち破ったランシング社が後にアルテック・ランシング社として開発した515、288をイギリスの技術者が改良したのが2080-A、2090-Aですから、ここに興味が集中するのも私には無理からぬところなんですね。

 実はウェスタンエレクトリック・ロンドンの音響機械は結構日本にも設置されていたらしいです。なんでも米国ウェスタンエレクトリックよりリース代金が安かったからとか。
 確かにイギリス人は吝嗇で、アメリカやヨーロッパ大陸と異なり、カネに糸目付けない製品やバカ値の物は作りませんからね。
 この辺りも私の趣味に会います。

 それから内緒の話を一つ。
 伊藤喜多男先生は「米国ウェスタンよりロンドン・ウェスタンの方が音が良いんだ」と言ってたらしいです。伊藤先生が公式にそう発言すると影響が大きすぎますから、内緒の話です。
 伊藤先生は既に物故されていますので、もはや裏は取れません。伝説です。
 
 氏はウェスタンエレクトリック・ロンドンのスピーカーに関しては誠文堂新光社発刊の「続・音響道中膝栗毛」のp98に『英国のウェストレックスから種々な装置が入って来て、主に関西と中部地区に設置された。これらは相当な銘機であって、殊に2080及2090型のステージスピーカーは抜群なものであった。』と書き残すのみです。
https://91683924.at.webry.info/201604/article_14.html

晴耕雨聴 2016年04月11日
ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その8.)
https://91683924.at.webry.info/201604/article_15.html


 アルテック210エンクロージャーに2080-Aを装着し、過去に使用した515、515Bの周波数特性と比べてみました。
 計測した日時も、マイクを置いた位置も異なりますので、参考程度にしかなりませんがw
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 低域アルテック210+ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-A×2、高域アルテックH1505+288Bの周波数特性です。スピーカーが大きいので測定は軸上1mではなく、約4m離れた聴取位置のF特です。

 アッテネーターの目盛りは515を装着していた時から動かしていませんので、能率は515と変わらないと思います。低域は60Hz辺りまでフラットに再生する様です。
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 写真はアルテック515+288BのF特です。低域再生は50Hzまででしょうか。
 60Hz辺りにワンピークあるので、それ以前に使用していた515Bより低域が豊かに聴こえていました。
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 こちらは515B+288BのF特です。低域の再生レンジは40Hzと515より更に下まで伸びており、515の様な低域のアクセントが無いF特ですね。

 F特グラフに示すまでもなく、515BのF₀は25Hz、515は45Hz、2080-Aは55Hzとユニットを変えるたびに低域の再生限界は狭くなっているのですが、再生帯域のフラットネスでは2080-Aが最も優れている様です。
 聴感上は515の低域が一番豊かに、2080-Aの低域が一番自然に聴こえます。

 最初に使用した515Bも凡百のスピーカーと比較すると音の立ち上がり、立下りの速いハイスピードなウーハーですが、レスポンスの速さでは515には敵いませんでした。515を聴いた後では、「やはり電機の音だったなぁ」と思います。

 2080-Aは515以上にナチュラルで、自然の音、生の楽器の音に近いです。楽器の発する音を鳴らすだけではなく、ホールトーンを見事に再現しますので、録音現場に立ち会っているかのようです。もはや反応が速いとか遅いとかを意識させない音です。

 古いスピーカーですから、写実的な音ではなく、油絵の様な音かと想像していましたが、全く違いました。

 濃い味、薄味、柔らかい音、豊かな音、鋭い音を余裕で鳴らし分けます。「再生装置」として、実に完成度が高いスピーカーだと驚きました。
https://91683924.at.webry.info/201604/article_15.html


晴耕雨聴 2016年04月11日
ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(そ9.最終回)
https://91683924.at.webry.info/201604/article_16.html

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https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/008/146038385575768194179.jpg.html

 完成したウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-A×2+アルテック210エンクロージャー、アルテック288Bドライバー+H1505ホーンの外観です。

 音が鳴り始めてすぐ、我が家のオーディオ評論家、ベンプレ妻に聴かせましたが、「ビックリする位自然な音ね」、「前のよりずっと良いわ」、「何の調整もしないでいきなりこの音ってのは、凄いんじゃない?」、「いつまで聴いても疲れない音よね、自然だから」と絶賛の嵐です。

 妻は515と2080-Aの交換に立ち会い、帰り道に「二人でゴミの物々交換をしてるのね」と冷笑していましたが、音を聴いて目を丸くしていました。
 「古臭くなんて全然ないわね。濁りの無い音よ」とも。

 妻はオーディオには興味も知識もありませんが、ヘンな先入感や期待感が無い事から、かえって良い物は良い、悪い物は悪いとハッキリ指摘します。
 音の印象が私と異なった事はまずありません。

 今回ほど妻に音を絶賛された事はありませんでした。私も、これはもう、ベンプレ亭書斎で鳴った過去最高の音だと思います。
 特にここまでホールトーンの美しいスピーカーは聴いたことが有りません。余韻の出方が群を抜いていると思います。

 うーむ、こうなるとドライバー、ホーンもウェスタンエレクトリック・ロンドンが欲しくなりますね。
 
 それにしてもウェスタンエレクトリック・ロンドンを私の手で鳴らすことが出来る日が来るとは、夢にも思っていませんでした。これはワルハラ城に住まう神々の世界のスピーカーで、俗人であるベンプレ親父の近付けるものではないと・・・
 先ほどもほっぺたをつねり、夢ではない事を確かめたばかりです。

 もうこれで死ぬまでウーハーはコレ、2080-Aで決まりです。憧れの名器ですから大事に大事に使います。
 一日でも長く聴けるように長生きしないとね。
 それから70歳でリタイヤし、一日中聴ける日が来るまで難聴になりませんように。

 2ペアの2080-A、新品で入手した最初のオーナーはもう鬼籍に入られた事でしょう。
 私の手元にこれらがあるのは、ベンプレ親父がまだクタバッテいないからです。
 以前、茶碗の収集家の話を読んだことが有ります。
 「名器を手に入れるには、所有者が死んだらすぐに駆けつけ、ブツをかっさらって来る事。つまり長生きした者の勝ちだ」

 私も長生きして、もう暫くは「かっさらう」側でいたいです。もちろん私が死んで、私の所有物が欲しい人がおられましたら「かっさらい」に来てくださいね。ベンプレ妻にも協力するように言っておきます。

 これで「ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-A導入記」を終わります。
 なんだかもう、ベンプレ親父は涅槃が見えた気がしますぞ。
https://91683924.at.webry.info/201604/article_16.html

晴耕雨聴 2016年04月13日
ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その10.追加稿)
https://91683924.at.webry.info/201604/article_17.html

 一昨日、ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-A導入記、その1.〜その9.をブログにアップしましたが、先輩からメールで追加情報を頂きましたので追加稿としてアップさせて頂きます。

1.ウェスタンエレクトリック・ロンドンの日本導入に関する当方のブログ内容
  「実はウェスタンエレクトリック・ロンドンの音響機械は結構日本にも設置されていたらしいです。なんでも米国ウェスタンエレクトリックよりリース代金が安かったからとか。」

 【先輩の情報】
 『WEロンドンが日本の各地で使われたのは、何と言ってもフィールド型からパーマネント型の15インチと高能率ドライバーと小さなHornでよりコンパクトなシステムであったため、田舎でも導入しやすかったようです。加えて、WE時代から引き継がれた故障したら興行収入を全額補償する「安心のレンタルシステム」もあったからと言われています。何せ、県庁所在地の○○市よりより田舎である△△市の方が10館あった中で5館が導入していましたから…』
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 音響道中膝栗毛に載せてあった、伊藤喜多男先生の手書きの表(ベンプレ親父の生まれる丁度1年前、1957年12月のウェスタン設営館リスト)を写真に撮ってアップさせて下さい。

 愛知県や岐阜県は特にウェスタンエレクトリック常設館が多かった様ですね。名古屋は嫁入り道具が豪華な事では日本一ですから、映画館も道具に凝るのかな?
 それに引き換えベンプレ親父在住の兵庫県は、神戸の2館だけで恥ずかしいかもw

2.ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080のフェライト化に関する当方のブログ内容
 「このスピーカーのイラストは1954年製と書かれているのですが、ウーハーが既に2080-Fというフェライト型に変更されています。」

 【先輩の情報】
 『2080ですが、フェライトの導入はずいぶん後だと聞いております。モデルで言うと2080E,2080F,2080Gで〜中略〜不思議なことに2080Hではアルニコモデルに戻されています。』

 どうやら1954年に既にフェライト化されていたというのは間違いの様です。伊藤喜多男先生のイラストに書き込んである年号が誤りなのかもしれません。

2.2080-Aのマスリングに関する当方のブログ内容
 「センターキャップの裏側にマス・コントロールリングが入っているとのネット情報もありましたが、これは裏が取れていません。」

 【先輩の情報】
 『マスリングが装着されていたのは2080EとFだと言われています。(2080Hは)マスリング、付いていませんでした。』

 2080-Aにはマスリングは付いていないようですね。

3.2080-AのOEM先に関する当方のブログ内容
 「ウェスタンエレクトリック・ロンドンの製品が英国のどこの工場で作られたのかは、確定的な話がありません。
 同じシアターサプライを手掛けている事からバイタボックスが一枚噛んでいるらしいとか、工場の規模はグッドマンが最大だったのでココだろうとか、いや、創業者のガイ・ルパート・フォンテーンが昔ウェスタンエレクトリック・ロンドンに勤めていた関係で、タンノイが協力したという説もあります。
 私はウーハーに関してはバイタボックスのOEMではなかったかと推測しています。それは1954年に既に2080はアルニコ磁石からフェライト磁石に変更されているからです。」

 ※上にも書きましたが、2080が1954年に既にフェライト化されていたというのは誤情報の様です。

 【先輩の情報】
 『Vitavoxのフェライトは、多分、ドイツにルーツがあるように思います。
大戦後、ロシアにもその断片が見られます。(フェライトでも良い音で鳴らせられる)
 2080の設計に関わっていたのはVitavox,、Wharfedal、Goodmans辺りでしょうか?映画館用ではBTHがありましたが、競争相手だったので交流は無かったのかと?』

 さらに下の一文も頂きました。
Westrex (London) was born out of the anti trust laws that resulted in ITT acquiring the european divisions of AT&T's corporate empire. In the UK, Standard Telephone & Cables (STC) continued manufacture of Western Electric products (555, 497a etc) under licence, still badged as Western Electric. From the 50's on, the sound equipment was badged as Westrex and possibly due to the demise of the field coil and WE getting JBL to manufacture an Alnico version of the 594a, the JBL 2440, Westrex (London) turned to Altec and produced the 2080 and 2090 drivers which were effectively re-engineered versions of the Altec 515 and 288 drivers but with much better build quality.

 どうやらウェスタンエレクトリック・ロンドンも555を生産してたようですね。
 この文章を書いた方もロンドンの2080を515より高く評価していた様で、なんだか嬉しいです。

 さて、米国ウェスタンエレクトリックに比べてウェスタンエレクトリック・ロンドンの情報はとても少ないです。
 このブログをご覧になった方で情報をお持ちの方は、コメント欄に書き込んでいただけますと有難いです。


この記事へのコメント

shunsuke
2016年04月13日 21:49

情報、何も持っていないのですが・・・

1.に関して
確かにWE・ロンドンは、結構日本にも設置されていたらしいですね。「続・音響道中膝栗毛」と同じ文章なのかも知れませんが、以下、伊藤喜多男氏の「うえすたん物語」よりの抜粋です。

「其の他英国のウェストレックスから種々な装置が入って来て主に関西地区と中部地区に設置されたが、これらは相当の名機であって、殊にラウドスピーカーが絶品であった。東京地区のシネマスコープの増設が終わってから、この英国ウェストレックスが輸入された関係で、東京地区には殆ど英国ものは設置されていない。」

田舎に設置されたのは(笑)、上記のような、遅れて入って来たという理由もあったようですね。

2080-A の評価に関しては、東洋ウェスターン電気に勤務されていた永井克正氏の「ウェスタン・エレクトリック、栄光の系譜〜トーキーの現場から」の中でも、以下のように語られておりました。

「かつての栄光が薄らいだとはいえ、その系譜を受け継いだウェストレックスの名品がある。ウェスタン・エレクトリック・ロンドンである。イタリアやインドでも作られるようになったウェストレックス・システムであるが、イギリス・ロンドンで作られた2090-A中・高域レシーヴァーと2080-A低域レシーヴァーは、ウェスタン・シアターサプライの最後の銘器といえるものである。」


shunsuke
2016年04月13日 21:50

3.に関して
ヴァイタボックス、グッドマン、タンノイ、ワーフェデールの他にも、ローラ、パルメコ等、諸説ある中、あくまで推測になるのですが・・ヴァイタボックスやタンノイは必要生産量に対する供給システムがまだ確立されておらず、とりあえず生産に関しては、やはり大規模なラインを有していたグッドマンではなかろうか?と考える方が多いようですね。果たして真実は?

あと、NEC版555が555Mであるように、WE・ロンドン版555が、T字型アルニコ・マグネットを採用した3015B、C、E になるのでしょうかね。「管球王国」Vol.67で555系振動板を採用したドライバーの試聴テストやってました。ご参考まで。

ベンプレ親父
2016年04月13日 22:57
shunsuke様、情報有難う御座います。

先ほど管球王国No.67引っ張り出してみました。30150B、ウェスタンエレクトリック・ロンドンの555、出ていました!!
2013年当時は自分がウェスタン物に縁が出来るとは思っていなかったので読み飛ばしていました。
有難う御座います。

記事を見るとずいぶん熱い音の様ですね。それにWE555の3倍はありそうな巨大なユニットですね。


ベンプレ親父
2016年04月18日 09:50
shunske様

済みません。コメント二本頂きましたのに、うっかりして1本しか掲載していませんでした。
伊藤先生の講演、徳島にあったシュミットで一度だけ聞きました。
口は悪いが優しい方でした。たぶんテレ屋だったのでは?
https://91683924.at.webry.info/201604/article_17.html

19. 2020年9月01日 17:14:48 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[31] 報告
趣味の極道 Vintage Vanguard Room3
ランシングとウエストレックスの部屋
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Westrex/room3.htm

☆1950年英デッカ初のLPレコードを発売(米国内向けにロンドン・レーベルで1949年に先行発売)。
この2年後にE.M.I.社からも発売され、英国を中心にHiFiブームが起こる。

ウェスタン・エレクトリック・ロンドン(WEロンドン)、「2080−A」低域用レシーヴァー、「2090−A」高域用レシーヴァー、および「2081−A」低域用(1基)ホーンを発表

1953年英タンノイのG.R.ファウンテン、「Autograph」開発し、N.Y.のオーディオショーで発表。

画像
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Westrex/room3.htm

Western Wlectric London Receiver 2090-A

 本機はウェスタン・エレクトリック・ロンドン社製の中・高域レシーヴァー・ユニットで、1950〜55年頃に生産された初期モデルである。 

基本設計は明らかにアルテック「288」と同一だが、マグレット・ストラクチャー、ダイアフラム(耐蝕性を高めるフェノールト塗装が復活している)

 ヴォイスコイル・リードアウト部、バックカヴァー(アルミニウム・ダイキャスト)が真鍮に変更されている)など細部に手が加えられており、独自のホーン(2091−A[8セル]、2092−A[12セル]、2093−A[15セル]、2094−A[10セル]、2095−A[1セル])と組み合わせると、実にしなやかな気品あふれる鳴り方をする。シアター・サプライならではの力強さ、雄大さと高度な信頼性を失うことなく、音楽の内声部のデリケートな表現をくっきりと描き出す見事さ。
 酸いも甘いも噛み分けた大人の音で、クラシック音楽、なかでも声楽の再生が特に素晴らしい。
 何代にもわたって音楽を聴き込んでいないと、こういうチューニングはできないのではないか。

 スペックは「288」とほぼ同様。ヴォイスコイルはアルミニュウムのエッジワイズ巻き、カタログでは直径3インチ(7.62cm)と表示されているが実際には「288」用と互換性がある。

 インピーダンスは20Ω、ギャップ部の磁束密度は17500ガウスである。ただ重量だけが21ポンド(9.51kg)から30.5ポンド(13.8kg)と大幅に増加しているのは、ハンドルが付加されているためだけではない。ホーンも一見華奢なようだが、鳴きは一切感じられない。

Western Electric London Receiver 2080-A

 塗色と磁気回路に付されたハンドルを除くと、アルテック「515」と外観的にはあまり差異はなく、基本設計は明らかに同一と思われる。しかし細部に目を移すと、バスケット(フレーム)の磁気回路への取りつけ方、マグネット・ストラクチャー、コーン・エッジの裏と蝶型スパイダー(ダンパー)の中に柔らかいウール繊維が詰められている、などの差がある。 それに重量が34ポンド(15.4kg)とまったく違う。カタログによるギャップの磁束密度は13200ガウス、ヴォイスコイル・インピーダンスは16Ωである。ただし、この「2080−A]にも、マグネット外形が「515」様の大型と、「803」様の小型のものがあるので注意が必要。後には「2080−F]というフェライト マグネットの製品まで登場した。本機を1本から4本まで内蔵する低域バッフルとして、2081−A、2082−A、2084−C〜Fの6タイプがあり、指で押したくらいではピクリとも動かないコーン紙(アッセンブリーで約48gと軽いが、頑丈な造りで、「515」用とは漉き方が異なる。

 低域共振周波数は55Hz)は、これらの低域バッフルに組み込まれると、イギリス人の英知を思わせる、気品の高い風格ある大人のサウンドをもたらす。
 このヨーロッパ・トーンは、他では決して得られない味わい深いものである。
 数十年にわたる長いオーディオ遍歴の果て、ついに理想とするこのシステムに巡り遭い、その間の苦労について目をうるませながら語った人がいる。

 早速聴かせていただいたが、音楽を愛する「思い」に裏づけされた深い教養がありありと滲み出ており、めくるめく感動を覚えた。 人柄は遂に、音に反映するのである。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Westrex/room3.htm

20. 中川隆[-11557] koaQ7Jey 2020年9月01日 17:18:21 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[32] 報告
キット屋コラム「私のオーディオ人生」第28回 オーディオのパラレルワールド
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-028


 今回はオーディオのパラレルワールドになります。テレビで大人気であったドラマ「仁」の中で南方医師が江戸にタイムスリップして現代に戻って来た時にパラレルワールドと云うセリフが出てきました、パラレルワールドとは今の世界と平行したもう一つの世界をパラレルワールドと云います。

オーディオで云うならば皆さんが使っているアルテック、タンノイ、JBLや現代の代表的なスピーカーは一般的な(A)の世界の音ですが(B)の世界はこのようなスピーカーとは隔絶したもう一つの世界の音である。


 私が聴いた限り上手く鳴らされていたウェスタンエレクトリックのカールホーンを使ったホーンシステム、オイロダインやロンドンウェスタン及び直系の音こそ現代のサウンドとは異なる次元の違う(B)の世界と云えよう、

では私が体験したもう一つのパラレルワールドの音の世界をご紹介します。

家庭用のシステムに収めたロンドンウェスタン2080A、2090Aの2Wayシステム
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-028


でこの音を聴くと米国ウェスタンとはベクトルが若干異なるが貴賓と渋さがプラスされた品位の高い音である。音質は一言で云うならば巷でよく耳にする枯れたサウンドとはこの音である。
 

 

ロンドンウェスタンの2080A、2090Aボックス内部の写真でスピーカーは強力なアルニコマグネットが使われている。ボックス内部と可愛いワンちゃんのツーショット写真
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-028

ロンドンウェスタン2080A、2090A

 最後に拝聴させて頂いたのは幻のスピーカーシステムでロンドンウェスタンだ、私が持参したいつもリファレンスで聴いているビバルディのヴァイオリンソナタのレコードが果たして私のシステムの音とどう違うのか本家の音とはどのような音なのだろうか、不安と期待が入り混じっていたのは間違いない、

 自分のシステムと比較した場合まったく異質な音であれば私のユニットはニセモノになってしまうか上手く鳴らせない力量不足になってしまう、

 早速聴かせて頂くと先程聴いたウェスタンの音とは多少音色も異なるのとスケール感も違う、目を瞑ってビバルディのヴァイオリンソナタをじっくりと聴くと音質、音色が同じイメージに重なり自分の家で聴いているような錯覚を覚えた、このロンドンウェスタンの音は言葉では云えない一種独特のサウンドで現代の一般的なHiFiサウンドとは異なりこれこそパラレルワールドの音だ、

 ヴァイオリンの響きは電気臭くない木の香りすら漂ってくるのがわかる。オーディオを追求していくと最後はこの音に魅了されるのは私だけではないはず、

    このロンドンウェスタンのサウンドを聴くと現代のHiFiサウンドは申し訳ないが長く聴いていると時間の経過と共につまらなくなり飽きが来てしまうがロンドンウェスタン系はオーディオマニア、音楽マニアを引き付ける魅力たっぷりのスピーカーと云えよう、ただこのような音を出すには相当レベルの高いアンプと高度なテクニックと肥えた耳を持っていないと上手く鳴らないのではないか、
 


三上先生に想う

 今回はオーディオのパラレルワールドをご紹介しましたが現代のシステムは駄目とは云わないが(B)の世界の音を聴くとオーディオ観も音楽観も変わるような気がする。私もヴィンテージ愛好家ですから先生とは大変意気投合出来たのではと思う、

 三上先生はもうお亡くなりになりました伊藤喜多男先生や池田圭先生と長年交流があったと云われています。またステレオサウンド誌、管球王国などに先生のシステムが紹介されオーディオ評論家も先生宅へ訪問されている。

 三上先生は私より三つ年が上ですが大変(懐の深い)方で私はこの方こそオーディオの師匠、先生、教授と云える「器」を兼ね添えている方だと思う、

 よくネットなどを拝見すると達人とか師匠、教授、先生と呼び名がついているコラム、ブログを時々見ますがこの方たちは本当に音がわかってそのような呼び名でやり取りしているのだろうか疑問に思うこともある。オーディオに関してはレベルの高い方が沢山いますからそのような方が読まれたら馬鹿にされるか笑い者になるだけですからその辺を弁えないと恥ずかしい思いをするのではないだろうか、

 また真空管アンプ等は自由自在に設計製作が出来てオーディオのすべてを知り尽くしてその呼び名が付いているのなら納得する。

 私は小さな「器」しか持ち合わせていないマニアです。先生、師匠、達人、教授と云われている方達がどれ程の「器」なのか見せて頂きたいものである。
 


あとがき

 三上先生宅で特に良かったのは可愛い3匹のワンちゃんが私になつき傍で音楽を聴きながら居眠りをしていたのが音よりも印象に残りました、ワンちゃんも良い音はわかるんですね、

 今回はオーディオのパラレルワールドを題材にしましたが皆さんも是非このパラレルワールドのサウンドを体験されると面白い、

 ヴィンテージショップなどでウェスタンやその他ヴィンテージスピーカーを鳴らして店主は能書きばかりでまともに良い音で鳴っていないのが多いのとすべてヴィンテージスピーカーだからパラレルワールドのサウンドと思ったら大間違いである。やはりマニア宅で上手く鳴らされているのを聴くのがベスト、「百聞は一聴にしかず!」

 確かにオーディオは進歩しているが最終的に判断するのは聴く人の感性と鳴らし方ではなかろうか、またパラレルワールドのサウンドは装置を忘れてじっくりと音楽が聴ける。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-028

▲△▽▼


キット屋コラム「私のオーディオ人生」第27回 ロンドンウェスタンの試聴
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-027


 今回は幻のスピーカーと云われるロンドンウェスタンを題材に取り上げます。  


ロンドンウェスタン

 米国がウェスタンエレクトリックなら英国はロンドンウェストレックス、ドイツはクラングフィルムになります。

一口に云ってロンドンウェストレックス(ロンドンウェスタン)はアメリカのウェスタンエレクトリックとは多少異なります。

初期のロンドンウェスタンはアメリカ本国よりシステムを持ちこんでスタートでしたが英国の国策として海外からの輸入に制限を設けたためこのシアターシステムも対象になりロンドンウェスタンのシステムは自国での設計生産になったと思われる。
 

私が聴いた三上先生のロンドンウェスタンオリジナル
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-027


ロンドンウェスタン直系スピーカー

 初期のロンドンウェスタンは多分米国ウェスタンの改良型を使用したシステムでしたが私の憶測と情報ではその後ウェスタンエレクトリックからのシステムの供給はやめてイギリス本国での製品開発が行われたと推測されます。英国はアメリカと違って大変保守的なお国柄で海外から輸入するよりも自国で開発して販売する方法を取っていた、

 日本や米国と違ってロンドンウェスタンの立ち上げに当たってイギリス国内のスピーカーメーカーの第一線級のエンジニアが集まってロンドンウェスタンをスタートさせたと思われる。当時のスピーカーメーカーと云えばシアター専門のヴァイタボックス、民生用のグッドマン、ローラ、タンノイ、パルメコ等メーカーのエンジニアが共同開発に当たったのではないだろうか、この辺が米国のメーカーや日本のメーカーとは事情が異なる。

 開発終了に伴い英国本土のすべてのシアターに供給するには生産量が問題になってくる。当時はヴァイタボックス社やタンノイ社では絶対数の生産ラインの供給システムがまだ確立されていなかった、

 当時のスピーカーメーカーではグッドマン社が大掛かりな生産ラインを有していたから多分ユニットはグッドマン社が中心となって製造していたのではないだろうか、

 当時の技術集団が開発した初期モデル(1950年代)のスピーカーユニットはすべてロンドンウェスタン直系のスピーカーになるので音質音色は同じである。またロンドンウェスタンのシステムには低域用にグッドマン、高域用はタンノイ、ケリー、ヴァイタボックスなどでの組み合わせによる混成システムが多かったのでは、

 実際ロンドンウェスタンの2080,2090Aのシステムとパルメコ、私が所有しているユニット等は音質や音色は良く似ており私が聴かさせて頂いた三上先生宅のロンドンウェスタンと瓜二つの音に安堵感を覚えた、

 また米国のウェスタンエレクトリックはすべて業務用でしか販売されなかったがロンドンウェスタンは家庭用のシステムも販売されていたがほとんど日本には入って来なかったからロンドンウェスタンを含めてロンドンウェスタン直系のスピーカーは幻のユニットと云える。

 ロンドンウェスタンのスピーカーのサウンドは皆さんご存知のアルテック、JBL、タンノイ等のスピーカーと比較してまったく異なる音質、音色を持っているのがロンドンウェスタンの特徴でもある。私も沢山の英国ヴィンテージユニットを聴いてきたが今回手に入れたロンドンウェスタン直系のユニットはこれらの音とは違っていた、

 ロンドンウェスタンのパルメコは初代BBC放送局のモニタースピーカーに採用されていたが有名なアルテックの604Eと外観的に非常によく似ているが音質音色は全く違う、パルメコはもっと浸透力があり音味は大変美味しいエレガントな音ですがアルテックの604Eは残念ながら上手く調教された音を一度も聴いた経験がありませんので比較するのは無理かも知れません。

 またアルテックやJBLなどアメリカのスピーカーはジャズ向きと云われているがスピーカー開発者にとってこれはジャズ向きこれはクラシック向きとして設計はしていないはずですからやはり鳴らし方に問題がありそう、私の個人的な意見としてジャズが鳴ればクラシックも必ず鳴るはず、クラシックが上手く鳴らないのならジャズも鳴らない、ジャズが本当に上手く鳴れば大人のジャズサウンドになるはずだ、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-027

21. 中川隆[-11556] koaQ7Jey 2020年9月01日 17:20:33 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[33] 報告

ロンドン・ウエスタンの世界

Westrex London Acoustilens 20/80
これが究極のヴィンテージスピーカーであるらしい。2016年04月13日


伊藤喜多男といえばWesternの伝道師であり、自作アンプの大家として知られるのだが、


「カートリッジやアンプに凝る前に、まずスピーカーに情熱を叩きつけること、
それからが音に戯れる道が拓けるのである」

「デジタルであろうが、CDであろうがスピーカーが無ければ音にならないという
単純明快な事実を忘れてはならない。アンプはスピーカーを動作させるための
付属品であると思う位スピーカーを吟味する事だ」


と説いている。


「然らば如何なるメーカーのスピーカーが良品か問われても
製品によって異なるので回答することが出来ない」


としながらも、
「シーメンスのオイロダインとロンドン・ウエスターンの5010型システム(低域2080と高域2090)」
この二機種に格別な感情があると汲み取れた。


「狭い部屋で聴くには制限があり、ワイドレンジを求めるならコアキシアルで、
さもなければフルレンジがよい。劇場用のスピーカーは指定された箱に入れなければ
その性能を発揮しないに決まっている」としている。
Siemens Eurodynについて

「想像した以上の逸品である。それまでのスピーカーの音に対するイメージが
まるで狂ってしまう異質な音である。好きになれるものは狂い、
嫌いなものは外方をむく音である。本物の音を出せる音になんて出会わない。
つまり全部が虚構の音であり本物に紛うべく努力しているにすぎない」

「朝は五時半に起きて、正午には終わってしまう寸刻を争う仕事が好きである。
午後からは仕事がなく、好きな事をやれる勝手気儘な商売。遊ぶために働ける
稼業に魅力があった。遊びの方が本意という怪しからぬ魂胆であるのはいまも変わらない。
遊びたいために一所懸命で働くのである」

「ウエスターン・エレクトリックに入ってしまった事を顧みると、
わたしの廻りには専門家でもなく定職を持ってない人達がいかに
多かったことか 〜 専門的な教育を全然受けていない、
遊びに耽る事に邁進する人たちが、この世界を支えていた時代だったのである」

「音に凝り耳が冴え感覚が鋭敏になるほど、追究に励んで正常者と
異常者の分別が付かない人間になる。再生される音ばかりを
聞いていると再生音の比較に没頭して原音を忘却して聴覚が異常になる。
過ぎたるは及ばざるが如し、かもしれないが、限界がどの程度か、
正常と異常の差異ほどいい加減な物はない」

「各人は私がそうであるように自分だけは間違っていないと喚いて暮らしている。
精神異常者が正常者を評価できないのと同様、正常者が異常者を完全に評価できない。
正常者と思っている人間が異常者にされている人の数より多いということに
依存しているだけである」

「死ぬまで生きなければならない辛さ、人の為になっていると思ったら大間違い、

を受けた以上は知らぬ間に他人に迷惑をかけ通している。一人で暮らすのが一番楽しい。

孤独を味わうなどという雅なことではない。気兼をしない生活、人の顔色を覗わないで

済む日常生活は巨万の富より、美妓に囲まれる宴より私にとっては天国である。

そして美食(高価な料理ではない)だけは一生続けたい。それは独りで行える行動で

友を必要としないからである。よい装置で音楽を聴くのも友を必要としないし、

孤独で聴くのが最高の鑑賞法であるからこそ私の生き甲斐なのである。

大正十四年ラジオ放送開始以来自作に憂き身をやつして来たが未だに飽きない。

ペンチを持ったまま大往生を遂げたい」

Westrex London Acoustilens 20/80
これが究極のヴィンテージスピーカーであるらしい。2016年04月13日

22. 中川隆[-11553] koaQ7Jey 2020年9月01日 18:03:36 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[36] 報告

ALTEC 515 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=ALTEC++515

ヤフオク! -「altec 515」の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/altec%20515/0/

ALTEC LANSING ウーファーユニット一覧 アルテック ランシング
https://audio-heritage.jp/ALTEC/unit/index2.html

ALTEC LANSING 515B ※1966年発売
https://audio-heritage.jp/ALTEC/unit/515b.html

¥77,000(1台、1970年頃)
¥88,200(1台、1970年価格改正後)
¥90,300(1台、1976年頃)

アルテックの当時のウーファーラインナップの中で最も強力な38cmコーン型ウーファー。

磁気回路の構造はホーンロード向きに設計されており、特にフロントロード型の825B(A7)キャビネットに装着することでスケールの大きな重低音再生が可能です。



機種の定格

型式 38cmコーン型ウーファーユニット
周波数特性 20Hz〜1kHz
最低共振周波数 25Hz
インピーダンス 16Ω
定格入力 35W
許容入力 50W
出力音圧レベル 105dB/W/m
磁束密度 14,750gauss
推奨クロスオーバー周波数 500Hz
外形寸法 直径389x奥行197mm
重量 11.8kg
https://audio-heritage.jp/ALTEC/unit/515b.html


ALTEC LANSING 515C 価格不明(1台、1979年発売)
https://audio-heritage.jp/ALTEC/unit/515c.html

38cm口径のコーン型ウーファーユニット。

磁気回路にはアルニコV型の強力磁気回路を採用しています。



機種の定格

型式 38cmコーン型ウーファーユニット
インピーダンス 16Ω
許容入力 75W
出力音圧レベル 104dB(新JIS)
周波数特性 20Hz〜1kHz
最低共振周波数 25Hz
ボイスコイル径 76mm
外形寸法 -
重量 12.4kg
https://audio-heritage.jp/ALTEC/unit/515c.html

23. 2020年9月01日 18:05:09 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[37] 報告
ALTEC-515A、それ以外の駄物を語る、辛口コメンテーターI氏
2018年02月05日
https://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/90078cc946b9acce6f1f264c970d3de8

もっぱら愛用している、ALTEC 515シリーズ

ご存知のとおり、515はオリジナルのAから、B、C、Eへと変化したのだが

大きく分ければA、と、それ以外と言っていいと思う(独自の理論です)

オリジナル515(A)は、FIXエッジ・ベークライトダンパーを使用して動きは固いですが

コーン紙を叩くと「パンッ」と張った質の良い音です、薄く軽いコーン紙を使って、

WEのそれと同じく

フロントホーンとバッフルシステムを使うことを前提に作られたユニットと言われています

それ以降の515は布エッジにビスコロイドを塗って固くしたエッジ

コーン紙を叩くとボンッ・ボンッといった低い音で、言っちゃあ悪いが緩んだ音

こちらはバスレフで使うことを前提としたユニットと聞いておりました

B以降、細かくいうとマグネットの違い、コーン紙の重さの違いなどいくつかありますが

大きく分けると、フロントホーン用に作られた515(A)と、

バスレフ用に作られた515B以降の二種類


515AはF0も45Hzと決して低くはありませんが、

WEも勿論そうですが、

このての固いダンパーのコーン紙をちゃんと鳴らすと、

図太い低い魅力のある低音が再生されると

と、思いますが、WEでは何度も聞いたことがありますが


残念ながらALTECのシステムで515(A)を、そのような音で鳴らしているのを聞いたことがありませんでした

たいていが反応はいいですが、WEのように重みをを伴った図太い音では無くて

軽く軽快ないわゆる所詮ALTECサウンド、

515Aは反応は速いが、音は軽いのかと思っていましたが


数年前に、理由がわかりました


聞いたことが無い、それもそのはず

オリジナル515(A)を使ったA5は日本には輸入されていなかったのだそうです


我々が知る825を使ったものがオリジナルA5と思っていましたが

これは正確にはA5Xという組み合わせだそうで、


825のBOXを使ったものは、最初から515Bユニットを搭載していたそうです

515(A)を使っていた本来のA5は幅が半端じゃない、825の倍以上のホーンロードが掛かっている


この写真をみて、私も515(A)はフロントホーン用、紙ドライバー?の意味が分かった


日本に入ってこなかった
オリジナルのH110BOXはフロントホーン+バッフルシステムで、おまけでバスレフがついたもの


日本に入ってきたのは、諸般の事情で小型化された825BOX

それは、オリジナルを小型化し、特にフロントホーン部分をかなり小型化し

バッフルも小型化されたため、低域が出なくなり

低域を補うためにバスレフポートを大型化し、

その効果がより出るように、コーン紙が動きやすい、

振動板の重い、ゆるゆるエッジの515Bが作られ

そのバフバフの緩んだ張りの無い音に、圧(張り?)を与えるために

より多めにコンプレッションをかけたのが・・・・・
(※注、上記は妄想癖のある私の憶測です)

まあ真相はわからないがそんなことだと思う

バスレフ用にポートを効果的に使うために、軽く大きく動く515B以降のウーファー

これを励磁に改良したのが我が515FC


前置きが相変わらず長いのだが、

今回コピーしたTA7396バッフルシステム、このシステムにはFIXがいいのは分かっています

でも、事情があるんです・・


わかっていることですが、それをわざわざご忠告に来てくれたのが

友人でWE212真空管でWE-16Aを鳴らされている、「I氏」、

最近リスニングルームを新調され、相変わらず凄みのあるWEサウンドを奏でられている

実は、我がシステムが鳴り響くようになったのは
お陰様で横向きにしたWE22Aだけではなかったのです

励磁ならではの電圧調整もかなりやっていたのですが

I氏はメリハリのある力感のある音が好みだと思って

それを誇張しようと電圧を目一杯上げてお迎えしたんですか

すみません自分でも違和感は感じていましたが


・・・・、


まさかあそこまで


I氏は部屋に入るなり椅子にも座らないで


I氏:駄目だよ、

なに?この「ばふばふ」のしまりの無い低音

バスレフ用ユニットでWEサウンド?

無理!無理!、


絶対無理!


いったいTちゃん、どんな音を出したいの?

何を目指しているの?

だめだって、こんなユニットじゃ

いいかい、このバッフルはユニットの特性がもろに出ちゃうシステムなんだよ

最高のホーンシステムなんだよ

それをこんなユニットじゃあ

心配してたけど案の定思った通りの低音だよ

だめだめ、こんな低音じゃ

ぜんぜん張りもなくい、全然響いてないよ

量が出てるだけ

WEサウンドをWEのユニットではなく

しかも本来の目的以外のユニットでやるなら

WEが行ったこととは逆に違うことを考えなきゃいけないんじゃないの?

本来の目的のものが使えないなら仕方ないよね


・・・・・・

あっ!、

ちょっときつく言い過ぎた?

・・・・・・
はい

ぐす


いえ
・・・・・・

いいんです・・・・・、

わかってますから・・・・・・・・


でも、そこまで言わなくても・・・・・・・・・・・


I氏のきつい言葉は今に始まったことじゃありませんし

先日もI氏のリスニングルームの引っ越しの時も、

俺は心から「お手伝いしますよ」と言ったのに

I 氏:「いや来ないで!」とキッパリと断られましたし


・・・・・・

どうせ私はI氏と違って、なんちゃってのマガイモノしか持っていませんし・・・・

いいんですよ、

どうせ音もマガイモノですから・・・・

探してやるよ、何軒かのショップにまで連絡して頂きありがとうございます

でも、すぐには買えません、事情がありまして・・・・


結局、それ以上の低音の話はならずに


本来の

WE212を横向きにして頂くのをお手伝い頂き、

ありがとうございました


横にしてから


I氏:いいじゃない、来た時と全然違うよ

これならいけるんじゃない

バランスいいし、横にしただけで全然変わるんだ〜ー


お帰り際に

じゃあ、忙しいからまたね!

でも、これなら我慢どこの音だ・・・・・


お褒めの?言葉ありがとうございます

慰めの?お言葉だったかな?


でもお陰様で本当に良く鳴る様になりました


本当は、ホーンの向きだけではなく、励磁の電圧を調整したんです

I氏がショップに連絡して頂いている間に・・・・・


言おうと思ったんですが

あそこまで言われると、心が折れちゃいまして

言葉にできませんでした・・・


B以降のバスレフ用515ユニットですが、515(A)とまではいきませんが

似たような雰囲気が出たことと思います

I氏が電話でお話しされている間に、定格24V〜26V使用の515ユニットの電圧を

を目いっぱい下げました

注、過去にも何度も書きましたが我が515Fcはダブルウーハーの上下のユニット別々に電源を供給していて、上と下で電圧を変え磁力を変えることができます


I氏がいらっしゃった当初は、すこしでもお好みの音にしようとかなり高くしましたが

それが裏目に出てしまいましたね

お言葉に腹が立って、いままでやったことがない低さまで

目一杯下げたのが功を奏したようです

通常、磁力を弱くするとトランジェントが悪くなり、切れの悪い音に聞こえると思われていますが

ふらふらエッジの515FCでは磁力を下げても、音の切れが悪くなることはありません


磁力を弱めても切れのある音はかわらず

下げると量たっぷりの力感から、

質感が良くなったような響きに変わります


それはI氏が感じた、当初の下品な量感のたっぷりな低音から、

お品のある響きの良い低音に変わったことでご理解いただけたかと思います。

励磁の電圧調整、以前のショートホーン付きバスレフ方式の817BOXで行っていた励磁調整とは違った調整を


このバッフルでもう一度いろいろやってみようとおもいます。


最後に

我が515励磁はユニットは優れているんです!

ホーン用FIXエッジウーハーを買えないのではなく

買わないのです・・・・
https://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/90078cc946b9acce6f1f264c970d3de8

24. 2020年9月01日 18:06:18 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[38] 報告
515で切れて張りのある重低音を響かせるには
2018年02月10日
https://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/b6e5b175bee67eb659dcb6c9ffc57a13

皆さんの好きな低音はパーン・ボーン・ずど〜〜ん?


オーディの醍醐味の一つ重低音

高音はスマホでイヤホンでも聞けると思いますが重低音はやはりオーディオ

昔は重りの付いたJBLのズ・ド〜〜ンの低音が好きでしたが

心臓にも悪い、そのような低音から、

サランラップの軽い低音や、

エレボイ30Wやヤマハなどの風の様な低音

エンテックなどの力ずくの低音


いろんな低音を使ってきましたが、私の好きな低音は

重い重低音は好きだが、締まりのない音は嫌いだ

早くて力強い締まった重低音


パーーンと反応が早く、引き締まった音で、押し出しが強く、それでいて

重く響く重低音、これが一番好き


いかがであろう


そんな音、出ないと言ったあなた!

実はあるんですよ

そんな夢の重低音を、我がTA7396バッフルシステムで奏でるには

後面開放で使うのでフラフラエッジではだめ、

響きが出ない、力のある音が出ない、ハリのある音が出ない

ポイントはフラフラしないエッジ、ダンパー

音質の拘り、励磁、も重要なポイント


手段@
ALTEC 515オリジナル515Aに買い換える

FIXエッジ、ベークライト蝶ダンパー、その動かないコーン紙を、

フロントホーンバッフルで動かしたときは完璧な低音が奏でられると思う

ベストなユニットだと思うが・・・、

でも、我が拘り「励磁」ではない

そこが難点、迫力はあるが、・・・・


励磁でFIXとなると

Aランシング415


これは完璧に奏でると思う、でも・・・・


515Aは今はペアで30万近い

ランシング415もほぼ同額、数社でレプリカを作っているが、もっと高い

今はちょっと金銭欠乏症で、出費はちょと控えたい


B出費ゼロなら、ちょっと拝借方式

先日ご忠告に来て下さったI氏はこのオリジナル415を


都合よく4本持っているので、ちょっと借りてくる


「盗んでくる」のではないです、借りてくるのですよ


勇気を持って

「貸してください」と頼んでみましたが、答えは

絶対ダメ!

とのことで諦めるしかない


C現状515をFIXにリコーン、

これもピンキリだが、安いのでは二本で2万円弱で販売されているが・・・


多分この安いリコーンキットは紙厚が厚いものだとお思う

オリジナルの515Aはfixではありますが、薄いコーン紙

リコーンのエッジを何店か見てきたが、倍くらい厚いコーン紙


どうせ、FIXで動かないエッジなんだから、分厚いエッジでもいいのでは?、

と思われるかもしれませんが

さにあらず、分厚いエッジのFIXでは反応が鈍く、イマイチなんです


薄いリコーンもありますが、こちらは1本10万円、四本で40万円・・・・・

ダンパーは、そのままなのでこれも考えもの

D以前マクソニックが励磁でFIXエッジの515を販売していたのでこれを探す

だがこれも希少品、当時は8万円で販売していたとのことだが、

探してみたが、これも入手困難なようだ

E要は515のフラフラエッジを動かなくすればいいのだから

エッジに硬化剤を塗りまくる


515B以降の布エッジには硬化剤が既に塗ってあるが、これに重ね塗りするのも

一つの手段だと思うが・・・・、

一部の箇所を固くして動きを鈍くするのは感心しない、これもビミョーな気がする、

しかもセコイ話だが、売る時には、ジャンク品扱いになってしまう可能性がある


お金に今以上に困ったときにこれでは困る・・・、


➆金をかけず、ジャンク物にもしないで、コーン紙を動かなくする方法がもうひとつある

超!邪道な方法だが、「密閉型」


当然ながら密閉型のユニットはフラフラ動かない


我がTA7396もどきは、本来フレームなる骨組みがあり、それを作って密閉してやればいいのでは?

大好きな288Fcコンプレッションドライバーもそうだが、

バックカバーはほとんどのドライバーについている

これはある意味、密閉型スピーカーではないだろうか


単にホコリよけで、バックカバーがついているわけではないと思う


515をこのバックカバー方式で密閉してやれば、フラフラエッジの515でも

コンプレッションドライバーのように張りのある音を奏でるかも知れないと思いませんか?

まあ、殆どの方は無駄なことと言われるかもしれませんが・・・・、

知人のアドバイスもありこれをやってみよう

どうせ邪道のTA7396もどき、さらに邪道のTA7396密閉型に挑戦!

全面はフロントバッフルそのままなので後面を密閉に


どうせなら四角い箱ではなく、一度は試してみたかったクリプッシュ方式の

三角形密閉型


例によって、飲みながら図面を引いてみました

なんか合わない所もあるが、心配ない、図面はズレていても実際作ればピタリと行く

と、思う


よし、これで行こう


密閉すれば、ユニットの動きが止まり、ボワんぼワンの低音が、

ビシッと引き締まった低音になる

と、思う


どうせなら、ユニット一つ一つを密閉したほうが電圧による磁力調整でも効果が出る

と、思う


・・・・・・、と思う
https://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/b6e5b175bee67eb659dcb6c9ffc57a13

25. 2020年9月01日 18:22:53 : WyT5nCL4pQ : YzlncmJkNllTTWc=[39] 報告
ALTEC アルテック 515B 16Ω 38cmコーン型ウーファー
\ 198,000 税込
https://justfriends.jp/ec/products/detail/75


A5、A7等に使用され当時のアルテックの、ウーファーラインナップの中で最も強力な38cmコーン型ウーファーです。

515Bの最低共振周波数(fo)は25Hzと低く迫力の重低音再生が可能です。
アルニコマグネットを2kgも使用し、磁束密度も14,750gaussと世界でも有数の磁気回路を搭載。

この515は天才ジェームズ・バロー・ランシングが直接設計したウーファーとしても有名です。

J・B・ランシングがアルテック社を出てからJBL社を興して最初にこの515と全く同じユニットを作って発売した為、アルテック社から訴えられるという事件も過去にはありました。

J・B・ランシングの515への思い入れはただならぬものだったようです。
低域を強調したい方にオススメのユニットです。

製造:1966年発売

26. 中川隆[-11547] koaQ7Jey 2020年9月02日 06:09:56 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[5] 報告
晴耕雨聴 2020年05月31日

オーディオ製品は新しいものが良いとは限りません。

 弄りまわし過ぎて「角を矯めて牛を殺す」が起こっているのでしょうか、自社製品でも以前に作られたモデルを超えられない事はよくある話です。

 スピーカーなどは顕著で、アルテックの515ウーハーは多くのモデルがありますが、一番旧いフィックスドエッジ、ベークライトダンパーの515(A)が音が一番らしいです。
 私は515と515Bしか手元では聴いていませんが、515の方が良かったです。

 バイタボックスのS2ドライバーも最初期の赤ラベル(お尻に赤いラベルが貼って有る黒塗装のモデル)は高域がきれいに出て、最終型のS2(グレーハンマートーン塗装、シルバーの銘板、ベンプレ亭書斎で使用中)より上だそうです。
 これはバイタボックス一筋で何十年もやられており、どちらも所有しておられる四国の先輩のお話ですので確かです。

 アンプもWEやロンドンWE、クラングフィルムなどのアンプが今も最高と言われる方が沢山おられます。量産品でも、例えばNECのプリメインアンプは初代のA-10が一番評価が高いです。

 スピーカーやアンプと比べると新しいオーディオ製品であるCDプレーヤーも一部に同じ現象が見受けられます。
 CD最初期の製品であるマランツCD34やスチューダーA730は、今も探しておられる方がいますね(スイングアームのメカが良かったらしい)。

 さて、D-10XがD-08より音が良ければ良いのですが。こればかりは聴いてみないと分かりません。
 雑誌を読むとラックスのSACDプレーヤーも、徐々に鮮明派に代わっているみたいなので少し心配ですね。

 ナマの音はそんなに分離もしないし、定位だってそこまできれいに出ません。
 音楽家が「我々は音を混ぜよう混ぜようとしているのに、オーディオは音を分けよう分けようとする」と不満を言ったという、いかにも聞いてきた様な話も。

 しかしソースの音が分離されているのなら、そのまま出すのがHIFIなのかも。いや、ソコをコンサートホールの様に味付けするのがウデなのかも。
 この辺は私程度の知識とキャリアでは判りませんね。

https://91683924.at.webry.info/202005/article_20.html

27. 2020年9月02日 10:28:13 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[19] 報告
晴耕雨聴 2019年04月04日
米松合板神話は止めましょうよw
https://91683924.at.webry.info/201904/article_3.html


画像
https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/011/155436141479146037177_i-img1200x810-1550675006hxepge752707.jpg.html

 ビンテージオーディオ界には神話が沢山あるようですが、米松合板神話というのもあります。
 写真は現在ヤフオクに出ているALTEC210ですが、古い米松合板であることをすごく良い事の様に書いてあります。

 謳い文句を引用しますと、
 『オール米松で非常に乾いていて響きも良いです。
  〜中略〜
 国内流通ものは、一つの映画館から出てきたものも、導入時期がモノラル時代とステレオ時代で異なっており、片方がオール米松でよく響き、片方がバーチクルボードで響かない酷いものを泣く泣くお使いになられておられる方もいらっしゃいます。』

 「米松はよく響き、良いもの、パーチクルボードが響かない酷いもの」と書いていますが、まあその主観ですからウソとは言いませんが、私は全く違う見解です。

 実は私のALTEC210は上に書かれている事例と同じで、『国内流通ものは、一つの映画館から出てきたものも、導入時期がモノラル時代とステレオ時代で異なっており、片方がオール米松でよく響き、片方がバーチクルボードで響かない酷いもの』というヤツで、島根県の益田市の映画館から出た210です。
 
 音はペアで使用できるレべルですが、米松の方がボンツキが多く、よく言えば豊かな低音、悪く言えば不明瞭で緩んだ低音です。
  ですからコントラバスなど低音楽器が多い右チャンネルにパーチクルの210を使っています。
 よりHIFIなのはパーチクルボードです、ベンプレ亭書斎では。パーチクルの210が酷い音だなんてトンデモナイ。

 オークション出品者のお知り合いに、『国内流通ものは、一つの映画館から出てきたものも、導入時期がモノラル時代とステレオ時代で異なっており、片方がオール米松でよく響き、片方がバーチクルボードで響かない酷いものを泣く泣くお使いになられておられる方』という人がいらっしゃたんでしょうねw

 お気の毒ですね。
 そのスピーカーはパーチクルボード側の210のウーハーユニットがどちらか一方、もしくは2本とも故障している、あるいは逆相で繋いでいると思いますよ。箱のせいじゃないでしょうね。

 私が210を導入して1年ほど後に米松の210が一本だけ出まして(7本出たうちの最後の一本)、パーチクルをヤメて入れ替えないかという誘いがあり、価格も捨て値でしたが断りました。
 出自の問題もありますが(我が家のペアは同じ映画館の物です)米松合板が音が良いとは思いませんので。

  それから、この記述には少し書き足らない処もありますね。

 210はフロントバッフルとホーン部分はどの210も米松で、天地板、側板は米松のものとパーチクルの物がありますが、オールパーチクルの物は存在しません。

 さて、少々甲羅を経たオーマニはご存知の事でしょうが、ALTECが米松合板を使っていたのは、どこでも手に入り、一番安いからです。日本ではラワン合板、ヨーロッパではバーチ合板が一番安くて入手しやすいのと同じで、アメリカでは米松合板が最安値です。

 ALTECの箱を日本でOEM生産しようとした輸入代理店が、板材は米松合板でなければダメかと聞きますと、容積と板の厚みが同じなら何でも一緒だろ?と怪訝な顔をされたとか。

 それでも古いALTEC、古いJBLが米松合板なので、日本では米松合板神話が払拭されませんね。

 以前に別冊fm Fanで、ALTEC620Aを米松合板とラワン合板で作って、オリジナルと比較試聴するという企画がありました。
 たしか評論家は神崎氏と大塚氏だったような気がします。

 試聴で、二人の評論家のうち一人はラワン合板箱、もう一人はオリジナル箱(パーチクルボード)に軍配を上げ、米松合板箱は二人とも一番低い評価でした。

 米松合板は比重が軽く、板材のボワンボワンという鳴きが強いため、補強が同じならよりボンつきます。

 実際に米松合板を手で持ってみて下さい。アレッと思うほど軽く、バルサ材とラワン合板の中間、ややラワン寄り程度ですよ。
 バーチ合板の比重0.72、ラワン合板の0.6に対して、米松合板は0.53しかないそうです。

 米松合板の古いオリジナルエンクロージャーは、ビンテージとしての面白さや歴史的価値はあるでしょうが、音で珍重されるようなものではないとベンプレ親父は思います。

 いずれにせよ、今後発売されるスピーカーに米松合板が使われることは決して無いですね。だって音がHIFIじゃないものw

https://91683924.at.webry.info/201904/article_3.html

28. 中川隆[-11524] koaQ7Jey 2020年9月04日 13:07:06 : HkgJnKAIEY : SlIuQVB5bUtNeFE=[19] 報告
London Western 2080-Aは希少なユニットで基本的にALTEC 515Aと同じですが
イギリス流のチューンされたヨーロッパの音がすするので良いユニットですね

このてを一度聴くと515Bなどは聴けないでしょう。

The Kerry Dancers (Riverside) Johnny Griffinがどう鳴るかは2080-Aが一番重要な鍵を握っているんですよね!
[2012/06/26 11:36] URL | 大佐


大佐、こんにちは。
残念ながら、以前のアルテックのユニットと半々に使われていた時の音は聞いて無いので、どのように変わったのかは分かりませんが、音の抜けと言うか通りは良いのに、空気の密度が高まったような、ライブハウスの室内の雰囲気が非常に生々しくて、更に、そこに浮かび上がるサックスの、ちょっと抑えつつも熱っちっちの演奏がご機嫌でした!

こう言う静かに熱い空気感が出るのって、演奏にグイグイ引き込まれていくので、とっても気持ちいいなと・・・(^^;
[2012/06/26 11:57] URL | Mt.T2

https://mtt2.blog.fc2.com/blog-entry-1480.html

29. 中川隆[-8880] koaQ7Jey 2020年12月27日 20:45:13 : jDg8hQJWMy : emJzZGdjNUNuRGc=[1] 報告
ベルデン8412を入手して高級ケーブルを全部ゴミ箱に捨てたかた登場!
https://procable.jp/setting/21.html

- アルテックA5とベルデン8412・88760・衝撃のメール-


「昨日帰宅いたしまして、8412と88760に交換しました。聞いているうちに段々腹が立って来まして、外したばかりの○○○の○○○○○○○○や○○○○○○の8Nコードや8Nスピーカーコードをまとめてゴミ箱に捨てました!!
一体今までなんだったのでしょうか。先日、セミプロとしてCD制作をしている伯父にWE16GAを分けてあげましたところ、自分の録音したCDをオートグラフで再生して大変なショックを受けたそうです。
すぐに20m購入するよう依頼されました。ほんとにプロケーブルさんは罪深いですね。どうしてくれるんですか!(笑)。
p.s. アルテックA5が生き返ったように鳴っています。」

以上です。

ゴミ箱に、非常な高額で買ったケーブルを、即座に捨てる・・・。

クラウンD45を購入されて、100万円以上のアンプを二台とも人にあげてしまったかたも、実に驚異でしたが(クラウンD45のコメント欄に掲載してあります)、このかたも似たような印象を受けるものの、少々別の意味で、驚異です。

高額なケーブルやアンプを全て売却されてしまったかたは、今まで、それこそ数え切れないほどおられました。が、ゴミ箱に、そのような高価なものを、実際に捨ててしまったというかたは、実は、はじめてです。ゴミだと思われたのでしょうか。それは分かります。捨てる意味も分からないわけではありません。しかし、人にもあげず、売却もされず、その場で「即座に」、「有無も言わさず」、ゴミ箱なんです。

こういうかたがたは、非常に特殊だと思います。腹をくくってみえるのでしょうか。たかが音のことなので、何に対して腹をくくるのか、というような馬鹿馬鹿しいことであって、大袈裟な問題でもないのかもしれませんが、100万円のアンプをさっさと人にあげてしまったかた同様、企業などのトップのかたなのでしょうか・・・、生きかたそのものが、我々凡人とは少し違うのでしょうか。例えそうだったにせよ、これ実は、音というものの本質、怖さを、明瞭に示す例かもしれません。それであえて、匿名にて、掲載させていただいた次第です。

自分に同じことができるかどうかを考えると、これが実に「驚異」であることが分かりますでしょう。

それとも単に、腹が立ってヤケクソになってしまったのでしょうか・・・。

本当の原因は、おそらく、少し違うところにあります。

■アルテックA5と、べルデン8412・88760の関係のもたらしたもの

注目すべきは、このかたのスピーカーは、アルテックA5だということです。アルテックA5ともなりますと、よほどに良いケーブルでないと、全く鳴りません。鳴らないだけなら、それだけのことですから、いいのです。実にその程度のことで済むことではなく、いい加減なケーブルを一本でも混ぜただけで、たったそれだけのことで、ひどい仕打ちをオーナーは受けることになります。まったく、聞いておれないのです。まるで「拷問」を受けているかのような、ひどい音に、毎晩、来る日も来る日も、苦しめられるのです。

このかたは、「拷問」に耐えながら、長年ずっと我慢し続けてこられたのでしょう。性能的に低いスピーカーは、いいのです。ケーブルがボロくても、聞いておれます。それなりに鳴ります。これはスピーカー側が、それほど鋭敏に、ケーブルの欠陥まで出してくるほどの「能力」がないためです。結果として、それが三流の音にしかなり得ないにせよ、「それなりの」鳴り方をします。

ところが、アルテックA5では、ごまかしが、全く効きません。WE(ウェスタン・エレクトリック)のフィールドスピーカー同様、民生用ケーブルでアルテックA5など鳴らすのは、はじめから、とても無理な相談です。そのあたりの事情、つまり、アルテックA5を鳴らし切るために、大金を支払った結果、かえってひどい仕打ちと苦痛を与えられ、何の意味もなく、「拷問」に長年耐えてこられた・・・。そのことこそが、このかたが、腹をたてて、ヤケクソになって、8412と88760を入手した結果、それまでのボロケーブルをゴミ箱に捨ててしまったというのが、本当のところなのでしょう。
https://procable.jp/setting/21.html

30. 2021年4月16日 20:02:19 : mV2k7WRgio : MGYvb2xWOERxY0k=[50] 報告
Date: 7月 30th, 2015
ナロウレンジ考(その14)
http://audiosharing.com/blog/?p=17710


アルテックのA5、A7は劇場用のスピーカーシステムとして開発されたモノだ。
劇場といっても数千人規模の大劇場ではなく数百人規模の中規模(小規模か)の劇場用としてである。
     *
 会議室や中程度のホール、またはそれ以上の広い会場で、できるだけ無理せずに楽しめる音を鳴らしたいというような条件があれば、アルテックを必ずしも好きでない私でも、A5あたりを第一にあげる。以前これを使ってコンサートツアーを組んで大成功を収めたことがある。私自身は家庭用とは考えていない。
     *
ステレオサウンド 43号で、アルテックのA5のことを瀬川先生がこう書かれていた。
いまではどのメーカーもやらなくなったけれど、
昔はレコードコンサートがよく行われていた。
メーカーの広告にもレコードコンサートの告知があったりした。
有名なところではグレースとLo-Dの共同コンサートが定期的に行われていた。

当時のレコードコンサートではA5(もしくはA7)がよく使われていた、という話をきいたことがある。
“Voice of the Theater”の面目躍如たる活躍であったと思う。

人の声をうまく伝えてくれるスピーカー(ラッパ)であることは、
今も昔も多くの人が認めるところだ。

そういえば……、とまた瀬川先生の書かれたものを思い出す。
ステレオサウンド 56号の「いま、私がいちばん妥当と思うコンポーネント組合せ法、あるいはグレードアップ法」。
     *
 日本の、ということになると、歌謡曲や演歌・艶歌を、よく聴かせるスピーカーを探しておかなくてはならない。ここではやはりアルテック系が第一に浮かんでくる。620Bモニター。もう少しこってりした音のA7X……。タンノイのスーパーレッド・モニターは、三つのレベルコントロールをうまく合わせこむと、案外、艶歌をよく鳴らしてくれる。
     *
A5、A7はアメリカのスピーカーだからといって英語でうたわれる歌(声)だけをうまく鳴らすのではない。
日本語の歌もよく鳴らしてくれるのは、
人の声を再生するに最も大切な中音域がしっかりしていることの理由のひとつである。

どういうことかといえば、音楽における中音域のこまかいところまで表現してくれるし、
この帯域における音の変化に対しても、ことさら強調するような鳴り方ではないが敏感である。

このことが音楽を楽しんで聴くうえでどれだけ大事なことであるかは、
ずっと以前からいわれていたことだし、長島先生がよくいわれていたことを思い出す。

http://audiosharing.com/blog/?p=17710

31. 2021年12月07日 16:56:10 : 2zSsj4hxA6 : M1FvMG5mVWxiOGc=[86] 報告
晴耕雨聴
2021年12月07日
超巨大システムを聴かせて頂きました
https://91683924.at.webry.info/202112/article_3.html

 一昨日の日曜日、午前中の合同防災訓練の後はお知り合いになったオーディオマニア、G氏のお宅に友人4名と一緒にお邪魔し、巨大システムを聴かせて頂きました。その後は串カツ屋さんで忘年会でした。
A4.JPG
 アルテックA4システムです。いやA4は左右に210エンクロージャー各1台ですが、これは各2台。つまりA2システムです !!
 4本の210のうち内側の2本は京都会館が改修されるときに出た210箱8個のうちの二つだそうです。白く塗装してあったものをアルテックグレーに塗り直されたそうです。

 サブウーファーはエレクトロボイスの30Wですが、なんと6本も使用されています !!
 天井にはBOSEのAWCS-1が。音楽はエレボイ、映画はBOSEと使い分けておられる様です。
a4アンプ.JPG
 A2システムのドライブアンプ群です。チャンデバはアナログ式のUREI、パワーアンプはクラウンなどの業務用トランジスタアンプでした。
 聴かせて頂きましたが、静かで豊かな音でした。G氏のシステムはどれもうるさい音、邪魔な音、歪んだ音を排除されています。
WE15A.JPG
 A2システムの対面にあるのはWE15a+WE555、アルテック211+515B、エレボイT-350のシステムです。
 こちらのアンプ群の写真を撮り忘れてしまいました。タンテはRCAギアドライブ、ゲイツ、レコカットのアイドラーでした。
 アンプはWE91aのレプリカ、アルテック業務用真空管アンプ。
 ドレスデン、ケーゲルの幻想交響曲を聴かせて頂きましたが、深々とした音です。とても良いので聴かせて頂いたケーゲルのSACDをその場でアマゾンからポチッてしまいました。
JBL.JPG
 部屋を移動し、次のシステムです。JBLのユニット、ホーンを用いたオリジナルシステムです。
 これはパワフルでモダンな音でした。ウーファーは2220Bで明るい音です。
パラゴン.JPG
 対面はJBLパラゴンとアルテックA5です。
 このA5はウーファーの515Bを励磁改造したものです。軽やかでリリックな美音でした。A5は少し乱暴な所があるのはずですが、その様な音は微塵もありません。
 パラゴンは凄くバランスの良い音で驚きました。パラゴンは何か所かで聴いた事がありますが、一番良く聴こえました。
 オーディオをやるのではなく、音楽を聴くのならこれだけで充分ですね。
JBLアンプ.JPG
 パラゴン、A5、JBLシステムを鳴らすアンプ群です。アルテックの真空管式ミキサーがカッコイイですね。よく整備された個体のようで、S/Nも大変良かったです。
オリンパス.JPG
 JBLオリンパスは部屋にあったのですが聴くのを忘れていました。これだけ凄いシステムが揃っていますと…
陣がさ.JPG
 WEの陣笠スピーカーやその他のラッパ型スピーカーです。ナローレンジではありますが、なかなか美しい音でした。お宝ですね。

 凄いシステムをたくさん聴かせて頂いて有難う御座いました。その後の串カツ屋では来年の「悪の計画」もまとまりました。
 今後とも宜しくお願い致します。

https://91683924.at.webry.info/202112/article_3.html

32. 2023年7月13日 11:04:39 : qJY5uZMjuU : TGFpcDBCUFdVNWs=[2] 報告
<■61行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
Date: 7月 12th, 2023
SOUTH PACIFIC(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=39945

“SOUTH PACIFIC”をアルテックのスピーカーで、一度でいいから聴いてみたい。
ステレオサウンド 60号を読んだ人ならば、そう思われた方も少なくないはずだ。

その音で、日常的に詩文の好きな音楽を聴きたいと思うわけではないけれど、
それでも聴いてみたい、というよりも聴いておきたい音というのがある。

とはいえアルテックのA4で“SOUTH PACIFIC”というのは、叶わぬこととあきらめてもいた。
60号に登場するA4のシステム構成は次の通り。

エンクロージュアは210、ウーファーは515Eのダブル、
ドライバーは288-16K、ホーンは1005Bにスロートアダプター30210を組み合わせたモノ。
ネットワークはN500FAである。

210エンクロージュアには両サイドに補助バッフルがつく。
その際の外形寸法は、W205×H213×D100cm。
この210の上に大型のマルチセルラホーンがのるわけだから、
はっきりと劇場用のスピーカーシステムである。

かなりの大型スピーカーシステムを縦いに持ち込む人が多い日本でも、
A4を自宅で聴いています、という人は、どれだけいたのだろうか。

60号に掲載されているザ・スーパーマニアには、
A4をお寺の本堂に置かれている方が登場しているが、
それでも高さ的にはA4が窮屈そうにみえる。

60号の特集の試聴で使われたのは、ステレオサウンド試聴室ではなく、
54畳ほどのかなり広い空間である。
     *
瀬川 ただ、幸か不幸か、日本の住宅事情を考えますと、きょうはここは54畳ですね。ここでA4を鳴らすと、もうA4では部屋からはみ出しますね。大きすぎる。A5になって、どうやら、ちょうどこの部屋に似あうかな、でも、もうすこし部屋が広くてもいいなという感じになってくるでしょう。
 ただ現実にはわれわれ日本のオーディオファンは、A5を6畳に入れている人が現にいますよね。一生懸命鳴らして、もちろん、それはそれなりにいい音が出ているけれども、きょうここで聴いた、この開放的な朗々と明るく響く、しかもなんとも言えないチャーミングな声が聴こえてくる。このアルテック本来の特徴が残念ながら、われわれの部屋ではちょっと出しきれません。どんなに調整しこんでも……。
 逆に菅野さんが言われたように、このシリーズはクラシックが鳴りにくいと言われた、それがむずかしいと言われた。むしろ6畳なんかでアルテックを鳴らしている人は、そっちのほうに挑戦してますね。
 つまり、このスピーカーは、ほっとくとどこまでも走っていきたくなるあばれ馬みたいなところがある。そこがまた魅力でもあるんだけれども、そこをおさえこみ、おさえこみしないと、6畳ですぐそばじゃとっても聴けないですね。そこをまたおさえこむテクニックはたいしたものだと、ぼくは思います。実際、そういう人の音をなん度も聴かせてもらっているけれども。
 でも、それが決してアルテックの本領じゃない。やっぱり、アルテックの本領は、この明るさ、解き放たれた自在さ、そしてこれは今日的なモニタースピーカーのように、原音にどれほど忠実かという方向ではないことは、このさい、はっきりしておかなくちゃいけない。物理的にどこまで忠実に迫ろうかというんじゃなくて、ひとつの音とか音楽を、ひとりひとりが心のなかで受けとめて、スピーカーから鳴る音としてこうあってほしいな、という、なにか潜在的な願望を、スッと音に出してくれるところがありますね。
 実にたのしいと思うんです。この音を聴いてても、ぜったい原音と似てないですよ。だけど、さっきサウンド・トラック盤をかけた、あるいはヴォーカルをかけた、あのときの歌い手の声の、なんとも言えず艶があって、張りがあって、非常に言葉が明瞭に聴き取れながら、しかも力がある。しかし、その力はあらわに出てこない。なんともこころよい感じがする。
 あの鳴り方は、これぞ〈アメリカン・サウンド〉だ、と。
     *
「たのしい」とある。
この瀬川先生の「たのしい」は、この後にも出てくる。

http://audiosharing.com/blog/?p=39945

33. 2023年7月23日 19:09:15 : 5GXP7Dmk5k : TzJnV0hQLjdJL1U=[4] 報告
<△23行くらい>
Date: 7月 23rd, 2023
SOUTH PACIFIC(その5)

瀬川先生の「たのしい」は、アルテックのA5のところでも登場する。
     *
瀬川 根本的に同意見なんですけれども、A4で非常にいいなと大づかみに感じた部分が、そっくりそのまま、ぜんたいに、ちょっとスケールが小さくなるのは当然で、みなさん、おそらくこの写真をごらんになると、A4をバックにしたA5がいかに小さく見えるか、逆に言えばA4というのが、いかに大きなスピーカーかということにお気づきにあると思う。
 A4でも感じた音の魅力、声がすばらしく明瞭、新鮮、なめらか、声帯がとてもなめらかという感じで、聴きなれた歌手の声でさえ、いっそう上手になったように、たのしく聴けます──このたのしい≠チていうのは、ぼくはなん度も使っちゃってるみたいだけれども、たのしさ≠ニいうのが、ここの信条でしょうね。
 なんと言うんだろう──、音を無理におさえつけない、とにかく、音のほうが鳴りたがっている、鳴りたがっている音をそっくり、きれいに出してくれるという感じですね。
     *
ステレオサウンド 60号の特集は、何度も読み返している。
アルテックのスピーカーの音も、その後、何度か聴く機会があった。

瀬川先生のいわれるたのしい≠焉Aそれなりに理解していたつもりだった。
けれど、“SOUTH PACIFIC”をMQAで聴いて、
まるで理解が足りなかったことに気づいた。
http://audiosharing.com/blog/?p=39977

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