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音は凶器
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/205.html
投稿者 中川隆 日時 2011 年 11 月 19 日 19:48:11: 3bF/xW6Ehzs4I
 

(回答先: スピーカの最高峰 B&W Original Nautilus _ 音響は完璧でも… 投稿者 中川隆 日時 2011 年 11 月 06 日 21:33:14)


本棚を整理していたら、「1975.8.10〜22 コンデンサヘッドホン専用プリアンプ」というタイトルのノートが出てきました。

当時、雑誌FMfanで荻昌弘氏がお書きになっていた連載の中で、荻氏がSTAXのコンデンサ・イヤースピーカーSR-3の虜になって、どんどんはまってゆく様子を書きつづっていたのに触発されて、私もSR-3を手に入れ、荻氏とほぼ同じ事態になっていたのでした。

荻氏は毎晩、SR-3を耳にかけて音楽を聞きながら心地よくご就寝されることを無上の楽しみとされていたと書かれています。

そんなことをすると、華奢なSR-3の導電膜はたちまちムレた上に圧迫されてダメになってしまうのですが、私も全く同じ事態になっていたのでした。

http://www2.famille.ne.jp/~teddy/pre/pre7.htm

あらゆるオーディオの中で一番音が良いのはこれでしょうか :


STAX 待望の新製品インタビュー 2010
http://www.youtube.com/watch?v=wKTuBjI4Cp4


STAX Earspeakers SR-009 \349,600

●形式:プッシュプル・エレクトロスタティック(静電型)大型円形発音体後方解放型エンクロージャー(ケース)

●再生周波数帯域:5-42,000Hz

●インピーダンス:145kΩ(10kHzにて附属ケーブルを含む)

●音圧感度:101dB/100Vr.m.s.入力/1KHz

●最大音圧レベル:118dB/400Hz(ドライバーユニットに依存)

●重量:596g(附属コードを含む)、454g(本体のみ)

http://www.stax.co.jp/Japan/SR009_JP.html
http://kakaku.com/item/K0000236482/
http://vaiopocket.seesaa.net/article/192511901.html
http://www.ippinkan.co.jp/DM_2002_06/h_stax/page_1.htm


SRM-007tA:真空管出力ドライバーユニット
定価 154,350円 (税込)

http://www.stax.co.jp/Japan/srm007ta.html
http://kakaku.com/item/K0000005251/
http://kozz-page.blog.so-net.ne.jp/2006-11-19


STAXイヤースピーカー Part7
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/av/1311514987/

タンノイのWestminster Royal もB&W の Signature Diamond や、 Original Nautilus + GOLDMUND の総額5000万円のシステムでも STAXのヘッドフォンには絶対に敵いません。 10万円のSTAX中級機であってもおそらくタンノイや B&W の全機種より上でしょう。

STAX社の国産ヘッドホンは日本の宝


SRS-3050Aも聴いてみました。

これはヤバイ

色々なオーディオメーカーに採用実績があり、実際にレコーディングの過程でメーカーが「検聴」のために使用しているモデルなのですが、これで女性ボーカルとか聴くとかなり萌えます。アニソンは水樹奈々の「Justice to Believe」と坂本真綾のアルバムなどがあって、その中で「奇跡の海」を聞いたときの素晴らしさと萌えっぷりといったら筆舌しがたいwww

聴いててあまりの心地よさに眠くなってくるほど。

http://kampfgruppe.blog94.fc2.com/blog-entry-63.html


イヤースピーカーの入院でわかった、STAXとイヤースピーカーの素晴らしさ


イヤースピーカーが5日間聴けなかっただけなのに、その間、心ここにあらずという感じでした。私の最近の楽しみは、音楽を聴くことと紅茶を飲むことくらいなので尚更そうだったのかもしれません。しかも、なぜか他のヘッドホンやイヤホン(ER-4S)などでは満足がいかないのです。

 やわらかくふんわりと広がる音の空気感、透明感は、イヤースピーカーでしか表現できないものだということがよくわかりました。どうもSTAXだけで聴きこんでいるうちに、すっかりSTAX中毒になってしまっていたようです。

 イヤースピーカーで聴く音楽の素晴らしいこと…。久しぶり(といってもたかが5日ぶり)に聴きながらしみじみそう思います。

http://blog.goo.ne.jp/19shisyou88/c/5fe11aae5589a5f453dc37531c3790a3


ただ、良い音というのは禁断の麻薬なのですね。

STAX をずっと聴いていると必ず(?)内耳をやられて難聴や耳鳴りで一生苦しむ事になります。

        /          イf它メミー-   ( _  く ̄\
         ィ⌒´/ ̄廴   / {い辷彡ク―- 、 \\  _〕 \ヽ
        f´l |  /  / ハ/ / >=≠=ー-   \ \ヽ __厂ヽ \
       | //   / ///   ′    ヽ ` 、\ヽ (_  ∠二ニ、
      /⌒7⌒ー┬ァ   / / /  l   |   l     \  l l / - ― r'
    /| //  /厶  l /  / l l|   l| |l  | |l   l ト、| 〃.::.::.::.:て |
     ヽ|′  ノ  /ヽィl   ′| l|   l| |l  | |ト、  | l | l〈″ ::.::.::. 〈|
      lノ     ´ ̄ 川  l| |||」|   l|`T 7 ハT | l | | | ::.::.::.::.::.::| |
      ⊥∠ ̄`ー-(⌒ 川  |l kヘ 八   | |/,,斗=ミk j | ! | ::.::.::.::.::. | |
    \::.::.:-‐''´ ̄ ヽノ川  |l_|孑テミ\ | l〃 弋ヅ゙} ' 从 |::.::.::.::.::.::.| |\
      ヽ ::.::.::.::.::.::.::..\ノ|  lヘド _ゞソ       ̄ / /|_j::.::.::.::.::.::.| |\ ヽー- 、
       ヽ ::.::.::.::.::.::.::.: >ヘ l 八     、       / /l |´::.::.::.::ー―{  、  ̄ ヽヽ
          \::.::.::.:: /..:::..\{  ヽ     __,、   イ l| |\::.:..\::.「::.弋_ \ \ }ノ
           〉、::.:〃.::.::.::.::|〔_ト   ト   ` ̄  /┼ノ |::.::.ヽ::.::.ヽ|::.::.: ノヽ l\ ヽ
         / ハh ::.::.::.:: j  |  |├]>  (__/l/  ; ::.::.::.::.::.::.::.: /   '.| ヽ ゛、
.        / / l | | ::.::.: //..::|  |ノ└―イロト、  /  ∧::.::.::.::.::.::.::.: { | l |、  }|
       / / ハ」 ::.:://..::.::. ' 〃   〃 || || ヽV  ′ヽ ::.::.::.::.::.::. 〉 l || \ ノノ
      / / / 弋_::.::.::.::.::.::.::l  ||   {L ノ| |Lノノ  /  .:..\::.::.::.//j:i、   ノ人  ヽ
      ´ / /   / `7⌒ヽ/ | ノ|ー- _ ̄   ̄イ ;′.:´   \:.ヽ{i:i:i:i:ト--(ハ  }
.     /  イ \ー ‐=彡i:i:i:i:iノ .:|{ l    `ヽ   |l {          ヽ::..\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ト、
    / / 乂  >i:i:i:i/i:i/:i:i/ .::.::い        :. 八 ゝ         l::.::.::.:. i:i:i:i:i:i:i:ハi:i:ハ
   { {   イ:i:i:i:i:i:i/:i:i':i:i:/ .::.::.::|\ \_ノ)  :.            |::.::.::.::l:i:i:i:i:i:i:{:i:}i:i:i:ト、
      /:i:i:i:/:i/:i:i:i:i:i/.::.::.::.::.|   ` ー '´   :           j ::.::.::.:|i:i:i:fヾi:i〉トi:i:i:i:i〉
        {i:i:i/i:i:i/:i:i:i|:i:i:| ::.::.::.::. l                    / .::.::.::.:|:i:i|i:}:i:l:i:i||:i:i:|/
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        'i:i:i:イ:i:i:|i:i:|i:i:八::.::.::.::.::.:..\           \   /..::.::.::.::.イ  }ハi:i|/  }iノ
      li:i:il |:i:i:|:i:i||i:{  \::.::.::.::.::.:..丶 __ノ       >ー - ―f´ し   }丿
       |i:i:iハi:i:{ ノl:i:iゝ   ゝ、::.::.::.::.::.::.::.:::..\     / .::.::.::.::.:: イ
       人{  ヽ′       〔 ̄::.::.::二 ィ::]{≫==≪}[::.r―‐::.::.:|
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5人中1人に難聴の症状、大音量の音楽が一因に 米調査2011.11.15


 米国では12歳以上の5人中1人に当たる4800万人以上が片耳または両耳に難聴の症状を持つという調査結果が米国の医学誌に発表された。イヤホンなどを使って大音量で音楽を聴くことが原因の1つとして指摘されている。

研究を主導したジョンズ・ホプキンズ大学医学校のフランク・リン准教授は「加齢や遺伝的要因に加え、過度に大きな音で音楽を聴くといった環境的要因も、長期的に聴力が損なわれる原因になり得ることが分かった」と解説する。

イヤホンなどで音楽を聴くと、耳から入った音波が耳の穴を伝って内耳にある有毛細胞に到達する。有毛細胞は音響エネルギーを電気信号に変換して脳に伝達する役割を果たしているが、ボリュームが大きすぎるとこの細胞が損傷を受け、回復できなくなるという。

リン氏によると、大音響を原因とする難聴は何年もたってから気付く場合がほとんどで、聞こえにくくなったと気付いた時には手遅れになっているという。ボリュームが大きいほど聴力が損なわれるまでの期間が短いことも判明した。

携帯音楽プレーヤーでボリュームを最大にした時の音量は平均115デシベル。米耳鼻咽喉学会によれば、100デシベルの音量で15分間音楽を聴き続けると難聴になる可能性がある。85デシベルで長時間繰り返し聞き続けても聴力が損なわれることがあるという。

難聴にならないためには音楽プレーヤーのボリュームを下げ、耳に差し込む形状のイヤホンではなく耳に当てる形状のヘッドホンを選んだ方がいいとされている。

http://sansaku.livedoor.biz/archives/1688680.html

オーディオの聞きすぎによる難聴について

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 10:24

左耳だけ高音が聞き取りづらい。これって難聴なんでしょうか。

耳垢がたまってるだけとか、他に何か考えられる可能性ってあるのかな?

ちなみにヘッドフォンをよく聞いてました。

やっぱ、やばいかな〜。まだ22なのに…。


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 10:31

難聴って治るものなんですか?

オーディオの聞きすぎが原因の難聴は進行が不可逆的だとか
聞いたことがあるんですけど…。

4 :名無しさん@10倍速:01/10/24 10:36

耳鼻科に逝ったほうがよいかと。治ることももちろんあります。

騒音による健康障害
http://www.ne.jp/asahi/amano/matsuo/oh/02noise/noise.htm

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 10:43

オーディオ(大音量)を聞き過ぎの難聴はなおらない。
⇒聴覚神経の死滅だから。

高音が聞こえにくい難聴は治るかもしれない。
⇒耳鳴りの可能性アリだから。この場合はなおるかも・・・。


7 :名無しさん@10倍速:01/10/24 10:49

この板でよく耳鼻科へ逝けという書きこみがありますが

真面目な話、聴こえ方が変になったらすぐ逝ったほうがいいですよ。

治療は早いほどいいです。


13 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 11:03

昔はディスコ難聴なんて言葉もあったっけな。

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 11:14

ヘッドホンによる難聴は耳鼻科学会でもトピックになるほど多いものです。 特に安物のヘッドホンステレオによる難聴が問題になっています。普通の騒音性難聴より小音量でもなりやすいのが特徴。

なお騒音性難聴は高音から発生しますから、高域が聞こえにくいのは、騒音性難聴の初期症状である可能性が高いです。

即刻ヘッドホンの使用を中止し、耳鼻科でオーディオグラムを受けてください。


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 11:48

ヘッドホンはもう二度と使わない方が良いよ。

難聴ではなくて耳鳴りで苦しんでいる人も多いよ。

ライブハウスの大音量も気を付けた方が良いと思うぞ。

耳はいたわりましょう。


28 :名無しさん@10倍速:01/10/24 12:05
>>24
学界内では、ヘッドホンステレオを使用していた患者さんが多いと言われているのだとおもいます。

安物ヘッドホンステレオとはポータブルCDやポータブルMDを指すのでしょう。

あれを大音量で聴く方が多いですね。STAXなどと違って大音量にしないと気持ち良く鳴らないのでしょう。

もちろん高級ヘッドホンでも大音量で聴けば難聴になる可能性があります。


26 :難聴者:01/10/24 11:55

50才台ですが、左耳のみ耳鳴りがします.

オーディオマニアに耳の病気(難聴・耳鳴り)方が多いですね、

やはり、生演奏と違って、音のエネルギーが集中するからでしょうか?

故長岡氏も、晩年聴力が相当落ちていたとのことです.(ですから、あの方舟での音量レベルは物凄く大きく、益々難聴になったと長岡ソロジーか何かの本で読みました.

耳の病気で、神経系の病気(難聴・耳鳴り)は不治の病と呼ばれております.残された聴力を大切にしてください.


27 :難聴者:01/10/24 12:01

あと、難聴治療(決定打ではありませんが・・・)ビタミン投与とかメチコパールなどの末梢神経活性剤の服用が効果あるそうです.

77 :31:01/10/29 00:19

>>27が書いているビタミン剤とはビタミンB12の事ですが確かにある程度の神経細胞保護作用があるのですが欠乏症でない限り過剰投与しても排泄されてしまいますので余り意味がありません。

最近の研究ではグルタミン酸神経遮断薬が有効とのことですが日本では治療が認められている薬はありません。米国などではパーキンソン病の治療に用いられるアマンタジンを用いている例もあるようですが。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 13:18
>>26
長岡氏存命の時に方舟に行ったことがあります。

確かに一般家庭に比べれば大音量だと思いますが思ったほどでは有りませんでした。
長岡氏が難聴だった話は知らないのですが、もし装ならそれは年齢によるものでは無いでしょうか?

#普通に会話しましたし、細かい音の差を指摘されていました。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 12:05

この春、左耳がキーという耳鳴りがして、左右の耳の聞こえ方に差異が感じられました。

中耳炎かなと思って医者にいくと「突発性難聴」という診断で1週間分の薬をもらいました。原因はストレスだそうです。1週間後に再審査を受けると直ってました。

聴力テストでは自分の耳の周波数特性グラフを見せてもらいました。異常時のデータでは中高域の周波数にひどい落ち込みがありました。ほっておくと慢性化するそうなので注意しましょう。

オーディオの話を医者にすると治療中は大音量はやめてください、といわれました。

私はヘッドホンは使いません。


30 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 12:07

同じ音量でも聞いている場が狭くなるほど耳にかかる音圧は高くなります。

>>25さんのおっしゃるとおり音のエネルギーが集中するからです。つまり


コンサートホール(((ライブハウス(ディスコ(パチンコ屋(部屋(((((ヘッドフォン

って感じですかね。コンサートホールで聞く生のオケの音量は最大130db まで到達しますが以外と耳辺りはよいものです。それにクラシックの場合、最大音圧になるのはほんの一瞬。

それがライブハウスやディスコの場合、最大音圧110db程度。しかしそこで聞く音楽はロックやポップスで常時110db出てるですよ。更にクラシックの生の音と違ってPAからの歪んだ音である場合が多いのでこれまた耳に悪い。しかも狭い場所ですから耳に与える衝撃は相当なものです。ヘッドフォンは言うに及ばず・・・

難聴が心配の方は耳の休息日を作りましょう。

音楽を聞くのを一日おきにするとか、週の内、数日は音楽を聴かないとか。軽度の難聴は一週間ほど ほおっておけば治ります。それでもダメな場合は潔く耳鼻科へ!


31 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 12:21

>>30
突発性難聴の場合、発症してから3日が治療の分かれ目だ。

1週間も放っておいた場合まず回復する見込みはない。

耳に異常を感じたら何はともあれ耳鼻科で見てもらうことが先決だ。

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 12:44
>>31
29です。私の場合、発症してから5日目位で医者に行きました。
その時、ほおっておいたら絶対だめですよ。と忠告されました。

今でもときどき耳の調子が悪くなることがあります。完治してないようですね。


34 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 13:11

爆音系のコンサート・クラブに耳栓は必需品です。

初心者は生耳で聴いて、難聴・耳鳴りに陥るのです。

耳栓をしても、ノルのには十分な音圧(耳栓は低音には効果小)ですし。


36 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 13:50

このスレ読んだら怖くなってきた
つうか俺一日中ヘッドホンで音楽聞いてるし

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 14:23

ジャズ・ファンにも結構、騒音性難聴の方がいます。

見事なC5ディップを見て、騒音環境の有無を尋ねたら、自宅で聴くジャズだった。

音量絞ったらと提案したら、即座に、音量下げる気はないと断言されて苦笑いでした。

難聴を気にしてるようではファンとは言えないようです。 乱暴な話です。

ER-4Sで有名な、あのイヤフォン会社も、ミュージシャン用の周波数特性の良い耳栓を売っているほど気を使うのが当然だと思いますが、こういうのYAMAHAなどで売っています?

42 :名無しさん@10倍速:01/10/24 18:02
>>37
ひどい話ですね。 つい音量を上げたくなるスピーカーを使っているのでは?

音が聴こえなくなれば大好きなジャズも聴けません、と言うべきでしょう。

耳栓はいろいろあると思いますが、安いものですよ。 航空性中耳炎対策としても耳栓を使うといいらしいです。


39 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 16:50

安物のヘッドホンと書いたのは、音量をあげるとひずみが出るから、ということと、最近良く使われるインナーイヤータイプが多いからと思われます。

外耳道の中に押し込む(はめ込む)タイプのヘッドホンは狭い空間で鼓膜を振動させますから、それだけ強いエネルギーが鼓膜や内耳に達して内耳を破壊するからなのでしょう。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 17:42

俺のお父さん、ミキサーやってたからヘッドフォン難聴だよ

俺も電車の中でディスクマンずっと聴いてたから難聴っぽい


41 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 17:51

左耳だけだとすると、携帯も疑った方がいいかも。

音は悪いし電磁波がらみで怖いっす。


44 :名無しさん:01/10/24 18:45

普通にCD2〜3枚をスピーカーで続けて聴いて、聴き終えた後に耳が痛い時ってないですか?

自分は大抵そうです・・ ヤヴァイかなぁ?

46 :名無しさん@10倍速:01/10/24 19:05

耳鼻科でもらう薬には副作用の強いものもあるでしょう。
この辺も医者によく相談したほうがよいですね。

55 :薬アレルギー:01/10/25 10:27
>>46
そうそう、耳鼻科でもらう難聴、耳鳴りの治療薬で、ステロイド系の薬は、心臓、肝臓に副作用が有るそう、


68 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/28 00:02
>>55
ステロイド系の薬って,かゆみ止めのじゃないの?


77 :31:01/10/29 00:19
>>68
難聴の時に投与されるのは内服のステロイド剤ですね。 恐らくプレドニゾロン(プレドニン)辺りでしょう。

難聴が起こる詳細なメカニズムは不明な点が多いのですがはっきりしているのは、内耳の蝸牛にある聴神経が死んでしまうこと。 ステロイド剤は聴神経の死(アポトーシスと言われています)を直接抑制するとも免疫細胞を抑制してこれらが聴神経を傷つけるの抑制するとも言われています。

ですから一度起こった難聴は進行を止めることは出来ても回復させることは出来ません。


70 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/28 15:06
>>68
楽器で難聴が起きるのを防ぐために耳栓をすると音質が変わって演奏しにくい。

そのために音楽家用の周波数特性の良い耳栓を売っている会社もある。

http://www.etymotic.com

を巡ってみると、音の大きさ別の許容時間等の図表もあるはずだ。

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/28 15:13
>>70
音の大きさと暴露許容時間。

100dBだと1時間/週が限度なのね。 85dBでも40時間/週かぁ。

うちでは平均75dBSPLでも大きめに感じるから大丈夫だけど。


68 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/28 00:02

バイオリニストってすぐ近くであんなに鋭い音いつも聞いてて難聴にならないんですか?

音楽家って良く耳が聞こえない人多くない?ベートーベンだけ?


87 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/30 17:40
>>68
べートヴェン以外にも、スメタナ、シベリウス、も耳が聞こえなくなったか、難聴になっている。

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 19:26

ライブハウスなどのPAの大ボリュームで難聴になるのだったら、納得も出来るだろうが、ヘッド・フォンでちまちま聴いての難聴はよけいにいただけない。

最初のウチは、ライブのあとにひどく耳鳴りしてましたが、回数を重ねるごとに、横にいた友達は耳鳴りしてても、自分は平気なことが多くなりました。

これも、多分、一種の難聴なんでしょうね。

でも、コンサートに行かないか、軽い難聴かどちらかを選ぶとしたら、後者でしょうかね。日常生活には差し障りありません。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 19:55

私は耳が弱く、ロック系のライブでは最大音量部分で鼓膜がクリップして音が聞き取れなくなります。友達は聞き取れているようで悔しい思いをしていました。

おかげで普段聞く音量は小さめ、ヘッドフォンは極力使用せずで今のところ耳は無事です。電車のヘッドフォン小僧を見ると後悔するときは遅いぞ!と思います。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 21:06
>>49
普通なのでは?
ロック系のライブは音がデカ過ぎて、PA歪んでなくても、耳で歪む。


51 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 21:28
>>49
私もクリップします。 リリースの長いコンプレッサーがかかった感じです。

大音量はもちろんのこと、小さい音量でも中高域のキツイ音が聞こえるとクリップします。

ちなみに左耳だけで、ごそごそする感じです。 (欠伸した時、頭に響く音?に似てる)

耳掃除はマメにやってるけど奥にたまってるのかな?


52 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/24 21:38
>51
それってリミッター効果(だったかな?)で、脳みそ守ってるんぢゃないの?


53 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/25 00:48

人間は大音量を聴き続けると発狂します。

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/25 11:28

安いヘッドフォンは音域が狭いので音量を上げないと小さな高音、低音が聞き取りにくいため自然と音量を上げてしまう原因になります。 やたらドンシャリ傾向のものも耳に負担がかかると思います。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/27 00:08

やべぇ・・・。 俺も耳鳴りが酷い。

音楽聴いたりとか、聴力検査とか、音に集中するときには耳鳴りがすごく気になる。
騒音と感じるくらいだ。

聴力検査のとき4000Hzあたりだと、耳鳴りなのか検査音なのか判断できないときがある。ボリューム上げてもらってやっと判断できる。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/27 10:21

とりあえず、ヘッドフォン(特に耳に突っ込むやつ、音圧系のん)はなるべく避けようということで。


67 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/27 10:46
>>66
ERとかは、遮音性があるから、適切な音量で聴けば開放型のヘッドフォンよりむしろ、耳にやさしいと思うけどね。

開放型は、外で聴く場合、どうしてもある程度の音量が必要になる。

まあ、いずれにしても、ヘッドフォンで音楽聴き過ぎるのは耳によくないだろうけどね。

69 :名無しさん@生最高。:01/10/28 08:56

漏れ、ソニーの900ST使って、耳マッサージ状態ぐらいの音量で聞いているのですが
即刻,中止した方がいいでしょうか。


81 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/29 23:37

耳鳴りがするんで耳鼻科にいってきた。 レントゲンと聴力検査(125〜8KHz)をやった。

耳鳴りの原因は幾つかあるらしく、耳と脳を結ぶ神経に腫瘍ができている場合や、 高音(といっても4kHz程度)が聴きづらいことによる耳鳴りなどが挙げられるようだ(これも神経的なもの)。

俺は生まれつき高音が聴き取り辛いという欠点を抱えているから(4kHzを境に急激に聴力が落ちやがる。)、 後者の原因が当てはまったそうだ。もう一生直らないね。

つまり俺は生まれつき高音を聞き取る神経が異常だってことだ。鬱

86 :京都人:01/10/30 04:31

聴覚専門の耳鼻科医です。 皆さん、耳は大切にしましょう。

学生の頃、バンドをやっていましたが、私は練習の音がやかましいので耳栓をしていました。

後でメンバーの耳を検査してみたら全員が高音障害の難聴になっていました。

若いときは聴力が戻ることも有りますが、年齢が進むと戻らなくなります。

聴力に変化が感じられなくても、誘発耳音響放射の検査を受けると音響による障害が早期に発見できます。

心配な方はどうぞ。 もし悪い結果が出たら、今後注意して聴力低下まで進まないように予防しましょう。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/30 20:31

んじゃあ、今から半年音を聞かなければ良くなるかな?

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/30 20:34
>>89
すでに起きて固定してしまった騒音難聴は、永遠に不滅です。

後は老化による聴力低下の追い撃ちあるのみ。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/30 20:36

大音響に曝されてると老化による聴力低下も早いようです。


100 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/01 02:18

ふだんは何とも無いんだけど、周りが静かだと耳鳴りがする。

イヤホンのせいかな?最小ボリュームよりちょい大きめくらいでしか聴いてなかったのに・・・鬱だ。


101 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/01 02:25

私も以前ヘッドホン大音量で聴いていて難聴になった人間です。

なんとなく左右のスピーカーの音量が違うような気がして気になって医者に行ったら、4KHz近辺以降の感度が右耳だけ 落ちていました。

それ以来ヘッドホンは全く聴いていませんが、数年たった今では、違和感無くスピーカーの音を聴くことができるようになりましたよ。


102 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/01 03:48
>>101
その後オージオメトリーはしましたか。

耳鳴りや左右の感度差は脳が慣れてくると自覚できなくなります。


103 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/01 17:34

僕も睡眠不足になった時に突発性難聴になりかかりました。
とりあえず1か月ぐらいで直りましたが、かなり鬱でした。 それから徹夜はしないようにしています。


104 :梱包作業員:01/11/01 18:01

仕事柄、ハンマーやバールをバチバチたたくので耳が痛いです。

僕はまだ大丈夫ですが先輩たちのほとんどは耳がおかしくなてます


105 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/01 18:29

低音か高音かどちらの方が耳へのダメージが大きいのでしょうか?


111 :MiMi:01/11/01 23:06

人間誰しも 両耳正常なひとは居ません。 必ずどこかの周波数で落ちていたり、良かったりします。

私も、右の耳が高域で少し感度が悪いです。(自覚してます)

よってセンターの音が少し左にずれて聞こえます。 自覚すれば修正が出来ます。

よく電車の中で若い方がヘッドフォンでシャカシャカ聞いてますがあれは良くないです。難聴になります。 気をつけましょう。


112 :109:01/11/01 23:09
>>111
左右差は脳が補正してしまうので、定位がずれるのは変。
部屋とか他に原因があるはず。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/30 00:33

耳に入る音のキャンセルヘッドフォンを作ってみた。ボリウムを回してキャンセルの最適値を探すのだが、ジャストになると異次元の世界だね。>>80の低い音ほど キャンセルするんでほとんど聞こえない。耳の骨に直接入る音だけが残るが。

それと、鼓膜が吸い寄せられているような感覚。しーんもいいところ。いままでの耳栓とは次元が違う。お試しあれっといってもどうやって作るんじゃいの質問の嵐がきそう。でもわりと簡単よー。オーディオ回路やってる人は。


114 :名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/06 17:13
>82
耳鳴りの治療法として、マスカー治療が、このキャンセルヘッドホンとよく似ている。
つまり、耳鳴りする帯域の逆相信号を耳から突っ込んで、しばらく鳴らすと聴覚神経が麻痺?して耳鳴りが気にならなくなる。と言う治療法

115 :京都人:01/11/07 02:11
>>114
マスカーは逆相信号ではありません。

耳鳴のスペクトルに良く似た音を(多くはバンドノイズ)一定時間聞かせて耳鳴の感覚レベルを下げるというものです。

ただし、やりすぎると聴覚障害が起きる可能性があります。


120 :114:01/11/09 09:17
>>115
てっきり、逆相信号と思っていた。

しかも、やりすぎで聴覚神経をダメにする添付記事まで・・・サンキュー

http://mimizun.com/log/2ch/pav/1003886672/


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        |:! ヽ>    /^^゙'、ヽ、 _ , イヒ" . /.// ノ|:|    _()彡(二二二 --- ' if_
        W rーノヽ、r'ミヽ、_ ^^ヽト'人シ⌒イ_く/   L!  (二三三三三三三三三三三三三二)
        {^>'⌒ヽ,}ヽ ヽ、ミミュ、ゞイく Y⌒イ{_           /:/. ̄ ̄:.ヽ_ /
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耳鳴・難聴と鍼灸(針灸)治療

|耳鳴・難聴の鍼灸治療


当鍼灸院では大勢の耳鳴・難聴の方が通っております。難聴や耳鳴り・耳閉感に対して、院長が長期間の臨床経験と研究で生みだした特殊な鍼治療法を行っています。耳鳴・難聴は発症したころは病院の治療を中心に行われます。病院では「これ以上聴力は回復しません」と言われた方、また、耳鳴りや耳閉感が残っている場合など、当院の鍼灸治療で改善に向う例が多数です。諦めずに鍼灸治療することをお勧めいたします。

|耳鳴・難聴とは

耳鳴と難聴は聴覚に異常が起きる病気です。耳鳴りとは外界に音がないのにある種の音が聞こえるように感じるものを言う。自覚的耳鳴りとして内耳障害性耳鳴りと、伝音性耳鳴り、後迷路性耳鳴りがあります。耳鳴り症状のほとんどは難聴やめまいを伴います。難聴には外耳や中耳の病変で起きる伝音性難聴と、内耳や聴神経、中枢神経の病変で起きる感音性難聴があります。また両方が障害される混合性難聴やヒステリーなどで起きる心因性難聴も有ります。


|耳鳴・難聴の原因とは


1.感音性耳鳴りです。内耳、聴神経、聴覚中枢(脳幹、大脳皮質)に障害があるものをいう。

2.全身的疾患です。低血圧や高血圧など循環器系の病気や血液、リンパ系動脈硬化や糖尿病さらに脳神経系の疾患に伴って耳鳴りがあらわれることがある。

3.ストレスです。心身のストレスによって耳鳴りが起こったり、増強して感じられることがある。


|耳鳴・難聴の症状

耳鳴の症状

自覚的な聴力の低下はなく、耳鳴りを訴え、耳鳴りの自覚てきな表現はキーン、ジーンが多いです。首、肩こり、後頭部の重圧感を伴うことが多く、疲労、睡眠不足、精神的興奮により耳鳴りが悪化し、睡眠、安静により改善することが多いです。

難聴の症状


@突発性難聴: 突然で急激な高度の難聴で始まる。閉塞感と耳鳴り時に眩暈があり、通常は一側性。

Aメニエール: めまい、耳鳴り、難聴を主訴とします、通常は一側性。

B老人性難聴: 年寄りの方がみられます、両側性の難聴。

C騒音性難聴: 長時間騒音にさらされた時など。ヘッドホン難聴など。


|耳鳴・難聴の西洋医学的な治療法

安静と内耳の循環完全を目的とする。安静は身体だけでなく、心の安静と音に対する安静が必要である。薬は抗ウイルス、安定剤、ステロイドなどを投与する。 

http://www.lin-shinkyuin.jp/article/13654492.html

 

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コメント
 
01. 2012年1月02日 18:01:21 : MiKEdq2F3Q

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 【広州=桑原健】中国の音響機器メーカーの深セン市漫歩者科技(広東省)は9日、日本のヘッドホンメーカーのスタックス(埼玉県三芳町)を買収すると発表した。

買収額は1億2千万円。

自社の低コストの生産技術とスタックスの高い技術を結びつけて販売拡大を図るという。中国企業が優れた技術を持つ日本企業を買収する例が相次いでおり、今回の買収もその一つ。

 スタックスの目黒陽造社長が保有している全株式を買い取る。漫歩者はスピーカーやイヤホンを生産する深セン証券取引所上場企業。2010年の売上高は約7億1900万元(約88億円)だった。同社はスタックスの持つ静電型と呼ばれる技術の高さに着目。漫歩者によるとスタックスは新製品の発売の遅れで10年は営業赤字に陥ったが、11年は黒字基調となっている。

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高級イヤースピーカーメーカー『STAX』が中国の企業にわずか1億円で買収される

2011年12月12日(月)14時30分配信


高級イヤースピーカーメーカーのスタックスが中国の企業“漫歩者科技”に約1億2000万円で買収されることとなった。スタックスと言えば独自のドライバーユニットと耳にかけるイヤーヘッドホン、そして販売後のアフターケアも素晴らしいことからオーディオマニアの間では知られているメーカー。

記者もこのスタックスの『SignatureII』と『Ω(オメガ)』を所有。付け心地と耳に伝わる音は、ほかのヘッドホンでは味わえない物がある。CDのノイズまで拾う程だ。そんな日本の老舗オーディオメーカーがわずか1億円で買収されてしまったというから驚き。

ネット上では

「お前らなんで買わなかったんだよ」、

「たったそれだけで買えるなら日本のメーカーが買えよ」、

「高すぎんだよ。もう少し市場の調査して出せよ。」

という意見が書かれている。
確かに買いたくても簡単に買えない値段。一番安いエントリーモデルでも数万。高い物だと10万超えはするという。「ヘッドホンにそんな値段だせないよ」と嘆く人もいるかも知れないが、一度聞いたらやみつきになることは確か。オーディオショップではヘッドホンコーナーと独立してスタックス特設ブースができる程だ。唯一の弱点はドライバーユニット制なので、持ち運んで聞くことができない。

ドライバーユニットも真空管となっているため、扱いが難しい。起動するまでの待ち時間が良かったりするんだけどなあ。数十秒待って「カチッ」となるあの音。
今は低価格で音の良いヘッドホンや、またインナーイヤースピーカーまで出てきているので、それに押された傾向もある。

ピュアオーディオ業界も不景気なのだろうか?

http://www.stax.co.jp/Pdf/KAKUI_20111212.pdf

           / 乃了   `ヽ  ヽ∨∧ヽ \`、
              //_/7 ′     ハ `、〈〈_ノ ノ   ヽヽ
       r,ニY/」 ′〃   , ' l| ト、 l l ̄l「`、   | ハ
       __〉イ〃 ,  /, l   / ,イ!} |リ 八 ヽ |ハ
       〈 rク// ,′ ,'/l‖ ,' /厶‐十ナ/}小、ヽ ∨/  、
    , -ァ7イ {  l   |l ハ ト、 { l /ィ乏f千ァ l |ヽ}_ノ   、、 `、
  // 〃l ハ  、 レイ下丶、j′'ヾ゙ジ  // rヘ川 U ヽ ヽ
//   {l { い、、\V,ィf赤       //  ,ィ|l |  ト、 \
{_/    ヾ \/ ヽ\ヾ`ー'′       { !  仆//  ,′ | ヽ  ヽ
         ノ{ {  八_〉、   ` , - ァ  ゝ, ' V ハl /   ハ }   \
      , -‐'´/ハ 、 { |lヽ、      ∠ニ-V リ / /  ∨
  ,.|ヽ .ヽヽ、ヽ| ,'  ,..-,, `ヽ''-''-'、 __ヾ  ,,. -‐ V"´ __ `ヽ、_ ,
r''".| ヽヽ _,.´,, ',´´        `ヽ、'   ,.. - ''"´   ``ヽ 、`ヽ、ィ
|  ,|  川ヽ、/ /ト-;:::、        u丶 '´         .....ヽ、 i  /l
| ハ  |! j/ ./::`:::::、                        .:::r::、::.ヽ レ'  |
   ヽヽヽ .、 i   : : : : : : : : : : : : u: :/   、: 。: : . . .  . : : : : : ': : : :|    k   
    ヽヽヽヽ、ヽυ : : : : : : : : : : :, :'´: : : : : :ヽ : : : : : j : : : : : : : : : : :,'r;;=;;、  \
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        ヽヽ  ト、 `` フ                 : :ヽ-く ,'  ヽ、  __    _,(,,,,,,,,,..--
: : : : : .     ヽ、|!: :`‐‐': : :                。 : : : :\ u  ,,,ι- ''"´´
: : : : : : : .      ,,,.. -- ーー-、 __             : : :,, -‐''´

【王道】STAX を語る【女性ボーカル】
http://unkar.org/r/av/1127917814

STAX社長も見ているSTAX製品を語るドッスレ★2
http://unkar.org/r/av/1215335020


STAX SR
http://logsoku.com/thread/hobby8.2ch.net/pav/1164541853/
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1169295287/
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1172841558/
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1177766187/
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1182494230/
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1186829638/
http://logsoku.com/thread/hobby9.2ch.net/pav/1190139877/
http://unkar.org/r/pav/1193749782
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http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1318599374/l50


STAXイヤースピーカー
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http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/av/1287568786/
http://logsoku.com/thread/toro.2ch.net/av/1311514987/


   \: . : . : . : .    :/ /__ ∨:. :. :. :.  :. :. :. :./:. :. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ:. :. :. :. :. :. :. \
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     |:. /{     ハヘ ,   : . :ヘ:. :. :. :. ,:.l: |  ヽ イっ;;;;r―ノヾ     // ィ 气乍ア:. :. :. :.ヽ!/:. :. :. //:/ j:. |リ
     |:/ノ ィ ̄ Y  \ヽ   : . :.\:. :. :. ヽ\  r弋ー‐ぅ '"          ん:::: fフ , 1:. |:. :. :. /:. :. :. //:/  |:. !
   / ̄  /;/; ; ; ;{  ̄ ヽム ,  : . : . ヽ\:. :. :.ヽ:.ヽ ゝ'´  ̄          ゝニ,7 ./: l:. :|:. :. :/:. :. :. イ/:/  j:./
  {.  /;/; ; ; ; ;ヽ 厂 ヽハ ,  . : _: . lヽ:. :. :. \:ゝ           :,       /: . |:./:. :..ム イ:| //    レ
  ∧ /; ;./; ; ; ; ; ; ; ; ̄;ヽヽハ ヽ  : . : . : . : \: . : ヽ           .〉   ,イ:|: . l!/:. :/:/ . : .| |〃
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':. :. :l ; ; ; | ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ハ  r― 、',ヽ     . !   > .   .  (   ,斗-}; ;.| |': .       j ,
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02. 2012年4月04日 23:21:14 : MiKEdq2F3Q

ヘッドホン STAX SR-009 レビュー 2011年12月17日16:25


SR-009、購入。



透徹Crystallinity、鮮烈Vividness、荘厳Maestoso

ヘッドホンのハイエンド

SR-009、誕生

「透徹/Crystallinity」

ヘッドホンの振動ユニットに課せられた使命は重い。 手のひら大の大きさで、“自然界のあらゆる音”を再現できなければならないからだ。 手を鳴らした音も、金属を叩いた音も、雨が地面に落ちる音も、風が唸る音も、そして勿論人の声も、全て、全てだ。

SR-009は、この難題を、現在最も高いレベルでクリアしているヘッドホンである。

このヘッドホンには“個性”が無い。 音源に対して、ただ忠実に。誇張も強調も無く、ただ自然に。 有りのままの音を、有りのままの姿で出す。音源以外の振動は、一切混ざらない。 だからこそ、SR-009の音は、ただ“透き通る”のだ。



「鮮烈/Vividness」

“静電型には刺激が無い”。

それは、否定しようの無い事実だった。

この、SR-009が出るまでは。


鮮やかな音、生々しい音、荒々しい音。

その全てが、歪まず、エッジを削られず、ただ“自然に再現される”という驚異。

従来の刺激を和らげた音では決して辿り着けなかった、“原音再生”の極地がここにある。

SR-009は、電子データとして一度死んだ音を、これ以上無く“鮮やか”に、“烈しく”、生き返らせてくれるのだ。

「荘厳/Maestoso」

極めて優れた物理特性に裏打ちされた、王者の風格。

あらゆる音を、歪みなく、偽りなく、余裕で鳴らしきるその様は、正に威風堂々。


静まりかえった音場から、一気に音の洪水が流れだす時。

瞬間瞬間に、音が弾む時。

終わり際の、楽器固有の微細な余韻が聴こえる時。

SR-009は、その全ての信号を、俊敏に、余力を残した上で、完璧にコントロールしているのだ。

これまで聴き逃していた些細な一音一音にすら、明瞭な輪郭と、鮮やかな存在感を与えてくれる本機は、まさにハイエンドと呼ぶに相応しい。


(再生環境:Marantz/SA-11S1→SRM-727A&SRM-007ta→SR-009)


SR-007Aが洗練の果てに生み出されたヘッドホンだとすると、SR-009は革命によって生み出されたヘッドホンだと言えるでしょう。 SR-007Aを更に進化させようとしたら、何故か突然変異が発生しちゃった感じですね。

ここまでキャラクターが異なるとは思っていませんでしたが、個人的には最適解に近いヘッドホンだと思います。 007Aの膨らみのある低域も味わい深いものがありましたが、こちらは一聴して分かる位に基礎性能が異常に高いですよ。

現在手持ちのSR-007AやATH-W5000と比較しても、頭2つ分くらい飛び抜けてます。
弱点は重量位かなぁ。

音質はコールド系…と言いたい所ですが、音源によっては暖色系の音もびっくりするぐらい味わい深く出せます。

正直、この辺りのキャラクターはまだ掴めていない…というか、音に合わせて“千変万化”出来るというのが特色と言えるのかもしれません。 使っている内に良さが浮き彫りになってきた007Aの例もあるので、これから聴き込んでいくのがとても楽しみですね。


・STAX買収騒動について

元々、何かあったら(専用アンプが出るとか記念モデルになるとか)本機を買おうと思ってたんですが、例の買収騒動を見て購入を決意。

個人的なお仕事経験からすると、例の国に技術的な意味での“洗練”を求めるのはあり得ないと言って良いレベルだと思います。 部品を買ってきて組み合わせて商品にするのは異常に早いですが、そこからの発展を可能にする技術力と開発環境と雰囲気が全部無いので。

日本の生産ラインはそのまま残すとの事なのでこれまで出たヤツは大丈夫だと思いますが、合資会社等から出るものはSTAXの静電ユニットを積んで音が出るようにした“だけ”の物になる可能性が高いんじゃないかと。

勿論、良いものが出てくる可能性も無いわけじゃないんですが、STAXがよっぽど頑張って製品品質(音質)の面倒を見てあげないとダメなんだろうなあ…。 そして、そんな事してたらSTAX自体の製品開発も遅れるという負のスパイラル。

http://blog.livedoor.jp/livesinden/archives/51435619.html


527 名前: 名無しさん┃】【┃Dolby 投稿日: 2011/12/10(土) 06:12:31.76 ID:/2wKea5+0

SR-009用のドライバ発売は露と消えたか・・・


僕はSTAXが大好きです。


初めて知ったのはヘッドホンナビさん。あまりの高さとその特徴的な見た目から爆笑していました。実際アニソンスレでオススメヘッドホンを聞いたら提示した予算が少ないにもかかわらずすぐに出てきました。


みんな言うんです、STAX買っておけば間違いないって。

だから無理してかっちゃったよSTAX コンデンサーヘッドホン… Λ… 404…


何のしゃれっ気もない色使い

きしめんケーブル、扱いづらくて重くて使いにくい

コンデンサーゆえに専用アンプが必要…

イヤーパッドの交換、べたべた張り付く両面テープ

何より激しい音漏れ

実はあまり良くない装着感


いまでもSTAXだけはビニール袋を掛けて

埃はついてないかな?

湿度は大丈夫かな?

直射日光に晒されていないかな?

繊細なSTAXのコンデンサーヘッドホン

しまうときも使うときも。いつでもそっと優しく愛を込めて。

めちゃくちゃ高いなのに壊れやすいしいまだに初期不良があったりしました。
それでも日本製だから日本人の職人さんが丁寧に対応して”治して”くれたよね。

なによりその変な見た目、虫かご…黒板消し…通信兵…
ちょくちょくネタにされることもありました。


…大変だったね


そんな大事にされたヘッドホンからは誰もが驚く優しい音が出ていました。

こんな音をつくれる企業は埼玉のSTAXだけでした。

1000万のオーディオセットの音が出せるとも言われていたね。


ここ数年

限定モデルを出しちゃった!!


中間機種の507、装着感がずっと向上したよ
STAXらしくない音とも言われたけどやっぱりコンデンサーヘッドホンの音だったよ


そしてハイエンドモデルの009
こんな高いヘッドホン買えないよ…
最初はそう思っていても時間がたつほどになぜだかどんどん魅力的に見えてきて…


きっとSTAXさんならこれに合わせたハイエンドモデルのドライバーを出してくれるよね?

頑張ってお金を貯めるからもう少し待っていてね。

絶対買うよ!?!?!?


コンセントの向きはどっちなんだろう?問い合わせてみようかな!?


そうそうドライバーユニットやヘッドホンばかり良いものを使ってもダメなんだよね。

DACも買わないとね。

ケーブルはRCAよりXLRケーブルの方がいいのかな?


オーディオはすごいお金が掛かるなー。


...........

........

.....

..

.


そんなSTAXのヘッドホンが大好きでした。


大好きでした。本当に本当に大好きでした。


STAX STAX STAX STAX ....

STAX STAX STAX .....

STAX STAX .....

STAX .....

.....


さようなら。


MAID IN JAPAN のSTAX…

MAID IN 埼玉 のSTAX…

さようなら。

http://moeaudio.blog29.fc2.com/blog-entry-2018.html


03. 2012年11月04日 22:52:52 : HNPlrBDYLM


STAX(スタックス)


当サイトは前世紀(〜2000年)に発売されたヘッドフォンを対象としています。その為、一部のロングラン商品を除き、現行製品のデータはありません。

 コンデンサー型ヘッドフォンの老舗。1938年に「昭和光音工業」として林尚武氏が創業、1950年には「スタックス」ブランドのマイクロフォンを商品化、1963年に「スタックス工業梶vへ社名変更した。コンデンサー型のトランスデューサー(変換器)を得意とし、ヘッドフォンの他にカートリッジ、ラウドスピーカーもコンデンサー型で発売していた。またカートリッジと組み合わせるアームや、ラウドスピーカードライブ用のパワーアンプ、さらにCDプレイヤーやDAコンバータ等も販売していた。

しかしその経営は安定したものではなく、1980年代前半には本社を豊島区雑司ヶ谷から埼玉県入間郡三芳町に移しており、ついに1995年12月13日に休業を宣言し、破綻した。1996年(1月22日登記)にコンデンサー型ヘッドフォンに事業範囲をしぼり、現行の泣Xタックスとなった。

2011年12月9日、中国の音響機器メーカーにより、泣Xタックスの買収が発表された。泣Xタックスは旧製品についてもイヤパッドの供給など、手厚いサポートを行っていたメーカーであったが、今後、このブランドがどのようになっていくかは、現時点では不明である。

(雑司ヶ谷の旧社屋)  (旧会社の入間社屋) 

 ヘッドフォンに関しては1959年の第8回オーディオ・フェアに世界初のコンデンサー型ヘッドフォンSR-1を出品、翌1960年に発売した。それ以降自社のヘッドフォンを「イヤ・スピーカー」と呼び、今日までコンデンサー型の製品を作り続けている。現在では国内で安定して入手可能なコンデンサー型ヘッドフォンは同社の製品しかなく、コンデンサー型の音=スタックスの音という状態になっている。


(SR-1のプロトタイプ)

 STAX(スタックス)の製品を以下のように分類する。(この分類は個人的な意見で、メーカーの分類ではありません)

 なおSTAXの製品の中には、アダプターまたはドライバーとセット販売のみのものがあるが、それらについては各製品の「備考欄」でセットとしての価格等を記載する。 


T.ノーマルバイアスの製品

 現行のバイアス電圧(580V)ではない製品群。バイアス電圧は200V(*)であり、1980年代までの他社の純コンデンサー型の多く(SONY、ELEGA、PIONEER、NAPOLEXなど)はこのクラスの製品である。なお現行のプロバイアス製品が一般化した以降のアダプターまたはドライバーのノーマルバイアス電圧は230Vである。6本ピンのプラグを持つ。

 (6ピンのノーマルバイアス機用プラグ)


* 「STAX Unofficial Page」の資料のページに収録されていたSR-1のカタログでは約150Vとなっていた。その他、管理人が目にしたカタログ・取扱説明書では200Vとなっている例が多い。スタックス社に確認したところ、絶縁の改善などによって徐々に電圧が上げられるようになったそうである。管理人が目にした範囲では1978年2月印刷らしきのSR-Σの資料では200V、1979年3月印刷らしきドライバーユニットSRM-1の資料では230Vとなっている。

@SR-1の系列モデル
 
 初のイヤースピーカーSR-1とその直系の改良機。ドーナッツ状の耳覆い型のイヤパッドを持つ。

SR-1 SR-3 New SR-3 SR-5 SR-5N

(左 SR-1 中央 NewSR-3 右 SR-5N)


*SR-2について

 STAXの製品には「SR-2」の型番を持つものが存在する。「STAX Unofficial Page」に実機の映像があったが、この機種については現時点では一切不明である。管理人の調べた範囲では1969年の「テープサウンド」誌の記事で、一度名前がでたのを見かけただけである。

ASR-Xの系列モデル 

 SR-1、3から派生した解像度重視のモデル。プレッシャー型と呼ぶ薄い耳のせ型のイヤパッドを持つ。

SR-X SR-X/MK-2 SR-X/MK-3

  (左 SR-X 右 SR-X/MK-3)

BSR-Σ(シグマ)の系列モデル

 頭内定位解消を目指したパノラミック・エンクロージュア型のモデル。コンデンサー型の欠点としてアタック感が弱い、力感が出せないという意見があるが、その意味ではスタックスの全製品中最もクセの強い機種。また現行モデルにつながる小判型ユニット及び鳥籠構造(ケージコンストラクション)を採用した最初の機種。


SR-Σ

     (発音部を耳の前方に配置する構造と小判型ユニット)

(SR-Σ)


CSR-Λ(ラムダ)の系列モデル

 SR-Σ(頭内定位の改善)とSR-X(解像度)の要素を併せ持つセミパノラミック・エンクロージュア型。現行のスタックスの主要製品(SR-404等)のオリジナルモデル。また後述のプロバイアスモデルの母体ともなった機種。小判型ユニットを採用。

SR-Λ

(SR-Λ)

(図-1 ノーマルバイアス機の系図)

U.エレクトレット・コンデンサー型の製品


 バイアス電圧を供給しないエレクトレット・コンデンサー型の製品群。スタックスの中では入門機とされていた。SR-50と40(*)以外はすべてアダプター等とのセット販売商品。5本ピン(うち1本はダミー)のプラグを持つ。SR-30、40、50はSR-Xの流れを汲むプレッシャー型のイヤパッドの製品、SR-80、80PROはSR-Λの流れを汲む鳥籠構造(ケージコンストラクション)の製品である。なおSR-80はユニット背面の制動材(吸音材)がほとんどなく、今日の製品に近い構造の最初の機体かもしれない。

 なおエレクトレット・コンデンサー型専用のアダプターは、ノーマルバイアス、プロバイアスのイヤスピーカーでは使えないが、逆にエレクトレット・コンデンサー型のイヤスピーカーはノーマルバイアス、プロバイアスのアダプター、ドライバーのすべてのコンセントに接続可能。


* SR-40は原則としてセット販売(システム名 SR-44)された製品だが、1980年頃の広告には単体での価格が表示されている。

(5ピン構成だが4芯のエレクトレット型用プラグ)

SR-30 SR-40 SR-50 SR-80 SR-80PRO

   (左 SR-30 中央 SR-50 右 SR-80PRO)

(図-2 エレクトレット型の系図)

V.プロバイアスの製品

 自動車の騒音測定用に開発されたSR-ΛPRO以降の現行のバイアス電圧(580V)のモデル。バイアス電圧の変更のほか、固定極間のギャップを広げ(600ミクロン→1,000ミクロン)、振動膜が薄膜化(*1)等の改良が行われた。1990年代以降の他社の純コンデンサー型(*2)はこのクラスに相当する。1982年頃に登場し、当初は限定生産品(*3)であったが、1985年頃に一般向けのカタログモデルとなった。5本ピンのプラグを持つ。

 なお「プロバイアス」という呼び方は1980年代末に定着した名称で、当初は「ハイバイアス」や「高圧バイアス」と表現されていた。1987〜88年頃から次第に使われるようになった名称のようだ。


*1 従来バイアスの製品の振動膜は2ミクロン、SR-ΛPROは1.5ミクロンである。SR-ΣPROとSR-ΛSignatureで1ミクロンの膜が使われたが、後期ロッドは1.5ミクロンに戻された。ただし限定販売品のSR-ΛPROの初期型は2ミクロン膜だった(1984年の広告参照)。SR-Xmk3PROやSR-αPROの開発に伴い1.5ミクロン膜に変更したとの広告もある。なおスタックス社に問い合わせたところ、膜厚の変更はあったが細かな記録は残っていないそうなので、たとえばシリアルNoで判別することはできないとのことである。

*2 SENNHEISERのHE90/HEV90は膜厚1ミクロン/バイアス電圧500V、HE60/HEV70は膜厚は不明でバイアス電圧は540V、KOSSのESP-950(日本では未発売)は膜厚1.5ミクロン/バイアス電圧600V。

*3 SR-ΛPROは1984年3月製作の国内版カタログには記載されていない。1984年の広告では「限定発売」とされている。STAX Unofficial Pageに収録の資料では1985年10月製作のカタログから記載されている。ちなみにStereo Sound社の「BEST BUY」をノーマルのSR-Λが1985年度、SR-ΛPROが1986年度で受賞している。

(5ピン6芯のPROバイアスモデルのプラグ)

@SR-Xの系列モデル

 SR-αPROと同じプロバイアス/1.5ミクロン膜のユニットを採用したSR-Xシリーズの最終モデル。

SR-Xmk3PRO

ASR-Σ(シグマ)の系列モデル

 ノーマルバイアス時代の主力製品の中では一番最後にプロバイアス化したSR-Σの改良機。最初の1ミクロン膜採用モデル。後期型は1.5ミクロン膜である。

SR-ΣPRO


BSR-Λ(ラムダ)の系列モデル

 最初のプロバイアスモデルSR-ΛPROから今日に続くSTAXの主力製品。SR-ΛSignatureでカプセルがユニット背面の制動材(吸音材)がほとんどない今日と同じ構造になり、LambdaNovaシリーズでヘットバンド(スタックスでの名称はヘッドスプリング)が現行のタイプになった。

SR-ΛPRO SR-ΛSignature SR-ΛSprit
LambdaNovaBasic LambdaNovaClassic LambdaNovaSignature
SR-202 SR-303 SR-404

  (左 SR-ΛSignature 中央 LambdaNovaClassic 右 SR-404)

CSR-α(アルファ)の系列モデル

 SR-1から伝統の円形ユニットと、SR-Σ、Λのケージコンストラクション(鳥かご状の構造)を組み合わせた機種。解像度重視のSR-Xmk3PROと比べると、軽い装着感を持つ観賞用モデルであった。なおこの系統のモデルはSTAXの主要モデルの中で現在(2009/12月)、唯一イヤパッドの入手ができない機種である。なおヘットパットは現行品で代用可能だが、固定のしかたがΛ(ラムダ)の系列と違う為、メーカーでの交換になる。

SR-αPRO SR-αPROExcellent

(円形ユニット)

(SR-α)

Dフラグシップモデル

 従来のモデルをはるかに上回る大口径(Λシリーズなど小判型ユニットの約1.5倍の面積)の振動板と、高度な内容の固定極、金属製の筐体を持つトップモデル。SR-Ωは初代SR-X以来のメッシュの電極を持ち、また幅広低容量のコードを採用した最初の機種である。SR-007は金メッキしたグラスエポキシベースをNC処理で開孔した電極を採用し、ヘットバンドの改良と回転するハウジングで装着性の改善を行った。

SR-Ω SR-007

(左 SR-Ω 右 SR-007)

(図-3 プロバイアス機の系図)

W.ポータブル型の製品

 イヤホンタイプのイヤースピーカー。SR-001及び SR-001MK2はシステム商品だが、コネクターが特殊で他のアダプター・ドライバーに接続不能な為、一体のものとして考える。なおポータブル型でも580Vバイアス機であり、SR-001MK2のイヤスピーカー(S-001MK2)を通常の5ピンプラグにしたのがSR-003。

SR-001(S-001) SR-001MK2(S-001MK2) SR-003

(左 SR-001 右 SR-003)

(図-4 ポータブル型の系図)

X.その他

APERIO ALPHA1

Y.補足


@アダプター・ドライバー等について

 コンデンサー型ヘッドフォンは通常のヘッドフォンのようにアンプやCDプレーヤーのヘッドフォン端子に接続して使用することはできない(*1)。

  (STAXのプロ・バイアス機の動作原理、580Vのバイアス電圧を200V程度とするのがノーマル・バイアス機)

固定極に300Vの高圧で音楽信号を供給する仕組みが必要であり、さらにエレクトレット型以外ではバイアス電圧を供給する必要がある。

 コンデンサー型ヘッドフォンをドライブする仕組みは、「アダプター」、「ドライバーユニット」「ドライバーユニット内蔵プリアンプ」がある。他社の場合、コンデンサー型ヘッドフォンの機種が少なく、必然的にその機種または同一シリーズの付属品を使うことになるが、スタックスの場合、多彩な機器が存在する。

・アダプター

 プリメイン又はパワーアンプのスピーカー用端子に接続するもの。音量調節はアンプ側のボリュウムで行う。1980年代初頭までの他社のコンデンサー型はすべてこのタイプに属する。

 基本的にスピーカー用の大電流をトランス(*2)で高圧電流に変換するもの。スタックスの製品では「SRD」(*3)の型番が該当する。なおネットオークションではこのタイプも「アンプ」として出品される場合がある。スタックス以外の社外のものも何点か存在する。

(SRD-7/Mk-2)


・ドライバーユニット

 CDプレーヤー等のラインレベルの信号を接続するもの。基本的に音量調節はドライバーユニット側で行う。1990年代以降の他社のプロバイアス級コンデンサー型はすべてこのタイプに属する。スタックス専用のヘッドフォンアンプと考えれば問題ない。スタックスの製品では「SRM」(*3)の型番が該当する。現行のスタックスの製品はすべてこのタイプ。

(SRM-1/MK2PRO)


・ドライバーユニット付きアンプ
 
 アナログディスクに対応するイコライザー回路や、その他の入力用のバッファーアンプ、レコーダー用の入出力端子等を備えたプリアンプにドライバーユニットの機能をプラスしたもの。当時のスタックス社のカタログ等では「インテグレーテッド・アンプ」、「プリメイン・アンプ」と表記されているが、通常のスピーカー及びヘッドフォンの接続は不可能。スタックスの製品では「SRA」の型番が該当する。

(SRA-12S)

*1 他社のコンデンサー型でヘッドフォン端子に直接接続するものがあるが、実体は小型・高能率のトランスをヘッドフォン内部(プラグ部分や左右のカプセル内部等)に備えたものである。取り回しは良くなるが音質的には不利。詳しくはこちらを参照。

*2 パイオニアの製品にトランスではなく、トランジスターで変換するモデルが存在する。

 なお余談であるがこのパイオニアのSE-1000のアダプターはデジタルアンプでは正常に機能しない可能性がある。管理人の経験ではフライングモールのCA-S3では正常に動作しなかった。安くアダプター部分だけオークションで落札できたので別個体も試したが、だめであった。もちろん通常のアンプに接続すると両個体とも正常に使える。ちなみにスタックス、テクニカ、コス、パイオニアのエレクトレット型(SE-100J)は正常に作動した。

*3 SRD-X及びSRD-X Professinonalについては、昇圧ステージでトランスを使用している為か、同社のカタログでは「アダプター」と呼ばれていますが、その性質上、このサイトでははポータブル型のドライバーユニットとして考えている。


A接続可能な組合せについて

 各タイプのイヤスピーカーとアダプター・ドライバーの組合せは以下のようになる。

 プロバイアスのイヤスピーカーをノーマルバイアスのコンセントに接続することは可能だが、プロバイアスのイヤスピーカーの振動膜のギャップ幅はプロバイアスの電圧を前提に設定されているので、個人的にはあまり使用しないしないほうがいいと思う。音量を無理に上げると破損する可能性があるとされている。

 また注意が必要なのがエレクトレット型用のコンセントで、外観上はプロバイアス用コンセントと同じに見えるが、バイアス電圧の供給はないので使用不可。該当製品はSRD-4、SRD-4PRO及びSRM-Xsで、時折ネットオークションや中古店でイヤスピーカーなしの単体で出回ることがある。なぜスタックスが4本ピンが一般的なエレクトレット型でダミーピン1本を加えた5本ピンにしたのかは不明。
http://20cheaddatebase.web.fc2.com/STAX/STAXindex.html


04. 中川隆 2012年12月27日 18:44:10 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM


        ´   . : : : : : : : : : : ,...  -―    ̄ ̄ ̄「
        . ´   . : : : : : : : : :   j´ iヽ   \  ヽ   :i
       /    . : : : : : : : : : /  .:   ノ  \   丶    : :l
       ′  . : : : : : : : : :./   :/     ''" ̄ >,、 \}: : :j  i
      /     . : : : : : : : : :.//   _/_,       〃 f、ノ\ ヽ :′ j
    ;     : : : : : : : : : ://  . .:/ __ヽ        ゞ:;り 〕 ー\ ′
     {    : : : : : : : : : : /   V〃f ):,           "´ |.:/  .:
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埼玉県入間郡三芳町。 何の変哲もない、いやむしろ、のんびりとして静かすぎるぐらいの小さな町である。その平和な住宅街の中に、どこにでもあるような小さな工場がぽつんと佇んでいる。あまりに目立たない存在なため、同じ町内に住んでいるもの以外は特に気にも留めない存在かもしれない。まさか、この工場から世界中のトップクラスがこぞって使用する最高級品、世界最高峰の名品が産み出されているだなんて、だれも思いもしないだろう。

STAXイヤースピーカーに魅せられ、その音の素晴らしさや名品然とした存在に感動すら覚えていた私たちは、ぜひこの製品を作っている人に直接会って話を聞きたい、そしてかたくなに独自の道を追求し続けているその心を知りたい、と小さな町の小さな工場を訪ねた。

まずお話を伺ったのは代表取締役の目黒陽造さん。「作っている最中に不良品というのがたくさん出ましてね…」と持ってきていただいたのは、小判のような長円形の金属板2枚と、その間に挟まれることになる振動膜(ダイヤフラム)。これがコンデンサー型ヘッドフォンの核となる部分。簡単にその仕組みを説明していただく。

「この2枚の金属板の間に振動膜をサンドイッチ状に挟みます。この仕組みがコンデンサーなものですから、コンデンサー型と呼んでいます。コンデンサーというのは『蓄電器』と訳されます。『電気を蓄える』ということですね」


●コンデンサー型のヘッドフォンというのは、STAXさんだけで出されているものなんですか?

 「ヘッドフォンではSTAXだけになります、今では。今から十数年前までは、いろんなメーカーが(コンデンサー型の)いろいろなものを出していたんです。STAX以外に日本でも3社ぐらいありましたね。でもみなさん、採算が合わないとみえて、どんどん撤退していったんです」


●最初にこのコンデンサー型を開発したのがSTAXさんだったとカタログで拝見したのですが?

「ええ。日本で初めてヘッドフォンにコンデンサー型を導入したのはSTAXです。この原理そのものは、ドイツだったと言われていますね。で、スピーカーが作られて…」


●コンデンサー型のスピーカーというのもあるんですか?

「ええ、それが最初になります。それをヘッドフォンに応用したのはSTAXが初めて、ということですね。コンデンサー型のスピーカーというものがドイツで作られ始めて日本にも入ってきたんですが、これがあまりに巨大なものだったんです。畳1枚ぐらいの大きさがあったんですね」


●そのスピーカーは、STAXさんのヘッドフォンと仕組みは一緒だったんですか?

「仕組みはまったく一緒です。こういうサンドイッチ状になったものです。それが畳1枚の大きさでした。いかに大きなものだったかお分かりですよね。しかも結構重いですしね。そんな大きなものは、なかなか普通の方ですと買えませんよね(笑)。

だいたい邪魔もの扱いされてしまう。そんな訳で、ヘッドフォンにすれば非常にいい具合になるということでSTAXが始めたんですね。で先ほども申し上げたようにいろんなメーカーが参入して来たんですが、ことごとくみなさん撤退していかれまして、今ではもう私たちだけになりました」


●そんなに他のメーカーがすぐ撤退してしまうのはなんでなんでしょうか?

「それは、結局は作るのが難しい。そして非常に神経質。作る過程においてはゴミを嫌って湿度を嫌う。そんな訳でみなさん『作ってられない』ということになったんだと思います。これ作ってみたらわかるんですが、非常〜に原価が高いんですよ。この膜そのものは1円にもならない。ところがこれを張るのにものすごく時間と労力がかかるんですよ」


●じゃあほぼ手作業的な感じなんですか?

「100%手作業です」


●100%ですか!?最初から最後までですか?

 「はい、そうなんです。機械の力を借りなければいけないところはですね…この膜はサランラップの1/10ぐらいの厚さなんですね。だいたいサランラップが15ミクロンぐらいだからこれは1.5ミクロンほど。で、こういうものは大企業しか作れませんから、最初は巻いてある状態なんです。それをグ−ッと引っ張ってきて枠にはめて、360°方向に均一に張らなければいけない訳です。これが大変なんです」

●すぐ破れちゃうんですか?

 「そうですね。均一に引っ張らないと、どこかに弱い部分ができてしまいます。そうなるとも   う使い物になりません。不良品扱いとなってしまいます。で、一度出来たものを測定するのですが、共振という現象を使う部分で初めて機械を使うんです。張った後に、ある周波数で共振するようにして、それを目で見ると、おかしな部分はすぐわかります」


●確認自体は目で行うわけですか?

「そう、目で確認します。正しい位置で固定するところまで出来てから、熱を加えて…だいたい8時間ぐらいかかります。そこからまた1週間寝かせまして(笑)」


●1日でだいたい何個ぐらい作れるんですか?

「作るときには30個ぐらいは作っちゃいますけどね。でも作ってからすぐに出荷できるという訳じゃないんです。結局、全部人間がやらなければいけませんから、それだけ人件費もかかる。寝かせる時間も当然かかる。という訳で、とにかく手間ひま、時間がかかって、それによって結果的にお金もかかってしまうんです。原価は本当に高くなってしまうんですよ」 
『こんな音まで録音されていたのか』というところまで聴くことができる。


●それは原材料費が高いというよりも、人件費などで高くなってしまうということですか?

「原材料費自体は高くないんです。そのかわり手間がかかる。そこが大手メーカーが撤退していった理由でしょうね。これでまだ作りやすかったらいいんですが、作りにくいときたもんですから(笑)」


●それぐらいコンデンサー型というのはデリケートなものだと思いますが、音として聴いた時にダイナミック型と比べて、ここがポイントという点はどういうところなんですか?

「ここまで手間ひまかけても我々が生き延びられてるというのは、それだけ買っていただくお客さまがいらっしゃるということです。ダイナミック型と最も大きく違うところは、ひとことで言うと『音像の分解能の違い』です。『音を分解する力』。電気信号を、空気中の音波に変えなきゃいけない、その時にスピーカー、ヘッドフォンが必要になるわけですが…。例えばバイオリンとトランペットとベースという楽器からなる楽曲があったとして、これをひとつずつ、どこまでキレイに再現するか?ということです。BGM的に聴くなら、まぁなんでもいいということになりますが、オーディオマニアの方なんかになると、神経質に音の隅々まで細か〜く聴こうとするんですね。そうすると音の粗が見えてくる。

それをコンデンサー型で聴くと細かいところまで聴こえてくるんです。『こんな音まで録音されていたのか』というところまで聴くことができる。一番は中高域の細かな音、ここがダイナミック型と大きく違うところです。それを可能にするのは何かっていうと、この膜の薄さにあります。膜が薄いってことは軽いということです。軽いということは、少しの力だけを加えても動きやすい、ということです」


●は〜なるほど。それだけ微妙な音もとらえやすいということですね。

「そういうことです。細かな音を再現するためには、この薄さが必要となるんですね。普通のダイナミック型になりますと、だいたいこの膜の部分に紙を使っていることが多いんですね。できるだけ各メーカーとも軽い紙を使おうと努力しているんですけど、コンデンサー型のこの膜とは比べ物にならないぐらい分厚いですよね。100倍から200倍くらい違います」


●STAXさんは60年代からイヤースピーカーを作られてきましたが、今はCDの時代になって音を再現する手段が変わってきているんですけど、アナログのレコード針からの音の拾い方の方が適しているのか、CDというデジタルなものも得意としているのか、を教えていただきたいのですが。

「どちらか、というと今のCDの方に向いていると思います。CDの方がダイナミックレンジが広いものですから。マニアの方だと、逆にとらえられる方も多いんですけど、実は逆でございまして…。逆という言い方は違うかもしれません。実はCDの発売に合わせて、途中で変更になってるんです。ドイツの当時のダイムラー・ベンツ(現在のダイムラー・クライスラー)から特別な依頼がありまして、

『もう少しダイナミックレンジに耐えられるイヤースピーカーを作ってほしい』
と頼まれたんです。それまでアナログ用として作ってた時は、この膜と両端の金属の間に230Vという直流電圧をかけていたんですね。両サイドの金属の部分にはプラスとマイナスのオーディオ信号というものを加える仕組みになっています。そこに大きな電圧をかけることによって静電気を発生させるんですね。

静電気が発生するとこの両サイドの金属がお互いに反発して引っ張り合うようになるため、真ん中の膜が振動するわけです。その静電気を発生させる直流の電圧をそれまでは230Vという大きさでかけていたんですが、ダイムラーからの依頼によって580Vに変更しました。倍以上の電圧ですね。この大きさの電圧をかけると振幅が大きくなりますが、大振幅に耐えられるものを作ったんです。そうしたらちょうどCDのダイナミックレンジの高さとピッタリきたんですね。という訳で、いまのイヤースピーカーはアナログよりもむしろCDの方に適していると言えます。

ダイムラーも、このイヤースピーカーで何を聴いてるのか分からないんですけどね…(笑)。想像ですが、たぶんエンジンの雑音を聴いているんだと思うんですよ。おもしろいですねぇ、雑音聴いてエンジンの開発をするっていうんですから。で、今年になって、国内の自動車技術部会というのが主催となって各自動車メーカーとオーディオメーカーが集まったんですが、そこで『ヘッドフォンを使って車内の騒音をチェックしよう』ということになったんですよ」


ほぉ〜。そうやって音楽を聴く以外にも色々な用途で使われているんですね。

「そうですね。普通のダイナミック型では聴こえてこない音を聴こうとすると『これじゃないとダメなんだ』と」


●あとはNHKなどでもSTAXさんのイヤースピーカーが使われているとお聞きしましたが、放送局ではどういう場面で使われているんでしょうか?

「えーとですねぇ、FM局なんかではたぶん音楽を聴いてるんじゃないかなぁと思うんですよね。ただ放送センターとかスタジオでは、たぶん雑音を聴いてるんじゃないかなぁと思うんですが…。正確にはどこも教えてくれないんですよ。 ただ、音楽や放送の内容を聴くんでしたらプロデューサーが使うはずですが、実際使っているのは技術屋さんなんですね。
だから何か放送関係の…う〜ん教えてくれないからわかんないんです(笑)」


●(笑)なんか、出してはいけない音とかをチェックしてるとか…

「そうかもしれないですよね。でも具体的には何をチェックしてるのか分かりませんねぇ」


●では、一般の音楽リスナーの方も、当然これを買われるわけですが、お客さんの層みたいなものはあるんでしょうか?

「昔は年配の方が多かったんですけど、最近は年齢はバラエティに富んでますね。意外と若い方も多いので我々もビックリしてます。ただ一様に…これは語弊があると思いますが…みなさん『音キ×ガイの一歩手前』の人が多いです(笑)。非常に研ぎすまされた感覚をお持ちで。実を言うと私はSTAXの前に2つのオーディオメーカーの勤務経験があって、それぞれのメーカーにファンの方というのはいるんですが、STAXの場合はまた別格ですね。もう、ちょっと音に関してクエスチョンがあるとすぐに返されてしまいます。そういう神経が研ぎすまされた方も満足させなければいけませんから」


●コンデンサー型の命が『普通では聴こえない細かい音を拾う』ということだとしたら、目黒社長は、その『細かい音を拾って聴く』という行為は、どの程度音楽を聴く際に拡がりを与えることになると思いますか?

「音楽を聴く上でなぜそこまで必要か?ということですね。それはまず『そこまで音が入っているから再現して当たり前』というのが1つありますね。もう1つは音の立ち上がり、立ち下がり、つまり音の応答速度(過渡特性)を上げることができるというところ。それからもうひとつは生演奏の演奏会場が新しくなってきているということですね。以前はステージと客席の間に緞帳(どんちょう:ステージ上の幕)というものがありましたが、今はなくなってきてます。ステージが客席の真ん中にあったりしますね。

緞帳があった頃は、緞帳の上というのは全部音が抜けていたんです。観客にはその抜けた音は聴こえなかったんです。今はそうじゃない。全部聴こえてくるわけです。サントリーホールなんかはステージの真上に反響板が付いていて、全部跳ね返ってきます。観客にすべての音が聴こえるようになっているんですね。そういう音を再生するためには細かな音まで忠実に拾ってあげる必要が出てくるというわけです。と、まぁここまでが性能的に必要とされているだろう、という部分ですね。

じゃあ音的にはどうか?というと歪みが極端に少ないということです。アンプなどは元々歪みが少ない機器ですが、スピーカーは歪みが大きいものがたくさんある。STAXの場合はアンプ以下の歪みしかありません。一般のスピーカーと比べると1/100の歪みです。では『音楽を聴くのになんで必要なんだ』という最終的な質問に答えると…あの〜今話したことを含めて、『じゃあ音楽的に豊かなものが聴こえるか』というとちょっと疑問符がついてしまうんですね。

これで再生したらどんな音で音楽を聴くことができるようになるかというと、あの…『何の魅力もない音』ってことになるんです、STAXの音というのは。解像力を極端にあげていって、歪みも極端に小さくしていくと、そこに何があるかというと『自然界の音』になっちゃうんですよ。風が吹いて草が揺れれば「サヤサヤサヤサヤ」と音がしますよね。あれは歪みゼロの音です、当然。生ですから。それがその通り聴こえてくる、たったそれだけのことです。

あの、ハードロックみたいな音楽の『バッシーン!ドーン!』なんて音をそれらしく気持良く聴こうとすると、ちょっとハイ(高音)が上がっていた方がイイんです。低域も少し持ち上げた方が気持いいんです。一番身近なところでいうと、カラオケです。カラオケをハイファイな音でやったら、あれほどつまんないものはないんですよ。アレは音を作ってあります。

前にあるメーカーにいた頃に、私はカラオケの機械を作ったことがあるんですが、本気になってハイファイのものを作ったら『ダメだ』と言われてしまったんですよ。試しに唄ってみろと言われて唄ってみたら…つまんないんですよ。何の変哲もない音が聴こえてくる。要は真面目に作るとつまらない音になってしまう、ということなんですね。STAXの音はそういう音です。魅力のない音です」 「むしろ使い込んだぐらいの方が音的には良くなるんですよ。

そそんなぁ…「つまらない音」「魅力のない音」ってそんなハッキリと…。すごくいい音だと思うんですけど…と困惑気味で、

ハァ…「その音が、逆に技術者にとっては、音楽を楽しむ以外のところで必要な性能なんですね。またオーディオマニアの方でも普通のマニアのレベルですとオーディオ的なことを追い求めるんですけど、それを過ぎてしまうと『自然界の大切さ』というものを分かってくるんですね。そこで初めて音楽の真髄が分かる、と。そういう音はSTAXじゃないとやっぱり再現できないですね」


●(ちょっと安心。そういうことか)。

究極は自然に行き着くということなんですね。では、STAXさんの製品は、日本だけでなく海外の方からも熱烈に支持されていると思いますが、海外でもやっぱりマニアックな方が多いんでしょうか?あんまり海外のユーザーの情報は少ないんですけど、やっぱり日本同様に耳の肥えた方が多いでしょうね。特にヨーロッパの方は日本よりはるかに音楽の歴史が長いですからね。

だから余計STAXの音が好まれます。こんな話していいかどうか分かりませんが、日本でオーディオブームが到来した時に、やっぱり先生はアメリカだったんですよね。アンプでもスピーカーでも。で、日本でもそれに追いつけ追いこせで一生懸命作って、技術的には追いついたと思うんです。でも感性は追いついてないですね。やっぱりねぇ日本人はどうしても演歌の世界になっちゃう。出てくる音が『短調』なんですね、哀しいんです。それが海外だとカラッとしてる。

技術的な違いっていうより感性の違いですね。だから海外でのSTAXの評価っていうのは日本での評価と違うんですね。欧米系の音楽マニアにもこれだったら満足いただけるだろうと思います」


●先ほど中高域の細かい音を特によく再現するとおっしゃいましたが、音楽のジャンルでいうと何に向いているんでしょうか?

「オールマイティーだと思います。が、実際問題、私たちが電話などで接するお客さんは、ほとんどがクラシックを聴いている方です。海外でもおそらくそうじゃないかなと思いますね」


●そうではあるけれど、オールマイティーだと?

「そう思います。特に不向きなものはない、と。ただ、さっきも言ったようにハードロックなんかだとハイ上がりで「バッシーン!」と鳴らした方が気持ちいいんですよ。そういう意味ではオールマイティーという言葉は違うかもしれませんが。『誇張する必要のない音楽』というとクラシックが多くなっちゃうんですかねぇ」


●手入れの仕方とか、長持ちさせるためには良い方法はあるんですか?

(ここで取締役技術部長の鈴木一雄さんにも加わっていただく)「直接肌に触れる部分は汚れますから、使用したあとに中性洗剤で拭くとか、無造作に置いておくのではなくてカバーぐらいはかけて置いておくとか、それだけでだいぶ違うと思います」


●丁寧にずっと使い込んだとして、どれぐらい使えるものなんですか?

「むしろ使い込んだぐらいの方が音的には良くなるんですよ。…というのは、この膜というのは適当な強さで均一に張ってある訳ですけど、本当に細かく見ると微妙に張りムラがあるんですよ。それが振動の度にいい具合に均一化されていくんです。で、普通のスピーカーというのはエッジがありますから、そのエッジの劣化によって寿命となってしまうんですね。しかし、STAXの場合はエッジがありませんから、個体差にもよりますが少なくとも10年ぐらいは通常問題なく聴けると思います。中には30年使っても大丈夫という方もいらっしゃいます」


●この四角い形というのはとてもユニークだと思うんですけど、なぜこの形になったんですか?

「耳たぶの形に合わせて、有効的に面積をかせごうということでこの長方形の形になったんですね。やっぱり低音の量感というのは面積が重要ですから。それでこの大きさになっているんです。それで、これは見かけのデザインというよりも、非常に理屈にかなった構造なんですよ。なぜなら発音体自体が非常に軽いので、背面の影響もすごく大きくなってくるんです。本当は何もないのが好ましい。でもそういうわけにもいきませんから、強度と、いかに空気の流れをスムーズに抜けるようにするかということで、こういう籠型を採用しています」


●ここに行き着くまでにはいろいろな試行錯誤があったのでしょうか?

「そうですね。この形っていうのは、音質からこの形状になったと言うのでしょうか。なかなかそれを理解していただくのが難しいのですが(笑)」


●このイヤースピーカーを通じて『こういうことを伝えたいんだ』というモットー、ポリシーみたいなものがありましたら教えていただきたいのですが。

「音楽というのはいろいろあって、音楽会というのはロックのコンサートとかで何万人という人が集まるものを想像されるかもしれませんが、本来の『音楽会』というのはそうじゃないんですね。それなりの音響特性というものを加味して作ったホールでないと、STAXの本来の良さは出ないんです。スピーカーから出てくる音を『生の音楽』と思ってもらっては困る。やっぱり『楽器から出てくる音』、これを室内で鳴らした時の音ですね、これの再生をどこかで経験してほしいな、と。 そうするとSTAXの良さがよ〜く分かります。

いま特に屋外でのコンサートの場合は、解像力のめちゃくちゃ悪いスピーカーで、パワ−をぶちこんで強引に音を出してる訳です。あれを生の音だと思ったらとんでもない。ああいう音に慣らされてしまっている若い人が実はものすごく多いんです。やっぱり楽器を鳴らす音、それは金管であれ木管であれ、そこで共鳴して出てくる素晴らしいものがある。それをアンプで増幅してスピーカーで出す、しかもそのような(パワーだけの)スピーカーで聴くというのはナンセンスなんですよ。やはり生の楽器の音の再現、これをうまく再生するのはSTAXしかない、と自負しております」
(平成15年10月30日、STAX本社にて収録)
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=5645483/


Staxファンさん
STAX製品は前々からと思ってましたが畳大のスピーカーはとても大きくて買えませんでした。そうこうするうちにQuadのコンデンサーESL-63を買いました。

後で分かったのですがこの63の防湿対策はSTAXから技術導入したそうです。この前のQUADの旧型は湿度による内部放電が時々あるとか。さすが高湿度技術立国日本でうまれたSTAX製品ですね。

STAXのほうが音がとてもクリアーでヌケがいイです。
しかしイヤースピーカーってのはとてもいいネーミングだとつくずく感心してます。部屋中大音量で鳴らすのもオーディオ道かも知れませんがこのSTAXで自分ひとりの時間を至福の音楽に包まれるのもマニアックなオーディオ道ですね。ワイン、ブランデーをかたむけて!
2006/11/17 21:56 [5647732]

香川のウォーキングおじさんさん

SRS4040を利用しております。1年半以上経って、最近やっとエージングが効いてきたようです。
外出用に001MKUもあるのでSTAX三昧です。STAX以外ではER4Sだけとなりました。

20年以上も前のノーマルバイアスタイプも音量を上げると音割れしてしまうのですが、程ほどの音量であればこれもまだ楽しめます。

この会社のイヤホンを聴かないというのは、何とも損失ですね。
2006/11/17 23:17 [5648114]

Staxファンさん
このノーマルバイアスとプロバイアスの違いはちょうどバイオリンの調弦のA:440Hzとおなじですね、18世紀あたりまではA音を385Hzに合わせていました。A弦をもっとピンと張るのです、残りの3減もそれにあわせます。そして近年に近づくにつれてどんどん高くなりました、理由は大ホールでの演奏会、大きな響きを出す必要があったからです、ですからいまはどのオケでも440Hzになってます。

僕のドイツ人の友人にもすすめて彼は2050Aを買いました。かれは元ドレスデンのクロイツ教会少年合唱団で18歳まで歌ってました。いま彼もまたSTAXのとりこになりました。
ドイツリート、合唱曲、オルガン曲が彼のレパートリーです。ときどき彼はBACHの曲を涙しながら聞いてます、Bachのポリフォニー音楽は完璧だそうです。....... 至福の感動のひと時です。
2006/11/18 00:27 [5648472]


真紅の教徒さん
良い感じにstaxオタクですね〜
ところで、staxを楽しむ上で一つアドバイスをします。
電源ケーブルとRCAケーブルを付属の物より高級な物に変えてみてください。もう全く別の音になります。これは、非常に有効なグレードアップですよ
2006/11/18 21:19 [5651454]

Staxファンさん
RCAケーブルは横浜の友人からもらった無酸素銅のケーブルを最初から使ってます使用前後の評価はしてません。ちょっと試してみます。電源ケーブルはまだ何もしてなくオリジナルのままです。 

最近はどのRCA材質がいいんでしょうね?銀とかいろいろでてますけど?電源ケーブルもなにがいいんでしょうか?
2006/11/19 01:32 [5652513]


香川のウォーキングおじさんさん
Staxファンさん こんばんは
ドイツにお住まいとのことですね。
STAX製品は海外では国内で購入するより高価なのですか?
ドイツの事だから電源事情は日本より良いのでは?
外出用の001MKUもオススメです。これを購入の上パーツで003用のケーブルを購入するとお家のドライバーユニットにも接続できます。
2006/11/19 02:51 [5652656]


Staxファンさん
STAXの欧州価格は日本価格のおよそ2〜3倍になってます。かなりの高額商品ですよ。でも結構人気があります。電源事情は日本と同等と思ってもらってもいいです。
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=5645483/


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05. 中川隆 2013年1月29日 12:02:23 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

ヘッドホンの思い出(2006年4月)

 私の高校時代、同級生で軽音楽をやっている連中は、ニルヴァーナやクイーンなんかをコピーしては、爆音で歌っている時代でした。BOOWYやXも人気がありました。私は校舎からもれてくる音楽を聴きながら、校庭で部活動に励んでおりました。家に帰れば、夜ですから、ロックを大音量で聴くわけにはいきません。そこで、少しでも好きなロックをいい音で聴きたいと、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、高校生にしては非常に高価なオーディオテクニカの密閉型ヘッドホン(2万くらいはしたと思う)を買ったのでした。

 MDは出始めたころ、いまだカセットのウォークマンが主流の頃で、教室ではウォークマンにソニーのヘッドホン(エッグ)をしているだけで、音がいいとか、すごいとか言われている時代でした。そんな時代に、オーディオテクニカの高級モデルを、ミニコンポにつないで聞いたときには、今まで聞いてきた音とのあまりの違いに感動し、好きなロックやポップスを、今思えば熱病にうなされるように聴いていました。パールジャムのVitalogyの紙ジャケなんかボロボロになるほどに。

 高校3年間そして大学と、夏場で耳が蒸し暑かろうがなんだろうが、そのヘッドホンを使って、好きな音楽を聴いていました。密閉型の押し出しの強い低音は、大好きなロックを聴くのには最適でした。そのヘッドホンを買ってからどれくらいたったでしょうか、それだけ使い込めばあたりまえですが、イヤーパッドがぼろぼろになり、メーカーへ修理に出しました。自分の使っていたヘッドホンが製造中止になってから、時間が経っていたのは分かっていましたが、後継機のイヤーパッドも形状は同じ様に見えたので、イヤーパッドの補修部品ぐらいはあるものと思っていました。

 結果は、補修部品が無く修理ができないとのことでした。長年愛用し、いつもそばにあったヘッドホンだったので、寂しい気持ちでしたが、イヤーバッドの修理はあきらめました。空虚な気持ちだったので、修理ができないと言われたヘッドホンの引き取りも断りました。それから、しばらくは卒論やら就職やらで音楽を聴く時間も減っていきました。

 就職してしばらく経った頃、学生時代とは異なり小銭も貯まるようになり、いつの間にか好きなCDも思い切って買えるようになりました。ただ、夜は蚊の鳴くような音量で音楽を聴いていました。その頃、オーディオテクニカからは、木やチタンのハウジングをもった高級機種や、オープンエアー型の機種が出てきていました。

 そのうち、CDの枚数が増えるにつれ、昔のようないい音でCDを聴きたいというおもいが強くなってきたので、新しいヘッドホンを買ってみようと考えました。社会人になったので、多少無理をすれば、ヘッドホンなら最高機種が買えます。評判の良かったゼンハイザーも含めて、いろんな店でヘッドホンを試聴してまわりました。最後には、またオーディオテクニカの密閉型のモデルにしよう思いました。オープンエアー型は、試聴した量販店の外来ノイズが大きすぎて、その良さを感じ取るのが難しかったのかもしれません。

 しかし、昔の出来事もあって購入するには至らず、御茶ノ水オーディオユニオンの地下へ足を運んでみたときのことでした。地下の奥には、STAXと言う見慣れないヘッドホンが置いてありました。ヘッドホンは専用のアンプにつながれていて、専用のアンプは手で触れると、かなり熱くなっていました。視聴用につながれているCDプレーヤーは、灰色の立派なものでした。店員さんと常連のお客さんと思しき男性が、なにやら熱く語り合っていましたが、他の量販店に比べ店内は静かで、ヘッドホンの音が良く分かります。そこで、STAXを試聴してすぐに購入を決めました。

 さすがにSTAXの最高機種は無理だったので、SR-303+SRM-313にしたのですが、家でミニコンのCDプレーヤーをSTAXのアンプにつないで聴いてみると、今まで聴いてきたスピーカーやヘッドホンなどとは別次元の音がしました。きっと上には上があるのでしょうが、STAXと出会ってから、オーディオテクニカやソニーなど、他メーカーのヘッドホンには、まったく興味がなくなりました。STAXがあれば十分と思うようになりました。

 STAXを使うようになってから5〜6年近く経ったでしょうか、ずっとSR-303+SRM-313で音楽を楽しんでいます。一度アンプが壊れましたが、きちんと修理されて戻ってきました。 きっと、あの時オーディオテクニカのヘッドホンが修理されてきたら、私は未だにそれを使っていたに違いなく、STAXに出会うこともなかったと思います。 ありがとうオーディオテクニカ。
http://exp.bakufu.org/exp003_diary01.htm


STAX SRM-727A
 長年使ってきたSTAXのイヤースピーカーのドライバーですが、SRM-313を友人に贈ったたのに加え、前々からドライバーをグレードアップしたいと考えて来ました。そこで、ドライバーは原点の玉アンプSRM-007tAと、極点の石アンプSRM-727Aのどちらにするかで、かなり迷っていました。しかし、両者の音色はどちらとも素晴らしく、甲乙付けがたいものでありましたが、私には若干静的な音の特徴をもち、ややもすると冷徹な鳴りをする石アンプの方が好みだったため、石アンプのSRM-727Aを選択しました。

 早速、SCD-1とケーブルでつないで、鳴らし込んでから聴いてみると、SACDのソースでは、ホールに共鳴する微弱音の「ウンウン」という音まで精密に描き、ソースの持つ音楽的な内容を十分に聴き手に伝えてくれると思いました。また、お気に入りのジャズのCDを聴くと、非常に音の良いジャズ喫茶などで味わえるような、古いジャズの香りのようなものを音に感じさせ、音そのものの力と感動を、ダイレクトに伝えてくれると感じます。ジャズはラウドスピーカーでかつ大音量にて聴くのが王道だと思ってはいるのですが、この音を聴くと、STAXで聴くジャズも素晴らしいではないかと思います。

 しばらくというか、これからずっとイヤースピーカーSR-303と、ドライバーSRM-727Aのコンビで音楽を聴いていきたいと思います。思い切ればSR-007(Ω2)の購入も出来るのですが、それではもう楽しみが終わってしまいそうなので、それはSR-303が悲鳴を上げ、ここぞという時期が来たら導入を考えたいと思います。

 SR-303とSRM-727Aは、素晴らしい音楽で感動を与えてくれます。こんな当たり前と思われることが、とても嬉しいのです。もちろん送り出し装置のSCD-1がこれらのSTAXの芸術的で冷徹な再生が出来る程、潜在能力を持っているというのは、特筆をしておきたいと思います。今たくさんの高額なSACDプレーヤーが開発され、デジタルの技術的進歩も著しいものがあると思いますが、SCD-1というSACDプレーヤーの1号機に、いったいどれだけのプレーヤーが追いついているのでしょうか?
(2007年08月02日)

mogami 2808とオーディオFSK製ピンコード

 プレーヤーとSTAXのドライバーとの接続にはmogami 2803を使用してきました。このケーブルで何の不満もなく、今まで電線病に罹ることもなく今に至ったのは、ひとえにmogami 2803の基本的設計が素晴らしく、音質に不満を抱かせないためだったと思います。

(オーディオFSK製リッツ線ピンコード)

 ただしここでオーディオFSKのリッツ線のピンケーブルを手に入れたので、そちらでSCD-1とSRM-727Aをつないでmogami 2803と比較してみることにしました。両者とも販売価格は、そう違いはなく、とても求めやすいケーブルです。

 外来ノイズが少なくなり、電源事情も比較的良好だろうということで深夜に試聴を行いました。ケーブルの比較試聴は、プレーヤーなどと比べ、非常に微細な変化なので集中力を要します。今まで聴き慣れたSACDのソフトとCDのソフト数枚でテストを行いました。

 結果から先に申し上げますと、両者とも音楽を伝えるのに何の不満もないケーブルです。もし、これより素晴らしいケーブルがあったとしても、私はもうこれで十分という判断をしても良いくらい、解像度が高く、音の粒子がさらに細かくなって、霧のような、ややもするとつかみ所がないクリームの様に音楽をほぐしてくれます。滑らかであり、音楽の芸術性を十分に伝えるケーブルだとも思います。微細な差異を書きますと、若干mogami 2803の方が低域の伸張と輪郭の正確さがあり、オーディオFSKのコードの方が、中高域の滑らかさと、低域の弾むような質感が、両者で異なると思いました。

 試聴を繰り返し、何度もテストを行った上、SCD-1とmogami 2803の組み合わせた場合、若干低域が過多になるような気がしたのと(こちらの方がソフトに忠実なのかも知れませんが)、オーディオFSKの方がなんとなく好みに合ったため、SCD-1とSTAXのドライバーSRM727Aをつなぐピンケーブルには、オーディオFSKのリッツ線ケーブルを使うことにしました。

 本当はSRM-727AのパラレルアウトからもオーディオFSKのケーブルで、プリメインアンプのValve 300までつなぎたいところですが、オーディオFSKのケーブルは一本しか持っておりませんので、こちらはmogami 2803を使いました。

 そのうち、私のシステムで使うピンコードは、すべてオーディオFSKのモノに替えたいと思っています。

 ただこれはあくまでも、私個人の主観で選んだのであってmogami 2803も素晴らしいケーブルであることにかわりはなく、比較した場合、こちらを好む人も多いだろうと思います。最終的には各個人の好みになってしまうのですが、これで良いと考えています。mogami 2803、オーディオFSKのリッツ線ケーブル。どちらも相当なピンコードだと思います。
(2007年09月01日)


イヤースピーカーSR-303 パッドの交換

 スタックス社(STAX Co.)のイヤースピーカーSR-303を使い続けて9年目になりました。その間、ただラックの中段に押し込んでおくという保管の仕方にもかかわらず、イヤースピーカー自体の故障は一回もありませんでした。イヤーパッドの摩耗も、ビニール製のパッドのためか、傷みがありません。ただし、一度、イヤーパッドを貼り付けているブチルゴムのような接着剤が溶け出してきたため、それをエタノールで綺麗に拭き取り、市販の両面テープでパッドを貼り直したことがあります。

 ブチルゴムから市販の両面テープに変えたときは、ブチルゴム系のダンプが無くなったせいか、やや低音が軽く、高域が華やかになった様に感じましたが、すぐ耳が慣れました。(笑)

 それから今まで使ってきて、パッドは問題ないのですが、スポンジ状の防塵パッドが擦り切れてしまい、この際、新しく、防塵パッドとイヤーパッドを自分で交換することにしました。スタックス社に直接交換を依頼することもできるのでしょうが、なるべく自分でできる事は自分でしたいと考え、補修部品を取り寄せました。

 イヤーパッドと接着剤の防塵パッドが入って2,940円です。スタックス社で交換してもらうと、これに工賃と送料がかかるのでしょう。パッド部分を比べると、材質は以前と同じモノのようです。色が少し灰色になっています。そして両面テープはブチルゴム系のモノではなく、普通の両面テープに、防塵パッドはスポンジ状のモノから織物状のモノに変化していました。耐久性やブチルゴムの液状化の問題、音質等を考慮してイヤースピーカーの型番は変更せず、細かな素材の変更をしているのだと思います。ただし、旗艦モデルのSR-007はイヤーパッドの材質の変更でSR-007Aとなっています。

(左が古いパッドで防塵スポンジ部分が擦り切れています。パッドの色も違います。)
(イヤーパッド部分を交換してよみがえったSTAX SR-303。あと10年は使えそうです。)
・引用文献:スタックスイヤーパッド交換説明書
(2008年09月21日)

SR-303とSCD-1の修理

 オーディオ機器も当然ながら長いこと使っていれば故障します。私の愛用しているオーディオ機器も故障が頻発してしまいました。まずはスタックスのイヤースピーカーSR-303。この前、自分でイヤーパッドを交換して、「これであと10年くらいは使える。」などと思っていたのですが、ついに壊れてしまいました。壊れたといっても、ヘッドバンドの発音ユニットをつなぐアームが折れてしまったのです。振動膜より先にアームが壊れてしまうとは。プラスチックも経年劣化で弾性が少なくなりもろくなります。ヘッドバンドと発音ユニットをつなぐ部材は細く、装着していると常に力が加わりますので、何かの拍子に折れてしまったようです。

(折れてしまった部品)

 ということで、イヤースピーカーSR-303を修理に出したところ、何とも、こちらが申し訳なくなるような修理代金で戻ってきました。振動膜その他に異常はなかったそうです。折れた部品の交換のみとなりました。手厚いアフターサービスとお手頃な修理価格。そもそもSR-303は私が購入してから9年近く経過していますが、いまだスタックスの現行商品として販売されています。他メーカーの商品では有り得ないスタックスの商品寿命の長さです。私のそばにいつもスタックスのイヤースピーカーがある生活、それが嬉しいのです。

 で、修理された箱に、SR-404LimitedやSRM-006t Limited等のSTAXのカタログが同封されており、限定商品も十分魅力的なのですが、カタログを見ると、やっぱり最高峰のSR-007Aへの物欲がふつふつと沸き上がって来るではありませんか。もう手に入れて、煩悩とおさらばするかと考えたりしますが、今度は、それに似合うプレーヤーが欲しくなってしまったり(EMM Lab dCS Playback Designsなんて買ってしまったら完全に破滅の道を進むことに・・・)、プリをはさみたくなってまりという新たな煩悩と物欲が生まれてくるのが目に見えておりますので、我慢です。
(2009年11月11日)
http://exp.bakufu.org/exp041_equipment-01.htm


06. 2013年4月28日 20:19:43 : W18zBTaIM6

難聴


老人性難聴とは、年齢以外に原因のない難聴と定義されています。

高齢化に伴う聞こえの衰えの重要な特徴として、言葉の聞こえの悪さがあげられます。

男性の聴力損失のほうが、女性よりもより大きいことがわかっています。

高い声(周波数)ほど聞こえが悪くなり、より大きな音でないと聞こえなくなります。

また、高齢者の難聴は、必ずしもすべてが老人性難聴だけではなく、他にも漫出性中耳炎、聴神経腫瘍、騒音性難聴などの原因もあります。しかも加齢が進むほど、症状の個人差は大きくなります。

したがって、難聴を伴う高齢者とのコミュニケーションでは、ゆっくり大きな声で話すことは当然として、とくにつぎのことに注意する必要があります。


(1) 会話のテンポを少し落とし、相手の反応を待つ時間をとる 。

(2) すぐにつぎの話題には移らず、相手が理解したことを確認してから話す。

高齢者の聴覚特性例

普通の聞こえ方 80代老人性難聴の聞こえ方

ベートーベン交響曲「運命」より

モーツアルトヴァイオリン協奏曲「第3番」より

http://www.my-kaigo.com/pub/individual/chiebukuro/taiken/choukaku/


07. 2013年4月29日 12:29:28 : W18zBTaIM6

高周波聴力検査ソフト

ダウンロード:AudioMetry.zip(14KB) Version1.5 2010年11月06日(Win7,XP,2K)

125Hzから20000Hzあたりまでの聴力を検査するソフトです。出力される音はパソコンそのもの、および使用するスピーカー、イヤホーンに左右されますので、音量に関しては相当いい加減です。聴力像は名前を付けて保存できます。
http://www1.ocn.ne.jp/~tuner/jibika.html



パソコンで聴力検査「高周波聴力検査ソフト」
http://www.forest.impress.co.jp/docs/serial/okiniiri/20100928_396400.html

周波数と音量をマウス操作で変えながら聴力図を描画、保存やグラフ比較もOK


 PCの音声出力を使って簡単な高周波聴力検査ができるソフト。125Hzから20,000Hzあたりまでの聴力を検査でき、“聴力図”(聴力像、オージオグラム)を描いて保存したり比較することができる。最近なんとなく左右の耳の聞こえ方に違和感があるという人や、聴力が落ちてきたように感じている人などにお勧め。また、年齢とともに聞こえにくくなるという高周波音を、自分がどれくらいまで聞き取れるか確認したいときにもいいだろう。

 あらかじめヘッドホンやイヤホン、および静かな環境を用意しよう。起動すると横軸に周波数、縦軸に音量を示すグラフが表示される。グラフ上をマウスでクリックすると赤い点がつき、その座標の周波数と音量で“ピーピーピー……”と繰り返す音が再生される。点の位置は下方ほど音が大きくなり、右へ行くほど周波数が高くなる。マウスのホイール回転で音量を微調整でき、ウィンドウ下端にある[←Hz][Hz→]ボタンで周波数を微調整可能。マウスの右ボタンを押している間は一時的に音を消せるので、音が聞こえているかどうかを確認しやすい。

 検査はたとえば、片方の耳で“ピー音”を聞きながら、ある周波数で音量を少しずつ減らし、音の聞こえる最小音量になったところでウィンドウ下端の[今の音を聴力図に描きこむ]ボタンを押すと、点が青くなってその位置で固定・記録される。周波数を変えながら同様にそれぞれ最小音量を記録していくと、折れ線グラフの聴力図ができあがる仕組み。聴力図はファイルに保存したり、保存したものを読み込むことが可能。また、2つの聴力図を重ねて比較表示する機能もある。たとえば左右の耳それぞれの聴力図を重ねてみて大きくずれるようなら、左右の聴力に差があることになるわけだ。


【対応OS】Windows 2000/XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト

黒田耳鼻咽喉科医院(熊本県):電子スコープ画像管理ソフト
http://www1.ocn.ne.jp/~tuner/jibika.html


08. 2013年6月29日 18:18:56 : W18zBTaIM6

STAX「SR-009」は供給が追いつかない人気ぶり

STAXはコンデンサー型ヘッドホンを多数並べ、自由に試聴することが可能となっている。中でも注目なのは最上位機の

「SR-009」
http://www.phileweb.com/news/audio/201103/22/10753.html

2011年に発売したモデルだが非常に売れ行きが良く、現在は納品まで2〜3ヶ月待ちとなっているという。

「これだけ人気が出るとは想定外だった。とにかく生産が追いつかない」

と同社スタッフは語る。
http://www.phileweb.com/news/d-av/201305/11/33016.html


09. 中川隆 2013年7月02日 20:26:23 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

STAXのコンデンサー型イヤホン(SR-003)を使ってみて・・ 2011年10月17日

STAX(スタックス)(ここ)は日本のコンデンサー型ヘッドホンのメーカーである。この会社は、コンデンサー型ヘッドホンのことを「イヤースピーカー」と呼ぶ。

自分のこのメーカーとの付き合いは古い。最初に買ったのが「SR-3」とそれ用のアダプタの「SRD-5」というモデル。

STAXの製品の歴史のHP
http://www.stax.co.jp/Japan/rekishi-J.html

を見ると、これは1968年発売である。まだ自分が学生だったとき、なけなしの金をはたいて、たぶん秋葉原のテレビ音響という店で買った・・・と思う。下宿では、ステレオで大きな音を出すことが出来ず、聞く時はもっぱらヘッドホンだった。

なぜこれを選んだか・・・。自分は高域の音が好き。バイオリンの湿った音は、高域の音がImg_24251 どう出るかで決まる。よってキレイな高音の再生が得意なコンデンサー型を選んだわけ・・。それに人の声が生々しいと評判だった。

1970年にサラリーマンになって、次に買ったのが「SR-X」とそのアダプタ「SRD-7」。

写真を見ても、なんとも懐かしい。自分もサラリーマンの現役をリタイアし、特に昨年からNHK FMの虜(とりこ)になってから、イヤホンにも気を遣うようになってきた。(自分は、右耳が壊れているせいでスピーカーでは聴かないのだ)

それまでは、シュアのイヤホンや、ウォークマンのイヤホンをMP3携帯プレヤーで使っていたが、SONYのHDD PCM録音機のNAC-HD1を使うようになって、もっとグレードの高いイヤホンが欲しくなった。でもヘッドホンを頭からかぶるのは、重くてイヤ。それで選択肢はイヤホン型となる。しばらくBOSEのイヤホンを使っていた。これは耳の入り口にちょこんと置くタイプなので、疲れずに好きだった。

贅沢にも、“それ以上”を考えた時、また鎌首を持ち上げたのが、STAX製のコンデンサー型に戻りたい・・・という気持ち。

昔、一度だけSR-Xのイヤパッドを買いに、STAXを訪ねたことがあった。たしか池袋の近くの雑司ヶ谷に会社はあった。建物は古い貴族の屋敷・・といった風情だった。でも今は埼玉県入間郡だという。

111017stax 久しぶりにSTAXの製品を調べてみたら、何とイヤホンタイプがあるではないか。しかもアダプタ付のセットで売っていた。「SR-005S」という。これは「イン・ザ・イヤータイプのコンデンサー型イヤースピーカーSR-003」と「ドライバーユニットSRM-252S」の組み合わせ製品。

ここで問題となるのが、頭からヘッドホンをかぶることがキライなので、バンド無しで使えるかどうか・・・。参考になったのが価格コムの「SR-003」のクチコミ欄。これらを読んで、ヘッドバンド無しで使えると判断して買った。38,500円。

付属のアタッチメントを付けて耳に入れる。イヤホンの先は楕円形。何とか落ちないように、回転させて耳に押し込むと、ほどなく耳の奥が痛くなってくる。案の定、これではダメなので、価格コムの口コミ欄で見付けた、SONYのスペアーイヤーピース「EP-EX1」を使ってみることにした。これがソニーストアで買うと、送料込みで何と453円。宅急便で送ってくるので、何か申し訳ない感じ・・。サイズが3種類入っているので、自分も耳の大きさに合わせる。

フムフム・・・。この方が、STAXのオリジナルアタッチメントよりはフィット感が宜しい。

別の口コミでは、100円ショップで「耳栓」を買ってきて、その中央に穴を空ける方法もあった。これも試してみた。耳栓は、低反発枕に似た素材。ギュッと潰すと小さくなり、数十秒で元に戻る。その耳栓の真ん中に、ハサミで空洞を作る。穴を空けるハサミを使うと効率がよいが・・・。そしてイヤホンに取り付ける。穴の空いた耳栓の先をギュッと潰して、耳の穴に入れる。しばらくすると耳栓の大きさが元に戻るので、耳にかなりしっかりと取り付く。しかし、何か膨れた感じがして違和感・・・。でも確かに落ちない・・・

数週間はこの耳栓タイプで使ってみたが、結局は、SONYのイヤーピースに戻してしまった。

そして肝心の音は??今まで使っていたBOSEのイヤホンに比べて、低域は良いが、高音が控えめ・・・。最初聞いたときは、おとなしい音で、何かガッカリ・・・。でも気を取り直して聞いてみる・・・

最近、自分なりに悟っていること。それは、良い音は単にガチャガチャ切り替えて聞き比べるものではない。しばらく聞いてみて、続いて聞きたくなるか、それとも止めたくなるか・・・が判断材料。

その視点で言うと、この製品は○。つまり、結果として、買って以来、ずっとSTAXばかり使っている。それまで使っていたBOSEのイヤホンはまったく使っていない・・・・。

別にBOSEがダメなわけではない。何となく、コンデンサーばかり使っている。

自分の良い音の追求も、“イヤホンで聴く”というコンセプトに縛られているので、まあだいたいこんなモノだろうと思う。FMチューナーL-02TをアナログでSONYのNAC-HD1につなぎ、タイマー録音した音を、デジタルで出して、DAC-AMでアナログに戻し、STAXのSRM-252S経由で、SR-003で聴いている。だいぶん特性が落ちてきた自分の耳には、まあまあ満足のできる音である。
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/staxsr-003-50c1.html

STAXのヘッドホン試聴室に行った〜SR-009に魅了される 2012年5月10日

昨日(2012/05/09)、埼玉県入間のSTAX(スタックス)本社の試聴室に行ってきた。

NHK東京FMの電波の質が、スカイツリーへの送信アンテナ移転で解決し、一気に手持ちぶさたになってしまった。(何か、常時“凝る”テーマが欲しいのである?)
自分の聞くスタイルは、CDよりも、むしろFMから流れる知らない音楽の発掘?(別に色々なジャンルの音楽を積極的に聴く方でも無いのだが・・・)

我が家では、FMの放送をSONYのNAC-HD1というHDDのPCMレコーダーで録音している。再生は、光のD/Aコンバーターから、STAXのドライバー「SRM-252S」(「SR-005S」のセット)にコンデンサー型イヤースピーカー「SR-003」をつないで聴いている。

さて次に何を探索しようか・・・。FMチューナー(L-02T)も優秀だし、再生のNAC-HD1の光出力も音質では定評のあるところで、自分も不満はない。そして(半世紀前の学生の頃から使っていた)STAXの、先日買ったコンデンサーイヤホンSR-003にも(何より軽いので)惚れた・・・、となると、後はイヤホンを駆動するドライバーしか残されていない・・。というワケで、最近、STAXのドライバーに興味を持ってきた。

本来は、音質にはヘッドホンそのものが一番重要なのだが、重くてうっとうしいヘッドホンタイプは自分は苦手。しかし、STAXに“夢のような”イヤホン型のコンデンサーイヤスピーカーがあると知って飛び付いた。よって自分の場合、このイヤホン型のSR-003使用が大前提になる。

今使っているドライバーはSTAXの最廉価版のドライバーSRM-252Sで、単品売りはしていないものの、逆算すると定価27,300円。一方STAXでは、最高級の15万円のものまで色々なラインアップがある。

最初に不安になったのが、定価15,750円のイヤホン型SR-003を高価なドライバーにつないで、果たして音が良くなるかどうか・・・。多分無理をして小さく作っているイヤホン型なので、この音質改善には限度があるのでは・・?ということ。

素直にSTAXに聞いてみた。すると、いくらイヤホン型でも、ドライバーによって、それなりの音質の改善は見込めるとのこと。それでは・・・と検討が始まった。では真空管式にするか、半導体式にするか・・・。真空管式はオーディオの世界では未だに寿命を長らえているが、どうだろう・・・・

色々とSTAXには教えて貰ったが、やはり「百聞は一見に如しかず」ではなく「“一”聞は“百”見に如しかず」なので、ぜひSTAXの試聴室で現物を聞いてみて欲しい、と強く勧められた。

前に、新宿のヨドバシでSTAX製品の聞き比べをしてみたが、正直なかなか分からなかった。やはり店頭の雑踏の中では、STAXの繊細な音の聞き比べは無理?? それに引き替え、専用の試聴室なら、自分の聞き慣れたCDでゆっくりと比較が出来る。何よりも、静寂な環境で聞けるのは有り難い。それに、所詮音質など、好みの問題。幾ら他人が良い音だと言っても、自分の好みに合わなければ、金を出しても意味がない。よって、遠くは、山口県の人も深夜バスで試聴に来たこともあると言っていた。

それで昨日、たまたま武蔵野線で外出する用事があったので、帰りに途中下車して、STAXの試聴室に行ってきた。前段が長くなったが、そこで見聞きしたことを次に整理してみた。


★ドライバーのラインアップが3万円から15万円まで色々あるが、何が違うのか?仕様では、周波数特性だけが違うようだが・・・?

⇒コンデンサー型は電気部品のコンデンサーと同じ性質の特性を持っているので、専用のアンプは高域ほど高いドライブ能力が要求される。性能を向上させて行くと消費電力も増え、形状も大きくなってしまうので、価格とのバランスで数種類のドライバーユニットを用意している。

高級品ほど周波数特性が伸びているのは、高域が伸びるほど可聴範囲での振幅特性(変調度)が良くなり、余裕を持って高音を再生出来る。しかし、そのためには沢山の電気を使い、部品もセットも重くなる。廉価版のSRM-252Sは、安くするために、周波数特性もギリギリで設計している。

★真空管式と半導体式の音質上の差は?

⇒真空管式の一般的な感じ方は、比較的豊かな中低域と中高域の「響き感」が特長。しかしこれらの特長が聴きかたによっては「個性(色付け)」のように感じる場合もある。

半導体式のSRM-727Aは全体域にわたってくせが少ない印象でオールジャンルに適している。しかし誇張されたところが無いので、聴きかたによっては冷たい印象にもなるかもしれない。高い電圧を使う、という意味で、コンデンサー型と真空管式は相性が良い。

★真空管式のSRM-006tSとSRM-007tAの違いは?

⇒両モデルは、奥行きが違うだけで、表面と裏面のデザインは同じ。しかし、内容(設計)的には全く別物。SRM-007tシリーズは初代SRM-006tをベースにセレクトした真空管をパラにして低インピーダンス化やドライブ能力を向上させており、高品質部品の使用と相まって価格的には大きな差が発生している。真空管は一本一本特性を測って、セット毎に特性を合わせて使っている。よって、真空管の交換時には、調整が必要。

★真空管は消耗品だが、将来の部品の供給に心配はないか?

⇒STAXが使っている真空管はロシア製。たぶんSTAXがそのメーカーの最大のユーザ。真空管はSTAX内でも豊富に在庫しているし、コンスタントに使っているので、需要と供給の関係で、簡単に製造中止になる事は無い。真空管は、長期間保管していても、真空が保たれている限り、問題は無い。


★真空管が寿命だと判断する基準は?

⇒音のバランスが崩れたり、ノイズが乗ったり、という現象が出るだろう。普通に使う限りは、真空管の寿命は相当長い。

STAXの試聴室に入り、ズラリと並んだドライバーを、持参したCDとSR-003で聞き比べた。結P11107461果、廉価版のSRM-252Sに比べると、他のどのモデルも、音が良いのは分かるが、自分の駄耳ではそれほどの差は感じられない。でも一機種、際だって自分にフィットするモデルが見つかった。でも困った・・・。それが結構高いのだ・・・。(好みの問題なので、あえてモデル名は記さない)

約1時間だったが、メーカーの試聴室で、店頭の機器と違って“性能バッチリ”の全機種を、取っ替え引っ替え自由に試聴出来る贅沢さは格別。一人で自由にさせてくれるのも有り難い。もちろん監視カメラも付いていない(笑)。でも、もしイヤスピーカーとドライバーのすべてを聞くなら、1時間では足りない。

帰りがけに、STAXさんが「話のタネに、これを聞いてから帰って・・・」と、ガラスケースの中かP11107421 らヘッドホンを一つ出してつないでくれた。それを耳にして、その音に愕然・・・。

今まで聞いていた1万3千円のイヤホン型と、あまりの音の違いに・・・・。自分の口から出た言葉が「別世界・・・。格が違う・・・」。これは他モデルとの比較ではなく、絶対値としての感動。最高級のSR-009というモデル(定価38万円)だという。

聞くと、このSR-009が発売されたのが、昨年の震災の直後(2011年4月発売)。発売時期は悪かったが、予想以上の売れ行きとか・・・。このモデルは、完全手作り品とのこと。・・・だとすると、STAXの試聴室にあるセットは、たぶん最高にチューニングしたベストのものなのかも・・・・。

試聴の帰りは、川に沿った道を駅までブラブラ・・・・

今日の一番の失敗は、目的外の「SR-009」の音を聞いてしまったこと。あの音が、耳にまだ残っている・・・。あんな重たいヘッドホンなど、自分は一番キライなはずなのに・・・。

今回悟ったことは、電気屋さんの店頭での試聴は限界があるということ。やはり行くのは面倒ではあるが、STAXの試聴室で聞き比べるのが一番。しかし注意しなければいけないのは、「SR-009」は決して聞いてはいけない・・・。

あれ以来、「SR-009」のカタログを前に、ため息をつく毎日である。人生、いつまで生きるか分からない。ちょっと位、贅沢をしても良いのかな・・・・。でも相当に重い。音は良いが、肩が凝るとか・・・・。

調べると、発売直後の2011年6月にヤフオクに出品していた人がいた。コメントには「音は最高ですが個人的に重量が気になるので手放します。」・・・やっぱり・・・・

SR-009の本体にケーブル1mの重量が頭にかかるとすると、約500g。今持っているSONYのヘッドホン(MDR-DS8000、350g)に、単一のアルカリ乾電池をくくりつけて、実験を始めた。それでも470g。これで、肩が凝るようだと、自分の場合、音質どころではない。

前にも書いたが、イヤホン型のSR-003は、何よりも軽いので助かる。最高級のイヤホン型が発売されると良いのだが・・・

うーん。でもSTAXに、してやられたかも・・・。「SR-009」の音を聞かなければ良かった・・・・。何度も言うが、今回はドライバーの選定が目的だったのに・・
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/staxsr-009-ad96.html

STAXの最高級ヘッドホンSR-009を注文 2012年5月15日

とうとう、STAX(スタックス)のコンデンサー型最高級ヘッドホン(イヤースピーカー)「SR-009」(定価39万円弱)を注文してしまった。

先日、STAXの試聴室でSR-009の音を聴き、強烈な印象を受けた。前に、新宿のヨドバシで聴いた時は、「マ、そんなものか・・・」と“流して”いたのだが、先日来、なぜかあの音が忘れられない・・・

それで昨夕、フト思い立ち、会社の帰りに再度新宿ヨドバシに試聴に寄ってきた。目的は2つ。STAXの最高級2モデルの聞き比べと、AKG、ゼンハイザー、SONYなどの“売れ筋”商品の試聴。

ヨドバシのSTAX試聴コーナーに置いてあるのは、このSR-009とSR-007A(定価21万円)、それにSR-507(定価7万円強)の3つ。SR-009とSR-507はヘッドホンアンプ(ドライバー)SRM-727Aに、SR−007AはSRM-007tAにつないであった。CDプレヤーにはジャズのCDが入っていた。

3つのモデルを、何度も取っ替え引っ替え聞き比べた。前は、それほどの差は感じられなかったが、今回は明らかに違う・・・。

先ず手に取る。気になるのは重さ。007A(本体365g)に比べてSR-009(454g)は90g重いが、それほど差があるとは感じられなかった。SR-507は533gとあって、そんなに重いのか・・と思ったが、これはケーブル込みの重量であり、他のものと掲示が違っており、ちぐはぐ。本体は388g。でもなぜかずっしりと重く感じられた。

次に頭にかける・・・。009のフィット感は何とも言えない。しかし開放感はない。別世界に“閉じ込められた”感じ。007Aは若干劣るが、何よりもゴムバンド式のヘッドバンドなので、自分はNG。・・・というのは、前にSONYのMDR-DS8000を使っていたが、同じ構造であり、ヘッドバンドが上にゴムで引っ張られて、つらくて・・、苦しくて・・・。それでヘッドバンドを伸びきりの状態にして、針金で上の金属バンドにくくりつけて使っていた。よって、自分にとっては例え音が良くても、007Aは構造的に購入対象から除外。SR-507は耳に付けても、フィットせず、何となく耳元が固い・・・。まあ値段相応か・・・

Sr009 そして音だが、SR-009は、ジャズのシンバルの音が、まるでシンバルから“音の粒”がほとばしる感じ・・・。低音も豊か・・・。愛用のイヤホン型SR-003とは雲泥の差。さすがだ・・・

SR-007Aは、009に比べて明らかに劣る。シンバルはシンバルだが、ただ鳴っているだけ。印象が薄い。そしてSR-507は、極端な言い方だが、シンバルなのにトタンの屋根を叩いている???

つまり今回は、それほどの違いを感じた。前に聞いた時は、あまり違いは感じなかったのだが・・。その原因は、「こんな高い物を買う人がいるのかね?」と他人事で聴いたのと、「自分が買うかも・・」という気持ちで聴いたのとの違い??(本来だったら、聞き慣れた自分のCDを持って行くべきだった・・・)
それから、何よりも009を見ていると“他人とは思えない”コンタクトを感じる・・・・(コイツが、オレのところに来たいと訴えている・・・!?)

帰りがけに、ズラリと並んでいる他社の試聴コーナーを少し覗いたが、どれも“おもちゃ”に見える。耳に掛けただけで、音を聴くまでもなく、こりゃダメだ・・。音を聴くと、乱暴な言い方だがシンバルがドラム缶を叩いているように聞こえる・・・(←これ、相当にえこひいいき・・)。まあ2万円と30万円の違いなので仕方がない。

今自分が持っているSONY製のヘッドホンの後継機種も頭にかけてみたが、確かに200gと軽いものの、これもオモチャに見える。結局、チェックするつもりで各社ヘッドホンのリストを持って行ったが、見る気もせずそのまま帰って来てしまった。

帰りの電車の中で、色々と言い訳が頭を巡る。「ゴルフが趣味のヤツは、年に100万円くらい金を遣っているぞ・・」「車だって、自分はプリウスを買ってない・・・」「いつ不治の病に冒されるか分からない・・・」「たまには贅沢したって・・・」・・・

家に帰ると、そうカミさんも怒っていないように見えたので、「ええい!買ってしまおう!」と決断。

価格COMでみると、最低価格が長期間動いていない。・・・と、「登録会員様価格対象商品」と書いてあるショップを見付け、会員登録してみた。すると何と価格COMの最低価格から10%も安い値段で買えることが分かり、そこに注文してしまった。
同じショップで買ったドライバーSRM-007tAは、価格COMの最低価格より2%弱しか安くなかったのに・・・

ともあれ、50年前の学生時代から始まったSTAX製品との付き合い。1969年に買った当時一番安かったイヤースピーカーSR-3(定価7200円)とアダプタSRD-5(4000円)が、今や30数万円のイヤースピーカーと10数万円のアンプに化けた・・・。でもこれで“極めた”な・・・

たぶん予想通り、重くて肩が凝ったり、頭が痛くなったりするだろう・・・。でもその時はベッドに横になって聴くさ・・・・。そんなことを凌駕する不思議な魅力があるSR-009・・・。

普通の人から見たら、バッカみたいな買い物。でも趣味の世界なんて、そんなものさ・・・。

自分の人生も、還暦をとうに過ぎてもうこの先長くはない。これで良いのだ!(←カミさんは、自分は長生きすると言っているけど・・・)
色気(=女っ気)のない自分が、唯一ワクワクする音の世界ではある。
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/staxsr-009-94e6.html


STAXの高級ヘッドホンSR-009が素晴らしい 2012年5月18日

STAX(スタックス)の最高級ヘッドホン(イヤースピーカー)SR-009。自分の印象は、「素晴らしい」と言うより、「スゴい・・・!」

STAXの本社で、最高級ヘッドホンSR-009を“聴かされ”てから(ここ)、たった1週間で、まったく買う予定がなかったそれを手に入れているとは・・・。全くの予想外。でもさすが・・・・。その音は、期待に違(たが)わず・・・・

先日、ドライバー(ヘッドホンアンプ)SRM-007tAに続いて、とうとうこのヘッドホンを注文してしまったのだが(ここ)、一昨日、在庫があったヘッドホンが先に着いた。

箱を開くと、何と桐の箱が出て来た。超高級品は桐の箱に入れるという話はあるが、電子機器のヘッドホンが桐の箱に入っているとは・・・。それだけで、これは“ただ者ではない”、ということが分かる・・・。

さっそく、自分が持っていたイヤホン型イヤースピーカーセット(SRS-005S)のドライバーSRM-252Sにつなぐ。なるほど・・・。自分の持っているイヤホンタイプSR003とは“ケタが違う”音・・・。

でも・・・・。何かガッカリ・・・。試聴した、あの時の音とは違うのだ・・・。やはり廉価版のアンプでは本来の音が出ないのかな・・・と、注文してある高級ヘッドホンアンプの到着を待った。

そして、昨日アンプSRM-007tAが届いて、つないだ・・・。

そう、この音・・・。まさにこの音だ。


何と表現したら良いのだろう。最初に感じたのが、ベースのボーンという低音。これが実に心地よい。もちろん高音はキラキラと輝いている。音の粒が飛んでいる・・・という感じ。何よりも、大きな音を出しても、その大音量に気が付かない。つまり、ウルサイとは全く思わないのだ。音が自然で、刺激的な要素がないためか、大きな音でも“豊かに”聞ける・・・??

ビックリしたのは、FM放送の音が素晴らしいこと。CDと遜色がない音が聞ける・・・・。

なるほど、これが天下のKENWOOD L-02の実力なのかも知れない。今までその実力を出し切れていなかった?? NHK FMの送信アンテナがスカイツリーに移って、電波が強くなったため、ノイズが全く無くなり、ゆとりを持って聞けるようになったが、そのこともあって、SR-009を通して聴くFM放送の音が予想外に素晴らしいのだ・・・。

とにかく、これはすごい・・・・

カミさんを呼んで聴かせた。

「スゴイだろう〜〜」「ス・ゴ・イ・だろ〜」・・・

カミさん曰く

「音が大きすぎる!」「自分の好きなサザンをやれ」・・と言っても、自分は持っていないし・・・

「そんなに重く無いじゃない・・」

「耳によくフィットして心地よいね」

「アナタは禿げているので、頭の汗が直接ヘッドバンドに付いて、汚れてダメになるのでは?交換してくれるのかな?」

「アンプにホコリが付くので、天井のあるラックを買ったら?」・・・


とんでも無い所に話が飛ぶが、6年前、

「インプラント〜一番“価値のあった”買い物」
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_6006.html

という記事を書いた。

自分が奥歯3本にインプラントを入れたのが2003年なので、もう9年にもなる。もちろんノントラブル。90万円かかったが、未だに人生でもっとも安い買い物だったと思っている。

実は今回、このヘッドホンを買って、その時のことを思い出した。

つまり、このヘッドホンとアンプは、40数万円という値段こそしたが、少しオーバーだがこれからの自分の生涯で、“最愛の伴侶”となるような気がする・・・。
一番心配していた重量も、カミさんが言うように、今のところそれほど気にならない。いや、それを気にする前に、その音にひれ伏してしまう。素晴らしい音に、重いというネガティブさが吹っ飛んだ感じ・・・

実は昨夜も、午前1時頃目を覚ました。そして、のそのそと、ヘッドホンを耳に・・・。そしてウーンと唸る・・・。負けた・・・・。

今回買った真空管アンプもヘッドホンも、エージングを経ると、もっと音がこなれて良くなるらしい。NetではSTAXは最低200時間のエージングが必要とも・・・。しかしまさか、自分が今頃真空管アンプを買うとは・・・・

自分はあと何年生きるのか・・・。80歳まであと15年ほど。それまでこの音で音楽が聴けると思うと、つい嬉しくなってしまう。素晴らしいものは、金銭感覚をマヒさせる。

このSR-009に合わせた最高級アンプの開発のウワサ(期待?)もチラホラ・・・・? 将来、それが実現した時は、もしかすると値段関係無しに買っちゃうかも・・・

それにしても、たかだかヘッドホン。それが、これだけの感激・感動を自分に与えてくれるとは予想外・・。それを考えると、40数万円なんて、安いもの・・・。STAXはメンテナンスも定評があるので心配ない。なによりも、このヘッドホンは、持ち主登録制。つまり、このことからも、“STAXが将来的に相当な決意で1台1台のSR-009を保守してくれる”という意志を感じる。安心この上ない。

最後に残念なことを2つ。ドライバーSRM-007tAに入力切り替えが付いているのは便利だが、電源を投入すると、CH1が常に選択されてしう。つまり、CH3のXLR入力でつないだ場合など、電源投入後に必ずCH3を選択するという、二度手間が必要。ラッチングリレーや不揮発性メモリの利用で、電源断時のCHを覚えておいてくれると便利なのだが・・・。それとSR-009の左右の判別が結構面倒。SR-003だと、右CHに赤い札が付いているので、暗い中でも左右が直ぐに判別できる。SR-009はヘッドホン下の「L・R」またはケーブルの模様を見ないと分からないので不便・・・

でも、右耳が難聴の自分でもこれだけ感激するのだから、健常者はどれほどに聞こえるのか・・・

まあ今回、自分の“宝物”が一つ増えた・・・。良い買い物をした。


(2012/12/02追)
大切な人は、居なくなって初めて、そのことに気付くという。

先日、ちょっとしたトラブルで、STAXに修理をお願いしたが、このヘッドホンが留守をした数日間が、どれだけ長く感じられたか・・・・。

とうとう、「恋人はいつ戻ってきますか?」とSTAXに電話してしまった!!

前に使っていたboseのイヤホンもSR-003も「あの音じゃない〜!!」と代替にはならず、音楽を聴かない数日間・・・。戻った日にはカミさんから

「恋人は戻ったの?」

と聞かれるありさま。我ながら、少しキケンだな・・・と思った。
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/staxsr-009-4489.html



10. 2013年11月30日 22:18:01 : 2D6PkBxKqI

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/29(金) 10:02:12.46 ID:eyv8zd/w

SR-507 買ってから、なんかSTAXに飽きてきた。

507は404までのSTAXの弱点とされてきた低域が強化されたし、濃厚な音が楽しめるのだが 反面、静電気型の特徴が薄れて、ダイナミック型の音に近くなった


54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/30(土) 01:37:27.21 ID:16run1Es
>>49
そうですね。STAXはハイエンドになるほどダイナミック型に近づいてく。
それでもダイナミック型ではありえない質感だけども
静電型なのになんでダイナミックに習わないといけないのかと感じるようになる。


52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/11/30(土) 01:19:36.42 ID:16run1Es

こういう品物は新しいから良いということはないと思う。
確かにやっとのことで買ってその直後にバージョンアップというケースはあるけども。
落ち着いて聴き比べると自分の選んだ古いバージョンのほうがやはり良かったという事もあるから。
新しくたって中身は時代のあおりを受けて部分的にコストダウンしている所もあると思う。

実際、STAXスレでは旧機種を手放せない人もいる様子ですし。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1379273419/l50


SR-507 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000137278/


11. 2014年2月22日 20:20:27 : 2D6PkBxKqI

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/02/22(土) 14:26:31.87 ID:YHvNQyAp

最近は若い奴にも高音性難聴が激増してるらしい

ガクブルった

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2014/02/22(土) 16:54:38.82 ID:G1XFN1Bs
>>178
原因は大音量でカナルイヤホンで聞いてるからだろうな
カナルイヤホンは空気の逃げ道がないから鼓膜の劣化が早いよ

価格.com - カナル型の売れ筋ヘッドホン
http://kakaku.com/kaden/headphones/article/m_2046_003.html

amazon.co.jp STAX カナル型イヤースピーカー SRS-002 
http://www.amazon.co.jp/STAX-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-SRS-002-%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%AB%E5%9E%8B%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC-SRS-002-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/B009QVK35G/ref=pd_sxp_f_pt

試用レポート スタックス カナル型イヤースピーカーシステム「SRS-002」
http://www.rakuten.ne.jp/gold/joshinweb/report/staxsrs/


12. 2014年2月22日 20:26:39 : 2D6PkBxKqI
知らぬが仏、10年後が楽しみですね:


カスタマーレビュー STAX カナル型イヤースピーカー SRS-002 スタックス


5つ星のうち 5.0 ポタ用機材としては別格, 2013/5/13


By やまさん

IE800を注文してから一向に届かないので待ってる間に買いました。
かたやダイナミック式のカナル型、かたや静電式のオープン型。
あっちは音場の広さや低音に定評があり、こっちは繊細さで右に出るものは無いSTAX。
使い分けが出来ると思いこれにしましたが、まさかここまで気に入るとは。

付けた時、まず風通しのよさに驚きました。
カナル型特有の音の曇りやタッチノイズ等の違和感が無く、
音の通りのよさは何もつけていないのと同じくらい。
音を奏でると、その何も無い所から透き通るような繊細な音が。

STAXの技術者の方が何かのインタビューでこのような事を言ってたらしいですね、

「STAXの音はつまらない音だ。ただ自然の音を自然に再現しているだけだからつまらなくて当たり前だ」みたいな。

とんでもない謙遜です。

どこまでも澄み渡る高音、艶めかしい響きの管弦楽器、圧倒的な解像感。
各楽器ごとの分離&定位感もポタ機でこれ以上のものは知りません。
何を聞いても美しい。

音場の広さも開放型故かそもそも壁があるという篭り感を感じません。
広いと評判のIE800と比較しても向こうは広い屋内に対してこちらは無音の屋外ですね。これは凄い。

強いて言うなら構造上の問題でしょうが打楽器系の低音の音圧が弱く若干軽く聞こえます。

ズシンという感じの低音は望めませんが、キレは良いです。

ハードウェアそのものに対しての不満は少々あります。

普通のカナル型に比べてステムが異常に太いので汎用イヤーピースは付け辛く、
長時間装着してると耳穴が痛くなります。
かといってイヤホンモードで使うとドライバが大きいせいかポロっと外れてしまう。

耳穴がソフトタッチになるように、試しに安いウレタンピースを買って
ごんぶとステムに無理矢理ねじ込んだら一応付けられましたが、
音が変に曇って残念な感じになったので結局付属品に戻しました。
あの開口部の広さも透明感のある音質に一役買っているようですね。

それに全体的に作りが少々チャチです。プラスチックのハウジング部分にはバリ跡が残ってたり。
しかしプラスチックを多用しているお陰かアンプも本体も軽いですし、
この音を聞けばむしろチャチさを差し引いても途端にこの値段が大盤振る舞いに思えます。
きっとこの音のためだけに他への予算を使い切ったんだろうって邪推してしまうくらいです。
そう思ってしまうと、今度は逆にそういう所が

「軽くするために"見栄を張るための部分"はあえて無視した」

とか、そんな感じに機能美すら感じるようになりました。
そんな機能美から只者ではない感を醸し出す長くてしなやかなきし麺コードが好きです。

あと単三乾電池式ってのも地味に評価してます。
長い目で見たら内臓バッテリー劣化の心配がありませんから、
アフターサポートに定評のあるSTAXという事もありずっと手元に置いておけます。

IE800も気に入っていますが、気が付くとSRS-002ばかり使っている自分が居ます。
後日、これのためだけに高容量のeneloop proを買ったり、
家でも多用するようになったので専用アダプタのAC-002も買いました。
どこでも使える・持ち歩ける高音質機材としては値段以上に大変満足しています。

追記:携行・保管用にペリカンPC-1200買いましたがヘッドバンドが入る大きさギリギリで深さが無駄に余りますね。
このタイプならスポンジを切って型を作る事も出来ますが、多分PC-1085の方が楽そうです。

_____

5つ星のうち 5.0 音は最高!, 2013/4/30

By snapshot

スタックスのイヤースピーカーのポータブルモデル。
4万強の値段ですが、音は恐らくイヤホンというカテゴリーの中では異次元にクオリティが高い。

解像度や音場感、定位、リアリティなど文句のつけようも無い。低音が若干薄い位だが、イコライザーがある機種なら補正出来るだろう。
ただ開放型なので、混んだ電車内などでは音漏れが気になるのと、遮音性が殆ど無い事で、気持ちよく使える場所は少し限られる。

あとエージングというか、音がこなれるのに多少鳴らし込みに時間が掛かる(最低でも50時間以上かな...)のと、ハムノイズを拾いやすいのが弱点か。

都会でも静かな場所で、できれば地方など割合静かな場所で散歩しながら、ゆったりと音楽に浸りたい。

公園などで音楽を聴きながら読書などをする時には極上の音を届けてくれるだろうと思う。
遮音性が低いのも善し悪しで、周りの音が適度に入ってくるのは意外と心地良いときもある。
開放型なので圧迫感も無く、環境との隔絶感が無い事が返って散歩などの用途には良かったりもする。

多少用途に制限はあるものの、コレにハマってしまうと10万オーバーの価格帯のイヤホンでも満足出来なくなる。



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5つ星のうち 5.0 急遽、出張になり, 2013/5/1
By zone (Tokyo)


STAXファンならば、外出先でも高音質を・・。
私の場合、町を歩きながらよりもホテルでゆっくり過ごすために欲しくなった。

音質云々に関しては省略します。 STAXだから・・。

最初、クラシックを聴いていて気が付かなかったが、洋楽を聞くとボーカルが左に偏っていました。
販売店をすっ飛ばし、直接電話したところ、エンジニアと思われる人が電話に出てきて・・。

アンバランスの場合、ユニットが悪いと言うことです。
2週間くらい経っていたのですが、交換してくれることになりました。

とっても感じがいい方でした。

注意点としては、ユニットを挿すプラグですが、持ち運びの際、破損防止のため外したくなりますが、
接触不良の原因となるため、挿したままの方が良いということでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

改めてゆっくり聞く時間がとれたので、追加レビューです。

古いモデルSR-404を持っているので、比較したいのですが、片やピンプラグでCDプレーや直挿し、
片やミニプラグで、スマホ・PC接続と環境が違いすぎです。

自宅で軽く音楽を聞きたい時に、横着して適度に圧縮した音源をPCからミニプラグで出力。
少しのリラックスタイムが、すっかりCD一枚分を聞いてしまうので、困ったものです。

ドライバー部分(耳に差し込む部分)だけでは、非常に不安定で、専用ヘッドバンドを使うとしっかり固定できるため、
じっくりと観賞したい場合には、積極的に使うと良いと思います。

ただし、持ち運びの際に装備が大きくなり、また破損にも気を付けなくてはいけなくなるので、
専用の収納ケースを用意したくなりました。

さて自宅観賞時にふと思いました。
PCからのミニプラグ再生は、ハム音をひろって難があるので、USBサイズのヘッドフォンアンプを使えば、
もうこれで、オーバーなオーディオ装置など必要ないのではないかと錯覚してしまいます。

実際、これで生きていけるなと思える自分があり、音楽ファイルとPCとこのイヤースピーカーがあれば、
世界の果てでも行ける感じがしています。

酔狂なことを書きましたが、あとは持ち運びさえ解決できれば・・・。


_______


5つ星のうち 5.0 購入を考えている方への注意(音質以外), 2013/5/16
By 犬野郎 (埼玉)

先日、某イヤホン屋で購入。

ER-4Sからの乗り換えです。
音質に関しては色んなところでレビューされていると思うので割愛。
音質以外のレビューというか購入を考えている方への注意点を挙げていきます。

・遮音性は皆無

低いとかではなく、ゼロだと考えてもらったほうがいいです。
従って室外ではもちろんのこと、室内においても静かな環境でなければ厳しいです。
もちろん音量上げまくれば外部音をかき消せますが、耳がもちません。

・ノイズが乗りやすい

構造上致し方ないのですが例えばiPodと接続する場合、そのiPodをPCとドッキングするだけでノイズが乗ります。
またこれに関してはこちらの環境にも原因があるのかもしれませんが、別売りのACアダプタを繋いでもノイズが乗ります。
かなり敏感です。
電池使用であれば問題は今のところはないです。

・装着感が最悪

最も注意すべき点です。
音質のためなのでしょうか、人間工学礼讃の流れに正面切って殴り込みをかける正円の本体部分に
若干太めで長いのか短いのか何とも言えないカナル部分。

耳の形状、大きさによっては正しく装着することすらできないと思われますし、
装着できたにしても、その具合の悪さから耳が痛くなる人が普通に出てきてもおかしくない形状です。
購入前にぜひ一度試聴できる場所をさがして30分ほど試聴がてら装着してみることをオススメします。

長々と注意点を書きましたが、これらの点を全て吹き飛ばすぐらいの素晴らしい音質です。
自身の購入を条件をクリアーしているのであれば、是非おすすめです。

_______

5つ星のうち 5.0 IE800を越える究極の音質, 2013/6/1
By 川嶋努 "ウミシマン" (東京都町田市)

音質は、現時点で最高の評価を受けているIE800すら大きく凌駕しています。

さらには既存の最高価格帯のヘッドフォンでも凌駕している音質を有している、驚愕のコスパを備えた機種です。

私が価格を付ければ20万円でもかまいません。

ただし、若干使い回しにコツが必要であり、左右を逆にして

俗に言うシュアー掛けをすることにより、低音域の不足感も大きく改善され、

他に並ぶものがない高音質を楽しむことが出来ます。

シュアー掛けというのはケーブルをイヤフォン本体の上から伸びるように回転させて装着し、

最初に耳の上に回して耳の後ろから下に垂らすかけ方です。

このかけ方をしようとすると左右を逆にする必要がありますので、何度か試しながらしてみて下さい。

音質傾向としては

高音域から中音域にかけては非常に自然でかつ並ぶものがない高解像度であり、

音場も広大で高級機種のヘッドフォンすら凌駕しています。

それでいて一切色づけのない音色傾向であり、純粋な録音した音質はこれだったのかと

納得させられます。

低音域だけが若干量感不足だったのですが、上記のシュアー掛けをすることにより

30%程量感が増し、まったく不足のない深い重低音とスピード感あるアタック感覚を

両立させているという音質を獲得できました。もはやマイナス点が見当たりません。

充電池で駆動させることが必要であり、エネループでは6時間、エネループプロでは7時間以上

持つようです。

SANYO NEW eneloop充電器セット(単3形4本付) N-TGN01BS

SANYO eneloop proエネループプロ 単3形4本パック HR-3UWXB-4

どうしてもポータブルアンプ同様のアンプが必要であり、

持ち運びの点では普通のイヤホンには劣りますが、

そういった物理的な制約以上にとてつもない音質を

出すことが出来ますので、ぜひともイヤフォンスパイラルを終らせたい方、

最高の音質を求める方にはこれ以上の選択肢はないと断言できます。

50時間ほど音を出し続けることで音の堅さも取れ、

人間の作為的な音作りを一切感じさせない

録音されたそのままのピュアな音質をとことん楽しむことが出来ます。

なお、さらに濃厚でピュアな音質にチューンアップされたい方には

NIP-01をおすすめ致します。

NS 中村製作所 ヘッドホンコンディショナーAClear Porta(アクリア ポータ) NIP-01(クローム)

プレイヤーとアンプの間に質のいいケーブルをさらに追加して

挟むだけです。20%ほどの音質向上を感じられると思います。

ステレオミニケーブル オーグライン

ぜひ楽しんで下さい!
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B009QVK35G/ref=cm_cr_dp_see_all_top?ie=UTF8&showViewpoints=1&sortBy=byRankDescending


合掌


13. 2014年2月22日 22:24:29 : 2D6PkBxKqI

イヤフォンで難聴になると言われる要因は音量、時間、高周波ですね。

音は鼓膜によって振動に変えられ、基底膜の”有毛細胞”がそれを振動として
受け入れ、脳がこれを音情報として認識します。

しかし大量の音が入ってきた場合、この有毛細胞が死んでしまいます。
そのためイヤフォンで聞く場合は難聴になりやすいです。

しかし、それでは実生活においても難聴になってしまいますね。
音の大きさはそれほど大きくなくても、音を聞かない時間なんて人間には
ないので、上の理論でいくと自然と有毛細胞は劣化していくことになります。
ライブやパチンコ屋の中にいて難聴になるということはあまり聞かないと
思います。

実は、難聴になると言われる要因としては高周波が一番の問題です。
自然界の音は人間の耳に入るまでには高周波の音は減退します。
なので、実生活において難聴になるということはないですね。

しかし、イヤフォンの場合は耳のすぐそばに音の発信源がありますので、
高周波の音は減退せず、そのままダイレクトに有毛細胞まで届きます。
結果、難聴になりやすくなります。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1496317569;_ylt=A7YWPRaqpAhTx18AlPuOAPR7?fr=rcmd_chie_detail


14. 中川隆 2014年10月16日 23:12:46 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

私も学生時代から耳鳴りに悩まされてきましたが、耳鼻科で調べてもらうとやはり気づかない難聴があったようです。

低音の一部が聞こえていないそうで、原因は不明だとか。難聴は高音から聞こえなくなるのが通常のようですが、原因不明の「特発性」の難聴では、低音の一定の波長だけ聞こえないということがあるようです。

耳鳴りはほとんど難聴を伴っているようです。あるいは難聴が耳鳴りを伴う。

暫くは気にしないでいましたが、日本に帰ってひどくなってきたようなので、脳も聴神経も内耳も全部MRIで調べてもらいました。しかし腫瘍とか梗塞とかは何も見つかりませんでした。耳鳴りがひどいという人は、聴神経腫瘍など危険な病気がある場合もないわけではないので、耳鼻科と脳神経外科で一度検査してもらうと良いと思います。

確かに耳鳴りは日和見的なところがあり、低気圧が来ると悪くなることもあり、精神状態の影響も受けて悪化することもあります。ストレスで悪化し、体を冷やすと悪くなることもあります。秋冬は耳には良くないシーズンです。
http://kuantan2007.wordpress.com/2014/10/16/%e8%80%b3%e9%b3%b4%e3%82%8a%e3%81%a8%e5%9c%b0%e9%9c%87%e4%ba%88%e7%9f%a5/


15. 中川隆 2014年10月25日 19:18:08 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

16 名無しのプログラマー 2014年09月20日 22:39 ID:r9lULGB60

ウォークマンで音楽聴き過ぎて耳鼻科に行ったら、ウォークマンのヘッドフォンが原因だと診断された。それ以来なるだけスピーカーで聴いてる。

外出の時は、ウォークマンを使うのは短時間にしてる。ウォークマンで痛めた聴力は治らない。

皆さん気を付けて下さい。
http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/40932229.html


16. 中川隆 2014年10月25日 19:20:16 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

価格.com - STAX SR-009 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000236482/

STAX SR-009 買って本当に良かった。 2014年10月17日

使用して約1年。このイヤースピーカーは本当にすばらしい。

どのくらいすばらしいかは聞けば一番良いのだが、私なりに文章で表現すると、高橋美智子のCD「驚異のコントラバス・マリンバ 」の1曲目の「響木II(下山一二三)」という曲を難なく再生したのには驚きました。

普通のスピーカでは再生できない超低音(たぶん28Hzぐらいだろうと思います)をフォステクスの80cmのスーパーウーハーで再生すると家中が揺れて、家族の全員が表に飛び出してきて地震と勘違いするほどの重低音から始まるこの曲をスピーカーでさえなかなか十分に再生することが難しいのに、このSR-009はそれなりにビビる事無く再生した。耳元で風を感じた。すごいと思った。

ソニーのMDR-R10では不可能だったこのCDの曲を再生した!!!。

技術の進歩を深く感じた。このSR-009は低域の再生能力において普通のSRシリーズとは別物だということがこのようなCDを聞くとはっきり理解できます。

あぁぁ・・・買って良かった。

今までオーケストラのフォルテシモなどで一度もひずんだことが有りません。

また中高音などの繊細な表現力も他を圧倒してます。ほめすぎかもしれませんが、欠点はと言うと価格が高いことです。
http://review.kakaku.com/review/K0000236482/ReviewCD=762361/#tab

STAX SR-009 言葉がありません 2012年5月22日

夜間にクラシック等を聞くために購入しました

自室で夜間に聞くのでスピーカーでは家族に迷惑がかかるから
優しく綺麗な粒子を出してくれるようなヘッドホンを探し
オーディオ専門店で視聴させてもらい購入しました

中音と高音は言葉が出ないぐらい綺麗なのに凄いと表現する以外に言葉が無いぐらいの解像度を持っていますし
低音もスピーカよりは弱いけれど正確で変な小細工の無い音を出してくれます

各音域の音が1音ずつ聞こえる性能は素晴らしいです
今まで聞いていたヘッドホンによる音の世界ががらりと変わりました

フルオーケストラの各楽器が1つずつ聞き取れるヘッドホンです

ドライバーは「SRM-007tA」を使用しています
http://review.kakaku.com/review/K0000236482/ReviewCD=507722/#tab

STAX SR-009 噂通りの中高域の美しさ 2012年4月1日

まだ、購入して使用時間20時間程度ですがあまりの音の良さに片っ端からCD音源を聞いています。

システム

送り出し:Linn Akurate DS(ネットワークオーディオ)

NAS:QNAP TS-439 ProU+

アンプ:ハットオーディオラボ STAX対応ヘッドホンアンプ
ヘッドホン:STAX SR-009
      Victor HP-DX1000
      AKG K701

再生プレーヤー:SongBookDS Lite(iPhone)
        Kinsky(T-01C)

STAXの静電型イヤースピーカは中高音域が素晴らしいと聞いてはいましたが、確かにここまでの音が出るとは思いませんでした。

楽器の演奏の音を真横で聞いてる様な表現力です。

低音域はヘッドホンであることを考えれば十分過ぎますが、ペア50万オーバーのスピーカにはちょっと及ばない感じでしょうか・・(といっても全然不満はないです)

ヘッドホンとしては非常に高価ですが、スピーカーに50万近く出すなら純粋な音質ならこちらの方が遥かに上です。
それこそ数百万のシステムでも組まない限り・・・・
http://review.kakaku.com/review/K0000236482/ReviewCD=494223/#tab


ついに最高級ヘッドホン「STAX」買ってきたぜwwww

14 名無しのプログラマー 2014年09月20日 20:36 ID:LBbS4hmP0

ヘッドホンなら最上位クラスの環境でも五十万から百万くらいで揃っちゃうのは考え方によってはリーズナブル

スピーカーだと上目指すと数千万の世界だからなぁ


7 名無し 2014年09月20日 17:41 ID:BJ4AmoaC0

埃に弱いのが難点
以前SRS3000持ってたが半年で異音がするようになった

9 名無しのサッカーマニア 2014年09月20日 19:00 ID:ZyCnCVkz0

あと湿気にもめちゃくちゃ弱いね
風呂上がりに聴いたら一発で死ぬ
出来れば夏場も出さないのが吉
http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/40932229.html


17. 中川隆 2014年10月25日 21:18:22 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

僕の忠告は

麻薬には絶対に手を出さない事です。

一度でもやったら破滅するのがわかっていても絶対に止められなくなりますから:


何も知らない普通の人をドラッグの世界に引きずり込む手口
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/902.html



18. 中川隆 2015年8月08日 06:53:17 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs


難聴予防の王道 2015年08月08日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/757a509aab7b0e869c0f82b0cf5267d8

音楽&オーディオ愛好家にとって耳の機能が衰えるというのは”恐怖の的”である。とにかく音がいいとか悪いとか以前の問題として、音が聴こえてこなければ音楽の楽しみようがない。

そうはいっても、人間年をとるにつれ「高い方の音が聞えづらくなる」のは冷厳な事実でこればかりは金持ちだろうと貧乏人であろうと神様は公平で分け隔てない。

音が聞えづらくなって音楽の趣味を放棄しなければならないかと思うとそのときは「もう、いつ死んでもいい!」とこうなる。

と、いうわけで経年劣化は受け入れるとしても努力のしがいがあって、せめて耳の機能を最低限維持できればというのが現時点での最上の望み。

2008年5月放映のNHKテレビ「ためしてがってん」では難聴になる一番の原因は「耳は臓器の一部であり血流による栄養補給が疎外されること」だとされていた。

その要旨を再現してみよう。

               
有毛細胞
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/48/bf69e4baddbc7342d5fd8fcef3e8c1a7.jpg
          
ダンス細胞
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/83/a2686738e33662263cf1fe5505d42c2d.jpg
        
難聴のリスク
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/08/e5ab90226a349a361a20adfe2092bfb3.jpg

☆ 音が聞える仕組み

人間の耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)という器官に有毛細胞が並んでおり、入り口に近い有毛細胞が高音を感じ、奥の方にある有毛細胞が低音を感知して振動し脳に伝えて音として認識される。

段々と高音が聞きづらくなるのは入り口に近い有毛細胞が高音も低音も感知して振動するので傷みやすく、加齢、騒音の聞き過ぎによるのが原因というのが定説。

☆ 先入観による「音韻修復」

男女10人による混声合唱団に対して実験が行われる。いずれも日頃音楽に親しみ耳に自信のある方ばかり。実験の内容はノイズをずっと聞かせて、その中に「さくら、さくら」のメロディが隠されておりそれを聞き分けることが出来た人が何人いるかというもの。

その結果、10人中8人がメロディが聞えたと手を挙げたがこれが大間違い。実はメロディは何ら含まれておらずタダの雑音ばかりで結局、聞えた8人というのは「気のせい」だった。

これはオーディオでもよくある話。

たとえば他家で、一桁違う高級なオーディオ装置の前に座らされ、見た目の豪華さも手伝っていかにもいい音を聴いた感じになるのだが、実は左右スピーカーのプラス・マイナスの結線が間違っていたり、ツィーターの片方が鳴っていなかったりすることはままある話で、いかに先入観が人間の聴覚を誤魔化すかという好例(笑)。


☆ 難聴のリスク要因とは?

1 加  齢 → 1.6倍  2 高脂血症 →  1.9倍  3 糖尿病 → 3.7倍  4 腎臓病 → 5.9倍

科学的な根拠として有毛細胞の根元に並んでいる「ダンス」細胞に正常な血液によってきちんと栄養補給がなされていないことが難聴につながる大きなリスク要因であるという。

結局、前述したとおり難聴予防には「生活習慣病の予防が大切」という結論だった。

ところが、つい最近のネット情報で「コエンザイムQ10」で難聴予防ができるという記事を見かけたのでたいへん興味を持った。

要約してみると次のとおり。

年を取るにつれて耳が遠くなる「老人性難聴」は、耳の奥の「内耳」にある感覚器の細胞が遺伝子の働きで死滅して起きることを東京大などがマウスの実験で明らかにした。

抗酸化物質で遺伝子の働きを抑えると、発症しないことも突き止めた。哺乳類の耳の仕組みは共通しており、人の難聴予防につながると期待される。

また、損傷を受けた細胞を自殺に導くBakという遺伝子に着目。マウスのBakを働かないようにすると、人間の50歳に相当する生後15ヶ月でも聴力がほとんど低下しないことを確認した。

Bakの働きを抑えられるか調べるため、17種類の抗酸化物質をエサに混ぜてマウスに与えたところサプリメントとして市販されている「コエンザイムQ10」など3種類が難聴予防に効果があることが分かった。

一方、人間の成人にとっては1日20ミリグラムにあたる「コエンザイムQ10」を生後4ヶ月からマウスに与え続けると、生後15ヶ月の時点で同じ月齢のマウスが45デシベル以上の音しか聞き取れないのに対し、12デシベルの小さい音を聞き取れることを確認した。

以上のような内容で、宣伝目的ではない、れっきとした学術的な研究成果というのがうれしくなる。充分信頼が置けそうだ。

早速、飛びつくように「コエンザイムQ10」をネットで注文したのはいうまでもない。とはいえ、不純物などでの副作用が心配なのでちゃんとしたメーカーを選ぶのが肝心。
     
「Q10ライフ50」
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/49/0f68e7118ea44131fa4e95c6674c7283.jpg
    

amazon.co.jp コエンザイムq10
http://www.amazon.co.jp/s/?ie=UTF8&keywords=%E3%82%B3%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%A0%EF%BD%91%EF%BC%91%EF%BC%90&tag=googhydr-22&index=aps&jp-ad-ap=0&hvadid=23873265425&hvpos=1t1&hvexid=&hvnetw=g&hvrand=7461882467667138978&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=b&hvdev=c&ref=pd_sl_8fwjv8lz2_b

   

これで、朝食後に服用するサプリメントがまたまた増えてしまった。

「ビタミンC、E」「国産黒酢の錠剤」「オルニチン」「発酵黒にんにく」そして「コエンザイムQ10」・・・。

とまあ、以上のような内容だったわけだが、6年後の今日に至り現在のサプリメントの服用状況をあえて記してみると、「黒酢」と「発酵黒にんにく」は胃を痛めたせいであえなく脱落、「オルニチン」と「コエンザイムQ10」は効果の程が分からなくて自然消滅といった具合。

結局、難聴予防の王道は日頃の生活習慣において極めて地道な「腹八分」「継続的な有酸素運動」に優る対策はないようで・・・(笑)。



19. 中川隆[1094] koaQ7Jey 2015年12月14日 08:16:11 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[261]

大西 正隆・真空管アンプ工房
http://www.ktamp.com/index.html


『STAX SR-404 Signature ドライバーユニットの製作』
■2A3PP「HK-9」でSTAX・SR-404を聴く■
http://www.ktamp.com/stax404p1.html


  ■SR-404を購入■
最近STAXのコンデンサーヘッドフォンSR-404を購入した。スタックスではこれを「イヤースピーカー」と呼んでいる。手にとって見ると確かに頭からぶらさがった“スピーカー”、決して洗練されたデザインとは思えない、いささかバルキーな容姿でもある。

いや、ヘッドフォンを持っていなかったわけではない。現有はいずれもダイナミック型のヘッドフォンである。このところ仕事をし“ながら”、パソコンに向かい“ながら”ヘッドフォンでCDを聴いたりFM放送を聴き“ながら”が多くなった。その方が集中力が高まるのである。(と、思っているだけ?かも知れない。このページもSTAXで軽い女性ボーカルを聴きながら書いている。)

しかしどうも現有のヘッドフォンでは今ひとつものたらない。そう感じるようになると悪い虫が目を覚ます。もっと快適な装着感と耳に優しい音を、ヘッドフォンに求めるようになってしまうのだった。この期におよんでSR-404を購入した動機の一つである。

では、なぜそれがSTAXだったのか。オーディオには各人各様、様々なかかわり方がある。小生は可能な限り、自分で設計・製作したオリジナル機器でオリジナルの音を出す、いわば“参加型オーディオライフ”をコンセプトに長年オーディオにかかわってきた。できればスピーカーも、真空管もトランスも・・・自身で作って自作自演でやって見たい!・・・。しかしそうもゆかない。

そんなオーディオとのかかわりの中で、STAXヘッドフォンには「ドライバーユニット」と称する専用のヘッドフォンアンプが必要なのである。CDプレーヤーのヘッドフォンジャックに“ポチョ”っと挿せばOKというわけにはゆかない。手がかかるヘッドフォンなのである。その上ドライバーアンプに求められるスペックは、真空管で作るのが最適、さほど難しいものではない。こうなったらもう止まらない。

音も良い、装着感も良い、おまけにドライバーアンプの自作までも楽しめる。こう考えるとこのヘッドフォン以外にチョイスは見当たらない。

“虫かご”とも言われるこの奇妙なデザインを見たのは、かれこれ30年以上、いやもっと前だったかも知れない、当時のモデル名「SR-Σ」「SR-Λ」であったと記憶する。STAXのコンデンサー型ヘッドフォンと言えばこの形に懐かしさを感じる。SR-Λを継承するラムダシリーズ「SR-404 Signature」、やたら郷愁の念にかられてしまったのであった。

やがてSR-404が到着した。早速“虫かご”を耳にかけて聞いていた。この姿を家人が見て「なにそれ!?」、やはり奇妙な形に見えるらしい。それでいいのである。でもこの音を聴いて目を丸くしていた。

以下は「先ずは聴いてみよう・2A3PPアンプで」。いずれ自前の「ドライバーアンプの製作記」をご紹介できればと思っている。

  


■コネクターの調達■
頭の中ではすでに自前アンプの回路図はできている。しかし、いきなりそれを作るのは近道ではない。先ずは手元の“ありもの”でSR-404のエージングも兼ねてじっくり聴こうではないか。その上で頭の中の回路図を修正する方が良い。それも少しずつである。実際に音を聴いていると作戦が変わることはよくあることである。自前の専用アンプで聴く楽しみは後にとっておこう。それまではバーチャルを堪能する。急ぐ旅ではないのだから。

その前にご忠告。もしや、このページに刺激されて「われも!」とおっしゃる方は、先ずコネクターを入手して欲しい。そうです。ヘッドフォンコードの先端にぶら下がっているオスのプラグを差し込む、シャーシ側のヘッドフォンコネクターである。

これがないと先へは進めない。秋葉での入手は不可(?)だと思うが、スタックスさんへ直接頼めば購入できる。お一人様2個まで。価格は@1,050円(税込み・08年2月時点)。

初期の頃の製品と現行モデルではコネクターが異なるので要注意。現行製品対応は「5ピンPROバイアス用・イヤースピーカーコンセント・SRC-5」と長いが、「プロバイアス用コネクター」でOKだろう。

コネクターのシャーシへの取り付け穴はφ18(+0)、ツバ代が少ないので穴径に注意。本体に回り止めのストッパーがないため、ナットを締める際の位置出しにもコツがいる。

■先ずは聴いてみよう・2A3PPアンプを準備■
静電型のコンデンサースピーカーは、固定電極に180度位相が反転した振幅を加えて駆動する。要するにPPアンプの出力段上下のプレートに現れる信号である。

負荷となるヘッドフォンは容量性、SR-404の場合は110pF。インピーダンスは145kΩ、しかしこれはあまり気にすることはない。要はキャパシタンス負荷、負荷電流はほとんど流れない。これを電圧駆動と言う。真空管のグリッドに加わる交流信号と同じである。

ただ電圧駆動なるが故に大振幅を固定電極に加える必要がある。とりあえず100Vrmsほど出れば十分な音量で聴けるだろう。しかし後々の本番機では、ノンクリップ300Vrmsあたりを目安とする。この振幅を得るには真空管PPアンプが最適である所以となる。

先ずは手元にある2A3PP「HK-9」で聴いてみた。オリジナル回路に下図のように手を加える。このアンプはモノラル仕様、ちょっと大げさでもある。エコにも逆行する。でも2A3PPでスタックスヘッドフォンを聴く、チョット愉快な気がする・・・・。

←写真下・改造後の写真。黄色のが追加したフィルムコンデンサー(0.1μ630V)
ご注意:真空管アンプの出力管のプレートには、通常300V以上の高い直流電圧が印加されています。実験をされる方は感電には十分ご注意下さい


■バイアス電源を準備■
もう一つ、振動膜には高圧DCバイアスを印加する必要がある。1960年代、当時発売された初期製品のバイアスは230V、しかし現行製品ではリニアリティー改善のためにDCバイアスは580Vにアップされている。この580Vのバイアスをスタックスでは「PROバイアス」と呼んでいる。ちなみに初期製品のDC230Vバイアスを「ノーマルバイアス」と呼んで区別している。

バイアス電圧の負荷電流はほぼゼロ、静電気である。したがってリップル含有は少ない方が良いと思うが、さほど大きな問題にはならない。DC580Vの印加で所定のリニアリティーが得られる電圧だが、パワーアンプ内の電源から400V〜500Vが作れればそれをバイアス電圧として使える。しかしバイアス電圧が低いと音圧は上がらない。少なくとも500Vは必要だろう。

2A3PPの後しばらく異なるアンプでもテストしてみたいので、ありあわせの電源トランスで、整流回路とコネクターを取り付けた実験用アダプター(?)をバラックで作った。回路図は下記のとおり、バイアス電圧の実測は567V、この電圧は4.7MΩの手前で測定する。リップルの実測は2mVp-p、同じく4.7MΩの手前で測定。(感電注意) 後日塩ビシートでカバーをする予定。

←写真はコネクター部未配線。左中央の抵抗が4.7MΩ。これは手持ちの高圧用セラミック抵抗を使用しているが、1/4W or 1/2W金皮またはカーボンでOK。

ご注意:バイアス電圧の出力には必ず『4.7MΩ』を入れて下さい。


■2A3PPパワーアンプ「HK-9」を改造■ ■コネクター・ピン配置■

■Proバイアスコネクタのピン配置
■REAR(ピンの端子側)から見た図


改造2A3PPアンプの実測データ
GAIN 49.7dB at 1kHz
F特 10Hz〜100kHz -1dB
出力 295Vrms Non Clip
ひずみ率 0.12% 1kHz 100Vrms

■出力段のそれぞれのプレートから0.1μ/630Vを介して出力。
■0.1μの放電用に2.2MΩでGNDへ。
■出力トランスのスピーカー端子はオープン。ただしアンプによっては負荷オープンで発振することがある(要注意)。HK-9では問題なし。
■NFBはローカル、オーバーオールNFBともにオリジナルのまま。


■バイアス電圧電源(実験用)回路図■

■手元にあった電源トランスの二次側はAC250V-0-250Vが出ている。そのため上記のとおり整流出力はDC740Vもの高圧になってしまう。センタータップならAC200Vx2位が良さそう。

■整流用のケミコンは2段スタック。この場合は各ケミコン両端に必ず漏れ電流以上の電流が流れる抵抗を入れること。上記回路では計算値3.7mAを流す。電源部トータルの回路電流は5.8mA。

■この抵抗値で電源オフ後のケミコンの放電時間が決まるので、抵抗値は大きすぎないように。ケミコンの放電電流は上記回路図の82kΩと270kΩにも流れる。これらも合わせて適宜決める。

■電源部のGNDとアンプのGND(シャーシで可)は結線する。信号系のGNDと切り離すとGND電位不定(フローティング)となり、ヘッドフォンの固定電極に信号が入力された時、バイアス電位が不安定となる。

■バイアス出力電圧は実測567V。バイアス電圧の測定ポイントは上記のとおり。4.7MΩの後ではデジボルの内部抵抗による電圧降下で正確な値を表示しない。


■2A3PPアンプで無事音だし成功■
いつもそうだが、始めての音だしは緊張感が伴う。無事音が出るとその音に新鮮さを感ずるのだ。今回のSTAXヘッドフォンはいつになくをそれを感ずる。スタックス自身は何度か聞いてはいるが、2A3PPアンプとスタックス、初めて聴く音である。

このヘッドフォンはエージングに100H以上要するそうだ。いやもっとかも知れない。しかし、そんなの待っていては日が暮れる。いきなり聴いて楽しんでしまうのが小生の流儀。聴いているうちに音が良くなるのであれば、それはそれで大いに結構、自前のアンプを作る頃にはエージングが進んでいるのであろう、先が楽しみである。

STAXの純正ドライバーユニットを手元で長時間使用したことはない。大分以前に店頭で短時間聴いただけである。今聴いている2A3PPとどう異なるのかはわからないが、しかし、そのことはさほど重要なことではない。

フィラメントが交流点火の2A3PP、ハムを心配したが問題はない。ボリューム最大でわずかに聞こえる程度のレベル。ハムバランサーの再調整でキャンセルできる。

新緑の季節のそよ風のような、新鮮な空気が耳元をとおりすぎる。爽快である。かと思うと、鼓膜が震えるかのような地響も聴こえてくる。しかし、怒涛のごとくではない。きめ細かい分解能も一級品、しかし刺激を伴う繊細さではない、限りなく爽快である。CD一枚が何の苦もなく聴けてしまう。

特筆すべきは、音量を下げた時の帯域バランスが絶妙、ボリュームを絞っても音が痩せないのである。「ながら族」にはありがたい。ダイアフラムの軽い静電型の特徴だと思うが、音量大小でのリニアリティーレンジが広い。ゆったりと時が流れる。これが静電型のなせる業なのだろうか。

この部屋での音楽鑑賞とBGMは、ヘッドフォンの使用頻度が上がるだろう。別の部屋にはTAD TD-4001とダブルにつながれたJBL 38cmマルチシステムがある。部屋いっぱいに広がる音を聴きたければこの部屋に行けば聴くことができる。

ヘッドフォン、それも静電型、38cmダブルウーハー・マルチシステム、この対比がおもしろい。我が家の音響空間のダイナミックレンジが広がった。

マルチシステムの音をSTAXヘッドフォーンに合わせようとは思わないが、静電型には独自の世界があり、この音は一つのリファレンスになりうる良質音であると思っている。

2A3PP・モノラルではやはり大げさすぎる。これが机の上に居座ってしてしまっては大いに邪魔である。次はスケールを落として、6CG7PPライントランス付きプリアンプ「HK-6」で聴いてみることにしよう。


■6CG7PPラインコントロールアンプ「HK-6」で聴いてみた■・NG編
結論からご報告・・・高域に艶やがない・低域膨らみすぎ・爽やかさがない・・よって改造実験はここまでで打ち止めにした。

ラインアンプとして評価の高い6CG7PPコントロールアンプ「HK-6」に期待を持って改造実験を試みたが、結果はおもわしくなかった。敢え無く実験を中止した。2A3PPで表現していた爽快な音ではないのである。いや、悪い音ではない、しかし、低音域のエネルギーが凄いのである。これではスタックスのあの軽快感と爽快感が表現できない。

HK-6は長時間かけてラインアンプに特化した最適設計がなされている。音決めのポイントはフラットネス、どちらかと言えば「静かな・優しい」音質を目指したもの。プリアンプは過度に「高分解能・シャープな音」を志向してしまうと、プリアンプがシステム全体を支配してしまう。

プリを「入れても入れなくともあまり変わらない、でも入れたほうがいいかな?」位の存在であるべきと思っている。プリの役割は、ラインのコントロール機能はもちろんだが、それ以上にインピーダンス変換機としての役割を求められるのが、現代プリアンプでの重要な位置づけであると思っている。

一方、初段は12AX7・SRPPにカーソード結合位相反転を採用した2A3PP「HK-9」、このアンプの設計思想は従来の2A3PPアンプを越える高音質アンプを目指した設計である。局部帰還採用による電圧増幅段の低ひずみ率化、出力段とのひずみキャンセル効果の排除、オーバーオールNFB採用等々である。

スタックスヘッドフォンはこの両機の設計思想の違いを見事に見抜いてしまう、誠にもって“恐ろしいスピーカ”であることがわかった。しかも耳元で鳴っているのであるからなおさらである。

2A3PPでは基本回路の変更はなし、一発でうまく行ったがHK-6ではいろいろトライしてみた。初段の球を12AU7から12AX7に変えプレート電流を300μA程に下げてみた。NFBの最適化も試みた。いずれも若干高域よりになっては来るが2A3アンプとの溝は埋まらなかった。

かといって無理やり低域をカットするのは本意ではないし本質でもない。設計の根本を変えない限りスタックスを鳴らせないのであろう。しかし、それではHK-6の設計思想が変わってしまいHK-6とは別物になってしまう。これがまさしく「回路設計」の本質なのである。

HK-6は元に戻して、また2A3PPで聴いている。明らかに2A3の方が良い。しかし、6CG7PP「HK-6」での実験は徒労ではなかった。これでスタックスSR-404専用・自前ドライバーアンプの設計目標が定まったのである。
http://www.ktamp.com/stax404p1.html


20. 中川隆[5702] koaQ7Jey 2016年12月27日 00:20:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6143]

ヘッドホンオーディオの私的な歴史、そして次の10年
万策堂の私的オーディオインプレッション
http://pansaku.exblog.jp/25028844/


1891年頃
・フランスの技術者エルネスト・ジュール・ピエール・メルカディエが電話受信機用として、歴史上初めてのイヤホンを開発、その特許を米国で取得。

・この頃、イギリスで教会や劇場での音声を電話線を通して、家庭で聞くというエレクトロフォンという富裕層向けの有線放送が誕生。聴取に用いられたレシーバーは家に居ながら音楽を楽しめる機器であり、ヘッドホンの祖形。

1910年
・米国の電気技師のナサニエル・ボールドウィンが自宅の台所で左右二台のレシーバーをヘッドバンドに取り付けた機器を考案。ヘッドホンの誕生。その優れた音質を米海軍が評価し、購入に至る。これ以降、しばらく高性能ヘッドホンは全て軍用。

1937年
・ドイツのオイゲン・ベイヤーが世界初のダイナミック型ヘッドホンDT48を開発。彼は後にbeyerdynamicを設立。

1946年
・中野にフジヤカメラ店開店。のちのフジヤエービックであり、日本におけるヘッドホンブームの盛り上げに大きな影響を及ぼす。

1949年
・独のAKGが同社の最初のヘッドホンK120 DYNを発売。

1957年
・米RCAの技術者であるウィラード・ミーカーがノイズキャンセリング機能のあるヘッドホン用のイヤーマフを開発。

1958年
・アメリカのヘッドホンメーカー、KOSSを創設したミュージシャンのジョン・コスが、一般向けにステレオヘッドホンを開発。軍用レベルのヘッドホンで音楽を聞いたことが契機。

1959年
・日本のスタックスが世界初のエレクトロスタティック型ヘッドホンを発表。

1967年
・独のゼンハイザーが世界初のオープンエアー型ヘッドホンHD141を発売。

1968年
・Kossが米国初のエレクトロスタティック型ヘッドホンを発表。

1972年
・米コネチカット州にマークレビンソン・オーディオ・システムズ設立。スピーカーによるハイエンドオーディオが本格的に始まる。

1979年
・ソニーが携帯オーディオプレーヤー、ウォークマンの初代モデルTPS-L2を発表。ヘッドホンが世界中のあらゆる場所で日常的に使われるようになる。

1982年
・CD登場。アナログレコードを急速に駆逐し始める。

1989年
・ソニーが高級ヘッドホンMDR-R10と超定番モニターヘッドホンMDR-CD900STを発売。
・AKGが真のオープンエアー型ヘッドホンK1000が発売。

1990年
・ニューヨークのブルックリンで発祥したGRADOが同社初のヘッドホンHP1を発売。

1991年
・ゼンハイザーは当時、世界で最も高価なヘッドホンシステムとしてOrpheus(HE 90/HEV 90)ヘッドホンシステムを発売。後のハイエンドヘッドホンの源流。

・Ultrasoneがドイツ・ミュンヘンに設立される。開放型ヘッドホンHFI-1000を発売。

1993年
・STAX SR-Ω 発売。日本におけるハイエンドヘッドホンの前哨。

1994年
・GRADOのベストセラーSR60発売。

1995年
・ゼンハイザーより名機HD600発表。

・ソニーより世界初の市販のノイズキャンセリングヘッドホンMDR-NC10が発売されるも、あまり普及はせず。


1999年
・SACD、DVDaudioが登場する。いわゆる「ハイレゾ」音楽データの原型となる。残念ながらオーディオマニア以外への浸透はせず。

2001年
・10月、最初のiPodがマッキントッシュ専用のデジタルオーディオプレーヤーとして発表される。iTunesとの同期機能を持ち、自宅での環境をそのまま外へ持ち出せることが特徴。音楽を聞くためのDAPそしてイヤホンが全世界に急速に普及。

・ノイズキャンセリングヘッドホンBose Quiet Comfortが日本で発売され、この種のヘッドホンが本格的に普及。

・日本の電気用品安全法が改正され、外国製のヘッドホンアンプなどでPSEマークを取得していないものは、原則的に日本国内での売買ができなくなる。以後、日本で公的に外国製のオーディオ機器、特に電源ケーブルなどを輸入し売買することが困難に。

・世界最大のヘッドフォンオーディオフォーラムHead-FiがJude Mansillaにより設立。このような建設的なヘッドホンオーディオ論議が出来る場が日本には未だ存在せず。


2003年
・ゼンハイザーより名機HD650発表。目に見えないマイナーチェンジを繰り返しつつ現在も発売中。

・圧縮音源配信iTunes Storeが開始。

・EUにRoHS指令が発令。これによりEUで電気機器のパーツに含まれる有害物質の使用が制限。高音質だが、また代替についてはメーカーに委ねられたため、多くのオーディオ機器に音質的あるいは価格的な影響。これによりオーディオ機器全体に若干の音調の変化。


2004年
・オーディオテクニカの名機ATH-AD200発売。この頃のテクニカは覇気があった。

2005年
・この頃よりiPodに付属するイヤホンの音質に飽き足らない人々がより高級なカナル型イヤホンを買い求める。

・水樹奈々のEternal Blazeが大ヒット。この頃、日本においてアニソンが独立した歌謡ジャンルとして定着。アニソンをメインソースとして、これを高音質で聞こうとするオーディオマニアが“日本だけ”に現れる。


2006年
・米RSAが高級ポタアンの定番SR71を発売。この頃、国内外から多数のポタアンが発売。

・日本の新興オーディオメーカーizoが高性能ヘッドホンアンプiHA-1のファーストモデルを発表。別電源などを持つ高度なコンストラクション。パソコンで音楽鑑賞するための環境の向上を掲げる。このコンセプト自体は2016年末の今も生き続けている。

・この頃、ブログMusic to Goにより日本にヘッドホンのリケーブル、バランス駆動が紹介される。日本でヘッドホン・イヤホンで高音質を追求する動きが本格的に始まり、ハイエンドヘッドホンへの関心が高まる。

・11月11日にフジヤ主宰の最初のヘッドホン祭り「ハイエンドヘッドフォンショウ」が定員制で開催。出展されたシステムはたった5組であったが、2016年現在から見ても、かなりハイエンド寄りの高度な内容。

・Ultrasone Edition 9が発売される。当時としては突出した高性能・高価格ヘッドホン。


2007年
・夏、萌えるヘッドホン読本が同人誌として発売。日本のヘッドホンムーヴメントがいわゆるオタクカルチャーとリンクしていることを印象付ける。

・12月、ヘッドホンブック2008発売。おそらく世界で初めての本格的なヘッドホン専門ムック。

・英LINNよりKLIMAX DS発表。ネットワークオーディオの始まり。音質はもちろん音源管理を容易にする側面からも、ヘッドフォニアでこのレベルの機材を上流とする者が現れ始める。

2008年
・ソニーが世界初となるデジタル・ノイズ・キャンセリング機能がついたヘッドホンMDR-NC500Dを発売。

・米モンスターケーブルとBeatsエレクトロニクスが共同開発したBeats のファーストモデルBeats Studioが発売される。

・韓国StyleaudioよりUSB接続DAC内蔵ヘッドホンアンプCaratシリーズ発売開始。

・米HeadroomのBalanced Ultra Desktop Amp(BUDA)が、意識の高いヘッドフォニアにより日本に輸入されはじめる。日本での本格的なヘッドホンのバランス駆動の始まり。


2009年
・ゼンハイザーがハイエンドヘッドホンHD800を発売。

・アニメけいおん!ブームに連動し、AKG K701の売れ行き好調。アニメとヘッドホン・イヤホンの関係の強さを物語る事件。

・beyerdynamic T1が発売。

・日本のオーディオメーカーLUXMAN初の高級ヘッドホンアンプP-1uを発売。

・この頃より、日本の業務機器メーカーOJI specialが、一般ユーザーから受注したカスタムメイドのヘッドホンアンプを生産。以後、ユーザーの要求に応えた多くのヘッドホン関連機器の特注品を製作し続けている。

・秋のヘッドホン祭りにおいてHelter Skelterより高性能な自作ヘッドホンアンプの展示。優れたヘッドホンアンプを自作する個人の登場。


2010年
・Fit ear、UEなどのカスタムIEMがイヤホンマニアに注目され始める。

・ハイエンドスピーカーメーカーB&Wが同社初のヘッドホンP5を発売。

・武蔵野音研の設立。2chから派生し、ポータブルアンプ、ケーブルをカスタムメイドする業者の登場。そして、これを利用するディープなマニアの出現。

2011年
・STAX SR009が発売される。また同年末にSTAXは中国企業に買収。

・手堅くまとめられたバランス駆動可能なヘッドホンアンプIntercity MBA1 platinumが発売されるも、メーカーの消滅に伴い幻のアンプとなる。ここまでの日本のヘッドホンアンプ技術の集大成。

・この頃よりポータブルのDAC・アンプを何台か重ねて携行するイヤホンマニアが増加し、衆目を集める。

・日本の医療機器メーカーNew OPTがKH-07Nヘッドホンアンプを発売。さらなる異業種からの参入に注目。


2012年
・5月にG Ride AudioはハイエンドヘッドホンアンプGEM-1を突如として発表。本格的なハイエンドオーディオの手法と強烈な個性をヘッドホンオーディオに初めて持ち込む。

・日本のベンチャー企業Agaraが日本で初めて100万円オーバーのヘッドホンアンプAGH-1000を発表。しかし、この意欲的なメーカーはその後、消息不明となり、このアンプも幻のアンプとなる。

・ハイレゾ音源の配信開始。SACDの失敗は明白となる。

・密閉型の名機Fostex TH900発売。4年後のMDR-Z1Rの発売まで密閉型ヘッドホンの王として君臨。

・プロ用スタジオ機器メーカー、マス工房がヘッドフォンアンプmodel 370を発表。コンシュマーヘッドホンオーディオにプロ機器の色付けのない音調を持ち込む。

・日本のプロミュージックレーベルとして2006年に設立されたWAGNUSは、この年、フジヤエービックと正式提携、ポータブルオーディオプロダクトを手掛ける。特にマニアックなイヤホン用リケーブルで多くの実績を作る。

・USBでDSDデータを転送できるDop(DSD audio Over PCM frames)がアンドレアス コッチらにより開発される。DSD配信の可能性を拡大。

・日本のベンチャー企業Kuradaがフルウッドハウジングのヘッドホンを開発。Tayler madeと称するヘッドホンを製作。

・米ケーブル専業メーカーJPSより弩級平面駆動ヘッドホンAbyss発表。

2013年
・日本の業務用機器メーカー、グラストーンより、全面金メッキを施した銅シャーシを纏う創業15周年記念製品A15-HPA30Wヘッドホンアンプが15台限定で生産される。これも幻のアンプ。

・ステレオサウンド姉妹誌DigiFiにUSB-DACつきヘッドホンアンプの付録がつく。この頃より、オーディオ誌に付録を付けることが流行。この頃から日本の出版業界の斜陽化は明らかになり、同時に既存のオーディオ雑誌の内容の陳腐化が囁かれる。

・この頃よりオーディオ用に開発されたUSBケーブル、LANケーブルが次々に発売。

2014年
・10月に高級ヘッドホンアンプRe Leaf E1発表。意気込みが空回りしていない初めての100万円オーバーのヘッドホンアンプ。すこぶる高価であり、無名のメーカーの製品でありながら、幻のアンプとはならずに現在も購入可能。

・11月にGOLDMUND Telos headphone Amplifier発表。発売とともに中国で好調な売れ行き。スーパーハイエンドオーディオメーカーが初めてヘッドホンオーディオに参入したインパクト大。

・BeatsエレクトロニクスがAppleに買収される。

・AKG K812が発売される。遅すぎたフラッグシップ。

・Just earによる世界初のテーラーメイドイヤホンの受注開始。

・フジヤ主宰の冬のポタ研開催、異例の大雪にもかかわらず、中野に多くの若いマニアが来場。

・その冬のポタ研にてCHORD Hugoのお披露目。ハイエンドオーディオメーカーがポータブルオーディオを強く意識し、持てる技術を注ぎ込んだ世界初の例。

・Dela N1Z発売。ネットワークオーディオで使われるNASにハイエンドオーディオの手法を適用した音質対策品の登場。


2015年
・1月にJH AUDIO Layla日本先行販売。このロットは13分で完売。

・5月にポータブルオーディオブランドAstell&Kernより、超高級DAPであるAK380が発表される。従来のDAPとは一線を画する高音質に驚き。

・Hifiman HE1000, Audeze LCD-4が発売される。HD800を超えるスーパーハイエンドヘッドホンが市場に本格的に登場。

・GOLDMUND Telos headphone Amplifierの改良型GOLDMUND THA2が発表される。これほど高価なヘッドホンアンプに2nd versionが出るのは異例。

・Fostexより真空管式の弩級ヘッドホンアンプHP-V8が発表される。

・かねてよりアナウンスされていたが、発売が伸びていたオーディオクエストのヘッドホンNight Hawkが日本で発売される。二つ目のケーブル専業メーカーによるヘッドホンへの参入は驚き。

・CHORD Mojo発表。ポータブル市場、騒然となる。

・定額制音楽ストリーミングサービスApple music, TIDAL開始。TIDALはCDクォリティで4千万曲を配信するも、日本には未だ上陸できず。

・またこの頃からオークションでヴィンテージのヘッドホン機器が高価で取引されるようになる。Sennheiser OrpherusやSTAX SR-Ω、SONY MDR-R10などがプレミア価格で落札される。

・ゼンハイザーが真空管搭載コンデンサ型・超高級ヘッドホンシステムHE-1を発表。音質が評価される反面、無駄なギミックと法外な価格が既存のヘッドフォニアからの批判の的となる。2016年現在も詳細な仕様は公表されず。

・この頃よりヘッドホン・イヤホンの高価格化・高音質化あるいはピュアオーディオ化が加速。

・USB DACへの異論としてLAN DACとも呼ぶべきMerging NADAC発表される。音質はさておきROONとの類似性・関連性という視点からも注目。

2016年
・HE-1に対抗するようにHifimanもShagri-laシステムをほぼ同価格で発表。

・9月にアップルがヘッドホンジャックを排除したスマートフォンiPhone7を発表。

・TIDALと連携でき、多様な情報をユーザーに提供する、英の総合音楽鑑賞ソフトROONが日本に紹介される。やや高額であることなどから、日本での浸透は限定的。

・群馬のベンチャー企業Brise audioがスーパーハイエンドオーディオケーブルをヘッドホンリケーブルに持ち込む。リケーブルの世界を拡大。

・フランスのスピーカーメーカーFocalがハイエンドヘッドホンUtopia、ELEARを発売。

・米MSB Thechnologyが超弩級機Select DACに接続することを前提とし、かつSTAX の静電型ヘッドホン専用となるヘッドホンアンプを発表。総計で1500万円を越える現世界で最も高価なヘッドホンシステムとなる。HE-1、Shagri-laなどと並び富裕層をターゲットにしたヘッドホンシステムの流れが出来始める。

・Re LeafはE1の上位モデル、世界展開モデルとして曲面を多用したステンレス筐体を纏うE1Rを発表。

・ソニーがSignatureシリーズと銘打ってハイクラスなDAP・ヘッドホン(MDR-Z1R)、ヘッドホンアンプの三つ組みを発表する。ヘッドホン文化のリーディングカンパニーとしての矜持を示す。

・この頃ケーブルメーカー各社がヘッドホン用のリケーブルの開発を画策しはじめる。

・AKGが、所属するHarmanグループごとSamsungに買収される。

・ハイエンドオーディオメーカーPASSが初めてのヘッドホンアンプHPA-1を発売。


こうして年表を見てゆくと分かってくることがある。

まず、日本でハイエンドヘッドホン・イヤホンのムーヴメントが本格的に始動したのは2006年11月11日にフジヤ主宰の最初のヘッドホン祭り「ハイエンドヘッドフォンショウ」が開催された時ではないかということ。

スピーカーによるハイエンドオーディオの始まりを1970年代とすると40年ほど遅れていることになる。

このイベント以前にも散発的な動きはなくはないが、一つの連続的な動きとなっていったのは2006年以降と考えるべきだ。つまり今年、2016年は十年目の節目に当たっていた。

さらに、2006年をハイエンドヘッドホンオーディオ元年とすると、この動きが十年もの間続いていることから、これは単なる一時的なブームではないと考えられる。それどころか、より進んで2015年、2016年におけるハイエンド機の台頭を見ると、これはバブルではないかとさえ思う。


次に私個人に関して、この年表内で重要な事柄を述べると、まず2006年頃にMUSIC TO GOの記事を読んでヘッドホンオーディオに興味をもったことだろうか。

そのころは Wilson audio や Wadia、FM acoustics、Boulder 等を駆使するスピーカーオーディオマニアであった。

あのブログの記事を読んでから色々なHPAやヘッドホンを使ってみたが、今思い出してみても音質はいま一つであった。

初めてそれなりに納得できる音が出たのは随分後の2011年あたり。HD800 と MBA1 platinum の組み合わせであったが、思い返せば、それもまあそれなりにというくらいだった。

個人的にこの年表に載せた事績の中で最も衝撃を受けたのは2012年の G ride audio GEM-1 の登場。

これほど強烈な個性をハイエンドオーディオの手法に載せて出してきたプロダクトは現在に至ってもほぼ記憶にない。

別電源に二本の電源ケーブル、リケーブルした HD600 Golden era という組み合わせのインパクトはこの先も忘れない。そしてあれは恐るべきサウンドを奏でるヘッドホンシステムでもあった。ここになにかが突如現れたのを感じたが、その全体像は私には見えていなかった。

そして、それがはっきり見えたのが GOLDMUND Telos headphone amplifier と比較しながら、Re Leaf E1 のプロダクトモデルを聞いた2014年秋頃。

このモデルは日本のハイエンドヘッドホンアンプの原器でありシンボルである。

STAX SR009 が近い位置にいながら、それを十分に生かす高級なアンプが選べないことなどがあり、行けなかった場所にたどり着いたものとも解釈できる。

E1 は私の中にありながら、私本人にも知られなかったヘッドホンアンプのイデアを具現化した。そしてハイエンドヘッドホンオーディオとはこういうものなのだと、ビジュアルとサウンドの両方で明確に示した初めてのギアだった。あれから随分経ったように思っていたが、まだ二年ほどしか経過していないのだね。

また私は今、この Re leaf E1 のベストパートナーの一つとして同じ日本製の SONY MDR-Z1R を愛する。ごく最近あった、このヘッドホンとの出会いもまた大きい。

その前に出会い、真にエバーグリーンな価値を持つと思われた HD650dmaa に匹敵するほど飽きのこないサウンドを奏でながら、既存の枠を破る先進性を備え、しかも密閉型であるというヘッドホン。元来、ヘッドホンとはその本来の用途から考えて密閉型になって初めて完結するという密かな持論を持つ私にとって、この完成された音響美、機能美は衝撃であった。


ところで、この十年はヘッドホン・イヤホンの高級化・ピュアオーディオ化、PCオーディオ・ネットワークオーディオの普及、アニソンブーム、SACDの衰退とハイレゾの登場、スピーカーを使うハイエンドオーディオの高価格化・ユーザーの高齢化とハイエンドオーディオ不況、オーディオに関するSNSの発達という互いに独立した光と影の要素が折り重なっていた時代である。

そして、これらの要素が渾然一体となり、ヘッドホン・イヤホンをコアとする、独立したオーディオの流れが形成された時期であるとも言える。

この独立したオーディオの流れは基本的にはその前の時代には存在しなかったものであり、2016年から先の「次の10年」へと、なだれこんでゆくものだと考えられる。


次の10年に連なる、最近の注目すべき動きとして2016年、ヘッドホン・ポータブルオーディオのリーディングカンパニーであったソニーが本格的にハイエンドヘッドホン市場に再参入したことがある。

これを見ると、従来のハイエンドオーディオアンプ・スピーカーの売れ行きが頭打ちになる中、ハイエンドオーディオメーカーのヘッドホン分野への新規参入の加速が考えられる。また、ヘッドホン自体とそれ関連する様々なアクセサリー・ケーブルについても、異なる業種からの参入あるいはコラボレーションが期待される。

例えば、Beatsのグランメゾン Fendiとのコラボや Focal Utopia のジュエラー Tounaire とのコラボ(10万ユーロの史上最も高価なヘッドホンが現れた)など、服飾メーカーや宝飾メーカーとコラボしたバージョンが存在するのは周知のとおりであるが、このような従来のオーディオにはほとんど関連のなかった業界とのコラボや新規参入が実現するかもしれない。特にヘッドホン・イヤホンの持つ「身に着ける」という要素は、音質とは全く別なハイエンド、つまりハイエンドファッションとの兼ね合いで注目される可能性もある。

ファッションとの関係について言及するまでもなく、ヘッドホンの流行は多分に音楽や出版、アニメなどのカルチャーの動きや現代の都市のライフスタイルと関連があることも年表からわかる。

例えばアニソンはスピーカーにて大音量でおおっぴらに聞くような音楽ではなくイヤホンで一人で聞くものだと考えている日本人は少なくない。他人を常に憚って生きる都会の日本人の考えそうなことである。

そもそもクレーム社会である現代の日本の都市において、スピーカーで、しかも大音量で音楽を愉しむことは現実的ではない場合が多い。また極めて日本の都会人は多忙であることから、退職した老人でもないかぎり、深夜の自室や電車の中や立ち寄ったカフェでしか音楽を聞く時間がない。だから、携帯可能だったり、どんな時間でも小さなスペースで楽しめるヘッドホン・イヤホンが人気なのだろう。

世界的に見ても時間と空間の有効利用が人間生活のテーマとなっており、これはハイエンドオーディオを代表するような大型のスピーカーシステムとは相いれない風潮である。

そういう効率性、合理性を重んじながら、一方で癒しを求めるという観点から見ても高音質なヘッドホン・イヤホンに世界的な人気があるのは当然なのである。


無論、スピーカーを使うハイエンドオーディオがなくなることは考えられないし、ハイエンドヘッドホン・イヤホンの流れもこの先、ライフスタイルの変化、技術あるいはコストの壁に突き当たり、スタックしてしまう可能性は否定しきれない。現にハイエンドヘッドホン・イヤホンの高価格化はこのジャンルがスピーカーと同じ末路を辿る可能性を示唆している。

新しいオーディオの流れがなんであれ、既存のハイエンドオーディオは、その本質が価格・大きさ・重さは度外視で際限なく音質を追求するという態度であるがゆえに、一般大衆を置き去りにしただけでなく、結局は金持ちのオーディオマニアですら辟易するような規模と金額のものになってしまった部分がある。

ハイエンドオーディオのモンスターマシーンたちを飼い馴らすために、音響的に完備された大きな部屋と専用の電源設備を用意することまで考えると、このようなハイエンドオーディオが強いる様々な負担の重みは、その対象である音楽が生活の中で持つ軽さと釣り合わなくなってきている。

実は、この問題を我々オーディオマニアは常に相対化して誤魔化してきた経緯がある。いつものように結論を先送りするか、あるいは音楽の芸術的価値を美化することで、その対価が無限大であるかのように主張してきた。

もっと具体的に言えばオーディオシステムにいくらカネをかけても、音楽そのものが持つ深い精神性となら、十分に釣合いが取れるかのように言い立ててきたのである。だが、時代は移り、価値観は変わりつつある。そろそろ年貢の納め時ではないのか。

この十年は従来のハイエンドオーディオの衰退とそれに代わる、新たな形のハイエンドオーディオの始まりの時代であったと位置づけるべきなのかもしれない。

もうすぐ、日本のハイエンドオーディオの新しい10年が始まる。
by pansakuu | 2016-12-08 23:06 | その他

http://pansaku.exblog.jp/25028844/


21. 中川隆[5703] koaQ7Jey 2016年12月27日 00:34:45 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6144]

ヘッドホン・イヤホンオーディオについての無駄な会話:中野サンモールの磯〇水産にて
http://pansaku.exblog.jp/22786882/


ここは異郷か これは現実か
ただの余興か
真昼の光の中へと出てゆこう

Grapevine Silveradoより


MEZ: 今回は、お店に無理を言ってGoldmundのTelos Headphone amplifierとRe Leaf E1を二台並べて、ノーマルのHD800で一対一で聞き比べるという贅沢な試聴だったんですけど、どうでしたか?


GOZ: まさに甲乙つけがたい。どっちも良かった。まず音云々の前にE1はTelos HPAに比べて圧倒的に小さかったね。E1の大きさはTelos HPAの半分以下という感じ。実物を並べてみると驚きだったよ。Re Leaf E1の凝縮度はかなりのもの。持ち歩いて聞くなんてのは無理だけど、それにしても、どうやってこんなに小さくしたのかね。これだけ音がいいDAC+HPAとなるとどうしても大きくなるじゃない。OJIのBDI-DC24Aやマス工房のModel394なんかのトップクラスのヘッドホンアンプにかなり高級なDACを合わせた音、またはそれ以上の音があの小ささで手に入っちゃうのは凄いよね。BDI-DC24AもModel394もDACなしで、あの小ささなんだからねえ。

MEZ: 私は箱の大きさはもちろんですけど、音の違いもかなりあるなと感じました。ムンドのヘッドホンアンプは全ての音の要素で最高点をマークすることを目指しているのに、そういうエッジなアンプにありがちな音全体のバランスの破綻がないです。GEM-1みたいな、インパクトの強い部分があるけど、どこか微妙にバランスが崩れてるようなモノとは違います。逆にE1は聞いていて突出した特徴がないと思えるくらい普通の音ですけど、個々の音の要素を意識して聞くと、非常に優秀で驚くし、ヘッドホンドライブの仕方が的確で過不足ない音です。

GOZ: Telos HPAはそれを上回るドライブ力、破格の空間性で押しまくるよ。各楽器とかパートの分離感が半端ない。全域での解像度の高さもありえないほど。あれほどの音はこれから先も他では聞けそうもない。

ヘッドホンアンプの部分だけでもOJI、マス工房はもちろん、NewOpt,、EAR、Luxman 、Audio design、Aurora sound、N modeなんかと比べて基本性能自体、違うはずだよ。ドライブ力の差をかなり感じたから。過去、駆動力や力感という点ではナンバーワンだったG rideのGEM-1を超えてる。以前、かなりお高いAgaraのヘッドホンアンプなんかも聞いたことあるけど、アレも勿論超えてます。Telosはヘッドホン出力ギリギリまでデジタル信号で持って行って、変換してるのかな。なにか他社のやってないことをいくつもやってるはずだよ。


MEZ: 圧倒的ですね。でもやり過ぎかなと。本来の音楽を作ったスタッフが想定する再生音の範囲を超えちゃってます。対するRe Leaf E1は安心して聞いてられますよ。真っ当な音に身を委ねていればいいような感じ。あの大きさにしては、かなりの高価ですけどね。もともと国産で、価格に代理店のマージンは入ってなさそうだし、円安やらスイスフランの変動やらもあるし、比較の仕方によってはTelos HPAは割高と思う人もいるはず。

GOZ: 据え置きの複合機は最近面白いものがいろいろ出てきたからね。聞いたものの中では、普及クラスのものだと、Oppo HA-1とパイオニアのU-05がいいね。HA-1は熱いけど。外見だけだとMcIntosh MHA100はカッコいいよね。音はどこにでもありそうな感じだったが。聞いてないけどChord Hugo TTはかなり期待できそうだよね。アレが来たらほとんどの複合機は駆逐されてしまうかも。

Hugo TTに対抗できそうなのは近頃出たものでExogalのComet Computer DACとか、MYTEKのManhattanあたりかな。exaSoundのe22もだね。極端に高いがヘッドホンアウトも優秀っていうNAGRA HD DAC+MPSとかQualia&CoのIndigo DACと近いレベルに行くような気がする。ただNAGRAとかQualiaはスピーカーオーディオでの使用が本来だからね、全体の価値としては比較できない。


MEZ: そうやってHugo TTなんかをはじめとする、高級な据え置き複合機が出て来ても、E1とTelosの優位は変わらないんじゃないですか。Hugo TTはHugoの強化版という位置づけで、イギリスでは3000ポンドくらいってことは日本では60万円くらいになるはずです。Hugoの今の音とその価格とを考え合わせると、E1やTelosを超えるってことはなさそう。さしあたりはRe leafかムンドか、どっちにするか迷えばいい。


GOZ: どっちを買っても最高峰を手に入れた満足はあるはずだよ。異次元のゴージャスさでキメたいならば Telos だろうけど、どこまでも正確で真っ当な音を極めたいのであればE1だね。俺はどっちかっていうと Telos。オーディオにはやはり元の音よりさらに良くなったような気がするくらい魅惑的な部分が欲しいから。そういうプラス アルファがE1にない。

MEZ: 私は買えるなら迷わずE1。Telos HPA の音は凄すぎてついていけない感じがあります。価格や占有スペースでも明らかにE1に分があります。いわゆるバランス接続もできますし。バランスだと微妙に力強さが増す方向で。

GOZ: なんかオーディオのニュース見てると、欧米のハイエンドメーカー各社がヘッドホン関係のアイテムに手を出し始めてるでしょ PASS も Ayre もユニゾンリサーチもヘッドホンアンプを試作してるようだし。さっきも出たけどCHORDは据え置き型のHugo TTを出す。それにConstellation audioは次に出すプリメインにヘッドホン出力をつけようとしてる。まだまだ追随する動きはありそうだけど、かといってE1やTELOSのクラスまでのものを作ろうっていう気運はまだ今のところない。

こんなに高価なHPAは売れないだろうと考えてるのか、所詮ヘッドホンだから、この程度でいいと思ってんのか、ただの様子見か。どちらにしろ、普通に考えたら、この先、数年はこの二つがトップということだろう。仮にもし他に凄いヤツが他に出て来ても、これらどちらかを手元におけば慌てないで済むだろ。


MEZ: 今日、聞いた限りだと、据え置きヘッドホンアンプとか複合機の高級化は価格とか性能の伸びはこの辺で一休みって感じですか。


GOZ: そうあって欲しい気もする。これ以上は迷いたくないからな。


MEZ: ところで、さっきも現物ありましたけど、LotooのPAW GoldとかAK240とか出てますね。DAPのハイエンド化が、かなり目立つようになってきてませんか?ソニーもZX2出してきた。ポータブルでもリケーブルとかバランス接続とか話題に上りますよね?


GOZ: あくまでマニアの間ではでしょ。でも確かにカスタムIEMなどという、超マニアックなモノさえ徐々に市民権を得つつある。ポータブルの世界には、据え置きよりさらに激しく高級化の波が押し寄せてる。DAPなんか最終的に50万クラスまではいくんじゃない?

この前どこかに書いてあったけどZX1用のGlove audio S1が出るらしいけど、ああいう機種を限った寄生的なアイテムまで出て来るところに、ポータブルオーディオの過熱ぶりを感じる。いろいろ後付けするアイテムが出て来るけど、AK240とかPAW Goldとかはやっぱり直挿しを目指すんじゃないか。やるならリケーブルとかバランス接続で音質を上げるっていう発想になる。あのクラスだと内蔵のアンプも良くなきゃダメだという意識が買う側にあるから。

MEZ: 実際、PAW GoldとAK240をW60で一対一で聞き比べると、こちらもやっぱ音の傾向が違いますよね。AK240は柔らかさがあってスッキリ。PAW Goldは明確なモニター的な音で重心が低くて安定してる。操作性はAK240が上回りますが、GOZさんとしては音質とか筐体デザインとか含めると、こいつらも甲乙つけがたい?

GOZ: 俺は最終的にはPAW Goldが好きになったけど。AK240ってなんか音に浅いっていうか、浮わついた傾向ない?ゴールドのダイヤル以外は質実剛健なカタチと音ってことでPAW Goldがいいな。

MEZ: ああいうものは最終的には操作性で差がつくものだと思いますし、AK240の音はまとめ方が巧いですよ。それに音は少しも浮わっついてなんかいないと思います。それから、もうすぐ出るAK240のステンレスモデルAK240SSは音自体も違うっていう話で興味あります。私はAK240派ですね。なんかPAW Goldゴツ過ぎ。

GOZ: いやいや、そこがいいんじゃないの。プロっぽいデザインのDAPでしょ。ただ個人的には、どっちももう一皮剥けてくれないと、CHORD Hugoの音質にまでは届かないと思ってるけど。接続したヘッドホンやイヤホンに対するドライブ力がどっちもまだ足りない。

MEZ: それならポタアン使えばいいじゃないですか?

GOZ: それがさ、WAGNUSのアンプくらいしか、このクラスのDAPの直の出力を上回る音を出せるポタアンがないような気がすんの。ある?いいアンプ。


MEZ: うーむ、KH-01P以外は、これって感じのものがすぐに思い当たらないですね。
じゃ結局ポータブルの王様はHugo?

GOZ: そうとも言い切れないよね。音はいいけど電池はもたないし。もともと大きくて重くて、しかもトラポも要るからかさばって持ちにくい。設定にも問題あり。アレは使ってみると小さい据え置き複合機だったな。そいうわけで、まだ絶対王者がいないワケだから、このポータブルの分野っていうのは、もっと伸びると思うんだな、性能も価格の上限もね。

MEZ: 同感でございます。

GOZ: そうそう、今日、聞いて思ったんだけど、ヘッドホンアンプの能力は明らかに上がって来てるのに、肝心のヘッドホン本体の性能アップが止まってちゃってる気がしない?SennheiserもFostexもbeyerdynamicも新たなフラッグシップを出さないまま年月が過ぎてる。HD850とかTH1000とかT2とかそろそろ来てもいいじゃない。


MEZ: ダイナミック型に限れば、Gradoは地味にフラッグシップモデルの改良版を出してますし、Ultrasoneもぼちぼち出してます。それならと、Sennheiser、Fostexも、そしてbeyerdynamicも出してこないと盛り上がらない。Audio questのNight hawkはそれらのメーカーのフラッグシップと対抗できるかどうかはわからんですよ。だって、あれは9万円も行かないらしいじゃないですか。

GOZ: 高けりゃいいとは思わないけど。Night hawkはポタ研で聞いてみたら、フラットな音というか、ごく普通の音だったね、アレは。TH900とかHD800なんかと比べると、なにかコレっていう売りがない音だけど、全てがバランス良く、普通に音のいいヘッドホンって感じだった。8万だったら値段相応かな。かけ心地もいいしね。だがHD800あたりにはまだ敵わないとも思う。この分野にも新しい千両役者が出て来て欲しい。Focalがベリリウム振動板を使ったハイエンドヘッドホンを開発中とか、MURMASAに続くPandoraシリーズの旗艦のリリース予定とか、色々と噂はあったのに。それからオーディオテクニカは最近なにしてんのかな。なんかパッとしないじゃない。ハイエンドなヘッドホンという意味でさ。

まあ、静電型に関しては、Hi-Fi man HE 1000だな、期待のヘッドホンとなると。HD800を上回るという噂だが、STAX の SR009 をも上回るような音なのかな。

MEZ: HE 1000が SR009 を超えるのかどうかは聞いてみないとねえ。ペアを組むヘッドホンアンプEF1000の出来にもかかってる。

なにしろヘッドホンは全く新しい技術で音を出すタイプとなると、なかなか出てこないんですね。HE1000だって全く新しいタイプのヘッドホンじゃないです。ブレークスルーがない。例えばヘッドホンのほとんどはドライバーユニット一発でフルレンジスピーカーみたいな鳴らし方しかしてない。ユニットを増やして、ネットワークで管理するヘッドホンはまだ成功例を私は聞いてないんです。

そうそう、忘れてましたが、CES2015でEnigma acousticsってところからDharmaっていう画期的なヘッドホンが出てましたね。詳しい情報がないんですが、高域を静電型ドライバーに、中低域を和紙で作られたダイナミック型ドライバーに受け持たせるという、静電型とダイナミック型をハイブリッドしたヘッドホンだとか。$1200っていう予価があることからして、そのうち市販されるようですね。スケルトンのヘッドホンアンプと合わせて発表されてて楽しみです。このメーカーの外付けスーパーツィーターはもう日本で売ってますから、待ってれば日本で買えるようになるかも。

でもまあ、革新的なのは、このヘッドホンと既存のObravo HAMT-1くらいなもんでね。

一方、イヤホンはドライバーが複数あるのはごく普通。カスタムIEMからさらに進んだ音質のオーダーメイドなんていう企画もあるし、36万もするJHのLayraがアッと言う間に売り切れたりとか。やはりイヤホンは勢いあります。

GOZ: そう、Enigma acousticsのDharmaもHE1000もまだ来ないんだけど、今年もポタ研へ行かないと、時代に乗り遅れると思ってね。大混雑なのに行ったのよ。

JH audioのLayraは確かに凄くって、イヤホンで初めてほぼ完全な三次元空間を感じたね。各楽器の分離とかスケール感とか、凡百のヘッドホンは負けそうだったね。Angieは予想の範囲内というか高級イヤホンのバリエーションって感じだけど、Layraはホント面白かったね。個人的にこのイヤホンにTELOS HPAを合わせたらどうなるか、興味がある。

その他はanalog squared paperのTR07HPとかさ、結構、個性的でそそられたね。マス工房のデカいポータブルフルバランスアンプの鮮烈だけど正確な音とかも印象深い。そいからOppoのHA2とPM-3のペアは値段を考えると完璧すぎるサウンドだったね。大家電メーカーが力を結集して作ったような音してた。音だけだとSONYかと思ったよ。


MEZ: もうこのジャンルでは日本の音響家電の大メーカーは中国や韓国のメーカーに、ほとんど負けそうなのがはっきりしましたね。そういえばAK500Nはどうでした。

GOZ: AK500Nは聞いたけど、SONY, ヤマハ、ONKYOあたりの製品とは値段も性能もデザインも格が違うわけだし、あの優秀なSforzat DSP-03と比べてさえ、あまり遜色ないなあ。それからAK500Nはヘッドホンアウトついてるんだけど、それこそ聞いてみたいな。

GOZ: ところでさ、世の中の基本的な流れとして、イヤホンとかヘッドホンは学生とか就職したての若いうちにやっていて、それなりに出世して収入が増えるにしたがって、ヘッドホン・イヤホンは卒業、スピーカーの方へというのがコースとして考えられてて、それに意識的にまたは無意識に乗っかろうとしてる人がいると思うんだよね。

オーディオ雑誌とかブログ見ていると、やっぱりスピーカーで聞こうよとか聞きましょうよとか、時々書いてない?
結局はスピーカーにみんな収束していくという話は分からないではないのだけど、なんか引っ掛かるんだよね。

MEZ: 何がです?それは自然の流れみたいに思ってましたけど。

GOZ: 散々スピーカー聞いてきた感じで言うと、今の時代、実はスピーカーオーディオって、もうそんなに面白くないのよね。

俺がスピーカーで面白い、凄いと心底思ったのは随分前にジャーマンフィジクスっていう会社で作っていたDDDドライバーを聞いた時が最後なんだ。

その後も小さい感動とか感心はいっぱいあるけど、俺個人はスピーカーでそれこそ何年も心の底から大感動したってものに会ってない。そういうわけでもうスピーカーってものはグレードアップしようとしても、ただ高価でデカくなってゆくだけで、感動の伸びしろは、ほとんどないんじゃないかって思ってるのよ。

テクニカルにも、能率は低くなる一方で、アンプに負担はかけるし、カネもかかるし。スピーカーの持ち味を出すために、アンプを強化するしかない状況さ。逆にスピーカーがアンプの良さを引き出すように働く場合がかなり少ない。

誰かが言ってたけど、スピーカーが一番サボってる時代なんだよね。もっともっと能率が高くして、ワイドレンジでハイスピード、高解像度っていう現代的な音を出せるスピーカーがあってもいい。こんな感じで不満が渦巻くスピーカーオーディオっていう場所にあえて誘い込むのもねってちょっと思う。とどのつまりは余計にカネを使わせたいだけじゃないか?

業界ぐるみでハイレゾとか言って騒いでるのと同じ目論見じゃないかっていう思いはなくはない。

ヘッドホンとかイヤホンは耳の健康に悪いとか、音楽の全体像がわかりにくいとか、欠点は色々あるけれど、オーディオとしてはまだまだ伸びしろがあるエキサイティングな分野でることは間違いないんだ。スピーカーを始めたからって、それは忘れないで欲しい。

MEZ: 確かに、ヘッドホン・イヤホンはやっている人間を飽きさせないだけの展開がありますよね。スピーカーはマンネリズム。

GOZ: そこでTelos Headphone amplifierとRe Leaf E1を聞き比べた話に戻るけど、この二つを並べて聞いてると、ついにヘッドホンオーディオもここまで来たかという感慨がある。この音って心底面白いんだよね。Magico Q7よりも面白い。

MEZ: つまりGOZさんみたいに、スピーカーオーディオをずっとやっていて、つまらなくなってヘッドホンやイヤホンに行くっていう経路もアリってことが言いたいんですか?

GOZ: そうなのよ。似たような話だけど、ずっとデジタルオーディオを追っ駆けてきて、もうつまらなくなって、行き詰まったところで、アナログオーディオに救われたってのもある。つくづくオーディオの辿る道ってのは一直線じゃないと思う。

Telos Headphone amplifierとRe Leaf E1はスピーカーに飽き飽きしたオーディオマニアが、全く別な使い方、全く別な音を指向するセカンドシステム、サードシステムを構築するっていう寄り道としても強く推奨できる。

MEZ: そうですね、今夜は夜更かしして音楽を聞くぞって金曜の夜に決心しても、そこでスピーカーを土曜の朝まで目一杯使える人なんてほとんどいないわけで。そこで昼間に聞くオーディオとは全く性質の異なるセカンドシステムが重宝なのは当然です。

だいたい、夜にしても昼にしても大音量でJazzやクラシック聞きまくるっていう趣味自体すでに終わってるというか、もう時代遅れかなって思うし。家族・近所に騒音の迷惑かけてまで趣味をやって、周りもテキトーに許してくれるっていう、大らかな気風はもう日本の都会には残ってないです。

でも肝腎のヘッドホンの音のクオリティが、今まで、どんなにカネやセンスを駆使しても、スピーカーオーディオに肩を並べられなかった。それが Telos HPA と E1 によって解決されようとしてます。

GOZ: カネとセンスねえ。オーディオってのはさ、カネでどうにかなる部分とカネだけじゃどうにもならない部分ってのが混在しているから、それを整理し区別して考えることができないと上達しないと思う。機材の外観の美しさとか操作感とか、音質の客観的に見たクオリティとか、あるいはリスニングルームの音響とか、そういうものは札束の重さに依存する。

だけど、自分の好みをよく知ったうえでの機材の選択、機材の組み合わせの巧さとか、ちょっとした使いこなしで潜在能力を引き出すとかいうのは、カネじゃなく使い手のセンス。センスを高めるには自分を磨くしかない。それは耳がいいだけじゃダメで、様々なオーディオをいっぱい聞いて経験値を高める、オーディオ技術の教科書を読んで勉強、他の人のオーディオルームでノウハウを盗んだりして知識も豊富じゃないと。音楽自体にも詳しくて、そのうえ自分でも使いこなしのアイデアが次々湧いて、試行錯誤を億劫がらない。

なによりも、今あるものを壊したり、それに新しいものを付け加えたりすることに躊躇しないこと。音が良ければNewモデルだろうと、中古だろうと、どこの国の製品だろうと、アナログだろうとデジタルだろうと差別はしないのも重要。そういう使い手の柔軟な態度の総体がオーディオのセンスだ。カネとセンスの両輪がうまく回らないとオーディオは前に進まない。

MEZ: 以前、広大で天井の高い専用のリスニングルームにお邪魔したことがあるんですけど、あずましくないって言うか。かなりカネがかかったリスニングルームなんですけど、音響調整材に四方八方囲まれて真ん中にポツンと一人掛けのリクライニングがあるような感じ。オーナーさんは私を残して外へ行っちゃうんですよ。居ると音が悪くなるからとか言って。恐ろしく殺風景で孤独でした。

GOZ: 部屋が立派過ぎて、逆になにかが違うって感じたってことか。部屋は適度に広いほうがいいとは思うけど。でもルームの音響調整にカネをかけりゃいいってもんでもないということは確かだ。

近頃は海外製のオーディオの値上げが酷いから、どうしてもカネの話になりがち。しかし、それは全体の50%以下の話だ。ぶっちゃけた話、一千万オーバーの製品の多くは500万円近辺の製品と実力差はほとんど認めなかったりする。

一千万円超えた場合は無意味に高いモノが多くなると思う。富豪の金銭感覚に合わせて値付けして儲けてるだけなんじゃないか。


MEZ: ムンドなんかもそうでしょうか?あの値上げ見ました?


GOZ: 見た見た。GOLDMUNDはどうしてあんな無茶な値上げするかね。
下手すると元値のほぼ2倍。

ムンドって日本で言われてるほど酷いメーカーじゃなく、音は素晴らしいんだけどな。ハイエンドオーディオとしての実力はあるのに。

もう日本では事実上は売らないつもりかな。でもTelos Headphone amplifierだけは値段据え置きだぜ。これも何を考えてるのか。逆に言えばムンドのHPAについては最後のチャンスではある。

MEZ: 実売価格含めて検討してくと、本当にRe leaf E1とTelos Headphone amplifierは本当にいい勝負なんですよね。迷うのは分かります。

GOZ: 君の中ではAK240SSとPaw Goldが火花散らしてるんでしょ。

AK240が苦手な俺もステンレスモデルには惹かれましたよ。SSモデルはかなり重厚かつ堅牢なものだったよ。高級感は半端ない。PAW Goldもその点じゃ負けてる。

音の方はノーマルとSSと比べても、微妙な違いだね。ちょっとノーマルのAK240よりも透明感が増したうえ、やや安定感があって落ち着いた音かなあ。ZX2はまたまた遅れを取った。開発がワンテンポ遅いんだ。製品企画自体にも冒険がない。AK240SSと比べたらかなりチャチなものだ。

MEZ: なんにしてもAK240SS欲しいですね。ポタ研で聞いてみたかったです。やはり試聴はイベント頼みのところがありますよね。eイヤさんでは地方巡回イベントをやるとか。これも新たな試みですよね。とにかく聞かないことには始まらないんだから、イベントを利用して皆で聞いて、さらに盛り上げて欲しい。
あれ、ビール飲まないんですか。


GOZ: 今、禁酒してるのよ。付き合いで取っただけだよ。オレンジジュースないの?


MEZ: えー、盛り下がるのはスピーカーオーディオだけにしといてくださいよ。ビールぐらい飲んで気分良くしたらどうですか。


GOZ: いや、俺は憂いてるんだ。


MEZ: もしかして日本の将来をですか?


GOZ: それはもう諦めてる。オーディオの将来の方が心配だ。

ごく僅かの大金持ちがやる、超高価なハイエンドオーディオと大したカネを持たない人達のためポータブルオーディオ、チープなスピーカーオーディオの二極が残って、その間の価格帯の中堅製品がガバッと無い。そういう構造になりゃしないかとね。これはトータルではオーディオの空洞化ですよ。

MEZ: 明日の心配なんてしないでくださいよ。なるようになります。そんな酷いことにはならんです。いざとなりゃ、老いぼれどもや臆病者たちを跨いで自分だけ先に行きゃいいんですよ。

GOZ: そうだよね。行き先がユートピアだろうがディストピアだろうか、もうどうでもいい。というか最初からどうでもよかったのかも。いろいろあってもオーディオを前に進めてゆくことだけは確かなんだからな。

じゃ、ジンジャーエールひとつ。

by pansakuu | 2015-02-06 22:07 | その他
http://pansaku.exblog.jp/22786882/


22. 中川隆[5704] koaQ7Jey 2016年12月27日 00:42:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[6145]

Rupert Neve Designs RNHP ヘッドホンアンプの私的インプレッション:音の名前
万策堂の私的オーディオインプレッション
http://pansaku.exblog.jp/24648260/


名前 それは燃えるいのち
ひとつの地球に ひとりづつひとつ
          ゴダイゴ Beutiful Nameより


Introduction

いったい誰が、こんな凄い音を作ったのだろう?

初聴の機材の出音に感動したとき、決まって浮かぶ疑問である。
音が良ければ良い程、機材の設計者の名前というのは特に気になるものである。

オーディオという趣味において、使われる機材の設計者やメーカーの名前は単なる記号ではない。オーディオを楽しむために不可欠な知識である。結局、誰がこの機材を設計したのか、誰がこの音で良いと承認したのかによって全てが決まるからだ。

また、オーディオの設計における個人の感性・知識の発露は音の署名、ソニックシグネチャーと呼ばれる音の特徴を生み、それはセッティング等では変えられないものである。もちろんそれを色付けとして排し、無色透明に近い音を目指した機材もあるが、実際に試聴の経験を積めば、オーディオには何百という異なる無色透明があり、それぞれが似て非なるものであることは容易に分かるはず。とどのつまり、無色透明もまた、ある種のソニックシグネチャーであると言える。まるで禅問答だが、これもまたオーディオの面白さである。

この音の署名は、どのようなものであれ、機材を設計した個人名・メーカー名と重ねあわされ一体化されてはじめて、リスナーにとって忘れがたい記憶となる。
オーディオは人間の感性・知識が作り出すもの。そして、その人間には必ず名前がある。この二つの事実の連結は、そのサウンドを永く記憶にとどめるための儀式のようなものかもしれない。

Rupert Neveというプロオーディオ界のレジェンドを戴くブランドRupert Neve Designsがプロ用のヘッドホンアンプRupert Neve Designs RNHPをひっそりと発売したのは、ごく最近のことである。

ニーヴの製品は1961年の創業以来、プロオーディオの世界で高い支持を持続的に受けており、多くの現場で愛用されている。ディスコンになったヴィンテージのニーヴのモジュールなども盛んに取引されている。純粋に音が良く、高性能なミキシングコンソールは、Neve(ニーヴ)の製品の中で特に有名であって、多くの優秀録音で使用実績がある。オーディオファイルはニーヴの機材を使って製作されたものとは知らずに様々なアルバムを楽しんでいる。

私はその名声を聞くたび、今のニーヴの音というのが、どのようなものなのか、その全貌を知りたい気持ちが増した。しかも、ありきたりにアルバムを通して聞くのではなく、機材からダイレクトに出た音を、オーディオファイルとして吟味したい気持ちが強くなった。例えばそれはニーヴのミキシングコンソールにじかにヘッドホンを挿して聞きたいという衝動となって現れた。

別な言い方をすれば、私はNeveニーヴという名詞とニーヴの音とを頭の中で一つにして、オーディオの経験値を高めたかったということになる。だがそれはかなえられそうもない望みであった。私はニーヴのミキシングコンソールが聞ける現場に入ったことがない。そもそも、一般のオーディオファイルは録音現場に立ち会う機会がほぼないのである。(実を言えばクラシックなニーヴの音と現代のニーヴの音との違いにも興味はあるが、それはもっとマニアックで比較困難なものだろう)
そんな中、偶然、このヘッドホンアンプを代理店様から借りられるキャンペーンを知った。

私は即座に申し込んで首尾よくアンプを取り寄せることができた。


Exterior and feeling

届いた機材Rupert Neve Designs RNHP ヘッドホンアンプは拍子抜けするほど、小さく軽いアンプであり、ガワの作りはいたってシンプルである。

165×116×48mm、約1kgと私がいままで取り上げた据え置きアンプの中で最もコンパクトでライトな部類である。これなら様々な場所に気軽に持ち運ぶことができるだろう。

筐体は二枚貝のように上下で組み合わされた薄い板金によって作られており、叩くとカンカンと音がする。サイドパネルが斜めにカットされ、フロントパネルの下縁が縁側のように出っ張っているのは、ヘッドホンプラグやボリュウムノブを下からなにかに引っ掛けて壊さないようにするためのガードらしい。足は薄いゴムの四足で全く音質的な工夫は感じないが、説明によるとこれも吟味されたパーツとのこと。

また、Vesaマウントという薄型テレビなどをアームスタンドや壁に固定するための穴が底面にあけられている。これを活用すれば壁からアームで突きだすような形でアンプをセッティングすることも可能である。当方はプロではないから、このマウントを利用することはないだろうが、置き場所に困る時は、セッテングの選択枝が増えてよいかもしれない。

フロントパネルには赤くアノダイズ加工されたボリュウムノブとグリーンに明るく光る入力セレクター、シングルエンドのイヤホンジャック一穴のみ。恐ろしくシンプルでラフな印象である。ノブの回し味は滑らかではあるが重く、感触を楽しませるものではない。正確に目当ての位置に合わせることを優先したのか。ギャングエラーはとても少ないが、この感触はコンシュマー向けの機材のそれではない。ボリュウムはアルプス製だが、アレはこんな感触だったかな。ただし、見やすいボリュウム目盛りがついているのはいいと思う。

ヘッドホン出力はインピーダンスを可能な限りゼロに近づけるように設計されているとのこと。この設計により出音のソースへの忠実性・正確さが得られるという考えらしい。

e026


リアには電源アダプターのジャック、電源スイッチ、RCA入力、プロらしくTRSフォンとのコンボになっているXLR入力、ステレオミニ入力のみ。ステレオミニ入力があるのはハイエンドDAPでの利用に道を拓く嬉しい計らいだ。だが、やはりXLR入力が推奨だろう。これはプロ用の機材である。

なお、USB入力などのデジタル入力がないが、これはポリシーとしてデジタルとの統合ヘッドホンアンプの形を否定して、アナログ入力専用アンプに特化したためである。

リアパネル自体も薄いアルミの板であり、オーディオファイルが喜びそうな物量投入が見えない。

このアンプの電源はアダプターにより供給されるが、このプラスチック製のアダプターも全くラフなもので音質的になにか配慮された形跡がない。世界中に輸出されるアイテムであるから、プラグは差し替え方式で世界各国の形式に素早く合わせられるようにできている。

日本向けとしては平型2ピンのものが同梱されている。オーディオ機材で良く使われる平型2ピン+丸型ピンはない。正直言って録音現場で使うにしろ、家庭で使うにしろ、このアダプターはナイなと思う。機材によっては平型2ピン+丸型ピンのタップに平型2ピンのプラグを挿すとノイズが出たりすることもあるし、オーディオ用のタップは差し込み口が奥まっていて挿せないこともある。少なくとも、このアダプターに普通の電源ケーブル挿せるような形にしてほしい。無論、価格と音を変えずにという条件付きだが。

なお、今回の試聴ではNAGRA HD DACのバランスアウトからSaideraのXLRケーブルでダイレクトにニーヴのヘッドホンアンプにつないでいる。ヘッドホンは例によってSennheiser HD650 Golden era Meister Klasse dmaaである。

なおドライブ中に本体やアダプターが熱くなったり、ゲインが足りなくて困ったりするようなトラブルは全く起こらなかった。また、内部ゲインの切り替え可能かどうかについては情報がない。恐らくできないのだろう。

説明では市場にあるどのようなヘッドホン(インピーダンス16〜600Ω)でもドライブできるようなことを言っているが、どうなのだろう。NAGRA HD DACのハイゲイン出力とHD650を使った今回の試聴ではボリュウムポジションは1時を過ぎないと十分な音量は取れない曲が多かった。

全体に真の業務用ギアという外観のアンプであり、コンシュマー向けの気取ったデザインはほとんど見られない。オーディオファイルが考えるような、高音質を実現するための繊細な工夫も、少なくとも外観からはわからない。というかそういうことは、あえてやらないのがニーヴ流なのだろう。そういう小賢しい手口を否定した、胸のすくようなシンプリシティがここにある。

例によって中身の回路などについて、メーカー側から技術的に詳しい説明はほとんどない。しかし、あのニーヴが設計し、ニチコンのコンデンサー、アルプスのボリュウムなど比較的高価なパーツを使って、アメリカ国内で組み立てられるアンプであることはわかっている。とすれば粗悪なものとは考えにくい。

限られた情報の中で特筆するとすれば、これはニーヴのコンパクトなミキシングコンソール5060センターピースにビルトインされているヘッドホンアンプを独立させたものであるということ。この5060センターピースはニーブの旗艦機である5088の中核部を抜き出したものだ。つまり、このアンプを聞けば、少なくとも形の上では素人はまず聞くことのできない、現代のニーヴの卓の音の片鱗を聞くことができるのではないか。

私はその可能性に賭けた。

The sound 

至極、率直な音である。
これはもう素晴らしい率直さだ。

率直でありながら、少しもぶっきらぼうに聞こえない。
率直なサウンドにありがちな乱暴さを感じない。むしろ丁寧で繊細である。
単刀直入なサウンドでありながら、品格にもあふれている。
プロサウンドによくある介在感のないダイレクトなサウンドだが、
正しいだけで無味乾燥なつまらない音ではない。
音に潤いがあり、生々しい活力が音に宿っている。
ただし、無駄な音は決して出さない。嘘のない音である。

このへんはいかにもプロ機という感じであり、やや厳格でもある。
スピーカーはごまかせても、ヘッドホンはごまかせないとはよく言ったものだ。

広い帯域にわたるきわめて高い音の解像度は、どのように小さな録音のミスも逃さない。

帯域バランスもとても優れていて、強調されたり、弱みを含んだ帯域がない。
逆に中低域が目立つ、高域の伸びが目立つなどの一人でカッコつけている帯域もない。

強いて言えば低域の解像度の高さ、ナチュラルな質感と量感は実に魅力的である。こんなにしっかりとした低域が出るアンプはなかなかない。

このヘッドホンアンプとHD650 Golden era dmaaのペアは音源を正確に、立体的に捉えるのに適している。音場の見通しが効いて、パートごとの音の分離もとてもよく、音の強弱と前後関係が明確で、音の輪郭がクッキリと聞こえる。あらゆる場所にフォーカスが合っている不思議な写真を眺めるようなマジカルな感覚がある。
そして定位がすこぶる良い。音像に揺らぎが微塵も感じられず、ピタリと止まっている。

これも優秀なプロ機らしいところである。定位が良すぎるとなにか堅苦しい感じも伴うものだが、RNHPではなぜか聞く方は自然体でいられる。聞き疲れが少ない出音だ。

SN感はかなり良く、背景の暗騒音の質感の違いがはっきり分かる。

これはオーバーオールに優れたサウンドであり、このアンプの価格が6万円ちょっととは到底信じられない。これは今まで聞いたヘッドホンアンプの中で最もコストパフォーマンスの高い製品と思われる。

本機についてのメーカー側の説明を読んでいるとヘッドルームの高さが喧伝されている。ボリュウムを上げて行って、最終的に音割れするまでの音量の余裕が大きいと言いたいのだろうが、確かにそうである。プロ機というのは、総じてある程度以上の大きな音量でないとその良さが分かりにくい。そこから先が問題で、突然大きな音が入っても、クリップせずに安定して取り扱うことを求められる。

コンシュマーの普通の機材では、そこでもうプロの使用に耐えられない。このアンプは音量を上げたときに確かに本領を発揮する。大音量でも全然音が割れる気配がないというだけではない。音に生気がみなぎり、気持ちよくビートやメロディが刻まれ流れる。それでいて音源に対する忠実性・正確さが失われない。監視するような冷静なまなざしは常に保たれている。G ride audioのGEM-1のように音楽と一緒に羽目を外すことはない。

ここでは音の余裕、華やかさ、派手な音楽性などの、高級なコンシュマー機の出音に備わるプレミアムな要素はあえて排され、音源に対する忠実性を追求する姿勢が徹底されている。RNHPは、まるで音の猟犬のように音源を駆り立て、出来る限り接近してアタックし、確実に捕捉する。ライバルとも言えるマス工房の機材が完全な音の傍観者であり、音源と常に距離をおいているように聞こえるのとはやや対照的である。この音のダイレクト感はかなり強い。このたぐいの感覚は最近のコンシュマー機材では体験しにくいものである。

これほどまでに音に近づいて鷲掴みにできる機材はG ride audio GEM-1以来かもしれない。だが、このニーヴのアンプはあれほど個性的ではない。もっと無個性であるし、そうあろうと努力もしているように聞こえる。ソースにもともとないニュアンスを無意識に付加するような振る舞いを慎重に避けている。ただ、これでアニソンなどを聞くと粗がよく聞こえ過ぎるのではないかといつもの危惧を抱く。注意深く作られた音の良い録音を、注意深く選ぶことが、RNHPを通して素敵なアニソンを聞くための前提になりそうな気配がある。

このアンプの出音についてはRe leaf E1xと比較して、はじめて音の器の大きさの違いが意識される。E1xの音はやはり懐が深い。音数はさらに多く、豊かな音楽性に圧倒される。RNHPはE1xに比べるとどうしても少し寂しい音ではある。E1xを通すことでプラスされる音場の広がりや音のディテールの色彩感などは、スペシャルなコンシュマーオーディオの面目躍如たるところであって、RNHPにとってはないものねだりである。逆に考えれば、実にこのレベルの機材でなければRNHPを凌駕できないのは驚きである。

音の輪郭の雰囲気などは筐体のサイズや設計コンセプトも類似したJRsoundのCOLIS HPA-101のそれに近いが、値段の差なのか、単に技術的センスの差なのか、RNHPの方が明らかに格上の出音である。HPA-101ヘッドホンアンプよりも音の輪郭以外の様々な音楽の側面がさらに色濃く浮き出てくるようなサウンドだ。強いて言えばプリズムサウンドのインターフェイスのヘッドホンアウトの音が近いかもしれない。音数とその音の強弱・高低が音源のそれと正確に一致しており、リスナーの存在を意識した音の足し引きが一切ないというところがかなり似通っている。プリズムサウンドはコンシュマー向けにDACを発売するらしいが、相性はかなり良いのではないかと想像する。

RNHPは上流になにを合わせるにしても、その素性を容赦なく暴き出すヘッドホンアンプであることは言うまでもない。だからなるべく音の良いDACを使ったほうがいい。ヘッドルームの高さに対する考え方と相通じるのかもしれないが、このアンプが受け止められる情報量の大きさはヘッドホンアンプとしてはおそらく規格外のもので、どのような高級なDACを上流に置いても不都合を感じないだろう。


いろいろ試してみて、有効だなと思った使いこなしのコツとしては、RNHPは音の寝起きが悪い方ではないが、電源は少なくとも半日以上入れっぱなしにしてから聞いた方がいいということ、本機のアダプターがプアでもそれを挿す電源タップはChikumaやリプラス、アコリバ等から出ている完全にオーディオグレードと考えられる製品を使うべきこと、ifi audioの電源ノイズフィルターは是非使うべきこと、筐体の鳴き止め用のトップパネルに乗せるウエイト(私はレコード用のTechDasのスタビライザーを使った)は有効であることくらいか。

特にifi audioの電源ノイズフィルターDC iPurifierはこの機材に関しては有効であると大声で言いたい。SNがスッと良くなり、音場の見通しが一段と冴えわたる。フィルター本体だけが、アンプの電源スイッチを切っても熱くなってしまうのが気になるが、私が試用していた範囲ではトラブルはなかった。これを試す方は当然、自己責任でお願いしたいのだが、お薦めできるTipsである。

Summary

外観からはまるで想像できないが、ほとんど欠点のない、すこぶる優秀な音を出す傑作ヘッドホンアンプである。音に関しては100点満点中95点くらいあげたいほどだ。音場の広がりが若干狭い印象があり、5点引くだけ。あくまで私の個人的意見だが、20万円までのヘッドホンアンプで最も優秀な出音のアンプではないか。この機材について一番残念なのはヘッドフォニアの大部分がこのアンプにまるで気づいていないことである。

このサウンドがプロ畑で絶賛されるニーヴの音であり、意味のないことにはカネはかけないニーヴの流儀の現れなのだろう。アンプの作り、出音ともに無駄のないシンプリシティを貫いていて、感心した。オーディオのあるべき姿の一つを見た思いだ。


Re Leaf E1xを持っていなければ、このアンプは必ず買って手元に置いたと思うし、Re Leaf E1xが使えなくなり、代わりが見つからない場合はこれを買うことになるだろう。この価格なら予備に買ってもいいかもしれない。こういうプロサウンドの方面で最も優秀な製品はマス工房のヘッドホンアンプだと思っていたが、これからはニーヴが作った本機を筆頭とせざるをえないだろう。

特にHD650 Golden era dmaaとの相性の良さ、組んだときのシステムとしての完結性・完全性は忘れがたい。HD650のような飾り気はないが少し彫りの深い陰影を出せる実直なヘッドホンはニーヴのアンプに合うと思う。そのうちHD600、AKG K812などでテストしてみたいし、近いうちに入手するであろう、SONY MDR-Z1Rをつないでみたくもある。はたして、どんな音が聞けるのだろうか。またこれを2台買ってL/R別々にドライブするのも面白いかもしれない。完全なモノラル構成となるが小さいアンプなので難しくない。


こうして聞いてみると、現代のニーヴのソニックシグネチュア―はやはり無色透明に近いものだった。繰り返すがオーディオには何百という無色透明があり、それぞれが異なるのである。だからニーヴの無色透明はニーヴの機材からしか感じ取れないものだと考えられる。

この色のない色をどのように表現したらよいのか見当もつかないが、私はなにか音場の深さに特徴がある音のような気がした。大概のプロサウンドというものは音像をダイレクトに捉えることにのみ汲々としているので、音場の広がりや深さに関心を払わないように感じることが少なくない。しかしこのRupert Neve Designs RNHPには特に音の奥行の深さに関心があるように聞こえた。この深みの感覚とNeveというプロオーディオ界のビッグネームが私の中で結合され、ひとつになった喜び、それを今かみしめているところである。

オーディオにおいて、この先も間違いないこと。その一つは、オーディオの世界が移り変わっても、音の名前は依然として幅を効かせるであろうということ。いったい誰が、このサウンドを作り上げたのか?

その作者・設計者の名前を我々はこれからも知りたがるに違いない。そして、伝え聞いた名前とそのサウンドが頭の中で結合した瞬間に、その署名は脳裏に走り書きされることになる・・・鮮やかにね。

幾度となく、音の名前が暴かれ、我が脳裏に焼き付く鮮烈なる瞬間を求めて、今日も明日も、そして遠い未来においても私はオーディオと向き合い、問い続けるはずだ。

この音の名は?と。


by pansakuu | 2016-09-10 01:34 | オーディオ機器
http://pansaku.exblog.jp/24648260/


23. 中川隆[7176] koaQ7Jey 2017年3月19日 09:05:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[7647]

耳トレ!-こちら難聴・耳鳴り外来です。 – 2011/10/3 中川雅文 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E8%80%B3%E3%83%88%E3%83%AC-%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%E9%9B%A3%E8%81%B4%E3%83%BB%E8%80%B3%E9%B3%B4%E3%82%8A%E5%A4%96%E6%9D%A5%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82-%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E9%9B%85%E6%96%87/dp/476781202X

耳トレ!


「音楽&オーディオ」を愛する人間にとって「耳が遠くなる」ことほど悲しいことはない。自分などは、そうなるともう死んだ方がマシとさえ思うが、悲しい現実として「聴力は20歳ころをピークに徐々に低下しはじめていき、65歳以上の4人に1人、75歳以上の2人に1人は補聴器が必要な状態だ」と、ショッキングな書き出しで始まるのが「耳トレ!」(2011.10.3)である。

                      

大学教授で現役のお医者さんが書いたこの本には「耳の健康」に対する情報が満載で実に”ため”になる本だった。

以下、とりわけ興味を引いた点を自分自身のために忘れないように箇条書きスタイルで整理してみた。

なお、※の部分は自分勝手な独り言なのでけっして鵜呑みにしないようにしてくださいな(笑)。

☆ 難聴の大きな要因は「騒音」と「動脈硬化」

2007年10月、日本の国立長寿医療研究センターから「加齢と難聴には相関関係がない」というショッキングなニュースが発表された。主として難聴に関係していたのは「騒音」と「動脈硬化」の二つだという。

「騒音」の原因には「騒音職場」とともに「ヘッドフォン難聴」「イヤフォン難聴」が挙げられ、一方の「動脈硬化」は言わずと知れたメタボリック・シンドロームである。

この二つは日常生活の中で十分予防が可能だが、今の段階から一人ひとりが心がけていかない限り、近い将来「大難聴時代」がやってくることは必至だ。

☆ 日本語は世界一「難聴者」にやさしい言語

どの国の言語にもそれぞれ固有の周波数帯というものがあり、母国の言語を繰り返し聞いて育つうちにその周波数帯以外の音を言語として聞き取る脳の感受性が失われていく。

そのため生後11歳くらいまでには母国語を聞いたり発音する能力に特化した脳が出来上がる。

日本語で頻繁に使われる周波数帯は125〜1500ヘルツで、英語は200〜12000ヘルツと随分と違う。日本語は世界の言語の中でもっとも低い周波数帯の言語で、英語は世界一高い周波数帯の言語である。

したがって、英語民族は高齢になると早い段階で高い音が聞き取りにくくなって不自由を感じるが、日本人はすぐには不自由を感じない。その点で日本語は世界一難聴者にやさしい言語である。

※ これは一人で二か国の言語を操るバイリンガルの「臨界期」が10歳前後と言われる所以でもある。また、英語圏の国で製作されたアンプやスピーカーなどのオーディオ製品には、高音域にデリカシーな響きをもったものが多いが、これで謎の一端が解けたような気がする。その一方で、とかく高音域に鈍感な日本人、ひいては日本のオーディオ製品の特徴も浮かび上がる。

☆ 聴力の限界とは

音の高い・低いを表す単位がヘルツなら、音の強さや大きさ(=音圧レベル)は「デシベル(dB)」であらわす。

人間が耳で聞き取ることのできる周波数の範囲は「20〜2万ヘルツ(空気中の1秒間の振動が20回〜2万回)」の間とされているが、イルカやコウモリなどは耳の形や構造が違うのでこの範囲外の超音波でさえ簡単に聞き取れる。

ただし人間の場合は20ヘルツ以下の音は聴覚ではなく体性感覚(皮膚感覚)で感じ取り、2万ヘルツ以上の音(モスキート音)は光や色として感じ取りその情報を脳に伝えている。

※ 人間の耳は一人ひとりその形も構造も微妙に違うし、音を認知する脳の中味だって生まれつき違う。したがって同じオーディオ装置の音を聴いたとしても各人によって受け止め方が千差万別というのが改めてよくわかる。

自分でいくら「いい音だ」と思ってみても、他人にとっては「それほどでもない」という日常茶飯事のように起こる悲劇(?)もこれで一応説明がつくが、音に光や色彩感覚があるように感じるのは超高音域のせいだったのだ!

☆ 音が脳に伝わるまでの流れ

耳から入った空気の振動は外耳道と呼ばれる耳の穴を通り、アナログ的に増幅されて鼓膜に伝わり、アブミ骨などの小さな骨に伝わってリンパ液のプールである蝸牛へ。そこで有毛細胞によって振動が電気信号に変換され、聴神経から脳に伝わる。これで耳の中の伝達経路はひとまず終了。

この電気信号が言語や感情と結びついた「意味のある音」として認識されるまでにはもう少し脳内での旅が続く。

電気信号が聴神経や脳幹を経て脳内に入ると、まず、大脳の中心部にある「視床」に送られる。ここは、脳内の情報伝達の玄関口となっている。視覚、聴覚、皮膚感覚などあらゆる感覚情報が必ず通る場所で、単純に音だけを聴いているつもりでも、様々な感覚情報とクロスオーバーしている。

また「視床」を通過すると音の伝達経路は「言語系ルート」と「感情系ルート」の二つに大きく分かれる。前者は最終的に「言語野」に到達するが、後者は大脳の一次聴覚野を通らず、いきなり「扁桃体」に直結していて「イヤな音」「うれしい音」というように音を直感的・情緒的に受け止める。

※ 音楽を聴くときにカーテンなどでスピーカーを隠してしまったり、あるいは目を瞑って聴いたりすると、機器の存在を意識しないでより一層音楽に集中できるのは経験上よく分かる。

さらに、直感的なイメージとしてオーディオマニアが音楽を聴くときには主として「感覚系ルート」がはたらき、それ以外の人たちが(音楽を)聴くときには主として「言語系ルート」が働いているように思うが果たしてどうだろうか・・・。

ほかにも本書には「音楽好きための難聴予防テクニック」など貴重な情報が満載で、末永く「音楽&オーディオ」を楽しみたいと思われる方は是非ご一読されることをお薦めしたい。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c85e3a32c3aca5331dd2fb7adaf73d2a


24. 中川隆[-7580] koaQ7Jey 2017年6月10日 10:20:01 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

STAX のハイエンドアンプ T8000が、60万円というヘッドホン用の機材としては高価な値付け、しかもかなり限られたヘッドホンにしか使えないものにも関わらず、驚くほど短期間に初回ロット50台を完売した


STAX ドライバーユニット SRM-T8000 (6月中旬発売予定)
希望小売価格(税抜価格):595,000円 

※お陰さまで予想以上のご予約をいただき、ありがとうございます。
  
製品は順次出荷してまいりますが、しばらくお待たせする事を深くお詫び申し上げます。 5月22日現在


・初段に高音質で定評の双三極管6922、出力段にはAクラス動作の半導体を採用したハイブリット構成。

・真空管は防振ダンパーとシールドカバーによる独立基板とし振動やノイズを徹底排除。

・大容量大型トロイダルトランスをはじめ、厳選した高品質パーツを細部にまで投入。

・本機のボリュームをパスして外部機器での音量調節を可能としたEXTERNAL(BYPASS)機能搭載。

●仕様

・周波数特性 :1〜115kHz/イヤースピーカー1台使用時
・高調波歪率 :0.01%以下/1kHz (イヤースピーカー1台使用時)
・増幅度 :60dB
・定格入力レベル :100mV/100V 出力時
・最大出力電圧 :470V r.m.s./1kHz
・入力インピーダンス :50kΩ/バランス時50kΩx2

・入力数 :RCA x2、XLR x1(追加オプション x1)

・使用真空管 :6922 x2本

・消費電力 :95W(オプションスロット未使用時58W)

・外形寸法 :320(W)×103(H)×360(D)mm (本体)ツマミなどを含む場合395mm(D)

・重量 :7.3kg
http://www.stax.co.jp/produ/SRMT8000.html


STAX ハイエンド向けコンデンサー型ヘッドホン SR-009
最安価格(税込):\338,000
http://www.stax.co.jp/produ/SR009.html
http://kakaku.com/item/K0000236482/


25. 中川隆[-12555] koaQ7Jey 2018年5月26日 15:04:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-14362]

「イヤホン難聴」ご用心…若い世代でもリスク
5/26(土) 7:21配信 読売新聞(ヨミドクター)


 イヤホンで音楽を聴く機会が増えたことなどから、若い世代でも難聴になるリスクが高まっている。世界保健機関(WHO)では、世界の11億人が難聴になる可能性があると警告しており、現場の医師らも「イヤホンなどによる難聴の初期症状は分かりにくいこともあり、注意が必要だ。放置して聴力を失うと回復するのは難しい」と訴えている。(渡辺達也)

■自覚ない進行

 東京都中央区の耳鼻咽喉科「日本橋大河原クリニック」に4月、20代の女性会社員が「おとといのコンサートで左耳が聞こえにくくなり、耳鳴りもする」と訪れた。コンサート会場では、女性の左側に大きなスピーカーがあり、大音量で耳が痛くなったという。女性はビタミン剤などを処方され、1週間程度で完治した。

 このように、急に聞こえが悪くなる一過性の難聴は症状が分かりやすいが、クリニックの理事長、大河原大次さんは「イヤホンなどで大音量の音楽を聴き続けている場合、少しずつ聞こえが悪くなるので気付きにくい」と指摘する。

 WHOは2015年、世界の中所得国以上で暮らす12〜35歳のうち、およそ11億人が難聴になる危険があると発表した。理由は、同年齢の半数近くがスマホなどを使い、イヤホンで大音量の音楽を聴いているためだ。

 日本補聴器工業会では、12年と15年に、あらゆる世代の約1万5000人を対象に、難聴に関するアンケートを実施した。その結果、14歳以下で難聴と自己申告したのは、12年は0.6%だったが、15年は1.5%に増えた。

 長時間、大きな音を聞き続けている危険性について、国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)の耳鼻咽喉科教授の中川雅文さんは、「片道1時間強の新幹線通勤で、耳を窓にくっつけて寝ることが習慣になった結果、難聴になった人もいる」と話す。

■連続1時間聴かない

 イヤホンを使って大音量の音楽などを聴くリスクは、中高年でも変わらない。

 電車内などは騒音で音を大きくしがちだが、中川さんは「最大音量の60%以下にすること、1時間以上連続して聴かないこと」をアドバイスする。ライブハウスでスピーカーが目の前にある場合は耳栓をすることも必要だ。

 大河原さんは「耳鳴りがして聞こえにくい、または小さい音が響いてうるさく感じる、耳がつまってふさがった感じがするなどの場合は、耳鼻科を受診して」と話す。

 中川さんは「耳は消耗品で、聞いていい音量と時間には限界がある。長持ちさせるには、大音量で音楽に接しないよう意識することが大切だ」と呼び掛けている。

■耳の負担抑える商品も

 耳への負担をなるべく抑えるイヤホンやヘッドホンも登場している。

 ビックカメラ有楽町店(東京都千代田区)では、外の雑音を消す「ノイズキャンセラー機能」のある商品も多く並ぶ。売り場担当の桝井一樹さんは、「小さな音量でも音楽を楽しめます」と話す。

 また、耳をふさがず、骨伝導などで音楽を楽しめるイヤホンも耳にいいとされる。ただ、音漏れしやすいなどのデメリットもあり、使うときは周囲に配慮したい。


26. 中川隆[-13473] koaQ7Jey 2018年6月22日 10:16:09 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-16000]
一億円のオーディオを聞いて:私的ハイエンドヘッドホン分離派宣言 2018-05-24
https://pansaku.exblog.jp/27293365/


「君は確かヘッドホンで音楽を聞くのが趣味とか言ったね」

「そのとおりです」

「君はきわめて愚かしい人間のようだ。
いかにも愚かしく見えるし、愚かしい趣味をもっている。
そして愚かしい目的を持ってここに来た」

「なるほど」と私は言った。

「私はたしかに愚かしい。
それが理解できるまで時間がかかったが」

レイモンド チャンドラーの小説のパロディより


最近、トータルで一億円近い価格になるオーディオシステムを聞いた。

今回の場合はそのリスニングルームにある機材全部、電源が入っているものも、入っていないものも含め合計して一億という意味ではない。リアルに信号が通って、スピーカーから音を出す機材の価格のみを合計して一億に近づいているというシステムである。ハイエンダーの方々にはお馴染みのあのメーカーこのメーカーの最新のフラッグシップ機をこれでもかと贅沢に組み合わせたシステム。私の知っているかぎりではあれ以上のラインナップは、あまり考え付かないくらいのものだった。あの広さのリスニングルームを作る費用を加えれば一億円を超える代物だろう。「億り人」などという言葉が誌面に踊る現代なのだから、一億などという金額は世間的には端金(はしたがね)なのかもしれぬが、それは高価格化するハイエンドオーディオの世界でさえ、ほとんど達することのない大台だ。

そこで、スピーカーからどんな音が出るのかと聞いてみると、それはもう素晴らしかった。特に音のスケール感と音の緻密さは特別なものだった。セッティングの苦労の甲斐あってかなり完成度が高い音になっているようで、仮に細かいところをさらに詰められたとしても、大筋でこれ以上の音は出そうもないと思われた。
こんな音は滅多に聞けるものじゃない。

だが、否定的な側面もあった。

部屋を含めて十分にチューンされた、総計一億円近くするスピーカーオーディオシステムというのは、やはりオーディオに求められる全ての要素において完璧であるべきだろう。しかし、実際に聴いてみると、なるほど全体として素晴らしいが、私が一億円の対価として望むような完璧さまでには達していなかった。

つまり、ここでは、高級なヘッドホンなら普通に聞けるような音のディテールが抜け落ちていた。私としては、一億円もかかるオーディオシステムはディスク、データに入っている情報を絞り尽くして、そのすべてを耳に届けなければならないはずだが、そこまではできていなかった。自分が普段聞いているヘッドホンシステムならば聞こえてくるはずの音の細部の情報がいくらかだが、明らかに欠けていたのである。

こうしてみると、
やはりヘッドホンとスピーカーの高いレベルでの棲み分けはできそうだ。スピーカーにしかできないことがある一方で、ヘッドホンにしかできないことがあるのがはっきりしてきたからだ。スピーカーシステムをいかに高度にしても、リスナーには聞こえない音が、ソースの中に入っている。リスニングルームという広い空間を伝播してゆくうちに聞こえなくなってしまう音があるようだし、逆にスピーカーに耳をくっつけて聞いて、健康問題にならないようなボリュウム位置ではスピーカー自体が本領を発揮しないだろう。スピーカーはある程度以上の大音量を出してこそ魅力が発揮できるし、ヘッドホンはそれよりはるかに小音量で、細かい音を丁寧に拾うのに適している。

少し話は変わるが、
この前、あるところで「凄い団塊臭のするシステム」という言葉が使われているのを見た。団塊世代の好む箱型大型スピーカーや巨大で重いパワーアンプを多重使いした重厚長大型のオーディオシステムを指したものだ。この○○臭とか言う言い方に、まさにネガティブな香りを嗅いだのは私だけだろうか。私にとって、ああいう大型システムに、機械の存在感・音を出していない時も含めた所有感を感じるだけで満足できた時代は過去にものである。

偉大な音楽芸術に対する敬意の表れという言い訳をまとった、大袈裟過ぎて滑稽なオーディオシステムに私はもう魅力を感じない。

もうそれはウエスタンの装置やJBLのパラゴン等のヴィンテージスピーカーで既に使い古された魅力であって、現代の豪華なシステムはその技術的な焼き直しである。
日本のアニメのキャラのステロタイプ、銃と剣(あるいは楽器?)を持った美少女に飽きてきたことを薄々自覚していながら、(そんな美少女はこの世にいないと知っていながら)まだそういうキャラの出ているアニメやゲームで自分を慰めている男たちと、現代のハイエンドオーディオにつかまっている老人たちには類似点がある。両者とも最新のモノに接しているつもりだが、実は激しく時代遅れなのだ。
ポストモダンといわれて久しいが、あの単純な進化史観からの脱却から生まれたカオスは過去の遺物たちを着実に葬りつつある。

だから私は多少違和感があっても、新たなオーディオに向かって行かなくてはならない。

私は過去の亡霊が現代に生きつづけることを否定しないが、このままではオーディオに未来はないと思っている。ずっと言い続けていることだが。

私は昼に夜に、様々な場所に出掛けたり、誰かから機材を借りたりして、ヘッドホンサウンドの限界を突き詰めようとしている。そこで得られた経験は、優れたヘッドホンを使えば聞こえるが、スピーカーをつかう限り、たとえ調整された一億円近いスピーカーオーディオシステムからさえ、聞こえてこない音があると私に教えている。

私の思うスピーカーオーディオの欠点を視覚的に捉えたいなら、広大な自然の風景を眺めている人を想像するとよい。スピーカーで音楽を聞くことは、眼前に雄大な景色を前にしても、その中に肉眼では見えないディテールが沢山隠されていることを知らないようなものだ。私が今まで見たなかで最も美しい風景、あのガイランゲル フィヨルド(イメージの湧かない方はNice boat!で背景に出ていたソグネ フィヨルドを想像してもらってもいい)の雄大な景色を現地で眺めても、肉眼では遠い対岸の木の葉一枚一枚が風にそよぐ様子まで細かく見えるわけではない。Nikon WXシリーズのような優れた双眼鏡があれば、広い視野を保ったままで、もっと深く景色を楽しめるのに・・・。

オーディオにおいて、あのような強力な双眼鏡と同じ役割を果たすのが、例えばFinal D8000+Re Leaf E1にハイエンドDACをかませたヘッドホンシステムということになる。優れた双眼鏡が人間の視覚を強化・拡張するのと同じく、優れたヘッドホンシステムは人間の聴覚を強化・拡張する。

ヘッドホンシステムは、そういう微細な部分の集合体を一つの完結した世界として聞かせることができる機材になりつつある。それはディテールを緻密に蓄積して描かれた小さな絵画作品のようなものだ。別な言い方をするならハイエンドスピーカーからは聞こえないミクロなサウンド ワールドがあり、それらをすくい上げることのできる目が細かく、しかも十分に大きなオーディオの網が完成したようなものだ。無論、一億円のスピーカーシステムが持つ音の限りない余裕や拡がりのようなものは、このシステムには期待できない。少々重たいものを頭にかぶらなければならない煩わしさもある。だが、それらはシステムの価格差から考えれば十分に納得できる欠点だと思う。私が今使っているヘッドホンシステムなどは高々トータルで600万円程度のモノである。一億と600万との隔たりはかなり大きい。

なおここでは、ヘッドホンの別なメリット、すなわちリスニングルームの音響をあまり考えなくてよいだとか、周囲からの騒音のクレームを気にしなくて良いものだとかいうことはあえて主張しない。私はたとえ完璧な音響特性と防音を持ったリスニングルームのオーナーだったとしても、優れたヘッドホンシステムには存在価値があると考えているからだ。

まあ、こんなこと言っても、一億円のシステムを構築できる人にとって、あえてヘッドホンオーディオを選ぶなどという行為は愚かとしか映らないだろう。これは孤立した見方であり、未だ多くを占める保守的なハイエンドオーディオファイルの賛同を得られないと思う。しかしこれは事実であり、見ようによればむしろ賢いオーディオへの散財の仕方になりえる。


ところで、
万策堂は言うまでもなくフィギュア好きである。(他人の趣味をdisる権利はないな。)私のブログを読んでいる人は、私が掲げる写真の中にフィギュアが時折出て来ることを妙に思うらしいが、これはヘッドホン関係のブログという趣旨に合っている。最近のホットトイズの1/6フィギュアのコンセプトは結構、ハイエンドヘッドホンのコンセプトに似ているからだ。(まあ、これはそもそも自分が映画大好きであるというところから始まっていると考えるのが筋ではあるが。ホットトイズのフィギュア好きは基本的に映画好きでないと)

最近のホットトイズなどハイエンドメーカーの1/6フィギュア、その最新作などを見ていると、実際の人物をそのまま六分の一に縮小したようにしか見えない。
一方、最近のハイエンドヘッドホンから聞こえる音も実際の録音現場で聞こえる音を正確に縮小して聞かせているようなところがある。ここには録音現場の精密な模型を拡大して眺めているような感覚がある。

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これは数年前に香港のホットトイズが映画パイレーツ オブ カリビアンでジョニーデップの演じるジャック スパロウのフィギュアを、それまで有り得なかったクオリティで量産したことに端を発している。全体のプロポーション、版権を取ったデップの顔の表情の豊かさ、肌や目のペイントの質感の確かさ、アクセサリーの充実。1/6に本人をそのまま縮小したとしか思えない不思議な感覚に襲われる製品であって、そのリアリティに当時はかなり驚いたものだ。あの忘れがたい驚きは、初めてAK380やFinal D8000のサウンドに接した時の驚きとよく似ている。

日本はフィギュア大国であるが、その多くは日本でしか公開されていないアニメ作品や日本語でしか読めない漫画のキャラクターのフィギュア化である。これらのフィギュアには明らかな欠点がある。漫画やアニメのキャラは肌に質感がない。目や眼筋の表情にリアルなディテールがない。現実の、あるいはマーベルなどを中心としたSF系の実写映画の中のキャラクターには、たとえつくりものであっても、皮膚の微妙な色彩変化、ほくろや小さな色素斑、身長や体格の違いなどの細部が備わっている場合があり、そのフィギュアは漫画やアニメのキャラから出来たフィギュアよりもはるかに情報量が多くなる。ホットトイズのフィギュア、あるいは私が時々試みるカスタムフィギュアはスクリーンの中にしか存在しないものを実物にかなり近い質感を持って眼の前に立体的に描いて見せる。
これはもう経験しようのない過去の演奏をミニチュアながら、極めて精巧に聞かせるハイエンドヘッドホンの音像に類似する。

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いつも原稿を書いているノートパソコンの周りにはいつも大量のフィギュアがあって、私はそれを眺めながらキーを打つ。こういう異常な没入感を誘い出す触媒のようなものが文章を書くときには必要だと思う。またたこれらが備えている膨大なディテール、質感は映画館のスクリーンやホームシアターのディスプレイの中で動き回るキャラクターにいくら目を凝らしても、捉えきれないものである。人物の精密模型としてのフィギュアはもはや通常の玩具の域を超えて、私の目にしっかりとその細かな印象を焼き付ける。このハイエンドフィギュアというアングラなカルチャーを嗜むことはヘッドホンで音楽を舐めるように聞き尽くす行為と相似する。

変な趣味の話はどうでもいい。

これまでオーディオにかけた年月の中で、現代において究極と思われるスピーカーシステムをいくつか聞いてきた。そのことは私のオーディオ観に大きな影響を与えている。それはまた聞かせてくださった方々への敬意と感謝へと素直に繋がる側面を持ってもいる。反面、そういうスピーカーの世界とは分離独立した、新しいオーディオの世界、ハイエンドヘッドホンの世界が今は必要だと思っている。
この世界はハイエンドオーディオが実質衰退する中で起こるべくして起こったイベントであり、まさに生まれるべくして生まれた世界なのである。

こういう極限に至ったスピーカーシステムを聞いたことを区切りとして、
私はスピーカーオーディオから分離した派閥、
ハイエンドヘッドホン分離派に自分が居ることをはっきりと表明する。

今やハイエンドヘッドホンは諸々の理由でスピーカーが使えない場合の予備、やむをえない第2の手段としての位置づけを離れた。これからハイエンドヘッドホンはスピーカーと轡(くつわ)を並べオーディオの荒野を駆けてゆくだろう。
これはハイエンドオーディオの新しい顔であり、もう一人の主役である。
新参の脇役が主役を食っているドラマを時に見るが、
現代のオーディオではそういうドラマが始まっているらしい。

もちろん、私がこうして叫んでいるハイエンドヘッドホン分離派の「分離」という言葉の意味はスピーカーオーディオに対する意味に留まらない。むしろ、私の求めるスタンダードに至っていない、いわば志の低いイヤホンやヘッドホンにも向けられる、高慢で不遜なニュアンスも持っている。高価でさえあれば、どんなヘッドホン・イヤホン、ヘッドホンアンプでもこの派に入れるわけじゃない。値段は関係ない。その開発のねらいと出音の水準が、スピーカーではできないなにかにタッチできているかどうかが判断の基準となるだろう。

実際のところ、音に対する感受性や良し悪しの判断基準は人によって千差万別なのだから、結局はリスナー一人一人が自分の心の内だけで決めるべきだ。

つまりひとりひとりのヘッドフォニアの中にこの宣言、この派閥の存在意義はあるだけだ。ハイエンドヘッドホン分離派の頭に「私的」と付けたのは、これ自体が私一人が叫ぶ、愚かに孤立した宣言であるという意味合いも含まれている。まあ、いつも私的と付けるのがクセというか、保険のようなものなのだが。

こうして物理的にはともかく、心情的にはますますスピーカーから遠ざかってゆく自分を客観的に見つめると、いままでスピーカーから受けてきた恩のようなものを感じて後ろめたくもある。私にスピーカーを売ったり、また私に自分のスピーカーを聞かせてくれた人たちの情熱と親切を裏切るような物言いは慎むべきだろうか。またこれはスピーカーオーディオの世界から自分が追放されることも意味するのかもしれない。だが、一億円を出そうとも、スピーカーオーディオにはできない何かがヘッドホンにはあるらしいという事実を知ったとき、自分のオーディオのため、過去のしがらみを棄ててヘッドホンの未来に賭けよという声を聴いたような気分になった。

このごろ私は仕事で地方の町に出掛けて、東京に帰ってくることが多い。
その帰りの電車の車窓から日本の街々を眺めていると、人影の途絶えた日本の地方都市から、若い人々が集まる賑やかな首都へ、自動運転の電気自動車に乗ってゆくというような日本の未来が想像される。そうなる頃には、行く先や経由地を無音声入力で告げ、その代金をビットコインで払うのだろうか。このような一連の未来予想図は、私のような古い人間にとってはやや不確かで、どこか不安な将来ではある。だが、これはもはや良し悪しの比較ではなく、常に更新されてゆく世の中の逆らえない流れだろう。紆余曲折を経て、状況が変わってゆくことは避けられない。好むと好まざるとに関わらずオーディオも時代につれて変化するものであり、それを使う主体である我々も、それに対応して変わってゆく。ハイエンドヘッドホン分離派とはそのような変化の中で生まれた、愚かしくも新しきオーディオの一派なのである。

また、日本はこれから冬の時代に向かってゆくと言う人がいる。

人口が減少し、高齢化し、
優位を誇っていた経済規模や技術の面で世界に後れを取り始めているからだ。
しかし日本人には洗練された自由の精神がまだある。
それはこれから誰も知らない新しい時代に世界を導いていくことだろう。
バブル期のように豪華なものばかりがもてはやされた時代は去り、
スマートで合理的であることが至上である時代がやって来る。

この傾向はこれからのオーディオ、
そしてヘッドホンの世界の雰囲気にも重なる。
それは冬のイメージではなくむしろ、
私たちが経験したことのない夏の時代の到来を思わせる。
確かにそれは少々寂しい枯れた夏なのかもしれないが。

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昨日は小袋成彬の「分離派の夏」というアルバムを聞いていた。
これは私の今の気分にぴったりな音楽だ。
すこし青いところも含めて。

この音楽は、孤立することが不幸せでなく、
むしろ静かな幸せとなりうることを謳う。
(心身ともに健康ならば、という条件つきだろうが)
そういえばオーディオも、
あくまで個人が音をどう感じるかが全てである。
オーディオは極めて個人的な趣味であり、
他人とは共有しがたい部分が多い。

この歌を聞いて、そこらへんを思い巡らすうちた
私はこんな混乱した散文を考えつき、ふざけて書いてみた。

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この宣言が虚構であろうが、無意味であろうが、
既に出来上がった集団から離れ、
孤立を愉しむ静かな夏はきっとやって来る。
そこにも私の居場所があることを祈る。


# by pansakuu | 2018-05-24 22:34 | その他

https://pansaku.exblog.jp/27293365/


27. 中川隆[-13442] koaQ7Jey 2018年7月04日 08:58:47 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-16315]

究極の静電型ヘッドフォンはどのように生まれたのか、STAX「SR-009S」の秘密
三浦 孝仁 2018年4月26日
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1117613.html


 高音質なヘッドフォンによる音楽リスニングのトレンドは、スピーカーシステムで音楽を楽しむピュアオーディオを超えるほどの勢いを感じさせる。そんななか、静電型ヘッドフォンで世界のトップを独走する日本のスタックスから、新開発のフラグシップ機「SR-009S」が6月中旬に発売される。静電型とはコンデンサー型やエレクトロスタティック型とも言われるもの。静電気を帯電させた超軽量の振動板を全面駆動するという、きわめてユニークな発音方式である。ここでは、創業80周年を迎えたスタックスの歴史から、静電型ヘッドフォンの発音原理の解説、SR-009Sに投入された高音質技術、開発と製造の現場などについて語っていきたい。


新開発のフラグシップ機「SR-009S」

 まず最初にネーミングの統一から始めさせてもらおう。実はスタックスではヘッドフォンという名称を使っていない。耳にあてるスピーカーという意味から、「イヤースピーカー」という表記にしているのだ。とはいえ、一般的にはヘッドフォンと言われているわけだし、“ヘッド(頭)のフォーン”と“イヤー(耳)のスピーカー”とは同意義であるわけだから、ここではヘッドフォンと書かせていただく。また、冒頭で私は発音方式について「静電型」と述べている。しかしながら、スタックスでは伝統的に「コンデンサー型」と呼んでいる。だが、英語ではエレクトロスタティック(Electrostatic)、すなわち静電型となっているのだ。動作原理として静電気を応用しているのだから、ここでは日本語で静電型と呼ばせてもらう。スタックスの皆さんも含めて、どうか御了解いただきたい!

ヘッドフォンファン憧れのスタックス。昔はスピーカーやアンプも作っていた

 私がまだ学生時分の若かりし頃から、オーディオファイルが憧れる最高峰のヘッドフォンといえば、断然スタックスだった(現在私は58歳)。同社の静電型ヘッドフォンはダイアフラム(振動板)の質量がゼロに等しいくらい軽いのが大きな特徴で、そのダイアフラムを静電気の応用でプッシュ・プル駆動するという発音構造なのである。セーターなどでプラスチック下敷きを擦って髪の毛が引き寄せられる現象(今の世代はやらないかな?)は、下敷きが静電気で帯電しているからだ。振動系が軽く応答性に優れているということで、スタックスの静電型ヘッドフォンは特にデリケートな音の再現性が求められるアコースティック楽器やボーカルの発声に対して昔から確固たる定評を得ていた。

 そのころ、耳の肥えたベテランのオーディオファイルの多くはクラシック音楽を好んで聴いていた。バイオリンの陰影表現が豊かで音色の鮮やかな再現性や、ピアノの打弦による複雑に織りなす音色など、スタックスの静電型ヘッドフォンはスピーカーシステムが奏でるよりも繊細で解像感に優れた音を聴かせてくれる。いまもクラシック系のレコーディングでは、スタックスの静電型ヘッドフォンをモニター用途に使っているというケースが少なくない。実は私も同社製ヘッドフォンを愛用している1人である。今回の取材で私はスタックスの製造現場を見学することができ、同社製品への理解と愛着がいっそう深まることになった。

 スタックスの歴史は古く、会社が始動したのはいまから80年前の1938年(!)、今年の初めには、創業80周年を記念した新Λ(ラムダ)シリーズの静電型ヘッドフォン「SR-L300 Limited」と、同社製品用の専用アンプである漆黒のソリッドステート方式ドライバーユニット「SRM-353XBK」が数量限定で発売された。だが、もうすでに完売したという……。


創立80周年記念の「SR-L300 Limited」

 スタックスを創業した人物は、林 尚武氏(1906年〜2000年)である。創業の1938年から14年ほど前に遡る1924年頃、彼は早稲田大学在学中で短波の無線通信技術を研究していたそうだ。音声信号を得るためにはマイクロフォンが必要であり、低品質のカーボンマイクから音質に優れたコンデンサー型マイクロフォンがちょうど登場した時期だった。彼は静電型(コンデンサー型)という新しいテクノロジーの可能性に惹かれていったらしい。

 創業から7年前の1931年頃は、録音技術者として中国(当時は中華民国)の上海にあるレコード会社の主任技師として働いている。そこで画期的な発明をした。当時の円盤記録(SPレコードを造るためのワックス原盤への音溝カッティング)では検聴用のフォノカートリッジの針圧が10g程度もあったのだが、彼は針先(振動系)を磁化した磁束検出タイプの軽針圧フォノカートリッジを考案したのである。これは現在のMM型(ムービングマグネット)に通じるものだ。当時は製盤用と検聴用に2台の録音機を同時に動かしていたそうで、それが音溝を痛めない軽針圧のフォノカートリッジが実現できたことでレコーディングが1台の録音機で済むようになり、彼は大いに感謝されたという。

 スタックスの創業当時の社名は、昭和光音工業(株)である。社屋は東京都の千代田区九段に構えていた。その頃はワックス原盤への録音や、そのメタルスタンパーの製作などが主な業務だったらしい。そして、1944年には豊島区の雑司が谷に社屋を移転している。使われた社屋は木造2階建ての洋館(元々は雑司ヶ谷宣教師館)であり、現在は東京都の指定有形文化財に指定されている重要な建造物。第二次世界大戦の終結は1945年なので、スタックスは戦時中も活動していたことになる。

 昭和光音工業からスタックス工業へと社名を変更したのは1963年。1950年から製造を始めたコンデンサーマイクロフォンに使われた「Stax」のブランド名を社名に採用したのである。初期の製品はコンデンサー型のフォノカートリッジ(モノーラル)や専用トーンアームなど、アナログディスク再生に関するものが多かった。スピーカー関連では1954年に発売されたCSG-1というコンデンサー型ツイータが初めての製品になる。アナログディスクの音溝から信号をピックアップするという音の入り口から、音を再生する音の出口側の製品が開発されたスターティングポイントである。

 スタックスの偉大なる功績は、静電型(コンデンサー型)ヘッドフォンを世界で初めて世に送りだしたこと。彼らは静電型ヘッドフォンの先駆者であり、いつの時代もトップランナーでいたのだ。現在まで脈々と続いている静電型ヘッドフォンのルーツは、1960年に登場したSR-1。ペアとなる専用ドライバーはSRD-1という型番だった。


1960年に登場した、世界初の静電型ヘッドフォン「SR-1」

 それ以降、スタックスは製品開発を静電型フォノカートリッジ+高感度トーンアームと静電型ヘッドフォンに特化していく。1974年には、世界初となるソリッドステート増幅のA級DCステレオパワーアンプ「DA-300」を発売。当時のアンプが信号経路にコンデンサー素子(キャパシター)を挿入して不要な直流成分をカットしていたのに対して、それを排除してしまったのがDCアンプと呼ばれるもの。もちろんDC=直流成分を増幅してはまずいので保護回路が働くわけだが、素子としてのコンデンサーを経由することによる音質劣化から解放されるという画期的な手法だったのである。現代のアンプリファイアの大半はDCアンプ構成なのだから、スタックスの先見性の高さがうかがえよう。


スタックス社内の歴代モデル展示部屋


 1980年代には静電型スピーカーシステムに加えてアンプやCDプレーヤー、単体DACなども開発している。スタックスの製品は海外でも高い人気を誇り、最盛期には売上げの約70%を輸出が占めるほどになっていたという。スタックス工業が埼玉県の三芳町に本社を構えていた1990年代の前半、私は同社を訪問して創業者の林 尚武氏と言葉を交わす機会があった。ちょうど大型の静電型スピーカーシステム「CLASS Model 2」のバージョン2が完成した頃だったと記憶している。スタックスの製品はどれも独創的で、海外の著名なオーディオメーカーの製品と比べても互角以上の音を聴かせてくれた。


かつては大型の静電型スピーカーシステムや、アンプやCDプレーヤーなども手がけていた

 順風満帆と思われていたスタックス工業であるが、為替変動による急激な円高傾向により採算性が急激に悪化。海外比率の高さが災いした結果でもあり、1995年12月に操業停止となる。しかし、その翌年(1996年1月)には債権者会議で新会社(有限会社スタックス)の設立とスタックスのブランドを継承することが承認された。元従業員の有志10名が集まり、同じ社屋で生産を再開することになったのである。製品については手を広げずに、静電型ヘッドフォンに絞り込むことにした。現在の有限会社スタックスは、このようにスタートしたのだ。

 そして、2011年には中国のEDIFIER TECHNOLOGYと資本・業務提携を行なっている。従業員数3,000名を超えるという中国企業のトップは、スタックスの静電型ヘッドフォンを熱烈に愛している人物なのだという。2015年には埼玉県富士見市に社屋を移転(現在の本社)して、本格的なクリーンルーム設備と生産ロボットの導入により近代的な製品製造を行なっている。以上が、駆け足であらわしたスタックスの歩みである。より詳しい情報は、同社の「創業80周年の歩み」ページに書かれている。


埼玉県富士見市にある現在の本社

静電型ヘッドフォンはどのように音を出すのか

 さて、静電型ヘッドフォンの発音構造を説明しよう。一般的なヘッドフォンがダイナミック型スピーカーを搭載しているのは御存知だろう。永久磁石を使った磁気回路があり、磁気ギャップ(磁束)の中で振動板に接着されたボイスコイルが振幅動作を行なって音を出すと。軽量化のためボイスコイルが巻かれるボビン(筒)を持たない場合もあるが、概ねスピーカーのユニットを小型化したような構造になっている。ダイナミック型スピーカーでは、振動板+ボイスコイルによる振動系にある程度の重さ(質量)があると容易に想像できるだろう。

 一方、スタックスの静電型ヘッドフォンでは、食品を包む透明なラップ素材のような薄い高分子フィルム素材(エンジニアリング・プラスチック=エンプラ)が振動板になっている。紙や金属とは異なり、素材自体が柔らかいために振動膜と呼ばれることも多い。その表面には電気を帯電させる目的で導電コーティングが施されているのだが、極薄で透明度が高いために目で見てもわからないほど。この軽量な振動膜に+580Vという電圧が印加され、振動膜は均一に静電気が帯電した状態を維持しているのだ。580Vと聞いて驚かれるかも知れないが、電流値はごく微量なので危険性はまったくない。

 この振動膜を動かすために存在するのは、表面と裏面に配置されている合計2基の固定電極。板状の固定電極には音を透過させるための穴が無数に開けられている。前述したように、固定電極に挟まれている振動膜には+580Vの電圧が加わっている。たとえば表面の固定電極に+の信号電圧が加わると、プラスに帯電している振動膜は固定電極から遠ざかる。同様に表面の固定電極に-の信号電圧が加われば、プラスに帯電している振動膜は固定電極に引き寄せられる。これが静電型での振幅原理だ。


MLER固定電極。音を透過させるための穴が無数に開いている

 スタックスの静電型ヘッドフォンでは、表面の固定電極がプラスの電圧になるときに裏面の固定電極がマイナスの電圧になるように、押す力と引く力が同時に発生する巧妙なプッシュ・プルの動作構造になっている。重さ(質量)がほとんどない振動膜を全面駆動するわけで、音の歪みが非常に少ないというのも得がたい特徴になっている。ちなみに、現行製品の専用ドライバー(駆動アンプ)ではラインレベルのバランス入力の場合なら2基の固定電極までストレートに信号伝送が行なわれており、理想的なバランス駆動が実現できている。

 このような発音原理であれば、一般的なアンプやヘッドフォンアンプでも静電型ヘッドフォンを鳴らすことができると考えてしまうかも知れないが、それはできない。一般的なアンプやヘッドフォンアンプはスピーカーを駆動するために音楽信号に応じた電力を送りこむわけだが、静電型ヘッドフォンでは電力ではなく高電圧の音楽信号が求められるのだ。スタックスが自社の静電型ヘッドフォン専用のドライバー(駆動アンプ)を作っているのはそのためで、彼らの専用ドライバーは振動膜に静電気を帯電させる高電圧回路と固定電極への高電圧な音楽信号が最適化されている設計なのである。

 例えば、静電型で有名なQUADのスピーカーは一般的なアンプで鳴らすことができる。それは送り込まれた電力を高電圧の音楽信号に変換する回路(トランスフォーマーを使った昇圧回路)を内蔵しているから可能なのである。


新フラグシップ機「SR-009S」

 スタックスの静電型ヘッドフォンは長年に渡る研究開発と経験から、振動膜に加える電圧値と固定電極との距離関係を見極めている。5月下旬発売の新フラグシップ機「SR-009S」(税込496,800円)では、現行製品のSR-009と同じく高性能の極薄化した高分子極薄フィルム素材(スーパー・エンジニアリング・プラスチック=スーパー・エンプラ)が振動膜素材として採用されている。その厚みは1,000分の1〜2mmという。そして、振動膜と固定電極との距離は僅か0.5mm。流体である空気を振動膜の制動にも役立てており、高度に精確な音楽再生を実現している。しかも、同社製品に使われている独自形状のフラットケーブルは、ケーブルの静電容量も考慮したオリジナル設計なのである。

 その名前が示すとおり、新製品のSR-009Sは、既存の「SR-009」のバリエーション・モデル。末尾のSは“スーパーのS“や“スペシャルのS”をイメージしているもので、マーク2やシリーズ2という次世代機を意味しているわけではなさそうだ。とはいえ、技術的にも構造的にも理に適った大幅な進化を遂げているのは明らかであり、SR-009の上位モデルに位置づけられるのは確実。オーディオ製品に限ったことではないが、オリジナルを丁寧に磨きあげるように改良していくことをブラッシュアップと表現することがある。ここで紹介するSR-009Sは、まさにオリジナルのSR-009を徹底的にブラッシュアップすることで未踏の音質領域に到達した孤高の静電型ヘッドフォンなのだ。


左が新フラグシップ機「SR-009S」、右が既発売の「SR-009」

SR-009SとSR-009、音はどう違うのか!?

 スタックスの静電型ヘッドフォン、その音質を画期的なレベルにまで高めたのは、SR-009の開発で誕生した斬新なMLER固定電極である。先ほど述べた発音構造を御理解していただくと、振動膜とその前後にある固定電極は、いずれも高い精度で平面性が得られているべきと判るはず。静電気が与えられている振動膜を信号電圧の変動で動かす固定電極は平面性が限りなく高く、しかも薄いことが求められる。

 平面性の高さは振動膜に均一なプレッシャーを加えるためであり、薄さは音をスムーズに透過させるためだからだ。だが、固定電極が薄ければ物理的な剛性が十分に得られず、振動してはいけないはずの固定電極が反作用的に振動して音が濁ってしまう可能性も……。実は静電型ヘッドフォンの設計経験が少ないメーカーの製品が陥りやすい音の色づけ=カラレーションの発生は、このあたりが原因ではないかと私は思っている。再生音量が低い場合は気づきにくいけれども、リズムのキレが鋭く強弱のコントラストが高いダイナミックな曲を聴いていると、固定電極の振動や共振による付帯音が加わっていると感じられることがある。静電型の発音原理は割合とシンプルなのだが、いざ製品化しようと挑むと相反するような困難が待ち構えているのだ。

 オリジナルのSR-009で開発された画期的な固定電極は、MLER(Multi Layer ElectRodes=多層電極)と呼ばれる。素材は導電性があり平面度の高いステンレススチール製の薄板。音を透過させる無数の開口部(丸穴)は超精密フォトエッチングという手法であけられている。すなわち、表面からピンポイント的に金属を溶かして穴をあけているのだ。そして、同じくフォトエッチング手法で剛性を高めるリブ形状の部材を2枚造りあげる。その3枚のステンレススチール板を拡散接合技術という高度な先端技術を用いて原子レベルで一体化させてしまったのが、MLER固定電極なのである。


SR-009のMLER固定電極


近づいて見てみると、3枚の板が一体化しているのがわかる

 一般的に金属は空気の酸素成分と接することで表面に酸化膜が形成されてしまう。MLERの拡散接合プロセスでは金属を表面が酸化しない真空状態の環境に置き、3枚のステンレススチール材料に圧力と熱を数日間ほど加えるという。その結果、互いの原子が拡散して境界面が再結晶化された状態になる。つまり、積み重ねた金属を接着剤などを使わずに一体化できているのだ。

 こうして完成したSR-009のMLER固定電極は要所が薄くきわめて平面性に優れており、しかも2枚重ねのリブ形状が加わったことで剛性が飛躍的に高められている。このMLERによる固定電極はSR-009に使われている大型の円形タイプと、新Λ(ラムダ)シリーズのSR-L700に使われている長円形タイプの2種類がある。スタックスの80周年を記念した限定仕様のSR-L300 Limitedには、SR-L700と同じMLER固定電極によるモジュールが搭載されていた。


長円形の固定電極(MLERプロセスを施す前の状態)

新しいSR-009Sでは従来のMLER固定電極にさらなる改良プロセスが加えられ、第2世代のMLER2と呼ばれる固定電極が採用されている。SR-009Sのウルトラ・スムーズでトランジェントに優れた美音は、このMLER2による貢献度が大きい。スタックスの技術陣は、MLERで完成した固定電極に対して、境界面を更に滑らかな形状にするためにフィニッシュ・エッチング加工を施したのである。無数に空けられている穴の開口部分やリブ形状の端面などが再度の溶解(エッチング)でスムーズに仕上げられているのがMLER2の最大の特徴で、仕上げとして固定電極全体に金メッキを施している。金メッキ処理は美しさのためではなく、電気抵抗が低く導電性に優れていることから選ばれた。スタックスによるとフォトエッチング加工や拡散接合技術の施行、そして金メッキ仕上げなどは外部の協力会社で行っており、その製造コストは非常に高価だという。振動膜素材はSR-009のそれを継承している。


左がSR-009Sの固定電極、右がSR-009の固定電極


SR-009の開口部分のアップ。穴の縁を見ると、カクッと鋭角になっている


SR-009Sのアップ。穴の縁がなだらかになっているのがわかる

 SR-009SとSR-009を持ち比べると、僅かながらもSR-009Sのほうが軽くなっていると実感できよう。実測値では13gの違いに過ぎないのだが、それはヘッドフォンのメイン筐体である切削アルミニウム製のハウジング形状が見直されているためだ。振動系全体は電気的な絶縁性に優れた白い樹脂素材でモジュール化されているが、SR-009Sではそれを保持するアルミニウム製ハウジングの設計を刷新した。具体的には、振動膜の位置から外側の距離を10mmから7.98mmへと薄く仕上げて、しかも表側の開口直径をφ81mmからφ83mmへと拡大したのである。


断面図。左がSR-009、右がSR-009S


右側のSR-009Sではアルミニウム製ハウジングを薄くした

 スタックスの技術陣は、以前から開口部分の大きさや後面開放型の形状によって漏れ伝わる外部の音の雰囲気が変化することに着目していた。そこでSR-009Sの開発段階ではいくつかの形状を試作。そこで漏れ伝わってくる音を聴き比べて最終的な形状を決定したという。

 専用のフラットケーブルは内部が6本構成。それぞれが中芯線に音質評価の高い6N純度の軟銅線(φ0.14mm×3)と銀メッキ軟銅線(φ0.08mm×9)を組み合わせたもので、もちろんスタックスの最高グレード品である。装着感に関わるイヤーパッドには上質の本革製が使われている。また、同社ではアークアッセイ(アッセンブリー)と呼んでいるヘッドバンド部分には10ステップのアジャストクリックが与えられている。一度調整しておくと最適なポジションが保たれるという便利な構造である。


イヤーパッドには上質の本革製が使われている


アークアッセイと呼ばれるヘッドバンド部分

 取材のためにスタックス本社を訪問した際、試聴室で最終プロトタイプ状態のSR-009Sを聴くことができた。大型スピーカーシステムを聴くわけではないので、スタックスの試聴室は応接間のような親しみやすい雰囲気である。なお、事前に予約しておくと、スタックスの全製品をこの部屋で試聴できるという。

 用意していただいたのはSR-009SとオリジナルのSR-009の2台。それを駆動するドライバーユニットは2017年に発売された最高級機のSRM-T8000である。入力段には信頼性の高い双三極管6922が採用(2本)されて、出力段はA級動作のソリッドステート増幅というハイブリッド構成である。スタックスの高級ドライバーユニットには、左右チャンネルが独立している珍しい2軸アッテネーター(ボリューム)が使われている。これは左右バランスの調整に使うアッテネーターが省略できる高音質追求のためだ。再生プレーヤーには試聴室に常設しているラックスマンの高級SACD/CDプレーヤー「D-05u」を使用。音源にはCDを使っている。


SR-009SとSR-009を聴き比べた。駆動するドライバーユニットは2017年に発売された最高級機のSRM-T8000

 最初にオリジナルのSR-009で聴いてみた。一聴してハイグレードな音だと判る高品位サウンドが奏でられている。以前に「SR-L700」を聴いた時も同じように感じたのだが、剛性の高いMLER固定電極の恩恵は本当に素晴らしく、音のアタックが鋭くリズムが深く沈み込むようなポップスやジャズ系の音楽に対する相性が格段に高くなっている。クラシック音楽でも大編成オーケストラの臨場感や叩きつけるような音の迫力もストレスなく再現してくれるので、SR-009は音楽ジャンルを問わないオールマイティなハイエンド機なのだと納得できる。大口径の円形振動膜を持つSR-009の音をじっくりと聴きながら、私はその音質に関してまったく不満を覚えることはなかった。音楽が自然に自分の心に響いて感情移入ができてしまう、浸透力に優れた音という好感を抱いたのである。

 SR-009で音の感触を十分把握してから、少しドキドキしながらSR-009Sの音を聴き始めることに……。そして、ほんの一瞬で音質の違いが判った!! 直前まで聴いていたSR-009よりも、音の滑らかさが格段にアップした印象で、先ほどよりも音楽がスッと心に届いてくるではないか。例えば、プロプリウス/プロフォン「ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ」では、ガヤガヤとした観客の話し声や場の気配が恐ろしいほど鮮明に感じられ、ビブラフォン(鉄琴)やドラムスのブラシワークといった音が超高精細という雰囲気で聴き取れる。そして、私がリファレンス音源のひとつにしているジェニファー・ウォーンズの女声ボーカルは、喉の動きまで視覚的に感じられる生々しさ。ベーシストのレイ・ブラウンとギタリストのローリンド・アルメイダによる「G線上のアリア」(独JETON)は、ウッドベースの音色がローエンドまで深々と響く。いずれもストレスフリーな音という印象を与える、トランジェントに優れた高品位サウンドだ。


 再びオリジナルのSR-009を聴いてみると、こちらも決して悪くはないのだけれども、例えばボーカルの子音やシンバルのクラッシュ・サウンドなどで音像描写の輪郭(エッジ)がほんの僅かに強調されるような、音にメリハリやアクセントを効かせたように感じられる。これは固定電極のMLERとMLER2の音質的な違いといえるのだろう。振動膜の音が透過する無数の丸穴の断面形状が滑らかになっているぶん、MLER2の固定電極が与えられたSR-009Sは音粒が磨かれたようなスムーズさを感じさせる。

 だが、私はSR-009の音を好むヘッドフォン・リスナーもいるのではと思う。普段はスピーカーシステムで音楽を聴いていて、コンサート会場でライブな音楽も聴くというリスナーなら、おそらく新しいSR-009Sの音を気に入るのではないだろうか。スタックスでも両機種の音質傾向の違いを理解しており、SR-009とSR-009Sは併売していく方針だという。私個人の音の好みでいえば、間違いなくSR-009Sを選ぶ。圧倒的なワイドレンジ感ということでは、共に互角といえるだろう。


静電型ヘッドフォンが生まれる現場に潜入!

 スタックスの社屋の1階には、本格的なクリーンルームが設置されている。昨年に取材したDAC素子の旭化成エレクトロニクスと比べると当然ながら規模はかなり小さいのだが、静電型ヘッドフォンの心臓部である発音体を製造するには十分な広さがある。

いざ、静電型ヘッドフォンが生まれる現場へ。クリーンルームに潜入した

 振動膜に使われている素材は本当に食品ラップのように柔らかく透明で、それが専用の金属型枠(真鍮製のようだ)に貼られるのであるが、ここで適切なテンションが加えられているという。型枠はインナータイプのSRS-002から新Λ、そしてSR-007AやSR-009など各種が用意されている。


振動膜の形をした金属の枠をプレートに配置。そこに振動膜の素材を貼り、枠ごとに半田ごてで切り出していく

 型枠に貼られた振動膜は次に隣の部屋に移されて、そこでは発音モジュールの組み立てとして固定電極の組み付けが行われる。いずれの作業も熟練した数名の技術者により丁寧に行われているのが印象的だった。発音モジュールの最終工程は、防湿膜を両面に貼る作業となる。

繊維性のゴミを取り除く作業。極めて薄いので、力を入れすぎると簡単に破けてしまうので、熟練の業が必要だ

 防湿膜とは、これまで出てこなかった言葉だ。想像していただくと判ると思うのだが、静電型のヘッドフォンやスピーカーシステムは、動作環境での湿気(湿度)に対してクリティカルなのである。具体的には、湿度が高ければ静電気を応用している振幅効率が低下してしまうのだ。そのため、温度と湿度が最適にコントロールされているクリーンルームの空気を発音モジュールの内部に閉じ込めるべく、防湿膜といわれる保護膜を貼って覆うのである。その素材は違う素材のフィルムで、テンションはかなり低めに設定されているようだ。また、マイクロダストや髪の毛の侵入を防ぐという重要な役割も担っている。さきほど名前を挙げたQUADの静電型スピーカーにも防湿膜が使われているのだ。

 完成した発音モジュールは白い樹脂製のハウジングに納められている。そしてクリーンルーム内部にある検査室に集められ、実際に通電をしてテスト信号による最初のサウンドチェックが行なわれる。ハイレベルなクリーン環境で製造されているので、この検査で不合格になるケースは稀だという。

 クリーンルームでの作業はここまでで、製品としてのアッセンブル工程は通常の環境で行われる。完成した製品はすべて昼間は音楽ソース、夜間はピンクノイズを使い、最低一週間以上継続した鳴らしこみが行なわれて、1台ずつ音を確認していく。スタックスの静電型ヘッドフォンは幾度もの入念なチェックを経て出荷されていくのだ。


完成した発音モジュールは白い樹脂製のハウジングに納められている


白い箱の中にズラッと並ぶ黒いものは、全て完成した発音モジュールだ。ここで実際に通電をしてテスト信号を鳴らす


検査室での細かなチェックも

完成した製品は改めて鳴らし込みが行なわれ、1台ずつ音を確認して出荷される。ブラック仕上げは輸出用の製品

 以前から少し気になっていたのだが、最近ではスタックス互換という触れ込みの非純正アンプが市場やオークションなどで散見されるようになってきた。だが、スタックスではサードパーティによるドライバーの使用を認めておらず、それによりヘッドフォンが故障した場合は保証の対象外としている。

 前述の通り、振動膜に580Vの電圧を印加しているわけだが、サードパーティのそれらはオーバードライブするように既定値以上を加えている場合が多いようなのだ。何度か私はラスベガスのCES会場などで尋ねたことがあるが、非純正ドライバーを展示している業者は概ねオーバードライブであることを示唆している。スタックスの静電型ヘッドフォンには細部に至るまで高音質が得られるノウハウが詰め込まれているわけだから、必ずスタックス製の純正ドライバーで鳴らしてほしいものだ。

 純正ドライバーには真空管を採用した製品とソリッドステート(半導体)回路、そして真空管と半導体の両方を使っているハイブリッド構成がある。固定電極には高電圧の音楽信号が必要だと述べたが、共通するのは高電圧の出力に適した素子が使われていること。真空管はもとより高電圧出力に親和性の高い素子であり、採用されている半導体の出力素子も高電圧を得やすい特性なのである。

ヘッドフォン・リスニングの最高峰のひとつ

 ヘッドフォンは耳の鼓膜の至近距離で音を鳴らす。そこではスピーカーシステムのウーファーのような大振幅は必要なく、応答性能の高さこそが最優先で求められる。帯電した超軽量の振動膜をプッシュ・プルで駆動するスタックスの静電型ヘッドフォンは、まさにヘッドフォンによる音楽再生という目的に適った発音方式だと思う。

 取材で聴いた新製品SR-009Sは、高品位なヘッドフォン・リスニングの最高峰のひとつだと断言できる。画期的なMLER固定電極を進化・発展させて完成したSR-009SのMLER2固定電極は、聴き慣れているはずの愛聴曲からこれまで気づくことのなかった音がいくつも潜んでいることを教えてくれた。新Λシリーズの静電型ヘッドフォンを愛用している私にとって、SR-009Sは究極の逸品として鮮やかに映ったのである。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1117613.html


28. 中川隆[-13790] koaQ7Jey 2018年8月03日 12:17:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-17518]

Chord DAVEと他のDAC試聴してきました - Innocent Key
Posted on 2016/4/16 Saturday by yohine
http://innocent-key.com/wordpress/?p=5692


久しぶりにオーディオ試聴をしてきました。御茶ノ水オーディオユニオンでChord DAVEの展示があったので、厳密比較のため自分のヘッドフォン+音源を持参できいてきました。ショップさまには高額機器を快く試聴をさせていただき感謝いたします。

結論から言えばDAVEは予想よりすごかったです。価格はとても高いのですがさすがにHugoとは次元が違いました。Hugoでは


前回の厳密試聴
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=4081

の結果、自作AK4495S-DACのほうが概ね良かったわけですが、多分ですけどDAVEと比較したら情報量とか解像度については自作DACのほうが不利そうでした。いままでこの部分について集中的に取り組んできたのですが今回はやられている感じがします。

そして単なる解像度以上に、いくつか印象的だったことがあったので、それについて詳しく書きたいとおもいます。DAVEについてはまだまだネットの情報では突っ込んだ試聴レビューが少ないですので、少しでも参考になればと思うところです。とはいえ一個人の感想でしかないですから、いつもどおり内容の信憑性については話半分にてお願いします。


DAVE独自の音質の特徴

•空間の奥行き、分離の良さは過去最高の領域。自作機でも追求してきた方向性なのだが、さらに上を行っているように感じた。

•個性的な音がする。Hugoの時と同じ見えてはいけないものが見えている感じがある。Hugoのときは高音にしか感じなかった癖が、DAVEでは高音だけではなくて全帯域にわたってある。Hugoの音の印象から推測すると、DAVEでも設計で取りきれない癖(スイッチング電源によるもの?)が残っていてそれが常時明瞭に見えすぎている。解像度は少し落ちるが自作AK4495S-DACではこのような粗は見えない。

•古い録音のノイズの聞こえ方が異次元。質の悪いDACでは背景に溶け込み、質の良いDACでは背景にノイズが見える感じだったものが、DAVEでは空中にノイズを散りばめたような見え方をする。録音ノイズをこのように感じたことはかつてない=音質がかつてない到達領域にある可能性が高い。

•音同士の分離と距離感について。いままでは一音一音が地に足がついていて地面から上に生えているイメージだったのに対して、DAVEではそれぞれが完全に宙に浮き、空中で舞っているようだった。これはノイズの印象と似ていて、おそらくS/Nが極めてよくノイズフロアから完全に音が浮かび上がっており、今まで地下にあった舞台裏が見えてしまっている状態ではないか。

•古い録音が異様に鮮明なのは自作機と同じだが、DAVEでは新しい録音のように蘇るわけではなくて別の何か聞いたことのない音。決して生っぽい音じゃなくて欠落したものを欠落したまま綺麗に磨き上げた人工加工物のよう。おそらく録音で削ぎ落とされている情報も欠落した状態のまま異様に鮮明に見えている。凄いと思ったが違和感もあった。


以上です。普段は気になる低音の伸びとか出方については解像度の方に耳を取られてちゃんとチェックできませんでした。もうちょっといろいろな音源を聞きたかったのですが、お店にあった音源がこちらの手持ちと趣向が違うのであまり詳細には確認ができませんでした。

DAVEの解像度は確かに素晴らしかったですが、残念なのは16bitのCD音源では自作機から良くなった領域にはもう有効な情報は何も記録されてなさそうということです。上記の「空中に浮かぶ音」というのはおそらくですが、16bitのノイズフロア以下に録音されている情報が何も存在しなかったために浮いて感じるのではないかと思っています。

これが24bit以上のハイレゾ音源ならDAVEのノイズフロア付近まで情報が記録されていますから、より音源やDACの違いもはっきりするかもしれません。このレベルの機材を持ってきてようやくハイレゾの意義があるということでしょうか。ということで160万円という価格はあまり現実的ではありませんが、DAVEはかなり突出したDACには間違いなさそうです。

DAVEについては以上です。


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他のDACの試聴

場所を移動して現実的な価格帯のDACも聞いてきました。DAVEだけですと評価軸が異次元すぎるので、普通の市販DACを聞いてどう感じたかも参考として書いておきたいと思います。場所はダイナ5555の1Fですが、ここではおもに大体15万以内のDAC/HPAを聞いてきました。試聴条件はヘッドフォン直結ですのでDAVEと共通条件です。このような評価ですとDACのみではなくHPAとしての評価も含まれてしまうのですが、条件は全て同じですので参考なる部分もあるかと思います。

それでは感じたことを機種ごとに書いてみたいと思います。


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Luxman DA-250

中域がまさに塊。低音に量感がありますが底の方までは伸びません。ちょうどダンピングファクターが低いか小さいトランスのパワーアンプと同じ傾向です。高音は色付け系で、色付けの品は良いもののその分全体的に分離が悪くにごっています。この音質は例えるなら不透明でコクのある牛乳サウンドというイメージでしょうか。ただメーカーの主張はわかりやすいので、好みがハッキリ出る傾向と思います。


▲△▽▼


Oppo HA-1

どこかの帯域に塊があるような見通しの悪い印象はこのなかでは最も抑えられていますが、そのかわり高音がやけに目立っていて言い方は悪いですがキツ目の高音に聞こえます。ハイが強めですから、分かりやすい解像感はあるのですが、これは真の解像度ではありません。ハイの強調は本物の解像度とは別ものだからです。しかしこういう音を好む人がいるのも事実で、時にわかりやすい強調は必要とされます。


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マランツ HD-DAC1

このなかでは最も主張の薄い音で、目立った特徴や特筆するべき音質傾向を感じませんでした。同時比較のとき主張が薄いとか音が遠いと感じる場合には総合的なクオリティが劣っている場合が多く、他2機種と比べてHD-DAC1はクラスが1段落ちる可能性が高いです。特徴をあえて挙げるとしたら低音が若干塊気味で高音も相変わらずオーディオ的なキラキラ系ですが、よくある音でもあります。


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この3機種を聞いて感じたこと

共通しているのはまずどこかしら癖のある高音、途中で切れる伸びない低音、そして塊気味の帯域があることです。低音が切れる最大の理由は電源の物量です。次に、塊のある帯域は電源インピーダンスの特性に偏りがあることを示しているように思います。限られたレギュレータの性能やコンデンサ等によるPSRR曲線のうねりがこのような癖を出しやすいです。高音の音質については音声信号または電源に残留ノイズが多いことが理由と考えられます。

あくまで経験からの想像でしかありませんが、このような問題によって同じような音質傾向になることはありえるという話です。このうち低音の伸びについては物量を投入するだけで解決可能ですが、他の部分は基本的な設計段階で決まります。

ということで個人的には残念ながらどれも良い製品だとは思えませんでした。価格帯は少し上がりますがHugoのほうがこれらの据え置きDACと比較したら圧倒的に音質は良いと感じます。Mojoは未視聴ですがHugoと比べて若干劣る程度で大差がないとしたら、もうこの価格帯の据え置きDACはすべてMojo以下の音質かもしれません。

念のための注意点として、ここで言う音質とは分離の良さのことを指しています。とにかく音を細部まで明瞭に描写して欲しいとか、一音一音を解析的に聞く場合の評価です。もしあなたが全体の雰囲気で音楽を聞いている場合、特定の楽器や音色を追求される聞き方をする場合には全く参考にならない評価軸と思います。

自分自身の評価軸の話と少し関係する話なのですが、この価格帯の据え置きがあまりにも悪かった理由について思ったことがありましたので後でまとめて書きます。多分ですが自分はこの価格帯の製品ターゲットには最初から入っていないです。

次にもう少し価格帯が上の製品を聞いてみました。


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ラックスP1-u+デノンDCD-SX1


見た目の物量の割に低音が意外と伸びず量感重視です。この部分ではDA-250と比べて著しく向上している感じはありませんでした。高音はあいかわらずの脚色系ですが、上記3機種のような何処かの帯域が塊になっていて見通しが悪くなっているというようなことはありませんでした。ただしDACがセパレートかつ高額品ですのでDACの性能差がそのまま塊のなさ、分離の良さの理由になっている可能性も高いです。低価格帯の製品よりは明らかな向上を感じました。


▲△▽▼


フォステクスHP-V8+デノンDCD-SX11

DACはP1-uの試聴時より格が下がっているもののトータルではずっとハイレベルでこの日ではDAVEの次に良い音でした。これは完全にアンプの実力なのでしょう。真空管なので厚みがあってやわらかい音がします。でも分離が悪いとは感じませんでした。これはいいです。低音はこの日の試聴で多分一番余裕があったし、高音も嫌な音がしません。分離もDAVEとは比較はできませんがまずまずです。


▲△▽▼


ぜんぶ聞いて思ったこと

上位の価格帯ではさすがに価格なりの向上を感じたところです。しかし真空管HPAを除いて性能向上は限定的のように思いました。真空管のHPAだけは確かに良かったですが、HPAだけで88万円という価格は低収入層にはかなり厳しい価格です。

上にも書きましたが、15万程度の価格帯の製品に問題がある理由はパターン設計含めた電源の設計に問題があるからではないかと思っています。事実、大手製品の内部写真を見ると電源に平凡な性能のICレギュレータを使っているものがいまだにあります。だから同じような傾向の音質にとどまるのも仕方のない部分なのでしょう。

現代の技術ではアンプ部分では大した差はでませんので、見逃されがちな電源の部分のノイズ性能の低さがDACの音質そのものを制約している要因になります。しかしここに良い部品や物量を投入することは即コストアップになりますので高価格帯の製品以外ではなかなか採用できないか、ひどい場合にはハイエンドに近い高級機でも採用されていません。


逆の実例を上げるとしたら、小規模メーカであるAIT DACが非常に高評価なのは公開画像と評判からの推測ではパターン含めたレギュレータ設計がよく出来ているからだと思っています。


MSBのPlatinum DACも間近で基板をみたことがありますがレギュレータ設計には相当の気を使っていました。

ほかにはResonessence Labs、CH presicionのDACも同様です。

当然ながら自作機でもこの部分には最大限の工夫と努力を払っています。ということで一線を越えるには電源設計の工夫が重要というのはこれらの実例が良い例ではないかと思います。


搭載DACチップがES9018云々が全く音質と関係ないのはOppo HA1の試聴からも明らかですね。


このように大手製品が平凡な設計にとどまっている中で、セオリーに反してChord社の製品が超小型かつ低価格であのような音質を実現できている理由は、FPGA内部で多大なデジタル処理を行うことで出力回路を極端に簡素化し、電源への性能要求自体を設計上の工夫で無くしているからだと思っています。

だから小型化してもあのような音質を出すことが可能で、まさにFPGAの大規模化と集積化によるチップのコストダウンがもたらした現代ならではの新しい発想のDACといえそうです。


HugoやMojoのような野心的な製品が出てしかもヒットしてしまった以上、これからはこの価格帯の据え置き製品ももっと競争力をつけていかないと将来はないのではないかと思いました。ユーザの嗜好はいつまでも同じではなく、時代とともに変化&進化している可能性があります。

Hugoを従来のDAC-ICを使って上回るためには(あくまで個人的な実験では)必要十分な物量投入+徹底的なノイズ対策設計が必要です。しかしそれは簡単ではないものの個人レベルの研究で十分達成が可能であり、決して不可能ではないように思います。大手なら当方と同じまたはそれ以上の設備や人員もあって、さらに低価格で実現できる企業としての体力も実力もあるはずですので、今後は宣伝用のわかりやすい訴求箇所への物量投入ではなく真のクオリティのための物量を投入していただいて、将来の大きな進化に期待をしたいと思っています。


市場ニーズの変化とヘッドフォンの進化

オーディオの市場ニーズについては詳しくはないので、ここから先はもしかしたら?の勝手な想定話として読んでください。


以前であればChord Hugoのような音質が評価される土壌は20万クラスという「低価格帯」の製品では存在しなかったのかもしれません。一般的に20万クラスは決して低価格ではないと思われるでしょうが、ここでいう低価格というのは業務用やハイエンドオーディオから見た視点の話です。

真の高音質という特殊ニーズがあったのはそれを低価格と感じる層、おそらくピュアのハイエンド、またはマスタリングスタジオ向けのようなプロ用位でしょう。このような音質を必要とするのは音楽制作の現場や、一線を越えた経験豊富かつ設備の整っているピュアオーディオファンのうちのさらに一部だけなのではないかという想定です。


Hugoのような真の高音質=高精細な音質は良さを把握できるまでにある程度の耳の訓練を必要としますので、まず一般的な評価軸では理解されにくいと思われます。ちょっと聞いてすぐにわかるような、大衆受けをするわかりやすい音ではないことは、ネットのレビューで今でもHugoより上記のような大衆モデルを好む層が一定数いるということからもわかります。

そういう一般層のニーズを良く理解しているからこそ、大手からそのような製品が出なかったのではないかと思いました。そのような部分にコストを掛けても「売れない、評価されない」という理由からです。商売を再優先にするなら顧客ニーズに完全に迎合することは全く正しいでしょう。おそらく価格帯ごとにユーザー層を明確に想定した上で音作りをやっているのではないかと思います。

例えばローエンドスピーカと数千円のアンプでセッティングも何もやっていない環境を用意して、ハイエンドDACを持ち込んでもほとんど違いはわからないことでしょう。そういう環境ではむしろわかりやすい脚色された大げさな音のほうがハッキリとした違いを感じることができ評価も高くなりやすいというのはありえなくもない話です。低価格帯の製品の音質がハイエンドとは異なる傾向にあるのはこのような客層の違いが理由かもしれません。

もちろん自分自身も若いころはそれこそ酷い環境で音を聞いていたものです。しかしそのような環境ではいつまでも価値観や耳も変化しませんでした。自分で良い環境へアップグレードしてさらに時間がたってから、ようやく振り返った時に問題や違いに気づくことが出来るものでした。

しかしここにきてそのような状況は変わってきているように思いました。その根拠はHugoやMojoの音質が低価格帯でありながらも多くの人に評価されたという実績です。これは状況の変化の兆しを示しているように思います。ではなぜ今そのような変化が突然訪れたのでしょうか?

その理由として考えられるのがヘッドフォン市場の進化です。


現在はヘッドフォンの性能が以前よりかなり向上し、高級ヘッドフォンを購入するだけでかつては専用の部屋とハイエンドクラスのスピーカ、アンプなどを用意しなければ体験できなかったような音が、高級ヘッドフォンを購入するだけでそのようなハイエンドの背中が見えるような、雰囲気の片鱗を感じられるレベルにまでヘッドフォンの音質が良くなってきていると思います。

それはスピーカで実現するよりもずっと低価格で、です。

もしそのような最高の設備を持っていてその音を長く聞いていたら耳はその音を基準に判断するようになり価値観も変わっていきます。環境が人を育てるのと同じように、良いヘッドフォンを持っていて日頃から耳をその環境に晒していれば、次第に据え置きのハイエンドユーザーやプロ達と価値観に大差はなくなってくるかもしれません。

そのような背景があったからこそ従来の「低価格帯」であってもそれが高級ヘッドフォンのユーザーならば必然的に求める音質レベルも向上し、よりハイエンド志向の音質傾向について理解を示す、評価する、このような土壌が育ちつつあるということかもしれません。

HugoもMojoも外見から明らかにヘッドフォンをターゲットとしたモデルなので、同じような価格帯のスピーカの再生用に据え置きDACとして購入した層はあまりいなかったと思われます。これはある意味幸運なことでヘッドフォンユーザーのハイエンド志向の顧客層が出会ったHugoは、ハイエンドヘッドフォンユーザーの価値観が育ちつつあるところにタイミングよく、必要とされる音質を持つ製品として投入されたことによるヒット、という見方もできるように思いました。
http://innocent-key.com/wordpress/?p=5692


2016年9月 購入後のレビューあっぷしました

Chord DAVE来ました!(とても高額なDAC) - Innocent Key
http://innocent-key.com/wordpress/?p=6825


29. 中川隆[-12205] koaQ7Jey 2019年2月13日 10:39:05 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22237] 報告

WHO、スマホに音量制限機能を
若者11億人に難聴の危険
2019/2/13 05:54 ©一般社団法人共同通信社


 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は12日、スマートフォンなどの携帯音楽機器で長時間、大音量の音楽を聴き続けると聴覚障害になる恐れがあるとして、音量制限機能などの搭載を求める国際基準を発表した。現状では、世界の若者(12〜35歳)の半数近くに当たる11億人が難聴になる危険性が高いと警告した。

 国際基準は国際電気通信連合と共同で策定。安全利用の目安を大人で音量80デシベル、子どもで75デシベルを1週間に40時間までとし、機器にどの音量をどのくらい聴いたか明示する機能を付けるべきとしている。大音量で聴き続けた場合、自動的に音量を下げる機能も必要とした。

30. 中川隆[-10238] koaQ7Jey 2019年5月22日 13:53:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2101] 報告

■ 甦れSTAX ELS-8Xコンデンサースピーカー
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-04-05


かつて、日本のオーディオ業界が盛んであった時代、世界に類を見ない精緻な作りの、大型コンデンサースピーカーがありました。

STAX社のELS-8Xです。

ダメになった発音ユニットの3ミクロン厚の振動膜の張替え・修復に成功したELS-8Xから、思いも寄らない音響空間が出現しました。

眼前にぱあっと広がるリアルな音場。

あそこで鳴ってる、こちらで歌う、そこにいる。今まで経験したことがない明確な定位。

低音のさらに低域の、震える空気の粗密波が頬に触れ体を包む。

なによりも「そこで演(や)ってる感」がすばらしい。

おそらく世界最高の精緻な発音ユニットと音質を備えた STAX ELS-8X を中心に、コンデンサースピーカーについて綴ります。

(1)甦れ(1回)STAX ELS-8X コンデンサースピーカー 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-17 

**修理不可能と諦め、10年ほど放置していた8Xの修復に挑んだ結果、思わぬ大成功**


(2)甦れ(2回)8X コンデンサースピーカー/SR-1との出会い
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25 

**50年前にSTAX本社で聴いたイヤースピーカーとコンデンサースピーカー**


(3)甦れ(3回)8X コンデンサースピーカーもう一つの8X電源修復 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09 

**息子が入手。奇跡的に完全オリジナル超美品の8X。電源を修復して完動**


(4)甦れ(4回)8X コンデンサースピーカー成功!発音ユニットの分解 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20 

**発音ユニットを解剖する。ダメージを与えずに分解できるか**


(5)甦れ(5回)8X コンデンサースピーカー構造の詳細と修復手順 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-12-11 

**発音ユニットの詳細な分解図と修復手順の概略**

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-04-05

▲△▽▼


STAX ELS-8X
¥500,000(1台、1985年頃)
¥684,000(1台、1990年頃)
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x.html

1964年に発売されたESS-6Aに数々の改良を加えて開発されたコンデンサー型スピーカーシステム。

振動板にはコンデンサー型を採用しています。

コンデンサー型は振動膜とそれをドライブする固定極で構成されており、振動膜にあらかじめ直流電圧を加え、両側の固定極に片側が+、片側が−になるように高い信号電圧を加えることで反発(+と+)と引き合い(+と−)を起こして振動を生み出しています。

振動膜には極めて薄いポリエステルフィルムが採用されています。

ELS-8Xでは、低域用に4枚、全帯域用に2枚、高域用に2枚の発音ユニットを搭載しています。

コンデンサー型に必要な高電圧の信号はカットコアトランスによって作り出しています。

ここにはELSシリーズ共通の800VAのカットコア・シグナルトランスを採用しています。このトランスはPC-OCCの巻線を使用しており、特性のポリカーボネート製ボビンに丁寧に巻いて仕上げられています。

内部配線にもPC-OCCが採用されています。

ネットワーク回路のハイカット抵抗には大型の高音質特注品を使用しています。また、ドイツ製ポリプロピレン・コンデンサーなどを採用することで、高音質かを図っています。

周波数特性
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x.html

機種の定格

方式 3ウェイ・8ユニット・コンデンサー型・フロア型

使用ユニット
低域用:コンデンサー型x4
全帯域用:コンデンサー型x2
高域用:コンデンサー型x2

インピーダンス 4Ω以上

再生周波数帯域 35Hz〜25kHz
最大入力レベル 200W

出力音圧レベル 79dB(400Hz/2W/1m)、76dB(400Hz/2W/2m)

クロスオーバー周波数 300Hz

消費電力 3.5W(バイアス電源)

外形寸法 幅770x高さ1,900x奥行86mm
脚部奥行:250mm
重量 53kg
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x.html


31. 中川隆[-10180] koaQ7Jey 2019年5月24日 12:44:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2165] 報告

STAX ELS-8X・BB
¥850,000(1台、1990年頃)
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x-bb.html

ELS-8Xにバッテリーボックスを追加したコンデンサー型スピーカーシステム。

ELS-8X・BBではバイアス回路にバッテリーを採用しています。
このバッテリーは約350Vの乾電池を12本直列につなぐことで約4,400Vを作り出しています。(トゥイーターは2,200V)
電池は約3年間の使用が可能です。


振動板にはコンデンサー型を採用しています。

コンデンサー型は振動膜とそれをドライブする固定極で構成されており、振動膜にあらかじめ直流電圧を加え、両側の固定極に片側が+、片側が−になるように高い信号電圧を加えることで反発(+と+)と引き合い(+と−)を起こして振動を生み出しています。
振動膜には極めて薄いポリエステルフィルムが採用されています。

ELS-8Xでは、低域用に4枚、全帯域用に2枚、高域用に2枚の発音ユニットを搭載しています。

コンデンサー型に必要な高電圧の信号はカットコアトランスによって作り出しています。

ここにはELSシリーズ共通の800VAのカットコア・シグナルトランスを採用しています。このトランスはPC-OCCの巻線を使用しており、特性のポリカーボネート製ボビンに丁寧に巻いて仕上げられています。

内部配線にもPC-OCCが採用されています。

ネットワーク回路のハイカット抵抗には大型の高音質特注品を使用しています。また、ドイツ製ポリプロピレン・コンデンサーなどを採用することで、高音質かを図っています。

機種の定格

方式 3ウェイ・8ユニット・コンデンサー型・フロア型

使用ユニット
低域用:コンデンサー型x4
全帯域用:コンデンサー型x2
高域用:コンデンサー型x2

インピーダンス 4Ω以上

再生周波数帯域 35Hz〜25kHz

最大入力レベル 200W

出力音圧レベル
81dB(400Hz/2W/1m)
78dB(400Hz/2W/2m)

クロスオーバー周波数 300Hz

外形寸法 幅770x高さ1,900x奥行86mm
脚部奥行:250mm

重量 53kg(本体)
7.7kg(バッテリーボックス)
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x-bb.html

32. 中川隆[-10128] koaQ7Jey 2019年5月26日 18:48:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2221] 報告

甦れ(1回)STAX ELS-8X コンデンサースピーカー [甦れSTAX ELS-8X コンデンサースピーカ]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-17


甦った8X

■序

8Xふたたび

眼前にぱあっと広がるリアルな音場。
あそこで鳴ってる、こちらで歌う、そこにいる。
今まで経験したことがない明確な定位。

低音のさらに低域の、震える空気の粗密波が頬に触れ体を包む。
なによりも「そこで演(や)ってる感」がすばらしい。

修復成ったSTAX ELS-8Xから、思いも寄らない音響空間が出現した。

オーディオルームの8X
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-17


<写真1:修復がほぼ終わったSTAX ELS-8Xを、オーディオ部屋に運んで試聴>

**8Xの後ろの黒い箱は、8Xがダメになっていた期間の代替機として使っていたALTECのMODEL 19。

これはこれで大した器である。

右端の真空管アンプは、当ブログの別テーマ『原器を目指した「最終アンプ」』の主人公**

ELS-8Xとは

かつて、日本のオーディオ業界が盛んであった時代、世界に類を見ない精緻な作りの、コンデンサースピーカーがあった。

STAX社のコンデンサースピーカー ELS-8Xである。

ELSすなわち「Electrostatic Loud Speaker」。

英国QUADなど海外では、この方式のものをESL「ElectroStatic Loudspeaker」と呼んでいる。

8Xは左右それぞれのスピーカーに8つの発音ユニットが付いているので「8」、
そしてほぼ改良し尽くした最終・最高のモデルなので(これは勝手な推測)「X」。

スタックス工業株式会社のフラグシップ機であり、コンデンサー型の各種オーディオ製品に最後までこだわり続けた同社の誇りと象徴、ELS-8X。

思い切り人手をかけた「熱意」が伝わってくる作り。

音響の基盤となる物量投入の分厚い木製バッフルと、よき時代の「ものづくり日本」でしかできない精緻かつ堅牢な発音ユニット。

8Xはその無比・無上の再生音とともに、日本のオーディオ界の文化財的な「宝」に値するだろう。

この8Xをバラし、発音ユニットを分解し、洗いざらい調べ尽くした私は、「こんなものを作っていては事業は成り立たない」と呆れたものだ。

昔のスタックス工業株式会社が今もあって、世界第1級のELS(ESL)を作り続けてほしかった、という願望の裏返しである。

私の感覚では、当時、たとえ2倍の価格で同数の売り上げがあったとしても採算はおぼつかない。
それほど入念な作りである。

8Xの発音ユニットを分解した結果、海外のESLのそれと、大きな相違点があることに気が付いた。

ダイアフラム(振動膜)と固定電極とのギャップ(距離)、それと成極電圧(数千ボルトのバイアス電圧)との配分関係が大きく違うのである。

ギャップが狭い!。

この相違点には、なにかとても重要な意味があるに違いない。

なぜなら、8Xが選択した配分関係の発音ユニットを製造するには、大幅なコストアップが不可避だからである。

つまり必然的に精緻・精密な作りをせざるを得ない構造となる。

なにか特別にいいことがないかぎり、そのような選択をする筈はない。

推測であるが、8Xの発音ユニットの比類ない音質は、この相違点に一つの秘密があるのではないだろうか。

8Xはこのような素性の、今や誰も作れない(事業性がない)スピーカーである。
もし、今も健全で完動している8Xのオーナーがおられたら、いい環境の中で大切に大切に使い続けていただきたいと切にお願いしたい。

ちなみに私の8Xより数年古く、30年近く使われていた8Xでも、いい環境の中にあれば、まったく健全で音質の劣化も認められない状態を保つことが実証された。

そのことについては当ブログ内の別テーマ、「i氏山荘訪遊記(第2話)」で触れているので、よろしければ訪ねていただきたい。

この見事な加工のパンチングメタルを見よ_全域ユニット

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-17


<写真2:全域ユニットの固定電極のパンチングメタル。低域ユニットとも共通>

**この精緻な加工を見てほしい。孔の細かさ、開孔率の高さ、孔のエッジの丸め加工(裏・表とも)など、これを見ただけで8Xが内外ともに突き抜けた存在であることが分かる。高域ユニットのものはさらに細かい。

この見事な加工のパンチングメタルを見よ_全域ユニット

**固定電極の表面電界は、均一で平らで滑らかであることが求められる。そのためには、パンチングメタルの孔を可能な限り小さくする必要がある。また、音が抵抗なく通るよう、開孔率はできるだけ高くしなければならない。それらを満たしてなおかつ、機械的強度や、振動対策を考えねばならない。これらのことから、パンチングメタルとその周辺構造は、ESL製品のクオリティーを知る上での重要なチェックポイントになる**

瀕死の8X

8Xが我が家に来たのは1987年であった。

それから10数年愛聴してきた8Xを、私は知らず知らずの間にダメにしていた。
周囲の環境に問題があった。

左右で都合16個ある発音ユニットの半数以上が、能率の低下で鳴らなくなった。

不調に気づいた時、すでに製造元のスタックス工業株式会社はなく、別の組織に様変わりして、8X修復の望みは完全に失われていた。

問題の箇所が発音ユニットにあることは見当がついた。
しかし8Xの発音ユニットは、もともと修理ができる構造ではない。

組み立てにネジなどは使われておらず、接着剤で完全に一体化され、分解できるようにはなっていない。

故障すればユニットをまるごとそっくり交換する。

その当時、荒技でも裏技でも、なんとか修復の手立てはないかと足掻いてみたが、結局どうにもならないことが、はっきりしただけであった。

それでも「いつの日にか」と、一種のライフワーク的な思いで納戸に押し込んだ。
瀕死の8Xは古シーツに包まれ、いつ覚めるともしれない眠りに就いたのである。


放電によりフィルムに空いた穴

<写真4:固定電極と振動膜との間で高圧がスパークして開いた穴。その周囲が損傷している>

**フォーカスが外れているが、ついでにパンチングメタルの加工のアップも見ていただきたい。高い電圧は尖った先に電界が集中して放電を引き起こす。だから打ち抜いた孔のバリなどはあってはならず、さらに角も丸く磨くかなければならない**


緊急決起ボタン

瀕死の8Xは納戸の隅で、10年近くの長い年月を過ごした。
ところが2013年の早春、「いつの日にか」は突然やってきた。

あるきっかけで、私の心の中の「緊急決起ボタン」が押されたのだ。
8Xは狭い納戸から明るい部屋に運ばれ、裏蓋を外された。

高圧プローブで電圧が測られ、2現象オシロスコープでオーディオ信号を観測され、試料として1つのユニットが取り外された。

高域発音ユニットの成極電圧1.8KV正常、全域および低域の成極電圧3.5KV正常。
発音ユニットへのオーディオ入力信号は、高域入力正常、全域入力正常、低域入力正常。

まず最初の行動は、不具合が確かに発音ユニットにあることの再確認だった。
それからが五里霧中、暗中模索。

蘇生へ向けての下準備を開始した。

インターネットに張り付いて「ElectroStatic Loudspeaker」、「Repair」などを検索キーワードに、内外の関連情報を収集する日々が続いた。

いろいろ試みて、やはり修理は不可能な場合、同形、同寸法の発音ユニットを自分で作ることも検討し、部材の見積もりも取った。

目の前に現物見本があるので、選択肢として「あり」だろう。
修復に必要な振動膜や導電コート材等の主要な材料は海外に求めた。

日本は優秀な材料を多種生産しているが、残念ながら個人が僅かばかりの量を入手することができない。


クーロン力

さて、基本中の基本であるが、コンデンサースピーカーの振動膜を駆動する力はクーロン力である。

電荷の+と−が引き合い、+と+、−と−が反発し合う電気の根元的な力である。
電極板の面積、間隙の距離、印加する成極電圧。

それらと、振動膜を駆動する力との関係は?(前出の話と関係する)
まずそのあたりの基本原理のお勉強から必要となった。

早稲田大学では古くから、研究室やクラブ活動などにおいて、コンデンサースピーカーの研究を伝統的に行っており、その論文を何本もインターネットで公開していた。

早稲田大学大学院平成15年度修士論文「スイッチングアンプ駆動コンデンサスピーカに関する研究」など、コンデンサースピーカーを語る上で極めて重要かつ貴重な情報が満載である。

なおこの論文は、初歩的な基本原理のお勉強から書き出しているので、興味のある方はぜひとも検索されたい。

ちなみに、薄いフィルムの平面を全面駆動するコンデンサースピーカーといえど、振動膜はピストン運動をしていない。

「コーン型スピーカーは分割振動するが、コンデンサースピーカーはピストン運動であるため平面波が出る」、というのは誤りである。

レーザーでドップラー効果を利用したスキャニング振動計を使って、各種のモデルを実測した写真を見ることができる。

そして春も浅くまだ寒い日が続く頃から、初夏の暑さが感じられる頃まで、なにかに憑かれたようにがんばった。
その結果、驚くことが起こった。

甦った8X

瀕死の白鳥が奇跡的に甦った。

軽くしなやかな新しい羽にはえかわり、大空に舞い上がったような感動。
このようなことが自分の手で、これほどうまくいくとは思ってもいなかった。

発音ユニットの振動膜を、極薄・極軽、元の半分の厚みの3ミクロン・ポリエステルフルムで張り替えることに成功した。

その結果が冒頭の音響空間の出現である。
なんという幸運か。

優れた基本設計と入念な工作、長年にわたる改良の積み重ねにより到達した、STAXの頂点であり最終モデルであった8X。

それを一人のSTAXファンのアマチュアが、なんの裏付けもないまま「3ミクロンの修復」を試み、一発で成功してしまった。

世の中全般、普通はそれほど甘くはないので、多分、コンデンサースピーカーのダイアフラムには、「けっこういいかげん」なところがあるに違いない。

振動膜の張力や、導電コートの電気伝導に関する各種パラメータの値(つまり導電コート剤の種類やその塗布のしかた)などには、ある程度の許容範囲があるように思える。

薄いフィルムの張力を測る計器も、導電コーティングの非常に高い抵抗を測るメグオーム計や絶縁抵抗計もなく(普通のテスターでは測定不可能)、すべて素人の手作業による「勘」を頼りにフィルムを張り、導電剤を塗布している。

もちろん失敗してやり直したユニットもあったが、うまくいったユニットは、それぞれのユニット間の音の違いは聞き分けられない。

だからたぶん、限定された誤差範囲内で、ある程度の「ファジーさ」があるのだろう。

甦った音響は、8Xの新たな頂が、まだ先に聳えている可能性を示唆しているように思える。

スタックス工業株式会社が今にあれば、きっとさらなる高峰に到達しているに違いない。


外枠ヘフィルムを張る手順の最初の工程

<写真5:発音ユニットの振動膜を張る手順の最初の工程>


**まず、発音ユニットより大きなフレームに、3ミクロン厚のポリエステルフルムを、破断一二歩手前ほどの強い張力で張り締めていく。この作業が終わった後、おもて面に導電コーティングを施す**


高域ユニットのフィルムを2つを同時に張る

<写真6:発音ユニットの外枠に導電コーティング済のフィルムを接着する作業>

**いくつかのユニットの張り替えに成功していたので、調子に乗って高域ユニットを2つ並べて同時に作業してみた。これもうまくいった。接着剤が乾いたら、周囲のフィルムを切り落とせば振動膜を張る作業は終了**


この「甦れSTAX ELS-8X」では、8X修復の顛末を中心に、それらにまつわる話などを綴ろうと思います。

なお当ブログ内の別テーマ、

「i氏山荘訪遊記(第2話)」
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14-1


で、この8Xとi氏のスピーカーシステムとの関連についての記事が少しあります。
そちらもお訪ねください。

厳重注意!

コンデンサースピーカーの修理は、生命の危険が伴います。

8Xでは4000V(4KV)、他の機種では6000Vを超えるものもあり、通電中の内部にはそのような電圧が「そこら中に」かかっています。

電流は微小ですが、触れた場合の電撃ショックは大きく、どのような結果を引き起こすか分かりません。

また電源を切っても、数日間は完全に放電しきらない場合もあります。
身の安全を守るため、家電製品の注意書きにある「サービスマン以外は裏ぶたを開けたり、分解したりしないでください」、のお約束をよろしくお願いいたします。

(第1話 おわり)
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-17

33. 中川隆[-10127] koaQ7Jey 2019年5月26日 18:57:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2222] 報告

i氏山荘オーディオ訪遊記(第2話) [i氏山荘オーディオ訪遊記]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14-1


平面バッフルの音空間とSTAX ELS-8Xの音空間

■竹集成材平面バッフル

i氏山荘の現状のスピーカーシステムの基本構成は「竹集成材の平面バッフル3Way+大容量密閉箱ウーハー」である。

氏の描く基本形は、この平面バッフルを主放射源とするものである。

低域を補完するウーハーの最終形態は今後の課題としている。

これらは氏のオリジナルな自作であり、特に平面バッフルに竹集成材を採用したことや、その工作の巧みさは、今まで他に製作例がないと思われる。

またそのセッティングには、日常の家庭生活を考慮する必要のない山荘の「自分だけスペース」ならではの豪快さがある。

スピーカーの背壁は、急勾配の2階屋根に沿って傾斜した板張り。

その最奥に大容量密閉箱型ウーハが置かれ、その1mほど手前に平面バッフル型3Wayスピーカーシステムが、床と天井の梁との間に設けた強固な支柱に取り付けられている

(第1話の写真1)
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14


この「1mほど手前」の間隔が問題を起こしているのであるが、その解決はのちほど。

上下が固定された丈夫な太い支柱に、バッフルをがっちりと取り付けた構造が、このスピーカーシステム全体の音響を左右する大きな要素の一つになっているのだろう。

いずれにしてもこのスピーカーシステムが感動的な音場を形成する要因は、音の主放射源の平面バッフル方式にあると思われる。

平面バッフル方式のよさを評価する先達は大勢おられるが、ここの場合はそれが顕著に現れた好例だろう。


この平面バッフルスピーカーにはつぎの特徴がある。

・バッフルの材料に竹の集成材を採用た3Way方式。構成はツイーター1、16cmフルレンジ1、16cmウーハー2。

・スピーカー開口部のエッジに滑らかなR付け加工。

・表側全面のニス塗装。


穴あけ加工等、すべて自作である。
木工の腕は本職跣(はだし)であり、プロの指物師(さしものし)や大工の見習いとして即決採用かもしれない。
オーディオ道楽だけでなく、年中次々と発生する山荘の補修等の大工仕事を、各種の電動工具を揃えてやっているらしい。


i氏山荘SP平面バッフルのアップ

<写真1:竹集成材平面バッフル3Wayシステム>

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14-1


**構成は上からツイーター1、16cmフルレンジ1、16cmウーハー2。この写真の16cmフルレンジはDS-16Fが付いている。SPの穴の周囲のみごとなR加工**


■「箱」では得難いこの感動はなにか

山荘訪問初日、ああだのこうだの、CDをとっかえひっかえしながら配置を工夫した。

どうも位相的な微妙な違和感が付きまとうように聞こえる。

ウーハーと平面バッフルとの前後の間隔が1m強ある。

どうやらウーハーの直接音が、平面バッフルの背面放射と干渉しているのではないかと見当をつけ、とりあえずの荒仕事で位置を変える。

平面バッフルを上下逆さまにして、ウーハーの箱の天板の高さに持ち上げる。
そしてウーハーを平面バッフルと同じ面まで前に出す。

フルレンジユニットはDS-16Fから三菱ダイヤトーンP-610DBに取り替えた。
さて、この取って付けの仮配置で音を出す。

この時の感激は、当訪遊記(第1話)の冒頭「序」のとおりである。
このような音の空間に入った時が、音楽好きオーディオファイルの至福の瞬間である。

聴き慣れた音源から発見される新たな音響的感動、それによって初めて感じ取ることができた音楽的感動が次々と出現し、涙腺を刺激する。

ああ、このステージはこうだったのか。
この演奏はこういう響きだったのか。
この楽器はそこで鳴っていたのか。
この歌手は、この演奏家は、ここまで微妙・精妙な表現をしていたのか。


その時、氏もこの境地にいたと思う。
あれはどうか、これはどうだろうと、次々とCDを取り替えては聴いている。

いやー、すばらしい。
これほどの音場感が出るシステムは本当に稀である。
お金を掛ければ実現できるものでもない。
この音響はどこから、どういう理屈で出てくるのだろう。
やはり平面バッフルに何らかの要因があるのだろう。


i氏山荘SP全景 after

<写真2:第1話の写真1の配置では微妙な違和感があったので、このような応急処置をして音を出してみる>

**さてbefore→afterの結果は・・。竹集成材平面バッフルのフルレンジユニットは、三菱ダイヤトーンP-610DBに取り替えてある**

■STAX ELS-8Xとの共通点

今回の山荘訪問は、都合で氏に送り迎えしてもらった。

山荘に向かう前に、拙宅の修復成ったSTAXの大型コンデンサースピーカーELS-8Xの試聴をしてもらう目的もあった。

20数年ほど前から、氏はこの8Xを何度か聴いているのであるが、オーディオ道楽に染まってからは聴いていない。

8Xは片側に8個の発音ユニットがあるが(写真2)、ここ10年来、その半数近くの能率が下がり、使用できなくなった。

いつの日にか、なんとかしようと、納戸の小部屋に押し込めてあった。
8Xの代替機はALTECのMODEL 19を選んだ。

大型であるが、家庭に設置するタイプとして音響的に最高の器の一つだろう。

8Xとの音の質感の違いは当然ながら大きいが、これはこれで「大したものだ」と思う。

8Xを製造したSTAX工業株式会社はその後会社の形態が変わり、今後とも8Xが修理を受けられる可能性は完全に断たれている。
でもいつの日か、耳の聞こえるうちに、目がなんとか利くうちに、手先が自由に動くうちに、そして気力があるうちに修復したいと思っていた。

そうこうしているうちに自適生活に入り、怠惰な日々を2年も送っていたが、今年になってあるスピーカーを聴くにおよび、8X修復への「緊急決起ボタン」が押された。

この話は当ブログの別テーマ、「甦れSTAX ELS-8X」で綴ろうと思うが、かなりオーバーに言えば4・5ヶ月の寝食を忘れた苦楽の結果、3ミクロン厚のポリエステルフィルムを使った振動膜の張り替えに成功した。

オリジナル8Xは、ツイータ4ミクロン厚、フルレンジとウーハーは6ミクロン厚である。
それをすべて3ミクロン厚で張替えた。

その3ミクロン厚の超軽量振動膜の威力だと思うが、長年の8Xオーナーである自分が腰を抜かすほどの音響空間が再現されるようになった。

これを氏に聴いてもらった。

さて、氏は8Xの前に立つや、「これ平面バッフルですよね」、と一言。

「あっ!」。
迂闊であった。

発音原理や形がまったく異なるため、コーン型SPユニットを取り付けた平面バッフルと同一であることの意識が希薄であった。

氏の言うとおりである。
8Xは畳1畳ほどの木材の分厚いバッフルに、8個のSPを取り付けた平面バッフル型スピーカーそのものだ。

私は修復成った8Xから、今まで体験したことがないすばらしい音場の広がりと明確な定位が再現されることを知ったが、氏の山荘の音場も、これと類似の効果なのだと思っている。

「逆相になるが背面からも前面と同じ音が放射される」。

「背圧がかからないため、ダイアフラム(振動板)がもっとも自由に動く形態」。

事実としてこの平面バッフルの効果を、どのように理論づければいいのか分からないが、音場の再現や音響の品質に極めて有効に働いているに違いない。

余談であるが修復成った8Xを聴いた「蛙の子」の息子が、その音に驚いて、すぐさま同じ8Xを手に入れた。

ちょうどその時期、奇跡的タイミングで売りに出たらしく、二度とない幸運にめぐり合ったといえる。

片側の音が小さいという不具合がある出物だったが、私の8Xと比べられないほどの美品であり、不具合の原因だった高電圧発生部を修理して完動している。
よほど環境のよい部屋で、大切に使われていたのであろう。

この8Xも氏に聴いてもらった。
すべての発音ユニットが、これもまた奇跡的に健全な状態を保っており、オリジナル8Xの音が聴ける。

氏は一言、「これはこれでアリですね。少し力強いかな」。

部屋も置き方もアンプも異なるが、確かに3ミクロン厚の音と少し違う。


新旧2組の8XDSC_6847

<写真3:修復作業がほぼ終わった8Xの裏側と(左寄り)、息子が入手した同じ8X(右寄り)>

**左右それぞれ8個の発音ユニットから成る平面バッフル型であることが分かる。上下シンメトリー。内側から外側に向かって高域ユニット×2、全域ユニット×2、低域ユニット×4の3Way構成**


8X振動膜張りDSC_6769

<写真4:8Xの発音ユニットの振動膜の張替え作業>

**3ミクロン厚のポリエステルフィルムを、かなり強い張力をかけた状態で、ユニットのフレームに貼り付ける工程**


■山荘SPシステムの次のステ―ジ余談が長くなったが、山荘2日目の朝は早起きし、朝食も早々に音を出した。

昨日と同じく、本当にすばらしい音響と音場感である。
音楽に深く入り込める至福の再生音だと思う。

しかし少し気になる。

ウーハーの箱の天板が音を反射し、どうもその悪影響があるような感じがする。

天板の上に布団などを重ねて置くと、かなり改善されるので多分そうだろう。
ほんの僅かな違和感であるが、これがなくなれば良い方向の相乗効果で、格段の向上があるかもしれない。

とりあえずの実験としてウーハーの箱を分解し、前面パネルだけの平面バッフルの形で音を出してみよう、ということになった。

電動ドライバーを片手に、氏は箱と格闘を始めた。
しかし「大工見習いもどき」の氏の手に成る箱は、頑丈に作りすぎて簡単には分解できないことが分かった。

薄手の長袖の上着が必要な山荘の朝であるが、30分ほど汗をかいて、とりあえずの実験は諦めた。

さてこの課題を氏はどう解決するだろうか。
来年の春頃かな。
冬の氷点下で冷凍庫と化した山荘でも厭わない。
そのときは次のステージにグレードアップされた、さらにすばらしい音響空間に浸ることができるだろう。

(第2話 おわり)u

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-14-1

34. 中川隆[-10126] koaQ7Jey 2019年5月26日 19:07:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2223] 報告

甦れ(2回)8X コンデンサースピーカー(2)SR-1との出会い [甦れSTAX ELS-8X コンデンサースピーカ]


今日の日記は、瀕死の8Xを「いつの日にか」、と思い続けたこだわりの源泉と、今後綴っていく修復日記の伏線になるようなエピソードについて記します。


■SR-1との出会い

若者の足なら、STAX本社の館、現在の東京都有形文化財「雑司が谷旧宣教師館」まで歩くのは、わけもない距離である。
JR池袋駅から南東に、徒歩で10分もかからない。

しかし微かな記憶には、国電池袋駅から路面電車に乗ったような情景が浮かぶ。
多分そうだったのだろう。
田舎から出てきて日も浅く、地理に不案内な学生である。
都電(路面電車)で行けば迷わない、と誰かに言われてそうしたのかもしれない。


STAX本社を訪問した目的は、イヤースピーカーSR-1と、イヤースピーカー用アダプターSRD-3の購入であった。

自分が請うたのか、あるいはご好意だったのか覚えていないが、そのとき試聴ルームに案内され、フルレンジ・コンデンサースピーカーESS-6A(であったはず)を聞かせていただいた。

これが当ブログ表紙冒頭の「私はこの館で音の洗礼を受けた・・・」のシーンである。


ESS-6Aが奏でる音楽。

その未体験の音響は、一生忘れることのない感動を残した。
そしてそのとき購入したSR-1。
これがその後、私の耳に「オーディオを聴く際の音の基準」を形づくることになる。

つまり私が歩いてきた「オーディオの道」を遡れば、源流は池袋の雑司が谷にある旧宣教師館に行き着く。


学生時代のオーディオシステム


<写真1:これ1枚しかない学生時代のオーディオ装置>
**古くなれば本当にセピア色になるんですね**


写真は、機器の揃い具合から、学生時代の終わり頃のものだろう。
STAX SR-1はスネかじりであったが、レコードプレーヤーなどは自前である。
(SR-1はトリオのアンプ類の下の戸棚の中に見える)。

当時、春休みや夏休みなどに帰省して、浜松の日本楽器(YAMAHA)で高額報酬のバイトをやらせていただいた。

あの頃、浜松の日本楽器は、オーディオ評論などで高名な青木周三氏を招いて、レコードコンサートなどを定期的に催し、地方のオーディオ文化の発展や啓蒙に貢献していた。

浜松城公園に近い公会堂(?)で催された夜のレコードコンサートに、担当の綺麗なお姉さんに誘われてついて行ったことなど、とてもリアルに甦ってくる。

大通りの四つ角に面した店舗には、高級オーディオのフロアもあり、写真のレコードプレーヤーはそこで調達した。

アームはSTAX UA-7、ターンテーブルはSONY TTS-3000、カートリッジはFidelity-ResearchのFR-1とそのヘッドアンプFTR-2。

スピーカーは三菱ダイヤトーンP-610xx(続くサフィックスは覚えていない)を、その標準箱もどきに入れている。

ツイーターは当時のボクらの大定番、大ベストセラー、驚異の価格/性能比、Technics 5HH17。
この1枚の写真だけで、一冊の物語になるほどの思い出が湧いてくる。

バイトに通っていた時、浜松駅近くの新幹線ガード下あたりに「ナルダン」という喫茶店があり、そこのご主人に、いろいろとお世話になった。
ありがとうございました。

様々な思い出が甦る「これ1枚だけ」の写真である。


SR-1をめぐる高城重躬先生とSTAX社員との逸話

イヤースピーカーSR-1にはいろいろなエピソードがある。

ある日、高城重躬先生宅にSTAXの技術者ら数人が訪れた。

先生は悪戯に、氏のマルチチャンネル・システムの各帯域のアッテネータを少しズラして、「君たち、これを調整してバランスのいい音にしてごらん」と促した。

結局彼らは悪戦苦闘の末、僅かの違いを残して、元に近い状態に戻してしまった。
先生はこのことの講評に、「普段、イヤースピーカーを聴いている彼らの耳が、よく訓練されているからだろう」とおっしゃったという。

古いオーディオファイル諸兄の間では、伝説の逸話である。

私のオーディオは、形あるものも、ないものも、すべてにこの話のエッセンスが溶け込んでいるように思う。

さて、私のイヤースピーカーSR-1と、イヤースピーカー用アダプターSRD-3は、今どこにあるのだろう。

私自身が育て親を捨てることなどあり得ないので、屋根裏のダンボール箱のどこかに眠っているはずである。
発見できたら、その音を聴いてみたい。
耳パッドは元々ダメになっていたが、たぶん鳴ると思う。
「私の基準」を育んだ音をもう一度聴きたい。

■STAXもう一つの傑作はSR-001

SR-1はその後、改良された新モデルが次々と出て今日に至っている。

私もその間、Lambda Nova Signatureなど2種類ほどのイヤースピーカーを買い替え、ドライバーユニットSRM-T1とともに所持している。

SR-1を原型として、現在の最新鋭モデルまでの変遷は、時代とともに進化を重ねてきたものであり、当然の流れである。

しかしSR-001は、その流れとちょっと違う。
コンセプトが全然違う、と言ってもいい。

従来のAC電源が必要なイヤースピーカー用アダプターを、乾電池で動作するポータブルにした。

従来のイヤースピーカーを何十分の一程度に小型化した。

STAX工業株式会社から今日の有限会社STAXに至るまで、世に送り出した製品で、他社が追従できない画期的な傑作が3つある。

他にも評価すべき意欲作はいくつかあるが、代表すればこの3つだろう。

1.コンデンサー型イヤースピーカー
2.フルレンジ・コンデンサースピーカー
3.コンデンサー型の超小型イン・ザ・イヤースピーカー・システム


私はこの「3.」の初代機SR-001を手にしたとき、本当に凄いものを開発したと感嘆した。

これ、嘘ではなく本当にコンデンサー型ですよ。

その当時私は、ウォークマンのたぐいのヘッドフォン・ステレオに、SONYのNT-1とNT-2を使っていた。
iPodが出現する前の話である。

NT-1/2は、切手大のデジタル・マイクロカセットを記録メディアとするデジタルレコーダーである。

サンプリング周波数32KHz、量子化ビット数 12bit折線(17bit相当)、圧縮方式 ADPCMのデジタル信号を、幅僅か2.5mmのテープにヘリカルスキャンで記録・再生する。

もっともSONYらしい、宝石のような、輝けるSONY製品の一つである。
当時、このNT-1やNT-2のすばらしい音質に応えられるヘッドフォンは皆無であった。

SR-001を使ってみた。
感激!。

音全体はイヤースピーカーを踏襲しているが、まず低音に驚かされる。
SR-001の低音は、他社の如何なるヘッドフォンより深くて生々しい。
この音を外に持っていける!。

私は写真2の「お出かけセット」を、通勤や出張、旅行などに離さず持ち歩いた。
そしてウォークマン型の終焉。

本来ならばSONYが出して然るべき、また出せる可能性があったにもかかわらず、iPodは門外漢のAppleから出た。

それから通常タイプのイヤフォンの高音質化競争が始まった。
私の「お出かけセット」もiPodになった。

しかしSR-001を原型とする、携帯できるイン・ザ・イヤースピーカー・システムは、イヤースピーカーとともに、世界に誇る傑作であると確信している。

(アダプターの側面に付いているライン入力ジャックは、その取り付け場所が悪く、じゃまになって使いにくい。しょうがないので、その脇に穴を開け、ラインケーブルを直付けした)


SR-001DSC_7091
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/SR-001EFBC88E7B8AEE5B08FEFBC89DSC_7091.jpg


<写真2:SR-001とNT-2。iPod出現前の私の携帯オーディオシステム>

■8X修復の手掛かりなし

さて8X修復の話であるが、情報はまったくない。

英国QUADのESLやESL-63系に関するrepair記事は、具体的かつ詳細なものが山ほど出てくる。

しかしSTAXのコンデンサースピーカーの内部構造や、修理に関する情報はネット上のどこを探しても出てこない。

ただ1つ、8Xの高圧電源部の修理を、絶縁ワックスをドライヤーで融かして行ったという国内記事があった。

高電圧発生回路は、4段のコッククロフト回路、とある。

具体的記述はそれのみであるが、確かにそのとおりであった。

当ブログの「i氏山荘訪遊記(第2話)」の「かえるの息子」が入手した8Xの修理の際、目視できるダイオードの結線状況から推測し、彼が回路図を書き起こした。
この話は次の日記で綴りたい。

新8X高圧電源部全景
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/E696B08XE9AB98E59CA7E99BBBE6BA90E983A8E585A8E699AFEFBC88E6B888EFBC89.jpg

<写真3:「かえるの息子」の8Xの高圧電源部(修理前)>

**電源トランスと4個のコンデンサーが入った小部屋が、絶縁ワックスで充填されている。それらの一部が透けて見える。不良コンデンサーを交換するには、この大量の蝋をかき出さねばならない。さてどうすれば・・。左上の基板上の抵抗素子のアレイは、私の8Xより一つほど古いバージョンの仕様を示す**

STAXカタログ内部構造
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/STAXE382ABE382BFE383ADE382B0E58685E983A8E6A78BE980A0EFBC88E7B8AEE5B08FE38388E6B888EFBC89.jpg

<写真4:STAXのコンデンサースピーカーのカタログの一部分>
**発音ユニットの基本構造が描かれている**


発音ユニットの構造はカタログの模式図のみ

発音ユニットを分解する前に、その構造を知る必要がある。
構造が分からないまま、手荒なことはできない。
致命的なダメージを与えたら、はいそれまでよ、になる。

しかし、喉から手が出るほど欲しかった発音ユニットに関する具体的情報は皆無であった。

唯一、STAXのコンデンサースピーカーのカタログに、発音ユニットの内部構造の簡略スケッチがあった。

基本構造は正しく描かれているが、修復工作に最も重要な部分が省略されている。
でもこの図が、構造を推理するための大きな手掛かりとなった。

これらは次回以降の日記に順次綴っていこうと思います。

(第2話 おわり)

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25

35. 中川隆[-10124] koaQ7Jey 2019年5月26日 20:10:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2225] 報告

甦れ(3回)8X コンデンサースピーカーもう一つの8X電源修復 [甦れSTAX ELS-8X コンデンサースピーカ]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09


今日の日記は、私の8Xの修復ではなく、もう一つの8X、「かえるの8X」の高圧発生電源部の修理について綴ってみます。

「かえるの8X」を修理してみて、同時期のロット(同じ時期に作られた8X)には、高圧発生電源部のコンデンサーの不具合が発生する恐れがあったのでは、と心配になったからです。

また、8Xとは直接関係のない、わき道にもけっこう深く迷いこみますが、すみません。

おやじの耳はいい?

芸術作品などに向かい合う際の審美感覚。

「鑑賞眼」とはちょっと違う気もするが、「心に沁み込む度合い」のようなもの。
映画、演劇、音楽、文学、絵画・・、といったものを味わう能力のようなものは、年を重ねるに従い、深まるのではないかと思う。

オーディオの音を聴く力も然りである。
聴力はどんどん衰えるのに、「コクや妙味を味わう」能力は向上するように感じられる。


8Xの健康管理

「かえるの息子」が入手したELS-8X(委細は「i氏山荘」第2話)。

自分のアパートに収容するスペースがないので、我が家に置いてある。
その8Xの健康維持のため、ときどき聴いている。

置いてある部屋は防音施工ではないが、家中に響く大音量も出してやる。
GECのKT88が挿してあるAIR TIGHTのATM-2は、太くてずっしりした音が出る。

大編成のオーケストラなど、床の振動が体に伝わって、実に豪快に楽しめる。

8Xから、ALTECの416-8B 38cmウーハー(「いとし子」第3回の写真1)を凌ぐほどの、床が震える低音が出る。

これって、プッシュプル方式独特の音なのだろうか。
今まで経験したP-Pの音は、どうも雰囲気が似ている。

新8X全景
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/E696B08XE585A8E699AFEFBC88E7B8AEE5B08FE38388E6B888EFBC89DSC_7442.jpg

<写真1:「かえるの8X」は別室に置いてある>

**私の8Xとは比較にならないほどきれい。どのような環境で使われていたのか不思議である。左右合計16個の発音ユニットがすべて健全なのも信じがたい。購入して間もない頃の私の8Xが帰ってきたような錯覚に陥る**


新8Xアンプ類

<写真2:「かえるの8X」を鳴らすために急きょ集めた機器類>

**木の穴から顔を出しているリスだか、モモンガだかの後ろがAIR TIGHT ATM-2**


わき道談 AIR TIGHT ATM-2

余談であるが、このATM-2は、AIR TIGHTブランドのA&M社が創立間もない頃に購入した。

取り扱い説明書らしいものはなく、案内状は手書きであり、回路図も手書きであった。
内部のはんだ付けも下手で、重い本体を送り返すのも面倒なので自分で何箇所も補修した。
そのことを電話で伝えると、社長さんが「職人がまだ熟練してなくて・・」と、えらく恐縮しておられた。
しかしこの器の作りと、基本コンセプトは、とても共感できる。

回路はP-P増幅器の基本中の基本形、教科書どおりであり、妙な細工は一切なし。
あとはシャシー、トランス、各種の電子部品、それらの配置などなど、部品の品質・性能と、全体設計の良否で勝負、である。
私の「最終アンプ」のコンセプトと通じている。


このATM-2は、GECのKT88のゲッターがほとんどなくなるまで愛用し、今のGEC KT88は2代目である。
驚くべきことに、ゲッターがほとんどなくなったGECのKT88のip(プレート電流)は、新品のものと大きな差はなかった。
つまり交換の必要はなかったことになる。

そんな状況のATM-2、面白いことがいっぱいあった。
それらの話は別のタイトルで綴った方がいいとは思うが、楽しい思い出がいっぱいで、筆が止まらない。

初段の12AX7と、位相反転の12AU7、ドライバーの12BH7Aの銘柄やロットの違いで、出てくる音や、音の性質がコロコロ変わる。
NF(ネガティブフィードバック)も外した。

その話をしたら、「そんなことされたら音になりませんがな」とAIR TIGHTの方に言われた(本社は大阪)。

NFを外し、初段の12AX7を12AU7に替え、元のX7周りの定数をU7に合わせて少し変更することにより、明らかに、明確に「音が活きる」。
それによる他の聴感上の問題は特に出ない。
(こんなこと、やってはいけません。もはや時効の昔の話ですし、これは私が所持するATM-2だけに限ったことですから。P-PのNFを外すなど、もってのほかの愚行はおやめください。私、今は元通りにしてますから・・(~_~;) )


ごく初期に作られた私のATM-2。

バイアス・チェックメータのロータリーSWのガリには、ずーと悩まされ続けてはいるが、この器、全体的にはとても信頼できる、すこぶる良品だと思っている。

オリジナル8Xの音

すみません、話を元にもどします。
この8X、すべての発音ユニットが、完璧に良好な状態を保っている。

半数以上がダメになった私の8Xとは雲泥の差であるが、前オーナーはどのような環境で使っておられたのだろう。
本当にありがたいことである。

鳴らしてみる。
はて、こんなによかったのかな、と首をかしげる。
ハッとする。
またハッとする。

100%オリジナルのSTAX ELS-8Xの音が、これほど聴く人の心を、音楽の中に引き込むとは。
私の8Xが健全であった10年ほど前の状況と、今、鳴らしている環境に大きな違いはないはずである。
部屋は違うが、あの頃の私の8Xも、このように鳴っていたのだろうか。
ハッとだらけの、体が緊張するほどの臨場感を聴いていたのだろうか。
あの頃の音を忘れているだけなのか。

私の8Xの製造シリアルナンバーは400番台、かえるの8Xはそれより50番ほど古い。
見た目では、発音ユニットもバッフルも同一であり違いはない。

ただ、裏ぶたの内側に、へんな吸音材がしっかりと貼り付けてあった(それが正規仕様)。
誰かに指摘されてそうしたのか、それとも自分たちが考えたのか、背面放射を少しでも減らそうとしたためと思うが、音響抵抗になるようなものは、百害あって一利なし。
一苦労して完全撤去した。

私の8Xの頃には、吸音材の愚行は「改善」されていて付いていない。

つまり2つの8Xは、まったく同一である。
間違いなく私の8Xからも、同じ音が出ていたはずである。

とすると、当時の私の聴く力が浅かったことになる。
やはり、私が年をとったおかげで、音楽オーディオを味わう力が深くなったせいだろう。
そうに違いない。


「コンデンサースピーカー」の呼称は?

わが国ではこの方式のスピーカーを、一般的に「コンデンサースピーカー」と呼んでいる。

この方式による全帯域スピーカーの製品化は、1957年、英国Quad社の「Quad ESL」が最初である。
優美な曲面を描く「あれ」である。
すばらしい造形、私の「永遠のあこがれ」である。

これらはESL、すなわち「ElectroStatic Loudspeaker」。
「コンデンサー型」ではなく「静電型スピーカー」と呼ばれている。

昔、STAX社の製品に、コンデンサー型カートリッジがあった。
ご年配のターンテーブル愛好家諸兄には、そのカートリッジに特別の思いを持っておられる方も多い。

針先の動きをコンデンサーの容量の変化として取り出し、FM変調、検波の処理を経て、オーディオ信号を作り出す仕掛けである。

エンコーダー/デコーダーを含め、現代の技術で再開発すれば、どのような音が出るのだろうか。
さて、このカートリッジは、「コンデンサー型」と呼ぶに相応しい。
そのものズバリ、「コンデンサーの容量の変化」がキーポイントだからである。

しかしQuad ESLやSTAX ELS-8Xなどのスピーカーは、「静電型スピーカー」と呼ぶ方が実態を表している。

発音の原理にコンデンサー、つまり「蓄電」の有意性はない。
あくまで「静電」によるクーロン力こそが、音を出す源であり、この方式のスピーカーの本質である。

まあ呼び方など、この発音ユニットから飛び散る比類ない音を浴びればどうでもよくなるが・・。

かえるの8Xの高圧発生電源の修理

重要なご注意

STAX ELS-8Xの高圧発生電源部は、4000V近くの電圧が発生します。
感電した場合、人命にかかわります。

発音ユニットに供給される高圧は、高抵抗を介するため電流は微小ですが、感電した場合の電撃(ショック)は大きく、やはり人命にかかわります。

高圧発生電源部は、その供給元であるため、感電した場合はかなりの電流が流れると思われます。
それには生命の危険があります。

この高圧発生電源部を修理・修復・稼動させるには、4〜5000Vの高電圧と、その取り扱いに関する知識と経験が必要です。
この点のご配慮を、くれぐれもよろしくお願いいたします。


なおこの日記の、修理についての記述は、あくまで「かえるの8X」単体に関するものであり、他の8Xが同一の作りや仕様であるか否かは分かりません。

また、ここの記述や写真や図も、修理の「参考の一つ」や「ヒントの一つ」にしていただくためのものです。
修理に際しては、あくまで、それぞれの修理対象の現物を実地に調査・解明して、その上で適切な対応を検討されるようお願いいたします。

訳あり

承知の上であったが、かえるの8Xは、右側完動、左側音圧低下、の「訳あり」として彼が手に入れた。

訳あり側の発音ユニット各部の電圧を測ると、すべての発音ユニットの成極電圧(バイアス電圧)が、正規の1/3以下であることが分かった。
このことから、不具合箇所は高圧発生電源部だろう、と推測できる。

左右の高圧発生電源部のボックスを引き出し、裏ぶたを外すと、意外なことが分かった。
完動している右側の高圧発生電源部に、メーカーで(多分)修理を受けた形跡がある。

充填されている蝋に、手を加えた跡があり、コンデンサーが取り替えられている。
左側とはメーカーが異なるものに交換されていた。
要するに、右側にもコンデンサーのトラブルがあったことになる。

左側の高圧発生電源部は、工場出荷時のままであることは見れば分かる。
つまり、このシリアル番号の近辺のものは、高圧発生電源部の、たぶんコンデンサーが「弱い」ことが推測できる。

不具合の左側の高圧発生電源部も、右側と同様に、いずれかのコンデンサーがダメになっているのだろう。

整流用ダイオードは蝋漬けになっていないので、テスターで良否をチェックした。
すべて健全であった。


高圧発生電源部修理前
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/E9AB98E59CA7E799BAE7949FE99BBBE6BA90E983A8E4BFAEE79086E5898DEFBC88E7B8AEE5B08FE38388E6B888EFBC89DSC_6875.jpg


<写真3:修理を受ける前の高圧発生電源部>

**電源トランスと4つのコンデンサーが入っている小部屋は、蝋で充填されている**

高圧発生電源部ダイオード側
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<写真4:蝋の小部屋の壁裏のダイオード類>

**写真上部に蝋の小部屋とコンデンサーが見える。見えているコンデンサーの下にも、さらに3つのコンデンサーが埋められているとして、このダイオード類の配置などを、よーく観察していると、回路図が見えてくるようになる、かな**


高圧発生電源部の回路推測

充填されている蝋の中に、電源トランスとコンデンサーが複数個、漬けられているとする。
その上で、写真4:のダイオードなどの結線状況から推理して、4段のコッククロフト・ウォルトン回路と仮定した。

かえるの息子が予想回路図を描いてみた。
多分正解だろう。

使われていたコンデンサーは、チューブラー型(リード型)の0.01μF、耐圧3000Vが4個。
ここでは手持ちの都合で、0.047μF、耐圧2000Vのものを使った(耐圧は3000Vが安心)。


高圧発生電源部回路図
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/E9AB98E59CA7E799BAE7949FE99BBBE6BA90E983A8E59B9EE8B7AFE59BB3EFBC88E7B8AEE5B08FE38388E6B888EFBC89.jpg


<写真5:高圧発生電源部の整流&昇圧回路の推測回路図>

**雑な絵ですみません。かえるの彼が、その場にあった紙に描いたスケッチ。4段のコッククロフト・ウォルトン回路と推定された。赤字の電圧が修理後の数値。ただし成極電圧調整VRが最小のときの電圧であり、VR最大時は、これの約140%に上昇する。通常はVR最大で使う>

大量の蝋を取り除く

缶ビールを輪切りにして蝋の容器を作る。
ドライヤーで充填されている蝋を熱し、柔らかくして小さなスプーン状のものでかき出す。

その前に、ダイオードを熱風から守るために、何らかの工夫をしておく必要がある。

熱してはかき出し、また熱してはかき出す。
いやというほど繰り返す。

この作業はコンデンサーの周りだけでよい。
トランス周りはそのままでかまわない。


コンデンサーの交換

底につくまで蝋をかき出すと、4つのコンデンサーが現れる。
それを全点、交換する。

狭い空間の中、順にコンデンサーを取り外して、新しいものを順に取り付ける。
かなりアクロバット的な技が要求される。
この作業、よほど器用な方でないと難しいかもしれない。

交換が終わった段階で十分な目視チェックをして、誤りなしを確認する。


高圧電源コンデンサー交換
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/E9AB98E59CA7E99BBBE6BA90E382B3E383B3E38387E383B3E382B5E383BCE4BAA4E68F9BEFBC88E7B8AEE5B08FE38388E6B888EFBC89DSC_6887.jpg

<写真6:コンデンサーの周りの蝋を取り除き、全部のコンデンサーを交換する>

**手持ちの0.047μF、耐圧2000Vのコンデンサーの寸法は少し大きすぎた。最上部のコンデンサーは裏ぶたに接触する恐れがあるため、絶縁チューブを被せた**


電源を投入して動作試験

発音ユニットへの接続はつながったままであり、外さないでおく。
各部、要所要所の電圧をチェックする。

かえるの8Xの修理後の場合、発音ユニットの成極電圧端子(高域)1.9KV、全域および低域3.7KVであった。
いずれも高圧発生電源部の成極電圧調整VR最大時。

この状態で音を出してみたり、電源のON/OFFを繰り返したり、電圧可変VRを回したりして実働試験を行い、確信が得られれば再び蝋で充填する。


再び蝋で充填

缶ビールの蝋を電熱器などで温める。
蝋って、断熱材のように熱が伝わりにくく、なかなか融けてくれない。
アルミホイルで覆うなどの工夫をして、完全に融けたら(融けると透明になる)、空気を排除しながら完全に充填されるように、少しずつ慎重に注入していく。
完了したら、十分に冷えるまで待って実働試験を行い、問題がなければ元通り本体に収め、めでたく修理完了となる。

高圧電源蝋充填
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/E9AB98E59CA7E99BBBE6BA90E89D8BE58585E5A1ABEFBC88E7B8AEE5B08FE38388E6B888EFBC89DSC_6890.jpg

<写真7:ひととおりの動作確認後、「小部屋」を融かした蝋で再び充填する>

**蝋が茶色の部分は、まだ冷えていない半透明の状態。冷えるとクリーム色になる**

かえるの息子が帰ってきたときは、夜通し8Xを聴いている。
8Xの前のソファーで横になって朝まで聴いている、たぶん寝ている。

自分のアパートにも「けっこうそこそこ」のシステムがあるが、音の出方が根本的に違って聞こえるらしい。

この違い、おおまかには、一般的なヘッドフォンやイヤフォンと、STAXのイヤースピーカーとの違い、と思っていただければ近いと思います。

オリジナル8Xの音。

昔は気付かなかった深い味わい。

8X本来の素晴らしさを、「もう一つの8X」が教え示してくれた。
この歳になってようやく気付く、なさけない感性である。

(甦れ8X(第3話)もう一つの8X電源修復 おわり)�

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09

36. 中川隆[-10122] koaQ7Jey 2019年5月26日 20:59:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2227] 報告

甦れ(4回)8X コンデンサースピーカー成功!発音ユニットの分解 [甦れSTAX ELS-8X コンデンサースピーカ]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20


今日の日記は、8Xの発音ユニットの構造を、文字通り「開」「示」します。

STAX ELS-8X 修復の基礎データーとなる核心部分です。

魚ではあるまいし、ですが、本当に「二枚おろし」に開いてしまいました。
発音ユニットの修復作業には、さらに「三枚おろし」にしなければなりません。
三枚の話は後日として、私、釣りはやらないし、魚、もちろんさばけないです・・。


すみません、またちょっと脇道・迷い道ですが、8Xに関連ありなので・・・

射程70m、8Xで那須与一が今に甦る
吉祥寺駅前の大道芸
10年ほど前の吉祥寺の駅前。

買い物をしての帰り道であった。
人だかりの輪の中から、ペンペン、ジャランジャランと三味線のような音が聞こえてきた。
けっこう激しく演っている。

輪の隙間から潜り込んで少し近づく。
芸人風の三味線弾きが、津軽三味線ぽい演奏を演っている。
ちょうど佳境に入ったのか、強烈な音と激しいリズムが盛り上がり、そして万華鏡のような音色の変化に続く。

足がすくんで動けない。
一挺の三味線の、大オーケストラを凌ぐダイナミズム。
まさに圧巻の「音」と「音楽」であった。

「道端の芸」でさえ、これほどまでに人を感動させる。


最初に「音」ありき。
まず「音」。

そしてその「音色」や「響き」があり、「拍子」、「旋律」、「和声」などは、そのあとの話。

昨今、音楽とは、どうやらそういうものではないかと思うようになった。

続く話は今日の日記の後半で・・。


左右裏アップ
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<写真1:向かって右側の本体から高域発音ユニットを取り外したところ>

**不完全ながら、鳴らしながら修復作業を行ったので、ダミーの板をはめてある。修復したユニットが、一つ、また一つと増えるごとに、加速度的に音がよくなっていった**

8Xの発音ユニットの取り外し

8Xの発音ユニットを本体から取り外そう。

それぞれの発音ユニットは、その両脇をアルミチャンネルの棒で押さえられている。

アルミチャンネルとは、断面が「コ」の字形のアルミの棒であり、8Xに使われているものは、「コ」の字の中にピッタリと木材の角棒が埋め込まれている。

発音ユニットを取り外すには、該当するアルミチャンネルを固定している木ネジを外すだけでよい。

STAXカタログ原理
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<写真2:STAXのカタログに載っている発音ユニットの電極端子の状況>

**3つの小丸が端子。甦れ8X(2)で紹介したカタログの絵を拡大したもの。**

元ユニット電極部
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<写真3:高域発音ユニットの電極端子部分>

**中央上のポリカーボネイト製のビスで留めてある端子と、その真裏の同端子が固定極の端子。ユニット右端の上に突き出た端子が振動膜の端子**


発音ユニットの電極端子

再三お知らせしていますが、STAX ELS-8Xは、電源ケーブルを外しても、場合によっては数日間、高電圧がチャージされている場合があります。
4000V(4KV)近くの高い電圧ですので、感電した場合は人命にかかわります。
この方面の知識と経験がない方は、けっして裏ぶたを開けないよう、お願いいたします。

さて、アルミチャンネルを外したら、発音ユニットの電極端子にハンダ付けされている3本のリード線を取り外す(2本は、アルミチャンネルを外す前に取り外しておくほうがよい)。

各端子の状況は写真1、2、のとおり。

ハンダの融けた雫が、発音ユニットにかからないよう、細心の注意で作業する。

3つの端子のリード線を外せば、発音ユニットを本体外に取り出すことができる。
発音ユニットの側面全部(四面)は、軟らかな蝋でコーティングされているが、この蝋は後で取り除くことになる。

実はこの蝋、極めて重要な役目を果たしている。
その話は最重要事項の一つでもあり、後日の日記に改めて綴りたい。

発音ユニットの構造を推理する

STAX ELS-8Xは受注生産品であり、同じ形の各部品を、何千・何万個と作って組み立てたものではない。

なので、ロットにより時期により、構造や寸法が少々異なるかもしれない。
まずこのことが前提であることをご理解いただきたい。


STAXカタログのユニット内部構造
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<写真4:STAXのカタログに載っている発音ユニットの構造>

**甦れ8X(2)で紹介したカタログの絵を拡大したもの。**

カタログのこの絵、概略図としては分かりやすく描けている。
私もこの絵から、発音ユニットを分解するための重要なヒントを得た。

まずはこの絵をよーくご覧いただき、基本的な構造の成り立ちを頭に入れておく。
そして続く写真を詳細に観察すると、まあだいたい「こんなことだろう」というイメージが湧いてくると思う。


元ユニット端側面
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<写真:5高域発音ユニットの上部の側面>


この側面をよく観察すると、全部で6層あるように見える。

茶色のベークライトが2層+白い塩ビ(実は透明)が2層+茶色のベークライトが2層である。

右手に見える、貼り付けてあるようなチップは、たぶん各層が剥がれないように補強するためのものか。

このチップは側面の数個所に接着されている。
側面の蝋のコーティングを除去すれば分かりやすくなるのだが、残念ながらその写真を撮ってない。


元ユニット角の2面
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<写真6:高域発音ユニットの下部の角付近>

**この写真は、各層が鮮明ではないが、全体の状況を観察していただきたい**


発音ユニットを魚のごとく「二枚おろし」にする

さて、発音ユニットの基本構造がおぼろげに見えてきたとしよう。
真ん中から2つに割っても大丈夫そうだ。

次の目標は、このユニットを「二枚おろし」のように、真半分に割りたい。
見た目では、各層がしっかり接着されていて、いずれの層も分割できそうにない。
いろいろと苦慮した。

真ん中の透明な層(白く見えるが)は、アクリルか何かだろう。
そこを「発泡スチロール・カッター」のような電熱線で、鋸を挽くように融かしていったらどうだろう。

ベークライトは熱に強いから、透明層だけ融けるはずだ。
最悪、電動工具で切断か。
などなど1・2日悩んだ。


元ユニット二枚おろし
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<写真7:真半分に「二枚おろし」した発音ユニット>

**上側に元の振動膜が付いている**


あっけないほど簡単だった「二枚おろし」

「二枚おろし」は超簡単だった。
まず、「補強チップ」は削り取っておく。

透明の層は、ベークライトとの接着面も、透明同士の接着面も、カッターナイフの刃をうまく入れると、パリパリと接着面に沿ってきれいに剥がれた。
魚をおろすのにコツがいるのと同様、カッターナイフの刃をうまく入れるのもコツがいる。

また、刃を深く入れすぎると、パンチングメタルを傷つけるので注意が必要である。

この思ってもいなかった「幸運」は、たぶん、20数年経たことによる接着剤の劣化ではないかと思う。

接着剤は、見た目や、硬さの感じから推測すると、おそらくエポキシ系だろう。
そして透明の部分は、硬さからアクリルではなく塩ビ(塩化ビニール)だろう。
ベークライトと塩ビとの、接着剤の親和性があまりよくなかったのかもしれない。
その一方、ベークライトのベースと、同じベークライトのバーとは、完全に一体になったように強固に接着されており、カッターの刃など、まったく受け付けない。
たぶん同じ接着剤であるが、材質によって接着力に大きな違いがあるようだ。

いずれにしろ発音ユニットは、みごとに、本当にみごとに「二枚おろし」になった。

やった、ヤッター!。
この時点で、この先も「やれそうだ!」と明るい目標が定まった気がした。
人の人生に、そう多くはないであろう「大きな喜び」の一つに数えてもいいほどのうれしさであった(他愛もないものに・・であるが)。


元ユニット内面フィルム付
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<写真8:高域発音ユニットを「二枚におろした」片側の内面>


元の振動膜が残っている側。透明なのでよく判別できないが、ななめのに走る反射光でかろうじてフィルムの存在が分かる。

ベークライトの基盤(ベース)、ベークライトのバー、塩ビのバー、パンチングメタルなどの位置と相互の関係をよーく観察していただきたい。
外枠の上下の穴は、分解前にあけたもの。

この穴は再組み立て時に必要となるが、今回は触れない。


核心!発音ユニットの基本構造

写真3〜6をよく観察すれば、おおよその構造は推測できる。
実際の発音ユニットの基本構造と、各部の「アバウトな寸法」は、図1のようになっていた。

図のイメージは、全域および低域の発音ユニットのものであるが、高域ユニットも基本は同じである。

ただし高域ユニットのパンチングメタルは、両端の形が半円ではなく、角を丸めた「角」である(ベースの開口部は半円形)。

なお、パンチングメタルの厚さは、U字アームを持ったマイクロメーターのようなものを持っていないので測定できていない。
が、甦れ8Xの初回で指摘した、「ギャップが狭いという他のESLとの大きな違い」が、この図で分かると思う。


発音ユニット図面
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<図1:発音ユニットの基本構造図>

さてさて構造が判明したまでは、うますぎる展開でした。
あとは工夫次第、アイデア次第、やる気次第ですが、この後のアイデアを搾り出すには、かなりの体力を消耗することになりました。

本通りから、再び脇道に入りますが、お付き合い願えれば幸甚です。

那須与一CD

<写真9:CD「琵琶 中村鶴城 平家物語をうたふ」>
**私の愛聴盤50選(があるとすれば)のなかの一枚**


和楽器の再生も大得意の8X

8Xで聴く平家物語。

那須与一の緊迫のシーンが、目の前でリアルに展開される。
終わった後、しばらく動けない。
こんなもの、爺様しか聴かない、と思っていたが、とんでもなく現代的であった。
この演奏家の琵琶、超現代的だと思う。

CD、「琵琶 中村鶴城 平家物語をうたふ」。

地下鉄神谷町駅から虎ノ門へ向かって、大通りを少し行って右に折れたあたりに、琵琶の製作工房がある。

そう、和楽器の本物の琵琶、非常にめずらしいが都心にある。
以前、会社の別館が近くにあったので、ときどき覗いて見学した。

理由は聞かなかったが、その工房に中村鶴城のCDが何種類か置いてあった。
売り物だというので、数枚求めた。
10数年前のことである。

那須与一の扇までの射程距離70m
このCDの中の「那須与一」、だれもが知っている物語。

源平合戦のさなか、一艘の小船の上に、うら若き乙女が扇をかざした竿を持って立つ。

この扇、みごと射てみよ、という挑発というか、誘いである。

周りの者から射手に推薦された「下野国の住人、那須太郎資高が子にて、那須与一宗高」が、義経の命を受け、命を懸けて挑む感動の物語である。

馬上、距離を縮めるために海に入っても、扇までの距離が「7段」(約77m)あるように見えたという。

物語の脚色を勘案して50mとしても、揺れる船、自分は海中で足掻く駒の上、風もあったというから、どだい無茶な話である。

オリンピックのメダリスト、「中年の星」といわれた山本博選手の現代の弓矢でも、100に1つもダメなのでは、と思う。


琵琶の強音でスピーカーのボイスコイルが飛ぶ

この物語を、薩摩琵琶の名手、中村鶴城が演じている。
圧巻である。

それまでは平家物語の琵琶、総じて私には聴いていられなかった。
ひどくつまらない。

それを中村鶴城の演奏が、琵琶という楽器の印象を180度ひっくり返してしまった。
この楽器から出る音の、あらゆる可能性を「使い倒す」ような奏法である。
この楽器、凄まじくダイナミックな楽器である。

撥弦楽器でこれに匹敵するものはおそらくないだろう。

弦を撥(ばち)で強打するフルパワーの一撃は、スピーカーのボイスコイルが飛び(焼け切れること)、コンデンサースピーカーの振動膜が裂ける。

その恐怖が伴うほどの衝撃音が鼓膜を刺す。

この楽器、出せる音の幅(音程のことではない)がとても広く多彩である。
演奏法も「多芸」である。

こういったパルス的な大衝撃音も、8Xは易々と平気でこなす。

ついでにいえば、8Xによる篠笛もたまらなくいい。
篠笛の、歌口を切る空気流の雑音を伴った音色の魅力など、苦もなく再現する。
篠笛は日本独自の「庶民の笛」であり、何の付属物もない竹筒1本の簡素な横笛である。

そこに篠笛の、単純のようで深みのある音色の妙があるのだろう。

修復した8Xで繰り広げられる源平絵巻。

与一が、騒ぐ海が、足掻く駒が、折れんばかりに引き絞られた弓弦(ゆんづる)が<このシーン、琵琶の弦を撥で強くしごいてその効果音を出す>、唸りを曳いて扇に吸い込まれる鏑矢(かぶらや)が、超現実映像のように目の前に広がる。

8Xはそういう世界に連れて行ってくれる音のリプロデューサなのです。


(甦れ8X(第4話)成功!発音ユニット「二枚おろし」 おわり)が

コメント 5


升金 勲

貴ブログ拝見しました。8Xという私には初めての情報。分からないながら最後まで読みましたが、全然わからない。凄いことをやっているんですね。音が録音され、それがCDになり、再生プロセスを経て耳に入る。「生」の音が諸々のキカイを通してニンゲンの耳に入るのに、絶対に「生」は再現されないものだと、以前から信じていました。だから、よく言われる「CDを10枚買うなら1回でもライブに行きなさい」という言葉に同調していました。8Xというのは、それほどに再現性がいいんですね。

話は変わりますが、15,6年前、タイガーウッズが鹿児島に来て「カシオワールド」に出場した際、大枚1万円を払って見に行ったことがありました。彼のドライバーショットの「音」のすごさに強いインパクトを受けました。あの音はテレビ中継などでは絶対に再現できませんね。なんというか、空気を切り裂くような「ソニックフォーン」とでもいうのでしょうか。「ピシュッ」というか、とても文字では表現できません。勿論中継のマイクでは集音できないし、諸々のキカイを通り、電波に乗せて家庭まで届けることなど不可能です。それほど彼のドライバーの「初速」は桁外れだったのだと感じました。1万円で体験できたことはまさに僥倖でした。
貴兄の音に対する博学で解説して教えてください。
by 升金 勲 (2013-11-21 10:59)

AudioSpatial
升金さま。ご訪問ありがとうございます。
すみません。内容が今流にいう「コアなもの」なので(マニアックすぎるものなので)、申し訳ないです。

「8X」というのは、過去、スタックス工業株式会社(同名の株式会社は今はない)が製作販売したESL-8Xという「コンデンサー型」のスピーカーです。

今現在、オーディオ愛好家が使っているスピーカーの、音を発生させる原理の違いによる種類には、つぎのようなものがあります。

@ボイスコイルによるフレミング右手の法則型(一般的なSPがこれ。コーン型とホーン型がある)

Aリボンによるフレミング右手の法則型(RCAのマイク、美空ひばり伝説の「77DX」の逆の原理です)

Bマグネプレーナー型(フレミング右手の法則型ではあるが、振動板は平面フィルムです)


Cコンデンサー型(磁石の力を使わない。文具の下敷きなどをこすると、ちぎった紙片がくっつく、あの静電気の力の応用です)

Dイオン型(こんなのも実際にあります。空気をイオン化して、そのイオンをクーロン力で直接駆動します)

とまあ、代表的にはこんなところです。

8XはCに当たります。

CとDは、空気を動かす仕掛けの重さが飛びぬけて軽い、ところがミソです。

Dなどはその極端な例で、「動かす物」がなく、空気を直接動かします。

CDの力はクーロン力なので、@〜Bの磁石の力に比べて段違いに小さい、という問題があります。

8Xなどは、そこをいろいろ工夫して、「琵琶の強音」も再生できるようになっています。

Dは高音専用のツイターしか実用機はありません。

どの世界にも、目的のためには、いろんな仕掛けを考え出しますね。
ゴルフのクラブの作りなど、スピーカーの比ではないですよね。たぶん。
by AudioSpatial (2013-11-22 03:17)

AudioSpatial
升金さま。先ほどの私の返信、ちょっと訂正です。

総体的な意味で「フレミング右手の法則」と書きましたが、より正確には、「左手」の法則、の方が適切です。

「右手」:導体が動いて、電気が発生する。
「左手」:導体に電気が流れて、力が発生する。

といった違いです。
by AudioSpatial (2013-11-22 09:45)

人形町

張り替え成功だけではなく
できれば測定をしていただきたいです。
STAXが認めてくれる性能が確保されているか。
by 人形町 (2014-06-30 13:13)

AudioSpatial
人形町さん、ご訪問ありがとうございます。

申し訳ありませんが、おっしゃっておられる趣旨が、よく理解できません。この8Xを製造した「STAX工業株式会社」は、すでにこの世になく、残念ながら聴いてもらいたくても、その望みは叶いません。できることなら、ぜひとも当時お世話になったSTAXの方々に聴いていただきたいところです。

また、メーカーが認める/認めないは、私の道楽には何の関係もありません。蛇足ですが、8X完全オリジナルの完動品が、隣の部屋で鳴っております(ブログにその記事あり)。

さらに測定の件ですが、その必要性を私は感じておりません。訓練された耳は、測定器以上の性能を持っていると思っております。音響のハイエンド付近の領域に、一般的な測定器は役に立たないとも思っています。あくまで、ただのオーディオ道楽のことですから、そこのご理解を、よろしくお願いいたします。
by AudioSpatial (2014-06-30 14:40)

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20

37. 中川隆[-10121] koaQ7Jey 2019年5月26日 21:14:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2228] 報告
甦れ(5回)8X コンデンサースピーカー構造の詳細と修復手順 [甦れSTAX ELS-8X コンデンサースピーカ]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-12-11


比類ない再生音が2つ

STAX ELS-8Xの比類のない再生音。

その秘密は、世界に類のない精緻な作りの発音ユニットと、分厚い木材でがっしりと作られた、広い面積の平面バッフルとの組み合わせにあります。

当時の経営者の、コンデンサースピーカーに懸けた情熱を一身に受けて成長した、本当にすばらしい、まるで嘘のような「作品」です。

当時から8Xは、そのような稀有な存在であったのではないかと思います。


その8Xが2式。

このような事態になろうとは、昨年の今頃は夢にも思わなかったことでした。

製造から30年近く経た今も、まったく健全そのものの姿で朗々と鳴り響く1台と、ほとんどの発音ユニットがダメになり、当ブログに綴っている修復を受けて甦り、オリジナルを凌ぐほどの音を響かせるようになった1台。

それが我が家にあるなど、本当に何が起こったのか不思議な気持ちです。

家内の認可を受けた唯一の機器8X

今年も、はや師走。
昨年の今頃、「瀕死の8X」は狭い納戸に捨て置かれたまま、その存在すら忘れられていました。

家内と一緒に、池袋のサンシャイン60ビルの向かいのマンションの一室にあった、STAXのショールームに出向き、8Xその他を試聴させてもらった思い出のスピーカーです。

後にも先にもオーディオ機器の中で、家内の認可を受けたものは、この時の8Xただ一つです。

そんな思い入れの8Xであり、「いつかは修理して・・」と思いつつも、現実的には無理だろうな、と、ほとんど諦めていました。

それがどうなって、いま現在のような「8Xが2台」の奇跡が起こったのか、私自身も理解できないほどの急展開の1年でした。

02)オ部屋の8X_DSC_7855
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<写真1:私の8Xの対ニャン子ディフェンス網>

**家庭の諸般の事情により、だいたい19時から24時頃にかけて、重要機器類が収められている我がオーディオ部屋のセキュリティーは、5匹のニャン子の侵入を阻止できない状況にある。とりわけニャン子の攻撃に弱いのは、トーンアーム系とスピーカー系である。これらがやられては国家の存亡にかかわる。

そこで8Xは、少しゆるいが、多少の効果はあるディフェンス「網」を構築した。写真のように、下半分を「虫除けアミ戸」用の、目の粗いネットで、うまく覆った。いくらかは音に影響があると思うが、やむなし**


今日の日記

さて、今日の日記は前回に続き、分解して明らかになった8Xの発音ユニットの構造に、もう一歩迫ります。

さらにはその構造を基礎にして、発音ユニットを修復する工程の大筋を、図面と写真で公開します。

内外の各種のESL(コンデンサースピーカー)の修復や、ESLの研究、また、興味を持たれている方などに、何かの参考の一つにでもなれば幸いです。

8Xを超えるには

8Xの発音ユニットを分解すると、その「作り」が、他のESL(コンデンサースピーカー)と比べて突出して精巧・精密・入念であることが見て取れる。

この「入念な作り」は、かつてのスタックス工業株式会社が、長年にわたってコンデンサースピーカーの音を研究し尽くした「結果」が、形になったものだと思う。
発音ユニットは「こうしなければいい音は出ない」。

材質、形、構造、パンチングメタルの形状と加工、成極電圧、絶縁材と絶縁法、ダイアフラムの材質と導電剤の処理、その他諸々。

私は当時の経営者が「コンデンサー型」製品に懸けた情熱の「結論」を信じたい。

8Xを超えるものを作るには、その人以上の「情熱と年月」が必要である。
そうあるべきだと思う。

戻れない

久し振りに2台の8Xが同時に鳴った。

週末に帰った「かえる息子」が、バッハの教会カンタータなどを聴いている。
その全集のCD Boxの中古を安く買ってきたらしい。

めずらしくボリュームを上げているので、非防音のドアの外に、透き通ったテノールの響きが伝わってくる。

その声に誘われ部屋の中に入ると、そこには豊かな響きの教会の大きな空間が広がっていた。

思わず「いいな」、と声をかける。
「これ聴いたらもう戻れないよ」、と返す。

余談であるが、私がバッハの教会カンタータの魅力に目覚めたきっかけは、今もよく覚えている。

第199番、BWV199「わが心は血の海に泳ぐ」をFM放送で聴いたときである。
まだ学生の頃かもしれない。
ソプラノもオーボエも、旋律が美しい。
まるでオーボエ協奏曲のような部分もある。
それ以降、このジャンルでどれか一つ、といわれれば、今も即答でBWV199をあげる。

8X_
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<写真2:もう1台の8X>

**「甦れSTAX ELS-8X」でしばしば登場する別の8X。「かえるの息子」が入手した完璧な状態のオリジナル8X。母親は「じゃまだから早く持っていけ」というが、彼のアパートには、もはや置けるスペースはない**


1週間ぶりの私の8X

鳴っていたもう一台は私の8Xである。

PCオーディオ用のパソコンを、新マシン、新OS(といってもWindows7)に移行作業中であったため、ここしばらく、機器に灯が入らなかった。

それがこの週末、まだ不安定ながらも、ようやくPCのライブラリーや、ブルーレイ・ドライブによるCDが再生できるようになった。

Windowsは、VistaやWindows7以降、PCオーディオには問題が多かった従来のMME(オーディオやサウンドのカーネルミキサー)部分に変更が加えられたようである。

しかし周辺の諸々が、その変更に追いついてくるまで、今しばらく時間が必要であり、私の場合、従来のXPでのやり方を、7でも取り敢えず踏襲せざるを得なかった。

私のPCオーディオについては当ブログ「オーディオルームのコンポーネントたち」第2回の「私のPCオーディオと・・」をご訪問いただきたい。


8X修復の留意点

STAX ELS-8Xの発音ユニットは、そもそも修理できるようには作られていない。

その構造を知れば、故障したら修理するなどの考えが、設計当初からまったくなかったことがよく分かる。

なので他社のESLのように、ネジを外して分解し、不具合箇所を修理して、再び組み立てネジ止めして修理完了、といったことができない。

つまり8Xの発音ユニットに「修理マニュアル」は存在しない。

あるとすれば「修理」ではなく「製造マニュアル」であるが、それもないだろう。

製造には手工業的な部分が多く、それを文字にしたマニュアルの記述は困難であり、おそらく職人の口伝・直伝の世界に近かったのではなかったかと思われる。


といった状況なので、もし修復を試みる方がおられたら、まず手始めに1つの発音ユニットを分解し、それの各部の採寸から始めて、詳細な構造を徹底的に調べ上げることからスタートする必要がある。

とにかく、まずは分解だけを目的に、あれこれ試みることである。

修復の各工程には、それぞれ各自が工夫して解決しなければならない問題点が次々と出てくる。

ある問題をクリアするのに、何日も悩むことが何度もあった。
修理不可能なものを強引に修理するのであるから、とにかく一にも二にも「工夫」するしか手はない。

発音ユニットの構造の詳細

さて前回(第4回)の続きとして、発音ユニットの構造図を公開したい。

前回の図を含めてこれらの図から、発音ユニットの基本構造をよく読みとっていただきたい。


完璧二枚おろし
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<写真3:「二枚おろし」にした発音ユニット(写真は全域・低域ユニット)>
**この写真は、たまたま完璧に半分に分割できた例**

この例では、運良く写真左側のように振動膜が破れずそのまま残った。

フィルムを指先で押してみると、想像を超えた大変強い張力で張られていることが分かった。

周辺のフレームにあけられた穴(2.5mmφ)は、表裏の位置がズレないように分割前にあけておく。

パンチングメタルの放電の痕に黒いサビ等が発生している。

振動膜の電極(銅箔)が左端手前に見える。

また、写真11・12・13で見られる「導通ガイドライン(黒い線)」のオリジナル(フレーム上の白い線)を確認することができる。

背面側1/2分解図
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/03EFBC89E8838CE99DA2E581B4EFBC91EFBC8FEFBC92E58886E8A7A3E59BB3B5.jpg

<図1:背面側1/2の分解図>

**前回(第4回)の「二枚おろし」の片側。振動膜の面で真半分に分割した背面側。写真3の右側にあたる。私の場合、水色のバー(1mm厚の塩ビ。色は透明)のみ、図のように剥離できた。これは使い回しせず、塩ビ板から切り出して新しいバーを作る。私は数が多かったので業者に作ってもらった**

前面側1/2分解図
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/04EFBC89E5898DE99DA2E581B4EFBC91EFBC8FEFBC92E58886E8A7A3E59BB3B5.jpg

<図2:前面側1/2の分解図>
**写真3の左側にあたる。**

表裏合わせた状態
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/05EFBC89E8A1A8E8A38FE59088E3828FE3819BE3819FE78AB6E6858BB5.jpg


<図3:表裏両面を合わせた状態。>
**元のユニットは、このような状態で各層が接着され、一体になっている。接着剤はたぶんエポキシ系**


表裏合わせて固定する要領
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/06EFBC89E8A1A8E8A38FE59088E3828FE3819BE381A6E59BBAE5AE9AE38199E3828BE8A681E9A098B5.jpg


<図4:発音ユニットの修復が完了した後の完成ユニット>

**元のユニットのように接着剤で固定すると、やり直しができないため、図のようにビス止めをする。表裏にあらかじめ2.5mmmの穴をあけてあるので、図のようにそれぞれバカ穴とタッピングを施す。金属のビスは厳禁。ポリカ・ネジを使う。**

さて、これらの図から、発音ユニットの基本構造を読み取ることができたとして、次はユニット修復の作業工程の話に移りたい。

使用した材料や消耗品、使い方、入手法などは、後日の日記で綴ろうと思う。

なお、ユニットの穴あけにはボール盤が必要である。
私はホビー・模型用の卓上ボール盤を使って、すべての作業を行った。
精度不足であるが、そこは技(?)で補い、まあ十分役に立った。


作業工程(大工程)

工程1:二枚おろし

ユニット側面の蝋は除去。
分割前に図4の位置に2.5mmのガイド穴をあけておく。
透明な塩ビのバーの面での剥離を試みて、写真3の状態に分割する。
塩ビのバーは再使用しないので破損してもよい。
パンチングメタルは、その後の作業の前に、マスキングテープで養生しておく。
接着剤等の残留物は、ていねいに取り除き、接着面に凸凹がないように処理をする。


工程2:新しい塩ビ・バーの接着
分割されたユニットはソリが出るので、写真10・12・13にあるような治具(私の場合はアルミチャンネルを利用
)を用意しておく(ユニット両端を治具にビス止めしてソリを防ぐ)。
そのあと、あらかじめ寸法に合わせて作っておいた塩ビ・バーを元のように接着する。


工程3:枠にあけた穴の処理
ユニットの分割前にあけた穴を、片側は3.2mmのバカ穴をあけてサグリ。
もう一方はM3のタップを切る。


ザグリ
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-12-11

<写真4:3.2mmのバカ穴とザグリ>

**本体の表側に当たる1/2ユニットの穴の処理。パンチングメタルやその周囲の蝋コーティングを保護するために、マスキングテープでしっかり養生しておく(重要)。高電圧がかかるので、ゴミ、埃、異物などの混入はあってはならない**


タッピング

<写真5:裏側ユニットのM3タッピング>
**穴の数が多く、大変しんどい作業になるが、がんばるしかない**


工程4:ダイアフラムを大枠に張る

私の場合は3ミクロン厚のポリエステルフィルムを使った。

写真のように木枠を作り、布テープでコーティングしておく(フィルムとの馴染みがよい)。
適当にフィルムを張った後、張力が全方向に均等にかかるよう、セロハンテープで徐々に張り締めていく。
この張り締めを十分な張力に達するまで数回繰り返す。

振動膜フレーム準備

<写真6:大きめの木枠の準備>

**しっかりした木材で、がっちりとしたフレームを作る。角は金具で補強する。フレームは布テープでコーティングしておくと、フィルム張りの作業に都合がよい**

振動膜ロール置始

<写真7:あまりシワが寄らないようにフィルムをそーっと置いていく>
**写真のように、マスキングテープをうまく活用する**

振動膜張始

<写真8:フィルムを張り締めていく最初の状態>
**まだ張力はかかっていない**

振動膜張完

<写真9:フィルム張り締め完了>

**全方向均等に張り締めていく。数cmに切ったセロハンテープで、マスキングテープ上を次々と引っ張って張り締めていく。感覚としては、破断1.5歩手前でよい。最初に一度、破断するまで実地検証することをお勧めします**

工程5:フィルムへの導電剤コーティング

この工程がもっとも神経を使う緊張の場面となる。
すばやく、ていねいに、むらなく、確実に作業しなければならない。
極力埃の少ない部屋での作業が望まれる。
本来はクリーンルームで行う作業である。
私は風呂場で行った。
写真の撮影どころではないので写真なし。
すみません。
材料や手順の詳細は後日の日記で。


工程6:木枠フィルムをユニット枠へ接着

ユニット側をかさ上げして、木枠が「宙ぶらりん」になるように準備をしておいてから接着する。
鋭利な突起物でもないかぎり、木枠の重みでフィルムが破れることはない。
切り離しはカッターナイフか半田ごてで行う。


振動膜貼付全景

<写真10:ユニットの枠に木枠のフィルムを接着>

**不織布ワイパーをたたみ、接着面を押さえて確実に接着させる。その後は木枠の重みで自然に圧着させておき、乾燥を待つ。不織布ワイパーは、入手が容易な写真6にある「BEMCOT M-3U」を使った(フィルムへの導電剤コーティングの作業にも、これを使う)**

振動膜貼付接写

<写真11:ユニットの枠に木枠のフィルムを接着のアップ>
**フィルム全面の電荷が均等になるように、導電塗料で導通ガイドラインをフレームに描いた(黒い線)。セロハンテープで張り締めの様子も見える**


工程7:導通ガイドラインをフレームに描き、端子を接着

フィルム全面の電荷が均等になるように、導電塗料を枠の四辺に「井桁」状に書き、振動膜の端子を付ける(習字の筆を使った)。
端子は導通性粘着剤の銅箔テープを使った。


膜切り取り

<写真12:振動膜フィルムの貼り付け作業完了>
**フィルムで塞がれたフレームの穴の部分は、半田ごての先端であけておく**

振動膜の電極

<写真13:振動膜の端子を付ける>
**このユニットを本体のどこに取り付けるか決めてなかったので、端子を両端に出したが、無駄な放電可能性の存在は好ましくない。片側のみに設けるべきである。**

工程8:表裏1/2のユニットを合わせ、ポリカ・ビスで固定

ユニット表面にビスの突起があると、本体への固定の際の障害になる(短辺のビスとナットは問題ない)。
組み立て後、防塵用のネット(洗剤で洗った後、使いまわし)を接着する。


元と修後のユニット
https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/17EFBC89E58583E381A8E4BFAEE5BE8CE381AEE383A6E3838BE38383E38388DSC_6805EFBC88E7B8AEEFBC89.jpg

<写真14:組み立て終わったユニット(上)と、次に修復を受けるユニット(下)>
**修復後の外観はこのようになる**


工程9:四辺の側面に絶縁テープを巻く

オリジナルのユニットのその部分は、蝋でコーティングされている。
最終的には蝋で処理したいが、当面は絶縁テープで代用して、しばらく(1年間ほどか)様子をみる。

調べてみたが、蝋の種類やその入手法が分からない。
このあとは本体に取り付けて、音出しテストとなる。


手作業品の修復は、一にも二にも「工夫」あるのみ
これらの写真を見るだけでも、8Xの元の発音ユニットが、いかに手工業的に作られていたかが分かると思います。

さらに修復には、新品の組み立て作業にはないような、厄介な問題があちこちに発生します。
それらを「工夫」によって一つひとつ解決していかねばなりません。

でもまあ、ユニットの修復も、3つ目か4つ目になると、工程や手順もいろいろ修正され、あとはもう「その道の職人」になったような調子で作業できるようになるものです。
そこまで行けば、手間と、やたらと時間のかかる作業を、ルーチンワーク的にやるだけになりますが、それほど根気が続くものでもありません。


そしてやってみて分かった大事なことを一つ。

たとえば10個ほどのユニットを修復するには、マスキングテープ(幅は各種)、セロハンテープ、不織布ワイパー、絶縁テープ(布製、ゴム系各種)、接着剤、アルコール(無水エタノール)、ティッシュペーパーなどを、大量に消費します。
これらを惜しみなく、湯水のごとく使わなければ、いい仕上がりになりません。
またこれらを含めて、一切の材料や消耗品は、必ず一流メーカー品を使うことをお勧めします。

接着剤を使うために時間に追われ、また息を止めて一発勝負でやる作業もあり、粗悪品でモタモタしている場合ではありません。


オーディオ道楽だから、また深い想い入れのある8Xだからこそやれた、そうでなければやってられない、面倒この上もない、しんどくも楽しい作業でした。

次回の日記は、振動膜への導電剤の塗布を中心に綴ろうかと思います。
ドキドキしてスリル満点の作業です。


(甦れ8X(5)構造と修復の核心部公開 おわり)


コメント 4


kroyagi
 始めましてkroyagiと申します。

 私も永年8xの前身であるELS-6Aを愛用してまいりましたがご他聞に漏れずユニットの能率低下のため使用できなくなってしまいました、どうしたものかと途方にくれていたところこちらのブログに出会い勇気づけられました記事を参考に再生に取り組みたいと思います、

よろしければ使用したフィルム、塗料、接着剤などが知りたいので続きをupしていただけないでしょうか、1台でも多くstaxのスピーカーを生きながらえせるために。

 宜しくお願いします。                 
by kroyagi (2014-07-29 20:25)

AudioSpatial
kroyagiさん、ご訪問ありがとうございます。返信が遅くなって申し訳ございません。

ELS-6Aですか。あの時代に、ここまで精緻なコンデンサースピーカーを作った日本のメーカーがあったことが、まず、日本の誇りであり、日本のオーディオ史の金字塔ですね。8Xを分解し、レストアしてみて、初めて、あまたの海外製コンデンサースピーカーとは一線を画した精密・精緻、そして、こうでなければならない、という作りの素晴らしさを発見することができました。

kroyagiさんご指摘の、フィルムや、それに塗布する導電剤その他について、できるだけ早く、ブログを更新したいと思います。フィルムと塗布する導電剤は、スウェーデン在住のコンデンサースピーカー・ファンで、ボランティア的に、小分け通販をしてくれている方から取り寄せました。今もまだ、材料があるのかどうか、ちょっと、問い合わせをしてみます。
by AudioSpatial (2014-08-02 13:39)

AudioSpatial
kroyagiさん、先日おたずねのフィルム等の入手先について、別の方からも問い合わせがありました。

そこで、入手先のURL等を取り急ぎ、お知らせいたします。

私が、発音ユニットのフィルムと、導電剤、およびフィルムの接着剤を取り寄せたMT Audio Design のホームページのURLです。
ESLのリペアについて、とても参考になりますのでご覧ください。

http://user.tninet.se/~vhw129w/mt_audio_design/


上のMT Audio Designのホームページの「Quad ESL-63 Element Repair」のページの本文冒頭部に、「MT Audio Design ESL Repair Shop」のタグがありますので、それをクリックするとESL Repair Shopのページ(下記URL)が開きます。このショップに、フィルムと導電剤およびフィルムの接着剤の在庫を問い合わせてみてください。

http://user.tninet.se/~wea635n/mt_audio_design/mt_audio_archives/esl_repair_shop.htm

ではよろしくお願いいたします。
by AudioSpatial (2014-08-15 02:49)


kroyagi
お返事有難うございます、まさか私と同じ6Aを所有の方がいらっしゃり再生に取り組もうとしているとは、また私もサブとしてJBL S-101改を使用しているので偶然とはいえ縁を感じます。
早速MT Audio Designに問い合わせてみますありがとうございました。
今後も問い合わせる事が有るかもしれませんが宜しくお願いします。
by kroyagi (2014-08-17 17:37)

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-12-11

38. 中川隆[-10079] koaQ7Jey 2019年5月27日 19:39:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2271] 報告
口伝(1)オーディオ事始 [口伝・オーディオ萬之事 〜父から息子たちへ〜]
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-01-20

 

この日記は、父が息子に、オーディオについて語ったことを拾い集めたものです。

蛙の卵

社会人になった2人の息子たちが数年経った頃、オーディオに興味を持ち始めた。
理由は分からないが、身の回りのことや心身が落ち着いてきたのだろう。
元来音楽好きであり、まねごと程度に楽器もやるが、オーディオには全然関心がなかった。

最初の「兆候」は、STAXのコンデンサー型イヤースピーカーとそのドライバーユニットの購入であった。

STAXのヘッドフォンなど、なにか特別に思うところがなければ、普通は選択しないだろう。

一人は自分で購入したが、もう一人には休眠中の私のイヤースピーカーLambda Nova Signatureと、ドライバーユニットSRM-T1を「お下がり」した。


<写真1:かえるが卵のときに購入したSTAXのイヤースピーカー+ドライバーユニット>

https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/SRM-007IMG_0419EFBC88E7B8AEEFBC89.jpg

**写真は2台目のSRM-007tA+SR-007A。最初はSRM-006tAとSR-4040だったらしいが買い換えたという**

最良の選択STAXイヤースピーカー

彼らの「オーディオ事始」は、STAXのイヤースピーカーから入ることになった。
一人住まいの部屋で、あまり大きな音も出せないのだろう。

イヤースピーカーが出発点となるのはやむを得ないが、幸いにもオーディオ入門にSTAXのイヤースピーカーは大正解である。

コンデンサー型イヤースピーカーの再生音のクオリティーは、オーディオの一つの基準になるほど高く、若者の耳の訓練には最良の選択である。

この「最良の選択」を裏付ける逸話を、当ブログの「甦れ8X(第2話)SR-1との出会い」の「SR-1をめぐる高城重躬先生とSTAX社員との逸話」の段で紹介している。

<写真2:「お下がり」したドライバーユニットSRM-T1>

https://801a-4242a.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_dda/801a-4242a/SRM-T1_DSC_8927EFBC88E7B8AEEFBC89.jpg

**写真のイヤースピーカーはお下がりのLambda Nova Signatureではなく、自分が新たに購入したSR-507らしい**
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-01-20

39. 中川隆[-9642] koaQ7Jey 2019年6月12日 19:09:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2821] 報告

耳の穴の中に「カビ」が かゆみや痛み、難聴も 長時間「イヤホン」に要注意
6/12 中京テレビNEWS
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190612-00010002-sp_ctv-sctch



 ジメジメとしたこの時季に生える嫌な「カビ」ですが、気をつけないと“耳”にも生えるそうなんです。
.

 ジメジメする梅雨のこの時季、皆さんも嫌なアレ、気になっているようです。

「蒸し暑くてカビが気になります。洗濯物も生乾きだとカビが発生するし、カビが生えないように気を付けています」
「年間を通して(この時季は) 一番カビが生えやすいですね」

 多くの人が気になる「カビ」。でも実は、耳の穴の中にカビが生えてしまうことがあるそうなんです。
.

 いったい、なぜこうした現象が起きてしまうのでしょうか?

 名古屋市中区にある「栄セントラル耳鼻科」の専門家に聞いてみると、ある条件がカビを生えやすくする環境を作るそうなんです。

「“イヤホン”や耳栓を長時間耳に入れると(耳の中が)高温多湿になり、カビが生えやすい。外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)といいます。足と同じように耳の中にも水虫がわくイメージ」(栄セントラル耳鼻科 服部忠夫 理事長)
.


耳の穴の中に「カビ」が かゆみや痛み、難聴も 長時間「イヤホン」に要注意


外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)


 カビが生える環境を作ってしまうのは、通勤や通学途中に長時間使いがちな「イヤホン」なんです。

 イヤホンなどをして耳の中が高温多湿の状態がつづくと、場合によっては耳の穴の中にカビが生え、このカビが原因で外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)になるといいます。

 さらに、かゆみや痛みといった、症状が出ることも…。
.


耳の穴の中に「カビ」が かゆみや痛み、難聴も 長時間「イヤホン」に要注意


栄セントラル耳鼻科 服部忠夫 理事


 普段、何気なく使っているイヤホン。専門家によると、イヤホンのほかに、日ごろ行うある行動にも注意が必要と指摘します。

「耳かきのしすぎによって、(耳の中に)傷がついてカビが発生する。耳の中がとにかくかゆくなる。痛みを伴うこともある。耳の中でカビが多く発生しすぎると、耳が聞こえにくくなったという患者もいます」(栄セントラル耳鼻科 服部忠夫 理事長)

 耳の穴の中に傷ができた状態で、耳をふさぎ続けるとその傷のまわりにカビが発生することも。

 こちらの医院でも、年間に、痛みや痒みを訴えて受診した患者の約50人が、耳の中のカビが原因だったというのです。治療には、長引くと1〜2か月かかることも。
.

 ではどのようにして耳の中のカビを防げばよいのでしょうか?

「耳はなるべく触らない方が一番いいといわれています。どうしても触りたくなったら、(耳の)入り口を綿棒などで触る程度でいい。イヤホンよりはヘッドホンの方がいい。イヤホンも1時間ごとに外して、外の音を聞いてみては」(栄セントラル耳鼻科 服部忠夫 理事長)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190612-00010002-sp_ctv-sctch

40. 中川隆[-8516] koaQ7Jey 2019年9月04日 09:26:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4250] 報告

新しいめがね GRFのある部屋

目は補正が効きますが、耳は補聴器以外は補正する方法がありません。

耳の3500個ある周波数に対応している内有毛細胞は、一旦壊れてしまったら取り返しが効きません。また外部の音を増幅して、内有毛細胞に信号を届ける外有毛細胞の役割もとても大事です。入ってくる音の強弱により1000倍(60db)もの増幅度を持っています。だからそれを上回る80db以上の大きな音が入ってくる環境だと、その細胞も壊れて働なくなります。


騒音だらけの工場や乗り物などの騒音に長時間さらされていると、元に戻らなくなってきます。私はうるさくて行きませんが、ディスコやPAの大音量にさらされている環境では、耳のは相当な負担が掛かり、次第に難聴になっていきます。オーディオでも、爆音で聞かなければ聞いた気がしないと言う場合や、生の演奏でも金楽器や打楽器の大音量にさらされている距離の近い弦楽器奏者や木管奏者の中には、音を小さくする耳栓を使われている人も最近は多く見かけます。


長時間の運転や飛行機で移動には音量を下げるタイプの耳栓もあります。私のような微少な残響音で三次元の音場を再現して、小さい音を聴くオーディオマニアは、大音量から耳を守る耳栓は必要ですね。長時間の車運転時の騒音対策にも、耳栓を使ってみようかと思いました。


昔、ムラヴィンスキーを初めて聴いたときに、その大音量にも驚いたのですが、それよりも、ppppが8つぐらい付く本当に小さな音に驚きました。その演奏会にも来た若きヤンソンスの現在の演奏は、ムラヴィンスキー譲りの微少な音の再現を行っていて、ミューザではその音が聞こえてくるのです。その音を聞くためにも耳を大事にしていきたいと思っています。
https://tannoy.exblog.jp/30768158/

41. 中川隆[-8511] koaQ7Jey 2019年9月04日 14:41:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4255] 報告
難聴論争

アメリカ合衆国ではiPodが難聴(音響難聴)を引き起こす原因になるという論争が持ち上がり、訴訟に発展している。

件の訴訟はルイジアナ州の男性によって2006年1月31日に起こされた。訴状によれば、iPodは115デシベル以上の音量を再生することが可能であり、この音量で1日28秒以上聴き続けると、難聴を引き起こすおそれがあるとのこと。iPodには「115デシベル以上を再生できるという、設計上の致命的欠陥」があり、これにより正常な聴覚を失う可能性に関してアップルは適切な警告と対策、補償を十分に行なっていないとされている。

この訴訟は集団訴訟と認定されることが請求されており、被害に対する賠償と、iPodを安全なものにする改善を要求している。

但し、件の男性は2005年にiPodを購入したとされているが、実際にiPodで難聴になったかどうかは訴状では明らかにされていない。男性の弁護士によると、実際にiPodで難聴になったかは重要ではなく、iPodが取り返しのつかない難聴を引き起こす可能性が問題なのだという。

ただ、iPodの騒音性難聴を引き起こす「性能」が他のプレーヤーと比較して高いかに関しては疑問の余地が残る。同様の問題点はウォークマンなど携帯音楽プレーヤーが普及し始めた1980年代より言われていた問題で、他の携帯音楽プレーヤー全てに対して言えることでもあり、危険性はユーザー次第、ユーザーが用いる音量次第であり、自己責任との声もある[26]。

現在iPodには、「イヤホンやヘッドホンを大音量で使用すると、聴覚を損なうおそれがあります」という警告文が添えられ、アップルからは最高音量の半分以下で使用することが推奨されている。なお、他プレーヤーでもこのような警告文が添えられている。また、最新版のソフトウェアでは、第5世代iPod、iPod nano、iPod shuffle向けに、ある一定以上の音量が出ないように設定する機能が提供されている。但し、この機能は旧世代機(第4世代以前のiPod、iPod mini)には提供されていない。

ちなみに、米国のとある大学で行われた調査によると音量を80パーセント以上で1日90分以上イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くと難聴になりやすくなり、音量を100パーセントで1日5分以上聞くと難聴になる危険性が高いとの結論となった。逆に、音量を10パーセントから50パーセントで1日90分以上聞く場合は難聴になる問題は無いとされている。ただし、個々のイヤホンのインピーダンスや感度の違いにより、同じ音量設定でも耳に入る音の大きさは違う。
https://ja.wikipedia.org/wiki/IPod

42. 2020年6月05日 10:44:27 : CHEpe0BMzk : Zy4uZzNMa2NtWDY=[3] 報告
2020年06月05日
ヘッドホンが耳に与える影響とは?
https://gigazine.net/news/20200605-how-protect-ears-from-headphones/

音楽やラジオを聞くために、「ヘッドホン」を1日中装着している人もいるはず。しかし、「ヘッドホンは聴覚に永続的な損傷を与える可能性がある」として、オーストラリアのメルボルン大学のピーター・カリュー氏とマードック児童研究所のヴァレリー・ソン氏が「聴覚を痛めないようなヘッドホンの使い方」を解説しています。

Are your kids using headphones more during the pandemic? Here's how to protect their ears
https://theconversation.com/are-your-kids-using-headphones-more-during-the-pandemic-heres-how-to-protect-their-ears-139392

過度な騒音にさらされた場合、音を伝える役割を果たす有毛細胞や蝸牛管と脳を繋ぐ神経が損傷し、難聴が生じます。有毛細胞などは一度壊れると回復しないため、難聴は一生涯にわたって影響を及ぼします。ヘッドホンやイヤホンの普及に伴い、ヘッドホンやイヤホンで大音量の音楽などを聞き続けた結果生じるヘッドホン難聴が問題となっています。


近年では、特に子どもの難聴が増加しています。カリュー氏らが2019年に発表した39カ国の330万人の子どもを対象とした研究によると、18歳までに難聴を抱える子どもは13%に達しているとのこと。この研究は、「子どもの難聴が増加している理由は不明である」と結論付けていますが、カリュー氏らはヘッドホンこそが子どもの難聴に影響を及ぼしているとみています。

ヘッドホンと子どもの難聴の関連を調査した研究はほとんどありませんが、オランダの研究チームが2018年に「9歳から11歳までの子どもの約14%が難聴を抱えており、そのうち約40%が『ヘッドホンを着用して音楽を聞いている』と回答した」という調査結果を発表しています。

難聴を患っているかどうかを調べる方法について、カリュー氏らは「子どもと大人は自覚症状が異なります」と回答。難聴を患った場合、大人は「高音がハッキリ聞こえない」「音がこもって聞こえる」「耳鳴りがする」という症状が最初に現れるそうですが、子どもの場合は自分の感じている状態が未知のものであるため、「蜂の羽音がする」「笛の音がする」「風が吹いている」と回答する傾向があるとのこと。カリュー氏らは、子どもがこうした発言をしたときには、耳鼻科などで聴力検査を受けるように勧めました。


難聴には、「音の大きさ」と「音を聞く時間の長さ」の2つの要素が関係しています。「音の大きさ」を低く保つ方法として、カリュー氏らは周囲の騒音を低減する「ノイズキャンセル機能」のあるヘッドホンを推奨。「ノイズキャンセル機能は周囲の音を減らせるため、ヘッドホンから流れてくる音を少なく保てる」と解説しました。

また、子どもがヘッドホンを使っている場合、装着しているヘッドホンから漏れてくる音の大きさに惑わされないようにカリュー氏らはアドバイスしています。ノイズキャンセル機能のあるヘッドホンは音が漏れ出してこないため、大音量で音楽を聞いていても周囲の人にはわかりません。逆に、大音量の音楽が聞こえてきたとしても、音が漏れやすい開放式のヘッドホンを使っている場合は、実際の音量は低いという可能性があります。

アメリカの疾病予防管理センターと保健社会福祉省が実施した調査によると、85デシベルの大きさの音ならば、8時間まで連続聞いても許容されるとのこと。しかし、3デシベル増加すると音の持つエネルギー量が倍になるため、許容時間は4時間にまで減少します。このように、わずかな音量の差であっても、聴覚に与える影響は大きく変化します。


音が聴覚に与える影響は累積的であるため、カリュー氏らは「ヘッドホンで音楽を聞き、その直後に楽器を練習し、続いて大きな音を出すオモチャやゲームで遊ぶ」というように「連続して大きな音を聞く」状況をできる限り避けるように推奨。大きな音をしばらく聞いた後は、耳を休ませるようにすべきだと解説しました。

https://gigazine.net/news/20200605-how-protect-ears-from-headphones/

43. 2020年7月26日 16:47:19 : TLuHlrtDlY : RUNZN0x0eDhsV00=[16] 報告
映画館に行かないわけ : GRFのある部屋 2020年 07月 26日
https://tannoy.exblog.jp/31293613/

今回、プロジェクターと本格的なスクリーンを入れて、これでもう映画館に行く必要がなくなりました。映画館に行かない理由は沢山ありますが、もっとも大きな理由は、あの信じられないような大爆音です。テレビもそうですが、コマーシャルになると3db音量が大きくなります。倍ですね。テレビでもその音量の違いに驚きますが、映画館でのコマーシャルは、暴力的ともいえましょう。

昔は、本編のほかに上映されるのは、ニュース映画と近日上映の予告編だけでした。両方とも映画館に通う楽しみの一つでもあったのです。何時も、台風のニュースを流していたように思い出します。音量はまともでした。いつからあのような爆音になり、耳栓まで準備しないような場所になってしまったのでしょう。

美しい画面で、静寂を表すような映画がなくなり、人工的な合成音で、部屋中を音がぐるぐると回るのが、優れた音響効果だと勘違いしているところもあります。音響効果を唄っているのでそれが聞こえないという脅迫概念があのような爆音になるのか、とても理解しにくいところです。

映画館に行かないわけ_f0108399_12045172.jpg

最近の若い人は、刺激を求めて辛いモノをよく食べています。人間の味覚に辛さを感じるセンサーはなく、熱さを感じるセンサーが、誤動作してどんどん辛いモノを求めていくそうです。オーディオにもそれを求めている人がおり、爆音の中に身を浸すのが快感だそうです。ホーンシステムの目の前30センチぐらいに身を置いて、爆音をシャワーのように浴びる人たちです。

一度その洗礼をあびて、耳の細胞の一部が壊れたのを実感しました。それ以来、大爆音の場所には行かないようにしています。昔のディスコティック、ロック会場、狭い場所での和太鼓、地下室でのJazzのドラムの前、そして映画館です。それも、本編が始まる前のコマーシャルの椅子から飛び上がるほどの爆音に驚き呆れました。それ以来、前の方には座らなくなりましたし、映画館に行くときは、耳栓を忘れずに用意しました。本末転倒です。生のオーケストラではあり得ない、人工的な暴力です。オーケストラの生音は、リヒャルト・シュトラウスの大編成の金管楽器群でも、ティンパニー二台の打楽器群でも、耳が壊れることはありませんから。大劇場なら、必然的にSPから離れていますが、昨今の中劇場では、どこに座ってもSPの近くになり爆音から逃れられません。

音が一番の問題ですが、映画は究極一人で見るモノです。周りに見ず知らずの人がいるのも、気になります。昨今では良いシーンで、ボリボリとポップコーンを食べられたこともあります(笑)。本人は真剣に見ているのでしょう。余計なことですが、映画館終了後の清掃作業は大変でしょうね。

最近の映画館は、前の人が邪魔に為らない様に、勾配がかなり急になっていますから、コンサートホールのような前の人が見えなくすることもなくなったのですが、運が悪いと時々見えにくくなったりすることもあります。

でも、私が映画館に行かないのは、近くに映画館がなくなったからでしょう。新宿や吉祥寺まで行かなければなりません。郊外型の映画館が集まっているシネマコンプレックスも近くにはないし、一番近いのは豊島園ぐらいでしょうか。イオンモールは一時間半ほどかかりますし、新宿や渋谷にそのために出て行くのも億劫です。とくにいまは不可能です。


映画館に行かないわけ_f0108399_11540452.jpg

そう、映画館に行かない本当の理由は、わざわざ行かなければならないのと、好きな映画を上映しているとは限らないことと、深夜や早朝だったりして、上映時間が合わなかったり、上映する時間により演目が変わったり、かなりの条件を合わせないと見れないことにありました。大画面より精緻な画面の方が良いし、大音量もお断りだし、変な音響効果は必要ない映画の方が多いし、半年待てば、DVDやBlu-rayで見られます。海外のディスクなら日本の封切り時間の差で半年待たなくても、3ヶ月ぐらいで見ることが出来ます。

ようするに自宅で、好きな時間に、好きな演目を、好きな格好して見れる制約の無さが最大の理由なのでしょうね。今までの何回かスクリーン化に挑戦してきましたが、10年前の夏が一番近かったかもしれません。何年に一辺は再燃するのですが、今回の自宅軟禁状態で、一人で楽しむしかない状態になり、自分への言い訳をすることがなくなり、ようやく踏み切ることが出来ました。

配信がこれだけ普及してきた現在、何回もみたい映画を選ぶのも楽になりました。テレビ用に作られた映画は、大型スクリーンでは不自然になりますからテレビで見た方が良いのですが、最初から映画館用に作られた作品は、大きなスクリーンで見たいですね。有機ELとプロジェクターでその両方が可能になりました。
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44. 2020年9月13日 08:24:47 : ZWCOH21deo : YnNhVzlqWlpEZ28=[9] 報告
2020年 09月 12日
今週はいろいろありました。まず、耳が・・・
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先週の土曜日、Hさん邸で、新しいアンプがいい音を出したところまでは、記しましたが、実はそのあといろいろあった波乱の週になりました。75Wの大パワーアンプの威力は大きく、大迫力のサウンドを満喫したのですが、思った以上の音が出て大満足でした。しかし、出張の疲れもあったので、三時過ぎにはおいとまして早めに戻ってきました。家に帰り、音を聞いたのですが、やはり大迫力のアンプを聴いたあとでは、家の音が少し貧弱に聞こえて、これはやはり同じモノを頼まなければだめかなと?弱気になったほどです。

火曜から木曜日に掛けての関西出張の疲れも徐々に出てきて、少しのんびりしようと横になり、テレビを見ていたらそのまま寝てしまいました。ふと気がつくと、そのテレビから普段聞こえないような低い音が鳴り響いています。こんなに大音量で聴いていた覚えが無いのにと訝りましたが、よく聴くと左側の音だけが、周りに反響して聞こえるのです。鳴竜の下にいるような音です。少し鼻水も出てきました。クーラーの元で、うたた寝をしてしまい、風邪を引いたかな?と思いました。すぐにクーラーの温度調節をして、テレビの音に正対すると、大きな音が響いて聞こえるのは左側の耳だけでした。反対に、右側の耳には低音がよく聞こえません。飛行機に乗って着陸時に圧力が変わって、耳が遠くなるような感じです。鼻をつまんで空気を通しましたが、状況は変わりません。

弱りました。私にとって耳は一番大事な器官だからです。急に出張に出て、長時間運転をして、高度の高い茅野で空気の薄い夜を二晩過ごし、今日はまた台風が接近しているので、気圧の変化が起こっているのでしょうか?あくびをしたりいろいろやってみました。左側の鳴竜のようなビンビン響く音は、空気を通すと無くなりましたが、普段は起きない現象です。とりあえず睡眠不足を解消しようと布団に入り再度寝ました。

翌朝、日曜ですが、朝テレビを聴くと、何時もの音量では聞きにくくなっていました。何時も聴いている音量では、話している内容がよくわかりません。焦りました。寝ても治らないからです。昨晩のような洞窟で聴くような残響過多の響きは消えましたが、右側の耳の難聴気味と低音が聞こえないのには困りました。

和室に行って音を出してみると、確かに低音が極端に聞こえなくなり、尚且つ、中心にあった音像定位が、完全に左に寄っています。当初左側の音だけが、マイクのボリュームを上げたように大きな音がしたのは、右側が聞こえないからだと気がつきました。昨日のHさん邸での大音量で耳に負担が掛かったのか、この様な症状は、人生ではじめてでした。鼻をかんだり、鼻の内圧を高めたりいろいろ試みましたが、症状は変わりません。

日曜なので、これ以上どうしようもないので、とりあえず先週の疲れを取るべく休養に努めました。仕事モードのになるといろいろに人に会うので、免疫力も落ちるのでしょう。このコロナの状況下では、無理ができないこと実感しました。以前飛行機に毎週何回も乗っていて突発性難聴になられた方に連絡してお聞きすると、すぐに専門医に行き検査をしてもらえとのことです。放っておくと取り返しの付かないことになるかもしれないとの警告です。不安になります・・・

夕方、恐る恐る和室の音を聞いてみると、今まで苦労して築き上げてきた低音部が聞こえず、あたかも3ウェイのスピーカーの中高音だけが鳴っているような耳障りな音で、がっかりました。音像もかなり左に寄っています。正対せず、右に90度向いて、左側の耳だけで聞くようにすると、両側から正常に低音部が出てきます。どうやら左は元に戻りつつあるようですが、右側が重なると音が薄くなります。症状は確認できたので、月曜の朝一番で耳鼻科に行くことにしました。

月曜の朝は、まだ右の低音は聞こえません。不安です。このコロナ時に満員の耳鼻科の待合室で、長時間いるのは不安ですから、朝のラッシュ時が終わった10時半頃出かけてみました。さすがに院内は、仕切りが設けられ、窓も開けられて空気の循環も良くなり、一人一人診断が終わると、座られた椅子やまわりも消毒している徹底ぶりです。その丁寧な対応に専門家の気配りが感じられて安心しました。待っている方は三名、全員高齢者の女性です。患者さんが帰られるとおつかいになられたスリッパも毎回消毒しています。

私の番になり、消毒されたばかりの診察椅子に座ると、マスクをしたままで、症状を聞かれました。なるべく客観的に症状を説明すると、ご職業は音響関係ですかと聞かれました。どうしてとお聞きすると、説明の端々に、具体的な聞こえにくい周波数帯域の数字を話したかからだそうです。左の洞窟内のような過剰な響きは、テノールやメゾソプラノ帯域までは起こらず、バスバリとアルトの方の声には、エコーが乗るとからです。早速聴力検査をしてみました。例の聞こえにくい、古いタイプのヘッドフォンでの検査です。普段の状態でも聞こえにくいので、この状態できこえるのかは不安でした。

まずは、左側から。小さな音ですが、神経を集中すると聞こえます。ほぼ全体域において反応できた思います。問題の右側は、やはり低い音が聞こえにくいようです。ただ、この状態では、強制的にステロイドをうつような突発性ではないので、このまま様子を見るのと、より精密に細部を計測するために、大学病院の紹介状を書いてくれました。また病院に行くのも不安なのですが、この際しっかりと計測するのも大事だと思い、翌日に行くことになりました。

火曜の朝は、早めに出て新宿の大学病院に行きましたが、いつものような超満員では無く、少し安心です。紹介状が聞いたのか、元々人が少ないのか、すぐに問診をして聴力検査を行えました。昨日より、まともになってきたと感じていましたので、耳にヘッドフォンのように内圧を掛けて、内部のインピーダンスを図る検査では、左右の差は大分縮まっているように思いました。無音室の中での聴力検査は昨日とお同じです。その結果も、著しい差は見られないとのことでした。一日経って状態が落ち着いてきたのかもしれません。先生の診断も、このまま疲労が取れていけば徐々に戻るでしょうとのことでした。ようやく安心しました。

いつもの時間の掛かる会計も窓口を多くして自動会計なので、時間もかからず全部で1時間半ぐらいで終わりました。帰りの車では、ロードノイズの左右の音の差が少なくなっているのを実感しました。家に帰り、和室の音を恐る恐る聞いたら、低音が戻ってきているので安心しました。
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45. 2020年9月14日 14:36:39 : VEXdTyYfng : dGNaOEsyMFFsbDI=[7] 報告
2020年 09月 14日
先週はいろいろありましたが、後半はお客さんが、、
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耳の異常はだんだん戻ってきて、水曜日の夜にはほとんど感じなくなりました。それでも、気になることはありました。左右の音の差は少なくなっているのですが、両日の検査で、高い方、低い方ともご年齢のわりにはよく聞こえていると言われましたが、基準の1,000Hzの音の感度が悪いと指摘されました。耳がラウドネス仕様になっているのですね(苦笑)。基本の中音の感度が落ちているのはやはり老人力が耳まで進行してきた証拠です。その後調べると、自分でも耳の特性を計測できるアプリがいろいろと出ているのを知りました。

早速、二種類ほどダウンロードして試してみました。両方とも病院で検査したのと同じような仕様で、試してみると同じ結果が再現しましたが、その結果に一喜一憂しないようにしなければ行けませんね。極端な差が無ければある程度のところで善しとしないと、先に進めませんから。翌、木曜には、ほとんど違和感が無くなるところまで行きました。異常が出てから何事も72時間は必要なようです。水曜、木曜と午前中は仕事の打ち合わせが続き、それはそれで疲れたので、水曜日は、和室で低音が聞こえるのだけを確認しました。

今回、おもい知らされたのは、和室で毎日聞いて、物理的な音は変わらないのに、聞く方の具合で音がこれほど変わって聞こえるのを実感しました。ということは、同じ部屋で同じ音を聞いても、各自、その日のコンディションで音を聞いているのだと思いました。最近はほとんど呑んでいませんが、アルコールが入ったときの音と、入らない音では全く違うのは周知ですが、その日の気圧や気温によっても実は違う音が鳴っている当たり前の事に気がつかされたのです。

もっと言うと、同じ部屋で同じ音楽を聴いていても、各自は全く違う音を聞いているという、当たり前の事実です。当たり前の事なのですが、自分のコンディションでこれだけ違うのを知ったのははじめてですね。老人力の強化で、体調の変化がそのまま音にも現れるようになったのですね。また、コロナ下の閉じこもりで気がついたともいえましょう。今日は耳の調子も良いので、装置もいい音になっています。考えると何だか嬉しくなってきます。

木曜の夕方には、近所まで来たので、帰りに寄りたいと大山さんから連絡がありました。彼とは先週の土曜日に、Hさんのところで一緒に再音量を浴びたところなので、そのあとの出来事を話したら、びっくりしていました。最初はとてもいい音に聞こえる和室で、改良によるDACの音の差を実感していただきました。それで、隣の映画館では、007シリーズの大音量の追っかけシーンを堪能してもらいました。また音響も大幅に改善された4K盤の地獄の黙示録のその音の差を実感していただき、画面のシワが無くなったStewartのスクリーンも触ってもらいました。その大音量にも耳が耐えられるのに安心しました。前方4本のDDDによる自然な立体感で充分だと確認しました。

そして、金曜の夕方には、先日はタイミングが合わず延期になっていたSさんが、体調も良いので来られるとのことになりました。前日の、大山さんとの連チャンでした。まずは、いい音でなっている和室の音からです。耳の調子も大分戻ってきたようです。低域の動きもしっかりと聞こえています。それで、Sさんが来られるので、最善の音が出るよう、パワーアンプの位置も微調整してみました。そうした微妙な音の差も聞き分けられるようになって一安心です。


GRFさん、先日は大変ありがとうございました。

時間が経つのは本当に早いもので、前回お伺いさせて頂いてからもう一年近くが過ぎてしまったでしょうか。その間 German Physiks友の会やパグ太郎さんをご紹介頂いた時にお目にかかってはいるのですが。

拙宅の音の改善の為には早い時期にお伺いさせて頂き、私の耳のキャリブレーションをさせて頂きたいと願っておりましたが、コロナ禍の環境では交流は慎重であるべきと考え、この時期まで先送りになってしまいました。音の改善には目標としている音を聴き、それをしっかりと記憶に留めておくことが必要です。

私の目標は、オーディオによる音楽再生に於いてはGRFさんの音であり、もう一つ参考にしなければならないものは、良い音と高い質を兼ね備えた生のコンサートです。実際にGRF邸で聴かせて頂く音は、ノーマルのCDの再生であっても、名演奏をあたかもコンサートホールで聴いているかの如くですから。

先般Troubadour40に敷くスライスしたコルク栓をお分け頂いたお陰で拙宅のTroubadour40も飛躍的によくなりました。大変感謝しております。また、スピーカー全体の設定を注意深く追い込んでいくことによって、GRFさんの仰る1mm以下の微調整の重要性がよくわかるようになりました。

そして、聴かせて頂く度にいつも思うことであり、この度も改めて痛切に感じたことですが、拙宅の音を和室のユニコーンが奏でる、なんとも形容し難いような美音に少しでも近づけたいと願うならば、同じアンプを使う以外にはすべはないに違いない・・・。と言う課題と遂に真正面から向き合わなければならなくなりました。困りました。

この度は、ブログでは拝見していた映像システムで実際にいくつかのソフトも鑑賞させて頂きました。スクリーンのサイズは当然映画館よりは小さいですが、おひとり様、もしくは数名の方が鑑賞するのであれば十分以上のサイズであることに加え、映像の質は映画館に匹敵し、音響の質は映画館を大きく上回るというレベルの物であり、何事も究極を目指しておられるGRFさんならではの仕上がりに感服いたしました。

とりわけマリス・ヤンソンス指揮ロイヤルコンセルトヘボウによるマーラーの第3番の演奏会は、目を閉じていなくても、自分が正に演奏会場にいるとの錯覚にとらわれるほどでした。

この度も大変刺激的なひと時を有難うございました。

S


Sさん 今回も楽しい晩になりましたね。映画館では、大音量の音響効果も面白いのですが、先般のように耳への負担が大きいので、適度な音量でも、効果がひたひたと伝わってくるような音響を目指してます。また、コンサートホールでのディスクの再生では、映像がアル強みを活かした自然な音響の再現も試しています。まだ、始めたばかりですが、この方向も面白いと思えてきました。また、進化がはっきりと見えてきましたら、再度ご案内を差し上げるつもりです。今回も長時間ありがとうございました。

https://tannoy.exblog.jp/31363649/

46. 2021年5月27日 13:50:16 : jBhw51c26A : djBvS3c5UEVwY1U=[21] 報告
Date: 12月 29th, 2019
シンプルであるために(iPhoneとミニマルなシステム・その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=30949


ここ数日スタックスのヘッドフォンばかりで聴いている。
D/Aコンバーターはメリディアンの218で、そこにiPhoneを接続している。

Lightning-USBカメラアダプタ、USBケーブル、D/Dコンバーター、SPDIFケーブルを介して、
iPhoneと218を接続している。

D/Dコンバーターは、FX-AUDIOのFX-D03J+である。
バスパワーで動作する製品は他にもあったが、iPhoneでは動作しなかった。
FX-D03J+も正式には対応していないようだが、接続すれば問題なく、いまのところは動作する。

iPhoneもFX-D03J+も小さい。
これらに218が加わっても、小さいといえる。

これでMQAを再生できる。
e-onkyoでMQAを購入しダウンロードすればいい。

218があるから、トーンコントロールも使える。
これはこれで、けっこう気に入っているからこそ、
ここ数日、このシステムで聴いている。

とはいえ、ちょっとした不満といえることもないわけではない。
FX-D03J+である。

バスパワーで動作するため、iPhoneに接続するまでは電源が入っていない。
そのためすぐに再生しても、ウォームアップがすんでいない。
20分ほど鳴らしているといいのだけれど、バスパワーゆえにしかたないことでもある。
http://audiosharing.com/blog/?p=30949


Date: 5月 26th, 2021
シンプルであるために(iPhoneとミニマルなシステム・その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=34848

(その1)でふれているミニマルなシステムは、もっとミニマルになっている。
(その1)は、いまから約一年半ほど前。

iPhone 8とメリディアンの218、それにスタックスのコンデンサー型ヘッドフォン。
いまはiPhone 12 Pro、HiByのFC3にヘッドフォン。

iPhone 8のころは、218と接続するためには、
Lightning-USBカメラアダプタ、USBケーブル、D/Dコンバーター(FX-AUDIOのFX-D03J+)、
SPDIFケーブルを介して、だった。

iPhone 12 Proのいまは、Lightning-USBカメラアダプタは不要になり、
FC3購入時にオプションで選択したLightningケーブルがあるだけだ。

ミニマルといえばミニマルだ。
けれど、どちらがシンプルなのかと考えると、
よりミニマルだからよりシンプルとはいえない。

iPhone 8のころはTIDALは使っていなかった。
e-onkyoで購入したアルバムをiPhone 8にダウンロードして聴いていた。

iPhone 12 Proのいまは、e-onkyoで購入したアルバムも聴くけれど、
それ以上にTIDALで聴くことが、とにかく多い。

つまりiPhone 8のころは、聴く時にはインターネットに接続している必要はなかった。
実際、機内モードにしたほうが音は良かった。

iPhoen 12 ProでTIDALとなると、インターネットは不可欠である。
TIDALのサーバーはアメリカにあるのだろう。

インターネットに接続しなければTIDALで音楽を聴くことはできない。

http://audiosharing.com/blog/?p=34848

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