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シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html
投稿者 中川隆 日時 2019 年 3 月 28 日 18:05:50: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 伝説の静電型スピーカー QUAD ESL57・ESL63 投稿者 中川隆 日時 2017 年 2 月 10 日 20:25:45)


シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな?

バイオリンの名曲をシーメンスのフルレンジで聴く - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=aWlcNF5KYqM


シーメンス8インチフルレンジで聞く女性ボーカル - YouTube 動画
http://www.youtube.com/watch?v=L24oFs13oEo
http://www.youtube.com/watch?v=d-5XPX4imAg


Siemens fullrange - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Siemens+fullrange&sp=mAEB
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B9+%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8&sp=mAEB


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ヤフオク 独 SIEMENS COAXIAL の落札情報詳細
https://aucfree.com/items/u190943639


過去3ヶ月の「 COAXIAL 」の統計データ情報
「COAXIAL」 に関する落札商品は全部で 98 件あります。

平均落札価格 9,532 円
最高落札価格 146,000 円
最低落札価格 100 円

■商品説明

『想像を絶する劇場用である!強烈無比!エネルギー感、パワー感、スピード感が けた外れにまるで違う!』


独 SIEMENS COAXIAL/シーメンス コアキシャル 25cm 同軸2ウエイ・スピーカー・システム 平面バッフルの完動中古品のペアです。

ユニット及び平面バッフルは伊藤喜多男氏が在籍していた日本シーメンス特約代理店である関本製です。

平面バッフルのシステムは伊藤喜多男氏設計によるものです。

コアキシャルのコーン紙は真っ茶色に変色しているものがほとんどであるが、

この出品のものは比較的変色が少なくきれいなユニットである。


コアキシャルは上級者の間で あまりにも有名である。

この音を聴くと他のスピーカーは雑魚(ざこ)同然に思うであろう。

関本製のバスレフや後面開放型も使ったがこの平面バッフルが飛びぬけていい音である。

バスレフは音の広がりに欠ける。後面開放型は音がこもっている。

独語の業務用オリジナル・使用説明書には平面バッフルでの使用を推奨している。

この説明書には平面バッフルの使用例の写真も載っている。

コアキシャルは終生の伴侶≠ニなりうるスピーカーである。

シーメンスの会社創立は171年前の1847年(江戸時代) 。

創立者ヴェルナー・フォン・シーメンスに電気について教えたのは「オームの法則」の発見者オームだった。

シーメンスがコーン型スピーカーの基本特許をとったのは、なんとエジソンが蓄音機を発明した年と同じ1877年のことです。

スピーカー・ユニット:

特筆すべきは

ウエスタン(Western Electric)と同じ完全な劇場用であり、これこそが本物のプロ用である

ウエスタンに引けを取らない想像を絶する音質である

強烈無比!

エネルギー感、パワー感は他を圧倒する すさまじさである

柔(やわ)な、ひ弱な ものでは劇場用としてまったく使い物にならない

38cm 2way のオイロダインを2m×2mの平面バッフルで使っていたこともあるが、

音の質そのものはオイロダインと同一である

なぜなら、同じ劇場用である

これほどすさまじいスピーカーはコアキシャルと同じ劇場用の WE だけである

コアキシャルはオイロダインと同じフィックスド・エッジである。

このエッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い

これが本物のプロ用である

昔使用していた38cm・4way の JBL4343 はわずか10数年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった

今となっては ただの箱であり下駄箱にもならない

これは本当にスピーカーであったのであろうかと思う。

プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で べた褒めしたため一世を風靡したものである。

エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ

ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、ガンで46歳という若さでアッという間に旅立ってしまった

あゝ無常 哀れなり


音質評価をするにあたり、東芝プロフェッショナル・ユース・テスト盤、ポップス、ボーカル、ジャズ、クラシックにて試聴。
いずれも抜群であることを確認。

主にジャズしか聴かない、クラシックしか聴かない というのは正確な音質評価は不可能と言ってもいい。


音質:

まるで次元の違う別世界の音である

この劇場用の音はいくら言葉で説明しても実際に聴かないと分からないかもしれない

この音を聴くと他はあまりにも柔(やわ)で聴くに耐えないであろう

生々しい真実音、圧倒的リアリティー、高解像力、高音楽表現力、超ハイ・スピードである

抜群の高音楽表現力により、実に楽しく音楽が聴ける

聴き手の心を揺さぶり感動の世界で幸福感に満たされる

これらは他のいかなるスピーカーとも大きく異なっている

クラシックだろうがジャズだろうがボーカルであろうが抜群によく鳴ります

なぜなら、音の立ち上がりや立ち下がり のことを過渡特性というが これが抜群によいからです

過渡特性のよくないスピーカーからいい音を引き出すことは不可能と言ってもよい

ライブ盤では部屋いっぱいに音が広がり あたかもその会場にいるようだ

演奏者の息使い、ライブ会場の空気感まで明瞭に再生できる

ヴォーカル、ピアノ、ベース、ヴァイオリン は生々しくあまりのリアルさにゾクッとする

バスドラやベース、チェロは踊るようによく弾み、ふくよかでありながらよく締まって、ボケずに音の輪郭や音程が明瞭に聴き取れて気持ちがよい

ヴォーカルは目の前で自分のために唱ってくれているようで手を伸ばすと届きそうな感じさえする

声は張りがあってよく通り生のような真実音

この盤はどう鳴るだろう、あの盤はどうだろうと、次々音楽が聴きたくなる音です

音の品位がよく、格調高く、彫りの深い美しい音です

音楽の歓びや哀しみ、心を熱くする音楽表現力に極めて優れている

音楽の感情表現力が凄いのである 他のスピーカーではこうはとても行くまい

ヴァイオリンもピアノも響きがキリッとしていて、しなやかでリアリティがある

ジャズは「水を得た魚」のようであり、エネルギーが爆発する すさまじさがある

オーケストラは立体感があり、トゥッティにも優れていて生を彷彿とさせる 堂々たる鳴りっぷりである

フォルティッシモでは部屋の空気を揺るがす強烈なパワーに本当に鳥肌が立つ

最も大事なことは、

本当にいいスピーカーは必ずかすかな音や演奏者の息使い、会場の空気感まで明瞭に再生できる

音量を絞ってもつまらない音にならず いい音で鳴るのが本当に優れたいいスピーカーである


そして、「音が矢のように飛ぶ!」

こうゆう音は聴いていて気持がよい。

では「飛ぶ音」 とは一体どんな音なのか。
言葉で正しく伝えるのは難しく、これは体験してみないと分からない音かもしれない。

ウエスタンやシーメンスの劇場用スピーカーは まず音が矢のように飛ばなければ使い物にならない。

なぜなら、最後部の客席まで 例えば大地を揺るがす大砲のとどろきから 恋人のささやきや 虫の音(ね)まで かすかな音も明瞭に届けなければならない。

1982年 当時大流行していた JBL 4343 (38cm・4way 60万円した) を使用していたが、これがまったく音が飛ばない。

プロ用と称しながら玩具同然である。

Accuphase の M100 500W×2(この超弩級ハイパワー・アンプは100万円した)で鳴らしていたが これまた、まったく音が飛ばないアンプであった。

玩具同然のアンプであったと言わざるを得ない。 100万円の玩具である。

この時「音が飛ばない」スピーカーとアンプがあることが分かった。

飛ばない同士の組み合わせは最悪であった。

この当時のコンポーネントとしては最高級の組み合わせであったが、バカなことをしていたものである。

では一体「飛ばない音」とはどんな音なのか。

それは、スピーカーのまわりに音がまとわりつき 、聴き手に音が矢のように飛んでこない。

そして、たいてい低音が引きずるように重く、特にドスン ドスンというような質のよくない低音は気分が悪くなり 聴くに耐えない。JBL4343 がこのような低音であった。

こんな低音ならないほうがましだ。

いくらボリュームを上げても飛ばない音は絶対に飛ぶことはない。

ボリュウームの問題ではないからだ。

例え小さな部屋で小音量で聴く場合であっても この「飛ぶ音」はがぜん威力を発揮する。

優れた 「音が飛ぶ」スピーカーは音量を絞っても「つまらない音」とはならない。

なぜなら、音楽の旨味成分である微細なニュアンスや倍音等の微弱信号も楽々再生できるからである。

単なる大音量なら大抵のスピーカーは鳴る。

ところが、微弱信号はどんなスピーカーでも再生できる訳ではない。ここが一番重要なところである。

出来のよくないスピーカーほど微弱信号の再生が不可能となるため「つまらない おおざっぱな音」となり、大事なニュアンスが伝わらなく音楽にならないため面白くも何ともない。

『スピーカーの優劣を判定するには音量を絞って微弱信号の再生ができるかどうかを聴くとすぐ分かる。』

一度「飛ぶ音」を経験すると飛ばない音はもう聴く気がしないであろう。

それにしても、JBL4343 も Accuphase も高価なだけに あゝ本当に「罪深い」と思う。

〔音質評価は個人差があり、客観的に評価をしたものではありません。大げさな表現でもありません。

使用する機器によっても音は変わります。演奏や音のよい名盤も必要です。〕


仕様:

製造年 1980年
スピーカー・ユニット寸法(mm) ウーファー 250 ツイーター90
インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル(能率) 98dB

配線 WE 18GA ブラック・エナメル単線、これは抜群の音質である
バッフル寸法(cm) 100W 100H 板厚 21mm
重量 16Kg (1本)


発送と運賃

輸送中の安全のためユニット、脚、バッフルを別々に梱包します
ユニットへの配線は半田付けが必要となります
発送は佐川急便 220サイズ、140サイズ 2個口
サイズを記載しましたのでご自身で運賃を調べることができます
参考までに関東方面の運賃はおよそ8,000円
https://aucfree.com/items/u190943639

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SIEMENS Coaxial C72233-A10-A7

25cmコーン型ウーファーと9cmコーン型トゥイーターを組み合わせた25cm同軸型スピーカーシステム。

前面には音響レンズを装備しており、高域の拡散度を高めています。

シーメンスコアキシャルスピーカーの入力インピーダンスは15Ωに統一されています。
使用しているアンプの出力が8Ωの時は効率上、特性上に問題があるため、インピーダンスマッチングトランスをパワーアンプとスピーカーの間に使用することを推奨しています。


定格

同軸型フルレンジユニット

構成 低域用:25cmコーン型
高域用:9cmコーン型

インピーダンス 15Ω
許容入力 10W

周波数特性 60Hz〜16kHz
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c72233-a10-a7.html


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SIEMENS WIDE ANGLE C70233-B5016-A11

小劇場などでの使用を想定して設計されたスピーカー。

WIDE ANGLEではコアキシャルスピーカーを3個使用しており、水平にそれぞれ約5度ずつ方向を変えてマウントされています。これにより拡散度を広げています。
各ユニットのインピーダンスは15Ωなので3個並列接続では5Ωとなりますが、内蔵のトランスで15Ωのインピーダンスにしています。

WIDE ANGLE はオイロダインと同様に KLANGFILM システムのグループに入るスピーカーで、優れたステレオ効果を持っています。

ステージ用としては2m×2mの平面バッフルでの使用を推奨しています。また、家庭用としては比較的小型の後面開放型ボックスでも使用できます。

 

定 格

2ウェイ・3スピーカー
許容入力 30W
周波数特性 60Hz〜16kHz

インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル 99dB/1W 113dB/30W

推奨バッフル 2m×2m
外形寸法 幅384×高さ906×奥行170mm
重量 10.3kg
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c70233-b5016-a11.html


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SIEMENS COAXIAL-2 C72233-A10-A7
価格不明(1台、発売時期不明)
https://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/coaxial-2.html


コアキシャルスピーカーC72233-A10-A7を2個搭載したスピーカーシステム。

エンクロージャーは後面開放型設計となっています。

外観の仕上げはローズウッド、ブラジリアンローズ、白木、チークなどのバリエーションがありました。

コアキシャルスピーカー単体マウントタイプもありました。


5面体後面開放型


機種の定格

型式 2ウェイ・2スピーカー・後面開放方式・フロア型
使用ユニット 全帯域用:25cm同軸型(C72233-A10-A7)x2

ユニットの仕様
構成 低域用:25cmコーン型
高域用:9cmコーン型

インピーダンス 15Ω
許容入力 10W
周波数特性 60Hz〜16kHz
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
https://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/coaxial-2.html



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2012年5月27日
SIEMENS COAXIAL アルニコ・タイプ こころの畔
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/05/siemens-ec6b.html

◆◇◆◇◆ 新入荷スピーカー・ユニット ご案内 ◆◇◆◇◆


アルニコ・コアキシャルはすでに幻となり久しく新たにお目にかかりません

ワイド・アングルに使用されていたものですが、以前入手したものです。あらたに本サイトに登場させました。ペア 価格-円

フェライトととの違いは多岐にわたりありますが、音も含め、好き好きです。フォト集に入れてありますので、フェライト・コアキシャルとの違いはお分かりになるでしょう。

同軸でなければならない理由が、あるのでしょう。シーメンスの同系2WAYでも同じ音になりますが、いずれも、アンプを選びます。AXIOM-80以上にその音は繊細なのです。

数年前まで、あるレストランで、フェライト・コアキシャルと当方が整備したSIEMENSパワー・アンプ(EL84pp)を使用しお客様にお聞かせしていました。ジャズ・クラシック・モノ・ステレオどれにおいても、フェライト・コアキシャルもそれなりによい音に仕上がり、お聞かせできました。かつて聴いた上弦での音はなんだったのか深く考えさせられたものです。当然、アルニコ・コアキシャルは実に良い音です。とはいえ残念ながら、使いこなせる方は、そう居ないと思いますので、そのうち、レコード・コンサートにおいて、デビューさせようと考えています。

他の画像はアルバムにてご覧いただけます。
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/05/siemens-ec6b.html

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シーメンス コアキシャル 箱入りで登場 こころの畔 2013年5月16日
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html


SIEMENS KOAXIAL 箱入り音だしをしてみました。


ユニットはバッフルと非接触になります。スピーカー理論と反する方法を用いています。利点と欠点がありますが、箱鳴が極力無く ユニット本来の音を楽しむことができます。低域が不足するのは当然ですが、この中高域の濁りの少なさは欠点を補います。


ボックスとの固定はマグネット部で行っています。ユニット1台1台形状が異なりますので、固定も1台づつ調整をしていったものです。

現在 SIEMENS EL34ppアンプ 6SEla2730にマッチングトランスを接続させて駆動しています。


音質を言語にて表現すると、まずは2チャンネルの人たちになりますので、行いません。
アルニコ・コアキシャルもツイーターにはコンデンサーを当然使用しています。最近は知ったかぶりの物知らずの人がすっかり見えなくなりましたので、代わりに私が、行っておきましょう。

SIEMENS 2μ60VDCのコンデンサーは1959に造られたようです。このアルニコ・コアキシャルが1960にワイドアングルとして納品されたとありましたので、時代的に整合します。更に直列にxxΩ抵抗を置き、ショート・モードでの使用にしています。コンデンサーが悪いというのはもの知らずのいうことで、物知りはこのコンデンサーがタンタルコンであること、それ故未だに使用可能であることと音質的には劣位にあることを指摘してくれます。知ったかぶりと物知りとの差は途轍もなくあることがこんなことにもすぐ現れます。

今は、ショート・モードでの使用は必要ありません。コンデンサーもオーディオ的に優れたものがいくらでもありますので、そちらを使用しています。これもあれも全て実験ですので、暫くは店で音出しが続きます。AXIOM-80(オリジナル)の整備やORCHESTRAの調整・更にSIEMENS 14gの箱入りが整うまでの間はこれで聞いています。


ところで、これらの箱はホームページにあるリンク先 めろでぃやと一緒に製作したものです。また、その基本をK氏より教わったものです。K先生はMJ誌に風変わりなアンプを発表していましたから、ご存知の方も多いと思います。それを当方は実現するに際し、製作の条件とその趣旨を次のこととしました。


1.バッフル板にユニットを直接取り付けない。
2.ユニットのフレームをネジ等で固定しない。
3.バッフル板とスピーカーのユニットの前面をつらいちにする。


これらの条件を満たしています。意図するところは「響き」を大切にしたいということです。

発音体であるユニットと共鳴体(振動体)である箱の関係に注目しました。(http://www.e-shichiya.co.jp/melodiya/audio/detail.php?n=0017

従来、スピーカーボックスは日本にてもいろいろ考え実行されてきました。当方もその変遷に乗って次のように右往左往した次第です。

コンクリート・ホーンに象徴されるようにユニット以外の共鳴要素を排除すること。厚い板を使用すること、頑丈に作ることも同じでしょう。10数年前にイギリスのボイト(VOIGT)を使用しだし、現在も使用していますが、これはユニット設置部にはコンクリートを使用していますが、ホーン部・外箱は漆喰ベニヤです。外箱は頑丈に出来ていましたが、あとはベニヤです。このボイトは勉強になりました。共鳴させないという考えと効果はその結果が納得できなくなったのです。

わりかし前より箱を共鳴させて、豊かな音にするということを言われだしました。オーストリア・シーメンスのKLANGFILMボックスは確かに厚さ17mmの合板を多用し共鳴を避けることなくうまく利用しています。箱の構造が特殊なので、これも大変勉強になりました。ボイトもKLANGFILMも案外大型なので、小型のスピーカーボックスが必要とされていたところ、ジュピター・オーディオのK氏に唆されて後面開放箱を使用してみました。20cmユニットですから、低域が不足、背面圧を相応にかけることで、バランスの良いものになりました。当舎のおきゃくさまにも利用していただきました。

当舎はクラシック・レコード販売が主です。その再生をもとめてオーディオ機器を販売しています。真空管と部品販売は私の趣味です。クラシックには、アコースティックの音を本質とし、響きを最重要視しています。響きのない音はクラシック音楽にとっては雑音ですので、どうその響きを再現するかがわれわれの課題でもあります。共鳴も取り入れていかに再現できるのか、オーディオにとっては部屋空間や機材の共鳴・振動も排除するものではありません。さて評論家ではない私たちには、レコード再生でそれを実現するわけです。

後面開放箱と薄い板厚は思いがけないほどの効果がありました。一方アンプの状態が製造時に近くなると、この程度の箱では不満が生じてきました。ボイトやクラングフィルムに届かないのです。ユニットの問題ではありません。そんな時に、思索的に製作してくれていた人が、造れなくなりました。再度、めろでぃやさんは挑戦して本スピーカー・ボックスとその構造が完成したのです。

使用してわかったこと。音の鳴り方がどこかGOODMANのアキシオム80に似ている。
ユニットをバッフル板に密着させないということは、能率は低下するが、バッフル板の振動を受けにくいということなのですな。つまり、アキシオム80と結果同じ構造となるわけです。その他、当たり前の異なる状態から本質だけを見れば、そういうことなのでしょう。大型スピーカーボックスには問題が山積するので製作しませんが、この程度の大きさには大変有効であること結論して良しといえます。

2013.06.15追加

BifrösTec D'Egg  ビフレステック タマゴ型スピーカを販売実験するに際し、同社開発T氏にこの音を聞いていただいて、改良点を教授いただきました。そのときに気がついたのですが、箱寸法というものは、ユニットにとって最適点があるのかもしれません。アルニコ・コアキシャルは25cmウーファーを採用していますが、これはフルレンジとしても使用できるものです。通称15xとかいうものと同じ仕様と考えられています。この15xはシーメンスが専用箱に搭載して使用されたものですから、同じ寸法にした本スピーカー・ボックスはアルニコ・ユニットに最適なものとなったとあらためてわかりました。このことは、Siemens 14gの箱入が未だ上手く仕上がらない原因となっていることもわかったのです。
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html

 

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コメント
1. 中川隆[-11128] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:08:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[890] 報告

SIEMENS Coaxial+関本製後面開放箱(ペア) 販売 VintageAudio 2017/03/10
http://vintage-audio.jp/?p=1378

通称「鉄仮面」と呼ばれる西独SIEMENS製25cm同軸ユニットが入荷しましたので、関本特機部で生産された後面解放型キャビネットにセットしてみました。また、SIEMENS Coaxialは非常にレアなアルニコ・マグネット仕様です、更に両ユニット共1966年7月製でシリアルNo.も僅か「21」の差しかありません。SIEMENS Coaxialが好きな方には、朗報かと思います。

SIEMENS Coaxial:C72233-A10-A1(アルニコ・マグネット仕様)
ユニットの製造年:1966年7月(両ユニット共)
シリアルNo.150290、No.150269


関本特殊無線製後面開放型エンクロージャー

■サイズ:700mm(W)×915mm(H)×285mm(D)
※後面にサランネットが貼られた仕切り板が付属していますので、接続するアンプや設置場所によっては脱着して調整が可能です。

Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)

ネクストイノベーション株式会社
オーディオ事業部 担当者:大塚
〒706-0224岡山県玉野市八浜町大崎430-12

TEL: 0863-53-9922
FAX: 0863-53-9655

メール:vintageaudio@csis.jp

[店舗営業時間]
10〜22時(平日)/13〜22時(土・日・祝日)
※ご来店の際は場所がわかり難い為、事前にご連絡頂ければご案内致します。

アクセスマップ
https://www.google.com/maps?ll=34.531135,133.921079&z=15&t=m&hl=ja&gl=JP&mapclient=embed&q=%E3%80%92706-0224+%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%8E%89%E9%87%8E%E5%B8%82%E5%85%AB%E6%B5%9C%E7%94%BA%E5%A4%A7%E5%B4%8E%EF%BC%94%EF%BC%93%EF%BC%90%E2%88%92%EF%BC%91%EF%BC%92


http://vintage-audio.jp/?p=1378

スピーカー製品情報 真空管アンプ「カトレア」
20Cm用フロントホーンスピーカーボックス 販売価格 100,000円 (販売終了?)


私が作ると年間1ペアしかできなく 評判が良いので家具屋さんに製作依頼して出来てきた フロントホーンスピーカーボックスです 納期約一ヶ月です

すべて米松合板でウォールナットツキ板仕上げ後面開放型で作りました 70年代や80年代のユニットも聞けるように下側にダクトを作っています 

調節してバスレフ型フロントホーンスピーカーボックスとしても 使用できます 

やはり50年代や60年代のユニットは反応が良くフロントホーンスピーカーボックスで後面開放がスッキリした音が楽しめます 

只今はシーメンスベークダンパーの16Ωの試聴が出来ます ちなみにこのセットペアで280,000円です ボックスの仕上げは木目と風格でチークオイル仕上げがベストです写真は何もしていませ  

W370×H900×D500
http://www.cattlea.jp/product/speaker.php

2. 中川隆[-11127] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:10:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[891] 報告
スピーカーエンクロージャ:後面開放型スピーカー


平面バッフルは、スピーカーを大きな板に取り付けることで、スピーカー前後の空気の流れを遮断し、特に低音域で打ち消されてしまう現象を排除しようとする原理です。

それなりの効果を得ようとすれば、音の速さが約秒速340mということもあり、けっこう大きくないと低域の効果が得られません。

なかなかそんな大きなバッフルを置けるなんて珍しいので、それならば前後の空気を遮断すれば良い….という目的を発展させて、平面バッフルを折り曲げたような形となったスピーカーがあります。

これが後面開放型スピーカーと呼ばれるものです(図は後ろから見たイメージ)。
平面バッフル同様、前後の空気が回り込むにはグルリとスピーカー筐体を回る必要があり、これにより前後の空気の移動を遮断しようというものです。

密閉型の後ろ側が塞がれていないイメージになりますが、最近の市販品には見かけません。

メリットとしては、

・平面バッフルより小型化できる。
・密閉型と違いストレスのないユニットの動きが可能(平面バッフル同等)

でしょうか。

小型化できるのは見ての通りですし、密閉型では空気室内の空気が空気バネとしてユニットの動きを妨げていますが、後面開放型はその点ストレスフリーの動きとなり、抜けの良い音が期待できます。
デメリットとしては、

・共振が発生する
・定在波が発生する

といわれていますね。

共振は、ユニット背後がボックス状の大きなダクトといえますから、共振域は高めに出ると思いますが共振が発生してしまいます。これは平面バッフルではなかったもので、筒状になることで発生してしまいます。

また、筐体の上下、左右の面で定在波が発生しますが、先の共振と共にどれぐらい問題になるか分かりません。

それより個人的には、バスレフ型とは違い背後からも盛大に中高域の音が出ているので、壁などに近いとそれら中高域の反射音が気になるように思います。

逆に反射音が弱ければ、先の共振による不要な音も気付かないレベルかも…と想像しています。

ということで、後方に余裕が必要なスピーカーである点は、平面バッフルと同様でしょうね〜
http://diy-sound.net/archives/18


背面(後面)開放型エンクロージャー

 背面開放型エンクロージャー(後面開放型エンクロージャー)とは、密閉型スピーカーの背面の板を取り外してしまったもの、もしくは平面バッフルの4面を後ろ側に折り曲げて板を取り付けたものと考えればよいでしょう。基本的な特性は平面バッフルと同じで あるが、背面開放型にはそれにプラスして音響菅の要素が加わります。

 これは後ろに折り曲げた板の平行面で定在波が発生し、つまりパイプ共鳴の音が付加される。しかし、密閉やバスレフで発生する定在波はユニットの動きに悪影響を与えるが、背面開放の場合はユニットへの影響は少なく、むしろ背面からの音に付加される割合が多い。

 背面開放型のメリットは、スペースファクターが平面バッフル方に比べ優れていること。平面バッフルは完全な一枚板のため補強が難しく、板厚を厚く確保しないとどうしても板鳴りをおこしてしまう恐れがあるが、背面開放型は箱型であるため板鳴りはしにくいというメリットがある。ユニットの動きは自由で、微小信号への反応も平面バフルなみに良い。

 背面開放型の計算式は基本的には平面バフル型と同じ

で考えればよい。詳しい計算を出す場合はそれにプラスして共鳴管の計算式で低域のピーク、ディップを割り出せばよい。しかし、実際の測定は無響室で行わなければ、部屋の特性が強くでるので計算式どおりにはいかない(これはどのスタイルのエンクロージャーでも同じことだが)
http://www.diyloudspeakers.jp/6000html/speaker-enclosure/category1/haimenkaihou.html


エンジニア の 独り言

後面開放型エンクロージャー


オーディオ・マニアの方々には、古いオーディオ雑誌の記事を鵜呑みにして、確かめもせずに、システムを作ってしまう方もいらっしゃるようです。

仕事ではないのですから、どのような周波数特性や過渡特性で聴かれていても問題はないのかもしれませんが、それに慣れてしまうと、基準がドンドン元音から離れてしまうことになってしまいます。

このデータは、あるオーディオ・マニアの方のお宅へ伺って測定したALTECの同軸型
スピーカー604-8Hのウーファー部分のインピーダンス特性です。
この方は某オーディオ雑誌に載っていた

「後面開放型が一番癖が無いエンクロージャー である。」

との記事を信じ込まれ、ベニヤ板を木枠で補強して壁のようにして、そこに604-8Hを取り付けられていましたが、非常にQoが小さく、foも低いというこのユニット独特の特性を象徴的に表している特性の状態で鳴らしていらっしゃいました。

一見すると、foが32Hzと非常に低いので、低音が出るように思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は全く逆です。


foに向かってインピーダンスが上昇するに連れて低音域は200Hzからダラ落ちになってしまっています。ベニヤ板パネルの面積から計算すると、もう少し低音が落ち始める周波数が低くても良いはずなのですが、パネルの共振のせいか、16cm口径のスピーカーより低音の出ないシステムになっていました。しかし、スピーカーの近くに寄って聴いてみると近接効果からか、音圧感は全くないものの、それなりの低音が聞こえてくるのが不思議なところです。

ちなみに上の周波数特性はHFのレベルを最大と最小にした時の変化で、下の方はMHの方を変化させたデータです。どちらも変化させない方のレベルは中間に設定してあります。


ホーン部分を単独で鳴らすと、それなりに高音域は出ていますので、複雑なネットワークの回路に問題があるのかもしれません。また、Hになってから、ホーンが定指向性型になってしまったため、ただでさえカットオフ周波数が高めだったのが、更にホーン・ロードがかかり難くなり、2kHz以下は使わない方が良い状態になっています。
(緑の周波数特性は正弦波での測定ですので、無響室以外では正確なデータは得られませんが、ホーンロードがかかっていないことをチェックする上で参考になると思います。

ちなみに1kHz付近が一転して上昇しているのは、ウーファーのコーン紙がホーンの一部として働いているからです。UREIでは以前このユニットのホーンをスリット付きの物に交換し、かなり低い周波数まで受け持てるように改造していましたが、この辺の効果を利用していたのかもしれません。


このユニットの場合、当然1kHz付近は使えませんので、クロスオーバー周波数は2kHz以上に追いやられてしまう結果になっています。38cmウーファーを2kHzまで使うのはやはり苦しいようです。

この方は、この後、バスレフ型エンクロージャーの別のシステムを購入されたようですが低音がこもるとか、高音がうるさいとか、ワイドレンジの音に慣れるのにだいぶ時間がかかったそうです。

癖のある音に慣れてしまうと、その分キャリブレーションに時間がかかってしまうようです。


上の特性表は別のお宅の604-8Hのデータですが、この方の場合は、民生用のイコライザー付きネットワークではなく、PAなどで使われているドライバー側のアッテネータだけのネットワークでしたが、高音域はこちらの方がはるかに優れているようです。

残念なことに、この方も壁バッフルだったため、200Hz以下の低音域はロールオフしています。このユニットの場合、比較的バランスが取れていますので、適切なバスレフの箱に入れれば、もっとまともな特性になるはずです。
http://www.kozystudio.com/bu2bu2/6048h/604.htm


クラングフィルム、シーメンスやSABA等のドイツ・スピーカーに平面バッフルか後面開放型を使う理由は要するに:


軽量コーンにあまりプレッシャーを掛けずに使用したい為、平面バッフルか後面開放型が適当だと思います。

密閉型、バスレフ型になるとバックプレッシャーのコントロールが難しくなる事とエンクロージャーの影響を受けやすくなります。
http://vintage-audio.jp/?p=390
http://www.barshinkukan.com/kizai.html


オイロダインのバッフル

オイロダインのバッフルは2m×2mが常識と言われています。でもそんなに大きいのが置ける部屋なんてまず一般には有りえません。

オイロダインはへたなエンクロージャー等に納めるよりも裸で鳴らした方がよほどまともな音がします。

今までの経験からこのサイズで行けると踏んで作ったのがこのバッフルです。幅1m、高さ1,2m。このサイズでしたら殆どの部屋で使えます。このぐらいのサイズですと、バッフルの余計な共振も無く、大型バッフルよりも明快な低音が聞こえます。

私は、一般家庭には大型バッフルは勧めていません。バッフルの補強が大変な事と低音が伸び過ぎ、部屋が悲鳴を上げてしまうからです。

ある小ホールでコアキシャル一発、1m×1mのバッフルで朗々と鳴らした経験が有ります。其の時に居合わせた人々は、この小型のユニットでナゼこんなに鳴るのか首を傾げていました。
http://hayashilab.syuriken.jp/oiredain1.htm


愛機、オイロダインの裏側です。オリジナルは鉄のアングルを溶接した物ですが、あれでは強度が足りず、高域に鉄の響きが付きまといます。

これをドイツの音だ、などと言われる方が居りますが、僕には我慢が出来ません。僕はドイツの音が聞きたいからオイロダインを使っているのではなく、レコード音楽に正直なスピーカーだとの思いから使っているのですから。
http://hayashilab.syuriken.jp/tentou1.htm


オイロダインの更なるグレードアップを求めて。

ネットワークは替えた。でもまだ有るのかな?  有ります有ります。ネットワークを取った後にアルミの板で補強と書きましたよね。実践しましたか?

其れをした方はもうお判りですよね。オイロダインのフレームの強度不足。

エーーーーー、オイロダインって業務用で強固に作られているんじゃないの?  確かに丈夫です。破壊強度は十分ですが、微振動(此れがオーディオでは怖い)に対しては、殆ど強度が有りません。

じゃあ、実験。

最後の1本ウーハー。上から見ると台形(三角にも見えるかな)のタイプ。ウーハーのマグネットが薄い鉄板で上下に繋がれて居ます。この鉄板を外し、同じ様な物をアルミ(5052)の10mmで作って取り付けて見て下さい。

嘘みたいに静かに成り、付帯音が少なく成ります。付帯音に消されていた音楽情報が聞こえてきます。これを経験したら、全てのフレームを作り直したくなるのは音楽愛好家なら誰しもでしょう。

ウーハーの止め方だって、適当な鉄板をL字型に曲げた物で、下側だけホールド。もう・・・・・・・・・・・・・。

オイロダインのユニットはとても優秀です。でも、周辺が其れを生かしていません。と言うか殺してしまっています。アノ状態はユニットにとっては、あまりにも可哀想です。

フレームをアルミの30mm角で作り直しましょう。(40mm角の方が更に良いとは思うのですが、重量の点で見送っています。)

ドイツの音って、単なる鉄フレームの共振音だと鳴らした瞬間に気付く筈です。オイロダインが苦手としていた音楽を鳴らして見て下さい。ネッ、苦手な音楽なんて無いでしょう。
http://hayashilab.syuriken.jp/aueurodyn21.htm


コアキシャルの全面パネル。鉄板を二枚張り合わせて作って有ります。

よくお客様に、此れは何の為についているの? と聞かれます。その時の僕の答えは、其れが無いとツィーターが落ちちゃうんですよー(笑)。

そうなんです。此処にツィーターは取り付けて有るのです。

冗談はさておいて、ツィーターの前の風車の様な部分は音響レンズ(拡散器)と思われます。ウーハーの10Wは十分高域が伸びていますが(LE8Tより伸びてます。)高域の指向性が強いのはフルレンジの宿命。其れの改善の為のツィーターと理解しています。

でも、過去に音響レンズを必要としたは経験は有りません。必要とするのはアンプに原因が有ります。オイロダインも、音響レンズは外した方がどれだけ喜んで鳴るかを知っている人は幸せです。音響レンズを付けたままのオイロダインを見るとかわいそうに成ってきます。

コアキシャルも同じで、全面パネルは音響的にNG。

具合が良い事にツィーターの取り付け面と、ウーハーの取り付け面は同一面。

全面パネルを外し、ツィーターを外し、バッフルにツィーター用の穴を開け、取り付ければ完成。

音響レンズが無くなった分、ツィーターの能率が上がりますから、ネットワークの調整が必要です。

生前の伊藤喜多男氏に、この事を話したら、『2ウェイか、いやな言葉だな。』って笑っていました。(オイロダインを使っているくせに、笑)

コアキシャルはあのデザインが好きなんだ。バラスなんてとんでもない。と考えている方に。

ユニットはバッフルの後ろに止めていますよね。もし前面でしたら、コアキシャルの設計者に笑われる(困った顔をする)かもしれません。あのユニットは後面に止めるように出来ています。でも前面に止めて売ってるよ。ですか? 其の業者は信用できませんね。(笑)
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial02.htm



▲△▽▼

シーメンス SF−180/501
 アルテック601−8Dが自宅から去った後に、我が家のメインシステムに座ったのはシーメンスの17cmフルレンジです。

 フェライトマグネットを使ったダブルコーン型で、メインコーンはストレートコーン、サブコーンは小さなカーブドコーン。

 使用しているエンクロージャーは後面開放ですが、外枠はかなり古いスピーカーシステムを分解して活用したもので、バッフル板は新たに薄い合板を加工して取り付けてあります。

 と言っても、バッフル板を取り付けてから軽く20年が経過していますが・・・。 

 ユニットの取り付けは、601−8Dと同じく、U字金具によるマグネット支持です。 


 マグネット部分
 8Ω対応  エッジはギャザードタイプ

 後面開放箱に入れて使用  自宅のメインスピーカー

 いかにもドイツのスピーカーらしい骨格のしっかりした音です。
 17cmのユニットとは思えない堂々とした低音で、後面開放でも低音不足を感じさせません。

 もちろん本当の低い音は出ていないのですが、中低音あたりの低音を感じさせる情報がしっかり再生できているのでしょうか。

 バッフル板は薄い板なのですが、板鳴りは少ないように思います。
 直接ユニットが接していませんので、単なる仕切り板の機能です。
 バッフル面はユニットの前後の音圧が丁度打ち消しあう位置なので、薄い板でも大丈夫なのかもしれませんね。


 今のところ、長方形の音楽部屋の長手方向にスピーカーを設置しています。
 システムを正面に向けたり、内側に振ったりと、色々セッティングを試しましたが、今のところ45度内側に振るように設置しています。

 ユニットの軸線は頭のかなり前で交差しますが、高音も十分に聴き取れます。
 2つのスピーカーの間にぽっかりと音場が浮かびます。
http://www.chukai.ne.jp/~stail/siemens.html


3. 中川隆[-11126] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:11:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[892] 報告

銚子の散歩道 2013年03月12日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html


独ジーメンス社製25p径コアキシアルは我国オーディオマニアには人気のあるユニットですが、私にしてみると好みの音ではありません。 グレイに在庫があったにもかかわらず食指が動きませんでした。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/a/8a1b1ce0.jpg


いかにもドイツ臭く、リズム音痴だからです。 軍隊調のその音は軍靴の足音のように聞こえてしまい、気分が悪くなります。 このユニット、最大の弱点は音楽に必要不可欠である音色というものがほとんど出ないことです。 たまに出そうになる時もあるにはあるのですが、すぐに引っ込んでしまって、いつもの田舎くさい鈍重なドイツの音に戻ってしまいます。
 
しかしながら今回、お客様からこのユニットの注文を受けたのを機会に、専用エンクロージャを製作することになりました。 エンクロージャを製作するにあたっての一番の問題は、このユニットを設計製作した人の顔がみえてこないこと。 大体スピーカーユニットというのは作った人の顔、つまり人物像が音を聴いていれば浮かび上がって、どうすればユニットが鳴るか知らせてくれるのですが、このコアキシアルばかりはそれが全く見えてこない。 ドイツ人が考える業務用のユニットとはそういうものなのでしょう。 考えようによっては、このジーメンスのユニットからどのような音を出すかは、使う人のやり方に委ねられているといえなくもないのです。

コアキシアルに相応しいエンクロージャって

このユニットはほとんどが平面バッフルか裏板の無い後面開放型エンクロージャに取り付けられることが多いようですが、こうしたやり方はこのユニットの素性を考えればまったく理に適っておらず、結果として再生音は完全にPAと化してしまっているのです。

 ホームユースつまり家庭音楽鑑賞用として使用するのであれば、低音域を補正してやらないと、カリカリした音しか出ません。 そもそもこのユニットのfoは65Hzと高く、このfoでは二個三個平面バッフルや後面開放型エンクロージャに取り付けたところで、低音域は伸びません。 量は増えますが、増えるのは低音だけでなく高音はもっと増えてしまうのがこうしたエンクロージャの致命的な点でありますし、たとえ低音の量が増えたとしてもそれは伸びることとは違うのです。 こうした事はスピーカーシステムを作る上での常識であるにもかかわらず、ジーメンスのコアキシアルは平面バッフルか後面開放でキマリとばかりに平気で売ったり作ったりする方ばかりなのはどういうことなのでしょう。

それでは実際のところコアキシアルに相応しいエンクロージャはどのようなものなのでしょう。 まず浮かぶのは、低音を伸ばすために開口を大きめにとったバスレフ型が候補に挙がります。 でも、これで作ると音の腰が抜けます。 開口面積を小さくすると、今度は音が詰まります。 密閉型ではフィックスエッジでfoが高いユニットは不向き。

 バックロードホーンでは負荷が掛かり過ぎてコーン紙が参ってしまいます。 音響迷路型は何とかなるかもしれないけれど、ツィーターがついているコアキシアルでは中音域が抜ける恐れがある。 もっとも相応しいのは全帯域にわたって軽いロードをかけダンピングを強化したエンクロージャでしょう。 そんなのは不可能だよ、と皆平面バッフルや後面開放に逃げてしまうのです。 しかし、私にはひとつ思い当たる型があります。 ヨーロッパ流のフォルデッド・ホーンです。 そこで製作したのがこのエンクロージャです。 実はこれ、数年前の作りかけを改作したものです。 もともとは後方に開口を設けた箱で、逆相で後方に出した音が壁に当たって位相が整合するように設計したものです。 しかし試聴の結果、プログラムソースによって効果が変わってしまう不安定さが致命的だと判明しました。 スピーカーの完成度を判断するに重要なプログラムソースは私にとってはオーケストラとパイプオルガンです。 この二つのプログラムソースを如何に破綻なく自然に伸びやかに空間に拡げられるかで決まるのです。 それがこのエンクロージャはだめでした。 それでこの箱はしばらく放って置かれました。 昨年末、熱心なお客様が望まれたので、大幅に作り変える羽目になったのです。 

つづく
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html

銚子の散歩道 2013年03月14日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 2
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html


エンクロージャの製作

今回考案したエンクロージャは二重箱構造です。 以前エンクロージャの振動における空中アース(エンクロージャ自体の共振が直接振動となって空気を揺する)と接地アース(エンクロージャの足を伝わって床に逃がす振動)について書きました。 この空中アースをなんとかコントロールすることは出来ないか、と考えた末に思いついた構造です。 空中アースを制動しなければならない理由は、あまり空中アースに頼り過ぎるとピアニッシモとフォルテッシモとの間で音色に違いが出てしまうからです。 ピアニシモからメゾフォルテあたりまでは目立つことはないけれど、連続してフォルテが続いたのちにフォルテッシモに至るとき、音が荒れてしまうことが時々起こるのはご存知でしょう。 これを解消するには空中アース力を接地アースに戻してやることが必要になります。 それを可能にしたのがこのエンクロージャです。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/5/e/5e0c284b.jpg

内箱の振動を外箱に逃がしてやり、外箱に取り付けた脚部を接地アースとして働くように設計しました。 内箱と外箱はダイレクトに接触してはおらず、当て木をはさんでやり、この当て木の部分のみで内箱の振動を外箱に導くようにしました。 二つの箱はエンクロージャ裏側の背板にネジで固定されます。 つまり、この構造の重要な点は、内箱(本体)と外箱の間に空気層を持ち、二つの箱の振動の伝導はネジの締め具合によりコントロールされるところです。 この内箱本体はエンクロージャ前面の押さえ枠により固定されます。 フロントバッフルは音響共鳴型で中空です。 外板内板共に1cm厚桐ラミネイトボードを使用し4.5mmほどの空気層を持たせました。 この空気層に音響拡散板(8枚のフィン)があります。 このフィンは外板には接触させず、内板にのみ取り付けられています。 こうすることにより、エンクロージャ内部の振動が前面外板にダイレクトに伝わることを避けることができます。 ユニットは枠ごと外れるようになっています。

エンクロージャ後面下部にある蓋は後面に開口部を設けた当初の形の名残りで、つぶすのはもったいないので、蓋をネジ留めしてカバーしておきました。 そのかわりキャビネット底部に開口部を設けました。ここにもはね返り板を取り付け直接音が床に当たらないようにしました。 このエンクロージャの基本的構造は以前製作したデッカ社アーク型エンクロージャの変形で、正確には共鳴式のフォルデッド・ホーン型です。 もちろんバックロード・ホーンとは全然別のものです。

http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/2/8227a8a8.jpg


つづく 以上T氏 
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html


銚子の散歩道 2013年03月16日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 3
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html


コアキシアルをエンクロージャに取り付けて視聴する

試聴に使用したのは仏ピエールクレマン社製の小型レコードプレイヤに同社L7Bカートリッヂを取り付け、プリアンプは蘭フィリップス社の回路を基にオランダの友人が製作したものにデンマークB&O社製スタジオ用EL84プッシュプル10Wモノブロックです。 スピーカーはドイツ製ですから、英米和抜きのコンチネントてんでんばらばらの混成組み合わせとなりました。 

試聴してみると平面バッフルと後面開放型では決して得られない深く伸びてくる重低音が再生されます。 しかし、AR密閉型のような詰まった音ではなく、どちらかと言えばBOZAKに近い音と思い描いていただければよいでしょう。 特にオーケストラとパイプオルガンは中々のものです。 RIMG0483いつも繰り返し言っていることですが、ヴァイオリンやジャズがいくら効果的に鳴ったとしても、オーケストラとパイプオルガンがきちんと再生されなければ、スピーカーとしては半人前どころか失格です。 オーケストラとパイプオルガンがちゃんと鳴ればあとは何とかなるものですが、その逆はあり得ません。
ひとつ言っておかなければならないのは、コアキシアルというユニットには泣きどころがあります。 英国の同サイズのスピーカーと較べると歪み率が一桁くらい大きいのです。

 しかし、ジーメンス社は責められません。 基はと言えばこのユニットはホームユース向けのHi-Fi仕様ではなくPA用に製作されたのであって、Hi-Fiにはあまり好ましくない歪みもPAに使用すると効が出てよりリアルな音が再生されるように設計されているのです。


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/0/a05223de.jpg


しかし、果たして世のコアキシアル愛好家の中でそこまで責めてみた方はいらっしゃるでしょうか。 おそらくいないはずです。 このユニットの欠点が明らかになるのは周波数帯域をきちんと補正したエンクロージャに取り付けた場合に限り判ることです。 平面バッフルや後面開放型ではHi-FiではなくPAの音が出ているに過ぎないのですから。 しかし、歪みの捉え方感じ方は人それぞれ、私が好きでないからと言って悪いものではないのです。

このスピーカーシステムの特長はピアニッシモでもフォルテッシモでも音質が変わらないことでしょう。 これは製作前に意図したとおりにうまくいったと思います。 しかし、予想外のこともあります。 音量が上がるにつれて徐々に音場に静けさが増していくのです。 結構な音量で鳴っていても不思議な静けさがあるのです。 この現象は本来エンクロージャに仕掛けた空中アース力が空間に拡散されるべきところを外箱部がこれを設置アースに導いたことにより、振動の整流効果が生まれたのかもしれません。 空中アース力は裏板に6か所あるコイルばね付ネジを締めたり弛めたりすることによりココントローします。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/2/a21e6964.jpg


実験の結果、締め付けると響きがタイトになる反面しなやかさに欠けます。 反対に弛めるとダンピングは減りますが倍音成分が増大しふっくら豊かな音になります。 ネジの締め具合弛め具合で、宝石のような音が出る時があり、音楽がこぼれ出してきます。 しかし、これも何度も言うことですが、よく調整されたプレイヤでなければ、こうした再生音の調整はできません。 プレイヤの不出来さが直截にコアキシアルの歪みと混然となって汚い音が出てきます。 ユニットの反応力が十分に上がってくると、自然にカートリッヂとスピーカーがダイレクトに結ばれるようにレコードが再生されます。 こうした音の感じ方は十分に調整されたニューヴィンテージにあっては常識であり、ストレスのたまらない再生音から音楽がらくらくと聞き取れるのです。  


この項おわり
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html  

4. 中川隆[-11125] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:12:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[893] 報告

オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。

シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。


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我が、蹉跌のオーディオファイル #28.欲しかったスピーカー 2012.09.06
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34


オーディオに興味を持ち始めてから約40年程経つが、当初最も欲しかったスピーカーにクラングフィルム、(後にシーメンス)オイロダインがある。

引き出しを整理していたらシーメンス当時のカタログが出てきて、オイロダインのスペックが載っていた。オイロダイン

ちょっと驚くのは再生周波数で、何と50Hz〜15,000Hzとあった。
今時数万円のスピーカーだって人間の可聴範囲20Hz〜20,000Hz付近をカバーしている。

そこで、スピーカーの再生周波数に付いて一寸調べてみたら、どうやらこういう事らしい。

スペックがどの様な数字であるかは兎も角、

「実際にスピーカーから出る低音の60Hz以下は音というよりも風圧として肌で感じるもので、強烈なドラムやベースの唸りの様な低音は大概80Hz〜100Hzくらいである」

という。だから、60Hzが出れば通常僕らが聴いているオーディオの低音に何ら不足を感じるものではなく、まして50Hzが出るなら映画館などの大鉄桟を巨大な大砲の発射音や炸裂音で揺るがすに実は充分な低音が出る事をオイロダインのスペックから読み取る事が出来るのだそうだ。

そして高音は「4KHz〜6KHz以上の純音の音色を判別する事は非常に難しく」この辺りで音程に対する判断は鈍って来るものらしい。

僕らが聴く「スピーカーの音(無論録音前の原音も)を決定づけるのは純音ではなく倍音であって、倍音は整数倍で膨らんで、大体13〜14KHzほど先からは殆ど聴こえてこない」ものらしい。

だから、オイロダインの50Hz〜15KHzという周波数帯域はこれらの条件を低音で10Hz、高音で1KHzばかり其々上回っており、従ってオイロダインで聴けない音は無いといってもよいという事になるらしい。

だから、2〜3万ながら矢鱈に周波数帯域の優秀なスピーカーが量販店などに出回っているのは、要するに僕ら消費者が悪いという事になるようだ。

_つまり、食紅で真っ赤な蛸しか買わないとか、胡瓜や大根や長芋も真直ぐなものしか買わないとか、そうした次元と同じ事で、本質よりも見た目を重視する発想と同じ理屈になると考えてよいだろう。

_生産者は売れなければ困るから、食紅が体に毒だろうが薬だろうが兎も角真赤っかに塗りたてちまう。流石に近頃では暮れの御徒町でもこんな蛸は滅多に見掛けないが、一昔前は真っ赤っかが常識だった。

_食の安全が叫ばれる現在でも、野菜などは相当にいかがわしい色付けや型の細工、或は遺伝子の組み換え、延命処置などをしてあるものが出回っているようだ。
そういうものでなければ、僕らが買わないから、言い換えるなら、音が良かろうが悪かろうが最低でも20Hz〜20KHz出る事にしなければ買う人が居ないから、メーカーは無理してでもこういうものを造るし、測定の仕方で再生周波数表示などどうとでも云える事でもあるから、何が何でもこれ以下の数字は発表すまいとする。

_基より、こんな数字は音質には何の係わりもない事で、それは曲った胡瓜も真っ直ぐな胡瓜も味や栄養価に変わりが無いどころか寧ろひん曲った胡瓜の方が(自然栽培)数段勝るというのと同じ事であるようだ。

_従って周波数50Hz〜15KHzのオイロダインのスペックは、実質的に巨大空間における再生音に何の不足もないということを示しているのだが、既に各メーカーの宣伝文句に毒されてしまっている僕らは、この数字に目を疑い「そんな程度のものか」と吃驚して「大したこと無い」と見下してしまう。

_でも評判は最高だから、それを僕らが住むマッチ箱の中の更に小さな書斎で鳴らそうと思う人もいる。結果的に手にはしなかったが自分がそうだった。


マッチ箱の中で鳴らすオイロダイン、実際は劇場の体積分の部屋の体積程度の実力も出せないのではあるまいか。
第一天井高が違い過ぎる。一般的な家庭用のスピーカーだって100%の実力を発揮させるには本当は5メートル以上の天井高を必要とするが、我々の住むマッチ箱の天井高は多寡だか2m半程度が通常の高さである。

単なる大音響ならば出そうと思えば出せるのかもしれないが、音楽としてはとても聴けたものではあるまい。今更ながらこんなものを買わなくてよかったと再度カタログを見直してそう思った。

オーディオ関係者の誰もが口をつぐんで決して口外しないのは部屋と音響の関係に付いてである事は知っておいた方が良いだろう。

本当の事を言ってしまうと、メーカーも評論家も雑誌も売れなくなって都合が悪いから口外しないのである。当時本気で購入を考えていた事が「阿呆なことだった」とはそれを知った今だから言うことが出来る。


「クラングフィルム」、ただの社名だそうだが何とも響きがいい。これだけで部屋中に心地よい音楽が広がってくるような錯覚すら覚える素敵な名称である。
僕はドイツの映画館で映画を見た事が無いから、オイロダインの本当の実力は知らない。

旧日劇には確かWEの巨大なホーンが入っていて、解体時に誰がかっぱらうかと話題になったらしいから、日劇で観劇した人達は知らぬ間にWEの劇場音を聴いていた事になるが、クラングフィルムを使っていた劇場や映画館となるとまず聴いた事がない。少なくとも僕は知らない。

そのオイロダインを今頃になって某所で聴いた。

まあ、一般家庭ではあまり望めない広さの部屋にデンと置かれたオイロダインは壮観であり、愛想もこそもない如何にもドイツ的な武骨さが却って、変な例えだがローライの写りの良さの様な、カメラの武骨さとは真逆の効果を期待させるのと同様、見ているだけで素晴らしい音が聞こえてくるような気さえしたものだ。

期待に胸を膨らませていざ鳴りだしたこの時の落胆はだから筆舌に尽くしがたい。
音はか細く、妙に高音ばかりがガラスを引っ掻くような音でキーキー鳴りだした。
おそらく原因はオイロダインそのものではなく他に有ったのだろう。配線間違いとか、プレイヤー周辺、或いは真空管・コンデンサー不良、等々、そして何よりも部屋。

それにしても酷かった。

ドイツスピーカーが如何に優れたものかは日常聴いているつもりだから、その遥か上位機種のオイロダインがこのていたらくである筈が無い。いや、このような音で許される筈が無いと思ったが、これはオイロダインが悪いのではなくて、映画館の大空間に向けて、且つスクリーンの後ろに置いて鳴らすように出来ているスピーカーを書斎に持ち込むこと自体が間違いだと云うべきなのだろう。

ここで聴いたか細い音を完璧主義のドイツ人が母国の映画館で鳴らして、経営者も観客もそれで満足する筈はなかろうとも思った。

あの若かった頃、首尾よく入手出来ていたら僕のオーディオ人生は悲惨なものに変わっていたことだろう。

何時か本当のオイロダインの音を聴いてみたいが、何処で聴く事が出来るのか今のところ当てが無い。

一昔前FMファンという雑誌があった。その創刊号のグラビアに野口さんという方のオーディオルームが掲載されていたが、この人は桁違いな人でコンサートホール程の広さのオーディオルームに有名どころのスピーカーがごろごろしており、壁にオイロダインが嵌めこんであったと記憶している。もしかしたら此処で聴く事が出来るかもしれないと思うが、とっくに物故されたのでどうにもならない。

カタログでオイロダインには2m×2mという平面バッフルを指定しているがこのサイズはどう考えても「最低これだけ必要ですよ」ということであって、何に依らず無限大を理想とするのが平面バッフルならば、オイロダインのバッフルが2メートル四方で充分というものではないにまっている。

然るに、その最低限の寸法だって家庭に持ち込むにはかなりの無理がある事が容易に想像できる。バッフルを左右の隙間なくピッタリくっ付けて置いても横幅4メートル必要である。

勿論これでは何かと不便だから実際は最低でも5メートル必要になるし、天井高は通常2.3メートルと考えて、部屋に入れるだけなら何とかなるだろうが、これもぎりぎりでは何かと苦しいだろうから少し余裕を持たせるとして3メートルほどは必要になるだろう。そしてバッフルの後ろにも最低2mほどの空間が必要になるし、今度はスピーカーから何メートル離れたところで聴くかを考えなければならない。最低でも8mほど必要とすれば、部屋の縦方向は10メートル以上必要になるだろう。長手10メートル、横幅5メートル、天井高3メートルが、オイロダインの最低条件のバッフルを置くスペースとして必要という事になる。

そしてこれは最低条件だから此処までやったからといって満足に鳴ってくれる保証はないのである。

メーカーも発売元も売れるものなら売りたいから、家庭用として組み上げる最低限の規格を無理やり発表した事を恰も証明するように、某所の音は再度云うが酷い音だった。低音など出てこなかった。

オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。


シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。


カタログにはもう一つスタジオモニターの「オイロフォン」とかいうスピーカーも載っていた。

W460,H1050,D310、2WEY,7スピーカー、アンプ内蔵密閉箱。
中高音は口径の記載はないが8pほどの物を拡散方向を変えて4個、低域用も口径の記載はないが20センチ程のコーンスピーカーを3個、という構成である。


「透明な音質は苛酷なまでに音源の判断を可能にします」

とあるから、音という音は細大漏らさず再現しますよ、と云っているわけで、だからこそアンプ内蔵なのかと推察するが、

「高域、低域共3db、6ステップの調整が可能」とあるし、

「壁面に接近して使用できます」

とあるから、敢えて業務用のスピーカーを家庭に持ち込もうというなら、大空間を要しないスタジオモニターの此方の方が扱いやすいかもしれない。尤も今でも発売しているかどうかは知らないが、カタログに記載されているくらいだから日本の何処かに存在するものと思われるので、何方か探してみられては如何だろう。

ヴァイオリンを弾く友人T君はELACの何とかいうスピーカーを使っているが素晴らしいとべた誉めである。僕は聴いていないから何とも言えないが、ELACのSTS322というMMカートリッジを愛用しているので、同様の音造りであればべた誉めも当然かと推察する。ドイツの音造りにはイギリス、アメリカとはまた違った如何にもドイツらしい堅めの哲学の様なものを感じさせる。

WEに代表され、JBLやアルテックで一般化したアメリカスピーカーも僕らを魅了するに充分な魅力を持っているが、イギリスのタンノイやヴァイタボックスは音の品性に於いて遥かにアメリカ系を上回る。全てそうだという訳ではないが、概してアメリカ系のスピーカーはジャズ、ロック系の音楽に適しており、其れ程の品性を必要としないのは云ってみればお国柄かもしれない。

どうあれ、ドイツスピーカーの胸を張ったようながっちりした、且つ繊細な音造りの魅力が正しく紹介されていない事は、オーディオ大国日本として画竜点睛を欠くと云うべきだろう。

4、5年前、捨てられていたラジオから外したような、ボロボロのドイツスピーカーがネットオークションなどで出回ったが、こうした事を積み重ねた結果がドイツスピーカーの評判を落としてしまったのではあるまいか。

あの手の8pほどのスピーカーはおそらくラジオから外したものと推察され、もしそうなら所詮人の声さえ満足に聴く事が出来れば事足りるので、其れなりの性能にしか造られていないだろう。それを50円か100円か或いは1000円か知らないが塵の山から安く拾って来て、オーケストラを鳴らし「フィールドスピーカーで御座い。付いては20万円頂きます。此方は上等のテレフンケンなので100万円頂きます」、これでは評判が落ちるのも無理はない。

スピーカーで一番難しいのは箱だという事は今更めく話で、とうに皆様御承知の通りである。

ただ造るだけなら大工仕事でも出来るが、ユニットの実力を実力通りに鳴らす事はそう簡単に出来ることではない。

指定の寸法で造ったから音になるかといっても、まずまともな音になった例を僕は知らない。無論素人仕事でも偶然の大当たりが無いとは言えないが、エンクロージャーの自作ばかりは決してお勧めできるものではない。

尤も、どう造ったって、音は出るに決まっているので、願望から僕らはつい錯覚する、出来たてのほやほやの時は「なんて良い音だ」と思いたいのである。

そして、JBLやアルテックのユニットを使っているんだから良い音に決まっているというブランドに対する先入観がまた僕らの耳を錯覚させる。

回路図通りに組み上げれば一応回路図通りの音が出るアンプなどとはわけが違って(これだって部品配置や配線方法等で俄然音は違ってくるが)目に見えない空気の振動に関する計算と現実の音の間には大きなギャップがあるようだ。

だが逆の事もあるだろう、コーラルのスピーカーユニットだって、箱を旨く造れば素晴らしい音に仕上がるかもしれない。今も云った通り偶然の産物が成功をおさめないとは云えないから、つい期待するし箱造りに嵌るのである。

この事は自作エンクロージャーに限った事ではなく、他社製造の箱つまり指定寸法に依る本職の仕事だってユニットがまともな音を出した例を聴いた事が無い。
まして、他社独自の設計によるエンクロージャーをや、である。

タンノイ然り、JBL,アルテック然りオリジナルとの音質の差は歴然としている。

古くはヴァイタボックスのコーナーホーンに物凄い奴があった。大メーカーともあろうものがよくぞここまでやってくれたものだとほとほと愛想が尽きて、以来このメーカーの物は何によらず買った事が無い。こういう音造りを平気でやる音響メーカーを信用出来ないのである。指定寸法という触れ込みながら、どう造ったってここまで酷い音にはなるまいと思うが、それがちゃんとそうなっているのだから驚く。

件のラジオ用スピーカーも当然箱を作らねばならないが、素人仕事も本職仕事も含めてちゃんと音になった例があるんだろうか、甚だ疑わしい。

僕の知っている限りでは、自称スピーカーの専門家の造ったへんてこりんなバッフルなど随分杜撰でいい加減なものだった。言うまでもなく音は出ていたが音にはなっていなかった。

会社の大小を問わず、どういうものを造るかというメーカーのコンセプトは、要は経営の先見性に加えて教養とセンスとモラルを根本とする筈だから、これが無いメーカーは気楽なものである。何でも有りなのだ。要は「だからこのスピーカーは良いのですよ」という話を造ってしまえば良い。

僕らはだから自分の耳をしっかり信じて、良い悪いもさることながら、好きか嫌いかをしっかり耳で判断したら良いのだろう。JBLだから好きなのではなくて、眼をつぶって聞けば自分の好き嫌いは誰に教えてもらわずとも基よりはっきりしている筈だ。

その耳で是非ともちゃんと整備されたドイツスピーカーの音を聞いてみては如何だろう。

ただし、どうしてもオイロダインをというなら、閉館した映画館を買ってしまうのが早道だろうから相当の費用も必要になるに決まっている。だが、価値はあると思う。勇者の出現を期待して、是非とも聴かせて頂きたいものだ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34

5. 中川隆[-11124] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:14:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[894] 報告

ドイツ系 VintageAudio
http://vintage-audio.jp/?cat=8

Q1: ドイツのヴィンテージスピーカーの特長は何ですか?

音の違いから言いますと、まず聴きやすい、聴き疲れしにくい音だと思います。
決してつまらない音では有りません。多くのスピーカーはかまぼこ型の特性になっており高域と低域を欲張っておりません。音楽や人の声などの核となる中域重視となっております。

構造の違いから言いますと、まず軽いコーン紙にて能率が高いユニットがほとんどです。

レスポンスが大変良く、真空管アンプとの相性も抜群です。またコーンの素材であります紙の質がダントツ的にすばらしいという事でしょう。タンノイなども古いユニットはドイツのコーン紙を使用しております。このコーン紙が最大の特徴です。 


Q2: 古いスピーカー達のコンディション、また使用していて壊れないですか?

エッジに関しましては年間にして100ペア以上のユニットを見て来ておりますが、アメリカや日本のユニットのようにエッジがボロボロという物は見たことが有りません。約40〜50年以上前の物ですが有っても故意によるものや縦方向の切れが殆どです。一部のユニットにはガスケットと一緒に外れて切れてしまった物、
Grundigなどはガスケットにスポンジが使われている物がありスポンジを貼り付けていた

接着剤と一緒に硬化してボロボロになっている物も見られます。いずれにしろ
エッジ素材そのものによる劣化ではりません。ウーハーの一部には布エッジも見られますがほとんがフィックスドエッジであり問題なく使用出来ており、よほどの事がなければこれからも問題ないでしょう。                                 
ボイスコイルの擦れに関しましては、やはり物によっては見られます。
保存状態が悪く、錆による物、ゴミが入ってしまった物などです。

ドイツのユニットはボイスコイルとマグネットとの隙間が非常に狭く出来ております。よってレスポンスの良いサウンドを奏でます。日本やアメリカのユニット達はアロワンスをみて広めにとっております。当時のドイツの基本的な技術力、精度の確実さを裏つけております。

Grundigに多く見られるセンターキャップにスポンジを使っている物はスポンジがボロボロになっている物がほとんで要注意でも有ります。ボロボロになっていたら取ってしまった方が安心です。                                         
また蝶ダンパーの物はボイスコイル擦れの物も布ダンパーに比べると多いようです。

音の良いとされている蝶ダンパーから布に変わった点からも布の方が長期間の安定
が望めるからだと思われます。一部の蝶ダンパーはネジの調整によりセンター位置を変える事が可能になっておりますので、簡単に直す事も出来ます。 
   
使用に関しましては、よほどの事がなければまず壊れないでしょう。
これからもずっと使えるスピーカーだと理解しております。        


Q3: 最近のAMPに繋げることは可能ですか?

まず,入力インピーダンスになりますが、ドイツのユニットは殆どが4〜6Ωとなっております。

最近のAMPには4Ω端子も付くようになって来ましたが、殆どのトランジスタアンプは4Ω以上であれば問題なく繋げる事が可能です。真空管AMPの場合も出力端子がついていれば問題ありませんが8Ωに繋げても大きな問題はなく、普通に聴く事が可能です。厳密に言うと動作位置が多少狂い、定格より多少パワーが入ります。                                        
スピーカーの最大入力パワーですが、ヴィンテージの物はユニット本体にて10W以下、システムにて25W以下の物が殆どでしょう。50W,100Wのアンプにて聴いていてユニットが壊れるかというと普通に使用している限りでは問題なく使用出来ます。通常、オーディオショップでの音量にて5W程のパワーを使用していると言われますので、自宅でしたら5Wも出せないでしょう。


Q4: どのようなAMPと相性が良いのですか?

真空管AMPかトランジスタなど使用するAMPにてサウンドは変わります。

基本的にはどのAMPでも十分な表現力にて楽しめるかと思いますが当方のシステムでの比較にて参照下さい。

真空管AMPはドイツのBraun EL84PP,2A3シングルを試聴室では使用しておりますが
やはり年代的にも実際に当時も真空管にて鳴らしていたことでしょうから相性は良いと思います。能率が良いので1WクラスのシングルECL82でも十分に鳴ってくれます。 
         
トランジスタはテクにクスのSU-V7を使用しておりますが、低域特性がやはり真空管AMPよりは良いので低音の出方がかなり違います。サイズの割には低域が出ますので
驚ろかれる事でしょう。サウンドも古臭くはあまり感じないでしょう。
http://vintage-audio.jp/?cat=8

6. 中川隆[-11123] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:15:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[895] 報告

フルレンジSPに戻った方!!!- したらば掲示板

393:ディラン 2008/12/23(火) 00:10:55HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp

ジークフリート様。RW−2様。独国のSPはワーグナーを聴くのには良いですか?
ALTEC好きのディランは修理から帰ってきた409Bにああこんな物だったと失望しております。
ALTECモニターに色付けして、もうこれ以上は要らん。と思っておりますがワーグナーをもっと重く、暗く又目覚めるような明るさが独国のSPで、もしやと思ってしまいます。
如何なものでしょうか?ワーグナーを最高の音で聞くシステムとは?


394:RW-2 2008/12/23(火) 01:00:32HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

「ワーグナー最高」と言ったらやっぱりシーメンスでしょう。
シーメンスのコアキシャル平面バッフル。or 3発のワイドアングル。
お金があったらオイロダインに止めを刺すのでしょうが、いずれにしても本領発揮にはそうとうな忍耐と技術がいるようでっせ。

拙者はアルテック/JBL(西海岸勢)と表現をまったく別にする東海岸勢のボザークを使ってますが、音は暗く地味ですが 重圧で陰影に富み、そのへんをまずまず良く鳴らしてくれています。


395:ジークフリート 2008/12/23(火) 09:29:35HOST:wb56proxy08.ezweb.ne.jp
ボザークてのは、英国人が米国に来て作ったんだそうですね。渋く穏やか〜に、しかも雄大に鳴るとこなんか好きダナ〜。(菅野沖彦が使ってるマッキントッシュのスピーカーなんかはボザークの協力で出来たそうな)

ウチのテレフンケンは、中高域に若干セピア色の艶?と言いましょうかテカリ?が乗ってきまして、この辺りがドイツらしさかナ?と思っておりますが、何せちっちゃいので重く暗い低音なんぞは全く無理で御座いまして・・・
ワーグナー聴くなら、金管が堂々と鳴って欲しいし、ドーンと来るところもちゃんと出てもらいたいし。古レンジ一発ですと雰囲気だけチョコっと聴くってなカンジになっちゃいますから・・・
五味先生なんかはワーグナー聴くためにオートグラフ買ったみたいなこと書いてたようにも思いますが・・・
ホーン好きなワタクシとしては、(聴いた範囲なら)バイタボックス191かバスビン辺りで聴きたいですね〜。
(アルテックA5なんかと並べて聴くと、たくましさを感じさせながらも、アルテックほど開放的でなく、響きも渋いように思います。)


7:V-LZ 2007/08/22(水) 19:25:53HOST:server12.janis.or.jp

シーメンスコアキシャルを1m四方のバッフルに取り付けて聴いておりましたが、カントリィー系統は非常に明るく爽快な音がして陽気な感じは充分でしたがすぐに飽きるようです。
気分の浮き浮きしたときのみ聴きたい音ではありますが常に聴きたい音ではありませんでした。
しかしこの作りはドイツ的というかドイツの車に相通ずる所があり感心しております。


232:ジークフリート 2008/08/03(日) 09:33:05HOST:wacc2s3.ezweb.ne.jp

ワーグナー聴くには力強いプレイヤーと低音ホーンのスピーカーなんかで聴くと圧倒的に、如何にもドイツてカンジがしますが、あんまり迫って来られると腰が引けちゃう。


396:ディラン 2008/12/23(火) 09:50:36HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp
RW−2様。ジークフリート様。有難うございます。
何か魔界に入りそうで怖いです。
フルトヴェングラー/ベルリンのロシア版(メロディア?)なんかを聴いていると極北の音に惹かれますね。


441:RW-2 2009/02/07(土) 12:15:04HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

平面バッフルもサブロク板を半分に切った物程度では小さすぎますね。
やってみると150×150くらいは必要だす。


442:もみじ饅頭@広島 2009/02/07(土) 14:51:46HOST:4.17.183.58.megaegg.ne.jp
 >>441 RW−2さんへ

 私の部屋は、洋室7畳程度の見事なうさぎ小屋なんです。
言われるとおり150×150程度のバッフルは必要でしょう、

 その昔、SIEMENS COAXIAL (たしか25センチだった?)というのがあって、後面開放箱に収納されていたとの記憶があります。この程度の箱ならば何とかなるかなーと思って図面をいろいろ物色してみます。


443:RW-2 2009/02/08(日) 01:03:22HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

関本で売ってたSIEMENS COAXIAL12”一発入り後面開放箱は100×80ぐらいじゃなかったですかね。

後面開放型にすると相対的には大きな平面バッフルと同じになりますのでバッフル面積は減らせますね。関本の箱は定在波防止のためなのか台形のような形状の後面開放型だったですね。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1186306900/

7. 中川隆[-11122] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:16:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[896] 報告

情熱のオーディオ シーメンス コアキシャル 3/7/2005  
http://mikami.a.la9.jp/audio/siemens_coax/siemens_coax.htm
http://mikami.a.la9.jp/audio/speaker.htm

名器 - ドイツの音

  名器 Siemens Coaxial  


これもまた名器の誉れ高いスピーカーユニットである。私もJBL、タンノイと共に10年以上メインの装置として使用した。2本を一組にして、フロント・ロードホーンのシステムで天井に近い高さに設置してその朗々とした響きを、特にチェロの音楽で愉しんでいた。現在の住居に引越しして手狭になり、JBLもタンノイも友人宅に嫁に出したが、このオリジナルのコアキシャルも残念なことに手放さざるを得なかった。


  コアキシャルの音ははっきりと記憶にあるが、この音は、厳選したコーン紙によって作り出されたものだと思う。つまりは、たくさんのコーン紙を漉いて、そのなかから、規格に合った優れたものを徹底選別して作られたものだろう。歩留まりは決してよくなかったはずだ。ドイツのマイスターが気合を込めて漉き上げ、それをまた別のマイスターが徹底厳選して作られたとしたら、この音は確かに納得できる。
 
  このほか、テレフンケンの楕円型も使用したが、ドイツのスピーカーの音は、とにかく厳格、精密である。人に媚びることなく、実直に音楽を演奏をありのままに表現する。アメリカ西海岸系の明るく乾いた音に比べると一種独特の暗さを感じる人もいるだろう、同じヨーロッパでもタンノイ系の音とも異なる。而してモニターの音であ。プロが録音の違いを厳密に聴きわけるためのものだ。きらびやかに装りたてた演奏も、稚拙であれば、その弱点を如実に暴露してしまうという怖いスピーカーでもある。再生周波数レンジは、狭いが、魅力的な独特の中低音をもっている。このスピーカーでなければダメだというマニアの気持ちは、よく理解できる。  

 
  周波数補正実験  

  マイクロホンで、このスピーカーの周波数特性を採り、21チャンネルのグラフィックス・イコライザーを使い、この特性どおりの補正を他のスピーカーにかけたところ、コアキシャルの音色にちかいものを体験した。逆にこのコアキシャルの周波数特性をグラフィックス・イコライザーで、フラットになるように補正をかけたところ、現代的なハイファイ志向の音にもなった。こまかく聴き込むと、音の彫りの深さはたしかにこのスピーカー独特のものを聴き取れるが、音色というものが、こうも周波数特性で変わるものだということを実感したことがある。
 
  私の装置のフルレンジ部門では、このコアキシャルの後継は、Lowtherが受け継ぐが、そのLowtherも後年WE755Aに道を譲った。    
http://mikami.a.la9.jp/audio/siemens_coax/siemens_coax.htm

8. 中川隆[-11121] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:17:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[897] 報告

ハヤシラボ オイロダインをベースにした5ウェイシステム
http://hayashilab.syuriken.jp/audio.htm
http://hayashilab.blog.shinobi.jp/Entry/1018/


ハヤシラボ シーメンス、コアキシャル 2006.6.25
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial01.htm


僕のオーディオライフで一番長く付き合っていたのがこのスピーカーです。何の変哲も無いコーンユニットを同軸に取り付けただけの、あまり冴えない外観のユニットです。

でも其の能力は素晴らしく、殆どの大型スピーカーが霞んで見えます。只周りの条件に、もの凄く正直な為、誤解されてもいる可哀想なスピーカーです。

早い話が、このユニットが鳴らなければ、アンプやプレーヤーを疑うべきです。このユニットに繋がれたアンプは殆どが馬脚を現します。普通のスピーカーでは、ばれないアンプの欠点(欠陥)を一瞬で見抜いてしまう、恐ろしい(素晴らしい)スピーカーです。

でも、所詮メーカー製。僅かの所でのコストダウンで、其の能力がスポイルされています。でも、ユーザーの愛情で何とでも成る所ですので安心です。

一番の欠点はネットワーク。ウーハーには何も入っていず、インピーダンスの上昇に任せているだけです。ツィーターも定数は其の侭で良いのですが使っているパーツが粗悪品です。

このパーツをもっと良品の物に替えましょう。ツィーターだけなのに、低域まで変わって来ます。

もう一つ、ウーハーにシリーズにコイルを入れるのです。勿論良質の空芯コイルが必用です。定数は0,5mH。其の音を聞いたら、もう絶対に外せ無く成ります(注1)。

フレームの強度不足も気に成っています。マグネットを直接支持する事で解決します。(写真はこちら。)

世の中では、アルニコマグネットの物が珍重されているようですが、僕の処で鳴き比べをした時は差が出ませんでした。古いユニットでアルニコですと減磁の恐れも有りますし、一考を要すると思います。骨董品では無いのですから、古い物を珍重しすぎる風潮に不安を感じます。まあ、其れを手に入れて本人は幸せなんですから、余計なお節介なのですけれど。(笑)

 

オイロダインを買っても、ネットワークもフレームにも手を加えずに其の侭で鳴らすより、其の金額(オイロダインの購入額)をアンププレーヤーに廻し、コアキシャルをきちっと鳴らした方が、数倍良質な音楽を手にする事が出来ます。

それに気付かずに、オイロダインを持っているだけの人の何と多い事か・・。所詮音楽を聞く為の道具に過ぎないのに。

何を持っているかに価値を見出しているうちは、良質な音楽を手に入れるには時間が掛かりそうです。

 

僕のオイロダインは、良くなる度に、バランス、音色がコアキシャルに似て来ます。オイロダインでコアキシャルの鳴り方を出そうとしているのかも知れません。


追記です。

注1、の件です。コイルを入れた方が良い結果が出るのには、アンプも考えないといけない事が判りました。

僕のアンプの様なノンNFアンプでしたら、良い結果が出るのですが、NFを多量に掛けてあるアンプは上手く行かないことが多いのです。

この辺も考慮に入れて実験して見て下さい。2011.5.12
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial01.htm


コアキシャルの全面パネル。鉄板を二枚張り合わせて作って有ります。

よくお客様に、此れは何の為についているの? と聞かれます。その時の僕の答えは、其れが無いとツィーターが落ちちゃうんですよー(笑)。

そうなんです。此処にツィーターは取り付けて有るのです。

冗談はさておいて、ツィーターの前の風車の様な部分は音響レンズ(拡散器)と思われます。ウーハーの10Wは十分高域が伸びていますが(LE8Tより伸びてます。)高域の指向性が強いのはフルレンジの宿命。其れの改善の為のツィーターと理解しています。

でも、過去に音響レンズを必要としたは経験は有りません。必要とするのはアンプに原因が有ります。オイロダインも、音響レンズは外した方がどれだけ喜んで鳴るかを知っている人は幸せです。音響レンズを付けたままのオイロダインを見るとかわいそうに成ってきます。

コアキシャルも同じで、全面パネルは音響的にNG。

具合が良い事にツィーターの取り付け面と、ウーハーの取り付け面は同一面。

全面パネルを外し、ツィーターを外し、バッフルにツィーター用の穴を開け、取り付ければ完成。

音響レンズが無くなった分、ツィーターの能率が上がりますから、ネットワークの調整が必要です。

生前の伊藤喜多男氏に、この事を話したら、『2ウェイか、いやな言葉だな。』って笑っていました。(オイロダインを使っているくせに、笑)

コアキシャルはあのデザインが好きなんだ。バラスなんてとんでもない。と考えている方に。

ユニットはバッフルの後ろに止めていますよね。もし前面でしたら、コアキシャルの設計者に笑われる(困った顔をする)かもしれません。あのユニットは後面に止めるように出来ています。でも前面に止めて売ってるよ。ですか? 其の業者は信用できませんね。(笑)

2006.9.4
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial02.htm


シーメンス、コアキシャルユニットを片ch3本使ったシステムにワイドアングルが有ります。僕もオイロダインを導入する迄は使っていました。さすがに3本の威力。スケール感はコアキシャル一発の比では有りません。暫らく満足して使っていましたが、ナンカ変?

スケール感は確かに有るのですが、全体に大味。コアキシャルの得意とする細かなニュアンスの表現が出て来ない。早い話が、大男、総身に知恵が廻らない。を地で行っています。

ナンデだろう?

原因は、思いつく物からドンドン対策をして行きました。バッフルを替えたり、フレーム(ワイドアングル用)を作り直したり・・・。其々効果が有りましたが、皆今一歩。

待てよ?3本のユニットはパラって有る。其れって良いのかなー?スピーカーはマイクと同じ構造。モーターと発電機の関係と同じ。

お互いにアンプからの信号で振動している。で、其の振動は隣のユニットのコーン紙を振動させる。すると隣のユニットは其の振動で発電してしまう。其の電気は・・・・・・・・・・・・・。

パラ接続ですから、其の電気は元のユニットに戻って来て、アンプからの信号と別な信号(隣のユニットの発電信号)で動作をしてしまう。

エーーーーーーーッ。まさかそんな・・・・・・・。

で、実験です。普通に音楽を聴いていて、同じ部屋の中に有る、スピーカーユニットの発電電圧ってどんな物なんだろう?

ワイドアングルをチョイ大き目の音量で鳴らしました。その時部屋の中にはマクソニックのDS405が有りました。(アルテック604−8Gと似ています。)

其のスピーカー端子からケーブルをミリバルまでひきました。

ミリバルの針の動きを見てビックリ。音量の大きい所では300〜500mVも振れるのです。ま、まさかー。何度もミリバルのセット具合を見直しましたが間違いは無し。表通りをバスが通過するとミリバルの針は又振れます。

此れだけの電圧が隣のユニットへ流れ込んで、悪さをするのです。

じゃあ、ひょっとして・・・・。3本のユニットのパラレルを外し、ユニット単独でアンプ迄配線。アンプの処で3本をパラッたら見違える様。

でも此れでは根本的な解決には成りません。

で、作りました。入力1系統。出力3系統のパワーアンプを。

入力信号は初段管へ入る。初段管の出力はトランスへ。トランス二次ホット側を3本に別け、3本のパワー管のグリッドへ。3本のパワー管は其々の出力トランスを経てスピーカーへ信号を送る。このアンプをモノラル構成でステレオ分作り早速の試聴。

此れがワイドアングルの実力なんですね。今迄の不満が完全に解決。

此れが出来て直ぐに伊藤喜多男氏の処へ行く用事が。

この話をしたら、先生一瞬悔しそうな顔を・・・・。パワー管は何を使ったかとか、電流はどれだけ流したとか色々聞かれました。先生、自分では人に聞かれると嫌がるくせに、と思いながらも、全部ネタをばらしてしまいました。先生の亡くなる3〜4ヶ月前の話です。

最後に。もし今ワイドアングルを使っているのでしたら、あのフレーム(数度ずつ首を振っているあのフレームです。)は誰かにあげちゃいましょう。同じサイズの単なるラワンベニヤで良いですから、普通の1枚板に交換しましょう。愛聴盤が増えますよ。

2006.9.11


この経験が無ければ、今の装置(ネットワークによるマルチアンプ。)は無かったと思います。今に成って思うに、ワイドアングルにシッカリと勉強をさせてもらったのです。感謝。
http://hayashilab.syuriken.jp/auwideangle01.htm

10数年前に作ったワイドアングル専用アンプが帰って来ました。で、持ち主にはナイショで写真撮影。(○△□さん有難う。)

別に故障では有りません。其のぐらいの年月で壊れる様な柔なアンプは作りません(笑)。

現在はワイドアングルではなく、他のスピーカーをマルチで鳴らすのに活躍しています。その辺の改造での一時帰還です。

殆ど(特に外観は)オリジナルを保っていますので、紹介します。

初段管はWE310。別に僕はウェスタン信者では有りません。パワー管のVT25に姿を合わせたかっただけです。5極管を其の侭使うと、百花繚乱に成り易いので、3結で使っています。其の右のトランスで受け、二次側から3本出して25のグリットへ。25の後ろに有るトランス3個はOUT。端の一個と整流管の左がチョーク。右奥の大きなトランスが電源です。

僕のアンプの電源は殆ど(最近は全て)がチョークインプットで作られています。贅沢な方法ですが、再生音を聞き比べてしまうとコンデンサーインプットには戻れません。

当時、このアンプを見た人は、説明をしないと何だか判らず首を捻っていました。

僕の周りの、ワイドアングルを愛用していた人達は、殆ど全員がこのアンプを使い出しましたから、このアンプの性能はご理解できると思います。

アンプの前面にスクリーン印刷で、店の名前を入れて気取っていました。

今は、HPを起こしても知らん振りをしているのですから、僕も少しは大人に成ったみたいです。

2006.12.5
http://hayashilab.syuriken.jp/auvt2503.htm

9. 中川隆[-11119] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:31:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[899] 報告

クラング・クンスト 音響レンズでコアキシャルスピーカーを作る
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10509

SIEMENS(シーメンス)の10インチコアキシャルスピーカー「鉄仮面」を分解した状態

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_801.jpg


 そもそもこの音響レンズを作ろうと考えたのは、「鉄仮面」と呼ばれる SIEMENS(シーメンス)のコアキシャルスピーカーユニットを入手したからです。入手したときはすでに、めぼしいドイツ製フルレンジスピーカーをほとんど蒐集済みでした。「鉄仮面」は日本で多く販売されたものの、ドイツではあまり使われなかったために品薄で、コレクションの最後のほうになっていました。見た目が貧弱な「鉄仮面」にはあまり興味がなかったのですが、いざ聴いてみると感心させられました。なにを聴いても上品でまとまりが良く、少し物足りなさはあるものの、コーン型スピーカーにありがちな「音の暴れ」をほとんど感じませんでした。

 「ブルーフレーム」とか「レッドニップル」という愛称で有名な TELEFUNKEN(テレフンケン)の L6 や、KLANGFILM(クラングフィルム)の KL-L307 といった名機とされるフルレンジユニットは、「鉄仮面」よりもスケール感と聴き応えのある音を出しますが、常にコーン型スピーカーであるということを意識させられる癖のようなものを感じてしまいます。私もかつて ALTEC(アルテック)や GOODMAN(グッドマン)、LOWTHER(ローサー)といった米英のフルレンジユニットを使いましたが、同様な傾向があります。単純にツィーターを追加すれば高音は延びるものの、やかましさがあって「鉄仮面」のような音のまとまりは得られません。なにが「鉄仮面」の音を作っているのでしょうか?


TELEFUNKEN(テレフンケン)の10インチフルレンジL6とSIEMENSのツィーターによるコアキシャル

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_802.jpg


 答えは音響レンズに決まっています。「鉄仮面」の由来である仮面のような鉄のカバーは、中央部分が2枚のプレスされた鉄板の重ね合わせになっていて、ツィーターの高音だけでなく、ウーファーとなるフルレンジユニット中央部分の音も拡散します。中心部分の音は障害物が無いのでそのまま出ますが、その周囲の音は曲げられて通り道が長くなるので遅れ、ちょうど凹レンズのようになります。実際に音響レンズを作って取り付けてみるとみると、コアキシャルにしなくても L6 や KL-L307 のようなフルレンジスピーカーからまとまりの良い音が出ました。そして、コアキシャルにしたばあいは、もっと大きな効果が期待できます。


L6でホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布(後面開放箱に取り付けて軸上1メートルで測定)

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_805.jpg

 上のグラフはL6の周波数特性で、測定に用いた箱が小さいために100 Hz以下の低音が減衰しています。高音はグラフの左端から2番目にある中心周波数が16 kHzの棒まで十分なレスポンスがあって立派な特性ですので、測定と同じ軸上の至近距離で聴けば、十分な高音どころか少し過剰に感じるほどです。しかし、軸上から外れると高音は減衰してしまうので、広い立体角の平均では高音は不足しています。ですから、広い部屋で徐々に離れていけば、ちょうどバランスが取れるリスニング位置があるはずですが、日本の住宅事情では無理なばあいが多いと思います。

 そのためか、「フルレンジにツィーターを追加して2ウェイにしても、うまくいかない」という話をよく耳にします。2〜3メートルくらいの近距離で聴くと、ただでさえ過剰な軸上の高音が、ツィーターでさらにやかましくなってしまうケースが多いようです。ヴィンテージのばあい、フルレンジの高音をカットせず、コンデンサーでツィーターの低音をカットするだけの2ウェイ化が多いので、両方の高音が重畳してしまってなおさらです。

 そういうときこそ音響レンズです。同軸にしないばあいでも効果があり、やかましいからと音響レンズをご購入された方から、「実験の結果ツィーターはそのままでフルレンジのほうに音響レンズを付けて成功した」といいうご報告をいただいたこともあります。普通はツィーターに音響レンズを取り付けようとしますが、フルレンジの高音に問題がある場合が多く、そんなときは逆のパターンが有効です。

 コアキシャルでは音響レンズ1個で両方のユニットの音が拡散できるだけでなく、音が融け合って一つのユニットのようになるという効果もあるのでとても有利です。フルレンジに音響レンズを取り付け、ツィーターを天井に向けるというのも良い方法で、デッカのデコラやテレフンケンの O 85 モニターに似た雰囲気のステレオ感が味わえます。ツィーターの数を増やすと、より近い雰囲気になります。


SIEMENS(シーメンス)のツィーターの裏面処理とスペーサー用コルク製ガスケット


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 音響レンズでコアキシャルを作るには、上の写真のようにツィーターを中央で支えるための板を用います。写真では黒い鉄板製ですが、5.5〜12ミリくらいの合板(ベニヤ板)でも良いと思います。注意点は、ウーファーとなるフルレンジユニットのコーン紙の正面に来る支持棒をあまり太くしないことです(3センチ以内にしましょう)。写真の板は外形も円ですが、四角でも問題ありません。板に2つのユニットと音響レンズを取り付ければ、コアキシャルの出来あがりです。

 シングルコーンフルレンジとちがって、コアキシャルには複雑な分だけ音をチューニングする要素がたくさんあることも楽しみです。上の写真はツィーターを板に取り付けた状態の裏側です。SIEMENSのアルニコ磁石のツィーターを使っていて、その裏側にフェルトを貼り付けてあります。SIEMENSのコアキシャルにも同様な吸音処理がしてあり、上質な音にするための秘訣といえます。

 周囲のコルク製ガスケットは、ツィーターのお尻がL6のコーン紙にぶつからないようにするためのスペーサーです。このようにツィーター支持板にはある程度の厚みが必要なので、写真のような鉄板ではなく、ベニヤ板で十分です。ユニットはいろいろとあるので共通化できず、鉄板で2枚だけ作るとCAD入力などで高額になってしまうので、ベニヤ板で作れば良かったと反省しています。多少雑に作っても、板が音響レンズに隠れてしまうので気になりません。


L6で作ったコアキシャルを音響レンズ正面の斜め下から見た様子

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 音響レンズは高音を広い角度に拡散させるだけで、量を減らしてしまうわけではありません。ですから、反射音の比重が大きい離れたリスニング位置では、音響レンズなしに比べてそれほど高音は減少しません。つまり、スピーカーからの距離や角度による高音のバランスの変化が小さくなるので、より自由なリスニングポジションで良い音を楽しむことができます。

 音響レンズを使えば好きなユニットを組み合わせて自分だけの「鉄仮面」を作ることができます。フェライト磁石の10W(「鉄仮面のウーファー」)よりも強力なL6やKL-L307、あるいはフィールド型フルレンジなどとヴィンテージツィーターを組み合わせて、SIEMENSのオリジナル以上のコアキシャルが作れます。今回作った「L6版鉄仮面」は、貸し出し中でなければ試聴可能です。私の耳にはSIEMENSの「鉄仮面」よりも中低音が充実しているように聴こえて物足りなさを感じませんし、シングルコーンフルレンジが苦手とするクラッシックのソプラノも楽しめます。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10509



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クラング・クンスト 【第2話】ドイツの同軸スピーカー「御三家」 2010年2月20日
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211


 同軸スピーカーといえば、TANNOY の モニター・シリーズや ALTEC の 604 シリーズが有名ですが、「ドイツにも優れた同軸スピーカーがあります」といえば、「ああ、SIEMENS のコアキシャルことだろう」という程度の反応が多いようです。でも、凝ったメカの王国であるドイツに、優れた同軸スピーカーが無いはずがありません。なぜか、この年明けから不思議なくらい、ドイツから同軸スピーカーのオファーがあって、いろいろなユニットを吟味する機会がありました。そこで、それらも含めたドイツ製の同軸ユニットのうちで、わたしが代表的と思う3本をご紹介することにしました。


左からシュルツ、ジーメンス、イゾーフォンの同軸12インチ

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 さて、そのドイツの同軸スピーカー「御三家」とは、SCHULZ(シュルツ)、SIEMENS(ジーメンス)、そして ISOPHON(イゾーフォン)のことです。クリーム色のフェルトと保護用の金網でコーンがカバーされて見えない SCHULZ と、皮エッジに3本のアームで支えられた大きなツィーターの SIEMENS が極めて個性的な外見なのに比べると、ISOPHON は少し地味に見えますね。残念ながら ISOPHON 以外は数が少ないユニットで、入手は容易ではありません。


シュルツの後側(カバーを外したところ)

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_802.jpg


 御三家の筆頭といえば、やはり SCHULZ になるでしょう。SCHULZ は戦中に帝国放送協会などが開発した世界初のステレオ・テープレコーダーとともに用いられた、Eckmiller の12インチ同軸ユニット O15 にまで遡る、ドイツの同軸スピーカーとして、最も深い歴史のあるユニットです。戦後になって東ドイツの SCHULZ に受け継がれて、O16、O17、O18と作り続けられ、シャルプラッテンのレコーディング・スタジオや、放送局でモニターとして使われました。ツィーターはアルミドームで、柔かい普通のアルミ材をプレス成形ではなく、ヘラで加工したように見えます。ウーハーのエッジは発砲ネオプレンゴムで、密閉箱や大型のバスレフが適しています。現代の基準でも十分にワイドレンジで、とても古いユニットとは思えません。能率が低いのが欠点ですが、極めて分析的な音でありながら耳にやさしいのは不思議です。ステレオの臨場感が素晴らしいのは、いうまでもありません。


ジーメンスの後側

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 つぎは SIEMENS ですが、俗に鉄仮面などと呼ばれる有名な(10インチの)コアキシャルではなく、12インチの同軸で、鉄仮面とは比較にならないほど本格的な作りのユニットです。能率は見た目ほど高くなく、皮のフリーエッジで延長された低音に対し、高域はアルミコーンなのに SCHULZ のようには伸びていません。そのせいかコアキシャルとしては重心が低くくて暖かい音色で、SIEMENS のユニットによくある硬さは感じません。入手は3つのなかで最も困難です。


イゾーフォンの後側

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 最後は ISOPHON で、複数モデルの同軸ユニットを製造しましたが、なんといっても有名なのはオーケストラです。このオーケストラ同軸ユニットは、テレフンケンのスタジオ・モニターとして多用されました。ご紹介するのは初期のもので、よく見かける後期のものとは異なっています。磁気回路の塗装が後期の黒に対して鮮やかな青であること、大きなマッチングトランスがあること、そして、ツィーターの背面に吸音処理のための大きめなカバーがあることが主なちがいです。地味な外見に反して明るく爽やかな音色なうえ、能率も3つのなかで一番高いので、3極管シングル・アンプ愛好家に重宝されているのも納得できます。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211

10. 中川隆[-9997] koaQ7Jey 2019年5月29日 16:03:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2355] 報告

音が良いスピーカー・ユニットはすべてフィックスド・エッジだった

エッジの材質が音質の大半を決めてしまう非常に重要な要素である

極めて大事なことなので再度言います

「エッジが音を決める!」

このフィックスド・エッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い

それだけではない

ウレタンやゴム・エッジより能率が高く、最も重要な過渡特性(音の立ち上がりと立ち下がりのこと)が抜群によい

これが最強無敵で抜群の音質の根拠である

製造後およそ40年以上が経過しているというのにエッジ、コーン紙、フレーム、マグネットすべて新品のようにとてもきれい

昔使用していた 38cm・4wayの JBL4343 はわずか10年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった

フィックスド・エッジのため音量を絞ってもつまらない音にならず いい音で鳴る

これが最も大事なことである


そして、「音が矢のように飛ぶ!」

フィックスド・エッジの音の特徴は超ハイ・スピードに音が飛ぶことである

こうゆう音は聴いていて気持がよい

それだけではない

微弱信号が楽々再生できることである

これが最も重要であり大事なことである


フィックスド・エッジによりずば抜けた美しい音質となっているのが大きな歓びである
あゝ深い感動の世界だ!
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/o237764088


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リムエッジの種類
ハイファイ堂メールマガジン第710号 日本橋店
http://www.hifido.co.jp/merumaga/nihon/170908/index.html


真空管アンプで鳴らすスピーカーですが、やはり定説として高能率のスピーカーとの相性が良しとされています。

しかしながら、真空管アンプにはその構造からトランジスタアンプと比べて中低域の太さが持ち味の一つとしてあります。

低域が鳴りにくい低能率のスピーカーをあえて真空管で駆動してみると思いがけない相性を生み出す時があります。是非一度お試しを。

また、低域が鳴りにくいというご要望はお客様からよく聞くことがあります。
箱(エンクロージャー)の構造や、ネットワーク、ユニット、色々な要因があると思います。
そんな中、今回はウーファーユニットのストロークを補助するリムエッジの種類について調べてみました。


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[ウレタンエッジ]

JBLやTANNOYに代表される発泡ウレタン整形によるエッジ。非常に動きが良い上に負荷が少なくしっかりと固定出来ます。音質重視でストロークもあるので小音量からしっかりと仕事します。
唯一の欠点は劣化素材で約10年周期で張り替えなければなりません。


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[布エッジ]

国産スピーカーでよく見られるベーシックなエッジ素材。
繊維にダンプ材を入れてストロークさせています。
圧倒的な耐久性から密閉型のスピーカーに適した素材。
ゴム系ダンプ材の為、長期にわたる使用で硬化してしまう難点があります。

もしご自宅のユニットがガチガチに硬くなっている場合は是非ご相談下さい。修理で豊かな低域が取り戻せます。


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[ゴムエッジ]

今やもっともポピュラーなエッジ素材。
昔からある素材ですが、国内外問わず採用される事が増えたエッジです。耐久性の高さ、バリエーションの豊富さ等魅力満載。
素材自体にやや重量がありウレタンに比べると初動作が重いですが、近年のものは随分と改善が進んでいます。

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[フェルトエッジ]

純正としてはもう見かけなくなったマニアック素材。
簡単に入手でき加工も容易、品質に大きなバラつきがないので自作派の方が使う事がほとんど。
エッジとしての仕事はこなしますが、エア抜けやほころび等性能はそれほど高くありません。


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[革エッジ]

セーム革に代表される割とポピュラーなエッジ素材。素材を薄く出来るのでユニットの動きはピカイチ!しっかりと低域を出したい方にオススメです。
しかしながら、薄手で柔らかい素材ですのでうまく張ったユニットでなければすぐにセンターずれを起こしてしまいます。あまり大きなユニットにはおすすめ出来ません。
右記DIATONE610のような小径ユニットにおすすめ。

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[エッジレス]

分類分けとして属さない気もしますが、その名の通りエッジのない作り。ストロークの大きいウーファーユニットには向きませんが中域・高域用のユニットに見られます。
とは言ってもユニット自体ある一定量はストロークしますのでコーン部分の柔軟性が必要になります。
左記B&Wユニットですとケブラーコーン(繊維の折り込み素材)でしなってエッジの役割の肩代わりをしています。


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[コルゲーテッドエッジ]

エッジ部分をコルゲーション形状にしストロークを確保した形状。ギザギザに折り目を入れているものが主流ですが、フラットエッジ、コルゲーテッドエッジ、アップロールエッジ、ダウンロールエッジ、Vエッジ、切れ目付きエッジ等たくさんの折り方があります。

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[フィックスドエッジ]

コーン紙の延長上をコルゲーション状にしてエッジにしたものです。繋ぎがないのでズレにくく高耐久。コルゲーションを増したもの、ウレタンフォームを上からかぶせたもの、ダンピング材を塗布したもの、コルゲーションに角度をつけたものなど様々なものがあります。PA等思いっきりパワーをかけて鳴らせる形状です。

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色々な素材、手法によって考え出されたユニットエッジですが、一概にこれが一番と決めきれるものではありません。

ご紹介させて頂いた様にそれぞれに特徴があり長所・短所があります。
またエンクロージャーやユニットとの相性もあります。

なかなかすっと決めれるものではありませんが、自分の音探しの参考にして頂ければ幸いです。

株式会社 ハイファイ堂 日本橋店 東 貴之
http://www.hifido.co.jp/merumaga/nihon/170908/index.html

11. 中川隆[-9714] koaQ7Jey 2019年6月10日 12:51:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2743] 報告

新しいスピーカーボックス 真空管アンプ「カトレア」 2010年12月14日
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50


ヨーロッパ製の軽く反応の良いスピーカーユニット用に設計したフロントホーンスピーカーボックスの制作に掛かりました 20Cmから25Cmの口径が使用でき フィールド型のユニットもおもしろいと思います


この形です

内部は響きの良い米松合板で 仕上げはウォールナット仕上げで作り上げます
まずは ホーンの本体を作り 米松板でボックス本体を作ります

本体の二枚目板

響きを考え 仮止めのねじは接着剤が乾いたらすべて取ります

こんな仕上がり

ウォールナット材で内側を仕上げる
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50

12. 中川隆[-9701] koaQ7Jey 2019年6月10日 13:23:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2756] 報告
6: あらい :2011/04/03(日) 09:15:57 HOST:p164.net219126028.tnc.ne.jp

新しいスピーカーボックス 真空管アンプ「カトレア」
ヨーロッパ製の軽く反応の良いスピーカーユニット用に設計したフロントホーンスピーカーボックス
http://www.cattlea.jp/news/info.php?id=50


ペンションすももの木にあった、ボックス入りのテレフンケン8吋合わせて
5インチツイータは、聴かせて貰ったですが良い音でした。

他にはVITAVOXがありスケール感はありますが
テレフンケン8吋はダイニングの20畳ほどでも十分に鳴っていました。

このボックスは手間かかるとのことでスピーカ込み30万ペアしますが
知り合いの方が聞いて後からすぐ買ったようです。

今はメンデ8吋フィールドが、抜群に良いとメール来ました。
元はラジオでも化けるみたいですね。


7: あらい :2011/04/03(日) 09:23:31 HOST:p164.net219126028.tnc.ne.jp

因みに、ペンションすももの木のオーナはアンプカトレアをやって
売る事もしてますが
ここは、スピーカユニットや、真空管のストックがすごいです。

大抵のものとレアなフィールドツイータも見せてもらい、今度はオールフィールド
システムを作るらしいです。

ビクターの試作品30cmユニットが3ペアと言うのもありました。
サウンドパーツさんと知り合いみたいです。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1301612344/

13. 中川隆[-9473] koaQ7Jey 2019年6月19日 14:07:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3005] 報告

>>9 に追記


クラング・クンスト 音響レンズ
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10206


 パーツやアクセサリーとしては、いまのところ音響レンズを販売しています。
電源基板などのアンプ製作用パーツを開発中で、2017年春頃に発売予定です。

音響レンズは口径12インチ(30 cm)までのフルレンジスピーカーユニットや、ツィーターに適しています。

ブルーフレームやレッドニップルといった愛称で有名なテレフンケン L6 やクラングフィルム KL-L307 といった、口径からは想像できないような再生能力があるものの、やや硬質な音のフルレンジスピーカーを想定して開発しましたが、AXIOM80 などでも良い評価をいただいています。

軸上で聴くと音がきつく感じるばあいに有効です。また、フランジを組み合わせることで、コアキシャルスピーカーを自作することが出来ます。

 汎用音響レンズ LZ2010 (1枚) 25,000円(消費税別)

 直径 298 mm、厚さ 42 mm、重量約 2.4 kg、 材質は厚さ約 2 mm の鉄、黒つや消し電着塗装です。

音響レンズ正面を横から見た様子
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_801.jpg


 バッフルに直径 300 mm の孔を開け、バッフルの裏側にユニットと音響レンズを固定するためのサブバッフルを用意します。サブバッフルは金属板か厚さ 5.5 mm 以上の合板(ベニヤ板)が適しています。音響レンズの固定で補強されるので、フルレンジ1発なら薄い板で十分です。あまり厚くすると、音響レンズとコーン紙との距離が開いてしまいます。コアキシャルにするばあいは、ツィーターのお尻がウーファーのコーン紙に接触しないだけの厚さが必要です。サブバッフルにスピーカーユニットを裏から固定するのに適した直径の孔を開けます。

 まず、サブバッフルの表面に音響レンズを固定します。固定にはサブバッフルの厚さよりも 3 〜 5 mm 長い 4 mm ネジ8本を使い、裏側からねじ込みます。スピーカーユニットが大きいばあいは、皿ネジを使って8本のネジの頭が沈むようにします。つぎに、スピーカーユニットをサブバッフルに裏側から木ネジで固定します。最後にサブバッフルをスピーカー本体に取り付ければ完成です。

音響レンズ正面を斜め下から見た様子
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_802.jpg

 ツィーターを取り付けるばあいは、サブバッフルの表側にツィーターを先に固定してから、その上にかぶせるように音響レンズを取り付けます。サブバッフル開口の縁に厚さ 5 mm 程度のネオプレンゴム製戸当りテープを貼り、音響レンズとの間に挟んでデッドニングすることができますが、デッドニングしないで響かせて使用している方のほうが多いようです。

 この音響レンズを見ての印象は、クラングフィルムのオイロダインというスピーカーのことをよく知っているか否かで二つに分かれます。知らない人は換気口のフードみたいでダサいと感じ、知っている人は貴重なオイロダインの音響レンズをイメージして気に入ってくれます。マニア的でないリビングでは、音響レンズをサランネットでカバーするのも手です。この音響レンズは案外便利で、思わぬロングセラーになりました。

音響レンズ正面を斜め上から見た様子
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_803.jpg

 音響レンズのフィンを1枚ずつ手作業で溶接した国内生産品(地元の工場)です。音響レンズは光学レンズの凹レンズに相当し、音を拡散させます。音の通過するフィンの隙間は約 12 mm ですので、20 kHz の波長約 17 mm よりも狭く、徐々に弱くなるものの高い周波数まで効果があります。一方、中央の音が通りやすい部分の幅が約 80 mm、音響レンズの厚みが約 40 mm と短いため、中音域では効果がかなり弱くなります。

カブトガニをひっくり返したような音響レンズ裏側
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_804.jpg

 JBL など一般的な音響レンズのように、薄い材料で作ってフィンの隙間を狭めればもっと高い周波数まで拡散できますし、音響レンズを厚くすればもっと低い周波数まで拡散できますが、フルレンジスピーカーやコーンツィーターを対象にしているため、あまり高い周波数を拡散させると 高音が不足し、鮮度のない眠い音になってしまいます。音楽の根幹となる中音域も、あまり拡散させるとスピーカーユニット本来の音の味わいを損ねてしまいます。

クラングフィルム 42006 でホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布(後面開放箱に取り付けて軸上1メートルで測定)
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_806.jpg

 コーンスピーカーは音創りのため 4 〜 8 kHz あたりにピークのある周波数特性にしてあるばあいが多く、とくにビンテージスピーカーはそうです。上のグラフは Klangfilm(クラングフィルム)の 42006 という戦前に作られたフルレンジスピーカーの周波数特性で、やはり高音を持ち上げてあって、広くないリルニングルームでは、そのピークが耳障りに聴こえてしまうことがあります。この音響レンズは、そういう問題を緩和する程度に、控えめに音を拡散することを狙って設計してあり、フルレンジの名ユニットの経験が豊富な方が使用されることを想定しています。

裏面の上下左右に4個あるネジ止め用ステー
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10206_805.jpg

 わたし個人(小林です)はフルレンジスピーカーが大好きで、安い「Sabaグリーンコーン」の弦の音色や、高価な「Klangfilm 42006」の不思議にリアルなピアノの音色などが気に入っています。しかし、ボーカルではどことなく乾いた声になってしまうので、オイロダインのようにホーン型ユニットを組み合わせたスピーカーのほうが好ましく感じてしまいます。それが、この音響レンズを組み合わせることで、少しだけホーンスピーカー的な響きが加わり、かなり満足できます。音響レンズの材質や形状、溶接方法を工夫するなどして、そのような響きに調整してありす。音響レンズを指で弾くと、一枚いちまいのフィンが異なる周波数で控えめに鳴ります。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10206

14. 中川隆[-9442] koaQ7Jey 2019年6月20日 18:28:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3039] 報告

KLANG-KUNST 乱聴録【序ノ一】まえおき
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10219


「乱聴録」
この記事を2007年10月10日より書き始める。

著者 小林正信 略歴


1961年に長野県の伊那谷に生まれ、小学生のときにカセットデンスケでオーディオに入門し、中学では真空管アンプの設計と製作を学んだ。

高校生のときにオイロダインの入手を志し、米国方面の長い回り道を経て、四半世紀後にようやく購入した。大学時代はレコード初期の演奏と蓄音機に入れ込み、都内のレコード屋を自転車で巡回した。

最近はクラングフィルムを中心としたスピーカーに傾倒するかたわら、自分の知っている楽曲の範囲が狭いことを痛感して全曲集ものを多量に聴くなど、一貫して駄菓子のおもちゃのごとき人生の付録を楽しんでいる。


ニッパーのふりをする愛犬アイザックとEMGの蓄音機
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10219_801.jpg


乱聴録【序ノ一】まえおき(2007年10月11日)


わたしが記事を書くのならばと、貴重な資料を提供してくれたクラングフィルム・ホームのフランク氏、ジャーマン・ビンテージ・ラウドスピーカーのニコラウス氏、サウンドパーツの水谷氏、サウンドボックスの箕口氏をはじめとする諸兄に感謝する。


 6GA4 から始まって WE252A シングルまで、かつては真空管アンプの自作に熱中したが、やがて音を決めるのはラッパであって、アンプは調整役にすぎないという認識に至り、興味の中心がラッパ(スピーカー)に移った。

いっぽうで、パハマンやダルベーアのピアノなど、20世紀初頭の演奏に魅せられたことで古い録音の価値を知り、それらを再生するための古い装置が生活必需品となった。

ここ数年はドイツと縁が出来たこともあって、クラングフィルムを中心としたラッパが増えたが、米国系のシステムの情報が大量なの比べるとドイツ系の情報は極めて少なく、全体像の把握が困難で不便な思いをしている。

同様に情報を求めている人が少なくないことから、多少なりとも得た知識を提供することは意義があるとの考えに至り、このようものを書くことにした。

クラングフィルムの歴史は別の記事にまとめつつあるので、ここでは音を中心にして書くつもりである。(その後、クラングフィルムの情報も増えたようだ)


(2015年4月19日)
 やれやれ、ずいぶん長いこと無精をしていて、前回のコンスキ&クリューガーの記事を書いてから7年もたってしまった。オーディオどころではなかった時期も含め、その間にいろいろあって考えも変わったので、再開後はスタイルを改めようと思う。

以前は「名ラッパ乱聴録」として、スピーカーの名機を聴き比べて、客観的な要素も交えて書こうとしていたが、少々無理があった。そこで、タイトルを単に「乱調録」と改め、雑多なオーディオ機器を聴いた印象を書くことにしたい。


 「もとより個人的な試聴記であるので、無響室での測定のような厳密さはないにしても、ある程度は条件を整えたい」と考えてスタートしたが、大した仕組みでもない割に面倒だったうえ、道具の置き場所にも難儀した。

また、俗に「レッドニップル」、あるいは「ブルーフレーム」と呼ばれるテレフンケンの10インチ・フルレンジユニットをリファレンスにしてみたが、いろいろと条件をそろえて比較試聴してみると、そろえるほどにマンネリ化してしまうことが分かった。それで、これからは条件は整えずに気楽に聴いて気楽に書き、取り上げる機器を増やすことにしようと思う。もちろん、スピーカー以外も対象にする。


周波数特性測定時の様子(右下が測定対象のユニットで、ほかはバッフルの役目)
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10219_802.jpg


 写真は試聴するユニットを入れていた小型の後面解放箱で、外寸は幅 43 cm × 高さ 50 cm × 奥行22 cmで、愛犬アイザックにコーン紙をなめられないように、前面を金網でカバーしてあった。

これを4個積んでバッフル効果が得られるようにして、周波数測定にも使用したものだ。今後もフルレンジユニットなどの試聴用仮設箱として使うかもしれない。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10219

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KLANG-KUNST 乱聴録【序ノ二】試聴用のレコード
(2007年10月14日、2015年4月21日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10221

リスニング・ルームから数十メートルの池の冬景色
https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10221_801.jpg

上の写真は細い道路を挟んで向かいにある池の冬景色で、ごらんのとおりの田舎だ。いまはちょうど桜が満開で綺麗に見える。リスニングルームの一部を2階に増築中で、来年の春には吹き抜けを通じた音を聴きながら、桜と池を眺められそうだ


 録音による影響はあまりにも大きいので、当初からの試聴用ソースをそのまま使い続けることにした。条件が許せばそれらを聴き、出先などで無理ならその場のソースを聴くといったところだ。


 「オーディオの真髄は時空を越えた演奏の再現である」とするなら、たとえ古い録音で音質が悪くても演奏が優れていれば、最新優秀録音でも凡庸な演奏より、真剣に再生する必要があるということになる。

サイトウキネン音楽祭が近くの松本で開催されることもあって、田舎者としてはコンサートに足を運んでいるつもりだが、現在の演奏家は生を聴いて感動しても、レコードではつまらなく感じることが多い。

それにひきかえ、個性ある往年の名手の録音には、聴けども尽きぬ魅力がある。

故・池田圭氏が特性の悪い古いレコードが「缶詰音楽」と揶揄されていたのを、噛めばかむほど味が出る「乾物音楽」と表現したのは至言だと思う。カール・フレッシュのヴァイオリンなんて、正しくそうだ。

 試聴用の7つのソースは、楽しんで聴けなければ繰り返し聴くことが苦痛になってしまうので好きな演奏を選んだが、古い録音からデジタル録音、そして、少し歪んでいる録音など、なるべく異なる音の側面を聴けるように配慮した。

LP で多くの試聴を繰り返すことは困難なので CD にしたのだが、いまではFLACやDSDなどのファイルを主に再生するようになってしまったので、リッピングしたファイルも使うことにする。


ヨゼフ・ハシッドのオリジナルSP盤
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ディスク1 : 「マーラー/子供の不思議な角笛」 : Mahler / Des Knaben Wunderhorn
Elisabeth Schwarzkopf, Dietrich Fisher-Dieskau : London Symphony Orchestra / George Szell : 1969. EMI

ディスク2 : 「モーツァルト/女声歌曲集」 : Mozart Songs II
Claron McFadden(sop), Bart van Oort (Fortepiano 1795) : 2002. BRILLIANT

ディスク3 : 「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」 : Ginette Neveu & Josef Hassid
1938, 39, 40. EMI-TESTAMENT

ディスク4 : 「ショパン/ノクターン全集」 : Chopin Nocturnes
Vladimir Ashkenazy : 1975, 1985. LONDON

ディスク5 : 「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」 : Mussorgsky / Pictures at an Exhibition
Ravel / Bolero : Munchner Philharmoniker / Sergiu Celibidache : 1993, 1994. EMI

ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」 : Waltz for Debby
Bill Evance Trio : 1961. REVERSIDE

ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」 : Sarah Vaughan with Clifford Brown and others
1954. MARCURY


 まだ問題なく動作するので、独 NTI の AL1 と専用の校正済みマイクロフォンの組合せも可能なときは引き続き用いることにする。もっと詳細なグラフで周波数特性が測定できる装置もあるが、残響の多いリスニングルームでは、この程度の粗い周波数分解が適切だろうと思う。もっとも、AL1 が故障したら高分解能なものに変えるかもしれない。

参考のために中心周波数をリストしておく。有効数字を2桁にしてあるので、1.26kが1.3 kHzというように値が丸められている。

なお、中心周波数が 20 kHz の場合の周波数範囲は約 18〜22 kHz になるので、20 kHz までフラットなスピーカーでも 20〜22 kHz で応答が悪くなれば 20 kHz の測定レベルは低下してしまうことになる。

20、25、32、40、50、63、80、100、130、160、200、250、400、500、630、800、1.0 k、1.3k、1.6 k、2.0 k、2.5 k、3.2 k、4.0 k、5.0 k、6.3 k、8.0 k、10 k、13 k、16 k、20 k


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最後の画像はスピーカーから音を出さずに測定した、リスニング・ルームの環境騒音である。普段は鳥たちの声と水のせせらぎに、少しだけ車の騒音が聞こえるという静かな環境なので、ご覧のように都会では考えられないほど騒音レベルが低く、測定に与える影響はわずかである。

とはいえ、8インチ・フルレンジなど、低音の出ないユニットの測定結果に現れる重低音は、この環境騒音がかなりの部分を占めているばあいがある。

この画像程度のレベルなら、まったく再生されていないと理解していただきたい。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10221

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乱聴録【其ノ一】アルニコのオイロダイン KL-L439 EURODYN
(2007年10月28日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10222

試聴時のオイロダインの様子(中央にはKL-L501が2本)
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長いまえおきが終わって、ようやく最初のラッパの試聴である。その記念すべき第一号には、一番有名なオイロダインに登場してもらい、この乱聴録の評価がどの程度参考になり得るのか、あるいは乱調で無意味なものなのかを判断していただくことにする。オイロダインといってもいろいろとあるが、登場するのはクラングフィルム製のアルニコのオイロダイン KL-L439 である。試聴は上の写真のように、KL-L501と兼用の仮設の平面バッフルで行った。バッフルの実質的なサイズは幅が 2.5 m、高さが 1.5 m であった。このオイロダインには音響レンズが付いているが、少し前まで音響レンズの無いオイロダインを、もう少しまともなバッフルに取り付けてメイン・スピーカーとして愛聴していたので、音響レンズの有無によるちがいにも触れることにする。

クラングフィルム(Klangfilm)は英語風ならサウンドフィルムという名前の会社で、1928年にトーキー映画システムの開発と販売を目的として、SIEMENS & HALSKE と AEG(Allgemeine Elektrizitaets-Gesellschaft)によって共同設立された。ウェスタン・エレクトリックの事業が電話をはじめとして数多くあったのに対し、クラングフィルムはトーキー専業であった。その戦後初のトーキー・システムとして1945年に登場したのが「オイロダイン・システム」である。オイロダインというのは、そこで使われていたスピーカーであったことに由来する呼び名で、スピーカー本体に Eurodyn という文字は無い。なお、1945年当時のモデルは、フィールドの KL-L9431 であり、アルニコは1950年代の途中からである。


オイロダインの背面
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オイロダインは劇場用の典型的な2ウェイ・ホーン・スピーカーで、クロスオーバー周波数は 600 Hz 付近である(ネットワーク回路の設計値は 500 Hz で、この値は実測によるもの)。日本に多いジーメンスのオイロダインと、クラングフィルムのオイロダインとの一番のちがいは、高音用のドライバーである。上の写真のように、クラングフィルムが2インチ半ほどの振動板とは思えないほど巨大なドライバー(KL-L302)なのに対し、ジーメンスのドライバーは二回りほど小さい。ウーハーはどちらも KL-L406 で同じである(ウーハー3発のモデルを除く)。この試聴はホーンのデッドニングなど、一切手を加えていない状態で行った。(正確さのために追記するが、オリジナルで行われた音響レンズの取り付けでは、レンズの後端とホーンの間にゴムシートが挟まれており、それがある程度デッドニングの役割を果している)


オイロダインのウーハー KL-L406
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
昨年ついにシュヴァルツコップが物故してしまい、新盤の解説に没年が記載されているのを見るのが寂しい。このディスクは名曲の名演奏の名録音という、三拍子が最高次元でそろった究極の名盤なので、オリジナルのLPを愛蔵している人も多いことだろう。1曲目のフィッシャー・ディースカウが歌う「死んだ鼓手」は、マーラーらしい皮肉っぽい曲で、大太鼓の30 Hzにおよぶ低音が鮮明に録音されている。我が家のラッパでこれをみごとに再生するのは Europa Junior Klarton のみなので、重低音の判定にはもってこいである。耳に染み着いたシュヴァルツコップの声の聴こえ方も、ラッパの素性がよくわかるという点で最高である。

ところで、このCDも最近のデジタルリマスター盤は音の人工的な臭いが強くなってしまっている。この点をオーディオ評論家の新氏にたずねたところ、「特定のデジタル編集装置を使うのであるが、そのためにどのリマスターもその機械の音になってしまう」という恐ろしい回答であった。リマスター以前の旧盤CDを中古レコード屋で探すなどというバカバカしい事態が、現実になってしまうのかもしれない。


「方形の宇宙」の江夏氏がLPよりも好みだ、というジャケット


冒頭の大太鼓は15インチウーハーにしては「トンッ」と軽い音で、全体に量感が不足しており、やや中高音寄りのバランスであった。これは小さな仮設バッフルのせいで助長されているが、大きなバッフルに取り付けてもこの傾向があるラッパだ。それで、2メートル角のバッフルが必要という話が登場することになる。フィッシャー・ディースカウの声は硬質だが、説得力があってこの曲にはふさわしかった。4曲めの「ラインの伝説」では、シュヴァルツコップのソプラノが、鮮やかでありながら聴き馴染んだ声のイメージから外れることもなく、魅力的であった。また、ホーン・スピーカーならではの輝かしい金管で、オーケストラ全体も色彩豊かに聞こえた。


■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
このソプラノはフォルテで声がハスキーっぽく感じられるような、少し変調がかった感じの音で録音されているのであるが、オイロダインによってそれが誇張されてしまった。やはり録音を選ぶ傾向のあるラッパである。この録音は後の編集までもがシンプルなのか、スタジオの残響による空気感のようなものが自然に記録されており、少し不鮮明だが古楽器のフォルテピアノの響きが美しい。そのあたりはオイロダインの克明さによってうまく表現された。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
SPの復刻はナローレンジでノイズもあるので、どんなスピーカーでも十分に再生出来るように思えるかもしれないが、実際には非常に難しい。それは、SP盤のころは再生装置による音響効果も計算に入れて音作りをしていたため、ディスクに入っている音をそのまま再生しただけでは不十分だからである。そのような録音の再生は邪道であるというのなら、ヌブーとハシッドだけでなく、エネスコ、ティボー、クライスラー、そして、全盛期のカザルスらの芸術を良い音で聴くという喜びが味わえなくなってしまう。ところが現実には、これらSP全盛期の録音は、特に弦楽器のソロに関して、現在の不自然な録音よりも好ましいというベテランのオーディオ愛好家が少なくない。それほど、当時の録音エンジニアの見識は優れていたのである。したがって、ディスクには半分しか入っていないヴァイオリンの音を補間する能力は、ラッパにとって非常に重要である。その点においてオイロダインはまずまずであった。ハシッドよりもヌブーが良く、やや金属質ながら、艶やかな美しさが勝った。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
全般にオイロダインのピアノは音が明るすぎるように感じる。もっとも、実際にコンサート・ホールに足を運べば、生のピアノの音はかなり明るくて輝かしいので、オイロダインはそれなりに正しい音を再生しているということになる。このディスクにはアナログ録音とデジタル録音が混じっている。その差は極めてはっきりと聞き取れて、特にデジタルのピアノが明るかったが、この印象にはショパンのノクターンという曲の趣が影響したと思う。よく「オイロダインのピアノは硬い」と聞く。たしかに硬めで少し金属質たが、硬さによってリアルさと輝きが生み出されるというメリットもある。もっとも、アンプによっては聴き疲れする音になってしまうから難しい。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
冒頭の拍手は自然、かつ、臨場感豊かに広がりをもって聞こえた。これには音響レンズも一役買っていて、本来は前に出る傾向のある音像が、後方にも広がるように作用していた。低音がやや軽いのは同じであるが、ラベルの鮮やかなオーケストレーションを存分に楽しめた。よく、オイロダインとドイツの重厚な音楽であるワーグナーやブルックナーを結びつけて語る人がいるが、自分には特別に相性がいいとは思えない。オイロダインには案外カラフルなフランス物がぴったりで、昨年末までのオイロダインをメインにしていたとき、いったい何回クリュイタンスのラベルを聴いたのか数え切れないほどである。ワーグナーなら、むしろテレフンケンの O85 が極め付けのように思う。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
とにかく、はじけるようなベースの音に圧倒された。もっとボリュームを上げれば、すさまじい迫力になるにちがいない。スネアやハイハットも鮮明で、まるで見えるかのようだった。ジャズのピアノは音像が巨大で、自分にはどう再生されれば正しいのかイメージが持てないのだが、ショパンとは異なり、音色が明るいことはデメリットにはならなかった。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
たぶんサラ・ボーンの声はもっと太く再生されなければならないのであろうが、自分にはそれなりに心地よく聞こえた。トランペットも雰囲気たっぷりに鳴ったし、全体にとても満足できた。


■■ まとめ ■■
このオイロダインの音色がそうであるように、ドイツの音はけっして金属的なモノクロームの世界ではなく、寒色から暖色までの豊かな色彩をもつ音である。米国系の音は暖色に偏っているために明るく、より鮮やかに感じるのに対し、ドイツ系の音は冷たい色も含んでいるために一聴すると地味なのだが、じっくりと聴けば、より色合いが豊富で表現の幅が広いことに気づくはずだ。オイロダインはジャズとクラッシックのどちらにもマッチする、さまざまな音色の出せるラッパなので、手間がかかることを除けば万人向けともいえる。予算とやる気があるのなら、初心者が買うのも悪くないと思う。入力抵抗が200オームもあるフィールドよりも、15オームのアルニコが無難だ。

ここで手短に説明できるほど簡単ではないが、オイロダインを使いこなすには、とにかくホーンを手なずけなければならない。マーラーでは良かったシュヴァルツコップも、ゼーフリートとのモラヴィア二重唱では、ホーンが共鳴するように聞こえてしまう部分がある。相性の悪い女声といえばフェリアで、もともとメガホンを付けたような声の傾向が誇張されてしまうのであるが、調整しだいではフェリアのグルックを、えもいわれぬリアルな声で楽しめるようにできるのも事実である。音響レンズはゴム・シート(追補:フェルトもある)を挟んで取り付けてあるので、デッドニングの効果もある。

個人的には、トランス結合を多用してナロー・レンジなアンプを作るという方向よりも、ホーンをある程度デッドニングするほうが賢いと思っている。まことに得難い、ズミクロン・レンズのごとき解像度を台なしにしないためである。また、無帰還アンプは普通のスピーカーでは顕在化しない部品のアラが出て失敗することが多いので、完璧に材料を吟味し尽くすのでない限り、軽くNFBをかけたほうが無難である。もっとも、ジャズを聴くにはそんな小細工は無用で、あるがままが一番よいのかもしれない。

ある弦楽ファンのオイロダイン・オーナーが、「以前のアルティックでは聞こえなかった、カルテットの冒頭で音が出る直前の気配が、オイロダインでは克明に感じられる」と話すのを聞いた。オイロダインの表現能力をみごとに言葉にしたと思う。このようなシリアスなリスニングには、音響レンズが無いほうが適しているが、オーケストラなどの大編成では、音響レンズがあったほうが音像が左右や後方に広がって自然になる。音質も多少はマイルドになるが、下記の評価が変わるほどの大きな差は無い。


ホワイト・ノイズ再生時の音圧の周波数分布
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■■ スペック ■■
: Weight : 重量
: Diameter : 外径
490 mm : Width : 幅
815 mm : Hight : 高さ
415 mm : Depth : 奥行き
: Depth of basket : バスケットの奥行き
: Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

15 ohm : input impedance : 入力抵抗
50 - 18 kHz : Frequency range : 実用周波数帯域
70 Hz : Resonance frequency : f0
600 Hz : Crossover frequency : クロスオーバー周波数
(electrical crossover is 500 Hz)
Very high : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
3 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
4 : Amount of low frequency : 低音の量
7 : Amount of high frequency : 高音の量
5 : Amount of top frequency : 最高音の量

7 : Quality of lower frequency : 低音の質
6 : Quality of middle frequency : 中音の質
7 : Quality of higher frequency : 高音の質
4 : Frequency balance : 各音域のバランス

3 : Softness : 音のやわらかさ
6 : Brightness : 音の明るさ
7 : Clearness : 音の透明さ
8 : Reality : 演奏のリアル感
7 : Sound source image : 音像の明瞭さ

5 : Soprano : ソプラノ
5 : Baritone : バリトン
7 : Violin : ヴァイオリン
6 : Piano : ピアノ

7 : Orchestra (strings) : オーケストラ
8 : Brass : 金管楽器
4 : Big drum : 大太鼓の重低音
9 : Triangle : トライアングル
7 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

8 : Snare drum : スネアドラム
8 : Jazz base : ジャズ・ベース
5 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

6 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
8 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10222

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乱聴録【其ノ二】テレフンケン(ブルー・フレーム) TELEFUNKEN Ela L6
(2007年10月28日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10223

TELEFUNKEN Ela L6 10インチ・フルレンジ
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テレフンケンは1903年に皇帝ヴィルヘルム2世の命により、SIEMENS & HALSKE と AEG によって共同設立された無線分野を開拓するための会社で、社名は遠隔を表す「テレ」と火花や電波を表す「フンケン」に由来する。ちょうどクラングフィルムよりも四半世紀早く、同じ2社によって設立されたこの会社は、現在のオーディオ界ではスピーカーよりも真空管で有名であるが、なんといってもラジオでの成功が顕著であり、膨大な数の機器を製造した。また、テープ・レコーダーの開発でも、オーディオ界に多大な貢献をした。

このユニットは数発を並べたフルレンジ、あるいは10個以上を並べて小型のホーン・ツィータと組み合わせた2ウェイとして、主にPA用途で使われた。一部はモニター用として使われたものもあり、幅広く用いられた割には数が多くないように思う。濃いブルーに塗装されたバスケットは、ジーメンスの10インチユニットのような薄いアルミではなく、肉厚でガッチリとしている。この塗装色から「ブルー・フレーム」などと呼ばれるようになった。最も美しいラッパの一つである。


青いフレームと赤いダンパーのフランジ
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この記事では青いテレフンケン、あるいは単にテレフンケンと呼ぶことにする。コーン紙はエクスポーネンシャル形状で、中央の赤色いキャップが乳首のような形状であることから「レッド・ニップル」とも呼ばれる。このユニットのフルレンジ再生は、オイロダインと切り替え比較をしても十分に聴きごたえがあるほどで、音質もドイツ製スピーカーの典型である。このユニットの試聴はアルニコのオイロダイン(KL-L439)と比較しながら、平らなマグネットのもの2個で行なった。


赤く乳首のようなセンター・キャップ
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
最初の「死んだ鼓手」では、冒頭の大太鼓がオイロダインよりも量感があることに驚いた。逆にいえば、小さな仮設バッフルに取り付けられたオイロダインの量感が不足しているのだが、さらにちっぽけな箱に入れらたテレフンケンが勝るのだから、やはり低音は優れていると判断できる。皮肉っぽい歌詞を歌う表情豊かなフィッシャー・ディースカウの声は自然に再生され、やや誇張のあるオイロダインよりも好感がもてる音であった。オーケストラはホーン型のオイロダインほど鮮やかではないが、すべての楽器のパートが十分に楽しめた。4曲めの「ラインの伝説」ではシュヴァルツコップのソプラノが少し艶の無い声に感じられた。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
オーディオ愛好家というものは、名曲の名演奏にこだわるあまり、一部の楽曲ばかりを聴くという傾向がある。自分も同じであったが、最近は無知を反省してブリリアントの全曲集を多量に聴いている。このディスクも同レーベルのモーツァルト全集170枚組のなかの1枚である。ブリリアントのプロデューサーは歴代の演奏に造詣が深いらしく、最近もショパンの全曲集に驚かされた。なんと、1903年に録音されたプーニョの演奏が含まれているのである。同レーベルは安価な全曲集専門で、全般にコストのかかるメジャーな演奏家の新しい録音は無いが、マイナーな録音や古い録音から意味のある選択をしている。この女声歌曲集はとてもシンプルな録音で、古楽器のフォルテピアノは良い音だが、ソプラノがフォルテで少し歪んでハスキーに聴こえる傾向がある。この歪むような声の変化が、ラッパによって様々に聞こえるのが興味深い。演奏にはシュヴァルツコップとギーゼキングのような豊かな表現を望むべくもないが、典雅な雰囲気があって悪くない。


モーツァルトのボックス・セットと試聴用のCD


「モーツァルト/女声歌曲集」からは10曲目の「Abendempfindung」(夕べの想い)」をいつも聴くことにしている。ソプラノはフルレンジでは物足りないことが多いが、このユニットはまずまずで、10インチのフルレンジとしては優れている。ソプラノの声の歪みはオイロダインほど強調されず、平均的であった。ただし、テレフンケンでは本来エレガントであるはずのソプラノが、少しだけたくましく感じられてしまった。空気感や古楽器のフォルテピアノの美しい響きは、明らかにオイロダインの方が優れていたが、テレフンケンでもそれなりに味わえた。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
ヴァイオリンでは、ホーンによる音作りに秀でたオイロダインとかなり差がついたが、それでも10インチのフルレンジとしては上々の表現力であった。ヌブーよりもハシッドが良く、厚みのある音で充実していた。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
フルレンジ・ユニットにとってヴァイオリンの再生が難しいのに対し、ピアノは全般に得意なジャンルのようで、このテレフンケンもピアノは優れていた。右手の響きが華やかなオイロダインも良かったが、少しカンカンした金属的なところがあって、むしろテレフンケンのほうが好ましく感じられた。テレフンケンのピアノには 42006 のような愁いはなく、ショパンのノクターンにはやや健康的すぎる音ではあるが、バランスのとれた、それなりに華のある響きを聴かせてくれた。デジタル録音とアナログ録音の差もはっきりと聞き取れた。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
冒頭の拍手はフルレンジ・ユニットには厳しいものだが、会場にひろがって行く雰囲気がまずまず自然に聴けた。フィナーレのキエフの大門でも、分厚い低音に支えられたオーケストラのピラミッドが崩れることは無く、余裕さえ感じられたのはさすがであった。繊細感には乏しいが団子にはならず、ブラスの輝きはそれなりにあり、トライアングルもきちんと再生された。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
やはりフルレンジ・ユニットには厳しいスネアドラムだが、このテレフンケンはかろうじて合格点で、いちおうそれらしく聞こえた。ピアノはドイツのユニットとしては明るく健康的な音色がマッチして、ショパンよりも良かった。ウッドベースは量感と弾力感がすばらしく、10インチとしては最高の部類であった。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
この録音では、テレフンケンはほとんどのパートでオイロダインよりも好ましい音を出した。とくに、サラ・ボーンのボーカルは出色で、全体的な音の雰囲気も演奏にマッチしていたので、これなら、755A をはじめとする米国系のラッパを気にして横目でにらむ必要は無いだろう。


■■ まとめ ■■
みるからによい音がしそうなユニットだが、やはり優れた再生能力をもっていた。テレフンケンはエクスポーネンシャル形状のコーンの発明など、黎明期のスピーカー開発をリードしたメーカーであり、当然ながらスピーカーの製造では最高の技術をもっていた。「そのテレフンケンでもっとも実用的なラッパではないか?」というのが、試聴を終えた自分の感想である。同様な10インチのSIEMENSに比べると力強く元気な音で、男性的に感じられるかもしれない。

下の周波数分布を見ればわかるように、高域はの伸びはドイツのフルレンジとしては標準的より上だが、さらに8kHz前後を持ち上げて聴感上の満足を得るという、典型的な音作りもしてある。また、周波数分布は少しデコボコしていて、それによる癖が力強さにつながっているようだ。能率は非常に高く、音に多少の荒さはあるものの、驚くべき実力を持つラッパだ。なお、2ウェイにすることで荒さは解消できるだろう。


小さなうねりはあるがワイドレンジな周波数分布
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■■ スペック ■■

2.2 kg : Weight : 重量
247 mm : Diameter : 外径
213 mm : Edge diameter : エッジの外径
188 mm : Cone diameter : コーンの外径
138 mm / 128 mm : Depth : 奥行き
78 mm : Depth of basket : バスケットの奥行き
30 mm : Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

2 ohm : Voice coil DC resistance : ボイスコイルの直流抵抗
60 - 15 kHz : Frequency range : 実用周波数帯域
59 Hz : Resonance frequency : f0
Very high : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
3 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
5 : Amount of low frequency : 低音の量
6 : Amount of high frequency : 高音の量
4 : Amount of top frequency : 最高音の量

5 : Quality of lower frequency : 低音の質
5 : Quality of middle frequency : 中音の質
4 : Quality of higher frequency : 高音の質
7 : Frequency balance : 各音域のバランス

4 : Softness : 音のやわらかさ
7 : Brightness : 音の明るさ
3 : Clearness : 音の透明さ
5 : Reality : 演奏のリアル感
7 : Sound source image : 音像の明瞭さ

4 : Soprano : ソプラノ
6 : Baritone : バリトン
5 : Violin : ヴァイオリン
5 : Piano : ピアノ

5 : Orchestra : オーケストラ
5 : Brass : 金管楽器
5 : Big drum : 大太鼓の重低音
5 : Triangle : トライアングル
5 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

4 : Snare drum : スネアドラム
6 : Jazz base : ジャズ・ベース
8 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

4 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
8 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10223


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乱聴録【其ノ三】クラングフィルム KL42006 KLANGFILM, TELEFUNKEN Ela L45
(2007年10月28日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10224

初期の台座が付いた 42006
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クラングフィルムでは、1920年代後半のライス&ケロッグ型に次いで古い、この1930年代前半の形状をとどめるセンター・スパイダー型のラッパが、戦後になってアルニコの時代に移り変わるまでの長い間、フルレンジ・スピーカーの王座を守りぬいた。42006 はそれだけ完成度が高く、決定版であったということである。さらに、磁気回路が巨大で外観が立派なこともあって、42006 は現在でも最高のフルレンジとされているのだから、ラッパは1930年代前半から進歩していないと、この一面ではいえることになってしまう。この古風な姿をしたラッパが現在でも入手可能で、そのうえ、すばらしい音を出してくれるということは、ヴィンテージ・オーディオにおける最高の喜びのひとつである。

俗に ZETTON と呼ばれているようだが、KLANGFILM ZETTON システムのメイン・スピーカーは、別の12インチモデルである。型番は42002〜42004あたりの可能性が高い。(その後の調査によって、ZETTONについの記述が誤りだったことが判明したので、訂正させていただいた) 42006 はトランク・ケースに組み込んで、ポータブル映写システムに多用されたため、製造数が多く、現在でもクラングフィルムのフィールド型としては、最も数が多いラッパである。したがって、入手は比較的容易だが、すでにかなり高額になってしまっているだけでなく、さらに高騰しそうな勢いである。

シリアルが4万台の初期ユニットは、ガスケットのフェルトが美しい紺色をしている。そのなかには、上の写真のような台座が付いているユニットがある。42006 は磁気回路が非常に大きくて重い割りにフレームが薄い鉄板なので、少しの衝撃で変形してしまう恐れがあるから、この台座が省略されてしまったのは残念である(その後、7万台で台座付きのものを目にした)。6万台になるとフェルトは灰色になるが、代わりにレモン・イエローの半透明塗料が磁気回路の防さび用として塗布されている。下の写真の左側のユニットがそれで、タグには1938年と記されている。旧ドイツによるチェコスロバキア併合が始まった年であり、大戦前夜の優れた品質の製品が生み出された時代でもある。


シリアルが6万台(左)と11万台(右)の 42006
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右側はシリアルが11万台で、第二次大戦中の製造と思われるが、品質は意外に高く、物資不足による粗悪な製品のイメージとはほど遠いものである。1945年のオイロダインと同様に、クラングフィルムの七不思議だ。その後、クラングフィルムのモデル・ナンバーが大戦中までの5桁から、1945年ごろの4桁を経て3桁になるのにしたがい、KL-L305 と改められたが、ラッパにこれといった変化は無かった。

42006 の初期には TELEFUNKEN ブランドの Ela L45 という同型のラッパがあった。黒いチジミ塗装、緑色のフェルト、センター・スパイダーのすき間に輝く銅メッキのポールピース。そういったパーツでいっそう魅力的に見えるラッパだが、最大のちがいはコーン紙にある。これまでに入手した2本は、どちらもコーン紙が少し茶色がかっていて質感がちがい、音も少しだけ柔かい印象であった。また、ボイスコイルの直流抵抗も14オーム程度と多少高かった。とはいえ、42006と異なる評価を与えるほどの差は無いので、いっしょにまとめてしまった。試聴は11万台のラッパを中心に、他も少しだけ聴きながら行った。


テレフンケンの Ela L45
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
死んだ鼓手の大太鼓は青いテレフンケンと同じくらいの量感であるが、口径が大きいためか余裕を感じる。フィッシャー・ディースカウのバリトンはオイロダイン以上にリアルで凝縮感があり、ゾクゾクするほどであった。トライアングルやピッコロなど、細かい音も一とおり聞き取れた。ソプラノは軟らかく聞きやすいが、ほんの少し物足りなかった。それでも、シュバルツコップらしい声には聞こえた。途中のバイオリンソロは艶が控え目だが良い感じであった。古色蒼然たる見かけよりもずっと Hi-Fi 的だったのは確かである。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
ホールトーンなど、古楽らしい空間の雰囲気は弱かったが、ニュアンスはそれなりに聞き取れた。ソプラノも地味で、ソプラノがフォルテで声が割れるような録音が歪むようなところは、濁ってしまってニュアンスがはっきりと聞き取れなかった。とはいえ、声がソフトで聞きやすかったこともあり、聴いていて悪い気分ではなかった。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
ヌブーとハシッドはあふれる才能をもつバイオリニストであったこと、そして、若くして命を失ったことで共通している。大二次大戦の初期に行われたブルムラインの装置による録音は、SP時代の頂点ともいえる出来であり、赤レーベルに金泥が輝くヌブーのHMV盤は、ヴァイオリン・ディスク史上の宝石である。ハシッドのほうはエビ茶色のレーベルで、同じ HMV盤でも趣が異なるのだが、念のためにSP盤を取り出して確認したところ、やはりブルムラインの装置を示す□の刻印があった。ウエスタンエレクトリックの装置なら△の刻印である。17才でハシッドが録音したタイスの瞑想曲を HMV の 203型蓄音機で聴くと、「クライスラーが200年に一度の逸材と絶賛した彼のビロードのごとき手で奏でれば、このありきたりに聴こえがちな曲がなんという深い美しさをたたえるのであろうか」と、思わずにはいられない。それほどの美音は望まないにせよ、この録音のバイオリンをフルレンジ・ユニットで満足に再生するのは意外に難しく、試聴にはもってこいである。


ヴァイオリニストに多い早逝の天才である二人


一聴からしてヌブーはいまひとつであった。高域に蓄音機的な華やかさが無く、電蓄的(当り前だが)であった。ちなみに電蓄とは電気蓄音機のことで、シャキッとした機械式の蓄音機の音に対し、ブーミーな音とされている。ハシッドはまずまずであったが、どうも古いヴァイオリンとは相性が悪いのかもしれない。試しにローラン・コルシアを聴いてみたところ、なかなか良い雰囲気であった。どうもヴァイオリンに関しては新しい録音のほうがマッチするようである。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
録音年代の差はオイロダインほどではないが、はっきりと聞き取れた。音にはかげりがあって、ショパンのノクターンらしい雰囲気を味わうことができた。オイロダインは、20番で音が明るすぎて違和感があった。42006 も全体に少し誇張された感じはしたが、19番では音が少し不安定でいっそうアナログ的に聞こえる効果が生じて、この CD にはマッチしていた。高音は音程によって音色が異なるばあいがあり、調律師だったら気になるであろう。いかにも敏感なフルレンジらしい魅力的なピアノで、ソプラノが地味なのと対象的であった。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
一応フル・オーケストラもちゃんと聞けたし、チューブベルや大太鼓も悪くなかった。トライアングルなど細かい音も聞き取れた。しかし、音場はダンゴ気味になってあまり広がらなかった。もっと大きなバッフルなら良かったのかもしれない。やはり、「フル・オーケストラではツィーターが欲しくなるな」という印象をもった。量感はけっこうあって、ズシンと来た。拍手はダクトを耳に当てて聴いたような、遠くのジェット機の騒音にも似た、変調された感じの音であった。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
田舎に行くとコイン精米機というのがあって、玄米から精米し立ての米を食べるために利用されている。コイン精米機の動作中は「ザーザー」とも「ジャージャー」ともつかない音が響くのだが、42006 のスネアドラムは、まるでこの音のようであった。ハイハットはまずまずで、ピアノはリアルだが誇張された感じであった。ベースはオイロダインのような弾ける感じではなく、普通という印象を受けた。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
クリフォード・ブラウンのミュートを付けたトランペットは、なんともいえない哀愁を帯びた響きであった。少しマイルドに過ぎるきらいはあるが、けっしてあいまいではなく、音のくま取りははっきりとしていた。ボーカルは声が浮き出て良かった。

■■ まとめ ■■
この量産ユニットとしては最も古い形状のフルレンジは、はたして Hi-Fi に使えるのであろうか? その答えは YES でもあり NO でもある。意外にレンジは広く、音の透明感もそれなりにある。往年の名録音ならオーケストラも含めておおむね良好だが、大編成の新しい録音はおもしろくない。フルレンジで高域を補うために良くある 8 kHz 付近のピークは比較的弱く、素直な特性である。したがって、自然で大人しい音である。

Hi-Fi 用ではなく、能率重視の古い設計だが、センタースパイダでショートボイスコイルという、軽い音原らしい敏感な音で、俗にいうハイスピードの典型だろう。いっぽうで巨大なフィールドらしい中音域の凝縮感もあった。低域はやや甘くて使いやすく、オイロダインよりも容易に低音の量感を出すことができる。男性ボーカル専用にモノで使えば最高か? ツィーター無しで満足できるかどうかは、聴く人の感性やポリシーによるが、平均的な米国系の12インチ・ユニットよりもはるかにワイドレンジなことは確かである。娘が借りてきたヒラリー・ダフの DVD を、なんの違和感も無く再生出来たことを付け加えておく。さすがに映画用のラッパだ。

初期の台座が付いたラッパは f0 が 70 Hz と少し高く、後期のものよりも低音が軽く感じられた。テレフンケンは少しだけ柔かい音で、42006 にもかすかにある、SIEMENS 系のフルレンジに特徴的な音の硬さが目立たなかった。さて、だいぶ長くなったが、42006 についてはあまりに書くべきことが多いので、続きは稿を改めて別の書き物にまとめることにする。


11万台のユニットの周波数分布
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■■ スペック(42006)■■

6.8 kg : Weight : 重量
296 mm : Diameter : 外径
263 mm : Edge diameter : エッジの外径
236 mm : Cone diameter : コーンの外径
193 mm : Depth : 奥行き
88 mm : Depth of basket : バスケットの奥行き
38 mm : Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

10 ohm : Voice coil DC resistance : ボイスコイルの直流抵抗
2.7 k ohm : Field coil DC resistance : フィールドコイルの直流抵抗
50 - 12 kHz : Frequency range : 実用周波数帯域
67 Hz : Resonance frequency : f0
Very high : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
4 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
5 : Amount of low frequency : 低音の量
5 : Amount of high frequency : 高音の量
2 : Amount of top frequency : 最高音の量

6 : Quality of lower frequency : 低音の質
7 : Quality of middle frequency : 中音の質
5 : Quality of higher frequency : 高音の質
7 : Frequency balance : 各音域のバランス

6 : Softness : 音のやわらかさ
4 : Brightness : 音の明るさ
4 : Clearness : 音の透明さ
4 : Reality : 演奏のリアル感
7 : Sound source image : 音像の明瞭さ

4 : Soprano : ソプラノ
8 : Baritone : バリトン
4 : Violin : ヴァイオリン
8 : Piano : ピアノ

4 : Orchestra : オーケストラ
4 : Brass : 金管楽器
6 : Big drum : 大太鼓の重低音
3 : Triangle : トライアングル
2 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

2 : Snare drum : スネアドラム
6 : Jazz base : ジャズ・ベース
8 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

5 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
6 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10224


▲△▽▼

乱聴録【其ノ四】シュルツ KSP215 SCHULZ
(2008年3月20日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10225

左がフェライト、右がアルニコの KSP215
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シュルツ(W. Schulz Elektroakustik/Mechanik)は東ベルリンで第二次大戦後の数十年間にわたり、レコーディング・スタジオや放送局のモニター用スピーカーなどを製造していたオーディオ機器メーカーである。プロ用のみであったためにどの機種も製造数が少なく、市場でも見かけることが少ない。エテルナ・レーベルなどで有名なシャルプラッテンも、モニター・スピーカーとしてシュルツを用いていたので、エテルナの優れた音質にシュルツのスピーカーが深くかかわっていたにちがいない。シュルツは独特な構造の大型コアキシャル O18(TH315)で有名だが、KSP 215 も小さいながら風変わりなラッパである。

まず、エッジが発泡ネオプレンゴムである。このようなスポンジ状のエッジは、英ローサー製 PM6 のエッジがボロボロになって痛い目にあった身としては不安であるが、指で押してみると軟らかく、まったく劣化していないように見えるから不思議だ。つぎに、ダブルコーンの中心のボイスコイル・ボビンのところに樹脂性のキャップが接着されていて、ちょうどソフトドーム・ツィーターのようになっている。それらに深緑色の塗装も加わることで、特異な外観になっている。

KSP215 にはアルニコとフェライトのもの(KSP215K)があって、磁石以外の構造や音も若干異なる。アルニコにはコルゲーションが1本あるほか、ドームとなるキャップがボイスコイル・ボビンに接するように接着されている。フェライトにはコルゲーションが無く、キャップは大きめでボイスコイル・ボビンから少し離れたコーン紙に接着されている。フェライトのほうが KSP215 の個性をより強く持っているので、試聴はフェライトで行い、少しだけアルニコと比較してみることにした。


上がフェライト、下の二つがアルニコの KSP215
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
フィッシャー・ディースカウはかなりマイルドで明るい声に聴こえた。最近のナチュラル派をうたうスピーカーで聴く彼の声にもこのような傾向があるが、彼の生演奏を聴いたことがある耳にとっては、テレフンケンのほうがずっと真実に近い声に感じられた。明らかにシュルツのほうが歪みが少ないのだが、歪みが少ないほど原音に近く聞こえるという比例関係は、多くのばあいに成立しない。この解離によって、原音追求が冬の旅になるのである。

ソプラノもじつにきれいだが薄味で、円熟期のシュヴァルツコップの声がずいぶんと可愛らしく聴こえてしまってもの足りなかった。もっと無垢なソプラノなら、チャーミングに聞こえるシュルツの音が似合うことだろう。

いっぽう、伴奏は全般に優れていた。大太鼓はテレフンケンほど量感はないものの、オイロダインのように倍音成分が勝ってトンッと軽くはならず、低くとどろく感じがある程度出ていた。8インチとしては最高の部類だろう。オーケストラの分離は、さすがといえるほどであった。シングルコーンならステレオの定位や分離が必ず良い、というのは誤りである。コーンは複雑な分割振動をしており、定位に大きウエイトを占める中高音ではとくに、音源の位置が複雑になる。10 kHz の波長 3.4 cm に対してコーンは大きく、位相を乱すのに十分だ。シュルツはセンターのドームが有効に機能している印象である。ストリングも見通しが良くてとてもなめらかであったが、ウエットに感じた。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
このディスクはシュルツで好ましく聴くことができた。ソプラノの歪はそのままストレートに聴こえたが、清らかさがあって不快ではなかった。箱庭的で狭い印象ではあったが、録音された場所の空間を感じることができた。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
シュルツはこの古いヴァイオリンの録音には向かないようである。最新の高級なラッパで聴いたときのような、つまらない音であった。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
なにかで「アシュケナージが来日した際にパハマンのSPレコードを探し求めた」というような文章を読んだのだが、出典を忘れてしまって思い出せない。それはあやふやな記憶だが、このノクターン全集を聴くとパハマンの幽幻な演奏とのつながりを感じるのは、二人のファースト・ネームがともにウラジミールだからというわけではないだろう。このディスクの録音は1975年と1985年に行なわれており、その間にはアナログからデジタルへの録音方式の変遷があった。このため、このディスクではアナログ録音とデジタル録音が混在しており、デジタル・リマスターによって音質の差を無くそうと努力してはいるものの、明らかにちがう音に聴き取れる。この音質の差がどのように感じられるか、というところが、このディスクによる試聴の妙味である。


アシュケナージのノクターン全集(SPレコードはパハマンのノクターン)


ほかのドイツのフルレンジのように、ピアノが特に良く聞こえるラッパではなかった。デジタル録音は冴えた高音が広がることでアナログ録音との差をはっきりと感じた。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
冒頭の拍手はとても自然で、さざ波のように広がる様子が見事に再現された。周波数レンジが広く、すべてのパートをきちんと聞き取れたが、迫力には欠けていた。ステレオ感は最高で、特筆すべき再現性であった。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
スネアドラムはフルレンジとしては最高で、「これ以上きちんと再生できるユニットは存在しないのでは?」と思うほど優れていた。ベースもきちんと再生されたが、少しお上品な印象であった。ピアノの音もきれいであったが、もともと人工的に録音されている音像が、定位が明確なせいで不自然さが増してしまったようである。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
全体に過不足なく再生し、優等生的だったが、すべてがきれい事になってしまう傾向があった。


KSP215K(フェライト)のラベル
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■■ まとめ ■■
はじめの一音から、普通のラッパとは明らかに異なる印象を受けた。ドイツのフルレンジとは思えない異端児で、その音はスペンドールやセレッションなど、英国のブックシェルフを連想させた。能率は低めで、こちらから聴きに行けばすばらしい音が出ているが、受身では弱い印象の音であった。ヘッドホン的に、近距離で音像に頭を突っ込むようにして聴けば、ものすごい音像定位を味わえた。非常に優れた特性のラッパで、減点法なら最高得点となるのだが、魅力に欠ける面があることも否めない。やはり、まごうかたなきモニター・スピーカーである。

アルニコの音はフェライトを7割、RFT のフルレンジを3割でブレンドした、というような印象であった。f0 が高いこともあって、普通のラッパに近い鳴りっぷりなので、アルニコのほうが使いやすいだろうが、個人的にはより個性的なフェライトを手元に置いておきたいと思う。

もし、目の前で歌うフォークや歌謡曲などの女声ボーカルを、くちびるのウエットささえ感じらるほどに聴くことが目的なら、このラッパを至近距離で使うのが最高の選択かもしれない。おそらく、歌手の声は普通よりも可愛らしく聞こえるであろう。シュルツはまったく同じ作りで5インチ口径の、テープレコーダー内蔵用のモニターも製造したので、聴いてみたいところである。


KSP215K(フェライト)の音圧の周波数分布
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■■ スペック ■■

Ferrite, AlNiCo
1.35 kg, 1.15 kg : Weight : 重量
215 mm, 213 mm : Diameter : 外径
195 mm, 195 mm : Edge diameter : エッジの外径
170 mm, 165 mm : Cone diameter : コーンの外径
93 mm, 110 mm : Depth : 奥行き
56 mm, 68 mm : Depth of basket : バスケットの奥行き
32 mm, 32 mm : Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

4.7 ohm, 4.1 ohm : Voice coil DC resistance : ボイスコイルの直流抵抗
40 - 20 kHz (Ferrite) : Frequency range : 実用周波数帯域
48 Hz, 62 Hz : Resonance frequency : f0
Middle low : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
3 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
4 : Amount of low frequency : 低音の量
6 : Amount of high frequency : 高音の量
5 : Amount of top frequency : 最高音の量

5 : Quality of lower frequency : 低音の質
5 : Quality of middle frequency : 中音の質
5 : Quality of higher frequency : 高音の質
6 : Frequency balance : 各音域のバランス

8 : Softness : 音のやわらかさ
5 : Brightness : 音の明るさ
7 : Clearness : 音の透明さ
3 : Reality : 演奏のリアル感
9 : Sound source image : 音像の明瞭さ

4 : Soprano : ソプラノ
3 : Baritone : バリトン
5 : Violin : ヴァイオリン
5 : Piano : ピアノ

5 : Orchestra : オーケストラ
4 : Brass : 金管楽器
5 : Big drum : 大太鼓の重低音
6 : Triangle : トライアングル
7 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

6 : Snare drum : スネアドラム
2 : Jazz base : ジャズ・ベース
3 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

6 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
2 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10225

▲△▽▼

乱聴録【其ノ五】ジーメンス革エッジ12インチ・フィールド SIEMENS
(2008年4月19日)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10226

皮エッジの12インチ・フィールド型。緑のフェルトはオリジナルではない
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 日本では公式に「シーメンス」とされている SIEMENS だが、オーディオ愛好家にとっては、最高のオーディオ機器を製造していたころの1966年までの名前であるジーメンス&ハルスケ(SIEMENS & HALSKE)が記憶すべき名称だ。Halske とともに同社を創業した Ernst Werner von Siemens は、電気機関車などの発明で有名だが、マイクロフォンやスピーカーの動作原理となっているムービング・コイルの発明者でもあることを忘れてはいけない。そういったわけで、オーディオの話題ではジーメンスと表記することをご容赦いただきたい。


磁気回路は小さく、42006 と比べると貧弱に見える
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 ジーメンスは同社と AEG で共同設立したテレフンケンと密接に関連してスピーカーの開発、製造を行ったので、両社のラッパはどちらのブランドなのか判然としないところがある。この皮エッジの12インチも同様だ。フィックスド・エッジの12インチは、1930年代後半のテレフンケン製高級ラジオに内蔵されていたことからテレフンケン製とされているが、下の写真に示すドイツのスタジオ・モニターの原器ともいえるラッパは、革エッジのユニットを用いて、SIEMENS のエンブレムが付いている。この系統のユニットをジーメンスのラッパとするのか、あるいはテレフンケンとするのかは難しいが、おおむね初期のものがテレフンケンで、1930年代末ごろからの中期以降のものがジーメンスといったところだ。


つい立型をした SIEMENS のスタジオ・モニター
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 この皮エッジの12インチはフィックスド・エッジより数年後の1940年ごろにごく少数が製造され、主にスタジオ・モニターとして用いられたと思われるが、入手したラッパには映画スクリーンの飛まつと思われる白点があるので、劇場でも使われたのだろう。ひょっとすると試聴したペアはテレフンケン・バージョンで、元から L45 のような緑色のフェルトであったのかもしれない。

 終戦前後には皮エッジのままアルニコ化され、さらにアルミ・コーンのツィーターを加えた同軸ユニットも製造された。いずれのラッパも、現存している数は非常に少ない。下の写真は上のスタジオ・モニターのユニットで、こちらの灰色のフェルトはオリジナルである。ただし、このユニットは皮エッジが縮んで変形しており、大手術が必要なために試聴できなかった。


修理中のスタジオ・モニターのユニット
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 エッジの皮は幅が広く、明らかにフィックスド・エッジを手作業で切断して製造したものである。同じ12インチの 42006 が能率最優先のショート・ボイスコイルで大振幅時の歪みを容認した設計であるのに対し、このラッパはロング・ボイスコイルで能率が低く、高忠実度再生をねらった設計である。下の写真はボイスコイルがかなり飛び出して見えるが、これでもボイスコイルの位置はほぼ中央で、正しく調整された状態である。磁気回路のギャップの深さが 5 mm しかないのに、なんと、ボイスコイルの幅は 11 mm と2倍以上もあるのだ。この時代にコーンの振幅をそんなに広く想定していたとは思えないので、かなりの無駄があり、なぜこのような設計をしたのかは謎だ。


不必要と思われるほど長いボイスコイルで能率は低い
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■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
 冒頭の大太鼓の一発で衝撃を受けた。これはただならぬラッパだ。フィールドの小さい貧相な外見からは想像できない、床を揺るがすような重低音に、オーディオ的な快感を禁じえなかった。オイロダインはまったくかなわない。大太鼓以外のパートも大口径フルレンジとしては不思議なくらい団子にならず、さわやかさがあって魅力的であった。少しメローで聴きやすい声の音質ながら、ディースカウはディースカウらしく、シュヴァルツコップはシュバルツコップらしく聴こえた。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
 独特の艶とまろやかさのあるソプラノで、夕べの想いはロマンティックな雰囲気に浸れた。やはりフルレンジなので、ホーンのような華やかさやリアリティには欠けるが、これはこれで、うっとりできる。この録音の独特な癖は少し潜められるが、区別ははっきりしていた。やはり、メローでありながら分解能のある不思議な音で、荒々しさのあるテレフンケンとは対照的であった。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
 同じ高価なフィールドの12インチということで、どうしても比較してしまうが、42006 よりもずっと良かった。ヌブーのこの録音は理屈抜きで美しく、耽美的に聴けた。それでそのまま、なにも考えずに最後まで聴き続けてしまった。このラッパが持つ高域の甘さが、ヴァイオリンの SP 復刻ではすべて良い方向に作用していた。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
 このディスクのみ、愁いのある 42006 の音に軍配があがった。十分に雰囲気はあったのだが、ピアノはもう少し辛口のフィックスドエッジのほうが「らしく」聴こえる、ということなのだろう。分解能は申し分なく、アナログとデジタルの差もはっきりとわかる。巻線の低音はすばらしく、テレフンケンが軽々しく聞こえてしまうほどであった。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
 録音嫌いで有名であったチェリビダッケは、個性派ぞろいの指揮者のなかでも、極め付けの一人といえるだろう。録音の人為的な編集を不正なものとした指揮者の意志の表れか、このディスクもあまり加工臭のしない好感のもてる音作りだ。人工調味料をふんだんに入れた惣菜のような録音に麻痺してしまった耳には、ゆっくりとしたテンポの展覧会の絵がスローフードのように心地よいだろう。もちろん、1990年代の新しい録音なので十分に Hi-Fi であるし、管弦楽の編成も大きいので、一般的なオーディオの試聴にも適したディスクであると思う。演奏前後の拍手も自然な雰囲気で録音されいる。


チェリビダッケの展覧会の絵とボレロ


 拍手の不思議な音場に驚いた。スピーカーの上方にふんわりと広がるプレゼンスに、思わず高いところにある別のスピーカーが鳴っているのか?と腰を浮かせてしまった。それが、信号をモノラルにミックスすると、ぴたりと真ん中に置いてあるテレフンケンから音が出てくるように聞こえるから見事だ。シュルツの KSP215 ほうがより正確にステレオの音場を再現していたはずだが、こちらのほうがずっと広がりがあって魅力的だ。これも皮エッジの効果だろうか?

 拍手ばかりでなく、オーケストラもすばらしい音で、この一連の試聴で初めて全曲を聴いてしまった。能率がやや低めなので、それなりにパワーが必要だが、EL34 シングルの8ワットでも不足しなかった。キエフの大門も伸びやかで破綻がなかったが、少しこじんまりとした感じであった。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
 42006 では厳しかったハイハットだが、このラッパではまずますの出来であった。ピアノは角の取れた音でリラックスして聴くことができた。ベースはオイロダインやテレフンケンのようには弾けなかったが、誇張の無い表現が自然で好ましいものに感じられた。全体にマイルドであったが、このように角の取れたジャズもまた、すばらしいと思った。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
 クラッシックとジャズで女性ボーカルの評価が反対になるフルレンジが多いなかで、このユニットはどちらも良いという例外であった。独特の甘さはジャズでも同じだが、声からいろいろな表情がきちんと聞き取れたので、ずっと聴いていたいと感じた。

■■ 乱聴後記 ■■
 まったく驚くべきラッパである。何回も「不思議」という言葉を使ったが、けっして誇張ではなく、古ぼけて立派でもない外観からは想像できないほどの豊潤な音に驚いたためである。下のホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布では、実質 1.1 m 角ほどの小さなバッフルなのに 1 kHz 以下がフラットで低音がとても豊かなことと、4 kHz とやや低い周波数にピークがあることがわかる。全体を覆う甘さはこのピークと皮エッジの相乗効果なのかもしれない。つまりは、癖もそれなりに強い、ということであるし、周波数レンジもけっして広くはないので、完璧なラッパとはいえない。ではあるが、音楽再生のための最良の道具とは、このようなものではないか、と考える。無歪みであることのために、つまらない思いをすることはないのである。

 とくに印象的だった重低音に寄与しているのが皮のエッジだが、効果は f0 の低さだけではない。大学院で興味本意に受講した音響理論は、コーン・スピーカーのエッジで発生する振動の反射による混変調歪みに関する教授の論文の計算をやり直す、というものであった。その論文によると、エッジでの反射によって発生する混変調歪みが、スピーカーの歪みの大きな要因ということであった。

 たとえば、ロープの一端を木などに固定して反対から波を送ると、波は固定端で反射して戻って来る。これはフィックスドエッジの状態である。いっぽう、一端を柔らかな皮のようにほどよく伸びる材質で結んでおくと、反射はほとんど起こらない。つまり、フィックスド・エッジでは多量に発生するエッジでの反射が、皮のエッジではあまり発生せず、歪みが少ない、ということになる。このように優れた皮エッジだが、大量生産に不適なのは明らかで、スポンジなどに取って代わられ、廃れてしまったのは残念なことである。

 今回試聴したユニットは見た目はいまひとつなものの、2本が非常に良くそろっていて、皮エッジはとても柔らかく、特別に音の良いサンプルであった。したがって、同じユニットを入手しても、これほど優れた音はしない可能性が高いだろう。まさかとは思うが、オイロダインの低音に悩むオーナー諸氏は、この記事を読んでウーハーのエッジをハサミで切断したくなってしまうのではないかと、少々心配である。


周波数分布。バッフルなのに 1 kHz 以下がフラットなのが印象的だ
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■■ スペック ■■

3.4 kg : Weight : 重量
295 mm : Diameter : 外径
265 mm : Edge diameter : エッジの外径
220 mm : Cone diameter : コーンの外径
175 mm : Depth : 奥行き
90 mm : Depth of basket : バスケットの奥行き
38 mm : Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

15 ohm : Voice coil DC resistance : ボイスコイルの直流抵抗
35 - 15 kHz : Frequency range : 実用周波数帯域
39 Hz : Resonance frequency : f0
Middle : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
5 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
6 : Amount of low frequency : 低音の量
6 : Amount of high frequency : 高音の量
3 : Amount of top frequency : 最高音の量

8 : Quality of lower frequency : 低音の質
7 : Quality of middle frequency : 中音の質
5 : Quality of higher frequency : 高音の質
7 : Frequency balance : 各音域のバランス

8 : Softness : 音のやわらかさ
6 : Brightness : 音の明るさ
5 : Clearness : 音の透明さ
5 : Reality : 演奏のリアル感
7 : Sound source image : 音像の明瞭さ

8 : Soprano : ソプラノ
7 : Baritone : バリトン
6 : Violin : ヴァイオリン
7 : Piano : ピアノ

6 : Orchestra : オーケストラ
6 : Brass : 金管楽器
8 : Big drum : 大太鼓の重低音
5 : Triangle : トライアングル
6 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

4 : Snare drum : スネアドラム
7 : Jazz base : ジャズ・ベース
8 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

9 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
6 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10213&i=10226

15. 中川隆[-11006] koaQ7Jey 2019年10月10日 17:42:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1828] 報告

ForMusic有限会社(旧関本特殊無線)
https://formusic.jp/company/
https://formusic.jp/


SIEMENS Coaxial+関本製後面開放箱(ペア) 販売 VintageAudio

通称「鉄仮面」と呼ばれる西独SIEMENS製25cm同軸ユニットが入荷しましたので、関本特機部で生産された後面解放型キャビネットにセットしてみました。


関本特殊無線製後面開放型エンクロージャー
■サイズ:700mm(W)×915mm(H)×285mm(D)

※後面にサランネットが貼られた仕切り板が付属していますので、接続するアンプや設置場所によっては脱着して調整が可能です。
https://vintage-audio.jp/?p=1378

16. 中川隆[-14789] koaQ7Jey 2021年12月07日 04:47:55 : 2zSsj4hxA6 : M1FvMG5mVWxiOGc=[36] 報告
超お買い得
真空管アンプ「カトレア」 ささやき 45アンプ
価 格 185,000円

出力が2Wと少ないですが音質が素直でとても綺麗な音が聞けます少ないパワーで透明感と繊細な音を求めている人へお薦めです。但しスピーカーの能率が95db以上有るのが理想的です。
45はグリットチョークを使用し、ロングライフ設計で動作させています。良い球はシンプルに作るのが最高の音が聞けます。ごまかしの無い素直な音を是非聞いてみて下さい。


サイズ W335 x D235
回路構成 CR結合(グリットチョークによる)ドライブ
入力感度 1V  100kΩ
出 力 2W + 2W
使用真空管 6SL7  45  5Y3
シャーシー カリン
B電源回路 一回路
NFB回路 なし
納 期 1ヶ月

http://www.cattlea.jp/product/?no=3

▲△▽▼

ペンションすももの木 _ 「カトレア」の交流点火の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/488.html

真空管アンプ「カトレア」 _ 交流点火の 300B ・ PP5-400 コンパチブル モノラルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/113.html  

45 シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/153.html

My Audio Life (趣味のオーディオ) 45 シングルアンプの製作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/154.html


▲△▽▼

45シングルで鳴らされた Goodmans Axiom80 が理想の音

良く知られているように故瀬川冬樹氏は45シングルで鳴らされた Goodmans Axiom80を生涯理想の音とされておられたようです。このスピーカの設計者がその後作ったスピーカは多々ありますがそのどれもが一聴して柔らかな音を出しますから本来の方向はリアル派とは異なるのでしょう。低域共振点は20ヘルツ台で大変に低く、エッジ、ダンパのコンプライアンスが高い割には最大振幅に制限があるためにアナログ時代は極めて使いにくいユニットでした。ピックアップ系の共振が問題にならないデジタル時代の環境では大変使いやすくなっています。
https://www.audio-maestro.com/about.html

フルレンジ好きの人ならば、一度は憧れたであろう「GOODMANS AXIOM80」という英国製の特異なスピーカーが手元にございます。愛好者には古くは 故瀬川冬樹氏や是枝重治氏などが有名でしょう。私も数年前より80年代に発売された復刻版を数セット取り扱いました。旧タイプとは、コーン紙の形状や厚さが大きく異なっています。

旧タイプのコーン紙は、薄くて張りがあり、外周部分に折り返しを付けてコーン紙全体の強度を上げる構造でした。それに対して復刻版はポテッと厚めで、その外周部分は切りっ放しでありました。

カンチレバーも、旧タイプでは薄くしなやかなモノでしたが、厚めのものに変わっていました。旧タイプより耐入力が増している事から想像するとそれらと関係があるのかも知れません。復刻版は現在手元にはありませんが、オークションなどで手に入れることが出来る様です。価格は上がっていますが・・。

旧タイプも稀に目にしますが入手は絶望的かもしれません。


AXIOM80は、コーン紙が「フラフラ」して扱い難いと云う定説が昔からありました。アナログ時代には確かにレコードの反りなどの理由によりコーン紙が揺さぶられ、ボイスコイルが底打ちする可能性があり、狭帯域のシングルエンドの真空管アンプが有利でした。故瀬川冬樹氏は無帰還でトランス結合の「UX-45シングル」で鳴らしていたようです。能率が高く、2W程度の出力でも充分に楽しめました。

メーカー製の専用箱は私の知る限りは昔から存在せず、付属の図面を元に家具屋へ注文するか自作でした。通称「ヤマハ箱(ヤマハで製作されたもの)」も見たことが有ります。何れにしろ「専用 ARU」との組み合わせが一般的でした。

現在 AXIOM80 を駆動するアンプは「6BM8/ECL82 超3極菅接続」を私は使用しています。小型の出力トランスを持つエレキット製品の改造品です。見た目は非力なのですが、音の広がりや奥行き感などに優れ、安価で簡単に改造出来て、とても満足しています。
http://rmuk.exblog.jp/

瀬川冬樹は創刊まもない頃のSS誌で、ゴッホ美術館で手持ちの複製画の本物を見た時その本物は所蔵の複製画の複製に見えた、という小林秀雄の有名な一文を引いてオーディオ論を展開していました。今日眺めても極めて優れたオーディオ論で、瀬川畢生の名論文だとおもいます。

瀬川冬樹氏の名論文は1960年頃のラジオ技術誌の「私のリスニングルーム」、しばらくあとの「M夫人のクレオさん」(クレデンザのこと、M夫人は福岡で御健在)、1960年代半ばのラ技連載の一連の「これからのステレオ装置」などであり、個人的には1970年代の瀬川さんは抜け殻としか思えないのです。

それは瀬川さんも分かっていたようです。
お亡くなりになる直前のことですが倉敷在住のIさんに、

ぼくはもうだめなんだ、体もだめだしオーデイオも堕落してしまったんだ、

今一度昔に帰りたい、45とアキシオム80に戻りたい、

そのために80は8本用意しているんだが、、

と述懐されたそうです。

瀬川さんのピークは JBL の蜂の巣ホーンをお使いになられたマルチアンプ時代の頃まででしょう。

Iさんからその話を伺った時、なぜか太宰治を想いました。氏が癌に侵されていることはそのころは既に衆知のことでした。
しばらくしてお亡くなりになったのですが大村一郎としてはS字状結腸にできた腫瘍で亡くなったとしても瀬川冬樹としてはそうではないと思ったものです。
http://www.audio-maestro.com/luochi_sui_shii.html

17. 中川隆[-10953] koaQ7Jey 2024年4月11日 19:38:37 : VplZEXoBSA : QjdzRFljdGNhVTI=[3] 報告
<▽41行くらい>
Date: 4月 10th, 2024
野口晴哉記念音楽室レコード鑑賞会(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=40775

昨年の5月28日に開催された野口晴哉記念音楽室レコード鑑賞会、
その二回目の詳細が発表になり、申し込みが始まっている。

一回目同様、 Peatixでチケットを申し込める。

今回のレコード当番(選曲者)は三名。
音楽評論家の湯浅 学氏、整体指導者の野口晴胤氏、それに私である。

詳細はPeatixのページをご覧いただきたいが、
湯浅氏が1960年代から70ねんだいのブラックミュージック、
野口氏がオールジャンル、
私はクラシック、それもドイツ音楽のみに絞ってみようと考えている。

今回鳴らすのは、
野口晴哉氏のリスニングルームの壁に組み込まれているシーメンスのオイロダイン。
オイロダインは、つねに私にとって特別なスピーカーである。

終のスピーカーのひとつとして、手元で鳴らしたいスピーカーでもある。
とはいっても、オイロダインを平面バッフルに取りつけて鳴らせるだけの十分な空間を、
オイロダインのために用意できないのであれば──、というおもいもある。

それでもいいのかもしれない、とも思い始めている。
こうやってオイロダインを鳴らすことができる日が、もうじきやってくるのだから。

三年前に、こんなことを書いている。

シーメンスのオイロダインで聴く、ということは、
私にとっては、ドイツの響きを聴きたいからである。

ドイツの響き。
わかりやすいようでいて、決してそうではない。

ドイツの響きときいて、何を連想するかは、みな同じなわけではないはずだ。
ドイツの作曲家を思い出すのか、
ドイツの指揮者なのか、ドイツのピアニストなのか、ドイツのオーケストラなのか、
ドイツのスピーカーなのか、それすら人によって違うだろうし、
ドイツの作曲家と絞っても、誰を思い出すのかは、また人それぞれだろう。

ドイツの響きとは、シーメンスのオイロダインの音。
オイロダインの音こそ、ドイツの響き、
──そう書いたところで、オイロダインの印象も人によって違っているのはわかっている。
オイロダインを聴いたことがない、という人がいまではとても多いことも知っている。

何も伝わらない、といえばそうなのだが、
私にとってドイツの響きといえば、二人の指揮者である。

フルトヴェングラーとエーリヒ・クライバーである。

これを書いた時点では、今回のことが訪れようとはまったく想像できなかった。
とにかく、ドイツの音、ドイツの響き(私の裡にある偏ったものであることは承知している)を、
聴いていただければ、とおもっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=40775

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