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伝説のデッカ デコラ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/683.html
投稿者 中川隆 日時 2017 年 2 月 10 日 21:43:52: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 伝説の静電型スピーカー QUAD ESL57・ESL63 投稿者 中川隆 日時 2017 年 2 月 10 日 20:25:45)


【デッカ デコラ】

「倉庫として使っているので、ただ置いてあるだけ。人にお聞かせできる状態ではありません」とおっしゃるモアさんに「隠れ家」繋がりでお邪魔した。


レコードとオーディオの部屋
http://more.main.jp/


ただ置いてあるだけとはいうものの、よだれが垂れそうな機器類は全て結線されており、6セットのスピーカーはいつでも音が出せるようにスタンバっていた。

中でもひときわ異彩を放って目を惹かれたのがデッカ デコラ。
数ある機器の中でも孤高の存在感がある。

いろいろとオーディオ遍歴を重ねて来られたモアさんが、

「クラッシック音楽を聴くにはもうこれ一台あれば何もいらないと」思わしめたしろもの。

かつて五味康祐氏が、その著書の中で「デコラの上にオーケストラが展開している」とその驚きを書き記した。日本には当時3台しか輸入されなかったという幻のコンソール。

正に拝聴という言葉が似合うが如く、鎮座して耳を傾けた。

品位がある音とはこういう音のことを言うのだろう。そこはかとなく味わい深い飴色の響が綺麗に漂っている。コンソールの廻りを中心に波紋のように音が広がっていく。完結したシステムから流れ出る音楽は確かな一つの世界を構築している。モアさんが「上がり」を宣言したお気持ちが理解できる。

もともとは広いホールに置いてゆったりと音楽を楽しむために作られたものと思われるが、様々な設置環境でもその美しいホールトーンを満喫できると思った。少し高めの椅子に座って聴くと、コンサートホールの2階席最前列に座った様にフルオーケストラが展開する。座して聴くとコンソール中央の箱の中に人が立って演奏している様なリアリティがある。

部屋のどこで聴いても音の広がりを体感でき、その音色が変わらない。不思議に思っていると、モアさんがスピーカーのサランネットを外して中を見せてくれた。おお!まるでボーズではないか。モアさん曰く「BOSEのスピーカーの原型ですよ、これは」  仰る通り’60年代前半ステレオ黎明期に既に音の反射を計算して臨場感と広がりを出す技術が確立していたとは驚きである。


「モアさんの隠れ家」へ
http://www.shu-ks.com/zakki/0moresan.html


他のシステムはただ繋いだだけと仰るが、そこはオーディオマニアでもあるモアさん、与えられた条件の中でもベストを尽くすべく、BBCの銀箱モニター5/1や3/1からはJAZZ向きにチューンされたエネルギー感のある音が出ていた。こちらのシステムは先日行われたStudiok'sのイベントで山本さんが出していた音に触発されたご様子で、かなり煮詰めた調整をされていらした。まだ発展途上の段階と謙遜されていらしたが、どうしてどうして解像度の高い澄んだ音が聴こえたきた。この先どうなってしまうのか。


デコラとは違う意味で、古くて新しい音に耳が反応した。JBLのハーツフィールド。実力の半分も出し切っていないとのこと。以前自宅ではぶ厚い土壁でできた部屋のコーナーにぴったりとくっつけて置いていたそうだ。その時の目の覚めるような鮮烈な音はここでは聴くことができないと仰る。確かにここは倉庫代わりに使っているので、ハーツフィールドの実力は出し切れていないのかもしれない。しかし私の耳には亡くなる直前のチェット・ベイカーの奏でる憂いに満ちた深く柔らかな音色が耳から離れなかった。音楽の表現力は今もって一流である。ハーツフィールドの実力の片鱗を垣間見た。
http://www.shu-ks.com/nikki/2005/nikki8-1.html


オーディオ雑記帳 3
http://more.main.jp/zakkichou03.html


2005/1/12
僕の隠れ家にはこれ以上オーディオ機器が入らないのに

「モアさん、聞いてみます?」

との誘惑に負け、浅はかにもその人物の思惑通り、購入を決めてしまった(幻の機器)DECCA デコラ。

そして、今日、デコラが運ばれてきた。

ポンと置いただけなのに、僕はこのデコラの音を文章に書けない・・・いや、表現する能力がない・・・

まるで色とりどりの宝石のような音としか表現できないし、デコラ自体まるで(音を聞いた後には)宝石箱のように感じる

ブリッジ接続のお手伝いをしていただいた百戦錬磨のA氏も黙って聞き入っていたので何か感じるものがあったのかもしれない

2005/1/15
デコラが来て以来、僕のオーディオ感が全く変わってしまった・・・

長年付き合ってきたオーディオたちの音が全てモノトーンに感じられる。オーディオでこんな衝撃的な経験は今まで無いので戸惑っている

デコラを聞いた後レビンソンもマランツもBBCもJBLも困ったことにモノトーンになってしまった

使いこなしとかケーブルとか今までの努力は???自分がバカに思えて笑いがこみ上げてくる

もう少し早く会えば音楽だけを楽しめたのに・・・でも、出会えたことに感謝しなければ

今はデコラにあった書斎が欲しい


デコラは僕に言う

僕と付き合うのなら、音楽は僕が聞かせてあげるから、僕の側でもっと知性を付けなさいと


2005/1/18
デコラについてもう少し・・・

オーディオ雑誌のようにオーディオ評論は聞いてもいないのに誰か有名な人が絶賛すると如何にもよい音が出ていると感じてしまうものだ。デコラも例外ではなく古い雑誌での評価は高い。

しかし他のオーディオ機器でも同じだが、所有者のみなさんが(全ての音楽を)最高の音で聞けるわけではない。

それには電蓄といえどもノウハウが必要で、長年にわたっての経験がありデッカ・カートリッジの性格やこれに合うレコードを一瞬でチョイスできる事が出来なければ簡単にはこの音質を手に入れられない。

アナログレコードを表面でしか知らない人やデッカ・カートリッジの激しい性格を熟知していない人がポンと置いても(そよ風のような、空気のような)空間に漂う音楽を得ることは難しいと思う。

僕のデコラがデッカのアームではなくデコラの高級仕様のガラードのターンテーブル・アームが付いていたならば購入したかどうか分からない。音楽を鳴らす自信がないからだ。


デコラのネットにはグリーンとブラウンがあり発売当時チョイスできたのか分からないがグリーンネットは初期型に使用されたものではないか?と言う人もいる。シリアルは101×で1001からの製造番号だと1×番目となるが詳しくは分からない。

この他AUX 端子もあるのでCDも聞けるが何か場違いな感じがして繋ぐ気にならない。

またツィーター用の外部補助端子も付いているが高音に関しては全く不満を感じないし、使用するとかえって音質を悪くするような気がしてならない。

チューナーの音質は音楽観賞用としては多少不満がのこるが立派なもの。

電源はこの頃のイギリス仕様らしく世界で使用可能な100〜240V

「生きている!」

そう、デコラは生きている! と書いて殆どの人が笑うであろう。しかし、そのように書く以外書きようがないのだ。まるでこちらの気持ちを知っているようにデコラは音楽を奏でてくれる。

オーディオ機器がその日の気分、天気、湿度によって音質の感じ方が違う経験を持っている人も多いと思うが、デコラにはそれがないのだ。こちらの気持ちに合わせて最良の音質を聞かせてくれる。

面白いことに同じ感じ方をしている人が同じようなことをSS誌別冊「サウンド・コニサー」に書いている。・・・まさか「生きている」とはさすがに書けなかっただろうが、僕が著者と同じ感覚を持ったことはほぼ間違えがないと思う。ここに書いてあることはデコラを所有した今、頷くこと以外僕には出来ない。デコラを知らなかったら笑いながら読むだけだっただろう。

デコラを言葉でなにか慎重に選ぶとすると、「風景」という言葉を使いたいですね。ぼくは聴いていて「風景」が見えるような感じがするんですよ。

---中略 ---

冬に聴いていますと、夜など、雪がしんしんと降り積もっている様子が頭にうかびます。夏に聴けば、風がすーっと川面をわたっていくような感じ、春に聴けば春うららっていうような感じ。自分の気持ちのもちようとか四季のうつりかわりに、わりに反応するような気がする。池田圭氏も夏に聴きにこられて「庭をあけてたら景色とよく合う、こんなのはめずらしい」といわれてましたんで、ぼくだけがそう感じるというのじゃないと思います。レコードを聴きながら、いつも風景を見させてもらっている。逆にいうと音から季節感のようなものが感じとれる、それがデコラのよさでしょうね。

---中略 ---

「風景がみえる」というのが、やはりぼくは最もふさわしい表現だと思います。

最後にSS誌別冊「サウンド・コニサー」写真の説明文がデコラの全てを語っている

これぞ幻の名器、デッカ・デコラ。伝統的な英国家具調の仕上げは優美そのものである。ずば抜けて深みのある再生音は、英国の叡智の結晶とも称すべきもの


2005/1/19
デコラが来てから1週間。未だに最初の衝撃は消えない

これ以上デコラについて書くことはないが、最後に僕がデコラにしてあげたことはコンセントを入れたこと以外無い

幸いしたのは多少レコードの知識が僕にあったことぐらいで、それが全てである


2005/1/29
全ての機器に火が点くようになった。あとはケーブルをうまく纏めなければならない。といってもデコラ以外の音は・・・笑っちゃうほど全然駄目である。部屋の問題は大きいなぁ
http://more.main.jp/zakkichou03.html


オーディオ雑記帳 4
http://more.main.jp/zakkichou04.html


ハーツフィールドはプレーヤーにガラードとフィアチャイルドのカートを持ってきて以来、気持ちよく「歌う」ようになった。借り部屋なのでハーツにパワーを入れられないが、小〜中音量でこれほど「歌う」ハーツは経験がない。

デコラをハーツのような表現で言うと「奏でる」で、この言葉がデコラの全てを表現している。

最新の機器は綺麗な音、美しい音、凄い音で鳴るのは認めているが「歌う」や「奏でる」という表現はうまく出せない気がする

コンクリートに囲まれて部屋的には条件が悪いと思うが、それでも「歌う」「奏でる」ヴィンテージ機器は面白い。音質的には最新機器の方が圧倒的に凄いのだが表現での何かが欠けている?と思うのはヴィンテージ機器を使っている誰でもが感じていることかもしれない(8/18)


僕は何故か他人の音に興味は無い。SS誌の「何とか訪問」を見ても聞いてみたいと衝動に駆られる部屋はずいぶんと前から全くなく、デコラで気品がある音質を手に入れからというもの、ますます他人の音が気にならなくなった。

これが40年前の音?と驚く人も多いと思う。聞いてみないと絶対に信じられないだろう。
http://more.main.jp/zakkichou04.html


オーディオ雑記帳 6
http://more.main.jp/zakkichou06.html

自宅では1日中デコラを鳴らしている。

蓄音機と言っている僕の母がデコラの音を非常に気に入っていて、Mac に繋げてエンドレスで流している。最近驚いたことだが、耳が少し遠い母が音の善し悪しを判断出来るのだ。

一度デコラではなくロジャースで鳴らしていると台所にいた母が、いつもの音で聞かせてと言ってきたのだ。

人間は可聴範囲が狭くなってきても音質の判断は出来るらしいことが分かった。
これなら、あと30年は音楽が楽しめそうだ。


SG520の下の段がPCオーディオ心臓部で、Macminiから無線でデコラと繋いでいる。

Mac → AirExpress → CELLO DAC → DECOLA・・・

この音は麻薬的な音である(2008/10/21)


再びデコラ

ムラードの真空管EL34が逝ってしまった。

2、3日前から電源を入れるとバキバキといやな音。そう、真空管が駄目になるときの特有の音。購入してから2年間もの間、逆に言うとよく持ったものである。購入したときに確認したが、このムラード後どのくらい使えるのだろう?と思いつつも2年間過酷な使用によく耐えた。

しかし現在では良質のムラードを4本集めるのは至難の業。
きっとそれだけで数年費やしてしまうだろう。

EL34はある時期の東欧テレフンケンの音が気に入って同ロットを一気に70本購入し在庫してあるが、ムラードのような音はでない。

きりっと締まったデコラから優しい音のデコラに変わってしまった。

残念であるが、これはこれで母も気に入ってくれているので今後デコラを所有する限り、この音で聞くこととなる。

まぁゆっくりと探して良質のムラードが手に入ったならばもう一度デコラを蘇らせることも出来るので、それまではオーディオは引退できないかもしれない。

真空管といえばダイナミック・オーディオのA氏に EL34 を5、60本引き取ってもらったことがあるが、所有するテレフンケンの前に持っていたロシア製の真空管で、当時売られている中ではまともな音質だったので、やはり同ロットを一気に購入したものだが、同ロットで購入しないと安定して一生同じ音で楽しめない危うさがある現在の真空管。

こういう意味でも真空管アンプ保持には人知れず努力している人は多いと思う。

A氏、・・・現在入手できうる良質の真空管で機器を調教し自分に合わせていく・・・という言葉が身にしみて分かるような気がする(2008/11/19)

贅沢を言うと夜に思いっきり雰囲気のある部屋で音楽を聴きたい。・・・

そして旨い酒と極上の女性
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オーディオ雑記帳 7
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オーディオ近況(僕の身勝手なオーディオ・アクセサリー論)

EMT927を設置してから5ヶ月、昨日(湿気の関係もあるだろうが)はじめてステレオレコードがこのような音で聴けるのか!と言うような感動できる再生が出来た、まだ良くなるような予感がする

僕は前述したとおり、設置したときに、ある程度満足した音が出たならそれ以上機器をいじらない。そして良い音が出るまで鳴らし続け熟成させる。30年以上?オーディオを続けてきた経験からそのようにしている。

そして、熟成させたオーディオとは、逆に今現在の音を高価なアクセサリーやケーブルなどで壊されるのが怖い、と言うくらいまで満足のいく音が聞ける事であると思う。

僕はレコードコレクターである。毎日のようにレコード店を回り良い音の素晴らしい演奏を探し続けている。自宅に保管している大量のレコードをオーディオマニアが毎週のようにアクセサリーなどで音を追求している暇はなく、一枚でも多く良い演奏を聴きたい。

趣味は趣味、オーディオで音の変化を楽しんでいる人もいれば、僕のように一枚でも多くの演奏を聴こうとする趣味の人もいる。いろいろな人がいる中で、HPでアクセサリーなどを絶賛するのだったら少なくとも絶賛する人が一生使い続けていく自信のあるもの、そのような価値のあるものだけにしてほしい、僕みたいなアクセサリー初心者には大変に迷惑なのだ。毎週、毎月、毎年のように、このカーボンが良い、このケーブルが良いと言っているオーディオマニアが、とても満足できる音を出しているとは思えない。

と、言う僕も過去に雑誌などに踊らされて高価なケーブルなどを購入した経験があるがその殆どが使い物にならず、ゴミケースの中へ。そして得た結論は、その場で音の変化が判るようなアクセサリー、ケーブルには手を出すなと言うこと。

とてもアクセサリー評論など当てになるものはない。しかし現実は高価なケーブル・アクセサリーは癖が強い(強くなきゃ売れないわけだが)


僕が満足するケーブルは結構、癖のない安価なものに多く、ケーブルでは細い方が多く感じる。

さらに5年以上使い続けると他のものに代替えがきかぬほど熟成が進むのも安価なケーブルに多い。

そして何より、僕にとっては何年かに一度する端子磨き、これがどんなアクセサリーよりも効く!!

完成されたオーディオとしてはアクセサリーの入る隙のないデッカ・デコラが一つの答えだろう。

この品位ある音を聞いてしまうと何一つ改造(付け加えても、引いても)してはならないと直感して判る

実現不可能だが、以前Studio K'sで音楽喫茶をやるのだったらデコラで行いたいと山本氏に言ったことがある。そしてレコード演奏には古楽の権威であるA氏に頼みたい。移動に十万円以上掛かると思うが、費用が解決できても、たぶんStudio K'sにはクレーンを使っても入らないと思う。(2009/11/6)


デコラとLNP

自宅にいる時には8割くらいはデコラが鳴っている。

しかもデコラから流れるのはバロック音楽。

Macmini ~ USB ~ NU FORCE Icon uDAC~ 同軸 ~ Cello DAC

に流していて、これらをiPadで遠隔操作している。

デコラできくレコードのように100%満足するわけではないけれど、かなり心地よい音が常時部屋を充満するあたり、便利な世の中になったものだ。

事務所に設置してあるオーディオ機器をレビンソンに戻した。Cello は約2年間頑張ってきたつもりだけれども、

LNP ~ Cello encore power ~ JBL S9500

で鳴るジャズは

EMT927 ~ marantz ~ ハーツフィールド

で鳴らすジャズとは別物だけど高い次元で別世界を魅せてくれる。1年以上前から初期型LNPを聴きたいと人に頼まれていて、ようやくCelloを片付けLNPを聞きなおすと素晴らしい。聞いた人しかわからないが、今の機器では絶対に表現できないジャズの音がある。

この音質が聴ける限り、何も触りたくない、というかケーブルさえも替えたくなくなるが、毎週のようにケーブルを交換しているオーディオマニアの人たちは一体どんな音で満足するのか?

(ほとんどの人が、もっと良い音になるに違いないと思って交換するのだろうけど、自分では気づかないうちに今の音に不満があるからだと僕は思っている)僕には理解できない。(2010/12/15)
http://more.main.jp/zakkichou07.html


オーディオ雑記帳 8
http://more.main.jp/zakkichou08.html

僕が考える理想のオーディオ部屋

ステレオサウンド誌がいつ頃かは分からないが『音楽が聞こえない部屋の写真』が載るようになった。マニア紹介でも訪問でも、皆揃ったように誇らしげに高価な機器を並べ立てた部屋で、まるでオーディオショップのようなリビング。最近ではよく恥ずかしくもなく、いい親父が自慢げに載るよとあきれ顔。

オーディオ評論家が音を伝えられない文章を書き始めたのも同時期のような気がする。評論の総括は決まって曖昧な和製英語で語られ、結局何を読者に伝えたいのか?

しばらくして、一流のオーディオ専門誌が二流のオーディオ広告雑誌にみごとに変貌を遂げた。それからというものオーディオ評論家と名刺でも出されると大笑いしてしまう自分がいる


僕は一枚の写真・・・暖炉のそばにデコラが他の家具と一緒に、最初からそこにあったような自然な感じで置かれていた・・・

それは多分イギリスの貴族の部屋だと思うが、こんな部屋で音楽を楽しみたいと長年思っていた。

時の流れを忘れさせてくれる部屋、それが僕の理想となった。

再開発の話が出たときにチャンスだと思った。そしてまだまだ家具などは揃わないが、時間を忘れられるような部屋が出来つつある。

先日、母といっても84歳だが友人を連れてきて部屋を貸してくれというので、デコラから小さな音で音楽を流して部屋を出たら、普段30分もしない間に帰るのに、その日は2時間部屋にいたらしい。

そしてまた遊びにきていい?と友人にとっては非常に心地の良い部屋であったらしい。
すこしは記憶の写真に近づいたかな?と理想の部屋作りは始まったばかりだ。(2012/12/10)
http://more.main.jp/zakkichou08.html


オーディオ雑記帳 10
http://more.main.jp/zakkichou10.html


ジャズ再生の間にdecolaでクラシックを聞く機会が多くなった

というのも、sony music unlimited というネット配信サービスを使い一日中バロックを decola に送り込んでいるのだ。

今まで長い間 decola に Mac miniを繋いで HDD にリップした AIFF を再生するも、もちろん music unlimited を再生するもレコードに比べ不満が残り本格的に聞く気がおこらなかった。

ところが半年前使っていないオヤイデの銀線USBケーブルを遊び半分に繋いでみるとレコードの時のような decola の音が…

この銀線USB、他の組み合わせでは全く使い物にならなかったのにオーディオとは不思議なものである。

慌てて他の銀線も試したくなり早速ダイナミックのA氏に連絡してオーグラインのUSBとRCAを注文。

decola のオーディオインターフェイスには apogee DUET2 を使っている。

見た目だけで購入したが decola に触らず、音量は DUET からで使い勝手がよい。

そういえば、オーディオ中古専門業者で decola が売られていたがテレフンケンの球が刺さっていた。僕もこの球で一回試してみたが全然ダメで直ぐに mullard に直したが、この業者で扱っている decola は本来の?良い音が出ているのであるのか?一回聞いてみたい気もする

A氏に銀線を頼み2ヶ月経ったがオヤイデとオーグラインの差は大きくはかわらなかった。どちらかと言えばオーグラインの方が安定感があるクッキリとした音だが、オヤイデを選択した。

オヤイデの少し暗く不安定な音(?)が僕の decola には合っているように感じたからだ。しかし何故僕の decola は銅線がダメなのであろう?不思議だ。 ( 2014/9/28 )
http://more.main.jp/zakkichou10.html

 

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コメント
 
1. 中川隆[6622] koaQ7Jey 2017年2月10日 22:35:24 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[7081]

オーディオ・マエストロ デコラと電蓄 2009年9月記
http://www.audio-maestro.com/luochi_sui_shii.html

2ウェイ、3ウェイスピーカではウーハやツィータそれぞれに適した信号を入れる必要があります。これをマルチウェイスピーカシステムといいますがこの方式は古くから存在したようです。

おそくても1930年までにはあったようでイギリス時代のハートレーは一般家庭用として1931年には46センチウーハと25センチウーハによる2ウェイスピーカを発表していました。ウエスタンに代表されるトーキーサウンド用途には無論それ以前から取り入れられていました。


マルチウェイスピーカは一台のアンプの信号をネットワークで分離するのですがそれにはコイル(L)とコンデンサー(C)を使うのです。コイルは低音域では抵抗値が少なく高音域では増えるという性質があります。コンデンサはその逆の性質をもちます。コイルとコンデンサーを用いたLCネットワークではその性質を利用して高音域と低音域をわけるのです。


Lを一つ、Cを一つ使ってスピーカーと組み合わせた場合を考えましょう。スピーカに直列にLを入れると高音になるに従ってLの抵抗値は増えていきます。するとスピーカに加わる電圧は高音になればなるほど下がるので音量は低下します。Cを入れれば低音ではCの抵抗値は高いので音量は少なく、高音になればなるほど増大します。


LをウーハにつなぎCをツィータにつなぐとこれでマルチウェイスピーカとして動作するわけですが、LやCの素子が一つだと1オクターブで6dBの変化が生じるわけです。


1オクターブの変化量は6dB 、12dB 、18dBが普通ですが稀に24dB 型も存在します。例えばケリ−のリボンツィータは24dB型ですし一部のスーパーウーハなどにもあります。不要な帯域を鋭く遮断するには変化量を大きくすればいいのですがそのためにはLやCの数を増やさないといけません。それは音質劣化に繋がることが多いのです。でもそうしないと帯域外の音が悪影響を及ぼしたりスピーカそのものが破損する可能性が高いので、やむをえずそうしないといけない時もあります。たとえばリボンツィータでは遮断カーブを緩やかにすると遮断周波数を高くしないかぎり直ちにリボンが破損するのです。


さてクロスオーバ周波数という言葉は御存知でしょう。ウーハやツィータをクロスさせる周波数をそういうのですがそれぞれのレベルが3dB下がったところを一致させて、そこをクロスオーバポイントといいます。そこから以降をオクターブ6dBで変化させるものを6db型、18dBで変化させるものを18dB型といいます。前述のように英ワイアレスワールドをはじめ戦前の「無線と実験」などにも以上のことは出ていますし一部の超マニアの間やWE などではこれは常識でもあったようです。


日本でも一部のスーパマニアは1930年代から楽しんでいたようです。一般書の記述としては白州正子氏の青山二郎伝記書が目を引きます。氏によると太平洋戦争前にすでに青山二郎は伊豆にあった別邸で低音高音に多数(おそらく10個程度)のスピーカを並べた大型システムを聴いていたようです。

白州正子が指摘しているように戦後書かれた小林秀雄のモオツァルトはこの壮大なマルチウエイの青山電蓄を聴いてその音に触発されたことが切っ掛けの一つになったことは間違いありません。小林秀雄は戦前からのオーディオファンであり五味康祐や瀬川冬樹に多大な影響を与えたことは良く知られています。

小林秀雄全集にも収録されている評論「蓄音機」では五味の狂人ぶりを優しくからかっており、そのことを五味は大層光栄に思ったようです。小林は五味のことをバスタオルと渾名し「この種の狂人は嫌いではない」と書いていて、戦中戦後のある時期骨董に狂った自分に五味を重ねて見ていたようです。大先生に誉められたことがよほど五味は嬉しかったのでしょうかSS誌に書かれた文章には時折そのことに触れておられます。その経緯を知らないと気付きにくく読んでも何のことか分からない書き方ではありますが。


瀬川冬樹は創刊まもない頃のSS誌で、ゴッホ美術館で手持ちの複製画の本物を見た時その本物は所蔵の複製画の複製に見えた、という小林秀雄の有名な一文を引いてオーディオ論を展開していました。今日眺めても極めて優れたオーディオ論で、瀬川畢生の名論文だとおもいます。

蛇足ながら小林秀雄は評論「蓄音機」でオーディオ趣味が壊滅しつつある50数年後の今を、途中の隆盛の時期を含めてほぼ正確に予想していてその鋭い推論推察に全く脱帽せずは居られません。瀬川冬樹も五味康祐も自分が滅んだ後にはいずれそうなると分かっていたとおもいます。


脇道にそれると思いますが瀬川冬樹氏の名論文は1960年頃のラジオ技術誌の「私のリスニングルーム」、しばらくあとの「M夫人のクレオさん」(クレデンザのこと、M夫人は福岡で御健在)、1960年代半ばのラ技連載の一連の「これからのステレオ装置」などであり、個人的には1970年代の瀬川さんは抜け殻としか思えないのです。それは瀬川さんも分かっていたようです。

お亡くなりになる直前のことですが倉敷在住のIさんに、ぼくはもうだめなんだ、体もだめだしオーデイオも堕落してしまったんだ、今一度昔に帰りたい、45とアキシオム80に戻りたい、そのために80は8本用意しているんだが、、、と述懐されたそうです。

瀬川さんのピークはJBLの蜂の巣ホーンをお使いになられたマルチアンプ時代の頃まででしょう。Iさんからその話を伺った時、なぜか太宰治を想いました。氏が癌に侵されていることはそのころは既に衆知のことでした。しばらくしてお亡くなりになったのですが大村一郎としてはS字状結腸にできた腫瘍で亡くなったとしても瀬川冬樹としてはそうではないと思ったものです。


五味康祐もそうかもしれません。五味のオーディオのピークは1950年代半ばの芸術新潮連載「五味康祐LP帳」のころです。その時代に散々し尽したからこそ1963年に始まったあの「西方の音」(これは西方浄土からきてきるのでサイホウと読む)では達観の境地に達しているわけです。

オートグラフが最高と仰るのは散々道楽をして来たから言えることでオートグラフはいわば釣り道楽の「ふな釣り」に相当するのではありませんか。「西方の音」P21にある京都「四明岳」での詩人Yさんの話は、「五味康祐LP帳」では自分のこととしてもっと生々しく赤裸々にお書きになられていました。東大泉のリスニングルームの「浄」という書はむろん浄土からきているものですが、LP帳からの10年ほどの歳月がいかほどのものかが偲ばれます。あのリスニングルームは五味にとって西方浄土の地であったのでしょう。

連載が始まってしばらく経った頃あの不幸な交通事故があったのです。その頃中学生だった私はなぜかそれを伝えるニュースを覚えています。たしか日曜日の昼のNHKニュースでした。氏愛用のいすゞヒルマンミンクスのブレーキはとても効きにくいという後日談もなぜか記憶にあります。あの事故で連載は一時中断されました。そして事故前と事故後は明らかに変わってきています。事故前はオーディオ的であり事故後は音楽的哲学的であるのです。

単行本「西方の音」は芸術新潮に数年に渡り連載されたものを要約してまとめたもので巻頭はあの「シュワンのカタログ」であります。でも芸術新潮連載第一回目はテレフンケンS8のことでした。そのことでもお分かりのように単行本では再編集や要約はかなり為されています。連載の初期はオーディオの側面が強く、単行本では文学的に昇華しているようです。ですから1963年から65年までの芸術新潮を図書館などで御覧になられたらオーディオ的には新たな大きな発見があるのではと思います。LP帳は単行本化されていません。


「西方の音」で一番どこが五味さんらしいところか、別の言い方をすると、どこが「バスタオル」的かといえばここでしょう。こういう五味のひたむきで純粋な打ち込み方を小林秀雄はするどく見抜き、評価していたのだと思います。P178


ー白状すると、あの交通事故以来、私の経済状態でアンプに四十万円の出費は苦しい。売るものは蔵書しかない。文学を売るにひとしい。それでも格段に音が良ければ買わざるを得ないのだ。そういう打ち込み方を、つまり、生き方を今日まで私はして来た人間だ。文学に音楽が必要ないなら、そういう文学は私に必要なかったまでのことだ。ー


お亡くなりになる数年前に某青年のことを、気になる点がないではないがと評されたことがあります。文学に音楽が必要ないなら、そういう文学は私に必要なかったまでのことだ。ぼくはそういう生き方をしてきた。君にそういう覚悟はあるのか と言いたかったのでしょう。音楽を捨てて文学に走る人だと見たに違いありません。某人の部屋の写真をみると文庫本が山のごとく写っていました。

誤解してほしくはありませんが文庫本を否定するものではありません。私も大抵は文庫本ですが、でもこれは人に見せるものではありません。取材時は隠すものです。文庫本を売ってもジーメンスは買えませんがジーメンスを売ると本物の本は買えます。でもジーメンスを売ったお金で彼は優れた文学が書けたのでしょうか。日本文学、つきつめれば純文学というものは生半可なことでは書けないことを教えたかったのでしょう。


ほとんど最晩年になりますが、芸術新潮に太宰治のことを書いた文が一部の太宰ファンの間でおおきな問題になったことがあります。同情と愛情を込めた文であることは明らかですが、神聖視するファンにとってはこれは許し難いことだったのかもしれません。

わたくしは文士達の文学修行の厳しさをそこに見ました。今でもそういう苦労をされている方は多いようです。もう20年近く前になりますがSS社でライターの仕事をしておられた方が見事に芥川賞を取られたことがあります。HiVi編集人だったある人がことのほか喜ばれ、とても新潮社には及ばないが我が社も一流出版社のハシクレになったと言っていたことが印象に残りました。芥川賞をとってそれで終わりとなる作家は多いのですがその人は社会現象を捉えた本が大ベストセラーになり流行語にもなって隆々と御活躍です。


さて小林秀雄は1950年代末にはパイオニアの無指向性スピーカと思われるものを使っていてその後はテレフンケンの電蓄(S8ではなくオーパス)を買い、晩年にはタンノイ3LZをQUADとEMTで鳴らされていました。

小林がテレフンケン電蓄を買った時、文学仲間の大岡昇平が負けじと同じものを買い1963年頃の芸術新潮に「わがテレフンケン」というエッセイを書いていました。

蛇足ながら白州正子氏は女性ながらデッカステレオデコラをお持ちになられていました。入手にあたっては奔走したそうで、青山が付けた渾名の「韋駄天お正」にふさわしいものでしょう。今それは湘南にお住まいのエンスージャストの手元にあります。

女性ではチェンバリストK女史もお持ちだったそうです。これはアメリカから運んできたそうで送料が高かったと聞き及びますがコラーロは60Hz仕様だったのでしょうか?。

60Hz用コラーロはわたくしも所蔵していますから多分そうだったと思いますが。新潮社の重鎮S氏が数年前にお亡くなりになられたとき芸術新潮の追悼記事に伝説のそのデコラの全貌が出ていたので実機の様子や部屋の光景を御覧の方も多いでしょう。プレーヤは相当以前にコラーロから別のものに代わっているのが残念です。

この辺りの芸術新潮はまだ古書店でも入手が容易ですし大抵の図書館でも閲覧可能です。五味の骨折りでS氏入手の後、新品のデコラは5台入ったようです。コラーロ装備のものは全100台製造ですが白州正子所蔵のものはコラーロ付きです。でもこれがその五台の中の一台かどうかは知りません。

ずいぶん古いSS誌別冊には五十嵐さんが「デコラに御辞儀をする」を書かれています。これがデコラをさらに有名にしたのでしょう。でも記事中の写真の機械は五十嵐さん所有のものではありません。これは記事用にSS社が入手したものですがプレーヤは除外されています。

デッカは100台製造したあとにも少し作ったのでこれはその時期のものです。でも100台外のものではプレーヤはコラーロ以外のものが多いようでガラード301やガラードオートチェンジャがついているようでした。それでは純正デコラとはいい難いので外して撮影した、と聞き及びます。これは数年前までSS社の倉庫にあったそうですがいまは某人の手元にあると聞きます。

五十嵐所蔵品だったデッカステレオデコラ。新品として到来した最初の5台の中の1台

デッカステレオデコラの弱点はコラーロの耐久性とプリアンプ初段の真空管8D8にあります。

8D8をEF-86や6267で代用することは大いに問題があります。どうしてかといいますとヒータが6.3V/0.15Aの8D8をEF-86(6.3V/0.2A)で置き換えると出力管EL34のバイアス回路が適切に動かないからです。

デコラではヒータの直流点火回路はEL-34のバイアス回路と共用になっているのです。そこでバイアス回路の都合にあわせるとこんどは EF-86のヒータ電圧が不足するので本来のデコラの音はしません。

8D8は英STC社(ブランド名ブライマ)だけが作った真空管でもはや市場では入手が極めて困難です。五十嵐さんは英ベントレーエレクトリックに100本特注したことがあるそうですがノイズの点などで全数使えなかったそうでした。でもそのベントレー社の8D8は、そのことを聞き付けた東京大学宇宙航空研究所が欣喜雀躍として全部持っていったそうでした。プリアンプ初段部用途以外では使えたのです。

基準を緩めればあるいは全数良品の部類に入っていたのかも知れません。白州正子由来のステレオデコラは今はヒータ電源部を別にしているそうです。そうするとEF-86でもなんとか使用できます。

音色はどうしても異なるのですがいくら8D8でもノイズが出ると使うことは出来ませんからこればかりは仕方がありません。

カメラ研究家としても高名なオーナはラジオ技術誌でも活躍した方ですのでこの辺りの工夫はお手のものだったと思います。この先達もデコラ以前はオールホーンシステムでした。

それぞれ時期が異なる3つの8D8。ブライマのカタログから消えたのは1970年代初期。


左側は最後期だが右側の最初期と比べてもプリント文字以外はほとんど差はない。


でも同時期のムラードEF-86と比較すると内部構造は相当異なる。本来の用途はわからないが極めて低雑音なのが特徴。音質はまったく無類。お勧めしないがQUAD22には挿して使うことが出来る。

五十嵐さんはSさんを中心とした五味さん、小林さん、西条卓夫さん、などの交流の生き証人であります。また大村一郎氏の上司でもありました。つまり瀬川冬樹の育ての親です。

1950年代初頭に横浜在住の英国人銀行家がデッカデコラを日本に持ち込んだ時それを取材してラジオ技術誌で紹介しておられました。これは新潮社のS氏と盛んに交流していた時期でもあります。

知られていないことですが、氏によれば五味さんはS家の住込み書生だった時期があったそうです。そういえばSS誌などにも、輸入LPをいち早く聴ける環境にいたことは幸せだった、との記述があったと思います。五十嵐君、LPがきたから一緒に聴かないかと誘われて家に行くと、うやうやしく五味さんが斉藤さんを出迎えたそうでした。ずうっと後になっても、Sさんのことに話が及ぶと、斉藤家は、というのが五味さんの口癖だったそうです。

モノラルデコラを日本人として初めて聞いた人の一人が五十嵐さんですがその話はリアルタイムにSさんや五味さんの耳に入ったことは想像に難くありません。五十嵐さんはデコラを入手するまでマルチアンプ駆動のオールホーンスピーカでした。NHKの「美の壺」というテレビ番組で紹介されていましたからHMVロイヤルという機械式蓄音機を御存知の方も居られるでしょう。

クレデンザなどは下々のものでいわば大衆機、HMV202や203こそがSP再生の極致であるとは某エンスージャストの言ですがロイヤルは203や202とは全く比較にならない名器だそうです。

英王室に一台、EMIに一台の世界にたった二つの品です。

そのどちらかが20年以上前に銀座某社経由で日本にもたらされ、五十嵐所蔵品になりました。いまどなたが御所有かは知りません。五十嵐さんはさまざまなペンネームを駆使されておられます。またそれすらもペンネームでもありますがS氏同様に表には全然出てこられません。御健在の間にさまざまなお話を語られたら、と切に願います。

蛇足ながら日本オーディオ協会の初代会長はフランス文学者の中島健蔵です。中島健蔵は東大仏文で小林秀雄と同期(あるいは前後していたかもしれない)で音楽仲間、オーディオ仲間であったようです。JASの設立時のくわしい経緯を御存知なのはいまでは五十嵐さんくらいではないでしょうか。

さて高城重躬、藤田不二共著(オーディオは高城、LPは藤田)の「LP辞典」1953年)などをみると昭和28年にはアンプやスピーカなどほとんど今日と同じオーディオ環境が出来ていたことが見て取れます。特にスピーカはウエスタンやタンノイ、アルテック、JBL、ワ−フデール、グッドマン等、今日と何一つ変りません。


部品定価表は壮観です。ウエスタンに例を取ると下記の様になっています。


728B--12インチ---30W--4Ω--60〜10000--35.7ドル


756A--10インチ---20W--4Ω--60〜10000--38.55ドル


755A--8インチ---8W--4Ω--70〜13000--24.6ドル


713C--トゥイータドライバー--25W--4Ω--800〜15000--97.2ドル


KS-12027--ホーン--67.62ドル


702A-ネットワーク--97.46ドル


757A スピーカシステム  275.09ドル


JBLでは


D130--15インチ---25W--16Ω--50〜12000--70.4ドル


途中機種は省略


175DLH--トゥイータ--25W--16Ω--1200〜  --114ドル


N1200--ネットワーク--16Ω-33ドル


になっていてこれがすべてのメーカに渡って詳述されています。WEがJBLと比較して意外に安価なのが驚きです。


さて戦後マルチアンプという方式が登場してきました。LやCを使ってパワーアンプの出力信号を分離するのではなくパワーアンプに入る前に分けてしまう方法です。むろん戦前から知られていたやり方なのですが広く一般化されるのは第二次世界大戦の終結を待たねばならなかったのです。

これは主としてアメリカで発達してきました。米マランツは1950年代にマルチチャンネルデバイダ-モデル3を発売していますし日本でも1960年代始めには「NF回路設計ブロック」社が製品化しました。これはGTソケットを利用したプラグイン型で周波数の変更はユニットの差し換え交換で行うものです。

高名なオーディオ研究家、加藤秀夫氏などは1950年台半ばには自作オールホーンスピーカシステムをマルチアンプで駆動されていて来日したマッキントッシュ社のマッキントッシュ氏が驚嘆したことは有名な話であります。


ホーンスピーカをマルチアンプで駆動することはまことに理にかなったことです。ホーンスピーカはホーンで適切な負荷が掛かった帯域以外はできるだけ急峻に遮断することが大事ですから正確な遮断特性が得られにくいLCネットワークは問題を生じやすいのです。


1960年代半ばにはこの方式は絶頂期を迎えました。各社からチャンネルデバイダーアンプが発売され普通のステレオ電蓄にも搭載されたことがあります。それに伴い理論的にもいろいろ研究が進みました。

なかでも山根/山中(当時、東京工大機械工学科の学生だった山中文吉氏のこと)論争は有名です。伝達関数1という命題を巡っての論争でした。デバイダで分けられた信号をスピーカで再生し、もとの波形に戻るかどうかという論争です。

むろんLCネットワークでもこの問題は発生するのですが、もともといい加減で杜撰なカーブのLC型では論争の対象にすらならない論題でした。伝達関数は一素子の6dB型では1になりますがそれ以外ではなかなか難しいことで、特にホーン型スピーカでは諸問題を円満に満たすことが困難で、結局そのことは決着をみなかったのです。


さてマルチチャンネルアンプの究極の形はトリオサプリーム1アンプに見ることができます。プリアンプとデバイダアンプ、それに3組のパワーアンプを組み込んだ3チャンネルマルチアンプでした。音はともかくとしても形は秀逸で瀬川冬樹デザインの最高傑作だと考えます。

私はトリオの営業所でボザークスピーカと組み合わせた音しかしりません。厚手のビロードカーテンで吸音された環境で能率が低いボザークですから幾らマルチアンプとはいえ出力不足でした。低中高それぞれ30W20W10Wですから仕方がありません。これと相性が良いと思われるJBLはサンスイが輸入していました。これは1967年発売ですが理念としてはこの時点でほとんどいきなり終着点が示されていたわけです。思想的にこれがなぜ到達点なのかは別項の一体型マルチチャンネルアンプの試作の稿でお話したいと思います。


当時はトリオに限らずソニーにはプリメンアンプTA-1120を中心として大規模なマルチシステムがありましたし、山水電気にも管球機CA303、BA303、BA202を組み合わせた大掛かりなシステムがあったほどです。でも問題は各社ともチャネルフィルタにありました。


チャンネルデバイダは大きく二つに分類されます。パッシブ型とアクティブ型です。


増幅部を持たないパッシブ型にはCR型とLC型があります。

CR型は抵抗とコンデンサーだけで構成するもので遮断カーブはふつう6dBで、12dBが限度です。

インダクタを用いたLC型では12dBになります。それを使うためにはプリアンプはできる限り低インピーダンスで低負荷に耐える強力なものが必要です。

またパワーアンプはできれば500KΩ以上の入力インピーダンスが必要でしょう。つまり半導体プリアンプと真空管パワーアンプの組み合わせが適するのです。


遮断カーブを急峻にするとスピーカのためには良い場合が多く、また不要な音がかぶりにくいので好まれるのですが遮断点付近で鋭いピークが出やすいので一筋縄ではいきません。ピーク発生は負帰還型などのアクティブ形式だけの現象と思われがちですがそうではありません。LC型でも発生するのです。


増幅素子を使ったアクティブ形はCR型と負帰還を利用したNF型にわかれますがそれぞれに増幅素子に真空管と半導体を使ったものがあります。

1 CR型


真空管回路CR型は出力インピーダンスが低く入力インピーダンスが高いカソードフォロア回路などでCR回路を駆動するのですがこれを2つ重ねれば12dBカーブが得られます。どうようにこれを半導体に置き換えれば半導体形CR型デバイダになります。


2 NF型


真空管カソードホロア回路の信号ループ内に2素子で構成されたCRを入れると12dBカーブで急峻な遮断特性が得られます。またこれにパッシブ回路でCR素子を追加すると18dBカーブが実現できるので真空管を使用したチャンネルフィルターは主にこの形式を持つものが多く、古くはラックスやオーディオリサーチなどから発売されていました。


またトランジスタ回路ではエミッタフォロア回路内にCRを挿入し同様に12dBカーブや18dBカーブを持たせていました。


こういう構成をNF型というのですが遮断点近辺でピークが出やすくまた12dBカーブでの最大減衰量は素子自体の利得で決まるので真空管回路では問題が出やすいものでした。


さてアキュフェーズ社は連綿とマルチアンプ思想を受け継いでいてPA機器メーカ以外ではほとんど唯一といってよいものです。近年に至ってすべてデジタル処理したフィルターアンプを発売しています。デジタルフィルタこそマルチチャンネルアンプの理想でしょう。いかなるデジタル嫌いの人間でもデバイダーアンプに限っていえばデジタルを拒絶することは出来ません。


そのことはデバイダアンプを作ってその実体を見れば理解できることなのです。アナログ回路にとってフィルター回路は困難を極めた鬼門であり遮断特性は無論のこと低雑音低歪み高音質というオーディオアンプに求められる性能を満足させることが大変難しいのです。

特にシンプルイズベストという命題は絶対に実現不可能でありマルチチャンネルシステムの進歩発達が1970年あたりで止まったことが納得できます。世のオーディオシステムの主流からゴトーユニットやYLが外れ、マルチシステムに適したJBLユニット群もやがて廃れていきました。

今のオーディオ文化は自力でシステムを作り上げる、あるいはどこかに依頼して自分の理想のシステムを作り上げることをすっかり忘れているようで、かろうじてWE趣味にその残照があるのみです。


高城氏のオールホーンシステムはデジタルチャンネルフィルタで、やっとその本来の性能が発揮できるでしょう。またYLの、超大型ドライバを用いた8m、10mホーンは時間遅延が自由に設定できるデジタルフィルタでないとその片鱗すら垣間見ることは不可能です。それらの性能が十分に発揮できる今日それに適したユニットがないとはまことに皮肉なことで先人達の不幸に思いを馳せずに居られません。

たとえば五味康祐に例を取るとまだモノラルだった1950年代末頃の芸術新潮にこんな話がでています。高城さんの指導でコンクリートホーンを作ったが低音が全然でない、部屋の片隅のホーンの近くに行くと盛大な低音が聞こえるが普段聴く位置では出ない、こんな阿呆な話があるか、と。また私が30年以上前にはじめて小倉の菅野邸で音を聞かせていただいた時、10mホーンから低音がまったく出ていないのです。

菅野さんのお話では低音ホーンだけ鳴らすと凄い音がするが555や597を鳴らすと消えてしまうとのことでした。次にお伺いした時4181ウーハにされていましたが、イスの近くに置かれた4181は素晴らしく朗々とした音を響かせていたものです。低音は近くで鳴らした方が良いとも仰っていました。

普通どの装置でも低音は少し早めに鳴らした方が良く、とりわけ長い低音ホーンを使った装置では中高音を低音ホーンの長さ分遅らせることが大事なのです。10mホーンでは1/34秒ほど遅らせないといけません。これは伝達関数以前の問題であります。このことを実現するにはデジタルチャンネルデバイダの出現を待つ以外に方法はありませんでした。


デジタル方式の利点は時間遅延の自由度のほかにカミソリで切るがごとき急峻な遮断特性が得られることに尽きます。伝達関数のことは実際の音響空間ではほとんど意味をなさないことかもしれません。


50年のあいだにオーデイオ文化が変化変質していくことは仕方がないでしょう。小林秀雄の指摘通り極限まで便利になり意識せずとも良い音が手に入る時代になると失うものが多いのでしょう。大事な視点を見落としていてもそれなりの音はでるものです。

そういう思いに至ったのは最近ハートレーユニットをマルチアンプで鳴らすようになったためです。これは今までなにをやっていたのかと思う素晴らしさで1970年代中頃にマークレビンソンがHQDシステム(ハートレー、クワード、デッカ)を完成させ、これを自社のフラグシップシステムとしていたことが痛切に理解できました。それと併用するLNC-2チャンネルデバイダもたいそう魅力がありました。いかにも理想主義者マークレビンソンです。でも特性はそれなりのものでしょう。


さて今どきのオーディオマニアの楽しみ方の一つにケーブル交換があります。確かに本質的な改善も期待できますが単に音のバランスを変えるために大枚を注ぎ込んでされる方も多くて、なんと無駄なことかと思うことが多いものです。

アンプ交換もそうでしょう。低音不足や高域の過剰感を修正するためだけにアンプを変えるかたも多いのです。本質的な改善ではなく単に音のバランスを変えるためにアンプを交換することくらい馬鹿げたことはありません。

マルチアンプシステムはセンスがよいオーディオフアンが取り組むもので、アンプ交換100万円、ケーブル交換10万円くらいの変化はボリウム一つで簡単に出来るのです。反面で音楽や理論が良く分からない初心者が不用意に取り組むと無残なことになるでしょう。

ここ30年ほどはマルチアンプシステムは下火でありますが、それはネコも杓子もマルチアンプに走った過去の反動でしょうか。グラフィックイコライザの活用も最近一部で見直されていますが本当に良いものは皆無だと言うことを肝に銘ずるべきです。グラフィックイコライザの使用はパワーアンプにとって大きな負担になることもあるので乱用はいけません。でも個人的には、音質にダメージを与えることは明らかですがチェロ社のパレットには別の意味で魅力があります。


デジタルデバイダを使うことが前提ですが、オーディオ趣味に法外な出費が掛かるいまこそオーディオ趣味の本質を取り戻すために再びマルチチャンネルアンプシステムに取り組むことをお勧めするのです。小林秀雄いうところの「歴史を取り戻す」取り組みの一つであることは間違いありません。
http://www.audio-maestro.com/luochi_sui_shii.html


2. 中川隆[6761] koaQ7Jey 2017年2月16日 23:20:50 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[7222]


イギリスで忘れてはいけないブランドにDecca(デッカ)があります。

カートリッジとデコラというステレオ装置が有名ですが、初期のデコラに付いていたアンプ(やはりPX25)はすばらしい音がするという評判です。
また、デッカのプリアンプが良いと言う人もいます。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1237153507

DECCA デコラ/旧型

Decca 'Decola' radiogram, c 1947
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/Decca/room1.htm


1947年に発売された統合型コンソール・システムDecola

アンプ:PX25プッシュプル(L63×6、PX25X2、5U4G×2) 出力5W
http://quwa.fc2web.com/Audio-101.html


Decca Decola モノラル 仕様

・スピーカー:Goodmans×3

・使用真空管(アンプ部)
 L63×6
 PX25×2
5U4G×2

すべてOsram
http://www.audio-unity.com/shopdetail/009002000001/


あのDECCA デコラ/旧型に採用のPX25プッシュ+グリッドチョーク結合アンプ再現
http://www5.ocn.ne.jp/~sound/

英国には古くから Radiogram というものがありました。
RadioとGramophoneの合成語と考えられます。

その名の通り、ラジオと電蓄(蓄音機)の一体になったものです。

Radiogramの系統を引く親玉ともいえるものが、Deccaデコラになります。

古い時代の Radiogram には PX4 や PX25 等の、今となっては高価で手の出せない真空管を使った高級な機種もありました。

大衆化された時代のDeccaのRadiogramに使われていたアンプが手に入りましたので、調整しました。機種は、1961年から販売された Decca SRG700、SRGはStereophonic Radiogramの略です。

真空管の構成は、ECC83(12AX7) 2本、ECL82(6BM8) 4本でプッシュプル、
1チャンネルあたり6Wの出力です。
http://blogs.yahoo.co.jp/gakuyujp/46977296.html

初期の Deccaデコラはモノラル仕様でしたので、真ん中にタンノイのデュアルコンセントリック、両脇にダイレクト・ラジエーターが二つ付いていました。

出力段には直熱三極管の PX25 が搭載。

ステレオ時代になるとスピーカーはEMI、出力段はEL34に変更されています。
http://k-d.jpn.com/audio/TANNOY/TANNOY.html

初期のデッカ・デコラに付いていた PX25 プッシュプル・アンプ


HMV の PX25 プッシュプルはドライバー段プレートチョークで位相反転
⇒ PX25の贅沢なアンプの例は下記のDECCAに軍配!

サウンドパーツが出力管にグリッドチョークを用いるきっかけとなった DECCA の PX25 プッシュプルアンプ 


 このコンソールは大変豪華な作りで、中でもチューナーの周波数切替のイルミネーションは電源オンと共にウットリ見とれる素晴らしさです。今となって惜しいのはアナログが10インチ盤しか使えないことです。勿論回路も技術の賜物として外観に負けていません。

 フォノ入力トランスの2次側からイコライザー回路を経て出力段に至る見事なまでの全段プッシュプル構成。

増幅はL63(6J5)に統一してメンテを容易にし、出力管PX25にグリッドチョークを使用しています。

PX25のグリッドがグリッドチョークによって磁気結合していると、前段までの信号は出力管の両グリッドに同じ振幅で与えられ、同時に貴重なPX25もグリッドチョークの小さな抵抗値によりグリッド電流が原因の暴走から保護できます。グリッドチョークに抵抗を並列に入れているのは低域時定数が不安定になるのを回避する目的で、大きなヘンリーのグリッドチョークは超低域が不安定になりがちなので低域端を抵抗値で調整したものです。

デコラの回路図は厚さ10ミリほどもある詳細解説コピーを保有しているのですが、さる方にお貸し出ししたまま手元に戻って来ていませんので、戻ってくればキレイな絵として掲載します。
http://www.soundparts.server-shared.com/filebox.html


サウンドパーツ PX25 Push-Pull パワーアンプ Love Three

あのDECCA デコラ/旧型に採用のPX25プッシュ+グリッドチョーク結合アンプ再現
http://www.soundparts.server-shared.com/prodct.html


 Love Three PX25 Push-Pull PX25/440000円 
欧州の伝統を継承するKR社手作りの PX25 ナス球をプッシュプル・ステレオ構成で実現しました
http://www.soundparts.server-shared.com/prodct.html


3. 中川隆[7715] koaQ7Jey 2017年4月13日 08:45:27 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8205]

これから連休に掛けて GRFのある部屋 2017年 04月 13日
http://tannoy.exblog.jp/27718805/


昨年後半から、仕事が重なりオーディオにあまり時間が取れませんでした。その為、お客さんも随分と減らして、ご近所のご常連の方しかお呼びできませんでした。ご近所なら時間が空いたときに来ていただく事が出来るからです。先日の椀方さんが三ヶ月前から決まっていたぐらいです。それでも、TW3の完成以降に25名もの方に来ていただいたのは、逆に驚きでした。

その忙しかった仕事もようやく一段落がつき、今度の連休には久し振りにお客様をお迎えできそうです。それでも、最近は年波の所為でなるべく日曜日は体力回復に当てることにしていますので、大型連休も二回の土曜日と3・4・5日の三連休の日程になります。そのうち、私の方から出かけるのが、二日間ありますから、お迎えできる日は土曜日が二回と5日の金曜日だけになりました。

それまでに、部屋の整理・整頓をまた行わなければなりません。実験中に増えていったケーブル類や容量オーバーのCD類が、整頓できない主な原因ですが、根底には物が多すぎることでしょう。コレクターの性分はなかなか無くならず、吝嗇な性分も重なり、物がどんどん増殖していくのです。安易に於けるスペースがあるのも、輪を掛けています。

子供が独立したり、親が亡くなったりして家の中の空間が増えているのも物が増える理由でしょう。マンションのような限定された空間なら自ずと限界もあり、厳しい淘汰が行われるのですが、それがないのも理由の一つです。

田舎の家を訪れると、先祖代々の形見を仕舞って置く蔵があり、その蔵や部屋が時代とともに増殖して例も沢山あります。しかし、都会ではいずれ限界が来ます。片付けられなくなってからでは遅いので、体力がある内に整理をはじめなければなりません。


まずは、聴かないCDの整理からです。分類すると要らない、聴かないCDは二箱分・100巻ぐらいはありそうです。嵩張るテープ類は、DSD化が進み、3TBのハードディスクが10台ほどに入りました。その元のテープはほとんど茅野の家に集約しています。特に嵩張るのは、10インチの大型テープ類ですが、貴重なマスターテープのダブやデモ用のテープ類は置いてあります。

次ぎはそのテープレコーダーの整理です。去年、T-Audioは二台お譲りしました。もう一台、出そうかと思っています。程度は最高ですから、ご希望の方はお問い合わせください。それと、ポータブルのIV-Sも四台あります。これも二台にするつもりです。こちらも、新品同様です。


問題は、その他の機器類ですね。真空管アンプも三台余ってきました。レコードプレーヤーも二台余ってきました。とっておかなければならないのは、様々なテープ類を掛ける、今となっては貴重なテープレコーダー類です。カセットに始まって、DAT、dcc、ポータブルのオープンデッキ等々、まだまだ沢山あります。


もっと大きな問題は大型機器類です。GRFはこの部屋の主ですから居続けますが、悩んでいるのが「Decola」です。

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程度は良いし、8D8を装備した、完全オリジナル仕様ですので、元気な内に、次の世代の方にお譲りする頃かとも思っています。勿論、愛用していただける方にお譲りしたいです。

でも、思ったよりスペースをとりますよ。パラゴン並ですね。しかし、デコラの真骨頂は、多彩なカートリッジを準備したレコードプレーヤーにあります。こちらもご相談ください。しかし、運送にはピアノ運送屋さんが必要です。
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4. 中川隆[7752] koaQ7Jey 2017年4月14日 19:22:40 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8242]

GRFのある部屋 2011年 06月 10日
英国製スピーカー博物館みたいに
http://tannoy.exblog.jp/16109810/

気がついてみると、いつのまにやら部屋の中はスピーカーで溢れかえっていました。

GRF・IIILZ・Rogers 5/8・ "Consequence"・Hertley ・PSD T4。そして最後にDECCA のDECOLAと何と7セットも!

隣の部屋には UNICORNも!そして、茅野の家にはESL 57が、何時も待っています。

今日は、その茅野の家に一旦、ロジャース5/8とタンノイIIILZを運び入れました。

QUADのアンプを共通点として、IIILZも合わせて鳴らしてみようという魂胆です。

でも本当は「GRFのある部屋」が手狭になったのが本音ですね。
なにしろデコラが思ったより遙かに大きかったのです。


こうして列記してみると、如何に英国製のSPが多いのかがわかります。

ハートレーも英国系の音の典型です。

これにLS3/5Aが有ればほとんど揃ってきます。

ただ、B&WとLINNはありません。

私の独断ですが、どこか、私の路線の英国SPと路線が違うように思えるからです。


LINNの音は、独特の音がします。イングランドではなくスコットランドの音なのかも知れません。ヴァイキングの血がそうさせるのでしょうか?

ノルウェーやスウェーデンに近い感じがします。デンマークとは少し違うのです。デンマークはオランダの音に近いような気がします。

 
要するに、旧い英国のスピーカーの音が好きなのですね。

スピーカーばかりではなくプレーヤーもアンプもそして、何よりも英国製のレコードの音が!

フランス盤も味のある音がしますが、どこかシュラック盤の音がしますね。

英国盤はヴィニール製のどこか柔らかい音がします。
あたかもそれはテレフンケンの真空管とムラードの真空管の音の差の様です。


どうして、英国製のSPの音が好きなのか、自分でも不思議ですが、細かく見てみると、好みがハッキリしているかも知れません。

例えば、タンノイではゴールド が好きです。

昔からのレコードファンがお好きなレッドの音は、私にはちょっときつく感じます。その硬質な音がお好きな方が多いのです。もちろんカートリッジやアンプとの相性にもよりますが、あの頃のレコードの音が、活き活きと聞こえる工夫がされているのでしょう。

その前のシルバーはモノラルの時代です。ですから、GRFでもオートグラフでもモノラルですから、ステレオで揃えると左右の仕様が異なるのです。

シルバーやレッドの時代は、ネットワークは固定でした。ゴールドからレベル調整が出来るようになったのです。周波数帯域も拡がりました。

ステレオでも音場を重視すると、ゴールド以降になるようです。CDの時代にも対応しています。


しかし、ここまで引かれる英国のSPのどこがいいのでしょうか?

簡単に言うと豊かな低音とメリハリがある高音と言うことになりますが、それではアメリカンサウンドも同じです。高音部の細かさが違うのですが、、、。

私達の世代は、やはり英国盤のレコードの音とのマッチングで気に入っているのだと思います。

アメリカ製のSP、特に西海岸製とは違い、すこし、暗い、どこか湿気を帯びた音が良いのだと思います。

GRFはDECCAレコードの、ESLはPHILIPSの、もちろんRogers5/8はBBCのモニターです。
それらのスタジオで標準に使われていた事が、遠因かも知れませんね。


茅野の家に来る度に、ESL-57の深々とした低音に驚かされます。
ハートレーから流れてくる低音の質と同じです。
静かな音量でも浸透してくるコントラバスの深い音。潮の満ち引きのように気がつくと音に満たされているのです。
マーラーの6番だとこれに大太鼓の太い音が重なります。

この9セットのSP群のなかで、一つだけ選べと言われたら、私はこのESL57で充分です。
そう、私の英国製SPの音の原点はこのESL57なのかも知れません。

そういえば、DYNAUDIOを最初に聴いたときに、何とESLに近い音だと驚いたわけですから。
GRFの鳴らし方もQUAD的な響きだと言われたことがあります。


今度はそれにRogersの深々とした、ドイツの黒い森のような響きが加わります。

先日、SONYのTAES-1200が製造を終えるとき、石田さんにクロックアップをお願いいたしました。アナログ出力も活かしていますので、QUADに繋いで楽しめます。これで今年の夏は、暑い東京を離れて茅野で涼しく過ごせそうです。
http://tannoy.exblog.jp/16109810/


Oさんとデコラ三昧 GRFのある部屋 2015年 12月 06日
http://tannoy.exblog.jp/24737244/

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フルトヴェングラーのブラームスの三番のCDを取り出してきて、モノラルでも全く音が痩せない、どころかドンドン分解能力が高まり、音が混然とせずあえてステレオでなくとも充分だという音が出始めました。愉快ですね。

その三番の盤は、没後二十年以上も経った76年になって発売された物です。とてもモダンなジャケットで驚かされたのですが、そのレコード盤を出した事により、久し振りにデコラも聴いてみようということになりました。

デコラの修復の時には、Oさんの多大な協力をいただきました。アンプをオリジナルの状態に復帰していただいた是枝さんのところまで一緒に行っていただき、一年半もかけて修復した機械です。

最終的には、プリアンプの初段管に幻と言われる8D8を差してから、別物のようにデコラが生き返ったのは,本当に驚きでした。魔法の粉が掛かったように変わったからです。


定番のフランク永井から始まって、勿論、DECCAのオリジナル盤、Capitalのステレオ・デモンストレーション用レコードでナットキングコールを聴き、DECCAのデモ用レコード、これがステレオだをきいて、この50年間の歩みは何だったのかと二人で嘆きました。

特に DECCA のカートリッジにヨル、45/45方式でない音のS/N比の良さ、音の安定性、テープを彷彿とさせる音質に今更の様に感激しました。

 
分析的な負のオーラを出すオーディオではなく、生きるエネルギーを貰う正のオーラが出てくるのが、楽しい聴き方です。その前向きなオーラを、デコラから貰えたのは本当に鳴らしていて良かったと思えました。

装置を聴いているのは生身の人間です。機械がただ音を出しているのではありません。自らの波長と装置から出てくる波長が合ったとき、良い音を奏で始めるのでしょう。
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Decolaのプリ初段を8D8に GRFのある部屋 2014年 08月 05日
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先週来られた、椀方さんとの楽しい夜の締めくくりは、久しぶりにDecolaの音を聞いていただきました。デコラでフランク永井や、金子由香利を聴いて楽しみました。どのSPものびのびとした低域を聴かせてくれましたが、その中でDecolaの音だけが、幾分辛口に聞こえたのです。


実は、一昨年の暮れに、レストアを終えたデコラに今ひとつ、実験しなければならないことがありました。

それは、プリアンプの初段管の EF86 をオリジナルの 8D8 に交換する作業です。

8D8 は随分昔に、製造を中止していますから、入手するには、相当な根気と運が必要です。

それでも、Quad愛好会のK社長のアドヴァイスを頂き、去年の今頃には、その幻と言われる 8D8 を手に入れていて、あとは何時交換するかとOさんと何時も話していたのです。Decolaは使いこなしの妙もあり、その音に慣れ親しんで、段階的に調整をしていかないと、微妙な差が分からなくなります。

椀方さんが、来られる前にそのOさんと連絡を取り、夏休み前には、待望の 8D8 に交換を行おうと連絡していました。でも、椀方さんと、デコラを聴いていたときは、幾分辛口だけどとは思っていましたが、交換するとどの様に変わるかが、今ひとつ想像が出来ませんでした。


和室で、定点観測の音を聞いていだきました。emm の音も大分柔らかくなってきたと、感想を頂きました。いつもの曲を何曲が聴いていただき、早速隣の Decola の交換です。

まずは、現状の音を聞いていただきます。印象は椀方さんの時と同じで、幾分辛口です。音の広がりは、ウィング見たく開いているプリアンプの扉の家あたりまで伸びています。隣のGRFの内側に拡がり、しっかりとした音を聞かせているのです。


早速交換作業です。プリアンプ部を取り出し、Mullard の EF86(6267)を外して、待望の 8D8 をソケットに差し込みました。


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8D8は貴重な球です。

恐らく40年間は使われていないであろう貴重な球に火入れを行うときに緊張するのは、ラッシュカレントといわれる、過大電流の投入や、過大な電圧が掛かることです。

幸いにも、デコラは、整流管が一本の GZ34 が行います、二つのメインアンプ、チューナー、そして、最後にプリアンプに電流が流れ始めるのです。通常スイッチを入れて、一分以上待たなければ成りません。そして左側が最初に音が出始め、次に右側の音が出てくるのです。電源投入から二分ぐらいは掛かるのです。その間、徐々に電圧が上がってくる仕組みなので、長年使っていない球にも、優しい立ち上がりになります。

さて、左右の音が出てきました。懸念していた S/N 比の悪さもなく、ハムも変わりません。もっとも、カートリッジの接触不良で、アースが浮くと、ブーンという音が聞こえてきますが、正しく接触していれば、問題は有りません。

いままで掛けていた、フランク永井の実況録音盤をそのまま聴いてみました。一聴して違いが分かります。低音がより深く、音のメリハリ、陰影、立体感が違います。Oさんと顔を見合わせました。

そうか、そういうことか!と 8D8 を DECCA の技術陣が選んだ訳がわかってきました。

増幅度が変わります。

EF86 の場合は、流れる電流値が多く、それが結果的にパワーアンプの動作特性を変えます。その電流値が半減したことにより、プリの音色が変わるだけではなく、パワーアンプの音色も変わって来るのです。

具体的には、音がより深く、ダイナミックになります。

幾分神経質な音を出すときがある、DECCA のカートリッジが、例えは変ですが、MCからMMのカートリッジに変わったような、おおらかな、いわばテープのサウンドに変わります。

歌謡曲を止め、早速 DECCA/London のオリジナル盤を出してきました。曲は先日、CDで聴いたカラヤン・VPOのベートヴェン7番です。カラヤン・ベルリンフィルとはまったく違った端正な演奏が、豊かなスケール感で拡がります。Oさんのリクエストで、同じウィーンフィルでアバドのデビュー盤を聴きます。録音は、1966年ですから、カラヤンから6年後です。アバドの若さがみなぎるはつらつとした響きが拡がります。

その響きが、どんどん拡がっていくのには驚きました。球のエージングが進んできたのでしょう。

GRF の内側だった音場が、広がり、あたかもGRFが鳴っているような広大な音場が、デコラから出始めたのです。

今までは、デコラから凝縮感のある音が出ていたのですが、球が暖まってくると、デコラの存在が消え始め、GRF の音場と同じ様なスケールが大きな音がしたのです。

これには驚きました。この段階から聴いた人は、恐らくどちらが鳴っているか解らない程のスケール感です。そして、それにデコラの奥深い音が加わるのです。

イッセルシュテットのウィーンフィルのベートーヴェン第4番も聞いてみました。この演奏は、オーソドックスな響きとテンポですが、今まで聴いてきた演奏の印象とは異なり、スケールがおおきく聞こえます。

それならばと、ショルティ・ウィーンフィルの指輪のライト・モチーフを解説したアルバムを出してきました。ワーグナーの作曲の手法と各主題の関連性、その展開の妙、テンポの変化による、オーケストレーションの魔法が解説されています。そこに収録された各モチーフは、ショルティの音をそのまま使った、迫力有る盤です。そのオリジナル盤を掛けて見たのです。突如として雷鳴の様に鳴り響く、金管楽器と打楽器、木管楽器のリアリティのある音、弦楽器群の響きなどは、本当に驚かせる録音です。


それが鳴り始めると、一気にスケールが変わります。部屋そのものが演奏会場にトランスポートするのです。

ある意味、そのトランスポート感を再現したくて、ここまでオーディオを続けて来たのですが、Decola だけは、それとは反対の箱庭的な展開をする音だと思っていました。すなわち、その独特な形状がそのままステージとなり、精密に、縮小されて再現されると!


でも、この音は、それとは全く反対です。GRFと同じか、それ以上の迫力で、迫ってくるのです。

驚きました。Oさんと顔を見合わせ、笑ってしまったほどです。

この分だと、来週の今年の夏休みにはデコラ由来の方々にご連絡をして、この音を聞いていただかなくては成りませんね。猛暑なんて言っていられないほどの熱い、暖かい、音がしているのですから。


Comments


Commented by Loge at 2014-08-06 00:27
昨日ご報告をお聞きしてから、デコラを本気で羨ましくなり困ってしまいました。
an・introduction・toをお聴きになったのですね、説明の文言はサッパリ理解不能ですが、演奏の音源に切り替わった途端に何事か?という超絶サウンドが響き渡ってビックリしますね。
デコラにピッタリな選択でまったく羨ましい限りです。


Commented by TANNOY-GRF at 2014-08-17 07:12
Logeさん 昨日、私に 8D8 を進めて下さった、通称 QUAD 愛好会のMさんとKさんが来られました。

8D8 のあまりの音の差に、一同おどろき感激致しました。
ご上京の折は、ぜひ、神聖Decolaの音を聞いてやって下さい。
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GRFのある部屋 デコラの記事


■ デコラは魔術師、オイラはピエロ ( 2014-08-24 20:51:00 )
http://tannoy.exblog.jp/22793102/

■ GRFとDecolaは ( 2014-08-08 08:14:00 )
http://tannoy.exblog.jp/22695444/

■ DECOLA 旅の終わり ( 2014-08-06 20:53:00 )
http://tannoy.exblog.jp/22689833/

■ ベルウッドさんのご感想2 デコラを聴く ( 2013-01-11 02:16:00 )
http://tannoy.exblog.jp/18336012/

■ 78回転の不思議 ( 2012-12-26 09:28:00 )
http://tannoy.exblog.jp/18291134/



DECOLA 旅の終わり GRFのある部屋 2014年 08月 06日
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Oさんからのメール

『この日は久しぶりに早い時間からGRF邸にお邪魔しました。

GRFさんからメールで「お願いがあります」とのこと。それは足かけ3年になる DECCA の DECOLA レストアプロジェクトです。このプロジェクト完結のために、実は最後の1ピースが残っていました。その残された最後の1ピースをはめるのだと。

最初にいつものT4で耳を慣らし、レコードの音をGRFで確認し、取りあえず現状のまま、DECOLAを鳴らします。

くだんのフランク永井の実況録音盤から始まり、ウィーンフィルのカラヤン・ベートーヴェン第7番、イッセルシュテットのベートーヴェン第4番、ケルテスなど、往年のDECCAオリジナルレコードを聴きまくりました。

ここで最後の1ピースに手を付けました。

そうです。いままでずっとプリアンプ初段管が、互換球であるEF86だったのです。

これを本来の球であるブライマーの 8D8 に差し替えます。慎重にプリアンプを取り出し、ムラードの EF86 をそっと引き抜き、ブライマーの 8D8 にします。

そしてレコードに針を置いた瞬間、世界が変わりました。

かなりの変化に戸惑いつつ、今まで聴いたレコードを再聴し、新しい球を温めていきます。GRFさんも驚きを隠せない様で、更に慎重にレコードを選ばれます。そしてショルティのワーグナー「ライトモティーフ集」オリジナル盤を取り出されました。

圧巻の音です。オーディオの醍醐味が此処にあります。

DECCAの最盛期に、同社が全力を傾けて開発した FFSS、そしてその優位性を世に問うために作られた「STREO DECOLA」という希有な機器がここに完成しました。

これまで、「DECOLAの低音はそれほど出ない」と呟いていたGRFさんですが、8D8 に差し替えた途端、雄大な低域と緻密な音場が出現し、あの広いオーディオルームに音が満ち溢れます。

球一つでこれほどまでに変わるのか!!と二人で大笑いしてしまいました。

今までの経験では、DECOLA はちょうど真ん中の天板あたりでホログラムの様に小劇場が展開される様な感じで鳴ると理解していましたが、まるで違います。その左右に鎮座坐す GRF が鳴っているかの様に雄大な音場が聴こえてきます。音の堀も深く、実在感を伴って音楽が迫ってきます。


思い出せば、2011年の新緑の頃でしたでしょうか?あのDECOLAと初めて対面したのは。

それ以降、レストアプロジェクトと題して長い旅路を歩いてきた様に思います。

コンセプトは完璧なレストアです。

プリアンプ部、モノパワーアンプ2台、電源部、そしてこの DECOLA で最重要機器であるコラーロのプレーヤーと DECCAアーム、すべてを完調にするべく手を入れました。

またスポンジフローティングされているスピーカー等も、そのスポンジを新調しました。

配線も当時のままを出来るだけ使い、製造された50年以上前にほぼ戻すということです。

このレストアプロジェクトはいわば、50年前に遡る旅路であったのだと思います。

でも遂に終着点です。これほど徹底的にレストアされた DECOLA を聴かれた事がある人がどれだけいるのでしょうか?
得難い体験を共有して下さったGRFさんに心からの御礼を申し上げたいと思います。』


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Oさん、本当にありがとうございました。

足掛け三年掛けて、Decola の復活を行ってきました。

そして、最後のパズルがはまったとき、魔方陣の鍵が解けたように、今までとは全く違う世界が開けたのです。

そのあまりの世界の違いには、二人で笑うしかありません。GRFの間で、こじんまりと小宇宙を形成していた貴婦人が、突如そしてパーティーの主役に躍り出た瞬間でした。

今まで、家で Decola を聴いていただいた方には、やはりこの差を聴いていただかなくてはなりません。

恐らく、今まで何をしていたのだと叱責されるのを覚悟で聴いていただくことになることでしょう。辛いけど、楽しい会になると思われます。
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ベルウッドさんのご感想2 デコラを聴く GRFのある部屋 2013年 01月 11日
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いよいよデコラをご拝聴。

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まずは、持参したLP盤をかたっぱしからかけていただきました。モノばかりですべてが米国盤です。GRFさんの日記では米国盤との相性がよいとのお話があったので張り切って持参。RCA、コロンビア、キャピトル、VOXとレーベルにバラエティを持たせて持参。比較の意味で、唯一、持参したステレオ盤がドイツプレスのデッカ。


聴かせていただくと、独特の音場の拡がりに「ほうっ」というため息ともつかぬ安らかな驚きが胸をついて込み上がってきます。

決して帯域やDレンジの広いハイファイではないのですが、実に繊細で上品なたたずまい。上品といっても華美な貴族趣味ではなく、どちらかと言えば落ち着いた知的な品格。

絶頂期のオイストラフの美音と技巧がとても冷静で端正なアーティキュレーションで再現。これを聴いてふとハイフェッツはパス。続けてはノバエスのショパン。意外にも肩の力を抜いたような落ち着きを聴かせてくれました。

デコラのサウンドは、あえて言えば、多少《スノビッシュ》なサウンド。


感心したのは、キャピトル盤。

アンドレ・ナヴァラのサンサーンスの協奏曲も素晴らしかったのですが、抜群の相性を感じたのはハリウッドSQのチャイコフスキー。そもそも、GRFさんの日記でミルステインの無伴奏が素晴らしかったとのことで、あえて、当該ディスクではなく同じレーベルの別のディスクをそれも2枚持参したのですが、本当に素晴らしい。

ハリウッドSQは、先日の日記でご紹介したLPの指揮者スラットキンのご両親が参画した弦楽四重奏団。まさに、アメリカの豊穣の50年代を思わせるハイファイ録音。そういうと「金ぴか」のハリウッドを連想されてしまいがちですが、この時代のアメリカのもの作りは実に質実剛健で正攻法だったことをいまの日本人は忘れてしまっています。このディスクも、でかける直前に復調なった我がシステムで聴いてそのハイファイ音にびっくりしました。ちなみに、キャピトルの『FULL DIMENSIONAL SOUND』にはこういう謳い文句が書かれています。

“...natural balanced fidelity as in the ORIGINAL, LIVE PERFORMANCE without attenuated high frequencies or booming bass.”


デコラの再生は、その帯域レンジのナチュラルさに巧妙に応えます。

実に爽やかで輝かしい、チャイコフスキーの哀感あふれる「アンダンテ・カンタービレ」。

私のシステムでは感じさせてしまう「力み」「エキゾチックさ」が上品に抑制され、見事なバランス。デコラ自身は、それほど帯域は広くないはずなのにディスクそのものの帯域の広さはきちんと感じさせて、不思議な得も言われぬ妙なるバランスなのです。


唯一のステレオ盤を聴いてまたびっくり。

音場が部屋の左右いっぱいに拡がり、まるで、コーナーに置かれたタンノイGRFが鳴っているかのような錯覚にさえ陥ります。

音場の見事な再現。

ただし、直前に聴いたUNICORNのように、部屋いっぱいに音のエネルギーを充溢させてコンセルトヘボウといったリアルな会場へワープしてしまうという感覚とはちょっと違う。何か《テアトル・ド・デコラ》という独自のバーチャルな会場があって、何もかもがそこへ持って行かれるような感じ。

究極の電蓄という気がします。


ターンテーブルのフタや、アンプ部のフタを上や左右に拡げていますが、これを閉じてしまうと拡がりが縮んでしまいます。こういうキャビネット職人の巧の技にも喫驚します。

デコラの中央内部には宝石のようなカートリッジが並べられています。GRFさんは、ここでも職人技を発揮してモノからステレオへ、適切な音色をさぐりながらカートリッジを選択して、針圧を調整していきます。

持参のLPをひと通り聴いたところで、GRFさん定番の越路吹雪を聴かせていただく。


いつもの日生劇場のライブなのですが、まず、昭和40年代半ばの録音。比較ということで昭和50年代の収録のものにかけ換えていただいた瞬間、「あっ」という思いが…。

「コーちゃん、歳をとったな。」

こんな思いを、レコードを聴いた瞬間にこみ上げてきたのは初めての体験。もちろん声質の変化もあるのでしょうが、何かその芸風に重ねてきた10年ほどの年輪、人生の深まりが醸す芳香のようなものを感じてしまったのです。低音とか高音とか音量の迫力とか、音場とか音像定位、口の大きさがどうとかいう話…、そんなものからふっと浮揚した、芸とか表現とかの高み。あるいは生々しい芸人の肉体や心のあり方とかいった高いステージ。

そういう感性の世界まで何気なく踏み込んでくるデコラ。

オーディオのひとつの極致と言えるのではないでしょうか。

そのことに思い至って、ふっと背筋を走る熱いものを感じました。

GRFさん、ありがとうございました。

***********************************

ベルウッドさん 長文のご感想を書いていただき、本当にありがとうございました。

ユニコーンもデコラもまとものな音が出るまで二年近くが掛かりました。

レコードプレーヤーとしての、ほとんど何でもかかるデコラの能力には、ますます驚いています。

特にデコラは、まだまだよくなります。プレーヤーの調整や真空管の交換(EF86/6267→8D8)などの調整を行っていきさらなる高みへと期待も高まります。
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5. 中川隆[7753] koaQ7Jey 2017年4月14日 19:27:00 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8243]

Sさんの訪問記 GRFのある部屋 2015年 12月 25日

12月の晴天の日曜日、GRF邸への訪問が実現しました。私にとってみれば最高のクリスマスプレゼントになりました。

花梨材の床はその下に様々な工夫がなされておりカチカチです。正直、ここまで硬いとは思いませんでした。

実験機の後、和室から移動されてきたユニコーンが眼前に鳴り出します。ブログ読んで思い続けてきた音ですが、想像してきた音の何倍も驚きました。ホールそのものがそのまま眼前に展開されています。

正に「百聞は一見(一聴)に如かず」です。こればかりはいくら説明しても伝えようもありません。…?、この台詞自体、GRFさんのブログで読んだ気が。そうか!これを聴いた人の多くはこういう気持ちだったんだ…などと感心してしまいました。先程、和室で「これで十分なんですね」などと話していたのに、「やっぱりエアボリュームを稼ぐためにもしっかり作られた広い専用室は必要ですね」などと言ってしまいました。

皆さんが言われているように確かに向こう側のGRFが鳴っているとしか思えません。もっと言えば広い部屋すら超越して大きなステージが広がっています。

毎日、自宅に世界の好きなオーケストラを(それが故人であっても)呼び自分の好きな時間に演奏してくれるのです。これをGRFさん流に言うと”ワープ”ですね。音楽ファンにとってこれ以上幸せなことがあるでしょうか?是非、オーディオファンよりも演奏者や音楽関係者にこそ聴いていただきたい音だと感じました。

デコラも聞かせていただきました。20代の頃、五味康祐の本などさまざまな文献を読み「一体どんな音がするのだろう?」と白黒の写真を眺めてはよく思いを馳せたものです。今ではちゃんとした音で鳴るものは国内に殆ど無いのではないだろうかと思われます。唯一、とあるSHOPで聴いたことがありますが、しっかりレストアされていないせいか、辛うじて鳴っている…という状態でした。

しかし、GRFさんのデコラはそれこそ愛情たっぷり丹精込めて徹底的にレストアされた貴婦人です。…本ブログの愛読者の方は私などが偉そうに語るまでもないことですが。そしてGRF邸で定番のフランク永井のライブを聴かせていただきました。

これまた驚きました!これぞ究極の電蓄。デコラだけで完結された美です。録音も機器も、この何十年の進歩は一体何なのだろう?と疑問符が付いてしまいます。そしてまたフランク永井の歌声の素晴らしいこと。
http://tannoy.exblog.jp/24794382/


B.Oさんのご感想 GRFのある部屋 2016年 01月 04日
http://tannoy.exblog.jp/24830087/

vafan GRFの鳴る?部屋へ - 珠玉の音楽に囲まれて
http://blog.goo.ne.jp/vafan/e/6f6cbb27f558c20d9750b031ea0e31b1


念願のデコラとGRFを聴かせて頂くことに。

いやあ、これは参りました!

生理的快感を呼び覚ますオーディオです。

更に驚いたのは、Decca の Original Demo Discです。

コンソール型のアンティーク家具のようなデコラから吃驚するような立体音場が出現します。

これは一体なんでしょうか?もう笑うしかないですね。

次にGRFが鳴り始めると、広い部屋一杯に立体ステージが広がり、眼前でオーケストラが鳴り、前川清が歌います。

う〜ん、素晴らしい。

言うことないですよね。こんな音聴いてるひとは、日本で何人くらい存在するのでしょうかねえ。

「本物の2チャンネルステレオ再生とはこういうものか」という印象でした。
マルチチャンネルは不要!と言い切りましょう。

改めて感じたのは、既に50数年前の時点で立体音響の技術は相当な完成度まで達していたという事実です。当時の技術者達の真摯な情熱に思いを巡らせました。その後、オーディオは進歩したのか或いは退歩したのか、判りません。

音はキレイになって帯域が広がっても、生々しさや立体感はむしろ後退したのでは、と感じました。

考えてみれば、一部の富裕層の為に贅を凝らして作成された装置やレコードが徐々に大衆化・簡略化されていったわけですから、本物のステレオ感が失われるのも当然でしょうか。現代では数千万円の超ハイエンドオーディオにその命脈が引継がれているということなのかも知れませんが...ちょっと法外な気もしますよね。
B.O

__


B.Oさん
年末は大変楽しい晩でした。DecolaやGRFの音を楽しんで頂き、私もとても嬉しかったです。あの音が、数十年前に完成していたのですね。

音場情報が入っている本当のステレオから、スタジオで合成された人工ステレオへと移行していくうちに、一番大事な事を忘れていったのでしょう。

オーディオが産業である限り、

2way → 3way → 4way → 5way

とマルチSPの方に行くのは、仕方が無かったのかも知れません。そして、雰囲気の追求ではなく、音そのものの追求へと変わっていったからです。それは、現在の5.1CHも同じ手法なのです。


現在でも、デコラの設計思想で、いわゆる一体型の電蓄を作ればいいと思うのですが、、、。

デコラの音の秘密は、

コラーロのプレーヤー、

V/L方式のDECCAのカートリッジ、

初段管の8D8、

MullardのEL34アンプ、

そして何よりも、あらゆる方向に向けて拡散されている6個のツィーター、

200kg近い本体重量と一体型。


何時かSPボックスとしてのデコラのレプリカを作ってみようと考えています。

逆オルソン型に配置されたSPの向きにこそ、ステレオ再生の大きなヒントがあると思います。

両脇に90度対向するように交差型の GRFを聞く度に、Decola の音場再生に感心しているからです。

それと、GRFのスケールの大きな音場に包まれると、音質の追求と音場の追求のどちらを優先すべきか解ります。わたしの中では、その延長上にDDDユニットによる360度サウンドがあるわけですから。
http://tannoy.exblog.jp/24830087/


6. 中川隆[7754] koaQ7Jey 2017年4月14日 19:31:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8244]

Decca Decolaがお嫁入り
やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録


Decca Decolaがやってきた 2013-12-27


オークションで運良く落札できましたDecca Decola

以前よりデコラを讃える名文に触れるにつれ想いはつのるばかり
Web上で目につく写真は欠かさずファイルしてきました。

実物を見た(聴いた)ことは2回のみ。

1回は香川県高松市のTさん宅で。この時は購入間近でまだ周波数変換機が無く50Hzのコラーロの回転が早くその片鱗のみに触れました。

Tさんは収集していた名機を処分してdecola一本にしていました。

その潔さに脱帽です、

2回目は広島県のSさん宅。沢山の名機の中のdecolaでしたが驚くことに総ての機器に目がゆき届いていました。お二人からしっかりと影響を受けてしまいました。

 作家の五味康祐氏は「英国デッカ社の『デコラ』」のなかでバックハウス、ウィーンフィルによるベートーベン『ピアノ協奏曲4番』第2楽章のユニゾンによる主題部分を聴いた時

「、、、そのユニゾンがわたくしは好きで、希望して掛けてもらったわけだが鳴り出しておどろいた。

オーケストラのメンバーが、壁一面に浮かびあがったからだ。、、、

それにしてもコンソール型のステレオ電蓄から出る音が、壁面にオケのフルメンバーを彷彿させるあんな見事な音の魔術を私は曾て経験したことがない。

蓄音機が鳴っているのではなくて、無数の楽器群に相当するスピーカーが、壁に嵌めこまれ、壁全体が音を出しているみたいだった。

わたくしは茫然とし、これがステレオというものか、プレゼンスとはこれかとおもった。

弦のユニゾンは、冒頭で、約十五秒間ほど鳴って、あとに独奏のピアノが答える。

ここは楽譜にモルト・カンタービレと指定してあり、弱音ペダルを押しっぱなしだが、その音色の、ふかぶかと美しかったことよ。

聴いていてからだが震えた。私事になるが、わたくしは、《デコラ》が聴きたくてロンドンへ渡った、、、」


と書いています。また

「『デコラ』が英グラモフォン誌に新発売の広告を出したのは、1959年4月号だったとおもう。

カタログには「将来FM放送がステレオになった時、ステレオで受信することが可能である」

と書かれてあったので、是非とも購入したいと銀座の日本楽器に頼んでみたが手に入らなかったのだ。

それで渡欧したとき(1963年秋)『デコラ』を試聴することも目的の一つだった。」


その時点でターンテーブルはガラード301だったようで初期のコラーロ搭載の100台は終了していたようです。

またデッカ本社での販売価格は免税で30万円程度で
タンノイ15は3万円、
オルトフォンは5千円

なのでタンノイが当時日本では7万円台から考えると『デコラ』は70万円程度となり、しかしオートグラフよりは少し安い!とのこと。


 なぜ五味氏が購入しなかったかは「わたくしは、日本へ還って早速ロンドンの友人へ金を送り、『デコラ』を購入しようとおもった。

ちょうどその頃、S氏邸の『デコラ』が到着したので氏に敬意を表して『デコラ』を割愛し Guy R. ……を注文したのである。

『デコラ』は聴こうとおもえばいつだってS氏邸で聴けるから。」

 現在のオリジナルオートグラフの高騰を考えると『デコラ』の扱いは少し不当なのかもしれません。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/f45e46053adc7210f6653e28f79cf4c3


デコラ窓から搬入 2013-12-27


前オーナーからの連絡でピアノ運送業者に運んでもらうことになりました。

なにせアップライトピアノに匹敵する重量です。
先方から搬出したとの連絡があり待つこと数日。待ちきれず運送会社に連絡しました。
搬入日も決まり部屋の片付けと、外からの通路の確保をおこないました。

身長は180cm、体重は200kg!

当日は業者2人でした、、、。大丈夫だろうか?というこちらの心配をよそに梱包を含め仕事は完璧でした。プロはスゴイです。


Decca stereo Decola がいつ頃まで作られたかは定かではありませんが、このデコラはシリアルNoから最後期と思われます。

全体像は変わりませんが細かい部分で初期のものとは異なります。

1958年からのステレオレコードに対応するために発表された贅沢なステレオ電蓄ですが、当然ステレオレコードだけでなくモノLP、78レコード(SP)も聴けるものでした。

開発されたばかりのffssMKTカートリッジのステレオLP用、モノLP用とSP用が付属していたようです。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/ea516ed845c12ee00c89caf0baaf2f0e

デコラまず聴いてみました。 2013-12-28
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/99cad401a005c7aee24d08a6d9100aea


プレーヤーはガラードのオートで、カートリッジはスタントンです。

前オーナーのメンテナンスが良かったらしくすぐに音が出ました。
ここは60Hz地域なのでCSEの周波数変換機をつないでいます。

EMI のスピーカーは聴いた事がありますが、ユニットは似ていても(同一?)出てくる音はかなり異なります。

左右一体の装置独特の鳴り方です。筐体全体で共鳴しているような、、です。

オートのプレーヤーはなかなか便利でデコラに似合っているように思います。

電源スイッチ入れて、レコードが乗っていればレバーワンタッチで音が出ます。

ボリュームつまみも扉の中なので音量調整もしないとまるで蓄音機みたいな、、そういえば「電蓄」でした。

しかしよく聴いていくと右のSPがすこしびびり音があります。

磁石で固定されているネットをはずしてみると6個あるツイータの一つからびびり音が出ているようです。


ユニットはウーハーも含めてすべてアルニコタイプでした。

とりあえず問題のユニットを本体からはずして磁気回路を固定しているねじもはずしてボイスコイルのギャップで擦れていると思われるゴミを吸い出してみました。ゴミは出てきましたがやはりびびり音は出ます。

よく見るとコーン紙によれが見られます。どうも問題はコーン紙のようでひび割れている部分からのノイズのようです。木工用のボンドを薄めてコーン紙を補強して一応の解決をみました。

ダメならユニットを探さなくては、、と思っていましたのでよかったです。
12本揃わないとやっぱり気になります。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/99cad401a005c7aee24d08a6d9100aea

デコラの電源 2013-12-28
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/9162fa984cc878fa874b56ac074d22aa


デコラの電源は通常は真ん中にあるレコード収納の奥に収まっています。

でもうちのは右側にあります。メインアンプがステレオなのでその反対側なのです。


ただし電源の回路は変わっていないようです。

GZ34の後に8μFのオイルコンがあります。チョークの後に100μFの電解コンデンサー。

GZ34のプレートに100Ωの抵抗が各々入っているはずなのですが実際は低い値の小さな抵抗が入っていてどうも出火寸前だったようで周囲が焦げていました。

またシャーシへのアース回路が変更されていました。

本来は整流回路のマイナスとシャーシアース間に電位差を生じるようになっています。

なにか意味があって改造したかもですが、とりあえず回路図どうりにもどしました。

この電位差でプリアンプの真空管のヒーターを点火します。

GZ34のソケットは過熱によると思われる金属劣化で折れてしまい、リベットをドリルでもんで外して同じcinchのソケットに交換しています。


適応する電源電圧は回路図のように 100V,200V,220V,240Vそして各々の10Vアップの8パターンに対応しています。

プレーヤの対応電圧は100V台と200V台と大まかなのでしょうか?

インダクションモーターの2つのコイルの接続で2つの電圧に対応できると思います。

モーター軸も50Hz.60Hz対応の2種類あったかもしれませんが、私はコラーロの60Hzバージョンは見た事がありません
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/9162fa984cc878fa874b56ac074d22aa

デコラの扉 2013-12-28
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/b5cb1eecae9dc2f9e8bb1a6be8f6cad5

デコラの扉はプレーヤー、左右のプリアンプ、チューナー、そして中央のレコードラックと4カ所あります。

プレーヤーの扉は重いので空気バネを利用した緩衝装置がついています。

このあたりはクレデンザなど同様で使いかってに大きく影響します。
うちのは残念ながら全く機能していません。


緩衝装置をはずして分解してみました。

革製のピストンになぜか接着材のようなものが張り付けてあります。
空気漏れを防ぐ目的だったのでしょうか。

シリンダーの底には排出する空気量を調節するバルブがついています。

ピストンを掃除してオイルを塗って圧縮があることを確認して再度組み付けようとしましたが狭い場所ので作業がなかなかうまくいきません。

ナットを接着剤で張り付けてなんとか組み直しました。
でもやっぱりダンパーは思ったようには稼働しません。後日再度挑戦してみます。


後日プレーヤーのボードと釘打ちのボードを外した時です。


もう一度はずしてグリースをぬりたくってうまくいきました。
底の空気弁もちゃんと動作しているようです。
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デコラのメインアンプ 2013-12-29
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/2d4132db197e83b4caca2eae10bb96b1


ステレオデコラのメインアンプは EL34pp で左右セパレートと思っていましたが、うちのはステレオ仕様でした。

知り合いに聞くと以前に見た事があるとのこと。
シリアルNo,はかなり新しいので初期の100台以外でこの仕様があったと思われます。


まだ細かい所は検証してませんがセパレートと同じ回路と思われます。
気がついたところは


・初段のデカップリング電解コンデンサーが2本とも膨らんでいる(爆発するか、、、)

・カソードの可変抵抗が接続されておらずパスコンと480Ωのセメント抵抗が一緒にアースに落ちている。

・カソード電流を直接測れる端子を結ぶプラグが欠品

・カップリングコンは0.5μFのブラックキャットで1本は漏洩ありと判断し、幸いにも島根のバンテックさんにあったので注文、入手したが、後日測ってみるとそうでもなさそう、、。 


8μF+8μFのブロックコンは見当たらないので容量オーバーの代替品と交換です。

デコラはスピーカーからの筐体の振動が結構あるのでメインアンプもゴム足などで防振した方が良い気がします。

ゴム足を取り付けました。方屋根の建築物のような筐体です。

出力トランスは遮熱板の内側のカバーの中にあります。
モノタイプは外側にありカバーもありません。
なぜ発熱体の近くにしたのかは不明。事実絶縁体のワックスが少し流れていました。

端子を見ると出力インピーダンスは固定、簡素な造りです。

EL34 は mullard のダブルリングゲッターがついてました。得した気分です!
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デコラのプレーヤー(1)2013-12-29
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/2a61f7a35b00aaab7356bcb58fefc797


デコラのプレーヤはもちろんコラーロが有名ですがそれ以外(特に後期は)もあります。

英国製ですからガラードは当然といえば、、です。 301 や typeA など。

あまり古いオートチェンジャーは無いのでやっぱりステレオになった1958年以降の製品なんだと感じます。

外観は伝統的な佇まいですが中身は EL34 の採用や半導体ステレオFMチューナなど決してビンテージではありません。

コラーロの場合はセンターから少し左にシフトして設置されているのですがそれ以外は少し位置が異なります。

古いオートのプレーヤは大抵壊れている事が多いのですがうちの Lab80 はちゃんと動いてくれます。

前オーナーの努力の賜物かもしれません。

カートリッジはスタントンで当然あのホウキ付きです。

特に不満はないのですが、やっぱりコラーロ、デッカプロフェッショナルアーム、モデル1〜3カートリッジに憧れます。幸いコラーロターンテーブルはありますのでいずれとりかえてみます。

EMT928 にタイプ1アームを取り付けたプレーヤがありますので早速聴いてみました。


さすがにカチッと鳴ってくれます。

本体がけっこう振動しますので影響が出てますがデッカの神経質さをカバーしていい感じです。

LP,SP 共に聴きやすく特にSPが好ましく思えました。

TANNOYのような(大げさ感)がありません。
一応この音を目標にしたいと思います。
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デコラのプリアンプ 2013-12-30
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/842c32e9e3b5e4bb578cadba2ec4ba33


デコラのプリアンプの最大の問題点は初段に用いられる 8D8 の入手が困難ということです。

規格を調べても手持ちの文献2冊に載っていないほどマイナーな真空管です。

次段の 12AX7 の12.6Vのヒーター2本と合計4本のヒーターが直列に、GZ34 の整流後の37V,150mAが繋がれるのです。

B電源の一部をヒーターの直流点火に用いるとは!ちょっと驚きです。

ここでのポイントはヒーター電圧ではなく電流が共通ということで 8D8 が選ばれたのかもしれません。

入手困難なのでたまに ebay などにでても結構な高値で取り引きされます。

あ〜残念ながらうちのは EF86 がささってました!

FE86 のヒーター電流は 200mAなのでそのままシリーズに接続するとかなり電圧が下がってしまいます。

実測すると6.3Vのところがやはり4V台になっていました。

これでもなんとか音が出ています。

コンデンサーからワックスが滴り落ちています。。

でもリークはありません。

ヒーター以外は問題はなさそうです。
専用電源を作るかなんとか 8D8 を探すか、、どうするかな〜。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/842c32e9e3b5e4bb578cadba2ec4ba33

BRIMAR 8D8 2013-12-30
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/8bb9b7207302cba7b04aa45513560a30

BRIMAR 8D8 は希少真空管であまり見る機会がありません。

ましてイコライザーアンプに使用できるローノイズ管を選別することは容易ではありません。

以前の記事で特注に応じてメーカーが制作し、出来上がったがやはり使えなかった云々を読んだ覚えがあります。


うちのデコラには EF86 がかわりにささっていたのですが規格表で比べるとはやりヒーター電流の違いがあります。

2本の 12AX7 と2本の 8D8 をシリーズ接続にして37Vの直流を流すと(というか流れている状態で)各々の真空管には適正なヒーター電圧がかかっています。この時の電流はすべて150mAです。

EF86 で実測してみるとヒーター電圧は4V台でSvetlanaの規格表では最低電圧は5.7Vとなっていることからやっぱり問題ありですね。

他のデコラの画像を見ると後づけと思われる電源ボックスが写っています。やはりヒーターを別電源としたのでしょうか?


運良く ebay でイギリスから Brimar 8D8 を落札できました。

向かって右がそうですが長いメッシュになっていて手持ちの同品とエラく違います。。

中身が EF86 のフェイクかも?と疑い画像を探しますがやはり 8D8 はほとんど見当たりません。mullard の EF86 のセンが濃いようです。

プリアンプに実装してヒーター電圧を測ってみると4V台で、やはり EF86 のようです。

しかしわざわざ BRIMAR 8D8 などどリプリントして偽物を作るほど 8D8 は需要があるのでしょうか、、、?


割と最近 YAHOO!オークションに 8D8 が出品されていたのですがこれは奇跡的な事かもです。

今後のことを考えるとヒーター電流以外の規格が類似している EF86 も使用できる回路にしておいた方が良いように思います。

そして8D8が入手できた時も回路の変更なしに差し替えられるようにしておきましょう。

12AX7 2本は12.6V、EF86 は2本直列で6.3V X 2=12.6Vとし、電源は12.6V 電流は合計500mA 整流後に3素子は使わずでπ回路の抵抗値で微調整を行ないます。

別電源を作りました。すべて手持ちのジャンクを組み合わせて新たに購入したパーツはありません。迷ったのですが3素子のレギュレーターは使いませんでした。


もちろんプリアンプのヒーターの接続も変更しました。線色は黄色でなるべく違和感無いようにまた元の配線へももどせるようにしています。でも8D8が今後入手できてもこの回路で差し替えできます。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/8bb9b7207302cba7b04aa45513560a30


デコラのプレーヤー(2)2014-01-03
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/1a1ac1125d4721dd3e0b02c239a3203f

デコラのプレーヤーはコラーロとガラードがあり、ガラードでも数種類あります。

初期はコラーロだと思いますがK氏によれば耐久性に問題があり、入手難の BRIMAER 8D8 と共にデコラの弱点とのことです。

またプレーヤーによってプレーヤーボックスの配置も異なっています。
(画像を一部webから拝借しております。問題があればお手数ですがご連絡ください)

これは初期のコラーロによるデコラです。
左側にありボードより一段下がっています。

他の画像ではこの下がったボードは独立しており緩衝材があるのかもしれません。


ガラード301のは位置がセンターに移っています。

またサブボードとの境目はテーパー処理となりゴージャスな雰囲気です。
高価な301への配慮でしょうか??
コラーロの故障で301に置き換えられたのも多いと聞いています。


この画像でもサブボードを固定しているネジなどは見当たりません。
なんらかの緩衝材の上にあるように思います。

(もし所有者の方でこれらのサブボードを揺らしての情報があればご報告いただけましたら幸いです)
これはガラードオートチェンジャーtypeAで301と同じ配置のようです。

しかし長いスピンドルで蓋が閉まるのでしょうか?
それともオートチェンジャーの時のみ長いスピンドルを使うのでしょうか?


さてうちのデコラですが、、

・プレーヤーは Garrard Lab 80 Automatic Turntable Record Player

・正面のプレーヤーの扉の鍵穴が無く本来内側の正面にある(コラーロとガラードとでは位置が異なります)エンブレムが張り付けてある。正面板の裏側には鍵のユニットをはずして埋め込んだ跡がある。

・正面の横板は黒のフェルトを貼った横幅のあるものだがうちのは板一枚。ただし錠が飛び出る所を含めて端から端までツキ板が貼ってある。同様に受ける扉の蓋側もフェルトが貼ってある。

・ボードは本来の位置から深い位置に移動している。


このボードの裏にはなんとこんなシールがありますので国内に輸入されてから加工されたボードです。

ガラード Lab80プレーヤーの状態はとても綺麗です。動きのスムーズさなどから良好と思われます。


以上の事から推測されるのは


・もともと別のプレーヤーが付いていたが何らかの事情で取り替えられた
同型であれば問題ないが寸法が異なっていたのでボードと枠を作り直した。

Garrard Lab 80 Automatic Turntable Record Player のボードからの高さは80数ミリあるためボードを低くするかサブボードを作成しメインボードに方形の穴を開ける必要があるが前者を選択した。

・鍵は不具合が生じたかで撤去されその痕跡が注意深く消された。

・緩衝装置はプレーヤー付属のもので十分と判断され、ボード側には用いられなかった。

とまあ全く的外れか、興味の無い人には「何のこっちゃ」の内容です。

でも一つ言える事はこれらを実行された方はかなりの腕の立つプロの方で、デコラに愛情を持って接していただいたということです。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/1a1ac1125d4721dd3e0b02c239a3203f

デコラのプレーヤー(3)2014-01-03
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/488bcba6c905193bdecbc94b948cba3b


コラーロのフォノモーターに戻すとなると、やはりオリジナルの形に近づけたいと思うのです。

しかし私は木工は素人ですので少なくともデコラを壊さないように注意して進めなくてはなりません。それと弱点と言われている手持ちのコラーロの状態も気になります。

まずコラーロの載るサブボードを再現してみましょう。
表面の仕上げはメインボードともにツキ板仕上げとします。
(画像を一部webから拝借しております。問題があればお手数ですがご連絡ください)

サブボードのサイズはこの写真を参考にします。

コラーロのベースは縦横316mmなので写真から計算すると1辺418mmとなります。
ただし縦方向は写真が切れているのではっきりしません。
板厚はどうしましょう?
あまり厚いとくり抜くのに苦労しそうですが、、。


ホームセンターで12mm厚のコンパネを420mmX420mmに切ってもらいました。
フォノモーターの穴を開けるのに7mm厚の発泡ウレタンも買ってきて同寸に切って現物合わせのシミュレーションをします。

その後発泡ウレタンの穴を板に写してジグソーで切り出しました。
可動部分があるとカッターで切れるシミュレーターが役に立ちます。

コラーロをのせて収めてみました。サブボードを緩衝装置を介して固定する方法はまた考えます。

さてメインボードですがサブボードの穴を奇麗にくり抜くことができるでしょうか?私はジグソーしか持っていません、、。


ついにここまで分解(破壊)してしまいました。

右側のダンパーのボードを残してメインボードは1枚板(のように見える)にしたいのです。釘で打ち付けてあった隣の板をはがしましたが、この板は釘の種類などからオリジナルのようです。もう後戻りできません。

ホームセンターで480mmX690mmに切ってもらった12mm厚のコンパネを四角にくり抜きます。なぜ12mmかというと隣のボードと高さを合わせるためです。ガイドをクランプで止めてカッターでくり抜きました。

サブボードが見える部分の厚みは20mm程度はあります。
その後10mmの角材を付けて(厚さ22mm)切断面を平面にするのは難しいので内側に幅木を張り付けています。

プレーヤーのサブボードとの関係を見てみます。サブボードの固定方法はまだ決めていません。

Deccaアームの位置決めをして仮止めしてみると案の定ウェイトがメインボードにあたります。蓋に当たらない程度にサブボードを持ち上げています。


マホガニーのツキ板を貼りました。表面の仕上げはまだです。

この状態でレコードをかけてボリュームを上げるとハウリングが盛大に起こります。サブボードのクッションはかなり慎重に選ぶ必要があります。

ウーハーボックスのスポンジを再度点検してみます。

サブボードの響きはやはり重要で12mmコンパネ1枚では剛性も不足する上に指でたたいてもいい音がしません。材質を替えて作り直すことも考えましたがコンパネ周囲を額縁のように囲んで補強してみました。

プレーヤーボードのフローティングはスポンジ、ウレタンなど試しましたが最終的にスプリングで浮かせました。木製のピストンにはワックスも塗っています。

塗装は未完成ですがこんな感じでまとまりました。
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デコラのチューナー 2014-01-13
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/9ac6774d250b4307a6dc4a7f9101364e


デコラのチューナーは真空管モノラルと半導体ステレオの2種類あります。

どちらを選ぶかはオーダーできたのかもしれません。

当然半導体式が後発と思いますが、うちのは後期型にもかかわらず真空管式です。

五味康祐氏によれば1959年4月号の英グラモフォン誌に新発売の広告を出した当時のカタログに

「将来FM放送がステレオになった時、ステレオで受信することが可能である」

と書かれてあったとあります。

またプリとチューナーのフロントパネルもゴールドとブラックの2種類あります。

これはステレオタイプです。

真空管タイプのFMチューナーはとても簡素なものです。

ところでブラックタイプのステレオチューナーは見た事がありません。


苦労して周波数変更しても実用には難しいかもしれません。
今はネットラジオなどを繋いでipadでらじるらじるを聴いています。
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Deccaのカートリッジ 2014-01-13
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/f8090828823ae3529565c032b964b2d3

     (1964年10月号「Hi-Fi NEWS」に掲載されたDeccaの広告)

 DeccaのカートリッジはステレオLP以降が有名(というかそれしかないと言って良い)です。

英国Deccaはレコード会社でありSP時代の1930年代からMC型のカッティングヘッドを開発、改良し15KHzまで録音可能とし、ffrr(Full Frequency Range Recording)と名付けられました。

第2次世界大戦後に初の録音が行なわれ、1950年にはマイクログルーブ(モノラルLP)に対応しましたが、当時の自社開発のプレイバック用のカートリッジは現在でも不明とのこと。

コンシューマー用のカートリッジはモノラルデコラなどにもちいられた「Decola」というものがあってよくオークションでもみられますがバランスド・アーマチュア型でffrrのLPには役不足だったようです。

これは1958年10月4日にArthur Haddyが英国特許を申請した時の図面です。

特徴的な構造ですがコイルはラテラルのみですのでモノラル用です。

すでにステレオLPが登場している1958年という年代を考えると Decca はLPレコード用のカートリッジの開発が遅れたのかもしれません。(これは全くの私見です)

Decca のステレオレコードの開発は数々の変遷後に(V/L)方式に落ち着いていたのですが米国のウエストレックスが(45/45)を発表し世界標準となってしまい、Deccaも比較、協議で方式変更を余儀無くされました。

しかし幸運なことに簡単なコイルの接続変更で対処できました。


Decca Decola には ffssカートリッジの MKTステレオ・モノ・78回転SP用が付属していたようです。

なおMKTカートリッジにはステレオLP(D)、モノLP(X)、SP(Y)、モノLP楕円(EX)がありました。

MKUカートリッジ(M)はLコイルの巻数を少し減らしさらにLコイルに0,0022μFと5.1KΩ程度のコンデンサと抵抗を並列接続して出力バランスと音色の補正が行なわれていてステレオのみ。

このモデルがDeccaのスタンダードとなっています。

MKVカートリッジ(ED)は1964年10月に登場しアーマチュア、振動系の軽減されハイコンプライアンス化されたもので楕円針で針圧は一気に2g。

MKVまでの針圧はMK1SPが5g MKVとMKTモノ(楕円針)が2g その他が3.5gとなります。

このカタログ(1964年10月)の時点で「MK1はまだ作っている」「MK1はMKUに改造できる」などと書かれていて興味深いです。


MKV MKT(ステレオ) MKU MK1(78)

MK1(78)です。


このマニュアルはMKVのものですがMKWまでは4端子でlatelal(モノ)出力もあります。(Wからは持ってませんが、、)

MK1のVコイルは1300ΩX2 Lコイルは1460Ω

MKUのVコイルは1350ΩX2 Lコイルは1220Ω(実測値、出典:海老沢 徹氏、管球王国Vol.26)であまり変わりません。

MK1モノはステレオ用と比べて針先の曲率半径の違い(1.0milと0,6mil)の違いだけなのか(Vコイルはあるのか?)接続は左右に振り分けているのか、、)どうなっているのでしょう??

それにしても「鉄製のターンテーブルでは使えません」ってしっかり書いてるんですね。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/f8090828823ae3529565c032b964b2d3

Deccaのアーム 2014-01-19
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/44414fb31de89d098c84687fc08c7af7

 初期のDeccaカートリッジに不可欠なアームです。
SME用のアダプターも存在しますが識者は「絶対にこれでなくては、、」と。


 MKVになると針圧がそれまでの3.5gから一気に2.0gになりましたのでこのような重りができたのか、それともLPとSPの切り替え用か。

 プロフェッショナルアームはメインウェイト以外でもサブウエィトで調節できました。前期型と後期型があり若干形状が異なります。

DeccaMK1からMKWまでならこれらのアームでOKですがそれより新しいカートリッジには「インターナショナルアーム」というものがあります。

でもなかなか使いこなすのが難しいとのこと。


STEREOPHONIC DECCA ffss pick-up の化粧箱です。
なかなか豪華なつくりで人形が入ってるみたいです。
美しいアームという自負があったのでしょう。

蓋を開けるとタグ、説明書、テンプレートなどアームとアームレスト以外にもいろいろ入っています。

説明書
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/44414fb31de89d098c84687fc08c7af7

コラーロのターンテーブル 2014-01-22
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/bb1322f11ba60bf3acd75ba4205f5516

コラーロのリムドライブのターンテーブルです。

同社の製品は他にもあるようですが見た事はありません。

このターンテーブルの特徴は4スピード、ベースが究極のコンパクト、アイドラーが極薄、プラッターの軸が比較的細いなど。

モーター軸の先端が16回転/minなのでとても細いのも手伝って一見華奢な駆動系のようですが重量級のプラッターとしっかりしたモーターです。

その割にベースは鉄板打ち抜きで軽量系。


駆動ユニットは3本のスプリングでつり下げられています。

3重のモーターカバーを外したところです。

デッカのカートリッジの説明書には鉄製のプラッターは使えないと書いてあり非磁性体になってしまうのでモーターからのノイズを減らすための工夫かと思います。

モーターの軸受けのハウジングにcollaro England AC onlyなどと書かれています。

はずしてみるとなかなか凝った造りです。

軸受けはボールベアリングですがハウジングが変わっています。

軸の中心は一定なのですが角度が変わってもオッケーな構造なのです。

これは何のためか?

水平方向に荷重が掛かっても回転に支障が出ないためのものか?

不明です。


こちらはプラッターの軸受けです。

ボールベアリングが入ってますが底のネジでプラッターの上下を調節できます。ボールベアリングは軸受けと同寸のようでキツキツです。

清掃してオイル、グリスアップしてまた組立てました。

プラッターのオイルはまだ決定していません。

重いプラッターで細い軸ですのでフリクションは小さくいつまでも回転しているという雰囲気です。

少しオイルの粘度を上げた方がいいのかもしれません。
なおプラッターを挿入するときにアイドラーを咬まないように注意が必要です。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/bb1322f11ba60bf3acd75ba4205f5516

デコラで聴くレコード 2014-01-29
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/97d10e716e526392b671634343f95b2e


いろいろなジャンルのレコードを聴いてみます。

愛聴盤です。

久しぶりに Beatlesを聴きまくりです。EMIのスピーカーです。。

昨年暮れに逝去された大瀧氏。long vacation とともによく聴きました。

女性ボーカルが気持ちよく聴ければ大抵は大丈夫でしょう??

印象としてレコードの盤質がかなりシビアに出る感じです。
これは何か設定に問題があるのかもしれません。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/97d10e716e526392b671634343f95b2e

デコラの音 2014-03-07
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/05b0c7c14310b02356408ac650989906


プレーヤー周りの塗装を繰り返しながら(結局ツキ板まではがしてやり替えた)いろいろなレコードを聴いています。

音質はとても気に入っています。

何年かぶりにレコード鑑賞に没頭している状態です。

Decca のカートリッジやアームはいままでも使った事がありますが、今回印象が一変しました。

いままでは反応は速いのだけどなにかカサカサした神経質な音というイメージだったのですがなにより驚くのが低音の違いです。

デコラから量感のある小気味よい低音が過不足なく出てきます。

電蓄の風貌に見合って堂々としているのです。

量感があってもブーミーな低音は長い間聴くには耐えられませんがこれはよろしいですね。

またトーンコントロールも効果的に働きます。

最初はカートリッジのコンディションが大きいのでは、、と考えていましたが、アームを交換して状況が変わりました。

この単純なアームがかなり大きな影響を与えています。
アームの整備の重要さがあらためて身に染みました。
整備不良だとレコードの粗が出易いように思います。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/05b0c7c14310b02356408ac650989906


デコラのトラブル 2015-04-26
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/b15d5d566ffaca9ad27b88007c797b52


 1年間ノントラブルだったステレオデコラですが初めてのトラブル発生。

日曜日の朝からレコード鑑賞、数時間後に右スピーカーからのノイズ(ハム)が大きくなる。

セレクターをphono以外にすると消える。

またBASSをあげると「ぼぼぼ、、」という所謂モーターボーティング発生。


メインアンプ入力の左右を入れ替えるとトラブルは移動する。
プリのイコライザーが怪しいと見当をつける、、。
というかデカップリングコンデンサーが逝ったと確信。。

プリアンプのシャーシに2本のブロック電解コンデンサー350V16μF+16μFがバンド留めされている。

残念ながら適当な代替え品がない。

450V22μFのアキシャルリードの電解コンが2個あったので壊れたコンデンサーを分解して組み込んでまた蓋をした。

分解するときにプシュッとガスが出た。端子板は膨張していて破裂寸前。

めでたく回復しました。

直後は高音が少し荒れたような感じだったのですが数時間で落ち着いてきました。

京セラドームで聴いたポールマッカートニーの復習しています。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/b15d5d566ffaca9ad27b88007c797b52



7. 中川隆[7755] koaQ7Jey 2017年4月14日 19:32:52 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8245]

デッカ・デコラ・プリアンプ HAL4550
http://hal4550.exblog.jp/19626649/

デッカ・ステレオ・デコラのプリアンプに使用されているコンデンサは4種類である、電源系のブロック電解コンデンサとバイアス系の電解コンデンサ、そしてカプリング系のフィルム・コンデンサとマイカ・コンデンサである。

http://hal4550.exblog.jp/iv/detail/?s=19626649&i=201303%2F08%2F60%2Fc0064260_1225563.jpg

カプリングコンデンサの容量が大きいものはASC X363メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ−誤差 ±5% -55〜+105℃は今でもネットで買える部品だ。このコンデンサのASCはAmerican shizuki Corprationつまり日本の指月電機のアメリカ法人の部品である。軍用をオーディオに流用されて評判の逸品をデッカが使用していたとは驚きだ。同社の黄色フィルムコンデンサとルーツは同じだが白色の方が音は良くて評判である。

http://hal4550.exblog.jp/iv/detail/?s=19626649&i=201303%2F08%2F60%2Fc0064260_1217208.jpg


さて本題はここから。デッカ・ステレオ・デコラの音の秘密を垣間見たような気がする、まだメーカや入手先など詳細は特定出来ていないがカプリングコンデンサにマイカコンデンサを多用している。容量表示がPF(ピコファラッド)で形状もマイカコンデンサである、マイカコンデンサは周波数特性がよく高周波回路に使われており、わたしも中学生の頃アマチュア無線に精を出していたので自作送受信機に多用していた。また、アンプでも帰還回路やイコライザにキャラメル型の端子付を使っていたことを思い出した。残念ながら容量が小さくPFしかないのでカプリング・コンデンサに使えるとは思っても見なかった。わたしの見当違いかも知れないが形状と端子の止め方や容量表示から見て天然雲母のマイカコンデンサなら凄いものだと思う、このマイカをプリだけで26個も使っている。

http://hal4550.exblog.jp/iv/detail/?s=19626649&i=201303%2F08%2F60%2Fc0064260_12191170.jpg

これはネットで見つけたSRC Silver Mica capacitor


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最近ではスペック株式会社が大容量のマイカ・コンデンサを開発して、その音の良さに感動してアンプまで販売し始めたようで面白いことに成って来た。


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実はデッカ・ステレオ・デコラのプリアンプはオリジナルで部品交換がされていないビンテージを二台所有している。時代が違い抵抗と電解コンデンサは異なるがマイカコンデンサは同じ二台を試聴してみると微妙に音の味わいが違う。二台ともノイズなどの問題を含んでいるので、最初8D8かECC83の真空管ノイズかと思ったが、調べていくとカプリング・コンデンサのリークと電極不良に因るノイズであった、それほど高電圧が掛かる所ではないが初段8D8のプレート73Vでリーク、終段ECC83のV2プレート130Vはノイズである。8D8は入力セレクターを切替えると大きなノイズを伴うのでコンデンサのDCリークとすぐに判る、手近なコンデンサに交換するとノイズはぴたりと止む。二台で部品を融通し合うか悩むところだが、取り敢えず一台を完璧に仕上げ、もう一台は部品を探して同じ音に近い所まで修復するしかないようだ。


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本当はこんな面倒臭いことはやりたくないのだが、妙に浮き浮きしながら懐かしい恋人探しのように部品を探している。

本番用デコラ・プリ

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予備用デコラ・プリ(こちらが僅かであるが高域の出方が好ましくSXLにぴったり)

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結局、音質が好ましい予備用プリアンプを整備することにして、一方からマイカコンデンサをもぎ取った。音質は完璧に揃い、ノイズも完全に消えたのでプリアンプは修復完了である。次はチューナの調整にかかる予定だが、もう一台のプリアンプもコンデンサの容量を全て測定して整備し直そうと思っている。
http://hal4550.exblog.jp/19626649/


DeccaStereoDecola HAL4550
http://hal4550.exblog.jp/19541009/

デッカ・ステレオ・デコラ


仕事もせずに一週間集中してデコラの修復に当たった。バラバラにされ放置してあったデッカ・ステレオ・デコラが甦った。


まだGarrard301のモータゴロが完全に取れていないので完全復活とは云えないが、兎に角、Decca SXLオリジナル盤が理想的な環境で再生できるようになった。33回転LPではゴロは出ていないので実用上の問題はない。


デッカ・ステレオ・デコラはジョン・カルショーがSXLの検聴に使用していたことが写真でも明らかであり記述もあるのでDecca初期盤マニアとしては、いつかデッカ・ステレオ・デコラで音楽を楽しみたいと夢見ていたことが、ご縁があり早々と実現してしまった。


日本にはかなり沢山のデッカデコラが英国から持ち込まれていると思う。ネットで検索しただけでもその存在は20や30台ではきかない、動機は様々だろうがSXLを聴く為に購入されたマニアも多いだろうと思う。

最初はデッカ・デコラ・ステレオは100台限定で製作されたと聞いていたが、その後設計に手を加えられ数百台が世に送り出されているのが事実だ。このデッカ・ステレオ・デコラは後期型でGarrard301仕様のものだ、シリアル番号は1800台であるから最終期に近いものだろうと想像する。

低音スピーカボックスを開けて驚いたのはバスレフの存在だった。EMI R560/38とシールが貼られている楕円型スピーカは15Ω35Hzが最低共振周波数で、片隅に4x8cmのバスレフポートが開けられている。内寸44x25.5x(20/40)の台形型のボックスは33リットルの容量であるがバスレフポートにより豊かな低音と、6個の変則配置のコーンスピーカの効果で豊かなプレゼンスを再生してくれる。また、ウーファボックスはスポンジで筐体から完全に浮かされており不要な共振を排除している。


いまはLPも好きだがSPレコードへの興味が深まっている。問題はデッカ・ステレオ・デコラの場所が無いので困っている、苦肉の策として台所に移動舞台で置き、聴くときにオーディオルームへ移動する手を考えている。それに食事をしながら音楽を楽しむことも可能になったことが嬉しい。


別に手配していたMKUステレオのカートリッヂが届き、マゼール・VPOのシベリウス4番を聴いたら素晴しい音がする、苦労した甲斐があったと云うもんだ、もう少し時間を置いてからオペラを楽しもう。
http://hal4550.exblog.jp/19541009/


8. 中川隆[7756] koaQ7Jey 2017年4月14日 19:34:46 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8246]

音楽ファンの為のステレオ  (英国編) Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-141.html

クラシックを中心に聞いている者にとっては、英国製のオーディオも捨てがたい魅力がありますね。

これまでの経験を要約すると、英国の機械はより俯瞰した描写が得意で、演奏会場全体を縮尺模型のように見下ろす感覚に秀でていると思います。

対して、米国の機械は一般に楽器の音を忠実に再現することに長けていると考えています。

演奏者と同じ床に座っていると言い換えても良いでしょう。


さて、英国の装置ほんの一例ですが。


スピーカー  Lowther アクースタMk-1  まだまだ中価格で素晴らしい物が沢山あり。

アンプセット QUAD 22+U型  またはLeak ポイントワンプリ+Stereo20

プレーヤー Garrard401  Decca Mk-1アームとMk-1カートリッジ


以上のセットは全て揃って初めて英国の音を具現できるものとしています。


もし、あなたが英国のオーディオを好まれてクラシックを楽しみたいと考えているとしたら、これらのセットは限りない喜びを与えてくれることでしょう。


ここで唯一つ、日本のオーディオマニアが40年以上に渡って犯してきた間違いを私は指摘することができます。

その発端は、五味康祐さんの高名な著書に端を発しています。
その書にはこんなエピソードで五味さんのオリジナル Tannoy との馴れ初めが記されています。

「貴社のTannoyで十全なステレオ効果を得るには如何な装置を用いれば良いか?」

と氏はTannoy社に尋ねました。

Tannoy社は答えて曰く

「Deccaの針、SMEのアーム、GarrardとQUAD(22+U型)のアンプを用意して待て」と。

これらの機械を用意して Tannoy の到着を待ち、これまでに経験したことのない音響の世界に驚愕したと氏は Tannoy との出会いを綴っています。

しかし、いつの間にかアンプは米国製に変わり、針もEMTに変わりました。

これはどうしたことでしょう?

私なりに推測するに、やはり、「より明確な音で聴きたかったのでしょう」

上述したように英国製の装置の醍醐味は、ホールごと俯瞰して聴けるような臨場感にあります。

このことは、反面楽器一つ一つの音色はブレンドされた状態でハーモニーの中に存在します。

この全体描写こそが英国オーディオの最大の美点であり、他国の機械に求め得ない特徴だろうと考えています。

その後、日本では Tannoy はクラシックを中心としたオーディオマニアの間で絶対的な名声を獲得しますが、その使われ方は、極めて日本的であったように感じています。異文化の伝統を受け入れて日本的なアレンジを加える能力ですね。

和菓子のあんこを、パンに入れて「アンパン」を創作する素晴らしいジャパンクリエイトです。


繰り返しになりますが、何かを得るには別の何かを手放すことにほかなりません。
英国の音響機器を使いながら、その長所をみすみす捨ててまで明快な鳴らし方にすることはないだろうに。と、私などはいつも思ってしまいます。

しかし、ヨーロッパの伝統的な文化の具現化は戦後の日本にはまだ遠く。はっきりとした、解りやすいソノリティへと嗜好が向かったこともまた、無理からぬこととは思います。


もちろん、オーディオはパーソナルな趣味であり、如何な組み合わせで聴かれてもご本人の満足を満たすことが大切ですが。

もし、英国のスピーカーをお使いで上のアンプを試したことがない方は、是非一度聞いてみることをお勧めします。


そこで得られる音は、ハッキリともクッキリとも聞き取れません。

しかし、数世紀に渡って、ヨーロッパの根底を流れてきた古く、底光りする燻し銀のようなクラシック音楽の文化自体の意味するところを、もう一度考え直させるいい機会になるのではないでしょうか。

コメント


イギリスの音

イギリスの音、日本のマニアが犯してきた間違い、、自分も何か違うのではないか?とずっと思ってきました。

デコラで聴くとデッカのカートリッジはすばらしいが、単独で聴くと、、、うるさくてとても、という話を良く聞きます。

タンノイのスピーカーも、しっとりと鳴らすのが難しく、使いこなすにはやはり使う人の人間性が、などと五味さんの言葉が?使われたりしてきました。

また逆に、タンノイはふやけたような音で、聞いていられないという方も、、、


イギリスの音、Kaorin さんのイメージとはちょっと違うのですが、自分の今のイメージとして、

HIFI時代のタンノイ、EMI、ローサー、、デコラなど、、

また昔の骨董時代の HMV、MARCONI、ferranti、など

に共通して、イギリスはとても明確な音を持っているのではないか、、と感じています。

もちろんハーモニー、音場の再生なども秀でいて、陰影も出せるけれど、基本的にとてもクリヤーな音を持っているようだ、と感じています。

オートグラフなどもそうですが、どうも、イギリスの機材は、、本来の魅力の出る的確な使われ方をずっとされてこなかったのでは、、と自分は強く感じています。
2010/02/07(日) 05:58 | URL | marco #MZf6kU0Y[ 編集]


Re: イギリスの音

いいですよお、同じ音を聞いても個々の捉え方と、言葉で表現する時に別の単語を選ぶのはオーディオの醍醐味だと思いますから。

皆が素直に感じる事を表現しあって議論して初めて、共通の認識が生まれるのだと思います。でも日本では、なにかカリスマの廻りでヨイショする的な構図が多くて、議論にならず右へならえなのが変じゃないですかって書きたかったんです。

デコラ(st)も一時使っていましたが、QUAD のアンプと同じ(僕流には)会場を俯瞰する音の感じでした。

なんとなれば、僕の印象のあれこれは Decca の針と英国製プリ=EQ のコンビネーションがあの音を形作っているのかなと当たりを付けています。

Decca または EMI のバリレラ針、QUA Dや Leak、デコラのプリ、以前に写真を載せた Lowther のプリも含めて全て一貫した英国の音になりますね。(回路はどれもほぼ一緒ですから当たり前ですが)
2010/02/08(月) 00:38 | URL | kaorin27 #-[ 編集]

Re: イギリスの音

英国のスピーカーの音は、ボクには2種類あるような気がします。

今使っている GEC アルミコーンや、その前に使っていた QUAD ESL は、おとなしい高音で、ステレオの場合、音像がスピーカの後ろに展開する「俯瞰型」タイプです。

一方、marco さんもお持ちの HMV LS7 は、中高音の張り出したくっきりした音ですね。

昔聴いたワーフェデールやグッドマンのダブルコーンも、このタイプでした。

ボクは、LP期以降の録音(専らCDですが)は前者で聴いていますが、SPレコードやその復刻CDを聴くときは、後者がいいと思っています。
2010/02/08(月) 20:14 | URL | ibotarow #iaNYWVsc[ 編集]

Re: Re: イギリスの音
お三方目のご意見ありがとうございます。
ibotarowさんのように数々の英国製機材をお使いの方にご意見を頂くと、また一段、このテーマに奥行きが出来て嬉しいなと思います。

自分のホームグラウンドがどこにあるか(一番長く親しんだ機材)で同じ音を聴いても感想が異なったりすることもあるでしょうね。それは、とっても貴重なことと思います。
エベレストも北壁からでも南壁からでも目指すのは頂上ですものね。

そうですか、CD使うとやっぱり印象は変わりますでしょうね。

記事では英国製の RIAA-EQ と針との込みの音で書いてしまったので、一方の壁の情景だけでしたね。反省。

多くの英国のSPを使っている方への、同国製アンプを一度使って見られては?というご提案でしたので今回はご容赦をお願い致します。
2010/02/08(月) 22:36 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-141.html

好きなコンポーネント カートリッジとプリアンプ編(附、英国の音) Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-148.html

一番大切なコンポーネントは「レコード」だと思う。という記事を書きました。

多くのオーディオマニアの方には「何言ってんだ、コイツ」と思われていると思います。これは、一番上流に存在するコンポーネントは、その後の全てのパーツに影響する。という意をお汲み取り頂きたいと思っております。

信号の流れを辿りますと、そのレコードの情報を拾うのがカートリッジの役目です。

ここは「物理量⇒電気信号」へと変換する箇所で、スピーカーと並んで機種による音の変化が大きいコンポーネントになりましょう。

(実際は小さくて軽量なのでスピーカーに比べると特性は出しやすいですが)

ご存知の通り、フレミングの法則を利用した発電機になりますから、磁石とコイルの組み合わせで発電をします。

やはり、逆の役目のスピーカーと同様の組み合わせになりますね。

実使用においては、スピーカーには常にパワーアンプとセットで考慮されるべきもので、カートリッジとプリアンプ(RIAA-EQのこと)もまた、セットで組み合わせて考えるべきと思っています。


さて、好きなカートリッジはなんとなくですが、ゴムダンパーを使わない形式の物が手元に残っています。
(EMTだけが例外ですが、これは今も新品を入手できるので常用としている)

以前にご紹介した、Neumann の DST はトーションバーのたわみでコンプライアンスを得ていますし、Decca の Mk-Tは真下に伸びた棒の先にチップが着いています。
なんと、ダンピングと位置決めは糸!で吊っている状態です。

何れも、持って回ったところの無い「竹を割ったような」爽快感があり、エグミの無い音が好きな理由です。

以上の2機種と供に、個人的に「世界の3大カートリッジ」と崇めているものに
WESTREX の10A型があります。

天文学的なプライスタグが付いていますので、これも憧れだけですが、もし、昔のまま WE の装置を使っているとしたら何とかして、入手の算段を考えていたことでしょう。    あー、Klangfilmにしといてヨカッタ ほー


そして、もう1機種、絶対の信頼を置いているものがあります。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DCP_0432_convert_20090630094300.jpg
EMI  EPHヘッド と EPUアーム

これは、本来的にはレコードの製造工程の中で、原盤試聴用としてEMIやコロムビアレコードのスタジオで使われていた、れっきとした業務用の機械です。
後に、愛好家向けに市販されたと資料にはあります。

構造は  _I−▽   こんな感じで折り曲げられたトーションバーの先端にチップが植え込まれ、左図の I  の部分がたわんでコンプライアンスを得ています。

ただし、そのままでは勝手な動きをして歪みますので、ビスコロイドを塗布してダンプしています。
Vitavoxのスピーカーを手放してしまってからは休眠状態で寂しいですね。


このカートリッジで ASD盤や SAX盤を、Decca Mk-Tで SXL盤を聞き比べていたあの頃は至福の時でした。
(僕に趣味はありませんが、ビートルズも初期盤が珍重されているようですから、やっぱりこれでしょうか?)

さて、こういったカートリッジに組合せるプリアンプは、私の駄耳では同国、同時代のアンプ以外には全く、まったく考えられませんでした。

英国のプリアンプは製造元の垣根を越えて同じマナーで作られていて、ピックアップの供給元が限られていた時代でしたから業界全体で市場を支えていたのかも知れません。

ちょっと思い出しただけでも、

GEC、
Decca-Decora、
Lowther、
Leak、
QUAD、
RCA.London、
Westrex.London(マイクアンプ)

など枚挙にいとまがありません。

初段「EF-86」で CR型なのか NF型なのかちょっと分かりにくい EQ回路に、ECC-82辺りがバッファーとして負荷になっていました。
初段が5極管ってのがキモですよねえ。

逆にみると、これらのプリアンプと Decca以外のカートリッジ(当時は EMIは持っていなかった)を使ったときには、なんとなくモコモコして歯切れが悪かった印象があります。


先日、英国の音の印象を記事にした際に、大変貴重なご意見を複数頂きました。
総括しますと、私が英国の音。との印象はこれらのカートリッジとプリアンプのコンビネーションに因るところの影響が大きいと考えています。(数機種のスピーカーと組み合わせると、スピーカーの特徴は出しますが、全体を覆う印象は変わりなく聴こえました)

カートリッジであれ、スピーカーであれ、パーツを個別に取り出して他の特徴を持つ機材を組み合わせた時の音の印象は、またそれぞれ異なってくるということは想像にがたくありません。

システムは頭の先から、つま先まで繋がって初めて音が出るものですから、私の自宅で、

Deccaの針+ QUAD や Lowther のアンプに Vitavox、Lowther などのスピーカー

を通じて出た音の印象ということで、ご了承を願いたいと存じます。


こうして見ると、上に挙げた4機種は、それぞれ全く異なる構造で各々の個性を主張しています。

これでは日本のメーカーのような「1機種売れたら、市場が同じ顔の製品ばっかり!」にはなりませんね。

そんな、開発者のメーッセージを強く感じる処もヴィンテージ品の楽しい面ではあります。

コメント


レコードのお国柄

イギリスのプリアンプは、、50年代5極管の PG帰還、、NF型なのでしょうか、このタイプが多いですね。

自分もリークを使っていますが、このタイプです。

アンプでは、、パイ、グッドセルなどもいいアンプなのでは、、と、個人的には思っています。


これらと、、デッカや EMI のピックアップは、やはり、ぴったり来る感じですね。調子に乗って、モノ時代の、リークのピックアップや、EMI のトランスクリプション17なども使っていますが、とくに17はやっぱり、ALP や 33CX はとてもうまく鳴る気がします。

でも、、、問題はそのレコードがそれほどない?その前に、なんといってもそれを聴く自分の音楽のセンスが???です。
2010/02/16(火) 01:57 | URL | marco #MZf6kU0Y[ 編集]

イギリスアンプ

アンプについて、、上の書き込み、何かイギリスではパイや、グッドセルがとりわけ、、と取れる書き方をしてしまいましたが、すみません。

クオードや、、GEC, ローサー、RCAなど、ご紹介のアンプのほかにもぜひ、このアンプもと、思い、、、書いてしまいました。

使ったことのあるアンプはわずかですが、イギリスにも、すばらしいアンプたくさんあったようですね。
2010/02/16(火) 02:52 | URL | marco #MZf6kU0Y[ 編集]

Re: イギリスアンプ

はい、Pyeを忘れていましたね。それら以外にも、BBC に納品された物も沢山あるでしょうが、使ったことがないので除きました。Tannoy アンプも・・・キリがないですね、これも未使用なので。


>イギリスにも、すばらしいアンプたくさんあったようですね。

どの国のアンプも星の数ほど素晴らしい物はあり、むしろ良くないアンプを探すのが至難の技と思います。

マニアの人達は順位付けが好きなようで、どっちがいいという論調ばかりが溢れていますが、自分より能力の高い人が造ったアンプを前にしてそんなオコガマシイことはとてもできませんよね。
2010/02/17(水) 01:32 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-148.html


9. 中川隆[7757] koaQ7Jey 2017年4月14日 19:38:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8247]

デッカ・デコラの音 その1 2010/7/7(水)

http://blogs.yahoo.co.jp/rchpp904/GALLERY/show_image.html?id=33355764&no=0

DECCA デコラと云えば、一度は聴いてみたい幻のオーディオです。その音を聴きたくて、昨日はSさん宅を訪問しました。

デコラは、1963年秋に五味康祐が英国で聴いて、即座に購入を決めたほどの逸品。

五味は、≪音そのものはむしろ渋く、渋すぎるほど音の鳴り方も控え目で、ふと耳にした時はなんとなく鬱陶(うっとお)しい。けっしてテレフンケンそれのようにパッと、目のさめる明るい音ではない。しかしよく聴きこめば細部の細やかな音の美しさ、折り目正しい各楽器の的確な音色の再現、とうていテレフンケンの比ではない。≫と語っていました。

はたしてそんな音なのかどうか?実際聴いてみなければ話になりません。オーディオ評論家の話ほど当てにならないものはない。だいたい評論家はそれで飯を食っている。飯を食わすスポンサーがいるわけです。えてして、さりげなくスポンサーの肩入れをするPRを、批評の中に紛れ込ませる技がある評論家ほど売れっ子なのです。

3日に亡くなっていた京大名誉教授の梅棹忠夫さんは≪大事なのは独創や。本はなあ、他人の考えたカスが載ってるだけや≫と、人の権威や、孫引きに頼るのを戒めていました。
五味はオーディオを趣味とする作家でした。しかし、オーディオ評論でも飯を食っていたのだから、権威をそのまま信じるわけにはいかない。自分の耳で聴いてみたい。

そのデコラの音を確認する機会がやってきたのです。S氏邸は、わが家から自転車で10分ほど、同じ国立市内にある。新築されて間もない2階のオーディオルームにデッカはさりげなく置かれていました。
http://blogs.yahoo.co.jp/rchpp904/33355764.html

デッカ・デコラの音 その2 2010/7/7(水)

http://blogs.yahoo.co.jp/rchpp904/GALLERY/show_image.html?id=33355766&no=0


デコラの気品ある家具調仕立てのコンソールボックスには、2台の真空管パワーアンプ(EL34プッシュプル)が内蔵され、それを制御するプリアンプ、入力にFMレシーバー、レコードプレーヤーが納められている。

左右のスピーカーは4分の1のアールを描き、その前面を何とも渋いモスグリーンと云うよりも濃いターコイズのネットと格子上の真鍮で覆われている。
スピーカーボックスには、楕円形のウーハー、左右12個のツイターが方向を変えて配置されています。ステレオ用ですが、スピーカーの向きはセンターに向いておらず、聴衆に向かって扇形に開いた状態で配置されていたのです。

それはちょうど、扇形に開いた観客席に向かって音が拡散されていくのを想定された設計で、設計者が耳で聴き込んでスピーカー取り付け位置を微妙に変化させるものでした。
スピーカーと正面で正対する現在のオーディオとは異質の設計思想に思われます。このユニットが生産されたのは1961年。ステレオLPが発売されて4年ほどたった時代です。

初期のデコラはモノラル用に開発されたようですが、これはステレオ時代のLPを聴くために、レコード会社のメンツにかけて生産された特注品です。オーディオ・メーカーが、量産目的で作ったものではなく、専門メーカーに外注したものをデッカがアッセンブルしたものです。
キャビネットは家具屋さん。スピーカーは英国EMI。ターンテーブルはCOLLARO。カートリッジとアームはデッカ。
イギリスのレコード界では、EMIと並ぶレコードメーカーのDECCAが、自社のレコードを聴かせるために作らせた家庭用オーディオの最高機種。それがデコラでした。

勧められるままに、正面のかぶりつき席に陣取り、英国デッカのレコードから試聴を始めました。五味康祐ほどの表現力もない私が、この音をお伝えするのは不可能です。ですが、五味の評論はおおむねデコラを聴いた者の共感をえると確信しました。

今のオーディオが求める方向とは異質な音です。高域も低域も伸びているわけではなく、PS時代の蓄音器の名機クレデンザの音域をふくよかに広げた感じ。腹に響くドスンドスンと云う音もなく、超音波に迫る高域を追及する野心もない。それでいてふわっと音像が空間に広がって漂う感じ。

ボリュームを上げなくても、なんとも心地良く響くよい音色・・・・デジタル時代のオーディオとは隔絶された音です。人の感性だけで作り上げたアナログの音が鳴っていました。
http://blogs.yahoo.co.jp/rchpp904/33355766.html


10. 中川隆[-7771] koaQ7Jey 2017年5月03日 08:23:05 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

2012年 12月 24日 「Quad 愛好会」のお二人が GRFのある部屋
http://tannoy.exblog.jp/18287249/

今週の連休には、いろいろな予定を入れてあったのですが、葬儀で変更になりました。振替休日の今日の午後だけは千葉からお客さんが来られました。「Quad 愛好会(聴く会)」の会長さんと副会長さんです。「Quad 愛好会」の会則27条には会の内容をみだりに公開しない罰則がありますが、今日はQUADの会ではないので、お二方の暗黙の了解をいただいて、会の内容を少しだけ漏らすことにいたします。少しだけと限定するのは、内容が5時間にも及び、余りにも内容が濃いために、そのすべては到底書ききれないからでもあります(笑)。

副会長のK社長は、レコード愛好家です。本日も私の前回の記事を読まれていて、秘蔵のSP(78回転)レコードをご持参になりました。デニス・ブレインのモーツアルトとヴァンダ・ランドフスカのチェンバロ、そしてリパティのショパンです。盤質も良いSPで最初のデニス・ブレインのホルンが鳴ったとき、三人とも声を上げました。会長のキャンベルさんは、のけぞり笑いはじめたぐらいです。ご自分のレコードなのにK社長も、余りにも蓄音機と違う音に驚かれたご様子。私は、ブレインの特有のホルンが実在感を伴って鳴り響いたので、我ながら驚きました。素晴らしい音です。K社長はやはり電気吹き込みの時のSPは、電蓄で鳴らさないといけないと独り言のように言われました。

ランドフスカのチェンバロは、プレイエル社に特注されたというチェンバロの特有の音がゆったりと再現されました。演奏がゆっくりと聞こえる素晴らしい音です。リパティのピアノは、LP用の録音とSP用の録音が別にされたと言われているそうです。こちらも素晴らしい粒立ちで、SP再生時のDecolaの優位性を再認識しました。


次に、K社長が持ち込まれたレコードは、ミルシュテインのバッハのパルティータでした。見覚えがあるレコードです。でも、その音を聴いて今度は私がのけ反りました。まったく記憶にない音だからです。LP再生には、赤いマークの付いたマーク1のLP用をK社長はご持参になりました。家のLP用よりこなれた良い音がしました。やはりカートリッジは聴きこなさなければなりません。その音は、今まで聞いたことの無い素晴らしい音でした。ミルシュテインが好きで、キャピトルの原盤を私も持っていますが、すべて聴き直さなければと思いました。


キャンベルさんの驚かれる姿も印象的でした。QuadやHartleyなどいろいろと聴いてこられた長いオーディオ人生の方向性を変えるかもしれない出来事でもあるからです。それも180度違う方向へ。足し算のオーディオから引き算のオーディオへの大きな変換点になるやもしれません。

デコラの音は、オーディオ的には大したスペックではないのです。周波数的にはSPレコードの帯域と変わらないほどです。マーク3以外のカートリッジでは、特にその傾向が強まります。帯域の広さより密度の方向です。その密度も濃い方向ではなく、軽い音と言うべきなのでしょうか?実在感のある軽さ、すなわち極めて楽器的な音なのです。

今日は、SPからLPへ。モノラルからステレオへと時代の流れ通りに聴いてみました。ステレオレコードになったのは、二時間以上経った頃でしょうか?気がつけば、GRFの音がなっているような広さに拡がっています。参考までに、GRFの音を聴かれていないK社長の為にGRFもならしてみました。久しぶりのGRFでした。デコラにも負けない良い音でしたが、音場の構成が反対です。45度配置で中央に密度を作ろうとする特有の音場感と中央から拡がっていくデコラの音場はデッカのカートリッジの特有の響きと相まって実在感があります。


実況録音盤の拍手や会場の雰囲気が見事に再生されていきます。定番の越路吹雪・金子由香利・アズナブールが掛かり出しました。運転手のK社長さんには申し訳ありませんが、キャンベルさんご持参の白ワインを開けて日生劇場や厚生年金会館にワープしに行きました。文字通り、記録(レコード)が蘇るのです。不思議なのは最内周に行っても音が悪くならないのです。レコードを聴いている感覚よりテープを聴いているような気が何時もすることです。
 
お二方の感想をお待ちしていますね。

Commented by (Y) at 2012-12-25 03:48 x
>K社長はやはり電気吹き込みの時のSPは、電蓄で鳴らさないといけないと独り言のように言われました。

こここそが大切な部分ですね。僕はここにだわってオーディオをやってきたようなものです。十把一絡げにアナログだ、デジタルだと丸めて欲しく無いです。こんな簡単で大切なことが、随分とないがしろにされてきました。


Commented by TANNOY-GRF at 2012-12-25 12:52
(Y)さん きのうはその当たり前の事を三人で再確認しました。SP盤の音の柔らかく、ダイナミックレンジの広いこと。これ以上何が必要だったのでしょう。

SP盤を一時間以上聴いていたら、LP盤を聴いたとき、一曲ごとにデコラまで歩いて行き、LP盤だったのだと再確認を二回もしてしまいました(爆)。


Commented by 社長K at 2012-12-25 20:44
ゆっくりと音楽が流れたのです、SPレコードの片面がこんなに長いなんて、まだ終わらない、まだ終わらないの連続ででした。ミルシュテインも、家で聞いた時はなんとなんと急いだ演奏と思っておりましたが、ゆっくりと聞こえるではありませんか。同行のキャンベルさんが、デコラは他のスピーカと、音の出方が逆ですね、低域が先で、高域が後から来る様に聞こえるのですね、見事な指摘でした。

時がゆっくり流れているのに、気が付いてみると、ノンストップの5時間が経過しておりました。時間不思議体験。これから招かれる、方々へ。渡り鳥が大海原に流木をみつけ、羽を休める様に、デコラの上で休んだら如何でしょうか。尚、GRFさんに私の説明不足を一点。リッパッテの録音の件、WALTTER LEGGEのよると、1950.JULY.9 に録音して、同じ録音のSP盤とLP盤を発売したようです。(CZX271-1A刻印)


Commented by TANNOY-GRF at 2012-12-25 21:18
社長Kさん   コメントありがとうございました。本当に楽しい、時間がゆっくりと、そして終わってみたらあっという間に時が過ぎていた、浦島太郎のような素敵時間でしたね。

SpやLPの柔らかな、それでいて、スピードの速い音楽が流れていきました。また、リパティのピアノ件ありがとうございました。その同じSPとLPの比較もして見たいですね。


Commented by 社長K at 2012-12-27 18:56
先日は有難うございました。今、8D8 BRIMAR PRODUCTION SAMPLE がeBAYに1本出ておりました。

Commented by TANNOY-GRF at 2012-12-28 03:29
お知らせいただいた8D8早速落としました。見かけたらすぐに行動しないと集まりませんから。ありがとうございました。

ゆったりと時間が流れる不思議は、ますます増大しています。やはり音楽がそのまま流れてくるからではないでしょうか?

High Fidelityの方向が、どうやら間違った方に言っていたような気もします。キャンベルさんが言われていた、ヴァイオリンの響きと演奏方法が見えるような音の流れが極めて印象的です。
http://tannoy.exblog.jp/18287249/


11. 中川隆[-7770] koaQ7Jey 2017年5月03日 08:27:36 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

夢のようなお盆休みのあとは GRFのある部屋2014年 08月 22日
http://tannoy.exblog.jp/22783608/

先週は久しぶりに訪問者が少ない、ゆったりとした、お盆休みを迎えることが出来ました。最後の週末には、8D8の立役者、K社長さんとMさんが、大変身したデコラを聴きに来ていただきました。午前11時過ぎから、夜10時頃まで、10時間以上デコラを聴いていただきました。この充実した時間がすべてを物語っています。

Mさんは、デコラの音の出方は、その逆オルソン的な配置もそうですが、DECCAのカートリッジが醸し出す、実在感に感動されていました。K社長は、何枚かレコードを持参され、一つ一つの音にうなずかれていました。時間と共に音楽がどんどん沸き上がってきて、レコードがまったく違う音楽を奏で出すのを見ていたというのが、正直な感想でしょう。

翌日曜日は、Hartleyのお引っ越しの準備で明け暮れました。大物のSPを、キャスターの台に乗せ、玄関まで運ぶと、玉のような汗が噴き出しました。それを月曜日に大阪に向かう大型ワゴンに乗せて、一応音が出るようにと機材も積み込みました。マンションの一室なので、下の家に迷惑が掛からないように、フロート板も積み込みました。

入り口は、150枚以上のアルバムを読み込ませてある、HDDプレーヤーのHD-1です。石田さんが、クロックや電源回りを改造してくれた愛用機です。それに、SD05の002号機、これはクロックアップも何もしていない、当初のSD05の仕様のままのオリジナルの100Wタイプです。細かな音は、クロックアップされた50Wタイプの最終形には敵いませんが、タンノイやHartleyのような昔のアンプをおおらかに鳴らすには、もってこいです。その内、車で行くとき、比較用に50Wヴァージョンを持ち込むつもりです。


Hartleyが無くなって、1立方メートルのSPの空間が無くなった月曜日の夜は、近所のA氏が寄って、デコラを聴いていただきました。部屋の空間やカートリッジの具合や、針圧の微妙な違いも最初は有りました。今一つのマークIIIのカートリッジも当初は幾分堅さが残ってはいましたが、こちらも、どんどん花が開いていきました。そのDECCAのV/L(バーチカル/ラテラル)方式カートリッジは、水平コイルと垂直コイルを合成して、45/45ステレオを出しています。その安定感は何者にも換えられません。

その水平コイルは、モノラルのカートリッジと同じです。モノのレコードとステレオのレコードが混在した、ステレオ初期には、両方のれこーどが過不足無く掛かる、このVL方式に長があります。そのステレオ針で聴くMJQのレコードなどの実在感は、とてもモノラルとは思えません。クラシックも、音が拡がり、やがて部屋をコンサートホールの会場に変えていきました。

今一つの驚きは、軽針圧にあります。カンチレバーを持たない構造のカートリッジは、トラッキングに優れ、そのとはマスターテープの音を思わせます。雄大で暖かな音です。もう、40年以上は経っているに、まるで昨日作られた用に新鮮な音がするのです。不思議な心持ちがしました。DECCAやRCAの板と相性がいいようです。特に2000番台のDECCAは、全く次元落ちがう音がします。レコードを聴き直すのが楽しみですね。
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12. 中川隆[-7821] koaQ7Jey 2017年5月04日 11:29:59 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

2017年連休 MyさんとK社長さん - 1  GRFのある部屋 2017年 04月 30日
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今日のお客様は、あの震災の2011年の大型連休の時に来られた、クォード愛好会のMyさんとK社長さんのお二人です。あのときも4月の29日の初日でした。ハートレーを聞いていただいたのを覚えております。

そして、二回目にお越しいただいたのは、翌年の暮れでした。デコラとGRFの音を聞いていただきました。

そして前回が2014年の夏でした。その時は、8D8が入ったデコラの音を中心に聞いて頂きました。いずれの時もレコードが中心でした。

時間通りに、Myさんの運転のハイブリッド車が静かに車止めに入ってきました。隣のK社長さんとは、ほぼ三年ぶりです。Myさんとは、地元の成田のおそば屋さんで偶然会って、近くのアウトレットのモールでお茶をしながら近況の報告をしました。その折、今回の連休の訪問を話し合いました。

三年ぶりですと、2015年の秋から始まったホログラフの実験のまえですから、現在のメインSPであるTroubadour80+TW3の音はお聞きになられていません。ブログの記事を読まれていて、実際どのような音がするのか楽しみに来られたそうです。去年の夏前にようやく完成した三次元サウンドも、考えてみるとまだ一年ちょっとしか経っていないのです。自分の中では、もう数年間聴いているつもりになっていました。中学時代から始めた55年間のオーディオの長い道のりの直近の一年間なのです。


言い換えると、その前の54年間があって、ようやくたどり着いた長い道程の一里塚なのかもしれません。演奏会場での感動を求めて、コンサートホールの音の再現を目標に来た道なので、オーディオの様々な方向性を考えると究極、自分の求める音の追求の到達点と考えるべきで、スタジオ録音のモニターSPの音を目標にされているのとは、全く違う答えだと思うのです。同じ方向に歩いている方には参考になるでしょうが、大多数のオーディオファンの楽しみである「違い」を追求する方向とは随分と違ってきました。音そのものの違いよりも、音が出ている音場の再現につとめてきたからです。その意味で、スタジオ録音によくあるコンソール卓の中で作られる録音にはあまり興味がないのです。エコーマシンの違いを楽しんでいるような物だからです。


最近の三年間の違いをまず聞いて貰いました。定番のハイティンク・コンセルトヘボウのショスタコーヴィッチの15番です。冒頭のグロッケンシュピールの音がどのような響きで鳴るかがとても大切です。その音の定位、実在感をどのように表現するか冒頭の二音で決まるのです。SPから音が出ているのでは無く、コンサートホールが出現しなければなりません。ステージの奥行き感、鳴っている楽器群からの距離、聴いている座席の位置も場所を移動するたびに、ステージ上の楽器の位置は変わりません。音源は固定して聴いている場所の違いでステージを見る景色が変わるのです。シロフォンやビブラフォン、カスタネットの打楽器群が輪舞して第一楽章が終わりました。

Kさんから、よくブログで1ミリの違いを話しているが、どのように変わるかとの質問がありました。しばらく、調整をしていないので、いつものリタ・シュトライヒのモノラル音源を利用して、左右のピント合わせてみました。微妙に左側が強かったので、右の80のユニットを1ミリほど移動してピントを合わせました。中央で聴いておられたキャンベルさんは、その違いに驚かれたようです。ピントが合うと、力感が変わり、彩りが鮮やかになり、柔らかくなります。左右のSPが打ち消している音が顕れるからです。エネルギーの損失が少なくなるのですね。


今一度、ショスタコーヴィッチの冒頭を聞いていただきました。違います。面白いですね〜。ヤンソンス・コンセルトヘボウのラ・ヴァルス。そしてマゼール・ウィーンフィルのラベルのスペイン狂詩曲。クレーメルとアルゲリッチのプロコイエフのヴァイオリンソナタ第一番を聞いていただきました。クレーメルのヴァイオリンのリアリティに驚かされます。アルゲリッチの左手の力感も、シュタインウェイの低弦の張りの強さを感じるほどです。ピアノの響きが聞きたくて、ギレリスのワルトシュタインの素晴らしい演奏に感嘆して、ピレッシュのモーツァルトK.457から475のモーツァルトらしからぬ響きを聞きました。オーディオ的な音のことはすっかり忘れて、音楽論になるのがこのシステムの嬉しいところです。

ハーディング・ウィーンフィルのマーラーの第10番の終楽章。大太鼓の皮の動きが見えるようなアタック音がとても実在感があります。その響きをお二人とも喜んでいただきました。お聴かせする方も嬉しいですね。
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2017年連休 MyさんとK社長さん - 2  GRFのある部屋 2017年 05月 03日
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レコードは、その日の気温、湿度によっても、もっと言えば気圧でも音が変わりますが、一番の差はやはり温度でしょう。その日のコンディションによって、針圧やインサイドフォースを、ほんの少し、0.01gほど増減します。針の掃除は、毎回必要です。

昔愛用していた針圧が必要なSPU系のカートリッジだと、インサイドフォースを調整できないタイプのアームを使うことが多いのですが、その場合は楕円針の微妙な調整が出来ません。楕円針では溝に入り込む位置が変わりますからアームの調整をしっかりと追い込まないと、真価を問うのは難しくなります。針圧も丸針は少し重めに、楕円針は軽めに調整する必要もあります。トレースする位置が違うからです。その差は結構大きくSPUの場合は、0.6〜0.8gも違いました。


カートリッジをいろいろ使ってくると、針圧での音の差が大きいのに気づきます。1.5g程度の軽針圧タイプ、2g前後の中針圧、2.5g以上の重針圧に分かれてきます。それぞれ音色が変わります。シュアーのV15のようなブラシを使って針にかかる重量を軽減して0.75gの超軽量針圧でも重量感あふれる音を出していたタイプもあります。また、聴いている音楽の種類によっても針圧のちがいによる好みのタイプも違ってきます。

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今日の音は、少し硬質なのは、針圧もあるのですが、敢えて微調整はせずそのまま掛けていきました。その意味では、硬質のデービスの「威風堂々」も掛けてみましたが、「堂々』と言う感じではまだ無かったです。


原因の一つには、先ほどピント合わせした1mmのズレが、CD系には合っているのですが、レコードにはインサイドフォースの再調整が必要なのでしょう。今日はそのまま行きます。レコードによっては気にならない盤のあるからです。その代表のDGGのカラヤン第九のリハーサル盤を掛けてみました。これは良いですね〜。重厚なコントラバスの響きがどんどん迫ってきます。


掛けている内にプリアンプも暖まり、少しずつ調子が上がってきたようです。このリハーサル盤の低弦は、チェロとコントラバスの練習風景です。なんども繰り返し反復するうちに演奏のタイミングが合ってきて、素晴らしいベースの響きがイエスキリスト教会に響きます。素晴らしいですね。同じ内容のSACD盤もありますが、アナログの方が弦を引っ張る音のリアリティが素敵です。


Capitolのステレオデモンストレーションレコードも掛けてみました。NYの街の音が入っています。フェリーボートとか地下鉄だとか、重低音のリアリティに驚きます。ナイトクラブに入るとナットキングコールが歌っていたり、最高です。それと、音が凄いのはDECCAのデモンストレーションも期待に違わず目の覚めるような音が入っています。


今一度、越路吹雪をきいて音の傾向を確かめた後、ハスキル・マルケヴィッチのモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を掛けてみました。これはめずらしくフランス盤です。先日、i さんが寄っていただいたときにおかけした盤です。i さんは、お仕事でパリによく行かれていますが、その度にパリの中古レコード屋さんに足繁く通われて大量にレコードを漁ってきます。そんな、i さんにお聴かせしたくて、出していた盤でした。その懐かしい音に、K社長さんが反応します。70歳代の方々には、大変懐かしい盤なのです。


一通りお聞きいただいた後は、やはりデコラになります。

デコラ用に8D8の入手方法を教えていただいたのも、K社長さんからでした。

80の音を聞いた後でも、デコラの音は負けていません。ひたひたと音楽が寄せてきます。三人とも、今更のようにデコラの音のすごさを感じ入りました。

8D8の音の力強さも感じるのです。それに、コラーロのターンテーブルの不思議さも。このターンテーブルがあってのデコラだと思います。


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午前中から、Troubadour80+TW3の音に驚いていただき、午後はMolaMolaでのアナログレコード三昧、最後はデコラで締めました。

デコラの驚きの方がより大きいかもしれません。

K社長さんから、お手持ちの貴重な8D8を譲っていただけることになりました。

このデコラはこれからもオリジナルの時の音を出し続けるでしょう。
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13. 中川隆[-6636] koaQ7Jey 2017年8月22日 10:10:43 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

Decolaがお嫁に行きました GRFのある部屋 2017年 08月 21日
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あの震災があった2011年の春に、英国から購入したDECCAのDecolaが昨日、お嫁入りをしました。私のところに来るまでは、購入した1963年から48年間イギリス南部の邸宅に置かれていました。最後は、鳴らす人もなく、家具として置かれていたのです。家に来たときは、本当に驚きました。深窓の令嬢が、しっかりと箱入り娘の儘、運ばれてきたからです。そして、そのヴェールをそっとはがしたときの、感激は今でも覚えています。


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それから、Oさんの協力を得て、オーバーホールを始めました。元の場所を記録して、丁寧に分解してアンプとプレーヤー部を岡山の是枝さんのところへ送ったのです。アンプ類が戻ってきたのは、年末になっていました。それらを、再組み立てして、DECOAに灯りがともったのは、翌年の二月になっていました。

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足かけ三年にも及んだ、デコラの復活は、8D8の初段管を交換したところで、完結しました。普通の電蓄から、Decolaになった瞬間でした。その差は、あまりにも違いました。二人で大笑いをしたぐらいの大きな差だったのです。出来るだけ同じ部品を使い、オリジナルを尊重してオーバーホールしてきました。その努力が実を結んだ瞬間でした。

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当初付いていたのは、Mark1のLP用とSP用、それとMark2のステレオでした。それにMark1のステレオとMark3を二個買い集めました。予備のアームもオリジナルを揃えました。そして、希少な初段管8D8もついています。勢いで集めました。このデコラは製造番号も100番以内の初期のタイプで、コラードのターンテーブルが付いています。これが優れものなのです。現在では、初期のデコラは、本国でも希少で、価格も相当上がっているそうです。その意味でこのDecolaは、すべてオリジナルですから、嫁入る先でも大事に、かわいがって下さるでしょう。


おまけに、何十年も持っていた、オリジナルのDECCAのブラシもつけました(笑)。

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ピアノ運送が引き取りに来られる朝、一時間ほど思い出の曲を聴きました。DECCAのレコードや、ミルシュテイン、越路吹雪にフランク永井です。しみじみとしたいい音でした。

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貴婦人と過ごせた素晴らしい6年間でした。Oさん本当にありがとうございました。楽しかったですね!
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14. 中川隆[-6349] koaQ7Jey 2017年10月09日 00:44:51 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

2017年 10月 08日 Decolaの嫁ぎ先を訪ねました GRFのある部屋
http://tannoy.exblog.jp/28203668/

デコラが、嫁いだのはお盆が終わった日曜日でした。ピアノ運送の専門家が手際よく運び出していくのを、やはり感慨も持って見守っていました。二日後、無事設置できた旨の連絡いただきました。その設置された写真を見て驚きました。私の所にいたときより遙かに素晴らしい環境に置かれていたからです。


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素晴らしいお宅で、きれいに打たれたコンクリートの壁を背景にたたずむ姿は、このために作られたようにマッチしていました。家にあったときは、後ろは出窓のカーテンでした。その壁がしっかりとすると、低域のスケールが変わり壮大なステージが広がるのです。GRFも同じですが、後ろの壁からどのくらい離すかによって、低域の響きは変わるのです。家ではGRFがあるので、後ろに壁を背負えないのです。この写真を見てDecolaがどのようになっているかが楽しみでした。


大山さんのお宅の傍だと聞いたので、新幹線の駅まで大山さんに向かいに来ていただきました。駅前は来るたびに変わっています。再開発が進み、昔の面影は全くありません。驚いたのは町の発展に伴い国道沿いに新しい車屋さんが沢山並んでいたことです。ポルシェも、マゼッラティも、ベンツもすべてあります。40件以上の外車のディーラーと中古屋さんがインターまで並んでいるのです。このあたりの景気の良さが解ります。 


大山さんの車は快調に、上り坂を上がっていきます。景色は広がり、北関東の雄大な山々が次々と見えてきました。窓を上げた大山さんの小型の車は、1000ccに満たない二気筒のエンジンだけど、適切なギア比と大きなシリンダーによるトルクフルなちからで長い坂を苦もなく上がっていきます。サンルーフから入ってくる風が気持ちよく、高度を上げるにつけて秋の空気に変わってきました。

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送られてきた写真の通りの素敵なお宅でした。Decolaがモダンな家にフィットしています。早速、聞かせていただきました。モノラルの針がついていましたので、LXTの盤から聞かせていただきました。クリップス・ウィーンフィルのシエピのドンジョバンニです。音の広がりは、とてもモノラルが掛かっているとは思えません。やはりDECCAのレコードとの相性が良いと思いました。


何枚か聞いた後、ステレオの針に換えて、ステレオのLPも掛けてみました。私が良く掛けていた歌謡曲の準備もしてあります。越路吹雪、金子由香利、フランク永井、森進一もありました。フランク永井を聞いてみます。後ろの壁の効果もあり、低音の魅力がより一層ひろがり実況録音の素晴らしさを味わえました。針圧を調整したりして、音のバランスを整えてみました。200キロにもなるDecolaですが、壁の位置も何カ所か聴き比べて、最適なポイントを見つけました。どんどん、調子が上がっていきます。

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このお宅の家具はすべて本物の北欧の家具です。大山さんも座り心地の良い椅子に腰かけてデコラの音に聞き惚れています。そのセンスある部屋でもDecolaはまったく遜色ありません。鳴ってないときでも存在感は圧倒しています。

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レコードのコレクションも見せていただきました。オリジナル盤が棚一杯にあふれているのは壮観です。お使いのSPはオイロダインを特注の桜のきの後面解放型キャビネットのマウントされています。このキャビネットは桜の無垢材を使った素晴らしいもので、触って、たたいて感心しました。


それを、対向式で置いてあります。目の前のソファの座って聞いても、音に包まれます。使っている機器は、歴史が流れてもその価値を変えないものだけが選ばれています。歴史に耐えられない装置でなくてはいけません。使いこなして、長い時間愛用していけるものだけが、このお宅にはあると思いました。

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今日はDecolaのお披露目ですから、シャンデリアの灯りがともった素敵な部屋で、Decolaの音楽を聞き込んでいきました。音も最初に比べ、遙かに洗練された響きを出しています。レジーネ・クレスパンの美しい声で、ラベルのシェーラザートを聞きました。アンセルメのアルバムで、Decolaにピッタリの曲だと思いました。

夜のとばりが、あたりを包むと、自然の中の音に包まれます。車の騒音がない事がいかに音楽再生に大事なことを思い出させてくれます。七時に新幹線の傍の日本料理屋さんを予約されていました。シャンパンで乾杯して、そのあと美味しい日本酒を、新鮮なお魚のフルコースで堪能いたしました。ありがとうございました。最終の一つ前の新幹線に乗り、気持ちよい宵の中で、幸せなDecolaの将来を祝しました。
http://tannoy.exblog.jp/28203668/


15. 中川隆[-10243] koaQ7Jey 2019年5月22日 11:24:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2096] 報告
横浜のMさんと北関東の遠足 GRFのある部屋 2019年 05月 19日
https://tannoy.exblog.jp/30602341/

横浜のMさんとは、先週もホワイトアスパラガスの会でお会いしたばかりですが、今日は新宿駅で湘南ライナーでの待ち合わせです。何時もは、この電車で夜香さんのところまで行くのですが、今日もこの列車で移動です。横浜だといろいろな手段があるのですが、乗り換えの手間と費用が違います。横浜駅からくるMさんは、一回の乗り換えで行けるので、時間はかかるのですが、こちらの方が楽だそうです。


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私は、地下鉄丸ノ内線で行くと、新宿駅のホームを縦断しなければ埼京線のホームに辿り着けませんので、中央線で先頭の代々木寄りの三号車に乗って新宿駅に向かいます。土日は阿佐ヶ谷・高円寺には快速が止まりませんので、南阿佐谷駅から一旦荻窪駅に戻り、そこで快速に乗り換え、新宿に向かいます。


荻窪駅のホームに着くと、何時も特別快速の通過に合います。荻窪もローカルな駅なのですね。荻窪駅は、高架ではなく地上に降りてきます。目の前に北口ロータリーが見える風景も中央線ではめずらしくなりました。

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新宿駅の構内の人混みを縫うように歩き、埼京線のホームに着いたのはMさんが乗った湘南ライナー到着の10分前でした。休みの日はグリーン車両も結構混みます。横浜からだと新宿湘南ラインと、東京駅と上野駅の間が繋がった事による東京上野ラインの二つが選べます。その意味で、新宿経由を選ぶ場合も、普通の快速ではなく、20分ほど早い特別快速を選びました。

一人で乗って車窓だけを見ていると結構時間を感じますが、二人で好きなことを話していれば、あっという間ですね。駅では、K.Oさんが待っていてくれました。昼食をいただいてから、まずはお嫁に出したDecolaに逢いに行きました。現地では、近くに住む大山君も合流です。


一年半ぶりに見たDecolaはすっかりこの家の住人になり、一回り大きくなった気もして、マダムの風格も出てきました。大山君も今更のようにDecolaの大きさに驚いていました。音を聴いたMさんは、しきりに感心されて、私の家にいたときより幸せだと言われました。私は、ちょっぴり複雑な気持ちですが、その通りだとうなずいていました。遠い英国の古い街から来た彼女を、二年がかりでOさんとレストアーして、いまこのように大輪の花を咲かせている彼女を見て安堵しました。


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家の前に広く拡がる悠久の景色に、クレスパンの歌声が消えていきます。忘れていたオーディオの落ち着いた音を聴かせて貰い、里親として、満ち足りた時間でした。


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一旦ご自宅に戻り、車を車庫に仕舞ってから、持参のシャンペンを冷やしていただき、それをあけて乾杯です。K.Oさんは、Decolaばかりではなく、ご自宅の装置もDECCAのカートリッジをメインにしておられます。長野のLogeさんの手になる、Quad22のプリと、同じくQuad II の組み合わせで、鳴らす英デッカの盤は、とても切れ味も良く、弦楽器の広がり、ピアノのタッチの良さ、そして何よりも魅力的な声に、ここまで音をまとめているK.Oさんの音作りにも大変感心しました。


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SPはユニークで、Lawtherの日本版を作っていた多摩音響の16センチユニットを、英国のAudioVectorの箱に入れて鳴らされています。その音はローサーのイメージとは違った、極めて上品な音で、それと比べると、家のユニコーンは、今少し謙虚にならなければと反省しました。

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場所を変えて、K.Oさん行きつけのお店に。ブルゴーニュの白と同じブルゴーニュのNuits-Saint-Georges をごちそうになりました。私の好きなワインです。お気遣いいただきありがとうございました。それから三時間近く帰りの電車を忘れて歓談しました。K.Oさんの趣味の深さ、歴史の長さを感じました。それが今の音をつくり、そして、Decolaの置いてある家に結実されているのだと、徐々にK.Oさんのスケールの大きさがわかってきました。


再度、荻窪駅経由で、南阿佐谷に戻ったのは深夜近く。地下鉄は最終の池袋行きでした。もっとも池袋行きでなければ、まだ深夜を過ぎてもあります。表に出ると、何だか暖かくなりました。電車もなくなる深夜の裏道は、もう、誰も歩いてはおらず、今日聴かせていただいた音楽がしずかに響いていました。


Commentedby パグ太郎 at 2019-05-20 08:57 x

GRFさん

おはようございます。貴婦人の佇まいのDecolaでクレスパン の「夏の夜」をDECCAオリジナル盤で聴くなんて夢の様で、どんな声の色になるのだろうとアレコレと想像してしまいます。

その一方で「少し謙虚になった」ユニコーンというのも楽しみではあります。一角獣を跪かすことができるのは貴婦人だけですので!


Commentedby TANNOY-GRF at 2019-05-20 09:55

パグ太郎さん 土曜日は横浜のMさんと楽しい遠足に行った気分でした。懇親会では、オーディオの目的地とその手段について、そして何よりもオーディオでの感動体験を語り、どこまでも人の感性の深さと、夢の大きさ、長いあいだかけてそれを熟成していく持続の大切さを再認識できた実るある遠足になりました。

少し謙虚になった一角獣は、逆に手なずけるのが難しくなります。夢の世界で自由に羽ばたかせているのが良いのかもしれません。

Commentedby TANNOY-GRF at 2019-05-20 13:34

Decolaの音の特徴は、ステージの再現です。天井桟敷の席から、はるかしたのステージを見下ろすと、そこからえもいえぬ柔らかで優美な音が立ち上ってきます。クレスパンのような柔らかな声に合わせたようにスイスロマンドも天上の響きを奏でます。DeccaのカートリッジのVL方式と、Decolaの逆オルソン形は理由があるのです。
https://tannoy.exblog.jp/30602341/

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